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東トルキスタン ウイグル チベット

1NAME:2012/06/06(水) 23:46:51
東トルキスタン ウイグル チベット

85NAME:2014/03/20(木) 22:42:18
買ってはいけない!『TRANSIT 18号 美しきチベットの未来』 拡散希望!
2012-11-09 16:30:19
http://ameblo.jp/northwestfrontier/entry-11400259925.html

講談社MOOK 『TRANSIT18号 美しきチベットの未来』 編集長加藤直徳 この本は決して買ってはいけません。

表紙に「チベットを旅する人へ」とある。早く言えば観光の手引きである。誌上には風光明媚なチベットの風景とチベット人の笑顔があふれている。中国西部の青海省政府は、2015年に現在のチベット語による教育を廃止し、中国語教育を全面的に行う予定だとか、チベット僧の焼身抗議が相次ぐ四川省のキルティ寺院には多数の武装警察が投入されて、寺院はまるで巨大な監獄のようだ、とか、2009年に始まった焼身抗議が2012年8月には50人を越えてしまったとか、そんな旅情を削ぐような情報は全くない。

本書の中で『チベットの問題の闇』と言う記事がある。NAKAYA(Aは丸で囲んである)というライターの文だ。「中国を絶対的な『悪』として描き出し、その被害者としてのチベット人に肩入れすれば済むほど、簡単な話ではない」と冒頭にある。

東南アジア文化論が専門の研究者、丸川哲史氏はこう話したという。「中華人民共和国は地主制を解体する土地改革をチベットでも行いました。そこは宗教権威と結びついた農奴制があった場所なので、宗教権威集団は旧来の生産関係を掌握しづらくなり、その分子がダライ・ラマ14世を連れて59年にインドに逃げたとも考えられます」

農奴制、宗教権威集団、その分子・・・・・。中国共産党発行の文書みたいだよ。 私の認識は全く違う。 1959年3月、ダライ・ラマが解放軍の将軍から兵営内で開かれる演劇に招待された。護衛はつけないようにと言われて。大衆は、中国政府がダライ・ラマを北京へ連行するのではないかと恐れていた。チベットの人々はすでにカムやアムドで、高僧や地域の指導者が中国の芸術夜会や酒宴に招かれてそのまま行方不明になるという痛切な経験をしていたからだ。何千もの群集がノルブリンカを取り囲み、ダライ・ラマの外出を妨害した。これが民族蜂起である。

やがて市街戦が始まり、チベット人は壊滅的な結末を迎えることになる。中国と協調して弾圧を最小限に抑えることがそれ以上無理だとみたダライ・ラマはインドへの亡命を決意する。なお、人民解放軍政治部のリポートが認めるところによると、人民解放軍は1959年3月から10月までの間に、蜂起に参加したチベット人をラサおよびその周辺で8万7千人殺害したと言う。
(チベット亡命政府著 南野善三郎訳『チベット入門』より)

中国側とチベット側ではこんなに見方が違う。たかが観光雑誌が中国側のプロパガンダのみを記載するとはどういうことなんだろう。 さらにNAKAYAはこう記す。「Black Tibet: Activism フリーチベットは正義か?ダライラマ14世はチベットの『独立』を望んでいるわけではないーーーーーならば、『フリーチベット』というあの言葉は、誰が何のために叫んでいるのか」 まず、なぜダライ・ラマが独立を口にしないのか、それは同じ号で、石濱裕美子氏が『チベットの明日』で書いてある。1979年、トウ小平主席がダライ・ラマの使節に対して「交渉の扉は大きく開かれている」「チベットの独立を除き、他の全ての懸案事項は交渉可能である」と語った。ダライ・ラマはその約束を守っているからだ。中国政府は約束を守らなかったけれど。

86NAME:2014/03/20(木) 22:42:49
ライターNAKAYA氏は続ける。「95年から2000年の間にラサでの爆弾テロを9回計画した亡命チベット人組織・チベット青年会議。彼らに膨大な資金援助をしたのが全米民主主義基金(NED)。CIAの役割を一部承継し、資金源はアメリカ政府であるが、自称・民間機構である。中国に人権、国境なき記者団、中国デジタルタイムズと言った、反中国政府関係の組織に資金を投入することで、中国を人権侵害のはびこる絶対悪として世界に喧伝している。そんなNEDのカネに支えられ、チベット青年会議や自由チベットのための学生(SFTのことらしい)などのNGOや市民団体は「フリーチベット」と言う言葉とともにチベット独立を訴えているのである」

うーん、こう来たか・・・・。ニマの会はNEDとやらにカネを頂いていないので、カネの流れは知らないよ。でも、「中国を人権侵害のはびこる絶対悪」って、これは事実じゃないか。なんで劉暁波氏が監獄にぶち込まれているのだろうか。彼がしたことはネットで中国共産党を批判しただけだ。これが「人権侵害」ではなかったら、何が人権侵害だろうか。

さらに、先ほどの丸川哲史氏はこう言う。「(2000年以降のチベット)開発の主導権は漢民族にあるので、ラサの中心部は漢民族が経営する商店で占められ、その結果従来のチベット人の社会的・経済的秩序が崩されたと感じ取られ、それに対する反発心が宗教的・民族的差異を強調する形で発露した。欧米ではそういった衝突を『人権侵害』と見なしたのです。」 だから2008年の動乱が起きたのだと説明する。

あたかもチベットには人権侵害はなく、漢民族が経済の主導権を握ったから、経済的格差を「人権問題」に摩り替えたと言わんばかりである。この号でもパルデン・ギャツォ師『雪の下の炎』が取り上げられている。「1959年に平和的な抗議活動に参加して逮捕、刑務所と労働改造収容所で33年間過ごす」と書いてあるけれど、これこそが人権侵害なんじゃないだろうか。 このNAKAYAと言うライターは何者なんだろう・・・・。編集後記をめくってみたけれど、NAKAYAのプロフィールはない。またNAKAYAのAは丸で囲んであるので、そんな字ではネットで検索をかけることも出来ない。

この点が一番腹が立つ。雑誌に誰が何を書こうと嘘ではない限りは自由である。しかし、政治的な事案を扱っておいて、覆面ライターかい?農奴制の解体で宗教権威集団がチベットにいづらくなったからダライ・ラマを連れてインドに逃げたとか、チベット支援の裏には中国を悪く喧伝したい団体がいるとか、チベット人の経済的な不満を人権問題に摩り替えているとか、どう見ても、チベット人を貶めている内容ではないか。それにこの号は「永久保存版」を謳っている。ダライ・ラマの写真もふんだんに使っている。社会に対する影響力はかなり強いはずだ。そんな大変な内容を書いておきながら、ライターが誰だか分からないんだよ!

編集者・加藤直徳。彼に全責任があると思っていいのだろうか。こんな本は絶対に購入してはいけません。私は図書館で借りた。 NAKAYAの正体が知りたくて、有限会社 ユーフォリア ファクトリー トランジット編集部 電話03−6802−5253に電話してみた。営業担当が出た。担当者とのやり取りはまた項を改めて書こうと思う。

87NAME:2014/03/20(木) 23:41:02
毒書『TRANSIT 18号 美しきチベットの未来』 丸川哲史氏の正体
http://ameblo.jp/northwestfrontier/entry-11400664097.html

講談社MOOK 『TRANSIT18号 美しきチベットの未来』 編集長加藤直徳。

本書の中で『チベットの問題の闇』と言う記事がある。NAKAYA(Aは丸で囲んである)というライターの文だ。農奴制の解体で宗教権威集団がチベットにいづらくなったからダライ・ラマを連れてインドに逃げたとか、チベット支援の裏には中国を悪く喧伝したい団体がいるとか、チベット人の経済的な不満を人権問題に摩り替えているとか、チベットを恐ろしいほど貶めている。編集後記を見てもNAKAYAのプロフィールは載っていなかったけれど、この記事でやたらと東南アジア文化論の研究者、丸川哲史氏の説を引用している。

「中華人民共和国は地主制を解体する土地改革をチベットでも行いました。そこは宗教権威と結びついた農奴制があった場所なので、宗教権威集団は旧来の生産関係を掌握しづらくなり、その分子がダライ・ラマ14世を連れて59年にインドに逃げたとも考えられます」「(2000年以降のチベット)開発の主導権は漢民族にあるので、ラサの中心部は漢民族が経営する商店で占められ、その結果従来のチベット人の社会的・経済的秩序が崩されたと感じ取られ、それに対する反発心が宗教的・民族的差異を強調する形で発露した。欧米ではそういった衝突を『人権侵害』と見なしたのです。」

この丸川哲史氏、やはり中国共産党のちょうちん持ちだった。ウィキペディアに次のような記載がある。

岩波書店刊行の『最後の審判を生き延びて――劉暁波文集』は丸川哲史および鈴木将久の訳である。「訳者解説」にはノーベル賞受賞については「問いを立てておく必要」があるとして疑問点を述べている。「人権や表現の自由という理念それ自体に関しては、実のところ誰も反対していないのであれば、劉氏への授賞の理由『長年にわたり、非暴力の手法を使い、中国において人権問題で闘い続けてきた』こととは別のところで、授賞は劉氏と『〇八憲章』の思想にある国家形態の転換に深く関連してしまう、ということである。平和賞授賞は、中国政府からすれば、やはり中国の国家形態の転換を支持する『内政干渉』と解釈されることとなりそうだ。その意味からも、ノーベル平和賞が持っている機能に対する問いを立てざるを得なくなる。」

これに対し大阪大学名誉教授、子安 宣邦(こやす のぶくに)は「これは実に曖昧で、不正確で、不誠実な文章である。劉暁波問題という現実とあまりに不釣り合いな、いい加減な文章である。これを読んで、何かが分かるか。分かるのはこの「解説」の筆者が中国政府の立場を代弁していることだけであろう。劉暁波は中国の国家体制の転覆を煽動する犯罪者であり、その国内犯罪者に授賞することは内政干渉であるとは、中国政府が主張するところである。丸川・鈴木はこの中国政府の主張と同じことを、自分の曖昧な言葉でのべているだけである。この曖昧さとは、これが代弁でしかないことを隠蔽する言語がもつ確信の無さである。私はこれほど醜悪で、汚い文章を読んだことはない。」

と強く批判し、岩波書店に謝罪と訂正改版の処置を公開で要求した。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%B8%E5%B7%9D%E5%93%B2%E5%8F%B2

こんな中国寄りの学者の説を『美しきチベットの未来』では引用している。講談社MOOK、編集長加藤直徳の見識が問われるところだ。

88NAME:2014/03/23(日) 03:37:05
【悲報】 チベット国旗、モデルに旭日旗デザイン使用判明した結果→ やっぱり韓国人が黙ってなかったwww チベット潰し、次は国旗か!かわいそう
2013年10月29日19:00
http://crx7601.com/archives/34386548.html

日本人青木文教(1886〜1956)は、1920年に出版した「祕密之國 西藏遊記」で、当時チベットの軍事顧問であった矢島保治郎(矢島保次郎)ではなく、自分がチベットの旗を作ったと主張している。
チベット軍司令官と一緒に、これまでチベットの旗で使用された雪山、ライオン、太陽などのシンボルを集めて、当時の日本帝国の軍隊が使った旭日旗を合わせて新しい軍旗を作ったのが今のチベットの国旗である。

青木は、滋賀県の正福寺で生まれ世襲僧侶として日本の仏教の最大宗派の一つである浄土真宗の本願寺派が作った旧名・仏教大学(現・龍谷大学)在学時1910年に多田等観と一緒に鎖国していたチベットに派遣され、1912年にラサ入りして5年間滞在し、ダライ・ラマ13世と親交を結んだ。 第二次世界大戦中には、外務省調査部嘱託職員として1942年北京にあったチベット政府代表団の訪日を担当している。表面的には宗教使節だった彼らが密かに外務省・参謀本部・文部省と接触した結果として、日本軍の"空路ラサ進駐作戦案"が作成された秘話が盛られた外交文書が2009年に公開されて話題を集めた。

チベット国旗自体が軍旗を使用したことで、内容的に精神的・世俗的勝利を強調したと言えなくもない。また、チベットの軍事顧問であった矢島保治郎(矢島保次郎)も青木文教も日本人が作った軍旗を合わせたとした場合はダライ・ラマ代表部が国旗を説明している本来の意味とは異なることになる。 とにかく東アジア人を苦痛にし敗北した帝国主義時代の日本、まだ慰安婦問題もまともに謝罪していない日本人が作った旗を平和を強調するダライ・ラマのチベット亡命政府が今も継続して使用している理由が知りたい。(この記事は、国立民俗博物館とは無関係です)ハ・ドギョン博士

89NAME:2014/03/23(日) 03:44:33
チベット国旗の歴史的背景
http://www.tibethouse.jp/about/national_flag.html

▼唸声チベット写真/20歳のチベット僧、焼身自殺、チベットの文字と文化残してと言い残し
http://gakugo.net/unarigoe/2013/11/20-2.html

写真は燃えるチベット僧/西蔵の声より、三中全会の開催中に抗議の焼身自殺、合掌
http://www.vot.org/cn/%e4%b8%89%e4%b8%ad%e5%85%a8%e4%bc%9a%e4%b9%8b%e9%99%85%e5%8f%88%e6%9c%89%e4%b8%80%e5%90%8d%e8%97%8f%e4%ba%ba%e8%87%aa%e7%84%9a%e8%ba%ab%e4%ba%a1/

【産経11/13-焼身のチベット僧侶、死亡 ダライ・ラマ14世の名、何度も叫び】 米政府系放送局ラジオ自由アジアは13日までに、中国青海省ゴロク・チベット族自治州で11日に焼身自殺を図った20歳のチベット族僧侶が死亡したと伝えた。 僧侶は自らの体に火を付けた後、チベット仏教最高指導者のダライ・ラマ14世の名前を何度も叫んで加護を求めていた。 死亡する前に、友人に対してチベット族が団結して、独自の言語や文字、伝統文化を守るように言い残したという。(共同)

90NAME:2014/03/23(日) 13:05:23
チベット 放牧
https://www.google.co.jp/search?q=%E3%83%81%E3%83%99%E3%83%83%E3%83%88%E3%80%80%E6%94%BE%E7%89%A7&hl=ja&rlz=1T4ADFA_jaJP480JP480&um=1&tbm=isch&tab=wi&oq=%E3%83%81%E3%83%99%E3%83%83%E3%83%88%E3%80%80%E6%94%BE%E7%89%A7&gs_l=img.3...321876.323107.0.323920.8.6.0.2.0.0.144.458.4j1.5.0....0...1ac.4j1.34.img..6.2.233.SY8BhKUs2w0

夏の楽園 ダムシュンの大草原と天空の湖ナムツォ
http://www.kaze-travel.co.jp/tibet_kiji003.html

【誰も知らない】秘境チベットで出会った絶景10選
http://sekaishinbun.net/2013/12/30/tibet-superb-view/

91NAME:2014/03/23(日) 13:07:32
チベット文化圏旅行記〜青海省 玉樹編
http://beibaoke.info/tibet_bunkaken/tibet_bunkaken02.php

旅をする木 カテゴリー [チベット ]
http://tabiari.blog95.fc2.com/category30-1.html

チベット文化圏旅行記〜青海省 玉樹編
http://beibaoke.info/tibet_bunkaken/tibet_bunkaken02.php

チベット文化圏の記事カテゴリ
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92NAME:2014/04/15(火) 20:14:07
警察がウイグルの少年を射殺 中国新疆、遺体担ぎ数百人がデモ
2014.4.15 12:40 [政変・反政府デモ]
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140415/chn14041512400005-n1.htm

 米政府系放送局ラジオ自由アジアは15日までに、中国新疆ウイグル自治区のアクス地区で12日、バイクに乗って赤信号を無視したウイグル族の少年(17)と警察の間でトラブルがあり、警察が少年を射殺したと報じた。 少年射殺に怒ったウイグル族の住民数百人が12、13両日、少年の遺体を担いで抗議デモを実施。当局は催涙ガスを使用し、約30人を拘束するなどしてデモを抑え込んだ。 アクス地区では、ウイグル族によるとみられる警察襲撃や公安当局との衝突がたびたび発生。当局が「テロの実行犯」として容疑者を射殺するケースが相次いでいる。(共同)

ウイグル、暴力事件190件に増 12年 中国締め付け強化に反発
2013.11.27 08:57 [中国]
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131127/chn13112708570000-n1.htm

 中国国営新華社系の時事週刊誌「瞭望」最新号は26日までに、新疆ウイグル自治区で2009年以来、独立運動などに絡む組織的暴力事件が毎年100件以上起きており、昨年は190件余りに急増したと伝えた。自治区公安庁の統計として報じた。現地では民族対立に根ざした暴力事件が相次いでおり、中国政府による取り締まり強化が大きな成果を上げていないことが裏付けられた。 同誌は「東トルキスタン・イスラム運動(ETIM)」などのウイグル独立派組織が、北西部のカシュガル、アクスなどで重点的に浸透を図っていると指摘。インターネットなどを利用し、「暴力的なテロ」をそそのかしているとした。 ことし6月、自治区北西部のトルファン地区ピチャン県で35人が死亡した事件の後、公安当局は「極端な宗教思想」を広めた139人と「デマを流した」256人を摘発したという。(共同)

93NAME:2014/05/01(木) 17:53:31
新疆爆発はテロ、死傷者82人に
死者3人、負傷者79人に テロと断定 習主席「断固たる闘争」指示
2014.5.1 12:46 [中国]
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140501/chn14050112460004-n1.htm

 【北京=川越一】中国新疆ウイグル自治区ウルムチ市の鉄道駅で4月30日に起きた爆発事件で、中国国営新華社通信は1日、3人の死亡が確認され、79人が負傷したと伝えた。うち4人が重傷という。公安当局はウイグル独立勢力によるテロ事件と断定した。27日から同日まで同自治区を初視察していた習近平国家主席は、「テロ分子」の封じ込めを指示した。 当局の調べによると、30日午後7時(日本時間同8時)過ぎ、南駅の出入り口付近とバス乗り場の間に置かれた荷物周辺で爆発が起きたが、その直前、刃物を持った「暴徒」が群衆に切り掛かっていた。容疑者の人数や性別、民族などは不明。当局は犯人検挙に向けて捜査を進めており、現場から逃走した容疑者がいる可能性もある。

 事件と習氏の視察の関連は明らかになっていないが、習氏は事件発生後、「新疆分裂勢力との闘争の長期性、複雑性、先鋭性を深刻に認識しなければならない」と強調。その上で、「反テロ闘争は一瞬たりとも気を抜いてはならない。断固たる措置を取り、テロ分子の増長を抑えなければならない」と、テロ活動の取り締まりを徹底するよう指示した。

94NAME:2014/05/04(日) 04:34:27
ウイグル爆発 わずか4秒の犯行
「わずか4秒の犯行」と自治区サイト 当局、責任回避狙いの報道?
2014.5.3 23:17
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140503/chn14050323170003-n1.htm

中国新疆ウイグル自治区のウルムチ駅前で3人が死亡、約80人が負傷した爆発事件で、自治区の公式ニュースサイト「天山網」は3日、自爆した実行犯2人が爆発物を起爆させるまでの時間が「わずか4秒しかなかった」と報じた。 事件当日の4月30日まで習近平国家主席がウルムチなどを視察しており、報道は、事件を未然に防ぐことは難しかったと強調、テロ対策の不備などの責任追及をかわす狙いとみられる。

 同サイトは自治区トップが、爆発後「十数分」で緊急会議を招集、捜査当局が「24時間以内」に犯人を特定したとアピールした。 捜査当局は3日、インターネット上で実行犯2人の顔写真を公表。2人の事件前の滞在先など有力な情報には10万元(約160万円)の報奨金を支払うと呼び掛けた。(共同)

95NAME:2014/05/06(火) 00:10:42
「中国に不都合な真実」語り逮捕
「真実語っただけ」と批判 ウイグル学者逮捕で娘寄稿
2014.5.5 20:49
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140505/chn14050520490002-n1.htm

中国当局に国家分裂活動に関わった容疑で逮捕されたウイグル族学者イリハム・トフティ氏の娘、ジュハルさん(米国在住)が米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)に寄稿し、「父は(中国政府にとって)都合の悪い真実を語っただけだ」と当局を批判、逮捕は不当と訴えた。 ウイグル族の権利擁護の立場から新疆ウイグル自治区の現状を発信してきたイリハム氏は1月に拘束され、その後、逮捕された。

 「ウイグル族の父親の勇気ある戦い」と題した寄稿でジュハルさんは同自治区への漢族の大量流入をウイグル族は伝統文化への脅威と感じていると指摘。ウルムチ駅で起きた爆発事件のような暴力事件との関連を指摘されるウイグル族は「ごく少数」と強調した。 その上で、「父は暴力に訴えたことはなく、ただウイグル族を平等に扱うよう求めているだけ」と中国政府を批判した。(共同)

96NAME:2014/05/06(火) 18:04:32
実体なき人工概念「中華民族」
ウイグルも「中華民族」?
2014.5.6 12:00
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140506/chn14050612270003-n1.htm

中国新疆ウイグル自治区ウルムチ市の鉄道駅で3人が死亡、79人が負傷した爆発事件は、共産党指導部に大きな衝撃を与えた。「新疆社会の安定は、中華民族の偉大な復興に関わる」(習近平国家主席)。中国指導部が好んで用いる「中華民族」という概念にはウイグルやチベットなど国内のすべての少数民族が含まれ、民族政策の基盤となっている。このロジックはどのように生まれたのか。

「56民族は一体」

 中国は人口の9割以上を占める漢族と、その他の「少数民族」の計56民族から構成される多民族国家である−。これが中国の公式見解だが、さらに56民族の上位概念として「中華民族」という民族実体がある、という公式見解も存在する。 これを理論付けたのが、1988年に社会学者の費孝通が発表した「中華民族多元一体構造」論だ。端的に言えば、中華民族とは「数千年の歴史を経て形成された民族実体」であり、中国国内に住む諸民族は多元ではあるが「中華民族」という一体を形成していると主張する。

費氏によれば、農業主体の漢族が住む黄河流域に、北方民族が侵入を繰り返すことで、雪の玉が転がって次第に大きくなるように融合し、漢族を中心に凝集されていった民族実体が中華民族だという。

 しかしながら、そこではウイグルやチベットと漢族との融合過程は説明されていない。 また国境をまたいで存在するモンゴル族などを「中華民族」と定義することへの疑問もある。 いうなれば「中華民族」とは、実質的には「中国国民」と大差のない人工概念といえる。

梁啓超と孫文

 中国国内では現在、「中華民族」という言葉は何の疑問もなく使用され、あたかも数千年前から中華民族という実体があったかのような記載も歴史関係の書物には頻繁に登場する。 しかし、「中華民族」という言葉が生まれたのは20世紀初頭だ。 『辛亥革命と中華民族の覚醒』(2011年、林家有著、広東人民出版社)によれば、「中華民族」という言葉が公式に確認できるのは1900年11月に清末の政治家・伍廷芳が講演で使ったのが初めてだという。その後間もなく、ジャーナリストの梁啓超らが使用するようになる。

97NAME:2014/05/06(火) 18:10:32
ただ、梁の著作をつぶさにみていくと、「中華民族」が指す内容は時代とともに変化している。たとえば1905年に書かれた『歴史上中国民族之観察』では、文脈から判断すると中華民族に清朝を打ち立てた満州族やモンゴル、チベット族などは含まれていない。しかし中華民国樹立後の1922年に書いた『中国歴史上民族之研究』では、満州族も中華民族に含むと記述している。

 一方、「排満革命」から「五族共和」、「漢民族への同化」とスローガンが変遷していった孫文は、1919年の『三民主義』のなかで、「漢族はその血統を犠牲にして、満州族、モンゴル族、回族(ウイグル族などを指し、現在の回族とは異なる)、チベット族と一体となり、中華民族の新主義をつくらなければならない」とした。 梁啓超の中華民族概念よりも、孫文の「大中華主義」のほうが、現在の中国政府や費孝通の見解に近い。ただ孫文が積極的に漢族と他民族との同化、統合を求めたのに対し、費は「数千年の歴史の中ですでに形成された民族実体」があるとする点が異なる。

建国以来の火種

 1949年に中華人民共和国が建国される以前、中国共産党は少数民族の自決権と分離権を認め、中華共和国連邦の建設を掲げていた。しかし52年8月の「民族区域自治要綱」では、「各民族の自治区はすべて中華人民共和国の不可分の一部である」と分離権が明確に否定された。 建国当時の共産党指導者の発言をみてみよう。 「数千年来、中国の各民族は団結してこなかった。甚だしきはお互いを敵視していた。中華人民共和国はこのような民族間の関係を根本的に変化させた。圧迫と非圧迫の関係から平等互助の関係になるのだ」(1950年、周恩来) 「帝国主義が過去、中国を軽んじてきたのは中国の各民族が団結していなかったことも原因だ。しかし中華人民共和国が成立後、各民族は団結を始め、友愛協力の大家族になった」(1951年、毛沢東) つまり、中国においては歴史上、各民族が対立を続けてきたが、共産党が建国した新中国によって、民族の平等と協力が実現される−というストーリーが浮かび上がる。

しかし現実と理想の間に乖離があったことは、当時の指導者自らが認めている。 「(漢族を中心とする)大漢族主義がいたるところに存在している」(毛沢東)。「各少数民族は狭隘な民族主義傾向を克服しなければならない」(周恩来)。こうした苦言の数々は、当時から漢族による少数民族への圧迫や、各民族の独立志向が存在していたことを物語っている。 また「少数民族問題」を重要視する理由として、さかんに強調されていたのが、少数民族の居住地域が広大な国土と国境線を持つことからくる国防上の重要性と、地下資源の豊富さだ。 「少数民族が居住する地域は広く、そこにある資源はとても多い。われわれの国民経済は少数民族がなければやっていけない」(1955年、毛沢東) 「中国西南部の国境線はチベットから雲南、広西まで数千キロに及ぶ。ここに住む絶対多数が少数民族だ。少数民族問題がうまく解決できないと、国防の問題も解決できない」(1950年、●(=登におおざと)小平)

しかしながら、少数民族地域において、高度な自治や分離独立を求める動きは、ことあるごとに繰り返されてきた。とりわけ1980年代末期にはチベット・ラサで戒厳令がしかれたほか、首都北京では民主化を求める学生らが武力鎮圧される天安門事件が発生。共産党指導部は「国外と国内の敵対勢力による民族分裂の策動」と危機感を強め、「宣伝工作」の重要性を強調するようになる。

 「近年来、思想政治教育が不足している。マルクス主義の無神論の宣伝が少なくなったが、今後は緩めてはならない。少数民族幹部の育成に力を入れることは極めて重要だ」(1990年、江沢民) だが、中国内外のウイグル人は、近年の漢族の大量流入と治安部隊の増強が、かえって新疆ウイグル自治区内の緊張状態をつくり出していると主張している。また現地の生活水準向上に向けた投資拡大も、漢族と非漢族との経済格差が拡大する結果となり、少数民族側の反発を招いているのが現状だ。 新中国が建国以来抱えてきた民族問題という「火種」は、半世紀を経た現在、むしろ深刻さを増している。(西見由章)

98NAME:2014/05/12(月) 21:18:23
ウイグル自治区で200人超拘束、「テロ動画広めた」疑い 中国
2014年5月12日 14:13 (AFPBB News)
http://topics.jp.msn.com/world/general/article.aspx?articleid=4354733

【AFP=時事】中国西部の新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)で、「暴力やテロを呼びかける動画を広めた」として過去6週間に200人以上が身柄を拘束されたと、国営メディアが12日伝えた。 国営紙・環球時報(Global Times)が、法制晩報(Legal Daily)の報道として伝えたところによると、新疆ウイグル自治区の警察当局は「インターネットや携帯端末を通じてテロリズムを奨励する動画を拡散した」として、計232人の身柄を拘束したという。

 新疆ウイグル自治区政府は3月末、ネット上にある「テロに関連した」動画のダウンロード、保存、拡散を禁止した。環球時報によれば、この禁止令の対象となるのは「暴力やテロリズム、過激な宗教思想、民族分離主義」を推奨する動画と音声データだという。 中国では最近、鉄道駅での襲撃事件が相次いでいる。このうち、雲南省の昆明(Kunming)で3月29日に雲南(Yunnan)省昆明(Kunming)で29人が死亡、143人が負傷した刃物による無差別殺傷事件と、新疆ウイグル自治区のウルムチ(Urumqi)で3人が死亡、79人が負傷した爆破・殺傷事件について中国当局は、ウイグル分離独立派の犯行だとしている。

99NAME:2014/05/12(月) 21:19:42
ウイグル自治区で200人超拘束、「テロ動画広めた」疑い 中国
2014年5月12日 14:13 (AFPBB News)
http://topics.jp.msn.com/world/general/article.aspx?articleid=4354733

【AFP=時事】中国西部の新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)で、「暴力やテロを呼びかける動画を広めた」として過去6週間に200人以上が身柄を拘束されたと、国営メディアが12日伝えた。 国営紙・環球時報(Global Times)が、法制晩報(Legal Daily)の報道として伝えたところによると、新疆ウイグル自治区の警察当局は「インターネットや携帯端末を通じてテロリズムを奨励する動画を拡散した」として、計232人の身柄を拘束したという。

 新疆ウイグル自治区政府は3月末、ネット上にある「テロに関連した」動画のダウンロード、保存、拡散を禁止した。環球時報によれば、この禁止令の対象となるのは「暴力やテロリズム、過激な宗教思想、民族分離主義」を推奨する動画と音声データだという。 中国では最近、鉄道駅での襲撃事件が相次いでいる。このうち、雲南省の昆明(Kunming)で3月29日に雲南(Yunnan)省昆明(Kunming)で29人が死亡、143人が負傷した刃物による無差別殺傷事件と、新疆ウイグル自治区のウルムチ(Urumqi)で3人が死亡、79人が負傷した爆破・殺傷事件について中国当局は、ウイグル分離独立派の犯行だとしている。

禁制映像、232人検挙=「テロ」防止へ取り締まり―中国・新疆
2014年5月10日 17:35 (時事通信社)
http://topics.jp.msn.com/world/general/article.aspx?articleid=4343162

【北京時事】中国新疆ウイグル自治区の公安当局は、「テロ」をあおる映像・音声のインターネットを通じた流布や視聴などを禁じた布告が3月末に出されて以降、布告に違反したとして計232人を検挙した。法制日報のウェブサイト法制網が10日までに伝えた。

 中国当局は、ウイグル族による襲撃事件が相次ぐ背景に、これらの映像などによる「極端な宗教思想」の広がりがあると主張している。 232人のうち、逮捕または刑事拘留されたのは105人。同紙は、国外に拠点を持つウイグル独立派組織「東トルキスタン・イスラム運動(ETIM)」が制作した映像・音声は2013年だけで107件に上り、一部が国内に流入していると伝えた。

100NAME:2014/05/16(金) 02:32:18
ウイグル族の美女、テレビ番組出演で一躍人気者に―中国メディア
2014年5月14日 17:50 (Record China)
http://topics.jp.msn.com/entertainment/china/article.aspx?articleid=4384839

2014年5月13日、新疆医科大学のミスキャンパスで、ウイグル族のアスマル・マハムトさんはこのほど、中国のオーディション番組「Bling bling校花紀」に出演し、全国的な有名人になった。新華網が伝えた。

彼女は審査員の目を釘付けにし、司会者も惜しみなく称賛した。会場の100人の男性客は、彼女の自信あふれる姿と中国西部独特の雰囲気に魅了され、歓喜の声をあげた。(提供/人民網日本語版・翻訳/YF・編集/武藤)

101NAME:2014/05/19(月) 20:59:20
共産党一党独裁の中華人民共和国は、存在するだけで
①国際人権規約の国際法に違反し続けている。
 国際人権規約は、言論の自由、報道の自由、知る権利の自由、表現の自由、
 信仰の自由、集会・結社の自由、民族自決の自由の権利の確立を規定して
 いるのだ。
②基本的人権の尊重、言論の自由を規定した国連憲章にも違反し続けている。
③国際海洋法の国際法にも違反し続けている。
 
なにせ民主主義国家の基盤の一切がない。なんだこの如何様野郎!!!
 ・人権尊重、人道尊重の制度が全く無い。
 ・言論の自由や基本的人権の尊重の制度が全く無い。
 ・三権(行政権・立法権・司法権)の分離独立の制度が全く無い。
 ・国民の代表を選ぶ民主的国民選挙の制度が一切無い。国家中央政府、地方政府ともに一切無い。
 ・多党制度の制度が全く確立されていない。
 ・法治国家の制度が一切無い。(民主的裁判所は無く、共産党支配の裁判所である。)

 なんだこの如何様野郎!!!

102NAME:2014/05/22(木) 17:22:10
車2台が朝市に突っ込み爆発音十数回 ウルムチの爆発、テロの可能性 死傷者複数
2014.5.22 13:40
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140522/chn14052213400005-n1.htm

【上海=河崎真澄】新華社電によると、中国新疆ウイグル自治区の区都、ウルムチ市中心部の朝市で22日午前7時50分(日本時間同8時50分)ごろ、大きな爆発があり、複数の死傷者が出た。詳しい状況は不明だが、何者かが2台の車で朝市に突っ込んで車内から爆発物を投げ、うち1台が路上で爆発したとの目撃情報がある。爆発音は十数回に及んだとの情報もあり、テロの可能性が高まった。

 中国版のツイッター「微博(ウェイボ)」に投稿された情報などによると、爆発は人民公園の近くの朝市で発生し、爆発音とともに一時は10メートル以上の高さの炎が目撃された。周囲の樹木や建物の一部が燃え、煙が立ち込めた。通報を受けた警察官や救急車が駆け付けて騒然となったという。 朝市に並んでいた野菜などが、道路に散乱し、負傷者がトラックの荷台に積まれて病院に担ぎ込まれる生々しい画像も微博に投稿されている。死傷者の数など詳細は分かっていない。

 ウルムチでは4月末、ウルムチ鉄道駅前で3人が死亡し、約80人が負傷する爆発事件が発生している。中国当局は新疆ウイグル地区の独立を主張するテロ組織が関与したと断定、各地で厳戒態勢を敷いている。 3月にも雲南省の昆明駅でウイグル族によるとみられる無差別殺傷事件が発生しており、相次ぐ暴力事件に、中国当局は全国各地で厳戒態勢を敷いてきた。新疆ウイグル自治区では、漢族中心の当局による抑圧的な政策や民族間の格差、差別などにより、ウイグル族の不満が高まっている。

103NAME:2014/05/26(月) 20:15:36
新疆テロ事件 暴力と弾圧の連鎖を断て
2014.5.25 03:16
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140525/chn14052503160003-n1.htm

 中国新疆ウイグル自治区の区都ウルムチで、死傷者が約120人に上るテロ事件が起きた。 自治区には少数民族ウイグル族が多く住み、分離独立への希求が強い。そうした目的を持ったものだったにせよ、無差別テロという非道な手段は決して許されない。 中国当局も、過激な抵抗の温床となっているウイグル族弾圧政策を改め、暴力の連鎖を断ち切らなければならない。

 22日の事件は、朝市に突っ込んだ2台の車から爆発物が投げつけられ、実行犯4人が死亡する同時多発的な自爆テロだった。 習近平国家主席の自治区視察中の4月30日には、同じウルムチの駅前で爆発、3月には雲南省昆明駅前で約170人が死傷する刃物による襲撃が発生した。朝市の事件同様、ウイグル族の関与が指摘され、頻度、規模とも増大し、手口も次第に凶悪化している。 ウルムチで陣頭指揮を執る郭声●国務委員兼公安相は「テロに対する人民戦争」を宣言した。 だが、実行者や組織の摘発・処罰、警備など直接的なテロ防止策を強化するのは当然だとしても、その手段や方法は適切、公正であるべきだろう。

新疆は、清朝に征服され中国の支配下に入りながら、2度にわたり「東トルキスタン共和国」として独立を唱えている。自治区となった共産党統治下でも、初期の武力制圧や漢族流入増への反感から分離独立運動が鎮まらない。 問題は、当局がテロのたびに犯罪捜査の枠を超えて報復措置を取るといった、ウイグル族への抑圧を繰り返していることだ。 最近では、中国政府に近かった穏健派のウイグル族知識人を拘束したり、イスラム文化のひとつである男性のヒゲまで禁じたりする差別政策も取っている。 力による支配を強めれば強めるほどそれへの反発による抵抗も強まり、テロといういびつな形で噴き出してくる。悪循環である。 圧政は、少数民族にとどまらず国民全般を覆っている。労働者や農民の集団争議や社会不満を背景にした無差別殺傷事件は、ほぼ連日のように起きている。 国防費と比肩する巨額の治安予算を投じ、監視と抑圧で少数民族をはじめ国民を統治するという手法には、綻(ほころ)びが広がっている。テロの続発はその表れであることを中国指導部は理解すべきだ。 ●=王へんに昆

104NAME:2014/05/27(火) 03:01:22
警告なしで相手に発砲も 対テロで北京警察
2014.5.26 16:52 [中国]
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140526/chn14052616520007-n1.htm

 26日付の中国紙、北京晩報は、新疆ウイグル自治区で起きたテロ事件などを受け、北京市警察当局が同様の事件に対応するため、エリート部隊の「特警」に対し、警告射撃と身分証明の提示なしで相手に発砲する許可を与えたと報じた。

 特警がテロ行為に直面した場合、警告など通常の手続きを踏まないとしている。また、テロ防止に当たる特警部員が携行する銃弾の数を倍増させた。商業活動の中心地などでは、テロ発生後1分以内に警察が駆け付けられる態勢を整えたという。 北京では昨年10月、天安門前にウイグル族とみられる3人が乗った車が突入、死傷者が出た。市当局は、ウイグル自治区ウルムチで最近起きた爆発事件を受け、警察官の休暇を返上させるなど警戒を強めている。(共同)

105NAME:2014/05/27(火) 03:02:47
習主席、高圧的な新疆政策に自信
新疆政策「完全に正しい」と習近平氏 中国、高圧姿勢維持
2014.5.26 21:47 [中国]
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140526/chn14052621470011-n1.htm

 新華社電によると、中国の習近平国家主席は26日、新疆ウイグル自治区に関する共産党中央政治局の会議を主宰し、新疆に対する中央の政策は「完全に正しい」として、少数民族の反政府活動に厳しく高圧的な姿勢で臨むとのこれまでの方針を維持することを確認した。

 自治区の区都ウルムチ市で39人が死亡した22日の爆発事件以来初の重要会議。力で反政府活動を押さえ込む方針をあらためて示した形だ。 会議では、社会の管理やインターネットの監視を強化し、テロ活動が自治区や中国のほかの地域に広がらないようにすることを確認した。 自治区をめぐっては、中国のウイグル族に対する高圧的な姿勢が暴力事件の原因になっていると指摘されている。(共同)

106NAME:2014/05/27(火) 03:09:29
中国、新疆で「テロ・宗教過激派」23団体を摘発=新華社
2014年5月26日 14:25 (ロイター)
http://topics.jp.msn.com/world/general/article.aspx?articleid=4508588

[北京 26日 ロイター] - 中国・新疆ウイグル自治区の警察当局は5月に入ってからこれまでに、23の「テロおよび宗教過激派グループ」を摘発し、200人以上を拘束した。国営メディアが伝えた。新華社は25日遅く、警察当局が新疆南部のホータン、カシュガル、アクスの各地区でグループを摘発し、捜索で200個超の爆発物を押収したと伝えた。拘束された者の多くは20代と30代で、インターネット上のビデオで爆発物の作り方を学んでいたとしている。

中国、全国的に「反テロ」作戦を展開=新華社
2014年5月26日 10:54 (ロイター)
http://topics.jp.msn.com/world/general/article.aspx?articleid=4506178

[北京 25日 ロイター] - 中国公安省は、全国で1年間にわたり「反テロ」作戦を展開すると決めた。国営新華社が25日に伝えた。新華社は「警察はテロリストが再び攻撃するのを止め、テロリストや宗教過激派が新疆ウイグル自治区から拡散するのを防ぐ」と指摘した。新疆ウイグル自治区の区都ウルムチでは22日に多数が死亡する爆発事件があり、23日には同様の作戦が同自治区を対象に発動された。

107NAME:2014/05/28(水) 18:07:44
相次ぐテロで観光業に広がる懸念、観光客に現金支給で回復狙う―新疆ウイグル自治区
2014年5月28日 15:29 (Record China)
http://topics.jp.msn.com/world/china/article.aspx?articleid=4537046

2014年5月27日、国際在線によると、中国新疆ウイグル自治区ではここ数か月、暴力的なテロなどが相次いでいることから、地元観光業への影響が懸念されている。 同自治区観光局のイナム・ナセルディン局長によると、3月に雲南省昆明や新疆で起きたテロ事件の影響で、冬場の重要な観光資源であるスキー場やスケート場で客足が遠のいたことなどから、同自治区を訪れた観光客数は前年比4割減少したという。

こうした状況を受け、自治区では、国内外の観光客を誘致するため、観光客1人につき500元(約8100円)を支給する計画を立てている。治安維持にも力を入れる。 ナセルディン局長は「テロリストの出現はその地域や民族を代表するものではない。新疆ではこの十数年、観光客が被害に遭った例はない。観光・宿泊施設の管理も十分に行き届いている。ぜひ足を運んでほしい」と訴えた。(翻訳・編集/NY)

108NAME:2014/05/28(水) 19:10:14
中国新疆で55人に公開死刑判決
中国・新疆で55人に公開判決 7千人の前で死刑など言い渡す
2014.5.28 00:14 [中国]
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140528/chn14052800140001-n1.htm

 中国新疆ウイグル自治区イリカザフ自治州の裁判所は27日、同自治州伊寧市の競技場で「公開判決・逮捕大会」を開催し、殺人や国家分裂、テロ組織参加などの罪で55人に死刑などを言い渡した。また65人を逮捕するなどした。新華社(電子版)などが伝えた。

 各民族の代表ら約7千人が参加。「見せしめ」は習近平国家主席による強圧的なテロ封じ込めの指示を受けた措置とみられる。 州共産党の治安部門の幹部は、大会開催について「テロ犯罪の取り締まりを断固として進める決意を表明するためだ」と述べた。 新華社の記事には、黄色のジャケットを着せられた被告とみられる人々がトラックの荷台に並ばされ、兵士らに頭を押さえ付けられている写真が掲載された。(共同)

【中国ウルムチ爆発】
「中国政府は核心見ず」と批判 ウイグル会議主席
2014.5.25 15:45
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140525/chn14052515450004-n1.htm

中国から海外に亡命したウイグル人組織を束ねる「世界ウイグル会議」のラビア・カーディル主席は25日までに、中国新疆ウイグル自治区ウルムチで爆発事件などが相次いだことについて「問題の核心を見ることを拒否し、誤りに誤りを重ねている」と中国政府を批判した。

 主席は米政府系放送局ラジオ自由アジアのインタビューで、事件の背景に漢族の優遇とウイグル族抑圧があるとの考えを表明。さらに「中国政府は自らの力を過信している」と述べ「経済力で西側諸国を黙らせ、軍事力で周辺諸国や国内の少数民族をやり込めようとしている」と指摘。また、政府が一党独裁の維持のため「ナショナリズムを利用している」と批判した。 主席は、中国政府が「民族間の憎悪をあおる過激なレトリック」を使わないよう要求。「国家的暴虐を正当化するような情報」は「流血の連鎖」につながると警告した。(共同)

109NAME:2014/06/08(日) 22:40:20
ウイグル族テロは民族絶望の証し
「日本は誤ったシグナルを中国に出している」 天安門事件のリーダー、ウアルカイシ氏のインタビュー詳報
2014.6.8 18:00
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140608/chn14060818000001-n1.htm

中国で民主化運動が武力弾圧された天安門事件から6月4日で25年を迎えた。中国の言論空間において天安門事件を表す用語「六四(リュースー)」は最大のタブーの一つだ。当時の学生運動のリーダー、ウアルカイシ氏(46)が民主化運動の集会やデモに参加するため来日し、東京都内で産経新聞の取材に応じた。同氏へのインタビューを詳報する。

25年間、両親と会えないまま

 《ウアルカイシ氏は天安門事件後、中国当局から反革命宣伝扇動罪で指名手配され、香港に亡命。現在は台湾で生活している。“世界最大の専制国家への挑戦者”を自任する同氏に、事件後の四半世紀を振り返ってもらった》

 −−あなたにとって、この25年間はどのような日々だったのか 「非常に長い時間だった。私個人としてもそうだし、事件で子を亡くした親の会『天安門の母』メンバーにとっても長い日々だったに違いない。彼女らは毎日、愛する子供たちが平穏を得られる日を、指折り数えながら待っている。国家的な視野でみても、いまだに共産党は下野せず中国の執政党であり続けている」

 《天安門事件の犠牲者遺族や民主活動家らは、犠牲者の名誉回復を求め続けているが、中国政府は当時の民主化運動を「政治風波(騒ぎ)」と位置付け、再評価を拒否している》

110NAME:2014/06/08(日) 22:43:16
「私の父母は(中国・新疆ウイグル自治区の)ウルムチで暮らしている。共産党は両親が国外に出ることも禁じており、私は25年間、自分の父母と会うことができない」 《ウアルカイシ氏はこれまで、中国側に何度か“出頭”を試みた。2009年に中国特別行政区マカオで入境を拒否され、12年には米ワシントンの中国大使館に出頭したものの、大使館側は対応を拒否。中国側は知名度の高い反体制活動家を国内から排除するため、事実上の追放処分としている》

現代の若者も自由を渇望

 −−習近平体制は天安門事件の再評価を行わず、逆に言論統制を強めている 「共産党は天安門事件を人々の記憶や歴史から抹殺しようとしてきたが、私は、彼らがその努力をすでに放棄したと感じている。中国において彼らは完全に情報と出版をコントロールしており、天安門事件や民主化運動に関する用語が現在、公の場で出てくることはない。しかし自ら事件を経験した人たちや、中国の知識人たち、また共産党体制の内部にいる人間も、事件を記憶しているのだ。共産党はただ、この話題が人目につかないようにしているだけだ」

 −−当時と違って、現在の中国の若者の多くは、民主化や政治参加などに興味がないように見えるが、これは表面上の現象か 「それは実際その通りだ。政治参加ということに関して責任感を持っていたわれわれとは違う。しかし彼らは個人主義と自己表現の世代であり、自由を追求する大きなモチベーションがある。われわれの世代と彼ら若者世代は違うが、自由への渇望は同じだ」

中国が世界に従うか、世界が横暴なルールに屈するか

 −−天安門事件が起きた1989年以降、中国は経済大国となり、国際環境も変化した 「今日の世界経済は中国を必要としている。これは事実だ。中国の巨大な市場の開放と私有財産を認める流れは、大きな経済のエネルギーを解き放ち、中国は世界経済の動力となった。世界は中国を必要としているが、ただし、中国も世界を必要としている。中国と世界は共通のゲームのルールに従う必要がある。中国政府は専制国家であり、そのルールは横暴で筋の通らないものだ。自国の国民に対して銃を撃ち、世界に対しても道理をわきまえない政府なのだ。中国が世界のルールに従うのか、世界が中国の横暴なルールに屈するのか。ここが重要な問題だ」

 −−中国では政府がウイグル族による「テロ」と断定する暴力事件が相次ぎ、ウイグル族の間で抑圧的な政策に反発が強まっている 「中国の民主化運動は、絶えず後に続く者が出てきている。この運動は過去二十数年間、ずっと抑圧を受けながらも、困難にめげずに邁進してきた。なぜならわれわれは共産党が下野し、中国が民主化されることに大きな希望を持っているからだ。最も苦難に満ちた時でも、この希望が消えたことはなかった」

 「しかし、ウイグル人はチベット人と同様に、民族の未来に絶望している。文化や伝統などを維持できないと考えている。チベット人が130回以上も焼身自殺を図ったのは、彼らの絶望の証しだ。われわれウイグル人もチベット人と同様に絶望している。もし、近年発生している暴力事件がウイグル人による『テロ』であるなら、そこには一つの民族が絶望に直面しているという背景がある。これは共産党が宣伝しているような、外部の勢力に影響を受けた極端な宗教思想というものではない。ウイグル人が行っているのは反植民地主義闘争だ」

111NAME:2014/06/08(日) 22:47:32
民族問題の解決には民主化が第一歩

 −−もし中国で民主化が実現すれば、こうした民族問題は解決されるのか 「一般的にウイグル人は民主化を期待してはいない。なぜなら多くのウイグル人にとって、独立こそが唯一の問題解決の道と考えているからだ。しかし私は民主活動家としてこう理解している。ウイグル人が独立への道を歩むにせよ、民族自決権が必要になる。そして民族自決権は民主制度からもたらされる。また、もしウイグル人が将来独立したとしても、依然として漢族との和解という問題が残る。民主化によって得られる言論の自由が、ウイグルと漢族の両民族の和解の基礎となるのだ。だから人権の保障にしても、民族文化の保護にしても、あるいは地域の安定にしても、ウイグル人の問題の解決には民主化が必須の第一歩なのだ」 《現在78歳の父親は著名な翻訳家で、ウアルカイシ氏は北京で出生した。ウイグル文化に関して父親から受けた薫陶の影響は大きいという》 「私は北京生まれだが、私のウイグル語の水準はウルムチで育ったウイグル族より高いと思う。家庭内ではいつもウイグル語で会話していたし、生活習慣もウイグルのものだ。私はウイグル文化の人間だ」

 −−あなたの父母は、現在のあなたの状況をどう感じているのか 「ひどく苦しんでいる。二十数年間、自分の子供に会えない状況が続いているのだ。ただ両親とはいつも電話などで話をしている。彼らは私が当時行ったことを非常に理解してくれているし、誇りに感じてくれている」

日本は誤ったシグナルを中国に出している

 −−民主活動家として今後、日本にどのようなことを期待するか 「まず民主活動家は自らの責任を明確に理解しておかなければいけない。(ノーベル平和賞受賞者の)劉暁波は私の先生だが、彼は身をもって範を示した。体制への反対者として、恐れず勇敢に、この歴史段階において自らの責任を果たしたのだ」

 「特に日本のようなアジアの民主国家は、中国共産党と直接対話することが可能であり、より大きな責任がある。しかしながら、過去、日本が中国に対してとった立場は、われわれを非常に失望させた。遠慮なく言わせてもらうと、自由と民主という普遍的価値への裏切りだったと認識している。過去二十数年間、日本政府は中国との交渉においてほとんど人権問題を提起してこなかった。日本は中国の人権状況を気にかけておらず、関心があるのは経済や貿易だけだという誤ったシグナルを出している」

 「現在、中日関係は緊張しているが、主な責任は当然、道理をわきまえない側(中国)にある。中国は専制政府であり、私個人が中国に対して道理を説くことはできるが、それほどの効果は期待できない。しかし日本は民主国家であり、日本政府には大きな期待がかかっている。中日関係は、たんなる両民族間の関係ではなく、民主国家と専制共産国家の関係だ。もし普遍的価値を持つ国と専制独裁国家の間で衝突が起きれば、日本は当然有利な側にいる」

生き残りとしての罪悪感

 −−天安門事件当時の様子を今でも思い出すことはあるのか 「いつもそうだ。私は大虐殺事件の生き残りだ。この生き残りとしての罪悪感はずっと私の中にあり、おそらく一生消えないだろう。いつの日か、犠牲者たちの理想が、われわれの努力によって実現する日がくるという希望が、私にとっての唯一の救いだ。私は、かつてわれわれを支持してくれた日本の人々に対して、引き続き支援を呼びかけたい」(西見由章)

112NAME:2014/06/08(日) 22:50:31
ウイグルも「中華民族」?
2014.5.6 12:00
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140506/chn14050612270003-n1.htm

中国新疆ウイグル自治区ウルムチ市の鉄道駅で3人が死亡、79人が負傷した爆発事件は、共産党指導部に大きな衝撃を与えた。「新疆社会の安定は、中華民族の偉大な復興に関わる」(習近平国家主席)。中国指導部が好んで用いる「中華民族」という概念にはウイグルやチベットなど国内のすべての少数民族が含まれ、民族政策の基盤となっている。このロジックはどのように生まれたのか。

「56民族は一体」

 中国は人口の9割以上を占める漢族と、その他の「少数民族」の計56民族から構成される多民族国家である−。これが中国の公式見解だが、さらに56民族の上位概念として「中華民族」という民族実体がある、という公式見解も存在する。 これを理論付けたのが、1988年に社会学者の費孝通が発表した「中華民族多元一体構造」論だ。端的に言えば、中華民族とは「数千年の歴史を経て形成された民族実体」であり、中国国内に住む諸民族は多元ではあるが「中華民族」という一体を形成していると主張する。

費氏によれば、農業主体の漢族が住む黄河流域に、北方民族が侵入を繰り返すことで、雪の玉が転がって次第に大きくなるように融合し、漢族を中心に凝集されていった民族実体が中華民族だという。 しかしながら、そこではウイグルやチベットと漢族との融合過程は説明されていない。 また国境をまたいで存在するモンゴル族などを「中華民族」と定義することへの疑問もある。 いうなれば「中華民族」とは、実質的には「中国国民」と大差のない人工概念といえる。

梁啓超と孫文

 中国国内では現在、「中華民族」という言葉は何の疑問もなく使用され、あたかも数千年前から中華民族という実体があったかのような記載も歴史関係の書物には頻繁に登場する。 しかし、「中華民族」という言葉が生まれたのは20世紀初頭だ。 『辛亥革命と中華民族の覚醒』(2011年、林家有著、広東人民出版社)によれば、「中華民族」という言葉が公式に確認できるのは1900年11月に清末の政治家・伍廷芳が講演で使ったのが初めてだという。その後間もなく、ジャーナリストの梁啓超らが使用するようになる。

113NAME:2014/06/08(日) 22:53:55
ただ、梁の著作をつぶさにみていくと、「中華民族」が指す内容は時代とともに変化している。たとえば1905年に書かれた『歴史上中国民族之観察』では、文脈から判断すると中華民族に清朝を打ち立てた満州族やモンゴル、チベット族などは含まれていない。しかし中華民国樹立後の1922年に書いた『中国歴史上民族之研究』では、満州族も中華民族に含むと記述している。 一方、「排満革命」から「五族共和」、「漢民族への同化」とスローガンが変遷していった孫文は、1919年の『三民主義』のなかで、「漢族はその血統を犠牲にして、満州族、モンゴル族、回族(ウイグル族などを指し、現在の回族とは異なる)、チベット族と一体となり、中華民族の新主義をつくらなければならない」とした。 梁啓超の中華民族概念よりも、孫文の「大中華主義」のほうが、現在の中国政府や費孝通の見解に近い。ただ孫文が積極的に漢族と他民族との同化、統合を求めたのに対し、費は「数千年の歴史の中ですでに形成された民族実体」があるとする点が異なる。

建国以来の火種

 1949年に中華人民共和国が建国される以前、中国共産党は少数民族の自決権と分離権を認め、中華共和国連邦の建設を掲げていた。しかし52年8月の「民族区域自治要綱」では、「各民族の自治区はすべて中華人民共和国の不可分の一部である」と分離権が明確に否定された。 建国当時の共産党指導者の発言をみてみよう。

 「数千年来、中国の各民族は団結してこなかった。甚だしきはお互いを敵視していた。中華人民共和国はこのような民族間の関係を根本的に変化させた。圧迫と非圧迫の関係から平等互助の関係になるのだ」(1950年、周恩来) 「帝国主義が過去、中国を軽んじてきたのは中国の各民族が団結していなかったことも原因だ。しかし中華人民共和国が成立後、各民族は団結を始め、友愛協力の大家族になった」(1951年、毛沢東) つまり、中国においては歴史上、各民族が対立を続けてきたが、共産党が建国した新中国によって、民族の平等と協力が実現される−というストーリーが浮かび上がる。

しかし現実と理想の間に乖離があったことは、当時の指導者自らが認めている。 「(漢族を中心とする)大漢族主義がいたるところに存在している」(毛沢東)。「各少数民族は狭隘な民族主義傾向を克服しなければならない」(周恩来)。こうした苦言の数々は、当時から漢族による少数民族への圧迫や、各民族の独立志向が存在していたことを物語っている。

 また「少数民族問題」を重要視する理由として、さかんに強調されていたのが、少数民族の居住地域が広大な国土と国境線を持つことからくる国防上の重要性と、地下資源の豊富さだ。 「少数民族が居住する地域は広く、そこにある資源はとても多い。われわれの国民経済は少数民族がなければやっていけない」(1955年、毛沢東) 「中国西南部の国境線はチベットから雲南、広西まで数千キロに及ぶ。ここに住む絶対多数が少数民族だ。少数民族問題がうまく解決できないと、国防の問題も解決できない」(1950年、●(=登におおざと)小平)

114NAME:2014/06/08(日) 22:55:44
しかしながら、少数民族地域において、高度な自治や分離独立を求める動きは、ことあるごとに繰り返されてきた。とりわけ1980年代末期にはチベット・ラサで戒厳令がしかれたほか、首都北京では民主化を求める学生らが武力鎮圧される天安門事件が発生。共産党指導部は「国外と国内の敵対勢力による民族分裂の策動」と危機感を強め、「宣伝工作」の重要性を強調するようになる。

 「近年来、思想政治教育が不足している。マルクス主義の無神論の宣伝が少なくなったが、今後は緩めてはならない。少数民族幹部の育成に力を入れることは極めて重要だ」(1990年、江沢民) だが、中国内外のウイグル人は、近年の漢族の大量流入と治安部隊の増強が、かえって新疆ウイグル自治区内の緊張状態をつくり出していると主張している。また現地の生活水準向上に向けた投資拡大も、漢族と非漢族との経済格差が拡大する結果となり、少数民族側の反発を招いているのが現状だ。 新中国が建国以来抱えてきた民族問題という「火種」は、半世紀を経た現在、むしろ深刻さを増している。(西見由章)

115NAME:2014/06/13(金) 23:53:34
中国新疆で4人射殺 スカーフはがし衝突に
2014.6.12 18:44
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140612/chn14061218440006-n1.htm

 米政府系放送局ラジオ自由アジアは12日までに、中国新疆ウイグル自治区カシュガル地区で、警察がウイグル族とみられる4人を射殺し、警察側も1人が死亡する事件が起きたと報じた。 当局者がウイグル族女性のスカーフをはがそうとしたため、怒った女性の兄弟が当局者に襲いかかり衝突が発生。警察が出動し、この兄弟や友人らに発砲した。けが人も2人出た。 自治区ウルムチで39人が死亡した5月22日の爆発事件を受け、当局者はローラー作戦でウイグル族の家屋を調べていた。自治区では、当局者や警察が、ウイグル族女性が宗教上の理由で頭にかぶっているスカーフを脱ぐように強要してたびたび衝突が起きている。(共同)

116NAME:2014/06/21(土) 14:41:04
中国新疆襲撃、容疑者13人射殺
中国新疆で公安局襲撃、容疑者13人射殺 相次ぐ「死刑」引き金か
2014.6.21 12:26
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140621/chn14062112260004-n1.htm

【北京=川越一】中国国営新華社通信によると、新疆ウイグル自治区のカシュガル地区カルギリク県で21日早朝、「暴徒集団」の運転する車両が地元の公安局の建物に突っ込み、爆発装置を起爆させた。警察は現場で容疑者13人を射殺。警官3人が軽傷を負った。市民らに死傷者は出ていないという。 事件の詳細は不明。地元当局は容疑者グループの身元や経緯などを調査しているが、同自治区の公式ニュースサイト「天山網」によると、カシュガル地区では5月25日にも、5人組が「聖戦」を叫びながら警官を襲撃。警官が発砲し、3人が死傷、1人を拘束する事件が発生している。

 同自治区では今月16日、アクス、トルファン、ホータン各地区の当局がテロに絡んで死刑判決を受けたウイグル族とみられる13人の刑を執行。また同じ日には、同自治区ウルムチ市中級人民法院(地裁)で、昨年10月に北京市の天安門広場で起きた車両突入事件で起訴された8人のウイグル族のうち3人に死刑判決が下されるなど、当局が「テロ」関連とみなす事案についての死刑判決や執行が相次いでいる。 同通信は、「現在、現場の秩序は正常だ」としているが、当局のウイグル族に対する厳しい措置への反発が、事件の引き金になった可能性もある。

117NAME:2014/06/24(火) 13:16:51
またチベットで焼身自殺! 凄まじい痛みを伴うにもかかわらず、チベット族が「焼身自殺」を選ぶ理由
2013.10.21.
http://tocana.jp/2013/10/post_2111_entry.html

米政府系放送局ラジオ自由アジアによると、去る3月24日、中国四川省アバ・チベット族チャン族自治州で、チベット族の女性が中国当局の高圧的な統治に抗議して焼身自殺した。 中国政府の発表によると、同国内にて焼身自殺を図ったチベット族が、2009年2月、ついに100人を超え、今回の事件により、未遂を含めて実に110人ものチベット族が焼身自殺を計ったとされている。 中国政府は、焼身自殺をやめるように呼びかけているものの、ここ最近ますます増加する傾向にある。

 ただ、同国の報道規制を考えると、この数もある程度統制されたものだというのは、想像に難くない。中国西南部を占める区域自治区であるチベットは、マスコミの取材や写真撮影はすべて禁止されており、焼身自殺や暴動などが起きている背景や街の様子は一切伝えられないまま今日に至っている。その背景には、1949年の毛沢東率いる中国共産党のチベット侵攻に始まる、半世紀以上の差別的支配が根強く潜んでいるのだ。

■チベット族が「焼身自殺」を選ぶ理由

 イスラム教と違い、仏教やヒンドゥー教において、焼身自殺という行為自体は、けして禁忌ということはなく、何世紀にもわたって行われてきた。特に、インドではそうである。 焼身自殺の苦痛は想像を絶するとされ、死因は「呼吸困難」「出血」以外に、「凄まじい痛みによるショック死」があるそうだ。今年の2月には「ダライ・ラマ万歳!」と叫びながら焼身自殺をしたチベット族の男性僧侶がニュースになったが、炎に包まれながら叫ぶ姿は、“訴える”ための自殺としては最も効果があるかもしれない。 また、「焼身自殺」を選ぶのには、チベットに伝わる宗教観が影響を与えていることも事実だ。

118NAME:2014/06/24(火) 13:18:03
チベット仏教は、7世紀頃インドからチベットに伝わった仏教の一派であり、密教的イメージが強いが、チベット人固有のものではなく、広く普遍性を持っている。その本質は、「空の思想」、つまり、「一切の法は空であって、実在しない」と説く中観思想というものであり、仏教哲学諸学派の思想の中で、最高のものと考えられてきたのである。そして、西洋的な「死=絶対的破滅」という考えと違い、「死」は輪廻転生の一通過地点にすぎず、人間は「死」「中有」「生」と、輪廻を繰り返していくとされている。

 また、チベット仏教ではこの三事を清めて、仏の「三身」にまで高めていく過程で、「輪廻」を断ち切り、「クリアライト(純粋な光)」との融合を図る行法があり、それが『チベット死者の書』と呼ばれる教典に記されている。それによると、死者はまず、非常な畏怖を覚えるまばゆい光に出会い、これに勇気を持って飛び込めば、真理に融化し、成仏するのだという。そうでないと7日後にまた別の光に直面して、同じような状況に立たされ……。このようなことが7日まいに、49日まで繰り返されるというのだ。そして、光への融化がなければ、その後、死者の生前の行為や心に応じて「地獄」「畜生」「人間」など、6つの世界のいずれかに生きているものの胎に入り、「三身」になるまで、グルグルと輪廻し続けるという。

 この宗教観を踏まえると、チベットの僧侶たちは、どんなに訴えても、中国政府の制圧から逃れられない現状(この世)では、もう打開できないことを悟り、来世で道を切り開くために、自ら焼身自殺によって、いったん現状の流れを断ち切ろうとしているのかもしれない。また、まばゆい炎を「クリアライト(純粋な光)」と見立て、少しでも三身に近づこうとしているのかもしれない。 チベットの多くの僧侶たちは、チベット国家をなきものにしようとした毛沢東政権下で拘束され、時には地面に掘られた巨大な穴に放り込まれて、糞尿をまき散らされて生き埋めにされるようなこともあったという。この聞くもおぞましい非人間的な殺戮行為が、国家と民族のカルマとして残らないはずがない。焼身自殺という行為は、どうしようもない現実をただ悲観するものではなく、輪廻転生の中における、1つの打開策なのだろう。 ※記事は、ハピズムより

119NAME:2014/07/02(水) 19:50:39
少数民族から「言葉」を奪う中国“人権踏みつけ政策”…消えたウイグル語教育者、中国公安の暗黒逮捕・暗黒裁判に
2014.7.2 07:00
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/140702/waf14070207000002-n1.htm

反政府活動が激化する中国西北部の新疆ウイグル自治区で昨年夏、ウイグル語教育者がひそかに公安当局に逮捕され、行方不明になっている。同自治区では爆発事件などが相次ぎ、中国政府は分離独立を目指すウイグル族のテロ行為と断定、弾圧を強めている。今回の逮捕劇も、少数民族の“漢化”を推し進める中、ナショナリズムの高まりにつながりかねない芽を摘み取った格好だ。反抗する者は容赦しない習近平政権。まさに中華思想を見せつけている。(河合洋成)

ウイグル語学校増設→「不当な資金集め」

 報道した米紙ニューヨーク・タイムズによると、逮捕されたのは、ウイグル人男性のアブヅヴェリ・アユプさん(39)。同自治区内に「母語(ウイグル語)学校」を増やそうと活動している最中の昨年8月20日、「不法な資金集め」をしたとして、仲間の男性2人とともに逮捕された。学校新設のため、蜂蜜を売ったり、学校のマークが入ったTシャツを売ったりしただけだったという。 自由アジア放送は、3人は同自治区の首都ウルムチと西部の都市カシュガルで尋問を受けた後、ウルムチの警察署に拘留されたと報道。アユプさんは「重い病状にある」とも伝えられている。 親族には3月にも起訴され、裁判が始まるとの情報があったが、公安当局は勾留場所はもちろん、正式に何の罪で訴追し、いつ、どこで裁判があるかさえも知らせることを拒んでおり、中国の非人権大国ぶりを示している。

鉄道、漢族を大量移住…数の論理で文化的な虐殺「ジェノサイド」

「ドンキホーテのような夢」を奪う中国政府

 人口13億人の中国で、55の少数民族は約1億人。9割以上を漢族が占める。だが、少数民族問題は中国のアキレス腱(けん)だ。 北京政府は、少数民族地域への漢族移住による多数化工作を推進。言葉をかえれば、国内の“植民地化”といえる。チベット仏教の聖地ラサに向け、標高5千メートルを走る青蔵鉄道を完成させたのもそのためと指摘される。 そして習政権になって加速しているのが、中国語教育による「漢化」だ。武力による弾圧だけではなく、文化的な「民族浄化」政策であり、同自治区はまさにその実践地にあたる。

 アユプさんはそうした現状を憂いた。米紙の関心を呼んだのも、フォード財団の奨学生として米カンザス大に留学していたからだが、彼は米国にとどまるのを止め、「母なる言葉を失いたくない」からと、果敢に戻る道を選んだという。 帰国直後の2011年、カシュガルにウイグル語幼稚園を開園。さらに、ウルムチなどにも広げようとしていた矢先だった。 同紙は「ドンキホーテのような夢物語だった」と語り、巨大な中華世界に挑んだアユプさんに同情する。

中国語と少数民族語のバイリンガル教育は建前

 5月22日にウルムチで起きた爆発事件は死傷者約130人に及んだ。長年に渡るウイグル族と漢族の対立はエスカレートしている。今回の爆発事件で中国政府は「テロに対する人民戦争を戦う」と強調した。

ウイグル族ではなく「西戎(西の野蛮人)」…バイリンガルで心も牢獄

香港の人権団体関係者は同紙に「中国の指導者層は、同化政策への妨げになる民族意識の高まりを防ぐため、ウイグル流の生活を去勢しなければいけないと考えている」と話す。 同化政策とは則ち中華思想。大多数を占める漢族にとって、アラビア文字を使い、イスラム(回)教徒のウイグル族は「西戎」であり、過去の王朝時代から同族などを弾圧する“洗回”政策が取られてきた。

 現中国では、中国語と民族語を学ぶ「双語(バイリンガル)教育」が行われているが、アユプさんの旧友で、今は米バージニア州に住むウイグル出身の男性は「(逮捕は)中国の民族言語に対する象徴的な態度だ」と建前だけの双語教育を批判。「中国政府は、彼を獄舎に閉じ込め、衰弱させようとしている」と同紙に語っている。 アユブさんについてはその後、5月半ばに検察側が「20日以内に裁判を行う」との公式書面をウルムチの裁判所に提出したとの情報が伝えられた。罪状は「不法な資金集め」としかなく、それだけで長期勾留が今も続いている。実際に裁判が行われているかどうかは確認されていない。

 今年1月には、穏健派のウイグル人学者が当局に拘束されている。今回の事件も米国の人権団体がウオッチしていなければ、闇に葬られていたかもしれない。 相次ぐ爆発事件を受け、公開裁判による“見せしめ”まで行い、ウイグル族弾圧を強める中国政府。その前近代的な人権意識は、恐怖政治となって少数民族に災厄をもたらしている。

120NAME:2014/07/08(火) 00:41:40
中国当局、ウルムチ事件関連で拘束されたウイグル人たちに大量の塩水を飲ませて拷問
http://www.uyghurcongress.org/jp/?p=2231
RFA 2010.09.01 (一部抜粋) | 翻訳・掲載:2010.09.07

RFAに寄せられている複数の情報によると、中国当局が昨年7月5日に発生したウルムチ事件関連で拘束・逮捕されたウイグル人たちに対して様々な残虐且つ致命的な拷問を加えていることが浮上しつつある。

最近ウルムチから海外に出たばかりで、家族の身の安全のために名前を公開しなかった一人のウイグル人看護師がRFAに情報を寄せてくれた。この看護師は、自身がウルムチのある病院で勤務している間に、ウルムチ事件後に一定期間拘束され釈放されてから全く同じような症状を訴えてその病院に運ばれてきた多数のウイグル人青年の治療に携わったことを明らかにした。そして、病院の検査によりそのウイグル人青年ら全員が塩酸中毒されていたことが判明したと証言した。

この看護師によると、そのウイグル人青年らのほとんどが腎臓、心臓、肝臓などの内臓器官の機能が壊れており、水分不足によって体全体が極めて弱っていたため、治療しても回復できず死んでいく人も少なくなかったという。この看護師が把握した情報によると、そのウイグル人青年らの全てがウルムチ事件後に一定期間拘束されてから釈放された青年たちであり、拘束中には強制的に大量の塩水を飲まされて拷問されていた。

RFAがウルムチに住むウイグル人住民らから入手した情報によると、警察当局が拘束されたウイグル人青年らに塩水を飲ませて拷問したことは、ウイグル人社会で強い議論を引き起こした問題の一つとなっているという。

アメリカにある団体「労改基金会」の代表ハリー・ウー氏(漢人)はRFAの取材に対して、中国当局がウルムチ事件で拘束されたウイグル人青年らに塩水を飲ませて拷問したことについて、「大量の塩水を飲ませると拘束者の内臓器官が強い被害を受け、死亡に至る場合もあります。しかし、この方法では拘束者の体に拷問の傷跡が残りません。中国当局は、拷問の証拠を残さないことを狙ってこの方法を選んだでしょう」と指摘した。

http://www.rfa.org/uyghur/programmilar/insan_heqliri/5-iyul-tutqunliri-09012010184028.html

121NAME:2014/07/20(日) 22:15:58
日本人のおじさん演歌歌手が「キルギスで大人気」のなぜ…動画再生100万回超、それでもCD売上は大ブレークとはいえず、レコード会社の戦略は
2014.7.20 18:00
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/140720/wlf14072018000010-n1.htm

中央アジアに位置するキルギス共和国。旧ソ連の共和制国家で今年独立23周年になるこの小さな国で、なぜか大人気という日本人のおじさんがいる。演歌歌手の三田りょうさん(54)だ。昨年、同国で開催された独立記念コンサートに出演し、5万人超の聴衆から大歓声を浴び、今やキルギスで知らない人はいない超有名人なのだ。なぜキルギスなのか、そして、このなじみのない国での人気が日本でのブレークにもつながるのか。(杉山みどり)

本人もびっくり

 「まさか、キルギスの方たちにこれほど受け入れてもらえるとは…。日本とキルギスの友好を深めるお役に立ててうれしいですね」 キルギスでの人気爆発は三田さん自身、予想もしていなかったことだった。 キルギスは面積が日本の約半分で、人口は約550万人。中国との国境には天山山脈が延び、南のタジキスタンに向かってパミール高原が広がり、国土の4割が標高3000メートルを超える山国。主要産業は農業や牧畜業などだ。

そんなキルギスでコンサートを行うことになったきっかけは有力後援者の依頼。「その方はキルギスへの農業支援の計画を進めておられたんです。そのご縁で、キルギス独立22周年記念コンサートへの出演を依頼されました」という。 キルギスの人たちに受け入れられるような曲がいいと思った三田さんは「どんな国なのか、どんな文化なのか、まずはこの目で見て、肌で感じてみよう」と思い、現地へ赴いた。

 「天山山脈をいただき、自然豊かなすばらしい国です。しかもキルギスには『キルギス人と日本人は昔、兄弟で、肉が好きな者はキルギス人となり、魚が好きな者は日本人となった』という俗説があり、多くの人がそれを信じているほどの親日派なんです」 三田さんは、キルギスの民族音楽などを中心としたCD類を大量に買い込み、帰国した。 三田さんが現地で得た情報を元に曲作りが進められ、「風の旅人」が完成。異国情緒あふれる印象的なイントロ、口ずさみやすいメロディー、情景が浮かぶような歌詞、キルギス人だけでなく日本人の心も打つ楽曲に仕上がった。

122NAME:2014/07/20(日) 22:41:57
キルギスで最も有名な日本人

 「キルギス共和国独立22周年記念コンサート」は昨年8月、首都ビシュケクのアラトー広場で開かれた。三田さんは「風の旅人」を5万人の前で披露。その歌声に魅了された聴衆たちの喝采はいつまでも続いたという。 約2週間の滞在の間、テレビや新聞など地元メディアで取り上げられ、数多くのイベントにも出演。三田さんは、キルギスで最も有名な日本人となった。

 さらに、このコンサートのもようを収めた映像がYouTubeに投稿されると、わずか2カ月で100万回以上再生された。投稿したのは、三田さんの歌声に感動したキルギス人の女性だという。この動画はキルギスだけでなく、ドイツ、ブルガリア、ベトナムをはじめ多くの国で視聴されており、さらに広がりを見せている。 「キルギスのおかげで『風の旅人』というすばらしい楽曲を歌うことができました。この歌をきっかけに、日本の方にもキルギスのことをもっと知ってもらえればうれしいですね」

レコード業界が抱えるジレンマ

 キルギスで火がついた人気は、自身の日本での歌手活動にも好影響を与えた。「風の旅人」は有線お問い合わせランキング2位に。コンサートやイベントなどの出演依頼も急増しているという。 ただ、「営業活動」の幅は広がっても、CDの売り上げは1万枚近くと、話題になっているほどにはブレークしているわけではない。ただでさえCDが売れなくなっている時代。所属歌手が話題になって各地から引っ張りだこになっても、レコード会社は潤わないというジレンマがある。

 所属レコード会社テイチクエンタテインメントの関係者は「三田さんが売れっ子になるのは、うれしい限りなのですが、われわれとしては、やはりCDが売れないことには…。外国では楽曲の違法ダウンロードが多いですし、どれだけ動画が再生されても、こちらの収入にはなりませんしね」と漏らす。 それでも、話題になるということが、プラス要因であることには変わりはない。 「これまで『三田りょう』の名を聞いたことがなかった人たちにも、存在を知ってもらえるようになり、いろんな所からお呼びがかかってコンサートやイベント参加の機会が増えているわけですからね」

そのような場で1枚1枚CDを手渡しで売っていくのが、「地道なやり方ですが、結果的には一番の近道」という。 「もちろん、ネットで火がついた人気をさらにネットで盛り上げ、CDや有料ダウンロードの売り上げ増に結びつけていく方法というのも模索していきたい」 三田さんのケースは、音楽業界活性化という大テーマにも絡む重要な試みが秘められているといえそうだ。

 みた・りょう 東京都あきる野市出身。昭和62年にデビュー。平成12年リリースの「哀愁フェリー」や18年の「佐渡航路」は日本有線大賞音楽賞を受賞した。順調に芸歴を重ねるが、20年に悪性リンパ種を発症し、約2年間の闘病の末に復帰した。復帰後は「ライムグリーンリボン(悪性リンパ腫情報発信・疾患啓発)」支援活動を行い、病院コンサートなども続けている。今年の8月31日に開催される「独立23周年記念コンサート」にも参加する予定で、キルギス語バージョンの「風の旅人」も披露する予定。

123NAME:2014/09/01(月) 09:25:29
【中国共産党の少数民族弾圧】チベット族やウイグル族 3人集まると即懲罰の対象に
http://hosyusokuhou.jp/archives/27610698.html

中国には50を超える少数民族が居住する。 中国共産党政府の凄まじい民族弾圧に屈することなく、抗議行動はますます激しくなっている。

ジャーナリストの櫻井よしこ氏が、中国共産党の少数民族弾圧を受けるウイグルなどの状況についてリポートする。
 * * *

ウイグルでは毎年、14歳から25歳前後のウイグル人女性数万人が、故郷から遠く離れた大都市に連れて行かれます。 彼女たちは寮生活をしながら不当に安い賃金で働かされます。

その上、ウイグル語を禁じられ、生活習慣も変えられて、挙げ句の果てに漢民族の男と無理やり結婚させられるのです。 ウイグル人男性は結婚相手を奪われることになります。 ウイグルの血を先細りさせ、やがて途絶えさせるのが共産党の狙いだと見ていいでしょう。

チベットやウイグルでは、3人を超える集まりは、それがどれほど他愛のない平和的な集まりであっても罰せられます。

学校の教室にはカメラが設置され、教師が民族の言語や文化について子供たちに教えないよう監視されています。 新疆ウイグル自治区では街中の至るところに6万台もの監視カメラが設置されています。

124NAME:2014/09/10(水) 04:44:52
輪廻転生制度廃止を 自分の死後とダライ・ラマ
2014.9.9 19:31
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140909/asi14090919310004-n1.htm

チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世(79)は9日までに行われたドイツ紙ウェルトとのインタビューで、生まれ変わりを探す方法で実施されてきた伝統的な後継者選び「輪廻転生制度」について、自分が死んだ後は廃止するべきだとの見解を示した。

 ダライ・ラマは2011年9月にも、制度の存続を再考する必要があるとした声明を発表している。今回は制度の廃止にまで踏み込み、自身の意向をより明確にした。 ダライ・ラマは「5世紀近く制度を続けてきた」と指摘。自分は非常に人気が高いとし「人気のあるうちにやめるべきだ。弱いダライ・ラマになったら制度を傷つけることになる」と語った。

 さらに「チベット仏教は一個人に依存しているわけではない。われわれは非常に優れた組織を持っている」とも述べた。 ダライ・ラマは1959年のチベット動乱でインドに亡命。89年にノーベル平和賞を受賞した。(共同)

125NAME:2014/09/11(木) 19:25:01
ダライ・ラマ14世の転生「廃止」発言 後継選定を主導したい中国政府「秩序損なう」と猛反発
2014.9.10 21:12
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140910/chn14091021120007-n1.htm

【北京=矢板明夫】チベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ14世(79)が、ドイツ紙ウェルトとの会見で、自身の後継問題を踏まえて、「チベット仏教の転生制度を廃止すべきだ」と述べたことが、波紋を広げている。中国外務省の華春瑩報道官は10日の記者会見で、「発言はチベット仏教の正常な秩序を大きく損なうもので、中央政府と信者は絶対に認めない」と反発し、転生制度の維持を求めた。

 ダライ・ラマを含む活仏の転生制度は、チベット仏教の輪廻(りんね)観に基づく。高位の活仏は死後、教義に沿った生まれ変わりの霊童探しで後継者が選定される。転生制度の存否は、亡命先のインドで高齢を迎えたダライ・ラマの後継選定、さらにはチベット問題の行方に直結するものとして、これまで注目を集めていた。 中国政府は、無神論を信奉する共産党の一党独裁ながら、チベットでの転生制度を容認。高位の活仏だったパンチェン・ラマ10世が1989年に死去した後は、ダライ・ラマ側と競う形で後継の霊童探しが展開され、中国政府「公認」の候補が「パンチェン・ラマ11世」となる一方、ダライ・ラマ側が選んだ別の少年は行方不明となった。

中国当局はさらに2007年に「チベット仏教の活仏輪廻管理条例」を作り、チベット仏教の後継者選びと最終認定に当局が参加することを明記した。チベット仏教への政治介入と批判されるが、最大の眼目はダライ・ラマの後継を中国政府主導で選定することにある。「ダライ・ラマ15世」を親中派の宗教指導者に育成することで、チベットの安定統治を図る考えだ。 亡命中のダライ・ラマの発言は、この中国政府の策略を熟知したもので、転生制度の廃止という重大決断を今回初めて明示したが、今後、中国当局とチベット亡命政府の新たな確執を招くことは避けられない。

126NAME:2014/09/26(金) 03:21:18
同時爆発で50人死亡 中国新疆、当局「重大テロ」で捜査
2014.9.26 01:08 [中国]
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140925/chn14092520510005-n1.htm

 中国新疆ウイグル自治区の公式ニュースサイトは25日、同自治区バインゴリン・モンゴル自治州で21日に起きた同時爆発で、40人の「暴徒」が公安当局による射殺か自爆で死亡したと報じた。公安当局者と群衆の計10人も死亡し、死者は計50人となった。死傷者多数を出す大規模な暴動が起きた可能性がある。当局は「重大テロ事件」として捜査している。

 一方、米政府系放送局ラジオ自由アジアは25日、同時爆発による死者は少なくとも12人に上り、約100人がけがをしたとする目撃者や現地当局者の話を伝えた。 同放送局によると、爆発は地元の政府庁舎や派出所を狙ったもので、警察車両やガソリンスタンドなども放火された。

 爆発後に犯行グループが派出所を襲撃し、警察官を刃物で刺した。12人の死者のうち3人は警察官で、7人が襲撃に加わった犯人だった。中国政府による高圧的な統治に不満を抱くウイグル族による襲撃とみられるという。(共同)

127NAME:2014/09/27(土) 11:17:08
ウイグルの爆発は同時攻撃、「暴徒」40人死亡 中国
2014年9月26日 16:38 (AFPBB News)
http://topics.jp.msn.com/world/general/article.aspx?articleid=5949449

【AFP=時事】(一部更新)中国・新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)南部のブグル(Luntai)県で21日に起きた複数の爆発について、同自治区政府系のニュースサイト「天山網(Tianshannet)」は25日、警察署などを狙った同時攻撃があり「暴徒」40人が自爆または警察に撃たれて死亡したと報じた。「天山網」によると、21日夜に警察署2か所と露天市場、商店の入り口の4か所が爆破される「組織的で深刻な」攻撃があった。この攻撃で民間人6人、警官2人、補助警察官2人が死亡。漢族22人と少数民族ウイグル人32人の計54人の民間人が負傷したという。 また、この事件で「暴徒」40人が自爆したり、警官に撃たれたりして死亡した。「暴徒」のうち2人は身柄を拘束され、首謀者の「ママト・トゥルサン(Mamat Tursun)」容疑者は射殺されたと同サイトは伝えている。

 国営新華社(Xinhua)は警察の話として、「ママト・トゥルサン」容疑者は2003年から「過激派として活動してきた」人物で、「建設現場で働きながら自分のテロリストグループに参加するよう人々を勧誘していた」という。 中国共産党は新疆ウイグル自治区への出入りを厳しく制限しており、独自に情報を確認することは難しい。資源に恵まれる中央アジアに接する同自治区には、約1000万人のウイグル人が住んでおり、その大半はスンニ派イスラム教徒だ。


 21日には中国最高人民法院(最高裁)が、テロリズム関連の訴追要件に関し広範に定めた新たなガイドラインを発表している。国営新華社(Xinhua)通信が報じた要旨によると、「宗教的原理主義に関する旗その他の物品の作成、掲示は違法」とされたほか、「背信者、異教徒」といった宗教に関連する侮辱語の使用も刑事罰の対象となり得る。 23日には、著名ウイグル人学者のイリハム・トフティ(Ilham Tohti)氏(44)に対し、「国家分裂罪」で無期懲役の判決が言い渡された。ウイグルに詳しい専門家らからは、トフティ氏に対する判決により、穏健派のウイグル人が沈黙を強いられ中国政府との対話の道は閉ざされ、同自治区の緊張がいっそう高まると懸念する声があがっている。

中国新疆の過激派、イスラム国から「テロ訓練」受ける=政府系新聞
2014年9月22日 18:55 (ロイター)
http://topics.jp.msn.com/world/general/article.aspx?articleid=5907896

[北京 22日 ロイター] - 中国の政府系新聞は22日、中国・新疆ウイグル自治区の過激派がイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」から「テロリスト訓練」を受けるために、中国を離れたと報じた。自国での攻撃が訓練の目的だとしている。 新疆はイスラム教を信仰するウイグル族の住民が多く、中国当局は近年多発している暴力事件がイスラム系分離主義者らの犯行とみている。 同自治区では、21日に少なくとも3カ所で爆発が起き、2人が死亡し、複数の負傷者が出たと政府系ニュースサイトは伝えている。

共産党機関紙・人民日報傘下の環球時報は、中国の「反テロ職員」の話として、新疆の過激派は「テロリスト技術の訓練を受けようとしているだけでなく、中国でのテロ活動激化への支持を得るために実際の戦闘を通じて国際的なテロ組織とのつながりを広げようとしている」とした。同紙は、新疆の過激派が最近、シリアやイラクでのイスラム国の活動や東南アジアでのイスラム国の「分派」に関与していると報じた。 また、新疆の過激派とされる4人が今月、インドネシアで逮捕されたとしている。

128NAME:2014/10/20(月) 01:52:31
中国新疆で市場襲撃、漢族経営者ら22人死亡
2014.10.19 22:36更新
http://www.sankei.com/world/news/141019/wor1410190027-n1.html

中国新疆ウイグル自治区カシュガル地区巴楚県の農作物市場を今月12日、ウイグル族の男4人が刃物や爆発物で襲撃し、4人を含めた22人が死亡した。米政府系放送局ラジオ自由アジアが19日までに報じた。 男4人は2台のオートバイで市場に乗り付け、警察官らを刺し、爆発物を漢族の店舗経営者に投げつけるなどした後、警察に射殺された。負傷者が数十人に上るとの情報もある。男4人は地元出身で25〜30歳という。

 地元関係者によると、同県では政府の「テロ対策」により、今年5月から千人を超すウイグル族の若者が当局に拘束されており、これに不満を持った襲撃の可能性がある。襲撃では市場の漢族経営者を標的にしたとみられている。 カシュガル地区では漢族とウイグル族の民族対立を背景に暴力事件が多発している。7月に同地区ヤルカンド県で起きた暴動では96人が死亡。同地区裁判所は今月13日、暴動に関する判決公判で12人に死刑を言い渡していた。(共同)

129NAME:2014/10/20(月) 22:11:33
新疆ウイグル自治区で150人死傷か? 暴力事件が続発
2014.10.20 17:14更新
http://www.sankei.com/world/news/141020/wor1410200033-n1.html

香港の人権団体、中国人権民主化運動ニュースセンターは20日、中国新疆ウイグル自治区カシュガル地区巴楚県内で今月10日からの10日間で4件の暴力事件があり、50人以上が死亡、100人以上が負傷したと伝えた。 同センターによると、事件があったのは同県の農作物市場など。県内各地には人民解放軍の部隊が駐留し、厳戒態勢が敷かれているという。北京で20日に始まった共産党の重要会議、第18期中央委員会第4回総会(4中総会)で同自治区の問題が取り上げられる可能性があるとしている。

 米政府系放送局ラジオ自由アジアも、同県で12日にウイグル族の男4人が刃物や爆発物で農作物市場を襲撃し、22人が死亡したと報じている。カシュガル地区では漢族とウイグル族の民族対立を背景に暴力事件が相次いでいる。(共同)

130NAME:2014/11/29(土) 21:35:12
中国・新疆ウイグル自治区で暴徒が飲食店街襲撃、4人死亡 警察が暴徒11人射殺
2014.11.29 20:00更新
http://www.sankei.com/world/news/141129/wor1411290040-n1.html

【北京=川越一】中国新疆ウイグル自治区の政府系ニュースサイト「天山網」が29日報じたところによると、カシュガル地区ヤルカンド県で28日、暴徒が爆発物などで飲食店街を襲撃し、4人が死亡、14人が負傷した。駆けつけた地元警察当局が暴徒11人を射殺した。 事件が起きたのは、28日午後1時半(日本時間同2時半)ごろ。暴徒の乗った車が飯食店が立ち並ぶ通りに進入し、爆発物を人混みに投げ入れた。付近をパトロール中だった警官が通りを封鎖し、暴徒らを封じ込めて射殺した。現場からは爆発装置や大刀、おのなどが見つかったという。

 警察当局が調べを進めているが、犯行グループの民族や性別などは不明。カシュガル地区では10月中旬にもマラルベシ県の農作物市場で、オートバイで乗り付けたウイグル族の男4人が爆発物を使って18人を殺害し、警官に射殺される事件が発生している。今回の事件も手口が酷似しており、ウイグル族によるテロ事件の可能性がある。 当局のウイグル族に対する締め付けが強まる中、マラルベシ県内では各地に人民解放軍の部隊が駐留し、厳戒態勢が敷かれているという。

留置場内で高裁判決 中国、共存や暴力反対訴えるウイグル族学者に無期懲役確定
2014.11.21 19:03更新
http://www.sankei.com/world/news/141121/wor1411210041-n1.html

【北京=川越一】中国新疆ウイグル自治区の高級人民法院(高裁)は21日、国家分裂罪で無期懲役を言い渡されていたウイグル族学者、イリハム・トフティ氏(45)の上訴を棄却した。中国は二審制のため、刑が確定した。 AP通信などによると、「上訴審」は留置場内で行われた。中国当局は急に期日を告知することで弁護士の同席も阻止。通常の司法手続きを無視した異例の措置は、一貫して無罪を主張するイリハム氏側の抗弁を封じる狙いがうかがえる。

 非公開で開かれた9月の一審で、検察側はイリハム氏が北京大で行った講義の映像を証拠として提出。イリハム氏が「新疆は漢族ではなくウイグル族に属する」と述べたなどとして、「民族分裂思想を広めた」と結論づけた。

 しかし、イリハム氏が訴えていたのは、ウイグル族と漢族の共存や暴力行為反対。「穏健派」の自由な発言さえ容認しない共産党指導部の姿勢には、国内外から批判が集まりそうだ。 中国外務省の洪磊報道官は21日の定例記者会見で「司法機関は事実に基づき法律に従って判決を出した。司法機関の主権は質疑をはさむ余地がない」と述べた。

131NAME:2015/01/06(火) 21:05:39
【世界を読む】
チベット観光をディズニーランド化する中国政府…漢人観光客が上から目線でやりたい放題 仏像や神聖物にまたがり、寺院で大騒ぎ
2015.1.6 07:00更新
http://www.sankei.com/west/news/150106/wst1501060007-n1.html

中国チベット自治区を訪れる中国人(漢人)旅行者の度を超した不埒な行動が、現地で摩擦を引き起こしている。旅行者は平気で仏像に上ったり、無断で巡礼者の写真をとったりし、信仰心の厚いチベット人の神経を逆なでしているという。当局は注意するどころか、聖地の世俗化に向けた観光開発に熱心で、チベットの「ディズニーランド化」を憂う指摘もある。

仏像にまたがり、祈祷旗を踏みつけ…「神聖」を汚す中国人観光客

 ロンドンを本拠とする非政府組織(NGO)「チベット・ウオッチ」が2014年10月に発表した報告書「文化の衝突 チベット観光の現状」には、ショッキングな写真が何枚も掲載されている。 両手や両膝、額という体の5つの個所をを地面につけて、仏や高僧などを礼拝する「五体投地」をする巡礼者や、嫌がるチベット人女性に何人もの“にわかカメラマン”が群がり、レンズを向ける姿はまだましなほうだ。もっとひどいのは、大きな仏像の肩にまたがる女性の写真。さらに、タルチョーと呼ばれる祈祷(きとう)旗を踏みつけて歩いたり、僧侶を経典を描いた神聖なマニ石の上に立ったり…。目を疑う写真ばかりだが、こうした習慣やタブーを無視した行為が漢人旅行者に蔓延(まんえん)、チベット人の怒りを買っているのだ。 報告書は「中国政府によるチベット観光の促進は、文化の結束をもたらすどころか、緊張を生み出している」とし、さらに「中国人観光客はチベット人を展示物程度にしかみていない、動物園の動物のような扱いをしている」と憤る。

「中華」から見れば所詮「東夷」「西獣」…まるで動物を見る好奇心・厚顔無恥

中国人旅行者の心理では中華世界とは違う物珍しさが優先され、仏像や聖なる品々も単なる好奇なモノとしか映らないのだろう。 米ネットメディアのグローバルポストは、この報告書を大きく取り上げ、米ニューヨーク市立大の中国・チベット史研究者のコメントを載せている。 「報告書の内容は正確だ。悪しき行為は広がっている。中国人の団体観光客は私にとって見たくない存在。他者を尊重しようとしない厚顔無恥な人々だ」

チベット人は漢人に劣る民族…上から目線での“刷り込み政策”

 チベット旅行は、「植民地化」を固めたい政府のてこ入れもあって大きなブームになっているという。2015年には年間1500万人もの観光客を見込んでいるほどだ。青蔵鉄道の開通を機に自治区の首都ラサのインフラ整備は急ピッチで進んでいる。そんな観光開発の尻馬に乗って高級ホテルの進出を打ち上げた外資系ホテルチェーンには、国際的な非難もあがったほどだが、急成長のチベット観光はそれだけワールドワイドな魅力になっている。

 だが、その恩恵を預かっているのは漢人であって、チベット人ではない。 中国政府は外国人のチベット旅行を厳しく制限しているが、建前上、同じ「中国人」であるはずのチベット人にも移動の自由はない。自治区内にもかかわらずだ。各地にチェックポイントが設置され、身分証に書かれた民族名が「チベット」とあるだけで追い返される。遠路やってきた巡礼者でさえ、聖都ラサに入ることもままならない統制ぶりだ−と報告書は明らかにする。 だが、漢人は違う。チベットに押し寄せている旅行者の大半は唯一、ほぼ自由に振る舞える彼らで、奨励策で移住した漢人起業家らがその利益に浴している。

輪廻転生、聖なる“鳥葬”を500円で買いたたき…スマホで撮影し大騒ぎ

132NAME:2015/01/06(火) 21:07:18
中国政府はチベットを「精神的な癒やしの地」として宣伝。だが、そこには「国民にチベット人の心や文化を理解、尊重させる努力は見られない」とし、「中国政府はチベット人が漢人に劣る原始的な民族と人々に刷り込んでいる」とチベット・ウオッチは指摘する。漢人の心理のウラには、上から目線の優越意識がある。

漢人の、漢人による、漢人のためのチベット・テーマパーク化

 「チベットのディズニーランド化」。異質の伝統や風習を極端にデフォルメし、大衆受けするエンターテインメントにしてしまう…。チベットを蝕(むしば)む観光開発の実情を書いた米ワシントンマンスリー誌の表現は言い得て妙だ。 同誌によると、輪廻(りんね)転生を象徴するチベット仏教の“鳥葬”が、わずか5ドルで中国人旅行者の見せ物になっている。ツアーの旗をはためかせた四輪駆動車で乗り付け、大騒ぎしながら、デジカメやスマホで一部始終を撮影するのだ。寺院などの祈りの場でも大声で携帯電話で会話したり、巡礼者の流れに逆らうように歩いたりとやりたい放題。 チベット・ウオッチの報告書には「蔵漂」という造語もある。チベットが気に入った「流れ者」のことだ。彼らはラサの中心的寺院・ジョカン寺周辺にたむろし、信仰心厚い巡礼者の祈りの邪魔をしているという。実際、チベットツアーを扱う大阪の旅行業者は「バックパッカーの若者たちを中心にものすごく中国人旅行者が増えているのは確かだ」と話す。

14年夏、ラサでは当局肝いりの大イベントが行われた。7世紀の唐の時代、チベット国王に嫁いだ文成公主の物語をミュージカルショーに仕立て上げ、多くの漢人旅行者を引きつけた。報告書によると、チベットは昔から、中国の属国だったという主張を印象づける演出がなされていたのはいうまでもない。まさに漢人の、漢人による、漢人のためのディズニーランド。「非日常の別世界」を体験できるテーマパーク空間に仕立て上げている。

金を払えば何をやってもいいという身勝手な論理

 世界的にも呆(あき)れられている中国人観光客の傍若無人ぶりは枚挙にいとまがないが、「国内」のチベットでは野放しにされてさえいる。 同誌では「チベット人は政府の恩恵に全く感謝していないじゃない。私たちが食い扶持を払っているのよ」という漢人旅行者の声を載せている。金を出しているのだから、何をしたって構わないという論理だ。その上、観光業による世俗化はチベットのアイデンティティーを確実に破壊している。

 ダライ・ラマ法王日本代表部(東京)は訴える。

 「チベットの人々は監視され、何も言えない恐怖の中で生きている。われわれは仏教文化を守りたいだけだ。世界の人々がチベットに関心を持ってもらい、中国が良い方向に進むよう国際的な世論を高めてほしい」

133NAME:2015/01/12(月) 23:18:02
ウイグル族の締め付け強化に「テロ駆除ありがとう」…中国ネットで賛同の声 中国当局、仏紙銃撃事件「逆手」に弾圧“正当化”の喧伝
2015.1.12 20:46更新
http://www.sankei.com/world/news/150112/wor1501120043-n1.html

【北京=矢板明夫】フランスの週刊紙銃撃事件を受け、中国のインターネットには、イスラム教を信奉する国内のウイグル族などに対する締め付けの強化に賛成する意見が寄せられている。中国当局が、ウイグル族に関連する暴力事件と、欧米などに起きたイスラム過激派によるテロ事件と関連づけ、宣伝していることが背景にあるとみられる。 新疆ウイグル自治区の公式ニュースサイト「天山網」によると、同自治区西部のカシュガル地区疏勒県で12日、爆発物などを所持した「暴徒」らと警察隊が衝突し、6人が射殺された。「暴徒」らの民族名は明らかにされていないがウイグル族とみられる。

 中国当局の宗教・少数民族政策に不満を持つウイグル族と警察の衝突は最近、頻繁に発生しているが、中国当局はこれらの事件を「テロ」と断定し、取り締まりを強化している。 事件の動機や背景は全く伝えられていないにもかかわらず、ネットの書き込みには「よく発砲した」「テロリストを駆除してくれてありがとう」などと警察を称賛する意見が多かった。書き込んだのは漢族が大半とみられる。

横暴な振る舞いが多い中国の警察に対しては、ネット上で厳しい意見が寄せられることが多いが、ウイグル問題になると「当局の強硬姿勢」を評価する書き込みがほとんどだ。 新疆ウイグル自治区の人民代表大会(地方議会)が今月10日、ウルムチ市内の公の場で、イスラム教徒の女性が顔や体を覆うベールやスカーフなどの着用を禁じる規定を可決したときにも、メディア報道やネット上の書き込みは歓迎の声一色となった。 こうした傾向について、北京の人権派弁護士は、「欧州と違って中国には厳しい情報規制があり、一連の暴力事件の真相はほとんど明らかにされていない。ウイグル側の穏健派の意見は全く表に出ない。当局の宣伝だけで少数民族に対する誤解と憎しみが膨張し、民族間の不信感と対立は高まるばかりだ」と懸念している。

134NAME:2015/03/09(月) 23:39:35
ウイグル族が報復で襲撃? 「イスラム国」合流狙った密出国直前、摘発受け妻ら射殺 広州駅事件で香港紙
2015.3.8 20:23更新
http://www.sankei.com/world/news/150308/wor1503080031-n1.html

香港紙、明報は8日、中国広東省広州市で6日発生した2人組の男による市民襲撃事件について、公安当局が前日に行ったウイグル族摘発時に女2人を射殺したため、女の夫らが報復で事件を起こした可能性があると報じた。 同紙によると、広州市の公安当局は5日夜、中国から密出国しようとしていたウイグル族が隠れていた市内のアパートを摘発。刃物を持っていた女2人を射殺し、他の女5人を含む16人を拘束した。現場に約40人のウイグル族がいたとの情報もあるという。

 摘発から逃れた男2人が6日朝、広州駅前で通行人らを刃物で切り付け、計13人を負傷させたとみられ、男2人は射殺された女の夫らの可能性がある。 摘発されたウイグル族は、過激派組織「イスラム国」に参加しようとしていたという。しかし先月末、マカオへ密航する船が嵐で沈没し、ウイグル族を密航させる組織が摘発されたため広州での待機を余儀なくされていた。(共同)

135NAME:2015/03/19(木) 00:46:17
ウイグル族が地元幹部ら4人刺殺、9歳の娘だけ助かる…新疆の殉職者230人
2015.3.18 16:05更新
http://www.sankei.com/world/news/150318/wor1503180050-n1.html

【北京=川越一】米政府系放送局ラジオ自由アジアは18日までに、中国新疆ウイグル自治区カシュガル地区ヤルカンド県で、地元治安組織の幹部ら4人が、ウイグル族の集団に刺殺されたと伝えた。襲撃集団の7人は警官に射殺された。 同ラジオによると、幹部らは9日、親類や友人との会合後、帰宅途中に襲われた。幹部のほか、妻と叔父、随行していた治安要員が死亡。9歳の娘だけが助かったという。

 同自治区共産党委員会の張春賢書記は全国人民代表大会(全人代=国会)期間中、同自治区の警察関係者の殉職率が他地域の5・4倍に達していると明らかにした。昨年、同自治区の殉職者は約230人で、中国全土の3分の1を占めたという。 張書記は「仕事が原因で急死した」と説明したが、同自治区では、ウイグル族とみられる集団との衝突で公安当局者が殺傷される事案が頻発している。今回のように、武装集団の襲撃を受けたケースも多数含まれているとみられる。ウイグル族側の総死者数は不明。 当局はテロを未然に防ぐとして“危険分子”の摘発を強化。捜索が衝突に発展する事案も少なくない。取り締まり強化に伴い、殉職者がさらに増加する可能性がある。

136NAME:2015/04/28(火) 00:11:42
【世界を読む】
拷問道具の輸出大国・中国の実態…チベット人を宙づりでサンドバッグ、鉄の椅子「虎の腰掛け」で電気ショック
2015.4.2 08:00更新
http://www.sankei.com/west/news/150402/wst1504020002-n1.html

中国の治安当局によるチベット人への恣意(しい)的な逮捕や拷問を告発する報告書が2月に発表された。一方で、人権団体は、中国が拷問道具の輸出大国になっていると指摘。報告書は「チベットでの拷問、虐待の実態」とし、英ロンドンを拠点とする非営利組織(NPO)「チベットウオッチ」などが、国連拷問禁止委員会で中国の人権状況が審議されるのにあわせて発表した。2008年北京五輪前にチベット自治区のラサを中心に起きたチベット騒乱後、押さえ込みにかかる当局によるチベット人への非道が暴かれている。

ストーブの煙突抱き、サンドバッグ…顔はやけど

 「やつらはチベット人を動物以下と見なしている。人間とは見ていない。(私は生き延びたが)一度、拷問所に連れて行かれたら終わり。死が待っている…」 ある男性僧侶(43)は08年3月23日、知人宅にいたところ、突然踏み込んできた警官隊に連行され、警察署で寝ずの尋問と暴行を受けた揚げ句、裁判もなしに刑務所に送られた。待ち向けていたのがさらなる拷問だ。

 1日中、宙づりにされ、尋問者からサンドバッグのように殴る蹴るの暴行を受けた後、ストーブの煙突を抱かされる格好で手枷をはめられ、顔面などはやけどと水ぶくれの状態に。夜間は窓が開けっ放しの極寒部屋にほうり込まれた。翌日からは再び拷問の日々だ。 さらに黒頭巾を被(かぶ)せられて行った場所には「鉄の椅子(虎の腰掛け)」と呼ばれる拷問道具があった。縛り付けられ、警官から「分裂主義者め」とののしられながら、電気ショックも含めた暴行が何度も繰り返されたという。「意識は朦朧(もうろう)とし、痛みも感じなくなった。自分の肉が焼け焦げる臭いだけ覚えている」

僧侶は5月半ばまで拘留された。その後も2度逮捕され、当局に葬り去られる危険を察知、マージャンに興じる看守らの隙をついて脱出。20万元(約390万円)の懸賞金付き脱獄殺人犯の汚名を着せられる中、1年8カ月かけてヒマラヤを越え、チベット亡命政府があるインド・ダラムサラにたどり着いたという。

釈放理由は、施設で死なれたら面倒だから

 報告書には、こうした事例が多数掲載され、命を落としたり、拷問で命の危険にさらされたりしているチベット人の名前が何人も記載されている。 逮捕状もなしに連行され、罪状は後回し。拷問で無理やり強いられた証言をもとに裁判で刑を言い渡されるのが大抵で、弁護士も形式だけだ。裁判もあれば良い方で、当局による恣意的な長期拘束が日常茶飯事なことが読み取れる。

 こんな指摘もある。 釈放当日、大勢の親類縁者、友人らが拘置所、刑務所の門前で出迎え、騒ぐのを嫌い、今は全く知らせず、こっそり自宅まで連れて行くようにしている。また、拷問で衰弱しきった状態に陥った場合、家族のもとに帰すという。慈悲ではなく、当局の施設で死なれたら面倒だからだ。

137NAME:2015/04/28(火) 00:14:24
「共産党なくして新中国はないなど、共産党をたたえる歌を覚えられなかったりしたら、とても立てないほど極小の独房に罰として入れられる。そう絶えず脅された」(40歳男性) 「刑務所の労役で、まじめに働く者には刑期が短くなる恩典があったが、漢族だけの話。チベット人は除外されていた。差別的扱いだった」(29歳男性) 再教育キャンプ、労働改造所など、共産主義国家にはかかせない人格破壊施設への言及もある。

拷問器具会社が10年で4・6倍に増加

 もちろん、中国政府は「中国は法治国家である」と主張、チベットやウイグル問題は「内政干渉だ」と突っぱねている。 だが、報告書からは、中国5千年の歴史の中で積み重ねてきた拷問嗜好(しこう)が“支配民族”の漢族のDNAにしっかり刻み込まれているのがわかる。そしてそれは、経済発展にともなって中国特産拷問道具の輸出にもつながっている。

 国際人権団体のアムネスティ・インターナショナルが昨年9月公表した「中国における拷問器具取引と弾圧」によると、2003年に28社しかなかった製造業者は10年間で約130社に増加。電気ショック棒や突起棒、拘束具、重し付き足枷などの「憂慮すべき」拷問道具を含め、「世界の法執行器具の分野で供給国としての地位を大きく伸ばした」と指摘、世界市場でシェアを拡大しつつある成長産業になっているのだ。

チベットウオッチなどの報告書ではまた、密告制度の奨励にも触れている。500〜5万元の報酬が当局から渡され、有力な情報にはさらに上乗せもされる。だが、それは裏を返せば、チベット人の反抗を警戒している証だろう。

 自由アジア放送などによると、2月の旧正月、チベット自治区や周辺の各地で、今年80歳を迎えるダライラマ14世の長命を祝う行事が密(ひそ)かに行われた。14世を「分裂主義者」と批判し、傀儡(かいらい)にできる15世擁立に血眼の中国当局だが、チベットの人々の14世への厚い信心は変わらない。 「チベットは新中国のもと、豊かになった」。習政権が強調するそんな主張がいかに空虚なプロパガンダかがわかる。拷問がまかり通る人権無視の強権支配。“赤い帝国”の「舌先」に騙(だま)されてはいけない。

138NAME:2015/07/10(金) 01:21:31
反中デモの韓国人誤襲撃、「目が細いから」と擁護 トルコ野党党首
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%e5%8f%8d%e4%b8%ad%e3%83%87%e3%83%a2%e3%81%ae%e9%9f%93%e5%9b%bd%e4%ba%ba%e8%aa%a4%e8%a5%b2%e6%92%83%e3%80%81%e3%80%8c%e7%9b%ae%e3%81%8c%e7%b4%b0%e3%81%84%e3%81%8b%e3%82%89%e3%80%8d%e3%81%a8%e6%93%81%e8%ad%b7-%e3%83%88%e3%83%ab%e3%82%b3%e9%87%8e%e5%85%9a%e5%85%9a%e9%a6%96/ar-AAcK1Ko#page=2

【AFP=時事】トルコで反中デモの参加者が誤って韓国人観光客を襲撃した問題をめぐり、与党・公正発展党(Justice and Development Party、AKP)の連立相手と目されている野党の党首が、中国人も韓国人も「目が細い」から間違っても仕方がないととれる発言をし、批判を浴びている。

 トルコでは先週、新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)でイスラム教徒のウイグル人が神聖月「ラマダン(Ramadan)」の礼拝や断食を行うのを制限しているとして、中国政府に抗議するデモが各地で実施された。しかし先週末、イスタンブール(Istanbul)旧市街でデモ中の民族主義グループが、中国人と間違えて韓国人観光客の一団を襲撃し、機動隊が介入する騒ぎになった。

 この一件について野党・民族主義者行動党(Nationalist Movement Party、MHP)のデブレト・バフチェリ(Devlet Bahceli)党首は、8日の日刊紙ヒュリエト(Hurriyet)に掲載されたインタビューで「(襲撃した)彼らは若者たちだ。こうした若者に間違った情報を与えて判断を誤らせる連中もいるし、彼らがそういう連中に従ってしまう場合もある」と発言。続けて、次のように述べた。「それにしても、韓国人と中国人との違いは何だ? 両方とも目が細い。どちらでも違いはないだろう?」

「トルコの若者たちは、中国で起きている圧政を非常に気にしている。彼ら(デモ参加者)は自分たちの民主的な権利を行使できるはずだ」

 この発言に、マイクロブログのツイッター(Twitter)では批判が殺到。一部のユーザーは、バフチェリ党首を人種差別主義者で人種的憎悪をあおっていると非難し、「目が細かったら誰かを殴ってもいいというのか」などと投稿した。 韓国人旅行客を襲撃したのは、MHP下部組織の極右団体「灰色の狼(Grey Wolves)」のメンバーとみられている。 イスラム教国のトルコは言語や宗教上ウイグル人とのつながりが強く、国内でも複数のウイグル人団体が活動している。

139NAME:2015/08/25(火) 21:29:42
ウイグル族が7人射殺 中国、米系ラジオが報道
2015.8.25 12:34更新
http://www.sankei.com/world/news/150825/wor1508250018-n1.html

米政府系放送局ラジオ自由アジアは25日までに、中国新疆ウイグル自治区ホータン市で、ウイグル族の男が公安当局の取調官の銃を奪い、7人を射殺して逃走していると報じた。

 イスラム教を教えたとして逮捕された男は18日、拷問に耐えられずに銃を奪い、取調官やガードマンを射殺。2丁の拳銃と60発近い実弾を持って逃げているという。

 中国の短文投稿サイト「微博」にもこの事件についての書き込みがあり、真偽は不明だが、手配写真とみられる男の画像や身分証明書の情報も出回っている。(共同)

140NAME:2015/08/30(日) 20:21:34
タイ、ウイグル族100人超を中国に送還 非難や反発も
バンコク=大野良祐、北京=林望
2015年7月9日23時16分
http://www.asahi.com/articles/ASH79536ZH79UHBI01P.html

タイ暫定政権は9日、中国新疆ウイグル自治区から逃れて来たウイグル族の一部100人以上を中国に送還したと明らかにした。中国政府が帰国後の安全を約束したからとしているが、国際人権団体などは迫害の恐れが高いと強く批判している。同日未明、この措置に抗議してトルコ・イスタンブールのタイ領事館が襲われた。

 タイ政権報道官によると、強制送還は8日夜に行われた。送り返したのは身元調査の結果、中国国籍が確認された者だとしている。タイ当局はこれまで、密入国者として拘束していたウイグル族のうち約170人をトルコ国籍と認定してトルコに移送し、これに対して中国が不快感を表明していた。タイにはまだ50人のウイグル族とみられる人びとがおり、身元調査が進められている。

 タイ外務省幹部は中国送還について、クーデターを決行した軍主導の最高機関、国家平和秩序評議会(NCPO)高官から指示があったとしている。対中関係を強めているクーデター体制下で、中国の意向に配慮した可能性がとりざたされている。

141NAME:2015/08/30(日) 20:28:35
タイ爆弾テロ 以前の摘発への報復か
8月30日 19時00分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150830/k10010209861000.html

タイの首都バンコクで起きた爆弾テロ事件で、警察は、タイからトルコへの不法な渡航を手助けするため偽造パスポートを扱っていたグループが以前、警察に摘発されたことへの報復として事件を起こした可能性があるとみて、29日逮捕した外国人の男を調べています。

バンコクで今月相次いだ爆弾テロ事件を捜査しているタイの警察は29日、バンコク郊外のアパートで、外国人の男を爆発物を持っていた疑いで逮捕しました。警察は30日から男の取り調べを本格化させていますが、今のところ、男の名前や国籍は判明せず、事件への関与についても供述していないということです。
警察の報道官は、この男のアパートからトルコの偽造パスポートが大量に見つかったとしたうえで、「偽造パスポートを扱うグループが以前、警察に摘発されたことに不満を持ち、犯行につながった可能性がある」との見方を示しました。
また、タイの現地メディアは、タイ政府が先月、中国から逃れてきたトルコと民族的に近いウイグル族を中国に強制送還したことへの報復ではないかという見方も伝えています。
警察は逮捕した男の事件への関与や、トルコの偽造パスポートをどのように使おうとしていたのかについて調べています。

早い段階からトルコ人の行方追う

この事件で、タイの警察は早い段階からトルコ人の男の行方を追って、聞き込み捜査を続けていました。
外国人がよく利用する格安ホテルの受付で働く女性はNHKの取材に対し、警察と入国管理局の捜査員がホテルを訪れ、「トルコ人の宿泊客はいないか」と尋ねていたことを明らかにしました。その際、捜査員はメガネをかけた細面の男の写真2枚も見せたということで、トルコ以外の国名は出さず、ホテル内の監視カメラの映像などを確認して帰ったということです。
また、このホテルの近くで働いているバイクタクシーの運転手も、警察と入国管理局の捜査員から、中東系の名前が書かれたパスポートのコピーと複数の写真を見せられたと話していました。

タイとウイグル族のつながりとは

ウイグル族の人たちの間では、新疆ウイグル自治区で中国政府が行っている抑圧的な民族政策から逃れ、タイを経由して、民族的に近いトルコに向かうケースが増えています。
ウイグル族を支援している団体によりますと、去年1年間だけでも、トルコに入国したウイグル族の人は数千人に上るということです。
こうしたなか、タイではウイグル族の人たちが不法滞在の疑いで拘束されるケースが相次ぎ、ことし3月には300人以上が拘束され、国際的な人権団体などが、「中国に送還されれば、さらに迫害を受けるおそれがある」と訴え、保護を求めていました。
しかし、タイ政府は先月、女性や子どもを含むおよそ100人を中国に強制送還しました。これに対して、トルコに亡命したウイグルの人たちが、タイや中国に抗議するデモを行い、イスタンブールにあるタイの名誉総領事館に侵入して窓ガラスを割るなど、反発が広がっていました。
ウイグルの問題に詳しい中央大学の水谷尚子非常勤講師は「ウイグル族の人たちは、トルコに入国するため、経由地のタイなど東南アジアでトルコの偽造パスポートを取得している。今回、逮捕された男がトルコの偽造パスポートを所持していたとすれば、ウイグルの可能性がある。今回の事件で、中国人観光客が多く集まる場所が狙われていることからも、強制送還に対する報復的な犯行ではないか」と分析しています。

142NAME:2015/08/30(日) 20:30:59
タイ ウイグル族を中国に強制送還 NHKニュース
2015/07/09 21:07
http://b.hatena.ne.jp/entry/www3.nhk.or.jp/news/html/20150709/k10010145001000.html

中国政府によって抑圧的な扱いを受けている少数民族、ウイグル族の人たちのうちタイで不法入国の疑いで拘束され、保護を求めていたおよそ100人についてタイ政府は、中国に強制送還したことを明らかにし、亡命したウイグル人の間で反発が広がっています。 こうしたなかタイ政府の報道官は9日、タイで去年3月に不法入国の疑いで拘束され、保護を求めていた300人以上のウイグル族の人たちのうち女性や子どもを含むおよそ100人をバンコクの軍用空港から中国に強制送還したことを明らかにしました。 このウイグル族の人たちを巡っては、中国...

143NAME:2015/09/28(月) 00:51:20
昨年の新疆暴動現場、中国指導部が視察 国営テレビ、政協主席前で合唱するウイグル少女の姿を放映
2015.9.27 23:42更新
http://www.sankei.com/world/news/150927/wor1509270039-n1.html

中国国営の中央テレビは27日、最高指導部メンバーの兪正声人民政治協商会議主席が、市民や「暴徒」とされた計96人が昨年7月に死亡した新疆ウイグル自治区カシュガル地区ヤルカンド県に入り、現地の生活状況などを視察したと伝えた。

 同テレビは、兪氏の前でウイグル族の少女たちが「共産党がなければ新しい中国はなかった」と合唱する姿を放送。共産党政権が地元住民に支持されていると印象付けようとアピールした。

 兪氏は地元幹部に「ヤルカンドは反テロの最前線だ。ヤルカンドを堅守して初めて(中国最西部の)カシュガル地区や自治区全体の安定を確保できる」と訓示、引き続き治安維持を徹底するよう指示した。 ヤルカンド県では昨年7月、当局発表で96人が死亡した大規模暴動が発生し、このうち「暴徒」とされた死亡者は59人に上った。

144NAME:2015/10/21(水) 04:49:54
「私は国連に驚いている」「中国の弾圧は国家テロ」 世界ウイグル会議議長の会見詳報
2015.10.20 22:26更新
http://www.sankei.com/premium/news/151020/prm1510200014-n1.html

亡命ウイグル人組織を束ねる「世界ウイグル会議」のラビア・カーディル議長が20日に都内の参院議員会館で記者会見を開いた。カーディル議長の主な発言とやり取りは次の通り。 《世界ウイグル会議は2004年に設立された。ノーベル平和賞候補にのぼる一方で、中国政府が「分離独立主義者」「テロリスト」と非難するカーディル氏。発言は全てウイグル語で行われ、同会議日本・東アジア全権代表のトゥール・ムハメット氏が通訳を務めた》

「国連は大国のやることにはノータッチ」

 「習近平(国家主席)が政権を取ったこの2年あまりはウイグルに対する弾圧が一段と激しくなっている。政権は弾圧を隠蔽しているが、まったく抵抗しない普通の農民や市民らを殺害している」 「私は国連に驚いている。歴史的な問題を彼らは追及するが、現在行っている殺戮(さつりく)に対してはなぜ黙っているのか。なぜ現在進行形の問題については追及しないのか。大国のやっていることには何もタッチしないという態度なのか。中国当局はウイグルの資源を略奪し、その金を世界にばらまいて、民族浄化を正当化している」 「今、彼らはウイグル人に対する銃殺の権限を末端の警察官に与えている。2001年の米中枢同時テロ以降、反テロを利用して無実のウイグル人を大量に逮捕し、テロ分子を処刑したという名目で人権侵害を行っている」

 《中国政府高官は今年3月、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国(IS)」に、「新疆の一部のテロ分子」が参加していると言及した》

「世界各地からいろんな人が中東に(戦闘員として)渡航している。そのことで出身国がテロ国家とされることはない。正確な情報はわからないが、ウイグルからも何人かがそこに入り込んだ可能性がある。私たちウイグル人は2千万人の人口を持つ大きな民族だ。中国は弾圧を正当化するためにIS問題を利用しているだけだ。自分たちの人権を守る戦いは、決してISとは同じものではない」

 「私たちのすべての抵抗は、まったくテロとは無関係だ。中国当局はウイグル人を毎日殺し、無実の人を数万人単位で投獄している。これはどうしてテロといわれないのか。国際社会のテロに対する基準ははっきりされるべきだ。“国家テロ”によって抑圧されている民族の状況を考慮すべきだ。人権侵害を激しく受けている民族の抵抗をテロに結ぶ付けるのはとても理不尽なことだ」

 《カーディル氏は、未婚女性の強制移住によりウイグル民族の“浄化”が進められていると訴える》

 「私たちは長い歴史と独自の文化を持ち、人種的にも中国とまったく違う。私たちの美しい文化文明を中国はつぶしてきている」 「中国当局はわれわれを浄化するひとつの手段として、未婚のウイグル人女性を就職の名目で中国本土に強制連行している。それを阻止しようとしたウイグル人たちはさまざまな名目で弾圧を受けている」 「一方で中国政府は中国人を百万単位で(新疆ウイグル自治区に)移住させている。彼らは就職も資源開発も何をやっても自由だ」

145NAME:2015/10/21(水) 04:56:37
《企業家だったカーディル氏は、中国の国政諮問機関「全国政治協商会議」の委員在職中に中国指導部を批判して投獄。05年に釈放され、米国に移っている》 「中国当局は最近、国際警察にラビアはテロリストだとアピールしているようだ。私はウイグル人に、平和的な手段に訴えることを呼びかけている」「無実の若者が刑務所にあふれている」

 《国家分裂罪で無期懲役が確定したウイグル族学者、イリハム・トフティ氏にも話は及んだ》 「トフティ氏はウイグル人と中国人との平和共存を主張する大学の教授だ。そういう方でさえも投獄されて無期懲役となった。この件からも、ウイグル人がいかにひどい対応を受けているかわかると思う。何の罪もないウイグルの若者たちが中国の刑務所にあふれている」 「私たちの街は中国の軍・警察であふれている。ウイグルにおける著しい人権侵害が日本でも話題になり、国会や日本政府もこの問題に関心を寄せることをお願いするため、今回日本を訪問した」

 《カーディル氏の約20分の発言に続き、質疑応答が行われた》 --日本政府へのお願いという話だが、政府の反応は 「国会議員の方に私のお願いを伝えた。みなさんは真摯(しんし)に受け止め、国会の中でこの問題を議論し、対応するという約束をしてくれた。今後いい方向にいくのではないかと思っている」

 《記者会見前、参院議員会館ではカーディル氏らと国会議員との懇談が行われていた》--国会議員との懇談ではどのような言葉を交わしたのか 「議員の皆さんからは、外務省がウイグル問題をきちんと扱うべきではないかという意見があった。また『ラビアさんはウイグル民族の象徴的なリーダーであり、平和的な方向でウイグル問題を解決していく上では(チベット仏教の最高指導者)ダライ・ラマ法王と同じような役割を果たすのではないか』と大変高く評価していただいた。日本におけるウイグルの人権問題は、より広く深く扱われる条件が整ったのではと考えている」

「最も犠牲者が多いのが習政権」 --現在投獄されているウイグル人の数は 「中国の弾圧はすさまじく、公表されているデータの統計では(中華人民共和国成立後の)66年間で百数十万人の犠牲を出している。最も犠牲が多かった期間の一つが習近平政権の2年余りだ。1964年から始まった原爆実験の犠牲者も入れると莫大な数になる」

146NAME:2015/10/22(木) 00:05:52
【習近平訪英】
習氏迎える沿道に活動家「チベットに自由を」 中国主席10年ぶり公式訪英
2015.10.21 08:26更新
http://www.sankei.com/world/news/151021/wor1510210014-n1.html

中国の習近平国家主席と彭麗媛夫人は19日夜、ロンドンに到着し、20日にエリザベス女王とフィリップ殿下による歓迎式典に出席した。国賓として訪英している習氏夫妻を、英側は祝砲を撃つなどして手厚く歓迎した。 習氏夫妻はロンドン中心部の式典会場に正午すぎに到着した。迎えたキャメロン首相らと握手を交わし、フィリップ殿下とともに儀仗兵を閲兵。その後、女王らと馬車に乗り、昼食会が開かれるバッキンガム宮殿に向かった。

 沿道には多くの在英中国人らが中国国旗を振り、国家主席の来訪に喜びを示した一方、中国のチベット族弾圧を批判する国際人権団体アムネスティ・インターナショナルなどの活動家約50人も集まり「チベットに自由を」と訴えた。 中国の国家主席による公式訪英は2005年の胡錦濤前主席以来で、10年ぶり。公式訪英は23日まで。(共同)

147NAME:2015/11/22(日) 00:19:01
【中国に屈せず】
チベットの焼身抗議の実態をブログで伝える建築家 中原一博氏が情報統制の恐怖を語った…
2015.11.21 09:00更新
http://www.sankei.com/premium/news/151121/prm1511210030-n1.html

チベットに勝利を-。中国の圧政に抗議し、2009年以降、チベット人148人が焼身し、124人が死亡したという。数字でしか伝えられない焼身者について、可能な限りの情報を集めて一人一人の顔写真を載せ、焼身に至る過程をブログで伝え続けている日本人がいる。建築家の中原一博さん(63)。その背景と、中国の情報統制について聞いた。(村島有紀)

自由を求める最後の手段

 透き通る青空に吸い込まれるように、天高く5色のタルチョ(祈祷旗)が舞った。中国の山中で、中原さんは「チベットに勝利を!」「チベットに自由を!」と叫ぶ。焼身者が最期に発する言葉を代弁しているのだ。今年7月公開のドキュメンタリー映画「ルンタ」(池谷薫監督)の1シーン。チベットの現状を伝える同映画で、中原さんは焼身者の人生をたどるナビゲーター役を務めた。焼身は「究極の非暴力による抵抗」で、厚い信仰に基づく行動と理解されている。

 中原さんはブログをまとめた『チベットの焼身抗議』(集広舎・2200円+税)を刊行した。本書ではさらに深く、チベット各地で進められる鉱山開発やダム建設による自然破壊、チベット仏教で聖山と崇(あが)められる山を守ろうとする地域住民の抗議の焼身なども紹介し、中国による収奪の構造を明らかにしようとした。

 「2008年の北京五輪は、中国がチベットの人権問題を解決する契機になると世界中が思った。チベット人も期待して、ものすごく盛り上がった。しかし、変らない。焼身は、彼らの最後の手段だったんだよ」

悲しみと疲労が入り交じったような表情でそう語る中原さんは、広島県呉市出身。早稲田大理工学部建築学科の卒業を前に、インド北部のラダックを旅行中にチベット仏教建築に魅せられ、卒論のテーマにしたことで「チベット亡命政府」と知り合った。1985年、専属建築家として家族とともに亡命政府の拠点、インドのダラムサラに移住。亡命政府庁舎や学校などを設計し、97年にはNGO「ルンタプロジェクト」を発足、インドに逃れた元政治犯の支援を開始した。この記事の冒頭に記した焼身者の数は、米政府系放送局ラジオ自由アジア(RFA)などが伝えたものだ。

NGO「ルンタプロジェクト」

 中原さんによると、ブログ執筆のきっかけは、2008年3月10日にチベットの古都・ラサで始まり、各地に広まった大規模な抗議行動だ。当時の日本の国内報道によると、中国の治安部隊がデモ隊を制圧し、チベット亡命政府は「130人以上の死亡を確認」などと海外メディアに発表した。しかし、中国国営放送は、暴徒が町に火をつけ、住民に暴力をふるう様子を放送。中国当局は「ラサの暴動での死者は、市民18人と警官1人」などとし、亡命政府の発表した死者については「裏付けがない」などと情報戦を繰り広げた。

 中原さんは「中国当局による情報統制は北朝鮮以上。ブログを書くことで日本の人々にも、チベットの実態を少しでも伝わればと思った」と執筆の動機を語る。

148NAME:2015/11/22(日) 00:20:49
「死者23人」が「死者なし」に

 情報戦の実態はどういうものなのか。例えば、中原さんの住むダラムサラには、1959年のチベット蜂起の際に、四川省ンガバ(アバ)のキルティ僧院から脱出した高僧らが居を構えたキルティ僧院がある。

 本書では、《2008年3月16日には、ンガバ・キルティ僧院の僧侶ら2000人近くがチベット国旗を掲げながら、抗議デモを開始。町の住民も加わり、数千から1万人近くに達したデモ隊に対し、武装警官と軍隊が発砲を開始した。中原さんは、ダラムサラ・キルティ僧院の僧侶の携帯電話を通じて、ンガバでのデモの実況中継を聞き続けた。「今、また銃声が聞こえる。また一人撃たれて倒れた!」。キルティ僧院などによると、この衝突でチベット人は23人以上が銃によって死亡した。

 しかし、新華社は「4人の暴徒が警官に撃たれ負傷したが、他の暴徒とともに逃走した」と発表。衝突によるチベット人の死者は一人もいなかったことにされた》と記している。 中原さんはさらに、《大勢のチベット人が立ち尽くす目の前に、たくさんの死体が転がる写真も伝わった。このような中国当局による虐殺シーンのイメージは、多くのチベット人の脳裏に焼き付けられた。これが焼身の主要な背景になったことは間違いない》とつづる。

一人一人の思いを伝える

 チベットの焼身抗議は、ンガバ・キルティ僧院から始まった。2009年2月27日、ンガバ中心街で25歳の僧侶、タぺーがチベット国旗とダライ・ラマ法王の写真を掲げ、袈裟(けさ)に灯油をかけ火をつけた。病院に運ばれ、2012年5月には中国中央テレビにより病院で治療を受けているシーンが放送され、その時点での生存は確認されたものの現在の消息は不明だ。

本書によると、焼身後、死亡せずに病院に運ばれ中国当局の監視下に入ったチベット人のうち、その後、解放された人はいないという。そのため、焼身の動機は遺書や周囲の人の証言から、推し量るしかない。 本書の情報源は主に、ダラムマサに伝わるチベット語の情報に加え、中国最大のSNS「微博(ウェイボ)」、RFAを含む欧米系メディアなど。中原さんは情報をチェックし、つなぎ合わせ書き続ける。

 「中国当局は、焼身を中国に対する抗議だとは認めない。夫婦げんかの末の殺人事件とでっち上げて、夫が逮捕されたケースもある。焼身の背景を完全に明らかにすることはできないし、ひょっとしたら、(焼身者の)名前が違っているケースもあるだろう。だけど、チベット人による焼身抗議があって、ダライ・ラマ法王の帰還を求める行動であることは間違いない」と中原さん。

 本書では一人一人の名前、年齢、写真を掲載した。焼身者は、僧侶だけでなく、農民や遊牧民、学生と多岐にわたる。ピークは、2012年の11月。1カ月間に28人が焼身を図った。2013年後半から減り始めたが今年は8月までに7人。それでも1人デモを敢行し、当局から逮捕される年若い僧侶もいる。

 127番目の焼身者、ツェリン・ギェルさん(当時20歳、アキョン僧院僧侶)は2013年の11月11日、中国青海省ゴロク・チベット族自治州、ペマ県中心街の路上で自らに火を付け、政府庁舎に向かって10歩ほど歩き倒れた。ペマの病院に運び込まれたが、省都・西寧にある病院に移送される途中で死去した。焼身の途中、何を叫んだかは伝わっていない。しかし、彼の遺書とされる内容が伝わっている。

149NAME:2015/11/22(日) 00:21:35
《私が今日焼身を行うのは内外のチベット人が再び一緒になれるためだ。チベット人同士団結し、チベット語と文字、監修、伝統をしっかり守ってくれることが私の望みだ。そうすれば内外のチベット人が再び再会できると信じる》

 中原さんは「(圧政によりチベットの)事態はどんどん悪くなっている。日本での関心も2008年ほどじゃなくなった。でも、人の行動は、知ることで変ってくるはず」と話す。

 宗教弾圧と文化、自然破壊、モンゴル語を制限した教育、定住の促進など、中国による同化政策の中で、チベット人がチベット人として生きるために、自らの身に火をつけて抗議する。一連の歴史と彼らの行動の意味を理解し始めたとき、中原さんが中国の山中で「チベットに勝利を!」…と発した言葉が、ずしりと重みを増す。映画ではその言葉が山々に木霊(こだま)する。それが言霊(ことだま)になって、焼身者の行為が報われる日が来ることを願わずにはいられない。

150NAME:2015/12/26(土) 18:08:38
中国のウイグル政策批判の仏誌女性記者が国外退去へ 中国外務省が名指し糾弾
2015.12.26 13:33更新
http://www.sankei.com/world/news/151226/wor1512260006-n1.html

中国の対ウイグル族政策に批判的な記事を書いたフランスの週刊誌の女性記者が、年末のビザ更新に必要な記者証を中国政府から発給されず、年内に事実上の国外退去になる可能性があることが分かった。米政府系放送局ラジオ自由アジアが25日までに伝えた。

 女性はウルスラ・ゴーティエ記者。11月に電子版の記事で、ウイグル族と中国当局の衝突は、中国政府の少数民族に対する抑圧的な政策が原因で、パリ同時多発テロとは性質が異なると指摘した。 中国外務省や中国メディアはゴーティエ記者を名指しで批判。これに対し、北京の中国外国人記者クラブが「批判は道理を超えている」と非難する声明を発表していた。(共同)

151NAME:2015/12/31(木) 05:49:03
【産経抄】
ウイグル人への国家テロから目をそむけてはならない 12月28日
2015.12.28 05:30更新
http://www.sankei.com/premium/news/151228/prm1512280015-n1.html

「歴史的な問題は追及するのに、なぜ現在進行形の人権侵害は追及しないのか」。今年10月に来日して記者会見したラビア・カーディルさんは、国連に対してもっともな疑問を呈していた。「世界ウイグル会議」の議長として、中国から逃れた亡命ウイグル人を束ねる人物である。

 ▼新疆ウイグル自治区での人権侵害は、どれほどひどいのか。カーディルさんは、月刊『正論』12月号で語っている。夫は10年間刑務所に入り、カーディルさん自身も6年間投獄された後、米国に亡命した。現在中国では、4万人以上のウイグル人が、刑務所で暴行を受けているというから、すさまじい。
 ▼弾圧が強化されるきっかけとなったのは、2001年9月11日の米中枢同時テロだった。国際社会が、イスラム原理主義組織の蛮行に注目するなか、ウイグル独立をめざす動きに、テロのレッテルを貼りつけることに成功したのだ。
 ▼「イスラム国」の台頭にともなって、テロとの戦いを理由に、締め付けをさらに強めようとしている。北京駐在のフランス週刊誌の女性記者が、そんな中国政府のウイグル政策を厳しく批判した。
 ▼自治区で起きる騒乱は、政府の抑圧政策が原因であり、先月パリで起きた同時多発テロとは性質が違う、というのだ。この記事に反発した中国政府は、記者に対して、事実上の国外退去処分を通告した。
 ▼テロリズムという言葉は、フランス革命のロベスピエールの恐怖政治の時に生まれた。政治目的のために、暴力を用いることだ。カーディルさんは、中国こそウイグル人に対して「国家テロ」を働いている、と主張する。テロの本質を知るフランス人記者の指摘が正しいからこそ、中国政府は強硬手段を取らざるを得ないのだろう。

152NAME:2016/05/07(土) 22:07:44
■■■■■■■■■ JOG Wing ■ 国際派日本人の情報ファイル■
胡錦濤主席を問いつめた安倍前首相
http://www2s.biglobe.ne.jp/nippon/jogdb_h20/wing1439.html

伊勢雅臣
■転送歓迎■ No.1439 ■ H20.05.12 ■ 9,794 部 ■■■■■■■


 5月8日朝、訪問中の胡錦濤主席と中曽根康弘、海部俊樹、
森喜朗、安倍晋三の歴代首相4人との朝食会がホテルニューオ
ータニで開かれた。小泉純一郎元首相は「おれが行ったら、胡
主席は来ないんじゃないか」と周囲に漏らしており、姿を見せ
なかった、という。その一徹さは良い。

 胡主席は「みなさんとお会いできるチャンスを得て大変うれ
しい」と、にこやかに謝意を表明したが、安倍前首相の発言で
雰囲気が一変した。その発言の要旨は次のようであったと報道
されている。[1]

 戦略的互恵関係の構築に向け、相互訪問を途絶えさせな
い関係をつくっていくことが重要だ。国が違えば利益がぶ
つかることがあるが、お互いの安定的関係が両国に利益を
もたらすのが戦略的互恵関係だ。問題があるからこそ、首
脳が会わなければならない。

 これは、小泉元首相の靖国参拝をめぐり中国側が首脳交流を
途絶えさせたことを暗に批判したものだった。安倍前首相は、
さらにこう続けた。

 私が小学生のころに日本で東京五輪があった。そのとき
の高揚感、世界に認められたという達成感は日本に対する
誇りにつながった。中国も今、そういうムードにあるのだ
ろう。その中で、チベットの人権問題について憂慮してい
る。ダライ・ラマ側との対話再開は評価するが、同時に、
五輪開催によってチベットの人権状況がよくなったという
結果を生み出さなければならない。そうなることを強く望
んでいる。

 会場には緊張感が走り、出席者はみな一様に黙り込んだが、
安倍氏はさらにウイグル問題にも言及した。

 これはチベットではなくウイグルの件だが、日本の東大
に留学していたトフティ・テュニヤズさんが、研究のため
中国に一時帰国した際に逮捕され、11年が経過している。
彼の奥さん、家族は日本にいる。無事釈放され、日本に帰っ
てくることを希望する。

 胡主席は「私はその件は知らないので、正しい法執行が行わ
れているか調べる」と返答したが、チベット問題については触
れようとしなかった。

 こういう公式の場で、チベットのみならず、ウィグルでも同
様の人権問題が起きていることを提起した安倍前首相の功績は
大きい。

 ちなみに日中共同声明では、歴史認識問題はあまり触れられ
ず、日本の戦後の歩みが評価されるなど、親中派の福田首相の
もとでまとめられた文書としては「意外に」健全な内容となっ
ていたが、これも産経新聞社・阿比留瑠比氏のブログによれば、
「『日中共同声明』はほとんど安倍内閣の遺産」[2]との由で
ある。改めて安倍氏の功績に敬意を表したい。

 また、胡錦濤主席が訪問した先々で、「フリー・チベット」
を叫ぶ人々の姿がテレビでも報道されたが、これを見て、世界
の人々は、日本はこんな時期に胡錦濤を迎えたが、言うべき事
は言っている、という印象を持っただろう。参加された皆さん、
ありがとうございました。

■参考■
1. 産経新聞、H20.05.0「胡主席と歴代4首相の朝食会一変 『チ
ベット人権憂慮』 安倍氏発言に緊迫」、東京朝刊、5頁
2. 阿比留瑠比「『日中共同声明』はほとんど安倍内閣の遺産」

153NAME:2016/06/03(金) 11:28:29
世界ウイグル会議議長が中国の弾圧を激白 「火炎放射器で殺害」「警察官にその場で射殺する権限」
2016.6.3 06:05更新
http://www.sankei.com/world/news/160602/wor1606020031-n1.html

亡命ウイグル人組織を束ねる「世界ウイグル会議」のラビア・カーディル議長が2日、都内の参院議員会館で講演し、ウイグル人が置かれた悲惨な現状や中国政府による凄惨な弾圧を明らかにして、国際社会に支援を訴えた。 カーディル氏は、中国政府による新疆ウイグル自治区の統治について「(当初)ウイグルにいる中国系の人口は2%でしかなかった。それが今では100万人単位で移住させ、『共生』というよりも民族が対立するようにあおっている」と批判した。

 さらに中国政府は、昨年秋のパリ同時多発テロなどの国際テロと関連付けてイスラム教徒であるウイグル人への弾圧を強めているとし、「私たちの宗教や文化、習慣が禁止されている」と述べた。同会議によると、中国政府は既にウイグル語の教育を禁止している。

 また、弾圧のひどさについてカーディル氏は「火炎放射器で殺害するなどすさまじく、ウイグル人は土地や家を売って難民となっている」と強調。「ちょっとしたトラブルや中国人とにらみ合いなどをしたら、その場で射殺する権限が現場の警察官に与えられている」とも指摘した。 その上で、中国国外へ逃れたウイグル人の亡命先の一つであるタイでは、刑務所に収監されて中国への強制送還におびえているウイグル人の例も紹介し、「日本政府はタイ政府に働きかけてほしい」と支援を訴えた。

154NAME:2016/06/04(土) 07:14:40
ウイグル自治区に「国際部隊」派遣を カーディル議長
2016.6.3 20:14更新
http://www.sankei.com/world/news/160603/wor1606030048-n1.html

亡命ウイグル人組織を束ねる「世界ウイグル会議」のラビア・カーディル議長は3日、東京都内で産経新聞と会見し、新疆ウイグル自治区で中国当局によるウイグル族弾圧が強まっていると言明、人権状況を監視する国際部隊投入の必要性を訴えた。同議長は、習近平政権下での弾圧が「文化大革命時よりもひどい」と強調。自治区内は弾圧を行う軍人や軍用犬であふれ返っているとし、「人権擁護の国策」を堅持する米国を中心とした国際部隊を投入して「弾圧を早急に食い止めてほしい」と訴えた。また、米議会でウイグル族の人権を保護する法案の採択を目指す考えを示した。日本政府にも、ウイグルの人権問題を外交政策に取り入れ、「人権監視の専門機関設置」を呼びかけた。(黒沢潤)

155NAME:2016/07/04(月) 03:51:11
【政界徒然草】
火炎放射器や射殺権限 中国政府が繰り広げるウイグル人弾圧の実態は想像を絶するものだった…世界ウイグル会議議長訴え
2016.7.1 14:00更新
http://www.sankei.com/premium/news/160701/prm1607010004-n1.html

天安門事件から27年目を迎えた6月上旬、世界各地のウイグル人組織を束ねる「世界ウイグル会議」のラビア・カーディル議長ら幹部が来日し、東京都内の参院議員会館で、中国政府によるウイグル人弾圧の過酷な実態を報告した。その内容は、平和な日本に住んでいるわれわれにとって信じがたいものだったが、昨今の中国軍艦による領海侵入や南シナ海への強引な進出などを例にあげるまでもなく、中国政府は平和や人権といった人類の普遍的価値を平気で踏みにじってきた。当局の強力な報道統制のもと、われわれがウイグル人の置かれた現状に触れる機会は少ない。今後、もっと彼らに関心を持つべきだと思わずにはいられなかった。

 「私はウイグル人がいかに殺戮されているか、いかにウイグル人を救うことができるかを訴えている」 民族衣装に身を包み、演壇に立ったカーディル議長は、通訳を介して話し始めた。その口調は穏やかだったが、語られる内容は苛烈なものだった。

 「(中国新疆ウイグル自治区の主要都市である)ウルムチには少年政治犯収容所があり、学校でトラブルを起こしたり、親が処刑されたりといった何らかの政治的な理由で、8歳から16歳の子供たちが収容されている」 「5月、その収容所に中国の特殊部隊が突入し、ウイグルのジャーナリストによれば多くの子供たちが犠牲になった」 ほかにも、2014年には自治区西部のヤルカンドでデモが起き、人民解放軍が約2000人を虐殺。同様の事件は小説『西遊記』にも登場する火焔山(かえんざん)で知られるトルファンでも発生し、約400人が犠牲になったという。

殺害方法も残虐で、昨年9月に起きた衝突では火炎放射器が使用された。また、習近平政権は末端の警察官に、ウイグル人を現場で射殺する権限を与えており、ウイグル人が中国人とにらみ合うなどのちょっとしたトラブルを起こしただけで、命を落とすこともあるという。 このように述べたカーディル議長は、「第二次世界大戦時の殺傷事件は話題になるが、いま起きている数々の虐殺に対して国際社会が黙っているのには、とても驚いている」と言葉に力を込めた。その口ぶりは、第二次大戦で日本の軍国主義を執拗に糾弾する中国が、自国民を弾圧する矛盾を暗に批難しているようでもあった。

156NAME:2016/07/04(月) 03:51:54
 このような過酷な弾圧に耐えきれず、住み慣れた故郷を捨てて海外に逃れるウイグル人たちも多数に上っている。カーディル議長自身、実業家から中国人民政治協商会議委員となったが、民族問題に絡む政権批判を機に失脚。その後に逮捕され、2005年に米国へと逃れた経歴の持ち主だ。 しかし、難民として国外に逃れたウイグル人の中には「密入国」とみなされて逃亡先の国で刑務所に入れられ、中には中国へ強制送還される事例も起きている。このうちタイでは、子供や老人を含む500人ほどのウイグル人が1年以上も刑務所に閉じ込められ、劣悪な環境下に置かれて命を落とす人もいるという。

国連やタイ国内の人権団体などの協力もあって、その一部は民族的なつながりの深いトルコに移ることができた。しかし、一方でタイ政府は、中国政府の圧力に屈して100人以上を中国に強制送還してしまい、彼らの行方は現在知ることができない。 中国政府によるウイグル人の弾圧は、反抗する人々への暴力だけではない。言語や文化といった民族としてのアイデンティティーをも奪い取ろうとしている。

 カーディル議長に続いて登壇したウミット・ハミット副議長によると、2003年から中国政府はウイグル語の教育を基本的に禁止するなどして、ウイグルの学校教育を崩壊させようとしているという。 中には、ウイグル人の幼い子供を親元から引き離し、中国本土の学校に入れて“中国人的”なウイグル人を育て上げようとする例も。このようにして教育された子供たちは、親元に戻っても家族や親類をはじめ周囲のウイグル人と普通に意思疎通することができなくなってしまう。 ハミット氏は、「言語の教育は民族の今と未来を決める大変重要なもの。中国はウイグル人を同化して、(資源が豊富な)東トルキスタン(=新疆ウイグル自治区)を末永く自分たちのものにしようとしている」と訴えた。

古くからシルクロードの通る中央アジアで生活してきたウイグル人。1949年に新中国が成立後も少数民族としての地位を認められ、55年には新疆ウイグル自治区が設立されて独自の文化や習慣、宗教などを守ってきた。 その彼らがいま、虐殺や投獄、国外逃亡や言語の抹殺など、さまざまな苦難に直面しているとして、全世界に支援を訴えている。当然、中国政府は弾圧の存在を認めることはなく、例えば先述したヤルカンドの事件も「ウイグルの武装集団によるテロ事件」と発表した。

 参院議員会館で、カーディル議長らの講演に耳を傾けていた聴衆からは時折ため息が聞こえ、支援の訴えにうなずく人も見られた。しかし、現実は世論の盛り上がりに欠け、首相周辺からも「(日本政府が動くためには)きっかけが必要。いきなり動き出しても『なんだ』となってしまう」との声が漏れる。 苦難の境遇に置かれたウイグル人たちを救うため、われわれにできることは何か、それぞれが真剣に考えるときが来ているのではないだろうか。 (政治部 小野晋史)

157NAME:2016/09/19(月) 23:50:23
中国がダライ・ラマと会談した欧州議会議長を非難「核心的利益損なった」
2016.9.19 21:01更新
http://www.sankei.com/world/news/160919/wor1609190039-n1.html

中国外務省の陸慷報道官は19日の定例記者会見で、欧州連合(EU)欧州議会のシュルツ議長が、チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世と15日に会談したと指摘し「誤った行為で中国の核心的利益を損なった」と厳しく非難した。 陸氏は「双方の議会間交流の政治的基礎に著しい損害を与えた」と述べ、今後の交流を停滞させる可能性を示唆。「欧州側が有効な対策を取ってマイナスの影響を取り除くよう望む」と強調した。(共同)

中国、ガガさんをけん制 ダライ・ラマと意見交換
2016.6.27 20:55更新
http://www.sankei.com/world/news/160627/wor1606270033-n1.html

AP通信によると、米人気歌手レディー・ガガさんは26日、米インディアナポリスで開かれた討論会で、チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世と人種問題などをテーマに意見交換した。これに対して中国外務省の洪磊副報道局長は27日の定例記者会見で、ガガさんの名指しは避けつつ「国際的な人物は(ダライ・ラマの)本性をしっかりと認識してほしい」とけん制した。

 洪氏は、ダライ・ラマは国際社会で「チベット独立を宣伝している」と非難した。中国はこれまでも、ノーベル平和賞受賞者でもあるダライ・ラマを「チベット独立主義者」と見なして敵視し、ダライ・ラマを支持するミュージシャンの中国公演を中止に追い込むなどしている。 討論会は全米市長会の会合の中で行われ、ダライ・ラマは基調講演も行った。

158NAME:2016/12/19(月) 17:14:30
【西見由章の視線】
米国を“道連れ”にする覚悟…中国の圧力外交の行き着く先は
2016.12.19 14:02更新
http://www.sankei.com/world/news/161219/wor1612190008-n1.html

異を唱えるものには徹底的に圧力を加える。2017年秋の中国共産党大会で任期の折り返しを迎える習近平指導部は、この政治姿勢を貫いてきた。 内政面では言論統制を著しく強化した。ボーカス駐中国米大使は「世界人権デー」(12日10日)に発表した声明で、中国当局が相次いで拘束した人権派弁護士や活動家らの釈放を要求し、こうした中国側の措置は「法治への態度に疑念を抱かせる」と懸念を表明した。欧州連合(EU)も駐中国EU代表団を通じて、過去1年間の「言論の自由」をめぐる情勢の悪化に言及し、国家分裂罪で無期懲役判決を受けたウイグル族の学者、イリハム・トフティ氏らの釈放を訴えた。

 中国当局の意向に沿わない者に政治的資源を総動員して「追い込み」をかけるやり口は、対外関係でも存分に発揮されている。習指導部の誕生前夜、尖閣諸島(沖縄県石垣市)を国有化した日本に対しては公船による領海侵入を常態化させ、南シナ海の領有権主張をめぐって仲裁裁判所に提訴したフィリピンには観光客の渡航制限や果物の禁輸を科した。 「一つの中国」原則を認めない台湾の蔡英文政権は国際会議に出席させず、米軍の「高高度防衛ミサイル(THAAD)」配備を決定した韓国は韓流コンテンツ排除で締め上げる。最近では中国が「分離主義者」として敵視するチベット仏教最高指導者、ダライ・ラマ14世の訪問を認めたモンゴルとの政府間交流を取り消すなど、枚挙にいとまがない。

中国はこうした圧力外交を加速する一方で、国際社会の警戒感を踏まえて「ウィン・ウィンを核心とする新型国際関係」の構築を提唱している。対抗せずに協力する関係を指すらしいが、耳を澄ますと「中国の言うことを聞いている限り、あなたにもメリットがありますよ」という声が聞こえてくるようだ。

 米国に追いつけ追い越せで軍備増強に励む中国が今後、軍事面での圧力を選択肢としていくことも容易に想像できる。 外交上のこうした攻撃的な対症療法が短期的な効果を生む場合もあるだろうが、中国という国家に対する国際的な尊敬と威信を損ね続けているのは誰の目にも明らかだ。 一党独裁という政体が抱える構造的な要因も背景にある。つまり権力を監視する有権者も独立した司法もメディアも存在せず、権力の自意識の肥大に歯止めがかからない。裏返せば批判者や敵対者を許容できないナイーブさともろさを権力が抱えているということでもある。

 米大統領選でトランプ氏が当選した直後、中国メディアや識者の間には「ビジネスマンのトランプ氏とは取引が可能だ」という楽観論が広がった。アジア・太平洋地域における米国のプレゼンス低下とそれに伴う「中国の時代」の到来を習氏も予感しただろう。それだけにトランプ氏が蔡氏との電話会談に続いて「一つの中国」原則への疑義を呈すという予想外の展開となり、中国側が慌てて「台湾問題は売買の対象ではない」と“指導”しているのは喜劇的ですらある。

習指導部が掲げる「中華民族の偉大な復興」の核心は「祖国の完全統一」すなわち台湾の統一だ。「台湾問題で譲歩するようなことがあれば習指導部はもたない」(外交筋)との厳しい見方もある。 中国には米国を軍事的に圧倒する実力はない。米国は最大の貿易相手国で「協力が両国にとって唯一の正しい選択だ」と習氏も相互依存関係を認めている。厳しい対応は返り血を浴びかねない。

 「中国側は十分な弾薬を準備して、トランプとともに中米関係の“ジェットコースター”に乗る必要がある。世界中の多くの人たちも安全ベルトを締める必要があるだろう」。共産党機関紙、人民日報系の環球時報は社説で米国を“道連れ”にする覚悟をにおわせた。「世界の混乱」を人質にとり、圧力をかけるということだろうか。(中国総局・西見由章 にしみよしあき)

159NAME:2017/02/12(日) 21:46:46
ウイグル民族運動リーダー、チベット亡命政府と連携方針
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%e3%82%a6%e3%82%a4%e3%82%b0%e3%83%ab%e6%b0%91%e6%97%8f%e9%81%8b%e5%8b%95%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%80%e3%83%bc%e3%80%81%e3%83%81%e3%83%99%e3%83%83%e3%83%88%e4%ba%a1%e5%91%bd%e6%94%bf%e5%ba%9c%e3%81%a8%e9%80%a3%e6%90%ba%e6%96%b9%e9%87%9d/ar-AAmQPt7?ocid=iehp#page=2

亡命ウイグル人の民族運動のリーダー、ラビア・カーディルさん(70)が来日し、12日に朝日新聞の単独インタビューに応じた。中国政府によるウイグル族への締め付けが強まり、国内で不満が高まっていると指摘。チベット自治区の民主化を求めて中国当局との対話を探るチベット亡命政府(インド・ダラムサラ)と連携する考えも示した。

ラビア氏はタイ・バンコクの「エラワン廟(びょう)」や、キルギスの中国大使館の爆発テロなどで、ウイグル人の関与が指摘されていることについて、「私は平和的な対話路線を取っており、犯罪者とは関係がない」とした。 また、「中国政府は経済力を武器に、東南アジア諸国やトルコなどに圧力をかけ、中国から逃れたウイグル族を送還させようとしている」と批判。「生死の境に人々を追い込むべきではない」と訴えた。

160NAME:2018/05/23(水) 23:49:46
中国の生命線チベット
http://www.prideandhistory.jp/topics/000749.html
アジアの文明・文化を形成してきたすべての大河は、チベット高原の氷河を水源としている。アジアの10ヵ国以上に暮らす20億人強の人々、世界人口の約3分の1がチベット高原の雪解け水に頼っている。

161NAME:2018/06/08(金) 23:42:48
中国、チベット取材団への本紙記者参加を拒否 日本記者クラブは派遣を中止
2018.6.8 16:52更新
http://www.sankei.com/world/news/180608/wor1806080023-n1.html

日本記者クラブが主催した中国チベット自治区への取材団派遣をめぐり、同クラブは8日、産経新聞記者の参加を中国当局が拒否したことを理由に、派遣を中止したと発表した。 同クラブによると、チベットへの取材団派遣について在日中国大使館から「中国政府から許可が下りた」との連絡があり参加者を募った。取材団は産経新聞など国内メディア11社で編成し、今月17日から25日の日程で、チベット自治区などを訪問予定だった。

 ところが、5月31日になって中国大使館から「産経新聞記者にはビザを発給しないと本国政府が決めた」との意向が同クラブに伝えられた。同クラブは中国側に再考を求めたが、今月6日に中国大使館から「最終決定であり、変更はない」との回答があった。同クラブは中国側の決定が変更される見込みがないと判断し、「産経新聞をはずしての取材団を主催することはできない」と決定した。

 同クラブは原田亮介理事長名のコメントを発表し、「特定メディア排除を求める中国政府の決定には、民主主義の基本である『言論・表現の自由』の観点から承認できない」との見解を示した。 中国大使館は、産経新聞の取材に対し、ビザ発給を行わないと決めた理由について「記者に関する資料が不足し、申請手続きが間に合わなかった」とし、取材団中止の判断については「残念に思う。今後、日本から記者団を派遣する機会があれば、日本記者クラブと協力したい」との考えを示した。

乾正人産経新聞社執行役員東京編集局長のコメント

 「中国当局が日本記者クラブ主催のチベット取材団から産経新聞記者を排除しようとしたことは、言論の自由への挑戦であり、憤りを禁じ得ない。日中平和友好条約締結40周年に当たり、両国友好の精神を再確認すべき年にこうした措置をとった中国当局に、断固として抗議する。同時に、中国当局との交渉で毅然(きぜん)とした対応をとった日本記者クラブに敬意とともに感謝の念を表する」

 「習近平体制下の中国では、内外メディアに対する当局の締め付けが激化しており、3月20日に開かれた李克強首相記者会見では、昨年に続き当社記者の出席を拒否するなど看過しがたい段階に入っている。 産経新聞は、今後も中国の状況を正確に読者に伝えるべく、困難な取材環境の中、全力を尽していく」

162NAME:2018/06/16(土) 23:47:03
亡命チベット人情報、中国に流す…スウェーデンの裁判所、スパイ活動の男に実刑判決
2018.6.16 19:37更新
http://www.sankei.com/world/news/180616/wor1806160025-n1.html

スウェーデンの裁判所は16日までに、同国に暮らす亡命チベット人の情報を集めて中国治安当局に渡すスパイ活動をしたとして、中国出身のチベット人の男に禁錮1年10月を言い渡した。地元メディアが伝えた。 判決によると、男は亡命チベット人の個人情報や政治的な思想を調べ、ポーランドで中国の情報当局者と複数回接触して情報を渡していた。

 男は亡命チベット人向けのラジオ局で働いており、チベット関連の政治集会に参加するなどして情報を収集していたとみられる。ロイター通信によると、スウェーデンには約140人のチベット人が暮らしている。(共同)

163NAME:2018/09/12(水) 23:18:17
ウイグル族を「QRコード」で管理する中国
China Installs QR Codes on Homes of Uighur Muslims
2018年9月12日(水)17時30分
ジェイカブ・ ルワンドウスキ
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/09/qr.php

<新疆ウイグル自治区のイスラム系少数民族、ウイグル族に対する中国当局の人権侵害は有名だが、今度は住人把握のためQRコードが各戸に貼られたという>国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」が9月9日に公表した報告書によれば、中国北西部の新疆ウイグル自治区では、イスラム教徒であるウイグル族の自宅にQRコードが設置されているという。

新疆ウイグル自治区の元住民はヒューマン・ライツ・ウォッチに対し、以下のように話している。「2017年春から、人が出入りするすべての家にQRコードが設置されている。設置後は、2日おきか毎日、役人が来てQRコードをスキャンする。その家の住人の人数が記録されているからだ。その頃から、家に来ている訪問者に対して、『なぜここにいる?』と質問するようになった。夜にも確認に来る」

スキャンすると住人の詳細情報が表示されるこのQRコードは、当局によれば人口管理用だという。元住民の話によれば、当局はQRコードに加え、DNAや声のサンプルも採取している。歩行パターンを記録するために、警察署内で歩くことまで強制されていると元住民は話している。

DNAサンプルや虹彩データも

別の住民は、ヒューマン・ライツ・ウォッチに対して以下のように話している。「パスポートを申請したとき、DNAサンプルと虹彩スキャンデータを採取された。また動画も撮られた。字が読める人は新聞を読み上げるところを、字が読めない人は『歌を歌ってもいいし、作り話をしてもいい』と。異を唱えられる立場ではない」

ウイグルでは、およそ100万人のイスラム教徒が「政治教育センター」という名の収容所に入れられている。報道によれば、センターに収容された者たちは、みずからの宗教や民族的アイデンティティーを否定するよう強制され、中国の法律や政策を暗誦するよう求められる。指示に従わないと、24時間立ったままでいる拷問を受けたり、独房に監禁されたりするという。

中国外務省の耿爽報道官によれば、中国政府が目指しているのは「安定と発展、統一と生活を促進」すると同時に「分離独立主義と暴力的なテロ行為」を終わらせることだという。耿は問題の報告書に触れるのを避けたが、ヒューマン・ライツ・ウォッチについては「偏見に満ちている」と論評したと、ロイターは報じている。新疆ウイグル自治区での取り締まりについて中国政府は、イスラム過激派が新疆の攻撃を計画しており、深刻な脅威だとして正当化している。

ヒューマン・ライツ・ウォッチの中国部長ソフィー・リチャードソンは英インディペンデント紙に対して、「新疆における中国政府の人権侵害は、ここ数十年の中国で例のない規模に及んでいる」と述べた。「人権侵害を止めさせるためには中国に制裁を科すべきなのか。国連と加盟各国にとって、新疆ウイグル自治区での弾圧は重要な判断材料になるだろう」(翻訳:ガリレオ)

164NAME:2018/09/12(水) 23:20:35
米国務省、中国のウイグル族弾圧に「深い懸念」 制裁を検討
2018/09/12 10:50
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%e7%b1%b3%e5%9b%bd%e5%8b%99%e7%9c%81%e3%80%81%e4%b8%ad%e5%9b%bd%e3%81%ae%e3%82%a6%e3%82%a4%e3%82%b0%e3%83%ab%e6%97%8f%e5%bc%be%e5%9c%a7%e3%81%ab%e3%80%8c%e6%b7%b1%e3%81%84%e6%87%b8%e5%bf%b5%e3%80%8d-%e5%88%b6%e8%a3%81%e3%82%92%e6%a4%9c%e8%a8%8e/ar-BBNcOhP?ocid=iehp#page=2

[ワシントン 11日 ロイター] - 米国務省は11日、中国政府が新疆ウイグル自治区で少数民族ウイグル族などのイスラム教徒の弾圧を強めていることに「深い懸念」を表明した。米議会の超党派グループは中国政府当局者などに対する経済制裁の発動を求めており、政府内で検討されている。米議会筋によると、ウイグル族などのイスラム教徒が新疆ウイグル自治区の収容キャンプで多数拘束されているとの報告を受けて、中国に経済制裁を科す可能性について米政府内で最近、積極的な議論が交わされるようになったという。トランプ政権は対中関係において、通商問題を巡り強硬姿勢を貫いているほか、北朝鮮に核放棄への圧力を強めるために中国の協力を呼びかけてきたが、人権問題を巡り制裁を決定すれば異例の対応となる。

ある米当局者は、制裁は検討段階にあると指摘。議会筋の1人は、決定が差し迫っている感じではないと述べた。国務省のナウアート報道官は「ウイグル族だけでなくカザフ人や他のイスラム教徒に対する(新疆ウイグル自治区での)弾圧強化を深く懸念している」と表明。

報道官によると、議会の超党派グループは国務省に8月末に送った書簡で、ポンペオ国務長官に対し、抑圧政策を主導しているとされる複数の中国政府当局者に制裁を科すよう要請した。また、1人の議会筋によると、収容キャンプの建設やウイグル族に対する監視システムの設置に関わった複数中国企業に対する制裁も提案されており、検討対象になっているという。ナウアート氏は「われわれが取り得る手段は多くある」としながらも、「今後起こり得る、あるいは起こり得ない制裁について前もって話すことはしない」と述べた。

国連の委員会は前月、推定で最大100万人のウイグル族が新疆ウイグル自治区の超法規的な収容キャンプに拘束されているとの信頼できる報告が複数寄せられていることに懸念を示し、解放を求めていた。ナウアート氏は「収容所で2017年4月以降、多数が拘束されているとの信頼できる報告がある。これまでの推定では、拘束されている人数はかなり大きい」と述べた。

165NAME:2018/10/04(木) 22:23:33
ダライ・ラマ、11月20日に国会内で講演 2年ぶり来日
2018.10.4 18:35更新
http://www.sankei.com/politics/news/181004/plt1810040019-n1.html

インド亡命中のチベット仏教最高指導者、ダライ・ラマ14世が11月20日、「日本チベット国会議員連盟」(会長・下村博文元文部科学相)が国会内で開く会合で講演することが4日、分かった。ダライ・ラマは昨年11月、主治医の休養の勧めで予定していた来日を取りやめていた。来日と国会内での講演は2年ぶりとなる。

 今年83歳を迎えたダライ・ラマをめぐっては、後継の15世の選出方法に注目が集まっているが、中国政府が独自に15世を指名する可能性が指摘されている。

 安倍晋三首相は自民党が野党だった平成24年11月、議員有志が国会内で開いたダライ・ラマの講演会で党総裁としてあいさつし、チベットでの人権弾圧に関し「現状を変えていくため全力を尽くす」と訴えていた。首相就任後は、ダライ・ラマを招いた会合への出席を見合わせている。

173NAME:2019/01/30(水) 15:10:24
ウイグル命懸けルポ!「警官の横暴・地獄絵図」
政治・社会 2014.6.30 #中国 安田 峰俊 PRESIDENT 2014年7月14日号
https://president.jp/articles/-/12848

――中国の新疆ウイグル自治区では、5月22日、ウルムチで133人が死傷する爆発事件が起きるなど事態が緊迫している。ノンフィクション作家の安田峰俊氏の現地ルポをお届けする。ウイグルの現実は、密告・尋問・虐殺が繰り返される地獄絵図だ。
車を出ろ!そこに立て!答えろ!答えろ!

突然、タクシーが見知らぬ路地に入っていく。理由を尋ねた私に、ウイグル族の運転手は「警察です」とたどたどしい中国語で答えた。 今年の3月上旬。ここは中国最西端の新疆ウイグル自治区、ポスカム県郊外のイマ郷である。周囲にはシルクロードのオアシス地帯特有のポプラ林と、崩れそうなレンガ造りのウイグル農家が広がる。ときおり、ロバの馬車に鞭を当てて走る老人や、羊飼いの女性とすれ違う。 数百年前から変わらないであろう風景のなかに、場違いな青いペンキ塗りの鉄筋コンクリート造りの警察署が聳え立っていた。タクシーが停まると、待ち構えていた治安担当者たちに取り囲まれた。

「車を出ろ! そこに立て!」

漢民族の警官が横柄な口調で命令する。彼らは私のパスポートを取り上げ、住所・氏名・年齢・職業、現地への来訪目的、なぜ中国語を話せるのかといった質問をネチネチと執拗に繰り返した。 ポスカム県の郊外にイスラム教の遺跡があり、県人民政府のウェブサイトでも「観光地」として紹介されている。私はそこを見にいっただけなのだが、彼らは尋問の手を緩めなかった。何度も同じ質問が続いて腹が立つものの、胸元にアサルトライフルを抱えた警官(新疆では普通の警官でもこの装備だ)には逆らえない。 「現地住民とは接触したのか! 武器弾薬や、イスラム教の違法な宗教書籍の受け渡しはしていないか! 答えろ!」 バカバカしい質問ばかりだった。 

ウイグル自治区カシュガル市の旧市街。こうした街並みもどんどん消えつつある。

「日本人は中国領土を奪ったペテン師だ」

私は先ほどの遺跡に向かう途中でも、やはり地元の警察に連行され、似たような尋問を受けている。その結果、警官と新疆生産建設兵団傘下の工作隊員(人民解放軍の諜報担当者)がべったりと貼り付き監視するなかで遺跡に行くことになった。現地の住民と接触する機会などあるわけがないのだ。 そもそも、私はこの日、これ以前にも警官に何度か拘束されている。

正午、県の中心部に到着して手近なホテルに入ると、受付の女性に問答無用で公安局へ連れていかれ、パスポートを押さえられて30分の尋問を受けた。やがて公安経営の別のホテルに放り込まれると、今度はホテルのロビーで、別の女性警官1人とアサルトライフルを装備した警官3人に尋問を受けた。質問の内容はすべて似たり寄ったり、いずれも極めて執拗だ。

彼らが行く先々に現れる理由は、現地の社会の隅々にまで密告網が張り巡らされているためだ。漢民族からの雇用差別で職にあぶれたウイグル族の若者を、当局が月給800元(約1万3000円)程度で雇用。同胞の行動を監視したり不審者を密告したりする協力者に仕立てている。お陰様で、私はどこに行っても尋問を受ける。特にこのイマ郷の警官は意地が悪かった。 「日本人は中国領土の釣魚島(ディアオユィダオ:尖閣諸島)を奪ったペテン師どもだ。徹底的に取り調べてやる」

リーダー格の中年警官が叫ぶ。 「釣魚島はどこの領土だ?」「貴様は安倍晋三の靖国参拝を支持しているのか、答えろ!」もはやウイグル問題とは何の関係もない。単なる嫌がらせである。 私は彼の怒鳴り声を聞きながら、警察署の庭に立たされ続けた。シルクロードに落ちる夕日がじりじりと肌を灼いた。

174NAME:2019/01/30(水) 15:10:42
恩恵を享受できていない庶民層の不満

少数民族政策の失敗経済発展の恩恵なし

新疆ウイグル自治区は、かつて「西域(さいいき)」と呼ばれた。往年の中島敦や井上靖の歴史小説ではお馴染みの土地だ。現在も少数民族が数多く暮らしている。 新疆は1950年代に中国へ正式に併合されたが、漢民族の支配に対する住民の違和感はいまなお大きい。現地に1000万人いるウイグル族はイスラム教を信仰し、ティルク(トルコ)系の言語を話す。彼らは支配者の漢民族とは、民族・文化・宗教・言語などがまったく異なる人々なのだ。

だが、中国経済の高度成長が始まった90年代半ばから、漢民族による新疆への経済支配が大幅に強化されはじめた。新疆は石油や天然ガスなど資源の宝庫で、さらに中央による公共事業投資が盛んなことから、中国本土からの移民が殺到。漢民族人口は90年からの20年間で65%増の伸びを見せ、いまや900万人近くに達した。 結果、新疆経済は毎年のGDP伸び率が10%を超える好景気に沸いている。現在は区都のウルムチはもちろん、カシュガルやホータンなどの地方都市でも中心部を漢民族移民たちが占め、中国本土と変わりないような大型スーパーや高層マンションが街を埋めつつある。昨今は成長の鈍化が噂される中国経済だが、フロンティア地帯の新疆はいまだに高度経済成長を続けているのだ。

しかし問題は、土着の少数民族――特に共産党とのコネや中国語の会話能力を持たないウイグル族の庶民層が、こうした経済発展の恩恵をまったく享受できておらず、不満が蓄積しているという事実である。 例えば南部のホータン地区の昨年の1人当たりGDPは8141元(約13万円)で、漢民族が多いウルムチ市の約9分の1。漢民族の企業や商店が、差別意識からウイグル族の雇用を拒否するケースも多く、格差は拡大の一途をたどっている。

政府側は少数民族への住居の提供や教育支援の拡大など「アメ」も提示しているが、馴染みのある旧市街を破壊されたり学校での中国語教育が推進されたりすることに反発する住民は多く、政策は必ずしも有効な効果を挙げられていない。 ゆえに、ウイグル族の不満も限界に近づきつつある。

09年にはウルムチ市で大規模な騒乱が発生し、漢民族を含めた数百人が死亡。最近でも、昨年10月にウイグル族男性が自動車で北京の天安門へ突っ込んで自爆し、死者5人と日本人を含む数十人の負傷者を出す事件を起こした。また今年3月には、雲南省昆明市の駅前でウイグル族数人が刃物で漢民族を次々と殺傷し、29人の死者を出した。 

携帯電話販売店の前に立つウイグル族女性。もはや漢民族経済抜きの生活も不可能な状態に。

よくて逮捕、運が悪ければその場で射殺

――こうした少数民族政策の失敗と、それに反発する一部のウイグル族の暴走の結果生まれたのが、私が冒頭で体験した陰惨な密告・監視社会だ。 私は日本のパスポートを持ち、曲がりなりにも警官の言葉を理解できる(中国語がわかる)ため、あの程度で済む。 しかし、田舎で暮らすウイグル族の農民は中国語が話せず、逃げ場も存在しない。言葉もろくに通じない支配者から、毎日のように恫喝的な尋問を受け続けるのは相当な屈辱だろう。しかも、腹が立って文句を言ったり怯えて「不審」な行動を取ったりすれば、よくて逮捕、運が悪ければその場で射殺なのだ。

事実、昨年12月には、カシュガル近郊の村で女性や未成年を含む一族14人が死亡する事件が起きている。一説では、結婚式の準備で集まっていたところを「不審な集会」と密告され、警官に踏み込まれて皆殺しにされたという。花嫁の顔を覆うヴェールを警官が剥ぎ取ったことに親族が激怒し、つい手を上げたのが事件の発端だった。 また今年4月には、アクス地区でバイクに乗って信号無視をした17歳のウイグル族少年3人が警官と口論になり、やはり射殺されたと伝えられる。

いずれも中国当局は「テロリストの鎮圧」だと発表しているが、言葉通りには受け取りづらいはずだ。こうした「テロ鎮圧」政策に反発して、やがて本物のテロや騒乱も起きる。まさに負の連鎖だ。 5月26日、習近平国家主席は新疆問題を討議する会議の席上で「従来の政策は正しかった」と発言するなど、歩み寄りの姿勢を改めて拒否した。 密告・尋問・虐殺・騒乱――。国外からの目が届きにくい砂漠の果てで繰り広げられる悲劇は、今後も容易には終わりそうにない。 中国の闇は深い。

175NAME:2019/01/30(水) 16:09:34
新疆ウイグル「絶望旅行」を終えて帰国した大学生の本音
ノービザ&6万円で行けるが…  2019.01.12
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/59336

現地の事情を知ること自体難しい
中国の西北部に位置する新疆ウイグル自治区において、現地のウイグル族(ほか、主にテュルク系の少数民族)に対する深刻な人権弾圧が起きていることはさまざまなメディアで報じられている通りだ。

現地では漢民族の移住が進み、都市部のインフラが目覚ましく整備されるいっぽう、少数民族の伝統的な生活習慣や宗教信仰への抑圧が進む。2014年ごろまでは月1回程度のペースで数十人以上の犠牲者を出す騒乱が発生していた。現在、新疆の少数民族は海外との通信が厳しく制限され、「再教育」を名目に収容施設に入れられている人々も100万人以上にのぼると伝わる。

※2014年春に筆者(安田)が訪れたときのカシュガル市の旧市街。現在は建物の多くが取り壊されて住民も移住させられ、観光用に整備された建物だけが建っているという。

2014年ごろまでは日本の新聞の現地取材もある程度まで可能だったが、取材のハードルはどんどん上がっている(ちなみに私も同年春ごろに新疆を訪れたが、結果はこの通りだった)。 現在は中国社会のサイバー化によって、メディア関係者の動向はほぼ完全に把握されるようになった。取材者が接触した現地の人(少数民族)が片っ端から拘束される可能性も高く、現地の事情を報じることそれ自体が非常に難しくなっている。

ジャーナリストは行けないが…?

だが、新疆にはもうひとつの顔がある。この地域は中国政府の見解では、諸民族が調和して暮らす中央アジア貿易の窓口で、重要な経済拠点。中国内地と同じく「安全」な場所とされているのだ。事実、日本の外務省の海外安全情報でも、新疆は最低限の注意喚起である「レベル1」の指定にとどまっている。 ちなみに、シリアやアフガニスタンの危険情報は全土が緊急退避レベルの「レベル4」だ(19年1月時点)。対して新疆と同じ「レベル1」は、インドやロシアの大部分も該当し、通常の海外旅行が十分に可能な地域とされている。航空券予約サイトで検索すれば、東京からウルムチまでは往復6万円くらいで行けてしまう(LCCならもっと安い。なお、日本人の中国渡航は2週間以内ならビザ取得が免除されている)。

ジャーナリストはなかなか立ち入れないが、一般人ならノービザかつチケット代金6万円で行くことが可能な、「世界最悪レベルの人権状況にあえぐディストピア」。それが新疆なのだ。 昨年秋、「Enamin」(@kaisokuena)さんと「ちゅうさま」(@chusama1212)さんという日本のバックパッカーが、旅行先の新疆から大量の情報をツイート。ネット上で大きな話題になった(参考:現地旅行者が伝える『ウイグル自治区における弾圧の実態』レポートに「今はここまで酷いのか」と過去に旅行した人々も驚愕)。 11月20日、筆者は帰国した2人に都内で取材し、より詳しい状況を尋ねてみた。今回の記事では、Enamin氏が語る新疆の最新事情をご紹介していきたい。

176NAME:2019/01/30(水) 16:10:00
街は異常なほどの数の中国国旗…

異常な警備体制が敷かれるウルムチ

――旅行お疲れ様でした。まずはあなたの自己紹介と、今回の旅の日程と目的を教えてください。

都内の私大4年生の「Enamin」と申します。もう大学の単位を取り切ってしまったので、昨年秋に友達と一緒に中央アジア旅行に行くことにしたんです。中国語は片言しかできませんが、過去に中国やロシアを何度も旅行したことがあります。 今回の日程は、中国の重慶市を起点に、新疆からキルギス・タジキスタン・ウズベキスタンまで陸路でシルクロードをたどるものでした。寝台列車で新疆の区都・ウルムチに入ったのは10月29日です。市内で1泊後、再び寝台列車でカシュガルに行き2泊。その後、ウルグチャット(ウチャ)という街からキルギスへ乗合自動車で国境越えをしました。

※ウイグル料理はめちゃくちゃ美味しい。最近は日本でも食べられる店が増えつつあるが、現地の味は格別だ。(Enaminさん撮影)

旅の目的は、中国から中央アジアへと風景や文化が変わってゆくシルクロードの様子を見てみたいなと。あと、僕は政治的な関心は強くないのですが、ネットで「ウイグル」を検索するとギラギラしたセンセーショナルな情報がたくさん出てくるので、実際はどうなのか気になったんです。現地では本当に少数民族が弾圧されているのか、一体どんな社会になっているのか、自分の目で見てみたいなと思いました。

――正しくバックパッカー的な動機ですね(笑)。私も2014年春にウルムチに行ったことがあります。当時も警備体制は厳重でした。特に地方都市は、城管・公安・武装警察・特殊警察……と、中国の治安維持機関の見本市みたいな状態でしたが、現在はもっと深刻でしょう。

はい。商業地域と居住地域とを問わず、ウルムチやカシュガルの街のいたるところに監視カメラがありました。見た目や配線も新しく、最近設置された最新型の機器のようです。1ヶ所に2〜3個設置されていることが多く、死角が無いように作られていました。自動車道路にも3車線の道幅いっぱいに10個ぐらいカメラがあって、すべてのナンバーを記録しているようでした。

※ウルムチ市内の各店舗に掲げられた中国国旗。街は「開発」されている。(Enaminさん撮影)

街は異常なほどの数の中国国旗と習近平政権のスローガンだらけで、正直に言って不気味です。バスの中まで中国国旗だらけですから。あと、駅やバスターミナルはもちろん、バザールや商業ビルなど人の集まる場所に入るときは必ず身分証を確認され、金属検査を受けます。バザールや一部の施設では顔認証機械の通過も必要でした。ただ、これを課されているのはウイグル族っぽい顔立ちの人だけのケースが多かったです。

177NAME:2019/01/30(水) 16:18:02
顔認証システムの対象は…

顔認証システムで行動を監視

――顔認証は、以前は存在しなかった監視システムですね。しかもウイグル族(らしき顔の人)だけが対象か……。通過する様子を見ましたか? はい。まず、身分証確認機械に身分証をかざして、顔認証の画面になったら自分の顔を撮影して、それが適合しているかどうか機械が確認する仕組みです。ただ、精度が悪くて列ができている場合が多かったですね。 防犯カメラだけじゃなく、生身の「人間」も総動員されています。街の大通りには「便民警務站」という交番が数百メートルおきにありました。交差点や歩道にも数百メートルおきに警官が2人ずつ監視に立っていて、電動バイクや歩行者を無作為に呼び止めて身分証確認をしていました。

※街のあらゆる場所にこうした検問がある。カシュガル市内。(Enaminさん撮影)

警官はウイグル族らしき外見の人を重点的に呼び止めているみたいです。私たちは何度か呼び止められそうになりましたが、警官がこちらの顔を見てから声掛けをやめました。漢民族と間違えられたのかもしれません。

――新疆で特徴的なのは、相当大勢のウイグル族が治安要員として雇用されていることです。ウイグル族は差別を受けているので、漢民族の商店やホテルでは雇ってもらえないことも多い。彼らに残された最も安定した職業は、当局に雇われて同胞を監視する仕事なんです。

そうでしょうね。僕が新疆で見た警官たちも、ほとんどがウイグル人でした。必ず2人組で監視をおこなっているんです。スマホをいじっていたり仲間同士でダベっていたり、仕方なく今の仕事をやっているように見える人も多かったですね。

カシュガル駅の検問では、警官が私たちの顔や個人情報(氏名、国籍、誕生日、身分証番号、目的、入国日など)を専用のアプリに入力していたんですが、その際にウイグル族の警官が「旅游(Lǚyóu)」という単語のピンイン(中国語のローマ字表記)入力ができず、上司にからかわれていたのが印象的でした。

信仰施設であることをやめてしまったモスク

――カシュガルには中国で最大のモスク(イスラム教の礼拝施設)、エイティガール寺院があります。80年代の記録映像を見ると、往年は大勢の信者で賑わっていたようですが、私が2014年に行ったときは閑散としていました。現在はどうなっていましたか?

人の営みが全然感じられない場所でした。全体的に建物の劣化が進んでいて、修復もされず荒れるに任されていた感じです。正面右側のミナレット(尖塔)の塗装は剥げていて、屋根の頂点に据えられているはずの三日月(イスラム教の象徴)も撤去されていて、代わりに中国国旗がひるがえっていました。内部を見ても、モスクに必ず掲げられているはずの「アッラーフアクバル(アッラーは偉大なり)」の額縁が剥がされていました。

――無理に日本で例えれば、東大寺で卍(まんじ)マークが全部撤去されていたり、明治神宮の鳥居が取り払われたりしているようなものですね。エイティガール寺院にイスラム教の信仰施設としての役割はまだ残っていましたか?

実質的には失われていると感じました。玄関口から中に入ると、まずは「愛党愛国」とウイグル語と漢字で書かれたスローガンの看板です。その下の切符売り場で22.5元(約350円)の入場料を払うと、パスポート番号を控えられて「写真撮影禁止、荷物はすべて預けるように」と英語で指示されました。

それから、サスマタが脇に置かれている検査場があって、盾を装備した警官を前に金属探知ゲートをくぐらされます。敷地内には大小合わせて10個ぐらい防犯カメラがあって、礼拝堂の正面には習近平国家主席とイスラム教指導者の写真や国家スローガンが掲げられていました。

※エイティガール寺院の内部。「中華民族はひとつの家族だ、心を同じくして中国の夢を築こう」と政権のスローガンが貼られているが、「家族」の間でも虐待はあるわけで……。(Enaminさん撮影)

――中国の宗教団体は、公式にはすべて党の指導下に置かれることになっています。イスラム教も「中国イスラム協会」という統括組織があり、親政府的な指導者が幹部層を占めている。そういう人たちの写真が掲げられていたわけですね。続けてください。

ええ。正確な宗教用語がわからないので恐縮ですが、礼拝堂や講堂らしき施設は白いビニールテープで封鎖されて入れません。絨毯は色あせていて、ホコリをかぶっていました。そこで、まだこの建物にモスクとしての機能は残っているんだろうかと気になって、受付の男性に英語で「この寺院では、毎日何時から礼拝が行われているんですか?」と尋ねてみることにしたんです。すると、「1時間後」と言うので「見学できますか?」と聞くと、駄目だと。

178NAME:2019/01/30(水) 16:18:29
モスクに人はいない

公安の見張りと宗教弾圧

――絨毯がホコリだらけになっている時点で、地元の人が気軽に礼拝できる施設ではなさそうですね。 ええ。気になったので寺院の前で1時間待ってみたんですよ。でも、職員以外は誰も出入りをしていないし、アザーン(礼拝時間にモスクに集まるように呼びかける音声。イスラム圏では拡声器などを使い大音量でおこなわれることが多い)も流れない。寺院の周囲の広場に、帽子を被ったイスラム教徒の老人が何人かいて、モスクの方角を向いてボーッとしているだけでした。モスク内で礼拝はおこなわれていないように見えました。

※エイティガール寺院付近の広場にいた老人。現在はこうした民族帽をかぶるウイグル人も、老人のみに限られているようだったという。(ちゅうさまさん撮影)

ウォッチングの際には、男女2人組と男3人組のカメラを持った漢民族のグループがずっとこちらの様子をうかがっていました。彼らはカメラを持っているのに周囲の写真を撮らない、ずっと同じ場所から動かない、別グループのはずの男女2人組の女性と男3人組の男性の1人が短く言葉を交わしているなど不自然な行動が多く、公安の監視だろうと思いました。広場を出るまでは視線を感じましたが、離れると尾行されている気配はなかったです。

――他のモスクはどうでしたか? 2014年時点では、ヤルカンドの街の大きなモスクに、数十〜100人くらいまで成人男性の信者が集まって礼拝をしているのを見たことがあります。当時はまだ、モスクへの立ち入り制限を受ける人は未成年や大学生、公務員らに限られていたはずです。

ウルムチやカシュガルのモスクは、ほとんどが封鎖されていて礼拝者の姿も見ませんでした。これらでもアラビア文字の額が塗りつぶされたり、三日月が撤去されたりしていて、立ち入れないように鍵が掛かっているモスクも多かったです。

イスラム教徒は礼拝のために手足を洗って身を清めるのですが、ある洗い場は物置として使われていて、本来の用途で使われている形跡がありませんでした。国境の街にあったモスクは軍人らしき人たちが厳重に管理していましたね。

モスクの周りには公安が

「安全」なダークツーリズムの地・新疆

――現在進行系の悲劇が存在している場所という点で、新疆へのダークツーリズムは興味深いものがあります。 もともと中国に悪感情を持っていなくても、新疆にいると「中国共産党の政策は許せない」という義憤を感じてしまったのは確かですね。ウイグル族は宗教信仰を制限されて、伝統的な建物も壊されている。日本で僕らが当たり前のように享受している「人権」というか、人間の尊厳みたいなものが、新疆では少なくともウイグル族に対しては存在していなかった。肌感覚として「民族弾圧は確かに存在する」と考えざるを得なかったです。

※カシュガル三運総合市場。ここに限らず市内の商店は柵で囲まれている。(Enaminさん撮影)

新疆の特殊性をあらためて認識したのは、国境を超えてからでした。中国を出てキルギスに入ると、モスクはどれも「生きて」いましたし、人々の表情も明るい気がしました。ただ、キルギスで夜間にちょっと治安の悪い場所を歩いたときには、新疆では味わったことがない「治安への不安」も感じました。新疆だと大量の監視カメラがあるので、スリや強盗みたいな単純犯罪に遭うことはまずないように思えたんです。

――新疆は極端すぎるとはいえ、中国はどこでも監視カメラだらけです。ただ、中国人にはそれに一種の安心感を覚える人も多いんですよね。個人の行動が国家に監視されることへの懸念より、従来は多かった泥棒や誘拐が起きなくなることの安心感を重視する人が多い。

かもしれないですね。日本人は中国人(漢民族)と外見的に似ているためか、漢民族住民と同じく手荷物検査や顔認証検査もほとんど免除されます。つまり、新疆では「守られる」側の方にいるので、ある意味での安心感もあるわけです。旅行のしやすさで言えば、上海や北京を旅したことがある日本人なら、何の問題もなく旅ができてしまう。料理はおいしいですし、自然の風景も美しい。

カシュガル市内の「旧市街」。建物はすべてリノベーションされてしまったが、伝統的なウイグル人の居住地域だ。(Enaminさん撮影)

人権弾圧問題や民族問題といった中国の負の面を、完全に「安全」な状態で観察してさまざまなことを考えさせられるという点では、新疆はダークツーリズムの行き先としてはおすすめなのかもしれません。ただ、重ねて言いますが、たとえ好奇心だけを理由に現地に行っても「中国共産党の政策は許せない」という思いを抱いてしまう場所ではありました。 ――ありがとうございました。

179NAME:2019/01/30(水) 16:18:43
本物の恐怖政治とは何か?

一般的な日本人は、「人権が蹂躙されている社会」について、なかなか想像が働かない。なんとなく、『北斗の拳』や『マッドマックス』に出てくる近未来世界のような、傍若無人な悪党が公然と庶民を虐待している感じの社会をイメージする人も多いのではないだろうか。 だが、本当の恐怖政治が敷かれた社会では、権力の暴力装置が道端で無差別に庶民を痛めつけたりはしていない(むしろ権力の管理統制が行き届かず安定性に欠けた社会のほうが、末端の警官や兵士が暴走する)。

新疆におけるウイグル族の強制収容や拷問は、陰で人知れずおこなわれている。そして、その恐ろしい噂と徹底した人民監視のもとで人々の活力が奪われた結果、むしろ「安全」で「平和」な社会が実現してしまっているのである。

※カシュガルの旧市街。人通りはまばらで、左手のモスクは「アッラーフアクバル」のアラビア語の額が取りさらわれて「愛党・愛国」のスローガンが取り付けられていた。(Enaminさん撮影)
また、広義の支配階級を形成している多数派の人たち(漢民族)にとっての新疆は、そこそこ暮らしやすい社会であり、物質的な面での豊かさも十分に存在している。少数民族への抑圧と恐怖支配のシステムはすでに一定の安定性を持って定着しているとも言えるのだ。

決して渡航を積極的にオススメはできないが、一般的な日本人旅行者であれば非常に安全な旅ができる「持続可能性のある地獄」、それが新疆だ。ご興味のある方は、次の休暇の旅行先として検討してみるのもいいかもしれない。

180NAME:2019/03/11(月) 20:52:32
「チベット動乱」60年、亡命政府のあるインドで式典や抗議デモ
2019年3月11日 13時56分 AFPBB News
http://news.livedoor.com/article/detail/16141864/

【AFP=時事】チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ(Dalai Lama)14世(83)がインドに亡命するきっかけとなった「チベット動乱」から60年を迎えた10日、チベット亡命政府があるインド北部ダラムサラ(Dharamshala)で式典が開かれた。インド各地では亡命チベット人らが中国の支配に抗議するデモを行った。

 ダラムサラの仏教寺院に集まった多数の亡命チベット人らは、中国軍の弾圧の犠牲となった人々を追悼。式典にダライ・ラマは出席しなかったが、亡命政府の閣僚らや外国からの招待客などが列席し、伝統の舞踊やチベットの歌が披露された。中国が分離主義の象徴とみなす、雪山と2頭のスノーライオンが描かれたチベットの旗を掲げた人々や、「チベットに自由を」と顔にペイントした参加者の姿もあった。

 1959年にチベットの人々が中国の支配に抵抗して蜂起し、中国軍に武力制圧された「チベット動乱」では、多数のチベット人が犠牲となった。ダライ・ラマは徒歩で2週間かけてインドに亡命し、亡命政府を樹立した。

181NAME:2019/03/11(月) 21:11:11
「中国に存在消される」チベット動乱60年、募る危機感
2019年3月11日 5時0分 朝日新聞デジタル
http://news.livedoor.com/article/detail/16139704/

チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世がチベットからインドに亡命するきっかけとなったチベット動乱の民族蜂起から10日で60年。 ダライ・ラマを追って多くのチベット人がインドに渡ったが、中国政府が統制を強めるなか脱出者が減っている。終わりが見えない難民生活も文化や言語の伝承に影を落としている。(バイラクッペ=奈良部健)

 ヤシの林を歩くサフラン色と赤の法衣をまとった僧侶に強い日差しが照りつけていた。インド南部バイラクッペ。インド最大のチベット難民居住地で約1万4千人が暮らす。 難民によって運営されている寄宿学校を訪ねると、ダライ・ラマの写真が飾られた教室で中学2年の子どもたちがチベット仏教の「思いやり」の考え方について議論していた。

 ツェリン・パルデン事務長(65)によると、学校には4〜18歳の子どもが通う。9割の子がチベットに暮らす親の元を離れ、ネパール経由でここにやってきて寮生活を送る。親たちは幼い我が子を親類や仲介業者に託して、インドに送るのだという。 中国側の学校では中国語による教育が基本。ツェリンさんは「我が子に過酷な越境を強いてでも、チベットの言葉や文化を学ばせたいというのが親の切実な願い」と説明してくれた。

 しかしこの5年間は、チベットからの入学者はいないという。中国当局による国境警備やチベットの人々への監視強化で、越境が難しくなったことが背景にある。1990年代、2千人近くいた児童生徒は900人弱にまで減った。 バイラクッペには祖父母や親の代から暮らす家庭の子が通うチベット人学校もあり、その児童生徒数も減り続けている。英語で学ぶ私立学校に通わせ、欧米の大学を目指す傾向が強くなった。寄宿学校に通うテンジン・チョギャルさん(18)も「両親と一緒に外国に住むのが夢」と言う。

 「チベット社会のために働くと言っても教師か亡命政府職員くらいしかない。悲しいことだが、よりよい教育や仕事を求めるのはやむを得ない」。そう語るツェリンさんの娘2人も米国とスイスに渡った。 こうしたことが、チベットの伝統継承を難しくしている。40年前に亡命政府が設立した手工芸センターでは、がらんとした建物の中で女性2人がじゅうたんを織っていた。サニモさん(46)は「20年前はここで70人が一斉に織っていた。今の若い子たちはやりたがらない」と話した。1枚を約20日間かけて織り上げる地道な作業。「作り手は年老いたり、海外に移ってしまったり。いつかはいなくなってしまうのだろう」

 バイラクッペにたくさんあったチベット仏画の掛け軸「タンカ」の店は2店舗に減った。そのうちの一つを営むジグメさん(40)は「伝統の保護は大事だが、それだけでは生きていくのが難しい」と語った。

182NAME:2019/03/12(火) 23:16:25
「チベット動乱」60年、亡命政府のあるインドで式典や抗議デモ
2019年3月11日 13時56分 AFPBB News
http://news.livedoor.com/article/detail/16141864/

【AFP=時事】チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ(Dalai Lama)14世(83)がインドに亡命するきっかけとなった「チベット動乱」から60年を迎えた10日、チベット亡命政府があるインド北部ダラムサラ(Dharamshala)で式典が開かれた。インド各地では亡命チベット人らが中国の支配に抗議するデモを行った。

 ダラムサラの仏教寺院に集まった多数の亡命チベット人らは、中国軍の弾圧の犠牲となった人々を追悼。式典にダライ・ラマは出席しなかったが、亡命政府の閣僚らや外国からの招待客などが列席し、伝統の舞踊やチベットの歌が披露された。中国が分離主義の象徴とみなす、雪山と2頭のスノーライオンが描かれたチベットの旗を掲げた人々や、「チベットに自由を」と顔にペイントした参加者の姿もあった。

 1959年にチベットの人々が中国の支配に抵抗して蜂起し、中国軍に武力制圧された「チベット動乱」では、多数のチベット人が犠牲となった。ダライ・ラマは徒歩で2週間かけてインドに亡命し、亡命政府を樹立した。

183NAME:2019/06/30(日) 07:00:16
【拡散】東トルキスタンからの手紙
http://nippon-end.jugem.jp/?eid=768

【拡散】東トルキスタンからの手紙
昔、東トルキスタンの人々は自由な暮らしを営んでいました。
人々は、歌を愛し、踊りを愛し、明るく開放的で、人々が愛し合う事を祈り、喜ぶ、そして平和を慈しむ民族でした。国土は豊かで、水や緑にも恵まれて、山からは貴重な金属が取れ、とても恵まれた土地で豊かに幸せに暮らしていました。

ある日、突然、軍隊が入ってきました。たくさんの兵士が街中に溢れ、私たちは逃げまといました。
それを許さないと抵抗するものは簡単に殺されてしまいました。この軍隊は、この国の一切の自由を奪ってしまったのです。

それから60年たちました。中国の人たちがたくさん押し寄せ、私たちは少数民族になってしまいました。東トルキスタンという国は、新疆(しんきょう)ウイグルと名をつけられました。最近では、新疆地区というようになり、国の名前も消えてなくなっているかも知れません。

原爆の実験をこの国で46回行われ、120万人以上が亡くなりました。それは、つい最近まで続いていました。その場所は日本ではシルクロードと呼ばれているところです。美しい歴史を思い浮かべる方も多いと思いますが、この核の威力は広島型の数百倍と言われている水爆実験だったのです。

日本のみなさんは、日本だけが核の犠牲となったと思っているかもしれませんが、ウイグルでは今でもその後遺症でたくさんの、たくさんの方が苦しんでいます。今でも、何の治療もないままです。

今、ウイグル人の男性の就職率は5パーセントです。ウイグルには仕事がありません。いえ、ウイグル人が仕事をできないようにされているのです。もちろん、お嫁さんをもらう事も、家庭を持つことも子供を育むこともできません。せっかく出来た子供の多くも、強制的に中絶させられます。

若い女性は、強制的に連れ去られ、農作業や単純な仕事をさせられています。そして、年に一度だけ薄い給料袋が渡されます。ウイグルの女性は、中国人と結婚させられ中国人となるのです。ウイグルの血は根絶やしにさせられています。

学校でもウイグル語を使うことは許されません。教えた先生は連れ去られたまま、戻ってきません。
母国語を失い、中国語しか学べないのです。言葉も奪われました。このような弾圧を少しでも何とかしようと若者が集まっただけで、軍が出てきて、一万人の若者が一夜にしてなくなってしまいました。

このような報道は、日本のマスコミは一言もいいませんし、新聞、雑誌に載ることもめったにないと思います。一人でも多くの方に、この真実を知らせていただければ、この国の運命も、日本の運命も変わるかもしれません。あなたのその一言が世界の未来を変えていくことになるかもしれません。

私たちに出来ることは、もうそんなに残されていませんが、出来る限りの努力はしたいと思っているのです。どうかこの話を、日本の皆さんに知っていただきたいと、心より願っています。
そして、アジアの平和と世界の平和を心より願いたいと思います。

東トルキスタンを愛する女性より (ほぼ、原文のまま引用)

184NAME:2019/07/05(金) 22:25:42
ウルムチ暴動10年 かつて殺戮の現場、響く中国人観光客の笑い
2019.7.5
https://special.sankei.com/a/international/article/20190705/0003.html

5日、中国新疆ウイグル自治区ウルムチで、3人一組で巡回する警官

中国新疆ウイグル自治区ウルムチで起きた少数民族ウイグル族の大規模暴動から5日で10年を迎えた。異民族間で殺戮(さつりく)が繰り広げられたかつての暴動現場は観光地化され、当時の面影を残すものはない。中国人観光客からわき起こる笑い声に、住民たちの不安や憤りの声はかき消されていた。(ウルムチ 藤本欣也)

 ウルムチ暴動で多数の死者を出した二道橋には、国際大バザール(市場)がある。ここ数年で飲食店が拡充され観光地として整備された。5日も中国人客でにぎわっていたが、3人一組で巡回する警官らの姿も目立った。

 モスク(イスラム教礼拝所)前では、ウイグルの軽快な民族音楽に合わせて踊りを披露するウイグル族たちに、中国人観光客らが拍手を送っていた。

 広東省から来たという20代の男性は「7・5事件(ウルムチ暴動)のことは知っている。でも、来てみたら治安はいいし、気持ちよく観光できる」と話す。

 しかし住民感情は複雑だ。ウルムチに住む漢族男性(34)は「あのころ人心はすさんでいた。恐ろしくてしばらく外出できなかった。あの恐怖感は今でも残っている」という。


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