したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

王立図書館

1「鍵を持つ者」:2010/05/24(月) 20:56:04 ID:???
王都中央部に存在する、最も有名で最も大きく、最も攻略が難しいとされているダンジョン
その深さは未知であり、入り口で選ぶことが出来るA〜Gコースによって性格も異なる

図書館ロビーではお静かに

A・B路 基本的に魔物は弱く戦闘が一番楽だがB32以降は時空魔法の基礎が必要
C・D路 ほかの通路と比べてアトラクション的な要素が多い
E・F路 18禁。「えろ!ふぇんたい!」路
G路 一番危険な通路

1469とある世界の冒険者:2013/11/20(水) 22:20:10 ID:yH/zxM4c
>>1468
「……! あ………!」

確かに床には焼け焦げていた、だが前回の幻覚とは明らかに様子が違った
まるで自分の記憶を投影したかのような、幻影が見て取れた
既に記憶の彼方へと追いやった物も、映し出されているかもしれない

少しずつ歩みが軽くなり、頭痛も和らいできた
足を進めていく

1470とある世界の冒険者:2013/11/20(水) 22:25:01 ID:xpkGEDpg
>>1469

……そして、階段を抜ける。
抜けた先には広い部屋、豪邸や――何処かの城の、エントランスのような。

隠された路とはいえ、王立図書館の物とは思えない場所にディフは居た。
……振り返れば、入って来た路は消えてしまっている。


『――火の灯った燭台は、貴方の記憶。
 ――無骨だけれど打って響く剣は貴方の心。
 ――身を包み生命を守る鎧は貴方の強さ。
 ――姿を幾重に変え寄り添うのは貴方を想う人。


 ――いらっしゃい。 ここまではコれたみたいね?』

そしてその先には金色の髪の少女――"ではなく"。
時計の様な意匠のある大杖を持ち、見る角度によって色が変わる様な白に金ラインのローブ。

長く美しい金色の髪を腰辺りまで伸ばした、――寒気がする程に美しい妙齢の女声が居た。

1471とある世界の冒険者:2013/11/20(水) 22:33:30 ID:yH/zxM4c
>>1470
「………最初は逃げ出そうかと、本気で思いましたよ」

「その姿が、本当の姿ですか? ……魔女さん」

トラウマを刺激されていない、普通の状態だったのなら見とれていたかもしれないほど美しい女性が目の前に立っていた
だがしかしそれを素直に享受できなかった青年

抜けた先であるエントランスを、ぐるっと見回した

「……ここは、どこなんですか? 少なくとも僕の記憶じゃないことは、確かだけど……」

1472とある世界の冒険者:2013/11/20(水) 22:37:02 ID:xpkGEDpg
>>1471
『――さぁ、どうかしら?』
『あっちが本当で、こっちが偽物かもしれないわね。』

童女の姿の時にしていたように、口元を手で抑えて笑う。
だが、その仕草から受ける印象は違っており、その妖艶さに引き付けられるようでもある。

『”わたしたち”の塒――かしら。
 ふふ、ここなら多少のごまかしは効くから。』

1473とある世界の冒険者:2013/11/20(水) 22:46:15 ID:yH/zxM4c
>>1472
訂正しよう 少しクラっと来た
元々自分より年上の女性がタイプである故
ここまでタイプどストライクの女性を前にするともう
……今の恋人への罪悪感が芽生えてきた

「………多少のごまかし?」

1474とある世界の冒険者:2013/11/20(水) 22:49:24 ID:xpkGEDpg
>>1473
『あら……どうかした?』

それを解って、やっているのだろう。
首を小さく傾げて地震の瑞々しく、紅い唇に指を当てて問うてくる。
まるで魅了の魔法に掛けられたかの様に身体が熱くなってくる様な気までしてくる。

尤も、そんな物を本当に使われていたらこんな事では済まないだろうが。

『そう、ごまかし。

 ――私や、カオスみたいな――法外の化物が力を振るっても、ネ?』

1475とある世界の冒険者:2013/11/20(水) 22:56:38 ID:yH/zxM4c
>>1474
「……… オラ!!」ゴスッ

自分で自分の腹を殴り、自分の攻撃で体をくの字に曲げ片膝を地面についた
危ないあやうく虜になるところだった

「大丈夫です何でもないです単に通路のアレの影響が残ってただけです!」


「通路自体の幻覚だけじゃなく、他の力も働いていた」
「ごまかしが効く力、って…… アレの事ですよね」

1476とある世界の冒険者:2013/11/20(水) 22:58:42 ID:xpkGEDpg
>>1475
『あらあら、大丈夫?』

くすくす、と可笑しそうに笑って。
手に持った杖を大きく一回転させる。

『えぇ、貴方の魔法も、私の魔法も。』
『――来れた、って事は一応は制御はできたのでしょう?』

周囲に置いてあった調度品がすぅ、と床に染みこむように消えていって、
目の前にいたはずの魔女が少し離れた所に、現れる。

『――撃ってごらんなさい? 意地悪な魔女に仕返しをする、チャンスよ?』

1477とある世界の冒険者:2013/11/20(水) 23:13:39 ID:yH/zxM4c
>>1476
「……仕返ししようなんて気はサラサラないですよ、確かに意地悪だとは思ってますけど」

確かに意地悪だ、だが自分の趣向のためだけに動いている訳ではないと言う事はわかってるし、
行動から優しさを感じることもできる 何よりも、実際に自分を強くしてくれた
自分にとっては少なくとも、仕返ししたいと思う人間とは真逆の立ち位置にいる人物だ

だが、撃てと言っているという事は何かしらの目的があるのだろう
右手に炎の魔力を宿すと意識を集中させた 翳した右手の掌に人魂サイズの炎が浮かび上がる
魔法陣の一種なのか、一瞬青年の周りを炎が蠢いた

表情が、強張る

「―――――ファイア!」

さほど強いわけでもない魔力、口に出された初級も初級、属性魔法の中で最も簡単であろうファイアボールの魔法
青年の右手に浮かび上がった人魂サイズの迫力のない火球が放たれた

だが、一度どこかに着弾されるとその地点で爆発
大の大人でも余裕で飲み込めるほどの火柱が着地地点前方に上がる
更にそれに伴い周りの空気が一気に熱く、息をしたら咳き込み喉を焼くほどに

1478とある世界の冒険者:2013/11/20(水) 23:21:09 ID:xpkGEDpg
>>1477
ふっ、とその魔法を見て確かな笑顔を浮かべる。
杖を持たない方の手を翳し火弾を――掌で受け止める。

掌"だけ"に展開された何か。
それが炎弾を受け止め、爆発を――その中に引きずり込む。

『――うん、悪くないわね。』
『けど――良いのよ? ここなら。』

掌の中には……小さな石、だろうか。
魔法を吸ったからか、僅かに赤く輝いている。

『――まだ思いっきり撃った事、無いでしょう?』
『髪の毛一つでも焦がせたら……ご褒美ぐらい、あげるわよ?』


そうして唇を舌でなぞり、扇情的な様を見せつけるようにして、挑発。

1479とある世界の冒険者:2013/11/20(水) 23:28:56 ID:yH/zxM4c
>>1478
「っ………!」

一撃だけでも体全身に寒気が走る、目の前にあの悪夢の幻覚がうっすらと見える
炎の魔法を使ったその日はいつも悪化したあの悪夢を見て、まともに眠れなかった
練習が続いた日は睡魔との戦いだった

自分がかなうはずもない相手だとわかっていた、あえて挑発しているような言動を取っているのも
対抗策があるからだとわかっていた。しかし心のどこかでひょっとしてと思う気持ちがあった
だから、防がれたのも当然と思う一方でどこか悔しかった


「もう、一発……! ファイア!」

再び掌から火球が発射された、少し大きくなっていた
火柱の大きさもより大きく、だが明らかに制御を失い始めている

1480とある世界の冒険者:2013/11/20(水) 23:38:01 ID:xpkGEDpg
>>1479
放たれた火球が石に吸い込まれ、消える。
爆炎を立てて吸い込まれ――石がまた紅くなる。

『落ち着きなさい?
 ――ただ、撃ってもだめよ。

 今、貴方の手元には大きな――大きな火種があるの。』

言葉は静かに、ディフに言い聞かせるように。
時計の音が刻まれる広い部屋に響き、染み渡るように放たれて。

『それの、使い方を考えるの。
 ――、一緒よ、応用。

 イメージなさい、手元にある大きな火を――どう使うか。
 どんな貌にして、どんな風にしたいか。』

1481とある世界の冒険者:2013/11/20(水) 23:58:06 ID:yH/zxM4c
>>1480
「…………火種?」

手元を見る 無論、そこにそのまんまの火種なんてあるわけない
手元を見ながらの方がイメージしやすいとそう思ったからだ


「…………………」

右手を挙げた 掌に炎が現れ、渦を作る
炎の魔力が集中するにつれ呼応するように回転力が上がっていき、炎自体も強力な物へとなっていく

「……………ファイア!」

その回転する炎を、魔女に投げつけた
今度は着弾点で爆発することのない、攻撃の勢いが止まるまで回転の威力と炎で相手を滅せんとする魔法

1482とある世界の冒険者:2013/11/21(木) 00:04:43 ID:ZFMqqOSc
>>1481
『――そう、良い子ね。花丸を上げるわ。』

放たれた炎は――
またも、受け止められる。
渦を巻き何者をも焼き滅ぼさんとする青年の意の焔は――


――すっぽり、と。
今までの分と合わせて、魔女の掌の――マッカに赤熱化したいしころに、収まった。

『――はい、ここまで。』

そして、不意に終わりが告げられる。
……もういいのだろうか。

1483とある世界の冒険者:2013/11/21(木) 00:09:53 ID:sWSAkFQ6
>>1482
頭を抑えて顔を顰めた、整っていた息がまた荒くなる
これで何度目だろうか 本当に、慣れる事などありえなさそうだ

「………今までのだけで…… いいんですか?」

これ以上やられたらぶっ倒れかねないが、それでも突拍子過ぎるような気がして

1484とある世界の冒険者:2013/11/21(木) 00:15:43 ID:ZFMqqOSc
>>1483
『良くはないわよ? だから、こうしたんだし。』

手元に在る石を――瞬時に、小さく圧縮。
かと思えばネックレスの様なアクセサリーに、紅い宝石として装飾して。
 
『動いちゃダメよ? ……はい、これでよし。』

ディフに近付いて行き、息を荒げた少年に付けさせる。
……近付くと、とても落ち着く甘い香りがした。

1485とある世界の冒険者:2013/11/21(木) 00:19:20 ID:sWSAkFQ6
>>1484
「    」

ゴスッ

「グハァ!!!」

またもや自分の腹を自分で殴った、つい反射的に深く吸ってしまったんだから仕方ない
後日エレナに対して土下座決行確定である、土下座するんならもう少し吸っても

「ハァ、ハァ……! 『魔女』、さんこれは………?」

1486とある世界の冒険者:2013/11/21(木) 00:29:53 ID:ZFMqqOSc
>>1485
『あら……ふふ、律儀な子ね。』

可笑しそうに笑って青年の頭を撫でる。
白く、長く綺麗な指はひんやりとしていて、気持ちがいい。

『貴方の魔法の凝縮体よ。
 言ってしまえば貴方専用の、外付けの出力増強魔石……

 兼、発動体ね。 それを介せば少しは楽よ。』

1487とある世界の冒険者:2013/11/21(木) 00:34:09 ID:sWSAkFQ6
>>1486
頭を撫でられている感触で例の首輪を嵌めていないのに犬になったような錯覚を覚える
ひょっとしなくても自分、おもちゃにされていないだろうか

「……ありがとうございます。 制御できるようになる度に、だんだんきつくなっていったので……」

これで、中級魔法もひょっとしたら使えるようになるかもしれない
右手でネックレスに触れた

1488とある世界の冒険者:2013/11/21(木) 00:44:28 ID:ZFMqqOSc
>>1487
『そうね。 始めは慣らしていきなさい。
 もう少し「基礎」が出来るようになったら――ちゃんと応用を教えてあげるから。』

触れたネックレスは、仄かに熱を持っている。
付けられた宝石の内側では……ごうごうと、焔が渦巻いている様な気がした。

『今日は終わり。
 勝手口は――あっち。 次来る時も、図書館からいらっしゃい。』

す、と指を指された方向を見ると……
何時ものメタルゴーレムが「勝手口」という看板を持ってドアの前に立っている。

居たのか。

1489とある世界の冒険者:2013/11/21(木) 00:46:40 ID:sWSAkFQ6
>>1488
「今回もありがとうございました、『魔女』さん」


「………ええといつからそこに?」

指さされた方向に見覚えのあるメタルゴーレム
今の今まで存在に気付いていなかった

1490とある世界の冒険者:2013/11/21(木) 00:48:48 ID:ZFMqqOSc
>>1489
『ふふ。 ――がんばりなさい、坊や。』
ふわ――と、ローブが翻ると、女性の姿は消えていた。


[-[:=:]「最初かラだ。 このドアを潜ればお前の家辺りにデるだろう。」

凄いドアである。
……そんなかんじで、本日はここを後にするのだった。

1491とある世界の冒険者:2013/11/21(木) 00:50:11 ID:sWSAkFQ6
>>1490
「………ごめん、全く気付かなかった」

色々手いっぱいで
疲れもアリ、頭痛もありで疑問に思う余地も無くドアを開け中に潜る青年だった
FO

1492とある世界の冒険者:2013/11/22(金) 23:50:28 ID:h2VJwkzs

「…………圧巻だね、ここは。」

【黒髪にスーツ姿の男が図書館に入るなり、立ち止まって一言。
あまりに特徴の無い姿はそれはそれである意味で、特徴である。

仮に特徴的な部分を述べるとすれば、眼鏡をかけ、カバンを持っているところだろう。】


「……さて。」

【この図書館にはよくお世話になったものだ、と彼にしては珍しく
過去のことを思い出しながら、図書館の奥へと進んでいく。】

1493とある世界の冒険者:2013/11/23(土) 00:10:00 ID:Ls5LK5tI

「…………。」

【そして、図書室の奥へと向かい何か読むのかと思いきや
人もまばらになっている席に座った。

すると、自身のカバンから一枚の紙とそれとは別の紙束を取り出す。
そうして、一枚の紙を参照しながら何か作業を始めた。

規則正しいペンの音のみが図書館に響く。】

1494とある世界の冒険者:2013/11/23(土) 00:23:09 ID:Ls5LK5tI
FO

1495とある世界の冒険者:2013/11/29(金) 20:11:11 ID:rmaFPiIo

「……まさか今日もあの姿…… では、ないよね?」

勘弁してほしいような、そうであってほしいような
そんな感情が入りじまった声で、今日も図書館の地下ダンジョン入り口前までやってきた青年

『魔女』から貰った魔石を使っての練習は前よりか明らかに楽だった
使いこなすまでそう時間がかからず、次のステップへと進む事ができそうだ

1496とある世界の冒険者:2013/11/29(金) 20:13:49 ID:.3wAOOj6

【そんな青年の前をひらひら、といつもの様に黄金の蝶が飛んで行く】
【……入って行く場所は以前と同じく――G路、隠された路だ】

【……今後の稽古はあそこで行うのだろうか?】
【確か領域を間借りしてる、とも言っていたが……】


【色々と、都合がいいのかもしれない】
【以前合った氷の魔術を使う女性を見るに】
【余り広まっている術ではなく――むしろ、旧い時代の術式なのだろうし】

1497とある世界の冒険者:2013/11/29(金) 20:16:23 ID:rmaFPiIo
>>1496
「またG路、前回一回こっきりだと思ってたけど……」

「………あ、ということは………」

高確率で前回の姿だろう、あの姿で近くに居られたら集中できなさそうではあるが
今回も歩みを進め、隠された路に足を踏み入れた

1498とある世界の冒険者:2013/11/29(金) 20:19:19 ID:.3wAOOj6
【歩みを進め、階段を降りていく】
【……今回は壁が、床が、炎に舐め尽くされている事は無く】

【最初から色のある――青年の記憶を彩ったような――】
【そんな壁と、床が、階段が続き、前と同じ広間に出た】


『ふふ、いらっしゃい。 ――今回は早かったわね?』

【そこには前回と同じく、妖艶な色気を漂わせる金色の髪の美しい女性の姿】
【端のほうを見ればちゃっかりメタルゴーレムも居るが――】

【女性が腰掛けている椅子の対面の椅子】
【テーブルを挟んで、蒼色のコートの青年の姿があった】

1499とある世界の冒険者:2013/11/29(金) 20:29:44 ID:rmaFPiIo
>>1498
今回は最後にようやく気付いた、という失態を晒さぬように、メタルゴーレムと目を合わせ軽く会釈
予想通り前回色々ドキドキさせられた『魔女』の姿でいる女性を前にしたが、少なくとも表面上は冷静でいた

「……前回みたいに尻込みしませんでしたからね、蝶が少なくともF路に行かない事はわかっていましたから」
「ところで、こちらの方は…… ………あ、あれ?」

どっかで見たことがあるような、一緒に何かの事件に巻き込まれていたような
そんな青年の姿を見て

1500とある世界の冒険者:2013/11/29(金) 20:37:06 ID:.3wAOOj6
>>1499
[-[:=:]

がしゃん、と小さく身体を揺らして反応するメタルゴーレム。
気付かれて若干嬉しそうなのは気の所為だろうか。

『うふふ、ごめんなさいね。 驚かしたつもりはなかったんだけれど。』
優雅な動作で、紅茶の入ったカップを口に運びながら。
細い指がカップを持つ動作にすら、ふわりとした何かを感じる。

『貴方が使う魔術の先駆者――になるかしら?』
「"ついで"だよ。」

蒼いコートの青年の方は、特に気にした様子も無い。
……――アレは何時だったか、確か、ヒル――リーチマン絡み、だったろう。

あの時に居た――とはいえ、随分背も伸び、感じる印象も変わっているが。

1501とある世界の冒険者:2013/11/29(金) 20:44:14 ID:rmaFPiIo
>>1500
「………あ」

「お久しぶりです、ジャキさん」

思い出した、年単位で前の事になるがメガデウス関連で一緒にいたような気がする
悲しい事にその時は(今も)力量差の問題で一緒に行動することが少なかった分、印象に薄いが

しかし自分の方が一個年上のはずなのに見た目も雰囲気も何故ジャキの方が大人っぽいのか

「……ジャキさんが戦うところあまり見たことないけど…… 使ってたんですか?」
「闘技場でぼろ負けしたせいかあの黒犬の使い魔を使うのが印象に残ってるのですが」

1502とある世界の冒険者:2013/11/29(金) 20:46:53 ID:.3wAOOj6
>>1501
「…………。」

「……あぁ、メガデウスの時の、か。
 随分と前になる所為で、忘れていたな。」

かなりの間が合ったが、存在自体は覚えていたようで。
小さく声を漏らした後にそう返して来る、……仕方ないとは思うが。

「大体は、アレで片が付くしな。 ……基礎事態はこの魔女から盗んだものだが――」
『まぁ、それはいいのよ。 今重要なのは貴方の修行、でしょう?』

1503とある世界の冒険者:2013/11/29(金) 20:54:41 ID:rmaFPiIo
>>1502
間が空いていたが、それでも覚えていただけ驚きだった
自分と比べると明らかに力に差があったためうっすらと印象に残っていたが
こっちには印象に残るような要素がない…… はず、いい意味でも悪い意味でも

「前回までは基礎をやって、今回からは応用……でしたよね?」
「言い方から察するに、基礎からの昇華は自力で?」

1504とある世界の冒険者:2013/11/29(金) 20:58:38 ID:.3wAOOj6
>>1503
『ええ、そういう事。』
『――けど単純に頑張りなさい、じゃあ無責任でしょう?』

そう言って、魔女が椅子から立ち上がる。
ふわり、と手の一振りで腰掛けていた椅子とテーブルを消し――

広間の風景を一変させる。
豪奢な雰囲気や床はそのままに、――空間が、広く、広く、広く。
部屋のスケールがそのまま二倍にも、三倍にもなったかのように。

"空間を拡張した"、とでも言うのだろうか。
言葉で説明しきれないそれが、現実の現象として起こった。

『見ててあげるから、少し揉んでもらいなさい?』
『加減はしてくれるように、頼んであるから。』

そう言い、目を細めて指すのは――

「……やれやれ。」

一つ大きなため息を吐き出す、青年。

1505とある世界の冒険者:2013/11/29(金) 21:08:00 ID:rmaFPiIo
>>1504
「………マジですか」

ちょうど今しがた使い魔に負けた話をしたばかりである
勝てるイメージが全く沸かない、そもそもそんな事全く期待されていないだろうが

それでも

「………よろしく、お願いします」

大人しく負ける気はない、精々長時間揉まれてみよう
首に下げられたネックレスを手に取った

1506とある世界の冒険者:2013/11/29(金) 21:12:36 ID:.3wAOOj6
>>1505
「パスカヴィルは使わん、加減した魔術を使ってやる。」
「そもそも、この領域なら多少怪我した所で変わらん、どうせなら殺す気で来てくれ。」

蒼いコートを翻し、右腕をごきり、と鳴らす。
術――つまり、ディフの物と同じ方式の――だろう。

恐らく言外に”見て覚えろ”というのもあるのだろう。
氷結の魔女の術を見て、恐怖を支配する事を知ったように。

『そうねぇ……、じゃあ、アドバイス。
 基本は"最初に教えた事"を、やろうとすればいいわ。

 使うものが違うだけ。 ……身近な物に喩えるのもいいかしら?』


――そして、少し離れた所に居る魔女がディフにだけそう声を掛けて。
面白い見世物でもみるかのように、壁に寄りかかった。
……腕を組んだお陰で、決して貧相ではない胸が揺れるのに、目を取られるかもしれない。

1507とある世界の冒険者:2013/11/29(金) 21:24:06 ID:rmaFPiIo
>>1506
「最初にまなっ………」

「………最初に学んだ事」

噛んだ そして魔女に送っていた視線を外してしっかりと邪気を見る
今の行動だと一挙動一挙動が目に毒である、魔女さん

「(………イメージの話……だよね それを身近な物に?)」

いきなり言われたアドバイス これから行う応用に関しての、だろう
だがまずはこっちから動かないと何も変わらない

掌の魔石に魔力を集中させた

「――――ファイア!」

まずは初撃、人を飲み込むほどの巨体な炎に、喉を焼く熱風
初っ端から殺す気でかかれるほど切り替えが早いわけではなく、最後に出したアレを早速出せそうになかった

1508とある世界の冒険者:2013/11/29(金) 21:30:15 ID:.3wAOOj6
>>1507
『ふふ、さ、何を教えたかしら?』

唇に指を当てて、なぞる。
グラスが塗られて艶やかに光るそこは、妙な淫靡さがある。

……わざとやって、こちらの気を散らせているのだろうか。


「――。」

放たれた炎を迎撃するのは――同じ様に放たれた炎――
――但しそれは刃の様に鋭く、呪いの様に、黒い、焔。

熱量で言えばディフの方が上であろう、単純な威力で言えばディフの方が上だろう。
だが加工されたそれは、ディフの焔を"切り裂き"、後方へと流す。

1509とある世界の冒険者:2013/11/29(金) 21:45:27 ID:rmaFPiIo
>>1508
「…………!」

魔法の形状を変える技術、威力も熱量もこっちが上だった
だが固有の形を持たない炎なら、横に受け流すようにすればそこまで威力を必要としない訳だ

こういった技術に、覚えがないわけじゃない
むしろ、自分も使っている 障壁魔法の形を変え、剣として運用したり

「――――――!」

とりあえず、横っ飛びに跳んで炎の刃を回避した
自分の発動までの時間から考えるに、もはや防ぐのは不可能だった
飛ぶ直前に魔力を集中させた

「ファイア!」

再び放たれる炎、しかし今度はエネルギー体の不規則な物ではなく矢状の物
矢をイメージしたため威力は衰えたが、その分スピードが増した

1510とある世界の冒険者:2013/11/29(金) 21:53:23 ID:.3wAOOj6
>>1509
『ふふ。』
魔術の"加工"を始めた少年を見て、魔女は小さく微笑んで。


「鈍い。」
青年は無情にも加工し青年が打ち出したそれを焔剣――
掌から伸び、ある程度の伸縮をするそれを操り、迎撃。

それは手元に引き戻され今度は鞭の様に撓って。

「単純に打ち出すだけなら猿でも出来る――。」
「――しッ。」

上空から振り下ろす様にディフの方へと打ち付ける。
直撃すれば黒焦げの上にぺしゃんこだろう。

1511とある世界の冒険者:2013/11/29(金) 22:07:30 ID:rmaFPiIo
>>1510
「ロック!」

あいている左手に突如岩がまとわりついた
使い手の身長と同じくらいの、岩製の三角錐状の物
それで振り下ろされた焔剣を受け止めた

「―――!」

岩に隠れて見えないが、三角錐の中で拳を作っていた左手が開いたように感じた
其れと同時に時計回りに猛スピードに回転し始めた
岩製のドリル、と言った所か

1512とある世界の冒険者:2013/11/29(金) 22:10:59 ID:.3wAOOj6
>>1511
「ふ―――。」
手を引く、連動するように焔剣が撓り、手元に引き戻される。
焔尾を描き手元で小さな塊となったそれは。

「――"呪え"――。」
ごゥ、と音を立ててその"黒"を強め、激しく音を立てて燃え上がる。
恐らくはディフや、あの魔術師と同じ物。 ――が、彼に堪えた様子は無い。

「――。」

岩石ドリルを構えたディフに、焔を灯していない左手で指を立て、くい、と挑発するようにそれを動かす。
……相手側は一歩も動いていない、彼我の距離は15m程――一足跳びで駆ければ、懐に飛び込めるだろうか。

1513とある世界の冒険者:2013/11/29(金) 22:21:59 ID:rmaFPiIo
>>1512
「ぐっ………」

引いたのを見て、岩石ドリルを収めた その場に崩れ落ち、姿を消す岩石
これでは応用性が恐らく聞くだろうあの焔剣に対応できない

両手をネックレスに重ねた

「…………ファイア」

両手から炎が上がる、熱とは関係のない汗がどっと吹き出た
形が固定されていない炎、だが徐々に形が整えられていく

1514とある世界の冒険者:2013/11/29(金) 22:24:46 ID:.3wAOOj6
>>1513
「――この手の物を使うのに、一つ大事な事を教えてやる。」

その隙に攻め込む事はせず、右手に黒色の焔を灯し、
それを掌の上で球状に圧縮しながらディフの様子を見て、一言。


「何の為に、それを使うのか。」
「それを、想え。」

1515とある世界の冒険者:2013/11/29(金) 22:40:22 ID:rmaFPiIo
>>1514
「……………」

手元で燃え上がりながらも、形が収束していく炎

「…………『何の為に』」

あの日以来炎を呼び出すと必ず脳裏に浮かぶ、自分のすべてを奪った火事
家を奪い、家族を奪った 自分にとっての恐怖の象徴

何のために戦うのか、元よりその答えは出していた
この修行を始めてから、あの火事を鮮明に思い出してからより一層強くなった動機

二度とあんなことを繰り返さない、繰り返させない
火事に対してだけじゃない、自分に関してだけじゃない
何かを奪われる事に対して抗うために、使う力

炎が完全に、姿を凝縮させた
騎士剣を思わせる形、大きさ

1516とある世界の冒険者:2013/11/29(金) 22:45:25 ID:.3wAOOj6
>>1515
『――――うふ。』

それを見た魔女が口元を吊り上げ、楽しそうに笑う。
舌先で自らの唇をなぞり、小さな吐息を吐き出して、……嬉しそうに。


「それで良い。」
「此方側よりは、似合いだ。」

青年の方は球状に圧縮したそれを握り潰し、右腕で"捕食"する。
焔は右腕の肘先にまで燃え広がり呪詛の様な音を立て、黒々と燃え上がり――

「一発だけ――少しだけ真面目に行く。 精々、抗ってみせろ。」

ぴき、ぱき、べき、と。
何かが軋む音を立てながら握り拳が造られ、構えられる。

――来る。

1517とある世界の冒険者:2013/11/29(金) 22:53:49 ID:rmaFPiIo
>>1516
「―――――」

頷いた
剣にかける想いをより強く意識する
どんな強力な魔法が来ようと、逃げようと思う気持ちなどさらさらない

1518とある世界の冒険者:2013/11/29(金) 22:59:06 ID:.3wAOOj6
>>1517
――直後。

ちりっ、と火花が弾ける音と共に目の前から青年の姿が"消失"する。
視界に残ったのは僅かな火花のみ、青年が立っていた場所にそれが弾けて――

「――しッッ。」

――"それ"を認識した"瞬間"に目の前に青年の姿が現れる。
右腕には黒く黒く燃え盛る煉獄、「それ」が騎士剣を構えた青年に――

振りぬかれた。

1519とある世界の冒険者:2013/11/29(金) 23:10:59 ID:rmaFPiIo
>>1518
目で追えなかったジャキの動き
しかし、剣を振るうタイミングに遅れを取らなかった

偶然か、まぐれか、必然か
だが、煉獄と青年の剣が交わったというのは、否定しようのない事実

「――――――――」

叫ぶことも、声を出すこともせず
ジャキを、煉獄を、そして己の剣に自分の意思を持って強い視線を送る
視線が外れる事のない 力もぶれる事もない

1520とある世界の冒険者:2013/11/29(金) 23:16:52 ID:.3wAOOj6
>>1519
轟音が響き、衝撃波が爆ぜる。
熱風が部屋中を嘗め尽くし、産まれた暴風が家具を、床を、壁を、焼き払い傷付けていく――――

そして。


「……ま。」
「悪くは無いんじゃないか。」

熱風が収まり、青年がコートを僅かに揺らして離れる。

ディフの作った紅焔の劔は呪炎の一撃を受けきり、尚静かに燃え盛っていた。
砕ける事なく、揺れる事なく、ペンダントの補助があったとしても、仮に相手が手を抜いていたとしても。

『――そうね、やっぱり貴方を呼んで正解だったかも。』
「それは結構な事で。」

抗い、輝き、燃えていた。
ディフの手の中で良く馴染む――劔の形で。

1521とある世界の冒険者:2013/11/29(金) 23:25:31 ID:rmaFPiIo
>>1520
手の中にある炎も、静かに小さくなっていく
本人の魔力もガス欠寸前、息も荒い
小さくなると、黒い煙を吐いて完全に消え失せた

「………何とか、ギリギリ……ですけどね」

1522とある世界の冒険者:2013/11/29(金) 23:34:17 ID:.3wAOOj6
>>1521
『――お疲れ様、よく頑張ったわね。』

壁に居た魔女がぱちり、と指を鳴らすとあれだけの惨状が"なかったこと"になったかのように。
最初にこの場所に来た時と同じ風景、同じ広さに戻る。

気付けば近くには魔女が居て、青年の頭を優しく撫でている。

『合格よ。 後のやり方は一緒、今回は劔だったけれど……、
 貴方が思い描けば貴方を苦しめるそれは、誰かを守る盾にも、敵を撃ち抜く弾丸にもなるわ。

 今の感覚を忘れなければ、ね?』

念を押す様にそう良い、頭を撫でていた手を離して、嬉しそうに。
……淫靡な妖艶さと、少女の様な可愛らしさが同時にある。
並の男ならもう、なんというか、たまらないだろう。


[-[:=:]「まァ私機械だけドな。」
「?」

1523とある世界の冒険者:2013/11/29(金) 23:39:24 ID:rmaFPiIo
>>1522
「〜〜〜〜〜〜!!!」

不意打ちで頭を撫でられさらにその後の表情でもうノックアウト寸前である
駄目だ、ここで恋人の顔を強く思い出さないと、思い出さないとやられる!

「………ロ、ロック」

切れかけの魔法を拳に集中させた
拳が岩に包まれる………


「オラァ!!!!!!!!!」

ゴスッ!!

その右手を自分自身の腹に食い込ませた!

1524とある世界の冒険者:2013/11/29(金) 23:42:36 ID:.3wAOOj6
>>1523
『……ふふっ。』

くすくすっ、と口元を抑えて笑って。
甘い香りを残してディフから、魔女が離れて行く。


『――もう、私の修行は要らないわね?
 後は、自分で磨く、出来るでしょ?』

1525とある世界の冒険者:2013/11/29(金) 23:50:48 ID:rmaFPiIo
>>1524
「………は、はい…… 基礎と、応用に関しては…… 僕自身の手で、磨く事ができそうです。」

魔女の言葉に、涙で目を潤ませながら、口の端から血が垂れながら頷いた
別れに涙している 決してさきほどの自虐のせいではない

「……………『魔女』さん、短い間でしたが……… 本当にありがとうございました」
「押しかけ同然で、いきなりだったのにここまで良くしてくれて…… 本当に、本当にありがとうとざいます」

1526とある世界の冒険者:2013/11/29(金) 23:56:03 ID:.3wAOOj6
>>1525
『良いのよ、どうせ――って言ってもなんだけれど、暇はしてたから』

くす、と笑って腕を振る。
仮想の宮殿が――ディフの目に見える部屋が――崩れ初め、周囲の風景が何もない「白」に塗り潰されて行く。

『貴方は、貴方の物語を進みなさい。
 私達――私みたいに、なっちゃダメよ?

 まぁ、貴方じゃあなりたくてもなれない、かしら。』

そうして、最後に小さく笑みを受けかべ、少年を小馬鹿にした後、
腕をすっ、と上に上げて。


『それじゃあ――――

   ――縁が在ったら、また逢いましょう?』

それが振り下ろさた直後に、
――青年は図書館のロビーに居て、魔女は夢か幻かのように消えてしまった。

1527とある世界の冒険者:2013/11/30(土) 00:06:31 ID:1jig8BuU
>>1526
「魔女さん………!」

「は、はい!またどこかで………」

振り下ろされる直前に、何とか伝えられた
そして瞬きをした次の瞬間には、ロビーに立っていた
メタルゴーレムも、ジャキの姿もない
本当に戦ったのかどうかも…… いや、魔力の状態を省みるに、間違いなく戦った後だ

「…………この五回の講義で、かなり強くなった まだ実用にはとどかないレベルだけども」
「それに今まで気付いていなかった傷にも気付けた。 ……全て『魔女』さんのおかげだ」

ネックレスを握りしめた
今まで見なかった、見えないフリを続けていた その結果見る事ができなくなっていた傷
それと向い合せてくれたのは、間違いなく『魔女』だった
否定しようのない、事実

「……………あーそうだ、これ完全に渡しそびれちゃったな………」
「カオスさんにでも渡せば…… ちゃんと受け取ってくれるかな」

そういって懐から取り出したのは、そこそこ高めの茶葉 今日の講義が終わったら渡すつもりだったが
色々あって忘れていたのだ 腹に鉄拳をめり込ませたのもあったが

1528とある世界の冒険者:2013/11/30(土) 00:10:03 ID:j8wdKQIg
>>1527
もう目の前には黄金の蝶は居ない。
きっとあのG路に行っても、真っ白い階段が続いているだけだろう。

探せばあのメタルゴーレムや、ジャキに会うのは簡単な気がする。
片方は酒場にいるし、もう片方は確か本業が何でも屋だった気がする。


――が、不思議と。
「もうあの魔女に会う事は無いだろう」、と。

そんな事が、確信として青年の中に生まれるのだった……。

1529とある世界の冒険者:2013/11/30(土) 01:12:13 ID:KEBKF/4k

「む、むむむむ……なんだか力の残り香を感じるっ!」

【図書館に入ってきたのは魔女帽を目深に被り、コートを身に纏った小柄な人型。

そのコートは小柄なものが着ているにも関わらず、大げさなくらいにゴツいコートだ。
それと魔女帽の所為で、その姿はほとんど窺えない。

髪でさえ、コートの中に収納しているらしく外からでは分からない。】

1530とある世界の冒険者:2013/11/30(土) 01:37:12 ID:KEBKF/4k
FO

1531とある世界の冒険者:2013/12/02(月) 00:38:35 ID:t/uD.QRo
「えーと、これでもない……あれでもない…………。
…………つーより、そもそもどれみりゃいいんだ?」
A路の浅いところをうろちょろしている薄着の青年がいる。
見たところ魔導書を探しているようだが、探す対象が漠然としすぎていて、同しようもない状態であるのだ。

1532とある世界の冒険者:2013/12/02(月) 01:21:48 ID:t/uD.QRo
「……魔術とは己の中に内包した魔力や大気に存在するマナを変化させて………
何が言いたいんだよこれ。」
何を選べばいいのかもわからないのか適当な一冊を選び、読みふけっているようだが全く参考になっていない模様。
主におむつが足りていないせいで。

1533とある世界の冒険者:2013/12/02(月) 01:32:58 ID:rYadeZbg

「……こんな時間に勉強とは…………。」

【こそこそと囁くような声が背後から。
声色からして女性であることができる。】

「……何とも感心だね、少年!」

【背後に立っているのは魔女帽とやたらゴツいコートで身を固めた小柄な人型だ。
その所為で顔がどのようなものかは見え難い。髪の毛ですらコート内に収納されている。】

1534とある世界の冒険者:2013/12/02(月) 01:38:17 ID:t/uD.QRo
「……はぁ、何言いたいのか全くわかんねぇ………。
……ん、誰だ……って、うぉあ!?」
背後に誰か居るのに気付いて振り返ってみればその姿を見て思わず情けない声を上げてしまう。
はっきり言って奇妙としか例えようがない格好で、威圧されたのも大きかったが、それ以上に本に気を取られていたのが大きかった。。
それでも、ださいことに変わりはないが

「な、何だお前!でけぇ!」

1535とある世界の冒険者:2013/12/02(月) 01:50:17 ID:rYadeZbg

「ふっふっふ。
しょーねん、この程度で動揺するとは何事か!」

【喝!と行きたい所だが、ここは図書館である。
セリフとしては凄みがあるが、喋り方は全て音量が落としてある。】

1536とある世界の冒険者:2013/12/02(月) 01:58:00 ID:t/uD.QRo
「………ったく、悪かったな、動揺して。」
図書館であることに気づいたのか、左右を見回した後、声量を抑えてそういうのであった。

「そんで、魔女さんはこんな時間に勉強するようなやつを邪魔しに来たんかね?
つってもこんなんもろくにわからん奴を邪魔しても、さして意味は無いがな」
そう言いながら先ほどまで読んでいた本を適当に片手で弄んでいる。
はたから見ればいじけているようにも思える。

ちなみに持ってある本は魔術のいろはについて書いてある本だが、書いてある内容が少々わかりづらく書かれており、魔術をろくに知らない人物であればわからなくても仕方ないとも思えるだろう。
二十歳あたりであろう青年が今更魔術について知ろうとしている、なんてことが前提になるのだが

1537とある世界の冒険者:2013/12/02(月) 02:06:07 ID:rYadeZbg

「いーや。
何とも珍しい少年がいるな、と思って気になっただけね。

学ぶにはそんな若くも無さそうだし、それは何と言うか分野として広すぎる本だしさ。
大体、しょーねんくらいの年なら、もうちょっと専門的な本を読む人がほとんどだからね。」

【それはこの人型の目からも珍しいものだと映ったようだ。
ビートくらいの年齢なら、自身の得意分野が定まり、それについての専門書を読んでいる頃だ、と。】

1538とある世界の冒険者:2013/12/02(月) 02:17:56 ID:t/uD.QRo
「そりゃあそうだろうなぁ。俺だって、いまさら魔術習うだなんて思っても見なかったし。
魔術と関わりがなかったのに、強くなるためにゃ今更でも知らなきゃ行けないんだよなぁ。」
面倒くさそうに、ため息を吐いて
本の内容もわかっていないのが拍子をかけているのだろう

「………なぁ、よかったら魔術について、軽くでもいいから教えてくれないか?
この本を見てもさっぱりなんだ。声をかけてきたついでにしてくれると助かるんだ。」
このまま本を読んでも全然進まないだろうと思ったのか、目の前の魔女帽子にそう頼み込んでみる。
まぁ、ぶっちゃければダメ元だ。急にこんなお願いしても承諾するとは自分でも思えない。

まぁ、魔女の帽子かぶってるからといって魔法が旨いとは限らないだろうが、言動からして使えるのは確かだろう。

1539とある世界の冒険者:2013/12/02(月) 02:28:41 ID:rYadeZbg

「……えー。だって、少年は少年だしなぁ。
そんな剥いたって面白みは無さそうだし、そもそも雄っぱいに興味はないし。」

【恐らくはコートの中では不満げに口を尖らせていることであろう。
それにしても、ものすごいことを口にしている。】

「よし!それならば、私のお願いを聞いてくれるなら教えて進ぜるぞっ!」

【ビシッとそちらに指……は隠れてしまっているため、袖を指して。】

1540とある世界の冒険者:2013/12/02(月) 02:33:26 ID:t/uD.QRo
「…………?
物盗りじゃないよなぁ……剥ぐって。」
言葉の意味をよく理解していないのか眉をひそめている。

「お願いか?内容によるが、モノによっちゃあ受けて立つぜ!」
まぁ、教えてくれるかもしれない相手に変な態度取るのもあまり良くないだろうし気を取り直してそう言う

1541とある世界の冒険者:2013/12/02(月) 02:38:01 ID:rYadeZbg

「うむ。少年の知り合いで可愛いと思う女の子を私に紹介して欲しい!
……あぁ、別に年とかそういうことに条件は付けないから安心してヨロシっ。」

【内容としてはそこまで無茶苦茶なものではない。
人によっては、それは最高クラスの難易度と化する場合もあるが。】

1542とある世界の冒険者:2013/12/02(月) 02:45:56 ID:t/uD.QRo
「無 理 。」
即答だった。
可愛いとも思える奴はある程度は思い浮かんだが、どれも紹介したらこっちが殺られるような気性が荒い連中ばかりだった。
まぁ、おとなしそうな奴もいるが、ワケありの人間しかいなかった。
つまり、紹介できるあてなんてなかった。

コイツにとってそのお願いは最高クラスの難易度となっていた。

1543とある世界の冒険者:2013/12/02(月) 02:58:32 ID:rYadeZbg

「えー、一人くらい居ないのん?
あの頃、淡い思いを抱いていた女子とか、実は傍に居るけど思いを切り出せない女子とか!」

【無理という言葉に、とても意外そうにしている。
だが、使った言葉が〝無理〟であったため、居ないわけではないと思ったようだ。】

「だが、居ないわけではないと見た!
あれかね、少年にとっては高嶺の花過ぎて声もかけづらいとか?!」

1544とある世界の冒険者:2013/12/02(月) 03:04:07 ID:t/uD.QRo
「………そんな関係とは無縁なんだ。ご生憎様」
深く関わる人間の大半は可愛いとは思ってもそれがラブにつながらないような、そんな奴ばかりなのだ。
この男、恋愛とは程遠いのであった。

「そっちに紹介して、何かあったら俺が殺されかねないんだよ。
こっちはまじめに強くならなきゃいけない時期で、そんな時に女の子に紹介させてとか殴られても仕方ないしな。」

1545とある世界の冒険者:2013/12/02(月) 03:17:55 ID:rYadeZbg

「(うぐぐ、折角、可愛い子を味わえると思ったのに……!)」

【内心で非常に悔しがりつつも、何か無いかと願いを考えてみる。
少女からすれば、よい理由付けが出来た、といったところなのだろう。

とりあえず、何かをやらせたいらしい。】

「ならば!ならば、私が良いな、って思った女の子に声をかける、というのはドウカ?!」

1546とある世界の冒険者:2013/12/02(月) 03:24:56 ID:t/uD.QRo
「………俗にいうナンパって奴か。
はぁ………成功できるヴィジョンが思い浮かばん………。」
そんな関係とは無関係と言ってるはずなのに無茶ぶりをしてくる相手に若干の絶望を感じつつも諦めるには行かなかった。
なにせ、魔法を知れる貴重な機会なんだ。手放すわけには行かなかった。

「なぁ、それって成功しなきゃダメか?」
故に、相手の譲歩も少しだけ期待する。

1547とある世界の冒険者:2013/12/02(月) 03:29:41 ID:rYadeZbg

「私のところに連れてこれたらイイよ!
だって、成功しすぎて少年に惚れられても困るしー。」

【再び、口を尖らせてあるであろう不満げな声色と共に。
やはり、そこはある程度、抑えなければこちらも困るようだ。】

1548とある世界の冒険者:2013/12/02(月) 03:34:54 ID:t/uD.QRo
「そんな腕あるなら女紹介しろって言われた時にこまるわけねぇだろ………。」
ビート、心からの言葉であった。

「…………それで、ナンパするときにはお前も立ち会うのか?
どんなに頑張ったところでまた明日会おうとかだと間違いなく連れてこれないってわかるぜ。」
釣れない可能性のほうが高いけど。と余計なことを付け加えつつ

1549とある世界の冒険者:2013/12/02(月) 03:41:55 ID:rYadeZbg

「私は近くで見てるよ!
だって、明らかに横に居たら、成功するわけないし!

アレなら研究サンプルって名目で連れ出してもいいのよん」

【一応、女性が横に居る状態でナンパが成功するとは思っていない。
しかし、よくよく考えてこいつが横に居て、勘違いする女性が居るのだろうか。】

1550とある世界の冒険者:2013/12/02(月) 03:47:54 ID:t/uD.QRo
「……喋らなければゴーレムとしてごまかせそうな……ん、そうか。
ナンパじゃなくて、他のなんかだと騙せばいいのか!」
あまりよろしくないひらめきであった。

「それならまだなんとかなるかも。」

1551とある世界の冒険者:2013/12/02(月) 03:57:16 ID:rYadeZbg

「うむ、うむ。
ならば、契約は成立ということでヨロシ!」

【少しは自信が出てきた様子のビートに安心しつつ、首を縦に振る。】

「(……ふふふ、これでまたハーレムの第一歩を――――。)」

【しかし、考えているのは邪なことばかりである。】

//すいません、そろそろなのでここで中断か
//あるいは後日、教えると約束して解散かのどちらかにしたいのですがよろしいですか?

1552とある世界の冒険者:2013/12/02(月) 04:01:16 ID:t/uD.QRo
「ああ、よろしく頼む。」
相手の邪な考えなどわかるわけもなく、相手を信じてそういうのであった。

「そんじゃ、今日はもう遅いし、また後日かね。またな!」
宛ができて安心したのか明るい顔で別れを告げたあと、図書館から去っていった。

【中断よりもこっちのほうがいいかなーとも思ったので、勝手ながら帰らせてもらいました。】
【相手してもらい、ありがとうございました!】

1553とある世界の冒険者:2013/12/02(月) 04:11:02 ID:rYadeZbg

「うむ、それならばまた今度、来るといいよ!」

【こちらもそういって、見送ったとか、FO】

//ありがとうございます。遅くまでお疲れ様でした!

1554とある世界の冒険者:2013/12/31(火) 21:43:39 ID:FoDdDSno
右手に古書を携えボサボサの長髪を後ろで束ねダブついた服を纏う丸眼鏡のヒョロ長い青年。
レルネンが竜関係の書籍区画をうろついている。

「色々あるもんだなあ」

1555とある世界の冒険者:2013/12/31(火) 22:42:09 ID:SQmpsR1o

「…………ええと。」

【図書室にて何やら本を探しているのは黒髪に眼鏡をかけたスーツ姿の男性だ。
位置からして、魔法などについて書かれている本が並ぶ場所である。

年の瀬にこんなところで本を探しているというのは些か奇妙に映るが
それ以外は変わったところの無い、むしろ特徴の無い平凡な男性だ。】

1556とある世界の冒険者:2013/12/31(火) 22:51:50 ID:SQmpsR1o

「……彼女にはこれくらいの本が良いかな。」

【一冊の本を手にとって、表紙やら背表紙を見て中身をぺらぺらとめくる。
どうやら、自分のためではなく他人のための本を探しているらしい。

家庭教師をしているからであるが、傍目から見ればその行動を意味が理解し難い。
ちなみに手にしている本は少々、珍しい魔法について書かれているものである。】

1557とある世界の冒険者:2013/12/31(火) 23:03:44 ID:SQmpsR1o

「……よし、これと……あとは。」

【まだまだ、借りる本はたくさんあるらしく
もう少し、図書館をうろうろして本を探すらしい。】

1558とある世界の冒険者:2013/12/31(火) 23:13:16 ID:SQmpsR1o
FO

1559とある世界の冒険者:2014/01/05(日) 16:14:58 ID:MucaKhyM
【クエスト名】
・最果ての地の探索
【依頼主】
・とある研究チームとギルドの共同
【ランク】
・?(A〜B程度?)
【人数】
・2〜3人程度 多くても4人ぐらい
【期間】
・とりあえず16:30まで募集(集まり具合により延長の可能性あり)
【達成条件】
・生物などの調査、資料(体の一部など)があれば嬉しい
・とりあえず生きて帰ってくること
【クエスト報酬】
・不定(場合によって変わる)
【クエスト内容】
・この世界の北の果てを調査せよ。調査の出来によって報酬が変わるので頑張ってくるがよい。
・なおこの募集は全世界より受け付けている。
【その他】
・命の保証はしません
・ある程度戦闘準備を整えた方が身のためです
・寒さ対策は十分に
・家に帰るまでがクエストです
・バナナはおやつに入りません

1560とある世界の冒険者:2014/01/05(日) 16:15:22 ID:MucaKhyM
//すみません、誤爆しましたorz

1561とある世界の冒険者:2014/03/26(水) 21:44:30 ID:uZpX9BS2
裸足で色褪せた茶のローブを纏う伸び放題な灰色髪の少女が
ぺたぺたと図書館の中を行く。

「さてさて、どうなることやら」

1562とある世界の冒険者:2014/05/11(日) 00:52:42 ID:fNYe7pxA
【王立図書館/ロビー一角】

「……違う……これも、違う。」
「違う……違う、チッ、矢張りG路のもっと奥に行かないとダメか――……?」

深夜、消灯されて読書灯だけが点いた王立図書館のロビーの一角。
大量の本を山積みにした、「赤い」髪の青年の姿がある。

黒いコートの裾は焦げ、生地には穴が空いている。
何処で何をしてきたのか、まるわかりだ。

1563とある世界の冒険者:2014/05/11(日) 01:03:10 ID:V2O20BOc

「(……どこかで、聞いた……ような。)」

【同時期にいたのは毛先だけが黒い金髪の少女である。
聞き覚えのある声に釣られて、こうしてやってきたわけだ。

彼女は彼女で調べ物があったらしく一つの本……というよりは文書を抱えている。】

1564とある世界の冒険者:2014/05/11(日) 01:12:22 ID:fNYe7pxA
「……っ、えぇい……!」

だん、とテーブルに拳を叩きつける音が響く。
……声の主は、相当苛々しているようだ。

「(魔力だけ抽出して、別の肉体に――バカか俺は!それでは別人になる結果が出たろうが!)」
「(人工精霊のように、独立した個として魔力供給で存在させるのはどうだ? だが、それではユンヌ自身に自由度が――)」

声につられたどり着いてみれば、焦燥した様子の見知った姿。
とはいえ、多少ボロボロになったり、髪色が違ったりしているが。

1565とある世界の冒険者:2014/05/11(日) 01:15:46 ID:V2O20BOc

「…………ん。」

【手にある明かりを調節して、よく見える位置に。
光に揺らぐ向こうで見えるのは、どことなく見知った姿であった。

だが、見た目だけでは確証は持てない。しかし……。】

「…………ジャキ、さん……?」

【彼女に、ほぼ刷り込まれたも同然の恐怖感が襲う。
これは今のところ、ジャキを前にしたときにしか起こらない現象だ。

これによって、ジャキと判断がついたらしい。】

1566とある世界の冒険者:2014/05/11(日) 01:19:41 ID:fNYe7pxA
「えぇい――ファントム、パスカヴィル、G路に乗り込む、お前等はB路を洗え。」

余裕無い様子で、何処かに控えている何かにそう告げて乱雑に置いた本をそのままに。
コートを直す事もなく、口にタバコらしきものを銜え火を付け振り返る、が。

「! ……メヤズか……。」

見知った――と言うのとは、また別な少女に動きを止めた。

1567とある世界の冒険者:2014/05/11(日) 01:24:49 ID:V2O20BOc

「……は、はい……どうも。」

【見知ったというにはこちらも少々、違う反応。
ジャキは命の恩人であり、色々な面でサポートをしてもらっているため足を向けて眠れないはずだが
それ以上に、彼女の中には常に妙な違和感や負の感情が湧くのである。

そのためか、どうにも他人行儀な態度が抜けない。】

「…………。」

【どうにも言葉が続かない。
ところで、彼女が図書館に居るということは何か調べ物でもあったのかもしれない。

彼女の胸に抱かれているのは最近、王都及びその付近で起きた事件や事故について書かれたものだ。】

1568とある世界の冒険者:2014/05/11(日) 01:27:25 ID:fNYe7pxA
「……調べ物か?」

手元の資料に、こちらは気付いたのか。
それを少し見て、そう行って。

「勉強熱心なのは良いが、余り夜更けまで図書館に居るものじゃない。」
「……なるべく、速く帰るんだ、良いな?」

子供に、窘めるような口調。
資料の内容にまでは、恐らくまだ気づいていない


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板