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文教・スポーツ

82片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/26(木) 09:10:34
履修漏れで高校調査 十数校単位取得に疑問
日本史と地理 県教委、文科省に確認中 読売富山

 県立高岡南高校(高岡市戸出町)の履修漏れ問題に絡む県立高校全48校の実態調査で、県教育委員会は25日、十数校の教育課程(カリキュラム)の運用や内容に問題があり、日本史や地理の単位取得が認められない可能性がある疑問例が見つかったと発表した。県教委では、学習指導要領に違反する事例ではないとするが、単位取得の認定に関して文部科学省に確認している。

 高校の地理歴史教科は、世界史、日本史、地理各A・Bの6科目のうち、2科目を選択して学習する。世界史が必修科目で、このほかに日本史か地理を学ぶシステム。各校独自にカリキュラムを作るが、履修期間は2、3学年で、Aが2単位の1年間、Bが4単位の2年間とする学校が多い。

 このうち、疑問例となるのは、理系の学生の履修方法。県教委の調査によると、「教師が足りないため、日本史のA(近現代史)とB(古代史〜現代史)の授業を一緒に行っている」とする高校が見つかった。本来はAとBの授業は別々に行うはずで、単位取得の扱いで疑問が生じているという。

 また、カリキュラムの中で、「理系の学生で日本史Bや地理Bを選択する場合、2年時に半分の2単位分の授業はあるが、残りの分が3年時にない」とする高校があり、単位取得に必要な授業時間が不足する恐れが出ている。

 学習指導要領は「必要がある場合は、単位数の一部を減じることができる」と規定している。このため、県教委では、これら疑問例に対し、特例として単位取得を認めることができるかどうかについて、文科省に問い合わせている。

 だが、文科省が認めない場合は、とくに日本史や地理のBを選択している学生は、単位取得に必要な補習を受ける必要が生じる可能性も出てくる。県教委では、「各校に対し、さらに授業内容などの実態を照会している。いずれにせよ、文科省の判断を待っている段階で、非常に懸念している」と話している。

(2006年10月26日 読売新聞)

83片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/26(木) 14:20:15
新たに15校で判明 必修科目履修漏れ、15道県81校に
2006年10月26日12時12分
http://www.asahi.com/life/update/1026/006.html?ref=rss

 全国の高校で卒業に必要な必修科目を履修させていなかった問題で、北海道3校、長野県3校、栃木県2校、静岡県6校、福岡県1校の公立高校計15校でも、世界史などの履修不足があったことが新たに分かった。朝日新聞の26日正午までの集計では、私立も含め15道県で81校に増えた。

 北海道では、新たに道立の札幌東、函館中部、函館市立の函館東の3校で履修不足が分かった。

 函館東では2年生25人が日本史2単位のうち1単位を世界史に振り替えて授業をしていた。世界史を1年から勉強しているため継続して学習させたといい、「3学年で日本史の不足分を増やして対応する」としている。

 静岡県立富士高校(富士市)では、世界史の授業を設けて教えてはいたものの、その履修範囲などが十分でなかった。日本史や地理も学年途中から教え、いずれも単位を与えていたという。県立三島南高校(三島市)は、時間割りでは世界史としながらも、実際には現代社会の演習をしていた。

 栃木県では、県立の小山、真岡に加え、宇都宮女子と大田原女子で世界史を履修していなかったことが分かった。

 福岡県では、県立鞍手高校の理数科で世界史を履修させていなかった。少なくとも2〜3年前から続いていたという。

 県教委では25日の段階で「年に2回、各学校のカリキュラムを確認しており、未履修の実態はない」としていたが、26日に鞍手高から報告があったため、全県立高校の緊急調査を始めた。

84片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/26(木) 15:19:40
<履修不足>16道県83校に拡大 調査書虚偽記載も
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061026-00000069-mai-soci

 全国各地の高校での履修単位不足問題で、新たに静岡や長野などの各道県の公私立高校でも必修科目を履修せずに同様の単位不足になっていることが26日、分かった。単位不足はこれで16道県83校となった。また、岩手県では入試の際、単位不足を隠すために虚偽の調査書を作成していたことも発覚した。一方、こうした虚偽書類を元に学生を受け入れた大学側は、入学取り消しなどの処置を執らない方向だ。集計は各地の教育委員会などの発表を毎日新聞が独自にまとめた。
 単位不足が新たに判明したのは▽北海道6校▽長野4校▽静岡3校▽山形、栃木、鳥取、福岡、佐賀各1校。
 東京大の渡辺省三入試課長は「我々は卒業証明書や調査書の内容を信じるしかない」と内部調査は行わない方針。調査書の保存年限が1年間で、全学生を調査すること自体が不可能だという。慶応大総務部も「高校が卒業を認めたのであれば、入学資格を満たしていると考える」と追跡調査は実施しない見通し。
 早大広報室は「仮定の話にはコメントできない」とした上で、仮に入学資格を満たしていない学生が入学していたケースについては「処置の仕方を他大学と一緒にしないと不公平になる」と国の動きを見守っていく考え。「寝耳に水の話」とする明治大は情報収集を行う。
 調査書への虚偽記載が分かったのは岩手県立盛岡一高。大学推薦入試の社会科の評点を付ける際に、実際は履修しなかった必修科目に履修済みの科目と同じ評点を付けてていた。今年度入試でも、既にこうした方法で記入した調査書を発送している。架空点数の記入件数は明らかにしていない。同校は「虚偽だとは分かっていたが、書類を整えるためにやった」と話している。
 また、過去に履修しないまま卒業した生徒の対応も課題になるが、「卒業を取り消すところまでは考えていない」(文部科学省教育課程課)という。
 静岡県立下田北高では理数科など今年度と昨年度の3年生計212人が世界史か日本史を履修していなかった。清水東高でも2、3年生計325人が地理歴史のうち1教科しか履修してなかったという。長野県では飯田風越、伊那弥生ケ丘など県立の4校で履修単位不足が判明。飯田風越高では3年生計147人が世界史を履修していなかった。
 文部科学省は都道府県教委や政令指定都市教委などに実態を調査して27日までに報告するよう求めており、その結果を踏まえて今後の対応を決める。【佐藤敬一、高山純二、安田光高】
(毎日新聞) - 10月26日15時4分更新

85片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/26(木) 15:22:20
履修不足:「前から疑問だった」受験控え不信、憤り
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20061026k0000e040083000c.html

 必修科目の単位不足問題は受験校シンドロームように列島の高校にじわじわと広がった。岩手県では県教委への虚偽報告に加え、大学の推薦入試の提出書類で、未履修の科目に成績までつけて記入している実態も明るみに出た。大学受験を控え授業カリキュラムにほんろうされる3年生からは不安に加え、学校への不信や憤りの声も漏れ始めている。【念佛明奈、釣田祐喜】

 岩手県立盛岡三高で世界史のみを選択している男子生徒(17)はセンター試験を控え心配する。「学校でも受験のための課外(時間外授業)が既にあり、社会科が加わるときつい。僕は理系だが理科がおろそかになってしまう」。女子生徒(18)も世界史のみの選択だが「(未履修分の)補習は受験が終わってからという話も聞いた。受験後なら影響はないと思う」と話した。

 同県立盛岡北高に登校してきた3年男子生徒は憤っていた。「学校の言うとおりに履修してきたのに。先生から日本史をやることで世界史も含めることになると説明されていた。腹が立つ」

 「富山のニュースで自分たちも社会が2教科でないのに大丈夫かと心配していた。昨日は妙に先生が優しかった。ただでさえ赤点続きで卒業が危ないのに死活問題だ」と話す男子生徒もいた。

 山形県の公立高の3年生も心配していた。「先生は僕らのことを考慮してくれたんだけど、逆に苦しめられることになった」(男子)「普通に卒業できると思っていた。入学前の学校案内では必修科目がちゃんと書いてあったし不安になる。校長先生が今年から代わったけど、分からなかったのかな」(女子)

 「前々から疑問を持っていた」と話す男子生徒もいる。「時間割には地理や倫理と書いてあるのに、政治経済をやっていた」。受験カリキュラムとして当然のように処理されていた可能性も高く「4月に先生から『受験のために地理(の時間)で政経をやる』と聞いて納得していたが、今さら(履修漏れと)言われてもちょっと困る」と話す女子生徒もいた。

 全国の高校が生徒対応に追われ、山形市立商では26日朝の臨時の全校集会で相馬周一郎校長が「進学のためと思ってきたが、補習で生徒に負担をかける結果になり、教職員一同でおわびする」と述べた。

毎日新聞 2006年10月26日 15時00分

86片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/26(木) 16:29:57
松江市立女子高にあったみたいだけど。ちゃんと調べろ島根県。

高校履修不足:県内高校ではなし−−県教委 /島根
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061026-00000267-mailo-l32

 富山県の県立高校で卒業に必要な科目の履修漏れがあった問題で、島根県教委は25日、毎日新聞の取材に対し、県内の公立高校で同様の事例は無いと答えた。今回の事態を受けた調査はしていないが、高校教育課は「これまでのカリキュラム変更時の届け出に問題はない」としている。
 一方、私立学校を管轄する県総務課は県内の全私立高校に電話で確認。履修漏れは無かったとしている。松江市立女子高を管轄する同市教委も、同校に確認した結果、履修漏れは無かったという。【久野洋】

10月26日朝刊
(毎日新聞) - 10月26日14時1分更新

必修科目の未履修校拡大 北海道など19道県94校で
http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM&PG=STORY&NGID=soci&NWID=2006102601000356

 全国の高校で必修科目の未履修が相次いで発覚した問題で、新たに静岡県の9校、北海道、長野県の各5校、栃木県の3校、山形、群馬、鳥取、山口、福岡、佐賀県の各1校でも世界史など必修科目を生徒に履修させていないことが26日、新たに判明した。
 共同通信が各都道府県教育委員会や大学進学率の高い高校の一部に対して行った調査で、全国の合計は少なくとも19道県、94校となった。
 未履修が新たに判明したのは札幌市にある道立札幌東高、函館市にある道立函館稜北高、道立函館中部高、市立函館北高、市立函館東高と群馬県の県立中央高、静岡県の静岡市立高、県立下田北高、福岡県の県立鞍手高など。
 各校によると、札幌東高では、3年生の241人と2年生の195人が、地理歴史の必修科目のうち世界史を履修していなかった。
 函館稜北高では、3年生の全生徒193人に、必修の公民分野を履修させず、日本史の授業を実施。成績表には公民を履修したことにして道教委に虚偽の報告をしていたという。
 また、未履修とは別に松江市の松江市立女子高の3年生の一部で、世界史と日本史の履修時間の不足があることも分かった。
 必修科目を履修していない全国の生徒は、少なくとも8000人を超え、3年生は卒業できない可能性もあることから、一部の高校では補習を行うなどの対応を決めている。
 文部科学省も、未履修が指導要領に違反していることから、全国の都道府県教委に通知を出し、27日までに実態を報告するよう求めている。

87片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/26(木) 16:31:55
高校履修不足:県立高岡南高 授業、土日も活用−−県教育長謝罪 /富山
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061026-00000231-mailo-l16
 ◇「卒業要件確保へ全力」
 富山県の定例教育委員会(八木近直委員長)が25日開かれ、前日に発覚した県立高岡南高の地理・歴史の一部が履修されなかった問題が取り上げられ、教委側は「他の県立高校では類似のようなカリキュラムの不適切運用はなかった」と報告。卒業単位を取得させるために、7時限授業を現行の週3日から全5日に増やしたり、土日曜などを活用する方針を示した。
 冒頭、東野宗朗教育長が「受験を控えた生徒たちに不安や動揺を与え、県民の信頼を裏切ったことは大変申し訳ない。卒業に必要な要件を満たすことができるよう、全力をあげたい」と謝罪した。
 続いて加藤敏久・学校教育課長が、受験科目を集中的に勉強させるために、05年度の2年生に対して、卒業に必要な世界史などの単位を取らせていなかった一連の経緯を説明。26日に学校側が保護者会を開くという。
 委員からは「受験直前に、試験科目以外の授業を受ける3年生は動揺している。きちんと卒業できるのか」「集中授業する教員は確保できるのか」など質問が出された。これに対して加藤課長は「卒業要件を確保できる見通しはある。私立受験などで補習授業を欠席する生徒も出るだろうが、『1科目で3分の2の出席』を求めている学校の教務規定も活用できる」「一斉授業に対応できるよう、非常勤や他校教師の活用も含め教委全体で手当していきたい」などと答えた。【嶋谷泰典】

10月26日朝刊
(毎日新聞) - 10月26日14時1分更新

88片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/26(木) 16:34:20
高校履修不足:理系の“受難”何を今さら 卒業生・保護者も不安の声 /岩手
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061026-00000104-mailo-l03
 ◇履修漏れ、受験勉強できない
 県立高校の多くがかかわっていたことが、25日明らかになった必修科目の未履修問題。各学校には波紋が広がる一方、事態をまったく把握していなかった県教委のあり方に大きな疑問の声が上がった。
 毎日新聞の調べでは、水沢高(佐々木繁夫校長)では理数科と普通科理系の3年生120人が履修単位不足だった。鈴木一彦・副校長は「理系の生徒は理科を2科目受け負担が重いため、社会科を受験科目となる1科目だけに絞って勉強させていた」と釈明する。過去数年の理系の卒業生も単位不足だった可能性が高い。「生徒が卒業出来るように県教委の指導を仰ぐ。生徒に対しては早急に説明し迷惑をかけたことを陳謝したい」と話した。
 福岡高校(鳩岡矩雄校長)では、普通科3年生全員196人が、影響を受ける。鳩岡校長は「実態は把握していたが、大学受験を乗り越えるため、生徒のことを考えてこれがいいと思い容認してきた」と話す。同校では26日に2、3年生を集めて不安を与えたことについて謝罪する。日本史を選択する3年の女子生徒(18)は「受験科目じゃないし、今さら世界史なんか勉強したくない。学習指導要領自体がおかしいのではないか」と指摘した。
 「今日までまったく知らなかった。学校の出してくるカリキュラムを信用するしかない」
 25日夕方に記者会見した県教委幹部は動揺した表情で記者団の質問に答えた。昼の報道で事態を知ったといい、その後は各校への聴取に追われた。事前の教育課程計画、事後の指導要録の2度にわたって学校現場に欺かれたことになる。
 だがこれだけ広範囲に行われていた上、県教委高校担当はすべて学校現場を経験しており、人事交流が盛んな組織。以前から行われていた「慣習」に気づかなかったというのは不自然だ、との指摘が相次いだ。
 今後は指導主事を学校に派遣するなどして把握に努めるとしたが、照井崇県教育長が県議会で「責任はまず校長にある」と答弁するなど、高校をまとめる当事者意識は乏しい。
 05年度一般会計決算などを認定して閉会するはずの県議会もこの問題で紛糾。降ってわいたお粗末な事態に、議員からは「県教委は知っていたのではないか」などの緊急質問が飛び出すなど大わらわの一日となった。増田寛也知事は記者団に「早急に実態把握し、原因を明らかにしていただきたい」と話した。【林哲平、石川宏、念佛明奈、天野典文】
 ◇現状把握に追われ
 高校で地理歴史を1科目のみ履修し、大学に入学した学生からは不安の声が漏れた。3月に大船渡高を卒業した岩手大工学部1年の男子学生は3年間で世界史のみを履修した。「昨夜に富山のニュースを見て心配だった。卒業取り消しの可能性があると言われてもすでに大学に入学しているし」と不安そうに語った。
 履修不足のまま高校を卒業した可能性がある学生が多く在籍する岩手大は現状把握に追われた。
 同大企画調査課は「県教委が問題の学校の卒業生をどのように判断するのか。判断を待って対応を検討したい」とコメントした。【岸本桂司】
 ◇卒業取り消し不安
 卒業生の保護者にも不安が広がっている。今春、水沢高普通科校理系を卒業した長男(18)を持つ奥州市水沢区の主婦(45)は、「水沢高校も問題に関係していると知って高校時代の通信簿を探しているところ。在校生はもちろん、卒業生の卒業が取り消されることがないか不安を感じている」と話している。

10月26日朝刊
(毎日新聞) - 10月26日11時4分更新

89片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/26(木) 16:35:29
高校履修不足:三本木高と五所川原高、県立2校で履修漏れ /青森
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061026-00000081-mailo-l02
 ◇「生徒の負担軽く…」
 高校の社会科履修漏れが全国の高校で発覚している問題で、県内でも三本木高(十和田市)と五所川原高(五所川原市)の県立2校でも選択漏れがあり、3年生が卒業できなくなる可能性があることが25日分かった。事態が発覚した両校では、学校関係者が対応に追われた。
 三本木高の明石進教頭によると、同高では理数科の2〜3年生(1学年40人)に履修漏れがあったという。2年時は世界史が必修で、日本史、地理のうち1科目を選択しなければいけないが、同高の理数科は2年時に3科目から1科目だけを選択させ、3年時も同じ科目を履修させているという。明石教頭は「この制度がいつから始まったのかは把握していない。既に卒業した人もいるかもしれない。今後の対応は検討中だが、生徒の負担にならないようにしたい」としている。
 一方、五所川原高の阿保民博教頭によると、同高で普通科、理数科の3年生計152人が履修漏れの対象だという。阿保教頭は「生徒の負担を軽くするため、数年前から世界史、日本史、地理から1科目を選んでいる。早急に対応を検討したい」としている。
 県教委によると、各高校からは前年の11月までに教育課程の届け出があるが、両校からの届け出は「社会科を2科目履修させる」との内容だったという。この状況を受け、県教委は25日付で全県立高に「教育課程の実施状況」を問い合わせる文書を通知し、26日中に回答を求めるという。【喜浦遊、後藤豪】

10月26日朝刊
(毎日新聞) - 10月26日11時2分更新

90片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/26(木) 16:36:29
「最悪の事態」 生徒に怒り、動揺広がる 東北
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061026-00000001-khk-toh

 「最悪の事態だ」「学校はきちんと説明してほしい」。公立高校で必修科目の履修不足が各地で明らかになった東北では、受験を控える生徒や関係者に動揺が広がった。受験生らを混乱させるような事態を、なぜ招いたのか。背景に週休2日制の影響を指摘する声も上がっている。

 公立高校の4割近くで問題が発覚した岩手県。盛岡一高理科系の3年男子(17)は「最悪のケースだ」と語気を強めた。不足分を履修し直すことになれば、50分の授業が70回も必要になる。「補修は受験勉強の妨げになり、無駄な時間を過ごすことになる。怒りを感じる。学校には説明を求めたい」と語った。

 一関一高の平野清八校長は「受験科目の力を付けさせるのが目的だった」と釈明。理系の3年生に、世界史を履修させていなかった山形西高の松田明教頭も「受験科目に重きを置いた。言い訳になるが、世界史と地理は重複する部分もある」と話した。

 関係者の多くが、問題の背景として指摘するのは、2002年度にスタートした公立学校の週5日制の影響だ。休日が増えたことで、カリキュラムをどう消化するかが課題となった。このため、教育関係者の間では、県教委に届けた正規のカリキュラムとは異なる「裏カリ」が常態化してきたという。

 山形県教委の黒田聖司教育次長は「授業時数が少ない中で、生徒の進路希望を達成させたいと思ったのではないか」と、現場の判断を推し量る。

 河合塾の渡辺嘉昭東北地区本部長は「入試では世界史、日本史、地理のいずれかを選択すればいい場合が多く、指導要領が大学受験の現実に対応していない。文科省が現場の声をくみ取らずに、指導要領を作成した矛盾が吹き出したのではないか」と指摘している。

(河北新報) - 10月26日7時2分更新

91片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/26(木) 16:48:44
必修科目の履修不足 公立高のほぼ4割 
2006年10月26日
http://mytown.asahi.com/iwate/news.php?k_id=03000000610260001

 県内の多くの公立高校で、必修科目の授業が学習指導要領通りに行われず、履修科目不足で生徒が卒業できないおそれがあることが25日、明らかになった。各校の校長は「受験対策のため」と口をそろえる。大学受験に必要な科目の授業を重点的に行うため、指導要領が事実上無視された。各校は授業内容について県教育委員会に虚偽報告を繰り返しており、99年度から行っていた高校もあった。公立高の4割ほどで同様の事例があったことで、県教委が事態を把握できなかったことへの批判が高まりそうだ。


 県教委は25日朝から公立高校77校(分校、市立高含む)を緊急調査し、遠藤洋一・学校教育室長らが同日夕、記者会見した。県教委によると、29校で、指導要領にある必修科目の授業が行われていなかった。このままでは、数千人の3年生が「未履修」として卒業できない。


 多くの高校で目立つのが、社会科系の未履修。指導要領では世界史が必修で、加えて日本史か地理のいずれかを選び、計2科目を履修しなければならない。しかし、必修の世界史も選択制にして、別の入試科目の授業を重点的に行った例があった。現代社会や情報、理科総合が結果的に未履修となってしまった例もある。


 各校は県教委に毎年授業の実施状況を報告しているが、29校は「指導要領通り」として虚偽報告をしていた。学校によっては99年度から虚偽の報告をしていた。


 県教委では、高校教育担当課長が今年3月まで盛岡第一高校の教頭を務めるなど、高校での教育経験がある職員が多い。にもかかわらず問題を把握できなかったことについて、遠藤室長は「高校が提出した資料を信用するしかなかった」と述べるにとどめた。


 今後、3年生には来年3月までに補習を行うほか、1、2年生については、次年度以降の教育課程を見直して対応するという。


 補習の場合、1科目で最低70時間が必要だ。複数の科目で補習を受けなければならない生徒もおり、受験を控えた3年生の負担は重くなる可能性が高い。


 また、既に卒業した生徒については「生徒に責めはなく、卒業を取り消す考えはない」(遠藤室長)としている。


 一方、県総務室によると、県内13校の私立高校には、いずれも問題はなかった。


 履修不足が明らかになった高校の関係者は、学習指導要領を無視していた理由を「受験のため」という。ある高校の校長は「進学校はどこもやっていることだ」と話す。


 盛岡第一高校は、理系の生徒は2年の時点で、世界史、日本史、地理の社会科系3科目から1科目を選択する方式にしている。


 指導要領には反しているが、鈴木文雄校長は「よくないとはわかっていたが、受験のために選択した」。4年ほど前からこの選択方式をとっていたという。


 大学入試センター試験では、指導要領上は必修の世界史ではなく、日本史か地理を選択して受験もできる。盛岡市の予備校関係者は「センター試験の科目と指導要領が合っていない。合格だけを考えると今回のような対応も出てくる」という。


 福岡高校の鳩岡矩雄校長は「何としても大学に合格させないといけないと思った」と話す。


 各校は、受験を控えた3年生に急きょ説明するなど対応に追われた。


 盛岡一高では午後3時50分から、約320人の3年生をホールに集め、鈴木校長が説明した。出席した生徒によると、学校側は「卒業を第一に考える」とした一方で、具体的な補習などに関する話はなかったという。


 ある男子生徒は「これから受験にない科目をやるのは大変。受験が迫った時期に1科目増えるなんて」と話した。別の生徒からは「補習は、前向きに息抜きと思ってやるしかない」との声も聞かれた。


 盛岡三高でも3年生約320人に今後についての説明があった。ある女子生徒は「朝のニュースで(富山県の高校の事例を)見て、自分たちも同じではないか、と思った。補習と受験勉強を両立できるか心配です」と話した。

92片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/26(木) 16:51:30
必修漏れ12校2千人超
2006年10月26日
http://mytown.asahi.com/yamagata/news.php?k_id=06000000610260001

 ∞県・山形市教委「虚偽報告」見抜けず


  県立校11・市立1生徒ら不安口々


 各地で相次ぐ高校の必修科目の履修漏れ問題で、県、山形市両教委は25日、県立高11校と市立高1校で漏れがあったと発表した。両教委ともに実態や人数は今後、詳しく調査する。判明しているだけで、10校、2365人が漏れていた。各高から学習指導要領通りの運用が毎年、報告されていたが「虚偽」を見抜けなかった。現場の学校や生徒からは、反省や不安など様々な声が上がった。


 県教委は、富山、岩手県などで問題になっているのを受けこの日、県立48校に緊急の聞き取り調査をした。


 それによると、長井高は「公民」を選択した生徒は「現代社会」か「倫理・政治経済」から1科目を選択しなければならないのに、どちらも選択させず「地理・歴史」の科目を教えていた。


 米沢興譲館高理数科3年の37人は、世界史Aを履修すべきなのに地理Bを履修。普通科3年の29人は、世界史のほかに日本史か地理を履修すべきなのに、世界史を継続履修していた。


 他の9校も興譲館高同様の漏れがあった。必修の「世界史」のほかに「日本史」か「地理」を選択しなければならないのに、「世界史」を選択しなかったり、「世界史」だけを履修させていたりしたという。


 鶴岡中央高では少なくとも04年度から、残りの10校は03年度から必修漏れの生徒が出ていた。すでに卒業した生徒もいるが、「学校長がすでに認定しており、問題はない」(県教委)という。


 県教委は背景として、受験に地理・歴史や公民が不要な理系の大学、学部もあるため、「学校側が受験シフトした結果」と推測する。


 私立高16校(通信制を含む)にも今後、照会する方針。生徒が卒業できるよう各校と協議しながら指導していくという。


 キーワード★地歴公民の選択制 03年度に改訂された学習指導要領によると、地理歴史教科は、世界史A・B、日本史A・B、地理A・Bの計6科目の中から2科目選択することになっている。ただし、世界史AかBのどちらかは必修。公民は、現代社会か、倫理・政治経済のいずれかを履修しなければならない。


◆必修漏れが判明した高校


山形西、山形北、山形中央、※山形商(以上、山形市)
谷地(河北町)、米沢興譲館、米沢東(以上、米沢市)
長井(長井市)、鶴岡南、鶴岡中央(以上、鶴岡市)
酒田東、酒田西(以上、酒田市)
(※は山形市立)

93片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/26(木) 16:53:38
 ○校長ら把握せず


 県教委にはこの日、各地で相次ぐ必修漏れ問題について、メディアから問い合わせが殺到。午後3時前から、各校に電話で聞き取りを始めた。


 だが、ほとんどの高校で校長や教頭は問題の実態を把握しておらず、教務主任レベルに聞き取って、ようやく判明した。


 午後6時半からの緊急記者会見で、「教育課程の編成権は学校長にある」と黒田聖司・県教育次長は話し、生徒の卒業がかかった今後の対策も各校と協議するとしながらも、学校側にすべてを委ねる姿勢をみせた。


 履修科目については、年度初めに、各校から県教委に「教育課程表」が送られ、教科書の購入状況も報告される。報告書上は正しく運用されていた。成績を記入される生徒指導要録にも履修していない科目の成績が記されていたという。


 ただ、虚偽報告を見抜けなかったことに対し、黒田次長は「残念だ」と述べたものの、改善策については「教育現場からあがってきたものをすべて疑うことになる。教委から人を張り付けるのは不可能だ」と述べ、具体策を示さなかった。
    ◇
 山形商は、2年生の「倫理」と、3年生の選択科目「地理B」で必修漏れがあったと明らかにした。ともに「政治経済」の内容を教えていた。「倫理」を受けた2、3年生全員の592人と、3年生のうち「地理B」を選択した113人が卒業単位が足りない。相馬周一郎校長は「進学に有利にしたいという配慮があった」と話した。今後、放課後に補習授業などをして履修させるという。


 まさか――。県内でも発覚した高校の必修漏れ問題。生徒たちからは、戸惑いや不安の半面、やっぱりとの声もあった。学校側は生徒の負担減、受験への配慮を挙げた。


山形北高3年女子(18)


 学校から説明を聞いていない。受験前なのでショックだ。国立の後期試験まで受けると、3月まで受験勉強をしなくてはいけない。どうやって今からもう1科目を勉強すればいいのかわからない。


山形北高2年女子(17)


 私立の受験だったら地歴は2科目いらない。受験科目に必要ない地歴を勉強するのは無駄な気もする。


谷地高1年女子(15)


 テレビで富山のニュースを見て「うちの高校も同じなのに」と思ったので、「やっぱり」と。2年生から地歴が選択制になっている。学校から発表はない。


鶴岡南高2年男子(16) 


 富山のニュースを見て、先生は『私たちは大丈夫』と言っていたのに。


鶴岡南高2年女子(16)


 大学受験に必要ないなら履修する必要もないのではないか。


鶴岡南高・菊地善教校長


 学習指導要領の内容は知っていたが、進学校として受験指導に力点を置きすぎた。他の進学校との競争意識もあった。


米沢興譲館高・手塚美雄教頭


 世界史の中にも地理や日本史の内容が含まれている、と判断した。反省している。できるだけ生徒に負担をかけないよう努力する。

94片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/26(木) 16:54:34
「必修漏れ」県立校10校でも
2006年10月26日
http://mytown.asahi.com/fukushima/news.php?k_id=07000000610260002

 必修科目の授業を行わなかったため、富山県の県立高校で3年生が卒業単位を確保できていない問題で、県内でも福島高校など10校で同様の事例があることが25日、県教育委員会の調査で分かった。10校は県教委に教育課程の実施状況を偽って報告していた。県教委は実態を精査し、補習などで卒業単位を確保するよう各校に呼びかけていくという。


 県教委は25日、県立高校全98校の調査を実施。その結果、福島、橘、福島東、福島南、郡山、須賀川、須賀川桐陽、会津、葵、喜多方の計10校の3年生約1600人の履修不足が明らかになった。世界史や日本史、地理が多かったが、学校によっては、理科や情報、芸術の必修科目もあった。斎藤修一総括参事は「学校長を信頼していたが、適切に行われていなかった」と話した。


 福島高校は同日、記者会見し、3年生の生徒185人が地理歴史の単位が不足し、今春の卒業生(318人)の理系の生徒の一部が世界史を履修せず卒業していたことを明らかにした。少なくとも03年度の教育課程から、理系の生徒に対し、世界史の未履修を許していたという。03年4月から04年3月には、富田孝志・現教育長が同校の校長を務めていた。星本文校長は「生徒に心配をかけて大変申し訳ない」と謝罪した。


 福島東高校では、3年生318人全員の必修科目の単位が不足していた。会津高校では3年生316人中163人、葵高校では同313人中33人が必修科目を履修していなかった。未履修者が79人だった須賀川高校によると、同校ではここ5〜6年は社会科を1科目しか取らない方式だったという。04年度から文科省の「スーパー英語高校」に指定された橘高では、指定に伴って「理系クラスのカリキュラムも弾力的に運用できると勘違いした」(渡辺州教頭)という。


 単位不足の生徒は現時点で卒業できないため、県教委は該当校に対し、休業期間や放課後を使って補習させるなどして単位を確保させる方針だ。


 私立高校を担当する県私立学校グループも同日から調査を始めており、26日にも結果を公表するとしている。

95片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/26(木) 16:57:56
必修科目漏れ 県内でも2校
2006年10月26日
http://mytown.asahi.com/tochigi/news.php?k_id=09000000610260004

 必修科目の授業を行わなかったため、富山など全国の県立高校で3年生が卒業単位を確保できていない問題で、県内でも少なくとも真岡高校、小山高校の3年生計266人が卒業に必要な科目を履修できていないことが25日、明らかになった。県教委学校教育課は「事前の報告に虚偽記載があれば、把握できない」としているものの、報告通りに授業が実施されているかの確認はしていなかった。一両日中に、県立高校を対象とした実態調査を行うという。


 真岡高校(柳田治男校長、717人)で必修科目を履修していなかったのは、理系の3年生141人。学習指導要領では、卒業するには必修の世界史以外に、地理か日本史を履修しなければならないが、同校では理系の生徒は2年生で世界史か地理のいずれかを選択した後、3年に進級しても2年次に選んだ選択科目を履修し続けるため、履修漏れが生じた。少なくとも05年から実施していたといい、「それ以前については把握していない」という。


 柳田校長は「大学入試に有利だと生徒のことを思ってやった。結果的に生徒に迷惑をかけることになってしまい、申し訳ない」と陳謝した。


 一方、小山高校(野口豊校長、732人)でも、理系の3年生125人が、2年生の時に必修だった世界史を履修せずに選択科目の地理を履修していた。現在の理系の2年生128人も同様に選択科目の地理を履修しているという。


 菊地透教頭は「一般論としては受験対策だったのだろう」と話す。3年生は受験を控えており、「センター試験になるべく影響しないように70時間の世界史の授業を組みたい。センター試験後に組むこともあり得る」と話す。生徒に対しては、26日に説明するとしており「世界史の未履修で卒業できなくなるという状況にはしないので、生徒には安心して受験勉強に打ち込んでほしい」としている。


 県教委は事前に各校から次年度のカリキュラムの提出を受けているが、カリキュラム通りに授業が行われたかどうか、事後のチェックはしていない。小山、真岡両校とも取材に対し、事前の報告とは異なる授業をしていたことを認めており、県教委は「チェックできず申し訳ない」としている。

96片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/26(木) 17:00:51
高岡南高 必修漏れ/「年内補習」を再検討
2006年10月26日
http://mytown.asahi.com/toyama/news.php?k_id=17000000610260003
県教委調査
十数校が「要確認」


 県立高岡南高校(篠田伸雅校長)で3年生全員197人が卒業に必要な科目を履修していない問題で、高校側は卒業資格を得るための授業時間の確保に苦慮している。いったんは年内に終える方針を示したが、「センター試験前に負担が大きい」などの声を受け再検討する。一方、県教育委員会は25日、他の県立高では類似の不適切な授業がなかったとしたが、十数校でさらに確認が必要なケースがあるとした。


  高岡南高校は25日、履修が足りなかった生徒らへの補習スケジュールについて、年内に終える方針を変え、改めて再検討を始めた。履修不足が明らかになった24日以降、生徒や保護者から「来年1月20日からのセンター試験を前に負担が大きい」といった声が寄せられたためという。


 履修に必要な50分授業70回のうち、週2時間ずつ補習を行うことで10回分を年内に消化。残りの補習方法については、週内に結論を出すという。


 同校によると、今回の問題について、保護者らから「今後どうなるのか」「受験生の負担をできるだけ軽減してほしい」などの電話が5、6件寄せられたほか、匿名で「けしからん学校だ」「関係者はやめろ」などの批判もあったという。


 篠田校長は問題の背景として、「入学時点で3年間の教育課程を作成し、その後、点検されにくい実態がある」と話し、教育課程と実際の運用との整合性について客観的に点検する態勢をつくる意向を示した。


 一方、県教委はこの日の定例会で、全48県立高校を調査した結果、同校を除く47校では類似の履修不足はなかったと発表した。各校にメールで問い合わせた結果、今年度については、地理歴史科で世界史を含む2科目選択を、1科目だけにするような授業の報告はなかった。


 ただし、一部の学校で世界史A(2単位)の授業として、世界史B(4単位)の授業を半分の期間だけ受けている例が報告された。県教委は提出された教育課程表を再調査し、同様の運用が行われている可能性がある十数校を見つけたという。県教委は、こうした例が学習指導要領などに照らして妥当かどうか、文部科学省に照会している。


 東野宗朗教育長は「一番被害を被っているのは受験生。再発防止に取り組みたい」とした上で、事実関係を調査し、関係者の処分を検討していく考えを示した。


 教育委員からは「放課後の補習は負担ではないか」「生徒の悩みに対するケアも必要」など、生徒への影響を心配する声が相次いだ。

97片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/26(木) 17:02:10
星稜高でも履修漏れ
2006年10月26日
http://mytown.asahi.com/ishikawa/news.php?k_id=18000000610260001

 ◆3年生「受験に不利」◆


 私たちも卒業できないかも知れない――。星稜高校(金沢市)でも25日発覚した学習指導要領に基づく必要科目の履修漏れ問題。学校側は世界史や音楽など卒業に不可欠な科目については、放課後や冬休みなどを使って補習をして穴埋めをする方針を示した。だが、この日は生徒への説明がないまま。入試を間近に控えた3年生や保護者らに不安が広がった。


 =学校側、補習で穴埋めへ=
  「進学実績上げたくて」


 星稜高は同日午後5時から記者会見を開き、羽賀多聞校長が「卒業生、在校生、保護者に対し、申し訳ない」と謝罪したうえ、未履修の科目については、3年生の卒業を遅らせても補習で対応すると説明した。


 同校によると、3年生683人全員が、本来必要な音楽2単位のうち、1単位(50分授業で35時間相当)しか取っていなかった。また、保健、家庭、情報の3科目についても、体育コースを除く607人が1単位未履修だった。


 さらに、進学を目指す「Bコース」の理系生徒231人については、世界史、日本史、地理のうち2科目の履修を求められているのに1科目しか履修せず、この生徒たちの場合、未履修は210時間相当に及ぶ。


 同校のカリキュラムが、現在のものに変わったのは02年。県には学習指導要領を満たしたとする虚偽の教育課程表を提出していた。干場久男教頭は「進学実績を上げたいという気持ちがあり、受験にシフトした。世界史が必修というのは承知しており、のどに小骨が刺さったような、申し訳ない気持ちだった」と述べ、不正の認識があったことを認めた。


 生徒には26日朝に全校集会を開き、今回の事態を説明する予定。干場教頭は「受験への影響は計り知れない。生徒に謝罪したい」と話した。


 だが、センター入試まであと2カ月半。生徒に与える影響はあまりにも大きい。


 医学部や歯学部を受験するという理系の男子生徒(18)は「夕方、うわさが流れたので、テレビのニュースを見た。来週、推薦入試の面接があるのにショック。まず、卒業できるのかだけでも教えてほしい」と困惑した様子。


 別の理系の男子生徒(18)は「うわさでは210時間の補習になるらしい。センター試験まで100日を切った。受験には不利だ」とあきれた様子で話した。文系の女子学生(17)は「高岡南高のニュースをみて、自分たちもまずいと思った。2月に補習があったらどうしよう」と戸惑う。


 受験が心配なのは保護者も同じだ。金沢市内の主婦(42)は長女(18)が文系の3年生。「受験前は、ただでさえ大事な時期。子どもにとって、心理的な負担にならないか心配。学校を信用していたのに……」と話した。


 未履修の状況は1、2年生や一部の卒業生でも同じ状況だが、1、2年については卒業までに単位を満たすように授業を組み直すという。一方、単位不足の卒業生の扱いについては分からないという。


 星稜高のホームページなどによると、今年4月現在の生徒数は1847人。サッカー部や野球部は全国クラスで、近年は進学にも力を入れており、今春は卒業生の65%が4年制大学、11%が短大へ進学した。このうち国公立大学の合格者数は161人に上った。


 ◆他の高校「問題なし」 県教委や県総務部◆


 県教委や、私立高校を管轄する県総務部によると、県内の公立・私立高校では、今のところ星稜高以外は問題がないという。


 県総務部は高岡南高(富山県)の履修ミス問題を受け、24日夜、県内の私立高全9校に、「履修内容を再確認するように」とのファクスを送信した。25日午前中までに星稜高から「再度検討したい」、残り8校からは「問題なし」との返信が来たという。


 一方、県教委は「各年度ごとに履修内容を確認したうえ、教科書の注文冊数を生徒数と照らし合わせて再度点検している」としている。

98片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/26(木) 17:03:02
県内4公立・1私立高でも履修漏れ
2006年10月26日
http://mytown.asahi.com/fukui/news.php?k_id=19000000610260003

 富山県の県立高校が、必修とされている世界史を生徒に履修させていなかった問題で、県教委は25日会見し、県内でも公立高校4校、私立高校1校の3年生計約690人が、卒業に必要な授業を十分に受けていなかったことを明らかにした。過去の履修状況の調査も検討するという。履修不足の生徒には今後、補習を受けさせる方針。入試直前の時期に膨大な時間を補習に費やすことになり、受験生からは戸惑いの声が漏れた。


◆県教委、補修実施指導へ


 このうち、県立高校では県内有数の進学校である藤島高校(福井市)の3年生約380人のうち、世界史Aと日本史B、世界史Aと地理Bの組み合わせで選択している理系クラスの生徒約140人が、受験には必要ない世界史Aの授業を今年度に入って全く受けていなかった。また、日本史Aと世界史Bを選択し、日本史Aの授業を全く受けていない生徒も約60人いた。


 このほか、三国高校(坂井市)の3年生約80人が世界史Aの授業を全く受けていなかった。このほか、金津高校(あわら市)の3年生約110人も、2年生の時に世界史Aを2単位履修すべきだったが1単位しか履修していなかった。勝山高校(勝山市)では、約150人の生徒が、世界史Aや日本史Aの科目の授業を一部しか受けていなかった。いずれも理系を選択した生徒だった。


 私立では、北陸高校(福井市)の普通科の約150人が選択した世界史Aなどの授業を全く受けていなかった。


 県教委によると、5校が提出していた教育課程表では、いずれも卒業に必要なこれらの授業を学習指導要領に沿って履修することになっていた。


 県教委はこの日の各学校への電話調査で事態を初めて把握したという。会見で、県教委の長谷川義治・高校教育課長は「当然、教育課程表通り実施されていると思っていた。大学受験で良い結果を出そうとして各校が判断したのだと思うが、遺憾な状況だ。どの学校も教科担任の判断ではなく、学校として判断してやっていたのだと思う」と話した。


 今後の対応については、「生徒たちになるべく負担にならない形で補講を実施させていきたい」と説明。過去の履修状況についても、各校に保存されている指導要録などの調査を検討するという。


 藤島高校の吉田五衛校長は「やましいことはしていない。しかし、補習をすることになれば、これから受験を迎える生徒に迷惑をかけ申し訳ない。県教委や教職員と相談をしながら生徒への負担が少なくなるように対応していきたい」と話している。



◆藤島高3年生「この時期とてもきつい」


 藤島高で理系の3年生の男子生徒(17)は「複雑な気持ち。受験に必要な科目だけ履修できて有利というのは良いことだけど、決まりごとは守らないといけないと思う。補講が入るとすれば、受験を間近に控えたこの時期にとてもきつい」と戸惑った様子で話した。

99片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/26(木) 17:29:27
今治東高でも履修漏れ
2006年10月26日
http://mytown.asahi.com/ehime/news.php?k_id=39000000610260003

◇04年度から経緯調査へ
 校長ら謝罪「生徒に責任なし」


 必修科目の履修漏れが判明した県立今治東高校(生徒数299人) では25日午後、窪田利定校長ら4人が記者会見した。 窪田校長は「在校生が卒業に必要な単位は補習で取るようにする」 としながらも、こうした履修状態を始めた経緯については今後詳しく調査する方針を示した。


 同校の説明によると、現在の3年生149人と2年生150人が未履修の状態だった。 これらの生徒が卒業するには世界史Bを選択した場合、日本史Aまたは地理Aも履修しなければならないが、実際には世界史Bだけを履修していた。 日本史Bまたは地理Bを選択した場合でも、世界史Aも履修しなければならないが、実際には履修していなかった。


 2、3年生には26日に説明文書を配り、3年生に対してはさらに後日説明会を開くという。 こうした状態は04年度から続いており、卒業生については県教委と対応を相談するという。


 窪田校長は会見で「大変申し訳ない。 生徒には責任ない。 指導不十分で申し訳ない」 と頭を下げた。 「大学受験した卒業生らから受験科目に時間を集中した方がいいとの要望があり、生徒に有利になるように始めたようだ」 と述べ、03年度と04・05年度当時の元・前校長から今後、事情を聴くという。



◇「全員卒業へ是正措置を」 県教育長


 県教委高校教育課によると、学習指導要領では「地理歴史」 の科目で、世界史、日本史、地理のうち、2科目を計4単位以上取得する必要があり、世界史は必修になっている。 同校の場合、県教委には地理歴史の授業を2、3年で受講し、2年時で世界史を含む2科目を取得できるように虚偽の計画を提出していた。


 今回の履修漏れは、富山県立高岡南高の履修漏れを受け、同校が独自に調査して発覚。 25日午後3時ごろに県教委に連絡した。 県教委は急きょ、今治東高以外の全県立高60校も緊急調査したが他校ではなかったという。 


 野本俊二教育長は「全員が卒業できるよう、早急に補充授業など必要な是正措置を講じるよう学校を指導する」 とのコメントを出した。

100片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/26(木) 17:41:13
山形県のような県もあるんだから、ちゃんと調べないと不公平に。

高校必修 未履修11県66校 7000人超、補習検討
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061026-00000019-san-soci

 富山県立高岡南高校などで必修の地理歴史2科目のうち1科目しか履修していなかった問題で、岩手県や山形県など少なくとも11県66校で同様の未履修があったことが25日、分かった。このまま履修しないと約7000人の3年生が卒業できない恐れがある。氷山の一角と指摘する予備校関係者もおり、未履修は今後拡大しそうだ。文部科学省は同日、全国の公立高校の必修科目の取り扱いについて実態調査に乗り出した。

 未履修が発覚したのは、岩手県の30校や山形県の12校、福島県の10校のほか、青森▽栃木▽富山▽石川▽福井▽広島▽愛媛▽宮崎−の11県。

 岩手県では、盛岡一高や盛岡三高など進学校で相次いで発覚。三高の井上節夫校長は「(県教委に)虚偽の報告をしていた」、一高の板宮成悦教頭は「数年前から(未履修を)続けていた」と認めている。

 山形県では未履修の12校が、いずれも県教委などに提出する「教育課程表」と各校で保管する「生徒指導要録」を改竄(かいざん)していた。

 各県教委によると、未履修の理由として学校側は「生徒の進路希望実現のため」「大学受験対策のため」などと説明している。

 地理歴史の不足が大半だが、中には公民、情報、理科、芸術で不足している高校も。卒業生の一部が卒業資格を満たしていない可能性もあるという。ただ、過去に卒業生を含む同様の未履修が発覚した広島県などは、さかのぼった措置はとっておらず、そのまま卒業が認められる見通しだ。

 岩手県教委の遠藤洋一学校教育室長は「3年生については冬休みも含めた補習を中心に履修させたい。卒業生については校長が卒業認定しており、県教委としても認めざるを得ない」とした。

 一方、事態を重く見た文部科学省は都道府県教委に対し、必修科目が正規に盛り込まれているかなどについて調査し、不足の学校名や学校数を27日までに回答するよう求めた。同省は「法令に反する学校運営であり、関係者は重く受け止めてほしい」としている。

                     ◇

 ■「緊張感持って、学校は対応を」 安倍首相

 安倍晋三首相は25日午後、各地の高校で必修科目が未履修で生徒が卒業できない恐れがある問題について「驚いた。子供たちの将来に支障を来さないよう各学校は緊張感を持ち、ちゃんと対応してもらいたい」と述べた。首相官邸で記者団の質問に答えた。

                     ◇

【用語解説】必修科目

 全生徒が履修しなければならない科目。高校の学習指導要領は地理歴史について「『世界史A』及び『世界史B』のうちから1科目、ならびに『日本史A』、『日本史B』、『地理A』及び『地理B』のうちから1科目」と記載。「世界史A」は50分授業の70回分に当たる2単位、「世界史B」は140回分に当たる4単位が標準単位数とされている。
(産経新聞) - 10月26日17時5分更新

101片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/26(木) 23:01:11
未履修 33都道県で194校
http://www3.nhk.or.jp/news/2006/10/26/k20061026000202.html

各地の高校で必修科目を履修していなかった問題は、これまで明らかになった世界史以外の理科や芸術などほかの教科にも広がり、必修科目を教えていなかった高校はあわせて33の都道県の194校で、補習などが必要な生徒の数はのべ3万6000人を超えることがNHKの調査でわかりました。
この問題は、富山県や岩手県などの県立高校で学習指導要領で必修となっている世界史を教えていないことが明らかになったものです。NHKが各地の放送局を通じて午後8時現在で調べたところ、必修の科目を教えていなかった高校は、26日新たに明らかになった東京や北海道などを含め33の都と道と県の194校にのぼることがわかりました。教育委員会の中にはまだ調査中のところもあり、高校数はさらに増える見通しで、補習などが必要な生徒は現段階で少なくとものべ3万6144人に上っています。必修科目を教えなくなったのは、学校5日制にあわせた今の学習指導要領が始まった平成15年以降というところが多く、授業時間が削減される中で受験対策を優先するカリキュラムを組む学校が増えていったとみられています。また、世界史のほかに理科でも必修科目を教えていないケースが目立ち、福島県の県立福島高校が必修になっている「理科基礎」を教えていなかったほか、岩手県の遠野高校は「理科総合」を教えていませんでした。さらに、鳥取県の私立鳥取城北高校が必修の「芸術」を教えていなかったほか、今の学習指導要領から新たに必修になった「情報」を教えていない高校は北海道や静岡など10つの道と県の16校に上っています。文部科学省は、27日までに都道府県教育委員会に対して必修科目の履修についての調査を求めていて、問題があった高校については改善するよう指導しています。

102片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/26(木) 23:02:50
鳥取の私立校 「芸術」教えず
http://www3.nhk.or.jp/news/2006/10/26/k20061026000139.html

全国各地の高校で必修の世界史などを教えていなかったことが明らかになる中、鳥取市の私立高校では、必修の「芸術」を一部の生徒に教えていなかったことがわかりました。あわせて61人に対して「芸術」の授業を行わず、大学入試の対策として古典の授業を行っていたということです。
高校の学習指導要領では「芸術」は必修となっていて、音楽・美術・書道の中から1科目を選択して履修することになっています。しかし、私立鳥取城北高校では、現在2年生と3年生の「志学科」のそれぞれ1クラス、あわせて61人に対して「芸術」の授業を行わず、大学入試の対策として古典の授業を行っていました。高校によりますと、芸術の授業を行なわずに生徒に「芸術」の単位を与えていたということです。鳥取城北高校は、この問題を26日、鳥取県に報告し、県が対応を協議しています。渡樌由章校長は「去年、校長に着任したときに問題に気づき、ことしの1年生からは芸術の授業を行っている。対応については県の指示を待ちたい」と話しています。

103片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/27(金) 08:49:00
未履修問題で保護者説明会
http://www3.nhk.or.jp/news/2006/10/27/k20061027000055.html

必修科目を教えていなかった問題が初めに発覚した富山県の県立高岡南高校では、26日夜、3年生の保護者を対象に説明会が開かれました。学校は、卒業に必要な補習授業のスケジュールを生徒の意向を尊重して決めたいとして、27日、3年生の学年集会を開き、意見を聞くことにしています。
富山県の県立高岡南高校では、2科目履修が必要な「地理・歴史」を1科目しか教えず、このままでは197人の3年生全員が卒業できない事態になっています。3年生の保護者を対象に26日夜初めて開かれた説明会には、およそ150人が出席しました。篠田伸雅校長が今回の問題のいきさつを説明し、「生徒に不安と動揺を与え、たいへん申し訳ありません」と謝罪したということです。これに対し、保護者からは「もっと早く知らせてほしかった」という意見や「センター試験の受験資格に影響は出ないのか」といった不安を訴える声が相次ぎました。

104片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/27(金) 08:51:04
必修漏れ、35都道県254校に 多くの科目で発覚
2006年10月27日03時08分
http://www.asahi.com/life/update/1027/003.html

 卒業に必要な必修科目の履修漏れが全国の高校で相次いで見つかっている問題で、履修漏れは当初発覚した世界史以外にも保健、情報など多くの科目に及ぶことがわかった。大学受験優先の方針から、これらの時間を利用して数学など他の科目を教えるケースが目立っており、本来あるべきカリキュラムが曲げられている様子が浮かび上がる。実態を隠すため、県教委に虚偽の報告をしている学校もあった。

 朝日新聞の26日午後11時現在の集計では、履修漏れがある学校は35都道県の254校(うち私立が71校)に上った。

 長崎県諫早市の私立鎮西学院高では、進学クラスの3年生53人が必修科目の情報Aを履修していなかった。週2回の授業を受けることにしていたが、実際は物理や生物の授業を行っていた。同校は県に、「進学指導の強化が目的だった。早急に補習などの対策を検討する」と説明したという。

 静岡県富士宮市の県立富士宮西高では、現在の3年生が2年生の時、世界史の授業としながら地理を教え、世界史の単位を与えていた。理系の約120人が該当する。大分市の私立大分高では、美術クラスと音楽クラスの3年生と2年生について、1年生の時に履修すべき地理の授業を実習に振り替えていたという。

 こうした実態の発覚を防ぐため、隠蔽(いんぺい)とも取れる工作をやっていた学校もあった。

 東京都立八王子東高は、3年生320人のうち181人が必修の倫理を履修していなかったが、都教委に提出した教育課程届では全員に履修させると報告していた。全員に倫理の教科書を買わせ、通知表でも実際に選択した別の科目の成績を倫理の欄に記載。こうした操作は少なくとも00年度から続けられていたという。

 愛媛県立今治東高では、世界史B、日本史B、地理Bのうち1科目しか授業を受けていないのに、生徒があと1科目も履修したようにしていた。履修した科目の試験を内容を変えて2回実施し、通知表ではその成績を基に履修していない科目も評価していたという。

 再発防止策の検討に乗り出した県教委もある。福岡県教委は、抜き打ちの学校訪問でカリキュラムやテストが報告通り実施されているか調べることを決めた。

105片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/27(金) 09:50:05
履修不足:隠ぺい工作…是正に動かぬ現職教育長も
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/edu/news/20061027k0000m040145000c.html

 “隠ぺい工作”に、知っていながら動かぬトップ。高校の履修単位不足問題で26日、発覚防止などのため、生徒に実際には履修していない科目の教科書を買わせていた学校が岩手県や東京都、鳥取県にあることが分かった。また、校長時代に単位不足を知りながら是正に乗り出さなかった現職教育長も。この問題の根の深さが浮かび上がった。

 未履修科目の教科書を買わせていたのは、岩手県の複数の県立高校。3年生全員361人の単位不足が判明した不来方(こずかた)高校は世界史を買わせたうえ、日本史か地理のどちらかを購入させていた。だが、生徒は2科目のうちの1科目しか授業を受けていない。学校側は県教委に毎年8月、次年度の指導計画に合わせて使う教科書を報告する。「履修していないことが発覚しないよう、生徒に購入させていた」と認めた。

 他に盛岡北、黒沢尻北の両高校も未履修科目の教科書を買わせていた。黒沢尻北高は「必修科目なので、生徒に買わせることは正しい」と話している。

 1年生の書道を古典に振り替えていた鳥取県の私立鳥取城北高校志学科コースでは、生徒に書道と古典の両方の教科書を買わせていた。書道の教諭は置いていなかった。今年から是正している。

 また、福島県の富田孝志教育長は、県立福島高校校長時代の03年度からこの問題を把握していたことを認めた。

 同校は「進学校としてやむを得ない措置」として、02年度から理系の3年生を中心に毎年約200人が単位不足の状態だった。富田教育長は03年4月から1年間校長を務めた。「悪いこととは分かっているが、進学を考えれば、ごく一部だけ(カリキュラムを)操作するのは、生徒にはプラスになると思っていた」と釈明した。これまで県教委は「実態はつかめていなかった」と説明していた。

 問題が新たに発覚した学校では、生徒の驚きと怒りの声が続いた。

 世界史Aなど4科目の履修単位不足が分かった茨城県立水戸桜ノ牧高校。3年の男子生徒(18)は「信じられない。いつ補講をするのか知らないが、冬休みには予備校での受講を予定している。負担がかからないように対策を取ってほしい」と困惑していた。

 問題が既に判明していた青森県立三本木高では26日午後の全校集会後、3年の男子生徒が校長室を訪れ、不在の校長に代わって応対した教頭に強硬に抗議する場面もあった。

毎日新聞 2006年10月27日 3時00分

106片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/27(金) 09:50:51
履修不足:都立高でも発覚 「ありえない」が一転、釈明
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/edu/news/20061027k0000m040153000c.html

 東京都教育庁は「(都立高での単位不足は)ありえない」と自信を示していたが、都立八王子東高校で26日、未履修が発覚。3年生の一部が必修科目の授業を受けていなかったことが分かった。

 また、同校の柴田誠副校長は25日、毎日新聞の取材に「本校で(単位不足問題は)ありえない」と明言。「見識を疑ってしまう。子どもが被害者で気の毒だ」と26日朝刊にコメントしていた。ところが、同副校長は26日になって、「05年4月に赴任して『いいのかな』と思ったが、認められるものだろうと思っていた」と、同校の単位不足についての可能性を認識していたことを一転して認め、その上で「取材を受けた時点では問題ではないと思っていた。結果的に違うことを言ってしまい申し訳ない」と釈明した。

 同校の北沢好一校長らは26日午後6時すぎ、都庁内で記者会見。倫理の未履修は少なくとも00年度から行われていたと認めた上で、「着任した03年秋から課題だとは思っていたが、認識が甘かった」と述べた。

 同校は、授業を受けない生徒にも倫理の教科書を購入させていたが、生徒や保護者には説明せず、通知表も履修したことにしていたという。倫理を履修していない生徒は日本史や世界史の授業を受けており、「生徒に進学への強い意欲があり、教員がサポートする気持ちが働いた」と説明した。【木村健二、苅田伸宏】

毎日新聞 2006年10月26日 23時27分 (最終更新時間 10月27日 0時51分)

107片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/27(金) 09:51:25
履修不足:都道府県教委の管理上の落ち度重視 文科相
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/archive/news/2006/10/26/20061027k0000m010113000c.html

 伊吹文明文科相は26日の参院文教科学委員会で、相次ぎ発覚する高校の履修不足問題について「教育委員会により大きな問題がある」と、都道府県教委の管理上の落ち度を重視する考えを示した。いじめによる子どもの自殺問題でも教委の対応の遅れに批判が強く、教委のあり方が教育改革のテーマに浮上している。

 伊吹文科相は履修不足を「教育課程(カリキュラム)の提出を受けた教委が見逃した」と指摘。教委は学校の設置者として教育課程を承認する立場にある。文科相発言は、授業の内容が学習指導要領に沿って行われるよう、教委が各校を指導すべきだとの認識を示したものだ。

 政府の教育再生会議は来月8日の「学校再生」「規範意識・家族・地域社会再生」の両分科会で、いじめ問題を協議する。委員には「教委の対応が問題」との声もあり、教委のあり方もテーマとなる見通し。森喜朗元首相も26日の会合で「教委をどうするか考えるいいチャンス」と語った。

 文科相の諮問機関、中央教育審議会は昨年10月の答申で、教委の機能強化や首長との連携強化を打ち出した。閣僚の中でも佐田玄一郎規制改革担当相が「教育委員長をトップに子どもの教育に専念する体制が必要」と教委の機能強化を訴え、政府の規制改革・民間開放推進会議の「市町村教委撤廃」路線を見直す考えを示している。

 これに対し、再生会議の義家弘介担当室長は「教委事務局と委員会、組合がつながって改革が遅れる」と組織見直しの必要性を強調。民主党も学校運営を現場に任せる観点から教委廃止を唱えており、改革の方向性は定まっていない。【竹島一登】

毎日新聞 2006年10月26日 21時22分

108片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/27(金) 22:20:48
高校の履修不足問題、安倍首相が生徒への配慮要望
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20061027it15.htm?from=top

 安倍首相は27日に都内で講演し、高校必修科目の履修不足問題について、「子どもたちが悪いわけではない。子どもたちの将来に支障が起きることがないように、対応していかなくてはならない」と語り、生徒たちに過重な負担が及ばないような配慮と対策が必要との考えを示した。

 首相は同日夕、伊吹文部科学相を呼び、負担軽減策などを視野に検討を指示した。

 また、首相は講演で「原因を含めて、こうしたことが起こらないようにするためにどうすればいいか、再生会議で議論してもらう」と述べ、首相の諮問機関である教育再生会議で議論する意向を表明した。

 自民、公明両党の幹事長らは27日、国会内で、与党教育再生協議会の初会合を開き、文科省に対し、履修漏れの生徒の負担軽減策など具体的な対策を31日までにまとめるように求めた。

 ただ、伊吹文科相は記者会見で「卒業証書を出すまでに、決めた通りやってもらわないと。まじめにやっていた高校生との間に不公平が生じてはいけない」と述べた。

(2006年10月27日22時11分 読売新聞)

109片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/28(土) 20:41:20
履修不足:世界史B、中3年で履修…中高一貫の私立茨城高
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20061029k0000m040070000c.html

 私立茨城高校(水戸市)で、3年生の175人が世界史Bの履修不足に当たることが28日、茨城県の指摘で分かった。同校は中高一貫校のため、既に世界史Bを中学3年の時に履修しているが、県からは「高校の取得単位としては認めない」とされたという。同校によると、家庭科なども履修不足に当たる恐れがあるという。同校関係者は「これから補習をしなければ」と困惑している。

 同校はこの日、午前の授業終了後、3年生の生徒全員に、履修不足について説明した。ある男子生徒は「ニュースとともにうわさも広がっていて、履修不足に引っかかるだろうとは思っていた。今後どのように取得するのかは説明がなかった。しようがない」とあきらめ顔で話していた。

 同校は、水戸藩校「弘道館」の学統を継承した名門進学校。今春の卒業生約240人のうち約45%が国公立大に現役合格している。【立上修】

毎日新聞 2006年10月28日 20時29分

110片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/28(土) 20:47:33
県内の未履修高校、週明けから補修開始
「負担重い」生徒から不満続々 山梨日日
http://www.sannichi.co.jp/DAILY/news/2006/10/28/3.html

 高校の必修科目の未履修問題で、未履修が明らかになった山梨の県立三高校は二十七日も、生徒や保護者らへの説明など対応に追われた。三校のうち二校は来週にも補習授業を始める考えを示した。生徒や保護者からは「受験を控えた時期に負担が重い」などと、あらためて不満や戸惑いの声が上がった。一方、大学の推薦入試出願などで未履修科目も履修見込みとした「虚偽」の調査書が三校で計百六十四人分発行されていることも分かった。
 公民の「倫理」と「政治経済」で未履修があった甲府一高は全校集会を開き、高瀬孝人校長が「教員サイドの責任。動揺を与え深くおわびする」と謝罪。「補習は個々の事情に応じて対処する」と理解を求めた。
 その後、未履修の生徒百六十三人に今後の対応を教務主任らが説明。補習は来週から始め、振り替え授業や放課後や冬休みを使う方針が伝えられると、生徒からざわめきが起き「あり得ない」などと不満の声が上がった。男子生徒の一人は「僕らは指導に従うしかない。指導要領に基づいて授業をしてほしかった」と困惑した様子だった。
 桂高も全校集会を開き、長田義人校長が「進学のためだったがルール違反をした。申し訳ない」と頭を下げた。未履修科目の教科書は生徒が購入していないため、プリントなどでの対応も検討している。
 両校は二十八日に保護者への説明会を開く。
 二十六日に生徒に説明した吉田高は二十七日、父母説明会を開き、三森良二校長があらためて謝罪。同校は来週にも補習を始める方針で、父母からは「(土曜日などの)補習に出られない場合の代替授業はあるのか」「補習で詰め込み過ぎて生徒が体調を崩しては困る」などの質問や意見が出たという。未履修の「現代社会」の教科書がないため学校側が調達するという。
 一方、未履修科目を履修見込みとした調査書は、推薦入試や就職の出願などで甲府一高で九十人、吉田高で三人、桂高で七十一人分が既に出されている。各校は「生徒が不利にならないよう対処したい」としている。

111片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/28(土) 20:52:22
履修漏れ、世界史必修化が契機か
2006年10月28日16時45分
http://www.asahi.com/edu/news/TKY200610280205.html

 高校卒業に必要な科目の履修漏れが相次いでいる問題で、多くの高校は90年代半ばか00年代前半のいずれかで、「偽装」を始めていたことが分かった。学校によって時期に若干のばらつきはあるものの、94年度から世界史が必修になったことと、02年度から公立学校の完全週5日制が導入されたことが大きなきっかけになったことがうかがえる。

 北海道立旭川北では94年度から地理歴史で必修科目の時間に別の科目の授業を始めた。福岡県立鞍手は95年度から世界史を履修させていなかった可能性があるとしている。

 履修漏れが目立つのは地理歴史だが、この94年度から、学習指導要領上、世界史を必修とし、日本史と地理のいずれかから選択して最低2科目を履修するという現在の形になった。世界史の授業をしなかったり1科目しか履修させなかったりしている高校の大半は、受験に必要ない科目を削ることでカリキュラムを受験対策へシフトさせたと見られる。

 「偽装」を始めた高校はその後、いったん減るが、00年代に入って再び増え始める。岡山県立岡山城東は02年度から、滋賀県立の膳所と彦根東は03年度から、進学コースの85人で履修漏れが発覚した香川県の私立藤井も03年度に始めている。

 02年度には、隔週の土曜が休みだった学校週5日制が完全実施となり、授業時間がさらに少なくなった。週6日制をとる埼玉県の私立高校の教頭は「うちは土曜日の午前を授業にあてている。受験対策を重視する学校では5日はきついだろう」と話す。いったん5日制にした後、6日制に戻した経緯がある東京都内の私立高校の教頭も「時間を工夫したいと考えて(偽装を)やってしまったのかも知れない。正直、気持ちはわかりましたね」と話している。

     ◇

 高校の必修科目の履修漏れ問題で文部科学省は28日、午前5時半現在のまとめで、履修漏れは32都道府県で計286校あったと発表した。兵庫県は調査が終わっていないため集計に含めておらず、今後、さらに数は増える見通しだ。私立は含んでいない。

 まとめによると、岩手県が31校、北海道29校、長野県28校、静岡県20校などとなっている。286校のうち284校は教育委員会へ提出されていた教育課程と異なる授業が行われていた。

 一方、朝日新聞の独自集計では私立を含めて41都道府県で400校を超えている。

112片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/28(土) 20:53:03
今から家庭科70時間、嘆く生徒
2006年10月28日16時25分
http://www.asahi.com/edu/news/TKY200610280213.html

 松山市の私立愛光高校(生徒数694人)では、3年生233人全員が卒業に必要な「家庭基礎」の授業をまったく受けていなかった。調理や裁縫などを学ぶ補習をこれから35コマ(1コマ2時間)履修する予定だが、生徒から「やらなくてもいいと思っていたのに」と嘆く声が出ている。

 同校は元は男子校だが現在も大半が男子生徒。共学になった02年度まで非常勤講師を雇い、理科の実験室などで家庭基礎を教えていた。03年度以降は家庭基礎を教える教員も置かず、物理の成績を家庭基礎に読み替え、成績をつけてきた。

 履修漏れが公表された27日、3年生には今後、教材ビデオを見ながら自習するなどの方針が伝えられた。

 他県の進学校に専用の実習室が整備されていることから、同校もようやく実習室を整備することになったが、着工は11月の予定で、実習のめども立たないままだ。男子生徒(18)は「どうせやるのなら自習でなく、ちゃんと実習をしたかった」と話している。

113片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/28(土) 20:53:55
必修漏れで補習に大わらわ 卒業式の延期検討する高校も
2006年10月28日06時38分
http://www.asahi.com/edu/news/TKY200610270450.html

 必修科目の履修漏れ問題で、一部の高校では補習が始まった。多くは受験に影響の少ない日時や方法を検討しているが、余りにも膨大な補習が必要な生徒がいる高校は対応に頭を抱える。

 北九州市の私立九州国際大付属は26日、補習を始めた。難関クラスで世界史の履修漏れがあった1〜3年の32人のうち3年の7人に、1日2コマの世界史を教えている。12月中旬には、必要な70コマ分を終えるとしている。

 愛媛県立今治東は、来週にも始める考えだ。放課後のほか、50分ある昼休みも使うという。宮城県立の石巻好文館も11月から始め、来年1月末までに終了したいという。

 多くは受験シーズンが一区切りついた段階で集中的に実施することを検討している。卒業式を予定よりも遅らせることを考え始めた高校も多い。

 しかし、岩手県の私立盛岡中央には、1日6コマ教えても約58日かかる350コマもの補習が必要な生徒が51人いる。「3月1日の卒業式には間に合わせたい。だが、現実にはそのまま行うのは不可能なので、別の方法がないか検討している。まだ、どういう方法があるかはわからない」と頭を抱える。

 210コマの補習が必要な生徒が231人いる石川県の私立星稜。特別編成だと世界史を教える教員が足りず、退職教員を中心に非常勤講師を確保する計画だ。同県の私立金沢や愛媛県の私立愛光にも175コマ足りない生徒がいる。

 鳥取県の私立鳥取城北では、国公立大への進学をめざすコースの2、3年生が必修の芸術を履修しない状態が88年から続いていた。書道の教員もずっといなかった。希望者には選択科目の時間を書道の授業にあてたり、自由登校になる1月後半以降に集中的に講義をする方法などを検討する。

 茨城県教委は「奥の手」を使う方針だ。3〜4単位の科目は、単位の一部を減らせる学習指導要領の「減単」の制度を利用。通常より35コマ少ない3単位でも履修したと認めることにするという。県立の伊奈での利用を検討している。

114片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/28(土) 20:54:44
必修漏れ、41都道府県の404校に 政府は救済策検討
2006年10月28日03時07分
http://www.asahi.com/edu/news/TKY200610270403.html

 高校の必修科目の履修漏れ問題は28日未明、朝日新聞の集計で41都道府県の404校に広がった。政府は履修していなかった生徒に対する救済策の検討に入った。安倍首相は27日、「子どもたちの将来に問題が発生しないよう対応すべきだし、そのように指示をしている」と官邸で記者団に語り、文部科学省に検討を指示したことを明らかにした。これを受け、文科省は30日までに対策をまとめる。

 首相は27日の講演で「大学受験に手っ取り早く対応できるために、こうしたことに走ってしまったのではないか。もう起こらないようにするにはどうすればいいか、教育再生会議で議論したい」とも述べ、防止策も検討する考えを示した。

 27日に初会合を開いた与党教育再生協議会でも、履修時間の短縮など負担軽減策が必要だとの意見が相次ぎ、対策を30日までにまとめるよう文科省に求めた。

 与党内からは、リポートを提出することなどを条件に、履修時間を特例として短縮し、履修したものとみなす――などの案が出ている。ただ、学習指導要領の形骸(けいがい)化につながらないよう、例外措置と位置づけることになりそうだ。同時に、再発防止策を早急に打ち出し、関係者の処分も含めて検討し収拾すべきだとの意見が強まっている。

 朝日新聞の28日午前0時までの集計では、新たに30都道府県の151校で履修漏れが判明、これまでの総計で41都道府県の404校になった。一方、文部科学省も27日、各地の教育委員会を通じて行った調査の途中経過を発表。こちらは公立校のみが対象で、午後9時現在で、17都府県の97校となっている。

115片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/28(土) 20:55:23
「補習出ない」「学校ふざけるな」 履修漏れ、受験生ら
2006年10月28日13時47分
http://www.asahi.com/edu/news/TKY200610280182.html

 高校卒業に必要な科目の履修漏れは、本格的な受験シーズンを間近に控えた高校3年生に大きな負担を強いる。補習や授業時間の組み替えで、これから受験科目以外の授業が増えることになった生徒たちからは怒り、戸惑い、不安、あきらめの声があがる。

 宮崎県の県立宮崎大宮では世界史と日本史で履修漏れが発覚した。26日、3年生約350人を体育館に集めて校長が履修漏れについて説明すると、「エーッ」とざわめきが起きた。女子生徒は「私は受験科目が日本史。(未履修の)世界史は正直いらない。とにかく不安だ。土日も補習になれば(受験に)必要な教科の勉強ができない。どうしてちゃんと調べてカリキュラムを組んでくれなかったのか……」と憤る。

 理系で地理歴史の履修漏れがあった石川県の県立金沢桜丘。男子生徒は「最悪。教科書があるのに授業しないでおかしいと思っていた。補習は出席しないかも」。金沢辰巳丘の女子生徒は「教育委員会とか上の人がもっとしっかりしてくれていれば、こんなことにはならなかったのでは」と不満をぶちまけた。

 栃木県立小山の男子生徒は「学校ふざけるな、と言いたい。指導する立場の先生がこんなことするなんて信じられない。前から世界史をやらなくていいのかなとは感じていた。これから世界史なんてはっきり言って面倒」と怒りをあらわにした。

 帰宅後4時間は勉強しているという福岡県の県立田川の男子生徒は「世界史を必修にしていることに問題があるのではないか。進学校には時間がなく、受験に必要ない科目はやるべきではない」と語った。

 国立大を目指している山形県立山形北の女子生徒は「3月まで受験勉強しないといけない。どうやっていまからもう1科目を勉強すればいいのかわからない」と不安を漏らした。

 学校への同情を口にする生徒もいた。秋田県立秋田南の男子生徒は「テストを受けていない世界史の成績表には日本史と同じ点数が記載されていて変だと思っていた。だけど、学校は僕らの受験のためにやってくれたことで仕方がなかったとも思う」と話した。

116片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/28(土) 20:56:48
受験重視、指導要領と溝 「必修漏れ」拡大
2006年10月27日12時36分
http://www.asahi.com/edu/news/TKY200610270201.html

 相次いで発覚した必修科目の履修漏れ問題。背景に、多様な教育内容の実現と、受験勉強への対応というジレンマに陥った高校教育の現状が浮かび上がってきた。問題は26日、全国でさらに広がりをみせた。

 ●本音と建前を使い分け

 学習指導要領は、どの学年で、どんな内容を教えるべきかを定めている。学校教育法に基づいて作成され、文部科学相が告示する。法的拘束力があるとされ、文科省は「学ぶべき最低基準」と位置づける。その内容は、数年おきに改訂されてきた。

 現在、高校の「地理歴史」の必修科目については、世界史を1科目、ほかに地理と日本史の二つから1科目を選ぶ。この形は94年度から実施されている。理科では、11科目の中から、理科基礎、理科総合A、理科総合Bのどれか一つを含む2科目を履修しなければならない。こちらは03年度からの実施。その他の芸術系などにも必修科目はある。今回、相次いだ履修漏れは、この「最低条件」を満たしていなかった。

 高校の教育内容の特徴は、10年以上前から、多様さを求めてきたことだった。教科の中に科目を多く取り入れ、自由に特色に合わせて授業をしようというねらいだ。

 大きなきっかけは、91年の中教審答申だ。それまでは受験対策を重視するあまり画一的な教育だったとの認識で、「特色ある教育課程を編成する工夫がのぞまれる」と提言した。情報学科や観光学科の新設が提案されたのも、このときだった。

 文科省も、厳格に運用してきた指導要領を徐々に弾力的・大綱的にとらえるようになってきた。指導要領を「基準」としつつ、学校現場では創意工夫を生かした教育をする流れになってきた。

 しかし、特色ある教育の中には、保護者や生徒の求めで、しっかりした受験対策をすることも含まれる。さらに学校週5日制の導入で授業時間が削られる中、指導要領には合わせなければならない。ここにジレンマがある。両者をどうさばくのか。それが、受験対策という本音を隠し、建前として指導要領に合わせることになったようだ。

 ●進学校「裏カリキュラム」

 「裏カリキュラム」。ある大手予備校の入試情報担当者は、学校週5日制の導入以降、こんな言葉をよく聞くようになったという。対外的には指導要領に沿ったカリキュラムをつくりながら、実際には別に受験対策の授業を組んでいることを意味する。

 履修漏れが明らかになった学校は、地方の進学校が多い。この担当者は「こうした学校は県教委などから高い進学実績を求められる例が多い。『裏カリキュラム』になりやすい」と話した。受験対策の充実した私立や予備校が少ない地方都市では、公立校に受験対策を求める声が強くなる。

 しかし、都会の公立校は履修漏れの心配がないかというと、そうも言い切れない。

 「読み替え」。首都圏の公立高校で進路指導を担当していた教員は、そんな言葉があると明かした。時間割りで「世界史」となっていても、実際に教えているのは「日本史」。「理科総合B」の時間に「生物」や「化学」を教えるという例も多いという。この教員は「生徒は自分の受験に必要ない科目だと、授業など聞かない。卒業さえできれば成績なんてどうでもいいという態度の生徒も多い」と話した。

 私立はどうか。都内の私立高校の校長は「私学は土曜日も授業を行う6日制を採っているところも多い。カリキュラム編成にそれほど苦労はしていない」と話す。しかし、石川県の星稜高校は週6日制を採りながらも受験にシフトしたカリキュラムをとる余り、履修漏れが210時間相当に及ぶ生徒もいる。

117片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/28(土) 20:57:52
 ●虚偽の課程表、行政見抜けず

 都道府県教委は、どの学年でどの科目を履修させるかを記した「教育課程表」を前年度に各校から提出させ、単位数や必修科目の漏れがないか確認している。今回問題が発覚した多くの学校は、虚偽の課程表を提出していた。

 履修漏れが最初に明らかになった富山県の県立高岡南高校では、実際には使わないのに、課程表通りに世界史や日本史の教科書を買わせていた。

 01年度に履修漏れが発覚した広島県では、学校ごとに翌年度の教育課程表を提出させたうえで、新年度になったら学年ごとの時間割り表を集めるダブルチェックをしている。こうした対応は例外的。教育現場に行政が行き過ぎた介入をしないためにも、「性善説」に基づいたチェックシステムになっているのが実情だ。

 近畿地方の教委の担当者は「校長が責任をもつ書類について、教委は書類上のミスがないかを確認するくらい。そもそも虚偽報告は想定していない」と話した。

 私立高校は原則として教委ではなく知事部局が担当しており、必ずしも公立並みのチェック体制がしかれているわけではない。

 ◆保護者に説明会、現場の混乱続く 専門教員いない教科も

 最初に履修漏れが発覚した富山県の県立高岡南高校は、マスコミへの投書があるまで、実態を明かしていなかった。26日、保護者説明会を開き、今後の対応を説明した。「かなり困惑しています。この時期に、こんなことになるとは」。女子生徒の母親(43)はそう話した。40代の母親は「指導要領と大学受験向けの教育が合っていない。そこが問題の根源。学校側を責める気持ちはない」と話した。

 岩手県の県立大野高校では、履修漏れ解消のため、3年生に日本史の授業をしなければならなくなった。しかし専門の教員がいないため、とりあえず世界史の教員が教えることになるという。教科書がそろわない場合は、コピーして使う考えだ。

 ほかにも、履修漏れが発覚した学校現場では説明に追われるなど、混乱が続いた。

 ◆放置してきた各教委に責任 受験超えた教養教育目指せ

 <佐藤学・東大教授(教育学)の話> 必修科目の履修漏れの現状を放置していたのは各教委であり、その責任は重い。どう教えるかという実際のカリキュラム編成は学校現場に任せるべきだが、最低限のルールは守らなければならない。

 中教審がカリキュラム多様化を打ち出してから、高校教育は多くの選択肢の中からいくつかの教科を選ぶ細切れの内容になった。一方、受験での高い競争率を維持したい大学側は受験科目を少なくした。この結果、受験に関係ない科目は学ばなくなり、教養教育はずたずたになった。

 高校にとっては、大学受験に合わせた教育をするだけでいいはずはない。それを超えた教養教育を目指して、現状を根本から変えてほしい。今の高校には、それだけの力があるはずだ。

 ■必修科目の変遷■

【社会】 94年度実施

現代社会   →<地理歴史>(1)世界史A・世界史Bのどちらか1科目

                       +

       →      (2)日本史A・日本史B・地理A・地理Bから1科目

                       +

       →<公民>     現代社会または倫理+政治経済のどちらか


【理科】     03年度実施

・総合理科      → 理科基礎・理科総合A・理科総合Bのうち少なくとも1科目

・物理1Aか1B               +

・化学1Aか1B   → 物理1・化学1・生物1・地学1のうち1科目

・生物1Aか1B     (上段の2科目とった場合を除く)

・地学1Aか1B

 以上5区分から二つ

118片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/28(土) 20:59:04
中学受験地図が激変 「付属校戦争」勃発
2006年10月27日12時33分

 中学受験熱が高まるなか、首都圏の有力私大が付属中の人気を引き上げようと躍起だ。早稲田大は「直営中学」の09年設立を決め、中央大も理事会で中学新設に合意した。法政大、明治大は男子校を共学にして、広い敷地に引っ越す。少子化時代の勝ち残りをかけた「付属校戦争」の始まりだ。中学受験地図はどうなるのか。

 早大学院の付属中新設は、早稲田内部で10年以上にわたって温められてきた構想だ。これに今年5月の大学理事会でようやくゴーサインが出た。

 新しい中学は仮称で「早稲田大学中等学院」という。男子校で、生徒数は1学年3クラスの120人。東京都練馬区にある学院の敷地内に校舎を新築し、中高が「同居」する。

 当初は08年開校も視野に入れたようだが、09年4月で正式決定した。学院の授業をしながらの工事なので、さらに1年遅れる可能性もあるという。

 現在は学院が中心となってカリキュラムを策定中だ。

 「学院では問題発見・解決能力の充実を図っています。生徒自らが情報を取捨選択し、考えをまとめ、発表する力です。新しい中学でも、これを応用した授業内容になるのでは」(ある教員)

 男子校にしたのは、

 「生徒集めで共学の早実中と競合するので、特徴を出したかった。学院も男子校だから、これまでの教育ノウハウも活用しやすい」(同)

 早大傘下にはすでに早実中や早稲田中があるが、これらは大学や学院とは学校法人が違い、系属校と呼ばれる。「中等学院」は、大学が「直営」する初めての中学になる。大学側の期待は大きい。

 「早稲田のカラーが好きな人を大学にそろえたい。偏差値だけで選ばれがちな現状のままでは、早稲田が崩壊してしまいますよ」

 と、ある教授は喜ぶ。

 だが、早稲田内部では、中学新設を求める大学側と、それに反対する学院側の間で長らく意見が平行線をたどっていたという。双方の関係者の証言をまとめると、こういうことだったらしい。

 大学側は学院卒業生の学力低下に頭を悩ませ、10年以上前から何らかの改革を要請していた。

 「少子化にもかかわらず生徒数をそのままにしていた影響で、学力の差が大きく広がったからなんです」(前出の教員)

 学院側は学科試験のない自己推薦入試制度を設けるなど生徒の多様化を図ることで対応したが、大学側は納得せず、中学新設か共学化のどちらかを強く迫った。

 その結果、学院側が中学新設をのんだ。

 「共学という選択肢もあったが、法政大や明治大が付属中を共学に変えるのをみて、『金太郎飴じゃなくてもいいだろう』という意見に傾いたんです」(同)

 中央大も少子化への危機感に背中を押され、理事会で初めての付属中の設立を決めた。

 いまは詳細を詰めているところだが、中央大の創立125周年にあたる10年の開校をめざしているとみられる。東京都内で共学とし、生徒数は1学年200人程度になるという。

 ◇生徒を囲い込み、経営にも安定感

 「中央大附(東京都小金井市)など3校ある付属のどこにでも進学できる中学にするよう、調整を進めているようです」(教育関係者)

 中央大のある教授は、

 「大学がロースクールで特徴を出しているので、新しい中学でも法曹界を体験する機会を与えて、差別化を図りたい」

 と、希望を語る。

 付属中の新設決定について、中央大の大久保信行常任理事は、こう話す。

 「生徒を長期にわたって中央の校風のもとで育てたい。ほかの付属中に流れている子たちを取り込めば、経営的にも安定します」

 一方、法政大や明治大は付属中高を都内で移転し、男子校から共学に衣替えする。

 法政一中は07年、武蔵野市から三鷹市に移り、校名も法政大学中に変える。それを追いかけるように08年、明大明治中が千代田区から調布市に引っ越す。法政大学中はグラウンドやプールを同じ敷地内に構え、明大明治中も校舎の延べ床面積が2倍以上になるなど、広々とした環境をうたい文句にしている。

 授業の面では、法政大学中が中3・高1の2年間で将来の人生設計について理解を深める課程を設けるなど中高の壁を取り払い、明大明治中は1クラスの生徒数を45人から35人に減らして少人数編成にするといった新たな取り組みがある。

119片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/28(土) 20:59:40
↑↓http://www.asahi.com/edu/news/TKY200610270199.html

 明大明治中の吉田善明校長は共学化の意義を述べる。

 「社会には男女が一緒にいるのだから、早い段階からお互いの価値を認め、尊敬し合う意識を育てたほうがいい」

 もっとも、前出の教育関係者は、共学化の「本音」はここにあると解説する。

 「女子にも門戸を広げたほうが受験生が集まり、いい生徒を確保できる、というのが大きな理由でしょう。女子は勉強や学校行事に熱心なので、校内が活性化し、学校の評判が上がるメリットもあります」

 いずれにせよ、少子化をきっかけに、有力私大といえども付属校の変身を迫られているのだ。

 こうなると、07年以降、首都圏の中学受験地図は大きく塗り替わりそうだ。森上教育研究所の森上展安所長に今後をズバリ予想していただいた。

 ●早稲田の「中等学院」は、入試日が2月2日。前後の日に早実中と早稲田中の入試があるからだ。偏差値はライバルの慶應普通部と同じ水準で63ほど。

 ●中央大の新中学は、2月1、2日と入試を2回。1日は第1志望者、2日は併願者を主にねらう。募集人数は一般的に2日のほうが多め。偏差値は青山学院中等部や立教池袋中と同等で、58程度が上限。

 ●明大明治中の女子は、ほかの共学校と同様に男子よりも偏差値がやや高く、60ぐらい。

 ◇入試回数増やし、中位校が対抗?

 「2月2日は、男子が早大学院に流れるため、青山学院や立教池袋にも影響が出そう。中位校は入試回数を増やすなどの手を打ってくるかも」(森上所長)

 立地でみると、「中等学院」、法政大学、明大明治の3中学が東京西部に集まる。まずは、この地域で「付属校戦争」の火ぶたが切られそうだ。

 「早実の国分寺市移転は、東京23区よりも私立中の受験率が低いとみられていた周辺の多摩地区の意識を変えました。この流れがさらに強まるのではないでしょうか」(大学通信情報編集部の安田賢治部長)

 四谷大塚の推定では、首都圏の1都4県で06年の私立中学受験率は過去最高に達したものの、まだ16・0%という。受験生増加の可能性は大きいといえる。

 法政大の平林千牧総長(囲み参照)が、

 「法政二中高と法政女子高は、どちらも神奈川県にありながら離れています。今後は二中高の広い敷地での『同居』も視野に入れて検討するなど、付属校改革を続けていきます」

 と宣言するように、この戦い、まだまだあちこちに飛び火しそうだ。

120片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/28(土) 21:01:08
ドアホの川流れ

必修逃れ、文科省は扱いに苦慮…要望相次ぎ
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20061028icw6.htm

 全国各地の高校で必修科目が教えられていない問題で、履修漏れの3年生をどう扱うか、文部科学省が揺れている。

 27日にはPTAの団体が配慮を求める要望書を提出したほか、安倍首相も伊吹文部科学相に負担軽減策の策定を指示した。しかし、必修科目を定めた学習指導要領には法的拘束力があり、授業時間短縮には簡単に踏み切れない。“徳政令”を出すのかどうか――。文科省の対応に注目が集まる。

 今回履修漏れが見つかった必修科目は、学習指導要領で必ず履修しなければならないと定められている。50分授業を週2回、年間計70回履修するのが原則で、例えば、「世界史」が未履修の生徒は、これから最低70回の補習が必要になる。

 当初、伊吹文科相は「指導要領に決めた通りの授業は受けていただく。各都道府県に厳正に通知するつもりだ」と語り、同省内でも、「生徒に履修してもらう」という意見が大勢を占めていた。だが、全国高等学校PTA連合会から生徒への配慮を要望されたり、与党から負担軽減策をまとめるよう求められたりする中、風向きが変わってきた。

 文科省によると、学校教育法の施行規則には「カリキュラムは学習指導要領によるものとする」とあるため、学習指導要領には法的拘束力がある。同省が指導要領に従わないという方針を打ち出せば、“超法規的措置”をとることになってしまう。「必ずやるから必修なのに、簡単には曲げられない」と、ある幹部は当惑気味だ。

 リポート提出などを条件に、授業時間の短縮も考えられるが、他の幹部は「履修は、授業を受けるという意味。リポートは評価をつけるために使うもので、それで授業時間を減らすのはおかしい」と首をかしげる。

 ただ、生徒に責任はないだけに、職員の中からは「災害時や病欠などのように、長期間、授業を受けなくても、単位が認められるケースもある」などの意見も出始めている。

(2006年10月28日14時51分 読売新聞)

121片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/28(土) 21:02:04
60分・1日6回・10日…必修補習に必死の高校
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20061028it06.htm

 全国各地の高校で必修科目が教えられていない問題で、必修科目を履修させていなかった高校は、あの手この手で年度末までに補習を終わらせようとしている。

 スパルタ式の補習を予定しているのは、私立の大阪桐蔭高校。「日本史」か「地理」のどちらかの授業を70回分(1回50分)受ける必要がある3年生約70人に、60分授業を1日6回、10日連続で受けさせる。来年2月中旬以降、大学入試が一段落してから実施する方針だ。同校は「生徒はつらいと思うが、乗り切ってくれるはず」と話す。

 私立香川県大手前高校は、「保健」など計210回分の補習が必要な生徒に、卒業式の2日前まで補習を続ける。北条英明校長は「予定通り来年3月5日に卒業式はできる」と言う。

 未履修科目が4科目もあり、3年生がこれから計350回分もの補習を受けなければならない岡山県の私立明誠学院高校では、冬休み期間を使うのはもちろん、これまで余分に授業を行ってきた「英語」などの科目の時間も補習に充て、必要回数を消化する考えだ。

 世界史が未履修で70回分の補習が必要な京都市立塔南高校では、もともと週4日間、希望者向けに8、9時間目の授業を行っているが、それがない水曜日に新たに8、9時間目を設け、補習に充てる。補習は通常の45分より長い50分授業とし、3年生93人が午後5時半まで受けることになる。

 一方、最初に未履修問題が発覚した富山県立高岡南高校では、今月末から、6時間目までしかない日に1時間追加するなどして58回分の補習時間を確保。国公立大の2次試験後か冬休みのどちらかを生徒に選ばせ、残り12回を行う苦肉の策を取るという。

(2006年10月28日15時50分 読売新聞)

122片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/29(日) 14:46:08
はい、文科省も知ってたでしょ、と。

3県教育長、高校長時代から必修逃れ「黙認」
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20061029it02.htm

 高校の必修逃れ問題で、静岡、福島、長野の3県の教育長が、就任直前に在籍していた県立高校長時代に必修逃れを認識しながら、教育行政のトップになった後も黙認していたことが28日、分かった。

 静岡県の遠藤亮平教育長は2001年度から05年度まで静岡高校長を務めていた。同校は地理歴史、理科、情報で履修漏れがあったが、遠藤教育長は読売新聞の取材に対し、「情報」の履修漏れを校長当時から知っていたことを認めた。「問題がないと考えていた。認識が甘かった」と話している。

 福島県の富田孝志教育長は、福島高校長だった03年度、地理歴史の履修漏れを知っていたが改善しなかった。「生徒に良かれと思ったが、かえって迷惑をかけてしまった。責任は自分にある」と語る。

 長野県の山口利幸教育長も、長野高校長だった2005年度から今年9月まで、地理歴史の履修漏れを認識していたと認めた。「赴任当初から問題だと思ったが、生徒の志望状況を見ると仕方がないと思った」と述べている。〈関連記事1面〉

(2006年10月29日9時26分 読売新聞)

123片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/29(日) 16:21:34
大学側はそこまで精査しないってことにすれば。

必修科目の未履修 浪人生は21人
県内3高校、調査書の扱いに苦慮
http://www.sannichi.co.jp/DAILY/news/2006/10/29/1.html

 山梨県内の県立三高校で必修科目が未履修となっている問題で、該当する今春の卒業生のうち浪人生が計二十一人いることが二十八日、分かった。多くが来春の大学受験に臨むとみられることから、高校側は浪人生の調査書や成績証明書の取り扱いの検討に入った。「他県の状況を見ながら、県教委と協議して不利にならない対応を取る」(甲府一高)などとしているが、打開策は今のところなく、対応に苦慮している。一方、県教委は同日までに、三校に対して既に履修単位数を満たしている科目の授業時間を補習に振り分けるなど、可能な限り平常の授業時間内で行うよう指示した。
 各校によると、未履修の科目を履修済みとされた今春の卒業生は計五百二十四人。うち浪人生は桂高が十人、吉田高六人甲府一高が五人。大学を受験する数は確定していないが、多くが出身高校の調査書を必要とするとみられる。在校生は補習授業などの手だてが残されているものの卒業生の扱いは不透明。
 本年度も卒業生に奨学生申請などを理由に調査書や成績証明書が甲府一高で十六通、桂高で三通発行されていて、浪人生の申請が含まれている可能性もあるという。
 三校とも卒業生の調査書の取り扱いについて「検討して不利にならないようにする」としているものの、打開策は見いだせていない。
 また浪人生を含む卒業生に対し、未履修なのに履修済みと記載された「偽造」調査書は計二千二百三十九通に上ることも判明した。
 大学入試の出願や就職活動などのため発行された偽造調査書は、甲府一高が百九十五人に対し五百二十五通、吉田高が七十九人に対して四百六十七通、桂高が二百五十人に対して千二百四十七通。偽造調査書に基づく評価で、大半が大学生や社会人になっているとみられる。
 一方、未履修の在校生の保護者らにも不安が広がっている。甲府一、桂の両校は同日、保護者説明会を開き、謝罪するとともに補習計画など今後の対応を説明した。
 甲府一高は保護者約八十人が出席した。高瀬孝人校長が謝罪し、未履修分の補習について三十日から、通常授業を正規のカリキュラムに戻したり、七校時を設けるほか、各生徒の意向を聞き、個別授業などで対応する考えを示した。
 未履修となっている七十時間(二単位)は、通常では一年で五十分授業を週二回行う計算。来年三月末までの残り約五カ月余りで取り戻すには、週四−五回程度の授業が必要となる。
 二男が該当する母親は「受験前に不足の七十時間を取り戻すのは生徒の負担にならない訳がない」と語気を強めた。ある父親は「長女が県外の私立大のAO入試で合格しているが、取り消されるのではと動揺している」と唇をかんだ。
 桂高では同日夜に説明会を開き、保護者約百三十人が集まった。長田義人校長が謝罪し、今後、通常授業の中でのやりくりを基本に補習する方針を示した。「補習を受験後にできないのか」「(推薦入試で)既に出した願書は大丈夫か」などの要望や質問が出たという。
 父親の一人は「(未履修の)三校で歩調を合わせるとの説明もあったが、もっと学校独自の対応策があってもいい」と話していた。

124片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/29(日) 16:23:08
あれ、同レベルの2.5流の高校が続々ひっかかってるw

あすから追加授業 高校単位不足問題 富山・北日本
2006年10月29日
http://www.kitanippon.co.jp/contents/knpnews/20061029/1069.html

 高校の必修科目単位不足問題で、単位不足が明らかになった県立高校八校は二十八日までに、卒業単位を満たすための追加授業の計画試案を県教委に提出した。私立高校二校も授業計画を協議。受験前の生徒の負担を軽減する方策を検討している学校もある。高岡南と富山国際大付は三十日から、追加授業などを始める。

 単位が不足している生徒のうち、卒業を控えた三年生が必要な追加授業数は、高岡南が「地理歴史」(世界史・日本史・地理)のいずれか一科目七十時間(五十分授業七十回)、桜井は「世界史」三十五時間、富山南が「地理歴史」の一科目三十五時間、滑川と氷見は「情報」三十五時間。呉羽は「情報」三十五時間に、生徒によっては「世界史」三十五または七十時間が加わる。高岡西は「情報」十数時間、国際大付が「日本史」七十時間、富山一は「情報」三十五時間が必要となる。

 県教委によると、県立の八校はいずれも、できるだけ早く追加授業をスタートさせ、来年三月初旬の卒業式までに終える計画で試案を提出。卒業式の延期を検討している学校はない。

 高岡南は、「地理歴史」で生徒の希望がなかった地理を除く、世界史と日本史の追加授業を三十日の特別七限から始める。生徒の負担を軽減するため、必要な七十時間のうち十二時間は、冬休み中と国公立大入試二次試験後の選択制とする。

 滑川は二年次に未履修となっていた情報の授業を十一月から始め、土日や冬休みも行う。

 国際大付も三十日から、「現代社会」に振り替えていた日本史の授業を元に戻す。新たに週一回設ける七限や特別授業でも日本史の授業を行う。

 氷見が高岡南と同様の選択制を検討するなど、、三年生に受験前の負担がなるべく小さくなるような方向で追加授業を検討している学校もある。

 県教委は追加授業を行う各校に教員不足があった場合、他校の教員や臨時教員などの応援を検討する。

125片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/29(日) 16:25:09
単位不足さらに6校 公表10校で計2960人 富山・北日本
2006年10月28日
http://www.kitanippon.co.jp/contents/knpnews/20061028/1050.html

 県立高校で必修科目の単位不足が相次いでいる問題で、新たに県立の四校と私立の二校が単位不足となっていることが二十七日、県教委と県の調査で分かった。単位不足の生徒がいる高校は県教委が発表済みの四校を含め、県立八校、私立二校の計十校。受験指導強化を目的に学習指導要領を逸脱したカリキュラム編成が広く実施されていたことが明らかになった。

 新たに単位不足が分かったのは県立で呉羽(富山市呉羽町、長谷川充校長)、氷見(氷見市幸町、関寛校長)、南砺総合福光(南砺市福光、石戸長克校長)、高岡西(高岡市横田町、林昭彦校長)。私立では富山第一(富山市向新庄町、宮崎昭雄校長)、富山国際大付属(富山市願海寺水口、西川弘校長)。いずれも普通科だった。

 既に発表済みの四校を含め、単位不足の生徒は計二千九百六十人。うち三年生は千三百十四人で、追加授業を来年三月までに受けなければ、卒業できない恐れがある。

 呉羽は、理系を志望する現在の三年生六十四人に対し、通常二カ年で単位を取得する世界史の授業を一年で打ち切り、残りの一年を理科系の科目に振り替えていた。現在の音楽コース三年生七人に対しては必修科目の世界史の授業をせず、代わりに政治・経済の授業を行っていた。

 氷見、呉羽、南砺総合福光、高岡西の四校は必修の「情報」の授業を学習指導要領の基準の半分の回数にとどめ、浮かせた時間を数学や理科の授業に充てている。三年生では、氷見百九十三人、呉羽百八十八人、高岡西百五十八人の計五百三十九人が単位不足になっている。

 富山第一高校は普通科特進コースで十六年度から、週二時間と定めている「情報」の授業を一時間とし、一時間を数学の授業に振り替えている。同コースの生徒四百三十八人すべてが卒業に必要な単位を満たしていない。

 富山国際大付属は普通科大学進学コース(理系)で現在の三年生三十人に対し、日本史の授業を現代社会に振り替えたため二科目の単位取得が義務付けられている地理歴史での履修が世界史の一科目のみとなっている。

 東野教育長は二十七日の会見で、単位不足発覚について「県民に混乱を招き遺憾。確認が不十分だった」と謝罪した。

126片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/29(日) 16:27:54
必修逃れ 私立2高で経緯を説明
他の県立高 補習日程など協議 讀賣富山

 県内の一部高校でも必修科目が教えられていない問題で、富山国際大付属と富山第一の私立高校2校が28日、保護者や生徒に経緯などを説明した。

 富山国際大付属では、日本史が履修漏れとなっている普通科大学進学コース(理系)の3年生30人の保護者を対象に説明会を開催。西川弘校長が陳謝し、「一般に大学入試センター試験では、理系の生徒は日本史で点が取りにくい。このため、高得点を狙える現代社会を代わりに教えた」などと説明したという。補習は30日から始め、7時限授業の日を週1日増やすなどし、残りは冬休みなどに行う。

 富山第一では、この日に同校で行われた進路セミナーに参加した普通科特進コースの1年生64人に対し、宮崎昭雄校長が経緯を説明した。補習の日程は未定だが、同校によると、生徒たちからは特に意見は出なかったという。

 また、履修漏れが発覚している県立の各校のうち、氷見や呉羽などでは同日、教職員らが集まり、今後の補習の日程調整などを協議した。一方、滑川では29日に全校生徒の保護者を集め、問題の経緯などを説明する。富山南では30日に保護者説明会を行う予定。

(2006年10月29日 読売新聞)

127片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/29(日) 16:29:15
一流・1.5流の高校でも過去にあったようだ。現在、ほんとにないのか?

私立2校でも必修漏れ 合わせて11校に
2006年10月28日
http://mytown.asahi.com/toyama/news.php?k_id=17000000610290001

 私立高校2校と県立高校4校で27日、新たに必修教科や科目の履修漏れが見つかり、県内で計11校になった。大学入試書類などにも虚偽の記載をしていた学校もあり、各校は生徒への説明や補習時間の確保に追われている。また、緊急調査以後も次々と明らかになる問題に、県教委は27日、緊急に校長会議を開き、調査や報告の徹底を求めた。


■私立2校でも発覚 大学入試書類にも虚偽


 県文書学術課は27日、県内の私立高校9校のうち、富山国際大学付属高校(西川弘校長、富山市願海寺水口)と富山第一高校(宮崎昭雄校長、富山市向新庄町)で必修科目の履修漏れがあったと発表した。いずれも県に届け出る教育課程編成表は虚偽の記載をして、履修する内容にしていた。
 富山国際大付属高校は、普通科大学進学コース(理系)の3年生が今年度、日本史の代わりに現代社会の授業を受けており、30人が履修漏れにあたる。少なくとも02年度の入学生から行っていたという。
 富山第一高は普通科特進コースの全生徒が、1年の時に履修するはずの情報の授業の半分を数学に振り替えていた。04年度入学生から行っていたという。同コースに在籍する3年生は196人で、補習をするという。
 26日夜に富山国際大付属高から報告があったことを受け、同課が全私立高校長に聞き取り調査をした。同課は来週以降、全私立高校に教員用と生徒用の時間割りの提出を求め、確認する。
 また、県教委は27日午後、新たに県立4高校の在校生の必修科目履修漏れを確認したと発表した。
 4校は呉羽(長谷川充校長、富山市呉羽町)、氷見(関寛校長、氷見市幸町)、南砺総合福光(石戸長克校長、南砺市福光)、高岡西(林昭彦校長、高岡市横田町)。
 呉羽高校は3年生の理系生徒64人が2年生の時に世界史2時間のうち、1時間分しか履修していなかった。また、3年生の音楽コース7人は、今年度の世界史の時間に、実際には政治・経済を行っていた。
 同校を含む4校は、情報2時間のうち1時間分を数学や理科の授業にしていたという。
 また、高岡南、八尾、富山南、呉羽、高岡、氷見、砺波の7校で、履修不足のまま卒業した生徒がいるという。
 このほか、「日本史A」と「日本史B」を同一クラスで授業していた▽科目の一部の履修を別科目の履修と認める▽定期試験前に集中して授業をしたなど、単位認定が適切かどうか文科省に確認が必要な例が15校にあった。
 東野宗朗教育長は会見で「重ねておわび申し上げる」と深々と頭を下げた。

128片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/29(日) 16:30:43
■2次試験後に補習も 高岡南


 各高校は27日、集会などを開き、生徒への説明、謝罪と、今後の対応に追われた。
 発端となった高岡南は、3年生全員を体育館に集めて、70時間の補習日程案を生徒側に提示、おおむね了承を得られたと県教委に報告した。年内に完了する日程と一部を来年2月下旬に移す日程を、事情に応じて選択できるとし、週明けから実施する方針だ。
 補習時間は、平日の7時限目の活用や期末考査終了後の特別編成授業などで、年内に計58時間を確保。12月下旬の冬休み中か、国公立大学の2次試験終了(2月25日)後のいずれかに、3日間の集中補習を加える。
 履修科目の内容や病欠の場合の対応などで質問があったが、反発はなかったという。生徒の希望は冬季休暇での補習が50人余、2次試験後が130人余だったという。
 富山南は全校集会を開き、進路学習で不在の2年生を除く1、3年生に事情を説明した。
 すでに推薦入試を行う大学に願書を出した生徒もおり、提出書類には履修不足の科目についても成績がつけられているという。浅谷昌美校長は「大学側に事情を説明し、了解を得なくてはいけない。寛大な処置をお願いしたい」と話した。補習授業は、センター試験終了後を検討している。
 富山第一でも、すでに推薦入学の書類を大学に提出した生徒がいるという。宮崎校長は「28日から各学年ごとに集会を開いて、生徒に謝罪するとともに、大学側への報告方法など善後策を考えたい」と話した。
 滑川では朝、体育館で臨時の全校集会を開いて謝罪した。
 中村吉和校長によると、情報科の免許を持っている教員は理科担当教師1人だけで、実際の授業は数学教師が県教委の許可を得て担当していたという。「情報科は受験で使用する生徒はほとんどいない。生徒に不安のない形で善後策を考えていきたい」
 呉羽では全校集会で生徒に事情を説明。「グレーゾーン」としていた単位について、その後県教委から履修したとはできないとの返答があった。週明けに改めて、全生徒が情報科で1単位未履修となっていることを説明する。


■全県立校長集め緊急会議


 履修漏れや事務職員の不祥事を受け、県教委は27日、全県立学校の校長と事務長らを集め、緊急連絡会議を開いた。東野宗朗教育長は「立て続けに(不祥事が)明らかになって信頼を著しく失った。理解され、開かれた学校になるよう行動で示してもらいたい」などと訓示した。
 東野教育長は25日に実施した調査以降、次々と新たに問題のある学校が判明していることについて、「由々しき問題。法令に順守したものか原点に返って真剣に考えてもらいたいし、報告、相談をしっかりしてもらいたい」と話した。また、報道陣に対し、各学校に今後も過去にさかのぼって調査を続けてもらう意向を示した。
 このほか、事務職員のPTA会費着服問題を受け、通帳や印鑑の管理や月ごとの収支取りまとめの徹底などを求めた。

129片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/29(日) 16:31:48
生徒に落ち度があるかないかが基準? それも違うような。

卒業生も単位足らず 県立7校、私立1校
2006年10月28日
http://mytown.asahi.com/toyama/news.php?k_id=17000000610290001

 県教委と県は二十七日、県立高校七校と私立高校一校で、必修科目の単位数が不足したまま卒業させていたケースがあったと発表した。

 卒業生の単位数が足りなかったのは、県立で高岡南、八尾、富山南、呉羽、高岡、砺波、氷見、私立は富山国際大付属の計八校。

 富山南は平成十−十七年度の卒業生全二千五十二人に、必修となっている地理歴史教科二科目のうち一科目しか履修させていなかった。進学資料の基になる生徒指導要録には二科目を履修したと虚偽の記載をし、入試に直結する一科目だけ授業を受けさせていた。

 砺波も普通科理系と理数科の十五−十七年度卒業生に、地理歴史教科の授業を一科目しか行わなかった。

 高岡は理数科の十七年度卒業生四十一人に、公民教科の現代社会を、倫理や日本史などの科目に振り替えていた。

 氷見は十七年度の普通科卒業生百九十八人に対し、一年次に情報Aの二単位のうち、一単位を理科総合Aに充てていた。

 富山国際大付属は約十年前から、普通科大学進学コース(理系)の三年生に対し、カリキュラムに定められた日本史ではなく現代社会の授業を充てていた。

 文部科学省教育課程課は、単位不足のまま卒業したケースについて「生徒に落ち度があったわけではないので、卒業を取り消すことはできない」としている。

130片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/29(日) 16:35:36
「必修逃れ」 進学校中心に7校
週5日制 対応裏目に 讀賣青森

 全国の高校で卒業に必要な必修科目■が教えられていない問題は、県内でも進学校を中心に7校で「必修逃れ」がみつかり、生徒や教師、県教委などの間に波紋を広げている。学校側が生徒の受験に配慮し、「不要な科目を教えなかった」(学校関係者)ケースが多いが、補習時間のやり繰りがつかず、卒業式を延期する学校も出てきた。(市川憲司、石崎伸生、板倉孝雄)


◇03年度以降に集中

 必修逃れが発覚した県内の7校は進学校ばかりだった。五所川原高や三本木高は理数科があり、国立大学に多数の現役合格者を出している。野辺地高や木造高は地元有数の進学校で、私立3校はいずれも進学コース(クラス)がある。

 7校のうちの6校は、必修逃れを始めた時期が2003年度以降に集中しているが、この直前の02年度に、週5日制が完全実施されていた。

 04年度から必修逃れをしていた県立三本木高の米田省三校長は、「週5日制が導入されて授業時間が少ない中、(入試に必要な)1科目を2年間学んだ方が受験に有利だと考えた。生徒の進路希望をかなえたかった」と説明する。

◇冬休みや放課後補習

 必修科目を履修していない3年生は、補習を受けなければ卒業できない。

 履修漏れが1科目(2単位)だと、授業70コマ分の補習が必要だ。通常だと週2コマの授業を1年間受けた量に匹敵する。1日6コマ授業をすべて補習に充てても、約12日間かかる。

 各校は冬休みや放課後を利用して補習を行う方針だが、受験準備が本格化する時期で生徒の負担は大きい。このため、補習を受験後にずらそうと、卒業式延期の方針を打ち出した学校もある。

 県立五所川原高は、3月2日予定の卒業式を同月中旬までずらす方針。だが、同校の女子生徒(18)は「学校の言う通りにするしかないけれど、補習そのものが迷惑」と不満を隠さない。

 県立三本木高は、3月1日予定の卒業式を約10日間遅らせ、2月27日ごろから補習を集中実施する予定。さらに、2科目(計4単位)の「倫理、政治・経済」で140コマ分の履修漏れがあった生徒に対し、補習内容を1科目(2単位)の現代社会に変更することで、補習を70コマに減らす考えだ。県教委によると、カリキュラムとは異なる科目での補習でも、学習指導要領の基準をクリアすれば「問題はない」という。

◇揺らぐ信頼関係

 県立高校4校は、学習指導要領に基づくカリキュラムを県教委に提出する際、必修科目を履修したかのように虚偽報告したが、県教委は見抜けなかった。

 県教委の三上純一・県立学校課長は、「学校からの提出書類を信頼していた。正しくないという疑問は持ちづらかった」と話す。今後は、実施状況をチェックすることも検討している。

 必修逃れをした7校のうち、県立野辺地高と私立青森明の星高以外の5校は、大学に提出する内申書の内容を、学習指導要領にあわせて改ざんしていた。その内申書で生徒1人が大学に合格した私立光星学院高では、大学側と今後の対応を協議する予定だ。

(2006年10月29日 読売新聞)

131片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/29(日) 16:37:05
どうせこれまでも虚偽の成績みたいなもんだったんだろうけど(笑)

虚偽の成績さらに2校 釜石南と盛岡北で判明
県教委対応「履修漏れの全校で」前提 讀賣岩手

 高校で卒業に必要な必修科目が教えられていなかった問題で、未履修科目を履修したように内申書に成績を書き込み、大学や企業に提出した高校が、続々と判明している。県教委は正確な実態はつかんでいないが、履修漏れのあったほとんどの学校で、内申書の虚偽記載が行われたとみている。

 3年生224人に履修漏れがあった県立釜石南高校(釜石市)は、推薦入試に臨む約30人のうち、約10人分の内申書を、すでに大学や専門学校に発送した。内申書には未履修の必修科目だった日本史Aの欄に、履修した世界史Bの成績を付けるなどしたため、同校は再提出する考えだ。

 3年生320人の履修漏れが判明した県立盛岡北高校(滝沢村)では、就職のために提出した成績証明書に虚偽の記載があった。

 同校によると、これまで地理Aの授業は世界史に関連がある部分のみを選んで授業を行い、全範囲は扱っていなかった。これを証明書では地理Aの成績として記載していたが、鎌田善昭校長が「これでは地理の単位を取ったことにはならない」と判断、県教委に報告した。また必修の世界史を履修していない生徒もいるといい、成績証明書には、選択していた地理か日本史の成績を書き込むことにしていたという。

 成績の虚偽記載について、県教委学校教育室は、「現在、補習などの今後の対策に追われており、正確な実態は把握していない」ものの、「未履修が発覚した学校のすべてで(虚偽記載が)あるという前提で対応している」という。

 一方、推薦入試などで虚偽記載のあった内申書をすでに受け取った県内の大学や専門学校などは、「高校が履修漏れを報告してくれなければ、どれが虚偽の成績か分からない」と困惑している。

 推薦入試の願書受け付けを今月20日に締め切った県立農業大学校(金ヶ崎町)によると、履修漏れが発覚した高校の生徒が5人含まれているという。同校は出願期間が履修漏れの発覚時より前だったため、内申書の虚偽記載を問わないこととし、全員が11月9日の推薦試験を受験できることにする方針。しかし、同校の村上昭男教育部長は「虚偽記載が分かり、合格判断の前提が崩れてしまい、とても困っている」と本音を明かす。

 11月1日から一般推薦入試の願書受け付けを始める盛岡大学(滝沢村)の入試担当者は、「内申書に記載されている成績のどれが虚偽記載なのか、指摘してもらわないと判別できない」と困惑した様子だ。

 推薦の願書受け付け(1期目)を27日に締め切った盛岡社会福祉専門学校(盛岡市菜園)は、履修漏れのあった高校から「生徒をきちんと卒業させる」と電話を受けたという。入試担当者は「高校を卒業してもらえれば問題ない」と話している。

(2006年10月29日 読売新聞)

132片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/29(日) 16:38:06
塾の時間が被って出席できない、か。
損害賠償請求したらどうなるかな?

履修漏れで11月から放課後補習
経法大付高 履修漏れで説明会 讀賣秋田

 生徒19人が日本史か地理を履修していなかったことが発覚した私立秋田経法大付属高校(武塙宗吉校長)は28日、校長室で生徒と保護者を対象にした説明会を非公開で開き、20人が出席した。

 保坂憲一教頭によると、説明会の冒頭、武塙校長が「突然の履修不足になって、生徒と保護者の皆さんにご心労をおかけして申し訳ありません。すべて学校に責任があります」と陳謝。今後の対応について、「日本史A」と「地理A」のどちらかを選択し、11月6日から放課後に週7時間分の補習を組むことを説明したという。

 一方、生徒からは「塾の時間が重なって出られない日がある」などの声が上がったが、卒業や受験に対する不安の声はなかったという。保坂教頭は「生徒の負担にならないよう、柔軟に対応する。受験にプラスになる方向で補習を組みたい」としている。

(2006年10月29日 読売新聞)

133片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/29(日) 16:43:21
必修逃れ問題 校長釈明「進学のため」
福島高でPTA総会 来月から補習授業 讀賣福島

 全国各地の高校で必修科目が教えられていない問題で、3年生197人の未履修が判明した福島高(福島市森合町、星本文校長)の臨時PTA総会が28日、同校の第一体育館で開かれ、保護者238人が出席した。

 学校側が問題の経過と今後の対応を説明、保護者からは大学入試や補習スケジュールなどに関する質問が相次いだ。

 臨時総会では星校長が「学校の不適切な対応で生徒やみなさんに迷惑をかけた」と謝罪したうえで、「進学の目標を効果的に実現するため、特に理系は文系よりも重い負担を軽減した」と釈明した。

 同校では、未履修の科目に応じて生徒を4グループに分け、11月初めから1月初めまでに70回(1回50分)の補習授業を行う。2科目が未履修の生徒1人は計140回の補習授業が必要となる。

 質疑応答は50分間におよび、保護者らは「補習時間数を減らせないか」「予約した予備校の冬期講習をキャンセルする必要があるのか」などと質問。学校側の対応を評価する声もある一方、「なぜ問題が起きたかについて説明がなく、つじつまを合わせればいいとしか聞こえない」という厳しい意見も出された。

 一方、県教委は28日、必修逃れが見つかった県立15校の校長らを集め、補習授業を進める上での対応などを協議した。

(2006年10月29日 読売新聞)

134片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/29(日) 16:43:59
4私立の未履修判明 讀賣茨城

 県内の高校で卒業に必要な必修科目が教えられていない問題で28日、新たに私立4校の未履修が判明した。いずれも今の3年生計約830人で、受験対策のため世界史Bなどが未履修となっている。これで県内の未履修が判明している学校は県立6、私立10の16校に上り、生徒数は3000人を超えた。

 新たに明らかになった私立高校は茨城、大成女子、水戸短大付、東洋大牛久の4校。

 茨城は中高一貫コースの175人が世界史Bを履修しておらず、大成女子は特進コース28人が音楽1、情報A、家庭基礎を履修していない。

 水戸短大付では日本史と地理を選択した約100人が世界史Aの授業を日本史と地理に切り替えていたため、世界史Aの時間が不足する恐れがある。東洋大牛久では526人が世界史、日本史、地理で不足の恐れがある。2年時の履修科目を3年1学期まで続けていたため、という。

 このうち、茨城は「一貫教育で、中学3年で高校の世界史Bの一部をやったので、それで済むと思っていた」と説明。水戸短大付は「生徒のニーズに応えてメーンの教科を多めにやってきたので、完全な未履修ではない」、東洋大牛久は「12月中に補習をやるので未履修にはならない」と話している。

 一方、県教委は未履修が判明した県立6校のうち、3年生34人が日本史Bまたは地理Bが未履修になっている伊奈に対し、学習指導要領の記載に沿って、これからの補習時間を減らす方向で検討している。

 学習指導要領は「特に必要がある場合、標準単位数が2単位の必履修教科・科目を除き、その単位数の一部を減じることができる」と記載する。日本史B、地理Bはどちらも標準単位が4。県教委はこの措置をあてはめ、それぞれ1単位ずつ減らした3単位計105時間の補習にして、生徒の負担を減らす方針。

 同高は28日午前、緊急の保護者集会を開き、梅沢義昭校長が「責任は全面的に学校にあります。不手際をおわびしたい」と頭を下げ、放課後や休日に補習をする考えを説明した。保護者からは「補習が受験の障害にならないよう配慮してもらいたい」などと注文があったという。

(2006年10月29日 読売新聞)

135片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/29(日) 16:47:12
「なし」栃木高でも疑い
学校「世界史・地理融合」生徒「やってない」 讀賣栃木

 学習指導要領では、世界史のほかに日本史か地理を選択して履修することになっている。しかし、同校3年理系で「地理A」を選択している生徒によると、2年生から地理の授業しか受けておらず、これまでに必修の世界史の授業は履修していないという。

 別の理系の3年生によると、時間割表でも「地理A」のみが表記されており、定期テストも「地理A」だけが行われているとし、「2年生で購入した世界史の教科書を、地理の授業で使ったのは1、2回だけ」と話している。授業として世界史を教えている実態がほとんどない現状が浮かび上がった。

 これに対して、同校の尾花行雄教頭は「世界史と地理は融合させて教えており、履修漏れはないと認識している。県教委にもそのように報告した」と説明。複数の生徒によると田島一利校長も27日に、「世界史と地理は表裏一体の科目。履修漏れはなく、補習は行わないので心配しないでほしい」などと説明したという。このような現状に、理系の3年生は「同じ状況で補習を行う学校と行わない学校があっては不公平ではないか」と首をひねった。

 県教委は全校調査では、〈1〉必修科目の教科書を実際に使用しているか〈2〉単位数に見合う授業時間数と内容を実施しているか――を判断基準としていた。11月末をめどに全校を訪問して、時間割表や授業の実態を調べる予定で、生徒の証言が事実であれば、栃木高校は必修逃れに該当する可能性もある。新たに判明した場合は、12月以降に補習を行うため、同校の生徒の父親は、「センター試験直前になって『実はうちも』と言われて補習も卒業も出来なくなっては困る。必修逃れがあるなら認めて、早急に対応策を講じてほしい」と不安を漏らした。

(2006年10月29日 読売新聞)

136片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/29(日) 16:52:13
必修逃れ 「補習負担減を」相次ぐ
2校で保護者説明会 校長が謝罪 讀賣群馬

 県内5つの高校で卒業に必要な必修科目が教えられていなかった問題で、未履修が発覚した県立中央高校(高崎市新保田中町)と県立伊勢崎清明高校(伊勢崎市今泉町)で28日、保護者説明会が開かれ、学校側が謝罪した。保護者からは学校側の責任を追及する声が出る一方、「補習時期を入試が終わる3月下旬に延ばしてほしい」などと、生徒への影響を最小限にするよう求める意見が相次いだ。

■中央高■ 

普通科理系クラス3年生の一部生徒38人に政治・経済の未履修があった中央高校では、石原保校長が「最大の被害者は生徒。本当に申し訳ないことをした」と謝罪。今後の対応について、「地理・歴史」の授業を「政治・経済」に振り替えることや、放課後、冬休み、家庭学習期間(2月10日〜)を利用して補習を行うと説明した。

 保護者からは「すべての補習に出なければならないのか」などと生徒の負担を心配する質問が出され、学校側は「学校の内規で、履修要件を満たすには、3分の2の授業に出ていればよい」と負担軽減にも言及したという。説明会には29人の保護者が出席し、1時間弱で終了した。

■伊勢崎清明高■

 一方、「情報A」の未履修が発覚した伊勢崎清明高校で同日開かれた緊急の保護者説明会には、1〜3年生の生徒の父母ら約120人が参加した。学校側の説明に納得しない親が「なぜ、こんなことになったのか」「問題ないと思ったのか」などと校長らを問いつめる場面もあったといい、予定を30分オーバーする1時間30分に及んだ。

 説明会では冒頭、飯塚建一校長が「すべて私どもの責任。このようなことになり申し訳ありませんでした」と謝罪した。今後、中央高校と同様に授業の振り替えや補習で、「情報A」の70回のうち卒業に必要な47回を行い、テストと課題などで評価することが説明された。

 出席した3年生女子生徒の父親(48)は「学校は生徒に負担をかけたくないというが、具体的な内容が分からなく不満だ」と話していた。

(2006年10月29日 読売新聞)

137片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/29(日) 16:52:51
必修未履修の伊勢崎清明高、推薦の内申書「履修」で提出 群馬・上毛
http://www.raijin.com/news/sun/news03.htm

 三年生百九十八人が必修科目の「情報A」を履修していなかった伊勢崎清明高校は二十八日、同校で三年生の保護者を対象にした説明会を開き、飯塚建一校長が「全て私たちの責任」と謝罪した。また、推薦入試を受験する生徒の一部が、情報Aを履修したとする内申書を既に大学や専門学校に提出していたことが明らかになった。

 説明会には保護者百二十人が出席。飯塚校長が未履修の経緯や、生徒の状況に応じて補習スケジュールを組むことを説明した。要望があれば卒業式後の補習も検討する。

 保護者からは「問題を予測できなかったのか」などの厳しい質問や「(補習は)センター試験後にしてほしい」などの要望があったという。

 一方、一部の三年生が「政治・経済」を履修していない中央高校も同校で説明会を開いた。未履修の生徒三十八人のうち、二十六人の保護者が参加。石原保校長が「最大の被害者は生徒や保護者」などと謝罪した。

 同校は大学に提出する推薦入試のための生徒一人の調査書を「政治・経済」が未履修という内容で発行。「後期集中履修のため成績未記入」と記したものに至急差し替えるという。

138片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/29(日) 16:53:48
必修逃れさらに私立高1校も
既に判明の4校 内申書に架空の成績 讀賣新潟

 全国の高校で必修科目の履修漏れが相次いでいる問題で、県内では27日、私立加茂暁星高校の3年生が「倫理」の授業を受けていなかったことが新たに判明し、履修漏れがあった高校は計5校になった。一方、すでに判明している県立3校を含む4校は過去の入試の際、大学に提出した内申書で未履修の科目に架空の成績をつけていたことも明らかになった。

 県文書私学課などによると、加茂暁星では3年生66人が卒業に必要な倫理の授業を受けていなかった。1998年度以降の卒業生430人にも履修漏れがあった。同校は、授業計画を記入した「教育課程表」を同課に提出した時点で倫理を含めておらず、同課の指示で調査したところ、履修漏れに気付いたという。

 同校の前田清教頭は「受験対策でしていたわけではない。必修科目への認識が甘かった」と述べた。卒業単位が不足した授業計画をそのまま受け取っていた同課の田村定文課長も「私学の教育には極力立ち入らないという意識もあり、チェックが甘かった」と不備を認めた。

 一方、すでに履修漏れが判明している県立村上、新発田、新発田南と私立新発田中央の4校はこれまで、生徒の通知表や内申書に、実際には履修していない科目に成績をつけ、履修していたように見せかけていた。

 村上では、本来の世界史の時間に、受験対策として地理や日本史の授業を行い、それらの成績を世界史の成績にあてていた。栗山修校長によると、生徒には「当面は2年生の続きを勉強し、世界史は後で勉強する」と説明していた。他校でも同様に、本来とは別の科目のテストを参考にするなどして架空の成績をつけていた。

 未履修が判明した各校ではこの日、緊急の全校集会を開き、生徒に経緯を説明した上で謝罪した。学校側は、生徒の卒業に必要な単位取得に向け、急きょ追加の授業を計画するなど対応に追われた。

 理数科の生徒に履修漏れがあった新発田では、受験指導にあてた時間を本来の履修科目に戻して授業を行うとともに、不足分は補修で対応することを決めた。新発田南は、国立大学の前期試験が終了後、卒業式までの間に集中講義を行う。加茂暁星は30日から未履修分の授業を始める。

(2006年10月28日 読売新聞)

139片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/29(日) 16:55:47
必修逃れ4校で保護者説明会
星稜は卒業式延期 讀賣石川

 高校必修科目の履修漏れ問題が発覚してから初の週末となった28日、県内では6校のうち星稜、金沢、金沢桜丘、金沢辰巳丘の4校が非公開の保護者説明会を開き、陳謝した。学校側は「受験科目を優先するためだった」などと“必修逃れ”の理由を改めて説明。一部の学校は補習計画を示したが、保護者からは、受験への影響を不安視する声が出るなど、今後が見通せないことへの戸惑いがうかがえた。

■星 稜

 50分授業で最大210回分と、県内では最大の履修漏れがあった同校には、保護者約600人が説明会に詰めかけた。羽賀多聞校長は「受験に偏ったカリキュラムで、保護者、生徒に迷惑をかけ申し訳ない」と謝罪。

 羽賀校長らの説明によると、保護者から「受験直前に生徒に負担を掛ける結果になった」「責任は誰にあるのか」と不満の声が相次いだ。

 今後の対応では、未履修授業のうち、35回分は通常授業の変更で補充。残る175回分の授業は〈1〉冬休みを5日短縮し、11月〜2月〈2〉国公立大学の前期日程がほぼ終了する2月下旬〜3月下旬の2期間で実施し、生徒がどちらかを選択する。補習は1日最大で8時間。

 このため、卒業式も当初の3月1日から25日に変更する。必要な教員は併設の大学や短大から招く。説明会では「負担を軽くするよう文科省に要請してほしい」との声も出たという。

■金 沢

 説明会には1〜3年生の保護者計126人が出席。平瀬仁紀校長は「大事な時にこのようなことになり、痛恨の極み。きちんと卒業できるようにしたい」と陳謝した。

 補習に関しては、保護者から「生徒の都合に合わせ、自由に受けられる形にしてほしい」、「卒業式の日程を遅らせることも検討すべき」などの意見が出たという。

■金沢桜丘

 保護者73人を前に、西和男校長は「大きな不安、心配を掛けたことをおわび致します」と謝罪した。

 平日や土曜日の補習のほか、特別な時間割を組むことで2月中旬までには科目の履修を終える予定という。

 保護者からは「子どもの不安を解消するにはどうしたらいいか」、「(県教委に)補習時間を少なくするよう交渉できないか」などの質問が出たという。

■金沢辰巳丘

 説明会には、3年生の保護者33人が出席。北野雅夫校長が「受験前の大事な時期に迷惑をかけてしまい申し訳ない」と謝罪した。

(2006年10月29日 読売新聞)

140片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/29(日) 17:03:35
甲府一、桂高で説明会
必修逃れ 保護者から責任追及の声 讀賣山梨

 甲府一高、桂、吉田の県内の3県立高が必修科目を履修させていなかった問題で、甲府一高と桂高(都留市)は28日、保護者への説明会を開き、今後の補習計画などについて説明した。

 甲府一高の説明会には、未履修科目がある生徒の保護者ら約60人が出席。高瀬孝人校長によると、保護者に謝罪した後、週1回、放課後に1時間(50分)の補習授業を行うことや、30日から倫理と政治経済のうち、生徒が履修していない科目を、履修済みのものと入れ替えて学ばせる計画を説明したという。

 保護者からは「受験で補習を欠席した場合の扱いはどうなるのか」「(今回の問題は)誰が責任主体なのか」などの質問が出たという。

 集会後、ある保護者は「受験にはもちろん影響する。(補習は)納得出来ないけれど、納得するしかない」と話していた。

 高瀬校長は「月曜日に各生徒の補習要望を聞き、(入試後の補習などにも)柔軟に対応したい」と話した。また、推薦入試などのため、すでに架空の評定を記入し、大学に提出済みの調査書については、各大学に説明する予定という。

 桂高では28日夜、全校生徒の保護者を対象に説明会を開催し、約130人が参加した。保護者からは補習授業への不安や、学校の責任を追及する意見などが相次いだ。3年生の長女がいる保護者(42)は「『こんな大事な時に何で』という感じ。学校に任せるしかないが、(昨年度の卒業生と比べて)不公平感がある」と複雑な表情を浮かべた。

 長田義人校長によると、補習は放課後を利用したり、科目を入れ替えるなどして行う。同校では未履修科目の教科書は購入していなかったが、補習に合わせ調達するという。来月上旬までには補習を始めるとしている。

(2006年10月28日 読売新聞)

141片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/29(日) 17:05:31
>一方、必修逃れを内部の指摘で改めたケースもある。県立富士宮西高は、現在の3年生が2年次に、必修の「世界史」の授業を受けていない生徒がいたが、今年度から指導要領通りにした。このため、県教委は、同校から報告を受けたが、現在は必修逃れの事実がないとして、該当校から除いた。

いや、それおかしいでしょ。

必修逃れ黙認県教育長「認識甘かった」
「要領通りに」指示、現場は異論 讀賣静岡

 遠藤教育長が認めたのは、同校が情報教科の時間の一部を数学に充てていたケース。「数学は、情報に関連が深い科目だから問題ないと思っていたが、厳密には許されない。反省している」と語った。

 同校の説明によると、遠藤教育長は校長当時、必修逃れがあった教科について、学習指導要領通りに戻すよう現場に指示したことがあるという。

 しかし、現場から「補習を増やさないと、受験対策が遅れる」「特に3年になると、受験に関係のない科目に意欲がわかない」などと、異論が出た。

 結局、3年の地理歴史教科などでは、05年度から必修2科目の授業が始まったが、2学期以降は、受験に必要な1科目に絞られたという。

 同校は「現場のやむを得ない判断で、こうした調整が行われた」と話している。遠藤教育長は、情報の履修漏れを知っていたと認めているが、地理歴史教科の必修逃れについては、「知らなかった」としている。

 ただ、履修漏れを隠すため、偽って記載された教育課程表や、生徒の成績原簿「指導要録」の作成責任者は、校長になっており、「本来、校長が知らなかったで済む問題ではない」と厳しく指摘する学校関係者もいる。

 一方、必修逃れを内部の指摘で改めたケースもある。県立富士宮西高は、現在の3年生が2年次に、必修の「世界史」の授業を受けていない生徒がいたが、今年度から指導要領通りにした。このため、県教委は、同校から報告を受けたが、現在は必修逃れの事実がないとして、該当校から除いた。

 高校の履修漏れ問題について、石川知事は27日の定例記者会見で、「県教委は、悪法も法であることを踏まえ、やらなければならない。言語道断だ」と苦言を呈した。

 ただ、原因については、「文部科学省による教育の中央集権化にある。学校週5日制や、ゆとり教育で旗を振って、全国一色に染め上げた」と述べ、文科省が作った基準が、学校現場の実情に合っていないとの見方も示した。

(2006年10月29日 読売新聞)

142片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/29(日) 17:07:42
おいおい、知ってるだろ教師は。

塔南高必修逃れ 生徒の一言で発覚 讀賣京都

 全国で必修逃れの高校が次々に明るみに出る中、世界史を教えていなかったことが発覚した京都市立塔南高(南区)。明尾恵(あけおめぐむ)校長ら教職員は28日に保護者説明会を開き、謝罪、今後の方針を説明したが、保護者の顔から不安の色は消えなかった。未履修の世界史「70時間」が生徒、保護者、教職員に重くのしかかる。必修逃れの経緯を取材した。(西堂路綾子)

 学校によると、発覚の発端は学校の調査ではなく、生徒の一言だった。他県で必修逃れが広がっている報道を受け、26日朝の授業中、教諭に訴えた。「2年の時、世界史受けてへん」。

 すぐに明尾校長らに伝えられ、調査。生徒に配った時間割と市教委に報告した教育課程表とを何度も突き合わせた。「必修の世界史のはずが、地理になっている」。過去にさかのぼって調べると、必修逃れは1997年から始まっていた。

 昨年春に着任した明尾校長は事情がのみ込めない。「前日にも(必修逃れは)うちは大丈夫かと教職員に念を押したのに……」。急きょ、職員会議を開催。「なぜこんなことに」と声を荒らげた。しかし、教諭らはうなだれるばかり。答えは返ってこなかった。

 履修漏れが判明した93人の生徒たち。27日放課後、学校から説明を聞き、「なんで今ごろ受験に必要ない科目を受けなあかんの」「世界史が必修なんて知らんかった」と憤りをぶちまけた。5人は校長室に「納得できない」と押し掛けた。

 28日の保護者説明会には保護者約40人が出席、重苦しい雰囲気の中、約1時間質疑応答が続けられた。学校側が「全国の高校で同様のことが起こっており、大学からも理解は得られるのでは」と甘い見通しを述べると、父親の1人が「全国では多くても京都ではたった1校との認識を持つべき」と語気を強めた。

 学校側は「責任は学校にある。生徒に負担のないよう、全力で補習にあたる」と強調。しかし、母親の1人は「学校の実績作りでしわ寄せが子どもに来た」と怒りを隠せない。娘を通わせている父親は「推薦の内定が取り消されないかとかなり動揺している」と打ち明けた。

 同高は十数年前、府内の公立高校で国公立大の合格者数がトップクラスに入ったこともある進学校。来年度には全国初の高校での教員養成学科「教育みらい科」を新設する。明尾校長は「公立高同士の競争に負けまいとする焦りがあったのでは。今後は未来の教員を育てる学校として、正々堂々と教育していく」。教員養成という一層重い責任を担う前に、教職員たちは、まず自らを問い直さなければならない。

(2006年10月29日 読売新聞)

143片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/29(日) 17:08:47
高校必修逃れ 学校ぐるみ受験シフト 職員会議で承認、校長決裁 讀賣島根

 高校の必修科目で履修漏れが判明した問題で、履修漏れをしていた複数の県立校が、職員会議などで県教委に提出したカリキュラムに反する時間割を作成し、最終的に校長が決裁するなど、学校ぐるみで必修逃れを進めていたことがわかった。また、浜田高(浜田市黒川町)で28日、保護者説明会が開かれ、学校側が謝罪し、今後の対応を説明した。

 各校の説明などによると、各年度の時間割は前年度の3学期ごろに職員会議を開いて協議、編成する。年度が変わった後の6月ごろに、学習指導要領に基づき、その年度に取得する科目と単位をまとめた教育課程表を県教委に提出する。

 一方、必修逃れについては、各科目ごとの希望を教務担当が受けて、英語や数学など受験に重要な科目に重点的に時間を振り分けるよう調整していたとみられる。この後、時間割を編成する職員会議で提案、承認され、教頭、校長が最終的に決裁して決まる。時間割と異なる虚偽の教育課程表も校長らが決裁して県教委に提出されることになる。

 ある県西部の高校の教頭は「校長レベルまで、(履修漏れの)認識はあった。他校の情報も聞きながら、進めていた面もあった」と話す。また、県東部の高校の校長は「赴任時にはすでに(履修漏れの状態に)なっていた。おかしいなとは思ったが、進学のためにはやむを得ないと判断した」と言う。

 一方、浜田高の保護者説明会は午前10時から、同校で開かれ、約100人の保護者が出席した。

 冒頭で、大矢幸雄校長は「ルール違反をして申し訳ない。おわびしたい」と陳謝し、「生徒が卒業できるよう対応することを約束する」と述べた。続いて、履修漏れが出た経緯などを説明、「今後、通常の授業時間や土曜日の補習時間を使い、センター試験後の授業で時間を確保したい」と、今後の方針を説明した。

 これに対して、保護者からは「子どもたちは負担に思っており、親としても心配だ。子どもたちにも分かるよう説明してほしい」「私立大の試験は2月から始まるので、センター試験後の授業も負担になる」などの意見や要望が出された。

 また「意図的にやったのか」と学校側の姿勢をただす質問もあり、大矢校長は「我々は石見の公立校としての使命を考え、受験対応を含めて情熱的に取り組んできた。結果的には意図的と言われても仕方がない」と釈明した。

 出席した男性保護者(48)は「他校に比べて補習に必要な時間も少なく、学校もきちんと対応してくれるということでひと安心した」と話していた。

(2006年10月29日 読売新聞)

144片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/29(日) 17:10:30
必修逃れ 丸亀高、緊急説明会 讀賣香川

 2、3年生266人が2科目の履修が必要な「地理歴史」で1科目しか受けていなかったことが判明した県立丸亀高校(丸亀市六番丁)で28日、緊急説明会が開かれ、十河秀雄校長が「入試を控えた大事な時期に、不安と動揺を与えて申し訳ない」と陳謝した。

 説明会には、理系の2、3年生222人と保護者115人が出席。十河校長は「特に3年生には大きな負担を強いることになり、心苦しく思う」と謝罪した。さらに、県教委に「問題なし」と報告した後、生徒の指摘で県教委に再び確認を行い、未履修と判断された経過などを話した。

 質疑では、生徒から「昨年まで卒業できたのに今年なぜ問題になるのか」「学校は、大学を目指す私たちのことを考えてカリキュラムを組んだのだと思う」などの声が出た。

 中には「受験のことだけを考えて、規則を守らなかったということになる」「3年生は通常の授業や予備校、受験勉強に加え、補習をこなすのは厳しい。減らせないか」など不安や影響を心配する声もあった。

 今後、30日に補習実施計画を生徒に示して、意見や要望を聞き、31日に決定。3月2日の卒業式までに「世界史A」か「地理A」の単位取得を目指す方針だが、場合によっては「式の日程を後ろにずらすことも検討する」としている。

(2006年10月29日 読売新聞)

145片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/29(日) 17:11:47
「公民」未履修大手前高、卒業式延期 讀賣香川

 全学年で未履修が発覚している私立大手前高(丸亀市)で、新たに理系の3年生72人が必修の公民の授業を受けていないことが28日わかった。補習は最大で280時間となり、同高は大学入試を控える生徒の負担を軽減するため、3月5日に予定していた卒業式を延期する方針を固めた。

 同高によると、3年では公民が必修で、理系87人のうち15人は現代社会を選択したが、残りは公民の時間に世界史Bの授業を受けていた。このため、当初は210時間で済むはずだった補習は、72人のみ70時間増えることとなった。

 この日午後、同高で開かれた説明会で、保護者から「補習の授業が入試期間と重なる。卒業式をずらせないか」などと要望が出たのを受け、同高は式を3月下旬に行う方向で日程調整を始めている。

(2006年10月29日 読売新聞)

146片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/29(日) 17:12:21
履修漏れ、新たに3校 讀賣宮崎

 全国各地の高校で必修科目が教えられていない問題で、県教委は27日夜、県立宮崎西、宮崎北、日向の3校でも地理歴史教科で履修漏れがあったと発表した。県教委は「このまま単位を認定するには不適切で、いずれも補習が必要」としている。県内での履修漏れは、私立1校を含む6校になった。

 地理歴史教科は世界史、日本史、地理各A、Bの計6科目のうち、2科目の履修が必要。宮崎西は、現在の3年生(普通科、理数科)が2年生の時、各生徒が受験用に選んだ1科目を重点的に履修させたため、もう1科目の授業が不十分になっていた。補習が必要なのは、理数科の一部生徒を除く425人に達する。県教委によると、同校では1997年から、このような履修漏れがあったという。

 一方、宮崎北も、3年生(普通科、サイエンス科)が昨年度、カリキュラム上は2科目履修になっているにもかかわらず、1科目しか履修していなかった。補習が必要なのは317人。履修漏れは2003年からで、すでに、昨春と今春の卒業生計638人は1科目未履修のまま卒業した。

 日向でも2004年から、普通科の1年生は1科目しか履修しておらず、補習対象は、2年生299人、3年生320人の計619人に達する。

 県教委は「いずれも受験対策とみられる。県教委として(履修漏れを)チェックするシステム作りを検討する」としている。

(2006年10月29日 読売新聞)

147片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/29(日) 17:15:06
虚偽内申書5校が提出
2006年10月28日 朝日青森
http://mytown.asahi.com/aomori/news.php?k_id=02000000610280003

■大学推薦で県教委方針「不利にせぬ」


 全国各地の高校が必修科目を生徒に履修させていなかった問題で、履修漏れが判明した県内の高校は27日、さらに私立2校が加わり、これで県立4校、私立3校の計7校となった。このうち5校が、現在の3年生の調査書(内申書)に、履修漏れを隠した虚偽の記載をし、すでに大学に提出していたことが分かった。県教委は、履修漏れがあった生徒の大学への推薦について「生徒に不利にならない方向で検討していく」という方針を示した。


 履修漏れが新たに判明したのは、青森明の星(青森市)と五所川原第一(五所川原市)の私立2校。


 明の星は、3年生35人に、社会科の選択科目を履修させていなかった。受験対策で2年生の時から2年間、世界史の授業をして、選択科目である日本史と地理の授業をしていなかった。


 五所川原第一では、1〜3年生の進学を目指すコースの生徒223人に、受験のため、世界史の代わりに現代社会を履修させていた。


 一方、虚偽の成績表、調査書が作成され、すでに推薦入試の受験先の大学などに提出されていたのは、五所川原、三本木、木造の県立3校と、光星学院、五所川原第一の私立2校。


 五所川原は、公立や私立の大学の推薦入試などに、出願している10人前後の調査書に虚偽の記載をしていた。世界史を履修させていないにもかかわらず、他の社会科の選択科目と同じ成績を記入していたことを教頭が明かした。


 木造は、大学や就職希望先の企業に提出した、生徒計6人の調査書に虚偽の内容を記していた。五所川原と同様、世界史の成績を偽っていた。提出先の大学や企業に連絡し、世界史の成績を空欄にした調査書を再提出する予定。


 光星学院と五所川原第一でも、世界史の成績を偽った調査書を大学や専門学校に提出していた。対象の生徒は、それぞれ数人という。両校とも対応は検討中だが、五所川原第一は、今後も世界史の偽った成績を記載し、備考欄に事情を記す方針。


 野辺地は「調査中」だが、他の高校と同様、虚偽の成績表を作成したり、虚偽の調査書を提出したりしている可能性が高いという。


 明の星は、調査書や成績表に虚偽の記載をせず、履修させた通り、世界史の成績のみを記していた。


■「グレーゾーン」扱いなお検討中


 履修漏れとなるかどうかがあいまいな「グレーゾーン」の学校について、県教委は検討を続けている。


 今の3年生が1年の時、芸術や音楽などの6科目を半年で打ち切り、国語や英語などを学ばせていた青森北高について、県教委は27日、「同校がその後授業を補充して単位を認定しているので、単位認定上は問題はない」と、履修漏れにはあたらないとの判断を示した。


 本来1年間続けるべき履修科目の授業を半年で終え、後の授業時間を受験科目の学習にあてていた八戸高については、「まだ学校から詳しく事情を聴いておらず、結論を出していない」との見解を示した。


■卒業式日程変更を提案


 履修漏れがあった五所川原、三本木の両校は27日夜、保護者向けに説明会を開いた。両校は、補習の時間を確保するため卒業式を10日ほど遅らせることを提案した。五所川原は3月2日の予定を同月13日ごろに、三本木は同月1日の予定を同月10日ごろに開くことを検討しているという。


 五所川原高では午後6時半から約1時間、非公開で行われた。同校PTAの前田武光会長らによると、まず山上佳男校長が「おわびを申し上げたい」と謝罪した。保護者6、7人から発言があり、「学校一丸となってやってほしい」「学校名がマスコミに出てショックを受けている」などと声が上がったという。


 同じく非公開で説明会が行われた三本木高では、終了後、米田省三校長が会見。保護者からは「補習案を示して」「補習については生徒の意見も聞いてほしい」の発言があったという。

148片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/29(日) 17:15:59
必修漏れ計35校に 県教委救済策を示す
2006年10月28日 朝日岩手
http://mytown.asahi.com/iwate/news.php?k_id=03000000610280001

 県内の多くの高校が必修科目の授業を行っていなかった問題で、県教育委員会は27日、「未履修」の生徒がいる県立高校数を文部科学省に報告した。26日までに判明した、盛岡市立高校と私立4校を含む34校に加え、県立伊保内高校(九戸村)でも未履修があり、県内で未履修が判明した高校は計35校となった。県教委は、大学に虚偽の調査書を提出した高校には、調査書を差し替えさせるほか、授業を一部リポートで代用するなどの救済策を示した。今後は、教育課程の報告を書類の受け取りで済ませず、実態を抜き打ちで検査するなどチェック態勢の強化も検討している。


 県教委は同日、未履修者の補習について、一部リポート提出で代用したり、授業時間が少ない科目へ振り替えたりする負担軽減策を示した。


 県教委によると、全授業時間の3分の2に出席すれば履修したとみなす高校が多く、補習時間を減らすことは可能だ。これに加え、授業の一部をリポート提出で済ませることも認める。


 社会科系で世界史が未履修の生徒が多い問題は、他の科目で規定の単位数を満たしていれば、授業数が多い「世界史B」を、より少ない「世界史A」に振り替えることを認める。他の科目でも同様の振り替えを認める場合がある。


 また、大学の推薦入試で提出する調査書に虚偽の成績を記載した高校もある。県教委は、提出期限が迫っている分については、緊急措置として虚偽のまま提出することを認めるとした。大学へは各高校から謝罪させ、すぐに正規の調査書を再提出させる。


 調査書は、未履修科目の成績を空欄とした調査書を再提出させる。備考欄に補習を受けることを記載し、校長と教育長名の謝罪文もつける。


 すでに虚偽の調査書を提出済みの場合も、同様に再提出させる。既卒者の卒業認定は覆さないという。


 今回の問題では、県教委は各高校から教育課程の実施状況を毎年文書で報告を受けていたが、虚偽報告だったため、事態を把握できなかった。今後は「学校への立ち入りや抜き打ち調査も検討したい」(遠藤洋一・学校教育室長)として、監督態勢を強化する。


 また、補習を行う教諭が不足している高校があるため、退職者に授業を依頼することも検討している。


 3年生144人が「未履修」となり、最大で350回の補習が必要となった盛岡中央高校(盛岡市、生徒数1157人)では27日夜、保護者会で、富沢正一校長が事態について説明した。


 出席した保護者によると、富沢校長は、今回の一件について謝罪した。一方、補習に関する具体策は示されなかったが、「卒業できるよう対応する」との説明があり、保護者らは比較的冷静だったという。


 補習が必要な3年生の父親は「学校のこれまでの対応はよくなかったと思う。ただ、子どもには頑張ってもらうしかない」と話した。

149片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/29(日) 17:23:00
県内14校3180人に影響・必修漏れ
2006年10月28日 茨城朝日
http://mytown.asahi.com/ibaraki/news.php?k_id=08000000610280005

 卒業に必要な必修科目の履修漏れが全国の高校で明らかになっている問題で、県内でも新たに私立の水城と大成女子(いずれも水戸市)の2校で、履修漏れがあることが27日、朝日新聞の調べでわかった。これで、履修漏れは県内14校となり、影響する生徒数は約3180人に膨らんだ。同日は、各高校で生徒への説明会が開かれ、生徒から具体的な対応策を求める声が上がった。県教育委員会は、各高校への対応策をアドバイスすることにしており、一部条件の合う高校では、必修単位を減じる方針。
 水城は、3年生592人について、プレゼンテーションなどを学ぶ情報Cで1単位を、数学か理科の授業にあてていた。また、大成女子は、特別進学コースの3年生28人について、日本史Bや地理B、音楽1、家庭基礎で漏れがあった。代わりに数学Cや、国語総合、外国語を実施していた。
 また、土浦日大は、98人の生徒が日本史か地理で必修を満たさない科目選択をしていた。
 一方、県立の各高校では、同日、全校集会やホームルームで、事実関係の説明があり、校長らが謝罪した。
 全校生徒が必修漏れの状態だった水戸桜ノ牧では3年生を集めた緊急の学年集会で、平沢憲次校長が「受験に負担をかけまいとやってきたことが、逆に負担をかけることになってしまったのは残念で恥ずかしく思う。迷惑をかけて申し訳ない」と謝罪した。
 3年生の80人が世界史Aと理科基礎の計4単位を未履修の佐竹では、高久裕一郎校長が生徒に経緯を説明し、謝罪した。集会後、履修漏れのあったクラスの女子生徒は「進学先にすでに提出している成績表がどうなるのか不安。補習の日程を早く教えてほしい」と訴えた。
 県教委は、各校向けに対応をアドバイスをする。4単位の科目が履修漏れの場合は、3単位でも履修したこととする単位の「減単」を認め、負担軽減を図る方針。自由登校の2月は私立大や国立大の試験があり、補習が進まないことも考えられるため、高校教育課は「例年3月1日の卒業式を遅らせることも検討する必要があるかもしれない」としている。

150片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/29(日) 17:28:46
>一方、県公立高を担当する県教育局高校教育指導課は、26日中に全公立高151校に電話で調査し、全校で履修漏れがないことを確認したという。

犯罪者に自首を促してもなかなかねぇ。

私立4高で「必修漏れ」
2006年10月27日 朝日埼玉
http://mytown.asahi.com/saitama/news.php?k_id=11000000610270002

◇県教育局「公立151校にはなし」


 全国の高校で卒業に必要な必修科目を履修させていなかった問題で、県内では26日夕までに、少なくとも私立高4校で世界史などの履修不足があることが分かった。


 私立高校の助成などを担当する県学事課が、26日午前から私立高全47校に電話で調査した。その結果、聖望学園(飯能市)、成徳大深谷、川越東、本庄第一の4校で発覚。このほか1、2校について27日以降も、必修漏れに当たるかなどの確認作業を続けるという。


 聖望学園では、理系の3年生が、2、3年生で、計2単位履修するべき必修の日本史と世界史を、数学の授業に振り替えるなどして、半分の各1単位しか履修していなかった。


 成徳大深谷にも日本史、または世界史を履修していない「特進コース」の3年生44人がおり、川越東にも、世界史を理数系科目に振り替えて、履修していない3年生がいるという。


 本庄第一では、3年生が、1年生の時に履修するべきだった現代社会を日本史に振り替え、未履修のままになっている。


 成徳大深谷の大沢健校長は「生徒から、演習問題をやりたいという強い希望があり、今年から始めた。申し訳ない」といい、来週にも、世界史、日本史の両授業を入れ替える方針。残り3校も、同課に対し「生徒の卒業のために、補習授業など何らかの対応策をとる」と話しているという。


 一方、県公立高を担当する県教育局高校教育指導課は、26日中に全公立高151校に電話で調査し、全校で履修漏れがないことを確認したという。

151片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/29(日) 17:30:02
倫理教科書買わせ偽装
2006年10月27日 讀賣東京
http://mytown.asahi.com/tokyo/news.php?k_id=13000000610270001

 進学指導重点校の都立八王子東高校(北沢好一校長)でも26日、3年生の半数以上が卒業に必要な科目を履修していないことが明らかになった。本来、履修させなければいけない「倫理」の教科書を生徒に買わせるなどして発覚を回避していた。学校側は「進学のため」と説明するが、そのつけは補習という形で生徒たちにのしかかる。


 「履修不足」がわかったのは都内では初めて。


 問題となったのは公民科。学習指導要領では、「倫理」と「政治・経済」をセットで履修するよう定めている。同校では2年時に全員に「政治・経済」を履修させたが、3年時は「倫理」を「日本史」「世界史」「地理」とともに選択科目にしていた。このため、3年生320人のうち181人が「倫理」以外の教科を履修していた。


 同校はこうした「履修不足」を隠すため、履修科目を記して都教育委員会に毎年提出する教育課程届で、「倫理」を全員の必修科目と虚偽の記述をしていた。


 さらに、履修しているかどうかにかかわらず、3年生全員に倫理の教科書を購入させ、通知表の「倫理」の成績欄には、実際に選択した別の科目の成績を記載していた。こうしたつじつま合わせは、少なくとも00年度から続けていたという。


 この日、都庁で記者会見した北沢校長は「生徒の進路希望をかなえるためにやった。結果として生徒や保護者に不安を与え、失望を買ってしまい、申し訳ない」と謝罪した。


 卒業には70時限の「倫理」の補習が必要で、放課後や土日に実施する方向で具体策を検討する。


 会見に同席した都教委の担当者は「書面の確認で、適正に実施されているものと思っていた。再発防止策を検討したい」と話した。都教委が26日までに291の全都立高校に電話で実施した聞き取り調査では、同校以外で問題は見つかっていないという。


■「学校は少しずるい」
 「問題になると予感」


 八王子東高では26日の授業終了後、臨時の職員会議で教師らが対応策を検討。生徒には教師が分担してホームルームを開き、事情を説明した。


 下校途中の3年生の女子生徒は「『倫理』を受けずに『世界史』をとっている。受験には必要なことかもしれないが、学校は少しずるいことをやっている」と話した。


 「現代社会」を履修していることにして、実際は「政治・経済」の授業を受けているという2年生の男子生徒。「今年の4月ごろ、社会科の教師が『うちの教師は頭がいいから(カリキュラムを)工夫している』と自慢げに話していた。いつか問題になるかもしれないと思った」と話した。


 同校では27日の全校集会で、改めて生徒に事情を説明する。また、保護者への対応も検討する。

152片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/29(日) 17:32:08
「情報」振り替え理科に
2006年10月28日 朝日新潟
http://mytown.asahi.com/niigata/news.php?k_id=16000000610280004

 高校の卒業に必要な必修科目の履修漏れが明らかになった問題で27日、必修科目「情報」の年間授業時数の6割近くを他の科目に振り替えていた例が県内で見つかった。完全な「未履修」とは言えないが、文部科学省は学習指導要領とのズレを指摘する。この日は新たに私立加茂暁星高(動山勝校長)でも未履修が見つかり、問題が発覚した高校では、生徒への説明などの対応に追われた。


                 ◇


■県立六日町高295人履修時間不足■


 授業を振り替えていたのは南魚沼市の県立六日町高(星勉校長)。03年度から必修科目になった情報の一部を理科の選択必修科目(物理、生物、地学)に充てていたという。


 本来なら、1年次と2年次に1単位(65分授業で27回)ずつ履修しなければならない。2年次の15回分が振り替えられ、現在の3年生普通科の295人の履修時間が不足している。


 情報は、新学習指導要領で高校の必修科目となり、パソコンやインターネットを活用しながら基本的な情報伝達を学ぶ。同校には専任の教諭はおらず、1年次は数学、2年次は理科の教諭が担当した。情報を導入した初年度から、受験対策などの理由で担当教諭に専門の授業をさせたという。


 今春卒業した271人にも、同様の振り替え授業が行われていた。星校長は「初年度に決まった前例を踏襲した。卒業認定には問題ないが、時間数が足りないという指摘があれば検討し直さなくてはならない」と話している。


 これについて県教委の木村宗文・高校教育課長は「授業時数が足りない場合も、校長が『十分成果が上がった』と認定すれば、未履修とは言えない」と話す。


 しかし、文科省の教育課程課は「災害などやむを得ない事情で足りなくなる場合はあるが、なぜこういうことができるのか理解できない」と批判。教育現場で行われている日常的な運用に当惑している。


              ◇


■校長ら生徒に謝罪 4校で全校集会開く■


 前日、未履修が明らかになった県立新発田南高では、授業前に広瀬敬三校長が全校集会で経過を報告。静まりかえった体育館で「大学受験に有利になると指導してきたが、不適切なことだった」と生徒に謝罪した。140時間の履修不足は受験シーズンを終えてから授業を行い、「3年生は全員卒業させる」と強調した。


 一方、私立新発田中央高も全校集会で後藤泰三郎校長が「不適切だった」と謝罪した。集会後、3年男子生徒が教諭に「進路の推薦に差し障るのではないか」と詰め寄る場面もあり、父母からは「専門学校の合格内定に影響が出ないか」と心配する電話がかかってきたという。


 県立村上高でも、授業前に臨時の全校集会が開かれた。栗山修校長は「生徒を思うあまりとはいえ、混乱を起こし申し訳なかった」などと謝罪したが、3年生には動揺が見られたという。


 今後は12月上旬に予定されている期末試験の終了後に特別に授業を設け、履修させる方針。県立新発田高の臨時の全校集会でも武江哲生校長が「動揺を与えて申し訳ありませんでした」と述べた。


 一方、県文書私学課は、私立加茂暁星高でも98年度から今年度まで倫理が未履修だったと発表した。同校では、在校生66人と卒業生430人の履修漏れがあり、在校生は70時限の授業時数が不足しているという。

153片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/29(日) 17:33:45
先生!この学校、東大過去一人しかいませんからっ!

効率優先に懸念制度変えよの声も/履修漏れ
2006年10月29日 朝日富山
http://mytown.asahi.com/toyama/news.php?k_id=17000000610290004

 県立高岡南高で発覚した高校の必修科目の履修漏れ問題。わずか数日で全国41都道府県、400校(朝日新聞社まとめ)に広がった。様々な要因や背景を、県内の教育関係者らに聞いた。


「指導要領にある、卒業に必要な科目を履修させるのは常識なのだが……」。県内県立高校の関係者は、一様に戸惑いを見せる。学習指導要領の問題点や大学受験を巡る厳しい状況を背景に挙げる人も少なくない。
 ある県立高校の元校長は「受験で世界史を使うには、必修の4単位では足りない」と話す。受験科目に世界史がない理系の生徒にとっては学ぶ範囲が広く、負担に感じるのは理解できるという。
 大学入試センター試験では、世界史の受験者数が年々減少している=表参照。
 別の元校長は「センター試験で世界史を必修にするなど、制度を変えないと解決にならないのではないか」と話す。
 高校に学校5日制が完全導入されたのは02年度、新指導要領に基づく教育課程が始まったのが03年度。短くなった日数で、どう授業を組むか。「ここ2、3年で検討する機会が増えたように感じる」とある教諭は話す。
 さらに県立高校の平均学級数は88年には1学年7学級だったのが、05年には4・5学級まで小規模化が進む。小規模校への教員配置が少なくなり、地理歴史科を文系、理系と分けて授業をするのが難しくなり「カリキュラムを組むのは大変」との意見もある。
 大都市圏と比べて大手予備校や塾が少ない県内では、生徒や保護者が、学校の進路指導にかける期待も大きいという。
 高岡南高校はホームページで大学合格状況を公表している。それによると、昨年度の卒業生199人のうち、国公立大に100人、私立大に215人(重複含む)が合格した。東京大や東北大などの国立大や、立命館大、同志社大など関西圏の私大まで、合格者は全国に広がる。
 「難関大の受験では、首都圏の私立校の生徒との競争になる。進学校を名乗る公立高校にとっては厳しい時代だ」と、訴える声もあった。
 予備校や塾の関係者からも学校教育と受験とのねじれを指摘する声が上がっている。
 ある関係者は、生徒の側に楽に結果を求める風潮が広まっていることを心配する。「高校がそれに流されて、何が教育の目的かを見誤ったのではないか。しかし、結果優先の社会の中で、子供を説得しにくい悩みもあると思う」
 富山大人間発達科学部の広瀬信教授(教育学)は生徒を受け入れる側の立場として「試験に関係ないことを勉強しないという姿勢では困る」と苦言を呈する。進学実績を求める傾向に対し、「高校まで受験のために『効率』を優先して、ルールから外れてしまうのは大きな問題だ」と話している。

154片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/29(日) 17:36:53
履修洩れ31校に拡大 県教委調査
2006年10月28日 讀賣長野
http://mytown.asahi.com/nagano/news.php?k_id=21000000610280003

 全国の高校で卒業に必要な必修科目の履修漏れが相次いで見つかっている問題で、県教委は27日に調査結果を発表し、新たに飯山北や須坂、松本深志、諏訪清陵など20校の履修漏れや単位不足が判明した。全体で県立28校、私立3校の計31校にのぼる。山口利幸県教育長は「どういう対応ができるか把握したい」として、週明けに各校の校長らと面談し、補習などの対応を検討していく方針を示した。(及川綾子)


 新たに分かった高校の履修漏れ科目は、県立は情報が21校、地歴15校、公民4校、保健体育1校(同一校で複数の科目あり)。私立は地歴が2校、公民、家庭、保健体育が各1校(同)。


 問題の発端となった世界史だけでなく、パソコンなどを学ぶ「情報」での履修漏れが多数を占めた。県教委によると、情報の時間に理科や数学の授業を行い、ここでパソコンを使うことから、「情報の授業の一部に該当する」という認識の高校もあるという。


 27日に記者会見した山口教育長は、自らも9月まで長野高の校長だった経験を踏まえ、「各校の校長も『(県教委を)だます』というつもりはなかったが、安易に考えていたのだろう」と苦渋の表情で語った。


 今後の対応は「生徒に責任はない。過重な負担がないようにしたい」と述べ、具体的な取り組みは各校との面談を経て検討していくとした。


 また、白馬高理系コースの教育課程には、そもそも日本史がなく、3年生7人が履修していないことについては、県教委の確認にミスがあったことを認めた。


 一連の履修漏れに関し、村井仁知事は同日、「(個人的には)試験に出ないと確かにやろうという気にならないのは事実だが、あまり芳しいことではない」との見解を示した。

155片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/29(日) 17:40:37
まぁほかの学校のをチクると有利になるのかもしれん・・・。

高校履修漏れ/膳所と彦根東でも
2006年10月28日 朝日滋賀
http://mytown.asahi.com/shiga/news.php?k_id=26000000610280003

【県教委「虚偽報告は残念」】




  高校卒業に必要な必修科目の履修漏れが全国で相次いで見つかっている問題で、県内でも、県立膳所高校(大津市)と県立彦根東高校(彦根市)が一部科目の授業をしていなかったことがわかった。県教委はこれまで各校からの報告をもとに「履修漏れはない」と発表していたが、26日夜に匿名の情報提供があり、詳しく調べて発覚した。いずれも時間割りや成績表の上では学習指導要領に沿っていたが、内容を変えて授業をしていた。


  膳所高は、2単位70時間の履修が必要な「情報B」を、半分の36時間程度しか履修させていなかった。残りの時間では、「情報B」として評価すると生徒に伝えたうえ、インターネットを使って他教科の調べ学習をさせたり、リポートをつくらせたりしていた。2年生440人、3年生438人が単位取得のための措置が必要という。


  彦根東高は、2単位70間の履修が必要な「理科総合B」の教科書を購入せず、「生物I」の授業をしていた。「理科総合B」では、主に生物や地学を学ぶが、生物しか教えていなかった。1年生319人、2年生321人、3年生353人に補習などが必要という。


  2校とも、県教委が毎年7月ごろに実施する来年度用の教科書の需要調査や、4月ごろに提出させる教育課程表では、学習指導要領に沿ったカリキュラムを報告していたという。


  膳所高の大崎悦男校長は「時間割りに問題がないため、授業内容まで確認しなかった。意図的に報告しなかったわけではない。生徒の勉強の実態に合わせるため、授業内容が流動的になっていた」と話した。彦根東高の小菅一男校長は「受験に有利なように生物に力を入れた。問題はないと思っていた」と話した。


  両校とも今後、生徒や保護者に説明したうえで、授業時間の不足を補う補習などの対応を検討するという。


  これらの履修漏れは、26日夜に「高校2年男子生徒」を名乗る匿名の電話で発覚。県教委が27日朝から全校に電話で問い合わせたところ、この2校が認めたという。


  県教委学校教育課は「虚偽の報告があったことは誠に残念だ。こちらとしては各校からの報告書類を信用するしかなく、授業内容まで立ち入って調べるのは難しい」としている。


  膳所高2年の男子生徒(17)は「うちではしっかりやっていると思っていた。まさか、という感じがする」と話した。

156片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/29(日) 17:48:51
新たに3校判明/高校履修漏れ
2006年10月28日 朝日岡山
http://mytown.asahi.com/okayama/news.php?k_id=34000000610280001

 卒業に必要な必修科目の履修漏れが全国の高校で相次いで見つかっている問題で、県内でも27日、新たに県立の岡山城東(岡山市下)と西大寺(同市西大寺上2丁目)、私立の黎明(れいめい)(笠岡市笠岡)の計3校で履修漏れが明らかになった。各校は補習時間を設けるなどして正規科目を履修させる方針だが、卒業までの限られた時間の中で、生徒へのしわ寄せは避けられそうにない。


 ■説明会開催/生徒「誰の責任か」


 新たに履修漏れが判明した岡山城東では、2年生312人、3年生304人で歴史地理の一部科目の履修時間が足りていなかった。学校側は27日に対象の生徒を集めて事実関係を報告、今後、回復措置をとるので動揺しないよう話したという。同校2年の女子生徒は「先生たちは私たちのことを考えてやったこと。困っていてかわいそうだと思った」と話した。


 また、3年全員に履修漏れがあったことが判明している倉敷古城池でも同日、全校生徒約820人を集めた集会で高槻健校長が「今回の件については学校に責任がある」と謝罪した。国立大志望の男子生徒は「入試まであと少しなのに、いつ受験に関係ない授業があるのか分からないので心配」と話した。総社南でも同日、該当生徒を対象に説明会を開催。生徒からは「誰の責任ですか」「(履修漏れになることを)先生は全員知っていたのですか」などと厳しい質問も出たという。


 また、多くの高校が、履修していない科目の成績欄に、実際に履修した科目の成績をつけるなどして、実態を反映していない調査書を、受験先の大学に提出していたことを認めている。


 一方、県総務学事課のこれまでの調査では、私立高の1、2年生に関しては調査が不十分だといい、「該当の生徒が増える可能性がある。再度聴取して、把握したい」としている。

157片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/29(日) 17:54:15
養護・批判 生徒ら意見/必修漏れ問題
2006年10月29日 朝日香川
http://mytown.asahi.com/kagawa/news.php?k_id=38000000610290002

 必修科目の履修漏れ発覚を受け、県立丸亀高校は28日、同校体育館で生徒と保護者を対象に説明会を開いた。「生徒の将来を考えた先生に感謝したい」「ルール違反」。生徒からは擁護と批判の両面から、様々な意見が出た。
 理系の2、3年生と保護者ら計約330人が参加。まず十河秀雄校長が謝罪し「03年度からの週5日制と新学習指導要領で、教える内容は多いのに授業時間は少なかった。学習指導要領の拡大解釈をした」などと説明した。生徒の指摘での発覚については「謝ると同時に感謝したい」と話した。
 保護者からは「自分も会社員として部下にコンプライアンスを指示している。一度は問題ないと報告したのは残念だ」などの声が上がった。
 生徒からは「先生が、大学進学したい生徒の将来のことを考えてやってくれたこと。感謝したい」「善意による行為」などの発言が相次ぎ、生徒が盛んに拍手した。一方で「規則を破るのは丸亀高校の精神に反している。残念だ」と話す生徒もおり、保護者を中心に拍手が起きた。
 同校は、3年生の補習方法を31日に決定する。既に出した推薦入試の調査書については大学に対応を頼むという。


■大手前でさらに「公民科」も判明


 「保健」「情報」「地理」で履修漏れがあった大手前高校(丸亀市)で28日、さらに理系3年生のうち72人が必修科目の「公民科」の授業を受けていなかったことが明らかになった。既に発覚している履修漏れと合わせると72人は4教科計280時間の授業を受けなければ卒業できないことになる。
 学習指導要領では、「公民科」は「現代社会」「政治・経済」「倫理」に分かれ、このうち1教科を選択して履修しなければならないが、72人は「世界史」の授業を受けていた。

158片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/29(日) 17:55:03
履修漏れ新たに18校
2006年10月28日 朝日愛媛
http://mytown.asahi.com/ehime/news.php?k_id=39000000610280002
◇県内の3年生3117人影響
 教育長「認識に甘さあった」


 全国の高校で必修科目の履修漏れが発覚している問題で、県教委は27日、新たに16の県立高校で履修漏れが見つかったと発表した。 現状のままでは卒業できない可能性がある3年生の総数は最初に発覚した今治東を含めて計17校の2869人にのぼっている。 野本俊二県教育長は会見で「認識の甘さがあった。 絶対に全員卒業させなければならない」 と謝罪した。 私立でも2校で漏れがあり、3年生248人に影響が出ている。


 県教委や高校の発表によると、県立高では最も早い場合で92年度から履修漏れが続いており、世界史A・B、理科基礎、政治・経済、情報A・Bなど10科目にわたっていた。 
特定の科目を全く履修していない
単位の一部を別の科目に充てた
年度途中から授業時間を別の科目に充てた
――など様々なケースが明らかになった。


 野本教育長は「ルールの逸脱は真摯(しんし) に反省せねばならない」としたが、02年度からの週5日制、03年度からの新しい学習指導要領の導入で生じた授業時間の不足が問題の背景になっていることに理解を示し、「子供たちの進学希望をどう満たすか、教育界全体で考えねばならない」 と述べた。


 私学を合わせて3年生は未履修の科目で補習などを受ける必要があり、特定の科目を全部または一部しか履修していない15校で、放課後や休日を使って約18〜175時間の補習が実施される。


 県教委は25日、今治東校を除く県立校の校長らから、電話ですべて「問題なし」 と報告を受けていた。しかし、26日に詳細な調査を求めたところ、次々に未履修の事例が発覚した。 県教委は近く臨時校長会を開き、再発防止を要請する。

159片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/29(日) 17:55:55
◇抜け道色々 単位交換、水増し


 今治東に続いて履修漏れが明らかになった県立16校はいずれも、履修科目などを記して県教委に提出する計画を虚偽の内容にしていた。 さらに、私学を含めた各学校では成績表や大学入試のために出す調査書も実態とはかけ離れたものになっていた。


 松山中央高校では、同じ社会科の中での単位交換が行われた。 例えば、「世界史B」 4単位を2単位ずつに分け、試験も2回行い、成績表では一方の点数を「日本史B」 の点数欄に記入。 それをもとに実際には履修していない「日本史B」 の成績を出し、調査書にもそのまま反映させていた。


 全く授業を行っていない教科の成績に、他の授業の成績をそのまま記載した学校もあった。


 愛光では、03年度から「家庭基礎」 の授業をしておらず、物理の単位の一部を「家庭基礎」 としてカウント。 調査書も物理の成績を「家庭基礎」 としてつけていた。


 履修時間が不足しているのに、単位を与えた学校もあった。 松山北は、2年で学ぶ「情報」を、04年度から週2時間の2単位を履修すべきところを実際には1時間だけしか履修していなかった。 通知票には2単位を履修したと記載した。


 ある高校長は「週休5日制などで授業時間は減ったが、受験に求められる内容は変わっていない。 受験のためにと配慮したことで、直接関係ない科目を削ってしまった」 と話した。



◇生徒 重い負担感あらわに


 各校の3年生たちは、わずか半年弱の卒業までに多くの補習授業を受けなければならず、重い負担感をあらわにした。 非難の矛先は、学校や教員よりも文部科学省に向けられた。


 必要な日本史の授業を受けられず、世界史を履修してきた松山中央の男子生徒(18) は「(世界史を) 受験に向けて集中してやろうと思っていたのに。 文科省が現場を見ていないからこういうことが起こったと思う」。 松山北の男子生徒(18) も「今治東だけだと思っていたが、自分たちもそうだと聞いてびっくり」 と困惑した表情。「先生たちは限られた時間の中で一生懸命教えてくれた。 文科省が悪い」 と指摘した。


 八幡浜の女子生徒(17) は「推薦入試を受ける予定だが影響がないか心配。 (選択している) 世界史だけでも大変なのにこれから日本史などするのは負担」。 別の女子生徒(17) は「全国の多くの進学校で起こっているので、自分たちだけが不利になるわけじゃない」 としながら、「センター試験や2次試験に必要ない科目を勉強するのは正直嫌です」 と不満を漏らした。


 愛光の男子生徒(18) ら3人は「補習が175時間分もあるなんて」 「卒業後はたっぷり休めると思っていたのに」 「愛光は悪くない。 悪いのは国。 自分たちは割を食ってしまったという感じがする」 と複雑な心境を漏らした。

160片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/29(日) 18:00:20
>2校では、校長ら幹部も未履修を見逃していたという。宮崎大宮高の児玉淳郎教頭は「教諭が指導要領通りに授業するのは、自明のことのはずだった。チェックはしてこなかった」と話す。各生徒の単位認定も「各教諭に任せていた状態だった」という。妻高の土持校長は26日、「県教委に出したカリキュラムとかけ離れた授業内容だったなんて知らなかった」と釈明した。

逝ってよし。

履修漏れ 妻高でも過去3年
2006年10月27日 朝日宮崎
http://mytown.asahi.com/miyazaki/news.php?k_id=46000000610270003

  全国各地の高校で必修科目が未履修になっていた問題で、県教委は26日記者会見を開き、前日に発覚した県立宮崎大宮高に続き、西都市の県立妻高でも過去3年間にわたって未履修があったと発表した。問題にかかわった教諭らはいずれも「生徒の大学受験のため」と理由を説明しているという。受験が迫る中、入試に関係がない補習を受けなければならない可能性が出てきた3年生たちは戸惑いと憤りの声を上げている。


  全国各地の高校で必修科目が未履修になっていた問題で、県教委は26日記者会見を開き、前日に発覚した県立宮崎大宮高に続き、西都市の県立妻高でも過去3年間にわたって未履修があったと発表した。問題にかかわった教諭らはいずれも「生徒の大学受験のため」と理由を説明しているという。受験が迫る中、入試に関係がない補習を受けなければならない可能性が出てきた3年生たちは戸惑いと憤りの声を上げている。


  未履修の発覚から一夜明けた26日の宮崎大宮高校。学校側は7時限目に3年生全員を体育館に集め、事情説明をした。隈元正行校長が「補習をする必要がある。こういうことになって申し訳ない」と切り出すと、生徒から「エーッ」などとざわめきが起きた。3年生にとっては、受験直前に受験と無関係の補習を受けなければならない可能性があるからだ。生徒側からは質問などは出なかったという。


  出席したある女子生徒は「私は受験科目が日本史。(未履修になった)世界史は正直いらない」とこぼした。


  補習が何時間必要か、学校はまだ決めかねている。未履修部分が把握し切れていないからだ。27日にPTAの理事会、週明けに保護者会を開き、事態の説明をする。


  女子生徒は「とにかく不安。土日も補習することになれば、必要な教科の勉強ができなくなる。どうしてちゃんと調べてからカリキュラムを組んでくれなかったのか……。とにかく自分の勉強を精いっぱいやるしかない」と憤っていた。



  2校の未履修は、県教委の指示を受けた学校の調査に対し、教科担任らが正直に申告し、判明した。しかし、これが全容なのか。県教委学校政策課の飛田洋課長は会見で「県立高の全教諭の授業内容を確認するのは不可能だ」と述べ、実態把握の限界をにじませた。


  同課は毎年4月に教育課程表(カリキュラム)を各校から提出させ、確認をしてきた。だがカリキュラム通りに授業が行われたかどうかの事後チェックは、各校長にゆだねている。県教委から各校に指導主事が出向き、授業内容やカリキュラムを指導することもあるが、不定期だ。


  2校では、校長ら幹部も未履修を見逃していたという。宮崎大宮高の児玉淳郎教頭は「教諭が指導要領通りに授業するのは、自明のことのはずだった。チェックはしてこなかった」と話す。各生徒の単位認定も「各教諭に任せていた状態だった」という。妻高の土持校長は26日、「県教委に出したカリキュラムとかけ離れた授業内容だったなんて知らなかった」と釈明した。


  一方、私立高校については主管の県生活・文化課が「文科省からの通知も来ていない」としており、調査もしていない。

161片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/30(月) 08:49:16
履修不足:高3男子告発「学校は潔く認めて」
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20061030k0000m040137000c.html

 全国各地の高校での履修単位不足問題で、北関東の私立高校に通う3年の男子生徒(18)が、毎日新聞に「時間割では『世界史』となっていたが、授業内容は『現代社会』だった」と「告発」を寄せた。各地の高校で問題が発覚しても学校側は問題であるとは認めていないという。高校生は「きちんとした説明がないのが気に入らない。『教育は人間形成のため』と言っておきながら、受験の結果を出すためには何でもやっていいというのは矛盾している」と学校側の姿勢に不信感を示している。「現代社会」は大学入試センターの公民3教科の中で、選択した受験生が最も多い。

 男子生徒によると、時間割では世界史となっているが授業内容は現代社会で、教科書も現代社会のものが使われていたという。これまで教師からは「現代社会は世界史と似ているところがあるからいいんだ」との説明を受け、男子生徒も「そういうものなのかな」と思っていたという。全国で問題が発覚した後も教師は「大丈夫」と同様の説明をしているという。

 こうした学校側の姿勢について、高校生はライブドアの堀江貴文前社長(34)=公判中=らによる証券取引法違反事件を引き合いに出し、「先生は『金を稼ぐために何をやってもいいというのはおかしい。社会のルールではやってはいけないことだ』と話していたのに、受験のためには何をやってもいいというのと同じではないか」と批判する。

 この学校は現在までに履修単位不足があったとは公表していない。受験を控えた同級生らは「問題が発覚したら補習を受けなければいけなくなるので発覚してほしくない」と話しているといい、高校生も「その気持ちも分かる」と微妙な心境をのぞかせる。それでも「教える立場の先生たちがそういうことをやっていて一体何を教えるんだと言いたい」と語った。【佐藤敬一

毎日新聞 2006年10月30日 3時00分 (最終更新時間 10月30日 7時59分)

162片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/30(月) 09:56:50
伊吹の爺は口を閉じよ。

未履修問題 今週中に救済策、私立の調査着手 文科省
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061030-00000009-san-soci

 学習指導要領で定められた必修科目が未履修の高校が相次いでいる問題で文部科学省は29日、各都道府県を通じ、私立についても調査を始めた。「いじめ実態調査」など文科省の調査の大半で私学は除外されており異例の措置。また、伊吹文明文科相は、卒業できない恐れが出ている生徒に対する救済策を今週中にまとめる方針を明らかにした。

 文科省の緊急調査(兵庫県は集計中)では、現時点で全国の公立高の7%にあたる286校で未履修が発覚している。私立高については、岩手、宮城、静岡、長野、愛知、福井、福岡などの各県が独自に未履修を確認し公表しているが、自治体によって対応に温度差がある。

 進学熱が高まるなか、首都圏などの私立の進学校では、大学受験対策として独自のカリキュラムを編成する学校も多い。「中高一貫校」では、中学で高校の内容を先取りする学校もあるとされる。文科省では当初、私立の調査に対して「私学の自主・自律の精神が重んじられるべきだ」とするほか、「調査すると『パンドラの箱』を開けることになりかねない」(幹部)と慎重姿勢だったが、伊吹文科相が「問題の大きさを踏まえ、実態を把握すべきだ」と平等性確保の視点から調査を指示した。

 文科省では国立15校についても調査し、30日にも結果を公表する。私立はまとまりしだい公表する。

 伊吹文科相は29日、富山市で記者団に対し、単位不足により卒業が懸念される生徒の救済策について「今週中に解決案を出したい」と述べた。同時に文科相は「救わなければいけないのは未履修の生徒だけでなく、学習指導要領通りに(受験に不必要な)授業を受けてきた多くの生徒。それを無視して一部のいいかげんな校長のもとにいた生徒(の救済)を論ずるわけにいかない」とした。
(産経新聞) - 10月30日8時1分更新

163片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/30(月) 11:37:47
不安解消へ説明会 単位不足確認中の15校
2006年10月30日 富山北日本
http://www.kitanippon.co.jp/contents/knpnews/20061030/1087.html

 高校で必修科目の未履修や単位不足が相次いでいる問題で、県教委が単位取得は可能か文部科学省に問い合わせている県立十五校のうち多くは、生徒の不安を解消しようと、三十日にも全校集会などを開いて現状を説明する。単位取得が認められない場合、追加授業が必要なため、大門は既に正規のカリキュラムに戻したが、大半は文科省の判断を待って対応する考えだ。

 県教委によると、文科省に問い合わせているのは、単位数が異なる歴史教科A、Bの授業をひとまとめに行っていた富山中部、富山、高岡など十校をはじめ、地理と世界史を融合した授業を行っていた福岡、地理歴史のA科目を学期の途中で集中的に実施した魚津などのケース。

 このうち、理系と情報コースの三年生九十四人の世界史Aの授業が、一学期途中から地理と公民の授業に切り替えて行われていた大門では、文科省の判断を待たずにいち早く対応。授業内容を元の世界史Aに戻すとともに、五月以降、未履修となっている十二時間分の授業を始めた。十二月五日までに終えることにしている。

 世界史A、Bの授業をひとまとめにしていた砺波は、文科省と県教委の指示を待って対応を決める。同校は「単位が認められない場合、追加授業の実施も検討する」と話す。地理歴史A、Bの授業を一本化していた石動も同様の考えだ。

 一、二年生の家庭科で一部生徒に対し、実際に授業を受けた科目とは別科目の単位を与えていた上市は、仮に単位が認められなかった場合でも、「三年次のカリキュラムの変更で十分対応できる」としている。

 生徒に不安が広がることを懸念し、福岡は既に全校集会で「理系の授業で誤解を招くことがあった。結論が出るまでもうしばらく待ってほしい」説明。高岡西や南砺総合井波などでは、三十日に該当する生徒を集めて集会を開き、事情を話す。一方で、魚津は「生徒への説明は文科省から正式な返答があってから検討する」としている。

 県教委学校教育課は「問い合わせ中の事例には単位取得が認められると思われるケースも含まれている。文科省には柔軟な対応を望み、一日も早く生徒たちを安心させたい」と話している。

164片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/31(火) 08:26:28
県立4校処分検討
必修逃れ 県教委 讀賣青森

 全国の高校で卒業に必要な必修科目が教えられていない問題で、県教委は「必修逃れ」をしていた県立高校4校(五所川原、三本木、木造、野辺地)の学校関係者の処分を検討していることが30日わかった。

 県教委は、この4校が〈1〉生徒全員に必修科目を履修させていなかった〈2〉県教委に対して必修科目を履修させるかのような虚偽の報告をしていた――ことを重視し、処分を検討し始めた。

 県教委は各校に対し、生徒を卒業させるために必要な補習などの対応を優先するよう求めている。このため、県教委は各校の対応が固まった段階で、事実関係を詳しく調べた上、処分対象者などを決定する方針。

 一方、県総務学事課によると、必修逃れのあった私立高4校(五所川原一、光星学院、青森明の星、青森山田)は、県の監督を受けるものの、処分などの対象にはならないという。

    ◆

 県内で新たに私立青森山田高(青森市)で「必修逃れ」があったことが30日、県の調査でわかった。県内の高校の必修逃れは計8校となり、対象となる生徒は1268人に増えた。

 同校によると、対象となる生徒は、普通科の「東大コース」10人と「特進理数コース」51人の計61人でいずれも3年生。本来は、地理歴史科目の一つを「日本史か地理」のうちで選択する必要があったが、同校が選択肢を「日本史か化学」としたため、化学を選んだ生徒に履修不足が生じた。理系の生徒の受験対策として、こうした措置を取ったという。

 同校では、きょう31日から、化学の授業時間を日本史に変更するなどして補習を実施する。化学はすでに規定の時間数に達しているため、授業を打ち切っても問題はなく、日本史は週に4時間程度をこなして卒業に間に合わせるという。

 同校では、富山県の高校で必修逃れが発覚した直後に調査を実施し、日本史の補習をすることを決めていたが、これまでの読売新聞の取材に対しては「履修漏れはない」と説明していた。

(2006年10月31日 読売新聞)

165片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/31(火) 08:29:48
必修逃れ 補習の教員確保見通し
羽黒で新たに127人判明 讀賣山形

 全国の高校で必修科目が教えられていなかった問題で、履修漏れが発覚した高校では、限られた教員をやりくりしながら、補習などの対応を本格化させている。一方、すでに履修漏れが明らかになっている私立羽黒高で、新たに3年生127人が、「公民」の必修科目を履修していなかったことが30日、明らかになった。これで、県内で履修漏れがあったのは公立・私立19校で計3351人となった。

 履修漏れが判明した学校では、これまでに生徒や保護者に対し全校集会や保護者会などを通じて、履修漏れの経緯や内容を説明するとともに、補習を行うことなど、今後の対応方針を示して理解を求めてきた。

 このうち、2年生の「倫理」と3年生の「地理B」で「政治・経済」を教えていた山形市立商では、すでに正規の授業内容に戻したうえ、公民の教諭4人と「地理歴史」の常勤講師1人が、放課後や冬休みに補習を行うことを決めている。

 相馬周一郎校長は「通常の授業では非常勤講師も教えているが、時間外の仕事は頼めない。教諭と常勤講師は全員地理歴史と公民の免許を持っており、分担すれば対応できる」と話し、教員のやりくりに問題は起きないとの見通しを示した。

 理系の3年生に、必修の「現代社会」ではなく世界史、日本史、地理のいずれかを教えていた新庄北も、「合同授業も可能なので、地理歴史と公民の教員計5人で大丈夫」とする。理系の3年生に現代社会の代わりに地理Bを教えていた長井は、「現在の社会科教員5人で補習は行える」としつつも、「元々教員の数に限りがあり、地理歴史を専門とする教員が公民を教えるなど、専門性を生かせないこともある」としている。

 県教委教職員室によると、県立高校では世界史・日本史、地理、公民の3分野ごとに教員を採用しているが、地理歴史と公民の両教科の免許を持っていれば、採用と異なる分野を担当しても問題はないという。

 一方、羽黒では今年度、国際、情報科学、特進、進学の4コースの3年生127人が、「公民」の3科目のうち「政治・経済」しか履修していなかった。「倫理」か「現代社会」も履修しないと卒業資格を得られないが、同校は「公民は1科目だけ履修すればよいと思っていた。初歩的なミス」としており、「政治・経済」の授業を「倫理」に変更するなどして対応する。


◆県教育長県会議運で陳謝


 履修漏れ問題について、佐藤敏彦・県教育長は30日の県議会議会運営委員会で、県立高校12校で1〜3年生計2303人に未履修があることを報告、「生徒、保護者を始め、県民に大変ご迷惑をおかけし、指導すべき立場にある県教育委員会として深くおわび申し上げます」と陳謝した。

 佐藤教育長は「文部科学省と連携し、生徒のことを最優先に対応したい」と強調。〈1〉生徒・保護者の不安を取り除くため、保護者会で謝罪・説明を行うよう各校を指導する〈2〉大学入試にできるだけ影響が出ないような形で、各校で補習を行う〈3〉再発防止に向け、校長が教育活動全体を把握できるシステムを構築するほか、指導主事を各校に派遣して教育内容を確認することを検討する――など、今後の対応方針を説明した。

(2006年10月31日 読売新聞)

166片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/31(火) 08:30:38
調査書に虚偽記載 山大入学認めず 讀賣山形

 履修漏れ問題を受け、山形大は30日、入試の際高校から提出される調査書に虚偽の記載内容が判明した場合は、入学を認めない方針を打ち出した。

 例年定員の2、3割程度を推薦入試で受け入れている同大医学部の久保田功・入試特別委員長は30日に記者会見し、「高校での必修科目の内容は、よき医療人の最低限の教養。調査書の虚偽記載は高校と大学の信頼関係を崩す」と述べて、履修していない科目の評定や「修得」単位数を調査書に記入しないよう、高校側に求める考えを明らかにした。

 2007年度入試では、推薦入試の出願期間が11月1〜6日に迫っている。医学部は当面は推薦入試を念頭に、例年出願者がいる県内外の高校約80校に対し、虚偽記載をしないよう求める文書を送る予定。同22日の推薦入試の筆記・面接試験までに、調査書の記載内容について出願者の高校に確認する方針だ。人文、地域教育文化、理、工、農の各学部も、調査書に虚偽記載があれば、筆記・面接試験で合格点に達していても入学を認めない方針だ。

(2006年10月31日 読売新聞)

167片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/31(火) 08:33:55
私立10校 必修逃れ
県立6校加え 4480人に 讀賣茨城

 高校で卒業に必要な必修科目が教えられていない問題で、県内私立校について調査した県私学振興室は30日、10校で履修漏れがあったと発表した。これまで判明していた私立10校のうち、水戸短大付は履修漏れとしなかったが、あらたに鹿島学園の未履修が判明した。鹿島学園は進学コースの3年生191人が、受験対策のため、日本史Bや世界史Bなどの時間を数学などにあてていた。

 一方、水戸短大付は日本史と地理を選択した約100人が世界史Aの時間が不足するおそれがあり、「履修漏れかどうかは県の判断にゆだねたい」としていたが、県には履修漏れとの申告はなかった。

 この結果、県の調査では、私立で1〜3年生計2967人が履修漏れとなり、県立6校の1513人を加え、県内では4480人が履修漏れとなっている。

 また、県教委の稲葉節生教育長は同日の会見で、履修漏れが明らかになっている県立6校で、虚偽の成績が記載された内申書291通がすでに、大学や専門学校、就職希望先企業に提出されていることを明らかにした。一方、自身も含めた県教委や高校の幹部職員の処分については、「確かに考えている」とした。

(2006年10月31日 読売新聞)

168片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/31(火) 08:34:55
必修逃れ 補習時間半減を検討
栃木南など3校 別の科目に振り替え 讀賣栃木

 高校で必修科目が教えられていなかった問題で、県立栃木南高が、生徒の負担軽減のために、「必修逃れ」をした科目を、別の必修科目に変更することで補習時間を半減させる措置を検討していることが30日分かった。私立の宇都宮文星女子高や作新学院高も、同様の対応を検討している。ただ、教科書をどうするかなどの課題も浮上している。

 県教委に提出した教育課程表によると、栃木南高の文系生徒は、2年で世界史Bを選択した場合は3年で日本史Bを、2年で日本史Bを選択した場合は3年で世界史Bを履修することになっていた。しかし、実際には、3年でも、2年と同じ科目を履修させていた。

 このため、文系の3年生122人は、世界史Bまたは日本史B(履修には4単位が必要)の補習授業が必要となったが、これを世界史Aまたは日本史A(2単位で履修)に変更することで、補習に必要な時間を、140コマ(1コマ50分)から、70コマに半減させる。教育課程表の変更手続きを行えばいいという。

 栃木南高の鈴木良弘教頭は「生徒の負担を少しでも軽減できるよう教職員で対応策を検討した。県教委へ報告し、許可が出れば速やかに実施したい」と話す。

 また、宇都宮文星女子高は30日、必修科目を受けさせていなかった生徒が、3年生の95人に上ることを公表したうえ、必修逃れが行われた世界史Bや日本史Bを、2単位の世界史Aや日本史Aに振り替えることで、補習のコマ数を短縮する方針を明らかにした。同校はこれまで、必修逃れは世界史Bの3年生14人だけとしていたが、その後、日本史Bでも未履修が見つかったという。同様に、日本史Bを履修していない生徒がいた作新学院高も、日本史Aに振り替えて対応する。

 ただ、科目を変更する場合、新たな教科書を購入する必要があるが、在庫不足などの問題が指摘されており、各校は、具体的な検討を急ぐ。

 また、必修逃れが見つかった県立高のうち、4単位以上の科目で必修逃れがあったのは栃木南高だけで、他校が同様の措置を取ることは出来ないという。

169片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/31(火) 08:36:31

 【「学校信頼するのが役目」県会委で県教育長】

 県議会は30日、文教警察委員会を開き、高校の必修逃れ問題を集中審議した。この問題で初めて公の席に立った平間幸男・県教育長が「単位認定者は学校長。できるだけ学校を信頼するのが県教委の役目」などと発言し、徹底調査を求める委員の失笑を買う場面もあった。

 平間教育長は委員会の冒頭、「生徒や保護者に心配とご迷惑をおかけし、申し訳ありません」と陳謝したうえ、「生徒には全く責任はない。全員が卒業できるよう、生徒を第一に考えたい」などと述べた。

 しかし、必修逃れにについては、「全国的に問題が発覚するまで、全く知らなかった」と説明。委員からは、「県教委の中にも(県立高校の)教職出身者がいるはずだ。知らなかったとは信じられない」「調査着手が遅く、すべてが後手後手に回っている」などの厳しい意見が相次いだ。

 同様の実態が判明しながら、問題を認めていない高校についても話題となり、県教委は「地歴の授業を総合的に実施していると聞いている」などと説明した。これに対して委員からは、「学校により基準が違うのは問題だ」「身内に甘い」などの声が上がった。

 【全校集会で補習に理解求める 宇都宮南高】

 3年生43人の必修不足が判明した宇都宮南高は30日、全校集会を開き、岸野稔校長が、大学入試センター試験後の来年1月末から2月中旬にかけて、補習授業を行うことなどを説明、「進路決定の重要な時期であり、影響は最少にとどめるので、皆さんも頑張ってほしい」と理解を求めた。

 岸野校長によると、生徒には、担当教師が年度最初の授業で、「(週4時間のうち)本来は地理2、世界史2だが、地理を中心に授業をする」と告げていたという。定期テストも地理だけで、通知票には、地理と同じ評価を世界史に記入していた。しかし、「授業でもテストでも、世界史の内容が入っていた」ことから、世界史も一部学んでいたと判断。補習は、2単位分の70コマ(1コマ50分)ではなく、1単位分35コマにとどめるとしている。

 同校は、3年理系の国公立大進学を目指すクラスで、世界史を学ぶべき時間に地理を行っていた。

 【臨時保護者会で今後の対策説明 小山高】

 必修逃れが明らかになった小山高は30日、臨時保護者会を開き、1〜3年の保護者110人に、今後の対策などを説明した。

 必要な70コマ(1コマ50分)の補習については、11月1日から、数学、理科の授業時間を1コマずつ世界史Aの授業に充てたり、課外授業の時間を利用したりして、来年2月上旬までに終了させる方針を示した。今週末をめどに出るという文科省の救済策を踏まえながら、今後調整していく。

 これに対し保護者からは「入試が終わってから補習をすることはできないか」などの要望が出たという。

(2006年10月31日 読売新聞)

170片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/31(火) 08:39:53
出席2―3に緩和も 一部で始まる県教委は容認
「必修」補講 讀賣群馬

 新島学園では同日、世界史の補講が始まり、通常の授業が終わった後の第7時限に、該当する生徒11人が図書室に集まって行われた。今後は日曜を除いて連日行い、2回分を一度にこなす日も設ける。70回分が不足しているが、推薦願書の作成に間に合わせるため、12月22日までに60回を履修させるという。

 中央は、11月2日から「地理・歴史」の授業時間を「政治・経済」に振り替え、放課後、冬休み、家庭学習期間を利用して補講を行う。不足数は70回だが、補講回数は未定。生徒や保護者に対する説明会では、「履修要件を満たすには3分の2の授業に出ればよい」と説明し、出席回数は50回前後で済むことを示唆した。教科書は未購入という。

 伊勢崎清明は同日、3年生を対象に緊急の学年集会を開き、学校側が経緯を説明した。未履修の「情報A」は31日以降、正規の授業に週3回組み込むほか、家庭学習の時間を振り替えるなどして、2月末までに終える方針。受講回数は「70回が理想だが、単位修得に必要な47回をめどにしたい」としている。

 沼田は同日、「情報A」未履修者の3年生155人を対象に行った説明会で、正規の授業数31回から、夏休みの集中授業や期末試験など計8回を引き、23回を補講回数とするとした。早くて11月6日から、放課後のほか、土、日曜日を利用した集中補講を実施し、同月中には終了させたいという。

 高崎商科大付は、日本史・地理と体育が70〜105回不足しているが、補習の方法や日程について検討中。金井誠教頭は「国が救済策を検討しており、その内容を見極めたいという考えもある」と話し、保護者にもまだ連絡していないという。

 一部の学校が受講回数を3分の2としていることについて、県教委高校教育課は「不足した分の授業数は、どの高校も実施すると聞いている。出席日数を3分の2とするのは、今回は特例としてやむを得ないのではないか」としている。


     ◇

世界史・地理一体化 高崎高


 県内有数の進学校である県立高崎高校で、理系の3年生が必修の世界史を地理とセットで受けていることがわかった。

 同校によると、3年生の理系5クラスで、地理B(1単位)と世界史A(2単位)の授業が一緒に行われている。時間割には「地」と記載。世界史の教科書は「ほとんど使用しない」(担当教師)という。テストも「地理B」として行っていた。しかし、成績証明書には「地理B」「世界史A」の項目があり、世界史Aは、自動的に地理Bと同じ成績をつけていた。

 理系の3年生の1人は、「時間割も、内容も地理だった。世界史は受けていないし、テストもなかった」と話す。

 県教委高校教育課は「学習指導要領では、指導の重点の置き方について、学校の裁量権を認めている」とし、「履修上の問題はない」としているが、文科省教育課程課は、「2科目を一体化するというのは不自然。当然、それぞれの科目をきちんと教えている実質が必要だ」と疑問を呈している。栗原校長は、「今のやり方が悪いとは思わないが、今後は疑念を持たれないような対応をしたい」と話している。

 県内では、県立富岡高校で2004年度の3年生まで世界史の時間に理系の生徒が地理に重点を置いた授業を受けていたことがわかっている。

      

     ◇

中学で前倒し学習 新島学園


 中高一貫の新島学園高校で、中学校で世界史を前倒して学び、高校では学んでいなかった生徒の取得単位について、認定されるかどうか疑義が生じている。

 同校によると、中学から入学した理系3年生69人について、「中学3年までに、高校世界史Aの内容を2単位分前倒しして履修した」(西村義臣校長)とし、未履修扱いにしなかった。

 これに対し、文部科学省の担当者は、一般論としながらも「中高一貫校には特例があり、ある科目の一部を中学で先に教えても良いが、まるごと前倒しすることは出来ない」(教育課程課)としている。私立学校を所管する県学事法制課の片野清明課長は「特例適用範囲を厳密に考えていなかった。急ぎ検討する」としている。近県では、水戸市の私立中高一貫校である茨城高が、世界史Bを中学3年で学習し、高校ではしていなかった類似ケースがあり、茨城県私学振興課は「国の判断を問い合わせている」としている。

(2006年10月31日 読売新聞)

171片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/31(火) 08:40:42
まだあるだろ。

必修逃れ新たに5校 県再調査 私立計9校、対象1887人に 讀賣埼玉

 全国の高校で卒業に必要な必修科目が教えられていない問題で30日、文部科学省からの調査依頼で県が行った再調査の結果、県内で新たに開智、正智深谷、西武文理、栄東、本庄東の私立5校の未履修が判明した。すでに分かっていた私立4校を加えると、履修逃れは計9校となり、対象となる3年生は1887人に上っている。

 新たに判明した学校のうち、西武文理が県学事課に提出した教育課程表では、2年次に3単位の世界史を履修することになっている。しかし、2004年度から教科書を使った授業は行われず、5泊6日のオーストラリアへの修学旅行と事前事後学習を、世界史の授業に換算して単位を認定。実際の時間割は、受験科目である数学や化学、英語の授業に振り替えていた。

 同校の担当者は、県学事課に対して、「海外留学は年間30単位まで(卒業単位として)認定しているので、拡大解釈して、修学旅行は世界史でも通用すると考えた」と主張したという。同課は「修学旅行は特別活動。普通教科に位置づけることはありえない」としている。

 栄東は、理系クラスで世界史や地理を現代社会に振り替え、文系クラスで世界史と日本史の一方を履修しないなど、366人に履修漏れがあった。同校の坂柳智章教頭は「世界史や地理の内容を現代社会に盛り込んだ。未履修をどう解釈するかの判断に時間がかかり、報告が遅れた」と釈明。「ただ、内申書で履修していない科目を履修したとしたのは無理があった」と認めた。

 開智は、6年前から一部の1、2年で、情報の授業を行っていなかった。03年度からは、世界史と地理を履修することになっている生徒のうち、一方が未履修や単位不足の時間割を組んでいる生徒がいるなど、409人で未履修があった。

 正智深谷は、1年次の情報を英語に振り替えたり、3年で政経を倫理に、日本史を英語演習に振り替えたりしていた。同校は、未履修の科目があった54人に、国公立大の前期試験終了後ごろから集中的に授業を行うことにしており、該当する生徒の卒業は遅れることになるという。

 また、本庄東は、447人が、理科総合の一部を化学や生物、古典に振り替えたり、政経を倫理とした授業を受けていた。

 判明した9校のうち、栄東、正智深谷、本庄東の3校は、最大で4単位、140時間分の履修漏れがある生徒がいることになる。県は、今後の補習の予定や履修漏れの原因を11月2日に正式報告するよう各校に求めている。

(2006年10月31日 読売新聞)

172片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/31(火) 08:41:14
私立5校必修逃れ
最大245時限補習必要 讀賣千葉

 卒業に必要な必修科目を生徒に教えていなかった高校が全国で相次ぐ中、県内でも「受験重視」や「私学の独自性」を理由に“必修逃れ”が行われていたことが判明した。中には最大245時限もの補習授業が必要になったり、県が2年前に単位不足を指摘していたりといったケースもあり、私立校に対するチェック態勢の強化が改めて課題となりそうだ。

 必修逃れが判明したのは千葉明徳(千葉市中央区)、専修大松戸(松戸市)、暁星国際(木更津市)、拓大紅陵(同)、志学館(同)の私立5校。

 専修大松戸では、3年生614人全員について必修科目1〜4単位が未履修だった。進路別のコース制を導入した2002年度入学生(昨年3月卒業生)からで、難関大進学を目指す理科系の生徒など121人は「保健」「芸術」「家庭基礎」「情報」が各1単位ずつ未履修。文系の生徒など103人がこのうち「芸術」以外の3単位、それ以外の390人が「情報」1単位を未履修だった。その分の授業時間は受験科目の英語、国語、数学、理科に振り分けられていた。

 これについて県学事課は04年12月、一部科目の単位不足を指摘。同校が改善したのは現在の1年生からで、森一夫教頭は「一度決めたカリキュラムはなかなか変えられない。こういう事態になるとは想像していなかった」と説明した。3年生は来年3月に補習を行う予定。2年生も補習かカリキュラムの修正が必要になるという。同校は31日に生徒に伝え、プリントで保護者に連絡する。

 暁星国際では実際に行っていない授業をしたことにして単位として認める「読み替え」を行うなどして、80人が4科目7単位を、14人が3科目5単位を履修していなかった。1999年の学習指導要領導入時に始まったといい、実際には世界史を履修しながら「日本史もしくは地理」として単位を認められた生徒もいたという。「担当教員の確保が難しかった」として「家庭基礎」も単位不足だった。寺井義行・副校長は「受験対応のためだった。私学の独自性を考えてほしい」と話した。

 特進コース38人の「保健」「家庭基礎」の単位不足などが判明した拓大紅陵や、3年生全員に当たる381人が「情報」2単位を未履修だった志学館も、英語などの受験科目の授業減少を回避する目的だったという。

 千葉明徳では、現3年生の286人(特進クラス1学級を除く)に「情報」2単位のうち、1単位しか履修させていなかった。浮いた授業時間は「パソコンの基礎を教えるより、団体行動の大切さや規律を学ぶ方が優先」と体育に振り分けた。調査書では成績を付け替え、卒業させていたという。

 私立学校に対しては、県が4年程度に1回の割合で補助金の検査とともに時間割をチェックしている。県学事課は「指摘後の改善を確認するなど対策を考えないといけない」としている。

(2006年10月31日 読売新聞)

173片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/31(火) 08:42:18
県立の26高校授業切り上げ別の科目
県教委が実態把握へ 讀賣新潟

 高校で必修科目の履修漏れが相次いでいる問題で、県立26高校が必修科目の「情報」などの授業を早めに切り上げ、別の授業に振り替えるなどしていたことが30日、県教委の調査で明らかになった。本来の科目の応用や関連として、他の科目の教科書を使って授業をしていたケースもあった。県教委は「未履修とは異なる」としているが、本来の科目から著しく逸脱したケースがないか、各校に職員を派遣して実態を把握する方針だ。

 県立26校が、授業を早めに切り上げて他の科目の授業に振り替えるなどしていたのは、必修の情報、理科総合、理科基礎、現代社会の4科目。

 理科総合では17校、理科基礎では3校が「発展的な内容」として、化学や物理の教科書を使って授業を行っていた。情報では、13校が数学、7校が理科、2校が英語、1校が政治経済の内容を取り入れていた。現代社会では1校が地理の内容を学んでいた。

 高校によって本来の科目から他の科目の授業に振り替えた時間数などは異なるが、中にはすべての授業に他の科目の内容を取り入れて授業を行っていた高校もあった。

 国際情報(南魚沼市)の太田恭利校長は「学習指導要領を守りながらも、生徒の学力を向上させたいのはどの学校も同じはず」と学校側の事情を説明する。

 長岡は、1、2年次で履修する情報の授業時間中に数学を学習し、残り4分の1程度の時間を情報に充てていた。やはり1年次で履修する理科総合Aでも、化学1の内容を中心に教えていた。藤木国裕校長は「今の3年生は中越地震の影響で授業時間が足りない。生徒たちの進学のためにやむを得ない面もある」と実情を打ち明ける。

 英語学習に力を入れる新潟商業・国際教養科は、「学校の特色を出すため、英語をベースにした情報の授業を行っている」(萬歳憲重校長)とし、英文での電子メールのやり取りや英語によるディベートを行っている。「世界で活躍できる人材の育成に取り組んでおり、英語力の向上の結果、受験にも役立っている」と、萬歳校長は説明する。

 履修漏れや振り替えについて、上越教育大の小林恵助教授(57)(教育課程論)は「ゆとり教育の結果、週5日制で元々授業時間が少ない上、場合によっては小中学校の内容を教える必要もあり、現場にしわ寄せが来ている」と指摘。「高校教育を問い直すいい機会になる」と話す。

 授業を他の科目に振り替えるなどしていた26校は次の通り。新潟、新潟中央、新潟南、巻、新津、村上、長岡、長岡向陵、三条、三条東、小千谷、国際情報、柏崎、高田北城、佐渡、高志、村上中等、新潟西、燕、高田、十日町、新潟江南、加茂、六日町、新潟商業、直江津。

(2006年10月31日 読売新聞)

174片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/31(火) 08:43:44
必修逃れ対応 受験優先、卒業式延期も 対象の3年 県立8校1177人
再発防止で県教委 立ち入り調査へ 讀賣富山

 県内の一部高校でも必修科目が教えられていなかった問題で、県教委は30日、未履修科目を残す3年生の補習について、受験優先で卒業式の延期も検討し、冬休みとセンター試験前の期間は原則除外するなどの基本方針を示した。対象となる3年生は県立8校で1177人で、補習は50分授業で計1568回が必要となる。一方、今後の再発防止策として11月から県立高校全48校の立ち入り調査を行う。

 同日午後の県教育委員会(八木近直委員長)で了承された基本方針では、補習の仕方について「受験を控えた生徒の負担や保護者の不安感を最小限にする」との原則を決めた。具体的な日程は、〈1〉第2学期〜冬休み前〈2〉大学入試センター試験後〜国公立大学個別学力検査(前期)〈3〉国公立大学個別学力検査(前期)〜年度末の3期間を設定して選択し、生徒が授業を受けられるように配慮する。

 ただし、国公立大学を受験する生徒も多いため、〈1〉と〈2〉の間にあたる「冬休みから1月20、21日の大学入試センター試験前の期間」は補習を行わない。来年3月初旬に行う予定の卒業式も年度末まで延期し、約1か月間を補習に充てることも検討している。

 この日、高岡南では、6限の授業終了後に1時限(50分)を追加して補習が行われ、欠席2人を除く195人の3年生が地理歴史教科の授業を受けた。

 このほか、新たに泊(朝日町道下)でも必修逃れが見つかった。これで補習が必要なのは県立9校(過去判明分を含めると12校)、私立2校の計11校となった。このうち、3年生が補習を受けなければならないのは高岡南、富山南、滑川などの県立8校で計1177人。補習は50分授業で計1568回が必要となるため、担当教諭が不足する場合は、非常勤講師などの必要な人員を県教委で配置するという。また、補習の実施で必要がある場合は、教育課程(カリキュラム)の途中変更も認め、文部科学省が受験生の負担軽減のために「救済措置」を打ち出した場合は、基本方針に取り入れて実施する。

 一方、再発防止策として、県教委は11月から県立高校全48校に立ち入り調査を行う。これまでは各校が提出する教育課程を点検するだけだったため必修逃れを見逃していたが、来年度以降は立ち入り調査を定期的に行い、生徒の時間割、定期試験の問題などを調べ、必修科目の履修実態を把握する方針だ。

 八木委員長は同日、「県教委として必修科目が履修されていないことを見抜けなかったのは非常に残念」と述べた。他の委員からも「なぜ後になって履修していない学校が出てくるのか。立ち入り調査で実態がわかるのか」「制度上のことで国に要望する点があれば強く言ってほしい」「生徒の信頼回復をしっかりやってほしい」などと意見が出た。

(2006年10月31日 読売新聞)

175片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/31(火) 08:44:47
北陸学院も必修逃れ
「問題なし」回答2度校長が謝罪 県、私立再調査へ 讀賣石川

 高校の必修科目の履修漏れ問題で30日、新たに私立北陸学院(金沢市)でも未履修が発覚した。同校は県の2度にわたる調査に「問題なし」と回答しており、堀岡啓信校長は記者会見で「(正直に答えるべきか)判断しかねるうちに時間がたった」と謝罪した。県は、私立学校を再調査する方針を固めた。すでに履修漏れ問題が発覚した金沢桜丘(同)、羽咋(羽咋市)の両校では推薦入試の調査書の未履修科目を空欄のまま大学側に提出する対応を決定。羽咋では保護者向けの説明会を開いた。

 金沢市飛梅町の北陸学院高校は、同日午後6時半から会見を開き、3年生78人のうち37人(特別進学コース7人、英語コース30人)に必修科目の履修漏れもしくは履修漏れの可能性があると発表した。

 履修漏れが判明したのは、3年特別進学コースの理系5人と文系2人の計7人。理系の5人は情報Aと音楽1のそれぞれ1単位、文系は音楽1が未履修だった。

 このほか、学習指導要領の「減単位条項」が適用できると考えていた、▽日本史B2単位(特別進学コース理系5人、英語コース22人)▽世界史B2単位(英語コース8人)▽生物11単位(特別進学コース文系2人)で履修漏れとなる可能性があるという。

 この条項が適用されない場合は、特別進学コース理系の5人は最大で4単位不足することになり、45分、計140回の補習が必要になる。

 校長、教頭ら4人が出席した記者会見で、28日に教育課程の精査作業に入ったが、条項が適用対象と考えていた科目についても「解釈の違いがあったかもしれない」ことが判明したと説明。堀岡校長は、「問題になると思い、明るみに出したくなかった」と釈明した。30日夕に学校法人の事務長が、県総務課に電話で履修漏れを伝えたという。

(2006年10月31日 読売新聞)

176片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/31(火) 08:45:48
未履修、空欄のまま送付へ
推薦調査書金沢桜丘と羽咋 讀賣石川

 「虚偽の記載をしないように」という県教委の指示に従い、県立の金沢桜丘と羽咋は、調査書の未履修科目を空欄のまま送ることにした。推薦入試の出願締め切り日が差し迫っている大学が多いためで、空欄があることの謝罪と理由を説明する文書を添付する。校長が、直接または電話で謝罪する方針という。

 未履修部分を空欄のまま調査書を送付するのは、金沢桜丘は9人、羽咋は4人。金沢桜丘の西和男校長は「全101単位のうち未履修は2単位で、評定平均にするとほとんど変わらないため、大学側からも理解してもらっている。生徒の合否に影響が出ないようお願いしている」と話している。

 金沢辰巳丘は、虚偽記載の調査書を33大学・短大に1人ずつ送付済み。出願が差し迫っている生徒はいないという。すでに内定を得ていた5人には大学の了解が得られており、他大学についても校長が謝罪にまわっている。

 各校は、未履修科目の試験を行った後に、正式の調査書を送り直す。

(2006年10月31日 読売新聞)

177片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/31(火) 08:46:32
必修逃れ新たに1校計3619人
補習3月半ば以降 讀賣福井

 高校の必修逃れ問題で、県教委は30日、補習について、大学入試センター試験(1月)前には実施しないことを決め、同日の臨時教育委員会の了承を得て各校に通知した。国公立大2次試験後の3月半ば以降に集中して行うことを予定、必要があれば卒業式を延期する。また、記者会見で、過去に学校現場に在籍した県教委幹部も必修逃れがあることを認識していたことを認めた。必修逃れは新たに武生東でも見つかり、私立では保健や音楽にも科目が拡大。影響する生徒の実数は県立12校で3053人、私立6校で566人の計18校3619人となった。

 ■意見さまざま

 教育委員会は報道陣に公開され、カメラが取り囲む中、西藤正治教育長が「いろいろ経緯はあるが、お騒がせして申し訳ない。子どもに非はなく、極力、受験勉強に影響がないように対応したい」と陳謝した。

 事務局側が対応策を説明。補習の先送りのほか、リポートを提出させることで履修時間を短縮することも検討。国が救済策を発表すれば、それも反映させていくとした。

 委員からは「補習を受験後にするのは、まじめに履修した生徒との公平さに欠けるのでは」との意見が出たが、「生徒にはルール違反の意識はない。まず受験と卒業を優先させるべきだ」との反論があり、全会一致で了承した。

 「地方には塾が少ないので、学校が受験勉強をさせるというやむを得ない面がある」「授業を受けていないのに調査書に成績を記入していた。そのような空気は一掃しなければ」など多様な意見があり、問題の複雑さをのぞかせた。

 ■補習時間

 県教委と県は、これまで教科別の未履修者を合計した延べ人数を公表していたが、この日、初めて学校別の実数と、必要な補習時間を発表した。

 一部、本来の授業を行ったとして削減される余地はあるが、県立は藤島で50分授業を最高120回、三国で80回、武生、金津で65回、科目が拡大した私立では福井工大福井で175回、仁愛女子と啓新で140回必要な生徒がいるという。

 ■土  壌

 県教委事務局には、学校現場から異動してきた職員が多い。

 記者会見で「未履修問題があることを知って黙認していたのではないか」という質問に、3月まで藤島高校長を務めていた長谷川義治・高校教育課長は「各校長は把握しているはずだ。私を含め、個人として知っていた者はいるが、組織として把握していたわけではない」と弁明。「今後は、受験のためには(未履修でも)やむを得ないという空気を一掃したい」とした。

 西藤教育長は「個人の先生は知っていてもチェック機能を果たせなかったのは、組織の弱み。今後は順法精神の徹底を図りたい」と話した。

(2006年10月31日 読売新聞)

178片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/31(火) 08:48:37
あれ?現代社会・政治経済・倫理から一科目では?

吉田高新たに80人発覚 県教委再調査開始 3校計529人に拡大 讀賣山梨

 県内の3県立高校が必修科目を履修させていなかった問題に関連し、県教委は30日、県内の全公立高校の必修科目の履修状況を正確に把握するため、再調査を開始した。吉田高では新たに3年生80人の履修漏れが発覚し、必修科目を履修していない3年生は3校で計529人に拡大した。一方、吉田高は生徒の負担を減らすため、補習の必要な必修科目の単位数削減と補習時間短縮を県教委に求める方針。

 県教委の調査は31日までで、県立高31校と市立高3校が対象。3校の“必修逃れ”問題が発覚して以降、県教委などに3校以外の学校に通う生徒やその保護者から不安の声が相次いで寄せられているため、県教委は各校の授業実態を確認する必要があると判断。公立高の授業内容や教育課程を指導する指導主事が直接、学校に立ち入ることにした。

 30日には指導主事11人が分担して、県立高28校を訪問。各校30分から1時間をかけて、学習指導要領と照らし合わせながら、校長や担当教諭からカリキュラムや授業の実施状況を聞き取り、授業時間数や必修科目の履修状況を調べた。31日に調査結果を公表する予定。

 一方、新たな履修漏れが明らかになった吉田高は、選択必修科目のうち普通科国立文系の3年生39人が政治経済を、普通科私立理系の41人が現代社会を履修しておらず、いずれも代わりに倫理の授業を受けていた。80人が必修科目の単位取得に必要な補習時間は70時間。

 また、既に公表されている現代社会未履修の3年生75人のうち、理数科の9人は地理も履修していなかったことが分かった。9人は現代社会、地理の2科目の単位取得のため、計140時間の補習が必要になるという。

 履修漏れの拡大について、三森良二校長は新たに発覚した80人を「各教科主任の教諭らが独自に行っていて把握していなかった」と弁明した。年度始めに各教科の教諭の代表で作る委員会から授業内容の差し替えを行うとの報告を受けているが、三森校長は26日に県教委に報告した75人分しか知らされていなかったという。

 同高は30日、生徒を対象に補習方法などの説明会を開いたが、2科目の履修が必要となる理数科の生徒からは「やりきれるのか」と心配する声が上がった。

 このため、同高は、学習指導要領が認めている、県教委が了承することで実際に必要な単位数より少ない単位数で卒業できる減単措置の利用を検討。9人について、地理(2単位)の単位を半減し、補習時間を計105時間にすることを求める「協議書」を31日にも県教委に提出する。

(2006年10月31日 読売新聞)

179片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/31(火) 08:49:30
必修漏れ5773人補習必要
県教委28県立高を聞き取り 讀賣長野

 高校で卒業に必要な必修科目が教えられていなかった問題で、県教委は30日、補習授業を受けなければならない県立高校の3年生は5773人に上ると発表した。未履修者は、県立高3年生の3割強にあたる。県教委が同日行った、未履修があった28校の校長への聞き取り調査で判明した。

 聞き取り調査では、各校長を県庁に呼び、〈1〉未履修者の人数〈2〉授業の実態〈3〉今後の対応〈4〉大学への推薦をどうするか――などについて質問した。情報など2単位が必修の科目で、1単位分は履修したケースも未履修に含めている。

 未履修が多かったのは長野西、上田、松本県ヶ丘、木曽の4校(計465人)で、補習は4単位(授業140回)分に上る。未履修はいずれも地理歴史と情報。また、28校のうち18校では、学年のほとんど全員が未履修となっていた。

 今後の対応では、放課後や土曜、冬休みなど長期休暇を利用して補習授業を行うとする高校が多く、「国が補習以外の救済策を示さない限り、補習をすることになりそうだ」(教学指導チーム)という。ただ、140回分の補習が必要となった場合、受験勉強への影響も心配される。

 また、県教委は、大学の推薦入試に必要な調査書に、未履修科目の成績をどのように記入するか、各高校が大学に直接問い合わせるよう指導した。

(2006年10月31日 読売新聞)

180片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/31(火) 08:50:53
ウソ言い逃れが大繁殖

必修逃れ 高田高 「私学の独自運営を曲解」校長、申し訳ないと陳謝
セントヨゼフ15人 12月以降に補習 讀賣三重

 必修逃れが30日明らかになった津市の高田高校は、県に提出する教育課程表や、成績の原簿「指導要録」にも虚偽の記載をしていたことがわかった。同校の望月演(ひろむ)校長はこの日、記者会見し、「私学の独自運営を曲解していた。申し訳ない」と陳謝した。

 同校は、県の発表に合わせて望月校長らが急きょ会見し、経過などを説明した。富山県の高校で必修逃れが発覚した直後、教員から「学習指導要領に沿っておらず、まずいのでは」と問題視する声が出たが、望月校長が「弾力的な運用で問題はない」と説明したという。県の調査にも同様の判断で2度、虚偽の報告をしていた。

 望月校長は会見で、「すべて私の判断。隠すつもりはなく、言い出せなかった」と釈明した。 

 またこの日朝、6年生(6年制)と3年生(3年制)を集めて経過を報告。生徒からは「信用していたのに、どうしてくれるのか」「推薦入試の提出書類はどうするのか」などの声が相次いだという。

 推薦入試では、すでに約80人分の書類が受験先の大学に送付されており、同校は「不利益のないよう大学にお願いし、書類は補習の実施後に送り直したい」としている。

 一方、津市のセントヨゼフ女子学園高校も30日、未履修の6年生(6年制)15人に事情説明した。同校は12月以降に補習を行う予定で、竹内明・教務部長は「『世界史B』で地理的な内容も学習させていたが、認識が甘く、申し訳ない。生徒には負担のないよう対応したい」と話している。

(2006年10月31日 読売新聞)

181片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/31(火) 08:52:41
平安女学院 同志社国際 成章 私立3高でも必修逃れ 讀賣京都

 全国の高校で必修逃れが判明する中、私立学校を所管する府文教課が30日、平安女学院(上京区)、同志社国際(京田辺市)、京都成章(西京区)の私立高3校で計4科目の履修漏れがあったことを明らかにした。平安女学院の3年生8人は卒業までの5か月間で世界史など2科目計140時間の補習授業が必要だという。

 府文教課によると、平安女学院では、2、3年生14人が社会の2科目、同志社国際では2、3年生562人が理科総合B、京都成章では2、3年生234人が保健をそれぞれ受けなければならないのに、別の授業に充てていた。

 府文教課は26日に府内の全私立高41校に電話で調査。いずれも「履修漏れはない」との回答だったが、念のため文書で30日までに報告を求めたところ、3校で必修逃れが判明した。

 今後、平安女学院では世界史と、日本史または地理の2科目が未履修なため計140時間の補習が必要。同校は土曜日や卒業式後にも補習を実施する方針という。同志社も70時間、京都成章も十数時間の補習授業をしなければいけない。

(2006年10月31日 読売新聞)


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