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第三汎用スレッド
1
:
「鍵を持つ者」
:2012/09/29(土) 00:27:21 ID:???
第三の眼なんて無かった
1577
:
とある世界の冒険者
:2014/05/04(日) 23:58:41 ID:I9OD5ikw
>>1576
「あ、狩猟の……って、あら」
たまたま出くわした魔術科の新米女性教師が姿を現した。
多学科だが生徒の中にも数名顔見知りがいたので、一言二言交わしていたが、教官を見てみたら、誰あろう。
未だに正式名称も定かではない、ちゃらんぽらんな印象しかないあの人であった。
「えっ、もう単独での講習ですか……?」
こっちはまだ補助輪が取れてない状態。
先任教師の後をくっついて回っている。
1578
:
とある世界の冒険者
:2014/05/05(月) 00:03:28 ID:kzUPCcrA
>>1577
「ん。」
完全装備、それはそうだろう。教官をしているわけだし。
とは言えトレードマーク(?)の槍は無く初心者用片手剣を提げているが。
……と、言うかなんだろう、誰だろうかこの人は。
何時ものちゃらんぽらんな空気があんまり無いというか誰だ。
「どうも魔女さん。
……ああいえ、騎士学校に居た頃に後輩の教練係をやらされていた事もあったので。
一応その折に教員免許も取得していたんですよ。」
いや、誰だお前。
1579
:
とある世界の冒険者
:2014/05/05(月) 00:08:07 ID:s53eRGco
>>1578
「そういえばそんな話を聞いたような……」
教える内容は違えども、両者にはなかなかの能力的な隔たりがあるようだった。
指導というのは、配下をもたない六魔女には存在しないスキルであるといえた。
「もう私は魔女なんて存在じゃなくて、リスティル先生なんですからね」
結構誇らしいものです、と灯篭風の杖で地面をつく。
1580
:
とある世界の冒険者
:2014/05/05(月) 00:10:00 ID:kzUPCcrA
>>1579
「中途退学ですがね。」
「騎士にならずに狩人暮らしでしたし。」
まぁその辺の事情は色々あったのだろう。多分軽い事情が。
……生徒に聞かれた事を答える姿は何というか、堂に入っていたが。
「これはどうも気付きませんで、リスティル先生。」
「此処での指導は不慣れな物で、宜しければまたご鞭撻の程お願いします。」
だから誰だお前。
1581
:
とある世界の冒険者
:2014/05/05(月) 00:17:01 ID:s53eRGco
>>1580
「なるほど……」
人に歴史ありだ。
そう感心していると……。
「って、なんですかそれ!?」
違和感しかない!
何となく背筋も寒くなるというもの。初期のヴァローネの嫌味ってこんな感じだったかな、と在りし日を思い出すありさま。
「っていうかこの一コマだけ切り抜いたら、無能な先任の機嫌を損ねないように、みたいな感じになるじゃないですか!?」
1582
:
とある世界の冒険者
:2014/05/05(月) 00:21:09 ID:kzUPCcrA
>>1581
「いや、少しは真面目に、と思ったのですが。」
「やはり似合いませんか、こういうのは、申し訳無い。」
似合わない、……と言うかキャラが違い過ぎる。
普段のアレ(失礼)と180度ぐらい違ってるのと、顔の見えない鎧のせいでほぼ別人だ。
「そんな事はありませんよ、教諭としての立場では先輩後輩の間柄になりますから。」
……有り体に、率直に言うと。
きもちわるい。
1583
:
とある世界の冒険者
:2014/05/05(月) 00:23:23 ID:s53eRGco
>>1582
「先輩後輩って、年度で言えば同期なんですから気にしないでくださいよ!」
確かに似合わない。
違和感の塊だ。それは彼女もわかる。わかるが。
「(下手にこの状態否定して、戻られるのも勿体ないんですよねー……)」
あのかる〜い感じが、彼女は何となく苦手であった。
1584
:
とある世界の冒険者
:2014/05/05(月) 00:26:23 ID:kzUPCcrA
>>1583
「では、余り気にしない様にしましょう。」
気を使わせるのも難ですし、と言う教官先生。
此方の方が人間として数倍マシである事は言うまでもないのだが……。
「そう言えば、ヴォルケン……自分の同僚、結局は此方に決めたそうで。」
「一緒に働ける、と珍しく喜んでいましたよ。」クソガ
例の槌の人も試験を受ける事にしたらしく、そんな報告を。
然し何処か邪念が漏れている、根っこは一緒か。
1585
:
とある世界の冒険者
:2014/05/05(月) 00:32:42 ID:s53eRGco
>>1584
「ええ、そうしてください。やりづらいです、あれだと」
そう。見た目からしてここの生徒に間違わられそうなのだ。
服装とかお化粧とか年上っぽく、大人っぽく、と見栄を張っているところなのだ。
ちょっと後に入ってきた程度の人に上から目線で接するのは、見栄ばっかりで云々と噂されかねない。
「あ、そうなんですか……結構ラブラブですよねぇあの二人」
「……これで独り身なのは私とカルディーネに、リトスぐらいなんですね。ヴァローネも殆ど……というか事実上の……に近いと思いますし……」
六魔女が解散されてから久しくたつけれども。
まさかこんな事に事態が推移するとは思ってもいない。
1586
:
とある世界の冒険者
:2014/05/05(月) 00:36:29 ID:kzUPCcrA
>>1585
「矢張り、違和感はありますか、これだと。」
「どうも真面目に……と思うと父方の血が出るようで。」
彼曰く、父親が厳格な地方騎士だったらしい。
それで幼少時は厳格な育て方をされたらしく……まぁ捻くれたが。
「同僚としては感無量ですが、嫉妬も覚えますね。」
「何せ魔女さん方……失礼、リスティル先生達はお美しい方ばかりですから。」
「大木と、氷結……氷闇の魔女さん、でしたか、そのお二人は。」
1587
:
とある世界の冒険者
:2014/05/05(月) 00:42:21 ID:s53eRGco
>>1586
「器用なものだと感心しちゃうぐらいです」
まるっきり別人だ。
俳優にだって向いてるかもしれない。
「そうですね。あってますよ。カルディーネは子供っぽいです……けど、包容力のある人がタイプだって前に聞きましたねぇ」
「おじさんが好きなんだそうです。有角種(オーガ)の紳士がいいとかなんとか……リトスについては……男性に興味があるのかどうかが怪いです」
当分仲間でいてくれるのはあの二人だけだろう、と脱力した様子で言う。
自分のそっちについては、半ばあきらめているという具合か。
1588
:
とある世界の冒険者
:2014/05/05(月) 00:46:43 ID:kzUPCcrA
>>1587
「肩が凝るので、余りしないのですがね。」
「とは言え、真面目に、と言うのも言われましたし……学徒受けも良いでしょう。」
アレはアレで男子生徒辺りには受けが良さそうだが。
……ちなみに、同僚の槌の人達は知っている分、別に違和感もないらしい。
「ヴォルケンに角と包容力があれば、好みのタイプと言った所でしょうな。」
確かに大柄でガタイもかなり良いがオーガ呼ばわりはあんまr……いや、どうだろう。
オーガでも間違って無いかもしれない。
まぁ、この槍の人もガタイはかなり良いし良い年なのだが。
「はは、好みは千差万別とも言いますから。
そう言えば、リスティル先生には好みなどはお有りで?」
普段なら下衆っぽさが感じる所だが、この口調だと余り感じない。
印象って大事だ。
1589
:
とある世界の冒険者
:2014/05/05(月) 00:54:24 ID:s53eRGco
>>1588
「そこはまあ、お仕事だと思って……プライベートならだれも文句は言わないと思いますよ」
「……生徒に見られても舐められないぐらいの印象はすでに与えた後だと思いますし」
ぶるり。
聞いたことがある。この手の体育会系な界隈は、舐められたら終わりだ、と。
強烈な力の差の印象を見せつける。そんな事も時折求められる……と彼女は聞いていた。
「え? 私ですか? そうですね、ひたむきで、誠実で……どこか子供っぽかったりして」
「そんな人と一緒にいたいと…………思う、んですけど……いいんです……数百年この学園に君臨して、見た目もお婆ちゃんになって、恐怖の対象にになりますから」
グランマと呼ばれるような。
1590
:
とある世界の冒険者
:2014/05/05(月) 00:58:02 ID:kzUPCcrA
>>1589
「ハンターの仕事でやる事も、以前は合ったのですがね。」
矢張りどうにも、と。
「ああ……そう言えば、初授業の後で見る目が変わってましたね。」
「一般的なハンター業について教えただけなのですが。」
……一応であるが。
この人達はハンターとして、間違いなくトップクラス、G級と呼ばれる人達である。
普段軽い感じのこの人だって金火竜、銀火竜に真っ向から立ち向かうような人種なのである。
「はは、自分では手厳しそうですな。」
一瞬、金髪の髪が目立つ同僚の姿が浮かぶ。
最もアレは妻子持ちであるが、……あ、何だろうか、沸々と邪念が湧き出ている。
「リスティル先生なら引く手は数多でしょう、この学院でしたら人も集まるでしょうし。」
「そう遠くない内に良縁に恵まれるのでは?」
1591
:
とある世界の冒険者
:2014/05/05(月) 01:07:56 ID:s53eRGco
>>1590
「みんなそういうんです……」
が、浮いた話の一つ、経験がない。
モテるんじゃないか、そういわれた数に比べて、経験がない。
「何か、私の属性が人との縁も燃やしている気がしてなりませんよ」
白炎の魔女。
単純な破壊力だけで言うなら、六魔女でも断トツだ。
1592
:
とある世界の冒険者
:2014/05/05(月) 01:13:07 ID:kzUPCcrA
>>1581
「自分はリスティル先生に魅力を感じてはいますから……そうです。」
「もう少し良いな、と思った方に積極的になってみるのは?」
ふむ、と少し唸る。
こっちモードだから、もう完全に自分は埒外に置いた模様。
潔さが悲しい。
「白炎、でしたか。」
「東方の文字にして読みを変えれば白縁、……まだ真白い縁、にもなります。」
「きっと、一度の出会いで燃え上がる様な物が待っているのでしょう。」
お前本当に誰だよ。
1593
:
とある世界の冒険者
:2014/05/05(月) 01:17:20 ID:s53eRGco
>>1592
「……考えておきます」
アプローチの仕方なんかは知らないが。
積極的になることが必要なのは、道理である。
「お上手です……ね? あの、本物ですよね……?」
何故か心配になってきた様子。
1594
:
とある世界の冒険者
:2014/05/05(月) 01:21:08 ID:kzUPCcrA
>>1593
「先生の容姿と性格でしたら、大体の者は悪い気などしないでしょう。」
「自分も含め、男なんぞそんな物ですよ。」
ははは、と笑う教官先生。
騙された経験は多数である。
「何なら、兜でも外しましょうか。」
がぽ、と金リオ装備の兜を外す。
中身は以前も見た見知った顔、長い茶髪の後部分がネオベイ武将の様に一纏めにされてはいるが。
1595
:
とある世界の冒険者
:2014/05/05(月) 01:24:37 ID:s53eRGco
>>1594
「演劇部の顧問にでもなれそうですねぇ……」
実は別人でしたー、の方がまだわかる。
双子トリックすらも疑いたくなるが、まぁ本人で間違いないだろう。
「おっとと。次の時間もあるんでした……では、また」
ぺこり、と小さく礼をして、遅れる遅れる、とか若干焦った様子でつぶやきながら走り去るのでした
1596
:
とある世界の冒険者
:2014/05/05(月) 01:26:30 ID:kzUPCcrA
>>1595
「自分の中のスイッチ、の様な物ですからね。」
「演技ともまた違いましょう、一面、という物で。」
一体どっちが素なのだろうか。
肩が凝るらしいし、あっちなのだろうか。
「ええ、では。」
「……さて、ヴォルケンが来る迄に練度を上げておくか。」クソガ
時々漏れる本音の呪詛を出しつつも、暫くは真面目に教師業に勤しんだとか。
1597
:
とある世界の冒険者
:2014/05/10(土) 23:55:06 ID:H8mQk9iQ
【ジグザール王国王都/郊外/森林】
「…………っ。」
ばすん、ばすん、ばすん、と。
森の中に火薬の炸裂音が響き、用意した円的の中心近くが弾丸に撃ち抜かれる。
「……っ、はぁ。」
全弾命中。だというのに引き金を引いた少年の顔はどことなーく晴れない。
なんというか、陰気だ。
1598
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 00:01:43 ID:4TgsQC52
「そしてぇ〜集いしぃ〜スターダースト♪
100年目のぉ目ぇ覚めにぃ呼ぉばれてぇ〜♪」
何やら凄みのある歌を口ずさみながら黒髪ツインテ、黄色の瞳の少女が歩いて来る。
1599
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 00:03:59 ID:fNYe7pxA
「……。」
はぁ、とまた一つ溜息。
的にはあたっているのに一体なにが気に入らないというのか。
「……あ……。」
銃をしまおうとした……直後に、歩いてきた少女に気付く。
そういえば気まずくなって以来、あっていなかったような。
1600
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 00:08:25 ID:tLIqeHlI
「お?、クォーーーーーーーーヴレィッじゃん。おひさー」
大きく手を振りながら。誰だそれは。
1601
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 00:10:19 ID:fNYe7pxA
「……長いね、何か。」
相手側があんまり気にしていない様子なので、大丈夫かな、と思いつつ普通に接する。
なんだか、こっちはつかれた様子だ。
1602
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 00:17:05 ID:tLIqeHlI
「長いよ!」
長いか。そっか。
「クォーーーーーーーーーヴレィッはなんか元気なさそうだねー。
幸薄人さんみたいになってるよ?」
どうやら彼女の中でレイジは幸薄人さんで確定したらしい。合掌。
1603
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 00:18:31 ID:fNYe7pxA
「……そ、そっか。」
お、おうと言う感じである。
「……? ああ、レイジさん」
何でそれで察してしまうんだ殺されてしまうぞ。
「いや、……うん、ちょっとだけ、疲れてて。」
見ればわかる。
1604
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 00:22:34 ID:tLIqeHlI
「疲れてるの? 何、ヌきすぎとか?」
おいやめろ。仮にも年頃の女子だろ。やめろ。
1605
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 00:23:53 ID:fNYe7pxA
「…………。」
「……はぁ。」
……突っ込まないし、照れもしない、だと!?
1606
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 00:26:56 ID:tLIqeHlI
「おー……ホントに疲れてるねぇ。
なら家でゆっくりノンビリダラダラゴロゴロしてれいいのにー」
それは君の家での過ごし方だ。
1607
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 00:29:28 ID:fNYe7pxA
「ん……何か、じっとしてると、……逆に疲れて。」
それは何か呪的なあれじゃなかろうか。
1608
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 00:32:20 ID:tLIqeHlI
「ふーん。そういうもん?」
パーカーのポケットに手を入れて切り株に腰掛け。
呪いだとかには気付いていない。仕方ないね。
1609
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 00:34:56 ID:fNYe7pxA
「ん……なんだろう、本当に疲れてるのか……」
座り込んだまま、ふぃー、と息を吐く。
顔色も悪いし、帰ったほうがいいのではないだろうか。
……と、言うか。
腰のガンベルトに例の銃があるのは何でだろうか。
誰かに預けただとかなんとか聞いたような飢餓したが。
1610
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 00:36:50 ID:GwzUDCq.
「疲れてるっていうか憑かれてたりして」
本人は冗談だが核心を突いているから困る。
1611
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 00:38:28 ID:fNYe7pxA
「……怖い事言うのは、ちょっと。」
あ、そういうのダメなタイプだこいつ。
……ガンベルトの銃は禍々しく、鈍く光っている。
1612
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 00:41:21 ID:XSYv6nls
「ほら……こうしてる間にもクォヴの後ろに髪の長い女の人が……」
ヒュードロドロとか効果音がつきそうな表情と雰囲気で。
「っていうか、銃光ってない?」
あ、気付いた。
1613
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 00:42:24 ID:fNYe7pxA
「……!?」
びくぅ、としつつ振り返る。
いや、誰も居ないですから。
「……、? ……っ!?」
腰にそれがあるのに気付き、表情を驚愕に歪めると。
ひっつかんで放り投げた。
1614
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 00:45:24 ID:kN43tU22
「あ、まだ右肩に顔のっけてる……」
それ以上はやめて差し上げろ。
「あら、モモモモッタイナーイ」
放り投げられた銃を見て。
1615
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 00:48:29 ID:fNYe7pxA
「っ、はっ、はっ、……何で――……。」
からかいの言葉も聞こえない様子、なんだどうした。
「……何で、ここに……」
放り投げられた銃は、不気味に沈黙しているが。
……何か、妙な魔力と言うか、妖気が。
1616
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 00:52:31 ID:PrSQQUTo
「それ、こないだの銃だよね? 何アレ?」
ただの魔銃の類いでないことはパーでもわかるらしい。
1617
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 00:54:59 ID:fNYe7pxA
「……何か、魔具なのは、間違い、無いんだけど。」
「前から、怖くて、エンジュ撃って、嫌になって、それで捨てて、」
と……捨てた旨をエンジュに伝えて。
在るはずが無い、というのを強調する。
その様子はかなり混乱しているようだが……。
『』ギョロン
放り投げられた魔銃――生態的なそれの銃装に当たる部分に、眼が浮かび出た。
1618
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 00:59:20 ID:XSF.I/P.
「帰巣本能かな?」
そんな可愛らしいものでないことは確かだ。
「ふーん……」
立ち上がり、とことこ近付いて。
「お。意外とつぶらなオメメ?」
拾 い 上 げ た 。
1619
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 01:00:56 ID:fNYe7pxA
拾い上げたエンジュに、ばちいん、と強力な稲妻が弾ける。
手に持っていればしびれる、では済まなさそうだ、シャレの解らない銃である。
「……え、エンジュ、危ないから……!」
と、一応前に出る少年。多分これ君の所為です。
……弾けて転がった銃は全体が何やら変化していく。
どんどん、魔力を練り上げて、そう、人型のように。
1620
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 01:02:52 ID:XSF.I/P.
「うぉっとっとっと…!」
慌てて手を離す。
「おー……妖精かな?」
そんな可愛らしい(ry
1621
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 01:04:41 ID:fNYe7pxA
練り上げられた魔力は、黒と、金に近い鈍色のラインを持った……なんと言えばいいのか。
悪魔とか、そういう風な形に固まっていく。 ……何か面倒くさそうである。
「……エンジュ、……帰った方が、いいんじゃ、ないかな。」
エンジュの一歩前に出て、悪魔っぽいのを見つめて。
帰れとはなにごとだ。
1622
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 01:07:13 ID:WZKvamVc
「なんか…………金色のゴキブリみたいだなぁ……」
思っても口にして良いことと悪いことがある。
「ん。まぁヤバそうなら逃げるし」
この状況でこの呑気さ、ある意味大物かもしれない。
1623
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 01:13:21 ID:fNYe7pxA
「ゴキ……。」
緊張感の無い事であるが、……実際ゴキっぽい。
『―――――。』
「……なら、速くっ!」
と、言い終えた直後に目の前のゴキ……もとい、悪魔が。
右腕をそのまま銃の様に変えて射撃してくる。
1624
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 01:18:39 ID:MeUmBIC.
「時に落ち着け弟者」
誰が弟者か。
周囲から無数の蜂が集まり、二人の正面に蜂の巣のような形状の盾に変わる。
1625
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 01:21:25 ID:fNYe7pxA
どぱぁん、と鈍い音がして。
……着弾した箇所が、何かに削られた様に抉れる。
まるで最初から何もなかったかのようだ。
一体どういう原理なのだろうか、「魔力」のようなものは感じたが。
「……っ。」
少年の方はガンベルトから別の銃を二丁取り出して、エンジュから離れようと一歩踏み出す。
多分狙いはこっちだ。
1626
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 01:28:41 ID:mTnU4sAI
「おわぉ……凄い威力」
流石にこれには驚いたらしい。
「そういうカッコイイことはヘタレじゃなくなってからしようねー!」
駆け出したクォヴレーの襟を後ろから掴んで引っ張り、逆方向に走り出す。
他に方法はなかったのか。
1627
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 01:32:24 ID:fNYe7pxA
「っ、エンジュっ、アレ、多分、狙い、こっちだから!」
き、と真面目な時の表情になって、少し引きずられながらも体勢を直して走って。
『――。』
「エンジュは良いから、……!」
飛んできた通常の魔力弾らしきものを銃弾でげいげk……
あれ、今なんか凄い事さらっとしたぞ。
1628
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 01:35:33 ID:mTnU4sAI
「はいはい、そうだね。だからアタシだけ逃げるわけにいかないんでしょうがー」
駆け抜けながらも口は軽い。
「おお。実戦じゃないと本領発揮しないタイプ?」
1629
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 01:39:04 ID:fNYe7pxA
「っ、……良いから!!」
珍しい、怒鳴った。……それだけ何か嫌な予感でもしているのだろうか。
『――。』
「っ、……解かんないよ、そんなの……!』
飛来する銃弾と、何らかの魔力弾を器用に魔力銃とアウトマチック式で走りながら、迎撃する。
……「対人」、というかいきものっぽくないというのも影響があるのかもしれない。
1630
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 01:43:05 ID:zBPUOD0E
「やーだぷー。絶対一人じゃ帰らないぷー」
ふざけてる場合じゃないです。
が、当人は本気で一人で逃げるつもりはない。
「しょうがないなぁ……」
走りながらも蜂達を集め、8本の錐を生成。
1631
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 01:46:45 ID:fNYe7pxA
「……エンジュ!!」
珍しく、本当に焦っている、というか怒っている様子。
暖簾に腕押しなのが余計に危機感を煽ってるのか。
『―――――』
「……っ!」
こちらは、走りながら、飛行するように追ってくるゴk悪魔に対して。
器用に球切れしたアウトマチックをガンベルトの物と取り換え乱射、数発当たっているが堪えた様子はない。
1632
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 01:59:12 ID:3elxLmUU
「ぷっぷくぷーだ」
こっちもこっちで聴き入れるつもりはないらしい。
「よっ……と」
火の魔力を込めた錐を8本、ゴキb悪魔の足元へ投擲。
地面に着弾すると共に爆発を起こし、砂塵を巻き上げる。
1633
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 02:01:37 ID:fNYe7pxA
「……っ、ああ、もう!」
ざ、と自身は立ち止まってゴキbに向き直る。
素早い動作で右腕に回転式の大型拳銃、左腕にはリロードを済ませた魔銃を。
『――――』
ゴキブrは砂塵が無いかのごとく――恐らく見えているのだろう
使い魔、らしき蝙蝠の様な生物を四体、射出して来た。
1634
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 02:05:08 ID:3elxLmUU
「うわっ……めんどくさー。
しつこさもゴキブリだねー」
ジャッと地面を滑り反転。立ち止まる。
「っていうか、何で追ってきてんだっけ?」
そういえば。
1635
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 02:08:42 ID:fNYe7pxA
「知らないけど、……狙いは、間違いないから……!」
拾え、と言っているのか、或いはクォヴレーに対して何かしようとしているのか。
兎角、ろくでもないのは確かそうだ。
何せ発泡して来てるし今もホラ。
『―――――』
エンジュ目掛け、何やら強烈な閃光を伴う魔力砲を――っておい。
1636
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 02:16:59 ID:UqzRlXeo
「はぁ……」
やれやれと首を振り
「めんどくさいなぁ」
スッと最低限の動きだけで、魔砲の射線から外れる。
仮にも忍の流れを汲むアサシンの一家、その跡取り。
射線が見えているなら、撃たれる前に限れば銃弾だろうが避けるだけの技量はある。
1637
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 02:18:46 ID:fNYe7pxA
「……っ、避ける余裕あるなら、そのまま、逃げて。 ……お願い、だから。」
……砲撃を最後に、一度攻撃が止んだ。
蝙蝠の様な生物は宙空でハバタキながら、待機している。
……先程起こした砂埃のせいか、いまいちゴキブリの姿が見えないが……。
1638
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 02:27:22 ID:yuGh7u3g
「だーかーらー。
狙われてんのがクォヴだったら置いてけないでしょー」
軽口を叩きながらも感覚を研ぎ澄まし、気配を探る。
1639
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 02:29:11 ID:fNYe7pxA
「っ、狙われてるのがこっちならエンジュは逃げた方が安全だろ!!」
怒る。こんな時に喧嘩している場合でないのだが。
探った気配――いや、気配は不気味な程しない。
だが、「魔力」ならある。 不気味で歪な魔力の気配は……。
”上”だ。クォヴレーの。
1640
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 02:31:55 ID:yuGh7u3g
「…………!!」
返事をする間もなく、クォヴレーを突き飛ばして狙いを反らす。
1641
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 02:35:03 ID:fNYe7pxA
「! ――っ!」
ワンテンポ遅れて気付き、突き飛ばされながらも身体を捻り上空へ射撃。
その身体能力、多分銃使いには要らないです。
『――――』
上空に居たゴキは、クォヴレーの居た地点に蝙蝠の使い魔を一斉に向かわせる。
……が、そこに居るのがエンジュだと分かると蝙蝠の使い魔達は鋭い動きで、ゴキの元へ戻る。
1642
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 02:39:29 ID:yuGh7u3g
「あっぶない危ない……。
もうさー、さっさと逃げようよー。王都まで行けば結界で入ってこれないんじゃない?」
と心底めんどくさそうに。
1643
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 02:41:36 ID:fNYe7pxA
「……。」
ふるふる、と首を横に振って。
「何か、……解るんだ。」
「……俺が居たら、多分、何処にでも、来る、って。」
ゴキ魔は上空で蝙蝠を自分の周囲に待機させて、クォヴレーをじっ、と見下ろしている。
……どんだけしつこいんだ蛇か。
1644
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 02:52:21 ID:v2UbcVI6
「なにそれキモいストーカー?」
それにしても言いたい放題である。
「ならどうすんのよー?」
1645
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 02:54:11 ID:fNYe7pxA
「……本当に憑かれてるのかも。」
嘘から出た真、ってそんなバカな。
「……逃げて、一人で、どうにか、する。」
……。
…………。
いや、確かに、普段より命中率もいいし、シャキッとしているし。
何というか男の子してるが。
無理だろう(断言)。
1646
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 02:57:25 ID:Jx4dCvE6
「うん、ヒロイックな気分に浸るのはいいけど現実的に考えよう?
一人で何ができんの? 具体策はあるの? 何なのバカなの死ぬの?」
何だろう、この子に正論言われると凄く腹立つ。
というか後半はただの罵倒だ。
1647
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 03:00:21 ID:fNYe7pxA
「策は、ある。 ……それに、っていうか……」
「……エンジュには、」
「関係、無いだろ……!」
弾倉を開いた回転式拳銃に、何か魔力を込めた弾丸を装填して。
冷静では無いようにも見えるし、単純にムキになってるのだろうか。
ゴキの方は悠々と降りてきた、何がしたいんだ結局。
1648
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 03:03:20 ID:Lc.SXHvw
「あーもう……これだから男子は……。
じゃ、死なない程度に好きにしたらー」
遂にその辺に座り込んだ。
なんだこの状況(困惑)
1649
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 03:13:28 ID:fNYe7pxA
「……怪我、しても、知らない、から。」
とは言え、邪魔をしなければあちらは手を出して来そうにないが……。
『―――――』
ごっ、とクォヴレーがエンジュから離れた後、悪魔がクォヴレーに近付いて至近射撃。
間一髪で頭だけ動かして避けるそれはガンナーの動きじゃない、格闘家の動きだアレ。
1650
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 03:15:25 ID:V6KsJQyw
「お。珍しい野草じゃん。こんなとこに生えてたんだ」
ダメだ、最早聞いてすらいない。
1651
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 03:17:40 ID:fNYe7pxA
「……っ――」
『―――――』
何やら、視界の端で至近距離で銃撃戦、なんて気の触れた事をやっている人とゴキが居るが気のせいだろう。
足元を見ればこの辺りでは見ない毒草がある、調合か何かに使えるだろうか。
1652
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 03:22:34 ID:ogr8JoCE
「この森意外と穴場だなー。これから通おうかなー」
二人の攻防はどこ吹く風、黙々と野草を摘んでいる。
1653
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 03:26:21 ID:fNYe7pxA
「………っ!」
どん、と炸裂音が響いた後に血の匂いが立ち込めた。
ちら、と視線を見てみれば左肩がゴキ魔の銃弾に撃ちぬかれたらしい、大口径だったらしく抉れたみたいな傷をしている。
『―――』
「……っ、の……!」
……あ、再開した。右腕と銃一丁で器用に射撃しながら格闘戦してらっしゃr……何かおかしい。
ちら見した先に珍しい花まで咲いている。確か気付け薬になったような。
1654
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 03:33:20 ID:XNmFLjs.
「おー。頑張れー」
死にはせんだろう程度の認識である。
「おお。色々あるねーここは。
今度いっぱい採りに来よう」
うんうんと頷いて。完全に戦いはそっちのけだ。
1655
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 03:35:13 ID:fNYe7pxA
「……っ――!」
『―――――』
ガン=カタ染みた――最早そのもの、とも言えるかもしれない至近銃撃戦は続いている。
が、血の匂いが濃くなって来た。良く見るとクォヴレーの方が結構傷だらけになってきている。
そろそろ、放っておけば失血死しそうな勢いだ。まぁ暫くは大丈夫だろうが。
<キュー>
そして空気を読まずにエンジュの足元に現れるリス、可愛い。
1656
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 03:41:43 ID:E4Ru7SkY
「お? よしよし、木の実食べる?」
ウリウリとリスを擽りながら木の実を差し出す。
もう状況忘れてるんじゃないかな。
1657
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 03:45:50 ID:fNYe7pxA
<キュー>
と、リスはきのみを受け取ってかじりだす。
なんともファンシーな光景だ。
『――――――』
「……っ」
と、後方で何か炸裂音と倒れる音がした。
花火かな?(すっとぼけ)。
1658
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 03:51:21 ID:IPNwslo2
「あ、終わったー?」
話し合い終わった?みたいな言い方をしつつクォヴレーの方を見やる。
1659
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 03:52:49 ID:fNYe7pxA
『―――――』
振り向いてみれば血溜まりにべちゃっ、と音を鳴らして倒れ込んだクォヴレーくん、と。
見下ろす様にして右腕の銃口から硝煙を立ち上らせてる金ゴキ。
……あれ、死んだ?
1660
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 03:55:26 ID:nRBkY54c
「あーららー……言わんこっちゃない。
これだからヘタレはもう……ねぇ?」
やれやれと首を振りつつ歩み寄る。
ゴキ魔に同意を求めてもどうしようもない。
1661
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 03:58:08 ID:fNYe7pxA
『―――――』
ゴキの方に反応は無い、エンジュの方見ようともしやがらねぇ。
……あ、もっぱつ撃った、心臓辺りに。 あれ綺麗に当たったら死ぬんじゃなかろうか。
いや、もう死んでる可能性のが高いが。
1662
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 04:04:19 ID:EJEakndM
「ダウトー」
シュッと放った錐が魔弾を防ぐ。
「悪いけど、今日のとこはこれぐらいにしてくれる?
アタシもう帰りたいんで。割と真剣に」
よっこらしょとクォヴレーの身体を抱え起こしながら。
話が通じる相手ならこんな状況になってないんですがそれは。
1663
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 04:07:31 ID:fNYe7pxA
『――――』
無言の侭、銃口が「クォヴレーに」、向く。
担いで見たところ息……が、あるかは怪しいがまだ冷たくは無い。
『―――』
顔の動作だけで、クォヴレーと地面を指し示して。
「置いて行く」ように促す。 ……置いてけば問題無く帰れそうではあるが。
1664
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 04:13:47 ID:c49v7jXw
「お断りします(AAry」
例のポーズをとりつつ。余裕だな。
「んじゃ、ばいびー」
ニッコリ笑顔で手を振りつつ、無数の蜂達にビッシリ覆われ……
気付けば姿が消えていた。蜂の群れを残して。
1665
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 04:16:52 ID:fNYe7pxA
『――――――』
去る少女を追う事は、しない。
ただ、去っていったであろう方向を見て……。
音もなく闇色の球体に変じて、すーっ、と飛んでいった。
1666
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 04:18:39 ID:fNYe7pxA
//書き忘れたが、【FO】!
1667
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 22:33:28 ID:fNYe7pxA
「分かってる、わかってるんだ。だけどさ……っ」
拳を握ったまま、うつむき気味に。
表情は、硬い……というか、怒っている。
「あいつ、知ってたのに、知らない振りで」
「アリーナさんの事気にした様子もないのが、許せなくてっ……!」
1668
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 22:43:37 ID:lwytrC5E
「………」
クレドくんの言葉に、何も言い出すことができない。
話を聞くのもつらそうな表情で俯いてしまう。
自分でもアリーナちゃんの恋が報われないのは辛いと思っていたのだ。
せめて、叶わない恋でも相手が幸せになれるならと思っていたクレドくんからしてみればどれだけ辛いことか。
1669
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 22:56:44 ID:fNYe7pxA
「……知ってて、あれだけ、アリーナさんが思ってくれてるのにっ」
「”だからどうした”――って、おかしいだろっ!」
ばん、とテーブルに拳を叩きつける。
これは、……余り、というか今まで見たこと無い表情だ。
アリーナちゃん程でないが、怒るイメージは無かったというのに。
「……あ、ご、ごめんっ」
が、直ぐに我に返って、怖がらせていないか、と謝ってくる。
1670
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 23:06:35 ID:lwytrC5E
「―――ひゃい!?」
クレドの勢い、それとテーブルに叩きつけた音に驚いたのか飛び跳ねるように驚く。
少しばかり、涙が目の端に浮かんでいる。
「あ………いや、大丈夫です………。」
心配されればようやく我に返った様子でそう言うやいなや再び俯いていまう。
こんどはいたたまれなさではなく、単純な恥ずかしさで。
1671
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 23:13:23 ID:fNYe7pxA
「ご、ごめん、怖がらせるつもりじゃなくて、俺……ああ、もうっ……」
涙目になったコートニーに気付いたのか、頭を抱えて突っ伏す。
それだけ真剣に悩んでいる、のはいいが、……思いつめ過ぎだ。
「……アリーナさん心配させて、コートニー泣かせて、何してんだよ、俺……。」
1672
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 23:25:05 ID:lwytrC5E
「………い、いや。私だってクレドくんがどんな思いをしていたのか分かりましたし。
それを踏まえてこれからどうするかとか、そういう相談にも乗ってあげたいというか……。」
怖かったのやら落ち込んでしまったクレドくんを励ましたいやらでこちらもてんやわんやな状態だ。
纏まらない思考のまま、気分を切り替えてもらおうと必死に話しかける、
「そんな、」
1673
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 23:33:42 ID:fNYe7pxA
「……ごめん、情けないよな、俺。
……っはー……。」
自分も気持ちを切り替えようと、顔を起こして深呼吸。
しかしその表情は明るい、とは言い難い。
「……とにかく、一発なぐんないと、気が済まないんだ、ジャキの事。」
「けど、……俺だと、絶対、勝てないから、……頑張って、強くならないと。」
……それで無茶を、というわけだろうか。
1674
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 23:48:12 ID:lwytrC5E
「情けないなんてことないですよ!
私もアリーナちゃんも、心配症なところもありますし………。」
これ以上ネガティブになあれたら歯止めが効かなくなるかもしれないと思い、励ますように言葉をかける。
……クレドくんたちが無茶をしているのは事実だろうけど。
「………だからって、それ以上詰め込むのは良くないですよ。
普段から無茶してるようにみえるんですから。」
1675
:
とある世界の冒険者
:2014/05/11(日) 23:51:07 ID:fNYe7pxA
「……けど、心配掛けてるのは、ホントだろ?」
その言い方だと、特に、である。
実際、アリーナは心配そうだった、ひどく。
「……でも、許せないんだよ」
「俺は、良いよ。元から、……アリーナさんが好きなのは、知ってたし」
「けどっ、アリーナさんが、可哀想だろ、あんなの……!」
ぐっ、と。堪えるように言葉を絞りだす。
1676
:
とある世界の冒険者
:2014/05/12(月) 00:02:26 ID:vrKywRt.
「………それは、そう……ですね。
ジャキさんも、クレドくんもアリーナちゃんも……。」
みんな、無茶をしがちですから、と軽く微笑んで
「……………。」
クレドくんの怒りは最もだと思う。
ずっと一緒に過ごした親友だからこそ、許せないことなのだろう。
そのことについて、コートニーは自分が口出しできる立場だとは思えなかった。
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