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安倍ちゃん総理の苦悩

1片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/06(金) 00:11:47
政策・戦略っていうより、安倍晋三さん個人について

598片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/01(水) 04:32:54
「仲間内の人事ダメ」「岸氏のように」 首相OBが直言
2007年07月31日23時25分
http://www.asahi.com/politics/update/0731/TKY200707310521.html

 自民党が大敗した参院選を受け、安倍首相は31日、森元首相、中曽根元首相、海部元首相を相次いで訪問し、今後の政権運営について助言を受けた。森氏や中曽根氏は、8月末にも行われる内閣改造・党役員人事で、党内のバランスに配慮するよう求めた。

 森氏は人事について「自分の趣味の仲間内でやるというのは、考え直した方がよい」と直言。「各グループそれぞれの指導者の力を借りて、老壮青一体で、いよいよ本気で安倍はやるなという体制をつくった方がよい」と述べた。また、人事を行う時期について「先延ばしするとボディーブローを受けっぱなしになる」と語り、政権への打撃を最小限に食い止めるためにも前倒しすべきだとの考えを伝えた。

 中曽根氏は人事については「老壮青から(人を)出す。個性のある面白い人間を抜擢(ばってき)するのも一つの手だ」と助言。また、安倍首相の祖父、岸元首相が日米安保条約の改定を行ったことに言及。「一番困難な時に政治家の本領が発揮される。一番いい例が岸先生。(孫の)あなたにできないはずがない」と激励した。

 海部氏は89年の参院選後、参院で与党が少数になった時に首相を引き受けた。「いろいろつらいことがある」と振り返りつつも、野党とは「できるだけ虚心坦懐(きょしんたんかい)に話し合って、解決していかないといけない」と述べた。

599片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/01(水) 21:36:13
与党惨敗(中)政治の信頼は共感から
8/1 日経朝刊
政治部長 原田亮介
 「参院選が迫ってくるころには渡辺喜美行革担当相がテレビでヒーローになるだろう」。春まだ早いころ安倍晋三首相は自信たっぷりに周囲にこう語っていた。公務員改革を参院選の切り札と想定した首相の脳裏には、官房長官当時の記憶がよぎっていたのだろう。ボタンの掛け違いはそこから始まった。
優先順位誤る
 二〇〇五年九月の郵政選挙。小泉純一郎首相(当時)は自民党内の反郵政改革勢力を仮想敵に仕立てて、世論の批判を小泉支持票に変えるマジックをみせた。
 安倍政権は再現を狙った。六月に参院選の投票日の一週間先延ばしを決めたのは、社会保険庁改革などの重要法案がダンゴ状態のなかで、霞が関を仮想敵とする国家公務員法改正に固執したからだ。
 現実の選挙戦では年金記録漏れや「政治とカネ」の問題にかき消され、公務員改革が有権者の心をつかむことはほとんどなかった。自民は一人区で六勝のみで勝率は約二割。郵政選挙の民主と立場がまるで逆転した。
 政策の優先順位はいつも状況に応じて変化する。公務員改革が大切なテーマであることに異論はないが、膨らんだ政治不信の芽を刈り取るのが後手に回った。相次ぐ閣僚交代、事務所費問題などが追い打ちになった。
 安倍政権は「憲法改正の実現が使命」(首相周辺)と長期政権を目指して発足した。なのに最初の国政選挙の洗礼にあまりに無防備だった。
 政権に欠けていたのは国民との間で醸成すべき「共感」である。民意に耳を傾け、その疑問に答えを発信し続ける姿勢が乏しかった。改革には痛みがつきものだからなおさら丁寧に説明しなければならない。民の竈(かまど)の煙に目を配る姿勢が最初からあれば、年金記録問題は大ごとにならずに済んだだろう。
 事務所費で釈明するため顔にばんそうこうを張ってカメラの前に登場した赤城徳彦農相。この映像は政権イメージを大きく損ねた。民間トップを数多く知るあるヘッドハンターは話す。「ひげもそらずに役員会(閣議)に出てくる者がいたら、洗面所でそってこいと一喝するのがトップの役目でしょう」。もちろん不透明なカネの話が出てくるのは論外である。
 惨敗を受けて首相も「人心を一新せよというのが国民の声」と反省を口にする。閣僚候補にスキャンダルがないかという「身体検査」は当然として、それだけでは困る。
国民の声に耳を
 国民の声に感度の高いアンテナを立てる。政策の優先順位をきちんと見極める。参院逆転下の政策運営に備え、国会対策に万全を期す。「首相に厳しい情勢分析や意見が上がらない」(自民党幹部)という点を改め、強力な陣容を早急にそろえなければならない。
 共感の政治を実現できるかどうか。政権責任を負ったことがない民主にも未知の領域だろう。衆院解散・総選挙を実現するため、党略に偏った国会対応をとれば民意はすぐにそっぽを向く。
 体調不良が理由だったとはいえ、小沢一郎代表が投票日も、その翌日も国民に何のメッセージも発しなかったのは不可解だ。政権交代を本気で狙うならば、さらに詳細な政策メニューを国民に示さなければならない。年金改革や歳出カットの全体像は霧の中であり、国民の痛みを伴わない改革というのであれば信ぴょう性に疑問符が付く。
 国会は二大政党がそれぞれ衆参両院の多数を握るかつてない状況になった。郵政選挙も今回の参院選も、勝敗を決したのはかつてのような強力な組織票ではない。国民との間に共感を醸成できない政党は敗れ去る。自民も民主も、論戦に目を凝らす国民がいることを忘れてはならない。

600片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/02(木) 02:27:09
赤城農相を事実上更迭 首相、事務所費問題で '07/8/2
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200708020092.html

 安倍晋三首相は一日、政治団体の事務所費問題で国民の不信を招き参院選の自民党惨敗につながったとして、赤城徳彦農相(48)=衆院茨城1区=を官邸に呼んで辞表を提出させ、受理した。続投を表明した首相は、政権の態勢を立て直すため内閣改造で農相を含む「人心の一新」を明言しており、事実上の更迭だ。

 赤城氏は自殺した松岡利勝前農相の後任として六月一日に就任したばかり。昨年九月の内閣発足後、閣僚交代は四人目。後任人事は今月下旬にも予定する改造時に行う方針で、暫定的に若林正俊環境相に兼任させた。

 首相の任命責任と、問題表面化後の擁護姿勢が問われるのは必至。久間章生前防衛相が原爆投下をめぐる失言で辞任(七月三日)してからわずか二十九日後の閣僚辞任で政権には大きな打撃。

 首相は与党内で強まる改造時期の前倒し論に関し、記者団に「(更迭は人事に)影響しない。熟慮断行する」と否定。四閣僚交代をめぐる任命責任を「痛感している」とした上で、問題が浮上した当初、赤城氏を擁護したことについて「今からすれば反省点がある」と、自らの対応に問題があったことを認めた。

 赤城氏は辞表提出後、農水省で記者会見し「参院選で私へのさまざまな報道や指摘があった。選挙結果に大きな影響を与え、与党敗北の一因になったのは事実。誠に申し訳なく思う」と陳謝。

 塩崎恭久官房長官は記者会見で、更迭理由に絡み、赤城氏が代表を務める自民党選挙区支部の政治資金収支報告書に、添付された領収書とは異なる記載があることが発覚したことなど「今日も新しい事実が出てきたことも一つの原因だった」と指摘した。

 安倍晋三首相は一日、政治団体の事務所費問題で国民の不信を招き参院選の自民党惨敗につながったとして、赤城徳彦農相(48)=衆院茨城1区=を官邸に呼んで辞表を提出させ、受理した。続投を表明している首相は、政権の態勢を立て直すため内閣改造で農相を含む「人心の一新」を明言しており、事実上の更迭となった。

 赤城氏は自殺した松岡利勝前農相の後任として六月一日に就任したばかり。昨年九月の安倍内閣発足後、閣僚交代は四人目。後任人事は今月下旬にも予定する改造時に行う方針で、暫定的に若林正俊環境相に兼任させた。

 赤城氏は辞表提出後、農水省で記者会見し「参院選で私へのさまざまな報道や指摘があった。選挙結果に大きな影響を与え、与党敗北の一因になったのは事実。誠に申し訳なく思う」と陳謝。

 首相の任命責任と、問題表面化後の擁護姿勢が問われるのは必至だ。久間章生前防衛相が原爆投下をめぐる失言で辞任(七月三日)してからわずか二十九日後の閣僚辞任で政権にとって大きな打撃。与党では改造時期の前倒しを求める意見が強まっている。

 塩崎恭久官房長官は記者会見で「首相が任命しており、責任は(首相)自らにある」と表明。更迭理由に絡み、赤城氏が代表を務める自民党選挙区支部の政治資金収支報告書に、添付された領収書とは異なる記載があることが発覚したことなど「今日も新しい事実が出てきたことも一つの原因だった」と指摘した。

 赤城氏をめぐっては、政治団体「赤城徳彦後援会」が地元の茨城県筑西市で両親が住む実家を主たる事務所として県選管に届け、一九九○―二○○五年の十六年間に計約一億二千三百万円の経常経費を計上していた事実が判明。自民党支部と自らの政治団体で同じ領収書コピーを添付した「二重計上」も発覚した。

 赤城氏は「(事務所は)初当選以来まさに拠点。付け替えや架空計上は全くない」と説明。首相は法的問題はないとの認識を示し、野党の辞任要求には応じないとして、赤城氏を擁護していた。

 「政治とカネ」の問題では、佐田玄一郎前行政改革担当相の政治団体が架空事務所費を計上していたことが発覚し、昨年十二月に辞任。松岡氏も不透明な光熱水費について国会で追及された。

601片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/02(木) 02:39:30
半分以上作り話の予感。

2007/08/02-01:39 退陣必至で一致−森氏ら3人=「続ける」と安倍首相拒否
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2007080200036

 自民党が惨敗した先月29日の参院選をめぐり、自民党の森喜朗元首相、中川秀直幹事長、青木幹雄参院議員会長の3人が結果判明の前に、安倍晋三首相の退陣は不可避との見方で一致していたことが分かった。同党幹部が1日、明らかにした。
 それによると、3人が29日夕に都内のホテルで会談した際、報道各社の出口調査などから「自民党の40議席割れは確実で、(首相を取り巻く)情勢は大変厳しくなる。もはやこれまでだ」との認識で一致。その後、中川氏が首相公邸にいる首相に3人の意見を伝え、退陣表明の段取りなどを詰めることになった。
 しかし、首相は中川氏に対し、「いかなる結果になろうとも首相を続ける」と明言。この後、正式に続投を表明した。

602片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/02(木) 02:50:22
安倍シンパは健闘=「敗因は抵抗勢力」と恨み節も−参院選
2007年7月30日(月)18:16
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-30X705.html&date=20070801150852

 参院選で自民党は大敗したものの、安倍晋三首相に近いとされる候補者は健闘が目立った。側近の中山恭子、世耕弘成両首相補佐官に加え、首相が自ら出馬要請した元アナウンサーの丸川珠代氏らが逆風をはね返して当選。首相周辺からは「落選したのは参院の抵抗勢力ばかり」と、敗因は支持組織の意向を尊重してきた参院執行部の候補者選びとの「恨み節」も漏れる。

 中山氏は安倍政権発足とともに、拉致問題担当の補佐官として官邸入り。拉致解決を内閣の最重要課題に掲げる首相を支えてきた。中山氏擁立は「問題の政治利用」と首相への批判もあったが、結果は自民党の比例代表3位で当選。中山氏は30日、「拉致問題への首相の姿勢に対する支持は強かった。(北朝鮮への)今の路線を変える必要はない」と語り、引き続き圧力重視で臨む姿勢を示した。

 自民党は焦点だった1人区で6勝23敗と惨敗したが、和歌山では世耕氏、群馬では首相の「応援団」を自任する山本一太氏がいずれも対立候補を引き離し、首相の地元山口でも林芳正内閣府副大臣が大差で議席を守った。比例も中山氏のほか、政府の教育再生会議委員を務めた「ヤンキー先生」こと義家弘介氏が初当選。党内の反対論を抑えて首相が復党を主導した郵政造反組の衛藤晟一元衆院議員も、国政復帰を果たした。ただ、首相と親しい米田建三元衆院議員は苦杯をなめた。

 このことは「決して(改革を進める)安倍路線自体が否定されたわけではない」とする首相周辺の見方につながっている。別の側近は「負けたのは高齢候補や、首相の邪魔をしていると見られていた人だ」と強がってみせた。(了)

603片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/02(木) 08:22:55
“一時40議席未満で退陣”
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/08/02/k20070802000022.html

参議院選挙の投票が行われた先月29日の午後、自民党の森元総理大臣、中川幹事長、青木参議院議員会長が会談し、開票の結果、自民党が40議席に届かなければ安倍政権の退陣は避けられないという認識で一致していたことが明らかになりました。
自民党の森元総理大臣、中川幹事長、青木参議院議員会長の3氏は、参議院選挙の投票日の先月29日の午後、東京都内のホテルで会談し、選挙の情勢などについて意見を交わしています。関係者によりますと、この会談で、自民党が予想以上に厳しい状況だという情報が入り、40議席に届かなければ安倍政権の退陣は避けられないという認識で一致したということです。そして、中川幹事長が総理大臣公邸に安倍総理大臣を訪ね、会談の内容を伝えましたが、安倍総理大臣は続投に強い意欲を示したということです。安倍総理大臣は、当日の午後11時すぎ、NHKの開票速報番組で、自民党が大敗したことについて「非常に厳しい結果だ」としながらも「改革を進めていくことがわたしの使命だ」と述べ、続投する意向を表明しました。自民党の獲得議席は、最終的に40議席に届かず37議席に終わりましたが、今回明らかになった経緯から、安倍総理大臣が当初から、結果にかかわらず続投する考えを固めていたことがうかがえます。

604片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/02(木) 08:23:55
首相 ゼロから出直す気持ちで
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/08/02/k20070802000021.html

内閣が取り組む政策などを電子メールを使って伝えるメールマガジンで、安倍総理大臣は、参議院選挙の大敗を受けて、人心を一新し、内閣の陣容を改めていくとして、「ゼロから出直す気持ちで、新しい国づくりに向けた信念を貫いていきたい」と続投への理解を求めました。
2日朝配信されたメールマガジンで、安倍総理大臣は、参議院選挙の結果について「きわめて厳しいものだった」としたうえで、「国民の怒りや不信が今回の結果につながったことを厳粛に受け止め、こうした厳しい声にしんしに応えていかねばならない」と述べました。そのうえで、安倍総理大臣は「国民の厳しい声に正面から応えていく覚悟であり、ゼロから出直す気持ちで、新しい国づくりに向けた信念を貫いていきたい」と続投への理解を求めました。また、内閣改造について、安倍総理大臣は「人心を一新する。改革をさらに前進させることができ、国民からも信頼される体制へと、内閣の陣容を改めていく」としています。

605片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/03(金) 15:07:44
「美しい国」私も言えませんでした 世耕補佐官も苦言
2007年08月03日08時49分
http://www.asahi.com/politics/update/0803/TKY200708020393.html

 「街頭では、とても『美しい国』なんて言えませんでした」。参院和歌山選挙区で当選し、1日から官邸での業務を再開した世耕弘成首相補佐官(広報担当)は、復帰早々に安倍首相に苦言を呈した。世耕氏は「美しい国づくり」国民運動の担当でもあるが、苦しい選挙戦を経て軌道修正を迫ったものだ。

 首相は、地方遊説のたびに「美しい国」をアピールし、「地域の活力なくして国の活力なし」と訴えた。だが、自民党は1人区で6勝23敗と惨敗。あまりの逆風に世耕氏は当選確定後に万歳をせず、「安倍内閣への逆風を真っ正面から受けた。有権者の声を首相にじっくり伝えたい」と語り、笑顔も見せなかった。

 世耕氏は、首相に「生活に密着した政策を打ち出し、憲法改正などとバランスを取るべきです」と進言。神妙に聴き入ったという首相は、参院選後は「美しい国」という言葉を口にしていない。

606片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/03(金) 15:43:25
「今回も派閥推薦受けぬ」 内閣改造で安倍首相
2007年08月03日12時53分
http://www.asahi.com/politics/update/0803/TKY200708030193.html

 安倍首相は3日昼、内閣改造・党役員人事にあたって派閥から推薦を受け付けない手法を今後も続けるかどうかについて「今回も、その方針で臨んでいきたいと考えている」と明言した。首相は昨秋の組閣で派閥推薦を受けなかったが、基本的な人事手法は譲らないという姿勢を示したものだ。首相官邸で記者団の質問に答えた。

 また、首相は「政治とカネ」をめぐる入閣候補者の適性調査について、「政治家それぞれが今回の国民の一票に託した思いをよく受け止めていくことが大切だ。当然、我々もそうした思いを受け止めていく」と語った。

607片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/04(土) 13:48:19
最終日まで「大敗はない」と信じていたカン違い首相
2007年08月04日10時00分ブックマーク トラックバック(4)
http://news.livedoor.com/article/detail/3257285/

 笑うしかないが、安倍首相は参院選の最後まで「自分は人気者」「大敗はない」とカン違いしていたそうだ。

 選挙戦終盤、自民党本部には全国の候補者陣営から、「小泉前首相か麻生外相か小池防衛大臣を頼む」と応援要請が殺到した。困った本部が「3人はスケジュールがいっぱい。安倍総理を送り込む」と答えると、「それなら結構です。総理はお忙しいでしょうから」とヤンワリ拒否派が多かったそうだが、それでも党側は総理を送り込んできた。

 ある陣営の幹部が言う。

「総理が応援に来ても、票は増えない。いや、減ったでしょう。だから、高知の田村候補じゃないが、どこの陣営も嫌がっていた。それに総理が来るとなると、2000人、3000人の動員をかけないといけない。公明党さんにも協力してもらったが、動員の作業だけでヘトヘトですよ。でも、そんな現場の苦労は分からず、総理は聴衆の多さに気をよくしていた。さらに路上に下りて握手をすると、聴衆は感激し、“頑張って”の声が飛ぶ。総理は手ごたえ十分と喜んでいた。だけど、暴漢でも出たら大変だから、総理が握手して歩く道路の最前列には、動員をかけた自民党支持者を配置させた。頑張っての声援が飛ぶのは当たり前。総理はそこが最後まで分からなかったようです」

“サクラ”といくら握手しても票は増えないのに……。

 カン違いはそれだけじゃない。官邸での「票読み」も超楽観的だったという。

「世論調査のデータなどをもとに、各選挙区の情勢分析を続けましたが、周辺は総理の耳に悪い情報は入れない。“この選挙区はかなり巻き返している。総理が行けば、5000票は上積みできる”なんてオベンチャラが飛び交い、総理もその気になっていたそうです。官邸の内部情報では、獲得議席はどんなに悪くても40、あとひと押しで48は取れるなんて分析がマジメ顔で話されていたという。それを信じて、総理は自分の不人気も分からず、全国を駆け回った。最後までカン違いをして情勢を悪化させたのです」(自民党関係者)

 こんな人が総理続投で大丈夫なのか、ニッポンは。

【2007年8月1日掲載】

608片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/04(土) 13:51:53
自民を悩ます安倍応援スケジュール
2007年07月30日10時00分ブックマーク トラックバック(19)
http://news.livedoor.com/article/detail/3249744/

 いよいよ参院選も大詰めだが、安倍首相の応援日程に異変だ。不自然なスケジュールが目に見えて増えているのだ。

 きのう(26日)は、午前中に愛媛・松山にひとっ飛び。市内の商店街を練り歩くと、隣県の香川や徳島には寄らず、サッサと東京にUターン。往復1340キロの大移動をこなし、午後には千葉・柏駅前に。

 22日は東京・銀座から、栃木・宇都宮にまっしぐら。21日には、宿泊先の愛媛から鳥取に足を運ぶと、新幹線の乗り換え駅の岡山や京都をスッ飛ばし、応援先の滋賀に直行した。岡山は、片山参院幹事長が落選の危機。近くに寄ったら、少しでも応援に入ってよさそうだが……。

「首相が応援演説に入ろうとしても、候補者が丁寧に断っているようです。安倍首相が来ても票につながらないのです。なのに来られたら、それなりの動員をかけなければならない。準備も大変だし、ならば“ご遠慮願いたい”。妙な応援日程は、少ない受け入れ先を回っているためです」(自民党関係者)

 確かに応援先は偏っている。現職首相が同一選挙区に2度入ることすら珍しいのに、安倍は7月以降、栃木と愛媛に3度も訪れた。

 かつて、現職首相が応援に入れば、「1万票は増える」といわれた。地元の議員や支援団体の動きも活発になり、動員にも熱が入ったものだ。

「ところが、安倍首相はてんでダメ。公示日に演説した東京・秋葉原は、動員目標3000人のところ、集まった聴衆は2800人。小泉時代は、どこかに応援に入れば、隣県の選対から『なぜ、ウチにも来ないのか』と抗議が殺到した。今や安倍首相がどこに行っても、党の選対本部は静まり返っています」(自民党幹部)

 とうとう不人気首相は地方からお呼びがかからなくなったのか。選挙最終日、都内全域をグルグル回る予定だ。

【2007年7月27日掲載】

609片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/04(土) 15:50:06
「首相辞める必要ない」増田前岩手知事、持論展開
http://jyoho.kahoku.co.jp/member/news/2007/08/20070804t31011.htm

 政府の地方分権推進委員会委員長代理を務める増田寛也前岩手県知事が3日、仙台市内で講演し、7月の参院選で大敗した安倍晋三首相(自民党総裁)の責任論について「首相は辞める必要はない。どうせ自民党の中で政権がたらい回しになる。国民の審判を受けない政権ができても意味がない」と持論を述べた。

 安倍首相は公示前の党首討論で「(民主党代表の)小沢(一郎)さんを取るか、わたしを取るか」と政権選択を訴えた。

 これに対し増田氏は「政権を争うのは衆院選だ。参院選の結果で、ころころ首相が変わるのはおかしい」と原則論を展開した。

 2003年岩手県知事選で、全国で初めてマニフェスト(公約集)を掲げた「改革派」の政治姿勢は健在で、「首相に求めるべきは、政権選択に耐えられるマニフェストを早急に整え、衆院を解散して国民に信を問うことだ」と言い切った。

2007年08月04日土曜日

610片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/04(土) 17:49:19
赤城農相更迭/稚拙な対応に資質問う声
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/danmen/danmen2007/0801.html

 事務所費問題で世論の批判を浴び参院選での自民党惨敗の原因となった赤城徳彦農相が一日、更迭された。しかし、安倍晋三首相は前日、「人心一新」の内閣改造での交代を表明したばかり。対応の稚拙さに与党内からも「一種の無政府状態」との声が上がる。求心力を失った安倍内閣は反転攻勢どころか迷走が止まらず、一新すべき人心は離れる一方だ。

 ▽出直し

 「君はまだ若いのだから事務所を立て直し、一から出直した方がいい」

 首相は一日午前、官邸に赤城氏を呼び出し、辞任を求めた。赤城氏は「分かりました」と応じ、その場で辞表を書き、首相に提出した。

 実は官邸と与党幹部の一部には参院選投開票日の七月二十九日から三十日にかけて首相が続投を表明するタイミングに合わせ赤城氏を更迭する計画があった。「政治とカネ」に対する取り組み不足を認め、政治資金規正法再改正を表明するとともにその象徴である赤城氏を更迭し、首相の“反省”をアピールするのが狙いだった。

 しかし、赤城氏への働き掛けが間に合わず、三十一日には首相が八月末にも予定する内閣改造で交代させることを表明。その後、自民党選挙区支部の収支報告書が、添付領収書と異なる郵便局名を記載していたことなどが新たに報じられ「タイミングを失した」(山崎拓前副総裁)更迭に追い込まれることになった。

 ▽前倒し

 今回の更迭について首相周辺は「評価されないのは分かっている。しかし、今は少しでも被害を食い止めたい」と釈明するが、与党内には内閣改造の前倒しを求める声が強まりつつある。

 「(更迭は)内閣の求心力を高める話じゃない…」。公明党の北側一雄幹事長は一日午後、更迭は内閣の求心力をさらに低下させたとの見方を示し一刻も早い改造を求めた。自民党と連立を組んでいることで「共同責任」の形で参院選で敗北しただけに局面転換の「リセット」願望は強まるばかりだ。

 しかし、改造で入閣する議員にはこれまでにないほどの厳しい身辺調査が課せられることになり「前倒しは難しい」(政府関係者)という見方が強い。

 さらにある自民党幹部は「政治資金の管理に自信がある人なんていない。閣僚になったら赤城氏のようになってしまうのではないか、とみんな断るのではないか」と入閣辞退が相次ぐのではないか、と指摘する。

 ▽無政府

 「内閣がすでに機能していない。首相が内閣を運営していく能力に欠けることを自ら証明している」。民主党の菅直人代表代行は首相としての資質に疑問を投げかけた。

 しかし、同様の認識は野党内よりも与党内で急速に拡大している。ある党幹部は「失言などで内閣支持率低迷にあえいだ森内閣さえ政権を仕切る実力者がいたが、安倍内閣には誰もいない。無政府状態だ」とあきれる。

 首相を支持する若手議員は「退陣論が広がったら若手から改革を進めるべきだと声を上げて首相の続投を支持する動きを予定していたが、そういう次元じゃなくなってきた」と困惑の表情を浮かべる。

 「任命責任は私にある。そのことを踏まえ次の内閣改造に生かす」。一日夕、記者団から責任を問われた首相はこれまで何度も口にしたフレーズを弱々しい声で絞り出すのがやっとだった。

611片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/04(土) 18:51:51
安倍支持率、退陣水域…党内一変、日増し退陣論強まる
森元首相「改造失敗なら最後の組閣に」
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_08/t2007080328.html

内閣支持率が続落している安倍首相。このまま退陣水域に突入してしまうのか=2日、首相官邸
 安倍内閣の支持率低下に歯止めがかからない。安倍晋三首相は今月末にも行う内閣改造・自民党役員人事で、人心一新を図る構えだが、政権維持のバロメーターともいえる内閣支持率が急落し、30%の「危険水域」を大きく割り込み、「退陣水域」にまで突入する気配が濃厚だ。党内からは日増しに退陣論が強まっており、人事の中身次第では、それこそ「最後の組閣」になりかねない。

 「適材適所で優れた方々に協力していただきたい。熟慮して(改造人事を)断行していきたい」

 安倍首相は2日昼、官邸で記者団に語った。

 しかし、同じころ、首相官邸を激震させるニュースが飛び込んだ。FNN(フジニュースネットワーク)の緊急世論調査で、内閣支持率が22.0%まで急落したのだ。

 昨年9月の安倍内閣発足直後、支持率は63.9%で歴代内閣でも高い数字だったが、郵政造反組の復党問題の影響で昨年11月に47.7%まで下落。その後、閣僚の失言や事務所費問題が相次ぎ、先月末は29.1%と発足直後の半分以下にまで下がった。

 そして、参院選惨敗という審判を受けながら、続投を表明した首相に対し、「支持率の7.1ポイント急落」なる厳しい現実が突き付けられた。

 内閣支持率は政権維持の事実上のバロメーターで、「30%の危機ラインを割り込むと黄色信号、20%を切ったら赤信号で退陣秒読み」(自民党筋)とされる。

 こうした世論の厳しい反応に呼応するかのように、「安倍続投」支持が大勢だった自民党内の空気が変化しつつある。

 各派閥総会が2日、選挙後初めて相次いで開かれ、安倍首相への厳しい意見が噴出したのだ。

 居座りを決め込む首相から、更迭された赤城徳彦前農水相の出身派閥・高村派では、村上誠一事務総長=写真左=が「刺さった毒矢は、早く抜かないと毒が全身に回る。高村派として引導を渡せないなら、私が派閥横断で倒閣する」と口火を切った。

 非主流派の谷垣派総会では、会長の谷垣禎一前財務相=同右下=が「(路線を否定されたと首相が理解できないなら)信頼回復などできない。国会運営のあり方を大きく変更せざるを得ない」と批判した。

 古賀派では、会長の古賀誠元幹事長が「敗因がどこにあるか、(首相)自らもしっかり反省していただくことが大事だ。派閥として堂々というべきことをいう態勢を維持していく」と宣言した。

612片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/04(土) 18:52:15
 そして、続投を支持していた二階派会長の二階俊博国対委員長ですら、「地方の格差が大きな問題になったのに、官邸は本当に反省しているのか」とクギを刺した。

 党内で退陣論が強まりつつあるなか、安倍政権には支持率の続落という危機が襲いかかる。

 かつてリクルート事件で退陣に追い込まれた竹下登元首相は、内閣発足後から30%超という低い支持率だったが、30%を割り込んだ際、「参院選はオレの顔ではやれないわな」と周囲に漏らした。金庫番秘書の自殺や消費税(3%)導入も後押しし、当時、史上最低の支持率8%まで落ち込み、「税率まで下がるだろう」とも揶揄された。

 そして、89年4月、「国民の信頼を取り戻すため身を引く」と表明し、同6月、予算成立と引き換えに退陣した。

 安倍首相の後見人を自認する森喜朗元首相も就任直後こそ支持率40%を超えていたが、小渕恵三元首相の後を継いだ際、「有力者5人が密室談合で決めた」と伝えられ、下落。その後、相次ぐ失言や、米原潜と宇和島水産高校実習船の衝突事故でのお粗末な対応もあり、支持率は5.7%まで落ち、01年4月、「国民との信頼関係に溝が生じた」として辞職した。

 こうした支持率の低下について、麻生太郎外相は「世論調査はあまり気にしない方がいい。安倍首相の祖父の岸信介元首相や、(麻生氏の祖父の)吉田茂元首相の時に支持率調査があったら、間違いなく森元首相より低い」と、安倍首相にエールを送ったが、これとは違った見方もある。

 非主流派の自民党中堅は「かつての自民党なら、全国に強固な後援会組織や各種支持団体を築いていたが、現在はそうした支持基盤が崩れつつある。支持率を無視した政権運営など考えられない。そもそも安倍首相は世論の後押しで選ばれたのではないか」と語る。

 歴代3位、5年5カ月の長期政権を誇った小泉純一郎前首相は独特のパフォーマンスで平均50%という高い支持率を背景に、与党や党内の抵抗勢力に対し、「伝家の宝刀」解散・総選挙をチラつかせながら独自政策を進めた。支持率低下は解散という首相の強力な武器を奪うこともなる。

 政治評論家の小林吉弥氏は「安倍内閣の支持率が10%台に落ちるのは時間の問題だ。現時点で、黄色信号は点滅し始めた」といい、こう語る。

 「参院選投開票日の1週間先送りも、内閣改造・役員人事を1カ月後にしたことも、完全な裏目。ことごとく政治的読みが違っている。10%台になれば、党内から『安倍首相では臨時国会は乗り切れない』『解散総選挙などとんでもない』という声が噴出する。負のスパイラルから抜け出せない安倍首相は、森内閣末期と同様、支持率が1ケタに落ち、退陣を表明することもあり得る」

 森元首相は最近、安倍首相が改造人事で政権浮揚に失敗した場合、「最後の組閣になるかもしれない」と周囲に漏らしているとされる。安倍政権の命運は、改造人事の結果次第となりそうだ。

ZAKZAK 2007/08/03

613片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/04(土) 18:53:05
安倍「派閥の推薦受けない」自民水面下で激しい綱引き
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_08/t2007080447.html

完全に失敗した人事を一新し、再チャレンジを期す安倍首相
 安倍晋三首相は今月27日にも行う内閣改造・自民党役員人事で、派閥の推薦を受けず「安倍カラー」を前面に押し出すことを明言した。しかし、首相の求心力は急降下しており、各派閥はここぞとばかりに「挙党態勢」確立を求め、水面下で激しい綱引きが勃発(ぼっぱつ)している。ただ、党内には政権の先行きを疑問視する声も広がっており、早くも“泥船”から逃げ出す動きも出はじめた。

 「かつては派閥の推薦によって組閣を行っていたが、そういう方法は私の内閣では取らない」

 安倍首相は3日、評判の悪い“私の内閣”という言葉を用いてこう語った。小泉政権以前のように、各派のリストから閣僚を選べば「古い自民党の復活」といわれ、さらなる支持率の低下は避けられないからだ。

 しかし、昨年9月の政権発足時のような人選をすれば、「お友達内閣」と酷評され、参院選惨敗につながった首相の指導力と危機管理能力が再び問われることは確実だ。

 すでに、安倍政権下で冷や飯を食い続けてきた派閥からは、「党全体がバラバラではいけない。力を合わせていけるような態勢をどうつくるかだ」(谷垣禎一前財務相)などと、公然とポストの要求が突きつけられている。

 自民党長老はこう話す。

 「小泉氏が自分の好きなように組閣できたのは、支持率が高かったからだ。支持率の低い安倍首相は、水面下では各派の意見を聞かざるをえないだろう」

 確かに首相の求心力の低下は顕著だ。党の長老クラスが「一度は安倍首相を見限った」こともこれを後押ししている。参院選投開票日の29日夕、都内のホテルで森喜朗元首相、青木幹雄前参院議員会長、中川秀直幹事長が会談し、首相退陣はやむなしと判断したというのは周知の事実だが、4日の毎日新聞朝刊によると、その際に福田康夫元官房長官=写真左=を首相に据え、次期総選挙までの暫定内閣を組ませる構想で一致したと言うのだ。

 首相を見限る動きは他にも出はじめている。

 昨年の組閣の際には、強引に入閣候補を首相サイドに伝えていた津島派が3日、津島雄二会長と笹川尭副会長が会談し、今回は「派閥としての行動はしない」ことで一致した。

 これについて同派幹部は「派閥で推薦したら政権と心中させられる」と解説、あえて安倍政権と距離を置く姿勢を強調した。

ZAKZAK 2007/08/04

614片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/04(土) 18:53:31
「1円以上領収書添付」に自民迷走、首相批判止まらず
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_08/t2007080446.html

 政治資金をめぐり政府・自民党が迷走している。政治団体を対象に1円以上の支出に領収書添付を義務付けるとの中川秀直幹事長案に異論が噴出、月内とりまとめが厳しい状況となっているのだ。党内には「辞任する幹事長にやらせる事自体が無理な話。早く新執行部を決めないからダメなんだ」(中堅議員)と、ここでも首相の手腕に対する厳しい見方が広がっている。

 「参院選の結果を受け止め、政治資金の透明度を上げる責任を負った。私も基本的にそういう(1円以上との)考えだ」

 安倍晋三首相は3日夜、記者団に対してこう述べ、幹事長案を後押しする考えを表明した。支持率が急落した首相としては、「政治とカネ」への取り組み姿勢をアピールして政権浮揚の一助としたい考えなのだ。

 しかし、党内からは「首相の浅はかさが透けて見える」(若手)などと、反発する声がしきり。同日午前に開かれた党改革実行本部の小委員会でも、首相のお膝元である町村派の早川忠孝衆院議員が「辞めていく執行部が決めていいのか。新執行部がきちんと検討していくべきだ」と指摘。他のメンバーからも「1円以上となると事務量が煩雑になり、また人件費がかかる」「香典を出して領収書はもらえない」などとの不満や異論が続出したのだ。

 自民党ベテラン議員の1人は顔を曇らせ、こうつぶやいた。

 「こんな大事な事は腰を据えて対処すべきだが、首相は浮足だっている。もはや機能不全だ」

ZAKZAK 2007/08/04

615片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/04(土) 19:59:35
安倍続投 新5人組“暗躍” (ゲンダイネット)
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/shinzou_abe/story/04gendainet02033045/

 日本中が呆れた安倍首相の続投はどう決まったのか。だれとだれが決めたのか。「密室談合」の裏側が見えてきた。

 29日の参院選・投開票日。マスコミの出口調査で自民大敗が分かってきた午後4時40分すぎ、麻生外相が永田町の首相公邸に裏口から入った。公用車でなく、報道陣に見つからないよう、官邸が差し向けたワンボックスカーだった。

「公邸で待ち構えていた安倍は、“このままでは辞められない。続投を支えてほしい”と麻生に懇願したそうです。麻生は即座に全面協力を約束した。麻生が反旗を翻さなければ、党内で政局はあり得ない。この時点で安倍続投が決まった。同時に麻生の幹事長就任と、次期総裁選での麻生支持も決まった。両者の利害が一致したのです」(政界事情通)

 同じ頃、赤坂プリンスホテルでは森元首相、青木参院議員会長、中川幹事長が密談していた。森が総理の意向と「続投支持」の気持ちを伝え、青木、中川もこれを了承した。


●「総理は瀕死なほど操りやすい」と…

「森は、総理はだれでもいい。自分がどれだけ影響力を維持できるかどうか。麻生よりは安倍の方が近いし、死に体となる安倍はさらに操りやすくなるという計算です。青木にしても、仲間の惨敗で動きようがないし、続投支持で少しでも安倍に恩を売っておけば、内閣改造で参院から大臣を送り込めると考えたわけです」(関係者)

 5時40分すぎ、中川が麻生と入れ違いで公邸に入り、3者会談の結果を安倍に伝えた。これで続投の流れは決まったのである。

 各派の幹部には町村派会長から連絡が入り、谷垣派を除く各派もこれを了承した。ただちに安倍は下村官房副長官に「続投」を連絡、それが報道陣に流されたころには党内調整は終わっていた。報道陣が各派議員を回っても、「内閣改造で人心一新が大事だ」といった安倍続投容認論しか出なかったのもうなずける。

 7年前、小渕首相急死を受けて、森が後継総理になったときは、森、青木に加え、野中広務、村上正邦、亀井静香の5人の密談で総理が決められた。あれに倣って、今回は「新5人組談合」と呼ばれ始めている。7年前の森内閣は「密室談合」批判でスタートから低空飛行を続けて墜落したが、安倍談合続投も同じ運命をたどっている。

【2007年8月1日掲載記事】

616片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/05(日) 09:09:46
安倍総理は空気が読めな過ぎる▲1▲
http://society6.2ch.net/test/read.cgi/giin/1185849554/
191 無党派さん age 2007/08/04(土) 23:33:55 ID:QCBIkQJs
…冷静さを欠いた安倍首相には、自分を客観的に見据える余裕はない。なぜか。
その原因は井上首席秘書官にあった。演説会場での応援が終わるたびに、井上は
安倍首相にこう囁いていた。
「総理、すごい人手ですね。私はこんな群衆を見たことがありません。総理の人気は
本物ですよ」
「総理、この選挙戦が不調なのは総理のせいではありません。政権の足を引っ張る閣僚達が
悪いのです。あるいは候補者が悪いのです」
 そのかいあってか、選挙終盤戦になると安倍首相は明らかに開き直る。
仮に負けても問題とはならないと、自ら仄めかしはじめた。
安倍政権は、万事このような調子で勘違いを繰り返していた。

週刊朝日 8月10日号 上杉 隆 執筆
『戦後最年少総理が戦後サイテー総理に成り下がった日』より

617片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/05(日) 14:17:02
バンソウコウ大臣 安倍官邸があわててクビ切りに動いた背景
2007年08月05日10時00分ブックマーク トラックバック(2)
http://news.livedoor.com/article/detail/3257864/

 遅すぎた更迭の裏に一体、何があったのか。1日の永田町では、唐突に赤城の首を切った官邸の“決断”に疑問と批判の声が飛び交った。

 何しろ、赤城は2日から訪米予定で、1日にスケジュールを固めて、準備をしていた。それを記者発表したあとに、安倍は赤城を名指しして、内閣改造をすることを言明。結局、このまま赤城を訪米させては、相手に失礼になることもあり、ドタバタで更迭になったのである。

「クビにするのにもやり方がある。赤城に同情するわけじゃないが、官邸のやり方はメチャクチャだ。しかも、1日の朝、官邸に呼び出したのは井上秘書官だ。赤城は辞表を持っていかず、官邸で『便箋はありませんか』とたずね、その場で辞表を書かされた。これまでかばってきたのに、手のひら返しだ。それで官邸の評判が上がるならイザ知らず、みんなが『今頃遅いよ』と呆れている。どこまで失態を続けるのか」(自民党関係者)

 そこで、官邸が慌てて首切りに動いた裏側だ。

「1日、共同通信が、赤城の政治資金収支報告書に添付された領収書と記載に相違があることをスッパ抜いた。いい加減な資金処理がまたまたクローズアップされるのを恐れて、首を切った」(自民党関係者)という解説が流れているが、別の見方もある。

「党内は『早く改造しろ』の大合唱だ。このまま人事に手をつけずにいたら、9月までは持たない。そこで、新たに出てきた資金処理のミスを口実に、赤城を切って、時間稼ぎをしようとしたんだ」(官邸事情通)

 アホな安倍官邸に、多くの自民党議員はボー然としている。

【2007年8月2日掲載】

618片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/06(月) 00:38:05
安倍首相「軽い断言」に参院選惨敗の予兆=桐野耕一(社会部)
http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/kishanome/news/20070803ddm004070141000c.html

 ◇自己陶酔的な響かぬ言葉−−庶民の困窮知り改革を

 自民党の歴史的惨敗となった今参院選で、公示日1カ月前の6月初旬から有権者の声を中心に取材してきた。年金問題に不安を抱える主婦や社会保険庁職員、街頭演説に耳を傾ける人や「ネットカフェ難民」と呼ばれる人たち……。声を書き込んだB5サイズのノート4冊分をめくると、その数は50人を超えた。

 なぜ自民は惨敗したのか。なぜ有権者は安倍晋三首相に「ノー」を突きつけたのか。ノートを読み返すと、「首相は自分や周りばかりを見ていて、国民の方を見てくれていない」という叫びが聞こえてくるように感じた。

 7月12日の公示日、東京・秋葉原で安倍首相の第一声を取材した。「訴えが心に響いてこない。自分で自分に酔っているだけだ」。55歳の男性が言った。この男性は東京選挙区の自民党候補の応援に来たバリバリの自民支持者。「年金問題を自分の内閣で解決するというが、そう簡単に言い切っていいものか。首相としての重みを持ってもらいたい」

 1時間半も前から会場で首相を待つ35歳の男性がいた。「安倍さん好きです。教育改革とか、自分の好きなことは一生懸命頑張っているから。ただ、国民のことを思っているかと言えば、仲間の議員をかばってばかりで、そこはちょっと違うと思うけど」。首相支持者の意見としてノートに書き記したが、今読み返すと痛烈な批判だったと思う。

 国会運営では、私は安倍首相の政治手法に疑問を持った。社会保険庁改革関連法は十分な論議もされず強行採決された。ザル法と批判されながら改正政治資金規正法もあっさり成立。憲法改正手続きを定めた国民投票法や、改正教育基本法もごり押しした。

 こんな状況だから、年金問題に怒りを持つ高齢者、憲法改正の動きに疑問を持ったり反対する有権者の首相批判の声は予想できた。しかし自民支持者や「安倍ファン」からも多くの批判めいた声を聞くことになるとは思ってもみなかった。

 選挙戦終盤の26日、事務所費問題に揺れる赤城徳彦前農相の地元を訪れた。不明朗な事務所費を計上していた前農相の実家から約30メートル南の畑で農作業する71歳の男性がいた。前農相とは遠い親せき関係にあるという。その人が言う。「事務所費の問題は(前農相が)はっきり説明すべきだ。農家の生活は今、本当に苦しい。そういう時に多額のお金の問題なんて、農家や庶民の方を全く見ていない証拠。農家の苦しさが分かっていない」。さらに「昔は大臣の祖父(赤城宗徳元農相)が畑までやって来て、調子はどうだねと尋ねてくれた」と話し、「今は民主党の方が農家の方を向いている」とつぶやいた。この茨城での取材で、自民離れが想像以上に進行している現実を思い知らされた。

 翌日の夕方。東京都江戸川区の地下鉄駅前では、自民党比例候補の街頭演説が行われ、石原慎太郎・東京都知事が駆けつけた。500人ほどが駅前を埋めたが、ここでも自民に愛想を尽かす風景に遭遇した。「自民党に投票をと頼んでも、半分ぐらいは拒否反応を示す。安倍さんは仲間の大臣をかばい、事務所費問題でも『月800円で辞めさせるのか』とか細かい言い訳ばかり」と自民支持の男性がため息をついた。そして「指導力不足なんですよ」と続けた。

 24時間営業のネットカフェを定宿とする「ネットカフェ難民」。格差社会の象徴とされ、東京都内には20〜30代の若者や40、50代の日雇いの男性らが1000人以上いるという。彼らの声も聞いた。「政治には関心がある。でも投票のため実家に帰る金があれば、ここで何泊もできる」(28歳男性)。「今の政府に反対票を入れたい。でも選挙権のある実家は岐阜で、帰る金がない」(36歳男性)。投票に行きたくても行けないという切実な声だ。日雇いの55歳の男性はこう言った。「簡易宿泊所代わりに若者も大勢寝泊まりするこの現状を、お偉い先生方は知っているのかね」

 住民税アップに苦しむサラリーマンも、消費税の引き上げを警戒する商店主も「苦しい暮らしの内実を、政治家は知っているのか」と口々に語った。こうした怒りも安倍首相に「不信任」を突きつける結果になったのだろう。

 それでも首相は続投表明し、30日の記者会見で「約束した改革を進め、実行する責任がある」と語った。その改革とは庶民の生活に役立つものなのだろうか。

 実行しようと思えば、首相の権限で政府としてネットカフェ難民や疲弊した農家、高齢者の生活実態を詳しく調べられるはずだ。首相好みの改革ではなく、庶民の実態を知った上での改革こそ進めるべきだ。

毎日新聞 2007年8月3日 東京朝刊

619片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/06(月) 10:03:25
’07参院選:石川選挙区 安倍首相、改革力説 金沢駅前などで支持訴え /石川
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/ishikawa/archive/news/2007/07/26/20070726ddlk17010127000c.html

 29日投開票の参院選で、自民党の安倍晋三首相が25日、候補者支援のため、金沢と小松の両市を訪れた。JR金沢駅前で演説した安倍首相は「経済を成長させないでどうやって格差が解消するのか。改革を進めるのか、逆行するのか、それを決める選挙。だから負ける訳にはいかない」と力を込めた。安倍首相が候補者支援で石川入りしたのは今月8日に続き2度目。

 森喜朗元首相らと演説に立った安倍首相は「地域主役の地域再生を進めるためにも、地域をよく知っている人材が必要。民主党に絶対、改革はできない。改革を実行できるのは自公だけ」と支持を訴えた。【高橋慶浩、栗原伸夫】

毎日新聞 2007年7月26日

620片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/06(月) 10:56:25
「負けるな晋ちゃんまんじゅう」発売断念
http://www.nikkansports.com/general/p-gn-tp0-20070806-237671.html

 「純ちゃんまんじゅう」で知られる東京都荒川区の菓子メーカー「大藤」が、安倍晋三首相(52)関連シリーズ第2弾「負けるな晋ちゃんまんじゅう」(仮称)のお盆前の発売を断念したことが5日、分かった。安倍政権への国民の強い反発を背景に、社内外で政治パロディー菓子企画を疑問視する声が続出した。大久保俊男社長(59)は対応に苦慮している。

 安倍政権への逆風が「晋ちゃんまんじゅう」にも直撃した。大藤では昨年9月、発売した「誕生晋ちゃんまんじゅう」を参院選投開票日前の7月下旬に生産を終了。書き入れ時のお盆前に第2弾「負けるな晋ちゃんまんじゅう」を投入する予定だった。しかし、歴史的大敗にもかかわらず続投を表明した安倍首相への逆風は強まるばかり。社内外から新商品「負けるな晋ちゃんまんじゅう」に反発する意見が相次いだ。開発は頓挫している。

 大藤の菓子を取り扱う都内の小売店からは「参院選の結果を見ても、国民の反発が強い中、今、まんじゅうを出して楽しんでもらえるのか」など発売を疑問視する声が上がった。大久保社長は「社内の会議でも『このタイミングで出すのは適切か』『政治関係の商品は適切か』など激論が続き、私のアイデアが次々とNGになった」と説明。ユーモア感覚で政治家関連菓子を作ってきたが「こんな逆風は初めて」と明かす。

 政治家パロディー菓子シリーズは01年の小泉純一郎前首相(65)就任から約1年間販売した「ガンバレ純ちゃんの好景気まんじゅう」が初代。05年9月に「純ちゃんの黒糖改革まんじゅう」「ポスト純ちゃんまんじゅう」と2度モデルチェンジし、発売1年10カ月で30万箱を売り上げた。後継の「誕生晋ちゃんまんじゅう」は「純ちゃん−」で知名度が高まったためか、昨年9月から今年7月までの10カ月間に50万箱を販売する大ヒット商品となった。

 大藤では、今月27日にも行われる予定の内閣改造などを注視。情勢次第では「晋ちゃん」シリーズの継続そのものに判断を下す。お盆の書き入れ時の政治家シリーズは、麻生太郎外相(66)のマンガ好きのキャラクターに焦点を当てたフィギュア入りナッツ菓子「漫画王」に絞る。お盆商戦から「晋ちゃん」の姿が消えることになる。【清水優】

[2007年8月6日8時30分 紙面から]

621片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/06(月) 14:51:42
惨敗続投:ドキュメント安倍政権 散髪1時間半、頭の中は改造の構想?
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/07saninsen/news/20070805ddm002010100000c.html

 ◇「総理は前よりやせていた」

 ◇ポスト安倍候補、じっと模様ながめ

 4日午前11時。参院選後初の週末を迎えた首相・安倍晋三は、公邸を出ると、東京・西新宿のホテル「ヒルトン東京」地下にある行きつけの村儀理容室に入った。

 地下に下りる階段で、父親に抱えられた小さな女の子が安倍に手を振った。二度三度、手を振り返した安倍だが、表情に笑みはなかった。

 マッサージ付きで、約1時間半。27日以降と見込まれる、内閣改造人事の構想を練っていたのか。帰りしな、安倍と握手した同ホテル1階の食料品店「田中屋」の佐川栄子店主は「総理は前よりやせていた。これから大事な時期なので頑張ってほしい」と心配そうに話した。

 「派閥の推薦は受けない」。安倍は自前の組閣を貫く方針だが、自民党内では「論功行賞はもう終わり。お友達内閣を早く解消し、人材を幅広く求めるべきだ」(山崎派会長・山崎拓)との空気が強まっている。

 「身体検査」でふるいにかけたとしても、組閣の顔ぶれで、党内をまとめきれるかどうか。「今までと同じままで、挙党一致とはいかない」(谷垣派幹部)といった声には、安倍も配慮せざるを得ない。人事でつまずけば、続投批判が一気に広がる懸念もある。

 難問を抱えたままの、安倍続投。だが「ポスト安倍」に名前が挙がる政治家たちは、じっと模様ながめしている。

 安倍続投を支持し、選挙翌日の先月30日からマニラで東南アジア諸国連合(ASEAN)関連の国際会議に出席していた外相・麻生太郎は、3日に帰国。4日は公務もなく、ゆっくり過ごした。新執行部の幹事長候補でもあり、周囲に「党内の空気がこれからどうなるかだ」と漏らす。

 開票日夕、元首相・森喜朗ら3人のホテル会合で、安倍退陣を想定した「暫定政権」の首班に名前の出た元官房長官・福田康夫。安倍続投に異論が相次いだ31日の総務会でも、発言は一切せず、音なしの構えだ。

 福田が会長を務める、50歳以上で初当選した自民党議員の会「クローニン(苦労人)の会」も、福田が「政局の間は開かない」と言っているため、動く気配はない。

 一方、不人気の安倍に代わって参院選で応援要請が殺到した防衛相・小池百合子。民主党代表・小沢一郎とかつては政治行動を共にし、政党を渡り歩いて自民党入りした経緯への反発を意識してか、政権への意欲はおくびにも出さない。

 前農相・赤城徳彦更迭直後の記者会見で、総裁選への対応を聞かれた小池は、こう答えた。「私はブラックバスではないが、外来種の小魚です。そういうことは、一切考えたことはない」

 散髪後、東京・富ケ谷の私邸に入った安倍は、訪れた自民党幹事長・中川秀直と約50分間、今後の国会対応などについて意見交換した。週明けから、どう反転攻勢に出るのか−−。(敬称略)

毎日新聞 2007年8月5日 東京朝刊

622片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/07(火) 15:55:41
’07参院選:激戦から一夜明けて 世耕氏「初心に帰り頑張る」 /和歌山
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/wakayama/archive/news/2007/07/31/20070731ddlk30010561000c.html

 参院選和歌山選挙区で3選を果たした自民の世耕弘成氏(44)が、当選から一夜明けた30日、和歌山市内の事務所で毎日新聞などのインタビューに応じた。「改革魂を失わず、初心に帰って頑張りたい」と抱負を語ったが、全国的な自民の大敗に、笑顔が少なかった。

 自身の結果については「極めて満足。得票率で半分以上いき、全市町村で勝たせていただいた」と振り返った。自民の大敗は「今後の参議院運営を考えると厳しい1日になった。党や首相官邸で敗北の総括をしなければいけない」と話した。

 安倍晋三首相には深夜、電話で当選を報告。「いつになく、非常に厳しい口調で、『大変なことになった。非常に厳しいけども、しっかり引き続き頑張る』ということだった」と述べた。

 世耕氏は「地方が疲弊し、地方の人がかなり絶望的になっていることが色濃く出た選挙」と分析。「だからこそ、ふるさと納税を一日も早く実現させたい」と述べた。【青木勝彦】

毎日新聞 2007年7月31日

623片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/07(火) 16:20:56
首相に直接退陣求める声 自民代議士会 '07/8/7
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200708070272.html

 安倍晋三首相が出席した七日午後の自民党代議士会で、中谷元・元防衛庁長官が「首相は一度、身を引いて(立て直し策を)全党的問題として根本的に議論し直すべきだ」と指摘するなど、退陣を求める声が上がった。

 小坂憲次前文部科学相も「首相は『安倍か小沢(一郎民主党代表)か』で投手(党首)戦を挑み、国民はホームランを打たれたピッチャーに交代を求めた」と強調。「自ら続投を求めるのではなく、監督に意見を聞くべきだ」と述べた。

 退陣論を繰り返している石破茂元防衛庁長官も「首相は反省すべきは反省すると言ったが、何を反省し、何をどう改めるのかはっきりさせるべきだ」と迫った。

 首相は代議士会に先立つ両院議員総会で「私に対して職を辞せよとの声があることは承知しているが、改革を進めることで責任を果たさなければならないと決意した」と続投への理解を求めた。

624片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/07(火) 21:36:17
安倍首相:豪議会での演説取りやめ 政治責務理由に
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070808k0000m010103000c.html

 オーストラリアのハワード首相は7日、首都キャンベラの連邦議会での答弁で、安倍晋三首相が9月11日に予定していた連邦議会の両院合同会議での演説を取りやめたことを明らかにした。参院選で自民党が大敗し、長期の外国訪問を続ける余裕がなくなったためとみられる。

 ハワード首相によると、安倍首相は数日前に電話で「国内の政治的責務のため」キャンベラを訪問できなくなったと伝えた。9月8、9日にシドニーで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議には出席すると語ったという。

 演説は、ハワード首相が安倍首相との5月の電話協議で招請。安倍首相は日本の首相として初めて演説することになっていた。(共同)

毎日新聞 2007年8月7日 20時59分

625片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/07(火) 23:39:33
おおいた評論:ストーカー政治 /大分
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/oita/news/20070807ddlk44070658000c.html

 「幸せにするから」と女性を口説いて結婚にこぎつけたら、男にとっては一生の約束になる。しかし断られてもなお「幸せにすると約束したから」とつきまとう男は、立派なストーカーである。

 参院選で惨敗しながら安倍晋三さんは「新しい国造りという国民への約束を果たすことが私の使命」と政権の座に居座った。あえて非礼を承知で言うが、これは国民へのストーカー行為ではなかろうか。

 約束とは相手が同意して初めて成り立つ。去年の今ごろ、安倍さんの人気は結構なものだった。自民党総裁選直前の本紙世論調査では首相にふさわしい政治家に55%が安倍さんの名をあげた。著書『美しい国へ』もベストセラーになった。「私の主張を国民は1年前に受け入れたではないか」と安倍さんは思っているのだろう。

 だが今にして思えば1年前の応援は、恋愛で言えば「見栄えもするし態度もき然として見えるから、お付き合いくらいはしてみようかしら」といった程度のものだったのではないか。いわば交際のきっかけ。付き合ってみると大した男ではなかったとは、よくある話である。参院選は安倍さんには初めて信を問う選挙。「交際を続けて下さい」のお願いに見事にひじ鉄をくらったわけだ。それでもつきまとうのは男として潔いとは言えない。安倍さんがしきりに懐かしむ「日本人の美風」にも反しよう。

 「敗因は年金の逆風と閣僚の不祥事。『戦後レジーム脱却』の主張は今も支持を得ている」と安倍さんは考えているらしい。これまた勘違いではなかろうか。安倍政治の究極の目標は憲法改正、とりわけ9条改正だが、7月31日の本紙によれば参院選当選者の58%が改憲を支持するものの9条改正賛成は58%中の67%。全体の38%に過ぎないのだ。

 惨敗に自民党では幹事長らが人身御供になった。しかし幹事長が責任を負う相手は党員であって国民ではない。辞めようが辞めまいが、国民は知ったことではないのである。選挙戦終盤、自民党幹部の演説は支離滅裂だった。「民主党が勝てば株価が下がる」「喜ぶのは北朝鮮」

 民主党にも、経済通や強硬派はゴマンといる。自民党こそ正統という思い上がり。悲しいかな結婚とは愛情や相性だけで踏み切れるものでもない。姑小姑(しゅうとこじゅうと)の品性もまた、見られているのである。<大分支局長・藤井和人>

毎日新聞 2007年8月7日

626片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/08(水) 08:17:55
自民代議士会などで「安倍批判」続出
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070807it14.htm

 自民党で7日に開かれた地域ブロック別の国会議員懇談会や代議士会で、安倍首相の参院選惨敗の責任を指摘する意見が相次いだ。一部の派閥幹部からは退陣を促す声も出ており、首相批判はなお広がる可能性がある。

 7日夕の中国・四国ブロックの会合では、谷垣派事務総長の中谷元・元防衛長官が「今、党が置かれている状況は、急場しのぎではなく、抜本治療が必要だ。そのためには、信頼と求心力が不可欠で、今の首相のままでは再出発にはならない」と首相の退陣を要求した。

 高村派事務総長の村上誠一郎・元行政改革相も「最高責任者がもっと切実に反省しない限り、下の部下を替えても本当の人心一新にならない」と同調した。

 九州ブロックの会合では、「首相は両院議員総会に出席し、自らの進退の是非について党内の意見を聞くべきだ」という声が続出した。ただ、会合終了後、丹羽・古賀派会長の古賀誠・元幹事長は「行くも地獄、退くも地獄だ。(首相は)行くことで(政権を)担ってみようということなので、それは一つの決断だ」と続投容認の考えを示した。

 これに先立ち、同日昼に開かれた代議士会では、首相のすぐ隣でマイクの前に立った中谷氏が、「一度首相は身を引くべきだ」と退陣論を展開した。小坂憲次政調副会長(津島派)や石破茂・元防衛長官(同)も「(首相が)何を反省するかが大事だ。それを明らかにしてほしい」と批判した。

 首相は険しい表情で、こうした意見を聞いていた。7日夜には首相官邸で記者団に、「厳しい意見も受け止めていかなければならない。改革を進めることによって責任を果たしていく」と語った。

 谷垣派は7日夕、都内で会合を開き、今後の対応を協議した。冒頭には、首相を厳しく批判している加藤紘一・元幹事長も出席した。谷垣派の幹部からは「次の内閣改造で入閣を打診されても断る」という声も出ており、同派は「反安倍色」を強めつつある。

(2007年8月8日0時48分 読売新聞)

627片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/08(水) 12:06:38
知事会見 首相続投に「疑問」 「国民が信頼していない」 参院選自民大敗で批判 讀賣三重

 参院選で大敗した自民党の安倍首相が続投したことに対し、野呂昭彦知事は7日の定例記者会見で「国民が信頼していない首相が率いる政府のやることを、知事としてどう受け止めればいいのか」などと述べ、現在の政治状況を「異常な状態」と批判した。

 野呂知事は参院選について、有権者は年金や「政治とカネ」など様々な観点でとらえたと指摘し、「安倍首相が自ら『私か、小沢(民主党代表)さんか』を問い、国民は『ノー』で答えた。驚くほどの厳しい審判が安倍政権に下った」と話した。そのうえで「安倍首相はすぐ辞意を表明すると思っていた」と、続投に疑問を投げかけた。

 また、「個人的な意見」として、民主党の小沢代表が首相としてふさわしいとの考えを示した。

 このほか、県議会が議論している会期の見直しについては、「議会だけでなく、執行部にかかわる問題もある。執行部とも十分に意見交換するようお願いしたい」と述べ、議会主導で進む見直し論議をけん制した。県議会の岩名秀樹議長は6日の定例記者会見で、現行年4回の定例会を年1回開催とする「通年議会」に前向きな姿勢を示した。野呂知事は「議員間討議の活性化は、現行の制度でできないことはない。年4回か通年かではなく、大切なのは中身だ」と述べた。

 そのうえで、議会準備や県議からの調査依頼などで、執行部が現在も相当な負担を強いられていると強調。「さらなる負担は行政サービスにも影響しかねない。年間千数百万円の費用弁償もどうなるか分からない」と、見直しのデメリットを挙げ、県議会と執行部とがオープンに議論する場を設け、十分に意見交換することが重要だとした。

(2007年8月8日 読売新聞)

628片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/08(水) 13:21:23
「このままでは衆院ものたれ死ぬ」止まらぬ安倍批判
若手議員からも
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_08/t2007080712.html

 参院選敗北を受けた自民党内の混乱は収まりそうもなく、党執行部への突き上げは日増しに強まっている。安倍政権誕生の原動力となった若手議員からも安倍晋三首相への批判や不満が続出しており、求心力低下は避けられない状況だ。

 6日午後、自民党本部で開かれた東北ブロック両院議員会議。

 まず津島派会長の津島雄二元厚相が「庶民の気持ちをいかに分かるかが今のリーダーに求められているのに、今の政治には思いやりや愛情がない!」と強い口調で首相を批判した。

 これを受け、他の議員からも「構造改革により地方は疲弊した」「選挙中に中央からエライ人が来すぎて、地方がバカにされた気がした」など厳しい言葉が続出。会長の加藤紘一元幹事長は「首相に生の声を届けることが必要だ」と実名入りの議事録を首相官邸に届けることを決めた。

 一方、衆院2回生と、非改選の参院1回生が開いた参院選総括会でも、「参院選はまさに死屍(しし)累々。このままでは衆院ものたれ死ぬ可能性もある」(谷公一衆院議員)など悲鳴が相次いだ。衆院2回生は安倍政権誕生の原動力となっただけに事態は深刻だ。

 「首相(の対応)が敗因のすべてだ。(人事や政策の)方針を変えないままの続投はあり得ない」(早川忠孝衆院議員)、「きちんと危機対応体制を取れなかった官邸を総取っ換えしないと誰も納得しない」(葉梨康弘衆院議員)−と首相批判も続出。「首相は『安倍をとるか、小沢をとるか』で選挙をやったのだから、潔く辞めるべきだ」(小泉昭男参院議員)と首相退陣を求める声までも飛び出した。

ZAKZAK 2007/08/07

629片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/08(水) 18:01:59
クローズアップ2007:原爆症基準見直し 支持率急落、焦る首相
http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/closeup/news/20070807ddm003040041000c.html

 62回目の原爆の日を迎えた広島で安倍晋三首相が原爆症認定基準の見直し検討を表明し、柳沢伯夫厚生労働相が「1年以内」とめどを示したことで、被爆者の間には早期政治決着に向けての期待が膨らんでいる。だが、一部には警戒感も残る。参院選惨敗で窮地に立った首相が政権浮揚を狙い、「リップサービス」で弱者救済策を打ち出したとの見方もあるからだ。突然の指示に戸惑う厚労省と、基準見直しを認定制度の抜本改革につなげたい被爆者。両者の溝は深く、全面解決への道筋ははっきりしない。【近藤大介、清水健二】

 ◇訴訟6連敗を「考慮」

 「この問題は長い年月が経過しているわけですが、さまざまな裁判の判決が出ました。残念ながら、まだ実務的に前進していないという状況を考慮して、判断しました」

 6日夜、安倍首相は首相官邸で認定基準見直しの検討を決断した理由を語った。首相の背中を押したのは、全国の地裁に起こされた原爆症認定の集団訴訟で国が「6連敗中」であることへの危機感だった。周辺も「首相は自民党の社会部会長経験者で問題意識があり、敗訴で早急な判断が必要だと感じた」と解説する。

 被爆者団体と面会するかどうか、首相は最後まで迷った形跡がある。首相は1日、被爆者代表が求めていた6日の「要望を聞く会」への出席について、「スケジュール上の都合でそういうこと(欠席)になった」と記者団に話していた。これを2日に「日程の調整をして5日にお目にかかれる予定だ」と態度を一転させたからだ。

 政府関係者は「被爆者に会い、久間(章生前防衛相の失言)問題にけじめをつける必要があった」と語り、原爆投下を「しょうがない」と表現した久間発言のダメージを薄める狙いもあったことを認める。

 塩崎恭久官房長官は3日、国会内で自民党の河村建夫政調会長代理に「内閣は苦境にあるが支えてほしい」と頭を下げた。この場で、原爆症認定問題に触れ「官邸としても、何とかしたい」と打ち明けた。内閣支持率の急落に何とか手を打とうと腐心する首相官邸の現状がうかがえる。

 ただ、基準見直しは政府内の調整が不十分なまま打ち出された。首相周辺は「首相は国の方向性を決意として表明した。具体的な中身は今後、厚労省で考える」と早くも「煙幕」を張っており、決着のシナリオは厚労省に丸投げした格好だ。

 「(首相の見直し検討発言は)選挙対策と見られても仕方がない。政治決断といえば格好いいが、予算のことを考えれば、何にでも首を縦に振るのはいかがなものか」(内閣官房幹部)。政府内からも、そんな冷ややかな声が漏れている。

 ◇戸惑う厚労省「政治決定なじまぬ」

 「原爆症認定は科学の問題だ。政治解決がなじむのか……」。安倍首相の突然の見直し指示に、厚労省幹部は戸惑いを隠さない。

 原爆症と認められるには、被爆者が単に病気になったというだけでなく、「病気が原爆放射線に起因する」との認定が必要だ。まず爆心地からの距離などに基づき「DS86」と呼ばれる計算式で浴びた放射線量を推定し、次に疾病や性別、年齢別に疫学調査から割り出した「原因確率」(病気の原因が放射線である可能性)を求める。これが10%以上なら、専門家19人で作る厚労省の審査会が原爆症と判断する。

 01年から導入されたこの審査方法は、客観性が高い半面、被爆者の1%未満しか認定されないため、「厳しすぎる」との批判が根強い。原爆症認定訴訟で昨年5月の大阪地裁判決は、国の認定基準を「考慮すべき要素の一つにすぎない」と言い切った。多くの判決は「黒い雨などの放射性降下物や、汚染された水や食べ物を口にした内部被ばくの影響を国は過小評価している」と指摘する。

 しかし、厚労省には「認定基準は最新の知見を基に専門家が決めた」という建前があり、(1)判決ごとに指摘の内容が違う(2)判決で採用した学説が主流ではない−−などの理由を挙げ、敗訴を受け入れてこなかった。

 首相の見直し検討表明にも厚労省職員は「政治の指示で手を着けられるのは『10%以上』の下方修正くらいだろう」と話す。

 これに対し、被爆者側は、審査会のあり方を含めた抜本改革に期待する。「特定の病気にかかったら、原爆症と認めればいい」と弁護団幹部。この場合、認定の可否は分かりやすくなるが、07年度で約970億円に上る被爆者手当をどこまで増やせるかがカギになる。

 認定訴訟については、安倍首相も「裁判は別」としており、解決はまだ先になりそうだ。ただし、認定基準の見直し着手は、国が現行基準を自ら誤りと認める形になり、「勝訴の見込みは一層薄くなる」との見方が厚労省に広がっている。

630片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/08(水) 18:03:13
 ◇本気ならすべての控訴取り下げて−−被爆者に歓迎と警戒

 被爆者は政府による認定基準の見直し検討を歓迎しながらも、国への不信感はぬぐい切れておらず、専門家による検討会の構成や検討内容などから、安倍政権の真剣さを見極めたい考えだ。

 日本被団協の田中煕巳事務局長(75)は「厚労相が言ったからには、大きく動くだろう」と期待を寄せる。「原爆訴訟を支援する広島県民会議」の渡辺力人事務局長(80)は「一歩前進」としながらも、「(厚労相は)検討会専門家に被爆者団体代表を入れるとは言わなかった」と指摘する。

 長崎地裁で原爆症認定を求める集団訴訟を起こしている森内実・原告団長(70)は厚労相発言を評価しつつ、「人気取りのパフォーマンスでないことを願っている」。

 政府が認定基準を本気で見直そうとしているのなら、チャンスはいくらでもあったはずだ−−。被爆者の間にはそんな思いが根強い。森内さんは強調する。「本気で見直す気なら、すべての控訴を取り下げてほしい」【下原知広、大沢瑞季、錦織祐一】

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 ■原爆症認定をめぐる動き■

1957年 4月       旧原爆医療法施行。原爆症認定制度始まる

  87年          認定審査の放射線量推定に「DS86」導入

  95年 7月       被爆者援護法施行

  00年 7月       原爆症訴訟(松谷訴訟)で最高裁がDS86の機械的当てはめを不当とする初判断

  01年 5月       認定審査に「原因確率」を導入

     11月       日本被団協が集団提訴方針を公表

  02年 7月       全国約70人が原爆症認定求め申請

  03年 4月       札幌、長崎、名古屋各地裁に初の集団提訴(現在15地裁・5高裁で係争中)

  06年 5月〜07年7月 大阪、広島、名古屋、仙台、東京、熊本各地裁で国側敗訴の判決

  07年 8月       安倍首相が認定基準の見直し検討を表明

毎日新聞 2007年8月7日 東京朝刊

631片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/08(水) 22:21:32
首相批判の自民議員 政策提言の勉強会設立
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn/20070808/20070808-00000069-nnn-pol.html

 安倍首相と距離を置く自民党の中堅議員らが8日、会合を開き、安倍政権の政策の見直しも含め政策提言を行う勉強会を作ることを決めた。

 8日に集まったのは、小坂前文科相や後藤田正純衆議院議員ら、安倍首相と距離を置く自民党の中堅議員ら6人。会合では、小泉前首相と安倍首相が進めてきた経済政策などには問題点が多いとの意見が出された。その上で、今後、派閥横断的な勉強会を立ち上げて賛同者を広く募り、政策提言を行っていくことを決めた。今月中に再び会合を開く予定で、出席者は「倒閣運動ではない」と強調しているが、安倍首相の辞任を求める声が公然と上がっている時期だけに憶測を呼んでいる。

 一方、自民党本部で開かれた小泉・安倍改革路線を支持してきた中堅・若手議員の会合では、安倍首相が続投の意向を示したことについて「国民に対しての説明が足りない」との意見が相次いだ。

 また、「すぐに決めてしまったので自由に意見を言う機会を失ってしまった」などと、大敗にもかかわらず即座に続投を表明した安倍首相の姿勢を批判する声も出た。これまで安倍首相を支持した若手議員からも批判が飛び出した形。

632片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/09(木) 08:07:26
首相メルマガ 「続投宣言」に賛否両論
8月9日8時0分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070809-00000076-san-pol

 安倍晋三首相が続投への決意をつづったメールマガジン(2日配信)に、読者からの反響が殺到している。参院選大敗を受けた首相自身の「続投宣言」は、メルマガ内でも賛否が分かれている。

 首相のメールマガジンには毎週600〜900件の返信があるが、今回は締め切りの5日までに、2倍以上の2211件の反応があった。返信にあたっては毎回、「満足度」を選んでもらっており、今回は、満足34・5%▽やや満足18・1%▽普通9・8%▽やや不満9・4%▽不満28・3%−という結果に。「満足」の割合は普段と同じだが、「不満」が大幅に増えたといい、首相の決意に対する読者の心理が浮き彫りになっている。

 首相は、参院選後初めての配信で「逃げることなく、国民の厳しい声に正面からこたえていく覚悟だ。改革の方向性が否定されたとは思えない」と宣言、続投への理解を求めていた。

633片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/10(金) 07:27:04
15日は靖国参拝せず 首相、政局の混乱を回避(08/10 07:07)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/42624.html

 安倍晋三首相は九日、終戦記念日の十五日に靖国神社を参拝しない方針を固めた。小泉純一郎前首相は昨年、同日の参拝に踏み切ったが、首相は参院選惨敗で求心力が低下する中、公明党などの反発で政局のさらなる混乱を招きかねないと判断した。関係が改善しつつある中韓両国にも配慮したとみられる。

 首相は九日夜、終戦記念日の靖国参拝について「行く行かないについて明言する考えはない」と述べ、参拝の有無に言及しない姿勢をあらためて示した。しかし、首相周辺は「首相は終戦記念日の参拝を自民党総裁選でも公約しておらず、もともと念頭にない」と参拝に否定的な見方を示した。

 ただ、首相周辺は「靖国神社で大切なのは春と秋の例大祭だ」と語り、首相が十月の秋季例大祭期間中などに参拝に踏み切る可能性は残っている。

 首相は官房長官時代の昨年四月十五日に靖国神社を参拝したが、就任後は中韓両国との関係に配慮して参拝を控え、参拝について明言しない方針を堅持。一方で四月の春季例大祭で真榊(まさかき)を奉納し、七月の「みたままつり」にもちょうちんを献灯した。

634片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/10(金) 15:23:41
2007/08/10-13:26 安倍首相は改革続行を=自民有志が要請
http://www.jiji.co.jp/jc/c?g=pol_30&k=2007081000525

 自民党の小野次郎衆院議員らは10日昼、首相官邸で安倍晋三首相に会い、構造改革や政治改革、党改革の断行を求める緊急アピールを手渡した。これに対し、首相は「小泉改革は緒に就いたばかりで改革を止めるわけにはいかない。引き続きしっかりと頑張る」と応じた。
 緊急アピールには、「小泉チルドレン」と呼ばれた同党の当選1回の衆院議員40人以上が賛同しているという。首相との面会後、小野氏は「痛みを伴っても、改革の進む方向を政治のトップリーダーが国民に分かりやすく説明することが大事だ」と記者団に語った。

635片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/11(土) 07:59:53
靖国参拝:8・15は全閣僚が見送り 政権弱体化を象徴?
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070811k0000m010156000c.html

 安倍内閣の全閣僚が10日、そろって終戦記念日(15日)の靖国神社参拝を見送る考えを明らかにしたのは、参院選惨敗による政権弱体化で、国内外の摩擦を少しでも避ける必要に迫られている事情が大きい。中国などの反発を承知で小泉純一郎首相(当時)が参拝に踏み切った昨年とは打って変わり、今年の「8・15」は身動きの取れない安倍政権を象徴している。

 昨年の終戦記念日には、首相のほか中川昭一農相と沓掛哲男国家公安委員長の2閣僚が参拝しており、参拝閣僚ゼロは異例。10日の閣議後会見で、高市早苗少子化担当相は「これまで8月15日には昇殿参拝してきたが、今年は公務がある」と残念そうな表情を浮かべ、安倍晋三首相の心中を「(参拝すれば)外交問題になり、不要な混乱を起こす可能性がある。ここはこらえよう、と思っているのではないか」と推し量った。

 安倍首相は就任後から、近隣諸国に配慮した方が政権にとって得策との判断で参拝を控えているが、元々は首相参拝を強力に主張してきた。参院選ではこうした「安倍カラー」は支持されず、首相周辺は「当面、首相が参拝する環境にはない」という。政権維持の瀬戸際にある首相に、各閣僚も「右へならえせざるを得ない」(政府関係者)のが実情のようだ。【川上克己】

毎日新聞 2007年8月11日 1時03分

636片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/12(日) 07:11:37
「美しい国」封印し、反省 首相、惨敗で低姿勢に '07/8/12
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200708120139.html

 「美しい国」から「反省、責任、協力」へ―。安倍晋三首相は参院選の惨敗後、「美しい国づくり」「戦後レジーム(体制)からの脱却」など従来「看板」としてきた理念目標を封印。代わりに生活、地域重視で、参院第一党となった民主党とも協調する「低姿勢路線」を鮮明にしている。

 周辺は「『美しい国』は国民になかなか理解してもらえなかった。高い理想だけでは駄目だとの意識に変わったのだろう」と解説。ただ首相が惨敗でも続投したことで内閣支持率は続落。路線転換で局面打開できるかはなお見通せない状況だ。

 首相が参院選後によく使うフレーズは「反省すべきは反省する」。惨敗にも「当然私にすべて責任がある」と繰り返し、更迭した赤城徳彦前農相の「政治とカネ」問題などへの対応でも素直に自らの落ち度を認めた。

 インド洋での海上自衛隊による給油支援の根拠となっているテロ対策特別措置法の十一月一日までの期限を延長する法改正をめぐっては「民主党に協力を求める」を連発。選挙戦で「ぬるま湯体質の組合に支持されている民主党に改革はできない」と口を極めて批判していた本人とは思えない「変身」ぶりだ。

 お得意の「美しい国」「戦後レジーム」は、参院選投開票の七月二十九日夜からほぼ消失。いつの間にか「新しい国づくり」と言い換えた。その上で首相は「改革の痛みを感じている地方の声にも応えていく」として「地域再生」への取り組みを強調し始めた。参院選で民主党の大躍進を許した「一人区」対策が明白だ。

 一方、首相は今回の惨敗の原因を、年金記録不備、「政治とカネ」問題への批判とみて「わたしの改革の方向性は否定されたとは思えない」と主張。このため今後も「改革の流れを止めない」として憲法改正や教育、公務員制度改革など「安倍カラー」の政策を再び前面に掲げる機会を探っていくとみられる。

637片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/12(日) 07:19:58
安倍首相:謹慎と勉強の夏 休み返上、構想練る−−内閣改造・党役員人事など
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20070812ddm002010112000c.htm

 安倍晋三首相はお盆期間を迎える今週、就任後初めての夏休みを返上する考えだ。首相官邸や公邸などで、今月27日に予定される内閣改造・自民党役員人事の構想を練ったり、19〜25日のインドネシア、インド、マレーシア訪問の準備にあてる。恒例だった山梨県鳴沢村の河口湖近くの別荘での避暑は自粛する。参院選での自民党惨敗を受けて、謹慎と勉強の夏になりそうだ。

 歴代首相はお盆期間中、1週間程度の夏休みを取るのが慣例。昨年は、小泉純一郎前首相が公邸で夏休みを過ごしたほか、官房長官だった安倍首相も家族と別荘で静養した。首相は今年5月の大型連休中も、別荘でゴルフなどを楽しんだ。

 だが今年はお盆期間中に決まった主な予定は、15日の終戦記念日に開かれる全国戦没者追悼式への参加だけ。首相は10日、自身の夏休みについて「外遊も控え準備もあるので、取れるかなと思っています」と記者団に語るにとどめた。「選挙があったから、やることがいっぱいある」(首相周辺)として、趣味の映画鑑賞や観劇などの息抜きも当分の間は控えることになりそうだ。【石川貴教】

毎日新聞 2007年8月12日 東京朝刊

638片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/12(日) 08:44:44
首相動静(8月11日)
8月12日1時0分配信 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070812-00000003-jij-pol

 午前8時現在、公邸。朝の来客なし。
 午前中は来客なく、公邸で書類整理などして過ごす。
 午後も来客なく、公邸で書類整理などして過ごす。
 午後6時、公邸発。「総理、公邸で麻生太郎外相と会いましたか」に、笑って首を横に振りながら「いえ、会ってません」。
 午後6時17分、東京・富ケ谷の私邸着。
 12日午前0時現在、私邸。来客なし。(了)

639片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/13(月) 10:49:00
「逆境克服を」 「国民とかい離」 九州自民同情と批判
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2007sanin/kyushu/20070731/20070731_002.shtml

 参院選で歴史的大敗を喫した自民党の地方組織は30日、ショックを引きずるような重い空気に包まれた。過去の参院選で野党を圧倒していた九州でも、県連幹部が辞表を提出。幹部の口から反転攻勢を期す言葉とともに、安倍晋三首相(党総裁)への批判が漏れた。

 「2つとも落とした責任の重さを感じる」。長崎県連の谷川弥一会長は29日夜、辞意を表明した。参院選長崎選挙区で、自民党は民主党に二連敗。30日になると、長崎支部の三役も辞職願を提出し、敗戦の余波が広がっている。

 熊本県連もトップが交代する。古閑三博会長は6月に切れた任期を延長し、公認候補の選対本部長を務めたが落選。同日の役員会の後「人心を一新し、自民党を復活させてほしい」と語った。

 自民党が衝撃を受けた1人区惨敗。陣頭指揮を執った安倍首相の続投には賛否両論ある。

 「参院選は政権を問う選挙ではない」(衛藤征士郎大分県連会長)「辞めればいいというものではない。厳しいときこそ逆境に立ち向かってほしい」(本坊輝雄鹿児島県連幹事長)。熊本県連の西岡勝成幹事長は「首相はむしろ、足を引っ張られた立場」とかばう。

 逆に、参院選で公認候補が連敗した宮崎県連の坂元裕一会長は厳しい。「二世、三世はああいうものなのか。国民の意識と懸け離れており、現場の声が届いていない。霞が関の官僚と同じだ」

 佐賀県連の石井秀夫幹事長は続投を「当然とは思わない」としながら、「これまでの仲良しクラブのような内閣は勘弁してほしい」と内閣改造に期待する。

 しかし、政権をかけて戦う衆院選に不安を抱く向きもある。「首相はカリスマ性がない。演説に感情がこもっておらず、弱々しい」。福岡県連幹部は「選挙の顔」に烙印(らくいん)を押した。

=2007/07/31付 西日本新聞朝刊=

640片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/14(火) 08:17:25
首相、お盆休まず官邸出勤 来客減る中「反省」の日々
2007年08月13日23時25分
http://www.asahi.com/politics/update/0813/TKY200708130319.html

 安倍首相が恒例の「お盆休み」を返上して、官邸にこもっている。27日の内閣改造に向けた人事構想を練り、外国訪問や秋の臨時国会に備えるためだが、参院選大敗後の続投批判への配慮ものぞく。ただ、選挙後の来客は減っており、孤独感を深める首相にとって厳しい残暑が続きそうだ。

 首相は、13日も午前10時に官邸に出勤。5人の首相秘書官、塩崎官房長官、官房副長官、首相補佐官ら多くのスタッフが次々と出勤した。首相はこれまで長期休暇を山梨県・河口湖の別荘や東京都内のホテルで過ごしてきたが、「外遊や秋の臨時国会の準備」を理由に返上を決断した。

 ただ、その意欲とは裏腹に首相への来客は減る傾向だ。参院選前は1日10グループを超えることも多かったが、選挙後は2、3グループの日も。外部の人との会食もめっきり減った。議員が激励に訪れることはあるものの、首相に近い議員の一人は「調子が上向きならどんどん人が集まるが、最近の『首相動静』欄は短い。今はだれも総理に近づこうとしない」。

 参院選後は自民党内の批判だけでなく、記者のぶら下がり取材でも「『ゼロから出発』と言うなら、いったん官邸を出たらどうか」といった厳しい質問が相次ぐ。それでも首相はお盆の間もぶら下がりを受ける方針で、反省を姿勢で示したいと考えているようだ。

 官邸スタッフからは「総理が官邸にいるだけで職員は休みづらい。別荘で英気を養ってくれないものか」との声も漏れてくる。ただ、与党内では「首相は外遊に行っている場合か」との声も出ており、首相もおいそれと休めないのが実情だ。

641片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/14(火) 08:21:00
A級戦犯無罪主張のパル判事遺族と面会へ 安倍首相
2007年08月14日02時24分
http://www.asahi.com/politics/update/0814/TKY200708130325.html

 安倍首相は今月下旬にインドを訪れる際、極東国際軍事裁判(東京裁判)のパル判事の遺族と23日に面会する方向で調整していることがわかった。パル氏は連合国側判事として唯一、東条英機元首相らA級戦犯全員の無罪を主張したことで知られている。

 政府関係者によると、パル氏の遺族との面会は首相の強い希望だという。首相は東京裁判について国会答弁などで「国と国との関係において、この裁判について異議を述べる立場にはない」と述べるにとどめている。ただ、かつてはそのあり方に疑問を唱える立場をとっており、波紋を呼ぶ可能性がある。

642片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/14(火) 08:23:05
続投批判に配慮?首相、今年は夏休みも取らず執務
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070813ia21.htm

 安倍首相はお盆期間中の13日、首相官邸に出勤し執務にあたった。

 首相周辺によると、首相は夏休みを取らない予定だ。

 参院選の自民党惨敗で首相の続投に党内外から厳しい批判が出ていることに配慮し、夏休み返上で政権の立て直しに専念する姿勢を示しているようだ。

 13日の首相官邸には首相のほか、塩崎官房長官、下村、的場両官房副長官、根本匠衆院議員ら4人の首相補佐官ら「チーム安倍」のメンバーが顔をそろえた。首相は小池防衛相や自民党議員らと面会し、報道各社の記者の質問に立ちながら答える「ぶら下がり取材」にも2回応じるなど通常通りの勤務をこなした。

 首相の今週の公務は、終戦記念日の15日に閣議と全国戦没者追悼式への出席が予定されている程度だ。それでも、19日から25日までのインドなど3か国歴訪や、9月に召集する臨時国会での所信表明演説の準備なども進めており「非常に多忙な状態だ」(首相周辺)という。

 特に27日に党役員・内閣改造人事を控え、官邸で過ごす時間の大半を人事構想に充てていると見られる。

 安倍首相は山梨県鳴沢村に別荘を持ち、5月の連休中には別荘で静養しながら就任後初めてゴルフを楽しんだ。昨年9月の組閣前の人事構想もこの別荘で練っており、政府内には「首相には気分転換も必要だ」との声もある。

 しかし、「今、首相が遊びに出かけるのは、さすがにまずい」(首相周辺)と、自民党内や国民からの続投批判を強く意識する声も漏れており、こうした声に配慮せざるを得なかったようだ。

 歴代首相は8月中に夏休みを取るのが通例で1990年代以降の各首相は、数日から2週間程度を取ってきた。夏休みを事実上返上した首相は、衆院解散・総選挙を断行した2005年の小泉首相、98年に参院選惨敗を受けて組閣した小渕首相が3日間の休暇の大半を首相公邸で金融政策などの勉強に充てた例がある。

(2007年8月13日23時3分 読売新聞)

643片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/14(火) 08:32:33
安倍首相:東京裁判のパール判事遺族と懇談へ
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20070814k0000m010096000c.html

 安倍晋三首相がインドを訪問する際、同国コルカタで極東国際軍事裁判(東京裁判)で判事を務めたパール氏の遺族と23日に面会する方向で調整していることが、13日分かった。首相は「インド独立の英雄」として知られる故スバス・チャンドラ・ボース氏の子孫との交流も検討している。

 東京裁判では、A級戦犯の25人が有罪判決を受け、東条英機元首相ら7人が絞首刑となった。パール判事は戦勝国が敗戦国指導者らを裁く裁判のあり方を批判し、被告全員の無罪を主張。靖国神社に顕彰碑が建立されている。

 首相は昨年10月の衆院本会議で、東京裁判に関して「裁判を受諾しており、異議を述べる立場にない」としたうえで、A級戦犯の戦争責任について「先の大戦に対する責任の主体についてはさまざまな議論があり、政府として具体的に断定することは適当ではない」と見解表明を避けている。パール氏の遺族との面会についても「友好的な日印関係を象徴する」(政府関係者)と説明するが、内容次第ではA級戦犯を非難する中国などを刺激する可能性もある。

 一方、スバス・チャンドラ・ボース氏は、第二次世界大戦時に英国からのインド独立を目指し、当時の東条首相と交流。インド独立の英雄と称され、遺骨は東京都杉並区の蓮光寺に安置されている。【中澤雄大】

毎日新聞 2007年8月13日 22時05分

644片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/14(火) 08:46:14
自民 首相の人事見守る空気
http://www.nhk.or.jp/news/2007/08/14/k20070814000018.html

安倍総理大臣は、今月27日にも行う内閣改造と自民党の役員人事について、「直前までよく熟慮して1人で決める」としており、自民党内では、安倍総理大臣が、どのような布陣を敷くのか、判断を見守ろうという空気が強まっています。
安倍総理大臣は、参議院選挙の大敗を受けて、人心を一新するため、今月27日にも内閣改造と自民党の役員人事に踏み切る方針です。これについて、安倍総理大臣は、昨夜、記者団が、「『安倍カラー』と『挙党態勢』のどちらを重視するのか」とただしたのに対し、「まだまったく白紙だ」と述べたうえで、「直前までよく熟慮して断行していく。わたし1人で決めなければならない」と述べました。自民党内では、「政権の求心力が回復するかどうかは、人事の内容にかかっている」として、安倍総理大臣がどのような布陣を敷くのか、判断を見守ろうという空気が強まっています。ただ、党内では、「参議院選挙で大敗したのは、安倍総理大臣がみずからに近い人物ばかりを登用したことが一因であり、今回は、挙党態勢で臨むべきだ」という意見が相次いでおり、その陣容によっては、安倍総理大臣に対する批判が強まることも予想されます。

645片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/14(火) 08:56:30
2007/08/13-20:43 激励、猟官運動と違う=安倍首相
http://www.jiji.co.jp/jc/c?g=pol_30&k=2007081300762

 安倍晋三首相は13日夕、首相官邸で、自民党の桜田義孝衆院厚生労働委員長や山口泰明衆院外務委員長らから激励を受けた。こうした動きに対し、自民党内には内閣改造・党役員人事を控えた「猟官運動」との見方も出ている。これに関し、首相は記者団に「そういうことは全く考えていない思う。皆さん若い人たちですから」と否定した。
 桜田、山口両氏は昨年9月の総裁選で、首相擁立の中心となった「再チャレンジ支援議員連盟」の幹部。両氏は首相退陣論について「身内から批判を言うのは好ましくない」と批判。その上で「素晴らしい業績を上げているので自信を持ってほしい」と首相を励ました。
 この後、首相は記者団に「力がわいてくる。しかし、いろいろな意見があるから、そうした意見をすべてしっかりと受け止めていきたい」と語った。

646片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/14(火) 09:17:47
テロ特措法延長 首相が党首会談呼び掛けも
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn/20070814/20070814-00000003-nnn-pol.html

 秋の臨時国会で焦点となっているテロ対策特別措置法の延長をめぐり、安倍首相は13日、延長に反対している民主党・小沢代表との党首会談を呼びかける考えがあることを明らかにした。

 「(Q首相自身が小沢代表との党首会談で理解を求める考えはあるか)もちろんですね。テロ特措法の延長は、日本が世界から期待されている国際貢献をするため、絶対必要です。そのためのあらゆる努力はしていかなければならない」−安倍首相はこのように述べ、11月に期限が切れるテロ対策特別措置法を延長する改正案を次の国会で成立させるために、延長に反対している小沢代表と党首会談を行うなど、今後、野党各党に直接理解を求めていく考えを明らかにした。しかし、参議院では民主党など野党が過半数を獲得しており、成立は微妙な情勢となっている。

647片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/14(火) 09:19:37
安倍首相、就任後初めての夏休みにもかかわらず首相官邸へ
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn/20070813/20070813-00000194-fnn-pol.html

参院選の惨敗を受け、就任後初めての夏休みに入ったにもかかわらず、安倍首相は官邸に通った。
一方、12日のフジテレビ「新報道プレミアA」で、宮崎県の東国原知事は「このガチガチの宮崎の、あの保守王国の、この自民党の選出の方たちが、『辞めるべきだ』と。これはもう異常事態だなと、わたしは思いましたね」と、保守王国・宮崎からも、自民党議員による退陣要求が噴き出した事実を明かした。
これまで、元防衛庁長官の中谷 元議員が「私は一度、総理は身を引いてですね...」と述べ、また、後藤田 正純議員が「総裁選で問うべきだ」と述べるなど、永田町では退陣要求の声が相次いでいる。
こうした声を上げた議員たちが帰省すると、地元の人たちからは、熱烈な声援があった。
中谷議員の地元・高知では、「先生、格好よかった! どうにか変わらないかん」、「この間の発言も、本当に応援しとります」との声が上がった。
「安倍退陣要求」の背景には、こうした地元有権者の声があった。
中谷議員は「涙が出ますね、本当に。地元ってありがたいですね」と話した。
しかし、安倍首相の目の前での発言には、相当の覚悟が必要だったという。
中谷議員は「一国の総理大臣に意見を言うわけですから、非常に足が震えるような、必死な思いでしたけど、『やっぱりこれは言っておかないと』という思いで発言しました」と述べた。
また、12日に宮崎で放送された討論番組では、「チーム安倍」の一員として今回初当選した中山恭子首相補佐官の夫で、安倍首相の出身派閥である町村派に所属する中山成彬元文部科学相が「『自分をとるか、小沢さんをとるか』と言ったんだから、言った以上は、責任を取らなきゃいかんですよ」と述べ、「安倍首相は退陣すべき」との意見を述べた。
これに対し、東国原知事は「このガチガチの宮崎の、あの保守王国の、この自民党の選出の方たちが、『辞めるべきだ』と。これはもう、異常事態だなと、わたしは思いましたね。『この(宮崎県)選出の議員さんだし、あんたたちは何をやってるんですか。わたしたちはこんなに苦しい思いをしているのに、これが国に届かないじゃないか』と言ってくるんですって。ですから、安倍退陣も○(マル)でいかなくてはならないと、非常に厳しい立場に追い込まれている」と述べ、地元に帰ると、安倍退陣論を述べざるを得ないと、現状分析している。
一方、事務所が放火され、週末は後片づけに追われていた野田聖子議員は、岐阜県で「すみません、大変お騒がせして。(事務所を)今見て、ちょっとショック...」など、あいさつに回り、地元有権者からは同情の声が上がった。
安倍首相の責任問題についての質問をぶつけると、野田議員は「今のところは、総理としてしっかり頑張っていただくと。それ以外ありません」と述べた。
退陣論を述べる議員について、安倍首相は13日、「いろんな声があると思います。選挙がこういう結果でしたから、厳しい声も、わたしはしっかりと受け止めていかなければならない」と答えた。

648片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/14(火) 17:54:26
安倍カラーも返上…取材に“カメラ目線”やめる
「美しい国」「戦後レジーム脱却」発言も消え
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_08/t2007081301.html

“安倍カラー”がめっきり消えてしまった安倍首相
 安倍カラーもフェードアウト−。参院選での大惨敗以来、安倍首相の言動に大きな変化が出ている。中でも分かりやすいのが、首相が記者団に行っているぶら下がり取材。ついにお得意の“カメラ目線”をやめたのだ。

 記者団に囲まれて行われるぶら下がり取材での“カメラ目線”は、歴代首相にはない、安倍首相のお家芸だった。

 その理由について首相は、「(記者の)皆さんに答えるというよりも、国民の皆様に答えているつもりだから」などと説明していたが、結局は国民に思いは伝わらず参院選で惨敗。選挙後は、質問した記者の方を向いたり、報道陣全体を見回すなど時折、カメラ目線を交えつつも、“普通”の振る舞いに方向転換した。

 安倍首相の変身はこれだけではない。「美しい国」や「戦後レジーム(体制)からの脱却」という言葉が、参院選投開票日の7月29日以来、ほとんど聞かれなくなり、「新しい国づくり」がそれに取って代わったのだ。

 その理由について自民党有力筋の1人はこう解説する。

 「『美しい国』は国民にも理解してもらえなかったうえ、党内でも評判が悪い。惨敗を受けて生まれ変わった事をアピールするためにも、安倍カラーを払拭(ふっしょく)しているのだろう」

 ただ、惨敗の原因を年金記録不備や「政治とカネ」問題への批判とみている首相は、「わたしの改革の方向性は否定されたとは思えない」と強弁しているのも事実。それだけに党内では、「果たしていつまで持つか。すぐに地が出てくるのでは」(中堅)との声も出ている。

ZAKZAK 2007/08/13

649片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/14(火) 18:00:36
安倍“犬猿”福田に頭下げる…「副総理」に浮上
谷垣の名も、取り込みで挙党アピール
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_08/t2007081325.html

副総理候補に浮上した福田氏。首相とは犬猿の仲だが…
 安倍晋三首相が27日に行う内閣改造で、「副総理」を設け、“キーマン”を就任させる構想が政府与党内で浮上してきた。党内外の安倍批判を封じ、「お友達内閣」と揶揄されない挙党一致の重厚な布陣を示すというが、「危機ライン」を突破した20%台の内閣支持率が回復するかどうかは微妙だ。

 関係者によると、副総理候補に浮上しているのは、派閥の先輩ながら安倍首相とは拉致問題などで対立した福田康夫元官房長官や、昨年秋の総裁選で首相と戦い、人事で冷遇されている谷垣派の領袖、谷垣禎一前財務相=写真左=ら。外相や財務相などの重要閣僚と兼務させる方向という。

 副総理とは、大臣の中で首相に準ずる地位を持つ。連立内閣を組む他党の大物を抱え込んだ細川内閣の羽田孜外相、村山内閣の河野洋平外相のケースや、党内のライバルを起用した田中内閣の三木武夫副総理、竹下内閣の宮澤喜一蔵相のケースがあり、今回は後者となりそう。

 参院選での歴史的惨敗後、福田氏は表向きは沈黙を守っているが、谷垣氏は総務会などで「まず選挙の総括をしっかりやらないと、党が結束する形にならない」と公言。総裁選での谷垣支持派の中には、メディアで堂々と首相に退陣要求を突き付ける議員もいる。

 このため、安倍首相の後見人である森喜朗元首相は先月31日に首相と会談した際、福田氏や谷垣氏を重要ポストで処遇するよう助言したという。

 過去の因縁を乗り越え、安倍首相が福田氏や谷垣氏に頭を下げるのか、党存亡の危機に福田、谷垣両氏が打診を受け入れるのか。そして、副総理構想が末期的な内閣支持率を浮上させる起爆剤となるのかなど、不透明な要素は多い。

 自民党関係者は「やってみないと分からない。ただ、内閣改造で失敗すれば安倍内閣が終わることは間違いない」と語っている。

ZAKZAK 2007/08/13

650片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/14(火) 18:03:20
安倍、福田処遇は危険な賭け…対中で閣内不一致の危険
「官房長官、外相…」森元首相提言も“犬猿の仲”
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_08/t2007081331.html

閣内への起用が取りざたされる福田康夫元官房長官。森喜朗元首相の助言に従えば安倍カラーがうせる危険性も
 安倍晋三首相が27日断行する内閣改造で、福田康夫元官房長官の処遇が最大の焦点となってきた。森喜朗元首相=写真左=が12日のテレビ番組で、官房長官や外相などでの福田氏起用を提言したからだ。森氏にすれば、重要閣僚も自派閥(現町村派)で押さえることで、自身の影響力を強めたいとの思惑が見え隠れするが、福田氏は非主流派と政策的に近いため、挙党態勢は演出できる。だが、首相と福田氏は“犬猿の仲”とされ、首相にとって、福田氏処遇は危険な賭けとなる。

 安倍首相の後見人を自任する森氏は12日、フジテレビ系『報道2001』とテレビ朝日系『サンデープロジェクト』に相次いで出演。この中で、森氏は、自民党内で議論が噴出している内閣改造・党役員人事について自らの考えを得々と披露した。

 「麻生太郎外相だけでなく、断られてもいいから福田氏、谷垣禎一前財務相にまず礼を尽くすことが大事だ。そう安倍首相にも伝えた」

 森氏は、「ポスト小泉」で名前が取り沙汰されていた「麻垣康三」の3人を内閣などで重要ポストに起用すべきだとの認識を示した。“キングメーカー”気取りの森氏はこの日、人事について、言いたい放題だった。

 “お友達内閣”の象徴的存在で、自民党内でも「更迭論」が強い塩崎恭久官房長官については、「東大卒、ハーバード大大学院修了というだけでは国会運営はできない」などと更迭を要求した。

 その上で、福田氏に関し、「本当は官房長官が一番いい」と森人事まで“発令”してみせた。

 さらに、森氏は「(福田氏の外相起用も)一つの考えだ。(麻生氏から)代えるなら、諸外国から安心する人を持ってくるのは国益にかなう」とも述べた。

 森氏は27日の人事で、福田氏をキーパーソンに指名したわけだ。

 今回の森発言について、自民党中堅幹部は「自身の影響力を内外に示したかったのだろう。政局をリードできるか、できないかはともかく、リードしたいとの思惑もある」とみる。

 また、党内の非主流派などを中心として強まる「挙党一致による重厚内閣」を求める声に配慮したとみられる。

651片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/14(火) 18:03:44
 安倍内閣の問題点として、小泉内閣当時の塩川正十郎財務相のような「重し」がいないことを挙げる人は党内に多い。このことに関しても、森氏は「本当は(重しが)尾身幸次財務相のつもりだったんでしょうけど、全くどうしようもなかった」と切り捨てた。

 福田氏を重用すべきとの森氏の意見は、「少なくとも今よりは重厚な布陣になる」(党関係者)との考えが背景にあるわけだ。福田氏の処遇をめぐって、「副総理構想」が浮上するのも、こうした考えの延長線上にあるのは明らかだろう。

 だが、安倍首相にとって福田氏の処遇は頭の痛い問題でもある。首相と福田氏は政策的に反対の立場にあるからだ。

 両氏の不仲は永田町でも広く知られて、「小泉内閣当時の福田官房長官、安倍官房副長官の時代から対北朝鮮外交や靖国問題などをめぐり亀裂は深まっていった」(官邸関係者)。

 特に中国に対する外交スタンスの違いは鮮明だ。安倍氏は首相に就任後、中国と軋轢を生じさせずに今日まで至っているが、本音は覇権主義的な中国に警戒感を抱いている。首相が「価値観外交」を展開しているのも、「民主主義からほど遠い中国に対する牽制」(官邸筋)でもある。

 これに対し、福田氏は親中派の顔を持つ。このため、福田氏が官房長官か外相に就任した場合、福田氏と政策的に近い谷垣派や山崎派など党内の非主流派を押さえ込む効果が期待されるが、一方で、「安倍外交がどこを向いているのか分からなくなる。重要な政策で閣内不一致になる危険性もでてくる」(町村派関係者)との懸念がある。

 それこそ、福田氏の処遇は安倍政権にとって両刃の剣になるわけだ。

 森氏は、先の番組で「古賀誠元幹事長の力は大変なものだ」と、古賀派領袖の古賀氏起用の必要性まで言及した。

 森氏の助言に従って組閣すれば、派閥均衡内閣になるのは必至。安倍カラーが皆無の人事になれば、支持率低下に歯止めがかからない安倍内閣はいよいよ世論から見放されるだろう。

 それでも、党有力筋は「派閥均衡ではない。挙党態勢ということだ。挙党態勢のなかで、首相が信頼する人物を要職に置けばよい」と進言する。

 この「信頼する人物」として、首相は麻生氏を幹事長に起用する方針だ。ほかに、塩崎氏や菅義偉総務相の処遇も気になるところ。党内には「塩崎氏を経済閣僚か外相に置くのでは」「菅氏を官房長官にするだろう」などの憶測が飛び交っている。

 求心力を失った今、安倍首相が周囲の“雑音”に惑わされず、我が道を行くのは極めて困難といえそうだ。

ZAKZAK 2007/08/13

652片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/14(火) 19:50:11
東京裁判のパル判事の遺族と面会へ 安倍首相が表明
2007年08月14日18時51分
http://www.asahi.com/politics/update/0814/TKY200708140335.html

 安倍首相は14日、今月下旬のインド訪問の際、極東国際軍事裁判(東京裁判)のパル判事の遺族と面会する予定を明らかにし、「パル判事は日本とゆかりのある方。お父様のお話などをお伺いできることを楽しみにしている」と述べた。官邸で記者団の質問に答えた。

 パル氏は連合国側の判事として唯一、東条英機元首相らA級戦犯全員の無罪を主張した。この点について「面会はアジア諸国を刺激するのでは」と記者団に聞かれると、首相は「いや、そんなことにはならないと思いますね」と語った。

653片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/14(火) 20:51:27
安倍首相、防衛省事務次官人事について「まだ決まっていない」
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn/20070814/20070814-00000271-fnn-pol.html

事務次官人事をめぐり、小池 百合子防衛相と守屋武昌事務次官の対立が続いている防衛省問題で14日午後5時すぎ、安倍首相は、交代を容認したかとの質問に「まだ決まってません」と答えた。
記者から、「13日は、守屋事務次官の人事をめぐり、塩崎恭久官房長官と小池防衛相との間で、激しいやり取りがありました。閣僚人事に影響は?」と質問された安倍首相は、「いや、激しいやり取りがあったというふうには、聞いてませんけども」と話した。
また、「一部の報道で、総理が交代を容認されたというような報道がありますが?」との質問に、安倍首相は「いや、まだ決まってません」と答えた。
今後、人事については、27日に予定している内閣改造後に先送りされ、新たなメンバーで決着することになる見通し。

[14日20時7分更新]

654片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/14(火) 20:52:15
「まだ決まっていません」安倍総理が防衛庁人事語る
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann/20070814/20070814-00000038-ann-pol.html

 混迷している防衛省の事務次官人事をめぐって、安倍総理大臣は14日午後、「まだ何も決まっていません」と述べて、今月27日に予定されている内閣改造の後に先送りする方針を示しました。

 安倍総理大臣:「(Q.防衛事務次官人事は内閣改造後に先送り)人事については何も決めてません」、「(Q.きょうの小池、守屋会談の報告は)会談があったんですか?聞いてませんし、人事のことはまったく何も決まってません」、「(Q.塩崎長官と小池大臣の対立が人事に影響は)激しいやり取りがあったとは聞いてませんけども」
 安倍総理はこのように述べ、小池大臣と守屋次官の会談について「聞いていない」と述べるにとどまりました。

[14日19時56分更新]

655片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/15(水) 06:30:46
安倍首相、こだわりの「カメラ目線」が変化 不評受け?
2007年08月15日01時18分
http://www.asahi.com/politics/update/0814/TKY200708140333.html

 安倍首相が連日の記者団とのやりとりでこだわってきた「カメラ目線」が変化した。テレビカメラをひたすら見つめる姿勢を改め、質問する記者にも目を配る。カメラ目線は国民に直接語りかける印象を与える狙いがあったが、マスコミ関係者の評判は芳しくなく、参院選大敗を機に「反省」したようだ。

 首相は1日1回、テレビカメラの前で記者団からぶら下がり取材を受けている。4月中旬からは「(記者の)皆さんにお答えをするというよりも国民の皆さんにお答えをしている」と言って、質問した記者には目を向けず、テレビカメラをじっと見すえて答えてきた。

 ところが、参院選公示前に出演したラジオ番組でもタレントのミッキー安川さんが「トンボみたいに一点みてしゃべるなんてよくない」と酷評。演出家のテリー伊藤さんも「全部同じだと平坦(へいたん)になる」と指摘し、変化をつけるよう助言するなど悪評が相次いだ。

 こうした「反省」から参院選後、首相は質問時には記者を見て、自分が話すときはカメラを見る折衷案を選択。強気に記者団を挑発する逆質問も影をひそめており、首相周辺は「丁寧に説明していこうということだ」と解説する。ただ、首相は記者団から変化を指摘されても「いや、特に変化はございませんけど」と苦笑するばかりだ。

656片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/15(水) 07:13:20
「靖国参拝は個人の自由」 閣僚判断で安倍首相
http://www.sankei.co.jp/seiji/shusho/070813/shs070813000.htm

 安倍晋三首相は13日昼、終戦記念日の15日に安倍内閣の閣僚全員が靖国神社に参拝しない意向を表明していることについて「靖国神社参拝は閣僚といえども個人の自由だ。それぞれの見識で判断するものだと思う」と述べ、参拝は各閣僚の判断に委ねる考えを示した。官邸で記者団の質問に答えた。

657片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/15(水) 07:14:49
首相 夏休み返上で人事構想
http://www.nhk.or.jp/news/2007/08/15/k20070815000010.html

安倍総理大臣は、この夏は長期の休暇をとることなく、東京にとどまって、今月27日にも行う内閣改造と自民党の役員人事の人事構想を練るなど、政権の立て直しに向けた準備を進めることにしています。
安倍総理大臣は、大型連休中などには、山梨県・河口湖近くにある別荘に移って休養をとるなどしてきましたが、この夏は東京にとどまり、14日も菅総務大臣や大田経済財政担当大臣と会談するなど、総理大臣官邸で執務にあたりました。これについて、安倍総理大臣は14日、「海外出張もあるし、内閣改造もある。選挙結果を受けて、国民の声をどう政策に反映させていくのかも考えなければならない。通常ならこの時期はお盆休みだが、なるべく準備を進めなければならないと考えて仕事をしている」と述べました。安倍総理大臣は、終戦の日の15日は、政府主催の全国戦没者追悼式に出席するなど公務をこなすほか、今週後半は、来週19日からのインド訪問などに先立って、勉強会などを行うことにしています。また、外国訪問から帰国したあと、今月27日にも内閣改造と自民党の役員人事に踏み切ることにしており、これに向けた人事構想を練るなど、政権の立て直しに向けた準備を進めることにしています。

658片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/15(水) 07:28:59
社説:終戦記念日 暮らしの安全保障が必要だ
http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/shasetsu/news/20070815k0000m070162000c.html

 今日は終戦の日。数えて62回目になる。あの日、今日の平和と繁栄を予想した人はほとんどいなかったに違いない。私たちはこの戦後の歩みの大枠を肯定する。

 安倍晋三首相は、小泉純一郎前首相の政治を継承しながらも、立ち位置を右にシフトし「戦後レジーム(体制)からの脱却」を唱えた。国家主義的心情に新自由主義的経済・社会政策を接ぎ木した政治、と言えるだろう。

 参院選で安倍首相は有権者に対し「首相選択の選挙」だと迫った。結果は自民党の大敗。安倍政治に対する「ノー」と解釈するほかない。しかし、首相は「基本路線は国民の理解をえている」として続投を表明した。明らかな民意の読み違えである。

 戦後レジームに対し、利己的な「一国平和主義」であり、安全保障に関する「思考停止」だという批判がある。聞くべき批判だと思う。私たちは、国連平和維持活動(PKO)や政府開発援助(ODA)を通じ、日本はもっと平和への国際的責任を果たしていくべきだと主張してきた。

立憲主義にそむく

 しかし「戦後レジームからの脱却」という観念的なことばで、戦後の民主主義の歩みを切り捨てることがあってはならない。この点、首相とまったく意見を異にする。

 戦後レジームからの脱却の一環として、首相が推進してきた安全保障政策の内実は、結局、米国との軍事的一体化をめざすものだ。北朝鮮の核に対し抑止力を供給できるのは米国だけであり、米国との軍事的一体化は当然という論理である。

 しかし、米国もイラクの泥沼に足をとられ、ポスト冷戦の世界戦略を持っていないことを露呈しつつある。北朝鮮を6カ国協議に引き戻す過程では、日本との亀裂も明らかになった。そうした米国にすがるだけの安全保障政策でよいのだろうか。

 米国との同盟関係は重要だが、過剰に依存すれば米国の思惑次第で右往左往することになる。日米の国益が常に一致するとは限らないからだ。もっと主体的な安全保障戦略が必要だが、安倍政権にその用意はなさそうである。国民の多くが感じる安倍政権への心もとなさは、そこに原因がある。

 集団的自衛権に関する取り組みにしても粗雑である。首相は私的懇談会を設置したが、全員が賛成論者である。「結論ありき」という批判は当然だ。

 これを根拠に憲法9条の解釈の見直しを強行し、集団的自衛権の行使に道を開けば、立憲主義にそむくものとして、その正当性を疑われることになるだろう。

 集団的自衛権の議論はタブーではない。必要だと信じるなら、国民の納得を得るまで丁寧に説得すべきなのだ。安全保障政策の見直しは、国民の分裂をあおらず国民の合意を目指すものでなければならない。

 私たちは安倍政治のすべてを否定しているわけではない。

 昨年10月の電撃的な訪中・訪韓は北東アジアの安定、つまりは日本の平和にとって大きな前進だった。政権発足直後の首相の政治決断は高く評価できる。

 首相は靖国問題でも「参拝したともしないとも言わない」あいまい戦術で、ともかくも対立の表面化を防いでいる。北朝鮮の核開発が現実的脅威となっているいま、中韓両国との関係改善の意義は大きい。

 安倍政治にはこのように柔軟な現実派の側面があった。小泉政治が市場主義に走って弱者切り捨ての批判を浴びたのを踏まえ、初期の安倍政権は「再チャレンジ」を掲げるなど軌道修正を図った。

 しかし、それは中途半端に終わり、途中から改憲という最終目標にむけ、教育基本法の改正、防衛庁の省への昇格、改憲手続きを定めた国民投票法の制定と強行採決も辞さず歩みを速めた。

 首相は信念に忠実だったのだろうが、優先課題を見誤った。参院選の結果がそれを示している。イデオロギーを優先させた結果、年金や地方の疲弊に対する手当てを怠った。

 さまざまな世論調査で、改憲を問えば「賛成」が半数を超えるのが現状だ。ただ「改憲」といっても、いつ、どの条項を、どう変えるか、については多様な考えがある。国民は結論を急いでいるわけではない。

 安全保障は幅広い概念であり、軍事的な安全保障はその一部でしかない。安倍政権は軍事以外の安全保障に関して目配りを欠いた。それが致命的な錯誤だったのだ。つまり「暮らしの安全保障」の軽視である。

659片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/15(水) 07:29:42
こだわりを捨てて

 自民党が参院選に大敗したのは単に「失われた年金」と「政治とカネ」の不始末だけが理由ではない。首相がそのように敗因を矮小(わいしょう)化するなら、過ちを繰り返すことになるだろう。

 冷戦後のグローバリズムは「善しあし」の問題ではない。そこにある現実だ。逃げずにその力を活用するほかない。中国は脅威だと言われたが、対中輸出で日本は景気回復したのである。グローバリズムに対応するための改革は継続する必要がある。市場主義的な手法が不可欠だ。だが、単線的な改革一辺倒ではうまくない。

 いま、世界のどの国でも、グローバリズムの荒々しい力と、普通の人の暮らしの安全・安心をどう調整するかが問われている。潮流に乗り遅れても、逆に人々の暮らしを守り損なっても政権は失格の烙印(らくいん)を押される。

 首相は理念を先行させ過ぎた。「愛国心」や「伝統」を憲法に書き込めば、それで立派な国ができると錯覚したのではないか。「国のかたち」への過剰な思い入れを捨て、「民の現実」を優先しなければならない。

毎日新聞 2007年8月15日 0時08分

660片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/16(木) 09:05:00
靖国参拝:焦点は秋季例大祭 首相、難しい判断迫られる
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20070816k0000m010140000c.html

終戦記念日に靖国神社参拝に訪れた人たち=東京都千代田区の靖国神社で15日午後0時25分、丸山博撮影 安倍晋三首相が終戦記念日の15日、靖国神社の参拝を見送ったことで、焦点は秋季例大祭(10月17〜20日)に合わせ参拝するかどうかに移った。参拝に踏み切れば、保守層の期待に応えられる一方、関係改善に努めてきた中韓両国との関係が再び冷え切ることになりかねない。首相は秋に向け、難しい判断を迫られることになる。

 首相は15日、参拝したかどうかを明確にしない姿勢を在任中貫くのかと記者団に問われ、「その考えだ」と答えた。

 首相周辺は「首相は8月15日より春秋の例大祭を大切だと考えている」と指摘しており、官房長官時代の昨年は春季例大祭の1週間前に極秘に参拝。首相に就任した今年は、春季例大祭に首相名の供え物を奉納した。

 15日も記者団に「国のために戦い、倒れられた方々に対する尊崇の念、思いは持ち続けていかなければならないと思っている」と語り、参拝自体の必要性には言及した。

 一方、15日午後に急きょ参拝した高市早苗沖縄担当相は、記者団に「一日本人としての立場で参拝した」と述べた。昇殿参拝して、記帳は「国務大臣 高市早苗」とし、玉ぐし料は私費で払ったと説明した。首相は「高市大臣の判断だ。閣僚であっても参拝の自由はある」と述べた。【川上克己】

毎日新聞 2007年8月15日 23時07分 (最終更新時間 8月16日 4時06分)

661片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/16(木) 09:06:08
防衛次官:人事でまた「未熟さ」 「静観」首相に疑問の声
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20070816k0000m010144000c.html

 防衛事務次官人事をめぐる迷走は15日、塩崎恭久官房長官が「内容ではなく手続きが問題」との考えを示し、小池百合子防衛相の当初案通り「守屋武昌次官退任、後任に西川徹矢官房長」で決着する見通しとなった。ただ、首相官邸を巻き込んだ騒動がここまで拡大したことは、内閣の未熟さを改めて示した。安倍晋三首相の求心力低下を象徴する出来事とも見られており、内閣改造・自民党役員人事を控える首相には痛い失点となった。

 「手続きを問題にしているのであって、中身のことを言っているわけではない」。塩崎氏は15日の記者会見で述べた。そのうえで、官房長官主催で次官人事を事実上決める「閣議人事検討会議」の設置目的の一つが、一省庁の独断人事が行われないようにするためだと説明、小池氏の独断人事との考えを示唆した。

 確かに小池氏に対し、守屋氏と距離のある防衛省幹部の間からも「内閣改造での留任を前提にした行動で度を越している」と批判が出ている。

 しかし、小池氏は同日の会見で「防衛関係の省庁などに相談して回っていた最中に報道が出たことが混乱の一つと思うが、私は何ら順序は間違っていない」と反論。さらに「いつも次官とは連絡を取っているが、携帯に夜電話しても返事が返ってくるのは翌朝で、危機管理上どうかということもあった。(報道前日の夜も)2度電話したが、応答がなかった」と逆に守屋氏を批判した。

 人事の正式な閣議決定は内閣改造後になる見通し。その前段の人事検討会議の開催時期については、小池氏が改造前を要求しているのに対し、塩崎氏が改造後を主張し、せめぎ合いは今後も続きそうだ。

 しかし、首相は15日も記者団に「まだ私のところには上がってきていません」と語り、相変わらず静観を決め込んだ。これ以上の混乱を避け、鎮静化させるべきだという空気が広がる政府内からも、首相の対応に疑問の声が上がる。【田所柳子】

毎日新聞 2007年8月15日 23時38分

662片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/18(土) 05:59:35
首相、カメラ目線「肩に力入ってた」 改善に意欲
2007年08月16日20時18分
http://www.asahi.com/politics/update/0816/TKY200708160341.html

 「確かに肩に力が入っていたときもあったかもしれない」。安倍首相は16日、記者団に対し、テレビカメラをじっと見すえる「カメラ目線」で質問に答える姿勢について、こんな反省点を口にした。「どのようなお話の仕方をすれば、より国民に伝わるか考えていきたい」とも語り、改善に意欲を示した。

 首相の「カメラ目線」は「不自然」などと評判は芳しくなく、参院選後になって質問者とカメラを交互に見る形にさりげなく変更。ただ、これまでは記者団に指摘されても「特に変化はございません」と否定していた。

663片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/18(土) 06:17:07
「反省首相」やっと夏休み 宿題抱えつつ2日間静養
2007年08月17日18時29分
http://www.asahi.com/politics/update/0817/TKY200708170292.html

 参院選大敗でお盆休みを返上して「反省」の日々を過ごしていた安倍首相は、17日から遅めの夏休みに入った。19日からインドなど3カ国訪問を控え、18日までのわずか2日間。与野党逆転国会を控えて頭の痛い課題を抱えつつ、つかの間の休息となった。

 首相は17日昼過ぎ、公邸を出て、東京・富ケ谷の私邸に戻った。首相は16日配信のメルマガで「山のように残された宿題と格闘した思い出は、私だけではないでしょう」とつづった。首相になった今も、内閣改造、与野党逆転の国会対応など「山のように残された宿題」と格闘することになりそうだ。

664片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/18(土) 06:24:21
安倍首相「美しい国」封印 参院選大敗で生活重視政策に転換
2007年8月17日 朝刊
http://www.chunichi.co.jp/article/politics/news/CK2007081702041604.html

 安倍晋三首相が、政策の柱としてきた「美しい国づくり」を、事実上封印した。先月の参院選以来、首相は「美しい国」を一度も口にしていない。この路線が国民に理解されなかったのが参院選敗因の一つだったとの反省から、軌道修正した。首相は国民生活に直結した政策を打ち出すことで再浮上をうかがうが、「美しい国」路線の転換は、政権を支えてきた保守層の安倍離れを誘発する可能性もある。

 「美しい国」は(1)文化、伝統を大切にする国(2)自由な社会を基本とし規律を守る国(3)世界に尊敬される国−など、保守本格政権を目指す安倍路線のキーワードだった。昨年九月の所信表明演説では「美しい国創(づく)り内閣を組織した」など、計八回も「美しい国」を繰り返した。

 首相はその実現に向け、集団的自衛権の行使を容認するための憲法解釈の変更、憲法改正、教育再生といった政策を掲げてきた。しかし、これらは、国民生活に直結しないものが多いため、参院選では「生活が第一」を掲げた民主党に敗れた。

 このため安倍政権は、「美しい国」路線は放棄はしないものの、前面に出すのはやめることにした。九月の臨時国会での所信表明演説でも、一、二回触れるだけにとどめる方針だ。「美しい国」と並ぶキーワードの「戦後レジーム(体制)からの脱却」も、極力使わないようにする。

 ただ、首相官邸の「美しい国づくり」プロジェクトには、国民から約三千のアイデアが寄せられており、首相は生かせるものは政策として順次打ち出していく方針だ。

665片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/18(土) 06:40:06
防衛次官人事、突然の決着の背景は
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn/20070817/20070817-00000045-jnn-pol.html

 防衛次官人事の決着は、27日にも行われる内閣改造の後に先送りされたはずだったのですが、突然の決着となった背景には、一体、何があったのでしょうか。

 当初、官邸は、「防衛省内の人事」と突き放していました。しかし、新大臣の小池氏と、在任4年を超える異例の次官となった守屋氏との確執という構図が関心を集め、マスコミが連日、大きく報道。最近では、参議院選挙に大敗した安倍総理の指導力低下の表れといった論調まで見られるようになったため、官邸側も座視できなくなり、ここにきて防衛省側に早期収拾を指示していました。

 塩崎官房長官も17日、記者団に対して、「ここまで混乱して、国を守る体制としては、大臣以下、もっとピリッとしてもらわないと困るので、官邸がリーダーシップを発揮しないといけなくなった」と語り、最後は、官邸が乗り出して調整に当たったことを認めてます。

 19日から1週間の外遊を控える安倍総理としても、外遊前にごたごたを終わらせておきたかったものと見られます。

 一方、決着を見た次官人事の中身についてですが、将来の次官候補と言われていた増田人事教育局長が後任に内定したことで、守屋次官の巻き返しが功を奏した形となりました。

 ただ、同時に守屋次官は退任し、小池大臣の面子も一応立った格好となっており、官邸側が双方に配慮した結果とも言えそうです。(17日17:52)

666片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/18(土) 06:50:31
星野ごきげん“毒演”…禁断の巨人監督騒動秘話も
現地入り報道陣に2時間
http://www.zakzak.co.jp/spo/2007_08/s2007081611.html

北京入りした星野監督は上機嫌。報道陣を相手に2時間の大熱弁(撮影・浜坂達朗)
 【北京=宮脇広久】北京五輪プレ大会(18日開幕)出場のため15日、北京入りした星野仙一日本代表監督は早速、報道陣を相手に約2時間の大放談。話題は禁断の“巨人監督就任騒動秘話”にまで及んだ。

 のっけからこんな発言が飛び出した。

 「おれに巨人監督の話が持ち上がったとき、あぁ、おれは幸せだなあと思ったよ。というのは、あの大監督からもあの大選手からも、猛批判されただろう。ひがまれていたワケだ。おれは一生こうありたいと思ったね。ひがむ人生より、ひがまれる人生の方がいい」

 実名こそ挙げなかったが、痛烈な皮肉を含んでいる。一昨年、堀内前監督の後任として名が挙がった星野監督はまんざらでもなさそうにみえたが、名将の誉れ高い広岡達朗氏、400勝投手の金田正一氏ら大物巨人OBがこぞって反対の声を挙げたのだ。

 また、パイレーツを解雇された桑田には、「あの子(桑田)はメジャーにチャレンジした数カ月間で誰にもできない経験をした。あの勇気を買う。正直言って、おれはうらやましい」と大絶賛。「球界にも、やる前から(桑田が)あの球威で、あの年齢で通用するはずがない−と揶揄(やゆ)する人間がいた。寂しい考え方だ。あれも一種のひがみだろう」と熱く語った。

 ボルテージは上がる一方。「最近の日本人はひがみの国民になっとる。そして、いじめ。安倍晋三(首相)に対しても、あんなにへたっとる人間をマスコミはここまで叩かなくてもいいのでは? アンケートを取れば、国民もまた“いじめの心理”で支持率をますます下げるワケだから」と、話題は政界にまで及んだ。

 目指すは北京五輪の金メダル。しかし、それを実現すれば、星野監督はまたも「ひがまれる」ことになるが−。

ZAKZAK 2007/08/16

667片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/18(土) 07:11:17
ドキュメント「美しい国」内閣の瓦解(1) 文春
自民大惨敗―。あまりに稚拙な選挙戦。政権はレイムダック化した
http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20070810-01-0701.html

 東京・永田町の総理大臣官邸上空を稲妻が切り裂き、雷鳴が轟いた七月二十九日、国民は安倍政権に苛酷な審判を下した。自民三十七議席、歴史的惨敗。公明党も九議席にとどまり、与党過半数には遠く及ばなかった。対する民主党は六十議席、参議院で第一党の座を獲得した。二十九の一人区は六勝二十三敗。参議院自民党幹事長・片山虎之助など、大物落選も相次いだ。幹事長・中川秀直はその夜のうちに安倍に辞表を提出した。
 参院選の大勢が決した二十九日夜九時過ぎ、自民党開票センターに到着した首相・安倍晋三の周辺は、通夜のような重苦しさに包まれた。否応なく次々とテレビの生中継の前に引き出され、「お辞めになるつもりはないのか?」と各局キャスターに容赦なく責任論を追及されると、「国民の声を厳粛に受け止め、総理として新しい国づくりという使命を果たしていきたい」と事前に練り上げた続投表明の言葉を繰り返した。憔悴した表情で、喉が渇くのか何度も唾を飲み込んだが、カメラ目線はこの日も変わらなかった。
 安倍のもとに「惨敗」の報告が上がってきたのは、この日の昼過ぎからだ。報道各社の出口調査の非公式な数字が漏れ伝わると、安倍はじっと目をつむって、「これからが長い厳しい戦いになる」と覚悟を決めた。そして自らを奮い立たせた。「私は憲法改正を実現するために総理大臣になったんだ。年金問題や政治とカネなんかで躓(つまず)いてたまるか」。
 政権を担って十カ月。この参院選さえ乗り切れば、次の総選挙まで二年間は、「美しい国づくり」に向かって邁進できるはずだったが、計算は完全に狂った。政権を維持したとしても、レイムダック化は避けられない。安倍は水面下で、選挙の敗北を見越して、無所属議員などへの多数派工作を展開していた。その右腕となったのは、盟友・荒井広幸だ。新党日本を離れ、「安倍のため、俺はステルスになる」と宣言していた。連立会派予備軍とされたのは、荒井の他、松下新平らである。しかし、自民惨敗で、過半数に遠く及ばない情勢は動かない。
 それでも首相周辺は、安倍の心情をこう代弁する。「まだ若いのだから一度身を引いて、再起を期せばいいじゃないかと言う人がいるが、安倍さんは絶対にそんな考え方はしない。一度手にした権力はどんなことがあっても手放さない」。

668片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/18(土) 07:11:50
「安倍を前原にするな」
 参院議員会長・青木幹雄は、早々に自らの辞任を示唆する一方で、あっさり安倍留任を認め、他の党幹部たちもそれに続いた。皮肉にも空前の逆風が、安倍続投を後押しした面もある。これまでの自民党なら、投票一週間前頃から、選挙後の政局のシナリオをどう描くかに各派幹部は精力を注ぎ、夜な夜な極秘の会合が繰り返されるのが常だった。今回なら「自民惨敗で安倍続投を許すのか。降板の場合、誰が次の総理か」が最大のテーマとなるところだ。ところが、そんな余裕さえ、残されていなかったのか、選挙戦終盤、各派閥の有力者は軒並み地元に張り付かされるか、重点区の応援に駆り出されることになった。ここで議席を一つでも二つでも拾っておかないと、「参議院で与党過半数を取り返すのに(次の参院選までの)三年では済まなくなる。六年間、少数与党でいいのか」というのがその理由だった。幹部たちにしても、自らの地元で落としたとなっては、その後の政局での発言力に影響が出てくる。
 東京を留守にする幹部連中を尻目に、安倍側近らは情報収集に動く。全幅の信頼を置く総務相・菅義偉をはじめ、金融相・山本有二、幹事長補佐・西村康稔ら安倍政権誕生の原動力となった面々だ。
「安倍おろしがあるとすれば、誰が口火を切るのか」、「鈴付け役がいるとしたら、誰か」、「安倍続投のラインは何議席以上か」。彼らが導き出した答えは、「どんなに獲得議席が落ち込んでも、続投させるしかない。安倍を(メール問題で自滅した民主党の)前原にしてはならない」というものだった。それを伝え聞いた安倍は、さらに意を強くした。
 安倍は選挙期間中、終始強気だった。「年金問題なんかが持ち上がって、ちょっと運に見放されただけのことだ。閣僚人事も正直言って、温情をかけすぎた。この点は小泉さんをみならわなくちゃいけない。ときに非情となることが、最高権力者には必要なのだ。しかし自分が目指すのは、二期六年の長期政権であり、こんなところで野垂れ死にするわけにはいかない」。「世界の指導者の潮流は、ドイツのメルケル首相五十三歳、フランスのサルコジ大統領五十二歳、みんな五十代前半なのだ。自分がその先鞭をつけたようなものだ」。「来年の洞爺湖サミットを決めたのは私だ。最大の焦点となる地球温暖化対策の問題で、独サミットにおける首脳合意の立て役者は自分なのだ。それが本番を待たずに消え去ることなどそれこそ無責任というものだ」。
 遊説先で演説後に街宣車を降りると、周りに人垣ができ、握手を求める人で、もみくちゃにされる。安倍は自分の人気に衰えはないと信じ込もうとしていた。「地方に行っても都会でも反応はいい。そんなに大負けするはずがない。世論調査のような惨敗などするはずがない」。
 だが、実際には、安倍の視界に入らない人々の投げかける視線は極めて冷ややかだったし、多くは背を向けているという事実には気づかなかったのだ。
 結果は、宇野政権に次ぐ大惨敗。しかも続投容認にはやはり「裏」があった。安倍は大きな代償を払っていたのだ。

669片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/18(土) 07:12:24
ドキュメント「美しい国」内閣の瓦解(2)
http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20070810-02-0701.html

 実は選挙応援の合間を縫って、一度だけ、人目を忍んでもたれた会合がある。七月十九日夜、赤坂プリンスホテルの一室には、元首相・森喜朗、派閥会長・町村信孝ら、安倍の出身派閥の幹部が顔を揃えた。そこで出された結論は、「情勢は厳しい。獲得議席が三十台に落ち込めば、緊迫する局面があるかもしれない。しかし、ここは安倍を支えることを基本方針としよう。いざとなれば、(幹事長の)中川が責任をかぶる。あとは人事で求心力を維持するしかない」というものだった。党内工作の重点ターゲットは国対委員長・二階俊博、元幹事長・古賀誠の二人である。実際、投票日までには、森がこの二人に話をつけていたようだ。二階も古賀もはやばやと、安倍続投を支持する発言をしている。
 森は選挙の帰趨が判明してきた投票日夕方にも、赤坂プリンスホテルで中川、青木と密かに会談をしている。中川には「安倍への進退論を封じるために」早期の幹事長辞任表明を促す一方、青木からは「(進退については)安倍自身の判断を尊重する」との言質をとった。特にかねてより安倍と確執のあった青木は「選挙の敗北は総裁を含めた執行部の責任」と安倍を道連れにするリスクがあり、その芽を摘んでおく必要があったのだ。
 派閥会長の町村は選挙翌日、各派閥の領袖に挨拶回りをしている。強気に転じた派閥のボスたちからは、一斉に人事への注文が噴出した。中でも共通していたのが、「(官房長官の)塩崎(恭久)だけは絶対に代えてくれ」だったという。
 一方、ポスト安倍の最有力候補である外相・麻生太郎もこの日、独自の動きを見せた。人目を忍んで首相公邸に車を滑り込ませると、安倍に直接こう伝えた。「俺は選挙結果にかかわらず、引き続き安倍政権を支えるから」。麻生の当面の狙いは幹事長ポストにある。その点、安倍とは相思相愛の関係だ。アルツハイマー失言は余計だったが、選挙期間中も、「俺の祖父さん(元首相・吉田茂)も参院で過半数割れして統一会派を組んだ」と安倍に多数派工作を吹き込んでいた。
 こうなると次の焦点は八月末ともいわれている内閣改造・党役員人事に移る。森は続投の見返りに、挙党体制を錦の御旗にして、安倍に「二階幹事長」、あるいは「二階官房長官」を求める可能性がある。「麻生幹事長」を中心に人心一新をはかりたい安倍が、それに屈すれば、時計の針はかつての派閥政治に逆戻り。そしてその時こそ、世論は安倍の“再チャレンジ”を決して許さないだろう。
 官邸では早くも入閣する可能性のある議員たちのスクリーニング(身体検査)が始まった。同時に自民党では幹事長代理・石原伸晃を中心に、全所属議員の向こう三年間の事務所費に関する調査に着手している。こうした人事に向けた準備作業には一カ月近くかかると見られる。

670片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/18(土) 07:14:28
的中した悪い予感
 それにしても、国民から大きな期待を集めて誕生したはずの安倍政権は、なぜ瓦解の危機に瀕してしまったのか。
 去る五月十五日、東京・内幸町のプレスセンターで開かれた「安倍晋太郎を偲ぶ会」に出席した安倍は上機嫌だった。厚労相・柳沢伯夫の「女は産む機械」発言の沈静化を図り、郵政造反組で盟友の衛藤晟一の復党を果たした頃から、内閣支持率も落ち着きを見せはじめていた。「昨年の九月の二十六日に総理に就任をいたしまして、早いものですでに七カ月が経過をしたところでございます。この七カ月、山あり谷ありでしたが、やはり半年たったところから、だんだん仕事に慣れてくるということもありました」。
 安倍は慌てて「慣れたなと思うときが一番危ないので、さらに身を引き締めていきたいと思います」と付け足したが、「仕事に慣れた」という言葉は、最高権力者が決して口にしてはいけない言葉だと、違和感をおぼえる出席者が少なくなかった。指導者の双肩には国家の命運がかかっている。一瞬たりともそうした緊張の糸を解いてはならないはずだ。時をおかずして安倍の悪い予感は的中した。五月二十八日、農水相・松岡利勝の自殺、そして宙に浮いた年金記録五千万件の問題が重くのしかかってくる。
 この年金問題に象徴されるように、マスコミ対応の稚拙さが安倍政権に致命的ダメージを与えた大きな要因の一つだ。
 六月十日、日曜日にもかかわらず、ドイツでのサミットから帰国したばかりの安倍を訪ねた幹事長・中川は、「年金問題で総理が記者会見し、国民の不安を払拭した方がいい。参院選の大きなマイナス要因となりかねません」と進言した。官房長官・塩崎恭久もそれに同調した。しかしサミットでの自らの活躍に自信を深めていた安倍には、国内情勢の深刻さが伝わらなかった。「まだ情勢が動くかもしれないから、やめておこう」。公明党代表・太田昭宏も、「年金問題は直下型地震だ。危機管理の問題と思って対処してほしい」と問題発覚後、直ちに安倍に電話で伝えたが、やはり安倍の動きは鈍かった。一方、広報担当補佐官・世耕弘成、首相秘書官・井上義行は安倍の方針に従った。井上は「いま総理を出してもマスコミは意地悪な質問しかしない」と安倍への忠誠心を示したつもりだったが、結果的に、年金問題への国民の怒りの炎を鎮火するタイミングを逸した。
 安倍は年金問題については、通常国会を終えたあとの七月五日の会見で国民に説明しようと考えていた。安倍には、小泉が郵政民営化問題で衆院解散を宣言した時の名演説の印象が強く残っていた。
 官邸記者会見室で、原稿に目を落とすことなく熱弁を振るう。胸元には青のストライプの勝負ネクタイだ。「選挙で圧勝するための気迫を示さねばならない」。前夜は、この日打ち出す新たな年金対策の内容説明、記者との質疑応答まで、首相公邸で入念にシミュレーションを重ねた。しかし、所詮は後の祭りだ。

671片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/18(土) 07:15:04
ドキュメント「美しい国」内閣の瓦解(3)
http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20070810-03-0701.html

 世耕は好んで「コミ戦」という言葉を口にする。前回総選挙では、「コミ戦」=コミュニケーション戦略チームがメディア対策を担った。そして今回の参院選も、幹事長・中川、幹事長代理・石原伸晃や世耕らで構成する「広報戦略会議」に、前回同様、PRコンサルタント会社「プラップジャパン」が参画して、メディア対策の先頭に立った。このプラップジャパンは、総選挙当時、幹事長代理だった安倍らが選んだPR会社なのだ。まさに二匹目のドジョウを狙ったわけだ。
 あまり知られていないが、年金問題の世論対策も、このプラップ社に依存している。発端は広報局長・片山さつきだ。片山は、宙に浮いた年金記録の問題は、九八年に基礎年金番号の制度を設計した厚生相・菅直人(現民主党代表代行)の責任だ、と党のビラ十万枚に刷り込んで配ったのである。これが自民党内はもとより、世論からも「責任を野党に転嫁するのか」と総スカンをくらった。この一件で、片山は広報戦略の前線から実質的に外される。自民党は次に内閣府副大臣・大村秀章らにテレビ出演させ、説明にあたらせたが、民主党の“ミスター年金”長妻昭に返り討ちにあった。
 代わって年金問題対策の中心となったのがプラップ社だ。プラップ社が作成した「テレビにおける年金問題の論点と対策」と題されたリポートが想定問答集のベースとなって、自民党の主張として展開されていく。いわく「責任論でなく、超党派で国民を救うのが政権の使命だ」、「民主党の年金策は財源の裏付けがなく具体性がない」――。
「世論の一番の関心事であるテーマについて、厚生労働官僚でもなく、まして安倍官邸のスタッフでもないところに頼ることに、危うさを感じた人間はいないのか」。後で事情を聞かされた安倍側近議員は愕然とした表情を浮かべた。官邸・自民党のメディア戦略は、この時点で破綻をきたしていたといってよい。幹事長・中川も戦略会議で「チラシの活字はもう少し大きい方がいいな」などと繰り返すだけだった。
 それでも安倍は最後までプラップ社を信じ込んでいたフシがある。七月一日、21世紀臨調主催の民主党代表・小沢一郎との党首討論を受けて、プラップ社から「安倍が小沢に圧勝」との報告がされたことから、「テレビで自らの主張を積極的に訴えたい」と言い出したのだ。井上は自民党側に安倍の意向を伝え、広報本部報道局長・山際大志郎がテレビ各社に「報道番組に限らず、幅広くテレビ出演を検討したい」と申し入れた。しかし、肝心のテレビ局側の反応が芳しくなかったのが、官邸の大きな誤算だった。理由は明快だ。安倍が単独出演すれば、視聴率が通常に比べて下がるというのだ。加えて、テレビ側にとっては、一昨年の郵政解散の時に「小泉劇場をテレビメディアが作り上げ、結果的に自民党に利用された」との批判が強くあったことも、出演を断る理由に使われた。
 何度か実現したテレビ出演でも、キャスターは一様に厳しい質問を浴びせた。安倍はしばしば広報戦略上、想定外の言葉を口走った。中でも最もブレたのが、消費税をめぐるスタンスだ。最初の出演となった五日夜のニュース番組ではムキになって、「消費税を上げないといったことは一度もない」とポロリ。翌日朝一番で安倍のもとに届いたプラップ社からのリポートには、「消費税で発言が踏み込み過ぎた」、「ユーモアがなく、全体として焦りがにじみ出ていた」と書かれていた。新聞にもこの発言が報じられると、安倍はすぐに火消しに走った。別のニュース番組に出演し、「消費税を引き上げない可能性だって十分にある」。
 九八年、恒久減税をめぐる発言のブレから、参院選で大敗し、引責辞任した元首相・橋本龍太郎を彷彿とさせるシーンである。取り巻きは一転して、「テレビ出演もほどほどにするのが、得策ではないでしょうか」と進言した。
 安倍は選挙期間中、すべての新聞記者も敵に回していた。それは選挙公示前日の十一日、日本記者クラブの七党党首討論会での発言が原因である。朝日新聞のベテラン記者からの質問をさえぎり、「ニュース性のある話ですから、おそらく国民はあなたより私の話を聞きたいと思う」とやったのだ。いくら朝日嫌いとはいえ、相手は論説副主幹で日本記者クラブの企画委員である。一瞬にして、会見場の空気は凍りついた。

672片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/18(土) 07:15:28
小池防衛相は小泉の“指示”
 閣僚の失言、スキャンダルがこれだけ続出した政権も珍しい。
 選挙を一カ月後に控えた六月三十日、防衛相・久間章生の「原爆投下はしょうがなかった」という発言は、文字通り原爆級の衝撃を政権に与えた。秘書官・井上から第一報を聞いた安倍は、「さほど問題にはならないのではないか」と甘く考えていた。塩崎を通じて久間に、「地元に入るのでしたら、きちんと説明してください」とだけ伝えた。
 しかし翌々日、久間を守ろうとしていた安倍が激怒する場面があった。午前中に久間を官邸に呼び、注意した後の態度が悪かった。野党の辞任要求を記者団に問われた久間は、薄ら笑いを浮かべながら、「それは関係ない。よくあることだから」と捨て台詞を吐いたのだ。
 原爆発言に加えて、こうした態度をより深刻に受けとめていたのが、公明党だった。「真意を説明したい」と申し入れた久間に対して、公明党は門前払いをくわせた。代表代行・浜四津敏子が「ご自分で進退を考えるべき」と発言する一方で、党代表・太田は安倍に直接電話でこう迫った。「ああいう大臣を放っておかれるのでしたら、参院選は戦わずして負けることになる」。太田のいつになく厳しい言葉が安倍の耳に残った。

673片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/18(土) 07:17:30
ドキュメント「美しい国」内閣の瓦解(4)
http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20070810-04-0701.html

 公明党の厳しい態度は、公明党参院会長・草川昭三から、前首相秘書官・飯島勲を通じて、小泉に伝わった。ここで小泉は、「久間はもたない」とみて、電光石火の動きを見せる。政治的反射神経においては、安倍とは比べるべくもない。小泉は飯島=井上ラインを通じて、安倍への助言を伝えた。「久間更迭。間髪入れずに小池百合子起用」。小泉らしいワンフレーズの“指示”だった。時をおいて飯島は井上に助言した。「後任人事を固めるまで、久間を官邸に入れてはダメだ。後任を発表する時間から逆算して、久間を呼ぶのがよい。そうすれば安倍のリーダーシップをアピールできる」。
 それでも、まだ安倍は逡巡していた。「三人目の閣僚交代」は、異例の事態であり、内閣の崩壊につながるのではないか。野党は首相の任命責任を追及し、さらに支持率低下を招くのではないか。当の久間もこの日の昼まで、辞めるつもりなどなかった。結局、最後に久間の背中を押したのは、参院会長・青木だった。同じ派閥の議員を通じて、容赦ない言葉が浴びせかけられた。「あんた何考えているのかね。出処進退くらい自分で判断できんかね、と青木さんも怒っている」。時を同じくして、地元の長崎市長・田上富久も緊急上京して久間と向き合うと、こうねじ込んだ。「大変厳しい空気です。(参院自民候補の)小嶺陣営はいま久間さんと握手しているポスターを大急ぎで剥がしてまわっているところです」。
 観念した久間は官邸に安倍を訪ねた。「お騒がせして申し訳ない。選挙に悪影響を与えるので辞めさせて頂きます」。安倍は直ちに小泉の“指示”通り、首相補佐官・小池を執務室に呼んだ。「これまでの安全保障分野の経験を生かして、“即戦力”として、活躍してほしい」。小池はテレビカメラの前で、満面の笑みを見せた。その小池が最初に視察にいったのは小泉の地元の横須賀基地である。
 久間辞任で一息つく間もなく、安倍を襲ったのが、農水相・赤城徳彦の事務所費問題である。よりにもよって自ら命を絶った前農水相・松岡の後任に「政治とカネ」のスキャンダルが発覚したのだ。自民党内からも「どうしてこういう人間を選ぶのか」との声が公然とあがる。しかし、このケースでも、安倍の決断は、「赤城を守る」だった。四人目の閣僚交代は「政権の存続を危うくする」というのが理由だったが、顔面に大きな絆創膏を二つも貼って閣議に現れた時は、安倍も目を白黒させていた。官邸サイドが事情を質しても、「大したことはありません」、「心配要りません」の一点張り。真相は「ストレス性の帯状疱疹」だったが、「ストレス性」の部分を気にして、病名は「毛包炎」と発表した。最も大切な選挙終盤での不祥事発覚に、現職の候補者からは怒りの声が公然とあがった。大阪の谷川秀善は、応援に訪れた安倍に「このままでは戦えませんわ」と「即時更迭」を進言したが、聞き入れられなかった。赤城は投票二日前には、郵送費の二重計上まで明るみに出て、最後まで、自民党にとどめを刺す役割を演じた。

674片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/18(土) 07:18:52
「小沢に総理は無理」
 民主党の歴史的勝利の原動力となったのは、小沢自身の力だろう。一年近くに及んだ徹底した一人区行脚が奏功した。師・田中角栄の教え通り、「選挙は川上から」を実践し、あえて聴衆の集まりそうもない場所を選挙運動のスタート地点としてきた。「負けたら政界引退」というプロパガンダも、強面の小沢をさらに押し上げた。そして党内には最後まで、「投票日まで絶対に緩むな。三十八年間、多くの選挙で、何度も修羅場をくぐり抜けてきた私の直感がそう警告している」と檄を飛ばし続けた。
 参議院で民主党が第一党となった意味合いは大きい。参議院議長、議院運営委員長を手中に収めることになる。秋の臨時国会での重要法案審議は大荒れだ。野党は参院で安倍首相らの問責決議案を乱発する事態も想定される。対決法案は、いわゆる「吊し」という実質審議に入れない状態が続くだろう。ようやく審議に入っても、採決まで持ち込むのは容易ではない。青木が「参議院で与党が過半数をとれなければ、安倍政権は死に体だ」と繰り返してきた真意はここにある。秋の臨時国会では、テロ対策特措法でさっそく与野党が激突する。
 衆院は与党で三分の二を占めており、参院で法案が否決されても衆院で再可決すれば成立させることが可能だが、そうした行動は「与党の横暴」と映り、何度も繰り返すことはできないだろう。そうなると、改めて、民意を問うべく、衆議院の解散・総選挙しか選択肢はなくなってくる。自民党内では、次回の総選挙の時期について、三つの説が浮上している。「今年の年末」、「来年四月の予算成立後」、「来年七月の洞爺湖サミット明け」だ。党内では今後常に「総選挙の顔」が安倍のままでいいのか、との議論がつきまとうだろう。
 対する民主党も、浮かれてばかりはいられない。もし総選挙に勝てば政権交代は現実のものとなるが、その際、本当に政権担当能力があるのか。今回のマニフェストに対しても「相変わらず机上の空論に過ぎない」との批判が少なくない。さらに深刻なのが、小沢の健康問題だ。側近の一人も、「選挙期間中も、気の毒なくらい疲れ切った表情を見せていた。実は予定をキャンセルして一日フルに休んでもらったこともある。とてもじゃないが、総理大臣は無理だろうし、本人も望んでいない」と打ち明ける。二十九日の勝利宣言もバラの花つけも、体調不良のため、自ら行うことはできなかった。
 そこで囁かれるのが、代表・小沢と新首相との「総総分離」である。では、その場合、誰を民主党の「総理大臣候補」として押したてるのか。元代表・岡田克也の下馬評が高いが、代表代行・菅もまだまだ往生してはいないだろう。
 いよいよ最大の政治決戦へのカウントダウンが始まった。(文中敬称略)

675片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/18(土) 09:37:02
2007/08/17-20:03 首相と横綱「値打ちなし」=民主・渡部氏
http://www.jiji.co.jp/jc/c?g=pol_30&k=2007081700903

 「首相と横綱の値打ちがなくなった。本当に日本は悲しい」。民主党の渡部恒三最高顧問は17日、TBSの番組収録で、参院選での自民党大敗後も続投を決めた安倍晋三首相を、謹慎中の大相撲の横綱朝青龍に重ね、こう嘆いた。
 渡部氏は「わたしが子どものころ、吉田茂首相と横綱双葉山は尊敬の的だった」と振り返った。「ところが、横綱は国民の信頼がなくなった。この問題が報道されるたびに思い出すのが安倍君だ」と、角界と政界のトップをそれぞれ厳しく批判していた。

676片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/18(土) 10:32:46
自民 美しい国で具体策提言へ
http://www.nhk.or.jp/news/2007/08/18/k20070817000002.html

自民党の国家戦略本部は、安倍総理大臣が掲げる「美しい国づくり」の理念が、国民に十分理解されていないとして、「美しい国」を実現するための具体的な取り組みをまとめ、安倍総理大臣に提言することになりました。
安倍総理大臣は、みずからの内閣を「美しい国づくり内閣」と名づけ、「世界の国々から尊敬され、誇りに思える美しい国を目指したい」としています。これについて、自民党内から、「理念が抽象的でわかりにくく、国民に十分理解されていない」という指摘が出ており、自民党の国家戦略本部は、「美しい国」とは何かを、よりわかりやすく説明することが必要だとしています。国家戦略本部では、「美しい国」を、「文化や伝統を大切にする国」「自由と規律の国」「技術革新で新たな成長と繁栄を歩む国」「世界に信頼され、リーダーシップのある国」の4つに位置づけたうえで、テーマごとに小委員会を設けて、実現に向けた中・長期的な取り組みを議論することにしています。そして、ことし10月をメドに提言をまとめ、安倍総理大臣に提出したいとしています。

677片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/18(土) 12:25:51
郵政「造反」組復党 改憲のためと証言
塩川元財務相
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-08-18/2007081802_05_0.html

 安倍晋三首相が昨年暮れ、二〇〇五年総選挙で郵政民営化法案に反対票を投じ除名された郵政「造反」議員十一人を自民党へ復党させる決定を急いだのは改憲発議のための議席を確保したいためだった――塩川正十郎元財務相が復党劇の狙いを今年五月十六日に東京都内で開かれた政治ジャーナリストの会合で語っていました。八月上旬まとまった同会合の講演録で明らかになりました。

 講演録によると塩川氏は郵政造反組の復党問題に触れて「安倍氏の考えは、憲法改正第一であり、郵政問題はとっくに済んだ話、数を増やす方が大事だった」と述べ、安倍首相が復党を承認した背景を説明しました。

 衆院の自民党勢力は復党組を加えて昨年十二月時点で三百五議席に増えました。

 塩川氏は、さらに「安倍氏は憲法(改正)をにらんでいるから、改正に必要な三分の二(以上の議席の確保)をめざす。あと無所属議員など若干引き入れると(衆院で三分の二を超す)三百二十議席に達する。となると安倍氏の手で改憲が政治日程に入ってくる」と補足しました。

 復党議員のなかには、安倍首相と親しく、改憲志向で立場を同じくする古屋圭司議員(日本会議系の新憲法制定促進委員会準備会座長)らが含まれていました。安倍首相が復党決定を党執行部へ促した理由について、当時はもっぱら今年七月の参院選向けの選挙対策と見られていました。改憲を第一の視野に入れて安倍首相が復党を急がせたとの塩川元財務相の証言は安倍首相の改憲への執念を改めて示すものです。

 ただ先の参院選で自民党は惨敗を喫し、参院第二党へ転落。同院で三分の二どころか過半数を大きく下回り、安倍首相の思惑は外れました。

678片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/19(日) 02:25:50
万能川柳:安倍さんはマイク離さんタイプだね
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/gakugei/news/20070819k0000m070131000c.html

☆安倍さんはマイク離さんタイプだね 東京 イヂロー

新しい王子を探す甲子園 名護 日向の母

手伝いはしない総理の作業服 宝塚 世間一斗

領収書コピーも可とは知らなんだ 笠間 たらちねの

当選はしても尊敬されぬ人 北九州 紺堂 砂男

給食費未払い校長世も終わり 横浜 クロさん

小泉の自民崩壊 実りつつ 川口 ヤ ギ 座

安倍ちゃんは純ちゃんよりもぶっ壊し 横浜 おっぺす

自宅では踊ってそうな丸川氏 鹿児島 西ノ原 仁

引き際に出るその人の美しさ 盛岡 ミューズ

敗戦の弁もピントがちょっとズレ 大田原 武田 正子

選挙ではバンザイ報道いらないよ 盛岡 あらスカー

社保庁のお陰年金もらえそう 和歌山 亦 不 作

サッカーも相撲も得意朝青龍 四街道 ういちゃん

そのうちにわたしの国と言うかしら 東大阪 31ネット

ザル法に違反してない赤城さん 仙台 臣   人

自動車の生産止める一部品 角田 ヤスベー

ヘンな大臣(ひと)多く川柳忙しい 尾道 さっちゃん

毎日新聞 2007年8月19日 1時02分

679片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/19(日) 02:33:32
第2弾のアレ売れた…安倍ニンマリ、まんじゅう怖い?
支持率とは対照的に気温とともに急上昇
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_08/t2007081620.html

白い鳩やF15戦闘機などパッケージも話題の「負けるな!晋ちゃんまんじゅう」(左)売店の懐はホックホクだ=15日、東京・九段の靖国神社
 参院選惨敗後、支持率低迷にあえぐ安倍晋三首相(52)とは対照的に、「晋ちゃんまんじゅう」の人気が気温とともに急上昇している。62回目の終戦記念日を迎えた15日、都心では35.7度とこの夏3度目の猛暑日を記録したが、東京・九段の靖国神社を訪ねると、10日に発売されたばかりの第2弾「負けるな!晋ちゃんまんじゅう」が飛ぶように売れていた。まんじゅう、怖い!

 製造元の大藤(だいとう)(東京・荒川)は、限定1万3000箱(1箱12個入り、630円)を生産したが、靖国神社境内の売店には、2400箱を用意した。「土日でも20個売れればいい方」という「負けるな!晋ちゃんまんじゅう」だが、この日は完売。驚異的な“支持率”を見せた。「昨年の純ちゃんまんじゅうより売れている」(売店)というそばからたくさんの手が伸びる。安倍首相の政敵、小沢一郎民主党代表(65)の支持者も買い求めて帰るというから、人気は本物だ。

 「『がんばれ!』と応援してしまうと反発もあったので、『負けるな!』にした」と話す大藤の大久保俊男社長(59)の狙い通り、ネーミングに引かれて思わず買ってしまったという60代の無職の男性は、応援というより同情モードに近い。

 「やっぱり小泉(純一郎前首相、65)さんの改革が悪いよ。そのツケを背負っちゃってるのはかわいそうかな。期待? だめだめ、打開できないよ。やっぱりおぼっちゃんはダメだな」

 男性は行きつけの飲み屋のママへのお土産にと「晋ちゃんまんじゅう」と、麻生太郎外相(66)のフィギュアが3種入った「漫画王 太郎ちゃんの明太子カシューナッツ」を1個ずつ買い込んでいた。

 「むちゃむちゃ応援している」と家族3人で訪れた30代の自営業者は、「やっぱり韓国や中国に強いポリシーをもってるところ(がいい)。参拝しなかったのは許します。気持ちの中では来たかったんだと信じてます」と安倍首相の胸の内を思いやる。

 一方、「最後だから買ってやった」と吐き捨てた30代の会社員もいた。 「ワビサビみたいなことばかり言って何一つ具体的な言葉が出てこない。あれはあくまで公務員の世界のやり方で一般企業じゃ通用しない。よりはっきり言ってくれている人に変わってもらった方が日本はよくなる」と次期総裁に麻生外相を推していた。

 70代の会社会長は「総理大臣になって変わっちゃった。戦略が足らない。結局若いヤツばっかりでやっている。昔の塩川正十郎(元財務相、86)みたいのを入れてないとだめ。ものを起こそうって言うのは、外国じゃ革命っていうけど日本では維新っていう。いい言葉でしょ。革命って言うと人を殺すんだよ。そういう覚悟が足りない!!」と一喝した。

 娘へのお土産に2つ購入した60代の男性は、首相と閣僚の参拝見送りについて、「私の父はフィリピンで亡くなった。できるだけ首相にも参拝してほしかったが、いろいろな問題を考えるとA級戦犯を分祠していくような態勢が望ましいと考えております」と滝のような汗を丁寧にぬぐった。

 大久保社長は「本当は自民党にがんばってほしいんだけど今のままじゃ応援しないよっていうシャレの商品。“晋ちゃん”だけは応援しようっていうことかな」と人気の秘密を分析していた。

ZAKZAK 2007/08/16

680片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/19(日) 06:46:03
橋本特別編集委員 金沢で講演会
参院選・政局を解説 讀賣石川

観客に語りかける橋本さん

 読売文化フォーラムいしかわ講演会(読売文化フォーラムいしかわ主催、読売新聞北陸支社共催、金沢市、テレビ金沢後援)が18日、金沢市本町の金沢市アートホールで開かれ、日本テレビ系「ズームイン!!SUPER」でコメンテーターを務める読売新聞の橋本五郎・特別編集委員が、「日本語の現場から」と題して講演。参院選の結果の分析や今後の政局にも話は及んだ。

 橋本さんは、「反射神経内閣」と例える小泉政権と比較しながら、安倍政権について「国のあるべき姿を国民に示して、自分がやりたいと思うことを一つ一つ丁寧に取り組めばいい」と要請。

 秋田県の故郷や亡くなった母の話にふれて、「小泉政権は採算しか見ず、『思いやりの気持ち』がまったくなかった。ぬくもりのある、心のある政治が行われなければならない」と力説した。

 また、「安倍首相は説明が長すぎるからワイドショーのネタにされる」と一刀両断にするなど、橋本さんのわかりやすい政治解説に、客席を埋めた観客はうなずいて聞き入った。

(2007年8月19日 読売新聞)

681片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/19(日) 06:46:45
橋本五郎・本社特別編集委員が魚津で講演 「政治にぬくもり戻して」 讀賣富山

 「読売文化フォーラム」(読売文化フォーラムとやま主催、読売新聞北陸支社共催)が18日、魚津市吉島のホテルグランミラージュで開かれ、橋本五郎・読売新聞特別編集委員が「日本語の現場から」と題して講演した=写真=。政治から身近な介護問題まで、鋭く分析する名調子に、350人が聞き入った。

 橋本氏は、「安倍首相に会うと『これからどうするべきか』と丁寧に聞かれるが、小泉前首相は人の話を聞こうとしなかった」と取材時の裏話を披露。「小泉内閣は、やると言ったことをやり通す強さがあった。安倍首相は、北朝鮮の核問題など、重要課題に断固取り組むべき」と指摘した。

 また、出身地の秋田で母親をみとった経験から、地方で弱者の切り捨てが進んでいると指摘し、「独り暮らしのお年寄りに一言をかける心もちが福祉だ。小泉前首相の政治は弱者を切り捨ててきた。政治は、ぬくもりを取り戻して欲しい」と訴えた。

 氷見市泉の長井治雄さん(72)は「政治を例に取りながら心の大切さを訴える内容に感動した」と話していた。

(2007年8月19日 読売新聞)

682片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/20(月) 05:57:27
美しい国:参院選後、首相口にせず…生活密着型に修正へ
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/news/20070820k0000m010085000c.html

 安倍晋三首相が参院選後、政権の看板に掲げていた「美しい国づくり」を口にしなくなった。選挙中から「何を言いたいのか分からない」などと評判が悪く、結果として自民党を惨敗に導いたためだ。首相は「美しい国」のスローガン自体は降ろさず、生活密着型の政策を加える修正で局面転換を図ろうとしている。

 「美しい国」は、参院選を戦う自民候補からも「ばかにされた気がする」とまで酷評された。「生活が第一」と訴える民主党に対し、首相の訴える理念はあまりにも国民意識からずれているといういらだちでもあった。

 首相が定義する「美しい国」は(1)文化、伝統を大切にする(2)自由な社会を基本とする(3)未来へ向かって成長するエネルギーを持つ(4)世界に信頼される−−ような国(昨年9月の所信表明演説)。それを踏まえ、「教育再生」諸政策や憲法改正に向けた国民投票法制定などを手がけたが、多くは野党の反対を押し切って実現させた。

 参院選で敗北しても、首相は「改革の方向性が否定されたとは思えない」と主張している。しかし、選挙結果は無視できず、自らの政治理念を通すためにも「美しい国」を生活型に修正する必要があると判断したようだ。政府の「美しい国づくりプロジェクト」担当の世耕弘成首相補佐官も「生活者の視点に立った美しい国とは何かを考えた軌道修正が必要だ」と指摘する。

 現在、首相官邸で同プロジェクトに寄せられた約3500件の提言を参考に修正が検討されており、内閣改造時などに首相が表明する方向だ。【大貫智子】

毎日新聞 2007年8月19日 20時40分

683片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/21(火) 08:31:17
◆自民党:党内政局 その107◆
http://society6.2ch.net/test/read.cgi/giin/1187314441/
656 無党派さん sage New! 2007/08/21(火) 00:06:39 ID:dOH7nOFD
>>653
>何がしたいのか
 「私のめざす美しい国を作るという政策」が実現していないから。美しい国は、定量的に
どういう指標が実現されれば達成されるのかはわからない。本人が「美しい国になった」と
主観的に感じるかどうかが、政策の到達点になると思われる。

>居座っている理由は
 「私と小沢さんのどちらが総理にふさわしいか」で選挙には負けたけど、「私のめざす美し
い国を作るという政策」は国民から支持されているという確信があるから。なぜ確信があるの
かは、本人の主観による基準があるものと思われる。


 ・・こうやって書いてると、なんだか、「なぜ居座るんだ?真意は?」などと理由で問いかける
こと自体が無理な気がしてきたなあ。安倍さんにはそんな論理的なことを語らるだけの器量が
ないんじゃないか、荷が重いんじゃないかという気がしてきた。

 自民党の政局も、こうした人間が党首になっていることそのものによる混乱が続くんだろうな。

684片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/22(水) 11:29:42
安倍首相、帰国後は「誰にも会わない」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070822ia05.htm

 安倍首相がインドなどの歴訪を終えて帰国する25日夜から内閣改造が行われる27日まで、与党幹部らと会わずに、改造・自民党役員人事を固める意向を示していることが分かった。

 自民党の尾辻参院議員会長が21日夜、NHKの番組で「就任あいさつで26日に首相に会いに行きたいと思っているが、首相官邸側からの話だと、『首相は帰国した後、一切誰とも会わないと言っている』と言われた」と述べ、明らかにした。

(2007年8月22日10時50分 読売新聞)

685片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/25(土) 18:25:22
首相、沈黙11秒間 「誰を幹事長にするか」に
8月25日9時43分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070825-00000901-san-pol

 内閣改造・自民党役員人事を3日後に控え、外遊先のクアラルンプールで同行記者団と懇談した安倍晋三首相は苦悩の色をにじませた。首相が大幅な内閣改造を表明したのは参院選翌日の先月30日。だが、閣僚候補者の身辺調査に時間がかかり実際の改造時期は1カ月近く遅れた。これにより人事情報が錯綜(さくそう)し、党内は混乱気味だ。そんな中で「安倍カラー」を貫けば党内の反発は増幅され、「挙党態勢」を組めば、安倍カラーは出せない。25日の帰国後、首相はどう動くのか−。
 首相外遊恒例の記者懇談はリラックスした雰囲気で行われることが普通だが、今回ばかりは違った。最初の質問で人事構想を問われた際は「外遊に出る際に基本的な構想はまとめた」とよどみなく答えた首相だが、質問が続く中で次第に言葉は重くなり、笑顔を見せることはほとんどなかった。
 「誰を幹事長にするか固まっているか」
 この質問で首相の動きがピタリと止まった。腕組みしたまま、右手人さし指を額にあて、沈黙の11秒間。「あの…、最終的には帰ってから判断します」と言葉を濁した。麻生太郎外相の幹事長起用はすでに固めているが、ここで明言した際の影響に思いをめぐらせたようだ。
 内閣改造では、派閥推薦を受けないことを明言しているため、最終的に閣僚就任を要請した際に断る議員も出かねない。すでに27日にあえてゴルフコンペを計画している議員らもいる。
 24日には続投説が強かった小池百合子防衛相は外遊先のニューデリーで辞任表明。もし首相が小池氏の起用を考えていたならば、人事構想の練り直しを迫られることになる。ただ、小池氏については守屋武昌事務次官と防衛省人事をめぐるバトルを繰り広げただけに、続投させても退任させても批判は免れないため、「首相にとって渡りの船ではないか」(閣僚経験者)との声もある。
 一方、改造後も首相の苦悩は続く。閣僚ポストは17しかないため、改造後に閣僚になれなかった議員らの不満はいっそう高まるからだ。(クアラルンプール、杉本康士)

686片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/26(日) 00:48:47
政権の命運懸け内閣改造、党人事で詰め 首相が帰国 '07/8/26
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200708260079.html

 安倍晋三首相は二十五日夜、アジア三カ国歴訪から帰国した。直ちに二十七日の内閣改造、自民党役員人事に向け詰めの検討に着手、参院選惨敗で弱体化した政権の命運を懸け「人心一新」を図る意向だ。

 自民党の参院選総括報告書は、敗因をめぐって、後手に回った首相の問題対応や政権運営の在り方を指摘。こうした首相自身への批判をいかに受け止め、人事に反映させるかが問われることになる。

 首相は二十四日のクアラルンプールでの記者会見で「参院選を反省し、地域の活性化にも力を入れていきたい。そうした点を考慮しながら人事を断行したい」と表明。党人事に関しては次期衆院選をにらみ態勢を強化する方針を示している。

 今回のアジア歴訪で首相は、温室効果ガスの主要排出国インドから、二〇一三年以降の新たな国際的枠組み参加に前向きな言質を得たほか、すべての訪問国との間で、経済や安全保障、人的交流、拉致問題について協力を確認する共同声明をまとめる成果を挙げた。

 ただ首相が「外交政策を進めるためには国民の理解が必要不可欠だ」と自覚するように、内閣支持率が低迷したままでは温暖化対策も、首相のライフワークである拉致問題も前進は望めない。円滑な政権運営のためには、まず求心力を回復することが欠かせない。

 出発前に人事構想の概要を固めたという首相は「三カ国訪問中は外交にすべての意識を集中した」と強調したが、「心ここにあらずという時もあった」(同行筋)との証言もあり、人事が脳裏を駆け巡っていたようだ。

687片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/26(日) 21:58:37
自民・山本一太参院政審副会長、政務担当の首相秘書官に対して異例の批判を展開 フジテレビの「報道2001」で
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn/20070826/20070826-00000021-fnn-pol.html

27日の内閣改造を前に、自民党の山本一太参院政審副会長が26日朝、フジテレビの「報道2001」に出演し、参院選惨敗の一因となったいわゆる「チーム安倍」内の不協和音に関連して、政務担当の首相秘書官に対して異例の批判を展開した。
政務担当の井上義行首相秘書官について、山本氏は「政治家の側にはものすごいハレーションがあるんです。(井上氏が)続投で安倍さんの秘書官やるんなら、マスコミ対策とかメディア対策はやめて、本当に総理の精神的な支えとして黒子に徹してやるべきだと思いますね」と述べ、政治家やマスコミへの対応などについて厳しく批判した。
さらに、井上秘書官のあり方も含め、27日の内閣改造では「安倍さんは私情を捨てて、冷徹に適材適所にしていただきたい」と述べた。
「安倍サポーター」を自認する山本氏だが、国会議員が公の場で秘書官批判を展開するのは異例のことになる。
また、党としての参院選の総括を取りまとめた谷津(やつ)選対総局長は、「改革の影の部分について、安倍首相に情報が入らなかった」と指摘し、山本氏も含め安倍首相に情報を集約すべきだったと強調した。

[26日19時42分更新]

688片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/28(火) 08:52:04
安倍首相「美しい国づくりを再スタート」
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn/20070828/20070828-00000012-jnn-pol.html

 内閣改造を行った安倍総理は27日夜の記者会見で、「国民の信頼を取り戻し、美しい国づくりを再スタートさせたい」と決意を表明しました。

 「国民のこの厳しい声を真摯に受け止め、美しい国づくり、新しい国づくりを、そして改革を再スタートさせるために、本日、内閣の改造を行いました」(安倍首相)

 改造内閣を発足させ、記者会見した安倍総理は、「戦後レジームからの脱却」という方針に変わりはないと強調しましたが、当初掲げていた「美しい国づくり」という言葉は会見の中では1回しか出ず、安倍カラーの後退を印象づけました。

 また、参議院選挙で惨敗したことの反省として、内閣のメンバーは地域に足を運び、直接地域の声に耳を傾けなければならないと、地域の活性化を重視する姿勢を強調しました。

 「十分な説明ができなければ去っていただくという覚悟で、閣僚になっていただいております」(安倍首相)

 さらに安倍総理は、政治とカネの問題でも、これまでより厳しい方針で臨む考えを示しました。(28日00:33)

[28日5時33分更新]

689片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/28(火) 08:55:32
【内閣改造 土俵際の再出発】(上)意中の候補、次々断念
http://www.sankei.co.jp/seiji/shusho/070828/shs070828002.htm

初閣議を終え、安倍晋三首相を先頭に記念撮影に臨む新内閣の閣僚=27日夜、首相官邸
 「国民の厳しい声を真摯(しんし)に受け止め、美しい国作りを再スタートさせるため本日改造を行った」

 27日午後9時すぎ。首相官邸で記者会見した首相、安倍晋三は格差問題などに応えるために重厚な布陣を敷いたことに理解を求めたが、疲労の色がにじみ、声は張りを失っていた。参院選敗北により参院で少数与党となり、与党にも退陣要求がくすぶる中での内閣改造・党役員人事が、いかに苦悶(くもん)に満ちたものだったか。順風満帆で政権を発足させた11カ月前にこのような事態を誰が想像しただろうか。

 内閣支持率を回復させるには新鮮で特色ある顔ぶれ、党をまとめるには重厚でバランスの取れた布陣が必要だ。野党の攻勢を考えると「政治とカネ」疑惑やスキャンダルは禁物となる。

 安倍は内閣情報調査室などに閣僚候補者の入念な「身体検査」を指示したが、これが予想外の事態を招いた。政治資金などで「不法とはいえない不適切」という事案が続出、意中の閣僚候補を次々に断念せざるを得なくなった。加えて、防衛相の小池百合子が突如辞任を表明。安倍の「右腕」の総務相、菅義偉も事務所費問題に関する一部の報道で矢面に立たされた。

 人事構想の見直しを迫られた安倍はインド・東南アジア外遊中も公式日程を終えると1人ホテルの部屋にこもり、生みの苦しみは改造前夜まで続いた。熟考中の安倍は「野武士」のような形相だったという。

 だが、どんなに「配慮」に満ちた人事も全員が納得できるものにはならない。

 安倍は、元首相、森喜朗が推した元官房長官の福田康夫、元財務相の谷垣禎一の入閣は見送った。森は27日夜、神戸市内で講演し、「非常に堅実な実務型内閣だ」とほめながらも「やっぱり安倍さんも理想は残したいんだろうな。相変わらず、石原(伸晃政調会長)や渡辺(喜美行革担当相)らを残した。前は年少組だったが、今度は年中組という感じか…」と皮肉った。




 内閣改造で安倍がもっとも執着したのは外相、麻生太郎の幹事長起用だった。安倍は参院選後、麻生の外相続投方針を百八十度転換する。

 最大の転機は、臨時国会召集日の8月7日に訪れた。国会内で開かれた代議士会で、元文科相の小坂憲次らが相次いで安倍の面前で退陣を要求。党の大勢が「安倍降ろし」で雪崩を打ちかねない空気が広がった。

 衆院本会議終了後、参院での開会式に天皇陛下をお迎えするため、モーニング姿に着替えた麻生は、国会内の一室で安倍と向き合った。

 「事態は深刻だ。内閣改造は早めた方がいい。国会最終日の10日に電撃改造をやるべきじゃないですかね…」

 麻生は、祖父である元首相の吉田茂が昭和29年に欧米7カ国を外遊中に反吉田連合が結成され、帰国後内閣総辞職に追い込まれた事例を挙げて、このまま月末まで内閣改造を先延ばしして、19〜25日にインド・東南アジアに歴訪すれば、その間に安倍包囲網が構築される恐れがあることをとうとうと説き、最後にこう念を押した。

 「今は保守勢力の最大の危機であり、国家の危機でもある。でも筋を通せば必ず道は開けるものですよ」

690片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/28(火) 08:56:37
消えた「電撃改造」

 麻生の言葉は安倍に重く響いた。麻生の指摘通り、党内の不満をそのまま放置していれば、反安倍の火は一気に燃え広がりかねない。だが、閣僚候補者の身辺調査は間に合わない上、だまし討ちに近い改造を失敗すれば不満は増幅しかねない。麻生のアイデアはリスクが大きかった。

 ただ、幸運にも7日を境に安倍降ろしの動きは一気に鎮火に向かった。党内で「これ以上の混乱は見苦しいし、民主党に利するだけ」(中堅)との雰囲気が広がったからだ。国対委員長の二階俊博や元防衛庁長官の額賀福志郎ら派閥領袖級らも相次いで「続投支持」を打ち出した。

 思いを巡らせた末、安倍は最終的に「電撃改造」を断念したが、安倍はこの時点で「安倍−麻生」体制を政権の軸とすることを決断した。




 安倍の祖父は元首相の岸信介、父は元外相の安倍晋太郎。一方の麻生は、祖父が吉田茂、先祖は明治の元勲、大久保利通にさかのぼる。共通する「毛並みの良さ」もあり、安倍政権発足以来ぴったりと息を合わせてきたが、元々は疎遠だった。両者が親しくなったのは安倍が官房長官、麻生が外相に就任した2年前からだ。

 安倍が親友の塩崎恭久(前官房長官)を外務副大臣に押し込んだことに麻生が激怒。その「手打ち式」として銀座のラウンジに繰り出したことがきっかけだった。ここで14歳の年の差を超えて意気投合し、昨年秋の総裁選では2人は対抗馬となるが、友情は続いた。

 安倍は1年前、首相就任にあたり、麻生を幹事長に起用しようと考えた。しかし、このときは森らの説得で断念。だが、外相に迎え入れ、二人三脚で「主張する外交」路線を進めてきた。

 「ライバル同士なのになぜ馬が合うのか」と周囲がいぶかしむと、麻生はこう説明した。

 「おれと安倍の政治信条や国家観はほとんど一緒だ。ついでに敵も一緒だ。ケンカしようがないじゃないか」

 麻生のいう「敵」が、元幹事長の加藤紘一や元副総裁の山崎拓らを指すことは明白だ。つまり、安倍が「安倍−麻生」体制を選んだということは、政権の求心力が低下しているこの時期に、あえて「敵に対して妥協しない」という意思を示したともいえる。(敬称略)

(2007/08/28 08:05)

691片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/28(火) 08:59:18
愚直な宰相のソフトな表情
政治部・酒井恒平(8月13日)
http://www.nikkei.co.jp/seiji/20070811e3s1100m11.html

 「厳しい状況にある中でエールを送っていただくと、本当に力がわいてきます」。安倍晋三首相は10日夕、「ぶら下がり」インタビューで笑顔をみせて語った。若手議員が首相支持を直接官邸に伝えに来たのがよほどうれしかったとみえ、きらきらと目を輝かせながら答えた。首相がこうした生き生きとした表情を見せるのは珍しい。

 与党が惨敗した参院選から2週間あまり。硬い表情を浮かべるばかりだった首相の表情にようやく変化が出てきた。しかも、目立つのは喜怒哀楽のうち「喜」や「楽」。9日夕のインタビューでも記者の質問に相づちを打ち、笑みを浮かべながら話したため、番記者の間から驚きの声があがったほどだ。

 これまでの首相は質問する記者を見向きもせず、じっとテレビカメラをみつめるだけ。「国民に直接語りかけたい」としてカメラ目線を外さないが、その表情は仏頂面としか受け取れないようなものが多い。参院選告示前に出演したラジオ番組ではタレントのミッキー安川氏から「おかしいからやめたほうがいいよ」と指南された。参院選を終えて、ようやくこのスタイルを見直しつつある。

 周辺から「自分のやり方でやらないと気が済まない人。愚直だ」とまで評される首相。参院選の選挙演説で際立った愚直さも、これまで「ぶら下がり」インタビューで見せた無愛想な首相の姿と共通点がある。首相はもともと気持ちがそのまま出やすいタイプでもあり、参院選の演説でもあえて感情を出さず、とつとつと訴える手法を選んだという面もあった。

 今回、17日間に67回の演説をこなしたが、毎回約20分の演説は、判で押したように地方再生→年金・社会保険庁問題→教育再生→外交問題の順番で進めた。これは公示後第一声の東京・秋葉原でも、愛媛県の公民館でも、テレビ出演の折りでも、ついぞ変わることがなかった。当然、有権者の受けは悪い。党内外で「メニューを並べただけで、まとまりがない」との批判が噴出、聴衆は「途中で飽きる」(徳島、50歳代男性)、「話がまじめすぎて詰まらない」(栃木、20歳代女性)などと容赦なく酷評した。自転車で素通りしたり、携帯電話で写真を撮って立ち去ったり、有権者は首相の話に長く耳を傾けようとしなかった。

 象徴的だったのは選挙戦最終日に練り歩いた東京・下町の商店街。自転車2台がすれ違えば一杯になる通りで、「経済政策を進めていきまーす。教育再生も、公務員制度改革もやりまーす」。生活実感の伴わないスローガンの羅列に買い物客は戸惑いを隠せず、拍手もまばらだった。

 首相があれほどこだわってきたスタイルを変えようとしているのは、惨たんたる選挙結果を突きつけられたからにほかならない。自ら全国2万キロを移動して応援に入った1人区はなんと2勝16敗。「政策では基本的に支持をいただいた」と強弁しつつも、心の内では「有権者が望むのはそういう姿ではない」と判断したということだろうか。

 首相周辺は、最近見られる穏やかな表情について「実はそれが安倍さんのそのままの姿なんだ」と強調する。いわば“素”の部分を表に出した「新・安倍スタイル」の確立。それを突破口になんとか苦境を乗り切りたい、という大きな期待が込められている。

 首相に近い教育再生会議の委員も後押しする。「官邸内の様子を説明してくれたり、首相と身近に接するとファンになってしまう」と首相の人柄に注目するよう訴える。ある首相補佐官の分析はこうだ。「近くでみる安倍さんは気さくな人だ。労をねぎらったり、親身な言葉をかけてくれる。そういう部分がもっと知られると印象が変わると思う」。

 そもそも就任時の高い支持率の原動力は「人柄が信頼できる」というイメージだった。その「好印象」が崩れてしまった今、もう一度「そのままの姿」を訴えて、支持率回復を図るのは容易ではない。内閣改造、次期臨時国会の開会後の厳しい政局のなかで見せる首相の表情に注目したい。

692片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/28(火) 15:35:22
首相 個々の人事答えられない
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/08/28/k20070828000103.html

安倍総理大臣は28日昼すぎ、記者団に対し、内閣改造で、自民党の参議院執行部が最優先で入閣を求めていた矢野前参議院国会対策委員長が起用されなかったことについて、「個々の人事については答えられない」と述べました。
内閣改造で、自民党の参議院執行部が最優先で入閣を求めていた矢野前参議院国会対策委員長が起用されなかったことについて、自民党の尾辻参議院議員会長は27日、「矢野氏は国会対策委員長を3年間務め、功績も大きく、入閣しなかったことはたいへん残念だ。入閣を信じて疑わなかったので混乱している。なぜ入閣できなかったのか理解できない」と述べていました。これについて、安倍総理大臣は28日午前、尾辻氏と会談したあと、記者団が矢野氏を起用しなかった理由を尋ねたのに対し、「個々の人事については答えられない」と述べました。

693片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/29(水) 08:50:24
派閥会長『人質』 政権批判封じ 安倍流人事分析 谷垣派は切り捨て
2007年8月29日 朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2007082902044690.html

 二十八日に本格始動した安倍改造内閣と自民党新執行部。その出身派閥を分析すると、各派閥に配慮することで党内を把握しようとする安倍首相の意図が透けてみえる。

 首相は二十八日、記者団に対し、今回の人事について「人事ではほとんど派閥から(推薦を受ける)ということではなくなってきた」と、派閥の存在を考慮しなかったと強調した。

 しかし、首相は、党内九派閥のうち町村、伊吹、高村、二階、麻生の五派閥の会長を閣僚か党三役に登用。二階派からは、参院枠で泉信也氏を国家公安委員長に起用したが、ほかの四派閥は、会長以外の登用はゼロ。

 これを見る限り、各派のトップを「人質」に取れば、安倍批判を沈静化できるとの計算が、首相には働いているようにみえる。

 派閥会長が閣僚にも党三役にも起用されなかった津島、古賀、山崎の三派からの入閣は二人以上。しかも、勢力に応じた処遇になっている。

 第一派閥で首相の出身派閥でもある町村派は、閣僚四人から一人に激減しており、他派閥への配慮のため、身内に犠牲を強いた形だ。

 一方、参院選惨敗にかかわらず続投した首相に批判的な議員を抱える谷垣派は唯一、閣僚も党三役もゼロ。同じく首相批判が激しかった津島派からは最多の三人が入閣しており、同じ非安倍勢力でも、大派閥は取り込み、小派閥は切り捨てる首相の冷徹さも示している。 (古田哲也)

694片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/29(水) 09:38:52
【内閣改造 土俵際の再出発】(下)本気だった「倒閣」
http://www.sankei.co.jp/seiji/shusho/070829/shs070829001.htm

 27日に発足した安倍改造内閣は派閥領袖がずらりと並ぶ「挙党態勢」となった。安倍にとって必ずしも満足なものではなかったが、自民党内にはそれ以上に不満がくすぶる。


反安倍、参院選惨敗後に密談

 前参院国対委員長、矢野哲朗の入閣を見送られたため、参院議員会長の尾辻秀久は28日、首相官邸に乗り込み、不満をぶちまけた。閣僚から漏れた議員は、「泥船に乗らずにすんだ」と強弁するが、不信は広がる。安倍応援団といわれる若手・中堅にも改造は決して評判はよくない。

 そんな中、28日夕、都内のホテルに元官房副長官の園田博之、後藤田正純ら衆院議員6人が結集した。いずれも反安倍の急先鋒(せんぽう)だが、「カラオケ仲間」の与謝野馨が官房長官になったことを歓迎。退陣要求は当面控え、与謝野を通じて安倍に政策変更を求めていく戦術に切り替えることを決めた。

 親安倍も、反安倍勢力も足並みに乱れが出ている。自民党の歯車はどこから狂ったのか−。


 参院選前夜の7月28日午後、外相、麻生太郎の携帯電話が鳴った。安倍からだった。

 「ゆっくり話をしたいんですけど、今夜空いていますか」

 だが麻生は地元・福岡に戻ったばかり。「申し訳ないが、今夜は帰京できない。明日必ずうかがいます」

 安倍はこの時点で、参院選でどんな結果が出ようとも退陣しない腹を固めていた。もし自分が政権をほうり出すと、次期首相選出で党内が簡単に一本化するとは思えない。麻生、元官房長官の福田康夫、元財務相の谷垣禎一らで激しいバトルとなるだろう。そうなれば得をするのは誰か。安倍の脳裏に民主党代表の小沢一郎の顔が浮かんだ。

 安倍は平成5年の政治制度改革をめぐる自民党分裂こそが、日本経済をどん底に落とした「失われた10年」の原因だと考えている。その引き金を引いた小沢がどんな動きをするかは容易に想像がついた。

 「どんなに苦しくても踏ん張るしかない」。そう考えた安倍は、盟友であり、ライバルである麻生の意向だけは聞いておきたいと考えたのだ。

 翌29日午後4時、ワンボックスカーでひそかに公邸に乗り付けた。安倍が自らの意向を伝えると麻生の返事は明解だった。

 「衆参逆転など大したことない。安倍政権が打ち出した教育、安保などの大方針はちっとも間違っていないんだから胸を張って続投すべきだ。しっかり支えますよ」

695片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/29(水) 09:39:11
 2人が会談中、公邸の電話が鳴った。幹事長の中川秀直だった。

 中川は国会近くのホテルで、元首相の森喜朗、参院議員会長の青木幹雄とともに今後の対応を協議していた。自民党の獲得議席を「40台後半」「40台前半」「30台」の3パターンに分類し、今後の政治情勢をシミュレートしていた。

 敗戦の色はすでに濃厚。報道各社からひそかにかき集めた出口調査の結果は最悪の「30台」を示していた。青木は「安倍君はまだ若い。今辞めれば次のチャンスが生まれる」。森もうなずいた。

 森に安倍の意向を確かめるように促された中川は、公邸に電話し、麻生がいることを知る。「なぜ麻生が…」。3人は首をかしげた。

 麻生と入れ違いに公邸入りした中川は「続けるのも地獄、退くのも地獄。イバラの道だ」と語り、「辞任もやむなし」と諭したが、安倍はきっぱりと言った。

 「解散のない参院の選挙で政権選択が行われることは基本的にはあるべきではない。大勢が判明した10時すぎにテレビで続投を表明する」


 2日後の7月31日。東京・汐留の高層ビルの一室で、参院選で瀕死(ひんし)の痛手を受けた安倍政権を揺るがす密談が繰り広げられていた。

 「メディア界のドン」といわれる人物が主催する秘密会合に顔をそろえたのは派閥領袖級の4人。元副総裁の山崎拓、元幹事長の加藤紘一、元幹事長の古賀誠の「新YKK」、そして元厚相、津島雄二だった。

 誰とはなく「安倍はもうダメだ。世論が分かっていない。一気に福田擁立でまとめよう」と声を上げると、新YKKとは一線を画していた津島も「あの人(安倍)には人の暖かみを分かる心がない。『正しいことさえ言っていれば人は分かってくれる』と思いこんでいる」と応じた。

 くしくも同じ夜、森は別の会合で「次の内閣改造のキーワードは『安心』と『安全』だ。失敗すると安倍は厳しい」と語り、福田、谷垣の入閣が政局のカギを握るとの見通しを示し、こう言った。

 「どんなに追い込まれても、安倍に解散はさせない」

 森のこの言葉は一気に広まった。加藤らは「福田擁立で各派がまとまれば森は乗ってくる」と手応えを感じた。この後新YKKが不気味なほどに沈黙したのは、それだけ「倒閣」が本気だったことを示していた。

 汐留での会合で慎重姿勢を崩さなかった古賀も3日朝、都内のホテルで開かれた財界とのセミナーでは多弁だった。

 「参院選は歴史的な大敗だが、首相の続投も歴史的な決断だ。内閣改造の結果をみて私たちもどう行動するか考えなければならない」。古賀は最後にこう結んだ。

 「衆院解散はびっくりするほど早くなる」

696片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/29(水) 09:39:39
「福田擁立なら即座に総裁選」

 参院選後初の日曜日となった8月5日夕。森は東京・神山町の麻生邸を訪ねた。すでに麻生の幹事長就任のうわさが流れていた。

 森「君は安倍さんに人事を何か吹き込まれているのか」

 麻生「いいえ、まったくありません」

 森「君は今後も安倍さんを支えてくれるか」

 麻生「安倍政権は国家的に正しいことをやっていると思うから、私はそれに乗っているんです。参院選で負けたのは小泉改革のツケが最大の原因で、安倍さんのせいとはいえないでしょう」

 森に派閥領袖級の人物評などを次々に問われ、「おれの意向を探りに来たのか」と感じた麻生は、こう切り出した。

 「なんだかちまたには福田擁立なんて動きがあるらしいが、こんなものは絶対にのめない。安倍さんと総裁を争った私が支えるといい、『安倍だ』『安倍だ』とはしゃいだ連中がハシゴを外すなんてまったくおかしな話ですよ。そもそも福田さんは総裁選に出てもいないじゃないですか」

 森は「福田さんには安定感があるから…」と言ったが、麻生は頑として譲らなかった。

 「もし福田擁立という動きが本格化したら、即座に手を挙げて総裁選を要求します」

 森は幹事長時代から、加藤と敵対して「冷や飯生活」を送ってきた麻生に「目をかけてやった」との思いがある。麻生もその恩義を強く感じているが、この会談は2人にシコリを残した。


 一連の目まぐるしい動きは、「人を疑うことを知らない」といわれてきた安倍にも深い不信の念を芽生えさせた。

 「逆風の時でないと他人の本心はなかなか見えないものだね…」

 安倍は周囲にこう漏らしたという。

 参院選での大敗は、自民党内の人間関係をより複雑にさせた。これまで親しかった者がお互いに疑心を抱き、敵さえも手を組む状況が生まれつつある。党派を超えた動きは今後ますます活発化するとみられている。政界が新たなうねりにのみ込まれていくことは間違いなさそうだ。(敬称略)




 この企画は石橋文登、大谷次郎が担当しました。

(2007/08/29 07:36)

697片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/29(水) 20:04:20
2007/08/29-19:51 小泉改革の修正、印象付ける=首相「終わったこと」−郵政造反組起用
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2007082900721

 安倍晋三首相は29日の副大臣人事で、郵政民営化に反対した造反組4人を起用した。首相は27日の改造内閣発足に当たり、地方・都市格差是正担当相を新設し、前岩手県知事の増田寛也総務相に兼務させるなど、格差問題に正面から取り組む方針を明確にした。人事面でも造反組を「復権」させたことで、小泉純一郎前首相から引き継いだ改革路線の修正を改めて印象付けた。
 今回起用されたのは、今村雅弘農水、岩永浩美農水、森山裕財務、中川義雄内閣府の各副大臣で、2005年の通常国会で郵政民営化法案に反対した。このうち、衆院議員の今村、森山両氏は自民党離党に追い込まれ、安倍政権になった06年11月に復党した経緯がある。
 首相は29日午後、郵政民営化問題について、記者団に「既に終わった。方針が決まったことだ」と決着済みとの立場を強調。その上で、「復党した以上、その能力を生かしてもらいたいと判断した」と述べ、造反組の起用は問題ないとの考えを示した。ただ、昨年の復党騒動が内閣支持率低下の一因になっただけに、国民の不興を買う可能性は否定できない。


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