したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

▲2007年▲21参▲北陸信越

378片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/27(金) 10:22:19
<データで見る参院選>(下)逆風・追い風 都市部で作用
1区は民主逆転も ◆ 2、3区自民盤石 讀賣石川

 増える無党派層とともに、風は選挙結果を大きく左右する。「自民王国」でも、その時々の「追い風」「逆風」が作用する。金沢市という40万都市から農漁村までが混在する本県。「風」の到達点を探ってみた。

■「郵政」で動いた票■ 「郵政選挙」で自民が圧勝した2005年9月の衆院選と、年金改革やイラク多国籍軍への自衛隊参加で自民への批判が高まり民主が躍進した04年7月の参院選で、県内の小選挙区別の比例得票数を比較してみる=図1=と、選挙区によって風の影響の強弱が違うことが分かる。

 04年参院選で「追い風」を受けた民主は、金沢の1区で自民の得票数を上回った。その差は約5600票ほどだったが、自民が大勝した翌年の衆院選では自民が約2万2800票も民主を上回った。

 しかし、2区、3区では民主が自民に水を開けられたまま。2区では、自民が約1万2000票差を、衆院選で約3万4000票差にまで広げ、3区では、その差を3万1000票から4万6000票にした。

 投票率が大幅にアップ、投票者も増えたが、単純に見ると風向きが変わり1区は2万8000票超、3区は最も少なく1万5000票が動いたとも言える。もちろん、地域による政党の基礎体力の強弱はあるが、風の作用は1区が受けやすく、3区では受けにくいことがデータからも分かる。

■金沢周辺部にも■ 2区を開票区別で見ると、04年参院選では、野々市町や旧松任市(現白山市)で数百票、民主が自民を上回った。比較的に風の影響を受けやすい地域とも言えそう。3区は全国的に民主が躍進した04年参院選でも、民主が自民を上回った市町村はなかった。それでも、細かく見ると七尾、羽咋、かほく市の3市や津幡、内灘両町は、票差が少ない。

 都市部ほど風の影響は大きいと言われるが、県内でも金沢を中心に近隣までは、風の作用を受けやすい地域と言えそう。

 それでは、風の正体を探るために、影響の受けやすい1区(金沢市)の自民と民主の得票率の推移と、投開票日の約1週間前に実施している世論調査の県内の内閣支持率の変化を比べてみた=図2=。

 政権与党の自民と、それに対抗する野党の民主のそれぞれの得票率は、内閣の支持率、不支持率とほぼ連動している。

 自民は、小泉改革への期待感から80%近い支持率だった01年参院選が過去5年で最も高い得票率になった。支持率低下とともに得票率も下がったが、郵政民営化とそれに伴う刺客などの「小泉劇場」で持ち直すと、得票率も上昇した。一方の民主は04年参院選を除けば、内閣の不支持率と同じ傾向で、得票率が変動している。

 先の調査で、県内の安倍内閣への評価は、依然不支持率が支持率を上回っているが、回復傾向を示した。様々な流動的要素はあるがこの傾向が、一つのキーを握るかも知れない。(伊藤甲治郎)

(2007年7月27日 読売新聞)

379片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/27(金) 10:23:10
4候補追い込み
参院選終盤戦 讀賣長野

 29日の投開票に向け、運動できるのはあと2日――。晴天に恵まれた26日、参院選長野選挙区(改選定数2)の4候補は声をからし、県内各地を駆け回って支持を訴えた。(届け出順)








◆改革訴え陳謝・吉田博美候補(自民)

 「年金記録問題では皆さんに不安を与えてしまい、まず心からおわび申し上げます」。吉田候補の街頭演説は、決まって“陳謝”から始まる。この日、スタートを切ったJR長野駅前での演説でも、深々と頭を下げた。その上で、「100年安心できる制度に改正した」と強調する。

 この日午前は長野、中野の両市にある企業14社を回り、「支持固め」に徹した。自民党支持層からも「厳しい言葉をいただいている」と話す吉田候補だが、「自分が先頭を切って謝り、自民党を改革していく」と腹をくくる。

 この日は午後から中野市で車を乗り換え、果樹園が広がる地域を約1時間かけて遊説した。農作業をしている有権者を見つけては、「農業の振興に努めます」と呼びかけた。遠くから手を振る姿を見つけると、「ありがとうございます」と、思わず顔がほころぶ。

 一方、政治離れが指摘される若者にも積極的に声をかける。休日の遊説では公園で腰を下ろし、「やっぱり今の政治って信用できないかな?」と率直に問う。若者からは「私たちの老後の時は年金をもらえると思ってない」と厳しい声も出る。「改めて深く反省した」と吉田候補。ひたすら逆風に耐え抜く覚悟だ。







◆子供好きPR・羽田雄一郎候補(民主)


 羽田候補は、自民党が衆院で議席を持つ諏訪地方や上伊那地方を中心に回った。

 諏訪市のJR上諏訪駅で行った、この日最初の街頭演説で、「教育や医療で都市と地方に大きな格差が生まれている」と格差問題を取り上げたほか、「年金通帳をつくって老後の資金を守る」と、党が重点を置く年金記録漏れ問題の対策を訴えた。

 演説後、車を降りて通行人と握手。笑顔で応じる人も見られる。駒ヶ根駅前では学生風の若者を含む十数人に囲まれ、談笑する場面も。

 世論調査などで民主優位が伝えられる中、「ビラを配っていると、他党の支持者からも励まされる」と、陣営関係者は喜ぶ。

 羽田候補のセールスポイントは、「保育士の資格を持つ唯一の国会議員」という点。子供好きをアピールし、「どの地域に住んでいても、子供がしっかりした教育を受けられる環境をつくるのが政治の役割」と強調する。岡谷市のスーパー前では親子連れに駆け寄り、マニフェスト(政権公約)を手渡した。

 ただ、“追い風”には、陣営から「タガがゆるんできている」と不安の声も聞かれる。遊説では「大変厳しい選挙です」と、一言加えることも忘れなかった。

380片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/27(金) 10:23:29
◆握手へ“猛進”・中野早苗候補(共産)

 中野候補は午前8時半ごろ、飯田市での街頭演説からスタート。その後、駒ヶ根、伊那、松本市と1日に計6か所で街頭演説を行った。この日は南から北へ縦断し、飯山市まで移動する強行日程だったが、「おかげさまで丈夫なので、疲れはありません」と笑顔を見せていた。

 街頭演説では、「憲法9条を守るため、一歩も引かず頑張ります」などと強調。演説を終えると、すぐさま選挙カーを降りて、“握手攻勢”を展開する。通行人を見つけると、相手が驚くほどのスピードで駆け寄り、「お願いします」と握手を求める。

 この日の街頭演説はほぼ2時間ごとに組まれていたが、次の目的地の前に、必ず寄り道する。できるだけ多くの人に支持を訴えるべく、選挙カーは脇道に入り、ゆっくり進む。「頑張ってください」と女性が手を振りながら選挙カーに駆け寄る光景も見られた。

 選挙期間中、昼食は各支部のスタッフが用意した炊き出しがほとんど。この日も、駒ヶ根市内の党事務所でスタッフらと昼食をとった。「いつも野菜中心のバランスのとれた食事を用意してくれて、ありがたい」と中野候補。「周りの皆さんの支えあってこその選挙戦です」と話していた。







◆日焼け顔熱弁・中川博司候補(社民)


 宿泊した伊那市のホテルを選挙カーで出発し、市内の県合同庁舎前がこの日最初の街頭演説の場所となった。選挙戦で日に焼けた顔を紅潮させながら、「医療費の負担増、住民税増税、年金問題など、政府の態度は本当に頭に来る」と声を張り上げ、安倍政権を厳しく批判した。

 その後、南信の市町村へ遊説に向かった。民家のまばらな山中を走ることも多かったが、片時もマイクを離さず、「民主の一人勝ちでは憲法9条は守れない。今こそ社民党」などと、憲法や年金問題について熱弁を振るった。

 最後の選挙サンデーとなった22日、松本市内での街頭演説では、急ぐ他候補に順番を譲った後、時間をかけて憲法問題を論じた。「同じ野党でも護憲の立場が民主と異なるところ。そこをアピールしたい」(陣営関係者)と差別化を図る作戦を取っている。

 中川村のショッピングセンターでは、店員から激励を受け、栄養ドリンクの差し入れを受ける一幕も。「ありがたい」と満面の笑みを浮かべた。

 「今までは、お義理で手を振る人が多かったが、今日は呼びかけると、パッと顔を上げて手を振ってくれる人が増えた」と、手ごたえを感じている。

(2007年7月27日 読売新聞)

381片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/27(金) 21:56:55
矢田、一川氏(届け出順)激しく競り合う 参院選本社世論調査 終盤の県選挙区  石川北國
http://www.hokkoku.co.jp/_today/H20070727101.htm

 二十九日投開票の参院選終盤の動向を探るため、北國新聞社は二十四―二十六日の三日間、石川県内の有権者を対象に電話による世論調査を実施した。その結果と選挙取材班の分析を基にした二十六日現在の情勢は、県選挙区で矢田富郎候補(自民)と一川保夫候補(民主)=届け出順=が激しく競り合う展開が続いている。ただ、まだ二割強の有権者が投票態度を決めておらず、終盤戦に入っても情勢は極めて流動的である。
 衆院石川1、2、3区の地域別にみると、1区では一川候補が矢田候補を追い、2区では逆に、矢田候補が一川候補を追う形での接戦を続けている。3区は矢田候補が優位な戦いを進めているが、一川候補がその差を縮めている。

 政党支持別では、矢田氏が自民の六割超、公明の八割超の支持を固め、一川候補は民主の八割超の支持を集め、自民にも食い込んでいる。「支持政党なし」のいわゆる無党派層は、四割近くが一川候補を支持し、矢田候補は二割の浸透度にとどまっている。近松美喜子候補(共産)は共産の八割を固め、社民からも支持を集める。

 男女別では、男性は矢田、一川両候補がほぼ拮抗(きっこう)しているが、矢田候補は女性の支持を多く集めている。年代別にみると、四十代、六十代では矢田、一川両候補への支持がほぼ同じ比率で分かれ、二十代、七十歳以上では矢田候補が、三十代、五十代では一川候補がそれぞれ浸透している。

 今回の調査では、投票する人を「まだ決めていない」と回答した人は23・8%となり、公示後の前回調査(十九―二十一日)の33・4%から減少し、有権者の意思決定が一層進んでいる。

 比例代表で、どの政党、候補に投票するかについては、自民28・7%、民主28・1%、公明5・3%、共産5・0%、社民3・3%と続いた。公示後の前回調査に比べ、自民が大幅に支持を落とし、民主との差はほとんどなく、拮抗している。地域別では衆院1、2区で自民と民主が競り合い、3区で自民がリードしている。

 参院選に対する関心度は、「非常にある」(42・4%)、「少しはある」(43・2%)を合わせると85%に上り、公示後の前回調査の75%を大きく上回った。

382片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/28(土) 00:07:20
羽田氏リード、吉田氏も安定 参院選
2007年07月27日 朝日長野
http://mytown.asahi.com/nagano/news.php?k_id=21000000707270002

 朝日新聞社は24、25の両日、県内の有権者を対象に電話による参院選の選挙情勢調査を実施し、取材で得た情報と合わせ、長野選挙区(改選数2)の終盤の情勢を探った。4人の候補者のうち、民主現職の羽田雄一郎氏(40)と、自民現職の吉田博美氏(58)が序盤から引き続き、安定した戦いを繰り広げている。共産新顔の中野早苗氏(59)は序盤より支持を広げているが、社民新顔の中川博司氏(49)とともに苦戦している。ただ序盤調査と同様、投票態度を明らかにした人は7割に満たず、情勢が変
わる可能性もある。


 羽田氏は、民主支持層の9割をまとめたのに加え、無党派層の6割近くにも浸透。自民支持層から2割程度、社民支持層の一部からも支持を得ている。


 3代続く地盤の東信地域で他の候補を引き離し、北信、中信、諏訪・木曽地域でも安定した戦いを繰り広げている。


 吉田氏は、自民支持層の8割近く、公明支持層の大半を固めた。ただ、無党派層の支持は2割弱にとどまっている。


 地元の南信では、羽田氏とほぼ互角の勢いだ。年齢別では70歳以上での支持が比較的厚い。


 中野氏は、4人の中では唯一、序盤より支持が広がっている。共産支持層の大半をまとめたほか、無党派層の2割にも浸透。年齢別、地域別にもそれほど偏りはなく、一定の支持を得ている。


 中川氏は、社民支持層の多くの支持を得ているが、無党派層への広がりが見られない。地元・松本市をはじめとする中信で、序盤より支持を伸ばしつつある。


 調査方法 24、25の両日、県内の有権者に「朝日RDD」による電話調査を実施した。対象者の選び方は無作為3段抽出法。コンピューターで無作為に発生させた番号サンプルのうち、有権者のいる家庭用番号に電話がかかったのは1477件で、そのうち1092人から有効回答を得た。回答率は74%。

383片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/28(土) 00:14:58
綿貫代表、公示後初の来県
2007年07月25日 朝日富山
http://mytown.asahi.com/toyama/news.php?k_id=17000260707250001

選挙カーの上に乗り、演説する綿貫民輔氏=小矢部市で

首相・小沢氏きょう来県


 国民新党の綿貫民輔代表が24日、参院選の公示後初めて県内に入り、同党公認の比例区候補者とともに小矢部市で街頭演説をした。25日には自民党総裁の安倍首相と民主党の小沢代表も県内を訪れる予定で、選挙戦後半は党首の来県ラッシュ。各党とも最後のてこ入れをはかる。


 綿貫氏は24日、南砺市の井波行政センターで期日前投票を済ませた後、午前11時から小矢部市のJR石動駅付近で街頭演説した。


 比例区候補者を「私と一緒に権力にこびず、今日までやってきた同志」と紹介し「兄弟分なので比例区でよろしく」と訴えた。富山選挙区(改選数1)については、民主、社民、国民新3党が推薦する無所属の森田高氏の名前を挙げ、「森田さんは公約で、私たちと同じ郵政民営化反対や格差反対をあげている」と話した。


 演説後、投票先について、報道陣の「森田氏に投票したか」との質問に、綿貫氏は「もちろんですよ」と答えた。比例は、この日一緒に演説をした候補者に入れたという。


 綿貫氏の地元入りについて、自民現職で公明の推薦を受けて、再選を目指す野上浩太郎氏の陣営幹部は「綿貫さんの一言が多くの意味合いを持つ。影響は大きくこちらとしてはやりにくいが、これを機に終盤の引き締めをはかる」と話す。


 森田氏は同日、この国民新の比例区候補者と射水市で街頭演説したが、綿貫氏と肩を並べることはなかった。陣営幹部は「2人一緒の場面がなかったのは残念。綿貫さんの発言は支援者に届いたと思う」と、「お国入り」の効果に期待する。


 共産新顔の泉野和之氏のもとには、北信越などを活動地域とする比例区候補者の井上哲士氏が駆けつけ、富山市内で「泉野さんとそろってくらしを守っていきたい」などと訴えた。その後、泉野氏と井上氏は砺波市内で一緒に演説会を開いた。

384片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/28(土) 00:17:13
自・民党首てこ入れ
2007年07月26日 朝日富山
http://mytown.asahi.com/toyama/news.php?k_id=17000260707260001

街頭演説の後、握手して回る安倍首相=JR富山駅前で、松沢竜一撮影


支持者らと握手をする小沢代表=富山市八尾町で、松沢竜一撮影

安倍氏 地方活性化策説く
小沢氏 農業など政府批判


 投票日まで残り4日となった25日、自民党総裁の安倍晋三首相と民主党の小沢一郎代表が来県した。富山選挙区は、与野党の勝敗を決めると言われる「1人区」。安倍首相は漁業の盛んな魚津市とJR富山駅前、小沢代表は富山市八尾町の農村地帯で、それぞれ熱弁をふるい、終盤戦のてこ入れをはかった。


 「安倍さーん」。魚津市のショッピングセンター近くに安倍首相が姿を現すと、集まった人からかけ声が何度も出た。「地方の活力なくして国の活力ない。安定政治の流れの継続を」と自民現職で公明推薦の野上浩太郎氏が訴えた。それらを受けて、安倍首相は「野上候補はいきがいい、キトキト」と富山の方言を使って聴衆を沸かせた。さらに「富山県はホタルイカ、ますずし、チューリップがある」と次々と県の名産をあげ、地方の活性化策を説いた。


 その後、富山市のJR富山駅前で「地域の再生に全力で取り組んでいく」と拳をあげ、ときに声をからして主張した。


 小沢代表は、富山市八尾町深谷の公民館前で同党と社民、国民新が推薦する無所属新顔の森田高氏の応援演説をした。


 棚田を背に、小沢代表は年金問題や農業などについて党の主張を展開。政府の姿勢を「生産性、生産効率が第一」と批判し「今度の選挙は政治、政権を変える最後のチャンス。皆さんの力で日本の政治を変えて下さい」と訴えた。集まった人からは拍手が起き、握手を求める人が殺到した。


 この日、森田氏は魚津市などで街頭演説をしており、小沢代表とは別行動。ある陣営幹部は「まだ票の掘り起こしが必要。別行動のほうが多くの人に会える」と話す。


 共産新顔の泉野和之氏のこの日、富山市内で遊説して回った。


 陣営幹部は「自民も民主も悪政の競い合いをしていることに変わりはない。共産党が『確かな野党』だという点を訴えていく」という。今後は県内の支持者らへの電話作戦も徹底し、支持の浸透を図る。

385片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/28(土) 00:18:05
野上・森田氏 互角のまま
2007年07月27日 朝日富山
http://mytown.asahi.com/toyama/news.php?k_id=17000260707270001

参院選終盤 本社情勢調査
泉野氏 勢い見られず


 朝日新聞社は24、25の両日、参院選富山選挙区(改選数1)について、県内の有権者を対象にした電話による選挙情勢調査を実施し、取材で得た情報と合わせて総合的に終盤の情勢を探った。自民現職で公明推薦の野上浩太郎氏と、民主、社民、国民新が推薦する無所属新顔の森田高氏が、互角の戦いのまま、終盤にもつれ込んでいる。共産新顔の泉野和之氏は勢いが見られない。ただ、調査時点で投票態度を明らかにしない人が3割以上いるため、選挙戦最終盤で情勢が変化する可能性もある。


 野上氏は選挙戦前半はスーツ姿で政策を訴えたが、最近は上着を脱いで腕まくり。「命をかけて働く」と語気を強め、土下座して訴える。陣営は「とにかく一票の積み重ね」と街頭演説に力を入れる。投票態度を明らかにした人で見ると、自民支持層の9割近く、公明支持層の大半を固め、無党派層からの支持は4割になった。農林漁業者層や主婦層で厚い支持を受ける。


 森田氏は、県全域でまんべんなく支持を得ている。事務・技術職層と製造・サービス従事者層で支持が5割を超えるが、農林漁業者層では伸び悩んでいる。終盤は、足がかりの少なかった県東部で重点的に街頭演説。25日には富山市の中山間地域で推薦する民主の小沢一郎代表が農業政策などを訴えた。同党からは鳩山由紀夫幹事長、岡田克也副代表も来県予定で、追い込みを図る。


 泉野氏は格差是正や改憲反対を訴えの柱に据える。選挙期間中には、党国会対策委員長の穀田恵二衆院議員らも応援に駆けつけ、「確かな野党」を掲げて県内各地をこまめに回ってきた。共産支持層の9割をまとめ、20代で一定の支持を得ているが、勢いが見られない。


◇調査方法 
 24、25の両日、県内の有権者に対し「朝日RDD」による電話調査を実施した。対象者の選び方は無作為3段抽出法。コンピューターで無作為に発生させた番号サンプルのうち、有権者のいる家庭用番号に電話がかかったのは1726件で、そのうち1096人から有効回答を得た。回答率は63%。

386片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/28(土) 00:21:08
激戦を反映、大物再び
2007年07月25日 朝日石川
http://mytown.asahi.com/ishikawa/news.php?k_id=18000430707250001

能登の田園風景の中で演説する民主党の小沢代表=能登町柳田で

 ≡自民・民主、党首ら相次ぎ来援≡


 参院選石川選挙区(改選数1)で、自民、民主の各候補者を応援する大物弁士の県内入りがめまぐるしい。24日、民主党の小沢代表が能登町に入って熱弁を振るえば、自民党の安倍首相は25日に金沢、小松の両市で街頭演説する予定。これまでにも現職大臣や大臣経験者、党幹部の来県がひっきりなしで、激戦模様を物語っている。


 「公示前後に首相が2度来県するのは異例のことだ」。22日、金沢市内であった「自民・公明連携大集会」で、自民党の岡田直樹県連会長はこう述べ、選挙戦の厳しさをあらわにした。安倍首相は公示前の8日も候補者の応援に駆けつけており、25日は、劣勢とみる小松市と「天王山」の金沢市で支持を訴える。


 この日は、福田康夫元官房長官も能美市の公民館で演説し「選挙の終盤は理屈じゃない。情だ。情熱が強い方が必ず勝つ」と集まった支持者に奮起を促した。


 これまでに中川幹事長のほか麻生外務相、甘利経産相ら大臣級も日替わりで応援に入り、候補者をもり立てている。


 一方、民主党の小沢代表も県内入りするのは公示前後で2度目、候補者選びの時と合わせると4度目となる。


 この日、支持基盤の手薄な能登地域での票の掘り起こしを図るため、能登町の柳田体育館で、ビールケースを即席のお立ち台にした小沢代表は「今回の参院選はみなさんの生活を守っていけるかどうかをかけた選挙。私自身、政治生命をかける決意で臨んでいる」と政権交代を訴えた。


 菅代表代行、鳩山幹事長、羽田最高顧問といった党幹部に加え、公示前には田中真紀子衆院議員(無所属)も迎え入れ、「勝負どころ」とみる1人区での議席獲得に躍起だ。


 大物政治家らの度重なる来県の背景には、今回の戦いを「競り合い」と予想する両党独自の情勢調査の結果がある。多くの有権者を集められる有名人を呼び寄せることで、支持者の引き締めとともに無党派層の票を取り込み、接戦を制する狙いだ。


 共産党は6月末に市田書記局長、今月18日に石井郁子副委員長が応援に入ったほかは、ミニ集会や街頭演説で支持を求めている。

387片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/28(土) 00:22:55
矢田・一川氏なお接戦
2007年07月27日 朝日石川
http://mytown.asahi.com/ishikawa/news.php?k_id=18000430707270001

◆終盤の本社情勢調査◆


 投開票日まであと2日となった参院選石川選挙区(改選数1)で、朝日新聞社は24、25の両日、県内の有権者を対象にした電話による選挙情勢調査を実施。調査結果と取材で得たデータを総合して、選挙終盤の情勢を探った。1議席をめぐる新顔同士の対決は、自民公認の矢田富郎候補(57)=公明推薦=と民主公認の一川保夫候補(65)=国民新推薦=が依然、激しく争っており、互角の戦いを繰り広げている。共産公認の近松美喜子候補(53)は支持拡大に懸命、無所属の浜崎茂候補(39)は勢いが見られない。ただ調査時点で約4割の有権者が投票態度を明らかにしておらず、情勢は流動的だ。


 =県都の票、勝敗左右か=


 矢田、一川両候補が互いに譲らないせめぎ合いを続けている。参院選のかぎを握ると言われる1人区での戦いは最終盤までもつれこみそうだ。


 投票態度を明らかにした人を分析すると、支持政党別では矢田候補は、自民支持層の9割を固め、推薦を受けた公明支持層からも手堅い支持を得ている。年齢別では20代、60代、70歳以上で5割以上をまとめた。男女別では女性の割合が高く、特に女性の60代以上から支持されている。


 地域別では地盤の津幡町をはじめとする能登地域での支持が7割に迫っている。職業別では自営業者層、農林漁業者層、主婦層、その他・無職層で、優位な情勢だ。


 一方、一川候補は基盤の民主支持層の9割をまとめたほか、支援を受ける社民支持層の支持も厚い。無党派層からも過半数を超える支持をまとめている。年齢別では30代〜50代で矢田候補と肉薄。地域別では地盤である小松市などの加賀地域や都市部でもほぼ半数をまとめた。職業別では事務・技術職層で優位に立っている。


 近松候補は、基盤としている共産支持層の支持が多いものの、地域別、職業別では十分に浸透しきれておらず、苦戦が続いている。


 浜崎候補は小松市などで支持を訴えるが、伸び悩んでいる。


     ☆   ☆   ☆


 勝負の行方を左右しそうなのは矢田、一川両陣営ともに「天王山」と位置づける県都・金沢での票の取り込みだ。金沢市の有権者は約36万人(11日現在)で県全体の3分の1以上。ほかの18市町と比べて無党派層の割合も多いとみられており、両陣営とも票の掘り起こしに心血を注いでいる。


 矢田候補は、公示後2度の日曜日を両方とも金沢市での遊説にあてたほか、安倍首相を招いた公示前後の街頭演説も、同市中心部で開くなど入念にてこ入れを図る。


 それでも陣営側には、年金問題での逆風が「直接響くのでは」との危機感もある。「結局は金沢で(票が)とれないと勝てない」と陣営幹部がみるように、市内の県議や市議だけでなく、市外の議員にも「知人や友人に声かけを」と呼びかけ、集票に全力をあげる。


 対する一川候補も、金沢で勢力を持つ県議会会派「新進石川」と市議会会派「会派市民」の力を頼りに、支持者の引き締めと無党派層への浸透に躍起だ。特に会派市民は4月の統一選で第1会派の座を自民に奪われており、反転攻勢に燃えている。


 陣営幹部は「県都決戦の手応えは悪くない」と勝算ありの様子。この日も民主党の円副代表、馬淵国対副委員長の両幹部が同市に入る力の入れようで、支持拡大を図る。


 一方、近松候補は4期16年の市議経験が強みだ。地盤での票が思うように伸びないようだと、比例票での目標値にも届かない恐れがあり、金沢市内での遊説をほかの候補よりも多くこなしている。


     *   *   *   *   *


 【調査方法】24、25の両日、県内の有権者に対し「朝日RDD(ランダム・デジット・ダイヤリング)」という電話調査を実施した。対象者の選び方は無作為3段抽出法。コンピューターで無作為に発生させた番号サンプルのうち、有権者のいる家庭用番号に電話がかかったのは1518件で、そのうち1023人から有効回答を得た。回答率は67%。

388片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/28(土) 00:24:00
安倍氏・小沢氏 今月2度目の来県へ
2007年07月24日 朝日福岡
http://mytown.asahi.com/fukui/news.php?k_id=19000200707240001

参院選福井選挙区(改選数1)の候補者支援のため、多数の政党幹部が連日、福井入りしている。24日には民主党の小沢一郎代表が、25日には安倍晋三首相が来県を予定している。いずれも今月2度目で、近年の国政選挙では例のない異例のテコ入れぶりだ。共産党は23日、党幹部が敦賀市で支持を訴えた。


●自民


 自民党は公示後、麻生太郎外相や柳沢伯夫厚生労働相ら閣僚7人が相次いで来県。安倍首相は国会閉会後の今月8日に福井市で演説したのに続き、公示後初めて25日に福井入りする。同党県連によると、現職首相が参院選の公示後に県内入りするのは98年以来で9年ぶり。この日は昭恵夫人とともに来県し、越前市で演説の予定だ。


 「保守王国」と呼ばれる福井だが、報道各社の情勢調査では激戦が報じられている。県連は「これだけ短期間に首相が再び来県するのは初めて」と話す。


 候補者の選挙対策本部長を務める屋敷勇県議は「総理には年金問題を説明してもらい、速やかな解決策を実行することを直接訴えてもらいたい。来県を弾みに反転攻勢に出る」と期待する。


 ●民主


 民主党も続々と投入。14日は鳩山由紀夫幹事長が敦賀市で、18日は岡田克也副代表が勝山市で街頭演説。菅直人代表代行は6日に続き、19日にも福井市入りした。同党の国会議員らも連日のように福井入りしている。


 小沢代表は10日に福井市の陣営事務所を、運動員らに告知せずに「サプライズ訪問」。今月2度目の来県となる24日には、坂井市内の道の駅「さかい」で演説を予定している。陣営幹部によると、小沢代表の来県は昨年6月、候補者に出馬要請のため来県して以来、実に7度目という。


 陣営幹部は「小沢代表を含めて党代表が国政選挙で公示以降、福井に来た記憶はない。党本部に重点地区に位置づけられ期待の高さを感じる。これに安心せずに活動したい」と意気込む。


●共産


 共産党は14日に穀田恵二・党衆院国対委員長が来県。福井市のデパート前で、福井選挙区の候補者らとともに閣僚の相次ぐ事務所費問題などを批判。「政治献金を一切もらっていない共産党にしか本当の政治改革はできない」と訴えた。


 比例区候補の井上哲士・党参院国対委員長は6月に続き、今月19日に来県。福井市内で福井選挙区の候補者と連動し、格差や年金問題、憲法改正阻止などで存在をアピール。23日には佐々木憲昭・党衆院国対副委員長が敦賀市で演説会に臨んだ。「大金持ち、大資産家には大きな減税をし、一方で住民税は何倍にも上がっている。庶民はどう生きていけばいいのか。今回の選挙は暴走を始めた安倍内閣に歯止めをかけるための選挙だ」と支持を求めた。

389片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/28(土) 00:26:01
小沢代表、坂井で演説
2007年07月25日 朝日福井
http://mytown.asahi.com/fukui/news.php?k_id=19000200707250001


越のルビーを試食する小沢一郎代表=坂井市坂井町蔵垣内で

 参院選の公示後初めて、民主党の小沢一郎代表が24日、県内入りし坂井市で演説した。今月に入ってからの来県は、10日に続き2度目。


 午前11時40分ごろ、坂井市坂井町蔵垣内の道の駅「さかい」に到着。市内の農家が生産した野菜を販売する直売所を見学し、ミディトマト「越のルビー」を試食した。


 この後、近くの広場で約30分間演説。現政権について「背景にある考えは自由競争、市場原理が万能」として「弱い者が切り捨てられる政治が進んでいる」と批判。年金問題では「最大の問題は大変な失態をしでかしながら国民の目から隠そうとしていること」と指摘。「参議院で過半数を獲得し国民の生活を軽視した生活に終止符を打ちたい」と訴えた。


 一方、自民党は25日に安倍晋三首相、昭恵夫人が来県。安倍首相は越前市のサンドーム福井で、昭恵夫人は同市内の武生商工会館で個人演説会に出席する予定。福井市で28日に開く総決起大会には森喜朗元首相が応援に駆けつける予定。

390片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/28(土) 00:27:52
集票マシンどう動く
2007年07月26日 朝日福井
http://mytown.asahi.com/fukui/news.php?k_id=19000200707260001

参院選が公示される2カ月前、農林水産省北陸農政局発注の土地改良事業に伴う3工事で談合があったとして、県内の複数の建設会社の幹部らが競売入札妨害(談合)容疑で逮捕された。その後に書類送検された容疑者も含め、事件には県内の有力企業がかかわっている実態が浮かび上がった。過去の選挙戦では「集票マシン」として機能してきた建設業界だが、事件が及ぼす影響もかいま見える。


 「以前の選挙では作業服を着た建設業関係者の姿が必ずあったが、今回は表だった支援は自粛しているようだ」


 参院選公示日の12日。ある候補者の出陣式で、沿道に集まった支援者らを見て陣営関係者はこう話した。


 県建設業連合会は県内10地区の建設業会で構成する。同連合会によると、会員企業は673団体。過去の選挙戦の実績から、数千票以上の組織票があるとされる。


 談合事件では、入札に関与していた計30社の関係者が逮捕などされた。同連合会会長の出身企業の元社員も、談合の主導的役割を果たした一人として立件された。5月末の総会では、法令順守の徹底に向けた再発防止策を打ち出した。


 参院選では、従来の選挙戦と同様にある候補者を支援する。同連合会のある幹部は「談合事件が起きたからといって選挙協力のトーンを落とすことはしていない。摘発を受けた業者は運動を自粛しているが、その他の企業は従来通りの選挙活動をしている」と説明する。その上で「今回は最悪な環境の中での選挙。業界としての方針は決めているが、指導的なことはせず、具体的な活動は各社の判断に任せている」とも話した。


 ◆    ◆


 選挙戦では「集票マシン」として動員力を誇った業界。


 かつて県内の建設会社に勤務していた男性は当時、「選挙の際には個人演説会など会合がある度に動員された」と振り返る。


 また、丹南地区のある建設会社には従来、所属する地区の建設業会から、会社規模により動員人数が割り振られ、選挙事務所への社員の派遣があった。事務所ではビラ配りや清掃、選挙カーに乗車して有権者にハンカチを振るなどの活動をしたという。今回も同様に集会への動員要請はあったが、選挙事務所への派遣は要請がなかったため、人を出すことはしていないという。



 この会社社長は「公共工事があった頃は、業会の言うことには『右向け右』だった」と振り返る。しかし、県発注の公共事業費は、ピーク時の96年度当初では約1301億円に達したが、今年度は約712億円(6月補正後の予算額)とほぼ半額に激減している。「仕事が減り、今は業会の求心力が無くなっている」と話す。


 ◆    ◆


 公共工事が減る中で起きた今回の談合事件。事件にかかわったある建設会社関係者は「公共工事が減り、電子入札が導入され、04年ごろから業界全体として低迷し始めていた。業界のまとまりがなくなりつつあったところに、今回の事件で拍車がかかった」と話す。「談合を維持するため一生懸命にやってきた。しかし、今は工事が減り、談合のシステムも崩れて、組織に頼るメリットがなくなりつつある」と述べる。


 建設会社幹部の個人的な関係などから政治活動に参加している企業も少なくないという。


 こうした意見の一方で、嶺北のある建設会社社長は業界の存在意義を強調する。「県内の企業は正直、今日生きるのが大変な時期。選挙どころではないというのが本音だと思う。しかし、明日のことを考えると選挙は知らないという訳にはいかない。新幹線が延伸すれば、いろんな形で県内の建設業者が潤う。業界で生きていく以上、選挙に力を入れないという訳にはいかないのだが……」と話す。

391片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/28(土) 00:28:35
松村・若泉氏 依然競る
2007年07月27日 朝日福井
http://mytown.asahi.com/fukui/news.php?k_id=19000200707270001

朝日新聞社は24、25の両日、参院福井選挙区(改選数1)について県内の有権者を対象にした電話による選挙情勢調査を実施し、取材で得た情報とあわせて総合的に終盤の情勢を探った。松村龍二氏(自民)と若泉征三氏(民主)の激しい競り合いが続いている。山田和雄氏(共産)は伸び悩んでいる。ただ、調査時点で投票態度を明らかにした人は7割ほどで、情勢は流動的だ。


 投票態度を明らかにした人を分析すると、3氏とも17、18日に実施した序盤調査と比べて大きな変動は見られなかった。


 松村氏の応援には、今月に入り安倍首相が2度来県するなど、閣僚級の支援が相次ぎ、相当の危機感を持って陣営がテコ入れを図っている。「保守王国」の福井で、現職の首相が参院選公示後に入ったのは9年ぶりだ。自民支持層の9割を固め、推薦を受けた公明支持層の大部分もまとめた。職業別では農林漁業者層から厚い支持を得ている。無党派層には3割強の浸透がある。


 若泉氏も、小沢代表が今月に2度来県したのをはじめ、党幹部が連日のように福井入りしている。近年の国政選挙で公示後に、党代表が県内入りするのは異例だ。民主支持層の9割をまとめ、無党派層の6割に浸透している。職業別では事務・技術職層、製造・サービス従事者層に支持を広げている。地域別では北部、南部を問わず、松村氏と若泉氏が激し競り合いをしている。


 山田氏は共産支持層の大部分をまとめた。社民支持層にも一部浸透している。支持拡大の鍵となる無党派層については1割弱で、序盤調査から伸びていない。


   ◇


■「地域格差は深刻」6割


 朝日新聞社は参院選の情勢調査とあわせ、県内の有権者に対して大都市と地方の格差問題について聞いた。「深刻な問題だ」と答えた人は60%で、「それほどではない」(27%)、「その他・答えない」(13%)を大きく上回った。


 「深刻な問題だ」と答えた人は、全体の年代別では50代が73%で最も多く、次いで40代が66%、60代が59%などとなっている。30代以上では、いずれの年代も半数を超えていた。20代に限っては「それほどではない」が48%で、「深刻な問題だ」(45%)を上回った。男性、女性別では、男性の50代で「深刻な問題だ」が8割に達し強い傾向を示した。職業別では事務・技術職層をはじめ自営業者層、農林漁業者層、主婦層などすべての職業で5割以上だった。


   ◇


◆調査方法◆


 24、25の両日、県内の有権者に対し「朝日RDD」による電話調査を実施した。対象者の選び方は無作為3段抽出法。コンピューターで無作為に発生させた番号サンプルのうち、有権者のいる家庭用番号に電話がかかったのは1544件で、そのうち1013人から有効回答を得た。回答率は66%。

392片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/28(土) 00:29:56
郵政票どこに向かう
2007年07月27日 朝日福井
http://mytown.asahi.com/fukui/news.php?k_id=19000200707270002

今回の参院選では「郵政票」の動向が注目されている。05年の衆院選では郵政民営化が争点となり、福井1区では、当時の小泉首相に反旗を翻し民営化阻止を掲げた前自民党衆院議員が、同党公認の新顔候補らに激戦の末に敗れた。かつて自民党の有力支持母体として機能してきた郵政票は、今回の参院選福井選挙区(改選数1)ではどこに向かうのか。(吉田海将)


   ◇


 今月21日、福井市順化2丁目の福井錦町郵便局(特定局)。民営化に向けた「業務リハーサル」が公開された。職員が来訪した客の役を務め、振り込みの受領証の裏に収入印紙を張る。10月からスタートする郵政民営化では、郵便局でも3万円以上の振り込みには収入印紙の張り付けが必要になるからだ。職員5人が端末機の操作や貯金通帳の切り替えなど民営化に伴う新業務の作業を1日かけて確認した。


 日本郵政公社北陸支社(金沢市)によると、7月下旬までに北陸3県の郵便局計676局でリハーサルを終える。「昨秋から民営化に伴う新業務の研修を着実にこなしてきた。10月までに十分な準備が出来る」と担当者は自信を見せる。


 郵政民営化に伴い、郵政公社は持ち株会社の下で、窓口業務を担う郵便局と、郵便事業、貯金、保険の事業別に4社に分社される。県内にある郵便局(5月1日現在)は210局(普通局10局、特定局200局)。このうち規模が大きい42局では、局内に2社以上が存在することになる。このため壁や仕切りを設けたり、新たな出入り口をつくったりする作業が進んでいる。


   ■   ■


 着々と進む準備の一方で、民営化への不安を口にする関係者もいる。福井市内の特定郵便局の元局長は「これまで郵便、貯金、保険の3事業を一体として扱い、過疎の地域の赤字を都市部の黒字で補填(ほてん)するなどして収支があってきた。3事業を分割すれば必ず人口が少ない地域の局にしわ寄せがいく」と言う。


 職員の意識の低下にもつながらないかと心配する。「郵便の配達は、それを待っている人の顔を思い浮かべて配達している。高齢者とのコミュニケーションも大切な役目。郵便局の仕事は公共性が高く、完全な市場原理はそぐわない」


 丹南地区の特定郵便局の元局長は、民営化に伴う地方のサービスの低下の象徴的な例として集配局数の減少をあげる。県内の集配局は54あったが、民営化を先取りし、昨年10月までにこのうち12局の集配業務を廃止。3月までに仕分けなどの内勤業務を、地区の拠点となる10局内にある「統括センター」に集中した。「誤配などの郵便物に対する問い合わせに、地域の郵便局で丁寧な対応が出来なくなってきている」と指摘する。


   ■   ■


 地域の住民と最前線で接してきた特定郵便局の元局長らでつくる「大樹全国会議(大樹)」の県内組織は、05年に「郵政解散」となる以前は、自民党の有力な支援団体だった。同党県連によると、01年度の県内の「大樹」の自民党員数は約2500人。同年に実施された参院選比例区で郵政関係の組織系候補は、県内で約5900票を得票した実績がある。しかし、郵政民営化が争点となった05年衆院選後の06年度は約90人に減少したという。


 福井市内の元局長は、今回の参院選について「郵政民営化に反対する自民党の候補がいれば今でも応援したい」と複雑な心境を語る。


   ■   ■


 国民新党は公示前日の11日、福井選挙区の民主党公認候補の推薦を決定。14日に候補者に推薦状を手渡した後、会見した国民新党県支部長の糸川正晃衆院議員は「(国民新党の)支持母体はやはり郵政、とくに大樹」と選挙戦をにらみ話した。


 民主党陣営の幹部は「このような接戦になれば郵政票が及ぼす影響は大きい。比例区での国民新党の県内の投票数に、出来る限り近い票を選挙区でも投じてもらえれば」と話す。


 一方で自民党陣営の幹部は「過去の選挙で、大樹は自民党の強力な支援部隊だった。政党選挙ではあるが、候補者の人柄、責任ある行動を見てほしい。今も大樹には期待している」と言う。

393片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/28(土) 08:13:12
無党派層の取り込みがカギ、参院選あす投票 讀賣新潟

 第21回参院選は29日、投開票される。新潟選挙区(改選定数2)では、社民党新人の山本亜希子(31)、自民党新人の塚田一郎(43)=公明党推薦=、共産党新人の武田勝利(43)、民主党現職の黒岩宇洋(40)、同森裕子(51)=国民新党推薦=、無所属新人の楠原光政(64)の6候補が熱戦を繰り広げている。各陣営は無党派層の取り込みが議席獲得のかぎになるとみて、選挙戦最終日の28日は新潟市など大票田で「最後のお願い」に力を振り絞る予定だ。

 今回選挙では、民主党が2議席独占を守れるか、候補を1人に絞った自民党が議席奪還を果たせるか、が最大の焦点。「自民対民主」の構図に割って入ろうと、共産、社民党も全力を挙げ、激しい戦いに拍車をかけている。

 民主党は、県選出国会議員や連合新潟など「地元組」が黒岩候補を支え、小沢代表ら「党本部」が森候補を応援する、という“住み分け”になっている。現職2人が競い合うことで票の掘り起こしにも期待がかかる。ただ、党内には、選挙期間中に発生した中越沖地震が「政府の復興策にじかに関与できる与党の有利になるのでは」(民主党衆院議員)との懸念の声も出ている。

 自民党は2人を公認した前回から一転。単独候補を党県議の後援会組織が全面的に支える形で、2002年補選で失った議席を確実に取り戻したい考えだ。

 各党は公示後、有力国会議員を次々と県内に送り込んだ。自民党では、塚田候補が秘書として仕えた麻生太郎外相が駆けつけた。民主党は、渡部恒三最高顧問が黒岩陣営、鳩山由紀夫幹事長が森陣営のテコ入れを図った。共産党の志位和夫委員長、社民党の福島瑞穂党首も県内入りした。

(2007年7月28日 読売新聞)

394片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/28(土) 08:15:19
07参院選−あす投票− 3候補大票田に照準
無党派層や保守層狙う 讀賣富山

街頭演説に集まった聴衆とともに「勝つぞー」を三唱する候補者(27日、JR高岡駅前で)

 参院選は29日、投開票日を迎える。富山選挙区(改選定数1)では、自民現職の野上浩太郎(40)(公明推薦)、共産新人の泉野和之(50)、民主、社民、国民新が推薦する無所属新人の森田高(40)の3候補が、年金や「政治とカネ」を争点に訴えに全力を挙げている。27日には、国民新党の綿貫代表が大票田の富山市で街頭演説し、各陣営の攻防は一層、激しさを増している。

 野上候補は27日、富山市内での街頭演説を精力的にこなした。多くの聴衆を集めた安倍首相の25日の来県をきっかけに、無党派層に訴える作戦を重視しており、28日も同市内で街頭演説する予定だ。また、党の県内各地域支部ごとに、陣営スタッフが幹線道路を通行する車に手を振り、支持を訴える作戦を強化する。

 大物政治家も続々と投入し、27日は細田博之・元官房長官が自民県議とともに支援企業を回った。また、下村博文・官房副長官も同日、魚津、黒部市などで行われた個人演説会へ応援に駆け付け、演説した。

 泉野候補は27日、午前中に氷見市の市役所や商店前などで街頭演説し、午後は高岡市のショッピングセンター前などで熱弁を振るった。

 泉野陣営は公示日以後、日中は街頭演説、夕方以降は個人演説会と、時間帯によって活動を分けながら支持を訴えてきた。選対幹部は「党のマニフェストをもらいに来たり、今の政治への不満を伝える電話がかかってきたりと、手応えがある」と話す。28日は、共産県議の地元、富山市北部や、泉野候補の地元・立山町で街頭演説し、票固めと無党派層からの支持を狙う。

 森田陣営は保守層の切り崩しを狙う。27日夕には綿貫代表がJR富山駅前で森田候補と初めて並んで演説し、「森田さんの公約は私と全く同じ。心を込めて応援している」と訴えた。

 綿貫代表は、国民新党が同候補を推薦した後も、「自民系支持者への配慮」(後援会幹部)などから候補本人との共同行動を控えており、陣営はこの日の演説を「選挙戦最大の成果」(民主党県連幹部)とみる。27日午前には民主党の鳩山幹事長が富山市内で演説し、「綿貫代表は郵政民営化反対を貫いたすばらしい政治家」と共闘を強調した。

(2007年7月28日 読売新聞)

395片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/28(土) 08:15:58
<07選挙 参院選>あす投開票
3候補 各地で追い込み 讀賣石川

 参院選は29日、投開票を迎える。安倍内閣発足後、初の国政選挙は、「年金」が大きな焦点となり、与党は社会保険庁改革などの実績を訴え、野党は政府の対応の遅れを追及し続けた。石川選挙区(改選定数1)に立候補しているのは、前県議の矢田富郎(57)(自民)、前衆院議員の一川保夫(65)(民主)、飲食店経営の浜崎茂(39)(無所属)、前金沢市議の近松美喜子(53)(共産)の4候補(いずれも新人)。激戦を反映し各党の党首クラスも続々と県内入りし、舌戦を繰り広げてきた選挙戦も残すところ1日限りとなった。各陣営は組織を固める一方、支持政党を持たない無党派層の取り込みに全力を挙げる。無党派層の動向を映す投票率も注目される。選挙戦最終日の28日、主な3候補は金沢市内で「最後のお願い」に駆け回る予定だ。

 ■ 矢田候補

 各職域団体の支援を取り付け、組織をフル動員した選挙戦を展開した。県内各地で大規模な総決起大会を開催、組織の引き締めに精力を傾注、年金問題による逆風下の選挙戦となったが、安倍首相が7月に2度も県内入りし、1人区の議席死守に党を挙げて支援している。27日夜は地元・津幡町で河北郡市の総決起大会で演説し、年金問題の対応策は万全だと強調。能登半島地震からの復興を訴え、「皆さんの力で国政の場に立たせてください」と頭を下げた。28日は金沢市武蔵町やJR金沢駅前などで街頭演説を行う。

 ■ 一川候補

 出身地の小松市を重視し、公示後の遊説時間は衆院2区に力点を置いた。出馬表明は公示1か月前と出遅れたが、「年金問題」の追い風を受けて巻き返しを図った。「年金問題に象徴されるように政府は無責任だ」と痛烈に与党を攻撃、政権交代の必要性を訴え続けた。

 党本部も大物幹部を続々と投入し、27日に小松市で開かれた総決起集会には鳩山由紀夫幹事長も駆けつけた。28日夕方からは、無党派層へ働きかけるために竪町商店街などを練り歩き、午後6時からは金沢市香林坊で街頭演説をする。

 ■ 近松候補

 昨年9月の出馬表明からすでに県内を5巡した。公示後は無党派層の多い金沢市を重点的に、比例選と連動して票の掘り起こしを図ってきた。

 27日は金沢市内の各所で街頭演説し、「たしかな野党」の存在意義を訴え、「住民の暮らしと平和が脅かされている。自公政権の暴走にストップをかけるのは共産党しかない」などと支持を呼びかけた。28日は金沢市南部から北部を縦断して計20か所で街頭に立つ予定。夜は金沢市増泉の事務所前で、有権者に最後の訴えをして選挙戦を締めくくる。

(2007年7月28日 読売新聞)

396片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/28(土) 08:16:23
参院選あす投票3候補ラストスパート
無党派取り込みへ躍起 讀賣福井

 参院選は29日、投開票を迎える。福井選挙区(改選定数1)に立候補している民主新人の若泉征三(61)、自民現職の松村龍二(69)、共産新人の山田和雄(40)の3候補は、27日も懸命の遊説を重ね、追いこみに声をからした。選挙戦最終日の28日は、各陣営とも有権者の3分の1を占める福井市で決起集会を開いたり、街頭演説を続けたりし、無党派層の支持獲得にも力を振り絞る。

 □若泉陣営 

 鳩山由紀夫幹事長が公示後2度目の福井入り。福井市内のデパートやショッピングセンター付近で「安倍政権は国民の心を理解しないで暴走している。あなたたちの政治を作り上げていくためにも、支持をお願いしたい」と訴えた。

 若泉候補は別行動で奥越、坂井地区を遊説。夕方には、坂井市内で決起集会を開いた。28日は早朝から福井市、丹南地区を回り、再度福井市内に戻って街頭を練り歩き、事務所近くの市体育館前で午後7時から決起集会を開く。

 □松村陣営 

 松村候補は、越前町と福井市を選挙カーで遊説し、夕方には勤め帰りの有権者を目当てに、JR福井駅周辺の商店街を練り歩いて握手を重ねた。

 夜は、同市風巻町で個人演説会。甘利経済産業相が応援弁士に立ち、「国政には松村候補が必要だ」と強調した。

 最終日は、午前8時に越前市から遊説をスタートさせ、午後は大票田の福井市に入り、最後の浸透を図る。午後6時30分から、福井市田原のフェニックスプラザで総決起大会を開く。

 □山田陣営 

 山田候補は福井市内に狙いを絞って選挙カーを走らせた。量販店前や住宅街でマイクを握り「年金保険料や住民税が暮らしを圧迫し、格差が広がっている。憲法9条を変えて戦争をする国にしようというのが自公政権で、民主も同じ方向だ。暮らしと平和を守るのは共産党だけ」と訴えた。

 最終日の28日は、地元の坂井市三国町をスタートし、遊説しながら福井市へ向かう。午後8時ぎりぎりまで選挙カーから支持を呼びかけ、事務所前で最後の演説をして締めくくる。

■あすは投票日和?■

 2004年の前回は61・02%だった投票率について、若泉、松村両陣営は60%前後と見ている。松村陣営は「無党派層などの浮動票は民主に流れるだろう。下がった方がこちらに有利だが……」と複雑な表情。若泉陣営は「無党派層は、当日晴れるとレジャーに行き、雨だと投票所まで行かないのでは。曇りがベスト」と空模様を気にする。

 一方、山田陣営は「今回は年金や、政治とカネなど現在進行形の問題があり、関心が高い」とし、前回を上回ると見ている。

 福井地方気象台によると、当日の天気予報は「くもり」。予想最高気温は27度と平年より5度近く低く、絶好の「投票日和」となりそうだ。

(2007年7月28日 読売新聞)

397片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/28(土) 09:01:24
国民新党・綿貫氏が野党候補と演説 自民との対決鮮明に
http://www.sankei.co.jp/seiji/senkyo/070727/snk004.htm

 国民新党の綿貫民輔代表は27日、富山市で参院富山選挙区の無所属新人森田高氏(40)=民主、社民、国民新推薦=とともに街頭演説し「民主、社民と一緒になって3本の矢がそろった。こうなったらぜひ勝ってもらいたい」と訴えた。自民県連会長を長年務めた綿貫氏が地元の富山で、自民以外の候補の応援演説をしたのは初めてという。

 綿貫氏はまた「長らく自民県連幹部として指揮してきた。自民は小泉、安倍内閣で大きく変化したが、わたしは変わっていない」と政権を批判。森田氏と郵政民営化の見直しなど公約が共通するとした。綿貫氏は同日、森田氏の総決起集会に参加した。

 国民新は公示前日に森田氏を推薦。綿貫氏を支援する地方議員の中には、綿貫氏が森田氏を全面的に応援するのを避けてほしいとの声もあったが、自民党との対決姿勢を明らかにするため、一緒に演説することにした。

(2007/07/27 22:07)

398片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/28(土) 10:38:50
【参院選2007 富山ニュース】
舌戦 比例も熱く 6党 終盤戦
2007年7月27日
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/saninsen07/toyama/CK2007072702036266.html

 二十九日投開票の参院選は終盤戦を迎え、比例代表でも各党の熱い訴えが続く。県外に地盤を置く候補も連日県入りし、票の上積みに懸命だ。逆風の中の戦いとなった自民以外の各党は過去の選挙戦の得票数を上回る目標を掲げており、「審判の日」に向けて最後の追い込みをかけている。

自民 国民新への流出を懸念
 保守層に大きな影響力を持つ国民新の綿貫民輔代表が国民新への投票を呼び掛けており、六年前と比べて票の目減りは避けられない情勢。「今回は見通しが立たない」(選対幹部)として目標得票数は設定していない。

 党職域支部にそれぞれ県議と富山、高岡両市議を配置。年金記録不備問題による逆風で苦しい戦いが見込まれ「各職域、議員が全力を尽くしている」(同)というが、富山選挙区が激戦の様相。党関係者からは「比例代表でどこまで汗をかけるのか」との声も漏れる。

民主 地元個人票の倍増狙う
 県内に地盤がある公認の広野允士候補(64)の再選に全力を挙げる。民主に吹く“追い風”に乗って、初当選の六年前に約五万票だった個人票を倍増させたい考えだ。

 陣営は「富山市など県東部に比べて県西部で知名度が低い」とみており、今後は西部での活動に重点を置き、一期務めた実績を訴える。

 自由公認から民主公認への変化も「票が伸びる要素」(県連幹部)と見込む。前々回に初めて導入された非拘束名簿式の浸透による個人票の増にも期待する。

公明 最多の6万8千が目標
 独自の選挙区候補を立てず、比例代表中心の戦い。参院選で最多得票だった前回の約四万七千八百票を上回る六万八千票を目標に掲げる。

 党県本部が支援候補と位置づけるのは、三選に挑む魚住裕一郎候補(54)。「政策は実現してこそ価値がある」(県本部)として、自民との連立政権による八年間の実績をアピールし、支持拡大につなげる。

共産 無党派掘り起こしカギ
 全国での五議席確保を実現するため、〇五年の衆院選の一・六倍となる四万票獲得を目指す。無党派層の取り込みなどが実現のカギとみる。

 改憲の動きや格差拡大への不安は、無党派層や保守層にも広がっていると分析。ビラを広く配るなどして新たな支持者を掘り起こす。従来の支持層には「毎日が投票日」と期日前投票を呼び掛けている。

社民 個人名の投票呼びかけ
 自治労県本部出身で公認の又市征治候補(63)の再選が最重要課題。幹事長としての実績や知名度を背景に、六年前の二・五倍となる八万票の個人票獲得を狙う。

 自治労などの従来の支持層を固め、護憲派の無党派層にも浸透を図る。

 党勢が縮小する中、非拘束名簿式では「党内競争」にもさらされるため、陣営は個人名での投票の呼び掛けに必死だ。

国民新 代表集票力で伸長狙う
 結党直後に迎えた〇五年の衆院選では自民、民主に次ぐ約十一万一千票を獲得、綿貫代表への支持の厚さを見せつけた。年金記録不備問題などで政府・与党に不満を抱く保守層をさらに取り込み、衆院選を上回る得票数を目指している。

 綿貫氏の後援会や特定郵便局長OBらの支援を受けながら電話作戦を展開し、支持の広がりに努めている。

399片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/28(土) 10:39:18
【参院選2007 石川ニュース】
党名訴え 比例も過熱 候補、次々県入り
2007年7月27日
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/saninsen07/ishikawa/CK2007072702036269.html

 参院選石川選挙区が激戦の色を濃くするとともに、石川県内各党の比例代表の戦いも過熱している。各党の比例候補が続々と県入りする中、選挙区候補との連動や他党との協力など思惑もさまざま。県内の主な政党の取り組みを聞いた。

保守王国の底力発揮 自民
 県議二十六人が三十五候補を二、三人ずつで分担する責任体制を構築。公示後は十候補が県入りしており、選挙区候補が比例候補の集会に出席するなど、選挙区と比例代表を連動させた運動を徹底させ、票の上積みを図る。

 ただ、選挙区で全面支援を受ける公明党への配慮といったジレンマも抱えながらの戦い。下沢佳充・比例代表選対本部長は「逆風の戦いだが、比例の県内得票率が全国トップになるよう保守王国の底力を発揮したい」と意気込む。

候補名大幅増めざす 民主
 二〇〇四年参院選は約十七万五千九百票、〇五年衆院選が約二十万三千三百票と拡大傾向。年金記録不備問題、相次ぐ閣僚不祥事などで“追い風”を受ける今回、党県連は二十五万票を目指す。

 選挙区候補の遊説や演説会では党名への投票を呼びかける。一方、産別出身の七候補を抱える連合石川は、政府批判で世論を味方につけようと共同戦線を張りながら、労組ごとに候補名の浸透も徹底させており、候補名得票を前回の約三万四千票から、組合員数の六万票に増やす目標だ。

公約実現力アピール 公明 
 石川をはじめ富山、愛知、岐阜、三重五県の重点候補である魚住裕一郎党副幹事長の当選が至上命題。

 庄源一県本部代表は「三年前のマニフェスト達成率98%など公約実現力、実行力ナンバーワンの公明党を前面にアピールする」と力を込め、得票目標は七万二千票に設定、初の七万票台突破を目指す。

 県議選で十六年ぶりに金沢市の二議席奪還に成功したことをバネに組織を固め、自民の選挙区候補を支援することで、自民支持層の比例への浸透も図っている。

選挙区と連動で訴え 共産 
 党県委員会は「自公政権の一番の対決者」と自任し、国会で事務所費問題を追及した比例の井上哲士候補が公示前後に一回ずつ県入りするなど存在感を強調する。

 選挙区候補の街宣でも「有権者一人に二票ある」と比例の呼び掛けも徹底。参院は一議席増で党首討論、二議席増で議案発議が認められることも紹介し「党が伸びれば政治が変わる」と訴える。

 県内の目標得票数は四万三千で前回選得票数の一・六倍。「風頼みでは届かない」と終盤も政策の地道な訴えに徹する。

危機感強め引き締め 社民 
 又市征治党幹事長の必勝を期し、県内比例票三万五千票の獲得を目指す。比例二議席と予測される中、県連総合選対は党内他候補の戦いぶりに危機感を強め、二十三日に急きょ選対本部会議を開催。電話や党支援労組を通じての支持拡大に努めることを再確認し、組織の引き締めを図った。

 又市候補の県入りは公示直後の一回きりの見通しだが、最終日は議員団が金沢市内を遊説し、大票田での票掘り起こしにかける。終盤の取り組み次第で「目標は達成可能」(選対幹部)とする。

400片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/28(土) 10:54:32
2007年7月25日(水曜日)
福井新聞
--------------------------------------------------------------------------------

終盤戦スパート (上) 民主・若泉征三候補 
反自民結集 勢い強調
「18年ぶり」合言葉に
投票まであと4日
 
 「私に大きな波が押し寄せている。年金、生活を守るために若泉をぜひ使ってほしい」
 この数日、若泉征三候補(民主)は街頭演説や個人演説会で勢いを強調し始めた。本社世論調査でも現職と激しく競っており、陣営では「自民以外の候補が勝つのは十八年ぶり」「議席奪還へ最大で最後のチャンス」が合言葉になりつつある。



決起集会を開き、ガンバロー三唱で気勢を上げる若泉征三候補(右から2人目)=21日夕、福井市中央公園
 年金問題を前面に攻勢をかけてきた。安倍政権の対応に対する有権者の不信感や不満を民主支持に転換させるため、制度の抜本改革をアピール。「与野党逆転をして、年金保険料を給付以外の目的に使えないようにする法案を出したい」とかすれた声を絞る。
 与党への逆風で差を縮めた一方、若泉候補は「まだ追いついてない」と感じている。図らずも二十一日、福井市内で開かれた決起集会で鈴木宗男衆院議員(新党大地代表)は「五分の戦いは現職が一歩リードしているということ」と指摘。雨の中、集まった大勢の支持者を前に「親せき、友人ら身近な人への声かけを」と呼び掛けた。
 終盤にきて陣営が敏感になっているのが大票田、福井市や越前市の票の動向。急きょ福井市を中心に全体で一万七、八千票の掘り起こしを党県連の議員、後援会、労組に要請した。「少しの上積みが勝敗を分ける。地元を歩け」と陣営幹部。追い風をとらえる翼をさらに広げ、党が弱いとされる女性、高齢者、無党派の取り込みを図る。
 「反自民を結集し、総力にしたい」(玉村和夫党県連幹事長)だけに、前衆院議員の松宮勲氏、国民新党の糸川正晃衆院議員の協力も大きい。特定郵便局OBらの組織に声をかけており、自民関係者は影響は小さくないとみる。
 党本部のテコ入れも強まっている。本県を一人区の重点地域に指定し、十九日には菅直人代表代行が六日に続いて本県入り。総合選対本部の幹部らを集め「自民党はなりふり構わず攻めてくる。しゃかりきになって戦おう」と引き締めた。
 援護射撃は続き、二十四日には小沢一郎代表が二週間ぶりに来県。「党幹部がこんなに来るのは今までないこと。保守王国の県で勝って与野党逆転の象徴的な選挙区にしたい」(笹木竜三党県連代表)。陣営のボルテージは上がっている。
  ×  ×  ×
 参院選はいよいよ終盤戦。福井選挙区でラストスパートに入った三陣営の動きを報告する。

401片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/28(土) 10:55:25
2007年7月26日(木曜日)
福井新聞
--------------------------------------------------------------------------------

終盤戦スパート (中) 自民・松村龍二候補
逆風下 総力挙げ攻勢
保守王国メンツかけ
投票まで3日
 
 「横一線の大変厳しい戦いです。どうか、どうかお助けください」
 必勝鉢巻きを締めた松村龍二候補(自民)が、街頭演説や夜の個人演説会で声を振り絞って支持者に訴える。選挙カーを飛び降り、手を合わせながら「ご支援をなにとぞお願いします」と駆け回る場面も。大差で勝利した過去二回の選挙では見られなかった光景だ。



公園の清掃奉仕をする有権者に、手を合わせて支持を求める松村龍二候補(中央)=22日、福井市丸山1丁目
 年金問題や「政治とカネ」問題などで、自民に逆風が吹く中で火ぶたを切った今回の参院選。党本部は公示直前に安倍晋三首相、森喜朗元首相を福井市に投入し、反転攻勢ののろしを上げた。公示後も閣僚らが連日てこ入れに訪れている。
 大物弁士が逆風の盾となる一方、松村候補は選挙カーで県内各地を分刻みで巡回。車が一台しか通れない路地裏まで入り、有権者の関心の高い年金問題を「自民が責任を持って必ず解決します」と訴える。選挙カーには福井1区の稲田朋美氏ら県選出の衆院議員も同乗。衆参同日選的態勢でローラーを掛ける。
 だが「小泉改革で拡大した生活格差への不満に、年金問題が火を付けた。有権者の怒りは想像以上」と陣営幹部。「政権選択の選挙ではないだけに、今回は『自民にお灸(きゅう)をすえてやる』との雰囲気さえある」とみる。
 激しい競り合いから抜け出すため、党本部は安倍首相を二十五日に再び投入。昭恵夫人も町村派の町村信孝会長とともに駆け付けた。二十八日の総決起大会まで党整備新幹線等鉄道調査会の津島雄二会長、森元首相らが続々と福井入りする。
 党県連も緊急選対会議を二十二日に開いた。会合後、山崎正昭会長は各種世論調査を基に「厳しい。俵に足が掛かっている状況」と険しい表情。その上で、首相の二度のてこ入れに「絶対負けるわけにはいかない」。
 国会議員、地方議員らは大票田の福井市を最重点に、自分の後援会組織をフル稼働。県農政連などの支持団体も比例代表候補の運動とセットで引き締めを強化、電話作戦を繰り広げる。「保守王国のメンツをかけた総力戦」(陣営幹部)の様相を呈してきた。
 終盤を迎え、選挙事務所の出入りが激しくなり、緊迫感は日増しに高まっている。屋敷勇選対本部長は、自民現職が小差で敗れた十八年前を引き合いに「あれで福井のインフラ整備は十年遅れた。今回の選挙は北陸新幹線の県内延伸が掛かっている」と強調する。「十八年前を忘れるな」を肝に銘じ、ラストスパートを掛けている。

402片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/28(土) 10:55:57
舌戦録 自民党町村派の町村信孝会長
新幹線止めない 福井新聞

 自民党町村派の町村信孝会長=写真 先般、安倍首相が政府と与党とで新幹線問題を検討する場を立ち上げると明言した。検討の場を設けるということは、検討した結果ダメということはない。政治の常識では必ずゴーサインがでる。財務省の反対を乗り越えて、安倍首相が検討の場をつくるということは「新幹線を前に進めますよ」と言ったに等しい。もし与党が過半数を割ればどうなるか。「公共事業は悪だ」と言っている民主党が政権を取れば、新幹線はたちどころに止まってしまう。(25日夜、越前市内の松村候補の個人演説会で)

403片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 13:03:21
富山選挙区 野党共闘・森田さん当選 讀賣富山

初当選を果たし、支持者と万歳する森田さん(左から2人目)(29日午後11時32分、富山市四ツ葉町の事務所で)

 参院選は29日、投開票が行われ、富山選挙区(改選定数1)は、民主、社民、国民新が推薦する無所属新人の森田高さん(40)が、自民現職の野上浩太郎さん(40)(公明推薦)と共産新人の泉野和之さん(50)を破り、初当選した。同選挙区で自民が敗れたのは1968年以来、39年ぶりで、「自民王国」は歴史的敗北を喫した。森田さんは年金問題を追い風に積極的な街頭活動で無党派層に浸透、公示前日に国民新党の推薦を受け、保守層の一部も取り込んだ。野上さんは県選出国会議員や県議らを中心にローラー作戦を展開したが、自民への全国的な逆風で浮動票を十分に得られなかった。泉野さんは格差対策や護憲を訴えたが、支持を広げられなかった。

 富山選挙区は、全国的に自民への逆風、民主への追い風が吹くなか、県西部に強固な地盤を持つ綿貫代表率いる国民新が、公示前日に森田さんを推薦したことで、森田さんが議席を奪うか、野上さんが死守するのか、全国的に注目が集まった。

 森田さんは、民主、社民の推薦を受け、昨年12月に立候補を表明。知名度ゼロからのスタートだったが、両党の支持層を固めたほか、街頭演説を中心に、医療や年金の問題を訴え、大票田・富山市の無党派層を積極的に取り込む運動を展開した。国民新の推薦が追い風になり、県西部では綿貫代表を支持する保守層の一角を取り込んだほか、県東部では、民主党の元参院議員の協力を得て、着実に支持を広げた。

 一方の野上さんは、県内に34ある党地域支部に選対を発足させたほか、引退した県議、市町村議にも協力を求め、党員比率全国一の組織をフル回転させた。

 公示後は、街頭演説による露出も多くし、安倍首相や閣僚らの応援も得て無党派層に訴えた。

 しかし、かつての自民の大物、綿貫さんが抜けた影響や、「守りの戦い」の要素が多かったことなどで、39年ぶりの敗北を喫した。

「これからが勝負」森田さんあいさつ

 富山市四ツ葉町の森田さんの事務所では29日夜、「当選確実」の報に、詰めかけていた支持者から「やったー」と大歓声が上がった。喜びのあまり跳び上がったり、涙ぐんだりする人たちの姿も見られ、近くで待機していた森田さんが、事務所に登場すると、支持者は総立ちで出迎え、大きな拍手が鳴り響いた。

 壇上では、選対本部長で民主党県連代表の村井宗明衆院議員が勝利宣言。社民党県連幹事長の菅沢裕明県議、国民新党・綿貫代表の秘書と並び、「3党共闘」を演出した。

 森田さんは「ゼロからのスタートだったが、本日の勝利は皆様のご指導のおかげです。私にとってこれからが勝負。医療と福祉の再生のため死力を尽くします」とあいさつし、深々と頭を下げた。そして、事務所の支持者一人ひとりと固い握手を交わした。

(2007年7月30日 読売新聞)

404片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 13:03:56
自民、39年ぶりの敗北
野上さん逆風強く 讀賣富山

 富山市赤田の野上さんの事務所では、所狭しと集まった関係者や支持者が、テレビで選挙報道を見ていたが、落選が確実になると、関係者や支持者らから悲痛な声が漏れた。

 野上さんは神妙な面持ちで事務所に姿を現し、マイクを両手で握り締めると、「本当に申し訳ありませんでした。死力を尽くしましたが、私の不徳により、このような結果になりました」と話し、土下座した。

 「祈当選」と書かれたため書きが事務所の内部にずらりと張られた中、頭を深々と下げる野上さんには、支持者から、温かい拍手が送られ、「頑張った」などの声がかかっていた。

 選対総括責任者の長勢法相のほか、本部長の鹿熊正一県議や、顔をそろえた県内政財界の代表者らは、開票が進むにつれ、ため息をついたり、険しい表情で天井を仰いだりし、落選決定後は一様に沈痛な面持ちで、「申し訳ありません」などと敗戦の弁を述べた。

共産・泉野さん 深々と支持者に頭下げる

 富山市上赤江町の泉野さんの事務所では、敗戦の一報が伝わると、落胆の雰囲気に包まれ、支持者らはため息をついた。

 間もなく事務所に姿を見せた泉野さんは、「憲法改悪を許さない、庶民増税を許さないと訴えてきたが、私の力不足でした。ご支援いただいた皆様に心から感謝します」と深々と頭を下げた。

 選挙戦では、日中は街頭演説、夜は個人演説会を開き、「たしかな野党」の候補としてPRしたが、注目された自民候補と野党統一候補との戦いの中で、埋没した。

(2007年7月30日 読売新聞)

405片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 13:05:21
〈解説〉自民王国に“激震” 讀賣富山

 富山選挙区で、自民党が1968年以来の敗北を喫した。保守地盤の強い「自民王国」にとって、この1敗は全国的にも“激震”と言える。

 国民新党が野党共闘に加わり、「県内の保守が分裂したこと」(自民県議)や、全国的な自民への逆風など、要因は様々だ。

 ただ、保守分裂は2005年衆院選で既に経験しており、これまでの国政選で自民に対する逆風はあり、他県で自民が敗北したのを横目に、富山では何度もはね返してきた。

 今回は、自民の組織が弱体化していることが鮮明になったと言える。さらに、従来型の戦術や主張が、有権者に通用しなかったのが最大の敗因ではないだろうか。

 野上さんの街頭演説、個人演説会は、動員が成功しているところもある一方、集まりが悪いところも目立った。主張も、「国とのパイプ役がいなくなり、県政も市政も停滞する」というものが多く、肝心の政策は党の政策そのものだった。政党の色が強く、候補個人の顔が見えなかった。

 当選した森田さんも、有権者の関心は引きつけたものの、戦術や主張が際だっていたとは言えない。推薦する民主は依然、風頼みの部分が強く、県内での2大政党化にはほど遠い。

 今回の結果で、県内政界の行方は波乱含みだ。その中、我々有権者は、新議員が、国や県のために何をしてくれるのかを注視し、今後の政治行動の判断材料とすべきだろう。(米川丈士)

(2007年7月30日 読売新聞)

406片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 13:06:29
投票率64・96% 9年ぶりアップ 讀賣富山

 参院選富山選挙区の投票率は64・96%で、前回2004年の57・62%を7ポイントあまり上回り、1998年以来、9年ぶりに前回より上昇し、下落傾向に歯止めがかかった。

 自民公認の現職候補と、民主、社民、国民新が推薦する無所属新人候補の与野党対決に注目が集まったほか、各陣営が票固めのため、有権者に期日前投票を呼びかけたことが投票率を押し上げた要因とみられる。

 また、年金の記録漏れ問題や、地方と中央の格差など、市民生活に直結する争点に対して有権者の関心が高かったようだ。

 市町村別にみると、最も高かったのは南砺市の77・73%で、以下、朝日町(72・51%)、砺波市(71・98%)と続いた。富山市は62・96%、高岡市では61・22%と、都市部では比較的、伸び悩んだ。

 また、期日前投票をした有権者は、公示日翌日から28日までの16日間で、10万1895人と、前回2004年と比べ82・6%増となった。導入から3年以上が経過し、制度として定着してきたと言えそうだ。

 一方、今回から初めて、海外から投票ができる在外投票が選挙区選でも可能になり、93人がそれぞれ1票を投じた。

 投票率は、1995年の参院選で47・26%と、過去最低を記録。98年には59・90%と持ち直したが、それ以降は再び下落に転じていた。

(2007年7月30日 読売新聞)

407片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 13:09:29
07参院選・民主、自民、議席守る
羽田さん大差で3選、吉田さん手堅く再選 讀賣長野

3回目の当選を確実にし、万歳する羽田さん(29日午後8時6分、上田市の事務所で)

 第21回参院選は29日、投票が行われ、即日開票の結果、長野選挙区(改選定数2)では、ともに現職で民主党の羽田雄一郎さんと自民党の吉田博美さんが当選した。羽田さんは吉田さんに大差を付けてトップで3選。前回トップだった吉田さんは年金記録漏れ問題などの対応で票を伸ばせず、苦い再選となった。2大政党制への流れが強まる中、ともに新人で共産党の中野早苗さんと社民党の中川博司さんは埋没する結果に。憲法9条の堅持などで民主との違いを見せ、「野党らしさ」を強調したが、及ばなかった。


当538,690羽田雄一郎40 民 主 現

当301,635吉田 博美58 自 民 現

□194,407中野 早苗59 共 産 新

  89,579中川 博司49 社 民 新

(選管確定) 

□印は法定得票=繰り上げ当選資格=を得た者


 羽田さんの支持者らは上田市の事務所に続々と集まり、テレビの開票速報を見守った。勝利を確信しているためか、リラックスした雰囲気。それでも「当選確実」の情報が入ると、「やった!」などという声が上がり、喜びに包まれた。

 羽田さんが支持者の前に姿を現すと一斉に拍手が起き、歓喜はピークに達した。羽田さんはまず、「皆さんの支援があって勝つことができた」と、感謝の言葉を述べた。その上で、「参院の民主党が国民の信頼を得られた時、政権交代につなげられる」と述べた。

 年金問題をはじめとする“追い風”を受けて終始、優位に戦いを進めた。「与野党逆転の夏です」と力強く訴え、スタッフも背中に同じフレーズの入ったおそろいのTシャツを着て盛り上げた。街頭ではマニフェスト(政権公約)のほか、受給見込み額などを記した「年金通帳」の冊子を配り、有権者に広がる年金制度への不信感を払しょくする政策を訴えた。

 順風満帆ゆえ、むしろ陣営のゆるみが心配されるほど。陣営は支持者に期日前投票を勧める一方、羽田さんも遊説では「厳しい戦いです」と呼びかけるなど、引き締めにも気を配った。




当選確実の報を受け、支持者らと万歳をする吉田博美さん(右)=29日午後8時7分、飯田市の事務所で




 吉田さんが地盤とする飯田市の事務所では、年金問題や閣僚の失言、政治とカネの問題などで苦戦を強いられたこともあり、テレビの速報で当選確実が伝えられると、支持者からは、「ああ、よかった」などと安堵(あんど)の声がわき上がった。

 吉田さんは「大変厳しい選挙戦だった」とあいさつし、「皆さんの支援があっての当選。ありがとうございます」と深々と頭を下げた。

 自民党県連の小坂憲次会長ら幹部は、長野市内のホテルでテレビの報道を見守っていた。

 公示日の第一声から、吉田さんは与党の現職として、年金問題でのおわびを口にしてきた。

 選挙戦中盤では、報道各社の世論調査などで自民党支持層さえ十分に固め切れていないことが判明。県内各地で個人演説会を開いたり、企業・団体回りを続けたりしながら、“身内”の支持を固める活動も精力的にこなした。

 比例候補を擁する自民党支持の業界団体や、党所属県議、連立を組む公明党の県議らの協力も得て、組織を挙げての選挙戦を展開したが、羽田さんに水をあけられる結果となった。

(2007年7月30日 読売新聞)

408片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 17:29:12
森田さん、当選から一夜明けて  富山KNB
http://www2.knb.ne.jp/news/20070730_12302.htm

 初当選を果たした森田高さんは、一夜明けた30日朝、激戦を制した喜びと責任の重さを改めてかみしめていました。

 森田高さんは30日朝、元々実家のあった富山市呉羽町の親戚の家で自らの当選を伝える新聞に目を通し、改めて当選の喜びをかみしめていました。

 29日夜からずっと、支援者へのあいさつ回りでほとんど寝ていないということですが、県民の期待に答えたいと抱負を力強く語りました。

 森田さんは「富山県で自民党さん相手に勝つということが本当に大変なことなんだと報道の内容見ても改めて思って自分自身が無心に走ってきた道を振り返ってます。」「やはり厚生労働行政しっかりやりたいという思いが一番あります。医療・介護・福祉・年金これはずっと皆様に訴えてきたことなのでそこでまずお役に立ちたいという思いがあると同時に政治家としてそのほかの行政にもしっかり勉強して取り組んでいきたい。」

409片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 17:33:33
医療現場との懸け橋に 参院選富山・初当選の森田氏が抱負
2007年07月30日
http://www.kitanippon.co.jp/contents/knpnews/20070730/6275.html

 二十九日投開票の参院選富山選挙区で民主、社民、国民新の三党推薦で初当選した無所属の森田高氏(40)=富山市吉作=が三十日、北日本新聞社を訪れ、「初心を忘れず、医療現場と国政との懸け橋として活動したい」と抱負を述べた。

 昨年末の出馬表明から七カ月余り。「支持者と一体となって、無我夢中で走ってきた」。投票日が二日後に迫った二十七日夕、国民新党の綿貫民輔代表と一緒にJR富山駅前で街頭演説したことを「地鳴りのような拍手に、初めて手ごたえを感じた」と振り返った。

 現場を知る医師として、医療再生を訴え続けた。「多くの医療関係者から応援してもらった」と感謝し「社会保障制度をしっかりつくり、均衡のとれた地域の発展に寄与したい」と強調した。

 院内での会派所属については「政策立案のために政党の力を借りることは現実的に必要」としながらも「野党共闘は重要なスキームであり、各党が協力できる態勢を尊重したい」と述べ、関係者と相談しながら慎重に検討する意向を示した。

410片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 17:36:58
個人名票トップは又市氏、広野氏再選ならず 県内参院選比例得票
2007年07月30日 富山北日本
http://www.kitanippon.co.jp/contents/knpnews/20070730/6278.html

 参院選は三十日朝、すべての開票が終わり、県内比例代表の政党別得票(個人名票含む)は、自民党が二〇〇八五三・九三七票でトップとなった。県関係の個人名票では、再選した県在住の社民党前職、又市征治氏(63)=富山市田中町=が県内で四万千五百二十四票を獲得、初当選した小矢部市出身の自民党新人、山田俊男氏(60)=前全国農協中央会専務理事、千葉県流山市=は、二万七千六百八十二票を集めた。県在住の民主党前職、広野允士氏(64)=富山市安養坊=は県内の四万八百七十票を含め全国で五万三千五十一票を集めたが、再選はならなかった。

 県在住の国会議員は、衆院議員五人、参院議員三人の計八人となり、改選前から一人減った。

 全国で又市氏は二一八八五〇・〇四九票を集め、二議席を獲得した社民党の一位。山田氏は四十四万九千百八十二票で十四議席を獲得した自民党の二位となった。広野氏は二十議席を得た民主党の二十二位だった。

 県内の個人名票獲得数は、又市氏が一位、広野氏が二位、山田氏が三位だった。比例代表の総数に占める個人名票の割合は、前回参院選(平成十六年)と比べて6・8ポイント増の41・13パーセントだった。

 県内の政党別得票(個人名票含む)では、トップの自民に続き民主党が一七七五三〇・九六七票。社民党六万四千百五十三票、公明党四五八七六・四三三票、国民新党四三七三九・八七〇票、共産党一九七六〇・一一三票、新党日本八千八百八十票などとなっている。

▽比例得票確定が1時間半遅れ 砺波市選管ミス

 参院選比例代表の県内開票作業で、砺波市選管がまとめた民主党候補の得票数に誤りがあることが分かり、県選管による比例代表得票の確定が予定より約一時間半遅れ、三十日午前六時二十五分にずれ込んだ。

 砺波市選管は比例代表の開票作業を終え、三十日午前一時半に県選管に報告した。その後、県選管のチェックで民主党比例候補の得票が〇・七二票足りないことが判明、修正した。砺波市選管の案分方法に誤りがあった。

411片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 17:37:45
森田氏(無所属)、現職・野上氏下し初当選 参院選富山選挙区
2007年07月30日 富山北日本
http://www.kitanippon.co.jp/contents/knpnews/20070730/6261.html

 参院選富山選挙区(改選一)は二十九日の投開票の結果、民主、社民、国民新の三党が推薦する無所属新人の森田高氏(40)=医師、富山市吉作=が二十九万千七百十四票を獲得し、自民党前職の野上浩太郎氏(40)=富山市堀川町=、共産党新人の泉野和之氏(50)=党県常任委員、立山町野沢=を破り、初当選した。年金記録不備など政府・与党への逆風の中、野上氏と大接戦を展開し、二万五千八百三十二票差で振り切った。富山選挙区で自民党以外の候補者が当選したのは三十九年ぶり。投票率は64・96パーセントと十六年の前回選より7・34ポイントアップ、十八年ぶりに60パーセント台に回復した。

 富山選挙区は与野党の勝敗の鍵を握る一人区の一つ。民主、社民に加え公示直前に国民新の推薦を得た森田氏と、自民、公明が支える野上氏の事実上の一騎打ちとなった。民主党の小沢一郎代表と自民党総裁の安倍晋三首相が選挙戦終盤の同一日に県内で支援を訴えるなど、双方が総力を挙げた攻防を繰り広げ、消費税を争点にした平成元年参院選以来とも言われる激戦は全国的に注目を集めた。

 森田氏は年金や医療など福祉の再生を主張。三党統一候補として、与党への逆風をテコに集票した。無党派層を取り込み、国民新党の綿貫民輔代表の地元の高岡市や南砺市、砺波市のほか、県都・富山市で野上氏を上回った。富山選挙区での野党系候補の当選は、昭和四十三年参院選で杉原一雄氏(社会党)が当選して以来。

 野上氏は地方再生と分権時代の新しい国づくりを訴えた。前職の知名度や自民、公明の組織力を生かした戦いを進めたが、与党への逆風をもろに受け、大票田の富山市や高岡市などで票を伸ばせなかった。

 泉野氏は増税中止、改憲反対などを訴えたが、共産党支持層以外に広く浸透しなかった。

 投票は午前七時から県内四百四十七カ所で一斉に始まり、一部の繰り上げ投票所を除いて、午後八時に締め切られた。

開票結果
 森田 高    無所属新 291,714票 当選
 野上 浩太郎  自民前  265,882票
 泉野 和之    共産新   24,240票

412片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 17:38:48
森田氏、3党推薦実結ぶ 年金・医療の再生浸透
2007年07月30日 富山北日本
http://www.kitanippon.co.jp/contents/knpnews/20070730/6263.html

 前職に新人二人が挑んだ第二十一回参院選富山選挙区は、民主、社民、国民新の三党推薦の無所属新人、森田高氏が全国的な上げ潮ムードに乗って無党派層の獲得に成功。国民新党を率いる綿貫民輔代表の支持層も取り込む形で、三十九年ぶりに自民王国の壁を突き破った。自民党前職の野上浩太郎氏は政府・与党への逆風に対する危機感から県議・市町村議がフル回転したが、競り負けた。共産党新人の泉野和之氏は野上、森田両氏の対決に注目が集まる中で、支持を広げられなかった。 無所属新人の森田氏は、年金不信や「政治とカネ」の問題に対する政府・与党への逆風を背景に、組織力で上回る自民前職の野上氏に競り勝った。労組を支持母体とする民主、社民と、公示前日に推薦を決めた国民新の三党共闘が奏功し、幅広い層から集票。野党が三十九年ぶりに自民党から議席を奪還した。

 年金問題への批判の高まりと、医師不足をはじめとする都市と地方の格差を懸念する県民意識を敏感にとらえ、政策面での訴えを「年金・医療の再生」の一点に集中。無党派層を吸収し、自民支持者が多い医療、介護関係者にも浸透した。

 国政選挙での候補擁立をめぐり過去に対立してきた民主と社民の共闘の行方が不安視されたが、政党色がなく、労組出身でもない森田氏に対し、両党はそれぞれ最大限に支援した。

 全国で優勢に戦いを進めてきた民主は、公認候補以上の手厚い態勢を組み、小沢一郎代表ら幹部を相次いで投入。社民は比例代表に立候補した又市征治幹事長の集票活動と連動しながら着実に票を固めた。

 最終盤には、県西部に強固な支持基盤を持つ国民新の綿貫氏が満を持して県内入り。街頭や集会で投票を呼び掛け、綿貫氏の地元の南砺市のほか、砺波や高岡両市で保守票を上積みした。

 保守地盤の厚い新川地域では野上氏に及ばなかったが、選対本部長の村井宗明衆院議員が前面に立って活動した大票田の富山市でも引き離した。

413片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 17:39:27
野上氏、浮動票取り込めず
2007年07月30日 富山北日本
http://www.kitanippon.co.jp/contents/knpnews/20070730/6264.html

 野上氏は、前職としての実績を全面に出し、自民党の三十四地域支部や推薦団体など県内全域に張り巡らせた組織戦を展開、無党派層を意識した街頭活動も強化したが、政府・与党への逆風の直撃を受け、議席を失った。

 「平成の大合併」で集票の手足となる自民系の県議・市町村議が激減し、当初から危機感を持って臨んだ。報道機関の世論調査で接戦が伝えられる中、陣営は組織の引き締めを徹底。法相の長勢甚遠党県連会長が公示後、県内三百社を回るなど、各県議・市町村議が中小企業回りを強化し、各議員の後援会もフル稼働させたが、浸透しきれなかった。

 無党派層対策として、終盤に全地域支部による「手振り」を実行。閣僚ら知名度の高い応援弁士の来県が相次ぎ、二十五日には安倍晋三首相が富山入り。選挙戦期間中の首相遊説としては平成四年の宮沢喜一元首相以来で、JR富山駅前などに多数の聴衆を集めたが、浮動票の獲得につながらなかった。

 森田氏が民主、社民の比例代表候補と連携したきめ細かい運動を展開したことも票が伸び悩んだ要因。さらに、公示直前の綿貫氏の参戦で、高岡市、砺波市、南砺市など県西部で森田氏を下回るなど票の流出を抑え切れなかった。

414片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 17:42:48
砺波・南砺「綿貫党」底力
2007年07月30日 北日本富山
http://www.kitanippon.co.jp/contents/knpnews/20070730/6265.html

 衆院富山3区の高岡、砺波、南砺市などで森田氏が野上氏を上回り、当選へのポイントとなった。綿貫国民新党代表が土壇場で森田氏支持を打ち出し、支持拡大に弾みがついた。高岡市の支援企業による活動、年金記録不備問題や政治不信による与党への逆風に乗った。

 綿貫氏の地元南砺市では、綿貫氏の後援会と同市議団が国民新が森田氏を推薦決定する前日に「野上氏支援」を申し合わせた。

 だが、二十四日に地元入りした綿貫氏が森田氏推薦に理解を求め、街頭演説でも態度を鮮明にすると森田氏に追い風が吹いた。

 野上氏支援を申し合わせた後援会も、自主投票の様相を強めた。

 後援会として組織的な運動や推薦各党との連携はなかったが、無党派層も取り込んで支持を集めた。

 砺波市では安念市長が活発に森田氏を支援した。

 野上氏を支援した河合常則参院議員らは、綿貫氏が地元入りする前の期日前投票を呼び掛けたが及ばなかった。

415片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 17:44:14
森田さん「政治変える」 39年ぶり牙城崩す
2007年07月30日 北日本富山
http://www.kitanippon.co.jp/contents/knpnews/20070730/6266.html

 「政治を変える大きなチャンスだ」。参院選で三十九年ぶりに、自民王国の牙城を崩した森田高さんは、日焼けした顔をくしゃくしゃにし、支持者から握手攻めにされた。二十九日投開票された参院選富山選挙区。民主、社民、国民新の三党の推薦を受けた無所属新人の森田さんが、自民前職の野上浩太郎さんとの激戦を制した。年金記録不備や「政治とカネ」などの問題が相次ぎ、有権者の政治不信は自民党組織率全国一の富山でも地殻変動を起こした。森田さんの事務所は万歳が続き、わずかに及ばなかった野上さんの事務所は深い落胆に包まれた。比例代表は県在住前職で社民の又市征治さんと、小矢部市出身で自民新人の山田俊男さんが当選を確実にした。

 「ゼロからスタートしましたが、皆さんの支援と支持のおかげです」。富山市四ツ葉町の事務所で、森田さんが日焼けした顔で当選の弁を語ると、埋め尽くした支持者から大きな歓声と拍手が沸き起こった。

 事務所には午後八時ごろから、支持者が集まり、森田さんの兄で医師、英さん(50)=糸魚川市=も開票を見守った。

 十時、県選管の一回目の開票は野上さんがリード。「まだまだ」「これからだ」。その後、開票速報が接戦ながら優位を伝えると「よっしゃー」と勢いよい声が飛んだ。

 十一時十五分ごろ、選対幹部が、開票率89パーセントを超え約二万票リードしたことを伝えた。支持者が一斉に立ち上がり、「おっ、おっ、おっ」の掛け声に合わせて拍手を続けた。

 数分後、テレビが当確を伝えると、割れんばかりの拍手が起こり、「万歳」がこだました。感激で涙を流す支持者もいた。当選を知らせる北日本新聞の特報が配られ、支持者が喜びを確かめるように見入った。

 その直後、紺色のスーツ姿の森田さんと妻の郁子さん(39)が姿を見せ、ボルテージは最高潮に。「森田コール」が起き、二人は握手攻めにあいながら、中央へ進んだ。

 選対本部長の村井宗明衆院議員が勝利宣言。森田さんは「県民に感謝し、医療や福祉の再生のため、死力を尽くして戦います」と力強く語り、花束を高々と掲げた。西野秀夫後援会長の発声で万歳三唱した。

 民主党県連幹事長の坂野裕一県議、社民党県連幹事長の菅沢裕明県議、県民社協会の長尾憲二顧問、連合富山の石黒博会長代理、安念砺波市長、知事代理の齊田副知事らが祝辞を述べ、国政での活躍に期待した。

416片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 18:03:31
参院選選挙区 民主の一川氏が初当選 自民・矢田氏に4181票差  北國石川
http://www.hokkoku.co.jp/_today/H20070730101.htm

当選が決まり支持者と一緒に万歳する一川氏(中央)=29日午後11時45分、金沢市割出町の選挙事務所
 石川県選挙区は、民主党新人の一川保夫氏(65)=国民新党、社民党県連合推薦=が二十七万二千三百六十六票を獲得し、自民党新人の矢田富郎氏(57)=公明党推薦=に四千百八十一票差を付けて初陣を飾り、民主党県連としては初の参院の議席を奪取した。元代議士の一川氏は約二年ぶりの国政への復帰となる。共産党新人の近松美喜子氏(53)、無所属新人の浜崎茂氏(39)は及ばなかった。
 争点となった年金や「政治とカネ」の問題などに対する県民の関心も高かったとみられ、投票率は62・90%と、三年前の前回選(56・81%)を上回った。

 選挙戦は、「自・民」の二大政党対決を軸とし、事実上、「非自公・非共産」勢力に支えられた一川氏と、政権与党の「自公」勢力の支持基盤に乗る矢田氏による戦いとなった。一川氏は、矢田氏が地盤とする能登地区で、四万二千票余りの差を付けられた。しかし、過去四回の衆院選で戦った加賀地区で約二万四千票余り、大票田の金沢でも約二万二千票余りそれぞれ上回り、僅差(きんさ)で矢田氏をかわした。

 公示一カ月前に出馬表明した一川氏は、県議会会派の新進石川や連合石川、社民党県連合の組織を足掛かりに「政権交代の流れに石川も乗る」と訴え、出遅れを挽回(ばんかい)するため労組中心の組織をフル回転させ、支持浸透を図った。民主党の小沢一郎代表の全面支援と、全国的な追い風も受け、先行する矢田氏を猛追し、接戦をものにした。

 矢田氏は県内全市町を網羅した自民組織を基盤に、組織票を固める戦いを終始、展開し、公明党の比例候補とも連動した運動を繰り広げた。公示前後には安倍晋三首相の二度にわたる応援も得て、「ふるさと石川と日本のために働く」と地元色も強調して支持を集めたが、民主の勢いに苦杯を喫した。

 近松氏は「たしかな野党」を訴え、比例票の獲得にも努めた。浜崎氏は目立った選挙運動はしなかった。

417片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 18:54:08
激戦の末に議席を死守、森氏 新潟
http://www.niigata-nippo.co.jp/saninsen/kiji/2007/07/post_17.html

 「草の根の訴えが県民の心に届いた」―。

 終盤の激しい追い上げで同じ民主公認候補の黒岩さんを抑え、現職の議席を死守した森裕子さん(民主)。6年前をほうふつさせる接戦の末の劇的な勝利に、支援者は抱き合って喜びを爆発させた。

 支持者約50人が集まった新潟市中央区紫竹山5の選挙事務所。午後11時すぎ、当選確実が報じられると、地鳴りのような大歓声が響き渡った。直後に森さんが姿を現すと、支持者はクラッカーを鳴らし、万歳を繰り返して祝福。集まった支持者の握手攻めに、森さんは笑顔で応えた。

 選挙戦では、主婦としての経験から子育て支援策を掲げるなど、住民の目線を強調して支持を訴えてきた。

 森さんは「民主党県連は2人公認と言いながら、ほとんど応援してくれなかった」と選挙をめぐる党の対応を批判しながらも、「皆さまの手づくりの草の根の活動に支えられた。国民の生活が豊かになるように、これからもたたかい続けたい」と力強く2期目の抱負を語った。

【写真】当選が確実となり、手作りのくす玉を割り万歳する森裕子さん=29日午後11時すぎ、新潟市中央区紫竹山5の選挙事務所

2007年07月30日

418片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 18:55:10
塚田一郎氏、森裕子氏が当選 新潟
http://www.niigata-nippo.co.jp/saninsen/kiji/2007/07/post_15.html

 改選2議席を6氏が争った新潟選挙区は、自民党が単独候補に立てた新人の塚田一郎氏(43)=公明党推薦=が40万票を超える得票で、三つどもえの混戦を抜け出した。残る1議席は民主党前職同士の接戦となったが、森裕子氏(51)=国民新党推薦=が黒岩宇洋氏(40)に約1万票差をつけて逃げ切った。塚田氏は自民支持層を手堅くまとめ、組織力で逆風を跳ね返して議席を奪回。森氏は民主への追い風を生かして無党派層などにも浸透、黒岩氏は連合新潟の推薦を受け組織的には優位だったが、一歩及ばなかった。

 投票率は64・58%で、2004年の前回を1・33ポイント上回った。

 3度目の挑戦となった塚田氏は、自民が候補を1人に絞ったことが奏功。国会議員や県議らが「挙党態勢」を組んで支援し、建設関連などの支持団体を固めた。公明の推薦も加わり、厚い組織力でトップに立った。

 陣営は「議席奪回は確実」との思いこみによる「緩み」を警戒していたが、政府与党への逆風が県内ではむしろ組織の引き締めにつながった。

 森氏は「たたかう母親」を掲げて、都市部の無党派層や女性にアピール。国民新の推薦のほか小沢一郎代表、田中真紀子衆院議員らの支援を得て、自民に批判的な保守票も取り込んだ。

 旧自由系支持者らでつくる後援会も機動力を発揮。初当選時に森氏を支援した渡辺秀央参院議員が黒岩氏支持に回ったことなどから組織づくりで出遅れたが、終盤に盛り返した。

 黒岩氏は連合新潟と自身の後援組織がフル稼働。筒井信隆民主県連代表らも支援して“県連主流”の厚い布陣を敷いたが、民主支持層を固めきれなかった。

 街頭演説では年金問題などで厳しく与党を批判、非自民票の受け皿となる戦略だったが、無党派層への浸透が森氏に及ばなかったことが響いた。

 社民党新人の山本亜希子氏(31)は民主に対抗し、護憲や脱原発などを強調したが、非自民票を取り込めなかった。

 共産党新人の武田勝利氏(43)は「たしかな野党」を訴えたが、前回04年の共産候補の獲得票を5万票以上減らした。

 無所属新人楠原光政氏(64)は浸透しなかった。

2007年07月30日

419片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 18:56:25
筒井民主県連代表も辞任意向 新潟
http://www.niigata-nippo.co.jp/pref/index.asp?cateNo=3

 民主党県連の筒井信隆代表は30日午前、参院選新潟選挙区で県連が目標とした森裕子氏、黒岩宇洋氏の2人当選を果たせなかった責任を取り、代表を辞任する意向を新潟市の県連事務局に文書で伝えた。

 筒井氏は「県内の民主票を(2氏が得た)70万票にまで拡大できたが、黒岩さんの落選は痛恨の極み」と辞任の理由を説明。当選した森裕子氏らから、調整次第では民主2議席獲得も可能だったとの声も上がっていることについては「結果論。70万票にまで拡大できたのは2人が本気で競い合ったからだ」とはねのけた。

 参院選の結果を受け、同党県連では渡辺秀央氏が既に29日夜、代表代行を辞任する意向を示している。筒井氏は新たな代表人事については「未定」としている。

新潟日報2007年7月30日

420片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 19:53:07
【参院選2007 福井ニュース】
「保守王国」の面目死守 松村さん3選
2007年7月30日
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/saninsen07/fukui/CK2007073002036963.html

支持者の声援に両手を上げて応える松村龍二さん=30日午前0時16分、福井市開発町の選挙事務所前で


 年金記録の不備問題や相次ぐ閣僚のカネをめぐる疑惑で、与党に強烈な逆風が吹き荒れた参院選。県内でも有権者の批判は強かったが、経済界や農業関係者の全面的な支援を受けて北陸新幹線の整備促進を訴えた自民前職の松村龍二さん(69)=公明推薦=が、民主新人の若泉征三さん(61)=国民新推薦=と共産新人の山田和雄さん(40)に競り勝ち、「保守王国」の面目を保った。若泉さんは、年金制度を最大の争点として与党を追及したが固い保守層を崩しきれなかった。投票率は前回二〇〇四年を2・23ポイント上回り63・25%だった。 (参院選取材班)

 大接戦を制し、三選を決めた松村さんは福井市開発町の選挙事務所で選挙戦で真っ黒に日焼けした顔に安堵(あんど)の笑みを浮かべた。

 大差の勝利を収めた過去二回の選挙とは一変した激戦。松村さんは二期十二年の実績とキャッチフレーズの「福井一筋」の政治姿勢を訴え続けて、勢いに乗る若泉さんを振り切った。

 春先まで陣営に漂っていた楽観ムードは年金記録の不備問題と相次ぐ閣僚の失態で吹き飛び、自民への逆風は延長国会の閉会後も“保守王国・福井”に吹き付けた。

 選挙戦中盤に若泉さんと横一線で並ぶ情勢が伝えられると、陣営の危機感はピークに。安倍晋三首相ら党幹部を続々と応援に招いて、てこ入れを図るとともに年金問題の早期解決を繰り返し強調した。県の経済界も「負ければ新幹線は来ない」との思いから支援を強化。終盤にわずかにリードを奪うと、そのまま守りきった。

 ぎりぎりまでもつれた末での勝利に支持者たちは「苦しい選挙だったから喜びもひとしお」と満面笑顔だった。

421片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 19:53:31
【参院選2007 福井ニュース】
組織で大接戦制す 自民・松村さん
2007年7月30日
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/saninsen07/fukui/CK2007073002037187.html

当選を喜ぶ松村龍二さん=30日午前0時20分、福井市開発町の事務所で


 「大変厳しい選挙でしたが、皆さまのおかげで勝つことができました。今後も福井一筋で頑張ります」。逆風の中、大接戦の末に三選を果たした福井選挙区の松村龍二さん(自前)は、福井市内の事務所前で感謝の言葉を絶叫した。

 二十九日午後十一時五十分に開票率97%で約八百票差が付くと、支援者は総立ちで拍手。自然に「わっしょい」コールが起きた。日付が変わる直前、当確が報じられると興奮は最高潮に。

 午前零時すぎ、両手を広げ、日焼けした顔に笑みを浮かべて松村さんが特設台へ。

 バンザイを繰り返し「最後まで厳しい戦い。私を支持してくれた皆さんの力を信じていた」と、感激の表情で選挙戦を振り返った。自民大敗を気にしてか「国会対策にも尽力したい」と話した。

 西川一誠知事や地元経済界代表も駆けつけ「北陸新幹線実現に向け、ともに頑張りましょう」と祝福した。

422片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 19:54:02
【参院選2007 福井ニュース】
福井は風、もう一歩 大激戦 若泉さん無念
2007年7月30日
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/saninsen07/fukui/CK2007073002037188.html

きん差で敗れ、支持者らに頭を下げる若泉征三さん=30日午前0時23分、福井市松本の事務所で


 「僅差(きんさ)だったが、審判は下った。何の言い訳もない。敗北であり、深くおわびしたい」。日に焼けた顔に、赤い目。福井選挙区でわずかに及ばなかった若泉征三さん(民新)は、福井市内の事務所で、かすれた声で頭を下げた。

 「自民の牙城」とされる同選挙区で、与党への逆風にもがく自民前職に対して、年金問題を前面に訴える選挙戦を展開。ぎりぎりまで追い込んだが、全国的な民主大勝の流れに乗れず、今回も“自民の壁”に阻まれた。

 接戦の末、落選が伝わると、事務所に集まった支持者には落胆が広がった。「間違っとるんやないか」との声さえ上がった。

 「保守王国と言われる北陸三県でも富山、石川では(非自民候補が)勝てている。私の力不足で責任を感じている」と言い切った若泉さん。「皆さまのお力に、ただ感謝するのみです」と気丈に構え、好機を逸した悔しさを表に出さなかった。

423片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 19:55:55
【参院選2007 富山ニュース】
県内でも年金“逆風” 記者座談会(1)
2007年7月30日
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/saninsen07/toyama/CK2007073002037179.html

 「年金」や「政治とカネ」問題などが大きな争点となった今参院選。富山選挙区では自民前職と、社民、民主、国民新の三党推薦による無所属新人、共産新人の三人が激しい戦いを繰り広げた。選挙期間中、各陣営や政党は、どのような戦いぶりを展開したのか。取材を続けた現場記者が振り返った。

勝因・敗因 
森田氏に『綿貫効果』
 D 今回の富山選挙区は予想を超えた激戦だった。一番の要因は。

 B 全国どこもそうだっただろうけど、なんと言っても年金記録不備問題や「政治とカネ」による与党への“逆風”が最大の要因じゃないか。自民が厳しい戦いを強いられたのは富山に限った話ではない。

 D 野上陣営の戦いはどうだったの?

 A 公示前から「危機感が下まで浸透していない」と選対幹部がぼやいた。

 C 街の声を拾っても、野上氏が六年前の初当選時に大勝した印象が強いのか「結局、自民が勝つんでしょう?」という意見を多く耳にした。

 A 最終盤の危機感は相当なものだったよ。選挙戦最終日に急きょ応援に駆けつけた閣僚も、「本来、私が来るようなところではない。地力で楽に勝てるところだ」と漏らしていた。

 E 野上氏も、最終盤にはそれまで触れていなかった民主批判を展開していた。接戦でなりふり構っていられなかったのだろう。

 D 森田陣営は?

 B 無党派層をにらんだ衆院選の時のようなパフォーマンスは見られなかった。そういう雰囲気の選挙ではなかったし、“風”で無党派層はかなり取り込めると踏んでいたのかも。

 C 森田氏は昨年末になり、ようやく出馬を表明した。「事実上の落下傘候補」との声もあったけど、認知度アップには苦心していたようだ。

 B 選対幹部は「議席を奪うにはまたとないチャンス」と意気込んでいた。仲が良いとは思えない民主と社民両県連が手を結んだだけでも前進だったのに、思わぬ追い風が吹いた上、国民新の推薦も決まったしね。

 D 国民新の綿貫民輔代表の動向は最後まで目が離せなかった。

 C 選挙前は綿貫支援者が保守系ということに配慮し、「以心伝心」と関係者をけむに巻いたけど、最終盤には森田氏と並んで街頭演説するなど支援を鮮明にした。

 D 選挙情勢を見極めながらの、したたかな戦略といったところだろう。自公に“逆風”が吹かなければ、ここまでやらなかった可能性も高い。

 A 自民幹部も選挙前、「本音を言えば、綿貫さんには動いてほしくない」とこぼしていた。風が吹かなければ、綿貫氏が選挙戦を左右する最も大きな要素となっていたことは間違いない。

 D 綿貫氏の支持者は困っただろうね。衆院富山3区の議員でもある。次期衆院選に向けても、自民は体制立て直しを迫られるね。

424片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 19:57:01
【参院選2007 富山ニュース】
自民の牙城 落ちる 記者座談会(2)
2007年7月30日
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/saninsen07/toyama/CK2007073002037180.html

比例代表 
民主社民“統一戦線”難しさも
 D 比例代表の戦いはどうだった? 県内に地盤を置く候補では、民主の広野允士、社民の又市征治の前職両氏がいたけど。

 E 各党とも候補者名を書いてもらおうと必死だった。非拘束名簿式では政党間の競争とは別に、政党内の競争が激しい。この方式での選挙は三回目だったけど、「認知度はまだ低い」と実感していたようだ。

 B 民主、社民は選挙区で“統一戦線”を組んだから、ともに推薦した森田高氏と連動して訴える難しさはあった。同じく共闘した国民新の綿貫代表だけは、両党幹部の前でもお構いなしに、「比例は国民新へ」と繰り返していたけどね。

 A 逆風の中の戦いだった自民は、最近の選挙結果の詳細データを職域支部別に突きつけて、現場の頑張りを促した。でも、六年前は圧勝した選挙区を接戦に持ち込まれて「比例まで手が回らない」と嘆きの声が出ていたよ。

 D 公明と自民の連携はどうだった?

 B 公明は県内では三選を目指した魚住裕一郎氏を推した。偶然、自民党の選挙区候補と富山市内で選挙カー同士が鉢合わせし、急きょ、合同で街頭演説する場面があった。それなりの連携は取れていたようだ。

 C 共産は今回も比例重視。選挙区候補も演説では必ずといっていいほど「比例は共産党へ」と強調していた。もう少し、候補者自身のカラーを打ち出さないと大きな支持にはつながらないのではないかな。

今後の展望
野党共闘継続か 自民は綿貫対策
 D 参院選は終わったけど、今後の県政界はどうなるかな?

 E 民主、社民、国民新の三野党が推薦した無所属の候補者が、「自民王国」と言われる富山でこれだけ支持を集めたことは、与野党双方に衝撃を与えた。三野党は毛利元就の「三本の矢」に自らを例えて戦ったが、その訓の通り、束になってかかった意味は大きかった。

 B 春の県議選富山市第二選挙区で三党推薦候補が勝利したこともあるし、地方の支持基盤が依然として弱い民主は、共闘の意義を実感したようだ。今後の国政選挙でも選択肢になるだろう。

 E ただ、二大政党の一翼として、この参院選でも公認候補の擁立にこだわる声は根強くあった。今回の躍進で、そうした声がさらに強まる可能性もあるね。

 C 国民新の綿貫代表は、支持の厚いこの富山でも、投票日が近づくにつれて自民への対抗意識を露骨に口に出すようになった。国政の大再編を口にする人もいるけど、自民と一緒になることはないのでは。支援者にはもともと自民層が多いから、そういう人たちが今後どう動くか、注目される。

 A 綿貫氏の支持者が割れる可能性はある。自民も今後、“綿貫対策”を含めて、今回離れた保守層を取り戻すことに全力を挙げるだろう。

425片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 19:58:48
【福井】
地方の怒り 批判票に 与党、辛勝も多くの課題
2007年7月30日
http://www.chunichi.co.jp/article/fukui/20070730/CK2007073002036983.html

 【解説】

 固い保守地盤を誇る自民が県内でこれほど苦戦を強いられたのは、政府の“失点”だけが原因ではない。多くの有権者が「今の自民に地方を守る気があるのか」と疑問を抱いたためと言えよう。

 小泉−安倍内閣と続く経済成長路線は、自由競争をすすめ「小さな政府」を目指している。多くの県民がこれまで求め、支持してきた農林漁業や中小企業など地方の暮らしを国が積極的に支える「大きな政府」とは相いれない。

 県内の自民党の支持基盤となっている農林漁業に対する相次ぐ補助金のカット、都市部と違って依然、不況感は続いている。こういった「痛み」が県内の支持者たちの生活を直撃している。

 選挙戦を通じ、農林業者からは「自民党を信じてきたが、交付金は減るばかり」「もう農家は立ち行かない。我慢できない」とのため息を何度も聞いた。党関係者からは「建設業界は『会社が厳しい』と選挙に動いてもらえる状況ではなかった」との声もあった。

 松村さんは「福井一筋」を前面に押し出し、北陸新幹線の工事認可獲得や農業保護を訴えたが、県民の心にどれほど響いたのか。日々の生活に窮する怒りや懸念が、与党への批判票となって若泉さんに流れた。多くの支持者たちは、陣営や地方議員より敏感に、自民党の変質に気付いている。 (字井章人)

426片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 20:01:21
【長野】
与党批判票が民主に集まる
2007年7月30日
http://www.chunichi.co.jp/article/nagano/20070730/CK2007073002036976.html

 【解説】

 長野選挙区の当選者の顔ぶれは、民主の羽田雄一郎さん、自民の吉田博美さんと、大方の予想通りとなった。しかし、票数では羽田さんが大量得票し、民主の圧勝を印象付けた。

 羽田さんは今回の選挙を「政権交代の第一歩」と位置付け、年金問題を突破口に与党の対応の悪さを厳しく追及。共同通信が行った出口調査によると、無党派層の過半数のほか、自民支持層の三割を獲得した。

 一方、自民の吉田さんは、議席を守ったものの、トップで初当選した前回選の勢いはなかった。吉田さんは地道な訴えを続けたが、公示後も閣僚の事務所費問題や失言が相次ぎ、有権者の不信感をぬぐい去ることができなかった。

 しかし、民主の勝因を分析してみると、それは必ずしも積極的な民主支持だけでなく、与党批判票を一手に集めたという点も見逃せない。

 支持基盤の弱体化がささやかれる自民に対し、民主もまた労組中心の傾向から脱しきれていない。今回も含め、無党派層の行方が選挙結果に影響する傾向がますます強くなっている。

 自民に吹いた逆風が、今回は民主にプラスに働いた。しかし“風向き”だけに左右される政治に安定感はない。各政党には体制を再構築するとともに、県民の声に一層耳を傾ける姿勢が求められる。

 (加藤弘二)

427片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/31(火) 07:51:13
自民は候補一本化で辛勝、民主2人は女性・無党派票で明暗
参院新潟選挙区選、本社・日テレ系列出口調査分析 讀賣新潟

 参院選は30日未明、県内全35市町村の選挙管理委員会が新潟選挙区(改選定数2)と比例選の開票作業を終了した。選挙結果、読売新聞社と日本テレビ系列局による出口調査を分析すると、新潟選挙区では自民党支持者の37%が民主党候補に投票しており、自民党の議席奪回は候補者一本化が功を奏しての辛勝だったことが裏付けられた。また、民主党の現職2候補の明暗を分けたのは女性票と無党派層だった。

 出口調査では、県内の投票者がふだん支持する政党として挙げたのは自民党が37%と最も多く、民主党29%、社民党4%と続いた。無党派層は18%だった。

 3度目の挑戦で初当選を果たした自民党の塚田一郎さん(43)は、自民支持層の57%を獲得した。

 他方、民主党の森裕子さん(51)と黒岩宇洋さん(40)は2人で民主支持層の91%を確保し、自民支持層の37%からも票を集めた。塚田さんは民主支持層のわずか3%しか得ておらず、自民支持層から民主候補に票が大量に流れたようだ。

 実際、選挙戦中には「これまで自民に入れてきたけれど、税金の無駄遣いや中小農家の切り捨てで今の政府には期待できない」(長岡市の50歳代女性)という声が聞かれた。自民が2004年の前回選のように2候補を擁立していれば、共倒れになった公算が大きい。

 一方、民主2候補に目を向けると、森さんが黒岩さんを小差で振り切り、再選を果たした。党支持層の45%が森さん、46%が黒岩さんに投票と、互角だったが、無党派層では森さん37%に対し、黒岩さんは31%にとどまった。

 黒岩さんの運動を支えたのが県連所属の国会議員や地元議員らだったのに対し、森さんは田中真紀子元外相ら、各種メディアに取り上げられやすい著名人の応援を積極的に受けた。全県をくまなく回るより、無党派層が多い大票田・新潟市での活動に最も力を入れたことも効果を挙げ、同市では候補者中トップの12万票余を稼ぎ出した。

 男女別でも、男性票はほぼ同じだったのに、女性票は森さん29%、黒岩さん26%と差がついた。「(田中)真紀子さんは女性に依然として人気があるので要警戒」(小千谷市の自民党関係者)という声が現実のものとなった形だ。子育て支援の公約「ママフェスト」をまとめたのも効いた。年齢別では6候補で森さんが唯一、20〜50歳代で30%超の支持を受けた。

(2007年7月31日 読売新聞)

428片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/31(火) 07:52:05
比例選 又市社民幹事長が再選 
民主広野さん涙 自民山田さん初当選 讀賣富山

 参院比例選の県内の投票結果は、30日早朝に確定した。全国的には民主が大きく躍進したが、県内では、自民が20万853票を得て、1983年の比例選導入から9回連続で首位を守った。県内に強固な地盤を持つ綿貫民輔衆院議員が代表を務める国民新は、4万3739票で5位だった。

 自民は、前回2004年に比べ約1万1000票の減少だが、得票率は35・30%で1位。2位の民主は、約2万2000票増やしたが、逆転はならなかった。

 社民は、党県連代表を務める又市征治・党幹事長の地元でもあり、前回比1・4倍の6万4153票を得て前回の4位から3位になり、公明は約2000票落として3位から4位に転落した。共産も減少した。

 国民新は、綿貫代表の後援会や、県西部で支持する自民系市議らが「比例は国民新」と決めたことなどで行方が注目されたが、綿貫代表が自民を離れ、自身も選挙を戦った05年衆院選の比例選の約11万票と比べると、その4割にとどまった。

(2007年7月31日 読売新聞)

429片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/31(火) 07:58:59
出口調査で森田氏の勝因分析 讀賣富山

 29日投開票の参院選富山選挙区(改選定数1)で、無所属新人の森田高氏(40)は、推薦を受けた民主、社民、国民新の3党の支持層から8割以上の得票を集めた。これに対し、自民の野上浩太郎氏(40)は自民支持層の7割の得票しか集まらなかった。読売新聞社と日本テレビ系列局が29日に共同で実施した出口調査結果などから、両氏の明暗を分けた要因を分析した。

◆足元固め

 出口調査によると、森田氏を推薦した3党の支持層のうち、森田氏に投票したと回答した有権者は、民主88%、社民84%、国民新81%と、いずれも8割以上で、足元が盤石だった様子がうかがえる。

 一方、野上氏に投票したと答えたのは、自民支持層で71%、推薦する公明は65%にとどまっていた。

◆都市部の無党派

 市町村別では、野上氏は、県議の議席を自民が独占する県東部8市町村中、7市町村で森田氏の得票を上回ったが、いずれも小差だった。

 森田氏は、票田の富山、高岡、射水市で約1万〜7000票、野上氏を上回ったことが当選の主な要因となったが、これは都市部に多いとされる無党派層の取り込みに成功したためだ。出口調査では、無党派層の69%が森田氏に投じたと回答したのに対し、野上氏は24%にとどまった。

◆綿貫票

 森田氏は、高岡、射水を含めた県西部の6市のうち5市で野上氏を上回った。特に、国民新党・綿貫代表の地元、砺波地方では1500〜2000票差をつけた。

 読売新聞が選挙期間中に2回実施した世論調査では、綿貫代表が選挙戦後半にかけて支援姿勢を明確にするにつれ、同党支持層の森田氏支持が4割、6割と増えており、出口調査では、同党支持層の81%が森田氏へ投票したと回答した。

(2007年7月31日 読売新聞)

430片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/31(火) 08:00:08
「勝った実感感じている」 一夜明け森田さん 讀賣富山

当選記事が掲載されている新聞に、笑顔で目を通す森田氏(左は妻・郁子さん)(30日午前9時過ぎ、富山市内で)

 参院選富山選挙区で初当選した森田高さん(40)は、当選から一夜明けた30日、改めて喜びを語った。

 森田さんは、かつて父親が開業していた富山市呉羽町の医院跡地に建てられた親族の家で同日朝、報道各社のインタビューに応じ、「新聞などを見て、自民王国で勝った実感をじわじわ感じている」と述べた。

 妻の郁子さん(39)から、昨夜テレビで当選を知った長男と長女が「おめでとう」と電話してきたことを知らされると、「子どもが喜んでくれてうれしい」と満面に笑み。

 森田さんは同日昼前には、富山市の読売新聞富山支局を訪れ、「医師不足の是正や医療現場の改善などの政策を実現させたい。これから6年間、しっかり働き、結果を評価して頂けるよう努力していく」と決意を語った。

(2007年7月31日 読売新聞)

431片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/31(火) 08:02:07
動いた政治地図−07参院選
<上>3党共闘 綿貫頼み政策後回し 讀賣富山
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/kikaku/132/1.htm

 29日午後11時半過ぎ、参院選富山選挙区で当選を決めた直後の森田高(40)の富山市内の事務所は支持者の大歓声に包まれていた。その中で、声をかき消されないよう、選対本部長の衆院議員・村井宗明(民主)は壇上でマイクに叫ぶ。「富山県の歴史が完全に変わったことを宣言します」。

 「自民王国」富山の参院選で1968年以来、39年ぶりに野党系候補が勝利したという、新しい「歴史」の原動力は民主、社民、国民新の「3党共闘」。中でも陣営幹部は、国民新党代表、綿貫民輔のテコ入れが効いた、との見方で一致する。連合富山の幹部は「綿貫なしで勝利はあり得なかった」と言い切る。この3党の共闘は、本県の国政選挙では初の試みだった。

 衆院議員歴38年で、「自民のドン」(選対幹部)と言われた綿貫。自民系支持者への配慮から「森田支持」表明を長く控えたが、公示前日の11日夜に国民新の推薦を発表すると、支援企業は素早く反応した。

 さらに、最終盤の26日午後には、綿貫の出身地、南砺市井波地区に「綿貫が27日に森田と初の合同演説会を行う」との知らせが届くと、これまで模様眺めをしていた後援会会員が一斉に「選挙区は森田」と電話攻勢を始めた。

 森田陣営からは早くも、「衆院選も3党共闘で戦う」との声も出る。綿貫への恩義から、次の衆院選富山3区で民主、社民両党が綿貫を支援する構想という。

 しかし、今回の参院選では、3党共闘が「綿貫頼み」のあまり、組織、政策の両面で、ちぐはぐさを露呈したのも事実だ。

 南砺市井波地区の綿貫後援会長、山本秀夫は、23日夜に同地区で森田の個人演説会が開かれるのを知ったのは帰宅途中の同日夕だった。会場に駆けつけると、選対幹部が「綿貫が24日に森田と初めて選挙カーに乗る」と言っていた。山本は、それも知らなかった。

 しかも、24日の「綿貫、森田のツーショット」は中止となった。森田陣営幹部によると、森田側の事前宣伝を嫌った綿貫側の意向だという。民主党県連の幹部は「綿貫後援会のだれにどう、何を頼めばいいのか分からなかった」と連携不足を認める。

 3党の政策上の違いも否めない。たとえば憲法。「憲法9条を守るのかどうかが争点だ」。15日、JR高岡駅前での3党の合同演説会で、社民党県連幹事長で県議の菅沢裕明は訴えた。だが、他党は憲法に言及しなかった。

 菅沢は「(国民新とは)憲法問題で違いもあるが、与野党逆転(という目的)の枠の中で位置づけたい」と政策上のねじれを認める。ある陣営幹部は「憲法問題を始め、あえて政策をあいまいにした面もある」と話す。

 当選した森田が、参院でどの会派に入るかという問題も迫る。連合富山会長の草嶋安治は「政権交代を願う富山の有権者の思いに応えなければならない。だからこそ3党間のボタンの掛け違いを避けなければ」と戒める。3党共闘という「実験」は始まったばかりだ。

(文中敬称略)

(柳沢亨之)

432片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/31(火) 08:05:12
《風の決算・検証参院選》(上) 民主県連 顔見えぬまま 讀賣石川

「新進石川」の議員控室を訪れ、金原博会長にあいさつした一川氏(左)=30日

 29日午後11時過ぎ、民主党の一川保夫は、事務所に向かう車中で、“敗戦の弁”を思案していた。開票率91・32%で、自民党・矢田富郎が約1万8000票のリード。残りは4万3000票あまりしかなかった。事務所に着いたら「当選確実と言われ、慌ててネクタイを締めた。もう駄目やと思った」。偽りのない言葉が激戦を象徴する。

 公示1か月前に出馬表明した一川は、民主党が擁立を決めた最後の候補者。前回参院選で、自民党候補に協力した県議会第2会派「新進石川」の支援で、「非自公・非共産」の共闘態勢は整ったが、陣営のムードは冷え切っていた。

 「勝てるなんて思ったのは誰もいなかった」

 しかし、衆院小選挙区の1、2区で予想以上に拮抗(きっこう)している民主党独自の調査結果に、奮い立った。風だ。年金記録漏れ問題に、閣僚の失言、事務所費問題など与党の敵失は続き、「追い風」は加速度的に増した。

 党本部は最重点区の一つに格上げ、代表・小沢が自らの秘書を派遣すると、「新進石川」の県議らを含め、陣営は高揚した。最終盤には小沢が能登町で街頭演説し、27日には一川の地元・小松市で開かれた総決起集会には幹事長・鳩山が駆け付けた。勢いを持ったまま投票日へとなだれ込んだ。

 2005年の衆院選で小選挙区の2議席を失い、国会議員の自民独占を許した民主党県連。対立軸を持った健全な政治に役割を果たせない、県連の罪は深い。

 昨年末に県連幹事長の奥田建が出馬断念を表明すると県連の候補者選考は混迷を極めた。「統一選前をメドに……」「大型連休前には……」。擁立作業はジリジリ先延ばしされ続けた。

 大票田・金沢に集票力を持つ「新進石川」がしびれを切らし、沓掛哲男前参院議員に出馬を要請するなど足並みも乱れた。最後は小沢が乗り出し、一川の擁立を決め、選対本部の中枢は「新進石川」に託した。その間、県連の「顔」は終始、見えなかった。

(2007年7月31日 読売新聞)

433片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/31(火) 08:50:46
《参院選》 一川氏与党・共産支持層 3割取り込む
出口調査分析 讀賣石川

 29日に投開票された参院選で、読売新聞社と日本テレビ系列局が共同実施した出口調査を基に石川選挙区の得票傾向を分析すると、勝った民主党の一川保夫氏は、政権与党支持層を切り崩して、得票を伸ばしたことが分かる。

 一川氏は、民主党支持層の9割、共闘関係を結んだ社民党の支持層も8割が一川氏に投票したと答え、支持基盤を固めたと言える。無党派層の投票は6割強あった。また、自民党支持層の3割弱、公明党支持層の約3割が一川氏に投票したと答え、無党派層と合わせ、与党支持層に浸透していたことをうかがわせる。共産党支持層も約3割が一川氏に投票した。

 一方、矢田富郎氏は、自民党支持層からは6割強、公明党支持層からも5割強の投票にとどまり、支持基盤から、思うように票を得ることができなかった。

 近松氏も共産支持層の約5割強からしか得票しておらず、前回参院選の共産党候補に比べ1万票近く得票を減らした要因となった。

 得票分析からは、矢田、近松の両氏の組織の支持基盤や基礎票が、一川氏への追い風に揺らいだ姿がうかがえる。また、一川氏は安倍内閣不支持層の75%、矢田氏は支持層の74%を取り込んでおり、内閣支持率が投票結果に深く影響したと言えそうだ。

(2007年7月31日 読売新聞)

434片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/31(火) 08:51:08
《参院選》 比例選得票民主、自民を上回る
自民、初めて他党下回る 讀賣石川

 選挙区で民主党の一川保夫氏が勝った参院選では、比例選の得票でも民主が自民をわずかに上回った。自民の県内得票が他の党より下回るのは、参院選の全国区・比例選、衆院選の比例代表を含めて初めてのことになる。

 比例政党の得票率は、民主が38・98%、自民は38・86%で、得票差はわずかに676。

 民主は金沢市の得票率が42・74%で約10ポイント、得票で約2万1000票、自民を上回った。一川氏の地元の小松市、白山市、加賀市、野々市町、内灘町の5市町でも民主が自民より得票した。

 自民は前回参院選より得票で約8100票伸ばしたが、投票率で約6ポイント、投票者数で約5万8000人増えた有権者をつかみきれなかったことを裏付けている。

 投票率が上がったことで、固い基礎票がある公明、共産、社民は軒並み得票率を下げた。公明は前回に比べ約7800票減らした。社民は約3000票、共産も約1300票、前回を下回った。

 3回目の非拘束名簿方式では、政党名票は総得票の72・85%を占め、前回より6・83ポイント増え、政党名票と個人名票の差は広がった。

 民主党は、比例総得票のうち82・35%が党名票で、公明党は65・33%、自民党は63・98%だった。

 個人名での得票では、公明党の魚住裕一郎氏がトップ。次いで、自民党の山田俊男氏、民主党の神本美恵子氏だった。

(2007年7月31日 読売新聞)

435片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/31(火) 08:51:46
参院選一夜明け 3選松村さん決意新た
「高速交通網整備進める」 讀賣福井

3選から一夜明け、ほっとした表情で記者会見する松村さん(福井市開発町の事務所で)

 参院選福井選挙区(改選定数1)で3選を果たした自民党の松村龍二さん(69)は一夜明けた30日、福井市開発町の事務所で記者会見し、同党が多くの議席を失った結果について「重く受け止めている。改革は進めなければならないが、そのことによって取り残される人たちの声に耳を傾けることが必要だ」と語った。

 惨敗の責任を問われている安倍首相の続投に対しては「意見を言う立場ではない。見守っていきたい」とするにとどめた。

 約3000票差の激戦を制した選挙戦を振り返り、「民主党の小沢代表が何度も県内入りした影響もあって、一部の市部で切り崩されたところがあったのではないか。最後に勝てたのは後援会の結束のおかげ」と話した。

 次の任期の6年間に向けては「野党が過半数を占め、国会運営は難しさを増すと思う。党内で自分の存在感を高め、高速交通網の整備を進める」とし、県内の発展に尽くすことを改めて誓った。

 全国的には自民党が次々と議席を失い、民主党が躍進する中、福井選挙区は自民党がかろうじて議席を守った。伸長ムードに乗り切れず、惜敗した民主党の北条正・県連副幹事長は「やれることはすべてやり、保守王国の中で3000票差まで迫ったが……。とはいえ結党以来、最高の勢い。悔しさをバネに、次の衆院選の候補者擁立作業を急ぎたい」と雪辱を期した。

自民県連幹事長「首相辞めるべき」

 一方、勝利した自民党からは、苦戦を強いた党中央に対する不満の声も漏れた。前田康博・県連幹事長は「福井は自民支持層が厚い。民主党の猛追で危機感が募り、最後にひと踏ん張りできただけ。年金問題に加え、閣僚の不適切発言などをかばった安倍首相への批判票も多かったのではないか。惨敗の責任を取って(首相を)辞めるべきだろう」と硬い表情で語った。

 敦賀市内のパート女性(39)は「これだけの大敗なのだから、首相は進退について考え直すべきだし、勝った野党も国民の期待に応える責任があることを自覚してほしい」と話していた。

(2007年7月31日 読売新聞)

436片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/31(火) 09:05:33
参院選開票から一夜明け 当選記者会見
羽田さん「首相に不信任」 吉田さん「自民大敗、猛省」 讀賣長野

 長野選挙区で当選した羽田雄一郎さん(民主)と吉田博美さん(自民)は、開票から一夜明けた30日朝、それぞれ記者会見して喜びや抱負を語った。

 羽田さんは、上田市内の事務所に、トレードマークの黒い半袖のスーツ姿で現れた。

 2位当選の吉田さんを大きく引き離して当選した勝因について、「年金など国民に直結した問題が争点となったが、政府・与党は(国民を)守ってくれないとわかったからでは」と分析。当選を報じた新聞に目を通しながら、「何で安倍首相は辞めないのか。今回の結果は、不信任としか思えない」と、続投を表明した安部首相を批判した。

 ジャケット姿の吉田さんは、地元の松川町の事務所で、自民党の大敗について「強引過ぎる国会運営や年金問題に対する批判が多分にあった。自民党に猛省をうながすものだと受け止めている」と述べた。

 一方、与党が進める改革路線については「否定されていないと思う」とし、「改革の影の部分をどうやって解消し、どう成長力をつけていくか」を課題として挙げるとともに、地方分権の促進や、医師不足などに取り組んでいくとした。

(2007年7月31日 読売新聞)

437片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/31(火) 10:05:36
執行部の現体制継続 参院選敗北で自民県連
2007年07月31日 富山北日本
http://www.kitanippon.co.jp/contents/knpnews/20070731/6289.html

 参院選富山選挙区で自民党前職の野上浩太郎氏が、民主、社民、国民新の三党が推薦した無所属新人の森田高氏に敗れたことを受け、自民党県連は三十日、富山市の自由民主会館で緊急の役員会と常任総務会を相次いで開いた。長勢甚遠会長(法相)−鹿熊正一幹事長ら現執行部体制の継続を確認した。党県連の立て直しに向けた基盤強化策もまとめる。

 役員会では富山選挙区で敗れたことに対する責任論への対応を協議。現執行部体制の継続を確認し、常任総務会では高平公嗣総務会長が「このような時に内部の混乱は避けるべきだ」として役員会の判断を報告、異論なく決まった。

 常任総務会では富山選挙区と比例代表の各市町村別の得票状況などを踏まえ、党基盤の強化策についても協議。候補者の日常的な露出度を高めることや、党組織外への働き掛けの強化など意見があった。参院選の自民惨敗で次期衆院選が早まることも想定されることから、出された意見などを踏まえ、党県連としての対応策を早期にまとめることになった。

 常任総務会後、鹿熊幹事長は、富山選挙区の敗因について「データに基づく分析が必要で一概には言えないが、党全体に対する風当たりが強かったのはぬぐいきれない」と語った。

438片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/02(木) 07:57:15
07参院選 53万票の余波 トップ 讀賣長野
■民主■ 組織作りなお課題
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagano/kikaku/097/1.htm
「反自民」つなぎ止め模索

当選と40歳の誕生日が重なり、二重の喜びとなった羽田さん(中央)。ただ、次期衆院選に向け引き締めも急務だ(長野市内で)

 「国民の政府与党に対する不安や不満が、怒りに変わった結果だ」

 参院選の投票が締め切られた29日午後8時過ぎ、上田市の事務所で早々と万歳を終えた羽田雄一郎(民主)は、民主党に吹いた強い“追い風”を勝因に挙げた。

 事務所に集まった選対幹部らも、50万票の大台に乗りそうだと分かると、「予想以上だ」「雪崩現象が起きた」と喜びを隠さなかった。実際、選対本部が高めに設定した目標をわずかだが上回った。

 羽田は今回、53万票余りを獲得し、2位の吉田博美(自民)に20万票以上の大差を付けてトップ当選を果たした。長野選挙区では過去最高の得票となり、40歳の誕生日に花を添える形となった。羽田は「全国の得票率でトップにならないか」と冗談まで飛ばした。

 今回の参院選では、年金記録漏れ問題や相次ぐ閣僚の不祥事で、無党派層ばかりか自民党支持層の一部までが民主党に流れた。読売新聞社と日本テレビ系列局が29日に共同実施した出口調査によると、羽田は無党派層の5割強に加え、自民党支持層の3割強を取り込んだ。比例選でも、自民党支持層のほぼ3割が民主党に投票している。

 羽田の選対事務長を務めた、羽田孜元首相の後援会長、佐藤圭司は23日、党県連会合で「民主党結党以来の明るい雰囲気で、誰にでも声がかけやすい」と、追い風の強さを語っていた。

 象徴的だったのが、自民党が強固な地盤を持つ上伊那地方での勝利だ。伊那、駒ヶ根の両市と、上伊那郡6町村のうち4町村で吉田の得票を上回った。

 従来、これらの地区での集会は、連合長野傘下の労働組合に頼っていた。しかし、26日夜に箕輪町で開いた個人演説会には連合と縁のない地元住民約80人も出席し、陣営は確かな手応えを感じていた。

 4月の県議選で、民主党系の県議が2人から9人に増えた効果もあった。同党県議の倉田竜彦は「それぞれ自分の後援会に(羽田を)連れて行くなど、増えた成果はあった」と話す。

 ただ、今回の勝因はあくまで「風」だ。04年参院選でも、年金問題で追い風を受けた民主党の北沢俊美が自民党の若林正俊に15万票近い差をつけて圧勝したものの、翌05年の郵政民営化をめぐる衆院選では自民党に風が吹いた。

 今回の選挙で民主党に入った「反自民票」を、いかにつなぎとめていくか。倉田は「自民党の職域支部とは違い、しがらみのない市民派的な(民主支持の)組織ができないだろうか」と模索するが、具体的な方策はまだこれからだ。

 「秋にも解散、総選挙があるかもしれない」と意気込む羽田。しかし、悲願の政権交代を目指す次期衆院選に向け、佐藤は警鐘を鳴らす。

 「今回は自民の失策による風だから、次は民主が何か失策をすればひっくり返る」

(敬称略)

439片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/02(木) 07:58:29
07参院選 53万票の余波 トップ 讀賣長野
■自公■ 協力関係、岐路に
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagano/kikaku/097/2.htm
逆風で比例票分けられず
 当選から一夜明けた7月30日午後、吉田博美(自民)は長野市の公明党県本部に代表の佐野功武を訪ねた。

 吉田は「厳しい選挙でした。公明党の力を実感しました」と謝意を述べた。




吉田博美氏(左)の応援に立つ公明党県本部副代表の牛山県議(7月22日、松本市内で)

 トップの羽田雄一郎(民主)に20万票以上の大差をつけられたとはいえ、「公明の支援なしに、30万票台に乗せるのは難しかった」と、自民党県連関係者は振り返る。

 1999年の連立以来、県内でも自民、公明両党の連携は深まっている。4月の県議選で公明が自民系候補を推薦したのは16人と過去最多に上った。

 佐野は自民党県連会長の小坂憲次や幹事長の石田治一郎らに対し、「参院の比例選では自民党も我々を支援してほしい」と“見返り”を求めてきた。

 公明が自民に要請したのは3万票ほど。過去の参院比例選で13万前後を獲得しており、今回掲げた目標の16万票を達成するため、その上乗せ分を要求したものだ。

 自民側は要請を了承し、投票直前の7月27日、松本市内で開かれた吉田の個人演説会で、公明党県本部副代表で県議の牛山好子が「比例は公明に」と訴えることも黙認した。

 だが、「きれいに票を数えて分けられるほど、うちの組織はしっかりしていない」(自民党県連幹部)というのが現状。年金問題などの逆風にあっては、自らの比例票を守るのに精いっぱいで、公明に提供するほどの余裕はなかった。この5年間で県内の党員は半減し、組織力も低下した。

 7月23日、茅野市で開かれた元農水官僚の比例候補・段本幸男の個人演説会には、農業、土地改良事業の関係者約30人が集められた。

 応援弁士の参院議員は、「農村整備の代表は段本ただ一人。党は関係ない。候補名を書いてほしい」と依頼した。しかし終了後、出席者の反応は冷淡だった。ある男性は「自分の票は入れるが、周りには頼まない」と話していた。結果は落選。同市で段本の名を書いたのはわずか17票だった。

 県内で公明の比例選での得票は11万票ほど。「逆風で訴えが伝わらなかった」(公明党関係者)こともあり、目標に5万票も足りなかった。

 公明は今回、自民には県内重点候補、加藤修一の名前を書くように依頼し、一般の有権者には党名で投票するよう運動を展開した。自民からどれだけ協力があったかを見極めるためだ。

 加藤の名で投じられた票は県内で約1万4000。公明党関係者は「自民党さんからもらえたのは数千票がいいところではないか」と見る。

 参院の与野党逆転に伴い、県内でも解散・総選挙が近いのでは、との観測が聞かれる。「自民党とどういう形で協力するのがいいのか、そろそろ考える時だ」と指摘する佐野。順調だった自公協力は岐路に立たされている。(敬称略)

440片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/03(金) 15:24:52
動いた政治地図−07参院選 トップ
<下>自民王国 讀賣富山

富山市内の国道交差点で手を振る野上氏(中央)。投票日前日の深夜まで活動を続けた(7月28日午後10時ごろ)

 選挙戦最終日の7月28日夜、街頭演説ができなくなる午後8時を回っていたが、自民の野上浩太郎(40)(公明推薦)は、富山市内の国道交差点でがむしゃらに手を振る。その姿には悲壮感すら漂っていた。

 日付が変わる午前0時まで、少しでも多くの人に覚えてもらう「手振り」作戦。組織に頼れない民主候補が主に行い、自民側は批判的な方法だった。だが、選挙戦が終盤になると、接戦が伝えられ、「なりふり構っていられなくなっていた」(自民関係者)ための苦肉の策だった。

 しかし、当選した森田高(40)と野上は約2万6000票の大差。敗因の一つは、組織力の弱体化だった。

 平成の大合併前の2003年に約500人いた自民系の市町村議員は、06年には約300人に減り、党員も10年前に比べてほぼ半減した。

 さらに、国民新党代表・綿貫民輔の森田支援が加わった。04年参院選で、自民新人の河合常則は、次点の民主現職と4万6000票差だったが、この半分以上は、綿貫の地元、砺波地方で広げたもの。今回、同地方では、森田が野上の得票を上回っていた。

 野上陣営は、県内34の党地域支部に選対を設置。県議、市町村議らがフル回転し、一方で、手振り作戦のような、無党派層を意識した作戦も導入し、週末、休日は街頭演説に力を注いだ。選対本部長の鹿熊正一は「死力を尽くしてできる限りの戦い、運動、取り組みをした」と話す。

 だが、「こんなに大差が付くとは」(自民党県議)と言うような大敗。この衝撃は、次の衆院選への不安にそのまま結びつく。

 今回の結果を衆院選の富山1〜3区に当てはめると、1区と3区で敗北、2区で接戦になる。1区は、野上と法相・長勢甚遠の後援会がほぼ同じため、長勢の足元を不安視する声もある。

 推薦した公明との不協和音もささやかれる。公明党県本部代表の島田一は、「事務所費など問題が多すぎた。支持者から『あまりにもお粗末』との批判があった」と明かす。その言葉を裏付けるように、読売新聞などが実施した出口調査では、公明党支持層の3割弱が森田に投票していた。

 自民執行部は、落選決定翌日の30日、緊急の役員会、常任総務会を開き、現在の執行部の体制維持を決め、今後の対応策を検討した。無党派層の取り込みの仕方や、選挙活動の見直しなど様々な意見が出たというが、抜本的な対策はなかった。

 ベテラン県議は、「多くの党員を抱え、細かく細かく支援を訴えるのが我々のやり方。それを愚直にやるしかない。今更、どう変えればいいのか」と本音を漏らす。

 39年ぶりの敗戦で、かげりも見えた「自民王国」。大組織は、岐路に立っている。(文中敬称略)

(米川丈士)

441片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/03(金) 16:47:02
参院選 自民、組織力見せつける
2007年07月31日 朝日新潟
http://mytown.asahi.com/niigata/news.php?k_id=16000000707310005

3度目の挑戦で当選を決め、運動員と抱き合って喜ぶ塚田一郎氏=新潟市中央区の自民党県連本部で


当選を決め、娘と抱き合って喜ぶ森ゆうこ氏(中央)=新潟市中央区紫竹山で

 29日に投開票された参院選新潟選挙区(改選数2)は、自民党と民主党が議席を分け合う結果に終わった。全国的に大敗した自民党だが、選挙区で新顔の塚田一郎氏(43)が手堅くトップ当選。組織力を見せつけた。一方、大躍進した民主党は、選挙区で目標の2人当選を果たせず、県連代表が引責辞任する事態に発展。落選した黒岩宇洋氏(40)を推した県連幹部と、再選した森ゆうこ氏(51)との摩擦が強まりそうだ。


 ◆自民 力点、年金から復旧に◆
 初当選から一夜明けた30日、塚田氏は朝から新潟市内の街頭で手を振り、有権者に感謝の意を伝えた。県内各地の選挙対策事務所にも足を運ぶなど、あいさつ回りに追われる1日となった。
 年金記録問題、現職閣僚の問題発言、次々と明るみに出る不透明な「政治とカネ」の問題――。全国で自民党に対する逆風が吹き荒れる中で行われた参院選。塚田氏も「政権政党に対して大変厳しいものだった」と有権者の反応を振り返る。
 塚田氏を当選させるため、県連は徹底した組織選を展開。4月の統一地方選で当選した34人の県議全員が500人規模の集会を開いたほか、支部長会議を重ね、末端まで組織固めを徹底した。
 塚田氏も地域とのつながりをアピールした。地元民放のアナウンサーだった長岡市出身の妻・志保さんの知名度を生かし、長岡市へ行けば「長岡の婿」、志保さんの実家がある柏崎市へ行けば「柏崎の婿」と訴え、有権者の手を握った。
 公示4日後に中越沖地震が発生すると、演説の力点を年金記録問題から被災地の復旧に移した。選挙戦最終日には泉田裕彦知事も防災服姿で駆けつけ、「選挙区から与党の議席がなくなれば、政府の新潟を見る目が変わってしまう」との危機感を聴衆に訴えた。
 塚田氏は、真っ先に取り組む課題に中越沖地震への対応を挙げる。
 「被災者は政治の力を求めている。責任政党として、復旧・復興のお手伝いをさせて頂きたい」


 ◆民主 県連の不協和音表面化◆
 「2人公認と言いながら、県連トップは黒岩氏1人しか応援しなかった。きちんと票分けしていれば、2議席獲得できたかも知れない」
 29日夜に再選を決めた森氏は民主党県連への不満をぶちまけ、代表を務める筒井信隆・衆院議員の責任に言及した。この夜、県選出の同党国会議員は誰1人として森氏の事務所を訪れなかった。
 異例の2人公認で参院選に臨んだ同党県連だが、県連幹部の黒岩氏への肩入れは明らかだった。各市町村ごとの得票で森氏が黒岩氏を上回る傾向にある中、筒井氏の地盤である上越氏では黒岩氏に約3万9千票が入り、森氏の2万4千票を大きく上回った。
 また、県連代表代行の渡辺秀央・参院議員も、黒岩氏の応援演説で「全身全霊を込めて黒岩宇洋にかける」と発言。森氏の陣営には最後まで姿を見せなかった。
 筒井氏は30日、目標の2人当選を果たせなかった責任を取り、辞任する意向を表明。渡辺氏も「黒岩氏を応援することで、党本部が森氏を応援する結果を招いた」(同氏事務所)との理由から、役職を退く考えを固めている。全国的な民主党の躍進とは対照的に、県連内の不協和音が表面化してきた。
 森氏は30日、午後から被災地入り。「復旧・復興予算の獲得に全力を尽くす」と意気込んだ。

442片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/03(金) 16:49:10
羽田氏53万票で3選 逆風下、吉田氏も
2007年07月30日 朝日長野
http://mytown.asahi.com/nagano/news.php?k_id=21000000707300001

3選を決め、万歳する羽田雄一郎氏(中央)=29日午後8時すぎ、上田市中央5丁目の選挙事務所で

参院選は29日投開票され、4人が立候補した長野選挙区(改選数2)は、民主党前職の羽田雄一郎氏(40)=28日で任期満了=が参院選での県内最多得票で3選を決めた。自民党前職の吉田博美氏(58)=同=も手堅く再選された。長野選挙区は98年から過去3回、自民、民主の「指定席」が続いており、今回で4回連続(補選を除く)となった。非改選分を含めた構図も、自民、民主それぞれ2議席のまま。共産、社民両党の新顔は、前職2人の厚い壁を崩せなかった。投票率は65・04%(前回61・49%)だった。


 宙に浮いた年金問題や「政治とカネ」の問題に加え、公示後も閣僚の失言などが相次ぎ、自民党にとって厳しい戦いとなった選挙。羽田氏はそれらを追い風に、「自民党にお灸(きゅう)をすえよう」と、参院での与野党逆転を強く訴えた。


 父、羽田孜衆院議員の後援会「千曲会」や、連合長野の支援を受け、民主支持層や無党派層を取り込んだ。羽田氏ら2人を擁立して民主支持層の票が割れ、吉田氏にトップ当選を許した6年前の「雪辱」を果たした。


 6年前は「小泉旋風」に乗って得票を伸ばした吉田氏は、今回は一転、防戦に立たされた。街頭では年金記録問題をまず謝罪し、「厳しい選挙です」と危機感をあらわにした。中盤以降は、日本への原爆投下を「しょうがない」と発言、辞任した同じ派閥の久間前防衛相を、「バッジを外して引退することが必要だった」と痛烈に批判するなど、「自民離れ」の進む有権者への懸命なアピールが目立った。


 一方で、自民党所属の国会議員や県議、業界団体などの組織を使った選挙戦を展開。公明党の推薦も得て、「逆風」のなか手堅く票をまとめた。


 共産党の中野早苗氏(59)は「暮らしの悪化は自公政権のせい」と強調。参院選の同党候補として過去最高に匹敵する得票だったが、吉田氏を上回れなかった。社民党の中川博司氏(49)も憲法9条の堅持を中心に訴えたが、及ばなかった。

443片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/03(金) 16:57:32
ご当地候補明暗くっきり 参院選比例区
2007年07月31日 朝日富山
http://mytown.asahi.com/toyama/news.php?k_id=17000260707310001

落 民主・広野氏 制度の理解広がらず
当 社民・又市氏 県議ら票掘り起こし


 参院選比例区(改選数48)に立候補した県内在住の「ご当地候補」の民主党の広野允士氏と社民党幹事長の又市征治氏。両陣営とも県内得票を、どれだけ上積みできるかが当選の鍵とみて、個人名を書いてもらうことに腐心したが、結果は明暗が分かれた。


 民主の広野氏は、5万3051票を獲得したが落選した。党の当選最低ラインに1万5千票弱届かなかった。自由党の候補だった01年の参院選は、約5万9千票を獲得。県内は約5万票で85%近くを占めた。


 広野陣営は今回、頼みの綱となる県内得票の目標を10万票とした。選挙期間中はほぼ毎日、県内で活動。選挙事務所を射水市に置くなど、地盤の県東部以外にも支持を広げようとしたが、結果は4万870票で、01年を下回った。


 30日早朝に落選が確実になった広野氏は「名前を書いてもらうこの制度に、もう一つ理解をいただけなかった」と選挙戦を振り返った。


 一方、社民の又市氏は党内順位トップとなる21万8850票で、再選を果たした。うち県内得票は4万1524票で約2割を占めた。


 陣営は今回、県内得票の目標を、01年の約3万2千票の2倍以上にあたる8万票にした。自治労などの支持組織だけでなく、党の県議らが地域で社民支持層以外の票の掘り起こしに努め、又市氏も応援演説の合間を縫って公示後、計7日間県内入りした。


 菅沢裕明・社民党県連合幹事長は「目標には届かなかったが、前回より1万近く上積みできた。満足できる結果だ」と評価した。


◇民主の得票は2万2000増
自民と差2万3000に縮まる


 民主躍進、自民大敗となった今回の参院選。県内の比例区の得票数でも民主が前回04年から約2万2千増の17万7530票を獲得。自民は20万853票でトップの座は守ったが、前回から約1万1千減らし、厳しい選挙となった。「自民王国」と言われた富山だが、両党の差は約2万3千票に縮まった。


 社民は、富山市在住の又市征治幹事長が候補者だったこともあり、6万4153票と前回より、1万8千以上票を伸ばした。政党得票総数で自民、民主に次いで3位となった。


 公明は4万5876票で、前回より約2千票減らした。
 県内に大きな影響力を持つ綿貫民輔氏が代表を務める国民新は4万3739票だった。


 共産は前回より票を減らし、1万9760票で、2万票を切った。「ご当地候補」がおらず、個人名得票は約1割にとどまった。富山選挙区候補の泉野和之氏も「政党選択の選挙」と位置づけ、比例区での党への投票を積極的に呼びかけた。だが比例区では訴えが浸透せず、選挙区での泉野氏の得票数を下回る結果となった。


 個人名別でみると、又市氏がトップで、広野允士氏(民主)が続いた。3位は小矢部市出身の山田俊男氏(自民)で、2万7682票を獲得した。

444片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/03(金) 16:58:31
振り返って(上) 組織外へ広がりなく
2007年07月31日 朝日富山
http://mytown.asahi.com/toyama/news.php?k_id=17000260707310002

投開票日の29日、野上氏の選挙事務所には県連会長の長勢法相(左手前)をはじめ、富山や高岡など県内の首長も集まった=富山市で、矢木隆晴撮影

自民、県内全域で辛酸


 年金記録や「政治とカネ」問題などで、自民が歴史的大敗をし、民主が初めて第1党に躍り出た今回の参院選。富山選挙区(改選数1)でも、民主、社民、国民新の3党が推薦する無所属新顔の森田高氏が、自民前職で公明推薦の野上浩太郎氏と共産新顔の泉野和之氏を破った。党員組織率全国一をほこる「自民王国」富山で、自民候補が落選したのは39年ぶり。自民は何につまずき、「野党統一候補」はどうして躍進したのか。振り返る。


 投票から一夜明けた30日。自民党県連は県議が集まり、緊急の常任総務会を開いた。執行部が選挙結果を報告し、体制の立て直しを協議。ここでの意見をもとに、できるだけ早く党の強化策をまとめることで一致した。


 会議の後、野上氏の選対本部長を務めた鹿熊正一県連幹事長は「敗因は一概には言えない。しっかりした分析にはデータの整理も必要だが、感じるのは党全体に対する風当たりの強さ」と言った。選対総括責任者の長勢甚遠法相は「敗北については責任を感じるが、こういう時は結束が大事」と、執行部は現行のまま県連を運営することを確認したという。


 最後まで接戦が伝えられた富山選挙区で、野上氏は、森田氏に約2万6千票差をつけられた。野上氏が「弱い」とされた富山市や高岡市などに加え、自民支持の基盤が固いと見られた県東部でも軒並み票を奪われ、「予想以上の差」(陣営関係者)で辛酸をなめた。


 選挙期間中、陣営から聞こえてきたのは「従来の組織戦術が通じなくなった」との声だ。


 野上氏の選挙事務所である県議がぼやいた。「相手陣営は携帯電話を使って、電話やメール作戦をしている。こっちの支持者は高齢者が多くてそうはいかない」。議員らは、後援会名簿や電話帳を片手に一件一件、相手の電話を鳴らす。


 連日開かれた個人演説会も「見られるのは昔からの支持者。新たな人を呼べていない。形だけのものになっている」という。30日の常任総務会でも「組織内のメンバーにはよく会うが、それ以外の人とどう触れ合う努力をしていくか」という意見が出たという。


 自民は当初、今回の選挙を「楽勝」と踏んでいた。森田氏が長く県外に住んでいて、知名度が低かったからだ。だが選挙戦の中盤を過ぎ、苦戦が伝えられると、「票にならないパフォーマンス」としていた街頭での活動を始めた。ひたすら選挙カーで街中を回ったほか、選挙戦最終日の夜に、車の通行量が多い交差点で手を振ってアピールした。


 長年、自民党の選挙運動に携わった人々は今回の結果を受け、「自民の根強い支持者は高齢化が進む。いつまでも過去のやり方にこだわるのではなく、発想を変えなきゃいけない時代になった」との思いを強くしている。

445片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/03(金) 17:00:38
振り返って(下) 森田氏「無所属」で風
2007年08月01日 朝日富山
http://mytown.asahi.com/toyama/news.php?k_id=17000260708010001

花束を受け取り、笑顔の森田氏=29日、富山市で

共闘後の選択に注目


 参院選公示日の3日前の7月9日夜。富山市の自宅にいた社民の又市征治幹事長に、国民新の亀井久興幹事長から電話があったという。「やっと綿貫さんと話しました。公示日前に推薦を出します」


 翌10日、同党の綿貫民輔代表と民主の小沢一郎代表が東京で会談。11日に、国民新は富山選挙区(改選数1)で無所属の森田高氏を推薦した。これで民主、社民、国民新が推薦する野党共闘の「形」が、公示前のぎりぎりのタイミングで整った。


 01年参院選で、民主、社民、旧自由党の野党3党が無所属統一候補を擁立したが、「小泉旋風」で落選した。自民の基盤の厚い富山では、「これまでの枠組みでは勝てない」と考える森田氏の陣営にとって、自民支持層に影響力がある国民新の支援は不可欠だった。


 推薦は出されたものの、国民新側が陣営の運営に主体的にかかわることはなく、同党支持者との窓口も「綿貫氏の事務所だけ」。綿貫氏の地元・南砺市井波での個人演説会の日程も、支持者に直接は周知出来なかった。一方、綿貫氏の支持者からは「突然で驚いた」「選挙区のことは考えていなかった」といった戸惑いの声もあった。


 今回、森田氏陣営は「民主は民主、社民は社民、国民新は国民新」の姿勢をとった。民主、社民とも比例区に「ご当地候補者」を抱えるなどそれぞれ事情がある中、合同の活動は難しい。


 森田氏は選挙期間中、何回も民主や社民の比例区候補者の演説会に応援演説に入ったが、その頻度をめぐって駆け引きもあったという。陣営幹部の一人は「それぞれがやったことが、結果としてうまくいった」と話す。


 政党の思惑とは別に、医療問題などを自分の言葉で熱っぽく語る森田氏に、多くの人が好意的な反応を見せた。綿貫氏も街頭演説で「私はこの人物にほれました」と持ち上げた。無所属であることが、「反自民の風」を広く受け止めることが出来たのも事実だ。


 29日夜、当選の喜びに沸く事務所。報道陣から、参院での所属会派を聞かれた森田高氏は「会派入りは、皆様とよく話し合い決めたいと思います」と答えた。


 参院には各党ごとの会派があり、今回推薦した党もそれぞれ会派をつくっている。委員会の委員は会派ごとに割り当てられるなど、議会活動と会派を切り離すのは難しい。森田氏の発言は、総選挙での選挙協力の可能性もにらみ、慎重な姿勢を示した形だ。


 自らの政治姿勢をどこに定めるか。「野党統一」の名の下に、選挙を勝ち抜いた森田氏の選択が注目される。

446片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/03(金) 17:01:43
国民新支持層8割森田氏に 本社出口調査
2007年08月01日 朝日富山
http://mytown.asahi.com/toyama/news.php?k_id=17000260708010002

 朝日新聞社は参院選投開票日の29日、投票を終えた有権者に県内60カ所で出口調査をし、投票した候補者と支持政党などを聞いた。国民新党支持層の約8割が、当選した森田高氏=無所属新、民主、社民、国民新推薦=に投票しており、注目された国民新党の綿貫民輔代表の支持者は、綿貫氏の意向を反映したとみられる。有効回答は3140人だった。


◇民主・社民支持層も8割


 森田氏は、推薦を受けた民主、社民、国民新の支持層の、それぞれ約8割から票を得た。「自民王国」富山で野党3党の共闘態勢は功を奏したようだ。


 今回の参院選は年金記録や「政治とカネ」の問題、閣僚の相次ぐ失言などで自民への逆風が強かった。県内では自民支持層の72%が自民前職で公明推薦の野上浩太郎氏に投票しており、森田氏への投票は24%にとどまった。公明支持層では野上氏に投票したのは46%。森田氏は39%だった。


 当落の鍵を握るとされる無党派層の投票は69%が森田氏、25%が野上氏、5%が共産新顔の泉野和之氏だった。


◇比例最多は民主の53%


 野上氏に投票した人のうち比例区で自民に投票したのは72%。一方、森田氏に投票した人のうち、比例区で最も多かったのは民主で53%。同じく森田氏を推薦した社民は15%、国民新は12%だった。


◇安倍首相の進退「代わって」47%


 安倍首相の進退については、「他の人に代わってほしい」が47%で、「安倍さんに続けてほしい」は39%だった。「代わってほしい」と答えた人は74%が森田氏、17%が野上氏に投票した。「続けてほしい」と答えた人は74%が野上氏、21%が森田氏で、投票した候補者によって安倍首相の進退に関する意見がきれいに分かれた。

447片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/03(金) 17:03:22
年金不信票、一川氏に
2007年07月31日 朝日石川
http://mytown.asahi.com/ishikawa/news.php?k_id=18000430707310003

 ≡本社出口調査「影響」48%、うち6割≡


 朝日新聞社が29日に実施した参院選の出口調査によると、県内でも年金問題が投票行動に影響したことがわかった。半数近くが「影響した」と答えており、そのうち6割が一川氏に投票した。「影響しなかった」は18%、そのうち矢田氏に投票したのは約6割。「どちらともいえない」は25%だった。


 調査は県内60カ所の投票所で実施。3314人から有効回答を得た。


 年金問題が今回の投票に影響を与えたか、という質問に対し、「影響した」は48%、そのうち、一川氏に投票したのは矢田氏の倍近くにのぼり、年金問題に不満を持つ有権者が一川氏支持に流れたことが浮き彫りとなった。安倍首相の進退については「他の人に代わってほしい」が46%、「続けてほしい」が42%で大差はなかった。


 支持政党別では自民48%、民主21%、「支持政党なし」「わからない」と答えた無党派層は17%だった。一川氏が民主支持層のほとんどを固めたのに対し、矢田氏支持が自民支持層の7割にとどまり、約2割が一川氏に流れたのが対照的だ。一川氏は共産党を含め、各党支持層から一部の票の取り込みに成功した。


 年代別では20代から50代で一川氏が矢田氏を上回った。矢田氏は60代から70歳以上で優勢だったが、若年層に浸透できなかった。男女別では男性は一川氏、女性は矢田氏を支持した。


     ◆ ◆ ◆


 各政党の参院比例区の県内の得票率をみると、自民が04年の参院選時に比べて2・64ポイント落ち込む一方、民主が4・85ポイント伸ばした。比例票の目標に公明は7万票、共産は4万3千票、社民は3万5千票をあげていた。しかし、投票率が上がったにもかかわらず、ともに目標に1万5千票以上及ばず、得票率も前回より下がった。


 各候補に投票した人が比例区でどの政党に投票したかをみると、一川氏に投票し、比例も民主とした人の割合よりも、矢田氏に投票し、比例は自民に入れた人の割合の方が上回っていた。自民との連立を強調し、自民支持層からの比例票の「見返り」を期待していた公明だったが、矢田氏に投票した人で公明に入れたのは1割にも満たなかった。

448片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/03(金) 17:04:26
無党派票で明暗
2007年07月31日 朝日富山
http://mytown.asahi.com/ishikawa/news.php?k_id=18000430707310001

 ≡投票率上昇も味方≡


 29日投開票の参院選は、年金や政治とカネ、閣僚の失言などの問題で吹き荒れた与党への逆風が石川選挙区も直撃。民主新顔の一川保夫氏(65)が、自民新顔の矢田富郎氏(57)との大激戦を制して初当選した。4181票というわずかな差。勝負の明暗を分けたのは無党派層の一票だった。


 金沢市割出町の選挙事務所で当選の喜びを語った一川氏は、「県民の良識あるバネが働いた」と県民の意識が選挙結果に反映したことを強調した。


 立候補を表明したのは6月12日。全国の1人区で最も擁立が遅く、組織力では自民と比べて劣るのは明らかだった。そこで陣営が焦点とみたのは無党派層の取り込み。選対総合本部長で県議会会派・新進石川の金原博会長も「与党に対する世間の怒りは大きい」と、当初から無党派層の票の受け皿になり得るかが勝負のかぎととらえていた。


 無党派層の流れが象徴的だったのが最多の有権者を誇る金沢市だ。両陣営とも「天王山」と位置づけ、とりわけ終盤は電話攻勢や声かけなどの要員を結集させてローラー作戦を敢行し、票の掘り起こしに懸命だった。


 結果は一川氏が2万票差以上をつけて完勝。金沢市を主な基盤とする新進石川にとっても、05年の総選挙で支援した民主党の奥田建・県連幹事長が敗北し弱体化が指摘されていたが、存在感を改めて示す機会となった。


 一方、矢田陣営にとって県都での敗北の衝撃は予想以上に大きい。選挙運動をリードしてきた県連会長の岡田直樹参院議員と選対本部長の馳浩衆院議員の地盤であり、今後の国政選挙での影響は必至だ。


 一川氏当確の速報が流れると、金沢市北安江3丁目の選挙事務所にいた北村茂男衆院議員は手に持っていた紙を床にたたきつけて悔しさをあらわにした。馳氏は「今後は無党派層の動向に注意を払い、今回の票を分析して立て直していきたい」と厳しい表情だった。


 投票率の高まりも民主に味方した。62・90%は前回比6・09ポイントの伸び。両陣営とも投票率が上がれば無党派層の票が民主に流れると見込んでおり、自民党県連幹部は投開票日直前に「本音を言えば、選挙に行くなと訴えたい気持ちだ」とさえ口にしていた。


 共産党は票を伸ばすことはできず、前回04年時より約9200票減。自民、民主の2大政党に対抗できる「たしかな野党」をうたい、生き残りをかけたが、逆に両党の激戦に埋没した形となった。

449片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/03(金) 17:07:48
【07参院選】
格差問題に対応必要 松村氏抱負を語る
2007年07月31日 朝日福井
http://mytown.asahi.com/fukui/news.php?k_id=19000200707310001

選挙戦を振り返り、3期目の抱負を語る松村龍二氏=福井市開発町で

 参院選福井選挙区(改選数1)は、同選挙区では近年、例のない激戦の末、自民前職の松村龍二氏(69)が3選を果たした。次点の若泉征三氏(61)との票差はわずか約3千票。年金問題などが逆風となり、全国的には自民党には厳しい審判が下った。今回の選挙戦をどう総括し、今後6年間の任期をどう取り組むのか聞いた。


 ――一夜明けた現在の感想は


 よく休めました。当選させて頂き、県民の方々に改めて感謝しているところです。


 ――わずかな差での勝利だった。与党の信頼が揺らいでいるのを否定はできないと思うが、どう解決していくか


 難しい話だ。年金問題については安倍首相の説明には説得力があると考えているが、それだけではなく、今の政治に不満を抱いている方々は多い。その方々の自民党に対する不信感をぬぐうことができず、全国的に苦しみ、福井でも議席を失うようなところまで追いつめられたと思う。


 小泉改革の光は、デフレからの脱却という功績は大きいが、その陰で格差という現象を生んだ。国民を追いつめ、それに対する怒りがあったと思う。解決するにも難しい部分があるが、そういった実態を見極めて、対応する必要がある。性急に経済界が要求することを実現すれば改革という話ではない。改革から抜け落ちた人の苦しみを理解しないといけない。


 ――安倍首相の続投についてどう評価するか


 発言する立場にないので、見守りたい。


 ――今回の選挙では年金、政治とカネ、格差の問題などが争点になったが、県内を回
りどのように感じたか


 定年になった70歳の年金受給者から「年金の掛け金が上がり、給付が少なくなっている。税金、介護保険も上がった」という手紙をいただいた。限られた収入の中で、介護まで天引きするというのは非常に圧迫感がある。よかれと思ってやった制度が陰の部分を生んでいるということはある。


 ――北陸新幹線についてはどう取り組むか


 与党のプロジェクトチームがスタートし、新幹線については非常にメリットがあるということが認識されてきた。北陸新幹線は東海地震が発生した場合、東海道新幹線の代替線の意味を持つ。福井のためにつくるのではなく、全国のためにつくるという大きな視野で開設を目指したい。

450片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/04(土) 13:44:27
合併市は自民1勝5敗 参院選富山選挙区、地方議員減影響も
2007年08月02日
http://www.kitanippon.co.jp/contents/knpnews/20070802/6328.html

 自民が三十九年ぶりに敗北した参院選富山選挙区は「平成の大合併」後、初の国政選だった。自民は結果的に集票活動の手足となる県議・市町村議が減少した合併市で一勝五敗と苦戦し、合併していない市町村では七勝二敗と優勢を保った。選挙戦は無党派層の動向が勝敗を左右したが、自民党県連内からは、組織型選挙の中核を担う地方議員の役割の大きさを指摘する声も出ている。

 自民の野上浩太郎氏と、民主、社民、国民新の推薦で初当選した森田高氏の市町村別の勝敗は、八勝七敗で野上氏が勝ち越す。

 しかし、合併した六市に限ると、野上氏が上回ったのは黒部市だけ。逆に森田氏は有権者数が多い富山市、高岡市、砺波市、南砺市、射水市で上回り、五勝一敗と野上氏に水を開けた。

 平成十六年からの「平成の大合併」で、県内の県議・市町村議は合併前(十六年七月一日時点)の五百五十九人から参院選前(今年六月一日時点)で三百二十四人に激減した。

 県選管が集計した各議会の所属党派別議員数では、民主を除いたすべての党派で議員数が減少したが、特に影響を受けたのが自民。自民公認の議員らが二十六人減った上に、七十一人減った無所属議員の多くが自民系議員だからだ。

 自民の地方議員はこれまで、各地域を網の目のようにカバーし、さらに各議員の後援会が毛細血管のように広がり、王国を築き上げてきた。

 しかし、今回は議員数が大きく減る中で行われた。自民側は選挙前から同党の引退議員にも支援を呼び掛けるなど〝合併対策〟を進め、公示後も各議員の後援会組織をフル回転させたが、競り負けた。

 ある自民県議は「合併前は山間部の谷あいの集落ごとに議員がいて、一声掛ければ一気に浸透できた」とし、「もし三十五市町村だったら違った結果になったかもしれない」と語る。別の県議も「今回は無党派層の動向が大きいが、地方議員減で党組織の足腰が弱まった」と話す。

 自民党県連は党基盤の立て直しに向けた方策を早急にまとめる予定だが、こうした地方議員減少対策も検討材料になりそうだ。

451片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/04(土) 13:46:46
個人名票6・8ポイント上昇 参院選県内比例、県関係候補が5割
2007年08月03日 富山北日本
http://www.kitanippon.co.jp/contents/knpnews/20070803/6351.html

 第二十一回参院選の比例代表は、県内の有効投票に占める個人名票の割合が前回(平成十六年)よりも6・8ポイント上がった。個人名票には、県在住や県出身の「ご当地候補」と、業界団体や労働組合の産別が支援し、地盤が県内にはない「組織内候補」も含まれるが、前回は比例代表に「ご当地候補」が立たなかったのに対し、今回は三人が出馬したことが大きな要因だ。

 比例代表は政党名と候補の個人名のどちらでも投票できる非拘束名簿式で行われ、投票率は前回比7・36ポイント増の64・95パーセントだった。有効投票数五十六万八千九百七十四票に占める個人名票は二十三万四千十六票で、割合は34・3パーセントから41・1パーセントに増えた。前回は県在住や県出身の候補がいなかったが今回は社民党の又市征治氏=富山市、再選=、民主党の広野允士氏=富山市、落選=、自民党の山田俊男氏=小矢部市出身、初当選=の三氏が出馬。個人名票のほぼ半分となる十一万七十六票(47・0パーセント)を集め、個人名票の得票全体を押し上げた。

 一方、「組織内候補」の中には、補助金の削減や規制緩和などで政党との結び付きが弱くなっていること、党の選挙運動が激戦だった富山選挙区に人手を割かれたことが響き、「ご当地候補」とは逆に個人名票を減らしたケースも多かった。前回、前々回とも県内で六千票台を集めた県建設業協会が支援した自民党新人候補は今回二千六百六十七票。初当選を果たしたが、県内の得票が前回の四割程度に落ち込んだ。

 同協会幹部は「公共事業費の削減で業界そのものが疲弊している」と分析。県西部の落ち込みが大きく、砺波市で半減、南砺市で前回の一割しか集まらなかった。両市を地元とする国民新党の綿貫民輔代表の影響とみられ協会幹部が県西部の建設業者を訪ねると「うちは国民新党」と断られるケースもあったという。

 労組産別の組織内候補も得票を減らしている。民主党は七産別が候補を擁立。うち五産別の組織内候補が前回より県内の得票を減らした。連合富山は「比例代表は候補者の顔が見えにくく党名での投票に流れた」とみる。

 富山選挙区の激戦が比例代表にも影響した。県東部の自民県議は「運動を選挙区一本に絞ったため、比例代表の個人名浸透に手が及ばなかった」と話す。

452片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/04(土) 21:29:10
<上> 亀裂 2人公認しこり残す 迫られる態勢立て直し 新潟
http://www.niigata-nippo.co.jp/saninsen/tokusyu6/2007/07/post.html

 改選2議席を6氏が争い、自民新人の塚田一郎(43)、民主前職の森裕子(51)両氏が、民主前職の黒岩宇洋氏(40)との三つどもえの競り合いを制した参院選新潟選挙区。民主は初の2人同時当選は逃したものの、2氏合わせて約70万票を獲得。一方、自民はトップ当選ながら得票は40万票にとどまり、比例票もダウン。全国的に吹き荒れた自民批判の“嵐”が本県も直撃し、過去の参院選とは両党の得票構造が一変した。有権者の「嵐の選択」が、今後の県政に及ぼす影響を探った。

   ◇   ◇

 「2人当選と言いながら民主党新潟県連はほとんど応援してくれず、最大の支持団体である連合新潟は黒岩さんに推薦を一本化した」。29日夜、新潟市の選挙事務所。当選確実の報を受けた森氏は、うっぷんを晴らすようにまくし立てた。

 支援を得た無所属の田中真紀子衆院議員らに謝意を示す一方、黒岩氏を支持した筒井信隆県連代表らを厳しく批判。当選祝いに来た民主衆院議員らとは握手をせず、言葉も交わそうとしなかった。

 森氏はさらに「県連がきちんと戦略を立てて組織や票を分ければ、2議席独占もあり得た」と県連の責任を追及した。

 小沢一郎代表の党本部が推した森氏と、実質的に県連が支持した黒岩氏の戦い−。森氏の発言はこの構図の戦いが党内にもたらした亀裂を十分に感じさせるものだった。

 黒岩氏を支持した筒井代表と渡辺秀央代表代行は早々に「2人当選できなかった」などとして辞任を表明。県連は選挙戦を振り返る間もなく態勢立て直しを迫られることになったが、役員人事をめぐって不協和音がさらに広がる可能性もある。

   ×    ×

 年金問題などで政府与党への逆風が強まった今選挙、民主は森、黒岩両氏合わせて約70万票を獲得。県内の比例代表でも自民を約20万票上回る約55万票を得た。

 黒岩氏自身も敗戦の弁で「2人が切磋琢磨(せっさたくま)し、自民支持層が厚い本県でこれだけ票を稼いだことは驚異的だ」と述べ、2人公認が党としてプラスだったことを強調した。

 民主は、黒岩氏が初当選した2002年補選から社民などと「野党共闘」を組んできたが、今回は共闘を解消。「無謀な挑戦」と言われながらも、自民単独候補の塚田氏と三つどもえの争いに持ち込み、票を伸ばした。

 結果は独占していた2議席のうち1議席を失ったが、比例代表で妙高市出身の風間直樹氏が初当選し、県連所属国会議員数も7人を維持した。

 連合新潟の江花和郎会長は「政治を変えたいという県民の思いが民主への票につながった。今後も2大政党への動きが強まり、政権交代を目指す民主への期待は大きくなるだろう」とみる。

   ×    ×

 投票から一夜明けた30日、勢いづく関係者の間では「民主空白区の衆院3区に黒岩氏を擁立してはどうか」といった意見が、早くも取りざたされ始めた。

 しかし70万票については、党内にも「真紀子効果もあり、民主票ではない保守票が森さんに入った。党勢拡大とは言い切れない」(県連幹部)と慎重な見方もある。

 70万票と引き換えに“船頭”を失い、大きなしこりを残した民主県連。自民大敗で政局の緊迫化も予想されるだけに、今回の得票を次期衆院選にどうつなげていくかが大きな課題だ。


【写真】壇上で当選を喜ぶ森裕子氏(右)。駆けつけた同じ民主の西村智奈美(左奥3人目)、菊田真紀子(同2人目)両衆院議員と言葉を交わすことはなかった=29日午後11時30分ごろ、新潟市中央区の選挙事務所

2007年07月31日

453片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/04(土) 21:29:55
<中> 奪還 安堵の陰「党勢縮小」 1人公認も圧勝ならず 新潟
http://www.niigata-nippo.co.jp/saninsen/tokusyu6/2007/08/post_1.html

 「優秀な成績で議席を確保した」。参院選開票から一夜明けた30日。自民県議がずらり顔をそろえた県議会自民党大会議室で、稲葉大和県連会長は、塚田一郎氏当選の喜びを語った。
 「トップ当選の大勝利」「逆風の中でよく頑張った」−。漂う安堵(あんど)と勝利ムード。だが県議の1人は吐き捨てた。「民主70万に自民はわずか40万。敗北との認識がないことが最大の問題だ」

   ×   ×

 自民は早々に改選2議席独占を断念し、公認候補を塚田氏1人に絞り、確実な「1議席奪還」を目指した。

 自前組織の脆弱(ぜいじゃく)な塚田氏の頼りは全県に張り巡らされた党支部組織。春の県議選で勝利した全県議34人が各地で数百人規模の大集会を開催。次期衆院選を視野に入れた国会議員や候補予定者たちも塚田氏を引き回した。陣営は浮動票を狙うより県内に60万あるとされる保守票を固めさえすれば勝てると踏んだ。

 しかし塚田氏が獲得したのは投票総数の31%。10万票といわれる公明の支援がなければ「完敗」の数字だ。比例代表でも自民県連が目標とした「50万票」には遠く及ばぬ約36万票にとどまった。2人で競いつつ票を上積みした民主党とは対象的に「党勢縮小」(県議)の結果となった。

 過去2回の参院選で落選した塚田氏。慣例では新人の公認は2回まで。異例の3度目の公認に、党内の一部には不満や反発がうっせきしていた。さらに「2人区で1人公認では落ちる方が難しい」との安泰ムードや、統一選での「選挙疲れ」もあって、当初、自民組織の動きは緩慢だった。

 空気を変えたのは、強まる自民への逆風だった。今参院選の全国的な焦点は1人区だったが、2人区で落とせば「全国トップ級の惨敗区となり、新潟がさらしものになる」と県連幹部は危機感を募らせ、結束を促した。

 加えて「不謹慎な言い方だが、中越沖地震がなければ、議席はなかった」と党関係者は声を潜めた。復旧需要を見越し、動きが鈍かった建設業界が一定程度引き締まった。

   ×   ×

 田中真紀子衆院議員の存在も影響したという。活発に民主党候補を支援する姿が「『逆バネ』になって、組織が締まった側面はある」と党関係者は解説する。県連対田中家の構図は2004年参院選でも繰り広げられ、真紀子氏の夫・直紀氏に、塚田氏が敗れた因縁があったからだ。

 民主・社民の野党共闘の崩壊、与党へ追い風になるとされる災害、真紀子氏という“外圧”。さらに比例代表に出馬した新潟市出身の元国土交通省事務次官・佐藤信秋氏との連動もあった。

 「ここまで条件がそろっても圧勝できないことがおかしい。組織の限界か、タマ(候補)の問題か。このまま党内で身内褒めしながら、敗因分析をしなければ、次の衆院選では大惨敗だ」。県連関係者はこう語るが−。


【写真】喜びにわく塚田一郎氏と自民党県連幹部ら。トップ当選ながらも「党勢拡大」の面では課題も残った=29日午後11時ごろ、新潟市中央区の自民党県連会館

2007年08月01日

454片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/04(土) 21:32:11
<下> 思惑 再選にらみ知事奔走 県政界に漂う不透明感 新潟
http://www.niigata-nippo.co.jp/saninsen/tokusyu6/2007/08/post_2.html

 参院選開票の7月29日深夜、泉田裕彦知事は、新潟選挙区で当選を決めた自民の塚田一郎氏と民主の森裕子氏の事務所に相次いで駆け付け、祝福の言葉をかけた。
 「中越沖地震の復旧復興には政権与党の議席が大事。期待します」「生活者、母親の視点で、引き続き頑張ってほしい」
 知事が応援した2人はそろって当選。「支援候補は全勝ですね」と持ち上げる周囲に、満足げな笑みを浮かべた。
 今回の応援は2004年知事選で「応援してくれた政党と候補への恩返し」(知事に近い県議)というのが表向きの理由。ただ念頭には、再選を狙う来秋の知事選があるとみられる。

   ×   ×

 04年知事選で泉田知事を支えたのは自民県連と、民主の渡辺秀央参院議員や森氏ら旧自由党系の一派。一方、民主の“県連本流”は対立候補の多賀秀敏氏を擁立。今回落選した黒岩宇洋氏もいったん知事選出馬に意欲を示し、その後、多賀氏を支援した経緯がある。

 このため今参院選で知事が黒岩支援に回ることは「ありえない選択」(政界関係者)で、焦点は知事が森氏支援に入るかどうかだった。知事擁立の立役者である渡辺氏が、参院選前に森氏と決別。黒岩氏を支援していたからだ。

 26日夕、新潟市の森氏の街頭演説に知事が登場。渡辺氏の意向に“逆らう”形で顔を出した真意は−。知事は言葉少なだが、知事に近い筋は「森氏を支援した田中真紀子氏の感情にも配慮したのでは」とみる。「保守層に一定の影響力がある田中家を知事選で敵に回したくないのだろう」

   ×   ×

 一方、県議会で圧倒的な数を誇る自民。塚田氏の応援も行うことを条件に、知事の森氏応援を了承。選挙戦最終日の28日夕、知事は塚田氏の横でマイクを握り、声を張り上げた。

 「今後も知事を支えていく姿勢は揺るがない」と自民県連幹部は口をそろえる。現時点で自民が新たな候補を模索する動きはない。

 その自民幹部の1人は29日夜、黒岩氏落選の報に表情を曇らせた。「知事選で黒岩が出馬してきたら、また面倒なことになる」

 「捲土(けんど)重来を期す」。黒岩氏は落選翌日から支持者におわびあいさつを重ねる。「次を狙っている」と自民関係者は警戒する。「次」とは何か。知事選、衆院選、3年後の参院選か。黒岩氏の明言はまだない。

 民主県連では知事選の対応について論議は進んでいない。渡辺氏は「次も泉田君ですんなりいけるのか。森君と塚田君の演説に顔を出した意図がよく分からない。今年いっぱい見てから判断します」と態度を保留する。

 知事選は、前回同様に泉田知事を自民と民主の旧自由系が支える形になるのか、民主が70万票を背景に独自候補を立てるのか。知事は「県政は与野党にこだわらず『県民党』の立場が望ましい」と語る。参院選を通じて関係者の思惑が交錯、県政界の行方に不透明感が漂ってきた。


【写真】民主党の森裕子氏の応援でマイクを握る泉田裕彦知事。後日、塚田一郎氏も応援。知事選をにらんだ動きとみる向きも=7月26日、新潟市中央区

2007年08月02日

455片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/06(月) 09:48:57
選挙:参院選 県選挙区得票率 羽田氏47.91% 吉田氏、都市部で伸びず /長野
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/nagano/archive/news/2007/07/31/20070731ddlk20010407000c.html

 29日に投開票が行われた参院選県選挙区でトップ当選した羽田雄一郎氏。全県での得票率は47・91%で、2位の吉田博美氏の26・82%とほぼ2倍近い差がつく圧倒的な勝利だった。次点の中野早苗氏は17・29%、中川博司氏は7・96%だった。

 羽田氏は地盤の東信地区だけでなく、南信地域の一部を除く67市町村で得票数が1位だった。その中でも、23市町村では5割を超える高い得票率になった。01年の選挙でトップ当選した吉田氏は地盤の下伊那郡14町村でトップをとっただけで、都市部で得票を伸ばせなかった。また、青木村や長和町では共産の中野氏の得票率も下回った。

 一方、比例代表は30日早朝まで開票作業が行われた。その結果、県選挙区で大量得票した民主は、県選挙区ほど票が伸びなかった。過去最多の得票率となった前回(04年)を1・78ポイント下回る39・12%だった。逆風に悩まされた自民は前回より3・86ポイント低い21・94%だった。県選挙区に候補者を擁立しなかった公明は10・17%。中野氏が19万票を取った共産は、ほぼ前回並みの9・78%、社民は前回よりも1・99ポイント低い5・61だった。田中康夫前知事が代表を務める新党日本は9・75%だった。【仲村隆】

毎日新聞 2007年7月31日

456片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/06(月) 09:49:15
風まかせの戦い:検証・’07参院選/上 民主・羽田氏 /長野
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/nagano/archive/news/2007/07/31/20070731ddlk20010409000c.html

 ◇圧勝支えた地域組織

 「年金問題などで追い風が吹いたのに加え、これまでぜい弱だった地域組織が固まったのが勝因だ」。選挙区で過去最多の53万票を獲得して羽田雄一郎氏が圧勝した29日夜、民主党本部に向かった北沢俊美・県連幹事長は勝因をこう分析した。

 この選挙で民主党県連は「風頼み」からの脱却を図り、「千曲会」など従来の後援会組織に加え、今春の統一地方選で当選した県議9人を含め、市議ら地方議員を動員した。各議員の地盤で後援会のメンバーなどが戸別訪問や電話要員などを集め、票の掘り起こしを図った。同党最大の支持基盤である連合長野の近藤光会長も「格差問題などで小泉、安倍改革への反発を強めた組合員らの票を掘り起こした結果だ」と話す。

 一方で、2議席を独占した6年前のような“攻め”の姿勢に転じることには消極的だ。県連幹部は「組織の広がりがない現状では、票割りなどの協力は難しい」と指摘する。これに対し、県連関係者には「無党派層を取り込んだ共産、社民の票を考えれば、民主にその票を取り込む余地はある」という声もある。ある国会議員は「将来的には『2人立てろ』という声が党本部からも上がってくる」とし、組織間の連携強化を課題に挙げる。

 参院選での民主党の躍進は政界再編につながる可能性もあり、県連は「早ければ10月解散もある」とみて、衆院選への対応も視野に入れる。しかし、参院選での圧勝劇とは裏腹に「地域によって組織力に差がある」(近藤会長)、「基盤ができた地域組織を新しい候補者が引きつけられるかは未知数」(羽田陣営幹部)と、県内の小選挙区2勝3敗で終わった前回衆院選からの巻き返しには不安の声もある。

 「自民党の職域とは違ったしがらみのない市民派組織を作り、労組系以外の票の掘り起こしがうまくいくかにかかっている」。民主系県議会会派「改革・緑新」の倉田竜彦代表は、衆院選をにらみ、党勢拡大への道しるべを示した。【川口健史】

毎日新聞 2007年7月31日

457片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/06(月) 09:49:40
風まかせの戦い:検証・’07参院選/中 自民・吉田氏 /長野
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/nagano/archive/news/2007/08/01/20070801ddlk20010221000c.html

 ◇知名度不足解消されず

 参院選の開票作業が進む7月29日夜、長野市内のホテルに自民党県連の小坂憲次会長、若林正俊環境相ら幹部が集まった。民主の羽田雄一郎氏に続き、吉田博美氏の当確が伝わると、万歳がわき起こり歓声が響いた。しかし、党の苦戦が伝えられると一転して静まり返り、重苦しい雰囲気に。小坂会長と若林環境相はしきりに小声で「だめだ」などと言葉を交わした。

 「流れを変えられず、戦いを進めていくほどひどい状況になった。こんな経験は初めてだ」と小坂会長はうなだれた。年金記録漏れ問題や度重なる閣僚の失言などで逆風にさらされた自民党。県選挙区で吉田氏が約30万票を取ったが、民主党の羽田雄一郎氏には約24万票の大差をつけられたばかりか、共産党の中野早苗氏にも追い上げられた。

 01年の選挙では「小泉ブーム」に乗り、トップ当選した吉田氏。今回は逆風に翻弄(ほんろう)され続けた。県連幹部からは「党自らが逆風を起こしている状態で、最前線としてはたまったものではない。党本部には大いに反省を求めたい」という厳しい声が聞かれた。

 だが、参院選で選挙活動の基盤となってきた県内組織も弱体化が進んでいる。比例代表で集票マシンとしての役割を果たしてきた職域支部も党員減少が進み組織力が低下。さらに職域支部で中核的な活動をしてきた全国特定郵便局長会OBの政治団体「大樹」は選挙区で自主投票を決め、背を向けた。大樹は郵政民営化で生じた自民党との亀裂は埋まっていない。

 さらに吉田氏自身も課題を抱える。01年にも指摘された知名度不足は解消されていない。同じ伊那谷を地盤とする衆院議員の後援会員から「女性候補ですか」と聞かれたほどだ。前回当選後に全市町村で開くとしていた国政報告会も多くの市町村で開かれていない。県連の石田治一郎幹事長は「東北信で知名度がない。少しでも多く地元に入って有権者と接する機会を多くして結びつきを強めるべきだ」と話している。【神崎修一、光田宗義、仲村隆】

毎日新聞 2007年8月1日

458片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/06(月) 09:50:10
風まかせの戦い:検証・’07参院選/下 共産・中野氏/社民・中川氏 /長野
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/nagano/archive/news/2007/08/02/20070802ddlk20010258000c.html

 ◇共産は差別化が奏功

 「自民、公明への怒りが共産党の支持につながった」。共産の中野早苗氏は29日夜、長野市内の選挙事務所で参院選の結果をこう振り返った。落選したものの、得票は過去最多となる98年参院選の19万6939票に次ぐ19万4407票。石坂千穂県議も「今までにない手応えを感じる。歴史的な戦いができた」と表現した。

 「追い風」と「2大政党」。今井誠・党県委員長は参院選のキーワードにこの二つを挙げ、力を注いできた。年金問題や閣僚の事務所費問題などで攻勢を強める野党。中野氏も問題点を強調するとともに、他の候補者との差別化も図った。「消費税増税に反対できるのは企業献金を受け取っていない共産党のみ」「子供の発達相談員を務めた私は子供たちの代表」。各候補が年金問題に集中する中で幅広い層に支持を訴えた。

 その結果、大票田の上田市では吉田氏に464票差まで詰め寄り、青木村では同氏を上回る善戦を見せた。今井委員長は「他候補との違いを示せたことで、自民を追い込む得票数につながった。2大政党の流れを崩せた」と評価する。

 一方、社民の状況は深刻だ。中川博司氏は10万票台に届かず、前回参院選(04年)より2万票も下回る結果に終わった。「信州社会党」時代の議席奪還とはほど遠く、宮崎一党県副代表は「惨敗だ。このままでは党が終わってしまう」と話す。

 中川氏も護憲に加え、年金問題や格差社会を指摘したが、与党批判票が集まる民主の前に、訴えはかすみがちだった。さらに、組織の高齢化や知名度不足なども響いた。

 支持者が集まった長野市内の会場に現れ、深々と頭を下げた中川氏。「与党批判票を受け止めることができなかった。もっと大きく帆を張る努力が必要だった」。2大政党の流れにのみ込まれた悔しさをにじませた。与党の歴史的な惨敗で、早くも衆院解散・総選挙に関心が移る。「2大政党」という課題をどうやって乗り越えていくのか。党の存続がかかっている。【藤原章博、谷多由】

毎日新聞 2007年8月2日

459片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/06(月) 09:53:17
07参院選:自民・民主、議席分ける 塚田さん、初当選 接戦制し森さん再選 /新潟
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/niigata/archive/news/2007/07/30/20070730ddlk15010200000c.html

 第21回参院選は29日投票が行われ、即日開票の結果、新潟選挙区(改選数2)では、自民新人の塚田一郎さん(43)と民主前職の森ゆうこさん(51)が当選した。民主前職の黒岩宇洋さん(40)、社民新人の山本亜希子さん(31)、共産新人の武田勝利さん(43)、無所属新人の楠原光政さん(64)は及ばなかった。選挙戦中に中越沖地震が発生する事態の中、2議席を主要5人で争う激戦。議席独占を目指した民主が1人当選にとどまった一方、候補者を一本化した自民も激しい追い上げを許した。当日有権者数は198万6188人(男95万2320人、女103万3868人)。投票率は64・58%(前回63・25%)だった。

 新潟選挙区は、自民の塚田さん、民主の森さんと黒岩さんが激しく競り合う展開となった。

 自民は、県議らによる支援集会開催を指示するなど、塚田さんを総力支援。保守票の取りまとめに苦しんだものの、支持基盤を固め、接戦を制した。

 一方、民主は02年から続いた社民との共闘を解消し、2人を公認。史上初めての議席独占を目指したものの、懸念された票の分裂は避けられなかった。旧自由党の森さんは保守層の取り込みを図るとともに、田中真紀子衆院議員の全面支援で、女性票や無党派層の取り込みに成功、再選につなげた。黒岩さんは県連幹部の支持にもかかわらず、及ばなかった。民主党としての得票数を大幅に伸ばしたが、県連内にしこりを残しそうだ。

 争点の中心が前哨戦の段階から憲法改正、年金や「政治とカネ」の問題と移り変わり、攻守も激しく入れ替わった。その最中に起きたのが中越沖地震。各候補ともに被災者救済を訴えたものの、「与党でも野党でも復興に取り組むのは当たり前で、もはや震災特需を期待する建設票もない」(自民党県連関係者)との声も漏れるなど、大勢は変わらなかった。

 全国的に自民への逆風が吹き荒れる中、自・民が1議席ずつ分け合ったが、地域格差解消、被災地復興など課題は山積している。

 ◇「皆様の力で勝利」−−挑戦3度目、塚田さん感涙

 新潟市中央区新光町の塚田さんの事務所。深夜、「当選確実」の知らせを受けると、大きな拍手が沸き上がった。02年の参院補選、04年の参院選に続く3度目の挑戦で得た初当選。やがて姿を見せた塚田さんは涙を浮かべながら、集まった支持者らに盛んに頭を下げた。

 自民党県連からの全面的な支援を受け、集会や街頭演説には県選出国会議員や県議をはじめ、かつて秘書を務めた麻生太郎外相、中川秀直幹事長ら党の実力者らも続々と応援に駆けつけた。

 集会では年金問題について社会保険庁解体などの政府・与党の方針を訴えた一方、各地で企業や各種団体を精力的に回って着実に票を固め、逆風をしのいだ。

 支持者には「大変厳しい戦いだった。皆様の力で勝利することが出来た」と語った。

 ◇森さん「戦う母として頑張る」−−子育て支援・福祉の訴え浸透

 「おめでとう。やっぱりやると思ってた」。新潟市中央区紫竹山5の森さんの事務所。テレビで「当選確実」が報じられると、集まった支持者らは大歓声をあげた。森さんは「国民の生活を豊かに出来るよう、これからも戦う母親として頑張ります」と力強く語った。

 民主公認が2人になって挙党態勢を得ることができず、大きな組織もないことで当初は苦戦が伝えられた。だが原点の「草の根」の街頭活動に力を注ぎ、子育て支援策や福祉の改善を丁寧に訴えると、次第に無党派層への支持を拡大した。

 さらに党代表の小沢一郎氏の直系をアピールし、終盤では田中真紀子衆院議員が個人演説会を何度も開催したほか、泉田裕彦知事の街頭応援も取り付け、巻き返しに成功した。

 ◇まさかの敗戦に黒岩さん険しく

 新潟市中央区南笹口1にある黒岩さんの事務所では、まさかの敗戦に満場の支持者からため息がもれた。黒岩さんが険しい表情で「民主の1議席を奪われたことは、本当に申し訳ない。力不足を厳粛に受け止めたい」と頭を下げると、健闘をたたえる拍手が起こった。

 前評判は高かった。連合新潟から推薦を受け、県連幹部も支持を表明。第一声では県関連の党衆参議員5人が応援し、足元は盤石なはずだった。だが「野党共闘」で圧勝した02年補選と違って社民が独自候補を擁立し、民主公認も2人となり、支持基盤が3分裂した。

 危機感を抱いた陣営は早くから県内全域にポスター2万枚を張るなど地道な努力を続けてきたが、無党派層に浸透しきれず、一部労組が森さん支持に回るなど組織も固め切れなかった。

460片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/06(月) 09:54:52
 ◇社民てこ入れも知名度不足響く−−山本さん

 新潟市中央区新光町の山本さんの事務所は票が開くにつれ、重苦しい雰囲気に包まれた。敗戦が濃厚になると、山本さんがあいさつ。「時間が足りず、訴えが浸透しきれなかった」と語り、支持者と握手しながら、悔し涙をにじませた。

 民主との共闘を解消した社民は、独自候補の山本さんの若さと行動力で無党派層への浸透を期待した。公示日に福島瑞穂党首が応援演説に駆け付けるなど、重点選挙区としててこ入れを図ったが、最後まで知名度不足が響き、党として大敗した統一選の雪辱はならなかった。

 ◇「確かな野党」の訴え浸透できず−−武田さん

 新潟市花園の選挙事務所では、大勢が決まると、武田さんが頭を下げ「お世話になりました。心から感謝します」と語った。支持者らは健闘をたたえ、ねぎらいの拍手を送った。

 武田さんは「確かな野党」を旗印に、年金問題批判や憲法改正、増税への反対姿勢を強くアピール。旧松代町(十日町市)の中山間地で育った経験を基に農産物の価格保障も訴えた。全県くまなく足を運び、支持の拡大を狙った。

 だが自民、民主の対決構図の中で、批判の受け皿として無党派層に十分浸透できなかった。

 ◇投票率64・58%−−04年を1・ 33 ポイント上回る

 今回の参院選新潟選挙区の投票率は64・58%となり前回63・25%を1・33ポイント上回った。春の統一地方選と重なる「亥年(いどし)」の参院選は投票率が伸び悩むと言われてきたが、今回は年金問題が最大の争点となり、公示後の16日に起きた中越沖地震の被災地への復興支援もテーマに加わったことなどが投票率を押し上げたとみられる。

 これまでの参院選で最高は衆参同日選だった80年の83・73%。その後は増減を繰り返しながらも緩やかな減少傾向をたどってきたが、今回は03年に導入された期日前投票が有権者の間に浸透し、前回に比べて5万4543人多い17万8773人が投票するなど、「政治離れ」に一定の歯止めがかかった形となった。【松本信太郎】

==============

 ■解説

 ◇年金など政治不信の表れ−−民主2人で70万票、自民上回る

 民主2人の得票数が70万票台に達し、自民を大きく上回る結果となった。自民県連は早期に塚田さん公認で一本化し、統一地方選では新加入も含め自民県議を53議席中34議席とする圧勝だった。それでもここまで激しい追い上げを許したのは、年金問題をはじめとする政治不信の表れでもある。

 毎日新聞が県内の有権者を対象に行った世論調査では「政府の年金対策では解決しない」と答えた人が80%を占めるなど、強い逆風が吹いた選挙戦。にもかかわらず「通らなければおかしい」(自民県議)という当初の楽観視のまま、自民系の県議、市町村議らの動きは鈍かった。

 中越沖地震の発生を受け、陣営からは「これで与党の役割が伝わる」との見方が出た一方、隣接市町村の自民系議員から「政府の原子力政策への批判につながりかねない」と危惧(きぐ)する声も上がった。

 法整備が進み、災害時の国会議員の出番が減ってきている。自民は批判票を反省材料に、どのような貢献を果たすのか。また民主は、有権者の期待にどこまで応えられるのか。地域代表としての議員の役割が期待される。【渡辺暢】

毎日新聞 2007年7月30日

461片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/06(月) 09:57:33
07参院選:検証/上 自民、組織で逆風しのぐ /新潟
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/niigata/archive/news/2007/07/31/20070731ddlk15010504000c.html

 自民が歴史的惨敗を喫した第21回参院選。改選数2の新潟選挙区は、自民新人の塚田一郎さん(43)がかろうじてトップ当選を果たし、面目を保った一方、2議席を独占していた民主は前職の森ゆうこさん(51)が当選。黒岩宇洋さん(40)は一歩及ばなかった。全国的な自民低迷、民主好調の流れとは異質の選挙結果。その波紋を追った。

 通常国会が閉会し、選挙に向けた動きが本格化し始めた5日。新潟市内のホテルで、同市出身の比例代表候補、佐藤信秋さん(59)の決起大会が開かれた。壇上には塚田さんも上がり「(佐藤さんは)道路の神様である道路局長として活躍された人。どうかご支援をお願いしたい。そしてその力を、塚田一郎にもお貸しいただきたい」と訴えかけた。広間を埋め尽くしていた約1200人の多くを占めるのが、建設会社幹部や自治体の首長だった。「(塚田さんは)よだれが出るくらいうらやましいはずですよ」。ある自民関係者は、そう言って苦笑した。

 選挙区候補と比例候補。その立場以上に2人の状況は対照的だった。2度の参院選落選を経験し、06年に県連内で起きた候補者選びの混乱から3度目の挑戦権を得た塚田さん。一方の佐藤さんは国土交通省道路局長を経ての同省事務次官。「田中(角栄)先生、真島(一男)先生亡き今、あの人だけが頼りですから」(小池清彦・加茂市長)。その経歴が及ぼす影響力に、寄せられた期待は大きかった。

 しかし選挙戦終盤、県内での選挙運動を強化する佐藤さんの周辺で「建設業界が全然動いていない。固められるのがここ(新潟)しかないってことです」との声が漏れた。ふたを開けてみれば、県内での得票は3万6417票。最低限見込まれていた6万票にも届かない数字だ。当選こそしたものの、県連幹部は「公共事業が減って減って、ここまで痛めつけられて、業者にしてみれば『やってられるか』ということだろう」と説明する。集票力で自民を支えてきた業界の地盤沈下は想像を絶していた。

 当初こそ佐藤さんとの相乗効果を狙った塚田さん陣営は、県連の全面支援を受け、得票数40万超のトップ当選を果たした。逆風の中で強みをみせたのは、地元議員らが抱えた票だった。

 自民県連の石井修幹事長は「自民党は自分党。票を持っているのは人間なのに、(小泉前首相のときに)切り離しちゃったつけが、回ってきているんだろうな」と分析した。【渡辺暢】

毎日新聞 2007年7月31日

462片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/06(月) 09:58:52
07参院選:検証/下 民主、2人公認で残るしこり /新潟
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/niigata/archive/news/2007/08/01/20070801ddlk15010150000c.html

 「壇上で謝れ」

 29日深夜、再選を確実にし、喜びに揺れる民主の森ゆうこさん(51)の事務所。当選祝いに訪れた同党の衆院議員2人に、一部の支持者から罵声(ばせい)が飛んだ。当惑した表情を浮かべる2人は足早に事務所を後にした。

 壇上では、これまでのうっぷんを晴らすように森さんがまくし立てた。「2人公認したのに組織は味方してくれなかった。県連の応援はほとんど黒岩(宇洋)さんだけ。県連と連合のトップの責任を問いたい」

   ◇   ◇

 森さんと黒岩さん(40)の2人の現職候補で今回の参院選に挑んだ民主県連。新潟選挙区での2議席独占の維持が目標だった。2人が得た得票数は70万票。数だけ見れば、自民の40万票に「圧勝」した形だ。

 だが、選挙結果を見た県連関係者の表情は一様に険しかった。2人公認といいながら、県連幹部の軸足は、党中央と関係を深める森さんではなく、黒岩さんの方に置かれていた。連合新潟も「2人当選は困難」との立場から、前回選挙で推薦した黒岩さん1人を支持した。その黒岩さんが競り負けた。

   ◇   ◇

 組織を固めたはずの黒岩さんは序盤から優勢と見られていた。だが、選対幹部からは「県連の動きが鈍い」という声がたびたび漏れた。建前上は「2人公認」。筒井信隆県連代表や渡辺秀央代表代行のように黒岩さんだけを推す議員もいたが、他の国会議員は両候補に気を遣い、「要請を受ければ、応援する」という消極的な姿勢が目立った。

 結果として、黒岩さんの選挙事務所を支えたのは連合新潟傘下の労組からの「出向組」が中心。連合新潟の江花和郎会長は「2人当選という難しい課題を設定しながら、1人は連合に全部お任せ。県連には具体的な戦術があったのか」とこぼした。

 逆に森さんは県連と距離を置き、当初は劣勢という観測が目立った。だが、小沢一郎代表と親しい田中真紀子衆院議員が終盤にてこ入れ。国会でつかみ合いの乱闘を演じた大仁田厚・前参院議員と街宣活動をするなどパフォーマンスも見せ、大票田の新潟市を中心に無党派層へ浸透した。

 「組織戦をやったのに黒岩陣営は負けた。民主の組織もその程度ということ」。選挙後、森さんの選対幹部はそう分析した。

 年金問題などの与党逆風を受け、民主は全国的に大躍進。だが、県連が力を入れた黒岩さんの落選を受け、筒井代表と渡辺代表代行の2人が県連の役職からの辞意を表明した。県内の民主にとっては、ほろ苦さとしこりを残す結果になった。

 「今回の70万票を次の総選挙にどうつなげるか。だが、その前に県連の幹事会でよく話し合わないと」。29日深夜、人のまばらになった黒岩さんの事務所で、衆院議員の1人は力なく笑った。【前谷宏、黒田阿紗子】

毎日新聞 2007年8月1日

463片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/06(月) 10:00:50
’07参院選:森田さん、笑顔の初当選 保守王国にも変化 /富山
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/toyama/archive/news/2007/07/30/20070730ddlk16010252000c.html

 富山市四ツ葉町の森田さんの事務所には、午後8時ごろから支持者らが続々と詰め掛け、テレビの開票速報を見守った。

 当選確実が伝えられると「やった」「勝ったぞ」と歓声が飛ぶ中、森田さんが登場。次々に握手を求められ、選対幹部らと笑顔でバンザイを繰り返した。

 森田さんは昨年12月に出馬を表明し、民主、社民が推薦。公示前日に、県西部を地盤とする綿貫民輔代表の国民新党からも推薦を取り付け、「野党統一候補」「三本の矢」を強調してきた。医師としての経験を生かして「医療再生」を掲げ、年金改革や福祉充実を訴えてきた。

 地道に企業訪問や街頭演説を繰り返し、選挙初挑戦ながら幅広い年代に浸透。年金問題など野党への追い風も受けて、無党派層にも支持を拡大し、自民前職の野上さんを振り切った。

 森田さんは「皆様のおかげです」と頭を下げ、「誰もが安心して暮らせる社会を実現する。年金制度や社会保障の改革に取り組み、『命の格差』を解消する」と抱負を語った。

 ◇自民・野上さん“逆風”に泣く

 自民王国に陰りが見え始めた。野上さんの落選が伝えられると、富山市赤田の事務所は重苦しい雰囲気に包まれた。野上さんは「私の不徳のいたすところです。大変申し訳ありません。ご支援、ありがとうございました」と深々と頭を下げた。

 年金不安や相次ぐ閣僚の失言が民主への追い風となり、野上さんにとっては序盤から厳しい選挙戦を強いられた。さらに、05年の郵政解散選挙で自民を離党した国民新党の綿貫代表が、森田さんへの支持を明言したことでいっそう苦しい立場に追い込まれた。

 自民は、安倍晋三首相が現職の首相としては15年ぶりに富山入りするなど、組織の引き締めや無党派層への支持拡大を狙ったほか、野上さんも県議や参院議員の実績をアピールしたが、有権者には今一歩、浸透しなかった。

 ◇泉野さん、与党への批判票取り込めず

 泉野さんは、「自民や公明への1票は増税への1票につながる」などと、一貫して与党批判を展開。「大企業に対する優遇税制の見直し」や、護憲を訴えてきたものの、最後まで劣勢をはね返すことが出来なかった。

 全国的に、自民と民主の対決がクローズアップされる中、富山選挙区でも自民候補と民主の推薦候補が接戦を繰り広げた。泉野さんは年金不安の解消や、9条をはじめとする憲法の改正反対など、主張を明確にして戦ったものの、有権者への浸透は図れなかった。

 ■解説

 ◇潮流変えた綿貫代表

 野党3党の推薦を受けた森田さんが、「自民王国」の厚い壁を崩して初当選した。その3党のうち、選挙戦で影響力を見せつけたのは国民新党、つまり綿貫代表だった。

 森田さんの立候補表明は昨年12月。民主と社民は早々に共闘をアピールしたが、国民新党の推薦決定は公示前日の11日。態度をぎりぎりまで鮮明にせず、結果的にその存在に注目が集まった。

 綿貫代表は、公示後も県内入りを控えた。支持者に自民党員が多く、同党は「野上氏に対する最大限の配慮」と受け止めた。だが終盤に差し掛かろうとした24日、綿貫代表は公示後初めて富山に入り、森田さん支持を明言した。そして27日、街頭演説で2人が並んだ。「野上氏との差を縮め、横並びになった」。森田陣営幹部は、綿貫効果をそう解説する。

 選挙後の政局への影響力を見据えた、少数政党のしたたかな戦術。振り回された自民県連幹部は、「最も極端な行動をとられてしまった」とほぞをかむ。自民が動かしてきた県政界。その潮流を変えたのは、離党した綿貫代表だった。【上野宏人】

 ◇開票結果(改選数1−3)=選管最終発表

当  291,714 森田高   40 無新

▽  265,882 野上浩太郎 40 自前

    24,240 泉野和之  50 共新

 (▽印は法定得票数に達した候補)

==============

森田高(もりた・たかし) 40 無新(1)

 泌尿器科医▽産業医▽人間ドック認定医▽NPO医療制度研究会会員[歴]東京逓信病院泌尿器科医員▽住友生命保険医務査定室医長・医事研究室医長▽医療法人泌尿器科医長兼健康管理科長▽筑波大=[民][社][国]

毎日新聞 2007年7月30日

464片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/06(月) 10:01:38
選挙:参院選・富山選挙区 接戦制した森田高さん、「3党共闘」で政策実現 /富山
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/toyama/archive/news/2007/07/31/20070731ddlk16010007000c.html

 ◇抱負語る

 参院選富山選挙区で自民前職との接戦を制した森田高さん(40)=民主、社民、国民新党推薦=が30日、選対本部長を務めた村井宗明衆院議員らと毎日新聞富山支局を訪れ、「医療現場や患者の声と、国政の懸け橋になるのが自分自身の使命」などと今後の抱負や決意を語った。

 同選挙区で自民が敗れたのは39年ぶり。森田さんは選挙戦を、「最後まで勝ちを意識出来ず無心で走ることを(自分に)言い聞かせた」と振り返った。最終盤の27日、富山駅前で国民新党の綿貫民輔代表と肩を並べた街頭演説で「地鳴りがするような歓声と拍手に、力強い後押しと郷土の政治家の絶大な底力を感じた」という。

 勝因について、推薦を受けた3党の理想的な共闘関係▽医療福祉と年金改革への共感▽年金や「政治とカネ」の問題などによる強い追い風−−を挙げ、「29万票すべてが実力だとは思っていない。6年間でしっかり政策を練り上げ努力したい」と述べた。

 社会保障充実のための予算改革や、不安定な政局が当面予想されるため「政権交代が現実問題として出てくる」とし、今後の国政・地方選挙でも野党共闘の枠組みが重要との認識を示した。

 議員活動は、3党の申し合わせ通り無所属で通す意向。所属会派については「政策実現のため、関係者と十分に協議して円滑に働ける環境を探したい」と述べた。【上野宏人】

 ◇勝敗を分けた大票田の得票

 参院選富山選挙区を制した森田さんは、自民前職の野上浩太郎さん(40)=公明推薦=を2万5832票差で上回った。富山、高岡両市でそれぞれ約1万票の差をつけており、大票田での得票が勝敗を分けた。

 森田さんは綿貫民輔・国民新党代表の地盤である砺波市や南砺市など県西部でも野上さんを上回り、得票率も50・13%と過半数に乗せた。

 野上さんは黒部市や新川地区など県東部と、小矢部市で森田さんをしのいだが、ばん回出来なかった。共産新人の泉野和之さん(50)は、前回の同党候補より約2000票減らした。

 比例代表でも、与党への逆風が顕著だった。自民は20万853票を獲得し県内第1党を保ったが、前回より約1万票減らした。公明も4万5876票と約2000票減らした。

 野党では、民主が17万7530票で前回より約2万2000票増やし、自民との差を得票率で4・10ポイントまで縮めた。再選された又市征治幹事長の社民は、約1万8000票増の6万4153票だった。一方で、国民新党は4万3739票で、05年衆議院選の約11万1000票の約4割にとどまり、全市町村で大幅に減らした。共産は前回より約3500票減の1万9760票だった。【上野宏人】

毎日新聞 2007年7月31日

465片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/06(月) 10:02:17
石井知事:参院選の与党惨敗「格差広がり、不安増大」 記者会見で認識 /富山
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/toyama/archive/news/2007/08/04/20070804ddlk16010287000c.html

 石井隆一知事は3日の定例記者会見で、参院選富山選挙区の結果について記者の質問に答えた。与党に厳しい結果になった原因について「東京などと地方との格差が拡大し、地方が切り捨てられるとの不安を持っている方が少なくなかった。年金問題や『政治とカネ』、閣僚の不適切な発言が重なった」との認識を示した。

 また知事選で、自民や民主など4党の推薦で初当選した石井知事が、今回参院選の公示後に自民前職陣営のみを激励し、連合富山が抗議した。この点について「幅広く県民の意見に耳を傾けて県政を運営する基本的な考え方、姿勢は変わっていない」とした上で「(落選した)野上(浩太郎)先生は財務政務官などの立場で、子育て支援や北陸新幹線などに大変ご熱心に取り組んでいただいた。感謝の意味も含め激励した」と釈明した。【上野宏人】

毎日新聞 2007年8月4日

466片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/06(月) 10:05:09
激戦を終えて:07年参院選/上 「追い風効果」で議席獲得の民主陣営 /石川
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/ishikawa/archive/news/2007/07/31/20070731ddlk17010035000c.html

激戦を制した一川保夫さん(右)、しかし事実上「風頼み」だった選挙戦術は今後に課題を残した=金沢市割出町の事務所で2007年7月30日午前0時過ぎ ◇長期的視野で基盤づくり課題

 「投票率を上げれば上げるほど、一川保夫は強くなるんです」

 選挙運動最終日の28日夕方、金沢市香林坊。民主陣営の選対幹部を務めた県議会会派「新進石川」の宇野邦夫県議は、最後の演説に力を込めた。しかし、言葉の裏を返せば「投票率が上がらなければ弱い」。宇野県議の本音が見え隠れした瞬間だった。

 民主県連は候補者選びで迷走し、党本部や新進石川に主導権を握られる形で、公示1カ月前に一川さんを擁立。非自公、非共産勢力を結集したものの、県議会で議席の過半数以上を握る自民とは、何らかのプラスアルファがなければ勝負にならないのは、誰の目から見ても明らかだった。

 選挙戦当初、動きがにぶかった陣営は、年金問題や閣僚の相次ぐ失言、政治とカネを巡る問題で「追い風」が吹いていると見るや勢いづいた。

 しかし、自民のある県議は「向こうは最初から『風頼み』。でも無党派を取り込む策なんてない。うちは逆風の中であるものを固めるだけ」と冷静に状況分析していた。

 そして開票当日。民主陣営が望んでいた通り、投票率が前回より6・09ポイント上がり、60%を超えるという風は吹いた。

 しかし、結果はもつれにもつれ、わずか4181票差。どちらが勝ってもおかしくなく、しかも、浮動票の多い金沢市での得票が有権者全体の28%にとどまった。安倍政権に不満を持った無党派層から完全に支持を得たとは言いがたく、逆にここまで投票率が上がらなければ競り勝てなかったのでは、という「地力の違い」を見せられた印象さえあった。

 05年の郵政選挙以来、自民党以外に国会議員がいなくなった「自民王国」で、民主陣営が風穴を開けたという事実の意義は小さくない。しかし、一川さんが選挙期間中、何度も繰り返した「石川県から自民党以外の国会議員を送り出す」という言葉を今後も実現しようとするなら、場当たり的な対応でなく、長期的な見通しに立った県内での基盤づくりが求められている。【高橋慶浩、八田浩輔】

   ◇  ◇ 

 民主新人の一川保夫さん(65)が、僅(きん)差で自民新人の矢田富郎さん(57)に競り勝った第21回参院選。「保守王国」での激戦を通じ、見えた各党の課題をリポートする。

毎日新聞 2007年7月31日

467片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/06(月) 10:05:51
激戦を終えて:07年参院選/下 逆風と結束乱れ、競り負けた自民陣営 /石川
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/ishikawa/archive/news/2007/08/01/20070801ddlk17010357000c.html

 ◇「自己都合的」体質の深い影

 「県議の中にも沓掛(哲男)先生に対する愛情はありますから。それと連動させてはならないんですが、多少の温度差はあったんじゃないかな」

 参院選投開票日の翌30日未明、自民新人の矢田富郎さん(57)の落選が決まり、重苦しい空気が漂う中、選対本部長の馳浩衆院議員は、選挙戦を巡る県議の活動ぶりについて語った。

 矢田さんは今年1月に出馬を表明。候補者選びが遅れた民主に比べれば、十分な準備期間があった。だが、矢田さんに党公認を譲ったはずの沓掛哲男前参院議員が無所属での出馬を模索し始めたころから県連組織の結束が揺らぎ始める。

 結局、出馬は取りやめたが、沓掛擁立に動いた県議らの動きは極端に鈍くなった。沓掛氏自身も「みんなと同じくらいは(矢田さんの支援を)やる」と話したが、選挙期間中、ほとんど姿を見せなかった。

 危機感をつのらせた党幹部は組織を引き締めるために県内入りし、森喜朗元首相も「(石川で)もしものことがあって、そのことで過半数を割ることがあればその責任は全部私にある」と地元・小松市の街頭で訴えた。安倍晋三首相の二度にわたる来県などなりふり構わぬ、異例づくめの支援が展開された。

 しかし、結果は4181票差まで迫りながら競り負けた。

 「自民党が『自分党』と呼ばれてるの知ってるけ。みんな自分のことしか考えてないんや」

 矢田さんの陣営関係者が県連の「自己都合的な」体質を揶揄(やゆ)した言葉だ。競り負けた背景には、この体質が深い影を落としている。今後、国会の動き如何では衆院解散が現実味を帯びる中、県連内に今回の敗戦によるしこりが残れば、次の総選挙にも必ず影響が出るはずだ。

   ◇   ◇ 

 投票率が上がったにもかかわらず、選挙区での得票数が前回に比べ約9200票減った共産党も曲がり角に立たされている。

 前金沢市議の新人、近松美喜子さん(53)は4人の候補者のうち、昨年9月と最も早く出馬を表明。暮らしと福祉を守る「たしかな野党」を訴える候補として精力的に活動したが、浸透しなかった。

 党県委員会の幹部は「選挙区で実質勝てる見込みはなく、重点は比例」と話しながらも比例の得票数も横ばい。前回に続いて供託金300万円を没収された。【高橋慶浩、栗原伸夫】

毎日新聞 2007年8月1日

468片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/06(月) 10:07:00
民主党県連:参院選を総括−−金沢で幹事会 /石川
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/ishikawa/archive/news/2007/08/03/20070803ddlk17010243000c.html

 民主党県連は2日、金沢市内で幹事会を開き、一川保夫さん(65)が初当選した参院選を総括、次期衆院選に向けた態勢づくりなど今後の課題を検討した。一川さんの当選で空白となった衆院石川2区の候補者選びについては具体的な話は出なかったという。

 一川さんは県連代表として「今回の選挙は、経験豊かな玄人と素人がうまくマッチして終盤に盛り上がった」と陣営の動きを振り返った。また、課題とされる県内での党勢拡大については「支援団体や地域との日常的な連携が大切」との意見が出たという。2区の候補者選びについて、一川さんは「現状で年内の(衆院)解散はないと思うが、年内には決めたい。戦う相手は決まっているので、好対照になるように考え方の若い人を選びたい」と話した。【高橋慶浩】

毎日新聞 2007年8月3日

469片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/06(月) 10:58:37
’07参院選:福井選挙区 当選の松村さん「国民の怒り感じた」 /福井
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/fukui/archive/news/2007/07/31/20070731ddlk18010104000c.html

 ◇小差の勝利振り返る

 参院選福井選挙区で3選を果たした自民前職の松村龍二さん(69)は激戦から一夜明けた30日、福井市内で記者会見に応じ、「当選させていただいた県民の皆さんに改めて感謝したい」と、接戦を制した喜びを語った。

 次点の民主新人、若泉征三さん(61)とはわずか2973票差。小差での勝利に、「年金問題などで国民の支持が得られなかったことがあったのは確か。格差問題など小泉改革の『陰の部分』についての国民の怒りもあったのだろう」と選挙戦を総括した。安倍内閣の進める改革については「改革を何でも進めれば良いというわけではない。例えば、道州制についてはメリットがあるのか見極めることも必要だ」と話した。一方、安倍首相の続投問題については、「私は発言する立場にない。見守りたい」と述べるにとどまった。当面の政治課題については、選挙公約にも掲げた北陸新幹線整備と中部縦貫道整備を挙げ、「民主党の政策でもインフラ整備は重要としているので順調に進むはず。中堅議員として党内でも発言力を増し、福井のために貢献したい」と強調した。【大久保陽一】

 ◇大票田、福井市で予想外の展開

 得票率は▽自民・松村龍二さん=47・52%▽民主・若泉征三さん=46・79%▽共産・山田和雄さん=5・67%。松村さんは01年の参院選で次点候補の倍以上の約24万票を獲得したものの、今回は若泉さんとの差はわずか2973票で、激戦を象徴する結果となった。

 2人の得票を市町別に見ると、松村さんは郡部の全8町で若泉さんに勝ち、地盤とする奥越の勝山、大野両市と合わせて計約1万5000票のリードを確保した。一方、若泉さんは労働組合が強い敦賀市と地元の越前市で各5000票程度リードし、鯖江、あわら、坂井の各市でも優勢に立って互角の戦いを展開。あわらなどは従来、保守の強い地域とされており、自民陣営は結果に衝撃を受けている。

 キーになったのは最大票田の福井市。無党派層が多い地域だけに、年金問題で“追い風”を受ける民主に勢いがあるというのは、松村、若泉両陣営に共通した認識だった。ところが実際には松村さんが2000票ほどリードする予想外の展開で、これが両者の明暗を分けた。【平野光芳】

==============

 ◇開票結果

 改選数1−3=選管最終発表

当  193,617 松村龍二 69 自前

▽  190,644 若泉征三 61 民新

    23,110 山田和雄 40 共新

 (▽印は法定得票数に達した候補)

毎日新聞 2007年7月31日

470片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/07(火) 08:13:38
森田氏無所属に きょう召集の臨時国会 讀賣富山

 先月29日投開票の参院選富山選挙区(改選定数1)で初当選した無所属の森田高氏(40)(民主、社民、国民新推薦)が、7日召集の臨時国会では会派入りを見送り、無所属となることが決まった。関係者によると、無所属の基本方針は投開票前に3党間で合意していた。ただ今月末にも召集される秋の臨時国会での会派入りをめぐっては、3党が同国会開会までに再び協議する見通しという。

(2007年8月7日 読売新聞)

471片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/09(木) 11:10:22
参院選検証 民主 2人公認で分裂 しこり残す“遺恨試合” 産経新潟
http://www.sankei.co.jp/chiho/niigata/070801/ngt070801003.htm

 「今ごろ何しに来た」。「壇上で謝れ」

 7月29日夜、再選の喜びに沸き返る民主前職、森裕子氏(51)の選挙事務所で、当選の祝いに駆け付けた西村智奈美、菊田真紀子両衆院議員に森氏の支持者が罵声(ばせい)を浴びせた。

 民主県連は今回、「2人を競争させて党勢を拡大し、議席独占を目指す」として、森氏と民主前職の黒岩宇洋氏(40)の2人を公認した。しかし、実際には、所属議員の大多数と連合新潟が早々と黒岩氏支持を表明、事実上の黒岩一本化を図った。

 これに対し、森陣営は「森を落とす気だったとしか思えない」と、県連のやり方に激高。孤立無援となった森氏はなりふり構わぬ戦術に打って出て、接戦の末に1万票差で黒岩氏を振り切った。黒岩サイドとされる西村、菊田両氏が当選に沸く森事務所に姿を見せたことに森氏の支持者は驚きと同時に、激しい憎悪さえ感じた。


 確固たる支持基盤を持たない森氏が取った戦略は、高い知名度を生かした無党派層、主婦層への浸透だった。街頭では「たたかう母親」を前面に出し、年金、子育て支援を訴える。選対幹部は「組織がないから有権者に体当たりせざるを得なかった。結果的に無党派の取り込みにつながった。組織固めに重点を置いた黒岩氏のやり方はもう古い」と真っ向から批判する。

 田中真紀子元外相の応援も強力な追い風だった。田中元外相が森氏を応援した内情をある関係者はこう解説する。「真紀子は夫、直紀の3年後の改選を考え、特定郵便局長OBらで作る『大樹』の票が欲しかった。大樹が支援する国民新党に恩を売るため、同党が推薦する森についた」

 森氏は、旧自由党時代から培った小沢一郎代表とのパイプも強調。県連に“見放された”候補は著名人を効果的に利用し、政界の舞台へ再びはい上がった。


 一方、盤石とみられた黒岩氏。ところが、連合の大部分を固めたものの、交通労連などの同盟系や旧民社党系労組は森氏に友好的で、県内12万とされる連合票をまとめきれなかった。

 さらに、14年の参院補選で黒岩氏に54万票を獲得させた野党共闘「新潟方式」の解消も大きな痛手となり、黒岩氏は15万とされる社民票を喪失。これらの要因が複雑に絡み合い、早い時期から有利と喧伝(けんでん)された黒岩陣営は選挙戦が進むにつれ、ある種の不安に駆られた。その不安は的中した。落選。斉藤敏明選対事務局長は「民主支持者は2人当選のため、弱いとされる森に投票した。黒岩票が森に流れてしまった」と、天を仰いだ。

 全国的に民主が大勝したが、県内は森と黒岩両氏の分裂含みの遺恨試合だった。筒井信隆県連代表、渡辺秀央同代表代行が相次いで辞意を表明する異例の事態となった。新潟に吹いた風は民主県連に大きなしこりを残した。(渡部一実)

(2007/08/01 03:32)

472片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/12(日) 19:33:34
富山3区 参院選総括進まず 綿貫氏の影引きずる自民県連
2007年08月12日 富山北日本
http://www.kitanippon.co.jp/contents/knpnews/20070812/6532.html

 自民党県連が三十九年ぶりに野党系候補に敗れた参院選富山選挙区の総括を進める中、富山3区が全体会合の開催日程を決めかねている。3区を地元とする綿貫民輔国民新党代表が民主、社民両党推薦の森田高氏の支援に回り、自民支持者の足並みが乱れた影響を引きずっているためだ。市レベルの会合はあるものの、自民関係者からは「性急な全体総括はかえって混乱を招く」との意見もあり、3区の幹部は冷却期間を置いて総括会議を開く考えだ。

 参院選富山選挙区で自民県連は、県内を衆院選の富山1、2、3区単位で選対組織を置き、運動を展開。綿貫氏が地元への強い影響力を発揮したとされる3区は、高岡や砺波、南砺など大半の市で自民候補の得票が森田氏を下回り、三選挙区で最大の一万九千七百十九票差となった。

 富山1区を受け持つ党富山市連は四日、市内で常任総務会を開き、現在の役員体制継続と次期衆院選に向けた戦略の練り直しを確認。党県第2選挙区支部も十日、富山市内で意見交換し、今後は地方重視の政策をアピールすることで一致した。

 次期衆院選をにらみ、動き始めた1、2区とは対照的に党県第3選挙区支部は、早期に選挙総括の会議を開こうという積極的な声が少ない。十一日は高岡市連が研修会、南砺市連が拡大総務会を開き、地方重視や格差解消へ有権者の声を吸い上げることを確認したが、今後の綿貫氏への対応など突っ込んだ議論はなかった。

 参院選期間中は、県西部の市議で組織する綿貫氏の後援組織「民友会」の解散も取りざたされるなど、3区支部内は揺れ動いた。実際、一部県議や市議の中には「3区の党勢を立て直すためにも綿貫氏を支持する議員はこの際、自民を離れるべきだ」との厳しい意見も上がっている。

 党県第3選挙区支部の選対総括責任者を務めた上田信雅県議は「落ち着いて議論できる冷却期間が必要」と話す。敗戦による感情論を懸念しているためで「二万票近い差が生じた原因の責任追及を始めると、強固だった3区の自民基盤を壊しかねない」と、当面は各市連の動きを踏まえて総括の会合日程を検討する考えだ。

473片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/25(土) 18:46:46
参院選惨敗、党本部や安倍政権批判も 富山KNB
http://www2.knb.ne.jp/news/20070825_12632.htm

参議院選挙富山選挙区での惨敗を受けて、自民党県連は25日、会合を開き、敗因分析では、党本部や安倍政権を批判する内容を盛り込み、今後、県連組織の建て直しを図ることを確認しました。

自民党県連の支部長・幹事長・事務局長会議では、はじめに、県連会長を務める長勢大臣が先月の参院選富山選挙区で惨敗したことについて、「責任を重く受け止めている。この緊急事態を反省に立って結束を強め、県連を立て直していきたい」と挨拶しました。

敗因については、年金記録の不備問題や閣僚の不祥事と失言、経済を優先した地方軽視の政策など、党本部や安倍政権に対する批判が盛り込まれたほか、国民新党の綿貫代表が無所属候補の支援を表明した影響もあったと分析しました。

来月中に今後の対応策を具体的にまとめ、次期衆議院選挙に向けて組織強化を図ることを確認しました。

また参院選で敗れた自民党前職の野上浩太郎さんも出席し、「倦土重来を期して精進を重ねてまいりたい」と述べ、政界への復帰を目指すことを表明しました。

474片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/26(日) 07:23:53
参院選の敗因総括
自民県連 讀賣富山

 自民党県連の34地域支部や職域支部の役員らが集まった「支部長・幹事長・事務局長会議」が25日、富山市内のホテルで開かれ、7月の参院選富山選挙区での敗戦について、「党本部への反感や党基盤の弱体化に加え、対立候補が3党共闘体制を確立した」と総括した。党県連役員らが各地区を回って党員と意見交換しながら、今後の党県連の活動方針を9月下旬までにまとめる。

 総括では、参院選富山選挙区での敗因を、〈1〉年金や政治とカネの問題などで逆風が吹いた〈2〉比例選候補との連携が十分でなかった〈3〉市町村合併で最前線の議員が減少した上、党離れが進んだ――などと分析。

 今後の立て直しを図るため、国民の生活を重視した政策を党本部に求めることなどを申し合わせた。

 党県連会長の長勢甚遠法相は「総括責任者として大変責任を感じている。反省の上に立った方針を定め、一つずつ着実に実行していくこと必要だ」と述べた。

 参加者からは、「安倍首相の進退を問わねば国民は納得しない」「敗戦の責任の所在が無い。県連が責任をとるのが第一だ」など、厳しい意見が相次いだ。

(2007年8月26日 読売新聞)

475片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/26(日) 18:07:00
「危機意識徹底できず」 自民党県連が参院選総括
2007年08月26日 富山北日本
http://www.kitanippon.co.jp/contents/knpnews/20070826/6789.html

 自民党県連は二十五日、富山市の名鉄トヤマホテルで支部長・幹事長会議を開き、富山選挙区で三十九年ぶりに敗れた参院選を「年金記録不備問題など悪い要因がいくつもあったが危機意識を徹底させらなかった」と総括した。党再生の具体策を九月中にまとめる。「安倍晋三首相に進退伺いを出すよう求めるべきだ」など首相の責任を問う声が上がり、地方重視の政策を求めることを確認するなど、党本部への注文や不満が相次ぐ異例の内容となった。

 参院選富山選挙区で自民は前職の野上浩太郎氏が、民主、社民、国民新の三党が推薦した無所属新人の森田高氏に二万五千八百三十二票差で敗れた。

 会議は地域支部、職域支部の代表、県議ら約百四十人が出席し、報道陣に公開で行われた。総括では、参院選の敗因を「政治とカネの問題による不信感」や「改革による国民への痛み」「閣僚の不規則発言」など党本部に対する反感を第一に挙げた。国民新党代表を務め、県西部を地盤とする綿貫民輔衆院議員の影響など野党三党の共闘効果や、合併による市町村議員の減少なども敗因の一つとした。

 今後の対応では、党本部への徹底した総括要請を筆頭に挙げた。「改革で国民は痛みを負い、地方は疲弊した」と分析し、「安倍政権は地方重視の政策をとるべきだ」と強調。年金記録不備問題や「政治とカネ」の問題が後手に回ったことから「説明責任を果たさないと自民党の信頼は回復しない」と指摘した。

 出席者の発言でも「党本部の対応による一番の被害者は野上さんや県連」「県連も各支部と一方通行のやりとりではいけない」などの意見が出た。

 県連は支持基盤の再構築へ、政調、遊説、広報など各分野の日常活動強化策を九月中に報告書にまとめる。

476片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/01(土) 17:13:21
地方重視の姿勢を 安倍改造内閣で県在住国会議員ら
2007年08月28日 北日本富山
http://www.kitanippon.co.jp/contents/knpnews/20070828/6829.html

 ベテランを要所に配し、二十七日発足した安倍改造内閣。参院選富山選挙区では三十九年ぶりに自民候補が敗れただけに、県在住の与党国会議員らは「重厚な布陣」などと評価しながらも、地方重視の政策推進を求めた。野党議員らからは「民意が無視された」との批判や今後の動向を見極めたいとする声が広がった。

 自民党県連は参院選敗北の原因として「政治とカネ」の問題による不信感や改革による国民への痛みなど「党本部に対する反感」を挙げている。

 第一次安倍内閣で法相を務めた長勢甚遠衆院議員は新内閣の顔ぶれについて「実力者ばかり」とした上で「参院選結果を踏まえ、きちんとした政治を進めてほしい。特に地方重視の姿勢を期待する」と語った。宮腰光寛衆院議員は「経験豊かで難しい政治判断もできる人がそろった」、河合常則参院議員も「重厚な感じがする」と評価しつつ、国民の信頼回復に向けた取り組みへ注文を付けた。

 入閣適齢期と言われる当選六期の萩山教厳衆院議員は「五、六期の中堅の登用が少なく不満な結果。地元では(入閣を)楽しみにしていた人もいただけに残念だ。選ぶ派閥を間違えたかもしれない」としながらも「年金問題や予算など課題は多く、まとまってやっていくしかない」と語った。

 連立与党を組む公明党の島田一県本部代表は「国民の望みを実行するという意欲が感じられる内閣」と述べた。

 一方、年金問題を争点の一つに参院選を勝利した民主党の村井宗明衆院議員は「参院では民主提出の年金流用禁止法案が可決されるだろう。(厚労相の)舛添要一氏がどう判断するか注目したい」、森田高参院議員も「舛添氏には医療や福祉で国民の声を反映したかじ取りを期待する」と述べた。

 社民党幹事長の又市征治参院議員は「参院選で国民生活優先を求めた民意が無視された。派閥の代表を取り込み、次期総選挙に向けた『選挙管理内閣』の様相だ」と批判。国民新党代表の綿貫民輔衆院議員は「まずはお手並み拝見」と今後の動きを見極める考えを示し、「内閣は今までのような横暴はできない」と語った。

 共産党県委員会の反保直樹委員長は「国民の審判の意味を受け止めていない。崖っぷち内閣だ」と批判した。

477片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/01(土) 20:45:58
新進石川が民主合流 93年以来県政再編 来年2月めどに
2007年8月31日
http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/news/CK2007083102045309.html

 石川県議会会派・新進石川(七人)は三十日、県議会内で議員総会を開き、来年二月の当初議会をめどに所属県議全員が民主党へ合流する方針を決めた。これにより民主の県議は一挙に十人に増え、一九九三年に新進県議らが自民を離党して以来の大規模な県政再編となる。

 新進は今月七日に小沢一郎民主党代表から合流要請を受け、検討してきた。金原博会長は「二大政党制は緊張感が生まれ、正常な政治になるというのがわれわれの持論。参院で与野党が逆転し、二大政党制に近づいてきたので踏み切った」と説明。宇野邦夫幹事長は「小沢代表と考え方は一致している。政党人として再出発する」と語った。

 合流後、新進が中核を担うとみられる“新生民主党”県連の組織づくりでは、現県連の労組色などを理由に、合流に難色を示す議員もいたことから、来年二月まで時間をかけて調整していくことで一致した。

 新進と連携する金沢市議会の会派市民(十二人)は民主合流の結論を先送りしているが、金原会長は「われわれは態度を鮮明にした。同じ方向へ調整したい」と述べた。

 新進石川は故奥田敬和元運輸相の支持勢力で、奥田氏の自民離党から新生党、新進党参加に合わせて党名を名乗ったが、新進解党後の九八年一月からは無所属を続けている。この間、国政選挙や知事選で“反自民”の立場で戦う一方、今統一選前まで議会内で自民と連携し、副議長や委員長ポストを得てきた。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板