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東亜(ASEAN+3)

1片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/27(火) 01:03:40
東アジア、あるいは当地域連合に就て

115片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/19(月) 10:10:25
タイ:政局、混とん クーデター半年、年内に総選挙 タクシン氏、巻き返しも
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/asia/news/20070319ddm007030126000c.html

 タイで15年ぶりに起きたクーデターから19日で半年。クーデターを受けて発足したスラユット暫定政権は治安面と経済面で失策が目立ち、支持率が急落している。年内に総選挙が行われる見通しだが、どのような政権に移行するかはまだ見えず、クーデターで失権した前首相のタクシン派による巻き返しも予想される。タイの政治危機は長期化しそうな情勢だ。【バンコク浦松丈二】

 ◇拘束根拠なし

 「現政権は(クーデターで握った)権力を一日も早く国民に返してほしい」。タクシン氏は最近、滞在先のロンドンから自身のホームページ(HP)に動画メッセージを寄せた。暫定政権は数日後にタイ国内でHPに接続できないようにしたが、メッセージは携帯電話などで広がっている。

 タクシン氏はメッセージで「帰国して教師になりたい」と語った。国民に人気があった新宝くじを暫定政権が廃止したため、収益から奨学金を受けていた学生が困っているとも批判し、一族の財団から奨学金を出す方針も示した。推定資産22億ドル(米誌フォーブス)とされる資金力で存在感を誇示した形だ。

 暫定政権はクーデターの根拠としたタクシン氏の汚職・職権乱用疑惑を立件できずにいる。首都バンコクの戒厳令は解除され、タクシン氏が帰国しても身柄を拘束する法的根拠はなくなった。

 ◇各党はや始動

 「今年12月に総選挙を実施する」。ニット外相は15日にドイツ・ニュルンベルクで開かれた欧州連合(EU)・東南アジア諸国連合(ASEAN)外相会議で語った。

 暫定政権はクーデター直後、今年10月ごろまでの総選挙実施を公約していたが、新憲法の起草と国民投票が遅れている。

選挙では混乱も予想されるため、治安維持を優先して国民の尊敬を集めるプミポン国王の80歳の誕生日(12月5日)前の選挙実施を見送った。

 各政党は総選挙を視野に入れて活動を始めた。前政権を支えたタイ愛国党のチャトゥロン暫定党首は2月末に東北地方を訪問し、同党系のテレビ局の開局を準備し始めた。財界が支持基盤である国民党のバンハーン党首も今月14日、党幹部に地方遊説開始を指示した。

 暫定政権支持を明確に打ち出した政党はなく、このまま総選挙を実施しても、クーデターの支持勢力が政権を継承する可能性は低い。

 ◇支持率急接近

 タイでは、昨年の大みそかにバンコクで死者3人を出した連続爆破テロが起きたほか、南部で分離・独立を目指すイスラム武装集団のテロが相次いでいる。暫定政権の通貨、経済政策が外国企業の反発や株式市場の暴落を招くなど、経済の先行き不安も重なる。

 暫定政権は、スラユット内閣の上に国軍首脳でつくる国家安全保障評議会(議長・ソンティ陸軍司令官)が存在する。この二重権力構造が国民には責任の所在が不明確だと映る。

 タイ・アサンプション大学がバンコク首都圏で実施した世論調査では、クーデター直後に70%を超えたスラユット首相の支持率は30%台まで急落した。一方でタクシン前首相の支持率は20%台にまで持ち直し、差は一時6ポイントまで縮まった。

 国家安全保障評議会のウィナイ事務局長(陸軍大将)は12日、「政治混乱は新憲法で解決できる」と語り、タクシン氏復権を阻むため、現在策定中の新憲法草案に首相公選制見直しを盛り込むことを示唆した。しかし公選制の見直しには学界などから反発があり、新たな世論対立を招く恐れもある。

116片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/19(月) 10:11:14
 ◇停滞続けば政権持たぬ−−チュラロンコン大学安全保障国際問題研究所長・ティティナン氏(39)

 クーデターはタクシン前首相を物理的に追放することには成功したが、政治的には決して死んでいない。タクシン氏は外国メディアと会見したり、ウェブサイトを開設して活動を続け、暫定政権に揺さぶりをかけている。政治的緊張、対立状況は解消されていない。

 問題は、クーデター後の明確な計画がなかったことだ。軍出身のスラユット暫定首相はこの半年で、指導力と方向性のなさが明確になった。「国民和解」や「足るを知る経済」など抽象的な概念は口にしても、政策として具体的に説明できず、国民を戸惑わせる。政治的人脈がないため暫定内閣は官僚の寄せ集めに過ぎず、政治的能力を欠く。

 タクシン氏は「政治からの引退」を口にするが、常に前言を翻してきたこれまでの態度からすれば信用できない。最大の問題は、暫定政権がうまく機能しないため、タクシン氏が復活する余地を広げていることだ。

 暫定政権が今後3カ月、これまで同様に停滞し続ければ政権が持たない可能性が出てくる。新たなクーデターを招く危険さえある。政治危機は数年続くとみるのが妥当だ。【聞き手・藤田悟】

 ◇外国と意思疎通続けて−−日本貿易振興機構バンコクセンター所長・加藤洋一氏(47)

 タイの暫定政権は内政の安定を優先課題として経済政策に取り組んでいる。クーデターを正当化するため、改革を続ける必要もある。経済政策の立案担当者は利害関係者に挟まれ、個々の政策が外国企業に及ぼす影響には目配りが行き届いていないようだ。

 暫定政権が打ち出した外国事業法の改正は、タクシン前首相一族が保有する通信持ち株会社の株をシンガポール企業に大量売却した事例の再発防止が主眼だ。しかし、多くの外国企業の事業運営への悪影響が懸念される。

 投機的な資本取引の規制も打ち出したが、外国企業の投資資金調達が困難になったうえ、タイ株式市場の暴落につながった。

 スラユット首相は経済政策の説明役としてソムキット前副首相を起用した。結果的に辞任に追い込まれたが、対外的な説明責任を意識した政治決断だった。

 日本との関係でも、暫定政権が一貫して日タイ経済連携協定の調印に努力していることは評価できる。暫定政権は実際の政策運用で、外国政府・企業とも十分な意思疎通を続けてもらいたい。【聞き手・浦松丈二】

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 ■■スラユット政権の主な動き■■

 《06年》

 9・19 クーデター発生

10・ 1 スラユット枢密院議員が暫定首相に就任

10・ 9 暫定内閣が発足

10・24 暫定会議を初招集

12・18 中央銀行が外為規制を発表。翌日の株価が暴落

12・31 バンコクの連続爆破テロで3人死亡

 《07年》

 1・ 9 外資規制を閣議決定

 1・26 国王が戒厳令の部分解除を承認

 2・ 5 連続爆破テロ捜査を巡って首相が警察長官を更迭

 2・18 南部で連続テロ、7人死亡

 2・21 経済政策の対外説明役に首相が起用したソムキット氏が辞任

 3・ 1 経済担当のプリディヤトーン副首相兼財務相が辞任

 3・ 7 内閣改造。チャロンポプ財務相ら任命

毎日新聞 2007年3月19日 東京朝刊

117片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/19(月) 21:28:24
韓国:ハンナラ党の大統領候補者争い、3番手が離党
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20070320k0000m030097000c.html

 【ソウル中島哲夫】韓国議会第1党ハンナラ党の大統領候補争いで支持率3番手を維持してきた孫鶴圭(ソンハクキュ)前京畿道知事が19日、記者会見し離党を宣言した。旧与党・ウリ党の没落に伴う政界再編の中で改革派新党の結党を目指すとみられ、孫氏自身が12月の次期大統領選でハンナラ党公認候補の有力な対抗馬となる可能性も指摘されている。

 孫氏は同党内の中道・改革派の代表とされてきた人物。しかし大統領候補としての支持率は世論調査で10%を超えたことがなく、トップの李明博(イミョンバク)前ソウル市長、2番手の朴槿恵(パククンヘ)前党代表(党首)との大差が縮まらなかった。むしろ、ウリ党支持者を含む左派・改革勢力の間で1番人気という「ねじれ現象」が注目されていた。

 孫氏は離党会見で、(1)ハンナラ党の刷新に失敗した(2)同党では「軍政の残党と開発独裁時代の残りかすが主人顔をしている」−−などと指摘。「無能な進歩(現政権周辺勢力)と守旧保守(ハンナラ党)が牛耳る古臭い政治構造」を変えるような政権交代が必要だと主張し、「新たな政治勢力を創造する」と宣言した。80年代の民主化運動出身者らが最近結成した政治組織「先進コリア」を軸に、既成政党からも賛同する議員を集めて新党結成を目指す模様だ。

 一方、ハンナラ党は大統領選公認候補を選ぶ予備選を8月、党員以外の一般国民も含む20万人規模で行う方針だが、孫氏の離党で保守色の強い「2強」による事実上の一騎打ちとなり、改革派を含めた国民の幅広い関心を集めにくくなるとの懸念も出ている。

毎日新聞 2007年3月19日 21時21分

118片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/25(日) 23:07:42
香港行政長官に曽氏再選、民主派は普選実現へなお攻勢
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070325i514.htm?from=main5

 【香港=吉田健一】香港返還後初の複数候補による選挙戦となった香港行政長官選挙は25日投開票が行われ、現職の曽蔭権長官(62)が選挙委員(795人)の80%以上の649票を集め、弁護士で民主派政党・公民党の立法会(議会)議員の梁家傑氏(49)に圧勝した。

 梁氏は123票を獲得したが、漸進的な民主化を主張し、中国政府の信任が厚い曽氏が圧勝したことで、民主派が求める2012年の普通選挙実現は困難となった。

 ただ、「選挙に持ち込んだだけで勝利」と勢いづく民主派が立法会での4割の議席を背景に、普通選挙の早期実現を今後強く求めるのは確実で、曽氏は中国政府との板挟みで難しい行政運営を迫られそうだ。

 「香港の民主制度改革は一歩一歩進めていくという主張が受け入れられた」

 曽氏は再選後の記者会見で自信たっぷりに語った。これは立法会議員選挙と長官選挙の普通選挙実施をめぐる民主派の主張にはくみしないとの意思表明だ。中国政府の香港駐在機関は25日、「曽氏の施政理念が市民の支持を得た」との祝電を送り、曽氏の圧勝を歓迎しているものとみられる。

 選挙戦を通じ、曽長官は2012年までの2期目の任期中に、選挙制度改革論議に決着をつけると主張。今年夏にも、「最終案」と明言する政治改革に関する意見書を発表する予定だ。議員らの間では、12年の選挙では選挙委員数の拡大などの改革を行い、17年から普通選挙を導入する案になる、との見方が強い。

 香港政府が昨年提起した消費税導入計画に親中派政党からすらも「香港の国際競争力を損ないかねない」などと不満が噴出した。曽氏再選後の導入論議再燃への警戒から、間接的な批判票となる白票が増えるとの予測もあったが、結果はわずか11票にとどまった。

 経済緊密化協定締結など中国政府のテコ入れを受けて好況が続く香港。テレビ討論会などで伝えられる梁氏の攻勢に危機感を強めた親中派が、対中関係と香港経済の安定を重視し、結束を強めたものとみられる。

 梁氏は、出馬に際して選挙委員から集めた推薦数を9票下回り、目標の「200票」には及ばなかった。梁氏は「次期長官選で捲土(けんど)重来を期す」と話すが、親中派に有利な現行の選挙制度下での民主派候補の当選はほぼ不可能。梁氏ら民主派としては、民主化要求集会など草の根運動を通じて世論を喚起し、曽氏への圧力としていきたい考えだ。

 ただ、今回の選挙を通じてあらわになった民主派内の路線対立も深刻だ。急進的な民主派議員は「問題を抱える現行の選挙制度下での出馬は制度を認めることになる」と梁氏ら穏健派を批判。年末に区議会議員選挙、来年には立法会議員選挙を控えているだけに、「普通選挙の早期実現を旗印に大同団結できるかが民主派躍進のカギだ」(香港政治研究者)と見られている。

(2007年3月25日22時30分 読売新聞)

119片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/26(月) 18:07:53
新書記、胡主席に「忠誠」=党大会へ地方の基盤固め−中国
http://www.jiji.com/jc/s?k=2007032600534

 【北京26日時事】中国共産党は上海、天津両市と浙江、陝西両省などのトップに当たる党委員会書記を刷新したが、これらの新書記が「わたしは断固として中央の決定に服従し、胡錦濤同志を総書記とする党中央の指導の下、新任務の履行を決心した」(習近平上海市党委書記)と表明するなど、胡総書記(国家主席)やその政策に忠誠を誓ったことが26日までに分かった。地方が中央の指示を聞かず、腐敗や職権乱用、過熱投資などの問題が深刻化する中、胡氏は今年秋の党大会に向け、自分に従う地方指導者を抜てきして、権力基盤を着実に固めていく方針だ。 
 上海紙・解放日報によると、習書記は就任に当たって「胡総書記は上海が率先して経済成長方式を変えることを切実に望んでいる」と語り、安定成長を目指す方針を強調した。昨年9月に汚職事件で解任された陳良宇前書記が2004年夏、中央の景気引き締め政策に反発し、胡氏と対立したことを念頭に置いた発言とみられる。
 地元紙によれば、陝西省の趙楽際党委書記も「思想、行動を胡総書記の党中央と高度に一致させる」と確約。趙楽際書記と浙江省の趙洪祝党委書記は、胡氏が腐敗や浪費が横行する幹部に向けて今月の全国人民代表大会(全人代)で提唱した「憂国・公僕・節約」の三つの意識強化をあえて取り上げた。特に趙洪祝書記は腐敗を取り締まる党中央規律検査委員会から派遣されており、胡氏の反腐敗への決意を表す異例の人事だ。張高麗天津市党委書記も「民のため」と強調し、胡氏の考えを受け継いでいる。一方、この4人だけではなく、全人代期間中に党機関紙・人民日報は全国の党委書記の見解表明を掲載。「ポスト胡」の筆頭格とされる李克強遼寧省党委書記が「民生(民衆生活)問題を重視し、調和の取れた遼寧を建設する」と強調するなど、胡氏のスローガン継承は地方指導者にとって、出世のために避けられない「踏み絵」となっている。

120片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 00:17:33
FTA効果?韓国・盧大統領の支持率急上昇
2007年04月06日18時34分
http://www.asahi.com/international/update/0406/TKY200704060265.html

 年末に大統領選を控えレームダック(死に体)化が進んでいた韓国の盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領の支持率が、米国と自由貿易協定(FTA)交渉で合意した後、急上昇している。大統領府関係者も「面食らった」と驚くほどだ。

 米韓は交渉期限を延ばし夜を徹して協議するなど「難産」の末に2日、FTAで合意。翌日、KBSテレビが行った世論調査によると支持率は32%を記録。1カ月前と比べ10ポイントも上がった。

 これまで、盧政権をこき下ろしてきた一部の保守系新聞も大変身。「大統領らは瀬戸際を乗り越えてここまできた」(朝鮮日報)と褒めた。むしろ政権支持だった左派系の新聞が批判に回る「逆転現象」も。

 政界では「大統領選にどう影響するのか」と神経質な反応も見られるが、別の大統領府関係者は「一喜一憂せず最後まで大統領職をやり遂げる」と浮かれ気分に襟を正していた。

121片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 23:36:32
台湾:国民党の主席補選 副主席の呉伯雄氏が当選
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20070408k0000m030078000c.html

 【台北・庄司哲也】台湾の最大野党・国民党の主席補選(党首選挙)が7日、投開票され、同党副主席の呉伯雄氏(67)が当選した。今回の補選は横領罪での起訴を受けて主席を辞任した馬英九・前主席(前台北市長)の後任を選出するもの。呉氏と同党の女性立法委員(国会議員)の洪秀柱氏(59)の2人が立候補していた。国民党は呉氏を党首に据え、年末に予定される立法委員(国会議員)選と、来年3月の次期総統選を戦うことになった。

 党員投票の結果は、呉氏が15万6499票を獲得し、洪氏の2万3447票に大差をつけた。

 08年の次期総統選で政権奪還を目指す国民党は、5日に党の総統候補を決める党内選挙の立候補を締め切り、馬前主席だけが立候補を届け出た。出馬に意欲を示していた実力者の王金平立法院長(国会議長)は、馬氏擁立で党内の大勢が固まりつつある状況をみて党内選挙への立候補を見送った。党内には馬氏と王氏の間にしこりが残り、呉氏はその解消を迫られることになりそうだ。

 新主席となる呉氏は、国民党政権時代に台北市長、総統府秘書長(官房長官に相当)などを歴任している。

毎日新聞 2007年4月7日 21時07分 (最終更新時間 4月7日 21時08分)

122片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/26(木) 11:12:30
補欠選でハンナラ党敗北 韓国、大統領選にも影響
2007年04月26日 00:29
http://www.kitanippon.co.jp/contents/kyodonews/20070426/101821.html

 【ソウル25日共同】韓国で25日に投開票された国会議員3議席の補欠選挙で、保守系の最大政党ハンナラ党が1議席しか取れないことが確実となり、同党は敗北した。年末の大統領選出馬を狙う有力な2人の候補者を抱える党内で、敗北の責任をめぐり両候補間の対立が深まりそうだ。
 同党に対抗し統合を模索する「非ハンナラ」勢力は2議席獲得の見込みで、統合の動きと主導権争いが強まりそうだ。
 中央選管の開票速報によると3議席のうち、中部の忠清道地域の大田市で同地域を基盤とする国民中心党の候補が当選。南部の全羅南道の選挙区では金大中・前大統領が率いた民主党の候補で前大統領の二男、金弘業氏が優勢。ハンナラ党候補は首都圏の京畿道華城市で当選した。
 忠清道地域は大統領選の行方を左右する大票田で、今回選挙では大田市を国民中心党とハンナラ党のどちらが制するかが焦点だった。ハンナラ党は世論調査で5割前後の支持率を保つが、ここでの敗北で支持基盤の脆弱(ぜいじゃく)さが露呈した。

123片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/03(木) 02:24:27
台湾総統選、国民党候補は馬英九氏に決定
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070502id21.htm

 【台北=石井利尚】台湾の最大野党・国民党は2日、最高決定機関の中央常務委員会を開き、馬英九・前主席(前台北市長)(56)を、2008年春の総統選の同党公認候補に決定した。

 6月24日の党全国代表大会(党大会)で正式に選出される。

 馬氏はその後、党本部で記者会見し、中国大陸との直接往来規制を緩和し、台湾を東アジアの経済貿易拠点にすることを目指すと表明。また、中国人の台湾観光解禁に努力するなど、台湾の経済振興策を最優先する考えを強調した。

 総統選出馬に意欲を示し、馬氏と対立を深めている党内実力者の王金平・立法院長(国会議長)(66)は欠席し、馬氏は「私の選挙パートナーになってほしい」と述べ、王氏を副総統候補に迎える党内調整に努める考えを示した。

(2007年5月2日23時50分 読売新聞)

124片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/04(金) 12:08:28
李登輝氏が訪日準備 中国の反発必至 '07/5/4
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200705040170.html

 【台北3日共同】台湾の李登輝前総統(84)に近い筋は三日、前総統が五月末か六月初めに観光のため訪日する準備を進めていることを明らかにした。実現すれば、李氏を「台湾独立勢力の代表的な人物」とみる中国政府の反発は必至だ。

 日本の外交筋は「具体的に計画は聞いていないが、政治目的でなければ、反対する理由はない」としており、一般の台湾人観光客と同様に査証(ビザ)なしの渡航を認めるとみられる。高齢で心臓が悪い李氏の健康を懸念する声もある。

 李氏に近い筋によると、李氏の日程は十日間以上で、松尾芭蕉の「奥の細道」ゆかりの東北地方などを訪問するほか、初めて東京での講演を予定している。

 李氏は終戦前、京都帝大(現京大)で学んだ親日家で日本語が堪能。二○○一年、心臓病治療のため約十六年ぶりに訪日。○四年末に再訪日。昨年五月と九月にも訪日を計画したが、健康状態を理由に延期していた。

125片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/08(火) 08:00:33
民進党謝氏、国民党馬氏と一騎打ちに 台湾総統選
2007年05月08日07時39分
http://www.asahi.com/international/update/0508/TKY200705080010.html

 台湾の政権党、民進党の次期総統選(来年3月に予定)での公認候補が7日、前行政院長(首相)の謝長廷(シエ・チャンティン)氏(60)に決まった。謝氏は「海洋国家の立国」を柱とした「台湾維新」をスローガンに掲げる。最大野党の国民党公認候補は「ひとつの中国」を認め、対中融和を主張する馬英九(マー・インチウ)前党主席(56)に決まっている。謝、馬両氏の一騎打ちになるとみられる次期総統選は、対中政策や「台湾の主体性」が過去3回の総統選よりも一段と明確な争点になりそうだ。

 民進党の公認候補を決める党員投票が6日実施され、謝氏が約6万3000票を獲得し、蘇貞昌(スー・チェンチャン)行政院長の約4万7000票を引き離して1位になった。游錫●(●は「方」をふたつ並べた下に「土」=ユー・シークン)民進党主席は約2万2000票、呂秀蓮(リュイ・シウリエン)副総統は約8700票にとどまった。

 同党は党員投票と同時に一般有権者への世論調査も踏まえて公認候補を決定する方針だったが、蘇、游、呂3氏は謝氏と共に7日に開いた共同記者会見で総統選からの離脱を表明。謝氏の公認獲得が決まった。

 党員投票については謝、蘇両氏が元々有力とみられ、現職行政院長の蘇氏有利との見方も当初は流れた。だが政見発表の討論でのやり取りなどを通じ、謝氏への支持が広がった模様だ。

 当初対中穏健派とみられていた謝氏は3月、「台湾維新」の考え方を発表した。「台湾内部の争いをやめる和解と共生」の必要性を指摘しながら、台湾を「海に囲まれた海洋国家と位置づける」と明言。さらに第2次大戦直後に中国大陸で作られた現在の「中華民国憲法」に替わる「台湾の現状に合った新憲法」を制定すると主張した。

 04年総統選の際に陳水扁(チェン・ショイピエン)総統が掲げた「新憲法」制定を中国側は「事実上の独立を目指す動き」と強く非難した。謝氏の一連の主張は中国側を改めて刺激しそうだ。

 一方、国民党公認候補になる馬氏は、いま年間10万人前後の中国大陸からの観光客を300万人に増やすなど「対中積極開放」を軸に経済発展を図る新政策を発表している。香港生まれの中国大陸出身者2世の馬氏は親中色が強いとみられる。

 謝氏の当面の課題は公認選考の過程で民進党内にできた亀裂の修復だ。蘇氏らは記者会見で「謝氏を支持する」と語ったが、蘇氏を支持した同党の最大派閥だった新潮流系などと謝氏との関係悪化は深刻だ。高雄市など同党の大票田である中南部の民進党籍首長の多くも蘇氏を支持した。

 謝氏は京大大学院に留学した知日派で、80年代初めに弁護士として政治犯を弁護した。立法委員(国会議員)、高雄市長などを経て、昨年12月、陳総統の家族の金銭スキャンダルで逆風が吹く中で台北市長選に立候補、善戦した。

126片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/12(土) 01:09:39
息子のケンカに「報復」、財閥会長を逮捕 韓国
2007年05月12日00時34分
http://www.asahi.com/international/update/0512/TKY200705110351.html

 韓国の財閥大手、ハンファグループの金升淵(キム・スンヨン)会長(55)が大学生の次男のけんか相手に報復しようと暴行を加えたとされる事件で、警察当局は11日、凶器使用の傷害や監禁などの疑いで金会長を逮捕した。韓国で財閥トップが経済事件や政治関連の不正資金ではなく暴力事件で逮捕された初めてのケースとなった。

 大手企業の多くが財閥に属する韓国では、「財閥総帥」の一挙手一投足が報道される。今回の事件は鉄パイプや暴力団関係者も登場するなど映画さながらで、国民は高い関心を寄せている。

 調べによると、金会長は3月8日未明、次男がソウル市内のカラオケ店で客として居合わせたナイトクラブ従業員とけんかになって大けがを負ったことに立腹。同日夕、複数のボディーガードを連れてクラブに押しかけ、従業員4人をソウル近郊の工事現場に拉致し鉄パイプで殴るなどの暴行を加えるなどした疑いが持たれている。従業員は、金会長が暴力団員を動員していたとも話しているという。

 警察はこれらの事実が報道された後の4月29日、金会長に任意出頭を求め捜査に乗り出した。捜査開始の遅れに世論から「ハンファと警察に癒着があったのでは」と批判が高まっていた。

 ハンファは石油化学や金融事業のほか、プロ野球の球団も持つ。今回の事件はグループ経営にも痛手となりそうだ。

127片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/21(月) 13:28:52
盧・韓国大統領:保守批判、各党反発−−光州事件27年記念行事で
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/asia/korea/news/20070520ddm007030128000c.html

 【ソウル堀山明子】韓国の盧武鉉(ノムヒョン)大統領は18日、80年に起きた「光州事件」から27年を記念して光州市(韓国南西部)で開かれた行事で演説し、地域主義の打破を訴えて保守勢力を批判した。これまでの見解の延長線上だが、今年は12月の大統領選をにらんで各政党幹部が大挙して記念式に参加していたため、各党は盧大統領発言に猛反発。記念行事は政争の場と化した。

 演説で盧大統領は、韓国軍がデモ隊に発砲して多数の死傷者が出た光州事件の犠牲のうえに民主化が実現したと、事件の意義を強調。そのうえで「民主勢力が無能とか失敗したという人がいる」と批判し、ハンナラ党を攻撃した。地域対立が復活しているとも述べ、光州市を支持基盤とする民主党や、新政党を結成して民主党と連合しようとする動きをけん制した。

 この大統領発言に対しハンナラ党は「(盧政権を支える)左派が無能だと言っただけで、民主化勢力が無能だと言った覚えはない」(党報道官)と公式に反論。民主党も「(民主党を分裂させウリ党を作った)盧大統領に批判する資格はない」(党幹部)と反発した。

毎日新聞 2007年5月20日 東京朝刊

128片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/06/03(日) 20:41:27
民主党と統合新党が合併 韓国
2007年06月03日18時56分
http://www.asahi.com/international/update/0603/TKY200706030080.html?ref=rss

 韓国の与党系政党「開かれたウリ党」の母体になった新千年民主党と、ウリ党から離党した議員でつくる中道改革統合新党が3日、合併することで合意した。4日に正式に統合宣言し、党名を「中道統合民主党」とする予定。両党の代表をそのまま新党の代表とする共同代表体制で運営する。

 新党の設立は4月に合意していたが、すぐに白紙になっていた。ウリ党からは、さらに集団離党の動きを見せる議員たちがおり、新党に合流する可能性もある。

129片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/06/16(土) 00:16:03
高雄市長選、地裁が無効の判決 台湾総統選にも影響か
2007年06月15日21時22分
http://www.asahi.com/international/update/0615/TKY200706150411.html

 高雄地裁は15日、昨年12月に民進党の陳菊・現市長が当選した高雄市長選挙の結果を無効とする判決を下した。陳氏は1114票の小差で国民党の黄俊英氏を破ったが、黄氏側は、陳氏陣営の選挙違反や不当なネガティブキャンペーンなどを理由に当選無効の訴えを起こしていた。判決は陳氏側が「公正な選挙を妨げた」と黄氏側の主張を認めた。

 陳氏側は同日、上訴する方針を表明した。

 二審で無効が確定すれば、やり直し選挙を行う。来年1月の立法院(国会)選挙か3月の総統選挙と同時になる可能性もある。

 同じ日に投票された昨年末の台北、高雄両市長選では、台北で国民党が、高雄で民進党が勝利する「引き分け」だっただけに、無効となれば民進党に打撃となる。同党の総統選候補、謝長廷(シエ・チャンティン)氏はかつて高雄市長を務め、いまも高雄が主要な支持基盤で、総統選にも微妙な影響を及ぼしそうだ。

130片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/06/17(日) 02:03:00
台湾で「農民党」結成 国民党への打撃か
2007年06月17日00時15分
http://www.asahi.com/international/update/0617/TKY200706160289.html

 農民の声を代弁する政党として「台湾農民党」が15日、台湾南部の高雄で結成大会を開いた。来年1月の立法院(国会)選挙への参加を目指す。この日は委員のみを決め、代表などは後日選出する。大会には日本の農協にあたる「農会」など農業団体関係者が多数参加した。台湾の選挙で農会は野党国民党の伝統的支持基盤。農民党が農民票を集めれば国民党への打撃になる可能性がある。

131片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/14(火) 17:34:43
台湾国民党・馬英九氏に無罪判決 市長時代の横領疑惑
2007年08月14日12時12分
http://www.asahi.com/international/update/0814/TKY200708140125.html

 台湾の最大野党・国民党の次期総統候補、馬英九(マー・インチウ)氏が台北市長時代の公金横領などの罪に問われた裁判で、台北地裁は14日、無罪を言い渡した。検察側は控訴する可能性があるが、有罪なら清潔な政治家として売ってきた馬氏のイメージダウンは避けられなかっただけに、馬氏は当面の政治的危機を切り抜けた形だ。

 国民党の党規約は、一審で有罪判決を受けた候補者の党公認を取り消すと規定していたが、馬氏の判決を想定し、6月の党大会で「判決確定の場合」に改訂。有罪でも馬氏が控訴すれば裁判は来年3月の総統選まで終わらない可能性があり、立候補に影響はなかった。

 ただ、有罪判決を受けた人物が総統候補になることをライバルの民進党は厳しく批判したはずで、国民党内でも反主流派から馬氏の正統性を問う声が上がりかねない事態だった。

 馬氏は台北市長を務めていた98年から06年にかけて、市長に与えられる特別支出経費約1117万台湾ドル(約4100万円)を自分の銀行口座に移した罪に問われていた。今年2月に検察当局が起訴。党主席だった馬氏は責任を取って辞任したが、容疑については「経費を市長個人の手当とする過去の行政慣例に従っていただけ」と否認していた。

 判決は馬氏の主張を認め、「経費の性格は市長への補助で、馬氏に犯意はなく、市に損害も与えていない」とした。

132片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/23(木) 09:00:13
韓国大統領選、ハンナラ党公認候補が支持率53%…韓国紙
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070822i314.htm

 【ソウル=竹腰雅彦】22日付の韓国紙「中央日報」によると、12月の大統領選で最大野党ハンナラ党の公認候補に選ばれた李明博(イ・ミョンバク)前ソウル市長(65)の支持率が53%に達し、対抗馬となる旧与党陣営の候補者を大きく引き離していることが明らかになった。

 同紙が21日の世論調査結果として報じた。

 これに対し、旧与党陣営の候補は、大統合民主新党(民主新党)の孫鶴圭(ソン・ハクキュ)前京畿道知事(59)が9%で最高。以下、鄭東泳(チョン・ドンヨン)元統一相(54)3・3%、李海●(イ・ヘチャン)元首相(55)2・9%などの順となっている。(●は、王ヘンに「賛」)

 政党別支持率でも、ハンナラ党は前回調査の49%から51・7%に上昇。盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領を支えたウリ党出身者が大半を占める民主新党は10・9%にとどまっており、現時点では李氏が、党内選挙で破った朴槿恵(パク・クンヘ)元党代表の人気を吸収する形で「圧倒的優位」に立っていることが浮き彫りになった。

(2007年8月22日22時14分 読売新聞)

133片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/26(月) 05:18:42
労組組織率が低調、過去最低水準の10.3%を維持
11月25日13時3分配信 YONHAP NEWS
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071125-00000006-yonh-kr

【ソウル25日聯合】労働部と韓国労働研究院が25日に明らかにしたところによると、昨年末基準で労働組合の組織率は10.3%となり、前年と同水準となった。組織率は統計が発表され始めた1977年の25.4%以降では最低の数値となった。労組組織率は雇用労働者に占める労働組合員の割合を示すもので、70年代後半から80年代前半まで20%を上回っていたが、1983年に19.4%と初めて20%を割り込み、2004年からは10.6%と10%台まで落ち込んでいる。
 労組組織率は台湾の37.0%(2005年)、英国の28.4%、ドイツの22.3%(2002年)、豪州の22.0%、シンガポールの19.4%(2005年)、日本の18.2%、米国の12.0%などに比べ非常に低い水準となっている。

 昨年の労働組合数は5899団体で、前年に比べ1.4%、82団体が減少したが、組合員の数は155万9000人で前年より3.5%、5万3000人増えている。

 労働団体別では、韓国労働組合総連盟の加入団体数が3429団体、組合員数が75万5234人、全国民主労働組合総連盟が1143団体、62万7274人だった。両団体に属さない労組は1317団体、17万6671人となった。

134片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/12/11(火) 14:55:27
日中経済対話の共同文書 中国、一部を削除 訂正応ぜず
2007年12月11日(火)08:13
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/m20071211001.html

 今月1日に北京で開催された閣僚級の「日中ハイレベル経済対話」初会合で日中両政府が合意した共同文書について、中国側が日本側の了解なしに一部を削除して公表していたことが判明し、福田康夫首相の訪中を控えた両国関係に暗雲を漂わせている。日本政府の抗議に対し、中国側は訂正に応じない姿勢を示しており、町村信孝官房長官は10日の記者会見で「国際的な慣行からすると考えられないことで、中国政府は適切なる対応をすべきだ」と批判した。

 同経済対話は今年4月の日中首脳会談で、両国が目指す「戦略的互恵関係」構築の第一歩として開催が合意され、日本から高村正彦外相ら6閣僚が訪中し、北京で開かれた。経済問題を中心に討議を行い、閉会後これらを盛った共同文書を発表した。


 しかし、中国商務省が3日にホームページに掲載した文書では、日本が人民元の為替レートをより速いペースで切り上げるよう要望した点と、エネルギーに関する貿易自由化などを定める国際エネルギー憲章に中国が参加する意義を指摘した部分の計2カ所が削除されていた。日本側は6日に外務省が在京中国大使館に、7日に北京の日本大使館が中国商務省に訂正を申し入れたが、中国側は「その後の国内での批准手続きで、今の文書になった」と訂正に応じる姿勢をみせていない。


 人民元については実態より低い水準に据え置かれているとして、欧米各国も切り上げを求めている。外務省幹部は10日、「日本に言われたり、要求された部分を省いたのは国内向けだろうが、野蛮なやり方だ」と批判。政府では中国が訂正に応じない場合、日本語版を中国語に翻訳してホームページに掲載することも検討している。


 福田首相はアジア重視の外交を掲げ、年末以降の早期訪中を模索している。懸案事項となっている東シナ海のガス田共同開発問題で、両国外相は首相訪中前の決着を目指すことで合意しているが、中国側に譲歩の動きはみられない。共同文書の削除問題について政府は「訪中とは何の関係もない」(町村長官)としているが、一筋縄ではいかない対中外交の現実をみせつけられた格好だ。

135片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/01/13(日) 10:27:00
台湾立法院選挙:李登輝前総統の台連が消滅の恐れ
 【台北・庄司哲也】李登輝前総統(84)が主導する「台湾団結連盟」(台連)は、現在の7議席から議席ゼロとなり、党消滅の恐れが出てきた。00年5月の総統退任後も政界で影響力を発揮してきた李氏が基盤を失う危機を迎えた。

 李氏は台連のテレビCM出演などを通じ「第3勢力への投票」を呼びかけたが、小選挙区制の導入で、小政党は大打撃を受けた。

 台連は01年8月に発足。支持層が重なる民進党と与党連合を組んできた。だが、李氏と陳水扁氏の新旧総統の関係が疎遠になった上、今回は選挙区で民進党との候補者調整が決裂。当選が見込める現職が民進党にくら替えする事態も発生した。

 ただ、李氏にとって民進党の総統候補、謝長廷・元行政院長は京都大学の後輩で近い関係にあり、謝氏の当選を望んでいる。李氏の今後の動静が総統選の行方に一定の影響を与える可能性も残る。

毎日新聞 2008年1月12日 21時41分 (最終更新時間 1月13日 0時21分)
http://mainichi.jp/select/today/news/20080113k0000m030092000c.html

136片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/01/13(日) 10:28:00
格差拡大の不満吸収 台湾立法委選 野党が圧勝
2008年1月13日 07時12分
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008011390070847.html

 【台北=野崎雅敏】十二日に投開票された台湾の立法委員選挙で、有権者は「台湾」の危機を訴えた与党民進党より、暮らしや経済危機を訴えた野党国民党を選んだ。自らを「台湾人」と考える人が六割を超えた台湾で、親中国とされる国民党が圧勝した背景には、民主化が進む中で格差が拡大するなど、生活に根ざした強い不満が有権者にあったとみられる。

 台湾の二〇〇六年の経済成長率は4・89%、〇七年は5・46%に達する。失業率もここ数年は低下傾向にあり、〇七年一−十一月の平均では3・92%だ。

 しかし、市民の実感は異なる。台湾紙・聯合報が昨年末に実施した世論調査では、83%が「不景気」と答え、貧富の格差が広がったと感じる人は九割近くに上った。〇七年の消費者物価指数は前年比1・8%上昇するなど、物価高も家計を直撃している。

 国民党側はこうした有権者の心理を突いた。三月の総統選候補となる馬英九氏は、総統に就任すれば▽中国と統一問題を話し合わない▽台湾独立を支持しない▽中国側が武力で台湾問題を処理することに反対する−とし、対中政策を「経済・貿易関係の正常化協議から始める」と述べた。そのうえで「大陸観光客の受け入れ開放は、年間六百億台湾元(約二千百億円)のビジネスチャンスと四万人分の就業機会を生む」とアピールした。

 大陸で働く台湾人ビジネスマンが家族も含め約百万人とされ、〇七年の貿易統計では輸出先の四割を中国が占め、増加率は前年比12%といった現実を踏まえると、その主張には説得力がある。

 また民進党政権下での憲法改正で、今回から定数が半減し、小選挙区比例代表並立制が導入され、一党が圧勝しやすい小選挙区の特徴も表れた。

 民進党側は、党主席を兼任する陳水扁総統が前面に出て「台湾の主体性」を訴え「国民党が勝つことは中国が勝つこと」などと強調したが、「失政」を突く国民党に対して、八年近い政権党としての実績を有権者に十分に伝えられなかった。

(東京新聞)

137片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/01/13(日) 10:29:23
台湾立法院選、野党国民党が圧勝 与党、総統選に打撃
2008年01月13日02時04分

 台湾の国会にあたる立法院の選挙(一院制、定数113)が12日、投開票され、中央選挙委員会の発表によると、野党国民党が3分の2を超える81議席を獲得した。国民党にとって歴史的な大勝で単独過半数は98年選挙以来。与党民進党は27議席にとどまり、諸派・無所属が5議席だった。民進党には3月22日の総統選に向けて深刻な打撃となり、米中との対立も辞さない陳水扁(チェン・ショイピエン)総統の独立路線の転換を含め、態勢立て直しが急務になる。陳総統は12日夜会見し、「支持者に申し訳ない。私に全責任がある」と述べ、兼務する党主席の辞任を表明した。

 国民党は今回から導入された小選挙区制で持ち前の組織力を動員した。民進党政権の腐敗や経済失政をテレビ広告で繰り返し攻撃し、陳総統への有権者の反発を利用して「陳政権への信任投票」を印象づけた。野党連合を組む親民党との候補者調整にも成功。やはり直接選挙で行われる総統選に向け、これ以上ない勢いを得た形だ。

 陳総統は台湾人意識や台湾の独自性を強調し、今回の選挙が「中国か台湾かの選択だ」と主張。中国との融和姿勢をとる国民党との違いを有権者に訴えたが空振りした。

 05年の選挙制度改革で今回から定数が半減、小選挙区73議席と政党比例区34議席、先住民区6議席の計113議席を争った。陳総統は04年総統選の公約だった小選挙区制導入で一気に勢力拡大を狙ったが、支持率下落で自ら墓穴を掘った形になった。

 今回は、小選挙区で国民党が民進党の固い地盤だった高雄市・県など南部でも議席を伸ばすなど73議席中57議席を占めて圧倒したほか、比例区でも国民党票は全体の51%に及び、民進党票の37%を大きく引き離した。李登輝前総統が指導者である台湾団結連盟(台連)は比例区での得票率が3.5%にとどまり、議席なしに終わった。

 国民党の総統候補、馬英九(マー・インチウ)氏は12日夜に会見し、「皆さんが我々にチャンスをくれた。今回の成果を総統選への加勢と変えたい」と話した。

 今回は民進党が求めた「国民党の不当資産返還要求」と国民党が求めた「政権腐敗追及・国家財産返還」の二つの住民投票も同時に実施されたが、棄権が多く投票者不足で成立しなかった。

 投票率は小選挙区で前回選挙の約59%をやや下回る58.5%、比例区で58.3%だった。

■議席3分の2、議会支配

 国民党の議席数は3分の2にあたる76議席を超える81議席となった。台湾の立法院では3分の2の賛成があれば、総統の罷免案を提案して住民投票で賛否を問うことができ、たとえ次の総統選で民進党の謝長廷(シエ・チャンティン)氏が当選しても不安定な政権運営を強いられる。

 国民党と協力関係にある諸派・無所属の当選議員5人も加えると、合計で4分の3を超える。4分の3の賛成を得れば憲法改正などの提案が可能で、国民党が議会運営で圧倒的な支配力を行使できることになる。

 90年代の民主化以来、基本的に右肩上がりで勢力を伸ばしてきた民進党は「党創設以来の歴史的敗北」(陳総統)という惨敗だ。今回の議席割合は約24%にとどまり、初めて完全直接選挙となった92年の選挙で161議席のうち50議席(約31%)を得たときをさらに下回った。

 陳総統は、台湾名義での国連加盟の住民投票を総統選と同じ3月22日に実施することを決めるなど選挙運動を主導してきたが、総統選に際し、主役を総統候補の謝氏に明け渡すよう求める声が党内から上がりそうだ。

 ただ、このままでは00年と04年の総統選で勝ち取った政権の維持が難しいと判断した場合、陳総統がより台湾独立に傾くなど過激な方法で情勢を緊張させたり、「混乱」を理由に総統選延期などの手段を講じたりするのではと危ぶむ声が国民党側からは出ている。
http://www.asahi.com/international/update/0112/TKY200801120211.html

138片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/02/02(土) 02:44:38
韓国:元ハンナラ党総裁ら保守勢力が「自由先進党」結党
 【ソウル中島哲夫】昨年12月の韓国大統領選に無所属で出馬し、敗れた李会昌(イフェチャン)元ハンナラ党総裁を中心とする保守勢力が1日、「自由先進党」の結党大会をソウルで開き、李会昌氏を初代総裁に選出した。

 大統領選で李氏を支援した沈大平(シムデピョン)氏が率いる国民中心党(国会議席4)を今月中に吸収合併し、沈氏が党務を総括する「代表」職に就任する。この合併後の自由先進党は議席7で、大統合民主新党(135)▽ハンナラ党(130)▽民主労働党(9)に続く第4党となる。

 韓国政局の焦点は李明博(イミョンバク)次期政権下で4月9日に実施される総選挙に移っており、李会昌氏は記者会見で「第1野党になるための議席を必ず確保する」と決意表明した。

 次期政権与党のハンナラ党とは一線を画し、結党宣言では「大韓民国の核心価値を守る」と強調したが、新たな保守野党の性格と勢力拡大の成否はまだ不透明だ。

毎日新聞 2008年2月1日 19時42分
http://mainichi.jp/select/world/news/20080202k0000m030068000c.html

139片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/02/14(木) 04:22:25
韓国:進歩系2政党が合併発表「統合民主党」に
 【ソウル堀山明子】昨年12月の韓国大統領選で敗北した大統合民主新党(孫鶴圭=ソンハクキュ=代表、国会議席数135)と民主党(朴相千=パクサンチョン=代表、同6)は11日、両党合併で合意したと発表した。18日に正式に選管に届け出る。4月の国会(定数299)総選挙で李明博(イミョンバク)次期政権の与党となるハンナラ党の圧勝を阻止する狙い。

 両党は共同宣言文で「総選挙でハンナラ党が改憲ライン(200議席)を超えれば、民主主義の危機」と共闘姿勢を示した。合併後の政党名は「統合民主党」になる予定。

 一方、保守系の自由先進党(李会昌(イフェチャン)総裁)は12日、国民中心党(沈大平(シムデピョン)代表)を正式に吸収合併し、沈氏を代表に選出した。

 保革両陣営の合併により4月総選挙は、進歩系の統合民主党(議席数141)と保守系の自由先進党(同8)が、支持率50%近いハンナラ党(同130)に挑む構図となる。

毎日新聞 2008年2月12日 21時00分
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20080213k0000m030097000c.html

140片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/03/13(木) 01:08:13
台湾:国民党、「中華民国」名での国連「復帰」案を支持
 【台北・庄司哲也】台湾の国連加盟の賛否を問う住民投票について、党内で対応が割れていた最大野党の国民党は12日、中央常務委員会を開き、同党総統候補の馬英九氏(57)が主張する「中華民国」名での国連「復帰」の住民投票実施を支持することを決定。台湾で初めて、国連への参加に関する住民投票が成立する可能性が出てきた。与党・民進党が推進する「『台湾』名での国連『加盟』」の住民投票については不成立を目指す。

 住民投票は総統選と同じ22日に予定されている。国民党内で住民投票自体のボイコットを求める意見が出ていたことから、不成立を懸念する陳水扁総統は、「中華民国」名と「台湾」名双方の住民投票への参加を呼びかけている。

 国民党内でくすぶるボイコットの意見にも配慮し、中央常務委員会の決定は「双方の住民投票用紙の受け取りを拒むことも理解し尊重する」と併記した。

毎日新聞 2008年3月12日 19時18分 (最終更新時間 3月12日 22時42分)
http://mainichi.jp/select/world/news/20080313k0000m030072000c.html

141片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/03/17(月) 22:05:11
韓国総選挙:与野党「劇場型」で対決 注目区で大物擁立
 【ソウル中島哲夫】4月9日の韓国総選挙(小選挙区245、比例代表54)に向けた与党ハンナラ党と最大野党・統合民主党の候補者公認作業が進み、情け容赦のない現職切り捨てや注目区での大物のぶつけ合いなど「劇場型選挙」の様相を呈している。

 演出で先んじたのは民主党。金大中(キムデジュン)元大統領の次男や側近ら大物の公認申請を却下したのに続き、孫鶴圭(ソンハクキュ)党代表と昨年末の大統領選候補、鄭東泳(チョンドンヨン)元統一相が首都ソウルの激戦区に政治生命をかけて出馬表明した。

 孫代表を迎え撃つハンナラ党側の候補は日本にも知人が多い朴振(パクチン)議員。舞台は官庁街を選挙区に含み「政治1番地」と呼ばれる鍾路区だ。

 また、鄭元統一相が名乗りを上げた銅雀区に、ハンナラ党は財閥・現代グループの御曹司で国際サッカー連盟(FIFA)副会長、鄭夢準(チョンモンジュン)議員をぶつけた。現代重工業の城下町、蔚山(ウルサン)で5選を重ね、次期大統領を目指してハンナラ党入りした大物を「刺客」に使おうというわけだ。

 朝鮮日報などが17日、報じた世論調査によると、この2選挙区はハンナラ党候補がやや優勢だが、差は政党支持率の差よりはるかに小さい。

毎日新聞 2008年3月17日 21時39分
http://mainichi.jp/select/today/news/20080318k0000m030110000c.html

142片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/03/20(木) 13:00:29
チベット騒乱 中国非難の声明 超党派議連「自制求める」
3月20日8時1分配信 産経新聞


 超党派の「チベット問題を考える議員連盟」(代表・枝野幸男元民主党政調会長)は19日、国会内で総会を開き、チベット騒乱への中国政府の鎮圧行動を「五輪開催国にふさわしく、武力の行使や人権侵害を行わないよう自制を求める」と非難する声明を発表した。

 声明は「報道の自由がない中で、中国政府による一方的なプロパガンダや弾圧がなされている疑義を持たざるを得ない状況が悪化するなら、胡錦濤国家主席の訪日を到底歓迎できない状況になりかねない」としている。

 民主党の鳩山由紀夫幹事長や自民党の馳浩副幹事長、社民党の阿部知子政審会長ら衆参議員27人が出席した。枝野氏は「弾圧している疑いのある国の元首を歓迎していいのか。政府は踏み込んだ対応をとれ」と強調。出席者から「胡主席自身が昔、チベットを弾圧した。人権を顧みない中国は問題だ」(玉沢徳一郎元防衛庁長官)「調査団派遣を求めている欧州連合(EU)議会と連動しよう」(藤田幸久民主党参院議員)などの意見が出た。

 チベット問題では、昨年11月に鳩山氏ら同議連メンバーが訪日中のチベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ14世と会談し、中国側から抗議を受けた。平成13年には、中国側が同議連メンバーに「活動をやめないと所属政党の幹部が訪中しても、中国要人に会えなくなる」と圧力を加えたことが明らかになっており、今後の中国側の反応も注目される。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080320-00000078-san-pol

143片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/03/23(日) 00:41:50
台湾総統に馬英九氏 得票率58%で大勝 '08/3/23

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 【台北22日共同=森保裕】台湾総統選が二十二日投開票され、対中融和路線の最大野党、国民党の馬英九ば・えいきゅう・前党主席(57)は過去最高の58・45%の得票率で対中独立志向の与党、民主進歩党(民進党)の謝長廷しゃ・ちょうてい・党主席代行(61)を大差で下し、初当選を果たした。馬氏は五月二十日に新総統に就任する。任期は四年。二〇〇〇年に初めて国民党から民進党に渡った政権は八年ぶりに再び国民党の手に戻る。

 馬氏は経済振興のほか、積極的な対中関係改善を公約に掲げており、民進党政権下で冷え込んだ中台関係は雪解けに向かう公算が大きい。

 馬氏は一月の立法院(国会)選で国民党が圧勝した勢いを維持。「台湾人意識の高まり」に対応して外省人(大陸出身者)ながら「台湾土着化」をアピールし、無党派層の幅広い支持を集めた。

 馬氏は「選挙結果は、台湾の人々が清廉さと経済発展、中台の平和を望んでいることを示した」と勝利宣言し、民進党に和解を呼び掛けた。

 中央選挙委員会によると、確定得票数は馬氏が七百六十五万八千七百二十四票、謝氏が五百四十四万五千二百三十九票(得票率41・55%)。投票率は76・33%で前回を約4ポイント下回った。

 馬氏は、対中経済面で(1)中台直行便の定期化(2)中国人観光客の訪台解禁―などを訴え、政治面では中台の「現状維持」を基礎に和平協定締結を目標に掲げた。ただ、チベット暴動鎮圧では北京五輪ボイコットの可能性も示すなど中国の非民主的な政治体制には厳しく、中台の政治関係の急速な改善は難しそうだ。

 副総統には馬氏とペアを組んだ蕭万長しょう・ばんちょう・元行政院長(元首相)が選ばれた。

 民進党が提案した「台湾名での国連加盟の賛否を問う住民投票」は国民党が投票をボイコット、投票率は50%に達せず、成立しなかった。

 謝氏は「台湾の主体性」堅持という民進党イデオロギーを軸に「馬氏は最終的な統一を目指す」などと批判。「国民党が総統ポストも握れば独裁化は必至だ」と有権者のバランス感覚に訴えたが、かなわなかった。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200803230100.html

144片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/03/23(日) 00:42:09
イデオロギーより経済振興 馬氏「外省人」の弱点克服 '08/3/23

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 【台北22日共同=浜口健】八年ぶりの与野党政権交代が決まった二十二日の台湾総統選で、有権者は、民主進歩党(民進党)の謝長廷氏が訴えた「台湾の主体性」というイデオロギーより、中国との「共同市場」や直行航空便の定期化など、国民党の馬英九氏が経済振興策で描いた「実利」を選んだ。

 香港生まれの外省人(中国大陸出身者)である馬氏は選挙戦で台湾語を多用するなど近年高まる「台湾人意識」に訴えかけ、外省人としての弱点を克服。「ロングステイ」と呼ばれる地方行脚を積極的に行い、本省人(台湾出身者)にも受け入れられる姿の演出に成功した。

 馬氏の課題も多い。選挙戦で「中国人観光客を四年後には一日一万人に増やす」「一年以内に直行航空便を定期化する」などと具体的な時間表を示したが、成果を出せなければ、民進党の激しい批判を受けるのは確実。その手腕が試されるのはこれからだ。

 民進党は挙党態勢づくりに失敗したことが響いた。昨年五月の総統選候補を決める党員選で党内が分裂した上、今年一月の立法院(国会)選では「党創設以来、最大の惨敗」を喫した。党幹部の足並みの乱れが尾を引き、最後まで苦しい戦いを強いられた。謝氏は中国のチベット暴動鎮圧を好機ととらえ、中国寄りの馬氏を攻撃したが逆転には至らなかった。

 二〇〇〇年五月にさっそうと発足した陳水扁ちん・すいへん政権は、当初売りにしていた清廉イメージは度重なる汚職で損なわれ、有権者離れを招いた。また対中強硬路線を強めたことに、中国への進出拡大を狙う多くの有力台湾企業が反発、政権からの離反が相次いだ。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200803230089.html

145片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/10(木) 02:21:30
韓国総選挙:与党ハンナラ党が勝利 安定的な国政基盤確保
 【ソウル中島哲夫】9日投開票された韓国総選挙は、大統領選に続いて与党ハンナラ党が勝利した。李明博(イミョンバク)政権はひとまず安定的な国政基盤を確保し、いよいよ本格的な政策展開に乗り出す。しかし、大統領選とともに二つの選挙を通じて示された国民のメッセージを読み誤り、権力行使に慎重さを欠くと、意外なほど短期間に世論の離反を招く恐れがある。

 李大統領は昨年末、次点の候補者と約530万票の大差で当選した。経済活性化への期待が高かったのと同時に、盧武鉉(ノムヒョン)政権への国民的失望に助けられたのも事実だ。投票率は民主化による直接選挙再開以来初めて70%を割り込み63%だった。

 今回の選挙でも投票率は史上最低を記録した。李大統領の当選以来、政権引き継ぎ委員会の放漫な政策提案や大統領自身による疑問の人事、ハンナラ党の内紛など、国民を白けさせる現象が相次ぎ、大統領と同党の支持率は大きく下落した。

 「だからといって前政権で失敗した勢力(統合民主党)を支持する気にもなれない多くの国民の意識」(政界消息筋)が総選挙での大量棄権と与党勝利の一因になったという見方が支配的だ。

 もちろん、「経済大統領」への期待は維持されており、大きな問題があれば、直ちに現場に駆けつける李大統領の姿勢も好評だ。これらが与党勝利の追い風になったことは間違いない。

 ただ、ハンナラ党の候補者公認で痛手を負った朴槿恵(パククンヘ)前党代表派の離党組や賛同者がミニ政党「親朴連帯」や無所属で躍進▽朴氏派追い落としの首謀者と見なされ、ソウル−釜山などを運河で結ぶ「大運河構想」推進論者ら李大統領側近議員らが相次ぎ落選−−などは、かなり明瞭(めいりょう)な「警告」の色彩を帯びている。

 大統領選の党内予備選で惜敗した朴槿恵氏が潔く承服し、世論の絶賛を浴びたのに、大統領派の実力者は和合より権力闘争を選んだことへの否定的評価。李大統領が強い意欲を示してきた「大運河」構想への疑問。これらを無視して強引な政局・政策運営を進めれば、白ける国民はもっと増え、政権・与党は自ら墓穴を掘る結果になりかねないという「警告」だ。

 李大統領は2月末の就任以来1カ月余り、新政策の提示を自制してきた。総選挙勝利後に満を持して「李明博カラー」を打ち出す戦略で、既に準備は整っているという。それらを順調に推進できるかどうかは、朴氏派との摩擦や権力者が陥りがちな「万能の幻想」をどう克服するかにかかっている。

毎日新聞 2008年4月10日 1時14分
http://mainichi.jp/select/world/asia/news/20080410k0000m030154000c.html

146片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/12(土) 14:24:02
韓国総選挙:保守の中に対抗勢力 与党独走許さぬバランス
 【ソウル中島哲夫】与党ハンナラ党が国会過半数をわずかに上回る153議席を得た総選挙結果について、韓国主要メディアは10日、「絶妙の票心」などと評価した。李明博(イミョンバク)大統領に国政推進力を与える一方、「強引な独走は許さない」という警告もした、という意味だ。新たな勢力図は、対北朝鮮政策や「大運河」構想について李政権が難関に直面する事態を予想させる。

 保革の勢力比は、一方的な保守優勢となった。保守3党と保守系無所属の当選者は定数299の3分の2を超えた。団結すれば何でもできる数字だ。

 しかし実際にはハンナラ党さえ一枚岩ではない。10日付文化日報によると李大統領派当選者は109人。同党内外に約60人が分散している朴槿恵(パククンヘ)前党代表派の協力が必須だ。

 李大統領派だけで過半数を確保すれば朴氏派を党から締め出すといった観測も流れていたが、大統領の側近議員が次々落選し、波乱含みの共存が不可避となった。

 また18人が当選した自由先進党の李会昌(イフェチャン)総裁は「実利」重視の李大統領とは次元の異なる原則論者であり、対北朝鮮強硬派だ。李政権にとっては朴氏派も先進党も、最大野党・統合民主党(81人当選)など革新系の90人前後と同様の「けん制勢力」になりうる。こうした構図の中で、あいまいな側面がある李政権の対北朝鮮政策は統合民主党と自由先進党の硬軟両側から攻撃を受ける可能性が高い。

毎日新聞 2008年4月11日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/world/news/20080411ddm007030096000c.html

147片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/12(土) 14:24:50
韓国総選挙:与党勝利(その1) 李カラー、どう出す 「経済」に期待大
 ◇朴派善戦、党内に火種
 【ソウル中島哲夫】9日投開票された韓国総選挙は、大統領選に続いて与党ハンナラ党が勝利した。李明博(イミョンバク)政権はひとまず安定的な国政基盤を確保し、いよいよ本格的な政策展開に乗り出す。しかし、大統領選とともに二つの選挙を通じて示された国民のメッセージを読み誤り、権力行使に慎重さを欠くと、意外なほど短期間に世論の離反を招く恐れがある。

 李大統領は昨年末、次点の候補者と約530万票の大差で当選した。経済活性化への期待が高かったのと同時に、盧武鉉(ノムヒョン)政権への国民的失望に助けられたのも事実だ。投票率は民主化による直接選挙再開以来初めて70%を割り込み63%だった。

 今回の選挙でも投票率は史上最低を記録した。李大統領の当選以来、政権引き継ぎ委員会の放漫な政策提案や大統領自身による疑問の人事、ハンナラ党の内紛など、国民を白けさせる現象が相次ぎ、大統領と同党の支持率は大きく下落した。

 「だからといって前政権で失敗した勢力(統合民主党)を支持する気にもなれない多くの国民の意識」(政界消息筋)が総選挙での大量棄権と与党勝利の一因になったという見方が支配的だ。

 もちろん、「経済大統領」への期待は維持されており、大きな問題があれば、直ちに現場に駆けつける李大統領の姿勢も好評だ。これらが与党勝利の追い風になったことは間違いない。

 ただ、ハンナラ党の候補者公認で痛手を負った朴槿恵(パククンヘ)前党代表派の離党組や賛同者がミニ政党「親朴連帯」や無所属で躍進▽朴氏派追い落としの首謀者と見なされ、ソウル−釜山などを運河で結ぶ「大運河構想」推進論者ら李大統領側近議員らが相次ぎ落選−−などは、かなり明瞭(めいりょう)な「警告」の色彩を帯びている。

 大統領選の党内予備選で惜敗した朴槿恵氏が潔く承服し、世論の絶賛を浴びたのに、大統領派の実力者は和合より権力闘争を選んだことへの否定的評価。李大統領が強い意欲を示してきた「大運河」構想への疑問。これらを無視して強引な政局・政策運営を進めれば、白ける国民はもっと増え、政権・与党は自ら墓穴を掘る結果になりかねないという「警告」だ。

 李大統領は就任以来1カ月余り、新政策の提示を自制してきた。総選挙勝利後に満を持して「李明博カラー」を打ち出す戦略で、準備は整っているという。それらを順調に推進できるかどうかは、朴氏派との摩擦や権力者が陥りがちな「万能の幻想」をどう克服するかにかかっている。

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 ■ことば

 ◇韓国総選挙
 韓国国会は1院制で任期4年。今回は小選挙区245と比例代表54の計299議席を争う。有権者は選挙区で候補者名、比例代表で政党名の2票を投じる。比例に登録した政党は15。投票直前の議席数は統合民主党136▽ハンナラ党112▽自由先進党9▽民主労働党6▽親朴連帯3▽創造韓国党1▽無所属25。欠員7。

毎日新聞 2008年4月10日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/world/news/20080410ddm007030057000c.html

148片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/12(土) 14:27:00
韓国総選挙:与党勝利(その2止) 大統領選、余波強く
 ●側近苦杯…悪役扱いされ

 李明博大統領の側近であるハンナラ党現職、李在五(イジェオ)氏と李方鎬(イバンホ)氏が「悪役」扱いされ、落選した。

 李在五氏は民主化運動出身で故朴正煕(パクチョンヒ)大統領に弾圧されたという思いが強く、朴大統領の長女、朴槿恵(パククンヘ)前ハンナラ党代表とは犬猿の仲。党事務総長の李方鎬氏とともに候補者公認を通じ「朴氏派を追い落とした」との風評が定着している。

 大統領選で惨敗したものの、一定の人気がある文国現(ムングクヒョン)・創造韓国党代表が同じ選挙区に出馬し、朴氏の熱烈支持者らの側面支援も受けて勝利した。一方、李方鎬氏には民主労働党の比例代表議員、姜基甲(カンギカプ)氏が挑戦した。朴槿恵氏の熱烈支持者らが李氏に対する事実上の「落選運動」を繰り広げ、農民運動家として実績がある姜氏が小差で勝った。【中島哲夫】

 ●首都に「夢」…スター対決

 財閥・現代グループの御曹司で国際サッカー連盟(FIFA)副会長を務める鄭夢準(チョンモンジュン)ハンナラ党最高委員は、昨年12月の大統領選に出馬し敗れた統合民主党の鄭東泳(チョンドンヨン)元統一相とソウルの選挙区で激突。「スター候補対決」と注目されたが、鄭夢準氏が圧勝した。

 2人とも首都決戦への出馬を党に要請され、鄭夢準氏は5選した蔚山、鄭東泳氏は2選した全州の選挙区から国替えした。先に選挙区を決めた鄭東泳氏に鄭夢準氏が「刺客」として挑んだ格好だ。鄭夢準氏はソウルの注目選挙区を制した実績を掲げて今年7月のハンナラ党代表選に出馬し、次の大統領選への布石を打つ構えだ。【堀山明子】

 ●「威光」明暗…金大中氏地盤

 金大中(キムデジュン)元大統領の次男、金弘業(キムホンオプ)議員(57)と、側近の朴智元(パクチウォン)元文化観光相が統合民主党公認から外され無所属出馬したところ「息子は落選、側近は当選」という結果になった。金元大統領と深い地縁がある全羅南道を舞台にした明暗は、元大統領の「威光」の強さとかげりを同時に示した。

 今回選挙で話題を集めたのは候補者公認を通じた新旧交代劇。与党ハンナラ党の内紛より、統合民主党の「大物切り捨て」の方が世論の評価は高かった。しかし、政治的背景のある事件で長く収監され再起を期す朴智元氏などは納得がいかず、無所属出馬。金元大統領夫人や親族、側近グループが「次男と側近」の支援遊説に奔走した。それでも「1勝1敗」だったことで、金大中氏の「全羅道の盟主」としての役割は終わったとの印象が広がっている。【中島哲夫】

149片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/12(土) 14:27:16
 ◇北朝鮮の威嚇、効果なし−−保守与党攻撃、瀬戸際戦術見抜かれ
 【ソウル中島哲夫】総選挙には北朝鮮の威嚇がつきまとった。保守与党ハンナラ党が勝てば南北摩擦が高まり、経済にも悪影響が出ると韓国国民に思わせようとした可能性があるが、同党の過半数確保で結果的に効果はなかった。

 北朝鮮は公式選挙運動開始の3月27日、開城工業団地の韓国政府要員11人を撤収させたのを皮切りに次々に揺さぶりをかけた。

 黄海上で短距離ミサイルを発射▽韓国軍合同参謀本部議長の「北朝鮮の核攻撃への対応策」発言につき謝罪と取り消しを要求▽韓国側の拒否を受けて韓国当局者の軍事境界線通過を遮断▽黄海での武力衝突を示唆する脅迫−−などだ。

 また、労働党機関紙「労働新聞」は4月1日、李明博大統領を名指しして「逆徒」と非難、対北朝鮮政策をすべてこきおろした。8日には李政権の姿勢を「売国反逆的」「この地に戦争を呼び込む」などと猛攻撃。9日も非難を続けた。

 しかし、韓国の有権者が影響を受けた兆候は見当たらない。緊張を高めて利益を得ようとする北朝鮮の「瀬戸際戦術」だと見抜き、深刻には受け止めなかったようだ。もっとも、北朝鮮が機を見て武力衝突を起こすなど、危険な可能性は残っている。

 ◇ミニ政党奪い合い
 今回の総選挙は、昨年の大統領選を受けて保革の勢力から分裂したミニ政党の乱立が特徴だ。ハンナラ党の大統領予備選で敗退した朴槿恵前代表を支持し、今回、党公認を得られなかった議員がミニ政党「親朴連帯」を結成。一部が「親朴無所属連帯」をつくった。また、強硬な対北朝鮮政策などで「正統保守」をアピールした自由先進党にも、ハンナラ党を離党した朴派議員が合流した。

 一方、労組が支持母体の民主労働党は、大統領選敗北の責任論から親北朝鮮政策の見直しを訴える少数派が進歩新党を結成し、分裂。環境運動団体などが支持基盤の創造韓国党も大統領選に続き総選挙に挑み、革新系野党の票を奪い合った。【堀山明子】

毎日新聞 2008年4月10日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/world/news/20080410ddm007030026000c.html

150片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/12(土) 14:28:57
韓国総選挙:孫氏、民主党次期代表選の出馬を辞退−−惨敗で引責
 【ソウル堀山明子】韓国総選挙で惨敗した統合民主党の孫鶴圭(ソンハクキュ)代表は10日、責任をとって3カ月以内に開かれる予定の党代表選に出馬しない考えを明らかにした。代表選は早ければ来月末にも実施される見通し。孫代表は、自身がソウル選挙区で落選したことに触れ「ソウルの惨敗を反省する」と述べた。

 同党はこれまで孫派のほか、盧武鉉(ノムヒョン)前大統領派▽鄭東泳(チョンドンヨン)元統一相派▽金槿泰(キムグンテ)元保健福祉相らが主導権争いをしてきた。しかし今回の総選挙で孫氏、鄭氏の2枚看板に加え、金氏も落選した。

毎日新聞 2008年4月11日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/world/news/20080411ddm007030097000c.html

151片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/18(金) 00:33:58
真・保守政策研:「中国は人権弾圧即刻停止せよ」と声明
 自民党と無所属議員でつくる「真・保守政策研究会」(会長・中川昭一自民党元政調会長)は17日、チベットの暴動問題を踏まえ、「中国政府は人権弾圧を即刻停止せよ」などと訴える声明を決議した。5月に来日する中国の胡錦濤国家主席との日中首脳会談の前に決議内容を福田康夫首相に伝える。

 このほか、中国政府に(1)報道機関の自由な現地取材と国際機関の調査受け入れ(2)チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世との速やかな対話−−などを求めている。

毎日新聞 2008年4月18日 0時26分
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080418k0000m010148000c.html

152片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/18(金) 00:50:28
人権派元女性弁護士を拘束 五輪を前に封じ込め?
4月17日21時22分配信 産経新聞

 【北京=野口東秀】中国公安当局が、北京市に住む人権派の元女性弁護士、倪玉蘭(げいぎょくらん)氏(47)の自宅取り壊しに絡み、倪氏夫妻を拘束した。倪氏は、北京市内の家屋の強制撤去の被害者や地方から陳情に来る農民らへの支援活動で知られ、北京五輪開催に反対していた。

 倪氏の拘束について、関係者からは「五輪開催前の時期を狙い、封じ込めを図ったのではないか」との声も上がっており、拘束が長期間に及ぶことが懸念されている。

 倪氏の自宅は、再開発で取り壊し対象となったが、補償金などをめぐり倪氏は立ち退きを拒否し続けてきた。

 倪氏の家族によると、15日早朝、再開発業者が家を取り壊そうとしたため倪氏が抗議。もみあいになり、倪氏夫妻は公安当局に拘束された。

 倪氏は2002年、再開発に絡む強制立ち退きを告発するため、現場で「証拠写真」を撮影中、「警官への暴行」と「公共秩序阻害」で拘束され、「派出所で8人の男から十数時間に渡り拷問を受けた」(倪氏)という。重い障害が残り、今も松葉杖なしでは歩くこともできない。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080417-00000967-san-int

153片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/18(金) 00:50:52
チベット問題で小沢氏「中国が変化を」
4月17日20時50分配信 産経新聞

 民主党の小沢一郎代表は17日、北海道釧路市内で講演し、チベット問題に関して、「中国の政権が抱えている矛盾が民族問題を契機に持ち上がってきた。共産主義独裁の政権と、経済や政治の自由(の両立)は原理からして成り立たない」と指摘。「中国の指導者にも言っているが、本当に中国共産党政権が生き延びようとするなら、時代の変化に応じて自分自身が変化しなければならない」と述べ、中国指導部は体制変革を模索していくべきだとの持論を展開した。

 また、小沢氏は北朝鮮による日本人拉致問題に関し「いくら(日本が)北朝鮮に言っても解決しない。中国は朝鮮半島の現状維持を国策にしており、金正日政権を変えようという気はない」と強調。さらに「米国経済の後退と同時に、中国経済がおかしくなるのではないかといわれている。中国の政治経済的混乱は政治的動乱につながり、朝鮮半島の動乱につながる」との見方を示した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080417-00000964-san-pol

154片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/19(土) 13:46:27
長野市の北京五輪聖火リレー/善光寺、まさかの辞退

 一週間後に迫った北京五輪の聖火リレーでスタート地点だった長野市の善光寺がまさかの辞退を決めた。「文化財や信者の安全上の問題」とともに「チベット人弾圧に、同じ仏教徒として憂慮した」ことが理由だ。世界各地の混乱にも「ルート変更は考えない」としてきた市の実行委員会に与えた衝撃。警備計画の大幅手直しを迫られる警察当局も困惑を隠せない。十年ぶりの中国国家主席来日にも影を落とす。

 ▽「よく決断した」

 十年前、長野冬季五輪は善光寺の鐘で幕を開けた。実行委は昨年十月、聖火リレーのスタート地点に、五輪とゆかりの深い善光寺を選び、寺側も快諾した。

 ところが、三月のチベット暴動で事態は急変する。善光寺には信者らから「出発地を辞退してほしい」との電話が相次ぎ、内部でも「チベット問題やギョーザ中毒などで激しい抗議がある中、何で中国のメンツを守らなければならないのか」との声もくすぶり始めた。

 十七日午後、善光寺が開いた寺務総長や部局長らによる局議。「予定通りやるべきだ」との意見も出たが、辞退を求める意見が大勢を占め、方向性は固まった。

 若麻績信昭・寺務総長は十八日、実行委に辞退を伝えた後に記者会見。「五輪憲章は人種、宗教、イデオロギーを超えた無差別、平等の理念がある。五輪開催の不支持を表明しているわけではない」と苦渋の決断だったことをにじませた。

 会見後、善光寺には「よく決断した」という電話が殺到。事務局職員は「ようやくほっとできる」と本音をこぼした。

 ▽許されない失敗

 「この時期になんてことを…。日程的にはぎりぎりだ」。一週間で警備計画の大幅変更を迫られる県警の幹部は打ち明ける。これまでも、情勢の変化に応じ警備態勢の見直しを重ね、実行委や警察庁、さらには首相官邸に振り回されたとの思いを「操り人形に操られている人形みたいだ」と表現する担当者もいる。

 「スタート地点やルート変更は主催者が決めること。警察はそれに従って警備をするだけ」という立場の警察庁。十七日には長野県警の担当者の訪問を受け、警視庁、栃木、埼玉の両県警などから機動隊員を動員、約三千人態勢で臨むことが決まったばかりだった。

 「今から最適な場所を見つけ、それに合わせて警備計画を練り直すのは本当に大変だ」と頭を抱える警察庁幹部。警備計画の見直し作業に当たる担当者は「これだけ注目されている中で失敗は許されない」と疲労の色をにじませた。

 ▽最悪のタイミング

 日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長は「スタート場所は変わるが、さまざまな事態を想定しているので支障はないのではないか」との見方を示した。

 一方、リレーに参加する女子レスリングの吉田沙保里選手は、所属する綜合警備保障の大橋正教監督に「大丈夫ですかね」と不安感を伝えたという。同監督は「本人は五輪連覇に向け、気持ちを盛り上げている。妨害などがあった場合、精神的なショックを受けるのが心配。滞りなく終わってくれれば」と気遣う。

 来日中の楊潔〓中国外相は十八日、与野党幹部と相次いで会い「(ダライ・ラマ十四世との)話し合いを拒んでいない」とチベット問題解決への意欲をアピールした。

 胡錦濤国家主席来日を五月六日に控え「チベット問題に対する日本の反応を見極めるのが最大の目的」(政府筋)とされる。「最悪のタイミング」で飛び込んできた善光寺辞退とのニュースに外務省幹部は思わずため息をついた。「えらいことになった」
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/danmen/danmen2008/0418.html

155片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/24(木) 14:51:32
「できれば入国お断り」 国境なき記者団に政府苦慮
2008年04月23日08時01分

 北京五輪開会式への不参加を呼びかけている市民団体「国境なき記者団」(RSF、本部パリ)が、長野で26日に予定されている聖火リレーへの抗議活動のため来日を計画していることに、政府が頭を悩ませている。できれば混乱を回避したいが、入国を拒否する法的な根拠が見つからないためだ。

 RSFは、ジャーナリストのロベール・メナール氏らが85年に結成し、01年の北京五輪開催決定時から抗議活動を展開。3月にギリシャで行われた採火式では、メナール氏らが五輪の輪を手錠で描いた旗を掲げ、当局に拘束された。メナール氏らは長野でも横断幕を掲げるなどの抗議活動を予定しており、22日に日本に向けて出発するという。

 これに対し、日本政府は「平穏な目的とは考えづらい。なるべく来日は遠慮してもらいたい」(政府高官)として、入国を拒否できるかどうか検討に入った。

 政府関係者によると、入国の可否を判断する法務省に対し、首相官邸から「拒否できる合法的な理由を見つけるように」と水面下で話があったという。政府高官は「サミットも控えており、混乱は未然に防いで当然だ。報道や集会の自由への侵害と批判される理由はない」と主張する。

 だが、入管法の規定では、警察官に身柄を拘束された過去があっても、1年以上の懲役・禁固刑を受けない限りは「入国拒否理由」には当たらない。鳩山法相は22日の記者会見で「入国拒否は非常に例外的なこと。今のところ、その例外的なケースに当てはまるのではないか、との議論は出ていない」と語った。

 法務省幹部は「どのような目的で長野に行くのかなどの情報が少なく、判断しづらい」。同省は空港での入国審査で、メナール氏が計画している抗議活動が合法的なものかどうかを中心に審査し、最終判断する見込みだ。(餌取稔也、市川美亜子)

http://www.asahi.com/politics/update/0423/TKY200804230003.html

156片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/05/08(木) 01:01:17
初めて「戦後日本」評価 戦略的互恵を包括推進 '08/5/8

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 福田康夫首相は七日、中国の胡錦濤こ・きんとう国家主席と官邸で会談した。両首脳は一九七二年の日中共同声明から四番目の共同文書「戦略的互恵関係の包括的推進に関する日中共同声明」に署名し、地球温暖化対策の協力に向けた共同声明などを発表。中国は共同文書で初めて戦後日本の歩みを積極評価した。胡主席は日本の国連安全保障理事会常任理事国入りに肯定的姿勢を表明。声明は二〇五〇年までに世界全体で温室効果ガス排出量を半減させる長期目標に中国が「留意し措置を検討する」と明記した。

 胡主席は六日に来日。中国国家元首の来日は九八年の江沢民主席以来十年ぶり。同日の非公式夕食会で雌雄のパンダ二頭貸与を首相に伝えた。

 両首脳は声明で未来志向の日中関係を確認。中国は「日本が戦後六十年あまり、平和国家としての歩みを堅持し、世界の平和と安定に貢献していることを積極的に評価する」と言明。会談では、関係強化のため首脳同士が定期的に相互訪問することで一致した。

 東シナ海のガス田開発問題に関しては「大きな進展があり、解決のめどが立った」との認識を共有したが、合意には至らなかった。ただ日本外務省によると、共同開発する海域の一部では双方の立場が一致した。

 中国製ギョーザ中毒事件では、首相が「断じてうやむやにできない」と真相究明の意思を強調、重ねて捜査協力を求めた。

 首相が日本の常任理事国入りに支持を求めたのに対し、胡主席は「日本の国連における地位と役割を重視し、さらに大きな建設的な役割を果たすことを望む。今述べたことからこの問題での中国の積極的な態度を感じてほしい」と応じた。

 チベット問題で胡主席は四日のダライ・ラマ十四世側との接触を説明し「今後も話し合いを続けていく」と明言。首相は会談後の共同記者会見で、北京五輪開会式への出席を「前向きに検討する」と述べた。

 両首脳は北朝鮮核問題について「完全かつ正確な核計画申告」履行に向けた連携で一致。首相は拉致問題を解決し、日朝国交正常化を目指す決意を示した。

 胡主席は、都内で民主党の小沢一郎代表ら各党幹部とも会談した。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200805080118.html

157片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/05/23(金) 01:00:02
韓国:支持率急落、国政運営で李大統領が謝罪

 【ソウル中島哲夫】韓国の李明博(イミョンバク)大統領は22日、テレビを通し、2月の就任後初めて国民向け談話を発表し、わずか3カ月で支持率が30%を割るまでに急落した自らの国政運営について「足りなかった点はすべて私のせい」などと極度の低姿勢で謝った。今後は「心機一転して」経済活性化と雇用創出に尽力すると約束したが、国民世論の速やかな好転は期待しにくい状況だ。

 昨年末の選挙で圧勝し2月25日に就任した李大統領は「低姿勢で国民に仕える政治」を旗印に掲げた。

 ところが最初から、閣僚や青瓦台(大統領官邸)秘書官に指名した顔ぶれが富裕層ばかりだったうえ、土地投機疑惑も浮上し、世論の反発を受けて指名辞退や就任後の辞任が続いた。さらに、トップダウン型指導力に伴う強引さや、与党ハンナラ党の朴槿恵(パククンヘ)前代表との和解不調などから、「民心を読めない」「狭量」といった見方が広がった。

 財界出身者として期待された経済面では、国際的な要因による物価高騰や景気低迷が逆風となっている。

 最近の大誤算は米国産牛肉の輸入再開問題だ。ブッシュ米大統領との首脳会談(4月19日)直前に合意したが、「キャンプ・デービッド(米大統領山荘)の宿泊料か」などと国内世論の不評を招いた。牛海綿状脳症(BSE)の恐怖を募らせたテレビ番組もきっかけとなり、5月初め以降、大規模な抗議集会が相次いでいる。

 こうした流れの中で、就任当初70%前後あった支持率は30%を割り込んだ。任期末ギリギリの国会では、盧武鉉(ノムヒョン)政権与党の流れを引く統合民主党がまだ多数派である強みを発揮し、米韓自由貿易協定(FTA)批准を拒否している。

 青瓦台からの生中継で、李大統領は深く頭を下げ、こわ張った表情で談話文を発表。特に牛肉問題について「国民の十分な理解を求め、意見を集める努力が足りなかった」と非を認めた。一方で、米国産牛肉の安全は確保されると説明、米韓FTAの国会批准を「丁重にお願い申し上げる」と述べた。

 親米路線を掲げる李大統領だが、反米感情の強い国内世論と政策遂行の間で早くも難局に直面している。

 ◇李明博大統領をめぐる主な動き
2・25 李大統領就任式。日韓首脳会談

  27 閣僚候補2人が指名辞退

3・23 朴槿恵ハンナラ党前代表が総選挙での自派議員の公認外しで「私も国民もだまされた」と怒る

4・1 北朝鮮が李大統領を初めて名指し非難。以後、非難続く

  9 総選挙。圧勝を見込んだハンナラ党は過半数+3議席だけ

 18 米韓両政府、米国産牛肉に対する韓国の輸入制限緩和で合意

 19 訪米中の李大統領がブッシュ大統領と会談

 21 東京で日韓首脳会談

5・9 ソウルで米国産牛肉輸入に反対する3万人超の抗議集会

 22 李大統領が初の国民向け談話

毎日新聞 2008年5月22日 20時01分(最終更新 5月22日 23時06分)
http://mainichi.jp/select/today/news/20080523k0000m030066000c.html

158片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/05/25(日) 10:36:05
李政権3カ月 窮地…支持率急落20%台 米産牛打撃 対北政策も岐路に
5月25日8時1分配信 産経新聞


 【ソウル=黒田勝弘】韓国の李明博(イ・ミョンバク)政権は25日、政権スタートから3カ月になる。各種世論調査での支持率が20%台に急落するなど早くも試練に直面している。“不人気”の直接的な原因は、政権発足に際して閣僚など要職人事で不動産投機疑惑など“不適格人物”の起用に世論の強い批判が起きたことや、現在進行中の米国産牛肉輸入問題がある。

 前者の問題では要人の資産公開で「金持ち政権」の印象が広がったこともあって民心の反感を買った。

 後者では保守政権として親米路線への復帰ということで、米国産牛肉輸入の全面解禁に踏み切ったことが「“狂牛病”の肉を国民に食わせるのか!」と世論の感情的ともいえる反発を招いた。

 また原油高騰をはじめとする厳しい国際経済環境から、国内経済が物価高や低成長の見通しなどで苦しくなっている。このため世論は「経済」が看板の李明博政権に早くも失望しつつある。

 こうした状況は大統領選や総選挙で惨敗し、巻き返しのチャンスを狙っていた親北反米左派勢力を含む野党陣営を大いに力付けている。

 一方、李明博政権への不満・批判の拡大には、旧盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権時代の“左翼・革新体質”を維持している主要テレビの執拗(しつよう)な李明博批判も影響しているとの声がある。牛肉問題ではソウル中心部で続く反米・反政権ロウソク・デモをあおるかたちになっており、政権としては頭が痛い。

 李政権の今後で関心を集めているのが北朝鮮に対する食糧支援問題だ。李大統領は対北政策については相互主義を主張し「無原則的な支援はしない」「食糧支援は北の要請が前提」としてきた。これは過去の親北政権とは異なる新政権の“目玉政策”の一つだった。

 ところが北朝鮮の食糧難がしきりに伝えられ、核問題をめぐる米朝交渉の“進展”で米国が50万トンの対北食糧支援を決めた。その結果、李政権は内外から“支援圧力”を受けるかたちで「深刻な状況が確認されれば支援もあり得る」(外相および統一省スポークスマン発言)などと原則後退の兆しを見せている。

 問題は北朝鮮が李大統領に対し連日のように「民族の反逆者」「逆賊」などと“誹謗(ひぼう)中傷”を続けている中、北朝鮮から直接の要請もないのに支援に踏み切れるかどうか。踏み切った場合、対北政策の変質となり、保守派の反発がさらに政権の基盤を揺るがすことになりかねない。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080525-00000054-san-int

159片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/06/05(木) 17:48:59
李大統領支持率が初の10%台、牛肉輸入交渉に不満広がる
 【ソウル=浅野好春】韓国紙、中央日報は2日、李明博(イミョンバク)大統領の支持率が19・7%と2月の就任以来、最低値を記録したと報じた。

 2日の朝鮮日報も韓国ギャラップ社との共同世論調査で支持率が21・2%と伝えた。

 各メディアの調査で10%台を記録したのは初めてで、李政権は急速な支持率低下から抜け出していないことが明らかになった。

 両紙の調査とも、李大統領が3日で就任100日を迎えるのに合わせて5月末に行った。

 不支持率は中央日報78・1%、朝鮮日報68・9%。中央日報によれば、不人気の理由は米国産牛肉の輸入制限緩和交渉への不満を挙げる人が40・8%と多かった。

(2008年6月2日20時03分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080602-OYT1T00647.htm?from=nwla

160片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/06/05(木) 17:49:20
韓国地方再・補選、与党ハンナラ党が惨敗
 【ソウル=浅野好春】韓国地方自治体の9首長、地方議会の43議席の再・補欠選挙が4日投票され、5日午前現在(開票率99・9%)、李明博(イミョンバク)政権の与党ハンナラ党は1首長、8議席の獲得にとどまり、惨敗した。

 野党・統合民主党は首都圏の2区長など3首長、20議席で当選を決め、勝利した。

 今回の選挙は、米国産牛肉の輸入制限緩和で支持が急落する李政権の行方を占う点で注目された。統合民主党は今後、李政権・与党との対決姿勢を一層強める構えで、与党側は改めて態勢立て直しを迫られている。

 このほか5首長と10議席は無所属候補が占め、野党の自由先進党が4議席、民主労働党が1議席を獲得した。投票率は23・3%(暫定値)と低調だった。

(2008年6月5日10時32分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080605-OYT1T00283.htm

161片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/06/13(金) 02:44:53
李政権が反米世論読み違え、輸入牛肉問題で青瓦台刷新へ
 【ソウル=浅野好春】韓国の李明博(イミョンバク)大統領は、米国産牛肉の輸入再開決定に伴う国政の混乱から韓昇洙(ハンスンス)首相と全閣僚の計16人が10日に辞意を表明したのを受け、近く青瓦台(大統領府)側近グループの大幅入れ替え、内閣改造に踏み切る方針だ。

 だが、10日には全国で対米再交渉などを求める15万人以上のデモが行われ、今回の人事刷新で危機が打開される見通しは立っていない。公約の経済再生も困難に直面し、苦しい政権運営が続きそうだ。

 米韓牛肉問題をめぐっては、6日に首席秘書官ら8人も辞意を表明している。李大統領は全員の辞意を受け入れはしないものの、今週末にも柳佑益(リュウイク)大統領室長ら青瓦台幹部を大幅に入れ替え、閣僚については、米国との交渉にかかわった鄭雲天(チョンウンチョン)農林水産食品相や、不正行為が発覚していた金道然(キムドヨン)教育科学技術相ら数人を更迭するとみられる。

 内閣改造では、韓首相の去就が焦点だ。与党ハンナラ党内では、政権の求心力を回復する目玉として朴正煕(パクチョンヒ)元大統領の長女で国民的人気の高い朴槿恵(パククンヘ)元党代表の首相起用を求める声が出ている。だが、4月に行われた総選挙の公認問題で深まった李大統領と朴槿恵氏の対立はなお続いており、朴氏が首相就任を引き受けるかどうかは不透明。朴氏が固辞した場合は韓首相の続投となる見通しだ。

 李大統領としては、人事を通じて人心一新を図るとともに、米韓双方の畜産団体による「自主規制」でBSE(牛海綿状脳症)感染の可能性のある月齢30か月以上の米国産牛肉の輸入を中止し、支持率17%(韓国日報)にまで落ち込んだ政権の浮揚を図る狙いだ。

 しかし、牛肉問題を巡る対米再交渉や李大統領退陣を求めて1か月以上続く「ろうそく集会」などのデモは、10日も全国各地で行われ、これまでで最多の15万8500人(主催者発表で100万人)が参加した。BSEへの市民の不安、李政権への怒りは、収束の兆しを見せていない。

 「経済大統領」として国民の期待を集めた李大統領は、盧武鉉(ノムヒョン)前政権下で悪化した経済の再生を政権運営の柱に据えた。米国産牛肉輸入再開も、もともとは米韓自由貿易協定(FTA)批准の条件とした米側の要求を受け入れたものだった。韓国政府試算によると、米韓FTAが発効すれば、韓国は向こう10年間で国内総生産(GDP)を6%増加させる経済効果を期待できる。だが、韓国により有利な協定には米民主党の反対が強く、批准は暗礁に乗り上げた。李大統領の思惑は外れつつある。

 また、李大統領は、過去10年続いた左派政権の影響で強まった国民の反米感情が牛肉問題を機に噴き出すのを予測できなかったとの指摘もある。

(2008年6月11日01時58分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080611-OYT1T00126.htm

162片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/07/19(土) 00:05:20
台湾・馬総統の支持率退潮、民進党の女性主席に首位譲る
7月18日22時51分配信 読売新聞


 【台北=石井利尚】台湾の有力テレビ「TVBS」が主要政治家の支持率を調べた世論調査(15、16日実施)によると、野党・民進党の蔡英文主席(51)が49%で、馬英九総統(58)(国民党)の30%を大きく上回り、初めて首位となった。

 馬総統は、国民党寄りの同テレビの調査で2005年に80%を記録するなど圧倒的な人気を誇ってきたが、今回は7位で、人気低下傾向が鮮明になった。

 学者出身で清廉なイメージの蔡氏は、1月の立法委員(国会議員)選、3月の総統選で惨敗した民進党立て直しの期待を一身に背負い、5月の主席選で当選。馬政権の急速な対中接近への批判を強めている。

 馬総統は、かつて「台湾のライス(米国務長官)」とも呼ばれた蔡氏を「脅威」(政界通)と見ており、野党支持者からは、12年の次期総統選候補に推す声が高まりそうだ。

 李登輝元総統の支持率は32%、陳水扁前総統は18%だった。

 ◆インドネシア・ユドヨノ大統領も窮地、前大統領に逆転許す◆

 【ジャカルタ=佐藤浅伸】来年夏の大統領選で再選が有力視されていたインドネシアのユドヨノ大統領の支持率が急落、メガワティ前大統領に逆転されたことが最新の世論調査で分かった。

 石油製品の値上げなど経済状況への不満の高まりが最大の原因だが、情勢好転は望み薄。1年後に迫った選挙の行方は混沌(こんとん)としてきた。

 同国の有力研究機関「戦略国際研究所」が15日に発表した世論調査結果によると、ユドヨノ大統領の支持率は14・7%で、メガワティ前大統領の23・2%を大きく下回った。2004年10月の就任以来、支持率トップを維持し「ライバルがいない」とされてきたユドヨノ大統領の首位転落は、「信頼できる世論調査で初めて」(外交筋)。

 調査は5月中旬、政府の石油製品値上げの発表直前に行われた。値上げの実施(5月24日)で、大統領の支持率はさらに低下している可能性がある。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080718-00000979-san-pol

163片言丸:2008/08/09(土) 18:04:27
北京五輪開幕/「体制認知」もくろむ中国

 北京五輪が開幕した。「中華民族百年の夢」を実現させた中国は何としても五輪を成功させ、共産党一党支配体制の正当性を世界に認知させようともくろむ。国家の威信をかけた政治色の強い五輪。ウイグル独立派などによるテロ発生の不安をかき消すかのように、お祭りムードを演出する胡錦濤(こ・きんとう)・国家主席の指導部にとっても、大舞台が幕を開けた。

 ▽仲間入り

 八日、人民大会堂二階大ホールで開かれた胡主席主催の昼食会。巨大な三十人用テーブルが九つも並び、全世界から王族、元首、各界要人ら二百人以上が勢ぞろいした。

 「待ちに待った歴史的瞬間が来ました。皆様を心から歓迎します」

 胡主席のあいさつで始まった昼食会は、古代中国の宮廷宴会を思わせる華やかさ。中国側は、政府でなく党最高指導部九人がもてなした。「中国の勢いを感じた」と日本からの出席者。福田康夫首相はブッシュ米大統領と共に、胡主席が座るメーンテーブルに着いた。

 一九二一年の共産党結党以来、これほど多くの首脳を招いた例はない。党にとって初の晴れ舞台。中国人記者は「政府は『五輪の政治化は反対』というが、これは政治そのもの」と話す。

 共産党はずっと国際社会から孤立してきた。改革・開放路線で市場経済にかじを切り、経済面では西側に接近。昨年、中国の国内総生産(GDP)は世界四位となり、国際社会での地位は大きく向上した。だが、政治体制は冷戦崩壊後も変わらず「本当に国際社会の仲間入りできたとは感じていない」(同記者)

 世界中の首脳たちを北京に集め、五輪開会を祝福してもらうのは、共産党支配体制に国際的な「お墨付き」をもらうのに等しい。この「認知」は、国内向けにも重要な意味を持つ。

 ▽一致団結

 中国人として「誇りに感じるもの」は何か―。中国人民大学が昨年、全国で行った調査(複数回答可)で、十三項目のうち一位になったのは「伝統・文化」(60%)、二位が「五輪招致の成功」(42%)。「政治制度」はわずか6%の十二位で、十三位の「国民性」と並んで低かった。

 「政府は国民が民主化を望んでいなければ、外国からどう見られようと気にしないが、国民は現在の体制を認めていない」。調査を行った康暁光(かん・しょうこう)教授は指摘する。だからこそ「世界からの認知」を国民に誇示する必要があり、指導部に近い筋は「党最上層部でも政治体制の行く末に非常に危機感が強い」と語る。

 「中国がここまで発展した。五輪は中国人の誇り」。四川省からの出稼ぎ労働者、李奇偉(り・きい)さん(41)は五輪開会の朝、感無量の面持ちだった。貧富の格差など社会矛盾が拡大する中、五輪は「愛国心をかき立て民族と党が一致団結できるイベント」(外交筋)なのだ。

 ▽もろ刃の剣

 五輪成功のため、指導部は自由主義諸国のルールに学ぶ一方、統治方式や価値観に関して自分たちのやり方を捨てない。

 五輪を取材する報道陣の拠点、メーンプレスセンターでは反中国的なウェブサイトへの接続は制限されたまま。「チベットに自由を」と叫んだ外国人を退去させ、陳情者は北京から追い出した。

 「太鼓持ち込みまで規制するのはやり過ぎ」とサッカー日本代表の応援で世界中を回ってきたサポーター、山崎利之さん(32)=東京都=は不満をこぼす。統制に国際社会の反発が強まり「五輪失敗」との烙印(らくいん)が押されれば、国内から党批判が噴出する可能性もある。その意味で五輪は「もろ刃の剣」なのだ。
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/danmen/danmen2008/0808.html

164片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/08/20(水) 09:37:46
劉翔棄権、世論「許せぬ」 メディア・当局は火消し躍起
2008年8月20日3時1分

 北京五輪陸上男子110メートル障害をけがで棄権し、ハードルを1台も跳ばないまま姿を消した中国の国民的英雄・劉翔(25)をひぼう、中傷する意見が一夜明けた19日になっても中国国内で広がっている。一方、世論の暴発を抑えようと、メディアは劉擁護一色だ。

 「許せない。五輪前に自分の世界記録を破られて、おじけづいたに違いない」。北京市内のタクシー運転手は19日朝の新聞を読んでも、劉のけがを信じなかった。

 新華社通信は習近平(シー・チンピン)国家副主席が劉にお見舞いの電報を打ったことや「劉翔は神ではない」などと評論する記事を配信。劉も18日夜の中国中央テレビで「国民のみなさんに謝りたい。あの時は自分でもどうしようもなかった」と話したとも伝えた。日ごろから社会に不満を抱え、極端に傾きがちな世論を落ち着かせようとの狙いが見える。

 インターネット上では「中国13億人の恥」「落ちぶれ劉」や、四川大地震で生徒を置いて自分だけ逃げた教師と同じ呼び名の「逃げ劉」などとの書き込みが励ましの意見と同じ程度に目立ったが、19日に削除され始めた。

 アテネ五輪でアジアの選手として初めて陸上短距離の五輪金メダルを獲得。欧米に追いつき、追い越す中国スポーツ界を象徴する存在として期待を一身に集めてきた。今回の大会は、「劉翔の五輪」になるはずだった。

 米経済誌「フォーブス」中国版の推計によると、数多くの企業広告に登場する劉の06年の収入は5800万元(約9億2800万円)。同世代の大学新卒の平均年収の約2千倍にあたる。

 それでも米プロバスケットボール・ロケッツと巨額契約を結ぶ姚明の2割強に過ぎないうえ、劉は収入の一部を国家体育総局などに納めていて「姚明はロケッツのために、劉翔は祖国のために戦っている」と好感を持つ国民が多かった。

 しかし、今回の棄権が大きく変えた。「棄権なら自分の価値は落ちない。勝てそうにないから逃げたんだ」と批判的な意見が噴出した。

 中国では元来、期待外れに終わったスポーツ選手への風当たりが強い。経済発展で格差が広がり、成功者へのやっかみが、失敗したときの強烈なバッシングにつながることがある。(阿久津篤史)
http://www2.asahi.com/olympic2008/news/TKY200808190419.html


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