したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

国際政治経済

113片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/12(月) 21:38:44
原油価格100ドル近くで高止まり/増殖するオイルマネー
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/danmen/danmen2007/1110.html

 ニューヨークの原油先物価格が一〇〇ドル近くで高止まりしている。価格高騰で原油輸入国にとって景気減速につながるリスクがある半面、主要産油国が原油輸出で得て積み上がったオイルマネーは約百六十兆円との試算もあり、膨張を続ける。巨額資金は多様な金融商品に流れて増殖したり、企業の合併・買収(M&A)資金になったりして世界を席巻、先進国を脅かすほどの存在となっている。

 ▽巨大開発

 「宇宙から見える」といわれるヤシの木を模した巨大人工島、八百メートルを超すといわれる世界最高層のビル、四千五百メートルの平行滑走路六本を持つ世界最大級の新空港―。

 アラブ首長国連邦(UAE)のドバイでは現在、「世界一」を冠にするけた外れの巨大開発があちらこちらで急ピッチで進む。「世界の建設用クレーンの三割が集まっている」とまで言われ、至る所で建設労働者の姿を目にする。

 インフレ懸念もあるが、開発を可能にするのが巨額のオイルマネー。税負担を免除した経済特区「ドバイ国際金融センター」に欧米の銀行など外国企業の進出も活発だ。

 背景にあるのは、ムハンマド首長が積極的に推進する原油依存から脱却した経済の多角化政策で、オイルマネーをふんだんに活用してインフラ整備などに力を注ぐ。

 ▽あつれき

 「日銀は利上げするのか。日本企業のどの業種が世界的に競争力があるのか」

 今年一月、中東各国の投資庁を調査で訪れた和光大学経済経営学部の岩間剛一(いわま・こういち)教授は応対に出てきた投資庁のファンドマネジャーから矢継ぎ早に質問を受けた。

 ファンドマネジャーは英国からスカウトされた人物。オイルマネーの運用を任されており、熱心な質問も、日本市場を投資対象の一つとしていることの表れといえる。

 オイルマネーは、米国債、米国株、日本株などに向かうほか、ヘッジファンドを通して原油先物市場に流れ込んでいるとみられる。「オイルマネーが原油価格を釣り上げる原因の一つ」。関係者の間で知られている事実だ。

 一九七〇年代の石油危機時、オイルマネーは米国債を買うか、中南米への融資にとどまっていたとみられる。岩間氏は「金融商品の発達で投資先が多様化した」と七〇年代との違いを強調する。

 政府系のドバイ取引所は九月、米ナスダック市場を運営するナスダック・ストック・マーケットの約20%の株式を取得することを発表。

 だが、ブッシュ米大統領は「国家安全保障上の問題があるかどうか調べる」と表明。先進国では、オイルマネーを積極運用する産油国の政府系会社による投資攻勢に、自国企業などが牛耳られることへの警戒感があり、あつれきも生じている。

 ▽成長にブレーキ

 オイルマネーが産油国を潤す半面、消費国では原油価格が高止まりしていることで経済成長にブレーキがかかる懸念が出ている。

 米国に次ぐ世界二位の石油消費国、中国。ガソリンなどの卸売価格と、政府が決めている小売価格との逆ざやが拡大、赤字を嫌って石油精製企業が供給を抑制し、南部の沿海地域を中心に供給不足状態が続く。原油の輸入依存度も50%に迫る。

 中国の税関統計によると、今年一―九月期の原油輸入量は前年同期比13.6%増の一億二千四百七万トンで輸入量の伸びが続く。

 新興市場国としての中国経済は七―九月期も前年同期比で11%超の高い伸び率を記録。原油高については「持続的成長への大きなリスク要因」(政府系研究機関のエコノミスト)としている。

 日米欧では、サブプライム住宅ローン問題の影響で金融市場は引き続き混乱。原油高と相まって世界経済は厳しい局面に立たされている。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板