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これだけはやっちゃならねぇ!「迂闊な主張」
131
:
鳥山仁
:2003/06/26(木) 08:52
127さん>
一応、国語辞典の解釈を載せておきます。
さくしゅ 1 【搾取】
(名)スル
(1)階級社会において、生産手段の所有者が生産手段をもたない直接生産者から、
その労働の成果を無償で取得すること。
資本主義社会では、資本家が労働者から剰余価値を取得する形で表れる。
マルクス経済学の基本概念の一。
というわけで、ですね。
搾取と関係があるのは資本の増減であって、
(労働者から余剰価値を搾取すれば資本は増大する)
何が契約関係の話かさっぱり解りません。
ちなみに、私は近代の労働について問題にしているので、
国語辞典の最初の解釈は当てはまらないことになります。
あくまでも、資本主義社会における労働が話の前提条件です。
それに、労働者が納得しているかどうかと、
搾取かそうじゃないかという問題の間には、
相関関係は基本的にありません。
労働者の中には、
搾取されるのが好きだというマゾヒスティックな人もいるし、
給料分働いていないのにぶーぶー文句をたれる人もいますからね。
大体、労働者が納得さえすれば搾取じゃないなら、
それこそ資本家は労働者を騙しにかかるようになるじゃないですか。
現実に、労働と被承認欲求を混同するような「いい話」が、
垂れ流しになっていたりしますし。
最後に、
>たとえばボランティアなどは「他者に奉仕する喜び」があるがゆえに、
>目に見える対価がなくても構わないとしますが、
>それが「労働者側の自己承認欲求を利用した搾取」
>とは定義できないと思います。
に関してなんですが、
ボランティアの目的が資本の増加であるなら、
思いっきり搾取構造だと思います。
ただし、大部分のボランティアは、
そういうレアケースには当てはまらないので、
単なる被承認欲求を満たす行為以上のものではない、
という意見には同意です。
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