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好きな小説を語るんだよ(*`Д´)ノ

4013うぉんさんの読み聞かせの会:2017/12/23(土) 16:27:50 ID:LNssCYN6
看守の目を盗み、ファリャ神父のもとへと通うエドモン
神父から外国語、物理、化学、上流社会のしきたりにいたるまで、あらゆる知識を吸収しようと努力する
その目に宿る激しい復讐の念を心配するファリャ神父であった

ファリャ神父には持病があり、次に発作を起こせばもう死ぬことは確実であった
そして神父は最大の秘密をエドモンに明かすこととした

わしはもうすぐ死ぬ そなたと共には逃げられない
わしの言う財宝は本当にあるのだ
そなたにその場所を教えよう

財宝とは、ファリャ神父が仕えたスパダ家につたわる莫大な遺産のことであった
その昔、法王アレッサンドロ6世とその息子チェーザレ・ボルジアが、スパダ家当主を殺害してまで奪取しようとして果たせなかった莫大な財宝
ファリャ神父が仕えていたスパダ枢機卿は、その先祖代々の財宝の在りかをしるした遺言書を見つけられないまま亡くなった
だがファリャ神父は遺言書を発見したのだと言う

その財宝が隠された場所はモンテ・クリスト島である

財宝の在りかを示す遺言書の内容をエドモンに暗記させ、遺言書は燃された
そしてファリャ神父は亡くなる
エドモンは袋詰めにされた神父の遺体を自分の独房へ運んでベッドへ寝かせ、自分は神父の代わりに袋の中へと入った
シャトー・ディフでは、囚人が死ねば遺体は袋詰めにされ、足に重りをつけて、絶壁から海へと投げ込まれる
嵐の夜、船乗りであり水泳の達人であるエドモンはなんとかシャトー・ディフ近くの岩礁へ這いあがることに成功する
目の前で一隻の船が難破するのを岩礁から目撃し、岩礁で一夜を明かすエドモン
翌朝、難破した船の船員を装い、沖を通る船に助けられる
シャトー・ディフの住人となってから14年の歳月が流れていた

エドモンを助けた船は密輸船であった
優秀な船乗りであるエドモンはみるみる船長の信頼を勝ち得ていった
密輸船は地中海を往復する
モンテ・クリスト島を何度も横目にみながらも、エドモンは決してあせらなかった
14年もの囚人生活を送った身である
待つことには慣れている

密輸船の乗組員仲間にヤコポという男がいた
エドモンはこの男は信じるに足る人物であるように思えた
ちょうどファリャ神父がエドモンを信じたように

ある大きな密輸取引の話がもちあがり、船長は取引現場を無人島のモンテ・クリスト島にすると言った
狂喜するエドモン
船長から厚い信頼を寄せられるエドモンは助言する
「その島なら安全この上もないが、この大きな取引を成功させるには、
事を手早く行うことでしょう」


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