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東トルキスタン ウイグル チベット

215NAME:2023/01/03(火) 23:30:31
▽政府職員が寝食を共にするプログラム

収容施設に送られた経験を持ち、亡命先の米国で証言活動を続けてきたウイグル族のズムレット・ダウトさん(40)は、弾圧の一端を示す重要な証拠としてドウインなどの動画を収集し、メディアに訴えてきた。多くは投稿された約30分後には削除されたものだという。当局が検閲に躍起になっているのがうかがえる。 ズムレットさんは数十台のスマホを駆使してドウインの複数のアカウントを取得している。コメント欄で「そちらの天気はどうですか?」と隠語を使って投稿者に接触する。すると、「激しい雨が降っています」などと何か悪いことが起きていることを感じさせる返信があるという。

 収集した動画の中には、ズムレットさん自身の体験と重なるものも存在する。たとえば、ある動画ではウイグルの住宅で漢族が食事を振る舞われている様子が撮影されていた。漢族は笑顔だ。友好な関係を築いているようにも見えるが、どこか不自然。理由は、ウイグルの人々がどこか緊張したような面持ちで食卓を囲んでいるように見えるためだ。

 この動画が何を意味するのか。ヒントは、国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)が8月31日に発表した「新疆ウイグル自治区の人権状況に関する報告書」にある。 この報告書は、中国の政府職員が一定期間、ウイグル族の住宅で寝食を共にするプログラムが実施されていると指摘した。名目は「民族団結」などとなっているが、実際は私生活にまで監視が及んでいる、と問題視している。

 ズムレットさんが私への説明に使った写真でも、本人と子ども、そして漢族とみられる人たちが、一見して和やかな雰囲気でいる。この写真は2016年、まだズムレットさんがウルムチに暮らしていた当時、訪問を受けた際に撮られたという。 ズムレットさんによると、訪問した漢族らしい人々への質問は禁じられていた。命じたのは地元の共産党幹部だ。だから、彼らのはっきりした素性は分からない。このグループは毎月訪れ、自宅に約2週間滞在。一つ屋根の下で生活しながら、ズムレットさんら家族に次のようなさまざまな質問を投げかけたという。

 「お母さんは普段、(イスラム教の)お祈りをしますか?」「家に礼拝に使用するマットはありますか?」 目的は、宗教に対する考え方を確認するためのように感じた。質問は当時13歳の子どもにも投げかけられる。ズムレットさんは気が気ではなかった。「いつ口を滑らせてしまうか。強いストレスを感じながら、いつも彼らが来る前に家族会議を開き、想定問答を用意した」

会見でズムレット・ダウトさん(左の写真)らを名指しで非難する中国外務省報道官=2021年2月23日(中国外務省のウェブサイトから) © 一般社団法人共同通信社

米国への亡命後、証言活動に踏み切った。中国外務省の記者会見中に名指しで批判されたこともある。ズムレットさんは写真を手に、私にこう訴えかけた。「これは一般的に、証拠と言わないのでしょうか?動画アプリでウイグルの人々が訴えていることは、全て自分や家族が体験したことです。メディアは現地に行けないし、仮に行けても誰も何も答えられない。リスクを覚悟した彼らの発信に気付いてください」

「抖音」で、家族と思われる人物の写真を手にする人たち(ズムレット・ダウトさん提供) © 一般社団法人共同通信社

▽「いつ戻ってくるの」

 ズムレットさんは昨年11月、ドウインに投稿されたこんな動画を見つけた。父親と思われる男性の写真を胸に抱き、ベッドで眠る子どもの姿が映り、「いつ戻ってくるの」「会いたい」などと中国語で帰りを待ちわびる文言が添えられていた。この父親は収容施設に送られたとみられる。 ほかにも、大きな荷物を抱えた大勢の人が広場に集められる様子や、養護施設で過ごしているとみられる子どもたちの動画もあった。米国政府や国際人権団体がその存在を指摘してきた強制労働や親の収容をうかがわせる内容だ。 日本ウイグル協会のレテプ・アフメット副会長(45)さんは「ウイグル人はずっと苦しみを訴えてきた」と話した。レテプさんも、故郷に暮らす家族全員の消息が分かっていないという。


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