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海外事情・国際関係

252片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/05/31(土) 12:18:34
ウクライナ:国政迷走 ユーシェンコ大統領とティモシェンコ首相、対立深刻
 ◇色あせた「オレンジ」 市民うんざり
 ウクライナのユーシェンコ大統領(54)AP=とティモシェンコ首相(47)=の対立が深刻だ。経済・エネルギー政策で互いがけん制し合い、国政は迷走。2人は04年の欧米志向の民主革命(オレンジ革命)を共に主導しただけに、市民には政治への幻滅が広がっている。【キエフで杉尾直哉】

 ユーシェンコ大統領は今月13日、最高会議(1院制議会)で今年の所信表明に当たる教書演説を予定していたが、首相派議員が演壇を占拠し、断念に追い込まれた。ティモシェンコ氏が首相に復帰した昨年12月以降、ばらまき型の経済政策を取り、これを大統領が批判していたことに首相派が反発したためだ。現内閣は両氏がそれぞれ率いる「オレンジ派」2党が連立を組む。大統領は「ポピュリスト的な行動は慎むべきだ」と連立相手の“暴挙”を批判した。

 混迷ぶりはエネルギー政策にも及ぶ。ティモシェンコ内閣は今月21日、米資源開発企業「バンコ・エナジー」に付与された黒海沖の石油開発権のはく奪を決めた。昨年10月、大統領が承認していた事業だが、「同社の背後にガスプロムなどのロシア資本がある」との疑惑が理由だ。大統領からの言及はないが、バンコ側は「ガスプロムとの関係は一切ない。内閣決定は契約違反だ」と反発する。

 キエフの政治評論家、ポグレビンスキー氏は「来年末の次期大統領選で再選を狙う大統領は、首相の人気が上がるのを望んでいない。両者のいがみ合いの本質は主導権争いだ」と指摘する。

 国政の混乱は、今月25日のキエフ市長選にも波及した。「オレンジ派」は統一候補を擁立できず、70人が出馬。結局、非オレンジ派の現職が再選した。

 大統領選の前哨戦と位置づけられた市長選は、各派が有権者に金品をばらまき、「ウクライナ史上最も金のかかった選挙」といわれた。ある男性は「首相派候補に投票する見返りとして300フリブナ(約6000円)をもらった」と明かした。「民主派を自称する政治家たちの国民不在の争いにうんざりしている」と話す会社員ボグダンさん(25)は、70人の候補者名が記載され1メートルの長さになった投票用紙の「全候補に反対」欄に印を付けて“抗議”した。

 それでも、ロシアのような強権政治でないことに意義を見いだす国民もいる。オレンジ革命の原動力となった市民デモを支援し、現在、二つのラジオ局を擁するメディア企業「コミュニコープ」の幹部、バビネッツ氏は「民主主義で大事なのは誰が国を支配するかではなく、いかに市民社会が権力を管理する制度を確立するかだ。ウクライナでは何年もかかるだろうが、我々は確実に民主化への道を進んでいる」と述べた。

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 ■ことば

 ◇ウクライナの権力構図
 大統領は国家元首で軍最高司令官も務める。首相の指名・任命は大統領が行うが、最高会議の承認が必要。また、04年の憲法改正で大統領の権限が縮小され、国防、外務を除く閣僚の任命は首相の権限となった。このため首相が内閣を直接支配する強力な立場に置かれ、大統領との間で政策にそごが生じる原因となっている。

毎日新聞 2008年5月31日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/world/news/20080531ddm007030145000c.html

253片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/06/01(日) 04:14:12
イスラエル:オルメルト首相、窮地に…汚職疑惑
 【エルサレム前田英司】汚職疑惑に直面するイスラエルのオルメルト首相が、閣内から相次いで「辞任勧告」を受け窮地に陥っている。すでに各党は国会の解散・総選挙を視野に動き始めており、政局は混迷する一方だ。疑惑を否定する同首相は6月2日から訪米し、ブッシュ大統領との「蜜月関係」の誇示を行うことで、失地回復を狙っている。

 イスラエル捜査当局は今月、収賄罪などを視野にいれた首相の疑惑の捜査開始を発表。27日、検察側がオルメルト氏への献金者である米国人実業家を事情聴取し、政局は一気に流動化した。

 実業家は選挙支援などで過去15年間に計約15万ドル(約1500万円)を現金でオルメルト氏に提供したと証言。この中にはオルメルト氏のワシントン滞在費(3日間4700ドル以上)や、私的な旅費(2万5000ドル)も含まれると明かした。不正については「(金銭提供の)見返りはない」と否定している。

 汚職疑惑を受け、オルメルト連立政権の最大のパートナー、中道左派・労働党のバラク国防相が28日、事実上の辞任勧告を行った。オルメルト氏が党首の中道右派カディマのリブニ外相も29日、「あらゆる事態を想定すべきだ」と公言。解散総選挙や同党の党首選を念頭に党内調整を加速している。野党側も選挙態勢を強めており、一部で「年内総選挙」の見方も出ている。

 疑惑は中東和平の行方にも影を落とす。総選挙となれば「年内妥結」を掲げたパレスチナ和平交渉は空転し、再開を発表したばかりのシリアとの交渉も停滞は必至だ。パレスチナ自治政府は「和平交渉に悪影響を与える」(ルデイネ議長顧問)と憂慮している。

毎日新聞 2008年5月31日 11時15分(最終更新 5月31日 12時18分)
http://mainichi.jp/select/world/mideast/news/20080531k0000e030031000c.html


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