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政府or内閣or官邸の政策・戦略

1片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/12(月) 17:51:37
自民党絶対安定多数でスピードアップ必至か?

713片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/03/19(水) 02:47:07
「武藤氏でなければ民主もいいのだろう」 空気読めぬ首相 日銀総裁人事
3月18日22時14分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080318-00000991-san-pol

 日銀総裁人事で、福田康夫首相が18日国会に示した「セカンドベスト」は再び旧大蔵(財務)事務次官経験者の田波耕治氏だった。参院第一党の民主党には「武藤敏郎副総裁と同じタイプ」(鳩山由紀夫幹事長)としか映らなかった。日銀総裁ポストを死守したい財務省の強い意向が反映されたとみられ、官僚に甘いとされる首相の主体性のなさを浮き彫りにした。民主党の空気を読み切れない「孤独の首相」の判断が、迷走劇に拍車をかけた。

・ 【フォト】混迷の福田内閣

 与党内には、「空白」も省みない首相の判断をいぶかる空気が広がった。公明党幹部は「民主党が財務省に反対しているのに、どうして事務次官経験者なのか…」と天を仰いで二の句を継げなかった。
 首相はなぜ、「旧大蔵次官経験者」に固執したのかー。
 12日に「武藤総裁」案を参院に突っぱねられた首相は先週末の15、16の両日、首相公邸で善後策を練っていた。
 15日に公邸を訪れた自民党の大島理森国対委員長は、「武藤氏が残れば民主党は不同意とするだろう」と進言した。首相は「継続性が大切だ」としか語らなかったが、この時点で武藤氏の差し替えを模索し始めていた。
 その動きを警戒したのが財務省だった。同省と日銀の出身者による「たすきがけ」の総裁人事が崩れるためだ。財務官僚に背中を押された額賀福志郎財務相は16日、公邸に押し掛けた。自民党関係者によると、額賀氏は武藤氏以外でも同省OBを起用してほしいと直訴し、首相は「武藤氏でなければ民主党もいいのだろう」と応じたという。
 町村信孝官房長官は18日の記者会見で、国際協力銀行総裁の田波氏を「金融の実務に精通し、国際経験も豊かだ」と持ち上げた。しかし、国際協力銀は日本企業が発展途上国で行う経済活動を支援する国際金融業務と、政府開発援助(ODA)の有償資金協力(円借款)を担う海外経済協力業務が任務だ。民主党からは田波氏の守備範囲について「通常の銀行業務や国際経済とはかけ離れた世界」(若手)との声が上がった。
 しかも、首相は「田波総裁」案について民主党への事前の根回しさえしなかった。同党の小沢一郎代表は18日の記者会見で「これを頭から飲みなさいというやり方は、あまりにも高圧的だ」と政府・与党の対応を批判した。
 総裁人事について自民党閣僚経験者は首相に電話で「しばらくの空白があっても、双方が頭を冷やす時間をつくることも必要だ」と伝えたという。だが、総裁人事をめぐる混迷が首相の求心力をさらに低下させる事態も予想される。参院自民党幹部は「福田政権は持ちこたえられるかなあ」と漏らした。

714片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/03/19(水) 08:15:55
田波総裁案 民主の空気一変 対立、泥沼化
3月19日8時1分配信 産経新聞


 福井俊彦日銀総裁の19日の任期切れを目前に、日銀総裁人事は暗礁に乗り上げ、政府・与党と民主党の対立は泥沼化の様相を呈している。民主党は「福田康夫首相は、なぜそんなに財務次官OBにこだわるのか」(安住淳国対委員長代理)と、財務省の強い影響力が福田内閣を“支配”していると反発している。一方、与党からは民主党との正面衝突となった人事案を再び出した首相への疑問の声が漏れている。

 「何だそりゃ」

 民主党の小沢一郎代表は18日午前11時前、党本部で山岡賢次国対委員長から田波耕治国際協力銀行総裁を福井氏の後任とする人事案を報告され、苦笑いした。

 民主党は武藤敏郎副総裁の総裁案否決の際、武藤氏が元財務次官であることを主な理由にして「財政と金融の分離」を阻害すると主張した。「武藤氏に不同意で、元大蔵次官の田波氏に同意することは論理的にあり得ない」(山岡氏)となるのは自明だった。

 午前11時からの民主党常任幹事会では、並行して開かれた両院合同代表者会議で、政府から人事案が正式提示されたとのメモが入った。

 小沢氏は「こりゃダメだな」と即座に却下。その後、山岡氏に「今日中に(田波案を)はねつけろ」と指示した。対応を正式決定する国会役員会は19日午前から18日夜へ繰り上げられた。

 小沢氏は同日夜、若手との会合で「なんであんなもの出してくるのか。首相にリーダーシップが欠けている」と語った。

 鳩山由紀夫幹事長は国会役員会後、「財務省にとって日銀総裁は究極の天下りポストだが、そんなことでいいのか。官邸の中まで財務省主導なのは大変危険だ」と、首相と財務省の密接な関係を批判した。

 実は民主党は18日朝の段階では、総裁人事案は財界人になると見て、同意するつもりだった。空席批判はできれば避けたいからだ。

 民主党幹部は「自民党の大島理森国対委員長が17日夜に、山岡氏に対し『これから首相が経済人を口説きます』と伝えていた」と明かす。党執行部の1人は18日朝、「奥田碩氏(トヨタ自動車相談役、内閣特別顧問)を出してくるかもしれない。俺はそれでもいいと思う」と語ってもいた。

 勝利感を深めていたのか、18日午前10時からはじまった党役員会でも、小沢氏は上機嫌だった。

 常任幹事会でも、石井一副代表が「たいていの人が提示されたら賛成して道路で戦おう」と、日銀人事を早々に処理して道路政局に突入するよう主張したほどだった。だが、田波案が伝えられ雰囲気は一変した。

 大島氏が18日午前、山岡氏に電話し「福田首相と小沢代表の電話会談をお願いできないか」と要請したが、山岡氏は「失礼なことになるから応じられない」と断る一幕もあった。

 それでも民主党幹部は同日夜、同党のシグナルが首相に伝わっていないと不満を表明。事態打開のため、首相と小沢氏の党首会談について「やってもいいのではないか。どんな人がいいか話したらいい」と語った。

 一方、自民党の伊吹文明幹事長は同日夜、党所属議員のパーティーで「民主党は参院第一党として国家国民のことを考え、自己抑制をもって行動してほしい」と訴えた。参院自民党執行部は所属議員に対し、人事案賛成を野党議員に働きかけるよう緊急に指示するなど必死だ。だが、同党からは「首相の指導力不足の声が出てくるかもしれない。民主党は政局に持ち込もうとしている。道路や年金問題のカードも向こうにある。福田政権は持ちこたえられるのか」(参院幹部)と危機感が漏れている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080319-00000078-san-pol

715片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/03/21(金) 00:16:01
「4月危機」回避に躍起=与謝野、中川氏と会談−福田首相
3月20日13時1分配信 時事通信


 福田康夫首相は20日午前、自民党の与謝野馨前官房長官、中川秀直元幹事長と相次いで会談した。それぞれ、揮発油(ガソリン)税の暫定税率を維持する租税特別措置法改正案の扱いや、空席となった日銀総裁の人事問題などについて協議したとみられる。今月末に暫定税率が期限切れし、4月以降のガソリン値下げで経済が混乱すれば、福田政権はますます窮地に陥る。「4月危機」を回避するため、首相は休日も難問の打開策を探ろうと躍起になっているようだ。
 首相はこの日早朝から、国際宇宙ステーションに滞在する土井隆雄さんと交信するため官邸入り。しばし永田町での難題を忘れ、土井さんを激励した。
 しかし、この後すぐに執務室で首相の「知恵袋」とされる与謝野氏と約25分間会談。入れ替わる形で中川氏と約50分間会談した。中川氏は内容について「想像に任せる。いろいろ話したが言えない」と記者団を振り切り、立ち去った。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080320-00000051-jij-pol

716片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/03/21(金) 11:46:26
税制関連法案 1週間がヤマ場
http://www3.nhk.or.jp/news/2008/03/21/k20080320000010.html

福田総理大臣は19日夜、自民党の谷垣政務調査会長や額賀財務大臣らと会談し、ガソリン税などの暫定税率を維持する税制関連法案の取り扱いについて「ここ1週間がヤマ場になる」と述べ、年度内成立に向けて、与党側の協力を求めました。
会談には、武部元幹事長や野田元自治大臣、衛藤元防衛庁長官らも出席しました。この中で、福田総理大臣は、自民・公明両党が、野党側に税制関連法案の修正案を示したうえで、与野党協議を呼びかけることにしていることなどを踏まえ、「ここ1週間がヤマ場になる」と述べ、年度内成立に向けて与党側の協力を求めました。これに対し、谷垣政務調査会長は、「福田総理大臣から修正案の基本的な考え方が示されたので、その方向でしっかりやっていきたい」と答えました。また、出席者によりますと、福田総理大臣は、日銀の総裁人事について、「民主党の議員から、『武藤氏を新総裁に指名すれば、民主党執行部の理解は得られる』という話があったので指名した。民主党は、誰に話をしたら良いのかわからない」と話していたということです。一方、福田総理大臣は、20日に配信される「福田内閣メールマガジン」で、「民主党から提案があれば聞く耳は十分にもっているつもりだが、党の意見として、総裁にふさわしい人物の名前が出されたことは1度もなかった。拒否権を振りかざし、時間切れに追い込むような態度だけでは、国民に対する政治の責任は果たせない」と民主党の対応を批判しました。

717片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/03/22(土) 00:37:52
日銀総裁:後任人事 総裁空席 後任「エコノミストを」 英紙社説、民主の反対に理解
 【ロンドン藤好陽太郎】日銀総裁が戦後初めて空席となったのを受け、20日付の英紙フィナンシャル・タイムズは「求む。日銀総裁」と題する社説を掲載、「民主党が、影響力が強い財務省に近い候補者に反対したのは正しい」と指摘した。そのうえで、総裁となるべきは、「エコノミストとして確固とした信任を得ている外部の人材」とした。

 同紙は、武藤敏郎前副総裁に次いで、田波耕治国際協力銀行総裁の差し替え案も参院で否決されたことについて、「(両氏は)東大卒、財務省(旧大蔵省)キャリアであり、福田康夫首相の選択は官僚を選ぶ伝統に沿ったもの」と皮肉った。そのうえで、「半ば公式に、財務省OBが中央銀行に天下るのは、金融政策の独立性を低下させる」と批判した。

 理想の総裁の条件を、「聡明(そうめい)なエコノミストで、(市場への)確かな語り手、外交手腕のある国際人」などとし、「伝統的な観念に立ち向かうことができる総裁が日銀のためになる」と述べた。

 ただ、金融市場の混乱が続く危機的な状況にある中で、「総裁不在は誤ったメッセージを送る」と警告、与野党に早急な合意も求めた。

毎日新聞 2008年3月21日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/biz/news/20080321ddm008020062000c.html

718片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/03/22(土) 00:40:10
財務省に異常な配慮…福田首相、武藤氏固執があだ
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/080320/stt0803201219001-n1.htm

 前代未聞の日銀総裁空席という事態を招いた福田康夫首相。その原因として、実父の赳夫元首相が主計局長を務めた旧大蔵省(現財務省)に対する異常なまでの配慮を指摘する声は多い。なぜ福田首相はここまで、大蔵(財務)事務次官経験者にこだわったのか。

 「目前のG7を考えたら、戦える人でないといけない。会議中にアドバイスする人はいないんだよ。国益、財政で戦える人でないとだめだ。だから(田波氏を)出したんだ」

 財務省首脳は18日夜、記者団に、民主党の不同意が濃厚な田波耕治氏を福田首相があえて提示した理由をこう解説した。

 もっとも、その言葉に説得力はない。

 福田首相の意中の人は、いまだに最初に不同意となった武藤敏郎氏とみられている。田波氏を提示したのも、武藤氏の2代前の次官である同氏なら「将来の武藤総裁の芽を残せる」との判断が働いたとされる。それどころか、「田波氏は当て馬で、まだ福井氏後任をあきらめていない」(政府関係者)という声すらある。

 「福田康夫首相がこれだけ財務省の事務次官経験者にこだわるのは、空席よりも財務省内秩序を優先したからだ」

 民主党の菅直人代表代行は19日、2度も次官経験者を提示するという空席覚悟の“自爆テロ”ともいえる暴挙に、こう吐き捨てた。

 田波氏提示には、財務省内の勢力争いも見え隠れする。

 民主党は「同じ財務省OBでも、国際金融を担当する財務官経験者ならOK」というサインを送り続けていた。

 有力候補は、アジア開発銀行(ADB)総裁の黒田東彦(はるひこ)氏と、国際金融情報センター顧問の渡辺博史氏の2人。

 ただ、任期途中の黒田氏を起用すれば、日本が確保するADB総裁ポストを中国や韓国に奪われるリスクがある。このため、昨年7月に退任し、“浪人中”の渡辺氏に注目が集まった。しかし、福田首相は財務官カードを切らなかった。

 同じ大蔵一家でも、保守本流である主計局と国際金融局との間には高い壁がある。

 「福田首相は主計局に配慮すると同時に、若い渡辺氏では、武藤総裁の芽が完全につぶれると判断した」。自民党内ではこんな解説が流れている。

 次官経験者への固執をめぐっては、赳夫元首相時代から連綿と続く大蔵OBの影のほか、官僚頼みの政策運営への影響など、もっともらしい理由が挙げられているが、その心中は定かではない。

 財務省内にも福田首相の判断を疑問視する声は多く、首相による“ひいきの引き倒し”で、逆に財務省への風当たりが強まっているのが実情だ。

719片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/03/22(土) 01:56:04
公務員制度改革めぐり渡辺大臣と複数の大臣が対立
 公務員制度改革をめぐって閣内の対立が続く異例の事態です。新設を検討している「内閣人事庁」の役割について、渡辺行革担当大臣と一部の閣僚の意見が対立し、まとまりませんでした。

 渡辺行革担当大臣:「各省割拠主義、この体制でなぜ悪いんだという思いがおありなんだろうと思う」
 渡辺大臣がまとめた政府原案では、省庁幹部の人事について各大臣が原案を作るものの、新設される内閣人事庁が必要に応じて関与できる内容となっています。これに対し、複数の閣僚から「人事庁の関与は、大臣が必要だと判断した時に限定すべきだ」と異論が出たため、引き続き渡辺大臣が各大臣と調整することになりました。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann/20080321/20080321-00000043-ann-pol.html

720片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/03/22(土) 01:57:12
福田首相が次期日銀総裁に田波氏提示/財務省への依存色濃く

 福田康夫首相が選んだ次期日銀総裁候補の二番手は、またもや大蔵(現財務)事務次官経験者の田波耕治国際協力銀行総裁(68)だった。一時は財界人の起用も模索したものの固辞された揚げ句の選択。民主党は不同意を決め、中央銀行の顔が空席となる異例の事態に。なぜ民主党の反発が予想された田波氏なのか。展望なき首相の決断には、財務省依存ばかりが色濃くにじんだ。

 ▽人材いない

 町村信孝官房長官「なかなか人材がいませんでね。ぜひよろしくお願いします」

 鳩山由紀夫民主党幹事長「武藤敏郎副総裁(64)の昇格案に不同意した理由もあり同意はなかなか難しい」

 十八日午後、町村氏は国会内の民主党役員室で鳩山氏に人事案への賛同を求めた。民主党は、武藤氏が元財務事務次官経験者であり「財政と金融の分離」に反するとして、参院で不同意としていた。鳩山氏は、元大蔵事務次官である田波氏の起用案を受け入れることはできなかった。

 民主党常任幹事会でも「政府は民主党にけんかを売っているのか」などの声が相次いだ。党内の厳しい空気を察知した山岡賢次国対委員長が小沢一郎代表に「田波は厳しいですね」と伝えると、小沢氏は「そうだな」とつぶやいた。

 ▽丸のみ

 民主党内には「総裁は財界人、副総裁は武藤氏を提示してくる」(民主党幹部)との見立てがあった。政府、与党内から前日本経団連会長の奥田碩内閣特別顧問(75)の起用案が浮上。奥田氏が十七日、首相との会談後、官邸で記者団に「おれは大穴だな」と答えたことも期待感を助長させた。だが、奥田氏はさまざまな理由を挙げ、固辞したとされる。

 日銀総裁は、財務省の前身である旧大蔵省と日銀の出身者が“たすき掛け”で独占してきたポスト。「役所には秩序というものがある」(財務省幹部)。首相は、日銀総裁に事務次官経験者を送り込みたい財務省の意向を「丸のみ」(自民党三役経験者)した。

 ▽官のフィルター

 大連立構想の頓挫以降、首相と小沢氏のパイプは細くなるばかり。党首会談も開けず、民主党の出方を最後まで読み切れなかった。首相はもともと政界の交友関係も幅広いとは言えず「財務省という『官』のフィルターを通じてしか相手の胸の内を読めない」(閣僚経験者)との指摘もある。

 民主党が田波氏を拒否して総裁空席となった場合、その責任を負わせようとの思惑も。

 追い込まれた政府内では十七日、「最後の手段」の検討もひそかに始まった。日銀正副総裁人事の国会同意ルールを「最終的には衆院での可決だけでも任命できる」ようにする日銀法改正案を今国会に提出。衆院をスピード通過させて参院に送付、野党が抵抗しても二カ月後に衆院で再議決して成立させるシナリオだ。小沢氏とも親しい元政府高官は「小沢氏は反福田の旗を振り続け、首相は武藤総裁を実現できる」と強調した。

 ただ、与党は「財務省の論理を超えられない」(閣僚経験者)首相の硬直的な対応を冷ややかにみている。公明党幹部は「民主党がのめる案を出せばいいんだ」と吐き捨てるように言った。

 小沢氏は十八日夜、民主党若手議員との懇談会で首相を痛烈に批判した。「福田政権はいったい何を考えているのか分からない。首相のリーダーシップの欠如だ」
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/danmen/danmen2008/0318.html

721片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/03/28(金) 02:57:11
「道路」一般財源化提案、首相の狙いは
 福田総理が会見して、道路特定財源制度を2009年度から廃止し、一般財源化することを表明しました。福田総理の提案の狙いは、どこにあるんでしょうか。

 第一の狙いは、自分は国民のことを真剣に考えているということをアピールすることです。こうした思惑は「混乱を回避して国民生活を守る」という言葉や、「政治のつけを国民に回してはならない」という言葉の端々から感じ取れます。

 そして二点目は、自分としては大幅な譲歩をしたのだから、これで与野党協議が上手くいかなければ、その非は民主党にあるということを印象づける狙いと見られます。

 そして三点目は、この会見を次のステップへの布石にするという狙いです。政府与党は、野党との協議が不調に終わり、暫定税率が仮に3月末で切れても、政府案が参議院で否決されたとみなされる4月29日以降、再議決させる方針です。

 「努力をしたが上手くいかなかったので最後の手段として、再議決をさせて頂きます」というための布石という考え方もあると思います。

 先週の段階で、福田総理は道路特定財源について、一般財源化を視野に検討すると述べていました。「視野」、そして「検討」という霞が関の役所言葉を訳せば、「何もしない」と言っていたに等しく、これと比べて27日の発言は驚くほど踏み込んだものです。

 伊吹幹事長は「政府の考えを述べただけ」と冷ややかな反応を示していますが、政府高官は27日夜、「要所、要所に事前に伝えているので、党内は大丈夫だ」という見通しを示しています。

 総理の指示でまとめられた与党側の修正案の骨子に、いわゆる「道路族議員」からの強い要求で「必要な道路整備は着実に進める」という文言が盛り込まれたことなどを考えると、追い込まれた状況の中でしか、一般財源化の道筋をつける方法はなかったということかもしれません。(27日23:04)
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn/20080327/20080327-00000060-jnn-pol.html

722片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/03/29(土) 10:03:24
GW外遊、組めぬ首相 サミット議長国なのに…国会ヤマ場濃厚
3月29日8時1分配信 産経新聞


 5月の大型連休中に予定している福田康夫首相の欧州歴訪が「ねじれ国会」のあおりを受けて、計画そのものが立てられない状況になっている。揮発油(ガソリン)税などの暫定税率を維持する歳入関連法案の審議次第では、今国会がもっとも熱い時期に当たる可能性があるためだ。

 大型連休中の国会は、合間の平日であっても自然休会になるのが通例で、歴代首相はこの期間を利用して外交日程を入れていた。九州沖縄サミットがあった平成12年も、当時の森喜朗首相は9日間の日程で欧米7カ国を歴訪した。

 福田首相としても、7月の主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)議長国として、サミット開催前に加盟各国を訪問し存在感を示そうと意気込んでいた。外交で得点を稼ぐためにはサミット成功に向けた事前の外遊が欠かせないからだ。

 首相はこれまで、就任してから訪問したサミット加盟国は米国だけにとどまっている。当初は5月7日の交代を控えたロシアのプーチン大統領をはじめ、欧州の主な加盟国を歴訪し、首脳とは地球温暖化問題などサミットの主要テーマについて意見交換することを検討していた。

 だが、歳入関連法案の参院審議が全然進まず、法案成立が最も遅くなると、憲法59条に規定された参院での審議期限を迎える4月29日を待たねばならない。政府・与党は衆院で再議決に持ち込む方針だが、民主党をはじめ野党は、首相問責決議案を参院に提出する構えをみせている。

 そうなると、大型連休の谷間の平日になる4月30日から5月2日の間は、自然休会どころか今国会の最大のヤマ場になる可能性が出てくる。さらに、大型連休後には中国の胡錦濤国家主席が来日する見通しだ。

 これらを考慮すると、可能な日程は、5月3〜6日のわずか4日間だけと「小型」外交になる。安倍晋三前首相が厳しい日程で体調を崩した経緯を踏まえ、首相周辺からは「強行日程は避けたい」という注文まであり、外務省は「これでは歴訪の実現すら難しくなるのではないか」(幹部)と頭を抱えている。

                  ◇

 ■「委員会一回も…」民主を厳しく批判

 福田康夫首相は28日の参院予算委員会で、道路特定財源の一般財源化などを柱とする新提案を批判した民主党の直嶋正行政調会長に対し「歳入関連法案を審議する大事な委員会を1回も開かないのは異常だ」と厳しい口調で反論した。

 直嶋氏は、「新提案は揮発油(ガソリン)税の暫定税率を10年間維持する歳入関連法案と整合性がとれない」と指摘、「矛盾点」を次々とただした。新提案に対する自民党内の混乱も指摘すると、首相は「御党の事情は分からないが、わが党の懸念はない」と嫌みたっぷりに切り返した。

 直嶋氏は、歳入関連法案の審議を行わない理由として「衆院が異常な採決の結果、参院に法案を送ってきたことが本当の原因だ」と釈明に追われた。参院第一党でありながら自ら提出した「対案」も審議していないだけに、首相への反論も今ひとつ説得力に欠けたものとなったようだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080329-00000075-san-pol

723片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/03/29(土) 14:20:18
高橋内閣参事、金融政策も一喝…批判オンパレード会見


 霞が関批判を繰り返してきた異色の官僚で、今月末で退官する高橋洋一内閣参事官が日銀総裁の不在について痛烈に批判した。民主党の同意が得られず日銀総裁が空席になったことについて「福田内閣と財務省に重大な戦略ミスがあった」と政府側の対応のまずさを改めて指摘した。

 日本外国特派員協会で27日に会見した高橋氏は、政府が総裁候補として武藤敏郎氏ら財務省(旧大蔵省)の事務次官経験者を相次いで提示したことを「財務省の省内人事か、OB、天下り人事と思われてもしようがない」とバッサリ。「民主党の金融政策に関する議論は全くでたらめだ」としながらも、政府側の対応のまずさで「民主党のバカさ加減が薄れてしまった」と述べた。

 また「金融引き締めをしていなければ、(日経平均)株価は今より5000−6000円は高かった」と、日銀の金融政策も批判。「財務省と日銀は似たような組織なので、政策のミスは多い」と話した。

 高橋氏は財務省出身で、小泉政権時代に郵政民営化や特別会計改革などを担当。財務省を批判する著書を今月出版している。




ZAKZAK 2008/03/28

http://www.zakzak.co.jp/top/2008_03/t2008032833_all.html

724片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/05(土) 10:49:39
「現・前・元」が鼎立する奇観
主なき里の「三人の官房長官」

  官邸主導。小泉・安倍政権でうんざりするほど耳にした標語だが、福田政権になってからとんと聞かない。もっとも小泉純一郎元首相に比べ、安倍晋三前首相は「お友達チーム」で政治主導を演出し、「官邸崩壊」と酷評された。福田康夫首相はどうか。
  そもそも官邸から政治を主導しようとしていない。「権力の館」であることを初めから放棄している。それでも官邸という名前と場所には、政治の権威が備わる。権力の「空隙」に敏感な政治家たちは、「空き家」状態と化した官邸に上がりこみ、われがちに権力のあちこちをつまみ食いし始める。首相は、さしずめ「空き家官邸」の管理人か雇われオーナーのような存在だ。

例えば首相補佐官人事をめぐって

  象徴的な事例で説明しよう。二月半ば、社会保障問題担当の首相補佐官に伊藤達也・元金融担当相が任命された。社会保障問題は、消費税率上げ断行か後回しか、財政再建優先か経済成長重視か、経済政策の路線を分かち、自民・民主の「大連立」再燃の焦点ともなる重要なテーマである。一補佐官とはいえ、軽い人事ではない。
  ところが、福田首相と伊藤氏には、これと言った接点がなかった。任命の日、「一度じっくり話をしよう」となって、その週末、日曜日の公邸に伊藤氏が呼ばれ、一時間半ほど二人で話したのが初対面と言っていい。
  伊藤氏は慶應義塾高校・大学、松下政経塾出身。細川護熙元首相の日本新党で政界入りし、小沢一郎氏率いる新進党を経て、野中広務氏の「一本釣り」にあって自民党へ移った。小泉内閣の竹中平蔵金融相に副大臣として忠勤を励み、郵政民営化に専念することになった竹中氏の後を任された。金融相といっても竹中氏の完全な分身である。その後は、竹中氏と成長路線でタッグを組む中川秀直氏の下に「派遣」され、自民党政調会長補佐、幹事長補佐を歴任。現在は竹中・中川ラインの「忠臣」筆頭格だ。典型的な「渡り鳥」、つまり時の権勢家に近づき着々とポストに就いていくタイプだ。
  今回の官邸入りも、中川氏が福田首相にねじこんだ。「幹事長補佐の時、社会保険庁改革関連法案作りに関わった」というふれこみだが、一月末に首相の肝いりで設置された有識者による「社会保障国民会議」(座長・吉川洋東京大学大学院教授)の運営を、竹中・中川ラインの影響下に取り込もうという魂胆である。中川氏は「ただ会議を作っても官僚にしてやられるだけ。政治家の目付役を置かなければ」と説得し、人脈の乏しい福田首相に伊藤氏起用を呑ませた。
  厚労相の国会答弁回数は、年間のべ三千回。元厚労相の尾辻秀久・自民党参院議員会長は昨年十二月、官邸に首相を訪ねて「一人では無理。年金担当大臣を別に置くべきです」と進言した。国会質問で同じ提案をした自民党議員に、福田首相が電話を掛け「いい方法はないか」と相談したこともあった。困っていた福田首相の弱みに、中川氏がつけ入った形だ。言いだしっぺの尾辻氏は、伊藤氏の起用に「竹中路線の人。社会保障は弱者に優しいものでなければ」と失望を漏らした。
  驚いたことに、官邸内で大事な人事が進んでいることを、町村信孝官房長官は知らされていなかった。任命の数日前、官邸を訪ねた伊藤氏に「首相から要請されました」とあいさつされて初めて知ったという。
  福田首相はこれまでも、幻の「大連立」合意や薬害肝炎患者の政治救済といった枢機を、町村氏に内緒で進めることが度々あった。まして伊藤氏は、清和会(町村派)共同代表の中川氏直系。ライバルの「子飼い」が官邸に席を占め、首相直結で重要政策に携わるのが面白いはずはない。町村氏は「伊藤補佐官が政府の経済財政政策にタッチすることはない」と繰り返し、苛立ちを露にした。財務省から出向する首相秘書官も寝耳に水だった。伊藤氏の任命を知り、あわてて本省に「どうしましょうか」とお伺いを立てた。額賀蘄志郎財務相は「あらかじめ情報と対応策を示す役目なのに」と苦りきった。小泉元首相の飯島勲元秘書官のような存在がいない福田首相には、財務省出身の秘書官が首相側近の中軸である。元々そりの合わない町村氏との意思疎通だけでなく、側近官僚にも秘密主義を通す頑なさは、どこか寒々しい。
  ところが、官邸内の「情報過疎」を尻目に、伊藤氏起用を事前につかんでいた政治家がほかにいた。与謝野馨・前官房長官だ。「構想は当初、年金担当相か副大臣を置く線で検討され、伊藤氏を含む若手の閣僚経験者三人を候補者に人選が進められていた。当事者でもある舛添要一厚労相は、その段階で三人の名前をつかみ、政府・自民党内の政策決定における影響力を考えて、与謝野氏に『ご意見をうかがいたい』という口上でこっそりこれを伝えた。その後は与謝野氏が、独自に中川氏の官邸工作を探ったらしい」(与謝野氏に近い自民党議員)。

725片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/05(土) 10:50:16
権力を掌握していない町村氏

  与謝野氏は、財政再建派の頭目。谷垣禎一・自民党政調会長と共に、竹中・中川両氏の成長重視派との路線対立は長く根深い。当然、官邸に「手の者」を送り込む中川氏のもくろみは見抜いたが、ここは自重した。福田首相が中川氏に急傾斜しつつある以上、事を荒立てるのは逆効果と読んだのだ。奇しくも与謝野氏は、伊藤氏の後の金融相。前任の伊藤金融相が「政策通だが、政治家としては竹中氏の指示待ちロボット」(元金融庁幹部)でしかなかったことも熟知しているからだ。
  補佐官任命の一週間後、与謝野氏を中心とする財政再建派の勉強会「正しいことを考え、実行する会」が、二十四人の陣容で活動を再開した。園田博之政調会長代理ら「次は与謝野政権」を公言するメンバーは昨年来、会合を重ねていたが、このタイミングで表に姿を現したのは、中川氏の攻勢に対する与謝野氏なりのシグナルであろう。
  たかだか補佐官人事のてんまつを詳しくたどり直したのはほかでもない。一事が万事で、これが福田官邸のいびつな実態を分かりやすく示しているからだ。政権の人事、まして重要政策の差配を任せる官邸中枢の人選は、解散権と並ぶ首相の力の源泉である。福田首相は「大連立」への未練をあからさまにして、事実上すでに自らの解散権を封印している。閣僚は大半が安倍前政権の「お下がり」のまま。
  補佐官といえども福田カラーの本領が問われる人事だったが、そこで浮かび上がったのは町村、与謝野、中川という「現・前・元」三人の官房長官が、「空き家官邸」の権力をめぐって綱引きを繰り広げている光景だ。官邸の権力を掌握できていない町村氏を横目に、与謝野、中川両氏が「押し掛け官房長官」よろしく互いの影響力を競い合う。政策決定を巡って、官邸を舞台に「三人の官房長官」が入り乱れている。
  与謝野、中川両氏は、ここぞという節目に官邸に乗り込んで福田首相に談判し、重要な政策決定を呑ませてきた。薬害肝炎患者の救済をめぐって、町村氏が「官」の論理でけんもほろろだった時、与謝野氏は自分で紙にまとめた解決策を首相に手渡し、急転直下の首相指示へ局面を切り替えさせた。
  ガソリン税などの暫定税率の期限を、年度末から二カ月延ばそうとした「つなぎ法案」でも、与謝野氏が動いた。民主党・小沢代表と福田首相の両トップはどちらも正面激突を望んでいないことをそれぞれに伝え、「つなぎ潰し」の環境作りに一役買ったのだ。衆参両院議長のあっせんによる法案取り下げは、表向きの形式でしかない。
  福田首相が与謝野氏を頼るのは、政策能力の高さと同時に、小沢氏との密かなパイプ役として重宝しているからだ。「もしも福田政権で内閣改造があって、官房長官就任を要請されたら、今の与謝野氏なら入閣するだろう」。与謝野氏に近い自民党幹部は、首相との近しさをそう表現する。
「政敵」の意想外な跳梁ぶりに、中川氏が指をくわえているはずはない。福田内閣は支持率が下がり続け、「何がしたいのか分からない」と酷評されるが、建設的な提言はほとんどない。首相に有力なブレーンがいないためだが、「改革停滞のマイナス・イメージが悪循環を起こしている」という中川氏の助言に、妙案もなく、藁にもすがりたい福田首相は目に見えて依存を強めている。
  国土交通省が打ち出した空港会社への外資規制で、渡辺喜美・行政改革、岸田文雄・規制改革、大田弘子・経済財政の三担当相が一斉に反対を表明した。明らかな閣内不一致で、三大臣は元々小泉・安倍路線の面々。往年なら倒閣運動の第一歩にもなりかねない事態だ。三大臣の「造反」に先立ち、竹中氏がテレビで「絶対反対」の怪気炎を上げ、中川氏も官邸に乗り込んで首相との談判に及んだ。直後、予定されていた閣議決定は異例の延期となり、福田首相は谷垣政調会長に慎重な検討を指示。竹中・中川ラインが官邸に組織的な攻勢を掛け、首相が従ったと見られても仕方ない成り行きだ。伊藤補佐官起用もその流れの中に位置づければ、「影の官房長官」中川氏が、「表の官房長官」町村氏を出し抜き、「裏の官房長官」与謝野氏に対抗して巻き返しに出たという図式が描けよう。

726片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/05(土) 10:50:37
空き家状態と化した奇怪な政権

  勢いに乗る中川氏は、旗色の悪かった渡辺行革相の公務員制度改革にも「政と官の戦い」とばかりに加勢しだした。渡辺改革案に否定的な町村氏に、閣外から横やりを見舞ったに等しい。福田首相が頭を悩ます日銀総裁人事にも、「民主党が駄目だと言っている人を首相がごり押しするとも思えない」と口先介入した。真意を読めば、武藤敏郎副総裁の昇格に反対する財政金融分離論にエールを送り、財政優先の財務省主導体制に楔を打ち込もうという企みが透ける。こうして見ると、首相との意思疎通を欠き、政策決定でも政局判断でもピント外れの目立つ町村氏に比べ、経験・能力とも老練な与謝野、中川両氏の方が、政権運営の要に対する影響度は上回ってさえいる。「三人の官房長官」が鼎立するとは奇怪な政権だ。原因は言うまでもない。福田首相にブレーンとリーダーシップが欠けているからだ。正確にはリーダーシップはある。ただし、政策課題の調整や、官僚の意見を傾けてバランスよく取捨選択する官房長官としてのリーダーシップで、政界を牽引する不退転の意志、世論や世界に向けた発信という首相としてのリーダーシップとは違う。
  福田首相は今も官房長官としての発想や立ち振る舞いが抜けない。となると、福田官邸には君臨するトップリーダーを欠いたまま「奥の官房長官」福田氏も含めた四人の官房長官が交錯していることになる。福田氏が町村氏に嫌がらせのように必要な情報も伝えないのは、「秘密が漏れる」という理由と別に、現職長官への理不尽な対抗心があるためかもしれない。官邸に権力の主柱が不在の政権に、迷走・遅滞の終わる時が訪れるだろうか。
http://www.sentaku.co.jp/contents/attention/index.php?date=200803

727片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/05(土) 10:51:53
いまや頽廃のムードさえ漂う
福田内閣「倒壊」秒読みに

  福田康夫首相が辞意表明――。
  明日にでも、こんな記事が新聞の一面トップに躍ったとしたら、世の中はどう反応するだろう。
「ああ、やっぱり辞めるのか」
「初めから無理だったんだよ」
  驚くよりも、納得する人のほうが多いのではないか。
  政権発足半年にあたり、読売新聞が三月半ばに実施した全国世論調査では、「福田内閣にどのくらい続いてほしいか」の問いに、四人に一人が「できるだけ早くやめる」(二五%)と答え、最も多かった。発足時の調査では、三人に一人が「できるだけ長く」(三二%)と答えていたのに、わずか半年で一三%と最も少なくなった。
  今や世論は「福田辞任はいつか」と待ち構えている状態だ。官界・経済界・マスコミのように政治の機能不全を嘆くだけなら、「もっとああすればいい」「なぜこうしないのか」といった激励も含まれる。福田政治の深刻さは、少なからぬ有権者が「早く辞めれば楽になれるのに」という哀れみを込めて国のトップリーダーを見ている点にある。
  竹下登元首相らが「ヤメロ」コールを浴びた時でさえ、もっとましな政権を期待する熱があった。福田首相をとりまくのは、低温型のニヒリズムである。
  日銀総裁の空席も暫定税率の期限切れも、首相は「困った」「分からない」「おかしい」と愚痴るばかり。政権には命懸けでも実現させようという気迫がなかった。世論までそれに感応し、なるようになれという投げやり感が全体を覆っている。民主主義政治の頽廃と言うしかない。

728片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/05(土) 10:52:15
事実上の「首相空席」状態

  機能不全とはいえ、日銀総裁問題までは決定的な破綻に至らなかったのはなぜか。「大連立」をめぐり、福田首相と民主党・小沢一郎代表の間にかりそめにもいったんは「合意」が成ったことで、両党首の奇妙な「同志意識」がその後の政局を曲がりなりに牽引したからだ。インド洋給油再開の新テロ対策特別措置法成立、薬害C型肝炎被害者の一律救済、暫定税率の期限先延ばしの「つなぎ法案」取り下げなどが、そうした「実績」である。
  ボタンの掛け違いは、財務省の行き過ぎた政治介入が発端だ。「つなぎ法案」を発案し、与党に働き掛けたのは財務省だった。確実な得点しか受け付けないエリート官僚たちは、「失敗した合意」に基づく「同志意識」といったあいまいな政治的関係に依拠して予算・税制法案が採決される不安定さに耐え切れなかった。未知の「ねじれ国会」に政治家が立ちすくむ様を見て、辛抱しきれず渦中に乗り込んだ。
「防衛省や厚生労働省の法案は出たとこ勝負でもいいだろうが、国家の中の国家たる財務省の法案はそうはいかない」。この過剰な使命感が、衆院の三分の二議席で参院で否決された法案を次々に何度でも再議決する究極の強硬路線を与党に迫った。「つなぎ法案」戦術は、一月、三月、五月と半年足らずの間に三度も「三分の二再議決」の荒業を連発しようという方法だった。
  報道では久間章生・元防衛相が提唱し、自民党の谷垣禎一政調会長が賛同し、伊吹文明幹事長と大島理森国対委員長が決断したことになっているが、政治の不在に焦った財務省が原作者である。福田首相はためらいながらも「党がそれしかないと言うなら……」とあいまいなコンセンサス主義に流されかかったが、与謝野馨・前官房長官らのとりなしですんでのところで全面対決は回避された。衆参両院議長あっせんは表面の取り繕いにすぎない。
  日銀総裁人事も、財務省の過剰な介入が失敗の最大の原因だ。全国紙の社説や経済界の重鎮が、そろって「武藤敏郎副総裁の昇格以外にあり得ない」と唱和したのは、言論統制にも似た天下の奇観であった。財務省の言論工作に、新聞社の論説幹部や経済界首脳部が洗脳されたのだ。「財務省OB」にこだわったのは、民主党より先に財務省にほかならない。福田首相が「ほかにいない」と言い張ったのは、大勢に従うしかないという意味だ。
  日銀総裁が空席となった三月十九日、福田首相が与党に示した道路財源関連法案の修正の考え方も、作成したのは財務省だ。もちろん民主党が応じるはずもない。首相が二十七日の緊急記者会見で表明した譲歩案も与野党協議を動かせる代物ではなく、衆院再議決の前に「やるだけのことはやった」という既成事実づくりにしか見えなかった。
  財務官僚の浅はかな跳梁を許した責任は、政治の不在を招いた福田首相の優柔不断と政治的無能にこそある。日銀総裁の空席は確かに異例だが、この国ではつい半年前、首相が突然、原因不明の入院で完全な「不在」となったにもかかわらず、約二週間も首相臨時代理を置かずに官房長官が政権を運営していたことがあったばかりだ。
  別の首相に代わっても、閣僚はほとんどそのままで、政治のリーダーシップがまったく欠けている状態は、実質的な「首相空席」がその後もずっと続いているようなものだろう。首相の不在をなし崩しで黙認した官界・経済界・マスコミが、金融トップの空席を今さら言挙げするのもわざとらしい。
「首相空席」でも政権が運営されているのは、代わりに政策を選択する臨時代理職が、入れ替わり立ち替わり首相官邸を回遊し、その空隙を埋めているからだ。本誌は先月号で「主なき里の『三人の官房長官』」と銘打ち、その奇怪な実相を他に先駆けて指摘したが、その後、「現・前・元」の官房長官たちが互いに「表・裏・陰」の存在と化して官邸権力を分有する奇観は、改まるどころかますます露骨になっている。

729片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/05(土) 10:52:51
変わらぬ「与謝野・中川」重用

  日銀総裁の空白が確定した翌日、春分の日の首相官邸に与謝野馨・前官房長官と中川秀直・元官房長官が相次いで呼ばれ、福田首相とそれぞれ個別に話しこんだ。政治はリアリズムと割り切る二人は、総裁候補についていち早く「元財務(大蔵)事務次官は外したほうがいい」と進言し、首相に発想の切り替えを促した。それでも首相は二人目の元次官を提示して「自爆」したのだが、行き詰まって次の手を相談する相手は、結局またこの二人しかいなかった。
  しかも、「前長官と元長官だけと話せば、また現職外しと勘繰られますよ」と忠告されたのだろう、一日おいた土曜日には町村信孝官房長官もわざわざ休日の公邸に招いて意見交換した。「女房役」の現職長官は日頃から意思疎通しているはずなのに、変にバランスを取ろうとすれば、「官邸内別居」とささやかれる陰口を自ら裏付けるだけだ。
  首相自ら与謝野、中川両氏を重用するのを見て、官僚も政治家も町村氏に対する以上に二人への説明に勤しむ光景が目立っている。二人とも政権の政策決定における公式の役職は何もないのに、影響力は確実に増している。権力のあり方としては明らかに秩序が乱れているが、広く意見を聴いているつもりの首相自身が自ら乱脈をあおり、政権の弱体化に輪をかけている。完全な悪循環だ。
  一方で本来、権限を担っている党執行部の役職者たちは、一様に沈滞、迷走し、無責任に陥っている。伊吹、谷垣、大島の三氏は、「つなぎ法案」のてんまつを通じ、首相との意思疎通も欠いたまま、当てもなく国会内を流浪している実態をさらけ出した。〇八年度予算案と税制法案の衆院採決では、互いの足並みの乱れも露呈。日銀総裁問題では、蚊帳の外に置かれた。谷垣氏は暫定税率の修正協議を指示されたが、無為のうちに年度末を迎えた。
  いずれも福田首相が無意味に極端な秘密主義に走り、司令塔や実動部隊の働く余地をトップ自ら封じてしまったことが大きい。司令塔であるべき伊吹氏が、野党対策失敗の「A級戦犯」と名指しされだすや、あからさまに福田批判をぶち始めたのもうなずけなくはない。「財務・大蔵の元次官を二度も提案すべきではなかった」「前政権の居抜き内閣だからうまくいかない。四月には内閣改造すべきだ」「内閣支持率が下がっているのは首相に指導力がないから」等々。

730片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/05(土) 10:53:06
ひたすら洞爺湖サミットを待つ

  首相官邸内にも同じ現象は及んでいる。霞が関の束ね役でなければならない二橋正弘官房副長官はすっかり影が薄く、采配を振るうのは財務省出身の坂篤郎官房副長官補だ。財務、外務、経済産業省と警察庁から出向の四人の首相秘書官たち、いや長男の福田達夫・首席秘書官ですら「首相が何を考え、どうしようとしているのかは、なかなか分からない。説明は聴くが、知っていると思い込んでいることについては頑固で受け付けない」とこぼすあり様だ。一方で、奥田碩・日本経団連前会長、父福田赳夫元首相の秘書官だった保田博・元大蔵次官といった同世代の旧知の仲間とは、頻繁に相談し合う。
  安倍晋三前首相は官邸に集めた「お友達」が、互いに仲間割れして「官邸崩壊」と揶揄された。福田政権は官邸と党執行部に情報も戦略も力もなく、その外側に首相と個別につながったブレーンが点在している変則的な構造をしている。権力の中心部が空白の「ドーナツ官邸」とでも名付けられようか。首相自身にも権力が備わっているのか疑わしい。
  ほとんど末期現象にも見えながら、さらに奇怪なことに、福田首相は三月以降、やけに強気に転じている。「日銀(人事)も道路(特定財源問題)も、俺に任せておけ」。総裁空白が確定した日の晩、首相は伊吹氏ら政府・与党の幹部との会食で大見得を切った。
  同じ頃、親しいマスコミ幹部との席では、こうも言っている。「やりたいことはなかなかできないけど、一年後を見てもらえれば、やるべきことはやっていたということが分かってもらえるはずだ。いろいろ種は播いている」。
  どちらも意味は不明だが、日銀人事でだめと分かりきった案にこだわり「自爆」したのは、「野党の言いなりになりたくない」という子供じみたプライドが理由だった。「与野党協調」「低姿勢」「背水の陣」で政権を船出したはずなのに、半年も経たないうちに政権の基本姿勢が大きくぶれてきたことだけは間違いない。その方向転換に、果たしてどういう成算があるのか。解散も総辞職も内閣改造も拒み、ひたすら北海道洞爺湖サミットの開催を待つだけの政権。頽廃と言わずに何と呼ぼう。

731片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/05(土) 10:53:22
http://www.sentaku.co.jp/contents/attention/index.php?date=200804

732片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/05(土) 11:58:22
783 名前:社民支持右翼 ◆MACDJ2.EXE [] 投稿日:2008/04/05(土) 11:56:18 ID:U7Piny8S
>>768
与謝野一派というより、与謝野は広く受けがいい政治家だから。歯磨きはあまり関係ない。
シャブが経済政策ヲタだからそことはソリが合わない。シャブのような経済ヲタからは与謝野と歯磨きを同一視する感覚があるが実際はやや異なる。

中川昭一とかは現在のところ政策決定におけるプレイヤーとしては機能していない外野。

官邸内の名目官房長官の町村と、経済政策ヲタの中川シャブ、いろいろ人脈があって舞台回しが得意で有力どころに信頼される与謝野。
このあたりが官邸まわりにかかわっているというのは当たっている認識だと思う。
ただ、与謝野までが出てくるということじたい、福田の孤独さと行き当たりばったり感を示しているという解釈もありうる。

つなぎ法案断念が結果的にうまくいかなかったので、このなかから最近シャシャり出てきているのがシャブ一派だろう。

733片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/06(日) 20:39:33
改革なぜ進まぬ? 利権復活…時計戻した参院選大敗
4月6日8時0分配信 産経新聞


 なぜ、日本では改革が遅々として進まないのか。利権を背景とした族議員と官僚の抵抗、政治トップの指導力の欠如、変革への心理的抵抗と現状維持への安住から決断を先送りする“文化”−。福田政権になって、日本の旧弊が再び噴き出した感がある。構造改革の失速は、小泉政権下で鳴りを潜めていた自民党守旧派と霞が関(官庁)が息を吹き返したためにほかならない。そのひとつ、政府が3月にまとめた「規制改革のための3カ年計画」では、重点項目だった混合診療の全面解禁や農協改革などの案は盛り込まれず、先送りされた。厚生労働省などの関係省庁と団体、族議員の猛烈な抵抗に遭ったからだ。

 2月には、官僚の跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)を象徴する出来事があった。国土交通省が空港会社への外資参入を規制する法案を今国会で成立させようと動いた。オーストラリアの投資ファンドが羽田の日本空港ビルデングの株式20%弱を入手したのが発端だ。国交省は「サービスの低下」「安全保障上の問題」などを規制導入の理由にあげた。法案提出の真の狙いは、平成21年度に上場予定の成田国際空港株式会社に多くの天下りポストを持つ国交省の既得権益維持にこそあったとの見方がある。外資が入れば天下りポストは減るのが普通だ。この一件は、1月のスイス・ダボス会議で福田康夫首相が対日投資促進を訴えた直後のことだったから世間を唖然(あぜん)とさせた。さらに、独立行政法人の統廃合は数合わせに終わり、4日に基本法案が閣議決定された公務員制度改革の中身も骨抜きにされつつある。そうした改革後退の例は枚挙にいとまがない。

 「規制改革のための3カ年計画」の内容が薄められた要因としては、福田首相が規制改革に「中立」の姿勢を貫いた結果、推進力を欠いたことも小さくない。「(首相サイドから)『これはやめろ』と言われなかった半面、すごい追い風をつくってくれるような政治状況でもなかった」。そう振り返るのは規制改革会議の草刈隆郎議長だ。『改革を止めるな』『改革、加速』『改革を貫き、美しい国へ』…。小泉純一郎、安倍晋三両首相時代の自民党の広報ポスターには「改革」の2文字が躍っていた。小泉氏は、終生の大望だった「郵政民営化」を実現し、安倍氏も途中で政権を投げ出したとはいえ、持論の「憲法改正」や「教育改革」に道筋をつけた。だが、福田氏の登板後、改革絡みのキャッチコピーは消えた。小泉政権が改革の総仕上げの青写真とした、18年度の「骨太の方針」も、今や昔である。

734片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/06(日) 20:39:57
 自民党は、昨夏の参院選の総括で、小泉政権から続く構造改革で痛みを強いられた「地方の反乱」を惨敗要因に据え、「格差是正」の名の下、法人税収の地方への特例配分など“ばらまき路線”を復活させた。国民的人気を背に改革を進めた小泉氏という“劇薬”なき後、官と共闘する「古い自民党」へと回帰する道を歩み始めたようにみえる。川本裕子早大大学院教授は「選挙の敗因の『意図的な曲解』が、従来の利益誘導型政治への逆戻りを容易にした。日本と諸外国との成長力の格差こそ気にすべきであり、競争強化や外資の積極的導入でその差を縮めていかなければ、日本はたちゆかない」(国民政治協会『国政ひろば』4月号)と指摘する。「ねじれ国会」を理由に前へ進まなかった福田首相は民主党の攻勢で追い込まれた末に、一転して、21年度に道路特定財源を廃止することを打ち出した。政官業の癒着の象徴といえ、日本の構造改革のいわば「本丸」にメスを入れようと、首相が号令をかけたのだ。だが、案の定、自民党内では道路族を中心に反発が広がり、改革に及び腰の日本を首相が引っ張っていくのは簡単ではなさそうだ。

 言うまでもないことではあるが、規制緩和が日本経済に与える効果は大きい。内閣府が1990年代に電気通信や運輸、エネルギーなど14分野で実施された規制緩和の効果を試算したところによると、価格や料金の低下などによって利用者が受けた恩恵は、17年の時点で約18兆円以上に達した。国民1人当たり14万4000円になる計算だ。例えば、7年に導入された自動車登録検査制度の規制緩和で車検整備項目が簡素化され車検期間も延長されたことなどにより、改革前の6年に比べて17年時点で8000億円もの費用が節約できたという。節約分が新たな消費や投資に向けられれば、経済刺激につながるのだ。

 ひずみもある。5年から14年にかけてタクシー事業者の最低保有台数を引き下げ、免許制から許可制にするといった新規参入規制の撤廃に踏み切った結果、事業者の収益が悪化して、東京など各地で料金が値上げされて、利便性は低下した。しかし、少子高齢化が進む日本では働ける世代の人口は減り、高い生産力や消費を維持するのは難しい。経済のグローバル化が進展し、中国など新興国との競争も激化しており、時代に合わない規制や政府の過剰な介入を排し、新システムを構築して、成長の原動力にしなければならない。規制改革の意義はそこにある。問題は、日本の規制改革がこれまで、米国などからの「外圧」に対応する形で進められてきたことだ。とりわけクリントン前米政権は、日本の貿易黒字拡大を理由に市場開放や規制緩和を強く要求、保険市場の自由化や持ち株会社の解禁などを迫り、それらの実現にこぎつけた。だが、またもや「外圧」に尻をたたかれなければ動こうとしないというのであれば、日本は世界の中で取り残されてしまうだろう。日本総合研究所の藤井英彦調査部長は「規制改革は完成してこそ効果が出る。途中でやめれば、効果が出ないどころか、逆に悪化することになりかねない」と改革停滞に警鐘を鳴らしてている。(政治部 高木桂一)(経済部 石垣良幸)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080406-00000060-san-pol

735片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/06(日) 20:45:24
読む政治:4、5月−緊迫する政局 首相、「後任不在」を頼みに
 自民と民主両党の大連立政権の芽が急速にしぼみ、対決姿勢が鮮明になっている。民主党とのガソリン攻防で追い詰められる福田康夫首相の内閣支持率は低迷し、総辞職の可能性さえ話題になる。首相にとっては「ポスト福田」の不在が、政権維持のよりどころでもある。一方、解散・倒閣路線にカジを切った民主党の小沢一郎代表もまた背水の戦いだ。福田首相に逃げ切られると、9月の代表選でピンチが来る。

 ◇補選、ガソリン再値上げ…いばら続く
 「道路問題さえ片付ければ、何もない」と、自民党の青木幹雄前参院議員会長は周辺に語る。重要法案がなければ「ねじれ」に苦しむこともなく、7月の北海道洞爺湖サミットで政権が浮揚できるというわけだ。

 しかし国会会期末(6月15日)まであと2カ月以上もある。

 (1)暫定税率(ガソリン税)維持の租税特別措置法改正案を再可決する(2)首相問責決議案が提出・可決されても「法的拘束力がない」と無視し続ける。

 苦境を脱するためには、この2点を貫けるだけの政権の体力が必要だ。

 (1)のポイントは、27日の衆院山口2区補選だ。29日から租税特別措置法改正案の再可決が可能になるため、選挙が再可決の是非を問う国民投票的な色彩を帯びる。

 自民党選対関係者によると、同党は現段階で厳しい戦いを強いられている。敗北も想定し、ガソリンを争点化させないなど、傷を浅くするダメージコントロールの必要性を指摘する声もある。

 再可決が可能になる時期はちょうどゴールデンウイーク(GW)前で、値上げはマイカーを使う行楽客を直撃する。現段階では道路族を中心に「何が何でも早期に再可決すべきだ」との意見が大勢だが、世論しだいで党内に再可決反対論が噴出しかねない。

 このためGW後に採決時期をずらす案もあるが、問題は暫定税率などの使途を道路財源に充てる根拠となる道路整備財源特例法改正案の存在だ。5月12日以降、再可決ができるものの、「09年度から一般財源化する」という首相方針とは齟齬(そご)が生じる法案だ。

 首相が一般財源化を担保する明確な施策を講じないまま、租税特別措置法改正案と道路整備財源特例法改正案を再可決した場合、党内から造反が出る可能性もある。

 問責決議案について自民党は、「道路関連以外に重要法案はなく、問責が可決されても会期末まで耐えればいい」(中堅幹部)と民主党をけん制する。内閣支持率がさらに落ち込んだ場合、首相が国会の機能まひに対する国民の批判に耐えることができるかが問題だ。

 ただ、自民党内が悲観論に包まれているわけではない。多くの議員が「負けるのを分かっていて、解散をするわけがない」と踏んでいるからだ。

 具体的な福田首相降ろしの動きもない。麻生太郎前幹事長は精力的に講演を重ねるが、待望論は高まっていない。最大派閥「町村派」との関係がしっくりせず、同派幹部は「麻生さんを首相に担いだところで総選挙で勝てる確証はない。だったら福田首相のままでいいじゃないか」と言う。麻生氏の側近ですら、「町村派を刺激しないように今は目立たず、静かにしているのが一番だ」と語った。
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080406ddm003010095000c.html

736片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/07(月) 08:58:25
最終局面の日銀総裁人事/大幅譲歩にも結論出せず

 空席が続く日銀総裁人事が四日、最終局面を迎えた。政府は白川方明副総裁の総裁昇格と渡辺博史前財務官の副総裁就任という「大幅譲歩案」を非公式に打診。民主党内では渡辺氏の起用に異論がくすぶるものの、白川氏昇格には容認論が大勢を占め、双方に厭戦(えんせん)気分が漂った。

 「これから結束を固める思いで、この会を…」。四日夕、東京・音羽の鳩山会館での「桜を観る会」。主催した民主党の鳩山由紀夫幹事長はあいさつで幹部の連携の必要性を強調した。直前まで国会内では小沢氏や山岡賢次国対委員長ら四役が集まり協議。日銀総裁人事が議題だったが、出席者は一様に否定した。

 関係者によると、この日までに自民党の伊吹文明幹事長を通じて鳩山氏に人事案が伝えられた。小沢氏は「みんなが良ければいいよ」と、事実上の丸投げだったという。

 鳩山氏は四日の記者会見で、提示を受けてないとしながらも「白川総裁、渡辺副総裁」に同意を示唆。これに対し一部幹部からは「人がいないからといって副総裁を総裁として出し直すのは不見識」「副総裁であっても財務省の天下りになる」との強硬論も出ている。

 民主党は武藤敏郎前副総裁の昇格案を不同意にした後、同意可能な総裁候補として白川氏や山口泰・元副総裁ら四人のリストを与党に提出。鳩山氏は国際金融に詳しい財務官経験者なら財務省出身でも同意できるとの認識を示した。

 ただ福田康夫首相が二度目も元大蔵事務次官を提示したことで、民主党は「シナリオを書いたのは財務省」と判断。「財務省の政府支配の濃さが明らかになった」として、財務官経験者でも総裁就任には反対へとハードルを上げた。三月二十八日には伊吹氏との会談でこの方針を伝えた。

 「この段階に至っては否決されないことが大事だ」。政府高官は三日、民主党の意向に最大限配慮したことをにじませた。「財政と金融の連携」を主張する首相にとってはぎりぎりの妥協案。財務省出身者の副総裁は譲れなかった。

 与党も「三度目の失敗はできない。政権の信頼にかかわる」(自民党幹部)として、民主党側の交渉窓口を鳩山氏一本に絞るなど慎重に運んだ。

 四日も与党側に「山岡氏が反対している」との情報が入ると、自民党の大島理森国対委員長が理解を要請。しかし明確な回答は得られず、与党幹部は「何も決められない党だ」と切り捨てた。
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/seikyoku/20080404.html

737片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/07(月) 08:58:52
首相の外交戦略に陰り/環境アピールも“空回り”

 福田康夫首相は五日、七月の主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)の舞台となる北海道洞爺湖町などを駆け足で視察した。地球温暖化問題への取り組みを印象付ける狙いだったが、ガソリン値下がりによる混乱の余波でサミットへの関心はいまひとつ。内閣支持率も急落し、首相の意欲は“空回り”気味で政権の苦境が続く。

 「なかなか眺めも良いですね。大した景観だ。七月には緑がいっぱいで環境の大切さも実感できる。まあ、陸の孤島の感もありますけどね」

 サミットの主会場となる洞爺湖を望む「ザ・ウィンザーホテル洞爺」。首相は五日開かれた政府の「地球温暖化問題に関する懇談会」(座長・奥田碩内閣特別顧問)の第二回会合に出席、上機嫌で感想を述べた。

 懇談会は「サミットの現地で開くことに大きな意味がある」(政府筋)と準備され、首相は地球温暖化をテーマとする住民との対話集会にも参加する念の入れ方。狙いはサミット機運の醸成で、五月上旬の胡錦濤中国国家主席の来日なども控え「外交の季節」到来を告げるイベントになるはずだった。

 しかし、その思惑は戦後初となる日銀総裁の空席、揮発油税の暫定税率期限切れなど国内の政局緊迫化で大きく外れた。四月末には税制改正法案の衆院再議決をにらむ攻防激化が必至で、大型連休に予定されるサミット参加国歴訪の日程も「全然固まっていない」(政府高官)状況だ。

 「いよいよあと三カ月でサミットだ。国民によく説明し理解、協力をいただくことが必要だ」。首相は対話集会後、記者団にこう強調した。その脳裏に、温暖化対策を訴えることによって、ガソリン値上げにつながる再議決にも理解を得られるのではないかとの願望があることは間違いない。

 しかし、現実には共同通信社の世論調査で内閣支持率は26.6%に落ち込み、再議決への反対も64.4%に上った。首相にとっての救いは、自らが提案した道路特定財源の二〇〇九年度からの一般財源化に関し、国民の支持が半数を超えたことだが、与野党協議の見通しは立たず、自民党道路族の反発もくすぶる。

 もう一つの懸案だった日銀総裁人事は白川方明副総裁の昇格で決着する見通しだ。ただ、五日、記者団から日銀人事を質問されると「決まるまで私の口から言うわけにはいかない。ふさわしい人に早くなってほしい。それだけです」と表情を曇らせた。総裁人事案が二度にわたって野党に拒否されただけに、慎重な口ぶりに終始した。
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/seikyoku/20080405.html

738片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/07(月) 08:59:21
日銀総裁に白川副総裁昇格へ/首相折れ、その場しのぎ

 空席が続いていた日銀総裁に四日、白川方明副総裁が昇格する方向となった。福田康夫首相は総裁候補が二度も参院で不同意となる迷走の末、ようやく財務、旧大蔵事務次官経験者へのこだわりを捨てたものの、「その場しのぎ」人事で指導力のなさを露呈。拳を振り上げた民主党内でも厭戦(えんせん)気分が広がっていた。首相と野党の意地の張り合いは、経済が減速する中での“金融の司令塔”の一時不在と政治不信というつけを残した。

 ▽収拾

 「いつまでもこの問題で(与党と)やりあっているわけにはいかない。収拾の仕方を考えないといけない」(小沢一郎民主党代表)

 日銀総裁が戦後初の空席となって間もない三月下旬。小沢氏は、相談相手の元政府高官から「白川副総裁を昇格させ、渡辺博史前財務官を副総裁に起用する」人事案を耳打ちされ、考え込むような表情を見せた。

 矛の収めどきを探っていた小沢氏にとって“乗りやすい案”に映った。実際、鳩山由紀夫幹事長を通じて伝えられた人事案に、小沢氏は「みんなが良ければいいよ」とすんなりOKを出した。

 鳩山氏も今月四日夕、東京・音羽の鳩山会館で主催した恒例の「桜を観る会」で「これから結束を固める思いで」と強調。記者会見では人事案の正式な提案はないとしながらも白川総裁案への同意を示唆した。中堅議員も「もう日銀問題は疲れた。(不同意とした)元財務事務次官の武藤敏郎副総裁、元大蔵事務次官の田波耕治国際協力銀行総裁でなければだれでも同意する」と党内に漂う厭戦気分を代弁した。

 ▽待ったなし

 二度も自らの提示案が参院で否決された首相だったが、簡単には持論である「財政と金融の連携」を捨てなかった。三月末のNHK番組では、民主党が「財政と金融の分離」を主張し財務省出身者に難色を示すことに「意味が分からない。財金連携してはじめて日本経済の適切な運営ができる」と強弁した。

 だが、今月中旬には先進七カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)が予定されていた。「各国の中央銀行総裁が参加する会議に『総裁代行』ではメンツが立たず、日本の存在感は低下する」(政府筋)との危機感が政府内で募った。一日、白川氏は経済財政諮問会議に総裁代行として初めて出席。首相は会議後に白川氏と会談、その席で総裁昇格を本人に通告した。

 「この段階に至っては否決されないことが大事だ」。政府高官は、同意可能な総裁候補として白川氏らを挙げたことがある民主党の意向に最大限配慮した結果と解説。副総裁に渡辺氏をねじ込んだのが最後の意地だった。

 ▽不信としこり

 与党も「三度目の失敗はできない。政権の信頼にかかわる」(自民党幹部)と、自民党の伊吹文明幹事長や大島理森国会対策委員長が、首相らとひんぱんに協議。民主党側の交渉窓口を鳩山氏一本に絞った。

 それでも民主党の一部幹部には「人材がないからといって副総裁を総裁として出し直すのは不見識」「副総裁であっても財務省の天下りになる」との強硬論が消えない。与党幹部は「とても安心できない」と、民主党側の意向確認を最後まで続けるつもりだ。

 日銀内部には副総裁からの総裁昇格という「その場しのぎ」と受け取れる人事に「中央銀行をバカにしている」(幹部)との不満が渦巻く。「結局、首相と野党の意地の張り合いは何のためだったのか」。自民党の中堅議員はため息をついた。
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/danmen/danmen2008/0404_2.html

739片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/15(火) 00:52:42
福田首相:肝炎救済で好感…謝罪連発 対応のまずさも
 今年に入ってからの福田康夫首相は、国民に謝ってばかりいる。薬害C型肝炎救済での謝罪が好感されたので、他の不始末でも率直な態度で何とか理解を得ようとしたようだが、かえって政府の対応のまずさが浮き彫りになるばかり。効果は出ていないようだ。

 「説明不足で混乱している。非常にまずかったと反省している」。首相は14日も後期高齢者医療制度による年金からの保険料天引きについて謝った。ただ、天引きは15日から始まる。遅きに失した感は否めない。

 宙に浮いた年金記録の照合作業が3月末に終わらなかった問題では、政府は「公約違反ではない」と強弁し続けた揚げ句、結局は首相が国会答弁や福田内閣メールマガジンで謝罪。今月からガソリン価格は下がると、「政治のツケを国民に回した」と述べるなど、発言内容にちぐはぐさものぞく。

 おわびの原因は、イージス艦事故などの不測の事態より政策面の不手際によるものが多い。森喜朗政権の官房長官時代に「弁明長官」と自嘲(じちょう)した首相の悩みは深刻だ。【白戸圭一】

   ■相次ぐ福田首相の「おわび」■

▼薬害C型肝炎救済

「率直に国の責任を認めなければなりません。被害者と遺族の皆様に心からおわび申し上げます」(1月10日・救済法成立後の談話で)

▼建築基準法改正による住宅着工件数の減少

「大変ご迷惑をかけた。重く受け止めている」(1月25日、衆院予算委員会)

▼海上自衛隊イージス艦「あたご」衝突事故

「これからの人生があるのに、こんなことになって申し訳ない」(3月2日・行方不明となった漁船員親子の家族に)

▼揮発油(ガソリン)税の暫定税率期限切れ

「政治のツケを国民に回す結果となったことについておわびする」(3月31日・記者会見)

▼宙に浮いた年金記録の照合問題

「過分な期待を持たせたことでおわび申し上げねばならない」(4月7日・参院予算委員会)

▼後期高齢者(長寿)医療制度の保険料天引き開始

「十分な説明をして不安を与えないようにしなければいけない。そうしなかったのは非常にまずかったと反省している」(4月14日・記者団に)

毎日新聞 2008年4月14日 20時44分(最終更新 4月14日 21時23分)
http://mainichi.jp/select/world/news/20080415k0000m030104000c.html

740片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/18(金) 00:35:42
福田首相:欧州歴訪断念 政局対応を優先、政権基盤の弱さ露呈
 福田康夫首相が大型連休中の英国、フランス、ドイツ歴訪を見送ったのは、揮発油(ガソリン)税の暫定税率復活を柱とする租税特別措置法改正案の衆院再可決に伴う政局対応を優先せざるを得ないためだ。7月の主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)を前に積極外交で得点したい首相の思いは「ねじれ国会」に封じられた。【白戸圭一】

 「『国内の政治情勢に足を引っ張られて、海外にも自由に行けない首相』という印象を国際的に与えてしまったことは(日本の)プラスにならない」。町村信孝官房長官は16日の記者会見で厳しい表情で語った。

 今回の欧州歴訪は、サミット議長として事前に参加国首脳との関係を築き、サミット成功を政権浮揚につなげる狙いがあったが、見送りで逆に政権基盤の弱さを露呈する結果となった。6月に訪問日程を組み直す考えもあるが、政府高官は「『骨太の方針』(経済財政運営の基本方針)や社会保障国民会議の中間報告取りまとめなど日程が詰まっている」と述べ、困難との見通しを示した。

 大型連休中の首脳外遊中止は04年の小泉純一郎首相(当時)の例があるが、イラクに派遣中の自衛隊の危機管理を優先した見送りで、内政上の問題が原因の今回とは印象が異なる。

 町村氏は会見で「『国境を越えたら党派の対立はない』という大原則が世界中にある」と述べた。国会状況に首相の外遊日程が振り回される現状に苦言を呈したものだが、打開策は見いだせていない。首相は同日夜、記者団に「まだ機会はあるのではないか」と述べるにとどめた。

毎日新聞 2008年4月17日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/seiji/archive/news/2008/04/17/20080417ddm005010165000c.html

741片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/18(金) 21:18:13
首相、大幅改造検討へ 洞爺湖サミット後が有力 '08/4/18

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 福田康夫首相は十八日、六月十五日までの今国会閉会後にも大幅な内閣改造を行う方向で検討に入った。人心一新で内閣支持率の低迷状況を打開し、政権浮揚につなげる狙いだ。複数の政府関係者が明らかにした。

 首相は国会会期を延長しない考えで、七月七―九日の主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)を終えた後に断行する案が有力だ。

 ただ与党の一部には、国会会期中を含めた五―六月の早期改造を求める声もある。首相は、揮発油税の暫定税率維持を盛り込んだ税制改正法案を衆院で再議決した後の国会情勢や世論の動向を見極めながら、改造時期を慎重に探る意向とされる。

 政府関係者の一人は「サミット前後の適切なタイミングで改造に踏み切ることになるだろう」と指摘。首相周辺は「現閣僚は今国会に法案を出しており(国会中は)常識的には考えにくい」と、会期中の改造には否定的な見方を示した。

 首相は昨年九月の就任時に、臨時国会中であることを踏まえ、安倍前内閣の十七閣僚のうち十三閣僚を再任しており、大幅改造により「自前の内閣」をつくることで、「生活者重視」の福田カラーを鮮明に打ち出したい考えとみられる。

 昨年末には通常国会召集(今年一月)前の改造も検討したが、臨時国会の再延長で日程を確保できず見送った経緯がある。

 首相は三月末の内閣記者会のインタビューで、二○○八年度予算成立を受けた内閣改造の可能性に関して「国会中であり、税制改正法案が通っていない中で、改造の話はまったく考えられない。白紙だ」と述べていた。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200804180399.html

742片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/20(日) 03:08:24
検証・日銀人事:首相、甘すぎた独り相撲
 3週間にわたり戦後初の空席を招いた日銀総裁ポスト。政争の渦に巻き込まれた日銀人事の深層を検証した。

 「採決を週明けに延ばしてほしい」

 2月29日、08年度予算案の衆院通過を前にして、福田康夫首相の携帯電話が鳴った。民主党の小沢一郎代表からだった。昨秋、大連立構想で「幻の合意」を交わして以来、与野党トップはホットラインで通じていた。

 小沢氏の電話は、言外に「予算案の採決日で政府側が譲れば、日銀総裁人事では政府の武藤敏郎総裁案で民主党内をまとめる」ことを示唆していた。

 しかし、伊吹文明自民党幹事長から「年度内成立の担保がない」とクギを刺されていた首相は「それはできません」と断る。それでも武藤案に支持は得られると踏んだのだ。「幻の合意」を結んだ間柄への思い入れに引きずられたとも言える。

 しかし、党内求心力が落ちている小沢氏に余裕はなかった。首相は武藤案を参院に提示する前、小沢氏に電話を入れて協力を求めたが、小沢氏は言葉少なに電話を切った。

 それ以降、2人のホットラインは機能停止に陥る。小沢氏は3人の財務省OBへの不同意を連発し、首相を徹底的に揺さぶった。

 首相は自民党議員に「民主党の重鎮が『武藤で結構だ』と言ったから提示したのに」とこぼした。「重鎮」とは小沢氏本人だった。

 しかし、小沢氏の手法を熟知する自民党の青木幹雄前参院議員会長は「誰がいいとか悪いという話じゃない。小沢さんは政局にしているだけだ」と首相の甘さを指摘する。

 予算案でもめるまでは、小沢氏も武藤案を容認していたようだ。1月18日、民主党の藤井裕久税調会長は日銀の三重野康元総裁から示された案を小沢氏に内々に紹介した。

 第1案「武藤総裁−白川方明(まさあき)副総裁」

 第2案「山口泰(ゆたか)・元日銀副総裁の総裁起用−白川副総裁」

 小沢氏は「我々が政権を取る時に財務省を敵に回すのがいいのかどうか」と第1案に理解を示したが、国会運営がままならず、党内権力維持を優先せざるを得なくなった。

 福田首相は情報収集から民主党の瀬踏みまで、自ら電話で秘密裏に運ぼうとした。官房長官だった5年前、小泉純一郎元首相が前回人事を成功させた「トップダウン手法」が念頭にあったのか。与謝野馨前官房長官は今月13日、民放番組で「首相が携帯片手に『これはいい、あれはいい』とやっているのは気の毒。(周囲が)下地作りはしないといけない」と苦言を呈した。

 小沢氏を信用しハシゴを外されたてんまつは、大連立の失敗と驚くほど似ている。

743片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/20(日) 03:09:50
 ◇「極秘」決断に財務省が幻滅
 日銀総裁人事をめぐる「武藤敏郎総裁」案不同意から3日後の3月15日、財務省の津田広喜事務次官、丹呉泰健官房長らは、福田康夫首相が新たな総裁候補に田波耕治元大蔵次官を考えているという「極秘」情報をつかんだ。津田氏らが、渡辺博史前財務官を総裁候補に推すことを検討し始めた直後だった。

 「極秘」とは、首相が財務省はもちろん町村信孝官房長官らにも知らせず、別の新たな「独り相撲」を始めようとしていたからだ。

 翌16日深夜、額賀福志郎財務相を乗せた乗用車が首相公邸に滑り込んだ。正門を使わない隠密行動で、「田波総裁」案を思いとどまらせるはずだった。しかし、首相の前に出た額賀氏は「田波氏ノー」をはっきり言えず、試みは失敗した。

 財務省幹部によると、首相に「田波総裁案」を勧めたのは保田博元大蔵次官。約30年前、旧大蔵省出向の福田赳夫首相秘書官で、政務秘書官だった首相と1年間机を並べた「家族同様の関係」(同省OB)だ。田波氏は、「官房長−秘書課長」「主計局長−局次長」などでコンビを組んだ後輩に当たる。

 保田氏は毎日新聞の取材に秘書を通じて「関与していない」と否定したが、民主党・小沢一郎代表とのホットラインを失った首相は、父親が機縁の「福田ファミリー」という古い狭い人脈にすがる道を選んだのだ。

 17日夜、今の職場の部下と酒を酌み交わしていた田波氏の携帯電話が鳴った。「日銀総裁を引き受けていただけませんか」。福田首相からだった。驚いた田波氏は、即答できずに電話を切った。

 この日の午前、政府は福井俊彦総裁と武藤副総裁をともに再任する案を民主党に非公式に打診し、拒否されたばかり。19日の総裁任期切れを目前に、首相の「トップダウン」はふらついていた。

 翌18日朝、東京都内の自宅から出勤する前の田波氏に、再び官邸から電話が入る。田波氏は押し切られる形で候補を承諾した。

 同じころ、出勤途中の財務省幹部の携帯電話にも、津田氏から「首相は田波氏提示を決断した」と連絡が入った。最後の手段として朝一番に、津田氏らが「渡辺総裁」案を首相に直訴する計画だったが、一足遅かった。

 ドタバタ劇の小道具は、いずれも携帯電話だが、便利さの割に、政治工作での成功率は決して高くない。

 政府は同日、「田波総裁」案を国会に提示したが、民主党は直ちに反対を決定。参院で19日不同意となった。

 しかも、福田首相は白川方明副総裁の総裁昇格に伴う後釜に、財務省が「総裁候補の2番手」に想定していた渡辺前財務官をはめ込んだ。「財務省OB」は3度不同意の屈辱をなめさせられた。

 こうした行き違いの重なりに、財務省は首相の手腕に幻滅と疑念を深めつつある。

 福田首相は父赳夫元首相がエリート大蔵官僚だったこともあり、「財務省を身近に感じている」(塩川正十郎元財務相)とされる。財務省も、安倍晋三前首相が殊更に「霞が関」との対決姿勢を強調しただけに、首相への期待は大きかった。だが、「武藤総裁」案の時までの「蜜月」関係は、今や冷めている。

 一連の混乱は、財務省が自らの地盤沈下を認識できていなかったことも大きい。「同じ事務次官OBでも、武藤氏はOKで田波氏はNO」という役所特有の序列を公然と振りかざすのが最たる例だ。

 「何を守って何をあきらめるか」。その判断が、福田首相と財務省、政治情勢と世の中の目の間で、幾重にも複雑にずれており、その首相と財務省は、そろってその断層に落ち込んだ。

毎日新聞 2008年4月20日 3時00分(最終更新 4月20日 3時00分)
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080420k0000m010118000c.html

744片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/05/01(木) 13:53:54
再可決でガソリン値上げ/逆風、福田政権綱渡り

 税制改正法案が三十日、衆院で再可決され、ガソリンは五月一日以降、値上げされる。福田康夫首相はねじれ国会の打開策を見いだせないまま野党と激突、手詰まり感が漂う自民党に「福田降ろし」の余力はない。攻勢をかける民主党の小沢一郎代表も早期の衆院解散に追い込む決め手を欠いている。だが、ガソリンに加えお年寄りの医療、年金記録不備の“三点セット”で逆風が強まり福田内閣支持率がさらに低迷することは必至だ。綱渡りの政権運営が続く。

 ▽異論なし

 「国、地方で八百兆円もの借金を抱える中、一カ月で千八百億円の歳入が失われた」。首相は再可決後の記者会見で財政の窮状を国民に訴えた。自民党の伊吹文明幹事長は議員総会で「国家国民のために憲法五九条(再議決)を発動する」と強調。政権の危機に道路族幹部も足並みをそろえ、道路特定財源の一般財源化を求める若手議員の造反もなかった。

 財務省は一カ月で暫定税率復活にこぎ着け、巨額の歳入欠陥を回避。津田広喜事務次官は「財政運営など総合的観点から(税制改正法を)決めている」と強調するように、同省が望んだシナリオ通りの決着となった。

 ▽荷物

 「いいことが一つもない。物価は上がる、日銀人事はつまずき、法律一本も通らない…」。自民党の閣僚経験者は「打つ手ないな」と嘆いた。

 報道各社の世論調査で福田内閣の支持率は年初来右肩下がりで20%台に突入。「政権がやっていけるかの黄信号」(自民党幹部)がともっても、党内に「福田降ろし」が始まる気配はない。

 背景には二つの理由がある。一つは「ポスト福田が鮮明に見えない」(党幹部)ことだ。例えばライバルの麻生太郎前幹事長は国民に人気があるが、多くの派閥が支持する首相を脅かすほど党内に支持の広がりはない。

 もう一つがねじれ国会。「今の状況なら、だれが首相でも同じ。ならば年金問題、避けられない消費税増税も含めすべて背負ってもらう」(ベテラン議員)。

 首相は“念願”の七月の主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)に臨み、その後も低空飛行を続けるのか―。ある党幹部は条件を付けた。「首相は選挙の顔になれない。もし総選挙に打って出ようとしたら、直ちにこれだな」と首に手を当て横に引いた。

 ▽二の矢なく

 「できるだけ早く福田内閣を衆院解散に追い込み、総選挙で国民が勝利する環境をつくる」。民主党の鳩山由紀夫幹事長は東京・有楽町の街頭で有権者に訴えた。

 民主党は道路特定財源を今後十年間維持する道路整備費財源特例法改正案を、与党が五月中旬に衆院で再可決すれば直ちに首相問責決議案の参院提出を検討。ただ、決議案を可決しても与党が「法的拘束力はない」と無視すれば「二の矢」はないのが実情だ。

 国会で審議拒否し、街頭で政府、与党の失政“三点セット”を追及することはできるものの、解散権を握るのは首相だ。「国会をサボっている」と批判の矛先が民主党に向く可能性さえある。

 民主党幹部は「自民党は公明党抜きで選挙ができない。その公明党が秋以降を望んでいる限り、衆院解散に追い込めるとは思っていない」と本音も。「いかに政権のイメージダウンを図り続けるかが戦術の主眼」と指摘した。民主党内では問責決議案提出への慎重論も交錯した。
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/danmen/danmen2008/0430.html

745片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/05/03(土) 11:14:44
また森元工作員か

「解散、総辞職絶対しない」・首相明言、山口補選の夜
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20080503AT3S0201602052008.html

 「何があっても絶対に衆院解散と内閣総辞職はしませんから、安心してください」。福田康夫首相が衆院山口2区補欠選挙の投開票日の4月27日夜、首相公邸で自民党の森喜朗元首相、青木幹雄前参院議員会長と会談し、参院で首相問責決議案が可決されても衆院解散・総選挙や内閣総辞職をしない考えを示していたことが2日、明らかになった。

 内閣改造の時期も話題に上り(1)6月15日の国会閉会直後(2)7月7―9日の主要国首脳会議(洞爺湖サミット)直後(3)自民党役員の改選期の9月――の3案などを検討したが、結論は出なかった。(07:02)

746片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/05/05(月) 12:53:53
与党に国会の小幅延長論/狙いは成立法案積み上げ

 六月十五日の国会会期末まで一カ月半を切り、自民党内に会期を十日間程度延長する「小幅延長」論が浮上している。ねじれ国会での与野党対立の影響で、例年に比べ大幅に少ない成立法案を積み上げるのが狙いだ。ただ、福田内閣の不安定さから「国会を開いていると、(衆院解散という)不測の事態があるのではとの不安が消えない」(閣僚経験者)との反対論も多い。執行部は党内情勢や野党の出方を見極めて延長の是非を判断する考えだ。

 「必要な法案が処理できないなら延長の考えも出てくるだろう。(一方で)早く閉めた方がいいという考えも出てくる」

 自民党の伊吹文明幹事長は四月末の記者会見で、党内の微妙な空気を説明した。

 今国会は六月十五日が日曜日のため、事実上の会期末は同十三日。国会法の規定で、通常国会は一度だけ延長が可能だが、福田康夫首相らには七月七日からの主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)の準備があり、与野党では延長見送りの見方が大勢だった。

 しかし政府が提出した法案七十九本のうち、二日までに成立した法案はわずか二十四本。与党が十三日に道路特定財源を十年間維持する関連法改正案を衆院で再可決すれば与野党対立が一段と激しくなり、野党が主導権を握る参院で法案審議が完全に行き詰まることも予想される。

 その場合、残る法案について与党には、憲法の「みなし否決」規定を適用、衆院で再可決し成立させるしか手がない。六月十三日までとなると、参院送付後六十日が経過し再可決を見込める法案は地域再生法改正案など四本だけ。だが会期を十日間延長すれば、これに防衛省設置法等改正案など十七本が加わる計算になる。

 ただ与党内では「与野党対決法案はない。何とか法案は成立していくのではないか」(自民党国対幹部)との楽観的な見通しがある上、「何が何でも通さなければいけない法案はない。再議決を繰り返すのもどうか」(参院自民党幹部)との慎重論も漏れる。

 一方、閣僚経験者は民主党が首相問責決議案を提出する構えであることを指摘、「政治の世界は『一寸先は闇』だ。誰も望んでいなくても、何かをきっかけに解散・総選挙にまでいってしまう可能性もある。早く国会を閉じてほしいというのがみんなの気持ちだ」と解説した。
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/seikyoku/20080504.html

747片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/05/08(木) 01:03:11
二階自民総務会長:内閣支持率「必ず上向く」名古屋で講演

 自民党の二階俊博総務会長は7日、名古屋市で開かれた「ミッドランド毎日フォーラム」(毎日新聞社主催)で講演し、福田内閣の支持率低迷について「今しばらく冷静に見ていてほしい。必ず上向きになっていく。これ以上、下がりようがなく、チャンスがきている」と述べた。

 二階氏は、政権浮揚のポイントとしてアジア外交を挙げ、首相の父の赳夫元首相が77年に発表した東南アジア外交の3原則「福田ドクトリン」が現在も評価を得ていると指摘。「首相にアジアの国々にどのような貢献をするかを(国民に向け)真剣に呼びかけてもらうことが大事だ」と語った。

 一方、道路特定財源を10年維持する道路整備財源特例法改正案について「13日に正々堂々と衆院で再可決する道を選ぶ。党内で意見を言うのは自由だが、一人も漏れることなく対応することは当然のことだ」と強調した。【西田進一郎】

毎日新聞 2008年5月7日 21時20分(最終更新 5月7日 23時42分)
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080508k0000m010096000c.html

748片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/05/13(火) 01:30:26
道路財源一般化:閣議決定の日程、「内向き」理由で迷走
 政府は13日に「道路特定財源の09年度からの一般財源化」を閣議決定する。しかし、本来は政策遂行に向けた「政権の意思」を示す閣議決定の趣旨は、道路特定財源を10年間維持する道路整備財源特例法改正案の衆院での再可決を前にした世論対策、与党内の造反封じに変質。その結果、日程をめぐる迷走が起きることになった。

 「もう利権の構造は断ち切った。閣議決定ではそういう部分が条項に入る。閣議決定を守らなければ、与党に明日はない。マニフェストと同列の扱いと考えてほしい」

 福田康夫首相は12日、官邸を訪れた与党の「福田提案を支持し、道路特定財源の一般財源化を実現する会」の水野賢一衆院議員ら16人の中堅・若手を前に熱弁を振るった。

 しかし、13日の定例閣議での決定に至るまでの間、政府・与党の方針は揺れ動いた。

 4月27日の衆院山口2区補選で自民党候補が敗北。敗因に後期高齢者医療制度とともに道路特定財源問題が挙げられた。与党内には「実現する会」など、一般財源化の担保がないならば、特例法改正案での造反をにおわせる勢力も出てきた。こうしたことから一気に閣議決定の流れができあがった。

 ただ、政府には「閣議決定と矛盾する特例法改正案を再可決することはできない」との意見が強かった。このため、補選敗北直後には閣議決定は13日の再可決後とする考えが主流となったが、造反を強く懸念する自民党の大島理森国対委員長らが、造反封じを確実にするための「再可決前」を主張した。

 政府は当初、この案には慎重だった。しかし、4月30日の改正租税特別措置法の再可決を受けた内閣支持率下落に焦りを強め、次の再可決に世論の理解を得るためには早期に「本気さ」を示す必要があると判断。いったんは9日への前倒しを決めた。

 ところが、野党側が突然、特例法改正案を9日の参院財政金融委員会で採決する方針を決定。政府・与党のスケジュールは再び白紙になり、今度は与党側が、野党から「閣議決定と特例法改正案の矛盾」を追及されるのを嫌がって「再可決と同日」を主張することになった。

 結局、同じ13日になったものの、閣議決定は朝で再可決は午後という順。政府が当初に主張していた「閣議決定と矛盾する特例法改正案を再可決することはできない」という理屈はクリアできない日程になり、ちぐはぐさは否めない結果となった。

 この間の迷走は、対応が後手後手に回る福田政権の姿を象徴しているかのようだった。【尾中香尚里】

毎日新聞 2008年5月13日 0時44分
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080513k0000m010173000c.html

749片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/05/19(月) 02:21:57
実績優先、解散先送り 福田政権が生き残り戦略練る '08/5/19

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 福田康夫首相が、道路整備事業財政特別措置法の衆院再可決で道路政局が一段落したのを受け、政権の生き残りを懸けた戦略を練り始めた。

 衆院解散・総選挙は越年も念頭に可能な限り先送りし、道路特定財源の二〇〇九年度からの一般財源化など福田カラーを鮮明にする「実績づくり」を優先。対決型法案の成立に向けては、秋の臨時国会、年明けの通常国会を例年より前倒しして召集し、参院送付後六十日が経過した場合の「みなし否決」規定に基づく衆院再可決の“連発”を織り込んだ審議日程を組み立てる構想だ。

 ただ後期高齢者医療制度(長寿医療制度)の導入をめぐる混乱は、内閣支持率を下支えしてきた高齢者層の「福田離れ」をも加速させている。支持率が引き続き下降線をたどれば、首相の「延命シナリオ」は早期に破たんする可能性もはらむ。

 「衆院解散や内閣総辞職は絶対にしない」。首相は衆院山口2区補選で敗北を喫した四月二十七日、自民党の森喜朗元首相、青木幹雄前参院議員会長と公邸で向き合い、強気の政権運営で窮地を切り抜ける考えを強調した。周囲には「静かに革命が進行している。半年後には福田流が理解される」とも繰り返す。

 ポスト福田の有力候補の麻生太郎前幹事長は、次期総裁選で首相の出身派閥・町村派の支援獲得を基本に据えており、直ちに倒閣の火の手を上げる勢力は見当たらない。

 党内では「福田首相で選挙は戦えない」との認識が広がりつつあるが、解散権を封印してさえいれば、低空であっても政権の安定飛行は可能だ。生活者重視を看板にした政策を着実にこなして点数を稼げば、いずれ反転攻勢の糸口を見いだせる―。首相がそんな心境にあるのは間違いない。

 今月十五日には自民党の大島理森、公明党の漆原良夫両国対委員長と会談し、インド洋での海上自衛隊の給油活動を来年一月の期限切れ後も継続するための新テロ対策特別措置法改正案や、政府管掌健康保険(政管健保)の国庫補助を健康保険組合などに肩代わりさせる特例法案に関して、臨時国会の早期召集で衆院再可決も辞さずに成立させる方針を確認。「消費者庁」創設や道路特定財源の一般財源化の関連法案についても、来年の通常国会での成立に強い意欲を示した。衆院解散は一連の課題を片付けた後の来春以降に探りたいとの意向が色濃くにじむ場面だった。

 当面は六月にかけて、社会保障国民会議の中間報告で給付と負担の方向性を示すほか、消費者庁の具体像や、温暖化対策の関する福田ビジョンなどを矢継ぎ早に発表。医療問題での民主党の攻勢をかわしながら、七月の主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)後の内閣改造で人心一新を図り、政権浮揚につなげたい考えとみられる。

 ただ年末の税制抜本改革では、社会保障費財源としての消費税率引き上げという「政権最大の難問」(官邸筋)が待ち構える。道路特定財源の一般財源化後の税率、課税根拠、使途に関しては秋に具体案を策定する方針だが、政府部内では「消費税と切り離して議論できない」との見方が大勢。一方、与党内では衆院選前の引き上げ決定は「民主党を喜ばせるだけ」との異論も根強い。

 首相は「(解散前に)将来のしっかりした青写真を示す必要がある。その一つは社会保障だ」と明言しており、社会保障国民会議の秋の最終報告を受けて消費税問題でも指導力発揮を迫られる。だが支持率低迷に伴う求心力の陰りは隠せず、与党をまとめきるのは容易でない。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200805190241.html

750片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/05/22(木) 13:03:46
臨時国会、8月下旬にも召集
 政府・与党は21日、秋に予定される臨時国会を8月下旬にも召集する方向で検討に入った。

 来年1月に期限切れとなる新テロ対策特別措置法の延長なども想定し、参院での審議時間を十分に確保するために、早期召集が必要になるとの意見が強まっている。

 臨時国会に新テロ特措法の期限を延長する改正案を提出した場合、民主党が反対し、参院で改正案の採決が行えない可能性がある。今国会から秋の臨時国会に継続審議となる政府管掌健康保険国庫補助特例法案にも民主党は反対している。このため、与党側は、参院送付後60日以内に議決しない場合は否決と見なすことが出来るという憲法の「60日規定」を織り込んで、会期を確保する必要があるとしている。

 自民党幹部は21日、「臨時国会は60日規定を使うことを考えると、8月下旬から9月上旬ごろには召集しないといけないだろう」と語った。

 通常、秋の臨時国会は9月下旬から10月上旬に召集されることが多い。昨年秋の臨時国会は、ねじれ国会を受け、9月10日に召集された。

(2008年5月22日03時07分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20080522-OYT1T00046.htm

751片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/05/23(金) 01:05:51
新福田ドクトリン大方針 太平洋を「内海」に
5月22日20時52分配信 産経新聞


 福田康夫首相は22日夜、都内で講演し、「新福田ドクトリン」と位置づけられる今後30年間の対アジア外交の大方針を発表した。「太平洋を『内海(ないかい)』とする国々のネットワークを形成し、『開放』をキーワードに無限の可能性を求めたい」と述べ、アジア諸国だけでなく米国やロシアなど太平洋を取り巻く国々と協力して交流の一大拠点を築くべきだと提起したほか、アジア諸国がネットワーク構築に参加できるよう日本として「5つの約束」に取り組むことを表明した。
 大方針の特徴は、昭和52年に実父の福田赳夫首相(当時)が東南アジア政策について発表した(1)軍事大国にならない(2)相互信頼関係の構築(3)「対等な協力者」として平和と繁栄の構築に寄与−という「福田ドクトリン」を強く意識し、視点をアジアの一地域から太平洋圏全体にまで広げたことにある。日米同盟の強化とともに「アジア外交の共鳴(シナジー)」を基本に掲げてきた首相の外交方針を具体化させたものともいえそうだ。
 複数の政府関係者によると、首相がこの外交方針を打ち出した背景には、この30年間に米ソを中心とする冷戦構造がなくなり、日米だけでなく中露両国や韓国が一体となってワットワークを構築できる機会になったことが大きい。また、首相が「太平洋は(欧州が栄えた)16紀の地中海と同じなのではないか」と述べたことをきっかけに、太平洋を人や物資が行き交う「内海」と位置づける構想が生まれたという。
 その上で、ASEAN(東南アジア諸国連合)加盟国などアジア地域の国々には、ネットワークに参加するのに経済的体力や社会的環境でのハンディを抱えている−として「5つの約束」を提示したという。その中には、ミャンマーのサイクロンや中国の四川大地震が直前に起こったことを踏まえ、大規模な自然災害への対応にも触れている。
 外交評論家で杏林大客員教授の田久保忠衛氏は「アジアにおける日米同盟の重要さを理解している。理念的にすっきりしている」と評価する一方、「経済しか触れておらず、政治と軍事の視点を欠いたあいまいなビジョンともいえる」と指摘する。特に、軍事費の伸びが著しい中国の存在を念頭に「太平洋を『内海』というなら、長い海岸線やシーレーンの守りをいかにするかにも触れるべきだ」としている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080522-00000972-san-pol

752片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/05/24(土) 12:22:30
臨時国会前倒し論浮上/8月召集、11月閉会も

 国会会期末の六月十五日まで約三週間となった二十二日、攻防がヤマ場を越したとのムードを象徴するかのように、与党で次期臨時国会の早期召集論が浮上した。一部では八月中下旬に召集、十一月中に閉会する案までささやかれる。越年国会にまで追い込まれた昨秋の臨時国会の反省から、長期の審議日程を確保しようとの狙いだが、与党内には困惑の声も出ている。

 「主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)後に内閣の大幅改造、早ければお盆明けの八月十八日、遅くとも八月中に臨時国会を召集して十一月末に終わらせ、十二月は税制改革と予算編成作業に集中。衆院の解散、総選挙は来年以降に先送り…」

 自民党で二十二日、こんな“カレンダー”が広まった。「古賀誠選対委員長が勉強会で話した」「大島理森国対委員長が言った」と発信源は諸説紛々だが、政府、与党では臨時国会の早期召集は既に共通認識となっているだけに現実味がある。

 背景にあるのは、インド洋での海上自衛隊による給油活動を継続する新テロ対策特別措置法が来年一月で期限切れとなるため、臨時国会の焦点になるのが確実なことだ。政府管掌健康保険(政管健保)の国庫補助を健康保険組合などに肩代わりさせる特例措置法案に野党が反対し、参院の審議難航が必至ということもある。

 いずれも長引けば、参院送付から六十日経過後の「みなし否決」を適用し衆院再議決で成立させるしかない。このため「最低でも衆院の通常の審議時間プラス六十日」(国対筋)を当初から計算。さらに、慣例で「国会休戦」となる民主党代表選が九月にあることや、与野党対立による紛糾などを想定し「結局、八月下旬か九月初めになる」(自民党幹部)との見方になっている。

 ただ選挙後などを除いて八月の国会召集は極めて異例。与党内からは「お盆明けの臨時国会は正直気が重い」(公明党幹部)との本音も漏れる。

 一方、民主党からは衆院再議決を前提にした日程調整に反発の声が上がった。菅直人代表代行は記者会見で「次の国会召集を口にすること自体、不見識だ」と批判。輿石東参院議員会長も会見で「やりたければやればいい」と不快感を示した。
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/seikyoku/20080522.html

753片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/05/24(土) 21:53:27
福田首相、高齢者対策に躍起 支持離れ食い止めへ '08/5/24

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 福田康夫首相が、後期高齢者医療制度(長寿医療制度)導入などに反発している高齢者層の支持離れを食い止めようと対策に躍起だ。六月中旬までに新医療制度の運用改善策を打ち出すほか、高齢者の社会参加や活力向上のため雇用拡大や税制面での優遇措置を柱とする高齢者政策の取りまとめを自民党に指示した。

 首相にとって昨秋の就任以来、内閣支持率を下支えしてきた“生命線”は高齢者層とされる。五月初めの共同通信の世論調査で20%を切った支持率を反転上昇させるためにも高齢者対策が喫緊の課題だ。ただ厳しい財政事情で対策が中途半端に終われば、「失望感」でさらに支持率下落を招く逆効果になりかねない。

 「高齢者に冷たい印象を与えてしまっているので、工夫して雰囲気を和らげるよう着手してほしい」。首相は十九日の自民党役員会で、高齢者の感情に配慮した政策の検討を要請。二十四日には公邸に伊藤達也首相補佐官を呼び、社会保障国民会議が六月にまとめる予定の中間報告について「高齢者にやさしい『生活充実プラン』という視点で検討することが大切だ」と強調した。

 新医療制度をめぐっては、六月十三日に年金からの二回目の保険料天引きがある。対策を早期に示さなければ、世論の反発が一層強まり、制度廃止を訴える野党側を勢いづかせかねないという危機感が首相を突き動かしているのは明らかだ。

 与党では、七十歳への定年延長、三世代同居世帯への減税措置、限度額内の預貯金の利子を非課税にする「高齢者マル優」復活などが浮上。首相は「保育ジジ、保育ババとか、いろいろ考えられる」と就業対策を盛り込む意向も示すが、短期間で抜本的対策を打ち出せるかはまだ見えない。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200805240446.html

754片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/05/26(月) 16:45:15
福田首相 来月から渋々クールビズ 環境問題アピール(05/25 07:09)
 福田康夫首相は六月から、上着とネクタイを着用しないクールビズ(夏の軽装)で執務に臨む。就任前はクールビズを拒んできたが、七月の北海道洞爺湖サミットで議長国として温暖化問題への姿勢をアピールする立場上、こだわりは捨てざるを得ないと判断した。

 首相は会社員時代からの習慣で「仕事中は背広」との考えを持っており、二〇〇五年のクールビズ導入後も服装を変えなかった。首相就任後も「六月一日はネクタイを締めるのか」と尋ねる記者団に「逆に締めたらどうか」とけむに巻くなど態度を明かさなかった。

 その間、首相は四月末のロシア訪問から帰国後、政府高官に命じて首相官邸でクールビズがどれだけ浸透しているか調べさせたところ、大半の職員が賛成していることが判明。サミット議長国のトップとして、省エネ対策に先頭で取り組んでいる姿勢を示す必要があるとの考えもあり、服装へのこだわりを封印することにした。

 ただ、首相は外国政府の要人などと会談する際はネクタイと背広を着用する方針で、クールビズの「完全実施」までには至らないようだ。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/94799.html?_nva=9

755片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/05/27(火) 13:11:12
日銀審議委員:池尾・慶大教授を提示へ
 政府は27日、空席となっている日銀審議委員に慶応大教授の池尾和人氏(55)を充てる人事案を衆参両院の議院運営委合同代表者会議に提示する。両院の同意が得られれば内閣が任命する。

 日銀審議委員(定員6人)は民間から選ばれ、総裁、副総裁(定員2人)とともに金融政策を決定する。総裁人事混乱のあおりで審議委員1人が不在となっていた。不在の副総裁1人の人事案提示は見送られる。

 池尾氏は金融論が専門で、政府の金融審議会委員も務めている。西村清彦前審議委員が任期途中の3月に副総裁に就任し、池尾氏はその後任となるため任期は西村氏の残り任期の10年4月まで。

 政府は預金保険機構の永田俊一理事長を再任する人事案も27日に国会に提示する。永田氏は旧大蔵省(現財務省)銀行局審議官などを経て04年6月から現職。4年前の就任時には民主党も同意した。

毎日新聞 2008年5月27日 0時55分
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080527k0000m020169000c.html

756片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/05/27(火) 13:11:47
国会同意人事:政府、提示見送り 「事前報道」民主反発で
 政府は27日午前、任命に衆参両院の同意が必要な9機関24ポストの人事案の国会提示を見送った。人事案の一部に関し、事前に報道されたことに民主党が反発し、人事案提示は28日以降に持ち越された。

 人事案は、空席が続いている日銀審議委員に慶応大教授の池尾和人氏(55)を充てるほか、預金保険機構理事長に永田俊一氏を再任するなどの内容で、町村信孝官房長官が27日午前に衆参両院の議院運営委員会合同代表者会議に提示の予定だった。しかし、提示前に池尾氏らの人事案が報道されたことに民主党が強く反発。与野党で調整が図られたが、政府側が提示困難と判断した。【高本耕太】
毎日新聞 2008年5月27日 12時37分(最終更新 5月27日 12時39分)
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080527k0000e010054000c.html

757片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/05/27(火) 13:14:33
副総裁人事、今国会提示見送り 日銀「負担増」 長期戦を覚悟
5月27日8時2分配信 産経新聞


 ■審議委員に池尾氏

 政府は、欠員となっている日銀の審議委員に池尾和人慶大教授を充てる人事案を固めた。27日午前に開かれる衆参両院議院運営委員会の合同代表者会議に永田俊一預金保険機構理事長の再任案などとともに提示する。

 日銀人事をめぐっては、福井俊彦前総裁の後任選びが難航し人事が混乱したため、日銀の金融政策決定会合で議決権を持つ政策委員(総裁、副総裁2人、審議委員6人)のうち、副総裁1人と審議委員1人が空席になっている。今国会では副総裁の人事案提示は見送る方針だ。

                   ◇

 今国会中の日銀副総裁人事の提示が見送られる方向となり、金融政策や国際協調など日銀の業務運営への影響は必至だ。日銀でも「組織の負担が増す」との戸惑いの声が上がる。ただ一方では、大混乱した総裁人事の“反省”もあって、日銀や経済官庁では、長期戦も覚悟した冷静な受け止め方が広がっている。

 日銀政策委員の執行部は総裁と副総裁2人の計3人だが、4月9日に白川方明総裁が副総裁から昇格して以来、副総裁は審議委員出身の西村清彦氏1人だけの状態が1カ月半も続いている。

 日銀幹部は「総裁を頂点に負担が増している」と、苦り切った表情だ。白川総裁は就任以来、国会招致や経済財政諮問会議などへの出席など多忙を極めるが、金融政策や日常業務に必ずしも十分時間が割けない状況。しわ寄せは理事や局長以下の職員にも及ぶ。

 米国の低所得者向け高金利型住宅ローン(サブプライムローン)問題で世界経済の不透明感が増すが、国際会議なども白川総裁と西村副総裁でやり繰りが続く。先日も海外出張が重なり、正副総裁が国内不在という「異例の事態」(日銀)になった。白川総裁も「金融政策を進めていく上でも望ましくない」と早期の欠員解消を訴える。

 ただ、日銀内部でもジレンマがある。副総裁は総裁を補佐するだけでなく、日銀の幅広い業務に目配りするほか、政策委員会のメンバーとして金利調節など重要な意思決定にかかわる。国内の景気の雲行きが怪しくなる中で金融当局も正念場だが、別の日銀幹部は「即戦力を期待したいところだが、拙速な人選をされる方が迷惑」と、“長期戦”も覚悟した口ぶりだ。

 日銀への人材の供給源となってきた財務省も、「当面は官邸主導で様子見だろう」(幹部)との冷めたムードが強まっている。総裁と副総裁を含めて計3度もOB候補が国会で否決されただけに、戦略の立て直しは容易ではないからだ。

さりとて、白川総裁は日銀出身、西村副総裁は学者出身だけに、日銀と学界からの起用もバランス上難しい。政府は民間人も視野に入れているが、手詰まり感も色濃くなっている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080527-00000082-san-bus_all

758片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/05/27(火) 13:15:20
事前報道に反発、人事案提示は見送り
 政府の審議会の委員など、国会の承認が必要な同意人事を巡ってまたも混乱が起きました。一部の人事案が事前に報道されたことから、27日に予定されていた日銀審議委員などの人事案の提示が見送りとなりました。

 政府は27日午前、日銀審議委員など9機関24人の人事案を国会に提示する予定でした。しかし、一部の人事案が事前に報道されたことに民主党に所属する参議院の西岡議院運営委員長が強く反発し、27日の提示は見送られました。

 同意人事をめぐっては、「国会に提示する前にリークするのは、人事を既成事実化するものだ」と、西岡委員長が主張したことをきっかけに、去年10月、「事前に報道された場合は原則として人事案を受け付けない」という申し合わせができていました。

 先月から空席が続いている日銀副総裁に続いて、福田政権にとっては、また同意人事での失点となりました。(27日11:23)
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn/20080527/20080527-00000030-jnn-pol.html

759片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/05/27(火) 13:55:00
政府が情報漏えいと批判 西岡氏、国会同意人事で


 西岡武夫参院議院運営委員長(民主党)は27日、国会内で記者会見し、政府の国会同意人事の提示見送りについて「明らかに政府筋から事前に情報が漏れたと判断した。政府がルールを破ると、衆参両院合同代表者会議の趣旨に反する」と述べ、政府の姿勢を批判した。

 同時に、日銀審議委員に池尾和人慶応大教授を充てるなどの人事案が事前報道されたことを受け、該当ポストの候補を政府側が差し替えなければ、代表者会議での提示を受け付けない考えを強調した。

 これに関連し、笹川尭衆院議運委員長(自民党)も党役員連絡会で「人事が一斉に報道されていることから、政府が半ば公然と話したのではないか。自重してほしい」と述べた。
http://www.47news.jp/CN/200805/CN2008052701000286.html

760片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/05/29(木) 10:33:49
現場バタバタ「拙速」懸念も 中国に空自機派遣へ 首相「やってくれ」
5月29日8時0分配信 産経新聞


 四川大地震を受けた航空自衛隊機による中国への援助物資輸送は、中国側の非公式打診からわずか1日というスピードで派遣の方針が固まった。戦後初の自衛隊機派遣を日中関係前進の象徴に位置づけたいという首相官邸の意向が通った格好だが、自衛隊や与党内には根強い中国側の「反日感情」を心配し「拙速ではないか」と警戒する声も出ている。(赤地真志帆)

 町村信孝官房長官は28日の会見で、中国側の支援要請について「自衛隊が現地で活動するということではない」と前置きした上で、「自衛隊のテント、毛布を自衛隊機で中国の空港まで運んでもらいたい、という趣旨だと理解している」と述べた。

 今回の活動について、政府は「大きくてまとまった数のテントを持っているのは、やっぱり軍なんだ」(政府筋)と強調する。輸送手段についても、民間機のチャーターも検討したが、十分な長さの滑走路が必要なことなどから、C130輸送機ならば「機動的に動ける」(政府関係者)との判断に傾いた。

 最後は、やはり首相の意向が大きく影響した。第4回アフリカ開発会議(TICADIV)出席のため横浜にいる福田康夫首相は、秘書官を通じて「やってくれ」と指示。自衛隊機派遣への流れを作った。

 与党内には「中国政府が自衛隊機を受け入れたら、画期的なことだ」と首相の決断を評価する向きは強い。ただ、「中国政府が、国民感情を考えれば自衛隊の応援を求めるはずがない。背に腹は代えられないところまで中国政府は来ているということなのか」(自民党中堅)と、官邸の姿勢を「前のめり」だと警戒する声もある。

 一方、防衛省・自衛隊にも戸惑いが広がっている。支援要請があった時点で空自トップの田母神(たもがみ)俊雄航空幕僚長はオーストラリアに出張中で、斎藤隆統合幕僚長が29日に予定していた海外出張出発を遅らせるなど、対応に追われた。

 空自が保有するC130輸送機は16機だが、3機はイラク復興支援特別措置法での輸送任務でクウェートに派遣されている。ところが、派遣部隊入れ替えのためさらに2機が使用できず、定期点検・整備に4機がかかっており、実働可能7機という「オペレーション上は最悪のタイミング」(空自幹部)に重なった。

 また、派遣されるのはイラク上空で地対空ミサイルに狙われる危険性を減らすため、機体全体を空色に塗り替えた2機となる見通し。国外派遣の準備状況に加え、緑色系の迷彩塗装を施した従来タイプでは、「中国側に軍国主義的なイメージを与える」(防衛省筋)との配慮もある。

 防衛省関係者は今回の派遣要請について、両国の「軍」に対する文化の違いを指摘する。「共産主義の中国では軍に指令を出せば最も早く動くが、法令に縛られた日本では逆。民間運送会社の方が手配が早い」。省内には「人道上の話なので意義がある」と評価する声がある一方、「首相官邸が日中関係をアピールする材料に使った」との冷めた見方もある。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080529-00000106-san-pol

761片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/05/30(金) 00:35:15
国民に「貝」の福田首相 3日間マスコミ取材絶つ
5月29日22時32分配信 産経新聞


 福田康夫首相は第4回アフリカ開発会議(TICADIV)出席のため27日に横浜市入りして以来29日まで3日連続で、通例の記者団の「ぶらさがり」取材を受けず、国民への直接的な発信を控えている。国内で公務中の首相が3日間もマスコミからの取材を絶つのは異例中の異例だ。
 首相は28日の基調演説で平成24年までのアフリカ向け政府開発援助(ODA)の倍増を含むアフリカ支援策を表明した。自民党中堅議員は「税金をアフリカに振り向ける必要性を国民に語りかけるべきだ。『国民視線の政治』はどこへ行った」と指摘する。
 首相周辺は「時間がほとんどない。演説やスピーチで首相の意思は国民に伝わっている」と説明するが、日本が5年に1度ホストを務める国際会議も「首相にはとるに足りないイベントなのだろう」と自民党関係者は皮肉っている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080529-00000976-san-pol

762片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/06/06(金) 22:25:14
後期高齢者医療:廃止法案 与党は一転、継続審議に
 野党4党が提出した後期高齢者医療制度廃止法案が参院を通過し衆院に送られたことを受け、与党は6日、衆院では継続審議にする方針を固めた。衆院で審議未了で廃案にする構えだったが、民主党が参院で福田康夫首相に対する問責決議案提出にあたり、廃止法案廃案を理由としようとする戦略を見越し、対応を修正した。

 自民党の伊吹文明幹事長は6日の記者会見で「こんなに大切な問題がなぜ約6時間で参院審議を終えたのか分からない。法案の内容を国民に分かってもらう審議を衆院では行う」と強調し、次の臨時国会に継続扱いとする考えを示した。

 廃止法案を審議する衆院厚生労働委員会の定例日は原則週2回。今国会の会期末は15日に迫っており、こうした窮屈な日程を理由に、与党は当初、衆院で審議未了・廃案とする考えだった。しかし、民主党が首相に対する問責決議案提出の方針を決めたことで戦術を転換した。

 一方、自民党の大島理森国対委員長は6日、民主党の山岡賢次国対委員長と会談し、廃止法案の扱いなどを巡って9日に与野党国対委員長会談を開くことで合意した。与党はこの場で「民主党は今の制度を廃止した後どうするのかを示す責務がある」と、高齢者医療制度に関する政策協議を呼びかける考えだ。【高本耕太】

毎日新聞 2008年6月6日 22時13分
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080607k0000m010147000c.html

763片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/06/07(土) 03:09:41
与党内で無駄遣い撲滅大合唱/歳出削減は「呉越同舟」

 自民党は三日、福田康夫首相の指示を受けた歳出見直し作業に着手した。公明党も独自に検討を進め足並みをそろえる。しかし自民党の消費税率引き上げ「容認派」が増税に向けた環境整備と位置付けるのに対し、中川秀直元幹事長らは無駄見直しによる増税先送りを狙っており、歳出改革は「呉越同舟」の様相だ。

 「無駄がないかをきちんと調べ、与党はしっかり取り組んでいるという信頼がないと、本格的な政策論争に入っていけない」。三日、自民党「無駄遣い撲滅プロジェクトチーム(PT)」の初会合で、谷垣禎一政調会長は歳出見直しが消費税増税論議の大前提になるとの立場をにじませた。

 PTは六月末までに二〇〇八年度予算の執行の厳格化や、〇九年度予算に向けた方針を取りまとめることを確認。座長の園田博之政調会長代理は記者団に「消費税を上げようと上げまいと必要な作業だ」と述べた。党幹部は「増税で国民の理解を得るためには、徹底した歳出削減策を打ち出す必要がある」と語り、中川氏らの主張を強く意識していることを明かす。

 一方、中川氏が代表世話人を務める町村派は四日、歳出削減に関する勉強会を開催する。同派幹部は「谷垣氏らは『無駄をなくした』と言って消費税増税に進みたいのだろう」とけん制、独自に議論を進める構えだ。中川氏は三日、自身のホームページに「与党内で無駄をなくす削減競争となってきたことを歓迎したい」と記し、自らが仕掛けた論議の広がりに余裕を見せた。

 自民党内の動きに対し、民主党の鳩山由紀夫幹事長は三日、「どう考えてもパフォーマンスとしか見えない。民主党が省庁の固いガードを破って無駄を指摘してきたが、それに対する与党の対応をみても、どこまで本気なのかと思う」と述べ、歳出削減に躍起になる与党の姿勢に懐疑的な見方を示した。

 民主党は昨年の参院選マニフェスト(政権公約)でも「行政のムダを徹底的になくす」と掲げ、「本家」を自負する。安住淳国対委員長代理は自民党PTを「娯楽費やマッサージチェアの見直しなど、矮小(わいしょう)化した議論でお茶を濁すだけではないか」と突き放した。
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/seikyoku/20080603.html

764片言丸:2008/06/19(木) 02:50:52
国会が『閉会』 自民の関心はや改造へ
2008年6月18日 朝刊

 通常国会が事実上閉会したことから、自民党内の関心は内閣改造・党役員人事に移った。改造の時期や規模をめぐって、さまざまな思惑が渦巻いている。

 福田首相は昨年九月の政権発足に当たって、安倍内閣の閣僚をほぼそっくり再任した。その後、何度も改造の機会がありながら見送ってきただけに、入閣適齢期の議員や派閥の領袖は、改造を待ち望んでいる。

 参院幹部は「首相は自前の内閣で仕事をしたいはずだ。改造をするだろう」と見通しを示す。これに対し、閣僚経験者は「支持率がもう少し上がらないと断行できないのでは」と懐疑的だ。

 改造の時期については、七月上旬の主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)が終わった直後を求める声が強い。

 自民党役員の任期は九月までのため、大幅な前倒し人事になる。しかし、八月後半に予定されている臨時国会の召集まで、新閣僚は十分な準備の時間を取れる利点がある。

 一方、中堅は「改造した瞬間に遠心力が働く。改造は臨時国会の直前でいい」と八月の改造を推す。

 改造の規模も関心事だ。福田色の強い政策を断行するために、大幅な改造を求める意見が大勢だ。

 特に、政府、与党それぞれの「顔」となってきた町村信孝官房長官と伊吹文明幹事長は「人心一新を印象付けるために、交代させるべきだ」(若手)との意見が強い。

 これに対し、国対関係者は「今の閣僚はみんな安定している。内閣改造は不安定要因になる」と、小幅が望ましいと主張する。

 首相は十七日夕、記者団に「私は今、改造のことを考えているわけじゃない。そういう話をする必要はない」と語った。(清水俊介)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2008061802000132.html

765片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/06/21(土) 09:27:11
高まる改造待望論/「サミット後」に期待感

 首相問責決議と内閣信任決議の応酬となった国会攻防最後のヤマ場も過ぎ、与党内の関心は七月の主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)後にも想定される内閣改造に移った。交代、入閣候補の名前が飛び交うなど、早くも浮足立った雰囲気になり始めている。

 「そんな声聞こえてこないですよ」。福田康夫首相は今月十七日、記者団に改造について質問されると素っ気なく答えた。後見人の森喜朗元首相も「首相にその気はないようだ」と消極姿勢を強調する。

 だが自民党内では、首相が安倍内閣の閣僚をほぼそのまま引き継いだ経緯もあり「誰にも遠慮せず『福田丸』をつくるべきだ」(武部勤元幹事長)などと改造待望論が広がる。道路特定財源の無駄遣い問題で冬柴鉄三国土交通相が追及の矢面に立たされた公明党も交代を希望している。

 昨年の党総裁選で、首相は麻生派を除く各派の幅広い支持を受けて当選しており、「総裁選の協力に対する見返りとして改造に踏み切るはずだ」との観測も根強い。

 首相の消極発言をめぐり、自民党幹部は「首相は改造したくないとは言っていない」と指摘。森氏の発言についても閣僚経験者は「党内のざわつきを沈静化させようとしただけ」と分析、サミット後の断行を予測する。

 時期については、八月下旬の臨時国会召集が検討されているため、七月末から八月上旬との見方が大勢。一方で、九月に任期切れを迎える党役員人事の前倒しをより円滑にするため八月のお盆明けではとの声も根強く残る。町村派などでは「いずれにせよ、閣僚候補の『身体検査』は既に始まっている」との声も。

 最大の焦点は、政府と党の要である町村信孝官房長官と伊吹文明幹事長の処遇だ。町村氏は中国への自衛隊機派遣やコメ減反をめぐる発言などで物議を醸し、伊吹氏は「政策能力は抜群だが、調整能力にやや欠ける」(閣僚経験者)とされており、参院幹部は「二人とも替えざるを得ない。傷つかないよう他ポストに横滑りだ」と予想する。

 町村氏のライバルの中川秀直元幹事長や、ポスト福田の一番手とされる麻生太郎前幹事長の起用も焦点になる。

 「マスコミが手ぐすね引いているのは、中川元幹事長と与謝野馨前官房長官の財政再建をめぐる路線対立です。改造するなら『上げ潮派』と『財政規律派』の両方を入れないと駄目ですよ」

 最近、こう進言した自民党幹部に、首相は「(改造するなら)派閥の枠組みうんぬんよりも、仕事をしてくれる人を選びたい」と応じ、“自前の内閣”に強い意欲を示したという。
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/seikyoku/20080619.html

766片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/07/10(木) 09:52:58
内閣改造、首相が検討に着手…政権浮揚図る
 福田首相は9日、北海道洞爺湖サミットの閉幕を受け、社会保障改革などに取り組む態勢を強化し、政権浮揚を図る狙いから、内閣改造の検討に入った。

 時期は今月末から8月初旬を想定している。与党内には改造に否定的な意見もあるため、情勢を慎重に見極めて最終判断する考えだ。

 首相は、政府の社会保障国民会議が今秋に年金・医療・介護に関する最終報告を行うことから、社会保障改革を進める態勢の見直しを視野に入れている。また、公務員制度改革、税制改革なども加速させたい考えで、8月下旬にも召集される臨時国会に新体制で臨むことが望ましいとの判断を強めつつある。

 首相周辺は「7月下旬にも、首相自身が、各政策の進み具合と、各閣僚の取り組みを総点検し、今後の態勢を考える」との見方を示している。

 自民党幹部は9日、「首相は7月下旬以降、改造に踏み切るのではないか」と語った。与党内には「福田色」を打ち出すために改造が必要だとの意見や、改造を待望する声がある一方、臨時国会で新閣僚を巡る新たな問題が起きかねないとして、改造すべきではないとの主張もある。

(2008年7月10日03時11分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20080709-OYT1T00901.htm

767片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/07/10(木) 23:28:35
福田首相:「内閣改造は白紙」伊吹幹事長に伝える
 福田康夫首相は10日、首相官邸で自民党の伊吹文明幹事長と会談し、臨時国会召集前の内閣改造について「まったく白紙。白紙は変わっていない」と改めて語った。北海道洞爺湖サミットが閉幕し、首相が内閣改造に踏み切るかどうかが焦点になっているが、伊吹氏は「まず次期臨時国会の段取りをどうするかを決めることが大事だ。改造の当事者や利害関係者の話は聞かない方がいい」とアドバイスしたという。

 さらに首相は同日夜、内閣改造について、首相官邸で記者団に対し「今取り掛かっている政策課題をきちんと仕上げなければならない。その先のことは特に考えていない」と述べた。【仙石恭、塙和也】

毎日新聞 2008年7月10日 20時11分(最終更新 7月10日 20時39分)
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080711k0000m010079000c.html

768片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/07/11(金) 02:40:39
森元首相:そろそろ、首相の手で改造を 政局の見通し語る

 北海道洞爺湖サミットが閉幕し、福田康夫首相の政権運営が次の焦点となっている。首相に近い自民党の森喜朗元首相(町村派最高顧問)に10日、今後の政局の見通しを聞いた。【聞き手・近藤大介】

 −−首相が議長を務めたサミットをどう評価していますか。

 ◆大変良くやられたんじゃないか。福田さんは外交を大事な仕事としてやってきた政治家だから、打ってつけの場だった。国内的には福田カラーはなかなか理解されない面はあったが、それぞれの問題をしっかり仕切った。これをバネにどうするか、ということだなあ。

 −−内閣改造について4日の講演で「7月後半から8月のお盆前」と発言しました。

 ◆僕が言ったのは一般論。今の閣僚のほとんどは安倍晋三前首相のもとで決まった人事で「さあ、そろそろ」ということなのか、それとも息が合ってきて代えるのはもったいないと思うか。それは分からないが、首相は自分の人事をやられたらいいのではないかというのが僕の気持ちだ。しかし、改造は衆院解散という問題に連動する。そこが悩ましいところじゃないのかな。

 −−自ら衆院解散・総選挙に打って出るか、悩ましいと。

 ◆福田さんの気持ち一つだ。ただ、ここまでいろいろな問題に真剣に取り組んで、サミットを最も成功させた。これをフォローにすべきだが、それをまとめていくのも福田さんの仕事だ。であれば、やっぱり自分の手でやらなきゃいかんでしょう。首相は孤独です。

 −−しかし与党内には福田首相で戦えるのかという声も強い。

 ◆(与党の衆院議員は)自分の選挙にとってどうか、ということを考えるんだろうが、党の顔のせいにするのは良くない。もしものこと(衆院選の敗北)があったら、もって(瞑、めい)すべしですよ。そこからまた別の戦いをしていくしかないんじゃないですか。

 −−党内に異論が出た場合、首相はそれを押し切って解散を打つ力があるでしょうか。

 ◆そこは自民党の伊吹文明幹事長との協力体制ですよ。それは幹事長を中心に党執行部とよく相談して決断すべきです。

 −−改造によって、ともに町村派幹部の町村信孝官房長官と中川秀直元幹事長の派内対立を懸念する見方があります。

 ◆関係ないですよ。福田さんが町村さんの協力を得てやっていくならそれでもいい。中川さんは政策を実現したいと思うなら、内閣あるいは党執行部に入るのか。仮に改造があっても、派閥の方がいい形になれば、私は派を出て自民党の傍観者にでもなりますよ。

 −−首相の進退について「サミットを花道に」という見方も党内にありました。

 ◆さて、そんな花道論はまったく聞こえてこないですよ。前回までの党総裁選の経緯ならば、次は麻生(太郎前幹事長)さん、谷垣(禎一政調会長)さんということになってくるんでしょう。そういう人たちが(首相になって次期衆院選で)大打撃を受けて人材がいなくなるのか。それともできるだけ温存してチャンスを見計らって、というのも戦略です。福田さん自身も考えられるでしょう。辞めればいいというものじゃないですね。

 −−首相に対してエールを。

 ◆福田さんに対しては、僕にはまあ情みたいなものがあるからね。いいとか悪いとかじゃないんですよ。冷静になれないんです。大恩ある福田赳夫(元首相)先生のご子息だ。福田さんが首尾良くいってほしい、という思いがあります。

 −−二人のきずなは深いですね。

 ◆僕は小泉(純一郎元首相)、町村、中川、安倍も大事だが、福田さんとは特に近いでしょうね。お互い一番よく理解し合っていると思うよ。
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080711k0000m010163000c.html

769片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/07/15(火) 09:49:37
月末にも内閣改造−森元首相 「首相もう悩んでいない」

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 自民党の森喜朗元首相は14日、共同通信のインタビューで、内閣改造に関し「福田康夫首相は、もう悩んでいないと思う」と述べ、7月末にも踏み切るとの見通しを明らかにした。

 森氏はこの機会を逃せば「もうタイミングはない」と指摘。「(改造を)やらなくて後悔するより、やって後悔する方がいい」と強調した。タイミングは「常識的な時期」とし、7月末から8月初めの可能性が大きいとの見方を重ねて示した。

 人選については、次期衆院選に向け、閣僚経験者を中心とする安定した布陣が望ましいとの認識を表明。「将来の自民党を背負っていくような『花』を1、2人添えなければならない」と述べた。

 当面の福田政権の課題として、原油価格高騰対策を柱とする補正予算案の編成を挙げ、これに関連し“霞が関埋蔵金”活用を提唱する中川秀直元幹事長を党政調会長などに起用するのも一案と提起した。
http://www.chugoku-np.co.jp/NewsPack/CN2008071401000512_Politics.html

770片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/07/16(水) 12:10:50
内閣改造に期待と慎重論/政権浮揚か失速か

 主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)を終えた福田康夫首相が八月下旬にも召集の臨時国会前に内閣改造に踏み切るかどうかをめぐり、与党内で十日、期待の声と慎重論が交錯した。改造は福田カラーで政権浮揚が望める一方、処遇によっては新たな不満が噴き出し失速しかねない。新閣僚の不祥事発覚の懸念もぬぐえず、首相は改造の規模を含め難しい損得勘定を迫られている。

 「首相はサミットの成功を背景に、自らの政策を思い切って推進したいとの決意をみなぎらせていると思う。改造に大いに期待する」。自民党の二階俊博総務会長は十日、千葉県成田市で記者団に語り、党内の期待感を代弁した。

 昨年の総裁選で首相を支持した各派には、当選五回以上の「適齢期」議員を入閣させたいとの思いが渦巻く。内閣支持率が低迷する中で「人心一新が必要だ。明日にでもスパッと改造してほしい」(町村派幹部)と、自前の布陣で独自色を求める声も根強い。

 早期改造を唱える自民党の尾辻秀久参院議員会長は十日、町村信孝官房長官と官邸で会談した後、青木幹雄前参院議員会長の事務所を訪ね、約一時間話し込んだ。青木氏らは改造を想定、参院出身の閣僚候補を絞り込み始めている。

 一方、改造への慎重論もくすぶる。自民党若手議員は「新閣僚に金の問題が発覚したら政権はもたない」と警戒。党幹部も「内閣改造で政権の求心力が高まる保証は全くない」と否定的だ。

 ただ、首相が与党内の期待を袖にして改造を見送れば、衆院解散・総選挙前の首相退陣論を誘発しかねない。与党内からは「自身の手で解散する気がないのではないか」(古賀派幹部)、「改造しないなら『禅譲』だ」(公明党幹部)と、首相の解散カードを封じるけん制の声も漏れる。

 自民党内では、首相が与党内のさまざまな声を踏まえ「改造はするものの小幅にとどめるのではないか」(幹部)との観測が飛び交い始めた。

 当の首相は胸中を明かさない。自民党の伊吹文明幹事長が十日夕、官邸で「改造するなら当事者や利害関係者の意見は聞かない方がいい」と進言すると、首相は「私は全く白紙」。記者団にも「白紙は白紙。いろんな人の(白紙)もあるが、私の白は本当の白だ」と繰り返し、けむに巻いた。

 首相と頻繁に意見交換している森喜朗元首相も十日、事務所を訪れた二階総務会長に「まだおれもよく分からない」と述べた。自民党幹部は記者団に「どんなことでもプラスとマイナスがあり、判断は難しい。最後は首相が一人で決めなければならない」と強調した。
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/seikyoku/20080710.html

771片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/07/16(水) 12:12:29
強まる内閣改造論/夏休みに「新布陣」検討か

 福田康夫首相が内閣改造に踏み切るとの見通しが政府、与党内で強まっている。タイミングは閣僚が海外出張から帰国する二十八日以降から八月初めまでが有力だ。首相は七十二歳の誕生日を迎える七月十六日から六日間の夏休みに入り、八月下旬にも召集される臨時国会に新布陣で臨むかどうかを決断するとみられる。

 首相は十五日夜、官邸で記者団から「休暇中に内閣改造について考えるか」と問われ、「何を考えるか、それを考える」とはぐらかした。「白紙」と繰り返してきたこれまで同様、言質を取らせない作戦。夏休みについては「(首相就任後)全く休みなしできたんでね」と述べた。

 首相は九日に閉幕した主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)について「こんなにうまくいったサミットがあったか」と周囲に自画自賛するなど、意気盛んだ。充電のため夏休みを勧められても「休みたくない」となかなかクビを縦に振らなかったほどだ。

 ただ、サミットを受けた共同通信社の世論調査では、内閣支持率は26.8%と前回六月の25.0%からほぼ横ばい。反転攻勢のきっかけにとの期待は“幻”に終わり、政権浮揚には内閣改造が「頼みの綱」の状況だ。

 「サミットで一気に支持率を上げようと考えること自体が間違い」。公明党の太田昭宏代表は十五日の会見でこう首相を擁護したが、落胆の色は隠せない。

 自民党内では、内閣改造について「期待が高まっている。首相は早期の改造に踏み切るべきだ」(尾辻秀久参院議員会長)などと、日増しに待望論が広がっている。官房長官など重要閣僚や自民党三役を含めた大幅改造を求める意見も強い。

 一方で「内閣改造で失敗したら、退陣につながりかねない」(与党幹部)との慎重論も。支持率が上昇しなかったり、新閣僚にスキャンダルが発覚したりした場合は、衆院解散・総選挙をにらみ「福田おろし」の動きが噴出しかねない。

 首相が掲げる消費者庁創設など「国民目線」の政策を実現する態勢づくりが、内閣改造断行の大義名分となる。昨年九月の就任時、安倍前内閣の閣僚をほぼ引き継いだ首相としては、「自前の内閣」で勝負したいとの思いがあることは想像に難くない。

 改造の時期は、首相が打ち出した社会保障分野の「五つの安心プラン」の取りまとめ後が有力。若林正俊農相と甘利明経済産業相は世界貿易機関(WTO)新多角的貿易交渉(ドーハ・ラウンド)の非公式閣僚会議に出席する予定で、帰国後の二十八日以降となることは確実だ。

 これに対し、民主党の小沢一郎代表は十五日の会見で、内閣改造について「首相以下、みんな替わっても(政権浮揚には)関係ないんじゃないか」と痛烈に皮肉った。
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/seikyoku/20080715.html

772片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/07/16(水) 13:08:14
自公党首会談で結論 首相、臨時国会召集で
2008年7月15日 21時34分

 福田康夫首相は15日、公明党の太田昭宏代表と党首会談を開き、次の臨時国会の召集時期や会期を決定する意向を固めた。自民党の大島理森、公明党の漆原良夫両国対委員長が官邸で首相と会談し、衆院解散・総選挙や外交など想定される政治日程を踏まえて決断すべきだと提案、首相が受け入れた。党首会談の日時は今後調整する。

 大島氏は召集時期に関し「内閣を改造するのであれば、新閣僚が国会答弁の準備をする十分な期間が必要だ」と述べ、改造から召集まで1カ月程度の期間を置くのが望ましいとの意向を伝えた。首相は黙って聞いていたという。

 大島氏は会談後、記者団に、原油高対策としての補正予算編成や民主党代表選、衆院解散・総選挙などを挙げ「非常に高度な判断をしてもらわなければならない」と強調。具体的な召集時期は提案せず、首相からも言及がなかったことを明らかにした。

(共同)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008071501000745.html

773片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/07/17(木) 12:15:46
黙認上司も不採用 ヤミ専従 年金機構自民方針対象、数百人規模に
2008年7月17日 朝刊

 自民党は十六日、社会保険庁職員が休職許可を得ないで労組活動に専念していた「ヤミ専従」問題に関し、関係職員と違反を黙認した上司らの双方について、社保庁解体後に発足する日本年金機構での採用を認めない方針を決めた。八月召集予定の臨時国会に同機構法改正案を議員立法で提出する。 

 ヤミ専従職員はこれまでに三十人が発覚。関係の上司らも不採用となれば、対象者は数百人に上る見通しだ。

 自民党の社保庁ヤミ専従問題対策プロジェクトチームは十六日の会合で、同機構法改正案の要綱を策定。二〇一〇年一月発足の同機構職員になることができない例として(1)ヤミ専従をした職員(2)ヤミ専従を知りながら給与支給や人事管理などを行った管理職−と明記した。採用後に関与が発覚した場合にも解雇することを規定した。

 不採用とする上司らは、都道府県の社会保険事務局の場合、ヤミ専従職員の所属課と総務課双方の課長、同補佐、係長など。各地の社会保険事務所では係長から所長までの監督責任者全員とする。

 同機構の組織や業務の基本計画を立案中の政府も、ヤミ専従職員は採用しないことで一致。また、過去に何らかの懲戒処分を受けた職員(約八百七十人)の移行も、自民党側から厳格な基準を求められているため、停職、減給処分を受けたケース(約二百五十人)は非正規職員としても採用しない方向で調整している。

■改革姿勢をアピール

<解説> 自民党が十六日、社会保険庁のヤミ専従問題で、関係職員と上司を日本年金機構に採用しない方針を決めたのは、衆院選を見据えて改革姿勢をアピールする狙いがある。同時に、深刻な年金問題と社保庁労組、また同労組が支持する民主党との関係をあぶり出そうとの思惑も透けて見える。

 日本年金機構の職員採用方針などを盛り込んだ政府の基本計画案によると、同機構は正規職員の九割を社保庁からの移行組で賄う。

 これに対し、自民党は、昨夏の参院選で与党が惨敗した主因が年金問題だったことから「不祥事を起こした職員が居残るのは許せない」と追及を強めた。中でも、ヤミ専従問題に狙いを定めて幅広い不採用措置を決めたのは、人事刷新によるイメージアップと労組弱体化を同時に進めるためだ。

 日本年金機構法改正案作成にかかわる自民党議員は「改正案には民主党は賛成できないだろう」と分析。臨時国会では、国民に「社保庁改革に消極的な民主党」を印象付けたい考えだ。

 ただ、年金問題は、厚生年金記録の入力ミスも新たに発覚するなど底無しの状態。全面解決への道筋が見えない中、労組の責任追及を強めることで、年金不信の矛先をかわせるかは不透明だ。 (後藤孝好)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2008071702000127.html

774片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/07/18(金) 12:26:35
日本年金機構:処分者一律不採用も 自民強硬姿勢で苦境−−社保庁検討
 社会保険庁の後継組織、日本年金機構をめぐって17日、自民党の議員多数が「社保庁時代に懲戒処分を受けた職員は機構に採用しない」と強硬姿勢を示し、社保庁は苦境に立たされた。処分歴を理由に雇用差別をすれば、訴訟になって国が敗訴する可能性が高いうえ、士気が低下して大量の自己退職を招き、要員に穴が開きかねないと恐れるからだ。それでも「与党と対立もできない」(幹部)と、一律の不採用が可能か検討を始めた。

 「裁判になればその時対応を考えればいい」「自民党も社保庁とぐるだと思われる」

 17日の自民党厚生労働部会は、社保庁批判に包まれた。社保庁は、国から給料を受け取りながら組合活動に専念する「ヤミ専従」職員に加え、停職・減給処分歴のある延べ254人を不採用とする方針を示したものの、塩崎恭久元官房長官らは納得せず、最も軽い戒告処分を受けた同637人も全員不採用とするよう求めて譲らなかった。

 塩崎氏は安倍内閣の官房長官時代に「社保庁解体」を強調しており、党内でも最強硬派に位置する。首相補佐官だった世耕弘成参院議員らと「リゲインの会」を結成し、「懲戒処分歴のある867人全員の不採用」を迫っている。

 自民党は04、07年の参院選に、年金記録漏れなど社保庁の不祥事のせいで惨敗。同庁への恨みが深い。処分歴のある職員の多くは野党支持の自治労系の労組員で、民主党をけん制する思惑もある。

 ただ戒告処分の中には、年金記録をのぞき見した者を特定できず、たまたま責任者だったケースや車のスピード違反も交じっている。「一律不採用など無理」とは説明してきた。

 また、塩崎氏らは1000人超を外部から採用するという政府方針を倍増するよう唱えているが、社保庁幹部は「評判が地に落ちた組織に、有能な人を1000人以上集めるのは困難」と漏らす。

 社保庁の07年度の自己退職者は過去最高の702人。多くは職場に嫌気がさしたのが理由だ。同庁は処分歴のある職員を「頑張れば帳消しになる」と鼓舞してきた。不採用になれば、士気低下は必至という。【吉田啓志】

毎日新聞 2008年7月18日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080718ddm005010127000c.html

775片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/07/18(金) 12:29:23
臨時国会:「9月中旬以降」…与党内、召集先送り案浮上
 次期臨時国会の召集時期について17日、政府が模索していた8月下旬から、9月中旬以降へ先送りする案が与党内に浮上した。複数の自民党幹部が明らかにした。早期に召集しても、原油高問題などで野党からの批判にさらされ、民主党代表選(9月8日告示)を盛り上げるのに利用されるだけだ、との警戒感が強まったためで、福田康夫首相が21日までの夏休み後、内閣改造の有無と合わせ、最終判断する見通しだ。

 自民党参院国対幹部は17日、「臨時国会を8月下旬から開いても、野党に攻撃されていいことはない。9月がいい」と強調。自民党四役の1人も16日、「臨時国会の招集日は8月下旬より遅くなるだろう。できるだけ遅くしたほうがいい」と周辺に語った。別の党幹部は「民主党代表選の動向などあらゆる要素を見極める必要がある」と指摘した。

 こうした与党側の考えはすでに福田首相に伝えられている。また、党選対幹部も9月招集を想定した調整に動いている。

 政府は、来年1月に期限切れとなるインド洋給油のための新テロ対策特別措置法を延長するため、臨時国会に同法改正案を提出するが、参院で民主党が審議に応じないことも予想され、憲法規定による「みなし否決」を可能にする60日間の審議日程を確保することが必要と判断。12月には消費税率引き上げなど税制抜本改革を議論するため、例年より大幅に前倒しし8月下旬召集、11月末閉会の日程を検討していた。

 しかし、福田首相が消費税率引き上げを先送りする考えを表明したため、税制論議のための前倒しは必要なくなった。また、早期召集しても、代表質問で民主党から年金記録問題などで追及されれば、民主党代表選への期待や関心を高める材料となる。北海道洞爺湖サミットの効果もなく支持率が低迷する福田内閣にさらに打撃を与えかねず、慎重論が強まった。【山田夢留、高本耕太】
毎日新聞 2008年7月18日 2時30分
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080718k0000m010146000c.html

776名無しでチュウ:2008/07/20(日) 07:39:32
臨時国会 召集時期で調整へ

7月19日 5時4分
与党内では、次の臨時国会について、衆議院と参議院で多数派が異なるなかで、重要法案を確実に成立させるため、来月下旬にも召集することが検討されていますが、一部には、9月以降に召集すべきだという意見もあり、今後、調整が行われる見通しです。

自民・公明の与党内では、例年は秋に召集される臨時国会について、衆議院と参議院で多数派が異なるねじれ国会のもとで、インド洋での海上自衛隊の給油活動を継続する法案をはじめ、重要法案を確実に成立させるため、来月下旬にも召集することが検討されており、具体的には、来月22日や25日が召集日として候補にあがっています。これに対し、自民党の参議院側などから「困難な国会運営が予想される中で、例年よりも前倒しして臨時国会を召集しても野党側を利するだけだ」などとして、9月以降に召集すべきだという意見が出ています。また、自民党の古賀選挙対策委員長も、18日夜の会合で、「召集を前倒ししてまで、給油活動を継続する法案を成立させる必要があるのか」などとして、来月下旬の召集に慎重な考えを示しました。政府・与党は、何を政策の柱に据えて次の臨時国会に臨むのかや、臨時国会までに内閣改造を行うのかどうかを、福田総理大臣と公明党の太田代表が近く会談して決めることにしており、その結果を踏まえて、臨時国会の召集時期についても調整が行われる見通しです。
http://www3.nhk.or.jp/news/k10013003021000.html

777名無しでチュウ:2008/07/21(月) 23:41:54
福田首相:公務復帰へ 休暇中は内閣改造絡みの接触なく
 福田康夫首相は16日から6日間の夏休みを終え、22日から公務に復帰する。異例の7月中のまとまった休暇だったため内閣改造と絡めて憶測を呼んだが、結局、政府・与党幹部らとの表立った接触はなく、東京都内のホテルと首相公邸にこもって過ごした。22日は閣議や経済財政諮問会議が予定されている。

 首相は17日から21日午前まで同じホテルに4連泊した。出入り口が多く関係者の隠密行動が可能なだけに記者団は連日警戒したが、ホテル内の飲食店で秘書官らと食事した以外に目立った動きはなかった。首相周辺によると「書類を持ち込んで目を通していた」といい、月内にまとめる高齢者対策などの「五つの安心プラン」といった政策課題について考えをめぐらせたとみられる。

 ただ、政界の関心は、首相が自前の内閣を作るために改造に踏み切るかどうかの一点に注がれている。27日までは海外出張する閣僚が多く、今月下旬から8月上旬が最初の焦点になる。【石川貴教】

毎日新聞 2008年7月21日 19時28分
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080722k0000m010058000c.html

778名無しでチュウ:2008/07/23(水) 06:14:06
社保庁後継「懲戒867人は不採用」 政府・自民合意へ
2008年7月23日6時0分

 10年1月に発足する社会保険庁の後継組織「日本年金機構」の採用方針をめぐり、年金記録ののぞき見や年金保険料の不正免除などで懲戒処分を受けた社保庁職員全員を採用しないことで政府と自民党が決着する見通しとなった。

 公明党の了承も得たうえで、この採用方針を明記した新組織の基本計画を近く閣議決定する。

 政府は当初、懲戒処分歴のある職員を採用する場合は1年間の有期雇用とする基本計画案をまとめた。だが、自民党内から「処分歴のある職員を新組織で受け入れるのは国民の理解が得られない」と批判が続出し、調整作業が続いていた。

 複数の自民党厚労関係議員によると、22日あった舛添厚労相と自民党側との会合で、党側は、最も軽い戒告処分も含め懲戒処分を受けた職員は一切雇用しないことを改めて要請。舛添厚労相も大筋合意した。

 今回の措置で新組織に採用されなくなる職員は、現在の正規職員1万3113人のうち、停職、減給、戒告処分を受けたことがある867人。このほか、無許可で労働組合活動に従事する「ヤミ専従」経験のある職員30人が今後、処分される可能性がある。

 政府の年金業務・組織再生会議の最終案では、社保庁職員のうち新組織に正規職員として採用されるのは9880人程度。社保庁は来年1月までに新組織の採用内定者を決め、採用されない人は民間企業への再就職をあっせんする。再就職先が見つからない場合、民間企業の解雇にあたる「分限免職」処分となる。
http://www.asahi.com/politics/update/0722/TKY200807220338.html

779名無しでチュウ:2008/07/23(水) 06:36:58
内閣改造、最終判断へ 週内にも与党党首会談 '08/7/23

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 福田康夫首相は二十二日、焦点の内閣改造や次期臨時国会の召集時期を協議するため、週内にも公明党の太田昭宏代表との与党党首会談を開く考えを記者団に表明した。改造を断行するかの明言は避けたが、党首会談を経て最終判断するとみられる。自民党の伊吹文明幹事長は首相との会談後、記者団に「(内閣改造を)やるときは、電光石火にやるのではないか」との見通しを示した。

 首相は二十二日に六日間の夏休みを終えて公務を再開。自民党役員会で「いろいろなことを総合的に考えていかなければならない時期なので、十分連携を取って努力したい」と述べ、内閣改造に関し近く判断する考えをにじませた。

 官邸で記者団には、夏休み中に「皆さんの思うような(改造に関する)仕事は一切していない」としたが、太田氏とは「いずれは会って、よく話さないといけない」と強調。臨時国会の召集時期に関しても「そんなに時間をかけずに決めなければいけない」と述べた。

 伊吹氏は首相との会談で、八月下旬に想定していた臨時国会の召集時期をめぐり与党の一部に九月下旬に先送りすべきだとの意見があることを説明しつつ、「執行部として決めたことはない。(審議時間確保が)厳しくなる」と先送りに慎重な考えを伝えた。

 一方、自民党の尾辻秀久参院議員会長は会見で「そんなに急いで召集することもない。もう少し後ろにずれてもいい」と述べ、九月下旬召集が妥当との認識を示した。

 内閣改造をめぐっては、七月末から八月初めにかけて断行されるとの見方が有力。今月二十九日ごろには、二〇〇九年度予算の概算要求基準(シーリング)が閣議了解されるほか、社会保障分野の「五つの安心プラン」も取りまとめられ、当面の政策課題が一段落するためだ。自民党幹部は「断行するなら、この時期だ」と指摘する。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200807230070.html

780名無しでチュウ:2008/07/23(水) 07:01:40
内閣改造 焦点は町村氏の処遇 複雑さ増す「連立方程式」
7月21日23時15分配信 産経新聞


 今月末にも予定される内閣改造をめぐり、町村信孝官房長官の処遇が焦点となっている。「官僚寄り」だとして町村氏更迭を求める声が漏れる一方、批判の矢面に立ち福田康夫首相の盾になっているとの評価もある。内閣の要である官房長官人事は、改造後の福田内閣の命運を左右する上に、この人事には町村氏の出身派閥・自民党町村派の事情も絡んでおり、首相は難しい決断を迫られている。
 町村氏はここ最近、改造に関して沈黙を守り続けている。今月10日の記者会見では「首相が再三、白紙と言っているのだから、それ以上でもそれ以下でもない」と述べるにとどめた。
 しかし、改造を前に、町村氏への風当たりは強い。公務員制度改革では大胆な改革を主張した渡辺喜美行政改革担当相と慎重姿勢の町村氏が対立。改革派からの批判が町村氏に集まった。町村氏を好ましく思わない閣僚からは、「改造では町村氏だけが外れればいい」との声が漏れる。
 首相と町村氏の不仲も伝えられる。だが、首相が今年1月に改造に意欲を示した際に、自民党重鎮は「首相は町村派の事実上のオーナーである森喜朗元首相に町村氏留任を求めた」と周囲に説明した。この重鎮の発言に対して、「首相と町村氏の不仲を隠すための情報操作」(無派閥議員)との解説もあるが、「政策理解力、答弁能力は高い」(官邸筋)と、町村氏に好意的な評価もある。
 近隣国に融和的な姿勢が目立つ首相に対し、町村氏の存在が「首相への批判を和らげている」(町村派議員)との見方もある。実際、中学社会科の新学習指導要領解説書問題では、竹島を「我が国固有の領土」とする表現を見送ったが、町村氏が調整役となり、首相は前面に出ずに済んだ。
 町村氏の人事には、町村氏とともに町村派の代表世話人を務める中川秀直元幹事長との派内での主導権争いも絡む。町村氏が閣外に去り閥務に戻った場合の影響や、町村氏の代わりに中川氏が入閣した場合の波紋なども考慮する必要があり、改造に向けた連立方程式は複雑さを増している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080721-00000952-san-pol

781名無しでチュウ:2008/07/23(水) 07:02:09
改造?沈思黙考… 福田首相、夏休み明け
7月22日22時24分配信 産経新聞


 福田康夫首相は22日、6日間の夏休みを終え公務に戻ったが、この日も改造の是非についての発言を避けた。月末に平成21年度予算概算要求基準(シーリング)の閣議了解や厚生労働に関する「5つの安心プラン」の発表などがあり、首相はそれらの直後に改造を行う方針だった。しかし、臨時国会の召集時期をめぐり与党内の相違が表面化したことから、今後の政治情勢を改めて分析した上で近く公明党の太田昭宏代表と会談することにし、改造に踏み切るかどうかの発表をギリギリまで遅らせる構えだ。
 首相は22日午前9時20分すぎ、はつらつとした様子で自民党本部に入り、党役員会に臨んだ。
 冒頭のあいさつでは「これから、いろいろなことを総合的に考えていかなければならない時期なので、役員の意見を教えていただき、十分連携を取って努力したい」と述べた。この発言について、伊吹文明幹事長は「なかなか難しい発言で、よく分からない」と述べるにとどめたが、内閣改造の判断を近く示す考えを表明したものとみられる。
 7〜9日に開かれた主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)まで多忙な日々が続いた首相は、自らの72歳の誕生日である16日から夏休みを取り、17日夜から21日朝までは貴代子夫人とともに東京都港区のホテルに滞在した。
 公邸や東京・野沢の私邸にいても外部からの電話が絶えない状態であるためで、首相と面会したのは秘書官ら「身内」(首相周辺)だけで与党幹部らとの接触はなかったという。
 外交を除く当面の政策課題としては、行政経費の「無駄ゼロ」策を検討するために設置を表明した有識者会議は23日にもメンバーの発表をする方針だ。シーリングが29日に閣議了解し、「安心プラン」も同日に発表する予定で、政策上の一区切りがつく。このため、30日にも改造を断行するのが首相の描いていたプランで、「改造の準備に充てるための夏休みだった」(政府関係者)とされていた。
 ただ、改造については「本格的な福田政権の組閣になる」(自民党幹部)という待望論が強い一方で、「改造すれば喜ぶ人の倍以上の不満分子を生む」(閣僚経験者)ともいわれ、リスクもはらんでいる。改造をするには「福田カラー」をいかに打ち出し、求心力をアップできるかがカギとなる。
 また、首相は8月下旬に臨時国会を召集し、海上自衛隊のインド洋での給油活動を来年1月以降も継続する新テロ対策特別措置法改正案などを成立させたい考えだ。だが、与党の一部からは9月下旬への先送り論が先週半ばから浮上、「召集を遅らせれば、改造も急ぐことはない」(自民党閣僚経験者)という声も出始めている。
 官邸での仕事を終えた首相は記者団に対し、夏休みの過ごし方について「皆さんの思うような仕事は、一切しておりません。さぼったということかなあ…」と答え、改造の是非については改めて明言を避けた。同時に、太田氏との会談の予定も「いずれはお会いして、よく話をしなければいけない。時期は決めていない」と述べるにとどめた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080722-00000985-san-pol

782名無しでチュウ:2008/07/23(水) 07:03:00
首相が公務復帰、焦点は内閣改造 記者解説
 福田首相は、6日間の夏休みを終えて22日から公務に復帰した。今月末にも内閣改造に踏み切るかどうかが焦点となっている。政治部・青山和弘記者が解説。

 21日までの夏休みの間、福田首相は都内のホテルにほぼこもりきりだった。改造すべきか慎重に判断しているとみられるが、与党内では、改造を求める声が大勢で、福田首相に近い自民党幹部は「ここで改造できなければ、福田首相は改造する力がないとして遠心力が働く」との見方を示している。

 福田首相が改造に慎重になっているのは、新閣僚の人選によっては、新たな火種を抱える可能性があるためだ。特に焦点となっているのが、福田首相の出身派閥の会長でもある町村官房長官の処遇。町村官房長官は22日朝、「できるだけ長い期間、首相であれ閣僚であれやることは、一般論として大切なことだと思う」と述べ、本音をにじませた。

 しかし、複数の与党幹部は「改造があれば、官房長官は交代だろう」との見方を示している。ただ、内閣の要の人選は容易ではない上、新たな閣僚にスキャンダルが発覚すれば、政権が一気に傾く危険性もある。

 福田首相は内閣を改造するかどうか、今週中には最終判断するとみられる。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn/20080722/20080722-00000074-nnn-pol.html

783名無しでチュウ:2008/07/23(水) 07:04:41
夏休みを終えた福田首相、山崎前副総裁と武部元幹事長と相次いで会談
22日、福田首相が夏休みを終えて公務に復帰し、午後に山崎前副総裁と武部元幹事長が相次いで官邸を訪れ、福田首相と会談した。
22日午前、鳩山法相は「(福田首相は)さわやかに登場されて、終わって、さわやかに去っていかれました。極めてお元気」と述べた。
22日、福田首相が夏休みを終え、公務に復帰した。
いつもは閣議の冒頭、隣の閣僚と雑談を交わす福田首相だが、22日は、ほとんど誰とも目を合わせないままだった。
福田首相は15日、「う〜ん、何考えますかね、それを考えましょう」と言い残し、6日間の夏休みに入った。
自民党関係者は「ホテルにチェックインしてから、飯以外は外に出なかったんじゃないか?」と話し、自民党幹部は「う〜ん、やっぱり(改造は)あると思うんだよね」と話した。
改造は、メリットもデメリットも含んでいる。
メリットは「福田首相が選んだ内閣」という独自色をアピールできることだが、デメリットとして、ポストの配分次第で党内に不安を残しかねないことや、新閣僚に、もしも不祥事が発覚した場合のリスクなどが挙げられる。
一方、閣僚も内閣改造を意識してか、22日午前、町村官房長官は「長い期間ですね、首相であれ、閣僚であれ、やることは一般論としては、大切なことなんだろう」と述べた。
鳩山法相は「そんな質問、わたしが答えられるわけないでしょう」と述べた。
そして、「国会便覧」を発行する会社からも、困惑の声が上がっている。
日本政経新聞社の菊岡信子社長は「(内閣改造は?)もちろんすごく気になります」と話した。
議員や内閣の人員を1冊にまとめた「国会便覧」の発行会社。
1冊2,600円で年2回、あわせて8万部の定期発行のほか、選挙や内閣改造があった場合、臨時版も発行している。
すでに8月発行号の準備を終えているが、日本政経新聞社の菊岡信子社長は「改造があれば、改造前の本を出しても、全然買っていただけないと思いますので、最後の印刷にかかれる前で止めてある」と話した。
そんな中、22日午後、山崎前副総裁と武部元幹事長が相次いで官邸を訪れた。
山崎前副総裁は「(内閣改造について話題は?)出ませんです」と述べた。
また、武部元幹事長は「(改造の話は?)そんな話は(ない)。党改革のことだから...」と語った。
この時期の首相との会談とあって、憶測を呼ぶものとみられる。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn/20080722/20080722-00000155-fnn-pol.html

784片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/07/26(土) 08:26:03
内閣改造、来週前半にも決断求める声強まる…自民執行部
 自民党執行部で、福田首相が内閣改造に踏み切るかどうか、来週前半にも決断するよう求める声が強まっている。

 改造の有無を確定させないと、8月以降の政治日程が組み立てられないためだ。

 豪州訪問中の大島理森国会対策委員長は25日、シドニー市内で記者団に、臨時国会召集時期に関し、「首相は『7月末までに政策課題を決めなくてはならない』と言っていたが、7月末が来る。改造をやるかやらないか、話はそこからだ」と語った。

 伊吹幹事長らは当初、臨時国会召集を8月下旬と決めた上で、改造は新閣僚の準備を考え、7月末から8月初旬との日程が念頭にあった。だが、臨時国会での最大の焦点となる新テロ対策特別措置法改正案の処理を巡り、衆院の3分の2の多数で再可決してまで成立させることに慎重な公明党との意見対立が表面化。対立は自民党執行部内にも飛び火し、「8月下旬召集」そのものが揺らいでいる。

 首相が改造への態度を明確にしない理由には、こうした与党内の混乱の影響もあると見られる。このため伊吹氏、二階総務会長、谷垣政調会長、古賀選挙対策委員長の自民党四役は24日夜、国会図書館内で会談、内閣改造と召集時期の首相一任を確認した。

 党内では「改造の判断が先延ばしになると、政権がぐらついている印象を持たれる」と不満も出ており、改造と召集時期を切り離し、改造の結論を先に出すべきだとの指摘がある。党四役の一人は25日、「召集時期は急いで決めなくていいが、改造は来週、結論が出るだろう」と語った。

(2008年7月26日00時06分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20080726-OYT1T00003.htm

785片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/07/26(土) 08:26:42
内閣改造ずれ込みも 党首会談28日以降に
2008.7.26 01:03

 福田康夫首相は25日、内閣改造や臨時国会召集時期をめぐる公明党の太田昭宏代表との会談について、今週末は行わないと表明した。これにより、太田氏との会談は週明け28日以降の見通しとなり、首相が月末に目指していた内閣改造への影響も避けられなくなってきた。

 首相は25日夜、首相官邸で記者団に対し、太田氏との会談について「与党の代表と会うことは何の不思議なことはない」としつつも「今週末は特にお会いする予定はない。いつ会うかも決めていない」と述べた。

 同時に、「『改造』と私の口からは一度もいったことはない。いろいろな状況を総合して判断する。総合判断をいつしろといわれても困る」とも強調した。

 一方、内閣改造をめぐっては、首相に近い政府関係者が25日、ジュネーブで開かれている世界貿易機関(WTO)新多角的貿易交渉(ドーハ・ラウンド)の閣僚会合が難航していることや、農業問題を中心に早急な対策を講じる必要性が出てきていることを考慮して、月末の改造を遅らせる必要が出てきたと指摘した。

 WTO交渉に関連、政府高官は同日、閣僚会合に出席している甘利明経済産業相と若林正俊農水相の帰国が、予定の27日から29日夕に延期される見通しであることを明らかにした。WTO交渉が難航しているためで、政府高官は現地時間の28日に妥結を目指すことになったとしている。

 一方、太田氏は25日、岐阜県内で講演し、「これから政局はさまざまな展開があると思う。池の水を動かそうとするには池を動かそうとしてもダメだ。石を拾って投げたら波紋ができ水が動く。私の哲学は『石を探す暇があったら自分で飛び込め』だ」と述べた。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/080726/plc0807260103001-n1.htm

786片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/07/27(日) 22:10:06
連立岐路、宙に浮く改造 「危機感不足」と公明 動けぬ首相 (1/3ページ)
2008.7.27 21:13

難しい政局運営に、表情も今ひとつ冴えない福田康夫首相=23日 福田康夫首相にとって初の内閣改造を目前に控え、まもなく10年目に突入する自民、公明連立政権が突如としてきしみ始めた。公明党は年内解散を念頭に内閣改造に難色を示しており、首相と太田昭宏公明党代表との党首会談も宙に浮いたままだ。このまま内閣改造が先延ばしになれば、自民党内に動揺が広がり、首相の求心力はますます低下するが、今のところ起死回生の秘策は見あたらない。衆参のねじれに翻弄(ほんろう)されてきた福田政権は独自色を出せぬまま、政局の濁流にのみ込まれようとしている。(石橋文登、佐々木美恵)

 ■動けぬ首相

 26、27の両日、首相は首相公邸から一歩も出なかった。26日午後5時半、山王パークタワーに近い首相官邸裏門から黒塗りのクラウンが猛スピードで乗り入れ、2時間20分後、別の通用門から闇に消えた。乗っていたのは首相の後見人である森喜朗元首相だとの見方がもっぱら。森氏はかねてから内閣改造を勧めており、その人選や政局見通しについて助言したとみられている。

 一方、太田氏は週末を地元・東京12区(東京都北区など)で開かれた盆踊り大会に顔を出すなど「あいさつ回り」に費やした。

 首相、太田氏とも「週末は会う予定はなかった」と言っているが、関係筋によると首相サイドは週末の党首会談を打診したが、公明党側が難色を示し、実現しなかったという。

 太田氏は周囲に「いま首相と会うと目立つだろ。おれは首相と仲がいいから、いつも電話でやり取りしてるんだ」と釈明するが、あえて断ったのは相応の事情があったからだ。

 実は、公明党の支持母体である創価学会は9日まで開かれた北海道洞爺湖サミットを注視していた。サミット効果で内閣支持率が6ポイント以上上がれば、政権は回復基調に乗るが、上がらなければ「政局の始まりだ」(学会関係者)と踏んだのだ。

 ■年内解散念頭

 各種世論調査の結果はほぼ横ばい。創価学会はここで来春以降に衆院選が実施されるシミュレーションを捨て、年内解散に向け大きくかじを切った。来年7月に創価学会の本拠地・東京で都議選が予定され、衆院選と重なれば「共倒れ」の危険が増すからだった。

 これを受けて公明党幹部は次期臨時国会召集を予定より1カ月先送りする「9月下旬召集説」を唱えだした。海上自衛隊の補給活動を継続する新テロ対策特措法延長に慎重な姿勢へ転じたのも「衆院で再議決し、問責決議を可決されれば解散がすぐにはできなくなる」と判断したためだ。

 公明党は内閣改造についても「改造したからといって支持率が高くなる保証はない」(北側一雄幹事長)と難色を示し始めた。首相が内閣改造に踏み切れば、その布陣で解散が行われる可能性が大きくなるか、年内解散の好機を逃し、来年の通常国会に突入する「危険性」が高まるからだ。

 ここに太田氏が首相との会談を避ける理由がある。ある創価学会幹部はこう打ち明ける。

 「会えば首相のペースに引きずり込まれかねない。党首会談が行われるのは『すべての流れ』が決まった後だ」

 創価学会は7月末から1週間ほど長野・軽井沢で恒例の研修会を開く。この期間中に公明党が福田政権とどう向き合うのか最終調整するとみられ、「すべての流れ」が決まるのは8月初旬となりそうだ。

 だが、内閣改造がジリジリと先送りされれば、自民党内の不満は鬱積(うっせき)する。自民党議員が年内解散を前提に動き出せば「福田降ろし」が加速しかねない。

 かといって見切り発車で、内閣改造を断行すれば、自公の溝はますます広がる。年金問題や原油高対策などで後手に回る政府・自民党に「危機感が足りない」(幹部)と不満を募らせている公明党がさらに圧力を強めるのは間違いない。

 6日間の夏休みで英気を養い、公務に復帰した首相を待っていたのは、信頼していた友党の心変わりだった。首相は、予想を超えた厳しい状況を知り、周囲にこう漏らしたという。

 「果たして私が解散してよいものなのか…」
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/080727/plc0807272123002-n3.htm

787片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/07/28(月) 15:07:34
内閣改造の時期は?公明党の出方が鍵に
 福田首相は週末、内閣改造に向けた調整を行った。いつ改造の最終判断を下すかが焦点となっているが、公明党の出方が鍵となっている。

 福田首相はまず、かねて親交の深いご意見番、アメリカ・コロンビア大学のカーチス教授の考えを聞いた。また、26日夜には極秘に森元首相を公邸に招き入れ、意見交換したもよう。森元首相はあくまでも否定しているが、改造の陣容やスケジュールなどについて突っ込んだ話し合いをしたとみられる。

 福田首相には、改造で新しい顔ぶれをそろえて「何がやりたいのかわからない」との批判を払しょくしたいほか、解散・総選挙も視野に今後も政権を担当する意思を見せる狙いもあるとみられる。

 焦点はいつ改造に踏み切るかだが、鍵を握っているのが与党・公明党の出方だ。公明党は来年夏に予定されている東京都議会選挙に全力を挙げるため、次の総選挙は来年1月までに行うよう求めている。内閣改造もそこから逆算して考えるべきだとして、残り5か月の今、「リスクも伴う改造は必要はない」との意見も出ている。

 しかし、自民党内では「改造できなければ福田政権は求心力を失い、一気に傾く」との見方が強まっている。ある自民党議員は「公明党が言っていることは、福田首相に辞めろってことでしょ」と反発している。

 調整が難航する中、与党内には今月中の改造は無理だとの認識が広がっているが、公明党との調整を乗り切って内閣改造に踏み切れるのか、福田政権の行方を大きく左右することになる。

[28日10時38分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn/20080728/20080728-00000000-nnn-pol.html

788片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/07/29(火) 12:01:51
内閣改造、7月は見送り…お盆明けの観測も

 福田首相が検討している内閣改造は、7月中は見送られる公算が大きくなった。

 ジュネーブで開催中の世界貿易機関(WTO)の非公式閣僚会合が長引き、甘利経済産業相らの帰国が7月31日ごろの見通しになったためだ。8月上旬は政治日程が立て込んでおり、自民党内では、「改造はお盆明けの8月18日以降」との観測も出ている。

 自民党の伊吹幹事長は28日昼の政府・与党協議会で、内閣改造に関し「WTOで2人の閣僚が頑張っている時に、改造があるとか、ないとか言うことは出来ない」と述べた。

 もともと、7月29日に2009年度予算の概算要求基準が閣議了解され、政治日程に一区切りが付くことから、月末が改造のタイミングとの見方が出ていた。しかし、WTOに出席中の甘利氏と若林農相の帰国予定は31日以降となった。閣僚が外国出張中であっても改造のための閣僚の辞表取りまとめは可能だ。しかし、「首相は性格的に変則的なことはしない」(政府筋)とも言われ、与党側は月末改造の可能性は消えたと見ている。

 8月初旬も日程は窮屈だ。高村外相は1日からインドなど、大田経済財政相は2日から豪州をそれぞれ訪問する計画を立てている。首相も8月6日に広島市、8日に五輪開会式が開かれる北京市、9日に長崎市を訪問する予定だ。

 町村派幹部は28日、「改造には8月1日説と、4日説がある」と語ったが、外相らが出張を見送ることが必要になる。自民党の山崎拓・前副総裁は28日のCS放送朝日ニュースターの番組で、「お盆前の(改造)時期は本当に限られている」と述べ、お盆明けの可能性を指摘した。

 ただ、8月8日から24日までは北京五輪に国民の関心が集中する。「この期間に改造してもニュースの扱いが小さくなり、政権浮揚効果も見込めない」(派閥領袖(りょうしゅう))との見方もある。

 首相の決断に時間がかかる背景には、公明党内の「改造慎重論」の影響もあるようだ。同党の山口那津男政調会長代理は28日夜、衛星放送「BS11」の番組で、「私は『改造ありき』では考えていない。支持率アップにつながるかどうかが最大のポイントだ」と語った。

 改造と密接な関係が生じる次期臨時国会を巡っても、公明党との調整が難航している。自民党執行部は新テロ対策特別措置法改正案を衆院の3分の2の多数で再可決するため、8月下旬召集を主張している。しかし、公明党は再可決に慎重で、9月召集で十分との立場だ。

 自民党の伊吹、公明党の北側両幹事長は28日、国会内で会談し、召集時期や新テロ対策特措法改正案の扱いについて、30日に幹事長、国会対策委員長会談を開いて調整する方針を確認した。

 首相も28日夕に、首相官邸で公明党の太田代表、伊吹、北側両氏と会談し、概算要求基準などについて意見交換したが、ぎくしゃくする自公間の関係修復を意識した動きと見られる。首相は同日夜、首相官邸で記者団に、「改造の話はまだしていない。なんか言うとまた、大変だから今日も言わないことにする」と語った。改造などを協議する与党党首会談については、「いずれそういうことになる」と述べるにとどまった。

(2008年7月29日02時43分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20080729-OYT1T00029.htm

789片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/07/29(火) 20:11:34
与党に「来月4日」の見方 内閣改造、18、19日説も '08/7/29

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 与党は二十九日、福田康夫首相が八月中に内閣改造を断行する方向で最終調整に入ったことを受け、具体的日程をめぐり情報収集を始めた。「八月四日」を軸に上旬との見方が主流だが、お盆休み明けの「同十八日か十九日」説も出ている。

 首相は二十九日の自民党役員会で、内閣改造や臨時国会召集時期について、世界貿易機関(WTO)の新多角的貿易交渉(ドーハ・ラウンド)の決着を待って結論を出す意向を重ねて示唆した。ただ、協議は続いており、出席している二閣僚の帰国日程は決まっていない。

 自民党幹部は、八月末の来年度予算の概算要求は新閣僚が十分に準備した上で取り組むべきだとの認識を示し、改造は八月上旬に断行されるとの見通しを表明。加えてWTO交渉と、八月六日の広島での平和記念式典に出席する首相が前日に現地入りする可能性があるため「八月四日ではないか」との見方が広がっている。

 六日以降はお盆まで北京五輪開会式(八日)、長崎での平和祈念式典(九日)と首相スケジュールが立て込んでいる事情もある。

 一方、自民党参院幹部は「八月四日」について「日程的に窮屈だ」として、同十八日か十九日に実施されるとの見通しを示した。参院側は九月下旬の召集を主張しており、八月下旬召集を封じる思惑もあるとみられる。 これに対し、八月下旬召集論の自民党幹部は二十九日、「お盆明けの改造なんて選択肢はそもそもあるのか」と否定的な見方を示した。ただ党内には四日が仏滅にあたることから、疑問視する向きもある。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200807290372.html

790片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/07/31(木) 10:20:25
内閣改造:福田首相、断行へ 8月4日が最有力
 福田康夫首相は30日、内閣改造を8月初旬に断行する意向を固めた。8月4日が有力視されている。首相は30日午後、首相官邸で自民党の伊吹文明幹事長と会談し、31日夕に若林正俊農相と甘利明経済産業相から世界貿易機関(WTO)の閣僚会合の帰国報告を受けたうえで、「自分の決断、考えを党と相談する」と伝えた。首相は30日夜、内閣改造について首相官邸で記者団に「けじめをきちっとつけることが必要だ」と語った。

 首相の発言について首相周辺は「首相は改造を行う。調整はほぼ終わった」と説明した。

 改造を巡っては、原油・食料品高騰で景気に不透明感が出ていることや、次期衆院選の時期をにらみ、経済政策や選挙対策を強化するため、党四役を含めた布陣をどう作るのかが焦点となる。現在3人の首相補佐官に経済担当を加え、増員する案が浮上している。

 改造を含めた政権運営に関し、与党幹事長、政調会長、国対委員長は30日午前、国会近くのホテルで会談し、新テロ対策特別措置法の延長問題を巡って8月下旬か9月下旬かで与党内の意見が分かれている臨時国会の召集時期と、内閣改造を切り分けて協議することで一致した。会談後、公明党の漆原良夫国対委員長は記者団に「改造の有無と臨時国会の召集時期はリンクしない」と述べた。

 新テロ特措法の延長先送りを念頭に9月下旬の召集を求めていた公明党が早期改造容認に転じたことを受け、首相は近く太田昭宏代表と党首会談を行い、改造断行を通告する。

 首相は8月6日に広島市での原爆死没者慰霊式・平和祈念式、8日に北京五輪開会式、9日に長崎市での長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典に相次いで出席する予定で、与党内ではこれが「4日の改造」の根拠になっている。ただ自民党内には「ばたばた改造してうまくいかなかったら政権はどうなるのか」(幹部)と懸念する声も出ている。【中田卓二】

毎日新聞 2008年7月31日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080731ddm001010013000c.html

791片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/07/31(木) 10:21:21
内閣改造:待望論に追い込まれ…「政権死に体」防ぐ狙い

 福田康夫首相が8月初旬にも内閣改造を行う意向を固めたのは、首相自身の積極的な意思からではなく、自民党内の改造待望論に追い込まれたためだ。首相は早期解散論と絡めた臨時国会の召集時期など政権運営の骨格にかかわる問題を巡って、与党の公明党との亀裂が深まったことを懸念、内閣改造の断行にも逡巡(しゅんじゅん)していた。しかし、与党からは次期衆院選を低支持率の首相の下で戦うことへの疑念も出始めたため、政権の「レームダック」化を防ぐ意味からも改造せざるを得ないと考えたようだ。

 首相は30日、自民党の伊吹文明幹事長と会談した。首相から改造の決意が示されると注目されたが、首相は「31日に党側と相談する」と答えるにとどまった。政府高官は「これだけ期待が高まっているのに、首相が改造を見送れば、福田降ろしが始まる。官邸は、入閣候補の不祥事の有無を調べる『身体検査』を始めている」と明らかにした。

 首相は近く、公明党の太田昭宏代表と会談し、内閣改造を行う意思を伝えるとみられる。しかし、臨時国会の召集日などを巡る自公間の隔たりは残ったままだ。公明党は、年末から年始の衆院解散・総選挙の実現を狙い、9月下旬の国会召集と新テロ対策特別措置法の延長問題の先送りを要求。一方、伊吹氏らはテロ特措法延長に十分な日程を確保するため8月下旬召集が必要とし、その前提として早期の改造実施を主張している。

 公明党幹部は「首相が改造しようと一向に構わない。ただ臨時国会の9月下旬召集は譲れない」と首相を突き放す。同党の支持母体である創価学会からも「改造しても、ほとんど支持率は上がらないだろう。福田首相では選挙は難しい」(幹部)との指摘も出ている。そのため、創価学会とのパイプが太い参院自民党幹部は「改造や国会召集時期についての公明党や創価学会との調整が全然できていない。公明党と協力して戦う肝心の衆院選に悪影響が残る」と指摘し、お盆明けまで改造を延ばすべきだとの考えを示している。

 福田首相は、こうした与党内の状況を把握し、熟慮している模様だ。自民党幹部は「リスクを恐れず改造を行い、政権の今後の展望を示すしか、活路は開けない」と強調した。【犬飼直幸】

毎日新聞 2008年7月31日 2時30分(最終更新 7月31日 2時30分)
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080731k0000m010144000c.html

792片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/07/31(木) 18:57:41
首相、内閣改造あす断行 4日から前倒し '08/7/31

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 福田康夫首相(自民党総裁)は八月一日午後、政権発足後初の内閣改造を断行する。複数の与党幹部と政府高官が三十一日、明らかにした。改造に先立ち一日午前に公明党の太田昭宏代表と官邸で党首会談を行い、その後の閣議で全閣僚の辞表を取りまとめる。午後に自民党役員人事を実施した上で組閣本部を設置する運びだ。改造は八月四日が有力視されたが、首相が前倒しを決断した。

 具体的人選では、首相との連携不足が指摘された町村信孝官房長官、与党の一部に幹事長としての調整力を疑問視する声がある自民党の伊吹文明幹事長の処遇が焦点だ。

 首相は昨年九月に安倍晋三前首相の退陣を受けて就任した際、閣僚十七人のうち十五人を再任または横滑りで起用して組閣した。大幅改造で人心一新を図るとみられるが、小幅にとどまるとの観測もある。

 首相は、世界貿易機関(WTO)会合に出席した二閣僚から三十一日に官邸で帰国報告を受けた上で内閣改造を断行する方針を表明する考えを示していた。与党内で八月四日改造が有力となる中、一日に前倒ししたのは「電撃改造で決断力を印象付ける」との狙いもあるとみられる。

 首相は、内閣支持率が低迷する中、改造で「福田カラー」を打ち出し政権浮揚を図る。ただ新閣僚のスキャンダル発覚などで支持率低迷から脱却できないようであれば、衆院解散・総選挙をにらみ与党内から「福田おろし」が一気に噴出する可能性がある。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200807310404.html

793片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/08/01(金) 10:00:49
首相、内閣改造に着手 閣僚名簿を今夕発表 '08/8/1

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 福田康夫首相は一日午前、内閣改造をめぐり公明党の太田昭宏代表と官邸で会談した。改造を同日に断行する考えを正式表明し、一連の手続きに着手。午後の自民党役員人事決定を受けて組閣本部が設置され、夕方に閣僚名簿が発表される運びだ。首相は次期衆院選をにらみ、麻生太郎前幹事長を幹事長など要職に起用する方向で検討している。認証式は二日になる見通しだ。

 首相は、麻生氏の取り込みに加え、大幅改造で人心一新を図り、政権浮揚につなげたい考え。与党内では十七人の閣僚のうち十人以上が交代するとの見方がある。

 政府の要である町村信孝官房長官は留任の方向が強まっており、麻生氏が幹事長に復帰すれば、伊吹文明幹事長の処遇が焦点になる。閣僚ではこのほか、説明能力が評価されている舛添要一厚生労働相に続投論が出ている。

 公明党は改造規模が小幅なら冬柴鉄三国土交通相を留任させる方針だが、大幅改造であれば山口那津男政調会長代理の初入閣を求める意向。自民党参院側は矢野哲朗、吉村剛太郎両氏らを入閣候補としている。

 党四役のうちでは、古賀誠選対委員長と二階俊博総務会長は留任説が強い。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200808010241.html

794片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/08/01(金) 10:01:27
強力布陣目指し内閣改造へ

8月1日 5時12分
福田総理大臣は1日、大幅な内閣改造を行って、当面の政策課題に取り組む強力な布陣を敷きたいとしています。これまでに町村官房長官の留任が有力となっているほか、自民党役員人事では、幹事長に麻生前幹事長を起用する案が浮上しています。

福田総理大臣は1日午前、公明党の太田代表との党首会談に臨み、内閣改造をめぐって協議したうえで、今の閣僚の辞表を取りまとめる臨時閣議を開くことにしています。そして、まず自民党の役員人事を行い、新しい執行部をスタートさせるのに続いて、総理大臣官邸に組閣本部を設置して初めての内閣改造に踏み切ることにしています。これに先立って、福田総理大臣は31日夜、総理大臣公邸で町村官房長官、自民党の伊吹幹事長と相次いで会談し、党の役員人事や内閣改造をめぐって詰めの協議を行いました。自民党幹部は31日夜、記者団が「内閣改造の幅は大きくなりそうか」と質問したのに対し、「そうだろう。大きくなるのではないか」と答えました。去年9月の福田内閣の発足では、17人の閣僚のうち15人が前の安倍内閣からの再任や横滑りでした。福田総理大臣としては、次の衆議院選挙をにらんで大幅な内閣改造を行い、「福田カラー」を打ち出して社会保障の「5つの安心プラン」や消費者庁の創設、地球温暖化対策など当面の政策課題に取り組むための強力な布陣を敷きたい考えです。そして、内閣改造人事のうち、内閣の要であり、消費者庁の創設に向けた閣内の調整などにも手腕を発揮してきた町村官房長官の留任が有力となっています。また、自民党と連立を組む公明党からの閣僚の起用については、これまでと同じく1人が入閣することが固まりました。さらに、これまでの調整で、自民党の参議院側は閣僚2人を起用するよう求めています。一方、自民党の役員人事で、幹事長には、去年の総裁選挙で争った麻生前幹事長を起用し、挙党態勢を敷く案が浮上しており、1日、大詰めの調整が行われる見通しです。福田総理大臣は、1日のうちに内閣改造を終え、夜には記者会見を行い、内閣改造のねらいや今後の政権運営の基本方針を説明することにしています。
http://www3.nhk.or.jp/news/t10013265381000.html

795片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/08/01(金) 10:03:38
首相、麻生氏に幹事長打診 町村官房長官は留任の方向
2008年8月1日3時1分

 福田首相は1日に内閣改造と自民党役員人事に踏み切る意向を固めた。同日午前に首相官邸で公明党の太田代表と会談して最終確認する。首相は伊吹文明幹事長の後任に麻生太郎前幹事長を起用したい考え。31日に電話で打診、1日に直接会って要請する。麻生氏も環境が整えば受け入れる方向で検討している。一方、内閣の要である町村官房長官は留任の方向となっている。

 内閣改造は昨年9月の政権発足後初めて。現閣僚17人のうち15人は、安倍前内閣からの再任か横滑り。衆院議員の任期満了まで1年余りとなるなか、首相が大幅改造で「自前の内閣」をつくり、自らの手で解散総選挙を行う布石を打てるかが注目される。

 公明党から入閣した冬柴国交相は交代する見通し。景気後退の懸念があるなか、経済閣僚の人選も焦点だ。麻生氏を取り込めなかった場合、改造が小幅にとどまる可能性もある。

 党役員人事では、解散戦略と絡み、選挙を指揮する幹事長ポストを最重視。伊吹氏に代えて、人気があるとされる麻生氏を就けたい考えだ。麻生氏が受けなかった場合は、額賀財務相らの名前が挙がっている。伊吹氏については、臨時国会の召集時期などをめぐって公明党と意見が対立しており、留任すれば、同党との関係がぎくしゃくする可能性も指摘されていた。重要閣僚として処遇する案が出ている。

 内閣改造について、首相は31日夜、世界貿易機関(WTO)の多角的貿易交渉から帰国した若林農水相、甘利経産相から報告を受けた後、記者団に対し、「頭の中にある。明日の党首会談で与党として決める」と語った。

 太田氏との会談では、「今後の政治日程などを含めて、いろいろと協議したい。これから政策課題にどう挑戦していくか、どういう体制になるのかも含めて話をしたい」と述べ、改造だけでなく、与党内で意見が割れている臨時国会の召集時期や、公明党内に慎重論のある補給支援特措法の延長問題などについても意見をすり合わせる考えを示した。

 首相は自公党首会談後、まず自民党の役員人事に着手。1日午後に新役員を選出する。併せて臨時閣議で全閣僚の辞表を取りまとめ、同日夕には官邸に組閣本部を立ち上げる。新閣僚の皇居での認証式は2日になる見通しだ。

http://www.asahi.com/politics/update/0731/TKY200807310275.html

796片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/08/01(金) 10:06:50
内閣改造、町村長官は留任へ…冬柴国交相は交代の公算

 福田首相は31日、政権発足後初めての内閣改造を1日に行う意向を固めた。

 9月に任期満了となる自民党役員人事も併せて実施する。町村官房長官は留任させる考えだ。公明党は冬柴国土交通相の交代を求める方針で、改造は半数以上の閣僚が代わる「大幅改造」となる見通しだ。政府・与党は改造を政権浮揚につなげたい考えだが、内閣支持率の低迷が続けば、公明党などから首相交代論が出る可能性もある。

 首相は1日午前に公明党の太田代表と会談し、改造の了承を得る予定だ。首相は31日夜、首相官邸で記者団に、「1日の会談で今後の政治日程などを含めて協議したい。そこですべてを決めようと思っている。政策課題にどう挑戦していくかということだから、どういう体制になるのかも含めて話をしたい」と語った。

 町村長官は31日夜、首相と約1時間半にわたって首相公邸で協議した。首相周辺は同夜、「官房長官は留任だろう」と語った。

 党首会談は、1日午前9時から首相官邸で行われる。首相は午後の臨時閣議で全閣僚の辞表をまとめる。幹事長など自民党四役を決めた後、首相官邸で組閣作業に着手する予定。新閣僚の名簿は1日に発表されるが、皇居での認証式は2日にずれ込む見通しだ。

 内閣改造・党役員人事では、衆院選を控え、選挙の指揮をとる党幹事長などが焦点となる。参院自民党は、吉村剛太郎参院政審会長と矢野哲朗・前参院国会対策委員長を新閣僚に推薦する方針だ。

 福田内閣は昨年9月、安倍前首相の急な退陣を受け、安倍改造内閣の17人の閣僚のうち13人を再任した。こうした事情もあり、自民党内では昨年から内閣改造を求める声が出ていたが、首相は1月の通常国会開幕前は改造を見送った。

 しかし、7月上旬に北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)を終え、29日には2009年度予算の概算要求基準を閣議了解して政策的な節目を越えたことを受け、党内では「福田カラー」を打ち出して政権浮揚を図るため、改造すべきだという声が再び強まっていた。首相も、改造を今回も見送れば党内の不満を抑えきれないと見て決断した。

 1日の党首会談では次の臨時国会の開幕や衆院解散の時期も協議される見込みだが、自民、公明両党間では最近、こうした点で食い違いが目立ち始めている。

(2008年8月1日03時00分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20080731-OYT1T00732.htm

797片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/08/01(金) 10:07:25
「麻生幹事長」打診、町村長官留任へ きょう内閣改造
8月1日5時0分配信 産経新聞


 福田康夫首相は7月31日、政権発足後初となる内閣改造を1日に行うことを決断した。自民党役員人事も合わせて行う。内閣改造に先立ち公明党の太田昭宏代表と与党党首会談を行い、こうした意向を伝える。首相は内閣改造を4日に行う方針だったが、前倒しを決めた。次期衆院選に備え、首相サイドは麻生太郎前幹事長に幹事長就任を打診した。麻生氏が受諾した場合、伊吹文明幹事長は重要閣僚に起用する。また、政策遂行の調整役となる町村信孝官房長官は留任の見通しだ。
 首相は1日午前9時に太田氏と会談する。午後の臨時閣議で閣僚の辞表を取りまとめた後に党人事と内閣改造を実施する。ただ、皇居での認証式は2日に行う方針で、福田改造内閣の正式な発足も2日となる。
 内閣改造について首相は31日夕、記者団に対し「1日の党首会談で今後の政治日程を含めて決める。(改造は)頭の中にはある」と述べた。首相は党首会談で臨時国会の召集時期についても協議したい考えだ。
 首相は昨年9月の政権発足以来、年金問題をはじめ安倍前政権が抱えていた課題の処理に重点を置いてきた。しかし、7月29日には厚生労働に関する「5つの安心プラン」や追加の原油高対策を取りまとめ、平成21年度予算概算要求基準(シーリング)を閣議了解したことなどで政策上の一区切りがついた。
 その上で、消費者行政や地球温暖化対策など福田内閣になって取り組んだ政策を確実に実行するには、人心を一新する必要があると判断した。
 町村氏に対しては、首相との連携不足が指摘されていたが、最近は学習指導要領解説書での竹島記述をはじめ省庁間の調整役に徹しているとの評価もある。首相としても同じ町村派であることなどから留任させる方向だ。首相は31日夜、町村氏と公邸で当面の日程について意見交換した。
 幹事長をめぐっては、公明党が伊吹氏の交代を強く要請。これを受け、首相と親しい自民党重鎮らが、公明党の北側一雄幹事長らとパイプの太い麻生氏に幹事長就任を打診したが、先の総裁選のシコリもあり、麻生氏は難色を示している。また、大島理森国対委員長は留任する見通し。
 一方、参院自民党の執行部は吉村剛太郎政審会長、矢野哲朗前参院国対委員長を推薦する方針。ただ、入閣は従来の2ポストではなく1ポストにとどまるとみられる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080801-00000900-san-pol

798片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/08/02(土) 09:20:33
スコープ 改造前倒し 首相主導アピール 与党の溝修復急ぐ
2008年8月1日 紙面から

 内閣改造・自民党役員人事の断行を決めた福田康夫首相。だんまりを決め込んでいたこれまでとは一転、電光石火で一日中にけりをつけ、「福田カラー」を鮮明にしたい考えだ。しかし、与党内では自公両党間に不協和音が表面化しており、改造が政権浮揚につながるかどうかは不透明だ。 (吉田昌平)

急転直下
 首相は、四日改造説が大勢だった与党内の予想を覆し、改造を一日に前倒しした。

 改造は、自民党役員人事を決めた後、日を改めて行われるのが通例。改造の段取りや入閣候補をめぐる党内調整を経るためで、今回も一日にまず党役員人事、週末を挟んで月曜日に改造が行われると想定されていた。

 首相はこれまで改造の有無にさえ言及してこなかったものの、一日改造は自民党サイドに「急転直下」(閣僚経験者)に映った。首相の改造「前倒し」にはまず、一連の人事が首相主導であることを印象づける狙いがある。

 週末を挟めば、党内各派閥から閣僚候補を推薦する動きが強まったり、「入閣適齢期」の議員による猟官運動が過熱しかねないとの懸念もあった。

機能不全
 さらに、改造前倒しの背景には、臨時国会の召集時期や、海上自衛隊によるインド洋での給油活動を来年一月以降も継続させるか否かなどをめぐって表面化した自民、公明両党間の溝を早期に修復し、出直しを急ぐ意図もあった。

 自民党の伊吹文明幹事長らは首相の意向に沿い、臨時国会を八月下旬に召集し、給油活動継続のための新テロ対策特別措置法(給油新法)を改正するよう主張したのに対し、これに異論を唱える公明党は年末年始の衆院解散・総選挙も視野に、九月下旬召集を要求して対立。

 伊吹氏ら自民党執行部は三十日、当面の政局対応を「新体制で考えてもらう」として調整を断念し、公明党との与党内調整機能の不全を露呈してしまったからだ。

本格人事
 安倍前内閣から大半の閣僚を引き継いだ福田首相にとって、今回の改造は昨年九月の就任後初めての本格人事となる。

 議長として主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)を乗り切ったこの時期に、内閣改造・党役員人事で福田カラーを打ち出し、道路特定財源の一般財源化などの税制改正や、消費者庁創設など、臨時国会「秋の陣」に備えるはずだった。

 しかし、公明党は、首相に近い自民党関係者による「二人入閣」の打診に難色を示すなど、公明党との協力関係再構築を模索する首相に冷ややかな態度をとり続けている。

 与党の結束に不安材料を抱える中での内閣改造の断行は、政権の苦境を浮き彫りにしつつある。

自民内から注文相次ぐ
 内閣改造・自民党役員人事を断行する福田首相に対し、党内から三十一日、注文が相次いだ。首相は人心一新で政権浮揚を狙うが、自民党の希望を満たせなければ、「福田降ろし」が噴き出しかねない状況だ。古賀誠選対委員長は同日、古賀派の会合で「福田カラーの良さが出て、国民に期待される内閣をつくりあげてほしい」と求めた。

 また、中川秀直元幹事長は記者団に「改造だとマスコミは騒いでいるけれども、福田内閣が何をするかが大事だ。大阪では自民党支持率が高い。橋下徹知事が改革を断行しているからだ」と、改革重視の布陣を求めた。

 山崎拓前副総裁は山崎派会合で、海上自衛隊によるインド洋での給油活動を継続するための新テロ対策特別措置法(給油新法)改正案について「活動延長棚上げの議論が横行するようになったが、無責任な対応はできないと信じている」と、同改正案の再可決・成立に慎重な公明党に妥協しない自民党役員を選ぶように求めた。

 一方、首相に近い衛藤征士郎元防衛庁長官は、日本BS放送の番組収録で「首相は奇策は用いない。ただ、国民には、首相はメッセージを出してほしいという思いがある。華やかにメッセージを出す人をポストにつけてほしい」と述べた。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/scope/CK2008080102000138.html

799片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/08/02(土) 09:21:47
スコープ 解散視野描けぬ戦略 景気にシフト補正言及
2008年8月2日 紙面から

 福田康夫首相が政権浮揚をかけた新体制が一日、固まった。改造内閣は近づく衆院解散・総選挙の足音を意識し、経済重視へシフトしつつある。だが、臨時国会乗り切りの戦略も描き切れておらず、新福田丸は五里霧中の再出発となった。 (吉田昌平)

 「新内閣は一丸となって物価高と景気低迷という直面する困難を解決していく決意だ」

 首相は一日夜の記者会見で、改造内閣の最優先課題に経済情勢への対応を挙げた。

 首相は午前中の太田昭宏公明党代表との会談でも「経済の活性化が大事だ」と経済に目配りする姿勢を強調した。

 太田氏も改造にあたっては物価高対策に配慮するよう首相に注文した。

 政権与党の強みを生かすため、選挙が近づくたびに補正予算編成による景気刺激策が、過去の自民党政権でも繰り返されてきた。

 ただこれまで、小泉構造改革路線を引き継ぎ、財政健全化を目指す福田政権の顔触れからは、補正予算編成による原油高騰・景気対策に踏み込んだ発言は少なかった。

 しかし、この日は首相以外にも、自民党の麻生太郎新幹事長が就任会見で「景気対策は政権浮揚につながる大事な観点の一つに挙げられる」と力説。財政健全化を訴えてきた伊吹文明新財務相も就任会見では「必要な時に補正予算を組むことは、国民生活を預かるものの責任」と補正予算編成に言及した。体制一新を機に、景気対策を重視する空気が一気に強まった。

 首相が就任時に一万六四〇〇円台だった日経平均株価は下落し、この日も一万三〇九四円に低迷する。

 期待した主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)効果による内閣支持率上昇は微増にとどまっただけに、衆院解散までに景気対策に手を打ちたいとの思惑が、新体制の面々からはくっきり見えた。

   ×  ×

 解散を視野に経済重視で足並みをそろえたものの、臨時国会の召集時期など「政局・秋の陣」となると、戦略は描ききれない。

 首相は太田氏との会談に臨むにあたり「国会の開会時期とかがある」と、改造だけでなく臨時国会召集をめぐる調整の必要性を指摘していた。

 しかし、太田氏は首相との会談後、来年一月以降もインド洋で給油活動を継続するため、改正が必要な新テロ対策特別措置法(給油新法)の扱いについて「(改正の話は)なかった」と記者団にきっぱり。

 党首会談で難問は触れられず、麻生氏ら自民党新執行部にとって、給油継続に否定的な公明党との調整は急務となった。

 ただ、麻生氏も給油活動は「日本だけ抜けるというのは通る話じゃない」と言う。活動継続を唱える立場は前任者の伊吹氏と同じで、調整は手探り状態を抜け出せない。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/scope/CK2008080202000097.html

800片言丸:2008/08/09(土) 18:02:21
臨時国会召集で自公綱引き/次の焦点は会期幅

 次の臨時国会の召集時期をめぐる自民、公明両党間の綱引きが六日、新たな局面を迎えた。九月五日召集を軸に調整する方向となったが、公明党は焦点の新テロ対策特別措置法改正案の衆院再議決を前提としない短い会期を要求する構え。その先には早期の衆院解散・総選挙が視野に入っている。

 「自民党内にもさまざまな意見がある。公明党の意見も承知している。今日が議論のスタートだ」。自民党新体制発足を受けた六日の両党幹部協議後、自民党の大島理森国対委員長は召集時期の結論をお盆明けに先送りする考えを記者団に示した。ただ、両党が歩み寄りを始めているのは確かだ。

 大島氏はこれまで対テロ新法改正案の十一月中の成立を目指し、八月下旬召集を主張してきた。これに対し公明党は、衆院再議決を前提とした日程は受け入れられないと強く反対。平行線をたどってきたが、内閣改造を機に、大島氏に同調する伊吹文明前幹事長が執行部から外れたこともあり、自民党内でも八月案は急速にしぼんだ。

 一方、公明党内には「麻生太郎氏の幹事長起用には公明党の意向も働いた」との見方が広がる中で、さらに召集時期でも主張を貫けば、批判の矛先が公明党に向きかねないとの懸念が出ていた。

 そんな中で浮上したのが「九月上旬」論だ。公明党も歩み寄った格好に見えるが、八日告示の民主党代表選が小沢一郎代表の無投票三選にならない限り、二十一日の投票日までは自然休会になるため、実質的には主張通りの「九月下旬召集」と同じになる。

 公明党にとって次の焦点は会期幅。「最初から『衆院再議決をします』と声高に言いながら国会会期を決めるのはどうか。民主党との協議に意味がなくなる」(幹部)と、会期をできるだけ短くしたい考えだ。

 背景には支持母体の創価学会が再議決に強く反対している事情がある。党幹部は「党本部には『再議決するな』とのファクスが連日寄せられる」と明かす。矢野絢也元公明党委員長が創価学会を相手取った損害賠償請求訴訟に関し、民主党に追及の場を与えたくない意向も働いているとされる。

 民主党代表選が無投票になった場合、直ちに原油高など物価高騰に対応する補正予算の検討に着手するよう主張する考えだ。幹部の一人は「与党の強みは金だ。選挙はそれで勝負するしかない」と、補正予算を成立させて直ちに衆院解散すべきだとの考えを示した。
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/seikyoku/20080806.html

801片言丸:2008/08/09(土) 18:03:55
月例経済報告/景気重視に路線転換へ

 政府は七日、月例経済報告で景気後退を事実上認め、緊急経済対策の検討を加速した。次期衆院選を前に景気悪化が深刻になれば、福田政権にとって致命傷になりかねないからだ。主導するのは自民党の麻生太郎幹事長と与謝野馨経済財政担当相。財政再建のスピードをいったん緩め、景気重視路線への転換に踏み出そうとしている。

 ▽二人三脚

 「(景気が弱含んでいるとの判断を示したことで)経済対策の根拠が強まった。(検討中の)対策が大きく変わるとは考えていない」。七日夕の記者会見で与謝野氏は、政府が景気悪化に先手を打って、対策を打ち出そうとしていることを強調した。

 与謝野氏はこれまで消費税率引き上げによる財政再建を唱えてきたが、内閣改造で二度目の経済財政相に就任すると、景気を下支えする必要があるとの考えを強調。早期の経済対策を主張する麻生氏と歩調を合わせた。

 麻生氏に近い関係者は「与謝野氏と麻生氏は内閣改造の前から、経済政策を周到に打ち合わせており、二人三脚と言ってもいい」と明かす。中長期的な財政再建は消費税増税が中核になるが、短期的には景気重視の政策をとる。これが与謝野氏らが描く路線だ。

 財務相に就任した伊吹文明氏も「(消費税などの改革は)二―三年のレンジでシナリオを示す」と早期増税論を早々に封印した。

 ▽増税色消える

 麻生幹事長は設備投資減税などを訴え、場合によっては財政出動もあり得るとにおわせている。「麻生氏の発言で福田政権の増税色はほぼ消えた」(財務省幹部)。

 その一方で、与謝野氏は「ばらまきはよくない」と繰り返してきた。大規模な財政出動や大型減税を求める与党内の動きにくぎを刺し、麻生氏との役割分担があることをうかがわせる。

 都内のホテルで七日開かれた町村派在京議員懇談会。自民党の中川秀直元幹事長は「福田康夫首相は財政健全化目標を堅持すると言っている。目標は達成できるし、しなければならない」と語り、二〇一一年度に基礎的財政収支を黒字化する目標の先送りを主張し始めた麻生氏への敵対心をあらわにした。

 消費税増税に反対し、経済成長によって財政再建を目指す「上げ潮派」の中川氏らは政権中枢から遠ざけられた。中川氏は自身のホームページに「(財政再建の)路線転換、即、政局」と記し、巻き返しに意欲をにじませる。

 ▽景気悪化は実感

 〇二年二月に始まった戦後最長の景気拡大は、自動車、電機などの輸出産業が主役だった。その一方で都市と地方の格差は広がり「実感なき景気回復」と呼ばれた。賃金増加のペースは鈍く家計への恩恵は少なかった。

 「景気が好調だと言われてもピンとこなかったが、景気悪化や物価上昇はすぐに実感できます」。東京都内の自民党若手が最近開いた集会では、支持者からこんな声が相次いだ。

 千葉県内の中小運送業者は一年前に比べ受注量が一割ほど減少していると嘆く。「ガソリン代も上がり続けており、二重の打撃。賃下げも考えないといけない」。選挙をにらんだ緊急経済対策は、家計や中小企業を支える即効薬を並べることが生命線になる。
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/danmen/danmen2008/0807.html

802片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/08/19(火) 23:50:38
臨時国会召集日:公明党との折り合いつけられず 首相
 福田康夫首相が19日、臨時国会の召集日を具体的にせず、会期にも言及しなかった背景には、この問題に神経をとがらせる公明党との折り合いがつけられていない事情がある。公明党は9月中旬の召集は受け入れたが、焦点は次期衆院選のタイミングと絡み始めた会期の幅だ。年末・年明けの衆院解散・総選挙も念頭に独自色を強める同党に翻弄(ほんろう)され、首相の政権運営は不安定感を増している。

 首相は19日夜、召集日や会期の幅を明確に決められなかったことについて首相官邸で記者団に「決められるものなら早く決めたいが、いろんな状況があって総合的に判断した」と説明した。

 首相は18日夕、召集日に関し「私にも考えはあります」と記者団に述べ、19日の政府与党連絡会議で決断を示す構えをみせた。ところが、18日深夜に及んだ自民、公明両党の幹事長、国対委員長会談も召集日、会期幅で合意できなかった。公明党幹部はこの夜「与党で調整がつかないうちに首相が決めるというなら『勝手にどうぞ』ということになる」と突き放した。

 さらに問題なのは会期の幅だ。公明党の漆原良夫国対委員長は19日、新テロ対策特別措置法の延長問題に関し「わが党は(参院送付後60日で可能となる)衆院再可決を前提に日程は組まないと言っている。そこは首相とぶつかる」と記者団に明言。会期を長く取りたい首相と、短期で閉じたい同党との相違を隠さなかった。

 加えて同党は支持母体・創価学会を提訴した元委員長の矢野絢也(じゅんや)氏が臨時国会で参考人招致されるのではないかと危機感を募らせている。野党はすでに矢野氏招致をちらつかせており、会期幅を最小限にとどめ矢面に立つ機会を封じたい思惑がある。

 民主党は9月8日告示、21日投票の代表選を材料に9月中旬召集をけん制。公明党を揺さぶり始めている。

 新テロ特措法の延長のための衆院再可決は、公明党を含めた衆院の3分の2以上の勢力が不可欠だ。首相は、公明党の事情や民主党の出方を見極めるためにも、召集日について大枠を示すにとどめざるを得なかった。【川上克己】

毎日新聞 2008年8月19日 21時09分(最終更新 8月19日 21時47分)
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080820k0000m010110000c.html

803片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/08/19(火) 23:52:53
臨時国会:福田首相、召集日発言も後退 公明に押され
 福田康夫首相は19日の政府与党連絡会議で、与党内で意見が分かれている臨時国会の召集日について最終判断する。当初は「8月下旬」を目指していた首相だが、新テロ対策特別措置法の延長問題と絡めて公明党が「9月下旬」を主張するのに押され、決めきれないまま発言はずるずる後退。なかなか態度を明らかにせず、結局主導権を発揮できなかった先の「追い込まれ内閣改造」と同じ展開が繰り返されている。【中田卓二】

 「あまり長くないかもしれないが、夏休みがございますので、どうか大いに心身を養っていただきたい」。首相は国会最終日の6月20日、自民党代議士会でのあいさつで、8月下旬に臨時国会を召集する意向をにじませた。その後、記者団にも「通常は9月開会だろうが、それよりは若干早まるかな」と語った。

 早期開会には、インド洋での海上自衛隊の給油活動を延長する新テロ特措法改正案の衆院での再可決を想定し、十分な会期を確保する狙いがあった。

 しかし、「年末・年明け解散」を視野に入れる公明党が給油延長に難色を示し、召集日を巡る政府・与党の調整はこう着状態に。

 首相は今月9日、長崎市での記者会見で「いろいろな懸案事項を解決していくためには、ある程度の時間は必要だろう。そんなに遅くない時期に国会を始めなくてはいけない」と述べ、9月上旬にまで譲歩したが、それでも決着しなかった。

 一方で、政府が月内にまとめる総合経済対策の裏付けとして、大型の補正予算案編成を求める与党と、財政健全化を掲げる政府の綱引きも続いている。

 次期衆院選をにらみ1兆円規模をもくろむ公明党に、自民党の古賀誠選対委員長も「2、3兆円なら知恵を出せる」と同調。大型補正には準備が必要なため、9月下旬召集論とも関連するが、政府は「関係すると思えばするし、関係ないと思えば関係ない」(町村信孝官房長官)と煮え切らない。

 首相は18日夕、首相官邸で記者団に「経済総合対策もあり、消費者庁の法律も審議しなくてはいけない。国際協力という観点もある。会期はそれに必要な期間になる」とあいかわらずのあいまいな物言いに終始したが、最後に「私にも考えはあります」と強調してみせた。

毎日新聞 2008年8月19日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080819ddm002010012000c.html

804片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/08/20(水) 06:00:29
臨時国会召集時期で調整へ

8月18日 8時22分
臨時国会をめぐって、自民党内では、来月中旬までに召集すべきで、来月12日とする意見が出ているのに対し、公明党は、来月後半以降に召集し、冒頭に補正予算案を提出すべきだとしており、政府・与党は大詰めの調整を行い、19日に決めたいとしています。

福田総理大臣は、先週、自民党の麻生幹事長らと会談し、19日、政府・与党の幹部による会合を開いて、臨時国会の召集時期を決めたいという考えを伝え、それまでに与党内の調整を進めるよう指示しました。自民党内では、福田総理大臣が、インド洋での海上自衛隊による給油活動を継続する法案の成立に強い意欲を示していることを踏まえて、十分な会期を確保する必要があるとして、来月中旬までに召集すべきで、召集日を来月12日とする意見が出ています。これに対し、公明党は、臨時国会の冒頭に補正予算案を提出すべきだと主張しており、その編成にかかる期間を考慮して、召集は来月後半以降にすべきだとしています。また、公明党は、給油活動を継続する法案を衆議院で再可決することを前提に、会期を長くすることに難色を示しており、与党内では、召集日と会期をめぐり、19日にかけて大詰めの調整が行われます。一方、今月中にとりまとめる総合的な経済対策をめぐっても、公明党が1兆円以上の財政措置を講じる必要があるとしているのに対し、政府内には、財政再建が課題となる中で、補正予算案を編成する場合でも、赤字国債の発行は避けるべきだという意見が強く、今後、対策の規模や財源をめぐる調整が行われる見通しです。

http://www3.nhk.or.jp/news/k10013556491000.html

805片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/08/20(水) 06:01:04
臨時国会召集日 判断先送りも

8月19日 4時36分
福田総理大臣は、給油活動を継続する法案などを成立させるために臨時国会を早期に召集したいとして、19日に召集日を決めたいとしていますが、来月後半以降の召集を主張する公明党との調整がついておらず、与党内には判断が先送りされるのではないかという見方も出ています。

福田総理大臣は、18日、次の臨時国会の召集日を19日に開かれる政府・与党連絡会議で決めたいという考えを重ねて示し、自民・公明両党の幹事長と国会対策委員長は、18日夜も大詰めの協議を行い、福田総理大臣の判断を尊重することを確認しました。ただ、18日夜の会談のあと、麻生幹事長は、記者団に対し「召集時期については、まだ決まっているわけではないが、景気対策などをきっちり実行に移していく時間がいることを計算して検討しようということだ」と述べました。福田総理大臣は、臨時国会でインド洋での海上自衛隊による給油活動を継続する法案や消費者庁を創設する法案を成立させたいとしており、こうした法案を確実に成立させるためにも来月の早い時期に臨時国会を召集したいという意向を示してきました。一方、公明党は、給油活動を継続する法案を衆議院で再可決することを前提に召集日などを決めることに難色を示すとともに、臨時国会の冒頭に補正予算案を提出することを念頭に、編成にかかる期間を考慮して、召集は来月後半以降にすべきだとしています。福田総理大臣としては、臨時国会で重要法案や経済対策にどう取り組むかを明らかにしたうえで召集日を決める方針ですが、公明党との調整がついておらず、与党内には判断が先送りされるのではないかという見方も出ています。

http://www3.nhk.or.jp/news/k10013579771000.html

806片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/08/20(水) 06:02:46
臨時国会 来月12日軸に調整

8月19日 19時15分
福田総理大臣が経済対策などに取り組むため次の臨時国会を来月中旬に召集したいという考えを示したことを受けて、自民・公明両党は、具体的な召集日や会期をめぐる協議を進めることにしており、来月12日召集を軸に調整が図られる見通しです。

福田総理大臣は19日の政府・与党連絡会議で、次の臨時国会では総合的な経済対策やインド洋での海上自衛隊による給油活動を継続する法案の成立などに取り組むため、臨時国会を来月中旬に召集したいという考えを示しました。これを受けて自民・公明両党は、幹事長らが具体的な召集日や会期、それに重要法案の取り扱いをめぐる協議を進めることにしており、召集日については、これまでの話し合いを踏まえ来月12日召集を軸に調整が図られる見通しです。一方、会期の幅をめぐっては、政府・自民党内には給油活動を継続する法案や消費者庁を創設する法案などを確実に成立させるためにも、あらかじめ十分な会期を確保すべきだという意見が出ています。これに対し公明党の漆原国会対策委員長は19日、「福田総理大臣は、給油活動を継続する法案を衆議院で再可決を使って成立させたいと思っているだろうが、そこは総理の思いと公明党の思いがぶつかることになる。再可決を前提とした日程を組むべきではない」と述べ、会期を長くとることに慎重な姿勢を示しており、今後調整が続けられることになります。
http://www3.nhk.or.jp/news/k10013591761000.html

807名無しでチュウ:2008/08/24(日) 22:36:33
外交日程:首相、目白押し 臨時国会絡み政権運営に影響
 来年1月に期限が切れる新テロ対策特別措置法の延長を巡り、臨時国会で与野党の激しい攻防が予想される中、福田康夫首相が出席を予定している外交日程が目白押しだ。9月21日には日中韓首脳会談が、神戸市で初めて単独開催される方向。首相が不在となる外遊は、新テロ対策特措法の審議日程にも絡むことから、会期幅をめぐる与党内の駆け引きにも影響しそうだ。

 日中韓首脳会談は6月の日中韓外相会談で開催に合意していた。竹島問題をめぐり開催が危ぶまれていたが、一時帰国していた駐日韓国大使が帰任するなど沈静化したとみて開催が可能と判断した。韓国側の正式な回答を待って最終的に決定する。

 国連総会の一般討論演説は過去2年連続で首相が欠席しており「各国首脳が演説する場なので行ったほうがいい」(官邸筋)と出席に前向き。北京でのASEMは、日中間の首脳の相互往来の一環として重視しており、出席する方向だ。そのほかの会合も過去は首相が出席している。

 テロ対策特措法の延長を目指す政府は十分な会期設定を望むが、公明党は早期閉会も視野にしている。特に11月下旬のAPECと12月中旬のEASはこうした駆け引きに微妙に影響するとみられる。

 一方、日朝協議で「可能な限り今秋」とする幅のある時期で合意した拉致問題の再調査結果もこの秋の政権運営に影響する。外遊のほとんどはアジア関連のため、そのたびに成果を問われ、外遊自体も厳しい試練になる可能性もある。【須藤孝】

■年内の主な外交日程

9月12日?  臨時国会召集

9月21日?  日中韓首脳会談(国内)

9月23日〜  国連総会・一般討論演説(ニューヨーク)

10月24、25日 アジア欧州会議(ASEM)(北京)

11月22、23日 アジア太平洋経済協力会議(APEC)(リマ)

12月15〜17日 東アジアサミット(EAS)など(バンコク)

09年1月15日 新テロ特措法期限切れ

毎日新聞 2008年8月24日 20時10分(最終更新 8月24日 21時57分)
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080825k0000m010053000c.html

808片言丸:2008/08/27(水) 06:57:59
臨時国会は内憂外患 野党・公明対応に首相苦慮か
2008年8月27日3時0分

 政府・与党が臨時国会の会期を9月12日から11月20日までの70日間とする方針を決めた。福田首相にとっては、対決姿勢を強める野党だけではなく、年末年始の衆院解散・総選挙を求めて内側から揺さぶりをかける公明党など、与党との間でも緊張関係を強いられる国会となる。解散・総選挙や自らの進退をかけた決断を迫られる可能性もある。

 首相が臨時国会で重視するのは(1)景気対策のための補正予算成立(2)インド洋での給油活動継続のための補給支援特別措置法延長(3)消費者庁設置法成立。補正は与党の声に押されたものだが、「給油継続」と「消費者庁」は首相自身の強いこだわりだ。

 政府・与党は補正予算案の審議から入り、成立のメドが立った段階で、給油継続と消費者庁法案の成立を目指す方針。ただ、野党反対の下、法案成立のためには、衆院を通過した法案を参院が否決したと見なすことができる「60日ルール」を適用したうえで、自公が結束して衆院の3分の2の議席を使って再可決せざるを得ない。70日間の会期内での成立は難しく、首相は「会期延長」と「再可決」で公明党を説得できなければ、臨時国会の目的を貫徹できない。

 ところが、公明党は7月の北海道洞爺湖サミット後、急速に首相と距離を置き始めた。政権浮揚が期待されたサミットや内閣改造後も支持率があがらず、公明党が求める早期解散に踏み切る気配もない首相に対し、「このままでは総選挙を戦えない」との意見が急速に高まっている。

 給油継続と消費者庁法案成立への協力と引き換えに、公明党が首相に退陣を促し、「新たな顔」での総選挙を求めるのではないか――。そんな「花道論」も、与党内から聞こえてくる。

 一方、政府内では、首相は来年度予算案が成立する来春までは、政局をできるだけ回避し、解散するつもりも、政権を投げ出すつもりもない、という見方が大勢だ。最近、伊藤達也首相補佐官に来春までに経済ビジョンを作成するよう指示したことも、そうした見方を裏付けている。

 年末年始の解散に照準をあわせる公明党を、首相が「解散カード」も「退陣カード」も切らずに説得できるか。会期延長や再議決の判断を迫られる11月ごろ、解散・総選挙の時期や首相の進退をめぐる「秋政局」が緊迫の度合いを深めそうだ。(鮫島浩、伊藤宏)

http://www.asahi.com/politics/update/0826/TKY200808260312.html

809名無しでチュウ:2008/11/25(火) 17:44:42
麻生政権:「三重苦」の2カ月 いつかの風景、弱体化の道?(1) ねじれ国会、福田政権と同じ
 政権浮揚を狙ったぺルー訪問を終えた麻生太郎首相は24日、就任2カ月を迎えた。「選挙の顔」を期待されていた首相だが、最近は「ねじれ国会」に翻弄(ほんろう)され、「司令塔不在」に悩み、自らも「発言の軽さ」を露呈させている。これら「三重苦」はいずれも過去の政権を弱体化させた要素。「麻生政権は『いつか見た風景』になりつつある」との指摘も出始めた。【中田卓二】

 「今の政権を見ていると、どうしておれたち(福田康夫前内閣)が退陣したのか分からなくなるよ」

 町村信孝前官房長官は最近、会食した政府関係者を相手に何度もぼやいた。08年度第2次補正予算案をめぐる民主党の小沢一郎代表との党首会談は決裂。参院で野党が多数を握るねじれ国会に苦しむ状況は前内閣から変わっていない。

 9月29日の所信表明演説で民主党の国会戦術を批判した首相。そこで言及した「合意形成ルール」は見いだせないまま。自民党幹部は「来年の通常国会では法案は衆院での強行採決と再可決の連発」と自嘲(じちょう)気味に語る。

2008年11月25日
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20081125mog00m010028000c.html

810名無しでチュウ:2008/11/25(火) 17:45:43
麻生政権:「三重苦」の2カ月 いつかの風景、弱体化の道?(2) 司令塔不在、安倍氏と似通う
 「政局より政策」の意欲も空回りしている。定額給付金に関する首相の発言は二転三転し、道路特定財源の一般財源化に伴う地方への1兆円配分をめぐっては、使途を限定しない地方交付税化方針に自民党内で批判が噴出した。

 首相は「意見が出ない方がよほど問題なんじゃないか」とあくまで強気だが、省庁幹部からは「とにかく政策が動かない」との嘆きが漏れる。

 支える体制は、もともと首相の「一枚看板」でスタートした内閣だけに河村建夫官房長官らの存在感はいま一つ。側近を「お友達」で固め、官邸が孤立化した安倍晋三元首相とも似通う状況だ。公明党からは「大島(理森国対委員長)さんみたいな人が官邸に入らないといけない」(幹部)など、人心一新を促す声も出始めた。

2008年11月25日
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20081125mog00m010029000c.html

811名無しでチュウ:2008/11/25(火) 17:46:53
麻生政権:「三重苦」の2カ月 いつかの風景、弱体化の道?(3止)発言の軽さ、森氏の二の舞いも
 一方、首相の発言の粗さは深刻だ。19日の「医師は社会的常識が欠落」は完全な失言。さらに、郵政株式の売却凍結を容認した際には「今年中に売らないといけないルールになっている」と語り、基本部分での事実誤認を批判された。

 「疲れている」と擁護する声もあるが、このままでは「無党派層は寝ていてくれればいい」などの失言で、民心が離れた森喜朗元首相の二の舞いになりかねない。

2008年11月25日
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20081125mog00m010030000c.html

812片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2009/01/23(金) 21:37:53
消費増税問題/揺らぐ争点化戦略

 麻生太郎首相は消費税率引き上げをめぐる税制改正法案の付則問題で、具体的な増税時期をあいまいにする“窮余の譲歩”を余儀なくされた。二〇一一年度からの引き上げ方針に異を唱える反麻生勢力の造反回避を優先したためだが、衆院選での争点化により「責任政党」をアピールしたい麻生戦略は大きく揺らいだ格好。造反後の生き残り策を見いだせない反対派を覆った厭戦(えんせん)ムードも、玉虫色の幕引きにつながったといえそうだ。

 ▽一気に軟化

 二十一日午後の官邸。首相は自民党の保利耕輔政調会長らから付則案文を示されると、細部を確かめずに「一一年度から消費税率の引き上げができる余地は残しておいてくれ。『ぶれた』と言われないような内容にしてほしい」と求めただけで、詰めの調整を同席した与謝野馨経済財政担当相に“丸投げ”した。

 首相は当初、経済好転を前提に一一年度から引き上げる方針を明記した「中期プログラム」の表現を、そのまま付則に盛り込む姿勢を堅持した。三年後の消費増税は、民主党との違いを鮮明にするためのカード。後退すれば「迷走批判」の再燃は必至だ。安倍晋三元首相らから「消費税を政局にしてはいけない」と譲歩を求められても、静観を貫いた。

 しかし事態は予想を超え深刻化した。十九日には反対派の急先鋒(せんぽう)である中川秀直元幹事長に小泉純一郎元首相、武部勤元幹事長らが呼応。正面突破を図れば、税制改正法案の衆院再議決が「身内の反乱」で阻止され、政権が立ち往生する事態は否めない。

 二十日夜、首相は都内のフランス料理店で会食した伊吹文明前財務相から「こちらが責任をもってきちんと対応するから、あまりぺらぺらしゃべらずに任せてほしい」と譲歩を求められ「よろしくお願いしたい」。周辺にも「『一一年度』の数字が入っていれば、書きぶりなんてどうでもいい」と一気に軟化した。

 二十二日夜には、記者団に「私の当初申し上げていた案が了承された」と強弁したが、中期プログラムの「一一年度実施」方針が骨抜きにされたのは明らかだ。

 ▽中川包囲網

 二十一日夜、都内のホテル。中川氏は河村建夫官房長官とひそかに会談し、付則案が固まったことを踏まえ「離党はしない。全面的に協力する」と矛を収める意向を伝達。続けて「行政改革の努力をしないと若手が持たない」と注文を付けるのが精いっぱいだった。

 中川氏の撤退は、党内で「包囲網」が狭まったことと無縁ではない。森喜朗元首相は十九日夜の伊吹氏との会談で「あそこまで反対するなら、中川は党を出ていくのではないか」と突き放した。各派幹部も中堅、若手の造反予備軍を「数年後の話を身内同士で争っていても、自民党全体が沈没するだけ」と懐柔し、早期鎮圧に躍起となった。

 「選挙はまだ先で、有権者へのアピールを狙って勝負をかけるにはまだ早い。展望もなく造反して、刺客を差し向けられてはかなわない」と若手議員。衆院選をにらんだ損得勘定が「造反エネルギー」を急速にしぼませたのは間違いない。

 ▽拍子抜け

 「一一年度から消費税率を上げるのか、上げないのか、さっぱり分からない。首相は大きくぶれた」。民主党の菅直人代表代行は記者会見で厳しく批判した。

 ただ民主党は税制改正法案への大量造反による政権瓦解を期待していただけに、政権側の手打ちに拍子抜けした感は否めない。党幹部は「成立させられない法案を出すほど与党もばかではない。勝負はそれほど甘くない」とつぶやいた。
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/danmen/danmen2009/0122_1.html


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