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国政補選・超重要地方選
862
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/12(土) 16:15:43
ねじれの審判:衆院山口2区補選/中 道路財源廃止で攻勢
◇「足元の逆風」懸念
暫定税率の期限切れを3日後に控えた3月29日。山口県岩国市であった国道バイパスの開通式で、出席者のほとんどが思わぬ来賓あいさつに顔をしかめた。「暫定税率と言いながら34年も続いた。(野党は)ここらでもう一度見直す必要があると、問題提起をしているのだ」。あいさつしたのは衆院山口2区補選に出馬予定の民主現職(比例中国)の平岡秀夫氏(54)だった。
開通したのは岩国市南部の4・9キロ。86年度に着手し、事業費の約480億円は道路特定財源で賄われた。他の来賓が「道路特定財源と暫定税率の維持を」と口をそろえる中でのあいさつだった。「さすが国会議員。上手にお祝いの言葉をおっしゃった」。補選で元国土交通省住宅局長の山本繁太郎氏(59)を推す岸信夫参院議員(自民)が、皮肉たっぷりに応じた。
◇ ◇
記録の照合が年度末の期限に間に合わなかった年金問題。補選告示日の15日から、年金からの保険料天引きが始まる後期高齢者(長寿)医療制度は各地でトラブル続きだ。
民主は、暫定税率と道路特定財源の今年度からの廃止を訴え、年金、医療問題でも福田政権への攻勢を強める。2区補選には、道路、年金問題の追及でスポットライトを浴びた馬淵澄夫、長妻昭両衆院議員を投入し、衆院解散・総選挙をにらんで「風」を起こそうともくろむ。
◇ ◇
だが、平岡氏の陣営には「風」への期待とは裏腹に、思わぬ「逆風」への不安もある。
旧大蔵官僚だった平岡氏は99年の岩国市長選に保守系の地元経済人にかつがれて出馬したが落選。00年衆院選で自民現職に勝って国政に転じた経緯がある。05年は福田良彦・現岩国市長に敗れ比例復活に甘んじたが、3期連続でバッジを守った源は保守層からの根強い支持だった。
だが、市長選時の有力後援者は今回、山本氏の後援会長におさまった。「菅直人党代表代行のグループに接近し、リベラルな立場を鮮明にした。2月の岩国市長選でも、井原勝介前市長寄りの立場をとって旧来の支持者に反発が広がった」と支持者は言う。
山口2区のうち広島、島根両県境に近い山間地では、深刻な過疎に悩む地区も多い。そこでまず望まれるのは、市街地と集落を結ぶ広い道路だ。選挙区内をくまなく回る民主県連幹部はもどかしさを感じている。「『生活が苦しい。自民党じゃだめだ』という訴えを耳にする。でも『民主党に任せたい』という声は出てこない」
毎日新聞 2008年4月12日 西部朝刊
http://mainichi.jp/seibu/seikei/news/20080412ddp041010030000c.html
863
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/13(日) 22:05:44
読む政治:衆院山口2区補選 27日投開票(その1) 両党首、命運かけ
福田政権発足後初の国政選挙となる衆院山口2区補選(投開票27日)が15日告示される。選挙直後の29日には、揮発油(ガソリン)税などの暫定税率を復活させる租税特別措置法改正案の再可決が可能になる。そのため選挙結果はガソリン代値上げをめぐる与野党攻防に大きな影響を与え、福田康夫首相と小沢一郎民主党代表の命運を握る。
◇民、道路・年金・医療を追及/自、国政隠し「地域活性化」
11日、体調不良をおして急きょ大票田の岩国市に入った小沢氏は「厳しい情勢じゃないか。どんな取り組みをしているんだ」と選対幹部を叱責(しっせき)した。支持団体である連合山口の幹部との意見交換後も笑顔は見せなかった。
民主党の平岡秀夫氏は05年衆院選の山口2区で敗れたものの比例で復活当選。知名度では自民党新人の山本繁太郎氏より勝る。「負けるはずのない選挙」が、今は「すぐ後ろで足音が聞こえる」(県連幹部)状況で、それが小沢氏をいら立たせるのだ。
選挙戦は、民主党が「道路、年金、高齢者医療」の3点セットを前面に出し、自民党が地域活性化で対抗する構図だ。それはポスターの図柄に象徴的に表れる。平岡氏が小沢氏と並ぶのに対して、山本氏の相手は管内10市町長のうち9人の首長らだ。自民党は「福田首相=国政」をわきに置く戦術をとった。
◇ ◇
今月6日に田布施町で開かれた「桜祭り」に平岡氏が姿を現した。同町は岸信介、佐藤栄作両首相の出身地で自民党の金城湯池。平岡氏が同党支持層の切り崩しを狙って力を入れる地域の一つだ。
「道路が重要でないとは言わないが、年金や医療などには金がかかる。貴重な税金をいかに有効に使うかだ」と会場の隅っこで声を張り上げた平岡氏。特設のステージで岸信夫自民党参院議員があいさつするのを遠目に見ながら、会場内をひたすら歩き回って支持を訴える姿もあった。
一方、自民党は今月上旬に山口2区の有権者を対象に行った独自の意識調査で、関心のある政策を聞いた。その結果、トップは「年金」の22%だったものの、「地域活性化」が15%で、「ガソリン問題」の8%を上回った。自民党にとっては心強い数字だった。
しかも山本氏は、立候補を表明した3月5日まで内閣官房地域活性化統合事務局長の職にあった。地域活性化を重点的に訴える戦術が一気に固まった。
山本氏は4月8日夜、岩国市の山あいの小瀬地区でミニ集会を開いた。パイプ椅子に座った約30人に「何といっても地域活性化のポイントは仕事(雇用)だ。これを活性化のど真ん中にして、やらなきゃいかん」。30分に及ぶ熱弁だったが、ガソリン問題には最後まで触れなかった。
==============
◆立候補予定者(政党順)
山本繁太郎 59 [元]国交省局長=自新
平岡秀夫 54 弁護士 =民現
毎日新聞 2008年4月13日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080413ddm001010048000c.html
864
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/13(日) 22:06:55
読む政治:衆院山口2区補選 27日投開票(その2止) 負ければ求心力低下
<1面からつづく>
◇福田首相 「再可決」判断厳しく
◇小沢代表 「9月再選」に暗雲も
山口県岩国市を貫く大動脈の国道2号。車を走らせると、沿道には民主党の平岡秀夫氏と自民党の山本繁太郎氏のポスターが目に入ってくる。
小沢一郎代表との握手姿を収めた平岡氏のポスター。対する山本氏の脇に写っているのは、県選出の自民党参院議員の林芳正、岸信夫両氏と、2月10日の岩国市長選で初当選した福田良彦市長。最大の「看板」であるはずの福田康夫首相が登場するポスターは見あたらなかった。
現地で山本陣営を指揮する自民党本部の職員は、05年郵政選挙との落差をこぼす。
「当時は『自民党です』といえば票になった。今は内閣支持率も下がって『自民党です』『福田首相です』とは言いにくい」
山本氏の立候補表明に合わせて3月5日に同県入りした菅義偉選対副委員長は、長谷川忠男県連幹事長と会談。菅氏が「首相よりも地元首長とのツーショットのポスターがいいなあ」と伝えると、長谷川氏は「結構です」と答えた。長谷川氏は地元県議を通じて、山本氏と選挙区内の9人の首長が写ったポスターを作製させた。
告示後、首相は応援に入るか。行かなければ「逃げた」と言われ、行けば国政が話題になる。選挙情勢をにらみながらの苦しい判断になる。
◇ ◇
国政選挙である以上、地元での争点はかみ合わなくても、政治的にはガソリン代値上げの是非など国民投票的な色彩を帯びる。
自民党が補選で負けた場合、暫定税率を維持するための租税特別措置法改正案の再可決の判断は厳しいものとなる。
無理して再可決をすれば、反発する民主党から首相問責決議案が提出される可能性が高く、国会は一気に緊迫する。再可決できなければ道路族の反発などで首相の求心力はさらに低下し、「福田おろし」につながるかもしれない。
一方、民主党が負ければ、国会での同党の攻勢は勢いを失いかねない。小沢氏自身にとっても深刻だ。昨年の大連立構想の頓挫、代表辞任騒動、大阪府知事選の惨敗、日銀副総裁人事でのしこりなどの影響で、ただでさえ同氏の基盤は脆弱(ぜいじゃく)だ。
民主党幹部は「小沢氏が求心力を維持するには圧勝が必要だ」と強調する。補選は「選挙の小沢」という神話を保つための試金石であり、9月の代表選にも影響を与える。【西田進一郎、渡辺創】
◇共産票行方が焦点
共産党は衆院山口2区補選で候補者擁立を見送った。
同党は次期衆院選小選挙区について、これまでの「全選挙区候補者擁立」方針を転換し、全国300の半分以下に絞り込むことを決めており、擁立見送りはこうした方針に沿ったものだ。
前回05年の衆院選では、自民公認の福田良彦氏(現岩国市長)と民主公認の平岡氏が戦い、平岡氏が約600票差で敗れた。この時、共産公認候補は1万3499票を獲得した。
次期衆院選では候補者の出ない共産票の動向が焦点になっており、山口2区は先行ケースになる。
共産票について、平岡氏陣営は「自民党に回ることはない。数千票は入るのでは」と期待を寄せるが、山本氏陣営は「基礎票はせいぜい2000〜3000。大したことはない」と冷めた見方だ。
◆過去の国政補選
◇与野党形勢逆転の契機 87年参院岩手が典型的
国政補選の結果は政権を揺るがすこともあり、時には与野党の形勢を逆転させるきっかけとなってきた。典型的なのは87年3月の参院岩手補選。売上税の是非が問われ、反対を掲げた社会公認候補が大勝。売上税を廃案に追い込んだ。
89年2月の参院福岡補選で当時の社会公認が自民公認に大勝したのを契機に消費税、リクルート事件、農政不信の「3点セット」が政府・自民党の逆風となった。
竹下登首相はリクルート事件で引責辞任、後任の宇野宗佑首相の下で行われた6月の参院新潟補選も社会候補が自民候補を降した。1カ月後の参院選への影響は決定的で、宇野首相は参院選惨敗で引責辞任した。
後任の海部俊樹首相は10月、参院茨城補選に臨み、連敗にストップをかけた。当時の自民党幹事長は民主党の小沢一郎代表だった。
補選は00年10月からは年2回の統一方式に。複数の選挙の「星取り」勝負となり、自民勝ちか与野党引き分けが続いた。小沢氏が代表に就任した直後の06年4月の衆院千葉7区補選では民主が勝利し、「偽メール問題」が代表交代に発展した民主党の窮地を救う形となった。
毎日新聞 2008年4月13日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080413ddm002010075000c.html
865
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/13(日) 22:08:12
選挙:甲斐市長選 保坂氏、出馬へ 次期3区自民公認、小野氏で決着 /山梨
自民党の保坂武衆院議員(63)=山梨3区=は12日、昭和町で3区の県議や支部役員らを集めて会合を開き、衆院議員を辞職し、10月2日に任期満了となる甲斐市長選に立候補する意向を表明した。次期衆院選3区の党公認は、保坂氏と前回比例南関東ブロックで復活当選した小野次郎衆院議員が争っていたが、党公認は小野氏で決着することが確実になった。保坂氏は、党本部が小野氏の公認を決定した後、正式に出馬表明する方針。
会合には3区の県議8人と各支部役員ら約70人が出席。保坂氏は「同一選挙区に同じ党の衆院議員が2人いると、総選挙時に、党内の分裂を招く危険性がある」と長引く公認調整に懸念を示し、「(現職の)藤巻(義麿)市長が退き、転身に良い時期。混乱を避け、将来の政治風土の安定が図れる」と転身理由を説明した。
一方、9月15日以前に保坂氏が辞職した場合、補選が10月の衆参統一補選に組み込まれることになる。保坂氏は辞職時期について「6月15日までの通常国会と会期延長を考えると、8月(に辞職すること)が自分の意志」と話したが、県議からは補選を避ける日程を希望する声が上がった。
保坂氏は3月、甲斐市議などから出馬要請を受け、後援会や藤巻市長からも転身の了承を得た。【小林悠太】
毎日新聞 2008年4月13日 地方版
http://mainichi.jp/area/yamanashi/news/20080413ddlk19010032000c.html
866
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/13(日) 23:11:15
社民県連:運動方針を決定 衆院2区補選「全力で平岡氏支援」−−定期大会 /山口
社民党県連合(佐々木明美代表)は12日、山口市で定期大会を開き、今年度の運動方針を決めた。
運動方針では、衆院山口2区補選(27日投開票)で民主・平岡秀夫氏の推薦や、今夏の県知事選での自主投票の方針を確認。このほか、反戦平和・基地撤去▽改憲阻止▽脱原発・上関原発建設反対▽次期総選挙での独自候補擁立−−などを掲げた。
平岡氏は大会に来賓として出席。佐々木代表が「民主党とは基本理念が違うが、今の政局を打開するには野党の結集が必要。平岡さんとは米軍や憲法9条の問題で一致点が多く、補選は全力を挙げて支援したい」と激励。平岡氏は「補選は、次の総選挙での政権交代ができるかどうかの試金石。民主党だけでできるという甘い考えは持っていない。お力添えをいただきたい」と支援を呼びかけた。【諫山耕】
〔山口版〕
毎日新聞 2008年4月13日 地方版
http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20080413ddlk35010301000c.html
867
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/13(日) 23:21:25
攻防:衆院2区補選 大票田の岩国、商店街へ行楽地へ 塩川氏、菅氏が来援 /山口
15日告示の衆院山口2区補選(27日投開票)で、立候補を予定している自民新人の山本繁太郎氏(59)と、民主現職(比例中国)の平岡秀夫氏(54)の両陣営は12日、告示直前の土曜日とあって、知名度の高い元閣僚らを大票田の岩国市を中心に投入。繁華街や行楽地などに繰り出し、支持を訴えた。【大山典男、内田久光】
山本陣営は、小泉政権時代に「塩じい」の名で親しまれた塩川正十郎元財務相が岩国市入り。JR岩国駅前の商店街など3カ所で応援演説をした。
塩川氏は、与野党がねじれた国会の現状について「欧米はねじれがあっても調整機能が働いているが、日本は民主党が何でも反対。これでは何も決まらない」と指摘。民主党を「(9日の)党首討論で小沢代表がニヤニヤしていたのは、自分の良心に恥ずかしいところを隠そうとしたからだ」と批判した。
平岡陣営は、11日に急きょ岩国入りした菅直人代表代行が「お花見作戦」と称して、桜の名所を回って握手作戦。錦帯橋では、平岡氏とともに「ガソリンの暫定税率廃止は、無駄遣いばかりするわがまま息子から小遣いを取り上げたようなもの。政府は、それを復活させようとしている。補選は、値下がりしたガソリンを値上がりさせるのかどうかという国民投票を、全国の有権者に代わってする選挙だ」と訴えた。
また、鳩山由紀夫幹事長も岩国入りし、JR岩国駅前の商店街で平岡氏とともに街頭演説。岩国基地近くや、米軍機の飛行コース直下の同市由宇町などでミニ集会を重ねた。
〔山口東版〕
毎日新聞 2008年4月13日 地方版
http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20080413ddlk35010330000c.html
868
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/14(月) 00:31:43
議員辞職いつ?
甲斐市長選出馬予定の保坂氏
甲斐市長選への転出の意向を示している自民党の保坂武衆院議員が、議員辞職の時期についてジレンマに陥っている。本人は市長選への準備などから「国会終了後の8月」としたい考えだが、地盤の衆院3区の県議は補選を避けるよう求める声が上がっているためだ。
公職選挙法の規定によると、山梨3区の補選は、保坂氏が9月15日までに衆院議員を辞職した場合に行うことになる。
12日に昭和町内で開かれた保坂氏と3区県議団との会合でも、辞職の時期が話題に上った。衆議院の年内解散も取りざたされており、補選が決まった場合、3区では年内に2回選挙が行われる可能性もある。このため、会合では「何とか補選を避けられないか」と、注文をつける県議もいた。出席者によると、保坂氏は「(辞職については)党の了承が必要」と述べるにとどまったという。
しかし、保坂氏は会合後、記者団に対し「市長選もある。8月に辞めるのがオレの意志」と発言。理由などを聞かれると「いや、それはない」と慌てて発言を翻した。
ある3区の県議は「衆院選の時期や公認問題、市長選との絡みで大きなプレッシャーを感じている」と保坂氏の思いを“代弁”している。
ただ、藤巻義麿・甲斐市長の任期が10月2日で、仮に市長選の告示日が9月15日以前の場合、保坂氏が辞職していなくても公選法の規定上失職することになり、補選は免れない。
(2008年4月13日 読売新聞)山梨
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamanashi/news/20080413-OYT8T00120.htm
869
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/14(月) 00:39:29
15日告示「組織挙げ臨む」政党県幹部ら力込め
15日に告示される衆院山口2区補欠選挙は、自民党新人で前内閣官房地域活性化統合事務局長・山本繁太郎氏(59)と民主党衆院議員・平岡秀夫氏(54)(比例中国ブロック)の一騎打ちとなる見通しだ。結果は今後の政局を占い、次期衆院選の前哨戦としても注目されるだけに、県内の主要政党幹部も「組織を挙げて選挙戦に臨む」と力を込めている。(立候補予定者の順番は衆院勢力順)
岩国市で11日夜に開かれた山本氏の総決起大会では、自民党の県内選挙区選出の衆参両院議員全5人が弁士を務めた。15日の出陣式には2区以外の多くの同党県議も駆け付ける。
党県連の河野博行会長は「福田政権下で初の国政選挙で、特に2区は岸信介、佐藤栄作両首相を輩出した保守の地盤。負ける訳にはいかない。県連の総力を結集する」と意気込む。
自民党と連立与党を組む公明党も3月27日に早々と山本氏の推薦を決めた。党県本部の桝屋敬悟代表は11日の総決起大会に出席し、あいさつで「党にとっても(補選は)大事なヤマ。党員、支持者を挙げて勝利を目指す体制ができた」と強調した。
民主党県連は12日、岩国入りした菅代表代行、鳩山幹事長に加え、地元選出の同党参院議員と県議も街頭演説などをこなし、平岡氏への支援を求めた。15日の出陣式には同党県議や市議らが出席する。
党県連の西嶋裕作幹事長は「補選は県民の意思を全国に示す絶好の機会。党を挙げた支援を受けており、県連としても全力を尽くしたい」と話した。
社民党県連合の12日の定期大会には、推薦を受けた平岡氏が出席。佐々木明美代表は「在日米軍再編や憲法9条に対する平岡さんの姿勢は、私たちと一致する部分がある。全力を挙げて頑張っていく」と、支援の決意を述べた。
一方、共産党県委員会は「次期衆院選や美祢市議選に全力を挙げる」として候補者を擁立せずに、自主投票で臨む。山本丈夫委員長は「自民も民主も基本的な政策に違いはない。誰に投票するかは支持者が考えることだが、白票を投じる人もいるかもしれない」と話した。
(2008年4月13日 読売新聞)山口
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamaguchi/news/20080413-OYT8T00029.htm
870
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/15(火) 10:53:59
自民・民主の2人届け出 衆院山口2区補選が告示 '08/4/15
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福田政権発足後初の国政選挙となる衆院山口2区補欠選挙が十五日、告示された。自民、民主両党の一騎打ち。揮発油税の暫定税率維持を盛り込んだ税制改正法案の行方を左右するだけでなく、次期衆院選をにらみ、福田康夫首相と小沢一郎民主党代表の求心力にも影響を及ぼす選挙となる。
また衆参両院で第一党が異なる「ねじれ国会」の現状に対する有権者の審判が示される機会ともなり、両党とも「総力戦」で臨む方針だ。
立候補を届けたのは、自民党新人で公明党推薦の元内閣審議官山本繁太郎やまもと・しげたろう氏(59)と、前回衆院選の比例中国ブロックで当選した民主党の前衆院議員で社民党推薦の平岡秀夫ひらおか・ひでお氏(54)。
税制改正法案の衆院再議決の構えを見せる政府、与党は補選で勝利することで「国民の同意」を取り付け、日銀人事問題などで混迷した国会運営の主導権を取り戻したい考え。
民主党も小選挙区の議席奪取で暫定税率の復活を阻止するとともに、後半国会に向け、与党への攻勢を強める戦略だ。
山本氏は「山口県東部を日本の地域再生のモデルにする」と地域活性化を主張。公明党の支持母体の創価学会も全面支援し、徹底した組織選挙を展開する。
平岡氏は後期高齢者医療制度(長寿医療制度)も取り上げ「制度、政策が行き詰まっている」と批判。保守票を取り崩し「政権交代の流れをつくる」と意気込む。
また山口2区には岩国市が含まれ、二月の市長選で争点となった米空母艦載機の岩国基地移転の是非も争点で山本氏が容認、平岡氏は反対と主張は正反対だ。
二十七日投票、即日開票される。
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200804150172.html
871
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/15(火) 11:03:23
山口2区補選 自民、民主ともに総力戦 争点はガソリン
4月14日22時45分配信 産経新聞
福田康夫首相にとって初の国政選挙となる衆院山口2区補選が15日、告示される。元内閣審議官の自民新人、山本繁太郎候補(59)と、比例ブロックから選挙区復帰を目指す民主現職、平岡秀夫衆院議員(54)の事実上の一騎打ちとなる。投開票日(27日)が歳入関連法案の衆院再議決とほぼ重なるため、「ガソリン国会」の与野党対立の構図をそのまま投影し、補選の勝敗が政権の明暗を分けかねない。自民、民主両党とも有力幹部が続々と現地入りする予定だが、「天王山の戦い」を制するのは首相と民主党の小沢一郎代表のどちらか−。(加納宏幸)
「ふるさと再生をかけた選挙だ。持てる力をすべて結集し、総力戦で臨むので必ず勝利させてほしい」
14日午後、岩国市にある錦帯橋(きんたいきょう)に隣接するホテルで開かれた山本氏の総決起大会。自民党の古賀誠選対委員長は、有力支持団体幹部約1000人に深々と頭を下げた。各団体と太いパイプを持つ参院議員20人も集結し、必勝をアピール。同党の尾辻秀久参院議員会長は「何が何でも勝たなければならない。道路財源を死守し、地方財政を守らなければならない」と悲痛の表情で語った。
同党は15日は伊吹文明幹事長、16日は麻生太郎前幹事長、17日は小池百合子元防衛相−と知名度の高い幹部を続々と現地に投入する予定だ。福田良彦前衆院議員(自民)の岩国市長転身に伴う一補選がこれほどの「総力戦」となったのは理由がある。
もし自民候補が敗れれば、民主党は「ガソリン税の暫定税率復活に国民は『NO』と意思表明した」として、歳入関連法案の衆院再議決に参院に首相の問責決議案をぶつける公算が大きい。逆に自民候補が勝てば、民主党は気勢を大きくそがれることになる。どちらも「負けられない」選挙なのだ。
3月5日に出馬表明し、知名度で劣る山本氏は徹底した組織選挙を展開。岩国周辺に地盤を持つ自民党の岸信夫参院議員が山本氏にぴったりと寄り添い、業界団体や首長、地方議員のネットワークをフル回転させ、票の掘り起こしを狙う。公明党も全面支援の構えで、14日には北側一雄幹事長が現地入りした。
しかし、1リットル当たり約25円下がったガソリン価格の再値上げに有権者の理解を得るのは難しい。山本氏は、道路問題の争点化は避けられないと判断し、「山口2区には整備が必要な道路がまだまだある」とあえて国土交通省出身で道路族であることを強調。国と地元の「パイプ役」としての力量をアピールする戦術に切り替えた。
一方、平岡氏は無党派票の掘り起こしを狙い、街頭演説でこう訴え続ける。
「ガソリン価格が下がったままか、再値上げされるかを決める選挙といわれるが、それだけではない。政権交代の道筋を付けていく重要な選挙だ」
道路特定財源の無駄遣い、年金記録問題、後期高齢者医療制度(長寿医療制度)を徹底批判し、政権交代の必要性を訴える。地元への利益を訴える山本氏とは対照的な戦術といえる。
11日に地元入りした小沢氏は「次期衆院選を占う前哨戦であり、福田政権に対する国民の審判を仰ぐ選挙だ」と意気込み、選挙終盤にも再び地元入りする構えだ。小沢氏が「不退転の決意」を示したことにより、民主党の支持母体である有力労組も意気上がっている。投開票日ギリギリまで自民、民主両党のデッドヒートは続きそうだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080414-00000956-san-pol
872
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/15(火) 11:06:08
衆院山口2区補選が15日告示 暫定税率めぐる福田首相と民主・小沢代表の代理戦争に注目
福田内閣では初の国政選挙となる衆院山口2区の補欠選挙が、15日に告示される。ガソリン税の暫定税率復活をめぐる福田首相と民主党の小沢代表の代理戦争に注目が集まる。
山口・岩国市を民主党の小沢代表、鳩山 由紀夫幹事長、安倍晋三前首相ら大物議員たちが訪れた。
市民は「びっくりしました」、「今まではそんなことないのにね」などと話した。
山口・岩国市で、自民・民主両党の重鎮が熱弁を振るった。
27日に投開票が行われる衆院山口2区の補欠選挙に向けた応援が、ヒートアップしている。
自民党の立候補予定者、山本 繁太郎氏は国土交通省出身で、安倍政権時代、内閣官房で地域活性化対策にも取り組んできた。
山本氏は「今、日本で一番大事な地方の再生、地域の活性化。地域に元気を出してもらう仕事をやってきた」と訴えた。
一方の民主党は、前回の郵政選挙で惜敗するも、比例で復活した現職の平岡秀夫氏が立候補を予定している。
平岡氏は「ガソリンの値段が、この選挙の結果によってしばらく維持されるのか、それとも再値上げされるのか」と訴えた。
なぜ、ここまで山口2区に注目が集まるのか。
暫定税率復活のための再議決が可能となるのが、投票日の2日後の29日なため、選挙の勝敗が、今後の政局に大きな影響を与えるとみられている。
自民、民主の一騎打ちとなり、双方とも総力を挙げて支援を展開している。
民主党の菅 直人代表代行は、お花見客でにぎわう公園を訪れ、支持を呼びかけた。
菅氏は「選挙の結果は、ガソリンがもう1回、税金が上がってですね、無駄遣いがまた始まってしまうのか。本当に、全国の代表としての皆さんの1票の行使ということになると思います」と述べた。
民主党は、後期高齢者医療保険問題や、年金問題などへのアンケートボードなども用意し、国政レベルの問題を前面に打ち出す戦略を取っている。
これに対し、自民党が山口2区の有権者を対象に行った意識調査では、「地域活性化」が「ガソリン問題」を上回った。
この結果を受け、道路特定財源による道路整備が地域活性化につながるとして、自民党は反転攻勢に出た。
自民党の古賀 誠選対委員長は「郷土の発展を誰に託せばいいのか。大事なふるさと再生のかかった選挙」などと話した。
岩国市を中心とする山口2区の道路事情は、決してよくはなく、幹線道路の慢性的な渋滞に悩まされている。
また、暫定税率廃止の影響で、道路工事に遅れが出るところもある。
岩国市民は「現実的には、ガソリンは安い方が助かります」、「必要な道路は、地方の者としては造ってほしいというのがありますからね」などと話した。
山本氏は「もう必死で現場を回って、わたしのことを知ってもらうってことに一生懸命になっています」と話した。
長く国土交通省に勤務していた山本氏は、街頭演説を数多くこなし、地元のイベントにも積極的に参加するなど、知名度アップを図る。
山本氏は、集会で「今、国にとって一番大事なことは、地方の再生。地域の活性化をこの山口で、モデルとして進めていく」と語った。
一方の平岡氏も、各地で開かれるミニ集会で熱弁を振るっている。
平岡氏は「(鳩山幹事長は)非常にダンディーなネクタイをしてましたけども、私は、いつもとは違って、ユニクロを着てまいりますと」などと、冗談を交えつつ、政権交代の必要性を説いた。
平岡氏は「この状況を打開していくためには、政権交代が必要だということを、多くの国民の皆さんが感じていることを示していく選挙だというふうに思ってます」と話した。
選挙へ向けたつばぜり合いが激化する中、自民・公明両党は、福田首相が提唱した、道路特定財源の2009年度からの一般財源化などに関する政策協議を野党側に申し入れたが、協議内容で合意に達せず、話し合いは物別れに終わった。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn/20080415/20080415-00000952-fnn-pol.html
873
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/15(火) 11:08:36
衆院3区補選、10月か
保坂氏、8月辞職の意向で
甲斐市長選への転出を正式に表明する保坂衆院議員(14日、甲府市の県連会館で)
衆院山梨3区の補欠選挙が10月に実施される公算が大きくなっている。甲斐市長選に転出する自民党県連会長の保坂武氏が9月15日より前に辞職すれば公職選挙法の規定で10月26日投開票の日程で補選が行われるが、保坂氏は8月に辞職したい意向で、党県連内もこれを了承する見方が支配的だ。早期の衆院解散がなければ、3区は1年以内に補選と総選挙の2回の衆院選が行われる異例の事態になる。
いずれも前回総選挙の比例で復活当選した、自民党の小野次郎氏と、民主党の後藤斎氏による一騎打ちとなりそうだ。保坂氏は15日、党本部に正式に市長選出馬を報告する。
保坂氏は14日に開かれた自民党県連の役員会で甲斐市長選への出馬を改めて表明したが、役員会後の記者会見で辞職時期について「(国会が)混乱しており党本部と協議した上で決める」などと述べるにとどまった。しかし、10月2日の任期満了に伴う市長選で、告示日が9月15日以前の場合、立候補すれば議員職を失い、補選になる。保坂氏は8月に辞職する意向を非公式に示しており、補選は必至の状況だ。
保坂氏は県関係の同党の衆院議員とともに15日、党本部を訪れ、市長選転出を正式に報告する。今後、補選に向け、自民党公認を確実にした小野氏に保坂氏がどう協力するかなど体制作りが本格化しそうだ。
ただ、短期間に2回の衆院選が続く可能性もあり、大きな負担になるため一部の県議からは補選回避を主張する声も聞かれる。こうした中、同党県連内で補選に踏み切る空気が支配的になっているのは、様々な思惑が交錯しているためだ。
一つは、すでに市長選へ出馬表明している保坂氏が衆院議員の身分のまま立候補することに「有権者に説明がつかない」とする「筋論」。もう一つは、党公認問題が決着し、市長選、補選で保坂、小野両氏が互いに選挙協力しやすくなっていること。そして、保坂氏に比べ地元に浸透していない小野氏を2回の選挙で定着させ、3区の議席を死守したい狙いもある。
保坂氏は「私の後援会が協力する部分もあると思う」と小野氏への支援を約束。小野氏は「公認問題と一対の話なので保坂さんが私にチャンスを与えてくれたからにはチャレンジしないわけにはいかないだろう」と補選への意欲を見せる。
一方、首相の問責決議案を提出する動きのある民主党の後藤氏は「党の方針として解散総選挙を大前提に準備はしている」と語り、「解散選挙でも補選でも、保坂さんを前回支援した人にも支持してもらえるような、新たな活動をしていかなければいけないと思っている」と話している。
堀内光雄氏と長崎幸太郎氏との調整が棚上げになっている形の衆院山梨2区の自民党の公認問題で、堀内派の県議らが16日に党本部に古賀誠・選挙対策委員長を訪れ、両氏いずれかに速やかに公認を出すよう求めることがわかった。
古賀委員長は当初、未調整の選挙区について3月中に調整を進める意向を示していた。3区では小野氏が公認を受ける運びだが、2区では依然として堀内、長崎両氏が激しく火花を散らしている。県議の一人は「早く決着を図らないと、選挙に悪い影響を与えかねない」といらだちを隠せない様子で話した。
(2008年4月15日 読売新聞)山梨
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamanashi/news/20080414-OYT8T00556.htm
874
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/15(火) 11:14:45
甲斐市長選 保坂武氏が出馬表明
自民3区 小野次郎氏を公認へ
自民党の保坂武衆院議員(63)=山梨3区=は14日、10月2日任期満了の甲斐市長選への立候補を正式に表明した。保坂氏の転出を受け同党は、次期衆院選山梨3区の公認候補を小野次郎衆院議員(比例南関東)とする方針を固めた。
保坂氏は同日、同党県連三役会議と役員会で甲斐市長選に転出する意向を説明。全会一致で了承された。記者会見で、転出理由について自民党の現職衆院議員2人が競合する山梨3区の実情を挙げ、「支持者が混乱する状況は回避しなければならない」と党内融和を優先したことを強調。次期衆院選の対応については「後援会として協力することも出てくるだろう」と、小野氏を支援する考えを示した。
保坂氏の甲斐市長選転出について、小野氏は「保坂氏の決断に感謝するとともに、敬意をもって受け止めたい」とコメント。一方、保坂氏が9月15日までに議員辞職した場合に行われる補欠選への対応には明言を避けた。これに対し、民主党の山梨3区の候補予定者である後藤斎衆院議員(比例南関東)は「政府与党を解散総選挙に追い込むのが最優先」としながら、「選挙区で勝ち上がりたいとの気持ちもある」と、補選立候補に前向きな意向を示した。
http://www.sannichi.co.jp/local/news/2008/04/15/5.html
875
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/15(火) 16:45:51
保坂衆院議員:「市長選」正式に表明 自民県連了承、党本部に伝達へ /山梨
自民党の保坂武衆院議員(63)=山梨3区=は14日、次期衆院選へ出馬せず、地元の甲斐市長選(10月2日任期満了)への転身を正式表明した。15日に県連の最高委員と党本部に意向を伝える。これを受け、前回衆院選で郵政造反組の保坂氏に対抗して出馬した小野次郎衆院議員(54)=比例南関東=が、次期衆院選の党公認候補として認められる見通し。
この日、県連会館で開かれた会合には、県連4役と役員を務める県議が出席。県連として保坂氏の市長選転身を了承。会合後の会見で、保坂氏は「地元の支持者から市長選への転身の期待が膨らんできた。3区は民主党の現職議員もおり、極めて厳しい選挙区で、早期の候補者決定が重要視されている」と、転身理由を説明した。
一方、保坂氏は辞職時期について、通常国会閉会後の8月ごろとする意向を示しているが、9月15日以前に辞職した場合、統一補選の対象となるため、「党本部ときちんと調整しないといけないと思う」と、党本部の意向に沿う考えを示した。
甲斐市によると、市長選の日程は6月上旬の選挙管理委員会定例会で決まる。【中村有花】
毎日新聞 2008年4月15日 地方版
http://mainichi.jp/area/yamanashi/news/20080415ddlk19010062000c.html
876
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/15(火) 17:25:03
衆院山口2区補欠選挙、近い総選挙への弾みに=民主党代表
2008年 04月 15日 16:38 JST
[東京 15日 ロイター] 民主党の小沢一郎代表は15日の定例会見で、きょう告示された衆院山口2区補欠選挙(27日投開票)について、「いずれ近いうちに総選挙があると思われる。その選挙戦に弾みをつけるためにも、またその他国会運営もろもろ、勝利によって良い方向に作用するように頑張りたい」と述べ、総力戦で臨む姿勢をあらためて表明した。
同補選は福田政権にとって初の国政選挙で、選挙結果がガソリン税にかかる暫定税率を元に戻す租税特別措置法改正案の再可決の是非を占うとみられ、自民・民主の厳しい戦いが予想されている。
民主党が負ければ、暫定税率復活に向け、衆院での再議決の環境が整うともみられている。しかし、小沢代表は「それとこれとはイコールではない」と強調。「300の選挙区のうちの1選挙区(の結果)で、どうのこうのというのは乱暴な話だ」と述べた。
政府・与党が再議決した場合の福田康夫首相の問責決議案提出についても「1選挙区の勝敗と国政全般の問題はイコールではない。それによって国政全般の結論が下ったということではない。従って、それによって、国政全般に対するわれわれの考え方が拘束されるわけではない」と繰り返した。
4月から導入された後期高齢者医療制度に関しては「行政のずさんな実態を放っておきながら、負担だけを確実に負わせるやり方は国民の理解を得られないと思う。われわれとしても、そのようなやり方に賛成出来ない」と述べ、あらためて批判した。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-31334120080415
877
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/15(火) 17:48:48
小沢“内閣破壊”シナリオ…与野党全面対決へ
負けても問責決議案提出へ
「選挙の神様」と言われる小沢氏だが、保守王国・山口で勝利し、福田首相をさらなる窮地に追い込むことができるか
福田政権発足後、初の国政選挙となる衆院山口2区の補欠選挙が15日、告示された。一度下がったガソリン価格を再び上げる「暫定税率復活の是非」が最大の争点で、27日の投開票に向け、自民Vs民主が全面戦争に突入した。今回の補選で、民主党の“壊し屋”小沢一郎代表は勝利→首相の問責決議可決という内閣破壊へのシナリオを描く。
「天下分け目の戦い。総力戦で臨むので必ず勝利させてほしい」。自民党の古賀誠選対委員長は14日、岩国市内のホテルで悲痛な表情で訴えた。
岩国市や光市などを選挙区とする補選は、自民公認で「暫定税率の継続」を訴える国土交通省OBの山本繁太郎氏(59)と、民主公認で「暫定税率の廃止」「政権交代」を掲げる前衆院議員の平岡秀夫氏(54)による事実上の一騎打ち。暫定税率維持を含む租税特別措置法改正案の衆院での再可決が可能となる29日直前の開票だけに、結果は国政にも重大な影響を与えるのは必至だ。
当然、与野党による「総力戦」が展開されるわけだが、福田康夫首相は応援に訪れる予定はないという。山本陣営は表向き「党本部が決めることで…」と言葉を濁すが、「首相が来ると、ガソリン税や後期高齢者医療制度などマイナスになりかねない。正直来ていただかないほうがいい」と本音を吐露する。
対照的に小沢氏は告示前の11日、現地入りし、支援団体などに「絶対負けられない」と訴えた。
「与党は強引にやる気になれば再議決できるが、(山口補選などで)国民が『ガソリン代を上げるな』『再議決するな』と訴えれば、与党はできない。国民が動けば政治は変わる」。小沢氏は今月初め、夕刊フジの取材に語った。
878
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/15(火) 17:49:11
当初は、当選3回の平岡氏が知名度で上回るうえ、山本氏が道路特定財源のムダ遣いで評判の悪い国交省出身のため、「平岡優位」が伝えられた。
だが、ここにきて山本氏が猛追している。長州・山口は伊藤博文以来、8人もの宰相を輩出した保守王国。ある世論調査では、先月下司こそ平岡氏が37対27で大幅にリードしていたが、今月に入って38対30、39対34と山本氏に徐々に差を縮められている。国民の7、8割は「ガソリン値下げ」を歓迎しているが、与党による「2兆6000億円税収不足になる」「道路が造れなくなる」という“恫喝”が効き始めているようなのだ。
このため、9日の党首討論(9日)で、「2、3日、お粥しか食べていない」と体調不良を訴えていた小沢氏も11日に急きょ、山口入りしたわけだ。この際、小沢氏は選対幹部に対し、「どうなっているんだ。相手は新人だろう。もっと細かく有権者に訴えなければダメだ」と喝を入れた。支持団体である連合山口との意見交換でも、小沢氏は「最後まで足を止めずに頑張ってほしい」と要請したという。
告示直前の選挙区入りは、小沢氏が福田政権倒閣に向け、補選を重要視している証拠でもある。
平岡氏が勝利すれば、国民が「ガソリン増税NO!」という審判を下したことになり、小沢氏の主張が力を持ち、福田首相は再議決が難しくなる。仮に再議決断念となれば、民主党の「ガソリン値下げ」の公約が実現する。
政府・与党が再議決に踏み切った場合でも、民主党は多数を握る参院で福田首相の問責決議案を提出し、可決。審議拒否を武器に、首相に「解散総選挙か総辞職か」を迫る構えだ。仮に総辞職↓新首相誕生となっても総選挙は近いうえ、小沢氏には9月の民主党代表選への追い風になる。
一方、山本氏が勝てば、福田首相は「再議決への国民の理解が得られた」として、ガソリン増税に踏み切ることは確実。小沢氏の求心力低下は避けられないが、民主党としては「あれは保守王国の特異な結果。世論調査を見ても、国民の多くは暫定税率廃止を望んでいる」と、やはり問責決議案提出に踏み切るとみられる。
民主党は告示前、小沢氏のほか、菅直人代表代行や鳩山由紀夫幹事長、岡田克也副代表らを投入してきたが、告示後も著名議員を次々に送り込む。所属議員にはノルマを課し、「4万人電話作戦」を行うなど、異例の力の入れようだ。
自民党も負けてはいない。11日の山本氏の総決起集会には、山口4区選出の安倍晋三前首相、同1区の高村正彦外相、平沢勝栄衆院議員、山本一太参院議員らを送り込んだ。今後、「ポスト福田」の有力候補で国民的人気が高い麻生太郎前幹事長を複数回投入するほか、小池百合子元防衛相、さらに「影の宰相」と呼ばれた野中広務元幹事長まで山口入りさせる。
補選の結果が、政局に大きな影響を与えた例としては1987年の参院岩手補選が知られる。当時の中曽根康弘首相が目指した「売上税導入」が争点となり、導入反対を訴えた社会党候補が勝利し、最終的に売上税は廃案に追い込まれた。
今回の補選は、文字通り「天下分け目の戦い」だ。
http://www.zakzak.co.jp/top/2008_04/t2008041526_all.html
879
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/15(火) 23:39:03
衆院山口2区補選:自、民とも「予防線」 民意測りかね
衆院山口2区補選が15日告示され、自民・民主一騎打ちの選挙戦が幕を開けた。揮発油(ガソリン)税の暫定税率問題を前面に戦う民主党と、争点から隠す自民党。双方とも深刻な影響を避けるため早くも予防線を張る中、民意を測りかねている面もみられる。
自民党にとって補選敗北は、29日以降可能になるガソリン税の暫定税率復活に向けた租税特別措置法改正案再可決のハードルを一層高くする。民主党が「民意が再可決にノーを突きつけた」と攻勢を強めるのは必至だからだ。ガソリン再値上げにつながる再可決は内閣支持率の一層の低下を招くとみられ、「ポスト福田」をにらんだ党内政局のきっかけになりかねない。町村信孝官房長官は15日の記者会見で「全国民の判断を山口2区の方々に委ねたつもりはない」と、あえて言及してみせた。
一方で、自民公認の山本繁太郎氏がガソリン税問題を避け地域活性化に絞って訴えているだけに、補選に勝っても租特法改正案再可決に支持を受けたと主張しにくい悩ましさも伴う。
補選は福田政権で初めての国政選挙。もし敗れれば、首相の求心力が一層低下する中で租特法改正案再可決に臨まざるを得ず、低落傾向の内閣支持率について「10%台に落ち込む」(自民党中堅議員)との厳しい声もある。
一方、民主党にとって補選の敗北は、その後の国会戦術に直接影響しかねない。「ガソリン値下げの実績」を前面に補選を戦う背景に、租特法改正案再可決阻止に向けた世論喚起の狙いがあるためだ。負ければ世論が再可決を容認したと受け取られ、「再可決が強行されても世論の支持を追い風に首相の問責決議案を提出し、解散総選挙に追い込む」とのシナリオは練り直しを迫られる。
民主公認の平岡秀夫氏応援のため既に現地入りした小沢一郎代表は、15日の会見で「補選に負けたら『再可決やむなし』の審判と考えるか」と問われ、「個々の選挙戦イコール政策うんぬんではない。480のうちの1議席でどうのこうのということは乱暴だ」と予防線を張った。党内でも「勝敗は五分五分」(中堅議員)と厳しい見方が広まり、問責決議案提出についても「世論の支持を得られない」と慎重論が拡大しつつある。【西田進一郎、野口武則】
毎日新聞 2008年4月15日 22時31分
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080416k0000m010127000c.html
880
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/16(水) 02:21:18
自・民が激戦、「ガソリン税」巡り国会攻防にも影響必至
衆院補選
15日告示された福田政権初の国政選挙となる衆院山口2区補欠選挙は、自民、民主両党の公認候補による一騎打ちとなった。
ガソリン税の暫定税率を巡る国会攻防にも影響を与えると見られ、両党とも総力戦を展開している。(川嶋三恵子、岩国支局 小園雅寛)
◇
15日午前、岩国市郊外での山本繁太郎氏の出陣式には、自民党の伊吹、公明党の北側両幹事長らが駆けつけた。伊吹氏は、激しい口調で民主党を批判した。
「票を取ることを考える人を政治屋といい、将来のことを考える人を政治家という。1リットル25円が安くなると言ってガソリン税で票を買い、将来にツケを回しているのが民主党だ」
与党は補選後の4月末に税制関連法案を衆院で再可決し、暫定税率を復活させる方針だ。内閣支持率が低迷する中、補選勝利で再可決に弾みを付けたい考えだ。
ただ、地元の陣営では、「ガソリン代の維持か、再値上げか」と“ガソリン一色”となることは不利になると見ている。
国土交通省出身の山本氏は第一声で暫定税率問題に触れず、地域活性化を訴えた。公約の目玉は、米海兵隊岩国基地の民間航空路線の再開だ。岩国は交通の便が悪く、東京まで約5時間かかる。山本氏にとって、政府とのパイプが強みだ。
陣営は徹底的な組織固めを進めている。14日に岩国市で開いた自民党支持団体の総決起大会には、建設、農業など関係者約1200人が集まった。
古賀選挙対策委員長はすでに、選挙区内に工場がある複数の企業を訪問し、支援を要請した。民主党筋は「自民党が手を回し、東京の本社から選挙区内の工場に対し、『山本支持』ですでに指示が下りている。平岡支持の労組より動きが速い」と警戒する。
しかし、告示前に選挙区内に張られたのは、山本氏と地元首長が写っているポスターばかりで、福田首相のポスターはあまり見あたらない。15日、首相は20日に現地入りすることで調整に入ったが、陣営内には「内閣支持率の低迷で、首相の応援効果は期待できない」との冷めた声がある。
民主党はガソリンの暫定税率に加えて、後期高齢者医療制度(長寿医療制度)、年金記録漏れ問題の3点セットで福田政権の「失政」を追及する方針だ。
菅代表代行は15日、平岡秀夫氏の出陣式で、暫定税率復活に反対し、医療制度を批判した。
「75歳以上の年金から医療費を天引きする。払うべき年金を払わないで、取る方は取るというのは納得できるか。この選挙は、一言で言えばインチキのない日本にできるかどうかだ」
ただ、平岡氏は、ガソリン税など道路特定財源制度について慎重に言葉を選んでいる。平岡氏は、保守票を取り込むことを狙っており、陣営幹部は「地方に道路はいらないと受け取られるとまずい」と打ち明ける。
民主党は、在日米軍駐留経費の日本側負担(思いやり予算)に関する特別協定に反対した。民主党を支援してきた全駐留軍労働組合山口支部(組合員969人)は、同党の判断に反発しており、平岡支援を呼びかける組合のビラから「民主党」の文字を削った。
平岡氏は今回、任期の残る衆院議員の職を辞して、比例から小選挙区へのくら替えに踏み切った。
衆院補選での比例選出議員の小選挙区へのくら替え出馬は、1996年の小選挙区比例代表並立制が導入されて以来、平岡氏が3人目。過去の2人はいずれも落選している。
公認候補擁立を見送り、自主投票を決めた共産党支持票の行方も注目される。
◆衆院山口2区補欠選挙立候補者
山本繁太郎 59 元内閣審議官 自新〈公〉
平岡秀夫 54 党県代表 民前〈社〉
(届け出順、カッコ内は推薦政党)
(2008年4月16日00時35分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20080415-OYT1T00537.htm
881
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/16(水) 12:01:33
衆院山口2区補選告示 自民・民主両党、「直近の民意」をめぐり総力戦の様相
福田政権発足以降、初の国政選挙となる衆議院山口2区補欠選挙が15日、告示された。
与野党一騎打ちによる民意の争奪戦は、今後、激しさを増すものとみられる。
衆議院山口2区の補欠選挙が15日、告示された。
自民党からは、元内閣審議官・山本 繁太郎氏(59)が立候補した。
山本氏は「地域の活性化なくして、日本の再生はないのであります。ふるさとの活性化のために、全身全霊を込めて働いてまいります」と述べた。
民主党からは、比例中国ブロックの前職・平岡秀夫氏(54)が立候補した。
平岡氏は「権力側に立っている政治家や官僚が、自分たちの利益のためにその税金を使っている」と語った。
両党の重鎮たちも、声を大にしてバックアップした。
自民党の伊吹幹事長は「将来の税金を担保に取って、将来の人につけを回して、今、票を買おうとしているのが民主党じゃないんですか」と述べた。
民主党の管代表代行は「払うものをちゃんと払っておかないで、取る方だけは取りますというのが。こんなことが皆さん、納得できる方おられますか」と語った。
自民党、民主党ともに総力戦の構えを見せ、血眼になって獲得を目指すのは、「直近の民意」。
この言葉をあやつり、過去、選挙に勝利した政党は、政局の主導権を支配しようとしてきた。
1月、民主党の鳩山幹事長は「本来、直近の民意で、国民の民意に基づいて、参議院で否決された法案は、廃案とされるべきで」と述べた。
一方、1月の大阪府知事選の結果を受けて、自民党の中川秀直元幹事長は「まさに、ここに直近の民意があるのだろうと」と語った。
投開票2日後の29日、ガソリン暫定税率を引き上げるための衆院再可決が可能となる。
鍵を握るのは、有権者およそ30万人の票の行方。
これまでも、1つの補選が国政の行方を大きく左右してきた。
1989年の参議院茨城補選では、竹下内閣でのリクルート問題、宇野内閣での参院選惨敗で、逆風にさらされていた政府・自民党は、連敗をストップさせた。
これにより、消費税の存続・見直しに国民の理解が得られたと自信を深め、その後の国会論戦に弾みをつけた。
一方、2006年4月の衆議院千葉7区の補選では、格差社会からの脱却を声高に訴えた民主党候補が勝利した。
これにより、「偽メール問題」が発端の代表交代にまで発展した党の危機を救った。
今回の補選で、どのような直近の民意をくみ取れるのか注目される。
福田政権にとっては、初となる国政選挙の投票日は、4月27日。
まさに総力戦の様相だが、自民党は今後、16日の麻生前幹事長を筆頭に、小池元防衛相、古賀選対委員長が応援に入る。
対する民主党は、小沢代表のほか、田中 真紀子元外相の応援を調整中で、さらに田中康夫前長野県知事が参戦する予定となっている。
どちらが直近の民意を手にし、ガソリン暫定税率をめぐる政局の主導権をどう握っていくのかが注目される。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn/20080416/20080416-00000020-fnn-pol.html
882
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/16(水) 12:31:14
知事選への夢封印、くら替え批判覚悟…自・民擁立劇の舞台裏
自民党新人の山本繁太郎氏は政府の要職をなげうち、民主党前衆院議員・平岡秀夫氏は現職を辞しての「くら替え」出馬。両党の対立が激化する中、今回の補選で負けた方が大きな打撃を受けることは必至の情勢だけに、両氏は重い決断を迫られた。
「もう逃げられない」
3月3日、東京の自民党本部。山本氏は古賀選挙対策委員長から正式に出馬要請を受けた後、待ち構えていた大勢の報道陣を見て“観念”した。
実は1月、古賀氏から「補選に出る気はないか」とひそかに打診を受けていた。地域活性化策の責任者だったことに加え、「いずれは県知事選に」との思いがあり、断っていた。
しかし、党山口県連は2月29日、最終的に擁立方針を固め、古賀氏はすぐさま山本氏に電話をかけ「覚悟を決めてほしい」と強く促した。3月3日には福田首相自ら「今回の選挙は内閣にとって非常に大事な選挙。しっかりやってくれ」と背中を押した。
とはいえ、山本氏は「知名度ゼロ」からのスタート。今月11日の記者会見では「できるだけ多くの方に会って知ってもらうしかない」と危機感を隠さなかった。
平岡氏は昨年12月末、「民主党は衆院議員が少ないから、補選で私が勝てば1議席増える」と、迷わず党本部に立候補の伺いを立てた。
菅代表代行や鳩山幹事長は懸念を示した。補選では投票率が下がって政党の組織力が勝敗を左右することが多く、民主党が勝ったケースは少ない上、衆院比例からのくら替えには「議員バッジを外してなぜ同じバッジを付けるのか」との批判があるためだ。
「私以外の人が立ったら、おかしなことになる」
平岡氏の決意は固かった。山口2区で2回当選した知名度の高さもあり、立候補は決まった。
鳩山氏は12日、岩国市内での街頭演説で「バッジを外して挑戦するのは私利私欲ではない。国民の皆さんのため」と訴え、平岡氏は同じ日、山口市内で「大変厳しい状況。政治生命をかけて挑戦する」と声を張り上げた。
(2008年4月15日 読売新聞)
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20080415-OYS1T00482.htm
883
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/16(水) 13:03:08
衆院山口2区補選が告示/〝争点隠し〟に自民躍起
衆院山口2区補選が十五日告示され、自民、民主両党候補が激突。福田政権下で初めてとなる国政選挙の「審判」はガソリン、医療、年金をめぐる国会攻防に大きな影響を与え、内閣支持率の低迷が続く政権の前途も左右する。両陣営は総力戦に突入、自民党は“争点隠し”に躍起となり、民主党は政権批判を一層強める構えだ。
▽だんまり
四月上旬。自民党独自の世論調査で、新人の元内閣審議官山本繁太郎氏(59)への無党派層の支持の弱さが分かると、山口県連幹部は小泉純一郎元首相に応援を要請。
「駄目駄目。中央の人間が行ったら。今度の補選は地元の人でやらないと」。小泉氏がやんわり断ると、県連幹部は「ガソリン再値上げに触れざるをえない国会議員の支援はマイナスという意味」と受け止めた。山本氏と地元市町長が並んだポスターを張り巡らし、訴えを“地域活性化”に絞った。山本氏は国土交通省で住宅局長を務め、内閣官房で地域振興策を担当した経歴と「国とのパイプ」をアピールした。
十五日の出陣式。伊吹文明幹事長は「ガソリンが安くなった結果、山口県や市町村にお金が入ってこない」と、揮発油税の暫定税率を期限切れに追い込んだ民主党を批判。だが、伊吹氏は、税制改正法案を衆院で再議決し、暫定税率を復活させガソリンを再値上げする与党方針には言及しなかった。山本氏を推薦する公明党の北側一雄幹事長も、ガソリン問題には一切触れなかった。
▽攻勢
三年前の衆院選で復活当選(比例中国ブロック)して得たバッジを外して臨む民主党の平岡秀夫氏(?)。出陣式に参加した菅直人代表代行は記者団にこう強調した。「平岡さんが勝てばガソリン税は上がらない。相手候補が勝てばガソリンは値上がりし、無駄遣いが続く。争点は明確だ」
民主党は「国交省が組織をあげて(OB山本氏の)選挙を進め、地元の市長らを締め付けている」(菅氏)と猛反発。補選に勝利して「国民は暫定税率廃止を支持した」と主張し、与党が衆院再議決に踏み切れば「民意に反する」と首相に対する問責決議案を参院に提出する―との青写真を描く。
昨年から取り上げている年金記録不備問題に加え、七十五歳以上のお年寄りを対象とする後期高齢者医療制度の保険料の年金天引きも十五日に始まり、民主党議員は「攻め口が増えた」と“失政”追及に力を入れる。
▽混戦模様
山本氏が負けたら、衆院再議決に“黄信号”がともるのではないか―。与党内でも飛び交う憶測を町村信孝官房長官は十五日の記者会見で「全国民の判断を山口2区の方々に委ねたつもりはない」と否定した。公明党幹部は「負けても粛々と再議決をする」と早くも予防線を張った。
だが、選挙情勢は「与党が露骨な締め付けと組織をフル稼働させた」(鳩山由紀夫民主党幹事長)ことで混戦模様に。平岡氏の山口2区への出馬は四回目で知名度も抜群。福田政権の内閣支持率も低迷し「勝って当然」(民主党幹部)のはずだが、選挙区内の公共工事が暫定税率切れ以来凍結され「ガソリン問題が逆風になりかねない」(選対幹部)のが実情だ。
二月の岩国市長選で落選した米空母艦載機移転反対派の前市長への支援を、平岡氏が見送ったことへの反発も残る。
山本氏が勝って「民主党内がごたごたする」(与党幹部)のか、それとも平岡氏が勝利し「早期の衆院解散・総選挙に追い込む」(小沢一郎民主党代表周辺)のか―。つばぜり合いが続く。
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/danmen/danmen2008/0415.html
884
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/16(水) 19:44:56
■解説
◇“農山無党派”の動向注目
共に元官僚の山本、平岡両氏による一騎打ちとなった衆院山口2区補選。告示前から党幹部を挙げ激しい選挙戦を展開している。
中選挙区時代の旧2区は長らく佐藤派、岸派がつばぜり合いを演じてきた。山本氏の父親は県議を4期務めた岸派の真太郎氏(86)。出馬表明は先月5日と出遅れたが、自民県連幹部は「国交省の現職やOB、国会議員らから人格、能力で高い評価を受けた」と選考理由を説明する。
山本氏は知名度の低さの克服に躍起だが、佐藤派、岸派の結束が強く、ここに来て盛り返しを見せる。
一方、平岡氏は00、03年の衆院選山口2区で連勝したが、05年の郵政選挙で惜敗し比例中国ブロックで復活当選。週末には地元入りして有権者を回り、国政報告に精を出す。「平岡党」と呼ばれるなど根強い支援者も少なくない。
「今は両者ほぼ横並び。今後、“農山無党派”の動向は無視できない」と語るのは政治アナリスト、伊藤惇夫さん。保守基盤を支えてきた農村部に「自民離反」の動きがあり、「勝敗のカギを握るとみられる」という。
また気になるのが大票田の岩国市の票の行方だ。2月10日の同市長選では空母艦載機移転の是非が最大の争点の中、容認派の自民の前衆院議員、福田良彦氏(37)が2区からくら替え出馬し当選した。福田氏に消極的な1票を投じた有権者が今回、どのような投票行動を示すのかも注目される。【長谷川隆】
毎日新聞 2008年4月16日 地方版
http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20080416ddlk35010683000c.html
885
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/18(金) 00:10:41
攻防:衆院2区補選 「投票日に用事あれば事前に」 期日前投票始まる /山口
衆院2区補選の期日前投票が16日、2区内の5市5町の市役所・町役場などで始まった。26日まで。県選管は「貴重な1票。27日の投票日に用事のある有権者は事前に投じてほしい」と呼びかけている。
県選管によると、連日(午前8時半〜午後8時)開いているのは、下松、岩国、光、柳井の各市役所と熊毛総合支所(周南市)、周防大島、和木、上関、田布施、平生の各町役場の計10カ所。そのほか、各市町選管が計56カ所を期日・時間まちまちに増設する。
衆院選の期日前投票は05年9月の前回から開始。山口2区の期日前投票率は9・27%だった。
県選管は期間中、2区で広報車を巡回させるほか、着ぐるみの選挙啓発キャラクター「山口アクティブめいすいくん」(3人)をJR和木駅やサンリブ下松、やまぐちフラワーランド、岩国駅前などに派遣。地元の明るい選挙推進協議会のメンバーらとチラシを配ったり、投票を呼びかける。【長谷川隆】
〔山口東版〕
毎日新聞 2008年4月17日 地方版
http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20080417ddlk35010668000c.html
886
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/18(金) 12:31:12
大物応援続々と 両陣営、追い風期待
2008年04月18日 山口
自民新顔の山本繁太郎氏(59)=前内閣官房地域活性化統合事務局長=と、民主前職の平岡秀夫氏(54)の党公認候補同士ががっぷり四つで戦う衆院山口2区補選。勝敗が政局の行方を左右しかねないとあって15日の告示後も自民、民主両党の有力議員が続々と県内入りしている。自民は20日に福田首相が選挙区入りする方向で、民主も19日に菅直人代表代行や社民党など野党幹部が勢ぞろいする予定だ。「知名度アップ」「無党派層取り込み」。応援議員の顔も追い風にしたい両陣営の思惑もからみ、選挙戦がますますヒートアップしてきた。
安倍前首相は17日、告示後初の岩国市入り。山本氏の応援に熱弁をふるった。
今後も知名度の高い応援組登場が目白押し。18日夜には岩国市錦町地区である個人演説会で野田聖子衆院議員や元F1ドライバーの中嶋悟氏が駆けつけるという。19日夜の下松市での個人演説会にはテレビ番組でおなじみの弁護士の丸山和也参院議員が弁士を務めるという。山本氏を推薦する公明党も本腰を入れている。20、22日には太田昭宏代表が来県予定だ。
有力議員らが顔をそろえるのは山本氏の知名度向上の狙いもある。新顔の同氏にとって、「集客力」のある議員や著名人の力を借りてでも大勢の聴衆の前で名前を知ってもらうことが重要。そのため自民県連は福田首相の応援を要請、20日に有権者が最も多い岩国市に入る方向だ。首相には山本氏とツーショットで演説してもらうという。
一方の平岡氏陣営。17日、光市内での街頭演説に松本剛明衆院議員が駆けつけた。18日には岡田克也副代表が再度選挙区入りし、周南市の熊毛中央公民館での個人演説会に出席する。19日は野党首脳のそろい踏み。柳井市のサンビームやないでの集会には菅直人代表代行をはじめ、推薦を受ける社民党の福島瑞穂党首、国民新党の亀井久興幹事長、新党日本の田中康夫代表が出席する予定だ。
前職の平岡氏にとっては、自民の組織選挙に対抗するためにも有権者に補選への関心を呼び起こし、多くの無党派層にも投票所に足を運んでもらうことが大事になる。
そのため、21日にはテレビ番組出演が多い河村たかし衆院議員らも下松市入り。小沢代表の再度の選挙区入りにも期待をかけるなど、よく知られた応援団を投入する。
http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php?k_id=36000380804180001
887
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/18(金) 16:27:47
第45回衆議院総選挙総合スレ197
http://society6.2ch.net/test/read.cgi/giin/1208428918/
44 名前:無党派さん[sage] 投稿日:2008/04/18(金) 16:06:24 ID:/YN+6vLA
衆院補選。2日前のデータでは5、6ポイント差で平岡という情勢(ソースは事情で書けねえ、すまん)。
真央氏のいっていたように、その数ポイントを埋めるのに四苦八苦している模様。
これについては2つの読みができる。
1.10ポイント差から追いついた。投票日までには追い越せる
2.組織目いっぱい締め付けてこれかよ。浮動票期待できないので厳しい
私は後者の読み。そもそも、失政続きの今の自民に浮動票は期待できないのだから。
保守色の強い地域は、投票率が上がることは必ずしも野党有利ということにはならない。
掘り起こした票が自民支持である可能性が高いからだ。
逆にいえば投票率が下がる=自民支持層が寝るという読みもできる。
あと、最後の決め手として層化爆弾というのもあるが、
山口は立正佼成会が強いため、それで失う票も多い。
山本不利の流れは大きく変わっていないとみる。
888
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/20(日) 19:19:57
民主やや先行、自民猛追 衆院山口2区補選 '08/4/20
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福田政権発足後、初の国政選挙となる衆院山口2区補欠選挙で共同通信社は十九、二十両日、電話による世論調査を実施、取材も加味して情勢を探った。自民、民主両党の一騎打ちは、民主党前職で社民党推薦の平岡秀夫ひらおか・ひでお氏(54)がやや先行、自民党新人で公明党推薦の元内閣審議官山本繁太郎やまもと・しげたろう氏(59)が激しく追い上げる展開となっている。
ただ有権者の20%以上がまだ誰に投票するか決めておらず、二十七日の投票日に向け、この層の動向が勝敗に大きく影響しそうだ。
主な争点をめぐる有権者の反応を見ると、後期高齢者医療制度(長寿医療制度)には78・0%が「見直す必要がある」と回答。「見直す必要はない」は16・6%にとどまった。
政府、与党が目指している揮発油税の暫定税率復活については「反対」が56・9%で「賛成」の26・6%を大きく上回った。
選挙区に含まれる岩国市の米海兵隊岩国基地への空母艦載機移転は「反対」51・1%、「賛成」25・2%。いずれの争点に関しても、与党に対する有権者の厳しい見方が示された。
支持政党別では平岡氏は民主党、山本氏は自民党の支持層をそれぞれほぼ固めた。だが無党派層では平岡氏が山本氏を引き離している。
年代別では三十代で平岡氏、七十歳以上で山本氏の支持が目立った。
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200804200250.html
889
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/20(日) 19:42:18
「人気とり」×「ビジョンない」…首相と菅氏、山口2区補選で激突
4月20日18時49分配信 産経新聞
27日投開票の衆院山口2区補選は20日、告示後初の週末を迎え、各党党首らが舌戦を繰り広げた。福田康夫首相(自民党総裁)は20日、公明党の太田昭宏代表と、民主党は菅直人代表代行、鳩山由紀夫幹事長が選挙区入りした。自民、民主両党の一騎打ちは、民主前職の平岡秀夫氏(54)=社民推薦=が知名度を生かしてややリードし、自民新人の山本繁太郎氏(59)=公明推薦=が猛追する展開となっている。
福田首相にとって今回の補選は就任後初の国政選挙となる。今後の政局を左右するだけに、補選に勝利して逆風続きの政権運営を好転させたい考え。一方の民主党は補選に勝って衆院解散、総選挙に向け福田政権を追い込む構えだ。
首相は岩国市内で、道路特定財源を来年度から一般財源化するとの政府・与党決定に関し、「道路も必要だが、余った金を社会保障や高齢者社会のためにも使っていけるよう急速に前進させたい」と決意を改めて表明した。
下松市内では、民主党が攻勢を強める後期高齢者医療制度(長寿医療制度)について「半分は税金、4割は若い人が支えている。1割を負担いただくのが今度の医療制度だ」と理解を求めた。一方で民主党などの野党に対し、「単に選挙の人気取りというだけでガソリン税を下げると言っている人を本当に信じていいかどうか」と批判した。
自民党は当初、内閣支持率が低迷する中での首相の遊説に消極的な意見があった。だが、「勝敗に関係なく、国政選挙に党の総裁が行くのは当然で、自らの言葉で有権者に支持を訴えるべきだ」(首相周辺)との積極論に傾いた。
一方、民主党は菅、鳩山両氏が選挙区入りし、街頭演説やミニ集会などをこなした。
菅氏は、下松市内での街頭演説で、「福田首相からはこの国をどうしようという、はっきりしたビジョンが半年たっても出てきてない。首相にはないのではないか」と皮肉った。
また、首相が街頭演説した下松市内の同じ商店街で演説し、「今度の選挙はガソリン税が25円上がる下がる問題だけではない。国のかたち、政治の構造を変えることができるかできないかが大きな争点だ」と強調した。また、鳩山氏も同市内で後期高齢者医療制度を取り上げ、「なぜお年寄りをいじめなければいけないのか。制度そのものが間違っている。後期高齢者医療制度を廃止させるにはたった一つの手段しかない」と強調した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080420-00000934-san-pol
890
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/20(日) 23:30:26
再議決にらみ舌戦過熱 首相遊説「もろ刃の剣」 '08/4/20
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福田康夫首相は二十日、与野党が激突する衆院山口2区補選の応援で初めて現地入りし、公明党の太田昭宏代表と街頭演説に奔走した。民主党は菅直人代表代行と鳩山由紀夫幹事長を投入。揮発油税の暫定税率維持を定めた税制改正法案の衆院再議決をめぐる節目の戦いで舌戦は熱を帯びたが、首相の応援は政権の浮沈に直結する「もろ刃の剣」になりそうだ。
「人気取りでガソリン税を下げることばかり言う人を本当に信用していいのか。将来を考えるのが政治だ」。首相が街頭演説で訴えたのは、揮発油税を再び引き上げる必要性だった。補選で勝てば、再議決の大義が立つとの思惑がある。
岩国市のホテルでは県幹部や市長らとの懇談の場を設定。首相は、道路財源確保の要望を受け「みなさんが混乱しないよう方針は明確に申し上げている。もう少し猶予をいただきたい」と与野党協議が決裂した場合の再議決を強く示唆した。
内閣支持率の下落に歯止めがかからず「演説も下手」(周辺)とされる首相の現地入りには賛否が割れた。それが実現した背景には「『応援に行けない首相』のレッテルを張られる」(政府高官)との懸念もあった。
しかし、首相の「てこ入れ」効果は見通せない。自民党候補が敗れれば再議決に逆風となり、首相の求心力低下は避けられない。後期高齢者医療制度(長寿医療制度)も争点となり、与党側は防戦を余儀なくされている。首相は、数千人が集まった演説会場で「若い人も負担してくれる。高齢者も少しぐらい負担してもいいんじゃないかとの制度だ」と理解を求めたものの、聴衆の反応は冷ややかだった。
「一億二千万人の将来を左右する選挙だ。三百ある小選挙区の一つだが、三百倍の値打ちがある一票だ」。対する民主党の鳩山氏は下松市の演説で力説した。補選の結果が政権の命運を左右するとのメッセージだ。
菅、鳩山両氏は、選挙区内でミニ集会をそれぞれ十数カ所でこなす小まめな戦術を展開。首相が演説した場所で一時間後に菅氏がマイクを握り「首相がこの国をどう変えたいと思っているのか伝わってこない」と、反撃に躍起となった。
ただ民主党も政党支持率が伸び悩み、税制改正法案の再議決後の対応が定まっていない。福井県越前市で記者会見した小沢一郎代表は、道路財源をめぐる首相の対応を「国民の信頼は得られない」と厳しく批判したが、再議決された場合に参院で首相問責決議案を出すかどうかは「国民の意識を十分考えた上で結論を出す」と明言を避けた。
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200804200284.html
891
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/21(月) 00:20:30
衆院山口2区補選・民主先行、自民が猛追
日本経済新聞社は27日投開票の衆院山口2区補欠選挙について、世論調査を通じて終盤情勢を探った。民主党前職の平岡秀夫氏が先行、自民党新人の山本繁太郎氏が激しく追い上げている。有権者の2割弱が態度を決めておらず、情勢はなお流動的だ。
平岡氏は民主支持層の9割以上を固めた。山本氏は公明支持層をほぼ固めたが、自民支持層では7割にとどまっており、2割弱が平岡氏に流れている。候補者擁立を見送った共産党支持層は5割が平岡氏を支持し、山本氏の支持は2割。無党派層では平岡氏を3割、山本氏を2割が支持するが、態度未定が半数近くに達している。
投票の際に最も重視する政策は「医療・年金・福祉政策」が51%で最も多く「ガソリン税など道路特定財源の扱い」は15%にとどまった。「景気・雇用対策」が13%、「子育て・教育問題」8%で「在日米軍の再編問題」は7%だった。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080420AT3S2000N20042008.html
892
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/21(月) 00:21:16
山口2区補選情勢調査 民主やや先行、自民が猛追
2008年04月20日22時16分
27日に投開票され、道路特定財源をめぐる4月末の政局に影響を与える衆院山口2区補選について、朝日新聞社は19、20の両日、選挙区内の有権者を対象に電話調査をし、取材で得た情報も合わせて中盤の情勢を探った。民主前職の平岡秀夫氏(54)=社民推薦=がややリードし、自民新顔の山本繁太郎氏(59)=公明推薦=が激しく追い上げている。投票態度を明らかにしていない人が3割程度おり、選挙戦終盤に向けた情勢は流動的だ。
投票態度を明らかにした人を分析すると、「政権交代」の必要性を訴える平岡氏は民主支持層をほぼ固め、無党派層からも7割近くの支持を得ている。年代別にみると、30代から7割の支持を得て、40〜60代にも6割前後の支持を広げている。職業別では、事務・技術職層や製造・サービス従事者層の6割以上に浸透している。
「地域の活性化」を訴える山本氏は、自民支持層と公明支持層の8割以上をまとめた。無党派層からは3割強の支持を得ている。年代別では、70歳以上の半数以上を取り込み、60代の4割強にも浸透している。男女別では女性からの支持が厚い。
補選への関心の程度を聞いたところ、「大いに関心がある」がほぼ半数だった。
情勢調査にあわせて、どの問題に一番注目して投票する人を選ぶか選択肢で聞いたところ、「年金や医療」が40%で、「ガソリン税や道路財源」27%を上回り、「地域経済」15%、「米軍岩国基地」12%の順だった。
平岡氏は「ガソリン税や道路財源」に注目する人の、山本氏は「地域経済」に注目する人の、ともに7割以上から支持を得ている。
ガソリン税上乗せの復活のため法案を再議決することについては賛成24%、反対55%で、反対が強い。投票の際に再議決問題を「重視する」53%が、「重視しない」32%を上回った。
◇
〈調査方法〉 19、20の両日、衆院山口2区の有権者を対象にコンピューターで無作為に電話番号を作る「朝日RDD」方式で調査した。対象者の選び方は無作為3段抽出法。有効回答は686人、回答率は69%。
http://www.asahi.com/politics/update/0420/TKY200804200180.html
893
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/21(月) 01:40:08
岩国・首相が民空早期再開を約束
県や岩国市などは山口県入りした福田総理に要望を行いました。岩国基地の民間空港早期再開について、総理から「約束した」と、前向きな回答を得ました。福田総理への要望活動は、衆議院山口2区補欠選挙の応援で総理が山口県入りしたのを受け、実現したものです。岩国基地の民間空港再開や、道路特定財源関連法案の早期成立など4項目について、福田総理に要望書を手渡しました。岩国基地の民間空港早期再開について、福田総理は協力を明言しました。=福田康夫首相「私どももですね、この地区の発展のためにはどうしても必要だというように思っていますので、私ども、これはお約束をいたします(おーパチパチ)」=民間空港は、3年後の2011年度の再開を目指し、大きく動き出す可能性が高まりました。=福田良彦・岩国市長「うれしい意味で、非常にびっくりをいたしました。長年の悲願である民間空港再開について、夢が実現になるというですね、実感をしております」=
http://www.tys.co.jp/news/news.html
894
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/21(月) 02:50:40
衆院山口2区補選:民主・平岡氏リード 自民・山本氏追う
福田政権発足後、初めての国政選挙となる衆院山口2区補選(27日投開票)で、毎日新聞とtysテレビ山口は19、20日、世論調査を実施し、取材結果を加味して中盤情勢を分析した。民主前職=比例中国=の平岡秀夫氏(54)が優位な戦いを進め、自民新人で前内閣官房地域活性化統合事務局長の山本繁太郎氏(59)が追う展開。ただ、投票する候補を決めていない人が約3割おり、情勢はなお流動的だ。
補選は、福田良彦・前自民党衆院議員の山口県岩国市長選出馬に伴う選挙で、政府・与党による揮発油(ガソリン)税の暫定税率復活の是非や、15日に天引きが始まった「後期高齢者(長寿)医療制度」の賛否、地域の活性化などが争点になっている。平岡氏の優位の背景には、後期高齢者医療制度への根強い反発などがあるとみられる。
05年の衆院選小選挙区で敗れた平岡氏は民主支持層の約9割を固めたほか、無党派層の約5割から支持を集め、公明支持層の一部でも支持を受けている。一方、山本氏は自民支持層の7割強、公明支持層の6割弱を固めたが、無党派層の支持は約2割にとどまった。今回の補選で共産党は候補擁立を見送ったが、支持層のうち約7割が平岡氏を支持した。
政府・与党は補選後に税制関連法案を衆院で再議決し、暫定税率を復活させる方針だが、この方針に「反対」が過半数を占め、「賛成」を大きく上回った。反対した人の7割が平岡氏を支持し、山本氏は2割弱にとどまった。賛成した人のうち6割強が山本氏に投票するとする一方、平岡氏に投票するとした人も3割弱いた。【長谷川隆】
◇調査の方法
tysテレビ山口と協力し、19、20両日、コンピューターで無作為に選んだ電話番号を使うRDS法で調査し、衆院山口2区の有権者515人から回答を得た。
毎日新聞 2008年4月21日 2時30分(最終更新 4月21日 2時30分)
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080421k0000m010111000c.html
895
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/21(月) 02:54:38
衆院山口2区補選:「後期高齢者」影響か
自民、民主両党の一騎打ちとなった衆院山口2区補選は、民主前職の平岡秀夫氏が自民新人の山本繁太郎氏をリードする展開だ。揮発油(ガソリン)税の暫定税率を復活させる租税特別措置法改正案の再可決など今後の政局を占う選挙。与党に危機感が広がる一方、民主党は手応えを感じているが、共通しているのは後期高齢者(長寿)医療制度の導入が選挙戦に影響を与えているとの見方だ。
15日の告示後、与党からは「山本氏は出遅れていたが、今はわずかにリードしたのではないか」との声が相次ぎ、楽観的な見通しさえ存在した。しかし、20日には「保険料の年金天引きのスタートが告示に重なった後期高齢者医療制度が影を落としている」との見方が広がった。
自民党は「補選と国政は別」との観点から地域活性化を重点的に訴える「国政隠し」の選挙戦を展開してきたが、27日の投開票に向けて戦術立て直しを迫られる可能性がある。
「後期高齢者医療制度が国民に安心を与える仕組みだという点が有権者に正確に伝わっていない」。菅義偉選対副委員長は20日、毎日新聞の取材に語り、終盤戦では国政問題の説明にも力を入れていく考えを示した。
これに対し、ガソリン問題、後期高齢者医療制度、年金問題という「国政3点セット」を主要争点に据える民主党からは「山口という地域の戦いから、ようやく国政選挙らしくなってきた」(鳩山由紀夫幹事長)などの声が上がった。
自民党の情勢認識と同様に「組織選挙で追い上げられ、厳しくなってきた」との評価が定着しつつあった中、後期高齢者医療制度への反発が予想以上に強いとみられるのは「うれしい誤算」。3点セットを並列で扱うこれまでのスタイルから、後期高齢者医療制度に重点を置く戦術に微修正し、勢いを持続させたい考えだ。
「民主党が放った矢のうち1発がとうとう命中した」。自民党選対幹部は20日、危機感をあらわにした。【西田進一郎、野口武則】
毎日新聞 2008年4月21日 2時30分
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080421k0000m010112000c.html
896
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/21(月) 02:57:09
衆院山口2区補選:医療・福祉重視が22% 本社調査
補選の情勢に後期高齢者医療制度が影響を与えていることは、毎日新聞は19、20日に実施した世論調査データからもうかがえる。
「当選者に最も取り組んでほしい課題」を八つの選択肢を用意して訪ねたところ、(1)医療・福祉政策22%(2)年金問題20%(3)国の行財政改革14%(4)景気対策、地域経済の活性化各12%(6)教育政策8%(7)格差の解消6%(8)農業政策2%−−の順。
選択した政策課題別の支持候補を見ると、「医療・福祉」「年金問題」では平岡氏がそれぞれ54%、53%に達し、山本氏を大きくリード。民主党の争点づくりが奏功していることが数字的にも裏付けられた形だ。山本氏が重点的に訴える「地域経済の活性化」を選んだ層では、逆に山本氏が52%の支持を得た。
年代別では、本来は自民党の支持基盤である高齢層の「山本離れ」が目立つ。60代、70代以上ともに平岡氏4割台、山本氏3割台という結果になった。【田中成之】
◇共産票の6割民主、2割自民へ
世論調査では05年の前回衆院選山口2区の投票先も質問した。平岡氏は前回も民主公認で立候補、自民公認だった福田良彦・岩国市長に惜敗している。
前回、福田氏に投票したという層が「誰に投票する」と答えているかを見ると、山本氏61%、平岡氏28%。平岡氏に投票した層は、平岡氏84%、山本氏7%だった。
前回は「郵政選挙」で、浮動票が福田氏に流れがちだった事情はある。しかし、平岡氏が自らの足元を固めつつある一方、山本氏の知名度不足をうかがわせる数字となった。
また、候補擁立を見送った共産票の動向が注目されているが、共産候補に投票した層は約6割が平岡氏、約2割が山本氏と回答。前回の共産票の一部が山本氏に流れそうなことを示した。【犬飼直幸】
毎日新聞 2008年4月21日 2時30分
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080421k0000m010113000c.html
897
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/21(月) 02:58:44
衆院山口2区補選:幹部次々投入の総力戦
自民、民主両党ともに総力戦を展開している「山口決戦」。20日には福田康夫首相が公明党の太田昭宏代表とともに岩国など3市を回る一方、民主党も菅直人代表代行、鳩山由紀夫幹事長がそろい踏みで支持を訴えた。
補選結果が国政に直結するのを避けるため、首相は山口入りを慎重に検討。その中で「追い風が吹き始めた」との情勢分析を得て遊説敢行を決断し、民主党批判などを展開した。公明党の浜四津敏子代表代行も19日に応援に入った。
今後は太田氏が22日に再び選挙区入りするほか、自民党の古賀誠選対委員長も同日、組織引き締めをはかる。しかし、楽観ムードは一掃され、終盤の応援態勢の練り直しも検討されそうだ。
一方の民主党は23日に小沢一郎代表が選挙区入りし、菅、鳩山両氏とともに街頭演説を行うほか、衆参両院議員を大量動員して終盤を乗り切る構えだ。【石川貴教】
毎日新聞 2008年4月21日 2時30分
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080421k0000m010114000c.html
898
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/21(月) 03:13:08
「民主ややリード」山口補選 首相「民主を信じられるか」 菅氏「首相はビジョンがない」
2008.4.21 01:33
27日投開票の衆院山口2区補選は20日、告示後初の週末を迎え、各党党首らが舌戦を繰り広げた。福田康夫首相(自民党総裁)はこの日、公明党の太田昭宏代表と、民主党は菅直人代表代行、鳩山由紀夫幹事長が選挙区入りした。投票一週間前の情勢は、民主前職の平岡秀夫氏(54)=社民推薦=が知名度を生かしてややリードし、自民新人の山本繁太郎氏(59)=公明推薦=が猛追する展開となっている。
共同通信社が19、20の両日、電話による世論調査を実施した結果、主な争点の揮発油(ガソリン)税の暫定税率復活は「反対」が56・9%で「賛成」の26・6%を大きく上回った。後期高齢者医療制度(長寿医療制度)には78・0%が「見直す必要がある」と回答、「見直す必要はない」は16・6%にとどまった。
支持政党別では平岡氏は民主党、山本氏は自民党の支持層をそれぞれほぼ固めたが、無党派層では平岡氏が山本氏を引き離している。ただ、有権者の20%以上が誰に投票するか決めておらず、この層の動向が勝敗に大きく影響しそうだ。
首相は20日、岩国市内で道路特定財源を来年度から一般財源化するとの政府・与党決定に関し、「道路も必要だが、余った金を社会保障や高齢者社会のためにも使っていけるよう急速に前進させたい」と決意を改めて表明した。
下松市内では民主党など野党に対し、「単に選挙の人気取りというだけでガソリン税を下げると言っている人を本当に信じていいかどうか」と批判した。後期高齢者医療制度(長寿医療制度)については「半分は税金、4割は若い人が支えている。1割を負担いただくのが今度の医療制度だ」と理解を求めた。
自民党には、内閣支持率が低迷する中での首相の遊説に消極的な意見があったが、「国政選挙に党の総裁が行くのは当然で、自らの言葉で有権者に支持を訴えるべきだ」(首相周辺)との判断に傾いた。
一方、民主党は菅、鳩山両氏が選挙区入りし、街頭演説などをこなした。
菅氏は、下松市内での街頭演説で、「福田首相からはこの国をどうしようという、はっきりしたビジョンが半年たっても出てきてない。首相にはないのではないか」と皮肉った。
また、首相が街頭演説した下松市内の同じ商店街で演説し、「今度の選挙はガソリン税が25円上がる下がる問題だけではない。国のかたち、政治の構造を変えることができるかできないかが大きな争点だ」と強調した。鳩山氏も後期高齢者医療制度に関し、「なぜお年寄りをいじめなければいけないのか。制度そのものが間違っている」と政府・与党を批判した。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/080421/plc0804210134010-n1.htm
899
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/21(月) 03:15:45
民主・平岡氏が先行、自民・山本氏猛追…衆院山口2区補選
世論調査・支持率
読売新聞社は27日投開票の衆院山口2区補欠選挙について、世論調査と取材を基に情勢を分析した。
民主党の平岡秀夫氏が先行し、自民党の山本繁太郎氏が激しく追い上げている。ただ、有権者の3割は態度を決めておらず、情勢は流動的な面もある。
同補選は福田政権初の国政選挙で、山口県岩国市長選に立候補、当選した前自民党議員の議員辞職に伴うものだ。自民、民主両党公認候補の一騎打ちとなり、結果はガソリン税の暫定税率を巡る国会攻防にも影響すると見られている。
平岡氏は民主支持層の8割強を固め、支持政党のない無党派層の3割強に浸透している。30歳代の支持が5割強と高く、男性の支持が厚い。
山本氏は自民支持層の7割に加え、公明支持層からも同程度の支持を得た。20歳代で平岡氏を上回る支持を集め、70歳以上で拮抗(きっこう)している。
調査でガソリン税の暫定税率を政府・与党が復活させる方針を示していることへの賛否を聞いたところ、賛成29%、反対50%だった。賛成と答えた人では山本氏、反対では平岡氏を支持する傾向が強かった。
調査は18〜20日、衆院山口2区の有権者を対象に、無作為に作成した番号に電話をかける方法で行った。有権者在住判明の1594世帯から1044人の回答を得た(回答率65%)。
(2008年4月21日03時06分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20080421-OYT1T00012.htm?from=top
900
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/21(月) 03:22:30
【共同】平岡やや先行、繁太郎猛追(激しく追い上げ)
【時事】
【朝日】平岡やや先行(ややリード)、繁太郎猛追(激しく追い上げ)
【讀賣】平岡先行、繁太郎猛追(激しく追い上げ)
【毎日】平岡リード(優位な戦い)、繁太郎追う
【日経】平岡先行、繁太郎猛追(激しく追い上げ)
901
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/21(月) 11:03:18
福田首相、KY応援…山口2区補選、タブー連発に陣営困惑
支持率低下にあえぐ福田康夫首相(71)が20日、衆院山口2区補選(27日投開票)の応援に駆け付けた。観衆の前で福田首相は「(後期高齢者)医療制度が」「ガソリン税が」などと、地元陣営がタブーとしてきた話題に次々と言及。場の空気を凍らせた。地元からのオファーなしに官邸主導で山口に乗り込んだ首相。選挙はまだ1週間あるが、地元関係者は「来ない方がよかった」と落胆していた。
その瞬間、時が止まった。
下松市で医療問題について話していた福田首相が「お年寄りの医療はお金がかかる。若い人が支えてくれています。だけど(お年寄りも)少しくらい負担してくれてもいいじゃないの」と各地で混乱を招いている後期高齢者医療制度に触れると、それまで拍手していた観衆の動きも笑顔もピタリと止まり、完全に空気が凍った。隣にいた候補者の山本繁太郎氏の顔も硬直していた。
そんな状況も知らず、福田首相は、暫定税率の期限切れで下がったガソリン税についても「いつまで下げてるんですか?」と聴衆に問いかけたが、返答はなくシーンと静まりかえったまま。「税金の不足分はどこでまかなうんですか? (野党は)答えがないんです」とぼやく始末。KY(空気の読めない)スピーチに横で、山本氏がフリーズしたままだった。
各世論調査でも「ガソリン税再値上げ」「後期高齢者医療」に批判が高まり、内閣支持率低下の要因にもなっている。そんな空気を読んだ自民党陣営では「今回の選挙では『ガソリン税』と『後期高齢者医療』はタブー」との戦術を徹底。候補者の山本氏の口からは一度もその言葉は出なかった。
首相はこの日、岩国市、光市、下松市の3か所で応援演説。同行した公明党の太田昭宏代表(62)が「公明党の支援者の皆さんが来てくれた」と“動員”をにおわせたように、それぞれ5000人、2000人、3500人(陣営発表)が集まった。最初の2回は無難に演説していた首相だが、聴衆の多さに気をよくしたのか、最後にKY発言が出てしまった。
もともと、首相が山口入りする予定はなかった。政府関係者によると「人気がないから呼ばれない」と報じられて焦った官邸が「世論調査で自民が追い上げていることを知って総理投入を敢行した」という。
山本陣営も首相の発言について「意向が分からない。地元では争点にしてないのに…」と困惑気味。「今回もオファーしてないが、今後もないと思う」とぶ然。「これでは失敗。来ない方がよかった」との声も出た。
民主党関係者によると、同党の調査では山本氏がわずかに逆転したという。だがこの日、時を止めた首相が、自民党に向いていた風をも止めてしまったのかもしれない。
◆民主は菅&蓮舫氏 首相と“ニアミス”
民主党の菅直人代表代行(61)と蓮舫参院議員(40)もこの日、下松市などを訪れ福田首相と“ニアミス”した。
首相が演説して約1時間後に到着した菅氏と蓮舫氏。「税金は皆さんのために使われたんですか? 子供が10万円の小遣いを無駄遣いしてて、それを知ってもまだ10万円与えるようなバカなオヤジがどこにいる」。観衆は100人程度だったが、菅氏が例え話を交えてガソリン税の値下げの必要を説くと、蓮舫氏が横で笑顔を振りまいていた。
(2008年4月21日06時02分 スポーツ報知)
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20080421-OHT1T00029.htm
902
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/21(月) 13:28:47
衆院補選 政権浮揚へ必死の賭け 福田首相が山口で応援(04/21 08:12)
福田康夫首相は二十日、就任後初の国政選挙となった衆院山口2区補欠選挙の応援で地元入りした。劣勢とされた補選に勝利すれば政権浮揚につながるとの期待感がある一方で、敗北すれば一層の求心力低下は避けられない。政権にとっても現地入りは賭けとなった。
「ガソリン税を未来永劫(えいごう)下げている間の税金が不足する部分はどこで賄うのか。選挙の時だけいいことを言ってすむものではない」
首相は遊説先の山口県下松(くだまつ)市内で、揮発油税(ガソリン税)の暫定税率撤廃を主張する民主党を批判。岩国市内での地元首長との懇談でも「皆さんが混乱しないように方針は明確に申し上げている。もう少し猶予をいただきたい」と述べ、暫定税率を復活させる租税特別措置(租特)法改正案の衆院再議決を強く示唆した。
政府・与党は当初、支持率が低迷する首相の応援に「負けたら打撃が大きい」と慎重だったが、自民党候補が民主党候補を猛追する展開に方針転換。「選挙応援にも行けない首相」とのレッテルを避けるほか、補選勝利で民主党の小沢一郎代表の「選挙に強い」との神話を崩壊させれば、衆院再議決でも「民主党から造反者が出る」との期待もある。
しかし逆風も吹きつける。下松市内の演説では保険料天引きが始まった後期高齢者医療制度(長寿医療制度)について「少しぐらい負担してくれてもいいじゃないか」と発言。それまで拍手を繰り返していた聴衆は静まり返った。野党側が「失言」として追及する可能性もあり、敗北すれば与党内で「福田離れ」が加速する恐れもある。政府高官も「首相の現地入りはギャンブルだ」と背水の陣であることを認める。
民主党にとっても補選は、再議決に対して首相への問責決議案を提出できるかどうかの試金石。十九、二十の両日に菅直人代表代行、鳩山由紀夫幹事長が現地入りしたほか、二十三日には小沢、菅、鳩山三氏がそろい踏みする予定で必勝態勢を敷いている。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/88367.html
903
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/21(月) 13:34:53
衆院山口2区補選/再議決にらみ舌戦過熱
福田康夫首相は二十日、与野党が激突する衆院山口2区補選の応援で初めて現地入りし、公明党の太田昭宏代表と街頭演説に奔走した。民主党は菅直人代表代行と鳩山由紀夫幹事長を投入。揮発油税の暫定税率維持を定めた税制改正法案の衆院再議決をめぐる節目の戦いで舌戦は熱を帯びたが、首相の応援は政権の浮沈に直結する「もろ刃の剣」になりそうだ。
「人気取りでガソリン税を下げることばかり言う人を本当に信用していいのか。将来を考えるのが政治だ」。首相が街頭演説で訴えたのは、揮発油税を再び引き上げる必要性だった。補選で勝てば、再議決の大義が立つとの思惑がある。
岩国市のホテルでは県幹部や市長らとの懇談の場を設定。首相は、道路財源確保の要望を受け「みなさんが混乱しないよう方針は明確に申し上げている。もう少し猶予をいただきたい」と与野党協議が決裂した場合の再議決を強く示唆した。
内閣支持率の下落に歯止めがかからず「演説も下手」(周辺)とされる首相の現地入りには賛否が割れた。それが実現した背景には「『応援に行けない首相』のレッテルを張られる」(政府高官)との懸念もあった。
しかし、首相の「てこ入れ」効果は見通せない。自民党候補が敗れれば再議決に逆風となり、首相の求心力低下は避けられない。後期高齢者医療制度(長寿医療制度)も争点となり、与党側は防戦を余儀なくされている。首相は、数千人が集まった演説会場で「若い人も負担してくれる。高齢者も少しぐらい負担してもいいんじゃないかとの制度だ」と理解を求めたものの、聴衆の反応は冷ややかだった。
「一億二千万人の将来を左右する選挙だ。三百ある小選挙区の一つだが、三百倍の値打ちがある一票だ」。対する民主党の鳩山氏は下松市の演説で力説した。補選の結果が政権の命運を左右するとのメッセージだ。
菅、鳩山両氏は、選挙区内でミニ集会をそれぞれ十数カ所でこなす小まめな戦術を展開。首相が演説した場所で一時間後に菅氏がマイクを握り「首相がこの国をどう変えたいと思っているのか伝わってこない」と、反撃に躍起となった。
ただ民主党も政党支持率が伸び悩み、税制改正法案の再議決後の対応が定まっていない。福井県越前市で記者会見した小沢一郎代表は、道路財源をめぐる首相の対応を「国民の信頼は得られない」と厳しく批判したが、再議決された場合に参院で首相問責決議案を出すかどうかは「国民の意識を十分考えた上で結論を出す」と明言を避けた。
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/seikyoku/20080420.html
904
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/22(火) 00:58:51
2008/04/21-19:38 民主先行、追う自民=高齢者医療が影響−山口2区補選
福田政権初の国政選挙となった衆院山口2区補欠選挙は、民主党前職の平岡秀夫氏がリードし、自民党新人の山本繁太郎氏が追い上げる展開だ。選挙結果は揮発油(ガソリン)税の暫定税率復活の是非が焦点となっている国会攻防に影響するのは必至で、両党とも総力戦で臨んでいる。後期高齢者(長寿)医療制度の導入も投票行動に影響を与えそうだ。
同補選は山口県岩国市長選に当選した福田良彦前自民党衆院議員の辞職に伴うもので、自民、民主両党が激突する構図となっている。
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2008042100768
905
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/22(火) 11:06:51
福田山口補選200億円ニンジン作戦…露骨な利益誘導
http://www.zakzak.co.jp/top/2008_04/t2008042139_all.html
今後の政局を左右する衆院山口2区補選(27日投開票)は、自民・民主両党が大激戦を展開している。民主党は道路、年金、後期高齢者医療制度の3本柱で先行するが、自民党は大票田・岩国市の新市長と候補者の“200億円コンビ”で地域活性化をアピールし、猛追する。20日は福田康夫首相が選挙区入りしたが、医療制度について開き直り、場を凍りつかせる一幕もあった。福田政権は200億円ニンジン作戦で、「天下分け目」の戦いを制することができるのか。
「お年寄りも少しくらい負担してくれたっていいじゃないの、という制度だ」
20日午後、山口県下松市の街頭演説で福田首相から、医療制度に対して飛び出した一言に聴衆は耳を疑った。さらに、首相は新しい保険料がわかりにくいなどの批判に「迷惑かけたかもしれんけれども」と居直ったことで、聴衆からはため息が漏れた。
この日、福田首相は岩国、光、下松の各市で演説。それぞれ5000人、2000人、3500人(自民陣営集計)の前でガソリン税問題で民主批判も繰り広げたが、拍手はまばらだった。
自民党の山口県連関係者も「選挙に不利なので、道路も医療制度も地元では極力触れないようにしてきたのだが…。物価上昇『しょうがない』発言もそうだが、首相は庶民の気持ちが分からない。すずめの涙の年金から保険料を天引きされるお年寄りもいるのに『少しくらい』とはなんだ。選挙にマイナスだ。来ていただかないほうがよかった」とうなだれた。
福田政権にとって初の国政選挙となった補選は、自民新人で国土交通省OBの山本繁太郎氏(59)=公明党推薦=と民主前職の平岡秀夫氏(54)=社民党推薦=との一騎打ち。29日以降に想定されるガソリン税を復活させる租税特別措置法改正案の衆院での再議決をにらみ、今後の政局への影響は確実だ。
民主陣営が道路、医療、年金の3点セットで攻めれば、自民陣営は「地域活性化」策として、地元が熱望する岩国飛行場の軍民共用化を訴えている。
管轄する国交省OBの山本氏が立候補したことで、急に動き出したものだ。約170億円とされる総工費は国からの補助金や交付金をあてにしている。この手法は、衆院議員を辞職して2月の岩国市長に当選した福田良彦市長が取った手法と同じ。福田市長は約35億円の新市庁舎事業の凍結を解除した。
福田首相も演説で、「福田市長と山本さんの2人で一生懸命やっています。来年にも民間空港が実現するかもしれません。中小企業も助かるんじゃないか」と“200億円タッグ”誕生の効用を強調した。
露骨なニンジン作戦も効果が出始めたのか、岩国市の大動脈・国道2号を走っていると、山本氏のポスターを張り、自民党ののぼりを立てた建築会社が目立つ。ある経営者は「ガソリン代が安いのはうれしいが、それ以前に仕事がなくてメシが食えない。地元がどんどんさびれているなか、民間空港は夢のある話だ」と話す。
一方、平岡氏の応援に入った民主党参院議員は「計200億円のニンジンで有権者をつっている。完全な利益誘導で、汚すぎる。ただ、有権者もこの旧態依然のやり方には嫌気がさしているはず」と批判する。
906
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/22(火) 11:07:17
今回の補選は今後の政局を占うだけに、両党とも総力戦で臨んでいる。
自民党が勝てば、政府・与党はガソリン税などの暫定税率を復活させる租税特別措置法案を「民意を得た」とばかりに再議決に踏み切れる。選挙に強いことが求心力となっている民主党の小沢一郎代表に打撃を与え、同党を揺さぶれる。
民主党が勝てば、再議決への世論の批判は爆発し、内閣支持率はさらに低下、内閣総辞職か衆院解散に向けて福田内閣がさらに苦境に追い込まれる。
そこで、自民陣営は「国民の関心事はガソリン税だが、不利なので道路を争点化せず、不人気の福田首相をなるべく隠して地元の実利を訴えている。古い自民党の戦い方そのもの」(地元事情通)と、200億円のニンジン作戦を取っているわけだ。
選挙区を歩いていても、福田首相と山本氏のツーショット写真が載ったポスターは見あたらない。当初、山本陣営は首相の選挙区入りに「百害あって一利なしだ」と難色を示し、党本部側も「首相が入って負けたら傷がつく」と及び腰だったが、接戦が伝えられたため、“賭け”に出た。
序盤は、衆院を3期務めた知名度と、道路特定財源のムダ遣いなどから、平岡氏が国交省OBの山本氏に対して世論調査で10ポイント以上引き離していた。だが、ここへきて10−21ポイント差で平岡氏リードとする調査結果もある一方、「1ポイント差もしくは小差で山本氏が逆転した」との結果も出ており、結果は予断を許さない。
民主陣営は23日、小沢氏、菅直人代表代行、鳩山由紀夫幹事長のトロイカがそろい踏みし、差を広げたい考えだ。
対する自民陣営は200億円作戦で「福田逆境」を跳ね返せるのか。
ZAKZAK 2008/04/21
907
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/22(火) 11:13:06
『高齢者反乱』与党に危機感 衆院山口2区補選 医療制度で苦戦対策へ
2008年4月22日 朝刊
与党は二十一日、衆院山口2区補選の苦戦と福田内閣の支持率低下は、後期高齢者(長寿)医療制度への反発が主因と見て、対策を検討し始めた。政府・与党では「高齢者の反乱」への危機感がにわかに強まっている。
報道各社がこの週末に調査した山口2区の情勢はいずれも、民主党公認候補の平岡秀夫氏が、自民党公認の山本繁太郎氏をリードしている。
与党は告示前の独自調査で、出遅れていた山本氏が激しく追い上げ、平岡氏とほぼ並んだ、との結果を得ていた。山本氏の逆転も間近いと見立てていただけに、「平岡氏先行」と一斉に報じられたことに衝撃は大きい。
内閣支持率も、過去最低を更新する調査結果が大半だった。
自民党幹部は「この時期、政府・与党に厳しい数字が出たのは、年金から保険料を天引きする後期高齢者医療制度の特別徴収が十五日に始まった影響としか考えられない」と指摘。公明党幹部も「制度の直撃を受けた」と語った。
町村信孝官房長官は二十一日、自民党の古賀誠選対委員長や谷垣禎一政調会長、公明党の太田昭宏代表らと相次いで会い、対応策を協議した。
町村氏は会談後の記者会見で制度の見直しを否定し、「制度の本来の趣旨を理解してもらう努力が不足していた。理解を得る努力を最大限していく」と述べた。
自民党役員会でも、制度の説明に全力を挙げることを確認した。席上、古賀氏は補選について「必ずしも明るい展望は開けていないが、最後まで頑張り抜きたい。逃げることなく、堂々と説明してほしい」と指示した。だが、二十七日の投票日に向けて展望を開くのは並大抵のことではない。
(新開浩)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2008042202005583.html
908
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/22(火) 11:34:07
衆院補選、与党の危機感強く
衆院山口2区補欠選挙が27日の投開票まで1週間を切った。自民党公認候補が民主党公認を追い上げる展開となり、与党内には後期高齢者医療制度などが逆風となっている現状への危機感が強い。支持団体などの底上げで挽回(ばんかい)を図るが、敗れれば福田康夫首相の一層の求心力低下は避けられない。
「必ずしも明るい展望の開けていない厳しい状況だ」。自民党の古賀誠選挙対策委員長は21日夕の党役員会で、補選の情勢をこう分析した。戦略の練り直しなど具体策の議論はほとんどなく、首相は「熱い戦いが続いている。あと1週間よろしくお願いしたい」と頭を下げた。
自民党の尾辻秀久参院議員会長は21日の記者会見で、民主党候補の先行に関して「(後期高齢者医療制度が)大きく影響している」と指摘。もっとも制度の意義を説明する文書の配布など「理解を得る最大限の努力をする」(町村信孝官房長官)というほかに妙案が無いのが実情だ。
補選は組織力の強さで与党が優勢なケースが多い。首相が20日に現地入りするなど総力戦で臨んでいるだけに、敗れれば「福田首相では選挙に勝てない」との空気が強まりかねない。
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20080422AT3S2101621042008.html
909
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/22(火) 11:39:23
衆院山口2区補選:「道路と医療が追い風」…民主選対委長
民主党の赤松広隆選対委員長は21日夜、衛星放送「BS11デジタル」の報道番組「インサイドアウト」に出演し、27日投開票の衆院山口2区補選について「今までの補選とは比べものにならない意味がある」と強調。世論調査で民主公認候補がリードしている理由について「(国民が)道路(特定財源)問題で怒っているところに、後期高齢者医療問題が追い風になっている」と分析した。
また赤松氏は、衆院解散総選挙の時期について「早ければ早い方がいい。国会の展開では5、6月もあり得る。遅くとも今秋」と述べ、早期解散を求める姿勢を示した。【渡辺創】
毎日新聞 2008年4月22日 0時29分
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080422k0000m010151000c.html
910
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/22(火) 13:54:32
選挙:衆院選・山口2区補選 自民、戦略見直し 新医療制度重点化へ
◇世論調査、旗色悪く
福田政権発足後の初の国政選挙となる衆院山口2区補選(27日投開票)で、自民党は21日、選挙終盤の戦略を見直し、4月から始まった後期高齢者(長寿)医療制度について重点的に有権者に説明する方針を決めた。週末の報道各社の世論調査で、保険料の年金からの天引きなど新制度への反発が予想以上に強く、民主前職の平岡秀夫氏が自民新人の山本繁太郎氏を引き離しつつある状況が判明したためで、新たな政策ビラの全戸配布などをする。
「山本氏には『正面から新制度の内容を訴えていけ』と伝えた。厳しい状況だが、最後まで頑張りたい」。自民党の古賀誠選対委員長は21日の党役員会で危機感をあらわにした。古賀氏は21日、町村信孝官房長官と党本部で会談後、公明党の太田昭宏代表とも東京都内で会談し、選挙戦略を練り直した。これまで山本氏は地域活性化を重点的に主張してきたが、新医療制度の説明も強化するよう確認した。
選対幹部は「民主党は『年寄りいじめ』とのイメージを植え付けようとしており、誤解を解かないといけない」と話す。新たな政策ビラでは「多くの高齢者の負担が軽減され、安心して医療を受けることが可能になる制度だ」と強調。大きな字とイラストを使うなど、分かりやすさにも気を配った。
自民党内には、高齢者の反発をおそれ、制度の見直しを主張する勢力も現れている。しかし、福田康夫首相は21日夜、首相官邸で記者団に対し「説明不足など不満はあると思うが、高齢者医療への対応は大事なので粛々と進めるしかない」と述べ、制度の見直しはせずに説明を徹底する考えを示した。【西田進一郎、渡辺創】
毎日新聞 2008年4月22日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080422ddm005010056000c.html
911
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/23(水) 00:35:37
攻防:衆院2区補選 中盤情勢分析 混戦予想も /山口
◇山本陣営、反転攻勢の構え/平岡陣営、引き締めに躍起
毎日新聞社とtysテレビ山口が19、20日に実施した衆院2区補選の世論調査と取材結果を加味した中盤情勢分析では、民主前職=比例中国=の平岡秀夫氏(54)が一歩リードし、自民新人で前内閣官房地域活性化統合事務局長の山本繁太郎氏(59)が追う展開だった。ただ、組織力では山本氏陣営が勝っており、今後、混戦も予想される。【長谷川隆】
今回の調査結果について、山本氏の陣営幹部は「いいムードで来たが、後期高齢者(長寿)医療制度の導入が響いたのではないか」と分析し、反転攻勢を図る構え。これに対し、平岡氏の陣営は「それほど優位に立っているとは思っていない」と引き締めに躍起だ。
■6割強が必ず投票
世論調査では「投票に行くかどうか」を質問した。その結果、「必ず行く」は6割強、「たぶん行く」は3割弱に上るなど関心の高さをうかがわせた。
補選の投票率は一般的に低い傾向にある。05年の前回衆院選で2区は72・45%と、全県4区の中で唯一70%を上回った。今回は両党の総力戦の上、揮発油(ガソリン)税の暫定税率の是非や、後期高齢者医療制度の賛否など争点も少なくないため、投票率に大きく影響しそうだ。
■経営者層で互角
一方、支持層の職業別では、平岡氏が自営業や事務職、製造・販売・サービスの6割前後に浸透。山本氏は農林漁業を中心に食い込みをみせる。経営者、管理職では全くの互角だった。
==============
■今日のことば
◇衆院2区の投票率
小選挙区制移行後、選挙は4回実施され、県内(全4区)では2区が毎回トップ。96年=68.55%▽00年=71.86%▽03年=69.36%▽05年=72.45%−−だった。中選挙区時代(現1、2区)は岸信介、佐藤栄作の兄弟宰相を輩出した。
〔山口版〕
毎日新聞 2008年4月22日 地方版
http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20080422ddlk35010557000c.html
912
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/23(水) 00:37:46
大物来援 訴え競う
2008年04月21日 山口
衆院山口2区補選の自民候補の応援で20日に選挙区入りした福田首相が、米軍岩国基地の軍民共用化実現に協力的な姿勢を示した。西村亘副知事や福田良彦岩国市長らの陳情に「お約束します」などと答えた。補選の真っただ中であえて踏み込んだ発言をした形で、波紋を広げそうだ。民主候補の陣営も党幹部を迎えて街頭で支持を訴えた。
福田市長は陳情後、「夢が実現するところまできた。県、市、民間が一体となって確実に再開できるよう取り組んでいきたい」と喜んだ。一方で西村副知事は「発言のどこに真意があるのか。大変重い言葉だったと受け止めているが、具体的にはこれから」と話した。
地元自治体からの要望とはいえ、選挙戦のまっただ中。岩国市内のホテルで行われた陳情は報道陣に公開された。軍民共用化は自民新顔の山本繁太郎氏の主要公約の一つだが、西村副知事は「行政要望として時間をちょうだいした。政治情勢とは別だ」と述べた。しかし、民主前職の平岡秀夫氏の陣営からは「選挙向けのパフォーマンスだ」という批判も出ている。
福田首相は20日、公明党の太田代表らとともに午前10時半から約3時間の間に岩国、光、下松の3市を回り、矢継ぎ早に街頭演説して山本氏への支持を訴えた。また、太田代表は山本氏が選挙公約に掲げるドクターヘリの問題を取り上げ、「離島などが多いこの地域にこそ緊急医療体制を整備し、お年寄りを安心させる体制づくりが必要だ」などと声を張りあげた。
一方の民主前職の平岡氏陣営はこの日、菅直人代表代行と鳩山由紀夫幹事長らが下松市の大型店舗前で街頭演説、短時間のミニ集会をはしごするなどして集まった有権者に支持を訴えた。
政権交代の必要性を訴えている平岡氏自身も地元の岩国市内で「地べた作戦」と称し、街頭演説を重ねた。同日夜は同市玖珂町で菅、鳩山の両氏と合流、集会を開いた。
下松市内で両陣営の演説を聴いた公務員男性(57)は「自民は年金問題をきちんと説明してほしかった。民主にもガソリン税廃止で財源が不足しないのかという疑問を、分かりやすく説明してほしい」と話していた。
http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php?k_id=36000380804210002
913
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/23(水) 00:38:22
衆院2区補選 世論調査
2008年04月22日 山口
自民、民主の公認候補が一騎打ちを展開する衆院山口2区補選(27日投開票)で19、20の両日、朝日新聞社が選挙区の有権者を対象に行った世論調査では、年金・医療やガソリン税の問題に対する関心の高さが浮き彫りになった。ガソリン税上乗せを復活させるための法案を衆院で再議決することについては「反対」が55%、「賛成」が24%で、反対が賛成の倍以上だった。
■「補選に関心」85%
調査では、投票の際にどの問題に一番注目するかについて(1)ガソリン税や道路財源(2)年金や医療(3)地域経済(4)米軍岩国基地の四つから選んでもらった。最も多かったのは年金・医療で40%、次いでガソリン税・道路財源27%、地域経済15%と続いた。
支持政党別に見ると、自民支持層は46%が年金・医療、24%が地域経済と答えたのに対し、ガソリン税・道路財源は17%だった。民主支持層ではガソリン税・道路財源が42%、年金・医療が41%で、この二つへの注目度が高い。
ガソリン税上乗せの復活に対する賛否を支持政党別にみると、自民支持層では賛成44%、反対30%で賛成が多い。これに対し、民主支持層では賛成はわずか5%で、反対は80%の高率だった。「支持政党なし」と「答えない・分からない」を合わせた無党派層でも反対60%、賛成20%で、反対が賛成の3倍だ。
ガソリン税などの暫定税率を復活させる税制関連法案の再議決問題を投票の際に重視するかどうかでは、自民支持層は43%が「重視する」、39%が「しない」と答え、相半ばしている。これに対し、民主支持層では「重視する」が72%で、「しない」の20%を大きく上回った。
補選への関心は「大いにある」49%、「少しはある」36%で、合計85%にのぼった。投票に行くかどうかについては、「必ず行く」78%、「できれば行きたい」15%で、逆に「行かない」は6%だった。ただ、一般に「投票に行く」という回答が多くなる傾向にあり、実際の投票率を示すものではない。
政党支持率は、自民29%、民主22%、公明1%、共産1%。選挙の動向を左右するといわれる無党派層は47%で最も多かった。
◇
電話調査と取材で得た情報を合わせて探った選挙戦中盤の情勢では、民主前職の平岡秀夫氏(54)=社民推薦=がややリードし、自民新顔の山本繁太郎氏(59)=公明推薦=が激しく追い上げていることが分かった。ただし、投票態度を明らかにしていない人が3割程度おり、終盤に向けた情勢は流動的だ。
投票態度を明らかにした人を分析すると、平岡氏は民主支持層をほぼ固め、無党派層の7割近くに浸透。年代別では30、40代、男女別にみると男性によく浸透している。山本氏は自民、公明支持層の8割以上をまとめた。無党派層からは3割強の支持を得ている。70代の過半数の支持を得ており、女性の支持が厚い。
投票の際に注目する問題別にみると、「年金や医療」と答えた人の過半数、「ガソリン税や道路財源」と答えた人の7割以上が平岡氏を支持している。一方で「地域経済」に注目する人の7割以上は山本氏を支持している。
ガソリン税上乗せ復活の賛否では、「反対」の7割以上が平岡氏、「賛成」の7割以上が山本氏を支持している。
★調査方法
19、20の両日、山口2区の有権者に対し「朝日RDD」による600人目標の電話調査を実施した。対象者の選び方は、無作為3段抽出法。コンピューターで無作為に発生させた番号サンプルのうち、有権者のいる家庭用番号に電話がかかったのは1000件で、そのうち686人から有効回答を得た。回答率は69%。
http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php?k_id=36000380804220001
914
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/23(水) 00:42:24
特集ワイド:衆院補選・山口2区を歩いた 揺れる保守王国 与党の意地VS道路と医療
◇解散含みの自・民一騎打ち
福田康夫政権が発足して初めての国政選挙となる衆院山口2区補選。自民、民主両党の一騎打ちとなったが、その戦況やいかに? 告示後初の週末、山口2区を歩いた。【文・遠藤拓、写真・野田武】
政権与党の意地がかかっているのだろう。自民党新人、山本繁太郎さん(59)陣営は19日、著名人や大物が次々と投入された。目指すはひなびた感じが漂う山口東部の一角。公民館やスーパーマーケットは、自民党支持者らでごった返した。
山本さんは前内閣官房地域活性化統合事務局長で国土交通省OB、地元柳井市出身だが知名度は低い。増田寛也総務相とタレント弁護士の丸山和也参院議員に「とにかく人柄がいい」などと持ち上げられ、マイクを握る。「今回の選挙は、山口を元気にすることができるか、できるのは誰かを選ぶ選挙」。自分のキャリアを地域のために生かしてほしい、と切々と説く。
同郷でプロ野球巨人の元投手、宮本和知さん(44)も登場。「政治のことは分かりませんが……『ズームイン!!』でお願いします」。出演番組(日本テレビ系「ズームイン!!サタデー」)に引っかけたようだが、唐突だ。
訪れた人々に感想を聞いたが、みな言葉を濁すばかり。ある主婦(38)がやっと口を開いた。「地方活性化の話や客寄せよりも、ガソリンや年金など、自民に不利な話をきっちり説明してほしかった」
一方の民主党候補は比例中国からくら替えした平岡秀夫さん(54)。過去2回、選挙区で徹底したドブ板選挙で自民候補を破ったが、今回は苦戦気味だ。19日夜、野党4党の総決起集会を柳井市のホールで開いた。
開始前、満席のホールに「若い方はお年寄りの方に席を譲って」とのアナウンス。さりげなく高齢者重視をにじませる。ステージを彩るのぼりには「チェンジ日本!」の文字。まさか、米大統領選民主党指名争いで、バラク・オバマ上院議員が連呼する「チェンジ」をまねたのか。
まずは冒頭、平岡さんと菅直人・民主党代表代行、福島瑞穂・社民党党首、亀井久興・国民新党幹事長、田中康夫・新党日本代表ががっちりと握手。揮発油(ガソリン)税や後期高齢者(長寿)医療制度、年金と、ホットな話題が続く。
平岡さんは大蔵官僚時代、道路特定財源の問題に気付かなかった、と反省しつつ「政権交代の道を開くために、挑戦しなくてはならない」「山口2区から日本を変える」と訴える。
確かに、国政補選はしばしば政局を左右する。87年には、売上税反対を掲げた社会党公認候補が大勝し、法案が廃案に追い込まれた。今回も、福田首相はガソリン税の暫定税率を復活させる法改正案について、衆院で再可決する方針を示したが、大敗すれば考え直すかもしれない。一方、民主党が検討する福田首相への問責決議案提出も、結果次第では凍結することもあるだろう。
解散含みとも言われるこうした政局の動向は気になる。でも、それだけ影響のある選挙の結果を、果たして山口2区の有権者だけに委ねていいのだろうか。何となく割り切れない思いが残るのは、私だけではないだろう。
915
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/23(水) 00:43:03
最初で最後の選挙サンデーを迎えた20日。JR岩国駅前のロータリーは、福田首相と公明党の太田昭宏代表見たさに、朝からごった返した。
太田代表と選挙カーに上がった福田首相。「福田(良彦・岩国)市長は山本さんと一緒ならとても大きな仕事ができる。でも、他の人になったらどうします。市長は力を半分しか出せないですよ」。応援のようだが、ねじれ国会に苦しむ自分自身を重ね合わせたようにも聞こえる。
そして、道路特定財源のことも。「道路も大事ですが、優先的に社会保障や教育に使う。それが一般財源化。でも、野党の方々はあんまり賛成していない。残念なんですけど、少しずつ前進すると思っています」。無難な言い回しだが、歯切れは良くない。
とはいえさすがは一国の宰相、計3カ所の演説は、どこも押すな押すなの大盛況。何でも、現職の総理が選挙応援で山口入りするのは59年ぶりとのことで、保守層の盛り上がりようはすごい。
「福田さん、誠実だし、かわいい」(65歳女性)、「ソフトで温かみがある」(72歳男性)。支持率の低迷など、どこ吹く風、といった様子だ。
一方、福田首相の最後の演説から約1時間後、同じ下松(くだまつ)市で、菅民主党代表代行らが演説をした。福田首相ほどの動員力はないが、演説は絶好調だ。「族議員は役所の番犬をやっているんじゃないか。役所がパーティー券を売ってくれるのがエサ代代わり。そして、エサ代はガソリン税から出ている」
平岡さんから主役を奪いかねないと思ったら、実は別行動だった。民主党の鳩山由紀夫幹事長らも支持者とのミニ集会を買って出るなど、総力戦だ。週末は姿を現さなかった小沢一郎代表は、23日に菅代表代行、鳩山幹事長とそろって山口入りする。
ところで福田首相は、演説の合間に周辺自治体の首長から各種要望を受けた。その際、つい本音をポロリ。「山本さんが当選すれば、いの一番にやってくれる。ご協力お願いします」。これは、国会の党首討論で福田さんが使ったように「権力の乱用」にあたるのではないか。
米軍再編に伴う岩国基地への空母艦載機移駐問題で国と対峙(たいじ)し、2月の出直し市長選に敗れた井原勝介・前岩国市長(57)を市内の事務所に訪ねると、「旧態依然の利益誘導選挙で市長選と同じ。首長たちにはもっと節度を持ってほしい」。
ただ、こうした声は保守王国では少数派のようだ。むしろ、麻生太郎・自民党前幹事長がぶちまけた本音トークの方が、喝采(かっさい)を浴びる。「山口だって、岸(信介元首相)先生だ、佐藤(栄作元首相)先生だ、その時代はいい思いしたろうが。お隣の福岡でうらやましく思ってみていたよ」
利権批判は確かに正論だが、一方でいい思いをしたい、との偽らざる本音も、確実に存在する。より有権者の心をつかむのは、自民か、民主か。そして政局への影響は……答えはもうすぐ示される。
==============
◇「夕刊特集ワイド」へご意見、ご感想を
t.yukan@mbx.mainichi.co.jpファクス03・3212・0279
毎日新聞 2008年4月22日 東京夕刊
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080422dde012010002000c.html
916
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/24(木) 02:06:02
山口補選、後期高齢者医療が争点に
自民、民主の一騎打ちとなった衆議院山口2区の補欠選挙。与野党の大物が次々と現地入りする中、勝敗の行方に大きな影響を与えそうな争点が急浮上しました。
「政治行政に対する不信不満、選挙で変える以外ないんです。長期権力を、長期政権を倒して、本当に国民の皆さんのサイドに立った政権を作ろう」(民主党・小沢一郎代表)
民主党は23日、党の看板である3人がそろって選挙区入りしました。今回与野党の大物が次々と応援に入っているのは、この選挙の行方がガソリン税の暫定税率など“道路”を巡る後半国会の攻防に大きな影響を与える、と見られているからです。
しかしここに来て、ガソリン税以外の問題が選挙戦の焦点に浮上してきました。
Q.後期高齢者医療制度について
「あれは年寄りに死ねと言ってるのと同じ。悪いね、福田さんが悪い」(街の人)
Q.後期高齢者医療制度と選挙の関係は
「(自分たちに)味方してくれるような人に入れるようになりますね」(街の人)
告示日と同じ15日に年金からの天引きが始まった後期高齢者医療制度が、自民党候補への逆風となったのです。
「新しい高齢者の医療制度がスタートした。そこの説明不足とかですね、そういうものがあって、非常に混乱していることは、それは事実だと思いますけど」(自民党・菅義偉選対副委員長)
後半国会の展開に大きな影響を与える選挙結果は、27日に出ることになっています。(23日17:08)
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn/20080423/20080423-00000057-jnn-pol.html
917
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/24(木) 02:07:40
補選後の再議決へ攻防/与党、道路決戦へ態勢固め
与党は二十二日、衆院山口2区補選の行方をにらみながら、今月末の「道路決戦」へ態勢固めに入った。福田康夫首相と自民党執行部は「選挙結果は最後まで分からない」としながら揮発油税の暫定税率維持を図る税制改正法案を衆院で再議決する方針を確認。民主党は「やや先行」との選挙情勢を踏まえ、参院への首相問責決議案提出について党内の意見集約を始めたが、主戦論、慎重論に分かれ難航の気配だ。
二十二日の民主党役員懇談会。鳩山由紀夫幹事長が問責決議案提出に関し意見を聞くと、赤松広隆選挙対策委員長は「補選に勝てば出さない理由はない」と主張。鳩山氏が「勝った場合に出さず、負けた場合に出すという方法もある」と指摘しても「それはない。勝敗にかかわらず提出すべきだ」と反論した。
ただ出席者によると、強気一辺倒なのは赤松氏だけだったという。なぜなら提出にはいろいろなリスクが付きまとうからだ。まず本当に参院で問責決議を可決できるのか。共産党や国民新党が慎重姿勢を見せているほか、民主党内部からの「造反」の可能性も残る。
参院で可決しても、与党が衆院で内閣信任決議案を可決した場合、審議拒否を続けられるのかとの不安も消えない。「会期末まで持たない」と漏らす役員もいる。さらに「補選に勝ち、その勢いで後期高齢者医療問題などに関し国会審議で首相を追及する方がいい」とする提出回避論もある。
小沢一郎代表は福島市での記者会見で「勝敗によって、福田内閣に対するスタンス、自公政治の政策に対する主張が揺らぐことはあり得ない」と強気で臨む姿勢を示したが、問責決議案の結論は幹部で協議する考えだ。
「残り一週間だ」。自民党の伊吹文明幹事長は二十二日の党役員連絡会で、最後まで全力で取り組むよう要請。選挙結果が今後の福田政権に大きな影響を与えるのは確実なだけに「総力戦」(選対筋)で臨む。
この日、首相らが再議決の方針を確認したのは、補選で劣勢が伝えられたこともあり「選挙結果にかかわらず踏み切る」との姿勢を党内に周知徹底する狙いもある。同時に野党の問責決議案提出に対しては、伊吹氏らが「問責には憲法上根拠がない」などと予防線を張って、けん制に懸命だ。
町村信孝官房長官も二十一日から自民党の派閥領袖や小泉純一郎元首相、青木幹雄前参院議員会長ら実力者を訪れ党内調整を始めた。官邸幹部は「問責が出ても泰然としていればいい。政策や首相の立場に影響はない」と強がった。
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/seikyoku/20080422.html
918
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/24(木) 14:00:53
スコープ 衆院山口2区 小沢代表らそろい踏み 軸足 『後期高齢者』に
2008年4月24日 紙面から
衆院山口2区補選(27日投開票)で、民主党が政府・与党批判の軸足を、道路特定財源問題から後期高齢者(長寿)医療制度問題に移している。23日には小沢一郎代表、菅直人代表代行、鳩山由紀夫幹事長が山口県光市でそろい踏みし、同制度廃止論や福田政権批判を展開したが、戦術転換は奏功するか−。 (大杉はるか)
「年齢の区別によって、診療の中身の差別が起こることが心配。白紙に戻して考え直すべきだ」
光市内の大型駐車場で行われた民主党候補の応援演説。菅氏が、後期高齢者医療制度の問題点を、道路特定財源問題に匹敵する時間を割いて指摘すると、会場を埋めるお年寄りから拍手がわいた。
鳩山氏も、演説時間の半分以上を同制度の問題に割き「福田康夫首相は(高齢者の)心がまるで分かってない。一日も早く辞めていただかなければならない」。小沢氏が「今回の選挙は、今年行われる総選挙のスタート。何としても国民サイドに立った政権をつくる決意に燃えている」と締めくくった。
民主党は当初、同補選の争点に、三十日に衆院で租税特別措置法改正案が再可決されれば暫定税率が復活する、ガソリン値上げ問題を掲げる戦略だった。
それを転換した契機は、告示日の十五日に始まった後期高齢者医療制度の保険料天引き。
告示日前の情勢調査では、自民党候補の激しい追い上げが伝えられていたが、告示日以降は民主党候補の優位が次第に伝えられるようになったためだ。
同党執行部は、高齢者層の支持が自民党から離れたためとみており、勝利を確実にするためには、「非常に分かりやすい」(党幹部)同制度の問題点を指摘し、政府・与党に追い打ちをかけるのが得策と判断した。
民主党内では「補選で民主党が勝てば、政府は何らかの見直しをせざるを得ない。そのままいけば政権交代までいく」(中堅)との期待感も高まっている。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/scope/CK2008042402006130.html
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:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/25(金) 00:40:01
衆院山口2区補選:選挙戦終盤に 投票率が勝敗のカギ
27日に投開票される衆院山口2区補選は選挙戦終盤に入った。一騎打ちの自民、民主両党は「投票率が勝敗のカギを握る」との見方で一致。自民党が組織票を重視して低投票率を期待するのに対し、民主党は投票率アップを狙って無党派層の掘り起こしに躍起となる構図で、「『60%の攻防』になる」といった声が上がっている。
05年の前回衆院選での投票率は72.45%だが、補選は大幅にダウンするのが通例。自民党は「60%を超すと難しい。50%台なら何とかなる」と見ており、24日もそれに沿った選挙戦を展開した。
「同じ年金をもらい、扶養家族の人は保険料を払わなくていい、独居の人は払わなければならない。不公平だ」。自民党の伊吹文明幹事長は24日、岩国市内6カ所で街頭演説し、大半を費やして後期高齢者(長寿)医療制度の「公平性」を強調した。「説明不足が支持の中核を担う高齢者の自民離れを招いた」との危機感を背景に、組織票を固める狙いからだった。
一方、民主党の無党派戦略は、23日の小沢一郎代表、菅直人代表代行、鳩山由紀夫幹事長の演説会に表れた。会場は光市郊外の交通量の多い道路沿いの駐車場。補選の主戦場である両陣営の地元をあえて避け、「草刈り場」の光市で多くの無党派層に訴えかけようとの戦術だ。【渡辺創、仙石恭】
毎日新聞 2008年4月24日 22時08分
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080425k0000m010127000c.html
920
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/25(金) 00:43:52
高齢者医療見直し提言、山崎派に与党内反発…補選へ影響懸念
自民党山崎派が後期高齢者医療制度(長寿医療制度)の見直しを明記した政策提言をまとめたことに、与党内で24日、衆院山口2区補選への影響を懸念し、反発の声が上がった。
公明党の高木陽介選挙対策委員長は代議士会で、「議論はやぶさかではないが、時期の問題がある。公明党が頑張って(制度の利点を説明して)いるのに、逆に足を引っ張るなら、次の選挙で応援できない」と厳しく批判した。新制度については、公明党内でも見直し論がある。だが、新制度廃止を求める民主党はこの問題を補選の争点に位置づけており、公明党は補選期間中の問題提起は封印してきた。同党側は山崎派の動きを「後ろから鉄砲を撃つもの」(幹部)と非難する。
自民党古賀派の24日の総会でも「見直しを派閥の意見として出すのはいかがか」との意見が出た。
一方、山崎派会長の山崎拓・前副総裁は24日の総会で「むしろ自民党内に弾力的対応を考える動きがあることは選挙(補選)にプラスになる」と釈明した。
(2008年4月24日23時41分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20080424-OYT1T00832.htm
921
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/25(金) 14:36:59
シッチャカメッチャカ山口2区補選 (ゲンダイネット)
天下分け目の衆院山口2区補選。福田自民党はなりふり構わぬ土建屋選挙を続けているが、その裏では疑惑、憶測に加えて怪文書まで飛び交い、シッチャカメッチャカになっている。
山本陣営の業者頼みはロコツだ。選対本部は岩国市内の土建会社のビル6階にあり、1階には公明党も事務所を構えている。選対本部には石油会社や建設業者からの檄文がズラリ。岩国市を通る国道2号沿いのあちこちの業者前に、山本氏のポスターや自民党ののぼりが掲げられている。
「地域活性化」と称する自民陣営の利益誘導選挙の“目玉”は、山本候補が訴える「岩国基地の民間空港再開」。福田首相も20日の街頭演説で「岩国に空港ができる可能性がある」と言っていたが、ここにきて、とんでもない疑惑が浮上した。
「民間空港の再開は総工費130億円ともいわれ、確かに地元には莫大な利益が転がり込む。自民陣営は『山本氏が国交省の航空局長と面談し、話が動き出した』と自慢していました。ところが、当の航空局長が『山本氏と岩国基地の民間空港について話はしていない』と否定したのです。ありもしない民間空港の話をブチあげたとしたら、選挙違反の可能性がある。民主党はこの問題を追及する構えです」(野党関係者)
●あのタレント知事らに応援要請の噂も
なんでもアリの福田自民党は、ついには「大阪の橋下知事、宮崎の東国原知事への応援要請まで検討し始めた」(与党関係者)ともっぱらだ。もう、マンガである。
民主党候補の平岡秀夫氏(54)には怪文書までバラまかれ始めた。
「誰の仕業か分からないが、平岡氏を中傷するビラが多くの人に郵送されているのです。全部で3種類あり、今回の選挙区でもある光市の母子殺害事件について、平岡氏がテレビで『悪いことをした子供たちにはそれなりの事情があったと思う』と発言したことを批判したものもある。22日の最高裁判決を前に、選挙区内はもちろん、隣県の広島や東京にも出回っています」(政界事情通)
なんとも薄汚れた選挙になってきた。
【2008年4月22日掲載記事】
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/n_ele_yamaguchi__20080425_8/story/25gendainet02036655/
922
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/25(金) 15:47:32
共産票へ自・民アプローチ '08/4/25
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衆院山口2区補選で激突する自民、民主両党が、候補者擁立を見送った共産党へのアプローチを続けている。前回衆院選で共産党は1万3000票を集めた。その票の行方が、今補選をはじめ次期衆院選をにらむ各党からも注目されている。共産党が次期衆院選で全国的に候補を絞り込む方針を打ち出したからだ。前哨戦が始まった3月以降、2区内の共産党県議には、自民、民主双方から電話や訪問が相次ぐ。民主党関係者が「支援してほしい」と求めたのに対し、自民党関係者は「白票投票を呼び掛けて」と相手側に票が流れないよう要請した。
「今までにはなかったこと。だが、党の方針に従って静観する」。この県議は両党との距離を保つ。共産党は昨年、全国の小選挙区すべてに候補者を擁立する従来の方針を次期衆院選から改めると決定。今補選でも、県内の国政選挙では戦後初めて候補擁立を見送り、「自主投票」と決めた。
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200804250051.html
923
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/25(金) 17:32:04
攻防:衆院2区補選 カギ握る投票率 「前回並み」到達が焦点 /山口
◇両陣営とも65%超予想
自民、民主が一騎打ちの総力戦を繰り広げる衆院2区補選は27日の投開票まであと2日。党幹部を連日応援に投入し、市部を中心に訴える両陣営にとって気になるのは投票率だ。組織戦で優位の自民が低下を望む一方、無党派層の支持を頼りにする民主は上昇を期待。だが、通常選挙より低いとされる補選が今回は全国注視の選挙となったため、両陣営とも上下動の幅を計りかねているようだ。
衆院選2区の投票率は過去4回、70%前後で推移。前回05年は小泉政権下の「郵政解散」で有権者の関心が高まり、最も高い72・45%となった。
自民新人の山本繁太郎候補(59)▽民主前職の平岡秀夫候補(54)両陣営は当初、今回の投票率をともに「60%を超すかどうか」と低めに予想。しかし、トラブルが相次ぐ後期高齢者(長寿)医療制度などで有権者の関心が高まったとみて「65%を超す」と軌道修正している。無党派層が動いたとされる前回並みに近づくかどうかが焦点になりそうだ。【内田久光】
〔山口版〕
毎日新聞 2008年4月25日 地方版
http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20080425ddlk35010423000c.html
924
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/27(日) 21:46:32
年金・暫定税率など「3点セット」奏功 平岡氏勝利 '08/4/27
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自民、民主両党の総力戦となった衆院山口2区補選で、民主前職の平岡秀夫氏(54)が自民新人の山本繁太郎氏(59)を破った要因は何か。中国新聞防長本社が二十七日実施した出口調査(六百三十八人回答)によると、年金、後期高齢者医療制度(長寿医療制度)、ガソリン税の暫定税率の「三点セット」を争点にする一貫した戦術が、民意をつかんだことがうかがえる。
勝敗を象徴したのが、投票者の23%を占める無党派層の動向だった。平岡氏は67%の支持を集めて山本氏の32%を35ポイント上回り、「風」を味方につけたとみられる。
支持政党別では、与野党対決の構図がくっきり。平岡氏は民主支持層の97%を固め、推薦した社民支持層も取り込んだ。候補擁立を見送り「自主投票」とした共産支持層からも支持を得た。
一方、山本氏は自民支持層の九割を固めたものの、一割が平岡氏に流れた。公明支持層は九割の支持を集めた。
■争点
投票先を決める上で重視した政策・課題を八項目から選んでもらったところ、最多は「年金・後期高齢者医療制度問題」で29%だった。「ガソリン税の暫定税率の是非」の22%、「景気・経済対策」の12%が続いた。
暮らしに直結する国政課題に関心が集まり、民主陣営の「争点三点セット」が上位と付合。「年金・新医療制度」を挙げた70%、「ガソリン税」の74%が平岡氏に投票したと回答した。「景気・経済対策」では、75%が山本氏に投票した。
選挙終盤戦で最大の争点に浮上した新医療制度では、48%が「廃止」。注目されるガソリン税の暫定税率では「元に戻さない」が36%、「元に戻して一般財源化」「元に戻して道路財源に充当」を合わせて43%ときっこうした。
■年代・世代別
米海兵隊岩国基地への空母艦載機移転問題へも依然として関心が高かった。「反対」は45%で平岡氏への投票が八割弱、「賛成」は20%で山本氏に七割。ただ「どちらともいえない」が34%で両氏に投票が分かれ、問題の複雑さを浮き彫りにした。
投票先を決める上で最も重視したものは、半分以上が「政策」と答え、うち七割が平岡氏へ投票。山本氏へ投票した人は「政策」の次に「国とのパイプ」を挙げた。
年代別では、平岡氏が30歳代以外のすべての世代で支持を集め、四十代、五十代で厚かった。性別では女性の支持は両氏が五分。男性は平岡氏に六割が集まった。(山口2区補選取材班)
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200804270354.html
925
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/27(日) 22:50:13
暫定税率「反対」が65% 衆院山口2区補選の出口調査
2008年4月27日 21時12分
27日の衆院山口2区補選で共同通信社が実施した出口調査によると、争点となったガソリン税の暫定税率復活に「反対」が65・8%だったのに対し、「賛成」は34・2%にとどまった。ダブルスコアに近い結果は、政府、与党が30日に予定する税制改正法案の衆院再可決に有権者の多くが「ノー」を突きつけた格好だ。
暫定税率廃止を訴える民主党の支持層のうち「反対」は84・3%に上り、「賛成」の15・7%を大きく上回った。共産党支持層の83・3%、社民党の62・5%も「反対」だった。
暫定税率復活を主張する与党側でも、自民党支持層の「賛成」は53・0%で、「反対」の47・0%をやや上回った程度。公明党支持層に至っては「反対」が61・0%に上った。
「支持政党なし」と回答した無党派では「反対」が76・1%、「賛成」は23・9%だった。
(共同)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008042701000535.html?ref=rank
926
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/27(日) 22:50:39
高齢者の支持固められず 自民、新医療制度響く
2008年4月27日 22時00分
衆院山口2区補選では75歳以上を対象にした後期高齢者医療制度(長寿医療制度)の是非が大きな争点となった。共同通信社が27日実施した出口調査で70歳以上の投票行動を分析すると、自民党の山本繁太郎氏が足元の自民党支持層を固めきれていなかった。
一方、民主党の平岡秀夫氏は同年齢層では山本氏に及ばなかったものの、野党各党の支持層に加え、無党派層からも幅広く支持を獲得。新制度への不満が「自民離れ」を促していることをうかがわせた。
70歳以上の高齢者層はもともと保守支持の傾向が強いとされ、山本氏も全年齢層の中で唯一、半数を超える53・2%の支持を得た。しかしこの年齢層で「自民党支持」と回答した55・4%には及ばず、「公明党支持」が3・7%あったことからすると、本来の与党支持層から取りこぼしたといえそうだ。
これに対し、平岡氏は70歳以上の46・8%から支持を獲得。
(共同)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008042701000582.html
927
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/27(日) 22:51:25
「政権の終わりの始まり」 野党、対決姿勢強める
2008年4月27日 22時16分
野党は27日、衆院山口2区補選での民主党候補勝利を受け、後期高齢者医療制度(長寿医療制度)廃止などの主張に理解が得られたと自信を深めた。「自民党政権の終わりの始まりだ」(民主党の山岡賢次国対委員長)として、終盤国会で福田政権への対決姿勢を一層強める構えだ。
与党は、揮発油税の暫定税率維持を盛り込んだ税制改正法案を衆院で再議決する方針だが、民主党の鳩山由紀夫幹事長は記者会見で「国民は暫定税率廃止を支持した」と撤回を要求。高齢者医療制度などに触れ「福田康夫首相は大いに反省すべきだ。反省しないのであれば、一日も早く衆院解散・総選挙か退陣すべきだ」と強調した。
共産党の市田忠義書記局長は共同通信の取材に「自公政治の悪政に対する国民の審判で、政治不信の表れだ」と与党を批判。社民党の福島瑞穂党首も「高齢者を痛めつけ、道路利権を死守しようとしている与党に厳しい審判が下った。再議決は暴挙であり、もっと厳しい批判を受ける」と指摘した。
国民新党の亀井久興幹事長も「双方の総力戦でこれだけの差がついたのは、自公政権の行き詰まりということだ」と述べた。
(共同)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008042701000598.html
福田内閣支えると与党 次期衆院選に懸念も
2008年4月27日 22時17分
与党は27日、福田政権発足後初の国政選挙となった衆院山口2区補選で敗れたことについて「残念だ。敗因の一つには後期高齢者医療制度がある。結束して福田内閣を支えることが大切だ」(谷垣禎一自民党政調会長)などと、表向きは冷静に受け止めた。
ただ「勝てば政局の流れが変わる選挙」(古賀誠自民党選対委員長)と位置付け総力を挙げて取り組んだだけに、関係者からは「やはり福田康夫首相では総選挙は戦えない。解散、総選挙は遠のいた」「若手議員が浮足立つかもしれない」などと懸念の声も漏れた。
敗因に関しては「これまで自民党を支持してくれていた60代も民主党に投票している。高齢者医療制度が大きかった」(自民党選対幹部)と分析。一方で公明党幹部は「医療制度やガソリンに対する国民の不安に応える展望が政府、与党で出せなかった。今後は改革姿勢をより打ち出すしかない」と述べた。
(共同)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008042701000593.html
928
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/28(月) 00:52:05
高齢者の反乱、首相を直撃 ガソリン響き政権揺らぐ '08/4/28
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自民、民主両党の一騎打ちとなった衆院山口2区補選は二十七日、民主党の平岡秀夫氏(54)が大差で制した。後期高齢者医療制度の保険料年金天引きが始まった告示日の「4・15ショック」が固い自民党支持層だったお年寄りを“反乱”に走らせ、政府、与党のガソリン再値上げ方針は無党派層にそっぽを向かせた。福田康夫首相は政権発足後初めての国政選挙で厳しい洗礼を受け、次期衆院選に臨む「顔」としての資質すら問われた。秋に代表選を控えた民主党の小沢一郎代表が対決姿勢を強めることは必至で、政権は一層揺らぎ始めた。
▽崩壊
告示後、有権者の半数近くを六十五歳以上が占める周防大島町を訪れた民主党衆院議員は驚いた。自民党の牙城のはずなのに、つじ立ちをすればお年寄りが数人、十数人と集まる。「今回は自民党に入れない」「民主党頑張れ」。そんな声があちこちから聞こえた。
民主党は4・15ショック以降、照準を高齢者に絞った。党本部に百台以上の電話を設置、国会議員一人当たり四百軒のノルマを課し議員秘書らが電話をかけ続けた。
二十年以上選挙にかかわる民主党職員が「これほど一気に潮目が変わるのは覚えがない」と言えば、自民党の閣僚経験者は「あの日以来、高齢者が離れるのが分かった。まさに反乱」とうなだれた。共同通信の出口調査でも六十歳以上では平岡氏への投票が多かった。
民主党の赤松広隆選対委員長は、候補を立てなかった共産党支持票も狙い同党幹部と内々に接触した。
▽ひとごと
国土交通省出身の山本繁太郎氏(59)を担いだ自民党は地域振興を掲げ、旧来型の徹底した組織戦で臨んだ。連日、党幹部が入り企業や職域団体に動員を掛け集会を開き、大企業の現地工場などを古賀誠選対委員長らが訪問。組合員が平岡氏支援で動いた工場にはクレームをつけた。
この間、首相は蚊帳の外。遊説日程も告示後に決まった。「それで勝つのなら」と二十日に三カ所で街頭演説したが「私もいい年なんだけどね、元気にやってますから。頑張りますから」といつもの調子で淡々と訴えるだけだった。
地元県議はあきれた。「生活実感ゼロ。マイペースでまるでひとごと」。小泉純一郎元首相が仕掛けた二○○五年の郵政選挙で初当選した自民党議員は「小泉さんは選挙を劇場化して成功したが、福田さんでは無理。新首相で臨まないと勝てない」とまくしたてた。
首相は二十七日夜、自民党の伊吹文明幹事長に電話し「なかなかうまくいかないようですね」とぽつり。伊吹氏が「福田さんのせいではありませんから。気にされないでいいです」と気遣うと、首相は「皆さんに大変ご迷惑を掛けました」と互いに慰め合った。
▽前面
「今回の選挙戦は、今年行われるであろう衆院選のスタートだ」。二十三日に現地入りした小沢氏は、国政の課題と次期衆院選への意気込みを街頭でとうとうと語った。
小沢氏は計三度、山口入り。三月に連合山口の幹部が「知名度のある平岡氏は大丈夫」と楽観的な見通しを示すと「甘く見ている」と周辺にてこ入れを指示。民主党議員の選挙区入りを求めた。
日銀正副総裁人事で政府提案の否決を重ねた小沢氏には、若手を中心に「強引な政治手法」への不満がくすぶる。中堅衆院議員は「波風が収まったのは確か。だが、次期衆院選も小沢で行こうとただちにはならない」と冷ややかだ。
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200804280060.html
929
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/28(月) 00:52:34
税制法案30日再議決変えず 首相「解散権」封印も '08/4/28
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福田康夫首相は衆院山口2区補選で自民党候補が敗北したものの、道路整備にかかわる国や地方財政への影響は回避する必要があるとして、三十日に揮発油税の暫定税率維持を盛り込んだ税制改正法案を衆院で再議決する方針は変えず、中央突破を図る。
ただ再可決に伴うガソリン価格の引き上げや後期高齢者医療制度(長寿医療制度)への対応が内閣支持率の低下に拍車を掛ける可能性は否めない。民主党は首相問責決議案の参院提出について、与党が道路整備費財源特例法改正案を再議決する五月十二日以降に先送りする方針を固め、首相が五月の「道路政局」を乗り越えられるかが最大の焦点になる。
首相は衆院解散・総選挙について、社会保障国民会議が最終報告をまとめる今秋以降に実施時期を探る意向。しかし、支持率低迷が続けば、解散権の「封印」を余儀なくされ、今の衆院議員が任期満了を迎える来秋に「限りなく近づく」(与党幹部)との見方も強い。
民主党は問責決議案提出をちらつかせて早期解散に追い込む戦略。道路特定財源問題のほか、新医療制度への反対姿勢が勝因と分析し、国会での対決姿勢を強める。小沢一郎代表は「遅くとも今年中に総選挙がある」と選挙準備を急ぐ。
首相は政権浮揚に向けては、五月に来日する中国の胡錦濤国家主席との会談や、七月の主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)など一連の首脳外交で成果を挙げるとともに、「消費者庁」の創設準備を進めて指導力をアピールしたい考え。サミット後には、「福田カラー」を鮮明にする内閣改造も視野に置く。
ただ道路特定財源を今後十年間維持する特例法改正案をめぐっては、二○○九年度からの一般財源化方針と矛盾するとの批判も強い。首相は一般財源化方針を「担保」するための閣議決定について検討するが、自民党道路族の反発は必至だ。
また、補選で初陣を飾れなかったことは「選挙の顔」としての役割に疑問を投げかけ、次期衆院選をにらんだ「ポスト福田」の動きを誘発する可能性もはらむ。
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200804280061.html
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/28(月) 01:45:47
「生活不安」与党にノー 衆院山口2区補選 医療前面 民主笑う
2008年4月28日 00:08 カテゴリー:九州・山口 > 山口 政治
自民、民主両党が延べ350人以上の国会議員を投入、「総力戦」を展開した衆院山口2区補選で、民主前職の平岡秀夫氏(54)が、自民新人の山本繁太郎氏(59)を破った。自民は米軍岩国基地の民間空港再開など地域活性化という「アメ」で、高齢者医療や道路問題をめぐる政府与党批判をかわそうとしたが、有権者の怒りは収まらなかった。選挙結果を受け、揮発油税などの暫定税率復活を目指す福田政権に対し、世論の圧力が強まるのは必至だ。
「政権与党が総力をかけた選挙戦に勝利できたのは、皆さんのおかげです」
支援者や報道陣でごった返す山口県岩国市の平岡氏の事務所。平岡氏が勝利宣言すると、100人を超える支援者の喜びは最高潮に達した。
報道各社の出口調査が優勢を伝えていた。平岡氏は落ち着いた表情で事務所入り。投票終了直後の午後8時すぎ、テレビで早々と「当確」が流れると、会場に「うわあ」という地鳴りのような歓声が響いた。鳩山由紀夫幹事長から携帯電話で祝福され、岩国市長選で敗れた井原勝介前市長もお祝いに駆けつけた。
後期高齢者医療制度(長寿医療制度)と年金、道路の3点セットで攻め立てた。一時、自民に追い上げられたが、告示日に始まった医療制度の「年金天引き」が、高齢者の怒りに火を付けた。
前回衆院選で敗れて比例復活。自民前職が岩国市長に転身した補選にバッジを外して挑んだ。「この民意に福田政権がどう対応するのかを見極めて、私どももしっかりした方針を示したい」。選挙結果にかかわらず暫定税率を復活させる方針の与党をけん制した。
■
「私の選挙区では論点にならないと思い込んでいた。高齢化の進んだ地域のための制度改革だと認識していた」
後期高齢者医療制度で高まる政権批判のうねりにのまれた山本氏は、疲労の色を浮かべて敗戦の弁を述べた。
集まったのは支援者や地元国会議員らわずか30人ほど。当初、顔を出す予定だった菅義偉選対副委員長も現れなかった。岩国市の事務所駐車場に止めたトレーラー荷台をステージにした特設会場。山本氏は荷台に上らず、ステージ下でうなだれた。
地元入りした福田康夫首相が岩国基地への民間機乗り入れの約束手形を切るなど、地域活性化を前面に訴えた。しかし、高齢者医療制度への不満が高まり、終盤は制度の説明をせざるを得ない状況に追い込まれた。
「さらに支援をいただき、すべてを懸けてこの仕事を追求していきたい」
山本氏は声を振り絞るようにして、次期衆院選への再挑戦を誓った。
=2008/04/28付 西日本新聞朝刊=
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/19123
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:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/28(月) 02:43:52
2008/04/28-00:08 公明、「なぜ負け戦をするのか」=自民への不満噴出−衆院山口2区補選
衆院山口2区補選で推薦した自民党候補の敗北を受け、同党への不満が公明党から噴出した。敗因として候補の知名度不足と後期高齢者医療(長寿医療)制度の説明不足を挙げ、自民党の選挙態勢の不備を指摘した。
「言えば切りがないわけで、過去の選挙に比べて、自民党はよくやったのではないか」。公明党の北側一雄幹事長は27日夜、党本部で記者団に、自民党の取り組みについてこう語った。しかし、公明党幹部は「うちの票には限りがある」とため息を漏らした。
また、支持母体の創価学会幹部は「なぜ負け戦をしないといけないんだ。しょせんは自民党に頑張ってもらわないといけない。いくら小亀(公明党)が頑張っても、親亀(自民党)が転んでしまっては」と不満をあらわにした。
http://www.jiji.co.jp/jc/c?g=pol_30&k=2008042800003
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/28(月) 02:44:45
ガソリン税率、7割が復活に反対 衆院補選出口調査
2008年04月28日02時08分
衆院山口2区補選で朝日新聞社が実施した出口調査で、争点となった道路・ガソリン税問題で暫定税率復活の賛否を尋ねたところ、全体の7割が復活に反対し、賛成の4分の1を大きく上回った。自民、公明の支持層も5割強が反対と答えた。民主支持層は約9割が反対だった。
投票先を年齢層別にみると、30代から50代までは6割強、20代と60代では5割強が平岡氏に投票した。ただし、70歳以上は山本氏に投票した人が多かった。
候補者擁立を見送り、動向が注目された共産支持層は9割以上が平岡氏に投票した。
http://www.asahi.com/politics/update/0428/SEB200804270024.html
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/28(月) 02:45:17
投票率69%、衆院補選では異例の高さ 山口2区
2008年04月27日23時26分
自民、民主が総力戦を展開した衆院山口2区補選の投票率は69.00%となった。統一補選が始まった00年10月以降の衆院補選では、松岡利勝元農水相の死去に伴い参院選とのダブル選挙となった07年7月の熊本3区補選の70.88%に次ぐ高さだ。
小選挙区比例代表並立制に変わってから、山口2区の投票率は96年は68.55%、00年は71.86%、03年は69.36%と推移し、小泉ブームが吹き荒れた05年は72.45%だった。
補選は総選挙に比べて投票率が低くなりがちだが、総選挙と変わらない投票率を記録した。道路・ガソリン、後期高齢者医療制度などが問われた選挙戦に対する関心の高さを示していると言えそうだ。
http://www.asahi.com/politics/update/0427/SEB200804270007.html
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/28(月) 09:39:09
「年金・医療を重視」平岡氏に、共産支持層も上積み
衆院補選
読売新聞社が27日に実施した衆院山口2区補選の出口調査によると、選挙の争点として重視したことに「年金・医療」を挙げた有権者は38%に上り、最も多かった。
このうち67%は民主党の平岡秀夫氏に投票し、自民党の山本繁太郎氏への投票は29%にとどまった。後期高齢者医療制度(長寿医療制度)に対する不満が、平岡氏への支持に結び付いたようだ。
政府・与党がガソリン税の暫定税率を復活させる方針を示していることについて、賛成は31%で反対の62%が上回った。反対と答えた有権者の投票先を見ると、平岡氏が79%に達した。暫定税率復活に対する有権者の理解は進まず、平岡氏の得票を押し上げる結果となった。
投票行動を支持政党別に見ると、自民支持層は72%が山本氏に投票したが、平岡氏への投票も25%となった。公明支持層は8割弱は山本氏と答えたが、2割は平岡氏に流れた。
民主支持層では平岡氏への投票が95%を占めた。
支持政党のない無党派層は平岡氏の73%が山本氏の21%を引き離した。
今回の選挙で公認候補を立てなかった共産党の支持層は9割超が平岡氏に投票した。自民、民主、共産の3党公認候補が争った前回選挙(2005年9月)では、共産支持層は6割弱が共産党候補に投票し、自民、民主両党候補への投票がそれぞれ約2割だった。自民、民主両党候補の一騎打ちとなった今回は、共産支持層も平岡氏の得票を伸ばしたことになる。調査は衆院山口2区の投票所48か所で行い、投票を終えた有権者1607人から回答を得た。
(2008年4月28日03時08分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20080427-OYT1T00719.htm?from=main1
935
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/28(月) 09:43:34
補選敗北で難しい政権運営
政府・与党は、衆議院山口2区の補欠選挙で敗れたものの、ガソリン税の暫定税率を復活させるため、税制関連法案を30日に衆議院で再可決する方針に変わりはないとしています。ただ、与党内から、福田政権の求心力の低下を懸念する声が出ているほか、民主党は、道路特定財源や後期高齢者医療制度をめぐって攻勢を強める見通しで、福田総理大臣はいっそう難しい政権運営を強いられることになります。
福田政権発足後、初めての国政選挙となった衆議院山口2区の補欠選挙で、民主党の前の衆議院議員が、自民党の新人を破って当選したことについて、与党側は「厳しい結果だが、政治の停滞は許されない」としています。そして、福田総理大臣は27日夜、自民党の伊吹幹事長と会談し、税制関連法案を30日に衆議院で再可決して成立させる方針を確認しました。しかし、2万票を超える差での敗北に、与党内からは「後期高齢者医療制度の見直しや道路特定財源の一般財源化などで、もっと大胆な案を打ち出すべきだった」など、執行部に対する批判も出ており、今後、対応の練り直しを求める声が強まってくることが予想されます。さらに、内閣支持率の低下に歯止めがかからない状況を踏まえ、与党内からは「このままでは『福田総理大臣では選挙は戦えない』という声が出てくるのではないか」などと、福田政権の求心力の低下を懸念する声も出ています。一方、民主党は、今回の選挙結果について、道路特定財源や後期高齢者医療制度、それに年金などをめぐる政府・与党に対する批判が民主党側に集まったと受け止めています。このため、今後もこうした問題でさらに攻勢を強め、早期の衆議院解散・総選挙に追い込みたいとしており、福田総理大臣はいっそう難しい政権運営を強いられることになります。ただ、福田総理大臣に対する問責決議案の参議院への提出については、政府・与党側が来月、道路財源特例法案を衆議院で再可決するとしていることから、「福田総理大臣の方針との矛盾が浮き彫りになる」として、これを見極めたあとに判断すべきだという意見が強く、小沢代表ら幹部が28日に対応を協議することにしています。
http://www3.nhk.or.jp/news/k10014265101000.html
936
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/28(月) 09:44:24
補選で民主勝利、政局への影響は 記者解説
福田政権下で初めての国政選挙となる衆議院山口2区の補欠選挙は27日、投開票が行われ、民主党前職・平岡秀夫氏(54)が自民党新人・山本繁太郎氏(59)に大差をつけて当選を果たした。この選挙結果が今後の政局にどのような影響をもたらすのか、政治部・岩隈政信記者が報告。
民主党の勝因は、ガソリン税の暫定税率復活への批判に加え、後期高齢者医療制度への有権者の怒りや不満が政府・与党に向かったことにある。与党側は業界団体などの引き締めを図ったが、出口調査によると自民党支持層の2割以上が民主党候補に流れたほか、無党派層の7割近くが民主党候補を支持した。自民党・伊吹幹事長は27日夜、「長寿者医療制度の発足に伴って、もう少し我が方がよく説明しておけば良かったが、これが大きな敗因」と述べた。
福田首相の元に27日夜、自民党参議院の実力者・青木前参議院議員会長が急きょ駆けつけるなど、動揺が走っている。福田首相の求心力はさらに低下する見通しだが、執行部は予定通り今月30日にガソリン税の暫定税率を復活させる方針。福田首相は解散・総選挙はできるだけ避け、これまで通り衆議院での多数を武器に押し切る方針だが、政権への批判がさらに高まることは確実となっている。
一方、民主党はこの勝利をバネに、対決姿勢を強める方針。鳩山幹事長は27日夜、「福田政権が反省の意を示さないなら、一日も早く(衆議院の)解散・総選挙を行って、信を問うてほしい。(福田内閣を追い詰める)選択肢の幅が広がったと理解している」と述べた。
民主党は、暫定税率が復活する今月末にも福田首相への問責決議案提出を検討していたが、この勝利を受けても先送りする方針。まずは、国会審議の場で「後期高齢者医療制度」「年金問題」「道路問題」の3点セットで政権を追い詰める構え。その上で、問責決議案提出の最も効果的な時期を探るなど、揺さぶりをかけることにしている。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn/20080428/20080428-00000000-nnn-pol.html
937
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/28(月) 09:44:59
補選結果、福田政権への影響は
衆議院山口2区補欠選挙の選挙結果を受け、民主党は衆議院の解散総選挙に向けて攻勢を強める構えです。一方、与党側は、後期高齢者医療制度のスタートが大きく影響したと分析しています。
「この勢いをさらに強化していくことで、解散総選挙の後の民主党政権の樹立に向けて大きく一歩近づいたと考えたい」(民主党 鳩山由紀夫 幹事長)
民主党は、参議院での福田総理に対する問責決議案をちらつかせながら、国会での攻勢を強める構えです。
「期待に応えることができなくて、大変残念な結果だったと思います」(自民党 古賀誠 選対委員長)
「福田総理が(現地に)入ったのに負けたという、だから福田総理がどうこうというふうな印象は、まったくもっておりません」(公明党 北側一雄 幹事長)
一方、与党側は、後期高齢者医療制度が理解されなかったことが敗因の第一と分析していますが、制度の見直しなどは行わない方針です。また、ガソリン税の暫定税率復活の為の衆議院での再議決についても、予定通り30日に行う方針です。
与党側は、今回の結果は「政局に影響を与えない」と強気の構えですが、福田総理らを投入した総力戦で敗北を喫したことは、福田政権の求心力の低下につながることは避けられない情勢です。(28日01:20)
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn/20080428/20080428-00000018-jnn-pol.html
938
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/28(月) 09:48:45
クローズアップ2008:衆院補選・自民敗北 「総選挙、戦えない」
◇「福田後」模索も 崩れたガソリン税信任
民主前職の平岡秀夫氏(54)が自民新人の山本繁太郎氏(59)に勝利した27日の衆院山口2区補選は、福田康夫首相の政権運営に民意が「ノー」を突きつけたことになり、政府・与党内には危機感が広がった。「政権交代に現実味が出た」と勢いづく民主党に対し、窮地に追い込まれた自民党内では「ポスト福田」をめぐる動きの封が解かれる可能性さえ出てきた。【川上克己、上野央絵】
27日午後9時半の自民党本部。伊吹文明幹事長は記者団に「追いついたと思ったが、後期高齢者(長寿)医療制度の説明も不十分で不適切だった。『ぬかったな』と思う」と語った。
「なかなかうまくいかないようですね」。これに先立ち、訪露から帰国したばかりの首相は伊吹氏に電話で漏らし、悔しさをにじませた。
政府・与党は30日、いったん下がったガソリン価格の値上げにつながる租税特別措置法改正案の再可決に踏み切る。「補選勝利で信任」というシナリオが崩壊した今、与党内には「強行がさらに世論を敵に回す」との見方が出ている。
道路特定財源の10年延長を前提にする道路整備財源特例法改正案も5月12日にも再可決する。しかし、中堅・若手の一部にある「09年度からの一般財源化方針に反する」という異論が、補選敗北で広がりを持つ可能性が出てきた。敗北の主因の後期高齢者医療制度には党内にも廃止論がくすぶり、首相の政権運営はまさに「いばらの道」だ。
「民主党が首相問責決議案を出しても、福田さんは総辞職も衆院解散もしない。国会さえ終われば、雰囲気はがらりと変わる」
参院自民党幹部は強気の読みを展開。首相周辺も「7月の北海道洞爺湖サミットが政権浮揚のきっかけになる」と語るが、いずれも確たる根拠はない。
首相はもともと「選挙の顔」は期待されていなかった。ただ、敗北を受けて自民党内では「福田さんでは次期衆院選は戦えないことが分かった」(中堅)との評価が出ている。派閥領袖の一人も麻生太郎前幹事長の名前を挙げたうえで、こう言及した。「次期衆院選を考えるなら、『ポスト福田』に無難な人選ではないか」
「敗色濃厚」となった27日午後7時、首相公邸に2台の車が滑り込んだ。自民党の森喜朗元首相と青木幹雄前参院議員会長で、出たのは約2時間半後。重鎮2人が駆けつける光景は政権の動揺を物語るかのようだった。
◇民主、「風」受け高揚感
「民主党政権の樹立に大きく近づいた」。福田政権発足後初の国政選挙を白星で飾り、鳩山由紀夫幹事長は27日夜、党本部での記者会見で語った。党内には「リクルート、消費税並みの風が吹いた」(中堅)と高揚感が満ちた。
選挙戦では与党が地域活性化に重点を置いたのに対し、後期高齢者医療制度、道路特定財源、「消えた年金」という「国政3点セット」を前面に掲げて戦った。「国政直結」を強調した中での勝利により、政権交代論が支持されたものと自信を深めている。
首相問責決議案の参院への提出は、租税特別措置法改正案の再可決直後は見送る。「勝利できたことで選択の幅が広がった」(鳩山氏)との判断だ。
今後は道路整備財源特例法改正案の再可決をめぐる攻防や、後期高齢者医療制度廃止法案を参院に提出し、効果的な提出時期を探る。
山岡賢次国対委員長は27日夜、記者団に「政府・与党はまずは後期高齢者医療制度を直ちにやめるべきだ」と語り、後期高齢者医療制度で攻勢を強める意向を強くにじませた。
1月の大阪府知事選に敗れ、党内には選挙に強いという「小沢神話」への不信感も芽生えつつあったが、今回の勝利で復権。「大連立」騒動、日銀正副総裁人事などを受けてくすぶる小沢氏への不満も当面解消されそうだが、逆にジレンマを抱えたとの見方も。
「今秋の代表選で小沢氏が3選される可能性は高まったが、かえって衆院解散は遠のいた」。国対幹部は指摘した。
939
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/28(月) 09:49:10
◇共産支持層9割が民主に−−出口調査
毎日新聞はJNNと協力して出口調査を実施した。租税特別措置法改正案の再可決への賛否も聞いたところ、「反対」が「賛成」を上回った。
「反対」と答えた人の投票先は平岡氏が73%で、山本氏の22%を大きく上回った。「賛成」と答えた層は山本氏が77%で、平岡氏が20%と、全く逆の傾向を示した。
支持政党別の賛否では、自民支持層は賛成49%、反対44%。公明支持層は反対が6割前後に達し、与党支持層にもいったん下がったガソリンの値上げにつながる再可決に抵抗が強いことを示した。
一方、独自候補の擁立を見送り、票の流れ先が注目された共産党の支持層は92%が「平岡氏に投票」と答えた。【坂口裕彦】
==============
◇出口調査の方法◇
衆院山口2区の投票所30カ所を無作為に選び、投票直後の有権者に投票した候補者名などを選択式で答えてもらった。回答者数は985人。
毎日新聞 2008年4月28日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080428ddm003010138000c.html
940
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/28(月) 10:19:00
衆院山口補選 自民衝撃、党内混迷も 歳入法案、再議決方針崩さず
4月28日8時1分配信 産経新聞
衆院山口2区補選で自民党候補が完敗したことに、与党は大きなショックを受けたが、30日の歳入関連法案の衆院再議決を行う方針は崩していない。ただ、自民党内の結束は今後ますます緩んでいく公算が大きく、党執行部は難しいかじ取りを迫られそうだ。
報道各社の世論調査などで敗北の色が濃くなる中、古賀誠選挙対策委員長らは27日午後7時半すぎに続々と党本部入り。伊吹文明幹事長が姿を現したのは午後8時すぎで、NHKの「当確」速報に間に合わなかった。
伊吹氏は厳しい表情で「古賀さんだけの責任じゃない」とつぶやき、古賀氏らと幹事長室にこもった。再び記者団の前に姿をみせたのは約2時間後の午後10時前。「後期高齢者医療制度の説明が不十分、不適切だった」と敗因を分析した。
自民、公明両党の幹部らはまるで口裏を合わせたかのように後期高齢者医療制度を敗因に掲げた。福田政権の失策ではなく、この制度の導入に踏み切った小泉純一郎元首相に責任をなすりつけたいとの思いがにじみ出たといえる。
マスコミへの責任転嫁の声も相次いだ。伊吹氏は「(マスコミが)本来の制度とは違うキャンペーンを張ったことが敗因だった」と強弁。町村信孝官房長官は「偏った報道も敗因の一つだ」とコメントした。古賀氏は「票差は予想の範囲内。国政への影響はないのではないか」と語った。
それでも歳入関連法案の衆院再議決の先送りはもはや困難だ。「こうなったら出たとこ勝負だ」(中堅)と自嘲(じちょう)気味の声も上がる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080428-00000046-san-pol
941
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/28(月) 10:19:31
山口2区衆院補選 自民敗れる できるか早期改造
4月28日8時1分配信 産経新聞
衆院山口2区補選の自民党候補の敗北は、揮発油(ガソリン)税暫定税率を復活させる歳入関連法案の衆院再議決を30日に予定する与党にとって大きな打撃となった。与党内では福田政権の求心力回復に向け、7月の北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)前の内閣改造を求める声が強まっているが、福田康夫首相はむしろ、自民党内で不協和音が続いている平成21年度からの道路特定財源の一般財源化をさらに前面に出し、改革姿勢を強めることで難局をしのぐ構えだ。
福田首相「なかなかうまくいかないもんですね…」
伊吹文明自民党幹事長「首相の責任ではないので気になさらないように…」
補選敗北がほぼ確定した27日夜、首相は伊吹氏に電話でこうぼやいた。
とはいえ、窮地に立たされたことが逆に首相のプライドを奮い立たせたようだ。モスクワ訪問中に自民党の二階俊博総務会長に電話し、28日の臨時総務会招集を指示。帰国直後には、首相公邸に町村信孝官房長官を呼び、道路特定財源を21年度に一般財源化する方針を閣議決定する意向を伝えた。
自民党内には政権浮揚のため、サミット前改造を求める声は少なくないが、首相は消極的だ。26日には外遊先で記者団に、サミット前改造を「『こうなったらこうなる』という話はしない。頭の片隅にもない」と強く否定した。
サミット前改造では、外相や財務相、経済産業相、環境相らの交代が難しく制約が多い。加えて「首相は行政の長として『行政の継続性』に強いこだわりを持っている」(首相周辺)だけに、政局的な思惑だけの改造には抵抗感がある。
一方、サミット前改造論が自民党内で根強い理由は、「ポスト福田」をうかがう麻生太郎前幹事長らの動きを封じ込めることができるからだ。
現に、党内には「民主党に追い込まれて衆院解散するよりは『選挙の顔』になる首相を担ぎ、攻めの解散を打った方がよい」(自民中堅)との声も上がっている。
サミット前改造論者の森喜朗元首相は産経新聞の取材にも「首相は早く手作りの内閣を作り、福田イズムを出すべきだ」と強調した。参院重鎮も同調しており、この圧力は今後も強まる公算が大きい。
それでも首相はあくまで正攻法で臨む腹づもりのようだ。自民党道路族などが反旗を翻すリスクもあるが、改革姿勢を打ち出すことで党執行部に批判的な若手・中堅の心をつかむことができる。
首相にとって衆院補選の敗北は大きな痛手ではあるが、小泉純一郎元首相流に「ピンチをチャンスに変える」転機となるか。サミットまで高いハードルが続きそうだ。(今堀守通)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080428-00000044-san-pol
942
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/28(月) 13:42:29
自民“戦犯”探しに躍起…伊吹「古賀氏の責任」言及
衆院山口2区補選で自民党候補が大敗を喫した27日夜、党執行部は後期高齢者医療制度を最大の敗因として挙げた。しかし、党内では“戦犯”として福田首相はもちろん、選挙の指揮を執った古賀選対委員長らの名前がささやかれるなど、福田丸の結束は一気に緩みかねない状況になっている。
「古賀さんだけの責任じゃない」
自民党の伊吹文明幹事長は27日夜、幹事長室に入る前にこうつぶやき、「古賀氏の責任」に言及した。
候補者として国土交通省OBの山本氏を選んだのは古賀氏だったからだ。
古賀氏と山本氏は20年来の知己で、古賀氏は「勝てば政局の流れが変わる選挙」「当選後は古賀派に入れる」と明言、党の総責任者として選挙区に入り陣頭指揮をとっていた。
その結果、山本陣営は総工費約170億円ともいわれる岩国市の民間空港再開や、道路建設を訴え、地元県議や建設業者などの組織を締め付ける選挙戦を展開た。
それだけに自民党若手は「道路で世論の厳しい声にさらされているのに、国交省の役人を連れてくるセンスは信じられない。結局、利益誘導と組織固めという古い自民党の手法しかない古賀氏の限界であり失敗だ」と厳しく批判する。
山口を地元とする有力議員にも矛先が向く。安倍前首相には「思ったほど人気がなかった。本人は復権したいと思っているだろうがムリだ」(地元関係者)、高村正彦外相には「いつものことだが、動きが悪い」(政府関係者)との不満がくすぶっている。
一方、医療制度に派閥として異論を唱えた山崎派の山崎拓元副総裁にも不満の声は渦巻いている。
自民党ベテラン秘書は憤った表情でこう話す。
「野党は反対するのが仕事だが、自民党からも反対が出ては、有権者も『おかしい制度なのでは』と疑心暗鬼になる。執行部内では『山拓は何を考えているんだ』との声が出ていたと聞く」
伊吹氏は27日夜、「(医療制度で)本来の制度とは違うキャンペーンを張った」とマスコミに責任転嫁する発言まで行ったが、自民党中堅議員は「結局、福田首相を誕生させたのは、自らの権威を守りたいだけの守旧派の面々。これでは自民党はもたない」と嘆いた。
ZAKZAK 2008/04/28
http://www.zakzak.co.jp/top/2008_04/t2008042812_all.html
943
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/28(月) 13:43:08
山口2区補選勝利、小沢神話復活…首相問責先送り
民意受け戦略に余裕
衆院山口2区補選での勝利を受け、民主党は福田康夫首相に対する問責決議案を5月中旬以降に先送りする方針を固めた。まずは国会論戦を通じて政府・与党を痛めつけ、その後に提出する方が得策と判断したとみられる。選挙に強いという“小沢神話”復活を印象付けた小沢一郎代表が描く、福田潰しのシナリオとは。
民主党はこれまで、問責案の提出時期について(1)与党が30日にガソリン税の暫定税率を復活させる租税特別措置法改正案を再可決した後(2)道路特定財源の今後10年間維持を定めた道路整備費財源特例法改正案を再可決できる5月12日以降−の2案を検討してきた。
鳩山由紀夫幹事長は27日夜の記者会見で「首相を追い詰めるやり方は選択の幅が広がった。最も必要なタイミングの問責を視野に行動していく」と表明すれば、山岡賢次国対委員長も記者団に「5月12日に再議決するかを見極めて考える」と述べた。
小沢氏は当初、補選に敗れれば、政府・与党との対決色を薄めないためにも、30日の再可決後の問責案提出で調整する考えだった。しかし、補選勝利で国会論戦で優位に立てる状況となったため、提出を急ぐ必要はないと判断したわけだ。
小沢氏の“倒閣作戦”を民主党国対関係者はこう解説する。
「問責案提出の先送りには審議拒否の期間を短くでき、国会空転に対する国民の批判を軽減できるメリットがある。小沢氏としてはまずは国会論戦で政府・与党を徹底的に痛めつける腹だ。ただ、小沢氏がそれとは別に手を打ち始めているのが、実は自民党の切り崩しだ」
実際、民主党議員は今月に入り、来月中旬にも行われる道路整備費財源特例法改正案の再可決に造反しそうな自民党議員との“接触”を頻繁に行っている。
また、新党結成がうわさされる無所属の平沼赳夫元経産相とも連携を前提に会談を重ねているという。
2万票もの差をつけた補選勝利で、小沢氏の求心力は急速に強まり、国会戦術や自民党内の切り崩しにも“剛腕”が使える状況となっているのだ。
http://www.zakzak.co.jp/top/2008_04/t2008042811_all.html
944
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/28(月) 16:03:24
自民“秒殺”で福田首相降ろしに拍車?
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2008/04/28/01.html
福田政権発足後初の国政選挙となった衆院山口2区補選は27日、投開票が行われ、民主党の前衆院議員平岡秀夫氏(54)が、約2万票の大差で自民党新人の元内閣審議官山本繁太郎氏(59)を破り4回目の当選を果たした。「ねじれ国会」の主導権を確保しようと、与野党とも総力戦で臨んだ選挙で、福田康夫首相の求心力低下は必至の情勢。与党内からも政権運営への批判が噴出しかねず、今後難しいかじ取りを迫られそうだ。
官邸周辺からも「焦点は自民党の負け方だ」との声も出ていた今補選。いざフタを開けてみれば、投票終了直後の午後8時にテレビ各局が「平岡氏当選確実」を打った“秒殺”。自民党の落胆は大きく、町村信孝官房長官は都内で「後期高齢者医療制度をめぐる偏った報道も(敗因の)1つの要素だったことは間違いない」とマスコミに責任転嫁した。
政府・与党は選挙中から、自民党候補が敗北しても「民意が向こう(民主党)に行ったことにはならない」(伊吹文明幹事長)と予防線を張っており、争点の1つになった揮発油(ガソリン)税の暫定税率復活を盛り込んだ税制改正法案を30日に衆院で再議決する予定。さらに、5月12日以降に、道路特定財源を今後10年間維持する道路整備費財源特例法改正案を衆院で再議決する方針だ。
すでに危険水域の20%台となっている福田内閣の支持率は再議決などによりさらに低下、安倍政権末期(25・3%)を下回り、5月は10%台にまで落ち込むのは避けられないとみられている。
民主党が検討している再議決後の首相問責決議案が可決されれば参院審議は空転。福田政権にとってはさらにダメージとなる。与党関係者は「7月の北海道洞爺湖サミット前の内閣改造もあり得る。審議拒否の民主党を起こすきっかけにするためで、いまさら人心一新で求心力は上がらない」と指摘。「政府・与党がこれだけやっても審議拒否するのか」と世論に訴え、世論の矛先を民主党に向かわせようとの作戦で、会期の小幅延長の検討も始まった。
しかし、敗戦濃厚となってきた選挙戦中盤からささやかれていた「補選敗北でサミット花道論」が与党内で大きな声になる可能性もありそうだ。国会運営のほか日中首脳会談など外交面でも失点を重ねれば「7月には支持率1ケタも現実味」(官邸関係者)。党内から“福田降ろし”の声が公然と出てきそうだ。「後期高齢者医療制度をめぐる国民の批判は当分収まりそうにない。ねじれ国会とはいえ衆院では3分の2の議席を得ており、、いっそのこと、今後出てくる他の懸案を全部福田さんにお任せし、来年のしかるべく時期に別の選挙の顔を担いだほうが得策」(政府関係者)との声も出始めた。
[ 2008年04月28日 ]
945
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/28(月) 17:30:08
補選惨敗、福田「死に体」加速…世論無視暴走で自滅
27日の衆院山口2区補選の惨敗で、福田康夫首相の「死に体」化が加速してきた。総力戦で臨んだ補選は、自民新人の山本繁太郎氏(59)が民主前職の平岡秀夫氏(54)に約2万2000票差で大敗したが、それでも首相は選挙結果で示された「民意」を無視して、ガソリン税などの暫定税率復活や後期高齢者医療制度の継続に突き進む。内閣支持率のさらなる低下は必至で、7月のサミット後に退陣というサミット花道論が現実味を帯びてきた。
「あれだけやって勝てないのだから、福田さんでは次期総選挙は絶対に戦えない」。27日夜、補選の結果を受け、自民党中堅は沈痛な表情だった。
今回、自民党は空前の総力戦で臨んだ。地元選出の安倍晋三前首相が密着したほか、国民的人気のある麻生太郎前幹事長や小池百合子元防衛相らが何度も駆け付けた。地元入りした秘書団は連日100人。大企業の現地工場には古賀誠選対委員長が出向いた。
米軍岩国基地には選挙期間中の戦闘機などの離着陸に自粛を申し入れたうえ、平岡氏が支援を求めた工場には、日本経団連から東京の本社を通じてクレームをつけた。最後は、山口県光市の母子殺害事件の遺族である本村洋さんまで応援に引っ張り出したほどだ。
死力を尽くしての大敗を受け、福田首相から発せられたのは「なかなかうまくいかないようですな」。お得意の「他人事」発言に、ベテラン秘書は「国民の目線ではない。暫定税率や医療制度への怒りを理解していない。早く辞めてほしい」と言い放った。
先の中堅は今回の選挙結果から、(1)自民党が圧倒的に強かった補選での敗北(2)首相8人を輩出した保守王国での大敗(3)自民支持だった高齢者の離反−を取り上げ、「自民党の基盤が完全に崩れている。この路線を続ければ福田内閣どころか、自民党が崩壊する」と危機感を募らせる。
だが、福田首相は平気の平左だ。28日午後、公明党の太田昭宏代表と党首会談を行い、暫定税率復活のための租税特別措置法改正案を30日に衆院で再可決することを確認。27日、フジテレビ系「報道2001」の世論調査では、再議決に対して「賛成」だったのは32.6%で、「反対」は2倍近い58.2%だった。
民意無視の「福田大増税」が実行されれば、原油価格の高騰による調達コストの上昇分などを合わせて1リットルあたり30円前後も値上がりし、160円を超える史上最高の価格になる。容量60リットルの乗用車の場合、満タンにすると約1800円も余計にかかる。
「平成の姥捨て山」と悪評の高い後期高齢者医療制度も、福田首相は民意を無視する構えだ。26日、外遊中のモスクワ市内で「考え方は悪くない」と、改めて見直しに慎重姿勢を示した。
現在、福田内閣の支持率は「危険水域」の20%台だが、このまま「他人事」「民意無視」が続けば、10%台に突入するのは確実だろう。
閣僚経験者は「7月の北海道洞爺湖サミット後はどうなるか分からない」と語るが、別の中堅は「サミットまで持つのか。支持団体の突き上げで公明党が厳しくなっている」と語る。
自民党内には、サミットを花道に福田首相に退陣を迫り、自民党総裁選を行って局面打開を期待する声が浮上している。その際、福田首相に「暫定税率問題」「後期高齢者医療制度問題」「消えた年金問題」の責任も背負わせるという。現時点で、福田首相に「死に体」状態を打開する手は見当たらない。
http://www.zakzak.co.jp/top/2008_04/t2008042830_all.html
946
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/28(月) 17:49:07
選挙:衆院選・山口2区補選 九州・自民、ショック 「総選挙、戦えぬ」
◇「官僚の代弁」首相批判、サミット花道論
自民、民主が総力戦を展開した衆院山口2区補選で、民主党の平岡秀夫氏(54)が勝利した結果に、九州でも山口と並ぶ保守王国とされる自民県連にはショックが走り、次期衆院選の戦いに不安を募らせる幹部もいた。また、県連幹部らからは、批判が強い後期高齢者(長寿)医療制度について「有権者への説明を十分行うべきだ」などと、政府や党本部への注文の声が相次いだ。
補選おひざ元の山口県連の長谷川忠男幹事長は「3点セット(ガソリン税、後期高齢者医療制度、年金)に対する反発が強かった」と強調した。宮崎県連の坂元裕一会長は「一連の問題で福田政権は官僚の代弁者だった。そのうえ今回の候補は、よりによって国土交通省出身。これでは官僚におんぶにだっこの状態」と批判した。
佐賀県連の石井秀夫幹事長は「政治も行政も制度について説明してこなかった怠慢が結果に結びついた。現状ではとても次期衆院選は戦えない」と不安を隠さなかった。
沖縄県連の新垣哲司幹事長は「このままでは求心力が低下する」と福田政権の弱体化と総選挙への影響を懸念。福岡県連の新宮松比古会長は「7月の北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)での花道論も出てくるだろう」との見通しを示した。一方、長崎県連の末吉光徳幹事長は「山口2区の有権者の選択で国政全体を見るのはおかしい」と述べ、一つの補選結果が政権運営に影響を与えることを疑問視する。
また、熊本県連の山本秀久会長は「熊本では3月の知事選でうちの支援候補が当選しており、うちはうちのやり方で戦う」と話した。
与党が30日に予定するガソリン税などの暫定税率復活法案の衆院再可決に関し、長崎県連の末吉幹事長は「地方は暫定税率を踏まえた予算を組んでおり、早急に再可決しなければ大混乱に陥る」としたうえで「選挙結果にびびって再可決しないのであれば、首相は辞めるべきだとか、解散すべきだという声が強まるのではないか」と語った。
◇当選・平岡氏「全国の民意だ」
衆院山口2区補選で当選した民主の平岡秀夫氏は28日朝、岩国市の事務所で会見し「補選で示されたのは日本全国を代表する民意。結果は福田政権に大きな打撃を与え、民主が解散総選挙を訴える弾みとなった」と表情を引き締めた。
また、ガソリン税の暫定税率復活について「世論は明確に反対している。政府・与党を追及していく」と述べ、30日の再可決を目指す与党方針に異議を唱えた。12日間の選挙戦について「厳しい選挙だったが(2万1944票差での勝利は)最高の結果」と顔をほころばせた。
その後、JR岩国駅前で街頭演説し「国民が直感的に感じた後期高齢者医療制度への不安は正しい。白紙撤回して安心できる医療サービスが提供できるようにしたい」と訴えた。【鈴木美穂】
◇与党、再可決へ結束確認
自民党は28日午前、臨時の役員会、総務会を相次いで開き、揮発油(ガソリン)税の暫定税率を復活するため租税特別措置法改正案を30日に衆院で再可決する方針を再確認した。27日の衆院山口2区補選敗北による与党内の動揺を抑えるため、福田康夫首相は28日午後3時から公明党の太田昭宏代表との党首会談で、再可決の方針などを確認する。
総務会で、伊吹文明幹事長は自公党首会談について(1)30日の租特法改正案の再可決(2)09年度からの道路特定財源の一般財源化に向けて与党協議会を近く発足させ、年内に結論を得て国会に提出する−−ことで政策協定を結ぶと説明した。
伊吹氏は28日午前、TBS番組に出演し、補選敗北でも租特法改正案の再議決は「揺るがない」と強調。民主党が参院に首相問責決議案提出を検討していることについては「首相の指名権は最終的に衆院にある。(衆院で)首相の信任決議でも行って乗り切っていくべきだ」と述べた。
これに対し民主党の鳩山由紀夫幹事長は28日午前、東京都内で記者団に「民意に背いて(再可決を)使うべきかどうか、(補選で)負けた状況を考えるべきだ」と述べ、与党をけん制した。同日午後、小沢一郎代表ら党幹部が首相問責決議案の提出時期などについて協議する。【川上克己】
毎日新聞 2008年4月28日 西部夕刊
http://mainichi.jp/seibu/seikei/archive/news/2008/04/28/20080428ddg001010002000c.html
947
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/28(月) 19:09:04
衆院山口2区補選:勝敗の行方に「ラジオCM」影響?
民主が自民との一騎打ちを制した27日投開票の衆院山口2区補選で、選挙戦最終盤に流れたラジオCMが、勝敗の行方に影響したとの見方が出ている。
民主は小沢一郎代表が定時の時報に合わせて登場。「年金、医療、道路。大事な問題が山積です」と呼び掛けた後「5時です」のアナウンスが流れる短く印象に残るスタイル。
「年金、医療に関心が高い高齢者、ガソリンが気になるドライバーを対象に狙った」(広報担当)という。時報CMは昨夏の参院選から本格導入したが、補選では初めて。
対する自民は、福田康夫首相は登場せず、男性の声で「医療費の自己負担は変わらない」などと後期高齢者(長寿)医療制度のポイントを説明し、「自民党」と締めくくる。
何とか理解を求めようと守りに回った作りで、選挙戦の様相そのままで、広報担当者は「説明不足を補おうとしたのだが」と悔しそうだ。【渡辺創】
毎日新聞 2008年4月28日 18時16分(最終更新 4月28日 18時17分)
http://mainichi.jp/select/today/news/20080429k0000m010019000c.html
948
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/28(月) 21:19:41
読む政治:衆院補選・自民敗北 背を向けた支持層
◇「後期高齢者医療」首相の説明空振り/「現場知らない厚労省」与党に不満も
◇「福祉・医療を重視」25%/60代以上も平岡氏が多数
毎日新聞とJNNの出口調査では、後期高齢者(長寿)医療制度への不満が、民主党勝利の大きな要因になったことを示している。
「投票で何を最も重視したか」の問いには、「福祉、医療」がトップで25%。まさに新制度が有権者の最大関心事で、こう答えた人の65%が民主の平岡秀夫氏に投票し、自民の山本繁太郎氏は30%という低率だった。また、もともとは自民党の支持基盤ながら、新制度に切実な関心を持つ60代、70代以上で、それぞれ58%、46%が平岡氏に投票と回答し、山本氏を上回った。
新制度を読み解けば、1人当たりの医療費が現役世代の約5倍もかかる75歳以上のお年寄りを別枠でくくり、医療費がかさめば、それだけ保険料も負担してもらう。お年寄りに節約意識を求め、現役世代の負担軽減に力点を置いたシステムだ。
制度の土台というべき根本理念が、国民に認められていないことが補選を通じてあぶり出された。
◆
「また、謝らせるのか」。福田康夫首相は声を荒らげた。15日の新制度開始を控え、官邸に呼ばれた厚生労働省幹部が首相に「説明不足を謝った方がいいのではないか」と助言した際のことだ。
「国民に説明する視点が全くない。役所のレベルは落ちた」(政府筋)。官邸内には宙に浮いた年金記録の照合問題に続き、厚労省の不手際で、陳謝に追い込まれるという被害者意識が生まれた。
「お年寄りの医療はお金がかかる。だけど若い人たちもせっせと支えよう。お年寄りの方々は幸せですよ、それは。だけど少しぐらい負担してくれてもいいじゃないのっていうのが、今度の医療制度なんだけどね」
20日、山口県入りした首相が演説で新制度に触れると、会場は静まりかえった。首相特有の軽い口調は、聴衆に第三者的な印象を与え、胸に響くことはなかった。
◆
新制度の理念は、小泉純一郎首相時代の03年3月28日に閣議決定された「医療制度抜本改革の基本方針」に盛り込まれている。
当初、厚労省は健保組合など若年層の多い医療保険が、多くのお年寄りを抱える国保などを財政支援する案を推した。一方、丹羽雄哉元厚相ら厚生族は、お年寄りにも応分の保険料を求め現役の負担を軽くするよう、75歳以上の独立型を主張した。
坂口力厚労相(当時)は折衷案を示し、これが原案となり、06年6月医療制度改革関連法として成立した。「改革は痛みを伴う」を基調とした小泉構造改革が推進力となった。
参院選で自民党は惨敗し、小泉改革の負の側面が敗因の一つと分析された。就任した福田首相は、会社員や公務員の扶養家族で保険料を払っていなかったお年寄りも徴収対象になったため、保険料軽減措置をとった。
17日、自民党有志議員による「後期高齢者医療制度を考える会」の初会合には42人が詰め掛けた。同会メンバーの平沢勝栄衆院議員は「地元で、お年寄りから批判を受けない日はない。自民党の大切な支持層を敵に回している」と語る。
86歳の塩川正十郎元財務相は、産経新聞(17日1面)の自身のコラムで、新制度の通知についてこう記した。 「その紙切れは私の人生を否定するものでしかなかった」
小泉政権の番頭格だった長老の言葉に、党内の動揺が広がった。
949
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/28(月) 21:20:03
◆
厚労省は与党議員に「多くの市町村は保険料が下がり、天引きが始まったら『たいしたことない』と沈静化する」と説明し続けた。ところが運営が都道府県に移行するため市区町村独自の補助がなくなり、保険料が上昇するケースがあることも分かった。
「保険料が下がる」の説明は崩れ、江利川毅事務次官も「周知の方法に工夫の余地はあった」と認めざるを得なくなった。
ある厚労族議員は「官僚が地方の補助制度を知らなかったのは不思議だろうが、保険局のエリートたちは驚くほど現場を知らない。制度の仕組みしか関心がない」と話す。
「努力なしに保険料が下がるなら、制度の意義が失われる」
今、厚労省幹部は焦りを隠さない。同省は新制度を、老人医療費の引き下げを実現した都道府県は保険料を減額できる半面、医療費抑制に失敗したら保険料を上げざるを得ないという、競争理念の導入ととらえていた。
ところが批判の高まりで、9都道府県以上の自治体が独自に税を投入し、保険料の引き下げにつながった。同省には「人気取りのルール違反」と映るが、すでに現場では制度の理念が揺れているのだ。
◆
腰が定まらない政府・与党が有権者を説得できるわけがない。
古賀誠選対委員長は3月、「制度のスタート時期を補選後に延期できないか」と谷垣禎一政調会長に打診したが、すでに手遅れだった。選挙戦後半には「安心・納得の長寿医療制度」と、新制度の利点を大書した機関紙の全戸配布に乗り出したが、効果はなかった。
ガソリンから後期高齢者へ。「ねじれ国会」は高齢者医療でも、福田政権をテストしようとしている。
毎日新聞 2008年4月28日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080428ddm002010097000c.html
950
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/28(月) 22:18:09
「保守票1万票逃げた」 '08/4/29
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衆院山口2区補選の投開票から一夜明けた28日、自民、民主両党の山口県連幹事長が県庁で記者会見した。
自民党県連の長谷川忠男幹事長は、民主党が批判を強めた後期高齢者医療制度(長寿医療制度)を敗因と認め、「(政府の)説明が足りない故に内容が分からないから『年寄りをいじめる』などとの受け止め方をされた」と述べた。
保守票の一部が民主党に流れたことを認める一方、農村部の自民離れについては「分からない」とした。民主党の選挙戦には「(財源の)裏付けのある話をしてほしい。耳障りのいいことを言い、勝ったから『政権交代だ』と言うのは問題」と批判した。
民主党県連の西嶋裕作幹事長は、周防大島町や岩国市の旧郡部で得票を伸ばしたことに「地域の人の不満と私たちが入ったタイミングが合った」と強調した。政策に財源の裏打ちがない、との批判には「中途半端になっているのは事実」との見方も示した。
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200804290056.html
951
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/29(火) 12:46:49
政権「死に体になる」山口補選・東北の自民反応
「道路決戦」の行方を占う衆院山口2区補選(27日投開票)で敗れた自民党。それでも福田政権は、ガソリン税の暫定税率復活をかけ、税制改正法案の衆院再議決に踏み切る構えだ。東北の自民党関係者には28日、「福田康夫首相は死に体になってしまう」と危機感が広がった。
「自民党政治に国民が反乱を起こした」。自民党古川支部の佐藤勝支部長(大崎市議)は、補選の結果をこう切り捨てた。
昨年9月にも、安倍晋三首相(当時)の退陣を求める申し入れ書を党宮城県連に突き付けた佐藤支部長。首相が交代しても、道路財源や後期高齢者医療制度で迷走を続ける党を嘆き「二大政党が時々交代するくらいじゃないと、いい政治にならない。それが自民党を変える一番の薬」と苦言を呈する。
「再議決は反対だ。再議決するなら、内閣総辞職するくらいの覚悟でやってほしい」。自民党系の丹治智幸福島市議(無所属)が語気を強める。
経済格差が埋まらぬ地方の不満を代弁する丹治氏は「景気浮揚には減税が一番。道路整備の必要性が薄らぐ中で、そもそもガソリン税に反対だ」と疑問をぶつける。
各県連の幹部は「再議決は必要」としながらも、政権の先行きに不安をぬぐえない。
平弘造山形県連幹事長は「福田内閣は死に体になりかねない」と危ぶむ。「野党や一時的な世論の批判に流されず、しっかり政策を訴える姿勢が大事」と注文をつけた。
補選とは言え、全国注視の国政選挙で敗れたショックは計り知れない。
柏佑整宮城県連幹事長は「再議決の意義を十分に訴えていかなければ、次期衆院選の態勢が整わない」と懸念する。津谷永光秋田県連会長も「財源を確保してもらわないと困るが、次期衆院選への影響を考えると、再議決は避けたい」と、思わず本音が漏れた。
「これまで無駄が多すぎた。国民が怒っている。政府が反省し、無駄をなくすことが重要」。山内和夫青森県連幹事長は、不透明な支出が明らかになっている道路特定財源の改革を訴える。
千葉伝岩手県連幹事長は「補選の結果と再議決は別のものだ。財源確保のため必要なことをやるだけだ」と話す。
2008年04月28日月曜日
http://www.kahoku.co.jp/news/2008/04/20080429t71029.htm
952
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/29(火) 12:47:41
衆院山口2区補選 自民田布施でも敗北
「基盤崩れたとは思わない」
27日に投開票された衆院山口2区補欠選挙は、民主党前衆院議員・平岡秀夫さん(54)が自民党新人・山本繁太郎さん(59)に2万票以上の差をつけて一騎打ちを制した。次期衆院選の前哨戦とも位置づけられた同補選の結果や今後の影響などについて、県内の主要政党幹部に聞いた。
前回2005年9月の衆院選で奪い返した山口2区の議席を再び失った自民党。岸信介、佐藤栄作の兄弟宰相を輩出した田布施町で約700票差をつけられるなど、自民党が強いとされる郡部でも苦戦した。
同党県連の長谷川忠男幹事長は、後期高齢者医療制度への説明不足を敗因に挙げ、「(自民党の支持)基盤が崩れたとは思わない」と語気を強める。一方で、「各地域ごとに票を減らした事情があるはず。ただ単に風だけではなかったかもしれない」とも述べた。
山本さんを推薦し、「公認候補と同等」という支援態勢で補選に臨んだ公明党県本部の先城憲尚幹事長は、「立候補表明が遅れ、与党への逆風が吹き荒れたことを考えると、健闘したと言えるのでは」と語った。
一方、民主党県連の西嶋裕作幹事長は「有権者の『生活を何とかしてほしい』という強い思いが補選の勝利につながった。将来、大きな転機を作った意義のある選挙だったと思えるのではないか」と強調する。
ただ、安倍前首相の選挙区(山口4区)の候補者は未定。党県連の組織力は自民党と比べて弱く、党員や地方議員の拡充など課題は多い。「地方の組織作りが大事だと思う」とした上で「全国的に注目された選挙を勝ち抜いた。(次期衆院選に)弾みがつくのではと期待している」と話した。
平岡さんを推薦した社民党県連合の佐々木明美代表は「構造改革路線で国民は痛みを感じており、その象徴が後期高齢者医療制度。有権者一人ひとりの政権与党に対する怒りが勝利を呼び込んだ」と指摘した。
自主投票とした共産党県委員会の佐藤文明書記長は「今の自公政権はめちゃくちゃ。党員や支持者はわらにもすがる思いで、民主党候補に入れたかもしれない」と推測した。
(2008年4月29日 読売新聞)山口
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/29(火) 12:56:22
クローズアップ2008:山口ショック、自民グラグラ 暫定税率法案、あす再可決
◇暫定税率法案、それでもあす再可決
何としてもガソリン税の暫定税率は復活させる−−。衆院山口2区補欠選挙での手痛い敗北から一夜明けた28日、政府・与党は30日の衆院本会議で造反者が出ないよう、与党の結束維持に躍起となった。自公党首会談では、道路特定財源の一般財源化に向けた与党協議会の設置を確認。一般財源化の担保を求めてきた中堅・若手は、とりあえず30日の再可決に応じる構えだが、「選挙の弱さ」を見せた福田康夫首相が民主党の攻勢をしのぎながら与党をまとめる道のりは険しい。【西田進一郎、田所柳子、近藤大介】
◇「造反」鎮圧に幹部躍起−−「郵政同様、除名だ」
28日午前の自民党副幹事長会議。伊吹文明幹事長が「造反をなくしてほしい。(30日の)再可決で造反すれば郵政選挙の時と同じように除名だ」と厳しい表情でクギを刺すと、室内はしんと静まり返った。だれもが05年衆院選での党分裂を思い起こした。
「道路の一般財源化は、小泉(純一郎)さんでもできなかった。それを福田さんはやろうとしているんだ!」
「福田さんを総理に出している町村派から反対の声を上げてどうするんだ!」
28日昼、国会近くのホテルで開かれた自民党町村派の総会。森喜朗元首相は15分にわたって熱弁をふるった。「山口2区ショック」に伴って再可決の決意が揺らぐことへの危機感がありありだった。
党道路族の有力者でもある古賀誠選対委員長も自派の懇談会で造反防止の必要性を訴えた。「念には念をいれなきゃいけない。結束して党の方針に従って、粛々と堂々と再可決に協力をいただく」
自民党の各派閥はこの日、所属議員にたがをはめて回った。30日再可決がもたらす逆風を意識してのことだ。
「完敗した。原因はいろいろあるだろうが、長寿医療制度も大きかった」。福田首相は28日夕、記者団に後期高齢者医療制度への反発が敗北を招いたとの見方を示した。しかし首相は補選で問われたもう一つの争点、ガソリン税の暫定税率については、迷うことなく復活への与党内手続きに突き進んだ。
午前10時に臨時党役員会、同11時半に臨時総務会、午後は1時に政府与党連絡協議会、3時に自公党首会談、5時に定例役員会。自民、公明両党は暫定税率を復活させるための租税特別措置法改正案を衆院で再可決するための「儀式」を終日続けた。衆院本会議で造反者を出さないための布石でもあった。
自民党執行部は、道路特定財源の10年間維持を定める道路整備財源特例法改正案を5月12日以降に再可決することにも神経質になっていた。党内の中堅・若手が「09年度一般財源化」という首相方針と矛盾しているとして、造反の可能性をちらつかせているからだ。
自公の若手議員らで作る「福田提案を支持し道路特定財源の一般財源化を実現する会」は28日午後、総会を開いた。その直前、自民党の大島理森国対委員長は会の中心メンバーである棚橋泰文元科学技術担当相や水野賢一衆院議員らを呼んでこう説得した。「再可決する前の段階で(一般財源化を)閣議にきちんとはかると首相も決断している」
造反も辞さない構えだった水野氏は、その直後の総会で「前進を図ることができた」と述べ、特例法改正案の再可決を受け入れる考えを示唆。党内「最強硬派」を自称する河野太郎衆院議員も「首相も前向きに対応してくれている」と同調した。
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/29(火) 12:56:40
◇議員しばる「選挙怖い」−−「庶民軽視、負ける」
衆院山口2区補選での敗北を受け、与党内では、次期衆院選での「選挙の顔」として福田首相への失望感が広がりつつある。
自民党内では、若手を中心に内閣支持率が低迷する首相の下で次期衆院選を戦うことへの疑問が強い。補選敗北後、若手の一人は「政権発足後の初めての国政選挙だが、敗北によって疑問が実証され、確信に変わった」と話す。
ただ、党内に衆目が一致する「ポスト福田」候補がいないだけに「首相に辞められても展望がない。当面は我慢するしかない」(別の若手)とのジレンマも抱え、首相に対し、表立った責任論は上がっていない。
一方、公明党やその支持母体の創価学会にとっても、補選の敗北は深刻なダメージとなった。後期高齢者医療制度の導入が支持層の反発を浴びる中、公明党は太田昭宏代表、浜四津敏子代表代行ら党幹部が相次いで選挙区入りしただけに、敗北はショックを一層大きくしている。
「補選では、公明党さんにお世話になった。お礼を申し上げる」。28日午後、国会内で開かれた政府・与党協議会。自民党の伊吹文明幹事長と町村信孝官房長官は、公明党の北側一雄幹事長に低姿勢で謝意を伝えた。ただ、同席した公明党の白浜一良参院議員会長は「後期高齢者医療制度の説明が十分でなかった」と不満をぶつけた。
創価学会幹部は「庶民の気持ちが分からない政権とのイメージが定着してきた。このままでは衆院選で与党は敗北する」と危機感を募らせている。
毎日新聞 2008年4月29日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080429ddm003010057000c.html
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/29(火) 23:40:58
選挙:衆院選・山口2区補選 敗退で政府批判が噴出−−自民党県連 /岐阜
福田政権発足後初の国政選挙となった27日の衆院山口2区補選で民主の平岡秀夫氏が勝利したことで、県内の自民党関係者から政府批判が噴出し始めた。特に後期高齢者医療制度を問題視する声が強く、「いま選挙になれば、大変なことになる」と強い危機感を抱いている。
自民党県連の猫田孝会長代理は「後期高齢者医療制度、年金問題、道路政策のいわゆる『3点セット』が敗因だ。特に後期高齢者医療制度は説明不足の感があった」と指摘。「誰が出ても、勝ち目はなかった」と話した。
自民党岐阜市支部(岐阜市連)の玉田和浩会長は「岐阜でいま選挙になれば、大変なことになる」と危機感を表した。「後期高齢者医療制度は国民に浸透させずに、いきなりだったから、こういう結果になった。国民に分かりやすく説明し、理解を得なければいけなかった」と政府の不手際を批判。揮発油(ガソリン)税の暫定税率問題についても「やらざるを得ないのは分かるが、国民は『苦しいときにまた上げるのか』と思う。国会議員は、もう少し手法を考えてやってほしい」と注文を付けた。
一方、民主党県連の園田康博代表は「結果は山口2区だけの問題ではない。『3点セット』に関する与党への国民の不満や不信の表れだ。与党はこれまで何度も国民の真意を問うべき時期があったが、逃げてきた。早期の解散総選挙を求めていく」と語気を強めた。【稲垣衆史、宮田正和】
毎日新聞 2008年4月29日 地方版
http://mainichi.jp/area/gifu/news/20080429ddlk21010056000c.html
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/29(火) 23:42:48
選挙:衆院選・山口2区補選 民主「与党への不満結実」−−県内関係者 /大分
◇自民「総選挙、予算成立後」
民主が自民に完勝した27日の衆院山口2区補選。年金、ガソリン税、後期高齢者医療制度の「自民3逆風」が吹く中での結果に、県内両党関係者とも「総選挙は先」と見通した。
自民県連の衛藤征士郎会長は、2万票差の9万4000票を「ハンディの割には頑張った方」と“善戦”を強調。「低所得層の負担が減る長寿(後期高齢者)医療制度は、20ぐらいの負担例を示せば理解は得られる。総選挙はそのプロセス後」とし、具体的には「来年度予算案成立後」と観測。5月の「ハプニング解散」は否定した。
民主県連の梶原九州男幹事長は「今の政治への不満が結実した。どの選挙区でも同じ状況が起きたはず」。総選挙は「野党側の失策でもない限り解散できないだろう」と述べた。与党政治をおかしいと思う有権者のパワー維持が課題といい、「長寿(後期高齢者)医療制度を単純に元に戻すのは現実的には難しく、責任野党として、有効な対案を明示する」と力を込めた。【梅山崇】
毎日新聞 2008年4月29日 地方版
http://mainichi.jp/area/oita/news/20080429ddlk44010363000c.html
選挙:衆院選・山口2区補選 民主当選で「社会保障に不満」−−麻生知事 /福岡
◇暫定税率の復活強調
民主党の平岡秀夫氏(54)が当選した山口2区補選について、全国知事会会長の麻生渡県知事は28日、「接戦と聞いていたが大きな差がついたと感じる。社会保障制度に有権者が不安と不満を抱えているのだろう」と県庁内で記者団に感想を述べた。
争点の一つにもなった暫定税率について、与党は30日にも衆院で改正案を再可決する方針を示しているが、麻生知事は「今回の選挙は当初は『ガソリン選挙』という位置づけだったが、だんだん後期高齢者医療制度、年金制度が主たる争点になった。争点の優先順位として暫定税率は3番目ぐらい。ぜひ復活すべきだ」と強調した。【川名壮志】
〔福岡都市圏版〕
毎日新聞 2008年4月29日 地方版
http://mainichi.jp/area/fukuoka/news/20080429ddlk40010420000c.html
957
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/05/24(土) 20:36:14
衆院3区補選回避狙う自民県連
山口での敗北に危機感
衆院山口2区補選で自民党候補者が大敗したことを受け、秋の衆院山梨3区の補選回避に向けた党県連関係者の動きが水面下で大詰めを迎えている。(矢牧久明、新美舞、小谷毅彦)
■負け戦? 山梨3区は2005年の郵政選挙で「造反組」の保坂武氏が当選、「刺客」の小野次郎氏、民主党の後藤斎氏が比例で復活当選し、3人が並び立つ。自民党の公認争いは、保坂氏が甲斐市長選に転出し、小野氏に譲る形で決着。保坂氏転出に伴い、10月26日投開票の日程で行われる補選の有無は、市長選の日程と、保坂氏の議員辞職の時期で決まる。
公職選挙法の規定で保坂氏が9月15日までに辞職すれば市長選の日程に関係なく補選は行われる。一方、甲斐市長の任期満了は10月2日。市長選の告示が9月15日以前だと保坂氏は自動的に失職するため補選が行われるが、21日告示、同28日投開票の日程だと、保坂氏が議員辞職を引き延ばせば補選は行われない。
市長選の日程は6月初旬に甲斐市選管が決める。しかし、水面下では日程を巡る駆け引きが盛んだ。3区選出の同党県議らは同市関係者に「あえて今、補選をやらなくてもいいのでは」と21日告示の日程を働き掛けている。別の県連幹部は、現時点で唯一、秋の国政選補選の可能性のある山梨3区補選について党本部が見送りたい意向であることを指摘した上で、「色々な方面と調整を図っている」と打ち明ける。
■山口ショック 小野氏と後藤氏の一騎打ちが予想される補選について当初、党県連では容認する声が支配的だった。党県連会長の保坂氏は市長選転出を党本部に報告した4月15日以降も「補選は避けられない」と周囲に漏らしていた。
しかし、その後、後期高齢者医療制度などが逆風となり、民主党候補に惨敗した山口2区補選の結果は、党本部、県連ともに大きなショックだった。選挙区で3度当選している保坂氏に比べて小野氏は地元に浸透していない。無党派層もいる保坂氏の支持者は両氏の急接近に抵抗感があるという。民主の後藤氏に票が流れることも予想され、県連内では「負け戦にエネルギーを使えない」と補選回避を訴える声が高まった。
保坂氏も「やるやらないは早急に結論を出さなくてはならないが、当事者でもある自分が色々言うべきではない」と慎重な姿勢を崩さない。ただ、回避した場合には市長選の準備が十分にできず、ギリギリまで衆院議員の身分であることについて有権者への説明も難しい。保坂氏の支持者からは「早めに辞職して市長選に専念すべき。補選はやむを得ない」との声も聞こえる。
一方、民主党の後藤氏は小沢代表が衆院解散・総選挙について「9月から12月までの間に必ずある」と述べていることを踏まえ、「補選の有無よりも、とにかく解散・総選挙をして国民の信を問い、直近の民意を確認するのが重要だ」としている。
(2008年5月24日 読売新聞)山梨
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamanashi/news/20080524-OYT8T00481.htm
958
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/06/04(水) 01:08:47
山梨3区補選不実施の公算 甲斐市長選告示は9月21日
自民党の保坂武衆院議員(山梨3区)が立候補を表明している山梨県甲斐市長選の日程について、市選管は3日、9月21日告示、28日投開票と決めた。
福田康夫首相の支持率が低迷する中、自民党は「補選は避けたい」(選対幹部)意向。このため保坂氏は市長選立候補による自動失職を選ぶとみられ、大きな状況の変化がない限り山梨3区補選は実施されない公算となった。
公選法の規定により保坂氏が9月15日以前に辞職すると、山梨3区補選は10月26日の投開票となる。辞職が9月16日以降の場合、通常なら来年4月の補選となるが、今回は任期満了が来年9月10日に迫っているため、補選は実施されない。
2008/06/03 20:21 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/200806/CN2008060301000672.html
959
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/06/04(水) 12:10:29
衆院補選回避、自民に安堵
甲斐市長選日程決まる 民主「不自然」
自民党の保坂武衆院議員が転出する甲斐市長選の日程が3日決まり、衆院山梨3区補選が行われない見通しになった。回避を望んでいた自民党県連関係者が安堵(あんど)の表情を見せれば、民主党県連関係者などからは市長選日程の不自然さを指摘する声が聞かれた。
保坂氏は3日、読売新聞の取材に対し「私が辞職する時期で補選の有無が決まる日程となったが、自動失職を視野に入れ判断したい」と言葉を選びながら慎重に語った。支援者と相談し、出来るだけ早く正式に決めるという。保坂氏は当初、辞職時期について「8月」と発言し、周囲にも「早めに市長選の準備に入りたい」と漏らしていた。しかし、4月下旬の衆院山口2区補選で自民党が民主党に敗北して状況が一変した。
自民党本部や県連では、補選が行われれば「山口の二の舞いになる」として補選回避論が支配的になった。ある党関係者は、保坂氏を後継者指名した藤巻義麿市長に補選を回避できる唯一の日程である9月21日告示、28日投開票とするように「顔を合わせるたびにさりげなくお願いしていた」と打ち明ける。
一方、民主党県連の樋口雄一幹事長は新市長の任期が投開票日からわずか5日後の10月3日からであることを指摘し、「極めて異例の日程。自民党の思惑がこもっていると考えざるをえない」と批判した。
補選となった場合、出馬の意向を示していた民主党の後藤斎衆院議員(比例南関東ブロック)は「秋には総選挙に追い込む前提でやっている。総選挙でも補選でも勝つ用意を進めるだけ」としている。
3日開かれた甲斐市選挙管理委員会では、市長選の投開票日の候補として10月2日の任期満了から30日以内の4日曜日(9月7日、14日、21日、28日)を挙げた。このうち、14、21の両日は9月定例市議会の会期中となる公算が大きい、7日は告示日が8月31日となり、市防災訓練の日と重なる−−などを理由に4人の委員が全会一致で28日投開票とするのが妥当であるとの結論に達したという。
小宮山恒三(つねぞう)委員長は自民党関係者から働き掛けがあったかどうかについて、「そんな話は一切ない」と否定した。
市選管事務局職員は「10月26日の衆院補選が行われることを前提に事務作業を進めていく」と話し、今後は投票所の立会人の確保などに追われる。6月1日現在の有権者数は5万7671人。
(2008年6月4日 読売新聞)山梨
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamanashi/news/20080603-OYT8T00770.htm
960
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/06/04(水) 12:33:55
選挙:甲斐市長選 9月21日告示、28日投開票 衆院補選は回避へ /山梨
◇保坂氏が自動失職示唆
甲斐市の選挙管理委員会が3日開かれ、任期満了(10月2日)に伴う市長選の日程を9月21日告示、28日投開票と決めた。現職の藤巻義麿市長(72)は引退を表明し、自民党の保坂武衆院議員(63)=山梨3区=が市長選出馬を明らかにしている。保坂氏が9月15日以前に辞職した場合、統一補選の対象になるが、保坂氏は辞職せずに自動失職を選択する可能性を示唆し、補選は回避される見込み。
公選法は、3月16日から9月15日に衆議院小選挙区で欠員が出た場合、10月の第4日曜日投票で補欠選挙を行うと規定している。今回の市長選日程は、保坂氏の辞職時期によっては衆院山梨3区の補選を回避できる唯一の日程だった。
甲斐市選管は日程の決定理由を「定例市議会の会期が3週間ほど必要で、議会を中断するのは困難。また9月7日投票だと、告示日が市の防災訓練にあたる」などと説明した。
一方、辞職時期を巡り、市長選への出馬意向を示した今年4月、保坂氏は「会期延長を考えると、8月(に辞職すること)が自分の意思」と明言。しかし、衆院山口2区補選で自民党候補が惨敗したことや、福田政権の支持率低下などを受け、補選回避を求める声が党内から噴出。このため、保坂氏は「党本部の意向に添う」と慎重姿勢を貫いてきた。
保坂氏は取材に対し「補欠選挙をしない方法も考えられる日程になった。後援会と早急に相談を行い、自然失職(自動失職)も視野に入れて判断する」と答えた。
ただ、保坂氏が9月15日までに辞職すれば、10月14日告示、26日投開票の日程で補選が実施される。この場合、自民党の小野次郎衆院議員(54)=比例南関東=と民主党の後藤斎衆院議員(50)=同=が出馬に前向きな姿勢を示している。
6月1日現在の甲斐市の有権者数は5万7671人(男2万8442人、女2万9229人)。【沢田勇、中村有花】
毎日新聞 2008年6月4日 地方版
http://mainichi.jp/area/yamanashi/news/20080604ddlk19010206000c.html
961
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/06/04(水) 20:11:37
2008年06月04日(水)
甲斐市長選9月21日告示 「失職も視野」
保坂氏意向 3区補選行われない見通し
自民党の保坂武衆院議員(山梨3区)が立候補を表明している甲斐市長選の日程について、同市選挙管理委員会は3日、9月21日告示、同28日投開票とすることを決めた。保坂氏が立候補と同時に自動失職、または9月16日以降に辞職する場合は、衆院山梨3区の補欠選挙が行われない日程。保坂氏は「自動失職も視野に入れ、どのような対応を取るか検討したい」と話しており、解散総選挙の前哨戦として注目された衆院山梨3区補選は実施されない公算が大きくなった。
この日開かれた市選管委員会では、任期満了(10月2日)に伴う市長選の日程について、事務局が投開票日として9月7、14、21、28日の日程を示した上で、「9月定例市議会途中に市長選があるのは非現実的。7日の場合、告示日の8月31日には防災訓練がある」として28日投開票を提案。全会一致で了承した。
公職選挙法では衆参両院の補選は4月と10月に行うが、任期満了から半年を切る場合は実施しないと規定。このため、保坂氏が9月15日までに辞職した場合、衆院山梨3区補選は10月26日に行われるが、9月16日以降の辞職では補選は実施されない。
保坂氏は山梨日日新聞の取材に、補選が行われた場合、甲斐市内では1年間に3つの選挙が行われる可能性が出てくることを挙げ、「公費負担が大きい」と指摘。また、3区を地盤とする比例代表選出の小野次郎(自民)、後藤斎(民主)の両衆院議員が補選にくら替え立候補する見通しを示し、「衆院議員が1人に減ってしまう」と強調。補選が行われない自動失職も視野に入れて対応を検討する考えを示した。後援会幹部と相談し、近く対応を決める。
http://www.sannichi.co.jp/local/news/2008/06/04/5.html
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