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【44衆】近畿

254片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/11(水) 01:20:49
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 ◇代理戦争、軍配は野中氏?−−中川氏は京都市の基盤強化

 野中広務元自民党幹事長−田中英夫元衆院議員ラインと中川泰宏衆院議員による「代理戦争」が続く衆院京都4区(右京、西京区、亀岡、南丹市、京丹波町)。今回の府議選、京都市議選では、複数選挙区で野中氏側に「優勢」の結果が出た。

 田中氏がかつて市長だった亀岡市の府議選では、田中氏を支持する現職の稲荷義晴氏(新政)、新人の桂川孝裕氏(無所属)が2議席を独占。特に政党の公認、推薦のない桂川氏は今年に入り、野中氏による人的支援が利いた。中川氏は告示後、堤松男氏(自民)に必死のテコ入れをしたが、追い上げ切れなかった。

 府議選南丹市・船井郡選挙区は同市の保守勢力を二分し、自民の公認問題から紛糾。結局、中川氏側の現職、高屋直志氏が公認を奪われる形で、野中氏側の新人、片山誠治氏とともに推薦となり、昨年2回にわたって繰り返された同市長選とほぼ同じ構図に。結局、かつて野中氏の秘書だった佐々木稔納市長も支援した片山氏が、京丹波町が地盤の現職、上田秀男氏(新政)とともに当選。高屋氏は弾き出された。

 一方で、中川氏も秘書だった山本亜紀氏(自民)を右京区で市議に当選させるなど、京都市内の基盤は強化させた。次期衆院選には中川氏、田中氏に加え、市議選の右京、西京区選挙区で計4人が当選した民主の北神圭朗氏、両選挙区でやはり4議席を得た共産の吉田幸一氏が争うとみられる。今回の結果を受け、戦いはさらに過熱しそうだ。【矢倉健次】

毎日新聞 2007年4月10日

255片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/11(水) 01:30:02
’07統一地方選:前半戦終え 勢力分布、どう影響 /大阪
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/osaka/news/20070410ddlk27010528000c.html

 8日投開票された統一地方選前半は、府議選(定数112)は自民、大阪市議選(同89)は共産、堺市議選(同52)は民主がそれぞれ議席を伸ばした。投票率は、政令指定都市になって初の堺市議選が大幅に伸び、府議選も前回を上回ったが、大阪市議選は低下した。各議会の勢力分布は、夏の参院選や秋の大阪市長選、来年2月に予定される知事選に影響しそうだ。

 ■府議選は−−−−−−自民

 ◇公明とシフト進む

 最大会派の自民は前回より5人多い45人が当選。「社公民路線」が残る大阪で、与党の自公シフトが進んだことが、躍進につながったとみられる。自民党内に反知事派を抱えるだけに、知事選にどう臨むかが注目される。

 今回、空白区に公認候補を積極擁立した民主は、前回より1人多い19人が当選。推薦を含めると23人で、全員当選の公明と並んだ。自民、民主両党とも、さらに無所属からの会派入りが見込まれ、共産の10人、社民の1人とともに、各会派の勢力順位は改選前と変化はなさそうだ。【堀川剛護】

 ■大阪市議選は−−−−共産

 ◇変革期待、若手健闘

 市が進める「市政改革」は明確な争点にならず、有権者の関心も低調だった。そうした中、福島区で30代の共産新人が、中央区では40代の民主新人が、それぞれトップ当選を果たすなど、若手の健闘が目立った。一方で、現職の落選は前回の倍の8人。ベテランの落選が相次ぎ、新議員の平均年齢は52.8歳と、前回改選時より1.6歳若返った。

 同市議会は「地域代表」の性格が強く、現職全員が当選した区も少なくない。しかし、若手の健闘は、都市部で増える無党派層の「変革」への期待の表れとみられる。【井上直樹】

 ■堺市議選は−−−−−民主

 ◇地域密着、組織が力

 投票率は49.48%で前回より8.22ポイント上がった。昨年4月に政令指定都市に移行し、全市1区から7選挙区に分かれた。大半の陣営が票を読めず、従来以上に有権者に働きかけたことや、有権者にとってより身近な選挙になったためとみられる。

 選挙区の細分化で選挙戦は地域密着型となり、組織力の強い候補が地域に浸透し有利となった。公明は4人がトップ、4人が2位当選するなど圧倒的な強さでトップ(13議席)を維持。民主も3議席増の9議席で3位に浮上した。一方、無所属は上位当選が少なく、当選者も前回より3人減った。【岩崎日出雄】

毎日新聞 2007年4月10日

256片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/11(水) 01:31:30
’07統一地方選:検証・県議選 自民大幅後退の背景、大合併への住民不満 /兵庫
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/hyogo/news/20070410ddlk28010217000c.html

 ◇政務調査費巡る議会不信も

 8日投開票の県議選は、自民が公認・推薦候補で選挙前より7議席減と大幅に後退する結果になった。低投票率の中で議会勢力を変動させたものは何か。各党の幹部らは背景として、「平成の大合併」に対する住民不満や、政務調査費の使途などを巡る議会不信を挙げた。【竹内良和】

 公認・推薦で49人を立てた自民は、現職7人を含む11人が落選。うち7人は1人区の立候補者で、芦屋市と加古郡以外の5区は、いずれも「平成の大合併」で市町再編が進んだ地域だった。原亮介・自民県連幹事長は「落選者は3、4期目が多く、世代交代を迎える時期だった」とする一方で、「一部では合併による住民不満の高まりも影響した」と分析する。

 政務調査費の使途を市民団体に追及されたことも自民に響いた。詐欺容疑などで書類送検された現職候補3人のうち、県連の選挙対策本部長(芦屋市、4期目)と、元議長(姫路市、9期目)が落選した。神戸市内の公認9人が全員当選するなど都市部で支持を広げた民主の杉尾良文・県連幹事長は「政調費問題で自民の現職に有権者の厳しい目が向けられ、逆に民主の若い候補が保守層に食い込んだ」とみる。

 公明の野口裕・県本部幹事長は、自民の後退を「身近な県政にしてほしいという有権者の思いの表れ」と分析、「議会は自民の思い通りにならなくなった。議会改革を進めたい」と意欲を示した。

 45・67%という低い投票率は本来、強固な支持基盤を持つ政党に有利。民主の杉尾幹事長は「労組が活発に動いたため低い投票率が奏功した」と話す。しかし、自民の追い風にはならなかった。

 今回の県議選では、「護憲」を掲げる共産、社民、新社会の退潮も顕著になった。3減の5議席に転落した共産の野中一清・党県委員会選対部長は「現職3人の引退がうまくいかなかった」と述べ、新社会の鍋島浩一・県本部書記長は「国民意識の右傾化で、『護憲』を訴えても有権者に届かなかった」との見方を示した。

 ◇緩やかな連携で多数派工作計る−−自民県連幹事長

 自民党の原亮介県連幹事長は9日、今後の多数派工作について、「(単独過半数を確保するために)すぐに保守系議員を9人も取り込むのは難しい。自民と統一行動を取れる議員との幅広い連携も考えたい」と述べ、当面は保守系無所属議員との緩やかな連携を目指す考えを示した。毎日新聞の取材に答えた。

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 ◇郡部に「地殻変動」−−品田裕・神戸大教授(政治過程論)

 自民の大票田とされてきた郡部の「地殻変動」を実感した。今回の45・67%という低投票率から考えると、本来、各党が持つ集票力がそのまま反映されるはずだった。にもかかわらず、最大会派の自民は郡部を中心に7議席も後退した。

 背景には、郵政民営化や公共事業改革で郡部に痛みを強いてきた小泉政権の「副作用」や、「平成の大合併」が生んだ住民意識の変化などが複雑に絡み合っていると考える。

 旧来の自民に守られていた郡部は、小泉改革でその恩恵をはぎとられた。小泉前首相の在任時は、彼の個人的なカリスマ性で、支持を辛うじてつなぎとめていた。だが、彼が政権を去り、有権者の自民への忠誠心は急速に薄れつつある。現状打破の期待を込めて民主系や中立的な無所属議員に票が流れたのではないか。新人議員の増加も象徴的だ。

 合併で自治体の枠組みが新しくなり、「新しい地域代表を選ぶ」との意識が働いた側面も考えられる。まさに今、郡部は模索を続けている。

〔神戸版〕

毎日新聞 2007年4月10日

257片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/11(水) 01:32:27
’07統一地方選:県議選尼崎市選挙区 初当選の丸尾さん「市民派」で会派を /兵庫
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/hyogo/news/20070410ddlk28010343000c.html

 県議選尼崎市選挙区で初当選した丸尾牧さん(42)は9日、同選挙区で再選された稲村和美さん(34)や芦屋市選挙区で初当選した山田美智子さん(60)とともに、「市民派」議員で会派結成を検討する考えを示した。尼崎市議会議事堂であった当選証書付与式の後、報道陣の質問に「政務調査費の全面公開などの政策で一致する人が他にもいるならば、連携したい」と述べた。

 尼崎市での当選証書付与式には当選者5人と代理人2人が出席。藤田浩明・市選管委員長が当選証書を手渡した後、「有権者の意向を十分に受けながらいいまち、いい県を作ってください」と激励した。無所属で初当選した室井秀子さん(51)は「子育て支援など、自分の経験の中から出た言葉が有権者の皆さんに伝わり、うれしく思う」と笑顔を見せた。【田倉直彦、樋口岳大】

〔阪神版〕

毎日新聞 2007年4月10日

258片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/11(水) 01:32:50
’07統一地方選:県議選 強かった保守の地盤−−主な候補に聞く /兵庫
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/hyogo/news/20070410ddlk28010426000c.html

 無投票となった養父市を含め、但馬地方の県議選4選挙区は、すべて保守系の候補が当選。自民党が大敗した県内全体に比べると、改めて固い保守地盤を見せつけた。一夜明けた9日、主な候補の声をまとめた。【山口朋辰、吉川昭夫、竹花義憲】

 ◆豊岡市

 ◇医療の確保を最重要課題に−−日村豊彦さん

 2万2962票と圧倒的な強さで豊岡市トップとなった無所属元職の日村豊彦さん(54)。「責任の重さをずっしりと感じる」と、返り咲き当選にも、身を引き締めた。公約に掲げた医療確保を最重要課題と位置づけ、地元医師会の勉強会に参加して「地元の意向と行政をつなげる役割を果たしたい」と意欲を見せた。また、自衛隊医官のリクルートなどのプランを明かした。

 ◇観光振興など経済の活性化−−小林喜文さん

 自民現職の小林喜文さん(63)は、選挙活動を終えた7日夜から8日夜の間を振り返り「結果が出るまで針のむしろだった」と、当選に胸をなで下ろした様子。得票2位という結果には、出馬表明の出遅れや合併後初めての選挙だったことを理由に挙げた。3期目の課題については、公約の観光振興などの経済活性化をあげ、「但馬の交流人口を増やしたい」と話した。

 ◇3回目挑戦実らず−−民主新人・梅谷光太郎さん

 3回目の挑戦も実らなかった民主新人の梅谷光太郎さん(53)は「手応えはあったのだが」と、肩を落とした。今後は、青少年補導員やボランティア活動で、「地域に貢献したい」。政治活動については「支援者らと相談して身の振り方を考えたい」と話した。

 ◆朝来市

 ◇県立都市公園建設に調査費−−藤本正昭さん

 朝来市選挙区で再選を果たした無所属現職の藤本正昭さん(65)は、改めて2期目への抱負などを語った。公約の▽県立都市公園の建設▽病院医療の充実▽企業誘致などを挙げ、「初心に帰って推進したい」と明言した。

 都市公園は「今年度に190万円の調査研究費が付いた」。企業誘致も「道路網が整備され、好景気の今がチャンス」と自信を見せた。病院医療は、医者の確保を最重点に挙げ、現状維持体制で運営できるよう尽力することを約束した。

 また、風力発電建設には「基本的には賛成」としたが、建設予定地の段ケ峰については、イヌワシの生息や自然破壊などの問題があることを理由に「環境影響評価の結果を待ちたい」とした。

 ◆美方郡

 ◇若者が都会からUターンの町に−−上田良介さん

 美方郡選挙区で初当選した無所属新人の上田良介さん(56)は「予想以上に郡民のみなさんに支持してもらいました」と笑顔を見せた。

 念願の県議としての抱負に「若者が都会から帰ってくる町づくり」を挙げた。「畜産、水産、観光など但馬の主力産業に携わっている若い世代の声を聞きながら取り組んでいきたい」と語った。

〔但馬版〕

毎日新聞 2007年4月10日

259片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/11(水) 01:33:48
’07統一地方選:県議選 自民・過半数を目指す 県議会再編へ本格化 /奈良
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/nara/news/20070410ddlk29010403000c.html

 県議選(定数44)では自民の公認・推薦候補22人が当選を果たした。今後は、無所属を取り込んで単独過半数の最大会派結成を目指す。民主も公認・推薦の9人が当選し第2会派に。5月の臨時議会の正副議長選に向けて、会派結成、再編の動きが本格化する。

 自民(改選前25)は公認・推薦で30人を擁立したが、定数削減の影響などで現職5人が落選。03年の前回選は公認・推薦で29人が当選しており、7人減となった。無所属、社民でつくる新創NARA(改選前6、改選後5)からの取り込みを図る。

 民主は、県民クラブ(改選前2)の2人が推薦で当選しており、民主の山下力代表は「9人で統一会派を結成したい」。今回、公明は3議席、共産は5議席を獲得している。荒井正吾・新知事の与党は、選挙協力などから自民、公明を中心に30人になる見通し。野党は共産の5人。民主は「今後新会派の中で協議したい」として、態度を保留している。【松本博子】

毎日新聞 2007年4月10日

260片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/11(水) 01:34:15
’07統一地方選:知事選/県議選 県内・主な政党談話 /奈良
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/nara/news/20070410ddlk29010407000c.html

 統一地方選前半戦の知事選、県議選を終えて、県内の主な政党が発表した談話は次の通り。

 ◇自民党−−出口武男・県連会長

 ダブル選になり相乗効果に期待したが、県議選では特に定数減の選挙区で善戦及ばず敗退した候補者もあり、厳しい結果となった。後半戦の市町村選挙勝利に向かって全力をあげていく決意である。

 ◇民主党−−馬淵澄夫・県連代表

 県議選では10人の公認・推薦候補を擁立し、9人当選を勝ち取ることができた。トップや上位当選を果たし、「このままではいけない、変えなくては」という気持ちの受け皿となれた結果と考えている。

 ◇公明党−−岡本志郎・県本部代表

 県議3人の当選と荒井正吾さんの勝利を勝ち取ることができた。生活者の視点から地方政治の場で築き上げてきた数多くの実績、政策、主張に、多くの皆様からご理解いただいたものと深く感謝している。

 ◇共産党−−沢田博・県委員長

 知事選で党推薦の西ふみ子さんが18万票超を獲得、県議選は3議席から5議席へと大きな躍進、勝利を勝ち取らせていただいた。県民にあたたかい県政実現に、いっそう奮闘する決意だ。

 ◇社民党−−樹杉和彦・県連代表

 公認・推薦合わせて現有勢力を確保できた。選挙戦で訴えてきた地域切り捨て、生活破壊の政治を変えていくバネにしていく。公共サービス維持、地域社会活性化のためにも重要な後半戦に全力を尽くす。

毎日新聞 2007年4月10日

261片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/11(水) 01:35:48
’07統一地方選:県議選 代わり映えせず 現職優位、無党派の風吹かず /和歌山
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/wakayama/news/20070410ddlk30010214000c.html

 ◇県議選結果

 8日投開票された統一地方選の県議選(定数46)は、公認と推薦で過半数を獲得する見込みの自民、改選前の4議席を守った公明と共産に対し、民主は1議席を失った。投票率は53・93%と過去最低を更新し、近畿で唯一、前回(03年)を下回った。現職優位で議会の勢力図もあまり変わらず、今夏に参院選を控えながらどの党も弾みをつけられずに終わった。

 自民は公認だけで半数の23人が当選。推薦3人に、保守系無所属も加わるとみられ、安定多数となりそう。しかし、紀の川市と定数以上の3人を公認した東牟婁郡でそれぞれ現職1人が議席を失った。また、和歌山市は現職5人が全員当選したものの、得票数で10〜14位と下位に並び、都市部の戦いに不安を残した。

 民主は和歌山市で現職がトップ当選を果たしたが、岩出市で現職が無所属新人2人に再選を阻まれた。公明は和歌山市に4人立て、5〜9位の間と手堅く議席を確保。共産は新人が1万票以上を獲得するなど和歌山市の2議席は守ったが、西牟婁郡の元職は現職2人の厚い壁を破れなかった。

 投票率が伸び悩み、無党派層の「風」は起きず、無所属候補は苦戦した。落選した11人中、無所属は現職2人、元職1人、新人4人の計7人。逆に無投票を含め新人で当選した10人は、3人が政党公認、4人が推薦を受けた。残る3新人も元議員や元町長。何らかの政治経験がある顔が並んだ。【辻加奈子】

 県議選の結果について、県内主要政党の代表者らに評価を聞いた。

 ◇全体的には勝利−−世耕弘成・自民党県連会長

 東牟婁郡は(最低1人の落選が)決まっていたものの、紀の川市は残念。一方で推薦候補3人が当選し、党勢全体でみれば勝利だった。安倍内閣の地域再生や中小企業対策に対する期待の現れだと思う。

 ◇一歩前進したが−−山部弘・民主党県連代表代行

 公認1人、推薦3人の当選を果たし、一歩前進した。残念ながら岩出市現職、東牟婁郡新人は支持を得られなかった。また8選挙区で無投票となり、県民に選択肢を示せなかった責任を感じる。

 ◇後半でも勝利を−−西博義・公明党県本部代表

 公認4人と推薦3人の当選にお礼申し上げる。公明党は「ネットワーク政党」として、地方議員と国会議員が連携して住民の声を政策に反映してきた。後半の市町議選でも、連続勝利を目指し全力で戦う。

 ◇全体の得票、前進−−竹内良平・共産党県委員長

 西牟婁郡元職は及ばなかったが、全体の得票数は前進した。選挙戦で官製談合問題への怒りは強いと実感した。県民の暮らしと福祉を守るため、正すべきは正す「確かな野党」として声を上げていく。

 ◇訴え届けられず−−野見山海・社民党県連代表

 推薦1人を落選させる結果となった。小泉政権は改革の名の下に、憲法の掲げる権利をないがしろにし、格差を広げた。自治体選挙で変革しなければならないが、訴えを有権者の隅々まで届けられなかった。

毎日新聞 2007年4月10日

262片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/11(水) 03:32:08
勢力バランス、微妙に変化
府会・京都市会
http://kyoto-np.jp/article.php?mid=P2007041000031&genre=A2&area=K00&mp=

 8日投開票された京都府議選、京都市議選は、自民党と共産党が微減となる一方、民主党が一歩前進、公明党が現有議席を維持する結果となり、各勢力のバランスが微妙に変化して今後波乱を呼ぶ政治状況が生まれた。一夜明けた9日、各党は7月の参院選、来年早々の京都市長選という新たな戦いに向け、早くも動きだした。

 「安倍政権のいう戦後レジームの解消に向け、全力を尽くす」。参院京都選挙区(改選数2)に立つ自民新人西田昌司は、自分の府議会の議席を継いだ新人と京都市南区の街頭に立ち、参院選での政策を訴えた。

 今選挙で自民は府市議会とも前回改選時から1議席減らしたが、自民系無所属なども含めほぼ勢力を維持した。ただ、府中・北部で分裂選挙区が急増し「参院選に影響が残らないとはいえない」(府連幹部)状態だ。

 京都市内を中心に府市議選とも得票率が落ちた。府連副会長の参院議員二之湯智は「民主が候補を立てた選挙区で票を奪われた。攻めの選挙ができず、参院選に弾みがついた結果とはいえない」と受け止めている。

 一方、民主は府市議会とも一増とした。参院選で再選を目指す現職松井孝治は統一地方選後半戦に向けた公認・推薦議員の事務所開きに走り回りながら、支援者らに訴えた。「行き過ぎた中央集権に歯止めをかける。7月にはともに戦おう」

 府連幹事長宇都宮壮一は「自民からも票を取ることができた。参院選に向け、2大政党化の基盤がつくれた」と話す。ただ、前進も1議席どまりだったことには「決して満足はできない」。

 京都の大型選挙で続いた「自民・民主対決」の流れに、退潮傾向の共産党。今回は府市議会で1減となったが、一部では議席を奪還し「踏みとどまった。参院選での議席奪還に向けていい流れができた」とする。

 夜、中京区で開いた支持者への選挙結果報告集会で、参院に挑む新人成宮真理子があらためて決意表明。「府市議選で雇用確保や格差是正を訴え、支持が広がった。参院選の論戦の軸がはっきりしてきた」。府委では「有権者の選択肢となるよう、広く無党派に訴える」(委員長渡辺和俊)と戦略を練る。

 公明党は府市議選で完勝したが、「得票率が落ち込んでいる。喜んでばかりはいられない」(副代表竹内譲)と警戒する。「医療費の負担増など生活の不安、不満が思ったより強い。参院選に向け、公明が『自民のブレーキ』になっていることをもっと有権者に説明する」(幹部)方針だ。

 市議選を終え、市長選に向けた動向も新たな段階を迎えた。8日夜、市長桝本頼兼は自宅でテレビの開票速報に見入っていた。「悲喜こもごもの厳しい戦いだ」ともらしたという。桝本は四選への態度は明らかにしていないが、自民、民主、公明の市議会与党は夏の参院選後に候補者選考を始めるとみられる。

 前回市長選では、民主から「独自候補の擁立論」が飛びだした。今回の市議選で前進し、民主幹部は「今選挙で独自候補擁立の基盤が整ってきた」とする。

 自民幹部は「民主の出方次第だが、三極もあり得る」との見方を示し、公明幹部も「これまで以上に口を出す」。主導権争いが始まっている。

 一方、桝本と対決してきた共産党を含む「民主市政の会」も、候補擁立に動いている。主力部隊の市職労幹部は「今度の選挙で十分戦えることがはっきりした」と、受けて立つ構えだ。(敬称略)

263片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/11(水) 03:34:31
分裂保守、明と暗
府議選亀岡と南丹・船井 野中・田中氏系に軍配 京都
http://kyoto-np.jp/article.php?mid=P2007040900071&genre=A2&area=K40

 口丹波の政治を安定させる一歩になる−。8日投開票された京都府議選亀岡市で自民公認候補を下して当選を決めた無所属新人の桂川孝裕さん(44)は、歓声に沸く事務所で表情を引き締めた。

 府中部の亀岡市や南丹市を含む衆院京都4区の保守勢力は郵政解散に伴う一昨年の衆院選で、「刺客」の中川泰宏衆院議員系と、離党して惜敗した「造反組」の田中英夫前衆院議員系の二派に割れた。田中氏は、野中広務元自民党幹事長の後継者だ。

 二派は昨年の南丹市長選に続いて、今回の府議選でも対立した。亀岡市では保守系候補4人、南丹市・船井郡は2人が名乗りを上げてともに「定数2」を争い、終盤まで「横一線」の激烈な選挙戦を展開した。

 桂川さんは市議会の保守系無所属議員として田中氏を支えた。郵政解散後の混乱と、5期務めた自民府議の引退を受け、昨年11月に「田中さんと連携できる政治が亀岡に必要だ」と府議選挑戦を決意した。田中氏の支援に加え、最終盤には野中氏も応援に入った。

 当選後、支援者に「市民に分かりやすい府政、府議会の実現に取り組みたい」と誓い、事務所に駆け付けた田中氏とがっちりと握手をした。

 府議選南丹市・船井郡に「田中氏系」として立ち、現職に競り勝った無所属新人の片山誠治さん(47)は、野中氏の公設秘書だった佐々木稔納南丹市長たちと並んで、万歳を繰り返した。

 旧園部町議1期、合併後の市議1期を計4年弱務めただけだが、市長与党の市議13人や田中氏に推され、立候補を決意した。自民に公認申請したものの「推薦」にとどまったが、現職に最終盤で追いついた。

 片山さんは「安定した政治状況の中で、南丹市、京丹波町のために頑張りたい」と話し、支持者と握手を交わした。

264片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/11(水) 03:35:42
「親嘉田」過半数に
県会勢力図が様変わり 京都N滋賀
http://kyoto-np.jp/article.php?mid=P2007041000030&genre=A2&area=S00

 滋賀県議選(定数47)で惨敗した自民党は、県議会会派の自民党・湖翔クラブに無所属や公明党の議員を積算しても過半数に届かない23議席にとどまる見通しであることが9日、明らかになった。「対話でつなごう滋賀の会」(対話の会)や民主、共産両党など嘉田由紀子知事と政策的立場の近い勢力は計24議席となり、自民党が圧倒的優位だった県議会は大きく様変わりしそうだ。

 県議選の結果が、自民党と「親嘉田」系の民主党などの当選者数が拮抗(きっこう)したため、無所属9人の動向が注目されている。

 これまでに、無所属では蔦田恵子氏(大津市)が引き続き同クラブ入りの意向を示しているほか、川島隆二氏(長浜市・東浅井郡)、自民推薦の野田藤雄氏(伊香郡)も前向きな姿勢を見せている。

 自民党と「対話の会」から推薦を得た中谷哲夫氏(近江八幡市)は「自民党員の立場で嘉田知事を支えている」として「対話の会」の会派には入らない意向だが、「自民党は新幹線新駅凍結を支持する必要がある」と、同クラブへの参加には条件を付けた。同じく両方から推薦を受けた西村久子氏(彦根市)は「党は県民の負託に応えていない」とし、当面は無所属で活動するという。

 これら五氏に公明党の2氏を加えても23議席で、過半数を割る。

 一方、「対話の会」は当選した公認の4人で新会派を結成する。同会推薦の佐橋武司氏(蒲生郡)が、後援会との相談を前提に、会派入りの意向を示しており、計5人になれば代表質問権を持つ交渉会派となる。

 民主党と「対話の会」の両方から推薦された西川敏輝(米原市)、辻孝太郎(犬上郡)、民主単独推薦の西沢桂一(愛知郡)の3氏は民主党・県民ネットワーク入りの意向で、同会派は計16人となる。「対話の会」と同ネットワークに共産党県議団の3人を加えると、「親嘉田派」だけで過半数を占める。議会運営をめぐり、自民などと厳しい対立も予想される。

 自民党県連は9日、緊急の役員会を開き、県選出国会議員や県議らが、過半数を取るための方法について協議した。宇野治会長は「公明党の2人と合わせてなんとか24人を確保したい。無所属から6人は会派入りするよう呼び掛ける」と話している。

265片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/11(水) 08:35:54
見かけの動員力・組織力が空回りしてるのか。

県議選、終盤戦の情勢は?
吹くか嘉田旋風、いよいよ大詰め 滋賀夕刊
http://www.shigayukan.com/news/2007/04/post_41.html

 県議選(8日投開票)はいよいよ大詰めを迎えた。各選挙区で立候補者が乱立し、混戦模様となっている。「もったいない」県政を進める嘉田チルドレンと野党自民の対決など話題に尽きない。
 6人が立候補している長浜東浅井選挙区(定数3)について本紙記者が終盤情勢を分析した(敬称略)。
 A 今回の選挙は長浜と東浅井が同じエリアで広くなり、取材するのが難しい。
 B 確かに。各陣営も個人演説会の会場手配に苦労したようだ。
 A 初めての戦いで戸惑っている面もあるし、票読みがしづらい、と嘆く陣営もいる。
 B 6候補が入り乱れ、選挙区も拡大したからね。
 A 長浜市民は旧東浅井の候補を知らず、東浅井の住民も長浜の候補を知らないため、顔売りや人柄をアピールすることに時間を割いた候補も多かったようだ。
 A 戦前の予想では上位が川島・角川、第2グループが田中・辻、第3グループが上田・若山とみられていたが。
 B まったく予想がはずれている。自民現職の上田、若山の勢いが目覚ましい反面、角川、田中の動きが余り見えて来ない。
 A 私も同様、選挙戦に突入したと同時に、頭の中をリセットして取材にあたった。選挙戦を通じて思ったことだが、陣営によって組織力の差が著しい。
 B 自民2人の組織力はさすが。現職の底力を見せ付けている。
 A やはり、経験豊かな陣営は、スケジュール、体制などがしっかりしているが、その反面、中には「これで大丈夫?」と思う陣営もあった。
 B 角川や田中は動きが見えず、他陣営が不気味がっている。それでも基礎票をしっかり持っているし、嘉田与党の立場を訴えている。
 A 共産の躍進が見受けられるが。
 B 辻は新幹線新駅の反対運動や知事選で知名度があるし、分かりやすい訴えが、党支持者以外の共感を呼んでいる。関係者も盛り上がっている。
 A 川島は地盤だけでなく旧びわ、市東部へも進出。全域から幅広い支持を集めている。
 B 勢いのある上田、川島は上滑りが一番の敵になりそうだ。
 A 湖北で嘉田旋風は吹き荒れるか?
 B 今のところは、吹く気配は見られない。それでも新駅凍結、嘉田県政の推進を望む声は強い。
 A 無党派層の中には新幹線新駅問題は嘉田知事当選で答えが出ている、と思い込んでいる人もいる。
 B 野党の自民が推進姿勢を崩していないから、選挙結果によっては、推進派が反攻する可能性もある。
 A 自民候補のほとんどは新幹線新駅問題について多くを語らなかったが、上田が「ノー」を唱え、ある意味驚いた。
 B 選挙、終盤の様相は?
 A 各陣営では概ね、票読みもできているようだが、嘉田派は未知数。
 B 後援会名簿、個人演説会、決起集会の人数が票に直結する保障はない。
 A 戦う側の立場で見ると、恐いのは「取りこぼし」と「上滑り」。過去の選挙でさまざまなドラマを垣間見てきた。
 B 昨年の県議補選の長浜選挙区や長浜市長選もそう。
 A これまで無数の選挙を取材しているが、段々、票読みが難しくなってきた。
 B 党や地縁血縁にとらわれず、政策で選ぶ傾向にあるからでは。また、その場のムードに流される有権者も多いし。
 A 投票率も気になる。投票率が上がれば無党派層に強い嘉田派に有利、低調なら組織力と見るが。
 B その通り。ただ盛り上がりはイマイチ。
 A 最終日の動向が気になる。
 B 当選圏内に入ったとみられる候補は「桃太郎」や決起集会で支持を引き締め、あと一歩の候補は最後の追い込みを頑張りたい。いずれにせよ選挙はたった1日でひっくり返るから、各陣営、気を抜けないね。

266片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/11(水) 08:41:42
民主が一人勝ち 県議選 党派別得票分析 兵庫神戸N
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000297031.shtml

 県議選で、各党派の得票率をみると、民主だけが前回から5・37ポイント増やして19・50%となったが、自民、公明、共産などは軒並み後退した。無所属では、自民の推薦を受けた「自民系」は下がったが、「民主系」と「その他」は前回より伸びた。得票率からは、民主と党派色の薄い無所属が支持を広げたことがうかがえる。

 党派別の当選者数(無投票当選を含む)は、自民 二十五▽民主 十八▽公明 十二▽共産 五▽社民 ゼロ▽21世紀をひらく兵庫県政連合 一▽新社会 ゼロ▽無所属(自民系) 十三▽同(民主系) 二▽同(その他) 十六。


 公認・推薦合わせて三十八議席にとどまった自民。前回・前々回の四十三議席を大きく下回り、無所属を含む自民系全体の得票率では2・96ポイント減の32・56%だった。ただ、得票数は同じく自民系全体で五十七万三千六百四票と、前回より約一万八千票増やしており、無投票当選が前回の十六人から七人に半減した影響が出た。

 一方、民主は公認で二議席増やし、民主系全体で過去最高の二十議席を獲得した。民主系全体の得票数は前回の一・五倍以上の約十三万七千票増で、三十九万二千六百三十九票。得票率も民主系全体で5・93ポイント伸ばし、22・29%と好調な結果につなげた。

 前回と同様に十二人の公認候補が全員当選した公明だが、得票数では前回を約二万一千票下回り、得票率も2・94ポイント減となった。

 共産は得票数で約千二百票、得票率で1・45ポイントの微減。しかし獲得議席では八から五に減らし、激戦区で競り負けた結果を反映した。

 社民、21世紀、新社会はともに候補者数の減がそのまま得票数、得票率の減少に表れた。

 無所属は自民系、民主系、その他を合わせ五十五万五千九十一票で、約十二万一千票増えた。得票率は3・80ポイント増の31・51%。その他の候補者が二十五人から三十六人に増えたため、得票を押し上げたとみられる。


◆変化へ県民の期待が現れた 県議選で井戸知事◆
 井戸敏三知事は九日の定例会見で、県議選の結果にふれ「変化に対する県民の期待が現れたのではないか」と語った。

 県議選で自民は公認、推薦合わせて三十八議席にとどまり過半数の四十七を大きく下回った。

 共産党が議席を八から五に減らし、交渉会派としての権利や議案提出権を失ったことにもふれ、「共産党が行っていた政策論争を、ほかの会派もやっていこうという機運が生まれるのでは」と話した。

267片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/11(水) 09:25:11
民主・山本氏、圧勝の3期連続トップ
府議選・宇治久御山地区
前窪、村井、村田氏も議席死守 京都洛南T
http://www.rakutai.co.jp/news/0409/001.html

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 自民・民主・共産・公明の4党の現職が議席を死守するのか。4党の順位争いによる低調選挙を批判し、参戦した無所属新人がその一角を崩すのかで、注目された府議選宇治久世選挙区選挙(定数4)は8日に投開票され、知名度で優位に立つ現職が議席を守り抜いた。午後10時前に4議席が確定した。

 投票率は前回41・40%をわずかに上回る42・09%に止まり、選挙結果に波乱をもたらす投票率に至らなかった。
 順位争いでは、民主・山本氏が2期連続トップの実績による底力を発揮、前回票に3099票上乗せし、2万1千票台に乗せ、3期連続トップ当選を引き寄せた。選挙戦を通じて、手堅い戦術で陣営全体を引き締め、実績と豊富な活動による知名度で、取り崩しが懸念された保守浮動票もさらに積み上げた。  前回熾烈を極めた2〜4位の当選順位争いでは、共産・前窪氏が前回同様2位当選を確保したほか、公明・村井氏、自民・村田氏と続いた。
 前窪氏は、宇治で前回票を上回った。15日告示に迫った宇治市議選で、定数減の中、8人を引き続き擁立した危機バネを終盤に働かせ、市議選にも展望を開いた。
 公明・村井氏は、引き継いだ議席を死守する2期目の挑戦となった。京都市内激戦区に回っていた運動員が後半から危機感を募らせ支援を結集。宇治市議がグループ単位で開催した個人演説会で力を寄せ、組織票を出し切ったが、山本氏の影響を受けた。
 自民・村田氏は同じ保守地盤から新人が出たことで、かつてなく陣営が締まり、個人演説会では上々の動員を集めた。ただ、「山本旋風」の煽りを受け、地盤の久御山でも山本氏にトップを譲った。
 新人、金ケ崎氏は先行した街宣で知名度浸透を試みたが、4党の批判票と見られる5000票から、大きく積み上げられず伸び悩み、当初予想された得票数にと止まった。

268片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/11(水) 09:25:55
自民「奥田」、民主「北尾」死守

府議選城陽市選挙区
共産「矢口」28年ぶり奪還ならず 京都洛南T
http://www.rakutai.co.jp/news/0409/002.html

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 2議席を目指し4候補が激突する初の「4極選挙」となった京都府議会選挙城陽市選挙区の戦いは、保守の底力を発揮した自民現職奥田敏晴氏(61)と、終盤で競り合いの中から危機感をたぎらせ浮上した民主現職北尾茂氏(45)が、新人の猛追を振り切り、共に議席を守った。終盤で北尾氏と競り合った共産新人矢口雅章氏(39)は、28年ぶりの議席奪還という悲願達成は成らなかった。無党派の本城隆志氏(52)は健闘したものの、惜敗した。

 奥田氏は、元自民党市議でもある本城氏の出馬を早くから想定して危機感をたぎらせ、告示までにこれまで行かなかった所も含めて徹底的に歩いた。加えて、選挙戦では手足となる市議候補を公募でつのり、5人擁立に成功するなど積極的に戦う態勢を整えていった。保守の厚い地盤、地に根を張った血縁、地縁をフル稼動させての連続3期トップ当選を果たした。
 北尾氏は、連合京都や後援会が中心となってオーソドックスな選挙戦をくり広げた。本城氏の出馬で浮動層の一部を失い、奥田氏の地縁、血縁票の勢いに押され、挟み撃ちにあった格好で苦戦。しかし最終盤、厳しい情勢に組織がフル回転、民主の議席を守った。
 矢口氏は、昭和54年以来失っていた共産党の議席を28年ぶりに奪還すべく、格差社会の訴えや、後半は地下水の汚染問題に焦点を絞って、ミニ集会やスポット演説を重ね、革新浮動層や無党派層に狙いを定めた戦い。しかしあと一歩のところで届かなかった。
 微風選挙区を一転、激戦区に変えた本城氏は、政党や団体などと無縁の無党派選挙を貫き、時流に乗って健闘。しかし最後は、組織力の前に敗北した。
 今回の選挙結果は、今月15日からスタートする統一地方選挙後半戦の市議会選挙にも大きく影響を及ぼしそうで、自民党、民主党は勢いに乗り全員当選をめざし、共産党は厳しい戦いを強いられそう。
【藤本博】

269片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/11(水) 09:26:40
民主、自民で2議席分け合う
府議選・京田辺綴喜地区
地域念願の府議2人体制へ 京都洛南T
http://www.rakutai.co.jp/news/0409/003.html

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 定数2を自民、民主、共産の3人が争った府議選京田辺綴喜は、前回定数1を巡って激しい争い繰り広げた民主と自民が、今回は定数増によって議席を分け合うかたちとなった。序盤から低調ムードと見られていたが、選挙戦は前回の因縁から順位争いが先行する展開となり、投票率は前回を0・3ポイント上回る47・90%に達した。

 民主現職の上村崇氏は、現職という立場から、このあとに続く京田辺市長選挙などの絡みもあって出遅れ気味のスタートとなったが、地元京田辺で前回票に約300上乗せした9690票を獲得したほか、井手、宇治田原でも前回を上回る票をたたき出し、現職の貫禄を見せ付けての再選。定数2を巡る3極戦をトップの成績で制した。
 前回に続き、労組系をはじめとする厚い支持基盤に加え、4年間の評価を上乗せして激戦を制した。
 4年前の雪辱を背負って挑んだ自民新人の尾形賢氏は、京田辺で前回票を超す7274票を獲得したほか、井手、宇治田原では前回票を下回ったものの、いずれも民主を上回る得票を得るなど善戦。26歳の若さで自民議席を打ち立てた。
 前回、候補者選定を巡る足並みの乱れから分裂気味で選挙戦に突入した自民だが、今回は地道な地盤固めをいち早く展開。地域の保守層に支えられ「国、府と地元をつなぐパイプ役」を前面に打ち出し有権者に訴えた。
 告示6日前の立候補表明と、民主・自民に大きく遅れをとってのスタートとなった共産新人の塩貝友規子氏は、従来の支持層に小学校教諭時代の人脈を生かした個人票を上乗せし、前回の共産票を上回る得票を得るなど善戦するが、出遅れが響く結果となった。【加藤雅紀】

270片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/11(水) 09:49:32
県議選記者座談会 上 縁の下で支えた知事 讀賣滋賀
対話4氏トップ当選驚いた

 嘉田知事の支援団体「対話でつなごう滋賀の会」(対話の会)の公認、推薦候補が躍進し、自民党が過半数割れに追い込まれた8日の県議選。栗東市の新幹線新駅建設の凍結をはじめとした嘉田知事が進める「もったいない県政」に対し、有権者が一定の評価を下した形となった。担当記者が、選挙戦を振り返った。

 A 対話の会の公認候補4人が、各選挙区でトップ当選したのには驚いたな。昨年7月の知事選で吹いたような〈風〉は感じなかったので、ある自民県議もショックを隠しきれない様子だった。

 B 大津市区の公認候補は労組の支援が得られず、個人演説会の聴衆がゼロで開催をあきらめたこともあるほど。それが前回から約4000票を上乗せしての当選なんだから。

 C 長浜市東浅井郡区のトップ当選は、地盤の東浅井郡を押さえたことが大きな要因だが、候補自身が「『嘉田さんを支えてください』という声を何度もかけられた」と言うように、対話の会の“看板”が効いたのかもしれない。

 D 米原市区では、県議会の正副議長を務める自民現職2人に比べ、知名度ではるかに劣ったが、「嘉田マニフェストの実行」を訴えて無党派層の取り込みに成功したようだよ。

 E 嘉田知事もしたたかだった。自ら候補者の擁立に動き、告示前には「県政勉強会」と称する候補者の会合に顔を出したり、告示日には各候補者に応援メッセージを送ったりしていたからね。

 A 「告示後は、特定の候補を応援しない」と宣言していたのに、形勢不利を伝えられた陣営の要請に応える形で、応援に入ろうとしたりね。結局、それは実現しなかったけれど、縁の下で対話の会を支えていたのは事実だ。

 B 嘉田知事は以前から、「超党派」を呼びかけていたが、告示直前の取材で「嘉田県政を否定する動きは強い。新幹線新駅推進の主流が県議会にあるのだから、争点にならざるを得ない」と自民への対決姿勢を見せていた。よほど、現状にストレスを感じていたのだろう。

 D その新駅問題だけど、全体的に争点になっていなかったような気がする。なっていたら、県南部で対話の会の候補者がもっと当選してもよかったはず。無投票だった野洲市区を除けば、当選者は大津市区の1人だけだったからね。

 B 「嘉田知事対自民」という構図で、新駅問題に限らず、自民が「抵抗勢力」と見なされた面があったのかな。いずれにしても、地縁・血縁がモノを言う県議選で、対話の会が躍進したのは注目すべきこと。有権者の間に、政策本位で選ぼうという考え方が浸透しつつあるのかな。

 C 一方で、自民と同じ候補者に、推薦という形で相乗りしたことに批判が噴出した。それについては、対話の会の幹部同士で意見対立があったと聞くよ。対話の会の関係者は「政治は県民にわかりやすくしなければ。対話は推薦を外すべき」と反対していた。

 E 実際、早くも県議会の会派結成を巡り、自民と対話の会が、当選者の引き抜き合戦をしているしね。県民の目には、ややこしく映っているだろうな。

 D 「応援すると言ってくれたのに選挙後は来てくれない」など嘉田知事に不満を持つ候補者も多かった。当選者の顔ぶれを見ても、保守から革新までいろいろ。政策面で一致するか、こちらが心配になる。

 E 対話の会は、今後の議会活動で県民から批判や不信感を持たれるようなことがあると、追い風が一転して逆風になる可能性もある。それだけに、公認、推薦に限らず、対話の会の看板を掲げて当選した議員らは、常に県民の目を意識し、説明責任を果たす覚悟が必要だろうね。

(2007年4月11日 読売新聞)

271片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/11(水) 10:02:50
県議会自民会長に上野氏 讀賣滋賀

 県議選で大幅に議席を減らした最大会派「自民党・湖翔クラブ」の当選議員約15人らが10日、県庁で会合を開き、選挙戦の反省や正副会長の選出を行った。

 会合は非公開で行われた。出席者によると、「定数4の草津市選挙区に、なぜ4人も候補者を出したのか」「高島、長浜の敗因は」など厳しい意見が出され、会派として早急に総括することを確認したという。

 このほか、会長に上野幸夫氏(66)(6期)、副会長に中村善一郎氏(71)(5期)をそれぞれ選んだ。

 上野新会長は「厳しい選挙だった。結果を反省し、統一地方選の後半戦を乗り切っていきたい」と話した。

(2007年4月11日 読売新聞)

272片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/11(水) 22:40:57
もったいない県政:攻防 自民・民主系会派が会合 多数派工作、活発化へ /滋賀
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shiga/news/20070411ddlk25010537000c.html

 ◇県議会

 県議会過半数の24議席以上を巡り、嘉田由紀子知事のマニフェスト実現を目指す「対話でつなごう滋賀の会」や民主、共産などの「親嘉田派」と、自民などの「反嘉田派」による攻防が注目される中、自民系と民主系の会派が10日、それぞれに会議を開いた。通常なら改選後の初議会が開かれる5月中旬ごろをにらんで、両派の多数派工作が活発化するとみられる。【高橋隆輔、阿部雄介】

自民・湖翔ク会長に上野氏

 改選前に28議席を占めていた「自民党・湖翔クラブ」は県庁内で会派会議を開き、県議選に立候補せず引退した黒川治・前会長の後任に、東近江市選挙区で6選を決めた上野幸夫氏を選出した。当選回数の上位者から会長を選ぶことを決め、当事者間で議論した。副会長には彦根市選挙区の中村善一郎氏=当選5回=が選ばれた。任期は1年。

 この日は多くの同会派メンバーにとって選挙後初めての顔合わせ。互いの労をねぎらった上で、▽定数4の草津市選挙区で公認・推薦計4人の候補者を立ててしまった(結果は親嘉田派と2対2)▽一部の選挙区で有力現職を落選させてしまった−−など、県議選の総括的な内容も話題に上ったという。本格的な総括は22日の統一選第2ラウンド終了後に行う。

 ◇民主系は16人、代表に出原氏−−「対話」と協調確認

 一方、民主系は草津市内に集合。当選者のうち党公認13人と推薦3人の計16人で会派を結成することになった。会派の代表には草津市選挙区の出原逸三氏=当選3回=を、副代表に甲賀市選挙区の西川勝彦氏=同2回=を選び、「対話の会」と共通路線を取ることを確認した。

毎日新聞 2007年4月11日

273片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/11(水) 22:42:21
コンパス:自民党が惨敗し、嘉田由紀子知事に近い… /滋賀
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shiga/news/20070411ddlk25070609000c.html

 自民党が惨敗し、嘉田由紀子知事に近い民主党や「対話の会」が躍進した県議選。新幹線新駅問題では、自民系の当選者でも凍結を訴えた人がいるなど、民意は「凍結」で決まったようだ。しかし地元・栗東市は事情が違う。15日に告示される市議選では、新駅凍結・中止派の立候補予定者が現時点で定数20の半数に達していない。全員が当選しても推進派の過半数が確実な状況。議会が「推進」となれば、推進派の国松正一市長は心強いだろうが、県内で孤立した状況になりかねない。県議選後、周辺市からも「凍結やむなし」の声が公然と出始めた。栗東市は契約をたてに、新駅建設を前提とした議論しかしていないが、いいかげん本気で「ポスト新駅」のまちづくりを議論しないと、市民の利益を損ないかねない。【阿部雄介】

毎日新聞 2007年4月11日

274片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/12(木) 05:54:06
自民党、過半数へ微妙な情勢 兵庫県議会 兵庫神戸N
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000298043.shtml

 八日に投開票された兵庫県議選(定数九二)で、公認・推薦が三十八議席にとどまった自民は、過半数(四十七議席)獲得に向けた多数派工作を本格化させている。現時点で、政党の推薦も受けていない無所属当選者のうち四人が自民会派入りの意向を示し、二人が「検討中」、「打診があれば」が三人で、過半数に必要な九人獲得まで微妙な情勢。一方、自民と一,を画す当選者の中には新会派結成を模索する動きも出ている。

 当選した無所属三十一人のうち、政党推薦を受けていない十六人に、六月からの新議会で所属する会派の意向を取材した。

 自民会派入りの可能性があるとみられるのは十人。このうち、会派入りの意向を持っているのは、仲田一彦(34)、北野実(47)、宗行恭義(62)、日村豊彦(54)-の四氏。ただ、四人とも「後援会との相談が必要」などとし、まだ確定ではない。日村氏は同じ選挙区で当選した自民現職がおり、調整が必要となる。

 打診を受けたが、「検討中」と態度を保留しているのは、高橋進吾(39)、高嶋利憲(54)の二氏。西野将俊(39)、小西隆紀(41)、原哲明(56)の三氏は「打診があれば検討したい」「現時点では決められない」などとする。和田有一朗氏(42)は当面、無所属か新たな会派での活動を検討している。

 一方、議会改革を掲げて当選した丸尾牧(42)、稲村和美(34)、山田美智子(60)の三氏は新会派結成を模索。しかし「市民派として無所属のままもあり得る」という。

 東野敏弘氏(52)は無所属の意向。室井秀子氏(51)は「決めていない」とする。篠木和良氏(60)は公明会派入りで調整している。

275片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/12(木) 12:17:16
「知事いじめ」自民大幅減 県議選記者座談会下
地盤・郡部に変革の波 讀賣滋賀

 A 対話でつなごう滋賀の会(対話の会)の躍進とは対照的に、自民は公認24人のうち当選者は16人にとどまり、大幅に議席を減らした。背景には、有権者の不信感があったのでは。県議会で「嘉田知事をいじめている」という印象が強かったようだね。

 B この痛手は大きいよ。県連幹部は「夏の参院選で嘉田知事派と民主候補が手を組めば、脅威になる」と早くも警戒していたよ。

 C 湖北地域では長浜市東浅井郡区で2、米原市区で1と計3議席を失った。合併で市域が広がったことなどが影響したとみられるが、保守が圧倒的に強かった郡部でも徐々に変革の波が押し寄せてきた感がある。

 D 彦根市区では、候補擁立に対応のまずさが目立った。引退する現職の後継者の公認申請で調整がつかず、結果的に対話の会の躍進に手を貸す形になったようだ。地元の有力者は「自民の地域組織はもう必要ない」と調整能力のなさに憤っていた。

 E 民主は公認候補13人が当選し、5議席増やした。新幹線新駅の“おひざ元”の栗東市区でもトップ当選したし、昨夏の知事選直後、新駅建設を推進から凍結に方針転換した“成果”だと言える。

 B それでも、選挙区によっては、対話の会が大きな脅威になっていた。対話の会候補と同じ選挙区の候補は「有権者から『嘉田さんを助けてあげて』と言われるたびに、対話の会に票が流れるのではと不安」と話していたぐらい。

 D ある候補は個人演説会で「嘉田知事を支持する」としながらも「すでに知事はマニフェストと違う行政を行っている」などと批判し、対話の会候補との違いを見せるために懸命だった。

 A 県連幹部は「嘉田人気の“追い風”は感じなかった」と話していたが、ある学識経験者は「民主公認でも対話の会の推薦として話題になるなど、全体的に民主の影が薄かった」と指摘していた。今後は、参院選に向けて嘉田知事との協力関係を今以上にアピールするのか、動向を注目したいね。

 C あまり目立なかったが、公明の力の入れようもすごかった。県議会初の2議席獲得を目指して大票田の大津市区で2人を擁立したが、いずれも1万票以上を獲得し、組織の結束力を見せつけたな。

 E 共産は、新駅の建設中止を明確に打ち出して戦い、大津市区で2議席、草津市区で1議席を獲得した。告示日には、党幹部が応援に駆けつけるなど「負けられない」との思いが伝わってきたよ。

 B 「県議会の抵抗で嘉田知事の公約が実現できない」と訴えた対話の会が躍進したことで、自民系会派は批判のトーンを弱めざるを得ないだろう。しかし、議会には知事の政策などをチェックする役割がある。批判を恐れるあまり、その機能が損なわれるようなことがあってはならない。

 C 湖北地域では嘉田派3、保守系3と割れ、住民の多様な声は県政に届きやすくなったと思う。住民の最大の関心事は、南北格差の解消にあり、どの新議員もそれは同じ。一致団結し、格差解消にあたってほしいよ。

 E 嘉田知事は、選挙結果について「県政を変えてほしいという県民の声」などと話し、政党の枠を超えて地元の意見を吸い上げたいなどと意欲を見せていたね。

 A 県議会の会派結成で、いろいろ思惑が渦巻いているようだが、水面下の動きばかりだと、県民からそっぽを向かれるだけ。親嘉田派も反嘉田派も、議会の場で堂々と論戦を繰り広げてほしいね。

(2007年4月12日 読売新聞)

276片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/12(木) 12:17:57
対話5人で新会派結成 讀賣滋賀

 県議選で公認、推薦計12人が当選した嘉田由紀子知事を支援する政治団体「対話でつなごう滋賀の会」(対話の会)は11日、野洲市内で役員らが会合を開き、公認4人と、推薦した無所属新人の佐橋武司さん(58)(蒲生郡選挙区)の計5人で県議会(定数47)の新会派を結成することを決めた。これで、公認16人が当選した自民党系は、民主党系3人と佐橋さんを除いた無所属5人を加え、公明(2人)の協力を得ても過半数割れすることが確定した。

 5人以上の会派は「交渉会派」と呼ばれ、代表質問権が与えられ、議会運営委員会に委員も出せるなど発言力が強まる。対話の会は今後、自民党と相乗りで推薦した無所属2人にも会派入りを呼びかける。

 寺川庄蔵代表は会合後の記者会見で「自民党系会派の過半数割れという目標を実現したことで、責任(の重さ)を感じる」と話した。

     ◇

 県議会の第2会派「民主党・県民ネットワーク」は会派結成会議を開き、公認13人、推薦3人の計16人が会派入りすることを確認した。嘉田県政に対する姿勢はこれまで通り「是々非々で臨む」とする一方、対話の会との連携も深めていくとしている。出原逸三代表は「7月の参院選もにらみ、嘉田知事との協力などを強めていきたい」と話した。

(2007年4月12日 読売新聞)

277片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/12(木) 12:19:02
2007統一選 ■市長選それぞれの課題(上) 讀賣大阪

 15日告示される統一地方選の後半戦で、府内では10市長選が行われる。各市の課題を追う。

■吹田市■<進む高齢化具体策は>

 2月下旬、千里ニュータウンの一角を占める佐竹台地区で、府住宅供給公社の団地建て替えを祝う再生まち開き式典が開かれた。

 周辺では、今後4年間で老朽化した団地の建て替えが進む見通しだが、同地区連合自治会長の谷川一二さん(73)は「このままでは高齢者のまち。市と府が協力して抜本的な対策に乗り出さないと、言葉だけの再生になる」と懸念する。

 ニュータウン高齢化率は26・9%(2006年10月)で市全体を10ポイント近く上回る。市のまちづくり策は具体性に乏しく、先行きは不透明なままだ。

■富田林市■<観光地の顔どう整備>

 府内唯一の重要伝統的建造物群保存地区「寺内町(じないまち)」。多くの観光客が訪れるエリアだが、玄関口でもある最寄りの近鉄富田林駅南側の整備は曲折を経て、2005年度に始まったばかりだ。

 歩道がなく、バスが行き交う狭いロータリー。「観光客に来てくださいと、胸を張って言えるような場所ではないね」。客待ちをするタクシー運転手阪口豊若さん(52)は、ため息まじりに話す。

 新たな市の顔が完成するのは09年度。今度は歴史的な遺産をどう活用していくのか。魅力ある「ソフト」の充実が待たれる。

■高槻市■<中核市の個性もっと>

 市税収入が落ち込む中、市民一人あたりの市債残高は府内最少(2005年度)。人口も増加傾向で市政は一見して安定している。

 中核市に移行して4年。街づくりなどの事務が府から移譲され、独自の政策実現が可能になったが、市民の実感は薄い。

 「もっと個性ある街にしないと、ほかの都市に埋没してしまい、住民の活気まで失われる」。商店街組合幹部は危機感を募らせる。

 ベッドタウン・高槻をどのような街に育てていくのか。豊かな発想力と強い指導力が、リーダーに求められている。

■高石市■<財政再建厳しさ増す>

 市は財政健全化を目指し、2003年度から職員100人を削減するなどして計17億円を工面した。しかし、地方交付税の減収などが響き、06年度の経常収支比率見込みは104・4%と極めて厳しい。

 09年度までにさらに約15億円を削る計画だが、同年度に予定している保育所民営化については、市民からは疑問の声も上がる。

 議会は07年度予算案を「歳入7億円の財源根拠が不透明。赤字を隠す帳尻合わせに過ぎない」として否決している。何を優先させ、財政をどういう形で立て直すのか。最大の課題だ。

(2007年4月12日 読売新聞)

278片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/12(木) 12:20:43
県都市議選の課題(上) 中心市街地
活性化の絵未完成 讀賣和歌山

 「頑固でプライドの高い『一国一城の主(あるじ)』たちが、やっと本気になってきた」。和歌山市の北ぶらくり丁商店街のほぼ真ん中、北ぶらくり丁会館の一室で、同商店街振興組合事務局の山田拓男副理事長(65)が目を細めた。

 第3セクター「株式会社ぶらくり」(谷口正己社長)と協力し、空き店舗を借り上げて安く貸し出す「ぶらくり商人塾」などのアイデアを実行してきた。家主と交渉し、月21万円の家賃を10万円に下げたことも。

 地道な活動のかいあって、ぶらくり6商店街のうち最も寂しいと言われていた「北ぶら」には、昨年からイタリア料理店や輸入雑貨店、ダーツバーなど若者向けの出店が相次ぐ。

 昨年9月には、6商店街の代表17人による「商店街活性化委員会」も発足、議論の場として定着した。「このままではいけない」という危機感が、商店街を内側から変えつつある。

 とはいえ、ぶらくり丁の置かれた状況が深刻であることには変わりない。市が昨年行った調査によると、6商店街の空き店舗率は27・3%。15年前に1平方メートル330万円を超えた旧丸正ビル前の地価も、18万円にまで下落している。

 この現状を打破しようと市は昨年10月、中心市街地活性化基本計画の案を内閣府に提出した。認定されれば、旧丸正ビルの再生に約3億円の補助金が出るほか、福祉介護施設や教育施設、観光センター、マンションなどの建設、道路整備事業などにも大規模な支援を見込める。

 ところが、計画は今も認定されていない。具体的なイメージが見えないとして練り直しを命じられたからだ。「商業空間と居住空間が共存する〈コンパクトシティー〉をつくる絵は描けているのに」。市まちおこし推進課の豊田勝彦課長は苦悩の表情を浮かべ、内閣府との協議を続ける。

 市議の一人は「ぶらくり丁の商店主らの動きと、国の新制度が相まって、今が絶好のチャンス。だからこそ逆に、計画が認められなければ閉塞(へいそく)感を増幅させることになりかねない」と懸念を口にする。

 だが市議会では、2月議会で、計画が保留となっている件について質問は出たものの、市の検討状況を聞くにとどまり、「どんなプランを描くか」という具体的な議論は深まらないままだった。立候補予定者の一人は「市議が行政と商店街の間に立って、現実的な提案をしなければ」と主張する。

 和歌山商工会議所は先月開いた総会で、中心市街地活性化への支援を市に求めることを全会一致で決議した。職員の一人は言う。「市議は、アイデア次第で、市の計画を後押しできるはず。現状を知り、使命感を持って取り組んでほしい」

     ◇

 統一地方選の後半戦(22日投開票)で行われる県都・和歌山市の市議選。15日の告示を前に、市の課題を通じて議会のあり方を考える。

 <クリップ> 中心市街地活性化基本計画 地方都市の中心市街地ににぎわいを取り戻すため、昨年8月に施行された改正中心市街地活性化法に基づく計画。今年2月、青森、富山両市の計画が初めて認定された。和歌山市では、中心商店街を核とした186ヘクタールを対象に計画づくりを進めている。

(2007年4月12日 読売新聞)

279片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/12(木) 13:30:46
自民、得票率32%
統一地方選 データ滋賀県議選  京都N滋賀
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007041100046&genre=A2&area=S00

 滋賀県議選で惨敗した自民党は、得票率が32・4%と前回より5・5ポイント減少したほか、各選挙区ごとのトップ当選者数も4人から2人に半減した。一方、「対話でつなごう滋賀の会」(対話の会)の当選者は4人全員がトップ当選だった。自民の不振ぶりが、数字の上でも裏付けられた。

 今回も含めた過去10回の県議選でみると、自民党の得票率は、1971年の57・3%をピークに、75年が46・3%、79年53・1%、83年54・7%、87年45・2%、91年53・2%と推移してきた。

 95年に4割を切って39・3%になって以降、99年40・5%、2003年37・9%と低落傾向が続いており、今回はさらに輪をかけた形だ。

 一方、民主党の今回の得票率は20・1%で、前回より4・7ポイント増え、1996年の結党以来、最高となった。初挑戦の「対話の会」は12・8%を獲得した。候補者数を絞り込んだ共産党は9・0%(前回比2・0ポイント減)、初めて2人を立てた公明党は4・0%(同0・6ポイント増)だった。候補者1人当たりの得票数は、自民党が7218票だったのに対し、民主党は8585票、「対話の会」は7265票で、いずれも自民を上回った。公明党は10221票、共産党は6558票だった。

 無投票選挙区と定数1の選挙区を除く12選挙区のうち、自民党の候補がトップ当選したのは蒲生郡と湖南市のみ。「対話の会」の候補は大津市、長浜市、東近江市、高島市の4選挙区で最多得票だった。

280片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/12(木) 13:31:43
「対話」5人、会派結成へ
滋賀県議会の第3勢力に 京都N滋賀
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007041100186&genre=A2&area=S00

 滋賀県の嘉田由紀子知事を支援する政治団体「対話でつなごう滋賀の会」は11日、野洲市内で会合を開き、県議選で当選した公認4人と、単独推薦の無所属1人の計5人で新会派を結成することを確認した。

 5人以上のメンバーがそろうことで、本会議での代表質問権を持ち、議会運営委員会に委員を出せる交渉会派となり、自民党と民主党の会派に続く第3の勢力となる。これにより、自民党会派は無所属議員や公明党会派と連携しても、過半数割れが確定的となった。

 会合では、新会派の名称に「対話の会」という言葉を盛り込むことも決めた。

 新会派に入るのは公認4人のほか、単独推薦で当選した佐橋武司氏(58)=蒲生郡選挙区。「対話の会」は、自民党と重複して推薦した別の無所属2人に対し、引き続き会派入りを働き掛ける。

 寺川庄蔵代表(63)は会合後、「現実的に自民党会派を過半数割れに追い込めるとは思わなかった。交渉会派の権利を得たことは歴史的意味があり、それだけ重責もある。県民の民意を反映させるよう、知事と協力、連携して頑張りたい」と述べた。

281片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/13(金) 01:15:10
もったいない県政:攻防 “親・嘉田”県議会、過半数突破が確定 /滋賀
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shiga/news/20070412ddlk25010441000c.html

 ◇「対話の会」会合で寺川代表「歴史的だが責任重い」

 県議会での民主などと合わせた過半数突破を確定した、「対話でつなごう滋賀の会」(対話の会)の公認・推薦当選者による会派結成。11日、野洲市小篠原の市中央公民会で行われた会議を受け、同会の寺川庄蔵代表は「(過半数という)最大の目標を実現できつつあることは歴史的なことだと思う半面、未熟なローカルパーティーがその重責を全うしていくのは大変だと責任も感じる」と話した。【高橋隆輔】

 ◇公認・推薦5氏で会派、重複2氏にも働きかけへ

 会合には公認の▽沢田享子(大津)▽角川誠(長浜・東浅井)▽清水鉄次(高島)▽木沢成人(東近江)の各氏と推薦の佐橋武司氏(蒲生)の5人の当選者らが出席。5人での会派結成を全会一致で決定し、嘉田マニフェストを中心として県政改革を進めることを確認したという。同会と自民党の両方が推薦し、態度を明らかにしていない西村久子氏(彦根)と中谷哲夫氏(近江八幡)にも、会派入りを働きかけることで合意した。

 会派名は「対話の会」を冠した上で、同会の候補者以外にも広がりをもたせるため、若干の調整を加える方針。会派名や代表者は会派構成メンバーの最終決定後、25日の会派届け出締め切りまでに正式決定する。

毎日新聞 2007年4月12日

282片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/13(金) 09:24:37
2007統一選 ■市長選それぞれの課題(中)
■池田市■<商業市全体で振興を> 讀賣大阪

 阪急池田駅北側の栄町商店街。通りを歩くと、シャッターを下ろしたままの店が目立つ。同商店街振興組合の中永清和理事長は「今は客を引きつける魅力のある店が少ない」と嘆く。

 1999年の複合商業施設の撤退が響いた。市は2002年、中心市街地活性化を担う第3セクター会社を設立、イベントの開催や空き店舗対策などを進めているが、同商店街の87店のうち、10店が店を閉めたままだ。

 同組合は今月1日、空き店舗対策委員会を設置。29日には、落語の上演や落語に関する資料を並べた「落語みゅーじあむ」が近くにオープンする。「千載一遇のチャンス」と中永理事長は受け止める。同商店街を含む市全体の商業振興策にどう取り組むかが課題となっている。

■枚方市■<中核移行説明十分に>

 市は2009年までの中核市への移行を目指している。改正地方自治法で面積要件が撤廃され、人口30万人以上の全都市が対象になり、約40万人の市も〈資格〉を得たためだ。中核市になれば飲食店や旅館の営業、屋外広告物などの規制権限が府から移譲され、担当職員は「独自の街づくりができる」と期待する。

 一方、職員の削減が進む中で担当業務が増えることになり、市民の中には「市民サービスの低下を招くのでは本末転倒」という声も。府への中核市移行の正式な申し出は6月ごろになる見通し。移行の意義やメリットについて、市民への十分な説明が新市長に求められそうだ。

■藤井寺市■<知名度復活手腕問う>

 プロ野球や高校野球の試合が開催されてきた藤井寺球場が昨年、取り壊された。近鉄藤井寺駅近くにあり、大勢の野球ファンでにぎわった場所には小学校が建設される。

 「『球場のある街です』と言えば、どこでも通じた。小都市でこんなところは少ないでしょ。これからどうなるんやろ」と不安を口にするのは、アマチュア無線で全国の仲間との交信を楽しむ団体職員(47)。

 市は、古市古墳群などの歴史遺産を積極的に活用する取り組みを始めたが、緒についたばかり。全国に知られた「藤井寺」の復活に向け、新たな街づくりをどう進めていくかが問われている。

(2007年4月13日 読売新聞)

283片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/13(金) 09:26:53
生駒市議選予定者 背任事件「真相明らかに」 公開討論 現職 大半が不参加 讀賣奈良

 15日に告示される生駒市議選(定数24)の立候補予定者を対象にした公開討論会が12日、生駒市元町の会議室で開かれ、市民約180人が参加した。同市では、総合スポーツ公園用地を巡る中本幸一前市長による背任事件で市庁舎が11日に大阪地検特捜部の強制捜査を受けたばかり。議会での疑惑追及の意気込みを語る予定者もいた。

 同市議選には、これまでに36人(現職22、新人14)が立候補を表明しており、このうち現職3、新人7の計10人が討論会に参加。山下真市長もオブザーバーとして出席した。

 討論会は、立候補予定者による3分間スピーチでスタート。現職の立候補予定者の1人は背任事件について触れ、「改選後の議会で、真相を明らかにしたい」と主張。また、「議会改革に取り組みたい」と訴える新人もいた。

 ただ、現職のほとんどが不参加だったことから、生駒市さつき台の会社員植田広樹さん(37)は「もっと立候補予定者が集まってほしかった。討論会を通じて市政への関心が高まり、市が変わるきっかけになってほしい」と話していた。

 この討論会は、同市北大和の主婦寒川麻利子さん(34)が市議選を前に候補者について知りたいと考え、討論会を企画。市議会の傍聴席などで知り合った市民団体のメンバーらと「市議選を盛り上げる実行委員会」を発足させ、自ら代表となって準備を進めた。

 3月23日に市選挙管理委員会で確認した立候補予定者34人に対して、公共事業のあり方や情報公開など九つの課題を問うアンケートを事前に配布し、26人から回答を得た。改めて討論会への参加を呼びかけたが、ほとんどの候補者から不参加の通知を受けたという。

 寒川さんは「特に現職の立候補予定者に参加してもらい、背任事件について説明してほしかった」と言い、「今回の選挙では市民が議会について今まで以上に関心を持ち、候補者の主張をしっかりと見極めた上で投票してほしい」と呼びかけていた。

(2007年4月13日 読売新聞)

284片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/13(金) 09:58:02
「えらいこっちゃ」新幹線新駅の推進派に衝撃 滋賀県議選 嘉田派躍進 
04/10 00:00 この記事についてのブログ(9)
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/localpolicy/46969/

 滋賀県の嘉田由紀子知事を支援する政治団体「対話でつなごう滋賀の会」(対話の会)が躍進した県議選。新幹線新駅の建設問題に揺れる栗東市では9日、国松正一市長ら建設推進派が「えらいこっちゃ」と衝撃を隠しきれない。計画の凍結を掲げる親知事派は「再び風が吹いた」と勢いづいた。今月15日には市議選(22日投開票)の告示を控えており、攻防の“第2ラウンド”は統一地方選後半へ続く。

 県議選で栗東市選挙区(定数2)は、推進派の自民候補が地力を発揮し、凍結を訴えた対話の会の公認候補を抑えて当選。親知事派、推進派とも1議席ずつの五分に落ち着いた。一方、市議会では定数20に対し新駅推進派9、反対派10で拮抗(きっこう)している。

 国松市長は9日朝、報道陣に「県議選でこれほど自民が惨敗するとは思わなかった。現職議長が落ちるとは…」とショックをにじませ、「知事選から続いていた勢いは終わったと思っていたけれど、根強いものがあった。えらいこっちゃね」と漏らした。

 ただ、「新駅建設は推進に向け努力したい」とこれまでの姿勢を強調。市議選への影響については「みな地盤がある身近な選挙だから、県議選の影響はあまりないのでは」と自信を見せた。

 関係者によると、今回の市議選で推進派は現職、新人合わせ15人程度を擁立する予定。これに対し反対派は現職と元職で計9人が立候補を予定している。
 立候補を予定している推進派の現職は「県議選では推進派も当選した。嘉田知事の風がそんなに吹いたとは思わない。みんなが良識ある判断をしたということ」とあくまで強気。

 一方、親知事派の現職は「嘉田さん自身の公約に一部変更などのぶれがあり、求心力が落ちた面もあったと思うが、県議選では栗東市でも嘉田さんの風が吹いた」とし、「新駅推進の一点張りでやってきたまちづくりを見直さねばならない」と譲らない。別の親知事派現職は「県議選で追い風は吹いたが、時間的に新人を追加するのは厳しい」と話す。

 市の有権者は8日時点で4万5940人。この日、栗東市役所を訪れた市内の無職、沢井秀雄さん(80)は「将来のためには絶対に新駅をつくらないかん。駅をつくればまちは発展する。県議選の結果は残念だが、市議選では推進派市議にはぜひ頑張ってもらいたい」。

 市内の無職女性(42)は「駅がほしいといっているのは企業の人だけではないか。京都駅があるのにわざわざ駅をつくる必要はないように思う。市議選も凍結派に投票したい」と話した。

285片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/13(金) 19:58:03
もったいない県政:攻防 議席倍増の公明、梅村・県本部代表に聞く /滋賀
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shiga/news/20070413ddlk25010008000c.html

 ◇県議会対応「先に枠ありきではない」

 8日投開票の県議選を受け、会派間の協力・連携などを巡り駆け引きが始まっている。初の2議席獲得で、議会内での発言力が強まり、場面によっては「キャスティングボート」を握ることも予想される公明党の方針を、県本部代表の梅村正県議(57)=大津市選出・5期目=に聞いた。梅村代表は「県民生活を主体に考えるべきで、先に(連携などの)枠ありきではない」と語った。【聞き手・黒川昭良大津支局長、まとめ・服部正法】

 −−県議選を振り返った印象は?

 2議席は悲願だった。2人とも1万票を超え、前進した。「生活現場主義」「大衆とともに」というのが党の原点。県民の意見を聞き、政策にして具体的に実現してきたし、(取り組みが)国にも波及したものもある。今まで党が進めてきた現場からの改革が共感され、期待いただけた。

 −−嘉田新党「対話でつなごう滋賀の会」への「風」は吹いたのか?

 風ではなく県民に多様な意見があるということだ。県政に本当にしてほしい願いが、対話の会に反映し、うちの2議席にも結びついた。これは大事な流れだと思う。

 「嘉田派」「反嘉田派」ではなく、県民が求めていることをやらないといけない。

 −−2議席は大きい。キャスティングボートを握ることになるが。

 自民党からの働きかけは何もない。今後どうするかは県民生活主体に考えたい。先に「枠」がありきではなく、個々の政策で考える。嘉田知事になって耐震改修で(自分の意見に沿った)新たな対策が実現し、障害者対策で補正予算もついた。(うちは)「反嘉田」とは違う。

 −−新幹線新駅についてはどう考えるか。

 県内では耐震改修が進んでいない。阪神大震災のような被害が出たら行政責任の問題となる。命を守ることをやらないといけない。地震対策と治水、いじめ・不登校、福祉は外せない課題だ。命と健康の問題を議論しないといけない時期に、パワーゲームをしている場合じゃない。

毎日新聞 2007年4月13日

286片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/13(金) 19:59:43
コンパス:「嘉田新党」が大躍進した県議選の結果には正直驚いた… /滋賀
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shiga/news/20070413ddlk25070080000c.html

 「嘉田新党」が大躍進した県議選の結果には正直驚いた。選挙中、各陣営から「地域ごとに事情があり、地縁血縁が重視される県議選で風なんて吹かない」と何度も聞かされた。実際に現場では、嘉田新党への追い風が吹いているようには思えなかった。知事選に続いて「風」を探し当てることが出来なかった不明を恥じるばかりだ。

 嘉田新党関係者は「勝因」の一つに「自民党など知事の『抵抗勢力』によってマニフェストが進まない」との訴えが浸透したことを挙げる。嘉田由紀子知事はダムなどいくつかの課題で公約を「後退」させた。選挙前、新党幹部に「知事の後退の原因は議会構成か。本人のリーダーシップに問題はないか」と尋ねたことがあるが、本当に議会の問題ならば、今後言い訳は出来ない。嘉田知事の正念場はまさにこれからだ。【服部正法】

毎日新聞 2007年4月13日

287片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/13(金) 20:01:04
’07統一選の現場から:/10止 政治家養成塾 「現状変えたい」出馬活発 /大阪
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/osaka/news/20070413ddlk27010397000c.html

 「今の行政には税金の有効活用ができていない。市民全体の視線に立った、しがらみのない政治が必要だ」

 統一地方選後半戦で府内の市議選に立候補を予定している男性(58)。毎朝、JRの駅前に立ち、通勤客らに自らの思いを訴えている。男性は昨年3月、府庁を早期退職した。出向先の外郭団体で、予算の無駄遣いや国、府、市の利権争いを目の当たりにし、「外から体質を変えたい」と考えたのがきっかけだった。

 同6月から、立命館大の「政治家養成講座・大阪再生塾」(塾長、福岡政行・立命館大客員教授)を受講。国会議員や首長らを講師に、地方分権などについて学び、出馬を決意した。今年2月23日には、受講生らが「大阪再生ネットワーク」を結成。このうち2人が、8日投開票された大阪市議選に挑戦し、落選した。後半戦の市議選には、男性を含め3人が立候補する予定だ。

 今回の統一選では、こうした政治家養成塾の受講生や定年退職を迎えた団塊世代など、政治の世界と縁が薄かった市民が立候補するケースが全国的に増えている。

 昨年11月、団塊世代を地方議会に送り出そうと、会社員や地方議員らが超党派で組織した「団塊ネット」が発足。全国で43人を推薦した。府内でも、推薦を受けた3人が大阪・堺市議選に挑戦。うち1人が当選した。15日告示の市議選には3人が立候補する予定だ。

 政党による政治家養成の動きも活発だ。民主党府連は昨年3月、国会議員らを講師とする「政治スクール」を開講。主婦や会社員ら受講生約70人のうち、大阪市議選に5人が立候補し、1人が当選した。さらに寝屋川市など4市議選に4人が立候補する予定だ。昨年9月に開講した自民党府連の「政治大学校なにわ塾」でも77人が受講中。論文、面接を経て卒業すれば、希望によって同党の候補者名簿に登録される。

 有権者の政党離れが進み、無党派層が増える一方で、政治家養成塾は、自らの手で現状を変えようとする市民らで盛況だ。団塊ネット共同代表で、企画会社経営の前田和男さん(60)は「政治との距離が遠かった人たちが、人生経験を生かして身近な行政の矛盾を追及していけば、より地域に役に立つ政治になる」と期待を寄せている。【堀川剛護】

=おわり

毎日新聞 2007年4月13日

288片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/13(金) 20:05:41
’07統一地方選:生駒市議選 山林買収事件、そ上に−−立候補予定者討論会 /奈良
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/nara/news/20070413ddlk29010421000c.html

 ◇有権者の関心高く

 生駒市元町のセイセイビルで12日夜、市民らでつくる「市議選を盛り上げる実行委員会」主催の討論会が開かれ、15日告示の市議選(定数24)立候補予定者10人が参加した。市土地開発公社の山林買収をめぐる背任事件で、中本幸一前市長(70)が強制捜査を受け、買収に関与した建設会社役員や不動産鑑定士ら4人が背任容疑で大阪地検に逮捕されたためか、市政に対する有権者の関心は高く、約150人が立候補予定者の主張に耳を傾けた。【曽根田和久】

 同委員会は、今年2月から立候補予定者への公開アンケートと討論会を企画。討論会では、同市で課題となっている、関西文化学術研究都市・高山第2工区のニュータウン開発計画や、生駒総合病院(05年3月閉院)の後継病院問題などがテーマとなっていた。

 しかしこの日は、事件もそ上に。無所属の現職議員は「議員の私たちも不正を見過ごした部分があった。真実を明確にし、その上で新議会で対処する方法があれば考えていきたい」と強調。ある新人は「不明朗な税金の使い方。事件の解明とともに、不正の温床を取り除かなければ」と言葉に力を込めた。また、市議会で事件を追及してきた現職は「生駒に存在するうみを、皆さんと出していきたい」と強調した。

 一方、討論会に参加しなかった予定者らも、事件への影響を口にする。ベテラン現職は「選挙への影響は避けられない。選挙後は、会派の再編も考えなければ」。ある新人は「事件は、生駒市がよい町になるきっかけになった」と話した。

毎日新聞 2007年4月13日

289片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/14(土) 08:24:59
丹生ダム委解散へ 讀賣滋賀

 余呉町の住民らでつくる「丹生ダム対策委員会」(三国昌弘委員長)は13日、同町で開いた説明会に出席した嘉田知事が、貯留型ダム建設について明確な意思を示さなかったことから、「これ以上の対話は無理」として委員会の解散を表明した。

 説明会で嘉田知事は、利水機能を持たない「穴あきダム」の方が、水をためる貯留型ダムよりも琵琶湖など環境への懸念が少ないことを指摘。

 これに対し、貯留型ダムの建設を目指している同委員会は「環境面の不安はこれまでの話し合いで解決している」「今までの議論を無駄にするのか」などと批判。三国委員長が「まったく誠意がなく、とても受け入れられない回答。今後いっさい県と話はしない」として解散を宣言した。

 会議後、嘉田知事は「地域の将来を考えるため、対話のルートを残してほしい。河川管理者の責任として治水計画は進める」と説明。三国委員長は「住民はこの問題に30年も心血を注いできた。知事からこれまで対話をしようという誘いは一度もない。知事はどんなダムを造ろうとしているのか」と憤った。

(2007年4月14日 読売新聞)

290片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/14(土) 08:29:29
■市長選それぞれの課題(下)
■汚名返上へ体質改善 八尾 讀賣大阪

◇八尾市◇

 「大きな嵐に見舞われたような半年だった。でも、これからが真の正念場だ」と市幹部は言う。

 2006年8月、市発注の公共工事を巡る恐喝事件でNPO法人元役員が逮捕され、市と同和関係団体との〈不透明な関係〉が批判を浴びた。市では、第三者による検討委員会を設け、団体への委託事業の見直しなどを進めてきた。

 ある市職員は「問題の根底には、団体を特別扱いしてきた市の体質がある。変えるには、もっと時間がかかる」と指摘。「体質改善」に向けた、継続策の中身が問われている。

■大阪狭山 住環境どう生かすか

◇大阪狭山市◇

 財政の硬直化が進む。過去に建設した大型施設の借金返済に追われ、2005年度の公債費比率は危険ラインとされる20%に近い19・8%。普通会計ベースでみると、07年度の公債費は歳出の16・4%を占める23億1300万円。12年度まで20億円台が続く見込み。

 一方、〈光明〉もある。大阪・難波までの交通の便の良さや、中学校まで給食があることなどから、複数の市議は「文教地区としての評価は高い。新住民として、若い世代を取り込める要素はある」という。住環境の利点を生かした未来図の提示が待たれている。

■リサイクル事業争点 寝屋川

◇寝屋川市◇

 「廃プラ工場の操業により、私たち地域住民の生活は一変しています」

 4月9日、計画が進められている市のプラスチックリサイクル工場周辺の住民らが、健康調査実施を求める申し入れ書を市に提出した。

 操業中の民間工場と併せ、市などが総工費約17億円を出資して2008年から稼働させるが、周辺住民らは操業差し止めなどを求めて提訴。選挙は計画中止を訴える新人と「大気汚染はない」とする現職の一騎打ちになる見込みで、市民がリサイクル事業をどう判断するのかが注目される。

(2007年4月14日 読売新聞)

291片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/14(土) 09:52:53
対話の会参院選で民主と連携か
自民、無所属引き抜きや、
公明頼みでも過半数割れか
自民惨敗の県議選を振り返る
=記者座談会= 滋賀報知
http://www.bcap.co.jp/s-hochi/07-04/n070412.html

 嘉田由紀子知事を支援している政治団体「対話の会」が公認、推薦した十九人中、十二人が当選するなど、嘉田旋風が吹き荒れた。片や知事と激しく対立した自民は公認候補の当選が十六人で過半数割れし、民主は十三人、対話の会四人、共産は三人、公明二人、無所属は九人となった。石原都知事三選のニュースよりも、市民が政治を取り戻そうとした“滋賀の風”こそが、全国を揺るがした。市民革命第一幕の県議選を記者座談会で振り返った。  

【文責・石川政実】

 ----自民惨敗の要因はなんだろう。

 A 嘉田知事がマニフェストに掲げた新幹線新駅やダムの凍結・見直しに立ちふさがった自民党県議の抵抗勢力振りに、県民が本気で怒ったということだ。先月十三日の二月定例県議会の閉会日に、自民党県連の吉田清一政調会長が緊急質問を行ない「『もったいない県政』は、『もう、もたない県政』」と断じたが、「もたない」のは自民党だった。

 B 確かに今回の惨敗は、単なる嘉田旋風だけでなく、自民自らが地滑り現象を起したことだね。昨年の知事選で同党推薦の国松善次前知事が破れたが、自民党県連は戦術面の失敗と位置づけ、議会と県民とに隔たりがあったことへの反省はしなかった。嘉田知事誕生を「衆愚政治」とするおごりが今回の惨敗につながっている。知事選や県議選の敗北をきちんと反省しないと、もう立ち直れないよ。

 ----ところで自民は無所属九人の中から、何人引き抜くつもりだ。

 A 無所属では、どこの推薦もない蔦田恵子氏(大津市)、川島隆二氏(長浜市)、自民推薦の野田藤雄氏(伊香郡)の同党・湖翔クラブ入りは十分に考えられる。問題は、自民と「対話の会」の両方から推薦を取り付けている西村久子氏(彦根市)、中谷哲夫氏(近江八幡市)らだ。すんなり自民会派入りをすれば、有権者から「裏切り行為」との批判が出るだろう。もっとも過半数を割った知事野党の自民では、無所属議員にとっても魅力がないよ。自民は、無所属から六人を引き抜き、公明の二人を加えて、ようやく過半数の二十四人(定数四十七)。それができなければ、議長、副議長ポストを得ることすらできない。ただ公明も、自民と安易に妥協して「反嘉田」勢力に甘んじるなら、四年後は一議席に戻るのは必至だ。

 ----嘉田知事は八日深夜の記者会見で「超政党の立場で(各会派と)議論を深めたい」と余裕を見せたが、「対話の会」の動きは。

 B 自民が今までのように知事攻撃を繰り返せば、「対話の会」は夏の参院選に出馬する民主党の徳永久志前県議を推薦し、自民現職の山下英利参院議員と全面対決に向かうだろうね。その流れは衆院選へと続く。また新幹線推進派にとっては、肝心のお膝元で三浦治雄氏が凍結派の九里学氏の後じんを拝したショックは大きい。いずれにせよ県議会は、自民を中心に液状化現象が始まる。

 C 逆に嘉田知事も自民党が過半数を割った今、マニフェストの実行にあたっては、もはや言い逃れができなくなった。今度こそぶれないで進まないと、県民からリコールされるよ。

292片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/15(日) 00:54:51
もったいない県政:攻防 知事、丹生ダム「穴あき」に言及 地元「断固反対」 /滋賀
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shiga/news/20070414ddlk25010002000c.html

 ◇「推進」「凍結」不透明に

 丹生ダム(余呉町)について13日、「穴あきダム」での建設の可能性を示唆した嘉田由紀子知事。地元の丹生ダム対策委員会の委員たちは猛反発し、同委員会の解散を決める事態になった。今夏の国への予算概算要求の前に、「推進」「凍結」の選択肢を含め、計画はどこへ向かうのか。

 嘉田知事や県土木交通部幹部らはこの日午後、余呉町を訪問。同委員会に方針を伝えた。嘉田知事は「流域対策でダムに匹敵する効果は難しい」と述べ、遊水地やソフト対策などによる「流域治水対策」とダム、河道改修を組み合わせた方向で治水計画を進める意向を表明。一方で「水面のあるダムは琵琶湖などへの自然環境に与える影響について懸念を払しょくできない」と語り、環境配慮型とされる「穴あきダム」方式にこだわる発言を繰り返した。

 委員たちは「穴あきダムは断固反対」などと反発し、三国昌弘委員長が「(貯水型ダムの環境影響など)調査に時間がかかり、(今年度末までの策定を指摘する声がある)河川整備計画に丹生ダムが載らないと、計画は置いてけぼりになる」と追及。「知事の回答は、引き延ばし作戦としか思えない」などと批判し、同委の解散手続きに入ることを宣言した。嘉田知事は「(話し合いの)ルートを残してもらえるようお願いしたい」と話した。【服部正法】

 ■視点

 ◇環境に配慮、知事の考え打ち出す

 丹生ダムについて13日に嘉田知事が示した方針は事実上、水を貯留する通常型のダムよりも「穴あきダム」を前面に出したものだ。嘉田知事は、琵琶湖や河川の水質への影響や、琵琶湖北湖(最大水深約104メートル)の深い湖底付近で進む溶存酸素濃度の低下へのさらなる悪影響などを指摘した上で、懸念の払しょくと建設コストの問題で納得出来なければ、貯留型ダムは造らないと表明。委員から、溶存酸素などについて従来の国の調査データでは影響は否定的と指摘されても「県の研究機関などでは別の意見がある。独自のデータを含め検討したい」とし、環境の専門家として国のデータのみに頼らない姿勢も見せた。ダム方針ではこれまで「後退」と映ってきたが、今回は極めて強く自身の考えを出した形だ。

 一方で、地元の対策委は態度を硬化し協議は「決裂」。ダムの方式を巡って県と地元住民との対立図式が続く中、国がどのような態度に出るか、より不透明になった。二矢秀雄・余呉町長は会合後、「地元と流域の市町と相談し方針をまとめていきたい」と発言したが、今後の町の判断が注目されそうだ。【服部正法】

毎日新聞 2007年4月14日

293片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/15(日) 00:55:29
’07統一地方選:4市議選、あす告示 いずれも激戦必至−−第2ラウンド  /滋賀
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shiga/news/20070414ddlk25010003000c.html

 ◇大津、彦根、近江八幡、栗東−−草津は補選

 統一地方選第2ラウンドの市議選が15日、一斉に告示される。任期満了に伴い改選される大津、彦根、近江八幡、栗東の4市議選と、市議の県議選転出などに伴う草津市議の補欠選挙。4市議選はいずれも定数を上回る陣営が立候補の準備を進めており、選挙戦になる見込み。投開票は17日告示の町長・町議選と同じ22日。【高田房二郎、松井圀夫、斎藤和夫、阿部雄介】

 ◆大津

 ◇定数40に55人立候補準備

 県内最大定数(40)の大津市議選は、約55人が立候補を準備。定数38に対して44人が立候補した前回よりも激戦が予想される。

 ◆彦根

 ◇定数1人上回る29人立候補か

 彦根市議選は定数28に対して、▽現職22▽元職1▽新人6の計29人が立候補の準備をしており、少数激戦になりそう。党派別では共産が現職2人と元職1人の計3人を、公明が現職2人を擁立。新人6人を含む24人が無所属。女性は前回より1人多い6人になる見込み。

 小学校区別では、城北▽城東▽河瀬▽高宮が各3人の他は1、2人。鳥居本学区は0。犬上郡3町との市町合併を巡る住民投票の実施やその時期、産婦人科の診療制限など市立病院の医師確保への対応、彦根城域の保存整備や世界遺産登録実現への取り組み、市街地の活性化などが争点になるとみられる。

 ◆近江八幡

 ◇定数4減り20に23人が出馬準備

 近江八幡市議選は今回から定数が4減り20になった。県議選に1人が転じ、現職6人が引退の予定。現時点で▽現職14▽元職2▽新人7の計23人が立候補するとみられ、かつてない少数激戦になりそう。

 党派別では、▽公明が前回同様2人▽共産は1減の3人▽民主1人▽無所属17人。昨年末に市長が交代、合併問題がクローズアップされ、行財政改革が課題となっている。

 ◆栗東

 ◇新駅が最大争点、出馬予定は23人

 栗東市議選(定数20)には23人が立候補を準備。新幹線新駅の是非が最大の争点となる一方で、新駅凍結・中止派の立候補者が定数の半数に届かない見通しで、選挙結果が新駅建設に影響があるかどうかは微妙な情勢だ。

 内訳は、▽現職17▽元職1▽新人5。党派別では▽共産3▽公明2▽無所属18。新駅を巡っては、現職と元職の計9人が凍結・中止派。新人全員を含む14人が推進派とみられる。

 ◆草津

 ◇9人出馬準備も選挙戦は流動的

 草津市議補選(改選数6)には、9人が立候補を準備しているが、出馬の是非を検討している陣営もあり、最終的に選挙戦となるかは流動的だ。

毎日新聞 2007年4月14日

294片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/15(日) 00:56:19
コンパス:県議選の投開票前… /滋賀
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shiga/news/20070414ddlk25070068000c.html

 県議選の投開票前、自民のベテラン現職陣営で「うちの支持者でも、団塊の世代から下は、政策に納得しないと(票を)入れてくれない」と聞いた。投開票の結果は、自民系最大会派で現職の落選が相次ぎ、過半数割れの情勢。

 端的に、いいことだと思う。1会派が過半数を占める議会では、どうしても議論の前から採決の結果が見えてしまいがちだった。今回、知事支援という形で新しい“地域政党”がお目見えしたが、各地域で芽生えている動きや要望を県政に生かしていくという意味では、本来、既存政党も同じ役割を担えるはず。

 次の(首長)選挙に向けたマニフェストづくりも含め、単なるばらまきや選挙時の「票固め」作業だけでない活動を各党・会派で競い合ってほしい。その土壌は十分育っているはずだ。【森田真潮】

毎日新聞 2007年4月14日

295片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/15(日) 00:59:13
民主県連:白井・神戸市議を除籍 党以外の候補応援 /兵庫
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/hyogo/news/20070414ddlk28010108000c.html

 民主党県連は13日、神戸市議選で、同党以外の候補を応援した、同市議の白井洋二氏(64)=兵庫区選出=を党倫理規則に違反したとして同日付で除籍処分にすると発表した。白井氏は今期限りの引退を決めている。

 県連によると、白井氏は告示前、同区で立候補した党公認の女性候補を応援せず、支援者らに神戸改革フォーラムの男性候補(落選)を後継者として紹介して回った。白井氏は「党の候補に応援を断られたため、神戸改革フォーラムの候補の応援に回った」と話している。【竹内良和】

〔神戸版〕

毎日新聞 2007年4月14日

296片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/15(日) 01:02:28
’07統一地方選:大和高田市ダブル選・五條市長選など、あす告示 /奈良
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/nara/news/20070414ddlk29010101000c.html

 ◇大和郡山・天理・桜井・生駒市議選も

 統一地方選の後半戦となる大和高田、五條両市長選と、大和高田、大和郡山、天理、桜井、生駒の5市議選が15日、告示される。また、河合町など3町村長選、平群町など18町村議選、吉野町議補選は17日告示。いずれも22日に投開票される。市議選は2市、町村議選では17町村が今回から1〜4議席減となり、激戦が予想される。

 ◆市長選

 ◇無投票の可能性

 【大和高田市】現職の吉田誠克氏(56)は再選出馬を表明。しかし他に立候補の動きはなく、1960年の市長選以来、47年ぶりの無投票当選になる可能性がある。

 ◇新人一騎打ちか

 【五條市】榎信晴・前市長の辞職で、一時は3人が出馬の動きを見せた。しかし県議選・五條市選挙区(定数1)の結果をみて、1人は出馬を断念。自民党五條支部が新たな候補を擁立しようとし、断られた。このため、保険代理業の吉野晴夫氏(66)と、自動車整備業の中山俊樹氏(62)による無所属新人同士の戦いになる可能性が高い。

 ◇定数減で激戦予想

 ◆市議選

 ◇今回から2減に

 【大和高田市=定数18】今回から定数2減となった。現職18人、元職2人、新人5人の計25人が立候補の動きをみせている。議席減の上に前回より2人多い出馬で、激戦が予想される。

 ◇26人立候補準備

 【大和郡山市=定数24】定数は変わらず、前回よりも4人少ない26人が立候補する見込み。現職18人、元職1人、新人7人が出馬の準備を進めている。

 ◇現新し烈な戦い

 【天理市=定数20】現職19人、新人5人の計24人が立候補の動きをみせる。市北部を地盤とする現職、新人の戦いがし烈さを増している。

 ◇交代が進みそう

 【桜井市=定数16】定数4減に対し、現職11人、元職1人、新人7人の計19人が出馬の動きをみせている。県議選へのくら替えや引退により、新旧交代が進みそうだ。

 ◇背任事件影響は

 【生駒市=定数24】立候補を準備しているのは35人で、内訳は現職20人、新人15人。前回の市長選で、市議18人が中本幸一・前市長を推したが、市土地開発公社による山林売買をめぐる背任事件で中本氏の自宅は強制捜査を受けており、有権者の投票動向に注目が集まる。

 昨年3月に06年度当初予算案が否決されるなど、山下真市長と議会の緊張関係は続く。「(支持勢力を)過半数にしたい」と山下市長。市長を支える市民団体からは今回、新人2人が立候補する予定だ。

 ◇3町村長選は17日告示−−18町村議選、吉野町議補選も

 ◆町長・村長選

 【河合町】現職の岡井康徳氏(57)=無所属=と、元副議長の馬場隆雄氏(57)=共産公認=の一騎打ちとなる見込み。馬場氏は83年から町議を5期務め、現在は福祉関係のNPO法人理事。13日に出馬表明した。

 【曽爾村】宇山禎則・前村長が引退。村議会副議長が出馬する動きもあったが、結局断念。新人で、元議長の岡田泰昌氏(66)の無投票当選の可能性が出てきた。

 【下北山村】再選を目指す現職の上平一郎氏(56)以外に出馬の動きがなく、無投票当選になる可能性が高い。

毎日新聞 2007年4月14日

297片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/15(日) 01:05:02
’07統一地方選:和歌山など3市議選、あす告示 橋本、新宮は合併後初 /和歌山
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/wakayama/news/20070414ddlk30010228000c.html

 ◇総計約100人、激しい選挙戦に

 統一地方選の和歌山、橋本、新宮3市議選が15日告示される。橋本、新宮両市議選は合併後初。3市議選に計約100人が立候補の準備を進めており、それぞれ激しい選挙戦となりそうだ。投開票は22日で、17日告示のすさみ町長選と5町議選も同日の投開票。予想される3市議選の構図を展望した。【久保聡、上鶴弘志、神門稔】

 ■和歌山市議選

 定数が42から40に削減された。現職36人、元職4人、新人7人の計47人が立候補を予定している。党派別では自民4人、民主3人、公明8人、共産6人、社民1人、諸派1人、無所属24人。

 現職は前回(03年)より7人多く、新人は4人が党公認。前回トップ当選した元市長と議長経験がある元職らも立候補する予定で、激戦が予想される。

 財政難や人口減少など市が抱える課題への取り組みや実績、市民に直結した政策実現のための公約、議会の透明化などをどう有権者に訴えていくかが注目される。

 ■橋本市議選

 定数24に対し、現職22人、新人9人(うち元旧市議1人)の計31人が立候補の事前手続きを進めている。党派別では民主1人、公明、共産各2人、無所属26人。民主は初めて候補を立てる。

 昨年3月に旧橋本市と旧高野口町が合併。高野口出張所の存廃、高野口地区内での広域ごみ処理施設建設、縮小を余儀なくされた橋本駅前再開発などを巡る問題が山積し、議員の力量が試される。

 合併後初の選挙のうえ、新人が多く票の行方が読めず、各陣営とも危機感を強めている。

 ■新宮市議選

 旧新宮市と旧熊野川町が05年10月に合併後、初の選挙。定数19に対し、現職18人、新人6人の計24人が立候補の準備を進める。党派別は自民1人、公明、共産各2人、無所属19人。女性候補は1人となりそう。

 在任特例で旧市議と旧町議計24人が新市議になったが、今回、定数はそれから5減になり、激しい選挙戦が予想される。旧町議は5人が引退、現職3人が出馬予定で都市部への浸透が鍵となる。

 医師不足解消や、幼稚園・小中学校の統廃合など差し迫った課題は少なくない。

毎日新聞 2007年4月14日

298片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/15(日) 07:47:44
新県議の7割「凍結・中止」 新幹線新駅問題
当選47人本紙アンケ 推進自民の1人だけ 讀賣滋賀

 栗東市の新幹線新駅問題について、読売新聞が県議選の当選者47人にアンケートしたところ、凍結・中止の立場を示したのは33人と、全体の7割にのぼった。これに先立ち、選挙期間中に行った同様の調査では、凍結・中止を明確にしていたのは27人で、当選後、自民系や民主系など6人が加わったかっこうだ。一方、推進は6人から自民の1人に減った。

 アンケートは13日までに当選者本人から新駅に対する立場について「推進」「凍結・中止」「新駅設置促進協議会の合意に従う」のいずれかから選んでもらった。

 凍結・中止には、自民系の8人のほか、民主系、共産党、対話でつなごう滋賀の会などが含まれた。「促進協の合意に従う」と回答したのは自民系を中心に13人。

 前回調査で、自民系会派の方針である「促進協の合意に従う」と回答した自民のうち2人は当選後、凍結に転換。また、推進だった自民の5人が「促進協の合意に従う」にトーンダウンした。

 新駅に関する自由意見では、自民系から「他の(自民系の)当選者も凍結と言っている。これ以上(結論を)長引かせるのはよくない」「県議が何を言ってもだめ。促進協の結果を待つしかない」などの声が聞かれた。

 今回の結果について、大橋松行・県立大准教授(政治社会学)は「新駅の結論はまだ出ていないが、流れが凍結・中止に向かっていると考え、敏感に反応したのだと思う。夏の参院選の(結果を左右する)キャスティングボートを握っているのは、県議選で対話の会に投票した有権者。新駅問題は本来、国政とは関係ないが、自民党が対応を変えずに新駅問題で抵抗勢力と見られ続けると、参院選にも影響するだろう」と話している。

(2007年4月15日 読売新聞)

299片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/15(日) 07:48:40
各党どう戦う
10市長選・17市議選きょう告示 讀賣大阪

 統一地方選後半戦の府内10市長選と17市議選は15日、告示される。17日には4町議選もスタートし、いずれも22日に投開票される。前半戦の府議、大阪市議、堺市議選の結果を踏まえ、候補者を擁立する各党はどう戦い、有権者に何を訴えるのか。主な政党の幹部に戦略や政策を聞いた。

 □自 民

 府議選で5議席増と躍進した自民は、市長選で6人を推薦、市町議選では54人を公認する。

 府連の横倉廉幸幹事長は「全国で苦戦した前半戦だが、大阪では各候補が健闘し、着実に議席を獲得できた。住民の声をくみ上げ、制度の改善につなげられるのは政権与党だけ。地域に即した福祉、街づくりなどの政策を訴え、1人でも多く当選させたい」と話す。

 □民 主

 府議選で前回から1人増、大阪市議選で1人減と伸び悩んだ民主。市長選では4人を推薦し、市町議選に48人を擁立する。

 半田実・府連副代表は「前半戦は、新人が激戦区を制するなどの成果もあった。後半戦は夏の参院選に向けて弾みをつける意味でも大事。有権者に『安倍内閣でいいのか』と問い掛け、自公政権への批判の受け皿となりたい」と意気込む。

 □公 明

 前半戦の3選挙に計56候補を立て、全員当選させた公明の白浜一良・府本部代表は「地方議会と国政のネットワークを生かせるのが強み。暮らしを守る政策を実現してきた実績をアピールし、地方分権の推進や、『世界の大阪』にふさわしい街づくりへの具体策を府民に訴えたい」と強調する。

 市長選では4人を推薦し、市町議選でも公認104人の全員当選を目指す。

 □共 産

 府議選で1議席増、大阪市議選で3議席増と勢いに乗る共産は、後半戦の市長選で3人を推薦し、市町議選に88人を擁立する。

 府委員会の岩下経興書記長は「税の負担増や福祉切り捨てに有権者の不満は強い。大型開発などの無駄遣いにストップをかけ、平和、憲法を守る訴えを強める。『オール与党』との対立軸を明確にし、議席を守り抜く」としている。

 □社 民

 府議選の1議席を死守した社民は、市長選で1人を推薦し、市議選で6人を公認する。

 隅田康男・府連代表は「市民参加型の地域福祉社会の実現を掲げ、格差社会の是正や国民投票法案への反対を訴えていく。候補者を先頭に、安倍首相や自公与党と厳しく対決し、平和と生活を守る議席を増やしていかなければ」と力を込める。

(2007年4月15日 読売新聞)

300片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/15(日) 09:07:56
県議選を振り返って
2007年04月10日 朝日滋賀
http://mytown.asahi.com/shiga/news.php?k_id=26000000704100003

【勝敗の分かれ目は・・・】


 県民の選択が、「嘉田新党」の躍進、自民の大敗という大きな変化をもたらせた県議選。台風の目となった「対話でつなごう滋賀の会」(対話の会)を軸に、嘉田由紀子知事を支持する議員が過半数を占める結果となった。勝因は何か、逆に自民の敗因は……。選挙戦を振り返ってみた。


【対話、告示前「危機」2度】


 対話の会が県議選に候補を擁立して挑むと1月末に発表してから告示までの約2カ月間に2度の「危機」があった。


 一つは、嘉田知事が2月県議会で示した「ダム容認」の方針。対話が擁立候補と結んだ政策協定には、現在のダム計画の凍結・見直しの項目があり、知事の方針転換は協定の根幹にかかわる問題だった。会は「知事の発言を精査した結果、ダム容認ではない」とする見解を発表。幹部は「候補からの反発を心配したが、ほとんどなかった」と胸をなで下ろした。


 二つ目は、推薦したうちの2人が告示直前、自民の推薦も得たことだ。とくに西村久子氏が立つ彦根市区では民主公認の2人にも推薦を出しており、会内部に「推薦を取り消すべきだ」という強硬論も飛び出した。結局、政策を軸に政党の枠を超えた連携が必要という嘉田知事の「超政党」という持論に沿い、2人はねじれた推薦を得たまま立候補して当選した。


 知事が「告示後の応援はしない」と宣言したため、選挙戦は寺川庄蔵代表が応援演説に出るなどした。無党派層の風が吹くのかどうか、終盤までつかみきれず、対話の会の苦戦を予想する声が強かった。


【嘉田人気、健在示す】


 対話は公認4人、推薦8人が当選し、知事派躍進の原動力となった。公認の4人はいずれもトップ当選し、「嘉田人気」をうかがわせた。


 東近江市区の新顔、木沢成人氏は昨秋までサラリーマン。駅前での朝立ちで政策を訴えていたが、選挙戦後半は34歳という若さをアピールするイメージ戦略に転換。新幹線新駅の決着と嘉田知事支持も前面に打ち出した。「自民党員からも『嘉田さんを応援している。がんばれ』と声をかけられた」と木沢氏。幅広い層を取り込んだことを勝因にあげた。


 大津市区の現職、沢田享子氏は、昨夏の知事選で前知事を推さなかったため一部の支援組織が離脱。人脈を生かした選挙戦で臨んだ。「税金の無駄遣いは『もったいない』という訴えに、有権者が共感した。嘉田知事の風が今回も吹いた」と話した。


 高島市区の新顔、清水鉄次氏は、「何を言っても無駄」とあきらめていた無関心層の意識が、嘉田知事の誕生で変わったといい、自民の大敗について「おごりと高ぶり。県民との距離があることに気づかなかったのではないか」と分析した。


 県議2期を経験した長浜市・東浅井郡区の元職、角川誠氏は選挙中、面識のない人からも声をかけられた。「こんなことは初めて」。嘉田支持層の厚さに驚いていた。

301片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/15(日) 09:08:34
【自民「抵抗勢力にされた」】


 自民の16議席は71年以降で最低の数字だ。深刻に受け止めた自民党県連は9日、緊急の役員会を開き、国会議員5人と県議3人が敗因の分析や新幹線新駅問題、参院選の対応などを話し合った。自民推薦で当選した無所属3人の処遇に関心が集まり、宇野治会長は「2議席の公明と無所属議員を合わせて何とか過半数を維持したい」と多数派にこだわりをみせた。県議会会派「自民党・湖翔クラブ」は10日、県政運営への対応を協議する。


 当選した自民現職は「実績や経験を地道に訴えるより劇場型選挙が有権者に受けた。当選した対話の会4人のずば抜けた得票を、どう分析していいのか」とショックを隠せなかった。


 「抵抗勢力にされてしまった」。落選の自民現職は肩を落とす。敗因には新駅問題を挙げた。「計画の是非は知事選で決着がついていたのに、組織としてずるずる引っ張ったことが痛かった」と話す。


 一方、推薦を含めて4議席増の16議席に躍進した民主県連。朝倉克己幹事長は「知事選の風は残っていた」とし、自民の大敗については「政治の流れを変えてほしい民意だ」と話した。


 民主は知事選後、新駅問題で「推進」から「凍結」に方針転換し、知事を支える立場を打ち出した。「それが民意を受けた知事を応援する会派だと浸透したようだ」と語る。今夏の参院選には「議員数も流れも自民と互角の戦いができる」と自信をみせる。


 梅村正・公明党県本部代表は初の2議席獲得を「画期的」と喜ぶ。今後の議会運営については「中央と地方の連立のありようは違う。知事の政策に是々非々で臨みたい」と語った。


 1増の3議席を獲得した共産党県委員会の川内卓書記長は「新駅中止の強い姿勢、福祉や教育を充実させる政策が共感を呼んだ」と評価した。


【会派構成、今後の焦点に】


 新議員の初登庁は5月2日。会派構成がどうなるかが注目される。焦点となる無所属9人のうち、3人は民主、1人は対話の会に入るとみられ、両会派と共産を合わせた「親知事派」は過半数の24人になる。


 残る5人のうち、自民と対話の両方から推薦を受けた西村久子氏は9日、嘉田知事を支持する新たな会派をつくる意向を示した。


 県議選の結果は、今夏に参院選を控えた各政党の政策にも影響しそうだ。新幹線新駅問題について、自民は経費をゼロとした新年度県予算に賛成したことで争点から外れたと考えていたが、改めて県民から強く反発された。参院選前に、決着を急ぐ意見が強まることも予想される。


 一方、議会勢力が一変したことで、嘉田知事が政策を実現しやすい環境が整った。その分、これまで以上に嘉田知事の実行力と政策の中身が問われることになる。


【女性当選、過去最多】
【大津市区 定数の半分占める】


 大津市区で10議席の半分を女性が占めるなど、今回の県議選では女性の躍進も目立った。


 全17選挙区に立候補した77人のうち女性は14人で、このうち8人が当選した。女性の候補者、当選者の数とも過去最高。全議席に占める割合は前回の14.9%から17.0%にアップした。


 大津市区に立候補した15人のうち6人は女性。新顔3人を含む5人が当選し、対話現職、無所属現職、民主新顔、公明新顔の順に、得票の上位4人を女性が占めた。


 7人が4議席を争った彦根市区も、民主現職の女性が2位に3千票近い差をつけてトップ当選。4議席目に無所属新顔の女性が食い込んだ。野洲市区でも民主現職の女性が無投票で当選した。

302片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/15(日) 09:10:52
保守分裂 3極体制
2007年04月10日 朝日京都
http://mytown.asahi.com/kyoto/news.php?k_id=27000220704100001

 8日に投開票された統一地方選挙前半の府議選(定数62)と京都市議選(同69)は、党派別の勢力に大きな変動こそなかったものの、ベテラン議員の苦戦など、これまでの議会のあり方に変化を求める民意がうかがえる結果になった。


  *府議選*


 府議選は前回と比べ、自民が1減、共産が同数で、過去最多の11人を当選させた民主が共産と並ぶ第2党に浮上して「3極体制」を固めた。民主は定数2の11選挙区のうち5選挙区で公認候補が、2選挙区で推薦候補が議席を獲得するなど強さを見せた。


 共産は強い支持基盤を持つ京都市内の選挙区のうち、山科区(定数3)と右京区(同5)で1議席ずつ失った。それでも、下京区(同2)、南区(同3)はトップ当選し、上京区(同2)で議席を奪還。左京区(同5)と伏見区(同6)では各2議席を守った。


 最大党派の自民は党内の分裂によって、公認候補や推薦する現職候補が落選するなど、迷走ぶりが目立った。


 郵政民営化が争点になった05年の衆院選で、党組織が分裂した衆院京都4区内の亀岡市選挙区(同2)と、南丹市・船井郡選挙区(同2)では、保守系の府議候補が二手に分かれて激しく争った。結果は、郵政民営化に反対した田中英夫前衆院議員が推した桂川孝裕氏(44)と片山誠治氏(47)の新顔候補が両選挙区で議席を取り、「刺客」として当選した中川泰宏衆院議員が支援した自民公認候補と、党推薦の現職候補が涙をのんだ。


 ただ、いずれの選挙区でも保守系同士の交代で、議席を狙った民主や共産は、批判票の受け皿になりきれなかった。南丹市・船井郡選挙区で最下位に終わった共産新顔の小林毅氏(53)は「新旧の国会議員が連日陣頭指揮を執る激戦の中で、後援会の地力の差を感じた」と振り返る。


 自民は5カ所ある定数1の選挙区でも4カ所を制し、保守地盤の強さを示した。


 唯一の例外となった綾部市選挙区(同1)で当選した無所属新顔の佐々木幹夫氏(57)は、自民新顔が市長の長男であることを「綾部の少ない議席を一族で占めるのは権力の集中になる」と批判。市議6期24年の経験を「即戦力」と強調し、20年ぶりの三つどもえの戦いを勝ち抜いた。


  *市議選*


 京都市議選では30代の若手が躍進した一方、ベテラン議員の苦戦が目立った。党派別の議席数はそれほど変化がなかったが、得票率を下げた自民がトップ当選を1人も出せないなど、政党間で勢いに差がでた。


 左京区(定数9)では、03年に8位当選した無所属現職の村山祥栄氏(29)が、当時の約5千票から約3800票増やしてトップ当選を果たした。一方、現職の市議会議長と副議長が当選ラインをめぐって激戦を展開。議長で5期目をめざした自民の巻野渡氏(57)が、副議長で6選をめざした民主の鈴木正穂氏(58)を38票差でかわして最後の1議席に滑り込んだ。


 東山区(同2)でも、03年に約1千票差で次点に終わった民主新顔の中野洋一氏(37)が、2位に約3千票差をつけてトップ当選。議長経験があり6期目をめざした自民の磯辺寿子氏(57)が落選した。


 山科区は8選をめざした民主の山口幸秀氏(71)が、南区では5選をめざした共産の藤井佐富氏(55)が落選した。


 民主の府連幹部は「有権者には『格差社会』への不満があり、変化を求めて若い候補者に期待したのではないか」。公明の府本部幹部は「これまでの議員活動を有権者が冷静に判断した結果だろう」と話す。


 党派別得票率は、自民が28・67%(前回比5・86ポイント減)、共産24・78%(同1・44ポイント減)、公明15・74%(同1・58ポイント減)と軒並み前回を下回った。一方、民主は11・19ポイント増やし、22・90%だった。


 この差は、各選挙区でのトップ当選者の数にもあらわれた。民主は前回のゼロから4人に大幅増。前回6人がトップ当選した自民は今回はゼロだった。


 自民のベテラン議員2人がトップ争いを続けてきた西京区(同6)では2人がともに引退。後継者として同党の公認候補2人を擁立したが、得票数は上位から民主新顔、公明新顔、共産現職の順に占められ、4、5位での当選にとどまった。


 自民は今回、公募で選んだ無所属新顔に党の推薦を出し、実質的には候補者3人態勢で選挙に臨んだ。「票が割れる可能性がある」との予感が的中した形だ。


 「一つもトップを取れないなんて前代未聞の事態。潮目の変化を感じる」と自民の府連幹部は困惑を隠せない。共産の府委員会幹部は「自民の支持基盤の崩れが反映された結果」と分析する。

303片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/16(月) 17:23:14
4市議選130人立つ
大津、彦根、近江八幡、栗東 地域振興など争点 讀賣滋賀

 15日告示された統一地方選後半戦の大津、彦根、近江八幡、栗東の4市議選。総定数108に対し計130人が立候補し、7日間の選挙戦に突入した。地域振興や社会資本の充実のほか、福祉、教育、安心安全のまちづくりなど、生活に密着した問題が争点になるほか、彦根、近江八幡両市では合併問題を取り上げる候補も多い。いずれも22日に投開票される。一方、草津市議補選(欠員6)は6人が出馬し、無投票で当選が決まった。


<大津>


 大津市議選(定数40)には、現職26、元議員1、新人28の計55人が立候補した。各候補は出陣式を終えた後、それぞれ選挙カーで市内をくまなく回って浸透を図った。

 県議選で躍進した嘉田知事を支援する政治団体「対話でつなごう滋賀の会」は、同市議選で2人を推薦した。そのうちの新人は、拍子木の音で幕を開けた出陣式で、支持者ら約30人が見守る中、「仲間の声を集約し、市政に提言していきたい」と訴え、支持者らが「フレー、フレー」と声援を送った。

 ある現職は、中心部のデパート前で買い物客らと握手を交わしたり、マンション住民らに向かって手を振ったり。「市民と市政の架け橋として、引き続き公共施設のバリアフリー化などに尽力していく」とアピールした。


<彦根>


 彦根市議選(定数28)には、現職22、元議員1、新人6の計29人が立候補した。

 ある現職は、くじ引きで届け出順が後半となり、40分遅れの出陣式。選挙カーが事務所に到着すると、約150人の支持者を前に「(周辺自治体との)合併は今やるべきではないと思うが、住民の声を聞いていきたい」などと第一声。

 ある新人は、太鼓の演奏で気勢を上げた後、自転車に乗って環境保護を訴えて回った。

 バス路線の拡充や医療の充実を訴える候補者もあり、市内には候補者の名前を連呼する声が響いた。


<近江八幡>


 近江八幡市議選(定数20)には、現職14、元議員2、新人7の計23人が立候補した。

 地域経済の活性化や安土、竜王両町との合併問題、子育て支援、市財政の健全化などが争点で、各候補とも出陣式などを済ませると早速、選挙カーに乗り込み、市内各所で有権者に支持を訴えた。

 ある元議員は「クリーンな市政を目指すとともに、子育て支援や情報公開などに積極的に取り組んでいく」と第一声。

 また、ある現職は「どこと合併するかがこれからのまちづくりのカギとなる。市民に合併の是非を問いたい」と声を張り上げた。


<栗東>


 新幹線新駅問題で揺れる栗東市議選(定数20)は、現職17、元議員1、新人5の計23人が立候補した。新駅建設について推進派は14、凍結・中止を求める反対派は9で、推進派が議会の過半数を占めることが決まった。

 推進を掲げる新人は出陣式で「第一に福祉の充実、次に地域の課題解決を考えなければならない。これらに取り組むためにも、(経済波及効果をもたらす)新駅は大切な財源」と、新駅建設の必要性を強調。その後、市内の隅々まで選挙カーを走らせた。ある現職は「議員としての実績や考え方、行動力で判断してほしい」とアピールし、新駅問題への直接の言及はなかった。

 一方、反対派の元議員は「市議会には(推進派の)市長与党ができるが、(反対派が優勢の)県政とのねじれを直さなければならない」とし、現職は「新駅をきっぱり中止し、暮らしを応援する市政を」と訴えた。また、別の現職は「新駅について、県が凍結の方向性になっている」としたうえで「新駅問題より大事なのは子育て支援や福祉」と力を込めた。

(2007年4月16日 読売新聞)

304片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/16(月) 20:59:20
2007年 ひょうご統一地方選
議会とは議員とは −第3部 自民大敗

上.誤算 (2007/04/10)
政調費ショック大きく 兵庫・神戸N
http://www.kobe-np.co.jp/rensai/200704gikai/01.html

 神戸市中央区、兵庫県庁の北側。自民党県連事務所に集まった幹部らは、開票作業が進むにつれ、顔色を失った。

  県会議長、元副議長、元県議団副幹事長…。ベテラン勢が続々と議席を落としていった。

  八日投開票を迎えた県議選。過半数の四十七議席を目指す自民は、公認・推薦を四十九人に絞り込み選挙に臨んだ。結果は、現職七人を含む十一人の落選。獲得した三十八議席は、予想をはるかに上回る大敗だった。

  一方で、当選した保守系無所属組は十人。「もし全員取り込めても過半数ぎりぎりだ」。九日午前二時すぎ、県連で会合を終えた幹事長の原亮介(63)が声を振り絞った。

  前回、前々回も四十三議席で過半数を割ったが、多数派工作の難しさはその比ではない。

■   ■

  自民には逆風下の選挙だった。政務調査費の不透明な使途が指摘され、争点の一つとなった。

  「市民オンブズ尼崎」などから不適切な使途を指摘された県議の一人、自民現職の門信雄(57)。立候補した定数一の芦屋市選挙区は、県内屈指の注目選挙区となった。対立候補は、議会改革を掲げる新人、山田美智子(60)だった。

  門は、政務調査費をめぐり、車のリース代として報告した約百十万円が、実際はローン支払いだった。私有財産の形成につながる使途は認められていなかった。

  「自動車販売会社の担当者と相談し、負担が軽いからと安易に考えた」

  選挙告示前の三月四日、門は後援会総会で支持者らに弁明した。全額返還したことや、不起訴になった経緯の説明にあいさつの大半を割いた。

  県連選対委員長を務める門は、県議団幹事長や副議長を歴任。改選後は議長候補としての呼び声も高かった。県連は、実績と知名度に勝る門が逃げ切ると分析。独自調査では、山田とは大差が開き、県連は当選をほぼ確信していた。

  しかし、ふたを開けると八百六十七票差で落選。同様に書類送検された自民現職で、元議長の清元功章(78)も、姫路市選挙区で議席を失った。

  一夜明けた九日、知事井戸敏三は定例会見で「期待が大きいほど、信頼を失えば結果は厳しくなるということを、われわれも自戒しておかなくてはならない」と、結果の深刻さを受け止めた。

■   ■

  自民の「誤算」は、政務調査費問題だけではなかった。

  県議選で初めて取り組んだ公募方式による候補三人のうち、当選者は、神戸市垂水区選挙区の新原秀人(44)ただ一人。自民票に無党派層の上積みを期待したが、思惑通りとはならなかった。

  対して、都市部で無党派層の受け皿になったのは、山田をはじめとする「市民派」だった。「政務調査費の全面公開」など、訴えの中身が有権者に分かりやすかった。

  尼崎市選挙区では、市民オンブズ尼崎の世話人丸尾牧(42)が市議からくら替えし、初当選。現職稲村和美(34)とともに、尼崎市長白井文の支援を受け、自民元職や共産の二人にも競り勝った。

  県議会は丸尾、山田、稲村の動きに神経をとがらせる。政務調査費をめぐっては、市民オンブズが情報公開で入手した資料を基に、議会は厳しい追及を受けた。しかし今度は、丸尾らによって、議会内部からの監視が強まる。

  「台風の目がどう動くのか」。県幹部らも注視する。(敬称略)

□   □

  兵庫県議選は、自民の大敗で終わった。夏の参院選を控えるだけに、影響は計り知れない。過半数を大きく下回った背景と波紋を探る。

305片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/16(月) 21:01:46
評価される政治活動とは何か。衰退する地盤の中で保守は自ら問い直さなければならない。

2007年 ひょうご統一地方選
議会とは議員とは −第3部 自民大敗
下.変化 (2007/04/11)
ほころび見せた「牙城」 兵庫・神戸N
http://www.kobe-np.co.jp/rensai/200704gikai/02.html

 現職議長の落選は、兵庫県会にとって初めての事態だった。

  「高齢と、準備不足が響いた」と、議長を務める自民現職、長田執(75)の後援会幹部。八日夜、県議選宍粟市選挙区の開票結果を受け、支持者が集まった事務所は静まり返った。

  長田と競り合い、初当選したのは、十六年ぶりの再戦となった元山崎町長高嶋利憲(54)。選挙参謀として、かつて長田の選挙を支えた元宍粟市議春名哲夫(55)も加わり、保守票が分裂する中、展開が読めない混戦だった。

  一九九一年に高嶋らを制して初当選した長田は以後、連続三回無投票で当選した。五選を目指したものの、選挙はまだ二度目。約一万一千人の後援会に支えられていたが、久しぶりの選挙に動きは鈍かった。支持者の多くは高齢で、選挙戦に入ってからも「やり方が分からない」と戸惑った。

  取り付けた約二十団体の推薦は、すべて団体側から申し出てきたもの。会員約二千人を抱え、支援する地元商工会は終盤、組織の引き締めを図ったが、流れは止められなかった。

  ある若手会員は「(長田の)政治的手腕に魅力はあるが、世代交代を期待する声がかつてないほど強かった」と明かす。

  対する高嶋陣営。「必勝」の張り紙は、市長や国会議員から届いたわずか三枚だけだった。業界団体の推薦が全くない高嶋は、細かな地域票の掘り起こしで勝利を呼び込んだ。

■   ■

  宍粟市をはじめ、自民は今回、牙城である一人区で、公認・推薦の七人が敗れた。

  十二年ぶりの選挙となった神崎郡選挙区もその一つ。三期十二年の実績を持つ前川清寿(65)は「県から予算をとってきてこそ議員といえる」と選挙期間中、力を込めた。

  県議団幹事長ポストをうかがう中堅議員として、道路や河川整備の必要性を訴えた。保守系町議や区長会、婦人会など地元組織をフル回転。人海戦術を繰り広げた。

  対する新人で民主、社民、新社会の推薦を受けた上野英一(53)の個人演説会では、会場が閑散とした日もあった。上野は旧大河内町(現神河町)の町長を二年半務めたが、市川、福崎町での知名度は未知数だった。

  「陳情型政治をなくす」。前川を意識した明快な訴えもどこまで地域に届くのか、組織のない上野陣営には不安が消えなかった。しかし、得票は三町すべてで上野が上回った。

  落選が決まり、前川は「もう古い議員はいらないということだろう」と事務所でこぼした。

  「組織の頭をおさえる選挙は、もう通用しない。今回の選挙は、時代の変化を映し出しているのかも知れない」。郡内の町議らは、選挙結果をこう受け止めた。

■   ■

  実績と組織力も備えた自民現職たちの落選。今回の県議選は、都市部以外でも、有権者の選択基準が多様化している実態を示した。

  十六年ぶりの選挙戦となった宍粟市のほか、二十四年ぶりの(旧)飾磨郡選挙区でも、自民推薦候補が落選。自民の牙城のほころびを見せつけた選挙戦だった。

  「ライバル候補が名乗りを上げることすらできない無投票こそが実力の証しだった」。自民のベテラン県議は「政治的な力が強くなる半面、いざ選挙になると弱い」と続けた。

  夏には参院選が控え、政治決戦の年と位置付けられる今年。自民県連幹部らの悩みは深刻だ。弱まる組織。早まる変化。流れを見極める時間は限られている。(敬称略)

306片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/17(火) 08:37:14
知事「対話的でなかった」 丹生ダムの地元対策委に苦言
2007年4月17日 中日滋賀
http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20070417/CK2007041702009214.html

 嘉田由紀子知事は十六日の定例会見で、丹生ダム建設をめぐり、県の方針に反発し解散を宣言した地元のダム対策委員会について「考えがかたくなで対話的でなかった」と苦言を呈した。

 「絶対に水面のあるダム以外応じられないという、立場がきつかったのは残念」。知事は物別れに終わった地元住民らでつくる対策委との協議を振り返った。

 知事は、十三日にダム建設予定地の余呉町に赴き、ダムの建設方針を説明した。対策委は「水面のあるダムを」と、貯水型ダム建設を要望。これに対し、知事は治水政策上、ダムの必要性は認める一方で「環境面での懸念がふっしょくできない」と貯水型ダム建設に難色を示した。

 県の方針に反発した対策委は方針説明会で「『対話』といいながら、知事からの話はこれまで一切なかった」と批判。知事との協議を拒否し、解散を宣言した。

 知事は今後の対応について「あちら(対策委)が余裕を持てば時間はもちろん取る。地域振興に真正面から取り組む決意は変わってない」と答えた。

  (本安幸則)

307片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/17(火) 15:57:48
やりやすくなる結果に結びつかない
嘉田知事、自民過半数割れで  京都N滋賀
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007041700054&genre=A2&area=S10

 滋賀県の嘉田由紀子知事は、16日の定例記者会見で、県議会の自民党系会派が過半数割れした県議選の結果を受け「一気に県政がやりやすくなるという結果には結びつかない」と述べた。また、国が余呉町で計画している丹生ダムに対する知事方針をめぐり、地元住民のダム対策委員会が解散した場合の影響について、「地元の意思形成に少し時間がかかると思う」との見方を示した。

 嘉田知事は、県議選の結果について「県民の県政に対する期待が表明されたもの」とした。一方で、自民党系会派の過半数割れについては「既成政党の人数の多い少ないはあるが、もっと具体的な政策を議論することが大切」と述べるにとどめた。

 丹生ダムの「推進」方針で地元が求める貯水ダム案を示さず、地元住民の反発を受けたことについては「納得いただけなかったことは残念。余呉町にもこれからどうするか考えてもらい、下流としっかり議論しなければならない」と指摘した。

 県が河川整備計画の策定過程で住民の意見を聞く「川づくり会議」への影響については、「ダム対策委員会の人が参加しないからできない、というものではない」とした。

 このほか、知事選で掲げたマニフェスト(公約集)の自己評価の公表時期が、4月末にずれ込むとの見通しも示した。

308片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/17(火) 17:12:28
’07統一地方選:県議選 「県民の期待の表れ」 嘉田知事、結果を評価 /滋賀
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shiga/news/20070417ddlk25010011000c.html

 ◇「穴あきダム」で地元委解散でも、方針変更せず

 嘉田由紀子知事は16日、県庁で会見し、民主党・県民ネットワーク、「対話でつなごう滋賀の会」(対話の会)などの「親嘉田」勢力が過半数を占めた県議選の結果について、「県民の県政に対する期待が表明されたものと考えている。県民が選ばれた議員と、未来を見据えた県政に向けて進む素地ができた」と前向きに評価した。【高橋隆輔】

 嘉田知事はこれまで政策的に対立することも多かった自民党などの過半数割れについては、「具体的な政策を議論することが重要で、これがそのままやりやすさということにはならない」と、慎重な言い回しで述べた。

 また、13日に丹生ダム建設地の余呉町で、環境配慮型とされる「穴あきダム」建設の可能性を伝え、地元の対策委員会が解散方針を決めたことについて、「大変残念。地元での合意形成に一定の影響も出るだろうが、委員の出席がなければ『川づくり会議』ができないものでもない」と方針に変更がないことを強調。これまで「後退」と批判されることも多かったダム政策で、自身の考えを強く打ち出したことについて、「2月議会でもデータを精査する中でダムが有効な場所もあるとして、方針を示した。政治的に支持されるからということではなく、あくまで研究者や河川管理者としての責任においての表明」と、選挙結果の「追い風」を否定した。

 その上で「(ダム容認は)あくまで計画としての提案であり、改正河川法による住民参加を踏まえたうえでの表明」と、これまでの説明を繰り返した。

毎日新聞 2007年4月17日

309片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/18(水) 18:03:24
県議会:初当選の丸尾・山田両氏、新会派を結成へ 議会改革など掲げ /兵庫
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/hyogo/news/20070418ddlk28010129000c.html

 8日投開票の県議選で初当選した、芦屋市選挙区の山田美智子氏(60)と尼崎市選挙区の丸尾牧氏(42)=いずれも無所属=は県議会内に新会派を結成することを決めた。任期開始の6月11日以降に正式に届け出る。幹事長は丸尾氏が務め、会派名は「みどりの風」の予定。

 両氏は議会改革や議員特権の見直しを訴える「市民派」を掲げて当選。立候補前から丸尾氏は市民オンブズマンとして県議の政務調査費の使途を追及。山田氏は政調費の使途を巡り、書類送検(不起訴)された自民推薦の現職を破って当選するなど歩調を合わせてきた。

 尼崎市選挙区の現職、稲村和美氏(34)=無所属=も会派入りを検討していたが、当面は、協力関係の維持にとどめる。

 丸尾氏は「今後も会派入りへの門戸は開き、他の議員との連携も模索したい」と話している。【竹内良和、武内彩】

〔阪神版〕

毎日新聞 2007年4月18日

310片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/18(水) 19:06:44
市長再不信任、7割が賛意 加西市議選で立候補者 兵庫神戸
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000304253.shtml

 神戸新聞社が十六日までに行った加西市議選(定数一八)の立候補者アンケートで、改選後の臨時議会で中川暢三市長に対する不信任決議案が再提出された場合、「賛成する」と答えた候補が二十一人中、十五人に上った。改選後に新市議が再び市長の不信任案を出した場合、地方自治法の規定により、過半数の賛成で市長は自動的に失職する。不信任案に賛成の意向を示したのは全候補者の七割に及ぶことから、出直し市長選が行われる公算が大きい。

 アンケートに答えたのは、全候補二十一人のうち、前職の一人を除く二十人。

 前職で再不信任案に「賛成」と回答したのは十二人、「反対」は一人だった。いずれも、三月二十九日の市長不信任決議における態度と一致している。

 これに対し新人は、七人中三人が「賛成」、一人が「反対」、残る三人は「分からない」。「分からない」と答えた理由について、新人の一人は「市長と議会のそれぞれの言い分を聞いて判断したいから」としている。

 アンケートではほかに、市長を支持するかどうか尋ねたところ、中川市長支持が二人、不支持十二人、中立が六人。また、市長不信任が自身の選挙に「影響ある」ととらえているのは十三人だった。

311片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/19(木) 15:43:37
京都農協、組合に圧力 府労働委が改善命令 讀賣京都

 府労働委員会は18日、京都農協に対し、京都農協労組との団体交渉に応じないなどの不当労働行為があったとして、改善を求める命令書を交付した。2004年12月と05年5月に京都農協労組と府農協労連が救済申し立てを行い、同委員会で審査中だった。

 命令書では、京都農協と京都丹後農協が合併する直前の04年11月から3月にかけて、京都丹後農協が旧京都丹後農協労組(現京都農協労組)との合併についての団体交渉に応じなかったことを事実認定。さらに、京都農協の会長を務める中川泰宏衆院議員にも言及、同労組幹部に対して脱退の圧力をかけるなどしていたとし、これらを不当労働行為として認定、改善を求めている。

 府農協労連は「事実認定について主張を全面的に認められた重要な命令。京都農協は命令を真摯(しんし)に受け止めるべき。現在も正常な団体交渉ができておらず、労使関係の回復を求めたい」としている。一方、命令に不服がある場合、中央労働委員会に再審査を請求することなどができるが、京都農協は「内容を検討して対応したい」としている。

(2007年4月19日 読売新聞)

312片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/19(木) 15:45:34
8選挙無投票 後半戦、激戦よそに・・・ 消えた8万票 讀賣奈良

 22日の投開票に向け、熱戦が続く統一地方選の後半戦。県内では、15、17日に計29の選挙が告示されたが、3市村長選、4町村議選、1町議補選の計8選挙が無投票となり、有権者は大事な一票を誰にも託すことができなくなった。選挙が行われなかった地域では「住民同士のしこりを避けたい」「定数が減り、かえって立候補しにくくなった」「若い人が出にくい空気がある」など様々な声が聞こえる。なぜ選挙ができないのか。事情を探った。

 伝統の気風

 曽爾村では村長、村議選とも20年ぶりの無投票だった。村長選では、宇山禎則村長の昨年末の引退表明を受け、村森林組合長の岡田泰昌氏(66)と、村議会副議長の2人が出馬を表明。当初は有力新人同士の激突が予想されたが、告示直前に副議長が「公約内容がほぼ同じ」と出馬を断念、岡田氏の無投票が決まったという経緯がある。

 実はこの2人、親類同士で小中学校の同級生。岡田氏が8年前の村長選に出馬した際、副議長の周辺の多くが岡田氏を応援、支持層が丸々重なっている。

 「村への思いはお互いに分かる。結局、彼が再挑戦の私に思いを託してくれた」と言う岡田氏。しかし、2人とも本音では「家や村を二分する争いを避けたいという、親族らの強い気持ちを感じた」とも。

 宇山村長は今回の選挙をこう解説する。「争うのは村民体育大会の地区対抗戦だけでよいというのが、村の伝統的な気風。骨肉の争いを好まない住民感情が作用したのでは」

 選挙が怖い

 現職の上平一郎氏(56)が無投票で再選された下北山村長選。合併問題で揺れた前回こそ候補者2人で争ったが、それ以前は6回連続で無投票が続き、28年間の“空白”を経験した。

 選挙が少ない理由について、村民からは「以前、村を二分する激しい選挙戦があった時、村役場で報復人事があったから」(村議)、「『あの店は○○支持派だから、行くな』と言われことがあり、商売人が選挙を怖がっている」(元商店主)との声も。人口約1300人の村。選挙後の住民同士のしこりは、死活問題につながるという警戒感がうかがえる。

 4回連続で村議選の無投票が決まった野迫川村も同様だ。県内最少人口713人(3月1日現在)の村だけに、「選挙をすれば、どの陣営も下一けたまで細かく票読みするので、誰が誰に投票したかが分かる」と村幹部。一方、林業男性(66)は「地縁や血縁が強いので、選挙戦で票の奪い合いになると、人間関係がぎくしゃくして気まずくなる。どうしても、無投票にしようという空気ができてしまう」と話す。

313片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/19(木) 15:46:02
 定数減の余波

 無投票になった4町村議選は、いずれも改選前に定数を1〜2削減していた。

 14から12になった川西町議選は12年ぶりの無投票。上田直朗町長は「定数減で、当選に必要な票数が前回より多くなり、人口の少ない自治会や集落が候補者の擁立に慎重になった」と原因を指摘する。

 曽爾村議選も事情は同じだ。定数が10から8に減って当選ラインが上がり、村内9地区すべてから候補を出せなくなったという。

 市町村合併も大きな影響を与える。定数1減の黒滝村議選(定数7)は2009年度末までに周辺との合併を目指しているため、「今回当選しても、3年後にまた選挙があるので、皆が消極的になった」(村関係者)との見方もある。

 考え聞けず

 無投票になった市町村の有権者数は、▽大和高田市5万7889人(14日現在)▽吉野町8775人(16日現在、以下同様)▽川西町7593人▽曽爾村1820人▽下北山村1105人▽黒滝村928人▽野迫川村528人で、計7万8638人にのぼる。

 このうち市長が無投票当選した大和高田市は、まだ市議選が残っている。しかし、曽爾村の有権者は村長選、村議選の二つの票を失ったことになり、無駄になった票をすべて合わせると、8万票を超す計算だ。

 曽爾村の会社員男性(59)は「村がどう生き残るのか。将来の合併や行財政問題について、名乗りを上げた2人からじっくり考えを聞きたかった」と残念がり、川西町の無職男性(68)も「選挙のたびに町の課題や将来について考えていた。今回はその機会がなくなった」とため息を漏らす。

 一方、上北山村議選(定数7)は、出馬した5人が無投票当選したが、定数に満たないため、欠員分の再選挙が行われることになった。村内の中年男性はこの状況について「若者の意見をくみ上げず、次世代を育てない村の体制に問題がある」とし、主婦(41)は「国道169号の崩落事故後、通行止めで村が元気をなくしているのに、選挙で政策を戦わせようとしないのは寂しい」と不満そうだった。

 人材が育ってない

 沢井勝・奈良女子大名誉教授(地方自治)の話「地域の要求を伝える役割を持つ議員は高齢化などで後継者不足が進んでいる。村全体の課題などを議論する人材が育っていないのが、無投票の原因ではないか。首長らは人材を育てていくリーダーシップをとらなければならない」

(2007年4月19日 読売新聞)

314片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/19(木) 17:14:36
府議選挙違反:水口府議逮捕で、今後の対応協議−−新政会 /京都
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/kyoto/news/20070419ddlk26040534000c.html

 8日投票の府議選中京区選挙区で当選した水口洋府議(54)が公職選挙法違反容疑で逮捕された事件を受け、同府議が所属する会派「新政会」は18日、他の所属府議が協議した。だが、水口容疑者と連絡が取れないことなどから、会派としての方針は決まらなかった。

 新政会は水口容疑者と木村繁雄氏、上田秀男氏、稲荷義晴氏の4人で構成するが、水口容疑者の動向が不透明な上、代表の木村氏は29日の任期切れで引退。府議会運営委員会条例で▽議運に委員を出す▽本会議で代表質問ができる−−などの権利が認められる会派の要件(府議4人以上)の確保は難しくなっている。【矢倉健次】

毎日新聞 2007年4月19日

315片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/19(木) 18:46:54
新幹線新駅建設、知事に要望
栗東の経営者団体「絶対につくる会」
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007041900104&genre=C4&area=S00

 滋賀県栗東市の新幹線新駅建設のために、地元企業から資金を募っている経営者団体「新幹線南びわ湖駅を絶対につくる経営者の会」のメンバーが19日、大津市の滋賀県庁を訪れ、嘉田由紀子知事に新駅建設に関する要望書を提出した。

 知事室で、同会の田中康人代表(44)ら4人が「新駅を凍結する場合の地域経済振興策は」「知事は凍結を民意というが、建設資金のための募金が集まればそれも一つの民意と受け止めてほしい」などと訴えた。

 嘉田知事は「福祉や教育などほかに優先すべきものがある」と答えた。

 同会は、栗東市内の中小企業の経営者ら7人が3月下旬に立ち上げた。8月末までに10億円を集めるとしており、今月19日現在で1億1820万円の募金予約があるという。

316片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/19(木) 18:47:34
定数減で「守りの選挙」
府南部の5市町議選、候補者絞る
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007041900071&genre=A2&area=K20

 議員定数を削減した京都府南部5市町の議員選で異変が起きている。当選ラインが数100票単位で上がり、新人の立候補はじわりと減った。政党も共倒れを恐れて候補者数を絞る「守りの選挙」を展開しはじめた。

 定数は今回の選挙から、木津、山城、加茂の旧3町が合併した木津川市のほか、宇治市、城陽市、八幡市、和束町で減った。

 3月の合併で、定数が旧3町の合計定数50から26に半減した木津川市。「0位 00票 ○○○○(議員名)…」。旧山城町議の選挙事務所には旧3町の町議約50人の直近選挙の得票を一覧にした「ランキング」が張り出されている。

 出身町名を見ると、上位は旧木津町ばかり。26位内に加茂町は8人、山城町にいたっては1人しかいない。旧木津町の人口は4万人を超えるのに対し、旧山城町の人口は1万人に満たない。候補は「人口の少ない旧山城町の出身議員は不利」とぼやく。

 事務所のある地区は山城町時代には町議が4人いたが、市議選に立つのは彼1人。候補を1本化したわけではない。残る3人は「町議のころの得票では当選は不可能」「候補を絞る党の方針で」と立候補を見送った。当選ラインが従来の倍以上の700票に上がったことが影を落としている。

 城陽市では、最大会派、共産の「守りの選挙」が注目されている。現有議席は6なのに立候補は5人。引退議員2人の地盤を分配して票を数100票上積みし、1議席を手放してでも5人の確実当選を狙う。

 背景には前回の苦い教訓がある。共産は7人を立てたが共倒れし、2人が落選した。現在6議席のうち1人は、公選法違反事件に伴う繰り上げ当選だ。定数減で当選ラインは200票上がるとみている。前回の結果を当てはめれば2、3人しか当選できない。

 5市町の各議会は財政改革の姿勢を市民に示すべきと定数削減を進めた。議員1人当たりの経費は市町によって差があるが、「定数を1削れば年1000万円の税金が浮く」(城陽市議)点は市民にとって大きい。

 だが、議員が固定化する恐れも出ている。定数削減した市町では新人が前回に比べ軒並み減った。宇治市では新人が9人から2人に。和束町でも新人は1人で、定数がそのままの京田辺市(新人12人)、久御山町(同6人)と対照的だ。

 八幡市の新人は5人と横ばいだが、1人落ちの前回とは打って変わって4人落ちの選挙となった。ある現職市議は小冊子「議会報告」を男山団地で全戸配布して政策を訴え、同級生や親類が少ない市外からの「転入組」ながら議席を守ってきた。だが、「議会報告をしても市民の関心は低い。今まで以上に地縁、血縁の選挙になる」と危機感を覚えている。

317片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/19(木) 19:07:19
県会会派構成決まる 自民、過半数維持に躍起
2007/04/19 神戸兵庫
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000306605.shtml

 改選後初となる県会(定数九二)の各会派代表者らによる会合が十八日開かれ、新任期での会派構成の方針が示された。最大会派の自民は四十三人まで固めたが、依然、過半数となる四十七人の獲得に見通しはついていない。会派の届け出期限まで約一週間しかなく、過半数維持を目指す自民の多数派工作は一段と過熱している。(小山 優)


 自民は公認・推薦で当選した三十八人のほか、高橋進吾=神戸市東灘区▽仲田一彦=三木市▽北野実=姫路市▽宗行恭義=(旧)飾磨郡▽原哲明=淡路市=の五氏が会派入りし、四十三人に。この日の会合では「さらに増える可能性がある」と報告した。

 自民は無所属四人との交渉を進めているが、選挙区が重複する公認・推薦組への説得が難航しているほか、「自民と戦ったばかりなのに、早々に自民入りはできない」と話す新人もいるといい、ベテラン県議は「全員の会派入りは極めて微妙な情勢」という。

 民主党を軸とする「ひょうご・県民連合」は新たに「民主党・県民連合」へと名称変更。公認・推薦で当選した二十一人のほか、無所属の新人一人が入る可能性を示唆している。しかし、この新人には自民側も関心を寄せており、自・民の綱引きとなりそうだ。

 公明は、無所属で初当選した新人篠木和良氏=川西市・川辺郡=を会派に加えるのに伴い、会派名も「公明党・県民会議」とする。

 共産は五議席に減らし、十二年ぶりに議会運営委員会などでの表決権がない非交渉会派となる。

 また、市民派を掲げて初当選した丸尾牧=尼崎市=と山田美智子=芦屋市=の両氏は新会派「みどりの風」を結成する。

 政治団体「21世紀をひらく兵庫県政連合」から立候補した議員らでつくっていた「21世紀クラブ」はこの日の会合には出席しておらず、解消される公算。

318片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/20(金) 08:58:53
市議選の情勢(上) 新人過半数激しい舌戦 讀賣滋賀

 統一地方選後半戦で行われている大津、彦根、近江八幡、栗東の4市議選は、地域の活性化や住環境の整備などをめぐり、22日の投開票に向けて各候補の懸命の訴えが続いている。各市の選挙戦を2回にわたって紹介する。

<大津>

 立候補した55人のうち新人が28人と過半数を占め、浮動票も多いとあって、激しい舌戦が繰り広げられている。

 若い新人が「新鮮な感覚を市政に反映させたい」と世代交代を訴えれば、現職や元議員は経験と実績を強調。政党や団体などからの支援だけでなく、防犯や景観保全、子育てなどにかかわるNPO活動に取り組んできたことをアピールする候補も多い。

 昨年7月の知事選で、嘉田知事が同市内で約5万1000票を獲得したことなどから、無党派層の投票行動が選挙結果を左右するのは必至。ある陣営幹部は「市議選は地域代表を議会に送り込む側面が強かった。無党派層の動きがどんな結果をもたらすのか想像もつかない」。旧来の構造を崩す「風」が吹くかどうか注目される。

 昨年3月の旧志賀町との合併後、初の全域での市議選になる。旧町が地盤の候補らは「合併で旧町地域が埋没してはならない」などと訴えるが、当選圏入りには旧市からの得票も必要という。元町議の候補の1人は「選挙活動をする地域をどこまで広げればいいのか」と頭を悩ませる。

<彦根>

 29人が立候補し、落選するのはたった1人とあって、「だれが当選するかより、(落選の)ジョーカーを引くのはだれか、という見方も」という皮肉も聞こえてくる。

 「市民の声を市政に届ける」「安心して出産できる市立病院に」「高齢者福祉の充実を」「安全、安心なまちづくり」――。犬上郡3町との合併の是非という明確な争点があった前回に比べ、全市的な争点が見えにくく、各候補の主張も様々だ。

 市立病院の産婦人科医確保では、具体的な提案は聞こえない。ある市民は「今は行動する時期で、議論の段階は過ぎているはず」と話す。合併問題については、民意を問う住民投票条例の設置は3月議会ですでに可決している。

 市選管は「今のままでは投票率は前回(59・16%)を下回りそう。広報を強化して引き上げを図りたい」と話した。

(2007年4月20日 読売新聞)

319片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/20(金) 09:00:57
地域活動大丈夫かいな!?
大阪市 讀賣大阪

 大阪市の地域活動を担う自治会組織「地域振興会」の連合町会長331人の平均年齢(2005年度)が73・8歳と高齢化していることが19日、市の調査で明らかになった。新築マンションの急増などで市民の約8割が地域イベントに参加したことがない実態も判明。都心部を中心に、地域振興会への加入率も年々減少しており、市は担い手の育成や活動支援策について検討する。

 地域振興会は24行政区単位の区地域振興会、331小学校区単位の連合町会、4075地域の町会で組織。1975年の設立以降、地域の清掃活動や防犯灯の維持管理、歳末の夜回り活動などを行っている。

 設立当初は加入率が約9割に上ったが、マンションの増加などで住民間のつながりが希薄になったことなどから、今年1月には67・8%に低下。都心部の中央区では47・6%にとどまっている。若い世代の担い手不足のため、連合町会長の平均年齢も02年度の71・8歳から年々高齢化している。

 地域イベントの参加状況の調査では、市民の79・9%が「参加したことがない」と回答。関心度を尋ねる別の質問には「イベントや講座を行っていることを知らなかった」(31・7%)、「興味・関心のもてるものがほとんどない」(12・4%)といった回答が多く、地域活動の“空洞化”が浮き彫りになった。

 市は「地域振興会の役員は多忙を極め、負担感が大きい。行政の側面支援も十分だったとは言えない」と分析。今後、現状を把握するための調査を行った上で担い手の育成や加入促進策、活動支援のあり方をまとめたマニュアルを作る。

(2007年4月20日 読売新聞)

320片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/20(金) 09:02:05
消えぬ財政不安 「合併」主張候補は少数派 讀賣奈良

 22日に投開票される統一地方選の後半戦で、合併構想がご破算となった西和7町(平群、三郷、斑鳩、安堵、上牧、王寺、河合)の町議選がそれぞれ繰り広げられている。7町議会の総定数は93で、候補者は計112人。「西和市」という人口約15万人の県内第2の都市が誕生していれば、議員定数は34に減り、各町の財政危機は国の特例措置で回避できる見通しもあった。「合併はもう終わった話」との声も聞こえる中、各候補は今、合併をどう考えているのだろうか。(白石佳奈、滝口憲洋)

■経緯

 合併構想はもともと、2003年に住民団体の署名活動を受け、7町の法定合併協議会が設置されたのがきっかけ。名称を「西和市」とし、王寺町役場に市役所を置くことで、06年1月に合併、新市に移行することがほぼ固まっていた。

 合併効果としては20年間で人件費など約437億円を削減でき、合併特例債や合併補助金などによる歳入増で当面の財政収支は維持できるという試算だった。

 しかし、04年12月、合併の賛否を問う住民投票で、平群町は賛成多数だったが、王寺、斑鳩両町は反対が大多数を占め、各町間での温度差を露呈。その後、王寺、斑鳩両町が合併協を離脱し、せっかく機運が盛り上がった合併話はあえなく破談となった。

■口に出せない

 17日に告示された7町議選(河合町は町長選と同日選)。合併の話は、破談したせいか、あまり聞こえてこないのが実情だ。

 中でも斑鳩町は、住民投票で8割が合併に反対。法隆寺の町で知られる「斑鳩」の名が消えることに強い反発があったとの見方があり、「合併を口に出すのはマイナス」と言う町議選候補は少なくない。

 しかし、街頭で一切触れないという現職候補も、本音のところでは違う。「町の財政は基金も取り崩しているし、決して左うちわではない。合併が財政再建の切り札になるのは事実。それを住民に理解してもらうことは大切なのだが」と苦渋する。

 別の現職候補も歯切れは悪い。「合併を訴えるリスクは大きい。まず自分の議席を確保してから、機運を高めていくしかない」

 反対が大多数を占めた王寺町はもっと冷ややか。現職候補は「住民に合併という意識はまだ低い。王寺をどんな町にするかという方に関心が高い」と、市街地活性化などを公約にした。

 18%を超すと「黄信号」とされる実質公債費比率(一般財源に対する借金返済の割合)もわずか8%台と、7町では比較的健全な町財政。別の候補は「他町に比べ、行財政改革が急務というわけではない」と、訴えの中心はもっぱら「安全な町づくり」だという。

■合併しかない

 これに対し、合併賛成が多かった平群町は今でも合併推進派の候補が多い。

 ある候補は「7町で100人近い議員は不必要だ。選挙も行政運営も合併でスリム化できるのはわかっている。住民にもっと関心を持ってほしい」と主張。町の実質公債費比率は16%台に達しているだけに、「このままでは、財政破たんは不可避の状態。生き残るには合併しかない」と街頭での訴えにも力がこもる。

 町長選が行われている河合町も、もとは推進派。合併協議会長を務めた現職候補は「町財政はこのままだと絶対もたない。町村は合併するというのが国全体の流れ。一つ選択肢として利用しない手はない」と、遊説で訴えている。

 ただ、7町で「合併」を唱える候補は少数派とみられる。河合町議選でさえ、ある現職陣営は「合併推進の主張は、住民に痛みを連想させ、票が離れていくだけだ」とそっけない。

■定数削減したが

 西和7町は前回選の後、財政難などからいずれも議員定数を改め、上牧(定数16)は4減、平群(14)、三郷(13)、安堵(12)、王寺(14)、河合(13)は各2減、斑鳩(15)は1減で今回の改選に臨んだ。

 しかし、7町の議員報酬や議会事務局運営費などを含めた議会費の総計は約7億4000万円(05年度)。人口が2倍以上の奈良市(約37万人、議員定数44)の7億4388万円とほぼ同額だ。

 合併協議会の設置を求めた住民団体の宇治英雄さん(72)は「こんな狭い地域に100人近い議員は必要ないし、選挙費用も無駄。このままでは借金が膨れるだけで若い人の負担も大きい。いずれ各町とも苦しくなり、合併話が再浮上するのではないか」とみている。

(2007年4月20日 読売新聞)

321片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/20(金) 23:55:08
もったいない県政:攻防 嘉田知事に新駅推進の要望書−−若手経営者ら /滋賀
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shiga/news/20070420ddlk25010482000c.html

 ◇「新駅推進は大きなビジネスチャンス」

 新幹線新駅(栗東市)問題で、栗東市の若手経営者らが結成した「新幹線南びわ湖駅を絶対につくる経営者の会」(代表、田中康人・栗東木材取締役営業部長)のメンバーが19日、大津市の県庁を訪れ、嘉田由紀子知事と面談。新駅推進の要望書を手渡した。同会は新駅実現のための募金活動の実施を決め、これまでに83企業・人から約1億1800万円の募金の約束を取り付けたという。今後8月までに1000社から10億円の募金約束を確保したいとしている。

 田中さんら地元の経営者7人が発起人。要望書では「地元中小経営者がジリ貧状態の経営環境を打破するのに、自らの経営努力だけではいかんともしがたく、大きなビジネスチャンスが生まれる施策が待ち望まれ、その意味で新駅建設に伴う周辺整備以上に、多くの中小企業に経営機会を与える施策はないと考える」などと新駅推進を望む理由を述べ、知事の意見と地域対策への考えを回答するよう求めている。

 嘉田知事は即答を留保。「何に税金を配分するか優先度の問題がある。経済効果も以前に期待したほどのものではないという再調査結果が出た」などと話し、新駅の認識として「財政難の時期に必要性が低い、相対的に“高い”駅」との従来の考えを示して「凍結」の持論を展開した。【服部正法】

毎日新聞 2007年4月20日

322片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/21(土) 18:33:29
県議会:新会派、自民の過半数は微妙 改選前と比較、民主と公明は2議席増 /兵庫
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/hyogo/news/20070421ddlk28010467000c.html

 県議会(定数92)主要4会派の新役員が20日出そろった。公認・推薦で単独過半数(47)を9議席割り込む38議席にとどまった最大会派・自民は多数派工作を進めているが、現在は43議席で、過半数は微妙な情勢だ。一方、自民、公明と議会与党を形成する民主系中心の「ひょうご・県民連合」も、与党内での発言力を強めるため、無所属当選者の取り込みに動いている。新任期が始まる6月まで、自民・民主の激しい綱引きが続きそうだ。

 自民党県議団には、党公認・推薦の38人のほか、高橋進吾(東灘区)、仲田一彦(三木市)、原哲明(淡路市)、宗行恭義(飾磨郡)、北野実(姫路市)の無所属5氏の加入が決まった。近くさらに2人が加わり、選挙前の45議席を確保する見通しだが、加茂忍・県議団幹事長は「県政の意志決定は自民。その担保としてどうしても過半数がほしい」と強調する。

 第2会派のひょうご・県民連合は民主公認、推薦計21人の会派入りが固まり、選挙前を2議席上回った。参院選や党が進める2大政党制を受け、名称も「民主党・県民連合」に変える。現在も複数の無所属当選者に会派入りを打診しており、芝野照久・県議団幹事長は「これまで知事与党でやってきたが、是々非々で主張を表に出すことも大切」と強気の姿勢だ。

 公明党県議団は、選挙前より2人多い13人。会派入りする篠木和良氏(川西市・川辺郡)が無所属で当選したため、会派名を「公明党・県民会議」に改める。野口裕・県議団長は「自民とは協調するよう努力するが、当然、足並みがそろわないことも出てくる」と話す。

 共産党県議団は5議席に減り、議案提出権や交渉会派としての権利を失った。選挙戦で議会改革を訴えた丸尾牧氏(尼崎市)と山田美智子氏(芦屋市)の2新人は、新会派「みどりの風」を結成する。【竹内良和】

 4会派の他の主な新役員は次の通り。(敬称略)

 ▽自民=政調会長・田中章博、副幹事長・栗原一▽ひょうご=政調会長・藤井訓博、副幹事長・小池啓納▽公明=幹事長・松本義宏、政調会長・松田一成▽共産=団長・都築研二、政調会長・新町美千代

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 ■県議会の新たな会派構成■

自民党      43人 (改選前45人)

民主党・県民連合 21人 ( 同 19人)

公明党・県民会議 13人 ( 同 11人)

共産党      5人  ( 同 8人)

みどりの風    2人  (新会派)

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 ※民主、公明の会派名は新任期開始の6月に改称予定。各会派の人数は暫定数。他の8人は無所属または未定。

〔神戸版〕

毎日新聞 2007年4月21日

323片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/23(月) 14:26:08
自民県連が新駅凍結容認へ 滋賀・栗東の新幹線問題 '07/4/23
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200704230208.html

 滋賀県栗東市の新幹線新駅建設問題で、凍結を目指す嘉田由紀子知事と対立し、建設推進を掲げてきた自民党滋賀県連は二十三日までに、推進方針を見直し、凍結を容認する方向で調整を始めた。新駅建設が悲願の栗東市にとっては強力な後ろ盾を失い、がけっぷちの状況となる。

 自民党系会派は八日の県議選で議席が激減、県議会で過半数割れに追い込まれた反省から、七月の参院選をにらみ、嘉田知事の最大の公約である新駅問題で歩み寄ることで『抵抗勢力』からの脱却を図るのが狙い。

 二十三日以降、同会派で意見を集約し、五月の県連定期大会をめどに正式に決定する運びだ。

 この情勢に栗東市の国松正一市長は、同日の記者会見で「詳細は分からないが、事実なら(新駅設置は)一層厳しくなる」と危機感を示した。

 自民党県連は県議選を控えた二月、「あくまで新駅は必要」としながらも「地元の結論に従う」と態度を軟化させ、新駅問題を争点から外そうとしたが、議席を二十七から十六に大幅に減らした。嘉田知事の支持団体「対話でつなごう滋賀の会」から公認四人が当選、民主と共産を合わせて新駅反対派が議会の過半数を占めることになった。

324片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/23(月) 21:19:05
’07統一地方選:豊郷町長に挑戦3度目の伊藤さん /滋賀
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shiga/news/20070423ddlk25010021000c.html

 ◇新市議の顔ぶれ決まる

 ◆大津−−激戦を反映し投票率アップ

 定数40に対し、55人が立候補した大津市議選は、激しい選挙戦を反映して投票率は4年前の前回選(46・58%)を上回る51・08%となった。有権者数は25万4308人。

 大津市皇子が丘1の皇子が丘公園体育館での開票作業は、23日未明まで続けられた。【高田房二郎】

 ◆彦根−−現職22、元は1人 新人5人が当選

 彦根市議選(定数28)では、現職22人、元職1人、新人5人が当選した。有権者数は8万4606人、投票率は52・21%。当選者の平均年齢は60歳になり、改選時では前々回の57・14歳、前回の56・25歳と比べると高い。最年少は30代で、40代も3人と少ない。市民からは「60代が多く、代わり映えしない」という声が聞こえてくる。

 党派別では、共産が擁立した現職2人と元職1人が当選し、目指していた議会内での単独会派結成を実現。公明は立候補した2人がともに当選し、現有勢力を維持。無所属は新人5人を含む23人。保守系の会派結成や議会人事が注目される。

 新議員には、改選前の2月議会で条例修正案が可決された犬上郡3町との市町合併を巡る住民投票の実施やその時期などへの対応が注目され、産婦人科の診療制限など市立病院の医師確保への対応、地盤沈下が言われて久しい市中心街の活性化などへの取り組みが期待される。【松井圀夫】

 ◆栗東−−凍結・中止派8人、推進派は12人 議会構成は逆転

 栗東市議選(定数20)は午後9時から栗東市民体育館で開票が行われた。有権者数は4万5923人、投票率は56・78%(前回58・11%)で栗東町時代を含めて過去最低となった。

 内訳は▽現職15▽元職1▽新人4で、政党別では▽共産3▽公明2▽無所属15。最大の争点となった新幹線新駅問題での姿勢では、9人が立候補した凍結・中止派からは8人が当選。一方で推進を掲げる国松正一市長の支持派は12人当選し、改選前に凍結・中止派が多数派だった議会構成は、一転して推進派が多数を占めることになる。【阿部雄介】

 ◆近江八幡−−投票率58・60%、過去最低に

 20の議席を巡って過去最少の23人が立候補した近江八幡市議選は、現職と元職が健闘して新人の追い上げを阻んだ。

 低迷する地域経済の活性化や市の行財政問題、隣の安土、竜王町との合併問題など多くの課題を抱える同市だが、選挙戦では大きな争点になることもなく、投票率は過去最低だった前回の61・05%をさらに下回り58・60%となって記録を更新した。有権者数は5万4029人。

 新旧別では、現職13人、元職2人で新人は5人にとどまった。政党別では民主が1議席を死守、公明も新人が健闘して2議席を確保、今回候補を3人に絞った共産は全員当選を果たした。【斎藤和夫】

 ◇投票率低下歯止め、広報車巡回作戦

 ○…彦根市では、市選管借り上げのタクシー3台と市広報車2台の計5台が低速で走り、エンドレステープで「大切な1票を無駄にせず、必ず投票を」と繰り返し呼び掛けた。市議選の投票率は91年の71・95%▽95年の66・98%▽99年の64・92%▽03年の59・16%と下がり続けており、「何とかこの傾向に歯止めを」というのが選管職員の悲願。午後8時ぎりぎりまで広報車を巡回させたが、職員は「少しでも上がれば……」と終日やきもきしていた。

毎日新聞 2007年4月23日

325片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/24(火) 18:16:55
生駒市議会 勢力争い激化 讀賣奈良

 総合スポーツ公園用地売買を巡る背任事件で議長が逮捕された生駒市議会(定数24)は、中本幸一・前市長(70)を支えた自民、公明など旧与党系の「前市長派」と、山下真市長(38)と共同歩調をとる民主、共産を含む「現市長派」の勢力争いが、一段と活発化する様相となった。22日の改選の結果、前市長派が事件の逆風を受け、過半数割れの11議席に急減したためで、9議席を獲得した現市長派は、新人当選者らに同調を呼びかけるなど多数派工作の準備を進めている。来月にも開かれる臨時議会までに激しい〈離合集散〉が起きそうだ。

 改選前は、知事選に転戦した共産の1人を除く23人のうち、前市長派が18人と過半数を占め、現市長派は5人にとどまっていた。しかし、今回の市議選で前市長派16人のうち、5人の現職が落選。現市長派は10人のうち、山下市長自身が直接支援した市民団体の角田晃一さん(63)や塩見牧子さん(42)ら9人が当選した。

 角田さんは、市長の応援を受けた新人を中心に新会派を結成する考えで、「現職の中にも考えの近い人がおり、声をかけたい」としている。さらに、どちらにも属さない無所属の初当選組、谷村淳子さん(48)と白本和久さん(53)も23日、読売新聞の取材に対し、「混乱している議会を正常化しなければ」として、いずれも現市長寄りの立場を示唆。今後、現市長派が11人に並ぶ可能性もありそうだ。

 これに対し、前市長派は議会内での発言権を維持するため、過半数の13議席を確保するのに躍起だが、背任容疑で逮捕された酒井隆議長(65)が所属する最大会派「清和会」(8人)の凋落(ちょうらく)が激しい。当選者は酒井議長ら4人しかおらず、会長を務める中谷尚敬さん(53)は「昨年1月に山下市長になってから、会派内でそれぞれの議員の考え方が違っていた」と、近く会派を解散する考えだ。

 また、同じ前市長派の「ビジョン21」も3人のうち1人が落選。16位で当選した井上清さん(60)は、会派を維持できないと判断しており、現市長派などから誘いも受けたという。双方の多数派工作が進むなか、会派の再編が加速しそうだ。

(2007年4月24日 読売新聞)

326片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/25(水) 01:09:33
参院選控え自民動揺
2007年04月24日 朝日滋賀
http://mytown.asahi.com/shiga/news.php?k_id=26000000704240003

 新幹線新駅の建設推進を求めてきた自民党が、「凍結容認」へ向けて大きくかじを切った。23日開かれた県議会最大会派「自民党・湖翔クラブ」の議員総会。先の県議選で大敗し、「このままでは参院選を戦えない」と方針転換はやむを得ないとの声が広がった。5月上旬までに会派の方針を決める見通しだが、凍結容認への流れは止まりそうにない。


 同会派は経済波及効果や地域間競争の切り札を理由に、「推進」の論陣を張り続けてきた。しかし、昨年7月の知事選では推薦した現職候補が敗れ、県議選でも議長を含む現職が相次いで落選。推進方針のままでは7月の参院選を戦えないという見方が強まっていた。


【新駅凍結容認検討 来月めどに方針】


 総会は非公開。県議選で当選した議員らが会派の方針を話し合い、大半の時間が新駅問題への対応に割かれた。推進を求める強硬意見の一方で、「嘉田(由紀子)知事の人気を過小評価していた」「知事いじめのイメージは得策ではない」という声もあったという。


 総会後、上野幸夫代表は凍結に向けた議論を始めたことを認めつつ、「いろんな意見がある。(方針は)全くの白紙」と述べた。ある若手県議は「県民は新駅の議論に嫌気がさしている。参院選で勝つには民意を受け止めるべきだ」と方針転換を主張した。建設予定地の栗東市区選出の三浦治雄県議は「何も決まっていない」と述べた。


 総会後は同会派の政務調査会も開かれた。今後は県選出の国会議員らとも調整する。「全員が合意できる時間は必要」として、5月11日開会の臨時県議会をめどに結論を出す方針を決めた。


 栗東市では22日に市議選があったばかり。上位当選した自民党市議は「県議にもいろいろな意見があるのだろうが、選挙は県連幹部と『推進』で戦った。その方向を信じたい」と話した。


 こうした自民党の動きについて、国松正一・栗東市長は「正式に聞いていないが、事実ならば(新駅建設は)より一層厳しくなる」。一方、嘉田知事は「何も聞いていないので、コメントできない」と話した。


 駅前予定地の地権者の男性は「県議選、市議選を通じて、自民党候補の多くは『駅は必要』と言ってくれた。凍結の言葉が独り歩きすると困る」と戸惑いを見せた。

327片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/25(水) 01:16:29
統一地方選 後半を振り返る
2007年04月24日 朝日京都
http://mytown.asahi.com/kyoto/news.php?k_id=27000220704240001


 統一地方選は3市長選、8市町議選が22日に投開票され、終わった。各政党は今後、7月の参院選の態勢づくりを進める。市長選でのマニフェスト初導入や府内初の女性市長の誕生、定数減が影響を及ぼした議員選など、後半戦を振り返る。


  初の公約 浸透不十分


   ■市長選■


 【向日市長選】現職の久嶋務さん(51)が新顔の杉本猛さん(62)を破った。初のマニフェスト選挙は、枚数や配布方法の制限もあり、市民への浸透は不十分だった。


 自営業男性(52)は「新聞に折り込まれているのは見たが、読まなかった」。無職男性(67)は「公約を実現できると思わないので、参考にしなかった」と話した。


 久嶋さんが「次の4年の公約集」として手堅くまとめたのに対し、杉本さんが具体的な財源や達成期限をあまり掲げず、比較しづらかった。



 【京田辺市長選】前市部長の石井明三さん(59)が、合唱団体連会長の岡本茂樹さん(62)らとの接戦を制したが、政策の柱などで共通点も多く、有権者が選択しづらい選挙だった。


 久村哲市長は岡本さんを事実上、後継指名。市役所出身の石井さんを市長が推さない「ねじれ」から、わかりにくい構図となった。共産党は前回に続き、候補を立てられなかった。


 【木津川市長選】3候補とも政党の推薦を受けず、政党離れを象徴する選挙となった。



  定数削減 現職に直撃


   ■議員選■


 府南部の宇治(定数30)、城陽(同22)、八幡(同22)、京田辺(同21)、木津川(同26)の各市議選と久御山(同16)、和束(同12)の両町議選は、定数減などの影響で現職が相次いで落選した。


 一方、福知山市議選(同32)は候補者選びが難航して26人が無投票当選。定数減の議論が活発化しそうだ。


 定数2減の22議席に24人が挑んだ城陽市議選では、前回3位当選した太田健司さん(29)と、元市長の大西忠さん(71)が涙をのんだ。


 太田さんは、前回は無所属で「若さ」を打ち出して戦ったが、今回は自民の公認を得て財政問題など政策を重点的に訴えた。「ストレートでなく、有権者に伝わりにくかったかも知れない」と話す。大西さんは、勝手連的な支持者に担ぎ出される格好で立候補した。影響が注目されたが、世代交代が進む中で01年に市長を退いてから6年の空白は埋まらなかった。


 今回、定数が2減ったのは他に宇治、八幡と和束。宇治で2人、八幡で1人、和束で2人の現職が落選。候補者の4割が新顔だった京田辺でも現職3人が落選した。

328片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/25(水) 01:19:04
吉野氏、初当選/五條市長選
2007年04月23日 朝日奈良
http://mytown.asahi.com/nara/news.php?k_id=30000000704230001

 ◎開票結果
 当 11,888 吉野 晴夫 66 無新
    4,906 中山 俊樹 62 無新=確定得票


 吉野氏は、初当選が決まると、五條市野原西2丁目の事務所で、壇上で支援者らとバンザイ。「財政危機を乗りこえていきたい。子や孫に引き継ぐため五條市を変えていかないといけない。改革は今から始まります」と力強く話した。


 田野瀬良太郎衆院議員(奈良4区)や前田武志参院議員(比例区)、県議選五條市区で当選した秋本登志嗣県議らが壇上に登り、初当選を祝福した。


 選挙戦は、中山俊樹氏(62)=無新=との、行政経験の無い候補者同士の争いとなった。吉野氏は、自治会組織を通じて支援の輪を広げ、各所でミニ集会を繰り返す「草の根選挙」を繰り広げて、優位に選挙戦を進めた。


 一方、中山氏はマニフェスト中心の選挙戦を展開、「市の経営する老人ホームの新設」などを訴えたが及ばなかった。


 吉野氏は04年12月の市長選で榎信晴・前市長に敗れたが、財政の立て直しを訴えて2千票差余りに迫る善戦。今回は、財政指標の一つの経常収支比率が「全国ワースト9」になった市財政について、「前回選挙で指摘した通りになった」と指摘、市の事業の洗い直しを進めて民間への移管などを主張した。


 有力候補だった寺本保英・市議会議長が告示直前に立候補を取りやめて、選挙戦は盛り上がりに欠けた。投票率は59・21%と前回04年12月の71・08%を大幅に下回った。

329片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/25(水) 01:19:53
市町派3人上位独占/生駒市議選
2007年04月23日 朝日奈良
http://mytown.asahi.com/nara/news.php?k_id=30000000704230002

 ●保守系現職、次々に落選


 統一地方選後半の五條市長選、河合町長選と五つの市議選、13町村議選が22日、投開票された。過去最多の35人が24議席を争った生駒市議選は、前市長をめぐる背任事件を受け、保守系現職が次々と落選する一方、“親市長派”の新顔らが当選。酒井隆議長(65)が大阪地検特捜部に逮捕されるなど事件は進展をみせ、新議会の会派構成にも大きな影響を与えそうだ。五條市長選は吉野晴夫氏(66)=無所属=が初当選、河合町長選は岡井康徳氏(57)=同=が5選を果たした。


 投票締め切り後に、酒井隆議長(65)が背任容疑で大阪地検特捜部に逮捕される異例の事態となった生駒市議選。議会との対立が深刻化する山下真市長(38)の「応援団」を含む新顔15人が立候補したこともあり、大激戦となった。


 焦点の投票率は、山下市長が初当選した06年1月の市長選の45・64%を大きく上回る57・04%。背任事件が無党派層の投票に結びついたとみられ、新顔に“風”が吹く形になった。


 保守系現職らは、前回の市長選で中本幸一前市長(70)を応援。市議選の告示日直前の今月10日、中本前市長が市土地開発公社による山林先行取得をめぐり、背任容疑で地検特捜部の強制捜査を受けたこともあり、「逆風」の中で苦しい戦いを強いられた。


 当選した酒井議長は22日午後、朝日新聞記者の電話取材に、「こんだけまじめに選挙運動をしたのは初めてだ。やましいことはないから、逃げも隠れもしなかった。生駒を愛して、生駒のために尽くしてきたワシばかりが、悪者にされている。どういうことやねん」と憤った。


 酒井議長が所属する最大会派「清和会」の会長だった中谷尚敬氏(53)も当選したが、「逆風の中で必死だった」と振り返った。


 現職が苦戦する一方、親山下市長派の新顔3人が上位を独占した。


 市長の支持母体「さわやか生駒」代表の角田晃一氏(63)は「市長支持の立場で訴えてきたことが有権者の理解を得られた」と述べた。山下市長も祝福に訪れ、「これで議会の状況が変わる。市民が動けば政治が変わるということを、生駒から全国に発信できた」と興奮気味に語った。


 市議会で山林取得問題を追及してきた共産党の宮内正厳(まさよし)氏(59)は余裕の当選。「街頭演説で『過去の市政が良いものだったのか』と問いかけると、拍手が返ってくるなど手応えがあった」と話した。


 生駒市では、旧生駒総合病院の後継病院整備や市北部のニュータウン開発の是非などをめぐり、保守系市議らが「山下市長は独断専行」と批判。議会運営に行き詰まった市長を応援するため、新顔が相次いで立候補した。そうした中、告示5日前に背任事件が表面化した。

330片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/25(水) 01:25:34
「4759票」健在?減退?/旅田氏2位
2007年04月24日 朝日和歌山
http://mytown.asahi.com/wakayama/news.php?k_id=31000000704240004

 4759票、トップと66票差の2位――。22日に投開票された統一地方選の和歌山市議選(定数40)で、旅田卓宗前市長(62)が3度目の当選を果たした。市長時代の収賄・背任事件の一審で懲役4年の実刑判決を受け、現在は控訴中。そんな旅田氏へ投じられた「4759票」には、どんな民意が込められているのか。



 「理解できない。有罪判決を受けたという現実とマッチしない」。自民党県連幹部は首をかしげる。公明党県本部の幹部も「何とも言いようがないという一言に尽きる。無実を信じている根強い支持者がいるのだろう。しかし、立候補するべきではないという市民の声は多かったのだが」。



 前回の03年、旅田氏自身は拘置所に勾留(こうりゅう)中で、選挙事務所さえ設けない選挙戦だった。それでも6154票を獲得してトップ当選した。



 「前回あれだけ票を取っていたので、今回の票数も驚きはない。市長時代からの切っても切れない支援者が大勢いる」と民主党県連の幹部は言う。共産党県委員会の幹部も「旅田氏には市長時代のいろいろなしがらみがある。恩恵を受けた人々が投票したのだろう」とみる。



 社民党県連幹部は「他候補との違いを打ち出した選挙ポスターなど、相変わらず選挙はうまいなと感じた」。旅田前市長の選挙ポスターは「自分の置かれた状況は『冬』みたいなもの」(旅田氏)として、冬場に撮影した写真を使用したという。



 ある市議は「旅田氏は具体的な政策を訴えたわけでもなく、まちづくりや地域の活性化などの課題に触れたわけでもない。疑問だらけの結果だ。県外の人には『またか、和歌山は……』と思われるだろう」と嘆いた。



 しかし前回の得票数に比べ、旅田氏は約1400票減らした。昨夏の市長選でも現職の大橋建一市長に大差で敗れている。



 市幹部の一人は「前回は勾留(こうりゅう)中のトップ当選だったのに、今回は熱心に選挙運動をしてこの票数。すごい減り方とも言える」。今回の結果を、旅田氏の影響力が低下していることの表れ、として受け止めている。



 市内在住の映画コラムニスト・山本哲也さんは、今回の旅田氏の得票をこうみる。



「旅田氏は市長時代に、し尿処理の無料化を打ち出し、自らバキュームカーのホースを握って対抗するなど具体的な行動を起こした。現市政がオール与党的な閉塞(へいそく)状況にある中、市政変革への期待が、旅田氏の得票となって表れたのではないか」。一方で、市議選の投票率48.32%と過去最低になったことについては、「市民が政治への参加を放棄している」と批判している。

331片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/25(水) 01:28:29
加西市議、臨時会を請求
2007年04月24日 朝日兵庫
http://mytown.asahi.com/hyogo/news.php?k_id=29000000704240004

 加西市議選で当選した新議員は23日、中川市長を支持する2人を除く16人の連名で、市長に対する再度の不信任案を審議するためとして、臨時議会の招集を請求する文書を提出した。前議長の後藤千明議員は「混迷し、停滞した市政を早く正常化したいので、そのための手続きを取った」と話した。


 市議選には21人が立候補し、中川市長の不信任に賛成した元職12人、反対した元職1人と、市長支持を明確にした1人を含む新顔5人が当選した。投票率は69・77%で、4年前の前回(72・65%)を下回り、戦後最低だった。
 今回の選挙結果について、中川市長の職員採用試験への関与を調べた調査特別委員会(百条委)で委員長を務めた桜井光男議員は「前回よりも得票を増やせた。(市長不信任の)民意が示されたのではないか」と話した。百条委の副委員長だった高見忍議員も選挙戦で正面から不信任の正当性を訴えた。「不信任や百条委の調査について有権者から質問があったが、説明すると『わかった』と言ってもらえた。理解は十分頂いた」と述べた。


 一方、中川市長を支持し、職員採用試験で「市長は間違っていない」と訴えた西川正一議員は「不信任に賛成した議員の多くは、市民に対し不信任について声を大きくして訴えなかった」と指摘。選挙結果について「民意は市長不信任ではない」と述べた。市長支持を明確にして初当選した小谷安富議員も「市民の反応は良かった」と話し、今後も市長を支援する方針を示した。
 臨時議会は20日以内に開かれ、不信任決議案が過半数の賛成で可決されるのは確実な情勢。市長が失職すれば、50日以内に出直し市長選が実施される。

332片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/25(水) 01:30:00
サミット3連敗、落胆
2007年04月24日 朝日大阪
http://mytown.asahi.com/osaka/news.php?k_id=28000000704240002

 一番最初に名乗りをあげたのに……。08年サミットの首脳会合開催地が23日、北海道・洞爺湖に決まり、04年末から誘致活動を続けてきた大阪の関係者からは落胆の声があがった。8年に一度巡ってくる日本でのサミットに、府は3回連続で手を挙げ、これで3連敗。大型イベントにこだわり続ける行政の姿勢を批判する声も上がる。


 「関西落選」を受けて取材に応じた太田房江知事は落胆の色を隠さなかった。「こういう結果になり、大変に残念です」


 太田知事は、昨年末以降に北海道が「有力候補」に浮上した後も、文楽といった歓迎プログラムを例示した資料を新たに作成するなどして、アピールを続けてきた。20日も上京し、首相官邸で世耕弘成首相補佐官に、外務省で麻生外相に「ぜひ関西で」と迫った。


 「本命・北海道、対抗・京都」との事前情報に、府庁内には「せめて京都なら『目標だった関西サミットが実現した』と面目が保てる」との期待もあった。しかし、首脳会合はともに落選。閣僚会合に最後の望みを託す。


 太田知事は、「(今後も)大阪をアピールできるイベントや事業には立候補したい」と意欲を見せる。だが、識者からはこうした誘致そのものに疑問を示す声も出ている。


 「サミットが都市の知名度や格付けを向上させるとは思えない」。関西在住で作家の高村薫さんはこう指摘する。「大阪は70年の万博以来、大型イベントの誘致がまちを発展させるという発想をずっと引きずってきた。その考えから早く足を洗い、地に足をつけて、生活基盤の作り直しを進めるべきだ」


     ◇


 2年間余りの誘致活動を振り返り、大阪市の関淳一市長は「海外では『関西』の認知度が低い。多様な魅力を持っていると知ってもらうことはできたと思う」と話した。大阪・中之島のリーガロイヤルホテルの田附隆総支配人は「95年のアジア太平洋経済協力会議(APEC)以来の関西での首脳会議となるはずだったので残念。サミットは日本の印象を大きく左右する場。北海道にはがんばってほしい」とエールを送った。関西経済連合会の秋山喜久会長は「誘致に尽力いただいた関係各位に感謝申し上げる」との談話を出した。

333片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/25(水) 01:31:09
春の選択統一地方選 後半戦閉幕見えた課題
2007年04月24日 朝日大阪
http://mytown.asahi.com/osaka/news.php?k_id=28000000704240001

 第16回統一地方選は、後半戦が22日に投開票され、幕を閉じた。府内では、前半に府議選と大阪、堺の両政令指定市議選が実施され、後半には10市長、17市議、4町議の各選挙が実施された。首長選で初のマニフェスト(選挙公約)の配布が認められ、若手候補の躍進も目立った。八尾、藤井寺の両市長選では新顔が現職を破る交代劇もあった。今回の統一選を振り返り、課題を探った。


■マニフェスト■ 有権者、成果監視を


 公選法改正に伴い、今年の統一地方選から首長選でのマニフェスト(選挙公約)の配布が解禁された。府内では今回の10市長選が初の適用例になったが、街頭で手渡された人もいるだろう。


 そもそもマニフェストは、これまでの公約とどう違うのか。


 「福祉を充実させます」などと漠然と主張するのではなく、例えば「08年度までに計5億円の予算で市立保育所に夜間保育を導入する」といった具体的な目標を掲げる。財源や達成時期などを明示するのがポイントだ。


 府内の市長選では、現職は実績を強調するケースが多い一方で、新顔は福祉や教育、子どもの安全対策などを積極的に取り上げたものが多かった。


 高槻市長選では、マニフェスト選挙を仕掛けた新顔が、導入に消極的だった現職に敗れたものの小差に迫った。これもマニフェストの効用かもしれない。


 ただ、今後への課題も残った。相変わらず「実施します」「充実させます」といった抽象的な言葉の羅列が目立つ。加えて、A4判1枚の両面という限られたスペースに、どれだけ具体的な言葉を盛り込めるか、悩む候補者もいた。


 とはいえ、府内の9市は今回、マニフェスト作成費を公費負担する条例を定めて選挙に臨んだ。当選者はそれに見合った約束を実行できるか。有権者には、選挙後のチェック作業が求められる。


■台頭する若手■ 「中身」問う時代に


 府内の17市議選では、若い世代の当選が相次いだ。全候補者536人の中で20代、30代は71人を占めたが、うち48人が当選。4年前の前回選挙で当選したのは40人で、若手の地方議会への進出は府内でも定着しつつあると言えそうだ。


 ただ、20代、30代だけで10人前後が立候補した豊中、高槻、枚方の各市では、同世代同士の「過当競争」になり、落選者も多く出た。若さだけを「武器」に勝ち抜くのは難しくなりつつある。


 52人が36議席を争う激戦だった高槻市。12人の40歳未満が立候補した。選挙戦では、「政治に無関心層を引きつけたい」とテーマソングをつくる候補、「名前の連呼は近所迷惑」と選挙カーを仕立てず、辻立ちに徹する候補が現れ、従来型の選挙風景を変えようとする意欲も感じた。


 ただ、当選した6人をみると、政党の公認を受けたり、無所属でも国会議員や市長候補と連動したりして、一定の支持基盤を確保していた人が多かった。やはり「後ろ盾」がある方が有利なのは否めないようだ。


 街頭では、年齢を強調するだけでなく、子育てや教育などの政策を、体験をもとに訴える姿も目立った。議員インターンシップが広まり、各政党も議員養成塾を開催するなど、若い世代にとって政治家への門戸は広がりつつある。それだけに、なぜ議員を目指すのか、ビジョンが明確でないと有権者の信任は得られない。若手候補も「中身」を問われる時代が始まった。

334片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/25(水) 03:59:28
「もったいない」またも風
大津市議選 「対話」2人当選 京都N滋賀
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007042300016&amp;genre=A2&amp;area=S10

 22日投開票された大津市議選で、先の滋賀県議選に続いて「対話の風」が吹いた。嘉田由紀子知事を支援する「対話でつなごう滋賀の会」が推薦した新人の会社代表安楽好正さん(59)=三井寺町=と現職の小松明美さん(57)=朝日2丁目=が、ともに当選を果たした。

 安楽さんは市役所の移転反対の住民運動をしてきた。昨夏の知事選前から、嘉田知事に共鳴して支援してきた。今回の選挙では「市議会から嘉田県政を支えたい」と訴え、知事選と同様に「もったいない」のキャッチフレーズを前面に押し出し、無党派層の票を取り込んだ。

 安楽さんは23日午前零時55分、同市長等2丁目の事務所で、当選の一報を受けた。定数40の最後の議席に滑り込んだ。「ひやひやさせ、心配をかけましたが、ありがとうございました。『もったいない』というみんなの思いを市政にも反映させたい」と喜びをかみしめるように支援者を前に語った。

335片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/25(水) 04:31:28
自民にダメージ大きく 統一選結果 各党の反応
2007/04/24  兵庫神戸N
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000312511.shtml

 二十二日の後半戦投開票で幕を閉じた統一地方選。県内では三市長選、県議選、神戸市など十一市と二町の議員選が行われ、一人区での自民の牙城崩壊や、護憲勢力の退潮など各党に課題が突き付けられた。各党幹部が二十三日、激しかった選挙戦を振り返りつつ七月の参院選への意欲を語った。

 県議選で公認・推薦候補の当選が三十八人にとどまり、目標とした過半数の四十七議席を大きく割り込んだ自民。原亮介県連幹事長は「逆風は予想以上に強かった」と振り返った。特に牙城だった郡部の一人区で議席を奪われたダメージが大きく、「選挙結果を早急に分析し、参院選につなげなければならない」と強調した。

 県議選、神戸市議選ともに着実に議席を伸ばした民主。杉尾良文県連幹事長は「公募候補を立てるなど人材確保のための新たな試みに対し、一定の評価が得られた。新たな議席の獲得で地方にも足がかりができ、より強固な体制で参院選に臨みたい」とした。

 公明は県議選、各市町議選で公認候補が全員当選。党県本部の野口裕幹事長は「四年間の実績を評価してもらえた。この大勝利を参院選へつなげたい」と自信を見せ、「どこの自治体も財政再建という難題を抱える。行財政改革と福祉の充実と両立させることに尽くしたい」と意気込みを語った。

 県会で三議席減らした共産。県委員会の松田隆彦書記長は「定数減の余波でベテラン落選などがあったが、後半戦の得票は伸ばした。今後も負担増は続く。参院選も『暮らしを守る確かな野党』として要求を掲げて臨む」と話した。

 県会で唯一の議席を失った社民。今西正行県連代表は「痛手は大きいが、全体としては一定の支持を集めることができた。全般に低い投票率をみると、議会と有権者をどうつなぐかが今後の課題といえる。今回訴えた格差問題などを参院選でも訴えたい」とした。

 新社会党県本部の鍋島浩一書記長は「後半戦で公認・推薦した五人の各市議候補は全員当選できた。だが、有権者の保守化がじわりと進んでいる。今の暮らしと平和は憲法があってこそ。参院選は憲法問題を争点化し、存在感を示したい」と気を引き締めていた。

336片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/25(水) 07:55:27
県議2人が新会派 讀賣滋賀

 県議選で、自民党県連と知事派の政治団体「対話でつなごう滋賀の会」(対話の会)の双方から推薦を受けて初当選した2人が、新会派「湖政会」を結成した。今後、県議会の最大会派「自民党・湖翔クラブ」と、栗東市の新幹線新駅の凍結などで協力していく。

 中谷哲夫氏(65)(近江八幡市)と、西村久子氏(63)(彦根市)。2人は自民党員だが、県議選では嘉田知事を支持し、新駅は凍結を主張。立場の違いから同クラブに入らず、自民党系の新会派として活動することにした。

 両会派は現在、▽新駅問題は嘉田知事の(凍結)方針に従う▽嘉田知事に協力できる政策は協力していく――など、具体的な内容を含んだ政策協定の締結に向けて協議している。

 中谷氏は「自民と嘉田知事のパイプ役を果たしたい」と話し、同クラブ幹部は「同じ党員であり、幅広い政策で協力していく」とした。

     ◇

 対話の会の公認、推薦で県議選に当選した5人は、新会派の名称を「対話の会・びわこねっと」に決めた。25日に結成届を議会事務局に提出する。

(2007年4月25日 読売新聞)

337片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/25(水) 07:58:51
誘致失敗  幻の関西サミット<上>
大阪流「一本化」空回り  首脳会合会場 京都と綱引き 誘致委も有名無実に 讀賣大阪

 23日夕、府庁の関西サミット誘致課の電話が鳴った。

 「北海道に正式に決まりました」

 約2年半にも及んだ誘致活動に終止符を打つ、外務省からの知らせだった。

 知事への一報のため、公館に走る担当課長の胸に、不思議と悔しさはこみ上げてこなかった。

 「結局、そうなってしまったか――」



 開催地決定を間近に控えた20日、頭を下げる太田房江知事の姿が、外務省にあった。

 「なにとぞ、大阪でのサミットをよろしく」

 相手は「関西(支持)派」と言われる麻生外相。

 知事は「選挙演説みたい」と苦笑しつつ、「京都に決まっても一丸となって全力で支えますので」と結束力をアピールしてみせた。

 北海道と京都が有力視される中、「京都なら関西サミット実現で、なんとか面目が保てる」(大阪府幹部)。そんな目算があった。

 だが、安倍首相の考える「美しい国、日本」の舞台は北海道・洞爺湖だった。



 1993年、2000年と誘致に失敗。3度目は許されない中、府が新たな仕掛けとして考えたのが、財界や京都、兵庫を巻き込み、「歴史・文化の原点 関西」と銘打って、政府にアピールする方法だった。

 「関西がまとまれば、より強力に訴えることができる」(府幹部)とは表向きの理屈で、歴史遺産や迎賓館を抱えた京都のブランド力を最大限に利用したい、そんな“下心”があった。

 05年4月には3府県で誘致委員会を組織。手を携え活動する枠組みを整えた。

 が、協議は入り口からつまずいた。メーン行事の首脳会合開催地を巡り、京都と綱引きになってしまったからだ。

 関西として何を「売り」にするのか、どんな手段でPRするのか。毎回1時間程度の会議で、具体的な戦略が議論されることは少なく、A4判20ページのパンフレットが作られたのがほとんど唯一の成果だった。

 首脳会合をどこに誘致するのかが、最大の懸案のように語られた。

 昨夏、府は「会合は大阪、歓迎夕食会は京都」という折衷案をひねり出し、京都に「差し向かいでの協議を」と望んだが、きっかけすら見いだせなかった。

 調停役を期待された誘致委会長の秋山喜久・関西経済連合会会長が「必ずしも一本化しなくてよい」とさじを投げる中、秋以降は「OSAKA CASTLE SUMMIT(大阪城サミット)」と大阪色を前面に打ち出したPR作戦に乗り出した。

 9月の第4回会合以降、誘致委は二度と開かれることはなかった。



 落選の報を受けて、記者に取り囲まれた太田知事は言い切った。

 「警備面が重視された。大阪と京都で一本化できなかったことは関係ない」

 が、府議ら関係者の思いは別だ。「大阪と京都が張り合い続けるややこしい地域を、国も開催地として決断できなかっただろう」「知事は常々『関西は一つ』と唱えている。それなら(首脳会合は)京都に譲ればよかったのに」

 24日には外務省から府に「サミットの関係閣僚会合のうち、財務相会合を大阪で」との打診があった。

 京都では外相会合、神戸では環境相会合が開かれる方向だ。担当者は「ベストの結果ではなかったが……。一応、成果は得られた」と胸をなでおろした。

 だが、「一丸」を旗印にするはずだった誘致活動は、肝心なところで足並みが乱れる関西の〈本質〉を露呈してしまった。

 ある府議はつぶやいた。「大阪のリーダーシップが欠如していることが知れわたってしまった。今後、府が先導して、関西で何かをしようと考えても、到底無理だろう」



 北海道洞爺湖町に決まった来夏のサミット。「三度目の正直」もかなわなかった大阪の、2年半近くに及んだ誘致活動を検証する。

(2007年4月25日 読売新聞)

338片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/25(水) 08:01:57
生駒市議会 酒井容疑者に包囲網 讀賣奈良

 総合スポーツ公園用地売買を巡る背任事件で揺れる生駒市議会で、逮捕された議長、酒井隆容疑者(65)の辞職を求める声が急速に高まってきた。各会派とも、来月の臨時議会に辞職勧告決議案を提出する方向で動いており、提出すれば、ほぼ全会一致で可決する見通しだ。また、改選前までの最大会派で、酒井容疑者が所属する「清和会」は、事件のダメージが大きいとして近く解散する方針。長年にわたり議会を牛耳ってきた酒井容疑者への〈包囲網〉は、着実に狭まりつつある。

 決議案提出の動きが出ているのは、山下真市長に近い会派内など。今回の事件を議会で取り上げてきた共産の宮内正厳議員(59)は「生駒が悪い意味で全国で有名になった。このまま議員で居続けられては、市民に対して説明できない」と言い切り、「会派を超えて賛同を集めたい」と準備を進めている。

 トップ当選した無所属新人の伊木まり子さん(51)も「(決議案は)当然、視野にある。自分1人では出せないので、いろいろな人と話し合いながら決めたい」と前向きだ。

 また、酒井容疑者と盟友だった旧与党系議員も「やむをえない」との考えに傾いている。「清和会」会長の中谷尚敬議員(53)は「提案されれば反対できないだろう」と容認の方向。かつて同じ会派にいた「凛風」の井上充生議員(54)は「共産や新人に提案されるぐらいなら、こちらから提案しても良い」という構えだ。

 公明の下村晴意議員(52)も「全会的な意見の一致をもらった方がいいから、他の会派とも話し合う必要がある」と超党派での提出を考えている。

 決議案は、議員2人の賛同で提出でき、過半数の賛成で可決される。ただ、法的拘束力がないため、酒井容疑者は今後、自ら辞職するか、禁固刑以上の実刑確定で失職しない限り、議員の地位は保証され、年額約960万円の議員報酬も受け取ることになる。

 酒井容疑者は1991年7月にも、贈収賄事件で起訴された際、辞職勧告決議を受けたが、勧告に従うのではなく、同年8月に自主的に辞職している。

 一方、中本幸一前市長時代の与党会派として主導権を発揮してきた「清和会」の中谷議員は24日、会派を解散する意向を明らかにした。臨時議会までに会派の更新手続きが必要だが、「改選後に意見が同じ者で再スタートを切ればいい」として、届け出をしない方針だ。

 今回の改選で、「清和会」は8人中4人が落選。残ったメンバーも、逮捕された酒井容疑者を除くと3人となり、「事件のイメージが先行し、議員活動を続けにくい」との声も出ている。

 清和会は98年、自民など与党系3会派と無所属議員ら13人で「雅会」を結成したのが始まり。昨年1月の山下市政誕生後、一部が抜け、8人になっていた。

(2007年4月25日 読売新聞)

339片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/25(水) 09:25:23
自民会派、新駅「凍結」へ 県議選大敗で転換
2007年4月24日 中日滋賀
http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20070424/CK2007042402011046.html

 滋賀県栗東市の新幹線新駅問題で、県議会の最大会派「自民党・湖翔クラブ」は、これまでの「推進」方針を「凍結」に転換する方向で論議に入った。二十三日に開かれた政務調査会に議題として提案された。五月十一日の県議会臨時会までに結論を出す。自民の後ろ盾がなくなり、新駅建設の凍結は確実な情勢となった。

 自民党は八日の県議選で、凍結を公約にする嘉田由紀子知事の支持団体から、知事の抵抗勢力として位置づけられ、大敗。議席数は改選前の二十七から十六に減った。

 昨年七月、現職を支援した知事選に続く敗戦に、県民人気の高い知事と対決のままでは、七月の参院選は戦えないとの判断があるとみられる。

 嘉田知事は「まだコメントできる段階ではない」とし、推進を求める国松正一栗東市長は「まだ聞いていない。事実なら、新駅建設は一層厳しくなる」と困惑の表情を見せた。

           ◇        ◇

 推進から凍結へ。自民の突然のUターンで、新駅は一気に凍結へと走り出した。二十三日に県議会の自民会派が示した方針転換の動き。新幹線新駅の地元、栗東市では、前日の市議選で当選したばかりの推進派の現職が言葉を失った。「何かの間違いや」。市役所では、新駅設置促進協議会の正副会長会議が開かれ、関係市長は凍結を意識し、責任問題を口にした。凍結を公約に嘉田由紀子知事が当選した昨年七月に開幕した「新駅劇場」は幕を下ろしつつある。

◆困惑する推進派議員ら
 「何かの間違いやと思っとる」

 湖翔クラブの方針転換への動きに、栗東市議選で推進を訴えた現職は、自らに言い聞かせるようにつぶやいた。

 別の推進派市議も絶句する。「事実なら言葉がない。困る」。推進に向かって進んできただけに衝撃は大きい。「真意がよく分からん」

 地権者らで構成する「新幹線のぞみの会」役員を務める中村勘治さん(63)は「市議選で自民候補はどう訴えてたか知ってるか。信念貫ぬかな…」と力ない声で語った。

 地元経営者の立場から新駅建設を求める「新幹線南びわ湖駅を絶対につくる経営者の会」の竹村健副代表(41)は「推進の自民を押してきただけに、本当なら残念」と声を落とした。

 新駅設置促進協議会の会議の席上では、凍結した際の責任問題が話題に上がった。

 谷畑英吾・湖南市長が嘉田由紀子知事に迫る。「凍結になったら、周辺市まで責任を負わなければいけないのか」

 伊庭嘉兵衛・草津市長も続いた。「(凍結になった場合に)うちに原因のない部分の責任は負担しようがない」

 新駅凍結が現実味を増して大きく動き出した。

◆「覚書」結ぶことを合意
 新幹線新駅設置促進協議会の正副会長会議では、建設の是非の結論を十月末まで先延ばしにする内容の覚書を結ぶことが合意された。

 先延ばしは三月二十九日に開かれた会議で合意されており、今回はその合意を文書化することでまとまった。覚書では、十月末までに推進の結論が出ない場合は、建設計画を白紙撤回するとしている。

 覚書には嘉田由紀子知事と国松正一市長が押印し、県と市が近く、JR東海に持参する。

◆地権者や住民ら知事に推進訴え
 会議が行われた市役所周辺では、新駅用地の地権者や市民グループのメンバー約四十人が、訪れた嘉田由紀子知事に新駅推進を訴えた。

 参加したのは、地権者らで構成する「新幹線のぞみの会」(中井建夫会長)と青年会議所のOBらの「フォーラム21栗東」(芝原茂樹会長)、中小企業経営者のグループ「新幹線南びわ湖駅を絶対につくる経営者の会」(田中康人代表)。メンバーらは玄関で横断幕やのぼりを掲げ、姿を見せた知事に「新駅はどうしても建設を」「われわれ栗東市民の悲願」と呼び掛けた。

 (中村禎一郎)

340片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/26(木) 08:21:24
対話「嘉田県政の要に」
結成届提出 議会会派構成決まる 讀賣滋賀

 「対話でつなごう滋賀の会」の公認・推薦候補5人で結成した新会派「対話の会・びわこねっと」が県議会事務局に会派結成届を提出した25日、所属メンバーは嘉田知事を支援していく考えを改めて強調した。県議会の新たな会派構成も同日決まり、最大会派だった「自民党・湖翔クラブ」は、議会第一党の座は辛うじて維持したものの、議席は大幅減。一方、「民主党・県民ネットワーク」は議席数を16に伸ばし、議会運営に大きな影響力を持つことになった。

 「『与党の中の与党』をアピールし、嘉田県政の要となりたい」。「対話の会・びわこねっと」の角川誠代表は同日、所属メンバー全員で嘉田知事に結成を報告した。メンバーは「県民本意の政策を提案したい」「ふるさとのために頑張りたい」などと抱負を述べ、嘉田知事は「(会派結成は)大変意義深い。新しい県政のための活躍を期待したい」と激励した。

 5人はその後、県庁内で記者会見。角川代表は「与党だが、(知事に)是々非々で臨む」と“中立性”を強調しながらも、嘉田知事が公約撤回するなどした場合、「知事に従う場合もある」と説明。政策調整担当の清水鉄次氏は「(会派の)政策内容などについては、これから話し合っていく」と述べるにとどまった。

 このほか、共産党県議会議員団(3人)、公明党(2人)、自民党と「対話」が相乗り推薦した2人で構成する「湖政会」が同届を出した。

(2007年4月26日 読売新聞)

341片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/26(木) 08:23:21
誘致失敗  幻の関西サミット  <下>
府民関心高まらず 讀賣大阪

 「サミットが開催されれば、全世界の注目が大阪に集まる」

 昨年11月10日、府が首脳会合の会場にと計画していた大阪城公園に隣接するホール。大阪誘致を目指して府が開いた〈決起集会〉で太田房江知事が声を張り上げた。「国際的なプレゼンス(存在感)、都市の格が飛躍的に高まることは間違いない」

 府の依頼で大学教授や商店主、落語家らも次々とステージに上がり、応援メッセージを読み上げた。

 「大阪庶民のパワーを世界に見せたい」「『おおきに』『まいど』を世界語にしていきましょう」

 定員1000人の8割が埋まったホール。ただ、集まった参加者の多くはサミット誘致のための賛助団体代表や府議会議員ら。途中で退席する人もいれば、誘致とかかわりがない府職員の姿も目に付いた。

     ◎

 「地元の熱意が候補地選定の大きな決め手になる」(府幹部)。そんな思いから、府は、2000年サミットの誘致時にはなかった作戦を展開。外食産業、タクシー、農協、商店街などの経済団体のほか、国際交流、大学など約100の団体から賛助団体としての協力を取り付け、府議会と43市町村のうち39市町村議会でサミット誘致推進決議も得た。決起集会は、いわばその集大成だった。

 府や大阪商工会議所など7団体で誘致推進協議会を発足させただけだった前回の誘致では「地元を挙げた取り組みがなかったことも敗因」といわれた。このため、「府民を幅広く巻き込んだ運動に」という思惑からの作戦だったが、上滑りしていた感は否めない。

 「誘致をお祭り騒ぎにはしたくなかった」という府幹部。だが、サミットそのものが、近年はお祭り化が進んでいると指摘されている。厳しい交通規制などの負担を府民に強いてまで、なぜ、誘致しなければならなかったのか。「誘致の意義が府民に十分伝わったかと言われれば疑問視せざるを得ない」という声は、府職員の中にもある。

 大阪城公園で客待ちしていたタクシー運転手(62)は「サミットに関心をもっていた大阪人がどれだけいただろうか。大阪をアピールするなら、もっとほかの方法を考えてもらいたい」と要望する。

     ◎

 「閣僚会合であっても大阪を世界に発信するチャンス。何とか生かしたい」。府の担当者は、政府から打診された財務相会合にも開催効果を期待する。

 首脳会合の落選決定後、太田知事はさらに8年後を見据えて語った。

 「誘致には成功も失敗もある。今回のことがあったからといって、次はやめるということは一切ない」

 ただ、地域振興を狙った様々なイベントや事業が花盛りだったかつてに比べ、今は、深刻な財政難に陥った自治体の力量が問われる時代。サミット誘致不要論を唱えてきた作家の高村薫さんはこう指摘する。

 「地方分権で首長や議員、職員らがもっと変わらなければならない時代に何をやっているのか、と言いたい。たとえば、災害に強い都市づくりのようなことを地道に進める方が、よほど関西の地盤沈下を食い止めることにつながるのでは」

(2007年4月26日 読売新聞)

342片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/27(金) 07:48:31
もったいない県政:攻防 親嘉田勢力が過半数 県議会・各会派構成が決まる /滋賀
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shiga/news/20070426ddlk25010364000c.html

 ◇最大会派の自民・湖翔クは19人、自民系嘉田派が新会派結成

 8日投開票の県議選(定数47)を受け、県議会各会派の構成が25日確定した。最大会派「自民党・湖翔クラブ」は改選前の28から大幅に議席を減らし19で過半数割れに。一方、嘉田由紀子知事を支持する政治団体「対話でつなごう滋賀の会」(対話の会)が公認・推薦した当選者5人による新会派「対話の会・びわこねっと」が第3会派となり、代表質問ができる交渉会派となった。嘉田知事と協調路線を取る第2会派「民主党・県民ネットワーク」は改選前の12から4増の16議席で、「対話の会・びわこねっと」などとの親嘉田勢力が過半数となった。【服部正法】

 その他の会派は、共産党県議団が3で公明党が2。自民と対話の会の双方から推薦を受けて当選し親嘉田路線を取る中谷哲夫、西村久子両氏の2人による新会派「湖政会」も新たに結成された。

 「対話の会・びわこねっと」の5人はこの日、届け出を済ませた後、嘉田知事に報告。嘉田知事は「地域の思いを結集して組織を立ち上げられたことは意義深い。県民も執行部も県政のための活動を期待している。滋賀、日本が多様な時代になっているが、(びわこねっとは)その多様さを象徴する感じがする」と励ました。

 5人はその後会見。角川誠代表は「『県民党』の立場に立ち『もったいない』を活(い)かす県政発展のため、嘉田知事と協働して活動する。与党中の与党だが、県民の声を一番厳しく伝える会派として、県民の声を施策に練り上げ、知事に政策提案していく。人数は少ないが山椒(さんしょう)は小粒でもピリリと辛い、要(かなめ)の会派にしたい」と理念や思いを述べた。

 さらに「(嘉田知事の)マニフェストは1、2、3年で全部できるわけではない。嘉田知事に2期3期担っていただきたい。私たちはその中軸にならないといけない」との意気込みを述べた。

毎日新聞 2007年4月26日

343片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/27(金) 09:13:39
政治倫理条例制定へ加速 先月否決事件受け6月再提案 生駒市議会 讀賣奈良

 背任事件で揺れる生駒市議会で「議員も身を律していくべきだ」と、政治倫理条例の制定を目指す動きが出始めた。不当な口利きを排除する同条例は、改選前の3月議会で山下真市長に近い議員が提案、否決されたが、議長の酒井隆容疑者(65)と、中本幸一前市長(70)に金が渡った疑いが新たに浮上し、状況は一変。市民からも「公金で私腹を肥やすとは許せない」と憤りの声が上がっており、条例化の論議は今後、加速するとみられる。

 3月に否決された条例は、議員や市長、副市長らの地位を乱用した働きかけを防止することや資産など金の透明化を図ることを目的に、小笹浩樹議員(民主)らが議員提案。議員らの資産公開や兼業の報告などを義務づけ、市民が調査を請求する権利も認める内容だったが、採決では「議会全体の合意形成ができていない」などの理由で、可決に至らなかった。

 しかし、酒井容疑者らに金が流れた可能性が出てきたことで、小笹議員は「今こそ議員自らが襟を正す必要がある。今度は理解を得られるはずだ」と、6月議会で再提出する構えで、他の会派にも賛同を呼びかけるとしている。

 さらに、3月に反対した議員たちもこうした動きに「否決すれば市民の理解を得られない」と、賛成に回る見通しだ。

 酒井容疑者と同じ清和会に所属する稲田欣彦議員(無所属)は「制定に向けて特別委員会を設置するなど、超党派で考える下地をつくるべきだ」と全会一致がふさわしいとの認識を示し、矢奥憲一議員(公明)も「クリーンな政治は総論では賛成。新議員でしっかり審議するのがいい」と前向きな姿勢を見せている。

 市政、市議会のトップと業者の3者が癒着し、公金をむさぼるという今回の事件の構図。市民らにも政治倫理を求める声は強い。

 同市喜里が丘の主婦(52)は「信用して市政のかじ取りをお願いしたのに、市民への裏切り行為だと思う。市長と議員には市民を第一に考えた政治をしてほしい」と願い、同市山崎新町の無職男性(73)も「自分の金もうけで、市を食い物にするなんてけしからんの一言。市長や議員が倫理観を持ち、市を変革できるような条例は必要だ」と話す。

 30歳代の市職員女性は「市民には本当に申し訳ないと思う。公金の流れをガラス張りにし、二度と起きない仕組みをつくらないと信頼は回復できない」と厳しい表情を見せる。

(2007年4月27日 読売新聞)

344片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/27(金) 22:48:25
県議会、会派様変わり
2007年04月26日 朝日滋賀
http://mytown.asahi.com/shiga/news.php?k_id=26000000704260003

【対知事動向に注目】


 8日の県議選で当選した新しい県議による会派が25日、出そろった。これまでの「自民党・湖翔クラブ」「民主党・県民ネットワーク」「公明党」「共産党県議団」の4会派に加え、県議選で躍進した「対話でつなごう滋賀の会」の擁立候補が集う「対話の会・びわこねっと」と「湖政会」も名乗りを上げた。会派構成が様変わりし、嘉田由紀子知事への対応や会派ごとの足並みなど、動向が注目される。


【対話の会・びわこねっと】
【「もったいない」を活かす】


 新会派「対話の会・びわこねっと」を結成した5氏は25日、嘉田知事と面談。角川誠代表が「県民の生の声を聞き、知事に政策提言をしていく窓口になりたい」と、知事を支える考えを伝えた。嘉田知事は「みなさんの個性と地域の思いを結集して、組織を立ち上げたのは意義深い。地方自治の新しいモデルをみなさんとつくっていけたら」と期待感を示した。


 その後、5氏はそろって記者会見。角川代表は「県民党の立場にたち、もったいないを活(い)かす県政発展のため知事と協働して積極的に活動する」と説明。知事のマニフェスト実現に向けて、各会派と対話する「要の会派」となり、代表質問権を得た会派として、積極的に政策提案、提言をしていく考えを明らかにした。


 ただ、「与党中の与党」としながらも、「知事にべったりではなく一番厳しく接していく」と政策の是非で臨む姿勢を示唆。各議員の支持政党が異なるため、会派の拘束は県政に限定し、国会議員の選挙などは「それぞれの立場を尊重する」と説明した。


【自民党・湖翔クラブ、湖政会】
【新駅「凍結」へ議論開始】


 最大会派の自民党・湖翔クラブは、無所属で当選した3人を含む19人。過半数を超えた選挙前の28人から大幅に後退してのスタートだ。


 同クラブは県議選に大敗した主因に、新幹線新駅の推進方針や嘉田知事への対応のあり方を挙げる。「民意を受け止めるべきだ」との声に押され、新駅「凍結」に向けた議論を始めた。上野幸夫代表は「今後4年間の会派の方針、スタイルをできるだけ早く示したい」と、5月11日の臨時議会をめどに調整を急ぐ。


 一方、自民と対話の会から推薦を得た中谷哲夫氏と西村久子氏は湖政会を発足。「自民の第二会派」との位置づけだ。


 2氏は当選後、自民党の国会議員らに「湖翔クラブ」入りを要請され、対話の会からもアプローチされたが、いずれも断った。自民には「入会すれば、新駅推進と有権者に受け止められる」、対話の会には「軸足は自民」と説明したという。


 2氏は23日、県議会の湖翔クラブ控室で、上野代表ら幹部5人と顔をつきあわせ、「自民党は反省し、変わったという姿勢をみせるべきだ。新駅の凍結をまとめきれなければだめだ」と迫った。同クラブが方針を転換させた段階で、湖政会は同クラブと同調する構えだ。


【民主党・県民ネットワーク、共産県議団、公明党】
【知事の政策対応を検討】


 民主党・県民ネットワークは選挙前の12人から16人と議席を大きく伸ばした。出原逸三代表は「反自民の議員が増えた結果を大事に県民の期待にこたえたい」と抱負を語る。単独で過半数を占める会派がないことも重視。議会人事は、各会派との調整の必要性を示した。


 1増の3人でつくる共産党県議団。嘉田マニフェストに盛り込まれた政策を積極的に支える姿勢だったが、知事のダム容認方針を問題視。森茂樹団長は「知事が自民の数の力に屈服して治水政策を見直したのなら、今は巻き返せるはずだ」と話す。今後の対応は県の方針を見極めて決める。


 自民系会派と同調してきた公明党の梅村正代表は「自公の枠組みありきではない」と強調。「反知事や親知事という枠に固執する場合ではない。県民生活を守ることを優先に考えるべきだ」と述べ、新駅への態度は近く明らかにする考えだ。

345片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/27(金) 22:50:42
生駒市、多数派なき船出
2007年04月25日 朝日奈良
http://mytown.asahi.com/nara/news.php?k_id=30000000704250001

 ●反市長派10人 親市長派9人


 生駒市議選(定数24)の当選証書の付与式が24日、同市役所であった。市議選では、総合スポーツ公園用地取得をめぐる背任事件で逮捕された酒井隆議長(65)に近い、反山下真市長派の現職5人が落選した。その一方で、親市長派の新顔が相次いで当選しており、今後、両派の多数派工作が激しくなりそうだ。


 市議選は、新顔15人を含む35人が立候補する大激戦となった。反市長派は改選後、過半数割れの10議席に激減。一方、背任事件の追い風に乗った親市長派は9議席を獲得した。


 当選証書の付与式には、酒井議長らをのぞく22人が出席した。市選挙管理委員会の山本清一委員長は「生駒市は今、日本中から注目されている。議員として恥ずかしくないように行動してほしい」と話した。


 親市長派として、上位当選した新顔の角田晃一氏(63)は、新会派を旗揚げする考えを明らかにした。「考え方さえ合えば、現職議員との合流もありうる」と話す。


 酒井議長が所属していた反市長派の「清和会」会長の中谷尚敬氏(53)は、「山下市政になってから会派内で考えの違いが目立っている」として、同会を解散する意向を示した。新たな保守系会派の結成に向けて、当選した新顔にも声をかけていくという。


 公職選挙法によると、酒井議長は禁固刑以上の有罪が確定するなどして被選挙権を失わない限り、当選人として扱われる。3カ月以内に辞職した場合は次点の落選候補者が繰り上げ当選する。

346片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/29(日) 10:09:18
新会長に谷垣氏 自民党府連大会 讀賣京都

 南区の京都テルサで28日に自民党府連の定期大会が開かれ、新会長に前財務相の衆院議員谷垣禎一氏(62)を選んだ。谷垣氏の会長就任は3度目。任期は2年。

 大会は山田知事や桝本頼兼・京都市長ら約500人が出席。谷垣氏は「統一地方選の問題点、反省点をふまえ、7月の参院選で必勝を期して戦い抜く。市町村合併で(党の)足腰を支える議員が減ったほか、党員も減っており、すぐに手を打っていかねばならない」などと決意を述べた。

(2007年4月29日 読売新聞)

347片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/30(月) 08:20:09
自民党府連:田中・京都市議、全国初の女性幹事長に 会長は谷垣衆院議員 /京都
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/kyoto/news/20070429ddlk26010099000c.html

 自民党府連は28日、南区の京都テルサで定期大会を開き、新会長に谷垣禎一衆院議員(62)を、新幹事長に田中セツ子京都市議(68)を選んだ。任期は2年。府連によると、同党の都道府県連で、女性の幹事長は初めて。

 田中幹事長は市議当選5回で、議長経験もある。大会後の記者会見で「女性が政策決定にかかわる機会をこれからも増やしていき、女性議員も増やしていきたい」と抱負を述べた。

 また、谷垣会長は「統一選では議席数はそこそこだったが、得票数は落とした。構造改革の影響でかつての支持組織が弱まった。参院選に向け、党組織の足腰を強くする必要がある」と強調。また、統一選での保守分裂による党内の“しこり”については「筋を通すことも必要だが、最終的には統合していかなければならない。よく話し合い、知恵を出したい」と述べた。【藤田文亮】

毎日新聞 2007年4月29日

348片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/01(火) 22:52:33
栗東の新幹線新駅:新駅方針、結論出ず 県議、国会議員が会合−−自民県連 /滋賀
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shiga/news/20070501ddlk25010257000c.html

 新幹線新駅(栗東市)を基本的に推進してきた県議会最大会派「自民党・湖翔クラブ」が方針転換を含めた議論を始めた件を巡り、自民党の県選出国会議員と県議が30日、大津市京町の県連事務所で意見交換した。関係者によると、嘉田由紀子知事の「凍結」路線に同調する方向に転換するよう主張する声も出たが、結論には至らなかった。13日の県連定期大会というリミットに向け、転換の是非について、今後も協議が続くことになった。【服部正法、阿部雄介】

 自民党・湖翔クラブは新駅推進の立場だったが、今年2月、推進を前提としながらも「(県、栗東市、周辺市などで作る)新駅設置促進協議会の結論を尊重する」と態度を軟化した。しかし、先月8日の県議選では、嘉田知事を支持する地域政党「対話でつなごう滋賀の会」(対話の会)が自民などを嘉田知事のマニフェスト実現を阻む「抵抗勢力」と位置付ける選挙戦略を展開。この余波で同クラブは改選前の28議席から19議席へと激減し、過半数割れとなる惨敗を喫する結果となった。このため、同党では7月の参院選をにらみ、新駅で方針転換を図る流れが強まり、協議してきた。

 関係者によると、この日の会議では「このままでは参院選で勝てない」などとして、知事の「凍結」方針を容認する具体的文書を県連大会で公表しようとする意見がある一方で、「それ(凍結容認)では経済界が離れてしまう」などと反対する意見もあり、結論には至らなかったという。

毎日新聞 2007年5月1日

349片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/01(火) 23:38:40
対話の会と共産に協力要請へ
滋賀県議会 民主・県民ネット 京都新聞滋賀
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007050100157&amp;genre=A2&amp;area=S00

 滋賀県議会(定数47)の第二会派「民主党・県民ネットワーク」(16人)は1日、新たな県議会議長の選出に際して「反自民」の統一候補を擁立することも視野に、県議選で新幹線新駅問題の「凍結」や「中止」を訴えた「対話の会・びわこねっと」(5人)と共産党県議団(3人)に対し、三会派で協力するよう申し入れる考えを明らかにした。

 会見で出原逸3代表は、議長選出について「新駅問題について凍結・中止で審判を仰いだ三会派を基本にした枠組みの中で考えたい」と述べ、同ネットを中心に反自民勢力が結束する必要性を訴えた。

 三会派が共同歩調をとれば、議員数は24人となり、過半数を1人上回る。同ネットは、県議選で最大会派の「自民党・湖翔クラブ」(19人)が過半数割れしたことを受け、両会派の関係者と接触、議会運営でも過半数を維持する方向を探っている。

 「対話の会・びわこねっと」との話し合いでは「兄弟会派として、リーダーシップを発揮してもらいたいという声をいただいた」とし、共産党県議団との連携も「議会改革という点で互いに共通するものがあれば、やっていける」との感触を得たという。

 出原代表は「民意は、今までの自民党による政治から新しい政治体制での議会運営、議会改革を求めたものと判断している。反自民勢力で結集し、議会改革や新駅問題に取り組む体制をつくりたい」と述べた。

350片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/02(水) 08:47:49
県議長に統一候補擁立へ 民主・県民ネット 讀賣滋賀

 県議会会派「民主党・県民ネットワーク」(16人)の出原逸三代表は1日、県庁で記者会見し、11日に開かれる臨時県議会で行われる議長選で、「対話の会・びわこねっと」(5人)、共産党県議会議員団(3人)と協調し、統一候補を擁立する意向を示した。両会派に2日、正式に申し入れる。

 県議会の定数は47で、統一候補が実現すれば過半数を占めることになるが、具体的な人選などは今後、3会派で協議する。出原代表は「反自民勢力で、新幹線新駅の凍結・中止で(県民の)審判を受けたものが議長人事を考えていくべき」と述べた。

 出原代表によると、びわこねっとからはすでに、「基本的に歩調を合わせる」などと返答があったという。一方、共産党県議会議員団の森茂樹団長は「議会の民主化などで一致できれば共闘もあり得るが、できなければ独自候補を立てる」として、政策面での合意が統一候補の前提になるとの考えを示した。

(2007年5月2日 読売新聞)

351片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/02(水) 08:50:11
「市政追及を」「影響力ない」
旅田氏控訴中に議場復帰 讀賣和歌山

 統一地方選の和歌山市議選で、トップに66票差の4759票を獲得して2位で当選した旅田卓宗前市長(62)。新議員の任期は2日からで、同市議会では全議員による懇談会が予定される。「市政を見張る気持ちに徹して頑張る」と意気込む旅田前市長に対して、他の議員や市民からは「もっと市政を追及してほしい」「影響力はもうない」との声が上がる。

 旅田前市長は、収賄と背任の罪に問われ、一審で懲役4年の判決を受け、控訴中。任期中に有罪が確定した場合は失職する。再び議員バッジを着けることに「昨年の市長選を巡る選挙違反事件で、議会はだれも市長の責任を追及しなかった。オール与党では市政は曲がった方向に行く」と話し、「自由に動きたい」と会派をつくらずに一人で活動の予定という。

 市議への復帰について、無所属のベテラン議員は「選挙をもてあそんでいる感じ」といい、共産党市議団幹事長の大艸主馬議員も「判決を受け、歳費も差し押さえられる立場での出馬は慎むべき。議員活動は市民を向いてすることで、ただ一人の野党との言葉にも矛盾を感じる」と批判する。

 一方で、「前市長として内部事情がよく分かっているはずで、市政にメスを入れて」という議員も。これまで支持してきたという同市内の会社社長(40)も「グレーな部分はあるが、人間性に魅力がある」と期待する。

 市幹部からは「任期途中で辞めなければならない可能性もあり、司法判断が出てから出馬したらよかったのに」と冷ややかに受け止める声も。市民オンブズマンわかやまの畑中正好事務局長は「民事裁判の賠償金も返還しようとせず、刑事裁判中で4年間任期を全うできる保証もないのに……」と厳しい口調で話した。

 上野皓司・和歌山大経済学部教授(地域政策)の話「あれだけの票を集めたのは、過去の長い政治活動での付き合いから。将来に期待して票を入れたのかどうかは分からない。他の議員が同調するとは思えず、どこまで周囲を動かして議員活動が出来るかは疑問だ」

(2007年5月2日 読売新聞)

352片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/02(水) 23:32:09
もったいない県政:攻防 県議会の議会運営、「反自民」で3会派結束を /滋賀
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shiga/news/20070502ddlk25010024000c.html

 ◇民主が対話、共産に協力申し入れへ

 県議会(定数47人)の第2会派「民主党・県民ネットワーク」(16人)の出原逸三代表らが1日、大津市の県庁で会見。県民ネットワークと新会派「対話の会・びわこねっと」(5人)、共産党県議団(3人)の3会派が中心となって「反自民」の枠組みで結束し、今後の議会運営に臨む考えを示した。その第1歩として「反自民」による議長ポスト獲得を狙い、2日にも2会派に協力を申し入れる。

 出原代表は、先月8日の県議選の結果を(1)自民が過半数割れしたが、県民は「反自民」勢力による議会運営・改革を望んだ(2)新幹線新駅(栗東市)の凍結・中止を求めた−−として「二つの民意が表れたと判断する」と総括。民主党・県民ネットワークが、新駅凍結を訴える「びわこねっと」や、新駅中止を主張する共産党と協力関係を築く意向を示した。

 新たな議会構成は、最大会派の自民党・湖翔クラブが改選前の28人から19人に減ったのに対し、「反自民」の3会派は計24人となり、協力すれば過半数となる。

 他に「反嘉田ではない」とする公明党(2人)▽自民と「嘉田新党」の双方から推薦を受けて当選した2人の「湖政会」−−の2会派があり、出原代表は「賛同する会派があれば協力関係を構築したい」としている。

 新議長が選出される臨時議会は11日に開かれる見込み。【服部正法、蒔田備憲】

毎日新聞 2007年5月2日

353片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/02(水) 23:33:06
府議会:新府議112人、会派構成決まる /大阪
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/osaka/news/20070502ddlk27010686000c.html

 4月8日投開票の府議選で当選した112人の新府議が新しい会派を結成し、1日、会派のメンバーを府に届け出た。

 新しい会派構成は、自民49人(改選前41人)▽民主・無所属ネット24人(同24人)▽公明23人(同23人)▽共産10人(同10人)▽府民ネットおおさか3人(同8人)となり、新たに出来た▽豊中ネット、社会民主党クラブ、フロンティア大阪狭山の3会派は各1人。社民、富田林市民クラブの2会派はなくなった。【大場弘行】

毎日新聞 2007年5月2日


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