帝国博物志

554：とある世界の冒険者：2009/08/13(木) 03:37:58 ID:R.8lg3fI: 【骨董店『ギャラリーフェイク』】

無愛想な銀髪の娘と、普通の青年。そして黒髪の女性をオーナーとして経営される店。
とは言っても客はほとんど来ず、大体にして閑古鳥が鳴いている。
それもその筈、無愛想な店員に得体の知れない物が沢山置いているのだ。逃げたくもなる。
稀に『アンティーク』と呼ばれる魔道具が置かれている。
オーナーはそれの収集家なのだが、買い付けてはそこらに放置する悪癖を持つ。

【幽界の香(かくりょのこう)】

古ぼけた香焚き。
この器で香を焚き続けて寝る事により、自分の思い通りの夢を見る事が出来る。
使い続ける事でそれ自体に副作用は無いが、夢の世界へ依存してしまう可能性を孕む。
また、これで夢を見ている誰かに触れながら、自身も香を嗅いで寝る事によって
人の夢にも入り込む事が出来る。但し、その夢の持ち主が基本的に優位である。
とは言っても強固に人を縛る事が出来ず「目覚めるな」等の思いは相手には通用しない。
ただし自分は別で、醒めない夢が見たいと思えばそれが叶う。
勿論そんな事をすれば現実で目覚めぬまま衰弱死してしまうが。

とある店で『アンティーク』と呼ばれ安置される品物だったのだが…

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