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【44衆】東北

342片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/04(水) 20:05:54
県議選激戦区ルポ 東田川郡
2007年03月21日 朝日山形
http://mytown.asahi.com/yamagata/news.php?k_id=06000130703210001

 ∞「決戦場」は余目地区


 ■東田川郡(定数1―予定2)
 田沢 伸一 57 〈元〉衆院議員秘書 自現
 吉泉 秀男 58 自治労県役員  無現
 (数字は年齢、肩書の後は党派と新旧、50音順、敬称略)


 「決戦場は旧余目だ」。庄内町旧余目町猿田地区にある吉泉秀男氏(58)の陣営幹部は、力を込める。


 ●1枚の地図


 事務所の壁には、約2メートル四方の大きな地図が張ってある。旧余目町中心部の住宅地図で、支持が受けられそうな人はピンク色の蛍光マーカーで塗りつぶされている。すでに半分以上はピンク色という印象だ。


 陣営では「投票日までにはピンク一色に染めたい」と意気込む。東田川郡区は今回から区割りが変更され、旧余目町と旧立川町が合併した庄内、三川の2町で構成する。旧余目町出身の吉泉氏の事務所にはられているのは余目地区の地図だけだ。


 というのも、有権者数(3月1日現在)は旧余目町1万4649人、旧立川町5379人、三川町6353人と、旧余目町に集中しているからだ。定数も3から1に減った。余目でどれだけ得票できるかが、当落に影響する。


 余目地区に住む無職男性(60)宅に2月、町内会長がやってきた。「吉泉さんをよろしく頼む。地元の人だから」。常万地区の農業男性(53)も「やっぱり吉泉さんだ。地元の人に当選してもらいたい」と話す。


 一方の現職、旧立川町出身の田沢伸一氏(57)はハンディを負った形だ。陣営では「選挙区が小さくなればなるほど、有権者の地元意識が強く出るようになる」と危機感をにじませる。


 だが、自民党公認の田沢氏に有利に働く要素もある。庄内地区は、自民党元幹事長、加藤紘一氏のおひざ元だ。党公認を強調し、無所属の吉泉氏に対して「保守・田沢VS.革新・吉泉」の構図に持ち込み、保守層を掘り起こしたい考えもみえる。


 余目地区のパート男性(62)は「以前なら、自分がどちらに投票しても、両方当選した。(定数が1になり)どちらかが必ず落ちる今回は、地元の人を県議会に送り出したい気持ちもあるし、自民党支持だし」と迷っている。


 地元、旧立川町を固める田沢氏だが、無職菅原とみえさん(76)は「合併したんだから、いつまでも余目とか立川とか言っていても仕方がない。田沢氏を支持するが、いずれが当選しても東田川郡の代表として頑張ってもらいたい」と話す。


 ●音無し三川


 さて、選挙区を構成するもう一つが三川町だ。昨年11月の出直し町長選から、今年1月に再び町長選と町議補選があった。鶴岡市との合併賛成派と反対派が町内を二分する大激戦を繰り広げ、町民も町の将来をかけた選挙にのめり込んだ。


 町内で薬局を開いている小林実則さん(71)は「県議選と言われても実感がわかない。争点すら分からない」。町長選の時は客と選挙の話で盛り上がったが、県議選を話題にする客は1人もいないという。


 「あそこは、選挙慣れしているから、争点が明確でない県議選には燃えないのでしょう」と吉泉、田沢陣営ともに打つ手がない。


 激戦の主役を務めた阿部誠町長も「え? 県議選、ありますね。そう言えば」とすっかり興味がない様子。手元には両陣営から総決起集会などへの招待状が届いたというが、「どちらの応援にも行かないよ」。(楠田裕司)

343片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/04(水) 20:06:50
県議選激戦区ルポ 酒田市・飽海郡
2007年03月23日 朝日山形
http://mytown.asahi.com/yamagata/news.php?k_id=06000130703230001

 ∞広がった選挙区、歓迎も


■酒田市・飽海郡(定数5―予定8)
加藤  弘 48 〈元〉県議秘書   無新
斎藤 大作 45 〈元〉衆院議員秘書 無新
佐藤 藤弥 63 〈元〉旧市議    自現
土田 広志 57 〈元〉衆院議員秘書 無現
長谷川 肇 65 〈元〉旧市議    共新
星川 純一 59 〈元〉旧市議    無現
森田  広 57 〈元〉衆院議員秘書 自現
和嶋 未希 34 党県幹事長   民現
(数字は年齢、肩書の後は党派と新旧、50音順、敬称略)


 合併で、酒田市と遊佐町は今回から選挙区が一つになる。五つの議席を現職5人と新顔3人の計8人が争う見込み。定数を3人上回る県内最大の激戦区だ。


 「市と町の合併があり、旧郡部も選挙区に加わった。旧酒田市だけだった4年前よりも立候補しやすくなった」。8人の中で最後に立候補を表明した加藤紘一衆院議員の元秘書斎藤大作氏(45)は、激戦の背景をそう分析する。


 ●1割支持で


 斎藤氏は酒田市中心部に住むが、元々は旧松山町の出身だ。合併と選挙区の合区で、市中心部だけでなく、周辺部や郡部の票も期待できる。知名度で不利な新顔には、好機になった。


 4年前は、旧酒田市(定数4)と4町の旧飽海郡(定数1)に分かれていた。05年11月に酒田市と八幡、平田、松山の3町が合併し、飽海郡は合併から離脱した遊佐町だけになった。県議選の選挙区は統合された。


 定数も5に増えた。「10人にお願いし、9人だめでも、1人の支持があればいい」と新顔陣営。投票率次第では、1万票で当選の可能性がある。これは有権者約11万人のうち1割が支持すればいい。


 元県議の故伊藤耕治郎氏の秘書だった加藤弘氏(48)は「断トツに強い候補者はいない。激戦になれば当選ラインが下がり、勝算が出てくる」と激戦を歓迎する。


 32年ぶりに共産党の議席獲得を目指す元酒田市議の長谷川肇氏(65)も「候補者も多く議席奪還のチャンス。選挙区は広くなったが、不利にはならない」と話した。


 立候補予定者の半数の4人は、酒田市中心部の「3中学区」が地盤だ。新顔の加藤、斎藤、現職の自民党県連政調会長森田広(57)、民主党県連幹事長和嶋未希(34)の4氏がひしめき合う。斎藤、森田の両氏は共に加藤衆院議員の元秘書で人脈まで競合している。


 同地域を地盤に持つ酒田市議(51)は「候補者が乱立した背景には、現職議員の頼りなさや県政への根強い不満がある」と話す。


 酒田市では、県立と市立高校の統廃合、県立と市立病院の統合問題など再編による規模縮小が目立つ。一方で、市や経済界が要望してきた山形新幹線の酒田延伸は話題にも上がらなくなった。


 3中学区の農業男性(63)は、複数の候補者から支援を求められた。「景気や雇用の落ち込みが激しく、庄内は沈没しかねない。庄内のことをきちんと位置づけできる人を選びたい」と話した。


 ●票割り振り


 一方、遊佐町は「盛り上がらない」という。


 自民党遊佐支部は地元候補の擁立を目指したが1月末に断念した。有権者約1万4千人は、各陣営の草刈り場になった。


 4年前は飽海郡(定数1)で、遊佐町議出身の新顔と旧八幡町が地盤の現職土田広志氏(57)が激しい一騎打ちを演じ、土田氏が制した。


 高橋信幸支部長は「地元意識の強い地域だ。今回は候補者を出せなかったが、保守系の票はバラバラにしたくない」。同党の町議は、自民党や無所属の候補者に割り振って支援する。


 時田博機町議は「みんなで手分けして応援する。各候補が同じ程度に得票してほしい」と話した。特定の候補に得票が偏るのは避けたい。「4年後は地元から出す候補者に票を返してもらいたいからだ」と話した。
(柳沼広幸)

344片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/04(水) 20:07:15
県議選激戦区ルポ 東置賜郡
2007年03月25日 朝日山形
http://mytown.asahi.com/yamagata/news.php?k_id=06000130703250001

 ∞町長選のしこり今も


■東置賜郡(定数2―予定4)
菅野 行雄 54 〈元〉高畠町議   自新
竹田千恵子 57 〈元〉高畠町議   無新
直島 義友 60 〈元〉高畠町議   無新
舩山 現人 53 〈元〉衆院議員秘書 自現
(数字は年齢、肩書の後は党派と新旧、50音順、敬称略)


 告示まで残り10日となった今月20日。川西町役場近くにある現職の舩山現人氏(53)の事務所に、隣町の高畠町から1人の男性が訪ねてきた。


 「『県議選で票を入れる候補者がいない』。そんな声が高畠町で上がっている。ぜひとも、お役に立ちたい」


 突然の訪問客は、現職の高畠町議。石油ストーブが置かれた事務所のテーブルで、町議は話を続けた。


 「よかったらこれを使っていただきたい」と自身の後援会の名簿を差し出した。


 ●揺れる高畠


 高畠、川西2町からなる東置賜郡区(定数2)。前回03年の無投票から一転、4人が立つ予定だ。川西町は地元の現職の舩山氏。これに対し、高畠町からは新顔3人が、町議をやめて挑む。菅野行雄(54)、竹田千恵子(57)、直島義友(60)各氏だ。ところが、高畠では、告示直前になっても選挙一色とみる陣営はない。


 「町長選のしこりがまだ残っている」。各陣営はそう口をそろえる。


 昨年4月の町長選。県議を辞職して挑んだ寒河江信氏が、現職の渡部章氏を破った。激しい選挙戦は、互いの陣営を攻撃する「紙爆弾」が飛び交い、町を二分した。


 菅野、竹田、直島3氏はともに現町長を支援した。このため、前町長の後援者が今回の県議選を快く思っていない。


 「おまえ誰だ。今回は選挙にいかね」。あいさつ回りで前町長の支援者から、悪態をつかれた立候補予定者もいる。


 実際、舩山陣営に支援を申し出た高畠町議は、前町長の支援者だった。高畠町の3氏には、票を回したくないという意思表示でもあった。


 ●「お家騒動」


 一方で、自民党は候補者一本化に伴う、しこりが影を落とす。


 いち早く昨年夏に立候補を表明、公認を求めたのは、菅野氏だった。「前町長が出るかもしれない」「(表明はしたが)菅野さんはまだ町議を辞めていないしね」。うわさや憶測が飛び交い、党高畠支部はなかなか県連に誰を公認申請するか、決めなかった。


 「決められないなら、私が出る」と県連女性部長だった竹田氏が、10月に立候補を決断。こちらも公認を求めた。決めかねた党支部は、予備投票を実施。その結果、菅野氏が25対17で上回り、ようやく決まった。


 「どちらも無所属になって戦うものだと甘い考えもあった。でも後悔してない。女性の声を県政に届けたい」。竹田氏は草の根で戦う構えだ。


 一方、菅野陣営の幹部は「いまだに竹田さんがなんで出るのか分からない」と漏らしながらも、現町長や町議14人が支援する手厚い組織選挙で挑む。直島氏は、自民党の「お家騒動」をよそに、県民党を掲げ、非自民票の受け皿を狙っている。


 現町長が県議辞職以後、高畠町地盤の県議はいなかった。


 その間、川西町の舩山氏の元に、高畠からも陳情や要望が集まった。「舩山さんのおかげです」。高畠町内を流れる有無川の堤防改修工事が終わり、今月半ば、地元区長からお礼の電話が事務所にかかってきた。


 「ありがたくいただきます」。舩山陣営では突然、訪問した高畠町議から、丁重に名簿を受け取った。


 だが、本音は違う。「高畠のややこしい話には、首を突っ込まず、足元の川西町を固めたい」。最上川を挟んだ向こう側を冷静に見つめる。
(加賀谷貴春)

345片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/04(水) 20:07:39
県議選激戦区ルポ 新庄市
2007年03月26日 朝日山形
http://mytown.asahi.com/yamagata/news.php?k_id=06000130703260001

 ∞保守3氏因縁の対決


■新庄市(定数2―予定3)
伊藤 誠之 65 〈元〉市議     無新
坂本貴美雄 59 〈元〉市議     自現
山科 朝則 40 青果会社役員  無新
(数字は年齢、肩書の後は党派と新旧、50音順、敬称略)


 暖冬、少雪のうえ、3月には珍しい猛吹雪になった14日夜。防寒着に長靴姿の市民が、白い息を吐きながら新庄市民文化会館に列をつくった。


 2度目の挑戦となる伊藤誠之氏(65)の決起大会。ステージには地元選出の国会議員秘書、市議会議員らがずらりと並んだ。千人収容の客席が8割近く埋まった頃、弁士が演壇に立った。


 「県とのパイプが詰まっていて、市にとってマイナスだ」と3選を目指す現職坂本貴美雄氏(59)を批判。「若ければよいというものではない」と返す刀で「若さ」を前面に押し出す山科朝則氏(40)も牽制(けん・せい)した。


 2日後、同じ会場で総決起集会を開いた山科氏の後援会幹部は「父親の人脈を生かせば即戦力になる」と反論した。初陣の山科氏は、連続5期当選した前回、公選法違反(自由妨害)罪に問われ、当選無効で失職した山科朝雄・元議長の長男だ。


 新顔2氏に先陣を許した坂本氏も23日、同会場で決起大会。参議院議員や自民党県連幹部、地元首長をはじめ、2氏に勝る聴衆を集め、現職の意地を見せた。


 新庄市区は67年以降、自民、社民(旧社会)両党が議席を分け合ってきた。99年の県議選で無所属の坂本氏が社民現職を制して初当選後、自民党入りし、朝雄氏と自民が2議席を確保した。


 今回は社民党が候補擁立を見送った。保守の三つどもえだが、3氏には浅からぬ因縁がある。


 朝雄氏が県議初当選の87年当時、伊藤、坂本両氏は朝雄後援会の幹部。朝雄氏が支部長を務めた自民党新庄市支部を副支部長、幹事長としても支えた。


 ●「公認」争い


 前々回に坂本氏、前回、伊藤氏がたもとを分かって県議選に立候補した。「はっきりした理由はいえない」と両氏とも口を濁すところに「因縁」の根が垣間見える。


 市中心部にある自民党新庄市支部。朝雄氏の後援会事務所も同居する。山科氏のポスターが張ってあるが、党公認の坂本氏のものはない。


 事務員は「おかしいべぇ? 坂本さんにポスター持ってきてと言っても持ってこない」。


 坂本氏はいち早く公認を獲得。残る1議席を目指し、昨年11月〜12月、伊藤、山科氏から相次いで公認申請が出された。地元県議の意向も尊重されるため、支部役員は坂本氏と打ち合わせ、1月に臨時総会を開いて協議することにした。


 総会を控えた昨年暮れ、3陣営が新規党員獲得に走った。一方が100人集めれば、一方は300人……。「駆け込み党員集めで泥仕合になる。総会を開けば混乱する」(支部関係者)として、総会を取りやめた。


 支部は2月、総裁選にならって05、06年度の継続党員約140人にどちらを公認するか、郵便投票を実施した。


 結果的に総会開催をほごにされた坂本氏は「重要案件なので支部総会で決定すべきだ」と強く反発。不信感を募らせ「(現支部を)党支部として、認められない」とも言い切った。


 郵便投票の結果は「山科への支持が圧倒的だった」(支部関係者)が、党県連は支部の不協和音を察してか「総会で決定されていないし、全会一致でもない」として、山科氏の公認申請を「保留」としている。


 ●市議選に影


 県議選の前哨戦は、4減の定数20に21人が立候補を表明し、激戦が予想される市議選にも影を落とす。保守系は3陣営に色分けされるが、2陣営の総決起大会両方に出席したり、欠席しても双方にメッセージを送ったり。ある市議は「県議選は保守同士の戦いで、誰が落ちてもおかしくない。自分の支持者も3陣営に分かれ、絡み合っている。自分の選挙を考えると、旗色を鮮明にできないんだ」。真顔で悩みを打ち明けた。
(佐々木和彦)

346片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/04(水) 20:08:52
浮いた3万票争奪戦 いわき市選挙区
2007年04月04日 朝日福島
http://mytown.asahi.com/fukushima/news.php?k_id=07000000704040005

 県議選のいわき市(定数10)では現職10人、新顔2人が立候補した。自民党は前回と同じ6人の当選を目指すが、一昨年の市長選を機に同党ベテラン県議2人が辞職したため、大まかな地区割りの構図が崩れ、市南部地区を中心に激しい票の奪い合いになっている。


 ◇ベテラン2氏辞職 地区割り構図変化


 「(勿来に)ほかの陣営が入ってきている。守りの選挙で楽をしようというのか」。自民現職の選対幹部は告示前、勿来地区の支持者から、こんな抗議を受けた。複数の自民陣営が同地区で活動を展開しつつあった。この陣営でも急きょ後援会事務所を立ち上げた。


 14市町村が合併して誕生した同市には、88年9月の市議選まで六つの中選挙区があった。自民系県議は、この中選挙区によってほぼすみ分け、それぞれ議席を守ってきた。


 こうした事情を変えたのが、一昨年9月の市長選だった。


 小名浜が地盤だった小野民平氏(故人)と、勿来を地盤とした現市長の櫛田一男氏が、市長選への立候補を理由に相次いで県議を辞職。前回2氏が獲得した、それぞれ1万4千票余りと1万5千票余りが宙に浮いた。


 今回、櫛田氏を支援した自民現職の若手が、前回の櫛田票や小野票に対して積極的に触手を伸ばしたのを呼び水に、他陣営を巻き込んだ争奪戦に発展している。


 市内13地区のうちで内郷、常磐、小名浜の3地区は、他地区に比べて投票率が低く、「有権者の動向が読みにくい」とされる。特に平地区に次いで有権者が多い小名浜地区が動けば「選挙が変わる」とまで言われる。


 また、同市では県議選の投票率が、ここ4回徐々に低下している。「歯止めがかからない投票率の低落が、かつての選挙風土を変えつつある」との声も聞く。


 今回、明確な地区割りをしたのは、初めて2氏を立てた共産党だけ。民主、公明、社民3党の陣営では、選挙カーの走行距離が1日300キロを超える日も珍しくない。


 非自民陣営の幹部の一人は「広い市内を走り回って票集めをする立場からすれば、うらやましい悩みだ」と話す。


 ◇数字で見る選挙07 


 4年に一度、首長選や議員選などが集中する統一地方選が始まった。県では、すべての地方選のうち統一地方選の日程で実施される選挙の割合である「統一率」は27・87%。地方選122件のうち今回、8日投開票の県議選、22日投開票の会津若松市長選など1市6町3村の首長選、7市9町7村の町村議選の計34件が実施される(補選は含まない)。


 統一地方選は全国一斉に選挙を行い、有権者の関心を高め、効率よく運営して経費を節約することなどを目的として1947(昭和22)年に始まった。その後、首長や議員の任期4年ごとに行われており、今回で16回目となる。


 議会の解散や首長の辞職などによって、改選の時期がずれる自治体が増え、統一率は全国的にも低下している。総務省の統計によると、「平成の大合併」が進んだ後の今回、前回03年の36・26%からさらに低下し、29・46%で過去最低を更新している。

347片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/05(木) 23:12:41
追い風民主横目に奮闘…福島県議選・自民の戦いぶり 河北福島
http://jyoho.kahoku.co.jp/member/news/2007/04/20070405t61014.htm

 民主党出身の佐藤雄平知事が昨年11月に誕生した福島県では、49年ぶりに県政野党となった自民党の県議選候補者全員が初めて野党の立場で選挙戦に臨んでいる。追い風を受けて候補を増やした民主党など与党の攻勢で厳しい戦いを迫られる候補がいる一方、「県議選に政党はあまり関係ない」と話す陣営も少なくない。知事との関係の在り方についての考え方や選挙区事情もさまざまで、自民候補の「野党ぶり」は一様ではない。

 「野党で臨むことに多少の戸惑いはあるが、政党の色分けはあまり関係ない」と言い切るのは郡山市選挙区の現職の後援会幹部。別の現職陣営も「国とのパイプがあるのは自民。地域戦でもあり、知事が交代したからどうこうでない」と冷静に受け止めている。

 佐藤知事が知事選時から「県民党」を掲げ、県議選でも特定候補のマイクを握るなどの支援姿勢を表立っては見せていない。これも、野党候補であることをさほど意識していない要因の一つだ。いわき市の現職陣営も「知事は、以前自民党に所属した渡部恒三衆院議員の秘書出身。有権者にも民主という意識はあまりないのではないか」と見る。

 党内に多いのは「知事に対しては是々非々で臨むだけ」(現職候補)という声だ。一連の談合・汚職事件で議会の監視機能が問われる中、「非々」の姿勢を鮮明にしたのが、2月定例議会に提出された組織改編条例案の否決だった。

 会津若松市の現職は「否決に対しては、支持者からも『嫌がらせをしているのか』という批判があった。説明すれば理解してもらえたが、そういう目でみている有権者がいることは意識せざるを得ない」と話す。

 まだ定まっていないかに見える最大会派の自民と知事との間合い。大きな影響を与える議会構成を決める選挙戦も大詰めだ。

 福島市の現職は「事件では『県政のチェックが不十分だった』と言われ、否決すれば『何事か』との声が上がる。われわれは何をすればいいのかとなるが、議員がプロになり説明責任を果たしていくしかないと思う」と支持者に呼び掛けた。

348片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/05(木) 23:39:36
〈県議選〉盛岡選挙区は大混戦 減票要因あれども増票は至難 岩手盛岡T
http://www.morioka-times.com/news/2007/0704/05/07040501.html

 県議選盛岡選挙区(定数10)は現職、新人、元職の合わせて13人による戦いが繰り広げられている。取材や電話調査で得た情報をもとに終盤の情勢を分析すると、各陣営の選勢はきっ抗。混戦模様となっている。その中で、まとまった組織票や地域的に厚い支持がある自民現職の樋下正信、民主現職の佐々木博、公明現職の小野寺好、岩手政和会元職の吉田洋治の4氏は安定した戦い。しかし、各候補がそれぞれに減票要因を抱えるなど流動的な要素も多く、浮き沈みの激しい選挙になりそうだ。当落の行方は最終日までもつれる。

 ■当選ラインが大きな脅威に

  今回の選挙戦は知名度の高い候補が多い上、政党をくら替えしての立候補や元職の参戦など、従来の支持基盤を流動化させる要素が複雑に絡む。前回1万6286票でトップ当選したザ・グレートサスケ氏は知事選に転出。「飛び抜けて大量得票が見込める陣営はない」「どんぐりの背比べ」というのが関係者の共通した見方。

  玉山区(有権者約1万1千人)が加わり有権者は約23万7000人。候補者は前回より1人多いものの、各陣営は当選ラインは上がると見て戦いに挑んでいる。確実な組織票が見込める政党候補でも、当選ラインが1万票に迫ってしまえば高いハードルになる可能性がある。このため当落線上での混戦が予想されている。

  ■自民の3氏

  自民党は現職の樋下、高橋雪文、高橋比奈子の3氏が出馬。衆院選を自民公認で2度戦っている及川敦氏も無所属で立候補し、身内同士の戦いが余儀なくされている。

  樋下氏は父親から引き継いだ地盤や業界票を核に、昨年から後援会の各支部で会合を重ねるなど手堅い戦い。前回1万3344票で2位当選しているが、地盤を接する民主党候補の攻勢のほか、支持者の高齢化、他の自民系候補への流出など減票は避けられず、危機感を持って臨んでいる。

  高橋雪氏は及川氏の出馬で、前九年や安倍館地区の地盤を割られた格好。前回、機能していた企業の応援も低調なため、若年層や無党派層からの票の取り込みが欠かせない。陣営は若さや行動力を前面に打ち出し、集票に全力を挙げる。

  高橋比氏は05年の県議補選で次点の小西和子氏を約1500票上回り当選した。単独選対で初めて臨む本選で票は読みにくい。市中心部は共産党県議だった父親の地盤だったこともあり支持に温度差がある。母親が教職を勤めた玉山区や血縁のある都南地区にも浸透を図っている。

  ■民主の4氏

  民主党は現職、新人合わせて4人が立候補。強気の陣立てで、議席増を狙うが戦いは厳しさを増した。3選を目指す佐々木氏は「もはや、企業選挙は機能しない」と徹底した草の根選挙に切り替え、市北部を中心に票を積み重ねている。競馬問題で地元の支持者の評価が分かれていることが懸念材料だが、着実な運動で支持を広げる。

  三浦陽子氏は都南地区の代表候補として、地域をまとめきることができれば安定した得票が望める。地元県議だった村上恵三氏なきあと、都南地区は前回、他候補の草刈り場となった。補選でトップ当選しているものの、単独選対では初めての戦い。PTA活動などで培った人脈で浸透に全力を挙げる。

  高橋金兵衛氏は自民から民主にくら替えしての戦い。地元繋の支持者が党派を超えて応援し本宮、太田地区などで票の堀り越こしに懸命。もともと自民支持層の厚い地域で浸透に苦しむが、陣営は「何としても雪辱を果たす」と力を入れる。

  高橋貞勝氏は告示1カ月前の出馬表明。出遅れは否めず、知名度不足のばん回に躍起だ。

349片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/05(木) 23:39:51
  ■公明、共産、社民

  公明党の小野寺氏は創価学会など固い組織票に支えられ、安定した戦いだが、浮動票が若手や女性候補に流れることを警戒。組織をフル回転させ県議会唯一の議席を死守する構え。

  共産党の斉藤信氏は4選を目指す戦い。陣営は「オール与党の議会の中で、なくてはならない存在」と強調。競馬問題などで強固な論陣を張ってきた姿勢が追い風になると見られるが、当選ラインの上昇は必至。前回8930票からの票の上積みが勝敗のカギを握る。

  社民党は盛岡選挙区での現有1議席に加え、阿部静子氏の勇退で失った議席の奪還が至上命題。4日は同党の福島瑞穂党首も来県し盛り上げを図った。

  党県連幹事長の伊沢昌弘氏は前々回、前回とも8500票台で当選圏に滑り込んだ。自治労など支持労組をてこに必死の戦い。陣営は「組合の組織率は低下している。家族、友人、知人に再度、働きかけを強める」と最後の踏ん張りにかける。

  小西氏は出身の岩教組、高教組を核とした陣営が初当選を目指して勢いづく。05年の県議補選では、わずかな差で涙を飲んでおり、3日の総決起個人演説会では阿部氏が「勝たなければ意味がない」と再度、結束を訴えた。社民支持層を超えた浮動票の取り込みが図れれば、上位当選の可能性も出てくる。

  ■岩手政和会と無所属候補

  岩手政和会の吉田氏は、宮古市長選への出馬で一度、離れた県議会への復帰を目指す。前哨戦で体調を崩し、やや運動が鈍ったが、再構築を図った後援会や岩手友愛会、民社協会など支援組織が猛烈な巻き返しを図っている。最終盤まで攻めの姿勢で支持者の結束を図れるかがポイントだ。

  及川氏は衆院選の2度の落選を経て県議選に挑む。自民党からは距離を置き無所属で参戦。ごく身近な支持者が手弁当で応援している。前九年、厨川など地元支持者の盛り上がりも出てきた。組織はないが一定の知名度はあり、票の行方は最後まで分からない。

350片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/06(金) 08:49:31
民主、過半数も視野 県議選終盤の情勢  岩手日報
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20070406_4

 第16回県議選(定数48)は8日の投票日まであと2日に迫った。岩手日報社の統一地方選取材班と支社局網の分析による終盤情勢は、競争となった15選挙区(44議席)、71人の立候補者のうち、33人が当選圏内に入った。自民9人、民主17人、公明1人、社民、諸派(岩手政和会)、無所属各2人。32人の公認・推薦候補を擁立した民主が過半数(25議席以上)を獲得できるかが焦点だ。市町村合併による合区や人口減少による定数削減でまれに見る大激戦となっており、各陣営は残る2日間の戦いに命運をかける。

 県議選の立候補者は現職39人、元職5人、新人31人の計75人。このうち、宮古、久慈両選挙区(定数各2)の4人(自民、民主各2人)は既に無投票当選が決まっている。

 競争となった71人のうち当選圏入りした33人は現職22人、元職2人、新人9人。知名度に勝る現職が優勢に戦いを進めているが、元職や新人の浸透も著しく、さらに圏内に迫っている。

 今県議選で自民は公認16人、推薦3人の計19人、民主は全選挙区で公認30人、推薦2人の計32人を擁立。公明1人、共産、社民、諸派各4人、無所属11人が立候補した。

 このうち、当選圏入りした立候補者の党派別内訳(公認・推薦含む)は無投票当選の宮古、久慈両選挙区を加え、自民11人、民主19人、公明1人、社民、諸派、無所属各2人となっている。

 選挙区別では、盛岡(定数10)が自民現職3人、民主現職2人、公明現職、社民新人、諸派と無所属の元職各1人が支持基盤を固めて先行している。残る1議席をめぐり共産、社民、民主の計4候補が激しい戦いを展開する。

 立候補者が10人に上り最大の激戦区となった奥州(同5)は、民主の3人が支持を広げ、優位な戦い。これに民主、共産、諸派、無所属候補ら計7人がしのぎを削っている。

 一関(同5)は、諸派と民主の現職計3人が優勢。民主の新人も抜け出す勢いだ。自民、共産、無所属の現職、新人計4人が残る1議席の獲得を目指す。

 花巻(同4)は無所属現職が一歩リード。これに民主現職2人が続き、残り1議席を自民、民主、社民の3候補が一進一退の攻防を繰り広げている。

 定数減で1人区となった大船渡や下閉伊は現職に新人が挑み、九戸は自民、民主の現職がし烈な一騎打ちを展開している。

 自民は二戸、一関、花巻などでさらに伸長できるか注目される。県議会で過半数獲得を目指す民主は、当落線上にある大船渡、岩手、花巻、盛岡、奥州、北上などの各選挙区での攻防が焦点。共産は盛岡での議席死守、社民は盛岡、花巻での戦いが鍵を握りそうだ。

351片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/06(金) 09:01:12
上北郡区 
地盤外へ向かう訴え 讀賣青森

 2日朝、冷たい雨が降る六ヶ所村・泊漁港周辺を、民主党の斗賀寿一は背広に長靴姿で歩き回っていた。「県民のために働きます。よろしく」。人影を見つけるたびに駆け寄っては声をかけ、握手を求めて頭を下げた。

 2003年の前回選で無投票だった上北郡区は今回、定数4を7人が争う激戦区に一変した。7人のうち、斗賀と自民党の蛯沢正勝、社民党の北山明、無所属の吉田豊の4人は、いずれも東北町が拠点だ。地元票の独り占めは不可能なため、各候補とも他町村への進出に躍起となっている。斗賀が、「これまでの選挙ではほとんど来たことがなかった」と言う泊地区に足を延ばしたのもそのためだ。

 蛯沢は、建設会社経営という本業を生かし、商工会人脈などをたどって町外への進出を図っている。告示後は各町村に満遍なく選挙カーを走らせている。2日夕、七戸町のスーパー前に立った蛯沢は、「県とのパイプ役として、地域のためにがんばる」と訴えた。

 北山も、「地元票を争っても非効率」(選対幹部)と見て、旧総評系の労組票固めをてこに全町村への支持拡大を図る。街頭演説では、革新系の流れをくむ候補として、「(核燃サイクル事業など)国策に依存せず、農林水産業に依拠した事業で、雇用確保や生活向上を」と訴えている。

 吉田は、他町村の中で比較的人口が多い七戸町や、地元候補を持たない六戸町に的を絞って街頭演説を重ねている。医療法人理事の肩書を前面に、医師不足など医療問題に取り組むとの公約を強調。知人の医師を東京から応援演説に招くなどの戦術も駆使する。

 こうした東北町勢の動きに、他の3候補も手をこまぬいてはいない。

 野辺地町が地盤の自民党の中谷純逸は、六ヶ所村にある日本原燃の本社前で、「朝立ち」を続けている。党県連政調会長代理で原子力政策に明るい中谷は、「原燃にとって、落ちてもらっては困る候補」(原燃幹部)。原燃施設の従業員で上北郡での有権者は約1500人と言われる。その票をわしづかみにする狙いだ。

 自民党の工藤慎康の地元、七戸町では、福士孝衛町長や町議らの間で、「七戸から県議を」との機運が強い。工藤は福士らと連携し、まずは足元固めに力を入れた。さらに、元県議の祖父が強い地盤を持っていた六ヶ所村などにも打って出て、複数の議員の支持を取り付けた。

 無所属の三村輝文は、地盤のおいらせ町に六戸町を加えた南部上北に重点を置く。息子が再選出馬する知事選(6月3日投票)への影響を考え、自民党候補との衝突を避けた形だ。八戸市などのベッドタウンの側面を持つおいらせ町は投票率が比較的低いため、「投票に行こう」と呼びかけるビラで、県議選自体を周知する作戦にも出ている。

 (敬称略)(おわり)

 (この連載は、浜砂雅一、稲村雄輝、堀合英峰、板倉孝雄が担当しました)

(2007年4月6日 読売新聞)

352片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/06(金) 09:04:27
(下)郡山市
前回並みでは負ける!? 讀賣福島

 落選するのは1人だが、どの候補も一定の得票が見込め、少数激戦の様相を呈している。そのため、当選に必要な得票数は、前回の最下位当選者が得た6405票を大きく上回るとみられている。「最低1万票」と推定する陣営もあり、激しい票の争奪戦になっている。

 4年前の前回、2位で当選した原正夫は市長に転身、4位当選の山口勇は、きょう5日告示の参院補選に出馬するほか、飛田新一は2004年の知事選をめぐる公選法違反事件で、県議を辞職。自民党から出馬した3人で、有効投票の約3割の計約3万7000票を獲得した。特に自民党候補は、3人が得た票を取り込もうと必死だ。

 原は中心部に強く、山口は安積町が拠点。飛田は郡山青年会議所関係を足場としていた。

 北部が地盤で返り咲きを狙う佐藤の陣営では「中心部や安積町などでも個人演説会やミニ集会を開いている」と話す。柳沼は、後援会がまとまっているほか、「安積町の地元候補はわたしだけ」と強調し、地盤が重なっていた山口票の取り込みを図る。

 これに対し、原の地盤を受け継ぎ、山口票も期待できるとみられる勅使河原は「市議選で得票したのは5500票余り。この3倍を集めないと当選できない」と、陣営を引き締める。

 大和田は「地盤の東部地区をまず固める」と、地元の田村町を中心に運動を展開している。

 2年前の県議補選に出馬した3人も懸命だ。

 落選した自民党の久野は、「地元の芳賀地区の票だけでは全然足りない」と、背水の陣を敷き、市東部や富久山地区などに浸透を図る。補選で初当選した同党の長尾は「出来るだけたくさんの人に会っている」と語り、富田地区を地盤に、保育園や環境保護団体などを通じ市全域に支持を広げようと躍起だ。民主党の吉田は、今回は参院補選に同党公認で出馬する増子輝彦と連携するとともに、「連合票の上積みで再選を」と駆け回る。

 今井は、引退する公明党の箭内喜訓の後継で、固い組織票に市議時代の個人票も合わせ、得票の拡大を図る。「人が変われば票は同じではない」と気を引き締める。

 共産党の神山も「一票を争う戦い」と位置づけ、「県政汚職では唯一、チェック機能を果たした」と街頭演説で訴える。社民党の古川は、前回単独だった連合推薦を民主党の吉田と分け合ったこともあり、第一声で「告示前、支持者8784人に直接会った。1人でも支持を広げて」と訴えた。

 前回の郡山市選挙区の投票率は県内最低の50・23%。多くの陣営では「今回はさらに下回るだろう」とみている。「市議のように身近ではなく、特に中核市の郡山では、県議が何をしているのか見えにくい」とある現職の陣営では分析している。

 また、郡山が地元の佐藤栄佐久前知事の起訴にまで及んだ昨年の談合・汚職事件を受け、これまで選挙運動を支えてきた建設業者の動きもほとんどみられないといい、その影響も無視できない。(敬称略)

(加藤仁)



古川 正浩65社現《4》

今井 久敏53公新 

佐藤 憲保52自元《3》

大和田光流65自現《1》

久野  清56自新 

柳沼 純子60自現《1》

長尾トモ子58自現《1》

吉田 公男50民現《1》

神山 悦子51共現《2》

勅使河原正之55自新

353片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/06(金) 11:40:16
〈県議選〉岩手選挙区は混戦に 保守系4氏競り合う 岩手盛岡T
http://www.morioka-times.com/news/2007/0704/06/07040601.html

 県議選岩手選挙区(定数3)は、区割り変更で選挙区が大幅に狭まったこともあり、前回から戦い方が大きく変化した。独自取材や電話調査で得た情報をもとに終盤の情勢を分析すると保守系4氏が依然激しく競り合っている。その中で民主党新人で前盛岡市商工観光部長の喜多正敏氏(60)は滝沢村を中心に比較的安定した支持を得る。これに対して無所属新人で元雫石スキー場支配人の深谷政光氏(63)と民主党現職の大宮惇幸氏(59)が同じ雫石町を地盤として町内を二分する激しい競り合いを展開。自民党現職の柳村岩見氏(60)が滝沢村の地元を中心に浸透を図る。現新3人の争いは混戦になった。共産党新人の佐久間敏子氏(56)は懸命に追い上げている。

 過去には有権者の少ない雫石町を中心地盤とする候補者2人が当選したこともあるが、5人が立候補している今回は大票田の滝沢に地盤を置く候補が有利とみる関係者は多い。両町村合わせた選挙人名簿の登録者数は約5万7千人で、うち約4万1千人が滝沢村になる。このため大宮、深谷両陣営は滝沢村内でも支持を得ることが条件になっている。

  雫石町内の票はこの2人にほぼ分かれており、喜多、柳村両陣営はほとんど食い込めていない。加えて滝沢村内は地縁にこだわらない有権者が多く電話調査でも支持は分散する傾向がみられた。意中の候補を決めかねている有権者も多く、選勢の行方は流動的だ。

  ■滝沢村地域

  滝沢村を中心地盤とする候補は2氏。

  自民党公認の柳村氏は、前回選挙で獲得した票の上積みを図るべく、村内で地盤とする巣子・川前地区を中心に支持を固める。両町村で公認候補2人が立った前回よりも村内では優位な戦いを陣営は予想する。雫石町内の自民支持層は町内候補へ支持が傾きつつあり、同町で大幅に票を獲得することはかなり厳しいとみられる。前回選挙で他町村の候補へ流れた票の取り込みが必須となる。

  民主党公認の喜多氏は、鵜飼など村中央部から南部にかけ広く浸透している。前回村内で約7千票を獲得した柳村典秀氏の滝沢村長選転出により、同氏と支持者が重なる主浜了参院議員と連動する喜多氏へ大部分の票が動くとみられる。出馬表明直後から村内を巡り、滝沢での知名度不足は解消した。一方、雫石からの票は期待しにくく、各陣営から攻勢を受けながら同村でどこまで票を取り込めるか。

  ■雫石町地域

  雫石町を中心地盤とするのも現新2氏。

  民主党公認の大宮氏は、党公認を最大限に生かした運動を展開。一方で昨年の町長選の影響が尾を引き、町内では民主支持層が固まり切れていない状態は否めない。前回県議選で約1700票を獲得した滝沢村で票の上積みを図るが、同村から党公認候補が立っている今回は、村中心部まで入り込めていない状況。現職という知名度を生かし、どこまで滝沢で票を獲得できるかが鍵を握る。

  無所属の深谷氏は昨年の町長選に続き、雫石スキー場支配人時代の知人、松尾村出身者、スキーや教育の関係者らによる草の根運動を両町村で展開。同町では元雫石町長の川口民一氏を中心に民主支持層の一部を取り込むとともに、無所属の強みを生かして自民や社民支持層からも一定の支持を得て町内では優勢に戦いを進めている。しかし滝沢村での知名度不足は否めず無党派層を中心に懸命に浸透を図っている。

  ■全域を支持基盤に

  共産党公認の佐久間氏は前回に続き、補選を含めて4度目の挑戦。出馬表明以降、両町村で講演会を開いて政策を訴え、告示後も街頭演説を数多く行い広く支持拡大を図っている。党支持者を中心に一定の支持を固め、福祉や教育を中心とした政策は女性票の獲得にもつながりそうだ。前回から大幅な票の上積みには無党派層などの取り込みがさらに必要になる。

354片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/06(金) 11:44:28
〈県議選〉紫波選挙区、八幡平選挙区はいずれもみつどもえ  岩手盛岡T
http://www.morioka-times.com/news/2007/0704/06/07040602.html

  県議選紫波選挙区(定数2)は、自民党新人で前紫波町議の熊谷泉氏(59)、無所属新人で民主党推薦の前矢巾町助役高橋昌造氏(61)、民主党新人で建設会社役員の岡崎希裕氏(27)の新人3人が三つどもえの戦いを展開している。基礎票のある熊谷氏、高橋氏に対し草の根で精力的に動いている岡崎氏が急追、告示後は横並びの戦いが続いている。

  熊谷氏は県議藤原泰次郎氏の地盤を引き継ぎ、紫波町東部、西部の農村地帯で厚い支持を受けている。選挙期間中に父親が亡くなり選対の動きが一時鈍ったが、町内各地区の支部長を務める町議会議員が結束して支持を固める。

  町議の1人は「本人が回れない部分は支部長が先に立って支えていく」と語り、熊谷氏自身も選挙に影響ないように遊説、街頭演説や個人演説会で支援を呼びかけている。

  高橋氏は町民党を掲げ矢巾町内をまとめた後援会組織を立ち上げた中で、支援の輪を広めている。紫波町から自民、民主の公認候補が立候補した影響で、矢巾町の自民、民主支持層の票が熊谷、岡崎両氏に流れるのではという懸念の中で選挙戦に入った。矢幅駅前再開発、岩手医大関連整備など中心部の大規模事業が始まり矢巾町にとって大事な時期であると地元県議の必要性を訴えている。

  町民からも「矢巾町から県議を無くしてはならない」との声が強まり、党派を超え町民党的に支持が集まっている。

  岡崎氏は紫波町日詰地区の商業者と民主党支援者を核に後援会を組織した。出遅れが懸念されたが達増拓也後援会青年部活動時代の経験をフルに活用。互角の選挙戦を展開するまでに組織を拡大、着実に支援の輪を広めている。

  選挙戦に入ってからは連日70〜100回のハードな街頭演説、夜は5、6カ所で個人演説会を開くなど過密なスケジュールの中、若さを発揮して精力的に動く。選対では「追いつき追い越せとの認識だが、手応えを感じている」と終盤に向けて攻勢をかけている。

 県議選八幡平選挙区(定数2)は無所属新人の工藤勝博氏(57)、自民党現職の千葉伝氏(58)、民主党新人の高橋時夫氏(58)の3陣営による激しい選挙戦が展開されている。選挙区割の変更で基礎票を大幅に減らした千葉氏、同じ八幡平市を地盤とする新人の工藤氏と高橋氏。「票読みが難しく厳しい選挙戦」と3陣営とも強い危機感の中で選挙戦に臨んでいる。

  工藤氏は八幡平市内を中心にした地盤の支持固めを徹底、千葉氏も地盤の岩手町、葛巻町の支持固め、高橋氏は選挙区全域からの民主党票の掘り起こしを図っている。

  工藤氏は昨年夏以来、丹念に支持者を掘り起こして知名度不足をカバー、西根、松尾、安代の市内全域、特に農民層からは各地区とも厚い支持を受けている。

  千葉氏は前回選挙で1万3千票を獲得したが、岩手町に次ぐ大票田だった玉山村が盛岡市と合併したことから4千票の減票、1千票を得た八幡平市は工藤氏と高橋氏の激しい戦いの影響で西根、松尾での減票を予想、安代からの増票を目指している。地盤の岩手町、葛巻町から民主党票が高橋氏に流れることを強く警戒し選挙戦の中盤から支持固めの徹底を進めている。

  高橋氏は40年の役場職員としての行政経験、即戦力で地域に貢献することを訴え、準備期間が短い中で西根の田頭、寺田地区での支持が厚く、松尾にも支持者が広まっている。岩手町、葛巻町の民主票の掘り起こしも進めている。工藤氏との地盤が重なる西根、松尾地区では互いに切り崩し合いが激しくなっている。

355片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/06(金) 14:57:22
’07統一選:県議選 猪口邦子・前大臣、応援で来県 /岩手
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/iwate/news/20070406ddlk03010180000c.html

 自民党幹事長補佐で前少子化・男女共同参画担当大臣の猪口邦子衆院議員が5日、盛岡市などを訪れ、同党公認の県議選立候補者を応援した。

 JR盛岡駅前でマイクを握った猪口氏は「(大臣)就任式の時に、青いドレスを着ていた担当大臣です」と自己紹介。「政権与党である自民党とスクラムを組み、パイプを持ち、(問題解決の際には)常に国会議員のドアが開くような県会議員の当選を確実にしてほしい」と訴えた。【念佛明奈】

毎日新聞 2007年4月6日

356片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/06(金) 14:59:00
県議選・終盤情勢:/上 /秋田
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/akita/news/20070406ddlk05010072000c.html

 県議選は8日の投票日まであと2日を残すだけとなり、舌戦はますますヒートしている。各選挙区の終盤情勢をリポートする。

 ◇候補空白区が焦点に

 ■鹿角市鹿角郡(定数2−3)

 横一線で最終局面に入った。特に大票田・鹿角花輪地区(有権者1万3300票余)での票争奪戦は予断を許さない。

 鹿角市花輪で杉江氏、大里氏がつばぜり合い。ここを制する候補が有利だが、小坂町が地盤の川口氏も鹿角市内の他地区へ激しく攻め込み、勝負は「箱を開くまで分からない」と各陣営。知名度で1歩リードの杉江氏。返り咲きを狙い必死な大里氏。市郡を精力的に回る川口氏。各陣営とも投票率は80〜82%と見る。候補空白区の十和田地区は花輪に次ぐ有権者数1万余の票田。ここで今回出馬しない候補が前回選で取った4300票余の争奪を制すれば勝負の行方が少しは見えると、各陣営は見ている。【村川幸夫】

 ◇混戦に各陣営緊張感

 ■大館市(定数3−4)

 5選を目指す鈴木氏は前回に続くトップを狙い、陣営にも緊張感がある。比内、田代地区も精力的に回り顔売りに躍起。旧市内での中高年以上の信頼は厚い。

 新人ながら優位とみられる佐藤氏は引退する菅原昇氏の後継者が大きな武器で、政策通。陣営のムードは良いが、幹部には警戒感も。農村票確保にも余念がない。

 石田氏は2位狙いから議席死守に転換し、連夜の個人演説会。労組弱体化は否めないが、旧市北部での人気は根強い。党県連副代表を絶対県政へと陣営は燃える。

 菅原氏は地盤、出身地域が旧比内町で、佐藤氏と同じなのが苦戦の要因。それに区割り変更が加わった。福祉通を訴えるが、区割り変更のハードルはかなり高い。【村川幸夫】

 ◇新人2人票奪い合い

 ■北秋田市北秋田郡(定数2−3)

 津谷氏が一歩先んじているようだが確定的ではない。北林氏は大票田の鷹巣地区以外でも有利な勝負を展開。一歩出遅れた近藤氏も急追する。新人両氏の票奪に津谷氏が巻き込まれると混戦もあり得る。

 自民党県連会長の津谷氏。地元・鷹巣地区にとって「地域から県連会長の再度選出」は悲願だが、最近にない新人の攻勢で陣営はやきもき。父の票を受け継ぐ北林氏は分厚い陣立てで選挙区全体に目が届く組織選挙だ。一方で締め付けに不快感を表す有権者も。近藤氏は組織も広い地盤もない草の根選挙。旧森吉町長を6期務めた「近富の息子」が看板。有権者の心をつかめば、終盤風が吹く可能性はある。【村川幸夫】

 ◇1万1000票目標に激戦

 ■能代市山本郡(定数4−7)

 旧能代市と旧山本郡両選挙区が一体となって初の選挙のうえ、復帰を目指す能登氏の参戦で混戦模様。当選ラインは1万1000票と言われる中、武田氏は、地盤の市東部と藤里町を足がかりに郡部を中心に浸透。上滑りを警戒し、守りの戦術。宮腰氏は、郡部にも発足した後援会をフル回転し、労組など組織力をてこに支持を広げる。

 金谷氏は、05年の衆院選で小泉政権が送り出した刺客候補を支持したしこりが再燃し、厳しい展開。親族が引き起こした旧能代産廃問題を抱えて逆風の能登氏は、土木建設業界で無所属現職の中田氏と支持層が重なり、しのぎを削る。中田氏は前回、市選挙区で8200票台にとどまっており、攻勢に力が入る。

 前回に続いての挑戦となる民主新人の吉方氏は、若さと政策をアピールし、支持層掘り起こしに懸命。三浦氏は暮らしと福祉を優先した県政の実現を訴え、女性の代表として支持を求める。【田村彦志】

 ◇二田氏、児玉氏横一線

 ■潟上市(定数1−2)

 新人の二田氏と現職の児玉氏が横一線。県議選史上初の女性一騎打ちは、最後まで勝敗が読めない混戦となりそうだ。

 二田氏は自民党衆院議員の父孝治氏の地盤である大票田・天王地区で浸透。元旧昭和町長の千田鐵太郎氏らの支援を受け、現職の知名度が高い昭和地区にも食い込む。公明党支持層もほぼまとめた。

 児玉氏は地元の飯田川地区をほぼ固めたほか、旧天王町長だった石川光男市長や市長派の市議10人以上がフル回転し、天王地区でも支持を拡大している。民主党や連合の支援も受け、労組票も取り込む。

 新興住宅地で浮動票が多い天王地区の追分や上北野などでの得票も鍵となる。【福永方人】

357片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/06(金) 14:59:23
 ◇旧大曲市で攻防展開

 ■大仙市仙北郡(定数5−10)

 旧郡部の各陣営が地元票を固めながら、浮動票が多い旧大曲市を取り込もうと、旧市を地盤とする石塚氏、渡部氏との攻防を展開する構図。大仙市東部は大野氏、高貝氏が激しく保守票を奪い合い、西部は佐々木氏と小松氏が旧西仙北町、旧協和町を中心に掘り起こしを試みる。

 美郷町の樽川氏は町内のまとめに重点を置き、原氏は亡父の後継者として「新風」を印象付ける。選挙区東部を地盤とする鈴木氏、泉氏は地元を中心に巻き返しを図る。自民党公認4候補と連合秋田推薦3候補が真正面からぶつかるだけに、当落が県議会全体の勢力図にも影響を与える可能性が高い。【津村豊和】

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 ◇立候補者◇

 《鹿角市鹿角郡》(定数2)

川口一  56 農業   無現(2)

杉江宗祐 67 会社顧問 無現(1)

大里祐一 71 医師   自元(3)

 《北秋田市北秋田郡》(定数2)

津谷永光  55 建設会社顧問 自現(5)

北林丈正  46 会社役員   自新

近藤健一郎 51 元森吉町長  無新

 《大館市》(定数3)

佐藤賢一郎 59 元比内町長 自新

菅原龍典  63 農業    無現(2)

鈴木洋一  63 日体協理事 自現(4)

石田寛   60 会社役員  社現(4)

 《能代市山本郡》(定数4)

三浦深雪 46 党地区役員  共新

武田英文 62 木材会社役員 自現(2)

吉方清彦 36 住職     民新

中田潤  60 会社役員   無現(1)

金谷信栄 66 会社役員   自現(2)

能登祐一 60 会社顧問   自元(3)

宮腰誠  68 新聞販売業  社現(3)

 《大仙市仙北郡》(定数5)

大野忠右エ門 69 党支部長   自現(3)

佐々木長秀  58 農業     社現(6)

高貝久遠   60 元太田町長  自新

小松隆明   59 元西仙北町長 自新

泉美和子   52 党地区役員  共新

渡部英治   57 会社員    無現(1)

原幸子    36 元団体職員  無新

樽川隆    65 農業法人理事 無元(1)

石塚柏    59 元大仙市議  自新

鈴木隆太郎  54 不動産業   無新

 《潟上市》(定数1)

二田眞規子 36 元商社社員 自新

児玉祥子  52 元県議秘書 無現(1)

 ※届け出順。カッコ内数字は当選回数。年齢は投票日翌日の9日時点。敬称略

毎日新聞 2007年4月6日

358片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/06(金) 15:03:19
’07統一選:県議選/市議選 両首長の違い、くっきり /宮城
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/miyagi/news/20070406ddlk04010058000c.html

 8日に投開票日を迎える県議選(定数61)と仙台市議選(同60)は、村井嘉浩知事と梅原克彦市長にとって、就任してから迎える初の改選に当たる。選挙戦に臨む姿勢は、村井知事が表舞台への登場を控えめにする一方、梅原市長は候補者の応援に積極的に駆けつけている。両首長の違いは鮮明になっているものの、ともに円満な議会運営を念頭に置いている様子がうかがえる。【石川貴教、山寺香、伊藤絵理子】

 ◇表舞台登場、控えめ−−村井知事

 ■与党で過半数を

 県議選が告示された3月30日、村井知事は県庁前で、自民現職候補の元に立ち寄りがっちり握手した。知事は「公務が空いた時間に聴衆の一人として駆けつけただけ。選挙期間中に特定の候補に応援に行くことはない」と話した。

 今年になってから告示までに、知事は立候補を予定している現職19人の集会に足を運んだ。いずれも自民や公明、無所属など「知事与党」といえる県議ばかりだ。

 「(他の党派からは)応援の要請がなかっただけ」と知事。ある県幹部は「知事は県議出身なだけに議会運営の大変さを知っている。知事を支えてくれる自民、公明が過半数を獲得することを何よりも望んでいる」と解説。告示後は、県庁での場面以外、どの候補者の元にも応援に行っていない。

 一方、激戦区でしのぎを削る候補者は、知事とのパイプを有権者にアピール。現職6人が5議席を巡ってサバイバル戦を繰り広げている石巻・牡鹿選挙区。ある候補者は、個人演説会の会場の壁一面に、知事と一緒に写ったポスターを張り付けた。陣営幹部は「つながりを強調したい」と語る。

 ◇候補に積極的応援−−梅原・仙台市長

 ■市長選の恩返し

 梅原市長は昨年末から告示までの約4カ月間、市議の市政報告会や後援会の集会、事務所開きなどへも積極的に出席した。選挙期間中も、精力的に応援に回り、公務に支障がない限り、1日2カ所ほど個人演説会にも出席する予定だ。

 市秘書課によると、「要請を受ければ、原則的に早い順に応じる」というのが、市長のスタンスだという。梅原市長は「(初当選した05年の)市長選で応援してくれた方々への恩返し」と語る。

 告示後初の週末となった3月31日、4月1日の2日間、市長は共産を除く現職と後継候補の計約60人の選挙事務所を陣中見舞いに訪れた。

 地下鉄東西線事業に伴うケヤキ並木の移植問題など、市議会と対立する場面が目立った梅原市長。

 ある市幹部は市長の動向について「首長・梅原としては『議会と対立しても構わない』という信念があるものの、政治家・梅原としては『議員と親密な関係を保ちたい』という本音があるのでは」と解説する。

毎日新聞 2007年4月6日

359片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/06(金) 15:04:15
’07県議選:ルポ・激戦区を歩く/4止 東置賜郡区 /山形
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamagata/news/20070406ddlk06010235000c.html

 ◇残る町長選のしこり−−思惑透け、盛り上がらず

 「町内にはまだ高畠町長選のしこりを引きずっている人がいるのも事実だ」。川西・高畠両町を範囲とする東置賜郡区(定数2)。高畠町を地盤とする無所属候補は、深刻な顔で話した。

 同郡区は、自民が強い土地柄である。前回03年は両町をそれぞれ地盤とする候補が無投票当選し、自民が2議席を独占した。しかし、今回は前回とは打って変わり、現新4人が入り乱れる激戦区となった。特に高畠町からは前町議の新人3人が立候補。このうち自民は2人が公認争いを繰り広げ、予備選まで行ったが、公認を得られなかった新人は無所属で出馬し、事実上の保守分裂選挙となった。非自民無所属候補も立候補し、激しい戦いを展開している。

 選挙戦は同町での集票が大きな鍵を握るが、候補者の熱気を横目に、有権者の盛り上がりは今一つだ。その背景には昨年4月に実施された町長選のしこりがある。

 現職の渡部章氏に対し、県議を辞職した寒河江信氏が挑んだ町長選。怪文書が飛び交うなど、町を二分する激しい戦いの結果、寒河江氏が初当選を果たした。今回の県議選で同町を地盤とする3候補は、いずれも寒河江氏を応援し、寒河江町長誕生の原動力になった。後援会に両氏の支援者がいるという、ある候補は「私が寒河江氏を推したことに渡部氏支持者は快く思わず、猛反発を受けた」と打ち明ける。

 「地元から県議を出したい。でも投票する候補者がいない」。渡部氏支持者は、3候補とは距離を置いた形で選挙戦を眺めている。

   ◇   ◇

 このような状況の中で、近藤洋介衆院議員(民主)の支持者らが、水面下で選挙後をにらんだ動きを始めたという話が流れた。男性支持者は「もう戦後処理に入ったようだ」と皮肉交じりに言う。

 民主は組織基盤が弱く、同郡区で候補者を擁立できなかった。しかし、保守乱立という状況を逆手に取り、ある候補者を応援して恩を売り、近藤衆院議員の次期衆院選を有利に進めようという思惑が、一部の支持者の中にあるという。2回連続で比例当選した近藤衆院議員だが、衆院2区では自民の遠藤武彦衆院議員に3連敗しており、小選挙区での勝利は悲願だ。

 男性支持者は言い切る。「本気になれば、1人500〜1000票は集められる。4人のうち誰が県議になっても同じ。私たちは(近藤)洋介さんを衆院2区で勝たせたいだけなんだ」

 県の政策を決定する過程で、県民の民意を代弁する代表者が県議。その議員を選ぶ重要な県議選の裏で今、さまざまな思惑が交錯し、争点を見えづらくしている。【湯浅聖一】=おわり

毎日新聞 2007年4月6日

360片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/06(金) 20:52:35
【特報 追う】小沢王国 民主が県議会過半数に挑む
http://www.sankei.co.jp/chiho/tohoku/070404/thk070404000.htm

 8日に投票が行われる県議選。岩手では知事選とのダブル選挙という以上に「特別な意味」がある。民主党が小沢一郎代表のおひざ元で、小沢王国といわれた土地柄を生かして、全国初の「県議会過半数」に挑んでいるからだ。その野望は実現するのか。(土樋靖人、石川裕司)

 民主の大量擁立を象徴するのが、岩手県南部の奥州選挙区(奥州市、金ケ崎町)だ。有権者数約11万9500人。定数5に10人が立候補したが、民主が現職3人、新人2人と、定数いっぱいの5人を公認して関係者を驚かせている。

 対する自民は無所属の元県議(57)を県連推薦し、無所属新人(60)を支部で推薦して対抗。さらにいずれも無所属の現職(66)と新人(66)、共産新人(61)の5人が民主の牙城(がじよう)に挑む。

 民主が定数いっぱいの候補を立てたのは、奥州市水沢区が小沢氏の出身地で支持層が固いうえ、過去の県議選でも、実績を残してきたためだ。

 小沢氏自ら、2月の盛岡市内の記者会見で「5人は決して無理ではない。当然。それぐらいの努力をしないといけない」と語った。県議会過半数という野望に向けて、地元が最も激戦を強いられるという「小沢流」なのかもしれない。

 当選ラインが1万票から、1万1000票前後とみられる中、民主陣営からは「すみ分け」という声が聞こえる。

 唯一の女性、民主現職(60)は、民主新人(42)と水沢区内の小沢後援会17支部の区域ををほぼ半分に分けて選挙戦を展開する。だが陣営は「前々回の1万2000票以上を目指す」。対する新人の選対幹部も「失うものは何もない。強気で前へ進むだけだ」と双方攻めの姿勢で、票割りの行方は見えない。

 前沢区、衣川区を地盤とする民主現職(65)も、地盤をがっちり固めて水沢に浸透する作戦で、大票田・水沢の戦いは「5人当選」の最大のポイントになりそうだ。

 民主の攻勢に対し、水沢区を地盤とする無所属現職は、連合岩手の推薦を受け「非民主」を掲げて議席死守に懸命。他候補も民主の一角を切り崩そうと熱を上げる。

 ある事務所の選対幹部が、江刺区を地盤とする民主現職(65)が優位と名前を挙げれば、名指しされた側は「競馬問題で県議会が忙しく、本人の活動は遅れた」と引き締めに躍起。胆沢区の民主新人(49)も県議の後継として支持票掘り起こしを図る。

 小沢後援会の幹部は「票割りができれば、5議席獲得も夢ではない」と強気だが果たして?

361片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/06(金) 20:52:50
                  ◇

 大票田の盛岡選挙区(定数10)でも、民主の積極擁立は目立つ。盛岡市内が知事選の民主推薦候補の地盤だけに、ここで稼ぎたいところだ。

 立候補した13人の内訳は、自民3▽民主4▽公明1▽共産1▽社民2▽無所属2人。

 候補者12人の前回県議選で最下位当選は約8500票。今回は候補者が1人多いが、昨年1月に玉山村が合併し、有権者数が約1万4000人増えたため、当選ラインを1万票前後と高めに設定する。ザ・グレート・サスケ氏が知事選に転身。「大量得票をしそうな候補者がいない」(ある陣営関係者)ため、各陣営は「横一線」「だんごレース」と話す。

 民主の胸算用はこうだ。平成17年9月の衆院選比例代表で、盛岡市と玉山村で民主が得たのは計約6万7000票。4人で均等割りすれば「全員当選は不可能ではない」。

 だが現実は簡単ではなさそうだ。選挙区を4分割して、4候補者に重点地域を作ったが、都市部での票割りは難しい。本選で当選したことがあるのが1人だけという経験不足の指摘がある上、無所属候補の1人がかつて新進党公認で当選したことがあるため、民主票をまとめることができるかどうかも微妙だ。

 民主のなりふり構わぬ「全員当選戦略」は、他陣営には当然「怖い」(選対関係者)作戦。支持者や組織の引き締めに必死だ。

                  ◇

 民主党は今夏の参院選で、1人区での勝利を政権交代への“道しるべ”と位置づけている。県議選でも、定数1の選挙区を落とすようでは、県議会の“制圧”はおぼつかない。

 県内に5つある1人区のうち、遠野選挙区は民主空白区でぜひ取りたい議席だ。過去2回は一騎打ちだったが今回は4人が立候補し、構図が複雑になった。

 自民現職で公明推薦も得た女性(62)に対して、「民主」という政党を前面に打ち出して挑むのは、新人の元銀行員(28)。出身地域の世帯数は最も少ないが「達増氏とスムーズな関係ができる者は誰か」と、民主の知事選候補者との二人三脚をアピールする。

 残る2人は、いずれも無所属の元市議(63)と元県議(64)。ただ元市議は、民主衆院議員の後援会幹部を務めたことがあり、さらに前回の県議選では自民現職側にいたという複雑な関係。元県議も反自民の色が濃いため、自民、民主双方とも、票が一本化されるかどうかは微妙だ。

(2007/04/04 03:22)

362片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/06(金) 22:26:27
(5)由利本荘市・にかほ市
2007年04月05日 朝日秋田
http://mytown.asahi.com/akita/news.php?k_id=05000230704050001

 面積が神奈川県のおよそ半分という由利本荘市選挙区を、現職3人と新顔2人が駆け回る。にかほ市選挙区は、現職と元職の自民党員同士の対決だ。


 「選挙区が広過ぎて票が読めない」。由利本荘市選挙区の各候補者の陣営は口をそろえる。県内最大の面積。旧本荘市と旧由利郡7町が合併して初めての県議選だ。


 各候補者は有権者の半数、約3万6千人が集まる旧市で票の掘り起こしを狙う。


 2日午後。選挙カーが旧市内の住宅街に入ると、無所属現職の三浦英一氏は車を降り、有権者を求めて路地を行った。「旧市内をくまなく回りたい」


 前回は旧本荘市選挙区で、8199票を得てトップ当選。2期目を目指す今回、民主、社民、連合秋田の推薦を受け、林業関係の労組など支持基盤を固める。出身の旧矢島町や旧鳥海町では、長谷部誠・前県議の支援者らにも浸透を図る。


 4日午後。自民現職の小田美恵子氏は、自民党に復党した村岡敏英氏が同乗する選挙カーで旧市内を回った。


 前回は三浦氏と24票差だった。3期目を目指すが、「地盤の旧市内の票を他候補が狙っている。これまでで最も厳しい選挙」(後援会会長)という。新興住宅地などの女性票を取り込みたいという。


 旧由利郡選挙区で1万2081票を取り、トップ当選した自民現職の佐藤健一郎氏。04年9月〜05年2月、県議会本会議を欠席した。選挙事務所では「体調を崩したが、元気になった姿を見せたい」と話す。5選を目指し、地盤の旧矢島町、旧鳥海町に加え、旧市にも食い込み前回並みの得票を目指す。


 無所属新顔の加藤鉱一氏は旧岩城町長を2期務め、合併後の05年10月、市議選で2位に600票以上の差をつけトップ当選した。その市議を辞職しての挑戦。


 旧岩城町と旧大内町の市北部を地盤に、由利建設業協会の推薦を受けたほか、元町長や市議仲間の支援がある旧西目町や旧東由利町でも積極的に街頭演説をしている。


 無所属新顔の佐々木三知夫氏は、県職員時代のボランティア活動で培った人脈と知名度を武器に浸透を図る。出身の旧大内町や長谷部・前県議の支援者にも支持を訴える。告示後は旧市でも選挙カーを走らせている。


 「自民党公認の渋谷正敏です」


 先月31日午後、にかほ市象潟町のJA秋田しんせいの駐車場。約200人が集まる中、司会者が現職の渋谷氏を紹介した。隣には自民党の参院議員金田勝年氏がいた。


 前回、旧由利郡選挙区から無所属で立候補した渋谷氏は、旧象潟町が地盤だ。旧町単位で後援会事務所を開設するなど、時間をかけて態勢を整えてきた。県漁業協同組合、JA秋田しんせいの推薦も受けた。


 「村上さんこそがこの地の自民党代表です」


 告示日の30日。JR仁賀保駅前で行われた元職の村上薫氏の出陣式。大雨の中、自民党仁賀保町支部長が声を張り上げた。


 党県連が渋谷氏を公認したのに対し、同支部は村上氏を推薦した。村上氏は2期目の選挙を目前にした03年2月、学歴詐称を公表して辞職。2カ月後の県議選に立候補して渋谷氏らに敗れた。地盤の旧仁賀保町からも対立候補が出ていた。


 義父の故楢岡貞龍県議のかつての支持者らに加え、巴徳雄・元仁賀保町長も支援する。


 両氏とも小規模農家の支援や福祉の充実を訴える。どちらの演説も聞いたという30代の男性は「同じ自民党で政策も似ているから、人間性や実行力を見極めて1票を投じたい」と話した。


 にかほ市の合併前旧3町の有権者数は、仁賀保9440人、金浦4021人、象潟1万292人(3月29日現在)。


 両氏がそれぞれ地盤とする仁賀保と象潟は有権者数が近いため、両陣営とも「金浦での支持拡大が鍵を握る。接戦で最後まで当落は分からない」としている。

363片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/06(金) 22:27:02
(6)鹿角市鹿角郡・大館市
2007年04月06日 朝日秋田
http://mytown.asahi.com/akita/news.php?k_id=05000230704060001

 前回上位3人がそろって8千票台を獲得、2位と次点の差がわずか48票だった鹿角市鹿角郡選挙区は、その3人が再び顔を合わせた。大館市選挙区には旧比内町と旧田代町が加わった。旧比内町が地盤の2人が激しく競い、ほかの2人も危機感を募らせている。


■鹿角市鹿角郡−−空白の十和田に熱視線


 「県議会がしっかりしないと県当局はしっかりしないんです」
 傘の花が咲いた告示日。自民元職の大里祐一氏は、鹿角市花輪の選挙事務所前で声を張り上げた。財政や医療、福祉などの課題を挙げ、県議会に喝を入れチェック機能を取り戻そうと訴えた。


 同じ頃。無所属現職の杉江宗祐氏も、近くの選挙事務所前で第一声を上げた。


 監査委員として県財政をつぶさに見てきた経験から、しっかりとした財政論議をしなければと語りかけた。


 前回、2位で初当選した杉江氏と次点だった大里氏の得票差は48票。大里陣営は「敗因は油断。失敗は二度と許されない」と今回初めてという総決起集会を開いて選挙戦に臨んだ。


 杉江氏の陣営は元鹿角市長という知名度を生かしながら選挙戦を展開。「前回は薄氷を踏むような勝利だった。今回、現職だから有利なんて思っていない。油断大敵」と気を引き締める。


 鹿角市中心街の2人が展開する激しいつばぜり合いに、小坂町が地盤で3選を狙う無所属現職の川口一氏の陣営は神経をとがらせる。


 陣営幹部は「花輪の2人の戦いに巻き込まれて、自分たちの選挙が出来なくなる事態は避けなければ」と運動員にハッパをかける。小坂町と、選挙区内の農家に基盤を広げる川口氏は「元気な鹿角を作ろう」と訴えながら、トレードマークの長靴姿で走り回る。


 「横一線の戦い」と声をそろえる3陣営が熱い視線を注ぐのが、鹿角市十和田地区だ。前回、同地区が地盤の新顔が立候補、落選したが4368票を獲得した。この票の行方が大きな焦点だ。


 同地区の50代の男性はこう話した。「告示前から3陣営の関係者がひっきりなしに地域を回っていた。候補者は出ない地域は無関心になりがちだが、まったく逆。十和田が一番熱いんじゃないか」



■大館市−−区域広がり「五里霧中」


 「旧大館では知られていない。まったくの新人のつもりです」


 5日朝、無所属の菅原龍典氏は、大館市比内町の選挙事務所前で白い息を吐きながら気合を入れ、選挙カーに乗り込んだ。「お年寄り、子どもたち、障害者が安心して暮らせる街づくりの実現に向かって頑張る」と訴えた。


 3選を目指す現職。合併で旧北秋田郡選挙区が分断、地盤の旧比内町などが合わさった新しい大館市選挙区にくら替えした。前回に民主から立候補した虻川信一氏の協力を得て、旧市内での浸透に必死だ。


 3日夜、自民新顔の佐藤賢一郎氏は、大館市中心部で開いた個人演説会で、紅潮した表情で語りかけた。「一緒に協力し合って、新しい大館を作りましょう」


 旧比内町長として合併を実現させた手腕を強調、県の財政再建などを訴える。旧市が地盤で今期で県議を引退する菅原昇氏の後継指名を受け、二人三脚で走り回る。


 菅原龍典、佐藤の両氏は親しい間柄だ。3年前の旧比内町長選で、菅原龍典氏の後援会は佐藤氏を支援した。このため今回、旧比内町の有権者には戸惑いもある。


 両氏の激しい戦いに、ともに旧大館市が地盤で5期目を目指す現職2人の陣営は「足元をすくわれないか」と危機感を抱いている。


 「雇用創出で生活にゆとりを」と訴える社民の石田寛氏は、告示前までに各地で座談会を重ねた。


 陣営幹部は「先が読めない。林業関係などの労組を足がかりに旧比内町、旧田代町でも支持を広める」。


 「雇用の場の拡大」を訴える自民の鈴木洋一氏は、建設業や商工業を中心にした組織戦を展開している。


 4回続けてトップ当選したが、陣営の引き締めに必死だ。幹部は「安心感などみじんもない。まさに五里霧中だ」と顔をしかめた。=おわり

364片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/06(金) 22:27:45
県議選情勢(3) 07統一地方選
2007年04月05日 朝日岩手
http://mytown.asahi.com/iwate/news.php?k_id=03000000704050001

◇一関


 旧一関市、東磐井の選挙区が合区された。政党対決の色が濃く、現職4人に新顔4人が挑む新旧対決も注目される。


 民主は現職の佐々木一氏が旧一関と西磐井、千葉氏は東磐井と地盤をすみ分け、後援会組織も競合を避けている。だが今回、西磐井の旧花泉町から新顔の岩渕氏が出たため、佐々木一氏と地盤が重なった。岩渕氏は旧一関市にも後援会を構え、支持拡大を狙う。


 自民は、現職の佐藤正春氏が引退、後継で市議の佐々木文氏が新顔として立候補した。唯一の自民公認を前面に、旧千厩町など東磐井にも後援会を立ち上げ、全域で支持を訴える。自民推薦の佐々木政氏は前回、無所属で旧一関選挙区から出て次点だった。今回は公明の支援も受けて雪辱を期すが、地盤は旧花泉町。ここでも民主の岩渕氏と競合する。


 共産の高田氏は、旧一関市議5期を経ての挑戦。共産は、東磐井で候補を擁立できなかったが、選挙区拡大を機に昨年6月、擁立に踏み切った。県南地方では初の議席獲得を目指す。


 連合岩手が支援する現職で無所属の阿部氏の地盤は旧一関市。乱戦の中で30団体近い組合支援で組織固めに力が入る。同じく連合支援で岩手政和会の飯沢氏は東磐井の旧大東町が地盤。現職候補の中で前回はトップの1万4千票を獲得したが、混戦模様を受けて組織固めを急いでいる。


◇奥州


 5市町村の合併と合区で誕生した奥州選挙区は5議席を10人が争う。


 民主は現新5人を立て、党代表の小沢一郎氏の地元で議席独占を狙う。渡辺幸氏は地元江刺で支持を固め、相原正明・奥州市長も支持する。及川氏、郷右近氏はともに水沢が地盤。小沢氏後援会の女性や若手組織がそれぞれ支援する。


 新居田氏は地元の前沢を中心に、衣川、金ケ崎でも支持固めを図る。安倍氏は胆沢を地盤とし、金ケ崎にも足を伸ばす。


 自民は公認候補はいないが、江刺が地盤の佐藤氏を推薦するほか、胆沢出身の高橋氏も支援し、議席獲得を目指す。2氏は、自民に近い高橋嘉信・元衆院議員の支援も受ける。


 共産は胆沢が地盤の渡辺正氏を擁立し、市議と協力して支持を広げる。


 社民は公認候補はいないが、金ケ崎出身の千葉氏を支援。同町出身の県議がいないなかで支持固めを急ぐ。


 政和の亀卦川氏は水沢が地盤。故椎名素夫・元参院議員の後援会を中心に、他地区でも支持拡大を図る。


◇陸前高田


 民主公認と自民が支持する新顔2氏が、1議席を巡り、12年ぶりの選挙戦を展開している。


 民主の菅原氏は、地元選出の黄川田徹・衆院議員の後援会と連携し、民主支持層を固める。こまめにミニ集会を開き、票の拡大を目指す。


 無所属の佐々木氏は、立候補表明が3月と出遅れたが、自民の支持を受け盛り返しを狙う。全域を精力的に回り、無党派層への浸透も図る。

365片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/06(金) 22:28:09
県議選情勢(4) 07統一地方選
2007年04月06日 朝日岩手
http://mytown.asahi.com/iwate/news.php?k_id=03000000704060001

◇大船渡


 定数削減で1人区となった。民主公認の新顔と政和の現職が激しく競り合っている。


 民主の渕上氏は、参院選に転出する藤原良信・県連幹事長の後継として立った。民主支持層に加え、昨秋の市長選で現職陣営を支えた有力企業も支持し、組織を固める。


 3選を目指す政和の田村氏は、2期8年の実績を強調。連合岩手の支援で労組票を着実に固めるとともに、自民支持層も取り込み、支持拡大を図っている。


◇二戸


 それぞれ定数1だった二戸第1(旧二戸市)と同第2(一戸町、旧浄法寺町)の両選挙区が合区され、定数2となった。


 自民の小野寺氏は、地元の一戸町で、町長や町議らの支援を取り付け、旧浄法寺町も含め、地盤を固める。二戸市では知事選とも連動し、無党派層の支持獲得を狙う。


 五日市氏は、初当選した06年2月の補欠選挙では無所属だったが、今回は民主公認で、知事選とも連動する。小原豊明・二戸市長の後援会の支援を受け、旧二戸市を中心に浸透を図る。


 06年1月の二戸市長選に立候補するために県議を辞職した工藤氏は、自民推薦で立候補し、返り咲きを狙う。後援会を再構築し、二戸市を中心に支持を呼びかける。


◇八幡平


 八幡平選挙区は、岩手選挙区から分割されて誕生した。現新3氏が2議席を争う。


 自民現職の千葉氏は、地盤の岩手町を軸に葛巻町での支持拡大を狙う。手薄だった八幡平市でも自民支持層の掘り起こしを図る。


 民主の高橋氏は八幡平市が地盤。他候補に比べ立候補表明がやや遅れたが、知事選の同党推薦候補の後援会とも連動し、全域での浸透を目指す。


 無所属の工藤氏は、昨年7月の立候補表明以降、地元の八幡平市に絞り支持を訴えている。農業関係者への支持を徹底して票固めを狙う。


◇紫波



 自民、民主、無所属の新顔3氏が2議席を争う。


 自民の熊谷氏は、引退を表明した藤原泰次郎県議の後継として立った。地盤の紫波町の支持を固めつつ、矢巾町の自民支持層にも浸透を図っている。


 民主の岡崎氏は、若さを前面に、若年者層を中心に支持を訴える。知事選の同党推薦候補の後援会とも連動した選挙戦を展開。毎日約100カ所の街頭演説で支持拡大を目指している。


 無所属の高橋氏は、矢巾町助役で培った行政手腕や即戦力をアピール。地盤の矢巾町を軸に、紫波町でも支持を訴える。


◇下閉伊


 定数1減で1人区となった議席を民主推薦の新顔と自民現職が競う。


 新顔の田村氏は「佐々木俊夫県議(自民)の引退で山田から県議をなくしてはならない」と党派を超えた訴えを展開。漁業者を中心にした核燃料再処理に反対する会、商工業
者を軸にした鈴木善幸元総理を顕彰する会を通じて、自民支持層にも期待する。


 4選を目指す自民の佐々木氏は過去の実績や国とのパイプの太さを強調する。従来は選挙期間中に一度回るだけだった山田町を念入りに回り、「俊夫票」の取り込みを目指す。山田を前面に出す田村氏に対し「山田対岩泉ではなく自民対民主の戦い」を訴えている。


◇九戸


 定数削減で1人区になり、自民と民主の現職が生き残りをかけ争う。


 3選を目指す民主の工藤氏は、洋野町が地盤。知事選と連動し、街頭や演説会で支持拡大を図っている。


 自民の平氏は前回、無所属で初当選した。今回は鈴木俊一・衆院議員(岩手2区)の後援会と協力して支持を固める。


 両陣営は、前回選挙の自民候補(現洋野町長)が、同町内で獲得した約6500票の行方に気をもんでいる。

366片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/06(金) 22:30:50
野党の各党首応援に 統一地方選
2007年04月06日 朝日宮城
http://mytown.asahi.com/miyagi/news.php?k_id=04000000704060001

 統一地方選の県議選、仙台市議選が大詰めにさしかかった4、5の両日、公明、共産、社民3党の党首が相次いで仙台を訪れた。夏の参院選に向け、地方議会で1議席でも増やして足場を固めようと、過密な日程の中、街頭でマイクを握った。自民、民主両党の党首クラスの応援はなく、現職の参院議員が各地を駆け回っている。


 「能登半島の地震でも翌日には現場に行った。現場にかけつけ問題を解決するのが公明党だ」


 公明党の太田昭宏代表は4日昼、JR仙台駅前で県議選の候補者4人と選挙カーの上に並び、駅前を埋める聴衆に支持を訴えた。


 太田代表は3月23日に仙台市で開かれた公明党県本部総決起大会に参加したばかり。県議選では仙台市内の選挙区で4人を擁立しているが、新顔が立候補している泉区を全国の最重点区の一つとしていることが再訪の背景にあるようだ。


 党県本部では「4議席確保は参院選にも非常に大きい」と強調する。


 共産党の志位和夫委員長も4日夕、JR仙台駅前で街頭演説を行った。県議選、仙台市議選の候補者が並ぶ中、志位委員長は「地方政治の対立軸はオール与党対共産党。貧困と格差を是正し庶民の負担増をストップさせる」と訴えた。


 同党は東北全体の動向を占う重点区として仙台を遊説先に設定。演説に先立つ記者会見で、志位委員長は「議席とともに得票増を達成し、参院選への流れをつくりたい」と述べた。


 社民党の福島瑞穂党首は5日朝から仙台市内3カ所で街頭演説。「福祉の切り捨て、格差の拡大。安倍内閣は地域破壊を進めている。人間らしく生き働ける社会をつくろう」と声を張り上げた。


 かつて革新市政が長く続いた仙台は、社民党にとって今なお重要な地域拠点だ。地方選挙での勢力確保は、参院選を控える中で党の「生命線」と位置づける。


 3党とは対照的に、自民、民主両党は中央への応援要請を出さなかった。自民県連は「統一地方選では、各候補独自の戦い」と話す。民主県連は「東京都知事選、参院福島補選への対応で党幹部の手が回らないのではないか」と漏らす。


 その中で、参院選への出馬を予定している自民の愛知治郎、民主の岡崎トミ子両参院議員が、「顔見せ」も兼ねて県内各地の候補者の応援にくまなく飛び回っている。

367片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 01:03:42
仙台市議選 終盤情勢を探る 河北宮城
http://jyoho.kahoku.co.jp/member/news/2007/04/20070406t11034.htm

 仙台市議選は8日の投票日に向け、各候補者が激しい選挙戦を繰り広げている。76人が、5選挙区の計60議席を争う少数激戦。最終盤に突入した各選挙区の情勢を分析した。(敬称略)

<青 葉>
 相沢が東北電力労組に支えられ、連続トップ当選の勢い。後援会がフル回転する大泉が激しく追う。経済界や商店街の支持が固い鈴木と、旧宮城町の地盤に厚みが増した庄子が続く。

 鎌田、嶋中が公明支持団体の結束で安定。西沢は八幡や立町で浸透し、上位をうかがう。斎藤は労組票に個人票を積み重ねる。跡部は東北福祉大関係者の応援で上昇ムード。岡部は国見、八幡を拠点に広がりを目指す。

 佐藤は女性団体や無党派層への浸透を図る。村上は台原を拠点に票の掘り起こしに躍起。八島は社民票分散を補う地域票獲得に懸命。屋代は女性票の取り込みを狙う。熊谷は小田原などで支持固めに余念がない。

 花木、菅野は県議候補とともに共産支持層を固める。関根は減票の食い止めに必死。加藤は愛子を軸に浮上を狙う。樋口は仙台市職労の支援が頼り。石森は独自の戦い。

<宮城野>
 岩切を固める赤間がトップをうかがう。前回首位で強固な公明票に支えられる笠原が続く。原町で支持を広げる渡辺博と、東部一帯で強みを発揮する田村が追い上げる。

 渡辺公が労組票を手堅くまとめて上昇を狙う。小野寺は公明支持層を着実に固める。高見は共産支持層の結束で圏内入り。伊藤は蒲生を拠点に票の掘り起こしに躍起。辻は燕沢で浸透し、労組票への上積みを図る。

 当落線上の争いはもつれている。池田は後援会主体で地域票の獲得に必死。前回最下位当選の野田は保守票の取り込みに懸命。伏見は岡田を拠点に、県議候補と連動して追撃。佐竹は女性票の掘り起こしを狙う。田中は無党派層の動向がポイント。海藤は出遅れている。

<若 林>
 現職が優位に戦いを進めている。菊地が公明票に支えられ、連続トップ当選が濃厚。大内は荒浜などを手堅くまとめ、10選を狙う。

 中位グループは混戦。福島は組織票に支えられて堅実な戦い。岡は沖野、河原町を拠点に全域で支持を伸ばす。木村は幅広い地域へ浸透し、上積みを狙う。佐藤は中倉や荒井で支持拡大を図る。

 斉藤は労組支持に個人票の上乗せが鍵。渡辺は後援会の引き締めに懸命。菅原健は無党派層の支持獲得を目指す。相沢は仙台市職労の支援で浮上を狙う。菅原正は広がりに欠ける。

<太 白>
 現職がトップ争いを演じている。岡本はNTT労組の支援を軸に勢いがある。前回トップの横田は富沢周辺に深く浸透している。山口、鈴木広は公明支持団体がフル回転し、上位争いに食い込んでいる。

 柿沼は長町を軸に支持拡大を図る。小山は袋原を拠点に票の掘り起こしに躍起。舩山は共産支持層を軸に上乗せを目指す。佐々木は後援会が結束し、追い上げる。

 鈴木勇は生出、鈎取で浸透し、上昇を狙う。中田地区で競り合う佐藤嘉、高橋は支持拡大に余念がない。大槻は労組票への上積みに全力。嵯峨は共産票を固める。

 佐藤茂は地元の秋保で善戦している。浅野、小林は知名度アップに懸命。

368片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 01:04:17
自民、過半数確保の公算/県議選 青森東奥
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2007/20070406082526.asp

 統一地方選前半戦の県議選は、八日の投票が二日後に迫り、各候補は最後の追い込みに入った。無投票となった黒石市(定数一)、平川市(同二)、東郡(同一)、西郡(同一)を除く十二選挙区で、三月三十日の告示以来、六十四候補が残る四十三議席を目指ししのぎを削っている。六月の知事選、七月の参院選をにらんで政党対決の色合いが濃くなる中、全県に組織を張り巡らす自民党が定数四八の過半数を確保する可能性が高く、支持基盤が脆弱(ぜいじゃく)な民主党は議席の上積みが微妙な情勢だ。ただ、明確な争点が少ないため、無党派層の動向は流動的で、各陣営の攻防は最後までもつれこみそうだ。 

 六十四候補の内訳は、現職三十五人、元職二人、新人二十七人。これまでの本紙取材で、現時点で少なくとも二十五人程度が当選圏入りしたとみられる。

 現有二十九議席の自民党は、公認・推薦を合わせて三十四人を擁立した。既に無投票だった四選挙区の全五議席を獲得。組織力を生かして定数一の一人区で優勢な戦いを進めているほか、多くの市部で複数議席を獲得する公算が大きい。総定数が前回より三減となるが、同党は三十議席を目標に掲げている。

 現職県議六人を抱える民主党は、現職全員と新人四人の計十人を公認した。自民党候補との一騎打ちとなった選挙区では、新人が軒並み苦戦している。また、複数の激戦区で当落線上にいる現職がおり、連合青森と協力関係を強めるなど非自民勢力の結集に活路を見いだそうとしている。

 公明、共産、社民の各党はそれぞれ、現有議席の死守を最低限の目標に据えて、支持基盤固めを進めている。

369片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 01:07:44
支持拡大へ 4現職必死 青森県議選むつ選挙区 河北青森
http://jyoho.kahoku.co.jp/member/news/2007/04/20070406t21015.htm

 青森県議選のむつ市選挙区(定数3)は、ともに定数2だったむつ市、下北郡両選挙区が合区になり、立候補した現職4人のうち必ず1人が落選するサバイバル選挙。当選ラインが上昇し、地盤を固めつつ新たな支持を開拓するのは、現職といえども手探り状態だ。各陣営は「貧乏くじを引くのはご免だ」と、非情の「いす取りゲーム」に挑んでいる。

 「とにかく選挙区が広過ぎる」「今回は雲をつかむようだ」―。各陣営は疲労感を漂わせながら、生き残りを懸けて約1400平方キロの広大な下北半島を駆け回る。

 旧大畑町(現むつ市)を地盤とする新保英治氏(68)は、母体の社民に加え民主、連合青森の推薦で、非自民勢力の結集を強調。序盤は民主県連代表の田名部匡省参院議員が同行し根強い“田名部党”に共闘をアピールする作戦だ。

 菊池健治氏(72)は、企業経営で培った人脈と組織力が武器。早くから東通村を中心に郡部への組織拡大に着手し「合区への対応を図ってきた」(陣営)。自民の推薦を得て、県選出国会議員の応援を受けるなど、“自民系”の演出も忘れない。

 大間町の大見光男氏(76)は、唯一の自民公認として県選出国会議員が相次いで応援に入るほか、杉山粛むつ市長が連日マイクを握って全面支援を展開。ただ、陣営は「“よそ者意識”は根強い」とみて、市部への食い込みも気を緩めない。

 自民推薦の越前陽悦氏(61)は、同市大湊地区を地盤に郡部への進出を図る。だが、選挙戦に入り「大湊が郡部候補の標的になっている」(陣営)との危機感を隠さない。中盤の3日には同地区で個人演説会を始め、地盤の再結束に力を入れる。

 合区という未知の事態から、支持は市町村間で入り乱れ、各陣営とも票が読み切れない「だんご状態」(政党関係者)で終盤戦に入った。

◇青森県議選むつ市選挙区(3−4)
新保 英治 68 団体代表  無現(1)(民・社推)
菊池 健治 72 会社役員  無現(5)(自推)
大見 光男 76 会社役員  自現(2)
越前 陽悦 61 団体役員  無現(2)(自推)

370片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 01:08:42
子育て新税構想 論戦低調 秋田県議選に知事いらいら 河北秋田
http://jyoho.kahoku.co.jp/member/news/2007/04/20070406t41014.htm

 秋田県議選で、県の子育て新税構想をめぐる論戦が低調に推移し、議論の広がりを期待していた寺田典城知事がいら立っている。市民団体などが告示前、立候補予定者に実施したアンケートで新税への賛同者はゼロ。選挙戦ではあえて、新税に触れる必要はないとの空気が広がり、寺田知事の口から「苦いことを含め、自分の意思をはっきり言うべきだ」と恨み節まで飛び出している。

 「新税反対を前面に打ち出している候補はほとんどいない。第一、候補者全員が反対なら争点になり得ないから、触らぬ神にたたりなしだ」。秋田市区の新人候補は遊説先から戻った2日夜、他候補の動向を基に、あらためて選対幹部と演説内容を擦り合わせた。

 県民にとって、増税の是非は大きな関心事だが、舌戦の中で反対の態度を強調しても、他候補との違いは出ない。県南の保守系候補の選対幹部は「深い議論は改選後。当面は、有権者に反対する意向が伝わっていれば十分だ」と説明する。

 選挙戦で新税論議の盛り上がりを期待していた寺田知事。告示前は「要請があれば応援に行こうと思っています」と述べ、複数の立候補予定者を回ったものの、こうした雰囲気を察知し、候補者に向ける視線は日を追って厳しくなっている。

 告示4日前の定例記者会見では「あちこちの(選挙用)パンフレットを見ると、ほとんどが子育て支援と教育を充実するって書いていますね。だったら、どうやるんですか」と苦言を呈した。

 新年度スタート初日の2日には「知事就任以来、案を出すといつも議会から唐突とか頭ごなしとか拙速とか説明不足とか、非難ばかり受けてきた。対案を出してほしい」と不満を爆発させた。2月に公表した県民アンケートで、新税導入を容認する答えが45.0%に上ったことに気を良くし「導入を前提に議論する」と表明した寺田知事にとって、反対の大合唱となった立候補予定者の回答結果は、よほど気に入らなかったらしい。

 「新税が○か×かを聞くのが好きなマスコミのほうが拙速だ」と、批判の矛先は報道機関にも向く。選挙応援予定を尋ねられると「マスコミに分からないように、何かしているんじゃないの」と、とぼけてみせた。

371片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 01:55:05
終盤情勢
[上]鹿角市・郡、大館市、北秋田市・郡、能代市・山本郡 秋田魁
http://www.sakigake.jp/p/special/07/kengisen/feature/syuuban/doc_01.jsp

鹿角市・郡3(定数2)

3人が横一線の戦い
 前回ともに8000票台の大激戦を演じた川口一(56)=無所属現、杉江宗祐(67)=同、大里祐一(71)=自民元=の3人が横一線の戦いを繰り広げている。

 注目されるのは、前回出馬した新人候補の地盤だった十和田地区の票の行方。各陣営とも、いまだはっきりした情勢を読み切れておらず、最後まで予断を許さない状況だ。

 川口は、地元・小坂町に加え、鹿角市の八幡平、十和田地区などの農村部を中心に、支持固めに懸命だ。

 元市長の杉江は知名度を生かし、市内全域で浸透。「県民党」を掲げ、無党派層の票を積極的に取り込んでいく構え。

 返り咲きを狙う大里は、全域をくまなく回り支持を訴える。大票田の花輪地区では杉江と激しいせめぎ合いが続く。

大館市4(定数3)

鈴木氏優位、3氏激戦
 過去4回連続トップ当選の鈴木洋一(63)=自民現=が、今回も商工業者や農業関係団体などを手堅くまとめ、優位に立っている。残る3人はほぼ横一線で、終盤の戦いが当落を左右しそうだ。

 佐藤賢一郎(59)=自民新=は、今期限りで引退する県議から引き継いだ旧大館市の地盤を固めつつある。旧比内、田代両町でも保守票を取り込んでいる。

 石田寛(60)=社民現=は社民系労組や平和団体、従来からの個人票を固めた。非自民票の目減りを警戒し、今回初めて社民党の政党カーを選挙区内で走らせている。

 旧北秋田郡から選挙区をくら替えした菅原龍典(63)=無所属現=は、福祉関連団体や民主票を基礎に、旧大館市のうち周辺部で浸透。中心部の浮動票をどこまで獲得できるかが鍵となる。

北秋田市・郡3(定数2)

現職を2新人が追う
 有権者の半数近くが集中する北秋田市鷹巣地区の得票が鍵。同地区を地盤とする津谷永光(55)=自民現=を、北林丈正(46)=同新、近藤健一郎(51)=無所属新=が追う展開になっている。

 津谷は過去2回の選挙戦でいずれも60%以上の得票を旧鷹巣町で得ており、今回も鷹巣地区の票を固めつつある。これまでの支持層にアピールするほか、同市阿仁地区でも県政報告会を開き、票の上積みを図る。

 北林と近藤の新人2人は、地盤とする同市森吉、阿仁地区での得票に加え、鷹巣地区で津谷票の切り崩しを狙う。北林は父で県議の照助の支持層に加え、青年会議所理事長時代の人脈を生かして商工業者にも浸透中。近藤は民主、社民両党関係者の支持を受け、非自民系を中心に幅広い票の取り込みを目指す。

能代市・山本郡7(定数4)

現・元競い、混戦模様
 武田英文(62)=自民現、宮腰誠(68)=社民現=が安定感でやや優位に立つが、金谷信栄(66)=自民、中田潤(60)=無所属=の両現職と能登祐一(60)=自民元=が激しく競り合うなど、混戦模様を深めている。

 武田は地盤の能代市二ツ井町、藤里町を固めつつあるが、他候補による切り崩しを警戒して引き締めに懸命。宮腰は、党派を超えた幅広い支持層に支えられて手堅い戦い。郡部は労組、同OBなどを通じて票の掘り起こしを狙う。

 金谷は、地元の八峰町と三種町で従来からの票の確保に努める一方、能代市にも積極的に選挙カーを乗り入れている。再選を狙う中田は地域ごとの課題への対策を掲げ、三種町など郡部へも積極的に浸透中。4年ぶり議席奪還を目指す能登は、従来からの後援会組織を生かし旧市内の保守票固めに躍起だが、郡部への浸透にも力を入れる。

 吉方清彦(36)=民主新=は前回票の上積みを目指し、全域を活発に動いて浸透を図る。三浦深雪(46)=共産新=は、地元の三種町を中心に幅広い票獲得を目指す。

372片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 01:55:42
終盤情勢
[中]潟上市、由利本荘市、にかほ市、大仙市・仙北郡 秋田魁
http://www.sakigake.jp/p/special/07/kengisen/feature/syuuban/doc_02.jsp

潟上市2(定数1)

天王の浮動層が鍵
 初出馬の二田眞規子(36)=自民=と、現職で再選を目指すこだま祥子(52)=無所属=が、激しく競り合っている。

 二田は父の二田孝治衆院議員の地盤・天王地区中心部を固めたほか、相手候補の地元・飯田川地区や昭和地区にも浸透。連日の個人演説会で急速に知名度を上げ、出遅れを取り戻している。

 こだまは、石川光男市長や与党市議13人の強力な後押しを受けて、大票田の天王地区に積極的に食い込む一方、飯田川地区を手堅くまとめ、昭和地区でも支持拡大に努めている。

 勝負を決するのは、有権者の6割、約1万8000票を抱える天王地区の動向。そのうち3分の1を占める新興住宅地の票をどう取り込むか。投票率は60%台後半、当選ラインは1万票とみられる。

由利本荘市5(定数4)

混戦模様も 佐藤が優位
 混戦模様だが、佐藤健一郎(55)=自民現=が一歩リード。地元・矢島、鳥海、由利地域で圧倒的な優位を築き、人脈を利用して旧本荘市内にも食い込んでいる。

 民主、社民両党と連合の推薦を受けた三浦英一(51)=無所属現=も、地盤の旧市を中心に支持を広げる。非自民票などの取り込みも狙う。

 旧市を地盤とする小田美恵子(60)=自民現=は、大票田で他候補も食い込みを狙う旧市で前回並み8000票台の得票を目指し、必死の攻勢をかけている。

 新人で元岩城町長の加藤鉱一(58)=無所属=は、県議選出馬に反発する声が根強かった地元・岩城が一つにまとまりつつある。

 同じく新人の佐々木三知夫(61)=無所属=は幅広い人脈を生かし、地盤の大内地域を拠点に、西目、東由利、旧市などで浸透を図っている。

にかほ市2(定数1)

両候補が互角の戦い
 有権者1万292人の象潟を地盤とする渋谷正敏(58)=自民現=と、同9440人の仁賀保から出馬の村上薫(59)=無所属元=が横一線のデッドヒートを展開。ポイントとみられた金浦(同4021人)でのせめぎ合いも、両陣営がほぼ互角の戦いを展開している。

 前回、由利郡選挙区だった金浦町での得票は渋谷901、村上1443、他の3候補が計1021。県漁協と県農政連秋田しんせい支部などの推薦を受けた渋谷が、前回の得票数に大幅に上積みするのは確実だが、「保守本流」を訴える村上も、党派を超えた幅広い支持を得ている。

 両陣営とも今後、地元の票が切り崩されることを警戒。相手の地盤への攻勢を強めながら、地元をしっかりと固めることに全力を注いでいる。

大仙市・仙北郡10(定数5)

高貝、佐々木が先行
 自民、非自民が入り乱れての混戦模様。接戦が予想され、浮動層が多いとみられる大票田の大仙市大曲地域の得票が浮沈の鍵となりそう。

 安定した戦いでやや先行しているのが高貝久遠(60)=自民新=と佐々木長秀(58)=社民現。高貝は地元太田を固め、市東部や大曲などで着実に浸透。佐々木は地元西仙北や市西部の支持層を固め、新たに加わった大曲で上積みを図る。

 渡部英治(57)=無所属現=は地元大曲に焦点を絞り、実績と地元候補をアピールして票固めに全力。樽川隆(65)=無所属元=は「美郷から県議を」と地元意識を喚起し上積みに躍起。大野忠右エ門(69)=自民現=は「最後は地元」と中仙での支持固めに奔走している。

 これを新人が小差で追撃。石塚柏(59)=自民新=は地元大曲で浮動層を含め支持拡大に懸命。原幸子(36)=無所属新=は父で県議だった故・盛一氏の地盤・同市仙北と大曲での上積みと女性層への浸透を狙う。小松隆明(59)=自民新=は市西部、大曲で一層の支持拡大に全力。

 泉美和子(52)=共産新=は地元の美郷町六郷を軸に浸透を図る。鈴木隆太郎(54)=無所属新=は個人演説会などで支持を訴えている。

373片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 02:29:09
自民、過半数を確保か/県議選終盤情勢
http://www.minyu-net.com/news/news/0406/news2.html

 第16回県議選は8日の投票日まであと2日と迫り、選挙戦となった14選挙区で68人の候補者が最後の追い込みに入った。福島民友新聞社が県内の取材網を通じて終盤の情勢を探ったところでは、無投票当選を除く残り46議席のうち30前後、全58議席の約7割が固まった。
 自民は知事選の敗北など逆風の中で現有の31議席を割る恐れが指摘されたが、危機感をバネにした戦いで過半数確保に見通しが立ちつつある。県連幹部や無投票当選の現職を激戦区に投入して巻き返しを図っており、最終的には34議席程度という強気の読みもある。しかし、接戦区で引き離すまでには至っておらず、終盤は組織・団体の引き締めを徹底する。
 民主、社民など現有15議席の県民連合系は25人を擁立。選挙戦となった21人のうち、14人前後が接戦を繰り広げているとみて、激しく追い上げている。特に出馬が告示直前となった新人は現職の壁を突き崩すことに腐心している。勢いを得たい社民は異例の党幹部応援で盛り上げを図る。最終盤は会派幹部らが応援に入るなどテコ入れに懸命だ。
 公明は現有議席の3議席を確実に獲得する戦いで、組織票を着実に積み上げている。推薦した自民候補の当選にも全力を挙げる。
 六人を擁立した共産は交渉会派入りとなる5人以上の当選を目指すが、目標ラインまでは、まだ不透明。参院補選とのセット戦術で浸透を図っている。
(2007年4月6日 福島民友ニュース)

374片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 09:05:22
県議・仙台市議選あす投票
知事与党の伸び焦点 投票率、当落を左右 讀賣宮城

 統一地方選の前半戦、県議選と仙台市議選は8日、投開票される。各候補は、高齢者介護や子育て支援などの福祉政策や財政再建、雇用確保などを強調してきた。村井知事、梅原克彦・仙台市長が就任してから初の議員選挙で、両首長の路線に対する評価も注目される。また、前回2003年に過去最低を記録した投票率が回復するかどうかも、当落の行方を大きく左右しそうだ。

 県議選(定数61)は、無投票だった6選挙区8議席を除く、18選挙区53議席を78人が争っている。

 党派別では、自民が前回2003年を7人上回る37人を擁立。同党の獲得議席数は、1991年の37をピークに95年29、99年27、前回23と下降線をたどってきた。今回は、6人がすでに無投票当選を決めており、同党では91年以来16年ぶりの単独過半数回復を悲願としている。

 一方、民主は前回を2人上回る9人を公認した。複数を擁立した青葉(定数7)、石巻・牡鹿(同5)の両選挙区で2議席ずつ確保できるかどうかが党勢拡大のカギになる。

 4候補を立てた公明は、初めて候補者を擁立した泉選挙区を「全国超重点区」と位置づけており、全員当選を目標に掲げる。

 共産は前回から1人下回る8人を公認。村井県政に対する「唯一の野党」を強調して、対決姿勢を鮮明にしている。

 また、社民は前回より1人少ない5人を擁立した。格差問題や憲法改正反対の姿勢を打ち出している。

 無所属の候補者は前回から13人減って23人。うち2人が無投票当選を決めている。

 各党の勝敗を分けるのは、前回過去最低(53・75%)を記録した投票率だ。投票率は、91年に66・96%だったのを境に下落し続け、95年は60・15%、99年には56・14%と60%を割り込んだ。投票に行かない層の大半は無党派層とみられ、組織票を持つ候補や政党関係者からは「投票率が上がりすぎると、票が読めなくなる」との本音が漏れる一方、無所属候補や強固な組織を持たない陣営は「最低60%は超えてほしい」と、政策とともに投票に行くこと自体をアピールしている。

 県議選の最大の焦点は、知事与党である自民、公明両党がどれだけ議席を確保できるか、にある。自民の各候補は、村井知事が掲げる「富県戦略」の推進を前面に押し出しての戦いを展開。公明は福祉政策などを中心的に打ち出しているが、村井県政を支える姿勢も明確にしている。自民候補は、県議会会派では自民党・県民会議、無所属候補も加わるフロンティアみやぎに分かれているが、知事周辺は「公明・21世紀クラブを合わせた3会派の数が多ければ多いほど、県政運営はスムーズになる」と話す。

 一方、仙台市議選(定数60)には76候補が、8日の投開票に向けて最後の追い込みをかけている。

(2007年4月7日 読売新聞)

375片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 09:06:23
県議選あす投開票
自民「20前後」へ勢い 7区で競り合い続く 讀賣秋田

 統一地方選前半戦の県議選は8日、投票が行われ、即日開票される。無投票当選となった3選挙区の3人を除く11選挙区の立候補者63人が、42議席をめぐる舌戦を繰り広げている。6日までの読売新聞の情勢取材では、秋田市、大仙市・仙北郡、潟上市など7選挙区が特に激しい接戦となっている。6年ぶりの過半数(23議席)獲得を目指す県議会最大野党の自民党は、20人前後(無投票当選1人含む)が当選する勢い。同党籍を持つ無所属候補の動向も含め、改選後、寺田県政への影響力がどう変化するか注目される。

 情勢取材では、県議選史上初の女性の一騎打ちとなった潟上市選挙区、現職と元議員の対決となったにかほ市選挙区は、互角の戦い。有権者の関心も高まっており、期日前投票の出足も好調だ。現職2人と元議員1人が2議席を争う鹿角市・鹿角郡選挙区も激しい競り合いとなっている。

 現職8人、新人10人が立候補した秋田市選挙区(定数13)、定数の倍となる10人がしのぎを削る大仙市・仙北郡選挙区も、着々と票を固める候補がいる一方で、当選ラインギリギリの攻防が続いている。

 改選後の最大の県政課題は、子育て支援と教育充実のための増税の是非。寺田知事は、関連条例案提出の方針を固めているが、読売新聞のアンケートでは、候補のほとんどが「反対」の立場を取っている。

 このままなら、条例案が可決される見込みはゼロに等しいが、これまでの議会でも、秋田市の南ヶ丘ニュータウン開発問題などで、議員が当初の主張を翻し賛成に回ったケースもある。今回の県議選で当選した候補が議会採決でどのような判断を下すのか、有権者は選挙戦での主張を十分見極める必要もありそうだ。

 11選挙区に立候補している63人の内訳は、現職33人、元議員4人、新人26人。党派別の公認では、自民24人(現職13人、元議員2人、新人9人)、民主3人(現職2人、新人1人)、公明は現職が1人、共産4人(現職1人、新人3人)、社民4人(現職3人、新人1人)、国民新は新人が1人、無所属26人(現職13人、元議員2人、新人11人)。無所属のうち1人が自民、4人が民主、1人が社民の推薦を受けている。

     ◆

 投票率は1975年以降、7回連続で下がり続け、前回は過去最低の69・48%にまで落ち込んだ。選挙区が17から14に再編された今回は、各陣営とも激しい選挙戦を展開しており、前回より上がるとの見方が強まっている。

 選挙戦となった11選挙区には、63人が立候補。女性同士の一騎打ちとなった潟上市選挙区(定数1)、現職と元議員が争うにかほ市選挙区(同)などの激戦区は高い投票率となりそう。秋田市選挙区は前回57・79%だったが、旧河辺郡区が新たに加わったことなどから、各陣営は60%台にまで上がるとみている。

 8日の投票は県内961か所で行われ、うち815か所で投票時間が繰り上げられる。秋田地方気象台によると、同日の天気予報は晴れ時々曇りで、夕方から一部地域で崩れる可能性もある。秋田市の予想最高気温は12度で平年並み。

(2007年4月7日 読売新聞)

376片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 09:19:01
県議選あす投票
知事、参院選視野各党、訴え奔走 讀賣青森

 統一地方選前半戦の県議選は8日、投開票される。無投票当選が決まった5議席を除く43議席を巡り、12選挙区の64人の候補者は7日、ぎりぎりまで「最後の訴え」に奔走する見通しだ。県議選の結果は、6月3日投票の知事選、7月見込みの参院選にも影響を及ぼすため、各党は1票でも多く獲得しようと懸命になっている。

 自民党は公認30、推薦4の計34人を擁立した。現在の県議会で過半数の29議席を持つ同党は、引き続き同水準の議席を確保しようと、支持拡大を図っている。

 民主党は公認10、推薦4の計14人を立てた。現有6議席の維持・拡大を目指し、県連代表の田名部匡省元農相らが精力的に各選挙区を回っている。

 公明党は、現有2議席を維持するため、公認候補を2人に絞った。このうち、新人を立てた八戸市区に、党幹部らが重点的に応援に入っている。

 共産党は、現有2議席への1議席上乗せを目指し、公認3人を立てた。各候補は、同党公認の知事選・参院選立候補予定者とも連携し、党勢拡大を図っている。

 社民党の公認候補は2人。少なくとも現有1議席を死守しようと、組織引き締めに躍起となっている。

 選挙区別では、無党派層が多い青森、弘前、八戸の3市区などで、複数の候補が当落線上で激しく争っており、当落は最後まで予断を許さない状況だ。

■ 投票率の低下懸念

 県議選の投票率は、1950年代までは80%台だったが、その後は長期低落傾向を続けている。最近7回は連続低下しており、前回2003年には初めて6割を切って、59・0%に落ち込んだ。

 今回の県議選は、各党の消長を除くと目立った争点が見あたらない。木村守男前知事の女性問題への対応が注目された前回でも4・8ポイント低下しており、一層の低下が懸念されている。

 県内での投票率は、都市部で比較的低く、年代別では若年層で低いとされる。このため、県選管は今回、都市部を抱える青森、弘前、八戸の3市にある計9か所のインターネットカフェやマンガ喫茶に、投票期日などを記したウエットティッシュ計4500個を配布した。こうした場所をよく利用する若者らに、選挙に関心を持ってもらう狙いだ。

 これに関連し、県選管の川村能人委員長は投票日を前に、有権者に投票を呼びかける談話を発表した。要旨は以下の通り。

 「選挙は、私たちの考えを県政に反映させる最も重要で基本的な手段です。1票の権利の行使が県のあり方を左右する大切なものであることを深く認識され、確かな1票を投ぜられることを切望します。これからの青森県のため、積極的に投票に参加され、くれぐれも貴重な1票を無駄にしないよう、有権者のみなさんに重ねてお願いします」

(2007年4月8日 読売新聞)

377片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 18:45:44
’07統一選:県議選 過半数狙う民主、自民は「現有議席死守」 /岩手
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/iwate/news/20070407ddlk03010333000c.html

 県議選は▽自民16▽民主30▽公明1▽共産4▽社民4▽岩手政和会4▽無所属16−−が立候補。無投票当選の4人を除く計71人が44議席を巡り、しのぎを削っている。単独過半数獲得を狙う民主と、定数減で1人区となる現有議席の死守が命題の自民。両党の争いを焦点に接戦を続けている。

 自民は現職12人、新人4人を擁立。告示後は党本部の中川秀直幹事長をはじめ、閣僚級大物議員が県内入り。知事選で推薦する柳村純一氏の応援でも、県議選での現有議席の死守を訴えるなど民主を意識した戦いを展開している。定数減で1議席となった九戸、下閉伊両選挙区での生き残りが焦点。九戸選挙区には7日も前環境相の小池百合子衆院議員が入り、てこ入れを図る。

 民主は現職18人、新人12人を擁立。県版マニフェストは、前県連代表で知事選を戦う達増拓也氏のマニフェストと連動させたものを公表し、一体感をアピール。各地でともにマイクを握って連携を強調し、最終盤での民主支持層の盛り上げに力を入れる。現新5人を擁立した奥州選挙区(定数5)では、各候補がそれぞれの選挙戦を展開。議席独占となるかが注目される。定数10に13人が火花を散らす盛岡選挙区。現職2人のほかサスケ氏らが抜けた民主の2議席確保に、新人2人が挑む。

 現有議席の死守を目指す公明は、強固な支持層を着実に固めている。共産は悲願の複数議席確保のため、奥州、一関、岩手で新たに3人を擁立。支持層の拡大を図っている。盛岡選挙区に現新2人を擁立した社民は、支持母体の岩教組と県職労を中心に、票の上積みを図る。【念佛明奈】

毎日新聞 2007年4月7日

378片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 18:47:02
県議選・終盤情勢:/下 /秋田
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/akita/news/20070407ddlk05010236000c.html

◇現職一部除き横一線

 ■秋田市(定数13−18)

 現職8人、新人10人が13議席を争う。現職の一部が安定した戦いを進めるなか、残りは横一線の混戦模様だ。

 <北部>淡路氏は地元の土崎で浸透、電力の労組票で上積みを図る。中泉氏は引退する県議会議長の父が持つ地元農家の票を固め、若さを武器に浮動票も取り込む。

 <中央>小松氏は無党派をアピール。山内氏は党の組織票に加えて金足農OB票にも期待。鈴木氏はJR秋田駅周辺を固め、01年市長選に出馬した妻が保戸野で支持拡大を図る。瀬田川氏は乱立する新人を警戒、地盤の泉・保戸野の集票に懸命。黒崎氏は秘書を務めた二田孝治衆院議員の票に期待。北林氏は遺族会や顧問を務める団体など固定票を引き締める。石川錬治郎氏は市役所OBへの支持拡大を図る一方、郵政票の獲得にも余念がない。中川氏は候補者唯一の川尻出身をアピール。石川ひとみ氏は社民・連合の組織票を引き締めつつ女性の代表として支持を求める。

 <東部>工藤氏は東部全域に支持を拡大。高松氏は運輸労連や郵政の労組票を固める。

 <西部>前回トップ当選の穂積氏は3期の実績を訴え、医療関係者や地元の新屋で浸透。田口氏は党の組織票を固める。

 <南部>冨樫氏は旧河辺町でも浸透。竹下氏も地元中心の街頭演説で支持票を掘り起こす。京極氏は仁井田や御所野で浸透を図る。【馬場直子】

 ◇当落ライン1万1000票

 ■由利本荘市(定数4−5)

 自民2人と無所属1人の現職3人、無所属新人2人の計5人が4議席を争う少数激戦区。各陣営は当落ラインを1万1000票前後とみる。

 小田氏は大票田の地元・旧本荘市を狙う各候補の攻勢で、旧市部での票の目減りは避けられず、集中的に遊説した郡部での集票に懸命だ。佐藤氏は地元の旧矢島町や建設業界の組織票をまとめ、区割り変更で失った郡部の得票分を旧市部で補う構え。加藤氏は地元・旧岩城町を2巡し、旧西目・旧東由利町にも支持を拡大する。

 前回選でトップ当選した三浦氏は地元・赤沼地区の支持を固めながら、推薦を受けた連合など組織票の引き締めも図る。佐々木氏は、地元の旧大内町の支持固めに全力を尽くし、地元出身者の縁故を頼りに旧市部の票を取り込む。【馬場直子】

379片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 18:47:38
 ◇保守分裂の大激戦

 ■にかほ市(定数1−2)

 ともに自民党籍を持つ現職と元職がぶつかる「保守分裂」選挙。渋谷氏は旧象潟町を、村上氏は旧仁賀保町をそれぞれ地盤とするため、元町長や各町単位の党支部を巻き込む大激戦の様相を呈している。

 渋谷氏は地元の旧象潟町が最大票田という地の利を生かしつつ、党公認候補として支持拡大を目指す。「草刈り場」旧金浦町では、推薦を受けた県漁協や後援会を基に票の取り込みに全力。

 村上氏は義父で県議会議長を務めた故楢岡貞龍県議から続く「保守本流」を標ぼうする。楢岡票を基に、「浪人時代」に旧3町で開いた集会で掘り起こした票で上積みを図る。

 旧金浦町の集票合戦に加え、地元票の行方も鍵を握る。【馬場直子】

 ◇4現職先行、新人追走

 ■横手市(定数4−5)

 旧横手市の2現職と旧平鹿郡7町村の2現職が先行し、新人が追い上げを図る展開だ。平鹿地区を地盤とし、当選を重ねた民主現職の佐藤次男氏(今期限りで引退)と、大雄地区から前回、自民新人で出馬した栗谷秀宣氏(落選)の2氏が4年前獲得した約2万1300票の行方が焦点だ。

 鶴田氏は大票田の旧横手市、柴田氏は栗谷氏の支援も得て西部地区を固め、選挙区を分け合う形で票の大幅増を狙う。旧横手市の小田嶋氏は唯一の民主候補として、十文字地区の土谷氏は東部地区唯一の候補として、それぞれ票の掘り起こしに懸命。旧横手市出身の我妻氏は、03年衆院選(秋田3区、落選)に続く出馬で、党組織票の積み上げを目指す。第2の票田の平鹿地区で終盤のせめぎ合いが続く。【佐藤正伸】

 ◇補選の2氏競り合う

 ■湯沢市雄勝郡(定数3−4)

 旧雄勝郡選挙区(定数2)で、前回無投票だった安藤氏と大関氏がしのぎを削り、05年10月の旧湯沢市選挙区補選(改選数1)で対決した岩井川、東海林両氏が激しく競り合っている。

 3期目を目指す大関氏は、地盤の稲川地区から旧市街地に選挙事務所を移した。唯一の保守本流として手堅く組織票をまとめ、まんべんなく浸透。安藤氏は「平成の大合併」で単独立町を選択した大票田の羽後町を固め、他地域に攻勢をかけている。

 岩井川氏は旧市唯一の現職として、市議8期の実績をばねに議席を死守する構えだ。雄勝地区出身の東海林氏は50%を割る低投票率の県議補選で、いきなり出馬したにもかかわらず約5700票を獲得。父建氏が元社民県議だったことから、有力市議の支援で急速に浸透している。【佐藤正伸】

380片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 18:47:58
’07統一選:県議選/仙台市議選 あす投票 「お願い」きょう限り /宮城
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/miyagi/news/20070407ddlk04010217000c.html

 統一地方選前半戦の県議選(定数61)と仙台市議選(同60)は8日投票が行われ、即日開票される。立候補しているのは、県議選が無投票当選の6選挙区(同計8)を除く、18選挙区(同計53)に78人。仙台市議選が5選挙区に76人となっている。少数激戦を反映して、9日間の選挙戦は最高潮を迎えている。

 8日に審判を迎える候補者は、県議選が▽自民31▽民主9▽公明4▽共産8▽社民5▽無所属21。現職は47人、元職1人、新人30人となっている。仙台市議選は▽自民11▽民主9▽公明8▽共産8▽社民6▽諸派1▽無所属33。現職は55人、元職2人、新人19人。

 県議選の投票は、無投票の▽白石・刈田▽名取▽東松島▽宮城▽加美▽本吉を除いた18選挙区の計908カ所で、午前7時〜午後8時(一部で繰り上げ)に行われる。仙台市議選は市内167カ所で、県議選と同時に実施される。

 県議選は各市区町村別に開票。郡部の一部では午後8時から、最も遅い登米市は同9時45分から始まる。8日深夜から新県議が続々と誕生し、9日未明には全53議席の顔ぶれが決まる見通し。仙台市議も各区ごとに開票し、同日未明には新市議全員が出そろいそうだ。【石川貴教】

 ◇気になる投票率は−−見方分かれる各党

 県議選(定数61)と仙台市議選(同60)の投開票を8日に控え、各党が勝敗を左右する投票率の行方に気をもんでいる。前回03年は県議選が53・75%、市議選は47・58%と共に過去最低を更新。各党の予想は今回「上がる」が多いものの「下がる」との見方も。年々下降傾向にある中、歯止めがかかるか、それとも引き続き落ち込むか−−。

 民主党県連は「前回並みか数ポイント上回る」とみる。「格差拡大や就業への不安は深刻で、慎重に見極めた上で一票を行使する無党派層が増えるのでは」と分析。さらに「都知事選が浅野史郎前知事の出馬で盛り上がっている影響も期待できる」と指摘する。

 共産党県委員会も「安倍政権への不満や貧困、格差問題の深刻化で、政治に対する怒りを感じる人が増え選挙への関心が高まっている」と上昇を予測。公明党県本部も「民意を反映するため、共に55%以上になってほしい」と期待する。

 社民党県連は、「特に盛り上がる要素はないが、国政選挙の投票率がやや持ち直し傾向にあることから少し上がる可能性もある」とみている。

 一方、自民党県連は「今の生活に満足している人が多いのか、街頭の雰囲気は盛り上がりに欠ける。(区割り見直しで)選挙区が広がった地域では、広すぎて選挙カーを見かけることもめったになくなりなおさらだ」として「下がるかよくても前回並み」と推測する。

 県選管は「今回は選挙区の変更や定数減で、激戦区が多い。選挙戦が活発なので投票率も上がるのではないか」と期待。「なんとか60%台に乗せたい」とコンビニエンスストアや大学にポスターを掲示するなど若者への啓発活動に懸命だ。【山寺香、伊藤絵理子】

毎日新聞 2007年4月7日

381片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 18:49:09
’07統一選:県議選 福島、会津若松などで激戦−−あす投開票 /福島
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/fukushima/news/20070407ddlk07010389000c.html

 統一地方選前半戦の県議選(23選挙区、定数58)は8日に投票、即日開票される。立候補したのは前回よりも2人増の80人。このうち無投票当選が既に決まっている9選挙区(定数12)を除く14選挙区の定数46を68人が争う。9日午前0時半ごろまでには新たな勢力分野が確定する見込みだ。【統一選取材班】

 68人の政党別内訳は▽自民30人▽民主10人▽公明3人▽共産6人▽社民4人▽無所属15人。現新元別は▽現職41人▽元職2人▽新人25人。965カ所で投票が行われる。

 福島市は定数8に対し12人が立候補する最激戦区。自民はベテランの元県議長が引退したが現職3人と新人1人で現有議席確保を目指す。民主は現職1人と新人2人を擁立。さらに公明、社民、無所属の現職と共産、無所属の新人が出馬。激しい選挙戦を展開している。

 定数4に公認候補7人が立候補した会津若松市も予断を許さない状況。自民は現職3人の議席死守を図る。民主は自民の一角を崩そうと現職に加え、新人1人を立てた。共産は前回失った議席奪回を目指し、社民も91年以来の議席獲得を狙う。

 自民党は無投票で7人が当選しており、議長を出しても単独過半数を維持できる30議席には23人の当選が必要だ。一方、民主党は2人が無投票で当選し、同党推薦の無所属当選者2人を加えると県民連合としては4人となる。残り21人でどれだけ自民党に迫る議席を獲得できるか注目される。

 公明党は現有3議席に対して3人が立候補する手堅い選挙戦を展開。共産党は代表質問のできる交渉会派への復活を目指し5議席以上の確保が目標だ。社民党は現職3人と新人1人で党勢拡大を目指す。

毎日新聞 2007年4月7日

382片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 20:11:55
共産、社民議席死守へ躍起 青森東奥
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2007/20070403102802.asp

 二〇〇七年政治決戦の本県での皮切りとなった県議選は、政党対決の色合いが濃くなる中、ともに複数の公認候補を擁立した共産、社民両党が、特に県都・青森市での議席死守に躍起となっている。青森市を党活動の拠点にしている両党にとって、地元県議の存在は大きいからだ。保守勢力への対抗姿勢を鮮明にして、県都決戦に党の威信をかけている。

 二日、青森市内。県議選の共産党現職候補と、同党公認で参院選に出馬する高柳博明氏がそれぞれ終日、縦横無尽に駆け回った。県議選と参院選を連動させて、無党派層が多いとされる県都で党勢拡大の動きを強めた。

 党県委員会は、県議選で青森、弘前、八戸の三市選挙区に公認候補を擁立したが、唯一の現職が立候補している青森市区は「県内の政治、経済活動の中心となっている県都でもあり、最も重要と位置づける議席」(堀幸光委員長)だ。

 選挙戦では増税や福祉などの負担増を中心に自民党、公明党への批判を強めつつ、民主党に対しても「県政では与党同然。自民党や現県政との対立軸も示せていない」とけん制、野党としての存在感を際立たせようとアピールしている。

 「社民党の旗を県議会でしっかり守らなければならない。もし取りこぼすようなことがあれば、党の求心力が失われる」。二日、青森市で行った個人演説会で、社民党新人候補は危機感をあらわにした。

 現在、県議会の社民党議席は県連代表・渡辺英彦氏の一つだけ。その渡辺氏は勇退し、同党県連は後任に選挙初挑戦の新人を擁立した。党県連は県都での議席について「党活動の柱である反原発、平和運動で県政に影響力を持つために、なくしてはならない」とする。

 社民党は自民党や三村県政を批判し、虎の子の議席確保に必死だ。新人の知名度不足解消に力を入れており、井上浩県連幹事長は「県連の存在価値が問われる選挙だ」と背水の陣を強調する。

383片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 20:12:26
自民も民主も県立施設の整備訴え/八戸市区 青森東奥
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2007/20070404102619.asp

 県議選八戸市区(定数八)で、現職候補を中心に、八戸地域への県立施設整備促進を訴える発言が相次いでいる。争点に乏しい同市区にあって、有権者の関心が極めて高い県立施設の整備は格好のアピール材料。県の調査検討委員会が本年度に設置されることも追い風となって、県政とのパイプの太さを強調する自民党系候補にとどまらず、民主党系候補からも整備促進に同調する声が上がっている。演説を聞く限りでは、超党派の推進態勢が整ったと言えそうだ。

 八戸地域に整備構想がある「八戸芸術パーク」「屋内スケート場」は、県財政改革プランにより二〇〇八年度まで凍結されている。しかし、凍結解除後をにらみ議論の場を求める地元の声を受け県は本年度、調査検討委を設置する。

 ある自民現職は街頭演説で力強く訴える。「県立施設がない−と皆さんからしかられてきた。しかし、あと二年すれば凍結が解除になる。大型プロジェクトを私に進めさせてもらいたい」

 三村申吾知事が県立施設整備に前向きな姿勢を示す時に使う「希望の灯は消さない」発言をめぐる演説も多い。

 別の自民現職が「昨年、私の集会で『希望の灯は消さない』と約束してもらった」とアピールすれば、民主現職も「知事就任後初めての県議会で『灯は消さない』との答弁を引き出したのは私」と強調。三月定例議会で「希望の灯は消さない」と答弁を受けたことを報じた新聞記事をコピーして選挙事務所に置く自民現職もいる。

 これに対し、もう一人の民主現職は整備促進に賛同しながらも、同じ三月定例議会で自民現職より先に調査検討委について質問したにもかかわらず、担当部長の答弁は「ハード整備検討の場ではない」だったとして、「同じ質問に二つの答え。県民を代表する議員への答弁ではない。統一選、知事選、参院選を意識したのではないか」と知事への不信感をあらわにする。

 一方、「芸術パークかスケート場の整備が決まった場合は、政治結集して取り組むべきだ」「三戸郡をはじめ、県南の議員で議員連盟をつくりたい」など、議員同士の結束を訴える声も目立つ。 かつて屋内スケート場の建設場所をめぐり市選出県議の間で意見が真っ二つに分かれ、建設が見送られた苦い経験があることから、失敗を繰り返さない−と決意を示す意味合いがあるようだ。

384片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 20:12:58
公明代表、社民党首が来県 青森東奥
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2007/20070405094836.asp

 八日投票の県議選で、公明党の太田昭宏代表と社民党の福島瑞穂党首が四日、それぞれ党公認候補の応援のため本県入りした。太田代表は八戸市区、福島党首は青森市区でマイクを握り、激戦区に挑む新人候補へのてこ入れを図った。

 太田代表の来県は、昨年九月の代表就任以来初めて。八戸市庁前の街頭演説では、出産一時金や児童手当拡充、日中両国の関係改善に向けた取り組みなど、与党としての実績を強調。一方、民主党と共産党を名指しして「野党には総論があるように思うが、実際は各論がない、具体論がない、結果がない、ないないづくしだ」と痛烈に批判した。

 さらに「この土壇場にきても、まだ確実なところに来ていない。皆さんの大きな力を与えてほしい」と、集まった約二千人(主催者発表)の支持者に党公認候補への支援を訴えた。

 演説後には、間山隆彦党県本部代表らとともに小林眞市長を表敬訪問した。

 一方、青森市中心街で演説した福島党首は、小泉政権下での年金、介護保険の制度改正や労働派遣法改正などが国民の負担増や雇用環境の悪化につながった|と指摘し、「改革を引き継いだ安倍政権も格差の現実をまったく理解していない。地域を疲弊させ、高齢者を切り捨て、若者の夢を奪う政治を続けている」と厳しく批判。

 その上で「選挙になれば自民・公明両党は福祉が大事|と言うが、国会で福祉予算をバンバン削り、弱者をいじめているのは政府・与党。地域を疲弊させ、若者の夢を奪う政治を、何としても変えたい」と、党唯一の議席死守を目指す公認候補への支持を呼び掛けた。

385片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 20:13:43
相馬・下田氏支持票が焦点/弘前 青森東奥
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2007/20070405105120.asp

 少数激戦の県議選弘前市選挙区。各層からの得票で県議六期を務めた相馬〓一(しょういち)市長、県議三期を経験した民主党参院議員・下田敦子氏の支持票の行方が焦点だ。下田氏は告示後、党推薦候補とは別の女性新人候補を「個人的に」応援。流動化が指摘される保守票の行方がさらに見えにくくなった。

 西谷美智子候補は、環境問題などに取り組む市民団体「プロ・ワークス弘前」の代表を務める一方、下田氏に近いとされる別の団体「ひろさき市民ネットワーク21」のメンバーでもある。

 同候補が二日行った弘前駅前での街頭演説。下田氏は、関係を踏まえ「友人として個人的に来た」と説明。演説では、政策面ではなく、日本では数が少ない女性議員を増やす−という、自身がライフワークに位置付ける活動の意義を中心に語った。

 今回の下田氏の行動に民主、社民両党の推薦で県議選を戦っている三上隆雄候補は「下田さんなりの考えがあってのことだと思う」とし「民主党や下田氏側に抗議はしていない」と話す。

 ただ、かつて反核燃運動の高まりを背景に参院議員に当選、国政へと躍り出た三上候補にとって、核燃問題を重要課題に掲げる西谷美候補は気になる存在。「厳しい選挙戦。当落への影響が出ないとは言い切れない」と票流出に警戒感をのぞかせる。

 一方、保守票全体の動きでは、二〇〇三年の前回県議選まで安定した強さを見せた相馬票の動きも各陣営の関心事だ。

 相馬〓一(しょういち)後援会連合会の幹部は「市長選で相馬を支援し、今後の県政とのパイプ役を主張する成田善一候補が当選してくれればありがたい。ただ、一人に味方した結果、残りすべての県議を敵に回すという事態は避けたい」と心中を明かす。

 後援会内部では現在、一部有志が自主的に成田候補を支援しているといい「後援会の主要メンバーで近く情勢を分析し、最終判断を下すことになるだろう」と話している。

※相馬〓一市長の「〓」は「金」へんに「昌」

386片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 20:14:20
電力労組出身の新人を支援 労組と経営陣一体/青森市 青森東奥
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2007/20070406092328.asp

 県内に多くの原子力施設を抱える電力業界が、県議選青森市選挙区で電力労組出身の無所属新人候補のてこ入れに必死だ。前回二〇〇三年、同労組出身の現職が落選し、県都で議席を失った苦い経験があるからだ。「絶対に落としてはならない」の大号令の下、労組と経営陣が一体となり、際立つ動きを見せている。

 「六ケ所村にしても東通村にしても日本のエネルギー政策の根幹をなす多くの事業が進められている。そのエネルギー産業を中心として、青森らしい新たな産業を創出し、雇用拡大を図っていく」

 電力業界が推す新人候補が一日、買い物客らでにぎわう青森市中心商店街で、原子力政策の推進をアピールした。

 電力業界は関連会社をはじめ、施設整備にかかわっている電気・建設業者などにも支援を要請。提出を受けた名簿は数万件に上るとされ、新人候補はこれを頼りに連日、電力社員らとあいさつ回りをこなしている。

 「県議選でこんなに力を入れるのは初めてだ」と関係者。電力内部には、保守系新人が「反原発」を掲げて出馬した〇五年四月の青森市長選で、佐々木誠造市長を支援した態勢と遜色(そんしょく)がない−との声もある。

 電力業界にとって、県都で原子力政策に影響力がある知事を支える県議を再び誕生させることは、事業推進のために重要な意味合いを持つ。また、県議選後には、電力業界が総力を挙げて現職・三村申吾氏の再選を目指す知事選が控えている。知事選で三村氏を支援する他の勢力にも存在感を示すために、まず県議選で底力を見せる必要がある。

 だが、新人候補の当選に全力投球する電力業界に対し、自民党候補の陣営から不満が噴出。「われわれは原子力推進に協力してきたが、選挙では協力してもらえないということか」との恨み節も聞こえる。

387片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 20:15:37
市議選と連動 訴え過熱/弘前市区は“前哨戦”の様相 青森東奥
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2007/20070407133012.asp

 少数激戦で終盤戦に突入した県議選弘前市選挙区で、社民、共産両党候補を中心に、直後に控えた市議選と連動し、訴え掛けを活発化させる動きが目立っている。

 二十二日投票の市議選は、在任特例期間満了に伴い、現在の議員五十八人が新定数三四へと大幅に減る激戦。現時点で四十四人の出馬が見込まれている。「うちの会社にあいさつに来た何人かの名刺をよく見たら、県議選ではなく市議選に出る人だった。今までの選挙より、ずいぶんと活動が早まっている感じだ」。市内に住む五十代の男性会社員は、市議選の前哨戦と連動した県議選の動きをこう語った。

 同選挙区で、県議・市議が連動した街頭活動に積極的なのは社民、共産両党。県議選序盤には、県議候補の応援演説の中で、自身の議会活動の一端を紹介する市議の姿も。一方、保守系現職や新人の一部は、地元の小集会や事業所回りなどに余念がない。

 「親類同士で、支持者獲得を争っている」「対立陣営に(現職である)自分が立候補しないといううわさを流された」など、現職市議らの言葉からは活動の過熱ぶりがうかがわれる。

 ある県議候補の選対関係者からは「こちらも厳しいが、市会議員の皆さんの厳しい様子は傍(はた)目にも分かる。応援を頼みにくいムードだ」という声も漏れた。

388片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 20:16:13
(1)青森市「浪岡地区に熱視線」「新票田 旧市候補が攻勢」 青森東奥
http://www.toonippo.co.jp/rensai/ren2007/kengisenrupo/0401.html

 すさまじい光景だった。県議選が告示された三月三十日午後、青森市の浪岡地区。旧青森市を地盤とする候補者が続々と押し寄せたのだ。地区中心街のスーパーマーケット前では、入れ代わり立ち代わり街頭演説。選挙カーが鉢合わせする場面も各所で見られ、名前の連呼が地区内でこだました。地元住民は「まるで町議選のようだ」と驚いた様子。選挙戦二日目の三十一日までに、旧市出身候補十二人中十人が同地区で支持を訴えた。

 旧青森市と旧浪岡町の合併で誕生した青森市の有権者は約二十五万五千人。このうち、浪岡地区は約一万七千人で、7%に満たない。しかし、青森市選挙区は定数一〇に対し、県内最多の十四人が出馬する混戦。旧青森市出身の候補者は同地区を新たな票田とみて、攻勢を掛けている。

▼12人中7人が事務所

 旧市出身候補は、自民党が山内和夫(75)、森内之保留(42)、藤本克泰(43)の現職三人と、新人高橋修一(36)の四人。ほかの政党公認は、民主党新人の三上剛(31)、公明党現職の伊吹信一(46)、共産党現職の諏訪益一(62)、社民党新人の奈良岡克也(56)。無所属の現職は鹿内博(59)、山谷清文(49)、新人は一戸富美雄(50)、渋谷哲一(45)。

 激戦を想定して各陣営は年明け以降、浪岡地区に次々と事務所を開設。これまでに十二人中、半数を超える七人が拠点を構えた。ほかの候補も血縁や知人、仕事関係者らを頼りに、あいさつ回りをするなど、告示前から水面下で激しい集票合戦を繰り広げていた。

 三十日、街頭に立った保守系候補は「合併して浪岡も発展してくる。来年には地域交流センターがオープンする」と訴え、別の候補は「(旧市と浪岡地区を結ぶ)青森空港有料道路の無料化を目指す」と主張。同地区の振興に取り組んでいく姿勢をアピールした。また、複数の陣営が浪岡向けのチラシを作製するなど、あの手この手でてこ入れを図っている。

 浪岡地区で保革入り乱れて票を奪い合う背景は、各陣営が当選ラインを一万票と読んでいるためだ。前回二〇〇三年の最下位当選者の得票は九千票余りだった。有力新人の多数出馬で、選挙戦の激しさは前回以上。旧市内で固められる票はほぼ決まっており、少しでも上積みを図ろう−と各陣営は浪岡票に熱い視線を送る。

 ただ、多くの陣営は、どのくらいの票を取り込めるか測りかねているようだ。二年前、旧青森市との合併の賛否をめぐって旧浪岡町の世論は二分。合併を進めた当時の町長はリコールされた上、そのリコール投票をめぐる買収事件で元町長や町議が次々逮捕されるなど前代未聞の事態が続いた。今でもそのしこりが尾を引いているとされ、票の流れは複雑だ。

▼地元陣営は不快感

 「つぶしに来たな」。三十日、次々と押し寄せる旧市出身候補に対し、浪岡地区を地盤とする自民党現職の太田定昭(69)の陣営は不快感をあらわにした。同陣営はこの二日前に事務所開きを終えたばかりで、出遅れ感は否めない。ほかの自民党候補は既に太田の支持者にも触手を伸ばし、仁義なき戦いの様相も。「自民候補が浪岡に入ってくることは想定済みだ」と強気の太田は、地元で草の根選挙に徹している。

 旧浪岡町長を務めた無所属新人の古村一雄(62)も活動の中心は地元。「浪岡から県議を」「浪岡を草刈り場にするな」を合言葉に、議席獲得を目指している。旧市出身候補の攻勢で地元ではやや守勢に回るが、三十一日、一定の知名度を武器に浮動票を狙い、旧市内に攻め込んだ。

389片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 20:16:45
(2)弘前市「各陣営、差別化に腐心」/南郡「自民現職、強固な態勢」 青森東奥
http://www.toonippo.co.jp/rensai/ren2007/kengisenrupo/0402.html

<弘前市>

 告示直前の革新系女性新人の参入で、候補者八人になった弘前市区。昨年四月、自民党系候補を破り相馬市政が誕生したことに象徴される保守勢力の流動化が、どう県議選に反映されるのか。「争点が見いだしにくい」との有権者の声もある中、六つのイスを争う各陣営は政策を前面に出し、支持者回り、浸透に奔走している。

 「何としても相馬市長と県政とのパイプをつなぎたい」。選挙戦初日の三月三十日、市役所前。無所属新人の成田善一(53)は、農業重視の産業振興や中心街活性化を掲げる一方、県議から市長に転じた相馬〓一(しょういち)の後継を強くアピールした。市長選で相馬を支えた数少ない市議の一人。事務所開きには元衆院議員の国民新党・津島恭一の姿もあった。

 対する自民党現職は西谷洌(62)、山内崇(51)、岡元行人(42)の三人。二十二日投票の市議選の立候補予定者とも連動。同党国会議員や知事・三村申吾を応援に招き、国政、県政に直結したパイプ役こそ必要と訴える。

 中心商店街の保守票をめぐり成田と競合する西谷洌は、県政与党として実現に協力した農工ベストミックス構想策定、中心市街地再生事業の導入などを三期の実績として強調。山内は、三村と並んだ街頭で、弘前大学付属病院への救命救急センター設置に県主導で動く決意を訴えた。

 農家所得や観光収入アップを掲げる岡元は、同党四区支部長の衆院議員・木村太郎とともに市役所前に立ち「国道や県道が立派でも、市道が砂利道だったら納得しますか。国、県、市政の関係も同じだ」と力を込めた。

 二〇〇三年の前回県議選の立候補者数は今回と同じ八人で、当選ラインは一万票。陣営の多くが「今回は、さらに上がる」とみている。

 三期目を目指す民主、社民両党推薦の三上隆雄(73)、県民社協会、連合青森、友愛連絡会推薦で二度目の県議挑戦となる元市議の無所属新人・川村悟(59)も、少数激戦を勝ち抜くため、保守票の取り込みに懸命だ。

 「労農提携四十年の実績」を叫ぶ三上は「小泉改革による格差社会の是正を」と非自民票の上積みを狙う。前回一万票をわずかに切り、二百七十四票差の次点に泣いた川村は、新幹線新青森駅開業をにらんだ通年観光振興などを訴え「この四年間支えてくれた方々の恩に報いたい」と、緊密な関係にある木村系を含めた票固めに努めている。

 前回一人だった女性候補は今回二人。共産党新人の安藤晴美(55)は、若者の正規雇用拡大を筆頭に「県民の暮らしを守れ」と街頭演説を展開。告示直前に出馬表明した無所属新人の西谷美智子(46)は「子供たちの未来を守るため、核燃再処理施設の本格稼働を止め、弘前を環境先進地に」と出馬決断の思いを訴えている。

<南郡>

 元知事・木村守男、衆院議員・木村太郎のおひざ元、藤崎町を中心に自民党・木村系が勢力を誇る南郡区(定数一)。木村直系の自民党現職の阿部広悦(59)は三期の経験と実績のもと強固な態勢を敷く。木村太郎や藤崎・田舎館両町村長、議員らが街頭に立ち、自民党県連会長・大島理森が激励に事務所を訪れるなど、政治力結集をアピール。一方で選挙区が変わったため「新しい選挙」「万全の態勢で圧勝を」と陣営を引き締める声が飛ぶ。阿部は「皆の道具となり施策を進める」と呼び掛け、人づくりや農業を軸にした新産業創出などを訴えている。

 「木村本丸の城代家老に素浪人が立ち向かう厳しい戦い」。民主党新人の成田文雄(54)は三月三十一日、藤崎町の旧常盤村地区での街頭演説で戦況をこう例えた。成田は非自民・反木村票の吸い上げに躍起だ。農政など自民党の政策全般を批判し、街頭に姿を見せない住民に向け「今の政治にノーを」と声を強める。

(文中敬称略)

※相馬〓一市長の〓は金へんに昌

390片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 20:17:27
(3)八戸市「横一線でサバイバル」「『中村票』読めず混とん」 青森東奥
http://www.toonippo.co.jp/rensai/ren2007/kengisenrupo/0403.html

 選挙戦三日目となる一日の八戸市区の選挙活動は、事実上、午前六時すぎから始まった。市内各所で日曜に開かれる朝市巡り。このうち館鼻漁港の朝市には、十二陣営中八陣営が入り乱れ、候補者同士がニアミスを繰り返しながら出店者や買い物客に名前を売り込む“局地戦”を展開した。「今は横一線。ここから誰が抜け出すかだ」と表情を引き締めたある候補者。サバイバル戦は激しさを増す一方だ。

 同市区は、自民党県連会長・大島理森、民主党県連代表・田名部匡省をそれぞれ頂点とした勢力争いが続いてきた。しかし今回は激しい政党対決を目の当たりにする場面はほとんどない。知事選候補擁立で足踏みする民主側の県政批判の矛先が鈍いこともあるが、知名度が高く、党派を問わずに広く支持者を持つ無所属元職の中村寿文(67)の動向に各陣営の注目が集まっているためだ。

▼田名部系列に危機感

 市長経験者が県議返り咲きを目指すという異例の展開だけに、各陣営とも中村の得票を測りかねており、ひいては選挙区全体での票読みを難しくしている。

 県議五期・八戸市長一期の実績を強調し、草の根選挙に徹する中村。同日夕の街頭演説では格差是正や人口流出など県政の課題を挙げ、「勝って期待に応えたい。お役に立ちたい」と力を込めた。

 これに対し同日午後、自民党現職の清水悦郎(57)は街頭演説で「八戸の合併は、残念なことに南郷との一市一村の合併に終わった。私は全くの失政だと思う」と切り出し、現市長の小林眞が目指す中核市移行を後押しすると訴えた。名指しは避けたが、当時市長として合併の指揮を執っていた中村が批判の先にいたことは間違いない。

 中村の出馬では、同じ田名部系列の民主党現職の田名部定男(60)と山内正孝(56)、無所属現職の山田知(37)が危機感を強める。県民協会との合流後、初めての県議選となる民主党は、田名部匡省と衆院議員・田名部匡代が前面に出て現有二議席の死守を訴える。特に中村出馬の影響を受ける山内は、元県議・野沢剛や党所属市議からも支援を得て、巻き返しに懸命だ。

 前回トップ当選の山田も、民主党が田名部、山内への支援を強めると、支持者離れが起きる−と警戒する。「敵は民主党かも」と山田。票固めに躍起となっている。

▼自民は後方支援に

 一方、中山安弘(70)、滝沢求(48)、清水、熊谷雄一(44)の現職四人と、無所属新人で推薦の藤川友信(58)を抱える自民党は、国政・大島−県政・三村申吾−市政・小林との緊密な連携による政策実現能力を強調。大島、三村、小林の三人がマイクを握る場面はないが、三月三十一日までにはそれぞれが五人の事務所を激励。民主とは対照的に後方支援に徹している。

 現職からの世代交代を目指す公明党新人の畠山敬一(51)は、二日続けて中心街を練り歩き、市議一期の経験をアピール。党幹部も応援に駆けつけ組織固めを図る。共産党新人の田端文明(48)は、公認候補がいない上十三、下北の両党地区委員会から支援を受け、初の革新議席獲得を目指す。

 無所属新人の工藤智幸(41)は、超党派で地元市議から支援を受け前回より態勢が充実。白銀・鮫など通称・浜通り地区からの県議誕生を訴える。

 最終盤までもつれ合いが続く−と見る陣営幹部の一人は、「勝負は最後の三日」とつぶやいた。

391片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 20:17:53
(4)五所川原市「自民、一部に不協和音」/つがる市「かつての同志が激突」/北郡「現職、強固な組織力」 青森東奥
http://www.toonippo.co.jp/rensai/ren2007/kengisenrupo/0404.html

<五所川原市>

 「五所川原を奥津軽の拠点都市に」。六選を期す自民党現職成田一憲(68)は三月三十一日、旧五所川原市内でこう訴えた。中泊町の成田は、選挙区のうち金木以北(有権者約二万三千人)が地盤。合区により初めて戦う旧市内は、約四万人の大票田に加え、他の三候補の地盤とあって、少数激戦の中で危機感を募らせる。

 一方、市議十八人の支援を得て「市政本流」を誇示しているのが、元市議で自民党新人の寺田達也(44)。街頭では、西北五の中核病院建設計画が市の財政難などで停滞していることに再三触れ「国、県と市のパイプ役として早期に解決したい」と訴える。

 この成田、寺田両陣営の一部に不協和音が生じ、自民党の目標「三議席独占」に微妙な影を落としている。一月の市議改選に伴う会派再編で、寺田支援の中核をなす市政与党・自民クラブから除かれた旧市時代からの有力市議が三十一日、成田の街頭演説で「五所川原に新人を育てる余裕はない」と強調。これに対し、寺田陣営幹部も翌日の街頭で「(旧市の市議が)なぜ、中泊の候補を応援するのか」と応酬した。

 組織選挙を展開する両陣営と一線を画すのが、自民党のもう一人の新顔、元市議の櫛引ユキ子(53)。「女性の声を県政に届けたい」と、後援会組織を女性で固めて女性票、浮動票獲得を狙う。選挙事務所で三日、女性集会を開き、約二百人を前に最後の追い上げを訴えた。

 民主党現職の今博(56)は、市中心部の市立西北中央病院が郊外移転する形となる中核病院計画について「西北病院がなくなれば、街はシャッター街になる」と強調し、自民党側の主張に対抗。三日は連合青森の山本信悦会長や社民党市議と街頭に立ち、非自民結集を訴えた。

<つがる市>

 三月三十日、木造地区の中心商店街で第一声を終えた三橋一三(39)に長谷川榮子(63)が駆け寄った。笑顔で握手を交わす二人。四年前は同志だった二人が、今回は一つの議席をめぐって争う皮肉な巡り合わせとなった。

 旧県民協会系の元職の後継者として、長谷川らの後押しを受けて初当選した三橋だが、今回は自民党現職として再選を目指す。「与野党に分かれて批判し合っている場合ではない。みんなが一つになって発展を目指すべき」(三橋)。かつての対立を超えて、与野党勢力が手を組んで臨む初の選挙。連携を末端まで浸透させようと陣営も躍起だ。

 一方の長谷川は、市議選落選後、告示まで二十日を切る中、民主党公認での出馬に踏み切った。「無投票はいけない。女性の立場、弱者の立場で温かい政治をしたい」と、国民新党、連合青森からも推薦を得るなど非自民勢力を結集。「つがる市の基幹産業である農業を守りたい」と訴え、出遅れ挽回(ばんかい)へ、精力的に市内を回っている。

<北郡>

 告示日の三月三十日、自民党現職の相川正光(53)は地元鶴田町の中心街で第一声を上げた。中野〓司(けんじ)町長や鶴田、板柳の両町議らも顔をそろえ、約三百人の聴衆を前に、強固な組織力を前面に打ち出した。

 一方、無所属新人の対馬誠二(62)は板柳町役場前で選挙戦をスタートさせた。雨の中、聴衆はまばらだったが、口調はよどみなく、財政問題などを熱く語りかけた。

 支持基盤で優位に立つ相川だが、「緊張感を持ってやっている」と表情を引き締める。分刻みでこまめに集落を回り、街頭で政策やこれまでの実績を訴える戦術に徹する。

 対馬は約三十年前のテレビCMの「ムキムキマン」として知られるタレント。「軽く見られたくない」とパフォーマンスを封印するが「必然性があれば」と今後披露する可能性を否定しない。

(文中敬称略)

※中野〓司町長の〓は堅の土が手

392片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 20:18:29
(5)十和田市「自民票奪い合い激化」/三沢市「両候補、政党色薄く」/三戸郡「地盤入り乱れ混沌」 青森東奥
http://www.toonippo.co.jp/rensai/ren2007/kengisenrupo/0405.html

<十和田市>

 「建設業界の代表だけでなく、一人は一般市民の代表を」。有力建設会社をバックに強力な組織選挙を展開する自民党の現職二陣営の一角を崩そうと、中村友信(52)は連日、市内各所で数多くのミニ街頭を開き、支持拡大に懸命だ。

 十和田市区は約一年前の補選で戦った同じ三人が再び二議席を争う。中村は、告示日の三月三十日に国民新党の津島恭一元衆院議員、二日に民主党県連代表の田名部匡省参院議員、翌三日に同党の横山北斗衆院議員らを招き街頭演説。「自民党がつくった格差社会の是正を」と、非自民票の結集を訴えている。

 一方、自民二陣営は地元選出の同党の江渡聡徳衆院議員、中野渡春雄市長らの応援を受け強固な組織選挙を展開。「三人の候補の中で、国政に最もパイプが太く、知事と市長に最も近い」。三日昼すぎ、市役所前で田中順造(57)は、四期十三年の実績と経験を背景にした国政、県政へのパイプ役をアピール。

 丸井裕(50)も四日午後、市農協大深内支所前で行った街頭演説で農産物のブランド化など農業振興を掲げた後、「十和田市をよくするため、江渡衆院議員、中野渡市長らとがっちりスクラムを組んで頑張りたい」と、自民党勢力結集による政治を強調した。

 両陣営はともに市内の有力建設会社を軸にそれぞれの関連企業や協力企業などを抱え込むが、水面下では自民票の奪い合いも激化している。

<三沢市>

 自民系市議が「党公認並みの扱い」とする小桧山吉紀(56)。党推薦を受け、県議初挑戦だ。しかし、一日の街頭演説では「自民党」の名前はほとんど出ることなく、自身をアピールする言葉ばかりが並んだ。自民系市議も、一部が選挙事務所に顔を出す程度だ。

 小桧山は同じ前市議の森三郎に党公認争いで敗れたが、森が病気で出馬を断念。告示日直前の約一週間前に党推薦を得た。小桧山陣営の市議は「自民抜きで既に態勢が固まっている。自民系議員も急にこちらへは移りづらいだろう」と、森陣営との統合に消極的だ。

 選挙初挑戦の藤田光彦(53)は、妻とウグイス嬢、運転手の四人で選挙区を回る。民主党公認だが、県連の応援は頼まない。藤田は「日に日に市民からの反応が良くなっている。私なりのやり方で戦い抜きたい」と話す。

 背景には、市内に民主党の組織がなく、藤田が唯一の党員ということもある。「田名部(匡省)党県連代表の支持者は市内に大勢いる。だから、一回は来ていただきたいが…」と藤田。そんな求めにこたえるように、田名部は五日、同市入りし応援演説に立つ。

<三戸郡>

 「三戸郡下最大の南部町に県議がいないといけない」。告示前、南部町内で行われた無所属新人の夏堀浩一(53)の総決起大会で、後援会幹部らが声を張り上げた。

 これまで三戸地区、五戸地区、八戸近隣の東南地区から県議を輩出、すみ分けの時代が長く続いた。東南地区から三戸地区にまたがる三町村が合併し誕生した南部町。候補者の一人は「地盤が入り乱れる難しい選挙」と表現する。

 三戸町の民主党現職の松尾和彦(43)と自民党新人の沢田恵(49)の両陣営は「南部町の票は読めない」と、地元と隣の田子町での票積み重ねを重視。「常識的に考えて、三戸のどちらか一人が損のくじを引く」との声も聞かれる厳しい戦い。「地元と田子では負けられない」と口をそろえる。

 民主党現職の北紀一(65)は地元・五戸町の街頭演説で「前回まで支えてくれた南部町の人から今回は応援できないと言われた」と打ち明けた。危機感を強調しながら、地盤固めに懸命だ。

 「雲をつかむような選挙だ」と、ある陣営幹部が漏らす。混沌(こんとん)とした情勢の中、各陣営は郡内を駆けめぐる。

393片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 20:19:33
(6)むつ市「市部中心に集票合戦」/上北郡「浮動票めぐり綱引き」 青森東奥
http://www.toonippo.co.jp/rensai/ren2007/kengisenrupo/0406.html

<むつ市>

 「郡部から出た人は市部に攻め込み、市部は四方八方から攻撃目標にされる」。杉山粛むつ市長は街頭演説の中で、市部と郡部が合区となった選挙戦をこう評した。

 その市長が手厚く応援するのが郡部から再選を目指す自民党公認の大見光男(76)。四日午後、市長宅近くの街頭では「ふるさとを紹介すると、市長がここに連れてきてくれた」とあいさつ。「私が落ちれば、地元と自民党とのパイプが切れてしまう」と漏らしながら次の街頭へ向かった。

 自民党から推薦を受ける菊池健治(72)と越前陽悦(61)は、ともに旧むつ市区選出の現職。

 菊池はポスターに「自民党推薦」を明記。三月三十一日朝は、自民党の木村太郎衆院議員とともにむつ市内の街頭に立ち、国政与党との関係をアピール。「下北はあらゆる面で遅れている」と指摘する菊池は、道路を中心とした社会資本整備の必要性を訴える。

 他の自民系候補ほど強固な組織を持たない越前は「現職のうち誰か一人が必ず落選する厳しい戦い」を強調。県政与党の中で「政策実現に頑張る」覚悟を示しながら、JR大湊線の安定運行などを訴える。二日午後のむつ市内の街頭では、杉山市長の応援も得た。

 新保英治(68)はただ一人非自民の立場。田名部匡省参院議員、山本信悦連合青森会長とともに市部、郡部を回り、自分が議席を失えば「自民党以外の声が県政に届かなくなる」「格差拡大を認めることになる」と声を張り上げ、自民系三人との対立軸を鮮明にする。

 有権者七万人の四分の三はむつ市。最終盤、市部を中心とした集票合戦に拍車がかかる。

<上北郡>

 「変な選挙だよ。ねじれている」。県議選後に自身の選挙を控える、七戸町のベテラン町議が苦笑いした。「以前は支持する県議の名刺を出し、その後で自分の名刺も出した。初めてだよ、自分の選挙だけやるのは」 四議席を七人で争う上北郡区。五人は、中部上北からの出馬だ。元県議・小原文平(故人)の地盤だった旧七戸町。五千ともいわれる浮動票をめぐり、激しい綱引きが続く。中部の結果が、全体の当落を左右する。

 晴れ間がのぞいた二日午後四時。旧七戸町の中心部。現職斗賀寿一(62)がマイクを握る。「新幹線ができれば人の交流ができる。皆さんの声を吸い上げ、知事と渡り合わなければならない」

 その一時間半後、斗賀と同じ旧東北町に事務所を構える蛯沢正勝(59)が声を荒らげた。矛先は、同じ自民公認の新人工藤慎康(37)にも向かった。「中部上北の県議として働きたい。(工藤候補のように)旧七戸に事務所を張れば地元の候補なら、私もここに事務所を張った」

 その工藤は同日、おいらせ、六戸町を巡った。旧天間林村を拠点とする工藤の祖父で前県議の省三と小原は、かつては火花を散らした間柄。蛯沢は、省三の懐刀だった。「過去は過去。これからの七戸のためには県議が必要だ」と工藤の留守を預かる事務局長。「工藤は地元の候補」と強調する。

 新人吉田豊(48)の陣営は「地元の旧上北町で票を上積みできればいい勝負になる」と踏む。北山明(57)陣営は「労組系組織などを頼りに知名度の向上を図る」と躍起だ。

 「終盤は地元にてこ入れし、固める」。中部勢の切り崩しにあう南部の三村輝文(76)、北部の中谷純逸(57)の両現職陣営は、牙城を死守する構え。危機感と手応えが交錯する中、七陣営が最終コーナーを回った。

394片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 20:20:34
県議選は8日投開票
64人が激しい攻防  青森陸奥
http://www.mutusinpou.co.jp/news/07040701.html

 統一地方選の前半で「2007年政治決戦」の皮切りとなる県議選(定数48)は8日に投票が行われ、即日開票される。選挙戦は3月30日の告示以降、無投票となった黒石市、平川市、東郡、西郡の四選挙区を除く12の選挙区で、残り43の議席をめぐり現職、元職、新人の計64人が激しい攻防を展開している。本紙が取材を通じて終盤の情勢を分析した結果、約7割に当たる30議席程度が固まり、激戦区では当落線上に複数が並び競り合っているもようだ。投票率の高低や無党派層の動向が勝敗を分ける可能性も高く、県知事選、参院選と一大決戦をにらむ各党派の消長は投開票まで予断を許さない。

 県議選には、16選挙区に現職40人、元職2人、新人27人が立候補。うち四選挙区が無投票となり、自民現職の5人が一足早く当選を決めた。残る12選挙区では自民25人、民主10人、公明2人、共産3人、社民2人、無所属22人が43議席を争っている。
 公認のほか、推薦4人が選挙戦に入った自民は、固い支持組織を持ち安定した戦いを進める候補が多い。無投票当選者を含め全議席の過半数(25)に達する勢いで、会派現有の29議席確保もうかがう。
 民主は無風区を除く全選挙区で公認と推薦合わせ14人が選挙戦に臨んだ。非自民勢力が共闘する選挙区を併せ、複数の現職が自民候補と横一線でせめぎ合っているものとみられる。当初目標に掲げた議席倍増は難しい情勢で、党国会議員が全県でてこ入れに奔走している。
 公明、共産、社民は、それぞれ現有議席の維持が至上命題。党代表ら大物弁士を投入するなど組織固めを徹底し、一定の支持は得たもようだ。
 選挙結果は県知事選(5月17日告示、6月3日投票)、夏の参院選と続く政治決戦の行方も占うだけに、最終盤を迎えて各党による集票合戦は激しさを増している。ただ、情勢はなお流動的で、無党派層や投票率が獲得議席数に影響を与えそうだ。
 各候補の陣営は選挙戦最終日の7日、繁華街や主力地盤を中心に最後の訴えを繰り広げる。

395片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 14:08:49
自民系が過半数確保
県議選 女性議員1増2人 讀賣青森

 統一地方選前半戦の県議選は8日、投開票が行われ、無投票当選の5人と合わせて計48人の新県議の顔ぶれが決まった。自民党は公認・推薦合わせて過半数を維持した。民主党は新人全員が敗れたが、現状は維持した。公明、共産、社民の各党はそれぞれ現有議席を確保した。女性は2人が当選した。女性の複数当選は1999年以来。投票率は57・08%で、過去最低を更新した。

 公認30、推薦4の計34人を擁立した自民党は、ほとんどの選挙区で安定した戦いを展開し、27議席を確保した。同党は引き続き、最大会派として県議会の主導権を握ることになる。ただ、現有議席を下回り、占有率は57%から56%へとやや低下した。

 同党系候補は、むつ市区(定数3)と十和田市区(定数2)で民主党系候補を退けて議席を独占した。五所川原市区(定数3)でも2議席を確保。このうち、初当選した櫛引ユキ子さんは、自民党初の女性県議になる。

 上北郡区では、一時苦戦が伝えられた県連政調会長代理の中谷純逸さんを含めて2人が当選した。

 青森市区では、今期限りで県議を引退する父親の後継として名乗りを上げた高橋修一さんが初当選を果たすなど、世代交代もスムーズに進んだ。

 民主党は、自民党との対決姿勢を強調すべく、公認10、推薦4の計14人を立てたが、公認ベースでは現有6議席を維持するのにとどまった。苦戦していた県連幹事長の今博さんが津軽地方で唯一の議席を死守したものの、新人や元議員は振るわず、勢力拡大は果たせなかった。

 民主党が社民党と相乗り推薦した3人のうち、弘前市区の三上隆雄さんは当選したが、むつ市区の新保英治さん、十和田市区の中村友信さんは落選した。

 民主党は、知事選や参院選に向けて態勢の見直しを迫られそうだ。

 公明党は、青森、八戸両市区の現有2議席を死守した。八戸市区の畠山敬一さんは同市議からくら替え出馬した新人で、同党県本部が重点的にてこ入れして3位で当選した。

 共産党は、八戸市区の新人の当選は逃したが、青森、弘前両市区の現有2議席の維持には成功した。

 社民党は、県連代表の渡辺英彦さんが持つ青森市区の議席を、奈良岡克也さんがうまく継承した。

 国民新党が推薦した民主党系候補4人は民主党公認の今さんを除いて敗れた。

 無所属は13人が当選した。青森市区では、「市民派」の鹿内博さんが5度目の、連合青森の支援を受けた一戸富美雄さんが初の当選をそれぞれ決めた。三戸郡区では、南部町で盛り上がった「地元から県議を」の機運に乗った夏堀浩一さんが初当選した。

(2007年4月9日 読売新聞)

396片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 14:12:45
青森市区山内さん現役最多8選 讀賣青森

 定数10を14人が争う激しい選挙戦となった青森市区では、自民党県連副会長の山内和夫さんが高齢多選の批判をかわし、現役最多の8回目の当選を果たした。

 同市栄町の山内さんの事務所では、「当選」の一報が入ると、集まった支持者らから大きな歓声が上がった。山内さんは、激しい選挙戦の疲れを見せず、終始笑顔を振りまきながら、支持者らと何度も固い握手を交わし、喜びを分かち合った。

 青森市区では、合併により、旧浪岡町地区の票の動きが焦点の一つになったが、山内さんは精力的に支持を訴えて回った。3月下旬に浪岡地区の集会所で総決起大会を開くと、告示後も同地区に入り、「祖父が浪岡出身」などとアピール。2010年度予定の新幹線新青森駅開業に向けた地域活性化などを訴えるとともに、旧青森市地区でも地元を中心に手堅く票をまとめるなど、安定した戦いぶりを見せた。

(2007年4月9日 読売新聞)

五所川原市区今さん、自民独占阻む 讀賣青森

 3議席を巡り、自民党3人と民主党1人が戦った五所川原市区では、民主党県連幹事長の今博さんが再選を果たし、自民党の3議席独占を阻止した。

 同市みどり町にある今さんの事務所では、当選の一報が入ると大きな歓声があがり、今さんが事務所に姿を見せると割れんばかりの拍手がわき起こった。満面の笑みを浮かべた今さんは、支持者に感謝の言葉を述べてから、ジュースで威勢良く乾杯した。

 五所川原市区には今さんのほか、県議会議長を務めた現職と前市議の2新人が出馬。今さんは、街頭演説を選挙活動の中心に据え、無党派層の掘り起こしを図った。

 また、社民党県連幹事長で同市議の井上浩氏らの支援を受け、「非自民勢力の結集」を訴え、支持を広げた。

(2007年4月9日 読売新聞)

投票率過去最低の57・08% 讀賣青森

 県議選の投票率は57・08%となり、過去最低だった前回の59・00%をさらに下回った。

 各選挙区別に見ると、投票率が高かったのは上北郡区の66・63%や、五所川原市区の66・25%など。低かったのは南津軽郡区の49・91%や北津軽郡区の50・42%などだった。

 今回の県議選は産業・雇用対策や医師確保対策、行財政改革などを訴える候補が多かった。しかし、2月の県内有効求人倍率が全国ワースト2位の0・43倍になるなど、雇用環境や景況感に依然明るさが見えない中で、各陣営は具体的な対策を示し切れないままだった。有権者の関心がなかなか高まらない中、選挙戦では候補者名を連呼するなど従来の手法を繰り返す陣営が目立ち、有権者の間に“しらけムード”が広がったものとみられる。

 今回、県議選では初めて期日前投票が導入された。県選管は若者が集まるインターネットカフェやマンガ喫茶に、投票期日などを記したウエットティッシュ計4500個を配布したが、有権者の関心を掘り起こすには至らなかった。(永野慎一)

(2007年4月9日 読売新聞)

397片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 14:14:39
<<県議選>>自民 現有超す「19」
「野党」過半数に迫る「増税」反対論に拍車 讀賣秋田

 県議選は8日、投開票が行われ、63人が立候補した11選挙区の42議席が決まり、無投票当選も含めた全45議席が確定した。県政最大野党の自民党は、現有18議席を上回る19議席を獲得。同党推薦の無所属や共産党などを加えた「野党勢力」は、過半数まで1議席に迫る22議席となった。残り任期2年の寺田知事が綱渡りの県政運営を強いられるのは必至で、6月県議会以降、知事が最重要課題とする子育て支援と教育充実の増税に対する風当たりは、さらに強まりそうだ。

 今回の県議選には現職36人、元議員4人、新人26人が立候補した。公認党派別の当選者数では、自民19人、民主は2人で、公明と共産は秋田市選挙区の各1議席を守った。社民は3人、国民新も同市選挙区で初めての議席を獲得した。

 この結果、県議会の構成は、野党が自民(推薦含む)、共産、国民新の22議席に対し、民主、社民など非自民非共産の与党勢力が20議席。“中間派”は3議席となった。

 与党勢力の無所属には、自民党籍を持つ会派「新生会」の2人もいる。子育て増税には反対しており、5月の臨時県議会で自民党会派に合流し、野党に転じるかどうか注目される。

 8人が立候補した女性の当選者数は、前回2003年選の3人を上回る4人。県議選初の女性の一騎打ちとなった潟上市選挙区では、現職の児玉祥子さん(52)が競り勝った。

(2007年4月9日 読売新聞)

398片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 14:16:02
<<県議選>>女性対決児玉さんV 潟上市 讀賣秋田

 二田孝治・衆院議員(68)の長女で、新人の二田真規子さん(36)を破り、再選を果たした潟上市選挙区の児玉さん。父親同士が県議選の旧南秋田郡選挙区で3度にわたり議席を争った経緯から、父娘による因縁の対決としても注目を浴びる中、石川光男市長のほか、過半数の市議の支援を取り付け、激戦を制した。

 同市天王の児玉さんの事務所では喜びが爆発。支持者の拍手で迎えられた児玉さんは「みなさんの暮らしを築くため、真摯(しんし)に取り組んでいきたい」と述べ、万歳や握手を繰り返した。

 1キロほどしか離れていない二田さんの事務所は重苦しい雰囲気。二田さんも肩を落としていた。

(2007年4月9日 読売新聞)

<<県議選>>投票率最低67・87% 8回連続下落
最高はにかほ市 讀賣秋田

 県選管がまとめた県議選の投票率は67・87%(男67・62%、女68・09%)で、前回2003年選の69・48%を1・61ポイント下回り、過去最低を更新した。県議選の投票率下落は1979年以降、8回連続。今回は市町村合併に伴い、選挙区割りが17から14に大きく変わったが、有権者の関心は今一つ高まらなかったようだ。

 投票率が最も高かったのは、現職と元議員の一騎打ちが注目を集めたにかほ市選挙区で、81・58%。最も低かったのは秋田市選挙区で58・46%だった。当日有権者数は86万929人(男40万1174人、女45万9755人)。

 04年参院選から導入され、県議選では初となる期日前投票は12・82%に上り、最も高かった05年衆院選(選挙区)の12・03%を上回った。

 天気は、内陸部で一部崩れたが、沿岸部を中心に晴れ、最高気温は秋田市で14・3度と平年並みだった。

(2007年4月9日 読売新聞)

399片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 14:16:40
県議選 自民が過半数  告示前の27を維持 讀賣山形

 統一地方選の前半戦・県議選は8日、10選挙区で投開票が行われ、先に無投票で決まった9選挙区の14人と合わせ、44の議席が確定した。自民党は上山市区で議席を回復するなど、2003年の前回選より定数が2減った中で、告示前の27議席を維持し、引き続き過半数を占めた。民主党は公認1人の議席を維持し、推薦4人も当選。公明党は県都・山形市区の1議席を手堅く確保し、共産党は2議席を獲得して倍増した。社民党は山形市区で2議席を獲得したが、鶴岡市区で県連代表が落選した。女性は山形市区で2人、東置賜郡区で1人の新人が初当選し、酒田市・飽海郡区の現職と合わせ、全員が当選、初めて4議席を獲得した。

 全19選挙区に候補29人を擁立した自民は18選挙区で1人以上が勝利し、空白区は東村山郡区のみとなった。特に現職25人は、鶴岡市区で志田英紀さんがトップ当選を果たし、東田川郡区でも無所属候補との「現職対決」を制するなど全員が当選した。

 民主は、酒田市区で県連幹事長の和嶋未希さんがトップで再選。推薦6人のうち2人が無投票再選、新人2人が初当選を果たした。

 公明は、自民県連などとの選挙協力で現有1議席を死守。3人を立てた共産は鶴岡市区で現職が当選、山形市区でも悲願の議席奪還を果たした。社民は、5期目を目指した県連代表の田辺省二さんが落選し、県都の2議席にとどまった。民主との共同推薦候補2人も落選した。

 女性は、1959年の県議選などで候補2人が当選し、63年まで2人が在職していたが、3人以上が当選したことは過去になく、告示前と比べ一気に3人増えた。無所属の当選者は、前回選より2人少ない11人だった。

(2007年4月9日 読売新聞)

400片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 14:17:56
自民29、過半数届かず
知事野党逆風厳しく 共産1増、社・公現有維持 讀賣福島

 第16回県議選は8日、投開票され、全23選挙区のうち無投票の9区を除く14区の当選者46人が決まった。無投票当選の12人と合わせ、県政を担う58人の顔ぶれがそろった。昨年11月の佐藤知事誕生で、共産党を除くオール与党体制が崩れて迎えた初の県議選。野党に転じ、逆風にさらされた最大会派の自民党の当選者は29人にとどまり、前回の37人、改選前の31人はおろか過半数も維持できなかった。民主党は前回の4人に補選当選者を加えた改選前の7人から11人に躍進し、社民党は現有3議席を死守。両党と無所属でつくる与党会派「県民連合」は改選前の15から20に議席を増やした。公明党は3議席を維持、共産党は1議席増の3議席を獲得した。

 「予想以上にきついな」。自民党県連の岩城光英会長らが詰めた福島市の同党県連会館には、開票が進むにつれ、重苦しい雰囲気が漂った。「最低でも現有の31議席、最悪でも30は取れる」(県連幹部)とみていただけに、過半数割れは「(県連)結党以来の厳しい結果」と吉田弘幹事長は口にした。

 同党は現職31人、元議員1人、新人5人の計37人を擁立、1人を推薦した。市長選や参院補選への立候補などで議員辞職が相次いだため、前回は37人が当選したものの、今回の選挙前には31人に減少。二本松市など空白区も候補者を立てられず、擁立数も前回の41人に及ばなかった。

 昨年11月の知事選で「予想外の大敗」(陣営幹部)を喫した推薦候補の擁立をめぐる県連と各支部とのしこりもぬぐえなかった。また、野党となり、従来の支持団体などの票が与党の県民連合側に「かなり流れた」(県連幹部)とみられている。自民党は無所属で当選した満山喜一氏に会派入りを打診する方針で、過半数の30議席確保は可能とみている。公明党との連携も深めたいとしている。

 一方、福島市の民主党県連事務所では、同県連の玄葉光一郎代表や県民連合の瓜生信一郎会長らがテレビの前に詰め、公認・推薦候補の当確の報が飛び込むたびに拍手がわいた。玄葉代表は「佐藤知事の少数与党を支える必要があるという県民の意識が働いたのだと思う」と述べた。

 民主党は12人、社民党は4人を公認し、無所属を含めた県民連合としては25人を擁立。昨年の知事選で圧勝した佐藤知事誕生を追い風に現有15から5議席増を果たした。知事与党を前面に掲げ、安定した県政運営を求める県民の支持を得た。社民党は又市征治幹事長が各選挙区に入り、現有議席を堅持した。

 現有3議席と同数の候補者擁立にとどめた公明党は、支持組織を固め、新人1人を含む3人全員が当選した。

 共産党は6人を擁立。「前知事時代から野党を貫いた唯一の党」としてアピールし、現職1人に加え、福島市区といわき市区で新人が議席を得た。ただ、代表質問などができる交渉会派(5議席以上)への復帰はかなわなかった。

 投票は午前7時から計965か所で行われ、時間が繰り上げられた一部の投票所を除き、午後8時に投票が締め切られた。

(2007年4月9日 読売新聞)

401片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 16:49:30
07統一地方選:県議選 自民、過半数守る 民主、現職6人全員当選 /青森
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/aomori/news/20070409ddlk02010220000c.html

 ◇知事選に追い風

 統一地方選第1ラウンドの県議選は8日に投票が行われ、即日開票の結果、無投票当選の4選挙区5人を含む16選挙区48人の新議員が決まった。最大会派の自民は公認・推薦合わせて27人が当選し、単独で過半数(25議席)を確保した。各政党は6月の知事選、7月の参院選の「前哨戦」と位置づけており、知事選で自民、公明が推薦する現職の三村申吾氏への追い風になりそうだ。投票率は57・08%(男56・61%、女57・50%)で、前回03年より1・92ポイント下がった。【長谷川典義】

 告示日に無投票で当選が決まったのは黒石市区(定数1)、平川市区(同2)、東津軽郡区(同1)、西津軽郡区(同)の4選挙区。いずれも自民公認の現職計5人が当選した。残る12選挙区では43議席に対して64人が出馬し、景気浮揚策や雇用対策などの県政の諸課題をめぐって9日間の舌戦を繰り広げた。

 全立候補者69人の内訳は、政党公認候補が47人に対し、無所属が22人だった。立候補者を党派別にみると▽自民=公認30人(無投票当選5人含む)、推薦4人▽民主=公認10人、推薦4人▽公明=公認2人▽共産=公認3人▽社民=公認2人、推薦3人▽国民新=推薦4人。

 改選前の県議会の会派別勢力(党派別とは異なる)は▽自民29人▽新政会(民主系)7人▽公明・健政会4人▽共産2人▽社民・農県民連合2人▽無所属3人−−だった。

 ◆青森

 ◇“世代交代”高橋氏が初当選

 候補者の平均年齢が前回(03年)の55・0歳から51・8歳へと大幅に若返った青森市選挙区。中でも象徴的存在だったのが、トップで初当選した高橋修一氏だ。父弘一氏(72)は市議2期、県議8期を経験し、県会議長も務めた地元政界の重鎮。修一氏は父の地盤を着実に引き継いで世代交代を果たした。

 修一氏は、12年間勤めた青森市役所を昨年12月に退職して出馬した。10年の新幹線新青森駅開業について「開業効果を地域経済活性化、企業誘致、雇用創出につなげたい」などと訴えた。当選が決まり、同市の選挙事務所に詰めかけた支持者らとともに喜んだ修一氏は「20年後、30年後を見据えた時、地方に元気がなければ、国の成長はない」と若さを武器に県政界に乗り込む。【野宮珠里】

 ◆八戸

 ◇中村氏(無所属)、返り咲き 抜群の知名度生かす

 八戸市区(定数8)では、無所属元職で前八戸市長の中村寿文氏が当選し、異例の返り咲きを果たした。12人が立候補し、最終盤になっても票が読めない激戦を制しただけに、当選の報告に中村氏の事務所は歓声と拍手に包まれた。

 中村氏は、83年から県議に連続5期当選。01年11月から市長を1期務め、再選をかけた05年10月の市長選で小林真現市長に敗れた。去就が注目されていた昨年9月、記者会見で県議選への再挑戦を表明。県議時代は毎回上位当選の実力者だっただけに、同区の“台風の目”と称された。

 選挙戦で中村氏は「市長の経験を生かし、県会へ」と訴えた。企業や組織に頼らず、抜群の知名度を生かして、先代からの支持基盤に加え、市内全域から個人票を上積みした。【長沢晴美】

 ◆五所川原

 ◇新人・寺田氏が落選、自民独占ならず

 定数3を自民公認3人、民主公認1人が争った激戦区の五所川原市区では、新人の寺田達也氏が落選し、自民が目指した3議席の独占はならなかった。

 寺田氏は県議から転身した平山誠敏・五所川原市長の後継候補として、同市議18人の支援を受けた組織選挙を展開。選挙期間中の街頭演説には津島雄二・衆院議員や、山崎力・参院議員ら現職国会議員も駆けつけ、国政や県政へのパイプ役となることをアピールした。だが、同じ自民公認の櫛引ユキ子氏や、民主公認の今博氏との間で旧五所川原市地域の票の奪い合いが激化し、当選にあと一歩届かなかった。【村松洋】

402片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 16:50:40
 ◆北郡

 ◇「ムキムキマン」対馬氏は及ばず

 北津軽郡区(定数1)に告示直前に出馬表明したタレント候補の対馬誠二氏だったが、自民公認の現職・相川正光氏に及ばず落選した。

 対馬氏は選挙期間中、お菓子のCMキャラクター「ムキムキマン」として一世を風靡(ふうび)した知名度を生かし、推薦を受けた民主党の協力も得て区内を勢力的に回り、無党派層への浸透を図った。だが、告示前の準備の遅れが最後まで響いた。

 同選挙区で戦った対馬氏と相川氏は、ともに五所川原農林高卒で、「先輩・後輩対決」でもあった。結果は、自民の組織票を固めて終始選挙戦を有利に進めた後輩の相川氏に軍配が上がった。【村松洋】

 ◆弘前

 ◇自民・山内氏が4選、三村知事にプラス材料

 弘前市区(定数6)では、自民現職の山内崇氏が4選を果たした。地盤である旧相馬村と旧岩木町の票を堅実に固めた上で、06年に弘前市長へ転身した相馬しょう一氏の支持層の一部からも支持を得て激戦を勝ち抜いた。

 新旧交代が進む県政界にあって、山内氏は選挙区内で最多当選の現職県議となり、県政与党中堅としての地位を確固たるものにした。同時に、6月の知事選で再選を目指す三村申吾氏にとっても、支持基盤強化が急務となっている津軽地域で発言力を増す山内氏の当選はプラス材料になりそうだ。

 山内氏は「三村県政を支えて、県が推進する行財政改革や医師確保策を前進させる。地元の弘前市については、救急救命センターの設置に尽力したい」と力強く抱負を語った。【太田圭介】

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 ◆市民の声

 ◇掲げた公約実現して−−青森市緑1、主婦、板谷英子さん(34)

 子どもがいるので、教育や福祉に力を入れている候補に投票した。県議は当選したら終わりではなく、掲げた公約を早急に実現してほしい。当選後の活動をきちんと見ていこうと思う。

 ◇県のイメージアップを−−青森市中佃1、会社員、工藤政孝さん(38)

 県の景気、雇用などを良い方向に向けてくれるような人に投票した。今、「地方」はすさんだような良くないイメージがある。選ばれた人たちには県のイメージアップを行ってほしい。

 ◇分かりやすい論戦を−−弘前市大清水4、建築士、今隆さん(51)

 県政のチェック機能を果たしてくれそうな候補に投票した。テレビの政治討論番組のような分かりやすい論戦を県議会でもすべきだ。地域活性化にも重点的に取り組んでほしい。

 ◇中心市街地活性化の議論を−−八戸市湊町、会社員、河原木レイ子さん(56)

 会社が応援する候補に投票した。市の中心街に勤めているので、もっと中心市街地の活性化についての議論を聞きたかった。市民の関心も高いはずで、県議にも力を入れてほしい。

 ◇下北の活性化進めて−−むつ市文京町、会社員、竹谷龍治さん(55)

 津軽地方に比べると、下北は開発がかなり遅れていると思う。陸の孤島化している。原発や核関連施設を受け入れて協力しているのだから、道路整備などを含めて活性化を進めてほしい。

403片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 16:52:08
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 ■解説

 ◇民主、選択肢示せず

 今回の県議選は後に続く知事選と参院選の行方を占う前哨戦として、県議会勢力地図がどう塗り替わるかが最大の焦点だった。改選前29議席だった自民会派は現職4人が引退。定数が51から48に削減され、単独で過半数(25議席以上)を順当に確保した。知事選で自民、公明から推薦された現職の三村申吾氏は、これで有利に戦える見通しが立っただけでなく、仮に再選を果たした場合の2期目の議会対策の面でも、不安要素はなくなったことになる。

 自民は昨年11月に県議選最初の公認・推薦候補者31人を承認し、着実に選挙態勢の準備を進めた。知事選をめぐる各党の対応は、共産が堀幸光・県委員長を公認したのみ。民主は独自候補を擁立する方針だが、具体的な候補者名が浮上しては立ち消えになった。

 全国最低レベルの有効求人倍率に象徴される雇用悪化や景気回復の遅れは、県民にとって喫緊の最重要課題だ。ただ、あまりに切実な課題であるため、党派を問わず、ほとんどの候補が「雇用対策」「産業振興」を公約に掲げた。この結果、候補間、政党間の政策や主張の違いを見いだすことが難しくなった。

 自民、公明が三村県政を強力に支える中で、野党や無所属候補が与党候補との対立軸を鮮明にするには、三村県政とは異なる具体的な政策を有権者に提示する必要があった。ところが、今回は民主側が有権者に選択肢を示すことができなかった。

 今後も民主が争点を明確化できないようなら、後に続く知事選、参院選でも今回と同様に、自民が強固な支持基盤を見せつけることになりそうだ。【長谷川典義】

毎日新聞 2007年4月9日

404片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 16:52:31
07統一地方選:県議選 “選挙離れ”投票率下落−−過去最低、7回連続 /青森
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/aomori/news/20070409ddlk02010225000c.html

 県議選の投票率は03年の前回を下回った。これで過去最低記録の更新は7回連続となった。午後から天候が崩れた地域が多かったことを考慮しても、有権者の選挙離れに歯止めをかけられなかったと言える。

 前回は木村守男前知事のセクハラ不倫疑惑が浮上した中で行われた。前知事を擁護する与党を、どう評価するかという極めてわかりやすい争点で選挙戦が展開されたにもかかわらず、投票率は99年の前々回(63・80%)から4・80ポイントも低下した。この結果から、県政に対する有権者の不信感が高まっていたことがうかがえた。与党・自民の公認候補が過半数を割り込んだ選挙結果からは、自民支持層が投票を回避したことも推測された。

 今回の県議選では県政の課題が山積しながら争点がぼやけてしまった。各政党は後に続く知事選や参院選に向けて、眠っている組織票の掘り起こしに走り回ったが、反応は鈍かった。首都圏と県内、県内都市部と郡部で広がる「格差」の是正に向け、有権者が早急な対応を求めていることは間違いない。それでも投票率が伸びなかったのは、それだけ県議会への期待感や信頼感が失われていることを示している。

 県選管は県議選初適用となる期日前投票で投票を呼びかけたり、若年層の投票率アップを目的にマンガ喫茶などで啓発活動を実施した。また、民間有志が企画した合同個人演説会も3選挙区で開かれた。しかし、投票率の上昇にはつながらなかった。【村松洋】

毎日新聞 2007年4月9日

407片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 16:55:07
’07統一選:知事選/県議選(その2止) 県議選、民主は半数届かず /岩手
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/iwate/news/20070409ddlk03010197000c.html

 ◆県議選

 ◇自民2議席減らす

 県議選は無投票当選した2選挙区4人を除いた15選挙区44人が決まった。現有議席を死守したい自民と、県議会の過半数確保を目標に掲げた民主の議席争いが注目されたが、民主が議席を伸ばしきれず、単独過半数に届かなかった。

 民主は現職18人、新人12人を擁立した。ザ・グレート・サスケ氏が知事選出馬のために直前に辞職するなどして改選前の議席は20。今回の選挙戦では、前県連代表の達増拓也氏のマニフェストと連動させた県版マニフェストを公表。各地でともにマイクを握って連携を強調し、一体感をアピールすることに力を注いだ。奥州選挙区では、定数5に対し5人を擁立。議席独占の可否が注目される中、現新ともに激しい選挙戦を強いられた。

 一方、改選前の議席が15だった自民は、現職12人、新人4人の計16人を擁立した。定数が1減で1となった九戸、下閉伊両選挙区を中心に、議席を明け渡すまいと死闘を繰り広げた。告示後は党本部の中川秀直幹事長をはじめ、閣僚級大物議員が県内入り。県議選での現有議席の死守を訴え、民主を意識した選挙戦を展開した。

 公明は盛岡選挙区の1議席を確保するため、強固な支持層を着実に固めていった。共産は悲願の複数議席確保のため、奥州、一関、岩手で新たに3人を立て、支持層の拡大を図った。社民は、盛岡選挙区の現職1人に加え、新人3人を擁立、票の上積みを図った。

 県議会会派、政和・社民クラブの無所属系議員ら4人が「岩手政和会」から立候補。無所属は16人が出馬し、自民が3人、民主2人を推薦していた。【念佛明奈】

408片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 17:00:57
’07統一選:県議選(その1) 自民、過半数取れず 与野党勢力、拮抗状態 /秋田
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/akita/news/20070409ddlk05010114000c.html

 ◇寺田県政と議会、緊張関係続く

 統一地方選第1ラウンドの県議選(定数45)は8日、無投票だった3選挙区を除く11選挙区で投票があり、即日開票の結果、新県議45人が決まった。県政野党の自民党は19人が当選し、議席を1増やしたものの、目標の過半数には届かなかった。与野党会派の勢力は改選前同様拮抗(きっこう)し、寺田典城知事と議会の緊張関係は続きそうだ。女性は前回(03年)の2倍の8人が立候補し、過去最多の1947年と同じ4人が当選した。投票率は67・87%で、過去最低だった前回(69・48%)を1・61ポイント下回った。

 ◇初の女性同士一騎打ち、児玉氏が制す−−潟上市

 立候補者66人のうち現職3人は既に無投票当選しており、8日の投開票では残り42議席の当選者が決まった。無投票も含めた当選者の内訳は現職31人、元職3人、新人11人。

 現職では能代市山本郡の宮腰誠氏(68)=社民党、3期目▽大館市の菅原龍典氏(63)=無所属・民主党推薦、2期目▽湯沢市雄勝郡の岩井川皓二氏(64)=無所属、1期目▽鹿角市・郡の杉江宗祐氏(67)=無所属、1期目▽大仙市仙北郡の渡部英治氏(57)=無所属=の5人が落選した。また3期目以上の現職9人が引退し、立候補者最年少の秋田市の新人、中泉松司氏(27)=自民党=が当選するなど、世代交代が進んだ。

 自民党は過半数獲得を目指して25人を公認、1人を推薦したが、6人は落選した。同党以外の公認候補の当選者は、民主党2人(公認候補3人)▽公明党1人(1人)▽共産党1人(4人)▽社民党3人(4人)▽国民新党1人(1人)。県政与党の最大会派みらい21は、現職10人のうち、菅原、杉江、渡部の3氏が落選した。このほか、無所属新人の当選者が6人おり、会派入りの動向が注目される。

 県議選史上初の女性一騎打ちとなった潟上市では、無所属現職の児玉祥子氏(52)が自民新人の二田眞規子氏(36)を退け、再選を果たした。【福永方人】

 ◆潟上市

 ◇知名度不足響く 二田氏、涙のむ

 県議選史上初の女性一騎打ち、しかも有力議員の2世対決とあって注目を集めた潟上市選挙区(定数1)は、無所属現職の児玉祥子氏が、自民新人の二田眞規子氏との激戦を制した。

 天王地区にある児玉氏の選挙事務所は「当選確実」の一報が入ると、支持者らの拍手と歓声に包まれ、万歳がわき起こった。児玉氏は「主婦として生活者の声を県政に届けたい」と興奮気味に抱負を語った。

 児玉氏は地元の飯田川地区を固めたほか、石川光男市長や市長派の市議13人がフル回転し、二田氏の地盤で大票田の天王地区でも浸透。民主党や連合の支援を受け、労組票もまとめた。

 二田氏は海外留学などで養った「グローバルな視点」や自民党公認をアピール。同党衆院議員の父孝治氏の地盤である天王地区を中心に浸透を図ったが、出馬表明の遅れや知名度不足などが響き、支持に広がりを欠いた。【福永方人】

 ◆秋田市

 ◇中泉氏に“春風” 石川ひとみ氏も初当選

 秋田市選挙区は現職8人と新人10人が定数13を争う乱戦の中、注目の新人が当選し、世代交代が確実に進んだ。

 新人で「2世候補」の中泉松司氏の元に待望の“春風”。秋田市飯島道東の選挙事務所に当確の連絡が入ると、中泉氏は県議会議長の父松之助氏と並んで、詰めかけた支持者から祝福を受けた。中泉氏は父から引き継いだ強固な後援会組織をフル回転。金足から土崎まで市北部一帯で支持を拡大した。「世襲批判」で父の基礎票の目減りも心配されたが、「若さを県政に」をスローガンにした訴えも浮動票取り込みなどに奏功した。

 一方、引退する社民現職・加成義臣氏の後継候補として出馬した石川ひとみ氏も喜びの初当選を果たした。石川氏は党の議席確保を最大の使命として出馬。加成氏の全面的な支援を受け、同氏の地盤・土崎や党の支持を固め、乱戦を勝ち抜いた。【馬場直子】

 ◇元秋田市長の石川錬氏が初当選

 元秋田市長で国民新党秋田県支部代表の石川錬治郎氏が初当選し、県政界の現場への復帰を果たした。石川氏は90年に秋田市長に初当選したが、3期目途中に「妻の介護」を理由に辞任した。その後、03年は無所属で、05年には党公認候補として衆院選秋田1区から出馬したが落選。今年2月に県議選への出馬を宣言し、告示後は「県と県議会はなれ合い」と主張し、県議会のあり方を鋭く批判してきた。党の亀井久興幹事長や長谷川憲正参院議員が来援し、乱戦模様のなか、元市長の知名度を武器に根強い個人票を集めて勝ち抜いた。【馬場直子】

409片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 17:02:21
 ◆能代市山本郡

 ◇金谷氏3選、感激の面持ち

 定数4を現職、元職、新人の7人で争う能代市山本郡選挙区の激戦を制し、3選を果たした自民現職の金谷信栄氏は、八峰町八森の選挙事務所で感激の面持ち。支持者の手を握り、「ありがとう、ありがとう」と、何度も頭を下げた。

 秋田2区選出の野呂田芳成衆院議員の支援で前回、再選を果たした金谷氏は「政治は分かりやすくなきゃいけない」と、05年の衆院選で秋田2区に小泉政権が差し向けた刺客候補を支持。これがしこりとなり、今選挙では野呂田氏の支援を断たれ、一転して苦境に追い込まれた。

 しかし地元八峰町の支持者らに後押しされ「地域と県政のパイプ役を」とアピールし、三種町や能代市でも善戦。金谷氏は目を潤ませながら「厳しい戦いだった」と振り返った。【田村彦志】

 ◆候補乱立の大仙市仙北郡

 ◇高貝氏が落選、無念あらわ「申し訳ない」

 定数5に10候補が乱立した大仙市仙北郡選挙区で、高貝久遠氏は大仙市の保守票を伸ばせず、当選ラインに届かなかった。他候補5人の当選確実を聞き届けた高貝氏は支援者を前にあいさつに立ち、「町長時代から応援していただいた皆さんに申し訳ない」と無念さをあらわにした。05年の衆院「郵政解散総選挙」の際は秋田3区から自民党公認で立候補した御法川信英氏の選挙参謀を務めるなど、自民党支持層の間でも知名度は高かっただけに、まさかの敗北に関係者は肩を落とした。

 旧太田町長を3期務めた実績を生かして旧町内をまとめる傍ら、隣接する旧中仙町を地盤とする大野忠右エ門氏と大仙市東部の保守票を奪い合い、同じ旧町内からは町長選で戦った鈴木隆太郎氏も出馬。南方は美郷町の樽川隆氏と攻防を繰り広げるなど、し烈な選挙戦だった。地盤は手堅くまとめたが、大票田の旧大曲市内で浸透しきれなかった。【津村豊和】

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 ■解説

 ◇「追認」だけは許されない

 現職9人が引退し、新人11人が当選した今県議選。数字の上では議会の刷新が進んだかに見えるが、新人の顔ぶれは現職の子息や元首長ら「有力者」が多く、“新風”が吹き込んだとは言い難い。また市町村合併後初めて地域の代表を選ぶ機会だったにもかかわらず、3選挙区は無投票という寂しい結果に終わるなど、県議選への関心が高くないことをうかがわせた。

 県政野党の自民党は議席を1増やしたものの、過半数には届かなかった。県政界の勢力図は依然流動的で、7月の参院選に向け、自民党はさらなるテコ入れが、非自民の各政党には巻き返しの戦略が必要だろう。

 人口流出や雇用不安、医師不足……。新県議45人にはさまざまな難題が待ち受ける。中でも県が導入を目指す「子育て支援新税」の可否は最大の懸案だ。寺田典城知事は9月定例県議会に新税導入のための県税条例改正案を提出する方針で、新税を巡る論戦は6月定例会で山場を迎える。新県議のほとんどは新税に反対しており、現状では実現は困難な情勢だが、今後の議論で45人の姿勢が変わっていくのかも注目される。

 改選前の県議会では、知事の提案に反発しながらも、県側の説得などに押し切られて結局は賛成に回る場面が散見された。当局の施策を追認するだけなら、議会は必要ない。県政を厳しい目で監視し、県民が望む政策を提言すること。58万票に託された有権者の期待を裏切ってはならない。【福永方人】

毎日新聞 2007年4月9日

410片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 17:03:15
’07統一選:県議選(その2止) 菅原氏、敗北で肩落とす−−大館市 /秋田
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/akita/news/20070409ddlk05010118000c.html

 ◇ハンディ重なり敗北

 大館市選挙区(定数3)に出馬した菅原龍典氏の陣営は、国道285号に面した選挙事務所近くの神社の会館で、勝敗の行方を見ようとテレビ画面にくぎ付け。だが地盤の旧比内地区では自民新人とかち合った。さらに北秋田郡からの区割り変更というハンディが重なり、苦戦を強いられ敗北した。

 支持者からは「ウーン、伸びない」と苦しい展開に焦りの声が。やがて3人の当確の報が流れると、支持者らは「頑張ったが……。届かなかったか。福祉通の菅龍さんは絶対県政に必要な人だったのに」と肩をガックリ落とした。

 同会館に姿を見せた菅原氏は「区割りや新人出馬は言い訳にならない。不徳の致すところ。申し訳ない」と頭を下げた。

 告示前は寺田典城知事が、告示後は寺田学民主県連代表、鈴木陽悦参院議員が次々来援。後半は選対全体が回り始め、手応えを感じていたが、ハンディをはね返すには至らなかった。【村川幸夫】

 ◆新議員に望む

 ◇水質に問題解決を−−能代市、茶小売業、佐藤牧夫さん(64)

 地域経済が低迷し農家、商店主、土木建設業も元気がない。そのうえ大手スーパー「イオン」の新店舗出店計画で中心商店街の存続が懸念されている。先行きが大変不安。地域の活性化や雇用の場の創出に全力を挙げてほしい。水質に問題がある二ツ井地域で緊急に上下水道を整備し、事業を起こすのも一つの考えではないか。

 ◇生活を守って−−横手市、主婦、樋渡せい子さん(44)

 秋田県はまだ不景気な感じなので、新県議には私たちが普通の暮らし、まあまあの生活を守れるよう、地域経済が少しでも上向く方向で頑張ってほしい。母親としては、2人の子育てに夢中なので、少人数学級の維持など教育環境の充実にも努めてほしいと思う。子育て支援新税の導入に関しては、もっと議論が必要ではないかと思う。

 ◇保育の環境整備を−−秋田市、自営業、椎名一義さん(39)

 選ばれた議員には、子供が住みやすく、小さい子供でも安心して育てられる環境をつくるよう力を尽くしてほしい。また、職場における女性の労働環境を改善して、子供を産んでからも働けるような制度を整備してほしい。学校では、子供たちに勉強を教えるだけでなく、人間性も身に着けるような教育をしてほしい。

 ◇子育て新税は反対−−大館市、会社員、菅原孝子さん(30)

 県民の新たな負担になる子育て支援新税には絶対反対だ。県の台所事情をもっと効率的にやりくりすれば、税負担は必要なくなるのでは。県北地区は県央や県南に比べて高速交通体系の恩恵に浴していない。特に冬期間の運転時間の長さはウンザリ。県都へせめて1時間で行ける交通体系の確立に新県議は努力してほしい。

毎日新聞 2007年4月9日

411片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 17:04:18
’07統一選:県議選 投票率、過去最低の67.87%−−8回連続低下 /秋田
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/akita/news/20070409ddlk05010115000c.html

 ◇前回比1・61ポイント減

 投票率は前回比1・61ポイント減の67・87%。79年以来8回連続の減少で、過去最低となった。期日前投票は好調だったが、投票日当日の出足が鈍かった。市部では低下が続いたが、秋田市は前回選(河辺、雄和両町との合併前)から0・67ポイント上昇し58・46%。農村部の投票率は比較的高かったが、過疎化で有権者が減少し、県内全体の投票率を押し上げるには至らなかった。当日有権者数は86万929人(男40万1174人、女45万9755人)。

 市町村別では、上小阿仁村(83・98%)▽東成瀬村(81・68%)▽にかほ市(81・58%)などが高かった。選挙区別では、定数13に対して18人が立候補した秋田市選挙区、定数5に10人が立候補した大仙市仙北郡選挙区などは、し烈な選挙戦が展開され、高投票率になるともみられた。

 県議選の投票率は75年の86・18%をピークに下がり続け、03年の前回選は大きな政策争点がなく、99年を5・22ポイント下回った。7日までの期日前投票者数は、前回の不在者投票数より7万708人多い11万1761人で、有権者に占める割合は7・7ポイント増の12・82%。投票所が増えたことなどから、有権者にとっては投票しやすい環境が整い、投票者数は告示後から好調に推移していた。【津村豊和】

毎日新聞 2007年4月9日

412片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 17:05:27
’07統一選:県議選/仙台市議選(その1) 県議選、自民が過半数 /宮城
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/miyagi/news/20070409ddlk04010167000c.html

 統一地方選の前半戦となる県議選(定数61)と仙台市議選(同60)は8日投開票が行われ、即日開票の結果、新議員の顔ぶれがすべて決まった。村井嘉浩知事、梅原克彦市長が就任してから迎える初の改選となり、選挙戦では、県政、市政運営への姿勢や評価などが問われた。県議選の全24選挙区に公認・推薦候補計39人を擁立した自民は、過半数を超える32議席を確保、公明と合わせた「知事与党」が県議会で多数派を占めた。県議選の当日有権者数(無投票当選の選挙区を除く)は164万7604人。投票率は県議選50・45%(前回53・75%)、仙台市議選46・39%(同47・58%)とともに前回を下回り過去最低を更新した。【石川貴教、山寺香、伊藤絵理子】

 ◆県議選

 ◇「知事与党」多数派に−−公認候補増やし

 県議選は夏の参院選の前哨戦とも位置づけられ、政党が党勢拡大を図ろうと公認・推薦候補を増やす動きも目立った。

 自民は、前回03年に比べ公認候補を7人増やした。新人擁立に加え、無所属だった現職を公認。05年衆院選小選挙区で、県内6議席中5議席と圧勝した流れも生かし、過半数に迫る30人が当選した。民主は前回より2人多い9人を擁立。小選挙区で大敗した衆院選から「民主王国・宮城」の復権を目指して巻き返しを図り、全員の当選に成功した。

 公明は初めて泉選挙区に公認候補を擁立。参院選の比例東北候補と連動し、4人全員が当選。共産は前回から1人減の8人に公認を絞り込み、改選前より1増。社民は衆院議員の地元・気仙沼選挙区にも公認候補を立てたが、惨敗した。

 無所属は14人が当選し、前回より10人の大幅減となった。各党が勢力の拡大を図る中、無所属の票が激しい争いに切り崩される格好となった。

 ◇自民の細川氏が激戦制し初当選−−若林選挙区

 県議選若林選挙区は、自民新人の細川雄一氏(39)が初当選を果たした。細川氏は仙台市若林区の選挙事務所で、詰め掛けた支持者とともに、喜びを分かち合った。同選挙区は4人で3議席を争う少数激戦。細川氏は秘書を務めた自民の中野正志衆院議員の支持票を固めたほか、若さと行動力を前面に掲げ、議席を獲得した。【比嘉洋】

 ◆仙台市議選

 ◇女性10人が当選 前回議席を維持

 仙台市議選は、女性候補が政令市に移行した91年以降、過去最高の15人が立候補し、現職7人を含む10人が当選した。前回の10人を維持し、女性の議会進出の流れは引き続き変わらなかった。

 現元新別では、実績を訴える現職が各選挙区とも順当に当選を決めた。元職・新人は無党派層を中心に浮動票の取り込みを図ったものの、現職の壁は厚かった。

 政党別では、自民が前回に引き続き10人の2けた当選。民主は前回より3人増の9議席を獲得。公明は現有議席の8人を確保した。共産は現状維持、社民は1増。無所属は21人と前回より2人減った。

毎日新聞 2007年4月9日

413片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 17:06:16
’07統一選:県議選/仙台市議選(その2止) 県議選、民主も議席増 /宮城
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/miyagi/news/20070409ddlk04010174000c.html

 ◇「王国」復活に足がかり 合併の余波、各選挙区で

 ◇6現職競り合い、本木氏が当選−−石巻・牡鹿選挙区

 平成の大合併に伴う区割り見直しで、旧石巻と旧牡鹿、旧桃生の一部が統合して定数が実質的に1減となった石巻・牡鹿選挙区は、現職6人が5議席を巡って激しく競り合い、無所属の本木忠一氏(49)が当選を果たし、石巻市内の選挙事務所は喜びにわいた。

 本木氏は旧市内だけでなく、合併した旧6町と女川町に後援会などを置き、早くから郡部にも照準を合わせて活動してきた。土井喜美夫市長と民主の安住淳衆院議員の支援を受け、集会や演説会を開催。「結束が固い郡部を攻略するのは大変。ふたを開けてみないと分からない」と気を引き締めたことが功を奏した。【石川忠雄】

 ◇自民・高橋氏が初当選果たす−−柴田選挙区

 無所属現職に自民と民主の新人3人の計4人が2議席を争った柴田選挙区は、自民新人の高橋伸二氏(40)が初当選を果たした。

 高橋氏はJR大河原駅前の選挙事務所で、大勢の支持者の握手攻めに遭いながら、ともに万歳三唱。激戦をくぐり抜けた喜びをかみしめた。

 高橋氏は今期限りで引退する大沼迪義氏(70)の後継者。若さと行動力に加え、18年間の衆院議員秘書経験を強調し、「即戦力」を訴えた。子育て支援の充実などを公約に掲げ、地元・大河原町を手堅くまとめたほか、柴田、村田、川崎の3町にもくまなく浸透し、議席獲得に成功した。【豊田英夫】

 ◇自民・佐藤氏が議席を守る−−塩釜選挙区

 3人が2議席を争った県議選塩釜選挙区で、自民現職の佐藤光樹氏(39)が再選を果たした。

 前回は無所属でトップ当選した佐藤氏は、今回は公認で出馬。若さを前面にアピールし、市内全域を回り約100カ所で街頭演説を開催。個人演説会を1日2〜3カ所で重ねた。地域経済活性化や教育改革を訴え、幅広い層に浸透し議席を守った。【山寺香】

 ◇熊谷、只野氏が初当選 旧津山町長と旧豊里町長−−登米選挙区

 4人で3議席を争った県議選登米選挙区で、元旧津山町長の熊谷盛広氏(56)と元旧豊里町長の只野九十九氏(58)の両無所属新人が初当選。区割りの変更で政治勢力図が塗り替わった。

 熊谷氏は旧迫町を拠点に地縁血縁をたどって路地奥まで入り込むドブ板の支持取り付けを重ねた。県佐沼高同級生の旧迫町長が支援するなど、同校同窓会ルートも票の掘り起こしに動いた。

 只野氏は05年の初代市長選で旧迫町重視の選挙戦に敗れ、地元と近隣票の票固めを核に各所に打って出る作戦に変更。石越、中田、米山、東和の「旧町長連合」が新市建設の充実を託し肩入れした。【小原博人】

 ◇自民県連幹事長中・村氏が4選−−遠田選挙区

 2現職が1議席を争った遠田選挙区は、4選を目指した自民の中村功氏(57)が激戦を制し、党県連幹事長としての面目を保った。

 中村氏は涌谷、美里の両町長や両町議の多くの支援を受けて組織選挙を繰り広げた。地盤の涌谷町の票を固めるとともに、社民の佐々木〓氏(65)の地盤とされる美里町にも攻勢をかけた。「農政のスペシャリスト」を看板に、告示後毎晩4〜5カ所の個人演説会をかけもちするエネルギーを見せた。

 遠田選挙区は前回までは定数2で両氏が共存していたが、平成の大合併で旧田尻町が大崎市に加わり定数が1に減った。【小原博人】

毎日新聞 2007年4月9日

414片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 17:08:12
’07統一選:県議選 投票率は50.45%−−過去最低 /宮城
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/miyagi/news/20070409ddlk04010169000c.html

 8日投票された県議選の投票率は、過去最低だった前回03年(53・75%)からさらに3・30ポイント下回る50・45%となった。投票率が前回を下回るのは、95年から4回連続。最近の国政選挙や知事選は改善傾向にあったものの、有権者の地域行政への関心は依然として低いままとなった。

 県内では04年参院選の投票率が53・92%と、前回01年参院選(55・55%)からほぼ横ばいを維持。05年衆院選は64・58%と、過去最低だった96年(57・53%)から7・05ポイント上昇するなど、低下傾向に一定の歯止めがかかっていた。また、地方選では、05年知事選が40・35%と過去最低だった前回01年(35・58%)から大きく上昇していた。

 今回こうした傾向と異なった背景は「平成の大合併」に伴う選挙区の線引き変更などに伴い、定数が1増2減と見直され、一部選挙区は激戦となった一方で、他の多くの選挙区は盛り上がりに欠けたことが挙げられる。県選管などは下げ止まり傾向を維持しようと、特に投票率の低い若者層への啓発活動に力を入れたが、投票率向上の困難さが浮き彫りとなった。【伊藤絵理子】

毎日新聞 2007年4月9日

415片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 17:08:53
選挙:県議選(その1) 自民、現有議席を確保 女性議員4人に /山形
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamagata/news/20070409ddlk06010132000c.html

 統一地方選前半戦の県議選(定数44)は8日、投票があり、開票の結果、無投票当選の14人に加えて30人の当選が決まった。定数が2減ったが、自民は改選前と同じ27議席を獲得し、圧倒的多数を占める構図に変化はない。現職同士が激突し接戦を繰り広げた東田川郡区では、自民の田沢伸一氏(57)が3選を果たし、山形市区では初の女性県議2人が誕生するなど女性議員は1人から4人に増えた。1期目を折り返した斎藤弘知事に新議員はどういうスタンスで臨むのか。動向が注目される。当日有権者数は64万4736人。投票率は65・22%と、過去最低を更新した。【統一地方選取材班】

 ◆山形市区

 ◇大内、渡辺氏当選 各地で女性候補が「旋風」

 第1回県議選の1947年以来、一度も女性県議が誕生したことがなかった山形市区に初めて、無所属の大内理加氏(44)と、共産の渡辺ゆり子氏(54)の2人の女性県議が誕生した。定数9に10人が立候補したが、新人女性候補が2人出たことで、これまでの「男性中心選挙」の空気が一変。各候補とも女性票の取り込みに腐心した。

 また、酒田市・飽海郡区から立候補した唯一の女性現職の民主、和嶋未希氏(34)は、2位以下に大差を付け圧勝し、東置賜郡区の無所属新人、竹田千恵子氏(57)も激戦の中で勝利するなど、各地で女性候補が「旋風」を巻き起こした。

 県議会の女性議員は、計6期24年間「空白県」という不名誉を経験し、最多だったときでも2人だった。今回、女性県議が一気に3人増えて4人誕生したことで、斎藤県政が打ち出す子育て支援や高齢化対策などの施策に対し、女性の視点を加えてチェック機能を果たすことができるのか、注目される。

 ◆鶴岡市区

 ◇社民党県連代表・田辺氏、まさかの落選 議席半減に衝撃

 鶴岡市区で5選を目指した社民党県連のベテラン、田辺省二代表(73)がまさかの落選。社民は現有4議席から2議席に減らした。同党は今回、公認候補を前回の半分の3人に絞り、万全の体制で選挙戦に臨んだだけに、県連代表の落選に衝撃が走った。

 鶴岡市区は定数5に自民、共産、社民の現職4人と、自民、無所属の新人2人が立候補した少数激戦だった。田辺氏は「皆さんの思いに応えられず、心底悔しい。この悔しさをどんなバネにしていくかが課題だ」と沈痛な面持ちだった。

 寒河江市区と上山市区では、社民、民主両党で推薦した候補が相次ぎ落選した。

 少数激戦の山形市区では、激しい争いに埋没した無所属現職の奥山誠治氏(47)が涙をのんだ。

 また、自民候補と無所属候補の一騎打ちで注目された三つの1人区のうち、現職同士が激突した東田川郡区では、最後まで接戦となったが、自民の田沢伸一氏(57)が、無所属の吉泉秀男氏(58)を振り切った。

 2月の市長選の熱気が冷めやらぬ中で激戦を繰り広げた上山市区では、自民新人の柏倉昭一氏(62)が無所属現職の吉田明氏(55)をかわした。中山町の候補者同士の対決となった東村山郡区は、無所属現職の村山隆氏(47)が、自民新人の鈴木徹雄氏(57)に競り勝った。これで自民は1人区で2勝1敗となった。

 ◇自民・迷走、民主・ちぐはぐ 参院選への思惑外れる

 参院選に候補者を擁立する自民、民主、共産の各陣営は、県議選を参院選本番と連動させようと臨んだが、それぞれの思惑は外れた。

 自民は候補者選考が迷走し、党公認候補が決まっていない全国でも最後の選挙区になった。今年初めには「参院候補者も県議候補者と一緒に選挙区を回って売り込みたい」と、県議選告示前の擁立決定をもくろんでいたが、実現できなかった。選挙中、県連幹部は「(演説会で)参院選の話をすると(有権者が)しらける」と漏らした。

 だが、県議選では全選挙区で公認候補者を立てて勢力拡大を図り、参院選へのはずみとなる可能性を残した。

 今年2月に候補者を決定した民主は、大票田の県都・山形市区や近藤洋介会長の衆院2区内にある五つの1人区で対立候補を擁立できなかった。また、定数2の寒河江市区で無所属新人2人に推薦を出した結果、両候補陣営に不信感を残すなど、ちぐはぐさが目立った。

 共産は、唯一の現職のいる鶴岡市区のほかは山形市区、酒田市・飽海郡区に候補者を出すにとどまり、全県的な展開をすることができなかった。各候補の個人演説会では、参院選候補者もこまめに出席して応援演説を重ねた。しかし、同党支持層以外への浸透を十分に果たせたとは言えず、勢いを伸ばせなかった。

416片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 17:09:17
 ■解説

 ◇果敢に知事に論戦を 議会の可能性試される

 「県議とは何だろう」−−。県議選の取材中、常につきまとった疑問だ。「利益誘導」「地域代表」といったさまざまな顔を持つ一方で、市町村の首長、そして絶大な権力を持つ知事のはざまで、存在意義が見いだしにくくなっている。

 県議は知事に県民の声を伝え、知事と県民の意思が懸け離れないように監視する役目がある。しかし、それすらもうまく機能しているのか。

 斎藤弘知事が掲げた「山形改革」。副知事2人制の議論では当初、「行財政改革に逆行する」という反対意見があったはずなのに、一般質問では「改革への取り組みを加速させるため」という抽象的な知事答弁だけで追及は終わった。森林税導入でも「不公平感をなくす」などの付帯決議が付いただけで、原案のまま議会を通過した。

 その他の県の条例も、共産党が反対討論をする程度で、賛成討論さえほとんどないまま、すべて原案通り可決した。こんな状態で、県議会は県民に対して選択肢を提示してきたと言えるのだろうか。

 今回の選挙では、14人が無投票当選した。また、投票率も低下に歯止めが掛からなかった。この二つの事実からしても、県民はどうやって、何を基準に県議を選べばよいのか分かりづらさを感じている。県民の議会を見る目は厳しさを通り越して冷淡でさえある。

 時代は今、劇的な変化を遂げている。知事をはじめとする首長たちは、マニフェストを通じて、具体的な政策を選挙で掲げるようになった。住民たちに期限や予算を明示し、「口約束」ではない公約が必要となり、首長たちは、少なくともたくましさを増した。翻って、県議は議会の中で政策提言をするものの、実効性についての責任が問われる場はない。

 ある首長は「県議候補が例えば少子化を何とかしますと連呼しても、正直住民に届いていないように感じる」と語った。政策立案は、あくまで県・市町村の仕事であり、監視する側の県議に、政策の実効性を求めるのは確かに難しい。選挙戦では、衆院議員や知事、首長とのつながりを声高に叫ぶ候補者も目に付いた。

 高橋和雄前知事時代の共産党を除くオール与党体制で迎えた05年1月の知事選は、県議会も高橋前知事、斎藤知事の両陣営に分かれて戦った。しかし、わずか2年で再びオール与党体制が復活し、斎藤知事の独走を支えている。新しい県議会は、果敢に知事に論戦を挑んでいってほしい。今、議会の可能性が試されている。【県政キャップ・辻本貴洋】

毎日新聞 2007年4月9日

417片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 17:09:50
選挙:県議選(その2止) 投票率65.22%、過去最低を更新 /山形
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamagata/news/20070409ddlk06010128000c.html

 ◇有権者の関心ひけず

 95年以降、3回連続で過去最低を更新した投票率の低下が止まらない。今回は前回からさらに0・43ポイント下がり65・22%となった。

 全19選挙区のうち半数近い9選挙区が無投票という無風状態に象徴されるように、県議選での有権者の関心は長期的な低落傾向が続く。

 投票率は、1947年の第1回から91年までは80%以上を維持してきた。しかし95年以降は激しく落ち込み、前回の03年は初めて60%台に下がった。

 有権者は支持政党を明確に持つ人よりも、その時の課題に対する政策で判断する無党派層が増加し、地縁・血縁重視の選挙戦術にそっぽを向く傾向が強まっている。

 今回は、首長選でマニフェストが解禁となり、政策で候補者を選択する雰囲気が醸成された。しかし、その中で国政の2大政党として政権交代を訴える民主党は今回、公認候補が酒田市・飽海郡区の現職1人にとどまり、無所属候補6人を推薦しただけだった。全選挙区の半数近い9選挙区で無投票となったのは、同党が対立候補を擁立できなかったことも一因だ。また、都市部など多くの有権者を抱える定数3以上の選挙区で、同党が現職以外を公認・推薦をしたのは鶴岡市区しかなかった。

 選挙戦となった選挙区でも、自民系の候補者同士の争いとなったところが多かった。明確な政策の差は示されず、有権者の関心をひくことができなかった。【佐藤薫】

418片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 17:11:02
’07統一選:県議選 自民後退、過半数割る 民主は大幅増 /福島
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/fukushima/news/20070409ddlk07010138000c.html

 ◇公・共・社、堅調に

 統一地方選前半戦の県議選(定数58)は8日、無投票当選が既に決まっている9選挙区(定数12)を除く14選挙区で投開票された。県政野党に転じた自民党は29議席にとどまり単独過半数確保に失敗した。昨年秋以来の逆風をはね返せず、無所属候補の追加公認で単独過半数を確保する構えだ。民主党は公認12人のうち11人が当選と大きく躍進した。女性は過去最多の6人が当選した。当日有権者数は132万8115人、投票率は56・99%(前回58・15%)だった。【統一選取材班】

 ◇民11/社3/無9/自29/公3/共3

 この日投開票された14選挙区には68人が出馬しており、46議席が争われた。党派別では▽自民30人▽民主10人▽公明3人▽共産6人▽社民4人▽無所属15人。現元新別では▽現職41人▽元職2人▽新人25人。

 今回の県議選では、06年秋の知事選で、公明党とともに推薦した候補が敗れ、49年ぶりの県政野党になった自民が単独過半数を維持できるかが焦点だった。最大会派として前知事を支えながら、チェック機能を果たせなかったことや前知事実弟からの裏金疑惑など批判の矢面に立たされた自民は、逆風の中での選挙戦を強いられた。

 自民は無投票で7人が当選、単独過半数には23議席が必要だった。最終的に29議席にとどまり、現段階で単独過半数は維持できなかったが、早ければ9日にも無所属の当選者を追加公認し、単独過半数を維持する方針だ。引き続き最大会派として主導権を握る県議会の構図に大きな変化はないが、参院補選には微妙な影響を与えそうだ。

 民主党は公認候補12人のうち新人1人を除く11人が当選し、大きく躍進した。また、推薦候補9人中6人が当選(2人は無投票当選)を果たした。県民連合として、社民党の3議席を加え5議席増の20議席になった。

 公明党は現有議席を維持、共産党は1議席増だったが、交渉会派復帰はならなかった。

 ◇女性候補、6人当選 クリーンさで健闘−−現有議席上回る

 過去最多の10人が出馬した女性の当選者は、これまで最も多かった現有4議席を上回り6人となり、最多を更新した。生活者の視点から訴えた福祉政策などが浸透したほか、県発注工事をめぐる談合、汚職事件を受け、女性のクリーンなイメージも好感を持たれた要因とみられる。

 女性候補は前回03年の7人(当選3人)がこれまで最多だった。党派別では▽自民、共産各4人▽無所属2人。現元新別では▽現職4人▽元職1人▽新人5人。福島市4人、郡山市3人と都市部に集中した。

419片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 17:11:35
 ◇野党・自民県連、重苦しく

 福島市中町の自民党県連ビルには、岩城光英会長や関係者が集まり開票結果を待った。しかし、開票が進んでも当選者は増えず、現職が議席を失う選挙区も出て、事務所は重苦しいムードに包まれた。

 各候補とも逆風の中、危機感を持って選挙戦に臨んだ。しかし、有権者からの風当たりは強いまま選挙戦に突入。逆風をはねかえす材料にも乏しく、福島市、いわき市、会津若松市などで現職が議席を失った。

 岩城会長は報道陣に対し「予想以上に厳しい戦いになった。知事選敗退の影響があるとみられる。これからの県議会で、どういったスタンスを取るかが問題になると思う」と厳しい表情で振り返った。

 ◇民主、与党の勢い−−参院補選へ手応え

 民主党は中核となっている県民連合が、昨年の知事選で唯一の県政与党会派になった勢いに乗り、前回03年より3倍の12人の公認候補を擁立した。積極策が功を奏し、福島市三河北町の県連事務所は喜びに包まれた。

 玄葉光一郎代表は「4年後の県議選につながる戦いだった。4年後は(県民連合として)自民の議席を逆転するのに十分射程距離に入った」と語った。また、参院補選への影響について「この勢いをしっかりつなげたい」と確かな手応えを感じている様子だった。

 ◇前回より議席増も交渉会派に届かず−−共産

 共産党は、前回より議席を増やしたが、県議会で代表質問することができる「交渉会派」の5議席以上には届かなかった。

 前知事時代に唯一の野党として、チェック機能を果たせなかったオール与党体制を批判して無党派層取り込みを図った。また、5日告示の参院補選候補者と一体となった選挙運動で政策を浸透させる戦術を採用した。

 ◇投票率56・99%−−下落に歯止めかからず

 県議選の投票率は56・99%となり、前回県議選の58・15%を下回って8回連続で過去最低を更新した。また、75年の選挙以来9回連続で下がり続け、低下傾向に歯止めがかからない。

 前回は初めて6割台を割った。今回は、自民党が49年ぶりに県政野党に転じ、長年続いた共産党を除くオール与党体制が崩れたことで、有権者の関心が高まることが期待された。しかし、立候補者中、現職が52人と顔ぶれに新味が乏しく、投票率アップにはつながらなかった。

毎日新聞 2007年4月9日

420片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 21:31:15
富田幹事長が留任/自民党県連 青森東奥
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2007/20070409145514.asp

 今期限りで県議を引退する自民党県連幹事長の冨田重次郎氏(71)は九日午前、本紙取材に対し、七月の参院選まで幹事長職を続ける意向を明らかにした。

 冨田氏によると、約一カ月前に大島理森県連会長から、参院選まで幹事長にとどまるよう要請があった。六月の知事選、七月の参院選と全県選挙が続く状況を踏まえ、その場で要請を受け入れたという。

 冨田氏は「四月で県議を引退するので、当然、幹事長も辞めるつもりだった。だが、統一地方選、知事選、参院選と一連の流れで選挙戦に入っており、その中で交代するのは無責任だと考えた」と説明。統一地方選後半戦以降の選挙に向けて「党一丸となり、勝利に向かってまい進していく」と決意を述べた。

421片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 22:58:37
宮城県議選 自民16年ぶり増加 河北宮城
http://jyoho.kahoku.co.jp/member/news/2007/04/20070409t11023.htm

 宮城県議選は8日、投票が行われ、即日開票の結果、無投票当選者8人を含めた新県議61人が決まった。党派別の内訳は自民が30人、民主9人、公明4人、共産2人、社民2人、無所属14人。現職8人が落選する一方、新人14人が当選し、世代交代を印象づける結果となった。

 自民は前回(2003年)を7議席上回り、1991年の統一選以来、16年ぶりに増加に転じた。推薦で当選した無所属新人2人を含めれば、単独過半数を占めることになる。

 民主は前回から3人増やして9議席を獲得した。無党派層が多い仙台市では5議席を獲得し、自民の8議席に迫った。

 公明は泉選挙区の新人を含め、4人の公認候補全員が当選し、前回に比べ1議席上乗せした。共産は現職、新人それぞれ1人が当選し、前回獲得議席を維持。社民は3議席減らして2人にとどまった。

 今回は市町村合併に伴う区割り見直しに伴い、前回より4選挙区少ない24選挙区で行われた。定数は泉選挙区で1増、石巻・牡鹿、栗原、遠田の3選挙区でそれぞれ1減し、前回比2減の61となった。

 24選挙区のうち無投票選挙区を除いた18選挙区の当日有権者数は164万7604人。平均投票率は50.45%で、前回投票率(53.75%)を3.30ポイント下回り、過去最低を更新した。

◎仙台市議選 民主9人全員当選

 仙台市議選は8日、投票が行われ、即日開票の結果、全60議席が確定した。
 党派別では、自民が前回と同じ10人。民主は9人全員が当選し、3人増えた。8人全員が当選した公明、6人当選の共産が前回と同数。社民は1人増えて6人が当選した。無所属は2人減の21人だった。

 自民、民主、公明に無所属などを加えた梅原市政の与党が大半を占め、引き続き同市議会の主導権を握ることになった。

 女性は過去最多の15人が立候補したが、当選は10人で前回と変わらなかった。

 当日の有権者数は79万7692人。投票率は46.39%で、過去最低だった前回(47.58%)をさらに下回った。

422片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 22:59:53
仙台市議選 現職50人が当選 民主躍進3増9議席 河北宮城
http://www.kahoku.co.jp/news/2007/04/20070409t11041.htm

 76人が60議席を争った仙台市議選は、現職が55人のうち50人、新人は19人のうち9人が当選した。元議員1人が雪辱を果たした。女性は前回と同じ10人。無所属が21人で、政党は民主が3増の9議席と躍進。社民が1議席伸ばし、自民、公明、共産は現有議席を確保した。

 【青葉区選挙区】東北電力労組の支援を受けた無所属の相沢芳則氏が4回連続のトップ。民主現職の佐藤わか子氏、同元議員の村上一彦氏が続いた。新人は共産の菅野直子氏、前回次点だった無所属の跡部薫氏、自民の加藤和彦氏が当選した。諸派現職の関根千賀子氏は苦杯をなめた。

 【宮城野区選挙区】現職10人に新人4人、元議員1人が挑んだ激戦区。前回2候補が共倒れとなった共産は高見紀子氏が初当選し、議席を奪還。公明新人の小野寺利裕氏も初陣を飾った。現職では自民の野田幸代氏が落選した。

 【若林区選挙区】民主現職の木村勝好氏がトップで自民の大内久雄氏が現職最多の10選。新人は前回次点の社民・相沢和紀氏と無所属の菅原健氏が初当選した。ともに無所属現職の斉藤重光、渡辺芳雄両氏が涙をのんだ。

 【太白区選挙区】5選挙区で唯一、現職が全員当選した。民主の岡本あき子氏が全選挙区を通じて最多得票。自民の佐々木両道氏、民主の横田匡人氏も手堅くまとめた。1988年の市合併後、初めて候補者が出た旧秋保町の無所属新人佐藤茂氏は届かなかった。

 【泉区選挙区】公明新人の小田島久美子氏が、現職を抑えて首位。民主現職の安孫子雅浩氏、自民現職の野田譲氏がトップ集団に食い込んだ。民主の小野寺健氏が初当選。2議席獲得を狙った共産は、新人の中嶋廉氏、現職の古久保和子氏がともに落選した。

◎現職有利が固定化 痛み伴う議会改革実現を
 【解説】仙台市議選は、厚い支持基盤に支えられた現職と引退議員の後継新人らが強さを見せつけ、前回までの流れに大きな変化は見られなかった。梅原克彦市長の就任後初の市議選だったが、市政課題、東北の拠点都市としての将来ビジョンに関し目新しい主張がなかった上、議会改革の具体的提案も乏しかったのは残念だ。

 政令市移行後としては5回目の選挙で、立候補者は最少の76人。「現職有利」が固定化している現状は、市議会への意欲を持つ候補者予備軍にとって、壁になっている側面もある。投票率が46.39%と最低記録を更新したことも、政策論争の低調ぶりを裏書きしている。

 市議会改革が遅々として進まない現状に、多くの市民は絶望感を抱いている。支出報告書への領収書の添付すら実現していない政務調査費問題はその典型で、これまでと同じような顔ぶれでどこまで改革が進むか大いに疑問だ。せめて新議長には、痛みを伴う改革にも断固立ち向かう指導力を発揮してほしい。

 梅原市長は8月、任期4年の折り返し点を迎える。自らの再選を見据えながら、「説明不足」との指摘も多い市長を、車の両輪としてどう支え、あるいはどう軌道修正するのか。新議員60人の立ち位置は、多様な有権者が支える市民本位のステージであることを、決して忘れないでほしい。
(報道部・元柏和幸)

423片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 23:23:05
青森県議選 民主新人、議席取れず 河北青森
http://jyoho.kahoku.co.jp/member/news/2007/04/20070409t21029.htm

 青森県議選は8日、即日開票され、12選挙区の43議席が深夜までに確定した。無投票だった黒石、平川両市、東津軽、西津軽両郡の4選挙区計5人と合わせ、新県議48人の顔触れが決まった。

 現・元・新別の内訳では、現職35人、元議員1人、新人12人。女性議員は前回より1人増え2人に。政党別では、自民は24人、民主は6人、公明2人、共産2人、社民1人、無所属13人となっている。

 自民は青森、八戸両市選挙区で現職が落選したものの、前回の21議席を上回った。これに対して、民主は推薦を含めた新人5人が全滅、党勢拡大を知事選、7月の参院選につなげるという方針はつまずいた。公明、共産、社民はそれぞれ改選前の議席を守った。

 八戸市選挙区では、前八戸市長の無所属中村寿文さん(67)が返り咲き、6度目の当選を果たした。

 知事選(5月17日告示、6月3日投票)を控え、自民、公明両党の推薦で再選を目指す三村申吾知事の県政運営に対する評価などが県議選の大きな争点となった。民主は独自候補の選定が遅れており、3村知事に有利な展開になっている。

 12選挙区合計の有権者数は105万6201人。投票率は57.08%で、過去最低だった前回(2003年)の59.00%を1.92ポイント下回った。


◎古村さん意地の勝利 青森
 青森県議選の青森市選挙区(定数10)では、青森市との合併に抵抗し続けた最後の浪岡町長で無所属新人の古村一雄さん(62)が初当選し、浪岡地区からの議席を確保した。

 昨秋の青森市議選(定数41)は、浪岡地区からの当選者はわずか2人で、古村さんが支援した「分町派」候補は落選。仲間に推され、「不戦敗はあり得ない」と出馬した。地元での圧倒的な知名度に加え、旧青森市内でも支持を広げ、旧市勢の一角を崩した。

 街頭では「合併問題で学んだ住民自治の大切さを、県政の場で問い続けたい」と訴えた古村さん。支援者と握手を交わし、決意を新たにした。

◎わずか30票差大見さん3選 むつ
 合区に伴う定数減で、現職4人が3つのいすを争った青森県議選むつ市選挙区。自民現職の大見光男さん(76)はわずか30票差で議席に滑り込み、3選を果たした。

 旧下北郡区の大間町からの出馬で、大票田むつ市では“新人”。市部の得票が伸びず、一時は最下位に沈んだだけに、午後11時50分ごろ、土壇場の逆転勝利が伝わると、事務所に集まった支持者は喜びをはじけさせた。

 選挙区唯一の党公認候補としての責任を果たし、大見さんは興奮した表情。「あまりにも劇的。地域のために命を懸けても粉骨砕身でやりたい」と、長年取り組んできた大間原発の推進へ力を込めた。

424片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/10(火) 00:01:30
岩手県議選 民主過半数届かず 県都決戦は自民に軍配 河北岩手
http://jyoho.kahoku.co.jp/member/news/2007/04/20070409t31030.htm

 岩手県議選(定数48)は8日、無投票の久慈、宮古両選挙区を除く15選挙区で投票が行われ、全議席が決まった。過半数獲得を狙って公認候補30人を立てた民主党は、無投票当選を含めて21議席止まり。自民党は13議席。女性は改選前と同じ5人が当選した。

 党派別の当選者数は、民主21人、自民13人、社民3人。公明、共産は現有1議席を確保した。ローカルパーティー「岩手政和会」は4人、無所属は5人だった。

 30人を擁立した民主党は、目標の過半数には届かなかったが、第一会派を維持した。二戸(2)では5日市王さん(38)が再選を決め、九戸(1)では工藤大輔さん(36)が3選を果たした。

 16人を公認した自民は、遠野(1)で現職の工藤勝子さん(62)が民主候補ら3人を破って議席を死守した。下閉伊(1)の現職佐々木大和さん(62)も県連幹事長としての面目を保った。

 10人が立候補して大激戦となった奥州(5)では、5人を擁立した民主党が4議席を確保し、改選前から1議席増やした。郷右近浩さん(42)は初当選を果たした。

 盛岡(10)では自民候補3人が当選した。民主は2人にとどまり、県都の政党決戦は自民に軍配が上がった。

 一関(5)では岩手政和会現職の飯沢匡さん(45)がトップ当選し、民主現職の千葉康一郎さん(64)が続いた。

 定数が1減して1議席となった大船渡では、岩手政和会現職の田村誠さん(58)が民主新人に競り勝ち、新人同士の一騎打ちとなった陸前高田(一)では民主新人の菅原一敏さん(62)が当選した。


◎「県民党」訴え飯沢さん3選 一関
 「無所属、県民党の訴えが理解された」。岩手県議選一関選挙区(定数5)で、諸派現職の飯沢匡さん(45)が3選を果たした。大勢の支持者が詰め掛けた一関市大東町の開票報告会場は、当選が決まると大歓声が上がった。

 今年に入って同僚の無所属県議らとローカルパーティー「岩手政和会」を結成した。医療や雇用、教育問題などについて政策を掲げたマニフェスト(公約集)をまとめ、選挙戦に臨んだ。

 旧東磐井郡で重点的に個人演説会を開き、県政や地域への思いを有権者と語り合った。飯沢さんは「既成政党にとらわれない立場で、提案型の議会活動をしたい」と抱負を述べた。

◎教組フル回転小西さんが初 盛岡
 岩手県議選盛岡選挙区(定数10)の社民新人小西和子さん(54)は、2度目の挑戦を実らせた。当選の知らせに、盛岡市本町通の事務所で「多くの支援に感謝します」とあいさつし、支持者らと喜びをかみしめた。

 2005年7月、病気で辞職した県教職員組合(岩教組)出身だった議員の後継として県議補選に出馬。約2万2000票を獲得しながら約1500票差で次点に泣いた。悔しさをバネに組織がまとまり、岩教組の議席奪還が実現した。

 30人学級の実現など教育の充実を目指す。「県議会には教員出身者がいない。親たちの声を代弁していきたい」と意欲を燃やした。

◎及川さん激戦制す 行動力アピールし3選 奥州
 10人が熾烈(しれつ)な争いを繰り広げた岩手県議選の奥州選挙区(定数5)で、民主現職の及川幸子さん(60)が3選を果たした。奥州市水沢区の事務所に当選の知らせが届くと、「やった」と支持者と一緒に歓喜に浸った。

 議席独占を狙う民主党の方針で、党公認候補は自身を含めて定数いっぱいの5人に上った。陣営は「非常に厳しい選挙」と引き締め、小さな集会を重ねながら岩手競馬の存続に向けて取り組んだ行動力をアピールした。

 自慢の笑顔で激戦を乗り切った及川さんは「まったく票が読めず、懸命に地域を歩いた。皆さんの声を議会に届けたい」と声を震わせた。

425片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/10(火) 00:02:22
秋田県議選 激戦1人区現職死守 河北秋田
http://jyoho.kahoku.co.jp/member/news/2007/04/20070409t41028.htm

 秋田県議選は8日、11選挙区で投票が行われ、即日開票の結果、無投票だった3選挙区の3人を含む計45人の顔ぶれが決まった。激戦となった1人区は、現職が議席を死守。自民は前回公認した複数の候補が無所属に回った影響で議席を減らしたが、勢力はほぼ維持した。投票率は67.87%と前回を1.61ポイント下回り、過去最低だった。

 ともに定数1で、一騎打ちの激戦となった潟上市選挙区は、再選を狙った無所属現職の児玉祥子さん(52)が、自民新人の二田真規子さん(36)を破り、女性対決を制した。保守系同士の戦いとなったにかほ市選挙区は、自民現職の渋谷正敏さん(58)が無所属元議員の村上薫さん(59)をかわし、2度目の当選を果たした。

 前回、約300票の中で当落が決まる熾烈(しれつ)な戦いが繰り広げられた鹿角市鹿角郡選挙区(定数2)は、自民元議員の大里祐一さん(71)が返り咲いて4選。無所属現職の川口一さん(56)が、無所属現職の杉江宗祐さん(67)を27票の小差で振り切った。

 旧町長組では大館市、大仙市仙北郡、北秋田市北秋田郡、由利本荘市の各選挙区で、ともに自民新人で元比内町長の佐藤賢一郎さん(59)、元西仙北町長の小松隆明さん(59)、ともに無所属新人で元森吉町長の近藤健一郎さん(51)、元岩城町長の加藤鉱一さん(58)が当選を決めた。

◎「転身に理解」加藤さん笑顔 由利本荘
 「よし、よくやった」。5人による少数激戦となった秋田県議選の由利本荘市選挙区(定数4)で、当選確実の一報が伝わった無所属新人の加藤鉱一さん(58)の事務所は、大きな歓声と拍手が沸き起こった。

 市町村合併に伴い、旧岩城町長から由利本荘市議に転身した。旧町からは唯一の議席だったため、県議選へのくら替えに地元から批判的な声も上がった。

 「じっくり説明したことで、理解していただけた」と語る加藤さんは喜びもひとしお。「心から感謝します」と声を張り上げ、「今度は県議会で頑張ってください」と激励する支持者らに何度も頭を下げた。

◎二田さん無念父も肩落とす 潟上
 「このような結果になったのは私の不徳の致すところです」。秋田県議選の潟上市選挙区(定数1)で落選した自民新人の二田真規子さん(36)は、涙をこらえながら支持者に頭を下げた。

 衆院議員の父孝治さん(比例東北)に出馬を打診され、東京での商社勤務を辞して初挑戦した。

 父と娘による二人三脚で「国とのつながり」を強くアピールしたが、出馬表明が告示の約3カ月前と出遅れたのが最後まで響いた。

 敗戦のショックは父にとっても大きく、「私の責任が大」と孝治さん。最後まで娘をかばい続けた。

426片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/10(火) 00:04:13
福島県議選 自民、単独過半数割れ 河北福島
http://jyoho.kahoku.co.jp/member/news/2007/04/20070409t61027.htm

 福島県議選は8日、投票が行われ、即日開票の結果、無投票当選者12人を含めた全58議席が確定した。自民党は党籍証明を出した無所属1人を含む29人で最大会派は維持したが、単独過半数の30議席を割り込んだ。民主、社民両党の県議らでつくる第2会派、県民連合は民主11人、社民3人、無所属6人の計20人で、改選前の15議席を上回り、県政与党の勢いを示した。

 自民は相馬市や石川郡などで現職が圧勝したが、会津若松市や双葉、東白川両郡で現職が落選するなど苦戦。公認4人を擁立した福島市でも現職と新人の2人が落選した。改選前の31議席を下回って単独過半数に届かず、議会運営では無所属議員の取り込みや公明との連携が焦点になる。

 県民連合は南会津郡や伊達郡などで現職が議席を守り、双葉、安達両郡で新人が当選。一人区の東白川郡でも新人が現職を破るなど郡部で健闘した。福島、会津若松両市では現職が議席を確保した上、新人が議席を奪った。全体で議席を伸ばして自民に迫り、民主出身の佐藤雄平知事を支える一定の勢力を確保した。

 公明は、福島、いわき両市で現職、郡山市では新人が当選を決め、改選前の3議席を維持した。共産は郡山市の現職に加え、いわき市と福島市で新人が当選し、改選前を1議席上回る3議席を獲得した。

◎満山さん混戦制す 白河
 福島県議選白河市選挙区(定数1)は、無所属現職の満山喜一さん(55)が三つどもえの混戦を制し、再選を果たした。喜びに沸く事務所で、満山さんは「困難な戦いだったが、皆さんの力で勝てた」と、安堵(あんど)の表情を浮かべながら、喜びをかみしめた。

 前回、民主などの推薦で初当選したが、今回は「自分はもともと自民党員」と立場を翻し、保守色を強めて選挙戦に臨んだ。逆風の中、徹底した草の根運動を展開し、2新人を突き放した。

 万歳の中、「住んで良かったと言われる白河をつくりたい」と強調した満山さん。「その中心として頑張れ」との支持者の声に笑顔で応えた。

◎出遅れ響き渡部さん涙 原町
 福島県議選原町選挙区(定数1)で、無所属新人の渡部一夫さん(58)が自民現職にあと一歩及ばす、涙をのんだ。事務所に落選の一報が伝わると、支持者から「政治の流れを変えたかったのに」と無念の声が漏れた。

 民主の推薦を受け、佐藤雄平県政の与党の立場を強調した選挙戦を展開。県議会改革や医療、子育て環境の整備などを訴えた。だが、立候補表明が告示のわずか半月前と出遅れたことが最後まで響き、知名度を生かして先行した自民現職をとらえ切れなかった。

 渡部さんは「支持者の皆さんには申し訳ない」と深々と頭を下げた後、「地元のために政治活動は続けたい」と語った。

427片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/10(火) 00:24:15
東北・県議選 自民5県で第一党 民主は躍進50議席 河北
http://jyoho.kahoku.co.jp/member/news/2007/04/20070409t71024.htm

東北6県議選は8日投票が行われ、開票の結果、9日午前1時50分までに、無投票当選の33選挙区46人を含め、113選挙区304の全議席が確定した。自民は前回(2003年)より4人少ない141人が当選、岩手を除く5県で引き続き第一党になった。民主は50議席を獲得し、前回の民主と旧自由を合わせた40から伸ばした。

 自民は6県合わせて173人を公認。青森、宮城、山形の3県で前回から1―7議席増やし、岩手、秋田、福島では1―9議席減らした。岩手を除く5県で単独過半数を目指したが、半数を超えたのは山形だけ。

 民主は65人を擁立。30人を公認した小沢一郎代表の地元・岩手では前回の旧自由に比べ2増の21議席を獲得したが、単独過半数確保はならなかった。5議席独占を目指した奥州選挙区は4議席を占めた。

 公明は公認した12人の全員当選を果たし、前回より1議席増やした。共産は28人を公認し、前回比2人増の11人が当選。社民は擁立した22人のうち当選は14人にとどまり、前回から6議席減らした。

 無所属は128人が立候補し、当選者は前回より28人少ない71人。女性県議は25人に達し、前回を10人上回った。

428片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/10(火) 00:26:14
民主、自民が主導権争い 県議会 岩手日報
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20070409_11

 第16回統一地方選前半の県議選(定数48)で、民主は改選前と比べ2議席増の22人が当選。引き続き第一会派を維持することになったが、目標の過半数(25議席以上)に届かず不安要素を残した。第二会派の自民も2議席減の13人にとどまった。社民は3人が当選し、1議席増。無所属議員の政治団体「岩手政和会」と無所属議員もそれぞれ1議席増やして各4人となった。民主、自民は議会運営の主導権を視野に他会派との連携を念頭に置く一方、無所属議員による会派構築の可能性もある。改選後の県議会は流動的要素をはらんでいる。

 県議会改選後の勢力は民主22、自民13、公明、共産各1、社民3、岩手政和会、無所属各4。

 民主は、知事選で同党推薦の前衆院議員達増拓也氏(42)が45万余票で圧勝したものの、県議選は公認・推薦候補10人が落選。22議席にとどまり、ショックを隠しきれない。

 工藤堅太郎代表は「具体的な検討はこれから」と前置きしながらも「達増県政に協力してもらえる人と連携していきたい」と含みをもたせる。

 一方の自民も「重点区」と位置付けていた県南の一関、花巻、奥州で公認・推薦候補が相次いで落選。玉沢徳一郎会長は「県政課題解決のため、必要な連携は取らなくてはならない」と会派連携を視野に置く。

 改選前に社民2人、旧政和会の3人で統一会派を結成していた「政和・社民クラブ」(5人)。今県議選は、それぞれ社民、岩手政和会に分かれて戦った。

 岩手政和会に所属し、2年ぶりに返り咲いた盛岡選挙区の吉田洋治氏は「活動の輪を無所属議員にも広げていければ、政和会の再構築もあり得る。これからみんなと相談したい」と話す。

 旧政和会は「増田知事を支える」との一点で結成された経緯があり、民主・自民の激しい対立の中で県議会の「第三極」を目指してきた。

 増田知事引退後、どのように存在意義を見いだしていくのか、民主党色が強い達増氏とどのような距離を保っていくのかが問われる。3議席となった社民党も単独会派を形づくるのか、引き続き岩手政和会と連携を取るのかが注目点だ。

 旧政和会から自民党に入党し、同党公認で衆院選岩手1区に2度出馬した盛岡選挙区の及川敦氏は「非民主議員の人たちといかに関係をつくれるかだ。どのような考えを持つ無所属議員が当選してきたのか見守っている」と今後の動向を注視している。

429片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/10(火) 01:11:44
自民、過半数に届かず 元町長は4人が初当選、県議選 秋田魁
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20070408v

 第16回統一地方選前半戦の県議会議員選挙(定数45)は8日、県内11選挙区の961カ所で投票が行われた。63人が42議席を争う激戦となり、即日開票の結果、各政党の当選者(無投票当選の3人含む)は自民党19、社民党3、民主党2、公明党1、共産党1、国民新党1人。国民新は初の議席獲得、社民は1議席の減。無所属が18人。

 単独過半数回復が焦点だった最大会派野党の自民党は、改選前から1議席伸ばしたが過半数には届かなかった。ただし同党推薦の1人と、自民を割った新生会の流れをくむ同党籍を持った無所属議員らの動向によっては、勢力図が自民に傾く可能性もある。

 県が掲げる「子育て教育」税導入の是非、残り2年となった寺田県政をめぐり、今後の会派構成が注目される。

 市町村合併に伴って失職した元町長5人中4人が初当選を果たし、「平成の大合併」後初の県議選を特徴付けた。前回県議選で落選した元職は、4人中3人が返り咲きし、非自民の現職5人が落選。8人が立候補した女性は4人が当選。改選前より2人増え、第1回(昭和22年)と並んで最多となる。

 新旧別では現職31人、元職3人、新人11人となっている。

430片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/10(火) 08:08:13
自民29 過半数割れ 県民連合系躍進/県議選
http://www.minyu-net.com/news/news/0409/news1.html

 統一地方選の県内での前半戦となった第16回県議選は8日、無投票の9選挙区を除く14選挙区で投票が行われ、即日開票の結果、46人の新県議が誕生した。無投票当選の12人を加えた新たな県議会勢力図は定数58に対し、自民29、民主11、公明3、共産3、社民3、無所属9。少数与党に支えられた佐藤雄平知事の誕生から5カ月で、議会構成の変化が最大の焦点となった中、県民連合系は民主、社民、民主推薦の無所属を合わせて現有の15人から20人に躍進、発言力を伸ばした。
 佐藤県政は知事選に続いて県民から一定の支持を獲得した。自民は前回比8減で過半数を割り込み、結党以来最低の当選者数。しかし、無所属の取り込みで単独過半数は確保の公算。共産は1増。県政汚職などでチェック機能が問われた現職は46人が有権者の負託を受け、新人当選は10人だった。

 女性議員 最多の6人
 今回の県議選では、女性候補が10人立候補し、6人が当選、過去最多となった。
 女性候補は、福島市で現職と新人が各1人、郡山市で現職3人、いわき市で新人1人が当選。これまでは前回までの4人が最多で、一気に2人増えた。いわき市の女性県議は初めて。
(2007年4月9日 福島民友ニュース)

431片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/10(火) 09:05:26
<県議選>最多得票八戸・中村さん
1万7000超 20年ぶり 讀賣青森

 8日投開票された県議選で、全選挙区を通じた最多得票者は、八戸市区で1万7561票を集めてトップ当選した無所属の中村寿文さんだった。県議選で1万7000超の得票者が出たのは、1987年以来20年ぶり。中村さんは前八戸市長。2005年10月の市長選で再選を逃しての転身だったが、きめ細かい支持者回りなどで底力を見せた。

 次いで得票が多かったのは、青森市区で初当選した自民党の高橋修一さんの1万4157票。同党県連筆頭副会長で父親の弘一さんが03年前回選で獲得した1万1084票を約3000票も上回った。今期限りで引退する弘一さんの地盤をスムーズに引き継ごうと、後援会組織がフル稼働したのが奏功したようだ。

 3位得票は、三沢市区で初当選の小桧山吉紀さんの1万4097票。小桧山さんは自民党の公認争いに敗れて無所属での出馬を決意。同党公認候補が病気で出馬を断念したために結局、同党推薦で出馬する形になった。公認争いのしこりによる票の伸び悩みが懸念されたが、陣営の危機感がかえってバネになったとみられる。

 当選者で得票が最も少なかったのは、南津軽郡区で4選を果たした自民党の阿部広悦さん。前回より2666票少ない7324票だった。選挙戦序盤から圧勝ムードが流れ、投票率が49・91%と県内で最も低かったことも影響したようだ。

 落選者の最多得票者は、十和田市区の無所属、中村友信さん。9520票を獲得したが、自民党公認候補2人との接戦に敗れた。

 県議選当選者の平均年齢は55・6歳。前回の平均年齢55・8歳と比べ、わずかに若返った。

 年代別では、30歳代が4人、40歳代が8人、50歳代が21人、60歳代が10人、70歳代が5人だった。前回と比べ、50歳代が6人増え、60歳代が5人減った。

 新旧別では、現職35人、元議員1人、新人12人が当選した。新人当選者は前回より2人減った。

 女性議員は前回比1増の2人が当選した。自民党の櫛引ユキ子さん(五所川原市区)と共産党の安藤晴美さん(弘前市区)で、いずれも初当選。櫛引さんは自民党で初、安藤さんは共産党で4人目の女性県議になる。

(2007年4月10日 読売新聞)

432片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/10(火) 09:06:41
各候補の政策綱領「検証しづらい」 増田知事 讀賣岩手

 増田知事は9日の定例記者会見で、知事選に初当選した達増拓也氏について、「これだけの差がつけば圧勝なので、思い切って政策を進めることにより、自らの思い描いている岩手の姿を実現できると思う」と激励した。一方、選挙戦の内容に関しては「マニフェスト(政策綱領)の一番大きな利点は事後検証が可能なことだが、各候補者のマニフェストは検証しづらい部分が多いのではないか」と不満を示した。

 県議選で民主党と自民党の議席数に差が開いたことについては、「自民党は受け身のような気がした。(全国で)民主党の一番強いところだから、打ち破るには候補者の発掘をもっとしなければならなかったし、マニフェストをきちんと作る必要があったが、ちぐはぐだった」と指摘した。

(2007年4月10日 読売新聞)

433片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/10(火) 09:07:24
政党回帰 鮮明に 讀賣宮城

 8日投開票された統一地方選前半戦の県議選で自民が躍進し、仙台市議選では民主が健闘した。県議選では、前回から7議席増やした自民の得票率が7・5ポイント上昇したのを始め民主、公明、共産、社民のすべての政党が得票率を伸ばし、県内では政党回帰の傾向がより鮮明になった。自民は公認・推薦計32人が当選。選挙後の会派構成はまだ流動的だが、議会運営では主導権を握るとみられる。一方、仙台市議選では民主の得票率が前回比で5・1ポイントアップ。15・9%の自民を8年ぶりに上回るなど、底力を発揮した。

 県議選の党派別得票率では、無所属候補が前回比13人減ったことなども影響して、自民が無所属の得票率を1995年以来12年ぶりに上回った。自民は、浅野史郎・前知事が就任した93年以降に行われた県議選では、知事野党という立場も響いて一貫して議席数を減らしてきた。しかし、2005年に県連幹事長も務めた村井嘉浩氏が知事に就任した後は、久々に知事与党に復帰。今回の県議選でも、多くの候補が村井知事の掲げる「富県戦略」と連動した選挙戦を展開し、県民の支持を得た。

 一方、公認9人が全勝した民主は、泉、太白両選挙区で菅原実、藤原範典両氏がトップ当選するなど仙台市内の得票の伸びが著しく、全県の得票率は前回に比べて6・3ポイント増の14・6%だった。なかでも青葉選挙区では、民主2人の得票数は2万4416票と、3人を立てた自民の得票数2万5576票に肉薄したほか、両党公認が1人ずつだった宮城野選挙区では、民主が3600票余りの差を付けた。

 前回比で1議席を増やした公明は、得票率も同2・4ポイント増。前回と同数の共産も同1・2ポイント上積みした。一方、社民は議席数が半減したものの、得票率は同0・3ポイント増。他党の伸びに比べて低かったことが災いした。

 無所属の得票数は、候補者の減少もあり前回比17・8ポイント減の24・7%だった。

(2007年4月10日 読売新聞)

434片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/10(火) 09:08:32
《県議選》与野党伯仲一段と 多数派工作激化へ
増税案巡り 「全野党」化も 讀賣秋田

 今後2年の寺田県政の行方を占う県議選(定数45)は、与野党ともに過半数に届かず、伯仲の度合いが一層高まった。子育て支援と教育充実の増税には、45人のうち42人が「反対」の立場だが、寺田知事は9日の定例記者会見で、増税に改めて意欲を示しており、6月県議会以降の対応によっては“オール野党化”の可能性も。政党推薦のない無所属の元議員と新人の計5人が、知事の支持派と反対派各2人、中間派1人に割れており、与野党双方の切り崩し工作が過熱するとみられる。

 無所属による与党会派「みらい21」は、秋田市選挙区で、代表の穂積志氏が県内最多得票で5選を果たしたが、大館市、鹿角市・鹿角郡、大仙市・仙北郡の3選挙区で現職が1人ずつ敗れ、3議席減らして7議席。同じく無所属の「緑風21」も、現職の1人が湯沢市・雄勝郡選挙区で大敗した。

 社民党も、能代市・山本郡選挙区で現職1人が677票差で次点となり、現有から1議席減る3議席。民主党も現有3議席を守れず、2議席にとどまった。

 一方の野党勢力は、自民党が現有から1議席増の19議席、推薦候補も加えると20議席に伸びたものの、6年ぶりの単独過半数はならなかった。3か月後の参院選に向け、党勢をどのように広げるかが課題となる。

 4人を擁立した共産党も現有1議席を確保しただけ。初めての県議選となった国民新党は、44道府県議選で唯一の議席を秋田市選挙区でつかんだ。

 読売新聞の取材で、知事や洋子夫人は計8人の候補の応援演説などを行ったが、5勝3敗。知事が自ら立候補を促した北秋田市・北秋田郡選挙区(定数2)の近藤健一郎氏は、自民党の2議席独占を阻止し、初当選したが、大仙市・仙北郡選挙区などで現職3人が涙をのんだ。今回の結果は、与党、野党、知事の3者のいずれにも完全な勝者がいない“三すくみ”の構図を呈しており、新議員がそろい、会派構成を決める5月上旬の臨時会まで、県議会での発言力をめぐる多数派工作が続きそうだ。

■税議論「短絡的で残念」 知事恨み言

 県議選の結果について、寺田知事は9日の定例記者会見で、「議会運営に苦労するだろうが、真摯(しんし)に取り組む。自民党がこうとか、与野党が均衡したというとらえ方は私の頭の回路にはない」と述べ、施策ごとに議員に理解を求める考えを示した。


 当選した候補のほとんどが反対している子育て増税に関しては、県民の合意が得られるとの期待感から「県議会が『反対』ということにはならないと思う」と指摘し、今後の説得に自信をのぞかせた。

 県議選で、子育て増税と施策のあり方の論戦が少なかった点には不満だったようで、「議論は深まっていない。(有権者も)最後はしらけてしまった感じがあった」「税を求めてまでやる価値があるかないかも含めた幅広い議論が必要だが、すごく短絡的に進んでしまい、残念」と恨み言を繰り返した。

(2007年4月10日 読売新聞)

435片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/10(火) 09:08:59
《県議選》改選顔ぶれ「今」反映
市町村合併で力学変動 讀賣秋田
 “平成の大合併”に伴って地勢図が塗り替えられ、失職した旧自治体のリーダーたちが県議として復活する一方で、複数の選挙区で旧市部出身の議員が消えた。女性候補の躍進、世代交代……。寺田県政に対するスタンスや与野党の議席争いに注目が集まった今回の県議選だが、当選者の顔ぶれを概観してみると、「今」という時代が色濃く反映しているのも特徴と言えそうだ。

 今回選には、市町村合併によって失職した旧首長5人が立候補し、4人が初当選を果たした。このうち由利本荘市選挙区では、旧岩城町長の加藤鉱一氏が、旧本荘市を地盤とする現職2人を上回る票を得て、2番目で当選した。

 合併後、加藤氏は市議になった。今回のくら替えは、市議会に送り込んだ地元代表を失うことになり、地元には反対する支持者も少なくなかった。

 しかし、ある市議は「合併したとはいえ、体が大きくなっただけ。市の施策には限界があり、やはり県の役割が大きい。加藤さんは町長経験者で適任だ」と支援に回った。同調する市議の働き掛けも奏功し、地元でも「議員が地元にいないよりはまし」という声が広がった。旧町の農業男性は「地域の実情を県に伝えてほしい」と期待を込めた。

 大館市選挙区では、旧比内町長の佐藤賢一郎氏が、現職3人をしのぎ、トップ当選を果たした。得票1万4384票は、選挙戦となった11選挙区全体でも3番目だ。一方、旧町を地盤とした現職は落選した。

 このほか、旧森吉町長の近藤健一郎氏(北秋田市・北秋田郡選挙区)、旧西仙北町長の小松隆明氏(大仙市・仙北郡選挙区)が残り1議席に滑り込んでいる。

 区割り変更で選挙区が拡大し、旧市部の議員が姿を消した選挙区もある。

 定数の倍に当たる10人が立候補した大仙市・仙北郡選挙区は、すべての議席を旧郡部の候補が奪い取る結果となった。旧市部の投票率は68・31%で、旧郡部より9ポイントほど低かった。地元を固め、旧市部に切り込んだ旧郡部の候補に有利に働いた面もあるようだ。湯沢市・雄勝郡選挙区も、旧市部唯一の現職候補、岩井川皓二氏が落選した。

 こうした現象が起こったのは、いずれも2年前の合併劇で生まれた新市を中心とする選挙区。合併の地殻変動が県議選にも影響を与えたとも言えそうだが、4年後には反作用が起こる可能性もある。「旧首長」「旧郡部」の看板の効力はあくまで時限的だ。

(2007年4月10日 読売新聞)

436片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/10(火) 09:10:10
《県議選》鹿角市・郡区 次点と最小27票差
2回連続 秋田・穂積氏が最多得票 讀賣秋田

 最多得票は前回2003年に続き、現職の穂積志氏(秋田市選挙区)で1万9184票。2位の現職・大関衛氏(湯沢市・雄勝郡選挙区)に4454票差を付けた。最少得票は鈴木隆太郎氏(大仙市・仙北郡選挙区)の369票で、三ケタ得票は1999年以来。

 当選者の最少得票は、現職の瀬田川栄一氏(秋田市選挙区)で7204票。瀬田川氏を上回る票を得ながら落選した候補が12人いた。このうち最多得票は、潟上市選挙区(定数1)で現職の児玉祥子氏と争った二田真規子氏の9129票。

 最下位当選者と次点との差が最小だったのは、前回と同じく鹿角市・鹿角郡選挙区で27票差。前回の48票差よりも接戦となった。

 党派別の得票割合は、24万9934票を獲得した自民が43・2%を占め、前回より0・9ポイント伸ばした。共産は4・3%(2万4846票)で前回比1・3ポイント増。一方、民主は同3・4ポイント減の4・0%(2万3026票)に下落した。4から3に議席を減らした社民も同1・0ポイント減の6・7%(3万8741票)。公明は前回と同じ2・4%(1万3772票)で、新たに1議席を獲得した国民新は1・5%(8618票)。無所属は自民に次ぐ21万9413票で37・9%を占めた。

(2007年4月10日 読売新聞)

437片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/10(火) 09:16:25
検証県議選 知事与党、威力を再確認
記者座談会 讀賣福島

 昨年11月の出直し選挙で佐藤知事が誕生して初めての県議選。最大会派の自民党は野党転落の逆風にさらされ最低ラインとしていた過半数30を下回る29にとどまり、民主党などでつくる与党会派の県民連合は15から20に躍進した。選挙戦の舞台裏や今後の議会運営の見通しなどを選挙担当記者たちが話し合った。

■与野党で明暗■ A 過半数割れという厳しい結果に、自民党県連の岩城光英会長は「謙虚に受け止めなければならない」と事実上の敗北宣言をせざるを得なかった。

 B 特に岩城会長、吉田弘幹事長のおひざ元のいわき市区で民主党に2議席を確保されたのはショックだったみたいだ。

 C 一方、民主党をはじめ県民連合側は大勝に驚いた様子さえあった。民主党県連の玄葉光一郎代表は「(県民連合で)18議席ぐらいで良しとしなければと思っていた」と本音を漏らしていた。佐藤知事の地元といえる会津若松市区では、民主党が自民党現職をはじき、2議席確保したのも大健闘。郡山市区で吉田公男さんが2位に入ったのも本人が一番びっくりしていたぐらい。参院補選との連動も比較的順調な民主党の勢いを見せつけた。

 B 自民党は「野党転落」の影響を過小評価していた面は否めない。会津若松市区の民主党新人、宮下雅志さんも自民党による知事提案条例案否決を「暴挙」と訴え続け、知事シンパの心をつかんだようだ。

 C 確かに佐藤知事は最後まで直接的な支援はしなかったけど、県民連合幹部は中盤以降、知事後援会へのテコ入れを盛んにやったみたいだ。ある陣営は「知事から電話で応援メッセージ」と壁に張り出していた。

■勢力図の変化■ A 自民党現職が落選した双葉郡区を含め、これまで自民の独占も珍しくなかった2人区は、ことごとく県民連合系との住み分けになった。

 B 自民党の吉田幹事長も「国政同様に、地方も政治構図自体が変わってきたととらえざるを得ない」とし、民主党が浸透しつつあるのを痛感したようだった。今後は、2人区の住み分けは許容しながら、1人区と、都市部でのテコ入れに力を注ぐ方針に転換するようだ。

 C それだけに、定数8の県都・福島市区で2しか取れなかったのは自民党の最大の誤算だろうね。民主党は前回の1から3に候補者を増やし、社民党の1人と合わせ無理をしすぎとの批判も党内にくすぶっていたが、結果的に民主2、社民1を確保し、自民党を追い込めた。

 B 自民党にすれば、現職で県連役員でもある白石卓三さんが1人区の東白川郡区で落選したのも1議席以上のダメージだろう。双葉郡区同様、県民連合系の新人はうまく地域間の対決構図に持ち込んだ。地域代表としてアピールするには、与党として売りにできる「知事とのパイプ」も効果が大きかった。

 C 玄葉代表は「4年後の逆転も射程に入った」と鼻息が荒かった。ただ、寄せ集めの側面もある県民連合として統一政策はなく、選対も各党単位。民主、社民候補の調整など課題も残した。不協和音が絶えない自民党の“敵失”に助けられた面も大きかった。

■県議会運営■ A 無所属当選の満山喜一さんの自民党会派入りは濃厚で、自民党の過半数維持は変わらなそう。一方、公明党に対し、吉田幹事長は「国以上にきずなを深める」としている。条例案否決時に公明党は賛成に回ったが「拙速な対応にけじめをつけただけ。公明党も理解しているはず」と、気を使った発言もあった。

 D ただ、公明党は「党中央の流れもあり連携は大切にする」としながら「県民の目線に合わせて」と含みも持たせている。県民連合側も公明党との連携に前向きだし、公明党の発言力は高まるんじゃないか。

 B 自民党県連幹部も「今後も最大会派であることは紛れもない事実」としながら「知事に対してどういうスタンスを取るか練らなければ」と漏らしたりもした。

 A 知事側にすれば、知事選に続き県民の信任を得たとみなすこともできるだけに、今後の県政運営には自信を持って臨めるだろう。

 D 野党自民党がぎりぎり過半数というのは、絶妙な緊張関係をもたらすかもしれない。議席増となった共産党も「野党」として攻勢を強めるだろうね。政務調査費の領収書添付の義務化の検討など議会改革への各党の姿勢にも注目したい。

 C 談合汚職事件で、共産党をのぞくオール与党体制への批判が高まったことを意識し、選挙戦では、与党でも「知事を支える」と唱えつつ「是々非々」を付け加える候補者も目立った。

 B とはいえ、選挙結果自体は「知事与党」の威力を改めて示した格好。県民連合側はこれにおごらず、自民党側は委縮しすぎず、当然ともいえる「是々非々」の姿勢を忘れないでもらいたい。

(2007年4月10日 読売新聞)

438片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/10(火) 15:31:34
選挙:県議選 無党派層関心高まらず−−青森中央学院大・苫米地教授に聞く /青森
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/aomori/news/20070410ddlk02010009000c.html

 ◇投票率史上最低を更新 選挙運動は旧態依然

 中央と地方、支部と郡部の「格差」が拡大する中で行われた県議選。雇用対策や産業振興、県財政の再建問題など課題が山積しているにもかかわらず、投票率はまたも史上最低を更新した。なぜ盛り上がりに欠けてしまったのか。青森中央学院大の苫米地重亨(とまべちしげみち)教授(現代政治論)に聞いた。【村松洋】

 −−なぜ盛り上がらなかったのか。

 ◆各政党は今回の県議選を「知事選の前哨戦」と位置づけたため、1期目の三村申吾知事の県政運営への評価も争点になった。だが、三村県政は可もなく不可もない手堅い県政運営だったため、無党派層の関心を高める風も吹かなかった。

 −−県政が抱える課題は多い。

 ◆地域間格差が主な争点だったが、各政党が「格差是正」という同じ立場だった。候補者間の政策の違いが焦点となったが、実際の選挙運動は街頭で名前を連呼するなど旧態依然で、有権者の関心も高まらなかった。

 −−知事選や参院選には、どのような影響があるか。

 ◆自民は推薦候補を含め過半数を維持し、改めて強固な組織力を示した。一方の民主は自民に4選挙区で無投票当選を許すなど、組織の弱さを改めて露呈した。全国ベースでは自民が議席を減らして民主が躍進したが、青森では、その流れに乗れなかった。民主の知事選候補擁立問題でも、対象の人物が県議選の結果を見て尻込みするかもしれず、もっと危機感を抱くべきだ。全県的な党組織の構築を急ぎ、県議会でも自民党に対する政策論争を挑むなどして野党第1党の存在感を見せてほしい。

毎日新聞 2007年4月10日

439片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/10(火) 15:32:04
自民快勝:07年県議選の影響/上 単独過半数で県連会長 /青森
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/aomori/news/20070410ddlk02010003000c.html

 ◇「おごってはいかん」−−圧倒的優位で知事選に

 大型選挙が続く「選挙イヤー」の幕開けとなった統一地方選第1ラウンドの県議選。自民は公認24人、推薦3人を当選させ、定数48に対して過半数(25議席以上)を単独で確保した。6月の知事選と7月の参院選の行方を占う試金石だったが、改選前に比べて県政界地図に大きな変化はなかった。自民、公明から推薦を受けた三村申吾知事にとって、有利な条件が続くことに変わりはない。今回の選挙結果が今後の大型選挙や県政運営に与える影響を探った。

 「全員当選できなかったことは残念だが、公認・推薦も含めて明確な過半数をしっかり自民党で取ることが基本だ。そういう点ではみなさんのありがたい支持をいただいた」

 選挙の興奮冷めやらぬ9日午前0時過ぎ。自民県連の大島理森会長は八戸市の事務所で、確定したばかりの県議選の結果について、第一段階の目標である過半数を達成したことを評価した。後ろには公認、推薦候補のポスターがズラリと張られていた。大島会長は直前まで、テレビで当確が報道されるたびに候補者のポスターに赤い花を飾っていた。

 自民は公認30人、推薦4人の候補を擁立したが、現職の公認3人を含む7人が落選した。今回は県議会の定数が51から48に削減されたうえ、現職4人が今期限りで引退を表明。改選前の自民会派29人以上の議席獲得を目指したが、結果的に27人に終わった。それでも、過半数(25議席以上)を単独で占める圧倒的な第1党に変わりはない。

 全投票者数に占める自民公認候補の得票率は、前回の35・9%から今回は41・0%と5・1ポイント増加した。無投票区が違うため単純比較はできないが、自民は支持率を着実に伸ばした。

 一方で、投票率は逆に1・92ポイント下回る57・08%となり、過去最低を更新した。4年前に是非を問われた木村守男前知事のスキャンダル問題のように明確な争点がなく、有権者の盛り上がりに欠けたことは否めない。このような条件が、全県に張り巡らされた強力な後援会組織を持つ自民に有利に働いたといえる。

 新しい県議会会派の構成は、議長を選任するために5月上旬にも開かれる臨時会議までに決まる。今回、公認、推薦を受けなかった無所属候補が自民会派入りする可能性もある。改選前と比べ、多少の議席の増減はあったとしても、三村知事を推薦する自民が県議会で占める圧倒的な優位に変わりはない。それは大島会長の次の言葉が象徴していた。

 「おごっていてはいかん。これからがまたスタートであるとの思いで頑張ってまいりたい」

毎日新聞 2007年4月10日

440片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/10(火) 15:32:42
選挙:県議選 県と地区のパイプ役に 青森市区で初当選、古村一雄氏 /青森
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/aomori/news/20070410ddlk02010005000c.html

 ◇“浪岡枠”1議席守る

 8日に投開票された県議選では、市町村合併や選挙区の区割り変更の影響で、これまでのように郡部が議員を送り出せず、郡部の声が県政の場に届かなくなってしまうことが懸念されていた。典型的なケースとして注目されていた青森市区では、旧浪岡町長の古村一雄氏(62)=無所属=が初当選を果たし、改選前の「浪岡枠」の1議席を守った。古村氏は9日、「浪岡の力を県議会を通じて見せつけたい」と熱く語った。

 同市浪岡地区(旧同町)は05年4月に旧青森市と合併するまで南津軽郡区に組み込まれており、同町出身者が議席を確保し続けていた。新青森市区の枠組みで行われた今回の県議選には、旧町部を地盤とする候補が2人立候補した。しかし、旧町部の有権者数は旧市部の14分の1に過ぎないため、「浪岡の議席はゼロになる」との懸念が強まっていた。

 この逆境の中で議席を獲得した古村氏は、町長の解職請求に伴う05年2月の出直し町長選で初当選した「最後の町長」。当時は合併反対派の急先ぽうだった。

 古村氏陣営は今回、旧町部での得票を町長選時(6864票)並みの7000票と推定。これだけでは当選ラインに届かないため、旧市内で3000票の獲得を目標とした。旧市部が地盤で、「反核燃」などの政治理念を共有する現職の鹿内博氏(59)=無所属=陣営とも協力した結果、ほぼ目標通りの9379票を獲得できた。今後は鹿内氏との同一会派結成も視野に入れているという古村氏。有権者から託された旧町部と県政の「パイプ役」の重責に「(知事の)三村(申吾)さんも(旧)百石町の町長だった。(同じ町長経験者で)議論がかみ合うのではないか」と気合を入れている。【後藤豪】

毎日新聞 2007年4月10日

441片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/10(火) 15:33:14
県議会:自民会派が勢力維持 さらに伸ばす可能性も /青森
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/aomori/news/20070410ddlk02010006000c.html

 8日投開票の県議選(定数48)の結果、新議会の政党勢力の構成がおおむね固まった。自民の当選者は公認24人で改選前より4人減った。だが、推薦3人を含めると県議会に占める自民会派の割合は改選前同様の約56%となり、勢力を維持した。無所属の中には同会派入りを検討している県議もおり、さらに勢力を伸ばす可能性が高い。

 同じく三村県政と共同歩調をとる公明も現職1人が引退したが、後継の新人が当選し2議席を維持した。

 今回初めて党として県議選を戦った民主は、公認の現職6人がいずれも当選した。八戸市区の無所属、中村寿文氏も同党に近く、勢力を伸ばす可能性がある。共産と社民は改選前の議席を確保。無所属は13人と改選前より5人増えた。【村松洋】

毎日新聞 2007年4月10日


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