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帝国博物志

609：とある世界の冒険者：2009/11/16(月) 18:09:07 ID:4im8zrww: >>607を変更

【ウィクトロイド】

　見た目は人間とまったく変わらないが、武器に形態変化することができる。変化する種類は様々で、現存する魔法の系統の一つを特化した能力を持っている。
自分の意思で形態変化することができ、その際には背中から属性を象徴する色の光の翼が生え、体を覆い、その光が弾けることで武器となる。
　千年以上前に誕生したとされ、当初は魔法剣を軽く凌駕し、【勝利の女神】と呼ばれ、数々の戦に登場しては華々しい戦果を上げていた。しかし、代を重ねるごとにその能力は衰えてしまった。
　ウィクトロイドは女性しか存在せず、ウィクトロイドと人間の間に生まれた男には特別な能力はない。今では普通の魔法剣などのほうが使い勝手が良いとされ【勝利の女神もどき】と呼ばれている。ウィクトロイドとは彼女たちに対する蔑称でもある。
　今では過去の栄光は消え去り、ただの見世物として扱われている場合もある。ウィクトロイドをコレクションとして所有する者もおり、裏取引によって高値で売買されている。初代が神であったという噂を信じる異教徒によって信仰対象として監禁されている場合もある。従って彼女たちは自分の正体を隠して生活している。
　ウィクトロイドが武器の状態で破壊された場合、死にはせず、人の姿に戻る。その際は全身に裂傷が刻まれ、処置が遅れれば死に至る。
　肩甲骨の辺りに魔法の属性を象徴する色の小さな羽模様があり、それがウィクトロイドの証。特殊属性は現在光と闇しか確認されていないが、別の属性も存在するかもしれない。似た色もあるが、変化すればどの属性なのかわかる。
　一日に何度でも形態変化できるが、力を使えば使うほどウィクトロイドに疲労が蓄積されてゆき、ピークに達すると気を失って人の姿に戻ってしまう。人間と同じで眠りと食事で回復する。
　寿命は人間とほぼ同じ。

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