したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

アイデンティティと被承認欲求について考える

19松代:2002/08/26(月) 02:44
全く個人的な経験ですが、世間から排除され、なおかつ自分自身を承認してアイデンティティを獲得するというプロセスを経たと主張する人々の中にも、あいかわらず「他者からの承認を求めつづける」人々が少なからず存在していて、深刻な対立と軋轢をふりまいた現場に立ち会ったことが「何回も」あります。

その具体的な事例として、トランスセクシャルの方々とレズビアンの方々について語りましょう。

A:トランスセクシャルの事例

トランスセクシャルの方々に対しては、既に様々な分類や定義付けが行われていますが、この文章においては便宜上「異性化願望」と「美少女化願望」の2つに分類します。

異性化願望:自己を(心の内の価値観で)肯定する
生物学的ないしジェンダー的女性、あるいは男性としての自己を拒否し、より「自己のアイデンティティと自己の身体やジェンダーを近づける」ための異性化を模索する願望。

異性化願望者にとって問題となるのは「自身の生物学的あるいはジェンダー的性位置づけ」なので、別に外見が「美しくなくてよい」し、特に「男装系の方々は」あえて野暮ったい格好を選択したりする(まぁ、それでも「他者から肯定的に評価される」ほうがうれしいんですけどね)。また、ドラァグクイーンの「クマ女装」のように、わざわざ「マッチョとゴージャスの融合」をアピールしたりもするなど、美的な価値観において「独自の意見」を疲労することも多い。
いずれにしても、異性化願望者は自身の「内的価値観」に重きを置いているので、異性化に対する他者からの「否定的な自己評価も意外と冷静に受け止めたり」できる。基本的には自我、あるいは自己の「アピールしたいイメージ」を確立している人々と見なしてよい。

美少女化願望:自己を(外界の価値観で)肯定する
まず、美少女化願望者は「ほぼ全てが生物学的およびジェンダー的に男性」で、自己のアイデンティティを拒否するわけでもなく、適当な瞬間に「美少女としてちやほやされたい」願望。

問題は、外部から美少女としてちやほやされるのが「大前提」なので、なにがなんでも「美しく」なければならない。また、美醜のランク付がそのまま「自己評価のランク付」になるため、美少女化願望者間での身体差別が激しい。
美少女化願望者は自我、あるいは自己の「アピールしたいイメージ」を確立していないので、もし女装に対して他者から「否定的な自己評価」を下されたらほぼ間違いなく感情的に反応し、ひどい場合には「パニック」を発生させる。

まぁ、トランスセクシャルの方々全てに対して、上記のように「単純素朴な分類」が適応可能なはずもなく、ほとんどの人々は「両方の要素を持っている」んですけど、問題は美少女化願望が暴発したときなんですよ。

とにかく「権威主義的」で「社会の目線」を気にするもんだから、当然ながら「セクシャルマイノリティの権利獲得」とか「その手の政治的、社会的活動」との相性が悪くいんですな。下手をすると「醜いトランスがいるとトランス全体が馬鹿にされる」なんてことまで公言しちゃうもんだから、もめ事が多くて大変なんですよ。
また、とにかく「権威」と「社会の目線」には逆らえないうえ、自己のアイデンティティを内的に確立していないもんだから、なんとかして「政治的、社会的な活動」からトランスセクシャルの方々を遠ざけようと画策するんだな。政治的、社会的活動に「参加しない」だけなら、それは「自己決定だから尊重する」けど、彼らの考えでは自己の所属している(と本人が思いこんでいる)集団が政治的、社会的に「異端」だと思われたら、自分まで「異端だと思われる」ので、とにかく政治的、社会的活動となると足を引っ張るったらありゃしない。

勘弁してほしい〜

続く


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板