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好きな小説を語るんだよ(*`Д´)ノ

4119うぉんさんの読み聞かせの会:2017/12/23(土) 18:02:34 ID:LNssCYN6
何ということだ
あれほど時間をかけて用意し、あれほど苦労して建てた建造物が
ただ一吹きで崩れ去ってしまうとは・・・

馬鹿な!
あの青年のピストルの前に標的として立つという慈善行為をするとは・・・
モンテ・クリストはかねて用意の遺書に事の成り行きを明記しておいた
書斎の扉を開けると、エデが椅子に座ったまま眠り込んでいた

あのひとは、自分の息子のことを思い出した
それなのに私はこの娘のことを忘れていた
この娘を誰かに託さないと私は死ぬわけにはいかぬ
モンテ・クリストは遺書にさらに追記し、マクシミリヤン・モレル、その妹夫妻、エデに全財産を与えるとしたためた
そしてもしもマクシミリヤン・モレルが承諾してくれるならエデの夫となって欲しいと

決闘の朝
マクシミリヤンとその義弟エマニュエルがやってきた

マクシミリヤンはアルベールの命を守るため、伯爵に、彼の腕をねらってほしいと言う
モンテ・クリストは言う
あらかじめ言っておくが、モルセール君が私を倒すのだよ

混乱するマクシミリヤン
だが、モンテ・クリストは例によって多くを語らない
3人は決闘場へ向かう
その途中、モンテ・クリストはマクシミリヤンに、心に決めた女性はいるのか?とたずねる
いる、という返事にため息をつくのであった

決闘場へ着くと、ボーシャン、シャトー・ルノー、ドブレの姿
しかしなぜか、アルベールが居ない
10分ほど遅刻して、アルベールが馬を飛ばしてやってきた
居並んだ青年たちに集まってくれたことを感謝し、モレルにモンテ・クリストへの取り次ぎを頼む
「モレルさん、ぼくは皆の前で、モンテ・クリスト伯爵に申し上げたいことがあるのです」
伯爵はマクシミリヤンとエマニュエルに付き添われてアルベールから三歩の距離のところへ立った

諸君、もっと近くへ集まってくれないか
これからぼくが伯爵に申し上げることがどんなに奇妙に思えても、尋ねる人があればだれにでもそのまま伝えてほしい

ぼくはモルセール氏のヤニナにおける行動をあなたが暴露したことを非難し続けてきました
モルセール伯爵がたとえいかなる罪を犯そうとも、あなたにそれを罰する権利はないと思っていたからです
でも今は、あなたにその権利があることを知っています
ぼくを急ぎあなたにお詫びする気にさせたのは、フェルナン・モンデゴのアリ・パシャに対する裏切り行為ではなく、漁師フェルナンのあなたに対する裏切り行為です
ぼくは宣言します
あなたがぼくの父に復讐なさったのは当然であった
そして子としてのぼくは、あなたがそれ以上のことをなさらなかったことを感謝します

モンテ・クリスト伯爵は感謝の気持ちをこめて天を仰いだ
メルセデスの力を見たのであった
アルベールの求めに応じ、モンテ・クリストは手を差し出した


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