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マスコミ・通信

1片言丸 </b><font color=#AEFF35>(/3J5SzQQ)</font><b>:2005/04/21(木) 23:12:27
テレコム産業、マスコミ関係

97片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/01/29(月) 21:52:18
首相「政治介入ないこと明確に」 中川氏「私は被害者」
2007年01月29日21時31分
http://www.asahi.com/national/update/0129/TKY200701290347.html

 安倍首相は29日、NHKの番組改変をめぐる東京高裁判決が首相らの発言の影響を指摘していることについて問われ、「政治家が介入していないことが、極めて明確になった」と強調した。また、朝日新聞が、安倍首相(当時、官房副長官)らが「放送前日にNHK幹部を呼んで内容の偏りを指摘した」などと報じたことを念頭に、番組放送前にNHKと会うことが適切かどうかについて、「向こう(NHK)側が会いたいと言って来て、それで最初から会う、会わないなんていうことは言えない。当然、報道の自由という観点から、政治家は常にそのことを頭に入れておかなければいけないと思うが、私が(NHKに)圧力をかけたということについて、間違ったことを間違ったと認めるのが、私は報道機関ではないかなと思う」と批判した。首相官邸で記者団の質問に答えた。

     ◇

 自民党の中川昭一政調会長は29日、判決について、「あの番組やあの(女性国際戦犯法廷の)活動自体には、興味は全くない」としたうえで、「あたかも私が番組に圧力をかけたかのように朝日新聞などから非難され、私は証拠をもって『放送前にNHK関係者とは一切会っていない。従って、話し合いも圧力のかけようもない』と(主張してきた)。これははっきりしてもらわないと」と語った。国会内で、記者団の質問に答えた。

 中川氏はさらに、「朝日新聞は依然として我々の面会要求に答えておらず、うやむやにされているのは大変心外だ。私は事実無根の報道で、大変迷惑している被害者だ」と強調した。

98片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/01/29(月) 21:54:02
NHK番組改変訴訟 判決理由の要旨
2007年01月29日20時47分
http://www.asahi.com/national/update/0129/TKY200701290340.html

 東京高裁が「NHK番組改変訴訟」控訴審で29日、言い渡した判決理由の要旨は次の通り。

 1 バウネットなどの本件番組についての期待と信頼 一般に、放送事業者が番組を制作して放送する場合、取材によって得られた素材を編集して番組を制作する編集の自由は、取材の自由、報道の自由の帰結としても憲法上も尊重されるべき権利であり保障されなければならない。これが放送法3条の趣旨にも沿うところで、取材過程を通じて取材対象者が何らかの期待を抱いても、それによって、番組の編集、制作が不当に制限されてはならない。

 他方、取材対象者が取材に応ずるか否かは自由な意思に委ねられ、取材結果がどのように編集・使用されるかは、取材に応ずるか否かの決定の要因となり得る。特にニュース番組とは異なり、本件のようなドキュメンタリー番組または教養番組では、取材対象となった事実がどの範囲でどのように取り上げられるか、取材対象者の意見や活動がどのように反映されるかは取材される者の重大関心事だ。番組制作者の編集の自由と、取材対象者の自己決定権の関係は、取材経過などを検討し、取材者と取材対象者の関係を全体的に考慮して、取材者の言動などにより取材対象者が期待を抱くのもやむを得ない特段の事情が認められるときは、編集の自由も一定の制約を受け、取材対象者の番組内容に対する期待と信頼が法的に保護されるべきだ。

 期待と信頼を故意または過失により侵害する行為は、法的利益の違法な侵害として不法行為となると解するのが相当だ。

 ドキュメンタリージャパン(DJ)の担当者の、提案票の写しを交付して説明した行為、DJの女性法廷の準備から開催、終了までを網羅する周到な取材活動とこれに対するバウネット側の協力などにかんがみれば、バウネット側が、番組は女性法廷を中心的に紹介し、法廷の手続きの冒頭から判決までを概観できるドキュメンタリー番組かそれに準ずるような内容となるとの期待と信頼を抱いたことが認められる。

99片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/01/29(月) 21:55:05

 2 バウネット側の期待と信頼に対する侵害行為 放送された番組は女性法廷が中心的に取り上げられてはいるものの、起訴事実、加害兵士の証言、判決の説明などが削除されたため、女性法廷の主催者、趣旨、審理対象、審理経過などを認識できず、素材として扱われているにすぎないと認められ、ドキュメンタリー番組などとは相当乖離(かいり)したものとなっている。バウネット側の期待と信頼に反し、侵害するものだった。

 01年1月24日の段階の番組内容は、バウネット側の期待と信頼を維持するものとなっていた。

 しかし、同月26日に普段番組制作に立ち会うことが予想されていない松尾武放送総局長、野島直樹国会担当局長が立ち会って試写が行われ、それらの者の意見が反映された形で1回目の修正がされたこと、番組放送当日になって、松尾総局長から3分に相当する部分の削除が指示され40分版の番組を完成されたことなどを考慮すると、同月26日以降、番組は制作に携わる者の制作方針を離れた形で編集されていったことが認められる。

 そのような経緯をたどった理由を検討する。本件番組に対して、番組放送前にもかかわらず、右翼団体などからの抗議など多方面からの関心が寄せられてNHKとしては敏感になっていた。折しもNHKの予算につき国会での承認を得るために各方面への説明を必要とする時期と重なり、NHKの予算担当者や幹部は神経をとがらせていたところ、番組が予算編成などに影響を与えることがないようにしたいとの思惑から、説明のために松尾総局長や野島局長が国会議員などとの接触を図った。その際、相手方から番組作りは公正・中立であるようにとの発言がなされたというもので、この時期や発言内容に照らすと、松尾総局長らが相手方の発言を必要以上に重く受けとめ、その意図を忖度(そんたく)してできるだけ当たり障りのないような番組にすることを考えて試写に臨み、その結果、直接指示、修正を繰り返して改編が行われたものと認められる。

 なお、原告らは、政治家などが番組に対して直接指示をし介入したと主張するが、面談の際、政治家が一般論として述べた以上に本件番組に関して具体的な話や示唆をしたことまでは、証人らの証言によっても認めるに足りない。

 3 説明義務違反 放送番組の制作者や取材者は、番組内容や変更などについて説明する旨の約束があるなど特段の事情があるときに限り、説明する法的な義務を負う。

 バウネットには本件番組の内容について法的保護に値する期待と信頼が生じた。被告らはそのことを認識していたのだから、特段の事情がある。

 番組改編の結果、担当者による当初の説明とは相当かけ離れた内容となった。バウネットは、この点の説明を受けていれば、被告らに対し番組から離脱することや善処を申し入れたり、ほかの報道機関などに実情を説明して対抗的な報道を求めたりすることができた。被告らが説明義務を果たさなかった結果、その法的利益を侵害された。

 他方、取材対象者は番組制作者に対し、取材されたからには必ず報道することを求める権利までは有するものではない。

 4 被告らの不法行為の成否 NHKは、DJなどを排除し、かつ番組制作担当者の制作方針を離れてまで、国会議員などの意図を忖度して当たり障りのないように番組を改編したのだから、その責任が重大であることは明らかである。 

    ◇

 朝日新聞はNHK番組改変問題の報道で「改変」と表記していますが、判決理由要旨では判決文の表記に従って「改編」を使用しました。

100片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/01/29(月) 23:13:04
表現の自由への危うさはらむ「期待権」 NHK訴訟判決
2007年01月29日22時58分
http://www.asahi.com/national/update/0129/TKY200701290353.html

 「期待権」という耳慣れない権利が、29日のNHK訴訟の控訴審判決で認められた。「特段の事情が認められるときは取材対象者の期待と信頼は法的に保護される」と。表現の自由を制限しかねない期待権が、取材のあり方や制作現場へ影響を与えるのかどうか。

 期待権を条件つきで認めた判決の評価は、原告と被告で対照的だ。

 被告側のNHKは「番組編集の自由を極度に制約する」、NHKエンタープライズは「表現の自由を制約する」、ドキュメンタリージャパンも「取材の自由を脅かす」と批判した。

 一方、原告側の飯田正剛弁護士は「取材行為に法が入り込むのは確かに危なっかしい」と認めた。しかし、「期待権が認められる『特段の事情』について、バランスをとって要件を述べている。期待権を政治家や官僚らが悪用できない形で法的救済が図られてよかった」と高く評価した。

 マスコミ問題に詳しい識者らは、「メディアが萎縮(いしゅく)する必要はない」という姿勢で一致する。

 右崎正博・独協大法科大学院教授(憲法)は「期待権を認めたのは妥当」ととらえる。「メディアは、当初伝えた趣旨に変更があった場合には取材相手に知らせ、再取材するなどの対応が求められていることを認識すべきだ」。ただ、「取材対象が政治家などの公人の場合は免責される部分も多いだろうし、取材相手の期待が過度な場合もある。個別に判断すべきだ」と述べた。

 また、元NHKプロデューサーの津田正夫・立命館大教授(市民メディア論)は「市民感覚から言えば、期待権は当然ある」と冷静に受け止める。「普通の市民は政治家やジャーナリストと違って公に発言する機会は少ないので、取材される側として説明を求めたり内容に期待したりするのは当然の防衛策だ。だからといって期待権がいつでも発生するとなると、政治家などに悪用される恐れもある」と危険な側面も指摘した。

 川上和久・明治学院大教授(政治心理学)も、今回期待権が認められたのは、公共放送だからこそ取材する素材には慎重になるべきだ、と裁判所が警鐘を鳴らした特殊なケース、とみる。「疑惑について取材を受けた企業などから、『自分たちの言い分通りに編集しろ』と言われるような問題に波及してしまうと、言論の自由を脅かす恐れがある」と話した。

101片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/01/30(火) 09:54:08
産経新聞が不適切な募集 最高裁と共催「裁判員制度フォーラム」
http://www.sankei.co.jp/shakai/jiken/070130/jkn070130000.htm

 最高裁判所は29日、1月20日に大阪市内で行われた「裁判員制度全国フォーラム in 大阪」で、参加者募集に際して現金支給を伴う不適切な行為があったことを明らかにした。募集業務を担当した産経新聞社の根岸昭正・専務取締役大阪代表は30日未明、大阪本社で会見し、「不適切な募集行為を行ったことは、フォーラムの意義と目的をゆがめるものです。関係の皆様に大変ご迷惑をおかけしました」と陳謝したうえ、再発防止に全力を傾ける考えを示した。

 最高裁によると、「裁判員制度全国フォーラム in 大阪」は1月20日、大阪市内で、最高裁、大阪高裁、大阪地裁、全国地方新聞社連合会、産経新聞大阪本社の主催により行われた。参加者募集などフォーラムの実施運営については、産経新聞大阪本社が電通を経て委託されたが、募集が順調でなかったことから、担当の営業部員が人材派遣会社に1人5000円で70人を参加させるよう依頼し、同人数がフォーラムに参加した。

 過去の全国フォーラムについても調べたところ、平成17年10月22日の同フォーラム大阪会場でも産経新聞大阪本社の同じ担当者が同じ人材派遣会社に依頼し、1人5000円で49人を参加させた。同年11月20日の同フォーラム和歌山会場では、産経新聞大阪本社の別の担当者が和歌山市内の広告会社など2社を通じてリビング和歌山を配達する女性やその知人に依頼し、1人3000円で125人を参加させた。

 また、平成18年1月21日に行われた同フォーラム千葉会場では、最高裁などと共催した千葉日報社の担当者が同社の関係者に依頼し、1人3000円で38人を集めた。

 フォーラムは今月までに計64回開催され、裁判官や地元新聞社の論説委員らによるパネルディスカッションを通じ、裁判員制度の説明や、国民の疑問に答えてきた。

 産経新聞社は、3件いずれのケースも裁判所、電通が知らない独自の判断だったと明らかにした。また、参加者に特定の質問を依頼したことはなく、参加報酬の支払いにあたってはフォーラムの事業費とは別に、大阪本社営業局が負担したことも明らかにした。

 根岸大阪代表は会見で、「今後、こうした不祥事が再び起きないよう、全社員に言論報道機関としての社会的責任と倫理の徹底を図り、信頼の回復に全力を傾ける所存です」と語った。

102片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/01/30(火) 09:55:39
「社会的責任忘れ」産経大阪代表ら会見

 裁判員制度に関するフォーラムで、現金支給を伴う不適切な募集活動をしていた問題で、産経新聞社は30日未明、大阪市浪速区の大阪本社で記者会見を開き、参加者を集めた経緯や詳細を説明したうえで、再発防止策などを明らかにした。会見には根岸昭正・専務取締役大阪代表と石川勉営業局長が出席した。根岸代表は「フォーラムの趣旨から逸脱するばかりか、報道機関としての新聞社の社会的責任を忘れた行為であり、深くおわび申し上げます」と謝罪した。

 会見の一問一答は次の通り。




 −−こうした行為は最高裁から依頼されたのか

 根岸 最高裁、電通からこうした形で参加者を募るよう依頼があったことは一切ない。

 −−具体的に募集方法を決めたのは誰か

 根岸 3件とも現場の営業社員が、あまり集まっていないのをみて、次長に相談して決めた。一昨年の大阪と和歌山の件は部長まであがった。

 −−発案は営業社員1人か

 根岸 和歌山の件は和歌山担当、大阪は大阪担当の社員が発案した。次長も別々。

 −−大阪代表が把握したのはいつか

 根岸 1月26日に報告があり把握した。

 石川 フォーラム当日、取材していた報道機関から最高裁に対して「アルバイトで来ている、と話している参加者が複数いた」という問い合わせがあり、これを受けて1月26日に電通経由で最高裁から「調査してほしい」と依頼があった。直ちに調べた結果、不適切な募集行為が確認され、27日に最高裁に報告した。

 −−なぜ公表が遅れたのか

 根岸 最高裁が他のフォーラムでも同様の事例がないか調査したうえで明らかにしたいという意向があり、弊社も他の事例を調査してから公表しようと考えた。

 −−どういう人が参加したのか

 根岸 OL、学生が少々いて、多くはサラリーマン、社会人だ。

 −−一般の参加者を募集したのはいつごろか

 石川 大阪でのフォーラムは昨年12月21日に社告で募集を開始し、その後、告知広告を25日付朝刊、28日付夕刊、今年1月6日付夕刊、8日付朝刊と計4回掲載した。締め切りが1月10日だったが、550人の定員に対し200人強の応募しかなかった。

 −−関係者の処分は

 根岸 社内基準に基づいて極めて厳正に厳しく行う。

 −−なぜそこまで追い詰められたのか

 根岸 私の個人的な感想だが、弊社の媒体に告知広告を出し、少しでも多くの人を集めたいという圧迫があったことは予想される。

 −−部長まで把握しておきながら、局長や代表までなぜ、報告が上がらなかったのか

 根岸 監督不行き届きに尽きる。今後、このようなことがないように努めたい。

 −−担当部長に問題意識はなかったのか

 根岸 率直に言って、参加者の募集に熱心なあまり、報道機関である新聞社がやるべきことの価値判断を誤った。

 −−他に公的機関の委託でフォーラムを開催したことがあると思うが、同様のことはなかったか

 石川 今のところ調べた結果はない。

 −−いつまでさかのぼって調べたのか

 石川 まだ時間がそれほど経っていないが、極力調べた結果、ないと私は判断している。いずれにしても、もう少し調査を進めたい。


今後は厳に注意 最高裁

 金銭を支払って参加を募るなどということは、裁判員制度の内容や意義に対する国民の理解を深め、参加に向けた意欲を持っていただくという本フォーラムの趣旨、目的に沿わない不適切な行為である。本フォーラムを共催した新聞社によってこのような不適切な募集行為が行われたことは、主催者としてまことに申し訳なく、今後、このようなことが行われることのないよう、厳に注意してまいりたい。

(2007/01/30 02:04)

103片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/02/10(土) 10:04:32
NHK『住基ネット利用』発言波紋
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20070210/mng_____tokuho__000.shtml

 NHK受信料の支払い義務化が現実味を帯びる中、橋本元一NHK会長から、住民基本台帳ネットワーク(住基ネット)を用いて料金徴収する意向とも受け取れる発言が飛び出し波紋を広げている。そもそも住基ネットの民間利用は禁じられ、利用したら自ら官庁と認めることになってしまうはず。あらためて尋ねるとNHKは「利用の意思」を否定したのだが。

 橋本会長は今月一日の記者会見で、総務省が進める受信料の支払い義務化に関連して住基ネットに言及した。NHKホームページに掲載された会長発言を正確に引用しよう。

 会長はまず「仮に支払義務化となれば、受信料の収納率を高めて増収を図るとともに、経費の削減にもいっそう努め、その成果を視聴者の皆さまに還元するのは当然の責務だと思っている」と述べ、受信料値下げも視野に入れた還元策を九月末までにまとめることを表明。続けて、受信料徴収経費の抑制を課題に挙げ、住基ネット活用に触れた。

 「海外の公共放送では受信者の移動情報を得るため、テレビ購入情報の通報や住基ネットとの連動といった施策がとられている。NHKもコスト削減の観点からこうした外部情報の活用を求めていくが、実現できない場合、今後の効果を見極めていく必要がある」

 受信料をめぐっては、総務省が支払い義務化を明記した放送法改正案を今国会に提出する方針。菅義偉総務相は義務化とセットで、NHKに二〇〇八年度からの受信料二割値下げを要求しているがNHKは抵抗。これに対し、菅総務相は一月二十三日の記者会見で、値下げのための経費削減策として受信料徴収の外部委託を求める考えを示した。橋本発言の前段には、こんな経緯があった。

 発言を素直に解釈すれば、転居で住所不明になった受信料滞納者や未契約者の所在地を特定する経費節約には住基ネットの利用も選択肢、という考えにも聞こえるが、そもそもNHKの住基ネット利用は可能なのか。

 住民基本台帳法では、住基ネット情報にアクセスできるのは市区町村、都道府県、国の機関、指定された法人に限られる。総務省市町村課によると、同法に列挙された指定法人は、いずれも行政事務を行う機関で、NHKは指定されていない。

■困惑する総務省「今の仕組みで」

 法律改正でNHKを指定することも可能かもしれないが、「公共放送」であって「国営放送」ではないNHKを指定することが、「住民の利便を増進するとともに、国および地方公共団体の行政の合理化に資する」という法の目的にかなうかどうかは議論を呼びそうだ。

 総務省の松田隆利事務次官も五日の記者会見で、NHKの住基ネット利用について「法的根拠や個人データ保護など問題がいろいろ出てくる」と述べ、慎重姿勢。正当な理由があれば、自治体が転居や死亡などで住民票を抹消した際に残す公文書「除票」の交付を受けられることを説明し「今の仕組みで徴収を徹底してほしい」と求めた。

 住基ネットは、住民票コード、基本情報(名前、住所、生年月日、性別)、更新履歴の六情報をコンピューターネットワークで共有するシステム。政府は本人確認が簡単になり、引っ越し手続きが楽になるなどとPRしてきた。

 しかし、大阪府守口市では稼働前に「住民票コード通知書」を市民に郵送した際、誤って他人のコードを記載し、情報流出。第三者になりすまして住基カードを不正取得する事件も各地で起きている。福島県内の町ではバックアップ用データが車上狙いにあい、北海道斜里町では住基ネット端末の接続パスワードなどがコンピューターウイルスに感染した職員のパソコンから流出。前者は情報が暗号化されており、後者は古いパスワードだったが、管理のずさんさが問題視された。

 「住基ネット差し止め訴訟を支援する会」共同代表の田島泰彦・上智大教授(憲法)は「一番の懸念は、個人情報がコンピューターネットワークにつながれ、国のもとでさまざまな形で運営されていくこと。住基情報(四つの基本情報)にさまざまな個人情報がつなぎ合わさり、どういう人なのかが瞬時にコンピューターネットワークに組み込まれていくことが心配だ。現実に省庁のコンピューターネットワークはますます広がっている」と話す。橋本会長発言については「国側の考えだけでなく、マイナス面も伝え、プライバシーが大事にされているか突いていくことが報道機関として大切なのに、システムに乗っかろうと言い出すこと自体が不謹慎」と批判する。

104片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/02/10(土) 10:05:21
■「行政効率化が名目のはず…」

 ジャーナリストの櫻井よしこ氏は「行政効率化が名目の住基ネットに、不偏不党であるべき報道機関が相乗りすることなど、通る話でない。実は自治体をコスト高で困らせている面もある」。

 住基ネット差し止め訴訟原告のジャーナリスト・斎藤貴男氏は「住基ネットは、あらゆる個人を特定するインフラ。税の徴収などに使いたがる意見があり、当然、NHKのような話が出ると思った。NHKの利用が構わないなら税徴収への利用拡大も構わない、金融業の利用も構わないという議論になる。あらゆる分野で使えば個人情報が漏れ、ストーカー、殺人、詐欺に使われるだろう。それも住基ネット事業のコストだ、監視カメラを増やせばいいと考えるなら怖い」。

■全家庭から徴収前提自体「変だ」

 「NHKを監視・激励する視聴者コミュニティ」共同代表で「NHK受信料支払い停止運動の会」(解散)にかかわった醍醐聡・東大大学院教授は「NHK自らが行政府に“借り”をつくる態度があらわだ。昨年十一月の大阪高裁判決で、住基ネットにおける個人情報保護対策の欠陥も指摘されたのに、認識が薄い」と指摘する。

 厳しい批判を知っているのか、NHK経営広報部は九日、本紙の取材に「(橋本会長は)受信料の収納に外部情報の活用を求めていくということをあくまでも一般論として申し上げた。住基ネットの活用は海外の事例として紹介した」と説明。メディア各社が住基ネット利用への意欲と報じたが、会長の真意は違うと言いたげで「NHKとして住基ネットの活用を求めているわけではない」と言い切った。

 しかし、「経費流用問題などで国民の納得を得られていないのに、全家庭から受信料徴収するのを当然と思うこと自体が変だ」(櫻井氏)という厳しい声もある。

 個人情報保護に詳しい清水勉弁護士は「住基ネットをつくる時、安易に多方面で使うことはないと言っていたのに、行政手続オンライン化三法で、ほとんどの行政事務に使えることになってしまった。省庁間の仲が悪くて実際に機能していないのが幸いだが」。NHKが使えれば、公的性格の団体ならいい、と際限なく広がる可能性もあり「金融機関も使いたいと言い出すと、もうどこにも逃げられない社会になる。NHKはそこまで理解して大胆な提案をしたのか。冗談でも例え話でも、口にすべきではない」。

105片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/02/13(火) 16:06:46
日テレに抗議、病室内取材で マグロ漁船3人が入院の病院
http://www.sanspo.com/sokuho/0213sokuho030.html

 救助されたマグロ漁船の3人が入院している宮崎大病院は13日、日本テレビ(東京)の取材陣が「見舞い」を理由に病棟に入り、取材したとして、同社に抗議した。

 病院側は「病棟での取材は固くお断りさせてもらっていたはず」としている。

 日本テレビは同日昼のニュースで、病室内で収録した船長らのインタビューを放映した。

106片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/02/22(木) 09:06:41
防衛省秘密漏えい:読売新聞「取材は適正」
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20070222ddm012040141000c.html

 防衛省情報本部所属の1等空佐(49)が中国潜水艦の情報を読売新聞記者に漏らしたとされる問題で、読売新聞は21日、「取材は適正に行われ、法令違反や社会通念を逸脱する点はなかった」とする滝鼻卓雄東京本社編集主幹の見解をホームページ上で発表した。

 同紙は05年5月に起きた中国海軍の潜水艦事故を巡り同月31日付朝刊で報道。防衛省警務隊が情報源とみられる空自1佐の関係先などを自衛隊法違反(情報漏えい)の疑いで家宅捜索し、新聞やテレビ、週刊誌で報道された。

 読売新聞は見解の中で「取材源にかかわることなので、取材過程は明らかにできないが、記者から事情を聴き、社内調査を行った結果、取材は適正に行われたと確認した」と説明。また、週刊誌などの報道に対し「一部週刊誌が本紙記者があたかも女性を利用して情報を入手したように思わせる記事を掲載したが、女性がかかわった事実はない」と否定した。

 一方で、「捜査機関が報道に関連して捜査を行うこと自体、取材に対する萎縮(いしゅく)を招き、報道活動の妨げになる」との認識を示し、改めて「今後も取材源は秘匿する」としている。【反田昌平】

毎日新聞 2007年2月22日 東京朝刊

107片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/02/23(金) 20:31:03
毎日新聞記者、糸川議員との取材録音を第三者に渡す
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070223it13.htm?from=top

 国民新党の糸川正晃衆院議員(32)が国会質問を巡り脅迫された事件に関連し、毎日新聞東京本社社会部の大平誠記者(41)が昨年、糸川議員を取材した際にやりとりを録音したICレコーダーを、無断で「取材協力者」に渡していたことが23日、明らかになった。

 録音内容をもとにしたメモがインターネット上の複数サイトに掲載された。毎日新聞は同日、糸川議員側に謝罪するとともに、大平記者を東京本社代表室付に異動させた。今後、社内調査のうえ厳正に処分するとしている。

 毎日新聞によると、大平記者は昨年4月5日、議員会館で糸川議員と面会。一対一で1時間余りにわたり糸川議員が福井市内で脅迫された経緯を取材した。大平記者は翌5月、やりとりを録音したICレコーダーを、都内のホテルで取材協力者に手渡したという。

 毎日新聞は、取材協力者の身元については、取材源の秘匿を理由に明かしていない。大平記者と取材協力者との間に金銭の授受などはなかったという。

 今年1月、録音内容のメモがネット上に流出しているのを糸川議員側が見つけ、大平記者に指摘。最初に掲載されたメモは大平記者の依頼で同月中に削除されたが、少なくとも2か所のサイトに転載され、現在も閲覧可能となっている。

 大平記者は一連の経緯について上司に報告しなかったが、産経新聞が今月22日に毎日新聞に問い合わせて発覚。大平記者は社内調査に対し、「取材協力者とは長いつきあいで信頼関係があり、頼まれたので渡した」と事実関係を認めた。

 毎日新聞は昨年1月、東京・南青山の土地取引を巡る疑惑を巡り「米ファンド子会社 組関係者に手数料」とする大平記者らの署名記事を掲載。糸川議員は昨年2月の衆院予算委員会で、この記事を示しながら質問した。この質問に絡み糸川議員を脅したとして、警視庁は今月22日、暴力行為等処罰法違反の疑いで前滋賀県草津市長ら2人を逮捕している。

 糸川議員は「(漏えいが)事実だとすれば非常に残念だ。マスコミのみなさんが守るべき最後の一線を越えてしまうと、話せることも話せなくなってしまう」と話している。

 伊藤芳明・毎日新聞東京本社編集局長の話「取材した素材を相手の了解なく第三者に渡した行為は、取材先との信頼関係を失い、記者倫理に外れる行為で決して許されません。糸川議員をはじめ、ご迷惑をかけた方々に深くおわびします」

(2007年2月23日20時20分 読売新聞)

108片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/02/26(月) 14:31:44
おおいた評論:匿名の気持ち /大分
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/oita/news/20070226ddlk44070306000c.html

 年明けから支局の郵便受けに、私あての手紙が毎週、投げ込まれる。中国の高名な歴史家に似た署名は、実名のようでも筆名のようでもある。「つれづれなるままの拙文、読後は破り捨てて下さい」とあったがどうして、見事な時事評論だ。

 即席ラーメン発明者の死を悼みつつ、即席めんが代表する「インスタント文化」の功罪を論じる。健康被害に至らない不二家の期限切れ商品への執拗(しつよう)な非難を、日本人の集団ヒステリー体質と憂う。表層的なマスコミ報道への異論。とりわけ国東市長の汚職を論じた稿にはうなった。

 新築祝い名目で業者から100万円を受け取ったとされる事件。「倫理観の欠如」で片づけず、国東には軒水(けんずい)という新築祝いの風習があることを紹介し大要、次のように書く。

 <市長は祝儀にしては多すぎると思い、いずれ返すつもりだったと語っている。100万円は警戒心を抱かせる金額ではあるが、金銭欲を沸き立たせる金額でもある。300万円だったら警戒心が先に立ち、即座に返していただろう。要は名目が立てばいいのだ>

 民俗学に詳しい先輩に聞くと、このような風習は互酬関係といい古(いにしえ)から続く共同体の基本的な絆(きずな)という。何という深い考察。

 お会いしてみたいが−−。読売新聞の名デスク、辻本芳雄さんの一文を思い出す。戦後まもなく東京・京橋署の留置場に、犯罪者の更生を願う少女の詩が毎日、投げ込まれた。「三亀子」の署名だけがある。警察(サツ)回りが身元を突き止めたが辻本さんは接触を禁じ、遠くからよく観察して来いとだけ指示した。

 <ボクは思ったのだ。少女の匿名の気持ちを生かしてやる。そのほうが余韻が残る。余韻を残したほうが感動は大きくなる>。そして記事の最後に書き足した。<警察も新聞社のおじさんも三亀子ちゃんのことはよく知っている。きょうもあの橋を渡り、交番の横を通って、学校へ行きましたね。きょうはリボン代わりに百貨店の包装用の紙ヒモで髪を束ねていたでしょう。(略)三亀子ちゃん、ありがとう>。ただの美談がこれでトップ記事になり大反響。(『新聞研究』67年9月号)

 やはり匿名の気持ちを重んじよう。気後れもある。過日の手紙には「今回の評論はなかなかよかったです」とあった。俺(おれ)の域に届くにはまだまだだなあ、と暗に言われている気がするのである。<大分支局長・藤井和人>

毎日新聞 2007年2月26日

109片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/02/28(水) 05:46:30
糸川議員取材の録音機、毎日記者が元組長の画家へ渡す
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070228i101.htm?from=main1

 毎日新聞東京本社社会部の大平誠記者(41)(23日から東京本社代表室付)が、国民新党の糸川正晃衆院議員(32)を取材した際にやり取りを録音したICレコーダーを取材協力者に渡し、録音内容のメモがインターネットのブログに掲載された問題で、渡した相手とブログに掲載されるまでの経緯が27日、関係者の話で分かった。

 大平記者がレコーダーを渡していたのは、元暴力団組長の画家(66)。画家の証言などによると、大平記者が関西方面に勤務していた1994年ごろ、別の毎日新聞記者の紹介で知り合った。大平記者が、東京・南青山の地上げを巡る問題を取材し、昨年1月、「米ファンド子会社 組関係者に手数料」と題した記事を執筆した前後、画家は大平記者に暴力団関係者を紹介したという。

 大平記者は同4月、糸川議員を取材し、糸川議員が福井市内のスナックでこの問題に関する国会質問をやめるよう脅された経緯を告白したやり取りをレコーダーに録音。画家は同5月上旬、大平記者からレコーダーの存在を知らされた。「聞かせてくれ」と頼んだところ、最初は断られたが、「取材に協力してきたのだから」と再度頼みこみ、受け取った。その後、大平記者から返却を求められたが、関西の自宅に置いたままにしていたという。

 毎日新聞は、大平記者が執筆した記事を巡って米投資ファンドから巨額の賠償請求訴訟を起こされており、画家は「大平記者が窮地に追い込まれている。ほかのマスコミが騒げば助けになる」と考え、同11月ごろ、面識のあった週刊金曜日の北村肇編集長にレコーダーを渡した。しかし、「他社の記者が取材した内容をそのまま記事にはできない」と返された。

 同年末、訴訟は和解したが、「問題がうやむやになり、大平記者が報われない」と考え、先月、知人のジャーナリストに「ブログはマスコミ関係者が見るので、騒ぎになるはず」と相談。ジャーナリストに渡し、ブログにメモが掲載された。

 毎日新聞東京本社は27日、読売新聞の取材に対し、レコーダーの渡った先について「取材源秘匿の原則にかかわる可能性があるので、明らかにできない。当該記者は、調査のうえ厳正に処分する」とコメントした

(2007年2月28日3時3分 読売新聞)

110片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/02/28(水) 08:24:54
NHK、総務省に反発 「義務化」見送りもやむなし
http://www.sankei.co.jp/shakai/wadai/070227/wdi070227006.htm

 受信料の支払い義務化と引き下げをめぐり、NHKが総務省への反発を強めている。菅義偉総務相は27日、閣議後の会見で「義務化だけ行い、NHKが焼け太りすることは国民の理解を得られない」と述べ、NHKが受信料値下げの方針などを示さない限り、今国会提出予定の放送法改正案に「義務化」を盛りこまないことを示唆。NHK幹部も同日、「今の段階で値下げを即答できない」と見送りやむなしの姿勢を見せた。

 2割程度の値下げを求める菅総務相はこの日、「受信料引き下げと義務化はセット」と明言。また、「法案提出の時期は(3月)13日」とし、NHK側に早急に値下げの方針を示すよう求めた。

 一方、NHKの中川潤一理事は「受信料体系全体の見直しは9月末がめど」と現時点での値下げを“拒否”したうえで、「義務化は制度そのものにかかわる話。十分な議論を」と述べ、見送りもやむなしとの姿勢を示した。

(2007/02/27 23:19)

111片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/02(金) 20:44:46
日経人事怪文書…「不祥事幹部も復権」「役員激増」
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_03/t2007030215.html

 経済紙の雄、日本経済新聞社の3月人事が内外に波紋を広げている。今回の人事の“不可解さ”を糾弾する文書が、日経関係者や一部マスコミに流布。その中で、役員の数がさらに増えていることや、不祥事で役職を追われた人物が“復権”していることなどに疑問を呈しているのだ。天下の日経で今、何が起きているのか−。

 【女性の不満】

 2月中旬の午後。東京・大手町の日経新聞本社にほど近い飲食店で、同社の人事をめぐり激論を交わす男女がいた。今回の人事で女性の所属する職場から社員1人が異動し、代わってデスククラスの男性社員が来ることになったことについて、女性が不満をぶつけているようだった。

 女性「(今度来る男性社員は)私とは合わない」

 男性「会社だから仕方ないだろう」

 女性「(男性社員の)能力では私の負担が増えるし、職場もおかしくなる」

 男性「仕事じゃないか。そこをうまくまとめてほしい」

 この光景が、今回の日経人事を象徴している気がしてならない。そして奇遇にも、この光景が繰り広げられた前後に、人事を糾弾する文書が流れたのである。

 【糾弾文書】

 日経人事は、役員が3月29日の株主総会後に正式発令となり、それ以外は1日に発令された。その人事を糾弾するA4判3枚の文書は、内示日の3日後の2月17日の消印だった。一般公表されていないような内容も含まれていることから、内部事情を知る人物が作成したものとみられる。

 夕刊フジが入手した文書ではまず、今回の人事で役員(内定者)の数が増えていることを指摘している。

 日経の有価証券報告書をみると、2003年3月末の取締役は22人。翌年度から執行役員制度を導入し、04年3月末時点の役員数は取締役11人、執行役員15人の計26人になった。

 05年3月末には取締役14人、執行役員15人の計29人となり、06年3月末は取締役13人、執行役員18人の計31人と年々増えていった。

 それが今回の人事でさらに増加。取締役が15人に増え、執行役員もこれまでの「上席執行役員」と「執行役員」の2段階から、「専務執行役員」「常務執行役員」「執行役員」の3段階となり、数も23人に増える。合わせて38人だ。

 世界トップクラスの自動車メーカー、トヨタ自動車は単体の従業員数6万7000人で、役員の数は74人(取締役25人、執行役員にあたる常務役員49人)。これに対し、日経は単体の従業員数3000人弱で38人。

 この部分だけを単純に比べると、日経の役員数は多い感じがする。

 今回の人事で役員数を増やした理由について、日経に直接聞いてみたところ、「会社経営、事業展開の必要に応じて役員人事を行っている」(広報センター)との答えが返ってきた。

 人事を糾弾する文書では、秘書室長経験者が専務や常務に昇格することについて、「情実人事が鮮明」と記している。

 【復権と指摘】

 文書ではこのほか、日経の不祥事についても言及している。

 元社員が有罪判決を受けたインサイダー取引事件に絡み、「役職を剥奪(はくだつ)された広告局幹部はほんの短期間で復権した」と指摘。

 昨年2月に責任をとる形で局長職を解任され、社長室担当付となっていた前広告局長に関しては「(子会社の)日経リサーチの常務に就任。このポストは本社の役員への待機ポストで、前任者は執行役員として本社に復帰した」と記されている。

 日経がその後発表した人事で、確かに前広告局長は日経リサーチ常務に就任。前任者は1日付で大阪本社副代表兼大阪代表室長となり、29日付で執行役員となることが内定している。

 さらに文書では、同じくインサイダー事件の責任を取って部長職を解任され、広告局長付となっていた前金融広告部長について「新プロジェクトのリーダー(部長職)に命じられた」と指摘。

 昨年12月にセクハラ問題で部長職を解任された元幹部については、「国際担当役員付になり、海外留学か海外赴任とみられている」と記されている。

 部長職を追われた2人に関する人事は公表されていないため、日経に確認したところ、こんな答えが返ってきた。

 「人事の対外発表の際は、役員・局長級について経歴を公表しているが、それ以外の人事については日本経済新聞に掲載した以上のことは原則として公表していない」(広報センター)

 企業にとって人事は本当にやっかいなものだ。
ZAKZAK 2007/03/02

112片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/10(土) 11:54:24
きんもーっ☆な記事

2007年3月5日 AERA
安倍側近の同日選プラン
http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20070305-02-0101.html

安倍政権の起死回生策として、内閣改造がささやかれている。
だが、ビックリ仰天。実は昨年の自民党総裁選前から、もっととんでもない計画が……。

 一番最初に「衆参同日選挙の可能性あり」という話を聞いたのは、安倍晋三氏が首相はおろか、正式な自民党総裁選候補にもなっていない段階のことだった。
 政権準備チームみたいな集団に出入りしていた複数の人物から聞いた話を当時私的にまとめたメモがあって、それを引っ張り出してみるとこんなふうに書いてある。
【安倍ダブルの損得】
☆プラス面
(1)衆院の選挙マシーンをフル回転させることで、苦戦が予想される参院選を底上げできる
(2)衆院は与党で320を超える議席が逆に足かせになり、先々、解散で議席増の「勝利」を得るのは極めて困難。だが、ダブルで参院の過半数を維持すれば衆院で減らしても全体で「敗北」にならない
(3)郵政造反組の復党について、衆院の比例区も受け皿に出来るから処理の幅が増える
★マイナス面
(1)民意が反自民に振れれば一気に政権を失うハイリスク
(2)05年衆院選の「郵政」のような解散の大義名分があるか
(3)票の限界が白日の下に晒される公明党・創価学会には致命的


「同日」前提に首相に?
 さて、政権発足から半年たち、ここでまず確認しておくべきは、総裁選に出る前から安倍氏の周辺でそうした奇策とも言える戦略が浮上していた点だろう。
 事実、総裁選の1カ月以上前の段階で同日選の可能性を指摘して「油断なく活動に励んでほしい」とハッパをかけたのは民主党の小沢一郎代表だったし、安倍氏も総裁選の候補者インタビューで同日選について「全く現段階では白紙」と微妙な言い回しだった。
 つまりこれはひとつの仮説なのだが、安倍氏は同日選の可能性を踏まえて――もっと言えば「出来るかも」という前提で――首相への道を駆け上がる判断を固めたのではないか。
 たとえば、あなたが当時の安倍氏になったつもりで考えてほしい。
 年は51歳、自民党の首相候補としてはまだ若い。だから、森喜朗元首相のように、ここはちょっと待て、たとえば福田康夫元官房長官を先に行かせろ、あなたにそうアドバイスする先輩がいる。
 他方、仲間や若手からは「小泉さんに次ぐ国民的人気は安倍さんしかいないから」と突き上げられる。だが、あなたはいまひとつ自信が持てない。本当に人気があるなら、小泉首相との二枚看板で幹事長として闘った03年衆院選と04年参院選、民主党に競り負けるはずがなかったではないか。
 しかし、とあなたは思うしかない。ここでパスしたとしたらどうなるか。別の首相が参院選で負け、与党が過半数を割ったら終わりなのだ。重要法案がほぼ通らず追い込まれ解散を余儀なくされる悪条件下で、あとはよろしくとババを引かされるのは絶対ご免だ。
 やはりここは勝負だ。そう決断したあなたは、先々を読んでこう結論づけるだろう。
 どんな手を使っても参院選で勝つしかない。しかも憲法改正をやるのなら、参院選はもちろん次の衆院選もしのいで長期政権の展望を開くしか手がない。
 だとすれば、冒頭のメモにある通り、一石三鳥の同日選の誘惑にかられなければ、あなたは逆にどうかしている。

113片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/10(土) 11:57:27
安倍と小沢の共同幻想
 この2月17日にも、たとえば民主党の愛知県連はダブルの可能性に備えるため、県内の小選挙区二つの空白区について候補者選びを急ぐべく公募の実施を発表した。
 過去に2度しかない衆参同日選挙、仮に今回3度目となれば、05年の小泉解散以上のドラマが生まれるかもしれない。
 2月の朝日新聞社の世論調査でも、安倍内閣の支持・不支持率が逆転、自民党支持率が32%から29%へと3割を切る一方、民主党支持率も16%から13%へと下落、無党派層は51%と半数を超えた。
「やれやれ、このままの数字だと、安倍も小沢も、どっちも乾坤一擲の勝負をかければ勝てると共同幻想に陥るかもしれない」
 そう漏らす政府・与党幹部もいるのだが、その場合、巨大な判断留保層がどちらに振れるか、衆参で同じ傾向を示す可能性の高い同日選だから、まさに2大政党にとって天国と地獄である。
 安倍自民党が衆参ともに過半数を維持すれば、求心力のなさとか官邸と党の不協和音とか、今ある問題は雲散霧消し、組閣で強いチーム安倍を作り直せる。その先にあるのは当然、悲願の「2期6年で改憲」の道だろう。
 逆に民主党に追い風が吹けば90年代の細川日本新党ブームよろしく、「民主なら勝てる」という勢いで低調な衆院の候補者選びも加速し、衆参で逆転して政権交代、とのシナリオも夢物語ではない。あるいはそこまでいかなくても、参院で与党を半数割れさせ、衆院で自民党に代わる第1党を占めれば、公明党がどちらにつくか、複雑な連立協議へ発展する別のドラマとなるかもしれない。
 だからこそ、同日選には多くのブレーキ要因が働く。
 たとえば太田昭宏代表が「乱暴な意見で100%ない」と言う通り公明党・創価学会は絶対ダメだ。「第2与党」の力の源泉は、底堅いとはいえ「有権者の1割」の限界も併せ持つ自前の票を、いかに効率的に割り振って勝利への切り札的存在を見せつけるかに尽きる。それがダブルで選挙区、比例区で四重の負担がかかれば、自民党を助ける余力をなくし、結果的に限界が満天下にばれてしまうだろう。
 あるいは、衆参同日選挙なら86年の中曽根内閣時の「死んだふり解散」とて、官邸で後藤田正晴官房長官が、党で金丸信幹事長が、中曽根康弘首相の意を体し、針の穴を通すような根回し、舞台回しで実現したのだ。内閣改造話で火花を散らす今の官房長官と幹事長でそんな芸当ができるか、内閣改造があればまだしも、はなはだ心もとない。

114片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/10(土) 11:57:45
カギは国民投票法案
 しかし、絵を描いて進むばかりが政局ではない。一寸先は闇の展開になることもある。ここで最後、安倍首相と次に小沢代表になったつもりで、もう一度考えてほしい。
 あなたは安倍首相だ。一喜一憂しないとは言うが、好転しない内閣支持率が気にならないはずがない。ただ、一番嫌になるのは、総裁選であなたに群がったにわか安倍チームの足並みの乱れだ。
 憲法改正が参院選の争点だとあなたが言っても、党の幹部が違うと言う。格差是正の底上げ戦略をあなたが指示したにもかかわらず、新味のある案はなかなか出て来ず、世論の評価もこれまた低い。
 あなたは「闘う政治家」なのに闘う土俵が固まらないのだ。ただ、途中で辞めても後はいないし、座して死を待つわけにもいかない。
 そこで幸い、争点がひとつだけある。まさに身上の憲法改正、それに絡む国民投票法案だ。中川秀直幹事長が早々と与党単独採決をにおわせているのも、援護射撃かもしれない。もっとも、つらいのは解散風が一向に吹かない点だが。
 支持率が低いからこそ逆に、闘う道を探すしかなくなるかもしれない。民主党の反対で法案が暗礁に乗り上げたら、「改憲解散」で衆参同日選挙を断行すれば、小泉前首相の「郵政解散」に負けず劣らず選挙をあなた色に染め上げることができるかもしれない……。
 他方、あなたは小沢代表だ。参院選を政治人生最後の勝負と考えている。勝って自民党の息の根をとめられれば後は後進にささっと譲ればいい。キザに言えば、06年ドイツ・ワールドカップの前に現役引退を決意していた中田英寿みたいなものだ。もっとも、笛吹けど周りが踊らずという点も同じなのはつらいが。
 多少なりとも政局観があれば、窮鼠猫を咬むのたとえ通り、首相が国民投票法案で同日選を仕掛けてくるのはあったり前じゃないか。それを党内の分裂が怖いから賛成しようとか、解散恐怖の足元をみられるようなことをなぜ、執行部始めみなそうするか。土俵を周りが突き崩しているのだ。
 だけど、ちょうど6月には住民税増加と定率減税廃止で増税感が増す。流れはこっちだ。かつての改革派と守旧派じゃないが、生活派と改憲派で勝負できるぞ、国民投票法案の賛否と解散の損得は支持率の動向と参院選の、そうだな1人区の最終情勢をみて、最後にオレが決めりゃあいい。
(あなたはそう見切り、ひょっとするとそこで思わず苦笑してしまうかもしれない)
 これが解散局面、93年の政治改革政局を超える大政局だとわかっているのは、オレと安倍の2人だけかもしれんなあ。
編集局 曽我 豪

115片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/12(月) 20:16:08
取材データ流出:記者を解雇、幹部ら処分 毎日新聞
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070313k0000m040064000c.html

 毎日新聞社は12日、国民新党の糸川正晃衆院議員が国会質問を巡って脅迫された事件に絡み、議員の話を録音したICレコーダーを第三者に渡した大平誠・元東京本社社会部記者(41)=先月23日付で東京本社代表室付=を諭旨解雇処分にした。また、監督責任を問い東京本社編集局長の伊藤芳明執行役員と、取材記録提供時の社会部長だった河野俊史編集局次長を役職停止1カ月、斉藤善也社会部長を同15日とする懲戒処分とした。このほか、当時の編集局長で東京本社代表の観堂義憲常務が役員報酬の30%(1カ月)、主筆・編集担当の朝比奈豊常務が同20%(同)を返上する。

 本社は、大平元記者が録音データを取材先の了解なしに第三者に渡した行為が、取材先との信頼関係を損ね、記者倫理に背くと判断。さらに、録音データを基にしたとみられるメモがインターネット上に流出後も、上司への報告を怠った責任を問うた。

毎日新聞 2007年3月12日 19時18分 (最終更新時間 3月12日 19時26分)

116片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/28(水) 21:51:37
不二家報道「事実と違う」 TBS「朝ズバッ!」 '07/3/28
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200703280340.html

 TBSの人気番組「みのもんたの朝ズバッ!」が一月に不二家の不祥事として報じた内容に「事実と異なる部分がある」と、不二家が社外に設置した「信頼回復対策会議」が指摘していることが、二十八日分かった。総務省は調査に乗り出す方向だ。

 TBS広報部は「事実関係を調査中で、詳細については答えられない」と話している。

 問題となっているのは、同番組が一月二十二日に放送した特集。不二家の元従業員とされる女性が顔を映さずに登場し、神奈川県・平塚工場で日常的に賞味期限切れのチョコレートを回収し、不正使用していると証言。包装を外して溶かし、牛乳を混ぜ、新品として再出荷する作業をイラストを使って説明した。

 だが信頼回復対策会議などの調査によると、平塚工場にはチョコレートを回収するシステムはなく、イラストで描かれた牛乳混入のプラントも実在しなかった。

 同会議がTBSの担当者に説明を求めたところ、牛乳の混入は事実ではなく、イラストも「視聴者に分かりやすくするため」と釈明したという。

 同会議は、こうした経緯について、三十日に公表する一連の不二家問題の調査報告書に盛り込む予定。

 不二家広報室は「私どもも洋菓子について不備があり、すべてに胸を張って言えるわけではないが、明らかに事実と異なる部分は修正をお願いしたいとTBSと話し合っている」としている。

不二家、TBS「朝ズバッ」に事実誤認と申し入れ
2007年03月28日21時20分
http://www.asahi.com/national/update/0328/TKY200703280343.html

 TBS系の情報番組「みのもんたの朝ズバッ!」で1月22日、不二家が賞味期限切れのチョコレートを再利用していたなどと報じたことに対し、同社が「事実と異なる」としてTBSに訂正を申し入れていることが分かった。TBSは28日、報道内容の一部について「正確さを欠くものだった」と認めた。

 番組では、同社平塚工場の元パート従業員だとする女性の証言をもとに、同工場では日常的に賞味期限切れのチョコレートを店舗から回収し、牛乳などと混ぜて新しいチョコレートを生産していた、と報じた。

 不二家側は、社内で改めて調査した結果、(1)賞味期限切れのチョコレートを工場に回収することはありえない(2)チョコレート生産工程で直接牛乳を混ぜることもなかった、などとしている。

 TBSは「牛乳を混ぜ合わせた」との報道は「正確性を欠く」と、一部問題があったことを認めた。また、女性の証言は10年以上前の話で、「説明がないまま放送したのは、誤解を招く可能性があった」とした。

 一方、賞味期限切れチョコレートを再利用したという証言の根幹部分については、「信用できる根拠がある」と説明した。

117片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/28(水) 23:31:14
一筋縄ではいかない? 日経株主総会直前のゴタゴタ劇
招集通知、議決権行使書送付されずOBが地裁に申し立て
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_03/t2007032821.html

 経済紙の雄、日本経済新聞社があす29日の株主総会を前に、ちょっとした騒動になっている。日経側から招集通知の送付を拒否された株主が、総会での議決権行使を妨害しないよう求める仮処分を東京地裁に申し立てたのだ。投資ファンドに狙われているサッポロホールディングスなど、いろいろな企業の総会を記事として取り上げている日経だが、自分のところの総会もなかなか一筋縄ではいかない?

 【法廷バトル】

 仮処分を申し立てたのは日経OBの男性株主。男性は昨年7月、保有する日経株の一部を作家の高杉良氏に譲渡する契約を結んだが、日経は認めなかった。日経は男性が交わした譲渡契約を「信頼関係を破壊する行為」として、日経の株主になれる「社友」の資格を取り消した。

 日経は今月中旬、男性に総会の招集通知や議決権行使書を送付しない旨を文書で通知。「社友資格を取り消し、当社の事業関係者でなくなったので総会での議決権行使を認められない」との説明が記されていたという。

 男性側は日経に抗議したが受け入れられず、同26日に株主としての地位確認と、株主総会での議決権行使を妨害しないよう求める仮処分を東京地裁に申し立てた。

 27日に双方の代理人に対する1回目の審尋が行われたが、同地裁は申し立てに対する判断をこの日は見送り、28日に双方が追加主張することになった。判断は、同日または総会当日の29日朝にずれ込む可能性もあるという。

 【分があるのは?】

 日経と日経OBによる株主の権利をめぐる法廷バトル。どちらの主張に分があるのだろうか。

 企業法務に詳しいある弁護士は、「社友という資格は社内の規定にすぎず、株主名簿に名前がある人に通知を送らないのは民法の不法行為または会社法における取締役の職務上の義務違反に当たる」との見解。

 一方、別の弁護士は、「定款の記載次第では議決権行使を制限できる」と指摘する。日経の定款には「事業関係者でなくなった際には、遅滞なく株を譲渡する」とあり、昨年7月には役員や社員で構成する「日本経済新聞共栄会」が男性の保有株をすべて譲り受けたと通知している。

 男性側の主張は、株主としての地位については日経と係争中で司法判断が出ていないうえ、日経側は保有株の名義変更など具体的な手続きをとっておらず、男性は今でも株主というもの。日経の決算期である昨年12月末時点の株主名簿にも男性の名前があるとして、名簿の写しを申し立ての証拠として提出した。

 一方、日経新聞社は夕刊フジの取材に対して、「男性(日経のコメントでは実名)の株主権については係争中であり、裁判の場で当社の主張を明らかにしていく」(広報グループ)と回答している。

 会社と株主の関係が何かと注目され、「会社は誰のものか」という点に着目した企画記事も展開していた日経新聞。同社と株主の関係に、裁判所がどんな判断を下すのか注目される。
ZAKZAK 2007/03/28

118片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/03(火) 18:03:47
不二家報道でTBSに質問
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20070402-OHT1T00241.htm

 情報番組「みのもんたの朝ズバッ!」の不二家報道をめぐり、不二家側がTBSとの話し合いの録音などを公開したことについて同社が批判したのは容認できないと、不二家の信頼回復対策会議の郷原信郎議長が2日、井上弘TBS社長に公開質問状を提出した。

 TBSは3月28日、同番組が放送した不二家の不祥事に関する内容が「正確性を欠いた」と釈明。質問状では、釈明内容と不二家が事前にTBSに確認した内容に違いがあり、不二家側は合意の上録音した議論内容などを同30日の会見で公開。TBSは同日「無断公表は道義にもとる」とのコメントを出した。

 郷原氏は「報道という公益性の高い問題でTBSに不誠実な対応があり公開した。道義にもとるとした理由を明らかにしてほしい」としている。

(2007年4月2日22時17分 スポーツ報知)

119片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 23:46:16
不二家外部調元議長「朝ズバ」問題で激怒
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20070407-OHT1T00006.htm

 不二家が社外に設置した「信頼回復対策会議」の元議長で、桐蔭横浜大学コンプライアンス研究センター長の郷原信郎氏が6日、都内で会見。「みのもんたの朝ズバッ!」の不二家報道を巡り、TBSに送った公開質問状に、回答がないことに疑問を投げかけた。

 同氏は3月30日の会見で、不二家とTBSとの話し合いの録音を公開。TBSから「道義やモラルに明らかにもとる」と受けた非難に対し「到底容認できない」と、今月2日付で、TBS・井上弘社長に質問状を提出していた。

 だが、この日までに質問状への返答はなく、今後はTBSとの公開討論会を希望。また、同番組での、みの氏による「汚物」発言を特に問題視。郷原氏によると、みの氏は1月31日の放送で「不二家異物混入…もう異物と言うより汚物だね。こうなると」と発言。「食品会社に対して汚物だねとは。不二家の社員が『あれだけは許せない』と言っていた」とした。

 不二家では同番組が、神奈川・平塚工場で賞味期限切れのチョコレートを出荷先から回収、溶かしたうえ日常的に牛乳を混ぜて再出荷していたと報じた1月22日放送分を巡り、損害賠償請求など、TBSに対する法的措置を検討している。

(2007年4月7日06時00分 スポーツ報知)

120片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/17(火) 09:04:12
相変わらずわけがわからない。

【花岡信昭の政論探求】温家宝首相の名前 五家宝を連想してしまう…
http://www.sankei.co.jp/seiji/seisaku/070417/ssk070417000.htm

 「五家宝」という伝統の和菓子がある。国語辞典にも載っているぐらいだから、相当に有名なのだが、先に来日した中国の温家宝首相の名前を見るたびに、字面が似ているため、つい連想してしまう。

 五家宝はさくっとした歯ざわりながら、中はもちっとしていて、意外なまでの食いでがある。

 胡耀邦、趙紫陽、江沢民、胡錦濤と続いた体制下で、失脚もせず、巧みな遊泳術でその地位を維持し、手練手管にたけ、百戦錬磨、老練狡猾(こうかつ)、それでいて表情は穏やかという温家宝首相と通じるところがあるような気がしていた。安倍晋三首相はこれを土産に進呈すればよかった。

 もっとも政治家である以上、そうした人物評はただちにマイナスイメージにはならない。日本の多くの政治家の「淡泊さ」が見劣りするだけの話である。

 で、温家宝首相の国会演説を国民はどう見たか。40分の演説のうち、割れんばかりの拍手が10回。ときに温首相は自ら拍手するという中国流も見せた。

 あの北京大使館や上海総領事館が襲われた反日暴動をわれわれは忘れてはいない。米下院では、中国の謀略プロパガンダ団体から資金援助を受けているマイク・ホンダなる議員が提出した「慰安婦決議」が本会議で採択されそうな気配である。そのウラに中国当局の意図が働いていないと見るのは相当の国際音痴以外にはいない。

 小泉純一郎前首相の靖国参拝で日本に悪罵を投げつけた中国はどこに消えたのか。小泉氏が国会演説をすっぽかしたのは、まさに卓見、英断といえた。

 温首相は歴史認識問題に触れ、「日本側が実際の行動で示されることを心から希望する」と述べた。靖国神社には行くな、官憲による「慰安婦狩り」を認めよ、という意味である。ここでも大きな拍手が起きたことを、いったいどう理解すればいいのか。

 日中友好の基本に異存はないし、戦略的互恵関係が必要だというのなら進めればいい。だが、すべては向こうさまの都合で打ち出されたものだ。北京五輪を前に日本の支援がほしい中国の本音が透けてみえる。つまりは靖国も慰安婦も、中国の「外交カード」に使われ、日本側はこれに付き合わされて、翻弄(ほんろう)されているだけだ。

 温首相の国会演説でだれも拍手せず、不気味な沈黙を保つぐらいの芸当が、日本の国会議員にはできないのか。

 余談。かつて自民党総裁選でカネが乱れ飛んだころ、「ニッカ、サントリー、オールドパー、五家宝、八つ橋」といった隠語が飛び交った。五家宝は5派閥からもらう、八つ橋は4派からの二重取り、といった意味である。関係企業には申し訳ないが、五家宝と温家宝はやはり共通点があるようだ。(客員編集委員 花岡信昭)

(2007/04/17 08:10)

121片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/18(水) 15:01:10
日経本社に火炎瓶投げた容疑、右翼活動家を逮捕 警視庁
2007年04月18日12時40分
http://www.asahi.com/national/update/0418/TKY200704180182.html

 06年7月、日本経済新聞東京本社(東京都千代田区)に火炎瓶が投げつけられた事件で、警視庁公安部は18日、右翼活動家の平岡元秀容疑者(42)=荒川区町屋2丁目=を火炎瓶処罰法違反の疑いで逮捕した。日経新聞は事件直前、昭和天皇の靖国神社参拝をめぐるメモについての記事を掲載しており、平岡容疑者は「記事に警告を与える目的だった」と容疑を認めているという。

 調べでは、平岡容疑者は06年7月21日午前2時15分ごろ、日経新聞東京本社の1階通用口に火炎瓶を投げつけた疑い。火炎瓶はワインの瓶にガソリンを詰めた手製。火をつけておらず、破裂したが発火しなかった。平岡容疑者は「記事は昭和天皇を靖国問題の世論操作に利用しようとしたものだと思った」と供述しているという。

 日経新聞は事件直前の7月20日付朝刊で、「昭和天皇がA級戦犯の靖国神社への合祀(ごうし)に不快感を感じ、参拝を中止した」とする元宮内庁長官のメモの存在を伝える記事を掲載していた。

 公安部などによると、平岡容疑者は東京都内の右翼団体構成員だったが、3年ほど前に団体を離れ、1人で右翼活動を続けていたという。

122片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/27(金) 09:10:25
「新聞は慎重な配慮必要」中京大で編成部長が講義 讀賣愛知

 読売新聞特別講座(読売講座)が26日、名古屋市昭和区の中京大学で開かれ、中部支社の五十嵐功編成部長が新聞編集と制作をテーマに講義した。

 五十嵐部長は、内閣支持率や選挙情勢など世論調査の見出しを例に挙げ、「新聞は国民の意思決定に大きな影響を与える。このため記事だけでなく、見出しを含め慎重な配慮が求められる」と話した。講義後の質疑で、「新聞は中立というが、社説などでは意見を言っているのでは」との質問に、「新聞にはニュース報道と言論の両面がある。主張は堂々とする」と答えた。

 総合政策学部2年の岩下貴大さん(19)は「新聞が紙面になるまでの裏話を聞き、明日から新聞の見方が変わりそう」と話した。

(2007年4月27日 読売新聞)

123片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/04(金) 18:40:56
支局長からの手紙:「あの日」から20年 /兵庫
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/hyogo/news/20070504ddlk28070244000c.html

 87年の憲法記念日、朝日新聞阪神支局に侵入した男が散弾銃を発砲して小尻知博さんを射殺、同僚記者に重傷を負わせた事件は、発生から20年が過ぎました。昨日までの4回の連載で、小尻さんを知る方々に思いを語っていただきましたが、私にとっても重い事件です。小尻さんと同じ持ち場で働いていて、あの日、支局前に2番目に駆け付けた記者だったのです。

      ◇       ◇

 午後8時過ぎ。阪神支局のソファーに寝そべって大河ドラマ「独眼竜政宗」を見ていた私は、「朝日新聞阪神支局で発砲」という一報に跳ね起きました。支局にいたのは3人。私が現場に出向くことになり、半信半疑、というより誤報であってくれと祈りながら朝日の支局に急行すると、救急車が1台、警察官1人と他紙の記者がいるだけで静まり返っていました。間もなく救急隊員に担架で運び出されてきた男性の腹部は血で染まり、私はシャッターを押すのが精いっぱい。より重篤な記者が既に運ばれたと教えられて命が危ういはずだと直感しました。そして、その記者が小尻さんだと知った時の衝撃……。

 小尻さんは29歳。5歳年下で入社3年目の駆け出しだった私にとっては兄貴分で、共に尼崎の警察署を担当し、拠点だった尼崎中央署の記者クラブに詰めて、いつも一緒に出前を頼んでいました。当時、業界では居丈高に先輩風を吹かす記者が多かったものですが、常に柔和な笑みをたたえて誰に対しても丁寧に話しかけ、家族思いで、システム手帳に挟まれた奥さんとお嬢さんの写真を見せてもらったりしました。

 そして事件の数日前。結婚式が間近に迫っていた私に、「奥さんになる人と行って」と遊園地の招待券を2枚、そっと手渡してくれました。結局、使う余裕などないまま期限は過ぎてしまい、財布に入れたまま何年も肌身離さず持ち歩いていましたが、痛んで半券がちぎれそうになったので、私が死んだ時、棺おけに入れるよう頼んでいる貴重品箱に収めています。

      ◇       ◇

 「ほのぼのとした記事を増やしてほしい」。度々そんな要望が寄せられます。心温まる記事を多くの人が読めば世の中が良くなるのでは。そんな期待を抱いておられるからです。

 確かに善意や希望に満ちた記事も大切ですが、我々記者職を志した者が常に肝に銘ずるべきは「社会正義の実現」です。そして自らの正義感を信じて“悪”と対峙(たいじ)し、利害や利権が複雑に絡む事案に踏み込んだり、不正を暴いて飽食を脅かしたなら、自らの非を省みない者にとってはペンも暴力。憎悪の標的にされることは避けられないでしょう。

 小尻さんの年齢を超え、社会部で事件持ち場を担当していた時、受話器を手にし、あるいは封を切って血の気がすっと引いていく感覚を幾度も味わいました。臆病(おくびょう)者だと笑われるかもしれませんが、今もホームで電車を待つ折、けして最前列では並びません。背後に立った見ず知らずの人間に背中を突かれるのでは……。そんな不安にさいなまれた日々の記憶が体に染みついているからです。

 時に無力感に陥りながらも、暴力のない世の中が訪れるよう訴え続けねばなりません。しかし、我々新聞記者がより重んずるべきは、暴力に決して怯(ひる)まないという覚悟です。「あの日」から20年。憲法記念日は、私自身の立脚点を振り返る日でもあります。

      ◇       ◇

 3月半ばから統一地方選挙の準備や取材で余裕を失い、結局、姫路城の桜を楽しめないまま今月を迎えました。そして、当支局に新入社員として赴任した林田七恵が1日付で慌ただしく大阪本社社会部に異動、林田と同期入社の久野洋が松江支局から着任しました。では、2人から皆さんへのごあいさつを一言ずつ。【姫路支局長・武政和則】

 事件から姫路市政、社会人野球に少年サッカーなど盛りだくさんの3年間でした。伺った先々で、おすそ分けからお婿さんの心配まで娘のように可愛がっていただき、ありがとうございました。姫路で教わった記者としての原点を胸に、これからも頑張ります。【林田七恵】

 初めて姫路の地を踏みました。赴任前、ガラが悪い、暴走族が怖い、などと同僚から脅されましたが、姫路の方々の「姫路はええとこやで」という笑顔に安心しました。播磨地域の良い点も悪い点も取材していきます。よろしくお願いします。【久野洋】

〔播磨・姫路版〕

毎日新聞 2007年5月4日

124片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/04(金) 18:55:15
携帯電話:「1円」「0円」端末、「販売奨励金」に秘密が
http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/kigyou/news/20070505k0000m020032000c.html

 「1円」や「0円」で売られる格安携帯電話。1台数万円するはずの端末をただ同然で買えるのは、携帯電話会社が「販売奨励金」と呼ばれる多額のリベートを販売会社に支払っているためだ。だが、この「販売奨励金」は、携帯電話の利用者が払った通信料金で賄われている。多くの人たちが支払った通話料金の一部が、一部の人の端末の代金に「流用」されている格安携帯電話の仕組みは、不透明、不公平に見えるが、現状をすぐに変えるのは難しい。【小島昇、工藤昭久】

 ◇販売奨励金は販売会社へのリベート

 1年のうちで携帯電話が最も売れる春の新入学商戦が終わったばかりの大型連休。東京・有楽町のビックカメラ有楽町店の携帯電話売り場には、「1円」や「0円」の張り紙が目立つ。同店の大木康弘主任は「旧型を中心にNTTドコモでは2割、au(KDDI)では8割以上の機種を1円で販売しています。お客さんは、1万円の端末でも高すぎると感じています」と言う。「格安携帯電話がなくなれば、携帯電話の新規契約の販売件数は20%減る」恐れもあるという。

 希望小売価格が4万円以上もする端末を、「1円」や「0円」で販売できる秘密は、携帯電話会社が販売会社に支払う「販売奨励金」にある。

 例えば、KDDIの07年3月期決算から分析すると、同社は1台当たり3万7000円の販売奨励金を払っている。このため、販売会社は「1円」で端末を売っても赤字にはならない。こんな販売奨励金の総額は5680億円にもなる。KDDIの利益で賄える規模ではなく、当然のように通信料金の一部に組み込まれて利用者から広く回収されている。

 その額は毎月1500円程度に達するとの推定もある。利用者が支払う通信料金の約4分の1の水準だ。KDDIだけではなく、NTTドコモもソフトバンクモバイルも程度の差こそあれ、格安携帯電話の助けを借りて契約数を確保している。

 ◇通話料金の一部を第三者の端末代金に「流用」

 格安携帯電話の仕組みには、消費者が端末を安く買える大きなメリットがある。しかし、支払った通話料金の一部が第三者の端末の代金に「流用」されるのは、不透明だ。同じ端末を大事に長期間使う利用者が、割高な通話料を払い続けなければならない不公平さもある。そもそも、多額の販売奨励金を賄うために、通信料金が高くなっていることは、日本経済全体にも悪影響を与える。

 しかし、格安携帯電話を支える販売奨励金にメスを入れることに、携帯電話会社や端末を製造する電機メーカーは反発する。携帯電話各社は「1円や0円に慣れた消費者は、何万円も出して端末を買ってくれない」と考える。端末のメーカーでつくる情報通信ネットワーク産業協会も「端末の実売価格が高騰すれば、買い換え需要が冷え込む」と主張する。国内で年間4500万台も売れる端末の売れ行きが鈍れば、携帯電話会社や電機メーカーの経営を直撃するだけではない。端末の買い換えサイクルが長期化すると、地上デジタル放送「ワンセグ」など新サービスの普及も鈍化する可能性がある。

 とはいえ、総務省が設置した懇談会も昨年、「販売奨励金の廃止検討」を打ち出した。総務省は今年に入ってからも、有識者を集めた「モバイルビジネス研究会」で販売奨励金問題について継続して議論しているが、是正の具体的な道筋はまだ決まっていない。

125片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/04(金) 18:57:11
 ◇格安端末は英、仏、独、伊、米でも

 携帯電話の端末が格安で買えるのは、日本に限ったことでない。英国では、ほとんどの場合、12〜18カ月の通信契約を結べば「0円」で端末を入手できる。仏や独、伊、米などでも、高額な通信料金プランで1、2年間継続利用を契約すれば、端末が安く買えるのが一般的だ。

 野村総合研究所の北俊一上級コンサルタントによると、携帯電話会社が販売会社に支払う「販売奨励金」を原資に端末の代金を安くする方法は欧米でも広がり、日本に近い状況だという。通信料金の中に端末料金が含まれるゆがみは海外でも表れているが、政府が「販売奨励金」を規制しているのは、世界最大の携帯端末メーカーのノキアがあるフィンランドなど少数の国だけだ。そのフィンランドも05年に、最新式の第3世代の端末については普及促進を理由に規制を解除した。いったんは03年に販売奨励金を禁止した韓国も徐々に規制を緩和し、来年3月からは完全自由化する方針だ。

 ◇改善には時間かかりそう

 総務省モバイル研究会の座長、斉藤忠夫東大名誉教授は「日本では、販売奨励金を使って高機能な端末を安く売ってもいいが、奨励金のない端末で通信料金が安いモデルも、消費者が選択できるようにすべきだ。固定電話のように、通信サービスと端末の販売は切り離すのが原則だ」と指摘する。端末の代金が通信料金に含まれていることで、消費者が各社の通信料金の水準を比較することさえ難しい現状を変えようとする考えだ。

 モバイル研究会の論議を経て、総務省は、端末の代金と通信料金を明確に分離して消費者に料金を示すことを携帯各社に義務付ける方針を打ち出すとみられる。販売奨励金を直接規制しなくても、端末の代金が通信料に上乗せされている実態が消費者に分かるようになれば、携帯各社が「端末の代金は高いが、通話料金は安い」といった新プランを出すなどして、新しい料金競争が起こると見ているからだ。ただ、携帯電話販売が正常化されるには、時間がかかるのは必至だ。

毎日新聞 2007年5月4日 18時35分

126片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/07(月) 09:46:09
無罪判決、なお苦しみ/報道の記憶
2007年05月04日 朝日徳島
http://mytown.asahi.com/tokushima/news.php?k_id=37000000705040002

 「贈収賄で2町議逮捕」 徳島県警捜査二課と池田署は徳島県三好郡○○町の町議会議長選出をめぐり、同町○○、町議○○○○を贈賄の容疑で、同町××、町議梅田憲治(65)を収賄容疑で逮捕した。(87年10月8日付朝日新聞朝刊社会面より。一部削除。氏名は仮名)


 「こんな風に書かれていたんやな。初めて見た」。84歳になった元町議の梅田さんは思い出すようにつぶやいた。20年前、町議会は政争のただ中にあった。18人の議員が前町長派と新町長派に分かれ、議長選で町政の主導権を競った。現金をばらまいての多数派工作。結局、約半数の町議が贈収賄容疑で逮捕された。当時、新聞記事には容疑者の呼称はなかった。梅田さんは逮捕から2年後、一審で無罪判決が確定した。


 町議は続けたが、居心地は悪かった。


 「梅田はん、もうけたなあ。1人だけ無罪やって」
 「お金もろとったんやろ」


 そんな声があちこちから聞こえる。一度かけられた嫌疑は消えることはない。「政治はせこい(つらい)」。2期務めて議場を去った。


 「もう、昔の話ですけん。忘れてしまいました」。事件のことを多くは語りたくない。約2カ月間に及んだ勾留(こう・りゅう)。「再逮捕するぞ」「こっちは全部知っているんだ」――。取り調べでの罵声(ば・せい)。初公判に詰めかけて質問攻めにした新聞記者の顔。無罪を信じて耐えた日々の苦い記憶は残る。


 判決後の地裁控室。担当した弁護士が、マスコミに対して言った。「逮捕されたときのように大きく書けよ」。力強い口調の中にも、願うような気持ちが伝わる言葉だった、と梅田さんは覚えている。


 次の日の紙面に「無罪」の文字が躍った。「新聞を見てくれ。無罪って書いてあるだろう。わしは罪を犯していない」。そんな気持ちが胸に広がった。判決文は今も大切に保管している。


 「刑事事件の被疑者、呼び捨てやめます」〈社告〉 朝日新聞社は本日12月1日付紙面から、刑事事件の被疑者を呼び捨てにはせず、原則として「容疑者」の呼称をつけて報道することにしました。(89年12月1日付朝日新聞朝刊1面)


 かつて、日本のメディアは捜査当局に逮捕されたり、指名手配されたりした被疑者を呼び捨てで報道することを慣行としていた。被疑者の人権よりも、被害者感情や一般の市民感情を考慮していたからだ。一方、人権意識の高まりや捜査が誤る場合もあるとして80年代、「容疑者」呼称が生まれた。


 「呼び方を変えただけで、本質は何も変わっていない。要するに市中引き回しの感覚。メディアは推定無罪の原則をどれだけ理解しているだろうか」。梅田さんを弁護した田中達也・弁護士(75)=徳島弁護士会=は話す。


 弁護士歴49年。いくつかの無罪判決を取った。そのすべてが「真っ白」と言い切れるわけではない。ただ、報道によって損なわれた名誉は回復されるべきだと考える。「梅田さんも、無罪判決が出てもなお、苦しんだと察する。メディアの力によってうまれた弱者を、弱者のまま放置してはいけない」


  ◇


 朝日新聞阪神支局が襲撃され、記者2人が死傷した事件から20年がすぎた。暴力によって自由な言論や政治活動を奪う。そんな事件が後を絶たない。一方で、報道機関はこの間、「書かれる立場」をどう考えてきたか。阪神支局襲撃事件が起きた時、私は小学校に入ったばかりだった。そのころ紙面で、とくに事件報道で取り上げられた人、また事件の関係者はその後、どうなったのか。20年前の当事者たちに会って、報道の持つ影響力について考えた。(佐々木洋輔・26歳)

127片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/07(月) 09:49:19
マスコミ殺到「被害」/報道の記憶
2007年05月05日 朝日徳島
http://mytown.asahi.com/tokushima/news.php?k_id=37000000705050003

 「殴られた息子に『やり返せ』と父 徳島 相手の中2死ぬ」 徳島市○○町○丁目の民家の駐車場で21日午後8時ごろ、隣の○○店経営笹山強さん(47)の長男、弘君(14)=中学2年=が、同市内の中学1年A(12)に頭などを殴られ、倒れた。笹山さんが徳島東署に届け、救急車が弘君を病院に運んだが、すでに死んでいた。(87年7月23日付朝日新聞朝刊社会面より。一部削除。氏名は仮名)


 「ずっと話したいと思っていました。冷静になった自分の腹のうちを」。笹山さんは、明るい表情で迎え入れてくれた。今は67歳で無職。団地に住む。テーブルには、ラップにくるまれた食べ物や調味料が置いてあった。「布団が敷いたままやけん」と、長男の遺影や仏壇は見せてもらえなかった。


 「事件の時は、混乱して頭が真っ白だった。何がなんだかわからなかった」。あの日、長男は仕事場で酒を飲んでいた自分の背後を通り過ぎて出ていった。次に見たときには、もう息はなかった。


 発端は長男が友人と一緒にやったカツあげ(恐喝)。長男は「不良」だった。補導されて警察に謝りに行ったことは一度や二度ではない。「店の信用をなくすことはするなよ」と、幼い頃から厳しくしつけてきたが、中学生になって変わった。


 「おまえの子に金を取られた。いるか?」。夜、相手が父親と一緒に店に来た。カツあげの被害者であり、後に長男への傷害致死事件の加害者となる1年生だ。


 語気強く迫る相手の父親。「あいつ、またやったか」。長男への腹立たしさばかりで、その場で謝罪する気持ちになれなかった。2階にいた長男を呼んだ。「腕の1本でも折られてこい」。長男が相手親子と一緒に出ていく時、そんな気持ちだった。


 「親公認の仕返し」は最悪の事態を招いた。事件後、マスコミが大挙して押しかけてきた。テレビカメラの前で心境を聞かれる。発端となったトラブルも根掘り葉掘り。「警察に任せてあるので、何とも言えません」。率直に語った。


 「お前のところの子が悪いからじゃ」。自宅には昼夜を問わず嫌がらせの電話が相次いだ。深夜になっても記者は帰らない。店の公衆電話を長時間にわたって占領する記者もいる。「もう、帰ってくれ」と怒鳴りつけても、聞き入れない。警察に相談しても、「マスコミを排除することはできない」と、にべもなかった。いつ撮られたのか、棺の中の長男が写真週刊誌に載った。まもなく店をたたんだ。


 今ごろ30代で働き盛りだっただろう。なぜ、押しかけてきた親子に謝って、お金を返さなかったのか。それが父親としての務めではなかったか。一瞬の短絡的な判断で、大切な財産を失ったと悔やむ。


 やがて、マスコミは一切来なくなった。「親として、適切に対応していればこんな結果にはならなかった」。そんな気持ちを、ずっと話したかった。


 事件の被害者として、マスコミによってさらされるのは、やむを得ないことだと思う。しかし、本当の訴えをどれだけ書いてもらえただろうか。


 加害側の親子への思いを尋ねた。「もう、済んだことですからいいでしょう。恨む気持ちは全然ありません。相手も被害者だと思う。えらい思いをしたでしょう」。時間の経過とともに、様々な憤りは治まったが、釈然としないマスコミへの思いは残っている。

128片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/07(月) 09:49:58
報道の記憶〜20年の歳月は…(下)
2007年05月06日 朝日徳島
http://mytown.asahi.com/tokushima/news.php?k_id=37000000705060002

 「鳴門でも毒チョコ 同一犯か、幼稚園に3個」 香川県大川郡内の幼稚園、保育所3カ所で農薬入りチョコレートが見つかったが、徳島県鳴門市内の幼稚園でも薬物入りのチョコレート3個がまかれていたことが、13日わかった。(87年9月14日付朝日新聞朝刊社会面より)


 87年から88年にかけて、香川、徳島両県の幼稚園、保育所など計13カ所で、農薬などを含んだチョコレート百個弱がばらまかれた事件は、県警では異例の「劇場型犯罪」だった。犯人は大手菓子メーカーを脅迫。連日連夜、捜査の進み具合が報道された。「毎日ようけ記者が署内に張り付いておったわ」。捜査本部が設置された板野署で当時、刑事課長だった竹口哲朗・県警生活安全部長は振り返る。


 「拾ったものは絶対に食べないで」。捜査に並行し、県北部の各署は地元の子どもや保護者への広報活動を徹底した。地域の学校の集会や保護者会には署長自らが説明に出かけた。


 一方、捜査は難航。捜査員は脅迫電話の音声テープを頼りに聞き込みを重ねた。ばらまかれそうな場所近くの郵便ポストの中に入り込んでの張り込みも提案されたほどだ。


 事件は03年6月、公訴時効が成立した。チョコを食べた例はなかった。「幸い被害者はなかった。広報活動や報道の効果といえる」と竹口部長。啓発活動のために報道機関との連携を密にする一方で、捜査の秘密保持も徹底した。実は、脅迫金の引き渡し場所を指定されたことが数回あった。これは一切、報じられなかった。「今だから言えるけど、容疑者は現れなかったよ」


 ×  ×  ×


 被害者、名誉、プライバシー、個人情報、機密漏洩(ろう・えい)……。こうした言葉にみられるように事件報道をめぐる市民のまなざしはこの20年間で、変わった。「メディアスクラム」(集団的過熱報道)という言葉に象徴されるように、行きすぎた報道の悪影響を指摘されることも増えた。


 「不幸を飯の種にしていると言われればそれまでだけど、不幸を無駄にしないという意義がある」とジャーナリストの大谷昭宏さん(61)は話す。元読売新聞記者。徳島を振り出しに、大阪本社社会部では大阪府警の凶悪事件を扱う「一課担(いっ・か・たん)」として活躍した。20年前に退職したが、その後も、事件事故の報道に携わってきた。


 なぜこの人は死んだのか、なぜこの事件が起きたのか。そして、二度とこの不幸を繰り返さないためにはどうしたらいいのか。平穏に暮らす中では気にも留めないことを問うて伝え、再発を防ぐ。そこに報道の意義がある、と大谷さんは考える。


 「ただし一過性では駄目だ。長期的な視野に立って継続的な取材をすることが求められる。それが書かれる側に対する信頼につながる」


 ×  ×  ×


 「もうそっとしておいてほしい」。無罪が確定した元町議はそう繰り返した。長男を亡くした父親は、取材を受けることに周囲から反対された。今回、取材で会った2人はいずれも、20年前、平穏な生活に突然の不幸が襲い、さらに、集中的な報道によって打撃を受けた。新聞に記されたその記憶は、長い歳月を経ても消えなかった。


 憲法第21条で保障される「言論の自由」。自由には責任が伴うことを、20年前の当事者たちが教えてくれた。(佐々木洋輔)

129片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/26(土) 13:37:45
NHK経営委の委員長を安倍首相が勝手に決めていいのか
2007年05月25日10時00分トラックバック 5user クリップ (コメント 0user)
http://news.livedoor.com/article/detail/3175134/

 先週末、一般紙が“内定”と報じたNHK経営委員会の新委員長人事。安倍首相の肝いりで、富士フイルムHDの古森重隆社長(67)の就任が固まったが、「チョット待て」だ。NHK経営委は「視聴者の立場」で経営を監督するNHKの最高意思決定機関だ。そのトップが総理の口出しで決まるなんて、報道機関への露骨な政治介入ではないのか。

「古森社長は安倍首相がJR東海の葛西敬之会長ら経済人20人と開いていた勉強会『四季の会』のメンバー。菅総務相の候補リストには古森氏の名前はなかったそうで、完全な首相主導の人事です」(官邸事情通)

 自分の仲間を要職に就けたがるのは安倍首相の悪いクセだが、NHK経営委員長は首相のトップダウンで決められるポストではない。経営委のメンバーになるには衆参両院の同意が必要で、首相は追認するだけ。しかも、委員長は委員の互選で決まるのだ。

「いずれも、放送の独立を尊重する放送法で定められています。安倍首相は『政府任命の委員たちがオレに逆らうはずがない』とタカをくくっているのでしょう。国のトップが自ら正規の手続きを放棄した異常人事です」(立大教授・服部孝章氏=メディア論)

 その上、古森氏は経営委員となる資格すら危うい立場なのだ。

「放送法は第16条で経営委員の欠格規定を設けており、そもそも放送用機器メーカーの役員はメンバーになれません。この要件に富士フイルム社長の古森氏が該当する可能性は高い。こんな違法スレスレの人事を黙って見過ごしているNHK側も情けないですよ」(服部孝章氏=前出)

 政府・与党が今国会に提出している放送法改正案が可決すれば、NHKに対する経営委員長の権限は、ますます強まる。「ミナサマのNHK」が「アベサマのNHK」に成り下がるのか。

【2007年5月22日掲載】

130片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/06/18(月) 09:29:34
読売テレビ:取材も事実確認もせず放送 番組で謝罪
http://www.mainichi-msn.co.jp/entertainment/tv/news/20070618k0000m040059000c.html

 読売テレビ(大阪市)は、4月22日に放送した情報バラエティー番組「たかじんのそこまで言って委員会」で、当事者に取材せず、事実の確認をしない内容を放送したなどとして、17日の同番組で謝罪した。

 問題とされた放送では、パネリストらのトークに合わせて「テレビでよく見かける中国人ジャーナリストはスパイが多い?」との字幕をつけた。収録の際、実在する2人のジャーナリスト名が上げられたが、音声は消し、イニシャルを画面に表示したという。5月末、このジャーナリストらから同社に苦情が寄せられた。

毎日新聞 2007年6月17日 20時24分 (最終更新時間 6月17日 20時57分)

131片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/06/18(月) 16:16:11
NHK:経営委人事 官邸主導に野党「反対」
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/seitou/news/20070618k0000e010066000c.html

 政府が国会に内示した古森重隆・富士フイルムホールディングス社長(67)のNHK経営委員人事に対し、野党が足並みをそろえて反対する方向が強まっている。新委員長起用の政府方針が全国紙などで一斉に報道され、「官邸主導の委員長内定はNHKの独立性を損ねる」(民主)との意見が出ているためだ。一方、与党は既に了承済み。NHK経営委員人事をめぐって与野党が対決する展開は異例だ。

 経営委員会は12人で構成。任期満了を迎えた5人と保険金不払いが社会問題化した東京海上日動火災保険社長の石原邦夫前委員長の辞任で、計6人が内示された。このうち1人は再任だった。

 民主党は13日の総務部門会議で古森氏を認めないことで一致。社民党は15日の国対役員会で、6人全員に同意しないことを決めた。共産党も反対の立場だ。各党が古森氏の選任を問題視しているのは、委員長の選任方法を「委員の互選」と定める放送法に反し、▽政府が委員長に就任させる意向を示している▽子会社がNHK側にレンズやビデオテープを納入しており、テレビやラジオなどのメーカー役員らの委員就任を禁止した欠格条項の趣旨に反する−−ためだ。

 衆院総務委員会では、同社株の50.2%が外国法人の所有であることが取り上げられ、吉井英勝委員(共産)は「外国資本の支配下にある企業トップは適切ではない」と指摘した。

 政府側は「経営委員長の内定などない。マスコミが勝手に報道しているだけだ」と打ち消しに躍起だ。菅義偉総務相も同委員会で「欠格条項には全く該当しない」と強調する。

 NHK経営委員人事は、衆院が19日、参院が20日の本会議で採決される予定だ。【臺宏士】

 ▽服部孝章・立教大教授(メディア法)の話 報道機関であるNHKの最高意思決定機関のメンバーの資質として重要なのは、視聴者からの信頼感だ。経営委員資格に対する放送法上の疑義が指摘されたり、与野党が対立する中での委員就任は、古森氏にとっても不幸だ。同氏自ら委員候補を辞退することが最も良い解決方法ではないか。

毎日新聞 2007年6月18日 15時00分

132片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/26(木) 08:37:51
【2007参院選】何たる選挙戦(2)「醜聞・年金だけの争点は恥だ」
http://www.sankei.co.jp/seiji/seikyoku/070725/skk070725000.htm

 「今回の参院選は、日本が今後国際的にどんな役割を果たすべきか、安倍晋三首相が示したビジョンへの賛否が問われるべきだと思っていたら、一連のスキャンダルと年金制度の管理ミスだけが争点のようになってしまった。これはシェーム(恥)だと思う」

 今の選挙のキャンペーンを「恥」という激しい言葉で評したのは、米国の若手日本研究学者マイケル・オースリン氏である。米国大手紙への7月上旬の寄稿だった。

 エール大学の准教授から首都の主要シンクタンクAEIの日本政治・外交専門の研究員となり、2週間前にワシントンに居を移したばかりの同氏は30代後半だが、日本側でおなじみの米国の日本専門家たちに比べれば、ずっと若い。とはいえ日本とのかかわりは大学卒業後すぐに日本政府の外国語指導助手招請の「JETプログラム」に参加して、兵庫県で2年を過ごし、数年後にはフルブライト留学で東京へ。そのまた後に神戸大学での研究と、長く、深い。

 そのオースリン氏をAEIに訪ね、改めて問うと、いかにもこの世代の日本研究者らしい知日度の高さと従来の枠からの脱却を思わせる解説がはね返ってきた。

 「宮崎県に住む日本人の妻の両親とよく話すので、年金問題の重要性もよくわかります。しかし、米国のスカートの背後から足を踏み出すという意味の『戦後レジーム(体制)からの脱却』を戦後生まれの若い安倍首相が唱えたいまの日本は、まさに歴史的な分岐点にあると思う。日米同盟をどうするか。中国の拡張にどう対応するか。憲法9条や防衛政策をどうするか。世界にどう貢献するか。今後の30年ほどの国の進路を決めるエキサイティングな時期でしょう。そんな時の国政選挙なのに醜聞と年金だけ、というのはあまりに残念という意味で『恥』と評したのです」

 ワシントンの戦略国際研究センター(CSIS)研究員でオースリン氏と同じ世代の日本の政治・安保の専門家ニック・セーチェーニ氏は「どの国の選挙でも主要な争点は国内問題になりがちですが」と前置きしながらも、「いまの日本は日米関係の在り方一つとっても、どんな政策が適切なのか、さらに国際的により大きな役割をどう果たすか、非常に重要な課題に直面しているのに、参院選では目先の問題にのみ込まれた観です」と、類似した失望をにじませた。

 ただし、今後誰が首相になっても、そうした対外的な重要課題からは逃れられないだろうという。

 米国のマスコミの参院選に対する関心もきわめて低い。大手紙誌で日本の今の選挙戦を詳しく報道や論評した記事はごく少数である。

 その理由について、日本の安保政策などを長年研究してきた60代のベテラン学者、国防大学国家安全保障研究所のジム・プリシュタップ上級研究員は「選挙戦が、米国側でも関心の深い日本の長期の外交戦略、つまり北朝鮮の核武装や中国の勢力拡大への対処法などを論じず、スキャンダルだけが大きく投射され、もっぱら安倍首相への信任投票となったからでしょう」とみる。

 プリシュタップ氏はそして、安倍首相自身も憲法や安保という論題を、公明党の反応などに懸念して正面から後退させた一方、民主党も党内の政策見解一致がないために、安保や外交を論じたくないのだろうという考察を述べた。

 この点、オースリン氏は次のように語る。

 「民主党も政権の獲得を真剣に考えるならば、世界における日本というビジョンを大きく描かねばならないが、代表の小沢一郎氏は『永遠の革命家』という感じです。いつも闘いを挑むけれども、自分自身がどんな政策を有しているのか、不明という意味です」

 一方、オースリン氏によれば、安倍氏は「より強い日本、より自信ある日本」を目標に、民主主義や市場経済を基盤とし、安保努力の増強や日米同盟の強化を目指すという点で、是非は別にしても、政策の方向は明確だという。

 そうした政策目標は、これまた是非は別にして、日本という国家の在り方、そして日本国民の生き方の根幹にかかわる選択であろう。

 だがその是非が少しも論じられない日本の参院選の現状を、オースリン氏は「恥」という言葉で率直に批判したのだった。(ワシントン 古森義久)

133片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/26(木) 08:40:10
【2007参院選】何たる選挙戦(3)世論も新聞もお盆の上の豆
http://www.sankei.co.jp/seiji/senkyo/070726/snk002.htm

 「私はかねがね、新聞というものは大きな見出しよりは小さなベタ記事のほうが面白いことが書いてあると信じている人間です」

 これは生前、江藤淳さんがよく口にしていた感想だった(たとえば『保守とは何か』文藝春秋)。

 ところがこんどの参院選では、多くの新聞の“大きな見出し”も“小さなベタ記事”も、ほとんど同じ一色で埋まっている。すなわち「天下分け目」「自民大敗」「ポスト安倍」といった予測や論調やうわさ話ばかり。テレビはテレビですべてのワイドショーが「年金」「花代」「なんとか還元水」「しょうがない」「アルツハイマー」「ばんそうこうの人」といった話題でもちきりである。どのチャンネルも変わることはない。

 世に醜聞と失言の種は尽きまじで、もちろん失言する方もする方だ。しかし参院選の争点はそんな揚げ足とりではないはずなのである。

 「世論なんてお盆の上の豆みたいなものよ。お盆を右へ傾ければ右へ、左へ傾ければ左へ、ザザーッと一斉に転がっていく。新聞報道もおんなじね」、これは曽野綾子さんの痛烈なレトリック(修辞)だった。

 穴があったら入りたいくらいだが、なかには「安倍おろし」をしたくてたまらぬ新聞もあるらしい。こうして世論とマスコミが二人三脚となって、明日にも政権交代が実現するかのような報道ぶりにもなっている。

 ちょっと待ってくれ。参院選は衆院の総選挙と違って総理大臣を選ぶのが目的ではない。そもそも自民・公明は衆院で過半数を維持している。選挙の結果、万が一安倍退陣というような事態が起きたとしても、同じ自民からほかのだれかが出てくるだけなのだ。

 それより何より、社員食堂の日替わりランチのメニューではあるまいに、くるくると指導者の顔をすげ替えてどうしようというのか。安倍さんは「戦後レジーム(体制)からの脱却」を掲げて、ともあれ教育や政治の改革に乗り出したばかりのところである。その首相を道半ばで引きずりおろし、一体だれにこの日本丸の航路の舵(かじ)をまかせようというのだろう。“何たる選挙報道”、海外も日本のていたらくを見ている。いまの世論と一部新聞には、そのあたりの覚悟と存念(ぞんねん)があるのかどうか、聞いてみたい。

 先日、亡くなった宮沢喜一元首相は世論調査というものに強い不信感を持っていたらしい。「政治のリーダーは大型タンカーの船長のようでいい。表立って目に見えないが、ブリッジで仕事をしている」という政治哲学だったそうだ。

 宮沢さんの政治姿勢には必ずしも賛成しなかったが、この言葉には大いにうなずかされた。大型タンカーの船長は映画『タイタニック』のディカプリオのように、船首に立って叫び立てたりはしない。しかし外からは見えない操舵(そうだ)室で羅針盤なり何なりをにらみ、船がきちんと目的地をめざしているかどうかを見定めているのだ。

 政治家、とりわけ“良識の府”である参院はそういう人こそふさわしいと思うのだが、どうだろう。オレが、オレがの政治家ではない方がよろしい。

 大ヒットした歌曲『千の風になって』の紹介者である作家の新井満さんから『自由訳 老子』(朝日新聞社)という新著がおくられてきた。そのなかに「最高の政治家とは」という一章があった。新井さんによる老子の自由訳はこうである。

 《政治家にもいろいろあるが、最高の政治家とは何か…/それは国民からその存在を意識されない政治家である/「いることはもちろん知っているのだが、つい忘れてしまうのだなあ…」》

 つい忘れてしまう人といっても、何もしない怠惰なやつではない。大きな仕事をなしとげても自分の手柄にせず、失敗しても言いわけしない政治家。それそれ、『老子』のいうそういう候補者がどこかにいるだろう、とこれは自分に言いきかせた。(石井英夫)

(2007/07/26 08:08)

134片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/31(火) 09:48:18
【37議席の衝撃】(上)「進むも地獄」首相の決断
7月31日8時0分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070731-00000071-san-pol

 「首相を続けるのも、肩に荷を背負う重い決断だ。進むも地獄、退くも地獄というだろう」

 現在の安倍晋三首相の心境について、政府筋はこう代弁してみせる。ここはいったん退陣し、将来の再起を期す方がむしろ、首相にとっては楽だったに違いない。

 政権浮揚のための安倍カラー発揮と自民党内の融和、公明党との連立の信義と民主党への配慮と協力…。参院の与野党議席逆転のため、安倍晋三首相は今後、互いに矛盾・対立する「二律背反」の政治課題を両立させる必要に迫られる。

 国民の信頼回復や国会運営の行方も見通しは不透明で、首相に退陣を求める一部メディアの“口撃”も手厳しい。

 「辞任に値する審判」(朝日新聞)「民意は『安倍政治』を否定した」(毎日新聞)「『私の内閣』存立難しく」(東京新聞)など、30日付の在京紙の社説やコラムは、首相に早期の衆院解散を求め、あるいは退陣要求を突きつけた。

 だが、首相はそうした選択肢は選ばなかった。自民党内にも少なくなかった「40議席を切ったら退陣だろう」(党3役経験者)との観測とは反対に、選挙中から「どんな結果になろうと、辞任は全然考えていない」と周囲に漏らしていた。

 「困難な道であることは覚悟している。日本は改革を進めていかなければやっていけない」

 「ここで逃げてはならない。政治の空白は許されない」

 首相は30日の記者会見で、続投の理由をこう説明した。首相は今、尊敬する幕末の志士、吉田松陰が好んで使った言葉で、自身もよく引用する「自らかえりみてなおくんば千万人といえどわれ行かん」という心境にあるのだろう。

 首相続投は、これまで推進してきた経済成長政策、教育再生、公務員制度改革など諸改革の実績と必要性への強い自負の表れでもある。同時に、今ここで自分が退いたら、既得権益の保護システムである「戦後レジーム(体制)」がそのまま温存されてしまうという思いもあるはずだ。


 首相は通常国会では、社会保険庁を解体して非公務員型の日本年金機構に移行させる社保庁解体法を成立させ、選挙戦でも官公労の親方日の丸体質を批判した。これに対し、社保庁の労組を傘下に抱える自治労は今回、組織内候補である民主党の相原久美子氏に50万票余をたたき出してトップ当選させて対抗した。

 3年前の平成16年の参院選では、自治労の組織内候補、高嶋良充氏の得票は約17万票で3倍近くだ。自治労が首相の改革路線にいかに危機感を持ったかがうかがえる。

 今後は、たとえ政府提出法案が衆院で可決されても参院で審議されないまま放置されたり、野党の反対多数で否決されたりするケースが増えることになる。だが、あくまで正しいと思う法案を提出し続け、国民にその是非を問いかけるべきだろう。そうすれば、野党も国民の目を意識して、「反対のための反対」だけを続けるわけにはいかなくなるはずだ。

 ただ、続投することで、これまで以上に批判の矛先が、首相個人の資質に向けられるはずだ。首相が繰り返し語る自らの「使命」を信じるのであれば、甘んじて批判を受け入れるしかないだろう。

 社会学者、マックス・ヴェーバーは著書「職業としての政治」で、次のように指摘している。

 「どんな事態に直面しても『それにもかかわらず!』と言い切る自信のある人間。そういう人間だけが政治への『天職』を持つ」

 首相の信念と情熱、忍耐力が今、問われている。(阿比留瑠比

135片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/09(木) 11:14:58
産経新聞論説委員の石井英夫氏が講演 産経滋賀
http://www.sankei.co.jp/chiho/shiga/070730/shg070730001.htm

 産経新聞守山専売所の開設40周年を記念し、産経新聞論説委員の石井英夫氏による文化講演会(守山新聞センター主催)が28日、守山市三宅町の守山市民ホールで行われた。会場には約300人が集まり、石井さんのユニークな話に耳を傾けていた。

 石井氏は早大政経学部を卒業後、産経新聞社に入社。44年から論説委員兼コラム「産経抄」の担当となり、独特の視点や、鋭い洞察力、ユニークな文章が評判の名コラムニストとして活躍している。これまで日本記者クラブ賞や菊池寛賞を受賞。著書に『蛙の遠めがね』(文藝春秋)などがある。

 この日は、「コラムの窓から見た時代」と題して講演。コラム担当としての1日の仕事の流れを説明し、調子よく早く書けるときほど、数字や固有名詞を間違うミスを犯すという「失敗談」も披露。「コラムを褒められるときは、たいてい調子が悪いとき。調子が悪いほうが、慎重になるから」と語り、会場の笑いを誘った。

 また、コラムを書くときのモットーは、「耳かき一杯分の毒を盛ること」と説明。米国がイラク戦争を始め、マスコミや世論が「大義なき戦争」と一斉に批判した際には、「戦争に大義はいらない」、慰安婦問題に対しては「国家の下半身を教科書に載せるな」という「毒を持った」ことを話した。

 さらにコラム執筆にあたっては、「『鳥の目と虫の目』で見ること」と、目のつけどころの大切さを強調した。軽快な語り口の講演に、参加者はうなずいたり、熱心にメモを取っていた。

(2007/07/30 05:44)

136とはずがたり:2007/09/11(火) 09:53:55
なんや年間20億は収益出してるって事?
>夕刊フジ(会社組織は産経の夕刊フジ編集)が産経に上納(年間約20億円)するシステムをストップすれば、夕刊フジ単体の黒字を維持できる内部事情がある。

「夕刊フジ」が赤字転落リストラで苦境打破へ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070829-00000000-fac-bus_all
8月29日11時58分配信 FACTA

中心購読者層である団塊世代の大量リタイアが始まり、部数減が続いていている夕刊紙の中で、フジサンケイグループの夕刊フジが、ついに赤字に転落。休刊を視野に入れた大なたを振るう、との観測が流れている。

オウム真理教事件が世を騒がせた十数年前はスクープを連発し、40万部前後(公称150万部)の販売部数を誇った同紙も、団塊世代の退職に加え、若年層をフリーペーパーやフリーマガジンに奪われ元気がない。「駅売店で120円を出して夕刊紙を買うのはダサい中高年」などと揶揄されている。

最近では、JR東日本などで駅ホームのキヨスク廃止が加速し、販売窓口の激減が追い打ちをかける。直近の部数が実売10万部台に落ち込み危機的な状況となった。

「読者構造、販売チャンネルの変化についていけない現状では、読者を維持することが難しい」と、産経新聞経営陣のもとでさまざまな改革案が検討された。まず、若者向けに内容を刷新する案が出たが、フリーペーパーに馴れた若者を捉える有料の夕刊紙を作るのは容易ではなく、既存読者の離反を招きかねない。競合紙である日刊ゲンダイを買収して、唯一最大の夕刊紙になる構想も浮上したが「先細りの夕刊紙が一緒になっても、結局は元の木阿弥」と却下されたという。「ゆくゆくは休刊する」(産経幹部)方向で検討を続ける模様だが、当面は編集幹部のクビの挿げ替え、大なたとは程遠い経費削減策で乗り切ることになった。

抜本改革が見送られた背景には、夕刊フジ(会社組織は産経の夕刊フジ編集)が産経に上納(年間約20億円)するシステムをストップすれば、夕刊フジ単体の黒字を維持できる内部事情がある。産経の前年度の経常利益は、前期比35%減の30億円。新聞業界不況のご多分に漏れず、産経も販売部数と広告収入の減少というダブルパンチを受けている。産経本体が赤字転落しないように、夕刊フジにはリストラで苦境打破を期待することになった。

最終更新:8月29日11時58分

137片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/10/10(水) 11:35:42
民主党:NHK経営委員長発言でヒアリング 
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20071010k0000e010045000c.html

 NHKの08〜12年度中期経営計画が経営委員会に承認されなかったことを受けて民主党は10日、同党総務部門会議に橋本元一会長や古森重隆・経営委員長らを呼び、ヒアリングを行った。

 古森委員長が9月11日の経営委で選挙期間中の番組に注意するようNHK執行部に求めたことが取り上げられ、同党議員から「経営委には、番組の内容まで踏み込む権限はないのでは」「社会の公器に対する認識が足りない」などと批判が噴出。古森委員長は「一般論として言ったもので何ら問題はない」と説明。「選挙期間中とした以上、一般論ではない」との指摘にも、「自民党、民主党のために言ったわけではない」と突っぱねた。

 9日の経営委終了後、古森委員長は記者団に「NHKの番組は見ていないが、視聴者の投書もあって言った」と発言。ヒアリングではこの点も「番組も見ないで議論しているのか」などと追及され、「ニュースは見ている」と苦しい釈明をする一幕もあった。【丸山進】

毎日新聞 2007年10月10日 11時26分

138片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/10/12(金) 11:56:14
「日経は相撲協会並み」高杉良氏、因縁バトル激化
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_10/t2007101126_all.html

日本経済新聞社が大塚将司氏(顔写真)を提訴したことについて、大塚氏とともに日経経営陣への批判を続けている高杉良氏は怒りを隠さない
 日本経済新聞社が同社元部長の大塚将司氏を相手に3000万円の損害賠償などを求める訴訟を起こした一件に、経済小説の第一人者、高杉良氏が怒り心頭だ。大塚氏とは日経批判で共闘関係にあり、自らも日経と法廷闘争を展開している高杉氏は日経の経営陣を「相撲協会並みだ」と切り捨てる。日経Vs高杉・大塚氏の因縁バトルはさらに激化しそうだ。

 「大塚氏が著書を出版した直後ならともかく、どうしていまごろになって訴えるのか、不可解千万。頭に血が上るような話だ」と高杉氏は憤る。

 訴状によると、大塚氏は著書『新聞の時代錯誤』(東洋経済新報社)で、日経社内で起きたインサイダー取引事件から世間の目をそらすために昭和天皇の発言を記録したとされる「富田メモ」のスクープ記事を掲載した可能性を指摘。『日経新聞の黒い霧』(講談社)では、経営陣による子会社の不正経理への関与や鶴田卓彦前社長の女性問題を取り上げた。

 日経側は「いずれも事実無根で、社会的信用・評価を低下させるもの」と主張している。

 ただ、『新聞の−』の刊行が今年3月、『日経新聞−』は、2005年6月の刊行から2年以上経過しており、大塚氏も「何が目的かよく分からない」と首をひねる。

 大塚氏は「三菱銀行と東京銀行の合併」のスクープで新聞協会賞を受賞した敏腕記者で、ベンチャー市場部長当時の03年、社内の不祥事を内部告発し、鶴田社長(当時)の解任を提案、懲戒解雇された。04年に解雇撤回で日経側と和解。現在は日経関連のシンクタンク、日本経済研究センターに転籍している。

 大塚氏とともに、一貫して日経経営陣の責任を追及してきた高杉氏は「日経は昨年以降、インサイダー取引や助成金詐欺などで多くの逮捕者を出している。社会的な影響力のあるメディアの責任として、社長や役員が総退陣しなくてはいけない事態なのに、管理者責任を果たしていない。まるで日本相撲協会並みだ」と酷評する。

 朝青龍問題や時津風問題の対応で内外からの批判が噴出する相撲協会と同列に置いて、日経経営陣を批判する高杉氏と同社側は、これまで法廷闘争を展開してきた。

139片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/10/12(金) 11:57:00
 高杉氏が架空の新聞社を舞台にした経済小説『乱気流 小説・巨大経済新聞』の記述で名誉を傷つけられたとして、04年に日経の鶴田元会長らが出版元の講談社と高杉氏計約1億500万円の損害賠償と出版差し止めなどを求めた訴訟を起こした。今年4月の東京地裁判決では一部、名誉棄損を認め、高杉氏と講談社側に計約470万円の支払いを命じたが、出版差し止めや謝罪広告の請求は退けた。

 06年には、高杉氏が非公開企業である日経の株について、OBの友人から譲り受ける契約を結んだが、日経は認めずOBの社友資格を取り消した。高杉氏とOBは株主、社友としての地位確認を求める訴訟を起こし、現在も係争中だ。

 高杉氏は「かねてから主張している通り、中立公正を保ち、組織の透明度を高めるためにも、日経は株式を公開すべきではないか」と訴える。

 大塚氏は「訴状がまだ届いていないので詳しいことは分からない」としながらも、「『富田メモ』に関する記述が問題になっているようだが、記事掲載までの過程を明らかにすればいいことなのに、一切やっていない。反論のスペースを持つ新聞社として、訴える前にやるべきことがあるはず」と指摘した。

 その上で、「日経はことあるごとに言論報道機関だと主張していながら、自分への批判を封じるために裁判という手間ひまかかるものに引っ張り込むことで、自己否定をしてしまったのではないか」と話した。

 折しも注目されているのが、日経をめぐるもう一つの裁判だ。別の日経OB2人の間で、発行価格1株100円の日経株を1株1000円で売買する契約を結んだことに関する訴訟の判決が今月25日に出る。OB側の主張が認められれば、日経の社内株式保有制度が揺らぐ可能性もある。

 大塚氏は直接、この訴訟に関係していないが、著書の『新聞の−』では、この訴訟を含む日経の株問題を詳細に論じている。

 高杉氏は「今回の提訴で日経は墓穴を掘った」と語るが、裁判所はどんな裁定を下すのか。

 ■日本経済新聞社広報グループの話 「04年の日経関係者との訴訟の和解で大塚氏は鶴田前社長への名誉棄損に関する文書について謝罪したが、直後に『日経新聞の黒い霧』で再掲し、事実に基づかない多数の記述で日経や関係者の名誉を著しく傷つけた。『新聞の時代錯誤』でも重大な事実誤認で日経の名誉はさらに大きく傷つけられた。再三注意し、真摯な反省と謝罪を求めてきたが、大塚氏は一切無視し、事実に反する言動を重ねた。言論報道機関がこのような問題を司法の場で争うことについては極めて慎重であらねばならないが、大塚氏の度重なる悪意ある言動は、単なる論評の範囲を超えており、これ以上看過できない。言論報道機関としての名誉と信用を守るために法的手段で解決せざるを得ないと判断した」

ZAKZAK 2007/10/11

140片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/10/16(火) 06:50:27
人気者から、お荷物に イメージ低下の危機感 '07/10/16
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200710160247.html

 日本ボクシングコミッション(JBC)は十五日、世界ボクシング評議会(WBC)フライ級タイトルマッチでの亀田大毅かめだ・だいき選手(協栄)の度重なる反則行為について処分を決めた。大毅選手に1年間の試合出場停止、父の史郎しろうトレーナーにセコンドとして無期限の資格停止。リング上の反則でこれほど厳しい処分が出るのは極めてまれだ。注目度抜群の「亀田父子」だが、常軌を逸したリング内外での振る舞いはボクシング界にとって、お荷物になりつつあるという事情も見逃せない。

 ▽亀田ブームを歓迎

 記者会見に臨んだJBC倫理委員会の斉藤慎一さいとう・しんいち委員長は、苦渋に満ちた表情で「ボクシング界を冒とくするような試合だった」と、声を振り絞るように話した。反則行為に対し、JBCの安河内剛やすこうち・つよし事務局長は試合当日の十一日、処分について明言を避けていた。

 しかし翌十二日、事態は急変。JBCに抗議の電話が殺到した。「あれはボクシングではない」「あれでも世界戦なのか」。圧倒的なファンの声を無視するわけにはいかなかった。

 二〇〇三年十二月、亀田3兄弟の長男・興毅選手が「秒殺」をうたい文句にKOデビューを飾った。派手なパフォーマンスと個性的な言動。あっという間にファンの話題を独占した。当時、ボクシング人気が低迷していたこともあり、ボクシング界は“亀田ブーム”を歓迎した。

 ▽リングで歌披露

 しかし、亀田陣営は調子に乗りすぎた。昨年八月、興毅選手は初の世界タイトルマッチを控えた記者会見にハンバーガーを食べながら現れた。「それを注意しないJBCはおかしい」という声が届いた。スター選手の非礼に何も指摘できない関係者に無念の表情がのぞき始めた。

 それから亀田陣営はエスカレートする一方。二男の大毅選手は勝利の後、リング上で自慢の歌を披露する。異様な光景だが、とにかく「話題づくり」が優先された。

 さらに今回の世界戦では、15歳年長の王者、内藤大助ないとう・だいすけ選手を「ゴキブリ」呼ばわり。スポーツという枠を超えた発言に「アンチ亀田」は大きなうねりとなっていた。

 ▽高い視聴率

 十一日の試合は異様な雰囲気だった。日本人同士による対決だというのに、ほとんどが王者への応援であり、亀田陣営は敵地で闘っていたようなものだ。そこまで人気は落ちていたが、テレビの視聴率は28%(関東地区)と、相変わらず高い数字を残した。

 しかし、JBCは異例の決断を下した。亀田父子の傍若無人な言動は、プロボクシングにとって大きなイメージダウンになった。このままだとボクシング界そのものが危機を迎えるという判断が働いた。

141片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/03(土) 14:23:25
「大連立」翻弄される政界 「渡辺恒雄氏仲介」  (1/3ページ)
2007.11.3 09:37
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/071103/stt0711030938001-n1.htm

 連立政権協議…。2日、突如として、この言葉が日本政治のキーワードとして浮上した。福田康夫(ふくだやすお)首相が、自民党と民主党の連立政権協議を民主党の小沢一郎代表に打診したのだ。民主党は2日夜、連立を拒否する方針を決めたが、このキーワードが今後、永田町を徘徊(はいかい)する気配だ。2回目の党首会談。その舞台となった国会議事堂3階の常任委員長室。2日午前から、扉の前には衛視が立ち、物々しい雰囲気に包まれた。

      ◇

 部屋の中では、国会職員数人がテーブルや椅子(いす)などを次々にひっくり返していた。盗聴器が仕掛けられていないかどうかチェックしていたのだ。

 2日午後2時57分、福田首相が、穏やかに笑みを浮かべて会場に入った。

 1分遅れで民主党の小沢代表が入室。こちらは口を一文字に結び、いつになく厳しい表情だった。

 民主党の鳩山由紀夫(はとやまゆきお)幹事長(60)が、「では、自己紹介を…」とジョークを飛ばすと、福田首相は「それはよくご存じじゃないですか」と応じ、皆が笑ったが、小沢代表はすぐに硬い表情に戻った。

 自民党の伊吹文明(いぶきぶんめい)幹事長(69)も場を和ませようと、「われわれは、ビールのラベルみたいなものですから」と難解なジョークを言ったが、黙殺された。

 会談が始まると、やがて、福田首相と小沢氏の2人だけとなった。新テロ対策特別措置法案への理解を求める福田首相に対し、小沢代表は従来通り反対の姿勢を表明した。

 一方、小沢代表が自衛隊海外派遣に向けた恒久法制定を持ちかけると、福田首相は熱心に聞き入っていたが、「小沢理論」は難解だったようで、会談中にもかかわらず、あちこちに電話で問い合わせをし始めた。

 会談開始から1時間12分後、福田首相は中断を申し入れた。首相の表情には何としても合意を取り付けたいとの強い意志がにじみ出ていた。

 会談は午後6時半過ぎに再開され、その後約1時間続いた。

      ◇

 10月30日に行われた1回目の党首会談で、福田首相と小沢代表はともに会談内容を一切明かさなかったため、数日間、永田町は憶測で持ちきりとなった。

 福田首相は首相秘書官らにも徹底して秘密主義を貫いた。

 首相は1日夜、ひいきにしている東京・帝国ホテル内の「レ セゾン」に秘書官らを連れていき、ワインを堪能した。

 「そういえば、小沢さんもワインが好きだって言っていたなあ…」

 だが、結局、秘書官らが知り得た内容はこれだけだった。

 「口が堅い」のは小沢氏も同じだった。

 恒久法制定に向けて動き出せば、民主党の足元はグラつく。菅直人(かんなおと)代表代行(61)は、小沢代表に近い議員らを訪ね、「恒久法に協議するなんてダメですよ」とクギを刺して回った。

      ◇

 会談内容が漏れない中で、2人の仲介者が、読売新聞の渡辺恒雄(わたなべつねお)グループ本社代表取締役会長(81)だったことがジワジワと知れ渡り、与野党の混乱に拍車をかけた。

 渡辺氏は、熱心な政界再編論者で、自民、民主両党の大連立を提唱し続けてきたからだ。


 渡辺氏は2日夕、民放報道番組の収録を行い、党首会談の仕掛け人なのかと問われ、「知りません」と述べたが、「大連立は早ければ早い方がいい」と持論をぶった。

 しかし、大連立となると先行きは不透明になる上、解散風の加速も促しかねない。

 森喜朗(もりよしろう)元首相(70)は10月31日昼、自民党本部に、細田博之(ほそだひろゆき)幹事長代理(63)を呼び出した。

 森氏は福田首相と連絡をとり、(1)公明党との連立を維持する(2)大連立構想には乗らないなどの点で譲らないように提言し、福田首相も承諾した旨を細田氏に伝えた。

 それでも公明党は疑心暗鬼になっていた。大連立構想が動けば、自民、民主の2大政党に埋没するからだ。

 2日午後、福田首相は小沢代表との会談前に、公明党の太田昭宏(おおたあきひろ)代表(62)と会談した。太田氏は頭を下げたが、福田首相は小沢代表との会談で言質を与えなかった。

142片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/03(土) 17:07:24
大連立協議の裏に「ナベツネ」 混乱に拍車
11月3日9時33分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071103-00000904-san-pol

 福田康夫首相と民主党の小沢一郎代表の2回目の党首会談が行われた国会議事堂3階の常任委員長室は、2日午前中から物々しい雰囲気に包まれた。
 扉の前で衛視が目を光らせ、中では国会職員数人が、テーブルや椅子(いす)を次々にひっくり返していた。盗聴器が仕掛けられていないかチェックしていたのだ。
 首相は予定の3分前の午後2時57分、淡々とした表情で部屋に入った。1分遅れで民主党の小沢代表。こちらは口を一文字に結び、いつになく厳しい表情だった。
 民主党の鳩山由紀夫幹事長が「まず自己紹介を」と切り出すと、首相は「よくご存じじゃないですか」と応じ、みなが笑ったが、小沢氏はすぐ硬い表情に戻った。自民党の伊吹文明幹事長も場を和ませようと「われわれはビールのラベルみたいなものですから」と難解なジョークを言ったが、黙殺された。
 伊吹氏らは直後に隣の控え室に移動し、前回と同様に首相と小沢氏の2人だけで会談は進んだ。
 新テロ対策特別措置法案への理解を求める首相に対し、小沢氏は従来通り反対を表明、「それならば、基本法を作ったらどうですか」と自衛隊海外派遣のための恒久法制定を持ちかけた。
 首相は「どういう原則でやりますか」と身を乗り出し、小沢氏の持論を熱心に“拝聴”した。会談中にもかかわらず、時折担当官僚らに電話で実現の可否を尋ねた。
 会談開始から1時間10分で会談は中断したが、午後6時半すぎに再開。ここで首相は恒久法制定への意欲を強く示した上で、唐突に自民、民主の大連立構想を切り出した。
 「この状況を打開しないといけない。政策実現のためにぜひ一緒に新体制を作りたい」
 首相は大連立とセットで現職の自民、民主両党議員が定数1の小選挙区で激突しないよう中選挙区制復帰もいとわない考えを示唆し、小沢氏との信頼構築に向けた強い思いをにじませた。小沢氏は「党内で協議したい」とだけ述べた。
 午後7時26分、小沢氏が先に席を立ち、会談は終了した。首相は伊吹氏らとしばらく話し込んだ後、部屋を後にしたが、その表情はいつになく穏やかだった。

     ◇


 10月30日の会談で、首相と小沢氏は45分間にわたりひざ詰めで語り合ったが、首相は手の内を明かさなかったため、永田町は会談をめぐる憶測で持ちきりとなった。
 首相の秘密主義は徹底していた。
 1日昼、首相官邸で昼食を取っていた首相はポツリとつぶやいた。
 「おいしいワインが飲みたいなあ。そうだ、今夜はワインのおいしい店に行こう」
 首相はこの夜、ひいきにしている東京・帝国ホテル内の「レ セゾン」に秘書官らを連れていき、ワインを堪能した。
 「そういえば、小沢さんもワインが好きだって言っていたなあ…」
 「口が堅い」のは小沢氏も同じだった。恒久法制定に向けて動き出せば、旧社会党系勢力を多く抱える民主党の足元はグラつく。菅直人代表代行は、イラついた表情で小沢氏に近い議員らを次々に訪ね、「恒久法を協議するなんて、絶対にやっちゃダメですよ」とクギを刺して回った。

143片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/03(土) 17:07:55
     ◇

 会談内容は漏れなかったが、会談の仲介者が読売新聞の渡辺恒雄グループ本社代表取締役会長だったことが知れ渡ったため、混乱に拍車がかかった。渡辺氏は熱心な大連立論者であり、中選挙区論者として知られていたからだ。
 渡辺氏は2日夕、民放報道番組の収録で、党首会談の仕掛け人なのかと問われ、「知りません」とうそぶいたが、「年内にも大連立政権を作って懸案をドンドン合理的に処理すべきだ」と持論をぶった。同席した中曽根康弘元首相も「政治家の本領を発揮するときだ。小沢氏が思い切って国家本位で大連立に踏み切ってくれれば」と同調した。
 しかし、大連立構想は政局を不安定化し、解散風を加速しかねない。特に自民、民主のはざまに埋没しかねない公明党は危機感を募らせた。動揺を押さえようと森喜朗元首相は10月31日昼、自民党本部で細田博之幹事長代理に会い、首相に(1)公明党との連立維持(2)大連立構想に乗らない(3)早期解散に応じない−の3条件を譲らぬよう提言したことを伝えた。
 それでも公明党の疑念は解けなかった。2日朝には、ある有力幹部が「今日の党首会談で憲法改正、中選挙区制、恒久法の3つが合意に向け大きく動く。完全な公明外しだ」との情報を流布。支持母体の創価学会までも「悪魔のシナリオだ」(関係者)とパニック寸前に陥った。
 結局、「悪い予感」は的中した。会談後、公明党の北側一雄幹事長は「首相の判断を尊重したい」と語ったが、複数の与党幹部は2日夜、「大連立を持ちかけたのは小沢氏」との情報を流した。
 民主党が受けた衝撃も大きい。会談後、小沢氏は役員会で「申し出を前向きに検討したい」と語ったが、党役員は「ちょっと待ってくれ。そんなもの信じられない」と一斉に反発。小沢氏は「分かった! 断ってくる!」と憤然と席を立った。
 一方、首相は同日夜、記者団に「小沢氏は信頼に足るのか」と問われ、「ああっ! 信頼できないで話ができますか!」と気色ばんだ。小沢氏は首相に電話で連立構想拒否を告げたというが、両氏に芽生え始めた「絆(きずな)」が落とした波紋は幾重にも広がりつつある。

144片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/04(日) 08:43:57
検証―自・民『大連立構想』 お膳立て読売・渡辺氏か
2007年11月4日 07時09分
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007110490070732.html

 発端は、先月二十五日夜に都内の料亭で開かれた会合だった。

 会合の出席者は、元首相・中曽根康弘や読売新聞グループ本社代表取締役会長の渡辺恒雄、日本テレビ取締役会議長・氏家斉一郎ら。渡辺、氏家は福田政権の誕生にも大きな役割を果たし、首相・福田康夫に、大きな発言力を持つ。民主党代表の小沢一郎とも「しょっちゅう会っている」(閣僚経験者)関係とされる。この席で、自民党と民主党の「大連立」が話題に上った。

 中曽根や渡辺は、宿願である憲法改正を実現するためにも、「大連立」を熱望している。ただ、大連立が実現するとしても、次期衆院選後だと考えていた中曽根は、「衆院解散前に大連立ができるんですか」と質問。渡辺は「できます」と応じた。

 二十八日には若いころ中曽根の秘書を務め、今も中曽根側近の前官房長官・与謝野馨が小沢と都内のホテルで共通の趣味である囲碁の公開対局を行っている。

 福田は翌二十九日朝、自民党幹事長・伊吹文明に党首会談の調整を指示した。「小沢氏は応じないのでは」と懸念する自民党幹部もいたが、福田は「受けるでしょ」と軽くいなした。その言葉通り、小沢は同日夕、あっさり会談を承諾した。

 「党首会談をお膳(ぜん)立てしたのは渡辺氏」。複数の与野党幹部は、こう口をそろえる。

 福田の「大連立」打診にはどんな背景があり、小沢はなぜ申し入れを拒むことになったのか。そして、傷ついたのはどちらだったのか。舞台裏を検証した。  (政治部与野党取材班、敬称略)

■検証『大連立』頓挫

 福田、小沢の一回目の会談がセットされたのは十月三十日。福田は新テロ対策特別措置法案の成立に協力を求めたが、小沢は「自衛隊の海外活動は国連決議に基づくものに限るべきだ」との持論を展開。平行線が続き、再び会談することになった。二人とも連立は話題にしなかったと説明しているが、自他共に認める大連立論者の渡辺が仲立ちをして会談が実現することが広がると、与野党幹部の間では「当然、大連立の話もしているはずだ」との憶測が渦巻いた。

 二日午後三時から始まった再会談。福田は自衛隊海外派遣の恒久法を検討する代わりに、新法案への協力を求めた。

 しかし小沢は、ここでも原則を譲らなかった。平行線のまま一時間経過すると、福田は「あなたの原則と新法案が法的に合うか検討してみる」と中断を提案。会談をしていた国会から首相官邸に戻って、官房長官・町村信孝らと対応を協議した。

 小沢も、党本部に戻り民主党代表代行・菅直人や幹事長・鳩山由紀夫と対応を検討。鳩山らは「もし大連立を提案されたら、『小沢首相』の実現が条件だ。就任したら、すぐに解散すればよい」と小沢が安易な妥協をしないようくぎを刺した。

 午後六時半の再開後、福田は「国連決議で認められた活動に限るという前提で、恒久法がつくれるかどうかを検討する」と小沢の主張を丸のみする考えを示した。さらに、「今日の状況の中で力を合わせないと政策実現できない。連立を組んでいただけないだろうか」と、ついに本題を持ち出した。

 小沢は「そんな大きな話はここでは決められない」と回答を留保。約一時間で会談を打ち切り、党幹部と協議するため党本部に戻った。

 福田は、成算があったのだろう。会談後、伊吹に「もし、民主党がオーケーの返事を出したら、政策協議機関を設置して滞っている政策を中心に実行する」と指示。直後に記者会見した伊吹は「ボールは民主党にある」と、民主党に決断を促した。

 福田、小沢の一回目の会談がセットされたのは十月三十日。福田は新テロ対策特別措置法案の成立に協力を求めたが、小沢は「自衛隊の海外活動は国連決議に基づくものに限るべきだ」との持論を展開。平行線が続き、再び会談することになった。二人とも連立は話題にしなかったと説明しているが、自他共に認める大連立論者の渡辺が仲立ちをして会談が実現することが広がると、与野党幹部の間では「当然、大連立の話もしているはずだ」との憶測が渦巻いた。

145片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/04(日) 08:45:16

 二日午後三時から始まった再会談。福田は自衛隊海外派遣の恒久法を検討する代わりに、新法案への協力を求めた。

 しかし小沢は、ここでも原則を譲らなかった。平行線のまま一時間経過すると、福田は「あなたの原則と新法案が法的に合うか検討してみる」と中断を提案。会談をしていた国会から首相官邸に戻って、官房長官・町村信孝らと対応を協議した。

 小沢も、党本部に戻り民主党代表代行・菅直人や幹事長・鳩山由紀夫と対応を検討。鳩山らは「もし大連立を提案されたら、『小沢首相』の実現が条件だ。就任したら、すぐに解散すればよい」と小沢が安易な妥協をしないようくぎを刺した。

 午後六時半の再開後、福田は「国連決議で認められた活動に限るという前提で、恒久法がつくれるかどうかを検討する」と小沢の主張を丸のみする考えを示した。さらに、「今日の状況の中で力を合わせないと政策実現できない。連立を組んでいただけないだろうか」と、ついに本題を持ち出した。

 小沢は「そんな大きな話はここでは決められない」と回答を留保。約一時間で会談を打ち切り、党幹部と協議するため党本部に戻った。

 福田は、成算があったのだろう。会談後、伊吹に「もし、民主党がオーケーの返事を出したら、政策協議機関を設置して滞っている政策を中心に実行する」と指示。直後に記者会見した伊吹は「ボールは民主党にある」と、民主党に決断を促した。

  ■     ■

 自民党の連立パートナー、公明党代表・太田昭宏に大連立打診の可能性を福田から知らされたのは、二日午後二時半の与党党首会談の席だった。大連立が実現すれば、公明党は自民党から使い捨てにされかねず、党内は動揺した。

 小沢が連立の打診を持ち帰った後、公明党は、常任役員会を開いて対応を協議。その最中に、民主党が申し出を拒否したとの一報が入ってきた。

 ある幹部は「ボールを投げたと思ったら、あっという間に返ってきた。そして、ボールはなくなってしまった」と皮肉な笑いを浮かべた。

 小沢は、提案を持ち帰ったことで党内の疑心暗鬼を招いた。

 福田はいきなり切り札を切ったのに成果は得られず、公明党の不信も買った。

 「福田も小沢も両方傷ついた」

 自民党の閣僚経験者はこうつぶやいた。 (敬称略)

(東京新聞)

146片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/05(月) 01:42:33
小沢氏は真実を語れ
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20071104iaw8.htm

 実に理解に苦しむ発言である。

 民主党の小沢代表は4日の記者会見で、辞任表明に続けて報道機関への批判を展開した。「私の方から党首会談を呼びかけたとか、私が自民、民主両党の連立を持ちかけた」などの報道は「全くの事実無根だ」というのだ。

 党首会談は小沢氏の方から持ちかけたもので、「大連立」構想も小沢氏の提案だった、といった点は読売新聞も報道した。小沢氏の批判がこれを指すのであれば、「事実無根」などと批判されるいわれは全くない。

 いずれも首相周辺をはじめ多くの関係者が証言しており、確実な裏付けを取ったうえでの報道だ。

 小沢氏は「どの報道機関からも取材を受けたことはない」とも反論している。しかし、「大連立」について、小沢氏は「考えていない」と記者団に答えていた。党首会談後も、そのやり取りをほとんど明らかにしようとしなかった。

 報道内容を否定しなければ、小沢氏の党内での立場が苦しくなるという事情があるのだろうか。それにしても、「(報道機関は)政府・自民党の情報を垂れ流し、自ら世論操作の一翼を担っている」「明白な誹謗(ひぼう)中傷」などという認識は、全くの誤りである。

 「ねじれ国会」で行き詰まった政治状況を打開するための「大連立」について、小沢氏は記者会見で「あえて民主党が政権の一翼を担い、参院選を通じて国民に約束した政策を実行」することが「民主党政権を実現する近道」とも強調した。その意義をもっと早く説明し、党内の理解を得る努力をしていれば、違った展開になったかもしれない。

 報道機関が「逸脱」しているというのなら、どこがどう逸脱しているのか、具体的に指摘すべきである。

 代表辞任を今回の政治的混乱に対する「けじめ」と小沢氏は語ったが、連立政権の意義と合わせて真実を自ら語ることこそが、本当の意味での「けじめ」になるのではないか。(政治部長 赤座弘一)

(2007年11月5日1時35分 読売新聞)

147片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/05(月) 18:49:10
小沢・民主代表:辞意表明 奇計が生む国民の悲劇=政治部長・小松浩
http://mainichi.jp/select/seiji/archive/news/2007/11/05/20071105ddm001010067000c.html

 次の総選挙での政権交代に政治生命を賭けると言いながら、ひそかに大連立に走り、独り相撲で挫折した小沢一郎民主党代表。その言行不一致ぶりには、参院選で「私と小沢さんと、どちらをとるか」と大見えを切って敗北しながら居座った、安倍晋三前首相の姿が重なる。与野党リーダーの言葉のあまりの軽さに、有権者は2度裏切られたことになる。

 小沢氏は辞意表明会見で、総選挙で勝つのが難しいから政権の一翼を担い、国民に約束した政策を実行したかったと説明した。ここには論理のすり替えがある。

 総選挙を経ない大連立は政治家が権力を手にする「近道」にすぎず、国民が思い描く自民、民主両党のビジョン競争とは対極のものだ。2大政党が相違を克服しながら粘り強く合意を目指すことからしか、政権交代可能な成熟した政治風土は育たないだろう。

 権力を行使する側の論理だけで大連立が語られることに、日本の政党政治の不毛を見る。

 参院「民主党支配」がこれから何年も続くというくびきがあるにせよ、福田康夫首相もまず有権者の審判を経たうえで、大連立話を進めるべきだった。せっかく芽生えつつある「政権選択」選挙への期待を、こらえ性のない政局的妥協で消し去るべきではない。

 ◇あるはずもない「情報垂れ流し」

 我々メディアにとって今回の大連立協議の真相をやぶの中で終わらせることは、読者に不誠実な態度である。毎日新聞は両者の関係者の取材を踏まえ、国際貢献の恒久法を巡る福田、小沢両氏の合意などを正確に報じてきた。とりわけ「小沢首謀説」にかかわる記事は、情報源を明示し、双方の言い分を掲載している。「情報垂れ流し」や「世論操作」の意図が、あるはずもない。政治史に残る動きを、さまざまな情報を基に積極的に伝えるのは、報道機関の当然の責務と考える。

 小沢氏はメディア報道に事寄せて反論した。そこに、権力ゲームを長年にわたって続けてきた小沢氏の、政治家としての限界を垣間見る。

 奇計・奇略による合従連衡劇は、有権者に政治への無力感を植えつけるか、再びかつての乱暴な劇場型政治に引き戻すことになりかねない。それは政治の喜劇、国民の悲劇ではないか。

毎日新聞 2007年11月5日 東京朝刊

148片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/06(火) 17:30:40
小沢、読売・渡辺氏との因縁…「大連立の首謀者」報道
「朝日、日経除き中傷報道だ」
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_11/t2007110524.html

 辞任表明会見で猛烈なマスコミ批判を繰り広げた民主党の小沢一郎代表。「朝日新聞、日経新聞などを除き」とオブラートに包んだが、永田町では「一番のターゲットは読売新聞」との見方が強い。視線の先には、一連の大連立構想を描いたといわれる渡辺恒雄・読売新聞グループ本社代表取締役会長の姿も見え隠れする。

 小沢氏は4日の記者会見で、福田康夫首相との党首会談や大連立構想は小沢氏が呼びかけた、とする報道は「事実無根」と主張。

 その上で「朝日新聞、日経新聞などを除き、ほとんどの報道機関が政府・自民党の情報を垂れ流し、自ら世論操作の一翼を担っているとしか考えられない。私を政治的に抹殺し、民主党のイメージを決定的にダウンさせることを意図した明白な誹謗(ひぼう)中傷報道だ」と痛烈に非難した。

 ある民主党関係者は「小沢氏はほとんどの報道機関と言っているが、特に問題視しているのは読売新聞だ」という。

 確かに、同紙は一連の党首会談報道を圧倒的にリード。3日付朝刊で「小沢氏は早い段階で連立に前向き」と報じ、4日付1面トップでは「『大連立』小沢氏が提案」の見出しで、(1)自衛隊の海外派遣のあり方を巡る一般法(恒久法)について、「派遣は国連決議に基づくものに限る」との小沢氏の案を飲めば「連立したい」と小沢氏から連立政権への参加を持ち出した(2)連立は首相のほうから要請した形を求めた−ことを伝えた。さらに、10月半ばに小沢氏の側から党首会談を持ちかけたことも報じた。

 また、小沢氏の辞任会見を受けた5日付朝刊では、1面で「『小沢副総理』で一度は合意」の見出しで、閣僚ポストを自民10・民主6・公明1とする具体的な会談内容を伝え、民主党には国交相や厚労相、農相が上がっていたことを報じた。

 さらに“ウソつき”呼ばわりされた件でも、読売新聞は5日の紙面で、「自ら真実を語れ」と題した政治部長の署名記事で反論。

 「党首会談は小沢氏の方から持ちかけたもので、『大連立』構想も小沢氏の提案だった、といった点は読売新聞も報道した。小沢氏の批判がこれを指すのであれば、『事実無根』などと批判されるいわれは全くない。いずれも首相周辺をはじめ多くの関係者が証言しており、確実な裏付けを取ったうえでの報道だ」と記しているのだ。

 両者が対立する背景について、永田町事情通はこう話す。

 「そもそも、今回の一連のシナリオを描いたのは渡辺氏だと言われているが、その辺りに対立劇の根っこがあるのだろう」

 実際、先月25日夜、都内の料亭に渡辺氏のほか中曽根康弘元首相、氏家斉一郎・日本テレビ取締役会議長らが集まり、会談が行われた。

 氏家氏は福田政権誕生にも大きな役割を果たし福田首相に大きな発言力を持つ。渡辺氏は大連立、そのうえで中選挙区制の復活を持論としている。この場で大連立が話題にのぼり、中曽根氏が「できるんですか」と問うと、渡辺氏は「できます」と応じたという。

 この渡辺氏の意向に、森喜朗元首相や自民党の中川秀直元幹事長、青木幹雄前参院議員会長が同調して今回の流れを作ったとみられている。

 前出の事情通は「大連立を実現させたいという思いでは渡辺氏も小沢氏も一緒だったのだろうが、あまりにも読売の報道が内幕をバラしすぎて怒り心頭に発したのでは」と見るのだが。

149片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/07(水) 21:11:29
「大連立」まず誰が? 小沢氏「2カ月前に話あった」
2007年11月07日20時53分
http://www.asahi.com/politics/update/1107/TKY200711070338.html

 「大連立」を言い出したのは誰か――。小沢代表は7日の記者会見で、福田首相との党首会談に至るまでの経緯を明らかにした。政治家が公の場で政局の内幕を明らかにするのは異例であり、首相は「何から何まで話すのは許されない」と反発している。

 小沢氏によれば、約2カ月前、ある人物から誘われ、食事をした。「お国のために大連立を」と訴えるその人物に、小沢氏は「民主党は参院選で国民に力を与えてもらった。衆院選も力を合わせて頑張ろう、勝てるという雰囲気の中にある」と説明し、「(連立は)政権を担っている人が判断する話。私どもの方からとやかくいう話ではない」と伝えたという。

 しばらくたった先月半ば以降、その人物から「首相もぜひそうしたいという考えだ。首相の代理と会ってくれ」と連絡があり、指定された場所に行った。そこで、小沢氏が「本当に首相はそんなことを考えているのか」と問うと、相手は「首相もぜひ連立したい」。小沢氏が「あなたも本気か」と聞くと、「おれも本気だ」と応じた。小沢氏は「首相がそうい考えなら、首相から直接話を伺うのが筋ではないか」と返答。その後、党首会談の申し入れがあったという。

 仲介者について、小沢氏は「具体的な名前は言えない」としたが、小沢氏周辺によれば、仲介者は読売新聞社の渡辺恒雄主筆で、首相の代理は森元首相とみられる。

150片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/08(木) 01:11:21
小沢氏、大連立構想の経緯を明らかに (1/2ページ)
2007.11.7 22:55
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/071107/plc0711072255015-n1.htm

 小沢一郎民主党代表の辞任騒動にまで発展した大連立構想が浮上した経緯は何だったのか−。小沢氏は7日の記者会見で、約2カ月前の「さる人」からの提案を経て、10月中旬以降に福田康夫首相サイドからもアプローチがあり、同30日の首相との党首会談に結びついたと指摘した。これに対し、首相はこの日、記者団に対し「とくに説明したくない。迷惑をかけることになる」と言葉を濁し、否定も肯定もしなかった。

 小沢氏は記者会見で「2カ月前後前にさる人に呼ばれ、食事をともにしながら話を聞いた。お国のために大連立をという話があった」と振り返り、「そういう(大連立の)話は現実に政権を担っている人が判断することであり、私どもがとやかく言う話ではない」と返答したことを明らかにした。

 小沢氏は「さる人」の実名を伏せたが、「小沢氏に最初に連立を持ちかけたのは渡辺恒雄読売新聞グループ本社会長」(自民党幹部)とされている。

151片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/08(木) 01:11:46
 そのうえで小沢氏は、10月中旬以降に「さる人」から「福田首相もぜひ、そう(大連立を)したい考えだ。首相の代理の人と会ってほしい」と連絡を受けたため、代理人と会談したことを明かした。小沢氏によると、代理人から席上、「首相もぜひ連立をしたいと(言っている)。自分も本気だ」と伝えられたため、「首相がそういう考えなら直接話をうかがうのが筋だ」と回答した。これを受け同30日の党首会談がセットされたという。

 複数の政府・与党関係者によれば、首相の代理人は森喜朗元首相とみられている。

 一方、福田首相は7日夜、党首会談や連立構想が持ち上がった経緯について「とくに説明したくない。(関係者に)迷惑をかけることになる」と具体的な説明は避けた。首相官邸で記者団の質問に答えた。

 また、「時期がくれば話すのか」との問いには「さあー、どうでしょうね」と述べたうえで、「小沢代表との信義もあるから何から何まで話をしていいのか。私は許されない。(連立構想が)まとまっていれば話をできた部分もあった」と語るにとどめた。

152片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/08(木) 02:04:43
小沢代表:「大連立」は2カ月前に仲介者から
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20071108k0000m010148000c.html

 民主党の小沢一郎代表は7日の記者会見で、福田康夫首相(自民党総裁)との党首会談について、約2カ月前に「さる人」とする仲介者から自民党との「大連立」を持ちかけられたことなど、経緯の一部を説明した。党首会談についてはどちらが先に連立構想を持ちかけたかで政府・与党、民主党で見解が食い違っているが、トップ会談でいきなり議題となったわけでないことを小沢氏が認めた形だ。

 小沢氏は「さる人」の名は明らかにしなかったが、自民党関係者は7日「最初に仲介したのは読売新聞グループ本社の渡辺恒雄会長兼主筆ではないか」と指摘した。

 小沢氏は政府・与党の関係者が「連立協議を主導したのは小沢氏」と指摘していることに改めて反論。「今まで私は、政治家同士で内々で話したことについては、一切外部に漏らしたことはない。しかしことがことなので申し上げる」と経緯を語った。

 小沢氏によると、約2カ月前に「さる人」から呼び出され、食事をともにしながら会談した際「お国のために大連立を」と持ちかけられた。小沢氏は「民主党は参院選で勝ち、衆院選も力を合わせて頑張ろうという雰囲気だ」との考えを示した上で「そういう話(大連立)は政権を担っている人(首相)が判断する話だ」と述べたという。これは、安倍晋三前首相が退陣表明した前後にあたる。

 さらに先月半ば以降「さる人」は小沢氏に改めて連絡を取り「首相もぜひそう(大連立)したいという考えだ」として、首相の「代理人」に会うよう要請した。小沢氏が指定された場所に向かうと、代理人は「首相もぜひ連立したいということだ」と発言。小沢氏が「あんたも本気か」と問うと「オレも本気だ」と答えたという。これは時期的に福田内閣発足後で、「首相の代理」は福田康夫首相の意を体した人物となる。小沢氏は「代理人」の名も明かさなかったが、森喜朗元首相、青木幹雄前参院議員会長、中川秀直自民党元幹事長らが大連立構想に賛同してきた。

 福田首相は連立協議の提案者について「互いにそういう気持ちが多少でもないと、そういうことにならん。あうんの呼吸」と説明している。小沢氏は改めて自らの「持ちかけ」を否定したが、党首会談で閣僚人事が協議されたかなどの質問にはこの日も答えず、依然として不透明だ。【竹島一登】

毎日新聞 2007年11月8日 1時33分

153片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/08(木) 18:39:16
大連立:鳩山幹事長も8月に「読売の渡辺主筆」から
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20071108k0000e010032000c.html

 民主党の小沢一郎代表が福田康夫首相との党首会談で議題になった大連立について「約2カ月前に仲介者と会談した」と明らかにした問題で、民主党の鳩山由紀夫幹事長は8日午前、TBSのテレビ番組で「(仲介者は)読売新聞(グループ本社会長)の渡辺(恒雄)主筆ではないかと思っている」と述べた。

 しかし鳩山氏は「小沢氏に確かめたわけではない」とも述べた。また鳩山氏は同日、東京都内で記者団に対し、鳩山氏も8月21日に渡辺氏と会談し、大連立構想や中選挙区制度の復活を提案されたが、拒否したことを明らかにした。【大貫智子】

毎日新聞 2007年11月8日 11時14分

154片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/13(火) 00:27:37
社説:「党首会談工作」 「さる人」の説明が聞きたい
http://www.mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20071113k0000m070150000c.html

 自民、民主両党による大連立構想の真相は依然不透明だ。ことは、国を治める権力の所在にかかわる重大問題である。当事者である福田康夫首相はもちろん、小沢一郎民主党代表が「さる人」として存在を明らかにした「仲介者」は事実を語るべきだ。

 小沢氏が今月7日の記者会見で明らかにしたところによると、党首会談に至る経緯は大要次のようなものだ。

 2カ月ほど前、「さる人」から呼び出され「お国のために大連立を」という話があった。10月半ば以降にその人からまた連絡があり「首相の代理の人と会ってくれ」という話をされた。「代理人」に会ったところ首相もぜひ連立したいということだったので、「首相から直接話を聞くのが筋だ」という話を返し、党首会談につながった−−。

 「さる人」の名前を小沢氏は明らかにしていないが、読売新聞グループ本社の会長兼主筆の渡辺恒雄氏である、と読売新聞を除くほとんどのメディアが報じている。「さる人」がだれで、どのような仲介をしたのかは、まさに新聞の読者の「知る権利」の対象だろう。渡辺氏が仲介をしたのなら、その事実を紙面で明らかにすべきではないか。新聞の紙面づくりのトップに期待されることだ。

 読売新聞は8月16日付の社説で「民主党も『政権責任』を分担せよ」と大連立を提唱し、党首会談後の社説でも「それでも大連立を目指すべきだ」と持論を展開している。

 衆参両院で多数党が異なるねじれ国会の出現による政治の停滞を憂い、社説で大連立を提言するのは一つの考えだろう。また、それを記者が政治家に説くこともあるだろうし、求められれば助言をすることもあるだろう。

 しかし、それはあくまでも言論による説得であるべきだ。権力者間の仲介役をかって出るとすれば、新聞の使命を超えるのではないか。

 政治の停滞をどういう形で防ぐかは政治家側が国民の意向をくみながら判断すべき事柄だ。新聞が政治の権力づくりの当事者になって、権力監視という重要な役割を果たせるだろうか。

 振り返れば、私たちの先輩記者たちがかつて、政治家のパイプ役として動いたこともあった。しかし、そうした行動は報道の公正さを損なう恐れがある。自戒しなければならない。

 渡辺氏は新聞記者、新聞経営者としての半世紀以上にわたる功績が認められ、日本新聞協会から今年度の「新聞文化賞」を受賞している。経営者としても政治記者としても評価されている人だけに口をつぐんでいるのが不可解だ。

 日本新聞協会が00年6月に定めた新聞倫理綱領は、国民の「知る権利」は、あらゆる権力から独立したメディアが存在してはじめて保障されるとし、「新聞はそれにもっともふさわしい担い手であり続けたい」とうたっている。そのときの新聞協会会長が渡辺氏だったのである。

毎日新聞 2007年11月13日 0時12分

155片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/13(火) 14:21:22
記者の目:大連立に飛びついた小沢氏辞意騒動=須藤孝(政治部)
http://mainichi.jp/select/opinion/eye/news/20071113ddm004070119000c.html

 ◇党内でも浮いていた焦り−−民意を信じてみては

 小沢一郎・民主党代表が自民党との大連立構想をめぐって、いったんは辞意を表明し、党を大混乱に陥れた。最終的に「連立は考えない」と明言し続投したが、筋金入りの2大政党論者と思われた小沢氏に焦りをもたらしたのは、次期衆院選での政権獲得に自身の政治生命をかけることへの迷いと弱気だった。選挙に精通しているゆえの判断とはいえ、最初から「勝てない」という悲観論の根底に、有権者不信がないだろうか。この際、腹を据えて国民の審判から逃げずすべてを託す覚悟を示してほしい。

 辞意を撤回した7日の記者会見で、私は会見場を去ろうとする小沢氏を引き留め「なぜ選挙を経ない大連立を主張したのですか」と質問した。今夏の参院選では「参院で与野党を逆転させ、次期衆院選で政権を交代する」と明確な方針を示していた小沢氏がなぜひょう変したのかをこの耳で確かめたかったのだ。だが、小沢氏は「(大連立は)主張していない。政策協議もやってもいいかなと思ったということ」と、直接、質問には答えなかった。

 ドタバタだった辞意騒動だったが、小沢氏が2大政党と有権者の審判をどう整理しているかは、とても重要だ。

 小沢氏は4日の会見で「民主党が政権運営の実績を示すことは、2大政党制の定着と矛盾するどころか、民主党政権を早めることでその定着を確実にする」と述べ、選挙による政権交代を経ない連立を正当化した。「大連立」後の衆院選で、本格的な民主党政権を樹立すればいい、との理屈だ。

 小沢氏の発想の背景には、現状で衆院選に突入しても、過半数を獲得することは困難、との見切りがある。小沢氏は7日の記者会見で「参院選勝利の余勢で勝てるというのは甘い」と語った。小沢氏の指摘する通り、次期衆院選で現有議席(112議席)が倍増しても過半数(241議席)には届かない。小沢氏は1日に地方を行脚した際、「情勢は厳しい」と周囲に漏らしたという。個別の選挙区情勢を分析するほど、危機感が募ったはずだ。

 さらに、次期衆院選を「最後の戦い」と繰り返し強調してきた自らの主張を、軌道修正しようとした疑念も浮かぶ。小沢氏は体調不安を抱え、党内には次を狙う中堅・若手がひしめく。次期衆院選で過半数を確保できなければ、自らの発言通り、政治生命が終わる公算も大きい。

 しかし、選挙前に連立を組んだ場合、次期衆院選で「与党が衆院での再可決が可能な3分の2以上の議席を失う」という低いハードルさえクリアすれば、与党が連立維持を求め、小沢氏の求心力は維持される。小沢氏側近のベテラン衆院議員は「次の選挙は勝てないから、つなぎで政権につき、その次を目指せという現実論だ。それがわからないのは子供だ」とさえ言う。つまり、今回の言動は次期衆院選での勝利を確信できなくなったための延命策、ともとれるのだ。

 ところが、小沢氏にとって意外なことに、民主議員のほとんどは「自民党と連立するぐらいなら、次の選挙にかけた方がいい」と考えていた。民主党は自民党から旧社会党までさまざまな政治経歴を持った議員による寄せ集め政党だが、議員らが描くのは、あくまで政権交代を通じての2大政党制だ。中堅幹部の一人は「みんな非自民政権でないと意味がないと思っているのに、小沢氏だけは政権奪取が目的だった」と話す。

 しかも、仮に次期衆院選で政権獲得できなくても、衆参両院のねじれ状態は続く以上、小沢氏以外は「次の次」の衆院選に勝負をかける戦略も取れる。焦る小沢氏の立場は、実は党内でも浮いていたのだ。

 仮に自民と民主が連立すれば次期衆院選の時期は遠のき、与野党の垣根はなくなり、政界再編は避けられなくなる。「政権に入って2大政党」という小沢氏の主張は今のままの民主党を想定しているとは思えないだけに、無理がある。

 小沢氏は8日の報道番組で「根気強く、忍耐強くということを今回はさらに理解して今後に対応する」と反省の弁を語った。参院選で大勝したからといって、また追い風が吹くように漠然と考えている議員たちは確かに甘い。

 それでも、民主党の行く末を最終的に判断するのは小沢氏ではなく、結局は選挙による民意だ。立場が厳しいからといって、党の将来まで自らの運命と一体化させようとするのは、間違っている。今回の騒動で失った国民の信用は計り知れないが、有権者に自身の政治生命を委ねるメッセージを明確に伝えることが、再出発への足掛かりとなる。

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 「記者の目」へのご意見は〒100−8051 毎日新聞「記者の目」係へ。メールアドレスkishanome@mbx.mainichi.co.jp

毎日新聞 2007年11月13日 東京朝刊

156片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/14(水) 01:41:22
党首会談をめぐる渡辺恒雄氏の行動:識者に聞く
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20071113ddm012010019000c.html

 自民党と民主党の大連立構想まで話し合われた福田康夫首相と小沢一郎民主党代表の党首会談をめぐり、読売新聞グループ本社会長兼主筆の渡辺恒雄氏が重要な役回りを演じたとされる。渡辺氏の行動には、報道機関トップとして疑問の声も上がっている。一連の経緯を振り返り、識者の意見を聞いた。

 ◇ジャーナリストの役割逸脱−−上杉隆さん

 渡辺氏は記者からぶら下がり取材を受けて、自らを「新聞記者」と名乗っていましたが、オブザーバーとしてでなくプレーヤーとして政治の中に手を出したのなら、ジャーナリストとしての役割を逸脱しています。それを恥じるのではなく誇りを持ち、パワーだと思っている。記者クラブが力を持つ日本のメディアがこういう行動を許してきたのだと思います。記者としての地位、目的、手段を取り違えている。

 渡辺氏は主宰する「山里会」でも話しているそうですが、憲法改正をして歴史に名を残したいのでしょう。そうした考えを書くことによって読者にアピールするのがジャーナリストです。

 ねじれ国会で政治が停滞しているというが、衆参両院がねじれたからテロ特措法などがわかってきた。国民生活に懸念があるなら、民意を問えばいい。大連立の可能性も含めて問うべきで、それは政治家の仕事です。渡辺氏は政治家ではない。

 渡辺氏の関与が指摘されてからも、読売新聞はその点に触れていませんが、国民の知る権利に応えるためには、プレーヤーとして存在する人の名前は書くべきです。しかも、渡辺氏は反論する場を持っているのですから。【聞き手・本橋由紀】

 ◇読売の報道の自由損なわれる−−田中早苗さん

 渡辺氏が政治の舞台裏で表面化せずにやってきたことが今回の重要な政局で象徴的に現れたわけだ。渡辺氏の行動は有力政治家への助言にとどまらず、取材対象者と一体となるどころか、当事者として政治物語を作ろうとしたように見える。政治や行政など公権力と一定の距離を保つことを社会から求められている本来の記者の定義からは大きく踏み外していると言えるのではないか。

 記者は、誰に対しても自由に批判できる立場であるべきだ。それにもかかわらず、渡辺主筆の今回の行動は自分自身の言論が制約されかねないだけでなく、主筆という読売新聞記者のトップに立つ人物が政局にかかわることで、読売新聞という報道機関としての取材・報道の自由が損なわれかねない。読売新聞の一線記者は手足を縛られたような思いではないか。

 政治と報道機関との距離をめぐっては、00年に社会問題化した森喜朗首相(当時)の「神の国」発言に絡む記者会見で、森元首相に向けたとみられる「指南書」が内閣記者会で見つかり、記者の関与が指摘された。政治との距離など政治記者や政治ジャーナリストの在り方が改めて問われると思う。【聞き手・臺宏士】

157片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/14(水) 01:43:01
 ◇記事にし読者に問うこと責務−−有山輝雄さん

 自由民権運動があった明治期の新聞記者は、思想や主義を実現するために政論記事を書くとともに政治活動も行っていた。政府を弾劾する記者集会の決議も記事にするなど言論と実践は一体であり、読者もそういうものだと受け止めていた。

 明治末期になり新聞社が企業化すると、記者は社員と明確に位置づけられるとともに、現在の報道原則となっている不偏不党や中立、客観報道主義が確立していく。占領下の連合国軍総司令部(GHQ)も報道機関にそう指導した。ただ、不偏不党や客観報道主義は、「記者は編集方針に従って記事を書いていればいい」という議論に結びつきかねないし、新聞記者の概念も時代によって変わる。記者が常に第三者の立場であるべきだと決め付けることがジャーナリズムの活力を失いかねないという主張もある。

 渡辺氏が果たした今回の役割については検証が必要だ。渡辺氏が政治活動を行い、主筆という肩書のあるジャーナリストである以上、目的実現のためどんな役割を果たし、何を見たのかを記事として書いて読者に問うのが責務だ。そうでなければジャーナリストとしての任務を放棄したことになり、政治家と変わりない。【聞き手・臺宏士】

 ◇「構想描き説得」には問題ない−−三宅久之さん

 渡辺さんが連立政権に向けて動いたのは、結構なことだと思いますよ。参院選で民主党が勝って、参院での野党優位が少なくとも6年は続く。今の国会ではなかなか法律が成立していない。

 衆院で民主党が勝てば収まるというが、小沢一郎代表自身が会見で言ったように、過半数を取るのは厳しいと思われている。

 それをどうするか、政治家が誰も具体的に提示できない時に、政治ジャーナリストである渡辺さんが処方せんを提示し、関係者を説得したんです。

 そして党首会談が開かれたが、民主党が拒否してご破算になってしまった。

 新聞記者が政治に関与した例はいくらでもあるんですよ。例えば、保守合同により55年体制ができた時、鳩山派の会合の中心にはいつも新聞記者がいた。

 最近はあまりはやらないが、81歳のなべちゃん(渡辺氏)が何かを成し遂げたいと動いたんですよ。選挙で選ばれた政治家ではないと指摘する人がいますが、審議会で民間人を集めて案を書いているでしょう。青写真を描いて説得することは何の問題もない。【聞き手・本橋由紀】

158片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/14(水) 01:44:04
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 ◇プレーヤーとなることに、抑制的な記者多い

 読売新聞は8月16日付社説で「民主党も『政権責任』を分担せよ」と自民党と民主党の大連立政権を提言した。渡辺氏は社説掲載を契機に大連立の必要性を福田、小沢両氏をはじめ両党の政治家に積極的に説き出した。

 小沢氏は今月7日の記者会見で、「約2カ月前に『さる人』から呼び出され『お国のために大連立を』という話をされた。さらに10月半ば以降に、また連絡があり首相の代理人に会ってくれと要請された。代理人と会い、首相が連立を望んでいることを知り、党首会談の運びになった」という趣旨の発言をした。

 「さる人」とは渡辺氏と見られ、毎日新聞では同氏が党首会談の「仕掛け人」であることは記事中で指摘してきた。

 小沢氏は会見で「さる人」について、「『あなたにお会いできません』というたぐいのひとではない」と話している。そこには、日本で最大の発行部数を持つ新聞社のリーダーを無視できない、政界の空気が表現されている。

 毎日新聞では渡辺氏にインタビューを申し入れたが、「この件については応じられない」という回答だった。

 2日の党首会談は失敗したが、渡辺氏は4日放送のTBS時事放談(2日収録)で「もう一度選挙とか言うが、1年も2年も待ってたらどうなるのか。6年とか9年間、立法まひ状態で耐えていけるか」などと、大連立の必要性を語った。また読売新聞は党首会談後も「それでも大連立を目指すべきだ」(5日付)などの社説を掲げている。

 81歳になる渡辺氏は、1950年に読売新聞に入社し、自民党副総裁などを務めた大野伴睦氏の番記者などを務めながら、政治記者として頭角を現していった。大野氏は三木武吉氏らと保守合同の舞台回しに動いた政治家である。

 著書「君命も受けざる所あり 渡辺恒雄 私の履歴書」(日経新聞)によれば、池田内閣時に、渡辺氏が大平正芳官房長官に、衆院議長がほしいという大野氏の意向を伝える場面なども出てくる。「新聞記者と政治家との関係を超えた信頼関係」にあるという中曽根康弘元首相とは、若い時代の読書会を通じて急速に親しくなったようだ。

 政治記者の中には培った人脈を活用して、疎遠な政治家同士を引き合わせたり、実力者に人事や政策面の提言をする記者もいる。取材者よりもプレーヤーとして動く様子は、政治家や秘書の回想録などにも登場する。

 政治記者と政治家の癒着批判や、密室劇を嫌う国民の情報公開に対する要求が強くなった。今では「国家のため」という大義名分があっても、過去と比較して多くの記者が密室でのプレーヤーになるのを抑制的にとらえているというのが実感だ。【政治部編集委員・小菅洋人】

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 ■人物略歴

 ◇うえすぎ・たかし

 フリージャーナリスト。元ニューヨーク・タイムズ取材記者。著書に「官邸崩壊」(新潮社)など。

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 ■人物略歴

 ◇たなか・さなえ

 弁護士。第一東京弁護士会所属。マスコミ倫理懇談会全国協議会「メディアと法」研究会アドバイザー。

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 ■人物略歴

 ◇ありやま・てるお

 東京経済大教授。メディア史。前日本マス・コミュニケーション学会会長。著書に「徳富蘇峰と国民新聞」など。

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 ■人物略歴

 ◇みやけ・ひさゆき

 政治評論家。元毎日新聞記者。テレビのコメンテーターを務めている。

毎日新聞 2007年11月13日 東京朝刊

159片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/24(土) 19:33:03
近事片々:政治勘が鈍った? そんなの関係ねえ、
http://mainichi.jp/select/opinion/kinji/news/20071124k0000e070059000c.html

 「岩手までよく来てくれた。いろりの鉄瓶で酒を燗(かん)していた。つまみはミートホープの肉入りコロッケと比内鶏のくん製だ。遠慮はいらん。なぜプッツンしたかって? そりゃ大連立がおれの政策を実現するのに手っ取り早いからだ」

   ◇

 「政治勘が鈍った? そんなの関係ねえ、オッパッピーだ。おれは今まで人の善意を信じてきた。さる人も首相代理も憂国の情で動いたと思いたいよ。談合政治は古いと? 党内のみんなもそう言う。一郎老いたりか」

   ◇

 「今度の党首会談、本当言うと自民党が利用するから出たくなかった。えっ、もう時間か。消費期限切れの赤福があるから土産に持っていけ」(イッちゃんの炉辺談議)

毎日新聞 2007年11月24日 12時35分

160片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/12/04(火) 23:12:47
報道陣から入場料徴収 熊本県天草市の冬巡業で興行主 '07/12/4
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200712040290.html

 熊本県天草市で四日に行われた大相撲の冬巡業で、勧進元と呼ばれる興行主が報道陣に対して1社につき1万円もの“入場料”を義務付け、異例の徴収を行った。復帰したばかりの横綱朝青龍への取材で各メディアが殺到するのを見込んでの、不入りによる赤字対策と思われる。

 「大相撲天草場所実行委員会」の益田政昭委員長によれば、前日の段階で約2700人収容の会場に対し、入場券の売れ行きは6割程度。益田委員長は「10日前の時点で500万円の赤字だった。どうしたものかと話し合った結果、報道陣からもチケットを買ってもらおうということになった」と説明する。また「朝青龍関が来るから、報道陣もいっぱい来るだろうと思った」と、横綱への注目度に“便乗”したことを認めるかのような発言もした。

 朝から取材に訪れたマスコミ各社は勧進元に強く抗議したが、受け入れられなかった。結局19社が1万円ずつ支払って入場。「天草場所」担当の、日本相撲協会の玉垣親方(元小結智乃花)は「協会としては、興行権を売った主催者の勧進元に任せているので、何かを言える立場じゃない」と渋い表情で話した。冬巡業最終日のこの日は、約1900人が来場。観客の入りは7割程度だった。

161片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/12/05(水) 21:52:14
渡辺・読売会長:「いずれは全部書く」 自・民党首会談
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20071206k0000m010125000c.html

 渡辺恒雄・読売新聞グループ本社会長兼主筆は5日、東京都内で開かれた自民党の中川昭一元政調会長のパーティーであいさつし、福田康夫首相と小沢一郎民主党代表の党首会談に関連し「いずれは全部書いてやろうと思う」と述べ、自らが「仲介者」だったことを事実上認めた。

 渡辺氏は「新聞記者の分際で話に介入して書かないのはけしからんという誹謗(ひぼう)中傷を浴びているが、これは書きます。私が全部ばらして書いたら、大変な迷惑をかける人がいるので、次の展開のために邪魔になる。だから私は今は何も書かない」と語った。

毎日新聞 2007年12月5日 21時43分

162片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/12/19(水) 20:25:22
「委員長は強引」NHK会長選び、経営委員が異例の抗議
2007年12月19日18時46分
http://www.asahi.com/culture/update/1219/TKY200712190291.html

 NHK経営委員会の菅原明子委員と保(たもつ)ゆかり委員は19日、緊急の記者会見を開き、来年1月24日に任期が切れる次期NHK会長選びについて「古森重隆委員長自らが推す人を強引に選ぼうとしている」などとして、古森氏に議事運営を見直すよう要望したことを明らかにした。一部の経営委員が、公の場で委員長に「抗議」するのは極めて異例。要望が受け入れられなければ、辞任する考えも表明した。

 放送法によると、会長の任命権は経営委員会が持つ。議決の際には、12人の委員のうち、9人の賛成が必要だ。

163片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/12/19(水) 20:28:18
委員が公表した「古森委員長の主な発言」
12月19日15時23分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071219-00000927-san-soci

 菅原委員と保委員は、19日の記者会見で、13日に行われた委員会での議事のもようを記した備忘録を公表した。そのなかでの古森委員長の主な発言は以下の通り。

−−次期会長には外部からの登用がいいか、内部がいいかについて
 「内部の人材がいるとすればこれまで8年間もの間改革をしてきたはずだ。それが全くなされていないということは、内部ではやる気がないということだ」

−−外部にするなら、OBもしくは内部からも優秀な人をセットで登用すべきでは、という意見に
 「私はたくさんの人からリサーチをかけた。NHKの人にも聞いたけれどOBや内部の職員では無理だと言っている。私の回りの人は全部、外部の人がずっとよい改革が出来るといっている」

−−OBを推したいという菅原委員に
 「自分は海老沢(勝二)時代の人は全部だめだと言ったはずだ」

−−13日に自身で記者に「内部が望ましい」と答えたという指摘に
 「記者が何と記事を書こうとそんなことは関係ない」

−−菅原委員が候補にOBを残してほしい、プロフィールを送ると話したことに
 「プロフィールを見たって人物の中身などはわかるものではない。自分がノミネートする人物は、追って皆さんに直接御紹介したいと思う。ただし、そこで否定されると本人の面子がつぶれるから困る」

−−推薦する人物の名前を挙げてほしいという他の委員の要望に
 「それは今日は出せない。経営改革は文化をよく理解する人、そして、放送のことを理解する人であると同時に経営者としての才能が必要だ。無駄な出費を大胆にカットするような経営者としての能力が必要とされている。今回非常に大事なのはそこだと思う」

−−古森委員長の推す人物が、メディアから批判されるような人なら、また受信料収入が下がるかもしれないという懸念が示されて
 「私自身も最初は経営委員長として、マスメディアから大いにバッシングされたが、今ではメディアからも大いに尊敬されている。多少マスメディアに叩かれて、受信料(収入)が下がってもそれは長くは続かないから大丈夫だ。それでは21日に1人だけ会長候補を自分が連れてきて紹介する。他に会長候補を今からでも出したい人がいたら、出してください」

164片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/12/19(水) 22:53:28
NHK経営委:古森委員長への批判、会長人選が暗礁も
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20071220k0000m040142000c.html

 NHK経営委員会(委員長=古森重隆・富士フイルムホールディングス社長)の菅原明子、保ゆかり両委員は19日開いた会見で、橋本元一NHK会長の後任選出を巡る古森委員長の議事運営が独断的だとして、文書で抗議したことを明らかにした。経営委員が独自に会見するのは極めて異例。対応が改善されなければ、両委員とも辞任する考えを示している。

 菅原委員らに同調する動きが広がれば、25日の決定を目指して古森委員長主導で進められている人選は暗礁に乗り上げ、放送法により橋本会長が当面続投する可能性もある。

 菅原委員らがファクスで古森委員長に送った申し入れ書では▽威圧的と取れる言葉で議論を封殺せず民主的な議事運営▽委員長個人の「意中の人物」を押し付けず、各委員推薦の候補も平等に扱う▽委員のみで会長人事を議論する「指名委員会」の議論を議事録などで公開する−−ことを求めている。

 また、菅原委員は13日の指名委でのやり取りのメモも公表。それによると、古森委員長が次期会長を内部から選ぶか外部にするか決めようと迫った。菅原委員によると、態度保留が2人で、他の2人がNHK内部がいいと答えた。しかし、古森委員長は「私の周りは全部、外部の方が良い改革ができると言っている」と強弁。会議終了後、全会一致で現執行部を除外する方針を公表した。さらに、各委員に推薦候補を挙げさせながら自分は明かさなかった。菅原委員は「25日の委員会でいきなり引き合わされ、決まる道筋になった」と述べたうえで、独自の候補を推薦する考えを明らかにした。【丸山進】

 委員2人が会見したことについて、古森委員長はコメントを出した。「本来経営委員会で議論すべき内容を、なぜ委員会内での議論を経ずにこのような運びとなったのか驚いている。備忘録と称する資料にも多々不正確で意図的ともとれる誤った記述もみられ、恣意(しい)的で無責任との印象を受けている」などとしたうえで「議事で一方的な運営をしたという事実はない。経営委の場を通じて両名の意見についても十分議論し、経営委としての機能を果たしていく」と結んでいる。

毎日新聞 2007年12月19日 22時15分

165片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/12/22(土) 14:36:59
大連立、持ちかけたのは小沢氏 渡辺会長、TV番組で
2007年12月22日11時11分
http://www.asahi.com/politics/update/1222/TKY200712220085.html

 福田首相と民主党の小沢代表による先の党首会談で浮上した大連立構想をめぐり、会談を仲介した渡辺恒雄・読売新聞グループ本社会長は、22日放送の日本テレビの番組(事前収録)で「小沢さんの方からのアプローチだ」と述べ、持ちかけたのは小沢氏だったと主張した。連立を組んだ場合の各党の閣僚数の振り分けもすでに決めていたと説明、不発に終わったのは小沢氏に原因があったと指摘した。

 渡辺氏は「(小沢氏は)福田さんが持ちかけて渡辺が仲介したと言うが、それは逆だ」と説明。小沢氏と会ったことを認めたうえで「小沢さんの方が危機感を持って『次の衆院選は厳しい。(衆参の)ねじれがずるずる行ったら国はおかしくなる』という認識に基づいて行動を起こそうとした」と語った。

 さらに、「小沢さんは(党内で)裸の王様になっていた。自分が言えば、幹部会はただちに賛成と言うと思いこんでいた。これが、今度の大連立話を破壊した最大の原因だ」と述べた。

 大連立の条件については「政策協議機関をつくり、テロ対策特別措置法、消費税、社会保障、年金の問題などを片づける」「小沢さんは無任所の副総理。閣僚数を(自民党)10対(民主党)6対(公明党)1で、6の中には国土交通相、厚生労働相、農水相は入れてくれということで話はついていた」と語った。

 一方、小沢氏は21日、記者団から「渡辺氏が大連立は小沢氏が持ちかけたと話している」と聞かれ、「(党首会談に)入ってない人の話をいろいろ問われても困る。いずれにしてもそのようなことではないということだけは、申し上げておきたい」と反論した。

166片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/12/22(土) 14:38:11
大連立構想、小沢氏の危機感から…渡辺・読売新聞主筆語る
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20071222iaw2.htm

 読売新聞グループ本社の渡辺恒雄会長・主筆は、22日に放送される日本テレビ番組「なかそね荘」の中で、自民、民主両党による大連立構想が浮上した経緯に関する見解を明らかにした。

 発言要旨は次の通り。

 テリー伊藤氏(司会) 連立への思いを渡辺さんが福田さん(首相)に電話したのか。

 渡辺主筆 いや、小沢さん(民主党代表)の方からのアプローチだ。

 テリー 小沢さんから電話があったのか。

 渡辺 まあ、そういうことですね。(電話が)あったし、直接会いもした。(小沢さんは)「福田さんが持ちかけて、渡辺が仲介した。おれは受け身だった」ということを貫いているが、それは逆だ。なぜ(経緯を)書かないのかと、朝日新聞をはじめ盛んに僕を攻撃しているが、ニュースソース(取材源)に対する信頼を失ったら、将来、そのソースは切れる。まだ政治は動いている。今、全部暴露しろと言っても無理だ。僕は新聞記者の倫理を守るために、言っちゃいけないことは言わない。僕自身の倫理観と道徳感がある。

 小沢さんが言っている「福田さんが持ちかけてナベツネが仲介して」というのは事実に反する。むしろ、小沢さんの方が危機感を持って、「次の衆院選は厳しい。次の選挙でも民主党は衆院で少数党で、参院は多数党だ。このねじれがずるずる行ったら、国はおかしくなる」と認識しているから、そういう認識に基づいて行動を起こそうとした。

 ところが、あの人は秘密主義というか、自分の党の幹部にも一切言わなかった。抑えられると思っていた。ところが、造反されて党首辞任騒ぎまでいった。福田さんは何度も小沢さんに、「民主党は大丈夫か」と聞いている。小沢さんは「大丈夫だ」と断言した。福田さんは僕にも聞いてきた。僕が小沢さんに聞いてみると、「大丈夫だ」と言うから、本当に大丈夫かなと思っていたら、1時間か2時間たったらパーだ。小沢さんは裸の王様になっていた。自分が言えば、幹部会はただちに賛成と言うと思いこんでいた。これが、今度の大連立話を破壊した最大の原因だ。

 テリー 連立の条件は。

 渡辺 政策協議機関を作り、テロ対策特別措置法、消費税、社会保障、年金の問題などを片づけていこう。これが国民のために幸せだと、両方とも善意で会ったことは間違いない。いずれは(経緯を)全部書く。

 テリー 連立の中での小沢さんのポジションは。

 渡辺 小沢さんは無任所の副総理。これは決まったことだ。閣僚の数を(自民党)10対(民主党)6対(公明党)1で、6の中には国土交通相、厚生労働相、農相は入れてくれということで話はついていた。

 テリー 衆院解散は。

 渡辺 解散したら、ねじれは決定的になる。そうなったら、完全に国会はまひする。その時点で連立をまじめに考えなければならないし、考えるようになるだろう。

 ◆「そのようなことではない」小沢代表◆

 民主党の小沢代表は21日、読売新聞グループ本社の渡辺恒雄会長・主筆が、自民、民主両党による大連立構想が浮上した経緯について、「小沢さんの方からのアプローチだ」などと発言したことに関し、「党首会談に入っていない人の話をいろいろ問われても困る。私から論評する必要はない。いずれにしても、そのようなことではない」と述べた。

 党本部で記者団の質問に答えた。

(2007年12月22日11時22分 読売新聞)

167片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/12/30(日) 11:06:35
「朝ズバッ!」で嘲笑…みのさん提訴 「事件と関係あるような発言」も
12月30日7時44分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071230-00000900-san-soci&amp;kz=soci

 タレントのみのもんたさん(63)とTBSが、情報番組「みのもんたの朝ズバッ!」での発言や取材方法などをめぐり、都内の男性から1100万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こされていたことが29日、分かった。事件現場からの生中継に居合わせた男性は、みのさんの発言によって「周囲に事件と関係あるような印象を与えられ、名誉を傷つけられた」と主張。原告側は「発言に影響力のある人だからこそ、軽率な発言は慎んでほしい」と訴えている。

 訴えたのは、都内のごみ収集業の会社員男性。訴状によると、「朝ズバッ!」は平成19年1月11日早朝、外資系金融社員の夫を殺害した東京都渋谷区の三橋歌織被告(33)の事件で現場となった東京都渋谷区のマンション前から生中継を行った。

 現場近くで家庭ゴミの収集中だった男性は、取材をしようとするアナウンサーに撮影を拒んだ上、「これテレビに出るんですか」と質問。アナウンサーは「映さないように配慮します」と応じた。

 これに対し、みのさんは「映っちゃってるよ、もう十分」と笑いながらスタジオからコメント。こうしたやりとりが約3分間、テレビに映された。この間、みのさんは「手首を生ゴミと一緒に出したってことは、この収集車が集めに来てるわけ?」などと発言した。

 原告側は、みのさんの発言に「撮影を拒む原告をあざ笑った。さらに遺体の一部を運搬したかのような印象を与え、放送後、子供がいじめられるなどの被害を受けた」と主張。「軽い気持ちの発言かもしれないが、一般人の原告には深刻な問題」と訴えている。

 みのさん側は、12月4日の第1回口頭弁論で提出した答弁書で、原告は明確に撮影を拒絶していない▽アナウンサーの発言に失笑しただけ▽事件にかかわったとの放送はしていない−と反論、全面的に争っている。

 みのさんとTBSは「係争中なのでコメントは控えたい」としている。

 歯にきぬ着せぬ発言が人気のみのさんだが、「朝ズバッ!」での発言が物議を醸すことも多い。不二家の賞味期限切れ原料使用問題では、裏付け取材が不十分なまま、「廃業してもらいたい」などと発言し、謝罪。香川県坂出市で祖母と孫の姉妹の3人が殺害された事件でも、姉妹の父親がすぐに警察に届けなかったことに「普通だったらそのまま電話しないかね」などと発言し、父親から批判されている。

168片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/01/03(木) 16:04:11
発信箱:政治改革20年=与良正男(論説室)
http://mainichi.jp/select/opinion/hasshinbako/news/20080103k0000m070072000c.html

 衆参のねじれを解消する一番簡単な方法は「民主党が次の衆院選で過半数を獲得し、政権を取ることだ」と年末に書いたら、当の民主党関係者から「そんなにウチに肩入れして大丈夫?」と心配されてしまった。

 別に肩入れしているわけではない。政権が行き詰まれば政権与党が代わり、これまでのしがらみを捨てて、よりましな政治にする。政権交代が当たり前のように起きる社会が望ましいと、かねて書いてきたし、その可能性は出てきたと考えているだけだ。

 1988年、リクルート事件を機に「政治改革」が叫ばれ始めて今年は20年になる。小選挙区比例代表並立制の導入は、自民党の派閥政治から脱却し、政党が政策で争って政権交代が実現しやすい仕組みにするのが狙いだった。マニフェストの導入で、その基盤も随分と整備された。

 「小選挙区導入後、政治家は選挙のことばかり考えるようになった」という人もいるが、この20年は決してマイナスではなかったと思う。

 「民主党政権」に人々がどれだけリアリティーを感じられるか。いよいよそれが問われる年になる。私も「民主党で大丈夫?」と考える場面は多いし、薬害C型肝炎被害者の救済法案の動きを見ると、自民党にはまだまだ知恵があるなあと素直に認めるのだ。

 自公政権か民主政権か。ますます判断に迷うことだろう。でも、選挙を通じて政治を動かすのは有権者だ。それを実感できたのが、政治改革の最大の成果だったのではあるまいか。「解散・総選挙が待ち遠しい」くらいの気持ちで見つめていきましょう。

毎日新聞 2008年1月3日 0時11分

169片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/01/22(火) 10:32:45
江原氏番組「倫理に反する」…フジ「あるある」の教訓生かせず

 昨年7月放送27時間テレビ NHKと民放が作る「放送倫理・番組向上機構」(BPO)の放送倫理検証委員会は21日、フジテレビが昨年7月に放送したバラエティー番組「FNS27時間テレビ『ハッピー筋斗雲』」内でスピリチュアルカウンセラーの江原啓之氏(43)が登場したシーンについて「倫理に反する」との審議結果を発表した。検証委は「(フジテレビ系列である関西テレビの)『発掘!あるある大事典2』の教訓が生かされていない」と反省を促した。

 「初めに霊能師タレントありきの企画で、出演者への配慮を決定的に欠き、制作上の倫理に反する」―。評論家の立花隆氏らが委員を務めるBPOの検証委は「ハッピー筋斗雲」でのスピリチュアル企画を厳しく断罪した。

 問題となったのは秋田県でボランティア活動に取り組む美容院経営の女性を紹介したもの。検証委が批判したのは「ドッキリカメラ的な」手法と江原氏による「スピリチュアルカウンセリングなるもの」。強引なサプライズ企画には女性に対する気配りやリスペクトがうかがわれないとしている。

 さらにカウンセリングについて「江原氏の霊視なるものを見せることに主眼が置かれている。カウンセリングは受ける本人の同意と内容の守秘が原則。同番組はバラエティー、あるいはスピリチュアルを口実に、この原則を無視している」とし番組の構成・演出を「スピリチュアルカウンセラーのPRの趣で飾られている」と指摘した。

 放送後、女性は「善意の放送の形を取りながら自分や周囲の人たちが傷つけられた」と抗議。話し合いの結果、フジテレビは内容をフォローする番組を昨年10月に放送したが、おわびや訂正のクレジットを入れたものではなかったという。

 検証委は〈1〉霊能師ありきの企画・構成。〈1〉を成立させるために〈2〉女性の美容院を「経営難」とするなど、裏付けがないのに断定的な表現があったと認定。昨年発覚した「発掘!あるある大事典2」のねつ造問題を踏まえ「教訓が生かされず、依然として『面白さ』を第一とする演出を繰り返している」と結論づけている。

 批判に対しフジテレビ広報部は「女性にご心労、ご迷惑をおかけしたことをあらためておわび申し上げます。今回の意見書を真摯(しんし)に受け止め、今後の番組制作に役立てていく所存です」とコメントした。フジテレビでは3か月以内に改善策を検証委に提出する。

 声楽家としても活動している江原さんは、著作がベストセラーになるなどスピリチュアルブームの牽引(けんいん)車として人気を集めている。しかし最近では経歴詐称疑惑や、テレビ出演中に亡くなっていないはずの女優の父親を亡くなったものとして霊視したと週刊文春で報じられるなど、懐疑的な見方も出始めている。

 ◆問題となった「ハッピー筋斗雲」の企画◆

 東北地方で美容院を経営するAさんは、中越地震被災者やいじめ問題などで苦しんでいる学校関係者に、無償で亡き父の名を冠したりんごを送っていた。

 しかし、美容院の従業員が番組あてに「りんごをタダで送るため、美容院の経営が苦しくなってしまった。亡き父がいれば何と言ってくれるのかとAさんが悩んでいる」との手紙を出す。

 これを受け、番組は東京で架空の講演会を準備。Aさんが講演会場に登場すると、ウソの講演会だと明かされる。

 そこへ突然、江原氏が登場。悟空が「お父さんのメッセージを伝えていただきたい」と語ると、江原氏は「お父さん、いらっしゃってるの。後ろにいるのね」と述べてから、亡き父の言葉として「Aさんが悪い。自分自身の生活を度外視してはだめ」などと発言する。

 不審そうな表情のAさんに、江原氏は「心のごはんと食べ物のごはんの両方がないと」と説く。最後に「亡き父からのメッセージによって、Aさんにいつもの笑顔が戻った」というテロップとナレーションが流された。

(2008年1月22日06時00分 スポーツ報知)
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20080122-OHT1T00072.htm

170片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/01/24(木) 19:27:16
「福田と小沢の劣化競争」 松田 喬和
http://mainichi.jp/select/seiji/matsuda/news/20080124org00m010015000c.html

 「ガソリン国会」の由来でもあるガソリン税の暫定税率延長を盛り込んだ関連法案が、国会に提出された。それに合わせて国会脇の憲政記念館で開かれた道路特定財源の堅持を求める都道府県議員総決起大会には、44都道府県の議員450人が集結した。民主党系の19議員も含まれていた。

 壇上には伊吹文明幹事長、二階俊博総務会長、谷垣禎一政調会長の自民党3役とともに民主党参院議員の大江康弘(比例)、渡辺秀央(同)、山下八州夫(岐阜選挙区)各氏も顔を揃えた。

 大江氏は道路財源死守の旗振り役だ。衆参合わせて39人の署名を集めたと広言している。伊吹から「民主党の心ある方の方針を聞かせて欲しい」と促されて大江は壇上に立った。

 「(県議時代を含めると)29年の政治生活でこんな大きな拍手をいただいたのは初めてだ」と切り出すと、同席した渡辺、山下を紹介し、「39人は誰かといわれるが、わが党は圧力を掛ける政党だ」と、明言を避けた。

 その上で「この場の空気や熱意をどうか執行部に伝えていただきたい」「しっかり伝わらないようではわが党はKYだ」と述べると、かけ声と爆笑に包まれた。

 民主党参院幹部は「大江は同郷の二階に説得されたようだ。39人の大半は、1年生議員。よく分からないまま地元の首長の意向に反することが出来ず応じた」と、背景を説明する。事実、山下と同じ岐阜選出の平田健二参院幹事長は「2日連続で地元から陳情に来る。頭が痛い」と、記者会見でも愚痴をこぼす。

 党内を一本化できていないのは自民党とて同じだ。小泉チルドレンのリーダー役、小野次郎衆院議員(比例・南関東)は「道路特定財源は一般財源化を目指していたはず。10年間、暫定税率を維持する改正案はおかしい」と、党の会合で異論を唱え、一部に同調する声も出た。

 小泉チルドレンは、次期総選挙に向けての選挙区での公認調整では多くの区で劣勢に立たされている。こうしたことに対する不満に加え、福田政権下では小泉改革の見直しが進んでいることへの苛立ちが渦巻いている。

 大きく構えると21世紀のわが国の進路が問われているにもかかわらず、福田首相も小沢一郎代表もビジョンを示せないでいる。福田はC型肝炎患者救済策では最後まで戸惑い、一時は前向きだった改造人事を見送った。

 通常国会から「福田カラー」を前面に打ち出すはずだった。再スタートの号砲になるべき施政方針演説は、総花的過ぎた。伊吹からも「福田政治とは何かを明確に示して『福田色』を発揮すべきだ」と注文が付けられている。

 対する小沢も小沢だ。先の国会で最大の争点だった新テロ特措法の衆院での再議決には欠席した。「私の使命は衆院選一点にある。多少迷惑がかかっても衆院選の勝利に専念したい」と欠席批判に耳を傾けない。鳩山由紀夫幹事長は「幹事長としては出て欲しかった」と苦言を呈している。

 それだけではない世界の政治、経済などのリーダーが集うダボス会議(スイス)への出席も二転三転し、結局は欠席となった。通常国会の代表質問も拒否。いずれも、お鉢は鳩山に回ってきた。

 二大政党制の到来といわれながらも、これではリーダー同士の劣化競争が始まったといわれてもおかしくない。「日本はもはや『経済は一流』と呼べない」と、民間人閣僚でもある大田弘子経済財政担当相の経済演説の一節を引用するまでもなく、政治的指導者の負うべき責任は大きい。(敬称略)

 2008年1月24日

171片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/01/26(土) 15:12:54
酸いも辛いも:スリランカと森嶋通夫 玉置和宏
http://mainichi.jp/select/biz/tamaki/news/20071119org00m020006000c.html

 大連立構想をめぐる論争を聞いていて30年近く昔の森嶋先生(ロンドンスクール・オブ・エコノミクス名誉教授=故人)の言葉を思い出した。

 「英国の経済停滞のひとつの要因は二大政党制にある」というものだった。議院内閣制での二大政党こそ政治の理想ともてはやしていた日本からLSEに留学していた筆者としてはいささか違和感を感じざるを得なかったのである。確かにその当時の英国は第二次大戦の勝利者であったにも拘らず最悪の経済状況に追い込まれていた。私たちの社会科の教科書には「ゆりかごから墓場まで」という理想ともいえる英国の社会保障制度が堂々と述べられていた。

 福祉国家を目指す日本の模範とすべき英国はしかしその実態は苦闘していたのである。

 森嶋説は決して2大政党制を否定していたのではない。それどころかうまく行けば民主主義の教科書としてふさわしい権力の相互チェックができる。政策も保守党と労働党がそれぞれの特色を発揮して国民はそれを見ながら政権選択が可能になる。

 だがいいこと尽くめではない。一旦その歯車が狂いだすと始末が悪い。経済が停滞して失業者が増えると国民生活が苦しくなる。そうなると両党ともに国民に媚を売る経済政策を打ち出すことになる。それも単に選挙公約ではない。戦後のこの繰り返しが英国の経済をますます苦境に陥れたというわけだ。

 サッチャー政権が誕生して1年目だったが、彼女は「働くものが報われる社会建設を」としごく当たり前のことを絶叫していた。

 BBCテレビで「日本人を見なさい。彼らには能力を発揮できる社会経済システムがある」とも言って聞いているこちらが褒めすぎだと思ったほどである。

 いま日本は「ねじれ国会」で2大政党の悪循環に陥る可能性が出てきた。民主党は農家の1兆円所得保障など具体的な財源を示さず選挙公約をばらまいた。その結果参院選では大勝利となったが衝撃を受けた自民党はいま予算編成で次々と対策を繰り出している。特定道路財源の一般財源化の見送り、整備新幹線の新規着工、消費増税の繰り下げなど財政改革どころではない。

 やがてこれは近く行われるであろう衆院選でさらに激しくなるだろう。いよいよサッチャー以前の英国病にかかりそうだ。

 そんなことをあるところで話したら席上それは「スリランカ病」と言った方がいいのではないかと訂正してくれた人がいた。かつてスリランカに駐在していた官僚である。

 英国の影響を受けたこの国の2大政党による民主主義議会は、戦後最も早く先進国への道を歩むと見られていた。そのために最初の国際援助機関(コロンボプラン)がここに設けられたのだそうだ。 だが民族問題など複雑な政情もあって2大政党はうまく機能せず、却って社会保障や教育のばらまき合戦になった。日本を始め各国からの大きな政府開発援助(ODA)に拘わらずいまだに国内総生産(GDP)は1人当たり1000ドルに過ぎないという。

 ちなみにこうした貧困経済と財政赤字のなかでスリランカは医療費と教育費は全無料というお国柄だ。これをどう見るのか、そうしたことを我々はいま真剣に検討するべき時に来ているようだ。(次回は12月3日に掲載)

 2007年11月19日

玉置和宏(たまき・かずひろ)
 毎日新聞社特別顧問。1939年北海道生まれ、北大を出て62年毎日新聞社に。経済記者として大蔵省、外務省、日銀、経団連などを担当。ロンドンスクール・オブ・エコノミクス大学院(LSE)研究留学。週刊エコノミスト編集長、論説副委員長、特別編集委員、論説室顧問を経て現職。
 財政・金融、国際経済などの社説を15年間書き続ける。サミットは98年から英、独、日、伊、加、仏、米を現地取材。93年から「酸いも辛いも」を連載中。主な著作は「きのう異端あす正統」(毎日新聞社)「日本銀行裏の裏」(こう書房)、「経団連と花村仁八郎の時代」(社会思想社)、「銀行はどこへ行く」(こう書房)など。
 公職は経済審議会、航空審議会、海運造船合理化審議会などを経て現在財政制度等審議会委員。

172片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/02/05(火) 00:39:08
“つなぎ法案撤回”与謝野氏と小沢氏が同席
 民主党・小沢代表は4日、ガソリン税の暫定税率の期限を2か月延長する「つなぎ法案」の撤回を福田首相に進言したとされる自民党・与謝野前官房長官と、都内で開かれた会合で同席した。

 小沢氏は、自らが会長を務める財団法人の会合に出席し、副会長の与謝野氏と同席した。小沢氏は会合が始まって約15分で退席し、無言で会場を後にした。また、与謝野氏も記者団が「小沢氏と話はしたか」と質問したのに対し、手を振って否定した。

 与謝野氏は去年10月、大連立構想を話し合う党首会談の直前にも小沢氏と囲碁対局をしている。自民党内で小沢氏と福田首相双方にパイプを持つ議員として、今後も動向が注目される。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn/20080204/20080204-00000039-nnn-pol.html

173片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/02/07(木) 17:38:39
旅館の抗議で不適切と謝罪 日本テレビ系の情報番組 '08/2/7

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 日本テレビ系の情報番組「スッキリ!!」が一月に放送した温泉旅館でのトラブル特集で、石川県の老舗旅館が「取材を受けないまま旅館名を出された」などと抗議していたことが七日分かった。同番組は同日、「一部不適切な映像が流れ、関係者の皆さまにご迷惑をお掛けしたことをおわびします」と謝罪した。

 問題となったのは、一月十四日に放送した「特報温泉宿トラブル」。関係者によると、旅館の従業員が客室で飲食し、ごみを放置していたとの視聴者の体験談を、再現映像を交え紹介した。その際、トラブルがあったとされる老舗旅館名が映し出されたという。旅館側は「事実関係について当事者への十分な取材をしないまま一方的に取り上げた」と抗議していた。

 日本テレビ総合広報部は「放送した内容がすべてで、それ以上のコメントは差し控えたい」としている。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200802070242.html

174片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/02/08(金) 03:45:10
警察OB同士の戦い 北芝健氏が黒木昭雄氏に敗訴 名誉毀損認定
2008.2.7 23:25

このニュースのトピックス:民事訴訟
 警察出身のジャーナリスト、黒木昭雄氏が、警察OBで作家の北芝健氏に雑誌記事で名誉を傷つけられたとして、1100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が7日、東京地裁であった。鶴岡稔彦裁判長は、北芝氏の名誉棄損を認め、100万円の支払いを命じた。

 北芝氏は、黒木氏が週刊誌編集部をたきつけ、北芝氏の批判記事を書かせたということを前提に、別の雑誌で黒木氏を「ネズミ野郎」など表現していた。

 鶴岡裁判長は、「黒木氏が記事の掲載を週刊誌編集部に働きかけたとは認められない」と述べ、北芝氏の前提が誤解だったと判断。北芝氏の表現が黒木氏の名誉を傷つけたことを認めた。

 一方、黒木氏の損害については、「北芝氏の発言が掲載されたのは過激な表現を売り物にする雑誌で、社会的評価に重大な影響が生じたとまでいえるかは疑問」として、100万円にとどめた。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/080207/trl0802072325023-n1.htm

175片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/02/09(土) 01:30:28
橋下知事が生放送でNHK“口撃”
2008.2.9 00:16
 大阪府の橋下徹知事は8日、NHKの「かんさい特集」に生出演した。番組は大阪市の平松邦夫市長らと討論する形で進められたが、女性アナウンサーの進行のやり方にキレて、ほかの出演者からたしなめられる一幕があった。

 番組はこの日午後7時半スタート。国会などへの就任あいさつのため東京を訪れていた橋下知事は、約30分遅れてスタジオ入りした。

 アナウンサーが「およそ30分の遅刻で到着されました」と冗談めかして紹介すると、「遅刻といってもこちらの責任じゃない。公務を優先していた」と表情をこわばらせて釈明。「もともと、番組の最初には間に合わないと申し上げていた」と声をあらげた。

 さらにアナウンサーが財政再建策にからみ、人件費削減の具体策についてしつこく質問すると、「決まっていた予算を数日でひっくり返し、検討しているので、そこまで言及できない」と不快感をあらわに。

 「NHKのインサイダー問題だって(内部調査に)どれだけかかってるんですか」と、今年1月に発覚したNHK記者らのインサイダー取引問題を引き合いに出し、やり返した。
http://sankei.jp.msn.com/politics/local/080209/lcl0802090016001-n1.htm

176片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/02/10(日) 01:04:07
NHK、ねぎらいの言葉ない…橋下知事大いに不信感
 大阪府の橋下徹知事は9日、前日に生出演したNHKの報道番組を巡り、「(上京の公務を)切り上げてでも番組に出ろと強硬に言ってきた」とNHKへの不信感をあらわにした。

 府庁内で報道陣に答えた。番組前後にあいさつやねぎらいの言葉が一切なかったとして「黙っていても金が入ってくる組織はこんなもの」と批判。今後、取材には応じるが、NHKのスタジオには行かないと宣言した。

 番組は8日午後7時半から関西で放送された「かんさい特集」。橋下知事は同日、東京で政党や省庁へのあいさつ回りをこなして大阪に戻り、同8時ごろスタジオ入り。司会の女性アナウンサーから「30分の遅刻で到着されました」と紹介され、「遅刻は僕の責任じゃない。(公務で冒頭から)来れませんと再三、言っていた」と反論していた。

 NHK大阪放送局広報部は「司会の発言は場を和ませようとしたもの。終了後、複数の幹部からねぎらいの言葉はかけさせていただいている」としている。

(2008年2月10日00時06分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080210-OYT1T00005.htm

177片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/02/11(月) 04:31:00
発信箱:テレビと新知事=松井宏員
 最近、テレビ局のプロデューサーの話を聞く機会があった。やっぱりそういうことか、とうなずいたのは、ワイドショーなどのコメンテーターについてだ。

 「政府擁護の人が多いのは、政府・与党からの批判を恐れているから。東京では番組がチェックされている。バランスを取ったように見せかけるため、政府に批判的な人も入れるが、論戦に負けそうな人を選んでいる」

 6日、大阪府知事に就任した橋下徹氏が、タレント弁護士として数多くの番組に引っ張りだこだったわけが、ここにある。番組でのかつての発言を問われて、「話芸だった」と釈明した橋下氏の言葉は、コメンテーターが言論人ではなく、「電波芸人」であることを図らずも示した。

 就任前から物議をかもす発言を連発した新知事もさりながら、気になるのはテレビ局のスタンスだ。当選が決まった夜、収録済みで未放映だったレギュラー番組を早速流した局や、選挙戦の模様などを交えて、手腕が未知数の新知事をヒーロー扱いする特集を組んだ局もあった。

 3日のテレビ欄(関西地区)には、「橋下知事」の名前が躍る番組が五つもあった。いずれもバラエティー系。旬の人だから視聴率が取れるのだろうが、テレビが応援団と化したかのようだ。

 新知事に対する身内意識が潜んではいまいか。今後もテレビ出演は続けるという新知事だが、失政をおかした時、テレビはあくまで応援団でいるのか、それとも昨年のボクシングの亀田一家のように、手のひらを返してバッシングに走るのだろうか。(社会部)

毎日新聞 2008年2月9日 大阪朝刊
http://mainichi.jp/kansai/osakaprefelection/news/20080209ddn002070007000c.html

178片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/03/11(火) 00:59:49
自民4役と渡辺読売会長が会談
2008.3.11 00:53
 自民党の伊吹文明幹事長、谷垣禎一政調会長、二階俊博総務会長、古賀誠選対委員長の4役は10日、渡辺恒雄・読売新聞グループ本社会長と都内で会談した。揮発油(ガソリン)税の暫定税率維持を含む歳入関連法案(日切れ法案)をめぐる国会情勢や、内閣改造を含む福田康夫首相の今後の政権運営などについて意見交換したとみられる。
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/080311/stt0803110051000-n1.htm

179片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/25(金) 15:49:27
現場から:政治の花 /神奈川
 今月から支局でのデスク業務に担当替えとなった。出歩く機会が減り、新聞記事で季節の移ろいを感じている。最近は桜の季節の終わりと「政治」のつぼみのふくらみに思いを巡らせた▼小泉純一郎元首相は「そろそろ大事な、何とかという『風』が吹き出した気がする」と発言。自民県連幹部も衆院解散時期について「秋にどうなるかだ」と漏らした。開花は近いと考えておいた方がいいだろう▼さて、次期衆院選。県内の唯一の焦点は前回小選挙区で全敗した民主の巻き返しに尽きると考えていたが、そうでもなさそうだ▼昨年11月の大連立騒動以来「2大政党」の自民、民主の違いがますます見えにくくなっている気がする。民主県連代表選で非労組系の国会議員が勝利したのも、その流れに沿った出来事ではなかろうか▼政治の均質化は、有権者のしらけを招く。衆院選では、色とりどりの花を楽しめそうにない。【山下修毅】

毎日新聞 2008年4月25日 地方版
http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20080425ddlk14070184000c.html

180片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/05/04(日) 01:34:49
世論調査総合スレッド76
http://society6.2ch.net/test/read.cgi/giin/1209819718/

23 名前:無党派さん[sage] 投稿日:2008/05/04(日) 00:58:34 ID:gBt8WFyJ
岩見隆夫氏は3日、報道各社の世論調査で内閣支持率が急落したことについて、
「世論調査やりすぎですよ。これじゃ流れができてしまう」と述べた。
TBS「みのもんたのサタデーずばッと」番組内で司会のみのもんた氏の質問に答えた。

30 名前:無党派さん[sage] 投稿日:2008/05/04(日) 01:32:33 ID:2LcynCYB
この岩見の発言聞いていて自分はビックリしたよ。
ついでにいうとなぜかこいつは長妻が発言していたときは怪訝そうな顔していて思わず笑ってしまったw

どんだけ、政府から金もらっているんだよって思った。wikiからだけど田原は官房機密費から金もらったらしいね。そりゃ、政府の犬になるわけだよな。

181片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/05/05(月) 16:13:57
政界混迷!人気ブロガーらに注目 読者非常識で苦悩もチラリ
5月5日13時51分配信 産経新聞


 ネット上で定着している政治系ブログとの距離感をどう計ろうかと、この記事の構想を考えていたところ、本紙「正論」の執筆者でもある雪斎さん(政治学者、櫻田淳氏)が、4月下旬に「やってられないわ」とブログ「雪斎の随想録」(http://sessai.cocolog−nifty.com/)の断筆を宣言した。政治への真剣な思いが込められた文章でありながら、心ない読者からの誹謗(ひぼう)中傷が絶えなかったという。
 雪斎さんの親友を自任する中年金融マン、ぐっちーさん(http://blog.goo.ne.jp/kitanotakeshi55)は、礼儀を知らない読者の非常識が「優良な書き手を駆逐していく」と慨嘆しており、「ぐっちーブログもそろそろ」と漏らす。雪斎氏とは同じ船団の仲間だという意識を持っていた溜池通信(http://tameike.net/)のかんべえさんも「ブログを通した議論が本当に生産的なものなのかどうか」と、疑問を抱いている。お二人ともそう弱気なことを言わず、機能不全が著しい永田町政治に対して、ますます厳しい突っ込みを入れていただきたいものである。
 衆院山口2区補選での惨敗を経て、政府・与党は歳入関連法の衆院再議決に踏み切った。その直後の各種世論調査では福田内閣の支持率がさらに低下して20%前後となっており、政党支持率は民主が自民を上回る傾向が顕著となった。内閣支持率が3割を切ると危険水域に入ると解説されていたのが、つい1カ月ほど前。危険水域どころか、カウントダウンが始まりそうな気配さえする。小泉純一郎元首相は再議決の日、衆院本会議場で「まあ、総選挙をやったら自民党は100議席は減らすだろうな!」と叫んだそうだが、福田首相がいくら解散・総選挙を先延ばししても、政権交代の可否と是非をめぐる論議が活発化していくことは止めようもないだろう。その「是非」を考察してきた雪斎氏は、民主党の日銀総裁・副総裁人事をめぐる対応について「次から次から『別の理由』を持ち出しては、不同意にしている」と喝破し、第二次世界大戦中の日本軍がガダルカナル作戦やインパール作戦で「兵力の逐次投入」の愚行を犯したことになぞらえて「不同意理由の逐次投入」と指摘していた。
 ぐっちーさんも、「政治のためには中央銀行および世界経済が犠牲になってもしかたない、というのが民主党の考え方だということだけはよくわかった」と、代案を示さない民主党を厳しく批判している。かんべえさんは、ねじれ現象の下での国会の混乱について「『民主主義のコストだ』『二大政党制への生みの苦しみだ』などという人もいますけど、正直、あほらしくてついていけませんな」。突き放した言い方だが、国民の多数は同様の見方をしているのではないか。一方、福田内閣や自民党政治に厳しい視線を向けるクレイジーパパさん(http://shopworld.cocolog−nifty.com/blog/)は、「内閣総辞職、総裁選で国民の関心をひきつけ、首相の顔をすげ替えて総選挙にのめば自民党は不死鳥のごとく復活する。そのように親分衆が考えているとしたら、時代錯誤もはなはだしい」と、かなり先読みしている。
 後期高齢者医療の導入に対する批判は引き続き政府・与党の逆風となりそうだが、「物価上昇はしようがない」とみずから経済無策を認めるような福田首相の発言も各方面で反発を招いた。春の値上げラッシュの代表選手といえば小麦製品。その高騰でカップ麺は百円玉ではなかなか買えないものになってしまった。国内消費量の9割にあたる外国産小麦の価格はどう操作されているのか。その複雑なカラクリを毒吐き@てっくさん(http://tech.heteml.jp/)が興味深く説明している。そのついでに、ガソリン価格の乱高下の騒ぎに埋もれてしまった自動車重量税の暫定税率の仕組みも取り上げている。暫定税率が切れれば「カローラクラスで3万4200円も安くなる」ところだったのが、再議決で幻と消えてしまったことをあきらめきれないユーザーもいるのではないか。
 雪斎さんは「ブログは『床屋政談』である」と定義し、プロの政治学者があえて床屋政談に関与するにあたり、「燕尾(えんび)服ではなく着流し」で臨んだという心構えを「告別の辞」の中で語っている。ネット上で展開されるあまたの政治談議のなかでも、人気サイト、人気ブロガーたちの視点は、政治報道に携わる者にとって気になるものだ。啓蒙(けいもう)を受けることも少なくない。あえて「ライバル」たちの存在をお知らせした格好だが、彼らもまた熱心な新聞の読者であることをお忘れなく。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080505-00000907-san-pol

182片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/05/18(日) 23:56:15
いかがわしい自民党の「都合が良い二重基準」
5月16日23時37分配信 産経新聞


 福田康夫首相や自民党への支持が低調な理由を考えてみた。
 与党は4月末の歳入関連法に続き、5月13日に暫定税率を10年間保障する道路整備特別措置法案を3分の2の多数を持つ衆院で再議決した。「ねじれ国会」で憲法の規定を行使することは、伝家の宝刀にも値しないほど当然になりつつある。
 ひるがえって自民党内には後期高齢者医療制度や年金記録問題などを念頭に「福田さんが首相になる前の問題だ」といった同情論が根強くある。「今までの政権が積み残したツケを背負った首相は、自分がやりたいこともやれない」という論法だ。それも一面の事実だろう。
 しかし、衆院再議決が可能となったのは、小泉政権下で行われた3年前の郵政選挙で自民党が圧勝したからだ。決して福田首相の力ではない。首相の力量不足を批判した上で再議決を主張するなら分かるが、今までのツケは首相以外の責任とするのでは筋が通らない。政権交代しても清濁併せのむのが与党だろうに、実に都合が良い二重基準を駆使している。
 平成21年度から道路特定財源を一般財源化する首相の方針に対し、与党の若手らは閣議決定という担保を求めた。首相の威厳もあったものではない。首相は3月27日の記者会見で一般財源化を国民に約束した。公約を実現できずにクビを切られるなら分かるが、具体的な行動を起こす前から身内に信頼されていないわけだ。首相もズルズルと政府・与党合意や閣議決定の屋上屋を架し続け、せっかくの「英断」は色あせた。
 そもそも若手らが錦の御旗のようにあがめる閣議決定は、そんなに重いか。政府は14年3月に人権擁護法案を閣議決定したが、いまだ実現していない。なにしろ首相自ら「必要なときには閣議決定を直すことはできるから、そのときの状況で判断すればいい」(昨年10月9日の衆院予算委)と答弁した「前科」がある。
 若手らは、一般財源化と、道路特定財源維持を前提とした道路整備特措法案が矛盾すると追及した。しかし、3月13日に衆院で同法案に賛成したのは与党議員だった。首相の一般財源化表明はその後のこととはいえ、首相の公約を色あせさせた当人たちは、自らの国会での投票行動にはほおかぶりをする。本当に一般財源化が正しいと思っていたのなら最初から反対すればいいのに、そんな度胸もない。こうした二重基準を都合良く使ういかがわしさを国民は見ている。(酒井充)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080516-00000973-san-pol

183片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/05/19(月) 09:19:05
風知草:世論調査栄えて、霧深し=専門編集委員・山田孝男
 福田内閣の支持率が続落している。理由は明白で、それ自体は擁護できない。だが、世論調査が多過ぎるという点では首相に同情する。多過ぎる結果、本来は施政の参考資料であるべきデータを政治の目標と履き違える風潮が広がっている。そのことを問いたい。

 テレビニュースに自民党幹事長が現れ、こう言った。「福田総理をあまりみっともない形でサミットの議長に送り出すわけにはいかないから、なんとか支持率を上向かせなくちゃいけません」。字幕に「支持率回復へ減税を」とある。

 首相を立てているようで軽んじているし、国民をバカにしていると思った。発言記録を取り寄せてみると、支持率と減税を直接結びつけているわけではない。自民党・長岡(新潟県)支部大会の講演の一部であり、身内の結束を求めたと考えればおかしくはないが、公開の場で総裁の人気挽回(ばんかい)を喋々(ちょうちょう)する語り口のなれなれしさが、いかにもけじめを欠いている。

 日中首脳会談後のインタビューで「外交成果が支持率アップにつながると思うか」という質問が出て、首相が「自分のために仕事してるわけじゃない」と切り返した。首脳外交は点数稼ぎかというぶしつけな質問がさして苦しまずに(苦しんだかもしれないが)持ち出され、軽い話題が生み出される。メディアのかかわりかたを含め、政界全体の事務的な調子が日本の政治をおとしめている。

 この20年、世論調査の頻度と報道量は飛躍的に増えた。手間ひまのかかる面接方式に代わり、手軽で早い電話方式が主流になったからだ。昔は、自前で面接調査を実施できる全国紙と通信社、NHKが、それぞれ年に数回ずつ実施した。

 今は民放テレビ局を加えた合計十数社がテレマーケティング会社に委託して月例調査をやり、何か起きるたびに緊急調査を競う。96年から始まった小選挙区制の衆院選がこの流れを後押しした。小選挙区選挙には人気投票という側面もある。

 昔の政治家は「世論調査で政治をやってるわけじゃない」と豪語した。世論調査が年がら年中実施され、支持率が話題の中心になり、誰もそれをあやしまない政界になったのは、せいぜいこの10年のことだ。

 1945年、他紙に先駆けて世論調査を始めた毎日新聞の社告(10月20日)に「国内輿論(よろん)は今こそ活発にゆり起され(中略)為政者をしてその方途を誤らしめず、国民政治教育の一助とする」とある。

 戦前は輿論と世論(せろん)を区別した。社会学者の佐藤卓己(京大大学院准教授)によれば、輿論とは理性的討議による合意(=議会主義)であり、世論とは情緒的参加による共感だ。

 輿論の英訳はパブリック・オピニオン(public opinion)で、世論はポピュラー・センチメント(popular sentiment)だ(佐藤「戦後世論のメディア社会学」03年、柏書房)。「輿」は貴人を乗せる台と担ぎ手を表すが、当用漢字(現常用漢字)に入らず、輿論は死語になった。世論だけが生き残って今日に至る。

 「『世論調査』のゆくえ」(03年中央公論新社)を書いた政治学者の松本正生(埼玉大教授)はこう言っている。

 「依存症とも言える世論調査ばやりの根底に、政治に対する人々の関心の低下がある。速報世論が話題提供のための道具として消費される悪循環を断ち切らなければならない」。その通りだと思う。(敬称略)(毎週月曜日掲載)

毎日新聞 2008年5月19日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/seiji/fuchisou/news/20080519ddm003070062000c.html

184片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/05/25(日) 04:14:49
アナウンサーがブログ盗用 福島中央テレビ '08/5/25

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 福島中央テレビ(日本テレビ系、福島県郡山市)は二十四日、報道制作局アナウンス部の大野修おおの・おさむアナウンサー(38)が、同社公式ホームページのブログ「アナウンス室日記」で、他人のブログ記事を盗用していたと発表した。

 「参考にするつもりが写してしまった。認識が甘かった」と話しているという。同社はブログを削除、「社内規定に照らし、厳正に対処したい」とした。

 同社によると、盗用していたのは二十四日更新の記事。「日本人の仕事の正確さ、正直さが日本ブランド」として今後、世界の中で見直されるという内容。書き出し部分や文章の構成が都内の自称「金融マン」の十四日のブログの記事とほとんど同じだった。ほかにも盗用が疑われる記事があり同社は調査している。

 「金融マン」が盗用されたことに気付きブログ上に抗議のメッセージを掲載。マスコミなどが同社に問い合わせた。

 「アナウンス室日記」は交代で執筆。社内のチェックなしに自分で更新できるという。大野アナウンサーは一九九七年に入社。今年四月から夕方のニュース番組のメーンキャスターを担当している。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200805250060.html

185片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/05/25(日) 04:17:53
福島中央テレビ:男性アナ、局HPコラムでブログを盗用
 日本テレビ系のローカル局「福島中央テレビ」(本社・福島県郡山市)は24日、大野修アナウンサー(38)が同局の公式ホームページ(HP)で連載しているコラムで、他人のブログからの盗用があったと発表した。大野アナは「閲覧しているうちに自分の経験と重なった。盗用と言われても仕方がない」と謝罪しているという。

 会見した寺島祐二・報道制作局長らによると、盗用があったのは「アナウンス室日記」の中で、大野アナが同日掲載した「日本ブランド」と題するコラム。盗用は、週刊誌などに連載もある証券マンブロガー、ぐっちーさん(47)のブログからで、題名のほか、文章の細部の表現まで同じだった。ぐっちーさんのブログの閲覧者が同局に抗議して発覚。他にも数件、盗用の可能性があるという。

 大野アナは夕方のニュース番組のメーンキャスターを務め、週1回コラムを連載していた。これに対し、ぐっちーさんは「ほとんどをコピーしたもので罪は深い。著作権の問題もあり、訴訟を提起する」と話している。

 寺島局長は「表現者として最も恥ずべき行為。処分については社内規定に照らし、厳正に対処する」と話した。【坂本智尚、松本惇】
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20080525k0000m040052000c.html

186片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/05/25(日) 04:18:29
2008/05/24-22:59 看板局アナがブログ盗用=自社HPコラムに−福島中央テレビ
 福島中央テレビ(福島県郡山市)は24日、同局の大野修アナウンサー(38)が局ホームページ(HP)に掲載した文章の一部に、他人のブログからの盗用があったと発表した。大野アナは「盗用と言われても仕方がない」と話し、反省しているという。
 大野アナは月曜から金曜の夕方の報道番組を担当する同局の看板アナ。
 盗用があったのは、同局HPの「アナウンス室日記」というコラムに掲載された「日本ブランド」と題する文章で、24日に更新された。
 「ぐっちーさんの金持ちまっしぐら」というブログに書かれた「日本ブランド」という記事をほぼそのまま引用し、タイトルも同じだった。日本のブランド力を中国などと比較した内容で、複数の報道機関からの指摘で発覚した。
 大野アナは、他のブログからの複数の盗用も認めているという。
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&amp;k=2008052400371

187片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/05/29(木) 10:30:38
発信箱:理解不足ではない=与良正男(論説室)
 私がひそかに「○○子おばあちゃん」と呼んでいるIさんは今年87歳になる。極めて的確な本欄への感想を時折、手紙で送ってくださる東京都内の読者の一人だ。

 2年前、夫に先立たれ、国民年金を頼りにする暮らし。決して楽ではないはずだが、そんな中で新聞を購読し、「毎日、すみからすみまで読んでいる」と聞くと、いつも頭が下がる思いだ。そして、Iさんは自らに言い聞かせるように、こう記す。

 「不服ばかり言っていては心まで貧しくなりかねません」「自立心を持って力強く生きたいですね」……。

 戦後の日本はこうした人たちに支えられ、政治はこうした人たちに随分と甘えてきたのだと思う。そのIさんたちが今、後期高齢者医療制度に怒っている。いや、悲しんでいるといった方がいいかもしれない。

 政府・与党関係者は「説明不足だった」と口をそろえるが、すでに多くの人は制度の仕組みをよく理解し、改革の必要性も認めていながら、とりわけ75歳で線引きしたことに納得できないのではなかろうか。そんな「心の問題」でもあることに関係者はなぜ気づかないのだろう。

 先日、静岡市で読者のみなさんの集いに出向く機会があった。最後に80代の女性が手を挙げ、「野党の欠点は新聞を読んでよく知っている」と語ったうえで、「それでも今度は政権交代を」と静かな口調で訴えると、会場から大きな拍手が巻き起こった。

 無論、次の衆院選の結果がどうなるかは分からない。でも、有権者の意識は確実に変わってきていると思う。

毎日新聞 2008年5月29日 0時05分
http://mainichi.jp/select/opinion/hasshinbako/news/20080529k0000m070144000c.html

188片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/05/30(金) 13:15:29
川田アナ「報道志望」仕事に行き詰まり…
2008年05月29日

 26日に自殺した元TBSアナウンサーでフリーの川田亜子さん(享年29)が、亡くなる数日前にカウンセラーに悩みを打ち明けていたことが28日、分かった。川田アナが訪れたのは都内在住のカウンセラーA氏(38)で、主に仕事に対する行き詰まりを打ち明けたという。また、所属事務所はこの日までに川田アナの密葬を終えたことを発表した。

 川田アナが自分で調べて存在を知ったカウンセラーのA氏を訪ねたのは今月中旬。初対面で約40分のカウンセリングは、川田アナが悩みを打ち明けることに多くが費やされた。

 A氏 最初に孤独な感じですねと切り出すと「分かってもらえるんですね」とホッとした表情で答えていました。執筆業に転職しようか迷っていると。また「国(金沢)に帰りたい。その方が普通の幸せを得られるかも」とも言っていました。

 私が「もう少し頑張れば」と返すと、報道の仕事に携わることを希望し、昨年春フリーに転じたものの、思うようにならない現実を打ち明け始めたという。室内のテレビには数日前に発生した中国・四川大地震の悲惨な現場が映し出されていた。「私は9・11テロをテレビで見て、アナウンサーになろうって思ったんです。今なら、リポーターとして中国四川に飛んで、仕事の傍らでボランティア活動をしたいのに…」と、寂しそうに見つめていたという。

 A氏は多くの女性が悩んでいるだろう恋愛についても尋ねている。

 A氏 「結婚はいつできると思いますか? でも、特定の人はいないんです。私は本気になれないみたい」とは話していました。孤独さは感じましたが、失恋などに陥った雰囲気はなかった。思い返しても仕事への失望、絶望感はあったけど、恋愛問題が自殺の要因になったとは思えません。帰り際に「またうかがってもいいですか?」と尋ねられた。まだ、うつ病のレベルでもなかったし、自殺だなんて、今でも信じられないんです。

 川田アナの葬儀は遺族の強い希望でこの日までに密葬で営まれた。自分のブログにつらい心境を明かし続けた末に迎えた死の大きな要因に仕事があったようだ。
http://www.asahi.com/culture/nikkan/NIK200805290009.html

189片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/06/02(月) 12:38:19
キムタク総理 /福岡
 福岡選出、当選1回、35歳の衆院議員が首相に就任した。テレビドラマ「CHANGE」(月曜夜9時)の話だ。

 主演は木村拓哉。政治ドラマは当たらないと言われる中、視聴率は初回23・8%(関東地区)と高かったという(本紙5月18日「テリー伊藤の現場チャンネル」)。

 初回から第3話まで見てしまった。登場人物の話す九州弁が、ちょっぴり気恥ずかしい。選挙期間中、プラネタリウムで夜を過ごす主人公に「そげな候補、おらんやろ」とツッコミたくもなった。主人公はロマンチストだという伏線なのか。

     ◇

 人気者でロマンチストの首相といえば、小泉純一郎を思い出す。オペラや音楽を鑑賞する首相は少なかろう。

 キムタク総理誕生の設定は、前首相が辞任した時、永田町らしくない政治家として脚光を浴びたという流れ。これも何やら小泉ブームの起こりを連想させる。

 政治とドラマの関連では、政界にドラマ性を持ち込んだのが小泉内閣。抵抗勢力に対する刺客候補。「郵政解散」後の衆院選(05年9月)は、まさに劇場型選挙でした。

 今にして疑う。評判が悪い後期高齢者医療制度の導入を決めたのは小泉政権時(06年6月に改革法成立)。熱狂を誘う政治劇は、有権者の目を曇らせる戦略だったのか。

     ◇

 本紙の記事データベースを検索し、見つけた。首相を主人公にしたドラマは約10年前にもあった。田村正和主演「総理と呼ばないで」。なぜかドラマの首相役は二枚目。それは現実の政治に対する幻滅と表裏一体なのか。

 いや、現実の政治に二枚目やドラマを求めるのは禁物。有権者は冷静に政治を見つめるべし−−との教訓が浮かぶ。次の衆院選は、郵政解散に熱狂した有権者が自分の選択を問い直す選挙になるのではないか。(文中敬称略)【馬原浩】

〔北九州版〕

毎日新聞 2008年6月2日 地方版
http://mainichi.jp/area/fukuoka/pen/news/20080602ddlk40070186000c.html

190片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/06/03(火) 00:40:48
風知草:「CHANGE」考=専門編集委員・山田孝男
 木村拓哉主演ドラマ「CHANGE」(フジテレビ)が、仲間由紀恵の「ごくせん」(日本テレビ)を視聴率で抜いた。キムタクの役どころは日本国首相。changeは米民主党大統領候補に王手をかけたオバマのキャッチフレーズである。ドラマと現実を結びつけるのは屁理屈(へりくつ)だと思っていたが、政界を眺め、プロデューサーの話を聞いて考えが変わった。この現象は時代の底流に触れている。

 ドラマの粗筋はこうだ。小学校教師の朝倉啓太(木村)は衆院補選に担ぎ出され、当選するなり新鮮さを買われて総裁候補に担がれ、あっという間に首相になってしまう−−。

 5月19日夕、自民党町村派のパーティーであいさつに立った元幹事長・中川秀直(64)は、「今夜『CHANGE』の2回目が放映されます。初回のテーマは正直、2回目は熱意」とわざわざ解説し、こう続けた。「我々はこのドラマを参考にもう一度原点に戻り、私自身が自分をチェンジすることで世の中をチェンジしていく……」

 翌週、書店に並んだ新著「官僚国家の崩壊」(講談社)で中川は「正直」に女性スキャンダルを語り、「熱意」を込めて反増税の「上げ潮」政策を鼓吹した。総裁レースから名前が消えかけていた中川の復権宣言という観測が広がった。

 このことがあって私も「CHANGE」を見た。率直に言って「つき合いきれん」と思った。リアリティーがない。控えめに言っても大人向きでない。ところが、名だたる政治家で面白いとほめる人がいた。民主党の長妻昭(47)である。

 「日経ビジネス」記者から衆院議員に転じて3期目。年金問題を発掘・追及して民主党を参院選圧勝に導いた超多忙の花形論客は、最新の携帯電話で番組を録画予約する。録画を見た長妻の感想はこうだ。

 「プロと称する政治家の実績は何なのか。先生とおだてられ、おごってしまいがちな存在をたたく痛快さがある」

 長妻によれば、この種の政治ドラマの源流は米映画「スミス都へ行く」(1939年)だ。ぽっと出の青年議員(J・スチュアート)がワシントンで腐敗と戦う。新人が旧体制に挑む選挙はビル・クリントンの大統領選を追ったドキュメンタリー「The War Room(邦題クリントンを大統領にした男)」(93年)を思わせる−−。

 与党ボケした政治家と官僚の言葉遣いや態度が民心とずれてきている。そういう時代に「CHANGE」が受けている、と長妻は見る。

 木村がいやいや首相をやらされるというアイデアを思いついたフジテレビプロデューサー・後藤博幸(40)は、ドラマの人気について「キムタクもあるが、時代もある」と考えている。原作はない。脚本は木村主演ドラマの中でも最高の視聴率を記録した「HERO」(平均34%。「CHANGE」は20%台前半)の福田靖。

 後藤は「鬼平犯科帳」「剣客商売」も手がけたが、政治ドラマの場合、リアリティーを追求しつつ、難しい内容をかみ砕いて表現しなければならず、ハードルが高いという。月曜夜9時のドラマにしては20歳未満(業界用語でキッズ・ティーンというそうな)の食いつきが悪く、逆に、30代後半以上の反応がいいそうだ。

 「CHANGE」はベテラン政治家の尊大、硬直、鈍感を執拗(しつよう)に描く。そういうドラマが視聴率を稼いでいるということは知っておいていい。(敬称略)(毎週月曜日掲載)

毎日新聞 2008年6月2日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/seiji/fuchisou/

191片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/06/17(火) 13:01:18
近事片々:取材協力者が期待したものと番組内容…
 取材協力者が期待したものと番組内容が異なっても損害賠償は認められないと最高裁判決。原告にとっては最高裁への期待も通じず。もっとも、政界に弱腰なNHKに期待したのが最初から間違いだったかもね。

    ◇    ◇

 後期高齢者医療制度の見直し策を政府・与党が決定。でも75歳で線引きする制度の根幹は変わらず。お年寄りが福田さんに寄せる期待、もはやゼロか。

    ◇    ◇

 短期間のダイエットを期待して乗っていた人はだまされた思いかも。乗馬型運動器具での大幅減量を番組で紹介したテレビ朝日に公正取引委員会が「無理」と警告。もっとも、狭い我が家ではそんな高価な器具の購入は最初から期待されてませんが。

毎日新聞 2008年6月13日 東京夕刊
http://mainichi.jp/select/opinion/kinji/news/20080613dde001070074000c.html

192片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/07/18(金) 11:23:03
みずほCB:斎藤頭取、サブプライムに続き女性問題浮上
 みずほコーポレート銀行(CB)の斎藤宏頭取(64)が苦境に立たされている。米低所得者向け高金利住宅ローン(サブプライムローン)関連で多額の損失を出した責任を問う声に続き、17日には女性問題が浮上。実力者として君臨してきた斎藤頭取も求心力の低下は必至で、今後のみずほフィナンシャルグループ(FG)のトップ人事にも影響しそうだ。

 17日発売の写真週刊誌「フライデー」は斎藤頭取とテレビ東京の30代の女性記者が密会している写真を掲載した。みずほCBはテレビ東京の主力行。斎藤頭取はテレビ東京の社外監査役も務め、「不適切な関係」と批判されかねない。

 みずほFGは08年3月期決算で6450億円のサブプライム関連損失を計上したが、投資業務拡大を陣頭指揮したのは斎藤頭取。今回の問題で、みずほFGでは「巨額の損失を出しておいて、何をやっているのか」(首脳)と風当たりが強まっており、批判が高まれば進退問題に発展する可能性もある。

 旧日本興業銀行出身の斎藤頭取は就任7年目。楽天のTBS株取得を巡る攻防で仲介役を引き受けるなど要所で存在感を発揮してきた。来春には斎藤頭取、前田晃伸FG社長(旧富士銀行出身)、杉山清次みずほ銀行頭取(旧第一勧業銀行出身)の交代が予想されるが、斎藤頭取は「会長職を新設し就任する」との見方もあった。

 しかし、女性問題も「(斎藤頭取への批判から)みずほ内部から情報が漏れた可能性も否定できない」との観測がある。みずほは旧3行の微妙な均衡を維持してきたが、内部のさや当てが激しくなると、斎藤頭取の去就を含め尾を引きそうだ。【山本明彦、斉藤望】

毎日新聞 2008年7月18日 2時30分
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20080718k0000m020152000c.html

193名無しでチュウ:2008/07/23(水) 07:05:49
みずほCB頭取”路上キス”で銀行協会会長「遺憾」
 「みずほコーポレート銀行」のトップがテレビ局の女性記者と路上でキスをしている写真が報じられた問題で、同じグループの「みずほ銀行」の頭取は、記者会見で「誠に遺憾だ」とコメントしました。

 みずほ銀行・杉山清次頭取:「そういった報道がなされていることは十分承知しております。誠に遺憾に思っておりますけども、実際に写真に撮られていますので、(本人は)そういう関係があったと認めています」
 全国銀行協会の会長を務めるみずほ銀行の杉山頭取は、定例の記者会見で、みずほコーポレート銀行の斎藤宏頭取本人から直接説明を受けたことを明らかにしました。ただ、プライベートな問題だとして、詳細なコメントは控えました。斎藤頭取は、自らが社外監査役を務めるテレビ局の女性記者と密会しているところを、先週、週刊誌で報じられました。女性記者は銀行業界担当で、斎藤頭取を取材する立場でした。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann/20080722/20080722-00000053-ann-bus_all.html

194片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/09/08(月) 19:33:14
支局長からの手紙:あなたと違うんです /京都
 今月1日。午後8時半ごろ、帰宅しようと思っていたころです。本社から「福田首相が緊急会見をする」との連絡が入り、支局で足止めをくらいました。そして約1時間後、福田首相は辞任を表明しました。

 会見中の首相は普段よりしんみりした印象でしたが、淡々とした福田節は相変わらずでした。「なぜ、今、突然に辞めるのか」という疑問に納得できる説明がないまま終わろうとしていました。

 最後に中国新聞(本社、広島市)の記者が「一般に、総理の会見が国民には人ごとのように聞こえるというふうな話がよく聞かれておりました。今日の退陣会見を聞いても、やはり率直にそのように印象を持つのです。安倍総理に引き続く、こういう形での辞め方になったことについて、自民党を中心とする現在の政権に与える影響というものをどんなふうにお考えでしょうか」と質問しました。

 前半は質問と言うより感想で、しかも後半の質問とつながりが悪くて、妙だなあ、と思いました。

 首相は「それは、順調にいけばいいですよ。これに越したことはない。しかし、私のこの先を見通す、この目の中には、決して順調ではない可能性がある。また、その状況の中で不測の事態に陥ってはいけない。そういうことも考えました」と後半の質問部分に答えたので、記者の挑発的な感想を無視するのかと思いました。

 ところが、首相は続けて「人ごとのようにというふうにあなたはおっしゃったけれども、私は自分自身を客観的に見ることはできるんです。あなたと違うんです。そういうことも併せ考えていただきたいと思います」と締めくくって会見を終えました。

 首相は自分自身を客観的に見ることはできても、自分の会見は客観的に見ることができなかったのかもしれません。首相の感情を込めた声がこれだけだったのは残念です。

 「安倍前首相に続く政権投げ出しで衆院解散は早まった」と言われています。連立与党は小泉ブームがあった前回衆院選のような議席獲得は無理でも、「与党で過半数を取れれば」と背水の陣で臨むでしょう。しかし、街でよく聞く声は「一度、民主党にやらせてみれば」です。そして、そのように言う人でも「それで駄目ならまた戻れば」と言います。ただ、今のような政治状況が続けば、「それ(民主党)で駄目なら共産党にやらせてみれば」という声が増えるかもしれません。

 今、望むことは国民の声を「私はあなたと違うんです」と切り捨てない政治家が増えることです。【京都支局長・北出昭】

毎日新聞 2008年9月8日 地方版
http://mainichi.jp/area/kyoto/news/20080908ddlk26070325000c.html

195片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/10/09(木) 15:48:14
総裁選報道への質問電話に NHK側『自民のPR』
2008年10月9日 夕刊

 NHKの自民党総裁選報道について、同局に電話した女性に対し、視聴者コールセンターの対応責任者が「自民のPR」などと発言していたことが九日、分かった。NHK側は不適切な対応だったとして、上司ら三人が女性に直接謝罪し、この責任者を処分した。

 同局や女性によると、先月十日の「ニュース7」は、通常の三十分を一時間に延長して放送。これを見た女性が、同センターに電話して意図を尋ねたところ、対応責任者の男性が「はいはいはい、分からないんですか。自民党のPRですよ」などと答えたという。

 同日の「ニュース7」に関しては、視聴者から「総裁選報道が長すぎる」など約三百件の意見が寄せられた。女性は「公平公正や不偏不党など放送内容について話したかったが、理解に苦しむ対応。視聴者に見える形で組織改革を進めてほしい」と話している。

 NHKは、コールセンター業務を、関連団体のNHKサービスセンター(NSC)に委託している。処分を受けた男性はNHKのOBで、すでに業務から外されているが、NSCは基準に当たらないとして処分内容を公表していない。

 NHKは、総裁選報道について「国民の関心も高く、丁寧に伝えた」と説明。今回の対応は「誤解を与える不適切な発言で、視聴者の方々におわびします。対応について、委託先にあらためて指導した」としている。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2008100902000223.html

196片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2009/02/18(水) 09:07:41
中川財務相:G7昼食会抜け出し、同行記者とワイン

 「薬の飲み過ぎ。酒の影響ではない」−−。ローマG7での「もうろう会見」で17日引責辞任した中川昭一財務・金融担当相は、最後まで原因はカゼや腰痛など薬の併用だったと強調した。しかし、G7閉幕後の内外記者会見の直前、同行の記者らと会食してワインを口にしていた事実も判明するなど、疑惑は深まるばかりだ。

 中川氏はG7出席のため13日昼、羽田発の特別便に搭乗。同行筋によると、機内のファーストクラスの席でカゼ薬などを多めに飲んだ上、酒も飲んだという。

 約13時間のフライトを経て同日夕(現地時間)にローマに到着。直後のガイトナー米財務長官との初の日米財務相会談やG7夕食会は無難にこなした。その後、中川氏は男性新聞記者など「親しいひとたち」(中川氏)とサンドイッチをつまみながら、ジントニック3〜4杯を飲んだ。その際、睡眠薬を服用したという。

 深酒のためなのか、睡眠薬のせいなのか。同行筋によると、翌14日午前8時15分からイタリア経済・財務省で始まったG7会合の際には、体調がひどく悪い様子だったという。

 G7昼食会でもワインが出たが、中川氏は「口はつけたが、ゴックンはしていない」と説明している。

 ただ、中川氏は午後1時50分まで予定されていた昼食会を1時ごろに途中退席し、宿泊先の高級ホテル「ウェスティン・エクチェルシオール」に戻った。

 予想外の行動に財務省同行筋は対応に追われたが、中川氏はホテルの1階のイタリアレストラン「ドニー」に移動、財務省の玉木林太郎国際局長や日本から取材で同行した女性記者、イタリア人通訳など数人で会食した。

 レストランの支配人によると、中川氏らは午後2時ごろから、ビッフェ形式のサラダとパスタとともに赤のグラスワインを注文。中川氏はここでの飲酒について「本当に口をつけた程度」と話す。

 中川氏は、女性記者らとの会食について「たまたまそこにいて、話を聞かれたから」と説明したが、中川氏は昨年9月の財務相就任以降、G7などの海外出張では同行の女性記者を集めて飲食を行うことが恒例化していた。今回のG7でも、中川氏と麻布高校の同期で、東大法学部の同窓でもある玉木局長が一部の女性記者を招いたという。

 「約30分ほど」(レストランの支配人)だった飲食後に中川氏は午後2時50分から約15分、同ホテル内でロシアのクドリン財務相と日露財務相会談に臨んだ。この際、麻生太郎首相を「麻生大臣」と言い間違えるなど、言動に不安定さもみられた。

 その後、部屋に戻り30分ほど財務省幹部らと打ち合わせをした。中川氏は「打ち合わせは仕事であり、酒を飲むことはない」としている。だが、午後3時45分からの内外記者会見の前にはすでにろれつが回らない状態だった。政府・与党からも「あんな状態の中川氏になぜ会見させたのか」と財務省の対応を疑問視する声も出ているが、「G7という世界が注目する会合であり、すでに会見の時間も設定されていた。欠席させればよかったというのは後知恵で、とうていできる状態ではなかった」(幹部)と財務省は説明している。

 毎日新聞の記者は、中川氏との会合には、いずれも出席しなかった。

毎日新聞 2009年2月18日 2時30分(最終更新 2月18日 7時34分)
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090218k0000m010139000c.html


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