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文教・スポーツ
182
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/10/31(火) 08:54:15
バウチャン時代にはお取り潰しか?
必修逃れ 長田、龍野、相生高も
3年296人、過去にも発覚 讀賣兵庫
全国各地の高校で必修科目が教えられていない問題で、県内でも30日、長田、龍野、相生の県立3高校で必修逃れが発覚した。未履修は3年生計296人に上る。県内では、過去にも同じ問題が明るみに出ており、県教委もチェックを強めたはずだったが、現状と異なる時間割を提出した高校もあり、見抜けなかった。
全国で必修逃れの発覚が相次いだ中、県教委は「チェックは十分で、改めて調査は必要ない」としていたが、25日に文部科学省から指示を受けて調査を開始。その結果、3校での必修逃れが明らかになった。
神戸市長田区の長田高では、3年生216人に地理歴史で2科目を教えるはずが、世界史の授業で地理を教えるなどしていた。同校では2003年度から必修逃れが続いていたという。藤井修校長は「根底には受験への意識があったと思われる」と話した。
たつの市の龍野高では、3年生41人について今年度の「日本史A」の全授業34時間分を、現代社会の授業に充てていたという。石原元秀校長は「生徒の負担軽減のためにと思ったが、受験ばかり考えて十分に管理できていなかった」とした。
相生市の相生高では、「日本史A」と「世界史B」を選択した3年生39人について、10月末までの日本史Aの授業の一部を世界史Bの授業に振り分けていた。観田正信校長は「受験勉強のため、世界史を詳しく教えるためだった」と釈明した。
3校とも、過去に同様の必修逃れが発覚しており、吉本知之・県教育長は「再発防止に取り組んできたにもかかわらず、同様の事態が発生し、極めて深刻かつ重大な問題と考えている。生徒の過重な負担とならないよう対応したい」とのコメントを発表した。
(2006年10月31日 読売新聞)
183
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/10/31(火) 08:55:05
必修逃れ きっかけは新指導要領
関係者証言 週5日制時間減で 讀賣島根
高校の履修漏れ問題で、複数の県立高校の関係者が、読売新聞社の取材に対して、2002年度の学校週5日制の導入や、03年度からの新学習指導要領で必修科目の増加が必修逃れのきっかけと証言した。しかし、石見地域の高校では約10年前に必修逃れの時間割があったと証言する県立高校教諭や、2001年度には県東部の高校で必修逃れが発覚したことも判明。県内では10年以上前から必修逃れが始まっていた疑いが浮上している。
県教委によると、学校週5日制の実施で、県立高校で隔週土曜にしていた4時間の授業ができなくなり、週あたりの授業時間数が32から30に削減された。新学習指導要領では、パソコンの扱い方などを学ぶ「情報」(2単位・週2時間)が必修科目に加わった。「情報」は、大学入試センター試験の受験科目には入っていない。
必修逃れを始めた経緯について、ある県西部の教頭は「2003年度の新学習指導要領で『情報』や『総合的な学習』が入り、受験に必要な授業時間を確保するのが困難になったのがきっかけ」と話す。県東部の校長は「授業数が減り、受験に必要な科目に振り替えるために始めた。理系の生徒や保護者から『理科を三つやってほしい』との声があり、理系で社会を二つするより、理科をもっとさせたいという気持ちがあった」と打ち明ける。
しかし、県東部の高校教諭は「約10年前、石見地方で教務主任として時間割作りに携わった際、前任者から必修逃れの引き継ぎを受けた」と証言。この時には校長から「時間割に表と裏はないだろうね」と指摘され、正しい時間割に書き直したという。教諭は「10年以上前、進学校では二重のカリキュラムが導入されていると教師同士の話で聞いた」とも話す。さらに、県教委などによると、2001年度には県東部の高校で、理系の生徒が地理歴史の必修科目を受けていないとの指摘があり、県教委が是正指導した。県教委は「それ以降、チェックをきちんとするべきだった」としている。
◇情報お寄せ下さい
履修漏れ問題についてご意見や情報をお寄せ下さい。〒690・0886 松江市母衣町95の1 読売新聞松江支局。ファクス(0852・23・1413)、メール(matsue@yomiuri.com)でも結構です。
(2006年10月31日 読売新聞)
184
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/10/31(火) 08:56:42
補習計画立てたけど…
生徒ら要望で変更検討 讀賣岡山
全国の高校で必修科目が教えられていない問題で、県立校では週が明けた30日も混乱が続いた。各校とも、保護者や生徒に謝罪し、とりあえずの補習計画は策定。しかし、大学入試が近いこともあり、生徒らの要望によっては、大幅な計画変更を迫られることもありそうだ。
2、3年生計616人が35時間の履修不足の岡山城東(岡山市下)はこの日夜、保護者を集めて説明会を開き、大島吉則校長が謝罪し、経過を説明。抗議や疑問の声は特になかったという。男性保護者(58)は「生徒のためとはいえ、ルール無視はいけない。ただ、受験前なので、静かに見守りたい」と話した。
西大寺(同市西大寺上)はこの日朝、全校集会を開いて桜間建樹校長が生徒に謝罪。さらに、未履修の2、3年生全員の各160人を別に集め、戸川英雄教頭らが「生徒諸君に責任はない。不安を与えたし、傷つけてしまった」と謝った。放課後に60分の補充授業を行うことにしているが、戸川教頭は「生徒の要望などがあれば変更する」。
一方、瀬戸(瀬戸町光明谷、浮田信明校長)は、12月まで週2回の補習を計画。しかし、保護者らから「大学入試センター試験後ではだめか」との声があがった。犬飼進教頭は「生徒にとって大学入試は一生にかかわる大事。(補習計画は)生徒にもアンケートし、変更することも考える」としている。
日本史または地理を履修すべき所を世界史を学ばせていた総社南(総社市三輪、高尾淳司校長)は、この日から「内容に共通する部分がある」として世界史の授業を日本史に変更。同校は「素早い対応が大切と考えた。保護者に近々説明会を開きたい」としている。
70時間不足している倉敷古城池(倉敷市福田町古新田)は、受験対策で主要教科を教えている放課後65分の補習を履修漏れの日本史、世界史の授業に<衣替え>。とりあえず、11月1日から約半月行う予定で、竹之内金太教頭は「国の救済策や入試も気になるが、補習時間が多い。半月後に変更できればいいが」と、頭を痛めている。
◇
県教委はこの日、津山市内で臨時の校長会議を開催。美作教育事務所管内の県立高校の校長、教頭らに再発防止を指示した。私立高校を担当する県総務学事課も、近日中に臨時の校長会を開く。
県総務学事課は30日、履修漏れがあった私立5校で、新たに未履修の1、2年生が710人いたと発表した。これで、私立の履修漏れの学校数は8校で変わりないが、生徒数は1935人、全体では3376人となった。同課によると、物理(明誠学院1年)や芸術(岡山2年)、家庭基礎(岡山理大付2年)など、3年生とは異なる未履修科目があるケースもあり、「各校、補習や来年度のカリキュラムの組み替えなどで対応する予定」としている。
(2006年10月31日 読売新聞)
185
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/10/31(火) 08:57:13
内申書の再提出要請へ 讀賣岡山
岡山大が、必修科目の履修漏れが分かった高校に対して、推薦入試やAO入試で提出された内申書を正確な内容に直して再提出するよう求める方針であることが30日、わかった。同大は「内申書は合否に関係する重要資料。原則通り、正しいものを出してほしい」としている。
同大入試課などによると、推薦入試は文学部や経済学部など8学部であり、定員は計229人。近く募集し、12月と来年2月に試験する。大学入試センター試験を課す場合と課さない場合があるが、いずれも内申書が必要。大学は、文部科学省の対応が今週に決まるとみられることから、来週中には方針を固める。
しかし、今回の入試から始めるマッチングプログラム(MP)コース(定員13人)の試験は既に終え、11月15日に合格発表する予定。再試験などは行わず、提出された内申書で合否を決める。
履修漏れが判明した学校では、必修科目をすべて履修したかのように偽った内申書を大学などに提出しているケースがあり、それらの多くは「大学に事情を説明し、再提出を求められれば従いたい」としている。
(2006年10月31日 読売新聞)
186
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/10/31(火) 09:01:54
世界史の時間に日本史と家庭科 讀賣徳島
私立成徳高校(鳴門市)の3年生で世界史の履修漏れがあった問題で、2単位(70時間)の取得が必要だった「世界史A」の代わりに「日本史A」と「家庭科」を教えていたことが、県の調べでわかった。同高は「2年生の時、日本史の単位は取得させていたが、中途半端な部分もあったので3年生でも続けた」と説明している。
県は25日に県内の私立高4校に対し、聞き取り調査をしたが、同高はその際、「未履修はない」と報告。その後、県が履修状況を示す教育課程表の提出を求めたところ、世界史Aが2単位ではなく1単位と誤って記されているのに気付き、事情を聴いたところ、世界史Aを教えていないことがわかったという。
同高では11月から、これまでの日本史と家庭科の時間を世界史にあてるほか、週2時間の補習を行い、必要な授業時間を確保するとしている。
(2006年10月31日 読売新聞)
187
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/10/31(火) 09:09:23
必修逃れ 新たに3校判明
2校、「問題なし」虚偽報告 讀賣愛媛
高校で必修科目が教えられていなかった問題で、県内で新たに県立の川之江(四国中央市)、野村(西予市)と、私立の新田(松山市)で履修逃れがあることが30日、わかった。また、27日の時点で15人と報告していた私立の済美(松山市)では、新たに310人の未履修がわかった。いずれも補習で対応する。一方、県教委の2度にわたる調査に対し、川之江と野村は「問題なし」と虚偽の報告をしており、教育現場の〈認識の甘さ〉が露呈した。
新たに判明したのは、川之江(334人)▽野村(37人)▽新田(63人)▽済美(310人)――で、この結果在校生を含めて県内の公私立22校の4361人の卒業に影響する。
川之江は、昨年度から「情報A」の1単位分を「数学1」の授業に充てており、2年生334人に影響。野村は2004年度から「倫理」に代わり「日本史B」か「地理B」の授業をして、3年生37人が単位不足になっている。
この日、川之江の渡部正治、野村の大嶋治両校長が県庁で記者会見。うその報告をしていたことについて、2人とも「判断ミスだった」と釈明。渡部校長は「報告すれば、来年度以降、(履修逃れが)できなくなると思い、ためらった」と述べ、問題を把握していながら虚偽の報告をしたことを認めた。また、大嶋校長は「教頭と十分な連絡が取れておらず、調査がずさんだった」と語った。
また、最大175時間の補習が必要になったことなどを県へ報告に来ていた済美の野澤善浩校長は「できることなら問題を伏せておきたかった」と説明し、「私立は結果がすべて。実績が出て初めて評価してもらえる」と“本音”を語った。
新田高の片岡至校長は、普通科特進コースの3年生の63人が、「情報」1単位35時間分が履修不足であることを説明。片岡校長は「進学を目指すため、受験に必要な科目を学ばせたかった」と述べ、報告が遅れたことについて「地理歴史科目の問題だけが頭にあり、視野が狭かった」と釈明した。
事態を重くみた県教委はこの日急きょ、県内58校に改めて電話で照会。丹下敬治・県教委高校教育課長は「二度にわたる調査にうその報告をしていたことは大変遺憾。生徒全員が卒業できるように対策を早急に検討したい」と憤っていた。
また、県私学文書課は「今のところ、補助金カットなどの処分は考えていない」としている。
(2006年10月31日 読売新聞)
188
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/10/31(火) 09:11:19
必修逃れ「認識甘くなった」 私立6校長謝罪 讀賣大分
高校の必修逃れが新たに判明した5校を含む県内6私立高の校長が30日、県庁でそろって会見し、陳謝した。ほとんどは、すでに発覚済みの県立3高と同様に受験対策を理由とし、「必修科目への認識が甘くなった」と弁明。学校の特色を出そうとした、との説明もあり、厳しい学校間競争もうかがわせた。
「(受験対策のための)確信犯と言われても仕方がない」。進学校の大分、岩田の両校長は、こう口をそろえ、未履修と知りながら続けていたことを認めた。大分は過去11年間にわたり、特進コースの生徒に「芸術」「家庭」の授業の代わりに数学、英語の授業を受けさせていたことも明らかにした。
2科目の履修が必要な地理歴史教科で2002年度から1科目にしていた大分東明の佐藤欣司校長は、内申書(調査書)に2科目履修したよう偽って作成していたことも認めた。そのうえで、「補習などで履修させ、(推薦入試などで)再提出が必要なものは出し直す」と厳しい表情で語った。同校では31日と11月3日に保護者会を開き、事情説明を行う予定。
また、明豊の普通科体育学系クラスでは、「総合学習」の授業を1年時に取りやめ、他校との差別化を図った。工藤信昭校長は「特色を出そうとした」と弁明していた。
私立高校を所管する県私学振興・青少年課の二宮誠一郎課長も会見に出席し、「それぞれの学校法人の教育方針で運営していいが、学習指導要領の範囲内で特色を出してもらわないと困る」と各校長らにくぎを刺した。
■補習後に内申書差し替え条件 大分大推薦入試■
必修逃れをした高校が大学の推薦入試に提出する内申書に「履修済み」と虚偽記載している問題で、大分大(羽野忠学長)は30日、そうした高校については補習後に内申書を差し替えることを条件に、出願を受け付ける方針を決めた。推薦入試の採点方法については、不公平にならない方策を検討している。
(2006年10月31日 読売新聞)
189
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/10/31(火) 19:33:30
受験偏重が未履修の原因 「予備校化」と文科相
http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM&PG=STORY&NGID=poli&NWID=2006103101000761
伊吹文明文部科学相は31日午後の衆院教育基本法特別委員会で、高校で必修科目を履修していなかった問題の背景について「高校の教育の成果が大学入試によって評価される現実が一番大きな原因だ」と述べ、受験偏重の高校教育の在り方を批判した。
文科相は「予備校化しているのは由々しき問題だ」とも指摘した。
文科省の銭谷真美初等中等教育局長は「富山県の県立高校が発端で報告を受けたのは10月24日だ」と答弁し、未履修の実態を事前に承知してなかったことを強調した。これに関連し伊吹文科相は「教育委員会が学校管理者の校長らの報告にだまされていた」と述べた。
塩崎恭久官房長官は保護者や生徒が学校を選択できる「教育バウチャー制度」について「学校の質を上げるための手段として使うのはあるかもしれないが、何を指すか実はよく分かっていない。地域社会へのインパクトも考えないといけない。プラスマイナスある」と指摘し、慎重な検討が必要との認識を示した。
民主党の西村智奈美、共産党の高橋千鶴子、社民党の保坂展人の各氏への答弁。
190
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/10/31(火) 19:34:35
9都府県が処分検討 高校の未履修問題
http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM&PG=STORY&NGID=soci&NWID=2006103101000723
高校の必修科目の未履修問題で、東京都や兵庫県など少なくとも9都府県の教育委員会が未履修のあった学校の校長や教委関係者の処分を検討していることが31日、共同通信の調査で分かった。「他の自治体を参考にする」としているところもあり、最終的に処分はさらに多くの自治体に広がりそうだ。
調査は同日までに、全国の都道府県教委に対して実施。文部科学省は「学習指導要領には法的拘束力がある」としており、指導要領に違反しているかどうかが焦点となる。
今回のケースでは(1)虚偽の教育課程表(カリキュラム)を教委に報告するなど、指導要領を適切に運用していなかった学校側(2)学校の設置者であり、教育課程表などのチェック態勢が不十分だった教委側−の責任がそれぞれ問われる見通し。
茨城県は処分を検討する理由として「教育現場にあるまじき行為で、生徒に大きな負担を強いた」ことを挙げた。
学校側の責任を指摘しているのは「教委に虚偽の報告をした」(東京都)、「未履修の黙認や調査書の改ざんをしている」(福島県)、「カリキュラムの虚偽報告」(富山県)など。
一方で「教育課程表が改ざんされたことの管理責任がある」(島根県)、「再発防止のため教委のチェック態勢も強化せねばならない」(香川県)と、教委の責任に言及している自治体もある。
また「生徒の卒業への対応が優先。処分は文科省や他県の動きをみて考える」(福井県)など、当面は処分より生徒への対応を優先するという自治体もあった。
文部科学省は「処分については各教委が判断すること」としている。
兵庫県では2002年、全県立高校の3割以上に当たる59校で世界史の未履修などが発覚し、教育長や校長ら計62人を厳重注意や訓告などの処分にしている。
191
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/10/31(火) 19:37:22
もうむちゃくちゃになってきた。
落としどころとしてはまあそんなところなんだろうが、どういう理屈?
必修漏れ補習「上限70コマ」 既卒者は不問 文科相
2006年10月31日12時12分
http://www.asahi.com/life/update/1031/001.html
高校の必修科目の履修漏れ問題に対する救済策について、伊吹文部科学相は31日、「与党と調整が残っているが、300は現実にできない。70が一つの手がかりだ」と述べ、公立、私立を問わず、補習を課す上限を2単位分の70コマ(1コマは50分授業)とする方向性を示した。必修科目の単位をとらないまま卒業してしまった生徒については「本人に重大な瑕疵(かし)がない限り、第三者による取り消しはできない」と述べ、卒業資格を取り消さないことを事実上認めた。閣議後の会見で明らかにした。
70コマを軸に調整することについて、伊吹氏は「(未履修分を)100%やれと言うのはいいが、現実にできないことをやれと言って、社会が大混乱しても困る」と指摘。「大部分の人が(未履修分は)70(コマ)であり、一つの手がかりだと思う」と述べた。
ただし、岩手県の私立高校のように10単位分の350コマが履修漏れとなっている生徒もいることから、履修漏れが3単位以上の生徒については、「何らかの課題を課す」(文科省幹部)ことで調整を図る見通しだ。
文科省の公立校調査では、履修漏れが2単位以下の生徒は約3万000千人と全体の約8割を占める。同省は、この程度なら卒業前に補習することで対応可能とみている。
救済策として学習指導要領を拡大解釈するような手法を取るかどうかについて、伊吹氏は「司法の場にかかっているものもあり、変えない」と発言。「日の丸・君が代」規定に影響が及ぶことを避けたとみられる。また、救済策がまとまり次第、高校と大学側に通知を出すとしている。
192
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/10/31(火) 19:38:02
灘高、3年全員が履修漏れ
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20061031i106.htm
神戸市の名門私立・灘高校でも、3年生全員の約220人に履修漏れがあったことが31日、わかった。同日午後、兵庫県教育課に報告する。
同高によると、2003年度から、理系クラスの一部生徒が2科目必修の地理歴史で1科目しか履修していなかった。また、家庭科では、同科の教員免許を持たない物理や化学の教諭が教えるなどしており、県教委によると、こうしたケースも履修したことにならないという。
一方、これまで該当校がないとされていた神奈川県でも、私立3校で必修逃れが判明。鹿児島県でも新たに私立4校が判明し、必修逃れの高校は熊本県を除く46都道府県で、計460校となった。(読売新聞社調べ)
(2006年10月31日14時38分 読売新聞)
193
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/10/31(火) 19:47:38
こんなんじゃウソバレするよ
必修科目未履修は461校、8万人前後 文科相明かす
http://www.sankei.co.jp/news/061031/sei007.htm
伊吹文明文部科学相は31午後の衆院教育基本法特別委員会で、高校の未履修問題で全国の国公私立高校の5408校のうち、5170校で調査を終え、そのうち未履修を行っていたのは公立と私立の461校で、生徒は8万人前後であることを明らかにした。「私立高は若干調査が残っている」と述べた。
文科相は30日の特別委で国立は未履修がないことを明らかにしている。
194
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/10/31(火) 21:28:49
履修不足:校長自殺の要因に 茨城・佐竹高
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20061101k0000m040107000c.html
履修単位不足が発覚した茨城県立佐竹高校(同県常陸太田市)の校長、高久裕一郎さん(58)が自殺したことについて、県教委は31日、学校関係者向けと思われる遺書1通を公表した。会見した稲葉節生・県教育長は、「履修単位不足問題が自殺の間違いない要因の一つと思う」と話し、関連を認めた。
遺書は原稿用紙に手書きで「お願い」と書かれ、生徒に不利にならない処置と、履修単位不足の生徒に補習を受けるよう求める内容。「一命を副(そ)えてお願い致します」と結んでいる。5通の遺書のうち、高久さんの妻から県教委に提供された。
稲葉教育長は「結果として重荷を背負わせてしまった。学校長にすべての責任を課したことはないと思っているが、大変残念で哀悼の意を表する」と話した。
一方、同校は同日午前、体育館で全校集会を開き、生徒約590人に高久校長が自殺した経緯を説明した。
全員で黙とうした後、根本滋教頭は「(履修単位不足が発覚した翌日の)27日に、校長は生徒への説明やマスコミへの対応に追われ、お疲れの様子だった」と振り返った。【立上修、原田啓之】
◆全文は次の通り。
お願い
一、生徒の調査書、成績表については、生徒に瑕疵(かし)はありません。生徒に不利益にならない御処置をお願い申し上げます。
一、三年四組・五組の皆さんには、迷惑をかけますが学校から出される補習日程に従って補習を受けるようお願いします。
右願い、一命を副(そ)えてお願い致します。
高久裕一郎
毎日新聞 2006年10月31日 20時49分
195
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/01(水) 07:33:54
70時間補習に異論続出 与党、救済策の調整難航も
http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM&PG=STORY&NGID=poli&NWID=2006103101000868
与党教育再生協議会の下部機関で実務を担う検討会(座長・大島理森元文相)の初会合が31日、国会内で開かれた。文部科学省の担当者が高校の必修科目未履修の実態を説明。与党側からは70時間分の補習を条件に卒業を認める政府方針について「厳しすぎる」との異論が相次ぎ、政府が救済案の骨子をまとめ次第、あらためて検討会で協議することになった。
政府は週内に救済策を決定する予定だが、70時間補習の必要性を指摘する伊吹文明文科相らと、生徒のさらなる負担軽減を求める与党側との間で、綱引きが激化する可能性も出てきた。
これに関連し公明党幹部は31日夕、70時間補習には冬休みも使うことになると指摘し「大学入試直前の負担は重すぎる。政府と自民党が合意しても公明党としては軽減を主張していく」と述べた。
検討会で、与党側は救済策について「受験シーズンを控えた生徒に過重負担にならないような現実的な対応が必要だ」と配慮を要請。既卒者は不問とする政府方針は支持した。
50時間への緩和を要求 与党が「冬休みも補習」に異論
http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM&PG=STORY&NGID=poli&NWID=2006103101001000
自民、公明両党は31日、高校の必修科目未履修問題をめぐり、70時間(2単位)分の補習で卒業を認める救済案を打ち出した政府に対して、条件を50時間補習に緩和するよう要求した。70時間では冬休み中の補習実施が必要となり「大学受験を間近に控えた高校3年生には負担が重すぎる」(幹部)と判断したためだ。
同日の与党教育再生検討会(座長・大島理森元文相)でも、各議員から政府の救済案への異論が続出。出席した政府側に大島座長が「ルールを尊重し公平感を保ちつつも、受験シーズン前に過重負担にならないような現実的対応が必要だ」と申し入れた。
与党は水面下で政府方針の変更を迫る構えだが、伊吹文明文科相らは70時間補習にこだわる姿勢を崩していないとされ、11月2日の救済策決定に向けてぎりぎりの調整が続きそうだ。
国会内で開かれた検討会では、文部科学省の担当者が未履修の実態を説明。与党側からは「70時間は現実的には酷ではないか」「リポートで代替すればいい」などの意見が相次ぎ、政府が救済案の骨子をまとめ次第、あらためて検討会で協議することになった。既卒者は不問とする政府方針は支持された。
伊吹文科相は70時間補習について、衆院教育基本法特別委員会で「3月の春休みも含めて受験に無理のないように受講してもらえると考えている」と述べている。
196
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/01(水) 07:34:50
都、必修漏れ見過ごす…私立高の報告2度も“容認”
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20061101i201.htm?from=main2
高校の必修逃れ問題で、私立駒沢大学高(東京都世田谷区)が、未履修科目が生じるカリキュラムを作成して事前に都私学部に報告し、私学部もこれを見過ごしていたことが分かった。
このため同高では、都に報告したカリキュラム通りに授業を行っていながら、3年生35人が単位不足になった。
私立校は、学年ごとに取得する科目や単位を決めたカリキュラムを学則に盛り込んで、都に報告する。「公民」では、現代社会2単位か、倫理と政治・経済をそれぞれ2単位ずつ履修しなければならないが、同校では2003年度から、公民として政治・経済だけを履修させるカリキュラムに変更し、02年と05年に都私学部に提出。同部では学習指導要領に合っているかどうかをチェックした際、倫理の履修漏れを見逃していた。同部では「単純な見誤りで、申し開きができない」と話している。
一方、同高は「学則を2度にわたって都に提出したが、指摘を受けなかったので大丈夫だと安心してしまった」としている。不足分の倫理については、今年度中に集中授業を行うという。
(2006年11月1日3時20分 読売新聞)
197
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/01(水) 07:36:00
補習、始めようにも先生いない…校長自ら教壇に
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20061101i101.htm?from=main1
高校の必修逃れ問題で、高校3年生を対象にした補習授業を計画中の学校のうち、必修科目を教える先生の確保に四苦八苦しているところがある。
近くの学校から先生を招いたり、校長や教頭が教壇に立ったりすることが検討されており、教師が免許のない科目を教える特例措置を教育委員会に申請する意向の高校も。文部科学省は近く生徒の負担軽減策を公表する予定だが、補習の実施にはなお課題も残りそうだ。
「併設の短大、大学から教師を招くことを考えている」と話すのは、石川県の私立星稜高。「地理歴史」などで必修科目を教えていなかったため、集中的な補習に対応するには、人員の確保が必要という。「情報」の教師が足りなくなった場合、静岡県立浜松北高は、学校近くの商業高校の先生に教えに来てもらうことを検討する。
現在の教育職員免許法では、「地理歴史」の免許があれば世界史、日本史、地理が教えられ、1989年以前の「社会」の免許を持っていれば、この3科目に加えて、「公民」の倫理、政治・経済、現代社会の3科目も教えることができる。このため、長野県立長野高は「社会科の教師全員が補習に対応する」。愛知県立一宮南高や福岡県立三池高、私立富山国際大学付属高など複数の学校では、社会の免許のある校長や教頭も教壇に立つ予定だという。
(2006年11月1日3時9分 読売新聞)
198
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片言丸
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:2006/11/01(水) 07:37:23
補習教員どう確保 必修科目
非常勤講師や担当外教員充てるしか・・・・ 讀賣岩手
高校で卒業に必要な必修科目が教えられていなかった問題で、履修漏れが発覚した県内の高校が、補習に必要な教員の確保に頭を悩ませている。非常勤講師に追加授業を依頼したり、担当外の教員で補習を行うことを決めたりと、各校は対策に乗り出している。
内申書に家庭科の成績を記入せず、大学などに提出していたことが発覚した私立岩手高(盛岡市)では、必修の「家庭基礎」を履修していない3年生が52人いる。1年生の時に家庭基礎(2単位)の授業を受けず、代わりに英語と数学の授業を受けていたという。今後、70時間の授業が必要となる。
同校の和田健一郎・教務主任は「県内に家庭科の免許を持っている人は少なく、これから教師を探し出すのは難しい」と話す。同校で家庭基礎を担当しているのは非常勤講師1人で、現在は、週3日出勤している。補習授業は、この非常勤講師に打診するつもりだが、「向こうの都合もあり、引き受けてくれるかどうか分からない」という。
県立盛岡第二高校(盛岡市)では、履修漏れのあった「情報A」の補習を行うため、芸術や体育など担当外の教師が指導できるよう、県教委に認めてもらう意向だ。
同校では、3年生195人が、本来2単位必要な情報Aを、1単位分しか履修していなかった。情報Aは生物と物理の教員2人が担当していたが、2人が本来受け持っている生物や物理の授業が多かったため、情報Aに手が回らず、授業数を減らしていたという。同校の千葉研二副校長は「教員の数が足りていなかったため、仕方がなかった。今後は補習のため、教えることができる教員を増やしていきたい」と話している。
◆内申書
進学や就職を予定している生徒のために、高校が発行する書類。教育現場では「調査書」と呼ばれている。文部科学省、厚生労働省などは、進学用と就職用それぞれに統一様式を定めている。科目と修得単位、成績だけが記される成績証明書とは異なり、成績のほかに、クラブ活動や本人の長所などの所見を書き込む欄もある。成績や生活態度を記録している指導要録を基に作成される。
(2006年11月1日 読売新聞)
199
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/01(水) 07:40:00
必修逃れ県教育長自ら処分へ
3年前の担当課長当時対処怠り監督責任 讀賣秋田
県立秋田南高で発覚した必修逃れなどを受け、根岸均県教育長は31日、自らも処分の対象にする考えを示した。県高校教育課は2003年に同校と本荘高の2校で、学習指導要領に反する授業が行われていた疑いがあるのに、詳しい調査や指導を怠っており、当時、同課長だった根岸教育長がその責任を認めた格好だ。
同課によると、03年7月に、本荘高3年の匿名で「世界史Aの授業が行われていない」との電子メールが同課に寄せられた。同課は翌8月、進学校数校だけを対象に、電話で問い合わせ、本荘高と秋田南高で世界史の授業で日本史を行うなど不適正な授業があったことを把握したが、詳しい内容は調査せず、両校に「適切に授業を行うように」と口頭指導。その後、改善されたかどうか確認もしていなかった。
当時、本荘高教頭だった能代北高の近江谷博校長は「ちょうど新カリキュラムに変わった時期で混乱があった。Bの授業を行えばAの単位も認定されると思った」と説明。日本史、世界史、地理の各Bの授業しか行っていなかったが、同課の指導を受け、2学期からAの授業を新たに設け、翌年度から、カリキュラムを学習指導要領に則した内容に変更したという。
秋田南高の誉田憲彦校長は指導後、担当教諭に「疑われないようきちんと授業をするように」と伝えただけで、同校では今年度まで必修逃れが続いた。誉田校長は「教室は教諭のなわばり。任せるしかなかった」と話している。
当時、同課長だった根岸教育長は、不適正な授業が行われていたことについて、職員から説明がなく、把握していなかったと釈明。しかし、課長当時に一連の問題が発覚していたことから、自ら処分を受ける考えを示している。
秋田南高は、未履修となっている世界史Aの補習を、27日〜12月28日の放課後に毎日1時間行うほか、足りない分は来年1月23日〜2月15日の間に消化する。秋田経法大付属高は、6日から週7時間、日本史と地理の補習を行うとしている。
(2006年11月1日 読売新聞)
200
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/01(水) 07:40:30
必修逃れ 私立6校虚偽の課程表
県教委調査で判明 讀賣山形
全国の高校で必修科目が教えられていなかった問題で、履修漏れが発覚した県内の私立高6校も、虚偽のカリキュラムを県に提出していたことが31日、県教委の調査でわかった。
県教委教育やまがた振興課によると、私立校は知事に対し、教育課程表を付した「学則」を提出しなければならない。内容に変更があればその都度提出する仕組みだが、多くの学校は年度当初に提出しているという。
特進コースなど3コースの3年生が世界史しか履修していなかった日大山形(山形市)は今年度、1年生で世界史を必修としたうえで、2年生では日本史か地理を選択して受けると届け出ていたが、実際は2年生でも世界史を選択できたため、世界史しか履修しない生徒が出ることになった。
同校は「全員が地理歴史から2科目を学べるよう、実際の時間割を修正したかったが、授業時間数が足りず、調整がつかなかった」と説明している。
山本学園(同市)は、特進コースの3年生が倫理を履修すると届け出ながら、実際には政治・経済の授業を実施していた。「県教委などから実態のチェックを受けることもなく、異なる内容の授業を行っていた」と話している。
履修漏れ問題を受けて、県教委は2007年度以降は県立高各校に指導主事を派遣し、カリキュラムと授業内容が合っているかを確認する方針を打ち出している。県教委教育やまがた振興課は私立高についても、履修漏れを防ぐ観点から、「今後対応を検討したい」とするが、「提出された課程表に明らかな誤りがあれば指導できても、校内に立ち入って授業内容を点検するまでの権限はない」とも話し、対応には限界があるとの立場を取る。
県私立中学高校協会の吉田克己事務局長は、「私立高については、公立高に対する教育委員会のように、教育課程をまとめたりチェックしたりする機関がない。各学校の責任でルールを守るしかない」と話している。
(2006年11月1日 読売新聞)
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片言丸
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:2006/11/01(水) 07:41:01
偽造内申書で内定151人
必修逃れの県立12高校 讀賣福島
県内の県立高12校が、未履修科目を履修済みと内申書(調査書)を改ざんしていた問題で、大学などの進路希望先に偽造内申書を提出しすでに内定を得ている生徒数は、151人に上ることが31日、県教委の調査でわかった。県教委は、各校に、正確な内申書の再提出を求められた場合などは責任を持って対応するよう求めている。今のところ、生徒の内定が取り消されたという報告はないという。
県教委によると、12校は、卒業に必要な必修科目を履修させていないにもかかわらず、他の科目の成績を記すなどして履修させたかのように装い、計499人分の内申書を作成している。
そのうち464人分が進学希望者用、35人分が就職希望者用で、内定を大学などから得たのは127人(27・4%)、企業から得たのは24人(68・6%)という。
県教委は31日、偽造内申書の発行状況について、12校で計511人分(進学者用468人、就職者用43人)と発表していたが、12校で499人分(同464人、同35人)に訂正した。
一部の高校の履修漏れ科目を追加する一方、卒業までに必要な単位数についても、福島東は「4」から「5」に、須賀川桐陽は「2」から「4」に訂正した。
(2006年11月1日 読売新聞)
202
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/01(水) 07:41:35
筑波大の推薦入試 内申書の真偽問わず
未履修問題にからみ対応決定 讀賣茨城
高校の必修逃れに絡み、一部の高校が推薦入試を実施する大学に、虚偽記載の内申書を提出している問題が浮上しているが、筑波大(つくば市)は1日から始める推薦入学の願書受け付けで、内申書の記載内容の確認は行わないことを決めた。
大学によると、内申書だけでなく、面接や体育実技など総合的に合否を判定していることや、1次合格者の発表が16日に迫るなど日程が過密なことが主な理由。昨年度の推薦入試では約500人の募集に約1400人の出願があった。
また、既に10月26日に合格発表済みの「AO入試」でも、面接重視のため、提出された内申書の再確認はしないという。
県外の国立大学では、内申書で虚偽記載が明らかになった受験生の入学を認めない方針のところもある。
(2006年11月1日 読売新聞)
203
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片言丸
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:2006/11/01(水) 07:44:49
必修逃れ 私立高校は計5校に
白鴎大足利高でも 讀賣栃木
高校で必修科目が教えられていなかった問題で、県文書学事課は31日、県内私立高校の調査結果を発表した。新たに、白鴎大足利高で未履修が見つかり、必修逃れの私立高校は5校、該当する生徒の総数は1216人(うち3年生896人)となった。県立高校を含めると、計18校、3409人に上った。
白鴎大足利高は、これまで本紙の取材に対し、必修逃れはないとしていたが、実際は「情報A」の1単位分を、他の科目の授業に振り替えていた。該当する生徒は、3年生だけで400人もいた。同校の中戸康平教頭は「地歴・公民を対象とした問い合わせと判断し、問題ないと答えた」と釈明。「情報A」については「振り替えた別の科目の授業でコンピューターを活用し、情報Aで学んだ理論を実践していたが、今回は厳密に判断した」と話した。
作新学院高は、既に判明している英進、総合進学両部の一部生徒の日本史未履修に加え、英進部3年の296人全員が、「保健」「書道」「家庭基礎」のそれぞれについて、2単位が必要なのに1単位を履修しただけであることが分かった。また、総合進学部特進選抜コース3年の98人全員が「音楽1」の2単位を履修していないことも判明した。
最も単位が不足する日本史未履修の英進部3年生81人は、175コマ(1コマ50分)の補習を受けなければ卒業できない計算だが、同校は、7時限目や土曜に3年生向けの補習授業を行ううえに、他の科目の授業時間を振り替えることを検討している。
【県内の大学「高校の調査書信頼」】
高校の必修逃れ問題に対し、推薦入試やAO入試の出願時期を迎えた県内の各大学は、「各高校が提出した調査書を信頼する」などとして、冷静に対応する予定だ。
宇都宮大は2日から、国際、教育、工、農の全4学部で推薦入試の出願受け付けを始める。宇大入試課によると、県内外の高校4、5校から必修逃れ問題について「どうしたらよいか」と問い合わせがあった。宇大は、未履修科目は記載なしのまま空欄で提出するよう求めており、担当者は「これだけ問題が顕在化すれば、虚偽の記載はしないのでは」と話す。
系列校の履修不足が発覚した作新学院大は、3回のAO入試のうち2回が終了し、推薦入試の出願受け付けも10月30日に始まったが、調査書の再提出などは求めない考えだ。
きょう1日から推薦入試の出願を受け付ける白鴎大も「提出された資料を基に合否を判定する」とした。
(2006年11月1日 読売新聞)
204
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/01(水) 07:45:51
必修逃れ 県立女子大注意喚起へ
県内高校に文書調査書の虚偽厳しく 讀賣群馬
高校で必修科目が教えられていなかった問題で、11月10日から推薦入試の願書の受け付けを始める県立女子大(玉村町)は31日、対象となる県内の各高校に対し、「未履修の科目を履修したかのような誤謬(ごびゅう)がないよう、改めて注意喚起を行う」とする文書を11月1日付けで送付することを決めた。
推薦入試では各生徒の内申点が記載された調査書を添付することになっており、未履修が判明した県内の高校の中にも履修していないのに履修したように虚偽記載された調査書を作成していたところもある。
同大の推薦は県内高校に限られており、今年度は、39人の推薦枠に120人が応募した。同大は「公的機関が発行するものにウソがあってはならない。大学として、願書の内容を調査するようなことはしないが、きちんとしたものを出してほしい」(教務グループ)としている。
一方、同日から願書受け付けを始める群馬大は、「願書に詐称が見つかれば合格を取り消す、と募集要項にあり、各高校で常識ある対応をすると信じている」としたうえで、文部科学省が今週中にも示すとされる大学側への指針を待って対応を決めたいとしている。高崎経済大学も同様の方針。
(2006年11月1日 読売新聞)
世界史で現代社会の教科書 東京農大二高
履修漏れも9人
東京農業大第二高校(高崎市石原町)で、普通科理系の3年生251人が履修している世界史Aの授業で、世界史の教科書を使わず、現代社会の教科書を使っていることが31日、わかった。
秋元正範校長によると、2002年度からで、当初は世界史Aの教科書を購入し、現代社会と併用していたが、05年度からは世界史Aの教科書を買わなくなった。成績表や指導要録、調査書は、いずれも世界史Aとして記載していた。
学校基本法で、授業にはその科目の教科書を用いることが義務づけられており、同校は30日に県学事法制課に報告。今後は、世界史Aに即した授業内容にし、教科書も購入する予定。
県学事法制課は「世界史の内容も教えていると報告してきた学校側を信用するしかない」などとして、履修漏れには当たらないとしている。
また、文系の3年生9人に必修科目である世界史の履修漏れがあることもわかった。同校では、文系は2年次に世界史B、理系は3年次に世界史Aが必修だったが、9人は3年生になる時に理系から文系に移ったため、履修漏れが生じた。文系に移っても3年次に世界史Bを選択することも可能だったが、学校側も履修するよう指導しなかった。補習方法は生徒の希望を聞いて決めるという。
(2006年11月1日 読売新聞)
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片言丸
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:2006/11/01(水) 07:46:41
まだ虚偽がばれてないところが多いと思われる
私立2校虚偽回答
県調査に「問題なし」10月末訂正 「思いこみ」など釈明 讀賣千葉
県内の高校で卒業に必要な必修科目が生徒に教えられていなかった問題で、新たに柏日体と流経大柏(いずれも柏市)の私立2校で“必修逃れ”が行われていたことが31日、分かった。いずれも富山県での問題発覚後に県学事課が行った調査に対しては「問題なし」としていたが、30日夜から31日にかけて訂正。結果的に虚偽の内容を回答していたことになり、改めて教育現場の体質が問われる格好になった。これにより、県内で必修漏れが判明した高校は、私立7校(3年生の該当者計1507人)に拡大した。
流経大柏では、3年生337人のうち理系35人と文系40人で“必修逃れ”があった。いずれも難関大学を目指すクラスの生徒で、理系では世界史2単位と保健1単位、文系では世界史2単位が未履修だった。同校の広瀬清教頭は、虚偽の内容を県に回答していたことについて「2005年度に、それまで3年生が履修していた世界史を1年生が履修するカリキュラムに変更したため、今の3年生も履修していると思いこんでしまった」と釈明している。
一方の柏日体では、3年進級時に理系コースまたは文理総合コースから、文系コースに変更した計16人が「日本史または地理」の2単位を履修していなかった。伊藤彰洋副校長は県への回答内容を訂正したことについて、「コース変更という特別な事情があり、実態の把握に時間がかかった」と話している。
■生徒に経緯説明■ 一方、3年生614人全員が最大4単位を未履修であることが判明した専修大松戸(松戸市)では31日、松本英夫校長が緊急の学年集会で生徒に経緯を説明するとともに謝罪した。同校は昨年4月、改訂したカリキュラムを県に提出していたが、現在の1年生以外は従来通りの授業を行っていたという。同校は「カリキュラムの途中変更は教員の増減にもかかわり、難しかった」としている。4単位不足の理科系の男子生徒(18)は「県の指導を受けても直さず、直前になって(補習などの)しわ寄せが来るのは困る」と話していた。
最大で7単位の未履修が発覚した暁星国際(木更津市)も同日、3年生96人に事情を説明。7単位不足の男子生徒(18)は、「自分たちにできることは限られているから学校を信じたい」と話していた。
この日は拓大紅陵(木更津市)と志学館(同)、千葉明徳(千葉市中央区)でも、“必修逃れ”の経緯などについて生徒に対して説明が行われた。
(2006年11月1日 読売新聞)
206
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片言丸
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:2006/11/01(水) 07:49:16
補習開始 生徒は思い複雑 讀賣石川
波紋を広げる履修漏れ問題。履修漏れが明らかになった学校では、補習授業が始まった。しかし、生徒たちに生まれた、不安や不満はぬぐい切れていない。生徒たちの思いは複雑だ。
31日から始まった補習で、世界史Aの授業を受けた金沢桜丘の理系3年の男子生徒(18)は「正直あまり身が入らなかった」と素直な気持ちを吐露した。周囲を見渡すと、“内職”に精を出す生徒もいたという。別の男子生徒(17)も、「先生は『あまり心配するな』と言うけれども……。今後の詳しい補習計画を教えてほしい。そうでなければ、受験勉強の計画も立てられない」と心配そうに話していた。
世界史の教科書を持っていなかった理系3年の女子生徒(17)は、文系の友だちに教科書を借りて補習を受けた。「センター試験が近く、怒っている場合じゃない。あきらめて、授業にだけは出席しないと――」と涙を流して謝ってくれた先生の顔を思い出して頑張る決意という。
星稜3年で私大文系への進学を目指す「Cコース」の女子生徒(18)は、初めて学校から履修漏れの話を聞いた時のショックを忘れない。保健、家庭、音楽1の単位が足りず「あり得ない」と思ったという。「ほかの学校の生徒が3年かけてやっていることを、私たちは1年で終わっていた。何でかな、とは思っていたんだけど……」。計105時間の補習を受ける必要があるが、推薦入学を狙うため、ほかの生徒に比べ影響は少ないものの、「発覚せずに卒業していたら、『高校生として勉強しておくべきことが学べなかった』と思ってしっかり勉強します」と自らを奮い立たせていた。
一般入試を受ける予定だという文系「Bコース」の男子生徒(18)は「とにかく補習の時間を減らして」と悲鳴をあげる。毎日下校後、午後5時から11時まで受験勉強しているが、「補習のせいで、2時間勉強時間が減る」と嘆く。同じ時間を確保するには、睡眠時間を削るしかないと覚悟を決めている。
(2006年11月1日 読売新聞)
207
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片言丸
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:2006/11/01(水) 07:50:04
必修逃れ 生徒の負担減国に要望
県教委推薦出願に各校苦慮 讀賣福井
高校の必修逃れ問題で、県教委は31日、生徒の負担軽減を求める要望書を文部科学省に提出した。履修逃れが発覚した各校では、大学の推薦入試の出願に必要な調査書の扱いに苦慮、大学側は「虚偽記載はせずにありのままを」と呼びかけている。
救済策については、文部科学省が補習の上限を70時間とする方向で検討している。要望書で県教委は、指導不足と学校現場の認識の甘さを認めたうえで「学習指導要領の弾力的な運用」を求めた。高校教育課は「必修単位数の低減も認められれば、負担はかなり軽減される」としている。
大学受験では推薦入試の出願が本格化する時期を迎えている。情報で3年生全員、地理歴史で理系の198人の未履修がわかった県立藤島高は当面、調査書の該当科目に評価を記入せず、「未履修だが、補習によって単位を認定する予定」と記した文書を添付する。
担当教師は「国や県の方向性が出ていないので対応は決められないが、出願にあたっては生徒に責任がないことを証明したい」と話した。
最高で175時間の補習が必要となるという私立福井工大福井も「未履修科目については評価を空欄としたまま提出する。出願する大学ごとに現状を説明し、きめ細かく対応したい」としている。
一方、1日から推薦入試の出願を受け付ける福井大は「調査書には虚偽記載はせず、ありのままを書いてほしい。そもそも成績の評定は出願条件になっていない。評価が空欄でも、卒業までに履修するものと考える」とする。
2日から始まる県立大も「県内からの出願がほとんど。必修逃れが公表されている高校からの書類はすべてチェックする。虚偽記載が疑われる場合は問い合わせ、必要なら差し替えを求める」とし、正確な記載を求める方針だ。
(2006年11月1日 読売新聞)
208
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片言丸
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:2006/11/01(水) 07:51:45
甲府東高も必修逃れ 桂高、「情報」未履修21人 讀賣山梨
高校の必修逃れ問題で、甲府東高でも3年生42人に必修科目を教えていなかったことが31日、県教委が行った再調査で明らかになった。既に必修逃れが発覚していた桂高でも、履修漏れのあった3年生211人のうち21人が別の必修科目を履修していなかったことが新たに判明。県教委は1回目の調査で必修逃れを見過ごした事態を反省し、今後は恒常的に各校を調査できる態勢を整える方針。
県教委の再調査の結果、県内で必修科目を履修していない3年生は甲府一、吉田、甲府東、桂の4校計571人になった。桂高の21人は2科目の補習を受ける必要があり、卒業のために140時間の補習が必要な生徒は吉田高の9人と合わせて計30人となった。
甲府東高は、3年生42人が必修の「倫理・政治経済」のうち倫理を履修していなかった。政治経済は2年生のうちに終えていたが、3年生で教えるはずの倫理の時間に、受験対策として政治経済の授業を行っていた。必要な補習は70時間になる。同高は26日の県教委の調査に対し、履修漏れを報告していなかった。再調査で報告したことについて、北原行雄校長は「4月に授業内容の差し替えの報告を受けていたのを忘れていた」と弁明した。
桂高は、「世界史」、「日本史」または「地理」の1科目の履修が不足していた3年生211人のうち、文理科の21人は必修の「情報」に替えて、「数学」の授業を受けていた。県教委の指導主事が教育課程表に基づき、授業実態を確認したところ、情報の授業をしていなかったことが分かったという。
新たな必修逃れの発覚に、広瀬孝嘉県教育長は「極めて残念。各校長には生徒が無事に卒業できるよう最善の対応を取ってもらう」と記者団に話した。
一方、県教委は、140時間の補習を受ける受験生は極めて負担が重いことから、学習指導要領が認める制度を利用して、補習時間を積極的に削減していく方向で検討を進める。3単位以上の科目の場合、単位数を減らして卒業を認めることのできる「減単措置」や、科目間で共通する授業内容であれば、別の科目で履修したとみなせる「代替措置」も検討する。代替措置は、例えば、数学の場合、二進法の授業分を情報の履修時間として認めることができるという。最終的には文科省の対応策を見て判断する方針。
また、調査ごとに必修逃れが見つかった事態を踏まえ、今後、指導主事が高校を訪れる際には授業実態を確認させるほか、校長、教頭などに対し、授業を直接見回るよう指導する。
(2006年11月1日 読売新聞)
209
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/01(水) 07:55:11
必修逃れで県教委が立ち入り調査
全校対象に来週から 讀賣愛知
全国の高校で卒業に必要な必修科目が教えられていなかった問題で、県教委は31日、臨時の県立学校長会議を開き、学習指導要領を適正に運用するよう注意喚起し、来週から全校を対象に、履修漏れがないか立ち入り調査する方針を示した。
会議には、県立高校の校長や教頭ら約180人が出席した。県教委の伊藤敏雄教育長は「未履修によって、生徒に負担を強いることになった結果を反省すべきだ。事の重さを認識してほしい」と訓示した。
県立高校では、7校で未履修が発覚しているが、県教委にはその後も、「ほかの高校もやっている」などの情報提供や抗議などのメールや電話が50通ほどあった。県教委は来週から全校へ立ち入り調査を実施し、時間割やテスト答案などを調査して、履修漏れがないか調べる。
また、私立高校については、県私学振興室が31日までに、全55校を対象に再調査した。
(2006年11月1日 読売新聞)
履修漏れ生徒合否判定変えず 讀賣京都
全国で相次ぐ高校の必修逃れ問題で、龍谷大(伏見区)は31日、履修漏れが発覚した生徒の扱いについて、すでに合格発表した「スポーツ活動選抜入試」と「文化・芸術・社会貢献活動選抜入試」の合否判定を変更しないと発表した。これまでに出願を締め切った一部の推薦入試についても出願を認めるという。龍谷大では「未履修は受験生の責任ではないと判断したため」としている。
今後に出願が締め切られる推薦入試については、実際に履修した内容を記入するよう求め、1日付で全国の高校へ通知を発送する。
(2006年11月1日 読売新聞)
高野山高も必修逃れ
3年13人3度目の県確認で認める 讀賣和歌山
高校の必修逃れ問題で、高野町高野山、私立高野山高(添田隆昭校長)の京都大学文系特別進学コースの3年13人に未履修科目があったと、31日、県総務学事課が明らかにした。
同高は、これまで2度にわたる同課の調査に「各教科、科目ごとに再点検した結果、適切に編成、実施されている」などと回答し、あらかじめ提出した教育課程表にも必修科目の授業がすべて行われているように記載していたが、この日の3度目の問い合わせで初めて、「世界史」と「情報」の履修漏れがあったことを認めた。
31日夜、同高で会見した添田校長は「私立高なので、必修科目については弾力的な運用ができると思っていた」と説明、「生徒には非はない。迷惑をかけ、さらに今後、負担をかけることを謝らなければならない」と述べた。また、国の救済措置の決定を待って、補習授業を始めたいとの考えを示した。
(2006年11月1日 読売新聞)
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/01(水) 07:56:41
鳥大入学取り消し
高校必修逃れ 讀賣鳥取
高校の必修科目の履修逃れ問題について、鳥取大(鳥取市)は31日、受験生が合格しても、入学手続き後に未履修で高校を卒業できないことが判明した場合は、入学を取り消すことを明らかにした。鳥取環境大(同)も同様の見解を示している。
高校の必修科目で未履修があっても、出願段階では「卒業見込み」の状態で、各高校が卒業までに補習授業をするなどの対策をとるものとして、受験を認めることにした。
入学手続き後に高校を卒業できていなかったり、出願書類の内容に虚偽があったりした場合は、入学を取り消す。在学生の高校時代の未履修は不問にするという。
鳥取環境大も「各高校を信用したい。卒業できていない場合は入学を取り消す」としている。
米子松蔭 全校集会校長「責任を痛感」
必修科目の保健や世界史Aなど5科目で、標準単位数を減らしていた私立米子松蔭高(米子市二本木)は31日、全校集会を開き、上田俊英校長が「迷惑をかけて申し訳ない」と陳謝した。
全校生徒780人が出席し、午後1時30分から約15分間行われた。田中輝幸教頭によると、上田校長が問題の経緯を説明し「進学が有利になるようにと考えたが、君たちに迷惑をかけることになった。責任を痛感している」と話した。
同高では、英語や数学、国語への振り替えで、保健や書道、家庭など必修科目5科目で各1単位が不足。体育を除く4科目について補習を行う方針で、「生徒たちの負担にならないようにしたい」と説明している。
1日に保護者への説明会を開く。
知事「根本考えるべき」 讀賣島根
全国の高校で必修科目が教えられていなかった問題で、片山知事は31日の定例記者会見で、「大学が、受験生を高校で学習したことの一部でしか評価していないことが問題」と述べた。
必修逃れが全国で相次いで発覚していることについて、「学校や教師のモラル違反で片付けるのは貧困な議論。問題の根本を考える必要がある」といい、週休2日制のしわ寄せで、ゆったりと勉強する時間がなくなっている現状を指摘した。
また、履修逃れが発覚した私立鳥取城北、米子松蔭両高については「県に是正や指導をする強い権限はないが、判明した以上は、是正を求めたい」と話した。
(2006年11月1日 読売新聞)
高校必修逃れ 県内3年生2857人 公立140時間不足513人
高校の必修逃れ問題で、県教委は31日、県立18校と松江市立女子高の未履修者のうち、3年生の実数は計2649人と発表した。私立2校を合わせ、県内の3年生の実数は計2857人となった。県教委の藤原義光教育長は、補習授業について「文科省の対応を見ながら、校長会と県教委が協議して決める」との考えを示す一方、改善に向けて学校現場の実態調査をする方針を明らかにした。
県教委高校教育課によると、履修漏れがあった公立19校に再調査した結果、3年生で補習が1単位(約35時間)必要な生徒は912人、2単位(約70時間)972人、3単位(約105時間)252人、4単位(約140時間)513人。一方、私立の3年生の履修漏れの実数は開星(松江市)が202人、松徳学院(同)が6人だった。
また、10月30日現在で、生徒に対する経緯の説明や謝罪は公立19校すべてで、保護者へは県立14校で実施された。あとの5校も31日以降にするという。説明会では、生徒からは補習の実施方法や大学に提出する調査書の取り扱いなどに関する質問が多く、保護者からは進級や卒業に影響しないよう対応を求める意見が目立ったという。
一方、藤原教育長はマスコミ各社との意見交換で、補習授業や調査書への対応の方針について「(一度決めたことに)後で修正が入るとまずい」と述べて文科省の態度を見極める考えを示した。対応の時期については「そう遅れることなく決める」とだけ話した。
責任問題について「個々の教員や校長が知っていたかは別として、学校には組織として行った責任がある。県教委も現場の実態を調査できずに結果として黙認した責任がある」としたが、関係者の処分については「(現時点で)する、しないをまだ考えていない」と述べるにとどまった。
(2006年11月1日 読売新聞)
211
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/01(水) 07:58:48
私立3高履修漏れ 報告遅れ「判断ミス」
松山聖陵、カタリナ帝京五冨士校 讀賣愛媛
高校で必修科目が教えられていなかった問題で31日、県内では新たに私立の松山聖陵(松山市)で114人、聖カタリナ女子(同)で59人、帝京第五冨士校(大洲市)で59人の計232人の履修漏れがわかった。影響は計25校4593人に広がることになった。
松山聖陵は普通科特進コースで、必修の「世界史A」を「国語総合」や「英語1」などに振り替えるなどしており、最大210時間の不足。
聖カタリナでは「倫理」に代わり、「政治・経済」を教えていたため70時間足りず、帝京第五冨士校は「倫理」などを履修させていなかった。いずれも、補習や正規の授業に戻して対応する。
県庁では松山聖陵の戒田淳、聖カタリナ女子の芳野敬三両校長と、帝京第五冨士校の土居宗千代副校長が記者会見。戒田校長は27日の時点で、県私学文書課に「問題なし」と虚偽報告をしていたことを認め、「未履修の全状況が把握できるまで報告しない方が良いと思った」と釈明した。
芳野校長は「(一連の報道を見て)自分たちの判断は通らないと思った。考えが足りなかった」と硬い表情で話した。いずれの学校も報告や公表の遅れについて、「判断ミスだった」との見解を示した。
(2006年11月1日 読売新聞)
必修逃れ 私立高9校を再調査 讀賣高知
高校で必修科目が教えられていない問題で、県内の私立校で未履修などが相次いでいることを受け、県私学・大学支援課は31日、履修状況を再調査する方針を固めた。調査の回答期限以降も「必修逃れ」の発覚が続いているためで、同課は「各校に直接出向き、聞き取りなどを行いたい」としている。
県内では、10月27日に4私学で「必修逃れ」が判明。30日には、土佐(高知市)の全3年生301人が必修科目の情報を履修していなかったほか、社会科でも世界史や日本史、現代社会などで72〜177人が未履修、保健(2単位)で3年生全員が1単位不足していることが明らかになった。また、土佐女子(高知市)の3年生23人が現代社会を履修していないこともわかった。
さらに31日には、2教科での単位不足を公表していた高知学芸(同)では、家庭で全3年生347人、日本史で114人、現代社会で277人が1単位不足していることが明るみに。2教科を未履修とした土佐塾(同)では、理科総合の授業が化学の名目で行われていたことが同課の聞き取りで確認され、全3年生207人に単位が認められた。同課の山本治課長は「近いうちに私立9校すべてに出向きたい」と話している。
(2006年11月1日 読売新聞)
212
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/01(水) 08:01:13
必修逃れの4高校で保護者会 讀賣大分
高校の必修逃れが発覚した大分上野丘、大分豊府、別府羽室台の県立3校と私立の大分東明は31日、それぞれ保護者会を開き、謝罪した。保護者らは、未履修科目の補習による受験勉強への影響を懸念し、「子供が犠牲にならないような配慮を」「補習は受験後の春休みにして」「補習を早く済ませて」など様々な声が出た。
大分市の大分上野丘では午後7時から、体育館に保護者ら約500人が集まった。平塚正明校長は「今回はご心配をおかけして、本当に申し訳ありませんでした」と深々と頭を下げて謝った。そのうえで、未履修の経緯のほか、今後の補習対策などについて約35分間、説明した。
これに対し、2年生の保護者は「(風邪など病気で)長期欠席したら単位取得はどうなるのか」と質問。平塚校長は「文部科学省の具体的な指示が出ていないので、詳細な事は答えられない。しかし、生徒の不利にならないよう、最大限配慮する」とした。
大分豊府では11月1日から補習を始める案を提示。これに対し、保護者からは「なぜ(受験勉強が本格化する)この時期にするのか」「春休みにして」とする声の一方、「早く済ませる方が受験に頭を切り替えられる」といった意見も出ていた。
(2006年11月1日 読売新聞)
私立4高でも必修逃れ
志布志、川内では補習開始 讀賣鹿児島
高校の必修逃れ問題で、県内の私立4校で、3年生計177人に公民や地理歴史、芸術教科で必修科目を履修させていなかったことが新たに判明。県学事法制課は31日、各校に対し、生徒や保護者に十分に説明し、補習を行うよう求めた。また、未履修が発覚していた志布志、川内の各高校では、早速補習が始まった。
鹿児島第一高(霧島市)は93人に未履修があった。普通科理系コース74人全生徒のうち69人が政治・経済など公民教科を取っておらず、残る5人は地理A、日本史Aを履修していなかった。同科文系コース19人も両科目のいずれも学んでいなかった。「卒業間際に集中して行う予定だった」と同校は説明した。
れいめい高(薩摩川内市)は文理科71人が書道1を未履修。1年時に週2時間のうち1時間を国語に振り替えていた。池田(鹿児島市)は普通科理系10人が政治・経済を履修していなかった。うち、4人は日本史か地理も未履修で、4単位の不足。授業時間は数学や英語のリスニングに充てていたという。来年3月中に補習を行う予定だ。
神村学園(いちき串木野市)では、普通科文理コースの3人が日本史か地理を履修せず、受験対策に世界史を受けていた。2004年度と05年度も、同コースの計41人が政治・経済などを未履修だった。学園は「現場の教師の意識が薄かった。3人には冬休みに補習する」としている。
一方、3年生全員が必修科目の政治・経済を未履修だった志布志高(志布志市)は31日、倫理に充てていた時間を政治・経済に切り替えて授業を始めた。通常のカリキュラム以外に2月末まで毎週2時間の補習を行い、冬休みには4日間補習授業を実施する。
川内高(薩摩川内市)も、地理歴史の50分授業の前半25分を未履修の政治・経済の授業に充てるという変則的な方法で、30日から補習を始めた。
(2006年11月1日 読売新聞)
213
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/01(水) 08:06:49
秋田南高、16年度にも県教委から指導 必修科目未履修問題 秋田魁
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20061031b
必修科目の未履修が発覚した秋田南高校(誉田憲彦校長)が、16年度にも県教育委員会から、今回と同様のケースで指導を受けていたことが30日、分かった。
同校では、履修した必修科目の授業を行うよう現場に指導したが、学習指導要領に反して別の科目の授業を行う状態が続いていた。同校は過去の反省を生かせず、チェックするべき県教委もこれまで見抜けなかった形だ。この時は数校が指摘を受けたが、他校は適切な履修形態に戻したとみられる。
関係者によると、当時の不適切な履修形態については、外部から県教委に指摘があった。県教委による調査の結果、秋田南高など県内の数校が必修科目で教科書を使っていないなどの履修形態を取っていたため、指導したという。
しかし、その後も県教委のチェックは教育課程表の確認などにとどまり、実態把握までには至らなかった。
誉田校長は「ルール違反との認識があり、ずっと引っ掛かっていた。県教委の指導を受けて教員に指示したが、(違反する履修形態を)止めれば成績が落ちることなどから、指示を徹底させることができなかった。すべて私の責任。甘かった」と話している。
214
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/01(水) 08:10:07
卒業生も「未履修」証言 学校側「可能性ある」 興南高校 沖縄琉球新報
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-18491-storytopic-1.html
那覇市の私立興南高校(上村英保校長)で3年生に必修科目の未履修がある件で、複数の卒業生の中にも必修科目を履修しなかったケースがあることが31日、分かった。上村校長は「卒業生にも必修科目を履修していない事例がある可能性はある」としながらも「今のところ、在校生の対応に追われており、過去にさかのぼって調査する予定はない」と説明している。
卒業生の1人は「通知表に未履修の科目の評定が記入され、履修したことになっている」と証言。この卒業生によると、3年生の通知表で実際に授業を受けた「政治経済」に評定はなく、履修していない「地理」に評定があり、履修したことになっていた。
これについて上村校長は「そういうことがあったとすれば、もちろん学校としては正さなければならない。(通知表の記載については)今週中にも調べたい」と説明した。
1996年度に同校を卒業した女性(28)は「わたしも世界史と政治経済しか履修していなかった」と述べ、過去にも未履修があったことを説明。
「履修科目が少ない方が受験に有利だと思っていたが、今になってみればきちんと勉強しておけば良かったと思う」と話した。
別の卒業生(27)は「受験で必要ない科目の授業では、ほかの科目を勉強していても黙認されることがあった」と振り返る。「受験に有利になった部分は確かにある。そこが私立進学校のよさという気もする」と話した。
(10/31 16:04)
215
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/01(水) 08:11:14
興南高、必修漏れ
3年生50人 補習などで対応 沖縄タイムス
http://www.okinawatimes.co.jp/day/200610311300_01.html
私立興南高校(那覇市、上村英保校長)で、三年生五十人が卒業に必要な「地理歴史」の選択必修科目を履修していなかったことが三十日、学校関係者の話で分かった。必修の世界史のほかに、日本史か地理のいずれかを選択すべきところ、生徒は三年間にわたって世界史だけを履修していた。
学校側は、「必修科目のチェックが不十分だった」と弁明、補習授業などで卒業までに不足分の単位を補いたいとしている。
全国的に「世界史未履修」問題が起きる中で、文部科学省が各都道府県を通じて行った私立高校の未履修実態調査の過程で発覚した。
生徒五十人は二単位が不足している状態。一単位は五十分授業の三十五回分で、計七十回の授業時間が必要。同校は文科省の対応策を待って、具体的な対応策を講じたいとしている。
上村校長は履修科目のチェック体制が不備だったことを認め、「科目選択を生徒任せにしていたことによるミスで、本当に申し訳ない。生徒の不利にならないよう対応する」と陳謝した。
私立高校の場合は、学校設立時に県総務部総務私学課にカリキュラムや入学定員数などを報告し、その後は内容変更がない限り履修状況の報告義務はない。同課は「再発を防ぐために、県内の各私立校に指導要領ときちんと照らし合わせた、カリキュラムのチェック強化を求める」と話した。
◇ ◇ ◇
「受験に影響確実」/高3生戸惑い 学校・文科省批判
県内でも卒業に必要な選択必修科目の未履修問題が私立高校で起きていたことが三十日、発覚した。大学受験を控えた高校三年生からは「受験生にはかなりの負担だ」「進路変更まで考え、思い悩むかもしれない」など、戸惑いの声が聞かれた。受験対策を優先する学校現場と文部科学省が掲げる学習指導要領とのギャップを批判する意見もあった。
未履修問題が発覚した興南高校で、特別進学コースに在学する男子三年生(17)のクラスでは、同日午後のショートホームルームで担任が未履修について報告したという。「履修漏れがあるクラスメートはかなりショックを受けていた。もしも自分だったらと考えると怖い。受験に影響が出るのは確実。学校の言う通りにしてきてこういう事態が起こるのは学校の説明不足だ」と不満を語った。
那覇市内の予備校に通う県立高の男子生徒(17)は「学校が当然の義務を怠った結果だ。ほかの科目で精いっぱいの追い込みの時期に、かなりの負担だと思う」と未履修者を気遣った。
ほかの生徒らは「受験生は夏休みからセンター試験に向けて勉強の計画を立てている。自分なら進路変更まで考えるかもしれない」と話した。
別の県立高三年の女子生徒(17)は、責任は学校側にあると指摘した上で「問題になっている学校は受験に不要だから(科目を)省いたと思う。文部科学省は受験の実態に合わせて必修などを考えるべきだと思う」と語った。
216
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/01(水) 08:17:42
追加授業を再検討 卒業式延期を望まない声が多く
2006年11月01日 富山北日本
http://www.kitanippon.co.jp/contents/knpnews/20061101/1124.html
高校の必修科目単位不足問題で、県教委が卒業式を延期し時間的に余裕のある追加授業計画を立てるよう各校に要請したことを受け、単位不足の生徒がいる県立九校と私立二校は三十一日、計画の再検討を始めた。三年生には卒業式の延期を望まない声が多く、各校は生徒の気持ちをくみながらも受験前に大きな負担がかからない授業計画づくりに頭を悩ませている。
呉羽(富山市呉羽町)は三十一日、三年生に追加授業についてアンケートを実施。県教委は冬休みに授業を行わないよう求めているが、大半の生徒は、冬休みも利用し年内に終える当初案を支持、卒業式の延期は望まなかった。同校は一日に開く保護者会で、当初案とアンケート結果を提示。了承されれば、二日から追加授業を始めたい考え。
富山南(富山市布市)は三十一日、再度検討し当初案通り、冬休みや大学入試センター試験前に追加授業を行わないことを確認。来年二月までに終える方向で、「三月は国公立大入試の後期日程や下宿探しなどで生徒も忙しい。卒業式は延期したくない」と言う。
一方、卒業式の延期を含めて計画を見直している学校もある。桜井(黒部市三日市)は、来年二月に行う追加授業を、国公立大二次試験や私立大受験に配慮し、前期と後期の選択制を検討した。三十日から追加授業を始めた高岡南(高岡市戸出町)は、冬休みを利用する当初計画を撤回し、新たな計画づくりに取り掛かった。篠田伸雅校長は「現状では卒業式の検討をせざるを得ない」と語る。
富山第一(富山市向新庄町)も来年三月二日に予定していた卒業式を一週間程度延期することも視野に、授業計画を練り直している。
単位不足になっている三年の男子生徒は「集中的に追加授業が実施されれば受験勉強に支障が出るし、三月まで続けば新生活の準備に時間がとれなくなる」とこぼした。
伊吹文明文科相が単位不足の三年生全員の卒業を七十時間分の追加条件で認める救済策を示しているが、県内では七十時間以上の授業が必要な高校はないため、各校は「定められた通りの授業時間数で計画を立てたい」としている。
217
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/01(水) 08:18:29
12月議会前に結論 単位不足の処分
2006年11月01日 富山北日本
http://www.kitanippon.co.jp/contents/knpnews/20061101/1123.html
高校の必修科目の単位不足問題で、富山県や東京都など少なくとも九都府県(一政令市を含む)の教育委員会が単位不足のあった学校の校長や教委関係者の処分を検討していることが三十一日、分かった。「他の自治体を参考にする」としているところもあり、最終的に処分はさらに多くの自治体に広がりそうだ。
富山県教委は、必修科目の単位不足の三年生がいる県立高校八校の追加授業計画を作成した後、処分の検討に入る。十一月中旬から、各校長などに事情を聴き、処分すべき対象を慎重に判断していく。東野教育長は「十二月定例県議会が始まる前に結論を出したい」としている。
調査は三十一日までに、全国の都道府県教委などに対して実施。文部科学省は「学習指導要領には法的拘束力がある」としており、指導要領に違反しているかどうかが焦点となる。
今回のケースでは①虚偽の教育課程表(カリキュラム)を教委に報告するなど、指導要領を適切に運用していなかった学校側②学校の設置者であり、教育課程表などのチェック態勢が不十分だった教委側−の責任がそれぞれ問われる見通し。
茨城県は処分を検討する理由として「教育現場にあるまじき行為で、生徒に大きな負担を強いた」ことを挙げた。
学校側の責任を指摘しているのは「教委に虚偽の報告をした」(東京都)、「未履修の黙認や調査書の改ざんをしている」(福島県)、「カリキュラムの虚偽報告」(富山県)など。
一方で「教育課程表が改ざんされたことの管理責任がある」(島根県)、「再発防止のため教委のチェック態勢も強化せねばならない」(香川県)と、教委の責任に言及している自治体もある。
また「生徒の卒業への対応が優先。処分は文科省や他県の動きをみて考える」(福井県)など、当面は処分より生徒への対応を優先するという自治体もあった。
文部科学省は「処分については各教委が判断すること」としている。
218
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/01(水) 08:19:01
調査書の差し替えも 推薦入試対応
2006年11月01日 富山北日本
http://www.kitanippon.co.jp/contents/knpnews/20061101/1125.html
大学や短大などへの推薦入試の対応で、単位不足の三年生を抱える県内の県立、私立高校は、未履修科目を履修済みとしていた調査書を、差し替えるなどの対応を始めている。一日から願書受け付けが始まる国公立大推薦入試については、備考欄に「履修中」などと記した正しい内容で提出する。
地理歴史の授業が五十五時間足りない富山南は、三十数人分の調査書について、提出先へ謝罪の文書を送った。出願校から求めがあれば、調査書を差し替えるという。
十二校に出していた泊は三十一日から提出先の大学などに電話で謝罪、訂正した調査書を送ることにしている。高岡西は出願先の十八校に、事情を説明し理解を求めた。
富山国際大付属は、普通科進学コース理系の四人が受ける県内大学に対し、未履修科目の成績を空欄に改めた調査書を、校長が持参し説明した。
県教委は、出願先に提出する調査書について、未履修科目は「単位取得見込み」などと記し、成績は空欄にするよう各校に指示している。
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/01(水) 08:19:39
アクセスが急増 北日本新聞ホームページ
2006年11月01日 富山北日本
http://www.kitanippon.co.jp/contents/knpnews/20061101/1126.html
高校の必修科目単位不足問題が相次いで発覚して以来、北日本新聞ホームページのアクセスが急増し、十月は月間アクセスが初めて二百万件を超えた。
単位不足問題を北日本新聞が単独報道した二十四日は、一日で通常の倍近い九万件のアクセスがあり、ピークの二十七日に十万一千八百件を記録するなど、全国から連日アクセスが集中した。
三十日までの集計で、十月は二百六万六千件になった。本社HPの月間アクセスはこれまで、今年三月の百四十七万件が最高だった。
220
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/01(水) 08:21:21
「卒業式先送り」に波紋 県教委の未履修基本計画 補習計画 各校に温度差 富山新聞
http://www.toyama.hokkoku.co.jp/_today/T20061101001.htm
高校の必修科目未履修問題で、富山県教委が卒業式の先送りも含めて補習の計画を立てるよう求めた基本方針が、未履修校に波紋を広げている。三十一日は未履修のあった各校で対応を協議、中には三年生に意向調査した高校もあるが、「きっちりと補習を終わらせて受験に臨みたい」との声が目立った。県教委に提出した計画の素案が、すでに保護者に了承されていることもあって「卒業式を延期する必要はない」とする高校もあり、他校にも影響を与えそうだ。
県教委は三十日の緊急会議で未履修に関する基本方針を各校長に伝えた。基本方針が「冬休みから大学入試センター試験の間は補習を実施しない」とした点については、各校長とも異論はなかったが、卒業式の先送りでは意見が分かれた。
呉羽高ではPTA役員が先送りを望んでいなかったことから、三年生にアンケートを実施した。長谷川充校長によると、生徒の大多数が「すべての授業を終えてから受験に臨みたい」などと答えたという。一日の保護者会では、卒業式を延期した場合と、延期しない場合の二案を示す予定だが、長谷川校長は「卒業式後に部屋探しや自動車免許取得をしたい生徒もいる。卒業式をずらすことが精神的な負担になるかもしれない」と話す。
富山南高は三十日に保護者会を開いており、「すでに素案は保護者の了解も得ている」として現段階では卒業式を延期することは考えていない。滑川高は「卒業式を動かすのは大変なこと」として、時間をかけて先送り案をつくるか検討する考えだ。桜井高は「話は出てないが、場合によっては考えられる」とする。
一方、高岡南高は基本方針を受け、卒業式を三月中、下旬に移す方向で検討している。素案では冬休みに補習を盛り込んでいたためで、冬休みを避けるために卒業式を延期して補習を実施する。
県教委は「卒業後にわだかまりが残るのはいけない。保護者と教員の感覚で判断せず、用心には用心して生徒の声を聞いて決めてほしい」と慎重な対応を求めている。
「情報」の授業の半分を「理科総合」の化学の時間に充てていたため、普通科で三十五時間分の授業が不足している氷見高の関寛校長は三十一日、三年生が一年次の「情報」の授業を数学にも充てていたことを明らかにした。このため、三年生の授業不足は二十時間分増えて五十五時間分となり、当初、十二月に予定していた補習を今月十一日にも前倒しして始める考えを示した。
三年生の生徒から「一年生の時に化学のほか、二学期からは数学の授業を受けていた」との指摘があり、関校長が三十一日、当時の担当教師から調査して判明した。
学校側は同日、放課後に三年生百九十三人を集めた学年集会で説明。生徒からは「先生はうそをつかないでほしい」「今後の学校の対応の情報を教えてほしい」などの声が出た。
また、緊急保護者会が三十一日夜、体育館で開かれた。関校長は保護者百十八人に「生徒に大変な負担、不安を与え、申し訳ない」と謝罪した。
関校長らが、これまでに判明した授業時間の不足と補習計画について説明した。保護者からは「子どもたちが、この問題を乗り越えられるような見本を示してほしい」との要望があった。
記者会見で関校長は、既に大学、短大の推薦入試や就職先の企業に四十五人分の調査書を提出しており、このうち一部短大に出願した三人分の調査書について、短大の指摘で「情報」の単位を空欄にし、備考欄に説明書きを加えて提出し直すことになったとした。
八木近直富山県教育委員長は一、二日、県内の四大学を訪問し、県立高校で起きた必修科目の未履修を謝罪する。
大学側に未履修科目の確実な補習を約束し、すでに出した調査書は差し替え、今後は取得見込みで提出することを伝える。一日に富大、富山国際大、二日に県立大、高岡法科大を回る。
泊高は三十一日、未履修の「日本史A」の補習を始めた。対象となる生徒は普通科三年生十八人で、三月一日の卒業式までに五十分間授業を七十回行う。
桜井高は三十一日、「世界史A」で未履修があった普通科の二年生四十二人と三年生四十一人の補習を六日から始めることを決めた。三月一日の卒業式までに五十分授業を三十五回行う予定。七限目や定期考査終了後、センター試験終了後などに実施する。一日に開く保護者説明会で示す。
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/02(木) 08:25:26
「卒業不十分」9人合格
青森山田と青森明の星 大学から指摘なし 讀賣青森
高校の必修逃れ問題で、私立青森山田高と私立青森明の星高で今年度、必修科目の成績を記載しない内申書を発行し、その内申書を大学に提出した生徒9人が合格していたことがわかった。文部科学省は「必修科目の成績が内申書に記載されていないのに大学に合格したケースは聞いたことがない」としている。
両校では昨年度から必修逃れをしていたが、内申書には虚偽記載をせず、卒業要件を満たしていない履修内容のまま作成し、発行。昨年度は計30人以上の生徒が大学に合格していた。
青森山田高では今年、必修科目の日本史を履修していない3年生の61人のうち、21人分の内申書をそのまま大学側に提出。これまでに8人が合格したという。青森明の星高も、35人が卒業に必要な日本史を履修しておらず、同科目の成績を記載していない内申書を2〜3人分発行。1人が合格していた。
両校とも、大学から指摘はなかった。
青森山田高の稲見裕校長は「履修していない科目の成績を偽造するわけにもいかなかったので、空欄にして出した」と説明する。
県教委は、「必修科目に成績が記入していなければ卒業できない生徒だとわかる」と指摘。文科省大学入試室は、「大学側が卒業できない生徒だと知っていながら合格させたのであれば、大学の責任も問われる」と問題点を指摘する。
一方、青森市内の大学関係者は、「全体の成績はチェックしているが、科目の成績が抜け落ちている事態は想定していない。科目ごとの成績までは見ていない」と実情を明かす。
◆野辺地高きょうから補習
高校の必修逃れ問題で、県立野辺地高は1日、3年生を対象とした補習を、平日の放課後に毎日2コマずつ実施すると決めた。
公民科目でも新たに未履修が判明し、30人の生徒が計140コマの補習対象者となったため、卒業に間に合わせるために“ハイペース”の補習を実施する。文部科学省は負担を軽減する救済策を講じる見通しだが、同校の川口克徳校長は「補習を早く進めたい」として、当面はこのペースを維持する方針。補習はきょう2日から開始する。
同校によると、授業終了後に50分間の補習を2コマ続けて実施。冬休みにも1日6コマ程度の補習を9日間実施すると、2月末までに140コマの補習を終えられるという。
(2006年11月2日 読売新聞)
222
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/02(木) 08:26:23
必修逃れ 推薦入試手探りの大学
岩手大 内申書信頼する 県立大 高校に真偽確認 讀賣岩手
大学の推薦入試の願書受け付けが1日、県内でも始まったが、必修科目の履修漏れがあった高校からの内申書の扱いについては、大学によって判断が分かれている。内申書に虚偽の成績が書かれているという想像もしていなかった事態を前にして、大学側は手探りで作業を進めている。
岩手大(盛岡市)では、未履修科目の有無を内申書から見つけ出すことは困難と判断した。各高校が履修漏れの発覚後に、書類の虚偽を修正し、提出したことを前提としており、チェックは行わないという。
岩手大には、初日は11通の願書が到着した。履修漏れがあった高校の生徒からのものかどうかは確認していないという。7日まで受け付ける。
今月18〜19日に実施する試験前に、高校側から成績の訂正があった場合は、修正した成績に基づき、合否の判断を行うとしている。斎藤徳美・副学長は「願書は全国から送られてくるもので、一つ一つの真偽を確認するのは不可能。各高校を信頼するしかない」と説明する。
一方、県立大(滝沢村)は、合格決定後に成績の虚偽記載が発覚した場合には合格を取り消しにする可能性もあるとしている。内申書の精査にあたり、「念のため、記入した高校の教諭に対し、電話で真偽を確認する」(鈴木雅博・入試課主幹)という。
県立大も受付期間は1〜7日。入試課によると、1日には他県の高校から2通の願書が届いた。
昨年行われた推薦入試では、約300通の願書を受け付けた。鈴木主幹は「提出された書類は、当然正しいものだと信じていた。大変な作業だが、正確な評価をするために(確認を)行う」と説明している。
読売新聞社の1日までの調べでは、虚偽の内申書を作成していた県立高校は、遠野、盛岡一、釜石南、盛岡北、一関一、宮古、千厩、大槌の少なくとも8校に上る。県教委は「正確な実態は把握していないが、未履修が発覚した学校のすべてで(虚偽記載が)あるという前提で対応している」(学校教育室)としている。
(2006年11月2日 読売新聞)
223
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/02(木) 08:27:20
補習上限70回 高校「日程きつい」
不満、冷静・・・生徒の反応様々 讀賣宮城
高校で卒業に必要な必修科目が教えられていない問題で、文部科学省が1日、補習授業の上限を70回(1回50分)などと設定する救済策をまとめた。県内の高校関係者は「補習の日程がきつい」と漏らす一方、生徒からは「履修漏れの度合いに応じた救済策にすべき」との不満や、「補習は面倒」とする覚めた意見も聞かれた。
本県では、8校で履修漏れが発覚しているが、すべて2単位(70回分)以内。仮に救済措置が講じられても、大幅な負担減にはならない。履修漏れが発覚したある高校の副校長は「ルール違反をして言える立場ではないが」と前置きしながら、「補習ははっきり言ってきつい。補習時間の上限がもう少し下がるかと思った」とこぼした。別の高校の教諭は、結果的により多く必修科目を履修していなかった学校が手厚く救済されることについて「今更、よそ様のことをずるい、とは言えない」とため息をついた。
一方、生徒の受け止め方は様々。仙台一高の3年生男子は「学校によって履修漏れの度合いが違い、救済も不公平感が出る。平等な救済策にすべきだ」と唇をとがらせた。また、1日から「情報A」の補習が始まった古川高の3年生女子は「補習の時間は“内職”(別の勉強)するか、頭を休ませるか。『情報A』に真剣に取り組むことはない」と冷ややか。来年度、改めて「情報A」を履修しなければならない同高の2年生女子は「目的の良く分からない必修科目があることが、そもそもおかしい」と不満を口にした。
一方、石巻好文館高3年で、補習の必要がない女子生徒は「不公平といえば不公平だが、知らなかった生徒に非があるわけではない。今回は(救済も)やむを得ない」と冷静に受け止めていた。
■「内申書は正確に」公私立全校に通知 宮城大■
高校の必修逃れに絡み、大学推薦入試などの内申書に虚偽記載が行われていた問題で、県立宮城大は1日、正確な内申書を提出するよう県内すべての公立、私立高校に文書で通知した。
通知では、生徒に必修科目の未履修がある場合、履修予定を備考欄に記入することや、すでに提出、送付した内申書に虚偽記載があれば正しく直して提出することなどを求めている。
■生徒の学習には「万全の体制を」 高教組コメント■
高校の必修逃れ問題で、県高校教職員組合の菊池英行委員長は1日、「生徒が安心して学べるように、県教委ら関係者が万全の体制をとることを求める」とコメントした。
菊池委員長は会見で、必修逃れについて、教育現場では知られていたと認めたうえで、「ただしていかなければならない問題だと思う」と述べた。
(2006年11月2日 読売新聞)
224
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/02(木) 08:28:01
相次ぐ必修逃れ 推薦入試大学側も苦慮
出願開始「再確認」「不問」割れる対応 讀賣秋田
高校で相次ぐ必修逃れの発覚で、1日から推薦入試の出願受け付けが始まった県内の国公立大学では、虚偽記載が疑われる内申書などをめぐって、入試担当者が対応に苦慮している。一部大学が高校に対し書類内容を確認する慎重姿勢で臨む方針を示しているが、「国の対応待ち」のほか、「書類を信用するしかない」と不問の構えの大学も。高校側の不手際とはいえ、適正に履修した生徒と、未履修の生徒が同列に扱われる可能性もあり、論議は長引きそうだ。
20人の推薦枠がある国際教養大には、必修逃れが発覚した後、全国の高校から問い合わせが相次いだといい、入試担当者は「未履修の科目については空欄にしておいてほしい」と伝えたという。同大では、必修逃れが発覚した高校などの書類で虚偽記載が疑われる場合については、随時、高校側に確認を求める方針。
合否については「提出された内申書はあくまで途中経過の成績。今回の事態も考慮して総合的に判定する」としている。
「これだけ未履修の問題が広がっていると、こちらでは確認のしようがない」と嘆くのは、定員150人のうち90人を推薦入試で募集する秋田公立美術工芸短大の担当者。「高校から届く書類を信用するしかない。生徒には罪がない」と不問にする構えだ。
秋田大(募集217人)と県立大(同119人)は、文部科学省の対応を待つとして、書類などの取り扱いを決めかねている状態だ。県立大は「各高校長からの『卒業見込み証明』を添えてもらっているので、それを信頼するが、各校から事情説明や書類を差し替えたいなどの申し出があれば、対応を考えたい」としている。
3年生320人の必修逃れが発覚した県立秋田南高では、すでに十数人分の内申書について、未履修の教科にも成績を付ける虚偽記載をして、各志望校に郵送している。誉田憲彦校長は「推薦入試に不利にならないように、これから対応を検討したい」と話している。
県高校教育課は「大学によって対応は様々」と説明し、虚偽記載の実態調査などは行わない意向。ある大学の入試担当者は「大学側が、すべての高校に虚偽記載かどうかを確認するのは難しい。県教育庁や文部科学省がきちんと指導してほしい」と不満を漏らしている。
◆「問題の背景解明を」PTA連合会、県教育長に要請
高校の必修漏れ問題で、県高校PTA連合会(船木正博会長)は1日、根岸均県教育長に対し、背景の解明や対策に力を入れるよう文書で求めた。
船木会長は「卒業の時期にこのような問題に直面することは、若人の前途への夢を危うくする」と訴え、センター試験に影響がないよう、補習を試験後に実施することや、背景分析などを求めた。
根岸教育長は「学校側の親心とはいえ、大人側の責任であり申し訳ない」と謝罪し、補習については「必要であれば非常勤講師の派遣も検討したい」と話した。
(2006年11月2日 読売新聞)
225
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/02(木) 08:28:43
必修逃れ 山形東など新たに4校
計10校で振り替え実施 讀賣山形
授業を振り替えていたのは、履修漏れがあった山形西、新庄北、米沢興譲館、鶴岡南、酒田東、酒田西と、履修漏れがないとされていた山形東、山形南、上山明新館、鶴岡北。情報や日本史、世界史などを、年度途中から地理歴史や英語、数学などに切り替えていた。
山形東では、3年生の情報が6月中旬以降、古典や地理歴史などに振り替えられた。学習指導要領では、情報は50分授業を70時限履修するのが標準とされているが、生徒は65分授業を8時限しか受けていなかった。現在の3年生が1、2年生だった04・05年度も、倫理や地理歴史が政治・経済などに振り替えられた。
生徒によっては、50分授業に換算して最大で109時限分の授業が足りない計算。伊藤和夫校長は「10月27日に、『本校は問題ない』と生徒に説明したが、不適切だった。生徒に迷惑をかけ、申し訳ない。極力受験に支障が出ないよう対応したい」と話した。
山形南では今年度、2、3年生で、地理歴史を現代社会などに振り替えていた。上山明新館では、理工コースの3年生が、政治・経済の代わりに日本史や地理の授業を受けていた。鶴岡北は昨年度、1年生の情報を数学に振り替えていた。
上山明新館は10月27日の段階で授業振り替えを県教委に報告したが、県教委は新潟県立高で授業の振り替えが行われていることが判明した31日に調査を始めた。県教委高校教育課の小野庄士課長は「27日の時点では全く履修していない学校の調査に集中し、授業の振り替えまで頭が回らなかった」と説明している。03・04年度に山形東の校長を務めた佐藤敏彦・県教育長は1日夕、報道陣に「校長在任当時はきちんと授業が行われていると考えていた。実態を把握できなかった責任を感じている」と陳謝。「全く授業を行わない『未履修』も授業の振り替えも、ルールを逸脱した点では同じ。残念で、早急に是正したい」と話した。
私立でも、日大山形の進学、特進両コースの2年生計68人、新庄東の普通科特選の3年生45人で、新たに履修漏れが判明した。
(2006年11月2日 読売新聞)
226
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/02(木) 08:32:28
「できれば補習ゼロに」生徒ら不公平感
「必修逃れ」救済策 讀賣栃木
高校で必修科目が教えられていなかった問題で、文部科学省が1日、補習授業の上限を70回(1回50分、2単位分)に短縮し、不足が70回以下なら50回程度でも容認する救済策を決めたことに対し、必修逃れに揺れる県内の高校関係者からは、「(補習時間を)ゼロにして欲しい」「少しでも減るならありがたい」「不公平でやってられない」など様々な声が聞かれた。
一部生徒が5単位不足で、175回の補習授業が必要とされてきた県立氏家高では、「センター試験も近いし、補習は1時間だってやりたくない。少しでも減らしてくれるのなら本当にありがたい」(3年女子)、「全部終わるか不安だったので良かった」(3年男子)と歓迎する声が多かった。ただ、同校でも、3単位不足の女子生徒は「175回が70回まで減るなら、不足数が少ない生徒も、同じように大幅に減らして欲しい」と訴えていた。
普通科理系で2単位の必修逃れが発覚した県立真岡高の3年理系男子生徒は「(未履修が判明した学校の生徒は)みんな同じハンデを背負う。過去にこだわっても仕方がない。履修漏れ科目もちゃんと勉強します」と前向きで、「(茨城県では)自殺した校長もいたが、生徒のことを考えてやったのだから、先生は責任を感じて欲しくない」と気遣ってみせた。
一方で、同校のある保護者は「うちの息子は全国大会出場を目指してサッカー部で毎日練習している。受験、部活、補習のすべてに取り組まないといけない。できれば補習をゼロにして欲しい」と期待していた。
これに対し、必修逃れがあり、放課後に補習が始まったばかりという高校の3年女子生徒は、「言いたいことはたくさんあるのに、マスコミに話さないよう学校に言われている。先生がますます信用できなくなった。(救済策でも)不公平が出るなら、世の中全体が信じられなくなる。本当にやっていられない」と不満を爆発させていた。2単位の必修逃れが発覚した高校の教頭も「リポートで補習とする案が一番ありがたかった。今回の救済策は、まじめに履修した生徒、70回の補習授業が必要な生徒、それ以上必要な生徒などの間で不公平感を作り出すのではないか」と心配していた。
(2006年11月2日 読売新聞)
227
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/02(木) 08:35:17
>高崎高は3年生理系5クラスで、地理B(1単位)と世界史A(2単位)を一緒に行っているが、世界史の教科書をほとんど使用していないなど、実態は地理の授業だった疑いが持たれている。県教委は「未履修にはあたらない」としているが、こうした事例はほかにもある可能性があり、聞き取りで確認することにした。
>同委員会では、委員から「高崎高に昨年まで通っていた生徒は、世界史の教科書を一度も開けていないと言っている。これで履修と言えるのか」「はっきりしない学校は徹底的に調べるべき」などと、県教委の調査姿勢や判断基準を疑問視する意見が相次いだ。
まだそういうところ非常にたくさんあるだろう。
必修逃れ桐一、明和県央も
県教委に当初虚偽報告 讀賣群馬
高校で必修科目が教えられていなかった問題で、県学事法制課は1日、県内で新たに桐生第一(桐生市小曽根町)と明和県央(高崎市金古町)の2校の3年生計421人が、受験対策のために必修科目が未履修だったと発表した。桐生第一の未履修は5単位で、50分授業175回分にのぼり、これまで発覚した中で最多。この2校を含め、県内で未履修が判明した高校は7校(県立3校、私立4校)で、生徒数は897人となった。
2校は、同課が先月26日に要請した調査で、未履修があるとわかっていたが、いずれも「未履修はない」と報告していた。1日、桐生第一が未履修を同課へ申し出たことを受け、同課が改めて各私立学校に調査を要請したところ、明和県央が報告したという。
両校の校長は同日、県庁で会見し、虚偽の報告をしたことについて、「認識が甘かった」と謝罪した。桐生第一の高橋昇校長は「生徒への影響があまりにも大きくこのままやり過ごせればと思ったが、未履修の生徒は受け入れないとする大学もあり、黙っていればより迷惑がかかると思った」、明和県央の佐藤宣洋校長は「今後の補習で対応すれば済むと思った」と釈明した。
桐生第一では、普通科特別進学系クラスの3年生59人全員が、情報Aや保健、書道、家庭基礎の計5単位の必修科目を履修したことにし、実際には受験対策として理科や数学、英語の授業を受けていた。高橋校長は、隣県の栃木県に多くの生徒が流れる東毛地域の事情を挙げ、「競争が激化する中、実績を残さなければという焦りがあった」と話した。
同クラスでは受験対策として週9時間の補習があり、これらの時間を未履修科目の授業にあて、3月1日の卒業式を遅らせることも検討しているという。生徒には1日に説明、保護者には2日に説明会を開く。
このクラスの女子生徒は、「補習が始まれば、受験にもかなり影響する。トイレで泣いている生徒もいた」と話していた。
明和県央では、普通科の3年生362人が、情報Aを学ぶはずの時間に、数学や地理歴史など、各クラスで受験に必要な科目を選択し授業を受けていた。うち、理系クラスの105人は、1年生で日本史B4単位のうち2単位だけを履修したが、残り2単位は履修していなかった。生徒や保護者へは、すでに説明したといい、6日から課程通り情報Aの授業を行ったうえで、不足分は補習をする予定。
◆ 全公立高聞き取り調査 県教委方針 ◆
県教委は1日の県議会文教警察委員会で、県内の全公立高校を対象に履修状況の聞き取り調査を行う方針を示した。これまでの調査は、学校からの書面による報告にとどまっているが、県立3校の未履修が判明した後も、高崎高などで必修逃れととられかねない事例が発覚しており、改めて状況を把握するとしている。
高崎高は3年生理系5クラスで、地理B(1単位)と世界史A(2単位)を一緒に行っているが、世界史の教科書をほとんど使用していないなど、実態は地理の授業だった疑いが持たれている。県教委は「未履修にはあたらない」としているが、こうした事例はほかにもある可能性があり、聞き取りで確認することにした。
各学校の来春入学する生徒の教育課程表が、11月末までに県教委に提出されることから、その内容のチェックに併せて実施する。年末までをめどに指導主事が各学校に出向き、過去の実態についても校長や担当教員から聞き取るという。
同委員会では、委員から「高崎高に昨年まで通っていた生徒は、世界史の教科書を一度も開けていないと言っている。これで履修と言えるのか」「はっきりしない学校は徹底的に調べるべき」などと、県教委の調査姿勢や判断基準を疑問視する意見が相次いだ。
(2006年11月2日 読売新聞)
228
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/02(木) 08:36:23
必修逃れ 6私立、調査書200人分偽装
履修と記載、大学・企業に提出 讀賣千葉
県内の高校で卒業に必要な必修科目の授業が行われていなかった問題で、“必修逃れ”が行われていた私立7校のうち6校が、計約200人の調査書に未履修科目を履修させたかのように記載し、大学や企業に提出していたことが1日、読売新聞千葉支局の調べでわかった。
このうち専修大松戸(松戸市)は3年生の614人全員が必修科目1〜4単位を未履修だったが、推薦入試などのため約50人分の調査書を、未履修科目を履修したものとして大学に提出。問題発覚後、一部の大学から未履修分を除外して評価点を出すよう求められたが、同校は「未履修の教科も、授業時間が足りない状況で、全く履修していないということではない」として、校長名で履修分だけでも評価に加えるよう求める文書を提出するという。
暁星国際(木更津市)では、履修漏れがあった94人のうち、すでに約20人分の調査書を大学などに提出。「日本史または地理」で世界史演習の成績をそのまま付けるなど、一部の未履修科目で虚偽の記載があった。寺井義行・副校長は「全くないところから成績を付けたのではなく、信頼できる(他教科の)数値に基づき評価したもので虚偽には当たらない。科目は違うが、成績を評価するための“実態”はあった」と釈明している。
志学館(同)は3年生の381人全員が「情報」2単位を未履修だったが、大学などに提出した15人程度の調査書では履修させているかのように装っていた。
流経大柏(柏市)では、世界史などで75人の未履修が発覚したが、このうち2人分について未履修科目の欄に関連科目の成績を記入して調査書を作成。計3大学に提出していたが、問題発覚後、再提出を求められたという。
千葉明徳(千葉市中央区)では、286人の3年生が「情報」を1単位しか履修させていなかったが、2単位を履修しているものとして少なくとも80人分の調査書を提出。これまでに、四十数人が大学合格や就職内定などを果たしたという。
拓大紅陵(木更津市)も調査書20人分で、家庭基礎は1単位分の授業しか行っていなかったが、集中授業などで1単位分を補ったとみなし、「2単位」としていた。
一方、柏日体(柏市)では「日本史または地理」を履修していなかった4人分の調査書を大学に提出したが、必修漏れ科目の単位数と成績は空欄のままで偽造はなかった。
(2006年11月2日 読売新聞)
229
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/02(木) 08:37:17
必修逃れ 補習救済策で明暗
横浜、負担半減「ありがたい」 横須賀学院「厳しい」讀賣神奈川
高校の必修逃れ問題で、文部科学省が補習の上限を70回(1回50分)とすることを基本に、50回も容認する救済策が決まったことで、県内で履修漏れが判明した私立5校では、救済案の受け止め方が割れた。歓迎して胸をなで下ろすところもあれば、「厳しい」と受け止めるところも。
生徒1人で最大175回分(5単位)が不足していた横浜(横浜市金沢区)の負担は、半分以上が軽減される見通しになった。平野伸夫校長は「本当にありがたいこと」と話した。
同校は、補習授業を放課後に行うだけでなく、冬休みをなくしたり、卒業式を延期したりすることも検討していたという。それだけに、平野校長は「受験に取り組む生徒の負担は相当軽くなるはず」とホッとした様子だった。
一方、理科などで上限いっぱいの70回分(2単位)が履修漏れとなっていた横須賀学院(横須賀市)。補習70回以下で学校の裁量に任せられることが決まる前の時点では、中島洋教頭は「『不足分の補習をやれ』というもので大変厳しい」と渋い顔。「問題化していなかった時の3年生と比べ、今の生徒の負担は著しく重くなる。文科省の指示ならばやらざるを得ないが……」と話していた。
公民70回分(2単位)が足りない横浜国際女学院翠陵(横浜市緑区)の鈴木達三校長も救済策が決まる前に、「ペナルティーを受けなければならないのは当然」としながらも、「3年生は時間がなく、一部をリポートに振り替えなど補習の中身に幅を持たせてほしい」と要望を口にした。
家庭35回分(1単位)が未履修の日大高(同市港北区)は、救済策にかかわらず当初の予定通り年明けに特別授業を行う予定にしている。大山矩行教頭は「損得を問題にしても始まらない。どうせやるなら生徒に『やってよかった』と思われる補習にしたい」と話した。
◇
◆知事、チェック態勢強化の考え
松沢知事は1日の定例会見で、私立5校が県に虚偽の教育課程表を提出し未履修につながったことについて「今回のようなことが起こらないよう調査方法を考えたい。各校は反省してほしい。学習指導要領が守られていない実態を放置しておくわけにはいかない」と述べ、私立へのチェック態勢を強化する考えを示した。
また、「事情を調べたうえで、措置を考えていきたい」と、県の助成金の一部削減を行うことも示唆した。
(2006年11月2日 読売新聞)
230
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/02(木) 08:38:02
必修逃れ1週間 未履修の補習始まる
受験間近混乱続く 讀賣新潟
県内の5高校で必修科目の履修漏れが発覚して1日で1週間。私立の新発田中央では同日から未履修だった倫理の授業を開始するなど、週明けには5校すべてで未履修分の補習が始まる。一方、国は補習などで生徒に過度な負担がかからないよう補習時間を短縮させる救済策を検討しているが、受験本番を間近に控え、混乱は収まってはいない。
不足する授業時間が最大で140時間と5校で最も多い県立新発田南ではこの日、3年生の学年集会を開いて今後の補習計画を説明した。救済策は検討中だが、この日は「140時間の補習」を前提に説明。週明けの6日から、週5時間を地理歴史の授業に充て、それでも足りない分は、放課後と来年2〜3月の集中授業で補う。3年生の女子生徒は「受験が近く切羽詰まっているので、補習授業はなるべく少ない方がいい」と心配そうな表情で話した。
必修の倫理の授業を行っていなかった私立の加茂暁星では急きょ、人数分の倫理の教科書を発注。この日ようやく生徒に配布した。同校は10月30日から週5時間のペースで、来年1月末までに70時間を確保する。
県立新発田は2日から、履修漏れの科目を含めた本来の時間割で授業を始める。「その後は国の救済策を見てから決めたい」(武江哲生校長)としている。県立村上も週明けから補習授業を開始するが、「時間割はかなりきつい」(栗山修校長)という。
一方、未履修の科目に架空の成績を付けた調査書を私立大(推薦入試)に発送していた新発田南と新発田中央は、謝罪文とともに差し替えの調査書を発送。村上も今後、同様の対応を行う予定で、各校とも「今後は実態に合わせた成績を付ける」としている。
【教育関係者に聞く】
・新潟大教育人間科学部 阿部好策教授57
暗記中心の学力から、生徒たちが自分で考え、議論できる学力への転換が国際的な教育の流れ。文部科学省も総合学習を導入し、教科の枠を超えた学習を推進してきたが、具体的な学習方法は提示してこなかった。一方、大学側は相変わらず詰め込み式の入試を行っている。高校も生徒確保のために進学率向上を優先せざるを得ない事情がある。今起きている問題は、新しい教育への過渡期で引き起こされた大混乱と言える。学内でも、入試の際の内申書は「優」なのに世界史の授業は受けていないという学生が数年前からいた。ただし、他の科目と連携することで効果的な指導をしている学校もあるので、高校ごとに内容を精査すべきだろう。
・新発田南高PTA会長 星野幸雄さん56
今回の問題は、子供たちの受験に配慮してのことだけに、学校だけを責めるわけにはいかない。でも、結果として子供にしわ寄せが来ているのは事実で、残念としか言いようがない。学校が事情を説明した全校集会では、生徒たちが学校に対して不満の声をあげたり、動揺したりはしていなかった。内心では思うところはあるだろうが、卒業するためには補習が必要だということは子供も保護者も理解している。保護者としては、学校と協力して子供を支えていくしかない。今度こそ学校側には、子供が犠牲になることのないようできる限りの配慮をしてほしい。
・県高教組執行副委員長 吉田裕史教諭47
必修科目の未履修の問題は、大学受験に偏重した今の高校教育が行き着いた結果。大学進学率を向上させようと、県教委が十数年前から推し進めてきた政策により、受験に必要のない科目が軽視される土壌ができた。情報や総合学習が何のためにあるのかという本来の趣旨が理解されないまま、受験勉強の力を付けるために、他の科目に振り替えられている。大学全入時代を迎え、点数だけでなく、学問への意欲を見るなど大学入試も様変わりしているのに、高校教育は古い受験勉強から抜け切れていない。学校評価制度の導入も高校間の競争をあおり、進学実績重視に拍車をかけている。
(2006年11月2日 読売新聞)
231
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/02(木) 08:39:05
校長・教頭に教育課程研修 讀賣石川
高校の必修科目の未履修問題で県教委は、校長、教頭向けの「教育課程研修」を今年度から実施することを決めた。来年度以降の実施を予定していたが、高校の管理職が学習指導要領の内容を正確に把握していなかったことが、問題の一因と判断。管理職の“再教育”に乗り出す。また、金沢泉丘でも卒業生に履修漏れがあることが発覚した。
「教育課程研修」は、履修漏れが発覚した羽咋の会見で、篠田政憲校長が「法令違反は分かっていた」と発言したことで、法令順守の意識を向上するため来年度以降に実施することで検討を始めた。しかし、問題が広がるにつれ、校長を務めていた県教委幹部や、歴代校長の中にも、「履修漏れに気付かなかった」「知らなかった」などの声が多く聞かれた。
そのため県教委は、「学習指導要領の内容を管理職が正確に把握していない実態が浮き彫りになった」とし、複雑な教育課程を正確に理解するための研修が必要と判断。学習指導要領を勉強し直す研修を開催することにした。
いわば教育のプロの再教育で、研修は、全県立学校の校長と教頭を対象に、来年度の教育課程を編成する3月に間に合うように、1月末までに行う予定。県教委は「正確な知識を持って、各教科からあげられた編成内容のミスを見抜く目を養い、その上で法令を順守してほしい」と話している。
■金沢泉丘も発覚■ また、金沢泉丘の2000〜2005年の卒業生計1454人に未履修があったことが、1日明らかになった。普通科理系及び理数科に在籍した生徒で、世界史、日本史、地理のいずれかの科目の70回(1回50分)が未履修だった。在校生に未履修科目はない。県教委では、すでに卒業している生徒は、他県の慣例にならって不問にするという。
同校では、卒業生から「教科書を買ったのに勉強しなかった科目がある」との不安の声が寄せられ調査していた。上田政憲校長は「卒業生と保護者に心配をかけた。勉強すべき教科を教えず申し訳なかった」と話している。
また、県教委は2001〜2003年度の訪問調査で、提出した教育課程通りに授業を行っていない学校が少なくとも3、4校あったと発表した。その時点で改善を指示し、未履修問題には発展しなかったというが、改善指示の文書は残っておらず、情報の共有もされていなかった。県教委では「指導の甘さがあった。今後は、文書として保存し情報を共有していきたい」と話している。
(2006年11月2日 読売新聞)
232
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/02(木) 08:39:41
北陸大谷 3日間補習、試験で評価
推薦出願前に“突貫工事” 讀賣石川
履修漏れが発覚した北陸大谷は、大学推薦入試の出願の際、3日間の集中補習での成績を調査書に記入して提出することにした。補習は10月30日、11月1、2日の3日間で、4単位時間ずつ、計12単位時間実施。最後に試験を行い、結果を5段階評価で調査書に記入するという“突貫工事”。補習を受けた59人のうち数十人が推薦入試を受ける見込みという。
文科省大学入試室は、「学力への評価を、どの段階で付けられるかについての明確な指針は無い」とし、高校側と受け取る大学側の判断になるという。県内のある私立大の入試担当者は、「3日間の集中授業で『成績』が付けられるのなら、未履修分すべての時間の補習を受けなくてもいいということになるのではないか」と、受理はするものの形骸(けいがい)化した「成績」に疑問を呈した。
同校の坂倉佳彦校長は「通常、調査書に記入するのは3年1学期までの成績。いわば『見込み成績』。この方法でも問題はないと判断している」と話している。県内の7つの短大・大学で1日、推薦入試の受け付けがはじまった。
(2006年11月2日 読売新聞)
233
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/02(木) 08:41:11
生徒負担緩和を歓迎 「問題なし」校不満も
必修逃れ国救済策決定 讀賣山梨
履修漏れのあった生徒への国の救済策がまとまったことに対し、必修逃れが発覚した県立高校では生徒の負担が緩和されるとして歓迎の声があがった。140回の補習が必要な生徒を抱える桂高、吉田高は独自に補習の短縮策を検討していたが、補習が最も短縮される方法を採用する方向だ。一方で、問題のなかった高校の関係者からは不満も出た。
155人の3年生が必修科目を履修していなかった吉田高は1日、2科目140回の補習が必要だった9人の生徒について、未履修の「地理B」(卒業までに4単位)を1単位削減することを県教委から認められた。この結果、「地理B」の補習70回を半減し、9人の補習時間を計105回に短縮することにしていた。しかし、三森良二校長は「補習時間をさらに減らせれば、毎日補習しないといけないのを週数回に減らせる」と歓迎。文科省の救済策を利用したい考えだ。
211人の3年生に履修漏れのあった桂高は、保護者からの相談を受け付ける窓口を設置した。2科目の未履修で、140回の補習が必要となっていた文理科の3年生21人については、このうち「情報B」(2単位)の1単位を他の科目から振り替える「代替措置」を利用して補習時間を減らすことも検討していた。
こうした中で救済策が決まり、赤井美知江教頭は「入試を控えた生徒の負担が軽減されるのはありがたい。補習は平常の授業時間でやりくりし、放課後を避けていきたい」と喜んだ。
同校3年生の生徒を持つ保護者(50)は「必修逃れの原因は生徒ではない。救済策は当然の措置」と冷静だった。
一方、必修逃れ問題のなかった高校の生徒や保護者からは救済策を疑問視する声も聞かれた。甲府市の3年生の男子生徒は「(必修逃れを)やったもの勝ちになるのはおかしい気もする」と不満そう。別の生徒の保護者(42)も「自分の子どもは頑張ってきたのに、不公平に感じる」と話し、山梨市の3年生の女子生徒も「正直ずるいと思う。ただ、必修逃れは学校が勝手にやったことで、複雑な気持ちだ」と語っていた。
(2006年11月2日 読売新聞)
234
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/02(木) 08:42:46
「70時間なら大丈夫」…「不公平」の声も 必修逃れ「救済策」
未履修校「補習計画」急ぐ 讀賣長野
高校の必修逃れ問題の救済策は1日、補習時間の上限を70回とし、それ以上はリポートで補うことでまとまったのを受け、一部の生徒の授業時間が245回も足りなかった松商学園高(松本市)の関係者は「まずはほっとしている」と安堵(あんど)の表情を見せた。同じく未履修者がいる長野高などは来週から早速、補習を実施するための計画作りに追われた。一方、未履修がなかった高校の生徒からは「不公平だ」と不満も聞かれた。
■■「とにかく安心」■ 7単位(授業245回分)〜5単位(175回)が不足している特進コースの44人に加え、普通科2コースの生徒251人も2〜3単位が足りない松商学園高。味沢和男教頭(60)は「不足分をすべて補習することになっていたら、とても対応できなかった」と喜ぶ。
7単位分の履修が不足している3年女子生徒(17)は、「受験どころか、卒業できるかどうか不安だったので、とにかく安心しました。70時間ならまだ大丈夫」と表情を緩めた。未履修があったことは1日朝、担任から説明を受けたが、「他校の友人が受けている授業を自分たちが受けていないのは分かっていたので、うちにも履修不足があるだろうと薄々感じていたが、まさかこんなにあるとは」とすぐに状況を飲み込めなかったという。
■■来週にも補習開始■ 地理歴史と情報で未履修があった長野高では、3年生の担任ら教員3人が、文部科学省の発表を待ちつつ補習計画作りに追われていた。補習は来週の早い時期に開始し、社会科の全教員8人が分担して放課後や土曜日に行う方針。授業以外の方法で単位を認められないかについても検討しているという。同高の梅村誠教頭は「今週末は高体連のバレーボール大会もあり、教員も多忙だが、無理してでもやるしかない」と話した。
情報で未履修があった松本深志高は、不足分の補習について「情報の授業はほかの教科の中で履修しているので、どれだけそれを評価してもらえるか。具体的な補習の計画は、県教委の判断が出てから検討したい」としている。
県教委では、各校の補習計画の内容を把握し、計画通りに進めているか状況を確認していく方針という。
■■「できる限り平等に」■ きちんと教育課程表通りに履修していた高校の生徒たちには、救済策はどう映ったのか。
長野南高3年の女子生徒は「自分たちはまじめに履修しているのに、不公平だと思う。でも生徒は悪くないし、これから受験勉強が本格化するなか、補習をするのは受験に響くのも事実。気の毒だ」と複雑な表情を見せる。
また、岡谷東高3年の男子生徒(18)は「受験に必要ない科目をきちんと教えている学校と、できる限り平等な条件になるように補習授業を行ってほしい」と話し、受験で不利にならないかを心配していた。
(2006年11月2日 読売新聞)
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/02(木) 08:44:11
必修逃れ新たに私立3校 讀賣京都
私立学校を所管する府文教課は1日、新たに洛南(南区)、聖母学院(伏見区)、ノートルダム女学院(左京区)の3私立高校で必修逃れがあったと発表した。これで、府内の必修逃れは、1公立高、6私立高の計7校となった。
洛南では、パソコンを使う情報A(2単位)の授業の一部を数学Aにあてて実施し、全校生徒1658人が1単位分しか履修できていなかった。3年生の全537人は補習を受ける必要があるという。
このうち300人は、学校側のミスで音楽や美術などの芸術科目も1単位分不足。同じ科目を1、2年通して履修するところを、1年で替えていたといい、この分の補習も必要という。
聖母学院は2、3年生165人の情報Aを数学にあて、ノートルダム女学院でも3年生27人の情報Bを数学の授業にしていた。両校とも「大学受験対応で数学の時間を確保したかった」とし、今後、補習を行う。
3校とも同課に対し、当初は「履修漏れはない」としていたが、その後に再度調べ直すなどして、必修逃れを報告してきた。
(2006年11月2日 読売新聞)
236
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/02(木) 08:46:09
清風など新たに5校 必修逃れ 府内私学22校に 讀賣大阪
全国の高校で卒業に必要な必修科目が教えられていない問題で、府は1日、新たに府内の私立学校5校に未履修があったと発表した。私立学校の未履修が判明したのは計22校となり、このうち3年生の総数は21校3002人となった。
新たに判明したのは、阪南大学(松原市)、清風(大阪市天王寺区)、四天王寺羽曳丘(羽曳野市)、聖母女学院(寝屋川市)、大阪学芸中等教育学校(大阪市住吉区)。清風は1992年から「家庭」と「芸術」で単位不足の状態が続いていた。
(2006年11月2日 読売新聞)
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/02(木) 08:47:23
必修逃れ 「受験に配慮を」 県高校PTA連 県教育長に要望 讀賣島根
高校の必修逃れ問題で、県高等学校PTA連合会の本山禎彦会長らは1日、県教委の藤原義光教育長に、受験に影響が出ないよう配慮することを要望した。
本山会長は、▽3月上旬に卒業式を行う▽大学受験に影響が出ないようする▽高校教育と大学受験の差をなくすよう文部科学省に働きかける――などを要望。ほかの役員からも、「1、2年生のことも考えて対応してほしい」「子どもが安心して信頼できる教育づくりを」などの意見が出た。
藤原教育長は「政府の対応を見ながら、できるだけ早く対策を出したい。文科省にも、実態を伝えてゆく」と応じた。
本山会長は「補習をお願いしている立場でもあり、責められない。規則を破ってまでやっていたのは、今の制度に不備があるからではないか」と話した。
また、藤原教育長は同日、松江市内で開かれた県教委主催の「しまね教育の日」フォーラムで、約100人の出席者に「ご心配、ご迷惑をおかけしおわび申し上げたい」と陳謝。「状況を調査し、責任についても明らかにすることを考えているが、当面は子どもへの対応について考えたい」と理解を求めた。
必修逃れ問題についてご意見や情報をお寄せ下さい。〒690・0886 松江市母衣町95の1 読売新聞松江支局。ファクス(0852・23・1413)、メール(matsue@yomiuri.com)でも結構です。
(2006年11月2日 読売新聞)
補習教師確保大慌て
非常勤講師を依頼/系列校から助っ人 讀賣岡山
高校で必修科目の未履修が発覚し、3年生の補習が急務となっている問題で、該当科目が多かった私立校を中心に、担当教師の確保に追われた。関西は、全642人が家庭基礎の単位が不足しており、すでに非常勤講師5人を確保。岡山は150人に家庭基礎と芸術の補習が必要で、来週から始めるため、5人確保を目指している。一方、大学や専門学校も持つ「加計学園」の岡山理大付は系列校からの∧助っ人∨でしのぐ。
各校によると、補習する教員が足りないのは関西と岡山。岡山学芸館や美作、作陽は、履修漏れがなかったコースの担当教員が授業にあたるなどして対応する方針。
関西は35時間分の補習が必要で、家庭基礎を教えられるのは非常勤の2人。難波泰朗校長が、県内の家庭科非常勤講師に次々電話して依頼、ようやく5人確保した。学校行事後の午後などを使って履修を始める。
一方、現在も交渉中なのが岡山。「家庭基礎」を教える教員は1人しかおらず、2人目を確保。さらに1人依頼したが、「他校と掛け持ちになり、厳しいかも」と心配する。芸術の「音楽」、「美術」教員は計3人おり、さらに3人を確保した。
岡山理大付は297人が世界史、倫理、情報で単位不足。普通科に5コースあり、未履修の状況も4パターンに分かれて複雑だが、社会科の教員は全員が「地理歴史」「公民」の免許を持っているため、日本史担当の教員が世界史を教えるなどし、それでも足りない授業には系列校から補う。「コース間で、教員の取り合いにならないようにしないと」と心配している。
◇
未履修問題が発覚した後、初の県教育委員会会議が1日開かれた。委員からは「受験は大切だが、ルールを破ったのは良くない」など、厳しい意見が相次ぎ、「生徒や保護者の要望をよく聞いてほしい」との意見もあった。中井智子・指導課長は「学習指導要領の順守を徹底させられず、生徒に負担をかけた。おわび申し上げます」と謝罪した。
(2006年11月2日 読売新聞)
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/02(木) 08:48:12
府中高でも必修逃れ
全3年生県教委、全校調査へ 讀賣広島
高校の必修逃れ問題で県教委は1日、府中市出口町の県立府中高(大下隆司校長)の3年生268人全員が、2年生時に「世界史」などの必修科目を適切に履修できておらず、卒業単位が不足していると発表した。県内では2001年に同校を含む14県立高で必修逃れが発覚。県教委は再発防止を指導したが、今回、同高で再発した必修逃れは書類のチェックだけではわからない巧妙な形で行われていた。学校側が黙認していた可能性もあるとして、県教委は実態を調査する。
県教委によると、同高では昨年度の2年生に「世界史と日本史」「世界史と地理」などの組み合わせで履修させていたが、2科目を1人の教員が担当し、片方の科目に偏った時間配分で授業。まったく教えない科目もあり、定期考査にも出題しないケースもあった。
県教委の聞き取り調査に対し、担当教員は「大学受験に必要な科目を重点的に教えた」などと答えたという。県教委の下崎邦明教育部長は「再発防止を誓って指導してきたが、同様の事案が起き、極めて遺憾。より厳しいチェック体制を構築したい」とし、週明けにも、県立高全89校に職員を派遣して調査を始める。
府中高では、大下校長が会見。「法令を順守するべきで、学校側のチェックも甘かった」と陳謝。今後、1回50分の補習を放課後などに計70回実施する。2日午後7時からは保護者会を開いて説明することにしている。
3年の女子生徒(18)は「教科書は持っていたが、授業で世界史を習った記憶はない」と話し、男子生徒(17)は「今から、受験に関係のない科目を補習するなんて迷惑だ」と不満そうだった。
◇
県私学振興室はこの日、既に必修逃れが発覚している呉青山高(呉市)と英数学館高(福山市)に立ち入り調査を行った。2日には、近大福山高(同市)を調べる予定。
(2006年11月2日 読売新聞)
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/02(木) 08:49:09
必修逃れで県が私立全20校に聞き取り 讀賣山口
岩国市の私立高水高での必修科目未履修問題を受け、県は1日、県内の私立高全20校に授業時間割や教員時間割表などの提出を求め、校長らを対象に聞き取りを始めた。必要に応じ、現地調査も実施するという。
県学事文書課は今回の問題発覚後の会見(10月30日)で、改めての調査は行わないと明言していた。方針転換について、県総務部の西村亘部長は「各校が事前に提出している文書だけでは不十分と判断した。一刻も早く県の責任で調査すべきだった」と説明した。
県は昨年度、運営費補助金として私立20校に計約36億1600万円を交付。このうち、高水高は約2億7800万円だった。県は「今回の問題が来年度以降の私学運営費の財源確保に影響を与える可能性はある」と指摘した。
(2006年11月2日 読売新聞)
必修逃れの華陵高、6日から補習…生徒らの希望で前倒し 読売山口
必修の世界史の未履修が発覚した下松市の華陵高(蔵本隆博校長、354人)は、該当する3年生16人に対し、6日から「世界史A」の補習を始めることを決めた。当初、12月1日からの特別編成授業に組み込む予定だったが、生徒や保護者らの希望で、前倒しすることにしたという。
同校によると、6日から12月22日までの47日間のうち、35日を補習に充てる。平日は11月が放課後の1回、12月が特別編成授業分を含め2回、土、日曜日は両月とも、午前中に4回行う。成績の評価方法は未定だが、ペーパーテストでは行わないとしている。
蔵本校長は「履修に必要な時間は十分に確保できた。必要な補習の回数は70回なので、政府の救済策は関係ない」と話している。
(2006年11月2日 読売新聞)
240
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/02(木) 08:49:44
必修逃れ 徳島文理高6科目
9単位3年生119人が315時間 讀賣徳島
徳島市の私立徳島文理高(豊博司校長)で、世界史など6科目(9単位)で、必修逃れがあったことが1日、県への報告でわかった。3年生197人全員に何らかの科目で未履修があり、うち119人の未履修は9単位、315時間分に及んでいる。受験優先の指導が原因とみられ、同高はこれまで県に「未履修なし」と虚偽報告をしていた。豊校長は「『まずい』と思って報告できなかった」と釈明。必修逃れが発覚した高校は県内で2校目。
同高によると、必修逃れがあったのは、「世界史A」、「理科総合B」、「保健」の3科目、各2単位と、「芸術」、「情報A」、「家庭基礎」の3科目、各1単位。浮いた時間を英語や数学、国語に振り替えていたという。
地理歴史ではもともと、2、3年時で「世界史B」を必修とし、「日本史B」か「地理B」を選択する計画を提出していたが、実際には、世界史Bは必修になっておらず、2年間とも地理Bか日本史Bの授業を受けた生徒が多かったという。理科総合B、保健も実施していなかった。
県によると、文理高は10月25日の聞き取り調査で「未履修なし」と回答。その後、鳴門市の成徳高で虚偽報告による必修逃れが発覚したため、同27〜30日にかけ、私立4校に時間割表と教育課程表の提出を求め再調査を実施した。しかしこの際、徳島文理高から提出された時間割表も虚偽だった。1日になって県から再び問い合わせがあり、初めて、未履修の事実を認めたという。
同高は、国公立や有名私大への進学を目指す生徒が多く、ほとんどがセンター試験を受けるため、補習はそれ以降に行う予定。1日、生徒に経緯を説明した。
大学進学を目指す3年女子生徒は「これから受験の追い込みなのに、気持ちのやり場がなく、どうしていいかわからない」と動揺していた。
(2006年11月2日 読売新聞)
241
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片言丸
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:2006/11/02(木) 08:50:58
松山東雲も必修逃れ 讀賣愛媛
高校の必修逃れ問題で1日、県内では新たに私立松山東雲高校(松山市)の3年生8人の履修漏れがわかった。これで計26校4601人に拡大、県内の1割を超える高校生に影響することになった。
一貫教育コースの全4人は、県内で最も多い280時間の未履修が判明した。必修科目の「世界史B」を「聖書」と礼拝時間、2週間のオーストラリア短期留学に振り替えるなどしたり、「倫理」を「政経」に充てたりしていた。また、特進コースの全4人は、「情報A」の1単位分を「数学2」に代えていた。
小泉勇治郎校長が前日夕、県教委に初めて相談して問題点を指摘されたといい、「補習に正直、不満があるが仕方ない」と語った。
(2006年11月2日 読売新聞)
「問題なし」未照会 西条高世界史 讀賣愛媛
西条市の県立西条高校(秋田豊成校長)が必修科目の世界史を規定の3分の2の時間しか教えていないにもかかわらず、県教委へ照会しないまま「問題なし」と回答していたことがわかった。県教委は10月末から3度にわたり、各学校に確認を促していたが、学校側は「校長の判断で、県教委へは報告しないでいいと決めた」とし、2日にも県教委に報告、判断を仰ぐという。
同校によると、3年生162人が2年時に「世界史A」を3分の2程度しか授業を受けずに、代わりに「日本史A」か「地理A」を受けていたという。
県教委高校教育課は「これまで西条高からは『問題なし』との報告しか受けていない。学校側から詳細な報告がないので、問題性を明言できない」としている。
(2006年11月2日 読売新聞)
242
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/02(木) 08:51:49
必修逃れ 県教委が調査報告 委員、「調査に問題」指摘 讀賣佐賀
高校で卒業に必要な科目の必修逃れが発覚した問題で、県教委は1日、臨時教育委員会を開き、これまでの調査と対応について報告した。
県教委の調査では県立高校39校のうち9校で必修逃れが発覚。これに伴い、大学の推薦入試などに提出した調査書にも、9校で計285人分に虚偽の記載があった(10月31日現在)。
各学校は、生徒や保護者に対する説明会を開くとともに、不足する科目の修得に必要な時間の確保を検討。スクールカウンセラーも生徒の相談に応じている。また、県教委は9校だけでなくすべての県立高校での訪問調査を実施している。
委員からは、「受験生が精神的に追い込まれたりしないよう配慮を」などの意見や、県教委の調査について「次々と履修漏れが発覚し、調査の仕方に問題があるのでは」との指摘があった。
吉野健二教育長は委員会終了後、取材に対し、「生徒や保護者には申し訳なく思っている。(監督する立場にあった県教委として)責任を感じており、関係者の処分についても調査結果を踏まえて、検討したい」と話した。
(2006年11月2日 読売新聞)
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/02(木) 08:55:41
未履修問題で文科省に照会 「返事待ち」15校やきもき 富山新聞
http://www.toyama.hokkoku.co.jp/_today/T20061102002.htm
高校の必修科目未履修に絡み、「地理歴史」の「日本史A」「日本史B」など内容が似た科目を同じ授業として受けさせるなどしたため、富山県教委が単位認定を文部科学省に確認している問題は、照会から一週間が経過した一日現在も、同省から返答がない状態が続いている。「返事待ち」の十五校は補習が必要かどうかの見極めがつかず、対応に苦慮している。
類似科目を同じ授業で実施し、単位を認定していたのは富山、富山中部、富山いずみ、高岡、高岡西、氷見、砺波、井波、福光、石動、上市の十一校。大門、高岡南の二校は教科書の内容が早めに終わり、別の教科を教えた。福岡、魚津の二校でも照会中の事案がある。
富山高では「心配ではあるが、まったく習っていないわけでなく、(単位認定の)理屈が通ると思う」と話す。砺波高も「学習する内容は含んでいるので問題はないはず」とする。
各校とも生徒に不安な様子はないが、上市高では「早く判断してもらわないと動けない」とし、魚津高も「一日も早く落ち着きたい」と打ち明ける。中には大門高のように、すでに補習を始めた学校もある。
明らかな未履修と異なり、照会中のケースは、「教員の裁量」とする声もある。福岡高では「地理B」と「世界史A」を同一の教員が担当し、手作りの教材で内容を融合させた授業を行った。試験も融合させた設問という。高岡南高では「情報」が終わった後に、応用編として数学や英語に関連する内容を学び、理解を深めようとした。
県教委は十五校について、文科省の判断が出るまでは従来通りの授業を続けるよう方針を示している。県教委幹部は「これまでにもあった運用形態で、単位が認められなければ教師が委縮しかねない」と危惧する。一日現在、文科省教育課程課は「検討中で何も話せない」としている。
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/02(木) 09:08:02
教育再生会議委員の門川氏、「学校選択制には反対」
11/01 日経 大阪朝刊
安倍晋三首相の諮問機関「教育再生会議」の委員の門川大作京都市教育長が三十一日、大阪市内のホテルで開かれた関西プレスクラブ例会で講演、全国導入が検討されている学校選択制や教育バウチャー(利用券)の導入に関して「市場原理で教育は良くならない」と反対意見を改めて明らかにした。
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/02(木) 09:20:57
泉丘も過去に必修漏れ
2006年11月01日 朝日石川
http://mytown.asahi.com/ishikawa/news.php?k_id=18000000611010002
◆99〜04年度理系卒業生 在校生 影響なし◆
高校の必修科目の履修漏れ問題で、県立泉丘高校でも99年度から04年度の理系の卒業生に履修漏れがあったことがわかった。現在の在校生には影響がなかった。県教委は「過去は調べない」としているが、これまでに県内で明らかになった県立・私立計7校の履修漏れが“氷山の一角”に過ぎないことがうかがえる。
同校が卒業生からの問い合わせや朝日新聞社の取材を受けて調べ、31日明らかにした。同校などによると、理系の生徒は本来、必修の世界史(2単位)と、日本史か地理(2単位)のどちらか1科目を選択し、計2科目4単位を履修しなければならない。だが、当時、同校では、3科目のうち1科目を選択させ、それを4単位履修するとしたため、地理歴史が1科目未履修となった。各年度で4〜5クラスが理系だったという。
その後改善されたため、在校生には履修漏れはなく、卒業生に通知を出すなどの対策もしないという。上田政憲校長は「卒業生、保護者に迷惑をかけて申し訳ない。二度と起こらないようにしたい」と話した。
すでに履修漏れが判明している県立3校について、県教委の中西吉明教育長は31日の県議会文教公安委員会で、桜丘は98年、辰巳丘では少なくとも01年、羽咋では05年からそれぞれ履修科目の不適切な運営があったと説明した。ただ、卒業生の未履修について文部科学省は「生徒に責任はない」として卒業資格を取り消さない意向を示している。
一方、学校側の責任は残るが、県教委の金田清教育次長は「過去は学校からの報告に任せ、調べるつもりはない」と強調。浅田秀雄学校指導課長も「31日午後、泉丘の校長から口頭で(過去の未履修について)説明を聞いたが、現在の立ち入り調査は在校生について調べることを優先する」としている。
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=文科省、救済へ70コマ補習検討=
◇安堵・複雑な思いも◇
文部科学省が救済措置として、70コマの補習を受ければ卒業を認める方向で検討を始めたことを受け、70コマ超の補習が必要だった県内の高校では安堵(あんど)の声が聞かれた。一方、補習時間が70コマちょうどの高校もあり、「うちも減らして欲しい」と複雑な思いが漏れた。
最多の理系の生徒で50分授業210コマ分が不足している星稜高。理系の男子生徒(17)は「仕方ないけど多いと思っていた。70コマに減るのはありがたい」、140コマ不足していた文系の男子生徒(18)は「このところ履修漏れ問題で勉強が手につかなかった」と歓迎。ただ、同校では正式な通知があった段階で対応を検討するとし、現時点では6日からの補習を計画通り進めるという。
生徒によっては最多で175コマが不足する金沢高。国立大を目指す理系の女子生徒もその一人。「(救済は)助かるけど、今から補習をするのはどっちにしろ厳しい。学校は今まで隠してたわけだから、隠せるものなら最後まで隠し通してほしかった」。別の女子生徒は「ちゃんとやってきた他校の生徒に『不公平』と言われないかな」と心配そうに話した。この点について、平瀬仁紀校長は「それを言われるとつらい。申し訳ない」。この日、放課後から午後8時まで職員会議で協議。平瀬校長は「あてにするわけにはいかないが、救済を願っている。今後、県の指導を仰ぎながら、慎重に対応を決めたい」とだけ話した。
最多で140コマが不足する生徒がいる北陸学院高の堀岡啓信校長も「詳細は分からないが、正式に決まるとすれば、非常に助かる」と喜んだ。
一方、不足数がちょうど70コマの桜丘高では、31日から世界史の補習が開始された。理系の3年の男子生徒(17)は「毎日6時間勉強するが、昨日寝たのは午前3時。授業はあんまり聞いていない。うちも50コマくらいにして」。別の男子生徒(18)も「単位取得に必要な出席数は3分の2と聞いている。3分の2受けたらやめられる仕組みにならないかな……」。
また、同様に70コマ不足の生徒がいる羽咋高の坂尻忠秀教頭は「私どもは言える立場にはない。でも、70コマというのは……」と複雑な様子。同校では予定通り2日から補習を始める。
246
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/02(木) 09:25:56
高校履修不足:全県立学校を調査、授業直接視察も−−来週から県教委 /愛知
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/aichi/news/20061101ddlk23040051000c.html
全国的な高校の履修単位不足問題で、県教育委員会は31日、来週から県立学校全159校を訪問、調査することを明らかにした。
県教委は10月27日に県立7校で問題があったと調査結果を発表している。だが、これ以後も7校以外で未履修の高校があるとの通報を多数受けている。こうした状況を受け、同教委が直接高校を訪問し、改めて調査することにした。
各校では答案や生徒用の時間割表などから、同教委に提出されている教育課程表通りに授業が行われているか確認する。時間があれば、授業を直接みる可能性もあるという。問題のある高校が新たに判明した場合、補習などの対応が遅れないよう、調査は11月の早い時期に終える方針。
毎日新聞 2006年11月1日
247
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/02(木) 09:59:15
未履修問題 盛岡中央高「補習、最大280時間」 救済策受けぬ方針
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061102-00000006-san-soci
高校必修科目の未履修問題で、全国で最も多い最大350時間の未履修時間数を抱える私立盛岡中央高校(盛岡市)の中田義計教頭は1日、産経新聞の取材に、「(政府の救済は)ありがたい話だが、当校としては基本的に未履修科目の補習を規定時間通り受けさせる」と話した。現時点では政府の救済策を適用せず、一部科目を振り替えて最大280時間の補習を行う考えという。
ただ、2日に文科省が通知する補習時間数削減の救済策を受けて、改めて対応を検討するとみられる。
同校では、3年生51人が4科目・10単位(350時間)、67人が3科目・6単位、進学コースの26人が2科目・4単位を履修していないことが発覚。補習授業の対象は144人に上る。
学校側は、問題が発覚した10月26日夕、富沢正一校長らが全校生徒に事情を説明して謝罪。翌27日夜には保護者を集めて理解を求めるとともに、管理職が中心となって補習授業の計画を立て、1日から補習授業を始めている。
中田教頭によると、補習は平日3時間(朝1時間、放課後2時間)、土曜日に5時間実施。年末年始を除く冬休みも行い、2月末に終える計画。350時間が不足する51人については世界史B(4単位)を世界史A(2単位)に振り替えし、最大280時間に減らすという。
政府が補習時間数削減の方針を固めたことについて、中田教頭は「(進学用の)調査書にウソは書けない。この問題は学校、校長はじめ教師の責任だが、生徒には未履修科目をすべて習得させる」と話した。
初日の補習に臨んだ生徒らは疲れきった様子で、男子生徒は「補習が短縮できるならそうしてほしい」と不満を漏らした。
一方、最大140時間の授業不足があった千葉県松戸市の専大松戸高(松本英夫校長)では、森一夫教頭が政府の救済策を受け「半分の時間で済む。本当に助かった」と安堵(あんど)の声を漏らした。
同校では614人の生徒が「保健」「家庭基礎」「情報」などの授業不足となっていた。
問題が発覚直後、大学受験を控えた3年生に事情を説明すると、戸惑いと動揺が広がった。「無理もない。私だって冗談じゃないと思う。憤りを感じている生徒もいるだろう」と森教頭は話した。
最大245時間の補習が必要な同県木更津市の暁星国際高(田川茂校長)の寺井義行教頭も救済策を歓迎。「生徒や保護者に動揺を与える結果となり、大変申し訳なかった。3年生らの受験対策や心のケアを含めて指導に努めたい」と話した。
(産経新聞) - 11月2日8時0分更新
248
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/02(木) 16:17:46
揺れる信頼:高校履修単位不足問題 県教委、“読み替え”違反の認識なく /岩手
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/iwate/archive/news/2006/11/02/20061102ddlk03040228000c.html
◇定着しない指導要領理解
問題になっている高校の履修単位不足。だが、県教委はこれまで、必修の科目を別の科目に充てる“読み替え”が、ルール違反になるという認識を持っていなかったようなのだ。【山口圭一、安田光高】
「科目を変更することが問題だとは、思っていなかった」。県教委幹部が打ち明ける。
教育課程表に書かれた科目とは別の科目に変更することを「読み替える」と言う。学校現場ではよく知られた行為だ。学校現場と交流の多い県教委でも、「読み替え」を知る職員がいるという。
虚偽報告だった今年度の教育課程表は、昨年7月に提出されたもの。当時、高校の教頭だった幹部も「読み替え」は知っていたようだ。ある幹部も「今回指摘されるまで、問題だと思っていなかった」と告白する。
学習指導要領を無視するルール違反を、なぜ疑問に思わず、ここまで来たのか。
現在の学習指導要領は03年度に施行された。学校教育室によると、県内では施行前に全教諭が原則、研修を受けた。1日かけて行われ、変更点や導入の目的などの説明がされたという。
だが、それ以降の研修はなく、学習指導要領の理解度が定着しているとは言えないという。
実際に世界史が履修漏れになっている学校で、世界史を教える教諭は、「未履修はずっと前からあった。特に疑問に思っていなかった。なぜ世界史が必修になったのか。今、改めて指導要領を勉強している」と話している。また、授業の指導をする県教委の指導主事も「担当している科目以外の実態はわからない。指導要領は研修の時だけで、あまり見ない。授業の中身を充実させることを優先している」と話す。
毎日新聞 2006年11月2日
249
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/02(木) 16:19:39
中学生頭良すぎ
高校履修不足:中3生はどう思う /岩手
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/iwate/archive/news/2006/11/02/20061102ddlk03040233000c.html
<高校の履修漏れ−−中3生はどう思う>
高校の履修漏れ問題について、高校入学を控えた盛岡市立城東中学校の3年生に投書をいただきました。
◇合格率上がるが学ぶ楽しさ省く−−菅原優衣(14)
私のクラスでは、毎朝教室に新聞が一部届くので、日直が気になった記事を発表している。
10月25日には私の番で新聞を読み上げたが、その記事は私たち受験生にとっては、特に興味深いものであった。富山県の高校3年生が本来学ばなければならない地理・歴史の2科目の授業を1科目しか履修していなかったことが分かったという記事である。さらに、他県だけではなく我が岩手県、しかも私が志望校としている高校でも同様のことが行われていたというではないか。受験シーズンを前に発覚したこの問題は、高校3年生のみならず、私たち高校受験生も同年代の子を持つ親も驚かせたことだろう。これについての報道を見るうち、私は一つの考えを持った。勉強しなくてもいい科目を省けば、確かに合格する確率は増える。しかし地理・歴史など学問を学ぶ楽しさも省いていることを忘れてはいけないと思う。勉強は宝だ、とよく言う。その真の意味は、知識を増やすと共に得られる「努力した喜び」を味わうことができる鍵が学ぶことにあるからではないか。学ぶ楽しさを忘れなければ、未履修があってもすすんで勉強に励むだろう。私もその心を忘れずにいたいと、この事件を経て改めて思った。
◇何が大切なのか、いい制度考えて−−千田理子(15)
今、未履修問題が世の中で騒がれている。次々と、各都道府県でこの問題が発見されているが、私たち岩手県民にしてみれば、この問題は大事件だ。岩手県は、今だけでも36校が未履修問題であわてているだろう。
私は今、中学校3年生で、もうすぐ受験だ。この事件を聞いていて、とても不安になる。さらに、今の高校3年生はこのままでは卒業できないかもしれない。大学受験の勉強をしながら、履修漏れの分も勉強しなければ、卒業はとても難しい。先生もたいへんだと思うし、驚いたことだろう。
だからこそ、日本全体がこの問題に協力し合って、解決してほしい。何が大切なのかを、生徒の考えを聞いて、お互いの意見を討論し合って、よい制度を考え出してほしいと思った。でも、二度とこんな問題が出ないでほしい。高校の勉強のしかたについて、こんな形で考えるとは思わなかった。
◇大人になるため学ばなければ−−斎藤由佳(15)
私の兄は、高校3年生だ。兄は履修漏れには該当しなかったが、今の岩手県の高校生として、この問題について深く考えているようだ。
いろいろな話を聞いてみると、高校の中で、履修漏れがどのような問題になっているか知ることができた。
兄が言うには、岩手県は他の県に比べて予備校が少ないので、勉強する環境が良くないらしい。だからなるべく必要な授業だけをまじめに勉強するようにしていると言っていた。私はその話を聞き、本当にそれで良いのかと思った。やはり大人になるために学ばなければならないことはたくさんあると思う。だから必修科目になっているのだ。それを考えて高校には、対応してほしい。
良い大学に何人入れたかというのは、高校にとって大切だと思う。しかし、良い大学より良い人間を社会はほしがっている。そのような人を育てるために、必修科目は学ばなければいけないのではないか。
◇生徒も保護者も負担になる補習−−舛田菜摘(14)
私の兄は高校3年生である。志望校が確定し、兄もついに受験本番となったこの時期に全国の高等学校の必修科目の未履修が発覚した。もともと富山県の高岡南高校から広がっていった問題は、岩手県や山形県など少なくとも46都道府県528校で発覚し、兄の学校でも明らかになった。
兄は約40時間の補習が必要らしい。この分の時間を作るため、週に何回かやっているゼロ時間目の授業を増やすそうだ。兄だけでなく、母も早起きが大変だと言っている。
都心には予備校がたくさんあるが、地方には少ない。だから地方の学校では、学校側で受験対策もしようと考えたところ、このような未履修問題が起きてしまった。地方だから仕方ないとも思うが、やはり必修科目は受けなければならないと思う。
250
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/02(木) 16:21:47
◇予備校が少なく仕方ない面も−−湊由起子(15)
全国の高校で必修科目の未履修が相次いで発覚している。特にここ岩手県は、全国でも多く、困っている人も多々いると思う。履修漏れというものは、今年に発覚したものではあるけれども、前からあったものだと思うし、今年引っかかった人たちは受験勉強と履修漏れの部分を並行させていかなければならないので大変だと思う。
都会には予備校がたくさんある。学校では、岩手県のように受験のために力を入れることはあまりない。しかし、予備校が少ない所では学校で受験に関する勉強にとても力を入れていかなければならないので、学校側の考えとして受験優先にしてしまったことは仕方がないことでもあると思う。しかし、今こうやって問題が発覚し、困っている人がいるので、やらなければいけないことはしっかりやっていくことが必要だと、改めて思い知らされた。
◇必修にするなら受験に入れては−−大志田美智子(14)
私は中学3年生だ。今年、人生にかかわる高校受験だ。そんな大事な時期に新聞やニュースなどで、毎日のように未履修問題が報道されている。テレビでよく責任の所在が問題視されているが、どうしてこういうことが起こったのか素朴に疑問である。
私の志望校も未履修問題で大きく報道されていた。最初はショックを受けていたが、高校側が大学受験のために行っていたということを聞いて考えるようになった。私の志望校は大学に進学するためのかけ橋ともいえる。受験のために必要ないのなら、なぜ必修科目になっているのだろうか。勝手な意見だが、受験に関係ないのなら必修にしなくても良いと思うし、必修科目にするほど大切ならやはり受験にも関係させるべきではないかと思う。
私は、学校での勉強は進学し、勤務先を決めるためのもので、生活したり生きていくことにはあまり関係ないと思っていた。しかし、全国の騒動でこの考え方は本当に正しいのか、と考えるようになった。
◇自分たちのこととして考えよう−−太田原有希(14)
今、全国的な問題になっていることがある。それは、高校の授業の履修漏れが次々と発覚していることだ。
私たちの住んでいる岩手県の高校でも約40校ほどが履修漏れをしていたことが、普段ニュースをあまり聞かない私の耳にも伝わってきた。
今私たちは中学3年生として高校について勉強している。そこで、高校では自分で選択することが多いことを知った。限られた時間割の時数の中に、受験に必要な科目を多く受けたいと思い、先生方も生徒も工夫するのではないかと思う。だからこそ、起きるはずのない履修漏れが起きてしまったのだと思う。
中学生の私たちでも、人ごととして考えるのではなく、これからどうしていくのか、私たちが入学した時どうなっていくのか、そういうことに対する自分の意見をしっかりもつことが、今一番の私たちのすべきことではないかと思った。
◇社会に出て不利、受けること大切−−千葉朱佳(14)
最近ニュースや新聞などで「高等学校未履修問題」について大きく報道されているが、兄や姉のいない私には実際どういうことなのか詳しくは理解できない。
中学生の場合、クラスが同じであればみんなが同じ授業を受ける。せいぜい週に4時間選択の時間があるだけだ。私は1週間に体育を2時間選択している。体育が好きな私にとっては楽しい時間だが、体育が苦手な人は必修の時間と合わせると週4〜5時間の体育は苦痛だろう。そのような人は、体育などとは別の音楽や美術などの科目を選択できる。このように自分が伸ばしたい教科を選べるのは嬉しい。
だが、苦手でも学ばなけならないことはあると思う。それが必修教科なのだろう。入試のため、生徒のためと言ってその教科を削ってしまうと、本来学ばなければならないことも学ぶことができず、社会に出て不利なことがでてきてしまう。そのようなことがでないように、必修教科はどんな理由でも受けることが大切だと思う。
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:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/02(木) 16:23:14
◇高校が塾化しているのでは−−瀬川快(15)
今、テレビなどで未履修問題が騒がれている。中学生の自分には、高校生の問題としてあまり深くは考えていなかった。
しかし、未履修が一番多い県を知り、とても驚いた。僕の住む岩手県が一番だった。
僕は頭が良い方ではない。そのため、高校に入ったとき、このような未履修問題があると、就職難の日本ではそれも危なくなってしまうと思う。
もし、自分が高校3年生の立場なら、絶対に何らかの助けぐらいは、先生などから出ていいと思う。
もし、未履修問題がきっかけで、大学などに入れなかったら、3年間がんばってきた意味がないと思う。
来年は僕たちも高校生になるが、親は、高校が塾化していっていると言っていた。本当かもしれない。やはり、未履修は高校生を困惑させてしまうので、絶対あってはいけないと思う。
◇この問題で思う必修科目の疑問−−宮守佑季(15)
先日、全国各地の高等学校の世界史などの必修科目、未履修問題が世間を騒がせた。私の住む岩手県でも36校、約7968人もの人が直接影響を受けるという。
この問題は今年初めて発覚したが、ゆとり教育が始まった4年ほど前から実施されていたそうだ。受験戦争がどんどん厳しくなっていく今日。学校側と生徒側の意見の同意と、解決が早急に行われればいいと思う。
私は、この問題が明らかにされてから、未履修問題とともに、日本史がなぜ必修科目ではないのか、という疑問が浮かんできた。日本に生きる人が日本の歴史を学ぶことは大切なことで、日本史が必修科目になってもいいのではないかと思う。
今回の問題を通し初めて知ったことがたくさんある。高校の必修科目のこと、大学受験のこと、高校生の学習の仕方。高校受験をひかえた私にとって、とてもためになった。
毎日新聞 2006年11月2日
252
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/02(木) 16:39:52
佑ちゃんも未履修か、早実「調査中」
http://www.nikkansports.com/baseball/amateur/p-bb-tp3-20061102-111620.html
今夏の甲子園優勝投手、早稲田実業高等部の斎藤佑樹投手(18)にも1日、高校必修科目の未履修疑惑が浮上した。この日一部で、同校では必修科目「理科総合B」のうち地学分野の授業をしておらず、事実上未履修になる可能性があると報じられた。同校はこの報道について「事実関係を調査中」と述べ、否定しなかった。早大進学を目指し、今月には卒業試験を受ける斎藤だが、卒業そのものに影響が出る可能性も出てきた。
1日、一部で、早実高等部では1年生が学ぶ必修科目「理科総合B」の授業が事実上未履修になっているとの疑惑が報じられた。「理科総合B」は生物と地学で構成されるが、同校では地学分野をやっていないため、科目そのものが未履修になる可能性があるという内容だ。
同校の多宇邦雄教頭はこの日、日刊スポーツの取材に対し、この疑惑報道について「学内で事実関係を調べているところです。校長とも話をし、都の担当者とも相談します。今の段階で言えるのはこれだけです」と話し、否定も肯定もしなかった。
斎藤は早大への進学を希望している。先月学内の学力テストを終えており、今月卒業試験を受ける予定。現段階で早大入学はほぼ確定しており、来年2月にも学部が決まる予定だ。ただ「理科総合B」が未履修科目と判断された場合、斎藤も短期間で最大70時限分の補習を受ける可能性が出るため、卒業や早大入学そのものに影響が出ることもありうる。
東京都の生活文化局は先月31日、都内の私立高校の必修科目履修状況を発表。11校に未履修科目があったが、早実は該当せずセーフだった。
生活文化局では、この件について「生物と地学に濃淡をつけて授業するのは個々の学校の方針で、仕方がない。また今回の件も、実態が正確に分からないので、未履修になるかどうか、現段階では何ともいえない。ただ一般論として、地学をまったくやっていない場合は、未履修になることもありうる」としている。また、同局によると、私学の場合は都などが強制的に調査することができず、学校側からの自主的な報告を待つことになるという。
斎藤は現在、卒業試験の勉強の傍ら、早実野球部の練習に参加し、体がなまらないよう調整している。来年2月ごろにも早大野球部の練習に合流する見込みだが、全国的に広がる未履修問題の、思わぬとばっちりを受けた格好だ。
[2006年11月2日9時48分 紙面から]
253
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/02(木) 17:25:19
既卒者の虚偽記載は不問?
履修不足 50コマ救済策を都道府県教委などに通知へ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061102-00000021-maip-soci
高校の履修単位不足問題で、文部科学省は2日70コマ以下の履修不足の生徒は実質的に50コマ程度で単位を修得できる救済策を決定し、同日午後、都道府県教委などに通知する。履修不足のままの卒業者も、卒業は取り消さない。来年度の推薦入試では、既に調査書が送付されるなど手続きが始まっているが、大学に対しても、今回の救済策を前提にした対応をするよう通知する。
救済策では、履修不足が70コマ(1単位は35コマ)以下の生徒は校長の裁量で50コマ程度まで補習を軽減できる。また、70コマを超える生徒は70コマを履修した上でリポート提出などで補い、単位取得を可能とする。
伊吹文科相はこの日の閣議後会見で、今回の救済策について、「(50コマに軽減する措置は取るが、できれば)70コマをきっちり受けていただき、卒業証書を受けてほしい」と出来る限り70コマを補習するよう要望した。また、当初は「特別な配慮は難しい」と救済策に否定的だったことについて、「まじめに履修した方は不公平に思われる方が多いと思う。私もそう思うが、自分の考えている筋だけは通せなかった」と話した。
これに先立ち、自民、公明両党は文部科学部会をそれぞれ開き、政府の救済策を正式に了承した。両党からは「学校現場の責任の所在を明らかにする必要がある」「学習指導要領の必修科目を減らす方向で検討すべきだ」などの意見が出た。
また、同省の調査で未確定だった私立高2校の調査も終了。最終的に、国公私立計5408校のうち540校(国立0校、公立314校、私立226校)が単位不足となった。【高山純二、高山祐】
◇文部科学省が2日通知する履修単位不足問題の救済策要旨は次の通り。
◆処理方針
(1)現在のままでは、未履修者は卒業条件を満たさず、規定通りの履修者は不利な条件で受験に臨まざるをえない。生徒はすべて被害者との前提で、不公平感を生じず、現実的に対処できるよう、今週中に処理する。
(2)(1)未履修が70コマまでは放課後、冬季休業、春季休業の補習で対処する。学校の教務規定に「3分の2程度の出席で履修とみなす」としており、50コマで対処することを妨げない(2)70コマを超えるものは、70コマ内で各科目ごとに時間を割り振り、残りのコマ数はリポート提出または授業を免除することとし、基準は局長名で通知する。
(3)学習指導要領の下でこのような措置をとれるよう、各校長が定める教務規定を変更し対応するよう通知する。
◆既卒者の卒業証書の効力
以下の理由で効力を認めることを大学、教委、知事に通知する。
(1)高校の卒業認定は校長の権限(2)未履修のまま卒業した者も本人の責めに帰すべき理由はなく、卒業認定を取り消す必要はない。
◆07年度大学入学者選抜における調査書の取り扱い
すでに推薦入学の資料となった調査書と今後の選抜の資料となる調査書の取り扱いは、「処理方針」を前提に、適切に処理するよう各大学に通知する。高校においては調査書にこれに至った事情を付記し、教育委員会や知事に通知する。
(毎日新聞) - 11月2日17時20分更新
254
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/03(金) 07:46:24
必修逃れ 認識しながら「未履修なし」
ウルスラと弘前東ずさんな対応浮き彫り 讀賣青森
高校の必修逃れ問題で、私立八戸聖ウルスラ学院高(八戸市)と私立弘前東高(弘前市)の2校で、3年生計213人に履修漏れがあったことが2日、県の調査でわかった。県内の高校の必修逃れは計11校となった。八戸聖ウルスラ学院高は未履修科目の存在を、弘前東高は履修時間数の不足を、それぞれ認識していながら、先月30日に県がまとめた調査には「未履修なし」と回答していた。また、県立八戸東高では、保護者の指摘を受けるまで校長が未履修に気付かなかったことも新たにわかるなど、各校のずさんな対応ぶりが浮き彫りとなった。
八戸聖ウルスラ学院高は、先月30日の調査時点で「家庭基礎」に履修漏れがあることを認識していたが、対象生徒数を把握していなかったため、県に「未履修なし」と回答。対象生徒数を24人と特定できた2日になって県に修正報告をした。
里村智彦教頭は、「(対象の)生徒数が精査できず、このような報告をしてしまった」と釈明している。
一方、弘前東高では、3年生189人が1年時に履修した「書道」(2単位、70コマ)で、履修時間が半分の1単位(35コマ)だったのに、県の調査には「未履修なし」と回答。2日になって報告を修正した。
桜庭肇事務長は「1単位でも履修はしていたので『未履修なし』と報告したが、1単位でも足りなければ卒業できないと後になってわかり、報告し直した」と説明している。
また、県立八戸東高は先月26日までの県教委の調査に対し、「未履修なし」と回答したが、31日になって世界史と地理に未履修があったと報告した。
戸川善一校長は、「未履修はないと思っていたが、報告後に保護者から『週1時間しか勉強していない』と指摘されてわかった」と説明。外部から指摘されるまで気付かなかったという。
(2006年11月3日 読売新聞)
255
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/03(金) 07:47:00
救済措置の反応
未履修高「歓迎だ」 履修高は「不公平」 讀賣青森
高校の必修逃れ問題で、補習授業の上限を70コマとする救済策が決定したことを受け、対象となる高校からは教師、生徒両者から「生徒の負担が軽減する」と歓迎の声が上がった。一方、正規の時間を履修した高校の教員からは「まじめにやってきた生徒に不公平感が残る」と疑問視する声もでている。
救済策を適用すると、140コマの補習時間が70コマに減る県立野辺地高の川口克徳校長は、「平日は補習を毎日しなければ、卒業に間に合わないと思っていた。これで入試直前の補習は避けられそうだ」と救済策を歓迎する。同校3年の女子生徒(17)は、「補習時間が減った分の時間は、大学の入試科目を勉強したい」と話した。
一方、正規の履修時間をこなしている県立高校の男性教諭は、「必修漏れの生徒の多くは、受験に有利な科目を集中的に学習してきた。まじめに履修してきた生徒からみると、不公平感が残る」と救済策に首をかしげる。
こうした声に配慮する学校もある。補習対象者が3年生の約3分の1を占める私立五所川原第一高は、「正規のコマ数を履修した生徒から不満の声が出ないようにしたい」として、全校生徒を対象にした説明会を開催する予定だ。
一方、必修逃れ問題発覚後、県内公立高校では初の補習が2日、県立野辺地高で始まり、3年生30人が世界史や地理などを学んだ。同校は生徒の受験対策に配慮し、週3〜4日間、2コマずつのペースで実施することにしたという。
(2006年11月3日 読売新聞)
256
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/03(金) 07:47:57
補習「センター試験後に」 必修逃れ救済策発表
各校、計画練り直し 讀賣岩手
高校の履修漏れ問題で、補習授業の上限を70回とする救済策を、文部科学省が2日、発表した。これを受けて、県内の各高校では、入試が間近に迫った3年生に配慮し、補習計画を練り直す動きが出ている。
県教委は2日、文科省からの通知をすべての県立学校に通知した。県総務室も履修漏れがあった4私立高に同様の措置を取った。
救済策について、県教委の遠藤洋一・学校教育室長は「我々がすでに出していた方針とほぼ同じだったので安心した」とし、授業時間数の設定などについては「生徒の進路状況など様々な事情があるので、各学校で考えていただくことになる」と語った。
280回(1回50分)の補習を計画していた私立盛岡中央高校(盛岡市)は、補習を70回に減らすことを決めた。すでに始めていた補習を一度中断し、来年2月ごろから再開することも検討している。ただ、救済策に基づいたカリキュラムが決まるまでは、当初予定していた通り、補習を進めていくという。同校の主浜幸彦教頭は「世間の目は厳しいかもしれないが、受験を間近に控える生徒の差し障りにならないようにしたい」と話している。
家庭基礎と地理Aに履修漏れがあった私立岩手高校(盛岡市)では、12月に行う予定だった家庭基礎の補習を、センター試験終了後の来年2月に実施することを決めた。同校の青木文一教頭は「救済策を受けられる以上、生徒になるべく負担がかからないようにしたい」と話す。
日本史Aや世界史Aで履修漏れがあった県立一戸高校(一戸町)でも、今月中旬から始めようとしていた補習の変更を検討中だ。同校の小笠原宏志副校長は「センター試験後の来年2月、3月に回しやすくなり、生徒の負担が軽くなった」と話している。
◆補習に上限 受験生「ひと安心」PTA「まだ不十分」
救済策の発表を受け、履修漏れに該当する高校の生徒からは、安堵(あんど)の表情が浮かんだ。
補習回数が大幅に減る私立盛岡中央高校の男子生徒(3年)は、「受験生としてはありがたい。来年3月の受験が終わった後に補習をやればいいと思う」。別の男子生徒(3年)も「補習があると覚悟していた。何か振り回されている感じがする」と話す。
初めは140回の補習が必要だった県立盛岡第三高校の女子生徒(3年)も、「正直うれしい。必修科目を勉強してきた生徒から見ると、不公平かもしれないが、(この時期)忙しいのはみんな同じ」と笑顔を見せた。
今回の救済策では足りないという意見も。履修漏れが発覚した盛岡第一高校のPTA会長も務める県高校PTA連合会の鈴木秀憲会長(55)は、「これから(補習を)やっても、生徒がまじめに聞くとは思えない。来年4月以降に、学校にペナルティーを課すべき」と批判する。
同じく履修漏れが判明した県立盛岡第二高校PTAの村上嘉則会長(45)も、「もうちょっとリポートなどで緩和してほしい。受験を目指す生徒にとって、一分一秒でも勉強したい時期だろう」と語る。
(2006年11月3日 読売新聞)
257
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/03(金) 07:49:33
宮城二女も必修逃れ 学校、県教委相次ぐミス 発覚まで1週間
「未履修知り、がく然」 県教育長会見で陳謝 讀賣宮城
高校の必修逃れ問題で、県教委は2日、県立宮城二女高(仙台市)で「情報A」の授業を数学や英語に振り替えていたと発表した。県教委が10月26日に県内の必修逃れの状況を明らかにしてから1週間が経過しているが、県教委は二女高からの相談に対する回答を失念し、二女高も必修逃れの認識があったにもかかわらず確認を怠っていた。県内で必修逃れが発覚した高校は計9校となり、該当する生徒数は2971人に達した。
■■「情報A」を未履修■
県教委によると、二女高では、「情報A」の2単位のうち1単位分を数学か英語の授業に変更していた。カリキュラムでは「情報数学」「情報英語」としていたが、実際の授業では通常の数学や英語を教えていた。
履修漏れがあった生徒は、1年生285人、2年生322人、3年生315人の計922人。二女高では2004年度から同様の必修逃れをしており、今年3月卒業した319人も未履修だったという。
二女高では、3年生は大学入試センター試験後、1単位分の補習を行い、1、2年生は3月に行う予定。また、大学の推薦入試などのために発行した内申書36通に虚偽記載があったため、すべてを差し替える。
■■回答失念、メモ忘れ■
県教委と二女高によると、県教委が必修逃れを調査した10月26日、久力誠校長が電話で黒川利司・高校教育課長に、二女高のケースが必修逃れにあたるか相談した。黒川課長は回答を失念していたが、久力校長は回答がないことを「問題がなかった」と判断し、同日の調査には必修逃れを「なし」と答えた。この結果、県教委の当初の発表では、二女高は必修逃れの高校に含まれていなかった。結局、1日になって黒川課長が相談時のメモに気付き、1日夜、必修逃れと確認された。
ただ、久力校長は読売新聞の取材に対し、「今年4月に赴任したが、授業の内容を見ると未履修にあたると思っていた」と述べた。必修逃れの発覚が1週間遅れたことについては、「生徒や保護者に申し訳ない。私がもっと早く県教委に確認すれば良かった」と謝罪した。
■■「出すなら早く」■
二女高は2日、学年集会を開き、生徒に事情を説明した。3年生女子(18)は「集会では『卒業に影響はあるのか』『推薦入試の評定はどうなる』といった質問が多く出た。(必修逃れと)出すなら早く出してほしかった」と困惑した様子だった。
◇
県教委は会見で、1日夜に仙台二高と宮城二女高で必修逃れがあると匿名のメールが高校教育課に寄せられたことも明らかにした。
仙台二高は「情報B」「情報C」(各2単位)の全70コマ分のうち4分の1にあたる17・5コマ分を他の授業に振り替えていた。しかし、その分、放課後や夏休みにテーマ学習を行い、学年末にパソコンなどを使って成果を発表させる取り組みを行っていたため、県教委は「教科の狙いは達成されている」として、仙台二高については「必修逃れにあたらない」と判断した。
258
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/03(金) 07:50:34
◇ ◇ ◇
佐々木義昭・県教育長は2日の会見で県立高校で必修逃れが相次いだことについて、「学校教育の信頼を揺るがせ、生徒や保護者、県民に大変、心配や迷惑をかけることになり、申し訳なかった」と陳謝した。
二女高での発覚が遅れたことに対しても「授業の適正実施に向けた矢先にこのようなことになり重ねておわび申し上げる」と述べ、深々と頭を下げた。
必修逃れの原因については、「進学を意識しすぎてカリキュラムを変更したことなどいろいろあるかもしれない」とした。
県教委はこれまで必修逃れを各高校が独自にやっていたとしており、佐々木教育長も会見で「宮城県ではよもや未履修はないと思っていたが、あると知ってがく然とした」と述べ、問題の発覚まで全く把握していなかったことを強調した。
関係者の処分については、県教委の指導体制の不備にも言及し、学校側だけでなく県教委幹部にも及ぶ可能性を示唆した。だが一方で、「早期に改善策を示すことに全力投球する」などと述べるにとどまり、処分時期は明確にしなかった。
◇ ◇ ◇
補習の上限を70回(1回50分、2単位)とし、必要な時間が70回以下の場合は50回でも可とする救済策を文部科学省が2日、発表したことについて、県内で救済対象に含まれる高校には「生徒の負担減になる」と歓迎ムードが広がった。
すでに「情報A」の70回分の補習の予定を組み、スタートさせている古川高では、「校長の裁量で軽減できるとされているので、時間割を精査して決める」として、補習の時間を50回に減らすことにした。また、「地理A」を履修していなかった石巻好文館高では、「県教委の指示通りやっていく」として、補習を50回に減らす方向で検討している。
「世界史A」の補習を行う聖和学園高は「率直に言って70回の補習はきつかった。50回で良い、ということでほっとした」といい、冬休みを含めた12月中に補習を終える予定にしている。また、「地理A」「日本史A」「世界史A」のいずれかの補習が70回必要で、4日から補習を始める東北学院高の渡辺厚副校長は「個人的には大変ありがたい措置」として、「通知の内容をきちんと検討し、今後正式な対応を決めたい」と話した。
(2006年11月3日 読売新聞)
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/03(金) 07:52:23
必修逃れ山形東校長、全校集会で生徒に謝罪
昨年6月に把握も、受験優先で… 讀賣山形
全国の高校で必修科目が教えられていなかった問題で、1日に新たに履修漏れが判明した県立4校では2日、全校集会を開くなど対応に追われた。
山形東は始業前に全校集会を開催。伊藤和夫校長が「『履修漏れはない』と説明してきたが、事実に反し、不適切だった。申し訳ない」と頭を下げた。生徒は静かに耳を傾けていたが、伊藤校長が「3年生の情報の補習を早朝に行う」などと今後の対応方針を説明すると、会場はどよめきに包まれた。集会後、3年生の男子生徒(18)は「仕方がない。補習をがんばるしかない」とあきらめ顔だった。
集会後に記者会見した伊藤校長は「授業を年度途中から振り替える実態は2005年6月には把握していた」と明らかにしたうえで、「受験対策を優先し、容認してしまった」と説明。「問題発覚直後の県教委の調査に対し『履修漏れはない』と回答したが、授業の振り替えもフェアではなく、公表しないと生徒にも禍根を残すと感じた」と述べた。
一方で伊藤校長は、「最初の調査の時、県教委に、『履修漏れに該当するかもしれない』と伝えたが、追及はなかった」とも説明。やはり1日になって振り替えが公表された鶴岡北も、授業の振り替えを行っていたと10月25日に県教委に伝えていたが、県教委は対応しなかった。
県教委高校教育課の小野庄士課長は1日の記者会見で、「上山明新館以外から、授業の振り替えに関する報告はなかった」としていたが、2日の取材に対しては「全く履修していない学校の調査を急いでいたため、記憶にない。対応の不備で申し訳ない」と陳謝した。
履修漏れ問題で、文部科学省は2日、補習授業の上限を70回とする救済策を発表した。県内で履修漏れのあった高校の生徒からは安堵(あんど)の声が聞かれる一方、学校側はすでに補習や時間割変更を始めており、様子見の姿勢をとるところが多いようだ。
3年生の一部の生徒が、単純計算で122時限分の補習を受ける必要があった山形市立商では、3年生の男子生徒(18)が「時限数が少なくなるのは助かる」とひとまずほっとした様子。一方、相馬周一郎校長は、「生徒にとってありがたいことだが、すでに時間割変更などの対策を取っている。課題提出などで補習を減らす案も含め、今後の対応を再検討したい」と述べた。文系の3年生で105時限の補習が必要だった山形北の佐藤寛稔教頭は、「詳しい内容がまだわからないので、当初の計画通り時間割を変更する。ただ、大学入試センター試験後も補習を行うので、救済策はあらためて考えたい」と話した。
3年生全員で140時限分不足していた米沢中央の佐藤五郎教頭も、「ありがたいという気持ちはある」としたうえで、「すでに決めた時間割変更を12月まで続け、1月以降に救済策の内容をよく見て組み替えたい」と話した。米沢興譲館の手塚美雄教頭は「救済策を適用した場合の補習時間数と、学校が予定した時間数はあまり変わりない。基本的には学校のやり方で取り組みたい」としている。
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/03(金) 07:53:00
今回明らかになった一連の履修漏れについて、県教委は、現行の学習指導要領が実施された2003年度以降に起きたとの見方をとっているが、関係者からは「それ以前から履修漏れはあったのでは」との指摘が出ている。履修漏れの再発を防ぐためにも、県教委や各学校は、過去にさかのぼって授業の実態を詳しく検証する必要がありそうだ。
県教委は、「02年度から週5日制が導入され、03年度の学習指導要領改訂で授業時間が減った。各校は限られた時間の中で受験対策を行うため、必修逃れに走った」(黒田聖司・教育次長)との見解をとっている。
だが、山形大地域教育文化学部の河野銀子助教授(教育社会学)は疑問を投げかける。河野助教授は研究で、04年度に当時の大学1〜3年生2353人を対象に、高校で履修した科目を調べた。
調査によると、「世界史を履修した」と回答したのはこのうち65・6%、公民は66・2%。「高校で世界史の授業が行われていた」と答えたのは95・9%、公民は83・8%だった。文・理別にみても、世界史を履修したのは文系で72・8%、理系では63・4%にとどまった。公民を履修したのも、文系76・4%、理系64・6%だった。
調査対象の学生は、03年度の学習指導要領改訂前の旧要領で高校で学習したが、旧要領でも、世界史は必修科目だった。公民では、現代社会か、倫理と政治・経済のセットが必修だった。それでも履修率が100%にならなかったことから、河野助教授は「履修漏れは03年度以前からあったと考えざるを得ない」と指摘する。
河野助教授は、「高校の教育課程の弾力化が始まった1984年ごろから、効率よく受験対策ができるカリキュラムを組む学校が現れた」と分析。「履修漏れは学校の“親心”の結果かもしれないが、長い目で見ると生徒のためになるとは思えない」と話す。
現場の教員からの証言も出ている。県立高の現役の教諭の1人は読売新聞の取材に対し、「1989年ごろから、日本史と世界史の授業を年度途中からどちらか一つに振り替えていた」と証言した。
教諭によると、当時は世界史と日本史の一方への振り替えは2学期の中間試験後に行われ、91年ごろからは2学期最初から振り替えるようになった。その後さらに1学期の中間テスト後に前倒しされたという。
これについて89年当時、社会の教諭の1人が「最後まで履修させないのはおかしい」と指摘したが、別の教諭は「ここの生徒は進学しないといけない。それには時間が足りないから、こうやって必要な時間を確保している」と答えたという。
現在とはカリキュラムが異なるため単純な比較はできないが、科目の振り替えが以前から教育現場で常態化し、履修漏れを生む土壌となった可能性もある。
(2006年11月3日 読売新聞)
261
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/03(金) 07:53:50
必修逃れ「救済策」大半が活用
福島東「非常にありがたい」 讀賣福島
高校の必修逃れ問題で、文部科学省が補習授業の救済策を発表したことを受け、履修漏れがあった県立高校では2日、補習計画の見直し作業に入った。補習授業の上限を70回とする救済策を活用する考えの校長が多い一方、本来は卒業に必要な必修科目だけに、学習指導要領に沿って必要な分の補習を行う考えの校長もいて、各校で反応が分かれた。
必要な補習回数が175回と、履修漏れが見つかった県立高15校の中で最も負担が大きかった福島東では、文科省の救済策を最大限適用し、補習を70回に減らし、足りない分はリポートを提出させる方針。深沢陽一校長は「今回の措置は非常にありがたい」と話す。同様に、会津など少なくとも10校は、救済策を全面的に活用する考えを示している。
これに対し、喜多方では、「必修科目なので、きちんと生徒たちには勉強させたい」として、今のところ学習指導要領に沿って補習授業を70回行う予定。福島、橘、葵の3校は、「文科省の措置に沿うかどうか、校内で検討してから決めたい」と慎重な構え。福島の星本文校長は「補習計画を既に決定しており、急には対応できない」と困惑気味に話した。
県教委は、各校に対し、7日までに補習授業の計画を提出するよう求めており、各校の違いが大きければ、改めて対応を検討したいとしている。
(2006年11月3日 読売新聞)
必修逃れ 県が招く
カリキュラム変更の届け出 チェック怠る 讀賣茨城
県内の高校で卒業に必要な必修科目が教えられていない問題で、県がかつて、水戸女子高から必修科目の「倫理」に絡むカリキュラム変更届を受け取っていたにもかかわらず、必要なチェックを怠ったため、結果的に未履修を招いていたことが2日、分かった。県は不備を認め、謝罪している。
水戸女子高は1998年度から、必修科目の「倫理」の代わりに「道徳」の授業を行っており、卒業生を含め、生徒は倫理の単位を取らずにきた。
同校は道徳への変更を学則変更の一つと位置付け、学校教育法施行令に沿って、県に届け出た。県は学則の変更内容が学習指導要領にのっとっているか、チェックしなければならない。ところが、県は「カリキュラムの変更は、一義的に学校法人がチェックするもの」と思い込み、書類に目を通さなかった。
一方、同校は県から変更について何の指導も受けなかったため、「私学の独自性を認めてくれた」と考え、倫理の授業を道徳に振り替えた。
必修逃れ問題の拡大を受け、県が改めて文部科学省に、振り替えが妥当かどうか照会した結果、倫理が未履修と判断された。担当の県私学振興室は「カリキュラムの変更届を受けた時、チェックすべきだった」と述べ、今後は(原則すべての)カリキュラム変更時にチェックする方針だ。
(2006年11月3日 読売新聞)
262
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/03(金) 07:55:01
必修逃れ 新たに私立4校も 讀賣茨城
高校の未履修問題で2日、県は私立高校を対象に再調査した結果、江戸川取手、常総学院、水戸短大付、水戸女子の4校で地理歴史や公民、理科などの必修科目が未履修だったと発表した。これで県内の未履修の私立高校は計14校。また既に未履修が判明していた明秀日立、鹿島学園の2校で倫理や情報Aなどにも履修漏れがあった。
江戸川取手は2003年度から各2単位が必要な現代社会や理科総合A、情報Cなどの必修8科目が1・5単位分の履修だった。2単位取得には通常、50分授業が70回必要だが、70分授業を35回していた。
常総学院は03年度から、コースによって世界史Bや日本史B、地理Bなど必修科目を履修しない時間割を敷いていた。
水戸短大付は05年度から家庭基礎と情報Aが未履修だった。家庭基礎は修学旅行時のテーブルマナー講習、情報Aはインターネットを使った卒業文集作りなどを授業の代わりと位置付けていた。
水戸女子は1998年度から倫理の授業をしていなかった。その代わりに建学の精神にまで踏み込んだ道徳の授業をしてきたという。
再調査で補習の必要のある私立高校の在校生は14校5464人に上った。補習が多いのは、日本史Bや世界史Bなどを履修せず10単位が不足の鹿島学園3年生12人の350回。続いて9単位不足の常総学院2、3年生計860人の315回などだが、いずれも文科省の救済策で補習回数は削減される見通しだ。
(2006年11月3日 読売新聞)
必修足りない教育課程表 宇短大付高
県も見過ごす 讀賣栃木
高校の必修逃れ問題にからみ、私立の宇都宮短大付高が、必修科目の履修漏れが生じる教育課程表を県文書学事課に提出し、同課もその不備を見過ごしていたことが、2日分かった。
学習指導要領によると、芸術は、音楽1、美術1、工芸1、書道1(いずれも2単位)の中から最低でも1科目を履修することになっている。しかし、同校普通科の教育課程表は、音楽1を1年で1単位分履修するだけとなっていた。同校は誤りに気付いていたが、文書学事課が行った未履修問題の調査には「履修漏れなし」と回答していた。
その理由について同校は、音楽科生徒による定期演奏会を鑑賞したり、合唱コンクールのための練習を、授業時間外に行ったりしていることを挙げ、「(不足分の)1単位を満たしているので履修漏れには当たらない」としている。
これに対し、県文書学事課は「(説明が)説得力に欠ける」として、どのような授業をいつ、何時間行ったのかなど、詳細に報告するよう同校に指示した。また、教育課程表の誤り見過ごしについては、「確認漏れであり、こちらのミス。申し訳ない」と話した。
【県立68校対象に県教委が再調査】
高校の必修逃れ問題で、県教委は2日、県立68校(単位制の学悠館を除く)を対象に再調査を行うと発表した。県総合教育センター(宇都宮市)で4、5日の両日、各校長に教育課程表や時間割表、年間学習指導計画などを持参させ、県教委の担当者らが必修10科目について、現3年生の履修状況を聞き取り調査する。県教委が10月27日に発表した調査結果では、同様の実態があっても各校長によって判断が分かれ、「不公平ではないか」との声があがっていた。
【生徒、安堵できる 県教育長コメント】
文部科学省が補習授業の回数を減らす救済策を示したことに対し、平間幸男・県教育長は2日、「救済策が示されたことは、大学受験等を間近に控えた生徒にとっては安堵(あんど)できる措置と考えている。県教委としては、今後、補充授業が円滑に行われるよう速やかに学校を指導したい」とするコメントを発表した。
(2006年11月3日 読売新聞)
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/03(金) 07:56:10
必修逃れ救済策
歓迎と不満 生徒や保護者 讀賣群馬
高校の必修逃れ問題で、文部科学省が補習の上限を70回とし、50回も妨げないとする軽減策を各都道府県教委などに通知したことに対し、不足分が70回を超える県内の該当校では2日、学校関係者や生徒から歓迎する声が聞かれた。一方、70回以下の学校では、保護者から「ゼロにならないのか」という不満も出た。また、同日、未履修校が新たに2校判明し、計9校(941人)となった。
県内該当校の履修に必要な授業数は、県立では沼田、伊勢崎清明、中央が各70回。私立では新島学園が70回だが、桐生第一は175回、高崎商科大付は70〜105回、明和県央は70〜140回に上る。
最多回数の授業不足が判明した桐生第一は、2日に開いた対象生徒への説明会で、175回から70回に削減されることを報告。週明けにも補習を始め、週約10回のペースで12月半ばまでに終わらせる予定だ。高橋昇校長は「負担を少しでも軽くできてよかった」と話した。
説明会に参加した女子生徒の母親(44)も、「履修不足を聞いた時は驚いたが、とりあえず70回まで削減されホッとしている」と話したが、別の女子生徒は「(軽減されたとしても)受験を控えた時期に負担が増えて心配」と不安げだった。
対象生徒数が最多の362人だった明和県央は、ほかの授業を不足していた科目に振り替え、基本的に正規の時間割の中で対応する。6日から新しい時間割による授業を行い、不足分は放課後の補習で埋める。3年生理系クラスでは、週2時間の日本史Bを現代社会に振り替えていたが、今後は現代社会を日本史Bに振り替え、日本史Bを週4時間行う。50回程度を満たした後は、受験に必要な科目に戻すことも検討する。
高崎商科大付属も、105回不足していた生徒について、70回に削減した上でほかの授業と振り替え、補習は37回までに抑える予定だ。
同校ではこの日、保護者説明会があり、推薦願書を出しているという生徒の母親は、「調査書に誤りがあっても、不利にならないという話を確認して安心した」と話し、別の母親は、「ゴタゴタが長引くと、子どもたちの気持ちに響く。さっさと片づけて、試験に集中するしかない」と話していた。
文科省は補習回数を50回程度に減らし、残りはリポートで済ますことも認めており、伊勢崎清明が既に50回程度に減らす方針を示しているが、中央、新島学園は計画通り70回行う予定。新島学園の西村義臣校長は「本来の規定に近づくよう努める」と話した。
一方、沼田の未履修だった生徒の母親は「子どもに責任はないのだから、すべて免除してほしかった」と文科省の示した軽減策への不満を口にした。履修をしていた伊勢崎市内の学校では、男子生徒が「ルールを守って結果を残す学校もあるのに」と話し、別の男子生徒は「この時期に受験に関係ない授業に膨大な時間をかけることを考えると、複雑な気持ち」と話していた。
(2006年11月3日 読売新聞)
2科目セット授業禁止!
高崎高に指導へ 讀賣群馬
県立高崎高校で必修の世界史を地理とセットにし、地理に重点を置いた授業が行われていることについて、県教委は2日、未履修ととられかねない事例として、来年度以降は行わないよう同校に指導する方針を明らかにした。また、同校の昨年度の3回の定期テストの問題をチェックしたところ、世界史の出題は1〜2割程度だったことも確認した。
同校は理系3年5クラスで、地理B(1単位)と世界史A(2単位)を一緒に行っているが、世界史の教科書はほとんど使用しないといい、実質的に地理の授業だった疑いが持たれている。2002年度からこうした授業を行っていたという。
高校教育課は、同校から聞き取りし、今年度のテストやプリントなどを調査。その結果、テストでは世界史に関する出題が2〜3割程度だったが、「総合的に見て世界史の内容も4割程度を占めており、未履修にあたらない」とは結論づけた。
その際、後期は世界史に重点を置いた授業を行うとの説明を校長から受けたという。
同課は、他校についても、来週から行う全公立校を対象にした聞き取り調査の中で、セットの授業が行われていないか調べる方針。
同校では問題発覚後、生徒に毎回、世界史の教科書を持参させ、教科書の内容に沿って授業をしているという。栗原■校長は「前期は確かに偏っていた。灰色に見られるのは無理からぬ面もあり、県教委の指導には従う」としている。
(2006年11月3日 読売新聞)
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/03(金) 07:57:56
複数の補習計画準備
必修逃れ私立 受験パターンごとに 讀賣神奈川
高校の必修逃れ問題で、文部科学省が2日、補習授業の上限を70回(1回50分、2単位分)とするなどの救済策を都道府県に通知したことを受け、県内で履修漏れが判明した私立校では、生徒に合わせて複数の補習を行うなど、受験を控えた3年生の負担に配慮した授業計画の準備に知恵を絞っている。
横須賀学院(横須賀市)は、履修漏れが判明した日本史や現代社会の教科書を教科書会社に発注。今後、授業計画を調整する。
中島洋教頭は「同じ3年生でも、比較的時間に余裕のある推薦入試組から、ぎりぎりまで準備が必要な国公立大受験者まで事情も様々」と語る。実施時期や内容を変えた複数の補習計画を作成し、生徒に選ばせる案を検討している。
横浜国際女学院翠陵(横浜市緑区)も、同様に受験パターンにより3種類の計画作成を予定。当初は1月下旬に行われる大学入試センター試験前に補習を終えたい考えだったが、大学入試が一段落する3月にも実施する「分割案」も予定している。
このほか、家庭1単位分が足りない日大高(同市港北区)には、ホスピスの医師を招いて講演会を実施し、リポートを提出させることで補習扱いとする計画がある。
横浜(同市金沢区)は、放課後だけでなく、休日や冬季休暇にも補習を分散させる方針で検討している。
(2006年11月3日 読売新聞)
必修逃れ救済策 胸なで下ろす5校
「リポート」に戸惑いも 讀賣新潟
高校の必修科目の履修逃れ問題で、国が補習時間の上限を70時間とする救済策を発表したことを受け、県内で未履修が発覚した5校の関係者は一様に胸をなで下ろした。
不足授業時間が140時間と最も多い県立新発田南は、補習時間が半減されることになった。浅川啓一教頭は「生徒の負担が少しでも軽くなればと思っていたので、本当にありがたい」とホッとした様子。1日の学年集会で140時間での補習計画を説明したばかりだが、来週中にも補習計画を作り直し、改めて生徒に説明するという。
私立新発田中央は、3年生129人が105時間の不足。70時間に軽減され、関矢伸雄教頭は「これでひと安心」と胸をなで下ろした。同校は国の救済を見越し、すでに70時間の補習を前提に時間割を組み替えており、1日から未履修だった倫理の授業も始めた。関矢教頭は「決まったからには、きちんと授業をやっていきたい」と気持ちを切り替えていた。
理系の生徒69人に70時間の未履修があった県立村上は、国の救済策に沿って70時間の補習を50時間程度に短縮し、不足分をリポートで補う方向で補習計画を練り直すという。
一方、国の救済策に戸惑いの声も出ている。県立新発田では、理数科3年生36人が70時間の未履修となっているが、加藤寿一教頭は「50時間程度の補習とリポート提出といっても、リポートはどれくらいやればいいのか、これだけでは判断できない」と不安をのぞかせる。
県教委高校教育課は「補習はこれからだが、生徒たちの負担を考えると、県教委にとってもありがたい」と国の救済措置を歓迎。今後は救済策を受けた補習計画について学校側に報告を求めるとしている。
(2006年11月3日 読売新聞)
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/03(金) 07:59:27
龍谷富山高 3年生、日本史A履修せず
県の問い合わせに報告せず 讀賣富山
高校の必修逃れ問題で、私立龍谷富山高(富山市赤江町、生徒数999)でも、理系進学コースの3年生18人が、卒業に必要な日本史Aを履修していなかったことが2日、分かった。同校は、県立高岡南高で問題が発覚した10月24日以降、私立学校を所管する県から2度の問い合わせがあったにもかかわらず、報告していなかった。
授業70回分(1回50分)に相当する単位を取らせるために、補習を行う予定。
県が10月30日から始めた私立高校への調査の過程で、ようやく同校から報告があって発覚した。「センター試験対策として、世界史Aを3年生で再び学ばせた」(同校)という。
同校は、「年度末に集中的に日本史Aを学ばせる予定だった」と釈明した上で、「(必修逃れは)今後は一切行わない」とコメントしている。
一方、補習が必要な3年生に対する負担軽減策を文部科学省が発表したことを受け、県教育委員会を通じて通達を受けた各高校は、補習の回数や実施時期について計画を練り直し始めた。
県教委は独自の基本方針を10月30日に示しており、文科省から出された負担軽減策と、解釈を統一するため、文科省に問い合わせた後で、各校に新たな方針を伝える。
70時間の補習が必要な県立高岡南の篠田伸雅校長は「50時間程度にしてもよいということなので、方針に沿って見直したい。生徒の負担が軽くなるわけで、その点で少しは安心している」と話した。
(2006年11月3日 読売新聞)
必修逃れ新たに3校
教員指摘で再確認・内々にしたかった 讀賣石川
高校の未履修問題で、金沢東(金沢市)、遊学館(同)、鵬学園(七尾市)の私立3校でも未履修科目があることが、2日わかった。いずれも、県総務課の2回の調査に「問題ない」と回答していた。
金沢東(石田毅士郎校長)は進学総合コース42人、スポーツコース42人、進学特別コース7人が、音楽または書道を履修していなかった。教員からの指摘を受けて、県に再確認したところ、未履修が明らかになったという。
遊学館(向孝志校長)では、一般進学コースの文系進学クラス243人、特別進学クラス35人、理系クラス35人と、国際、福祉、美術の3コース55人の計368人が情報C1単位を履修していなかった。特別進学クラスは保健1単位も未履修で、日本史Aもしくは地理A2単位も、131人が未履修だった。向校長は「私学の独自性の範囲内で、許されると思っていた部分を精査して、誤りに気付いた」と説明した。
鵬学園では、3年生全員が倫理1単位を未履修で、調理科の24人は世界史2単位を履修していなかった。27日に履修漏れを把握し、上坂悌二校長が全校集会で生徒に謝罪したが、県には報告していなかった。上坂校長は「出来るなら内々にしておきたいという気持ちがあった」と釈明した。
■県が教育課程表点検漏れ認める■ 北陸学院と金沢東が03年に、鵬学園が02年に提出した教育課程表が、未履修を生じる状態だったことが分かり、県は履修漏れを見逃したことを認めた。課程表は担当者が一人でチェックしており、「十分なチェックが出来なかった」とし、現在は複数で確認しているという。来週中に、私立9校から提出された教育課程表を再確認するとしている。
(2006年11月3日 読売新聞)
266
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/03(金) 08:00:33
必修逃れ対策 県教委・高校は安堵 讀賣福井
履修不足の高校生に対する救済策が決まった2日、県教委は必修逃れのあった18校に、補習の上限を70回とする内容を伝え、具体的な補習の計画づくりを指示した。補習の正確な必要回数は、週明けに各校から報告される予定で、その後、校長らと協議して補習のカリキュラムを確定させる方針だ。
県教委にはこの日夕方、文科省から救済策が示され、直ちに対象となる県立12校にファクスで通知、私立高校6校には県大学・私学振興課を通して伝えた。
長谷川義治・高校教育課長は「(受験に影響しない時期に補習する)県教委の方針と大きなずれはない」と安堵(あんど)の表情。
多くの該当校は3日からの3連休を返上してカリキュラムづくりを急ぐ方針。最高で175回分の未履修があった私立福井工大福井高の林照賢教頭は「明確な対応を示すことができ、生徒を安心させられる。補習については歴史番組のビデオを活用するなど、学びやすい工夫を考えたい」と話した。
一方、100回以上の補習が必要とされていた私立高校の女子生徒は「時間が減ったのはありがたいが、受験で頭がいっぱい。補習のことは考えないようにしている」。
数十回の補習が見込まれる県立高男子生徒は「先生に『補習はまじめに受けなくていいですか』と聞くと、『まあ、そうだね』という答えだった。推薦で合格が決まればやる気も起きるが、もし進路が決まらないままだと、補習の時間はつらいだろうなあ……」と正直な気持ちを明かす。
カリキュラムを修正し、未履修科目の授業を進めている県立藤島高の吉田五衛校長は「県教委の方針通り、補習は受験に影響しない時期を見定めて実施する。やる以上は教養として将来に生きる有意義なものにしたい」と話した。
(2006年11月3日 読売新聞)
必修逃れ県立4校長ら処分へ 県教委方針「責任は現場にある」 讀賣山梨
県教委は2日、必修逃れの発覚した県立高校4校の学校長らを処分する方針を固めた。広瀬孝嘉・教育長が定例教育委員会後の会見で、「(必修逃れの)責任は学校現場にある。授業課程は学校長の責任」と語り、処分する考えを明らかにした。
県教委は今後、4校が県教委に虚偽の教育課程表を提出した経緯や、必修科目を履修させない問題にかかわった関係教諭などを確認するため、調査を行う予定。広瀬教育長は「関係者の処分は全国の状況を見極めて、慎重に対処したい」と話しており、処分内容については国の方針や他県の動向を踏まえて最終的に判断する。
一方、会見に先立って開かれた定例県教育委員会では、出席した教育委員から、必修逃れを行っていた高校や県教委に対する批判の声が相次いだ。
必修逃れについては「『みんなでやれば怖くない』という意識はおかしい」と問題視する意見が出され、県教委の1回目の調査に対して、生徒の履修漏れを報告しなかった甲府東高などに対しては、「校長が未履修を忘れていたなんておかしい」と批判が集中した。
1回目の調査で見抜けなかった県教委の姿勢を批判する声もあった。「未履修の学校はこれ以上ないのか」と不信感を示す委員も多く、県教委の三枝康治・高校教育課長は、校長会で各校長に責任感とリーダーシップを持って学校を管理するよう意識づけることを約束した。
(2006年11月3日 読売新聞)
267
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/03(金) 08:02:39
文科省から救済策通知各校、補習大幅短縮へ 讀賣山梨
文部科学省から補習授業を70回以下へ短縮することを柱とする救済策が通知され、県教委は2日、必修逃れの発覚した県立高校4校に対し、未履修科目の補習計画を早急にまとめて来週前半までに報告するよう指示した。各校は救済策に基づいて補習計画を練り直し、補習時間を大幅に短縮する方針だ。
県教委は、補習方法そのものは「各校長の裁量に任せる」としているが、救済策の趣旨を逸脱していないかを確認する。また、4校が県教委に虚偽の教育課程表を提出して必修逃れをしたことを踏まえ、指導主事を派遣して、補習内容をチェックすることを検討している。
140回の補習が必要な生徒9人を含む3年生155人に履修漏れのあった吉田高は2日、三森良二校長が会見を開き、補習を大幅に短縮する方針を明らかにした。2科目で計140回の補習が必要だった9人について、県教委に対し、「地理B」(卒業までに4単位)を1単位減らす減単措置を求め、認められていたが、必要な補習は計105回。救済策を利用すれば70回まで半減できるため、救済策を取り入れる方向だ。
9人の「地理B」と「現代社会」の補習回数は今後決める予定。70回の補習が必要な146人も50回に減らす考え。ただ、補習回数を減らした場合に代替措置として必要となるリポート提出の「分量が不透明」(三森校長)と懸念している。
211人の3年生に履修漏れのあった桂高も同日、補習計画を見直した。2科目計140回の補習が必要だった21人は、「情報B」を35回、もう1科目の「日本史A」か「世界史A」を35回に短縮する。70回の補習が必要だった190人は50回に減らす。
必修1科目の未履修で、70回の補習が必要な3年生163人を抱える甲府一高は、補習を50回に減らすことを決定した。補習日程などの詳細は今後検討する。
3年生42人に1科目の履修漏れのあった甲府東高も補習70回を50回に改めて、補習計画を作ることを検討。受験への影響を極力避けるため、補習は放課後や通常授業を利用して年内中に済ませる方針だ。
(2006年11月3日 読売新聞)
新宮高で必修逃れ
公立初 智弁和歌山も判明 讀賣和歌山
高校の必修逃れ問題で2日、新たに県立新宮高(新宮市神倉、中谷剛校長)と私立智弁和歌山高(和歌山市冬野、藤田清司校長)の2校の3年計254人に、必修科目の履修漏れや時間不足があることが明らかになった。県内の公立高校で未履修が判明したのは初めて。
新宮高によると、国公立文系と同理系の2コースの3年計75人が、「情報A」を履修していなかった。保護者から「子どもが情報の授業を受けていないと言っている」との連絡を受けた県教委が同高に確認して、明らかになった。
中谷校長は「『情報』の時間に数学Bや物理の授業を行っていた。『情報』に関する内容を含めることで単位を認定できると考えていたが、判断ミスだった。生徒らに迷惑をかけ申し訳ない」と話している。
県教委は近く、全県立高校を対象に再調査を行う。
一方、智弁和歌山高では3年179人に「地理歴史」か「理科」の履修漏れや、「世界史A」「情報」などでの時間不足があった。
県からの数度にわたる調査に対して、同校は「問題なし」としていたが、この日になって未履修などを報告した。宮口祐司教頭は「県への回答時には履修漏れに気づいていなかったが、その後、確認してわかった。一度『ない』と言った手前、なかなか『ある』と言い出せなかった」と釈明した。近く生徒や保護者に説明するという。
(2006年11月3日 読売新聞)
268
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/03(金) 08:05:02
音楽史って(笑)
必修逃れ救済策 各高校 歓迎と戸惑い 負担減を評価/県と対応協議 讀賣鳥取
高校の必修逃れ問題で、文部科学省の救済策が県や教育委員会に通知された2日、県内でも必修科目を教えていなかった高校では対応を歓迎する一方、必要単位数が不足していた高校では、救済策を適用すべきなのかと戸惑いを見せた。
通知では、補習授業が70回以下の場合は、「50回で対処することを妨げない」とした。3年生32人が書道で70回(時間)の未履修があった私立鳥取城北高(鳥取市)の石井信也・副校長は「生徒には迷惑をかけたので、負担が軽減され、ありがたい。県とも相談し、補習の方法を考えたい」と話している。
ただ、生徒からは、同じ芸術教科の音楽や美術を受けたいという希望もあり、補習の実施時期とともに対応を検討している。
保健や書道など必修5科目で各35回の不足が発覚した私立米子松蔭高の田中輝幸教頭は「今後の対応の手がかりになる」としながら、「本校の場合、今回の救済策がどう利用できるのか今の段階では分からない。県から指示を受け、よく協議して結論を出したい」と話した。
他校の学校関係者は、生徒の負担を減らす点を評価する。
県立米子東高の仲本敏行校長は「きちんと履修させていた学校からは『何だ』という声が出るかも知れないが、この救済策なら不公平感は薄まる。冬休みをつぶしたり、卒業式を遅らせたりして補習するのはかわいそうだ」と容認。
鳥取市内の県立高校の校長の一人は、「未履修の生徒に責任はないので、できるだけ負担が少ない方が良い。大学受験が迫っている時期なので、もう少し負担が軽くても良かったのでは」と話していた。
この日、鳥取城北、米子松蔭の2校に同省からの通知をファクスした県教育・学術振興課は「生徒に不利益にならないように、適切な対応を望みたい」としている。
(2006年11月3日 読売新聞)
世界史を「音楽史」に 出雲北陵高 「未履修ではない」
教科書購入せず 讀賣島根
出雲市西林木町の私立出雲北陵高(水谷厚志校長、693人)が、普通科音楽コースの生徒に、必修の世界史の代わりに「音楽史」の授業を行っていたことがわかった。県には「世界史」として届けているが、世界史の教科書は購入していなかった。同校は「内容的に問題ない」とし、未履修ではないとしている。
同校によると、数年前から必修の世界史(2単位)を「音楽史」として、時間割を編成。音楽家などの歴史を教えている。授業で使用しているのは教科書ではなく、音楽の副教材で、同校は「音楽を専攻する生徒は、音楽に関連づけた内容の方がやりがいがある。必要な部分はプリントで補っている」などと説明。「私立校なので特色のある授業内容にする必要があり、学校の裁量権の範囲内」と釈明している。
一方、全国で問題が発覚した直後、県は同校を含む全私立高校に聞き取り調査を実施。出雲北陵高は「音楽史と周辺のことに力を入れている」と説明し、県も納得したという。また、県は「教科書は購入していると認識していた」としている。
同校自体も未履修にあたらないか検討したが、音楽コースとしては音楽史として授業をするのは問題がないと判断したという。
同校の中島美教教頭は「内容的に問題はないと判断した。また、人数が少ないので、教科書を購入していないことまで報告する必要はないと考えた」とする一方、「2007年度からは世界史に比重を置いた授業を行う」と話している。
文部科学省教科書課の話「学校教育法、学習指導要領で、検定を受けた教科書を使うよう義務づけており、私立学校でも同じだ」
(2006年11月3日 読売新聞)
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/03(金) 08:07:31
立ち入り調査は正しい選択。偽装工作した教員には罰を与えてもいいかも。
近大福山 3年109人必修逃れ? 県など3高立ち入り調査 讀賣広島
高校での必修逃れ問題が県立府中高で判明したのを受け、県教委は2日、県立高校全92校(分校含む)の立ち入り調査を始めた。今月中旬までに終えるという。
調査したのは、広島皆実高(広島市南区)と広島井口高(同市西区)。県教委指導2課職員が、学習指導要領が改訂された2003年以降の定期考査結果や、生徒の指導要録などをチェックした。その結果、必修逃れはなかったという。
一方、県私学振興室はこの日、13人の必修逃れが発覚している近大福山高(福山市)を立ち入り調査。県には1年生の時に現代社会を履修させるとしたカリキュラムを提出していたが、実際は日本史を教えるなどしていたといい、新たに「中高一貫コース」の3年生109人全員が、公民教科の単位不足になる可能性が高いことがわかった。文部科学省などに問い合わせて結論を出すという。
(2006年11月3日 読売新聞)
必修逃れ 徳島文理高6科目
9単位3年生119人が315時間 讀賣徳島
徳島市の私立徳島文理高(豊■博司校長)で、世界史など6科目(9単位)で、必修逃れがあったことが1日、県への報告でわかった。3年生197人全員に何らかの科目で未履修があり、うち119人の未履修は9単位、315時間分に及んでいる。受験優先の指導が原因とみられ、同高はこれまで県に「未履修なし」と虚偽報告をしていた。豊■校長は「『まずい』と思って報告できなかった」と釈明。必修逃れが発覚した高校は県内で2校目。■は山へんに竒
同高によると、必修逃れがあったのは、「世界史A」、「理科総合B」、「保健」の3科目、各2単位と、「芸術」、「情報A」、「家庭基礎」の3科目、各1単位。浮いた時間を英語や数学、国語に振り替えていたという。
地理歴史ではもともと、2、3年時で「世界史B」を必修とし、「日本史B」か「地理B」を選択する計画を提出していたが、実際には、世界史Bは必修になっておらず、2年間とも地理Bか日本史Bの授業を受けた生徒が多かったという。理科総合B、保健も実施していなかった。
県によると、文理高は10月25日の聞き取り調査で「未履修なし」と回答。その後、鳴門市の成徳高で虚偽報告による必修逃れが発覚したため、同27〜30日にかけ、私立4校に時間割表と教育課程表の提出を求め再調査を実施した。しかしこの際、徳島文理高から提出された時間割表も虚偽だった。1日になって県から再び問い合わせがあり、初めて、未履修の事実を認めたという。
同高は、国公立や有名私大への進学を目指す生徒が多く、ほとんどがセンター試験を受けるため、補習はそれ以降に行う予定。1日、生徒に経緯を説明した。
大学進学を目指す3年女子生徒は「これから受験の追い込みなのに、気持ちのやり場がなく、どうしていいかわからない」と動揺していた。
(2006年11月2日 読売新聞)
270
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/03(金) 08:13:17
西条 必修逃れ認める
取材に当初「弾力的運用」 讀賣愛媛
高校の必修逃れ問題で2日、県内では新たに西条高校3年生162人の履修漏れがわかったほか、すでに授業時間不足が判明している宇和島東高校でも情報ビジネス科の3年生39人に新たな履修漏れが発覚。県内では公私立合わせて27校4802人に影響が広がった。西条は県教委の3回にわたる照会に十分な調査をしないで「問題はない」と回答していたが、一転して、必修逃れを認めた。
西条では、必修の世界史Aを70回中、10〜19回しか教えず、残りを日本史Bや地理Bの授業に充てていた。また、宇和島東では日本史Bか地理Bを履修させず、現代社会を教えていた。
西条は、県教委の調査に対して、3年生の必修逃れについては「特別な事情がある」との独自の考え方で単位を認定したうえ、報告もしなかった。
野本俊二・県教育長は「誠に遺憾。(学校は)何をやっておるんだという思い。怒りに打ち震えている」とし、「(県教委の)認識も甘かった。批判は甘んじて受けなければならない」と述べた。
県教委高校教育課は4日、松山市のにぎたつ会館で、臨時の校長会を開き、未履修の生徒への対応などについて協議する予定。
西条の秋田豊成校長は、読売新聞の取材に当初、「弾力的な運用」「世界史の履修時間は規定の3分の2未満」との説明を繰り返していたが、2日の取材には「隠したりごまかしたりしたつもりはなかった。結果的には調査が足りなかった。判断ミスだった」と釈明した。
秋田校長の説明では、履修漏れがある受験生の入学を取り消す大学があるのを知り、急きょ、世界史担当教諭の教務手帳をチェックした結果、世界史の授業が極端に少ないことが判明。2日、文書で県教委に報告し、対象の生徒を集めて、「皆さんに負担をかけることになった。心からおわびする」と陳謝したという。
秋田校長は「先生たちを信じていた。県教委に報告して判断を仰ごうとは思わなかったのは、自分たちに都合良く考えていた。責任は校長にあり、処分は甘んじて受ける」と話した。
これに対して、3年生の男子生徒(17)は「うそをついたのは良くない。生徒たちのことを考えてくれていたのだと思うが、これから補習を受けるのは負担です」と戸惑い、別の男子生徒(18)も「もっと早く言ってほしかった」と話した。
(2006年11月3日 読売新聞)
必修逃れ、県内全校の4分の1に 讀賣宮崎
高校の必修逃れ問題で、新たに履修漏れがわかった県立の都城泉ヶ丘、日南、飯野、都城西、小林、福島の6校。これで県内で判明したのは、県立高44校(五ヶ瀬中等教育学校を除く)のうち11校、私立14校のうち3校の計14校。全58校の約4分の1に達する。補習などの対応が必要な生徒は、3408人に達した。
県教委は先月27日、文部科学省に必修逃れの高校を報告していたが、実際の授業内容や時間数などについて、県教委と学校の解釈に違いがあり、正確に把握できていなかったという。このため31日、普通科のある県立14校(先月27日までに発覚していた5校を除く)に職員を派遣し、テスト問題を調査するなどして、授業の実態を精査した。
このうち、都城泉ヶ丘高の2、3年生(普通科、理数科)は、地理歴史科や情報科の授業が不完全だったことがわかった。有枝定幸教頭は「どの内容が、どのくらい不足しているかを把握するのに時間がかかった」と釈明した。
県教委によると、他の5校でも、地理歴史科や情報科の授業が、本来の半分程度しか行われていなかった。いずれも受験科目を優先させたためという。
(2006年11月3日 読売新聞)
271
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/03(金) 08:14:22
鹿児島中央高必修70時間他科目に3年全員該当補習など検討へ 讀賣鹿児島
高校の必修逃れ問題で、鹿児島中央高(鹿児島市)が、3年生の地理、日本史、世界史のいずれかの必修科目140時間のうち、半分の70時間を他科目に振り替えて履修していたことが2日、わかった。獅子目博文校長は「進学や学習の実態を考えて校長の裁量で判断してきたが、補習を行うかどうかも含めて、今後の履修のあり方を検討したい」としている。
カリキュラムでは、2、3年次で世界史Bと地理B、日本史Bのいずれか2科目を履修することになっているが、昨年度から3年時にはうち1科目を履修せず、2年次の70時間のみで4単位を認定していた。3年全員の351人が該当する。
県内では私立のれいめい高(薩摩川内市)が同様の「振り替え」を未履修として文部科学省に報告、補習を行う。県立高を所管する県教委高校教育課は「私立高の所管が県学事法制課だったため判断が分かれた。中央高の報告を待って、未履修に当たるかどうかを判断したい」としている。
(2006年11月3日 読売新聞)
272
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/03(金) 08:18:46
必修漏れ 新たに2校判明
2006年11月02日 朝日茨城
http://mytown.asahi.com/ibaraki/news.php?k_id=08000000611020003
高校の必修科目の履修漏れ問題で、県教育委員会は1日、再点検の結果、新たに県立牛久で履修漏れが見つかったと発表した。また、すでに履修漏れが明らかになっている伊奈でも、別の科目で未履修が見つかった。一方、私立でも常総学院で判明。今後、他の私立校でも履修漏れの可能性があるため、県私学振興室で調べている。1日現在、県内の履修漏れは県立7校を含む18校に増え、影響する生徒数は約6千人となった。
牛久は今年度の教科担当者が受験対策を強化しようと、3年生の32人に世界史Aの代わりに日本史Bを、42人に地理Aの代わりに世界史Bを実施した。指導要録や通知票には地理A、世界史Aと記入していた。
また、伊奈は日本史Bと地理Bの履修漏れに加え、新たに1年生239人、2年生235人に、情報Aに代わって国語総合と現代社会を実施していたことがわかった。
一方、私立の常総学院(土浦市)でも、2、3年生のほぼ全員にあたる約千人が保健(2単位)の授業を1単位しか受けていなかった。また、地理歴史、公民、理科、情報の科目でも履修漏れの疑いがあることから、同校は県私学振興室に報告した。履修漏れにあたるかどうか判断を仰いでいる。
布施谷正人教頭によると、保健は受験対策のために1単位に減らしていた。「減単」ができる科目だと誤って認識していたという。
必修漏れ 確認せず「なし」 説明ちぐはぐ
2006年11月02日 朝日茨城
牛久では、杉田和幸校長が1日、生徒への説明会を開き、謝罪した。
県教委や杉田校長の説明では、今年度のカリキュラムが昨年度と同じ内容で、「昨年度は履修漏れはしていない」と思いこんでいたことから教師に確認せずに先月26日の調査に回答したという。
だが、27日夜、保護者から「うちの子が世界史を履修していないといって不安がっている」とのメールが学校に届き、30日に再調査し履修漏れを確認した。校長は「担当教諭が受験対応に熱心のあまり、勇み足をしてしまった」と説明した。
一方、伊奈では、県教委が学校からの報告を受けて行った説明と、朝日新聞に梅沢義昭校長が説明した内容が食い違った。
梅沢校長は1日、朝日新聞の取材に「情報の授業内容は数学と似ている部分があり、数学を履修していればいいという理解があった。すでに未履修がわかっている社会科の対応に追われ気づくのが遅れた」と話した。
だが、県教委の説明は、梅沢校長が先月26日の最初の調査で教科の担当教師から「国語総合と現代国語の中で情報を履修している」との説明を受け、納得していたが、31日の再調査で、教師の報告が虚偽とわかり、履修漏れが判明した、という内容だった。県教委は「数学については報告を受けていない」とし、説明にずれをみせた。
273
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/03(金) 08:20:29
>「私立では履修漏れが公然と行われている」(県北の県立高校長)との声は少なくない。
おいおい
必修漏れ、私立高は計5校に
2006年11月01日
http://mytown.asahi.com/tochigi/news.php?k_id=09000000611010002
高校の必修科目の履修漏れ問題で、県文書学事課は31日、県内の私立高校14校のうち5校で履修漏れがあった、との調査結果を公表した。県立高校の調査分と合わせ、計18校で履修漏れが見つかり、卒業に影響が出る3年生は2500人近くに達することになった。
履修漏れが見つかった私立高は作新学院▽宇都宮文星女子▽矢板中央▽白鴎大足利▽足利短大付。このうち足利短大付は、3年生の卒業には関係ないものの、1、2年生の特進コース理系の生徒20人に履修漏れがあった。履修漏れが最も多い作新学院の場合、日本史や保健、家庭基礎などの授業を最大で計175コマ(1コマは50分授業)受ける必要がある。
県立高校については、県教委が11月末をめどに全県立高を訪問し、提出を受けた教育課程表と、教員がつくった年間指導計画との整合性を確認する方針で、複数ある「灰色校」が履修漏れと判断される可能性もある。
一方、私立高の調査はこれで打ち止め。県教委が「設置管理」する県立高校と異なり、私立高に対して県は「法令違反を監督する」に過ぎず、各校の独自性を認めているためのようだ。しかし、「私立では履修漏れが公然と行われている」(県北の県立高校長)との声は少なくない。
一方、履修漏れの高校では、1日から振替授業を始める小山をはじめ、時間割りの見直しを進めている。193人の履修漏れが出た佐野女子では、2日から7時間目の授業がある日をこれまでの週2回から週5回に増やし、日本史や世界史の補充授業を行う。
栃木南は教育課程表で5単位だった日本史B・世界史Bを2単位の日本史A・世界史A
に変更し、補習時間を175コマから70コマにする方針。この場合、日本史A・世界史Aの教科書を調達する必要があるという。
最大175コマの補習が必要な氏家では「文科省の結論を見守る」(渡辺昇教頭)としている。同様に、国の救済策の発表を待つ学校もある。
274
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/03(金) 08:22:12
灰色ケースを勝手に白にするな・・・
地理と一緒に世界史 新たな事例表面化
2006年11月01日 朝日群馬
高校の必修科目の履修漏れ問題は県内でも、県教委などに報告されていない事例が挙がるなど混乱が続いている。補習も始まった。当事者の生徒や保護者からは学校を非難する声が上がる一方、専門家は「学校だけの問題に終わらせては解決しない」と指摘する。
県教委に対して未履修の報告がなかった学校でも、県教委や報道機関に関係者から情報提供があるなど、新たな事例が表面化してきた。
■教科書もなく
高崎高は3年生の理系5クラスで、世界史と地理の授業を一緒に実施し、テストは地理としてやっていた。栗原〓(さとし)校長は「科目間の関連を図ることで理解を深める。テストも世界史的中身を問う複合問題もある」と話すが、「生徒に対して説明が足りなかったことは反省する。文部科学省が好ましくないと判断するなら、改正しないといけない」。
東京農大二高(高崎市)では、「3年生の理系の世界史で、現代社会の授業をしている」と生徒側から学校側に指摘があったという。秋元正範校長は「世界史の理解を深めるために、現代社会を切り口に世界史をやっているが、現代社会に熱が入り過ぎたかもしれない」と話す。世界史の教科書は生徒に買わせておらず、プリントで授業をしていた。「教科書を使っていなかったので、世界史をやっているという説得力がなかった」
県教委は「これまでの調査結果を信頼する」とし、現在のところ再調査しない方針だ。私立高校についても「違法ではないという結論」(学事法制課)という。
■責任はだれに
「中学校側が、生徒は出口だけで高校を選びますよ、と言ってくる。いい結果がでないと、あの学校はいい先生がいない、ということにもなってしまう」と、履修漏れが発覚したある学校の校長は話す。
内山征洋教育長は「学校と県教委の責任は100%認める。その上で、高校が間違っていたということで終わっていいのかと思う」。群馬大教育学部の荒牧草平・助教授(教育社会学)は「学校側の倫理の問題に矮小(わい・しょう)化するのでは、一時的に収まるだけで解決しない。入試のあり方を見直すとともに、高校と大学を一連のシステムとして考える必要がある」と指摘する。
■補習始まる
未履修科目の受講が必要になった生徒の一人は「学校の説明は納得できない。仕方ないから補習は受けるけど、受験にも影響がないわけがない。県にも文科省にも腹が立つ」と憤る。ある母親(52)は「不安だ。受験に合ったカリキュラムを組んでくれていたのはよかったと思うが、結果的に卒業できないのでは意味がない」と複雑な心境を話す。
一部の高校では、すでに補習が始まった。放課後や冬休み、2月の家庭学習の期間も利用するという学校がほとんどだ。
275
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/03(金) 08:25:49
握りつぶされ、問題の起源がうもれることに。
必修漏れ 過去にも「虚偽報告」 朝日石川
2006年11月02日
http://mytown.asahi.com/ishikawa/news.php?k_id=18000000611020003
=県教委明かす 指導を受け改善=
高校の必修科目の履修漏れ問題で県教委は1日、過去にさかのぼって調査を指示する、と発表した。泉丘高校(金沢市)で過去の履修漏れが発覚したことを受けた。また、01〜03年度の間に、県教委に提出した教育課程表とは異なる授業をし、県教委の訪問で発覚、改善指導を受けていた高校が複数あったことも明らかにした。
県教委ではこれまで、「過去にさかのぼっては調査しない」としていた。だが、泉丘で99〜04年度の卒業生のうち理数科と普通科理系の1454人が、地理歴史で卒業に必要な科目を履修していなかったことが発覚。1日会見し、金田清教育次長は「出来るだけさかのぼって調査してもらう」と話した。
ただ、31日から在校生分を対象として始まった県教委による全公立校の立ち入り調査のようなことはせず、過去については各高校での調査を求めるにとどめるという。
一方、県教委に提出していた教育課程表と異なる授業をしていたのは3、4校あったが、いずれも口頭注意で、資料なども残されていないという。これらの学校では「世界史A」を履修と記載し、県教委に提出した。だが、実際には「世界史B」の授業を行っていた。この場合、履修とは認められなくなる。
いずれのケースも県教委の指導主事が訪問した際に気付き、学校は県教委からの改善指導を受けて改善したという。
県教委は県立3校での未履修問題発覚時に「これまでに虚偽報告が確認できたことはない」などとしていたが、これまでにも「虚偽」は発覚していたこととなる。今後は、過去の未履修問題も含め、県教委の対応の遅れや姿勢が問われそうだ。
◇大変遺憾、解決に全力 知事◇
高校の必修科目の履修漏れ問題で谷本正憲知事は1日、「大変遺憾」とし、解決に全力を挙げる考えを示した。金沢市尾山町の県文教会館で開かれた「いしかわ教育の日」記念大会のあいさつで述べた。谷本知事は「本県を含め全国各地で必修科目を履修させていない問題が明らかになった」とした上で、「未履修問題については大変遺憾。最優先で生徒や保護者の不安や動揺の解決を図る」と述べた。
泉丘高でも99〜04年度の卒業生に未履修があった問題で、02年4月から2年間同校の校長を務めた新村健了・県教育委員長は、同大会の会場で報道陣に「当時現場を離れて十数年ぶりに(泉丘の)校長になり、(未履修が)あるとは夢にも思わなかった。気づかなかったのは不明の至りで申し訳ないが、当時の誰が悪かったとか、犯人捜しをしたところでむなしい。子どもの未来のために全力を尽くす」と話した。
276
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/03(金) 21:19:53
民主・鳩山氏「中学でも履修漏れ」
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20061103AT3S0202402112006.html
民主党の鳩山由紀夫幹事長は2日の記者会見で、高校必修科目の履修漏れに関連して「中学でも行われているふしがある」と述べた。塩崎恭久官房長官は記者会見で「必要があれば調査したい」と語った。 (22:00)
中学でも必修科目の時間不足・愛媛
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20061103STXKF025303112006.html
松山市の愛光学園が経営する愛光中学(五百木誠也校長)は、必修科目「技術・家庭」の授業が、学習指導要領で3年間に175時間とする標準時間数を大幅に下回り、82時間になっていることが3日、分かった。
五百木校長は、履修内容が重複する部分は理科の授業で補うなどしたと説明。県に実際より履修時間を多くした虚偽のカリキュラムを報告したことを認め「標準時間は参考に示されているだけ。校長の裁量が認められており問題ないと考えている」と話した。
愛光高校も家庭科など必修科目の未履修が判明。愛媛県私学文書課は、同中に詳しい報告を求め、実態を調査する方針。
五百木校長によると、同中は技術・家庭のうちパソコン操作などを習う「情報」は通常に授業。介助や調理などは夏休みに実習するなどしたが、電気の知識などは技術・家庭で授業をしていなかった。
小中学校の必修科目履修状況について、伊吹文明文部科学相は2日「万が一にもあるかないか、いずれ当たりたい」と、調査する考えを示していた。〔共同〕 (20:37)
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:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/03(金) 21:22:34
生徒へうその説明指示 徳島の未履修高校長
http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=JOM&PG=STORY&NGID=soci&NWID=2006110301000215
必修科目の未履修が発覚した徳島市の徳島文理高校で、豊崎博司校長が教員に、生徒へ「単位不足はない」とうその説明をするよう指示していたことが3日、分かった。
豊崎校長は「発覚すれば受験前の大事な時期に学校が落ち着かず、勉強に支障をきたすと思った。生徒にうそをついたことは反省している」と話した。
校長によると、富山県で未履修問題が発覚した翌日の10月25日朝、「土曜日も授業をしているので、単位数の多い授業の中で関連科目の項目を選択し、単位として認定している」という説明文を用意。職員室で読み上げ、生徒に説明するよう求めた。
うその説明であることは言わなかったという。
同校は11月1日、未履修状況の調査結果を公表。3年生197人は全員未履修があることを生徒に説明し謝罪した。
未履修の科目は理科総合B、世界史Aなどで最大で315時間の履修不足があった。
278
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/04(土) 08:44:31
学力テストで予算に差 足立区教委、小中学校4ランクに
2006年11月04日08時01分
http://www.asahi.com/life/update/1104/004.html
東京都足立区教委は、区立小中学校に配分する07年度予算で、都と区の教委がそれぞれ実施している学力テストの成績に応じて各校の予算枠に差をつける方針を固めた。小学校計72校、中学校計37校をそれぞれ4段階にランク分けし、最上位は約500万(中学)〜約400万円(小学)、最下位は約200万円にする予定。都のテストで同区が低迷していることなどから、学校間競争をさらに促す必要があると判断した。
区教委によると、差をつけるのは各校の自主的な取り組みを支援する「特色づくり予算」の金額。各校の申請をもとに配分し、外国人講師や補習指導ボランティアの派遣費用などに使われている。07年度は前年度比約1億5000万円増の約4億1000万円を予定している。
ランクづけの大きな根拠は、年1回実施される都の学力テスト(小5と中2の全員が対象)と区のテスト(小2以上の全学年全員が対象)。都テストで、各校の平均正答率が、都平均と区平均以上の科目がそれぞれいくつあるか▽区テストの成績が前年度からどれだけ伸びたか――などの項目を設けて査定する。
これらの成績と校長からのヒアリング結果を8対2の比率で数値化し、各校の「実績」とする。満点は小学校が165点、中学校が170点で、上位から順にA(全体の1割)、B(同2割)、C(同3割)、D(同4割)のランクに区分けする。
予算枠はAランクの中学校で約500万円、小学校で約400万円。B、Cと減らし、Dランクは小中学校ともに約200万円にする。各校が「特色づくり予算」について申請すると、ランクの枠内で認める。
教材費や光熱費など学校運営の必要経費は、従来通り児童・生徒数やクラス数などの「基礎数」に応じて配分する。これまで中学校は1校あたり平均で約1000万円、小学校は約850万円を配分してきた。07年度はこの経費にむだがないかどうかを厳しく精査して圧縮し、「特色づくり予算」の増額分に振り分ける方針だ。
同区は02年度に区全域の小中学校で学校選択制を導入。都と区のテスト結果については、教科別まで各校の平均正答率をホームページなどで公表している。人気中学校の多くが学力テストの平均点が高い傾向がある。今回のランクづけは公表しない。
04年2月に初めて実施された都のテストで、同区の成績は23区中23位だった。今年1月の都のテストでは中学校は22位、小学校は21位と順位を上げた。
内藤博道・区教育長は「頑張った学校に報い、校長と教員の意欲を高めることが、区全体の基礎基本の学力向上につながる。これまでも希望に応じて非常勤講師を追加配置するなどの対策をとっており、成績のよい学校ばかり優遇するわけではない」と話している。
文部科学省の担当者は「学力テストの結果を予算に反映する例は聞いたことがない」と話している。
279
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/04(土) 17:35:48
学校教師ってウソ・言い逃れの癖があるのでしょうか。
必修逃れ認める 県内最多210時間も 県にウソ報告 出雲北陵高
校長「言うタイミング逃した」 讀賣島根
「実は、未履修がありました」――。出雲市西林木町の私立出雲北陵高(水谷厚志校長、693人)は3日、全校生徒の9割以上にあたる、1〜3年生の655人に、必修の世界史などを履修させず、大学受験に必要な音楽実技や化学、美術にあてるなどしていたことを明らかにした。同校は前日まで必修逃れを否定していたが、3日になって、読売新聞の取材に対して、必修逃れと県への意図的な虚偽報告を認め、改めて県に報告した。一方、ファクスでの報告だけで済ませてきた県の調査は、その信頼性が大きく揺らいだ。
同校によると、特別進学コースや音楽コースなどの1〜3年生で、生徒1人あたり210〜35時間の未履修があった。一部の科目では数年前から、必修逃れを行っていたという。
同校は2日、読売新聞の取材で、音楽コースで未履修があるとの指摘を受け、音楽史として行っていると説明、世界史の教科書も購入していないことを認めたが、「学校の裁量権の範囲内」などとして、未履修を否定した。
しかし、3日になって、水谷校長は前日の説明を翻し、音楽史は別のカリキュラムとして行っており、世界史の時間は楽器の実技演習である「M音」という授業にあてていたと認めた。さらに特別進学や普通の両コースや、情報、芸術、生物の科目でも未履修があったことを明らかにした。
特別進学コースの3年生4人は1人あたり210時間の未履修があり、県内の判明分で最多。
県は全国で必修逃れの問題が明らかになった直後の10月26日、県内の私立10校に対してファクスによる調査を実施し、出雲北陵高は未履修は無いと報告した。翌27日の2回目の調査の際、水谷校長は電話で県に、「世界史は音楽史と周辺に力を入れてやっている」と虚偽の内容の相談をし、県も「世界史として認識しているなら問題ない」として、時間割の確認などをしなかった。県への報告について、水谷校長は「当初、M音は音楽史に準じる授業をしていると思っていた」と釈明。しかし、1回目の調査の後、同校長らはM音は歴史とは全く関係ない授業だとの認識で一致したという。だが、2回目の調査でも、意図的に虚偽の報告をした。
水谷校長は「未履修がわかると、生徒や教員に迷惑がかかると思い、うその回答をしてしまった。他校が正直に回答していて、しまったと思ったが、タイミングを逃して言えなくなってしまった。この問題で夜も眠れなかった」と心情を明かした。
県総務課は3日、水谷校長を呼びだし、詳細な報告を受けた。虚偽報告を見破れなかった同課は、近く私立高に対して3回目の調査を実施する見通しで、「当初の話と違うという点で、裏切られたことになり残念」とし、出雲北陵高への指導などを検討する。
同校は週明けに生徒への説明会を行い謝罪する。
(2006年11月4日 読売新聞)
280
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/04(土) 17:38:13
奈良大付で必修洩れか
2006年11月04日 朝日奈良
http://mytown.asahi.com/nara/news.php?k_id=30000000611040001
◎英語特進の3年生10人、日本史受けず
高校の必修科目の履修漏れ問題で、私立奈良大学付属高校(奈良市、武田博利校長)が「英語(特進)コース」の3年生65人のうち10人に、「地理歴史」で世界史だけしか履修させていないのに世界史と日本史両方の単位を認定していたことが3日、わかった。また必修の「情報」では、同コースだけ英作文を教えていた。同校は「履修漏れと指摘されても仕方がない」としている。先月末の県の調査には「未履修はない」と報告していた。
(岩城興)
◎「情報」教科書を買わず
同校によると、3年生が2年だった昨年度、同コースで理系の10人全員が世界史での受験を希望したため日本史を開講しなかった。それでも「授業で日本史の内容にも触れた」として、日本史の単位も認定したという。
また、必修科目の「情報」では、本来はコンピューターの使い方や著作権問題などを教えなければならないのに、昨年度、英語コースの生徒には英語の教師がつき、海外のメディアサイトにある記事を和訳させたり、パソコンで英文を打たせたりしたという。教科書はライティング(英作文)のを使い、「情報」は買わせていなかった。03年度に「情報」が必修になってから、同様の授業を続けているという。
文部科学省は取材に、「必修科目の教科書を購入さえしていないのは問題だ」(教科書課)としている。さらに履修内容についても、「詳しく調べないと履修漏れと断定できないが、学習指導要領に合致しているとは言いづらい」(教育課程課)という。
同校の今西憲司教頭は受験対策だったと認め、「県と相談しながら今後の対応を決めたい。もし単位として認められない場合は、補習などで対応する」と話している。
281
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/04(土) 17:40:52
情報を入試科目にすれば?
必修漏れ しわ寄せは「情報」に
2006年11月04日 朝日富山
http://mytown.asahi.com/toyama/news.php?k_id=17000000611040005
振り替え7校で判明
教員はかけもち
受験に使わない
戦後初の新設教科として登場し、注目された必修の普通教科「情報」。地理歴史科に端を発した高校の必修科目の履修漏れ問題では、他の教科に振り替えられる事例が多発した。県内でも、文部科学省へ問い合わせ中のケースも含め、7校で見つかった。なぜ「情報」が振り替えの対象となってしまったのか。(増田愛子)
「情報=パソコンというイメージが強いかもしれませんが、違うんです」。県立大門高校(射水市)で情報を教える江守恒明教諭はそう話す。
例えば今年の情報の授業で取り組んだ学校紹介のリーフレット作り。チラシなど紙を使った広告の特徴を考えることに始まり、身近なリーフレットの分析、企画書作成を経て、ようやくパソコンを使った作業に入る。
「機械の操作にとらわれるのではなく、情報そのものについて考えることが大事」と江守教諭。
■採用2人のみ
振り替えの原因の一つは、専任の教員がほとんどいないことだ。
03年度の新設時、足りない教員を補うため、数学・理科・家庭などの現職教員に限り、短期間の講習を修了することで免許の取得が認められた。
県内の「情報」免許を持つ教員161(4月現在)人のうち、「情報」の教員として採用されたのは2人のみ。県の採用試験は「情報」だけの免許を持つ人の受験を認めていないため、「情報」のみを教えている教員はゼロに近い状態だ。
完全週休2日制の導入で授業時間数が削減される一方、基礎学力の低下を指摘する声は大きい。「1人の先生が情報も理科も教えている。掛け持ちしているほかの教科を教えてしまいやすいのでは」と、県内のある情報担当の教員は話す。
■「ついで扱い」
受験教科として使う可能性が低いため、「入試という目標もなく、『ついで』の科目と思われているのでは」と指摘する教育関係者もいる。
「情報」は全体の授業時間の3分の1から2分の1を実習にあてる必要があるなど、ぺーパー試験だけでは評価されにくい内容とされる。
実際、センター試験の教科に「情報」はない。個別の学力試験でも、使える大学は少数派。県教委によれば、国公立では東京農工大、愛知教育大の2大学のみ。私立でも非常に少ないという。
◇コメント◇
黒田卓・富山大学人間発達科学部助教授(教育情報システム学)
「情報の集め方や人とのコミュニケーションの取り方など、『情報』で学ぶことは、社会に出てからも役立つことが多い。必修になった意図を認識する必要がある。担当教員のサポートも大事だ」
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