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▲2007年▲21参▲北関東・南関東・東京

633片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/22(日) 16:24:42
07参院選・神奈川:中盤情勢・毎日新聞調査 牧山氏と小林氏、一歩リード /神奈川
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/07saninsen/area/kanagawa/news/20070722ddlk14010168000c.html

 ◇牧山氏(民新)・小林氏(自現)、一歩リード

 第21回参院選は中盤戦に突入した。毎日新聞は情勢を探るため、19〜21日の3日間、全国約4万2000人を対象に電話調査を実施し、県内では1391人から回答を得た。調査結果に取材を加えて中盤情勢を分析したところ、神奈川選挙区では牧山氏と小林氏が一歩リード。3議席目を巡って水戸氏と松氏が激しく競り合う展開となっている。投票する候補者を決めている有権者は7割程度に達し、関心の高さをうかがわせた。ただ「風」で流れが大きく変わる「都市型選挙」だけに、終盤まで予断を許さない状況だ。(全国の情勢は8、9面に)【山下修毅、笈田直樹、池田知広】

 ◇水戸氏(民新)・松氏(公現)、競り合う−−3議席目

 76万票を得ながら次点に泣いた05年の参院補選に続く挑戦となる民主の牧山氏は、各年代に浸透。全体の2割を占める無党派層から、候補者中最多の2割近くの支持を集めている。推薦を牧山氏に一本化した連合神奈川もフル回転し、民主支持層も3割以上をまとめた。

 2期目を目指す自民の小林氏は中小企業政策などの実績を強調し、組織固めの選挙戦を展開。敗北した統一地方選の影響で各種支持団体の緩みも懸念されたが、自民支持層の6割強を固めた。ただ「小泉旋風」の中で初当選した01年ほどの勢いはなく、無党派層の支持は1割に満たない。

 残り1議席を目指して激しい競り合いを演じているのは民主の水戸氏と公明の松氏。元県議の水戸氏は民主県議団の支援を得て、牧山氏と同じく民主支持層の3割強を固めている。街頭を中心に知名度アップを図る作戦が奏功し、無党派層からも牧山氏に次ぐ支持を得ている。3期目を目指す公明の松氏は「政策実現力」を強調し公明支持層の9割近くを固めた。ただ与党への「逆風」の影響を受け、無党派層に浸透しきれていない。

 返り咲きを狙う共産の畑野氏は共産支持層の8割、社民支持層の2割近くの支持を得て「護憲勢力」への浸透をうかがわせたが、ほかを切り崩すには至っていない。社民支持層は牧山氏にも1割以上が流れており、社民の和田氏は自党支持層の取り込みが課題。国民の斉藤氏も与党の批判票を集めるまでには至らず、溝口氏は独自の戦いを展開している。

 また、県内の政党支持率は民主35%、自民22%で、国政選挙の情勢調査では初めて民主が自民を上回った。民主は04年の前回参院選よりも19ポイントも上昇しており、年金記録や「政治とカネ」などの問題を巡って民主に強い「追い風」が吹いていることをうかがわせた。

 「支持政党なし」と答えた無党派層は前回と比べて14ポイント減少の21%。公明、共産、社民の支持率に大きな変動はなく、大幅に支持層を拡大したのは民主だけ。県内の有権者にも自民、民主両党による「2大政党制」が定着してきていることもうかがわせた。

634片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/22(日) 16:25:02
 ◇民主が自民引き離す−−比例代表

 比例代表で投票する政党では「民主」と答えた人が4割に達し、2割弱にとどまった「自民」に倍以上の差をつけた。近年の国政選挙は比例で民主が自民を上回る傾向が続いているが、ここまでの開きはなく、年金記録や「政治とカネ」の問題、相次ぐ閣僚の問題発言など与党への「逆風」を反映した形だ。

 支持政党別では、民主と公明が自党支持者の8割以上を固めたのに対し、自民は7割程度。自民支持者の1割が「民主に投票する」と答えており、組織固めが徹底していないことをうかがわせた。共産は支持者の8割近くを押さえたうえ、社民支持層の1割以上も得ている。社民支持層は民主にも1割近くが流れ、社民は有権者に浸透しきれていない印象だ。

 また、支持政党が「ない」と答えた無党派層も民主が3分の1を得て、いずれも1割に満たない他党を圧倒している。ただ4割が投票先を「決めていない」と回答し、選挙戦終盤の状況によっては大きく動く可能性も残されている。

 ◇投票「必ず行く」72%、意欲高く

 無党派層が多い都市部に有権者の大半が住む県内では、投票率の行方が勝敗に与える影響が大きい。今回の調査では、72%が投票に「必ず行く」と答え、04年の参院選時調査よりも3ポイント増加。「たぶん行く」と合わせて9割に達し、関心の高さをうかがわせた。

 神奈川選挙区の投票率は過去3回、55%前後で推移してきたが、今回は統一地方選と同じ年で有権者の「選挙疲れ」があるうえ、投票日が夏休み期間中となり、投票率の低下が懸念されていた。だが、年金など有権者にとって身近なテーマが争点となっていることが有権者の「投票意欲」を高めているとみられる。

 また「必ず行く」と回答した比率は、20歳代の53%から60歳代の85%まで年代を重ねるごとに増加している。

毎日新聞 2007年7月22日

635片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/22(日) 16:25:43
07参院選:中盤情勢・毎日新聞調査 行田氏、有利な戦い /埼玉
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/07saninsen/area/saitama/news/20070722ddlk11010312000c.html

 ◇高野、古川、山根3氏追う−−投票態度未定も3割

 参院選埼玉選挙区は29日の投開票に向け、立候補した7氏が3議席を争っている。毎日新聞は19〜21日の3日間、電話による参院選世論調査(県内回答者1665人)を実施した。調査結果に支局取材を加えた中盤の情勢分析によると、民主の行田邦子氏(41)が県全域で幅広い支持を集めて優位に戦いを進め、公明の高野博師(60)、自民の古川俊治(44)、民主の山根隆治(59)の3氏が、それぞれの組織を固めながら激しく追う展開となっている。共産の綾部澄子氏(48)は共産支持層を固め巻き返しを図る。社民の松沢悦子氏(59)は無党派層への浸透を狙い、国民新党の沢田哲夫氏(43)は知名度アップに懸命だ。ただ、現時点で投票態度を決めていない有権者が3割近くおり、終盤で情勢が大きく変わる可能性もある。一方、安倍内閣の政策については「評価しない」が64%で「評価する」の25%を大きく上回った。【参院選取材班】(全国の情勢は8、9面に)

 ■行田氏

 行田氏は民主支持層の半分近くに浸透し、自民支持層の一部にも支持を得ている。男性からまんべんなく高い支持を受けているほか、女性からも幅広い層で支持を集めている。知名度不足が課題だったが、公示後、積極的に街頭演説をこなしたことで、さいたま市など無党派層の多い都市部、保守層の厚い郡部ともに、他候補を大きく引き離している。

 ■高野氏

 公示前から党幹部がたびたび来県したこともあり、高野氏は公明支持層の9割を固めた。環境対策で無党派層にも浸透しつつある。「自公協力」の効果か、自民支持層からも一定の支持を得た。県南部の都市部での支持拡大が得票を伸ばすカギになりそうだ。投票率上昇も見込み、従来の支持基盤とは異なる団体などにも足を運んで浮動票の取り込みに懸命だ。

 ■古川氏

 古川氏は自民支持層の半分を固めた。しかし、支援を約束した公明候補に1割近くが流れている。従来自民の地盤だった郡部での支持が伸び悩み、態度を決めていない2割強の自民支持層への浸透が課題だ。一方、医師や弁護士の専門知識や実務経験をアピールし、政府与党の年金対策に否定的な層にも一部浸透。一層の上積みへ無党派層への支持拡大を目指す。

 ■山根氏

 山根氏は民主支持層の3割しかまとめ切れていない。無党派層や自民支持層の一部には食い込み、年代別では、同世代の50代の男性に2割以上、女性にも1割に支持を得ている。地域別では重点地区の県西部を中心に支持を広げているが、さいたま市など大票田では浮動票が行田氏に流れているため、今後、同党国会議員の組織を頼りに支持拡大を図りたい考え。

 ■綾部氏

 綾部氏は共産支持層の8割以上を固めた。争点の年金改革案では、支持層の3割が与党案、民主党案双方に説得力を感じておらず、反保守層の受け皿として無党派層を中心に浸透を図る。都市部、郡部とも偏りなく一定の支持を得ているが、20代男性、40代女性の支持が比較的弱いのが課題。団地、スーパー前での演説を積極的に行い、終盤の追い上げを図る。

 ■松沢氏

 松沢氏は人口の集中する国道16号以南や、支援を受ける私鉄労組のある県東部を中心に精力的な街頭活動を続け、社民支持層の6割を固めた。同支持層で態度未定の残り2割強をまとめることに力を入れる。「憲法を暮らしに生かす」を合言葉に、年金や医療など社会保障の強化を訴えるが、支持の低い無党派層や20〜30歳代の若年層への浸透が課題だ。

 ■沢田氏

 沢田氏は出遅れもあって勢いが見られず、自民支持者ら保守層にも食い込めていない。都市部での支持拡大や、40歳代以上の中高年層へ訴えられるかがカギを握りそうだ。県内330カ所を目標に、駅頭や商店街でのつじ立ちに全力疾走。綿貫民輔党代表や亀井静香党代表代行の応援を得て、全県的な知名度アップに力を入れる。また、比例候補の上積みも狙う。

636片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/22(日) 16:26:11
 □年金問題−−政府対応「評価せず」8割

 参院選の最大の争点である年金記録漏れ問題では、政府の対応で「解決すると思わない」人は83%で、「解決すると思う」人の11%を大きく上回った。全世代の中で、将来の年金受給世代の20〜40歳代で、解決すると思わない人が84〜87%と特に高かった。

 年金制度改革案で説得力があるのは「民主党」とした人が46%で「与党」の27%を上回ったが、無回答も27%を占めた。支持政党別では、民主支持層の76%が「民主党」を選んだのに対し、自民支持層で「与党」としたのは56%、公明支持層では同58%にとどまった。

 □政党支持率

 政党支持率は民主30%▽自民20%▽公明9%▽共産4%▽社民1%−−の順。「支持政党なし」が25%で、その半数以上が選挙区、比例代表ともに態度を決めていない。

 民主は女性より男性の支持が高く、70歳代以上の女性以外は男女とも全世代でトップだった。自民は70歳代以上で3割の支持を得ているが、20〜40歳代の女性からの支持が2割を切るなど若年層に弱い。公明は女性からの支持が厚く、共産は世代や性別にかかわらず幅広く支持されており、社民は1%にとどまった。

 また、比例代表で自民に投票すると答えた人は20%で政党支持率と並び、民主は41%で上回った。

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 ◇埼玉(3−7)

沢田哲夫 43 [元]市議      国新

高野博師 60 党中央幹事   (2)公現

行田邦子 41 [元]電通社員    民新

古川俊治 44 慶大教授       自新

松沢悦子 59 党県副代表      社新

山根隆治 59 [元]県議   (1)民現

綾部澄子 48 党県役員       共新

毎日新聞 2007年7月22日

637片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/22(日) 16:32:21
5議席争う:’07参院選・東京 中盤情勢・毎日新聞調査 鈴木寛氏が先行 /東京
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/07saninsen/area/tokyo/news/20070722ddlk13010220000c.html

 ◇民主・鈴木氏が先行 保坂、大河原、山口氏も優位 川田、丸川氏が追う

 参院選東京選挙区(改選数5)は、20候補が選挙終盤の追い込みに入った。毎日新聞社は19〜21日の3日間、電話による参院選世論調査(都内回答者2236人)をした。調査結果に取材を加えた情勢分析では、民主の鈴木寛氏が一歩リードし、自民の保坂三蔵、民主の大河原雅子、公明の山口那津男の3氏が優位な戦い。残る1議席を無所属の川田龍平と、自民の丸川珠代の両氏が激しく競う展開だ。しかし、約3割が誰に投票するかを決めておらず、情勢は流動的だ。(全国の情勢は8、9面に)【中村牧生、夫彰子、木村健二】

 鈴木寛氏は、民主への追い風に加え、得意の医療、教育分野の政策を訴え、民主支持層や無党派層からも幅広い支持を受けている。

 保坂氏は、自民組織の全面的バックアップを受けて、自民支持層の約4割を固めた。とくに60歳以上の男女から高い支持を受けている。

 大河原氏は、菅直人代表代行のテコ入れや連合東京の支援で、民主支持層に浸透。高齢層を中心に各年齢層から支持を受けている。

 山口氏は公明支持層の約9割を固めており、連立与党の実績をアピールして組織を引き締め、支持を広げている。

 川田氏は、無所属の国会議員らが支援し、無党派層に支持を広げる。とくに30〜40歳代から高い支持を受けている。

 丸川氏は、党都連所属の国会議員らの支援で、自民支持層の2割強に浸透。20歳代から高い支持を受けている。

 共産の田村智子氏は、増税から暮らしを守る政策を訴え、主婦層にも浸透。共産支持層の8割強を固めた。

 出馬表明が公示直前となった国民新の中村慶一郎氏は、綿貫民輔代表らと街頭に立ち、出遅れのばん回を図る。

 社民の杉浦ひとみ氏は、福島瑞穂党首と一緒の街頭演説で護憲などを中心に訴え、社民支持層の4割弱を固めた。

 無所属のドクター・中松氏は、公示前からミニ集会を重ねており、街頭でも新たな支持層の掘り起こしに励んでいる。

 共生新党の黒川紀章氏は、比例候補の妻で女優の若尾文子氏(73)と遊説をこなし、夫婦での訴えを進める。

 無所属の東條由布子氏は、東條英機元首相の孫という知名度を生かし、福祉分野の政策などを訴えて支持を広げる。

638片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/22(日) 16:32:36
 ■投票

 ◇「行く」が合計94%

 投票に「必ず行く」と答えた人は72%、「たぶん行く」は22%で、計94%の人が「行く」と回答した。前回の04年参院選の調査で、「行く」と答えた人は90%で、実際の投票率は56・08%だった。

 今回は前回をさらに上回る人が「行く」と答えており、投票率の行方が注目される。

 年代別で「必ず行く」とした人が最も多かったのは60代の85%。70代の80%、50代の77%が続く。逆に20代の58%が最低で、30代が61%、40代が66%だった。

 ■政党支持率

 ◇民主31%、自民21%

 民主党の支持率が最も高い31%だった。全年代で自民党より高く、特に中高齢層の60代で37%、70代以上と50代で34%の人が支持した。自民党は民主より10ポイント低い21%だった。このほか、公明党6%、共産党4%、社民党、国民新党、新党日本の3党がいずれも1%。「支持政党なし」と答えた無党派層は31%で、20代の49%、40代の41%、30代の40%を占めた。

 ■安倍内閣の評価

 ◇「評価しない」が67%

 安倍晋三内閣について「評価しない」は67%で、「評価する」の28%を大きく引き離した。支持政党別では、自民、公明支持層は6割が「評価する」と答えたが、野党各党の支持層は「評価しない」が8〜9割だった。都内有権者の3割を占める無党派層も、「評価しない」が76%に上った。

 年代別で見ると、60代と70代では「評価する」が3割を保った。一方、20〜40代は「評価しない」が7割を超え、若年層ほど評価が低かった。

 ■年金問題

 ◇解決に84%否定的

 年金記録漏れ問題について、政府の対応で「解決すると思わない」は84%に上り、「思う」は11%にとどまった。20〜40代は「思わない」が9割を占めた。与党支持層でも6割が「思わない」と、厳しい見方を示した。

 また、年金制度改革案で与党と民主党のどちらに説得力があるかについて、「民主党」が49%、「与党」が33%となった。「投票に(必ず・たぶん)行く」人の51%が「民主党」と答え、選挙に関心が高い層で、民主案の評価が高かった。

毎日新聞 2007年7月22日

639片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/22(日) 16:33:55
07参院選山梨:中盤情勢・毎日新聞調査 民主・米長氏リード /山梨
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/07saninsen/area/yamanashi/news/20070722ddlk19010208000c.html

 ◇自民・入倉氏が追撃−−花田氏は伸び悩む

 29日投開票の参院選について、毎日新聞社は19〜21日の3日間、有権者を対象に電話による特別世論調査(県内回答者961人)を実施し、支局取材の情報を加えて情勢を総合的に分析した。その結果、山梨選挙区(改選数1)では、民主新人の米長晴信氏(41)=国民新党推薦=が全県にわたり各年代から幅広く支持を集めて優位な戦いを進め、自民新人の入倉要氏(42)=公明推薦=が追う展開になっている。共産新人の花田仁氏(46)は伸び悩んでいる。一方、投票態度を決めていない人と無回答は計3割おり、情勢が今後変わる可能性もある。(全国の情勢は8、9面)【参院選取材班】

 ◆比例代表

 ◇民主が自民に差をつけ4割

 民主が4割弱の支持を集め、2割強の自民に差を付けている。04年の前回参院選の比例代表得票数は、自民が16万1802票(39%)でトップ、民主が14万933票(34%)で続いた。前々回(01年)と前回を比較すると、自民が約1万7500票減らし、民主が約6万2000票を増やした。今回の調査で初めて、民主が自民を逆転した。

 公明、共産、社民はいずれも1けたにとどまっている。4分の1が投票態度を決めていない。

 自民支持層は7割が自民に投票すると答えたが、公明より民主に投票するとした人が上回っており、与党の選挙協力が機能しているとはいえないようだ。公明支持層の6割が公明と答えたが、1割強が民主に流れ、3割弱は決めていない。民主支持層は8割が民主とした。

 ◆政党支持率

 ◇民主29%と自民上回る

 民主が29%と、自民の23%を上回った。男性は民主が36%で自民の25%を上回り、女性は民主22%、自民21%ときっ抗していた。共産、公明、社民などはそれぞれ1けたにとどまった。

 年代別では、20〜60代の3割前後が民主を支持。自民は高齢になるほど高くなり、70代の41%が支持した。

 「支持政党なし」は29%で、20、30代は4割を超え、なかでも20代女性は62%。若年層、特に女性で政党離れが進む傾向がみられた。

 市部は民主支持層が30%と自民の23%を上回ったが、町村部は自民が27%、民主が22%だった。

 ◆内閣支持率

 ◇20代では16%、50代21%と低迷

 内閣支持率は27%と、不支持率の60%を大きく下回った。支持率を年代別でみると、20代の16%が最低で、年金受給を前にした50代が21%、40代が22%と続いた。男女別の不支持率は、男性が65%、女性が55%だった。

 支持政党別では、自民支持層の58%が支持したが、公明支持層は支持が40%、不支持が49%と二分された。民主支持層の不支持は82%に達した。都市部の支持率は26%、町村部は35%。「支持政党なし」の68%が、安倍内閣を評価しなかった。

 ◆投票する?

 ◇9割以上が「行く」と回答

 「必ず行く」(71%)、「たぶん行く」(21%)を合わせて9割以上が投票に行くと回答。「たぶん行かない」は4%、「行かない」は2%だった。「必ず行く」とした男性は77%で、女性の66%を上回った。年代別では、「たぶん行かない」とした20代が13%に上るなど、若年層ほど投票意欲が下がる傾向がみられた。

 市部と町村部の間で大きな違いはみられなかった。「支持政党なし」で、「必ず行く」は56%、「たぶん行く」は32%。

640片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/22(日) 16:34:07
 ■各候補の分析

 投票日を1週間後に控え、花田、米長、入倉の3氏は激しい選挙戦を展開している。立候補した3氏の選挙情勢を「政党支持別」「年齢・男女別」「地域別」で分析した。

 ◆政党支持別

 ◇無党派層の3割、米長氏を支持

 いずれも40代で、強固な地盤を持たない新人同士の争いで注目されていた「支持政党なし」の無党派層は、3割が米長氏、2割弱が入倉氏を支持した。民放記者の経歴を前面に出した米長氏の戦略が奏功したとみられるが、4割強が投票態度を決めておらず予断は許さない。

 米長氏は民主支持層の8割、入倉氏は自民支持層の7割、花田氏も共産支持層の7割を固め、各陣営とも“自分の庭”にはある程度浸透。公明支持層は6割強が入倉氏、自主投票とした社民支持層は6割が米長氏を支持した。自民支持層の1割強、公明支持層の2割が米長氏に、共産支持層から米長氏と入倉氏に1割ずつ流れるなど、「票の割れ」もみられた。最終盤に向けて組織のさらなる引き締めも各陣営の課題となりそうだ。

 ◆地域別

 ◇米長氏と入倉氏、2区では接戦

 革新支持者が多いといわれる一方、入倉氏の地元でもある県都・甲府市では、米長氏が4割に浸透。入倉氏は3割弱にとどまり、2割強が決めていない。その他の市でも、米長氏が4割と入倉氏の2割強を上回った。町村部は入倉氏が3割強、米長氏も3割で接戦を演じている。

 衆院選の小選挙区別でみると、米長氏が1区で4割、3区で4割と優勢で、民主党の国会議員や県議がいない2区でも3割と入倉氏と並ぶ。入倉氏は1区で3割、3区で2割強。花田氏は全県で一定の支持を得ているが、伸び切れていない。

 ◆男女年齢別

 ◇70代以上では入倉氏が4割強

 米長氏は20〜60代の幅広い層で3候補の中で最も支持を集めている。特に40代で4割、50代で5割に浸透、他の2人を大きく引き離している。入倉氏は70代以上で4割強の支持を得て、20代でも3割強に浸透。花田氏は青年層への訴えが伸びていない。30、40代の3割がまだ決めていない。

 一方、米長氏は男性の支持が5割弱に達し、女性も3割に浸透。入倉氏は男女とも3割弱で、女性の3割が決めていない。

毎日新聞 2007年7月22日

641片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/23(月) 14:13:25
神奈川選挙区で無党派層が民主回帰、自公苦戦/参院選世論調査
政治・行政 2007/07/23
http://www.kanaloco.jp/localnews/entry/entryxiijul0707484/

 参院選神奈川選挙区(改選数3)、比例区とも、支持政党を持たない「無党派層」の間で民主党が優位に立ち、自民、公明の与党が苦戦していることが、神奈川新聞社の参院選世論調査で分かった。無党派層の後押しで小泉政権が圧勝した2005年衆院選からの揺り戻しで、無党派層の民主回帰の傾向がうかがえる。混戦模様の神奈川選挙区では無党派層の支持が浮上の鍵を握るため、各陣営の獲得競争が激化しそうだ。

◆神奈川選挙区

 調査によると、無党派層は36.3%。自民28.7%、民主18.6%を抑えて「第一党」の座に就くのは、04年参院選以来。県内有権者数720万人にこの割合を掛け合わせると、無党派層は261万人と推計される。

 選挙区では、民主新人2人が無党派からほぼ均等に2割近くの支持を集める一方、年金記録不備や「政治とカネ」問題で逆風を受ける自公の現職各1人は1割弱にとどまった。比例区では民主支持が45.2%に上り、自民10.7%、公明3.3%に大差をつけた。

 過去の無党派層の投票行動(本社出口調査)をみると、05年衆院選は自民42.7%、民主40%、民主党が躍進した04年参院選は自民14.6%、民主56.2%-と、今回の結果は04年参院選に近い。自民現職が小泉ブームで県内過去最多得票(129万)を獲得した01年参院選では自民26.1%、民主19.3%、公明16.2%だったため、改選を迎える自公現職の苦戦ぶりが読み取れる。

 一方、無党派層のうち各陣営の草刈り場となる態度未決定者は選挙区で3割台半ばにとどまり、04年参院選の8割、05年衆院選の5割台半ば(いずれも本社世論調査)に比べて「意中の人」を早々と決めている回答者が多かった。比例区でも同様の傾向だった。

 男女別では、男性35.1%、女性の37.6%が無党派層。参院選関心度は「大いに関心がある」の42.9%、「少しは関心がある」の40.8%を合わせると83.7%に上り、有権者全体の86.6%に匹敵している。

 安倍晋三内閣の評価については「支持しない」が52.4%で、「支持する」はわずか7%。有権者全体の支持率16.7%と比べても低迷ぶりが著しい。

◆神奈川比例区

 選挙区だけでなく比例代表選挙でも、民主党が無党派層をはじめ幅広く浸透し、自民党の2倍の支持を集める勢いを見せていることが、神奈川新聞社の県内有権者対象の参院選世論調査で分かった。公明、共産、社民の各党は伸び悩んでいる。

 全体の支持動向では、民主党が39.9%でトップに立ち、追う自民党が19.6%。以下、公明党8.9%、共産党5.1%、社民党1.7%の順。国民新党、新党日本、維新政党・新風、9条ネット、共生新党、女性党は1%に満たない。「分からない」「無回答」は23.2%。

 開票結果の得票率(比例代表)の推移を見ると、前回の04年参院選で民主党39.5%、自民党27.8%から、05年の衆院選では自民党43.3%、民主党28.4%と形勢が逆転。しかし今回は、年金記録不備問題や閣僚の不祥事、失言への有権者の不満が、民主党への支持に大きく傾いているといえそうだ。

 民主党は、男性のおよそ半数、女性の3割以上が支持し、年代別でも満遍なくトップに立つ。民主党支持層の8割以上が同党に投じるとしているほか、無党派層の半数近く、自民党支持層の2割以上が投票する意向を示している。職業別でも、ほぼ全体でトップに立っている。

 一方、自民党は男女ともに2割前後の支持にとどまり苦戦。年代別でも、高齢者層では比較的厚い支持を得ているが、20〜30歳代で、民主党の半分以下。同党支持層も5割強の支持にとどまり、無党派層の支持は約1割と低迷している。職業別では、農林漁業をのぞき、民主党に大きく水をあけられている。

 地域別の支持動向を見ても、民主党が全県で首位に立ち、大票田の横浜市北部では、自民党の4倍以上の支持を得ている。自民党が強いとみられている三浦半島、相模川西岸の両地区でも、民主党が大きくリードしている。

642片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/23(月) 15:11:28
07参院選 終盤戦へ各陣営てこ入れ
2007年07月22日 朝日茨城
http://mytown.asahi.com/ibaraki/news.php?k_id=08000000707220001

 参院選は、29日の投開票日まで1週間となった。報道各社の序盤の情勢調査が報じられ、茨城選挙区(改選数2)に立候補した6人の陣営は、てこ入れや戦略見直しに一段と力を入れている。


 朝日新聞社は17、18の両日に序盤情勢調査を実施した。その結果、優位な戦いを伝えられたのは民主の藤田幸久氏(57)。衆院東京12区からの「国替え」で知名度不足が懸念されていたが、陣営幹部は「藤田が民主党候補と認知されてきている」と手応えを語る。


 同時に「多くの有権者は投票日の直前に投票先を決める」と気を引き締め直す。関心の高い年金問題を中心に訴えを続け、無党派層への浸透をさらに図る方針だ。


 同じく優位と見られながら危機感を強めるのは、自民の長谷川大紋氏(64)の陣営だ。


 20日の同党県議の議員会では、一様に「厳しい」との報告があった。自民王国の茨城で2位に転落すれば「異例の事態」。「民主に逆転されることは許し難い」とある県連幹部は話す。


 この場では、県議自ら地域をさらに歩き、電話での呼びかけを徹底するよう指示が出た。「奇策はない。原点に返り足元を固める」という。


 藤田、長谷川両氏を追う形になった4氏も、てこ入れに懸命だ。


 共産の田谷武夫氏(55)の陣営は、有権者の関心が生活に密着した問題にあると見て「年金問題や消費税、住民税の問題をさらに強調する」。憲法問題とともに、年金受給条件の緩和や増税反対などを訴えていく。


 共生新の武藤博光氏(45)の陣営幹部は今後の方針について、「前半戦はミニ集会が中心だったが、これからは積極的に街頭に出て行く」と話す。無党派層が多いとされる県南部も重点的に回る予定だ。


 無所属の石津政雄氏(60)の陣営幹部は「現時点では脱政党を望む有権者の受け皿になりきれていない」と分析。専門の介護予防の訴えなどで知名度アップをめざすとともに、無党派層への食い込みを図る。


 国民新の工藤敏隆氏(46)の陣営は20〜30代など若い世代への浸透を狙う。夏休みに入り海水浴客でにぎわう海岸部を工藤氏自身が自転車で走り支持を訴える。陣営幹部は「若さを強調し、共感を呼び込みたい」。

643片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/23(月) 15:12:29
参院選「ラストサンデー」舌戦いっそう熱気
2007年07月23日 朝日千葉
http://mytown.asahi.com/chiba/news.php?k_id=12000000707230001

小雨が降る中、候補者の訴えに耳を傾けた=22日午後1時30分

 参院選の「ラストサンデー」となった22日、千葉選挙区(改選数3)は、新顔の8候補が人出の多い駅前や繁華街などに相次いで繰り出した。選挙カーでの移動をあえて避け、自転車や電車で移動するパフォーマンスで有権者に身近に接する機会を設ける陣営、大規模集会を開いて組織票の引き締めに走る陣営など、取り組みは様々だ。終盤戦に向けて、各陣営とも舌戦が一段と熱を帯びてきた。


 本間進氏(無所属)は22日、千葉市内を自転車で回り街頭演説。21日には同市と船橋市で母校・拓殖大の応援団らとともに街頭イベントをした。本間氏は「だんだん、手応えが良くなっている」と話し、東葛や京葉地区を中心に、1日20回程度の街頭演説を予定。無党派層の取り込みを狙う。


 石井準一氏(自民)は22日、佐倉市などを地元選出の水野賢一衆院議員とともに遊説し、千葉市内で個人演説会を開いた。21日に甘利明経産相を招いた成田市での個人演説会では「私の思いを周囲の方に伝えてもらいたい」と呼びかけた。終盤には東葛地区に入り支持拡大を目指すという。


 白須賀貴樹氏(自民)はこの日、有権者の多い柏市や我孫子市で計十数カ所にわたって街頭演説。民主党の政策批判と同時に、「勝たせて下さい」などと無党派層へ支援を訴えた。所属する町村派の支援を受け、21日は町村信孝前外相が、22日は同派の福田良彦衆院議員が応援演説した。


 浅野史子氏(共産)は「投票先をまだ決めていない無党派層に広く訴えかけたい」(陣営)と、船橋市や松戸市など都市部を中心に遊説。22日は地元県議とともにJR津田沼駅、船橋駅などで街頭演説。その後船橋市内の団地やショッピングセンターなどを周り、支持を呼びかけた。


 岩渕美智子氏(国民新)は、比例区で立候補する小林興起氏(同)と船橋市、千葉市の駅頭などに立った。年金改革や格差是正などの政策を掲げ、支援を訴えた。「政治を変えてほしいという県民の期待を感じる」と話す。今後、房総地区や地盤の東葛地区でも、支持拡大を図る。


 青木和美氏(社民)は22日、出身地の旧千倉町がある南房総や鴨川、館山市内を遊説。友人がつくった「憲法の歌」を歌いながら、「武器では命を守れない」と憲法9条堅持を訴えた。21日には福島瑞穂党首と市川駅などで演説。今後は地元柏市を拠点に歩いて有権者に名前を売り込む。


 長浜博行氏(民主)はこの日午前中、松戸市内で支持を訴えた。年金問題に触れ、「国民が怒りを表すのはこの選挙しかない」。地元の祭りでは太田和美衆院議員やスタッフとともに練り歩き、約3千枚のビラを配った。午後は浦安、市川市内をガラス張りの選挙カーで回った。


 加賀谷健氏(民主)は地元千葉市を中心に、人口が多い京葉東葛地区にも力を入れる。21日には岡田克也党副代表と千葉や船橋駅前で演説、22日は松戸や我孫子、柏市内を精力的に回った。最後の1週間にも党幹部らが来県の予定で「手応えは十分。混戦を抜け出したい」とねじを巻き直す。

644片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/23(月) 15:16:38
自公協力の実際は?
2007年07月23日 朝日埼玉
http://mytown.asahi.com/saitama/news.php?k_id=11000000707230001

公示翌日の13日、公明の高野博師氏(右)の応援演説に駆けつけた自民県連会長代理の山口泰明衆院議員(中央)。

◇見返り求める公明 協力悩む逆風自民


 参院選埼玉選挙区(改選数3)では、公明が、05年の衆院選や今年4月の県議選で自民候補に協力した見返りとして、自民に支援を求めている。強い逆風が吹く中、自民候補の陣営には「そんな余裕はない」との声もある。自民は、どんな「協力」で公明に応えるのか。
       ◇


 19日午後、県南部のJR駅前であった、公明の高野博師氏(60)の街頭演説に、自民の衆院議員が現れた。「何としても高野さんを当選させて」


 自民の国会議員による公明候補への応援演説。参院選の公示後、よく見られる光景だ。22日には、安倍首相がさいたま市の高野氏の選挙事務所を激励に訪れる。


 公明の県幹部は、ある詳細なリストを持っている。県内15選挙区の自民の衆院議員が、どれだけ協力してくれているかを示した表だ。県幹部は、リストを見ながら「5人からは、はがきも名簿もまだもらっていない」とこぼした。この日、応援に立った衆院議員の名前もその中にあった。


 この衆院議員は、演説後、朝日新聞の取材に「私は名簿の提出はしない」と答えた。自らの支持者に「自公で2人」と訴えることで、「選挙協力」にするという。


   ◇


 公明の県幹部によると、同党は、05年9月の衆院選では県内全15選挙区で自民候補に協力した。今年4月の県議選でも、公明の候補が出ず、自民と対立候補が競り合う選挙区で協力したという。対象は、自民公認候補63人のうち30人ほどに達する。水面下で支持団体の創価学会に頼んで、協力を呼びかけてきた。


 しかし、今回の参院選は立場が逆転する。自民は前回04年で約70万票を獲得。与党に対抗して2議席の獲得を目指す民主が、仮に前回04年で得た約120万票を2候補で半分ずつ分け合うと、01年に約56万票だった高野氏は、当選圏外の4番手に落ちる計算だ。


 6月に入って、県本部代表の高野氏と同幹事長の西田実仁参院議員が、自民県連会長の大野松茂衆院議員のもとを訪れ、「あと5万票足りない」と協力を求めた。両党は、中央レベルでも、自民の中川秀直、公明の北側一雄両幹事長が6月14日に国会内で会談し、埼玉を含む三つの「3人区」で協力を強化することを正式に確認した。


 協力の方法について、自民のある県連幹部はこう説明した。「公明の要求する5万票を、15の衆院選挙区で割れば、ほぼ3500人ずつ。これを各衆院議員に割り振る」


 自陣営の支持者の名簿や、あて名を書いたはがきなど、計3500人分を、衆院議員が公明に提出することになった。だが、県連として強制はせず、自主性に任せている。安倍政権への逆風で、自民の古川俊治氏(44)は厳しい戦いを続けている。陣営からは「人を応援する余裕はない」との声もあるためだ。


   ◇


 ある自民の衆院議員は、推薦はがき1500枚を公明の陣営に渡した。目標数には足りないが、「公明アレルギー」の支持者は除いた「吟味した名簿」。公明の県幹部は「誠実さの表れだね」と高く評価した。


 参院選の結果によっては、衆院の解散総選挙も近くなるとささやかれる。公明の幹部は「次の衆院選で『自分は危ない』と思っている議員ほど、熱心に協力してくれる」と話した。

645片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/23(月) 15:40:24
「無党派層」の心つかめ
2007年07月23日 朝日東京
http://mytown.asahi.com/tokyo/news.php?k_id=13000000707230001

参院選候補者の訴えを聞く聴衆ら=新宿駅西口で

 無党派層という、動向が読み切れない巨大な塊は、しばしば選挙の行方を左右する。参院選東京選挙区(改選数5)の主な候補たちは、少しでも引きつけようとしのぎを削っている。


■若者に名刺次々


 無所属のドクター・中松氏が狙うのは、若者と家族連れ。23区内を遊説し、締めは渋谷駅ハチ公前が定番だ。22日は家族連れの多い上野公園を目指すはずだったが、雨の予報で急きょ中止に。銀座や新宿の歩行者天国をめぐり支持を訴えた。


 選挙カーに若者が近づき、次々名刺を受け取った。「ちゃんと投票してくれるかな……」。発明家でも、わからない。


■吉田氏「切り札」


 共産の田村智子氏陣営の切り札は、4月の都知事選に党推薦で立候補し、約63万票を獲得した吉田万三氏だ。21日から遊説の応援に加わった。陣営は「無党派層からも支持された。知名度はたいしたもの」と期待する。吉田氏は「なぜ(候補者が)吉田さんじゃないのって言う人もいて応援を遠慮していた。でも激戦で、もう遠慮してる場合じゃないと」。


■「派遣」デモ参加


 社民の杉浦ひとみ氏は22日、銀座の歩行者天国で木箱を並べ、有権者と同じ目線に立って訴えかけた。陣営関係者は「少しでも多くの人に、近くから訴えることができれば」と話した。


 その後、六本木ヒルズの前であった派遣労働者の組合のデモに駆けつけ、参加者といっしょに「ピンハネをやめろ」とシュプレヒコールを上げた。


■首相らと街頭へ


 自民の保坂三蔵氏はこの日、吉祥寺、新宿、銀座と3カ所で安倍首相、同じ自民の丸川珠代氏と街頭に立った。丸川氏が主に浮動票を狙う作戦だけに、「組織をまずはしっかりと固めて戦っていきたい」と陣営幹部。ただ、党への逆風が強い中、それだけでは安泰といかず、人が多く集まる場所で震災対策の充実など喫緊の課題への取り組みを訴えた。


■昭和世代に照準


 無所属の東条由布子氏は22日、浅草、上野の商店街をまわった。21日には新宿駅前で若者の無党派層を意識して映画「硫黄島からの手紙」に言及。自身が力を入れてきた遺骨収集の活動に触れつつ、国のために亡くなった人を弔うことの大事さなどを訴えた。「昭和」という時代への郷愁を感じる人たちに浸透を図ることを、陣営では狙っている。


■女優の妻と訴え


 黒川紀章氏は、中高年層を中心に知名度を誇る妻で女優の若尾文子氏と一緒に街頭演説を展開し、無党派層にアピールしてきた。


 22日には宮崎県での演説会に夫妻で出席。黒川氏が党首の共生新党の政策を訴えつつ、宮崎選挙区の公認候補の応援をした。政策でも「格差の是正」を掲げ、フリーターら若い世代への浸透も狙っている。

646片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/23(月) 15:41:12
■ホコ天巡り握手


 国民新党の中村慶一郎氏は秋葉原、銀座、新宿の歩行者天国を次々に練り歩き、支持を訴えた。「テレビで10年間やってまいりました」と政治評論家としての実績をアピールすると、握手を求める人も。組織票を持たないため、狙いの中心はもともと無党派層だ。「人が集まるところで握手をし頭を下げる、基本の『き』を続けるしかない」と、陣営幹部。


■パネル使い演説


 「消えた年金、薬害エイズは役人の無責任体質が原因」。無所属の川田龍平氏の街頭演説では、訴えを書いた特大パネルが何枚も登場した。


 無党派層頼みの選挙だが、最後まで立ち止まって聴く人は少ない。パネルなら訴えの内容が一目瞭然(りょう・ぜん)、というわけだ。


 JR秋葉原駅前でパネルを広げると注目度満点。目立つ街頭演説の効果にも一役買っていた。


■旗に聴衆の願い


 民主の鈴木寛氏は、若者でにぎわう新宿の歩行者天国で遊説した。事務所の学生スタッフが大道芸を披露し、「選挙に行こう」と書いた看板を掲げてアピール。会場には「マニフェストフラッグ」と題した旗を用意、聴衆に自分たちの願いを書いてもらった。鈴木氏は「政治に、選挙にあきらめてきた気持ちを今回こそ変えていただきたい」。


■都知事担ぎ出す


 公明の山口那津男氏は、無党派層を狙い新宿駅東口や渋谷駅ハチ公口で演説した。「党支持層はほぼ固めたが、無党派層に全く浸透できていない」(陣営幹部)として1週間前に急きょ応援を依頼した石原慎太郎都知事のほか、歌手の山本リンダさんが選挙カーの上で顔を並べた。携帯電話のカメラで候補らを写す若者らもおり、「アピールできた」と陣営。


■年金で舌戦挑む


 「年金改革は安倍政権にはできない」。民主の大河原雅子氏は、銀座の歩行者天国を徒歩遊説し、すれ違った自民党候補の一行を挑発した。鳩山由紀夫幹事長が駆けつけたこともあり、大勢の買い物客らが声をかけたり、一緒に写真を撮ったりしていた。


 陣営によると、普段は都議時代の実績を強調。応援演説も「政策通」に重点的に依頼している。


■狙いは「保守系」


 自民の丸川珠代氏の陣営の狙いは「石原慎太郎とは書くが、保坂三蔵とは書かない人」。保守系の無党派層を取り込もうと、東京タワーや東京ドーム前、商店街などで連日顔を売り込む。


 22日は、安倍首相と遊説後、初めて石原都知事と八王子市内の駅前で演説。石原知事は「小沢一郎が『日本の新しいオヤジ』なんてまっぴらごめんだ」と批判した。

647片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/23(月) 23:42:33
参院選世論調査、比例は民主が自民を上回る 栃木下野
http://www.shimotsuke.co.jp/hensyu/news/php/s_news.php?f=k&d=20070723&n=2

 下野新聞社が29日投開票の参院選を前に、県内有権者を対象に実施した電話世論調査(19−21日)で比例代表の県内情勢を探ったところ、民主党に投票するという人が、党候補者名を挙げた人を含め40・2%と最も多く、自民党の38・1%を上回った。前回2004年の参院選世論調査と比較すると、記録不備が明らかになった年金問題などで、「自民王国」の本県でも自民と民主の情勢が逆転した。

参院選世論調査、「無党派」伸長、3割弱
http://www.shimotsuke.co.jp/hensyu/news/php/s_news.php?f=k&d=20070723&n=3

 下野新聞社が県内有権者を対象にした電話世論調査(十九−二十一日)によると、自民党支持率が四割、民主党は二割弱にとどまり、ともに前回二〇〇四年の参院選世論調査時の支持率を下回る結果となった。一方で無党派層は三割弱を占め、〇四年時より増加した。

648片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/23(月) 23:43:14
谷、国井氏競り合う 小池氏苦戦 本社世論調査(2007/07/22) 栃木下野
http://www.shimotsuke.co.jp/hensyu/seiji/senkyo/saninsen07/php/saninsen07.php?f=p&k=31

 下野新聞社は十九日から二十一日までの三日間にわたり世論調査を行い、本社取材網の情報を加え、今回から改選数が一となった参院選栃木選挙区の情勢を探った。その結果、民主党現職の谷博之候補(64)と自民党現職の国井正幸候補(59)がほぼ互角で競り合い、共産党新人の小池一徳候補(46)は支持が伸びず苦戦している。ただ調査時点では、約三割の有権者が投票する人を決めておらず、なお予断を許さない。
 谷候補は、連合栃木の全面支援を受け民主支持層の八割強を固めたほか、無党派層の半数近くにも浸透。さらに自民支持層の二割強、公明、共産支持層の一割強の支持を得るなど、他の二候補者の支持層にも食い込みを見せる。

 地域別では宇都宮市を中心とする衆院1区で国井候補を上回る支持を得たほか、2区の鹿沼、日光両市、3区の大田原、那須塩原両市などでも優位に立つ。

 職業別では学生の七割以上に食い込んだほか、事務・技術職にも浸透。年代別では特に五十、六十歳代、性別では女性より男性の支持が高いのも特徴だ。

 国井候補は推薦を得ている公明党の支持層の八割近くに浸透しているものの、自民支持層は六割強しか固めきっていない。無党派層の支持は三割強にとどまっている。

 地域別では、衆院4区の真岡市や芳賀郡各町では六割近くを固めたほか、足利、小山両市などの県南各市でも谷候補を上回る支持を得ている。

 また、今回の選挙では農業問題が栃木選挙区の重要争点の一つになっているが、国井候補は農林漁業者の七割以上の支持を既にまとめたほか、商工・サービス業者や管理職からの支持も根強い。

 年齢別では二十歳代と七十歳代以上、性別では女性からの支持が他の候補を圧倒している。

 一方、小池候補は共産支持層の七割以上近くを固めたものの、無党派層の支持が一割に満たないなど独自の戦い。

 ただ、約三割の有権者が投票態度を決めておらず、選挙戦終盤の動向次第では、情勢が変化する可能性もある。

649片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/23(月) 23:44:13
2007年参院選 県内 民主、第1党の勢い
2007/07/23(月) 本紙朝刊 総合1面 A版 1頁 茨城
http://www.ibaraki-np.co.jp/47news/20070723_01.htm

自民に逆風、3ポイント差
 参院選に合わせ、茨城新聞社が選挙戦中盤の十九日から三日間、県内全域の有権者を対象に行った世論調査の結果、比例代表でどの政党に投票するかの政党別支持率は民主党が34・99%で、31・59%の自民党と競り合いながらも上回っている。「自民王国」茨城でも、逆風を吹き起こしている自民批判の受け皿として民主が広く支持を集め、前回の二〇〇四年に続いて比例第一党となる勢いをうかがわせている。
 前回の参院選直前の世論調査は、自民の支持率が民主をわずかに上回っていたが、比例の投票結果は民主が自民を三万票上回る四十一万三千票余を獲得。県内でも民主が得票数で比例第一党の座に着き、二大政党としての地歩を築いた。
 今回の調査で、民主は「ふだんの支持政党」については18・27%にとどまり、38・92%の自民に二倍以上の差をつけられている。だが、県内でも年金記録不備や「政治とカネ」問題による自民批判が追い風となり、今回の支持では民主支持層の八割以上を固めたほか、無党派層の四割近くに食い込み、自民支持層からも二割近い支持を得ている。
 年代別では七十歳代を除き二十−六十歳代で政党のうち最も高い支持を集め、地域別では県北、県央、取手や龍ケ崎などの県南・南部で、職業別では商工・サービス業や自由業、事務・技術職、学生などで、幅広くトップとなった。
 一方、自民はふだんの自民支持層からの支持が七割に届かず、無党派層からの支持も二割未満にとどまる。公明党との選挙協力を見送って比例票の流出阻止を図ったが、年金や「政治とカネ」などによる逆風が予想以上に強く、支持が広まらずに苦戦を強いられている様子だ。
 地域別では鹿行とつくば・土浦などの県南・北部、県西で民主を上回る支持を得たが、トップとなったのは年代別で七十歳代のみ、職業別では農林漁業と専業主婦にとどまった。
 民主、自民以外の今回の主な政党支持率は公明6・02%、共産党3・02%、社民党1・85%、国民新党1・11%−など。いずれも二大政党に大きく水をあけられている。
 公明の支持率は公明支持層の六割程度にとどまっており、同支持層の三割以上が投票態度を決めかねている。共産は共産支持層の九割以上を固めたのに対し、社民は社民支持層からの支持が六割にとどかず、二割以上が民主に流れている。国民新はふだんの支持層の八割近くを固めたが、支持基盤が弱い。

650片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/24(火) 00:51:53
【東京】
’07参院選 本紙世論調査<下> 比例代表 『石原票』1/4が民主へ
2007年7月23日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20070723/CK2007072302034935.html

 二十九日投票の参院選に関する東京新聞の世論調査(十九−二十一日)によると、四月の知事選で石原慎太郎知事を選んだ人の四分の一が参院選比例代表で民主に投票を予定している。「石原票」は約二百八十万票。東京選挙区(改選数五)では、石原知事を選んだ人の支持を最も集めたのが民主の鈴木寛氏で、自民の保坂三蔵、公明の山口那津男両氏をわずかに上回った。

 知事選で石原知事は自公の支援を受けた。今回の参院選では、「恐らく知事就任後初めて」(自民党都連)、自公候補の応援演説を行っている。

 世論調査では、「都知事選で石原知事に投票した」と答えた人が、参院選の比例代表ではどの政党、どの候補に投票する意向であるかを分析。その結果、自民が31・0%でトップを確保したが、民主が25・1%と接近した。続いて公明10・4%、社民1・0%、国民新0・7%、共産0・4%の順。

 石原知事に投票した人がふだん支持している政党をみると、自民が44・4%を占めたが、比例代表で投票先を自民と回答した割合と10ポイント強も差があり、自民離れが起きていることがうかがえる。

 ただ、石原知事に投票した人のうち30・6%が比例代表の投票先を決めかねており、「石原票」の行方は流動的だ。

 一方、知事選で民主、社民が支援し、約百七十万票を獲得した前宮城県知事の浅野史郎氏を選んだ人の57・4%が、比例代表の投票先を民主と回答。共産が6・8%、社民が5・5%。自民、公明へはそれぞれ、3・4%と0・7%だった。共産が推薦した吉田万三氏を選んだ人は共産が41・5%だが、投票先を民主とする人が11・1%、自民も10・1%を占めた。

憲法9条改正『強く反対』30・5% 『年金』を重視24・9%政策
 世論調査で憲法九条改正への賛否を質問したところ、「強く反対」が、30・5%とトップで、「おおむね反対」も18・2%おり、半数近くが反対を示した。「強く賛成」は12・2%、「おおむね賛成」は20・0%だった。

 回答別に候補者の支持動向を見ると、「強く反対」「おおむね反対」では、いずれも民主の鈴木寛氏がトップ。「おおむね賛成」は自民の保坂三蔵氏、「強く賛成」は無所属のドクター・中松氏が最も支持を集めた。

 投票で重視する政策では、最も多かったのが「年金」(24・9%)で、「憲法改正」は7・8%と選択肢七項目のうちで六番目だったが、「憲法改正」を重視する人は共産の田村智子氏を最も支持した。

651片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/24(火) 08:31:10
テノールで酔わせる…民主党・鈴木氏が渋谷で“街頭合唱”
http://www.sanspo.com/shakai/top/sha200707/sha2007072306.html

 東京選挙区から立候補している民主党現職の鈴木寛氏(43)が22日、特別顧問を務める六本木男声合唱団の有志27人と、東京・渋谷のハチ公前でテノールの美声を披露した=写真。選挙期間中の“街頭合唱”は、6年前の参院選に続き2度目。

 一同は団員のコピーライター、眞木準氏(58)が「選挙戦終盤で応援するため」に、団歌をもとに作詞した「いざ起てスズキカンよ」などを合唱。鈴木氏は「仲間のみなさん、勇気を得る歌をありがとう」と感謝した。また同じく団員で民主党のマークを作ったアートディレクター、浅葉克己氏(67)は「鈴木さんは特別に歌がうまい」と絶賛していた。

652片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/24(火) 08:33:03
もう泣きません!まるたま再出発
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20070722-OHT1T00086.htm

麻布十番の商店街で、やきとんなどの店「あべちゃん」にあいさつする丸川氏 [写真を拡大]
 珠代、もう泣かない―。元テレビ朝日アナウンサーの丸川珠代氏(36)=自民・東京選挙区=が21日、涙をふいて「選挙権問題」から出直した。この問題で、反省を込めて着ていた黒い服を脱ぎ捨て、当初の白いツーピースに戻して遊説。前日までの涙や長いお辞儀は封印し、再スタートを切った。

 丸川氏はマイクで「まだ未熟な点、反省すべき点もたくさんあります」と触れるのみで、もう自ら傷を深くえぐることはしなかった。声に張りが戻り、月島では石原伸晃、平沢勝栄両衆院議員らと、もんじゃをほおばり笑顔も見せた。

 なお、この日練り歩いた砂町銀座商店街は、伸晃氏の父・慎太郎都知事が4月、知事選の前日に訪れ、翌日に圧勝で当選した縁起のいい場所。何かと「石原流」の丸川氏の元には22日、都知事本人、そして安倍首相が応援に入る。

2007参院選

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(2007年7月22日06時03分 スポーツ報知)

653片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/24(火) 08:34:40
石原都知事、まるたまにエール
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20070723-OHT1T00106.htm

丸川氏の応援演説を行った石原慎太郎都知事 [写真を拡大]
 石原東京都知事は22日、東京選挙区に出馬している与党候補の応援に駆けつけた。

 東京・南大沢では元テレビ朝日アナウンサーの丸川珠代氏(36)=自民・東京選挙区=と街頭に立った。丸川氏を「母の手一つで育てられアナウンサーになった。何ていうか、日陰に咲いた花」と表現しエール。駅前を練り歩き、1500人(選対発表)に支持を呼びかけた。丸川氏が4月の都知事選で投票に行っていなかった問題については、無言だった。

 これに先立ち、公明党の現職・山口那津男氏とともに新宿と渋谷で街頭演説。計2500人(同)を集めた。16日には自民党の現職・保坂三蔵氏の元にもかけつけ、2か所で演説。公示前は「私に、過大に期待するのは情けない」と話していたが、都知事選で支援を受けた与党候補3人の応援要請に応えたことになる。

2007参院選

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(2007年7月23日06時04分 スポーツ報知)

654片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/24(火) 09:11:49
2007年7月22日(日)
特集
山梨選挙区  終盤情勢  【1】
http://www.sannichi.co.jp/saninsen/news/2007/07/22/19.html

 29日投開票の参院選は終盤戦に入り、山梨選挙区は共産党の花田仁(46)、民主党の米長晴信(41)、自民党の入倉要(42)の3候補による集票合戦が激化している。山梨日日新聞社は19−21日に実施した世論調査に加え、県内の取材網を通じて投票日1週間前の各地の情勢を探った。

                  ◇  ◇  ◇

[甲  府]  有権者数  160,181

 米長氏、着実に支持拡大 「地元」強調追う入倉氏

 県都・甲府市は、年金問題に対する自民党への批判を取り込んで支持を広げる米長候補が先行、地元出身の人脈を生かして浸透を図る入倉候補が追い、花田候補が保守層の切り崩しを狙う展開。各陣営とも「無党派層の動向が鍵」とみて、週末を中心に都市部で集中的に遊説をするスケジュールを組んでいる。
 米長陣営は、甲府総支部長の樋口雄一県議や連合山梨などの支持基盤を生かし、東西南北の四ブロック選対ごとに票を固めている。
 都市部に浮動票が多いとされる同市は、過去四回の参院選では野党候補の得票が自民党候補(推薦含む)を上回っており、非自民層が目立つ地域。陣営は自民党への批判を得票に結び付けようと、団地や住宅地をこまめに回って名前と顔を売る戦術で臨んでいる。
 また「投票率が上がれば米長候補に有利」(総支部幹部)とみて、期日前投票の利用を呼び掛ける運動を強化した。遊説では「比較的主婦層からの反応がいい」との受け止め方もあるが、飯島修総支部幹事長は「民主党に追い風は吹いているが、どれだけ米長票に結び付くかは未知数」と引き締める。
 入倉陣営は市議十七人を中心に構成する甲府総支部がフル回転。遊説をはじめ、電話作戦でも「甲府で生まれ育った」を合言葉に地元候補を前面にアピールしている。他地域の遊説日でも甲府市内での集会を組み入れるなど「地元票」の獲得に力を注いでいる。
 選対幹部は「実動部隊の議員数では米長陣営に勝る」と強調するが、知事選や県議選での支持対応をめぐり、国会議員や県議、市議の間にしこりが残っているのが不安材料。また比例代表とのバーター戦術で入倉候補の推薦を決めた公明党は、市議五人が活動。陣営は同党の支持母体・創価学会の支援にも期待している。
 一方、一月の市長選で自民、民主両党側から支援を受けた宮島雅展市長は、「参院選で特定の政党、候補への肩入れはしない」と明言。出陣式をはじめ、入倉、米長両候補の会合には一切顔を出さず、「等距離」の姿勢を堅持している。
 花田陣営は比例代表で一万二千票の得票を目標に、比例の谷川智行候補と「セット戦術」を続けている。街頭演説では年金改革や憲法改正に対する政府与党の対応を批判。民主党の政策も大差ないと訴え、「市民の暮らしを守る確かな野党」の必要性を訴えている。
 陣営はパンフレットや法定ビラの配布で政策周知に力を入れる。小越進甲府・東山地区委員長は「安倍政権に対する怒りから共産党の政策に関心を寄せる有権者が目立つ。わが党への期待感はかつてないほど高い」と得票の上積みに自信を見せている。

655片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/24(火) 09:14:55
[甲  斐] 有権者数  57,926

 「重点地域」3陣営が攻防

 大票田の竜王地区を中心に、非自民系が強い地域。今回も米長候補が「年金問題」を追い風に浸透し、入倉候補が甲斐市が地元の保坂武衆院議員らの組織力を生かし、追い上げる展開となっている。若い世代が多く、無党派層が多いとされることから、各陣営とも「重点地域」に位置付け、市内全域で最終盤の激しい攻防を繰り広げている。
 同市(旧竜王、敷島、双葉町)では、三年前の参院選で民主候補が自民推薦候補に四千七百票余りの差を付けた。小泉旋風が吹き荒れ、自民党が大勝した六年前の参院選でも民主候補が小差ながらも自民候補を上回っている。
 米長陣営は、選挙事務所を置く敷島地区と竜王地区を中心に、自民党への批判票をまとめ、支持を広げている。米長候補が訴える年金問題解決や制度一元化に賛同した女性のネットワークの動きが活発化。電話戦術などで票の上積みを図り、自民党支持層にも食い込んでいる。
 連合山梨傘下の労組や教員OBらも精力的に活動。木村富貴子県議は「この勢いで、終盤を乗り切りたい」としている。
 投票直前の二十七日には市内で遊説した後、敷島総合文化会館で個人演説会を開催。最後の引き締めを図る。
 入倉候補は、保坂氏の後援会や、市内に事務所を置く小野次郎衆院議員の支援組織などの組織力に加え、甲府青年会議所時代のネットワークも生かし、票の掘り起こしを急いでいる。
 保坂氏の地元の竜王地区では自民支持層を手堅くまとめている。旧町ごとに設けた選対支部や、推薦している公明党も活動し、敷島、双葉両地区でも浸透を図っている。
 藤巻義麿市長は表立って動いていないが、公示前に行われた入倉候補の甲斐支部総決起大会に出席していることから、陣営は市長支持者の支援にも期待している。
 花田陣営は、共産党巨摩地区委員会を中心に、無党派層や自民、民主の二大政党への批判票の取り込みに躍起。街頭演説などで、両党との政策の違いをアピールしている。同委員会は「年金問題など有権者の関心も高まっている。庶民の暮らしを守れるのは『確かな野党』共産党の花田候補しかいない」と呼び掛けている。
 同市は、過去の国政選挙では投票率が低迷。各陣営ともに「投票率アップが勝敗を左右する」として、投票呼び掛けにも力を入れている。

[南アルプス] 有権者数  57,311

 花田氏、批判票結集図る

 民主党県議の後援会と労組の支援を受ける米長候補を、自民党県議二氏の支援組織を基盤とする入倉候補が追う展開。花田候補を含め、各陣営は浮動票が多いとされる市東部を最重点地区とし、遊説などで票の掘り起こしを進める。
 米長陣営は、金丸直道県議の地元の白根地区と、国政選挙などで民主党系候補が拠点としている若草地区に事務所を開設して活動。連合山梨加盟の労組を足掛かりに、甲西工業団地入居企業の労組などにも支援を働き掛けている。
 米長候補は公示後、市内を二回遊説。陣営幹部は「自民に対する批判の受け皿として民主党への期待が強まっている。これまでにない好感触だ」と自信を見せる。二十日に櫛形生涯学習センターで開いた個人演説会には叔父の米長邦雄日本将棋連盟会長も来場。終盤戦に向け、一層の支持の広がりに向け協力を求めた。
 入倉陣営は内田健、中込博文両県議の地盤である櫛形、白根両地区に事務所を設置。県議選で両県議が獲得した計一万五千票を目標ラインに票の上積みを図っている。十九日には中部横断道の県負担額軽減を決定した菅義偉総務相が遊説し、政権与党の「実行力」をアピールした。
 元自民党県議で甲西地区出身の今沢忠文市長は「中立」としているが、市長の有力支援者の多くが入倉候補支持で活動。同地区は入倉候補の父親で元エフエム富士社長の吟二氏の出身地でもあり、親類が支援を呼び掛けている。
 一方、今沢市長を含め自民系三氏を中心に激戦となった市長選のしこりが残っていて、陣営内に集票への影響を心配する声もある。
 花田陣営は共産党支持者がフル回転。花田候補は二十一日、丸一日かけて市内をくまなく遊説。巨摩地区委員会は「自民党批判を背景に、共産党への反応が日増しに良くなっている」とし、遊説活動に重点を置いた活動を続ける。
 前回参院選での得票三千三百三十五票の大幅上積みを狙い、農産物の価格保証制度や改憲反対などを訴え、農家や無党派層からの支持獲得を目指している。

656片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/24(火) 09:15:59
[韮崎 北杜] 有権者数  韮  崎  25,737  北  杜  41,263

 入倉氏、組織力で支持拡大

 自民党系の首長や議員の組織力に支えられて支持を広げる入倉候補と、民主党系の国会議員や県議などの後援会を中心に浸透を図る米長候補が激戦を展開。花田候補も農業政策を訴えて票を掘り起こしている。
 入倉陣営は、元自民県議の白倉政司北杜市長と横内公明韮崎市長の両首長が支持を表明し、後援会や支持者が活動。浅川力三、清水武則両県議も活発に動いている。
 合併で自民系の首長と地方議員の数が大幅に減り、実動部隊の不足が心配されたが、首長や議員の後援組織が活動を強化。後援会加入カードの回収が「知事選や県議選と比べ反応が鈍かった」(後援会北杜総支部)こともあり、引き締めに躍起となっている。
 一方、浅川県議と白倉市長が知事選対応をめぐり対立した経緯から、双方の支持者は独自に活動。連携不足を心配する声もあるが、陣営関係者は「集票を競うことで入倉票が増えればいい」としている。
 米長陣営は、輿石東参院議員の出身地の韮崎市南西部と、北杜市選出の進藤純世県議の地元である同市小淵沢町を中心に、両氏の支援者が電話作戦などで支持浸透に取り組んでいる。
 特に輿石氏サイドは「参院議員会長のおひざ元で自民党に負けるわけにはいかない」と意気込んでいて、輿石氏の出身母体・山教組や連合山梨傘下の労組が運動を活発化させている。 三年前の前回参院選では、旧北巨摩郡と韮崎市で、ともに輿石氏が自民党推薦候補を上回る票を得たが、「今回は自民党公認候補が相手。低調ムードも指摘されるが、投票への呼び掛けを徹底し、最後まで票の上積みに努める」(進藤県議)構えだ。
 花田陣営は巨摩地区委員会が政策チラシの配布などを通じて支持を呼び掛けている。両市内を遊説でくまなくめぐるほか、共産党市議らも比例票獲得の運動と合わせ、街頭などで支持を求めている。特に非自民層が多いとされる新住民が目立つ北杜市北部で、重点的に党の政策を訴えている。


[南巨摩 市川三郷] 有権者数   南 巨 摩  37,826  市川三郷   15,361
 
 米長氏、保守地盤に浸透

高齢者を中心に自民党支持者が多い地域だが、年金問題による政府与党への批判を背景に米長候補が着実に浸透。入倉候補は政府の解決策を訴えるとともに、中部横断自動車道の県負担額軽減を自民党の功績としてアピールし、支持固めに躍起となっている。
 米長陣営は遊説の感触などから、「保守地盤の峡南でも有権者の自民離れが起きている」と分析。得票に結び付けるため、「年金の民主。民主の米長」を強調している。米長候補の父親の出身地で、後藤斎衆院議員の支持者も多い増穂町を中心に支持を拡大。公示後に民主党の菅直人代表代行も増穂入りし、「地元」の結束を促した。
 ただ、増穂町は志村学町長は「中立」とし、河西栄三郎前町長が入倉候補を支持。市川三郷町と峡南四町(身延、南部、早川、鰍沢)の五町長は入倉候補支持を表明している。
 入倉陣営は高齢者が多い地域事情を踏まえ、年金問題の政府対応策の周知に懸命。交付税措置によって、山梨県が求めていた中部横断道の負担額軽減が実現したことを前面に出し、与党の「実現力」をアピールしている。十九日には武部勤前幹事長が沿線地域を遊説。菅義偉総務相も県内入りし、街頭演説で入倉候補への支持を訴えた。
 花田陣営は市川三郷、身延、南部三町の共産党町議が中心となって活動。十九日には峡南五町をくまなく遊説した。高齢者らを意識した介護保険の充実や、若年層の定住促進に向けた雇用対策を強調。「非自民、非民主層の受け皿として存在感を示す」(陣営)としている。

657片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/24(火) 09:17:20
2007年7月22日(日)
特集
山梨選挙区  終盤情勢  【2】
http://www.sannichi.co.jp/saninsen/news/2007/07/22/20.html

[富士吉田 南都留] 有権者数 富士吉田  42,943 南 都 留  40,134

 入倉氏を米長氏が猛追  花田氏、前回上乗せ狙う

 衆院議員や県議らの組織力を生かして浸透を図る入倉候補を、保守層の切り崩しを進める米長候補が激しく追い上げる展開。もともと自民党支持者が多い地域だが、富士吉田市内などでは景気の回復が遅れており、中央との格差がどう影響するかが焦点。花田候補は、電話作戦などで票の掘り起こしを急いでいる。
 入倉陣営は、自民党の堀内光雄、長崎幸太郎両衆院議員のほか、富士吉田市選出の武川勉、渡辺亘人両県議、南都留選出の白壁賢一県議らの組織をフル回転。十四日には入倉候補の遊説カーに堀内氏が同乗し、同日夜に富士河口湖町民体育館で開いた個人演説会では、長崎氏が支持を呼び掛けた。ただ堀内、長崎両氏は二年前の衆院選で激戦を演じており、両氏サイドのあつれきが集票に影響しないか心配する声もある。
 二十日には石原伸晃幹事長代理が応援に駆け付け、組織の引き締めを図った。
 米長陣営は、連合山梨傘下の労組を中心に簡易版マニフェストを配布するなどして民主党の政策をアピールし、支持拡大を図っている。十八日には富士吉田市民会館で、米長候補の個人演説会を開いた。自民系の地盤であることを意識し、連合山梨東部地域協議会は「山梨2区でどれだけ票を取れるかが全体の勝負を決める」と位置付ける。
 民主党系の県議や市町村議が不在で、実動部隊が少ないのが課題。自民党の改革路線のひずみや年金記録不備などの問題点をチラシなどで指摘しながら、切り崩しを進めている。
 花田陣営は郡内東八西八地区委員会がチラシや電話作戦を展開。年金問題や憲法改正問題など政策で他党との違いを前面に出し、前回以上の票の獲得を狙う。


[都留・大月 上野原・北都留] 有権者数 都  留   26,290  大  月  25,396
                     上 野 原  23,011  北 都 留  1,526

 若者、「山梨都民」の動向が鍵


 入倉候補を支える自民系支持層に米長候補が食い込みを図っていて、激しく競り合っている。花田候補は共産党支持者による基礎票からの上積みを目指す。三候補とも有権者のなじみが薄く、関心はいまひとつ。特に大月市は市を二分する激しい市長選が三週間前に終わったばかり。市議らも「市内全体に“選挙疲れ”のムードが漂っていて参院選に力が入る状況にない」と低調さは否めない。
 入倉陣営は、堀内光雄、長崎幸太郎両衆院議員や地元選出県議四氏の後援会が支える。組織力では優位に立つものの、安倍内閣への逆風もあり、他陣営の切り崩しを警戒、票が逃げないよう電話作戦などで支持固めを急いでいる。丹波山、小菅両村は、後援会加入カードの回収が順調に進んだという。
 選対上野原市・北都留支部長の石井脩徳県議は「候補の知名度も徐々に上がってきている。終盤に向け無党派層への支持拡大に努めていきたい」と話している。
 米長陣営は、衆院山梨2区総支部長・坂口岳洋氏の後援会組織を軸に政策チラシを配布しながら支持拡大を展開。「自民系支持者の中にも年金問題や閣僚の事務所費問題に対する批判が強い」と“自民離れ”の票の取り込みを進めている。坂口氏は「政治に変化を求める声が多く、予想以上に反応が良い」と手応えを感じている。
 また、無党派層が多いとされる都内へ通勤する「山梨都民」に狙いを定め、大月市の「桂台」や上野原市の「コモアしおつ」などの新興住宅地を積極的に回って反自民票の獲得に力を入れている。
 花田陣営は郡内東八西八地区委員会が中心となり活動。改憲阻止や年金対策などを訴えながら、自民、民主両党に批判的な票の取り込みと無党派層の受け皿としての存在をアピールしている。都留市では都留文科大周辺で政策チラシを配り、若者への浸透も図っている。

658片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/24(火) 09:17:37
[山梨 甲州]  有権者数  山  梨  31,783  甲  州  29,930

 低調ムード一掃に懸命

 三候補ともそれぞれ知名度を広げるのに苦労してきた。加えて繁忙期を迎えている果樹農家が多いため、遊説での呼び掛けにも反応がいまひとつで、各陣営は手応えをつかみかねている状況。農業活性化政策をアピールしながら関心を呼び覚まそうと躍起になっている。
 米長陣営は果樹農家への浸透に懸命となっている。民主党の政策でもある「戸別所得補償制度」の対象に果樹や野菜を加える考えを示し、農業活性化を訴えて浸透に努めている。
 一方、自民勢力が強いとされる甲州市で徐々に支持を広げつつある。丸山国一選対甲州支部幹事長は「年金問題などで、従来の自民支持者に変化が見られる。一気に自民支持層を切り崩していきたい」と話す。さらに、自民への逆風に乗じて、無党派層の取り込みや反自民票を結集させる構え。
 入倉陣営は両市内の各地区にある自民党支部を中心に運動を展開。山梨市は四月の県議選で同党公認の望月清賢氏と同党推薦の奥山弘昌氏が激しく議席を争った経緯があり、激戦のしこりが参院選にマイナスになるとの懸念もあったが、両氏とも「入倉候補の当選を目指して協力して動いている」と語り、自民票の結集に自信をみせる。
 峡東地域は果樹農家の支持動向が勝負のポイントと位置付け、果樹地帯の遊説に力を入れる。党牧丘支部の高原信道支部長は「天候で収入が左右する農家の生活を安定させるための支援策を重点的に訴えていく」と強調する。
 花田陣営は共産党の両市委員会が中心となって選挙カーで両市内を精力的に巡回して支持者の開拓に努めている。街頭演説では主に年金対策、社会福祉をテーマに訴えていて、陣営は「市民の反応が非常に良い。自民党政治への怒りの票を集め、一層支持を広げていきたい」と終盤戦へ意気込んでいる。


[笛 吹] 有権者数  57,805

 農家票に照準、支援策PR


  県内三番目の有権者を抱える笛吹市。各陣営は果樹地帯をくまなく遊説し、集票にしのぎを削っている。農業地帯で自民支持者が多い地域だが、三候補者とも地元ではなく、桃の収穫期と重なったこともあり、選挙の盛り上がりはいまひとつ。戸別所得補償制度などの農業政策を訴える米長候補に対し、入倉候補が自民党の組織力で浸透、つばぜり合いを展開している。
 米長陣営は、連合山梨加盟労組や輿石東参院議員の後援会が活発に活動。春日居地区には小沢鋭仁衆院議員の支持者が多く、米長候補の周知に力を入れる。自民系市議数人が支持に回ったことをきっかけに、自民党支持層へのアプローチも本格化させている。
 選対笛吹支部の河野史義幹事長は「民主県議がいないハンディはあるが、年金問題など自民批判も強く状況は五分五分」と分析。票田の石和地区で浮動票の取り込みを図る。二十四日には支部主催の個人演説会を予定。約三百人を集め、選挙戦終盤での票の上乗せに努める。
 入倉陣営は、県議選笛吹選挙区の定数三議席を独占した自民党の三氏の後援会を主軸に、支持の底辺拡大を図っている。遊説では「桃など果樹の販路拡大に努め、地域経済の復興につなげる」と訴え、農家の関心を呼び起こすことに懸命。農繁期対策として、各地区の集会開催より電話での呼び掛けに重点を置いている。
 公明党市議の支援も受け、創価学会票の取りまとめも進める。前島茂松県議は「自民支持者が多い農業関係者の票を固めきれるかが焦点。一人でも多くの人に投票所に行ってもらうよう声掛けを徹底する」と農家票固めに力を入れる。
 花田陣営は十六日、一日かけて市内全域の約二十カ所で演説をこなすなど遊説活動を精力的にこなした。年金記録不備問題への対応を中心に、食料自給率の確保などの農家対策、格差社会の是正など共産党の政策を主張。政府与党に対する批判票の受け皿として存在をアピールしている。
 渡辺正秀市議は「閣僚の失言を含めた相次ぐ問題発覚で、有権者に自民離れの傾向がうかがえる」とし、保守層の切り崩しを強化する考えだ。

659片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/24(火) 09:22:16
2007年7月23日(月)
特集
県内世調査の詳報
「年金」54・3%が重視 山梨日日
http://www.sannichi.co.jp/saninsen/news/2007/07/23/19.html

 29日に投開票される参院選を前に、山梨日日新聞社は19−21日の3日間、世論調査を行い、投票の際に重視する政策などを聞き、有権者の意識を探った。選択基準、関心度、政党の支持状況など計7項目について詳しく紹介する。

                ◇    ◇    ◇

■ 政 策 ■ 

  記録不備に批判、不安 格差へ不満も高まる

 「どの政策を重視するか」(二項目選択)の質問では、「年金政策」が54・3%でトップ。「景気・雇用・格差対策」の34・4%が続き、年金記録不備に対する批判や年金制度への不安とともに、所得や雇用、医療などの分野で指摘される「格差社会」への不満が高まっていることを浮き彫りにした。
 年代別に見ても「年金」への関心の高さが際立っている。六十代の63・1%を筆頭に、五十代61・4%、七十歳以上52・3%と各年代で最高。二十代も51・7%、三十代も45・1%に上り、若い世代でも年金制度の現状に不安を抱えていることをうかがわせた。職業別では農林漁業、専業主婦、商工サービス業などで五割を超えた。
 年金記録不備問題が表面化した先の国会では、安倍晋三内閣が年金時効撤廃特例法と社保庁改革関連法を成立させた。参院選に与野党の攻防の舞台が移り、県内有権者の関心も集中した格好だ。
 「景気・雇用・格差対策」は、20代の41・7%が最も高く、70歳以上を除いて各年代で三割を超えた。
 三位以下は「医療・福祉政策」31・6%、「教育改革」17・2%、「税・財政改革」16・5%など。事務所費問題など「政治とカネ」にまつわる問題がクローズアップされたが、「政界の腐敗防止策」は8・1%にとどまった。
 安倍首相が争点化する考えを示していた「憲法改正」は7・2%。二十代2・9%、三十代2・5%、四十代4・4%と若年層の関心が低く、戦前生まれの七十歳以上でも13・2%どまりになっている。自民党支持者で「憲法改正」を挙げたのはわずか4・3%。支持政党別では、改憲反対を訴える社民党と共産党の割合が多かった。
 三年前の前回参院選時と比較すると、上位三番目まで同じ回答となった。前回、イラクへの自衛隊派遣などを受け、13・1%と四番目に多かった「外交・安全保障政策」は6・6%だった。


■ 関心度 ■ 

  前回より4.3ポイント上昇  若者の無関心層拡大

 今回の参院選についての関心は、40・9%が「非常に関心がある」、35・7%が「少しは関心がある」と回答し、関心派は76・6%で、年金問題や医療対策など生活に身近な争点に関心が高まり、二○○四年の前回参院選調査時を4・3ポイント上回った。
 これに対し、「あまり関心がない」18・0%、「全く関心がない」5・3%で、無関心派は23・3%と3・9ポイント減少した。
 男女別にみると、関心派は男性は77・6%(前回比2・2ポイント増)、女性は75・8%(同6・5ポイント増)で、特に女性の関心の伸びが目立った。
 年代別では六十代の関心派が最多で88・9%。七十歳以上87・3%、五十代81・2%、四十代78・6%、三十代64・7%、二十代52・9%。三十代は2・8ポイント、二十代は前回を10・3ポイント下回り、無関心層の拡大がうかがえる。
 市町村別では、最多有権者の甲府市で関心派が80・9%。富士北ろく地方では、富士吉田市で61・5%。甲斐市は74・5%、笛吹市は73・2%だった。
 支持政党別で関心派は民主党が85・8%、公明党が84・2%、共産党が83・8%、自民党が81・3%など。
 参院での与野党逆転を目指す民主党支持者の関心が高いのが目立つ。「支持政党なし」の関心派は69・6%だった。
 職業別でみると、関心派は商工サービス業が82・6%。その他・無職が80・1%と続き、農林漁業79・7%、専業主婦78・1%、事務・技術職71・0%などとなっている。

660片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/24(火) 09:23:05
■ 投票行動 ■

  「行く」と回答 前回超す93%

 投票について「必ず行く」と答えたのは75・5%、「たぶん行く」は17・5%で、合計した「投票に行く」との回答は93・0%に上り、前回を0・8ポイント上回った。一方「行かない」は1・9%、「たぶん行かない」は3・5%だった。
 男女別では「必ず行く」は男性72・8%、女性78・0%でともに前回を上回り、特に女性は10・5ポイントの大幅アップとなっている。「投票に行く」は男性91・1%、女性94・7%で女性が男性を上回った。
 年代別でみると「必ず行く」は七十歳以上が92・4%で最も高い。六十代が89・1%、五十代が83・4%、四十代が73・0%、三十代が60・1%。二十代は五割を切って45・5%だった。
 職業別で「必ず行く」が最も高いのは管理職の95・2%。その他・無職が前回より14・7ポイントの大幅増となる85・9%で続き、自由業が85・4%など。一方で学生は20・0%にとどまった。


■ 支持政党 ■

   無党派が“第一党”維持  高齢者の自民離れ目立つ
  
 「支持政党なし」が46・8%と最も高く「第一党」を維持。自民党29・5%、民主党13・8%と続いた。
 小泉純一郎首相(当時)の人気を背景にした「郵政解散」の二○○五年衆院選時と比較すると、「支持政党なし」は4・6ポイント上昇。ほぼ二人に一人が無党派という状況で、その“勢力”は増している。
 一方で、自民党は2・8ポイント減らした。七十歳以上で4・8ポイント、六十代でも2・9ポイントダウンし、受給年代の支持政党の変化は自民党への「年金逆風」の強さを示した。
 二大政党制の実現を訴えている民主党は0・4ポイントの微増にとどまった。自民党を離れた層を、民主党が受け止めきれていない実情をうかがわせる。
 公明党は1ポイント増の4・5%、共産党は0・2ポイント増の2・0%、社民は1ポイント減の0・5%。
 年代別で見ると、二十−五十代では、いずれも「支持政党なし」が最多。前回衆院選に比べ、すべての年代で無党派層の割合が増えている。特に四十代は15・6ポイントの大幅増。二十代では80・9%が無党派。自民党は三十−七十歳以上の各年代で43・8−19・5%の支持を集め政党間でトップとなったが、二十代では民主党(11・9%)が上回った。
 職業別では、農林漁業者は前回衆院選で五割を超えていた自民支持が44・7%に減少した。「戸別所得補償制度」を掲げる民主党は22・1%だった。自民支持が多いのは管理職52・9%、商工サービス業35・8%など。民主党は「その他・無職」23・2%が目立った。学生は全員が「支持政党なし」だった。
 市町村別では、市の中で最も「支持政党なし」の割合が高かったのは都留市で59・5%。甲府、富士吉田、北杜の三市でも50%台となっている。政党の中で自民党の支持率が最も高かったのは二十八市町村のうち二十四市町村。残りの四市町では民主党が自民党を上回った。

661片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/24(火) 09:23:32
■ 選択基準 ■

  「政策・公約」が最多  高齢者は人柄も注目 

 山梨選挙区で、候補者を選ぶ基準について聞いたところ、最も多かったのは「政策・公約」で全体の36・7%を占めた。次いで、「人物・人柄」が19・2%、「地元への貢献」15・0%、「公認・支援政党」14・2%などとなっている。
 二○○四年の前回参院選と比べ、「政策・公約」を挙げた人は9・4ポイントの大幅増。「人物・人柄」は4・3ポイント減った。有権者の間に、マニフェスト(政権公約)型選挙が定着してきた影響がうかがえる。
 男女別にみると、男女とも「政策・公約」が最多で、男性は37・2%、女性は36・1%。次いで「人物・人柄」が男性17・3%、女性20・9%を占めた。
 年代別では若い世代ほど「政策・公約」を重視し、二十代は42・6%、三十代36・8%、四十代41・1%。高齢者は「政策・公約」に加えて「人物・人柄」を重視する割合が高く、六十代は26・4%、七十歳以上は24・9%だった。
 支持政党別では軒並み「政策・公約」がトップとなった。自民党支持者は29・1%、民主党支持者は32・7%が選択基準に挙げ、公明、共産、社民の各党支持者も30・6%、51・3%、69・3%を占めた。
 前回参院選では、自民、公明、社民各党支持者は「人物・人柄」が最も多かった。「支持政党なし」とした人は「政策・公約」が42・0%、「人物・人柄」は17・8%、「地元への貢献」は15・8%だった。
 市町村別の結果を見ると、最も有権者が多い甲府市では「政策・公約」32・8%、「人物・人柄」25・2%、「地元への貢献」14・1%の順。富士北ろく地方では、富士吉田市は「地元への貢献」27・0%、「人物・人柄」24・3%だった。


■ 意中の人 ■

  68%が「決めた」  前回比8.5ポイント上昇

 山梨選挙区で「投票する人を決めている」(43・4%)と「だいたい決めている」(24・3%)を合わせると67・7%で、前回参院選より8・5ポイント上昇。一方、「まだ決めていない」は31・4%で7・8ポイント低下した。
 「決めている」と答えた有権者を男女別でみると、男性は43・1%、女性は43・7%。「まだ決めていない」は男性31・2%、女性31・5%だった。「決めている」は年代別では、七十歳以上が68・3%、六十代62・5%、五十代45・8%と年代が下がるにつれて低下。二十代では「決めている」は8・7%にとどまり、「まだ決めていない」は66・9%を占めた。
 支持政党別にみると、「決めている」は民主党支持者が67・8%。自民党54・9%、公明党49・7%、共産党43・8%など。反対に「まだ決めていない」は公明党26・4%、共産党21・2%、自民党20・8%、民主党14・1%などとなっている。
 県内で最も有権者が多い甲府市では「決めている」は44・0%、「まだ決めていない」は30・1%。

662片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/24(火) 09:24:01
■ 比例代表 ■

  6割が投票先決める  女性は前回より増加

 比例代表で投票する政党または候補者を「決めている」と答えたのは40・2%、「だいたい決めいている」は18・1%で、六割近くが投票する政党や候補者をほぼ決めている。
 「決めている」と回答したのは男性が43・2%、女性が37・3%。男性が前回参院選より3・2ポイント低下した一方、女性は6・2ポイント上昇した。「まだ決めていない」と回答したのは男性が38・2%、女性が42・3%で、ともに前回を下回った。
 年代別では、二十代の78・8%が「まだ決めていない」と回答。「決めている」「だいたい決めている」は21・2%にとどまり、三十代も五割が投票する政党や候補者を決めていない。
 一方、四十代は「決めている」「だいたい決めている」が56・8%。五十代は63・4%、六十代は72・5%、七十歳以上は75・6%で、年齢が上がるごとに“決定率”が高くなっている。
 職業別では、農林漁業の54・0%が「決めている」と回答した。一方で、事務・技術職は54・4%、現業職は51・0%、専業主婦は36・2%が「まだ決めていない」としている。
 市町村別では韮崎や北杜、上野原などの六市町村で「決めている」「だいたい決めている」が五割に達しておらず、「まだ決めていない」が過半数に上っている。
 支持政党別にみると、投票する政党や候補者を決めているのは自民党支持者が51・4%。民主党が59・0%、公明党が55・1%、共産党が52・7%、社民党が63・3%など。「支持政党なし」は25・4%だった。
 「決めている」「だいたい決めている」と答えた人のうち、政党名を挙げた人をみると、民主党が自民党を抑えてトップ。候補者名でみると、公明党の遠山清彦氏が浸透し、民主党の神本美恵子氏や自民党の米田建三氏らが続いている。

663片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/24(火) 09:25:23
2007年7月22日(日)
総合
参院選世論調査  山梨は米長氏リード
入倉氏、追い上げの構え 山梨日日
http://www.sannichi.co.jp/saninsen/news/2007/07/22/21.html

 共同通信社は、二十九日投開票の第二十一回参院選に関し、十九−二十一日の三日間、全国の有権者を対象に電話による世論調査を実施、取材結果を加味して情勢を探った。自民党は選挙区、比例代表ともに振るわず、公明党も目標の議席確保が微妙で、自公両党は参院で非改選を含み過半数の維持が困難な状況。年金記録不備や「政治とカネ」の問題などが自民党への逆風となっているとみられる。山梨日日新聞社も同時期に世論調査を実施。山梨選挙区(定数一)では、民主党新人の米長晴信候補(41)が全県で安定した戦いを進めてリードし、自民党新人の入倉要候補(42)は同党の支持層を固め、追い上げに懸命。共産党新人の花田仁候補(46)は苦しい戦い。無党派層を中心に三割が投票する候補を決めていず、流動的な面も残っている。
  山梨日日新聞社の世論調査で、関心度は「非常にある」が40・9%、「少しある」が35・7%。合わせて76・6%が関心があると回答。二○○四年の前回参院選時の調査を4・3ポイント上回っている。
 重視する政策では、年金記録不備問題に対する批判や年金制度への不安の高まりを背景に、年金政策が54・3%でトップ。景気・雇用・格差対策が34・4%、医療・福祉政策が31・6%で続いた。
 選挙区で投票する候補者を「決めている」は43・4%。「だいたい決めている」の24・3%と合わせて67・7%が「意中の候補」を決めていて、前回を8・5ポイント上回っている。
 世論調査を参考に、県内各地の取材を加えた情勢分析によると、米長候補は連合山梨傘下の労働組合の全面的な支援を受け、大票田の甲府市をはじめ県内全域で支持を広げている。
 民主党支持者の八割以上の支持を集め、無党派層でも半数の支持を得ている。自民、公明支持層にも食い込む。年金や格差対策を重視する政策に挙げた人の半数が支持しており、年金記録不備や格差問題が追い風になっていることがうかがえる。
 立候補表明が最も遅かった入倉候補は、自民党の組織力をバックに支持拡大に努めている。富士吉田市など郡内地域や峡南地域など自民支持層の多い地域で浸透しているが、地元の甲府市で伸び悩んでいる。自民党支持層の六割をまとめ、推薦を受けた公明党支持層の六割から支持を受けるが、無党派層の支持は二割にとどまっている。
 花田候補は憲法改正反対の姿勢を明確に打ち出し、改憲に反対する勢力の取り込みを図っている。共産党支持者の七割を固め、護憲の姿勢を取る社民党支持者からの支持も得ている。


2007年7月22日(日)
総合
比例県内民主が支持広げる 山梨日日
http://www.sannichi.co.jp/saninsen/news/2007/07/22/22.html

 政党名でも候補者個人名でも投票できる「非拘束名簿式」の比例代表について、山梨日日新聞社の世論調査では、投票する政党または候補者を「決めている」人は40・2%だった。「だいたい決めている」の18・1%と合わせて58・3%が決めており、前回を4・9ポイント上回っている。
 政党名で投票すると決めている人の県内支持動向では、民主が自民を上回る支持を集め、公明、共産、社民などが続いている。支持政党別に見ると、民主が支持層の八割以上を固めたのに対し、自民は半分程度にとどまっている。公明は七割以上、共産も七割をまとめた。
 年代別では、民主はすべての年代でまんべんなく支持を得ていて、自民は二十代や六十歳以上で比較的浸透している。
 候補者名で投票すると決めている人では、公明党の遠山清彦候補、民主党の神本美恵子候補、自民党の米田建三候補が一定の支持を集めている。遠山候補は公明党県本部の重点候補で、神本候補は山梨県教職員組合(山教組)が支持、米田候補は二○○三年の衆院選山梨1区に立候補し、県内に支持組織がある。

664片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/24(火) 09:27:53
2007年7月23日(月)
総合
無党派獲得に重点
参院選終盤戦   県内3候補しのぎ 山梨日日
http://www.sannichi.co.jp/saninsen/news/2007/07/23/17.html

 第二十一回参院選は二十九日の投開票日まで一週間を切り、山梨選挙区(定数一)は共産党の花田仁候補(46)、民主党の米長晴信候補(41)=国民新党推薦、自民党の入倉要候補(42)=公明党推薦=の新人三氏の陣営が、集票合戦にしのぎを削っている。各陣営とも候補者を決めていない浮動層に狙いを絞り、無党派対策に重点を置いた運動を展開。比例候補とセットで電話作戦を徹底するほか、著名人を応援弁士として招いたり、他陣営との違いをまとめた政策チラシを新たに投入するなど、票の掘り起こしに懸命になっている。
  花田陣営は、街頭演説で憲法改正や住民税引き上げに反対する考えを強調し、自公政権との対決姿勢を鮮明にしている。これまでに法定ビラ約二十万部を県内全域に配布した。
 新たに年金問題などでの他陣営との訴えの相違点をまとめた法定ビラを作成。県内全域に二十万部配布し、「政策の違い」と「確かな野党」をアピールして無党派層の取り込みを図る。千葉信男選対本部長は「手応えは十分ある。訴えが全有権者に届くよう運動を徹底する」としている。
 米長陣営は後援会入会カード(個票)をもとに電話作戦を展開。連合山梨傘下の産別労組と提携し、比例候補との“セット戦術”で支持を訴えている。二十三日には連合本部の高木剛会長が来県、産別労組を訪問し、引き締めを図る。
 自民党への“逆風”を背景に、陣営は支持浸透に手応えを感じているが、高尾貫事務局長は「風は吹いているが、知名度はまだ伸びていない。組織に緩みが出るのが心配だ」としており、最終週の遊説は県内を一巡し、知名度アップに努める。
 入倉陣営は自民党への“逆風”が強いことから、地元出身を強調するなど「個人」を前面にアピール。選挙運動の実動部隊となる党県議団の引き締めも図り、組織力を生かして浸透に努める。
 これまでに現職閣僚らが相次いで来県。今週は「ヤンキー先生」で知られる比例代表の義家弘介候補や野田聖子衆院議員らが県内入りし、若者を中心とした無党派層にアピールする。保坂武選対本部長は「逆風は強いが、候補者の人柄や政策を訴え、浸透に努める」としている。

665片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/24(火) 09:55:45
2007.07.24 upload

長浜、石井氏が優勢
追う加賀谷、白須賀氏 「千葉県選挙区」 中盤情勢探る 千葉日報

 千葉日報社は、二十九日投開票の参院選で、県内有権者千五百人を対象に実施した世論調査とこれまでの取材をもとに、八人が立候補した千葉県選挙区(改選数三)の中盤情勢を探った。長浜氏は民主党支持層に加え、都市部の無党派層に最も浸透。石井氏も自民、公明両党の支持層に県東、県南部を手堅くまとめ、ともに現状、一歩リードしている。加賀谷氏も民主党支持層を基盤に、年金問題での追い風で無党派層を取り込みつつある。白須賀氏は自、公の支持層を足がかりに追い上げ態勢に入った。ただ、有権者の約四割、中でも無党派層の六割以上はだれに投票するかを決めていない。終盤戦の情勢次第では流動的要素も多い。

 長浜氏は民主支持層の三割以上に加え、「無党派層」の14%余りから支持を得ている。とりわけ千葉市以北の県西部では他候補を引き離している。

 石井氏は自民支持層、公明支持層ともに四割近くをまとめた。保守地盤が強い県南部では八候補中、抜き出ており、県東部も優位な選挙戦を展開している。

 加賀谷氏は民主支持層の二割強を押さえたほか、無党派については長浜氏に次いで多い5%余りの支持を得ている。地域的にも支持に偏りがないのが持徴だ。

 白須賀氏は自民、公明支持層が足がかり。それぞれ10%余の支持を得ている。女性層からの支持も目立ち、他の女性候補を上回っている。無党派層への浸透が課題。

 本間氏は無所属だけに、各党の支持層や無党派層から広く支持を集める。浅野氏は共産党支持層の七割近くをまとめた。都市部で善戦している。

 青木、岩渕両氏はそれぞれ社民党、国民新党の支持層の約五割をまとめたが、他への広がりを見せていない。

 現状では自民、民主、公明の各支持層をはじめ、有権者の四割前後はだれに投票するか決めていない。なかでも、無党派層の実に六割以上が態度未決定となっている。三議席をめぐる選挙戦は、終盤の情勢次第では流動的要素も多い。大型選挙では当落を左右するといわれる無党派の動向、投票率も焦点となりそうだ。

666片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/24(火) 09:56:59
2007.07.23 upload

内閣支持率は31%
「比例代表」本社県民世論調査 千葉
http://www.chibanippo.co.jp/news/seikei/kiji.php?id=seikei07072309445501

 千葉日報社は、二十九日投開票の参院選に関し、二十、二十一日の両日、県内有権者千五百人を県西、県東、県南の三地域から抽出、世論調査を実施した。比例代表の投票先では、民主党と回答したのが全体の35・1%だったのに対し、自民党は27・8%。民主党は、有権者の約七割が占める県西部で優位な情勢だ。有権者の二割弱はまだ態度を決めていない。一方、安倍内閣の支持率は31・8%で、不支持の54・1%を大きく下回った。千葉日報社ではあすの紙面で千葉県選挙区(改選数三)の情勢も展望する。

 比例代表の投票先で民主党は自民党に7ポイント余り差をつけた。五百万有権者の約七割が住む千葉市以北の県西部では37・1%、自民党は23・6%で、その差は13ポイントに広がる。

 ただ、県東部、県南部では自民党がそれぞれ38・0%、36・5%で、いずれも民主党を8〜5ポイント逆転し、保守地盤の強さをうかがわせる。浮動票も多い都市部の投票率が注目される。

 このほか、投票先に公明党と答えたのは8・4%、共産党4・5%、社民党2・8%、国民新党2・4%、新党日本0・6%。二割弱は「分からない」「無回答」だった。

 一方、安倍内閣の支持率は県内全域で「不支持」が「支持」を上回る。県西部では支持29・3%に対し、不支持57・1%のダブルスコア。県東、県南部とも「不支持」が「支持」を10ポイント近く上回っている。

 職業別でみると、農林水産業と学生以外は軒並み「不支持」が「支持」より多い。なかでも専業主婦の49・0%が「不支持」、「支持」の33・5%を大きく引き離した。

 なお、参院選の投票については、調査に回答した県民の九割以上が「投票に行く」と答えた。

667片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/24(火) 09:57:33
2007.07.23 upload

「年金重視」が過半数
参院選で本社世論調査 千葉日報
http://www.chibanippo.co.jp/news/shakai/kiji.php?id=shakai07072309301501

 千葉日報社が実施した世論調査によると、今回の参院選で、県内有権者が重視する政策は「年金問題」が過半数を超え、「格差解消」や「教育再生」などを大きく上回っている。年金問題に対する政府・与党の対応には約3分の2が「評価できない」と回答。評価できない人は自民党支持者でも半数近くに達しており、大量の年金記録の消失や社会保険庁のずさんな仕事ぶりに対する怒りと、老後の支えに対する有権者の不信と不安をうかがわせる。

 重視する政策(十項目から二つ選択)で、「年金問題」を挙げた人は55・8%。「格差解消」(23・8%)、「教育再生」(21・9%)、「政治とカネ」(16・2%)などを大きく上回った。

 「公務員の天下り問題」は15・1%、「憲法改正」も13・7%にとどまり、老後の生活を支える年金に対する関心の高さを示した。

 年金問題を挙げた人の割合は二十歳代が最も高く64・4%。四十歳代62・5%、五十歳代59・4%、三十歳代の53・9%が続く。六十歳代以上は50・1%で、これから年金を受け取る世代の不信と不安の大きさをうかがわせる。支持政党別でも自民、民主、公明、共産、国民新党、新党日本の支持者でトップ。社民党支持者の一位は「憲法改正」だった。

 一方、年金問題に対する政府・与党の対応は「あまり評価できない」(36・9%)、「評価できない」(27・5%)、「やや評価できる」(24・3%)、「評価できる」(8・9%)の順。

 「あまり」を含めて「評価できない」と回答した人は64・4%に上り、「やや」を含めた「評価できる」人の33・2%を大きく上回った。

 評価できない人の支持政党別では、民主党の81・7%、社民党80%、共産党79・5%と野党支持者で高い。だが、自民党でも46・2%、公明党でも38・7%が評価しておらず、与党支持者も半数近くが納得していないことを示している。

668片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/24(火) 18:05:04
07参院選:激戦区ルポ/4 千葉 年金問題
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/archive/news/2007/07/20070721ddm005010003000c.html

 ◇無党派狙い、攻防激化

 「民主党は社会保険庁を国税庁とくっつけてそのまま残そうとしている。自民党は社保庁を許さない。ぶっ壊して信頼できる新しい機構を作り、働かない公務員を辞めさせる!」

 自民新人の白須賀貴樹氏(32)は15日昼、千葉県柏市の街頭演説で民主批判に力を込めた。年金問題で追い風を受ける民主への反撃は、いつもこのフレーズで締める。

 この日、柏には自民の桜田義孝衆院議員が応援に駆けつけた。5日に閉会した国会で、年金時効停止法の成立を阻む民主議員に、委員長席から引きずり降ろされた衆院厚生労働委員長だ。

 「民主党は既得権を手放したくないから体を張って法案を阻止しようとした」。桜田氏の訴えもヒートアップし、白須賀陣営の鈴木良紀県議は「民主党が(年金問題追及の旗手)長妻昭衆院議員でアピールするなら、こっちは桜田さんだ」と息巻いた。

 自民が擁立した新人2人のうち、まず支援団体を押さえたのは石井準一氏(49)だった。組織固めに重点を置き、石原伸晃幹事長代理が遊説に来ても、そろい踏みの街頭演説を断り、農村部を歩く徹底ぶり。選対総括責任者の森英介衆院議員は「組織選挙、地上戦だ」と表現した。

 一方、白須賀氏は無党派を念頭に置いた「街頭の空中戦」(選対総括責任者の実川幸夫衆院議員)を展開。年金問題に乗じた野党の攻勢をはね返すべく、社保庁の怠慢を民主の支援組織・労働組合と結びつけて訴え、「年金には年金をもって制す」作戦で活路を見いだそうとしている。

 対する民主は、連合が支援する県議出身の加賀谷健氏(63)と、衆院からくら替えし無党派へアピール力のある長浜博行氏(48)という組み合わせ。ともに年金問題で追い風を得ているが、中でも加賀谷氏にとっては年金が「救世主」となった。

 安倍晋三首相が訪米を機に政権浮揚を図ろうとしていた5月2日、民主の小沢一郎代表は加賀谷氏を担ぐ連合千葉の黒河悟会長に候補差し替えを求めた。党実施の世論調査結果を示しながら「これではとても勝てない」と指摘し、「頑張れば勝てる」と反論する黒河氏に決断を迫った。

 だが、そんなタイミングで浮上したのが年金記録漏れ問題だった。野党が政府批判を強める中、与党は5月末に社保庁改革関連法案の衆院委員会採決を強行。加賀谷氏の後援会が年金の電話相談を始めると、たちまち50件以上の相談が舞い込み、6月の党調査で同氏への支持が急伸した。小沢氏からの差し替え要求はぱたりとやんだ。

 内閣支持率の低下と軌を一にするように、小沢氏と連合千葉の緊張関係は解消。差し替え問題はうやむやになった。「年金への関心が高いのは自分と近い世代。年金問題をメーンに訴えていこう」。無党派浸透への足掛かりを得た加賀谷氏は、陣営の選対会議でこんな檄(げき)を飛ばす。近く記録漏れ問題に火をつけた長妻氏の応援を得て、攻勢を強める構えだ。

 選挙戦では、共産党新人の浅野史子氏(36)、社民党新人の青木和美氏(57)、国民新党新人の岩渕美智子氏(51)、無所属新人の本間進氏(52)も立候補し、それぞれ年金や憲法問題などを訴えている。【須藤孝、中川紗矢子】=つづく

==============

 ◆千葉

 (改選数3、届け出順)

本間進   52 [元]県議=無新

石井準一  49 [元]県議=自新[公]

白須賀貴樹 32 歯科医師=自[町]新[公]

浅野史子  36 党県常任委員=共新

岩渕美智子 51 大学兼任講師=国新

青木和美  57 [元]中学校教諭=社新

長浜博行  48 [元]衆院議員=民新

加賀谷健  63 [元]県議=民新

毎日新聞 2007年7月21日 東京朝刊

669片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/25(水) 07:01:06
参院選 期日前投票が激減
知事選との「ダブル」終了で 讀賣群馬

 知事選と期間が重なったことで好調に伸び続けていた参院選の期日前投票者数が、知事選投開票の翌日の23日に激減したことがわかった。

 県選管によると、参院選の期日前投票者数は公示の翌日から順調に増加し、16日には1日1万人を突破。特に19〜21日の3日間は、それぞれ1日1万7752人、2万3407人、4万855人となった。総務省によると、22日までの総数は15万6583人、伸び率が前回比4・1倍で全国トップだった。

 ところが、知事選の期日前投票期間が終わり、参院選の期日前投票しかできなくなった22日には1万3966人に減少。23日は3884人で、ピークだった21日の9・5%にまで激減した。県選管は、「明らかに知事選が終わった影響。今後もこの傾向は続くだろう」としている。一方、期日前投票が投票者数全体に占める割合は通常10〜12%とされるが、今回の知事選は18・7%に達した。

(2007年7月25日 読売新聞)

670片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/25(水) 12:46:07
選挙:参院選 有権者の目、厳しく 「自民不利」報道に−−会見で知事 /栃木
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/07saninsen/area/tochigi/news/20070725ddlk09010233000c.html

 福田富一知事は24日の定例会見で、参院選(29日投開票)に関する報道機関各社の世論調査で、「自民不利」の情勢報道が相次いでいることについて、「安倍内閣の国会運営、閣僚たちの問題発言、年金問題、定率減税廃止への説明不足などが要因となり、有権者の目が厳しくなっている」との見方を示した。

 栃木選挙区では、福田知事は自民現職の国井正幸候補の選対最高顧問となっている。【塙和也】

毎日新聞 2007年7月25日

671片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/25(水) 12:52:13
07参院選・神奈川:中盤情勢・毎日新聞調査 年金問題、政府に強い不満 /神奈川
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/07saninsen/area/kanagawa/news/20070723ddlk14010179000c.html

 ◇82%「解決しない」

 参院選の中盤情勢を探るため、毎日新聞が19〜21日に実施した電話による世論調査では、争点となっている年金問題や安倍内閣の評価についても考えを聞いた。年金記録漏れでは「政府の対策で問題が解決すると思うか」との問いに82%が「思わない」と回答。安倍内閣の政策・実績は67%が「評価しない」と答えるなど、現内閣への不満が現れた結果となった。【山下修毅、笈田直樹、池田知広】

 ◇安倍内閣「評価しない」67%

 年金問題に対する政府の対策について「解決すると思う」と答えたのは11%。自民支持層で24%、公明支持層でも28%と4分の1前後にとどまり、7割以上が「(解決すると)思わない」と答えた。野党支持層は「思わない」が民主94%、共産95%、社民89%と大半を占め、「支持政党なし」の無党派層も87%が「思わない」と答え、政府の対策に対する有権者の不安がうかがえる。

 年金制度改革では、現行の保険料方式を維持する与党と、最低保障部分に税金を充てる民主のいずれの主張が説得力があるかを聞いた。「民主」と答えた人は48%で、「与党」の28%を大きく上回った。自公支持層はそれぞれ6割前後が「与党」と答えたものの、2割以上は「民主」と回答。民主支持層は76%が「民主」、11%が「与党」と答えた。ただ無党派層の4割が無回答で、全体の無回答も24%に上るなど、どちらの政策がいいのか判断しかねている部分もあるようだ。

 安倍内閣の政策や実績を「評価する」と回答したのは26%。安倍首相は国会の会期延長で社会保険庁改革関連法を成立させるなど「実績作り」を進めたが、有権者の評価は厳しい状況。自民、公明支持層でもそれぞれ57%、62%にとどまり、いずれも3分の1以上が「評価しない」と答えた。野党支持層は民主87%、共産87%、社民83%が評価せず、無党派層も75%が評価していない。年代別では20〜40代は「評価しない」が7割以上で、「評価する」の3倍前後に達した。一方、50〜60代は約3割、70代以上は35%が「評価する」と答え、年齢が上がるごとに安倍政権を評価する傾向にある。

毎日新聞 2007年7月23日

672片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/25(水) 13:29:45
07参院選:各党幹部、かく語れり 毒舌、駄洒落…自慢の話術披露 /埼玉
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/07saninsen/area/saitama/news/20070724ddlk11010115000c.html

 29日投開票の参院選は終盤戦に入り、埼玉選挙区に立候補した7氏の舌戦は熱を帯びてきた。各陣営には党本部から幹部らがたびたび応援に駆けつけ、ユーモアから毒舌、駄洒落(だじゃれ)まで、聴衆の関心を引こうとさまざまな話術を披露している。集会で、街頭で、応援弁士たちのユニークな発言語録を集めた。【参院選取材班】

 ◇2議席確保しなければ−−安倍晋三首相=22日、さいたま市内の候補事務所で

 「埼玉県、本当に厳しい戦いですが、なんとしても与党で2議席を確保しなければ、この選挙を私どもは勝つことができないのです」

 ◇2議席イコール過半数−−小沢一郎・民主党代表=15日、さいたま市内の候補事務所で

 「一生懸命頑張れば必ず2議席取れる。埼玉で2議席ということはイコール(参院で)過半数につながる」

 ◇塩崎恭久官房長官=19日、川口リリアホールで

 「先日、北京の業者が安い肉まんを作るために段ボールを使うというのがあって、今日の報道ではやらせだったという。やっぱり妙に安すぎるのは怪しいなということです。民主党の年金プランも安すぎる肉まんみたいな気がする」

 ◇菅直人・民主党代表代行=12日、JR大宮駅東口で

 「(3年前の選挙で)議席数は増えたが、残念ながら政権交代までは行かなかった。バッターボックスに立たせてもらえなくて、ホームラン打てますか? ヒット打てますか? 1回、民主党をバッターボックスに立たせてください」

 ◇浜四津敏子・公明党代表代行=16日、JR川口駅西口で

 「今回の選挙で誰を選ぶか。その基準は何か。イケメンだから、美人だから、有名だから、そんなことは関係ありません。政策実現力! 地域のため、国のために本当に仕事をする人かどうかです」

 ◇福島瑞穂・社民党党首=15日、JR浦和駅西口で

 「安倍政権になって強行採決が17回。小泉さんですら5回だった。安倍政権は、僕ちゃんの僕ちゃんによる僕ちゃんのための政治なんです。この選挙は『安倍さん辞めろ』の選挙です」

 ◇綿貫民輔・国民新党代表=22日、JR大宮駅東口で

 「年金記録漏れ問題は、(政府が)自分の不始末で火事を起こしたのと同じ。火を消した後に建て直しを考えなければならないが、どの政党も家が焼けている最中に次の家を建てる話を『俺(おれ)の家がいい』『いや俺の家がいい』としている」

 ◇志位和夫・共産党委員長=17日、JR大宮駅西口で

 「このあいだの党首討論で安倍首相が珍しくこう言った。『共産党の案が一理あると思ったので、政府の方針に取り入れることにした』。あの首相にしてはシュショウ(殊勝)なことを言うじゃありませんか」

 ◇安倍昭恵首相夫人=17日、熊谷市民体育館で

 「主人を救って、自民党をもう一度信じてください。私は政策はあれこれ言えませんが、その主人の姿だけは分かっていただきたい」

 ◇小泉節も健在

 小泉純一郎前首相は19日、三郷市で演説。「(自民)候補者はゴルフはシングル。すごいね。私は子持ちのシングル。ゴルフのスコアはダブル。ライオンヘアとか言われるがスコアもライオン。百獣(110)の王」と、相変わらずの小泉節を披露し、満員の会場をわかせた。

毎日新聞 2007年7月24日

673片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/25(水) 13:32:34
07参院選山梨:ラストサンデー、3氏が支持強く訴え 猛暑の中、甲府市内で /山梨
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/07saninsen/area/yamanashi/news/20070723ddlk19010118000c.html

 参院選は29日の投票日まで1週間を切り、22日は最後の日曜日。山梨選挙区(改選数1)に立候補している共産新人の花田仁氏(46)、民主新人の米長晴信氏(41)=国民新党推薦=、自民新人の入倉要氏(42)=公明推薦=の3人は、33・6度と今年2番目の暑さとなる中、大票田の甲府市で舌戦を展開した。【参院選取材班】

 ◆花田氏

 無党派層の多い甲府市全域と甲斐市を遊説。休日を利用して買い物に出掛けたり、自宅でゆっくり過ごす有権者に訴えようと、商店街や大型スーパー前、住宅地内の21カ所で演説した。強い日差しの下、集まった支持者を前に「憲法9条を守る確かな野党を躍進させて」「貧困を止めるため増税を止め、社会保障を充実させる」と訴えた。

 ◆米長氏

 甲府市内に絞り、住宅地の細い路地までくまなく遊説。汗をぬぐいながら走り回り、多くの有権者に握手を求めた。JR甲府駅南口などで演説し、小沢鋭仁衆院議員らと「年金は消える、税金は上がる、そんな政治にノーと言うのがこの選挙の意義だ」などと声をからした。夜の個人演説会には鳩山由紀夫・党幹事長が激励に駆け付けた。

 ◆入倉氏

 午前中は猪口邦子衆院議員、午後は安倍晋三首相の妻昭恵さんと出身地の甲府市を遊説カーで精力的に回った。同市国母4の駐車場で、昭恵さんは「主人に山梨は厳しいからしっかり応援してこいと言われました」と支持を訴え、入倉氏はこの日の毎日新聞などの世論調査結果を話題にし「劣勢で甲府で離されている」と支援を求めた。

毎日新聞 2007年7月23日

674片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/25(水) 13:33:02
07参院選山梨:中盤情勢・毎日新聞調査 年金問題 /山梨
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/07saninsen/area/yamanashi/news/20070723ddlk19010123000c.html

 ◇「解決するとは思わない」84%

 最大の争点となった年金記録漏れ問題の政府対応について、「解決すると思う」の10%に対し、84%が「思わない」と回答し、有権者の不安と不信が依然強いことが浮き彫りになった。

 支持政党別でも民主、共産の9割のほか、自民の75%、公明の85%が解決に疑問を持っていた。入倉氏を支持する人の中でも75%が疑問を呈した。

 「年金制度改革案に説得力があるのは」との問いでは、45%が年金の基礎部分を税でまかなうなどとする「民主」と答え、社会保険庁解体を軸とする「与党」の28%に差をつけた。

 政党支持別にみると、民主の76%、共産の60%が「民主案」に軍配を上げたほか、自民と公明もそれぞれ29%、27%が評価した。年齢別では、近い将来に年金受給者になる40、50代の50%が民主を支持した。

毎日新聞 2007年7月23日

675片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/26(木) 15:17:45
自民支持率減26・5%
民主横ばい26・1% 讀賣栃木

 読売新聞社は23日から25日にかけて、参院選に関する2回目の世論調査(電話方式)を行った。県内の政党支持率は、前回調査(14〜16日)では自民が30・5%で、26・2%の民主に4・3ポイント上回っていたが、今回は自民が26・5%に減らし、民主はほぼ横ばいの26・1%。自民、民主の差はほとんどなくなった。公明は3・5%、共産は2・9%と、前回(公明3・6%、共産2・3%)並みだった。選挙戦は29日の投開票に向け、最終盤を迎えたが、自民には厳しい情勢が続いている。

■政党支持率■

 政党支持率を衆院小選挙区別にみると、有権者が最も多い1区で民主支持率が30%を超え、自民を上回ったほか、2区でも民主が優勢。残る3、4、5区は自民が上回ったものの、自民の「金城湯池」とされる3区では、民主が前回より8・9ポイント上昇し、差をかなり詰めている。

 職業別では、民主は、管理専門職、専業主婦などで支持を伸ばし、自民は、自由業で支持を伸ばしたが、専業主婦、無職などで支持を減らした。

 「支持政党なし」と答えた無党派層は32・7%で前回より2・7ポイント増えた。

■内閣支持率■

 安倍内閣の支持率は、前回調査では全国平均より高い32・4%だったが、今回調査では4・5ポイント減の27・9%と、30%を割り込んだ。不支持率は、0・2ポイント減の45・3%だった。

 支持政党別に見ると、自民支持層で、「支持する」との回答は62・8%と前回より9・9ポイント落ち込み、不支持は2・6ポイント増えて13・5%になった。

 「1人区」として、唯一現職が激突する栃木選挙区は、全国でも重点選挙区。安倍首相も3度来県し、計5市で街頭演説し、テコ入れを図ったが、支持率には表れていない。

■「必ず行く」74.9%■

 選挙への関心度は、「大いにある」が56・3%で、前回とほぼ横ばいだった。

 しかし、投票への意欲では、「必ず行く」が74・9%で、前回より5・1ポイント上昇。激戦区での各陣営のテコ入れの効果がみられる。

(2007年7月26日 読売新聞)

676片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/26(木) 15:21:45
自民支持7ポイント上がる 参院選終盤情勢本社世論調査 讀賣群馬

 読売新聞社が23〜25日に行った参院選の終盤情勢世論調査で、県内の政党支持率は、自民党39・2%、民主党15・7%となり、前回調査(14〜16日)に比べて両党の差が広がっていることがわかった。

 前回調査では自民党32・3%、民主党17・5%で、14・8ポイント差だったが、今回の調査では23・5ポイント差となった。そのほかの政党は、公明党3・7%、共産党2・7%、国民新党1・2%、社民党0・7%など。

 安倍内閣の支持率も32・2%で、前回調査の28・9%から3・3ポイント上がり、不支持率は38・2%で、前回調査より8・7ポイント減った。

 参院選に関心が「大いにある」「多少はある」と答えたのは合わせて73%、投票に「必ず行く」「なるべく行く」は合わせて91%で、いずれも前回調査とほぼ同じ水準だった。

     ◇

 調査は県内の有権者を対象に、無作為に作成した番号に電話をかける方式で実施。有権者在住が判明した572世帯の401人から回答を得た(回答率70・1%)。

(2007年7月26日 読売新聞)

677片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/26(木) 15:22:33
「関心ある」微減79% 終盤世論調査「必ず投票行く」71% 讀賣千葉

 読売新聞社は23〜25日、参院選(29日投票)に関する全国世論調査を実施した。新人8人が立候補している千葉選挙区(改選定数3)については、「関心がある」との回答が14〜16日に行った前回調査から微減の79%となった。「必ず投票に行く」との回答は3ポイント増の71%で、安倍内閣の支持率は2ポイント増の29・6%だった。

 ●関心度

 参院選への関心については、「大いにある」が前回比1ポイント増の60%、「多少はある」が2ポイント減の19%。一方、「全くない」は1ポイント増の9%と傾向に大きな変化は見られなかった。

 また、「必ず投票に行く」は前回比3ポイント増の71%だったが、「なるべく行く」は3ポイント減の20%だった。

 ●内閣支持率

 安倍内閣の県内の評価は「支持する」が29・6%で、「支持しない」は47・7%。前回の調査と比べると、「支持する」は2ポイント増えた一方、「支持しない」は3・9ポイント減っており、「支持しない」が「支持する」の倍近くあった前回調査と比べると、わずかながらも支持回復の兆候が見られるようだ。

 ●政党支持率

 政党別の支持率は、自民28・8%(前回比2・6ポイント増)、民主23・5%(同0・4ポイント増)、公明4・8%(同1・1ポイント増)、共産2・3%(同0・4ポイント減)、社民1・4%(0・7ポイント減)、国民新0・5%(同0・1ポイント減)、新党日本0・3%(同増減なし)の順だった。

(2007年7月26日 読売新聞)

678片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/27(金) 02:30:06
4氏が横一線/参院選神奈川選挙区
政治・行政 選挙 2007/07/27
http://www.kanaloco.jp/localnews/entry/entryxiijul0707579/

 神奈川新聞は共同通信の電話世論調査を基に、取材による情報を加味して参院選神奈川選挙区(改選数三)の情勢を総合的に探った。有力七氏の中では、民主党新人・牧山弘恵(42)、自民党現職・小林温(43)、民主党新人・水戸将史(45)、公明党現職・松あきら(59)の四氏が終盤になっても横一線で、し烈な戦いを続けている。ただ、約半数は誰に投票するか決めておらず、流動的な要素が残っている。

 牧山氏は、民主党支持層を固める一方、無党派層への浸透を狙う。横浜市北部や都県境に力を集中。支援を受ける連合神奈川や地方議員を総動員し、駅頭などで支持を呼び掛けている。

 再選を目指す小林氏は、終盤に入り業界団体や地方議員の後援会など自民党支持者の組織固めを強めている。厳しい「逆風」をはね返そうと、街頭では「改革の継続」を訴えている。

 水戸氏は、大票田の横浜市内を中心に街頭演説を重ねている。「民主の二人当選が与野党逆転につながる」と強調。党代表経験者ら国会議員が続々と応援に入り、無党派層への浸透を図っている。

 固い支持基盤に支えられた松氏は、これまで以上に街頭での活動を強化している。二十六日には太田昭宏党代表と商店街を練り歩くなど、票の上積みを目指し無党派層への拡大に努めている。

 共産党元職・畑野君枝氏(50)は、「憲法九条、平和を守る」を全面に支持の拡大を図る。社民党新人・和田茂氏(52)は、横浜、川崎での街頭活動に力を入れている。国民新党新人・斉藤幸子氏(39)は、街頭で知名度アップに懸命だ。

 世論調査での政党支持率は、自民(23・2%)がトップで、民主(16・2%)、公明(4・7%)、共産(2・4%)、社民(0・9%)、国民新(0・2%)と続く。「支持政党なし」は46・9%にも上った。

 県内の比例代表選挙では、民主が支持層の八割以上を固め31・9%。無党派の三割弱、自民支持層の二割にも浸透し、男女ともすべての年齢層でトップを占めた。

 自民党は支持層の四割しか固められず、14・5%に落ち込んだ。公明は5・2%、共産3・7%、社民2・8%、国民新0・8%。「分からない」「無回答」は40・4%だった。

679片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/27(金) 09:09:30
衆院3区ほぼ素通り
大物来県相次ぐなか… 讀賣栃木

 全国29の「1人区」のうち、唯一現職同士が激突する参院選栃木選挙区。各党が大物弁士を次々と投入し、かつてない総力戦の様相を呈している。一方、県内でも特に自民支持基盤が厚い県北地域では目立った動きが少なく、思わぬ“地域間格差”が表面化している。

■党首級続々■

 「小泉、安倍さんの言う弱肉強食の『競争』ではなく、みんなで助け合う『共生』の社会にするべきだ」

 民主の菅代表代行は26日、日光市での街頭演説で声を張り上げた。谷博之候補の応援で菅氏が来県するのは2度目。鳩山幹事長は3度来県し、小沢代表、岡田副代表も訪れた。知名度のある国会議員を投入して有権者を引きつけ、政権批判票を取り込む狙いがある。

 自民は国井正幸候補の厳しい選挙情勢を背景に、安倍首相が3度来県し、「約束したことは必ず実行する」などと、計5市で街頭演説した。小泉前首相や、中川幹事長ら党幹部も続々と応援演説し、支持組織の引き締めに懸命だ。

 共産は小池一徳候補の応援で、志位委員長が宇都宮市で熱弁を振るった。

 こうした応援合戦に対しては、「テレビでよく見かける政治家が応援することは、参院選への関心を高める」(福田知事)と歓迎する声も上がる。

■空白地帯■

 一方、県北の衆院3区は大物弁士がほぼ素通り状態だ。

 「自民王国」と呼ばれる本県の中でも、渡辺行革相の地元の3区は、自民がとりわけ強固な支持基盤を誇る。各陣営も「元々厳しい」(民主選対幹部)、「(衆院3区の)『自己完結』で票が出る」(自民選対幹部)とみている上、小選挙区の中では有権者数が最も少なく、「どうしても後回しになる」(民主選対幹部)という。

 終盤の24日、全国遊説を続ける渡辺行革相が急きょ地元入りしてマイクを握ったが、ほかの有力政治家の訪問予定はない。「候補が来る予定がキャンセルされた」(民主の支持団体)と嘆き節も聞かれる。

 「なんだか置き去りにされた感じ」(那須塩原市の女性)、「(街頭演説をしているのが)本人だと思って走ってきたら、知らない人でがっかり」(大田原市の女性)と残念がる声が上がっている。

(2007年7月27日 読売新聞)

680片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/27(金) 10:18:49
知事選踏まえ終盤スパート
参院選 讀賣群馬

 参院選は終盤戦となり、群馬選挙区に立候補している3候補の陣営は、知事選の結果も踏まえ、ラストスパートをかけている。

 共産党の酒井宏明候補の陣営は、知事選で共産党推薦候補の得票が4年前の約3分の1に激減したことに対し、「力不足は否めない」(小菅啓司県委員長)とショックを隠せない様子。

 参院選では他党間の激戦に埋没することへの危機感をあらわにし、「自公の暴走に立ち向かっている共産党の独自性を示し、支持を広げる必要がある」としている。

 自民党の山本一太候補(公明党推薦)は、県連が前面に出た知事選とは一線を画し、組織に頼らない独自の選挙戦を展開しており、知事選で自民公認候補が勝利したことでの直接的な影響は少ないとする。

 「知事選に有権者の目が向いていたため、参院選への関心は低い」(陣営幹部)と分析し、これまで通り街頭から個々の有権者への訴えを続ける。

 国民新党の福田晃治候補(民主党推薦)は、知事選で現職支持を表明、現職当選で弾みをつけたかったが、思い通りにはならなかった。

 陣営は「知事選が終わり、民主党系の支援が本格化する」と期待するが、連合群馬の幹部からは「負けたことで組合員の疲労感が増している」との声も。陣営は「自公に負けるなという声がさらに強まっている」として盛り返しを誓う。

(2007年7月26日 読売新聞)

681片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/27(金) 10:20:22
07選挙・参院選 “第3の議席”巡り激戦 讀賣千葉

 参院選終盤の26日、安倍首相が柏駅前など県内4か所でマイクを握り、民主党の菅直人代表代行もJR市川駅前などで応援演説を行った。報道各社の世論調査によると、千葉選挙区(改選定数3)では最後の1議席を巡り、自民、民主の候補が競り合っているとみられるだけに、それぞれ“第3の議席”を手中にしようと、劣勢とされる候補のてこ入れに専念する形で県内を回った。

 安倍首相は公示後2度目の来県。街頭では失業率改善などを実績に挙げ、「政策は確実に成果を上げている」と強調。民主党については「経済を成長させる意志も計画も持っていない」とした上で、「既得権を持っている人たちに支持されているから社会保険庁の解体に反対した。改革できるはずがない」と断じた。

 さらに「改革を続けるのか逆行するのか、経済を成長させるのか低迷に戻るのか、それを決める選挙」と述べ、自民党候補への支持を呼びかけた。

 民主党の菅代表代行はJR市川駅前で演説し、「(天下りや談合などに絡む)10兆円の無駄遣いをなくせば、子ども手当に回せる」と党の政策をアピール。年金記録漏れや薬害エイズの問題を引き合いに、政権交代による「民主主義の浄化作用」の重要性を力説した。

 また、参院選で自公連立与党が過半数割れした場合、「年金流用禁止法案」を参院に提出する考えを明かし、「安心できる年金制度に作り替えていくために、千葉で2議席を与えていただきたい」と呼びかけた。

 一方、共産党は、小池晃政策委員長が27日、志位委員長が28日に同党候補の応援に駆けつける。社民党、国民新党は今後、党本部からの幹部クラスの応援予定はないという。

(2007年7月27日 読売新聞)

682片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/27(金) 11:47:50
神取議員が丸川氏応援
http://www.nikkansports.com/general/p-gn-tp0-20070727-232984.html

 04年参院選の比例区で次点となり、繰り上げ当選した自民党の神取忍氏(42)が26日、東京選挙区に自民党公認で出馬している丸川珠代氏(36)の応援に駆け付けた。世論調査などでは、5議席目を川田龍平氏(31)と共産党の田村智子氏(42)と競り合う展開。神取氏は「次点で『よく頑張った』と言われても落ちたら落選だ。本当に悔しいよ」と次点のつらさを強調。「残りの数日で東京全部を回り、完全燃焼しろ」と激励した。

 新宿駅南口付近での朝立ちでは、約6割が握手に応じ、約4割が拒む展開。中には手で追い払う女性もいたが、応援演説した与謝野馨衆院議員(68)は「忙しい時間帯なのによく握手してもらえている」と手応えをアピール。丸川氏は「私は日本の改革のための力となりたい。お力を下さい」と訴えた。

[2007年7月27日7時21分 紙面から]

683片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/27(金) 13:35:24
2007年7月27日(金)
行田氏、リード保つ 埼玉選挙区・最終盤情勢
参院選
http://www.saitama-np.co.jp/news07/27/02p.html

 参院選投開票日まであと二日。定数三に六党七人が立候補した埼玉選挙区ついて、共同通信が二十四日から二十六日にかけて実施した電話世論調査に本紙の取材を加味して最終盤情勢を探ったところ、民主新人の行田邦子氏(41)がリードを保ち、安定した戦いを展開している。

 他方、自民新人古川俊治(44)、公明現職高野博師(60)、民主現職山根隆治(59)の三氏がほぼ一線で、二、三議席目を激しく争っており、混戦模様となっている。態度未定は四割ほどあり、残り二日間の追い込みが勝敗を左右しそうだ。

 埼玉選挙区について本紙などが行った電話世論調査(二十、二十一日実施)では、行田氏が他候補を引き離し独走態勢にあり、これを古川氏が追い上げ、三議席目をめぐり高野、山根両氏が競り合う構図だった。

 二十六日現在の情勢分析だと、行田氏に前回調査ほどの勢いは見られないが、都市部の無党派層や民主支持層に浸透、県内全域で満遍なく支持を広げ、他候補を引き離す状態にある。

 前回二番手に着けていた古川氏は、陣営の動きも活発になり、県下全域で支持を集めつつある。しかし、自民支持層への浸透に課題を残しており、無党派層の支持獲得も遅れている状況にある。

 高野氏は、連日の党幹部の応援などもあり公明支持層の約九割を固めた。自公協力の成果か、自民支持層の一割からも支持を得、基礎票の上積みを進めている。しかし、無党派層への広がりが浮上の鍵になりそう。

 民主支持層、無党派層への浸透が課題だった山根氏は、選挙戦終盤に入り、県連が重点支援を決定。県連の総力挙げての支援態勢ができつつあり、勢いが出てきた。

 古川、高野、山根三氏の差はごくわずかで、誰が落ちてもおかしくない予断を許さない状況になっている。投票率が前回並み(52・60%)かそれ以上と予想される中、浮動票が多い都市部での結果が最終的な当落を決するとみられる。

 共産新人綾部澄子氏(48)は豊富な活動量で共産支持層をほぼ固めたが、無党派層などへの浸透が見られない。社民新人松沢悦子氏(59)も社民支持層の六割から支持を得ているが、民主二氏に分散し、苦しい。国民新党新人沢田哲夫氏(43)は前回調査と比べ、知名度が上がっているが、厳しい戦い。

684片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/27(金) 23:52:44
参院選比例区、知名度と支持母体がカギ?
2007年07月25日 朝日栃木
http://mytown.asahi.com/tochigi/news.php?k_id=09000000707240003

 参院選投票日が29日に迫り、各政党は選挙区で追い込みをかける一方、改選数48の比例区でも全国規模の集票合戦を繰り広げている。有権者は投票の際、選挙区の候補者に加え、比例区で支持する政党または候補者を選ぶことが出来るからだ。県内の過去の比例区上位得票者をみると、知名度や強力な支持母体を持つ候補者が票を集めているようだ。


 自民、民主両党は比例区で35人ずつの公認候補を擁立。県内でも各候補の母体組織などが「局地戦」を繰り広げている。


 自民党の支持基盤の建設業団体は元国交事務次官の佐藤信秋氏(59)、県医師会は厚労副大臣の武見敬三氏(55)への投票を加盟会員に呼びかける。民主党では、自治労の相原久美子氏(60)、自動車総連の池口修次氏(57)ら労組系候補を各県内組織が支援する。


 公明党県本部は、比例区公認の加藤修一氏(59)を支援。選挙区で自民党公認候補を応援する見返りとして比例区で協力を仰ぐ「バーター取引」を結んだ。公明党県本部幹部は「自民に渡す票の半分ももらえれば上々」としており、04年参院選で党が得た県内の比例票11万票弱の上積みを狙う。


 共産党は県内で比例区7万票を目指す。北関東や東北が地盤で比例区公認の紙智子氏(52)は公示後、宇都宮市の街頭を訪れ、支持を訴えた。社民党県連は比例区公認の前・東京都国立市長の上原公子氏(58)のため、選挙カーを走らせた。


 過去2回の参院選比例区候補者の県内の得票数をみると、04年は浜四津敏子氏、01年は加藤修一氏と、いずれも組織力を生かした公明党の候補が、他候補を大きく引き離してトップだった。


 04年の2位は、社民党党首の福島瑞穂氏。3位は、自動車関連業種の立地が多い地の利を生かした自動車総連の直嶋正行氏、4位は立正佼成会が推した白真勲氏と、民主党候補が続いた。小泉政権の現職閣僚として注目された自民党公認の竹中平蔵氏は7位だった。


 01年には、自民党公認の舛添要一氏が2位に入った。扇千景氏やプロレスラーの大仁田厚氏も、知名度を生かしてランクインした。民主党は、自動車総連の池口修次氏、自治労の朝日俊弘氏ら労組系候補が、手堅く票をまとめた。


 今回の参院選で有権者は選挙区で1票、比例区で1票の計2票を投じることができる。01年に導入された現在の制度では、有権者は比例票に政党名、または候補者の個人名のどちらかを書いて投票する。


 政党名とその党から立候補した個人名を合計した「政党得票総数」に応じて各党に議席数が配分され、当選者は各党内で個人名の得票が多い順に決まっていく。


 98年までは政党があらかじめ決めた名簿の順に当選者が決まったが、現在は名簿順に当選者が拘束されないので「非拘束名簿式」と呼ばれる。比例区には無所属での立候補はできない。04年の参院選では個人名より政党名を書いた人の方が多く、自民党で69%、民主党では82%に達した。


 参院の比例区と間違えやすいのが衆議院の比例代表制度だ。こちらは全国を11ブロックに分けており、政党名のみを書いて投票する。政党の得票数に応じ、各ブロックでの名簿登載者の上位から当選する。小選挙区との重複立候補ができ、小選挙区で落選した候補が惜敗率次第で復活当選することもあるが、参院選では復活当選はない。

685片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/27(金) 23:56:08
民主、票分割を見直し
2007年07月24日 朝日埼玉
http://mytown.asahi.com/saitama/news.php?k_id=11000000707240001

公示日の12日、手をつないで支援を訴える菅直人民主党代表代行(中央)と2人の候補者=JR大宮駅東口で

◇県連「山根に絞り強化を」/行田陣営「遠慮ありえない」


 参院選埼玉選挙区(改選数3)に、現職の山根隆治氏(59)と新顔の行田邦子氏(41)の2人を擁立した民主。報道各社の複数の情勢調査で、当初は知名度不足とみられていた行田氏の好調ぶりと、現職の強みがあるとされていた山根氏の劣勢が報じられたため、民主県連は支援態勢の見直しを図っている。


   ◇   ◇


 最後の選挙サンデーの22日午後1時、さいたま市浦和区の中山道沿道は、夕方からの「浦和まつり」の準備でにぎわっていた。そこをワイシャツにたすきをかけた山根氏が走り回り、有権者に握手を求めていた。


 「民主党の山根隆治です。候補の中では4番手。危機的状況です」


 はっぴを着た青年や、座ってビールを飲む中高年が「民主党、頑張れ」「年金、何とかしてよ」と、笑顔で次々に握手を求めてくる。だが、山根氏は不安を隠さない。


 「民主党への期待は感じる。だが山根に向けられたものかは分からない。もう1人の候補に向かうかも知れない」


 民主県連は2人当選に向け、「県内140万票、1人70万票」を目標に掲げていた。衆院選挙区の総支部長である衆院議員には、県南西部は山根氏、東北部は行田氏と重点区を分け、得票ノルマを課している。


 だが、公示後、連休の明けた17日ごろから、新聞などの情勢調査で、「行田氏大幅リード、山根氏いま一歩」と相次いで報じられた。これを受け、県連は急きょ、当初は「中立区」だったさいたま市全域を「山根一本」に切り替えた。


 さいたま市の1区総支部長・武正公一県連幹事長は「行田はもう大丈夫。山根に絞って電話がけの強化を」などと、地元支援者や山根氏重点区の衆院議員に念押ししたという。駅前などでのリーフレット配布も、「民主は男の候補に!」と声をかけるようになった。


   ◇   ◇


 一方で、行田陣営は「党の情勢調査で優位だったのは山根氏。遠慮などありえない」(細川律夫選対本部長)と、競い合う姿勢を崩さない。24日には、山根氏の地元、川越市に乗り込んで、岡田克也副代表を招いた街頭演説を予定している。


 山根氏の重点区であっても、小沢一郎党代表との個人的なつながりから、「行田陣営の要請があれば協力する」という姿勢の衆院議員もいて、調整は簡単ではない。


 山根陣営のスタッフは行田氏に水をあけられた理由を「若手新人の新鮮さを強調し、ポスターの好感度も抜きんでているため」とみる。行田氏は、演説で「私はこの2月まで満員電車に揺られる普通のサラリーマンでした」などと親しみやすさを前面に出し、年金や雇用に話題を絞って、平易な言葉で訴えている。


 対する山根氏には、複雑な思いもある。「年金改革はどの候補も話すようになり、他の争点も必要になっている」と、格差、医療、子育て、外交、環境、拉致問題など幅広い分野に訴えを展開させてきた。


 だが、支援者の中には「自民や公明と同じ争点を掲げるよりも、有権者の最大の関心事である年金に訴えを絞った方が、共感を得やすいのでは」という見方もある。

686片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/27(金) 23:59:20
行田氏、依然堅調/参院選終盤本社情勢調査
2007年07月27日 朝日埼玉
http://mytown.asahi.com/saitama/news.php?k_id=11000000707270001

◇古川、高野氏、圏内に/山根氏、懸命に追い上げ


 29日投開票の参院選埼玉選挙区(改選数3)で朝日新聞社は24、25の両日、県内の有権者に電話による選挙情勢調査を実施し、取材で得た情報と合わせて総合的に終盤情勢を探った。民主新顔の行田邦子氏(41)が序盤情勢に引き続いて堅調で、自民新顔の古川俊治(44)と公明現職の高野博師(60)の両氏が混戦から抜け出して当選圏内に入った。民主現職の山根隆治氏(59)は追い上げに懸命だ。共産新顔の綾部澄子(48)、社民新顔の松沢悦子(59)、国民新新顔の沢田哲夫(43)の3氏は伸び悩んでいる。ただ、調査時点で投票態度を明らかにした人は半数にとどまり、情勢は流動的だ。


◇綾部、松沢、沢田3氏伸び悩む


 今回の情勢調査では、17、18の両日に行った序盤情勢調査に比べて、無党派層の動きに変化が起きた。街頭演説を精力的に続ける行田氏が着実に支持を伸ばして4割弱を固めたほか、序盤で取り込みに苦しんだ高野氏も食い込み始めた。一方、山根氏は序盤の2割強から約1割になり、苦戦している。


 行田氏は、70歳以上を除く全世代で安定した支持を得ている。情勢調査と同時に行った世論調査で、年金問題に「大いに重視する」と答えた人の3割近くの支持を固めていて、訴えが浸透している。


 古川氏は、自民支持層の8割弱の支持を固めた。序盤に引き続いて、60代以上や農林漁業者層の支持が厚い。ただ、若年層や無党派層への浸透はいま一つだ。


 高野氏は支持を広げている。序盤情勢で1割に満たなかった男性の支持が2割弱になり、20〜30代にも着実に浸透。公明支持層をほぼ固め、主婦層の支持も厚い。


 山根氏は、序盤情勢で3割近くあった20〜30代の支持が1割前後になった。民主支持層も3割しか固めておらず、5割に浸透している同じ民主の行田氏とは対照的だ。


 綾部氏は共産支持層をほぼ固めたが、他への広がりに欠ける。松沢氏は社民支持層をまとめきっておらず、苦戦している。沢田氏は勢いが見られない。


<調査方法>


 24、25の両日、県内の有権者に「朝日RDD」による電話調査を実施した。対象者の選び方は無作為3段抽出法。コンピューターで無作為に発生させた番号サンプルのうち、有権者のいる家庭用番号に電話がかかったのは2740件で、そのうち1534人から有効回答を得た。回答率は56%。

687片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/28(土) 00:01:47
鈴木寛氏がリード 参院選本社情勢調査
2007年07月27日 朝日東京
http://mytown.asahi.com/tokyo/news.php?k_id=13000000707270001

 朝日新聞社は24、25の両日、参院選東京選挙区(改選数5)について、都内の有権者を対象にした電話での2回目の選挙情勢調査を行い、取材での情報とあわせて総合的に終盤の情勢を探った。鈴木寛氏がリードし、大河原雅子、保坂三蔵、川田龍平の各氏が逃げ切りに懸命だ。山口那津男、田村智子の両氏が当落線上で競り合い、丸川珠代氏が割り込みを図ろうとしている。杉浦ひとみ、中村慶一郎の両氏らは伸び悩んでいる。ただ、調査時点で半数余りの有権者が態度を明らかにしておらず、情勢は流動的だ。


 民主党が2人を擁立するなか、年金問題などを訴える現職の鈴木寛氏が民主支持層の4割を、新顔の大河原氏が3割をそれぞれ分け合っている。両氏は無党派層からも一定の支持を集めている。鈴木寛氏は「必ず投票に行く」と答えた層の支持が高く、安定した戦いを進める。大河原氏も勢いをみせ、40〜60代から厚めの支持を集め、男性の支持が女性よりも高くなっている。


 業界団体を中心に組織戦を展開する自民現職の保坂氏は、自民支持層の半数を固めた。「年金問題を大いに重視する」層からも民主、共産候補と同程度の支持を得た。


 川田氏は無党派層の3割から支持を集め、自民支持層の1割に食い込んでいる。ただ「投票に行かない」と答えた層の支持が高い。地域別では23区東部に浸透している。


 山口氏は、公明支持層の大半を着実に固めた。30代、40代と70歳以上の支持が高く、主婦層に支持が広がっている。男性より女性に浸透している。


 田村氏は共産支持層の大部分を手堅く固め、無党派層の1割強からも支持を得ている。50代以上からの支持が高く、地域別では都心部に浸透している。


 元アナウンサーの知名度をいかしたい丸川氏は、自民支持層の2割近くから支持を受けているが、無党派層からは1割に満たず厳しい戦いとなっている。


◇調査方法


 24、25の両日、都内の有権者に対し「朝日RDD」による電話調査を実施した。対象者の選び方は無作為3段抽出法。コンピューターで無作為に発生させた番号サンプルのうち、有権者のいる家庭用番号に電話がかかったのは2417件で、そのうち1470人から有効回答を得た。回答率は61%。


◆主な候補の大半、社会保障を重視 朝日・東大共同調査


 朝日新聞と東京大学蒲島、谷口両研究室が参院選に立候補表明した人を対象に共同で実施した調査では、「今回の選挙に際して、最も重視する政策」を選択肢から選んでもらった。東京選挙区の主な候補について紹介する。「その他」を選び、具体的に記入のあった回答はそれを載せた。((1)は最も重視、(2)は2番目に重視、(3)は3番目に重視する政策)



      ■重視する政策■


ドクター・中松 (1)環境(2)年金(3)政治と金


田村 智子   (1)社会保障(2)憲法(3)雇用


杉浦ひとみ   (1)憲法(2)社会保障(3)雇用


保坂 三蔵   (1)地方分権(2)財政再建(3)年金・医療・介護保険


東条由布子   (1)憲法(2)社会保障(3)少子化


黒川 紀章   (1)財政再建(2)社会保障(3)環境


中村慶一郎   (1)政治改革(2)社会保障(3)地域振興


川田 龍平   (1)薬害根絶(2)雇用(3)環境


鈴木  寛   (1)教育(2)社会保障(3)東アジア外交


山口那津男   (1)社会保障(2)少子化(3)環境


大河原雅子   (1)社会保障(2)雇用(3)地方分権


丸川 珠代   (1)社会保障(2)女性が働くことと産み育てることの両立


(敬称略。届け出順)

688片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/28(土) 00:04:18
参院選
2007年07月27日 朝日千葉
http://mytown.asahi.com/chiba/news.php?k_id=12000000707270003

 朝日新聞社は24、25の両日、参院千葉選挙区(改選数3)について県内の有権者を対象に電話による選挙情勢調査を実施し、取材で得た情報と合わせて、終盤情勢を探った。新顔8候補のうち、長浜博行氏(民新)が優位に立っている。加賀谷健氏(民新)は安定した戦いぶり、石井準一氏(自新)は勢いが鈍っているものの、なお安定感がある。白須賀貴樹(自新)、浅野史子(共新)両氏が懸命に追い上げ、本間進(無新)、青木和美(社新)両氏は支持拡大に懸命、岩渕美智子氏(国新)は勢いがみられない。


 ただ、調査時点で投票態度を明らかにした有権者は3割超にとどまっており、情勢は依然として流動的だ。


 長浜氏は、県選出国会議員や県議らの支援を受け、序盤の勢いを保ったまま民主支持層の約半数を固めた。無党派層にも2割近く浸透。幅広い年代から支持され、有権者の多い県北西部を中心に、県央でも支持が拡大している。


 加賀谷氏は、連合千葉の全面支援を受け、民主支持層の3割、無党派層の2割に浸透している。20代の3割、さらに事務・技術職層の3割から支持を受け、県央を中心に支持を集めている。


 石井氏は、自民支持層からの支持が序盤の6割から4割になったが、推薦を受けた公明支持層の6割近くを固めている。県東部を中心に浸透。無党派層からの支持は1割超だ。


 白須賀氏は、自民支持層の支持を序盤の2割近くから3割、推薦を受けた公明支持層の浸透は3割から2割に。無党派層は伸び悩む。


 浅野氏は、格差是正や雇用の改善などを訴え、共産支持層をほぼまとめた。社民支持層や無党派層の一部にも浸透をみせている。


 元自民県議の本間氏は、無党派層の2割近くに浸透、自民支持層の1割から支持を受ける。


 青木氏は、社民支持層のほとんどを固めた。ただ、無党派層からの支持が広がらない。


 岩渕氏は、地盤の県北西部を中心に街頭演説を繰り返しているが、出遅れている。

689片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/28(土) 00:13:08
民主・米長氏、より優勢に
2007年07月27日 朝日山梨
http://mytown.asahi.com/yamanashi/news.php?k_id=20000000707270003

■自民・入倉氏、追い上げる


 朝日新聞社は24、25の両日、参院選山梨選挙区(改選数1)について、有権者を対象に電話による選挙情勢調査を実施し、取材で得た情報を加えて終盤の情勢を探った。民主新顔の米長晴信氏(41)が優位に立ち、勢いを強めている。自民新顔の入倉要氏(42)が懸命に追い上げている。共産新顔の花田仁氏(46)は伸び悩んでいる。ただ、4割近い有権者はいまだ態度を明らかにしておらず、情勢は流動的だ。


 投票態度を明らかにした人を分析すると、米長氏は民主支持層の9割を固め、社民支持層にも浸透している。全体の4割を占める無党派層(支持政党なし、答えない、分からないと回答)からも、過半数の支持を得ている。職業別では、事務・技術職層と製造・サービス従事者層のそれぞれ6割前後が支持。地域別では、甲府市などで安定した戦いぶりをみせている。出身地の増穂町を中心に、県西部でも着実に支持を広げている。


 入倉氏は自民支持層の8割、公明支持層の大半を押さえた。無党派層からも4割近い支持を得ている。職業別では、最も支持が厚い農林漁業者層でも半数にとどまっている。地域別では、もともと自民系が強い郡内地域で米長氏と競り合っている以外は、十分に浸透していない。


 花田氏は、共産支持層の大半をおさえるが、全体的に他の2候補から出遅れ、勢いはいま一歩。雇用環境や医療制度の改善を訴えて、無党派層への浸透を図るも、その1割しか取り込めていない。


 情勢調査と同時に実施した世論調査によると、大きな争点の一つとなっている地方格差について、「深刻な問題だ」と答えたのは63%、「それほどではない」が29%だった。「深刻な問題だ」とした人の6割が米長氏を支持した一方で、「それほどではない」とした人の半数近くは入倉氏を支持している。

690片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/28(土) 07:59:47
参院選あす投票 3候補懸命の追い込み
最終日は宇都宮で遊説 讀賣栃木

 参院選は29日、投開票される。定数削減で、今回から「1人区」となった栃木選挙区では、民主現職の谷博之(64)、共産新人の小池一徳(46)、自民現職の国井正幸(59)の3候補が、最後の追い込みにしのぎを削っている。選挙戦最終日の28日は、無党派層への浸透などを狙い、3陣営とも大票田の宇都宮市内で遊説する予定だ。

 谷候補は、連合栃木の支援をバックに、党幹部の応援も受けつつ、街頭演説を数多く行い、無党派層への浸透を図っている。年金問題や閣僚の不祥事などを取り上げ、「参院での与野党逆転」を訴えているほか、農家への戸別所得補償を掲げて、農村部にも切り込んでいる。

 終盤は、各報道機関の世論調査で優勢と報じられたことを受け、「悪魔のささやきと思ってください」(陣営幹部)と支持者に訴えるなど、引き締めに躍起だ。

 小池候補は、スーパーマーケット前など、1日10か所以上街頭演説を重ね、全県を均一に遊説して回る“草の根の選挙”を展開している。演説では、「最低賃金時給1000円の達成」など、労働法制の改善や、庶民への増税反対などを訴えるとともに、「民主党は自民党と同じ路線だ」と、独自性も強調している。

 陣営幹部は「自民党政治への批判が強まり、有権者の反応はいい。あと1日、できるだけ政策を訴えたい」と話していた。

 国井候補は、出身母体の農協を軸に、組織選挙を推進。年金問題の逆風が吹きすさぶ中、27日も麻生外相の応援を受けて、宇都宮市内4か所で遊説した。支援団体や企業も細かく回っている。終盤は、街頭演説の頻度を増やし、無党派層の取り込みにも力を入れた。最終日の28日は、初めて丸一日、街頭演説に費やす。

 陣営幹部は「以前より組織は固まったが、きわどい。浮動票を得るため、できる限りアピールしたい」と狙いを話した。

■投票率の動向に注目■

 29日投票の参院選では、投票率の動向も注目が集まっている。特定の支持政党がない無党派層が投票に行くか、行かないかが、選挙結果を大きく左右するためだ。

 栃木選挙区の投票率は、全国平均を4回連続で下回り、前回は50・99%で全国ワースト2位だった。今回は統一地方選と同じ年に実施される「亥(い)年の参院選」で、投票率低下のジンクスが破れるかも注目点だ。

 「亥年の参院選」の投票率をみると、95年は35・94%で全国最低を更新したのをはじめ、83年も55・31%と、いずれも前回選より20ポイント近く投票率を下げている。

 もう一つ懸念されているのが、国会会期延長の影響で投票日が当初予定より1週間ずれ、本格的な行楽シーズン時期に重なったことだ。やはり29日が投票日だった01年は「小泉ブーム」で注目を集めたが、投票率は53・85%だった。

 宇都宮地方気象台によると、29日の天気は寒気を伴った気圧の谷が日本上空に入ってくるため、全県的に「曇りのち一時雨」と予想している。

(2007年7月28日 読売新聞)

691片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/28(土) 08:11:03
参院選 7氏訴えきょう限り 讀賣埼玉

 埼玉選挙区の改選定数3を争う参院選は29日で幕をおろす。6党7候補は17日間の選挙戦で年金問題や格差是正などに対する自らの主張を繰り返し、理解を求めてきた。過去2回、自民、民主、公明3党が分け合ってきた議席配分はどうなるのか、低迷する投票率の行方も合わせて、有権者の審判が注目される。

□沢田候補

 サッカー日本代表やJリーグチームのユニホームを着て街頭に繰り出し、若さをアピール。連日10か所以上で街頭演説をこなす。27日は公示日と同じ秩父市から遊説に出発し、県北地方で地方分権の推進や官僚政治からの脱却など訴えた。期間中、綿貫代表や亀井静香代表代行が相次いで県内入りし、知名度アップに努めた。28日は県東部を中心に遊説し、越谷市で選挙戦を終える予定。

 □高野候補

 外交官だった経験を生かし、海洋基本法の成立や中国残留孤児問題などに取り組み、多くの実績を残した点をアピールしてきた。27日は太田代表が公示後3度目の県内入り。タレントの久本雅美さんとともに、さいたま市などで「勝たせて」と訴えた。陣営は投票率を55%前後とみて、60万票以上の得票を目指す。28日は午後7時から所沢駅前で、太田代表や小池防衛相と最後の訴えを行う。

 □行田候補

 「世の中変だ、本当はこうだ」が合言葉。党の看板国会議員が知名度向上のため続々と来県した。無党派層に浸透を図る一方、地道な企業回りも。だが、選挙戦中盤、報道機関の世論調査で一斉に「優勢」が伝えられると、応援議員は一転、山根候補のテコ入れに集中。陣営は支持固めに躍起で、57%以上の高投票率に期待する。菅代表代行が28日午後2時半、大宮駅西口で応援演説を行う。

 □古川候補

 医師や弁護士の経験を生かし、「皆さんの健康と安心を守る」と主張。年金問題などで政権与党への逆風が強い中、安倍首相が公示後2度県内入りするなど、組織力で議席死守を目指してきた。陣営は「投票率は55%前後」とみる。28日は午後6時からJR浦和駅西口で、二階俊博国会対策委員長を招いて打ち上げ式を行う。その後、JR大宮駅東口での街頭演説で選挙戦を終える。

 □松沢候補

 9条堅持など護憲の立場から「憲法を暮らしに生かすのが私の使命だ」と街頭で訴え続けた。15日に来県した福島党首も「自公民が勝っても、憲法改悪を阻止する力にはならない」と他党との違いを示してきた。27日午前中は、川口市や鳩ヶ谷市など県南部、午後はさいたま市岩槻区から春日部市に入り、支持を訴えた。28日は午後7時半から県庁前で演説し、選挙戦を締めくくる。

 □山根候補

 連合埼玉の推薦を受け、年金問題の解決などを訴えてきた。川越市議や県議を含め、28年間の議員経験が大きな武器。だが、支持基盤は盤石ではなく、ミニ集会をこまめに開いて票の上積みを図り、終盤で一気に当選ライン入りを目指す。陣営は投票率を55%以上とみる。28日は午後3時から菅代表代行が浦和駅西口で、同5時から鳩山幹事長が大宮駅西口でそれぞれ最後の街頭演説を行う。

 □綾部候補

 「産科や小児科の医師不足を解決し、子どもの医療費無料化に取り組む」など、親の立場から子育てや医療問題を繰り返し訴えた。27日には2度目の来県となる志位委員長が「戦争から命を守っているのは、歴代の政権が立派なのではなく憲法9条だ」などと護憲の立場を強調した。28日は、JR浦和駅や大宮駅東西口などさいたま市内を回り、最後のお願いを浸透させる考えだ。

(2007年7月28日 読売新聞)

692片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/28(土) 08:11:37
07選挙・参院選 「お願い」きょう限り 8陣営ラストスパート 讀賣千葉

 参院選はあす29日、投開票が行われる。新人8人による全国屈指の激戦が繰り広げられた千葉選挙区(改選定数3)での舌戦も、今日28日を残すのみ。選挙期間中、県内各地を回った各陣営は、最終日は千葉市や松戸市などで最後のお願いに力を込める。

 ■本間候補 

 人口が集中する都市部を中心に選挙戦を展開、年金・教育改革などを訴えてきた。自らを「政党批判票の受け皿」と称し、電車や自転車で移動しながら無党派層の取り込みと知名度アップを図った。21日にJR千葉駅などで行った街頭演説には、母校拓大の応援団員らが駆け付けて盛り上げた。最終日は浦安市や習志野市などを自転車で回り、その後、千葉市内で街頭演説を行う。

 ■石井候補 

 県議20年の実績をアピールしながら県内をくまなく回り、後半は都市部に重点を置いて支持拡大を図ってきた。柏市内で開いた演説会には1000人を大きく超える有権者を集め、組織力の厚さを見せた。各地の支持団体を回り、票固めにも力を注いだ。

 最終日は午後6時から、浜田幸一・元衆院議員とともに千葉市中央区の中央公園に立ち、支持を呼びかけることにしている。

 ■白須賀候補 

 街頭演説を精力的にこなし、若さを前面に押し出して無党派層の取り込みを図ってきた。社会保険庁の改革のほか、医療と福祉、教育の分野を中心に政策を訴えてきた。知名度アップが課題だっただけに、終盤には安倍首相や自民党の中川幹事長らの応援も受け、支持を呼びかけた。

 最終日には小池防衛相の応援を受け、県内3か所で街頭演説。その後、千葉市内で最後の訴えを行う。

 ■浅野候補 

 大票田の県北西部を中心に、駅頭や支持者の多い団地などでマイクを握り、支持を訴えてきた。演説では厳しい政権批判を繰り返したほか、雇用の改善など若年層を意識した政策も強調。移動には常に党選出の県議や市議が帯同し、27日には小池晃政策委員長も駆けつけるなど、党幹部の後押しを受けてきた。最終日は志位委員長が2度目の応援に駆けつけ、千葉、船橋市などで最後の訴えを行う。

 ■岩渕候補 

 事務所に近いJR津田沼駅(習志野・船橋市)を中心に選挙戦を展開、人口の多い地域で重点的に遊説し、党の知名度と自らの支持の拡大に努めた。応援には綿貫代表や亀井静香代表代行も駆けつけたほか、知名度の高い比例候補も駆けつけ、共に街頭でマイクを握ってきた。28日は千葉、船橋市内を中心に支持を訴える予定で、最後は第一声を行った津田沼駅前でマイクを握る予定。

 ■青木候補 

 JR常磐・総武線沿線の都市部を中心に活動を展開してきた。21日には福島党首が県内に入り、電車で移動を共にしながら北西部の駅前4か所で支持を訴えた。出馬表明が5月末と出遅れたが、“トレードマーク”の歌で憲法を守る立場と人柄をアピールし、浸透を図ってきた。

 最終日は昼過ぎから夕方にかけて、JR千葉駅周辺を練り歩きながら、歌を交えた街頭演説を行う予定。

 ■長浜候補 

 野田佳彦衆院議員をはじめとする党の各総支部長と街頭演説を展開。政権交代可能な2大政党制の実現が政治を「ガラス張り」にすると訴え続けてきた。25日には松本剛明・党政調会長も応援に入った。陣営では、無党派層にアピールしようと用意したうちわ型のビラが「飛ぶように取ってもらえる」と手応えを感じている。最終日は京葉、東葛地域を回り、JR松戸駅前で最後の訴えを行う予定。

 ■加賀谷候補 

 各地での街頭演説はもとより、個人演説会も4か所で開催し、県内をくまなく回り支持を訴えてきた。「政治とは生活である」として年金制度改革の必要性を訴え、国民負担増や格差拡大の問題を指摘。「私が当選することが参院での与野党逆転につながる」と呼びかけ、終盤には党本部の菅直人代表代行や鳩山由紀夫幹事長の応援も受けた。最終日はJR稲毛駅前での街頭演説で締めくくる予定だ。




期日前投票を行う堂本知事




 知事が期日前投票

 堂本知事は27日、千葉市中央区役所で、参院選の期日前投票を行った。29日の投票日は「個人的な事情」で投票に行けないため。「地方の視点を大事にしていただきたいという思い」で票を投じたという。また、選挙の日程が当初の予定から1週間延びたことに触れ、「仕事や旅行の予定がある人もいるかもしれない。そういう方はぜひとも期日前に投票を」と呼びかけた。

(2007年7月28日 読売新聞)

693片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/28(土) 08:17:21
参院選あす投開票
3候補、必死の遊説 讀賣山梨

 第21回参院選は29日に投開票を迎える。山梨選挙区(改選定数1)に立候補しているのはいずれも新人で、共産党公認の花田仁(46)、民主党公認の米長晴信(41)、自民党公認の入倉要(42)の3候補。厳しい暑さや大雨にも見舞われた選挙期間中、各候補は県内全域を駆けめぐり、年金記録漏れや政治とカネの問題、地域活性化などを訴え続けてきた。優勢が伝えられる米長候補を入倉候補が猛追。花田候補も無党派層の取り込みを図っており、予断を許さない状況だ。各陣営とも選挙戦最終日の28日は甲府市を中心に遊説し、最後のお願いに全力を振り絞る。

 ◎花田陣営 

 「徹底的に政策論争を行いたい」と、街頭での訴えに力を入れた。こなした街頭演説は16日間で延べ300か所以上。陣営は「住民税増税や年金問題など、有権者の与党への怒りはピークに達している」と手応えを感じている。また、選挙期間中に政治とカネの問題や閣僚の失言なども重なったため、有権者の選挙への関心はこれまで以上に高いと見る。

 最終日は甲府市や昭和町で遊説。30か所以上で街頭に立ち、票の上積みを図る。夕方にはショッピングセンターや団地など人の多いところで政策を訴える。

 ◎米長陣営 

 「多くの人に顔を覚えてもらうことが大事」(米長候補)と、街頭演説より県内全域をくまなく回る戦術を採った。年金問題や閣僚の不祥事など与党への逆風を常に取り上げ、問題が風化しないように努めた。終盤には、増穂町出身で叔父の米長邦雄・日本将棋連盟会長が県内での演説を重ね、“落下傘”との批判の払しょくに力を入れた。

 28日は県選出国会議員が同行し、甲府市内4か所で街頭演説を行う。笛吹市と甲府市で徒歩による遊説も行い、無党派層に改めて年金問題などを訴え、投票に行くよう呼びかける。

 ◎入倉陣営 

 選挙期間中は、ほぼ連日、現職閣僚や自民党幹部を招き、自民支持層を固めることに力を入れた。公示直前に決まった中部横断道の県負担減額を、自民の功績として強調する文書を配布するなど政権与党の実行力を訴える戦術も展開した。また、入倉候補を「甲斐の国・風林火山博」を成功させた経済人としてアピール。演説内容を年金問題に絞り込む相手候補に対し、経済活性化を訴えることで独自色を出すことに努めた。

 28日は、選挙期間中3日目となる甲府市の遊説。徐々に支持が広がりつつある地元の取り込みを図る。


(2007年7月28日 読売新聞)

694片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/28(土) 08:49:00
丸川珠代氏自力あるのみ…東京選挙区
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20070728-OHT1T00090.htm

 「5番目のイス」に滑り込むのは誰だ―。首都決戦は、当落線上に複数の候補者が並ぶ全国最激戦区となっている。各メディアの世論調査では、追い風を受ける民主の2人と自民、公明の両現職が先行。これを東京HIV訴訟元原告の川田龍平氏(31)=無所属=、元テレビ朝日アナウンサー・丸川珠代氏(36)=自民=らが追う展開となった。川田氏は丸川氏を強く意識しての選挙戦。自民への逆風をもろに受ける丸川氏も必死だ。

 「出てきたデータだと、保坂さんのところにも、そんな余裕はない」。投票日まで1週間を切った23日、丸川氏の選対会議に顔を出したある議員は、渋い表情を見せた。“最終手段”が「難しくなった」と言うのだ。

 丸川陣営には当初、現職の保坂陣営との間で、相互調整があるだろうとの見方があった。組織を持つ保坂氏に大幅なリードがあれば、「各議員の後援会など『読める票』の一部を丸川に」という手法だ。しかし、逆風で自民の票自体が減っている状況で、保坂票の分け前は期待できない。「うちはうちで頑張るしか…」選対本部長の平沢勝栄衆院議員は苦しそうに話した。保坂氏の陣営も「1票もあげない」と必死の組織固めだ。

 「地上戦」の保坂氏に対し、知名度を生かした空中戦で勝負するという支持層の「住み分け」も難航。陣営間の感情的な溝も残る。ある都選出の国会議員の秘書は、丸川氏の選対会議で「うちの代議士は保坂先生しかやらないと言っている」と断言した。

 選挙戦中盤には、転入届を怠っていた丸川氏に選挙権がなく、これまで投票に行っていなかったというまさかの失態も発覚。平沢氏は「これからってときに…考えられないエラーだ」と怒りをあらわにした。さらなる逆風を自爆で招いた丸川氏は、街頭で号泣するしかなかったが、これも裏目に。陣営関係者は「有権者の前で泣くな、と言ったんだけど」とため息だ。

 それでも「7番目の当選圏外から、最後尾が見えてきた」と平沢氏。初めての選挙で、デッドヒートのど真ん中に放り込まれた丸川氏は、26日には定番だった白いスカートからパンツにはき替え“お嬢様路線”を完全払しょく。足の感覚がなくなるまで歩き回り、握手を続けている。関係者が丸川氏の気持ちを代弁した。「自民以外から出ていれば、楽々当選できた人だ。でも仕方ない、出ちゃったんだから」

 ◆東京選挙区
(五―20)
ドクター・中松(79)無新
沢田 哲夫(76)無新
田村 智子(42)共新
杉浦ひとみ(51)社新
神田 敏晶(45)無新
保坂 三蔵(68)自現
東條由布子(68)無新
黒川 紀章(73)諸新
和合 秀典(65)諸新
中村慶一郎(73)国新
川田 龍平(31)無新
須田喜久夫(79)諸新
鈴木  寛(43)民現
又吉 光雄(63)諸新
鈴木 信行(41)諸新
山口那津男(55)公現
大河原雅子(54)民新
マック赤坂(58)諸新
丸川 珠代(36)自新
新井 徹夫(67)無新
(届け出順)

(2007年7月28日06時02分 スポーツ報知)

695片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/28(土) 08:49:41
川田龍平氏陣営は対抗心むき出し…東京選挙区
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20070728-OHT1T00091.htm

 「5番目のイス」に滑り込むのは誰だ―。首都決戦は、当落線上に複数の候補者が並ぶ全国最激戦区となっている。各メディアの世論調査では、追い風を受ける民主の2人と自民、公明の両現職が先行。これを東京HIV訴訟元原告の川田龍平氏(31)=無所属=、元テレビ朝日アナウンサー・丸川珠代氏(36)=自民=らが追う展開となった。川田氏は丸川氏を強く意識しての選挙戦。自民への逆風をもろに受ける丸川氏も必死だ。

 選挙戦終盤の25日。中野駅前で有権者と握手する川田氏の傍らで、応援の女性区議は同じ話を執拗(しつよう)に繰り返した。「あの女性候補…当選させていいのでしょうか。マスコミをいっぱい集めて期日前投票に行ったら、投票できなかったんですよ。いままで選挙に行ってなかった人が、今度はわたしに投票してくださいと言ってる。何てお粗末なんでしょう」

 「あの女性候補」とはもちろん、丸川氏のこと。川田陣営では街でチラシを配布するときも「あと一息なんです。最後の1議席を例のアナウンサーと…」と、丸川氏を引き合いに出して支持を訴えてきた。

 最後の1議席を丸川氏らと競ることは、予想していたという。陣営幹部は「『民主の2人がもう大丈夫そうだから、川田君に入れるよ』という電話が増えている」と手応えを口にした。与党に失望した層が、民主を飛び越える形で支持を寄せているとの見方だ。

 街頭では「31歳になることができました。ここまで生きられるとは、思いませんでした」と深々と頭を下げ「仲間が次々と殺されていくのを見ながら、生き延びた人間として…」と切々と訴える。組織を持たないという川田氏は「大政党は候補者間で票を分け合うことができますが、うちはできません」と、最後のひと踏ん張りを呼びかけた。

 当初、川田氏の支援はいわゆる“プロ市民”と呼ばれる勢力が牛耳るのでは、そして、そこにアレルギーを感じる有権者もいるのではと懸念されていた。しかし、選挙戦を通じて川田氏は特定の政治色を薄め、新たなイメージの獲得にも成功している。

 血友病患者だった川田氏は、非加熱輸入血液製剤により、HIVに感染。エイズ発症を抑える薬を飲みながら走り回る。足の関節が不調で、陣営では「激しく動かすのが良くないので、『走るな』と言っている」が、川田氏は走って握手を求めに行く。

 ◆東京選挙区
(五―20)
ドクター・中松(79)無新
沢田 哲夫(76)無新
田村 智子(42)共新
杉浦ひとみ(51)社新
神田 敏晶(45)無新
保坂 三蔵(68)自現
東條由布子(68)無新
黒川 紀章(73)諸新
和合 秀典(65)諸新
中村慶一郎(73)国新
川田 龍平(31)無新
須田喜久夫(79)諸新
鈴木  寛(43)民現
又吉 光雄(63)諸新
鈴木 信行(41)諸新
山口那津男(55)公現
大河原雅子(54)民新
マック赤坂(58)諸新
丸川 珠代(36)自新
新井 徹夫(67)無新
(届け出順)

(2007年7月28日06時02分 スポーツ報知)

696片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/28(土) 09:21:59
谷氏やや優位な戦い 国井氏必至の追い上げ(2007/07/27) 栃木下野
http://www.shimotsuke.co.jp/hensyu/seiji/senkyo/saninsen07/php/saninsen07.php?f=p&k=35

 共同通信社が実施した世論調査によると、参院選終盤戦の栃木選挙区は、民主党現職の谷博之候補(64)がやや優位に戦いを進め、自民党現職の国井正幸候補(59)が必死に追い上げている状況だ。共産党新人の小池一徳候補(46)は苦しい。ただ有権者の二割強はまだ誰に投票するかを決めておらず、情勢は変化する可能性もある。
 谷候補は民主支持層の九割を固めたほか、無党派層の三割強の支持を得ている。農政改革を訴え、自民支持層なども切り崩しているとみられる。

 年代別に見ても、二十歳代から六十歳代までの幅広い層で国井候補を上回る支持を集めているが、比較的女性からの支持は伸び悩んでいる。職業別では、商工サービス業や事務・技術職などへの浸透が目立つ。

 国井候補は、自民支持層、公明支持層のいずれも六割強しか固め切れていない。安倍晋三首相や中川秀直幹事長ら同党幹部が連日、本県入りするなど、懸命な追い上げを見せている。残る二日間で自民支持層や、無党派層をいかに固められるか。

 年代別では七十歳代以上の六割近くの支持を集め、職業別で見ると農林漁業者や専業主婦への浸透が他の候補に比べ際立つ。

 小池候補は共産支持層の九割以上を固めたものの、無党派層からの支持がほとんどないなど、苦しい戦い。

697片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/28(土) 09:41:39
2007年7月26日(木)
自民、民主県連 “宗教票”固めに躍起
比例とセットで支持訴え 山梨日日
http://www.sannichi.co.jp/saninsen/news/2007/07/26/7.html

 終盤に入った参院選山梨選挙区で、自民、民主両党県連が“宗教票”の取り込みに躍起になっている。自民県連は創価学会を支持母体とする公明党の比例代表候補と“バーター”での選挙協力を強化。民主県連も立正佼成会の推薦を取り付け、同会が推す比例代表候補とのセットで支持拡大を目指している。
 二十五日、甲府・小瀬スポーツ公園駐車場で行われた公明党県本部が重点候補に位置付ける比例代表・遠山清彦候補の街頭演説。党本部から浜四津敏子代表代行が応援に駆け付け、聴衆の中に自民党県連の臼井成夫幹事長、皆川巌総務会長の姿があった。
 公明党は、選挙区は自民党の入倉要候補を推薦。自民党県連は「受けた恩は返さなければ」(中島真人会長)と県議十数人に対し、遠山候補の遊説に参加するよう指示した。これまでタブー視されてきた遠山候補の後援会加入カード(個票)集めも県議に依頼。「ここまで徹底した選挙協力は初めて」と公明党県本部の宮原稔育代表が話すほど。
 二○○四年の前回参院選比例代表で、公明党県本部の重点候補が県内で獲得したのは約四万票に上り、創価学会の組織力をバックに固い票とされる。
 年金記録不備問題などで“逆風”にさらされている自民党にとって、「創価学会、公明票は頼みの綱」(県連関係者)で、踏み込んだ協力姿勢を示さざるを得なかったようだ。
 一方、比例代表に組織内候補を出している自民党職域支部の幹部は、県連の公明党への傾斜に対し、「県連は自民党員でなくても支持するのか」と反発。不満もくすぶっている。
 民主県連は党公認の比例代表候補で立正佼成会が推す風間直樹候補を支援。二十四日には県内を遊説中の風間候補の選挙カーに小沢鋭仁民主県連代表らが同乗した。
 同会は今回、選挙区では米長晴信候補を推薦。会員に米長候補の政策チラシを配るなど風間候補とセットで支持を訴えており、「県連代表がマイクを握ることで協力関係を強固にする狙いもあった」(県連幹部)。
 前回参院選比例代表で立正佼成会が支援した二候補は計約六千二百票を獲得している。

698片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/28(土) 09:42:09
2007年7月27日(金)
山梨選挙区  投票率は63−65%
陣営予測「前回上回る」
http://www.sannichi.co.jp/saninsen/news/2007/07/27/6.html

 二十九日投開票の参院選山梨選挙区は最終盤を迎え、共産党の花田仁(46)、民主党の米長晴信(41)、自民党の入倉要(42)の新人三候補の陣営が票の上積みに全力を挙げている。各陣営とも「有権者の関心は高い」とみて、投票率は二○○四年の前回参院選(61・81%)を上回る63−65%と予想。無党派層の取り込みに加え、投票率の行方が勝敗のカギを握るとみて、投票呼び掛けにも力を入れている。当選ラインは二十一−二十三万票を想定している。
 花田陣営は、「安倍内閣の失政に対する有権者の怒りは大きく、関心は高い」(千葉信男選対本部長)と分析。最近十年間の参院選で最も高かった一九九八年の64・18%を上回り、65%とみている。「自公政権の暴走にストップをかける」を合言葉に、比例代表で四万二千票の獲得を目指し、選挙区と連動しながら比例票への上積みを図る。
 米長陣営は、投票率を65%と予想。「投票率の高さが勝敗を左右する」(小沢鋭仁選対本部長)とみており、個人演説会や遊説では支持拡大とともに、投票に行くことも呼び掛けている。当選ラインは二十三万票に設定。二十五万四千票獲得を目標に掲げ、「わが党への追い風を票に結びつけられるよう運動を徹底する」としている。
 入倉陣営は、「期日前投票も進んでいて、前回よりも関心は高い」(保坂武選対本部長)とし、投票率63%と予想している。年金記録不備問題などで与党に逆風が吹く中、「政党ではなく人物を見てほしい」と候補者を前面に押し出した選挙戦を展開。当選ラインを二十一万票と位置付け、組織をフル回転させ、支持拡大を図っている。

699片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/28(土) 09:43:01
2007年7月25日(水)
連載
断面 〔中〕  郵政選挙のしこり
衆院選にらみ単独行動  存在アピールに躍起 山梨日日
http://www.sannichi.co.jp/saninsen/news/2007/07/25/9.html

 「これだけの面々がそろっていて、何をやっているんですか」。十八日、職の中島真人氏の引退を受けての戦いだけに議席を失うことは許されない。それが公示から一週間が経過するのに、同党県連が自民支持層を固めきれていないと党本部は分析していた。幹事長の叱責(しっせき)に、堀内光雄衆院議員(山梨2区)は「ちゃんとやっていますよ」と反論したが、多くの幹部はうつむいたままだった。
 県関係の同党衆院議員は現在五人。二年前の衆院選の五人の合計得票は三十万六千九百八十二票。民主党から立候補した三氏の総得票を十四万票余り上回る。中川幹事長にすれば、五人もの衆院議員がいながら戦況が上向かないことにいらだちを隠せなかったとみられる。

 【別々に応援弁士】

 自民党本部は昨年十二月、郵政選挙で離党した堀内氏と保坂武氏(山梨3区)を含む「造反組」の復党を許可。「刺客」として戦った長崎幸太郎、小野次郎両衆院議員(いずれも比例南関東)との二人三脚による集票効果を狙ったが、2、3区の主導権争いに拍車を掛けただけで、県連幹部は「参院選勝利に向けての結束にはほど遠い状況」と嘆く。
 「改革の申し子、小野さんを先頭に頑張ってほしい」。十九日午後、JR身延駅前で入倉候補への支援を求めるため小野氏が設定した街頭演説で、武部勤前党幹事長が声を張り上げた。小野氏は武部氏が代表を務める「改革フォーラム・新しい風」に所属。小野氏同様、郵政選挙で初当選した「同期」も顔をそろえるなど、街頭演説は小野氏の存甲府市内の入倉要候補の選挙事務所を訪れた中川秀直党幹事長は、国会議員や県議ら県連幹部を前に語気を荒らげた。自民党にとって山梨選挙区は、現在をアピールする場とも映った。
 同じころ、入倉候補の選対本部長を務める保坂氏は、南部町役場前で中部横断自動車道新直轄方式区間の県負担額大幅軽減を決めた菅義偉総務相と街頭演説に立っていた。保坂氏は負担額軽減を自民党の「実績」として強調しながら、入倉候補への支持を呼び掛けたが、「保坂氏が自分の支持拡大を意識した部分もうかがえた」との見方も。地元住民からは「峡南地域では、双方から動員が掛かった人もいたのではないか。わざわざ同じ日に応援弁士を別々に呼ぶなんて」とスケジュールに首をかしげる声も上がった。

 【「私はいいです」】

 山梨2区を地盤とする堀内、長崎両氏。二十三日に郡内遊説の入倉候補に帯同したが、二人はそれぞれ別の車で移動。都留市内での街頭演説では、応援に駆け付けた山中〓子党女性局長が、入倉候補と堀内、長崎両氏が手を取り合って掲げることで一体感を演出しようとしたが、堀内氏は「(私は)いいです」と車に乗り込んだ。山中氏は「先生は次の遊説の支度があるので」と取り繕ったが、支持者の間には複雑な空気が漂った。
 山梨2、3区では、自民党の衆院議員四氏が選挙活動の拠点となる事務所をはじめ、個票(後援会加入カード)の依頼、回収や法定はがきの送付、電話作戦をすべて別々で行うなど「単独行動」で集票に臨んでいる。
 郵政解散選挙から二年。参院選の結果次第では、衆院の解散総選挙がそう先の話でなくなる可能性もあり、四人の小選挙区の党公認争いは一層激しさを増すとみられる。県連幹部は「バラバラの行動であっても四人で集票を競い、入倉候補の得票につながれば結果オーライなんだが」と複雑な心境を明かす。

700片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/28(土) 09:44:44
2007年7月26日(木)
断面 〔下〕 40代の戦術
有権者の声公約に反映  独自手段で意識探る 山梨日日
http://www.sannichi.co.jp/saninsen/news/2007/07/26/6.html

 参院選山梨選挙区に立候補している三人は、いずれも四十代の新人。公約づくりや有権者へのアプローチ手段で、旧来とは一風変わった試みや取り組みをしていて、新しい「選挙風景」が見えてくる。
 「社会保障が充実しても、経済が低迷していれば人の心は晴れない」。自民党の入倉要候補(42)が地域経済活性化を街頭演説で強調するのは、同年代の有権者の求める政策がそこに集中していることを肌で感じたからだ。
 入倉候補は公示前の六月中旬、四十代の支持者約二十人から、日ごろ考えている不満や要望を聞く場を設けた。「甲府中心市街地に元気がない」「県外から多くの観光客を呼び込めば、にぎわいが生まれ活気が出る」−。出席者の声から「関心は年金ばかりではない。地域の経済活性化はいろいろな意味で豊かな暮らしにつながる」と判断、「地場産業と観光の振興による山梨経済の活性化」を公約のトップに掲げることを決めた。

【ボトムアップ】

 民主党の米長晴信候補(41)は街頭で約三カ月間かけて「県民千人アンケート」を実施し、関心のある政治課題を調査。最も多かった「年金」を公約の柱に据えた。共産党の花田仁候補(46)も青年層の雇用問題について意識調査を行い、公約に反映させた。
 党本部の政策をそのまま踏襲するのではなく、身近な有権者の関心事が何かを探りながら自らの公約を決める「ボトムアップ方式」。ある陣営の幹部は「じかに有権者と接して考えを聞いているので、どうしてその公約を掲げたかを説明しやすい。候補への信頼にもつながる」と話す。
 「こちらは笛吹市御坂町です。このあたりではひょうが降って、桃だけでも一億円の被害が見込まれています」。二十二日に甲府市内で開かれた米長候補の個人演説会では、候補自身がひょう害の現場をリポートする映像を流した。
 別の会場では無医村の小菅村の実情を取材したリポートや、テレビ局報道記者時代のニュース映像を紹介。ビジュアル面で候補を印象付ける作戦を展開している。
 
【ブログに情報】

 入倉候補は「行列ができる政治相談所」と銘打った会合を開催。演説形式ではなく、参加者との質疑応答の中で自らの政策を伝える“双方向性”を持たせている。
 「人柄、実績、思い、何を考え実現していくのか。これらは三人の候補者のホームページを比較することで可能です」。ある候補のブログに掲載されているメッセージ。ネット社会の現代、三候補ともホームページやブログで、さまざまな情報を発信。公選法に抵触する恐れがあるため、公示後は更新を中断しているが、掲載済みの情報は閲覧できる。
 花田候補はホームページ上でプロフィルや政治活動、これまでの歩みなどを掲載。「この一冊」コーナーでは、読んだ本のあらすじと読後の感想をつづっている。ブログでは携帯電話のカメラで撮影した画像とともに、日々感じたことを紹介している。陣営は「演説や会合は時間と場所が限られるが、ネット上では政治活動以外の情報も発信できる。若い世代にも受け入れられるはず」とメリットを説明する。
 米長、入倉両候補はブログで選挙戦への意気込みや戸惑いの心境を明かすなど、「有権者との距離を近付ける効果」(陣営関係者)を狙っている。
 一方で、各陣営では電話作戦、印刷物の投かんなど従来の選挙運動も健在だ。「新旧」の選挙戦術で臨む三候補に、二十九日の投票日が迫っている。
〈参院選取材班〉

701片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/28(土) 09:49:44
2007年7月27日(金)
山梨選挙区・陣営参謀に聞く
http://www.sannichi.co.jp/saninsen/news/2007/07/27/12.html

 参院選山梨選挙区(定数1)は29日投開票に向け、共産党の花田仁(46)、民主党の米長晴信(41)=国民新党推薦、自民党の入倉要(42)=公明党推薦=の新人3候補が支持拡大を目指して懸命の訴えを展開している。年金問題などを争点にスタートした選挙運動期間もあと2日。最終盤を迎え、各陣営とも後援会入会カードの点検や電話作戦を中心に票固めを図るなど追い込みに入っている。3陣営の幹部に選挙戦の手応えや各地の情勢、予想投票率、得票見通しなどを聞いた。

                     ◇   ◇   ◇

[花田 仁陣営]  千葉信男 選対本部長

 ▼自公批判で支持拡大
 
  −選挙戦の手応えは。
 「有権者の怒りの代弁者として、花田候補や党に対する期待の高まりを実感しながら戦っている。『ストップ貧困 憲法守れ』というスローガンも有権者に分かりやすく、浸透したと思う。今回参院選の関心の高さは、これまでの『小泉劇場』と呼ばれたパフォーマンスによってつくり出されたものではなく、数々の失政に対する有権者の怒りが生み出した本質的なもの。党躍進の時だと思っている」
 −地域ごとの情勢は。
 「甲府、甲斐、南アルプス市など地方議員がいる地域は住民との結び付きも深く、主張への深い理解が期待できる。党や地方議員の力に加え、機関紙『しんぶん赤旗』の読者である後援会員約二万人の努力で、支持は草の根的に広がっている」
−最終盤に何を訴えるか。
 「特に『自公政権の暴走にストップをかけることができるのはどの党か』ということを有権者に問い掛けていく。一議席伸びれば党首討論、二議席伸びれば議案提案が可能になる。国民の意見を国政に届けられるのが共産党、花田候補であることを無党派、特に若者へ働き掛けていく」
 −投票率の予想と得票目標は。
 「比例代表で五万四千票を獲得した一九九八年参院選の64・1%を上回る65%を期待している。得票は比例代表で三年前の前回の二万五千票から四万二千票に伸ばしたい。選挙区は比例票に可能な限りの上積みを狙っていく。自公政権に批判を持っている有権者の投票行動を信じたい」

702片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/28(土) 09:50:18
[米長 晴信陣営]  小沢 鋭仁 選対本部長
 
 ▼追い風着実な得票へ

 −選挙戦の手応えは。
 「私の選挙経験から見ても追い風だと思う。選挙戦最終日は多くの有権者が手を振ってくれるが、毎日が最終日のような感触。今までと違う支持層、特に高齢者の激励が多い。ただ追い風が着実な票につなげられるかはまだ未知数だ。相手は巨大な組織を持っているので油断はできない」
 −地域別の情勢を。
 「候補の父親の出身地の増穂町はいい雰囲気だが、衆院山梨2区は民主党の衆院議員、地方議員が不在で、やはり弱い。最大の票田の甲府市も他陣営の地元なので激戦という認識だ。各支部には朝の街頭あいさつや電話作戦など地道な活動を要請している。知名度もまだまだ。日本将棋連盟の米長邦雄会長のおいという訴え方で知名度アップを図っている」
 −最終盤の訴えは。
 「安定した年金対策、増税反対という基本方針に加え、安倍内閣の閣僚の失言、それをとがめることのできないリーダーシップの欠如も個人演説会などでは取り上げていきたい。あとは投票率のアップ。無党派を含めた層が動いてくれないと勝てない。選対は投票に行こうという看板を使ってPRしている。最後は通行量が多い平和通りでもスタッフが看板を持ってアピールしたいと考えている」
 −予想投票率と得票見通しは。
 「予想投票率は65%に設定している。当選ラインは約二十三万票ということになる。得票は55%の約二十五万票を目指している。それ以下の数値は想定していない」


[入倉 要陣営]  保坂 武 選対本部長

 ▼山梨の課題訴え追撃

 「年金問題や閣僚の相次ぐ失言などがクローズアップされ、大変厳しい逆風に立ち向かっているというのが現実だ。政府与党が責任を持って年金支給に努めることや、優れた経営感覚と行動力を備えている入倉候補の人物像をPRしている。終盤に入って追撃ムードは高まってきた」
 −地域別の情勢は。
 「衆院山梨3区では、五分五分以上に持ち込むべく努力を重ねている。郡内地域や、果樹農家の収穫期と重なった峡東地域は接戦で、一票でも多い得票を目指す。大票田で候補の地元・甲府市は最も重視する地域で、着実に浸透を図っている。知事選、統一地方選などを経て全県的に支持者らに選挙疲れはうかがえるが、組織力を生かしたい」
 −予想投票率と得票見通しは。
 「自民、民主両党の主張が真っ向からぶつかり、年金問題や『政治とカネ』、憲法問題など有権者の関心事が多い選挙。投票率は前回(61・81%)を上回り、63%前後になるのではないか。当選ライン二十一万票を何としてもクリアしたい」
 −最終盤に何を訴えるか。
 「入倉候補は甲府で生まれ育ち、山梨の課題を最もよく理解する候補だ。しがらみがなく、政治に挑戦しようとする果敢な姿勢と高い資質を持つ人材。有権者には『政党ではなく人物本位で評価を』と訴えていく。山梨選挙区の参院議員が二氏とも野党では山梨の課題に対応できない。責任政党として現有議席の死守に努める」

703片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/28(土) 10:11:56
4氏が横一線/参院選神奈川選挙区
政治・行政 選挙 2007/07/27 神奈川
http://www.kanaloco.jp/localnews/entry/entryxiijul0707579/

 神奈川新聞は共同通信の電話世論調査を基に、取材による情報を加味して参院選神奈川選挙区(改選数三)の情勢を総合的に探った。有力七氏の中では、民主党新人・牧山弘恵(42)、自民党現職・小林温(43)、民主党新人・水戸将史(45)、公明党現職・松あきら(59)の四氏が終盤になっても横一線で、し烈な戦いを続けている。ただ、約半数は誰に投票するか決めておらず、流動的な要素が残っている。

 牧山氏は、民主党支持層を固める一方、無党派層への浸透を狙う。横浜市北部や都県境に力を集中。支援を受ける連合神奈川や地方議員を総動員し、駅頭などで支持を呼び掛けている。

 再選を目指す小林氏は、終盤に入り業界団体や地方議員の後援会など自民党支持者の組織固めを強めている。厳しい「逆風」をはね返そうと、街頭では「改革の継続」を訴えている。

 水戸氏は、大票田の横浜市内を中心に街頭演説を重ねている。「民主の二人当選が与野党逆転につながる」と強調。党代表経験者ら国会議員が続々と応援に入り、無党派層への浸透を図っている。

 固い支持基盤に支えられた松氏は、これまで以上に街頭での活動を強化している。二十六日には太田昭宏党代表と商店街を練り歩くなど、票の上積みを目指し無党派層への拡大に努めている。

 共産党元職・畑野君枝氏(50)は、「憲法九条、平和を守る」を全面に支持の拡大を図る。社民党新人・和田茂氏(52)は、横浜、川崎での街頭活動に力を入れている。国民新党新人・斉藤幸子氏(39)は、街頭で知名度アップに懸命だ。

 世論調査での政党支持率は、自民(23・2%)がトップで、民主(16・2%)、公明(4・7%)、共産(2・4%)、社民(0・9%)、国民新(0・2%)と続く。「支持政党なし」は46・9%にも上った。

 県内の比例代表選挙では、民主が支持層の八割以上を固め31・9%。無党派の三割弱、自民支持層の二割にも浸透し、男女ともすべての年齢層でトップを占めた。

 自民党は支持層の四割しか固められず、14・5%に落ち込んだ。公明は5・2%、共産3・7%、社民2・8%、国民新0・8%。「分からない」「無回答」は40・4%だった。

704片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/28(土) 10:33:48
【東京】
’07参院選 5議席めぐる混戦過熱
2007年7月28日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20070728/CK2007072802036442.html

 参院選は二十九日に投票が行われ、即日開票される。改選数が四から五に増えた東京選挙区には二十人が立候補し、全国でも屈指の激戦を展開している。年金記録の不備問題などが主な争点となった中、都内の有権者はどんな判断を示すのか。首都の政党の勢力図は変わるのか。選挙戦も残すところ一日となった。

 東京選挙区では、国会に議席のある六政党から八人が名乗りを上げ、無所属の著名人らも乱立して混戦模様となっている。

 自民は共倒れした一九九八年以来の二候補擁立で、現職が組織選挙を展開し、新人が浮動票取り込みを図る。民主は計約百九十万票で二人当選した三年前の再現狙いで、現職と新人が奔走。公明の現職と共産の新人は、いずれも議席の死守に全力を注ぐ。社民と国民新はともに新人が巻き返しに懸命。これに、知名度のある無所属の新人らが無党派層に猛アピールしている。

 本紙の世論調査では、民主現職が一歩リードし、民主新人、自民現職、公明現職、共産新人、自民新人、無所属新人が追う展開。無党派層の動向次第で情勢は流動的で、特に最後の五議席目をめぐる争いは予断を許さない状況だ。

 投開票日の二十九日は、一日早く二十八日に繰り上げ投票をする小笠原村・母島を除く都内千八百五十八カ所で、午前七時から一斉に投票が始まる。午後八時に締め切られ、六十二カ所の開票所で午後九時までに順次開票が始まる予定。

 東京選挙区の五議席が確定するのは三十日未明になる見通し。

 同選挙区の投票率は前々回が53・27%、前回が56・08%。投票率の動向も選挙結果に大きく影響しそうだ。

主要12陣営 かく戦った (届け出順)
●無所属新人 ドクター・中松陣営

 世界が認める実績で、ヤワな政治家百人分以上の仕事をする即戦力として、中松の行く先々が笑顔と歓声に包まれた。「あなたを幸せにする」決意とパワーは十分伝わったと確信。「政治の発明」は投票で実現できる。 (花島行男選対本部長代理)

●共産新人 田村智子陣営

 自民・公明による暴走政治に正面から対決するわが党の値打ちを訴えてきた。庶民増税は許さない、年金問題の解決や子育て支援など、くらしと憲法を守り抜く政策を幅広い都民に訴え、大きな手応えを感じている。 (徳留道信選対責任者)

●社民新人 杉浦ひとみ陣営

 「憲法九条を守ろう」「国民を顧みない政治にNOを」と、年金や平和、教育問題への取り組みを訴えた。もともと体力のある候補だが、憲法の大切さを訴えたいという思いで一層元気に。街角では大勢に励まされた。 (野本雄二広報担当)

●自民現職 保坂三蔵陣営

 年金問題など政策を誠実に語り続けた。防災、中小企業、サラリーマン対策、少子高齢化など都市のテーマを都議の経験を踏まえ、熱く語り、多くの共感を集めた。参議院に必要な人材、ぜひ、ご支援をお願いしたい。 (深谷隆司選対本部長)

705片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 12:50:15
民主・藤田さんトップ当選
自民・長谷川さん初議席 讀賣茨城

初当選を決めて、支持者と万歳をする藤田さん(中央)(29日午後8時10分、水戸市の事務所で)

 第21回参院選は29日投開票され、茨城選挙区(改選定数2)では、民主党新人の藤田幸久さん(57)がトップ当選を飾った。「自民王国」茨城で、民主党候補のトップ当選は1998年以来、9年ぶり。自民党新人の長谷川大紋さん(64)も初当選を果たしたが、前回選の同党候補の得票より約15万票減った。年金記録漏れ問題に加え、地元選出の赤城農相の事務所費問題などが争点となり、県内でも自民に逆風が吹いた。無所属の石津政雄さん(60)は10万票を超えたが、共産党新人の田谷武夫さん(55)らは伸び悩んだ。投票率は3年前の前回を上回った。

 水戸市笠原町にある藤田さんの事務所では午後8時過ぎ、早々と「当選確実」の一報が流れると、集まった支持者から歓声が上がり、拍手がわき起こった。まもなく姿を見せた藤田さんは、支持者たちと力強く握手を交わした後、万歳をして喜びを爆発させた。

 民主党県連の大畠章宏代表、支持団体である連合茨城の石井武会長らが見守る中、藤田さんは満面の笑みを浮かべ「こんなに早くトップで当確を頂いたのは、皆さんの支援のおかげ」と述べ、深々と頭を下げた。さらに、「自民王国から県民王国が誕生した。おかしなものは変えるという、県民魂がよみがえった。政権交代のため一生懸命仕事をしなければ」などと抱負を語った。

 日立市出身の藤田さんは衆院議員を2期務め、東京からの国替え初挑戦。民主党県連と連合茨城による候補者選定の協議が難航し、今年2月にようやく出馬が決まった。県内での知名度不足が懸念されたが、年金記録漏れ問題に加えて、自民の赤城農相の事務所費など「政治とカネ」の問題が発覚したことが追い風となって、無党派層からの支持も得て、優位に戦いを進めた。

 水戸市笠原町の長谷川さんの事務所には、自民党県連の山口武平会長ら党幹部が詰めかけた。午後8時過ぎにマスコミ報道で当選確実が報じられると、一斉に拍手と歓声が上がった。

 長谷川さんは日焼けした顔をほころばせながら、万歳を繰り返し、「景気の良さを地方で実感できるように国政の場で訴えていきたい」と抱負を語った。

 県議9期の実績と自民党県連幹事長の政治力を背景に、満を持して国政選に挑戦。「自民王国」の力を生かし、職域支部や地域支部のネットワークを通じた組織戦を繰り広げてきた。しかし、年金記録漏れ問題に加え、公示前には赤城農相の事務所費問題が明るみに出て、逆風にさらされた。「政治家の失言の問題があり、厳しい戦いだった」と述べたが、選挙戦に影響したと見られる事務所費問題には触れなかった。選挙協力を見送った公明党の支持層への浸透も進まず、トップ当選を逃した。

(2007年7月30日 読売新聞)

706片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 12:51:47
現職対決国井さん涙
自民、歴史的大敗11万票差 讀賣栃木

敗戦が確実になり、支援者らに頭を下げる国井正幸さん(29日午後9時13分、宇都宮市一ノ沢町の事務所で)

 参院選は29日、投開票が行われ、栃木選挙区(改選定数1)では、民主現職の谷博之氏(64)が年金問題などに伴う安倍政権批判を追い風に、過去最多の48万4900票を獲得。3選を目指した自民現職の国井正幸氏(59)に約11万票差で圧勝し、再選を果たした。共産新人の小池一徳氏(46)は及ばなかった。栃木選挙区で自民公認候補が一人も当選できないのは、改選定数2だった1974年、矢野登氏が、大塚喬氏(社会)、大島友治氏(無所属)に敗れて以来、33年ぶり。大島氏は後に自民入りしており、自民が改選議席を失うのは55年体制後、初めてとなる。改選定数の削減で、「1人区」では全国唯一の現職対決となった選挙戦は、自民の歴史的敗北に終わった。衆院5選挙区を独占する自民の牙城(がじょう)に、民主が風穴を開けたことは、次期衆院選や08年末の知事選にも影響を与えそうだ。

 「多くの方々にお世話いただいたと実感している。結果として期待に応えられなかったことは心からおわびしたい」。宇都宮市一ノ沢町の事務所で、国井さんは苦渋に満ちた表情で、敗戦の弁を述べた。駆け付けた支援者も、一様に硬い表情だった。

 国井さんは、県関係国会議員7人や福田知事の全面支援を受け、出身母体の農協を中心とした組織選挙を展開。公明との選挙協力で約10万とされる同党票の取り込みも図るなど、5月ごろまでは圧倒的に優勢と見られていた。

 しかし、年金記録漏れ問題などの逆風が状況を一変させた。

 「逆風の時は、足元固めが重要」と、企業回りやミニ集会主体の選挙戦を展開、安倍首相が3度来県するなど、異例とも言える党本部の応援を連日のように受け、「政権与党の実行力」を訴えた。国井さんの演説も、「助けてください」と哀願調に変わったが、支持を広げることはできなかった。

 また、農家への助成を絞る「品目横断的経営安定対策」への反発が強まる中、現職の農水副大臣として批判の矢面に立たされ、農村票の一部も取りこぼした。

■県連に激震走る■

 現職の国井さんが敗れたことで、自民党県連には激震が走った。森山真弓会長は「強い台風のような逆風だった。県内隅々まで回ったが、結果に結びつかなかった。本当に悔しく、残念。誠に申し訳ない」と陳謝した。

 6年前の参院選で、国井さんは約32万票を獲得。次点の自民系候補を合わせると約52万票で、約23万票の谷さんとの差は圧倒的だった。今回も31市町の首長全員が国井さん支持だった。

 だが、自民への逆風はやまず、報道各社の世論調査は、軒並み「谷さん優位」を伝えた。党幹部が相次いで来県する中、県連も「負けたらメンツは丸つぶれ」と組織の引き締めを図ったが、状況は好転しなかった。

 船田元衆院議員は「運動の点では劣っていない。全体を取り巻く大きな流れ、逆風は大変な勢いがあった。国井さんは何も悪くない」と擁護したが、県連関係者は、「自信をつけた民主党は、知事選など他の選挙も、独自候補を立てるだろう。これから大変だ」と予測した。

(2007年7月30日 読売新聞)

707片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 12:53:50
民主・谷さんが圧勝
過去最多、48万票 讀賣栃木

当選確実の報を受け、万歳する谷博之さん(29日午後9時13分、宇都宮市松原の事務所で)

 「国民の声に逆行した政治に対し、冷静な素晴らしい判断をしてもらった。県民のための新しい政治に、この栃木県から変えていく」

 宇都宮市松原の事務所に「当選確実」が伝えられたのは、午後8時55分ごろ。保守王国・栃木で現職対決を制すという快挙に、支援者が沸き返り、谷さんも高らかに勝利宣言した。

 6年前の初当選時、谷さんが獲得した約23万票に対して、自民・自民系候補は2人で約52万票。今回も、この“ダブルスコア”を追いかける圧倒的劣勢から始まった。しかし、「年金」や「政治とカネ」が、格好の追い風となって吹いた。

 最大の支援団体である連合栃木や県関係国会議員らの後援会組織を足がかりに、県内全域で分刻みの遊説をこなす選挙戦を展開。「逆転の夏」を合言葉に、年金や農政、増税問題で与党を批判し、自民の基盤である農村部にも積極的に切り込んで「国民の目線」での政策を徹底的に訴えた。

 党本部からも鳩山幹事長、菅代表代行が複数回来県するなど、連日応援が入る挙党態勢で、形勢逆転。自他共に認める「目立たない男」が、一時は「奇跡」と目された逆転勝利をやってのけた。

■参院選「連勝」民主県連沸く■

 激戦の末に議席を死守し、民主党県連は大いに沸いた。2004年の前回参院選で簗瀬進氏がトップ当選したのに続く「参院選2連勝」。党県連代表の簗瀬氏は「“谷風”が吹いて、栃木の保守の大地が割れた。1年以内に必ず総選挙はある。政権交代をしようではないか」と興奮気味に語った。

 国政選挙では、00年の衆院選栃木1区で民主の水島広子氏が自民の船田元氏を破ったものの、03年、05年の衆院選は5区すべてで敗北。今春の県議選も、7割を自民議員に占められた。今回、党の国会議員がいない“空白地帯”にも支持が広がったことで、「今後の党勢拡大に向け、光が見え始めた」(県連幹部)との声もあがった。

 一方で、県連内にも「今回は『風』のおかげで勝てた」との声もある。福田昭夫衆院議員は「これで次の選挙で負けたら、また同じことだ。今回の勝利を最大のチャンスとみて、確実に支持を広げるために努力を重ねる」と、表情を引き締めた。

(2007年7月29日 読売新聞)

708片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 12:54:32
組織型選挙に限界 讀賣栃木

 谷氏の得票は31市町のうち、23市町で国井氏を上回った。市部で国井氏が勝ったのは那須烏山だけ。自民の歴史的大敗と言える。

 この背景には、従来の組織型選挙の限界がある。

 運動の「実動部隊」となる県議、市町議が市町村合併で減った上、小泉改革による公共事業の削減や、郵政民営化のあおりを受け、建設業者や、特定郵便局長OBらでつくる「大樹」などはほとんど動かなかった。今回は与党の農政に反発して農協の動きも鈍るなど、“集票マシン”はひび割れしつつある。統一地方選と重なる「亥(い)年の選挙」で、選挙疲れも見えた。

 そこに追い打ちをかけたのが、年金記録漏れ問題などの「風」だった。

 自民は安倍首相の3度の来県などの、大物攻勢をかけたが、あまりの頻繁さは、むしろ国井氏本人の印象を薄める結果になり、功を奏さなかった。民主も同様の戦術を取ったことで、候補者本人は埋没し、政党対決が鮮明になった。

 こうなると、「年金」「政治とカネ」は県内でも明確な争点となった。民主は農政批判を軸に農村部にも切り込むなど、自民の組織にくさびを打ち込んだ。

 民主にとっては、県内での党勢拡大の好機であることは間違いないが、勝因が“敵失”にあることは、自覚すべきだ。

 選挙戦では、谷氏は政権批判、国井氏は政権擁護に終始したきらいもあり、国政のあり方を問う政策論争まで高められなかった。

 各党は今回の結果をよく検証し、「風」に左右されない選択をさせてほしい。

   (伊藤一紀)

(2007年7月29日 読売新聞)

709片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 12:56:00
自民・山本さん盤石
知名度生かし3選 讀賣群馬

支持者から花束を受け取り、万歳する山本さん(29日午後9時ごろ、前橋市内の事務所で)

 参院選群馬選挙区(改選定数1)は29日、投開票が行われ、自民党公認の山本一太さん(49)(公明党推薦)が圧倒的な得票で3選を果たした。改選定数が2から1に削減されて迎えた初の選挙で、自民党公認が1人に絞られたこともあり、全国的には年金記録漏れ問題の逆風で自民党が大敗する中、山本さんは国民新党公認の福田晃治さん(42)(民主党推薦)、共産党公認の酒井宏明さん(41)に大差をつけ、“保守王国”の面目を保った。投票率は54・60%で、2004年の58・00%を下回った。

 前橋市元総社町の山本一太さんの事務所では、午後8時過ぎに早々と当選確実の一報が流れ、詰めかけた支持者らが歓声を上げた。山本さんは「自民党に逆風が吹く中、本当に厳しい選挙だったが、温かい応援で勝ち抜けた。3期目の責任は重い。期待を裏切らないよう、真っすぐ直滑降で進みたい」と話し、満面の笑みを見せた。

 山本さんは、テレビ出演などによる抜群の知名度を生かし、自民党公認2人が出馬した6年前の選挙(改選定数2)で得た約36万票に大きく票を上積みした。

 年金記録漏れ問題にはあまり触れず、「締めつけや動員ではない独立自尊の1票を」と候補者個人の魅力を強調。民主党が内部分裂で候補を擁立できない“敵失”もあり、全国で吹き荒れた自民党への逆風を感じさせず、終始優位な戦いを進めた。

 自民党県連が知事選支援に全力を傾けたこともあり、山本さんの選対は首長や経済人が中心だったが、この日は同県連の笹川尭会長も事務所を訪れ、「3期目はじっくり腰を落ち着けて、参院の重鎮になるように努力してほしい」とあいさつ。金子泰造県連幹事長も万歳に加わった。

(2007年7月30日 読売新聞)

710片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 12:56:33
批判票受け皿見えず
解説 讀賣群馬

自民党の山本一太さんが、予想通りの強さで圧勝した。

 群馬選挙区における非自民候補のこれまでの最高得票は、1989年の角田義一氏(当時は社会党)の44万票だった。リクルート事件、消費税、農政問題の3点セットで、自民党に強い逆風が吹いた選挙だった。

 山本さんの陣営は当初、政治とカネや年金記録漏れなどの問題で自民党への逆風が強まり、非自民候補に89年と同じような追い風が吹くことを懸念していた。しかし、懸念は杞憂(きゆう)に終わった。

 最大の理由は、政権を狙う民主党が、県連の不正経理問題に伴う分裂で、独自候補を擁立できなかったことだろう。民主党は党本部主導で国民新党の福田晃治さんを推薦したものの、地元の支援は盛り上がりを欠いた。福田さんも、地域活性化を主に訴え、年金記録漏れ問題や政治とカネの問題を争点として問う姿勢が弱かった。

 県民から見ると、「民主党」という選択肢がなく、安倍政権への批判票の受け皿もはっきりしなかった。

 一方、山本さんは、県連の組織に頼らない選挙戦を展開した。「(有力県議らを並べる)オールスターキャストの選対本部は立てない」と宣言。動員型の集会はほとんどせず、「出前型のキャンペーン」を重視した。本人の知名度や無党派層に訴える発信力を活用、1週間前に行われた知事選で自民党公認候補が勝利した勢いもあり、全国的な逆風を群馬に持ち込ませなかった。(小川聡)

(2007年7月30日 読売新聞)

711片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 12:59:36
<参院選>民主に順風2確保 水戸さん号泣初当選 讀賣神奈川

号泣しながら初当選の万歳をする水戸さん(30日午前0時10分、横浜市戸塚区の事務所で)

 参院選は29日投開票され、神奈川選挙区(改選定数3)の当選者の顔ぶれが決まった。民主の牧山弘恵さん(42)は100万票を超す得票でトップ当選を飾った。同じ民主の水戸将史さん(45)も、無党派層をつかみ初当選。民主は3年前に続く2議席獲得となった。逆風を受けた自民の小林温さん(43)は、危機感をバネに組織を引き締め、再選を果たした。当選した3人とも40歳代という若い顔ぶれ。公明の顔と言える宝塚歌劇団出身の松あきらさん(59)は3選を目指したが、民主2人に押し出される形で、よもやの落選。共産の畑野君枝さん(50)も与党への批判票を集めることはできず、返り咲きはならず。社民の和田茂さん(52)、国民新党の斉藤さちこさん(39)も、自民対民主の戦いに埋没する結果となり、支持を広げることができなかった。

 30日午前0時過ぎ、横浜市戸塚区の事務所に姿を見せた水戸さんは、「まさし」コールに出迎えられると、号泣。陣営幹部に支えられるようにして壇上に上がり、「支えてくださったみなさんのお陰です。安倍政権に対する怒りが民主党への期待になり、それが力になった」と喜びを語った。

 抱負について、「年金や政治とカネなど、お金にまつわることに有権者の関心が高かった。税理士や地方政治での経験を生かし、国民から預かった金をどう使うかという説明責任を果たしていきたい」と話した。

 また、「年金問題での与党への批判が自分の味方になったと思う」と語り、その受け皿として無党派層の支持が得られたことが勝因と分析。「最後まで3位か4位とは思っていたが、当選できる確信はなかった」と述べ、涙ながらに「政権交代の一翼を担っていきたい」と意気込みを見せた。

 民主の2人目の候補者選びが難航し、県連が水戸さんの擁立を決めたのは、今年1月。水戸さんも2人擁立を推し進めた一人で、ぎりぎりの段階での決定だった。県連幹事長を務めた経験はあるものの、全県での知名度不足と組織力のなさが懸念された。

 しかし、松沢知事をはじめ、中田宏横浜市長との連携を前面にアピールした選挙戦を展開。無党派層を中心に支持を広げ、民主2人目の当選が視野に入り始めた終盤には、党本部から幹部クラスが続々と応援に駆けつけ、横浜、川崎の都市部で支持を訴えた。

(2007年7月30日 読売新聞)

712片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 13:00:10
牧山さん100万票超 挑戦2度目 讀賣神奈川

初当選が確実となり万歳して喜ぶ牧山さん(29日午後8時22分、横浜市中区の事務所で)

 牧山さんは午後8時20分過ぎ、横浜市中区の事務所で、「参院補選で敗れて以来、本当に多くの人たちに支えられてきた。胸がいっぱいで、言葉にならない」と目を潤ませながら、捲土(けんど)重来を果たした喜びをかみ締めた。牧山さんは集まった支持者一人一人に手を差し出して握手を交わしながら、「ありがとう。ありがとう」と、選挙戦で日焼けした顔をほころばせた。この後、支援者に囲まれて、万歳三唱して喜びを爆発させた。

 国政を担う抱負について、「政治を変えたいという皆さんの思いを受け止め、困っている人の役に立ちたいという政治を志した初心を忘れず、これからの6年間をしっかり務めたい。最優先課題として年金問題に取り組み、安心して子育て出来る社会をつくりたい」と語った。

 年金問題などで与党に逆風が吹き、街頭では、「年金の不安をなくす!」と書いたパネルを行く先々で掲げて与党を厳しく批判してきた。勝因について「安倍政権の下で苦しんでいる人々の怒りの声を受け止めることができた」と述べた。

 牧山さんは2005年の参院補選で次点ながら76万票を獲得。2度目の挑戦となった今回は、連合神奈川が支援を一本化し、労働組合の会合をこまめに回って組織固めを徹底した。

 さらに、陣営は「最後まで4番手の気持ちで戦う」と引き締めを図り、横浜や川崎の大票田で、無党派層を取り込むことに成功した。

(2007年7月30日 読売新聞)

713片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 13:00:33
逆風自民 小林さん再選 讀賣神奈川

当選の赤いバラを自らつける小林さん(29日午後9時50分、横浜市中区の事務所で)

 小林さんは午後9時45分過ぎ、横浜市中区の事務所で、支持者と万歳三唱した。「厳しい風の中だったが、自民の総力を結集して勝利することができた。6年前に預かった議席を決して落としてはならないという、必死の思いで戦った」と頭を下げ、初めて体験した逆風の選挙戦でつかんだ勝利に安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 やはり厳しかったのは、年金記録漏れ問題の逆風。テレビが早々と当選確実を流すなど盤石だった小泉旋風の追い風に乗った前回とうって変わり、苦戦、防戦一辺倒となった。

 小林さんは街頭で「おわび」を率直に述べ、責任ある対策を取ることを繰り返した。中小企業支援策や北朝鮮問題に取り組んだ実績などを強く訴えた。

 小林さんは「年金問題では、自民が厳しい批判を受けた。街頭演説でも厳しい声を聞いた。自民はこういう政党だときちんと伝えてきた。年金のシステムを変えたり、(社会保障内容を記録する)ICカードを発行したりして取り組んでいきたい」と語った。

 自民党県連会長の菅総務相は「厳しい逆風の中での戦いだった。小林さんが政府の対応をきちんと訴えたことが結果につながった」と厳しい表情で語った。

 自民は、1議席を守るため2005年の補欠選挙で当選した川口順子さんを比例選に回した。2議席奪取を掲げた民主と全面対決となり、知事選や県議選などでの惨敗の反省から、地方組織を引き締めた。

(2007年7月30日 読売新聞)

714片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 13:01:28
公明・松さん苦杯 讀賣神奈川

厳しい表情で敗戦の弁を語る松さん(30日午前0時15分、横浜市中区の事務所で)

 松さんは30日午前0時過ぎ、横浜市中区の事務所で「このたびの結果は、私の不徳の致すところであり、申し訳ありませんでした。大変厳しい戦いだった。最後の数日間で、かなりの手応えを感じた。それで接戦にもつれ込んだと思うが、真摯(しんし)に結果を受け止めたい」とサバサバした表情で敗戦の弁を語った。ハンカチを手にむせび泣く運動員の姿もあった。

 敗因については、「年金や政治と金の問題にのみ込まれてしまった」と述べた。神奈川選挙区は自・公の選挙協力はなく、年金逆風にさらされたうえ、民主が2議席獲得を目指すという“三重苦”の中での戦いとなった。

 自民に対し、松さんは「(これまでは)自公の連立で戦ってきた。すべては胸の中にのみ込みたいと思う」と述べるにとどまった。

 公明県本部の上田勇代表も「厳しい中での選挙だった。あと一歩及ばす、大変申し訳ない」と無念さをこらえるように語った。

 松さんは、組織票がある公明の中でも、宝塚歌劇団で活躍した知名度などから、ひときわ注目されてきた。「万一、落選すれば党勢にもかかわる」と党を挙げた戦いを展開し、党本部の太田代表が何度も応援に駆けつけた。

 松さんは自民の支持層とも重なる企業などを回り、そのなりふり構わぬ戦いぶりは、自民から警戒されるほどだった。しかし、都市部での浮動票を吸い上げることができなかったことが致命的になったとみられる。

(2007年7月30日 読売新聞)

715片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 13:07:57
【参院選山梨選挙区】民主・米長さん初当選 讀賣山梨

 第21回参院選は29日投開票され、山梨選挙区(改選定数1)では、民主党新人の米長晴信さん(41)が、自民党新人の入倉要さん(42)、共産党新人の花田仁さん(46)を大差で破り、初当選した。民主は同選挙区で参院2議席独占を果たした。米長さんは、年金記録漏れ問題を中心に訴え、与党批判票を取り込んで支持を拡大。入倉さんは、県連の挙党態勢の構築が遅れたことに加え、支持組織の活動が最後まで鈍かった。花田さんは、無党派層への浸透を図ったが及ばなかった。投票率は63・65%。

当242,586 米長晴信

  162,746 入倉 要

   32,994 花田 仁

(選管確定)




当選を決め、祝福を受ける米長さん(甲府市の事務所で)




 甲府市上阿原の米長さんの事務所では、夕方から集まった多くの支持者が、かたずをのんでテレビを見守った。選挙戦終盤には優勢と報じられながらも、自民党の組織力の前に最後まで緊張を強いられた。当選確実が伝えられると、喜びを爆発させた支持者から、晴信コールがわき起こった。

 近くで待機していた米長さんが姿を現すと拍手が起こり、周囲から「おめでとう」と祝福の声が上がった。米長さんは満面の笑みで「ありがとうございます」と何度も頭を下げた。

 昨年9月にフジテレビを退社。“背水の陣”で初めての選挙に臨んだ。知事選対応で分裂状態となり、候補者をなかなか絞り込めない自民党県連を尻目に、「まず顔と名前を覚えてもらいたい」と、県内のJR中央線のほぼ全駅前で、朝の「あいさつ」を続けた。また、無医村の小菅村の医療問題をビデオカメラで取材。個人演説会などの開始前に放映するなど、記者という経歴と「現場主義」をアピールした。

 公示後は、専ら年金記録漏れ問題と、閣僚の不祥事に焦点を当てた。与党への逆風が吹く中、「何となく自民、頼まれたから自民という人を説得して下さい」「支持政党に関係なく、生活を守るのはどちらか考えて下さい」などと訴え、無党派層の取り込みだけでなく、自民党支持層の切り崩しにも成功した。

(2007年7月30日 読売新聞)

716片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 13:08:22
【参院選山梨選挙区】自民・入倉さん及ばず 讀賣山梨

支持者を前に、敗戦の弁を述べる入倉さん(29日午後9時5分ごろ、甲府市の事務所で)

 甲府市国母の入倉さんの事務所には、自民党県議や支持者が集まり、テレビの開票速報を見守った。参院議員を引退した党県連の中島真人会長や堀内光雄・衆院議員ら国会議員も顔をそろえ、神妙な面持ちで開票結果を待った。

 敗戦が伝えられると、事務所内には重苦しい空気が立ちこめた。姿を現した入倉さんは「山梨にとって大切な1議席を死守できなかった。私の力足らずです」と深々と頭を下げた。

 県連初の公募制で立候補が決まった入倉さん。閣僚の応援が相次ぐなど党内の期待を集めた。若者に政治への関心を持ってもらうために座談会を開くなど独自の活動も展開し、自民の組織力との相乗効果を狙った。しかし、知事選で分裂した県連の新体制発足が5月中旬にずれ込んだことや、年金の記録漏れ問題など与党への逆風が最後まで響いた。終盤には甲府生まれ、甲府育ちをアピールしたが、及ばなかった。

(2007年7月30日 読売新聞)

717片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 17:07:44
丸川珠代氏当選も笑顔なし万歳も自粛
http://www.nikkansports.com/general/p-gn-tp0-20070730-234450.html

 大激戦の東京選挙区(改選5)で、自民党新人の丸川珠代氏(36)が、自民党前職の保坂三蔵氏(68)に競り勝ち、滑り込み当選した。無党派層からの支持を得るつもりが、意外に知名度が低く大苦戦。「5番目でいいから当選させてください」と危機感を強めていたが、残り議席を自民党同士で争う展開に、涙も笑顔も一切なく、「万歳」も自粛する異例の当選会見となった。

 当確が伝えられ、開票を見守っていたホテルからJR新橋駅近くの事務所に入ったのは30日午前0時半ごろ。大激戦を何とか制したが、蹴落とした相手が同じ自民党の保坂氏になったことで万歳は自粛した。

 「どうにか当選できて本当にありがたいこと。でも保坂先生と一緒にということが、私たちの中で前提。喜ぶという気持ちにはなれない」。初当選を果たしたが、感激の涙も喜びの笑顔も一切なし。終始、こわばった表情のままだった。同席した平沢勝栄選対本部長も「まずは保坂先生に絶対勝ってもらって、強引に(丸川氏が)滑り込んで2議席を確保する予定だった」と唇をかみしめた。

 安倍首相から直々に立候補を要請された。まだ消えた年金問題の逆風が起きておらず、元テレビ朝日アナウンサーの知名度を生かした無党派票の取り込みが期待された。しかし、党の調査で知名度の低さが判明。無党派票が頼れず、保坂氏と組織票をめぐるせめぎ合いも加わった。選挙戦は「逆風どころか暴風雨」(平沢選対本部長)だった。

 街頭演説では母子家庭で育った生い立ちを告白。年金生活の母親や祖母に仕送りを続けている経験を持ち出し「年金問題ではすぐ働ける。私を国会に送ってください」と支持を訴えた。

 候補者らしからぬ「お騒がせ」も目立った。テレビ朝日への立候補報告は退社の数日前で、出演していた地デジのCMも打ち切りに。同局の君和田正夫社長が強い不快感を表明する事態になった。

 極めつきは、住民票が未登録で参院選の投票権を持たなかったことが、選挙戦中に判明。03年6月に赴任した米国から04年6月に帰国後、住民票を届けておらず、立候補に合わせて今年4月に届け出たが、選挙権を得られる期限に間に合わなかった。都知事選など過去3年、投票に行っておらず、候補者としての資質を疑問視する声も出た。丸川氏も「支えてくださった方々に恥ずかしい。初めての選挙戦で厳しさを初めて理解した」と反省ばかりが自然と出た。

 「新人としての可能性とやる気にかけてくださった方々、保坂先生の思いを受けて、しっかり働かせていただきたい」と、訴えたのが精いっぱいの前向きな姿勢だった。笑うことも許されない、目玉候補の当選会見が、自民党の大敗を物語っていた。

[2007年7月30日8時10分 紙面から]

718片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 18:46:41
年金逆風 王国揺らぐ 藤田氏、牙城に風穴
2007/07/30(月) 本紙朝刊 第1社会 B版 19頁  茨城
http://www.ibaraki-np.co.jp/main/daily02.htm

 自民王国が揺らいだ。参院選・茨城選挙区(改選議席二)は、民主の藤田幸久氏(57)が自民の長谷川大紋氏(64)を大差で抑えてトップ当選。年金問題や閣僚の相次ぐ失言に加えて、直前には地元選出の赤城農相をめぐる事務所費問題も噴出。草の根の自民党支持者の間からも安倍政権に対する批判や不満の声が渦巻いた。藤田陣営が「自民の牙城・茨城が変われば、日本も変わる」と喜びを爆発させたのに対し、長谷川陣営は初当選にも、自民党に対する予想以上の風当たりの強さに表情はやや硬かった。

藤田陣営 政権交代への仕事しっかり
 藤田氏の選挙事務所は午後八時すぎ、NHKテレビの報道番組冒頭で当選確実が伝えられると、集まっていた支持者から「ウォーッ」と大きな歓声が上がり、拍手が起こった。
 「ありがとうございます。茨城は“自民王国”から“県民王国”に変わる。これまで埋もれていた県民の声が投票行動に表れた。みなさんへの恩返しとして、政権交代のための仕事をしっかりやっていきたい」。藤田氏は同十分すぎ、“トップで当確”の報道を受けて夫婦で選挙事務所に駆け付け、集まった支持者の前で興奮気味にあいさつした。
 藤田氏は、年金問題について「国民が信頼を預けている基礎は年金。今回選挙で県民の怒りの大きさを感じた。年金に対する信任選挙で政府は信任を得られなかった。年金制度を変えなければならない」と話した。
 民主党と合同選対を組んだ連合茨城の石井武会長は「日本の政治が変わる激動の日になった。働く者の生活、女性や子供も安心して暮らせる社会づくりに頑張っていただきたい」と激励。合同選対本部長の大畠章宏党県連代表は、自民候補を破ってトップ当選が濃厚になったことについて「年金や政治とカネの問題などいくつもの問題が重なったことで、安倍内閣に対する不信任が票に表れた」と話した。

長谷川陣営 格差の是正に取り組みたい
 「出たっ」。午後八時一分、テレビ速報が初当選確実を伝えると、水戸市笠原町の長谷川氏事務所は歓喜に包まれた。紺のスーツ姿で現れた長谷川氏は右手を高く上げ、満面の笑み。万歳三唱で支持者と喜びを分かち合った後、「政治家の失言などで自民に厳しい風が吹いた。景気回復の実感は地方にない。遊説で国と地方、県内の南北の格差を痛感した。地方に育てられた者として、国政で格差是正に取り組みたい」と力強く語った。
 祝勝会の最中も会場内のテレビが「自民大敗」を伝え続け、壇上の山口武平自民県連会長は終始テレビ速報を気にしていた。あいさつで山口会長は「生活に関連の深い年金や医療、教育問題について、批判を打ち消し、有権者に理解してもらうのに時間を要した」と選挙戦を振り返った。
 報道陣に囲まれた長谷川氏は、選挙戦を振り返り「地方の関心は景気だった」とした上で、逆風を招いた年金問題や赤城農相の事務所費問題について「政治家は説明責任を十分やるべき。私もいらいらした」と表情をやや硬くした。
 開票が進み、順位争いで二位が濃厚に。選挙事務長の海野透県議は「足を棒にして一生懸命やったが、逆風をはねのけられなかった。大勝した二年前の郵政解散と全く逆。自民たたきのマスコミ報道にやられた」と悔しさをあらわにした。

719片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 18:46:52
石津陣営 年金の追い風ここまでとは
 無所属の石津政雄氏(60)は午後八時すぎ、水戸市けやき台の選挙事務所で支持者らを前に「準備不足だった。民主にここまで風が吹くとは思わなかった。政治とカネの問題や年金問題が民主へ追い風になった」とあいさつ。今後について「皆さんと相談していく」と話し、「勉強不足だった。皆さんを巻き込んだことをおわびしたい」と述べた。
 その後、報道陣に対し「大洋村の健康づくりは知られていたが、石津という名前と一致していなかった」と知名度不足を認めた。

田谷陣営 政策浸透させ前進をしたい
 共産の田谷武夫氏(55)は午後八時二十分から水戸市元吉田町の党県委員会事務所で会見し、「自公政治に対抗し戦い抜いたが残念。有権者の熱い期待と共感があった。切実な声を実らせる組織づくりが今後の課題」と述べた。
 有権者から「与党にぎゃふんと言わせたい」という声や、増税や改憲への怒りの声が寄せられ、「民主では自公の暴走政治を止められない」と訴えたが、“風”はつかみきれず。田谷氏は「(今後も)政策を浸透させ前進したい」と話した。

工藤陣営 自民批判票が民主に流れた
 国民新党の工藤敏隆氏(46)は午後九時すぎ、水戸市上水戸の選挙事務所に姿を見せ、待ち構えていた支持者らと握手。会見で「自民への批判票が民主に流れた。二大政党のはざまに埋もれた」と分析した。
 国民新党として県内初の選挙戦だったが「手応えはあった。ただ、出足が遅れたのに加え、年金問題などの対立軸の中、二大政党の陰に隠れてしまった」と語った。「組織がないのに健闘したと思う。結果を受け止め、今後を考える」と、最後まで厳しい表情だった。

武藤陣営 年金生活者の支持得られた
 共生新党の武藤博光氏(45)は午後八時半ごろ、那珂市額田北郷の事務所で会見。さばさばした表情で「準備不足だった。反自民の受け皿になれなかった」と分析。選挙戦を「できるかぎりのことはやった。党利党略にとらわれない活動を展開できた」と振り返った。
 年金一元化と格差解消を軸に訴え「若年層に加えて年金生活者の支持を得られた」と説明。今後について「新たに開拓した支持層とのつながりを絶たないよう、参院選にこだわらずに政治活動を続けたい」と語った。

720片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 18:48:15
2007年07月30日(月)
参院選 自民惨敗 山梨は民主・米長氏
入倉氏に7万9840票差 山梨日日
http://www.sannichi.co.jp/local/news/2007/07/30/5.html

 安倍内閣発足後初の全国規模の国政選挙となった第二十一回参院選は二十九日投開票が行われ、自民党は宇野宗佑首相が退陣した一九八九年参院選(三十六議席)以来の、獲得議席が三十台にとどまる歴史的な惨敗を喫した。参院で自民、公明の与党は過半数(百二十二)を割り、与野党が逆転。安倍晋三首相は同日夜、引き続き政権を担う考えを表明したが、厳しい政権運営を迫られる。安倍首相は三十日未明、八月下旬にも内閣改造、自民党人事を行う方向で調整に入った。四十代新人三氏の対決となった山梨選挙区(改選数一)は民主党公認の米長晴信氏(41)=国民新党推薦=が自民党公認の入倉要氏(42)=公明党推薦、共産党公認の花田仁氏(46)を破り、初当選を果たした。同選挙区では最年少当選。自民党に強い逆風が吹く中、米長氏は全県下で支持を集め、入倉氏に七万九千八百四十票の大差を付けた。自民党は引退した中島真人氏の議席を守れず、結党以来初めて参院議席がゼロとなった。山梨の投票率は63・65%で、二○○四年の前回を1・84ポイント上回った。
 山梨選挙区の開票は午後八時から始まり、開票直後に米長氏の当選が確実になった。米長氏は八割に当たる二十二市町村で得票数がトップだった。
 米長氏はフジテレビ記者から転身し、昨年八月に立候補を表明。県政課題を「取材」する様子をホームページで紹介するなど独自の方法で知名度アップに努めた。父親の出身地の増穂町に後援会を設立。会長に長沢利久はくばく会長を迎えたほか、自民党支持が多い県内経済関係者による支援組織も発足させ、保守層にもアプローチ。四月の統一地方選後は推薦団体の連合山梨が本格的に活動、労組組合員らへの浸透を図った。
 選挙戦では年金記録不備問題を前面に出し、政府与党対応への批判と民主党の年金政策を主張。自公政権の対立軸として「民主の米長」を印象付ける作戦で反自民票を着実に取り込んだ。
 これに対し、入倉氏は今年三月、自民党の中島真人氏の引退に伴う公募で、応募者三十八人の中から候補者に選ばれた。立候補表明は最も遅かったが、国会議員六人、県議二十六人を擁する自民党県連の組織力を生かして浸透を目指した。
 選挙戦中盤に自民党劣勢が伝えられると、政党ではなく候補者名をアピールする戦術で追い上げた。しかし、郵政総選挙や知事選対応で生じたしこりで国会議員や県議らの足並みがそろわず、運動員らの「選挙イヤー疲れ」もあって組織が十分機能しなかった。
 国政四度目の挑戦となった花田氏は昨年二月に立候補を表明。自公政権との対決姿勢を強調、憲法改正に反対、または慎重な自民支持層の取り込みも図ったが、「自民対民主」の二大政党対決の間に埋没し伸びなかった。

721片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 18:49:01
2007年07月30日(月)
米長氏、反自民票を結集
【あとがき】 政権への不満追い風  入倉氏は組織振るわず  山梨日日
http://www.sannichi.co.jp/special/news/2007/07/30/12.html

 新人三氏が立候補した参院選山梨選挙区は、民主党の米長晴信氏が大勝した。年金記録不備や「政治とカネ」などの問題に対する有権者の批判が、反自民票として米長氏に結集したと言える。米長氏は、年金問題を中心に徹底した自民批判を展開し無党派層や保守層からも支持を集めた。自民党の入倉要氏は逆風に加え、郵政総選挙や知事選などで自民党県連内に生じたしこりから組織が十分機能しなかった。参院山梨は民主党が二議席を独占。国会議員数は自民五人、民主四人となった。民主候補の大勝は、早まる可能性もある次期衆院選を含め、今後の県政界へ大きな影響を与えそうだ。

 米長氏は民主党本部の働き掛けを受け、昨年八月に立候補を表明。県政課題を“取材”する様子をネット上で流すなど「報道記者」のキャリアを訴えながら知名度アップを図ったが、当初は浸透に苦労した。県内在住が幼少期の三年間だけということも、「落下傘候補」と自民党サイドからの攻撃材料になった。
 しかし、五月に年金記録不備問題が発覚、閣僚の失言や政治資金の不透明な処理の問題が次々と表面化したことが大きな追い風となった。「民主の米長」を前面に、自民党との対立軸を強調。民主党県連や連合山梨の活動も軌道に乗り始め、選挙戦では年金問題を中心に訴え、「反自民票」の取り込みに成功した。
 一方で、父親の出身地の増穂町を「地元」として山梨との縁も強調。叔父で、都教育委員も務める日本将棋連盟会長の米長邦雄氏の知名度もバックに従来の自民支持層にも食い込んだ。
 「好況の実感がない」「定率減税の廃止などで負担が重くなった」と有権者の生活に対する不満が、年金や「政治とカネ」などの問題でさらに増幅、安倍政権や自民党への批判票が米長氏に流れた。甲府市内の投票所では、自民支持の男性から「今回は(自民党に)ブレーキを掛けなければと思った」との声が聞かれた。
 四十代対決を制した米長氏の大勝は、次々に噴出した安倍政権や自民党による“敵失”に救われた面も大きい。次期衆院選に向け、今回の得票をいかに民主党への支持票として定着させていくかが同党県連にとって重要となってくる。
 入倉氏は自民党本部の公募を経て擁立。立候補が三月と遅れたことも響いたが、自民党に吹き荒れた逆風で党の組織力も十分機能しないまま受け身の選挙に終始した。自民劣勢が伝えられた終盤には、甲府市出身の「地元候補」を強調することで党派を超えた支持を得ようとしたが、流れを変えることはできなかった。
 同党県連が抱える“お家事情”も影響した。衆院山梨2、3区では郵政造反組と刺客組の衆院議員の足並みがそろわず、2、3区とも米長氏の得票を下回った。知事選対応をめぐり山梨1区が地盤の赤池誠章衆院議員と甲府市議団の間に生じた溝も修復できず、入倉氏が地元の甲府市で得票を伸ばせない一因となった。知事選、統一地方選、参院選と続く「選挙イヤー」で「県議や市町村議の動きが鈍かった」(県連幹部)のも事実だろう。
 入倉氏の大敗で、県連幹部の責任問題が浮上するのは必至。次期衆院選をにらみ県連内の主導権争いが再燃しそうだ。
 共産党の花田仁氏は憲法改正反対の姿勢を打ち出し、改憲に反対する保守層の取り込みも目指したが、二大政党対決のはざまに埋没し、存在感を示せなかった。

722片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 19:39:18
相次いだ農相の“不祥事”に嘆き 栃木、常勝自民が涙
2007年7月30日 朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2007073002037097.html

 定数削減で一人区となり、全国で唯一、自民と民主の前職が生き残りをかけて激突した栃木選挙区。全党的な躍進を象徴するように民主の谷博之氏(64)が大勝し、自民の農林水産副大臣、国井正幸氏(59)は敗れた。

 知名度では先行するとされていた国井氏だが、谷氏当確を受けて取材に応じ、「一人区は農林水産業のウエートが大きい地域」と述べ、松岡利勝前農相の自殺や赤城徳彦農相の事務所費問題で悪影響があったことを認めて“恨み節”もこぼれた。

 一方の谷氏は国井氏との激戦を制するため、選挙戦では農家対策を徹底。「相手の地盤の農村で一票を取れば、二倍の価値がある」と選対幹部は話す。年金問題とともに「自民は中小農家切り捨て」と訴えた。この結果、選対幹部が「農家から何度も事務所に激励の電話があった」と驚くほどの反響を巻き起こした。

 谷氏は「偶然ではない。起こるべくして起きた」と強調し、衆院の五小選挙区を自民が独占する栃木県政界の変革を宣言した。

723片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 19:41:59
【神奈川】
【解説】松氏の敗戦 自公の関係、今後にしこりも
2007年7月30日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20070730/CK2007073002037053.html

 公明党の松氏が敗れたのは、年金記録不備問題などで与党への逆風が予想以上となり、無党派票が伸びなかったためだ。連立を組む自民党とも“ガチンコ”対決となっただけに、今後の協力関係に影を落としそうだ。

 公明の県内の基礎票は、四十万−四十五万票とされる。目標の七十万−七十五万票までの差を、松氏陣営は知名度をいかした街頭活動で無党派層を取り込む作戦に出た。また、神奈川選挙区は自公の選挙協力区とはならず、自民支持の商工団体や企業などにも積極的に触手を伸ばした。

 松氏側のなりふり構わない攻勢に、自民の県議は小林氏の個人演説会のあいさつで、「自公連立政権のひずみ」と、露骨に嫌悪感を示した。さらに、接戦が伝えられていた終盤の二十七日には、「公明の要請」(松氏陣営)で小泉純一郎前首相が松氏の応援に入り、小林氏側は強く反発した。

 一方で、二〇〇五年の総選挙で自民が大勝したのは、公明の協力があってこそ。本紙の出口調査では、自民支持層が松氏を支持した割合は、民主の二人への割合とほぼ同じだった。“見返り”の少なさに公明側の不満は残る。自民の衆院議員は、自前の後援会組織の力が弱い一期生が小選挙区で六人を占める。今回のしこりで蜜月にひびが入れば、政権選択がかかる次期衆院選で、自民の苦戦は避けられない。 (西尾玄司)

724片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 19:43:17
【埼玉】
【解説】『山根シフト』が奏功
2007年7月30日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20070730/CK2007073002037055.html

 前回参院選で二議席獲得に失敗した民主が、今回は選挙戦中盤に山根隆治氏の劣勢が伝えられると、二候補の地域割りや党幹部の応援などで「山根シフト」を敷き、二議席獲得に成功した。

 県連は当初、県南、西部を山根氏、県北、東部を行田邦子氏と重点地域を分け、さいたま市をフリーにしていた。

 しかし、選挙戦中盤の報道各社の世論調査では、行田氏が山根氏に大きく水を開けていた。危機感を抱いた県連は、さいたま市内を山根氏支持で一本化した。

 中盤以降、政党カーによる声掛けを山根氏に絞った。二十四日からは、さいたま市内に「政権交代のためには二議席獲得が必要です。山根隆治に投票してください」と書かれたポスターを掲示。二十五日以降は党本部からの応援が連日、山根氏に入った。

 終盤に入ると連日、有権者から県連に「弱い方はどっち」と電話が続いたといい、最後まで投票行動を決めていなかった有権者への働きかけ方が功を奏したと言える。 (萩原誠)

725片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 19:44:03
【栃木】
自民・国井氏に逆風 年金問題『説明不足だった』
2007年7月30日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/20070730/CK2007073002036953.html

支援者に深々と頭を下げ、敗戦の弁を語る国井正幸氏(右)=宇都宮市で


 がっくりと落とした肩が、すべてを物語っていた。谷氏との前職対決に敗れた国井氏は午後九時すぎ、宇都宮市の選挙事務所で「年金問題の強い逆風を受けた。まだまだ説明不足だった」と敗戦の弁。集まった支持者は、用意した約二百五十席の半分という寂しい風景だった。

 当初から逆風は覚悟の選挙戦だった。このため演説では、年金問題や閣僚の相次ぐ不祥事について、「おしかりを受け、反省すべきところは反省する」などと繰り返し、有権者の気持ちを和らげることに努力。その一方で「責任与党として、実行できることしか言わない。民主の政策はばらまきだ」などと指摘し、農水副大臣としての自負も強く打ち出してきた。

 しかし、それでも一度傾いた形勢は立て直せなかった。加えて、これまでの国政選挙で各地の実動部隊となってきた市議や町議が、市町村合併などにより大きく減少。公示直前に陣営幹部が「誰に票集めを頼もうか分からなくなった」と嘆いたように、従来の集票パターンが通用しなくなっていたことも響いた。

 国井氏は終始沈痛な表情のまま「農政問題では全国の同志におわびしたい」と得意分野への未練も。事務所を覆った重苦しい雰囲気は、県内で圧倒的な強さを誇ってきた自民の先行きに不安を感じさせるものとなった。

批判票『民主に…』 共産・小池氏は伸びず
 「今の悪政を変えたいと、民主に(票が)行った」。共産の小池氏は宇都宮市の選挙事務所で、淡々と敗戦の弁を述べた。

 自民・民主の前職対決に選挙初挑戦で割って入ろうとするもくろみ。当初から苦戦が予想された通り、思うように得票が伸びない展開となった。

 選挙戦では、自公政権の政策を「庶民いじめ、大企業優遇」などと厳しく批判。民主に対しても憲法問題での統一感のなさなどを指摘し、公示後は志位和夫委員長も来県した。

 しかし、結局は自・民対決に埋没し、存在感を発揮できないという、近年の共産候補の戦いを繰り返した形。小池氏は今後について「憲法や税金などの問題に全力を挙げる」と再起を誓ったが、事務所内の雰囲気は晴れないままだった。

726片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/31(火) 07:33:12
民主比例選でも首位
過去最高48万2078票獲得 讀賣茨城

 今回の参院選比例選で、民主党は自民党に約10万票差をつけ、3年前の前回に続いて県内トップの座を守った。茨城選挙区(改選定数2)でも、民主の藤田幸久氏は自民の長谷川大紋氏に約11万票差でトップ当選を果たしており、選挙区選、比例選ともに民主が自民の得票を上回ったのは県内初。公明は約18万票にとどまり、3年前の前回から約2万票減らした。「自民王国」の組織力や公明の強固な支持基盤でさえ、政府・与党に吹いた逆風をはねのけることはできなかった。

◆民主VS自民

 民主は、比例選で過去最高の48万2078票を獲得し、前回比で7万票近く伸ばした。読売新聞社と日本テレビ系列局が29日に共同実施した出口調査でも、藤田氏は民主支持層の8割以上を固めたほか、無党派層の半数から支持を受けた。

 自民は選挙区選で、1議席獲得という「最低限のノルマ」は果たしたものの、9年ぶりの2位当選に甘んじた。自民支持層の3割、公明支持層の2割の票が藤田氏に流れた。ただ、公明との選挙協力を見送って比例票積み上げを目指したことが功を奏し、前回から微増となる38万4100票を得た。

 自民の底力をうかがえる面もあった。民主の比例票のうち85%が政党名での投票で、個人票は15%どまりだったのに対し、自民は比例票の34%が個人票だった。両党の個人票のトップを見ると、民主の風間直樹氏が9214票にとどまったのに対し、自民の山田俊男氏は1万4100票。自民は比例選で各候補の知名度を高めることにある程度成功した。長谷川氏の陣営幹部は「自民の運動量は間違いなく民主を上回っていた」と振り返る。

 ◆公明にも逆風

 公明は、過去最高得票となった前回の20万3028票から約2万票減った。公明幹部は「自民への逆風が、連立政権を組む公明にも吹きつけた」と見る。共産党は6万8849票、社民党は5万4267票、国民新党は3万4477票だった。同党の比例候補では、郵政関係者や県医師連盟が支援した自見庄三郎氏が5949票と健闘した。

 ◆衆院小選挙区でも民主が優勢

 比例選の各党得票率を衆院小選挙区に当てはめると、民主が大半の選挙区で自民を圧倒した。2005年9月の前回衆院選で民主が得たのはわずか1議席にとどまったことを考えると、躍進ぶりが改めてうかがえる。民主が議席を持つ5区は、日立市など3市すべてで自民の得票を上回ったほか、1区の水戸市や3区の守谷市、取手市、6区のつくば市など都市部を中心に自民に大差をつけた。

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(2007年7月31日 読売新聞)

727片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/31(火) 07:35:43
民主過去最高37万9377票
比例選県内得票 自民と8万5000票差 讀賣栃木

 参院選の比例選の開票作業は30日未明に終わった。県内では比例選も民主がトップで、個人票、党名票合わせて、過去最高の37万9377票(得票率42・86%)を集め、2位の自民に約8万5000票差をつけた。公明、共産、社民はそれぞれ票を減らした。民主は、前回2004年に比べて約8万票積み増し、得票率も4・51ポイント上昇した。

 自民は、29万4801票(同33・31%)で、前回より2万票余り増えたが、得票率は1・58ポイント減少した。

 公明は今回、自民と積極的な選挙協力を結び、「選挙区選は国井、比例選は公明」と呼びかけていたが、10万1876票(同11・51%)で、前回よりも約7000票減らし、得票率も2・35ポイント減少するなど、与党逆風の中で、選挙協力は機能しなかった。

 衆院小選挙区別での、与野党の比例選得票率をみると、野党が1、5区で全勝した上、2、4区でもほとんどの市町で勝利。一方の自民は、前回は2、3、5区を制したが、今回は特に保守層の厚い3区でも3勝2敗1分けで、勢いを失った。

(2007年7月31日 読売新聞)

728片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/31(火) 07:36:57
上野さん、尾身さん落選
自民逆風全14議席止まりで 公明は加藤さん3選 讀賣群馬

落選し、支持者らに頭を下げる上野公成さん(30日午後1時過ぎ、前橋市内で)

 参院選比例選の県内での得票は、自民党の33万8829票に対して民主党は28万6739票にとどまり、知事選同様、自民党の底力を見せつける結果となった。ただ、全国で吹き荒れた同党への逆風で、党全体の議席が14議席になったことから、本県関係の元官房副長官上野公成さん(68)と、尾身財務相の長女で東海大非常勤教授尾身朝子さん(46)はいずれも落選。公明党も県内で9万1880票と伸び悩んだが、同党県本部代表の加藤修一さん(59)は辛くも3選を果たした。共産、社民両党は微減だった。

 上野公成さんの前橋市内の事務所では、30日未明まで、支持者らが当選を祈りながら待機していたが、午前4時半ごろ、当選の可能性がなくなったとして、いったん散会。同日午後1時、前橋市内の事務所に姿を見せた上野さんは、集まった支持者らに「結果が出なくて申し訳ない」と頭を下げた。

 前回(群馬選挙区選)は次点に泣いた上野さんの個人名投票は15万9967票で、党内順位は20位だった。

 敗因について、上野さんは、年金記載漏れ問題や閣僚の政治とカネの問題に触れたうえで、「最初は私1人が群馬県の候補者だったが、だんだん増えた」などと述べ、県内での競争激化を挙げた。これは、自民党から前橋女子高出身の中山恭子さん(当選)らが出馬したほか、知事選での大沢氏への推薦とバーターする形で、自民党県連が公明党県本部長の加藤さんを推薦したことを念頭にした発言とみられる。




落選が濃厚となり、支持者にあいさつする尾身朝子さん(30日午前3時半ごろ、同市内で)


 一方、3年前に続き、2度目の挑戦となった尾身朝子さんは、30日午前3時半ごろ、支援者の待つ前橋市内の事務所に姿を現した。尾身さんは「党への逆風ではなく、ひとえに自身の力不足。3年前にも増しての声援は一生忘れない」と感謝の言葉を述べて、頭を下げた。


 尾身財務相は早くから事務所に陣取り、落ち着かない様子で開票の行方を見守ったが、落選が決まると、落胆した表情を見せ、記者団の問いかけにも応じず、事務所を出た。尾身さんの個人名投票は11万7782票で、党内順位は22位だった。

(2007年7月31日 読売新聞)

729片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/31(火) 07:40:55
激戦の余波 《上》 07・参院選
新人 途絶えた応援  民主一転「現職重視」 讀賣埼玉

 民主党2、自民党1。公明党は議席を失い、2大政党化へ一歩を踏み出した参院選埼玉選挙区。年金問題や政治とカネなど政府与党への強い逆風が吹く中で繰り広げられた17日間の戦いを検証する。




投開票から一夜明けた30日朝、JR浦和駅西口で当選のあいさつをする行田さんの姿があった


 投開票から一夜明けた30日午前7時46分。JR浦和駅西口に埼玉選挙区でトップ当選した民主党の行田邦子(41)はオレンジのシャツと白いスーツという選挙期間中と同じスタイルで現れた。「おはようございます。皆さまの政治に対する憤りをしっかり受け止め、全力で働きます」。疲れた表情で通勤客に呼び掛けた。


 民主党の山根隆治(59)も早朝、地元川越市内で当選のお礼を済ませ、さいたま市浦和区内の連合埼玉事務所に足を運んだ。「心から感謝します」と連合幹部に頭を下げた。

 2人は約141万票をほぼ二分し、当選を果たした。民主党の枝野幸男県連代表は30日の記者会見で「(有権者の)賢明なる情勢分析と判断」の結果だと胸を張った。しかし、両者の間には激しい駆け引きがあった。

     □□□ 

 17日夜、さいたま市浦和区の浦和ロイヤルパインズホテルの一室に枝野と武正公一幹事長ら県連幹部がそろった。「行田に比べ、山根が劣勢」との情勢を受けて、態勢見直しが話題だった。1時間半の議論の末、「徐々に支援を山根に移行」することで一致。ところが、23日に「山根を重点支援する」と加速する。

 このころ、読売新聞社が実施した世論調査でも民主党支持層の4割を行田がまとめ、山根は2割。優劣が際立ち始めていた。山根を推薦した連合埼玉幹部は「現職を落としたら、あんた辞任だよ」と武正に迫った。山根を落とすわけにはいかなかった。

 県連はそれまで2人を平等に扱っていたさいたま市内で山根重視に転換。これを受け、山根陣営は「政権交代には2人当選が必要です。『山根りゅうじ』と投票してください」と書かれた黄色いシールを約1万枚作り、選挙ポスター約1800枚などに張り付けた。選挙カーでは「民主党の最重点候補」を強調、行田支持が多い無党派層の獲得を狙った。陣営幹部は「票は自民でも公明でもない、行田から獲(と)る」と明言した。

     □□□

 「もう幹部応援は送れない。納得してくれ」

 7月中旬、行田選対責任者の細川律夫は党の鉢呂吉雄選挙対策委員長からの電話に絶句した。党幹部の応援はこの日を境にほとんど無くなった。蓮舫、菅直人、鳩山由紀夫らが山根の応援マイクを握った。

 行田も最初から風をつかんでいたわけではない。

 公示直前、知名度不足を懸念した小沢代表は自らの政策秘書を行田選対に差し向けた。陣営が見たこともない支援者名簿を基に、連日、山根の“縄張り”の団体や企業などを回った。知名度を上げるため、公示前に小沢と行田が写ったポスターを張り、他陣営から「選挙違反ではないか」と指摘を受けるほどだった。

 新人、現職の2人が当選し、県連関係者はこうつぶやいた。「次は衆院選。現職を落とせば、影響が出る。面倒なことにならずに済んだ」(敬称略)

(2007年7月31日 読売新聞)

730片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/31(火) 07:42:45
比例得票 民主 自公合計に匹敵 
衆院小選挙区 与党 全区過半数割れ 讀賣埼玉

 29日投票の参院選で躍進した民主党は、比例選の県内得票数でも126万票を獲得。与党の自民、公明両党の合計得票と並び、勢いを見せつけた。将来行われる衆院選も、この構図を中心に展開されそうだ。

 各党の比例選での県内得票数をみると、政権与党への逆風を背景に、民主党が126万433票(得票率39・95%)と、前回参院選よりも約9万票増やし、衆参両院選を通じて結党以来最多得票を記録した。

 一方、与党では、自民党が前回より約4万票多い83万3533票(同26・42%)、公明党が同じく約2万票少ない42万3883票(同13・43%)を得て、自公両党で計約126万票と民主党とほぼ並んだ。共産党は約1万票増の26万5495票(同8・41%)、社民党も約1万票増の15万5605票(4・93%)となった。

 比例選の個人票で最も多かったのは自民党の舛添要一氏で、新党日本の田中康夫代表が続いた。県内で1万票以上を獲得した候補は18人。

 今回の各党の比例選獲得票を衆院比例選北関東ブロック(定数20)にあてはめて試算すると、民主党は7人から9人に増え、自民党は9人から6人に減る。公明党は1人増の3人、共産、社民両党は1人を維持する。

 また参院比例選の各党の得票をもとに、自民、公明両党の合計を「与党票」、民主党とその他の政党の合計を「野党票」と仮定してみると、与党票は衆院の全15選挙区でいずれも過半数に達しない。つまり「野党共闘」が実現し、候補が一本化できれば、県内の衆院小選挙区の与党議席はゼロになるという計算だ。全市区町村別にみても、与党票が半数を超えたのは小鹿野町だけだった。

(2007年7月31日 読売新聞)

731片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/31(火) 07:44:06
白須賀氏、全県で苦戦
加賀谷氏、千葉で最多得票 讀賣千葉

 新人8人が立候補する激戦となった千葉選挙区。終盤戦では自民の石井準一氏、白須賀貴樹氏と、民主の長浜博行氏、加賀谷健氏の4人が3議席を争う構図と見られたが、実際の得票結果からは、白須賀氏が全県で苦戦したことがうかがえる。

 4人の得票を市町村別に見ると、県内56市町村のうち白須賀氏が最多得票を得たのは、後ろ盾の井上裕・元参院議長の地盤である印旛村と本埜村のみ。43市町では4人の中で最低得票だった。後援会長や総括責任者の地盤である市川市、富里市のほか、自身の地元・東葛地域の野田市、流山市などでも2位に甘んじた。

 一方、トップ当選を果たした長浜氏は、県内の全市町村で3位以内に入る安定した戦いぶりを見せた。市川市、船橋市、松戸市、柏市など京葉、東葛地域の大都市では最多得票となった。

 また、石井氏は、県内の郡部で着実に浸透。香取、山武、長生、夷隅、安房の5郡では16町すべてで、さらに木更津市、茂原市、南房総市、成田市、銚子市など自民党が重点区とした衆院10、11、12区の主要都市でも、それぞれ最多得票を記録した。

 追い風を受けた加賀谷氏は、県都・千葉市、四街道市で最多得票。野田市、富里市、印旛村、栄町の4市町村では4位だったが、それ以外の市町村では3位以内に入り、白須賀氏を振り切った。

(2007年7月30日 読売新聞)

732片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/31(火) 07:44:37
浜田・自民県連会長が辞任示唆 讀賣千葉

自民党県連の浜田靖一会長は29日夜、千葉選挙区での「2人当選」を逸したことを受けて「責任を問われることもあるかもしれない。当然、(辞任は)視野に入れること」と語り、県連会長の辞任を示唆した。白須賀貴樹氏の落選については「ここまで逆風が吹くとは思わなかった」と振り返った。

 一方、同県連の本清秀雄幹事長は30日に記者会見し、自身の責任を認めながらも「2人とも落選したら責任を取るつもりだった」と述べ、幹事長を辞任する意思はないことを強調した。安倍首相が続投を表明したことに対しては「改革の約束を守りたいという気持ちで続投することにしたのではないか」との見方を示した。

(2007年7月30日 読売新聞)


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