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【44衆】南関東

109片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/01/25(木) 17:23:24
我孫子市:福嶋市長退任 「街づくりの土台は出来た」 /千葉
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/chiba/news/20070125ddlk12010265000c.html

 「市長任期は3期12年」という政治信条を貫徹し、任期満了で引退した福嶋浩彦・我孫子市長(50)=同市天王台=が24日、市民や市職員らに見送られ同庁舎を後にした。福嶋市長は市議3期を経て、95年1月から3期12年市長を務め、全国青年市長会長、成田線複線化促進期成会長などを歴任した。

 最後の記者会見で福嶋市長は「全力疾走で市政改革をやってきた。街づくりの土台は出来た。本当の家作り(市政改革)は新市長に託す」と述べた。引退後は、中央学院大法学部の客員教授、早稲田大パブリックサービス研究所と東京財団の客員研究員などを務めるという。【大矢武信】

毎日新聞 2007年1月25日

110片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/01/25(木) 17:25:31
’07知事選:県民の選択・波紋/上 自民分裂 /山梨
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamanashi/news/20070125ddlk19010132000c.html
 ◇県連運営に再び対立−−参院選候補選考に影響

 継続か刷新かを争った知事選は、2度目の挑戦の元衆院議員、横内正明氏(64)が再選を目指した山本栄彦知事(71)らを破り雪辱を果たした。両氏陣営による激しい綱引きで再びの自民分裂をも招いた選挙結果が県政界に与える波紋を探った。

 「参院選で戦って自民党が勝つのは至上命令。挙党体制で戦っていかなければいけない」。知事選投開票日から3日後の24日、山本県政与党の県議会最大会派「自民党政和会」の議員総会後の記者会見で、山下実県連会長は沈痛な面持ちで話した。「自民党県連が分かれたことには責任を感じている。しかるべき時に辞任も含め責任を取らなければいけない」と自身の辞職で党内のしこり解消に取り組む姿勢を示したが、「しかるべき時」については「(相馬紀夫)幹事長や先輩に相談する」と含みを持たせた。

 一方、政和会から分裂した横内氏派の会派「自由民主党」は25日に横内氏との会合を予定。重苦しい雰囲気で記者会見に臨んだ山下会長とは対照的に、「新知事の県政に対する考えを聞かなければ」と意気揚々と語る。

    ■   ■ 

 知事選では政策に大きな差はなく、調整役不在の同党県連は支持を巡って再び割れ、各選挙区内での支持も入り乱れた。

 選挙結果は、横内氏が前回より7万7000票余り上積みして圧勝。横内氏派の自民党県議は「一部の摩擦はあったが、こちらが勝っておごらずの姿勢で臨めばあつれきの氷解は出来る」と余裕を見せ、破れた山本氏派の県議も「自民党は大人の政党なので話し合いをしていく。過去の経緯からして参院選に向けて一丸となって戦える」とテレビカメラの前ではいずれも参院選に向け自民党の一本化に自信を見せた。しかし、今後の県連運営について再び対立の火の手が上がる。

    ■   ■ 

 05年の衆院選で初当選した「小泉チルドレン」の代表格で、横内氏を支持した小野次郎氏(比例代表)は「山下実県連会長の下でまとまってもらいたい」と現執行部の下での一体化を呼び掛けるが、「自由民主党」会長の深沢登志夫県議は「執行部が辞任し、今の体制を変えないと参院選は戦えない」と役員総辞職を求めた。これに対し、「政和会」会長の相馬県議は取材に対し、「向こうが分裂させただけ。地方選挙は政党でやってないので責任問題まではいかない」と反論、しこり解消は容易ではないことを物語った。

    ■   ■

 今期限りの引退を表明した中島真人参院議員の後任候補が急務となるが、三役会議も、「冷却期間が必要」と今月中に開催される見通しはない。

 前回知事選のしこりで県連は04年の参院選候補者擁立を見送っている。今回の分裂は前回の知事選の内紛が4年間解消されず残った結果で、調整役の不在を強く印象づけた。新春甲斐の陣で県連は再び亀裂を深め、しこり解消という重い宿題が残された。

毎日新聞 2007年1月25日

111片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/01/25(木) 17:26:08
小沢・南部町長:引退意向示す 「中部横断道建設道筋がついた」 /山梨
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamanashi/news/20070125ddlk19010137000c.html

 南部町の小沢介三町長(77)が「高齢であり、中部横断自動車道の建設に道筋が付いた」として4月12日に任期満了を迎える次期町長選に出馬せず今期限りで引退する意向であることが分かった。不出馬の場合、町長選を巡って合併前の旧南部、富沢の両町から出馬が予想され、町を選挙で分裂させたくないとする声も多く、町議会は引き続き再選出馬を求めていく。

 23日の町議会全員協議会の終了後、共産党所属の議員を除く16人から進退を尋ねられ、出馬の意志がないことを伝えた。小沢町長には議会や区長会など約40団体から出馬が要請されたが、知事選の後に進退を決めるとしていた。知事選では落選した山本栄彦知事を推したが、取材に「知事選の結果は(進退とは)関係ない」と話している。

 小沢町長は86年10月に旧南部町長に初当選し、5期連続して無投票当選。合併後の新町長選でも無投票当選し、現在1期目。【中村有花】

毎日新聞 2007年1月25日

112片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/01/26(金) 18:18:54
’07知事選:県民の選択・波紋/中 統一地方選 /山梨
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamanashi/news/20070126ddlk19010019000c.html

 ◇勢いに乗る勝ち組−−勝敗の前に政策かすむ

 昭和町内で22日に行われた横内正明氏の知事当選報告会。あいさつに立った選対幹部の深沢登志夫県議は「新知事が誕生しても野党が多数ならば議案は全部否決されてしまう。選挙戦は終わっていない。県議会で議案を可決できる環境を作らないといけない」と述べ、4月の県議選でできる限り候補者を擁立したい考えを示した。続けて「同志を増やしてください」と呼び掛けると、支持者から「任せとけ」と声が上がった。

    ■   ■

 「今度はあなたの番?」。県議選への立候補を予定している新人は21日の横内氏の当選直後の祝賀会で、支持者から声を掛けられた。知事選で応援した候補が当選すれば“勝ち組”の一員となり、自らの選挙では現職知事の支援が得られ優勢になる。

 今回の知事選でも「自分の支持基盤拡大につなげ、県議選を有利に進めたい」との思惑もあり、分裂した自民党の現職県議と多くの新人候補が横内氏と山本栄彦知事の二手に分かれた。ある新人候補は「もちろん政策も重要だが、勝ち馬に乗ることの効果も大きい」と真情を吐露する。

    ■   ■

 「当選したら私の志を継いで山梨県の改革のため大活躍してくれると信じている」。前回知事選(03年)の2カ月後の県議選告示日。横内氏は北巨摩郡選挙区の浅川力三氏の出陣式に真っ先に駆けつけ、声を張り上げた。同選挙区は横内氏の地盤・山梨3区の県議で唯一、山本氏を支援していた白倉政司氏(現北杜市長)の選挙区。白倉氏の知事選対応に反発した横内氏の支持者が、白倉氏の後援会役員だった旧高根町議の浅川氏を対抗馬として担ぎ、横内氏も全面的に支援した。定数3(当時)の選挙区でいずれも当選したが、浅川氏の出馬は6期24年の実績を持つ白倉氏をも脅かした。

 それから4年。しこりは残り、4月の次期県議選では、立候補に意欲をみせる元北杜市職員を市長に転出した白倉氏の支持者が支援している。

    ■   ■

 知事選の結果は市町村の首長選にも影響する。

 南アルプス市は石川豊市長が今期限りで引退を表明、複数が出馬準備を進める。

 横内氏を支持した今沢忠文県議(元旧甲西町長)は25日、「横内県政と南アルプス市政で連携し、市の発展のために頑張りたい」と話した。同じく横内氏を支持した市議(元旧櫛形町議)も横内氏当選を受け、出馬に意欲をみせる。

 勝ち組が勢いに乗る一方、破れた山本氏を支持した元旧白根町長で市助役を務めた小池通義氏と元旧八田村長の斎藤公夫氏も出馬の意向だ。両氏とも「知事選と市長選は別」と強気の姿勢を崩さない。

    ■   ■

 「自分が選挙で勝ちたいから知事選で一方の候補に肩入れするなんて」。甲斐市に住む自営業の男性(58)はあきれた様子で話す。勝ち組につくか、負け組につくかという要素が前面に出る。政策がかすんだまま選挙から選挙へと勝敗の波紋が広がり受け継がれ、有権者の政治不信を強める。

毎日新聞 2007年1月26日

113片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/01/27(土) 08:11:25
横内・次期知事インタビュー
新学習拠点、白紙強調 讀賣山梨

 2月17日に知事の任期がスタートする横内正明氏(64)が26日、読売新聞甲府支局のインタビューに応じた。甲府駅北口の新学習拠点建設については白紙撤回の方針に変わりがないことを強調。さらに中部横断道建設問題を最重要課題の一つととらえ、就任後速やかに、国に県負担の減額を求めていく意向を表明した。このほか、県庁職員の意識改革を促すため、知事自らが現場に足を運ぶことを明言するなど、“横内カラー”を前面に出すことに意欲を見せた。

■■新学習拠点■ 横内氏は「市長の真意を聞くことから始まる」と、建設推進を求める宮島雅展・甲府市長との話し合いに応じる姿勢をみせたものの、「(白紙撤回を主張した)公約を前提に票を入れてくれる人がいたわけだから、白紙撤回を白紙撤回する訳にはいかない」と述べ、あくまで建設中止を強調した。

 ただ、「今のままの更地でいいわけがない」とも述べ、別の施設の建設も示唆した。県立図書館の建設場所については「芸術・文化地域に作った方が良いという人もいる」などと語り、県立美術館周辺も候補地として念頭にあることを明らかにした。

■■中部横断道■ 知事選最大の争点ともいえる中部横断道の建設費問題は「県政のスタートを占う重要な課題」と位置づけた上で、新直轄方式の導入区間について「就任後なるべく早く総務省と国土交通省に県負担の減額を求め、工事が始まる前にめどを付けたい」とした。

 方法としては、広島県で適用された交付税による手当てを見込んでいるという。新直轄方式での高速道路整備を決めた広島県は、道路特定財源の地方配分が不公平として、知事らが国に陳情を重ねて減額を要求。この結果、交付税の投資補正により、県費負担が約800億円(当初)から約20億円に減額された。ただ、投資補正は新直轄の区間が長いことが条件とされ、山梨で減額が実現できるかは不透明だ。

■■昭和SC計画■

 昭和町に建設が計画されているイオン系列の大型ショッピングセンター(SC)に対し、中心部が衰退するなどとして甲府中央商店街などが反対している問題は、知事選終盤、争点の一つに浮上した。

 横内氏は「昭和町内の住宅街のためのSCは必要」としつつも、「商店街は公共投資も行われ、県民が長年育ててきた山梨の共同資産。一説には売り上げが300億から500億円と言われている大型SCの出店でシャッター街が広がれば、過去の投資も無駄になる」と持論を展開。「商店街に打撃を与える施設は見直す必要がある」との見解を示した。ただ、現段階では昭和町役場に尋ねても計画に不明な点が多いとし、「就任後、速やかに影響などを検証したい」と述べた。

■■山教組■

 知事選期間中、横内氏を支持した自民党議員から「先生が政治資金集めに協力させられている」と意見が相次いだ県教職員組合(山教組)に対しては「合法的な組合活動はいい」とした上で、「一部に違法な政治資金集めがあり、さらには人事面で、組合の中でしかるべき役員をやらないと教頭、校長になれないということが言われている」と指摘。「県民に誤解を与えるような活動はしないよう、知事として要請していく」と述べ、本来の教育活動に専念できるような環境づくりが必要との見解を示した。

■■県庁人事■

 職員が「やる気を失っている」として、「今までの人事のやり方を改める必要がある」と主張。選挙戦でアピールしていた「国とのパイプ」を県政に取り入れる方法の一つとしては、山本県政下では生え抜きの職員を充てていた土木部長などの幹部職を、中央省庁からの出向に戻す可能性を示唆した。「国から役人が来ることで、行政官庁や政財界の生の情報がスムーズに入る利点はある」としている。副知事については「基本的に置く方が良いと思うが、今の段階では白紙」。県議など有力支持者の就任も「まったく考えていない」と断言した。

 また、横内氏は「現場第一主義」を重視して、職場に積極的に足を運び、職員をじかに激励する方針。公約の一つである成果主義の導入については「現在も導入されていると聞いている」とし、改善点を探る意向を示した。

(2007年1月27日 読売新聞)

114片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/01/28(日) 10:18:00
連載・県政転換⑤流動化進む政治勢力
派閥影響力 一層陰り
集票組織も機動力鈍る 山梨日日
http://www.sannichi.co.jp/chijisen/news/2007/01/27/6.html

 「まいったな」。山梨県知事選投開票日の二十一日午後十時すぎ、富士吉田市内の山本栄彦氏の選対事務所に姿を見せた堀内光雄衆院議員は、山本氏の敗北が固まると思わず漏らしたという。
 山本県政の「生みの親」とされ、地盤の山梨2区内で絶大な影響力を誇ってきた堀内氏。前回知事選で堀内氏が推した山本氏は2区で横内正明氏に三万票近い差を付けたが、今回はほぼ同じエリアで逆転を許した。
▼「吉田票」を二分
 選挙戦が終盤にさしかかった一月中旬。同市内の有力者を堀内氏の長男で富士急行社長の光一郎氏が訪ねた。「山本さんをお願いします」。深々と頭を下げる姿に有力者は「堀内(光雄)さんが本腰を入れた」と感じた。
 自民党復党問題もあって沈黙を守り続けた堀内氏が、山本氏支持を表明したのは告示の十日ほど前。背景には「堀内氏には絶妙のタイミングで態度表明してもらう。堀内氏の表明で勝負を決める」という、山本氏支持の有力県議の青写真があった。しかし「堀内氏の表明後も出遅れた戦況をばん回できなかった」(山本氏派県議)。
 堀内氏のおひざ元である富士吉田市の山本、横内両氏の得票は一万一千六百八十九票対一万二千五百五十一票で、横内氏が上回った。二〇〇五年九月の衆院選で、郵政造反組の堀内氏が刺客候補の長崎幸太郎衆院議員と対決した際の得票(一万一千八百七十票対一万二千五百二票)を思い起こさせる。
 「票の出方は衆院選と同じ。『反堀内票』が長崎氏に集まったように今回は横内氏に流れた。求心力の低下は否めない…」。堀内氏系の県議は表情を曇らせる。
 「山本たかひこ候補を再度県政に送るべく目下全県下の久親会の皆様にご理解を賜り…」。故金丸信元自民党副総裁の後援会関係者に、十七日付で文書が届いた。差出人は二男の信吾氏。前回は金丸氏の後継として衆院議員を務めた横内氏を支持した「金丸家」は、今回は山本氏を支持した。文書は終盤戦の「切り札」として出されたが、金丸氏の元支持者も「どれだけの効果があったのか」とつぶやく。
 金丸氏の久親会、故田辺国男元衆院議員の緑友会、堀内氏の若富士会、中尾栄一元衆院議員の山栄会と、過去の知事選で離合集散してしのぎを削った自民党旧代議士派閥。「衆院選が小選挙区になってから存在感が低下し、政治状況が変化する中で、今回はほとんど影響力が働かなかった」。県連関係者が振り返る。
▼文書でけん制
 「山教組はこの知事選を戦っていかなければならない。本気になろう」。六日開かれた山教組の新年互礼会。山教組を出身母体とする輿石東参院議員が集まった組合員に奮起を促した。
 昨年三月に政治資金集め問題で幹部が摘発され、知事選への関与の仕方が注目された山教組。横内陣営は教職員の選挙運動禁止を徹底するよう市町村教委に文書で求めるなど、山教組の動きをけん制し続けた。
 これに対し、山本陣営は「横内陣営の山教組批判は失敗。反発で山教組が九万から十万票出すと言っている」(選対幹部)と期待感を示していた。しかし、最終盤に「山本氏支持の電話作戦の指示が出た」(教員)ものの、地域支部ごとの取り組みには温度差もあり、集票力に定評のあった組織の動きは鈍かった。
 山教組など労組を中心とした革新勢力と自民党の一部が手を結ぶことで知事を誕生させてきた県政界。「保革相乗り」候補が敗れるのは故天野建前知事が当選した一九九一年以来のことだ。
 「山教組を握れば知事選で勝てるという歴史は完全に崩れた」「横内県政で教育委員会の体質を改善し保守県政を実現させる」。二十五日に横内氏派の自民党県議が開いた会合では、相乗り県政から自民党色の強い県政を志向する言葉が相次いだ。
 県政界の行方を左右してきた旧来の政治勢力は、無党派層台頭の中で影響力に陰りがみえ、流動化が進む。(おわり)
〈知事選取材班)

115片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/01/28(日) 14:03:06
’07知事選:県民の選択・波紋/下 地域間格差 /山梨
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamanashi/news/20070128ddlk19010073000c.html

 ◇「国道バイパス」が試金石−−郡内振興に期待大

 「勇気ある行動だった」。22日の横内正明氏(64)の当選報告会で、会場を出ようとした小佐野常夫・富士河口湖町長は、横内氏の支持者からひっきりなしに声を掛けられ、“勝利功労者”の一人としてたたえられた。横内氏への支持を市町村長で唯一鮮明にし、県町村会長の座を降りて一躍注目された。

 横内氏支持を決めたのは、県や山本栄彦知事への不満だったという。「知事の裁量で市町村に分配される昨年度の地方特別交付税が町村全体で平均9・9%の減額に比べ、郡内地域の町村は約20%減額された」「中部横断自動車道や新学習拠点施設と大きなプロジェクトはすべて国中地域」と郡内地域との力の入れ方に大きな差を感じたという。

 昨年9月には富士山の世界文化遺産登録で県が文化財一覧に富士五湖を加えたことに、「事前説明がなかった」と猛反発。観光業が大きな比重を占める富士北(ほく)麓(ろく)で、規制強化による影響が出るのでは、との地元の懸念に敏感に反応した形。除外はされたが県不信は決定的となった。

  ■  ■  ■

 富士北麓を含む郡内地域(4市2町6村)は県人口の約2割、面積の約3割を占めるが、これまで「社会整備基盤が遅れている」(長崎幸太郎衆院議員)などと国中地域との格差が指摘され、地域には強い不満感がある。

 横内氏は選挙中、郡内地域での演説の内容を「地域間格差の是正」に絞った。「通勤による慢性的な渋滞解消を図るために国道138、139号のバイパス化を推進します」「医師不足の解消が急務」。富士吉田市で16日開かれた演説会では、郡内地域の道路整備や医療環境の向上を約束する横内氏の声が会場に響き、支持者が沸いた。

 一方、同じ郡内地域でも、知事選で山本票が上回った大月、都留両市の山本陣営は、横内氏の「格差是正」発言に「選挙の常とう文句」と冷ややかな視線を送る。大月市では同市と小菅村を結ぶ国道139号松姫トンネル整備の推進、中小企業の多い都留市は経営資金緊急融資実施など山本県政への評価が高い。山本選対支部のある幹部は「本当に格差があるのなら(知事選で山本氏が勝った両市は横内氏を)苦しめたと言えるわけだから横内氏はますます格差をつけるだろう」と郡内施策に選挙結果が影響するとの見方を示した。

  ■  ■  ■

 郡内地域で横内氏は、前回の倍近い約5万票を獲得し、山本氏に約3000票差を付けた。

 横内氏は、政策骨子に細かく郡内振興策をちりばめている。期待に応えなければ反発も大きく、“勝ち組”の富士河口湖町を優遇し大月、都留両市と差をつけると“郡内地域内格差”ができ、新たな不満分子を生みかねない。

 横内氏がバイパス化を訴えた国道138、139号は富士北麓から県東部の都留、大月両市に抜ける。実現への取り組みは、郡内地域の期待に応え、新たな格差を生み出さない施策が講じられるかの試金石として注目される。(この企画は鷲頭彰子、宇都宮裕一、吉見裕都、藤野基文が担当しました)

毎日新聞 2007年1月28日

116片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/01/28(日) 14:03:40
横内知事:「“少数与党”心配ない」−−インタビュー /山梨
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamanashi/news/20070128ddlk19010071000c.html

 ◇JR甲府駅北口の新学習拠点整備、改めて「白紙撤回」主張

 知事選に初当選した横内正明氏(64)は27日、甲府市貢川本町の事務所で、今後の県政運営について毎日新聞のインタビューに答えた。

 県議会で横内氏を支持したのは、37議員のうち会派「自由民主党」の10議員で、当面は“少数与党”となることについて、「『山梨を変える』という民意ははっきりと出た。心配はしていない」と県政や議会の混乱はないとの自信を見せた。

 また、JR甲府駅北口の新学習拠点施設整備については「白紙撤回」を改めて主張した上で、新県立図書館のあり方を検討する組織を設置する考えを示した。【吉見裕都】

 ◇横内氏との一問一答

 ◆県議会では少数与党となります

 政治家は民意を尊重し、県民のために協力する立場にある。(施策に対し)誠意を持って説明すれば、議員の皆さんの理解は得られる。

 ◆JR甲府駅北口の新学習拠点施設整備については

 (北口開発を推進してきた)宮島雅展・甲府市長とお互いの理解を深めていきたい。開発の代案は具体的にはないが、白紙撤回は公約で、変えるわけにはいかない。新県立図書館のあり方は場所も含め早急に検討する。

 ◆中部横断自動車道の県負担削減への取り組みは

 広島県の新直轄方式の高速道路では県負担が約20億円に収まったという例もあり、国に対して「再交渉」を、春までに“直談判”に行きたい。

 ◆昭和町の大型商業施設建設計画については

 まず計画の中身を精査するが、甲府市の中心商店街に打撃を与えるなら反対。市の中心商店街は、長年県民が育てた財産で県の顔であり、街づくりの視点が必要。

毎日新聞 2007年1月28日

117片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/01/30(火) 09:32:49
厚木市長選惨敗で衝撃 自民戦略見直しへ
敗因は…既成政党離れ?ワンフレーズ? 讀賣神奈川

 統一地方選の前哨戦として注目された厚木市長選は、4選を目指す現職の山口巖雄氏(64)が前県議の小林常良氏(57)に大差で敗れ、山口氏を推薦した自民党県連に衝撃が走った。争点となった「多選」をめぐり、小林氏が早くも禁止条例制定を目指すと明言する一方、自民党は選挙戦略を見直し始めるなど、地方選をめぐる動きは加速しそうだ。

 「惨敗だ。戦略を考え直さなければならない」

 自民党県連の斎藤達也幹事長は、苦渋の表情でこう語った。

 県連は、前自民県議だった小林氏ではなく、実績を評価して、あえて多選批判の出ていた山口氏の推薦を決めた。選挙結果は、その判断が問われることに。

 敗因について、斎藤幹事長は「政党がついていない方がいいという流れが出てきている。(小林氏は)街頭演説一本で戦った」と分析。既成政党への不信感に加え、街頭演説に力を入れた小林氏が、政党のしがらみを嫌う無党派層への浸透に成功したとみる。

 県連は統一地方選の目玉となる県知事選に、前埼玉高速鉄道社長の杉野正氏(48)を推薦している。杉野氏はこれまで、自民県議らとの会合に出席するなど、組織固めに力を入れているが、斎藤幹事長は「今後は街頭にも力を入れる」と述べ、無党派層対策に力点を置いた選挙戦に転換する考えを示した。

 宮崎県知事選では、政党の支援を受けない東国原英夫氏が当選し、有権者の目には「組織」が「しがらみ」につながるとする見方もある。別の自民県議は「組織ではなく、(杉野氏の)キャラクターや政策を前面に押し出すようにした方がいい」と話し、政党色を薄めた選挙戦に切り替えるべきとしている。

 一方、民主党の若手議員は「小泉流のワンフレーズ・ポリティクスで勝った」と語り、小泉前首相のスタイルで、小林氏が「多選阻止」を繰り返したことが奏功したとの見方を示した。

(2007年1月30日 読売新聞)

118片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/02/01(木) 10:20:55
県議選自民、3選挙区空白区 県連幹事長、県議団に報告 讀賣千葉

 自民党県連の金子和夫幹事長は31日、同党県議団の議員総会で、千葉市緑区(定数2)、館山市(同1)、南房総市・安房郡(同1)の3選挙区で公認・推薦候補を擁立していない状況を報告した。今後、選挙対策委員会で最終的な対応を協議する。県議選を巡り、県連は45選挙区すべてに公認、推薦候補を立てる基本方針を打ち出していたが、方針の撤回を強いられる可能性が濃厚となっている。

 千葉市緑区選挙区では、民主党の竹内圭司県議、無所属の大塚進元千葉市議が立候補を予定しているほか、税不正免除事件で背任罪に問われ有罪判決を受けた花沢三郎元県議(執行猶予期間中)も立候補に意欲を見せている。一方、自民党県連は千葉市連合支部に候補の擁立を要請していたが、同支部は同日、「適任者がいない」と金子幹事長に報告した。

 花沢氏が1月20日に開催した事務所開きには、同党の松野博一衆院議員(千葉3区)、椎名一保参院議員、笹生定夫県会議長、宮内三朗元県会議長らが出席しており、党内には同選挙区への公認候補擁立に消極的な意見もある。

 金子幹事長はこの日の記者会見で「増員区の千葉市緑区で自民党が公認候補を立てないことに対し、有権者の批判が起きるだろう。県内の選挙全体に大きな影響を及ぼす恐れもある」と述べた。

 また、同党県連はこの日の総務会で、参院選立候補を表明したために除籍した本間進・党紀委員長(県議)の後任に中村昌成県議を内定した。

(2007年2月1日 読売新聞)

119片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/02/01(木) 10:26:40
横内勝利へイメージ戦略貢献がよく言われること自体新しい感じ。

知事交代
横内氏の勝因
巧みなイメージ戦略 讀賣山梨
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamanashi/kikaku/056/1.htm

 「ほっとけない!」と毛筆体で勢いよく書かれた横内陣営の政策ビラ。裏には「あすの天気は変えられないが知事が変われば山梨は変わります」。公職選挙法で2種類まで作ることができるビラの1種類は、シンプルながら人目を引く工夫が凝らされていた。横内正明氏を知事に押し上げる原動力となったイメージ戦略の一つだった。

■旧井上選対が主導■ 今回、横内陣営に加わり、ポスターやキャッチフレーズ、ビラなどを担当したのは、前回知事選で井上幸彦氏を支持した、旧井上選対と呼ばれるグループだった。「力強さと優しさがにじみ出るようにした」(旧井上選対)というポスターの写真は、300枚以上のサンプルから厳選。デザインも、前回知事選で依頼したイラストレーターを採用し、背景も従来の「横内カラー」の白から、「強さを感じさせる」ワインレッドに変えた。

 横内氏は「井上選対にはそういうやり方がうまい人がいてくれてよかった」と効果を認め、敗れた山本氏は「結果的にイメージ戦略で負けた」と唇をかんだ。

 データ収集にも力を注いだ。山本栄彦氏が出馬表明した昨年9月から投票日直前まで、計8回にわたって独自の世論調査を実施。回を重ねるごとに調査サンプルを増やし、地域ごとに横内氏の支持がどこまで浸透したかを調べ上げた。その結果、横内氏の地元・山梨3区のほとんどの市町で山本氏の2倍近い支持が得られていることや、前回苦戦した甲府や富士北ろく地域でも逆転する勢いがあることを把握。接戦確実の見方が大勢を占めていた中、陣営幹部の一人は投票日前日に「5〜7万の差で勝てる」と断言した。

 無党派層にも着実に浸透した。前回も横内氏を支援した関係者によると、4年前も片山善博・鳥取県知事ら改革派知事の応援を受けていた。ところが、自民党系支持者の影響力が徐々に強まり、大物国会議員など政党色の濃い応援が相次いだことで、無党派層の取り込みに失敗したという。今回も、終盤に同党国会議員の応援が相次ぐなど、前回の二の舞いを踏む可能性もあったが、“刺激の強い”応援を避けた。関係者は「井上選対が入ってくれたおかげで(自民党系支持者に)押し切られずに済んだ」と振り返る。

 巧みなイメージ戦略と綿密なデータ収集で着実に票を積み上げた横内陣営。旧井上選対側は「横内陣営が自分たちの提案に協力してくれたから効果が出た」と持ち上げる。陣営の要職を分け合ったバランス人事を行った選対本部の協力関係は、最後まで崩れなかった。

■「勝ち組」増加不安■ 横内氏は、前回の山本氏を約7万票も上回る支持を得た。ただ、票が増えたことは「勝ち組」の増加も意味する。横内氏は22日の当選報告会で「至らないところがあれば遠慮なく指摘してほしい」と県民のための県政を強調したが、「勝ち組」の声ばかりに気を取られてはそれもおぼつかない。「周辺からの圧力が強まるのでは」。県職員からは既に不安の声が漏れている。

      ◇

 選挙イヤーの開幕戦とも言える知事選は、新知事誕生で幕が下りた。横内氏圧勝の背景、県議選、首長選と続く統一地方選、夏の参院選への影響などを探る。

120片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/02/01(木) 10:28:58
勝ち馬に乗りたい創価学会としてはこれでいいんでしょう。

知事交代
山本陣営の誤算
集票マシン稼働せず 讀賣山梨
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamanashi/kikaku/056/2.htm

 支援団体600――。山本栄彦氏を推薦した連合山梨幹部がこの数字を幻影と思い始めたのは選挙戦の終盤という。数に見合った手応えが感じられなかったためだ。山本氏は後援会「山輝会」の各支部長に市町村長を据え、連合山梨など多数の団体が選挙を手伝う典型的な「現職の陣立て」で選挙戦に臨んだが、「笛吹けども踊らず。支援は名ばかりで実態が伴わなかった」(連合幹部)。

 誤算の一つが県教職員組合(山教組)の動きだ。1月上旬、甲府市内の市立中の男性教諭は組合幹部から知事選で「無理しなくていい」と告げられ、ほっとした。2004年参院選は「1人当たり8票の支援候補に対する票集めのノルマが課されたから」と明かす。その参院選では山教組などで構成する政治団体が教諭らを通じて組織的に資金を集めた問題が発覚し、昨春に現職教諭や組合専従職員が懲戒処分されたばかり。高校入試改革元年と知事選も重なり、別の教諭は「受験指導にこじつけ、活動しなかった者は多い」と語る。

 横内陣営も山教組対策に抜かりはなかった。自民党内で日教組問題を担当した宮路和明・党組織本部長を11日に招くと、宮路氏は街頭演説で山教組批判を展開、けん制球を投げた。マスコミの世論調査などで横内氏優勢が明らかになった15日になってようやく、山教組は組合員に「1人5票」(関係者)のハッパをかけたものの、組合OBを主な対象としたため、「動いたのは5000〜6000票程度」とある幹部は話す。「山教組の三日選挙」と呼ばれ、最後の三日間で劣勢を覆すといわれた集票マシンがフル稼働することはなかった。

 両陣営が最後まで気にしたのが、創価学会の動向だ。約6万票とされる公明党の県内基礎票の大半を占める。創価学会は「自主投票」で臨んだが、党県本部が山本氏支持を打ち出しており、山本陣営の期待は大きかった。しかし、選挙終盤の15日、学会の甲府地区の幹部会議では「棄権はせず、投票の態度を決めていない人は党県本部の決定を参考に」とだけ伝えられたという。学会幹部は投票割合を「山本氏6割、横内氏4割」と語り「どっちが勝っても自民に変わりない」と解説する。

 前回知事選では社員を休ませて集票に励んだ会社もあったほど活発な動きを見せた建設業界。今回は、他県での官製談合事件発覚や、公共事業が減り、「応援しても仕事をもらえない」と日和見の会社も多かった。ただ、土壇場で優勢となった横内氏支援に回った会社も少なくなかった。

 団体の組織力に頼った山本陣営。「読み誤りが多かった」と選対幹部は総括した。

121片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/02/01(木) 10:31:02
次の知事選は、反横内で立てたいだろうしなぁ。

知事交代
自民県議団両派
融和へ険しい道のり 讀賣山梨
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamanashi/kikaku/056/3.htm

 知事選の“敗戦”から3日たった24日、山本栄彦氏を支持した県議会最大会派「自民党政和会」は議員総会を開いた。今後の対応を協議するための集まりだったが、結局、次の県政を担う横内正明氏への対応は議題にも上がらず、2月16日の任期満了まで山本氏を支えることと、全員が4月の県議選で当選を目指すことを確認するにとどまった。出席したひとりは「自分の選挙が厳しい、つらくなる、という声が多かった」と振り返る。

 一方、昨年12月に自民党政和会を飛び出し、横内氏を支援した「自由民主党」の県議は、一気に与党に返り咲くことになる。ただ、会派は10人の少数与党となり、議案を可決させるためにも横内派拡大を進める必要に迫られている。

 「知事を誕生させても、野党が多かったら全部否決。皆さんの思いを県政に反映させるため、4月の県議選で我々の同志を増やしてほしい」。自由民主党代表の深沢登志夫県議は、横内氏の当選報告会が開かれた22日、千人以上の横内氏支持者を前に、県議選での横内派支援を要請した。既に立候補の検討に入った横内派新人も複数いると見られ、県議選で再び両派が相まみえる可能性も高い。

 自由民主党サイドは山本派県議の囲い込みにも動き出している。深沢氏は否定するが、山本派県議は「ひっぱりがある」と認めた上で、「負けた。じゃあ、あっちに行く、というのでは株を下げてしまう」と対応に頭を悩ませる。

 参院選に向けた態勢構築も急務だ。24日には、党本部の谷津義男・選挙対策総局長から山下実・県連会長に対し、「知事選が終わったんだから、参院選に向けてきっちりやってほしい」と連絡があった。横内派との融和など具体的な内容には触れなかったが、県連は「すべてひっくるめて、うまくやれという意味だと思う」と受け止めている。

 ただ、県連最高委員の横内氏を推薦しなかった県連に対する、横内派県議の批判は根強い。深沢氏は「向こうが考えること」としつつも、辞表を提出した小沢鋭仁・民主党県連代表を引き合いに出し、「筋を通す必要はある」と強調する。一方で、山本派県議からは「勝ち組が必要以上に負け組に責任を問うようなことがあれば、しこりは消えない」と反発する声もあがっている。

 「自民党は大河のごとし」。山下会長はかねてから、様々な主張や立場の人間を受け入れる組織の柔軟さを誇らし気に例え、知事選後の協力態勢に影響はないことを強調していた。ところが、24日の総会後、横内派との融和について聞かれると、つぶやいた。「言うは易し、行うは難しだな」

122片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/02/01(木) 10:34:30
光一郎に直に譲れなかったことは光雄の痛恨事。

知事交代
自民「勝ち組」「負け組」
参院選へ一枚岩懸念 讀賣山梨
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamanashi/kikaku/056/4.htm

 初当選に沸いた21日夜の横内氏の事務所。横内氏が国会議員、県議らとともに計7回の万歳三唱を繰り返した。中でも注目を浴びたのが最後に檀上に立った一団だ。

 山梨2区を地盤とする長崎幸太郎衆院議員を支持する富士北麓のグループ「チーム・レッツコータロー・フジ」のメンバー。横山勇志会長の「山梨と郡内を変えていきましょう」の叫び声で、メンバーは両手を高らかに挙げた。「横内のために働いたことを、陣営で正式に認めた証し」。陣営幹部の一人は打ち明ける。

 4日の告示日に中立を宣言した長崎氏。それでも、横内陣営は長崎氏サイドに水面下での支援を要請していた。そのひとつが、富士北麓地域全域で活動する「チーム・レッツコータロー・フジを動かすこと」。同グループは16日の横内氏の個人演説会で、「長崎氏の今後のためにも、横内氏に知事になってほしい」と決議文を読み上げた。

 これに対し、投開票日の21日、甲府市の山本氏の事務所に、中島真人、輿石東参院議員ら国会議員がずらりと顔をそろえる中、「山本県政生みの親」とされる堀内光雄衆院議員の姿はなかった。おひざ元の富士吉田市では、横内氏の得票が山本氏を上回った。堀内氏は翌日「時の流れを感じる」とコメントを発表したが、堀内氏の支持者からは長男で富士急行社長の光一郎氏への「世代交代」を期待する声も多く、堀内氏の今後の動向に注目が集まりそうだ。

 自民党国会議員の中で、最も早く横内氏支持を表明した赤池誠章衆院議員の県連に対する発言力増大も予想される。山梨1区内の山本派県議や市議から抗議文や“絶縁状”が相次いで出されたが、既に21日の横内氏事務所には山本派市議の姿もあったという。「今度はあちら側(山本派)が大変になる」。県議選、甲府市議選を見据え、赤池氏サイドは自信を見せる。ただ、甲府市選出の山本派県議からは「甲府では結局山本が勝っている。赤池氏が勘違いして対応を誤ると大変なことになる」と警告する声も上がっている。

 横内氏を支持した保坂武、小野次郎両衆院議員のいる山梨3区は複雑だ。小野氏らは応援演説に武部勤・前同党幹事長を招く予定だったが、「刺客を派遣したイメージが強い」と陣営側は応援を辞退、保坂氏サイドに配慮を見せた。ただ、3区に限っては後藤斎・民主党衆院議員の支持者も横内氏支援に動いており、「知事選の影響が衆院選には直接つながらないのでは」との見方が優勢だ。

 党内に「勝ち組」と「負け組」が生まれ、影響力にどう変化が生まれるのか。参院選の候補者擁立という難題も抱えており、同党関係者からは「いっそのこと党本部が候補者を決めてくれれば一枚岩で戦えるかもしれない」と、あきらめにも似た声が漏れ始めている。

123片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/02/01(木) 10:37:11
知事交代
失態重ねた民主 
支持層まとめきれず 讀賣山梨
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamanashi/kikaku/056/5.htm

 知事選の投開票が行われた21日夜、山本栄彦氏の事務所に駆けつけた民主党県連の小沢鋭仁代表は取り囲んだ報道陣に対し、「民主党は一丸となって戦った」と言葉少なに語った。山本氏の敗戦の弁を聞き終えると、人目を避けるように樋口雄一幹事長に近付き、そっと封筒を手渡した。

 「辞めたいと思う」。中には県連代表の辞任届が入っていた。

 知事選を通し、民主党県連は3度失態を演じたと言われている。まず、独自候補を擁立しなかったことだ。昨年7月の滋賀知事選で自民、公明、民主の推薦した現職候補が敗れると、民主党本部は知事選で与党との相乗り禁止の方針を打ち出した。県連でも独自候補を模索し、一時は小沢氏などの名前も浮上した。しかし、支援組織の連合山梨が山本氏推薦を決めると、最終的に歩調を合わせた。

 読売新聞の世論調査で民主党支持層のうち「独自候補」を求めたのは64%に達した。選挙後、民主党県連の竹越久高代表代行も「民主党議員の少ない地方で独自候補の擁立は困難だ」と強調したが、「政党としては基本的に候補の擁立があるべきだ」と肩を落とした。

 12月19日に党本部で開かれた知事選前の最後の常任幹事会では、県連が山本氏の党本部推薦を申請していたのに、山梨県知事選は議題にすら上らなかった。「相乗り禁止がネックとなった」(小沢氏)。党本部推薦は見送られた。「存在感が低下」(幹部)し、失態を重ねた。

 そして、県連推薦で突入した選挙戦は“敗戦”。山本氏の選挙事務所に集まった県連幹部らは「準備が遅かった」「イメージに敗れた」などと選挙戦術などの敗因を口にした。しかし、読売新聞の出口調査では、民主党支持層が山本氏と横内正明氏に投票した割合は拮抗(きつこう)した。支持層をまとめきれていなかったと言え、4月の統一地方選、7月の参院選への影響が懸念される。

 県議選で掲げた目標は現有3議席からの倍増だ。小沢氏の辞意表明に、県議の1人は「後任人事に時間をさいている場合じゃない。県議選をやって責任を果たしてからにしてほしい」と、いらだちを隠しきれない。

 参院選では昨年8月に早々と擁立した元民放記者の米長晴信氏が、知事選で自民党県議団が分裂し、候補者選びが難航するのを尻目に着々と準備を進める。後藤斎衆院議員も「国政選挙と知事選は違う。(知事選の結果は参院選に)直結はしない」と語る。

 しかし、連合山梨幹部は「向こうは分裂しても、アメーバのようにいずれくっつく。気を引き締めないとやられる」と苦言を呈す。

(この連載は、横溝崇、新美舞、安江邦彦が担当しました)

124片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/02/01(木) 23:12:16
’07統一選:県議選・千葉市緑区選挙区 自民県連、公認候補擁立を断念 /千葉
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/chiba/news/20070201ddlk12010122000c.html

 ◇花沢氏へ配慮か

 自民党県連は1月31日、県議選・千葉市緑区選挙区(定数2)の公認候補擁立を断念した。同区は税不正免除事件で有罪判決を受けた元同党県議・花沢三郎氏=執行猶予中=が無所属からの出馬を予定する「注目区」の一つ。かつて県政界の実力者とされた花沢氏へ配慮があるとみられ、党内の一部からも「弱腰」と同県連への批判の声が上がっている。

 同区の候補擁立を巡っては、昨年12月の1次公認で見送り、花沢氏への配慮ではないかとの見方が広がった。このため、同区を含め公認・推薦候補がおらず、具体的な動きのない「空白区」を解消するよう、支部責任者へ求めていた。

 同区を巡っては、元千葉市議の大塚進氏が1月に公認を要請したが、同党は擁立しなかった。大塚氏は無所属で出馬する予定。大塚氏以外に公認要請はなかった。

 金子和夫・同県連幹事長は「花沢氏への配慮はなく、できる限り努力をした。公募による選定も時間がないためできない」と話している。一方、ある党内関係者は「名乗りをあげる人がいなければ公募をすべき。花沢氏への配慮以外の何ものでもない」と話している。【山本太一】

毎日新聞 2007年2月1日

125片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/02/02(金) 09:58:54
小沢氏が代表続投へ 民主党県連が近く留任要請 讀賣山梨

 民主党県連が、知事選で推薦した山本栄彦氏落選の責任を取って、代表の辞任届を提出していた小沢鋭仁県連代表に対し、代表留任を近く要請することが1日分かった。小沢代表は、読売新聞の取材に対し、「要請があれば熟考する。県連が混乱するのは一番避けたい」と話しており、留任する見通しとなった。

 県連幹部によると、小沢氏が辞任届を提出した1月21日以降、県連内部では代表の任期を約1年残していることや、統一地方選が目前に迫っていることを理由に、「辞めるのは無責任」などといった批判が相次ぎ、留任を求める声が大多数だったという。こうした情勢を踏まえ、輿石東、後藤斎両国会議員と、竹越久高・代表代行ら幹部5人が、電話などで話し合ったところ、小沢代表に県連の総意として慰留を求める方針で一致した。

 県連は7日に臨時の幹事会を開き、全幹部の意向を確認した上で、正式な要請を行うとしている。

(2007年2月2日 読売新聞)

126片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/02/07(水) 21:26:15
自民県連 山下会長が辞意
知事選の引責か 「4月以降に新体制」 山梨日日
http://www.sannichi.co.jp/local/news/2007/02/07/2.html

 自民党山梨県連の山下実会長は六日、「できるだけ早い時期に新執行部にバトンタッチしたい」などと述べ、会長職を辞任する意向を示した。知事選対応をめぐり、県議団として推薦した山本栄彦氏が敗れたことの引責とみられる。
 一方で「新しい県連執行部発足は県議選後の四月以降になる」との見通しを示し、直ちに辞任する考えがないことを強調した。
 山下会長は相馬紀夫幹事長と県連対応について会談した後、記者団の質問に答え、「会長職にとどまるつもりはないが、今すぐ辞任するのは無責任。急いで参院選候補者を決めなければならない」とし、当面は難航している参院選候補者選考に全力を挙げる考えを明らかにした。
 辞任の時期については明言を避けたが、県連執行部を構成する県議が四月の県議選で改選される上、日程的に県議選までの新執行部決定が困難なことなどから、「新執行部は県議選後に新しい県議がそろってから決めるべきだ」とした。

127片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/02/08(木) 15:02:15
民主県連:小沢代表に続投要請 辞任届不受理、今後の選挙へ影響考慮 /山梨
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamanashi/news/20070208ddlk19010308000c.html

 民主党県連は7日、甲府市内で臨時の幹事会を開き、知事選で推薦した山本栄彦氏(71)が落選した責任を取るとして小沢鋭仁代表(衆院議員)から提出されていた代表の辞任届の不受理を決め、続投を要請した。4月の統一選や夏の参院選など今後の選挙への影響を考慮した。小沢代表は要請に「よく考えさせてもらいたい」と答え、留任に含みを残した。

 幹事会には樋口雄一幹事長をはじめ、国会議員を除く幹事17人が出席。樋口幹事長は、小沢代表を除く国会議員や県議との事前協議で「統一選、参院選と控えているので、小沢代表にすべての選挙で先頭に立って戦ってほしい」など不受理とすることで意見が一致したことを説明した。

 幹事からは「小沢代表の真意を聞きたい」などの意見も出されたが、「選挙で敗れたが代表1人の責任ではなく、幹事会では何度も協議を重ねており、幹事全員の責任ともいえる」などとして不受理の方針でまとまり、幹事会の総意として小沢代表に電話で続投要請した。

 一方、13日に開かれる党本部の常任幹事会で、参院選に出馬を予定している元フジテレビ記者の米長晴信氏(41)が公認候補として承認される見通しであることも併せて幹事会で発表された。【中村有花】

毎日新聞 2007年2月8日

128片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/02/09(金) 05:57:13
相馬氏、県議選は不出馬 自民幹事長辞任へ 讀賣山梨

 自民党県連幹事長の相馬紀夫県議(59)は8日、読売新聞の取材に対し、4月の県議選に出馬しない考えを明らかにした。県連では国会議員や県議が役員を務める慣例があり、県議の任期切れに伴い、幹事長も辞任する見通しとなった。

 相馬氏は出馬しない理由について「5期20年県議を務め、節目を迎えた」と語った。知事選で、会長を務めた県議会会派・自民党政和会が応援した山本栄彦氏が落選したことに伴う“敗戦責任”との見方については「全く関係ない」と否定した。

 次期県議選で定数が2から1に減る地元の大月市選挙区では、すでに出馬を表明している棚本邦由県議(51)を「全力で応援したい」とし、周囲で取りざたされている、今夏の大月市長選については「県議選が終わったら考える」と含みを持たせた。

(2007年2月9日 読売新聞)

129片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/02/11(日) 11:46:58
自民党:横内氏支持の県議会派、県連三役刷新と総会開催要求へ /山梨
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamanashi/news/20070211ddlk19010270000c.html

 知事選で当選した横内正明氏を支持した自民党県議の会派「自由民主党」は10日、甲府市内で会合を開き、「(分裂した)知事選のけじめをつけるべきだ」と党県連の三役刷新と県議団総会の開催を山下実会長に求めることを決めた。

 会合には深沢登志夫会長や臼井成夫県議ら8県議と、意見は述べなかったものの横内氏も出席。「役員の一新なくして参院選の議論は出来ない」という意見で一致した。参院選の候補者選考を協議するため13日に開く三役会と執行部会で県連総務会長を務める臼井県議が三役の即時退陣を提案、県議団総会の開催を求める。【鷲頭彰子】

毎日新聞 2007年2月11日

130片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/02/13(火) 18:29:57
自民党県連 6年ぶりに党員増 産経山梨
http://www.sankei.co.jp/chiho/yamanashi/070211/ymn070211001.htm

 自民党県連が平成18年の県内党員数をまとめたところ、6年ぶりに増加し前年比57%増の1万3561人となった。長崎幸太郎衆院議員(同党衆院山梨2区支部長)が2835人を獲得するなど6329人が新たに党員となった。郵政民営化をめぐり衆院議員2人が離党した影響で、17年は前年比41%減と全国1の下落率となったが、大幅に回復した格好だ。

 党員の内訳は、新規獲得が6329人、前年からの継続が7232人。継続党員は前年とほぼ同じ数だったが、新規党員は前年(853人)の7.4倍になった。

 長崎氏のほか、小野次郎衆院議員(3区支部長)が407人、赤池誠章衆院議員(1区支部長)が150人を獲得したほか、県議26人はそれぞれ50人以上を獲得したという。

 県連によれば、山下実県連会長が新人衆院議員3氏に新規党員1000人以上の獲得を要請したほか、県議全員にも初めて50人以上の獲得ノルマを課していたという。

 ただ一方で、堀内光雄(衆院山梨2区)、保坂武(3区)の両衆院議員は昨年12月に復党したことから獲得はゼロ。県連は「党員数は、全国傾向と同様に平成12年の2万7676人から毎年減少続きだったが下げ止まった。今年は18年の流れを続けるとともに、2氏の復党で離れていた党員が戻ってくれたら」と期待している。

(2007/02/11 04:05)

131片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/02/15(木) 10:06:16
自民県連山下会長、政界引退へ 県議選不出馬を表明 讀賣山梨

 自民党県連の山下実会長(81)は14日、4月の県議選に出馬せず、政界から引退する意向を明らかにした。甲府市内で行われた県議会最大会派「自民党政和会」と山本知事の昼食会後、報道陣に語った。既に後援会長に伝えてあり、18日に開く後援会の会合で正式に表明する。県連三役では、知事選で山本氏を支援した相馬紀夫幹事長(59)も県議選不出馬を決めている。

 山下氏は、北都留郡選挙区選出で現在5期目。中島真人参院議員の後を受けて2006年4月から県連会長を務めている。不出馬を決めた理由として、年齢的なものに加えて「知事選の影響もある」などと語った。知事選では、山下氏や相馬氏らの強い意向で自民党県議団として山本氏の推薦を決定したが、山本氏は横内正明氏に約5万票差で敗れた。山下氏の地元上野原市でも横内票が上回った。

 ただ、山下氏は「県議選後に県連三役が交代し、執行部を一新すべきだ」と語り、県議の任期中は会長を務める方針を示唆。横内氏を支援した同党の一部県議が求めている党三役の即時辞職には否定的な見解を示した。

 参院選山梨選挙区で立候補者を公募することについて、山下氏は、候補者の選定方法などを決める公募制度管理委員会の県連選出委員の人選が「来週以降」になるとの見通しを示した。「会長判断」で公募を受け入れたことに、一部県議から批判の声が上がっているが、「現時点で最善の方法。責任は自分がもつ」などと述べた。

(2007年2月15日 読売新聞)

132片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/02/15(木) 12:14:03
’07山梨選挙:自民県連の山下会長、引退へ 県議選不出馬 /山梨
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamanashi/news/20070215ddlk19010124000c.html

 ◇81歳、高齢理由に

 自民党県連会長の山下実県議(81)=5期=は14日、毎日新聞の取材に対し4月8日に投開票される県議選には立候補せず、今期限りで県政界から引退する考えを明らかにした。山下氏は「年齢のことを考えた」と理由を説明する一方で、知事選で支持した山本栄彦知事が敗れたことに「影響がないとは言えない」と話した。18日に正式に表明する。

 知事選で当選した横内正明氏を支持した県議から県連の役員一新を求める声が上がる中、山下氏と同じく山本氏を支持した県連幹事長の相馬紀夫県議も不出馬を表明しており、山本氏を推した県連幹部2人が県連運営から身を引くことになった。

 山下氏は87年に県議初当選。県連会長代行や県連幹事長代行を務め昨年4月、中島真人参院議員の後を受けて県議として初めて会長に就任した。

 一方、山下氏の選挙区である県議選上野原市・北都留郡選挙区では、知事選で横内氏を支持した元同市議の石井脩徳氏(66)が立候補を表明している。【吉見裕都】

毎日新聞 2007年2月15日

133片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/02/16(金) 04:21:15
県議選 自民、公明に支援要請 讀賣千葉

 自民党県連の浜田靖一会長と金子和夫幹事長は15日、千葉市美浜区の公明党県本部に吉野秀夫代表ら同本部幹部を訪ね、県議選での支援を要請した。具体的な協力の形は今後、金子幹事長と吉野代表を窓口に協議する。

 自民党側は会議で県議選の公認候補名簿を提出。公明党側は、公認候補を擁立する千葉市中央区と松戸市、柏市、市原市、船橋市、市川市の6選挙区以外でどのような支援ができるか検討に入ることを伝えた。

 自民、公明は国政では連立を組むが、堂本県政を巡っては与野党の立場に分かれる関係。しかし、4年前の県議選でも両党は選挙協力を行っている。

(2007年2月16日 読売新聞)

134片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/02/16(金) 04:22:55
引き継ぎ時間5分握手なし 讀賣山梨

 知事選に当選し、17日に新知事に就任する横内正明氏への事務引き継ぎが15日、県庁で行われた。横内氏と山本知事が選挙後に初めて会う機会だったが、引き継ぎ式はわずか5分で終了、儀礼的な内容に終始し、激戦のしこりを感じさせた。

 知事室に隣接する応接室で行われた引き継ぎ式では、山本知事と横内氏が事務引き継ぎ書に署名した。山本知事はあいさつで「引き継ぎ書に記載してある事項等については、推進の方向で検討してほしい」と述べ、横内氏が白紙撤回を公約に掲げている甲府駅北口の新学習拠点建設事業の継続などを求めた。また、「職員に動揺がないよう取り計らい、職員と一丸となって県政を推進してほしい」と人事面の配慮を求めた。

 横内氏は「指摘をいただいた部分はしっかり胸に刻んで今後の適正な県政運営に努めたい」と応じた。ただ、その後の記者団の質問に対し、具体的な事業名こそ挙げなかったものの、「よいことは引き継ぐが、民意は山梨を変えるということなので、基本的には県政のやり方を変えていきたい」と述べ、新学習拠点問題を含め、山本県政からの転換に大きくかじを切ることを改めて明言した。

 天野建・前知事の後継指名を受けて当選した山本知事は4年前、引き継ぎ式後も約30分にわたって天野氏と会談。具体的な県政運営について話し合ったが、今回は書類への署名と簡単なあいさつだけで、握手を交わす場面もなかった。山本知事は「他意はない。タイミングを逸した」と偶然を強調したが、横内氏は「こうなるのは予想できた。仕方ないこと」と選挙戦の余波が残っていることを認めた。

(2007年2月16日 読売新聞)

135片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/02/17(土) 20:13:21
横内氏、自民党を離党せず知事就任
民主は野党的スタンス 山梨日日
http://www.sannichi.co.jp/local/news/2007/02/17/8.html

 十七日から山梨県知事の任期がスタートする横内正明氏は十六日、自民党県連に最高委員の辞任届を提出した。自民党は離党せず、党籍を持ったまま知事に就任する。横内氏は「一党一派に偏しない県政運営を行う」としているが、知事選で支持した自民党県議らは「横内県政下で自民党の支持を広げたい」と党勢拡大の契機としたい考え。他党は「自民党色の強い県政になるのではないか」と警戒し、特にこれまで県政与党だった民主党は、野党的スタンスを取らざるを得ないとみられている。歴代知事の多くは各政党と“等距離”を保つことで県政の安定を図っており、横内氏の党籍保有が「一党一派に偏しない」姿勢にどう影響を与えるかは未知数だ。
 県連最高委員の辞任届を出した横内氏は、「最高委員は参院選候補者選考など県連運営に一定の責任を負う。激務の知事職との両立は難しい」と話した。一方で「これまで育ててくれたのは自民党であり、愛着がある。党員であることは県政運営に支障とならない」とし、党籍は抜かない考えを明らかにした。
 今後の県政運営については「一党一派に偏しない姿勢を貫く」と強調。知事選の支援者には民主党など他党の支持層もいるが「自民党員であることを知った上で支持してくれた。党籍を抜かなくても支持は変わらないだろう」との認識を示す。
 ただ、横内氏周辺からは「県民は自民・非自民相乗りの山本栄彦県政ではなく、自民党色の強い横内氏を選んだ。横内県政四年間で、保守王国を築く」(深沢登志夫県議)と、自民党色の強い県政を目指すべきとの声も強い。

136片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/02/18(日) 09:16:09
民主県連大会 小沢代表が続投を表明
「選挙控え、混乱回避」 讀賣山梨

 民主党県連は17日、党本部から鳩山由紀夫幹事長を迎え県連大会を開いた。県連独自で推薦した山本栄彦氏が知事選で敗れた責任として、県連代表の辞任届けを提出していた小沢鋭仁代表は「力不足だが、あと1年の任期をまっとうさせて頂く」と続投を表明した。

 小沢代表は、知事選後いったんは辞意を表明した理由について「(知事選で)ある程度票差も出たし、けじめとして申し出た」と説明。しかし幹事会から慰留され、統一地方選、参院選など重要な選挙を前に辞めて県連を混乱させることは「本意ではない」として留任を決意した。

 大会では、知事選の敗因を〈1〉幹部間の情報共有の場が足りなかった〈2〉選挙に対する準備、認識が足りなかった―などと総括した。

 鳩山幹事長は大会後の記者会見で、山梨の知事選について「相乗りの可能性や70歳定年の基準と照らし、(党本部が)推薦する訳にいかなかった。独自候補を出さない戦い方は、党本部としては残念」と話した。

 県連大会に先だって開かれた幹事会では、次期参院選の公認候補・米長晴信氏を、県連参院選第2総支部の支部長とすることや、幹事会の前に、国会議員、県議らで重要事項を話し合う会議を新設し、緊密に情報交換することを決めた。

(2007年2月18日 読売新聞)

137片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/02/18(日) 12:44:29
民主党県連:「準備足りなかった」 山本前知事落選で総括−−県連大会 /山梨
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamanashi/news/20070218ddlk19010276000c.html

 民主党県連は17日、甲府市内で県連大会を開き、県連が独自に推薦した山本栄彦前知事が落選した知事選について「準備が足りなかった」と総括した。また今夏の参院選山梨選挙区に公認で出馬が決まった米長晴信氏(41)の初当選を目指し、一丸となって取り組むことを確認した。

 小沢鋭仁代表は、山本氏落選の責任を取り代表辞任の意向を示していたが、「統一地方選を前に混乱を起こしたくない」と続投を表明。知事選の総括では「(山本県政)2期目の選挙に対する、準備、環境整備などすべてが足りなかった」と反省点を挙げた。横内正明新知事に対しては「県民のためとなる公約実現がされるべきであり、言いっぱなしを許さないように、今後は是々非々で対応していく」と、山本県政時の与党的立場から、野党色を強める意向を示した。

 ◇「新たな候補が望ましかった」−−鳩山幹事長

 大会には鳩山由紀夫・党幹事長も出席し「参院選で楽観は許されない。甲斐の国から日本の未来を切り開いてほしい」と引き締めた。その後の会見で鳩山幹事長は知事選について「(自民党と)相乗りの可能性などもあり、新たな候補者擁立が望ましかった」と苦言を呈した。一方「県連に知事選を戦える人材があったかどうかというと、人材発掘の状況が整っていない県もある。党本部として反省もしないといけない」と、組織が十分できていない地方への理解も示した。【鷲頭彰子】

毎日新聞 2007年2月18日

138片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/02/24(土) 15:43:40
’07山梨選挙:県議選 自民3区支部、公認は現職優先の考え /山梨
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamanashi/news/20070224ddlk19010266000c.html

 自民党衆院3区の小野次郎支部長(衆院議員)は23日、甲斐市篠原の事務所で、4月の県議選に出馬を予定している同支部の現職県議6人を集めて会合を開き、県議選での公認申請は現職優先で進める考えを示した。1、2区は未定。

 県議選での公認申請は、党本部の選挙対策要綱と県連規約を踏まえ、現職については県議本人が県連会長に申請し、国会議員と県連執行役員の了承を経て決定する。

 小野氏は会合後の取材に「支部長として県議選でも力の及ぶ限り応援したいと考えている」と話した。新人候補予定者から申請があった場合には、個別に判断する。知事選で県議のうち1人は山本栄彦氏を、5人は横内正明知事を支持したが、現職優先の方針に変わりはないという。【中村有花】

毎日新聞 2007年2月24日

139片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/02/28(水) 13:26:23
横内知事:“ほろ苦”県議会デビュー、初の所信表明 /山梨
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamanashi/news/20070228ddlk19010395000c.html

 横内正明知事にとって就任後初の県議会となる2月定例会が27日開会した。所信表明では「国からできるだけ有利な資金を引き出す」と述べ、衆院議員時代に培ったという国とのパイプに自信を見せ、財政基盤の確立の必要性を改めて強調した。横内知事は「申し上げたいことは入れている」と感想を話したが、知事選の争点だった甲府駅北口の新学習拠点施設には触れず、議長人事を巡って議会は空転、横内知事の県議会“デビュー”は順風満帆とはいかなかった。【吉見裕都、鷲頭彰子】

 ◇国とのパイプ、自信を見せる

 横内知事は所信表明で、知事選の争点の一つとなった県財政再建を重点施策の最初に取り上げ「成長なくして財政再建なしをモットーにする」と税収増に向けた地域経済の活性化を従来通りに訴えた一方、歳出や県債残高の抑制・削減に対しては「徹底した財政改革を進める」と述べるにとどまった。

 横内知事は、問題に挑戦する気概を県職員に植え付けるなど知事選で公約した七つの「宣言」を具体化すると訴えた。「また、全国で相次いだ知事の不祥事を受けてか、「『秋霜(しゅうそう)を以(も)って自ら慎む』を座右の銘とする」と高い倫理観で県民の信頼を確立すると誓った。

 知事選で争点の中心となった中部横断自動車道整備事業は、「10年以内に完成させる」としながらも180億円の県負担額の縮小策や、白紙撤回を明言し推進を求める甲府市との調整が注目されているJR甲府駅北口の新学習拠点整備事業に関しては触れなかった。横内知事は取材で理由を問われ「(県議会の)代表や一般質問で明らかにしたい」と話した。

 県議会は代表質問が5日と6日、一般質問が6日と7日。会期は14日まで。

 ◇対立4会派からは批判も

 27日行われた横内正明知事の初の所信表明で、知事選で横内知事を支えた会派「自由民主党」からは「頼もしく感じた」と称賛する声が上がったが、対立候補を支持したほかの4会派からは「具体性に欠ける」などと批判の声が相次ぎ、少数与党の横内県政に厳しい船出となった。

 横内氏を支持した深沢登志夫会長は「非常にさわやかで良かった」と絶賛、横内氏が選挙公約に掲げた新学習拠点施設の白紙撤回などが盛り込まれていなかったことには「6月議会で出てくるだろう」と理解を示した。

 一方、山本栄彦前知事を支持した県議会最大会派「自民党政和会」の前島茂松会長は「前向きに取り組もうとしているのは評価出来るが、具体性に欠ける」と指摘。フォーラム政新の竹越久高会長は「争点となった新学習拠点のことなどが触れられていないのはもってのほか。評価に値しない」と痛烈に批判した。また、「公明党」の宮原稔育会長も「県職員の意識改革などもう少しふくらみがあると思っていたのになかった」と話し、知事選で石原秀文元県議を支持した「日本共産党」の中岡晴江会長は「大胆改革宣言と言っているが中身は山本県政と変わらないという印象を持った。少し拍子抜けした」と話した。

 ◇新議長に山本派・太田氏 分裂のしこり露呈、意見対立で2時間半空転

 県議会の新議長は27日、知事選で落選した山本栄彦前知事を支持した「自民党政和会」に所属する太田道夫氏(5期)が選任された。議長ポストを巡り知事選で分裂した自民党の2会派の意見が対立し、約2時間半にわたり空転。知事選の根深いしこりが露呈した形となった。

 議長候補に横内派の「自由民主党」に所属する高村権一氏(3期)と山本派の太田氏の名前が浮上した。夏の参院選に向け、同じ自民党の「自由民主党」との修復を図りたい「政和会」の一部が高村氏を推したものの、同会派の多くの議員が「知事選で山本氏を支持した」などと太田氏を支持。同じく山本前知事を支援した民主系会派の支持も取り付け、自民会派同士の選挙を制した。

 任期は約2カ月。甲斐市の男性会社員(53)は「期間が短く交代の必要はない。県民不在もはなはなだしい」と憤った。

毎日新聞 2007年2月28日

140片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/02/28(水) 20:59:45
議会に政和会太田氏
2007年02月28日 朝日山梨
http://mytown.asahi.com/yamanashi/news.php?k_id=20000000702280003

  県議会初日の27日、県議会議長選があり、1月の知事選で「負け組」となった最大会派・自民党政和会(16人)の太田道夫氏が選出された。「勝ち組」の自由民主党(10人)は自会派から高村権一氏を推したが及ばなかった。両派の関係悪化は確実で、「挙党態勢」を掲げる今夏の参院選にも影響を与えそうだ。


  事前調整は様々な思惑が絡み合って大混乱となった。県議会は横内正明知事の所信表明後の休憩開始から約2時間半、再開されず、県議らが議会内をせわしなく歩く姿が見られた。再開後の投票は無記名で行われ、過半数の21票で太田氏が選ばれた。高村氏は14票だった。


  自民党県議の3期生は、議長を順に回すことにしており、高村氏だけが残っていた。そこに、5期生の太田氏が割って入った格好となった。


  政和会の前島茂松代表はこの日、自由民主党との融和を掲げた。だが、知事選のしこりは大きく、会派内には「独自候補」を推す声が強まり、最終的には自主投票となった。


  関係議員によると、今回の知事選では山本栄彦前知事側についた太田氏だが、4年前には対立候補を推した。自由民主党所属の県議からは、「議長になるために最大会派に残留した」という声が出ていた。


  両会派からは「決戦は4月の県議選」という声も聞かれた。どちらが主導権を握るかは結果次第で、注目を集めそうだ。

141片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/01(木) 12:09:25
95議席に150人前後 準備
告示まで1カ月 保守系同士の対決注目 07千葉県議選
http://www.chibanippo.co.jp/news/seikei/kiji.php?id=seikei07030110014801

 統一地方選の前半戦として行われる県議選と千葉市議選の告示(三十日)まで一カ月を切った。二十八日現在で、四十五選挙区で九十五の定数に対し百五十人前後が立候補の準備を進めている。各選挙区では選挙事務所開きが相次ぐなど激しい前哨戦に入っており、各党とも臨戦態勢を固めつつある。県議定数・区割りの見直しや安倍内閣への支持率低下の影響などを受け自民党が現有議席を守れるのか、民主党を中心に反自民の各党がどこまで議席を伸ばせるかが焦点。また、今任期で引退する自民党のベテラン議員の後継争いや、現職に挑む保守系新人といった構図にも注目が集まっている。

 県内では二十八日までに、定数九十五に対し、立候補に向け準備を進める百五十二陣営が県選挙管理委員会から必要書類を受け取った。

 各政党の擁立状況は、県議会最大勢力の自民が五十七人を公認。これに対し、第二党の民主は現有議席の三倍弱に当たる三十二人を公認した。

 公明は新旧交代はあったものの、現有議席と同数の七人を公認。共産も七人を公認した。市民ネットワークは公認、推薦を含め五人、社民は四人を擁立している。

 県議選は今回から、定数条例の改正により、特例区廃止に加え、郡部の区割りを大幅に見直す「三増六減」を適用。県政史上初の定数減で実施される。

 改正案を提出した自民だが、区割り変更により、香取郡選挙区での現職対決、旭市や袖ケ浦市などでは新人出馬による党内分裂もみられ、事実上の選挙戦は早くも過熱。

 一方、党勢拡大を狙う民主の大量擁立、定数増となる八千代市、四街道市などでの乱立もあり、無投票選挙区は前回の十七から激減することは必至の情勢だ。

142片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/03(土) 13:15:28
’07統一選・かながわ:各党かく戦う “脱政党”どのような選挙戦に /神奈川
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/kanagawa/news/20070303ddlk14010293000c.html

 22日の県知事選告示を皮切りに、統一地方選がスタートする。宮崎県知事選に象徴される“脱・政党”のうねり。政務調査費問題などで高まる地方議会批判。向かい風が吹く中、主要政党は選挙戦をどう戦うのか。幹事長らに聞いた。【足立旬子、稲田佳代】

 ◆自民

 ◇総力結集して戦う−−古沢時衛・県連幹事長代理

 知事選は前埼玉高速鉄道社長の杉野正氏(48)を擁立する。ゼロからの出発だったが、5合目まで来た。県議、国会議員や党員が力を結集して戦う体制が整った。

 党への風あたりが強く、小泉純一郎首相の時と全然違うが、そういう時ほど力を発揮するのが自民党だ。党本部の推薦問題はあるが、友党の公明党も「推薦」の2文字にこだわらず、県本部レベルで応援体制を組んでもらえるようだ。

 杉野氏は知名度はゼロだから、自民党の国会議員や県議、各市町村議員の支援者を回る。一方で街頭に出て、パワーある人柄を見てもらう。政策は「子や孫に多くの負担を残さない」ことを基本に掲げる。3兆円目前の県債残高を圧縮するため、民間経営者の目で行財政改革をしっかりやる。生み出された資金は必要なところに使う。

 松沢県政の最大の失点は児童虐待への対応のまずさやいじめ、不登校、校内暴力が全国トップレベルに増えたことなど、子供たちにかかわることだ。きちっと検証し、新しい展望を示したい。松沢成文知事(48)はマニフェスト(政策綱領)を70〜80点と評価するが、多選制限条例を提案しただけで、点数が入る評価手法はいかがなものか。

 県議47人、横浜市議35人、川崎市議23人の公認が決まった。他の市町議も含め、全員の当選を期して、全力で戦う。

 ◆民主

 ◇夏に向け足腰強化−−松本敏・県連幹事長

 「政権交代」を目指す民主党にとって、統一地方選は2人を擁立している夏の参院選に向けて足腰を強化する機会だ。県議、市町議で計127人を擁立する。

 このうち県議は現職23人と新人19人、政令市議は現職36人と新人17人をたてる。その他の市町議会もあわせると、新人候補は全部で50人。すぐにでも政策を訴えられるよう、ベテラン議員などが講演する「民主スクール」で1年間勉強し、備えてきた。

 まず訴えたいのは「格差社会是正」。安全安心や環境問題、超高齢化社会といったテーマについても、党全体の考えを示しながら地域で実践できることを訴えていく。県連としてマニフェスト(政策綱領)を作って全議員に配布し、課題認識を統一した上で地域の視点を肉付けしている。

 有権者との日常的な交流が弱点と言われているが、地域に密着して足で稼ぐ選挙で“風”を起こしていく。すべては夏の参院選での政権交代のために頑張りたい。神奈川は3人区だが、04年に2人当選した実績があり、改革の風が吹きやすい土壌がある。「ここで勝たなければ全国でも勝てない」と気を引き締めている。

 知事選では松沢成文知事を積極的に応援する。企業の誘致政策「インベスト神奈川」などで産業を活発化し、政治の枠組みを変える取り組みにも力を入れており、政策的に何の問題もない。

143片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/03(土) 13:16:15
 ◆公明

 ◇一大政治決戦の年−−仁田昌寿・県本部幹事長

 党として今年を「一大政治決戦の年」と位置づけている。統一地方選の勝利なくして、夏の参院選の勝利はないと考えている。

 県議12人、横浜市議16人、川崎市議14人など県内で95人を擁立する。県議は定数減となる横浜市保土ケ谷区は極めて状況が厳しくなったと判断し、現職が旭区に移って立候補する。厳しい選挙だが、全員当選を目指す。

 統一選に向け、党として統一公約を出している。「未来に責任を持つ政治」というタイトルで「地域再生」「安全安心」「無駄ゼロ」という3本柱からなる。上から地方を見るのではなく、地方が豊かに輝くことが国が輝くことになるという趣旨だ。地域のみなさんの生活をどう向上するのかを基本にしている。市民相談など地域で積み上げてきた実績や、連立政権に参画した7年数カ月の実績を訴えていく。

 知事選の推薦は党本部で決めるため、自民党本部が杉野正氏を推薦しない限り、公明党として推薦できないし、県本部として組織的な動きには至らない。ただ、賀詞交換会など公の場で杉野氏に何度か会って、県議団は比較的好感を持っているようだ。自然な支援の動きはあるかもしれない。松沢成文知事は県民の代表である県議会との関係をうまく改善されるといいと思う。いずれにせよ、党本部の判断を待っているところだ。

 ◆共産

 ◇福祉、教育良くする−−本荘洋彦・県委員会書記長

 県議会も横浜、川崎両市議会も自公民の「オール与党体制」だ。予算をはじめ、知事や市長が提案するものは右から左に通過する。知事選では自民党が対立候補を立てているが、選挙が終われば、オール与党のさやに収まる。前回もそうだった。暮らし、教育、平和が大変な状況の中で、県民の期待に応えられるのは鴨居洋子さん(62)だけと訴えていく。

 政治に望むことについて住民にアンケートを実施しているが、川崎だけで4700通以上が返って来た。所得税や住民税など負担増に対する悲鳴に近い声が多く寄せられている。子育て世代のお母さんから「働きたくても、保育園にも入れられない」との声が多い。

 県政は福祉、暮らし、教育の諸指標は何をとっても全部最下位クラス。では、お金がないのかというと、企業誘致を名目に「インベスト神奈川」をつくって、大企業中心に680億円という税金をあげ、度を過ぎた思いやりとなっている。

 県議選は11人の公認を決定したが、20人を目標にさらに候補者選定を進めている。横浜市議は16人、川崎市議12人の公認が決まっている。福祉と教育を良くすることが県政のあるべき姿であり、今はまるっきり逆。また、在日米軍基地強化に対しても、鴨居さんが座間市長選に立候補したときから、一貫して反対してきたことを訴える。

144片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/03(土) 13:16:47
 ◆神奈川ネット

 ◇課題は地域政党に−−武志富美枝・事務局長

 自民VS民主の2大政党時代と言われているが、市民はどちらにも期待していない。子育てや介護、コミュニティー(地域)再生などの生活課題は、中央の大政党がコントロールすべきでない。地域政党が地域の課題を自ら掘り起こし、その政策を競い合うのが真の地域分権のあり方だと訴えたい。

 議員提案や、有権者の署名を集めて行う市民立法運動を活用して政策提案し、市民にも政治へのアクセスがあることを示していきたい。

 同時に、議会の改革を積極的に推し進めていく。市民の声を反映させ、議会の公開性や透明性の確保、議員年金の廃止に取り組む。議会は議員と首長の間でしか議論をしないが、議員同士も政策を闘わせるべきだ。予算提案権が首長にしかないなど、首長と議会の関係もアンバランス。セレモニーのような議会を改革したい。

 そのために、県議は現職3人に新人5人元職1人を加えた9人を公認し、中郡では推薦候補1人を立てる。市議は横浜、川崎、茅ケ崎、大和市など12市で21人を擁立する。

 知事選には独自候補を立てられなかったので、権限の大きい知事に対するけん制力となれるよう勢力拡大を目指す。松沢成文知事に対しては是々非々の立場でやってきた。誰を支援するかは各候補者のマニフェストの内容を見て考えたい。

 ◆社民

 ◇基地問題が追い風−−高橋八一・県連幹事長

 米軍再編で県内の基地負担が増した。基地に反対してきた社民党への追い風ととらえ、党勢拡大を図りたい。基地を抱える大和、相模原市など一般市で新人2人を含む計10人を立てる。横須賀市は無所属3人を推薦し、独自候補も擁立したい。政令市は横浜で2人。さらに2人を立てるべく努力中だ。

 県議は現職1人に加え、現職の衆院議員がいる藤沢市から新人を1人擁立する。地域の情勢を見て、県議候補の応援を条件に無所属市議らと政策協定を結ぶなど、緩やかな協力態勢をとり、推薦は出せないが、民主党候補とも協力していく。

 課題は候補者探し。05年の衆院11区(横須賀、三浦市)のように、候補者を立てなくても比例で1万票とった地域は、市議候補を出せばいい戦いが出来るはず。だが、長年の労働組合頼みが染み付いていて、十分な資金と支援がなければ立候補してくれないのが現状だ。潜在的な社民党ファンの受け皿となる候補者を1人でも多く擁立したい。

 前回知事選では飛鳥田一朗氏を支援したが、今回は独自候補を立てる力がない。4年間の県政を検証し、自主投票か誰かを支援するか考える。自民や共産が推薦する候補者に興味はないが、松沢成文知事は何かあれば現地に飛ぶフットワークの軽さと、独自の政策「インベスト神奈川」が評価できる。

毎日新聞 2007年3月3日

145片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/07(水) 12:35:13
県議会:民主、対決色鮮明に 知事厳しく批判−−代表質問 /山梨
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamanashi/news/20070307ddlk19010338000c.html

 県議会の民主党系会派「フォーラム政新」代表の竹越久高県議は6日の県議会代表質問で、県財政健全化などを巡り横内正明知事の県政運営方針を厳しく批判した。同会派は山本前知事時代、自民党会派などと与党態勢を組んでいたが、一転して対決姿勢を鮮明にした。

 竹越県議は、知事選で横内氏陣営が山本県政への批判材料に掲げた中部横断自動車道の県負担金180億円の削減や、甲府駅北口の新学習拠点施設整備計画の見直しなどについて質問。横内知事の答弁で県負担金の削減目標などが示されなかったことに「だんだんがっかりしてきた。選挙期間中に誇張した宣伝をしたという思いだ。やってみなければ分からないでは納得できない」と厳しい言葉を浴びせた。これに対し横内知事は「最大限の努力をする」などと答えた。【富田洋一】

毎日新聞 2007年3月7日

146片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/09(金) 21:21:11
検証県議会(上) 議論乏しく演説多く
2007年03月08日 朝日千葉
http://mytown.asahi.com/chiba/news.php?k_id=12000000703080003

 2月21日午前の県議会本会議場。同僚議員から激励の拍手を受けながら、自民党県連政調会長の斎藤万祐議員(68)が代表質問をするため、議長席前の演壇に登った。
 原稿用紙を読みながら約46分、財政、市町村合併、いじめ対策など多岐にわたって質問した。堂本知事らの答弁後、自席から約4分、再びただした。再度の答弁をはさんだ三度目は、質問ではなく要望だった。持ち時間60分のうち約10分を残して質問を終えた。
 県議会は内部の申し合わせで、県側の答弁を受けた後の再質問、さらに再度の答弁後の再々質問までを認めている。しかし、この機会を最大限に使う議員は少ない。
 今回の2月県議会の代表質問と一般質問で質問したのは16議員。県議会事務局によると、最初の質問(要望だけの場合は除く)だけで終えたのは、いずれも自民党の川名寛章(61)、田中宗隆(63)、山中操(56)、伊藤勲(66)の4議員。逆に、再々質問までしたのは代表質問に立った民主党の田中信行議員(55)だけだったという。
 県議会は本来、県が提案する議案を慎重に審査し、疑問点があれば鋭く追及する場だ。北海道夕張市が財政再建団体に指定されたのを受け、行政の監視役としての議会の責務があらためて重要視されている。
 「(県議からは)すべてのシナリオを(代表・一般質問の)事前に出してもらっていることが多いですよ」
 昨年8月の補選で初当選した民主党の軍司俊紀議員(41)は今回が初の一般質問だった。それを終えた後、県職員にそう言われて驚いた。
 多くの議員が県議会で読み上げる原稿を事前に県側に提出し、引き換えに県が答える答弁内容を事前に開示してもらう。これに基づく再質問の原稿も事前に県側に示しているというのだ。
 自らは印西市議時代、質問の詳細までは市側に伝えず、手元にメモを用意して臨んだという。「これでは儀礼的だ」
 地元の県道整備の進捗(しん・ちょく)状況と今後の見通しをただす議員もいた。「本会議でなくても、県議が県の担当部・課長に聞けばすぐに分かる内容だった」。同僚の若手議員でさえ首をかしげた。
 しばしば県議会を傍聴するというNPO法人理事の女性(56)は「鋭い突っ込みが少なく、演説して終わっているケースが多い。十分に政策論争しているとは思えない。だから、県議会が県民から遠い存在になっている」と勉強不足ぶりを判する。
 議論に乏しい静かな議会は、情報発信力に乏しい。議論が増えれば、県民の関心は集まるはずだ、と指摘する。
 東国原英夫宮崎県知事は、初めて臨んだ県議会で、事前のすりあわせなしで、議員と論戦を交わした。満員に近い傍聴人は質疑を凝視した。
 同知事はその中で「生き生きとした議論がなされるべきだ」として、質疑応答を一問一答方式に切り替えてはどうかと議会側に投げかけた。
 宮城、栃木、京都など9府県議会では一問一答方式が導入されている(06年9月現在)。テーマごとに議論を深めやすい方式とされる。
 千葉の場合、予算委員会にこの方式を採り入れる。だが、代表・一般質問は、議員が全質問をしてから、知事らがまとめて答える「一括質問方式」を採っている。
                 ◇
 統一地方選の前半選挙にあたる県議選の告示(30日)が約3週間後に迫ってきた(政令指定市・千葉市議選も同一日程)。約495万人の有権者が票を投じる。直前の2月定例県議会では選挙を意識した質問・行動も目についた。この4年、県民が託した思いは議員を通じて確実に届いていたのか。県議会を検証する。

147片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/09(金) 21:22:06
検証県議会(中) メモ元に「概要だけ」
2007年03月09日 朝日千葉
http://mytown.asahi.com/chiba/news.php?k_id=12000000703090001

 Uの字に並んだ17人の議員たち。その底の部分に座った共産党の議員がさっそく手を挙げて「世論も求めている……」。同じ列の市民ネット・無所属市民の会、社民・県民連合、水と緑の会の3議員が続いた。


 自民党議員1人の賛成意見をはさみ、この4議員は計8回、請願に対する賛成意見を次々と述べていった。


 採決の結果、自民、公明、民主の13議員の全員一致で「不採択」となった。共産などの4議員は、少数会派の「委員外議員」。規則上、採決には参加できなかった。


 2月27日の議会運営委員会の場面。意見だけみれば、「不採択1」に対して「採択4」だ。しかし、このすべてのやりとりを一語一句まで残す委員会の議事録は、県議会には存在しない。


 県議会委員会条例で定められている委員会の記録の形式は「会議の概要」。県職員が自筆メモを元に作成して、各委員長に渡す。その内容を3委員が確認したうえ署名する。録音や全発言の逐一筆記はとっていないため、これが公式な会議の記録となる。


 この議運委で「不採択」となったのは、議員に交通費や宿泊費の名目で支払われる「費用弁償」をめぐる市民団体からの請願だった。この日は、同団体から出された、常任委員会で詳細な議事録をとるように求める請願も審議された。


 団体は請願の中でこう指摘した。「常任委員会で録音や速記がないのは、都道府県議会では千葉、和歌山、岡山、愛媛の4県のみと言われる」。紹介議員の1人も「要点筆記では政策決定の経緯を検証できない。まとめる人の主観が入り、自分の意見が載らないこともある」と語る。


 全発言を記録するように求める請願は、06年6月県議会にも、別の団体から出されている。この際も不採択。議員の意見は「人員の確保、予算の問題など、いろいろと検討するべき課題が多い」などだった。


 ただ、県議会がまったく消極的、というわけではない。06年6月県議会から、ホームページで委員会質疑の一部を公開。各委員長が、委員会審議の結果を本会議に報告した内容から抜粋している。


 しかし、匿名で短行。どの議員がどんな意見を言い、どんな論戦が交わされたのかを、検証することは難しい。


 議事録がないため、余計なトラブルになった例もある。同じく06年6月県議会。条例案の審議の過程での議員の発言をめぐり、批判的な議員が「本当に言ったのか」と確認を求めた。議員は否定。結局、記録がないため、発言の有無は最後まで確認できなかった。


 先の請願2件を不採択とした議運委の「会議の概要」には、審議のやりとりがどう記載されるのか。通常ならば、統一地方選での改選を経て、6月県議会の前までには、情報公開の対象となる。


 ところで、千葉と同列と指摘された3県議会のうち愛媛県議会は反論する。「IC録音機で記録しており、ほぼすべて会議録に載せている」

148片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/09(金) 22:14:26
2007年3月3日(土)
県議選
自民県連、県議選で現職18人の公認決定 
長崎氏難色、了承せず 支援の新人が堀内氏側と競合 山梨日日
http://www.sannichi.co.jp/chihosen/news/2007/03/03/17.html

 自民党県連(山下実会長)は二日、四月の統一地方選で行われる県議選の公認候補として現職十八人を決めた。公認には県関係国会議員の承諾が前提となるが、衆院山梨2区支部長の長崎幸太郎衆院議員(比例南関東)が了承しないままでの決定となった。長崎氏の後援会幹部を務める新人と、堀内光雄衆院議員(山梨2区)が推す現職が大月市選挙区(定数1)で議席を奪い合う見通しであることが背景にあり、衆院議員二氏が山梨2区で地盤を争っていることが影響した格好だ。

 大月市選挙区では現職の棚本邦由氏と新人で大月市議の萩原剛氏が立候補を表明し、激しい前哨戦を繰り広げている。県連関係者によると、棚本氏が堀内氏の後援会幹部なのに対し、萩原氏は長崎氏の後援会大月支部長を務めており、こうした状況から長崎氏が現職を中心とした公認に難色を示したとみられている。

 党公認には現職二十五人のうち棚本氏を含む十八人が申請。山下会長らは十八人全員を公認することについて、二月二十八日から県関係国会議員六人に了承を求めたが、長崎氏だけが承諾せず、最終的に山下会長の判断で二日に公認を決めた。

 公認候補を承諾しなかった理由について、長崎氏事務所は「規定では国会議員と調整の上、決定するとされているが、これまで調整が行われていない」と指摘。山下会長は「公認は現職優先で決めるのが原則。現職は党員獲得にも実績があり、認めない理由がない」としている。

 一方、現職の辻弥氏(南巨摩)は「支持者の中に非自民系もいる」、鈴木幹夫氏(甲州)は「検討中」として公認申請しなかった。山下会長や相馬紀夫幹事長ら五人は今期限りで県議を引退する。

 公認候補は次の通り。
 臼井成夫、太田道夫、土屋直、皆川巌(甲府)秋山隆信、渡辺亘人(富士吉田)森屋宏(都留・西桂)望月清賢(山梨)棚本邦由(大月)清水武則(韮崎)内田健(南アルプス)浅川力三(北杜)保延実(甲斐)前島茂松、山下政樹(笛吹)高野剛(甲州)深沢登志夫(南巨摩)高村権一(南都留)

149片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/10(土) 09:33:06
注目選挙区の構図
《1》 自・民代理戦争(2007年3月7日) 讀賣埼玉
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saitama/kikaku/053/1.htm

南19区 自民王国、迫る民主  南21区 “政党対決”肩透かし

   県議選■南19区

 5日朝、蕨市議4期の経験を持つ民主党の福田秀雄はいつものようにJR蕨駅前で街頭演説に立った。

 「上田知事とともに蕨を変えていく。蕨にも変化が必要だ」

 意識的に知事の名前を盛り込み、政治の変革を強調し続ける。福田と二人三脚で活動する衆院議員・高山智司も「改革できるのは民主党だけだと訴えて、自民党支持層も取り込む」と意気込みを見せる。

 蕨市は面積5・1平方キロ・メートルと市としては全国最小。東京に通勤する「埼玉都民」が多い一方で、高齢化も進む。1年間で5〜7%、4年で約2割の住民が入れ替わるという県南都市部の特徴を凝縮させた街だ。どちらかと言えば民主党が得意とする政治風土を持っている。

 しかし、県議選での選挙結果が示すのは「自民党王国」。過去4回の選挙を見ると、無投票2回を含めて、自民党の奥田昌利が圧勝してきた。8期32年にわたり蕨市長を務める田中啓一(80)も自民党に近く、長男の良生は2005年の衆院選埼玉15区で初当選した自民党衆院議員だ。

 その田中啓一は今期限りで引退を表明。次期衆院選をにらみ、自民党の独占状況を阻止しておきたい高山と福田が組んで1人区での議席確保を目指そうとしている。

 ガッチリとした地盤を持つ自民党現職の奥田にも不安はある。

 2003年の衆院選で蕨市内の得票は民主党が自民党を上回った。奥田陣営では「県議選で無党派層による浮動票はどれだけあるのか、どこに流れるのか予想できない」と警戒する。

 奥田は2月25日、市内で開いた県政講演会で、「長くこの立場(県議)にいるからこそ、県からも一目置いてもらえる」と主張。県道の拡幅事業や蕨署移転など、地元問題で自らが果たしてきた実績を強調し、新人との差別化を図ろうとしている。

   ■南21区 「いっそのこと、民主党との“政党対決”の方が戦いやすかった」

 3選を目指す自民党県議の石田昇は選挙の対立構図に不満を漏らす。南21区を含む衆院埼玉2区では自民党の新藤義孝と民主党の石田勝之が常に火花を散らしてきた。今回の県議選はその“代理戦争”の色彩が強かった。しかし、茅野和広は民主党の看板を背負わず、無所属を表明した。

 これを石田昇は「政党の看板を隠している」と見る。石田勝之は旧新進党時代から公明党とのつながりが深い。県議選で公明党から支援を受けるためには民主党の看板は妨げになると判断した、というわけだ。

 石田昇陣営にしてみれば、民主党批判を封じられ、個人攻撃もしにくい。「自民党の実績を打ち出す以外に無い。完全に守りの選挙だ」と頭を痛める。

 3日、鳩ヶ谷市制40周年施行記念式典。赤いカーペットのひな壇上には、市長・木下達則とともに、新藤と石田昇が並んだ。向かい合う形で客席前列に石田勝之が座り、最後列に茅野の姿があった。現職は壇上に立ち、敗れたものは下座。県議選で茅野が自民党を破れば、次の衆院選で壇上に立つのは自分だ――。民主党関係者は石田勝之の胸中をこう説明する。




     【立候補予定者】

 ◆南19区 蕨市

      (定数1)

 奥田 昌利 69自現《4》

 福田 秀雄 60民新

 ◆南21区 鳩ヶ谷市

      (定数1)

 石田  昇 58自現《2》

 茅野 和広 54無新

 (《 》内は当選回数)

150片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/10(土) 09:35:24
注目選挙区の構図
《2》 自民の牙城 挑む民主(2007年3月8日) 讀賣埼玉
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saitama/kikaku/053/2.htm

共存一転票食い合い 西2区  新顔にじわり包囲網 南20区

 11ある県議選2人区で自民党は6選挙区を独占している。牙城(がじょう)に食い込もうと民主党も7人の公認・推薦を擁立した。(敬称略)

   県議選■西2区

 1月19日、入間市の産業文化センターで開かれた現職県議・田中龍夫の新年会で、後援会幹部の気炎が周囲をピリッとさせた。

 「これまでは自民党県議2人が選挙区内で共存してきた。今回は自民同士の食い合いになるかもしれない。遠慮するな」

 市長の木下博が続いた。

 「向こうは随分やっている。このままでは自民の2議席維持は危ないぞ」

 1995年に初当選した自民党の田中と斎藤正明は今回そろって4選を目指している。ただ、2人が本格的な選挙を戦うのは今回が初めて。無投票で初当選し、99年は共産党候補に大差で勝った。2003年も無投票。3回のうち、2回は戦わずして議席を分け合ってきた。実質12年間、自民党は選挙運動らしい運動はしてこなかった。そのつけは、衆院選に現れる。03年の衆院選の市内得票は、選挙区選(9区)で1231票、比例選では6852票も、民主党が自民党を上回った。

 田中以上に斎藤陣営の危機感は強い。木下と激しい市長選を戦った斎藤は、自民党の組織票より、知事・上田清司ら個人的なつながりを生かし、「浮動票の受け皿」と見られていた。しかし、民主党の参戦で「今まで通りではいられない」と、昨年から、田中支援と見られていた支持者や業者に支援のお願いを広げてきた。

 2人の現職に割って入ろうという民主党の新井格の悩みは知名度だ。西2区では民主党初の公認候補。06年12月から入間市駅など市内5か所の駅頭で街頭演説を開始した。通りかかる人から「何の選挙ですか」と聞かれることもしばしば。自民党現職が青と緑をイメージカラーにしているのに対抗し、ジャンパーやのぼりに赤を使った。

 「共産党ですか、って聞かれて……。何をすれば票につながるのか」

 攻め手のはずの新井自身、模索する日々が続いている。

   ■南20区

 「あちこちでポスターの掲示を断られている」

 4日夕方、戸田市内での選挙事務所開きで約50人の後援会関係者を前に、あいさつに立った民主党公認、中島浩一の口をついて出たのは苦しい選挙事情だった。

 新人の中島はボランティアと一緒に、06年12月から選挙区内の企業や個人宅を回り、政党ポスターの掲示をお願いして歩き回った。何度も足を運んだ末、掲示してくれた人もいた。ところが選挙が近づくにつれ、「ポスターの掲示はやめてもらえないか」との連絡が相次いだ。

 中島は後援会幹部を前に「自民党の力を思い知らされた」とつぶやいた。

 住宅地が広がるJR埼京線沿線の市西部地域は、自民現職の細田徳治と峯岸光夫の地盤。2人区をスタンスの近い保守系無所属を含め、自民党が16年間独占してきた。前回選挙は、共産党候補が8312票を獲得し、自民党の議席を脅かした。今回、共産党が公認した菅野栄の地盤は細田らと重なる。そこに中島が加わることは細田ら自民党陣営にとって大きな脅威だ。




     【立候補予定者】

 ◆西2区 入間市

(定数2)

 斎藤 正明 58自現《3》

 田中 龍夫 54自現《3》

 新井  格 44民新

 ◆南20区 戸田市

(定数2)

 細田 徳治 58自現《3》

 峯岸 光夫 59自現《3》

 中島 浩一 45民新

 菅野  栄 61共新

(《 》内は当選回数)

151片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/10(土) 09:37:12
注目選挙区の構図
《3》 保守分裂 骨肉の争い(2007年3月9日) 讀賣埼玉
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saitama/kikaku/053/3.htm

かつての「身内」が反旗 西12区  自民「勝った方を公認」 東2区

 県議選では今回も保守勢力を二分する選挙区が目立つ。いずれも系列市議や市長、有権者を巻き込んだ「身内の争い」が繰り広げられている。

(敬称略)

   県議選■西12区

 自民党公認候補の集いかと思うような布陣だった。3日、五味ヶ谷自治会館(鶴ヶ島市)での市議・伊藤邦夫の後援会会合には、自民党系で市議会議長の岸田近典、副議長の藤原建志をはじめ、保守系の市議5人が顔をそろえた。

 伊藤は約200人の支援者を前に「現職(県議)という大きな壁を越えたい」と県議選に立候補する決意を表明した。これを受けて市議の1人が「県議が果たすべき市と県をつなぐパイプの役割が機能していない」と現職で党公認候補の長峰宏芳を批判すると、伊藤は深くうなずいた。

 市議2期、党支部の青年部長などを務めた伊藤。当然、国政選や地方選では党公認候補を支えてきた。その伊藤が、党公認の長峰に挑む決意を固めたのは1年半前にさかのぼる。

 伊藤陣営幹部は当時の様子をこう説明する。2005年10月の市長選に長峰が立候補し、それに伴う県議補選に伊藤が出る方向で調整していた。地元議員の間でも、「次の県議はお前だ」と言われるようになり、腹づもりを固めた。しかし、長峰は体調不良を理由に立候補を断念。この時、断たれた県議への夢を今回果たそうとしている。

 長峰陣営は「組織も実績もある」と冷静を装う。9年間続く長峰の県議会活動報告「ふれあい通信」はすでに32号。「市内の約2万7000戸に1週間で配布できるネットワークがある」と自負もある。

 支持者集めや県議選で長峰を支えたのは伊藤ら市議たちだ。これまで手足となって活動してきた実動部隊が今度は敵に回る。手の内を知り尽くした身内による争いは始まったばかりだ。

   ■東2区

 保守勢力を二分する戦いに自民党県連はどう対応しているのか。

 県議補選に無所属で当選したばかりの永沼正人は06年の7月末、120人分の支持者名簿を手に自民党への入党申し込み願と支部設立願を県連に提出した。入党を果たせれば今回の県議選で公認が得られるとの計算もあった。その思惑を見透かしたように県連幹部の答えは冷たかった。

 「次の選挙で公認争いなどでもめることが予想されるなら、選挙で勝ってから来ればいい」

 実際、07年1月に元衆院議員秘書の諸井真英が公認を申請。県連はどちらも受理せず、保守系無所属による分裂選挙となった。

 東2区で保守分裂の県議選は珍しくない。前回は無投票だったが、その前の2回はいずれも自民党現職が保守系無所属に敗れた。

 永沼は2月25日、羽生市長・河田晃明の市政報告会で出席者から「市長のためにも頑張って欲しい」と激励された。永沼と河田は市議時代に新会派を結成した仲で縁は深い。

 一方、その河田に06年の市長選で敗れた元県議の相馬宏雄は「(諸井は)私の支持者回りを一通り終えたんじゃないか」と言う。市長選のしこりが両陣営の対抗心を強めている。

 県連幹事長の深井明は「勝ち残った方を追加公認すればいい」と冷ややかだ。

 羽生市の目抜き通りプラザ通り。人通りは少なく、空き店舗が目立つ。3代続く老舗の店主(70)の「毎回政争が繰り広げられてきた。すべてとは言わないが、その結果がこの状態だ」とのつぶやきが両候補予定者にどう響くのか。




     【立候補予定者】

 ◆西12区 鶴ヶ島市

(定数1)

 長峰 宏芳 64自現《3》

 伊藤 邦夫 55無新

 中郡 龍二 37無新

 ◆東2区 羽生市

(定数1)

 永沼 正人 44無現《1》

 諸井 真英 38無新

(《 》内は当選回数)

152片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/10(土) 09:39:06
注目選挙区の構図 トップ
《4》 合併と区割り変更(2007年3月10日) 讀賣埼玉
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saitama/kikaku/053/4.htm

地域均衡 苦慮した擁立 北5区

 2006年10月の県条例改正による区割り変更後、初の統一地方選。01年5月のさいたま市誕生から続く市町村合併と相まって選挙活動は微妙な変化を見せ始めている。

(敬称略)

   県議選■北5区

 深谷市と寄居町。二つの市町で構成されるこの選挙区の選挙構図は、地域事情が大きく反映されている。深谷市に合併した岡部、川本、花園の旧3町は、前回選挙まで寄居町とともに旧5区(定数1)だったが、旧深谷市の旧6区(定数2)と一つになった。今回の立候補予定者は現職ゼロ、新人など6人が3議席を争っている。

 1月13日、寄居町内の鉢形財産区会館で町長の津久井幹雄や町議ら約30人がひそかに会合を持った。今回で引退する県議の石渡勲の後継を誰にするかが議題だった。2006年10月の引退表明から寄居町出身者の候補を模索してきた。選挙も近く決定時期が迫っていた。石渡が言った。「寄居に適任者はいない。神尾高善も寄居のためにやるといっている」。神尾支援に異論は出なかった。その1週間後、同じ場所で町議や首長経験者ら約70人が集まり、神尾支援を正式決定した。

 最後の岡部町長を務めた神尾は深谷市に軸を置く県議ばかりでは、旧3町の声が県政に届かなくなるという懸念を抱いていた。地元の「政(まつりごと)」が旧深谷市に偏りかねないことへの不安は、旧5区出身者に共通だ。ただ、寄居町議の1人は「将来は寄居出身者を(旧北5区の)統一候補とする布石としたい」と岡部町出身者擁立には不満を持っている。

 今回立候補を予定している6人のうち、旧北5区出身者は2人、残りの4人は旧北6区。前回県議選の投票者数は、旧深谷市が約4万人、寄居町と旧3町は約2万8000人で4対3の割合だ。地元有力者は「旧北5区の票の行方が勝負を分ける」と指摘する。

 これを裏付けるように神尾支持の寄居町議の1人は「深谷出身の候補者2人から『支持してほしい』と声をかけられた」と明かす。

   ■尾引く「郵政解散」

 北5区の選挙構図をより複雑にしている底流に、05年の「郵政解散」がある。深谷市を含む衆院埼玉11区は自民党公認の「刺客」新井悦二が、造反組で現職の小泉龍司を破った。2人の系列候補が立つ県議選は第2ラウンドだ。

 2月下旬、深谷市戸森の雷電神社内の公会堂。小泉龍司系の小島進は住民約100人を前に「『民間の仕事は民間に任せればいい』という主張は、ちょっと違うのではないか」などと持論を展開。郵政解散に踏み切った前首相の小泉純一郎を批判した。小島は今回民主党から推薦を受けた。この経緯について小泉龍司は「後援会にすべてを委ねている」と言葉を濁す。

 対する新井は、自分の元秘書だった田村重信を全面支援する。田村は年明け以降、ほぼ毎日40人程度から150人規模の集会をこなしてきた。1日1件だったのが、最近は多い日には3件。新井の兄で深谷市長の新井家光の有権者らも含めて支持者固めを進めている。

    【立候補予定者】

 ◆北5区 深谷市、寄居町

 田村 重信 56 自新

 柴岡 俊美 45 共新

 小島  進 46 無新(民)

 神尾 高善 56 無新

 加藤 裕康 61 無元《1》

 志村 利行 50 無新

(《 》内は当選回数、かっこ書きは推薦)

153片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/15(木) 10:44:43
’07知事選 有権者をつかむ<上>
露出度アップに躍起 東京新聞神奈川
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kgw/20070315/lcl_____kgw_____001.shtml

 「東京と神奈川じゃ、マスコミの注目の仕方が百倍ぐらい違うね」「私は浅野(史郎前宮城県知事)さんよりもっと無党派ですよ」…。現職の松沢成文氏(48)は最近、東京都知事選を意識した発言が多い。松沢氏の関係者は解説する。

 「知事はよく言っていた。『石原(慎太郎都知事)、田中(康夫前長野県知事)はいいよな。マスコミの方からやってきて、主張を取り上げてくれる』。都知事選ばかりが注目されるのが悔しいのだろう。マスコミで知名度が上がれば、選挙できゅうきゅうとしなくてもいいから」

 松沢、石原、田中の三氏に共通するのは、政党や団体に頼らない選挙スタイル。強固な組織を持たない候補者は、メディアを使って露出度を上げ、世論の支持を受け続けることが生命線となる。

 高瀬淳一名古屋外大教授(情報政治学)は「政党にとらわれない自立派層が多い都市部では組織ではなく、候補者自身の信頼度が問われ、メディア戦略はもはや前提条件」と言い切る。

 松沢氏の二〇〇六年の定例・臨時会見の数は、計五十三回。全国の知事の中で四番目に多い。トップは山形県の斎藤弘知事の九十六回。同県広報室は「県民からは『県政が身近になった』と評判がいい」と話す。斎藤知事も、二〇〇五年の選挙で政党組織に頼らず無党派で勝ち上がった。

 松沢氏は記者会見のやり方も大きく変えた。副知事二人を左右に従え座って会見するスタイルから、知事一人が立ってやるようになった。会見の模様はテレビ中継され、インターネットでも配信される。「県政の最高責任者」という姿を視聴者に印象づけられる。

 「政党丸抱え対無党派」−。十二日の事務所開きで、支持者に知事選の構図をこう示した松沢氏は、無党派で戦う意義を強調した。

 「政党などの組織におんぶにだっこでは、組織の言いなりになるだけ。何も改革はできない」

   ■    ■  

 「神奈川にすばらしい知事はいらない。改革に必要なのは一人の百歩より、百人の一歩だ」。今月四日。電車で県内十八カ所を回る「駅伝街頭演説」の最後を飾るJR横浜駅西口で、自民党県連が擁立した元埼玉高速鉄道社長杉野正氏(48)が声を張り上げた。メディアを利用し、注目を集める“松沢スタイル”への批判だった。

 杉野氏は「パフォーマンスは現職の得意分野。それで勝負する気はない」と話すが、メディアへの配慮も見える。杉野氏は昨年十月から始めたインターネットのブログ(日記風サイト)で一時期、メディア批判を展開。だが、最近は封印した。

 背景には、自民党本部が「知名度不足」を理由に推薦を見送り、組織戦から無党派対策への転換を迫られた影響がある。県連幹部は「無党派層へ支持を訴えるのに、メディアに嫌われては話にならない」と明かす。

   ■    ■  

 藤竹暁学習院大名誉教授(メディア論)は、一月の宮崎県知事選で初当選した東国原英夫(そのまんま東)知事を例に挙げ、こう指摘する。「宮崎では、マニフェストを分かりやすく説く姿がメディアを通じて支持を集めた。無党派層の多い神奈川で、露出度の高い現職の有利は当然。新人が対抗するには『これで県が変わる』という政策をキャッチフレーズ化して、注目を高めていくことが必要だ」

  ×    ×

 任期満了に伴う知事選の告示まで一週間。立候補予定者は、県内七百十六万有権者の心をどうつかみ、自分への投票に結びつけようとしているのか。その戦略を追った。

154片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/16(金) 18:47:20
【07統一地方選】「横内派」続々と
2007年03月16日 朝日山梨
http://mytown.asahi.com/yamanashi/news.php?k_id=20000000703160001

■人気便乗分かれる賛否


・県議選 告示まで2週間


 県議選は30日の告示まであと2週間。無党派層の支持を集めて初当選した横内正明知事の人気にあやかろうという立候補予定者が目立っている。横内知事にとっては、少数与党の返上がかかる選挙。ただ知事の支持者からは「横内派が増えればいい」「自称横内派は信用できない」と勝ち馬に乗ろうという現象に意見が分かれている。(上原佳久)


 「知事選は横内さんをやった。だから、頼めばもらえるさ……」。北杜市須玉町内、北杜市選挙区に立候補予定の吉崎克己氏(56)。


 事務所の壁に、横内知事が、支持する立候補予定者に贈ったはずの「祈必勝」の為書(ため・が)きがない。


・当選後に決意


 吉崎氏は横内知事が1月に当選した後、立候補を決めた。同選挙区では、山本栄彦前知事を支援した元北杜市職員が立候補を断念。定数2に滑り込む余地ができたと判断したからだ。



 吉崎氏の事務所から数百メートル離れて、横内知事の選対幹部も務めた県議浅川力三氏(59)の事務所がある。


 壁にあるのは、横内知事からの「祈必勝」。浅川氏は憤りを隠さない。「知事選の集会で顔を見たこともない。横内派を自称して、勝ち馬に乗るつもりだ」


 「仙人が山を下りてきた」。笛吹市選挙区に「横内派」として立候補予定の里吉至光氏(67)は、支持者にそうからかわれる。


 里吉氏は03年県議選で落選し、引退。以来、笛吹市一宮町内の山林を畑に開墾して、ブルーベリーづくりに没頭してきた。既に500本も植えていたが、横内知事誕生で気持ちが動いた。「横内さんへの風を感じる。やり残したことを果たしたい」


・勢力の逆転も


 横内知事の支持者は、県議会に横内派を増やそうと、新顔や元職の「公認候補」を各地で擁立している。横内知事の衆院議員時代の元秘書永井学氏(32)=甲府市選挙区=らがいる。そこに思わぬ「援軍」までも次々と名乗りを上げている。


 2月県議会の開会時点の勢力図は、横内派の「自由民主党」は少数与党で10人。一方、山本前知事を支援した最大会派「自民党政和会」は16人。議員控室の広さは、政和会が倍近くもある。


 県議選で現職の立候補予定者は、横内派が9人、山本派が12人と差は縮まる。引退議員もいるため、逆転も視野に入り、自由民主党の県議は「県議選の後は、もっと大きな控室に移れるだろう」と期待する。


 横内知事は初めて臨んだ2月県議会最終日の14日、提案した県道工事の契約案件を撤回した。「敵」の政和会の県議から説明不足を指摘され、反発を受けたためだ。


 横内知事の後援会幹部は言う。


 「与党議員ばかり増えたらチェック機能が落ちるかもしれない。しかし横内県政を進めるには、自称であっても『横内派』県議が増えるのは悪くない」

155片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/19(月) 23:07:59
【07統一地方選】「負け組」に危機感
2007年03月17日 朝日山梨
http://mytown.asahi.com/yamanashi/news.php?k_id=20000000703170006

 1月の知事選で、現職だった山本栄彦氏を推した結果、「負け組」となった県議たち。その後は山本氏を支持したことの正当性を訴え続けたり、「知事選と県議選とは別」と反論したり、と対応は様々だ。迎える県議選についてはいずれも、「逆風」という認識を持っているようだ。(後藤泰良)


 「今回の選挙は非常に厳しいから」


 知事選の投開票日から3日後の1月24日、落選した山本氏の選対幹部を務めた皆川巌県議(甲府市選挙区)は早々に事務所開きをした。県議の中では最も早く、支持者固めに走った。


 皆川氏が事務所開きをした日、所属する県議会最大会派・自民党政和会は、県庁の議員控室で会合を開いていた。知事選で負けたことを受け、今後の対応について話し合うのが目的だった。


 会合を欠席してまで、事務所開きを急いだ理由について、皆川氏は「当選できるかどうかの瀬戸際となってしまった。自分の選挙を優先した」と釈明する。


 皆川氏は、支持者たちに、「負け組となったから逆風だ」と危機感をあおる。


 知事選の後、16人いる自民党政和会の県議のうち、現職4人は立候補しないことを表明した。うち1人、自民党県連会長でもある山下実県議は「敗戦が一因」と語った。


 横内正明知事が地盤の一つとする南巨摩郡選挙区(定数2)で山本氏を推した辻彌県議は、支持者らには「知事選と県議選とは別」と理解を求めている。もちろん悪影響も予想される。その点を問われると、「そんなものはない」と気色ばむ。


 甲府市選挙区の土屋直県議も、また「負け組」の一人。支持者の一部が逃げたことを暗に認めながら、知事選でとったスタンスの正当性を強調している。


 「そんなことを怖がっては議会活動ができない」と強気の姿勢を見せる。一方で政和会の同僚の議員たちには、「一緒に、あがって(当選して)もらわないと困る」などと語りかけている。


 自民と相乗りする格好で山本氏を推した民主党。


 県連幹事長の樋口雄一県議は、今回の知事選後の最大の特徴について、横内知事が勝たなければ県議選への立候補ができるかどうか怪しかった「横内チルドレン」の存在を挙げた。


 県議選を前にして、そんな「チルドレン」が次々と立候補を表明した。知事選前には、県議会での勢力拡大を誓った民主党もこの「大きな流れ」には逆らえなかった。結局、公認候補は現職の3人だけにとどまった。


 敗軍の将となった山本氏本人は言う。


 「県議選は知事選の勝ち負けではなく、行政をどうチェックするか、地域のために何をするかを問う選挙でなくてはいけない。有権者にはしっかりと見極めて欲しい」

156片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/20(火) 20:49:47
07決戦県議会―各党の攻防<上>
急激に進む世代交代 東京NP千葉
http://www.tokyo-np.co.jp/00/cba/20070320/lcl_____cba_____000.shtml

 「まさか飯島さんまで」−。

 九期務めた自民党県連最高顧問の飯島重雄(75)の突然の引退表明。県連幹部は絶句した。

 飯島は「七十を過ぎた人間が、いつまでもやるものではない。上がいなくならないと伸びる芽も出てこない。二年ぐらい前から辞めようと考えていた」と説明する。「女房も、もう七十三。選挙は酷だよ」

 六期の県連議員会長莇崇一(70)も今期限りでバッジを外す。「父親の手伝いに始まり、五十年も選挙をやってるんだ。選挙は、もういいよ。年寄りから若い人に譲りたい」と、残された後継指名の仕事も終え、さばさばした表情を見せる。

 自民は前回二〇〇三年の県議選で六十四人を公認、三人を推薦した。このうち六人が落選したが、無所属の当選者を加え、定数九八のうち七十一議席を占め、保守王国の地力をみせつけた。

 今回、区割り変更で選挙区が減った影響もあり、現在まで公認が五十七人、推薦は四人と、態勢はやや小ぶりにとどまる。現職六十人中、引退組、国政や首長選への挑戦組を合わせ十三人が出馬しない。議長経験者の重鎮がそろって引退するのと合わせ、世代交代の印象を一層強めている。

 東京都に隣接し、埋め立て地に広がる都市部の選挙区。定数二に対し、自民は現職、新人の二人を擁立する。「千葉都民」が多く、住民の移動も激しい。無党派層が多数を占め、保守の地盤が限られる土地柄を考慮すれば、二議席独占はまず不可能だ。

 新人の男性(42)は「二つは取れない。自分が勝てばいい」と戦いを挑む。「東京との格差をなくし、都市部に強い自民党にする。今の現職ではどうにもならない」と断言し、現職との交代を強烈にアピールする。

     ◇

 ベテラン議員の重しが取れたことにより、各地で世代交代を狙って地力のある新人が次々と名乗りを上げている。期数を重ねた議長経験者でさえ、安閑とはしていられない情勢だ。

 県連幹事長の金子和夫(81)は「公認のうち堅いのは三十七。五十六まで取りたいが、五十二、五十三どまりの可能性も否定できない」と大幅な議席減を危惧(きぐ)する。

 七期の金子自身、引退組だ。幹事長職は五期以上の議長経験者のみに許された県連の重職。「幹事長のなり手がいなくなるのでは」と陰でささやかれるほど、会派内の世代交代は性急だ。金子は議席確保には「無所属の動向が鍵」と見る。

 東葛地区の選挙区に出馬予定の新人男性(41)は、自民に公認を打診したが、「現職でいっぱいだから」と門前払いをくった。このため、同じ無所属候補予定者とともに、新たな政治団体を旗揚げした。

 当選した場合に自民に合流するかどうかで心は揺れたが、「選挙を戦った仲間と一緒にやっていく」ことに決めた。「選挙区に子育て世代の県議がいない。県議会こそ世代交代が必要」と、自民の現職を強く意識して訴える。

 一昨年の知事選以来、野党を宣言し、ことあるごとに堂本暁子知事と対立してきた自民。羅針盤の役割を果たしてきた重鎮たちの引退により、改選後の新しい自民が堂本県政に、どのように対峙(たいじ)するのか。それもまた注目される。 =文中敬称略

 ×  ×  ×

 三十日告示、四月八日投開票の日程で行われる県議選。前回、圧勝した自民党に対し、地方議会に足場を築きたい民主党は候補者を大量に擁立、各地で激突する。受けて立つ自民は、まさに世代交代の狭間(はざま)。他会派や無所属の挑戦を受けながら、議席減を最小限に食い止めようと必死だ。手堅く現状維持を図る公明党、党勢拡大を狙う共産党、会派の存亡をかけた戦いに挑む社民党。さらに市民ネットワークが絡む。決戦のときを前に、各会派の現状と思惑を探った。

157片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/21(水) 10:47:12
07決戦県議会―各党の攻防<中>
地方強化に積極擁立 東京NP千葉
http://www.tokyo-np.co.jp/00/cba/20070321/lcl_____cba_____000.shtml

 河口に近い利根川のほとり。銚子市中央町にある、かつてガソリンスタンドだった建物に真新しい「民主党銚子事務所」の看板が立つ。県議選銚子市選挙区(定数二)で、石毛之行(53)、信田光保(43)の自民現職二人に挑む民主の新人・鎌倉金(55)の拠点だ。

 長く自民系が独占してきた同選挙区で、民主が候補者を擁立するのは初めてのこと。そもそも「非自民」の出馬は、実に三十二年ぶり。市議会にも市議が一人しかおらず、支部もなかった民主党にとって、銚子はまさに“未開の地”といえる。

 鎌倉は二〇〇四年、同党の国会議員候補者公募に合格。党から県議選を勧められ、生まれ故郷の銚子から挑戦を決めた。父はかつて市議を務めたが、地盤と呼べるものは既にない。今は「一緒にやってくれる人を探すのに苦労している」状況だ。

 同党の候補予定者らしく、朝はJR銚子駅で駅立ちをするなどして知名度アップに努める。有権者と接する中で「自民に対する不満は、意外とたまっている」と実感している。そして、選挙戦ではこう訴えるつもりだ。

 「民主党は堂本県政の与党であり、パイプがある。二議席のうち一議席は民主党に」−。

 〇五年九月の衆院選で、県内の小選挙区の議席数を八から一に、比例を含めた議席数も一二から五に激減させる大敗を喫した民主党。大きな敗因が、もろい地方基盤にあったことは明らかだった。

 「根っこ(地方議員、組織)を増やさないと。参院選にせよ、衆院選にせよ、(選挙戦で動く)県議が少なすぎる」

 県連幹事長の県議・田中明(55)は、候補者擁立に力を注いだ思いをこう語る。

 今回の県議選で党本部は、三人区以上には二人、またすべての選挙区で候補者擁立を求めた。この要請にすべて応えることはできなかったが、県連が独自に決めた定数四以上の選挙区で二人擁立するという方針は、柏、市川、船橋、市原で実現させた。

 最終的に公認三十二人を擁立し、二人を推薦。三十五人という目標にはあと一歩及ばなかったが、合流前の旧自由党と合わせても、十四人だった前回の倍以上の積極擁立だ。

 千葉市議選でも、現職は三人にとどまるところ、今回は九人を擁立した。現職の三人は二会派に分かれて所属しているが、県連副幹事長を務める市議・布施貴良(59)は「議席を増やし、民主党単独会派の結成が悲願」と話す。

 積極的な候補者擁立は、党内に試練も引き起こす。同一選挙区に複数を擁立することによる“同士打ち”だ。ある選挙区で二人目を決めた一月の定例幹事会後、既に決まっていた候補予定者が、田中に詰め寄る場面もあった。「心配な部分もある」と率直に認める田中自身、船橋市選挙区(定数七)で、元職の堀江はつ(62)との“戦い”が待つ。

 だが、党勢拡大には、避けては通れない道。田中は自戒を込めてこう話す。

 「最低でも倍増させたい。いつまでも風でふらついているようでは、政党として駄目」 =文中敬称略

158片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/21(水) 13:07:43
記者日記:演説上手の“上田節”盛況 /埼玉
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/saitama/news/20070321ddlk11070146000c.html

 お隣の東京都知事選が22日告示され、統一地方選の火ぶたが切られる。今夏に予定される埼玉県知事選の方向を占う県議選の告示も30日に迫った。情勢を探るため、新座市内で開かれた上田清司知事の後援会「清友会」の総会へ足を向けた。

 会場は700人を超す盛況ぶり。演説上手の“上田節”に聴き入る多くの会員は再選出馬表明に期待したが肩透かしだった。だが、「徹底した行財政改革によって県債金利の格付けランクは、東京都に次いで全国2位。大阪府を抜いた」とマニフェスト検証の表を高々とかざした。

 事実上の出馬表明に思えたので演壇を降りた上田さんに「再選に意欲的ですね」と耳打ちしたら「出馬表明じゃないよ」とクギを刺された。土屋義彦前知事の辞任に伴う前回(03年)の出直し知事選で「しがらみのない県政」を訴え大勝した上田さん。今度はどんなキャッチフレーズが飛び出すか。【藤川敏久】

毎日新聞 2007年3月21日

’07統一選:応援は自粛 上田知事が考え /埼玉
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/saitama/news/20070321ddlk11010131000c.html

 統一地方選の県議、さいたま市議選の告示を30日に控え、上田清司知事は20日の定例会見で、選挙期間中の応援要請について「自粛ムードがあるようだ。候補者もたくさんおり(応援に)行ける条件は薄い」と述べ、現時点で応援に出向く考えはないとの考えを明らかにした。県外の知事選では「石原さん(東京都知事)と、松沢さん(神奈川県知事)から要請があり日程調整している」と述べた。

 過去の県議選で全国最低レベルの投票率が続いていることについては「原因は人口移動が激しく平均年齢が若い点に尽きる。残念だがある程度やむをえない」と分析。県議選の争点は「各地域の課題がある」とした上で、県全体では財政健全化、教育、防犯などを挙げた。上田県政への支持、不支持が争点となるかについては「議会はチェック、提案するところ。(上田県政を)支える支えないの議論ではない」とした。【和田憲二】

毎日新聞 2007年3月21日

159片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/22(木) 12:08:49
知事選余波:07統一地方選/下 2市長選の行方 /山梨
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamanashi/news/20070322ddlk19010138000c.html

 ◇崩れるか、派閥の構図

 A4判のチラシには横内正明知事と握手している写真と、「全面的に支援し強力にご推薦申し上げます」と横内知事の推薦の言葉が目に飛び込む。「知事と握手した写真は南アルプス市長選(の出馬予定者)では自分しかいない。選挙では県市一体を訴える」。4月15日に告示される統一地方選第2ラウンドで、知事選では横内氏を支持した旧甲西町長の今沢忠文氏(69)は胸を張る。

 市長選で立候補を表明している4人のうち、3人が合併前の旧町村長。3氏とも現市政を継続しつつ、行財政改革の推進や教育文化の振興に努めるなど政策面の大筋では差異が見えづらく、“地域対決”の様相を見せており、市内で山本氏の倍近い2万2768票を得た横内氏との親密さは、支持拡大のアピールポイントとなりうる状況だ。

   ■   ■

 「知事選が全県下の問題に対応するのに対し、市長選は市民の生活により密接し別の選挙」。今沢氏のチラシに冷ややかな視線を向けるのは、山本氏を支持した旧白根町長の小池通義氏(64)と旧八田村長の斎藤公夫氏(68)の両陣営。10日に出馬表明したタクシー会社社長、清水元春氏(60)も「知事選は関係ない」と一蹴(しゅう)する。

 その一方で、横内知事を支える内田健県議との連携も模索する今沢陣営の動向に、他陣営からは「横内氏を支持している一般有権者は、横内氏を支持した今沢氏に投票するかもしれない」と警戒する声も聞こえる。

   ■   ■

 知事選での支持関係と同じ構図の対立は富士吉田市長選でも見られる。

 市長選は市内2大政治勢力が、一部は離合集散を繰り返しながらも対立を続け、市職員人事にも影響するといわれる。しかし、今回の市長選では様相が変わり、山本氏を応援した前県議の渡辺正志氏(57)を2大派閥の主要メンバーが推す形となったのに対し、横内知事を支持し反派閥を掲げるグループは元県議の堀内茂氏(58)を支援する。

 横内氏を支持し、大きな支援組織は持たない市元助役の上嶋和男氏(66)も派閥に批判的だ。

   ■   ■

 「派閥をなくし、横内県政とともに市の発展を目指す」。堀内氏は、出馬会見で派閥解消を一番の課題と位置づけた。知事選で先頭になって横内知事の選挙運動をしたグループが堀内氏を支援。「派閥は市の発展にとってマイナス」「県市一体に」と訴える一方、渡辺氏は「派閥を横断して支持を受けている自分だからこそできる」と派閥解消を前面に押し出し、「派閥から離れた人を集めて新たな派閥を作っている」と堀内氏陣営を批判、派閥論争のつばぜり合いが行われている。

 知事選で山本、横内両陣営で中心になって支援した人たちが市長選でもグループになって分かれ、市民からは「2度も戦えばしこりは残り新しい対立の流れができる」と第3の派閥が生まれるのを心配する声もある。

 派閥解消を訴える元市議は市内の政治の風潮を「違う派閥の主張には何でも反対する」と話す。これまで中傷ビラが飛び交い政策論争が見えにくかったと顔をしかめる市民も少なくない。今回は各陣営とも“脱派閥”の必要性を論じ存在を疑問視するが、派閥の話題が前面に出て政策はかすみがち。形は違ってもグループ対立による同じ争いが繰り返されれば“脱派閥”の機運もしぼんでしまうことになりかねない。(この企画は鷲頭彰子、中村有花、藤野基文が担当しました)

毎日新聞 2007年3月22日

160片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/24(土) 09:23:21
特別顧問に柿沢・元外相 讀賣山梨

 今回の人事では、県政全般に提言を求めるため、新設の特別顧問に元外相の柿沢弘治氏(73)を据えた。

 特別顧問に就任する柿沢氏は北杜市に家を購入しており、家族によると、東京と山梨を行き来する生活を送っている。横内知事は記者会見で、柿沢氏が国内外に豊富な人脈をもつことや山梨に愛着をもっているなどと指摘し、「山梨の活性化でアドバイスをもらうには最適な人」と述べた。

(2007年3月24日 読売新聞)

2007年03月24日(土)
県が人事内示、柿沢元外相を特別顧問に
横内知事、公社改革へ参与新設 山梨日日
http://www.sannichi.co.jp/local/news/2007/03/24/5.html

 山梨県は二十三日、横内正明知事就任後初となる人事異動を内示した。特別顧問を新設し、柿沢弘治元外相を起用。特別職の公営企業管理者に芦沢薫総務部長、企画部長に新藤康二総合県税事務所長を充てた。地元職員が長年務めていた教育次長には、文部科学省特別支援教育企画官の佐藤安紀氏を配置した。
 特別顧問は非常勤で、地域経営戦略を中心に県政全般について助言を受けるのが設置の目的。国内外にネットワークを持ち、横内知事と二十年来の親交があるという柿沢氏の起用を決めた。
 柿沢氏は東京都出身。参院議員や衆院議員を約三十年務め、○三年の衆院選落選後、政界を引退。現在は北杜市長坂町に移住し、八ケ岳南ろくの地域活性化を目指して活動している「八ケ岳連邦共和国」代表を務めている。柿沢氏は「人脈を生かし、自然景観や果実など山梨ブランド確立の手伝いをしたい。週に一回程度は登庁し、若手職員と意見交換をしたい」と話している。
 また、多額の債務を抱えている土地開発、住宅供給、道路の三公社改革を推進するため、知事直轄の参与(非常勤)を新設。本年度末で県庁を退職し、住宅供給公社理事長に就任する角田武一氏が兼務する。
 政務分野の秘書業務を充実させるため、衆院議員時代に横内知事の秘書を務めた伊藤宗孝氏を秘書課参与(非常勤)として採用する。

162片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/29(木) 08:13:55
県議選あす告示 少数激戦に
立候補予定 定数107に170人余 讀賣神奈川

 県議選と横浜、川崎両市議選が30日、告示される。立候補者は県議選で4年前より減り、無投票当選区は前回の4より増えそう。横浜、川崎市議選はほぼ前回並み。地方への権限移譲の流れの中で、議員の行政チェック能力や、不透明さが指摘される政務調査費や費用弁償の問題への取り組みを、有権者がどう判断するのかが焦点となる。

     ◆県議選■

 定数107、47選挙区に171人が立候補を予定する。前回は200人が出馬したが、定数が100を超えるようになった1975年以降で、91年の168人に次ぐ少数激戦となりそう。

 現職は90人と前回並みだが、新人が前回の106人を大幅に下回る74人が準備を進めている。

 定数は、横浜市中、青葉、川崎市中原の各選挙区で1増。保土ヶ谷、横須賀市、小田原市でそれぞれ1減となり、総定数は同じ。

 政党別では、自民が前回並みの47人。民主は空白区をなくす方針で、推薦を合わせて前回より13人多い45人を擁立する。ほぼ全県で自民、民主がしのぎを削ることになる。公明は12人、共産は15人。

 無投票となりそうなのは8選挙区で、11選挙区で無投票だった91年に次ぐ数になりそうだ。

   ◆横浜市議選■

 定数92、18選挙区に143人前後が立候補を予定。前回の147人には及ばないが、どの選挙区も激戦必至だ。

 定数は、中、青葉、都筑の各選挙区で各1増。磯子、金沢、旭の各区でそれぞれ1減り、総定数は変わらない。

 緑は定数4に9人が立候補を予定する最激戦区。港北(定数8)は、11人のうち7人が新人というフレッシュな戦い。

 党派別では、自民が35人を擁立し、第1党死守を目指す。民主は33人、公明、共産はいずれも16区に各1人を立てる。ネット横浜は11人が立候補する。

   ◆川崎市議選■

 定数63、7選挙区に前回より4人少ない77人が立候補を予定している。高津(定数9)は14人が出馬するとみられる。

 自民は23人を擁立し、現有議席を上積みし地位固めを狙う。民主は、地域政党「市民連合かわさき」と合流して初の選挙で、20人を擁立し、自民を上回ることが目標。公明は14人、共産は12人、神奈川ネットは4人をそれぞれ立てる。

(2007年3月29日 読売新聞)

163片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/29(木) 08:50:54
山梨県議選、「刺客」候補が続々 新知事派勝ち馬現象
2007年03月29日07時22分
http://www.asahi.com/politics/update/0329/001.html

 30日告示の山梨県議選で、初当選したばかりの横内正明知事派が与党議員を増やすため、小泉前首相流に敵対する県議の選挙区に「刺客」候補を立てようとしたところ、その役を買って出る人が次々登場、標的となった県議の引退が続出している。有権者からは「オール与党体質の中で、勝ち馬に乗ろうとしているようにしか見えない」との嘆きも聞こえる。

 故金丸信・元自民党副総裁の後継者だった横内氏は、1月の県知事選で同じ金丸派の前職を破り初当選した。余勢を駆って、知事派は県議選に現職9人のほか新顔、元職計6人を擁立する。標的は知事選で敵対した自民系現職県議だ。知事派のベテラン県議たちも「前知事派を追い落とすための『刺客』として立てた」と認める。そのうちの一人で知事の元公設秘書、永井学氏(32)=甲府市選挙区=は「抵抗勢力から知事を守る」と意気込む。

 一方で「私は知事派」として、県議選への立候補を表明した新顔、元職は10人前後に上る。

 「地元選出の県議は知事の反対派。私が知事を支えたい」。こう語るのは、笛吹市選挙区に立候補表明した里吉至光氏(67)だ。03年県議選にも出たが落選。以来、地域の山林を開墾してブルーベリーづくりに打ち込んできたが、横内知事誕生で県政への興味が戻ってきたというのだ。

 勢力拡大に喜ぶ声はあるが、知事の選対幹部だった県議などは「誰も彼もが『知事選で応援した』と言うが……」と苦々しげだ。知事が立候補予定者に贈る「祈必勝」の張り紙の依頼は、知事選で敵対した県議からも絶えないという。

 こうしたなか、反知事派である自民勢力は失速し、党県連会長ら現職4人が2月以降、相次いで引退を表明した。ある選挙区では、「刺客」候補2人が名乗りを上げたものの、標的となった現職が引退を決め、2人で争う羽目に陥っている。

 知事の後援会幹部の表情は複雑だ。「自称『刺客』まで当選すれば、オール与党で議会対応は楽になるが、議会のチェック機能は期待できなくなる。知事が裸の王様になってしまわないだろうか」

164片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/29(木) 09:01:58
県議選の無投票区、激減へ 千葉市議選も30日告示 産経千葉
http://www.sankei.co.jp/chiho/chiba/070329/chb070329003.htm

 県議選(定数95)と千葉市議選(同54)が30日に告示され、すでに始まった全国の知事選とともに、県内でも「統一地方選」がスタートする。県議選は顔ぶれがほぼ出そろい、現時点で45選挙区に157人が立候補を予定している。前回は無投票となった選挙区が過去最多の17に上ったが、今回は6選挙区と大幅に減少する見通し。千葉市議選は6選挙区で76人が立候補を予定している。

 県議選の立候補予定者を党派別にみると、自民57人、民主32人、公明7人、共産8人、社民3人、市民ネット4人、無所属46人。性別では男性137人、女性20人。

 現在の県議会は自民が60議席と圧倒的な多数を占める。今回初めて実施された定数削減(3減)と選挙区割りの見直しが戦いに与える影響や、多くの選挙区で鍵を握るとみられる無党派層の動向などが注目される。民主は前回の約3倍の候補擁立を予定しており、結果次第では、勢力図が塗り変わる可能性がある。

 今回から定数が2減となる千葉市議選には、自民17人、民主9人、公明8人、共産7人、社民1人、市民ネット7人、無所属27人の計76人が出馬を予定している。

 立候補予定者の大半は、県選管の事前審査などを済ませている。告示の30日は各候補が政党幹部や現職の国会議員らを動員し、支持獲得に向けた舌戦に突入する。

 立候補の受け付けは、30日午前8時半から午後5時まで。県議選は県内8カ所で、千葉市議選は6区役所で行われる。投票はともに4月8日で、即日開票される。

 4月22日投開票の統一地方選第2陣は市町村長選、市町村議選(千葉市を除く)が行われる。約1カ月間、県内は「お願いコール」一色となりそうだ。

(2007/03/29 03:50)

165片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/29(木) 09:02:46
公明が初協力 県議選の自民予定者17人推薦 産経千葉
http://www.sankei.co.jp/chiho/chiba/070329/chb070329004.htm

 公明党県本部は28日、自民党公認か推薦での県議選立候補予定者のうち17人を推薦すると発表した。県議選で両党が推薦を含む選挙協力を行うのは初めて。

 公明党県本部は7月の参院選で票の底上げを図ろうと、2月から自民党県連と県議選の選挙協力について協議を重ねていた。県政与党(公明)が野党(自民)を支援することについて、公明党県本部の高崎照雄幹事長(県議)は「日本の政治の将来に責任を持つのは自公しかないというのがわれわれの結論」とした。

(2007/03/29 03:50)

166片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/29(木) 09:03:40
県議選160人出馬へ あす告示 さいたま市議選も 産経埼玉
http://www.sankei.co.jp/chiho/saitama/070329/stm070329002.htm

 県内統一地方選の第一陣となる県議選とさいたま市議選があす30日、告示される。県議選では59選挙区(定数94)に約160人が立候補の準備を進めている。岩槻区が加わった現体制で初の実施となるさいたま市議選では、10選挙区(定数64)に95人前後が立候補の見通し。それぞれ4月8日に投開票される。各政党は今年7月に予定される参院選の“前哨戦”に位置づけており、政党対決色の濃い戦いとなりそうだ。

 立候補の届け出は、30日午前8時半から午後5時まで、県議選は県内59の選挙区ごと、さいたま市議選は行政区ごとに受け付けられる。街角には既に県議選で1万2819カ所、同市議選で1728カ所のポスター掲示場が用意され、選挙間近の雰囲気が高まっている。

 今回の県議選では、区割り変更で北2区と北3区、東4区が飛び地選挙区となり、ふじみ野、鴻巣、春日部の3市で市域が2つに分かれる分断選挙となる。

 党派別では、現有62議席で今回「65」を目標に掲げる自民に対し、民主が「地方でも2大政党制を実現する」として過去最高の28人を公認・推薦する予定。公明は10人、共産は21人、社民と国民新党は各1人を公認候補として擁立する見込みだ。

 さいたま市議選は現在71の定数が西、北など7区で1減し、64となる厳しい戦い。特に岩槻区は定数6を現職7人を含む12人で争う激戦が見込まれている。

(2007/03/29 03:50)

167片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/29(木) 15:42:23
’07山梨選挙:県議選 63人が立候補予定、全区で選挙戦の見通し /山梨
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamanashi/news/20070329ddlk19010229000c.html

 任期満了に伴う県議選(定数38)は30日告示され、統一地方選がスタートする。前回(03年)から定数は4減となり選挙区も再編されるが、前回を7人上回る63人が立候補を表明し、6回前の83年以来の全16選挙区で選挙戦となりそうな情勢だ。第1ラウンドの県議選は4月8日投開票され、第2ラウンドの市町長、市町村議選は、2市長3市議選が同15日に、1町長8町村議選が同17日に告示され、同22日に一斉に投開票される。

 県議選立候補表明者の内訳は現職が28人、元職は過去最多の5人、新人は前回より12人多い30人で、女性は前回から1人減って5人となっている。党派別でみると自民党現職は4人が引退し、2人が市長選転出で20人が立候補を予定しているが、うち2人は無所属出馬となる。民主党は3人で現有議席の確保を目指す。公明党は全2議席の2人が引退し、後継擁立は1人で議席減となりそう。2議席だった共産党は知事選転身と引退で3新人が出馬の予定で、世代交代と勢力拡大を狙う。

 合併で選挙区編成が変わるとともに選挙区数が15から16に増えた。定数が減ったのは、▽富士吉田市3→2▽大月市2→1▽韮崎市2→1▽北杜市(北巨摩郡)3→2。大きく変わった選挙区は、定数8だった中巨摩郡が、南アルプス市(定数3)、甲斐市(同3)、中央市・中巨摩郡(同2)の三つに分かれ、東山梨郡の旧勝沼町と旧大和村が旧塩山市と甲州市(同2)を、旧牧丘町と旧三富村が旧山梨市と山梨市(同2)を構成し、旧春日居町は笛吹市(同3)に入った。

 統一選第2ラウンドは、首長選が富士吉田、南アルプス両市長選と南部町長選、議員選が甲府、富士吉田、都留の3市議選と昭和、増穂、西桂の3町議選、山中湖、忍野、鳴沢、小菅、丹波山の5村議選が行われる。【吉見裕都】

毎日新聞 2007年3月29日

168片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/30(金) 22:08:28
’07山梨選挙:県議選 知事派の伸長なるか−−きょう告示 /山梨
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamanashi/news/20070330ddlk19010358000c.html

 ◇県会勢力図巡り注目

 統一地方選第1ラウンドの県議選は30日告示される。前回から4減の定数38に対し、これまでに現職、元職、新人の計63人が立候補を表明しており、全16選挙区での激戦が予想される。横内正明知事は知事選で初当選したものの少数与党体制を余儀なくされており、「横内支持」を公言する立候補予定者が各地で出馬を表明する中、横内派県議が過半数まで勢力を伸ばせるか県議会の勢力図を巡っても注目が集まりそうだ。

 知事選では、県議会最大会派「自民党政和会」のほか、民主系の「フォーラム政新」と公明党が山本栄彦前知事を支持し、横内知事を推したのは「自由民主党」だけ。この構図は横内知事の当選後も残り、初議会となった2月定例会で「自由民主党」10人による少数与党となり、「自民党政和会」の指摘で取り下げた議案もあった。

 これに対し横内知事の周辺は基盤拡大に意欲的で、これまで出馬を表明した63人は、約半数が「横内支持」を公言しており、選挙後の県議会の勢力が変わる可能性がある。

 立候補の届け出は30日午前8時半から各市役所と合同庁舎で受け付け、午後5時に締め切られる。

 一方、県選管は29日、県内の選挙人名簿登録者数(29日現在)をまとめた。総数は70万7755人(男34万3998人、女36万3757人)で前回(03年)より3544人増え、県議選では過去最多となった。【吉見裕都】

毎日新聞 2007年3月30日

169片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/31(土) 08:46:41
参院、市長選予定者も便乗 出陣式に駆けつけ“前哨戦” 讀賣山梨

 県議選は、後に続く参院選や統一地方選後半戦の候補予定者にとってもPRの絶好の機会となった。

 ある民主党公認候補の出陣式には参院山梨選挙区に同党公認で出馬する元民放記者、米長晴信氏が来賓として登壇。あいさつの機会こそなかったものの、司会者に名前を紹介されると、深々と頭を下げ、笑顔を振りまいた。「(県議選候補者と)自分も一緒に名前を覚えてもらいたい」と、式が終わると、来賓やほかの支持者と積極的に話したり、握手したりしていた。

 南アルプス市選挙区では、市長選の出馬予定者3氏が、大票田を抱える現職県議の出陣式に駆け付けた。このうち、ある予定者は笑顔で両手を大きく手を振って存在感を示したのに対し、別の予定者は正面、右、左と丁寧に頭を下げるなど、県議選に便乗した市長選の“前哨戦”を繰り広げた。

 一方、1月の市長選で再選された宮島雅展・甲府市長は、支援を受けた候補の陣営をはしごし、「恩返し」に努めた。甲府市選挙区のある現職候補の出陣式では「この人は確実に階段を上って大きくなる」と持ち上げた。別の現職候補の出陣式では「甲府城を中心とした街づくりの牽引(けんいん)車になってほしい」と訴えた。

 横内知事は公務のため、どの陣営の出陣式にも顔を出さなかったが、選挙期間中、知事を支持する新人の集会に出席する予定。

(2007年3月31日 読売新聞)

170片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/31(土) 08:47:04
知事選「ほっとけない」効果?
各地でイメージ戦略 讀賣山梨

 「ほっとけない」効果?――。今回の県議選では覚えやすいキャッチフレーズをチラシや旗に利用するなど、イメージも重視した運動が各地で展開されている。

 甲府市選挙区。知事選で横内知事を支援したある現職陣営では集まった支持者に「甲府に元気を」と書かれた黄緑色の小旗が3本ずつ配られた。山本前知事を支援した現職県議の出陣式でも支援者の手は「この人、やるぞ」と書かれた黄色い旗一色となった。郡内地域のある新人候補の陣営では「さぁ交代」と書かれた赤い上り旗がはためいた。

 約60年、県議不在だったある町の出身候補の陣営では「半世紀の願い」がスローガン。地域格差是正を訴える南都留郡のある陣営の出陣式には「もっともっと富士北麓」の横断幕が掲げられ、支援者は候補者の年齢が染め抜かれたジャンパーを着用、候補者の若さを強調した。

 知事選では横内知事陣営が「ほっとけない」のキャッチフレーズを全面に出し、奏功した。ある陣営幹部は「横内戦略が手本となった。県民が分かりやすく、覚えやすい言葉を選んだ」と語っていた。

(2007年3月31日 読売新聞)

171片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/31(土) 17:11:44
’07山梨選挙:県議選告示 63人が第一声、無投票区ゼロ(その1) /山梨
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamanashi/news/20070331ddlk19010121000c.html

 ◇“横内与党”の形成焦点

 統一地方選第1ラウンドの県議選(定数38)は30日告示され、全16選挙区から前回(03年)を7人上回る63人が立候補、各地で第一声を上げ9日間の選挙戦に突入した。無投票区ゼロは6回前の83年以来24年ぶり。県議会では少数与党で厳しいかじ取りを強いられている横内正明知事の周辺は基盤拡大に意欲的で、立候補者63人のうち半数の30人が「横内支持」を公言。県政改革を掲げ当選した横内知事が政策実現に本格的に取り組む今後の県議会で多数派が形成できるかどうかも焦点となる。4月8日に投開票される。【統一地方選取材班】

 ◇横内知事に対し、30人が支持表明

 立候補したのは現職28人、元職5人、新人30人の計63人。新人は前回より12人増えた。女性候補は過去最多タイだった前回の6人から1人減って5人となった。

 知事選(1月21日投開票)で初当選した横内知事だが、県議会では現在、会派「自由民主党」9人による少数与党となっている。横内知事周辺は基盤拡大に意欲的で、候補者のうち横内知事の掲げる政策に賛同し、選挙後の県議会で横内知事を支持する考えを明確に表明しているのは現職10人、元職3人、新人17人の計30人となっており、議会の過半数(20人、議長を除く)を超え議会の勢力図が大きく変わる可能性がある。横内知事も議会運営について28日の定例会見で「できれば多数与党であってもらいたい」と期待を表した。

 定数2に対し4人が立候補した富士吉田市選挙区では、横内知事に対し“4者4様”のスタンスを掲げている。

 知事選で横内知事を推し支持を表明している自民現職の渡辺亘人氏(60)は街頭演説で「横内県政と市のパイプ役として生き生きとした市にしたい」と横内知事とのつながりを強調した。

 知事選で山本栄彦前知事を推した自民現職の秋山隆信氏(52)は横内知事に是々非々のスタンス。出陣式では横内知事の政策には触れず「医療と教育の国中郡内格差は我慢できない」と訴えた。

 県議会を「オール与党体制」と批判する共産新人の宮内現氏(25)は街頭演説で、「土木費が高すぎる。暮らしと福祉にお金を掛ける温かい県政を目指す」と野党的立場を主張した。

 4年前の同市長選で敗れ、政界を離れていた無所属元職の武川勉氏(59)は出陣式で、「政治で地域の役に立ちたいと思い続けてきた」と支持を呼び掛け、横内県政への姿勢は明言しなかった。

 ◇知事、電報で早くも攻勢−−前知事は静観

 自民党県連の支持が分裂した知事選で、県議会会派「自由民主党」の県議らの支援を受けた横内正明知事。この日は、県庁で辞令交付などの公務があり、どの陣営にも顔を出さなかったが、同会派の候補らに激励の電報を打った。「知事公認」の証しともとれる電報は、各陣営の出陣式までに同会派の9人のほか、知事選で横内知事の支援運動をした無所属の新人候補ら25人に届けられた。

 一方、知事選で敗れた山本栄彦前知事は「過去の知事に過ぎない私が逆に迷惑を掛けてもいけない」とどの陣営にも出席せず、電報も一切届けなかった。前々回の知事選で初当選した山本氏は同年の県議選では沈黙しており、横内知事の電報対応について取材に「知事が表立って、県議の特定候補のみを応援するのは為政者としていかがなものか」と疑問を呈した。

 ◇荒れる展開暗示?

 低気圧の通過で、30日午前9時過ぎに県中西部と富士五湖地方に強風注意報が出され、荒れ模様の天気となった。朝方に雨脚が強まった地域もあり、出陣式を行った各候補者の陣営は「春の嵐」への対応に追われた。

 甲府地方気象台によると、この日午後1時25分、甲府市で最大瞬間風速24メートルを記録した。峡東地域のある陣営は、午前9時から選挙事務所近くの公園で出陣式を開いた。たたきつける雨に耐えながら、ウインドブレーカー姿の選対関係者が国道交差点に立ち、陣営ののぼりを掲げて支援者を誘導。会場の受付などに計3張りのテントを設置していたが、雨のため急きょ10張りに増やした。会場には事前に横断幕を張っていたが悪天候のため取り外した。

 しかし出陣式の数分前には雨がやんで青空がのぞき、陣営も安堵(あんど)。支持者は、かさをたたんで候補の第一声に聴き入っていた。

毎日新聞 2007年3月31日

172片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/31(土) 17:12:47
’07山梨選挙:県議選告示 63人が第一声、無投票区ゼロ(その2止) /山梨
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamanashi/news/20070331ddlk19010126000c.html

 ◆新人多数で激戦−−新知事誕生、追い風に

 今県議選は全選挙区で選挙戦となった。無投票区ゼロは6回前の83年以来24年ぶり。83年の県議選を経験した現職の県議候補は、二つの選挙の共通点に「知事交代に伴う世代交代」を挙げた。知事交代期に「県政を変える」と意気込み、政界入りのチャンスとみる新人が多数立候補したとみられ、全県下の激戦を生み出している。

 韮崎市選挙区(定数1)では無投票の可能性もあったが告示2週間前に新人が立候補を表明。現職28人のほか、元職は過去最多の5人で、新人は無投票区ゼロだった83年の35人以来の多さとなる30人が届け出た。

 83年も現職は28人で、元職が3人だったのに対し新人は35人と現職を上回った。その次の87年以降03年までの5回は現職が新人を上回り続け、今回の現職28人は、71年以降では83年と同数の最少タイとなる。いずれも無投票区ゼロとなった83年と今回は、現職の少なさと新人の多さに「世代交代」の兆候が表れている。

 79年の知事選で、4選を目指した田辺国男氏を望月幸明氏が約1万2000票差の激戦で破り、4年後の83年の県議選は県議の世代交代が進んだ。今回とは知事交代に4年の時間差はあるものの、この現職候補は、「今回と似ているのでは」と話す。

 田辺氏が5選を目指す天野久氏を破った67年の知事選と同年の県議選では、59年以降最多となる41人の新人が立候補している。別のベテラン現職候補は「知事が代わると、変革の風に乗りたいという新人が増えるのではないか」と分析している。【吉見裕都】

 ◆戦略さまざま−−各党が談話

 県議選の告示を受け、県内の主要政党のトップに選挙戦の意気込みを聞いた。

 ◇知事に政策協力−−自民党県連・山下実会長

 横内正明知事も自民党員。知事選では分裂したが、今選挙は18人の公認候補はもちろん、自民系議員候補の当選も目指し、与党として横内知事の政策に協力する。統一地方選に勝利し、参院選に弾みを付けたい。

 ◇全員当選目指す−−民主党県連・小沢鋭仁代表

 今選挙は夏の参院選挙の前哨戦。大都市と地方都市の格差が拡大している中で、安心して暮らせる地方をしっかり作っていくために、全員一丸となって公認推薦6人、さらには友好議員の全員当選を目指す。

 ◇甲府市区を死守−−公明党県本部・宮原稔育代表

 地域には子育て支援や医療、地域格差の問題など切実な課題が多くある。党の「大衆とともに」という理念を踏まえ、庶民の目線での政策を選挙戦で訴え、甲府市選挙区の1議席を死守する。

 ◇議席拡大を図る−−共産党県委員会・福田剛司委員長代行

 横内県政の下でも対決の構図は「オール与党」対共産党。無駄遣いをやめさせ、暮らし・福祉を守る唯一の野党の立場を訴え、甲府市と南アルプス市の2議席を守り、富士吉田市でも議席拡大を図る。

 ◇「重大な意義」−−県選管委員長が談話

 県選管の石沢道夫委員長は30日、今選挙を「郷土の地方自治を方向づけるきわめて重大な意義を持っている」と位置づけ、「候補者の主義・主張を見極め、情実や利害に捕らわれることなく自由な意志で投票されることを期待します」との談話を発表した。

毎日新聞 2007年3月31日

173片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/01(日) 10:04:46
’07統一選 連携強化 それぞれの思惑 知事選3候補 県議・政令市議選候補
2007年4月1日 東京N神奈川
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20070401/CK2007040102005179.html

 舌戦を展開する知事選の3候補者は31日、前日に告示された県議選、横浜、川崎両市議選の候補者と一緒に街頭演説するなど連携を活発化させた。投開票日はいずれの選挙も8日。各候補とも相乗効果による票の上積みを期待するが、無党派層が多い地域特性を反映し、政党色の強い議員候補との距離の取り方に神経をとがらせる陣営も見られる。 (知事選取材班)

 「知事だけじゃ改革は進まない。県議会、市議会に改革の志を持った同志を押し上げてもらいたい」。現職の松沢成文候補(49)はこの日、横浜市旭区の相鉄二俣川駅前で、民主党の県議候補一人、市議候補二人と一緒に街頭演説。“改革の同志”として三人の議員候補を持ち上げた。

 松沢候補は、政党の支援を受けず、しがらみがないことが旗印だが、▽議会の定数削減▽政務調査費の使途の透明化▽費用弁償の見直し−の三点の議会改革に取り組むことを約束した議員候補とは、政党を問わず選挙で連携することを明言する。

 一方で知名度が高い松沢候補とタイアップすることで、有利に選挙戦を進めたいと考える議員候補は多い。陣営によるとこれまでに、県議選候補では、民主党で約四十人、無所属で約十人。横浜、川崎両市議選の候補でも四十人以上と協力関係にあるという。松沢県政の一期目は、最大会派の自民や公明の県議らと対立。多選禁止条例案など四議案が否決され、議会運営に苦しんだ。

 陣営は「政党公認の議員候補と連携することで色がつくのは困るが、選挙を通して改革の同志となる議員仲間を増やし、二期目の議会運営を有利に進めたい」と選挙後をにらんだ“戦略”を思い描く。

 自民党県連が推薦する新人の元埼玉高速鉄道社長杉野正候補(48)も、自民党系候補らと連動した選挙戦を展開する。民間出身で、選対組織が盤石でない杉野候補にとって、自民党系候補とのつながりは選挙運動の“生命線”。自民県連は、県内各支部に杉野候補とともに街頭活動を行うよう指示し、組織の積極活用を図ってきた。

 県議選などが告示された三十日は、大和市や海老名市など県央の自民、公明両党の県議候補の出陣式に出席するなど、あいさつ回りに奔走。三十一日も川崎市で自民の県議候補らの個人演説会に参加した。杉野候補は「県内の国会議員だけでなく、県議や市議の候補がここまで一体で応援してくれるのは心強い」と手応えを語る。

 同じく新人の市民団体代表鴨居洋子候補(62)はこの日、川崎市川崎区の商店街を、地元の共産党の県議候補一人、市議候補二人と一緒に歩き、有権者にアピールした。

 共産党の地元担当者は「鴨居候補を一緒に押し上げることで、県議候補、市議候補への投票にも結びつく」と意気込む一方で、鴨居陣営の担当者は「今回はあくまで予定が合ったから」と強調。スタンスには微妙な違いが垣間見える。

 鴨居候補は共産が推薦するが、同党など革新系団体でつくる「民主県政をつくる会」が擁立する無所属候補。それだけに「いろんな推薦団体があり、鴨居さん個人を応援してくれる人もいる。政党色を出せないのは限界でもあり、広がりでもある」と、選挙戦術の難しさを話していた。

174片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/01(日) 10:06:42
激戦区を行く 07県議選 横一線で競り合い
2007年4月1日 東京NP千葉
http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20070401/CK2007040102005172.html

流山市選挙区 
 県議選流山市選挙区。二議席を五人で争った前回は、自民と社民の現職に挑んだ無所属の三新人が敗れた。自民現職が引退した今回は、連合千葉の推薦を受けた現職の社民小宮清子氏(56)に自民武田正光氏(37)と、ともに無所属だが自民党員だった森亮二氏(30)、民主党員の永山弘明氏(48)が挑戦するという構図。「誰が優勢か全く分からない激戦。横一線で最後まで競り合うのではないか」というのが大方の見方だ。

 市議から転身を図って初挑戦の森氏は、自民党の候補公募の選考から漏れた。「党に迷惑を掛けられない」として離党し、無所属で立候補した。市議会の保守系議員の中にも、支援している市議がいる。

 市議一期四年間、駅頭で議会報告を行い政策を訴え続け、毎月リポートを発行して各戸配布するなど地道に活動。実績と若さを強調しながら浸透を図っており、無党派層の支持拡大を狙う。

 三新人から挑戦を受ける形となった小宮氏は、連合千葉の推薦を受け三選を目指す。市議時代を含めた実績と人柄から個人票が多い。発行する「さわやかメール」や駅頭で議会報告を行うなど、きめ細かい日常活動を展開してきた。

 前回は二位に四千票近くの差で当選したが、今回は民主党員が出馬。陣営は「厳しい。労組の支援はもちろんだが、地域団体などにアピールして票の拡大を図りたい」としている。

 武田氏は前回、無所属で立候補したが惜敗。今回は自民党の候補者公募に選ばれ挑戦。自民を支援する業界関係団体の推薦と保守系市議の支持を取りつけ、出陣式には井崎義治市長も駆けつけた。

 自民が維持してきた議席を死守するとして、陣営は「自民党の組織力を挙げて戦っている」と票の掘り起こしに懸命。これまでに自身も駅頭演説をこなし、小集会で政策を訴えるなど地道に活動を展開してきたという。

 永山氏は内山晃衆院議員の公設秘書を辞して立候補した。党内調整が難航して公認を得られなかったものの、内山衆院議員が支部長を務める党県第7区総支部は「総力を挙げて選挙戦を勝利する覚悟だ」としての取り組みだ。

 陣営は「知名度がなく出馬表明が遅かったのが懸念材料」とみる。出陣式では井崎義治市長も応援演説をした。無党派層の投票行動がカギとして、駅頭などで政策を訴え浸透を図っている。 (川田栄)

 統一地方選の前半戦となる県議選が告示された。すでに無投票で六選挙区計十四人が決まったが、三十九選挙区では議席を目指した戦いが繰り広げられている。その中から注目の激戦区を追った。

 流山市(定数二)

 森  亮二30 無新 

 小宮 清子56 社現<2>

 武田 正光37 自新 

 永山 弘明48 無新 

 =届け出順

 【注】名前、年齢、党派、現元新の順。丸数字は当選回数。自は自民、民は民主、公は公明、共は共産、社は社民、ネはネット、無は無所属。

175片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/01(日) 10:08:23
注目区を歩く ’07統一地方選 自民牙城に挑む民主
2007年4月1日 東京NP埼玉
http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20070401/CK2007040102005166.html

東4区
  鴻巣市(旧川里町)、騎西町、北川辺町、大利根町=定数1

 野中 厚 30 無新 

 秋山 清 79 自現(7)

 小川雅彦 47 民新 

 届け出順

 自民、民主、保守系無所属候補による三つどもえの戦い。小川氏は当初、無所属で出馬予定だったが、野中氏出馬の動きに危機感を持ち、民主に公認申請。最高齢のベテラン現職対新人の戦いに、自民対民主の構図が重なる。

 「保守県政をぶっ壊さなければならない」。大利根町議だった小川氏は自転車で選挙区内を駆ける。秋山氏への挑戦を決めると、勝つためには「正反対をしなければならない」と考えた。「組織戦はやらない。一人でやれることは、選挙区内をこまめに回ることしかない」

 三十日の告示日には、立候補の届け出を済ませても、雨のためすぐに遊説を始めることができず、昼すぎには、住宅街で随行者の自転車がパンクして遊説は中断。厳しい選挙戦を象徴する船出となった。

 二新人の挑戦を受けた秋山氏は、公共事業を地元に引っ張ってきた実績を「県議の中で断トツ」と強調する。

 出陣式には町長や町議、各種団体の代表らが集まった。秋山氏は「選挙に若い人たちが出ても地域のことが分からない」と新人二人をけん制した。

 自民の元国土庁長官・野中英二氏(87)の孫で、県議選候補者中最年少の野中氏は「北埼の県政には変革の時がきている。流れを変えるのはわれわれの力」と有権者らに訴えている。 (稲垣太郎)

西2区
  入間市=定数2

 田中龍夫 54 自現(3)

 新井 格 44 民新 

 斉藤正明 58 自現(3)

 届け出順

 ともに自民の田中、斉藤両氏が三期十二年間、二議席を独占してきた「自民の牙城」に、民主の新井氏が名乗りを上げた。過去三回の選挙のうち、共産候補が出馬した前々回を除く二回は無投票。無風区は一転し、自民陣営による自民票の“食い合い”の様相も呈している。

 「今回ほど悲壮感に満ちた選挙はない」−。斉藤氏の陣営幹部は三十一日に一日遅れで行われた出陣式で声を張り上げた。応援演説では「民主が出てきて食うか食われるかの選挙です」と激しい言葉が飛んだ。

 壇上に立った斉藤氏は「上田知事とは同い年で長い付き合い」と述べ、県と市のパイプ役としての実績をアピールした。

 一昨年の衆院選。小選挙区で自民候補の入間市での得票約四万に対して民主候補は三万。田中氏は「理屈で考えれば、自民一、民主一なんだから、今回は危ない」と危機感を募らす。

 同陣営からは「こちらが自民の本流という自負はある」という声も。対民主というだけでなく、斉藤氏との違いも意識する。田中氏は「しがらみにとらわれず、権力に敢然と意見する」と強調している。

 挑戦する立場の新井氏は「国政選挙では民主が強い地域。負けられない。マンションの新住民も多く、投票率が上がれば…」と期待を込める。 (土門哲雄)

176片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/01(日) 10:10:02
激戦区を行く 県議選ルポ<1> 自民と民主系が乱立
2007年4月1日 東京NP群馬
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20070401/CK2007040102005159.html

太田市区
 民主党県連は、会計処理問題に端を発した混乱が収拾せず、民主系候補三人が、公認のないまま無所属で出馬する異例の選挙戦に突入。旧社会党系と保守系の内部対立が顕在化し、し烈さを増している。

 対する自民党県連は、現職二人、新人三人を公認。前回、旧市区でトップ当選の秋山一男が二〇〇五年の市長選に出馬、旧新田郡の尾島、新田両地区を地盤にした県議会議長の大沢正明の知事選転出で、空白地域が生じ、各陣営とも票の掘り起こしに躍起だ。

 会計処理問題の責任を民主県連幹部として追及されてきた現職の黒沢孝行の陣営は「かつてない厳しい選挙」と危機感を崩さず、三期の実績をPRしながら、労組票の結集を目指す。

 黒沢陣営が“刺客”とみる民主系新人の田島国彦は、尾島を拠点に、黒沢を含む県連旧執行部を批判。「古い政治とは決別しなければならない」と、黒沢との対決姿勢を鮮明にする。

 民主党籍がある阿部知世も公認はなかったが、過去二回の選挙も無所属で臨んでおり、「デメリットは感じていない」と強調。県連事務局長の長沼広の応援を受け、長沼の地盤の尾島、新田で勢力拡大を狙う。

 民主の混乱に対し、自民は現職、新人ともに、攻めの姿勢を緩めない。

 新人の笹川博義は、父で県連会長の笹川尭が地盤とする旧薮塚本町に浸透するが、現職三人が優勢と分析。「現職の姿ははるか遠い」と、支持を訴える。

 ともに新人の新井章夫と鈴木信昭は、秋山と連携。市中心部で、秋山と地元が重なる鈴木は、秋山票の取り込みを狙う。陣営幹部は「当選のボーダーラインにまだ達していない」とみており、市内全域で個人演説会を開き、政策を訴える。新井も、元衆院議員秘書時代の人脈を生かしながら、旧三町に積極的に攻め込む。

 前回は旧市区で安定した強みを見せて一万票以上を獲得した現職二人も、定数を三超えた混戦に警戒を強める。選挙区が合併で広がり、当選ラインも上昇するとみられることから、楽観ムードは見られない。

 長谷川嘉一は、医療関係団体などの支援を受け、勢力拡大を図る。金田克次は、県と市の関係の正常化を訴えながら、支持層を固め、旧郡部で新たな票の掘り起こしに懸命だ。 (敬称略)

 市町村合併などに伴う選挙区の区割り変更、定数削減に加え、七月の知事選をにらんだ対立軸などさまざまな要素が絡みながら、スタートした県議選。激戦区を歩いた。

 ◇太田市区

  (定数5)

黒沢 孝行 55 無現

長谷川嘉一 54 自現

金田 克次 63 自現

田島 国彦 37 無新

新井 章夫 60 自新

阿部 知世 35 無新

笹川 博義 40 自新

鈴木 信昭 48 自新

 (届け出順)

177片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/01(日) 23:45:42
激戦を象徴、初の選挙サタデー
党首・県幹部ら奔走 公認候補てこ入れ 千葉
http://www.chibanippo.co.jp/news/seikei/kiji.php?id=seikei07040110504801

 県内統一地方選の幕開けとなる県議選・千葉市議選は、各地での激戦模様を象徴するように、地方選挙ながら党本部から党首や党首級の幹部、県組織幹部が各選挙区に入り、それぞれの公認候補へのてこ入れに躍起だ。最初の土曜日となった三十一日、自民、民主、共産三党の県内組織幹部が県内を走り回ったほか、社民党の福島瑞穂党首は三月四日に次いで県内入り。きょう一日も公明党や市民ネットの候補支援へ党幹部や応援弁士が来県の予定など組織挙げての激しい選挙戦となっている。(関連記事14、19面)

 自民県連の浜田靖一会長は、鴨川市選挙区の公認候補の応援へ、引退を決めている現職県議とともに、同市内の小湊漁協前で街頭演説。

 漁業と観光のまちを意識して「産業の活性化に取り組まないといけない」と同党としての課題を話しながら、「県連会長として(公認候補を)責任をもってサポートしたい」と述べ、集まった地域住民を前に同党候補への支援を要請した。

 民主県連の野田佳彦選対委員長は、公認候補の応援のため市川市入り。自民が郵政反対組を復党させたことに対し「民営化に賛成でも反対でもいいなら、解散選挙をする必要はなかった。税金の無駄遣い」と批判した。

 また「皆さんが投票に行かなければ、特定の団体と結びついたシロアリみたいな人ばかりが当選してしまう」と無党派層の多い地区で投票率のアップを呼び掛けた。

 共産の県平和運動部長の浅野史子氏も浦安市内で応援演説。「暮らしを守る確かな党として躍進させてほしい」などと支持を訴え。

 「住民の暮らしを支えるため自治体は税金を有効に使う必要がある」と指摘。その上で「税金の使い方を大型開発優先から暮らし優先に変えるため、公認候補八人全員を県議会に送り、議案提出権を有効に使わせてほしい」と叫んだ。

 社民の福島党首は千葉市中央区で同市議選候補の応援のため来葉、JR千葉駅前などでマイクを握った。

 福島党首は雇用や高齢者福祉の現状を「若い人の未来がもぎ取られ、安心して生活できない社会は間違っている」と指摘し現政権を批判。

 市議選については「地域を切り捨て生活を破壊するかどうかが問われている」と呼び掛け、有権者らと握手して回った。

 同日、応援弁士のなかった公明党はきょう一日、冬柴鉄三・国土交通相が千葉市中央区入り。午後四時半から中央公園で応援演説するほか、四日には浜四津敏子代表代行も同区を訪れる。

 市民ネットでも一日、鳥取県の党組織から県知事選出馬への要請を受けた福嶋浩彦・前我孫子市長が市原市を訪れ、午後二時からJR五井駅近くの大型店前で応援演説する予定という。

【写真・上から】
漁協前で支援を呼びかける自民・浜田県連会長=31日、鴨川市
商業施設前で応援演説を行う民主・野田選対委員長=31日、市川市
候補者の全員当選を求め演説する共産・浅野県平和運動部長=31日、浦安市
JR千葉駅前で演説する社民・福島党首=31日、千葉市

178片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/02(月) 09:56:40
激戦区を行く 07県議選 自民分裂 無党派の目は 東京NP千葉
http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20070402/CK2007040202005379.html

袖ケ浦市選挙区 
 県議選袖ケ浦市選挙区は、前回と同じく自民党員同士の一騎打ちとなった。現職の笹生定夫氏(66)は五期目で県議会議長を務める重鎮。しかし笹生氏に反発する市議らは元市議長の江野沢吉克氏(57)を担ぎ、保守分裂の激戦となった。保守系市議による不祥事が相次ぐ同市で、無党派層の有権者がどう動くのか、注目される。

 「自民党内の争いで、一般の市民は盛り上がっていない」。選挙の健全化を目指す女性団体「ウィスパーノット袖ケ浦」の発起人の一人は、今回の選挙についてこう指摘する。東京から引っ越してきた「新住民」だが、選挙のたびに怪文書や選挙違反のうわさが飛び交う“時代遅れ”の現状を知り、強い不信感を抱いたという。

 前回の同市選挙区の投票率は49・46%。その前の選挙戦から15ポイントも下落した。開票日直前に出回った怪文書が新興住宅地の有権者の投票意欲をそいだのが一因で、選挙後は選挙違反の逮捕者が相次いだ。その後も市内では、無免許運転をした市議の逮捕、君津中央病院の解体工事をめぐる汚職事件と、保守系市議による不祥事が続出。あまりの惨状に市民はあきれ顔だが、それでも先の発起人は「政治をあきらめず、投票所に足を運んでほしい」と声を大にする。

 笹生氏は公明党県本部の推薦を受けていないが、同党袖ケ浦支部が独自に支援。市内各地区に支部を設け、組織選挙で票固めを図る。一方の江野沢氏は「新しい風」を前面にアピール。市の駅前開発の是非を問う住民投票を実現させた市民団体のメンバーと連携し、無党派層を取り込もうと躍起だ。しかし、政策面で大きな争点は見当たらず、今や大票田となった新興住宅地には、前回と同じ冷めたムードが漂う。

 前回、選挙違反事件で逮捕者を出した笹生陣営は「道義的な責任があり、批判は甘んじて受ける」と釈明。公約チラシに不祥事をわびる文言を加えた。一方の江野沢陣営は同事件を知らせるチラシをまいて強烈に批判。笹生陣営は「そこまでやるか」と渋い顔を見せる。そんな中、一方の選挙事務所が告示後に荒らされる事件も。さまざまなうわさが飛び交い、有権者の選挙離れを加速させかねない状況だ。

 ただ、市内には変化の兆しもある。前回の選挙違反事件を機に発足したウィスパーノット袖ケ浦は選挙のやり直しを主張。認められなかったが七千人以上が賛同して署名を寄せた。一昨年は住民投票で市の駅前開発計画がストップ。市民の政治参加の画期的な事例として注目された。

 旧来のしがらみと一線を画す新住民は、市内で確実に増えている。彼らが選挙と向き合うか、それとも選挙を拒絶するか−。その決断が今回の最大のカギといえそうだ。 (岡村淳司)

袖ケ浦市(定数一)

笹生 定夫66 自現(5)

江野沢吉克57 無新 

 =届け出順

 【注】名前、年齢、党派、現元新の順。丸数字は当選回数。自は自民、民は民主、公は公明、共は共産、社は社民、ネはネット、無は無所属。

179片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/02(月) 22:26:43
’07統一選:県議選/千葉市議選 選挙サンデー 立候補者、桜満開下を奔走 /千葉
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/chiba/news/20070402ddlk12010179000c.html

 ◇県議・千葉市議選の立候補者、街角や行楽地で

 統一地方選前半戦の最初で最後の選挙サンデーとなった1日、館山市の25・7度など4カ所で夏日となり、県内各地で今年最高気温を記録。桜が満開を迎える中での恵まれた天候の下、立候補者は街角や行楽地を回って支持を訴えた。【山本太一、中川紗矢子】

 ■千葉市緑区

 税不正免除事件で有罪判決が確定した元自民党県議(71)=執行猶予中=が無所属から出馬し、注目される県議選・千葉市緑区選挙区。温度差はあるものの、他の3候補は「元県議批判」を意識した選挙戦を展開、花見客らに支持を訴えた。

 元県議は選挙カーで回りながら、「お願いします」と協力を呼びかける一方、4カ所で街頭演説。

 これに対し、民主現職(39)は同区内の大規模な公園で花見客らにビラを配布し、笑顔で握手を交わした。また、保守系無所属の新人(55)は選挙カーを使って支持者回り。両者とも街頭演説であまり元県議を批判しないものの、「みんな事件のことを知っている」(民主現職)と話す。

 一方、市民ネットの新人(54)はウオーキングイベントにたすき姿で参加、「こんにちは」と参加者に声をかけた。街頭では「裁判で『政界復帰しない』と明言し、執行猶予付き判決に減刑された人が選挙に出るのはおかしい」と批判しているという。

 ■市川市

 6議席を10人で争う激戦に見舞われた市川市選挙区は、現職と新人の割合が半々で、女性も3人を占めるなど候補者も多様だ。

 各陣営とも、基本原則は激戦に関係なくこれまで通りの方法で「我が道を行く」戦法だが、候補者によっては焦りも見え隠れしている。

 前回(03年)、前々回(99年)ともトップ当選だった公明現職は、支持者の「大丈夫だろう」との安心感が埋没につながるとの危機感を抱いている。確かな基礎票(組織票)はあるが、「それだけで当選できる状況ではない」と、候補者を含む10人前後で選挙区をくまなく回って政策を訴え続けている。

 新人候補は地元で地域活動してきた人も多く、「(新人候補に)世話になっているから」などと言って、前回現職に投票した人が今回はしない現象が起きている。

 元市議の共産新人の女性候補は、人柄や政策を知ってもらうために06年9月から選挙区内の約600カ所でハンドマイクを握って訴えてきた。しかし、「実際にやることは違うのに、みんな同じことを言っている」と、同選対は抜きんでることの難しさを話す。

 3選を目指す社民現職は同日、市内の桜の名所回りにほとんどの時間を費やした。花見を楽しむ有権者らに笑顔で手を振りながら支持を求めた。前回選挙と全く同じという個人演説会や街宣活動などで票の獲得を目指すが、「どうなるか分からないわねえ」と話していた。

毎日新聞 2007年4月2日

180片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/02(月) 22:33:42
’07山梨選挙:県議選 “県政与党”形成に向け、知事も初の応援演説 /山梨
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamanashi/news/20070402ddlk19010167000c.html

 横内正明知事は1日、今年1月の知事選で支援を受け、今回の県議選に立候補している郡内地域の3候補者に対し、それぞれ応援に立った。横内知事が候補者の応援演説をするのは初めて。

 県議会で知事に協力する“県政与党”の形成に向け、知事自らが本格的に動き出したことになる。

 県東部の地元スーパーの駐車場に支援者を集めたある候補者に対し、横内知事は「私を支えて頂けるしっかりした与党があることは、県政を円滑に推進していく上で不可欠で重要なこと」と応援演説し支援を求めた。

 横内知事は、候補を紹介する際に「私の片腕として、県政と地域のパイプ役となり大きな働きをしてくれる」と強調。候補も「知事が後ろ盾にいます」などと、密接な関係をアピールしていた。

 横内知事は3月28日の記者会見で「選挙の恩は選挙で返す」と、知事選で支援を受けた県議らに協力する意思を示した。

 県議選告示の同30日は公務のため出陣式などには出席せず、各候補者に激励の電報を打つだけにとどめていた。今後も“横内派”候補へ応援演説などを続けるとみられる。【吉見裕都】

毎日新聞 2007年4月2日

181片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/02(月) 23:37:40
公明選挙協力 推薦基準に「堂本色」
2007年04月02日 朝日千葉
http://mytown.asahi.com/chiba/news.php?k_id=12000000704020002

 県議選で、公明党と自民党の選挙協力に、堂本暁子知事の影が見え隠れする。国政与党の両党も、県政では与党と野党に分かれる。それでも7月の参院選をにらみ、公明党県本部は自民党公認・推薦候補61人のうち19人を推薦した。推薦する、しないの線引きの一つは、知事肝入りの「障害者差別をなくす条例」。県政与党カードを持つ公明党は、条例制定に最後まで反対した自民党現職は誰も推薦しなかった。


 公明党が、自民党公認・推薦候補の推薦第一弾を発表したのは3月28日。推薦から漏れた自民党の現職候補は翌29日、電話で党県連職員になぜ推薦されなかったのかを問いつめた。


 思い当たるのは同条例に一貫して慎重論を唱えてきたことだった。06年9月の定例県議会で成立した同条例に、当初は慎重だった自民党も最後は賛成に回った。それでもこの現職候補は、採決に加わらず、本会議場を退席した。


 公明党県本部の幹部は「誰を推薦するか、堂本知事からの指示や助言はない」と知事関与を否定する。ただ「障害者差別をなくす条例にどんな対応だったか、推薦するかどうかの要素にはした」と明かした。


 県政与党の公明党は知事提案の条例に賛成だった。自民党は当初は慎重な姿勢を取り、土壇場まで姿勢がぐらついた。最終局面での両者の協議で、公明党は県議選の選挙協力をちらつかせながら緩衝役を果たした。


 告示日の3月30日、県庁前で第一声を上げた公明党候補の応援に、知事は姿を見せた。マイクを握り、「○○さん(候補名)がいない県議会なんて考えられない」と後押しした。


 知事の影は県議選の候補擁立段階から見え隠れしていたとされる。


 民主党県議は06年秋、知事から、ある選挙区について、「新顔候補を擁立できないの」と声を掛けられたという。この県議は「『反堂本』を掲げる県議の地元だった」。


 この選挙区に、無所属で立候補した新顔候補の事務所開きに3月中旬、公明党の衆院議員が訪れていた。


 衆院議員は「(堂本知事と親しい公明党の)浜四津敏子代表代行に頼まれて激励にきた」などとあいさつした。知事と代表代行は旧知の仲として知られ、同条例もそもそも、代表代行から知事へ進言があったのがきっかけとされる。


 党県本部幹部は衆院議員による無所属候補の応援をこう解説してみせた。「(公明党が支援して欲しいという)堂本知事のメッセージが込められている」。

182片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/03(火) 00:27:16
自民2氏を追加推薦
公明党県本部 ちば県議選 千葉日報
http://www.chibanippo.co.jp/news/seikei/kiji.php?id=seikei07040211063001

 八日投開票の県議選で公明党県本部は一日、自民党公認の石毛之行氏(53)=銚子市選挙区=と成尾政美氏(67)=成田市選挙区=を追加推薦したと発表した。

 同本部は先月二十九日に、自民党の公認・推薦候補六十一人のうち十七人の推薦を発表しており、公明党推薦の自民党候補は十九人となった。

183片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/03(火) 11:12:36
激戦区を行く 07県議選 激烈 同じ党派でも争い
市川市選挙区 東京NP千葉
http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20070403/CK2007040302005615.html
 
 県議選市川市選挙区は十人が立候補し、大激戦になった。自民党は現職二人と新人一人を公認、さらに新人一人を推薦した。保守系の無所属新人を加えると自民系は五人に。民主党も告示二カ月前に新人の追加公認を決定、現職と合わせ二人を擁立した。自・民の対決以上に、同じ党派による争いが激烈を極める。議席奪還を目指す共産党、議席を守りたい社民党、参院選をにらむ公明党を交え、さまざまな思惑が複雑に入り組む。

 かつての工場地帯に立つ高層マンション群。日曜の昼下がり、ベランダに向かい、自民現職の近藤喜久夫氏(65)が中高一貫教育の必要性を訴える。自民系候補の多数擁立に、ベテランも焦りを隠さない。

 行徳地区唯一の候補だが、「ほかの九人が攻めてくる」と、陣営は警戒を強める。近藤氏は「手応えは感じるが、どこまで広がるのか」。表情には不安の色が混じる。

 商店会が主催する桜祭りの会場に到着した自民現職の小島武久氏(66)は、さっそく役員らにあいさつ。開会式で「棄権しないで」と投票を呼び掛け、花見客らにパンフレットを手渡した。

 現職に加え複数の保守系新人の出馬で、小島氏は「まるで最初の選挙のようだ」と額の汗をぬぐった。

 自民新人の鈴木衛氏(55)は、今期でバッジを外す自民県連幹事長の金子和夫氏が後見人だ。現職の後援会をそっくり引き継いだ選挙戦は、新人離れした風格も。

 選挙事務所で自ら陣頭指揮を執る金子氏は「陣営を引き締め、現職二人を猛追している。今回はまるで党内選挙だ」と話す。

 無所属新人の狩野裕氏(44)の一日は午前六時の駅立ちから始まる。「少しずつ伸ばしている」と、つぶれた声で手応えを話す。

 元自民党衆院議員の父勝氏の地盤と知名度を引き継ぎ、「おやじの後援会組織など行く場所がある」と余裕ものぞかせる。陣営責任者は「礼儀は守るが、いただけるものは、いただきます」と、自民公認候補をけん制する。

 民主現職の小泉文人氏(33)も、党が二人目を擁立したことで陣営に危機感が広がる。二〇〇五年三月の補欠選で九万二千票以上を獲得したものの、自民候補と相まみえるのは初経験。「新人の気持ちで挑む」と緊張感が漂う。

 小泉氏は「六位以内を目指せば落選する。最後まで一位を狙っていく」と力を込める。

 もう一人の民主候補の新人・鈴木真志氏(35)は選挙初挑戦。「ドタバタしたが、ようやく陣営がまとまってきた」と話す。

 「敵は低投票率」と、商店街や桜祭り会場などを汗だくで練り歩き、「しがらみのない若さへの期待」を掘り起こす。

 先月二十四日には、共産の志位和夫委員長が市内入り、駅頭で新人の岡田幸子氏(56)への支援を呼び掛けた。前回、五期二十年間守ってきた議席を失った。議席奪還にかける思いは強い。

 「教育の岡田」を前面に、増税阻止、教育福祉充実、県議会改革、憲法九条保持を訴える。

 告示後の週末、女性だけが順番に支持を訴えるリレートークを三カ所の駅頭で実施した社民現職の村上克子氏(67)は「楽観的な性格だが、今回は危機感を持っている」と明かす。

 平和、環境団体など社民支持層は共産と競合する。加えて女性三人が立候補したことで、女性票も割れてしまう。「頑張らないと埋没する」と精力的に遊説に飛び回る。

 公明現職の赤間正明氏(45)は、遊説隊と一糸乱れぬ街頭演説を分刻みで黙々とこなしていく。他陣営からは「当選が決まっているんだから遊説しなくても」との“やっかみ”も聞こえる。

 「だから厳しいんです。組織があるから大丈夫というデマが流され、まったく見えない」。険しい表情で赤間氏は反論する。

 長女や友人らと自家用車で遊説する無所属新人の小平由紀氏(45)。「政党の公認、推薦を受けていない、まったくの無所属は私だけ」と強調、「普通の感覚で暮らしている市民」に支持を呼び掛ける。

 「参政権を無駄にせず、必ず投票に行って。政治が変われば世の中も変わる」と訴える。 (林容史)

184片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/03(火) 14:09:16
’07山梨選挙:県議選 参院選の前哨戦、候補予定者ら応援奔走 /山梨
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamanashi/news/20070403ddlk19010216000c.html

 8日に投開票される県議選で、各党とも夏の参院選の前哨戦と位置づけ、「県議選で勝利し、参院選に弾みを付けたい」とセット戦術を模索、参院選候補予定者も県内を奔走している。

 3月に出馬表明した自民党の入倉要氏(41)は、県議選で党公認・推薦候補者のほか、自民系無所属候補者の事務所に「自由民主党山梨県参議院選挙区第三支部長」との肩書で必勝の「為書」を贈り、事務所を訪れる支持者に名前をアピール。自民党を支持している職域団体や企業に立候補のあいさつ回りに訪れた際には自民系候補者の支持を訴え、県連全体の組織強化を図る。

 昨年8月末に擁立が決まった民主党の米長晴信氏(41)が県内の知名度アップに取り組む。サラリーマンの出勤、帰宅時間帯に人通りの多い交差点などで県議選の公認候補者と共につじ立ちをし、同党が参院選の争点とする「格差是正」を訴えている。「今のうちにコミュニケーションを図りたい」と民主党公認・推薦候補者の選挙事務所を回り、選対幹部や運動員と連携を深めている。

 共産党の花田仁氏(46)は、3人以上の候補者を擁立した政党にだけ選挙期間中の政党の街頭宣伝車の使用が許される制度を利用し、3候補者の選挙区を中心に県内全域を飛び回る。自民、民主ら他党を「横内県政に是々非々と言っても、最終的には執行部提出議案全部に賛成するオール与党政治」と批判、「確かな野党」として政党を全面に出し、県議選、参院選ともに同党への支持拡大を図っている。【鷲頭彰子】

毎日新聞 2007年4月3日

185片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/04(水) 15:31:40
かわさき選線 市議選各区を探る<上> 各陣営、組織固めに全力
2007年4月4日 東京N神奈川
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20070404/CK2007040402005891.html

 七十七候補が各選挙区で激しい選挙戦を繰り広げる川崎市議選。終盤に向け舌戦もさらにヒートアップする“かわさき選線”の行方は−。三回にわたり各区の情勢を探る。

■川崎区(定数10−候補11)
 自民現職の三候補が地元を固めつつある。林浩美(43)は行動力、前議長の坂本茂(57)は実績、嶋崎嘉夫(42)は前回トップの集票力で票の開拓に挑む。

 民主は現職の西譲治(54)と飯塚正良(56)が、地元や労組を基盤に、引退した栄居義則の票の取り込みを図る。新人の志田充理(39)は無党派層を狙う。

 公明現職の岩崎善幸(58)、小林貴美子(55)、浜田昌利(45)は、三議席維持へ三つに地区割りした地域を小まめに回るとともに、駅頭などで実績を訴える。

 共産の現職佐野仁昭(38)、元職宮原春夫(64)は地区割りして県議候補と協力し、無党派層への支持の広がりを目指す。

■幸区(定数7−候補9)
 神奈川ネット現職の前田絹子(51)は県議候補と連携した選挙戦を展開。

 民主新人の市川佳子(43)は地元や国会議員秘書時代の人脈を、同山田益男(51)は支持母体の労組をそれぞれ基盤にし、引退した佐藤忠次から全面的支援を受ける。

 自民新人の西村晋一(46)は野村敏行の後継として知名度アップに全力。現職の鏑木茂哉(59)は市議団長、市連幹事長としての実績を強調。

 二候補を擁立した共産は地区割りし、元職西尾理恵子(61)が地域密着の活動、現職竹間幸一(59)は五期の実績で、党以外への浸透を図る。

 公明現職の河野忠正(47)、沼沢和明(53)は県議候補や国会議員の後押しも受け、地区割りした地域を徹底的に周り、駅頭や街頭で実績を訴える。

■中原区(定数10−候補12)
 自民は現職の松原成文(53)、長瀬政義(68)、原修一(58)は後援会を固め、こまめに街頭演説やミニ集会を開催。前市議高巌の地盤を引き継いだ新人の松川正二郎(38)は地元を固めながら、名前の浸透に全力。

 公明現職の志村勝(59)は八期の地域貢献の実績を前面に、吉岡俊祐(50)は地区割りの地域を丹念に回りつつ、新住民への浸透を目指す。

 三人の現職を立てた民主。潮田智信(53)、東正則(59)、立野千秋(59)は出身母体の労組を軸に、地元の支持者をまとめ、無党派層取り込みを図る。

 共産で五期の市古映美(57)は党以外にも広がる支持層を、新人大庭裕子(45)は引退した徳竹喜義の支持層を、それぞれ固める。

 無所属新人の清水勝利(36)は駅頭や街頭を中心にアピール。 (敬称略・投票日基準の満年齢)

186片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/04(水) 15:32:50
激戦区を行く 07県議選 “56票差”の対決再び
2007年4月4日 東京N千葉
http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20070404/CK2007040402005937.html

印西市選挙区 (定数1―候補2)
 県議選印西市選挙区には、民主現職の軍司俊紀氏(41)と自民新人の滝田敏幸氏(47)の二人が出馬、約七カ月前に行われたばかりの県議補選と同じ顔触れによる一騎打ちとなった。補選では軍司氏がわずか五十六票の小差で初当選しただけに、今回も接戦が予想されている。

 印西市は、江戸時代に利根川の水運で栄えた歴史ある旧市街地と北総線沿線の千葉ニュータウンの二つの顔を持つ。地域柄を反映した両陣営の対立軸は明確で、地元出身の滝田氏は旧市街地、新住民の軍司氏はニュータウン方面にそれぞれ事務所を構え、激しい選挙戦を展開している。

 軍司氏の陣営は昨夏の補選の勝因を「県内で一カ所だけの選挙だったので、党一丸となって戦うことができた」と分析。「民主系の地元市議は少なく、組織力では分が悪い」と素直に認める。頼りにするのは、人口の約六割を抱えるニュータウン地区の無党派層の票だ。

 「いかにニュータウンの住民に統一選に興味を持ってもらい、投票率を上げるかが当選の鍵」と陣営幹部。軍司氏はバイクで選挙区を回り、ニュータウンを中心に一日約百カ所でスポット演説をこなし、有権者にアピールする作戦。「安倍政権にはっきりノーを言える選挙にしないといけない」と呼び掛ける。同選挙区で民主党公認候補が議席を得たのは軍司氏が初めてだけに、陣営は「大事な選挙区」と議席死守に全力を挙げる。

 「まさか負けるとは。油断があったと思う」。滝田氏の陣営幹部の市議は渋い表情でこう振り返る。昨夏の補選は大野克己県議の死去に伴い実施され、大野氏の後継者を自任する滝田氏が有利とみられていた。しかし、後継者擁立をめぐり、保守系市議が割れ、自民が議席を失う苦い結果に。それだけに「続けて負けるわけにはいかない。党の底力をぶつける選挙」と陣営の鼻息は荒い。

 旧市街地を中心に後援会支部を市内十一地区に設け、保守系市議も「一枚岩に修正した」(陣営幹部)という。

 滝田氏は小まめに支持者へのあいさつ回りをこなし、「このまちの歴史、伝統、文化を守るために選挙戦を戦う」と訴える。陣営は組織を固めながら「今回も接戦になる」と引き締めも図っている。 (冨江直樹)

  =おわり

印西市(定数一)

軍司 俊紀41 民現(1)

滝田 敏幸47 自新 =届け出順

 【注】名前、年齢、党派、現元新の順。丸数字は当選回数。自は自民、民は民主、公は公明、共は共産、社は社民、ネはネット、無は無所属。

189片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/04(水) 20:17:48
県議選、選挙区再編で大変
2007年04月04日 朝日千葉
http://mytown.asahi.com/chiba/news.php?k_id=12000000704040003

 今回の県議選は、「平成の大合併」に伴い選挙区を見直してから初の選挙で、前回から選挙区が広がったり、入れ替わったりしている。そのうえ、香取・山武両郡の選挙区には、間に別の選挙区をはさむ「飛び地」まで登場した。なじみのなかった地域で支持を広げられるか。効率よく選挙区を回るにはどうしたらいいのか。陣営の戸惑いや奮闘ぶりを見た。


◇有権者数、一気に8倍


 柏市が旧沼南町を編入合併したことから、旧柏市選挙区と旧東葛飾郡選挙区が一緒になって、新たな柏市選挙区(定数5)となった。


 「この人は勝てるのかしら」。柏市内の居酒屋で告示前、女性店員が名刺を手にカウンター越しの客に尋ねた。


 旧沼南町が地元の現職の名刺だった。付き合いのある市議からこの現職の支持を頼まれた店員はこれまで、合併前の柏市選出の現職に投票してきた。同じ党派の2人の現職が今回、同じ選挙区で争う事態となった。


 店員は「いい人と思うけど、書き慣れた名前にも愛着があるのよね」と今も迷っている。


 一方、旧東葛飾郡選挙区の有権者は約3万8千人だった。旧柏市選挙区は同約27万人で、旧沼南町からみれば今回、有権者は8倍以上に増えた形となる。


 旧沼南町出身の新顔は、有権者に名前を覚えてもらう難しさを痛感している。地元選出の国会議員らとともに、通勤・通学客の集まるバスターミナルでマイクを握っている。


◇南北分断、8キロを移動


 山武郡選挙区(定数2)は大網白里、九十九里、芝山、横芝光の4町。東金市と山武市を挟み、北部(芝山町、横芝光町)と南部(大網白里町、九十九里町)に選挙区が分かれた。


 南部出身の現職が、北部を回る際、街頭で選挙活動を始められる午前8時前に、北部に入っておくという。街頭活動の許される時間帯に、選挙区外の地域を横切る無駄を省くためだ。


 南部が地元の新顔は北部の横芝光町に連絡所を置いた。支援者らが常駐して道案内をする。選挙カーで南部と北部を移動する際は、海岸線沿いの道を使う。区域外を通る距離が約8キロと最も短いからだ。


 今回の見直しで新たに選挙区となった旧光町域への対応は、各候補とも頭を悩ませている。「知人に紹介してもらっている」「地域性も違い、距離感を感じる」などと手探り状態だ。


 有権者からも「候補の顔もよく分からない」(70代主婦)などと戸惑いの声が聞かれる。


◇離散の3町、飛び回る


 香取郡選挙区(定数1)はいずれも隣接しない神崎、多古、東庄の3町からなる。前回までは香取郡9町で構成していたが、合併に伴う香取市の誕生などを機に特異な姿になった。


 自民党推薦の無所属現職2人が争っている。町から町へ移るには選挙区外を通らなければならず、両陣営とも「戦いにくさ」を口にする。


 両陣営とも、選挙区外では、選挙カーのアナウンスを止めている。選挙区外で選挙活動をしても公職選挙法違反ではないが、「そこの選挙区候補に悪い。有権者も混乱する」と両陣営は言う。


 通常は時速30キロほどで走る選挙カーも、選挙区外だと「一刻も早く(自分の)選挙区に着こう」と法定速度ギリギリまで加速する。それでも町から町への移動は片道で30分〜45分ほどかかる。


 選挙区が前回より狭くなったため、候補の1人は「(県全体の)県議選というよりも、(地元密着の)町議選や町長選のようだ」と語った。

190片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/04(水) 20:19:35
県議選 注目区を追う
2007年04月02日 朝日神奈川
http://mytown.asahi.com/kanagawa/news.php?k_id=15000120704020004

  初夏を思わせる暑い陽気となった1日、街中には候補者のマイクの音が響き渡った。統一地方選の前半戦として、繰り広げられている知事選、県議選、横浜、川崎両市議選の投開票まで、あと1週間。無投票を除き、39の選挙区で展開されている県議選のなかの注目区を追った。


  1日正午過ぎ、横浜市栄区の公会堂で開かれた民謡協会の演奏会に、2人の候補が鉢合わせした。定数1の栄区選挙区に立候補した民主党元職の関口正俊氏(59)と、自民党現職の保阪努氏(62)だ。区の民謡協会の顧問を、ともに務めている。


  来賓として出席した国会議員や横浜市議選の候補者らとともに、壇上から、200人ほどの参加者に向かって短くあいさつした。保阪氏は「みなさんをお助けできるよう働きたい」。現職市議3人を間に挟み、関口氏は「栄区を明るい街にするためがんばります」。2人とも、すぐに会場を後にした。


  3回目の対決になる。8年前の前々回は定数が2で、共産党候補と3人で議席を争い、2人とも当選した。定数が1に減った前回は、2万4959票を得た保阪氏が、352差で関口氏を抑えた。


  元NTT労組役員で、連合神奈川の組織内候補でもある関口氏は、その後は団地を中心に回った。「防犯・防災を強化します」「格差を是正しなければいけない」などと訴えた。


  自民党県連広報本部長を務め、5選をめざす保阪氏はこの日午後2時過ぎ、JR大船駅前で街頭演説した。「福祉と防犯・防災、雇用の問題に力を尽くしたい」と声を張り上げた。


  有権者数は10万3471人(3月29日現在)。もともとは農家を中心とした旧住民層が多かったが、昭和40年代〜50年代にかけて、丘陵地を中心に宅地開発が一気に進んだ。両陣営とも「無党派層の掘り起こしが、勝敗のかぎを握る」とみている。
(木村悦子)


  青空が広がる湘南海岸沿いの道を走る選挙カーから、身を乗り出して手を振る自民党の古沢時衛氏(61)に、サーフショップにいたウエットスーツ姿の男性が手を振り返す。近くの住宅街から年配の女性が出てくると、古沢氏は車から降りて女性のもとに駆け寄って両手で握手した。


  大磯町と二宮町からなる中郡(定数1)は、5選をめざす自民党県連幹事長代理の古沢氏に、民主党と神奈川ネットワーク運動から推薦を受ける新顔の村田邦子氏(49)が挑む構図だ。


  自民党県連会長の河野太郎衆院議員を選出している地域で、県内では自民の強い地盤のひとつ。前回も神奈川ネットが別の公認候補を立てたが、約6千票差で惨敗した。ところが、昨年11月の二宮町長選で、民主党推薦の新顔が3選をめざす現職を破る「異変」が起きた。


  有権者数は5万3187人(3月29日現在)。民主党は「新住民が増え、従来型選挙が崩れ始めている」(県連幹部)と今回、神奈川ネットと共闘した。県議選で無所属候補にそろって推薦を出すのは初めてだ。


  元二宮町議の村田氏は、知事選に立候補している現職の松沢成文氏とも連携。3月25日に二宮町入りした松沢氏とともに街頭演説した。


  1日は午前10時40分、選挙カーで二宮町の選挙事務所を出発。「365歩のマーチ」を流し、大磯町の住宅街では、ほぼ5分おきに車をとめて街頭演説を繰り返した。「自民党は、知事に反対ばかりしている。中郡の声を県政に反映するには、知事との連携が必要。政令指定市と同じ行政サービスを受けるには、県の下支えが必要だ」と訴えた。


  一方の古沢氏は1日は午前8時半、キャッチフレーズとしている「信頼と実行力」の文字が書かれた選挙カーに乗り込み、大磯町内を回った。JR大磯駅前では「豊かな緑と紺碧(こんぺき)の海を大事にした街づくりを進める。みなさまとのきずなを大切にして、大磯の未来をつくっていきたい」とマイクを握った。「子育て」「高齢化問題」「地震対策強化」を中心に訴えている。


  二宮町議会議長の経験もあり、県議会では「重鎮」。ただ、「安倍政権の支持率が低く、自民党に逆風が吹いている」ととらえ、今回の選挙で、公明党県連の推薦を初めて受けた。
(千葉卓朗)

191片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/04(水) 20:20:28
横浜・川崎市議選 注目区を追う
2007年04月04日 朝日神奈川
http://mytown.asahi.com/kanagawa/news.php?k_id=15000120704040003

  統一地方選の前半戦の投開票を8日に控え、各候補の選挙運動は激しさを増している。それぞれ142人と76人が立候補している横浜、川崎の両市議選の注目区を追った。


  横浜市瀬谷区で「市長の乱」が起きている。


  「市長の中田宏です。瀬谷区は議員の世代交代が一番進んでいない」


  1日午後、中田市長が選挙応援に駆けつけたのは「市政与党」の自民、民主、公明の候補ではなく、「ヨコハマから日本を変える会」の新顔だった。


  定数3の瀬谷区は過去2回、自民、民主、公明の候補がそろって当選してきた。3党とも1年前の市長選で中田氏を支援した。


  有権者数は10万2550人(3月29日現在)。3党の現職に、共産と無所属の新顔2人が挑む争いになるはずだった。それが今年1月、隣区の旭区から立候補する予定だったヨコハマの新顔が参入した。中田市長が衆院議員時代の元私設秘書だ。


  この1カ月前の昨年12月、市長が肝いりで市議会に提案した副市長人事案が否決された。この選挙区の自民と民主の現職は、ともに反対に回った。


  ヨコハマの新顔は「ベテラン議員が改革を停滞させている」と訴える。


  自民と民主の現職は、中田市長の対応に反発を強めている。3日午後、相鉄線三ツ境駅前で演説した民主現職は「市長や行政に言いなりの議会ではチェック機能が働かず、(財政破綻(はたん)した)夕張の再来を招く」と訴えた。


  自民現職はこの日夜、個人演説会を開いた。支持者らを前に「元秘書が立候補したのは、わたしが市長の言うことを聞かなかったから。市長の提案をチェックするのが議会だ」。


  公明現職は「組織票だけでは勝てない。無党派層の動きがカギ」と支持拡大をねらう。


  共産新顔は、福祉の充実や憲法擁護を中心に訴えている。無所属新顔は、道路整備による住みよい街づくりを訴える。
(太田泉生)


  3月31日夕、東急田園都市線溝の口駅前で、同じ政党の川崎市議選の候補がそろって政党の選挙ビラを配った。候補者のひとりは「マニフェストに賛同してもらえるなら、私をはじめ○○党に一票を」と呼びかけた。


  マンション開発が相次ぎ、前回と比べて有権者が約1万2千人増えた川崎市高津区は、地域への貢献を強調する昔ながらの選挙戦が繰り広げられる一方で、政策を前面に出す動きが広がっている。


  有権者数16万5543人(3月29日現在)の定数9のこの選挙区には、自民の現職1人と新顔3人、民主の現職2人と新顔1人、公明の現職2人、共産の現職と新顔各1人、神奈川ネットワーク運動の新顔1人、無所属の現職1人の13人が立候補している。


  選挙戦で候補者が自分のマニフェスト(選挙公約)を配れるのは、公職選挙法で国政選挙と首長選に限られている。このため、川崎市議選に立候補した同じ政党の人たちで統一のビラをつくった。


  63から56への議員定数削減▽保育園の待機児童をゼロに▽住民投票による市民合意により、市営地下鉄に取り組む――。ビラには、こんな政策が並ぶ。


  「これまで市政に深い興味がある人は、商店主や企業経営者らといった層に限られていた。それ以外の人たちにも目を向けてもらわないと」と、この党のある候補は話す。


  だが、別の政党の候補の陣営幹部は「国会と違い、地域の人たちの手足になるのが市議。政党を前面に出してもなじまない」。


  この党のある現職候補は選挙が告示された3月30日夜、30人ほどの支援者らを集め、個人演説会を開いた。小学校の増築や、駅前の駐輪場の完成といった地元への貢献を強調。「小さなことから総合的な開発まで、まちの要望を形にするのが私の仕事」と訴えた。


  同じ党から複数の候補が立っており、身内同士の競り合いも激しい。


  2日午後、溝の口駅前で、同じ党の別の新顔候補は駅前を歩く若者たちに呼びかけた。「みなさんと同じ世代です。いっしょに街をつくりましょう」


  人が集まる駅前では、政策の話はあまり出さず、自己紹介に徹している。「地域の課題を話すと、どうしてもほかの候補と似てしまう。新人だから、まず自分を知ってもらわないと」
(小島寛明)

192片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/04(水) 20:30:35
月数回出勤で50万円、柿沢元外相
2007年04月04日 朝日山梨
http://mytown.asahi.com/yamanashi/news.php?k_id=20000000704040005

 県のアドバイザー的役割を担う「特別顧問」に就任した元外相の柿沢弘治氏(73)の報酬が月額50万円に上ることが3日、わかった。勤務日はほぼ自由で、気づいたことをアドバイスするのが仕事という。月数回程度の出勤になる見通しで、任期は定めていない。


 県によると、柿沢氏は北杜市長坂町に住民票を移しているが、家族の住む「東京の居宅」から県庁に来る際の交通費も県で負担する。また、柿沢氏が県外から県庁に来る際はどこから来ても、山梨の自宅ではなく、東京の居宅から県庁までの交通費を支払うとしている。


 県人事課は「細かい規定はなく、他の類似例にならった」とだけ説明している。


 柿沢氏はこの日午前、初登庁し、県幹部らと顔合わせをした。横内知事が県の参謀役として迎え入れたことを伝え、「遠慮なく先生に相談して」と協調を呼びかけた。柿沢氏も「皆さんに県の実情をうかがいながら横内知事を支えたい」と意気込みを語った。


 その後の記者会見で柿沢氏は、知識豊富とされるワインについて、山梨独自のブドウ品種「甲州」を中心に売り込む戦略の推進を提言。外国の日本料理店に甲州種のワインが広く置かれる状況をつくりたい、と抱負を語った。

193片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/04(水) 20:31:27
信玄以来の伝統!?のぼり競い立つ
2007年04月01日 朝日山梨
http://mytown.asahi.com/yamanashi/news.php?k_id=20000160704020001

 今回の統一地方選では、キャッチフレーズを掲げたのぼり旗が街に乱立している。県内の業者のもとには、県議選や市議選の候補の陣営から注文が相次いでいる。知事選の余波に加え、ドラマ「風林火山」のご当地ブームも影響しているようだ。(西村悠輔)


 「告示前に6人から、のぼりの注文が来た。統一選でこんなに多いのは初めて」。甲府市宝2丁目の「奥野旗店」の社員、小峰安洋さん(35)は驚く。多い人だと600本も発注した。大きさは高さ180センチ、幅60センチで支柱付き。販売価格は100本で10万円。


 個人名を書いたのぼり旗は公職選挙法で禁止されている。だから、青やピンクのイメージカラーや、キャッチフレーズで特色を競う。「違反にならないよう、皆さん文言には気を使われているようです」と小峰さん。


 1月の知事選で「ほっとけない」を旗印に勝った横内正明知事を見習い、「分かりやすく、短い一言を使う人が目立つ」という。「この人、やるぞ」「新たな挑戦」といった具合だ。


 明治時代からの老舗(しにせ)「金生屋旗店」=同市住吉1丁目=も、すでに候補者4人から注文を受けた。同店は91年に天野建氏が初当選した知事選では、手持ちのミニのぼりを数え切れないほど大量につくった。それに比べて議員選は1人の注文額が小さく、「特需とまでは言えない」という。


 テレビドラマ「風林火山」の影響もありそうだ。店主の石川和弘さん(62)はこんな推測をする。


 「県民ののぼり好きは、武田信玄以来の地域性かも。選挙では敵味方をはっきり色分けしたいんだろう」


 県内では告示前から、こうしたのぼりが公道に面した農地や家の軒先に競い合うように並ぶ光景が見られた。


 一方、「使用済み」ののぼりをリサイクルしている陣営もある。知事選から2カ月以上が過ぎたのに、県議選のある候補の事務所には、いまだに「ほっとけない」の旗がはためく。横内氏を支援した「勝ち組」をアピールするには、今も効果的なワンフレーズというわけだ。


 知事選で作られた約1500本は大半が処分されたが、30本ほど譲り受けたという。陣営幹部の男性(60)は「全部作れば、結構カネがかかる。選挙が終わればいらないものだし、助かった」と満足げだ。


 のぼりの乱立について、県選挙管理委員会は「例えキャッチフレーズでも、特定の候補者を類推できるほど広く浸透し、選挙運動の手段と認められた時点で違法」と説明する。本来、のぼりや看板など「文書図画」の掲示場所は事務所などに限られ、枚数も厳しく制限されている。


 のぼりをめぐっては、今年1月、千葉市で市議同士の「陣取り合戦」が傷害事件に発展し、選管が使用禁止に乗り出した例がある。


 山梨県選管は「悪質なケースは県警を通じて指導するが、今のところ過度な規制をかける予定はない」と話している。

194片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/04(水) 23:07:25
中傷文書が飛び交い有権者「うんざり」
県議選大月選挙区、封書で郵送 山梨日日
http://www.sannichi.co.jp/local/news/2007/04/04/3.html

 現職と新人の一騎打ちとなっている県議選大月選挙区で、両候補や陣営関係者を中傷する内容の文書が出回っている。封書で有権者宅などに郵送されていて、封筒には団体と代表者の名前が書いてあるが「実在するか不明」(市選管)。同市内では過去の選挙でも怪文書が大量に飛び交った経緯があり、市民からは「恥ずかしい行為。いい加減にしてほしい」と嘆く声が上がっている。
 同選挙区は現職の棚本邦由候補と新人の萩原剛候補が立候補。八月に任期満了を迎える西室覚市長が萩原候補を、今期限りで県議を引退し市長選出馬が有力視される相馬紀夫県議が棚本候補を支援していて、「プレ市長選」の様相を呈す激戦となっている。
 中傷文書は二月中旬から一般家庭などに郵送されている。「公開質問状」「真実の報告」などと題し、候補本人や陣営幹部を“標的”に中傷、ひぼうする内容が目立つ。これまでに十種類近くが出回っていて、「現金をまき始めた」「黒いうわさが絶えない」などの表記もある。

195片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/04(水) 23:08:24
2007年4月3日(火)
連載 山梨日日
07県議選「断面」(上)
「横内派」相次ぎ名乗り 知事選の余勢に期待 「勝ち組」同士が競合
http://www.sannichi.co.jp/chihosen/news/2007/04/03/6.html

 甲府選挙区(定数九)に立候補した新人候補の選対事務所。候補と横内正明知事が握手を交わした縦横一メートル大のポスターが応接セット脇の壁に張られ、ひときわ目を引く。横内知事が衆院議員時代に公設秘書を務め、「横内チルドレン」を自認する同候補。パンフレットにも知事と一緒の写真が入っており、「パイプの太さ」(陣営関係者)をアピールしている。

【親密さアピール】
 「もともと県政への意欲があった」とされるが、立候補の準備を本格的に始めたのは知事選で横内知事の当選が決まった一月二十一日以降。事務所の手配や関係者への通知を慌ただしく行い、九日後には昭和町内に約七百人の支持者を集めて立候補を表明した。

 陣営関係者は「山本栄彦前知事が当選していたら、環境整備のため表明時期はもっと遅くなっていたかもしれない。横内知事当選の勢いを逃すことなく、飛び出したかった」と話す。

 知事選では横内知事が山本前知事に四万七千票余りの差を付けて圧勝。前知事の地盤の甲府市でも互角に近い戦いを演じた。こうした余勢をかって各地で「横内知事派」の擁立が進んだ。

 立候補者六十三人のうち、新人・元職候補は三十五人で、二十四年ぶりに新人・元職候補の割合が半数を超えた。うち約七割に当たる二十四人が新知事誕生後に立候補を表明し、半数近くは横内知事派を標ぼうする。

 定数を三人オーバーする超激戦区となった南都留選挙区(定数二)。三月下旬に開かれた前富士河口湖町議で新人の白壁賢一候補の決起集会で、同候補を支持する小佐野常夫町長は「白壁氏は横内県政与党の即戦力。地元に候補がいるのに、わざわざほかの地域の候補を応援する必要はない」と訴え、横内派が林立する中で票が流れることを警戒した。

 同選挙区では白壁氏のほか、現職の高村権一候補(山中湖村)と新人で前忍野村議の天野弥一候補も横内知事を支持。知事選で手を結んだ「身内同士」による選挙戦を繰り広げている。

 高村候補は同選挙区では唯一、立候補表明時に横内知事に駆け付けてもらったことを挙げ「現職と新人では(知事とのパイプで)大きな差がある」と主張。天野候補は「私は前回知事選から横内知事を支持している」として前回は山本前知事を支持した高村候補をけん制し、それぞれ知事との近さをアピールする。

【「逆風はつらい」】
 三月上旬、山梨市内の各戸に封書が届けられた。「自民党県議団の決定に基づき、山本県政の継続を支持したが、県民、市民の意向に沿うべく、横内知事を支援することを表明した」

 配布したのは山梨選挙区(定数二)に立候補した現職の望月清賢候補。知事選で山本前知事を支持したが、選挙後に横内与党入りを宣言した。

 同選挙区では同じ自民党系から横内知事派の新人で前市議の奥山弘昌候補が立候補している。そのため「県政野党イメージを払拭(ふっしょく)する狙い」とみられているが、奥山候補の選対幹部は三十日、出陣式で「舌の根も乾かないうちに、与党になったというのは道理が通らない」と批判した。

 知事選では初めて敗戦を経験した自民党のある現職候補はつぶやく。「主立った後援会の役員は横内知事を支持した新人候補に流れてしまった。『負け組』に吹く逆風がこんなにつらいものとは…」。横内県政への「是々非々」の姿勢は変えないが、遊説で知事選の話題を出すことはない。

 今県議選では十六選挙区のうち十二選挙区で、横内知事と山本前知事の支持派が対決。現在四分の一程度の「横内与党」が、過半数に達するかが焦点となっている。

 定数三八に対し六十三人が立候補し、二十四年ぶりに全選挙区で選挙戦に突入した県議選。県政転換の余波や選挙区再編の影響などが注目される。知事選に続き、二○○七年政治決戦の第二ラウンドとなる県議選の断面を追った。〈統一選取材班〉

196片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/04(水) 23:09:42
2007年4月4日(水)
連載 山梨日日
07県議選「断面」(中) 区再編、戦術も様変わり
合併受け地盤バーター 候補不在の公明票争奪
http://www.sannichi.co.jp/chihosen/news/2007/04/04/6.html

 三月上旬、南アルプス市内に住む木村富貴子候補の後援者宅に、甲斐選挙区(定数三)に立候補した木村候補から封書が届いた。旧中巨摩選挙区から分割された、南アルプス選挙区(同三)に立候補している、金丸直道候補への支援を求める内容だった。

 一方、金丸候補も甲斐市の竜王、敷島地区の後援者に、木村候補への支援を求める文書を送付した。両候補は、前回までは旧中巨摩選挙区で競合した間柄だったが、区割りが「南アルプス」「甲斐」「中央・中巨摩」に分かれたのを受け、県議会で同じ会派に所属し、ともに民主党の支援を受ける近い関係にあることから、バーターでの選挙協力をしている。

 前回、南アルプス市内で木村候補が獲得した票は約千五百票。一方、金丸候補が旧竜王、敷島両町で獲得した票は約千二百票に上る。木村候補が自治労出身で女性から幅広い支持を受けるのに対し、金丸候補は郵政系労組出身で、「支持層が重ならずに互いに補完し合える」と判断した。

 両候補とも有力後援者に直接電話をかけてフォローしており、金丸陣営では「おかげで相手先の反応も良く、南アルプス市で木村候補が獲得した票の六割程度は獲得できるのではないか」と期待する。

 【証しに親類名簿】 
 県議選告示を数日後に控えた三月下旬。南アルプス選挙区のある陣営関係者が、甲府市内の公明党県本部事務所を訪れた。

 「参院選比例代表とのバーターで県議選での協力をお願いします」。陣営関係者はこう切り出すと、七月に予定される参院選比例代表で同党に協力する“証し”として、候補の親せき約四百人分の名簿を提出した。

 前回、旧中巨摩選挙区では公明党現職の小林永子氏(甲斐市)が一万三千票余りを獲得してトップ当選を果たした。しかし、健康問題もあって立候補を断念し、公明党は三つに細分化された各選挙区では、党支持層の票だけでは「情勢は厳しい」として後継候補擁立を見送った。そのため三選挙区では、候補者不在となった「公明票」をめぐる争奪戦が熱を帯びている。

 同党県本部は、候補者を立てていない選挙区については「自主投票」とのスタンス。ただ「参院選比例代表での選挙協力が確実に得られる候補についてはバーターでの協力もありうる」(宮原稔育代表)としている。同党県本部には、これまでに複数の陣営関係者から協力の申し出がきているという。

 【「成果」に違い】  
 昨年十月、山梨市内で行われた自民党現職の高野剛候補(甲州市)の後援会の牧丘、三富支部の解散式。旧東山梨選挙区から甲州選挙区となり、これまで地盤だった牧丘、三富両地区が選挙区から外れた高野候補は「今後は同じ自民党の望月清賢県議をよろしく頼む」と述べ、両地区が新たに加わった山梨選挙区(定数二)に出馬した望月候補への協力を要請した。

 望月候補の選対役員に高野氏の後援会役員が名前を連ね、選挙協力の一定の「成果」が見られる。一方で、高野氏の後援者の中でも非自民党系の支持者に関しては「山梨選挙区には民主党公認の竹越久高候補が立候補していることもあり、自民党の望月候補への支援を取り付けるのが難しい状況」(陣営関係者)。選挙区事情によっては、協力の効果が狙い通りに浸透しにくいという側面もあるようだ。

 「平成の大合併」を受けて、大幅に選挙区が再編された今県議選。従来の選挙区が分割されたり、新たな地域が選挙区に加わるなど様変わりする中で、各候補は当選圏入りを目指して従来にない戦い方を強いられている。

197片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/05(木) 09:23:08
かわさき選線 市議選各区を探る<中> 票の掘り起こしに奮闘 東京N神奈川

高津区(定数9−候補13)
 前回に続き最大の激戦区は混戦が深まっている。前回二、三位の得票だった公明は現職の後藤晶一(54)と岡村テル子(55)が組織票を固めながら、地区割りした地域で精力的に票の掘り起こし。

 自民は新人の青木功雄(29)が区南部を中心に、斉藤正彦(49)は培った地元人脈で、伊藤博幸(36)は友人知人のネットワークで、支持拡大を図る。現職の大島明(52)は二期の実績を前面に組織固め。

 猪股美恵(57)は唯一の無所属議員として「市民派」の取り組みを訴える。

 民主は現職の粕谷葉子(50)と堀添健(44)が、連合の推薦も受け、マニフェスト選挙を展開。新人の岩隈千尋(32)は梶ケ谷地区を中心に無党派狙い。

 共産は現職の石田和子(60)が地元の支持固め、新人の鴨下元(29)は引退した西村英二が後見役で、二議席維持を目指す。

 神奈川ネット新人の石村早苗(55)は長年の地域活動の関係を軸にフル回転。

宮前区(定数10−候補11)
 公明は現職の山田晴彦(52)と平子滝夫(60)が二議席維持へ実績を訴え、組織戦を展開。

 神奈川ネット現職の佐々木由美子(39)は県議候補と二人三脚でアピール。

 自民は現職の矢沢博孝(63)が地元や農家を中心に票を取りまとめ、浅野文直(36)と石田康博(36)は地元票を固め、無党派票の上積みを目指す。新人の柳原伸一(51)は駅頭、街頭を中心に名前を売り込む。

 前回の二候補から絞った共産は現職の石川建二(49)が野党の立場を強調。

 民主は新人の太田公子(58)が国会議員の応援を受け、現職の織田勝久(45)はマニフェスト選挙で、飯田満(35)は県議候補と連携し、支持拡大を図る。

198片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/05(木) 10:33:28
横浜市議選、各党の終盤情勢
政治・行政 選挙 2007/04/05 神奈川
http://www.kanaloco.jp/localnews/entry/entryxiiapr67/

 横浜市議選(八日投開票、知事選と県議選と同時実施)には定数九二に対し、前回(百四十七人)とほぼ同規模の百四十二人が立候補している。自民党や公明党は現職を中心に堅調な戦い。市会「第一党の座」を狙う民主党は当落線上の候補が上積みできるかが焦点だ。共産党、ネットワーク横浜が議席拡大を目指し競り合う。ヨコハマから日本を変える会(ヨコハマ会)、神奈川ネットワーク運動、社民党が間隙(かんげき)を狙う。諸派、無所属も議席の一角をうかがっている。

【自民】
 自民は前回三人擁立した鶴見・戸塚区を二人に絞るなど堅実な布陣で、三十四人の全員当選を狙う。個人後援会を軸とした運動を繰り広げる現職二十五人が地道に票を固め、現有三十一議席は確保の見通しだ。
 選挙区別では、減員区となった金沢区で現職二人の後継の新人二人が議席を守れるかどうかが焦点。南区での元職返り咲きや、青葉区で三議席目を獲得できるかどうかが、上積みに向けたポイントとなっている。
 
【民主】
 民主は三十三人を擁立した。十人を超す候補が当落線上の戦いを繰り広げており、現有二十五議席の確保は予断を許さない情勢だ。
 鶴見、神奈川、港南、旭の各区で新人が他候補と議席を激しく争う。港北区と戸塚区で現有三議席を守れるかが焦点。金沢区では現職二人が堅実に支持を固める。勢力増の鍵を握るのがこれまでは空白区の西区と中区。新人が当選圏入りをめぐり、他候補と激しく競り合っている。
 
【公明】
 現有議席と同じ十六人を立てた公明は安定した組織戦を展開している。現職のいた西区で擁立せず、新たに都筑区(定数一増)に擁立した新人は堅実な戦いぶり。十一人が出馬した港北区では、八期務めたベテランと後継新人のバトンタッチも順調だ。
 定数一減の金沢区や少数激戦状態の泉区と瀬谷区などで現職が議席を確保できるかが勢力堅持へ向けた焦点だ。
 
【共産】
 共産は西区と都筑区を除いた各区に一人ずつ計十六人擁立。過去の経歴詐称問題で泉区の新人が選挙活動を停止し、事実上十五人での戦いとなっている。
 現有六議席のうち神奈川区、南区、港南区の現職と港北区の新人が当落線上の争いを繰り広げている。保土ケ谷区や旭区、戸塚区でそれぞれ元職が激しく追い上げを見せるなど、伸長の要素もある。
 
【ネット横浜】
 結成後初めて選挙戦に挑むネット横浜は議員提案権を持つ八議席以上の獲得を目指し、男性一人を含め、現有六議席のほぼ倍となる十一人を擁立した。
 現有の選挙区では、金沢区で現職、鶴見区では新人が最終議席をめぐり激しく競り合う。議席増のポイントとなるのが公募の新人を立てた中区と港北区。当落線上で他党の新人などと争う。
 
【ヨコハマ会】
 ヨコハマ会は五人を擁立した。都筑区と青葉区の現職が安定した戦いを繰り広げ、南区の現職も当選圏入りへあと一歩と迫る。瀬谷区の新人が中田宏市長の全面支援を受け追い上げている。
 
【神奈川ネット】
 神奈川ネットは二人を擁立した。青葉区の現職は堅実な戦い。都筑区の新人は最終議席を争う。
 
【社民】
 社民は新人三人を擁立した。組織に頼らない選挙戦で無党派層などの支持獲得に期待する。
 
【諸派・無所属】
 諸派は二人、無所属は二十人が名乗りを上げている。無所属では、鶴見区、磯子区、栄区の現職が着実に支持固め。西区で新人が最終議席を他党と競り合う。中区、泉区などの新人も活発に運動を展開している。

199片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/05(木) 17:09:01
’07統一選・かながわ:県議選 終盤の情勢/中 /神奈川
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/kanagawa/news/20070405ddlk14010430000c.html

 ◇新旧が地盤奪い合い−−県央・県西部、60候補声からし

 県議選は8日の投開票日まであと3日と迫った。県央・県西部の15選挙区では、34議席の獲得を目指し60候補がしのぎを削っている。特に県央の市では、現職と新人による組織と地盤の奪い合いも見られ、激戦が展開されている。

 ▼藤沢市

 ◇定数5に8人、主要5政党混戦

 定数5に8人が立候補した。主要5政党に無党派新人も加わり、混戦模様。無党派層の動向がカギを握りそうだ。

 自民・鈴木氏は、がん対策を主張のトップに掲げる。安定した戦いで4期目を目指す。自民・国松氏は市議会から転出。全国市議会議長会の会長を務めるなどの知名度を生かしたいところだ。6期目を目指す公明・服部氏は「不安のない子育て支援力」アップなどを強調。支持基盤も厚い。

 民主・斎藤氏は「現場主義を貫く」と訴え、連合・労組票を固める。市議会からの転出組である民主・井出氏はバイクに乗り、県財政の健全化を訴える。社民・池田氏は阿部知子衆院議員の元秘書。党を挙げての支援を受け、神奈川ネット藤沢の推薦も得た。

 前回、この選挙区では24年ぶりの女性県議となった共産・鈴木氏はゴミ収集有料化の反対を訴える。唯一の無所属・原田氏は「既成政党にガツン!」と意気盛ん。自転車で支持拡大を図る。【金沢盛栄】

 ▼相模原市

 ◇合併のしこり、旧郡“草刈り場”

 合併で旧相模原市(定数8)と旧津久井郡4町(同1)が1選挙区に。自民、民主は現職、新人が互いに組織と地盤を奪い合い、合併のしこりが残る旧郡は“草刈り場”となっている。当落ラインは2万票とみられる。

 自民は公認5人を擁立。舘盛氏は民主新人と地盤の一部が競合するが、強固な組織を持つ。再挑戦の本間氏は衆院議員・赤間二郎氏の直系として勢いに乗る。細谷氏も急速に支持を拡大している。旧郡で前回約1万6100票を獲得した榎本氏は、合併反対を貫いたため支持離れが起き、市域で引退するベテラン・桐生忠一氏の地盤を浸食。桐生氏後継の飯田氏は、防戦に追われながら票田を開拓している。

 民主は本村、寺崎両氏が連合の支援を受ける。藤井裕久・元衆院議員直系の本村氏は地盤が強固。前回約1万6000票を得た寺崎氏と長友氏は互いに競り合う。

 公明は旧郡の組織票も加わり、渡辺、佐々木両氏とも万全の構え。共産・河野氏も旧郡の組織票の上積みがあり、議席を確保する勢い。市民の党推薦の長谷川氏は唯一の女性候補で、浮動票獲得を狙う。【高橋和夫】

200片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/05(木) 17:09:19
 ▼厚木市

 ◇市長の得票の動向にも注目

 自民系候補3人を含む計6人がしのぎを削っている。前回初当選し、1月の厚木市長選で圧勝した小林常良市長の得票(約4万4000票)の動向も注目される。

 6選を目指す自民・堀江氏は知名度が高いが、組織の引き締めを図っている。民主・鈴木氏は昨秋の衆院16区補選で民主新人が善戦した余韻を生かしたいところ。無党派層の支持も訴えている。再選を目指す神奈川ネット・山本氏は唯一の女性候補。女性票を幅広く集められるかがポイント。

 市議転身組の萩原氏、松田氏はともに自民の推薦を得た。堀江氏同様、市長選では自民、公明推薦の山口巌雄前市長を支援。公明支持者を含めた“山口票”の取り込みを期待する。荻田氏は市北西部の山地(通称・西山)の保護運動に携わり、環境問題などを訴える。【佐藤浩】

 ▼大和市

 ◇現職の3人に4新人が挑戦

 6期目を目指す公明・益田氏は幅広い支持を受け、安定した戦いぶり。民主県連代表代行の江田氏は大和駅周辺などで強固な地盤を持つが、さらに上積みを狙う。自民・安藤氏は北部の支持基盤を固めつつ実績をアピール。若手の菅原氏は駅頭などで演説を続け、知名度は上昇中。

 南部の保守層に知名度がある無所属・吉川氏は全域にわたっての支持拡大を図る。神奈川ネット・武志氏は米軍再編問題や子育て支援策を訴え、主婦層への浸透を目指す。共産・宮応氏は中小企業支援や増税など有権者に身近な問題を訴え、知名度アップに懸命だ。【長真一】

 ▼中郡

 ◇自民重鎮に挑む、知事連携の新人

 5選を目指す自民県連幹事長代理の古沢氏に、民主、神奈川ネットの推薦を受ける元二宮町議の新人・村田氏が挑む。

 前回、約6000票差をつけて別の神奈川ネット新人に勝利した古沢氏陣営は「構図は4年前と変わらない」と強調。約2万3000戸の全戸訪問をこなし、新たに公明の推薦も受けた。

 村田氏は松沢成文知事との連携を訴え、保守層の切り崩しを図る。知事とのパイプを印象づけるびらやシールを用意。新住民が増え、前回とは構図と手応えが異なると強調。支持拡大を図る。【大西康裕】

201片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/05(木) 23:26:34
2007年4月5日(木)
連載 山梨日日
07県議選「断面」(下) 自民衆院3新人の思惑 
選挙区勝利へ旗色鮮明 「実動部隊」確保に腐心
http://www.sannichi.co.jp/chihosen/news/2007/04/05/7.html

 「堀内(光雄)先生と手を結ぶ棚本(邦由)さんに大月市立病院の問題で何ができるのか」

 三月下旬、大月選挙区(定数一)に立候補した新人の萩原剛候補の後援会の会合。萩原候補を推す自民党衆院山梨2区支部長の長崎幸太郎衆院議員(比例南関東)は、衆院厚生労働委員として医師不足解消などに協力する姿勢を示し、棚本候補を支援する堀内衆院議員(山梨2区)への対抗心をむき出しにした。

 同選挙区は堀内氏の後援会幹部で現職の棚本候補と、長崎氏の後援会大月支部長の萩原候補の一騎打ちで、2区を地盤とする自民党衆院議員二氏の勢力争いの様相も呈す。このため長崎氏は棚本候補を含む党公認決定に最後まで異を唱え、萩原候補の遊説カーに乗り込んでてこ入れをする。

 県議選では多くの選挙区で自民党系候補が複数立候補している中、長崎氏は笛吹選挙区(定数三)では堀内氏と距離を置いている元職の中村正則候補を支援。富士吉田選挙区(定数二)では、次期衆院選での長崎氏支持の姿勢を示した現職の渡辺亘人候補を推す。堀内氏側が「基本的に自民党現職全員を支持し、特定候補に肩入れすることはない」(堀内氏事務所)と、等距離対応に徹するのとは対照的な動きをみせている。

 背景には、2区で立候補している党公認現職七人のうち、長崎氏支持を明確に打ち出しているのは渡辺候補だけで、「現職の多くは堀内氏の方を向いている」(県連幹部)という実情がある。郵政造反組の堀内氏の復党で、次期衆院選では同氏との間で公認調整問題が浮上する可能性があり、新人や元職への肩入れは「堀内氏の地盤を崩し、長崎氏の支持勢力を伸ばす狙いだろう」(県連幹部)との見方もある。

【存在感アピール】
 「必勝 小泉純一郎」。山梨3区の自民党現職の選対事務所には、3区支部長の小野次郎衆院議員(比例南関東)から贈られた、小泉前首相の為書(ためが)きが張られている。

 小野氏は自らの為書きは要請のあった陣営に贈っているが、「小泉前首相の為書きは3区の現職県議ら七人だけ」(同氏事務所)に届けた。小野氏は「小泉前首相は最近は為書きを書いていず、特別に譲り受けた。改革派と認めた人に贈っている」と話す。

 2区と同様、前支部長の保坂武衆院議員(山梨3区)が復党し、同じ地盤で勢力拡大を競う状況だけに、秘書官を務めた前首相との関係を強調して自らの存在感を示したい意図がうかがえる。
 ただ、県議選候補者からは「為書きよりもフダ(票)を回してほしい」と冷めた声も聞かれる。

【知事選のしこり】 
 甲府選挙区(定数九)に立候補した自民党現職の選対事務所には、党国会議員らの為書きが所狭しと張られている。しかし、そこには山梨1区支部長である赤池誠章衆院議員のものはない。「対抗馬を立てたやつの為書きを張れるか」。この県議は同選挙区に元政策秘書を擁立した赤池氏への不満をぶちまける。

 知事選では横内正明知事を支持した赤池氏。1区県議七人のうち、甲府選挙区の三人を含む五人が山本栄彦前知事を支持しており、赤池氏はこの五人から「抗議文」を突き付けられた経緯がある。

 山本前知事支持派との間にしこりが残る中での元秘書の擁立。赤池氏は「民主党現職が地盤とする甲府市西部の自民党空白区を埋めるため」と強調するが、有力支援者の梅沢史毅夫日本航空学園理事長は「赤池氏が国政で働けるよう、元秘書を県議会に送ってほしい」と話し、次期衆院選を見据えて『赤池派』を増やしたい狙いが透けて見える。

 衆院議員にとって、県議は選挙の“実動部隊”。一昨年の当選後初めて迎える県議選で、新人議員三氏は自らの支持基盤を固めるため、それぞれの方法で勢力拡大を目指している。〈統一選取材班〉

202片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/06(金) 08:54:37
かわさき選線 市議選各区を探る<下> 追い込み・引き締め 東京N神奈川
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20070406/CK2007040602006469.html

■多摩区 (定数10−候補11)
 現職九人、元職一人に新人一人が加わる少数激戦で、厳しい接戦。

 公明は現職の本間悦雄(59)、菅原進(59)が前回上位当選を下支えした組織票を基礎に、街頭などで演説を繰り返し、票の上積みに精力を傾ける。

 共産は元職の斉藤隆司(55)が党支持層と地元票で、現職の井口真美(45)は無党派を視野に入れ、数多く街頭演説をこなし二議席奪還を目指す。

 自民は現職の佐藤光一(46)が実績を掲げ区全域を遊説。吉沢章子(43)は市連唯一の女性候補を強調し、組織を引き締め。広田健一(57)は地元やPTA関係の票を固める。伊藤弘の地盤を引き継ぐ新人橋本勝(32)は若さをアピール。

 民主は現職の三宅隆介(36)が市長後援会の一部の支援も受けつつ、全域で票の掘り起こし。連合の推薦を受けた青山圭一(40)は前回トップの集票力をフル回転。玉井信重(62)も連合の推薦を受け、市議団長の実績を掲げる。

■麻生区 (定数7−候補9)
 自民はともに二期目を目指す現職。山崎直史(33)は若さを前面に、尾作均(50)は地元を固め、新興住宅街で票の掘り起こしに全力。

 民主は現職の伊藤久史(48)が地元育ち、雨笠裕治(48)は副議長の実績、新人藤村昌利(60)は菅原敬子の後継を掲げ、地元や支援団体中心に、浮動票の上積みを狙う。

 共産は新人の勝又光江(53)が「税金の無駄遣い」見直しを訴え、支持拡大を図る。

 地盤のない無所属新人の高田敏行(61)は「地方行革の防人」を訴える。

 公明は現職の花輪孝一(53)が組織票を核に「福祉の花輪」をアピール。

 県議選へ転戦した現職の票を基盤に神奈川ネット新人の山口和子(45)は全域で追い込み。

 (敬称略・投票日基準の満年齢)

 この企画は飯田克志、飯田忠久が担当しました。

203片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/06(金) 08:56:44
知事が自民候補を応援 県議選 控える方針に『例外』 東京N千葉
http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20070406/CK2007040602006458.html

 堂本暁子知事は五日、県議選で県南部の選挙区から出馬した自民党のベテラン候補の激励会に参加した。応援弁士として登壇した堂本知事は「知事として選挙応援はしないと言ってきたが、私の選挙を応援してくれた人は例外だ。義理を欠くことはできない」と説明。「厳しいときに支えるのが本当の友達。皆さんの支援で当選させて」と呼び掛けた。

 堂本知事は告示前、県内の候補者に対する応援は原則、控える方針を示唆していた。五日の記者会見では、県政与党の民主、公明、市民ネットに加え、野党会派の自民の公認候補を応援するために、陣営を訪れていることを明らかにした。

 その上で「(応援する)基準は一つしかない。選挙で積極的に応援してくれた人には、選挙でお返しするしかない」と説明した。

 会見は、千葉テレビが約三十分生中継しているが、会見が始まる直前、堂本知事が「放送中は、選挙の質問はしないでほしい」と記者側に注文。結局、放送時間を堂本知事が説明に費やし、記者の質問はほとんど中継されなかった。

 質問を制限した理由について堂本知事は「(候補者の)具体名が入った場合、生放送なので、そのまま出てしまう。陣営にとって有利だったり不利だったりすることがあってはならず、公の電波を通して(そういうことが)起こらないよう配慮した」と説明した。 (林容史、岡村淳司)

204片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/06(金) 15:11:35
’07統一選・かながわ:終盤の情勢/下 横浜・川崎市議選(その1) /神奈川
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/kanagawa/news/20070406ddlk14010268000c.html

 ◇つかみたい新住民−−各陣営、子育て支援など訴え

 8日に投開票を迎える横浜・川崎両市議選。横浜市議選は定数92に142人が立候補。川崎市議選は63議席に76人が立つ。民主は両市議選に新人計17人を送り込み、自民の現職や新人と激突。各陣営は、相次ぐマンション建設で増えた新住民や女性票の争奪戦を繰り広げている。

 ◆横浜市議選

 ▼金沢区

 ◇定数1減に8人、5議席を争う

 定数1減の5議席に8人が名乗りを上げた。これまで自民2、民主2、公明1、ネットワーク横浜1が占めた議席のうち、どの一角が崩れるかが焦点となっている。

 民主の現職2人は地盤が強固。前回トップ当選で副議長の小幡氏は、中田宏市長の支援も受けて安定した戦いぶり。谷田部氏も出身労組の支持基盤が厚い。

 公明・木村氏は党市議団長を務め、実績をアピールして組織票を固めている。自民はベテラン2人が引退し、後継の2新人が立つ。元横浜青年会議所理事長の黒川氏は6期務めた父澄夫氏の地盤を受け継ぎ、支持を広げる。相川光正氏の後継・本田氏は若さを前面に出し、組織から距離を置いてボランティアを動員するなど浮動票の取り込みに懸命だ。

 ネットワーク横浜の荻野氏は議会改革を訴え、議席死守を目指す。共産・田村氏は産業廃棄物処理施設の建設反対を訴え、イルカセラピー講師の岩重氏は無党派層に狙いを絞る。【池田知広】

 ▼緑区

 ◇定数4に9人、有力新人に注目

 定数4に9人が名乗りを上げた。民主が「定数4以上の区は複数擁立」との方針の下、現有議席より1人多い2人を擁立したことに加え、無所属の有力新人の立候補で、最激戦区の一つになった。新人がどれだけの票を集めるか注目される。

 当選3回以上のベテラン不在の中、前回トップ当選の民主・今野氏は労組を中心に支持を広げる。自民・斎藤氏も議長を務めた故・小林昭三郎氏の地盤(長津田地区)を中心に票固めを図る。福祉の充実を訴える公明・高橋氏は人脈を駆使して組織選を展開している。

 新人の無所属・伊藤氏は江田憲司衆院議員の支援を受け、無党派層に浸透を図る。「実現おじさん」を名乗る自民・加藤氏は、地元県議の応援も受けて組織固めに奮闘。ネットワーク横浜の中島氏は子育て経験をアピールし、返り咲きを狙う。「もったいない」を合言葉に環境問題を取り上げるのは民主・長谷川氏。元市職員の共産・大谷氏は議会改革を訴え、3度目の挑戦となる無所属の仲本氏は「しがらみのない市政」を主張する。【池田知広】

 ◆川崎市議選

 ▼高津区

 ◇有権者数増加で票奪い合い激化

 現有1議席の自民が新人3人を含む4人を擁立し、定数9に13人が挑む激戦区となった。同区は有権者数が前回より1万2000人増え、市内で増加率が最も高く、新住民の票の争奪戦が激化している。

 自民は現職・大島氏が区北部を拠点に地元の保守層を手堅くまとめ、新人の斉藤氏と伊藤氏がしのぎを削る。一方、区南部を中心に支持を集める新人・青木氏は、相次ぐ大型マンション建設で流入した新住民の取り入れに力を注ぐ。民主現職・堀添氏も新住民をターゲットに支持を拡大している。民主新人・岩隈氏は新旧の住民が一丸となった街づくりを訴える。

 民主・粕谷氏は保育園の待機児童の解消や環境問題をアピール。神奈川ネット新人・石村氏や5期目を狙う無所属・猪股氏も子育て支援を訴えている。

 公明は現職の後藤氏と岡村氏が組織を固め、上乗せを狙う。共産新人・鴨下氏は引退した西村英二氏の支援を受け、現職・石田氏と2議席維持を図る。【山衛守剛】

 ▼川崎区

 ◇11人が立候補、4党混戦模様

 定数10に対し11人が立候補。自民、民主、公明が各3人、共産が2人を擁立し、混戦模様。

 自民は前回トップ当選した嶋崎氏が社会保障の充実を訴え、大師地区を中心に地盤を固める。坂本氏は小田、浅田地区の地元票に加え浮動票の取り込みに積極的。2期目を狙う林氏も競り合う。

 民主は引退したベテラン議員の票をうまく引き継げるかが焦点。飯塚氏は地盤の大島地区の票を固め、地域の治安強化を訴え、支持拡大。西氏は出身のJFEスチール票に加え、保守層の取り込みを図る。新人・志田氏はいじめなど教育問題を訴えている。

 公明は元小学校教諭の小林氏が教育、福祉を訴え女性、高齢者への支持拡大を狙い、岩崎氏、浜田氏とともに組織票を手堅く押さえる。前回2議席を減らした共産は、現職の佐野氏と元職の宮原氏が議席奪還を目指す。【山衛守剛】
毎日新聞 2007年4月6日

205片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/06(金) 20:57:52
統一地方選 県議選激戦区 アピール度が鍵  産経千葉
http://www.sankei.co.jp/chiho/chiba/070406/chb070406000.htm

 8日投開票の県議選は各陣営がラストスパートに入った。今回は無投票の選挙区が大幅に減り、39選挙区で144人の候補が舌戦を繰り広げている。さまざまな争点や課題を抱え、注目を浴びている「激戦区」の動向を探った。

(文中敬称略)

 ■千葉市緑区選挙区(定数2)

 民主現職の竹内圭司(39)、税不正免除事件で辞職し今回に復活を期す無所属元職の花沢三郎(71)、市民ネット新人の川本幸立(54)、無所属新人の大塚進(55)の4人がつばぜり合いを演じる。固い地盤を誇る花沢に対し、「県議復帰を阻止する」「批判せずに政策で争う」と他陣営の対決姿勢に温度差があり、選挙戦は複雑な様相も呈している。

 自転車で遊説を続ける竹内は「県民は良識ある判断をする。政策で争うべきで(相手を)批判する必要はない」と主張、政策を軸に据えた戦いで保守政治からの転換を訴える。花沢は県議6期で培った経験と実行力を強調。「この土地のことは先々代から知っている」と、強固な地盤に自信ものぞかせる。過去の選挙で支援を受けた地元市議の動きも票の出方に微妙に影響しそうだ。

 川本は「一部の議員と県幹部が水面下ですべてを決めている」と指摘し、旧来型の政治手法からの脱却を主張。「子供につけを回さない政治が必要」と呼びかける。保守系元市議の大塚は「県議は大塚を、市議は公明候補を」と演説を展開。千葉市議選で公明候補を支援する代わりに、自身の選挙への協力が得られたとしている。

 ■袖ケ浦市選挙区(定数1)

 「笹生候補を議場に送り出してください。また一緒に仕事がしたい」。堂本暁子知事は5日、自民現職の笹生定夫(66)の応援のため袖ケ浦市の選挙事務所を訪れ、笹生をそう持ち上げた。

 知事の応援は、平成17年の知事選で笹生の応援を受けたことへの返礼の意味合いがある。ただ、知事選での笹生の応援が、当時対立候補を支援した自民党袖ケ浦市支部をはじめとする地元に反発を招いたのも事実だ。

 同支部の岡田実支部長ら保守系市議6人は今回、無所属新人の江野沢吉克(57)を支援。自民内にねじれ現象が起きている。

 4年前の前回、笹生陣営を舞台に選挙違反事件が起きた。そうしたことも念頭に、江野沢は「クリーンな選挙で良識ある袖ケ浦を」と呼びかける。一方、笹生は「前回は迷惑をおかけしました」と街頭で頭を下げ、その上で「インフラ整備を進めたい」と現職の強みも強調する。

 笹生と別の保守系無所属新人が争った前回の票差はわずか2200票。戦いは今回も過熱気味だ。

 ■浦安市選挙区(定数2)

 住民の入れ替わりが激しい浦安市は5人が争う激戦区。各陣営が無党派層への呼びかけを強めている。

 民主新人の矢崎堅太郎(39)は「足で票を稼ぐ」作戦。4日には党本部の鳩山由紀夫幹事長も浦安入りするなど党派色を前面に出す。共産現職の小松敦(54)は県議8年の実績を訴え、組織票に個人票の上積みを狙う。前回いなかった民主候補の出現に危機感を強め、「県政では自民も民主も同じ」と批判、「唯一の革新」を強調する。

 「自民公認で公明推薦の候補です」。自民新人の内田悦嗣(42)は街頭で、「連立与党の候補」を前面に出している。内田悦嗣と地盤が重なる自民現職の内田秀樹(55)に公明推薦はない。保守票の奪い合いは激しく、内田秀樹は「候補が乱立し、前回より厳しい戦い」と漏らす。無所属新人の醍醐誠一(58)は松崎秀樹市長の支援を受け、旧市街地での浸透に懸命だ。

 無党派層への浸透度は現新ともに横一線。今後の働きかけ、アピール度が勝敗の行方を左右しそうだ。

(2007/04/06 04:44)

206片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/06(金) 22:42:09
【07統一地方選】民主、生き残り必死
2007年04月06日 朝日山梨
http://mytown.asahi.com/yamanashi/news.php?k_id=20000000704060006

 知事選で自民党籍を持つ横内正明知事が誕生した影響で、民主党は8日投開票の県議選に、公認候補を3人しか立てられなかった。「当落線上」と伝えられる候補もおり、生き残りに必死となっている。(後藤泰良、上原佳久)


 今回、党本部が掲げる「全選挙区に候補者を立てる」という目標には遠く及ばなかった。全員が当選しても全16選挙区の5分の1。推薦候補3人を含めても状況はあまり変わらない。


 「与党でないと、地元振興と言っても説得力は弱い」と話すのは連合山梨副会長の高尾貫氏。


 1月の知事選で、落選した山本栄彦前知事を推した。山本氏が当選したら、民主党公認で県議選に立候補するつもりだった。開票日の翌日夜、支持者に電話をして立候補断念を伝えた。「逆風の中、1人区では戦えない」。強く引き留める声は出なかった。


 高尾さんは現在、3選を目指す党公認候補の選挙運動を手伝う。候補のパンフレットには、国道の改修や猿害対策のさく設置など地元貢献の実績が列挙してある。「国政のように二大政党制だけを訴えても、地元の有権者に声は届かない」


 ある現職公認候補の選対事務所は、日曜の午前零時を過ぎても明かりがついていた。若手運動員らが、選挙活動の準備に追われていた。選対幹部は、知事選での逆風に危機感を募らせている。「若さを売りにしてきたが、ほかにも若い候補が出ており、どれぐらい票が逃げるか想像もつかない」。ミニ集会などを通じ、地盤固めに力を入れている。


 5選を目指す現職の陣営。山本氏を推した自民の公認、横内知事を推した自民推薦の候補とともに2議席を争う。選対本部の事務長は「両方に食われないか(票を取られないか)気がかりだ」と語る。党推薦候補の女性候補は、「横内派」の現職らと競い合っている。陣営は「支持者はそう大きくは逃げなかった。知事選の影響が全くないとは言わないが」と話している。


 このほかの政党でみると、公明は現職2人が退き、新顔1人が立候補。共産は現職2人が退き、3人が議席の確保を目指す。社民は2人を推薦している。最も多い自民は18人を公認、1人を推薦した。


■8年ぶり選挙戦か 小菅村議選


 1カ月余りも議員ゼロという異例の事態が続いていた小菅村で、4月に予定されている村議選(定数10)が8年ぶりの選挙戦となる公算が大きいことが5日、わかった。総辞職した元村議は全員出馬しない見通し。朝日新聞の調べでは、今のところ新顔11人が立候補の準備を進めている。


 村では3月1日、1月の知事選をめぐる公職選挙法違反事件(供応、被供応)にかかわったとして、全村議10人が「連帯責任」で総辞職した。


 このうち元議長ら3人は同月26日に裁判所から公民権停止5年の略式命令を受け、立候補できなくなった。ほかの7人も「不祥事の直後で出られる状況ではない」と立候補しない考えを示している。


 複数の議会関係者によると、村では同月半ばごろから地区ごとの常会が開かれていて、今月初めまでに全地区で立候補予定者の顔ぶれが出そろった。中には、一つの地区から3人が立つ見通しの「激戦区」もあるという。


 地区で推薦を受け、立候補を決めた男性は「選挙違反の村という汚名返上のために、誰かがやらないといけない」と話した。


 選挙戦となれば、99年4月の統一選以来、8年ぶり。03年に10人が選ばれた前回選挙は16年ぶりの無投票だった。


 小菅村議選は統一選後半戦と同じ今月17日に告示、22日に投開票される。村は人口約930人。3月29日現在の有権者数は796人。 (西村悠輔、四登敬)

207片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 01:29:39
県議選21人が当選圏、知事与党過半数か
自民系 現有超す勢い 山梨日日
http://www.sannichi.co.jp/local/news/2007/04/06/5.html

 山梨県内の統一地方選の皮切りとなる県議選は八日の投開票まで残り二日となり、三十八議席を目指し、全十六選挙区で六十三候補が集票合戦を繰り広げている。山梨日日新聞が各地の取材網を通して各選挙区の情勢を調べたところ、二十一人が当選圏内に入る勢い。残る十七議席をめぐり二十七人が当落線上でしのぎを削る混戦となっていて、最終盤の攻防はさらに激しくなりそうだ。知事選での横内正明知事支持派は十人が当選圏内入り、さらに七人程度上乗せする可能性があり、改選前の九議席から大幅に伸長する見通し。山本栄彦前知事支持派の中にも横内県政支持を明言する候補が出てきているため、最終的に横内県政を支持する「知事与党」は過半数に達するとみられる。
 定数四オーバーの甲府(定数九)は樋口雄一(民主・現)、臼井成夫(自民・現)両候補が先行し、安本美紀候補(公明・新)も固い組織に支えられて安定した戦い。当落線上で各候補が激戦を展開しているが、次第に優劣がつき始めている。
 今夏の市長選と対決構図が重なる大月(同一)は現職と新人が激しく競り合う。山梨(同二)は自民党系の現職、新人の二候補と民主党現職が三つどもえの混戦。
 最激戦区の南都留は現職二候補と大票田・富士河口湖町の新人を軸に、ほかの新人二人の計五候補が二議席をめぐってしのぎを削る。新設区で現職不在の中央・中巨摩(同二)は、新人三候補が競り合っている。

208片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 01:30:53
>>207
2007年4月6日(金)
県議選
21人が当選圏 知事与党 過半数か
自民系 現有超す勢い
http://www.sannichi.co.jp/chihosen/news/2007/04/06/6.html

 山梨県内の統一地方選の皮切りとなる県議選は八日の投開票まで残り二日となり、三十八議席を目指し、全十六選挙区で六十三候補が集票合戦を繰り広げている。山梨日日新聞が各地の取材網を通して各選挙区の情勢を調べたところ、二十一人が当選圏内に入る勢い。残る十七議席をめぐり二十七人が当落線上でしのぎを削る混戦となっていて、最終盤の攻防はさらに激しくなりそうだ。知事選での横内正明知事支持派は十人が当選圏内入り、さらに七人程度上乗せする可能性があり、改選前の九議席から大幅に伸長する見通し。山本栄彦前知事支持派の中にも横内県政支持を明言する候補が出てきているため、最終的に横内県政を支持する「知事与党」は過半数に達するとみられる。

 定数四オーバーの甲府(定数九)は樋口雄一(民主・現)、臼井成夫(自民・現)両候補が先行し、安本美紀候補(公明・新)も固い組織に支えられて安定した戦い。当落線上で各候補が激戦を展開しているが、次第に優劣がつき始めている。

 今夏の市長選と対決構図が重なる大月(同一)は現職と新人が激しく競り合う。山梨(同二)は自民党系の現職、新人の二候補と民主党現職が三つどもえの混戦。

 最激戦区の南都留は現職二候補と大票田・富士河口湖町の新人を軸に、ほかの新人二人の計五候補が二議席をめぐってしのぎを削る。新設区で現職不在の中央・中巨摩(同二)は、新人三候補が競り合っている。

 南アルプス(同三)は内田健(自民・現)、中込博文(無所属・新)、金丸直道(民主・現)の三候補がしのぎを削り、共産党の議席確保を目指す名取泰候補(新)と無所属の桜本広樹候補(新)が浸透し、予断を許さない。甲斐(同三)は竜王、敷島地区の現職二候補が地元をまとめ、双葉地区の元職と新人が現職の地盤の切り崩しを図っている。

 定数が一減となった富士吉田(同二)は、秋山隆信(自民・現)、武川勉(無所属・元)、渡辺亘人(自民・現)の三候補が激しく戦い混とんとした情勢。

 笛吹(同三)は山下政樹(自民・現)、前島茂松(自民・現)、中村正則(無所属・元)が支持固めを図り、里吉至光候補(無所属・元)が立候補表明の出遅れをばん回しながらもつれている。

 南巨摩(同二)は現職二候補が地盤を固め、新人が切り崩しを図っている。西八代(同一)は丹沢和平候補(無所属・新)を秋山豊彦候補(無所属・元)が、上野原・北都留(同一)は石井脩徳候補(無所属・新)を盛池雄歩候補(無所属・新)がそれぞれ追う展開となっている。

 横内県政について「与党として支える」と明言している三十三人のうち、当選圏内に届きそうなのは十八人前後。一方、「是々非々」で臨むとしている山本前知事支持派は十一人が当選圏内入りし、七人程度が当選圏をうかがっている。

 横内、山本両氏支持派がきっ抗する見込みだが、「是々非々」で臨むとしていた山本前知事派の複数の候補が選挙戦の中で「横内知事を支持する」と明言しており、最終的に横内県政与党は半数を超えるとみられる。

 党派別では、自民党は現時点で公認候補十二人が当選圏内入りしている。さらに数人上乗せする情勢で、自民系無所属候補を加えれば現有議席(二十四人)を上回って三十人前後に迫る勢い。民主党は公認三人のうち一人が当選圏内で、残る二人は当選圏をうかがっている。公明党は公認一人が当選圏に入っているが、共産党は現有二議席を確保できるか微妙な情勢だ。


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