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帝国博物志

693とある世界の冒険者:2014/04/20(日) 00:24:53 ID:M/z4JcpA
【ジグザール国立騎士養成学校】
ジグザールにおける高位軍人、騎士の養成を専門とする学校。通称「アカデミー」。
学位としては大学校にあたり、学階は4年制で全寮制。
人材不足にあえぐ軍部が、優秀な人材を従来以上に多く発掘すべく15年前に建立された。
しかし、その目的とは裏腹に間口は狭く、年間100人が定員。
これは上述の人材不足により講師の絶対数が不足しているためで、
「年間100人しか育てない」のではなく、「年間100人までしか育てられない」のである。
更に、毎年のように過酷な訓練に耐え切れずに脱落者が出てしまうため、卒業する頃に在籍しているのは7〜8割程度の人数なのが実情。
また、卒業生全員が必ずしも騎士になれるというわけでもなく、入団審査で過半数は落とされる。
逆にここに入学するしか騎士になる道がない、ということもない。
そうしてあぶれた卒業生には他の軍部隊への入隊が薦められ、入隊審査はほぼフリーパス扱いとなる。
故に、「騎士養成学校」の名を冠しているものの、事実上は騎士を含む士官候補生を育てる場となっている。
授業内容は公開されている範囲でも「魔法実技」「基礎魔法理論」「魔法構造学」「魔法史学」
「戦闘実技」「戦術理論」「騎士道精神概論」「基本マナー概論」など、多岐に渡る。
例年、魔法に関して特に優秀な能力を見せた者は、王宮魔法師として推挙されることもある。
ここに入学を許された時点で既にエリートであり、卒業まで残った者達はその中でも特に秀でた"上澄み"なのだ。

【王立図書館蔵書 「ジグザール学校史 310年版」より抜粋】


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