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人 間

224NAME:2015/04/06(月) 22:56:12
■隔絶された居住地

 チベット高原(Tibetan Plateau)との境にあるフムラ(Humla)区の中心地シミコット(Simikot)では、ダリットの人たちが隔絶された居住地で暮らしている。干し草屋根の家屋は、カーストが高いヒンズー教徒や仏教徒の光るトタン屋根の家屋とは明らかに対照的だ。 フムラ区のバム・バハドゥル・KC(Bam Bahadur KC)副区長はAFPに対し、「ダリットはカーストの底辺にいることから苦難を強いられている。何世紀もの間、他の階級に属する人々との交流を禁止されてきた」と説明した。「これが彼らが孤立を深めた要因なのは言うまでもなく、旧習に固執し、なかなか変化しようとしない」

 当局者によると、ダリットは家計面でも厳しい状況にある。子どもたちは通学をやめて働くことを強く求められ、親たちは農民として生計を立てるのが精いっぱいだ。 7人きょうだいの長女で18歳のダナ・スナール(Dana Sunar)さんは、クラスで最後に残ったダリットの女子生徒だった。他の生徒らが退学する中、ダナさんは卒業して教師になる夢を持っていたものの、14歳で誘拐され、月収わずか50ドル(約6000円)の18歳の農民と強制結婚させられた。「ずっと泣いていた。目の前の扉が閉じ、自分の夢が破れた気がした」とダナさんは振り返った。 夫の実家はダナさんに対し、退学して農業と家事に専念するよう圧力をかけた。既に生後6か月の双子の母となったダナさんは、新たな生活が「苦労ばかりの毎日」だと話す。「十分な収入がなく、1日1食のこともある。この子たちをどうやって育てるか見当がつかない」

■廃れてほしい「このひどい慣習」

 専門家らは、児童婚が破壊的な影響をもたらすと指摘。政府で子どもの人権問題に取り組んでいるクンガ・サンドゥク・ラマ(Kunga Sanduk Lama)氏は、「未成年で子供をもうけると教育がおろそかになる上、母子ともに健康問題を抱えることになる」と警告した。 法律も無力だとラマ氏は言う。書類や写真、証人の証言など、強制的に結婚させられた事実を裏付ける証拠がないと処罰を求めることができないとされているためだ。そこで、ラジオ番組や街頭劇、放課後の児童クラブを通じて問題意識を高める活動が重点的に行われている。

 もっとも、既に伝統の被害者となった少女たちにこのような啓発プログラムは不要だ。現在9年生のススミタさんは、「このひどい慣習」が廃れてほしいと強調した。 靴修理職人として月に80ドル(約9600円)を稼ぐススミタさんの父親は、制服代が45ドル(約5400円)もかかる学校に通わせるのは厳しいと認める。しかし今はススミタさんに学業を続けさせるため家族であらゆる手を尽くす考えだと述べた。 母親のカミさんは「娘に自立の機会を与えたい」と語った。「娘が逃げたのは正しいことだったと思う。私は自分に選択肢があると感じたことは全くなかったから、娘は私より勇気がある」【翻訳編集】AFPBB News


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