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ジグザール王国王都

1962「蒐集」:2017/01/14(土) 23:10:36 ID:ZoHXNK9E
>>1960
>>1961

「―――厄介事…ね」

一通り話を聞いて、ほぼ警戒を解くレイヴン
なるほど、工房の担い手…レイヴンからは抜け落ちていた発想だった。
いつの間にか腕を組み、酒瓶もテーブルにおいている。

「…彼女の武器調達は問題だろうな、俺は銃は作れるが剣は作れん
 いくら魔法があるとはいえ、長剣と長モノじゃ少々厳しいだろうよ。」

それに味方は大事だ
ただでさえ極限状態の今、我々に味方してくれる仲間を探すというのも理に適っている。
3人…それぞれ精鋭だがあまりにも少ない。

「シャーク、決まりだ… "銃を造る"
 ――― 獣に対抗できる『銃』をな 」

テーブルから手にとるのは置き土産の書簡
この印の中には錬金道具店、魔法具店、それに銃器店等も入っているのだろう。
 
「ついでに刃も欲しい…ただの剣やメイスじゃなく
 獣を狩るための刃もな。」

1963とある世界の冒険者:2017/01/14(土) 23:21:22 ID:drq4cqYk
>>1961
「……」
ぽかーんとした表情を数秒浮かべたのち
「お、おぅ」
また構えた
実際、これだけの内容を詰まる事なく正確に言う辺り、語り部の能力の高さがうかがえる
此れで見習いなのだ。一人前の語り部とは……

想像しただけで寒気がした。少なくとも自分の手には負えない気がする

「いや、正しいのは正しいが。こんな地獄に職人は不味いと思うぞ……」
一応シャキン自体は銃器と魔具の簡易メンテナンスは出来る
だが、職人では無いし出来ても応急修理的な物だ。それにこんな状況の王都に武器を作ってくれる職人何て来てくれるのだろうか

「無茶しなきゃいいが……」
色々と心配になるシャキンであった

>>1961
「銃を作ると言われてもだな……」
簡単に言うなと言いたかったが、書簡の内容をみて多少無理な改造をすれば出来なくは無いと感じた

「獣狩り用の刃に銃器か」
少しだけ考え

「刃は専門外だが、銃の改造なら多少は行けそうだな」
対ゴーレム用の単発銃なら何とか対抗できるかもしれない
そう考える。無論、射程距離や威力は下がるが、それでも無いよりかはマシだ

1964とある世界の冒険者:2017/01/14(土) 23:33:03 ID:eDBaifAs
>>1962>>1963
「さてソレでは用件を果たしました故に手前はこれにて退場、ドロンさせていただきます」

言葉運びがどうにもおかしい見習いは、くるりくるりとその場で回って礼をした。
自身の右腕を振るって羽根を散らす動きが気に入っているのだろう…

「何せ見習いの身でありながら語るべき事がこの後も目白押しでして。
 少し離れた所にある砦で孤軍奮闘する傭兵団への言伝に、
 川向こうの屋敷に群がる魑魅魍魎をかき分け夜の王への言伝、
 おお、そういえば大病院に籠る少女への言伝も預かっておりました。
 いやはや語るべき事が多い事は良い事です」

1965「蒐集」:2017/01/14(土) 23:51:20 ID:ZoHXNK9E
>>1963
「――ハッ シャーク目の前にいる奴の事を忘れているな
 俺は"ガンナー"でもあるんだぜ?」

そう、目の前の旧友は、この世界で風変わりな武器
銃器のことなら、製造からメンテナンスまでなんでもござれの、生粋の銃士である。

「人を撃つ場合、お前がもってるカービン銃に近いものを造るとなると
 耐久性、威力、弾薬の仕様、整備性、生産性
 予算…まぁを考えだすとキリがないが、軍部の連中が頭ひねって考えることは
 さすがの俺でもそれは専門外だ」

「だが『獣』相手ならどうだ?極端な話、威力と耐久性さえあればどうとでもなる
 得てしてそういう銃器は『単純』だ、単純ということは『整備性』も良い」

「銃ってのは機構は面倒くさいが、原理は簡単だ…『工房』もある…まかせな。」

>>1964

「――ご苦労だったな、獣にならないように気をつけろよ」

すでに獣人だと言うのに、嫌味を一言いって送り出す
『語り部』の連中も使い方によっては頼りになるじゃないか
そう思う狩人であった

「…そうだ、俺もとある奴に伝言を願いたい」

送り出そう…としたその時…彼にはある人物が脳裏によぎった
神出鬼没の気まぐれな魔人…否生粋の魔族
分離した己のどちらの姿も知っていて、なおかつ対等に渡り合えた…その人物は

「( 混) こんな顔の奴を見つけたら、こう伝えてくれ
 『何か知ってるのならさっさと出てこい、脳天ブチ抜くぞ』ってな」

「名前はカオス…特徴的なやつだからすぐに分かる。」

1966とある世界の冒険者:2017/01/15(日) 00:08:11 ID:r55YRSVA
>>1964

「つまり、助けないと死んでいく順番なんだな」
クソッタレと心の中で悪態を着く
しかし、悪態を付いた所で如何する事も出来ない



「そいつらの居る場所の地図はあるか? それと俺からも伝言を『希望を捨てるな』以上だ」

こんな世界でこんな状態だ、絶望して自殺するやつが居るかもしれない
だが、それでも希望を持てば、生きていれば助けに行ける
其れだけだ

>>1965
「――ハハハ、そうだったなガンナー」
「如何やら、まだ寝ぼけていたみたいだ」
愉快そうに笑い

「なら俺も作るか。少し風変わりな銃を」
昔、一度だけ設計図を渡したが取り下げられた武器を思い出した。
シャキン自身がプロデュースした訳では無い物の設計図を少しだけ改良した記憶はある
其れを元に作ってみるのも手だ

1967とある世界の冒険者:2017/01/15(日) 00:14:57 ID:nnt4mubI
>>1965
「その御仁への言伝でしたら先約が108と666ございますので少々お待ちを…
 いえ、ジョークにございます。しかと言伝承りましてございます。
 …ですが其処らの空間に今述べられた罵詈雑言を投げつければ出てくるのでは?
 アレの出現は切っ掛けを作る事で如何様にも出来ると認識しておりますが」

>>1966
「伝言承りましてございます。
 生憎地図を持ち歩きません故、口頭の説明となります。
 …それと少々訂正を、概ね何処も似たようなものです。
 助けないと死んでいくのは貴方方も同様でして。
 悲劇も取り扱うべき物語とは心得ておりますが、
 此度の物語はそうされてしまいますと些か此方の都合が悪いのも事実。
 物語の乙女、手放さぬよう…」

1968とある世界の冒険者:2017/01/15(日) 00:25:51 ID:SrnCuEkQ
壁|<ほんとうに必要な時に呼ばれたぐらいで出てくる訳無いだろ!ちゃんと探せ!


壁|

【……】
【今路地裏の奥から明らかに馬鹿にしたような声が聞こえた気がするが……】
【空耳、あるいは妖精の悪戯の類だろう。 ……現状の王都に妖精が存在するかは定かではないが】

1969「蒐集」:2017/01/15(日) 00:27:33 ID:dCYdXT1o
>>1966
「よし、すぐに出発だ。正直丸腰ってのは不安で仕方がない」

行動食を口に放り込み、出発の準備をするレイヴン
…とはいっても丸腰なので
地図を持って出口へ向かうだけであるが…

さぁ楽しい物漁りの時間だ。

>>1967
 「アイツは偏屈でな
 出てきて欲しいときに出てこない、そしてどうでもいいときに顔を出す
 そういうやつ何だよ、アイツは」

 彼のことはよく知っている
 語り部以上に胡散臭い…だがこういう時だからこそ
 奴に会わねばならない…きっと何か知っているだろうから

 「じゃあな、お勤め任せたぜ―――」

 そういうと扉を開けて出ていく
 最初に見た敵意はもう無い。

1970とある世界の冒険者:2017/01/15(日) 00:47:43 ID:r55YRSVA
>>1967

「あぁ、かまわないさ。何とか覚える」
そう言って簡易地図を取り出す。此処に置いていた観光用の適当な地図だ

「ハハハ違いないな」
自分も助けられる存在だと告げられて何故か嬉しそうだ
いや、正確には犬死しないで済むという事に笑っているのだ

「彼女は……ラピュセルとレイヴンは死なせはしないさ」
切り札だからなと言いかけたが口にしなかった。
其れを行ってしまえば物の様に扱い、感じてしまうからだ
「戦友は見捨てないさ」
軍人としての大原則。それは全てにおいての絶対であった

>>1968
「ん?」
「空耳か……」
一瞬だけ振り向いたが直ぐに向きなおる

>>1969

「レイヴンは殿を頼むぞ、先導は任せろ」

地図を頭に叩き込み、銃を構えて出発する準備を整える

「っと、その前に」

一言メモを書いていく

出掛ける、必ず戻る シャーク

其れをカウンターに残して、先端を水にぬらす
乾き具合でどれほど前か解る仕組みだ

「さて行くか」
扉に手を掛け、ゆっくりとあける

1971とある世界の冒険者:2017/01/15(日) 00:56:36 ID:nnt4mubI
>>1970
「簡潔に…其方と此方と此方です。
 砦は素人目にも見つけられましょう。病院も然り。
 ですが夜の王の屋敷は夜に生きるものに案内を頼むべきでしょう。
 何処も其処へ至れるかどうかは貴方方次第ですが…」

矢継ぎ早に地図へと印をつける見習い

>>1969>>1970

「では良き物語を」

恭しく一礼をし、その背を見送った。

1972「蒐集」:2017/01/15(日) 01:00:49 ID:dCYdXT1o
>>1968
「――ほらな」

誰に言うでもなくそう呟いた。

>>1970
>>1971

「あぁ、丸腰で先頭はごめんだからな」

保険のために地図を懐に入れながら

「――――いくぞ。」

マスクの下で不敵に微笑んだ。
全ては、狩りを全うするために――――!

1973とある世界の冒険者:2017/01/15(日) 01:17:33 ID:r55YRSVA
>>1971
>>1972
それらを頭に叩き込み

「……」
ハンドサインで合図して進む
最少戦闘のみで進む

奴らに対抗する為の武器を手に入れる為に

Fo

1974「疑問」:2017/01/21(土) 22:39:49 ID:fplVq9B6


『 工 房 』
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

レイヴンが自信満々で作った3連散弾銃であったが
発射時にフレームがバラバラになった為、急遽作り直し、水平2連式の物となった…
そして、修理を終えて休憩した直後の話…

「さて、今後についての話なんだが―――」
「俺はしばらく情報収集にあたる…ま、単独行動って奴だな。」

3連式あらため、2連式にした『獣狩りの連装散弾銃』を片手に切り出すガンナー
同時に出すのは、1枚の新聞記事…日付は4~5年ほど前なのだが
状態は非常に良い…まるで今日は発行されたばかりのようだ。

「店を漁っていた時に見つけた新聞記事だ
 何年も前の新聞が"新品"で置いてある…って事は『語り部』の企み意外考えられん」
 
新聞の内容はこうだ
『王都の錬金術師、空飛ぶ船の実用化に成功』
『正式に国家錬金術師として任命、国と大学によって数年以内に製造を目指す』

さて、空飛ぶ船…現在そんなものは空に飛んでいない
もし出来ているのなら、それで救助が始まっているはずである…

「…発明の音沙汰なくなるのは珍しくない
 だが、これを『語り部』が『わざわざ用意した』という所に引っかかる」

そう言い終えた所で、ドライフルーツと瓶入りのエールをあおる。

1975語り部見習い:2017/01/21(土) 22:51:10 ID:W2vYmZ1U
>>1974
「そのものずばり、が存在するというよりはソレに近い何かがある…と考えるのがよろしいかと。
 ただ、空を飛ぶモノなのか設計図なのか、はたまた製作者なのかは不明です」

しれっと会話に混ざっているのは、
鳥を思わせる黒い仮面、足は鳥のそれ、左腕はなく、
右腕は黒い羽毛で覆われ、煌びやかな衣装で身を包む背の低い亜人である。
色々な所に言伝があると言っていた気もするが…

「そう言えば空を飛ぶ船に続けて地を滑る高速船の開発に着手、なんて噂話も一時期ありましたねえ」

1976とある世界の冒険者:2017/01/21(土) 22:59:37 ID:vV6cLtN2
>>1974
「単独行動……」
その言葉にやや顔をしかめる
この状況での単独行動は危険だ。敵がそこかしこに存在し、またリグレットの炎獣の様な強大な敵が居るかもしれないのだ

だが、この状況を打破するためには仕方ない行動だと言うのも理解できる
獣の病に語り部

二つの事柄が嫌らしく重なっている現在の状態では、何時か何処かで破滅が待っているのではとすら思える

「了解した。だが、連絡は怠るなよ?」
加工された短式の通信魔石を取出し、人数分机に置く
この前の魔法店で拝借したものだ。
性能は少し怪しいが、これがあれば何とか助けに行ける事が出来る


「……飛空艇」
ぼそりと呟く
この手の話題は軍隊に居たころに良く耳にする事があった
誰かが言った「空を舞う船は戦争の常識を変える」
または「此れからは空は竜では無く船が支配する時代だ」

シャキン自体はどちらも思っていなかった

だが、イルタ会戦以降で考えが変わった
「大きい物は何れ駆逐される。それはワイバーンもまた例外では無い……」
ふと、誰かが言った言葉を口にした。

それは巨大な竜が目の前に落ち、部下が押しつぶされた所を見たからだろうか
又は、自身の部隊が幾度も地上攻撃を掛けようとする竜を殺したからだろうか?

竜もまた、この先の時代につぶされる
そんな気があの戦争以降シャキンの心にあった
軍人としての感想だった

1977とある世界の冒険者:2017/01/21(土) 23:08:36 ID:vV6cLtN2
>>1975
「なぜ、お前が此処に?」
伝言の語り部を目に、少し戸惑いを隠せ無いでいた

「……技術的には何時か可能になるのだろうな」

その手の噂には大体の現実が付きまとうのもしっている

1978「疑問」:2017/01/21(土) 23:18:13 ID:fplVq9B6
>>1975
>>1976

「その反応からすると、お前が用意した物じゃないようだな語り部…予想はしていたがな」

最初に出会った黒マントか…または例の二人にくっついてた贋作の方か
それとも我々の知らない語り部か…それは分からない。

「"鍵"はある、何時間か置きに書き置きを残しに返ってくるよ…これだけじゃ頼りないからな」

水晶玉の様な魔石を懐に入れる…通称『言運びの石』
このマナが乱れきっている状態でどこまで活用できるかは疑問だが…

「―――それに」
「( 混)ヤツにはどうしても会わねばならん、俺自信の問題も含めて…そしてこの事件の真相もだ…」

そう…騒動の発端といわれたドクオ・ジャック・ネームレスの3人
今の3人がどうなっているかは分からないが、そちらの方面も探るつもりなのだろう

「"獣狩り"の刃も必要だしな…さて」
エールを飲み干し、以前もっていた地図を懐にいれ 椅子から立ち上がるレイヴン

「シャーク…最後に言っておく」
「経験を信じるのは良いことだ、だがな―――


―――俺は軍人じゃあない…加えてこれは"戦争"でもない
 俺達の相手は"人"じゃなく"獣"だ…そこを履き違えるなよ」

「じゃあな、死ぬなよ。」

そう言葉を残すと、扉を開けて出ていった。

1979語り部見習い:2017/01/21(土) 23:26:33 ID:W2vYmZ1U
>>1977
「それは至極単純明快な解がございます」

ずずぃ、と這い寄るようにしてシャキンへと近寄る見習い。
大分顔が近すぎる。

「外は何処も彼処も戦場の様相。休息の場の心当たりが此処しかないのです!」

バッ、と右翼を掲げると羽根が周囲に舞い散る。
いい加減床に散乱している羽根の掃除をやらせてもいいのではないか。

>>1978
「現状、目に見える現実以上に混沌が渦巻いております故に。
 この状況においてさえ、未だに己が欲を最優先とするモノも数多。
 それが何によって引き起こされているかも重要ではありますが…
 いやはや貴方の探しビト同様、これまた混沌として先が見えませぬ」

やれやれ、と大げさに首を振って見せる見習い。

「お早お帰りを、現状での長時間の単独行動は褒められません。
 早朝出て行ったきりの乙女が戻らぬのが証左。いやはや…」

1980とある世界の冒険者:2017/01/21(土) 23:37:35 ID:vV6cLtN2
>>1978
「……人が相手だったらどれだけ良かったか」
行動が読めない獣。
出て行ったレイヴンにぼそりと呟く
 「シャーク…最後に言っておく」
 「経験を信じるのは良いことだ、だがな―――


 ―――俺は軍人じゃあない…加えてこれは"戦争"でもない
  俺達の相手は"人"じゃなく"獣"だ…そこを履き違えるなよ」

はき違えた事は無い。敵は獣でこれは戦争では無い
だが、だからこそ経験の中から最善手を求めようとしたのかもしれない。
無秩序な獣に、戦争のような法則性を求めていたのかもしれない
柔軟性
今一番、シャキンにとって欠けてしまっているのかもだった

>>1979
ずずぃと迫った分の顔を怪訝そうに遠ざける

「確か傭兵が守っていた砦は? 此処より強固なはずだが?」
たしかそんな事を言っていた様な気がした

「あと、お前羽を撒くな羽根を」
飛び散っている羽を手に取り、やや怒りながら言う
散らかっている原因の一つにこの亜人がいるのも事実なのだから

「……ラピュセルに何かあったのか」
バンと机を叩き、詰め寄る。確かに彼女が出て行った限り、姿を見せないのはおかしい。

語り部が彼女を殺させな様に動いているとはいえ、不自然だ

もしかしたら、不測の事態が発生したのかもしれない

1981語り部見習い:2017/01/21(土) 23:48:12 ID:W2vYmZ1U
>>1980
「砦は殺気立っております。主に騎乗用の竜どもが。
 いやはや、聞きしに勝る傭兵団のお姿でした全く。
 流石に舞い踊り眠りこける空気にありませなんだ。
 私もTPOは弁えます、極稀に」

ゆらゆら揺れながら見習いは語る。

「乙女は既に語り部の手から放たれ新たな物語を紡いでおります故に。
 見習い程度ではその物語を先読みすることもできませぬ。
 巨人を一騎にて屠る救国の士が帰らぬという事は、
 それ相応の物語が起きているとは思われますが?」

ホップ ステップ ターン アンド リバースターン
見習いは踊り喋る。
その度に羽根が散らかる、怒られたってのに。
だが手に取り見てみると意外としっかりしている。
微妙に魔力も籠っており、矢羽には使えるだろうか?

1982とある世界の冒険者:2017/01/22(日) 00:03:56 ID:CUpJk28M
>>1981
「此処より危険ってわけか」
竜が殺気立っていると言う事は、幾度となく警戒網を築いてきたのだろう
そして、極稀にTPOを弁える語り部が弁えた

それは此処より危険であり、全員が恐らくは必死の攻防戦を築いているのだろう

ただの予感・予想であり、語り部の気まぐれであれと心に思うのであった


手に羽を取り、胸のあたりに入れる。胸ポケットからはみ出した羽はまるで何処かの部隊勲章の様にも見える
「……場所は何処だ?」
店の中に置いてあった鉄の棒
それはブレイクアクション式――いわゆる中折れ式の1.20m程の対ゴーレム用ライフルと弾を幾つか持ち込

1983語り部見習い:2017/01/22(日) 00:16:53 ID:Vm8lkfdw
>>1982
「ここから真っすぐ北東の森。
 所謂王都の鬼門になりますなあ。
 はてさて鬼が出たのか蛇が出たのか
 …あ、お出かけで?
 ではお帰りの時までに片付けの一つでもできるようにしておきましょう」

ひらひらと右翼を振り見送る見習い。
羽根は散る。止められない。

1984とある世界の冒険者:2017/01/22(日) 00:23:42 ID:CUpJk28M
>>1983
「あぁ、少し出かけてくる。それまでちゃんと片付けておけよ?」
語り部の言葉を聞きながしつつ答える
鬼だろうが蛇だろうが何だっていい。どんな敵であろうと、あの乙女を救出するだけだ

「さて、行くか」


手には大型のライフルと対人用のカービン

そして獣狩り用のリボルバーライフルを装備しつつまっすぐと北東の森に向かい始めた

1985鴉羽の狩人:2017/01/24(火) 23:36:33 ID:CTQpRF/k
    王都城下町
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

「…この刃は良いな。」

鴉羽の狩人…レイヴンが地図に記された場所へ訪れると
そこは王都の隠された倉庫であった…

ギロチン、拷問器具、処刑人の斧や剣…
そういった、後ろめたい物品を集めておく保管場所だったのだ

獣狩りにふさわしいいくつかの刃を見繕うとリヤカーに乗せ、倉庫を後にする。
上を見上げると、いつもの異型の瞳が覗いていており…どんよりとした空模様
遠くにみえる王城も、どんよりとした霧に覆われていた。
が、1つだけ彼には疑問が生じた。

「なんだ…?いつもと位置が…」

城がいつもと違う位置にある、空に浮いてると言うか…

まさにその通り―――
――――『王城』と『その周辺』が『空』に『浮いて』いた

「―――何ッ!?」

浮いているだけは無い、どんどん宙へ向かって上昇していく!
あの周辺は、以前訪れた避難民のキャンプも含まれている!
そして城も浮いてるということは、当然『王族』や『権力者』達も…!

「クソッ―――何がどうなっているんだッ!?」

最寄りのフルークガストカンパニーへ急ぐレイヴン
誰かにこの事実を伝えなければ―――

『王城が空へ飛んでいった』――――と

1986鴉羽の狩人:2017/01/27(金) 02:10:28 ID:fktxIEn2
    王都城下町
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

「うぉっと…落ち着いたか。」

王都全体が空へ浮きあがったが、それは常識的な範囲に収まった…
あちこちが、多少浮き沈みしているものの、梯子などをかければ手に届きそうな範囲である。

―――ジグザール王城周辺を除いて

「…完全に雲で見えなくなっちまったな」

浮き上がったジグザール城は、そのごくごく周辺を引き連れて、完全に空の向こうへ飛び去っていってしまった。
周囲の状態はその余波なのだろうか?
どちらにせよ、王都ジグザールから『王城』が消えた…元の場所に大きな穴をぽっかり残して。

「ん、あれは…図書館か?」

見覚えのある建物の『一部』が宙へ浮いている…あれは王立図書館の一部だ。

「まてよ―――図書館?」

記憶をたどる、王都と図書館は切っても切れない関係だ
この国の発端といっても過言ではない…様々な事件も図書館が発端にあった

「…行ってみる価値がありそうだな。」

狩人は図書館へと続く道へ急ぐ

1987鴉羽の狩人:2017/02/01(水) 09:27:26 ID:ET0y29QE
フルークガストカンパニー
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

「こんなものだろう。」

工房の機器で拵えた、獣狩の刃を見る。
処刑人が使っていた曲刀に可変機構を盛り込んだ剣…いわゆる『仕掛け武器』
ご丁寧にも、製造のための設計図と手紙が置いてあった

「語り部め、どこまで知っているんだ?」

可変機構を確認、魔導技術を利用した可変武器は数多く存在するが
それらのような精密な物ではない、もっと荒々しく単純な機構だ。
トリガーを引けば、畳まれた刃が広って歪曲した刃に
再び畳めば、ノコギリ状の鉈に

「ノコギリ曲刀…ソウサーベル…言い方はいろいろあるが
 獣狩りの刃でいいだろうよ。」

完成した得物に名前を付け、横で作っていた火炎瓶などをコートに装備する。
散弾もたっぷりと拵えた、どれも獣を狩るための馬鹿馬鹿しい威力の物を…

「さて、図書館への道が無事だと良いが…」

1988鴉羽の狩人:2017/02/04(土) 20:56:19 ID:2E41a8yk
  工 房
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

「城が飛んでいった―――」

開口一番
鴉羽の狩人はこう言った

ジグザール城は宙へ浮き、そのまま空の向こうへ消えていった
おそらくは王族等の権力者たちを乗せて…

――――正直置いておける問題ではないが、今は置いておこう」

「飛んでいった城を追いかける術はない、それよりも
 俺は図書館へ向かうべきだと思う。」


「王都での事件は、殆どが図書館絡みだ。
 なにせ彼処には"木原の叡智"が眠っているからな。」

ジグザール王立図書館
この国を大国にのしあげた、稀代の天才木原
その研究ラボであったとされる図書館は、この大陸随一のダンジョンでもあった

「手紙に書いてあったな、魔剣士、魔人、異才の従者が原因だと…
 …異才の従者の方は木原と関わりがあったはずだ」

異才の従者…ジャック・テイラーと呼ばれた青年は
木原の助手と交流があるとゴシップに乗っていた。
実際に、どれほど深い交流だったかは知る由もないが。

「今回の騒動のヒントが図書館にあるかもな…ひょっとしたら原因そのものが…」

1989とある世界の冒険者:2017/02/04(土) 21:07:27 ID:BZUwYAvM
>>1988
さて、シリアス決まってる所悪いのだが…

メイドっぽいの「お疲れ様です!お茶入りましたー!!」

突然、魔族を彷彿させる捻れた角と尖った耳を持つメイド服を着た裸足の幼女が、
お盆に茶を乗せ勢いよく登場する。

見習い
「セーフハウスを片付けろと狙撃手さんに言われたんですけどねぇ…
 私、掃除苦手なもので、手っ取り早くメイドを雇ってみました」
メイド幼女
「雇われました!」

鳥を思わせる黒い仮面、足は鳥のそれ、左腕はなく、
右腕は黒い羽毛で覆われ、煌びやかな衣装で身を包む背の低い亜人がドヤっている。

黒ローブ
「…どういう状況だこれは」
乙女
「……帰ってきたらセーフハウスが小洒落たカフェみたいになっている、なんだこれは」

更には帰ってきた乙女の横にも知らぬ顔。
白い翼の生えたぶかぶかのフード付き金縁黒ローブを深々と纏う地から僅かに浮き漂うヒトガタである。

1990とある世界の冒険者:2017/02/04(土) 21:31:32 ID:VHSrSDoY
>>1988

「……は?」
間抜けた声を出すシャキン。その声と目からは「何言ってんだ、こいつは」というのが含まれている。
確かに地響き等はあったが……
(そんな訳あるか……)
若干信じれていない節がある

「まぁ、城へ向かっても正直地獄しかないしな」
閉鎖された空間、孤立無援、救援が皆無。正直、飛んで行った城等行きたくない場所である

「ふむ、木原の叡智に異才の従者か……」
一体これ程の異変を起こせるほどの物とは何のだろうか、想像がつかない
天才だからこそなせる方法。それが原因

――「手紙に書いてあったな、魔剣士、魔人、異才の従者が原因だと…
 …異才の従者の方は木原と関わりがあったはずだ」

深く考える

木原という言葉も異才の従者、ジャック・テイラーという言葉もゴシップ誌よりのイエロージャーナルで知った言葉だ
だが、人物像自体は知らない。この手の大衆紙は煽情的に物事を書き入れ、部数を増やす
それが、真実や嘘等どうでも良いのだ
ようは部数や売り上げが彼らの真実なのである
推測が出来ない

「そこに行くしかなさそうだ」
深いため息をつき、現状の武器と弾薬を頭で思う
主な戦闘を避ければ何とかなるだろうと結論に至った


其処に、メイド幼女と見習い
スーッとレイヴンの方を見つめる
その目は「え?俺がわるいの?え?」と助けを求めている

>>1989

「違う、そうじゃない」
首を横に小刻みに振りながら小声で見習いに伝える
確かに掃除しろと言った、だが誰がメイドを雇えと言っただろうか?
いや、そもそも掃除苦手でも自分の羽くらい拾えるだろと
そもそも、その幼女は何処で拾った? 雇った?
言いたい事が山ほどあったが、全て言えなかった



そのまま乙女方を見ると今度は黒ローブ
「……誰だよ、お前……」
黒ローブに思わずそう言ってしまった。それほどまでにシャキンは混乱している。

「乙女、少し説明を」
黒ローブとこの状況。精霊に近い乙女なら何か知っているのではと藁をもすがる思いで尋ねた

1991鴉羽の狩人:2017/02/04(土) 21:51:44 ID:2E41a8yk
>>1989

「あぁ、ごくろうさん。」

出されたお茶を一口…
といったところで顔をしかめる、味が悪いわけではない

「おいまて、なんで給仕が居るんだ、雇った覚えは…」
「語り部、俺がいつ雇えと言った。」

お茶をカチャンと置いたところで、扉が開く

「ラピュセル、生きてたか―――隣のやつは?」

乙女の横に立つ黒いローブのヒトガタを見て一言
此処に入ってきている…ということは味方なのだろうか、という単純な疑問


>>1990

「あとで外に出てみてこい、綺麗さっぱりなくなってる」

間抜けた声に対して、不躾に返すレイヴン
実際事実なのでそれ以外に説明のしようがないのだ。

「別にこのままトンズラこいても構わんけどな
 俺はこの騒動を放り出すにする気にはなれん。」
「それに、図書館は言葉の通じる"バケモン"の酒場みたいなモンだった
 ( 混)か…奴に近い奴らも居るはずだ、ひょっとしたら協力を頼めるかもしれん」

混沌の魔王…それらに近い立場や力を持つ怪物たちは、図書館で良く見かけたと
冒険者たちの間で話題になっていた
強大な力を持つ彼らに、あわよくば協力を仰ぐのも手と考えた
最も、彼らがそう簡単に手を貸すとは思えないが…

「シャーク、お前が雇ったのか?」

お茶をすすり一言嫌味
その目は「何やってんだ、こいつは」というのが含まれている。

1992とある世界の冒険者:2017/02/04(土) 21:57:23 ID:BZUwYAvM
>>1990>>1991
見習い
「はっはっは、むさ苦しい武人ばかりでは私の感性が悲鳴を上げてしまいます…
 癒しって大事ですよねえ?セーフハウスですよ?心休まらないセーフハウスに意味があるんですかねえ?」

雇った説明になっているようないないような。

黒ローブ「狙撃手…混乱しているのはわかるが、つい先ほど別れたばかりだぞ」

どうやらシャキンとは顔見知りであるらしい。

黒ローブ
「一応自己紹介をしておくか。レギオンだ。我が主の命にてラピュセルの手助けをする。
 それは結果、貴様ら全員の手助けを意味するのだがな。
 とりあえず工房はマシなのがあるようだ。
 早速だが対獣用に付呪をする…得物をよこせ、整備も必要だろう」

乙女
「…ええと、とりあえず図書館に向かうのは賛成だ。
 ある程度、装備を整えたら向かうとしよう。
 幸い、自身の装備に関してはある程度めどがついた。
 それと対獣戦において確実とは言わないまでも効果のありそうな術も会得できたしな」

乙女はレイヴンとの話に集中するつもりのようでそちらへと近寄る。
その他のメンツは…部屋の隅に固まっていた。

黒ローブ「…おい見習い、ちょっとこっちにこい」
見習い「おや、レギオンさんではありませんか?何故こちらにって痛い痛い!?」
黒ローブ「どういう事だ何故お嬢様が此方にいらっしゃるのだ?」ヒソヒソ
見習い
「今言ったじゃありませんか、私掃除が苦手で…
 いやー、偶然って怖いですねえ…家政婦を探して彷徨っていたら」ヒソヒソ
黒ローブ
「ほう?偶々彷徨った先が結界で厳重に守られた我らが主の屋敷だったと?」ヒソヒソ

ヒソヒソ話を始めるヒトデナシ2名。

見習い「はっはっは、きこえなーい」
黒ローブ「貴様ああああああああ!!」
メイド幼女「メラメラ、怒っちゃだめだよー」
黒ローブ「お嬢様も何してんですかあああああ!!」
メイド幼女「社会勉強!」キリッ
黒ローブ「…お、おう……そ、そういうことなら」
見習い「甘っ!?」
黒ローブ「お前は許さんからな!!」
見習い「酷いっ!」

話は纏まったらしい、関係性が些か垣間見えたようだが。

1993とある世界の冒険者:2017/02/04(土) 22:32:58 ID:VHSrSDoY
>>1991
「……クソッタレ……」
頭を抱えて天井を見上げる
その言葉に真実だと認めたようだ

この現状では荒唐無稽な冗談っと信じたかったようだ

(トリッシュは無事だろうか……落石などに当たっていなければいいが……)
トリッシュ――リグレットの妹。フォーマルハウト家最期の子孫
彼女に何かあってはいけない。彼女は大切な忘れ形見なのだから……

(パール……)
最愛の元妻。離婚後は殆ど敬遠していた。それはシャキンの望みでもあった、借金取りから逃して、財産の半分を渡して無理やり別れた元妻


木漏れ日の森に居ると聞くが、果たして無事なのか……無事でいてくれ

「俺もだレイヴン。この騒動は解決する」
強い意志で答える。
死ねない理由が山ほどあるのだ、無事に終わらせてみせる
その様な意思がある


「化け物か……」
シャキンにとって彼らの印象はジョーカーの様な存在だ
彼らが、簡単に手を貸してくれるだろうか?
古今東西トリックスターは厄介である。
味方・中立ならまだいい。もし、敵になれば
死は避け得られない。

「彼らの尺度が我々の尺度と同じであればいいが……」
懸念の一つ。言葉は話せるが会話は出来ない
我々が身長の話をしていても、彼らが体重の話をしていることだって考えられる。
その部分を如何するかが問題である

「あぁ、昔からセーフハウスに幼女メイドは付き物だろ?」
嫌味にジョークで返す……しかなかった。もう、如何にでもなれとすら思って居る。

>>1991
「………」
ジッと見習いを見つめる
(こいつは何時かチキンヌードルかハニーバーベキューの具材にしてやる)
亜人に対して良くも悪くも思って居なかったが、この見習いだけは懲らしめねばならない
シャキンの使命に一つ追加された。

「あ、あぁ悪い……」
雰囲気に声色で思い出したようだ

「……」
信用は余りしていないが、現状では打つ手がない。
弾薬もレイヴンが作った弾薬がどこまで持つか分からない
無いよりはマシ。そう思って、リボルバーライフルと 4brouライフルを手渡した

20mmの姿は此処には無いようだ

奥の会話が聞こえるが、今は対処できないので放置しかない

あの幼女がお嬢様ていうのも、聞こえないふりをしているシャキン
(まるで上官の浮気現場を見たとき以来だな)
自傷気味の笑みを浮かべる

1994鴉羽の狩人:2017/02/04(土) 23:19:33 ID:2E41a8yk
>>1992
「…俺好みではないな、まぁ賑やかしとしては良いが…」
残念、レイヴンのストライクゾーンの年齢ではなかったようだ

「レイヴンだ、よろしく頼む。
 硝煙の匂いに目がなくてな、残念だが剣技はそこそこだ。」

自己紹介を交えつつ、ガチャガチャと机の上に得物を置いていく
二連装式の散弾銃、そして可変機構をもった獣狩りの刃

「刃の整備は任せる、銃器の細かい整備はこちらでも行おう」

「――さて、お嬢さん
 得物は何にする気だ?…銃ではない様だが」

レイヴン、ラピュセルとの話に集中するが…

「…恥から社会勉強だの何だの聞こえるが
 社会勉強の一環で獣狩りとは、随分と荒っぽいな。」

>>1993

「…しんどかったら逃げろ、巻き込んだのは俺だ。」

力強く答えたシャークの瞳の奥に、憂いを感じた
彼がタフな人物であることは知っている、だが彼は"人"なのだ
己のように人の道から"踏み外した"ことの無い、純粋な人
だからこそ、最悪の場合の逃げ道を用意しておくべきなのだ、自分と違って

「…実際、ヤツ( 混)とは、今の姿での関わり
 ヤツ( 混)と関わりがあったのは、例の二人だ…」
「だがジョーカーがあるかどうかの確認はすべきだ、今は頼れないとしても…」

尺度は良い意味でも悪い意味でも異なる
彼らは気まぐれだ、この状況下
数%の確率で手を貸してもらえるのなら行かない手は無い
たとえ、話が通じなくとも…だ。

「…硝煙の吸い過ぎか…それとも頭がジャムってんのか?」
完全にシラけた目をしている
コイツは冗談を言うのは好きだが、言われるのは慣れてないやつだった…
頭にはそんな記憶がよぎるだろう。

1995とある世界の冒険者:2017/02/04(土) 23:34:52 ID:BZUwYAvM
>>1993
見習い
「おや、何です?私の手際に満足していただけたんですか?
 今度は愛玩動物がご所望ですか?それとも医術に心得のあるものでも探してきましょうか?」

人材派遣の手のものか何かだろうか、こいつは。

>>1993>>1994
レギオン「しかしあれだな、やはり銃器は後天的な付与に向いていない」
乙女「そうなのか?」
レギオン「形状の複雑さ…何より可動部が多すぎるのだ。加えて部品は代えが利く」
乙女「整備の点からすれば良いことだと思うが」
レギオン
「魔術的観点から言えば同じものを長々と使うことに意味がある。
 溜まったものが漏れ出てしまうのだよ。
 その点、この白兵武器はいいな、可変型だが。
 屠るべき相手の素材で作り出したか?であれば相手の『ソウル』にも一段と干渉できるはずだ」
乙女「…ふうむ?分かるような分からんような……」
レギオン「戦うばかりでなく少しは知識も蓄えるべきだな、出来たぞ」
乙女「ん?もうか」

乙女は然程驚いていないが、それは銃器に関する知識が無い為である。
講釈を垂れながらレギオンの見せた動きは常人のそれをはるかに超える手際で、
あれよあれよという間に整備と付与を済ましていく。
ちなみに必要となった資材、部品はメイド幼女がこれまた的確に持ってきていた。
何処から持ってきたのか…それはその内分かると思う多分、第三汎用の話がスムーズに進めば。

レギオン「やはりこれも持っていけ、最悪そこらに転がっているモノを弾にして飛ばせるからな」

対獣用(それ以外にも使える)弩であった。
射程距離は銃器のそれに遥かに劣るが威力はお墨付きである。
魔道具としてみた時の性能は疑うべくもない。
まあ、その性能を知っているのはシャキンと乙女だけなのだが…

乙女「得物か…槍にしようと思う、旗付きのな」
レギオン「ほう?槍は分かるが何故、旗を付ける」
乙女「獣と戦うモノが此処に居ると示すためだ、それを象徴として掲げる」
レギオン「……ふむ、未だいるかもしれぬ生存者への鼓舞、か」
乙女「その旗が通った後は安全である、と認識できるまでにはしたいものだな」
レギオン「豪気な……しかしそうすると折れてはならぬ、破れてはならぬ、か」
乙女「言った手前でなんだが…作れるか?」
レギオン「素材の選別に一晩寄越せ、それで作り上げてやる」

1996とある世界の冒険者:2017/02/05(日) 00:05:30 ID:gkelBHp2
>>1994
「逃げろか……」
ハハハと乾いた笑みを浮かべる

「レイヴン、此処で逃げたら人で……いや、俺自身じゃなくなるんだよ」
ハハハと乾いた笑い。
シャキンは純粋な人である。それゆえに、此処で引いたらどうなるか解るのだ
此処で逃げたら、人で居られるかもしれない。だが、それは本当に自分自身――シャキンでいられるのだろうか?
答えは否だ

人である前にシャキンなのだ。シャキンで無くなったらそれでこそ終わりだ
だから歩み進めるしかないのだ。シャキンという存在にかけてこの事件を解決するのだ

「……分かった。掛けるしかないな……ヤツ( 混)に」
分の悪い賭けなのかもしれない
だが、それに乗るしか打開策は無いのだ
選択肢など、元より存在しないのだから

「あー……」
しまったと言う顔になる。

――コイツは冗談を言うのは好きだが、言われるのは慣れてないやつだった…
すっかり、忘れていたのだ。

「正直に言おう。あの見習いが羽を散らかして掃除を命じた」

「そしたらこの状況だ」

両手を上げて肩をすくめる。
レイヴンからしたら嘘のようにも聞こえるが、事実なのだから性質が悪い

「冗談の一つや二つ言いたくなるだろ?」
そして大きなため息

>>1993
「……お前、チキンヌードルかタンドリーチキン。どっちが好きだ?」
迫真に迫る顔と声。
相当神経が鈍い奴でも分かる。
これ怒っているやつだっと

「うそだろ、もう出来たのか」
レギオンの見せた動きは常人のそれをはるかに超える手際で、
あれよあれよという間に整備と付与を済ましていく姿に驚きを隠せないでいる

シャキンも何度か組み立てをやれば、目を瞑っていても銃器を組み立てが出来る
だが、整備は別だ。簡易的な整備しか出来ないシャキンにとって、この整備の速さは恐ろしいの一言に尽きるのだ
また資材や部品を的確に持ってくるメイド幼女にも驚きを隠せない
部品のバネ・ネジ・魔導機構など部品はそれぞれ異なっている。これが出来るのは相当熟練されていないと厳しいのだ

この手の銃の整備はレイヴンでないと難しいだろうとすら思って居たのだ

「こりゃ、案外当たりだったのか……?」
メイド幼女をみてそう小声で呟く

「弩か……有り難いが……いや、すまない貰っておくよ」
弩の計算式は頭に無いシャキン。此処まで来ると流石に感になる

それまでに頭でこの弩の計算式を考えるとするか

「旗付か……まるで軍旗手だな」
軍旗手。それはその軍隊に置いてどこの国家。もしくは所属しているかを知らしめる役職
全体の鼓舞と共に、真っ先に相手に狙われる役職でもある

1997鴉羽の狩人:2017/02/05(日) 00:32:17 ID:okceQzzQ


>>1995

「まぁ、知ってたさ。」

大した付呪の効果が得られていないであろう、散弾銃を手に取りながら補足をする

「銃に付呪を行うのは"ガンメイジ"ぐらいしか聞いたことが無い
 弾から炸薬、フレームまで一級品の独自規格だがな…金持ちの道楽だよ。」

ガンメイジと呼ばれる魔法銃士達は
まず金属の選別から行い、銃弾の1発1発に精巧な魔術紋様を刻み
火薬を使用せず、マナによって似た反応をする特別な触媒を使った上で
魔術工学に基づいた形状のフレームを製造し…とまぁとにかく付呪には手間がかかり
その手間故に、彼らの銃弾は特別な力を持つのだが…限度を超えてコストがかかるのだ

文字通り、金持ち魔術士の道楽と呼ばれるのだ。

「ご丁寧にも他の"語り部"が設計図を残していてな。
 ソウルだの魔術にはあまり明るくないが、付呪が乗りやすいのなら助かるよ。」

懐から"獣狩りの刃"の設計図を取り出す
ノコギリを備えた鉈や、可変する斧…
他にも幾つか型があるらしいが、彼は一番簡素で古い型を選んだようだ。

「弩…か」

少々渋い顔をするレイヴン

「悪いが…俺はこいつでいい。」

ブラックパウダー狂いの彼は、己の散弾銃を手にした。
硝煙の吸い過ぎで頭が狂ってるのはコイツである

>>1996

「――そうか。」

乾いた笑いを見て、そう頷くことしか出来なかった。
彼は人だ、純粋な人だからこそ見えることもある、立ち向かわなければならない事がある。

「ま、気難しいヤツには変わりない。特に人外同士にはあたりが強いが
 人には以外と友好的だそうだ…お前の出番があるかもな、シャーク。」

彼( 混)の機嫌が良いことを祈るしかない
いつものように図書館で寝転がりながらゴシップ雑誌を読んでいれば良いのだが…

「…フライドチキンにでもしたほうがいいんじゃないか?」

一連の流れを聞いてつぶやいた一言
惜しい、タンドリーチキンではなかった

「"鴨撃ち(ターキーショット)"はしばらくやっていなかったからな。」

物騒な一言を残して、肩をすくめたシャークに同情する。

1998とある世界の冒険者:2017/02/05(日) 00:56:37 ID:2lonRUHQ
>>1996
見習い「え?そんなものよりおうどんたべたい、ですねえ?」

怒っていることなんて承知の上で返す語り部。
彼は鈍いのではない、図太いのだ神経が。
おそらく神の国にある世界樹よりも遥かに……


メイド幼女「どやぁ…」

ドヤ顔でピースする幼女。
地獄耳である。

レギオン
「案外でもなければ当たりでもない、当然の結果だ。お嬢様は何れ世界を統べるのだからな」
メイド幼女
「統べるよ!」

大真面目にレギオンが言う。
幼女は楽しそうである。
詳しい所属は不明のままである此の二名、結構やばい。


乙女
「槍の扱いも旗の扱いも得意な方だと自負している。
 どちらの物語からの影響かは混じってしまった以上判断つかないのだが、いけるという確信がある」

乙女が不敵に笑った。

>>1997
レギオン「そうか…銃型の魔杖なら素材さえあれば然程時間もかけず作れるのだがな」
メイド幼女「ばっきゅーん!」

幼女が右手を高々と掲げている。
その手には銃のような鋏のような何か。
銃身部分を六角柱の魔石で構成し、他の部分を魔石を覆う金属でそれっぽく見せてある。

レギオン
「威力と扱い易さは私の作品の中でも群を抜いている。
 だがガンメイジのそれよりコストがな…
 まあ、一度作ってしまえば弾薬費がかからない点で優位性があるか」

1999とある世界の冒険者:2017/02/05(日) 01:23:41 ID:gkelBHp2
>>1997
フッと笑顔を見せる
それはレイヴンへの感謝も含まれていた


「……よしてくれ、そういう交渉事は苦手なんだ」
ふと、小銭稼ぎでクエストを受けた時のことを思い出す

その度に何度か怒らせた記憶がある。

「カラスのフライドチキンか……食ってみるか」
どうやら見習いの未来が決まりつつあるようだ

「俺も此れが終わったらケワタガモ猟でもする為の運動でしようかな」
獲物を見るような目で見習いを見る

>>1998
「こいつ……」
図太い神経に思わず呟いた一言
語り部とは図太い神経で出来ているのだろうか
多分出来てるのであろう

「おう、凄いぞ」
ドヤ顔ピースする幼女に親指を立てる

「世界を統べる……ねぇ……」
フッと笑顔を見せる。半信半疑やジョークとして受け取っている。

いや、実際統べれるかどうかは良く分からない。偶に読んでいたクオリティーペーパーでもわかる
あのグレートゲームに参戦するのだろうか?

いや、それ以前に下手な動きでもし全戦線がイルタ並みの地獄となれば

顔色がみるみる青ざめいくのが解る

「頼もしい限りだ。頼んだぞ」
彼女とレイヴン。長距離戦は近接戦に依存するのだ
だからこそ、乙女が頼もしく映る

2000鴉羽の狩人:2017/02/11(土) 22:21:22 ID:VV.bImEY
「―――まぁ、だと思ったよ。」

獣にまみれたジグザール王都
騒動の発端を探るべく、一行は王立魔法図書館へ急ぐのだが…
『王城』が空へ浮き上がって飛んでいく…という前代未聞の出来事によって
魔法図書館への道が綺麗に分断されていた。

「…此処も駄目みたいだな」」

魔法図書館へ通じる大通り、路地、裏道
先程からいくつか回り道をしているのだが
建物で塞がれていたり、今回のように道が隆起して崖の様になっていたりと…
どこも物理的に通ることが出来ないのだ。

「どうする、他にアテはあるか?」

口元まで覆うフェイスマスク、鴉羽を模したような三角帽子
全身を狩装束に身を包むのは、鴉羽の狩人ことレイヴン
両手を広げて、お手上げといった態度をとる。

2001「ラピュセル」『ロヤリテート』:2017/02/11(土) 22:29:38 ID:na8Ahlwk
>>2000
「…ううむ、こうなると飛んでいくのが良いのか?」
『ガアウ』

収穫前の稲穂の様に揺らめき煌めく金の長髪と雄大な天空を思わせる碧眼が特徴的な乙女が、
黒い体表に金色に輝く幾何学模様が浮かんでいる象ほどの大きさのワイバーンの背にのりながら問う。
その手には新たに旗のついた長槍が握られている。
製作者曰く、頑丈だが常人の二倍の利力がなければ持ち上げることすらかなうまい、という品だった。

「正直単独行動は避けたいところだな、もう」

2002とある世界の冒険者:2017/02/11(土) 22:43:06 ID:xemtLkM2
>>2000-2001

「ふむ……」
王城が飛んで行った際に残した爪痕は大きい
真面な道もかなり削れている。さらに落石で通れない道があるかも知れない
いずれにせよ詰まったように見える

「地下水路……」
ぼそりと呟く。地表が駄目なら地下
たしか王都には……正確には地下には水路が張り巡らされている
だが、残念なが地下水路が現状どうなっているか分からない

下手をすればこの病と水系モンスターの科学反応で巨大な化け物が居るかもしれない
さらにいえば図書館につながっていない可能性もあるの

2003鴉羽の狩人:2017/02/11(土) 22:57:30 ID:VV.bImEY
>>2001
>>2002

「…やはり飛んで行くしか無いな。」

ラピュセルのワイバーンで飛んでいくという案は出た
だが、3人を装備含めて飛べるのかという問題があり、実行に移せないままにいた

「君のワイバーンに、少々は無茶をさせることになるが…」

飛べるとしても、途中でスタミナが尽きて落下したら目も当てられない
かといって、ラピュセル単体での行動は今までの経験からしても危険だ。
と、考えていたところで…シャークのつぶやきが耳に入る

「地下水路か…。」

10年ほど前に見つかった王都の巨大地下水路…
都市間の通行ダンジョンだったとも言われているが、真偽は不明である。
今に至るまでノータッチだったが、果たして。

『―――おおっと!地下水路は、図書館につながって居ますよ。』
「――語り部ッ!?」

唐突に響く、気の抜けた声
物陰からひょっこりと顔を出す、ギラギラとした装飾に、黒いマントを着た道化
手をパンパンと叩きながら、わざとらしい喋り方のそれは
最初に出会った『語り部』…その『贋作』である。

『いやはや地上が駄目なら空、しかしそれも駄目なら地下、至極真っ当でございます!』

2004「ラピュセル」『ロヤリテート』:2017/02/11(土) 23:03:00 ID:na8Ahlwk
>>2002
>>2003
「なんとまあ…ロヤリテートはお留守番だな」
『ゲグー』

地下に行くとなるとロヤリテートのサイズでは無理がある。

「長槍も使い辛いな」

振り回すには天井や通路の幅が障害になるだろう。

「ふふふ、早速戦力半減だ、すまん!!」

冷静に考えれば無難に長剣位にしとくべきだったのである。
でも槍じゃなきゃ駄目でござる!と内なるゴーストが囁いたんだとか。

2005とある世界の冒険者:2017/02/11(土) 23:16:53 ID:xemtLkM2
>>2003

「だが、正確な地図か方位磁石が無ければあそこは危険だ、そもそもつながっているかすら不明だぞ」
空から行くべきかもしれないと思って居た所に語り部

「……それは本当か?つながっているんだな?」
語り部に冷たい目線を向ける。いまいち信用できないの
トリックスターの様な存在は此方を信用させてから裏切ると言うのが鉄則に近い

現にあの見習いもそうだったとメイドの件を思い出して頷く



>>2004

「あー……使うか?」
自身のリボルバーライフルでもあるマクシミリアン・リボルビング・ドラグーンをラピュセルに見せる様に向ける

流石に丸腰だとマズイと思ったのだろう。それに銃は最悪引き金を引くだけでもいい

それにシャキンとしても予備の銃でもあり最高火力の4タウロス-ストッピングライフルもあるので問題はない
時点で弩もある

2006鴉羽の狩人:2017/02/11(土) 23:26:05 ID:VV.bImEY

>>2004
「地下水路では何度も行ったことがあるが、想像しているよりも広い。」

水路とは名がついているものの、中身は水の神殿とでも言うべき広さだ
細かい水路に入らなければ、槍を振り回すのは十分だ
もっとも、入り口が狭いのでワイバーンは工房でお休みだろう…

>>2005

「…お前が出てくるという事は、地下水路に行かせたがってるということか?」

『――いえいえ、滅相もございません。何処へ行くかはあなた方の自由
 私が知っているのは、地下水路に図書館へつながる転移ポータルがある事と』

『――そして、そこへ行く方位磁石と地図をお渡しするだけでございます。』

腰を折りながら差し出したのは、ご丁寧に用意された魔石を利用した方位磁石と地下水路の地図
どれも、地下水路を冒険する者達の必需品だ。
この騒動では、これらを探すのも一苦労だろう。

「…だとよ、悪いが地図と方位磁石を頼めるか?」

語り部がわざわざ誘導させたがっている…ということは
そこに事件の発端へ近づく何かがあるのだろう。

2007「ラピュセル」『ロヤリテート』:2017/02/11(土) 23:40:39 ID:na8Ahlwk
>>2005>>2006
「そうか、なら槍を使おう…飛び道具は使いこなせない気がする。誤射も怖いしな」

素人が乱戦でぶっ放してまともな結果が起こるとは到底思えず乙女はシャキンの申し出は断った。

「しかし何だな……見事に誘導されているのが不安だ。
 こうなると城が浮かんだ理由の一端は知っているんじゃないか語り部集団は」

2008とある世界の冒険者:2017/02/11(土) 23:55:15 ID:xemtLkM2
>>2006
「あぁ大丈夫だ」
地図と方位磁石を照らし合わせる
此処から近い入口を探しているのだろう

「お前らは一体……」
語り部に向けて独り言のように呟く

>>2007
「そうか」
そういって銃を戻した。たしかに正論だ
「語り部とは何者なんだ?」
気がかりだった事を口にする

2009鴉羽の狩人:2017/02/12(日) 00:04:58 ID:l8ZXzK.E
>>2007
>>2008

『城が空へ飛んでいく、ふーむ実に摩訶不思議、ですがワタクシは存じ上げません』

振り子時計のように体を振りながら答える
どうやら城が浮かんだ理由は『この』語り部は知らないようだ。

『語り部は語り部、それ以外でもそれ以上でもございません
 物語を綴る者達へほんの少しの"お手伝い"を行うだけでございますとも』

『それでは皆様、良い旅路(たび)を』

うやうやしく礼をすると『ポン』という音とともに、煙に消えた

「…胡散臭い連中だ。」

「まぁ良い、地下水路を目指そう…
 ラピュセル早めにワイバーンの避難を…シャーク、地下水路では弾倉を水に濡らさないように気をつけろ
 水そのものは綺麗だが、炸薬にトラブルが起こる可能性がある。」

そして一同は地下水路へと向かうのであった―――

2010「ラピュセル」『ロヤリテート』:2017/02/12(日) 00:09:36 ID:DgpN.AqA
>>2008
「何なんだろうな、私にもわからない。
 知っているのは語るべき物語を最前線で見届けようとするもの、という事ぐらいだ」

>>2009
「承知した」

ロヤリテートの首を軽く数回叩くと、飛竜はゆっくりと来た道を戻っていく。
何故か飛ばない。

「では行くか、何があろうが進むしかないのだからな」

2011とある世界の冒険者:2017/02/12(日) 00:18:29 ID:ASoKSBu6
>>2009
「……全くだ」
胡散臭い連中という言葉に頷く

「レイヴン、誰に言ってるんだ?」
フッっと笑う。彼は元軍人でもあり狙撃手なのだ
銃への心掛けは誰よりも知っている。そして、濡れた銃がどうなるかも

「ありがとう、気を付けるよ」
とはいえ、レインヴの心配と友人の心遣いに感謝をしているようだ
>>2010
「物語っていうのは一体……」
疑問を口にしようとしたが口を閉ざした
それはこれ以上聞けば何かが壊れるのではという恐怖だった

「すまない気にしないでくれ」
忘れてくれと付け足して進み始め

2012とある世界の冒険者:2017/03/14(火) 23:01:31 ID:CJWeo3HI
――月が高々と昇り、人々が寝静まったであろう頃。
王都の噴水広場前に、右目の瞼を縫い合わせており、灰色の古びたローブを羽織る男が一人。

「……、王都はもっときらびやかな場所だって旅の途中に聞いたんだけどね」

眼前に広がるのは、王都とは思えない程退廃的な風景。
肉に飢えている異形は男を見るや否や、右肩へ食らいつこうと飛びかかる。

「やっぱり獣の行動は単調的だね、いつか目録で見たとおりだ」

男は獣へ右手に持つ剣を振るう。
鋼の刃は獣の首を斬り裂き、獣は緑の鮮血を撒き散らしながら地へ落ちる。

「全く、如何せん数が多い。誰か助太刀に来てくれるとありがたいんだけど……ね」

剣を左手に持ち替えると、一瞬にして剣は姿を消す。
ガラス製の正方形の物体を取り出したと思うと、数瞬後右手には刃が紅みを帯びた短剣が握られており。
それを一匹の異形へ突き刺すと、即座に炎が噴き出して。辺りの異形も巻き込み、燃え広がっていく。

2013とある世界の冒険者:2017/03/16(木) 22:03:49 ID:bUzH3tys
>>2012

そこに走ってそちらに近寄る一人の影

ローブを羽織る男に近付いてくる。

辺りの異形も巻き込み、燃え広がっていく中、微かに生き残った獣相手を切り裂いていく

一体一体を切り裂居ていくのは、東にあるネオベイと呼ばれる国の侍が持っている刀と呼ばれる武器

そして、その武器を手に一撃一撃を与えては鞘に戻していく剣術――居合

「……そこの御人……無事か?」

声を掛けてきている。ネオベイ訛りが酷いが、何とか解るであろう

2014とある世界の冒険者:2017/03/16(木) 22:53:39 ID:iBI62RW6
>>2013

燃える物を失った炎は徐々に勢いを失くしていき、ところどころ燻るだけになる。
異形共が半ば炭になったように死んだのを確認すると、火の魔素を収集するために燻っている炎へ近づく。
右手を炎へ掲げるその時、人影らしきものが近づいてくる。はてさて、また異形かと思って立ち上がると。

「……おや。人がまだいらっしゃったのですか、良かった」
「ええ、私は無事です。貴方は怪我とかはありませんか?」

近づいてきた人影は一人の男のものだったらしい。
ほっ、と一息ついて右手に創りだされた火の魔素を、立方体のガラス容器に放り込む。
彼の出で立ちと主武器であろう東洋の剣から見て、彼はネオベイと呼ばれる国のサムライであろうか。

「やれやれ、王都がこんなふうになっているとは思いもしませんよ。」
「あ、自己紹介しておきますね。ヴィルヘルム=エルクシア・ホーエンハイムです、よろしく。」

首を振りながら、王都の現状を嘆くように話す。
自己紹介の後、深々と被っていたフードを外す。右目の瞼が縫い合わされているのがよく見えるだろう。
それから、彼へ「最近王都で何か起こったんです?」と軽く質問を投げかけた。

2015とある世界の冒険者:2017/03/18(土) 21:51:13 ID:4tsVLIkM
>>2012

異形と間違えられ、戦闘になるのかと思ったが

――「……おや。人がまだいらっしゃったのですか、良かった」
――「ええ、私は無事です。貴方は怪我とかはありませんか?」

どうやら勘違いであった。

「……問題無い」

どうやらまだ理性がある人間の様で、少しだけ胸を撫で下ろす。

――右手に創りだされた火の魔素を、立方体のガラス容器に放り込む姿を見る

どうやら魔術師かそれに準ずる人間であろう

――「やれやれ、王都がこんなふうになっているとは思いもしませんよ。」
――「あ、自己紹介しておきますね。ヴィルヘルム=エルクシア・ホーエンハイムです、よろしく。」

「……全くだ……昔はこうでは無かったのだがな」
懐かしむように街並みを見つめる。その瞳は儚げで、泣いているように見える

「……真k、シンカイだ……よろしく頼む」
ネオベイ語での名前を言おうとしたが、言い直した。言葉の壁と言うのは厄介で、訛りや母国語が強く出ると聞き直される
其れを学んでいたので、自身の名前を聞き取りやすく言い直した。

――「最近王都で何か起こったんです?」
首を横に振り悲しそうに見つめる
「……すまないが、貴公の質問には正確に答えられない。……私にもよく分からないのだ」
申し訳ないと言う。

彼自身、王都で何が起きたのかを知りたいのだ

2016とある世界の冒険者:2017/03/18(土) 22:05:59 ID:XCeyl47Y
>>2015

「なら良かった、ところで此処にいるのは私達くらいですかね」

彼の様態は大丈夫なようだった。ようやく人間に出会えたこともあり、安心する。
きょろきょろと辺りを見回してみるが、夜であることもあって出歩いている人間は居ない。
異様、ともとれる風景。”厭らしい”魔力の臭いに満ちているのが気味悪さを増させる。

「私は王都に来たことはないんですけど、昔写真で見た時は良い街のようでしたがね」
「シンカイさんですか、よろしくおねがいします」

嘗て放浪の身だった時に見かけた写真。
その写真には王都らしいきらびやかな装飾、賑やかな市場……、等々の様子が写されていた。
彼の名はシンカイだという。名前が言い慣れないあたり、やはりネオベイ人だろうか。

「ふむ、シンカイさんもご存じないですか」
「うーん、王都に入った辺りから淀んだ魔力の流れを感じるんですけどね」

シンカイも存じないようだ。彼にもよくわからないようで。
首を傾げ、この事象が起こっている理由を探ろうとする。まずは魔力だ。
淀んだ、”汚い”魔力。外界に存在する純粋な魔力ではなく、穢れを含む魔力。

「何らかの魔術に起因したものでしょうかね?」

ホーエンハイムに医術に関する知識はあまりない。
故に、空中の魔力を見ただけの見解。汚染された魔力を原因とするのか、と考えて。

2017とある世界の冒険者:2017/03/18(土) 22:38:27 ID:4tsVLIkM
>>2016

――「私は王都に来たことはないんですけど、昔写真で見た時は良い街のようでしたがね」
「あぁ……みな優しい人ばかりだった……夜にでてくる屋台の汁物が絶品だった……」
遠い目をしながら昔を語り始める。まるで今だ其処にその光景があるかのように

「それが今では……百鬼夜行……いやすまぬ。化け物の巣窟と化した」
時折ネオベイ語の語源が元の言葉を話すがすぐさま解りやすい言葉に返る

――「シンカイさんですか、よろしくおねがいします」

「こちらこそよろしく頼む、ヴィルヘルム公殿」
そう言うと軽く頭を下げてお辞儀をする。

――「ふむ、シンカイさんもご存じないですか。うーん、王都に入った辺りから淀んだ魔力の流れを感じるんですけどね」

ふむ、と少し考えて何やら呪文を唱える
ほんの少しだけ真戒の短い黒髪が逆立つが直ぐに元通りに戻る。

「魔力については疎いが、確かに言い知れぬ何かは感じれる」

――「何らかの魔術に起因したものでしょうかね?」


「貴公の考え通り、魔術に起因としたものだと思われる」
其処まで言うと、顎に手を当てて考え始める

「しかし、これ程までの異変を起こす魔術……某には検討つかぬ」
首を横に振り、困った表情を浮かべる。

2018とある世界の冒険者:2017/03/18(土) 22:53:39 ID:XCeyl47Y
>>2017

彼の話からすれば、王都は嘗ての繁栄を失ったかのようだった。
記録に載っているような王都ではない。何かにより変質させられている。

「ヒャッキヤコウ……?ああ、化物の巣窟って意味なんですね」

ネオベイ語が語源のことわざみたいなものだろうか。
確かに、今の王都の様子を伺えば化物の巣窟に過ぎない訳で。

「言い知れぬ何か、ですか。何か怪しい気配とかの類いですか?」

彼が呪文を唱えた後、一瞬だけ髪が逆立つ。その後”言い知れぬ何か”を感じたらしい。
魔術に精通して入るが、気などになるとホーエンハイムの領域外だ。
彼の言う”言い知れぬ何か”というのが、空中のマナを読むだけではわからないものなのだろう。

「王都全体に被害を及ぼしているとすれば、戦術級の魔術に間違いはないでしょう」
「最高位の魔術師でも、これほどの魔術を行使すると魔力の過剰行使で死んでしまうでしょうね」

「維持するのは更に無理がありますね」、と一言付け加える。
いくら最高位の魔術師といえども、体内にある魔力量には限界がある。
それを超えて魔術を行使することは、肉体を犠牲にすることになり、死に繋がるもので。

「となると、複数人の術者が何らかの媒体を用いて術式を行使している、としか思えませんね」

魔力を供給するのは何も術者だけではなく、魔力媒体を用いればいい。
神秘物であったり、魔石であったり。ただ、ここまでの魔術を行使するとなれば、よほどの神秘性を持ったものでも使わねば無理であろうが。

2019とある世界の冒険者:2017/03/18(土) 23:37:30 ID:4tsVLIkM
>>2018

――「ヒャッキヤコウ……?ああ、化物の巣窟って意味なんですね」

「あぁ……そんな所だ」
彼自身、上手く説明が出来ないのである。化け物の行軍といえば大体ゴブリンかトロールなどが当てはまる

だが、そう言う意味では無いので今回は省略したようだ


――「言い知れぬ何か、ですか。何か怪しい気配とかの類いですか?」

「上手くは言えぬ……ただ複雑に混ざりすぎている」
「魔力に魔術に呪術に……詳しくは分からない」
真戒の式――こちらでいう魔法――の一つに解析と言うのがある
これは戦いに置いて相手の魔法の属性や分類を調べると言う能力

魔法でいうところのサーチに近いであろう
しかし精度でいえば此方がやや上になる



――「王都全体に被害を及ぼしているとすれば、戦術級の魔術に間違いはないでしょう」
――「最高位の魔術師でも、これほどの魔術を行使すると魔力の過剰行使で死んでしまうでしょうね」

――「維持するのは更に無理がありますね」

――「となると、複数人の術者が何らかの媒体を用いて術式を行使している、としか思えませんね」

「あるいは……いや、そんな筈はない……ここは西の国。そんな事は有り得ない」

小声でそうつぶやくとホーエンハイムの方に振り向く

「とにかく、貴公。これから如何する? 避難所まで一緒に向かうか?」

2020とある世界の冒険者:2017/03/18(土) 23:49:28 ID:XCeyl47Y
>>2019

「複雑に混ざりすぎている……、か。やれやれ、私の経験じゃ太刀打ちできないですね」

魔術に関しては絶対的といっていいほどの自信を持っていた。
――今回の件は全く以って訳がわからない。これほど大規模な術式をどのように保持しているのか。
しかも、呪術に魔術、膨大な魔力が関わっているとなれば魔術構造が複雑すぎる。魔術の”根源”に近づかねば解析ができない。

「ん?シンカイさんどうしました?」
「避難所があるなら避難した方が良さげですかね……、よいしょっと」

彼が何かをつぶやいた気もしたのだが、気のせいだろうか。
彼が避難所へ行く、というので、支度を済ませてしまうことにした。
先ほど異形が立ち並んでいたところに座り込むと、右手で焦げた異形の肉片へ軽く触れる。

肉片が形を失っていき、代わりに焦げ茶の魔素が空中に浮き上がる。
それを再びガラス容器に放り込む。手始めにこの異形の肉片を解析してみようと思ったのだ。

「ふう、おまたせしました。準備ができましたので、行きましょうか。」
「そういえば、シンカイさんはなぜ王都へいらっしゃったのです?」

それからシンカイの元へ軽く駆け、準備が終えたことを告げる。
行きがけに、彼はシンカイへと問を投げかけた。なぜ王都へと来たのか、と。

2021とある世界の冒険者:2017/03/19(日) 00:10:27 ID:nqMBHOYU
>>2020

――「ふう、おまたせしました。準備ができましたので、行きましょうか。」
――「そういえば、シンカイさんはなぜ王都へいらっしゃったのです?」

「元は傭兵であったのだがな、世界を見たくて王都にきた」
何て事は無い、普通の理由であった。

「だが、言葉と言うのは難しい。未だに上手く喋れぬ」
正直な感想としては訛りと癖が酷く、流暢に話しているとは言い難い
しかし、独学で此処までこれたのなら大したものでもある

「では、行くとしよ……」
避難所に向けて歩みを始めようとした時だった。
突如真戒は刀を横に向け、ホーエンハイムの行く手を遮る様にする

「……貴公、人を殺めた事は有るか?」

真剣な眼差しをホーエンハイムに向ける。

耳を澄ませばこれから歩む先、それも遠くで何かの声が聞こえる。

それは何処か楽しげに笑っている声

2022とある世界の冒険者:2017/03/19(日) 00:34:16 ID:J0GnmnaQ
>>2021

「元々は傭兵をされてたんですね。世界を見たい、ですか」

「良い目標をお持ちになられてたんですね」、と付け加えるようにして。
ホーエンハイムは元より国を追い出された身分だ。だから、そんな強欲なことは言えない。
故に、少しだけシンカイの心がけ――とでもいうのだろうか――に惹かれたのだ。

「そうですね。私も旅の途中でいろんな国に立ち寄りましたが、言語が違うと喋りにくくて」

ついつい他の国の言葉を口に出してしまうんですよね、と。
ネオベイ語の訛りは未だに残っている感じはするが、それでもきちんと意味は通じる。

「ええ、そうしましょうか――?」

避難所へ歩みを始めようとした刹那。
彼は刀を横に振るい、此方を静止させようとしているのだろう。

「どうしたんです……、って成る程、状況は掴めました」
「ええ、多少なら。剣の扱いなら慣れていますので」

真剣な眼差しが向けられ、そして状況を理解する。
この静寂の中で、狂気に満ちたような笑い声がする。成る程、確かにおかしい。
ホーエンハイムは放浪の旅の中で、幾度か賊と戦闘をしたことがある。それなりには慣れているだろうか。
左手に剣を創造する。刃が多少緑がかった、鋼と風の魔素を掛けあわせた長剣。

2023とある世界の冒険者:2017/03/19(日) 23:00:41 ID:nqMBHOYU
>>2022

「……行くぞ」
掛ける様に声がする方に向かう

向かった先にはもう一つの小さな広場が存在している

先ほど居た広場を少し小さくしたような広場

其処は既に荒れていた。

何によってか?

答えは死体である。

獣の死体、人の死体、動物の死体
それらが無残に捨てられ、解体され、そして繋ぎ合わされている。

其処に人の、いや動物としての意志や尊厳など無い

まさにそこにあるのは狂気である。人為的な悪意の創作物が転がっている

「あはははははははは!はははははははは」

「ひぃひひひひいひひひひいいひひひ」

幾人の人型が笑いながらそれらを楽しげに見て踊る様に回っている

そのうちの一体が此方を見つめる

正気など無くただただ楽しそうな笑みを浮かべて

手には農機具でよく見られる鎌をもって

「……外道が!」

真戒は怒りをあらわにした

2024とある世界の冒険者:2017/03/19(日) 23:22:22 ID:J0GnmnaQ
>>2023

「……ええ、行きましょうか」

シンカイとともに声のする方へ向かうと、広場があった。
その場所は既に荒廃した姿に成り果てていた。その原因は――

「……サクリファイスを用いるのは禁忌ですね」

死体の山を見るなり、そうホーエンハイムは呟いた。
至って魔術的な結論であり、彼らが魔術行使を目的としなくても、それはどうでもいい。
ただ、人の死を弄ぶのは許せない。言葉や表情には出さないが、拳は握り締められている。

「ええ、私も貴方に同意します」
「ですから……、彼らを昇天させてやりましょう」

「狂気に侵されて、自我がないんでしょう」とシンカイへ呟くように言った。
両手で長剣の柄を握り、キッと人型を見る。そして地面を踏みしめ、人型へ迫る。
一体の人型に手前で剣を振るう。剣に掛け合わされていた魔素が、遠心力により圧縮され風の刃として還元される。
その刃は簡単に人型の胴体を両断する。どす黒く、呪いを帯びた返り血を浴びるが、次の人型へ迫った。

2025とある世界の冒険者:2017/03/19(日) 23:54:35 ID:nqMBHOYU
>>2024

――「ええ、私も貴方に同意します」
――「ですから……、彼らを昇天させてやりましょう」
「そうだな……それが手向けだ」

そう言うと、此方に向かってきた別の人型の首を正確に刎ねる

居合切りの特徴としてその直線的な動きが首を刎ねるのに適しているのであろう

――「狂気に侵されて、自我がないんでしょう」
「判らぬ……だが、これは本当に只の狂気か?」

ホーエンハイムが作った魔素。そして其処から遠心力により圧縮され風の刃によって人型の胴体が切断された

二人の光景をみて他の人型はなおも笑い続けている

そして二人に襲い掛かる

「この様な狂気……私は知らぬ」

混戦にならない様にホーエンハイムを援護しつつ戦闘を繰り広げている

2026とある世界の冒険者:2017/03/20(月) 00:03:01 ID:khGagILU
>>2025

シンカイの用いる剣技は独特で、なおかつ素早い。
刃を直線的に動かすのに適しているためか、速さがあり、首を刎ねるのに適しているのだろう。

「それはわかりません。でも、そうとでも思わないと――」
「私は戦えませんから。只の人を殺すのは倫理に反しますしね」

只の狂気か、と問われれば、そうだと返せる根拠はない。
だが、狂気に侵されているという大義名分がなければ、ホーエンハイムは戦えない。
故に、そう思うほかなかった、ということだろう。

「手早く片付けてしまいましょう……かねッ!!」

幾体もの人型が襲い掛かってくる。
ホーエンハイムは剣をひたすら振るい、また風の刃を用いて殲滅していく。
彼も手慣れの戦士のようであるし、恐らく簡単に片付くだろう、と思っていた。
――背後に迫る、鎌を手にした人型に気づかぬまま。

2027とある世界の冒険者:2017/03/20(月) 00:43:45 ID:msCy28oA
>>2026

――「それはわかりません。でも、そうとでも思わないと――」
――「私は戦えませんから。只の人を殺すのは倫理に反しますしね」

「……倫理か」
そう言いながらも的確に相手の動きを裁き、そして切り裂いていく

「私のような狗には分からぬ価値観だ」
なおもホーエンハイムに背中を預けつつ人型を対処する

傭兵としての身分からか、倫理と言うものを切り捨ててしまっている
故に真戒からすればホーエンハイムはまるで騎士の様に見えるであろう

――「手早く片付けてしまいましょう……かねッ!!」
ホーエンハイムが敵を倒していく中、ほんの数駿だけ背中を護れずにいた
その隙をついて鎌を手にした人型にホーエンハイムの背中への奇襲を許してしまう

「フ!」
刀の鞘を器用に相手の顔に投げつけ、体勢を崩す

そのまま、人型の首を刎ねる

どうやら、これで最後のようだ

「……私もまだまだ未熟だな」
あたりを警戒しつつ呟く
刀の鞘を回収し、刀を収める

「申し訳ない、ヴィルヘルム公。背中からの奇襲を許してしまった」
悔しそうにそう言うと、頭を下げる

2028とある世界の冒険者:2017/03/20(月) 00:56:45 ID:khGagILU
>>2027

「人を殺すのは……、あまり好ましいことじゃないですから」

とはいえ、目の前の人型は明確な敵意を持って此方を攻撃してくる。
となれば、殺さざるを得ない。ホーエンハイムは剣を振るい、人型を両断していく。
だが、一瞬の油断。背後に迫る気配を察知できず、足音に気づき振り返った時には――

「ッ!?」

左腕の上腕部に走る衝撃、そしてあふれる生暖かいモノ。
視線を遣れば、鎌で腕を裂かれていた。ズキリと激痛を感じ、グッ、と漏らす。
だが深くまでは裂かれなかったのが幸運か。シンカイがバランスを崩してくれたおかげで、途中で手が止まったようだ。

「いえいえ、私の不注意ですから」

左肩には鎌が突き刺さっているが、バイタルには問題ない。
激痛を感じてはいるが、歩けないほどではない。故に、「避難所へ行こう」とシンカイへ話す。
一先ず、止血をしてもらわなければならない。失血を防ぐべく、鎌は突き刺したままだが。

2029とある世界の冒険者:2017/03/21(火) 20:54:13 ID:Jn7JDIfg
>>2028

――「人を殺すのは……、あまり好ましいことじゃないですから」

「……好きな人間など居ぬだろう」

傭兵と言う仕事柄、人を殺したり殺されたりする事が多い。
しかし、それは仕事で殺すだけであり、趣味で殺すほど真戒は狂ってはいない

―「いえいえ、私の不注意ですから」

「……見せてみろ」

傷口をみて

「ふむ……」

そのまま鎌を抜き、回復術を掛ける
止血と殺菌などの初期程度の治療程度ではある

何故鎌を抜いたか、確かに止血で抜かない方が良いのだが今回は止血方法があり
また鎌は決して衛生的ではない
ならばさっさと抜いて治療術を掛ける方が最善と思ったからだ


「此れを飲むがいい」

そういって、白い丸薬をホーエンハイムに手渡す
免疫力を上げる漢方薬である


――「避難所へ行こう」

「あい、わかった」

道中警戒しつつ、避難所に向か居はじめる

2030とある世界の冒険者:2017/03/21(火) 22:03:33 ID:pCFFvhZk
>>2029

「ええ、そうですね。……すみません」

何か誤解を与えてしまった気がして、謝罪する。
彼はあくまで仕事として、死と向き合って過ごしているのだ。
それを見誤ってしまった自分が、なんとなく情けなく思えた。

「って、抜いたら血が。あれ、血が収まった……」

シンカイが鎌を抜こうとするものだから、どうしたものかと思ったら。
出血が収まり、右肩の激痛はまだのこるが、違和感は消え去った。
ふむ、東洋の魔術とでも形容できようか。

「薬、ですかね。ありがたく頂戴します」

と、水を含まずに飲む。
…………。苦い。糖衣があるわけじゃなし、西洋では飲みなれない漢方薬。
その存在を知らないホーエンハイムは、急ぎ水を口に含む。

「ところで、避難所ってどこにあるんですか?」

今更の質問になろうが、王都のどこに避難所があるのだろうか。
王都全体にこの魔術が伝染していたとすれば、安全圏は建物内か、地下ぐらいだろう。
それに、ホーエンハイムは王立図書館に行きたかった。できるだけ近いほうが好ましいのだが。

2031とある世界の冒険者:2017/03/24(金) 21:26:56 ID:8hu34yWI
>>2030
「軍の駐屯所、貴族の屋敷、広場といった様々な場所だ」
カツカツと歩きはじめる真戒
多くの避難所は物理的な獣との接触や危険から身を護るので精一杯のようだ

こういった魔術汚染に適しているとは言い難い

機能不全。都市機構から行政機関はては指揮系統が既に狂っているのだろう

「そういった場所の多くは自警団がいるが当てにするな」
つまり自分の身は自分で守れと言う事だ。それは全ての意味でだろう

暴漢やこの汚染からも

「ここから近かい場所を案内すろ」

2032とある世界の冒険者:2017/03/24(金) 22:17:32 ID:cMoABK7Y
>>2031

「ふむ、なるほど」

広く、安全の確保がされているであろう場所。
そこに人々は殺到しているようだった。まあ、どの避難所もほとんど機能していないようなものであろうが。
そもそも、一般の人間は魔力に対する抵抗力をほとんど持たない。いつ獣と化しても、おかしくはない。

「ええ、でしょうね」

自警団も、ほかも当てに出来ない。すべてが崩壊しているのだから、治安などないはずだ。
となれば襲われる可能性は当然あるだろうし、汚染が広がればまた移動をしなければならない。
承知の上で、避難をする。

「ここから近く、ですか……。どのような場所で?」

辺りは炎に包まれており、どこがどこだかさっぱりわからない。
地理的事情も知らぬホーエンハイムは、そこがどこなのかをシンカイに尋ねた。

2033とある世界の冒険者:2017/03/24(金) 23:34:31 ID:8hu34yWI
>>2030
瓦礫や迂回路を進んでいる

「もとは大きな公園だった場所だ」
そう言いながら辺りを警戒して進む
先ほどから獣には会っていない。だが何らかしらの気配は感じれる
その気配が敵か味方かは判別できない。ただただ嫌らしい視線が多いのは確かだ

どれ程歩いたのか分からない。離れているように思えるが、近のかもしれない。
しかし、先ほどの視線から疲れが溜まるかもしれない

「ここだ」

そこは確かに公園だった。大きく広い、普段なら市民の憩いの場でもある大きな公園

いまは手製のテントが並んでおり、端には商人が小さく物を売っている。
その品ぞろえも悪く、ただただ持っていたもの、残っていたものを売っているだけに思え

自警団や近くを哨戒した騎士等が物資を渡している。だがそれも此処にいる人数に比べれば細やかだ

闇市すら機能していない避難所……恐らく現状の王都の一般的な避難所なのだろうか


「此処だと、最低限の安全と命の保証と食事はある。他を行きたいなら」
そういって、懐から地図を取り出す
簡易な地図だが、この近くの事を書いてある

「此処にこの付近の地図だ。これに書き込むといい」

2034とある世界の冒険者:2017/03/25(土) 00:14:18 ID:1iZ3yXmw
>>2033

「なるほど……」

元は、大きな公園だったのだろう。今は避難者で埋め尽くされているのだろうか。
獣に遭遇することはないものの、何かしらの気配を常に感じている。
気配から敵味方を判別はできない。厭らしい視線を常に感じ続けている。

「……やれやれ、結構歩きましたね」

シンカイがここだ、というとホーエンハイムは歩みを止める。
ようやく避難所へたどり着いた。やれやれ、妙な気配を常に感じていると疲れる。
やけに長い時間歩いていた気もしたが、避難所へたどり着いたのなら大丈夫だろう。

だが、その避難所は手製のテントが立ち並ぶ、妙な場所になっていた。
商店は開かれているものの、売られているものは殆ど無く、それも粗悪なものばかりだ。
なるほど、やはり機能していないのだろう。王都内でもこのような場所があるのか。

「ああ、ありがとうございます。私が王都に来たのは此処の図書館が目当てだったので……」

シンカイから地図を受け取り、礼を述べる。簡易的なものだったが、それなりの場所はわかる。
ようやく、魔術の知識が膨大な量蓄積された、かの図書館へ行ける。そう思うと、嬉しかった。
――ホーエンハイムは、未だに嘗ての自分を捨てきれては居なかった。魔術の研究をしていたあの頃の自分。

「それにしても、疲れました。私は此処で失礼しますね」
「あ、あと。これはお礼みたいなものです。簡易的な火打ち石、とでも言えましょうか」

役に立たないかもしれませんが、と言いつつ赤黒い石を渡す。
石と炎の魔素を組み合わせた、簡易的な火打ち石。地面に擦りつけるだけで簡単に火が付く。
それを渡したなら、ホーエンハイムは雑踏の中に消えていくだろう。何か伝えたいなら、最後の機会だ。

2035とある世界の冒険者:2017/03/25(土) 20:16:27 ID:WVrBRz6M
>>2034
ホーエンハイムから貰った赤黒い石を受け取る

「ふむ、では貰っておこう」

普段ならこう言ったものは受け取らないのだが、現状物資が足りないのだ
貰えるものは貰っておく。生きる為に


「では貴公の幸運を信じて」

そう言って、真戒は人ごみに消えて行った

2036とある世界の冒険者:2017/03/25(土) 23:02:38 ID:1iZ3yXmw
>>2035


「ええ、貴方もご安全に」

ここまで連れて来てくれたシンカイへ、丁寧に礼をする。
やれやれ、ようやく落ち着くことができると、ほっと胸をなでおろす。

「さて、どこで今日は寝ましょうかね……」

と、同じくホーエンハイムも人混みの中へ消えていく。
一先ず、今日の寝床を探すこととしようか。

2037とある世界の冒険者:2017/04/09(日) 22:08:21 ID:OK5dAWBs
嘗ては緑豊かな公園であったその中心には噴水があった。
今となっては水も枯れ、周囲にあるのは渇いた血痕、何かの残骸。
そんな枯れた噴水のふちに腰かけている一組の何か。

「いやはや、思った以上に酷い状況だネ」

呟くのは鋭い三つ目のペストマスク、矢鱈と指先が長く鋭い右手甲、左腰にワンドを吊り下げ、
薄汚れた金属鎧に身を包み、とある医療機関の印が刻まれたフード付コートを纏うモノ。

『…早く何とかしないといけませんね』

上半分を覆う覗穴の無い仮面とベルトの多いパンキッシュな白の軽鎧を纏い
何より先端に行くにつれ赤に近づく青髪が特徴的な声と背に幼さが残るモノがその呟きに同意した。

2038「ペストマスク」と『白仮面』:2017/04/11(火) 21:21:15 ID:llcHCno.
「でもちょっと疲れたネ。私もそう若くないからネ。
 誰か来るまで此処でのんびりするっていうのはどうかネ?」

『何言ってるんですか先生。そもそも誰かって誰です?』

「こウ…アレだネ。ご都合主義の神様に愛された的ナ?」

『偶に先生の言っている事が分からないんですけど…』

「そうネ、君は分からない方がいいヨ。
 マ、何をするにしても指針がないとネ。
 出会ったヒトの求めに応じて動いてみるというのも一興だヨ?」

『私達はこの国に蔓延している病の調査と治療に来てるんですけど…』

「あっはっハ、君は真面目だネ。だけど治療なんて無理無理。
 依頼人は巨大な獣になって死んでしまったと言うシ。
 起きている事象が複数絡み合っている上に被害の拡大が急過ぎル。
 私としては今すぐにでも王国一帯を焼き払うべきだと思うネ」

『先生!』

「ンー…君の言いたい事は分かるヨ?
 目の前の命を諦めたくないというのは立派な考えだし間違っていなイ。
 でモ、正しい事だけを行って何とかなるほど世の中は甘くなイ。
 というより、既にその段階を通り越してしまっているんダ。
 もう出来る事は被害をどれだけ抑えられるかだけだヨ」

『駄目です!此処は父や母達のの大切な場所なんですから!
 私一人でもやってみせますから!!』

「ア、こらこら何処に行くんだイ…やれやレ、思春期の子は扱いが難しいネ」

白仮面が駆け出し何処かへと消える。
ペストマスクはその場に坐したままだった。

「…ふウ。切っ掛けがあるまで動く気ないからネ。誰か来ないもんかネ?」

2039Valahad:2017/04/15(土) 22:04:08 ID:EgXszEGQ
>>2038
君がそう思った矢先――――

―――ぱからっ―――ぱからっ

幾つかの馬の足音だ…それに金属の擦れる音も混じっている。
それが金属鎧が出す音である事、こんな状況下でそれらを身につけるのは
何かしら騎士達であろう事に感づくのに、時間はかからないはずだ

「――――全員、止まれ」

鋭いバリトンボイスが響く、年齢的に30歳を越えているだろう
声だけで只者ででないことを伺わせる…それもそのはずだ

目の前に立つのは、綺羅びやかな鎧に身を包んだ騎士
背中のマントには、王都国防軍騎士団のエンブレムが刻まれている。
ヘルムのバイザーを上げると、浅黒い肌に鷹の様に鋭い目をした、年嵩の男

王都国防軍騎士団隊長、ヴァラハッド・ヘーゲマン…が目の前に立っているのだから。

『隊長…この男が何か?』

いくつか居る内の部下の騎士の1人が、シュナーベルをジロジロと見ると、ヴァラハッドに問いかける。
ヘルムで表情を見ることは叶わないが、どれも怪訝な表情をしている事だろう。

「…君の身につけている『医療機関』の紋章
 私の記憶では、数十年前に無くなったはずだ。」

そして、ヴァラハッド自身は、怪訝な表情そのものだ。

「"獣の病"について熟知していたと、記録には残っている。
 そしてそれが、原因で、この世から消えたとな。」 

「私の名は、王都国防軍騎士団隊長、ヴァラハッド・ヘーゲマン
 君に1つ質問だ、君はなぜ『それ』を着ているのかね?」

2040「ペストマスク」:2017/04/15(土) 22:24:37 ID:9EtDNlIM
>>2039
「おんヤ?もうそんなに経ったかナ?」

はて、と首を傾げるペストマスクことシュナーベル=A=エールツティン。
その紋章は互いの尾を噛む2匹の蛇が杖の柄に巻きついている意匠である。

「…いやいヤ、現在も細々と活動してるヨ?無くなってなイ…無いよなア?
 あ、それともこうなる前の機関の事かナ?
 そうであれバ、成程納得…
 因みにあの頃の紋章は蛇が互いの尾を噛まずに見つめあってた筈ダ」

自身の所属する機関の存続を非常にあやふやに覚えているペストマスク。

「おっト、未だ全部の質問に答えてなかったネ。
 私がコレを着ている理由は一つ。私が医者だからだネ。
 多分滅んでないと思うけド、所属先が消えても私はコレを着てるだろうネ。
 私が医者でなくなるその時まデ」

2041日暮渡見『メディック00』:2017/04/15(土) 22:59:46 ID:zgjBUWEU
>>2040
(・・・・・・・・・・・・)

なんか変なのがいる。
コートに仮面でイントネーションの狂った話し方をしている男を見ての感想はそれだった。ただし、そう考えているのが金属製の蜘蛛である。どっちが珍しいかといえば確実に蜘蛛の方だった。
『アダンソン00』。傷や病の治療、解毒などを行う、《イエグモ》シリーズのうちアダンソン型のプロトタイプで、性能を高くしすぎて強酸を生成・散布することも可能になった、『医療ロボットとしては』失敗作である。そもそも病気に関するデータをほとんど持っていないのでもはや名前だけアダンソンである。

2042「ペストマスク」:2017/04/15(土) 23:13:11 ID:9EtDNlIM
>>2041
「おんヤ、はぐれゴーレムかナ?スルメ食べるかネ?」

変なのが変なモノを取り出し、長い右の鉤爪で器用に摘まんでプラプラと揺らす。
騎士らに囲まれていながら臆することなく妙な動きをする変なのはとても変なのだ。

2043日暮渡見『アダンソン00』:2017/04/26(水) 06:25:43 ID:e5/Bu8uQ
>>2042
そもそも身体からしてまともではなかったらしい。ここまでメカメカしい存在にするめなんぞ勧めてくるのはこの男くらいではなかろうか。オイルのつまみになどならないし、そもそもモーターに引っ掛かかりかねない。
というか、こいつそもそも人間なんだろうか。

(・・・・・・・・・・・・・・・、)

もういっそ無視してどっかいってしまおうかとも思ったが、騎士団がこちらを見ている。このまま逃げて大丈夫なのか確証が持てない。会話が出来ることがバレたら面倒なのは確実だが、もう喋るしかないんだろうか。

『・・・ゴーレムってはぐれるものなんですか』

仕方が無いので喋った。
電話先で犯人がボイスチェンジャー使ってるみたいな声だった。

2044「 Valahad 」:2017/04/29(土) 22:34:58 ID:xOEnlxiM
>>2040

『隊長、その男が言うことは確かなようです』

お連れの騎士の内の一人が、手記を開きながら会話に割って入る。
手記からはマナの反応…いわゆる魔法の手記だ

『"医療機関"は無くなる前に、幾つかの派に分かれて分裂しています
 その内の1つが、今着ている尾を噛む2匹の蛇の意匠…
 男の言う、互いの尾を見つめ合う紋章も存在します、異なる流派としてですが。』

手記をパラパラとめくりながら解説し終えた所で、後ろへ下がる

「ふむ…どうやら確からしいな。」

そう告げると、馬から降りて近づいて来る騎士団長
月夜に照らされる、鷹のような瞳は…

「先は失礼した、医者殿
 知っての通り、王都はこの様な状況だ…事態収束の為に人手が居る
 獣の病に詳しい医療機関の者ならなおさらだ―――

 ―――是非、手を貸していただきたいのだが。」

…獣性に染まっていた
悪い目…何かを企んでいるような瞳だ。


>>2043
『…医者殿、貴方のゴーレムか?』

ザビザビとした声を聞いて、怪訝に思ったお連れの騎士が指をさす。
どうやら、音質が悪くて聞き取れなかった様子…遠隔操作がバレたら少々面倒―――
否、非常に面倒な事になるだろう。

なにせ先程の会話…いわゆる『あれ?これ、聞いちゃいけない会話じゃね?』という予感がビンビンだ

2045「ペストマスク」:2017/05/01(月) 03:37:48 ID:dyzX5wkI
>>2043>>2044
「おー…よく見たら機関から提供されたゴーレムだったネ。
 普段、ワタシはゴーレムなんて使わないからネ。うっかりうっかリ。
 はぐれたのはワタシの方だったネ。
 さあさア、荷物運びに精を出したまエ……蜘蛛丸くン」

ペストマスクはアダンソンに近づくと自身が携えていた医療鞄をその上に乗せる。
何が入っているのか知らないが大きくもない外見のわりに異様に重い。
そしてさらっとアダンソンに捻りのない名前を付ける。

「さあさあ騎士団長殿、ワタシの手で良いなら幾らでも貸しましょウ。先ずは何をすれば宜しイ?」

相手の目論見に気付いているのかいないのか、
アダンソンの意見は聞かずペストマスクは騎士団長へと問うた。

2046日暮渡見『アダンソン00』:2017/05/06(土) 22:57:10 ID:Oo2XP4cY
(手帳に書いてあることくらい暗記しとけよ・・・)

明らかな面倒事に巻き込まれたことから逃避してみる。そんなことをしても何にもならないのは重々承知の上だが。
とりあえずこの場は乗るしかない。この場にいる中で自分だけ医療組織とやらの知識をかけらも持たない自分が医療組織のゴーレム役とかどんな冗談だと思うが、医療用のシリーズではある。医療行為ができない訳では無い(ただし戦闘の方が強い)。
無言で荷物を背中に乗っけつつ、蜘蛛丸もといアダンソン00は電子の心でそっと溜息をついた。

2047「 Valahad 」:2017/05/13(土) 21:23:28 ID:WTvEQE3k
>>2045
>>2046

『―――左様か』

《マジかよ信じやがった!?》
ゴーレム越しの日暮はおそらくこう思ったであろう…
何にせよ、君が部外者として認識され、魔法探知からの『口封じ』をされる可能性は無くなった。

「―――実にありがたい…いやぁ実にだ。」

------------------------------------------------------

場所は変わって、詰め所の様な場所へ案内された二人
…道中も不穏な動きだった、人目を避けるような動き(人は殆ど居ないのだが…)に加え
詰め所の場所も、路地の奥だ。加えて騎士団の旗も立っていない。
此処が『非正規』な場所であることは、明らかだった。


「医者殿―――貴方に行ってもらいたいのは、ある書籍の解読だ。」


ヴァラハッドの話を聞きながら詰め所に入ると、今度は地下道だ
ますますきな臭くなってくる――――
左右に並ぶ棚には、数々の奇妙な液体の入ったガラス瓶に…治療用の針や導管だ。

「…君と同じく"獣の病"に詳しい魔術師が居るのだがね
 この状況下になっても、郊外の屋敷から出てこようとしない。
 手元にあるのは、彼が残した魔導書だけなのだ…」

地下の奥にある、魔法の実験室の様な場所へ案内されると
中央の書見台に鎮座した、一冊の魔導書が目に入る…

「彼曰く…その本には"獣の病を治める"方法が記されていると言うのだ
 あいにく、我々では手が負えない…そこで君にお願いしたい訳だ。」

表紙の文字からして古代語だが…二人の知識をもってすれば
訳せなくは無さそうだ…といっても、かなり時間がかかりそうだが。

2048「ペストマスク」:2017/05/16(火) 19:51:13 ID:jMHR1aJs
>>2046>>2047
「ほうほウ?手に負えなイ?」

ペストマスクは医者である。
彼の中では古代語の解読というのは考古学者の領分である。
加えて魔導書だ。
彼は医者であるが魔術師ではない。
まあ魔術が栄えた世界で医学を学ぶ以上、
大なり小なり魔術には触れていて当然であるが…

「解読そのものもワタシが行ウ、ト?
 困りましたネ?医者に期待する事としては些かずれていル」

彼はこう思っている。
何を企んでいるにせよ、もう少し此方を上手く使って欲しいものだと。
これではノコノコ着いてきた馬鹿を演じるにしてもあまり面白くない。

「まア、ワタシ其方方面にも明るいですからネ、やりますけどモ」

そう言って魔導書へと鉤爪をのばす。

2049うさぎ:2017/11/06(月) 03:22:59 ID:a0l8AeZg
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