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第三汎用スレッド

1「鍵を持つ者」:2012/09/29(土) 00:27:21 ID:???
第三の眼なんて無かった

1677とある世界の冒険者:2014/05/12(月) 00:04:29 ID:O/H1EXgA
「……・ごめん、無茶するな、って言ってくれてるのに。」
はぁぁぁぁ、と大きく溜息を吐いて。
身体から力を抜いて、顔を下げる。

「嫌なら、嫌で、ちゃんとアリーナさんに理由言え、って言うんだよ」
「それじゃないと、アリーナさんが、幸せになれないだろ、……っ」

ぶんぶんと頭を振って、……。
言いながらも、ちょっぴり、自分がー、なんて思いはあるのかもしれない。

1678とある世界の冒険者:2014/05/12(月) 00:20:43 ID:vrKywRt.
「そう言っても、結局無茶をするんじゃないんですか?
……ジャキさんに勝ちたいって思ってるのは本気でしょうし。」
今までのことを考えるともともと無茶をしがちなタイプの上に絶対的な目標ができた状態だ。
……今はともかく、少しすればまた変わるのは処がないとも思えた。

「……………。」
どう声をかければいいかわからずに黙っている様子だ。

アリーナちゃんも一度告白して、フラレても慕っているのは変わっていない。
だからこそ、今のような状況になってしまったのだろう。
……クレドくんは事情を知らないからこそ行っているのだろうが、知らぬが仏というやつであろう。

1679とある世界の冒険者:2014/05/12(月) 00:25:55 ID:O/H1EXgA
「……う。
 け、けど、俺は、ジャキ程才能ないから、頑張らないと……!」
確かに闘技場で一回戦っただけだが、あれはなんというか、別だ。
クレドが戦ってるのを見た事はないが普通にやったんじゃ勝てそうもない。

……とはいえ無理矢理にでも息抜きをさせないと、本当に倒れてしまいそうだ……。

1680とある世界の冒険者:2014/05/12(月) 00:37:20 ID:vrKywRt.
「…………わかり、ました。
そういう考えなら、私にも考えがありますよ。」
何か、思いつめたように下を向いてそう宣言する
少しの間を置いてくれどくんのことをまっすぐ見ると、そこには面白げなことを思いついたと言わんばかりの笑みがあった。
邪悪な微笑みというべきなのだろう。とにかくいいよ感がしないのは確かだ。

「……私基準で、危なげに見えたら無理矢理にでもデートに行かせます!
好きでもないこと無理矢理のデートともなれば、過度な無理はしないでしょうし!」
なぜ、そうなったし

1681とある世界の冒険者:2014/05/12(月) 00:39:45 ID:O/H1EXgA
「……ん、……コートニー?」
まさか、アリーナさんか上司にでも告げ口されるだろうか。
確かに上司――セシリアさんの方はそういうのに酷く厳しい。
ストラグル先輩はもっとやれ、な人だが、告げ口されては堪らない。
アリーナ何かに言われた日には全部ご破産だが……。


「…………へ?」
「……デート? 誰と?」

きょとん。 予想しなかった自体である。

1682とある世界の冒険者:2014/05/12(月) 00:49:01 ID:vrKywRt.
「私です!私と!デートを無理やりさせます!
そんで、アリーナちゃんが誤解しちゃっても私、知りません!」
なんせアリーナちゃんは私とクレドくんが結ばれればいいとか言っている人だ
一緒に遊んでたりなんかしてる場面でも見かければ祝福するだろう。

「息抜きにもなるでしょうし、無茶をさせないための脅しにもなりえます!
これってなかなかいい考えじゃありません?」
斜め上の考えである提案を、ドヤ顔で語っているコートニーであった。

1683とある世界の冒険者:2014/05/12(月) 00:50:44 ID:O/H1EXgA
「……へ、あ、コートニーと?」
きょとん、と。
いや、それは……ただの嬉しい誘いなのだが。
アリーナさんの事は好きだが、女の子に誘われれは、一応は。

「いや、ちょっ、……息抜きにはなるかもしれないけど!
 コートニーに迷惑は掛けられないって、俺!」

わたわたと、慌てた様子。そりゃそうだ。

1684とある世界の冒険者:2014/05/12(月) 01:03:49 ID:vrKywRt.
「迷惑じゃないですよ?私、時折息抜きに一人で出かけますから。
一人で出かけるのが、二人に増えるだけです、なんの問題もない!」
そう言ってサムズアップ。
王都でよく出会ったのはそういうことなのだろう。

「というわけで決まりです!決まり!
女の子の提案には素直に頷いておくものですよ!」
ほとんど強引に決めるのであった。
理不尽である。

1685とある世界の冒険者:2014/05/12(月) 01:04:55 ID:O/H1EXgA
「や、でもデートって……、
 そんな風に、悪いし。」
慌てた様子で否定、というか。
説得を続けてみるも……。

「……う、……はぁ。
 ……わ、解ったよ。」

根負け。女の子には勝てないのだ。

1686とある世界の冒険者:2014/05/12(月) 01:12:01 ID:vrKywRt.
「はい、同意しましたね!
だから、あんまり思いつめちゃダメですよ?」
そんなクレドの様子を見て、楽しげに笑って

「数こなせば強くなれる訳じゃないですし、気分転換だって必要ですよ!
こうやって、二人でいるのだって気分転換になりませんか?」
場の空気が良くなったからか、両頬に手をついて軽い気持ちで聞いてみる。

1687とある世界の冒険者:2014/05/12(月) 01:13:35 ID:O/H1EXgA
「……ん、…・・。」
「うん、ありがとう、コートニー。」
彼女なりに心配して、言ってくれているんだろうな、と思い。
なるだけ明るい笑顔でそう返す。……然しデートか。

「……うん、確かにコートニーと一緒なら、ちょっと気が楽かも。」
「一緒に居て楽しいし、色々話せるからかな。」

はは、と若干照れたように笑う。 そういう言い方だと逆に照れるかもしれない。

1688とある世界の冒険者:2014/05/12(月) 01:25:26 ID:vrKywRt.
「………っ。」
クレドから言葉をかけられると、それが心に来たのか顔が少し赤くなると

「と、当然ですよ!それが私ですからね!
じゃんじゃん話してくれていいのですよ!!」
と、照れているのを誤魔化すように喋りだす。
色々わかりやすい。

1689とある世界の冒険者:2014/05/12(月) 01:26:31 ID:O/H1EXgA
「……い、いや、コートニー?」
「そういう反応されると、こっちもちょっと、照れるんだけど。」

好きとはいえ、である。
女の子……割と可愛い部類の、仲の良い相手にそういう反応をされれば。

まぁ、照れるものである。

1690とある世界の冒険者:2014/05/12(月) 01:35:02 ID:vrKywRt.
「にゃ、そ……そうですか。」
そう言われると、今度は逆に何も言わずに黙ってしまう。
顔が赤いまま、俯いて。

なんか、初々しい

1691とある世界の冒険者:2014/05/12(月) 01:37:54 ID:O/H1EXgA
「…………。」
何だか、お互いにちょっと気恥ずかしい感じになってしまった。
クレドの方も、ちょっとそっぽを向いて照れた顔だし。


「……え、っと。」
「じゃあとりあえず、……今日はこのまま、息抜きに、デート……で、良いかな?」

恥ずかしそうにしながらもそう言う青年。
恥ずかしがるなら、言わなきゃいいのに。

1692とある世界の冒険者:2014/05/12(月) 01:44:40 ID:vrKywRt.
「………そ、そうですね!
このままデートして……明日から頑張りましょう!」
こちらもこちらで恥ずかしそうだ。
……意識してしまってる状態だからか、少し動きもぎこちない。

1693とある世界の冒険者:2014/05/12(月) 01:49:13 ID:O/H1EXgA
「えーっと、じゃ、じゃあ、えーっと。」
こちらも変に意識してしまったのか、何処と無くぎこちない。

「け、ケーキ屋とか、コートニー好きそうなところとか、行く?」
何て提案してみる。

「(何か、アリーナさんに、悪い気がするけど)
「(……コートニー、実際可愛いしなぁ……うぅ……」

と、心のなかで呟くが後半、声に出てます。

1694とある世界の冒険者:2014/05/12(月) 02:01:36 ID:vrKywRt.
「あ、あぁ……ケーキですか、いいですね!
それなら、早速行きましょうよ!」
そう言って立ち上がり楽しげな表情を見せる。
甘いモノは、好物なのだ。

「……ふぇ?か、かわいい……!?」
……ただ、漏れでていた声をはっきり聞き取ってしまっていた。

「へ、変なコト言わないでくださいよぉ!」
聞き取ってしまった瞬間、顔を真っ赤にしててんやわんやな状態になってしまっていた。
……ケーキ屋に行くのはもうちょっと時間がかかりそうだ。

【FO】

1695とある世界の冒険者:2014/05/14(水) 02:27:09 ID:7gQU53rw
【王都、中央広場】
「………喧嘩、したのでしたよね。ジャキさんと。
というわけで……この前の話、覚えてますよね。」
怒り心頭、といった面立ちで話しているのはラフな格好をした少女。
相手を静かに責めているような、俗にいうジト目で対している青年を見ている。

「結局、あの話をしてもカアラなかったじゃないですか。
ともすれば……無理矢理にでも反省させますよ!反省!」

1696とある世界の冒険者:2014/05/14(水) 02:29:10 ID:ytzV1lq2
「……いや、その。」
「あっちもイライラしてた、と言うか……うん。」
居心地悪そうに……。
つい先日話したばかりだ、というのに。
偶然図書館で出会ったジャキと喧嘩した挙句、殴り合いになった、という。

「う……はい。」
はぁ、と肩を落として。
いや、別にデート、は嫌でないのだが。

1697とある世界の冒険者:2014/05/14(水) 02:33:54 ID:7gQU53rw
「そんなの関係ないんですよ。
お互いに機嫌が悪いとしても、仲直りくらいやろうとすればできますよ!」
攻めているのか励ましているのかよくわからない事を言っている。
ある種、二人の仲の良さを押し付けているようにも見える。

「というわけで、デートをしましょう。
………それで一つ、決めなければならないことがあります。」
そう言って、深呼吸一つ。

「―――どこに行きましょうか。」
決めてなかったのかい。

1698とある世界の冒険者:2014/05/14(水) 02:35:36 ID:ytzV1lq2
「……そうかも、しれないけどさ。
 あれは、あっちが、悪いだろ。」
そっぽを向いて、反抗的だ。
……とは言え、比較的冷静な性格であろうジャキさんが殴り返すまで、となると。
よほど虫の居所が悪かったのかもしれない。

「それはいいんだけど……
 うーん、デート……?」
罰ゲームにデートは何か、違うような。
いや、たしかに自分が好きなのはアリーナだが。


「……コートニーってもしかしてデートしたこと――」
それ以上いけない。

1699とある世界の冒険者:2014/05/14(水) 02:54:47 ID:7gQU53rw
「………もう!それだからいけないんですよ!
お互い、頑固なままだと仲直りできませんよ!」
プンスカプンスカ怒っている状態だ。

「あれ?名案だと思ったんですけど。
アリーナちゃん、私とクレドくんがくっつけばいいって思ってますし……
こうやって二人で過ごしているの見たら勘違いすると思いますよ。」
だからこそ、罰ゲームになりえるのだと説明する。
と言うより、サラッと酷いことを言っているが。

「………聞こえませんねぇ!?
すいません、もう一度行ってくださいますかぁ〜!?」
あ、地雷踏んだ。

1700とある世界の冒険者:2014/05/14(水) 02:56:30 ID:ytzV1lq2
「いや、だって! ……あーもう、悪かったよ。」
下手に意固地になっているようだが。
……怒る女の子には勝てない。

「う。 ……そ、それは、うーん……
 あ、いやホラ、それだとダメだろ!
 コートニーが困るし!」

若干、ためらうような表情をしたが、すぐにそんなことを。

「あー、あー!ごめん、ごめんって!」

1701とある世界の冒険者:2014/05/14(水) 03:03:19 ID:7gQU53rw
「それでいいんですよ、それで。
今は、謝らなくてもいいんですから、せめて殴りあったりしないでくださいよ、もう。」
そう言って、軽くため息をつく。
怒る気持ちもわかるからか、起こるのもこのくらいにしておこうと決めるのであった。

「大丈夫ですよ。あくまで誤解なんで、説明すればどうにかなりますとも。一回は。
そ・れ・に、クレドくんのこと、嫌いじゃないですから。」
からかうように、にししと目を細めて笑っている。
恥ずかしがっている様子もないし、確実に冗談だろう。

「…………ほら、デート行きますよ!」
謝り倒しているクレドの手を掴んでそのまま歩き出す。
………どこに行こうというのだろうか。

1702とある世界の冒険者:2014/05/14(水) 03:06:10 ID:ytzV1lq2
「……そりゃ、先に殴ったのは、俺だけど。」

仮にも騎士学科が、それはどうなのか。
いや、聞くに思い切り返り討ちにされたそうだが。

「俺もコートニーの事は嫌いじゃない……っていうか、好きだけど。
 色々困るんじゃないのか?」
そういう意味でないにはしてもさらっとそういう事を言うのはやめた方が良さそうだ。

「いや、だから行き先はっ!?」

引っ張られ歩き出す。
無計画ここに極まれり。

1703とある世界の冒険者:2014/05/14(水) 03:21:04 ID:7gQU53rw
「………先に手を出したらダメですよ。
騎士様なんですから。」

「や、女の子に……と言うより好きでもない子にそんな軽々しく言っちゃダメですよ?」
案の定、そんなことを言われただけで照れている。
見る限り、まんざらでもなさそうだ。

「適当に、近くのケーキ屋さんにしましょう!」
そう言いながらもあっちやらこっちやら連れ回している状態。
明らかに、テンパっている。

1704とある世界の冒険者:2014/05/14(水) 03:26:09 ID:ytzV1lq2
「……解ってるけどさ。」

「え? ……あ、いや、そう言う意味じゃなくて!」
「別に全く思ってないとかそういうのではないけど、……あー、ごめん!」
自爆連続100といったところか。
こちらも赤い。

「近くって何処!?」
とりあえずはドコか腰を落ち着けるべきである。

1705とある世界の冒険者:2014/05/14(水) 03:37:44 ID:7gQU53rw
「………約束、ですよ?」
そう、確認するように言うのであった。

「ア、アリーナちゃんがいるんですからそんなこと言っちゃダメなんですよぉ!
誤解してくださいって言ってるようなものじゃないですかぁ!」
こちらもこちらでクレドの言葉に過剰反応してしまっている。
と言うより誤解されても問題ないはずじゃなかったのか。

「と、とりあえずあそこにしましょう!」
そう言って入った店は小洒落たケーキ屋さん。なかなか悪くなさそうではある。
ただし、店にいるのは女の子だらけ……気まずいかも。

1706とある世界の冒険者:2014/05/14(水) 03:39:18 ID:ytzV1lq2
「……うん。」
納得、行かない様子だが。嘘は吐かない人だ。

「いや、そりゃそうだけど……
 けど女の子相手だし!!」
紳士か。
……尚傍目から見れば完全に微笑ましいカップル。

「あ、うん……って。」
うーんと、首をひねる。
大丈夫だろうか……?

1707とある世界の冒険者:2014/05/14(水) 03:46:58 ID:7gQU53rw
「…………うん、ありがとうございます!」
クレドくんの気持ちもわかるからか、お礼を言う。
……ここで折れるべきなのはジャキさんであろうけど、クレドくんが折れるのが一番穏便に済むのだろう。
そう考えると、悲しい物があった。

「………クレドくん。女の子にモテますよね?
そんな歯が浮くセリフ言っておいて、気にしないのはアリーナちゃんくらいですよ?」
またもやジトーっとクレドを攻めるような目線で見ている。
……顔が赤いのはご愛嬌。

「………えっと、その……どうしましょ。」
入ったはいいけど……と言いたげな顔でクレドを見上げる。
と言うより、手をつないだままだ。

1708とある世界の冒険者:2014/05/14(水) 03:55:02 ID:ytzV1lq2
何せ相手は、ジャキだ。
闘技場で若干戦い、数度顔を合わせたが……、

何というか、生きる世界が、ズレている。

「え? ……んー、どうだろう。
 あんまり話さないからな、他学科の子と。」
尚周囲にはアリーナが彼女と思われているので、勝ち目がない、と思われている模様。
本人は知らぬ事である。

「とりあえず、座ろうか。
 立ったままじゃなんだし。」

と、今度は自分から手を引いて、適当な席に座る。

1709とある世界の冒険者:2014/05/14(水) 04:00:18 ID:7gQU53rw
(……今度、ジャキさんともお話する必要があるかもですね。)
あまり、ジャキさんの事情を知らない人間だが、そう思えるほどの迫力というか、そういうものがあった。
……だが、ジャキさん視点でアリーナちゃんをフッた理由は、なんとしても聞くべきなのだろう。

「………そうですか?
なんだか無意識に女の子を引っ掛けていて、後ろから刺されそうな感じですのに。」
例えが すごく 失礼だ!

「あ、そ……そうですね。
わりと良さそうな店ですし、味も悪くないんでしょう。」
手を繋いでることも意識しないまま、椅子に座る。
自然と、座る市はクレドくんの隣だ。

1710とある世界の冒険者:2014/05/14(水) 04:02:16 ID:ytzV1lq2
アリーナちゃんは、仕方ない、風に言っていたが……、
一体、どんな仕方ない理由であんな娘を振るのだろうか?

「……俺、そんな感じなのか?」
あ、傷付いた。

「女の子が多いみたいだし……
 コートニーは好きな感じかもしれないな。」

……なんとなく手をつないだまま、メニューなんかを広げて。
つないでいるのが自然みたいになってきている。

1711とある世界の冒険者:2014/05/16(金) 22:20:06 ID:IIp5BklU
「あ、いえ!別に否定してるわけじゃないんですよ!
ただ………その、クレドくんかっこいいですし、そんなセリフ言ってたら告白の一つでもされてておかしくないんじゃないかなって思ってまして。」
クレドを傷つける意図はなかったのか落ち込んでいるのを見ると慌てて否定しだす。
………なぜだろうか。こんな話をしていると胸の中にもやもやが溜まってくる。

「甘いのが嫌いな女の子なんてめったにいませんからね。
とりあえず、メニューでも見ましょうか。どれどれ……」
二人でひとつのメニューを見ることになる異常、自然と肩が触れ合うくらいまで距離が詰まる。
手をつないでいるのもあって、傍目からすれば完全にカップルだ。

「………あ、これとか美味しそうですね。」
ショートケーキやアップルパイなど、色とりどりなケーキの中からコートニーが選んだのは苺のタルトだ。
メニューに乗っているそれを指さしながら言っているので、距離の近さには気づいていない。

1712とある世界の冒険者:2014/05/16(金) 22:27:13 ID:DO9qpRZQ
「別に、そういう事も……うーん……中学校の頃はあったっけ……、
 でもあの時はアリーナさん達と遊んでる方が楽しかったし……。」

ちょっと悩む感じで昔のことを思い出しているのか。
なんだか、女の子の話題を出すのはよくない気がする。

「アリーナさんも好きだしなぁ、甘いの。
 俺はそんなにー、だけど……。」
こちらも自然すぎて、逆に意識していないのか。
肩が触れても特に何も無い……が、クレドの少し長い金髪がコートニーに触れる。

「タルトかぁ……確かにちょっと美味しそうだな。」
尚、周りの目はキャーとかナカイイナーみたいなそんな眼である。

1713とある世界の冒険者:2014/05/16(金) 22:42:35 ID:IIp5BklU
「………ああ、アリーナちゃんたちとは中学生からの縁でしたか。
達って言ってることは……その頃から、三人だったんですか。」
女の子の話題を避けるように、別の話題に変えていく自分を、自分自身でも不思議に思った。

「男の人で甘いモノが好きだと難儀しそうですね。
こういうお店に男一人は肩身が狭そうですし……んっ。」
髪が触れた箇所が擽ったかったのかむず痒そうに顔だけ距離を離す。
そこまで顔が近くなっていることにまだ気づいていない。

「クレドくんはどうします?
甘いもの以外ってなるとちょっと厳しいみたいですけど。」
念のためひと通り見てみたが、甘いもの以外となるとバタートーストくらいで、ほかはケーキとかパフェとかそういうのばかりだ。
メニューに集中しており、周りの視線とか間rで気にしていない。

1714とある世界の冒険者:2014/05/16(金) 22:47:16 ID:DO9qpRZQ
「あ、うん。 ……三年生の頃にジャキと合って。
 で、学校祭で一緒に色々やって、そっからはずっとかなぁ。」
懐かしいなぁ、と思い出すように染み染みと言う。
つまりアリーナとは、もう少し前から、になるのだろうか。

「知り合いに一人居るけど、女性限定のお店があって辛いー、って言ってたかな。
 あ、ごめん、擽ったかったかな。」
と、触れた髪を手で少し払って。
こちらも気付かない、……いや、気付けそろそろ。

「うーん……ああ、じゃあビターチョコのケーキにしようかな、
 これならそこまで甘くもないだろうし……。」
メニューを少し覗き込むようにして。
……ちょっと身を乗り出したからか、肩が触れる。

1715とある世界の冒険者:2014/05/16(金) 22:58:49 ID:IIp5BklU
「ジャキさんとはそのくらいからの仲なんですねぇ。
学校祭で色々やって、って言われてもジャキさんが馬鹿騒ぎやってるイメージが全然湧きませんけど……。」
その言い方だと、アリーナちゃんとはもっと前からの付き合いのようにもおもえたが それと同じくらい気なる発言があったのでそっちを聞いてみる。
……いや、馬鹿騒ぎと決まったわけじゃないのだが、学園祭と言われたら馬鹿騒ぎがまず思い浮かぶ。

「あー、そういうのは女の子の知り合いに頼まないといけないでしょうし大変でしょうねぇ。
あ、いえ。大丈夫………じゃなかったですね!色々と!」
髪が触れ、肩が触れ、そこでようやく触れたものがクレドの髪だと気付いて、そしてこうまで近づいていたことに気付く。
恥ずかしげな様子でちょっとだけ距離をとったが、未だに手はつないだままである。
そっちにまで意識が回っていないだけだが。

1716とある世界の冒険者:2014/05/16(金) 23:01:58 ID:DO9qpRZQ
「うーん……そうだなぁ、それで仲良くなるまでは、クラスでもいっつも一人だったんだけど、
 友達に、俺とアリーナさんがバンド誘われて……で、なんでかアリーナさんがジャキ連れてきて。」
学校祭のバンド、ありがちである。クレドみたいなタイプは誘われればやりそうであるし。
とは言え、ジャキとアリーナはどことなくイメージが違うが……。

「らしいよなぁ、男のそういう専門店できないかなって言ってて…
 ……え? あ、うわ、ごめん!」
と、こちらも少しだけ離れるが……やっぱり手は繋いだまま。
と言うか驚いたからか、ちょっと強く握るようなかたちに。

1717とある世界の冒険者:2014/05/16(金) 23:16:58 ID:IIp5BklU
「へぇ、バンドですか!それを機に仲良くなったんですね。
……あれ、アリーナちゃんとジャキさんもですよね。ジャキさんはなんとなく絵になりそうですけど。」
以外というかなんというか、アリーナちゃんは結構押しが強いのでジャキさんがバンドに入ったのはわかるが……。
そもそもとして、アリーナちゃんがバンドをやるイメージがない。と言うかそんなロックな歌を歌うイメージが湧かない。

「あ、謝らなくてもいいですよ!
えっと、今更こんなことしてたら怪しく見えちゃいますって!」
強く手を握られて、今まで手を繋いでいたことに気づくが、これに慌てて更に行動を取れば悪目立ちするのではないかと考える。
結果として意識しながらも手は繋いだままという状態だ。
といっても、恥ずかしいようで、時折チラチラとクレドのことを見ていたり。

(そ、そんな珍しいものでもないのに………。
そんなに見ないでもいいじゃないですか……!)
と、ここに来てようやく視線に気づく。
本人的には恥ずかしいことやってる最中なので、正直たまったものではない。

1718とある世界の冒険者:2014/05/16(金) 23:22:06 ID:DO9qpRZQ
「うん、その後はジャキもクラスに馴染むー、みたいな感じでさ。
 そうそう、ジャキはギター上手くて……アリーナさんも、すっごい歌上手なんだよ。」
なんとなくイメージは付かないが……歌は上手そうだ、確かに。
聖歌、なんかも謳ってはいるのだろうし。

「「あー……えっと、じゃあ、この位置で……?」
不自然に見えるのも変だし、他の人の後期の目線にコートニーを晒すのもあれだ、
となれば、と思って、余り離れない位置に、手を繋いだまま……。


『仲の良いカップルさんだねー』
≪……羨ましい≫

周りをちら、っと見てみれば……、
やっぱり、そんな声が聞こえてきちゃうわけで。

1719とある世界の冒険者:2014/05/16(金) 23:36:02 ID:IIp5BklU
「いやぁ、アリーナちゃんが歌歌うのが上手なのはわかるんですけどね。
こう、ポップスとか歌うイメージが湧かないのですよ。
………あれ、そうするとクレドくんは何やったんですか?」
ふと、クレドがバンドで何を担当したのか聞いてみる。

「そ、そうですね……。そこなら大丈夫かと。
……そろそろ、注文しましょうか。このままなのもアレですし。」

(カップルですか………そ、そう見えますよね……。
手繋いじゃってますし、さっきまで本当に近かったですし。)
周囲の声を聞いてなおさら恥ずかしがるコートニーであった。
なんだかんだ言って、周囲からあんなことを言われるのは初めてだ。

1720とある世界の冒険者:2014/05/16(金) 23:39:07 ID:DO9qpRZQ
「アリーナさん、結構色々聞いたりするんだよ、アレでも。
俺? 俺はベースで、友達がドラムとキーボードだったかなぁ。」

ちょっと意外である。
……いや、ジャキの影響、とかはあるかもしれない。

「ん、そうだな。 っと……すいませーん。」
と、店員さんを呼び止めて注文するクレドくん。
こういう所率先してやってくれる所はやっぱり、というかなんというか。

……どうしても意識してしまうのではなかろうか。

1721とある世界の冒険者:2014/05/16(金) 23:58:14 ID:IIp5BklU
「そしてボーカルがアリーナちゃんと。今度、お話でもしましょうかね。
クレドくんはベースと。今もやってるんですか?」
クレドの担当よりもアリーナちゃんが歌ったことが意外だったようで。
……ジャキさんの影響でその時代から色々聞いていたとするなら結構古い付き合いになるわけだし

「あ、私は紅茶でお願いします。
……自分の分は払いますので。」
注文をとりに店員が来るまでに、そう言っておく。
さすがに、強制的にデートさせておいて自分の分まで払わせるのは理不尽だ。

そして、繋いだ手を見ると軽く微笑んで、
……意外と、クレドくんとのデートも、悪くないなぁとも思い始めたり。

1722とある世界の冒険者:2014/05/17(土) 00:01:41 ID:7H3429m6
「俺はー……偶にかなぁ。
 アリーナさんも、鼻歌で歌ってるの聞くぐらいだし。」
専ら聖歌、というわけである。
……急に連れてきた、という事はアリーナの方はジャキの事をもう少し速く知っていそうだ。

「え? いや、うぅん……けど、デートだし。
 そのー……」

と、自分の分を払うというコートニーの言葉にかえして、
一度ためらうように言葉を切って。

「……俺も結構、っていうか、楽しんでるし。
 良かったら奢らせてくれると、嬉しいんだけど。」

繋いだ手を見た後、少し恥ずかしげに頬をかいて。

1723とある世界の冒険者:2014/05/17(土) 00:19:01 ID:I2flcTbo
「さすがに、今はおふたりとも忙しいでしょうしねぇ。
趣味って開いた時間にやるものでしょうし。」
特に協会の運営やら騎士になろうとしてるやらで忙しい二人には厳しい物があるのだろうか。
……アリーナちゃん、中学生にふられたとか言っていたし、出会いはもっと前になるか。

「……!楽しんでくれてるんですか!
その……付き合うのも大変かと思ったんですけど、ありがとうございます」
楽しんでると聞いて思わず嬉しそうな表情になる。

なぜだろうか、元々は反省させるためのデートのはずだったのに。
いい雰囲気になっている。なってしまっている。

1724とある世界の冒険者:2014/05/17(土) 00:21:49 ID:7H3429m6
「そうだなぁ……ジャキは多分、してないだろうし。」
尚、クレドの知らぬ事ではあるが偶に自分の部屋で一人でギターをいじっている事はあったりする。

「今度さ、アリーナさんの歌聞いてみたい、って言ってみよう、きっと謳ってくれるし。」
それは何だか愉しみである。

「え? いや、だって、コートニー、可愛いし……、
 そりゃ、楽しくない訳無いと思うけど。」

きょとん、としてそう返す。
……が、言った後に顔がゆっくり赤くなってくる。

墓穴。

1725とある世界の冒険者:2014/05/17(土) 00:31:12 ID:I2flcTbo
「ジャキさんは何でも屋さんでしたっけ。
……三人の中では一番暇を持て余しそうな感じだとは思いますけど。」
何でも屋と聞いて猫探しとかそういう人気のない探偵めいたイメージしか沸かないコートニーにはそんな偏見があるのであった。
それと同時に、一人でギターいじってるのがあんまり似合ってなさそうだなぁという失礼な考えも。

「あ、それいいですね!
アリーナちゃんの歌声、綺麗ですからそういう歌も歌ってくれればって思ってたんですよ!」
その時のことを考えると楽しみでしょうがない。
……つぎのデートはそれでもいいかもしれない、と思うのだった。

「………言って恥ずかしくなるのならわざわざ言わないでくださいよ!
こ、こっちだって恥ずかしくなるんですから!」
こちらは一気に顔がボンッと赤くなる。対照的だ。

1726とある世界の冒険者:2014/05/17(土) 00:33:57 ID:7H3429m6
「んー……傭兵とか、も兼ねてるらしいけど。
 その、悪魔祓いだとか……王都の外の、魔物の退治、とか。」
どちらかというと、請負人とか、掃除屋、とか。
そういうたぐいの何でも屋、なんだろうか。

「うんうん、だろっ?
 そういうの謳ってくれるなら、俺もギター持って来るし。」
うんうん、と頷いて。
……別の女の子の話で盛り上がってるのもなんだか不思議である。

「い、いや、だって嘘吐くのもアレだったし……、
 ほ、ほんとにそうは思ってるから!一応!」

慌てて否定するが墓穴を広げているだけだ。

1727とある世界の冒険者:2014/05/17(土) 00:45:23 ID:I2flcTbo
「………そんな稼業やってるのにアリーナちゃんのとこ行ったりする余裕はあるんですねぇ。
もしかして、相当な腕前だったりします?」
闘技場で戦った事こそあれど、外部からの評価とかその辺りは全くわからない。
ただ、とにかく強いことはわかっているのだが。

「おお、クレドくんも腕前披露するんですか!
…………ああ、一緒に演奏とかすれば二人の距離も近づくかもしれませんしねぇ。」
それに同意すると同時に、距離が近づくかもとからかうように言う。
………クレドくんが好きな相手がアリーナちゃんということを考えると、チクリと胸が傷んだような気がした。

「い、一応ってなんですか!?
女の子褒めてるんですからそんな言葉付け足さないでくださいよ!」
顔を赤くして、見当違いな方面に怒っている。
……こっちまで墓穴を広げだしている。駄目だこりゃ

1728とある世界の冒険者:2014/05/17(土) 00:47:53 ID:7H3429m6
「あー…………」
「……うん、だから、ハードワーク、してたかも、」
少なくともクレドじゃ絶対に敵わないぐらいには強い、ということだ。
……とは言えクレドも騎士学科筆頭だし、相当なものだろうが。

「ん、……そっ、かなぁ?」
「そうだと良いんだけど。」
ちょっと照れたように言って笑うクレド。
何だろうか、 ……ちくりと胸が傷んだせいなのか、ずきずきするような。

「わ、解ったって! コートニーは可愛いよ!
 だから俺もデートできて楽しいし正直、すごい嬉s……ああーもう何をっ!?」

墓穴、拡大中。

1729とある世界の冒険者:2014/05/17(土) 01:02:46 ID:I2flcTbo
「……だからって、無茶しちゃダメですよ。」
(そこまでの差となると……努力、才能の差だけじゃなくて、他にも何かあるんでしょうねぇ)
クレドも相当に強いはずなのにそこまでの差となると才能という言葉でも埋められない何かがあるのだろう。
……というよりそう思わないとやってられないと思う、魔術師のコートニーであった。

「………ええ、そのまま急接近!って事もありえるかもしれないですね!」
けらけらと、背中を押すように笑顔のままそう言う。
……胸の痛みをごまかすかのように明るい発言をしたのに、ごまかせないどころかより痛みは大きくなって。

「あわわ、もう変に喋るとどんどんひどいことになりますよ!
それに、あんまり騒ぐと周囲の人に迷惑ですし、喋らないのが賢いかと!」
先ほどの視線を思い出したのか、あたりを見回しつつ、そういうのだった。
実際、周囲の視線が気になる小さな人間でもあるのだ。

1730とある世界の冒険者:2014/05/17(土) 01:04:52 ID:7H3429m6
「……うん、ごめん。」

素直に謝る。
あれだけ言われれば、流石に、というもの。

「そっ、かなぁ……?」
と、ちょっとだけ期待するような様子だが。

「……? コートニー?」
何処か様子が変なコートニーに気付いたのか、疑問ゲに名前を呼びかける。

1731とある世界の冒険者:2014/05/17(土) 01:20:20 ID:I2flcTbo
「まぁ、あんまりしつこく言うのもなんですからね。
適度に頑張りましょう!」

「………ああ、なんですか?
いいじゃないですか。アリーナちゃんと仲良くなれるいい機会ですよ?」
なんとなく、なんとなーくクレドにはわかるだろう。
怒っているというか、怒りを持て余しているというか、負のオーラをまとっているというか……。

1732とある世界の冒険者:2014/05/17(土) 01:24:05 ID:7H3429m6
「……え、っと……」
怒った、というか。
何だか不満気な様子のコートニーを見て。

「……――あ。」
察した。彼は別に朴念仁でもなければ、
別段鈍感な方でもないのだ。


「ご、ごめんコートニーっ!」
そして何かに気付くや否や、両手でコートニーの手を取って申し訳なさそうな表情で、顔を寄せる。
やだ、ちかい、はずかしい。

1733とある世界の冒険者:2014/05/17(土) 01:31:17 ID:I2flcTbo
「や、なんですか急に!近い、近いですよ!
ほら、他の人も見てますって!」
顔を寄せられるのが恥ずかしいのか少し後ろに仰け反って。
……貧相な体つきなのでプロポーションが強調されたりとかなかった。

そして、この怒りは自身でもイマイチ原因がよくわかっていなかった。
なにせ、今日はじめて味わう感覚なのだ。気持ちの整理も全然ついていないというのに。

1734とある世界の冒険者:2014/05/17(土) 01:35:59 ID:7H3429m6
「その……ごめん、俺デート中なのに、アリーナさんの事ばっか言って……」
「……無神経だったと思う。」
手を両手で取って真面目な表情。
……はて、コートニーからすれば、別にクレドがアリーナの事を言うのは問題無い。

問題無い、筈なのだが。

「その、なんていうか変な感じになるけど……、
 デート中は、コートニーの事だけ、見るからっ。」

……真面目な表情でそんな事を言われるとどうすればいいのか解らなくなりそうである。

1735とある世界の冒険者:2014/05/17(土) 01:45:17 ID:I2flcTbo
「………あれ、いや、クレドくんが好きなのはアリーナちゃんですよね。
うん、私だってわかってますよ。それは。」
それなのに、胸の痛みは自然と収まって。
それどころかぽかぽか温まる感覚。これも初めての感覚だ。

「あぁ、真面目な顔でそんなこと言わないでくださいよ……!
照れるじゃないですか………!」
クレドのことをまっすぐ見れないくらい恥ずかしいようで、顔を赤くして俯いてしまう。

1736とある世界の冒険者:2014/05/17(土) 01:47:19 ID:7H3429m6
「それは、……そう、だけど。
 ……半分ぐらいは、自分でも認めたくないけど、諦めてる、みたいな所も、ある、し。」
特に、ジャキとアリーナの件を色々と知って、喧嘩何かをしてしまえば。
自分が入るような隙は思っていたより少ないんじゃないか、と時々思ってしまったりも。

「え、あ。……ご、ごめん!?」
手を離してしまい、少し離れて慌てた様子。
何だか、離れると離れるで、それはそれで寂しいような。

1737とある世界の冒険者:2014/05/17(土) 02:00:05 ID:I2flcTbo
「……そう、ですか。」
なぜだろうか。この前であれば発破をかけていたのに。
今は発破をかける気になれなかった。

「……………。」
恥ずかしさは抜けきっていないようで、そのまま無言で俯いている。
手が離れても寂しくはなかった。ただ、手がこんな季節なのに一気に冷えた感覚がしただけ。

1738とある世界の冒険者:2014/05/17(土) 02:01:49 ID:7H3429m6
「……うん、あんまり、認めたく無い、っていうか……何だろ。
 アリーナさんにはちゃんと幸せになってもらいたい、っていう、みたいな感覚、なのかな。」
うぅん、と少し悩ましげに、途切れ途切れ。

「……え、と。」
「こ、この店ちょっと寒い、よな?」

何て惚けた事を言いながら、離れた手を繋ぎ直す。

1739とある世界の冒険者:2014/05/17(土) 02:10:34 ID:I2flcTbo
「それは………私だって、そうですけど。」
(―――クレドくんはそれでいいの?)
ジャキに怒った理由もそういうことなのだろう。
そして自身が報われない恋をしたとしても相手のことを思ってられる優しい人だとも思う。
だが、それでは最終的にクレドはどうなるのだろうと思わざるを得なかった。

「………そ、そうですね、寒いですね。
暖かいものが来るまでこうしてましょうか。」
まんざらでもない様子で、手を握るのであった。

1740とある世界の冒険者:2014/05/17(土) 02:14:27 ID:7H3429m6
「…・・うん、何か変な感じ、なんだけど」
「それで、良いの、かも。」
少し自分に言い聞かせるかのように言い終えて、
小さく息を吐いてこの話しは終わり、といった風に首を振る。


「うん……、
 ……ちょっと、落ち着くし。」
手をつないでいるとお互いの体温を感じられる。

1741とある世界の冒険者:2014/05/17(土) 02:22:02 ID:I2flcTbo
「……それでいいのなら、とやかく言いませんよ、もう。」
不満そうではあるが、そこまで口を出す気にはなれなかった。

「………はぁ、暖かくて、いいですね。」
一息ついたかのように息を漏らして。
なんだか、幸せそうな様子。

でもこれ、傍から見れば完全に(ry

1742とある世界の冒険者:2014/05/17(土) 02:24:01 ID:7H3429m6
「……ん、なんか、ごめん。」
苦笑い。なんとなく、そういうふうな笑顔は似合わない気がする。

「……ん。」
ふぅ、とちょっと落ち着いた様子で一息吐いて。
二人して安心して幸せそうにする様子はその場に居合わせた女子をして、

ええ、なんかとっても仲良いカップルでした、だったとか。

1743とある世界の冒険者:2014/05/17(土) 23:27:27 ID:B5y0le5g
<王都近くの草原>

【周囲は闇に包まれ、視界が悪い王都の草原。
柔らかく照らしているはずの月も今は雲に隠れてしまっている。

そんな草原に何かの影が蠢いている。
形としては人の形をしているが、その足の動きは覚束ない。

そして、時折ざわざわとその体の表面は波紋の様に揺れ動く。】

『…………。』

【その影は目的が無いのか、適当に辺りをうろうろしているだけのようだ。
ふと、少しばかり強い風が吹く。

体の表面はさらに波打つ……と、同時に甘ったるい香りがその風に乗った。】

1744とある世界の冒険者:2014/05/17(土) 23:50:58 ID:B5y0le5g

『…………。』

【適当にぶらぶらとしているように見えるが、手足を確認するように
動かしているような印象もある。

そして、自身の腕を掴んで撫でるように動かした。
すると、ストン、と撫でたところから溶ける様に腕が落ちた。

だが、その〝影〟は焦る様子も無く、落ちた腕を放置するとそのまま歩き始める。】

「カワイソ、ウ、……オロカナ……。」

【甘い香りと同時になにやら水っぽい音が響くように。】

1745とある世界の冒険者:2014/05/18(日) 00:05:32 ID:QUvAHCdg
魔法使いの女の子、上空から箒で降りて来ました

「よっと、たまには街の外もいいよね〜♪」

と、ノー天気に呟くが、影の存在に気付く


「な、何!?」
と、影の方をじっと見つめて警戒してます

「大丈夫……いざとなれば魔法で……」

なんて呟く

1746とある世界の冒険者:2014/05/18(日) 00:08:54 ID:f4FujhJs
「……なんだ、この匂い?
誰かがキャンプ張ってるわけでもねぇよなぁ。」
そこを偶然通りかかることになった大剣を背負った皮鎧姿の青年。
いや、通りかかったというより甘い香りに惹かれてきたのだろう。

「なんだあれ。ありゃ、人か?
その割にゃあ怪しいナリってもんじゃないが。」
そしてただ歩いている影を不穏そうに見ている。
仕事帰りでもあるのだ。危なそうに見えるのならとっとと退いて報告すべきだろう。

1747とある世界の冒険者:2014/05/18(日) 00:13:40 ID:HCAVsLyk
>>1745-6
『…………?』

【その影は現れた二人を察知したらしく、首を動かしている。
一応、真っ当な動き方はしているようだ。……いつのまにか、先ほど落ちた腕は戻っていた。

見る限りでは人型……周囲が真っ暗な所為でそれしか分からない。
分かるのは背丈くらいのものだ。……その背格好は少女のものである。

すると、雲の切れ間が訪れた。
月の光が雲の間から徐々に漏れ、その姿を青白く浮かび上がらせていく。

依然として、甘い香りが周囲を漂う。】

1748とある世界の冒険者:2014/05/18(日) 00:20:43 ID:QUvAHCdg
>>1146
「あ、おーい、なんか変なのうろついてるし注意した方がいいよ〜」
と、青年に気付くとこんな事叫んでます
ひざくらいまでまっすぐ伸びた長い茶髪に緑目、箒を持って魔女帽にローブと完全な魔女っ娘ルックです

>>1147
「……もしかして……女の子??」
と、そう語りかけます

「えっと、こんな所で何してるのかな??」
と、きょとん顔で

1749とある世界の冒険者:2014/05/18(日) 00:27:06 ID:f4FujhJs
>>1746-1747
「気にすんな、見た限り穏便そうだ。
刺激しなけりゃ大丈夫だろうよ!多分な。」
叫んでいる魔女っ子に対しては余裕を隠さずヘラヘラと言っている。

見て、すぐに跳びかかってこないことを考えるとそこまで好戦的でないことは確実だ。
ただ、逃げないところから臆病でないとこも確かだろう。
まぁ……甘い匂いがこの影の持っているお菓子が原因で正体がただの女の子であればやってることはただの変態だが。

「だがまぁ、積極的に交戦する様子は無さそうか。
これだったら、別に問題ねぇか!」
中立の存在であれば手出しをする気にはならなかった。
見たところ、ただ徘徊してるだけのようだし。
ただ、その姿がシルエットしか見えておらず本当に人かどうかは、せめて確かめる必要があったが。

1750とある世界の冒険者:2014/05/18(日) 00:32:56 ID:HCAVsLyk
>>1748-9
【その姿が月明かりによって明らかになった。
今まで、影と思っていたソレは影ではなかったようだ。

まさしく、それはただの〝真っ黒な少女〟であったのだから……。
少女の形をした黒い汚泥。静かに流動しているのかその体の表面は波打っている。

そして、少女の形を模しているだけであるため、その顔は無い。
その汚泥の塊が何故か甘い香りを振りまきながら、徘徊している。

この少女が甘い香りを振りまきながら彷徨うという構図は2人が王都周辺の事故について
明るければ、思い当たる節があるかもしれない。

…………蜂蜜の怪物と呼ばれた少女、のことである。】

1751とある世界の冒険者:2014/05/18(日) 00:40:54 ID:QUvAHCdg
>>1749-1750
「ホントに大丈夫かな〜………」
と、余裕を見せるギャリーに対して呟いて

「…………怖!!」
黒い少女の姿を見るなり反射的に言います
その後苦笑して、一呼吸置いてまた黒い物に語りかけます
「と…………喋れないの?こんな所で何してるのかな??お姉さんに話してみなさい」
なんて偉そうに言っとる

蜂蜜の怪物については知らない様子

1752とある世界の冒険者:2014/05/18(日) 00:45:31 ID:f4FujhJs
>>1750-1751
「――――おいおい、マジかよっ!」
慌てた様子でバスターソードを抜刀。
左手をかざし、宙に魔法陣を描くとそこから炎の精霊が飛び出てきてギャリーの周囲を漂い出す。
その姿を見てから一瞬で戦闘態勢を整えるのであった。

「おい、嬢ちゃん!離れろ!ありゃヤバい!厄ネタってもんじゃねぇ!」
そして、その姿を見ても怖じけないどころか話しかけている魔女にただならぬ様子で怒鳴っている。

冒険者として周囲の事件を調べている以上、その怪物を知らないわけがない。
あくまで噂話程度だが、それでも危ない存在であることは存じていた。

「けど、待てよ。おかしくねぇか?
………蜂蜜の怪物は討伐されたって聞いたぞ?
つーことはアレはパチモンか?それとも、同じ種族か?」
ただ、噂によるとすでに討伐されているはず。
それが、なぜ今こうしているのかがわからなかった。

1753とある世界の冒険者:2014/05/18(日) 00:52:13 ID:HCAVsLyk
>>1751-2
『アマイ、モノ――――スキ?』

【真っ黒に塗りつぶされた少女の形をした泥の〝口の部分〟が不出来に割れて言葉を述べる。
声もそれほど明瞭では無いが、確かに人間の言葉を発している。

言葉を述べ終わると同時にその口の部分から汚泥が零れ落ちた。
汚泥が地面にこぼれ、広がると更に甘い香りが強まる。】

『――――……。』

【ただならぬ様子で剣を引き抜いた少年の方へ顔を向ける。
なぜかは分からないが〝嘲笑〟された気がする。】

1754とある世界の冒険者:2014/05/18(日) 00:59:31 ID:QUvAHCdg
>>1752-1753
「む、嬢ちゃんって……私二十歳なんだけど〜」
とか言ったそばで、黒い怪物の、言葉と、広がる甘い匂いを察知して

「ヤバいかも…………」
咄嗟に手に持った箒を浮かし、後方へと距離を取る

「でも…………ヤバい怪物ならぶったおしてレオナちゃんの名前売るチャンスって感じだよね」

等と言って、右手からぼんっと火の玉出して、それが漂ってます

1755とある世界の冒険者:2014/05/18(日) 01:07:51 ID:f4FujhJs
>>1753

「……………。」
『#$+*@?』
「あー、わかってるよ。そんなすぐに手は出さねぇさ。」
怪物の嘲笑っているような様子を見て、見るからに苛立っている。挑発に弱いようだ。
が、側にいた精霊がなにやら言うと落ち着きを取り戻した模様。

「……って、年上か。
てっきり、年下かと思ったわ。その辺りの娘の年齢は見た目じゃわからんな!」
……言動的にもっと幼いかと思ったのは黙っておく。

「お、アンタも火を使うのか。俺の予想が正しけりゃ、ありゃ蜂蜜のバケモノだ。よく燃えるだろうよ。
………なんかその割にはなんか色が黒いけど。」
右手だけで持っていたバスターソードを正面に構える。
そうすると刃が炎を纏い、周囲を明るく照らす。

1756とある世界の冒険者:2014/05/18(日) 01:15:09 ID:HCAVsLyk
>>1754-5
『…………!』

【突如、左腕をレオナのほうへと突き出した。
左腕の先がどろりと溶けたかと思うと、そこから赤紫の魔力が収束する。

その速度は異常なほど早い。その速さと魔力の密度と量に相反する。
そして、時間を待たず暴力的なまでに膨れ上がる魔力が左腕が発射される。

下手な障壁では障壁自体が弾き飛ばされてしまうほど。】

『――――アマ、イ……。』

【体から汚泥がどろどろと零れだしながら、言葉を紡ぎ出す。】

1757とある世界の冒険者:2014/05/18(日) 01:24:46 ID:QUvAHCdg
>>1755-1756
「そりゃどーも、見た目幼いのは自覚してるし〜…まぁ、火に弱いならレオナちゃんに任せなさい」
まぁ身長153センチしかないし
等と言ったそばから、黒い怪物の左腕を見て感ずく
…………来る!っと

その、右手から出した火の玉に魔力を注入して、大きくすると、それを飛ばします
向かって来る魔力の少し下に直撃するように
狙いは、起動をずらずら事
火の玉を放った本人は直後に左方向へと駆け出してます

「いきなりレオナちゃん狙って来るなんていい度胸じゃないの!」
なんて言いながら右手でまた魔力を溜めてます

1758とある世界の冒険者:2014/05/18(日) 01:31:59 ID:f4FujhJs
>>1756-1757
「あいあい、了解したぜ。レオナちゃんよ!
即席の連携なんざできねぇだろうし、こっちも好きにするからそっちも好きにやりな!」
その言葉とともに斬れるか斬れないかあたりまでの間合いまで近づいていく。
自身の得意射程にまで。

無論、誤射されて嬉しくはないので斬り合うにしても一瞬で済ますが。

「……どぉ―――」
その言葉とともに剣先を化け物に向けたまま背中を向ける様に一回転。

「―――ーっせぇい!」
そしてその勢いのままに横薙ぎを振るう!
そのままでは遠くから素振りしただけだが、バスターソードに纏っていた炎がそのまま化け物に向かって飛んで行く!
狙うは腕先。おそらく飛んでくるであろう追撃を潰すが為に。。

炎の精霊は機を見ているかのように動かない。
が、それが来るのを待っているかのように魔力をためているようだ。

1759とある世界の冒険者:2014/05/18(日) 01:41:24 ID:HCAVsLyk

『…………。』

【びしゃり、とその腕が吹き飛び、更に炎の魔法によって逸らされる。
だが、それは空中で大きく爆裂した。赤紫色の光が一時的に周囲を照らす。

その最中に吹き飛ぶ腕は、地面に落ちるとそのまま汚泥となって飛び散った。
切られた断面は燃え盛っているが、そのことに動揺することは無い。

そして、切り口の部分が赤紫色に輝いたかと思うと、そこに燃え移った炎が吸い込まれていく。】

『…………ォ、ウェ……っプ』

【一度、ふらりと体勢が崩れたかと思うと、口から泥を吐き出す。
それはやはり、見た目にあわない甘い香りに満ちている。】

1760とある世界の冒険者:2014/05/18(日) 01:49:11 ID:QUvAHCdg
>>1758-1759
「このまま一気に消し炭にしてやるんだから!
そっちの君は巻き添え喰らわないよう注意してね〜」
等と言って、魔力を溜めた右手、人差し指で魔法陣を空に描きます
「これはさっきのファイアボールとは違うからね!」
魔法陣を描き終えると、そのまま魔法名を言う
「イラプション!!」

すると、蜂蜜の怪物の足元周辺から熱気が現れます
その熱気の周辺、地面からはマグマが吹き出す!

1761とある世界の冒険者:2014/05/18(日) 01:55:35 ID:f4FujhJs
>>1759-1760
「了解っと!一気に決めちまいな!」
レオナの行動に合わせるようにこちらはバックステップで離れて攻撃に巻き込まれないように避難をする。
レオナの近くで剣を逆手に持って、万が一に備えて盾にするように立つ

「……これで、うまくいきゃあいいんだが。」

1762とある世界の冒険者:2014/05/18(日) 02:05:07 ID:HCAVsLyk
>>1760-1
『…………――――。』

【その場から黒い汚泥の塊は飛ぶ。
すると、みるみる内に宙へと浮き上がっていく。

地面に落ちた黒い汚泥はマグマに飲み込まれていった。
しかし、宙に浮き上がったほうに何らかのダメージは見られない。

体から離れた泥全てが本体と繋がっているわけではないらしい。】

『…………コワレ、……ル……!』

【左腕を構えると今度は魔力の塊ではなく、赤紫色の光が照射された。
それは二人のほうを照らすようにして、放たれた。

見たところ、あたったところでダメージは無さそうであるが……?】

1763とある世界の冒険者:2014/05/18(日) 02:11:38 ID:QUvAHCdg
>>1761-1762
「む〜………全部一掃するような魔法じゃないとダメなのかな……」
等と言ってまた構えます

「て、何この光〜!」

と、箒に乗って浮かび上がって回避しようとするが右足には当たりましたね

1764とある世界の冒険者:2014/05/18(日) 02:17:57 ID:f4FujhJs
>>1762
「それでも足んねぇか!」
左腕の動きを見れば即座に剣を地面に突き刺して自身の魔力を開放する。
そもそも、障壁では光線を防げないシロモノであれば、どうしようもないのだが。

「攻勢障壁だ!いっけえええ!!」
光線があたったかどうかも確認すらせずにそのまま剣を跳ね上げるように斬り上げると障壁が炎の壁となって、そのまま怪物に迫っていく。
そして、自身はそのまま障壁を壁にするように近づいていく!

1765とある世界の冒険者:2014/05/18(日) 02:29:33 ID:HCAVsLyk

『…………。』

【光がレオナの足に、障壁に着弾すると、ものすごい力で引っ張り上げられる。
まるで、その光が当たっているところだけ、重力が反転してしまったかのように。

どうやら、この光は吸い上げる力を持つらしい。
すると、左腕の部分の泥がはじけるようにして飛び散った。

左腕があった部分は巨大な目玉がめり込むようにして、存在している。
そして、光はその目玉の瞳から発せられていた。

人間だろうと、障壁であろうとその目は吸い込もうと。】

1766とある世界の冒険者:2014/05/18(日) 02:40:21 ID:QUvAHCdg
>>1765
「ひゃ〜!な、なにこれ〜!!」
と、必死に箒に捕まって、抵抗します

「こ、こんな……やばい……早くなんとかしないと…………!!」

そう言って、思考する
この状態、手を使う魔法は無理だ、と判断すると

「フラム〜!出てきなさい!!この光なんとかして!!」

彼女のネックレスから紅い光が飛び出して、その飛び出した先には、火の鳥の姿をした精霊が現れました

『レオナ様を…………放しなさい!』

精霊は現れるなり、炎の羽根を、複数まっすぐに飛ばします
それはまるで炎の雨のように怪物へと降り注ぐ

1767とある世界の冒険者:2014/05/18(日) 02:48:56 ID:f4FujhJs
>>1766
「……ああ、こりゃまずいな……!!
だが、逆に言えばチャンスでもあるなぁ!」
見た限りでは、レオナを吸い込もとしている間は隙を大きく晒しているのだ。
それを逃して勝機があるとは思えなかった。

「―――相棒!今だ!
ありったけを注げぇぇぇ!」
『+>+$%+!!!』
そう言って剣を真上に掲げれば今まで待機していた精霊から放たれる魔力を剣で受け止める。
それによって過剰なまでな魔力によってミスリル製のバスターソードが赤く変色する!
その魔力を開放すれば、自らすら焼きつくしかねないほどの、オーバーロードともいうべきほどの魔力だ。

無論、レオナが持ちこたえてくれること前提であるが、これを隙を晒している相手に叩き込めれば……!

1768とある世界の冒険者:2014/05/18(日) 02:58:59 ID:HCAVsLyk
>>1766
『…………。』

【炎の雨が降り注ぎ、それは確かにその目玉に降り注ぐ。
しかし、その炎は当たったそばから目玉の中へと消えていく。

炎を飲み込んでいくと、その目玉は〝瞳〟を歪ませて嘲笑う。
炎すらも飲み込んでしまうその目玉……光が出ている間はレオナすらも飲み込んでしまうだろう。

飲み込まれてしまえば……どうなるかは想像に難くない。】

>>1767
『…………!』

【魔力の上昇に敏感に判断したらしく、その光の照射をやめた。
無論、途中まで引っ張り上げていたレオナと障壁は離してしまう訳である。

レオナはもちろん、落下していくだろう。

すると、目玉がケラケラと笑いながら、汚泥を纏い始める。
目玉があっという間に泥の塊になったこと思うと、その塊が一気に圧縮された。

ギャリーが準備している間に、その目玉は消失してしまった。……逃げた、ということだ。】

1769とある世界の冒険者:2014/05/18(日) 03:05:10 ID:QUvAHCdg
>>1768
「あ、あ〜〜!!!」

吸い込みが止まると同時に落下していき、きゅっと箒で止まります

「ふぅ…………助かった〜………」

と、一息です

『それでは私はこれで…………』
火の鳥の姿をした炎の精霊はまた紅い光となってレオナのネックレスへと入って行きます

「…………あんの目玉〜!次会ったら極大魔法ぶちかましてやる〜〜〜〜!!!」

と、ご立腹な様子

1770とある世界の冒険者:2014/05/18(日) 03:11:10 ID:f4FujhJs
>>1767-1768
「これがぁ!!俺のぉ……ッ!!」
その言葉とともに大きく振りかぶり………!
―――――逃げられる。

「全力ゥゥ!!
―――っだったのに。」
光の照射が収まった上、目玉が消失したのを見ればそこに本体がいないというのもわかってしまう。
追っかければ見つかるかもしれないだろうが、今の状態は小回りがきくようなものではなかった。
赤熱していた大剣も、次第に放熱されて元の白銀の色に戻る。

隙だらけとも言えるほどに時間をかけたのも原因だろう。
だが、しかし……撤退させたとはいえ傷をろくに与えられなかったのは痛手である。

「………だぁ、魔力が………。
レオナの嬢ちゃんも……無事で、なによりだ………。」
おまけに、さっきの攻撃は後先考えない全力の一撃でもある。
叩き込めていないとはいえ使った魔力に大差はない。
レオナが無事だったことだけ確認して、魔力切れで地面に倒れ込むのであった。

『$&#……♪』
所詮、骨折り損というやつではないだろう。
精霊は面白がってみているだけだが。

1771とある世界の冒険者:2014/05/18(日) 03:16:06 ID:HCAVsLyk
>>1769-0
【まだ、ケラケラと笑うあの声が聞こえるような錯覚がある。
だが、その目玉はあっという間に消えてしまった。

目的はいまいち不明であったが、害をなすものであることには間違いないであろう。
それに蜂蜜の怪物の様な素振りを見せていたのも不可解だ。

あれが本当の蜂蜜の怪物であったのだろうか。……それにしても〝蜂蜜〟は現れなかった。
考えれば、様々な疑問が浮かび上がってくるところだが今は、考えられる余裕はないのかもしれない。

……どこかに泥が残っているのか甘い香りはまだ漂っていたとか、FO】

//時間的に限界ですので、この辺りで。遅い時間までありがとうございました!

1772とある世界の冒険者:2014/05/18(日) 03:23:20 ID:QUvAHCdg
>>1770-1771
「……あらら…………仕方ない、この子は酒場にでも運んであげるか〜」
と、そう言って

「…………重い」

ずりずり引っ張り、紐で胴体と箒で縛って吊るして

「やっぱり重い…………速度は出せないな〜…」
そう言って街へと飛んで行きます

「あの怪物……次は絶対消し炭にしてやるんだから……!」

と、悔しそうに言ってます

中//落ちますね〜、絡みありがとうです〜

1773とある世界の冒険者:2014/05/25(日) 21:22:06 ID:z1Xc7j.I
【――王国領/人里離れた古城】

王国領と帝国領の境目の山の中腹――。
そこに遺棄された古城がある。 

嘗ては辺境伯の古城だったそこは何十年も前に放棄され無人となっていた筈だが……、
麓の村では、そこには白い悪魔が住んでいる、と実しやかに囁かれていた。


……そんな古城の、とある一室。
豪奢なベッドに鎖で繋がれている、誘拐の様な形で連れて来られてしまった少女が、一人……。

1774とある世界の冒険者:2014/05/25(日) 21:34:39 ID:v/KKjZDw
「…………。」
ベッドに腰掛け、何処を見るでもなくぼーっと宙を見つめるのは、
古の精霊を身に宿した寄り代の少女。
精霊の方は一度眠りについてしまった様だ。
誘拐され、鎖で繋がれているものの、
恐怖に打ちひしがれて泣き叫ぶわけでもなく、妙に落ち着いている様子。

もちろんこれからの自分の身を案じていない訳ではないが、
恐怖もある一線を越えると逆に落ち着いてしまうのであった。
もっとも、この後も平静を保っていられるかは分からないが……。

1775とある世界の冒険者:2014/05/25(日) 21:39:50 ID:z1Xc7j.I

……やがて、ぎぃ、とドアが開いて――。
ミトと見た目的には同年代か、少し下の白い長髪の少女が入って来る。

そして、その後ろからミトを攫ったあの金髪の男が……。

「やぁ、気分はどうかな?」

入って来た男は、柔和な笑みを顔に浮かべて。
コートのポケットに手を入れたまま、ミトの方へと近づいてくる。

1776とある世界の冒険者:2014/05/25(日) 21:48:55 ID:v/KKjZDw
入ってきた男をじっと睨み付けると、ふいっと顔を逸らす。

「………手首が痛いのじゃ。」
自身を繋ぐ鎖をじゃらじゃらと鳴らし、不平を口にする。

「早く外してくれぬかのぅ?
 そろそろ家に帰りたいのでな、見送りも結構じゃよ。」


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