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東トルキスタン ウイグル チベット

206NAME:2021/12/25(土) 14:24:21
先住民の同化政策

先住民の同化政策は、カナダの小学生が歴史の授業で必ず学ぶ重要な項目です。
カナダにおける同化政策は1874年に遡ります。当時、カナダに居住する先住民の子供たちは約15万人におよび、教会が運営する“residential school”(寄宿学校)へ強制的に入学させられました。カナダ政府は先住民を教育するのは自分たちの任務であるとし、先住民の子ども達に独自の言語による会話やコミュニケーションを禁止すると表明。会話や言語は英語のみとなり、キリスト教の信仰を強要しました。当時は132の寄宿学校が所在し、大人からの暴力や虐待が数多くあったとの証言が発端になり社会問題に発展。1990年代には多くの教会が先住民に謝罪し、2008年には当時の首相であるスティーブン・ハーパー氏が正式に謝罪。過去の同化政策において先住民を深く傷つけたことを認め、大きな人種差別問題として取り上げられました。
同化政策の発端は、「先住民族の文化や信仰は劣っていて適切ではない」という現代至上主義が基盤にあると複数の専門家は指摘。長年にわたり築かれた独自の文化や言語がこれ以上失われることがないよう、カナダの教育機関では民族の多様化について多くのことを学ぶカリキュラムが用意されています。

先住民の社会問題

先住民が抱える社会問題は数多くあり、対策や解決方法をめぐり様々な議論が続いています。
先住民が抱える大きな課題として深刻な貧困が挙げられ、収入の低さや失業率の高さがカナダ全体の社会問題となっています。貧困により生活が圧迫されることで犯罪に及ぶ傾向は上昇します。先住民の貧困は雇用問題と直結しているため、政府は職業訓練のあっせんや生活向上のための支援に力を入れています。また、他にも以下の内容が先住民の社会問題として取り上げられています。

アルコールやドラッグ中毒
高い喫煙率による健康被害
居留地の劣悪な住宅事情
教育水準の低さ、低学歴の人々が占める割合
自殺率の高さ
子どもに対する保障や教育環境の整備

先住民の自殺率は一般のカナダ市民と比べ5〜7倍も高く、特にイヌイットの若者による自殺率は非常に高い傾向にあります。イヌイットの人々は喫煙率が高く、アルコール中毒や薬物依存などに陥るケースも増加しています。背景には極端な寒さと日照時間の少なさが関係していると見られ、環境による要因も大きいと専門家は指摘。また、ファースト・ネーションズが住む居留地の住環境にも問題があるとし、各自治体は電気・ガス・水道などインフラの整備が行き渡らない地域に対して支援を行っています。
伝統や独自の文化を重んじる先住民は古くから伝わる習慣により、生活するうえで様々なルールや制約があります。先住民が培ってきた文化や習慣に理解を示すとともに、時代に沿った環境づくりに取り組むことが求められています。


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