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マスコミ・通信

1片言丸 </b><font color=#AEFF35>(/3J5SzQQ)</font><b>:2005/04/21(木) 23:12:27
テレコム産業、マスコミ関係

147片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/05(月) 18:49:10
小沢・民主代表:辞意表明 奇計が生む国民の悲劇=政治部長・小松浩
http://mainichi.jp/select/seiji/archive/news/2007/11/05/20071105ddm001010067000c.html

 次の総選挙での政権交代に政治生命を賭けると言いながら、ひそかに大連立に走り、独り相撲で挫折した小沢一郎民主党代表。その言行不一致ぶりには、参院選で「私と小沢さんと、どちらをとるか」と大見えを切って敗北しながら居座った、安倍晋三前首相の姿が重なる。与野党リーダーの言葉のあまりの軽さに、有権者は2度裏切られたことになる。

 小沢氏は辞意表明会見で、総選挙で勝つのが難しいから政権の一翼を担い、国民に約束した政策を実行したかったと説明した。ここには論理のすり替えがある。

 総選挙を経ない大連立は政治家が権力を手にする「近道」にすぎず、国民が思い描く自民、民主両党のビジョン競争とは対極のものだ。2大政党が相違を克服しながら粘り強く合意を目指すことからしか、政権交代可能な成熟した政治風土は育たないだろう。

 権力を行使する側の論理だけで大連立が語られることに、日本の政党政治の不毛を見る。

 参院「民主党支配」がこれから何年も続くというくびきがあるにせよ、福田康夫首相もまず有権者の審判を経たうえで、大連立話を進めるべきだった。せっかく芽生えつつある「政権選択」選挙への期待を、こらえ性のない政局的妥協で消し去るべきではない。

 ◇あるはずもない「情報垂れ流し」

 我々メディアにとって今回の大連立協議の真相をやぶの中で終わらせることは、読者に不誠実な態度である。毎日新聞は両者の関係者の取材を踏まえ、国際貢献の恒久法を巡る福田、小沢両氏の合意などを正確に報じてきた。とりわけ「小沢首謀説」にかかわる記事は、情報源を明示し、双方の言い分を掲載している。「情報垂れ流し」や「世論操作」の意図が、あるはずもない。政治史に残る動きを、さまざまな情報を基に積極的に伝えるのは、報道機関の当然の責務と考える。

 小沢氏はメディア報道に事寄せて反論した。そこに、権力ゲームを長年にわたって続けてきた小沢氏の、政治家としての限界を垣間見る。

 奇計・奇略による合従連衡劇は、有権者に政治への無力感を植えつけるか、再びかつての乱暴な劇場型政治に引き戻すことになりかねない。それは政治の喜劇、国民の悲劇ではないか。

毎日新聞 2007年11月5日 東京朝刊

148片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/06(火) 17:30:40
小沢、読売・渡辺氏との因縁…「大連立の首謀者」報道
「朝日、日経除き中傷報道だ」
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_11/t2007110524.html

 辞任表明会見で猛烈なマスコミ批判を繰り広げた民主党の小沢一郎代表。「朝日新聞、日経新聞などを除き」とオブラートに包んだが、永田町では「一番のターゲットは読売新聞」との見方が強い。視線の先には、一連の大連立構想を描いたといわれる渡辺恒雄・読売新聞グループ本社代表取締役会長の姿も見え隠れする。

 小沢氏は4日の記者会見で、福田康夫首相との党首会談や大連立構想は小沢氏が呼びかけた、とする報道は「事実無根」と主張。

 その上で「朝日新聞、日経新聞などを除き、ほとんどの報道機関が政府・自民党の情報を垂れ流し、自ら世論操作の一翼を担っているとしか考えられない。私を政治的に抹殺し、民主党のイメージを決定的にダウンさせることを意図した明白な誹謗(ひぼう)中傷報道だ」と痛烈に非難した。

 ある民主党関係者は「小沢氏はほとんどの報道機関と言っているが、特に問題視しているのは読売新聞だ」という。

 確かに、同紙は一連の党首会談報道を圧倒的にリード。3日付朝刊で「小沢氏は早い段階で連立に前向き」と報じ、4日付1面トップでは「『大連立』小沢氏が提案」の見出しで、(1)自衛隊の海外派遣のあり方を巡る一般法(恒久法)について、「派遣は国連決議に基づくものに限る」との小沢氏の案を飲めば「連立したい」と小沢氏から連立政権への参加を持ち出した(2)連立は首相のほうから要請した形を求めた−ことを伝えた。さらに、10月半ばに小沢氏の側から党首会談を持ちかけたことも報じた。

 また、小沢氏の辞任会見を受けた5日付朝刊では、1面で「『小沢副総理』で一度は合意」の見出しで、閣僚ポストを自民10・民主6・公明1とする具体的な会談内容を伝え、民主党には国交相や厚労相、農相が上がっていたことを報じた。

 さらに“ウソつき”呼ばわりされた件でも、読売新聞は5日の紙面で、「自ら真実を語れ」と題した政治部長の署名記事で反論。

 「党首会談は小沢氏の方から持ちかけたもので、『大連立』構想も小沢氏の提案だった、といった点は読売新聞も報道した。小沢氏の批判がこれを指すのであれば、『事実無根』などと批判されるいわれは全くない。いずれも首相周辺をはじめ多くの関係者が証言しており、確実な裏付けを取ったうえでの報道だ」と記しているのだ。

 両者が対立する背景について、永田町事情通はこう話す。

 「そもそも、今回の一連のシナリオを描いたのは渡辺氏だと言われているが、その辺りに対立劇の根っこがあるのだろう」

 実際、先月25日夜、都内の料亭に渡辺氏のほか中曽根康弘元首相、氏家斉一郎・日本テレビ取締役会議長らが集まり、会談が行われた。

 氏家氏は福田政権誕生にも大きな役割を果たし福田首相に大きな発言力を持つ。渡辺氏は大連立、そのうえで中選挙区制の復活を持論としている。この場で大連立が話題にのぼり、中曽根氏が「できるんですか」と問うと、渡辺氏は「できます」と応じたという。

 この渡辺氏の意向に、森喜朗元首相や自民党の中川秀直元幹事長、青木幹雄前参院議員会長が同調して今回の流れを作ったとみられている。

 前出の事情通は「大連立を実現させたいという思いでは渡辺氏も小沢氏も一緒だったのだろうが、あまりにも読売の報道が内幕をバラしすぎて怒り心頭に発したのでは」と見るのだが。

149片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/07(水) 21:11:29
「大連立」まず誰が? 小沢氏「2カ月前に話あった」
2007年11月07日20時53分
http://www.asahi.com/politics/update/1107/TKY200711070338.html

 「大連立」を言い出したのは誰か――。小沢代表は7日の記者会見で、福田首相との党首会談に至るまでの経緯を明らかにした。政治家が公の場で政局の内幕を明らかにするのは異例であり、首相は「何から何まで話すのは許されない」と反発している。

 小沢氏によれば、約2カ月前、ある人物から誘われ、食事をした。「お国のために大連立を」と訴えるその人物に、小沢氏は「民主党は参院選で国民に力を与えてもらった。衆院選も力を合わせて頑張ろう、勝てるという雰囲気の中にある」と説明し、「(連立は)政権を担っている人が判断する話。私どもの方からとやかくいう話ではない」と伝えたという。

 しばらくたった先月半ば以降、その人物から「首相もぜひそうしたいという考えだ。首相の代理と会ってくれ」と連絡があり、指定された場所に行った。そこで、小沢氏が「本当に首相はそんなことを考えているのか」と問うと、相手は「首相もぜひ連立したい」。小沢氏が「あなたも本気か」と聞くと、「おれも本気だ」と応じた。小沢氏は「首相がそうい考えなら、首相から直接話を伺うのが筋ではないか」と返答。その後、党首会談の申し入れがあったという。

 仲介者について、小沢氏は「具体的な名前は言えない」としたが、小沢氏周辺によれば、仲介者は読売新聞社の渡辺恒雄主筆で、首相の代理は森元首相とみられる。

150片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/08(木) 01:11:21
小沢氏、大連立構想の経緯を明らかに (1/2ページ)
2007.11.7 22:55
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/071107/plc0711072255015-n1.htm

 小沢一郎民主党代表の辞任騒動にまで発展した大連立構想が浮上した経緯は何だったのか−。小沢氏は7日の記者会見で、約2カ月前の「さる人」からの提案を経て、10月中旬以降に福田康夫首相サイドからもアプローチがあり、同30日の首相との党首会談に結びついたと指摘した。これに対し、首相はこの日、記者団に対し「とくに説明したくない。迷惑をかけることになる」と言葉を濁し、否定も肯定もしなかった。

 小沢氏は記者会見で「2カ月前後前にさる人に呼ばれ、食事をともにしながら話を聞いた。お国のために大連立をという話があった」と振り返り、「そういう(大連立の)話は現実に政権を担っている人が判断することであり、私どもがとやかく言う話ではない」と返答したことを明らかにした。

 小沢氏は「さる人」の実名を伏せたが、「小沢氏に最初に連立を持ちかけたのは渡辺恒雄読売新聞グループ本社会長」(自民党幹部)とされている。

151片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/08(木) 01:11:46
 そのうえで小沢氏は、10月中旬以降に「さる人」から「福田首相もぜひ、そう(大連立を)したい考えだ。首相の代理の人と会ってほしい」と連絡を受けたため、代理人と会談したことを明かした。小沢氏によると、代理人から席上、「首相もぜひ連立をしたいと(言っている)。自分も本気だ」と伝えられたため、「首相がそういう考えなら直接話をうかがうのが筋だ」と回答した。これを受け同30日の党首会談がセットされたという。

 複数の政府・与党関係者によれば、首相の代理人は森喜朗元首相とみられている。

 一方、福田首相は7日夜、党首会談や連立構想が持ち上がった経緯について「とくに説明したくない。(関係者に)迷惑をかけることになる」と具体的な説明は避けた。首相官邸で記者団の質問に答えた。

 また、「時期がくれば話すのか」との問いには「さあー、どうでしょうね」と述べたうえで、「小沢代表との信義もあるから何から何まで話をしていいのか。私は許されない。(連立構想が)まとまっていれば話をできた部分もあった」と語るにとどめた。

152片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/08(木) 02:04:43
小沢代表:「大連立」は2カ月前に仲介者から
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20071108k0000m010148000c.html

 民主党の小沢一郎代表は7日の記者会見で、福田康夫首相(自民党総裁)との党首会談について、約2カ月前に「さる人」とする仲介者から自民党との「大連立」を持ちかけられたことなど、経緯の一部を説明した。党首会談についてはどちらが先に連立構想を持ちかけたかで政府・与党、民主党で見解が食い違っているが、トップ会談でいきなり議題となったわけでないことを小沢氏が認めた形だ。

 小沢氏は「さる人」の名は明らかにしなかったが、自民党関係者は7日「最初に仲介したのは読売新聞グループ本社の渡辺恒雄会長兼主筆ではないか」と指摘した。

 小沢氏は政府・与党の関係者が「連立協議を主導したのは小沢氏」と指摘していることに改めて反論。「今まで私は、政治家同士で内々で話したことについては、一切外部に漏らしたことはない。しかしことがことなので申し上げる」と経緯を語った。

 小沢氏によると、約2カ月前に「さる人」から呼び出され、食事をともにしながら会談した際「お国のために大連立を」と持ちかけられた。小沢氏は「民主党は参院選で勝ち、衆院選も力を合わせて頑張ろうという雰囲気だ」との考えを示した上で「そういう話(大連立)は政権を担っている人(首相)が判断する話だ」と述べたという。これは、安倍晋三前首相が退陣表明した前後にあたる。

 さらに先月半ば以降「さる人」は小沢氏に改めて連絡を取り「首相もぜひそう(大連立)したいという考えだ」として、首相の「代理人」に会うよう要請した。小沢氏が指定された場所に向かうと、代理人は「首相もぜひ連立したいということだ」と発言。小沢氏が「あんたも本気か」と問うと「オレも本気だ」と答えたという。これは時期的に福田内閣発足後で、「首相の代理」は福田康夫首相の意を体した人物となる。小沢氏は「代理人」の名も明かさなかったが、森喜朗元首相、青木幹雄前参院議員会長、中川秀直自民党元幹事長らが大連立構想に賛同してきた。

 福田首相は連立協議の提案者について「互いにそういう気持ちが多少でもないと、そういうことにならん。あうんの呼吸」と説明している。小沢氏は改めて自らの「持ちかけ」を否定したが、党首会談で閣僚人事が協議されたかなどの質問にはこの日も答えず、依然として不透明だ。【竹島一登】

毎日新聞 2007年11月8日 1時33分

153片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/08(木) 18:39:16
大連立:鳩山幹事長も8月に「読売の渡辺主筆」から
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20071108k0000e010032000c.html

 民主党の小沢一郎代表が福田康夫首相との党首会談で議題になった大連立について「約2カ月前に仲介者と会談した」と明らかにした問題で、民主党の鳩山由紀夫幹事長は8日午前、TBSのテレビ番組で「(仲介者は)読売新聞(グループ本社会長)の渡辺(恒雄)主筆ではないかと思っている」と述べた。

 しかし鳩山氏は「小沢氏に確かめたわけではない」とも述べた。また鳩山氏は同日、東京都内で記者団に対し、鳩山氏も8月21日に渡辺氏と会談し、大連立構想や中選挙区制度の復活を提案されたが、拒否したことを明らかにした。【大貫智子】

毎日新聞 2007年11月8日 11時14分

154片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/13(火) 00:27:37
社説:「党首会談工作」 「さる人」の説明が聞きたい
http://www.mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20071113k0000m070150000c.html

 自民、民主両党による大連立構想の真相は依然不透明だ。ことは、国を治める権力の所在にかかわる重大問題である。当事者である福田康夫首相はもちろん、小沢一郎民主党代表が「さる人」として存在を明らかにした「仲介者」は事実を語るべきだ。

 小沢氏が今月7日の記者会見で明らかにしたところによると、党首会談に至る経緯は大要次のようなものだ。

 2カ月ほど前、「さる人」から呼び出され「お国のために大連立を」という話があった。10月半ば以降にその人からまた連絡があり「首相の代理の人と会ってくれ」という話をされた。「代理人」に会ったところ首相もぜひ連立したいということだったので、「首相から直接話を聞くのが筋だ」という話を返し、党首会談につながった−−。

 「さる人」の名前を小沢氏は明らかにしていないが、読売新聞グループ本社の会長兼主筆の渡辺恒雄氏である、と読売新聞を除くほとんどのメディアが報じている。「さる人」がだれで、どのような仲介をしたのかは、まさに新聞の読者の「知る権利」の対象だろう。渡辺氏が仲介をしたのなら、その事実を紙面で明らかにすべきではないか。新聞の紙面づくりのトップに期待されることだ。

 読売新聞は8月16日付の社説で「民主党も『政権責任』を分担せよ」と大連立を提唱し、党首会談後の社説でも「それでも大連立を目指すべきだ」と持論を展開している。

 衆参両院で多数党が異なるねじれ国会の出現による政治の停滞を憂い、社説で大連立を提言するのは一つの考えだろう。また、それを記者が政治家に説くこともあるだろうし、求められれば助言をすることもあるだろう。

 しかし、それはあくまでも言論による説得であるべきだ。権力者間の仲介役をかって出るとすれば、新聞の使命を超えるのではないか。

 政治の停滞をどういう形で防ぐかは政治家側が国民の意向をくみながら判断すべき事柄だ。新聞が政治の権力づくりの当事者になって、権力監視という重要な役割を果たせるだろうか。

 振り返れば、私たちの先輩記者たちがかつて、政治家のパイプ役として動いたこともあった。しかし、そうした行動は報道の公正さを損なう恐れがある。自戒しなければならない。

 渡辺氏は新聞記者、新聞経営者としての半世紀以上にわたる功績が認められ、日本新聞協会から今年度の「新聞文化賞」を受賞している。経営者としても政治記者としても評価されている人だけに口をつぐんでいるのが不可解だ。

 日本新聞協会が00年6月に定めた新聞倫理綱領は、国民の「知る権利」は、あらゆる権力から独立したメディアが存在してはじめて保障されるとし、「新聞はそれにもっともふさわしい担い手であり続けたい」とうたっている。そのときの新聞協会会長が渡辺氏だったのである。

毎日新聞 2007年11月13日 0時12分

155片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/13(火) 14:21:22
記者の目:大連立に飛びついた小沢氏辞意騒動=須藤孝(政治部)
http://mainichi.jp/select/opinion/eye/news/20071113ddm004070119000c.html

 ◇党内でも浮いていた焦り−−民意を信じてみては

 小沢一郎・民主党代表が自民党との大連立構想をめぐって、いったんは辞意を表明し、党を大混乱に陥れた。最終的に「連立は考えない」と明言し続投したが、筋金入りの2大政党論者と思われた小沢氏に焦りをもたらしたのは、次期衆院選での政権獲得に自身の政治生命をかけることへの迷いと弱気だった。選挙に精通しているゆえの判断とはいえ、最初から「勝てない」という悲観論の根底に、有権者不信がないだろうか。この際、腹を据えて国民の審判から逃げずすべてを託す覚悟を示してほしい。

 辞意を撤回した7日の記者会見で、私は会見場を去ろうとする小沢氏を引き留め「なぜ選挙を経ない大連立を主張したのですか」と質問した。今夏の参院選では「参院で与野党を逆転させ、次期衆院選で政権を交代する」と明確な方針を示していた小沢氏がなぜひょう変したのかをこの耳で確かめたかったのだ。だが、小沢氏は「(大連立は)主張していない。政策協議もやってもいいかなと思ったということ」と、直接、質問には答えなかった。

 ドタバタだった辞意騒動だったが、小沢氏が2大政党と有権者の審判をどう整理しているかは、とても重要だ。

 小沢氏は4日の会見で「民主党が政権運営の実績を示すことは、2大政党制の定着と矛盾するどころか、民主党政権を早めることでその定着を確実にする」と述べ、選挙による政権交代を経ない連立を正当化した。「大連立」後の衆院選で、本格的な民主党政権を樹立すればいい、との理屈だ。

 小沢氏の発想の背景には、現状で衆院選に突入しても、過半数を獲得することは困難、との見切りがある。小沢氏は7日の記者会見で「参院選勝利の余勢で勝てるというのは甘い」と語った。小沢氏の指摘する通り、次期衆院選で現有議席(112議席)が倍増しても過半数(241議席)には届かない。小沢氏は1日に地方を行脚した際、「情勢は厳しい」と周囲に漏らしたという。個別の選挙区情勢を分析するほど、危機感が募ったはずだ。

 さらに、次期衆院選を「最後の戦い」と繰り返し強調してきた自らの主張を、軌道修正しようとした疑念も浮かぶ。小沢氏は体調不安を抱え、党内には次を狙う中堅・若手がひしめく。次期衆院選で過半数を確保できなければ、自らの発言通り、政治生命が終わる公算も大きい。

 しかし、選挙前に連立を組んだ場合、次期衆院選で「与党が衆院での再可決が可能な3分の2以上の議席を失う」という低いハードルさえクリアすれば、与党が連立維持を求め、小沢氏の求心力は維持される。小沢氏側近のベテラン衆院議員は「次の選挙は勝てないから、つなぎで政権につき、その次を目指せという現実論だ。それがわからないのは子供だ」とさえ言う。つまり、今回の言動は次期衆院選での勝利を確信できなくなったための延命策、ともとれるのだ。

 ところが、小沢氏にとって意外なことに、民主議員のほとんどは「自民党と連立するぐらいなら、次の選挙にかけた方がいい」と考えていた。民主党は自民党から旧社会党までさまざまな政治経歴を持った議員による寄せ集め政党だが、議員らが描くのは、あくまで政権交代を通じての2大政党制だ。中堅幹部の一人は「みんな非自民政権でないと意味がないと思っているのに、小沢氏だけは政権奪取が目的だった」と話す。

 しかも、仮に次期衆院選で政権獲得できなくても、衆参両院のねじれ状態は続く以上、小沢氏以外は「次の次」の衆院選に勝負をかける戦略も取れる。焦る小沢氏の立場は、実は党内でも浮いていたのだ。

 仮に自民と民主が連立すれば次期衆院選の時期は遠のき、与野党の垣根はなくなり、政界再編は避けられなくなる。「政権に入って2大政党」という小沢氏の主張は今のままの民主党を想定しているとは思えないだけに、無理がある。

 小沢氏は8日の報道番組で「根気強く、忍耐強くということを今回はさらに理解して今後に対応する」と反省の弁を語った。参院選で大勝したからといって、また追い風が吹くように漠然と考えている議員たちは確かに甘い。

 それでも、民主党の行く末を最終的に判断するのは小沢氏ではなく、結局は選挙による民意だ。立場が厳しいからといって、党の将来まで自らの運命と一体化させようとするのは、間違っている。今回の騒動で失った国民の信用は計り知れないが、有権者に自身の政治生命を委ねるメッセージを明確に伝えることが、再出発への足掛かりとなる。

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 「記者の目」へのご意見は〒100−8051 毎日新聞「記者の目」係へ。メールアドレスkishanome@mbx.mainichi.co.jp

毎日新聞 2007年11月13日 東京朝刊

156片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/14(水) 01:41:22
党首会談をめぐる渡辺恒雄氏の行動:識者に聞く
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20071113ddm012010019000c.html

 自民党と民主党の大連立構想まで話し合われた福田康夫首相と小沢一郎民主党代表の党首会談をめぐり、読売新聞グループ本社会長兼主筆の渡辺恒雄氏が重要な役回りを演じたとされる。渡辺氏の行動には、報道機関トップとして疑問の声も上がっている。一連の経緯を振り返り、識者の意見を聞いた。

 ◇ジャーナリストの役割逸脱−−上杉隆さん

 渡辺氏は記者からぶら下がり取材を受けて、自らを「新聞記者」と名乗っていましたが、オブザーバーとしてでなくプレーヤーとして政治の中に手を出したのなら、ジャーナリストとしての役割を逸脱しています。それを恥じるのではなく誇りを持ち、パワーだと思っている。記者クラブが力を持つ日本のメディアがこういう行動を許してきたのだと思います。記者としての地位、目的、手段を取り違えている。

 渡辺氏は主宰する「山里会」でも話しているそうですが、憲法改正をして歴史に名を残したいのでしょう。そうした考えを書くことによって読者にアピールするのがジャーナリストです。

 ねじれ国会で政治が停滞しているというが、衆参両院がねじれたからテロ特措法などがわかってきた。国民生活に懸念があるなら、民意を問えばいい。大連立の可能性も含めて問うべきで、それは政治家の仕事です。渡辺氏は政治家ではない。

 渡辺氏の関与が指摘されてからも、読売新聞はその点に触れていませんが、国民の知る権利に応えるためには、プレーヤーとして存在する人の名前は書くべきです。しかも、渡辺氏は反論する場を持っているのですから。【聞き手・本橋由紀】

 ◇読売の報道の自由損なわれる−−田中早苗さん

 渡辺氏が政治の舞台裏で表面化せずにやってきたことが今回の重要な政局で象徴的に現れたわけだ。渡辺氏の行動は有力政治家への助言にとどまらず、取材対象者と一体となるどころか、当事者として政治物語を作ろうとしたように見える。政治や行政など公権力と一定の距離を保つことを社会から求められている本来の記者の定義からは大きく踏み外していると言えるのではないか。

 記者は、誰に対しても自由に批判できる立場であるべきだ。それにもかかわらず、渡辺主筆の今回の行動は自分自身の言論が制約されかねないだけでなく、主筆という読売新聞記者のトップに立つ人物が政局にかかわることで、読売新聞という報道機関としての取材・報道の自由が損なわれかねない。読売新聞の一線記者は手足を縛られたような思いではないか。

 政治と報道機関との距離をめぐっては、00年に社会問題化した森喜朗首相(当時)の「神の国」発言に絡む記者会見で、森元首相に向けたとみられる「指南書」が内閣記者会で見つかり、記者の関与が指摘された。政治との距離など政治記者や政治ジャーナリストの在り方が改めて問われると思う。【聞き手・臺宏士】

157片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/14(水) 01:43:01
 ◇記事にし読者に問うこと責務−−有山輝雄さん

 自由民権運動があった明治期の新聞記者は、思想や主義を実現するために政論記事を書くとともに政治活動も行っていた。政府を弾劾する記者集会の決議も記事にするなど言論と実践は一体であり、読者もそういうものだと受け止めていた。

 明治末期になり新聞社が企業化すると、記者は社員と明確に位置づけられるとともに、現在の報道原則となっている不偏不党や中立、客観報道主義が確立していく。占領下の連合国軍総司令部(GHQ)も報道機関にそう指導した。ただ、不偏不党や客観報道主義は、「記者は編集方針に従って記事を書いていればいい」という議論に結びつきかねないし、新聞記者の概念も時代によって変わる。記者が常に第三者の立場であるべきだと決め付けることがジャーナリズムの活力を失いかねないという主張もある。

 渡辺氏が果たした今回の役割については検証が必要だ。渡辺氏が政治活動を行い、主筆という肩書のあるジャーナリストである以上、目的実現のためどんな役割を果たし、何を見たのかを記事として書いて読者に問うのが責務だ。そうでなければジャーナリストとしての任務を放棄したことになり、政治家と変わりない。【聞き手・臺宏士】

 ◇「構想描き説得」には問題ない−−三宅久之さん

 渡辺さんが連立政権に向けて動いたのは、結構なことだと思いますよ。参院選で民主党が勝って、参院での野党優位が少なくとも6年は続く。今の国会ではなかなか法律が成立していない。

 衆院で民主党が勝てば収まるというが、小沢一郎代表自身が会見で言ったように、過半数を取るのは厳しいと思われている。

 それをどうするか、政治家が誰も具体的に提示できない時に、政治ジャーナリストである渡辺さんが処方せんを提示し、関係者を説得したんです。

 そして党首会談が開かれたが、民主党が拒否してご破算になってしまった。

 新聞記者が政治に関与した例はいくらでもあるんですよ。例えば、保守合同により55年体制ができた時、鳩山派の会合の中心にはいつも新聞記者がいた。

 最近はあまりはやらないが、81歳のなべちゃん(渡辺氏)が何かを成し遂げたいと動いたんですよ。選挙で選ばれた政治家ではないと指摘する人がいますが、審議会で民間人を集めて案を書いているでしょう。青写真を描いて説得することは何の問題もない。【聞き手・本橋由紀】

158片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/14(水) 01:44:04
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 ◇プレーヤーとなることに、抑制的な記者多い

 読売新聞は8月16日付社説で「民主党も『政権責任』を分担せよ」と自民党と民主党の大連立政権を提言した。渡辺氏は社説掲載を契機に大連立の必要性を福田、小沢両氏をはじめ両党の政治家に積極的に説き出した。

 小沢氏は今月7日の記者会見で、「約2カ月前に『さる人』から呼び出され『お国のために大連立を』という話をされた。さらに10月半ば以降に、また連絡があり首相の代理人に会ってくれと要請された。代理人と会い、首相が連立を望んでいることを知り、党首会談の運びになった」という趣旨の発言をした。

 「さる人」とは渡辺氏と見られ、毎日新聞では同氏が党首会談の「仕掛け人」であることは記事中で指摘してきた。

 小沢氏は会見で「さる人」について、「『あなたにお会いできません』というたぐいのひとではない」と話している。そこには、日本で最大の発行部数を持つ新聞社のリーダーを無視できない、政界の空気が表現されている。

 毎日新聞では渡辺氏にインタビューを申し入れたが、「この件については応じられない」という回答だった。

 2日の党首会談は失敗したが、渡辺氏は4日放送のTBS時事放談(2日収録)で「もう一度選挙とか言うが、1年も2年も待ってたらどうなるのか。6年とか9年間、立法まひ状態で耐えていけるか」などと、大連立の必要性を語った。また読売新聞は党首会談後も「それでも大連立を目指すべきだ」(5日付)などの社説を掲げている。

 81歳になる渡辺氏は、1950年に読売新聞に入社し、自民党副総裁などを務めた大野伴睦氏の番記者などを務めながら、政治記者として頭角を現していった。大野氏は三木武吉氏らと保守合同の舞台回しに動いた政治家である。

 著書「君命も受けざる所あり 渡辺恒雄 私の履歴書」(日経新聞)によれば、池田内閣時に、渡辺氏が大平正芳官房長官に、衆院議長がほしいという大野氏の意向を伝える場面なども出てくる。「新聞記者と政治家との関係を超えた信頼関係」にあるという中曽根康弘元首相とは、若い時代の読書会を通じて急速に親しくなったようだ。

 政治記者の中には培った人脈を活用して、疎遠な政治家同士を引き合わせたり、実力者に人事や政策面の提言をする記者もいる。取材者よりもプレーヤーとして動く様子は、政治家や秘書の回想録などにも登場する。

 政治記者と政治家の癒着批判や、密室劇を嫌う国民の情報公開に対する要求が強くなった。今では「国家のため」という大義名分があっても、過去と比較して多くの記者が密室でのプレーヤーになるのを抑制的にとらえているというのが実感だ。【政治部編集委員・小菅洋人】

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 ■人物略歴

 ◇うえすぎ・たかし

 フリージャーナリスト。元ニューヨーク・タイムズ取材記者。著書に「官邸崩壊」(新潮社)など。

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 ■人物略歴

 ◇たなか・さなえ

 弁護士。第一東京弁護士会所属。マスコミ倫理懇談会全国協議会「メディアと法」研究会アドバイザー。

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 ■人物略歴

 ◇ありやま・てるお

 東京経済大教授。メディア史。前日本マス・コミュニケーション学会会長。著書に「徳富蘇峰と国民新聞」など。

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 ■人物略歴

 ◇みやけ・ひさゆき

 政治評論家。元毎日新聞記者。テレビのコメンテーターを務めている。

毎日新聞 2007年11月13日 東京朝刊

159片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/24(土) 19:33:03
近事片々:政治勘が鈍った? そんなの関係ねえ、
http://mainichi.jp/select/opinion/kinji/news/20071124k0000e070059000c.html

 「岩手までよく来てくれた。いろりの鉄瓶で酒を燗(かん)していた。つまみはミートホープの肉入りコロッケと比内鶏のくん製だ。遠慮はいらん。なぜプッツンしたかって? そりゃ大連立がおれの政策を実現するのに手っ取り早いからだ」

   ◇

 「政治勘が鈍った? そんなの関係ねえ、オッパッピーだ。おれは今まで人の善意を信じてきた。さる人も首相代理も憂国の情で動いたと思いたいよ。談合政治は古いと? 党内のみんなもそう言う。一郎老いたりか」

   ◇

 「今度の党首会談、本当言うと自民党が利用するから出たくなかった。えっ、もう時間か。消費期限切れの赤福があるから土産に持っていけ」(イッちゃんの炉辺談議)

毎日新聞 2007年11月24日 12時35分

160片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/12/04(火) 23:12:47
報道陣から入場料徴収 熊本県天草市の冬巡業で興行主 '07/12/4
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200712040290.html

 熊本県天草市で四日に行われた大相撲の冬巡業で、勧進元と呼ばれる興行主が報道陣に対して1社につき1万円もの“入場料”を義務付け、異例の徴収を行った。復帰したばかりの横綱朝青龍への取材で各メディアが殺到するのを見込んでの、不入りによる赤字対策と思われる。

 「大相撲天草場所実行委員会」の益田政昭委員長によれば、前日の段階で約2700人収容の会場に対し、入場券の売れ行きは6割程度。益田委員長は「10日前の時点で500万円の赤字だった。どうしたものかと話し合った結果、報道陣からもチケットを買ってもらおうということになった」と説明する。また「朝青龍関が来るから、報道陣もいっぱい来るだろうと思った」と、横綱への注目度に“便乗”したことを認めるかのような発言もした。

 朝から取材に訪れたマスコミ各社は勧進元に強く抗議したが、受け入れられなかった。結局19社が1万円ずつ支払って入場。「天草場所」担当の、日本相撲協会の玉垣親方(元小結智乃花)は「協会としては、興行権を売った主催者の勧進元に任せているので、何かを言える立場じゃない」と渋い表情で話した。冬巡業最終日のこの日は、約1900人が来場。観客の入りは7割程度だった。

161片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/12/05(水) 21:52:14
渡辺・読売会長:「いずれは全部書く」 自・民党首会談
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20071206k0000m010125000c.html

 渡辺恒雄・読売新聞グループ本社会長兼主筆は5日、東京都内で開かれた自民党の中川昭一元政調会長のパーティーであいさつし、福田康夫首相と小沢一郎民主党代表の党首会談に関連し「いずれは全部書いてやろうと思う」と述べ、自らが「仲介者」だったことを事実上認めた。

 渡辺氏は「新聞記者の分際で話に介入して書かないのはけしからんという誹謗(ひぼう)中傷を浴びているが、これは書きます。私が全部ばらして書いたら、大変な迷惑をかける人がいるので、次の展開のために邪魔になる。だから私は今は何も書かない」と語った。

毎日新聞 2007年12月5日 21時43分

162片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/12/19(水) 20:25:22
「委員長は強引」NHK会長選び、経営委員が異例の抗議
2007年12月19日18時46分
http://www.asahi.com/culture/update/1219/TKY200712190291.html

 NHK経営委員会の菅原明子委員と保(たもつ)ゆかり委員は19日、緊急の記者会見を開き、来年1月24日に任期が切れる次期NHK会長選びについて「古森重隆委員長自らが推す人を強引に選ぼうとしている」などとして、古森氏に議事運営を見直すよう要望したことを明らかにした。一部の経営委員が、公の場で委員長に「抗議」するのは極めて異例。要望が受け入れられなければ、辞任する考えも表明した。

 放送法によると、会長の任命権は経営委員会が持つ。議決の際には、12人の委員のうち、9人の賛成が必要だ。

163片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/12/19(水) 20:28:18
委員が公表した「古森委員長の主な発言」
12月19日15時23分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071219-00000927-san-soci

 菅原委員と保委員は、19日の記者会見で、13日に行われた委員会での議事のもようを記した備忘録を公表した。そのなかでの古森委員長の主な発言は以下の通り。

−−次期会長には外部からの登用がいいか、内部がいいかについて
 「内部の人材がいるとすればこれまで8年間もの間改革をしてきたはずだ。それが全くなされていないということは、内部ではやる気がないということだ」

−−外部にするなら、OBもしくは内部からも優秀な人をセットで登用すべきでは、という意見に
 「私はたくさんの人からリサーチをかけた。NHKの人にも聞いたけれどOBや内部の職員では無理だと言っている。私の回りの人は全部、外部の人がずっとよい改革が出来るといっている」

−−OBを推したいという菅原委員に
 「自分は海老沢(勝二)時代の人は全部だめだと言ったはずだ」

−−13日に自身で記者に「内部が望ましい」と答えたという指摘に
 「記者が何と記事を書こうとそんなことは関係ない」

−−菅原委員が候補にOBを残してほしい、プロフィールを送ると話したことに
 「プロフィールを見たって人物の中身などはわかるものではない。自分がノミネートする人物は、追って皆さんに直接御紹介したいと思う。ただし、そこで否定されると本人の面子がつぶれるから困る」

−−推薦する人物の名前を挙げてほしいという他の委員の要望に
 「それは今日は出せない。経営改革は文化をよく理解する人、そして、放送のことを理解する人であると同時に経営者としての才能が必要だ。無駄な出費を大胆にカットするような経営者としての能力が必要とされている。今回非常に大事なのはそこだと思う」

−−古森委員長の推す人物が、メディアから批判されるような人なら、また受信料収入が下がるかもしれないという懸念が示されて
 「私自身も最初は経営委員長として、マスメディアから大いにバッシングされたが、今ではメディアからも大いに尊敬されている。多少マスメディアに叩かれて、受信料(収入)が下がってもそれは長くは続かないから大丈夫だ。それでは21日に1人だけ会長候補を自分が連れてきて紹介する。他に会長候補を今からでも出したい人がいたら、出してください」

164片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/12/19(水) 22:53:28
NHK経営委:古森委員長への批判、会長人選が暗礁も
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20071220k0000m040142000c.html

 NHK経営委員会(委員長=古森重隆・富士フイルムホールディングス社長)の菅原明子、保ゆかり両委員は19日開いた会見で、橋本元一NHK会長の後任選出を巡る古森委員長の議事運営が独断的だとして、文書で抗議したことを明らかにした。経営委員が独自に会見するのは極めて異例。対応が改善されなければ、両委員とも辞任する考えを示している。

 菅原委員らに同調する動きが広がれば、25日の決定を目指して古森委員長主導で進められている人選は暗礁に乗り上げ、放送法により橋本会長が当面続投する可能性もある。

 菅原委員らがファクスで古森委員長に送った申し入れ書では▽威圧的と取れる言葉で議論を封殺せず民主的な議事運営▽委員長個人の「意中の人物」を押し付けず、各委員推薦の候補も平等に扱う▽委員のみで会長人事を議論する「指名委員会」の議論を議事録などで公開する−−ことを求めている。

 また、菅原委員は13日の指名委でのやり取りのメモも公表。それによると、古森委員長が次期会長を内部から選ぶか外部にするか決めようと迫った。菅原委員によると、態度保留が2人で、他の2人がNHK内部がいいと答えた。しかし、古森委員長は「私の周りは全部、外部の方が良い改革ができると言っている」と強弁。会議終了後、全会一致で現執行部を除外する方針を公表した。さらに、各委員に推薦候補を挙げさせながら自分は明かさなかった。菅原委員は「25日の委員会でいきなり引き合わされ、決まる道筋になった」と述べたうえで、独自の候補を推薦する考えを明らかにした。【丸山進】

 委員2人が会見したことについて、古森委員長はコメントを出した。「本来経営委員会で議論すべき内容を、なぜ委員会内での議論を経ずにこのような運びとなったのか驚いている。備忘録と称する資料にも多々不正確で意図的ともとれる誤った記述もみられ、恣意(しい)的で無責任との印象を受けている」などとしたうえで「議事で一方的な運営をしたという事実はない。経営委の場を通じて両名の意見についても十分議論し、経営委としての機能を果たしていく」と結んでいる。

毎日新聞 2007年12月19日 22時15分

165片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/12/22(土) 14:36:59
大連立、持ちかけたのは小沢氏 渡辺会長、TV番組で
2007年12月22日11時11分
http://www.asahi.com/politics/update/1222/TKY200712220085.html

 福田首相と民主党の小沢代表による先の党首会談で浮上した大連立構想をめぐり、会談を仲介した渡辺恒雄・読売新聞グループ本社会長は、22日放送の日本テレビの番組(事前収録)で「小沢さんの方からのアプローチだ」と述べ、持ちかけたのは小沢氏だったと主張した。連立を組んだ場合の各党の閣僚数の振り分けもすでに決めていたと説明、不発に終わったのは小沢氏に原因があったと指摘した。

 渡辺氏は「(小沢氏は)福田さんが持ちかけて渡辺が仲介したと言うが、それは逆だ」と説明。小沢氏と会ったことを認めたうえで「小沢さんの方が危機感を持って『次の衆院選は厳しい。(衆参の)ねじれがずるずる行ったら国はおかしくなる』という認識に基づいて行動を起こそうとした」と語った。

 さらに、「小沢さんは(党内で)裸の王様になっていた。自分が言えば、幹部会はただちに賛成と言うと思いこんでいた。これが、今度の大連立話を破壊した最大の原因だ」と述べた。

 大連立の条件については「政策協議機関をつくり、テロ対策特別措置法、消費税、社会保障、年金の問題などを片づける」「小沢さんは無任所の副総理。閣僚数を(自民党)10対(民主党)6対(公明党)1で、6の中には国土交通相、厚生労働相、農水相は入れてくれということで話はついていた」と語った。

 一方、小沢氏は21日、記者団から「渡辺氏が大連立は小沢氏が持ちかけたと話している」と聞かれ、「(党首会談に)入ってない人の話をいろいろ問われても困る。いずれにしてもそのようなことではないということだけは、申し上げておきたい」と反論した。

166片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/12/22(土) 14:38:11
大連立構想、小沢氏の危機感から…渡辺・読売新聞主筆語る
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20071222iaw2.htm

 読売新聞グループ本社の渡辺恒雄会長・主筆は、22日に放送される日本テレビ番組「なかそね荘」の中で、自民、民主両党による大連立構想が浮上した経緯に関する見解を明らかにした。

 発言要旨は次の通り。

 テリー伊藤氏(司会) 連立への思いを渡辺さんが福田さん(首相)に電話したのか。

 渡辺主筆 いや、小沢さん(民主党代表)の方からのアプローチだ。

 テリー 小沢さんから電話があったのか。

 渡辺 まあ、そういうことですね。(電話が)あったし、直接会いもした。(小沢さんは)「福田さんが持ちかけて、渡辺が仲介した。おれは受け身だった」ということを貫いているが、それは逆だ。なぜ(経緯を)書かないのかと、朝日新聞をはじめ盛んに僕を攻撃しているが、ニュースソース(取材源)に対する信頼を失ったら、将来、そのソースは切れる。まだ政治は動いている。今、全部暴露しろと言っても無理だ。僕は新聞記者の倫理を守るために、言っちゃいけないことは言わない。僕自身の倫理観と道徳感がある。

 小沢さんが言っている「福田さんが持ちかけてナベツネが仲介して」というのは事実に反する。むしろ、小沢さんの方が危機感を持って、「次の衆院選は厳しい。次の選挙でも民主党は衆院で少数党で、参院は多数党だ。このねじれがずるずる行ったら、国はおかしくなる」と認識しているから、そういう認識に基づいて行動を起こそうとした。

 ところが、あの人は秘密主義というか、自分の党の幹部にも一切言わなかった。抑えられると思っていた。ところが、造反されて党首辞任騒ぎまでいった。福田さんは何度も小沢さんに、「民主党は大丈夫か」と聞いている。小沢さんは「大丈夫だ」と断言した。福田さんは僕にも聞いてきた。僕が小沢さんに聞いてみると、「大丈夫だ」と言うから、本当に大丈夫かなと思っていたら、1時間か2時間たったらパーだ。小沢さんは裸の王様になっていた。自分が言えば、幹部会はただちに賛成と言うと思いこんでいた。これが、今度の大連立話を破壊した最大の原因だ。

 テリー 連立の条件は。

 渡辺 政策協議機関を作り、テロ対策特別措置法、消費税、社会保障、年金の問題などを片づけていこう。これが国民のために幸せだと、両方とも善意で会ったことは間違いない。いずれは(経緯を)全部書く。

 テリー 連立の中での小沢さんのポジションは。

 渡辺 小沢さんは無任所の副総理。これは決まったことだ。閣僚の数を(自民党)10対(民主党)6対(公明党)1で、6の中には国土交通相、厚生労働相、農相は入れてくれということで話はついていた。

 テリー 衆院解散は。

 渡辺 解散したら、ねじれは決定的になる。そうなったら、完全に国会はまひする。その時点で連立をまじめに考えなければならないし、考えるようになるだろう。

 ◆「そのようなことではない」小沢代表◆

 民主党の小沢代表は21日、読売新聞グループ本社の渡辺恒雄会長・主筆が、自民、民主両党による大連立構想が浮上した経緯について、「小沢さんの方からのアプローチだ」などと発言したことに関し、「党首会談に入っていない人の話をいろいろ問われても困る。私から論評する必要はない。いずれにしても、そのようなことではない」と述べた。

 党本部で記者団の質問に答えた。

(2007年12月22日11時22分 読売新聞)

167片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/12/30(日) 11:06:35
「朝ズバッ!」で嘲笑…みのさん提訴 「事件と関係あるような発言」も
12月30日7時44分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071230-00000900-san-soci&amp;kz=soci

 タレントのみのもんたさん(63)とTBSが、情報番組「みのもんたの朝ズバッ!」での発言や取材方法などをめぐり、都内の男性から1100万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こされていたことが29日、分かった。事件現場からの生中継に居合わせた男性は、みのさんの発言によって「周囲に事件と関係あるような印象を与えられ、名誉を傷つけられた」と主張。原告側は「発言に影響力のある人だからこそ、軽率な発言は慎んでほしい」と訴えている。

 訴えたのは、都内のごみ収集業の会社員男性。訴状によると、「朝ズバッ!」は平成19年1月11日早朝、外資系金融社員の夫を殺害した東京都渋谷区の三橋歌織被告(33)の事件で現場となった東京都渋谷区のマンション前から生中継を行った。

 現場近くで家庭ゴミの収集中だった男性は、取材をしようとするアナウンサーに撮影を拒んだ上、「これテレビに出るんですか」と質問。アナウンサーは「映さないように配慮します」と応じた。

 これに対し、みのさんは「映っちゃってるよ、もう十分」と笑いながらスタジオからコメント。こうしたやりとりが約3分間、テレビに映された。この間、みのさんは「手首を生ゴミと一緒に出したってことは、この収集車が集めに来てるわけ?」などと発言した。

 原告側は、みのさんの発言に「撮影を拒む原告をあざ笑った。さらに遺体の一部を運搬したかのような印象を与え、放送後、子供がいじめられるなどの被害を受けた」と主張。「軽い気持ちの発言かもしれないが、一般人の原告には深刻な問題」と訴えている。

 みのさん側は、12月4日の第1回口頭弁論で提出した答弁書で、原告は明確に撮影を拒絶していない▽アナウンサーの発言に失笑しただけ▽事件にかかわったとの放送はしていない−と反論、全面的に争っている。

 みのさんとTBSは「係争中なのでコメントは控えたい」としている。

 歯にきぬ着せぬ発言が人気のみのさんだが、「朝ズバッ!」での発言が物議を醸すことも多い。不二家の賞味期限切れ原料使用問題では、裏付け取材が不十分なまま、「廃業してもらいたい」などと発言し、謝罪。香川県坂出市で祖母と孫の姉妹の3人が殺害された事件でも、姉妹の父親がすぐに警察に届けなかったことに「普通だったらそのまま電話しないかね」などと発言し、父親から批判されている。

168片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/01/03(木) 16:04:11
発信箱:政治改革20年=与良正男(論説室)
http://mainichi.jp/select/opinion/hasshinbako/news/20080103k0000m070072000c.html

 衆参のねじれを解消する一番簡単な方法は「民主党が次の衆院選で過半数を獲得し、政権を取ることだ」と年末に書いたら、当の民主党関係者から「そんなにウチに肩入れして大丈夫?」と心配されてしまった。

 別に肩入れしているわけではない。政権が行き詰まれば政権与党が代わり、これまでのしがらみを捨てて、よりましな政治にする。政権交代が当たり前のように起きる社会が望ましいと、かねて書いてきたし、その可能性は出てきたと考えているだけだ。

 1988年、リクルート事件を機に「政治改革」が叫ばれ始めて今年は20年になる。小選挙区比例代表並立制の導入は、自民党の派閥政治から脱却し、政党が政策で争って政権交代が実現しやすい仕組みにするのが狙いだった。マニフェストの導入で、その基盤も随分と整備された。

 「小選挙区導入後、政治家は選挙のことばかり考えるようになった」という人もいるが、この20年は決してマイナスではなかったと思う。

 「民主党政権」に人々がどれだけリアリティーを感じられるか。いよいよそれが問われる年になる。私も「民主党で大丈夫?」と考える場面は多いし、薬害C型肝炎被害者の救済法案の動きを見ると、自民党にはまだまだ知恵があるなあと素直に認めるのだ。

 自公政権か民主政権か。ますます判断に迷うことだろう。でも、選挙を通じて政治を動かすのは有権者だ。それを実感できたのが、政治改革の最大の成果だったのではあるまいか。「解散・総選挙が待ち遠しい」くらいの気持ちで見つめていきましょう。

毎日新聞 2008年1月3日 0時11分

169片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/01/22(火) 10:32:45
江原氏番組「倫理に反する」…フジ「あるある」の教訓生かせず

 昨年7月放送27時間テレビ NHKと民放が作る「放送倫理・番組向上機構」(BPO)の放送倫理検証委員会は21日、フジテレビが昨年7月に放送したバラエティー番組「FNS27時間テレビ『ハッピー筋斗雲』」内でスピリチュアルカウンセラーの江原啓之氏(43)が登場したシーンについて「倫理に反する」との審議結果を発表した。検証委は「(フジテレビ系列である関西テレビの)『発掘!あるある大事典2』の教訓が生かされていない」と反省を促した。

 「初めに霊能師タレントありきの企画で、出演者への配慮を決定的に欠き、制作上の倫理に反する」―。評論家の立花隆氏らが委員を務めるBPOの検証委は「ハッピー筋斗雲」でのスピリチュアル企画を厳しく断罪した。

 問題となったのは秋田県でボランティア活動に取り組む美容院経営の女性を紹介したもの。検証委が批判したのは「ドッキリカメラ的な」手法と江原氏による「スピリチュアルカウンセリングなるもの」。強引なサプライズ企画には女性に対する気配りやリスペクトがうかがわれないとしている。

 さらにカウンセリングについて「江原氏の霊視なるものを見せることに主眼が置かれている。カウンセリングは受ける本人の同意と内容の守秘が原則。同番組はバラエティー、あるいはスピリチュアルを口実に、この原則を無視している」とし番組の構成・演出を「スピリチュアルカウンセラーのPRの趣で飾られている」と指摘した。

 放送後、女性は「善意の放送の形を取りながら自分や周囲の人たちが傷つけられた」と抗議。話し合いの結果、フジテレビは内容をフォローする番組を昨年10月に放送したが、おわびや訂正のクレジットを入れたものではなかったという。

 検証委は〈1〉霊能師ありきの企画・構成。〈1〉を成立させるために〈2〉女性の美容院を「経営難」とするなど、裏付けがないのに断定的な表現があったと認定。昨年発覚した「発掘!あるある大事典2」のねつ造問題を踏まえ「教訓が生かされず、依然として『面白さ』を第一とする演出を繰り返している」と結論づけている。

 批判に対しフジテレビ広報部は「女性にご心労、ご迷惑をおかけしたことをあらためておわび申し上げます。今回の意見書を真摯(しんし)に受け止め、今後の番組制作に役立てていく所存です」とコメントした。フジテレビでは3か月以内に改善策を検証委に提出する。

 声楽家としても活動している江原さんは、著作がベストセラーになるなどスピリチュアルブームの牽引(けんいん)車として人気を集めている。しかし最近では経歴詐称疑惑や、テレビ出演中に亡くなっていないはずの女優の父親を亡くなったものとして霊視したと週刊文春で報じられるなど、懐疑的な見方も出始めている。

 ◆問題となった「ハッピー筋斗雲」の企画◆

 東北地方で美容院を経営するAさんは、中越地震被災者やいじめ問題などで苦しんでいる学校関係者に、無償で亡き父の名を冠したりんごを送っていた。

 しかし、美容院の従業員が番組あてに「りんごをタダで送るため、美容院の経営が苦しくなってしまった。亡き父がいれば何と言ってくれるのかとAさんが悩んでいる」との手紙を出す。

 これを受け、番組は東京で架空の講演会を準備。Aさんが講演会場に登場すると、ウソの講演会だと明かされる。

 そこへ突然、江原氏が登場。悟空が「お父さんのメッセージを伝えていただきたい」と語ると、江原氏は「お父さん、いらっしゃってるの。後ろにいるのね」と述べてから、亡き父の言葉として「Aさんが悪い。自分自身の生活を度外視してはだめ」などと発言する。

 不審そうな表情のAさんに、江原氏は「心のごはんと食べ物のごはんの両方がないと」と説く。最後に「亡き父からのメッセージによって、Aさんにいつもの笑顔が戻った」というテロップとナレーションが流された。

(2008年1月22日06時00分 スポーツ報知)
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20080122-OHT1T00072.htm

170片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/01/24(木) 19:27:16
「福田と小沢の劣化競争」 松田 喬和
http://mainichi.jp/select/seiji/matsuda/news/20080124org00m010015000c.html

 「ガソリン国会」の由来でもあるガソリン税の暫定税率延長を盛り込んだ関連法案が、国会に提出された。それに合わせて国会脇の憲政記念館で開かれた道路特定財源の堅持を求める都道府県議員総決起大会には、44都道府県の議員450人が集結した。民主党系の19議員も含まれていた。

 壇上には伊吹文明幹事長、二階俊博総務会長、谷垣禎一政調会長の自民党3役とともに民主党参院議員の大江康弘(比例)、渡辺秀央(同)、山下八州夫(岐阜選挙区)各氏も顔を揃えた。

 大江氏は道路財源死守の旗振り役だ。衆参合わせて39人の署名を集めたと広言している。伊吹から「民主党の心ある方の方針を聞かせて欲しい」と促されて大江は壇上に立った。

 「(県議時代を含めると)29年の政治生活でこんな大きな拍手をいただいたのは初めてだ」と切り出すと、同席した渡辺、山下を紹介し、「39人は誰かといわれるが、わが党は圧力を掛ける政党だ」と、明言を避けた。

 その上で「この場の空気や熱意をどうか執行部に伝えていただきたい」「しっかり伝わらないようではわが党はKYだ」と述べると、かけ声と爆笑に包まれた。

 民主党参院幹部は「大江は同郷の二階に説得されたようだ。39人の大半は、1年生議員。よく分からないまま地元の首長の意向に反することが出来ず応じた」と、背景を説明する。事実、山下と同じ岐阜選出の平田健二参院幹事長は「2日連続で地元から陳情に来る。頭が痛い」と、記者会見でも愚痴をこぼす。

 党内を一本化できていないのは自民党とて同じだ。小泉チルドレンのリーダー役、小野次郎衆院議員(比例・南関東)は「道路特定財源は一般財源化を目指していたはず。10年間、暫定税率を維持する改正案はおかしい」と、党の会合で異論を唱え、一部に同調する声も出た。

 小泉チルドレンは、次期総選挙に向けての選挙区での公認調整では多くの区で劣勢に立たされている。こうしたことに対する不満に加え、福田政権下では小泉改革の見直しが進んでいることへの苛立ちが渦巻いている。

 大きく構えると21世紀のわが国の進路が問われているにもかかわらず、福田首相も小沢一郎代表もビジョンを示せないでいる。福田はC型肝炎患者救済策では最後まで戸惑い、一時は前向きだった改造人事を見送った。

 通常国会から「福田カラー」を前面に打ち出すはずだった。再スタートの号砲になるべき施政方針演説は、総花的過ぎた。伊吹からも「福田政治とは何かを明確に示して『福田色』を発揮すべきだ」と注文が付けられている。

 対する小沢も小沢だ。先の国会で最大の争点だった新テロ特措法の衆院での再議決には欠席した。「私の使命は衆院選一点にある。多少迷惑がかかっても衆院選の勝利に専念したい」と欠席批判に耳を傾けない。鳩山由紀夫幹事長は「幹事長としては出て欲しかった」と苦言を呈している。

 それだけではない世界の政治、経済などのリーダーが集うダボス会議(スイス)への出席も二転三転し、結局は欠席となった。通常国会の代表質問も拒否。いずれも、お鉢は鳩山に回ってきた。

 二大政党制の到来といわれながらも、これではリーダー同士の劣化競争が始まったといわれてもおかしくない。「日本はもはや『経済は一流』と呼べない」と、民間人閣僚でもある大田弘子経済財政担当相の経済演説の一節を引用するまでもなく、政治的指導者の負うべき責任は大きい。(敬称略)

 2008年1月24日

171片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/01/26(土) 15:12:54
酸いも辛いも:スリランカと森嶋通夫 玉置和宏
http://mainichi.jp/select/biz/tamaki/news/20071119org00m020006000c.html

 大連立構想をめぐる論争を聞いていて30年近く昔の森嶋先生(ロンドンスクール・オブ・エコノミクス名誉教授=故人)の言葉を思い出した。

 「英国の経済停滞のひとつの要因は二大政党制にある」というものだった。議院内閣制での二大政党こそ政治の理想ともてはやしていた日本からLSEに留学していた筆者としてはいささか違和感を感じざるを得なかったのである。確かにその当時の英国は第二次大戦の勝利者であったにも拘らず最悪の経済状況に追い込まれていた。私たちの社会科の教科書には「ゆりかごから墓場まで」という理想ともいえる英国の社会保障制度が堂々と述べられていた。

 福祉国家を目指す日本の模範とすべき英国はしかしその実態は苦闘していたのである。

 森嶋説は決して2大政党制を否定していたのではない。それどころかうまく行けば民主主義の教科書としてふさわしい権力の相互チェックができる。政策も保守党と労働党がそれぞれの特色を発揮して国民はそれを見ながら政権選択が可能になる。

 だがいいこと尽くめではない。一旦その歯車が狂いだすと始末が悪い。経済が停滞して失業者が増えると国民生活が苦しくなる。そうなると両党ともに国民に媚を売る経済政策を打ち出すことになる。それも単に選挙公約ではない。戦後のこの繰り返しが英国の経済をますます苦境に陥れたというわけだ。

 サッチャー政権が誕生して1年目だったが、彼女は「働くものが報われる社会建設を」としごく当たり前のことを絶叫していた。

 BBCテレビで「日本人を見なさい。彼らには能力を発揮できる社会経済システムがある」とも言って聞いているこちらが褒めすぎだと思ったほどである。

 いま日本は「ねじれ国会」で2大政党の悪循環に陥る可能性が出てきた。民主党は農家の1兆円所得保障など具体的な財源を示さず選挙公約をばらまいた。その結果参院選では大勝利となったが衝撃を受けた自民党はいま予算編成で次々と対策を繰り出している。特定道路財源の一般財源化の見送り、整備新幹線の新規着工、消費増税の繰り下げなど財政改革どころではない。

 やがてこれは近く行われるであろう衆院選でさらに激しくなるだろう。いよいよサッチャー以前の英国病にかかりそうだ。

 そんなことをあるところで話したら席上それは「スリランカ病」と言った方がいいのではないかと訂正してくれた人がいた。かつてスリランカに駐在していた官僚である。

 英国の影響を受けたこの国の2大政党による民主主義議会は、戦後最も早く先進国への道を歩むと見られていた。そのために最初の国際援助機関(コロンボプラン)がここに設けられたのだそうだ。 だが民族問題など複雑な政情もあって2大政党はうまく機能せず、却って社会保障や教育のばらまき合戦になった。日本を始め各国からの大きな政府開発援助(ODA)に拘わらずいまだに国内総生産(GDP)は1人当たり1000ドルに過ぎないという。

 ちなみにこうした貧困経済と財政赤字のなかでスリランカは医療費と教育費は全無料というお国柄だ。これをどう見るのか、そうしたことを我々はいま真剣に検討するべき時に来ているようだ。(次回は12月3日に掲載)

 2007年11月19日

玉置和宏(たまき・かずひろ)
 毎日新聞社特別顧問。1939年北海道生まれ、北大を出て62年毎日新聞社に。経済記者として大蔵省、外務省、日銀、経団連などを担当。ロンドンスクール・オブ・エコノミクス大学院(LSE)研究留学。週刊エコノミスト編集長、論説副委員長、特別編集委員、論説室顧問を経て現職。
 財政・金融、国際経済などの社説を15年間書き続ける。サミットは98年から英、独、日、伊、加、仏、米を現地取材。93年から「酸いも辛いも」を連載中。主な著作は「きのう異端あす正統」(毎日新聞社)「日本銀行裏の裏」(こう書房)、「経団連と花村仁八郎の時代」(社会思想社)、「銀行はどこへ行く」(こう書房)など。
 公職は経済審議会、航空審議会、海運造船合理化審議会などを経て現在財政制度等審議会委員。

172片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/02/05(火) 00:39:08
“つなぎ法案撤回”与謝野氏と小沢氏が同席
 民主党・小沢代表は4日、ガソリン税の暫定税率の期限を2か月延長する「つなぎ法案」の撤回を福田首相に進言したとされる自民党・与謝野前官房長官と、都内で開かれた会合で同席した。

 小沢氏は、自らが会長を務める財団法人の会合に出席し、副会長の与謝野氏と同席した。小沢氏は会合が始まって約15分で退席し、無言で会場を後にした。また、与謝野氏も記者団が「小沢氏と話はしたか」と質問したのに対し、手を振って否定した。

 与謝野氏は去年10月、大連立構想を話し合う党首会談の直前にも小沢氏と囲碁対局をしている。自民党内で小沢氏と福田首相双方にパイプを持つ議員として、今後も動向が注目される。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn/20080204/20080204-00000039-nnn-pol.html

173片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/02/07(木) 17:38:39
旅館の抗議で不適切と謝罪 日本テレビ系の情報番組 '08/2/7

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 日本テレビ系の情報番組「スッキリ!!」が一月に放送した温泉旅館でのトラブル特集で、石川県の老舗旅館が「取材を受けないまま旅館名を出された」などと抗議していたことが七日分かった。同番組は同日、「一部不適切な映像が流れ、関係者の皆さまにご迷惑をお掛けしたことをおわびします」と謝罪した。

 問題となったのは、一月十四日に放送した「特報温泉宿トラブル」。関係者によると、旅館の従業員が客室で飲食し、ごみを放置していたとの視聴者の体験談を、再現映像を交え紹介した。その際、トラブルがあったとされる老舗旅館名が映し出されたという。旅館側は「事実関係について当事者への十分な取材をしないまま一方的に取り上げた」と抗議していた。

 日本テレビ総合広報部は「放送した内容がすべてで、それ以上のコメントは差し控えたい」としている。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200802070242.html

174片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/02/08(金) 03:45:10
警察OB同士の戦い 北芝健氏が黒木昭雄氏に敗訴 名誉毀損認定
2008.2.7 23:25

このニュースのトピックス:民事訴訟
 警察出身のジャーナリスト、黒木昭雄氏が、警察OBで作家の北芝健氏に雑誌記事で名誉を傷つけられたとして、1100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が7日、東京地裁であった。鶴岡稔彦裁判長は、北芝氏の名誉棄損を認め、100万円の支払いを命じた。

 北芝氏は、黒木氏が週刊誌編集部をたきつけ、北芝氏の批判記事を書かせたということを前提に、別の雑誌で黒木氏を「ネズミ野郎」など表現していた。

 鶴岡裁判長は、「黒木氏が記事の掲載を週刊誌編集部に働きかけたとは認められない」と述べ、北芝氏の前提が誤解だったと判断。北芝氏の表現が黒木氏の名誉を傷つけたことを認めた。

 一方、黒木氏の損害については、「北芝氏の発言が掲載されたのは過激な表現を売り物にする雑誌で、社会的評価に重大な影響が生じたとまでいえるかは疑問」として、100万円にとどめた。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/080207/trl0802072325023-n1.htm

175片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/02/09(土) 01:30:28
橋下知事が生放送でNHK“口撃”
2008.2.9 00:16
 大阪府の橋下徹知事は8日、NHKの「かんさい特集」に生出演した。番組は大阪市の平松邦夫市長らと討論する形で進められたが、女性アナウンサーの進行のやり方にキレて、ほかの出演者からたしなめられる一幕があった。

 番組はこの日午後7時半スタート。国会などへの就任あいさつのため東京を訪れていた橋下知事は、約30分遅れてスタジオ入りした。

 アナウンサーが「およそ30分の遅刻で到着されました」と冗談めかして紹介すると、「遅刻といってもこちらの責任じゃない。公務を優先していた」と表情をこわばらせて釈明。「もともと、番組の最初には間に合わないと申し上げていた」と声をあらげた。

 さらにアナウンサーが財政再建策にからみ、人件費削減の具体策についてしつこく質問すると、「決まっていた予算を数日でひっくり返し、検討しているので、そこまで言及できない」と不快感をあらわに。

 「NHKのインサイダー問題だって(内部調査に)どれだけかかってるんですか」と、今年1月に発覚したNHK記者らのインサイダー取引問題を引き合いに出し、やり返した。
http://sankei.jp.msn.com/politics/local/080209/lcl0802090016001-n1.htm

176片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/02/10(日) 01:04:07
NHK、ねぎらいの言葉ない…橋下知事大いに不信感
 大阪府の橋下徹知事は9日、前日に生出演したNHKの報道番組を巡り、「(上京の公務を)切り上げてでも番組に出ろと強硬に言ってきた」とNHKへの不信感をあらわにした。

 府庁内で報道陣に答えた。番組前後にあいさつやねぎらいの言葉が一切なかったとして「黙っていても金が入ってくる組織はこんなもの」と批判。今後、取材には応じるが、NHKのスタジオには行かないと宣言した。

 番組は8日午後7時半から関西で放送された「かんさい特集」。橋下知事は同日、東京で政党や省庁へのあいさつ回りをこなして大阪に戻り、同8時ごろスタジオ入り。司会の女性アナウンサーから「30分の遅刻で到着されました」と紹介され、「遅刻は僕の責任じゃない。(公務で冒頭から)来れませんと再三、言っていた」と反論していた。

 NHK大阪放送局広報部は「司会の発言は場を和ませようとしたもの。終了後、複数の幹部からねぎらいの言葉はかけさせていただいている」としている。

(2008年2月10日00時06分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080210-OYT1T00005.htm

177片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/02/11(月) 04:31:00
発信箱:テレビと新知事=松井宏員
 最近、テレビ局のプロデューサーの話を聞く機会があった。やっぱりそういうことか、とうなずいたのは、ワイドショーなどのコメンテーターについてだ。

 「政府擁護の人が多いのは、政府・与党からの批判を恐れているから。東京では番組がチェックされている。バランスを取ったように見せかけるため、政府に批判的な人も入れるが、論戦に負けそうな人を選んでいる」

 6日、大阪府知事に就任した橋下徹氏が、タレント弁護士として数多くの番組に引っ張りだこだったわけが、ここにある。番組でのかつての発言を問われて、「話芸だった」と釈明した橋下氏の言葉は、コメンテーターが言論人ではなく、「電波芸人」であることを図らずも示した。

 就任前から物議をかもす発言を連発した新知事もさりながら、気になるのはテレビ局のスタンスだ。当選が決まった夜、収録済みで未放映だったレギュラー番組を早速流した局や、選挙戦の模様などを交えて、手腕が未知数の新知事をヒーロー扱いする特集を組んだ局もあった。

 3日のテレビ欄(関西地区)には、「橋下知事」の名前が躍る番組が五つもあった。いずれもバラエティー系。旬の人だから視聴率が取れるのだろうが、テレビが応援団と化したかのようだ。

 新知事に対する身内意識が潜んではいまいか。今後もテレビ出演は続けるという新知事だが、失政をおかした時、テレビはあくまで応援団でいるのか、それとも昨年のボクシングの亀田一家のように、手のひらを返してバッシングに走るのだろうか。(社会部)

毎日新聞 2008年2月9日 大阪朝刊
http://mainichi.jp/kansai/osakaprefelection/news/20080209ddn002070007000c.html

178片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/03/11(火) 00:59:49
自民4役と渡辺読売会長が会談
2008.3.11 00:53
 自民党の伊吹文明幹事長、谷垣禎一政調会長、二階俊博総務会長、古賀誠選対委員長の4役は10日、渡辺恒雄・読売新聞グループ本社会長と都内で会談した。揮発油(ガソリン)税の暫定税率維持を含む歳入関連法案(日切れ法案)をめぐる国会情勢や、内閣改造を含む福田康夫首相の今後の政権運営などについて意見交換したとみられる。
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/080311/stt0803110051000-n1.htm

179片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/25(金) 15:49:27
現場から:政治の花 /神奈川
 今月から支局でのデスク業務に担当替えとなった。出歩く機会が減り、新聞記事で季節の移ろいを感じている。最近は桜の季節の終わりと「政治」のつぼみのふくらみに思いを巡らせた▼小泉純一郎元首相は「そろそろ大事な、何とかという『風』が吹き出した気がする」と発言。自民県連幹部も衆院解散時期について「秋にどうなるかだ」と漏らした。開花は近いと考えておいた方がいいだろう▼さて、次期衆院選。県内の唯一の焦点は前回小選挙区で全敗した民主の巻き返しに尽きると考えていたが、そうでもなさそうだ▼昨年11月の大連立騒動以来「2大政党」の自民、民主の違いがますます見えにくくなっている気がする。民主県連代表選で非労組系の国会議員が勝利したのも、その流れに沿った出来事ではなかろうか▼政治の均質化は、有権者のしらけを招く。衆院選では、色とりどりの花を楽しめそうにない。【山下修毅】

毎日新聞 2008年4月25日 地方版
http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20080425ddlk14070184000c.html

180片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/05/04(日) 01:34:49
世論調査総合スレッド76
http://society6.2ch.net/test/read.cgi/giin/1209819718/

23 名前:無党派さん[sage] 投稿日:2008/05/04(日) 00:58:34 ID:gBt8WFyJ
岩見隆夫氏は3日、報道各社の世論調査で内閣支持率が急落したことについて、
「世論調査やりすぎですよ。これじゃ流れができてしまう」と述べた。
TBS「みのもんたのサタデーずばッと」番組内で司会のみのもんた氏の質問に答えた。

30 名前:無党派さん[sage] 投稿日:2008/05/04(日) 01:32:33 ID:2LcynCYB
この岩見の発言聞いていて自分はビックリしたよ。
ついでにいうとなぜかこいつは長妻が発言していたときは怪訝そうな顔していて思わず笑ってしまったw

どんだけ、政府から金もらっているんだよって思った。wikiからだけど田原は官房機密費から金もらったらしいね。そりゃ、政府の犬になるわけだよな。

181片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/05/05(月) 16:13:57
政界混迷!人気ブロガーらに注目 読者非常識で苦悩もチラリ
5月5日13時51分配信 産経新聞


 ネット上で定着している政治系ブログとの距離感をどう計ろうかと、この記事の構想を考えていたところ、本紙「正論」の執筆者でもある雪斎さん(政治学者、櫻田淳氏)が、4月下旬に「やってられないわ」とブログ「雪斎の随想録」(http://sessai.cocolog−nifty.com/)の断筆を宣言した。政治への真剣な思いが込められた文章でありながら、心ない読者からの誹謗(ひぼう)中傷が絶えなかったという。
 雪斎さんの親友を自任する中年金融マン、ぐっちーさん(http://blog.goo.ne.jp/kitanotakeshi55)は、礼儀を知らない読者の非常識が「優良な書き手を駆逐していく」と慨嘆しており、「ぐっちーブログもそろそろ」と漏らす。雪斎氏とは同じ船団の仲間だという意識を持っていた溜池通信(http://tameike.net/)のかんべえさんも「ブログを通した議論が本当に生産的なものなのかどうか」と、疑問を抱いている。お二人ともそう弱気なことを言わず、機能不全が著しい永田町政治に対して、ますます厳しい突っ込みを入れていただきたいものである。
 衆院山口2区補選での惨敗を経て、政府・与党は歳入関連法の衆院再議決に踏み切った。その直後の各種世論調査では福田内閣の支持率がさらに低下して20%前後となっており、政党支持率は民主が自民を上回る傾向が顕著となった。内閣支持率が3割を切ると危険水域に入ると解説されていたのが、つい1カ月ほど前。危険水域どころか、カウントダウンが始まりそうな気配さえする。小泉純一郎元首相は再議決の日、衆院本会議場で「まあ、総選挙をやったら自民党は100議席は減らすだろうな!」と叫んだそうだが、福田首相がいくら解散・総選挙を先延ばししても、政権交代の可否と是非をめぐる論議が活発化していくことは止めようもないだろう。その「是非」を考察してきた雪斎氏は、民主党の日銀総裁・副総裁人事をめぐる対応について「次から次から『別の理由』を持ち出しては、不同意にしている」と喝破し、第二次世界大戦中の日本軍がガダルカナル作戦やインパール作戦で「兵力の逐次投入」の愚行を犯したことになぞらえて「不同意理由の逐次投入」と指摘していた。
 ぐっちーさんも、「政治のためには中央銀行および世界経済が犠牲になってもしかたない、というのが民主党の考え方だということだけはよくわかった」と、代案を示さない民主党を厳しく批判している。かんべえさんは、ねじれ現象の下での国会の混乱について「『民主主義のコストだ』『二大政党制への生みの苦しみだ』などという人もいますけど、正直、あほらしくてついていけませんな」。突き放した言い方だが、国民の多数は同様の見方をしているのではないか。一方、福田内閣や自民党政治に厳しい視線を向けるクレイジーパパさん(http://shopworld.cocolog−nifty.com/blog/)は、「内閣総辞職、総裁選で国民の関心をひきつけ、首相の顔をすげ替えて総選挙にのめば自民党は不死鳥のごとく復活する。そのように親分衆が考えているとしたら、時代錯誤もはなはだしい」と、かなり先読みしている。
 後期高齢者医療の導入に対する批判は引き続き政府・与党の逆風となりそうだが、「物価上昇はしようがない」とみずから経済無策を認めるような福田首相の発言も各方面で反発を招いた。春の値上げラッシュの代表選手といえば小麦製品。その高騰でカップ麺は百円玉ではなかなか買えないものになってしまった。国内消費量の9割にあたる外国産小麦の価格はどう操作されているのか。その複雑なカラクリを毒吐き@てっくさん(http://tech.heteml.jp/)が興味深く説明している。そのついでに、ガソリン価格の乱高下の騒ぎに埋もれてしまった自動車重量税の暫定税率の仕組みも取り上げている。暫定税率が切れれば「カローラクラスで3万4200円も安くなる」ところだったのが、再議決で幻と消えてしまったことをあきらめきれないユーザーもいるのではないか。
 雪斎さんは「ブログは『床屋政談』である」と定義し、プロの政治学者があえて床屋政談に関与するにあたり、「燕尾(えんび)服ではなく着流し」で臨んだという心構えを「告別の辞」の中で語っている。ネット上で展開されるあまたの政治談議のなかでも、人気サイト、人気ブロガーたちの視点は、政治報道に携わる者にとって気になるものだ。啓蒙(けいもう)を受けることも少なくない。あえて「ライバル」たちの存在をお知らせした格好だが、彼らもまた熱心な新聞の読者であることをお忘れなく。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080505-00000907-san-pol

182片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/05/18(日) 23:56:15
いかがわしい自民党の「都合が良い二重基準」
5月16日23時37分配信 産経新聞


 福田康夫首相や自民党への支持が低調な理由を考えてみた。
 与党は4月末の歳入関連法に続き、5月13日に暫定税率を10年間保障する道路整備特別措置法案を3分の2の多数を持つ衆院で再議決した。「ねじれ国会」で憲法の規定を行使することは、伝家の宝刀にも値しないほど当然になりつつある。
 ひるがえって自民党内には後期高齢者医療制度や年金記録問題などを念頭に「福田さんが首相になる前の問題だ」といった同情論が根強くある。「今までの政権が積み残したツケを背負った首相は、自分がやりたいこともやれない」という論法だ。それも一面の事実だろう。
 しかし、衆院再議決が可能となったのは、小泉政権下で行われた3年前の郵政選挙で自民党が圧勝したからだ。決して福田首相の力ではない。首相の力量不足を批判した上で再議決を主張するなら分かるが、今までのツケは首相以外の責任とするのでは筋が通らない。政権交代しても清濁併せのむのが与党だろうに、実に都合が良い二重基準を駆使している。
 平成21年度から道路特定財源を一般財源化する首相の方針に対し、与党の若手らは閣議決定という担保を求めた。首相の威厳もあったものではない。首相は3月27日の記者会見で一般財源化を国民に約束した。公約を実現できずにクビを切られるなら分かるが、具体的な行動を起こす前から身内に信頼されていないわけだ。首相もズルズルと政府・与党合意や閣議決定の屋上屋を架し続け、せっかくの「英断」は色あせた。
 そもそも若手らが錦の御旗のようにあがめる閣議決定は、そんなに重いか。政府は14年3月に人権擁護法案を閣議決定したが、いまだ実現していない。なにしろ首相自ら「必要なときには閣議決定を直すことはできるから、そのときの状況で判断すればいい」(昨年10月9日の衆院予算委)と答弁した「前科」がある。
 若手らは、一般財源化と、道路特定財源維持を前提とした道路整備特措法案が矛盾すると追及した。しかし、3月13日に衆院で同法案に賛成したのは与党議員だった。首相の一般財源化表明はその後のこととはいえ、首相の公約を色あせさせた当人たちは、自らの国会での投票行動にはほおかぶりをする。本当に一般財源化が正しいと思っていたのなら最初から反対すればいいのに、そんな度胸もない。こうした二重基準を都合良く使ういかがわしさを国民は見ている。(酒井充)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080516-00000973-san-pol

183片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/05/19(月) 09:19:05
風知草:世論調査栄えて、霧深し=専門編集委員・山田孝男
 福田内閣の支持率が続落している。理由は明白で、それ自体は擁護できない。だが、世論調査が多過ぎるという点では首相に同情する。多過ぎる結果、本来は施政の参考資料であるべきデータを政治の目標と履き違える風潮が広がっている。そのことを問いたい。

 テレビニュースに自民党幹事長が現れ、こう言った。「福田総理をあまりみっともない形でサミットの議長に送り出すわけにはいかないから、なんとか支持率を上向かせなくちゃいけません」。字幕に「支持率回復へ減税を」とある。

 首相を立てているようで軽んじているし、国民をバカにしていると思った。発言記録を取り寄せてみると、支持率と減税を直接結びつけているわけではない。自民党・長岡(新潟県)支部大会の講演の一部であり、身内の結束を求めたと考えればおかしくはないが、公開の場で総裁の人気挽回(ばんかい)を喋々(ちょうちょう)する語り口のなれなれしさが、いかにもけじめを欠いている。

 日中首脳会談後のインタビューで「外交成果が支持率アップにつながると思うか」という質問が出て、首相が「自分のために仕事してるわけじゃない」と切り返した。首脳外交は点数稼ぎかというぶしつけな質問がさして苦しまずに(苦しんだかもしれないが)持ち出され、軽い話題が生み出される。メディアのかかわりかたを含め、政界全体の事務的な調子が日本の政治をおとしめている。

 この20年、世論調査の頻度と報道量は飛躍的に増えた。手間ひまのかかる面接方式に代わり、手軽で早い電話方式が主流になったからだ。昔は、自前で面接調査を実施できる全国紙と通信社、NHKが、それぞれ年に数回ずつ実施した。

 今は民放テレビ局を加えた合計十数社がテレマーケティング会社に委託して月例調査をやり、何か起きるたびに緊急調査を競う。96年から始まった小選挙区制の衆院選がこの流れを後押しした。小選挙区選挙には人気投票という側面もある。

 昔の政治家は「世論調査で政治をやってるわけじゃない」と豪語した。世論調査が年がら年中実施され、支持率が話題の中心になり、誰もそれをあやしまない政界になったのは、せいぜいこの10年のことだ。

 1945年、他紙に先駆けて世論調査を始めた毎日新聞の社告(10月20日)に「国内輿論(よろん)は今こそ活発にゆり起され(中略)為政者をしてその方途を誤らしめず、国民政治教育の一助とする」とある。

 戦前は輿論と世論(せろん)を区別した。社会学者の佐藤卓己(京大大学院准教授)によれば、輿論とは理性的討議による合意(=議会主義)であり、世論とは情緒的参加による共感だ。

 輿論の英訳はパブリック・オピニオン(public opinion)で、世論はポピュラー・センチメント(popular sentiment)だ(佐藤「戦後世論のメディア社会学」03年、柏書房)。「輿」は貴人を乗せる台と担ぎ手を表すが、当用漢字(現常用漢字)に入らず、輿論は死語になった。世論だけが生き残って今日に至る。

 「『世論調査』のゆくえ」(03年中央公論新社)を書いた政治学者の松本正生(埼玉大教授)はこう言っている。

 「依存症とも言える世論調査ばやりの根底に、政治に対する人々の関心の低下がある。速報世論が話題提供のための道具として消費される悪循環を断ち切らなければならない」。その通りだと思う。(敬称略)(毎週月曜日掲載)

毎日新聞 2008年5月19日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/seiji/fuchisou/news/20080519ddm003070062000c.html

184片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/05/25(日) 04:14:49
アナウンサーがブログ盗用 福島中央テレビ '08/5/25

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 福島中央テレビ(日本テレビ系、福島県郡山市)は二十四日、報道制作局アナウンス部の大野修おおの・おさむアナウンサー(38)が、同社公式ホームページのブログ「アナウンス室日記」で、他人のブログ記事を盗用していたと発表した。

 「参考にするつもりが写してしまった。認識が甘かった」と話しているという。同社はブログを削除、「社内規定に照らし、厳正に対処したい」とした。

 同社によると、盗用していたのは二十四日更新の記事。「日本人の仕事の正確さ、正直さが日本ブランド」として今後、世界の中で見直されるという内容。書き出し部分や文章の構成が都内の自称「金融マン」の十四日のブログの記事とほとんど同じだった。ほかにも盗用が疑われる記事があり同社は調査している。

 「金融マン」が盗用されたことに気付きブログ上に抗議のメッセージを掲載。マスコミなどが同社に問い合わせた。

 「アナウンス室日記」は交代で執筆。社内のチェックなしに自分で更新できるという。大野アナウンサーは一九九七年に入社。今年四月から夕方のニュース番組のメーンキャスターを担当している。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200805250060.html

185片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/05/25(日) 04:17:53
福島中央テレビ:男性アナ、局HPコラムでブログを盗用
 日本テレビ系のローカル局「福島中央テレビ」(本社・福島県郡山市)は24日、大野修アナウンサー(38)が同局の公式ホームページ(HP)で連載しているコラムで、他人のブログからの盗用があったと発表した。大野アナは「閲覧しているうちに自分の経験と重なった。盗用と言われても仕方がない」と謝罪しているという。

 会見した寺島祐二・報道制作局長らによると、盗用があったのは「アナウンス室日記」の中で、大野アナが同日掲載した「日本ブランド」と題するコラム。盗用は、週刊誌などに連載もある証券マンブロガー、ぐっちーさん(47)のブログからで、題名のほか、文章の細部の表現まで同じだった。ぐっちーさんのブログの閲覧者が同局に抗議して発覚。他にも数件、盗用の可能性があるという。

 大野アナは夕方のニュース番組のメーンキャスターを務め、週1回コラムを連載していた。これに対し、ぐっちーさんは「ほとんどをコピーしたもので罪は深い。著作権の問題もあり、訴訟を提起する」と話している。

 寺島局長は「表現者として最も恥ずべき行為。処分については社内規定に照らし、厳正に対処する」と話した。【坂本智尚、松本惇】
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20080525k0000m040052000c.html

186片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/05/25(日) 04:18:29
2008/05/24-22:59 看板局アナがブログ盗用=自社HPコラムに−福島中央テレビ
 福島中央テレビ(福島県郡山市)は24日、同局の大野修アナウンサー(38)が局ホームページ(HP)に掲載した文章の一部に、他人のブログからの盗用があったと発表した。大野アナは「盗用と言われても仕方がない」と話し、反省しているという。
 大野アナは月曜から金曜の夕方の報道番組を担当する同局の看板アナ。
 盗用があったのは、同局HPの「アナウンス室日記」というコラムに掲載された「日本ブランド」と題する文章で、24日に更新された。
 「ぐっちーさんの金持ちまっしぐら」というブログに書かれた「日本ブランド」という記事をほぼそのまま引用し、タイトルも同じだった。日本のブランド力を中国などと比較した内容で、複数の報道機関からの指摘で発覚した。
 大野アナは、他のブログからの複数の盗用も認めているという。
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&amp;k=2008052400371

187片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/05/29(木) 10:30:38
発信箱:理解不足ではない=与良正男(論説室)
 私がひそかに「○○子おばあちゃん」と呼んでいるIさんは今年87歳になる。極めて的確な本欄への感想を時折、手紙で送ってくださる東京都内の読者の一人だ。

 2年前、夫に先立たれ、国民年金を頼りにする暮らし。決して楽ではないはずだが、そんな中で新聞を購読し、「毎日、すみからすみまで読んでいる」と聞くと、いつも頭が下がる思いだ。そして、Iさんは自らに言い聞かせるように、こう記す。

 「不服ばかり言っていては心まで貧しくなりかねません」「自立心を持って力強く生きたいですね」……。

 戦後の日本はこうした人たちに支えられ、政治はこうした人たちに随分と甘えてきたのだと思う。そのIさんたちが今、後期高齢者医療制度に怒っている。いや、悲しんでいるといった方がいいかもしれない。

 政府・与党関係者は「説明不足だった」と口をそろえるが、すでに多くの人は制度の仕組みをよく理解し、改革の必要性も認めていながら、とりわけ75歳で線引きしたことに納得できないのではなかろうか。そんな「心の問題」でもあることに関係者はなぜ気づかないのだろう。

 先日、静岡市で読者のみなさんの集いに出向く機会があった。最後に80代の女性が手を挙げ、「野党の欠点は新聞を読んでよく知っている」と語ったうえで、「それでも今度は政権交代を」と静かな口調で訴えると、会場から大きな拍手が巻き起こった。

 無論、次の衆院選の結果がどうなるかは分からない。でも、有権者の意識は確実に変わってきていると思う。

毎日新聞 2008年5月29日 0時05分
http://mainichi.jp/select/opinion/hasshinbako/news/20080529k0000m070144000c.html

188片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/05/30(金) 13:15:29
川田アナ「報道志望」仕事に行き詰まり…
2008年05月29日

 26日に自殺した元TBSアナウンサーでフリーの川田亜子さん(享年29)が、亡くなる数日前にカウンセラーに悩みを打ち明けていたことが28日、分かった。川田アナが訪れたのは都内在住のカウンセラーA氏(38)で、主に仕事に対する行き詰まりを打ち明けたという。また、所属事務所はこの日までに川田アナの密葬を終えたことを発表した。

 川田アナが自分で調べて存在を知ったカウンセラーのA氏を訪ねたのは今月中旬。初対面で約40分のカウンセリングは、川田アナが悩みを打ち明けることに多くが費やされた。

 A氏 最初に孤独な感じですねと切り出すと「分かってもらえるんですね」とホッとした表情で答えていました。執筆業に転職しようか迷っていると。また「国(金沢)に帰りたい。その方が普通の幸せを得られるかも」とも言っていました。

 私が「もう少し頑張れば」と返すと、報道の仕事に携わることを希望し、昨年春フリーに転じたものの、思うようにならない現実を打ち明け始めたという。室内のテレビには数日前に発生した中国・四川大地震の悲惨な現場が映し出されていた。「私は9・11テロをテレビで見て、アナウンサーになろうって思ったんです。今なら、リポーターとして中国四川に飛んで、仕事の傍らでボランティア活動をしたいのに…」と、寂しそうに見つめていたという。

 A氏は多くの女性が悩んでいるだろう恋愛についても尋ねている。

 A氏 「結婚はいつできると思いますか? でも、特定の人はいないんです。私は本気になれないみたい」とは話していました。孤独さは感じましたが、失恋などに陥った雰囲気はなかった。思い返しても仕事への失望、絶望感はあったけど、恋愛問題が自殺の要因になったとは思えません。帰り際に「またうかがってもいいですか?」と尋ねられた。まだ、うつ病のレベルでもなかったし、自殺だなんて、今でも信じられないんです。

 川田アナの葬儀は遺族の強い希望でこの日までに密葬で営まれた。自分のブログにつらい心境を明かし続けた末に迎えた死の大きな要因に仕事があったようだ。
http://www.asahi.com/culture/nikkan/NIK200805290009.html

189片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/06/02(月) 12:38:19
キムタク総理 /福岡
 福岡選出、当選1回、35歳の衆院議員が首相に就任した。テレビドラマ「CHANGE」(月曜夜9時)の話だ。

 主演は木村拓哉。政治ドラマは当たらないと言われる中、視聴率は初回23・8%(関東地区)と高かったという(本紙5月18日「テリー伊藤の現場チャンネル」)。

 初回から第3話まで見てしまった。登場人物の話す九州弁が、ちょっぴり気恥ずかしい。選挙期間中、プラネタリウムで夜を過ごす主人公に「そげな候補、おらんやろ」とツッコミたくもなった。主人公はロマンチストだという伏線なのか。

     ◇

 人気者でロマンチストの首相といえば、小泉純一郎を思い出す。オペラや音楽を鑑賞する首相は少なかろう。

 キムタク総理誕生の設定は、前首相が辞任した時、永田町らしくない政治家として脚光を浴びたという流れ。これも何やら小泉ブームの起こりを連想させる。

 政治とドラマの関連では、政界にドラマ性を持ち込んだのが小泉内閣。抵抗勢力に対する刺客候補。「郵政解散」後の衆院選(05年9月)は、まさに劇場型選挙でした。

 今にして疑う。評判が悪い後期高齢者医療制度の導入を決めたのは小泉政権時(06年6月に改革法成立)。熱狂を誘う政治劇は、有権者の目を曇らせる戦略だったのか。

     ◇

 本紙の記事データベースを検索し、見つけた。首相を主人公にしたドラマは約10年前にもあった。田村正和主演「総理と呼ばないで」。なぜかドラマの首相役は二枚目。それは現実の政治に対する幻滅と表裏一体なのか。

 いや、現実の政治に二枚目やドラマを求めるのは禁物。有権者は冷静に政治を見つめるべし−−との教訓が浮かぶ。次の衆院選は、郵政解散に熱狂した有権者が自分の選択を問い直す選挙になるのではないか。(文中敬称略)【馬原浩】

〔北九州版〕

毎日新聞 2008年6月2日 地方版
http://mainichi.jp/area/fukuoka/pen/news/20080602ddlk40070186000c.html

190片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/06/03(火) 00:40:48
風知草:「CHANGE」考=専門編集委員・山田孝男
 木村拓哉主演ドラマ「CHANGE」(フジテレビ)が、仲間由紀恵の「ごくせん」(日本テレビ)を視聴率で抜いた。キムタクの役どころは日本国首相。changeは米民主党大統領候補に王手をかけたオバマのキャッチフレーズである。ドラマと現実を結びつけるのは屁理屈(へりくつ)だと思っていたが、政界を眺め、プロデューサーの話を聞いて考えが変わった。この現象は時代の底流に触れている。

 ドラマの粗筋はこうだ。小学校教師の朝倉啓太(木村)は衆院補選に担ぎ出され、当選するなり新鮮さを買われて総裁候補に担がれ、あっという間に首相になってしまう−−。

 5月19日夕、自民党町村派のパーティーであいさつに立った元幹事長・中川秀直(64)は、「今夜『CHANGE』の2回目が放映されます。初回のテーマは正直、2回目は熱意」とわざわざ解説し、こう続けた。「我々はこのドラマを参考にもう一度原点に戻り、私自身が自分をチェンジすることで世の中をチェンジしていく……」

 翌週、書店に並んだ新著「官僚国家の崩壊」(講談社)で中川は「正直」に女性スキャンダルを語り、「熱意」を込めて反増税の「上げ潮」政策を鼓吹した。総裁レースから名前が消えかけていた中川の復権宣言という観測が広がった。

 このことがあって私も「CHANGE」を見た。率直に言って「つき合いきれん」と思った。リアリティーがない。控えめに言っても大人向きでない。ところが、名だたる政治家で面白いとほめる人がいた。民主党の長妻昭(47)である。

 「日経ビジネス」記者から衆院議員に転じて3期目。年金問題を発掘・追及して民主党を参院選圧勝に導いた超多忙の花形論客は、最新の携帯電話で番組を録画予約する。録画を見た長妻の感想はこうだ。

 「プロと称する政治家の実績は何なのか。先生とおだてられ、おごってしまいがちな存在をたたく痛快さがある」

 長妻によれば、この種の政治ドラマの源流は米映画「スミス都へ行く」(1939年)だ。ぽっと出の青年議員(J・スチュアート)がワシントンで腐敗と戦う。新人が旧体制に挑む選挙はビル・クリントンの大統領選を追ったドキュメンタリー「The War Room(邦題クリントンを大統領にした男)」(93年)を思わせる−−。

 与党ボケした政治家と官僚の言葉遣いや態度が民心とずれてきている。そういう時代に「CHANGE」が受けている、と長妻は見る。

 木村がいやいや首相をやらされるというアイデアを思いついたフジテレビプロデューサー・後藤博幸(40)は、ドラマの人気について「キムタクもあるが、時代もある」と考えている。原作はない。脚本は木村主演ドラマの中でも最高の視聴率を記録した「HERO」(平均34%。「CHANGE」は20%台前半)の福田靖。

 後藤は「鬼平犯科帳」「剣客商売」も手がけたが、政治ドラマの場合、リアリティーを追求しつつ、難しい内容をかみ砕いて表現しなければならず、ハードルが高いという。月曜夜9時のドラマにしては20歳未満(業界用語でキッズ・ティーンというそうな)の食いつきが悪く、逆に、30代後半以上の反応がいいそうだ。

 「CHANGE」はベテラン政治家の尊大、硬直、鈍感を執拗(しつよう)に描く。そういうドラマが視聴率を稼いでいるということは知っておいていい。(敬称略)(毎週月曜日掲載)

毎日新聞 2008年6月2日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/seiji/fuchisou/

191片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/06/17(火) 13:01:18
近事片々:取材協力者が期待したものと番組内容…
 取材協力者が期待したものと番組内容が異なっても損害賠償は認められないと最高裁判決。原告にとっては最高裁への期待も通じず。もっとも、政界に弱腰なNHKに期待したのが最初から間違いだったかもね。

    ◇    ◇

 後期高齢者医療制度の見直し策を政府・与党が決定。でも75歳で線引きする制度の根幹は変わらず。お年寄りが福田さんに寄せる期待、もはやゼロか。

    ◇    ◇

 短期間のダイエットを期待して乗っていた人はだまされた思いかも。乗馬型運動器具での大幅減量を番組で紹介したテレビ朝日に公正取引委員会が「無理」と警告。もっとも、狭い我が家ではそんな高価な器具の購入は最初から期待されてませんが。

毎日新聞 2008年6月13日 東京夕刊
http://mainichi.jp/select/opinion/kinji/news/20080613dde001070074000c.html

192片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/07/18(金) 11:23:03
みずほCB:斎藤頭取、サブプライムに続き女性問題浮上
 みずほコーポレート銀行(CB)の斎藤宏頭取(64)が苦境に立たされている。米低所得者向け高金利住宅ローン(サブプライムローン)関連で多額の損失を出した責任を問う声に続き、17日には女性問題が浮上。実力者として君臨してきた斎藤頭取も求心力の低下は必至で、今後のみずほフィナンシャルグループ(FG)のトップ人事にも影響しそうだ。

 17日発売の写真週刊誌「フライデー」は斎藤頭取とテレビ東京の30代の女性記者が密会している写真を掲載した。みずほCBはテレビ東京の主力行。斎藤頭取はテレビ東京の社外監査役も務め、「不適切な関係」と批判されかねない。

 みずほFGは08年3月期決算で6450億円のサブプライム関連損失を計上したが、投資業務拡大を陣頭指揮したのは斎藤頭取。今回の問題で、みずほFGでは「巨額の損失を出しておいて、何をやっているのか」(首脳)と風当たりが強まっており、批判が高まれば進退問題に発展する可能性もある。

 旧日本興業銀行出身の斎藤頭取は就任7年目。楽天のTBS株取得を巡る攻防で仲介役を引き受けるなど要所で存在感を発揮してきた。来春には斎藤頭取、前田晃伸FG社長(旧富士銀行出身)、杉山清次みずほ銀行頭取(旧第一勧業銀行出身)の交代が予想されるが、斎藤頭取は「会長職を新設し就任する」との見方もあった。

 しかし、女性問題も「(斎藤頭取への批判から)みずほ内部から情報が漏れた可能性も否定できない」との観測がある。みずほは旧3行の微妙な均衡を維持してきたが、内部のさや当てが激しくなると、斎藤頭取の去就を含め尾を引きそうだ。【山本明彦、斉藤望】

毎日新聞 2008年7月18日 2時30分
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20080718k0000m020152000c.html

193名無しでチュウ:2008/07/23(水) 07:05:49
みずほCB頭取”路上キス”で銀行協会会長「遺憾」
 「みずほコーポレート銀行」のトップがテレビ局の女性記者と路上でキスをしている写真が報じられた問題で、同じグループの「みずほ銀行」の頭取は、記者会見で「誠に遺憾だ」とコメントしました。

 みずほ銀行・杉山清次頭取:「そういった報道がなされていることは十分承知しております。誠に遺憾に思っておりますけども、実際に写真に撮られていますので、(本人は)そういう関係があったと認めています」
 全国銀行協会の会長を務めるみずほ銀行の杉山頭取は、定例の記者会見で、みずほコーポレート銀行の斎藤宏頭取本人から直接説明を受けたことを明らかにしました。ただ、プライベートな問題だとして、詳細なコメントは控えました。斎藤頭取は、自らが社外監査役を務めるテレビ局の女性記者と密会しているところを、先週、週刊誌で報じられました。女性記者は銀行業界担当で、斎藤頭取を取材する立場でした。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann/20080722/20080722-00000053-ann-bus_all.html

194片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/09/08(月) 19:33:14
支局長からの手紙:あなたと違うんです /京都
 今月1日。午後8時半ごろ、帰宅しようと思っていたころです。本社から「福田首相が緊急会見をする」との連絡が入り、支局で足止めをくらいました。そして約1時間後、福田首相は辞任を表明しました。

 会見中の首相は普段よりしんみりした印象でしたが、淡々とした福田節は相変わらずでした。「なぜ、今、突然に辞めるのか」という疑問に納得できる説明がないまま終わろうとしていました。

 最後に中国新聞(本社、広島市)の記者が「一般に、総理の会見が国民には人ごとのように聞こえるというふうな話がよく聞かれておりました。今日の退陣会見を聞いても、やはり率直にそのように印象を持つのです。安倍総理に引き続く、こういう形での辞め方になったことについて、自民党を中心とする現在の政権に与える影響というものをどんなふうにお考えでしょうか」と質問しました。

 前半は質問と言うより感想で、しかも後半の質問とつながりが悪くて、妙だなあ、と思いました。

 首相は「それは、順調にいけばいいですよ。これに越したことはない。しかし、私のこの先を見通す、この目の中には、決して順調ではない可能性がある。また、その状況の中で不測の事態に陥ってはいけない。そういうことも考えました」と後半の質問部分に答えたので、記者の挑発的な感想を無視するのかと思いました。

 ところが、首相は続けて「人ごとのようにというふうにあなたはおっしゃったけれども、私は自分自身を客観的に見ることはできるんです。あなたと違うんです。そういうことも併せ考えていただきたいと思います」と締めくくって会見を終えました。

 首相は自分自身を客観的に見ることはできても、自分の会見は客観的に見ることができなかったのかもしれません。首相の感情を込めた声がこれだけだったのは残念です。

 「安倍前首相に続く政権投げ出しで衆院解散は早まった」と言われています。連立与党は小泉ブームがあった前回衆院選のような議席獲得は無理でも、「与党で過半数を取れれば」と背水の陣で臨むでしょう。しかし、街でよく聞く声は「一度、民主党にやらせてみれば」です。そして、そのように言う人でも「それで駄目ならまた戻れば」と言います。ただ、今のような政治状況が続けば、「それ(民主党)で駄目なら共産党にやらせてみれば」という声が増えるかもしれません。

 今、望むことは国民の声を「私はあなたと違うんです」と切り捨てない政治家が増えることです。【京都支局長・北出昭】

毎日新聞 2008年9月8日 地方版
http://mainichi.jp/area/kyoto/news/20080908ddlk26070325000c.html

195片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/10/09(木) 15:48:14
総裁選報道への質問電話に NHK側『自民のPR』
2008年10月9日 夕刊

 NHKの自民党総裁選報道について、同局に電話した女性に対し、視聴者コールセンターの対応責任者が「自民のPR」などと発言していたことが九日、分かった。NHK側は不適切な対応だったとして、上司ら三人が女性に直接謝罪し、この責任者を処分した。

 同局や女性によると、先月十日の「ニュース7」は、通常の三十分を一時間に延長して放送。これを見た女性が、同センターに電話して意図を尋ねたところ、対応責任者の男性が「はいはいはい、分からないんですか。自民党のPRですよ」などと答えたという。

 同日の「ニュース7」に関しては、視聴者から「総裁選報道が長すぎる」など約三百件の意見が寄せられた。女性は「公平公正や不偏不党など放送内容について話したかったが、理解に苦しむ対応。視聴者に見える形で組織改革を進めてほしい」と話している。

 NHKは、コールセンター業務を、関連団体のNHKサービスセンター(NSC)に委託している。処分を受けた男性はNHKのOBで、すでに業務から外されているが、NSCは基準に当たらないとして処分内容を公表していない。

 NHKは、総裁選報道について「国民の関心も高く、丁寧に伝えた」と説明。今回の対応は「誤解を与える不適切な発言で、視聴者の方々におわびします。対応について、委託先にあらためて指導した」としている。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2008100902000223.html

196片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2009/02/18(水) 09:07:41
中川財務相:G7昼食会抜け出し、同行記者とワイン

 「薬の飲み過ぎ。酒の影響ではない」−−。ローマG7での「もうろう会見」で17日引責辞任した中川昭一財務・金融担当相は、最後まで原因はカゼや腰痛など薬の併用だったと強調した。しかし、G7閉幕後の内外記者会見の直前、同行の記者らと会食してワインを口にしていた事実も判明するなど、疑惑は深まるばかりだ。

 中川氏はG7出席のため13日昼、羽田発の特別便に搭乗。同行筋によると、機内のファーストクラスの席でカゼ薬などを多めに飲んだ上、酒も飲んだという。

 約13時間のフライトを経て同日夕(現地時間)にローマに到着。直後のガイトナー米財務長官との初の日米財務相会談やG7夕食会は無難にこなした。その後、中川氏は男性新聞記者など「親しいひとたち」(中川氏)とサンドイッチをつまみながら、ジントニック3〜4杯を飲んだ。その際、睡眠薬を服用したという。

 深酒のためなのか、睡眠薬のせいなのか。同行筋によると、翌14日午前8時15分からイタリア経済・財務省で始まったG7会合の際には、体調がひどく悪い様子だったという。

 G7昼食会でもワインが出たが、中川氏は「口はつけたが、ゴックンはしていない」と説明している。

 ただ、中川氏は午後1時50分まで予定されていた昼食会を1時ごろに途中退席し、宿泊先の高級ホテル「ウェスティン・エクチェルシオール」に戻った。

 予想外の行動に財務省同行筋は対応に追われたが、中川氏はホテルの1階のイタリアレストラン「ドニー」に移動、財務省の玉木林太郎国際局長や日本から取材で同行した女性記者、イタリア人通訳など数人で会食した。

 レストランの支配人によると、中川氏らは午後2時ごろから、ビッフェ形式のサラダとパスタとともに赤のグラスワインを注文。中川氏はここでの飲酒について「本当に口をつけた程度」と話す。

 中川氏は、女性記者らとの会食について「たまたまそこにいて、話を聞かれたから」と説明したが、中川氏は昨年9月の財務相就任以降、G7などの海外出張では同行の女性記者を集めて飲食を行うことが恒例化していた。今回のG7でも、中川氏と麻布高校の同期で、東大法学部の同窓でもある玉木局長が一部の女性記者を招いたという。

 「約30分ほど」(レストランの支配人)だった飲食後に中川氏は午後2時50分から約15分、同ホテル内でロシアのクドリン財務相と日露財務相会談に臨んだ。この際、麻生太郎首相を「麻生大臣」と言い間違えるなど、言動に不安定さもみられた。

 その後、部屋に戻り30分ほど財務省幹部らと打ち合わせをした。中川氏は「打ち合わせは仕事であり、酒を飲むことはない」としている。だが、午後3時45分からの内外記者会見の前にはすでにろれつが回らない状態だった。政府・与党からも「あんな状態の中川氏になぜ会見させたのか」と財務省の対応を疑問視する声も出ているが、「G7という世界が注目する会合であり、すでに会見の時間も設定されていた。欠席させればよかったというのは後知恵で、とうていできる状態ではなかった」(幹部)と財務省は説明している。

 毎日新聞の記者は、中川氏との会合には、いずれも出席しなかった。

毎日新聞 2009年2月18日 2時30分(最終更新 2月18日 7時34分)
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090218k0000m010139000c.html


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