ロベーン氏は、犯罪の取り締まりと国境警備の強化を約束しており、勢力を取り戻すロシアを前に、軍事費を増額してきた。こうした約束は、ギャングがらみの暴力犯罪に対する国民の懸念が高まる中でなされたものだ。 また、こうした対策は、ロベーン氏の率いる社会民主労働党が来年予定されている選挙での敗北を避けようとする取り組みの一環でもある。 一方、一般市民はスウェーデンの価値観がテロの到来を乗り越えるという期待にすがっている。9日には、事件現場の近くに花やスウェーデン国旗、テディベアのぬいぐるみを手向けるために数千人がストックホルム中心部に集結し、ほとんど祝祭のような雰囲気の中で連帯と抵抗を示した。 By Guy Chazan in Stockholm (2017年4月10日付 英フィナンシャル・タイムズ紙 https://www.ft.com/)