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日本諸分野外交

1片言丸 </b><font color=#FF0000>(/3J5SzQQ)</font><b>:2005/04/11(月) 23:52:26
対アメリカとかアジアとか

245片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/01(日) 21:24:46
米有力紙が連日の日本批判 慰安婦、教科書、捕鯨… '07/4/1
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200704010280.html

 【ニューヨーク1日共同】米有力紙ニューヨーク・タイムズは三月三十一日と四月一日付の紙面で、従軍慰安婦や教科書、捕鯨の問題をめぐり日本の姿勢を批判する記事を相次いで掲載した。安倍晋三首相の訪米を前に、同紙の論調は厳しい内容が目立つ。

 三十一日付では、従軍慰安婦への旧日本軍の関与を指摘してきた吉見義明・中央大教授(日本現代史)のインタビューを伝え、安倍首相ら保守派が教授の見解の否定に躍起になってきたとする記事を、国際面の一ページを使って掲載した。

 一日付の紙面は、日本の高校教科書の検定結果を報道。文部科学省が、太平洋戦争末期の沖縄戦の集団自決をめぐる記述から日本軍の強制に関する部分を削除させたと伝え、日本が歴史修正を推し進めていることの表れだと指摘した。

 また同日付の社説は捕鯨問題を取り上げ、世界の大部分がクジラ絶滅の危機を認めているのに、日本は「この素晴らしい哺乳類」の虐殺を擁護していると批判した。

 慰安婦と教科書問題は、同紙の東京駐在記者が執筆、捕鯨の社説もこの記者の記事を基にしている。

246片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/03(火) 14:52:45
統一教会保有する土地管理会社社長が誘拐される
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_04/t2007040310.html

 【サンパウロ=夕刊フジ特電】パラグアイ国家警察などによると、同国南東部カアグアス県で1日午後3時45分(日本時間2日午前2時45分)ごろ、現地土地管理会社「ビクトリア」社長、太田洪量さん(62)=首都・アスンシオン在住=と秘書の山口佐和子さん(37)=同=ら計4人が3、4人組の武装集団に拉致された。被害者にはたまたますれ違った警察ら官2人も含まれているとみられる。

 会社には同日夜、身代金現金2万5000ドル(約300万円)を要求する電話があったという。太田さんはブラジル国境にあるシウダー・デル・エステで開かれた統一教会の集会に出席した後、山口さんと車に乗ってアスンシオンへ向かっている途中、警察の検問を装う誘拐団に襲われた。たまたますれ違ったパラグアイ人の警官と婚約者も行方不明となっている。

 太田さんは10年ほど前から日本とパラグアイを往復して宗教活動を行ってきたが、昨年から統一教会が保有する60万ヘクタールの土地を管理する同社の社長に就任したという。

 外務省のホームページによると、パラグアイでは1973年から現在までに40件の誘拐事件が発生。現地の富裕層や元政府高官を狙った身代金目的の犯行が多いという。05年には2人の人質が殺害される事件もあった。06年に入り、組織的な誘拐グループが発生し、同省は注意を呼びかけていた。また、車内に一時的に拘束し、カードで金を引き出させる“プチ誘拐”も都市部で発生しているという。

 2005年の調査によると、パラグアイでは在留邦人3559人、日系人約7000人が確認されている。

 駐パラグアイ日本大使館の山本哲史参事官は「事件の性質上、事件の有無も含めて一切、コメントを差し控えたい」としている。外務省邦人テロ対策課も同様に一切のコメントを避け、現地との情報収集を急いでいる。
ZAKZAK 2007/04/03

247片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/05(木) 09:32:41
慰安婦問題:日米首脳電話協議 火種が消えたかは不透明
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/feature/news/20070405k0000m010162000c.html

 安倍晋三首相の初訪米を控え、政府はいわゆる従軍慰安婦問題を巡る米国内での批判の鎮静に躍起になっている。首相は3日のブッシュ米大統領との電話協議で、同問題で旧日本軍の関与を認めた河野洋平官房長官談話(93年)を踏襲する立場を伝え、大統領も首相の説明に理解を示したが、火種が消えたかは不透明だ。

 「私の発言が正しく報道されていないので、念のため大統領に私の真意を伝えた」。首相は4日、慰安婦問題に触れた意図を記者団にこう語った。米国の理解が得られていると強調するためか、首相は「念のため」を2度繰り返した。

 慰安婦問題について政府内には、首相が3月11日のNHK番組で今回と同様の説明をしたことで「幕引き」となるとの楽観論が強かった。しかし、下村博文官房副長官が旧日本軍の直接の関与を否定する発言を行い、問題は再燃。米外交筋は「『官邸はナショナリストの集まり』という見方を強めてしまった」と失望を隠さない。

 首脳会談で慰安婦問題が取り上げられる可能性を懸念した政府は、先週末から電話協議の準備に着手。塩崎恭久官房長官は4日の記者会見で「大統領は首相の真意を十分理解されたのではないか」と述べ、この問題は首脳会談のテーマにならないとの見通しを示した。

 電話協議でブッシュ大統領も「今の日本は第二次大戦中の日本ではない」と述べ、首相の立場に理解を示した。だが、米下院に提出されている慰安婦問題での対日謝罪要求決議案は、首相訪米後の採択が有力視されている。「敏感な人権問題」(日米関係筋)であると同時に、この問題が第二次世界大戦という「過去」にどう向き合うかという要素を持つからだ。

【大前仁】

毎日新聞 2007年4月5日 1時14分

248片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 09:55:47
首相「年内訪中を検討」
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20070407AT3S0602306042007.html

 安倍晋三首相は6日、中国の温家宝首相の来日に先立ち中国中央テレビと香港フェニックステレビのインタビューを受けた。「年内の中国訪問を検討したい」と明言。9月ごろをメドに日程調整が進む見通しだ。

 安倍首相は就任直後の昨年10月に訪中しており、実現すれば2回目となる。3月に訪中した自民党の中川秀直幹事長に胡錦濤国家主席が首相訪中を招請していた。(07:01)

249片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/10(火) 08:23:23
温家宝首相:11日来日 安倍首相と会談、国会演説も
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/kokkai/news/20070410k0000m010088000c.html

 中国の温家宝首相が11日、中国首相として約6年半ぶりに日本を訪問し、安倍晋三首相と会談する。両首相は昨年10月の安倍首相訪中の際に合意した「戦略的互恵関係」の具体化について協議し、会談後にエネルギーや環境分野などでの協力をうたった共同文書を発表して友好ムードを強調したい考えだ。ただ、焦点の東シナ海ガス田開発問題では、進展は困難な見通し。歴史問題も依然くすぶっており、課題も多い会談となりそうだ。

 温首相は天津出身の64歳で、北京地質学院で地質構造を専攻したエンジニア。85年に胡耀邦総書記(当時)に共産党中央弁公庁副主任に抜てきされ、03年3月に首相に就任した。党内序列は第3位。農村の教員一家で育ち「誠実で飾り気のない人柄」(北京の外交関係者)という。

 今回の訪日を「氷を解かす旅」と位置づける温首相は、幅広く日本国民と接触し「相互信頼と友情を増進させたい」と語る。12日には中国首相として初の国会演説を行うほか、天皇陛下と会見。最終日の13日には大阪・京都を訪問し、農家を視察するほか、立命館大学で学生と交流する。

 塩崎恭久官房長官は9日の政府与党連絡会議で、温首相訪日について「『戦略的互恵関係』の構築に向け、議論が深まると期待している」と述べた。首脳会談では閣僚・副首相級の「日中経済閣僚会議」の初会合を12日に開くことや、日本のコメの対中輸出などで合意する見通しだ。

 ただ「戦略的互恵」の目玉に期待されるガス田問題では、共同開発の対象海域を巡る両国の主張の隔たりが埋まらず、外務省の谷内正太郎事務次官は9日の記者会見で「(前向きな)方向性が出てくる見通しは立っていない」と述べた。自民党の中川昭一政調会長が4日、協議の難航について「自分の財布(資源)が(中国に)盗まれる」と政府の対応に不満を表明するなど、日本側はガス田問題が対中感情悪化につながることを懸念する。

 一方、中国側にとって今年は、盧溝橋事件から70年など「歴史的に敏感な年」(李肇星外相)。最大の懸念は、安倍首相の靖国神社参拝で日中関係が再び冷却化することだ。会談で温首相が、直接的な表現を避けつつも「日中関係の大局重視」を促し、参拝をけん制する可能性もある。【中田卓二、北京・西岡省二】

毎日新聞 2007年4月9日 20時01分 (最終更新時間 4月9日 22時24分)

250片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/12(木) 05:07:50
日中首脳会談:「氷を溶かす旅」の一歩 まずは経済から
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20070412k0000m010139000c.html

 中国の温家宝首相が11日、日本を訪れ、長らく途絶えていた日中首脳の相互訪問がようやく復活した。到着後ただちに開かれた安倍晋三首相との会談では、両国が目指す「戦略的互恵関係」の構築・強化が確認された。だが、両国間には、靖国神社参拝に象徴される歴史問題が関係改善を阻むトゲとして残る。「氷を溶かす旅」(温首相)は、両国共通の利益を追求する新時代に向け、日中をスタートラインにつけたに過ぎない。【中田卓二、大貫智子、鈴木玲子】

 「あいにく雨になりましたが、温首相の来日で(日中関係に)明るい日差しが差すことになります」。安倍首相は会談冒頭、京都にある周恩来元首相の碑文「一線陽光穿雲出」(一筋の陽(ひ)の光が雲間から差す)を引用し、6年半ぶりの中国首相の訪日を歓迎した。

 会談では、閣僚・副首相級の「日中ハイレベル経済対話」の設置や、地球温暖化問題での「ポスト京都議定書」交渉への積極的な参加などで合意。温首相は日本へのトキ贈呈も表明し、友好ムードの演出に努めた。

 可能な分野から関係強化を図り、懸案を乗り越えていく−−。それが「戦略的互恵」のアプローチであり、経済はその一番手と言える。温首相が石油・石炭業界の国営企業首脳らを100人規模で同行させたのも意欲の表れだった。

 ただし、この日発表された共同記者発表の策定では会談直前まで両国政府のぶつかり合いが続いた。例えば3日にインドで行われた日中外相会談。麻生太郎、李肇星両外相は東シナ海のガス田開発をめぐり、激しくやり合った。

 麻生外相「具体的な合意が戦略的互恵の『骨』として必要だ。今回の訪日のタイミングを逃せば解決は難しくなる」

 李外相「分かっているが、技術的な問題がある」

 結局、首脳会談での合意は見送られ、「秋に具体的な方策をまとめ、首脳に報告することを目指す」(記者発表)にとどまった。

 台湾問題では中国が日本に踏み込んだ表現を求めた。昨年10月の安倍首相訪中では会談成功を優先させ、共同記者発表に盛り込まなかったが、今回は強く要請。しかし、日本は最後まで応じず、安倍首相が口頭で「独立を支持しない」と述べるにとどめた。

 何を文書化し、何を見送るか。詰めの作業が外務省の佐々江賢一郎アジア大洋州局長と中国の武大偉外務次官との間で歓迎行事中も続けられた。

 「氷を砕く旅」だった安倍首相訪中に続く今回の訪日を「氷を解かす旅」と表現した温首相。小泉純一郎前首相の靖国神社参拝で首脳対話もできなかった時期に比べれば氷は確かに砕けた。だが、氷を解かす過程で生じる新たな摩擦をどう克服するか、互恵関係が試される。

毎日新聞 2007年4月11日 23時13分 (最終更新時間 4月12日 1時11分)

251片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/12(木) 12:32:32
歴史問題、実際の行動で態度表明を…温首相が国会演説
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070412it05.htm?from=top

 中国の温家宝首相は12日午前、衆院本会議場で「友情と協力のために」と題する演説を行い、中日両国関係をさらに発展させる考えを示すとともに、歴史認識や台湾問題で日本に慎重な対応を求めた。

 一方で、昨年10月の安倍首相の訪中以来続く関係改善の維持と発展が地域や世界の安定に貢献することを強調した。中国首相の国会演説は初めて。

 温首相は冒頭、「昨年10月の安倍首相の中国訪問が氷を割る旅だったなら、今回の訪問は氷を解かす旅となるよう願っている」と述べ、日中関係の改善を定着させていくことが重要だとの考えを示した。

 歴史認識問題では、「日本政府と日本の指導者が侵略を公に認め、被害国に深い反省とおわびを表明したことは積極的に評価している」と述べた。そのうえで、「日本側が態度の表明と約束を実際の行動で示されることを心から希望する」として、安倍首相が靖国神社を参拝しないよう暗に求めた。

 一方、11日の日中首脳会談で具体的な取り組みを示した戦略的互恵関係に関しては、諸課題に日中がともに対応していくことの重要性を強調した。そのうえで、台湾問題に触れ、「台湾問題は中国の核心的利益にかかわる。台湾当局による『台湾の法的独立』および他のいかなる形の分裂活動にも断固として反対する。日本は台湾問題の高度な敏感性を認識し、約束を厳守し、慎重に対処するよう希望する」と訴えた。

 東シナ海のガス田問題については、「両国には一部の具体的な利益と一部の問題に関する見解に相違があることは認めなければならないが、共通利益と比べれば到底、副次的だ」と語り、共同開発の原則で解決を目指す考えを示した。

 これまでの日本の経済協力などについては、「中国の改革開放と近代化建設は日本政府と国民から支持と支援をいただいた。中国人民は、いつまでも忘れない」と謝意を述べた。

(2007年4月12日12時8分 読売新聞)

252片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/12(木) 21:03:45
温首相が原稿の一部を読み落とし、意図的との憶測も
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070412i211.htm

 中国の温家宝首相が12日に行った国会演説で、準備されていた原稿の一部を読み落とす一幕があった。

 読み落としたのは「日本は戦後平和発展の道を選び、世界の主要な経済大国と重要な影響力を持つ国際社会の一員となりました。中国人民は日本人民が引き続きこの平和発展の道を歩んでいくことを支持します」などとした段落。

 演説終了後、中国政府から日本外務省に対し、「拍手の合間で原稿を読み始めるところを間違えた単純なミス」という連絡があったという。

 温首相の演説をめぐっては、歴史や台湾問題で厳しい表現が多かったため、日本政府が事前に「表現を弱められないか」と打診し、中国政府が拒否した経緯があった。このため、日本側では一時、「戦後日本の平和発展を評価した段落を意図的に省略したのでは」との憶測を呼んだ。

(2007年4月12日19時11分 読売新聞)

253片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/13(金) 07:52:02
うまいわ、謀略の国。

「全く聞いていなかった」と政府困惑…天皇陛下へ訪中招請
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070412i213.htm

 中国の温家宝首相が12日、天皇陛下に2008年北京五輪時の訪中を招請したことについて、日本政府は「全く聞いていなかった」などとして、中国側の意図を測りかねている。

 安倍首相は同日夕、「まだ全くそのことについて報告を受けていません。聞いてみようと思います」と記者団に語った。

 北京五輪については、中国政府が皇太子ご夫妻の招待を日本政府に非公式に打診したことがある。

 外務省幹部は12日、「政府は何も検討していない。事前調整もなく、天皇陛下にこんな話をするのは信じられない」と語った。

(2007年4月12日22時40分 読売新聞)

254片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/13(金) 09:50:46
微笑の裏に皮肉チクチク 温家宝首相、国会で演説
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/47424/

 中国の温家宝(おんかほう)首相(64)は12日、中国の首相として初めて衆院で国会演説する一方、閣僚級の「ハイレベル経済対話」の設立会合に出席するなど「微笑外交」を展開した。だが、中国外務省は12日、11日の日中首脳会談で共同開発の具体策を今秋までまとめる方針で一致した東シナ海のガス田開発について、日中中間線の中国側海域で開発している「白樺(しらかば)」(中国名・春暁(しゅんぎょう))などは対象に含めない考えを示し、日本側に冷や水を浴びせた形になった。温首相の今回の訪日は本当に「氷をとかす旅」なのだろうか?
 その温首相の国会演説はどんな様子だったのか。
 温首相は穏やかな口調ながら、歴史問題などで随所に皮肉をちりばめ、安倍晋三(あべ・しんぞう)首相(52)の靖国神社参拝を牽制(けんせい)した。硬軟織り交ぜた中国外交の老獪(ろうかい)さに日本の国会議員たちがまたも翻弄(ほんろう)された印象が強い。
 温首相は、笑顔を絶やさず約40分間の演説を続け、時に自ら拍手してみせた。だが、自らの来日を「氷をとかす旅」と表現した割には、歴史認識をめぐる日本批判に多くの時間を割いた。先の大戦を「中国侵略戦争」と断じ、「中国人民の心に言葉では言い表せないほどの傷と苦痛を残した」と強調した。
 その上で「その責任は少数の軍国主義者が負うべきで一般の日本国民も戦争の被害者だ」と強調した。日中国交正常化(1972年)以来の中国指導部の常套(じようとう)句だが、靖国神社の「A級戦犯」分祀(ぶんし)を求める際のフレーズでもある。
 ハプニングもあった。温首相が演説原稿にあった「戦後日本の平和発展の道を中国人民が支持する」という部分を読み飛ばしたのだ。後になって「安倍首相がよく使うフレーズだけに意図的に外したのではないか」(自民中堅)との見方も広がった。
 温首相は小泉純一郎(こいずみ・じゅんいちろう)前首相(65)の座右の銘「信なくば立たず」も引用し、「国と国との往来はなおさら誠実と信義を本とすべきだ」と述べた。前政権での日中関係の冷え込みを当てこすったようだ。小泉氏は最後まで姿を見せなかった。

255片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/15(日) 21:13:52
唐家旋が2位?

中国外交は「極めて非常識」=「中華思想」と批判−自民政調会長
4月15日21時0分配信 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070415-00000097-jij-pol

 自民党の中川昭一政調会長は15日、都内のホテルで講演し、日本から昨年秋に安倍晋三首相が訪中したのにもかかわらず、中国側はトップの胡錦濤国家主席ではなく、温家宝首相が訪日したのは「外交上極めて非常識だ」と厳しく批判した。
 中川会長は「日本のナンバーワンが行ったのに、中国のナンバー3が来るというのは外交儀礼から言って、おかしい」と指摘。中国側の考えは「中華思想」であり、外国指導者の訪中に関して昔の「朝貢」のような感覚を持っているのではないかと語った。共産党総書記である胡主席は党内の公式序列首位だが、温首相は第3位とされている。

256片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/17(火) 15:39:47
自民 日中首脳会談に不満
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/04/17/k20070417000084.html

自民党の外交関係の合同会議が開かれ、さきに行われた安倍総理大臣と中国の温家宝首相との首脳会談について、東シナ海のガス田開発の問題をめぐる合意などに対して、出席者から不満が相次ぎました。
会議では、外務省の担当者が、さきの日中首脳会談について報告したのに対し、出席者からは「温家宝首相は『拉致問題を理解して同情し、必要な協力を行っていく』と言ったが、当たり前のことで、具体的な協力の中身は触れられていない」といった意見など、会談内容に関する不満が相次ぎました。とりわけ、会談で「比較的広い海域での共同開発に向けてさらに協議を加速させる」とされた東シナ海のガス田開発の問題について、出席者からは「中国は協議すると言いながら、ガス田で生産を始めていることが明らかになった。ほんとうに信じられるのか」という意見や、「日本側も対抗して試掘を進めないと交渉にならない」といった意見など、きぜんとした対応を求める意見が相次ぎました。

“胡主席の早期訪日が必要”
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/04/17/k20070417000085.html

自民党の中川政務調査会長は、記者団に対し、中国の温家宝首相が日本を訪問したことに関連し、「温首相は、外交的に安倍総理大臣のカウンターパートではない」と述べ、胡錦涛国家主席が早期に日本を訪問することが必要だという考えを示しました。
この中で、中川政務調査会長は「日本と中国が『戦略的互恵関係』を目指すのであれば、日本の政治のトップである安倍総理大臣が、政権発足後、真っ先に中国に行ったのだから、次は胡錦涛国家主席が日本を訪問する番だ。温家宝首相の日本訪問は意味あるものだったが、温首相は安倍総理大臣のカウンターパートではない」と述べ、胡主席が早期に日本を訪問することが必要だという考えを示しました。そのうえで、記者団が「中国側の対応は、世界の文化・文明の中心が中国にあるという、いわゆる中華思想の表れだととらえているのか」と質問したのに対し、中川氏は「わたしがそうした発言をしたことは否定しない。これで、両国間の交流の第1ラウンドが終わったということではない」と述べました。

257片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/17(火) 21:39:49
ガス田開発、難航必至 自民で対中批判噴出
http://www.chugoku-np.co.jp/NewsPack/CN2007041701000572_Politics.html

 自民党内で17日、日中間の懸案となっている東シナ海ガス田問題をめぐり、中国の対応に批判が噴出した。政府は日中首脳会談の合意に基づき今年秋までの共同開発案策定を目指すが、国内調整の難航は必至だ。政府内には「日中関係改善の動きが足踏みしかねない」(外務省筋)との懸念も出始めており、安倍晋三首相は難しい判断を迫られそうだ。

 自民党が17日開いた外交部会などの合同会議では、安倍首相と温家宝首相の会談を受け「既にガス田生産を始めようとしている中国と共同開発ができるのか」との不信の声に加え、「中国に対抗して、日本もガス田を早期に試掘すべきだ」との強硬論も出た。

 中国側は日本をけん制するかのように、領有権で対立する尖閣諸島の周辺などでの共同開発案を示している。自民党内の異論の背景には、独自に開発を進める一方で、共同開発についても自国に有利な提案で主導権の確保を狙う中国への強い警戒感がある。

258片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/23(月) 16:28:16
自民 首相訪米の成果を注視
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/04/23/k20070423000014.html

安倍総理大臣が就任後、初めてアメリカを訪問しブッシュ大統領と会談することについて、自民党内では、日米同盟の強化につながることに期待する声が大勢ですが、一部には、北朝鮮政策で日米の対応に隔たりがあるとして、成果に懐疑的な見方も出ています。
安倍総理大臣は、今月26日から、就任後、初めてアメリカを訪問し、ワシントン郊外のキャンプデービッド山荘で、ブッシュ大統領と首脳会談を行うことにしています。今回のアメリカ訪問について、自民党内では、安倍総理大臣の出身派閥の町村派の町村前外務大臣が「在日アメリカ軍の再編やミサイル防衛システムの研究を円滑に進めるためにも成果を期待したい」という考えを示したほか、「北朝鮮の核問題や拉致問題の解決に向けて日米が引き続き連携して対処するため、首脳会談では信頼関係の再確認をしてほしい」などと、日米同盟の強化につながることに期待する声が大勢です。一方で、安倍総理大臣の外交政策に批判的な議員からは、北朝鮮政策で、アメリカが柔軟な対応を見せているのに対して日本は圧力一辺倒で、対応に隔たりがあるとして、「どれだけの成果があがるのか疑問だ」といった懐疑的な見方も出ており、それぞれ、安倍総理大臣の初めてのアメリカ訪問の成果を注視したいとしています。

259片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/27(金) 09:31:42
GW外遊先、主要国復活
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20070427AT3S2601526042007.html

 与野党幹部や主要閣僚の大型連休中の外遊日程が固まった。安倍晋三政権で日中関係が改善していることを踏まえ、与党幹部の中国訪問が目立つ。政府では安倍首相が26日に米国、中東歴訪に出発、同日午前(日本時間同日深夜)にワシントン郊外のアンドリュース空軍基地に到着した。甘利明経済産業相は中央アジアで資源外交を展開する。
 小泉純一郎前政権では閣僚らに「戦略的外交」を呼び掛け、日本の閣僚では初となるような小国訪問を奨励していた。今年は安倍政権となり、欧州など主要国訪問が復活した格好だ。
 連休中に訪中するのは、自民党の二階俊博国会対策委員長や山崎拓、加藤紘一両氏らに加え、高村正彦、町村信孝両氏ら日中友好議員連盟のメンバーだ。超党派の議連訪中団には社民党の渕上貞雄氏や共産党の穀田恵二国対委員長らも参加する。日中の友好ムードを受け、中国側が「受け入れ」を活発化させているともいえそうだ。
 甘利経産相がカザフスタンなどを訪問する狙いは、原子力発電の燃料となるウランの確保だ。エネルギー関係企業トップら民間人も多数同行する。野党では民主党の菅直人代表代行が林業視察のためドイツとフランスを訪問。鳩山由紀夫幹事長はシンポジウム参加のため韓国を訪れた。国民新党の亀井久興幹事長は台湾で新幹線延伸の記念式典に出席する予定だ。

260片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/27(金) 21:09:29
GW:与野党実力者の外遊ラッシュ始まる
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/feature/news/20070428k0000m010110000c.html

 大型連休中の与野党実力者の外遊ラッシュが始まった。重要法案の審議がヤマ場を迎える終盤国会、7月の参院選が控える中での外遊には与野党双方から批判も出ているが、参院選後に想定される政局での出番を意識し、海外での人脈づくりに手を伸ばしておきたいという思惑もあるようだ。

 「大型連休中には(外遊などで)多少英気を養うことも必要だが、天下分け目の決戦が目前であることを考慮してほしい」

 27日の自民党役員連絡会で、中川秀直幹事長は党幹部にこう呼びかけたが、二階俊博国対委員長は同日から訪中するために欠席。当の中川氏自身も統一地方選、参院福島・沖縄補選の疲れからか「連休は少し休もう」と周辺に語るなど、必ずしも選挙ムードにはなっていない。

 与党実力者の外遊先で目立つのは中国と韓国。参院選後の「安倍(晋三首相)包囲網」形成を目指す山崎拓前副総裁と加藤紘一元幹事長が27日に北京入り。唐家セン国務委員らと会談するほか、中朝国境に近い延吉も視察し、その後韓国に入り、宋旻淳(ソンミンスン)外交通商相と会談する。

 高村正彦元外相、町村信孝前外相らは日中友好議連の枠組みで28日北京を訪問し、温家宝首相と会談、雪解けが進む友好ムードの促進を図る。

 自民党の石原伸晃幹事長代理は、日米首脳会談が終わった後の5月1日から訪米し、ワシントンで米上下院の若手議員と意見交換。中川昭一政調会長は28日からロシアを訪問。経済産業相経験者として、エネルギー戦略分野で現地の民間人と意見交換する予定だ。

 公明党は参院選を理由に一部議員を除き、外遊を自粛する。

 閣僚では、久間章生防衛相が米国、イタリア、ベルギーを訪問。米国では麻生太郎外相とともに日米安全保障協議委員会(2プラス2)に出席する。麻生外相はロシアも訪問し、日露外相会談に臨む。

 野党では、民主党の菅直人代表代行が林業視察の目的で、ドイツとフランスを訪問。前原誠司前代表は訪米、現地で自民党の額賀福志郎元防衛庁長官らと合流、ゲーツ国防長官と会談する。

【中澤雄大、大場伸也】

毎日新聞 2007年4月27日 20時56分

261片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/27(金) 21:48:33
首相初訪米 米メディア冷ややか 両首脳の支持率低下指摘(04/27 13:57)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/22992.html?_nva=12

 【ワシントン26日西村卓也】安倍晋三首相の初訪米に対し、米マスコミは二十六日、比較的冷淡な反応を見せた。両首脳の国内での支持率低下を指摘したり、ブッシュ大統領と小泉純一郎前首相との緊密な関係と比較したりする報道が目立った。

 米紙ニューヨーク・タイムズは二十六日、慰安婦問題を取り上げながら、「アジアがこの歴史問題で分裂したら日本側に付く国はない」として、孤立化する危険をはらむ日本との同盟強化を懸念する政治学者の見解を引用。安倍首相と日本のナショナリズムが結びついているとの見方も紹介し、首相のタカ派の側面を強調した。

 AP通信は「国内での人気がともに低下し、両国関係にも緊張が漂う中、大統領は首相を歓迎した」と報道。ロイター通信は「両首脳は以前会ったことはあるが、前任の小泉首相のような密接な関係をつくる時間はなかった」と紹介した。

 同日は、米民主党の大統領候補の討論会や、上院でイラク駐留米軍撤退を盛り込んだ法案が可決されるなど、大きなニュースもあったため、テレビ各社は、安倍首相の到着の様子を短時間放映するなど、淡々とした扱いだった。

262片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/28(土) 08:48:26
エリツィン葬儀:「要人派遣せず」に与野党から批判
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/feature/news/20070428k0000m010143000c.html

 23日死去したロシアのエリツィン前大統領の葬儀に、日本政府が要人を派遣しなかったことが波紋を広げている。葬儀には米国のブッシュ元大統領、クリントン前大統領ら各国の元首級の要人が参列したが、日本からは現地の斎藤泰雄駐露大使。麻生太郎外相は27日の衆院外務委員会などで「間に合う飛行機がなかった」と釈明したが、不発に終わった「弔問外交」に、与野党から政府の機動力不足を指摘する声が出ている。

 「日露関係の緊密化のためには、大使よりもハイレベルな特使の派遣が必要だったのではないか」。公明党の丸谷佳織衆院議員は同日の衆院外務委で、斎藤大使を出席させた政府の対応を批判。民主党の武正公一衆院議員も衆院テロ防止・イラク支援特別委員会で同様の批判を展開した。

 25日の葬儀にはクリントン、ブッシュ両氏のほか、各国からケーラー独大統領、メージャー前英首相ら多くの要人が参列した。

 麻生外相は答弁で(1)ロシアから「各国代表団の公式招待はしない」と表明があった(2)葬儀の通報を受けたのは24日午前で、商用機では葬儀に間に合う便がなかった−−と強調。対露外交の重鎮・森喜朗元首相の派遣も検討したが「チャーター便の手続きが間に合わなかった」とし、「数十人乗りの小さなチャーター便で(緊急の海外出張に)行ける(体制)というのを、今後考えるべきではないか」と述べた。

 だが、隣の韓国は韓明淑(ハンミョンスク)前首相が死去の報と同時にモスクワに飛び、葬儀に間に合った。丸谷氏に「すぐ弔問に行くことは考えられる」とただされた麻生外相は「亡くなったと同時に(特使を)送っておけば、こんな(大使出席という)ことにならなかった。反省の一つ」と答えた。エリツィン氏の死去発表直後(24日未明)に出されたのが麻生外相の談話だけで、安倍晋三首相のコメントが出なかったことにも、外務省内などから疑問の声が出ている。

 外国要人の葬儀を巡っては05年4月、ローマ法王ヨハネ・パウロ2世の葬儀に小泉純一郎首相(当時)の特使として川口順子首相補佐官(同)が出席。葬儀にはブッシュ米大統領やブレア英首相ら、世界180を超える国・地域から元首・首脳級の要人が参列しており、首相が出席しなかったことが国内で問題視された。【中田卓二】

毎日新聞 2007年4月28日 3時00分

263片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/28(土) 18:52:26
首相の「言葉」しかこの窮地は救えない=岡本行夫(その1)
http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20070424-02-0501.html

人権問題や歴史問題をめぐる世界の潮流を見落とした安倍発言が、
世界の日本への視線を厳しいものにしている。訪米を控えた安倍首相の責任は重い


変化するアメリカ
−−いわゆる従軍慰安婦問題に関してアメリカ下院に非難決議案が提出されるなか、安倍首相が軍による強制連行などの「狭義の強制性」を否定する発言をしたことで、アメリカのみならず、各国から激しい批判を浴びている。一連の経緯をどう見るか。
 
岡本 三月二十四日付の『ワシントン・ポスト』紙は、安倍首相の発言は「民主国家の指導者として恥である」とまで書いた。アメリカの新聞の社説で、あれほどひどく先進国の指導者を批判したものを読んだのは初めてだ。「狭義の強制性」があったかどうか、彼らにとっては単なる言い訳に聞こえるのだろう。
 そもそも今回のような決議案は年に何千本も提出され、そのうち採決に付されるのは一〇%ほど、成立するのはそのうち五%ほどというのが実態だ。マイク・ホンダ議員が提出した今回の決議案も何千本かのうちの一本にすぎず、本来なら大して注目も浴びず、ましてや成立するなど考えられないものだった。しかし、それが日本側の対応のまずさで「大火事」になってしまった。
 アメリカ人がよく使う「One is too many」という言い回しがある。「一つあれば、もうダメだ」ということ。日本がどんなに軍の強制を否定しても、「軍に拉致されて暴行された」と述べる証人が一人でも出ればPR戦争上は終わりなのだ。そもそも「強制が一切なかった」と証明する方法はない。日本としては、全体として痛ましいことがあったのだから、河野談話を踏襲するという方針しか選択肢はなかったと思う。
 私も日本人として、安倍首相の気持ちはわかる。また、こういった問題に対しては、高い倫理観を持つ人ほど、率直に詫びるべきだという意見と、謝る理由がない以上は否定すべきだという意見に分かれるものだ。安倍首相の発言をもって、彼の倫理観の厳しさを疑うのは適当ではない。ただ、そのうえで安倍首相には「世界の潮流」を理解していてほしかった。
 
−−世界の潮流とは具体的にどういうものか。
 
岡本 まず、アメリカの大きな変化がある。アメリカでは現在、女性議員が上院で一六人、下院で七四人と、ともに過去最高に達するなど、女性の発言力の増大が著しい。その結果、女性や子供など弱者への加害行為に対して、これまで以上に厳しい目が注がれるようになった。これは外交に携わる人間ならば、本来常識として知っていなければならないことだ。
 たとえば、米軍では一昨年に買春は犯罪とされ、もともと禁じられている米国内ではもちろん、買春が合法な国においても、買春者は軍法会議にかけられる。
 また、マイノリティの伸張も著しい。たとえば、バラック・オバマ議員が有力な大統領候補と語られる現状は、一〇年前なら考えられない。当時、アフリカ系アメリカ人の英雄、コリン・パウエル氏を大統領に推す声もあったが、とても現実味のある話ではなかった。今、アメリカ人に聞くと、オバマの経験のなさなどへの懸念はあるが、彼がアフリカ系であることはマイナスではないという。これは驚くべきことで、つい三〇年前には公民権運動の中で人間としての地位を確立しようともがいていた彼らが、今や個人の資質だけで大統領に相応しいかどうかを判断されている。アメリカは急速に変わっているのだ。
 だからこそ、日本人同士の間ならともかく、外から見て九三年の河野談話から後退すると見られることが、いかにアメリカの人々を憤慨させるか知っておいてほしかった。
 また、現在、アメリカではヒューマン・トラフィキング(人身取引)の問題に強い関心が集まっている。国務省は世界の国々を人身取引の状況において四段階にランク分けしており、そこで日本は北朝鮮などと同じく最低ランクに位置づけられそうだったところ、政府が対応を約束することでようやくランクを上げてもらった経緯がある。他の先進国はどこも最高ランクだ。これは調査機関に対して、日本に来ているアジアや南米出身の、主に風俗産業で働く女性たちが身の上を語った結果である。日本はアメリカからこのように見られていることを踏まえ、政府の責任で状況の改善を進める必要がある。
 また、女性議員が多く、安全保障よりも経済を重視しがちな民主党が政権につけば、日本にとって共和党よりやりにくいことは間違いない。そもそも日米関係のピークは第一期のブッシュ(ジュニア)政権のときだった。知日派のパウエル氏が国務長官、リチャード・アーミテージ氏が国務副長官、ジム・ケリー氏が国務次官補という、日本にとっての「ドリーム・チーム」が揃っていた。そのような状況は、今後は望みえない。

264片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/28(土) 18:52:39
世界における中国の発言力
岡本 次に、中国の国際的な地位が飛躍的に高まっていることが挙げられる。このことを日本人はよく理解していないのではないか。
 たとえば今年は南京事件七〇周年だが、南京関連の多くの映画が公開される。なかにはAOL副会長のテッド・レオンシスのように、強い影響力を持ったマスコミ人がプロデュースする映画もある。彼は莫大な資金で製作した映画を、インターネットで全世界に流す計画だ。
 南京事件から五〇周年のときにも、六〇周年のときにも、アメリカでこんな映画は製作されなかった。なぜ今かといえば、中国が経済成長し、政府は関わっていないが、潤沢な資金を持った団体が反日キャンペーンを行えるようになったからだ。
 また、日本が寝た子を起こしたとも言える。これほど歴史問題が騒がれ、日本でも国論を二分するようになったのは、この数年のことだ。それまで靖国神社など世界では誰も知らなかったが、今では欧米の知識層は誰もが「YASUKUNI」という言葉を知っている。また、遊就館という名称は知らずとも、「付属博物館」の存在は知っていて、今や観光名所と化している。
 だが、何より重要で、日本人がまるで気づいていないのは、中国がいかに世界で受け入れられるようになったか、ということだ。
 十数年前まで、中国人といえば粗末な服装で、国際会議でも教条主義的なことしか言わず、「やはり共産主義の国は我々とは違う、世界の田舎者だ」と見られていた。それが今では洗練された身なりと英語、そして知的成熟を見せている。国際舞台でも、日本人より彼らのほうがTPOに応じた含蓄ある発言をすることがしばしばある。同じレベルで話すことなどできないと思っていた欧米の人々が、中国を仲間として受け入れるようになった。
 これは中国政府が意識的に、外国政府や議会から夥しい数の人を招き、また自国の最も優れた人材を外国に送り、洗練されたキャンペーンを行ってきた結果でもある。その点、近年の日本の最大の対外案件は靖国問題と拉致問題だった。残念ながら世界の主要な関心事とは離れており、内向きの姿勢だったことは否めない。
 現在、世界は日本よりも中国の主張に耳を傾け始めている。かつての中国が「日本は戦争中にこんなひどいことをしたのに謝罪していない」と言っても、大した共感を得られなかったが、今では皆うなずいて聞くようになってしまっている。私は、今年は日本にとって憂鬱な年になると言ってきたが、残念ながらそうなりつつあるようだ。
(その2へ続く)

265片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/28(土) 18:55:02
首相の「言葉」しかこの窮地は救えない=岡本行夫(その2)
http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20070424-03-0501.html

六ヵ国協議への波紋
−−安倍発言の波紋は北朝鮮の拉致問題にまで広がっているとの声もある。
 
岡本 たしかに拉致問題に対する日本の立場を弱めていると米国では報道されている。拉致問題を日本が強調すればするほど、「本人の意思に反して強制される」という共通点で、慰安婦問題が注目されるという不公平な状況が出ている。
 問題にされているのは、過去ではなく現在だ。慰安婦についても、もっと賠償金を出せと言われているのではない。今の日本人は過去の事実を認識していない、というイメージを持たれることが問題なのだ。
 
−−北朝鮮の核開発をめぐる六ヵ国協議への影響も大きいだろうか。
 
岡本 既存の核も含めて北朝鮮の核をすべて解体すべきだという日本の立場は、ただでさえ孤立しつつある。日本の外交担当者たちはよく頑張っており、交渉態度にも非はない。だが、北朝鮮が核兵器を保有するのは仕方ないとし、そのうえで対応を考えようというのが米中韓などの姿勢になりつつあるのではないか。
 そこにきて、拉致問題とも共通する日本の倫理的な基盤をアメリカのマスコミが批判している。北朝鮮は状況を注視し、日本に譲歩する必要はないと判断しているだろう。このまま待っていれば日本は孤立すると見ているはずだ。


訪米はチャンスでもある
−−四月下旬には安倍首相の就任後初めての訪米が予定されている。
 
岡本 私が心配しているのは、デモが行われる可能性だ。在米中国・韓国人、中国・韓国系アメリカ人がプラカードを持って集まるだろう。もちろん、アメリカの警備当局はデモ隊を安倍首相に近づけはしない。しかし、その様子はテレビで全米に放映される。そして、記者会見でアメリカ人の記者が「ミスター・プライム・ミニスター、慰安婦問題をどう思うか、『南京』に関する映画をどう思うか」と質問するかもしれない。そのとき安倍首相が役人的、技術的な答弁で対応したなら、これはもう勝負がついてしまう。日本の負けだ。
 安倍首相は昭恵さんと手をつないでタラップを降りるなど、新鮮で健全な家庭のイメージを打ち出せる人だ。そういったアドバンテージを利用して、若き正義心溢れる発言をすることでしか、追い詰められつつある日本を救う道はない。今の日本を救えるのは首相しかいないのだ。
 七〇年に西ドイツのブラント首相がワルシャワのユダヤ人虐殺記念碑の前でひざまずき、花を捧げた。その写真が世界に配信され、ドイツに対するイメージを劇的に変えた。私は安倍首相に同じことをしろと言っているのではない。最高権力者の姿勢ひとつで、国家の姿勢が判断されるということだ。
 だからこそ、今回の訪米はいい機会だと思いたい。一月に安倍首相がブリュッセルで、日本とNATOとの協力について思い切った発言を行ったことは、ヨーロッパに対して非常にいいイメージを作った。今回も問題に正面から向き合った発言をお願いしたい。謝るとか謝らないとかいう次元の話ではなく、安倍首相の人間性がそのままアメリカ国民そして世界に通じるような対応をしてほしいと切に願う。安倍首相も慰安婦たちの痛ましさを容認したわけはないだろう。その思いを率直に出してくれたらいい。

266片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/28(土) 18:56:31
−−安倍首相が世界の流れを理解していなかったとしたら心配だが、理解したうえで自分の思想を貫いている可能性もある。これもまた心配ではないか。
 
岡本 安倍首相の真意は知らない。しかし、仮にそうだとすれば、その思いは首相である間はしまっていてほしい。他の閣僚がどう発言しようと、たとえ官房長官の発言であろうと、それは国家の最終発言ではない。なぜなら上位者である首相が修正することができるからだ。しかし、首相の発言だけはそのまま「国家の発言」になる。首相個人の思いは尊重するが、首相も国の機関であり、イメージ上では、たった一人で国家を形成する特異な機関だ。だから、世界の潮流に反する発言には慎重たるべきだ。
 
−−ただ、一連の反日キャンペーンには史実の誤認やひどい誇張などが目に付く。今回のように振舞えば火に油を注ぐとしても、諾々と受け入れるわけにもいかない。
 
岡本 これから南京映画の公開などもあり、日本を取り巻く状況は一層悪化しかねない。まずは過去ときちんと向き合い、そのうえで不当な反日キャンペーンと毅然と対決することが大事だと思う。
 そのためにも、総理が過去のことをきちんと調査するよう命じるべきだ。慰安婦についてはかつて行い、河野談話に繋がった。たとえば南京事件についてもまだ生存者はおり、記録もある。調査したうえで、中国が主張する三〇万人の犠牲者という数字に根拠がないと明らかにすることが大事だ。そうしなければ、日本による客観的な数字がないまま、中国が言う数字をそのまま世界が信じてしまう。
 
−−安倍首相は国内で対外強硬派として人気を集めてきた。今後も外交と国内の支持獲得との間で齟齬が生まれることがあるだろう。そのジレンマをどう乗り越えていくべきか。
 
岡本 たしかに安倍首相はこれまで右寄りの人々を地盤としてきたが、日本国民の三分の二は穏健中道と言っていいだろう。今よりさらに強硬になる必要があるだろうか。支持率低下は閣僚の不祥事などによるもので、今のイデオロギー上のスタンスゆえではない。
 安倍首相はまだ若い。優秀な政治家であり、いずれ支持率も回復するだろう。国家の顔はあまりころころ変わるべきではなく、安倍首相には長くその任を果たしてほしいと思う。そのためにも、繰り返すが、世界の潮流をしっかりと踏まえて、自分の言葉は国家の言葉なのだと自覚して発言してほしい。そうすれば今回の騒動も「苦い薬」だったと思える日が来るのではないか。
(おかもとゆきお/国際問題アドバイザー)

267片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/29(日) 13:37:30
首相、初訪米/拉致で成果、慰安婦火消し
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/danmen/danmen2007/0428.html

 就任後半年余りで初訪米した安倍晋三首相。小泉純一郎前首相とブッシュ大統領の「蜜月時代」に代わる「新たな関係」(周辺)を目指すが、自ら種をまいた従軍慰安婦問題の火消しにも追われた。歓待した大統領もイラク戦争の泥沼化や野党主導の議会対策に手を焼く中、任期二年を切った。発足後間もない首相と「たそがれ期」に入る大統領―。「新たな関係」の具体像は見えない。

 ▽手応え

 大統領「北朝鮮の指導者が正しい選択をしなければ圧力を強める計画がある」

 首相「圧力も必要ということで大統領と完全に一致している」

 米東部時間二十七日、ワシントン近郊の大統領山荘キャンプデービッド。霧でヘリコプター格納庫の「特設会場」での記者会見となったが、「圧力」を確認できた首相の表情は晴れやかだった。

 関係者によると、首脳会談に先立つ今月上旬、大統領と電話会談した首相は「北朝鮮については(アメでなく)ムチの話もしよう」と持ち掛けられ、手応えを感じ取っていた。二月の六カ国協議以降、北朝鮮関連資金の移管問題などで米側は融和路線に傾斜。安倍政権の生命線ともいえる拉致問題で、日米の“温度差”に気をもんでいた首相にとって大統領の提案は「渡りに船」だった。「圧力」言及は訪米成果の一つとなった。

 ▽読み違い

 しかし相手が譲れば、こちらも譲歩せざるを得ないのが外交の世界だ。

 「歴史は塗り替えることはできない。絶対認められない」。慰安婦問題をめぐり首相が旧日本軍の「狭義の強制性」を否定し、国会でも強気の姿勢を示していた三月。主要米紙が首相の姿勢を強く批判する中、大統領に近いシーファー駐日米大使は厳しい口調で塩崎恭久官房長官にくぎを刺した。

 初訪米を控えていた首相は三月七日、四十五分間にわたり谷内正太郎外務事務次官と対策を協議。谷内氏は「批判が広がっている。まずい」と指摘。首相は「読み違い」を認め、強制性をめぐる議論は封印し、慰安婦への「おわび」に言及する以外に事態収拾策はないとの結論に至った。

 「せっかくの機会なのでひと言申し上げたい」。日本側が「訪米の目玉」と位置付けた二十六日の米連邦議会幹部との懇談。首相は自ら切り出し慰安婦問題に関し「申し訳ない」と謝罪した。外務省内には「寝た子を起こす」と慎重論もあったが、首相の政治判断が優先された。しかし読み違いがなければ必要のない判断だった。

 ▽様変わり

 一方、首相同行筋は「日本の首相による米議会との交流は久しぶりだった」と指摘する。在職約五年半に及んだ小泉前首相は対米窓口を大統領一本に絞り、議員ルートにまったく関心を示さなかった。

 首相が米議会にも目配りせざるを得なかったこと自体、ワシントンの政治力学が様変わりしたことを物語る。昨年の米中間選挙で野党民主党に敗れたブッシュ共和党政権は、残り任期二年を切り、「たそがれ期」に入りつつある。

 首相側からは「民主党政権が生まれる可能性も少なくない。小泉時代のように濃厚な関係に踏み込んでいくことがいいのかどうか…」との声が漏れる。今回の訪米で築いた一定の信頼関係をどこまで深めていくのか、模索が続く。

268片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/03(木) 22:59:10
日露外相会談:麻生氏、足がかり苦慮
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20070504k0000m010098000c.html

 麻生太郎外相の今回のロシア訪問は、北方領土問題の進展に意欲を示す安倍晋三首相を援護すると同時に、「ポスト安倍」候補として、領土問題に関与し続ける布石とすることをうかがったものだ。来年3月にロシア大統領選を控えることから今秋までには打開に向けた何らかの「足がかり」を得たいのが本音だが、経済成長下のロシアの関心は低いだけに、ギャップを埋めることに今後も苦労しそうだ。

 「領土問題解決には政治決断が必要。(来年5月までの)プーチン大統領の任期中に進展させたい」−−。麻生外相は就任以来、何度もこう語っている。昨年12月に国会答弁で、ロシアと中国が帰属が決まっていない国境の島を面積で折半して領土問題を解決した「面積分割」方式に言及したことも、ロシア向け観測気球と受け止められている。

 ロシアは年末に下院選、来年3月には大統領選が行われ、日本でも7月に安倍政権の浮沈をかけた参院選がある。「参院選前に行けるとすれば、この時期しかない」(外務省筋)日程をあえて選んでの訪露だった。

 同時に、ロシアが外相に警戒を抱くことを抑えたい思いもあったとみられる。外相が昨年提唱した、旧ソ連の新興民主主義国などへの支援をうたう「自由と繁栄の弧」構想に対しては、政府内からも「ロシア包囲網とみられるのでは」という懸念が出ていた。

 しかし、今のロシアの最大の関心は欧州。日本の外相の訪露に注意を払う政治家やメディアは少ない。プーチン大統領は先月26日、任期中で最後の年次教書演説をしたが、国際問題で取り上げたのは欧州と米国。日本への言及はなかった。

 ロシアが「対日関係強化」を目指す最大の眼目は、東シベリアの天然ガス開発をめぐる太平洋パイプライン建設での協力関係構築。外相は「政治の季節」に突入したロシアが「秋以降、日本に譲歩する可能性は低い」(外務省幹部)とみて、大統領が影響力を保てる今秋までの領土問題進展をもくろむが、当面は北方四島と周辺海域の生態系保全や震災対策など、地道なアプローチを続けつつ、機運の高まりを待つ状況が続きそうだ。【モスクワ中田卓二、大木俊治】

毎日新聞 2007年5月3日 21時08分 (最終更新時間 5月3日 21時57分)

269片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/04(金) 10:22:54
日露外相がエネルギー開発協力で一致、北方領土は進展せず
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070503i215.htm

 【モスクワ=黒見周平】麻生外相は3日午後(日本時間同日夜)、ロシア外務省でラブロフ外相と会談した。

 両外相は、ロシアの極東・東シベリア地域でのエネルギー開発で協力することで一致した。日本が液化天然ガス(LNG)開発や石油精製などの分野で技術協力を行う。核不拡散に関する原子力協定の締結交渉の推進も確認した。

 また、北方領土周辺地域で、防災協力プログラムや生態系の保全・利用について、専門家協議を開始することで合意した。このほか、6月にドイツのハイリゲンダムで開かれる主要国首脳会議(サミット)で、安倍首相とプーチン大統領の首脳会談を行うこととなった。

 一方、麻生外相は、プーチン大統領が4月26日の年次教書演説で、外国企業への漁獲割り当てを廃止し、国内企業に優先的に振り向ける方針を表明したことについて、「日本の漁業者がロシアの水域で操業できない状態になれば大きな問題になりかねない。重大な関心を持っている」と述べ、懸念を表明した。

 これに対しラブロフ外相は「日露間の(漁業に関する)政府間協定はロシア連邦法の一部であり、実際に履行されることを期待している」と述べた。

 北方領土問題では、麻生外相は、歯舞、色丹、国後、択捉の4島は日本に領有権があり、4島の帰属問題を解決したうえで平和条約を締結するとの、日本の基本方針を改めて伝えた。両外相は日露双方が受け入れ可能な解決策を見いだすために交渉を継続することで一致したが、具体的な進展はなかった。領土問題などを話し合う外務次官級の日露戦略対話を5月29日に東京で行うことを決めた。

 外相会談後、麻生外相はイワノフ安全保障会議書記と会談し、北朝鮮の核問題をめぐる6か国協議やイランの核開発問題への対応で連携を強化していくことを確認した。

(2007年5月4日0時53分 読売新聞)

270片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/04(金) 15:13:01
「日本海」論争再燃か、韓国がIHO総会で「東海」主張へ
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070504i501.htm

 【ソウル=福島恭二】日本と韓国の間で続く「日本海呼称論争」が、近く再燃する見込みだ。

 韓国政府は、7日からモナコで開かれる国際水路機関(IHO)総会で、自国内の呼称である「東海」の正当性を改めて強く主張。さらに、「日本海」の単独表記を「絶対に阻止する」(韓国政府関係者)方針で臨むとしており、日本との激しい外交戦が繰り広げられるのは必至の情勢となっている。

 IHO総会は5年に1度開かれる。今回は11日まで5日間の日程で、世界の海の区分、名称を明記する海図集「大洋と海の境界」の改訂を目指し、日韓間で争っている日本海の呼称問題も論議される。韓国政府は、「東海」に改めるのが正当との立場を主張しながらも、実際には日本海、東海の「両名併記」実現で決着させたい意向だ。

 だが、総会では、大多数の国が「日本海の単独表記」を支持する見通しが強まっているという。

 このため、危機感を強めた韓国政府当局者は、「韓国としては単独表記は絶対に受け入れられず、いかなる手段を使ってでも防がなければならない」との基本方針を掲げた。総会では、「投票になれば日本側に有利になる」とみて、まずは投票に持ち込ませないよう働きかけ、やむを得ず投票に至った場合、できるだけ多くの参加国が棄権に回るように積極的なロビー活動を展開する考えという。

 日本海の呼称問題では、韓国政府はこれまで、「日本の植民地支配を受けた時代に、『日本海』の名称が一般化したに過ぎない」と主張してきた。「東海の名称を国際的に主張する機会を日本に奪われていた」というわけだ。

 韓国は、2002年4月に開かれた前回のIHO総会では、03年中の「大洋と海の境界」改訂に向け、「韓日両国などが共有する海を日本という特定の国名で表示するのは不合理だ」として、「東海」に改める必要性を訴えた。IHOはこれに応じる形でいったんは、「大洋と海の境界」の最終段階の草稿で日本海の掲載ページを削除した。

 当時、韓国は「『日本海』の呼称削除に成功した」とIHOの措置を歓迎したが、日本側が「日本海の名称は18世紀末から国際的に定着しており、韓国側の主張に根拠はない」などとしてIHOに正式抗議。結局、IHOが改訂案自体を撤回したことから、韓国政府は“煮え湯”を飲まされる形となっていた。

(2007年5月4日3時14分 読売新聞)

271片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/12(土) 01:22:17
安倍首相の歴史認識を批判 韓国、強硬姿勢に転換か
http://www.chugoku-np.co.jp/NewsPack/CN2007051101000829_Main.html

 【ソウル11日共同】韓国青瓦台(大統領官邸)は11日、安倍晋三首相が靖国神社に供物を奉納したことなどを取り上げ、首相や日本政府の歴史認識を強く批判する尹勝容・弘報首席秘書官の論評をウェブサイトに掲載した。

 韓国政府は昨年9月の安倍首相の就任以来、従軍慰安婦問題や供物問題で首相の発言などを外交通商省が批判したことはあったが、青瓦台が直接乗り出したことはなかった。韓国政府が対日強硬姿勢に転換した可能性がある。

 論評では、靖国神社や慰安婦問題のほかに、竹島(韓国名・独島)の領有権をめぐる日本の教科書検定や日本海の呼称問題など両国間の懸案を列挙。最近の日本側の動きに「失望と憂慮を禁じ得ない」と批判した。

 尹秘書官は首相の供物奉納問題で、安倍政権は「アジア外交強化」を掲げてきたが、首をかしげざるを得ないと指摘。一部メディアが「神社参拝より刺激的(な行動)だ」と批判していることを引用し、同じ認識を持っていることを示唆した。

 慰安婦問題でも、旧日本軍の関与を認め謝罪した1993年の河野洋平官房長官談話を見直す動きがあることに反発。「日本政府は歴史的事実を直視し、国際社会の忠告を受け入れなければならない」と求めた。

272片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/17(木) 13:00:51
【正論】西原正 現実的対応に追われた安倍総理訪米
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/51415/

 ■見たかった「主張する外交」の神髄

 ≪当面の外交課題で終わる≫

 去る4月27日に行われた安倍・ブッシュ首脳会談は、両首脳の個人的信頼関係の確立と当面の外交案件の処理という観点では成功であったが、日本の長期的外交戦略の観点からは物足りなさを禁じえなかった。
 安倍総理がブッシュ大統領と顔を合わせたのは、昨年11月のハノイ以来で2回目であったが、早くも「ジョージ」「シンゾウ」のファーストネームで呼び合える間柄になった。良好な安倍・ブッシュ関係を生んだ背景には、日中関係の好転がある。日中関係の改善なくして、今回のような親密な日米首脳会談は実現できなかったであろう。

 安倍総理はブッシュ大統領に対して「かけがえのない同盟」を語り、在日米軍配備再編、ミサイル防衛、北朝鮮の核廃絶、温室効果ガス削減、さらに拉致問題などに関する日米協力の確認を行った。
 とくに米議会で日本政府非難決議を出す予定の慰安婦問題に関して、安倍総理が先手を打って「同情」と「謝罪」を表明し、さらにブッシュ大統領がこれを受け入れたことは、議会の決議採択意欲をそぐ意味で大いに役立ったと思われる。これらを見る限り、訪米は成功であった。

 ≪ビジョンや戦略を語らず≫

 しかし、これらは当面の外交問題での一歩前進を図るための処理であり、協議であった。報道で見る限り、両首脳が中長期的な戦略やビジョンについて突っ込んだ議論を交わすことはなかったようだった。
 安倍総理は就任以前から、「主張する外交」の展開と、自由、民主主義などの普遍的価値を共有する諸国との連携を唱道していた。そのため安倍政権はインドやオーストラリアとの関係強化を図り、北大西洋条約機構(NATO)との関係緊密化を訴えた。3月には日豪安保共同宣言を東京で発出した。さらに安倍政権は、アジアやユーラシア大陸の新興民主主義国との連携を強めて、「自由と繁栄の弧」を促進する戦略を標榜(ひょうぼう)してきた。

 加えるに、日本にとっては、最近の米露関係、イランの核開発疑惑、増大する中国の経済力や軍事力、米印原子力協定、核不拡散条約体制など、大きな戦略的問題が多数ある。安倍総理は上記のビジョンや戦略的問題について、なぜブッシュ大統領と意見交換をし、あるいは議会やナショナル・プレスクラブでの演説の機会を積極的にとらえて見解を披露しなかったのか、残念でならない。安倍総理のいう「主張する外交」が消えてしまっていた。

 ≪大国の総理としての威厳≫

 安倍総理はナショナリストとしてのイメージを内外に与えてきた。そこへ「主張する外交」を唱えたため、安倍政権は国際関係のあちこちで対立を起こすのではないかという危惧(きぐ)があった。しかし安倍総理が「戦後レジームからの脱却」を説き、防衛庁の省移行を断行し、戦後教育の見直し(「教育の再生」)を進め、そして憲法改正を標榜してきた点では、国際世論ではむしろ健全なナショナリストとしてのイメージができつつあるように思う。総理が今回のワシントン訪問直前に、集団的自衛権の行使容認を部分的に進めるための有識者会議を発足させたのも、好評であった。

 しかし他方、ナショナリストのイメージに反して、安倍総理は手ごわい相手に対しては対決を避け妥協をしすぎる傾向を示してきた。例えば、昨年10月の北京訪問に当たって、安倍総理は靖国参拝をするかどうかは明言しない(現実には参拝しない)という方針で臨んだし、日本の国連安保理常任理事国入りへの支持とりつけの件は、先月の温家宝首相の訪日においても議論されなかった。今回のワシントン訪問でも、安倍総理が慰安婦への同情と謝罪をしたのも、そうである。
 外交案件で現実的処理をして妥協するには、何らかの適切な取引を伴うべきである。その困難な取引を成し遂げるとき、指導者は威厳を保つことができる。米国はベトナム戦争での敗北を休戦に持ち込み、名誉ある撤退という形で面目を保った。こうした外交的努力なしの、終わりなき謝罪外交の繰り返しは一国の指導者としての安倍総理の威信を傷つけ、国家の品位を下げてしまう。

 ほとんどの国は、その歴史の中に暗黒の部分を秘めている。米国のかつての奴隷制、西欧諸国の惨(むご)い植民地支配などである。中国はいまも法輪功弾圧を行っている。日本人の60年前の非を暴いて日本を貶(おとし)める風潮に対抗する努力こそ、「主張する外交」の重要な部分であるべきである。(にしはら まさし=平和・安全保障研究所理事長)

273片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/21(月) 13:30:51
外国人登録者数208万人、45年連続で増加
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070521it03.htm

 日本に住む外国人登録者数は2006年末現在で208万4919人(前年比3・6%増)、日本の総人口に占める割合は1・63%で、いずれも過去最高を更新した。

 45年連続の増加。法務省入国管理局がまとめた。

 国籍・出身地別では韓国・朝鮮が全体の28・7%(59万8219人)で最も多いが、高齢化や帰化などによって特別永住者は減少しており1991年をピークに減少傾向にある。以下、中国26・9%(56万741人)、ブラジル15・0%(31万2979人)、フィリピン、ペルー、米国の順。国籍・出身地数は188に達している。

 都道府県別では、東京都が36万4712人でトップ。大阪、愛知、神奈川、埼玉、兵庫、千葉、静岡、岐阜、京都を加えた上位10都府県の合計は全国の約7割を占める。うち前年比では岐阜が7・6%増、愛知が7・1%増と経済が好調な中部圏で高い伸び率を示した。

(2007年5月21日11時54分 読売新聞)

274片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/27(日) 11:11:27
台湾の李前総統、30日来日 政治的発言を外務省けん制 中国の反発必至(05/27 07:13)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/28501.html?_nva=6

 台湾の李登輝前総統が三十日から六月九日まで日本を訪れる。観光目的の私人の立場のため、政府は一般の台湾人観光客と同様、ビザ(査証)を免除して入国を認める方針だ。しかし、退任後初めて立ち寄る東京で、講演や記者会見を行う予定もあり、中国側の反発は必至。李氏が政治的な発言を行えば、改善しつつある日中関係に深い亀裂が入る恐れがある。

 李氏は退任後の二○○一年四月に心臓病の治療で、○四年十二月には観光で日本を訪問。今回は、国際教養大学の中嶋嶺雄学長の招きに応じて、六月二日から六日まで、松尾芭蕉の「奥の細道」ゆかりの地である宮城、岩手、秋田の三県を訪れる。

 前回までは、政治的な発言を控えた李氏だが、今回は六月一日に都内で開く社会の発展に寄与した人に贈る「後藤新平賞」の第一回授賞式に出席。七日は都内ホテルで「二○○七年以降の世界情勢」をテーマに講演、九日には記者会見を行う。

 李氏の訪日に際し、中国側は過去二回とも日本を非難している。今回、李氏が政治的な発言を行えば、今まで以上に非難のトーンが上がるのは避けられず、外務省幹部も「講演の内容にもよるが、政治的な発言をすれば、(日本政府も)本人に強く抗議することになるだろう」と強くけん制する。

 四月の安倍晋三首相と温家宝首相の会談後、日中は良好な関係を保っている。六月六−八日にドイツで開かれる主要国首脳会議(サミット)では、安倍首相と胡錦濤国家主席の首脳会談を開く方向で調整が続いている。

 現役を退いたとはいえ、台湾独立派の「精神的支柱」である李氏の言動によっては、中国側が会談を拒否する可能性もある。四月に合意した、東シナ海のガス田開発の局長級交渉が始まるなど、日中の懸案事項が動き始めている時期だけに、「水を差す事態だけは避けたい」(外務省幹部)と神経をとがらせている。

275片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/29(火) 09:25:06
知事「関心深めた」 竹島問題研究会 最終報告
県HPに意見交換の場 讀賣島根

 「多くの人に協力してもらい、うれしかった」。2年間の作業を終えた、県の「竹島問題研究会」の下條正男座長は溝口知事への最終報告書の提出を終え、ホッとした表情で語った。200ページに及ぶ本文などからなる膨大な研究成果を受け取った溝口知事は「研究会が人々の関心を深めた」と高く評価。県は今後も新たな組織を設け、研究成果を引き継いでいく方針を明らかにした。

 研究会は2005年6月に発足。資料や竹島に渡航した人の証言などを集め、昨年11月にはメンバー4人が竹島の西約92キロの韓国・鬱陵島へと渡航し、現地の状況を視察した。

 下條座長は研究会の成果として、「報告は(問題の)核心に触れ、韓国側の主張に反論できるもの」とし、杉原隆副座長も「日本の文献として、従来にない素晴らしいものができた」と自賛した。

 さらに下條座長は「排他的経済水域や日本海の呼称、海底地名などの問題は竹島問題に根がある」と語り、竹島問題の解決こそが真の日韓友好実現に不可欠との見解を示した。

 県は今後、ホームページ(HP)に「Web竹島問題研究所(仮称)」を設け、意見交換の場とする。また、同研究会メンバーや教育関係者らで「竹島問題研究会議(仮称)」を設置。新たな研究や啓発活動を進める。

 一方、竹島の日条例制定を契機に慶尚北道との交流が途絶えていることについて、溝口知事は「領土とは別に、日韓は関係が深く、古来から交流がある。引き続きいろいろな形で交流し、相互理解が進むことが大事」とした。

(2007年5月29日 読売新聞)

276片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/30(水) 19:17:05
石見銀山遺跡:世界遺産登録なぜ延期勧告 専門家指摘「価値の分かりにくさ」 /島根
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shimane/news/20070530ddlk32040704000c.html

 世界遺産登録を目指す石見銀山遺跡(大田市)について、ユネスコ世界遺産センターの諮問機関、国際記念物遺跡会議(イコモス、本部・パリ)が登録延期を勧告した。国内の専門家からは、既に登録されてきた国内の世界遺産と比べて銀山遺跡の「価値の分かりにくさ」が、延期勧告に大きく影響したとの指摘もある。6月の世界遺産委員会を前に、石見銀山の魅力でもある「分かりにくさ」を、どう工夫して委員国に説明できるかが「逆転登録」のかぎを握る。【細川貴代】

 ◇一目で伝わる工夫を

 ■委員ぴんと来ず?

 「ここまで厳しい指摘は予想してなかった」とするのは、前イコモス副会長の西村幸夫・東京大大学院教授。今回イコモスから指摘された5項目は、既に日本が提出した推薦書で説明したものだった。「審査委員はよほどぴんと来なかったのでしょう」

 現在の世界文化遺産は644件。延期の背景には登録数の増大から審査が厳しくなった事情も指摘されている。それに加えて西村教授は「推薦物件が、昔のように価値がすぐ分かるものではなくなってきたことも影響している」と分析する。

 イコモスの審査は、世界各国からの委員20人程度が推薦国からの書類や写真を用いて行う。各委員の専門や文化的背景が異なるため、誰にも一目で価値が分かるよう伝える工夫が求められてもいる。

 ◇西洋的視点から評価

 ■異文化の壁も

 これまで世界遺産に指定された鉱山遺跡は欧州・南米で、どれも規模が大きい。だが、石見銀山は良質な銀を大量に産出したにもかかわらず小規模な伝統的技術で採掘していた。このため鉱山遺跡に珍しく大きな地形変化もなく、時間の経過と共に鉱山経営にかかわる遺跡を再び山林が覆って今に残っており、これこそが「売り」ともいえる。

 遺跡の表面にシンボル的な建造物があるわけではなく、性質も西洋の産業遺産とは異なる。そのため価値が十分に伝わらなかったと見られる。

 さらに「西欧のアジアへの理解は十分とはいえず、産業遺産も西洋的な視点から評価される傾向がある」と分析するのは、日本イコモス国内委員会の矢野和之・事務局長。矢野氏はこれまでにアジア地域で指定された世界遺産は世界にも名が通っており、視覚的にも諸外国にとって理解しやすかったと指摘。「今回はアジア初の産業遺跡。西欧諸国の関係者をうまく理解させることができなかった。認識の差を埋めるため、説明にもう一工夫が必要だったのだろう」とする。

 この「分かりにくさ」は当初から指摘されており、文化庁や県は05年6月、大田市で国内外の専門家を招いた国際会議を開催。「欧州と異なる地域固有の文脈で遺産を評価する必要がある」などと、石見銀山の世界遺産としての価値評価が可能との結論で一致したはずだった。

 ◇自然と調和を訴える

 ■反論書で積極的に

 文化庁は現在、ユネスコに提出する反論書を作成中で、書面でいかに価値が伝わるかも重要になる。西村教授は「石見銀山が視覚的にも分かりにくいのは自然と調和しているからで、今までにない鉱山のあり方。この『分かりにくさ』を考えるのは(環境破壊を生む)21世紀の産業のあり方を考えるにも非常に重要。文化の非西洋的な評価軸を打ち立てていく意味でも、日本は積極的に価値を提起していくべき」と訴える。

毎日新聞 2007年5月30日

277片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/31(木) 05:59:06
琴浦の日韓友好碑表記 町民ら反発、不信感 わずか10日で方針変更に 讀賣鳥取

 日韓友好記念碑の説明文に書かれた「東海(トンヘ)」の削除をめぐって30日、日韓双方の表記で説明文を作り直すとしていた方針を撤回、「日本海」「東海」とも使わないと発表した琴浦町。最初の方針発表からわずか10日での変更で、町の姿勢に不信感を抱く町民もいた。

 田中満雄町長は体調を崩して29日から休んでおり、記者会見には山下一郎副町長らが出席。山下副町長は、1994年の建設当時に説明文を考えた旧赤碕町長の中井勲さん(81)から「私の名前は使わないでほしい」という要望があったことなどを説明し、「合併後の琴浦町として説明文を一新することにした。『日本海』『東海』の表記がなくても交流の趣旨は理解してもらえると思う」と話した。

 しかし、最初の方針を180度変えた再修正案に反発する住民も。同町徳万の主婦(55)は「抗議が殺到して町は困っていると思うが、方針がこんなに早く変わると不信感を持ってしまう。元の形に戻すのが一番いいのでは」と話す。一方、町に名前の使用禁止を求めた中井さんは「日韓交流のためには『日本海』『東海』を併記すべき。承服できない」と憤っていた。

(2007年5月31日 読売新聞)

278片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/06/04(月) 23:15:02
ロ外相北方領土訪問に不快感
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/06/04/k20070604000061.html

塩崎官房長官は、4日午前の記者会見で、ロシアのラブロフ外相が3日、北方四島を訪れたことについて、「領土交渉に否定的な影響を与えることがないよう、十分配慮することが重要だ」と述べ、不快感を示しました。
ロシアのラブロフ外相は、3日、外相としては初めて、北方四島の国後島と色丹島、それに歯舞諸島の水晶島を訪問しました。これについて、塩崎官房長官は、記者会見で、「領土問題について、日ロ両国はこれまでの合意や文書に基づき、両国が受け入れ可能な解決策を見いだすよう努力することで一致している。ラブロフ外相も、訪問先で『合意に従って日本側と交渉しており、公正かつ双方に受け入れ可能な解決策を模索する用意がある』と言っている」と述べました。そのうえで、塩崎官房長官は「訪問が日ロ首脳会談直前に行われたことで、日本国内で、さまざまな議論、憶測が出ている。ロシア政府要人の訪問が、領土問題に関する交渉に否定的な影響を与えることがないよう、十分配慮することが重要であり、このことは、かねてからロシア政府には伝えている」と述べ、今回の訪問に不快感を示しました。

279片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/06/05(火) 00:37:58
安倍首相、論議主導に意欲 ハイリゲンダム・サミット
http://www.sankei.co.jp/seiji/shusho/070604/shs070604003.htm

 安倍晋三首相は、首相として初めてのサミットとなる今回、来年の北海道洞爺湖サミットもにらんで、米欧が対立している地球温暖化対策のとりまとめに向け、主導権を発揮しようと意気込んでいる。

 5月24日午前の首相官邸。首相は午後の講演で表明する温暖化対策「美しい星へのいざない」について、世耕弘成首相補佐官や坂篤郎官房副長官補らと最終的に打ち合わせた。説明にじっと耳を傾けていた首相は、最後に一つだけ確認した。「この案は、欧州側の動きに乗っかったものではない、ということでいいのか」

 首相がこだわったのは、世界の温室効果ガス排出量を「現状に比して2050年までに半減する」という目標だった。「2050年までに半減」は早くから固まっており、欧州連合(EU)とも一致。問題は基準年で、「1990年比」と明確化した欧州の流れに追随するかどうかは政府内でも意見が割れた。

 事実、前日までは米国に配慮して基準年を書くべきではないとする主張もあったが、塩崎恭久官房長官らが「論理的に説明がつかない」と反対したため、「現状比」という表現にとどめ、首相判断を仰いだ。

 首相はこうした意図を理解すると、最終案を了承。「米国にはよく説明しておかなければいけないな」と付け加え、講演直前、ブッシュ大統領らに電話で説明した。

 首相はサミット中の6日も、ブッシュ大統領と改めて会談することが固まった。首相が米国に配慮するのは合意を最優先にするからだ。首相は2日の講演で「日本が役割を果たすよう欧州から『頼むよ』といわれている。米国も日本とは話していきたいという姿勢だ。日本こそがイニシアチブを取らなければいけない」と強調。来年の洞爺湖サミットでは、京都議定書後の枠組み作りで「大きな成果を得るため全力を尽くす」と訴えた。

 首相は「早くからサミットを念頭に環境に関心を寄せていた」(政府筋)といい、1月に会談したメルケル独首相から「日本は京都議定書をまとめたこともあり、気候変動分野で特別の役割を果たす国だ」と協力を求められ、さらに意を強くしたようだ。

 来年のサミットにつながる議論に期待する首相にとって、今回はそのための「大きな一歩」(外務省幹部)となる。来年の議長国として首相の力量が早くも問われている。(政治部 長谷川秀行)

(2007/06/04 23:52)

280片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/06/09(土) 10:31:41
功を奏した米国包囲網/妥協の産物、残る疑問符
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/danmen/danmen2007/0608.html

 主要国(G8)首脳会議(ハイリゲンダム・サミット)で最大の議題となった地球温暖化。一時は合意文書採択さえ困難と伝えられたが、最終的には消極的な米国から譲歩を引き出すことに成功し「二〇五〇年までに温室効果ガスを少なくとも半減させることを真剣に検討する」ことで合意した。議長国ドイツの粘り強い説得や、日本の働き掛けなど、各国による米国包囲網が功を奏した形だ。だが、合意文書は妥協の産物で、今後の議論が実効ある枠組み構築につながるかとなると、残る疑問符は大きい。

 ▽余裕の表れ

 「強い意欲を持って一緒に取り組みたい」―。ブッシュ米大統領は経済文書取りまとめに先立つ六日、メルケル・ドイツ首相と会談、記者団を前に「歩み寄り」の姿勢を強調した。ただそれは、焦点の「五〇年までに温室効果ガス排出量半減」との数値目標が「検討」という表現にとどまるとの感触を事前に得たことに加え、秋にも米国主導で、中国やインドを含む主要排出国間のハイレベル会合を開くことへの認知を得たという余裕の表れでもあった。

 「数値目標が入ったようにも見えるし、全面的に失敗したようにも見える」とある交渉関係者。

 合意文書中の、五〇年の半減目標からは、当初、ドイツが主張していた「一九九〇年レベルから」との言葉が消え、当初狙っていた「拘束力のある数値目標」とは程遠いものとなった。だが、欧州連合(EU)の期待を背負ったメルケル首相は「大きな前進だ」と評価。「誰もこの政治宣言から逃れることはできない」と各国にプレッシャーをかけた。

 ▽自爆を警戒

 「日本がサミット前に五〇年半減の目標を発表してくれたことで、硬直していた状況が流動化した」。サミット会場ではドイツ政府から日本の交渉関係者に感謝の言葉が寄せられたという。

 EUは今年に入って「二〇年までに九〇年比で温室効果ガスの排出量を20%削減する」との目標を掲げるなど熱心だが、域外からは「世界をリードするのはいいが、このままでは他国がついていけず、国際交渉が自爆してしまう」(環境省幹部)と警戒感が強い。

 こんな中、安倍晋三首相が柔軟な手法を用いて主要排出国が参加する枠組み構築を提案したことで、米国や中国も何らかの取り組みを発表せざるを得なくなったというのだ。

 ▽問われる真剣味

 自国産業界への配慮から数値目標による「縛り」を嫌う米国は、日本に続き先月末、唐突にブッシュ大統領が温暖化対策を発表。今回の合意の礎となった。「内外のプレッシャーが高まる中、譲歩を余儀なくされた」との見方がもっぱらだ。

 ただ、米国の環境保護団体「ナショナル環境トラスト」のフィリップ・クラップ代表は「メルケル首相やブレア英首相は、これは強力な合意だと言うだろうが、内実ではブッシュ大統領はまったく譲歩していない」と手厳しい。

 温暖化に関する政策提言などを行っている米国のシンクタンク、ピュー気候変動研究センターのエリオット・デリンジャー国際戦略部長も「次期枠組みを〇九年までに構築するというスケジュールを示したことは控えめだが、意味はある。だが、このスケジュールを真剣に考えるなら、年末に開かれる気候変動枠組み条約の締約国会合で、正式な交渉を始める必要がある」と慎重だ。

 今回の合意によって各国が、ブッシュ政権の「真剣味」を見極めるまでには至らなかったといえそうだ。

281片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/06/13(水) 20:57:38
中国は国際規範に沿い援助を
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/06/13/k20070613000196.html

安倍総理大臣は、参議院の「政府開発援助などに関する特別委員会」で、ダルフール紛争を抱えるアフリカ・スーダンに多額の援助を行っている中国に対し、国際社会の規範に沿った形で援助を行うよう求める考えを示しました。
ダルフール紛争は、これまでに20万人以上が死亡するなど、世界最悪の人道危機とも言われていますが、資源外交の一環としてスーダン政府に多額の援助を行っている中国は、紛争の解決に消極的だという批判の声も出ています。これについて、安倍総理大臣は、参議院の特別委員会で「国際社会が一致して紛争を解決するよう、スーダンに圧力をかけている中で、スーダンと大きな関係を持つ中国が国際社会の要請を敏感に感じとってこなかったのは事実だ」と述べました。そのうえで、安倍総理大臣は「中国に対しては、今後もスーダンを含めた海外援助を、透明性があり、国際社会の規範に沿った形で行うよう求めていきたい」と述べました。また、安倍総理大臣は、中国がスーダンへの援助のあり方を見直さなければ、来年の北京オリンピックへの参加を見送るべきだ、という意見が国際社会の一部から出ていることについて「スポーツはあくまでもスポーツであり、政治とは分けて考えるべきだというのが日本の立場だ」と述べました。

282片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/06/14(木) 10:18:37
中国のサミット正式参加 首相拒否、日独会談時に表明
http://www.sankei.co.jp/seiji/shusho/070614/shs070614001.htm

 安倍晋三首相が主要国首脳会議(ハイリゲンダム・サミット)の際に行われた議長国・ドイツのメルケル首相との会談で、中国の主要8カ国(G8)サミットへの正式参加は容認できないとの意向を表明し、メルケル首相も同意していたことが13日、わかった。日本の首相が拒否の立場を公式に示したのは初めて。米国に加え、ドイツと次期サミット議長国の日本が歩調を合わせたことで「正式参加問題は当面棚上げとなる」(外務省幹部)とみられる。


「軍事費不透明」「ダルフール虐殺黙認」

 安倍首相の同行筋によると、会談でメルケル首相は、中国の正式参加に対する日本の立場をただした。これに対し、安倍首相は「日本は認めない」と明言。その理由として、中国は(1)軍事費が不透明で、19年連続で2ケタの伸び率となっている(2)スーダン西部ダルフールでの民兵組織による大量虐殺を黙認し、スーダン政府を支援している(3)国際的なルールを守っていない−の3点を強調した。メルケル首相も「よく理解する」と同調した。

 この発言について両国政府は会談後、「機微に触れる問題」(首相同行筋)との認識から記者団に公表していなかった。

 安倍首相はまた、一昨年に中国全土で「歴史問題」を理由とした反日デモが起き、日本からの対中投資が一時減少したことに言及し、「中国指導部は、日本バッシングは経済成長にマイナスで、共産党独裁が許されるのは経済のお陰だということに気づいた。これが今の日中友好につながっている」と語ったという。

 メルケル首相はこの会談結果も踏まえ、サミット閉幕に際しての記者会見で、G8の構成国を拡大し中国などを正式メンバーとすることに反対の考えを明確にした。

 中国は2000年の九州沖縄サミットで、日本からのオブザーバー参加の打診を拒否したが、03年のフランスのエビアン・サミットでは胡錦濤国家主席がG8首脳と発展途上国との対話に初めて出席。04年の米シーアイランド・サミットには米国が招待しなかったが、05年の英グレンイーグルス・サミット、06年の露サンクトペテルブルク・サミット、今年のハイリゲンダム・サミットと3年連続でインドなどと「途上国枠」で参加し、常連になりつつある。

 日本政府は、来年7月の北海道洞爺湖サミットに「中国を従来通りオブザーバーとして招待する方針」(政府関係者)だという。

 中国は参加に関心をもちつつ、一定の距離を置く姿勢をみせてきた。経済政策や人権問題などで不利な要求を押し付けられることへの警戒感があるとみられる。同時に「中国は日本がG8の枠組みを対中牽制(けんせい)の舞台装置に使っていることに神経をとがらせている」(日中外交筋)のも事実。このため日本側には、中国はオブザーバー参加を継続しつつ「G8が三顧の礼を尽くし正式メンバーに迎え入れる環境が整うのを待っている」(外務省関係者)との見方もある。

(2007/06/14 08:30)

283片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/06/20(水) 11:51:48
中曽根氏が胡錦濤国家主席と会談
http://www.sankei.co.jp/seiji/seisaku/070620/ssk070620000.htm

 【北京=野口東秀】中曽根康弘元首相は19日、北京の人民大会堂で中国の胡錦濤国家主席と会談した。席上、中曽根氏は日中韓3カ国による定例首脳会談の開催を提案し、「国と国との友好関係はトップ同士の信頼関係による」と主張した。

 また、中曽根氏は1984年当時の日中関係の最良期を共につくった胡耀邦元総書記(故人)の墓参りを希望したが、受け入れられなかった。

 胡主席は昨年11月、87年に失脚した胡耀邦氏の生誕90周年に合わせて名誉回復に踏み切ったが、現在も政治的に敏感な問題であることが示された形だ。中曽根氏は「政府から招待された訪中で、中国政府が後押しして(墓に)連れて行く段階にはない感じがした」と語った。

(2007/06/20 01:57)

284片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/06/21(木) 11:44:26
久間防衛相:今月下旬にイラク訪問検討 米側の警告で断念
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/feature/news/20070621k0000m010164000c.html

 【ワシントン及川正也】久間章生防衛相が6月下旬、イラク訪問を極秘に検討したが、警備上の問題などから断念していたことが20日分かった。防衛相側は非公式に米側に警護を打診したが、米側は要人を狙った爆弾テロが頻発していることから慎重な姿勢を示したという。防衛相は5月初旬にも安全上の理由からバグダッド訪問を見送っている。

 日本政府当局者や日米関係筋によると、5月初旬のイラク訪問断念後、防衛相は今月下旬に米コロラド州で開催予定のシンポジウムに出席し、その後クウェート経由でバグダッド入りする計画を内々に検討。非公式に米側に伝えた。

 イラクでは航空自衛隊の安全が確保されているバグダッド・北部アルビル空港間で人員・物資輸送を実施している。しかし、バグダッドを訪問した各国要人が滞在し、警備が厳しいグリーンゾーン(米軍管理区域)内では5月、チェイニー米副大統領やブレア英首相らの訪問に合わせて迫撃砲弾が爆発する事件が発生。米軍は要人警護に神経をとがらせている。

 打診を受けた米側は「要人訪問日程が外部に漏れている可能性もある」と警告し、慎重な対応を促したという。防衛相側は不測の事態を回避することや、会期延長が取りざたされた国会日程を考慮し、最終的に訪問を断念した。

毎日新聞 2007年6月21日 3時00分

285片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/06/28(木) 14:08:31
石見銀山遺跡の登録決定 国内14番目の世界遺産 '07/6/28
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200706280320.html

 【クライストチャーチ(ニュージーランド)28日共同=坂田進】ニュージーランドのクライストチャーチで開催されている国連教育科学文化機関(ユネスコ)の第三十一回世界遺産委員会は二十八日、日本政府が推薦した「石見銀山遺跡とその文化的景観」(島根県大田市)を世界遺産(文化遺産)に登録することを決めた。

 日本の世界遺産の登録は二〇〇五年の「知床」(北海道)以来で、十四件目、文化遺産では十一件目となる。

 日本政府は「東西世界の文物、文化交流に寄与し、伝統的な技術で銀を生産した考古学的価値がある」などとして、昨年一月に推薦書を提出。これに対し、現地調査を行ったユネスコの諮問機関、国際記念物遺跡会議(イコモス)は今年五月、世界遺産の前提となる「顕著な普遍的価値」の証明が不足しているとして「登録延期」を勧告していた。

 このため、今回の委員会で登録が決まるかどうか危ぶまれたが、日本政府は勧告への反論となる「補足情報」を委員会構成国に送るなど、外交活動を展開、巻き返しに成功した。

 世界遺産委員会は世界遺産条約の締約国の中から選ばれた日本など二十一カ国で構成、年一回開催される。世界遺産への正式登録は委員会最終日の七月二日に行われる。

 石見銀山遺跡は島根県中部の大田市にあり、十六世紀から二十世紀まで銀の採掘、精錬が行われた鉱山跡や鉱山町、港と港町、街道から成る。銀は十六、十七世紀には外国にも輸出された。

 溝口善兵衛・島根県知事の話 外務省、文化庁、島根県、大田市が一体となって取り組んだ成果で、各国に熱意が伝わった。県民の願いが通じた。これからも多くの人に石見銀山遺跡が知られ、後世に引き継がれるように対応したい。

【写真説明】世界遺産登録が決まった石見銀山最大の坑道「大久保間歩(まぶ)」の内部(今年4月26日)

286片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/06/28(木) 14:08:54
世界遺産決定に地元・大田市歓喜 '07/6/28
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200706280321.html

 石見銀山遺跡の世界遺産登録が決まった二十八日、地元・大田市では興奮と歓喜が広がった。イコモスの登録延期勧告から起死回生の逆転劇。関係者の喜びはひとしおだ。

 大田市役所の石見銀山課では世界遺産委員会の開催地であるニュージーランドに赴いている職員から、課長席に朗報が入った。午前六時前後に出勤し、待機していた課員らの表情は、一気に華やいだ。

 田中純一課長は「悲観はしていなかったが、苦しい境遇だっただけにうれしい」と満面の笑顔。

 遺跡のおひざ元、大森の町並み保存地区では、事務所を置く石見銀山ガイドの会や市観光協会の関係者が感激に浸った。町並みの玄関口にある石見銀山資料館では、「祝・世界遺産登録」と記されたくす玉を割り、観光客らと喜びを分かち合った。(松本大典)

287片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/25(水) 11:52:37
台湾の国連加盟 支持できない
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/07/25/k20070724000189.html

台湾が国連への加盟を正式に申請したものの、国連事務局が受理しなかったことについて、外務省の坂場外務報道官は「日本の立場は、日中共同声明にあるとおりで、国家であることを加盟要件とする国連への台湾の加盟は支持できない」と述べ、日本政府として今回の申請を支持しない考えを示しました。
この問題は、台湾当局が「台湾」の名称で正式に国連への加盟を申請する書簡を、陳水扁総統の名前でパン・ギムン事務総長あてに送り、安全保障理事会と国連総会で審議するよう求めていたもので、国連事務局は、23日、申請を受理せず、書簡をすでに送り返したと発表しました。これについて、坂場外務報道官は、記者会見で、「日本の台湾についての立場は、日中共同声明にあるとおりで、台湾当局を国または政府として扱うことはしていない。このような基本的立場を踏まえると、国家であることを加盟要件とする国連への台湾の加盟は支持できない」と述べ、日本政府として今回の申請を支持しない考えを示しました。そのうえで、坂場外務報道官は「台湾問題については、当事者間の直接対話により平和的に解決される必要があるし、日本としてそのための対話の早期再開を強く希望している」と述べました。

288片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/26(木) 14:38:12
「日本人はチャベス大統領より社会主義者」…ン?
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070725i211.htm

 【ハバナ=中島慎一郎】松井靖夫・駐ベネズエラ日本大使が「日本人はチャベス大統領よりも社会主義者」と発言し、波紋を広げている。

 ベネズエラ政府は24日、「受け入れがたい内政干渉だ」として抗議し、大使館側が釈明に追われている。

 問題の発言は、23日付の有力紙ナシオナルに掲載されたインタビュー記事の中で行われた。松井大使は「貧富の格差は、ベネズエラよりも日本の方がはるかに小さい」と指摘、日本人のほうが大統領より社会主義的だと述べたという。

 ベネズエラ政府から説明を求められた大使館側は24日、「会見が英語で行われ、取材記者に真意が伝わらなかった」などと釈明。また、大使館は本紙に対し、「大統領の貧困対策、格差是正政策を肯定する趣旨で発言した」と明らかにした。松井大使は2年9か月の駐在を終え、7月末に帰国の予定。

 反米左派の急先鋒として知られるチャベス大統領は、エネルギー産業を国有化するなど、社会主義路線を積極的に推進している。

(2007年7月25日20時49分 読売新聞)

289片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/02(木) 08:19:14
日中外相会談:「台湾」などで激しい応酬
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20070802k0000m010115000c.html

 【マニラ大前仁】フィリピン訪問中の麻生太郎外相は1日午後(日本時間同日夕)、中国の楊潔●(ようけつち)外相とマニラ市内で会談した。日中の「戦略的互恵関係」構築の促進に向けた協力を確認したが、東シナ海ガス田開発や台湾問題、中国産食品の安全をめぐり「激しいやり取り」(政府当局者)が行われ、予定時間を30分オーバーした。

 ガス田開発をめぐっては、中国の温家宝首相が4月に訪日した際、今秋をめどに共同開発の具体的方策をまとめることで合意した。麻生外相が「(日本国内の)切迫感を共有し、早く問題を解決したい」と中国の歩み寄りを促したが、楊外相は「意見の違いは当然。協議を通じて溝を埋めたい」と述べるにとどめた。

 台湾の陳水扁政権が「台湾」名での国連加盟を申請した問題について、楊外相は「形を変えた独立運動。地域の平和と安定への脅威となる」と批判した。麻生外相は加盟を支持しない立場を改めて示したうえで「(台湾)民進党との対話も大事にしなければ(中国が)望むところと逆に進むのではないか」と指摘した。

 中国食品の安全性に懸念が高まっている問題では、麻生外相が「透明性を高めるため(日中で)協力していきたい」と述べ、近く日本政府当局者が訪中し、この問題で協議する考えを示した。楊外相は「日本の報道が過熱気味。差別のないようにしてほしい」と不満を示し、麻生外相は「米国との間でも『食の安全』を重視している」と反論した。

●は竹かんむりにすだれ、虎

毎日新聞 2007年8月1日 20時46分

290片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/14(火) 13:36:58
2007/08/14-10:48 米大統領、訪日を断念=豪での首脳会談を検討
http://www.jiji.co.jp/jc/c?g=pol_30&amp;k=2007081400234

 【ワシントン13日時事】ブッシュ米大統領が訪日を断念することになった。米政府当局者が13日までに明らかにした。
 同大統領はオーストラリアで9月8日から開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会合に向かう途中、日本に立ち寄り、安倍晋三首相と会談する方向で調整していた。しかし、9月15日までに議会に提出するイラク情勢に関する最終報告の準備に専念するため外遊日程を圧縮。これに伴い、スケジュール調整がつかず、最終的に訪日を断念した。

291片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/23(金) 21:11:27
年内か、年明けか…揺れる首相の訪中日程
11月23日20時25分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071123-00000932-san-pol

 福田康夫首相は20日の温家宝・中国首相との会談で、来春に予定されている胡錦濤国家主席の来日に先立つ自らの訪中について「年内あるいは来年早々」に実現させたいと表明した。今年中の首相訪中が、中国との「約束」になっていることから外務省は年内の訪中実現を模索しているが、首相官邸サイドは政治日程的にあわただしい年末を避けて年明けに持ち越すべきとの立場をとる。国会日程も不透明な上、民主党の小沢一郎代表が12月上旬に訪中することも、首相の訪中日程を固められない理由となっているようだ。

 安倍晋三前首相は今年4月、来日した温家宝首相との会談で、年内訪中を表明していた。このため、外務省の谷内正太郎事務次官は今月12日の記者会見で「首相は年内に訪中することで日中の話し合いができていた。可能であれば年内に訪中すると思っている」と述べている。

 首相も14日、22日から訪中している谷垣禎一自民党政調会長らに対し、「貴国への一刻も早い訪問を希望している」としたためた温首相あての親書を託した。このため、平成20年度予算案を来月24日を閣議決定した直後という年末も押し迫った時期に、首相が訪中するという見方が自民党内で強まっている。

 ところが、こうした動きに町村信孝官房長官が「待った」をかけたことから、首相の訪中日程が揺れ始めた。

 町村氏は16日に中国の崔天凱駐日大使と官邸で会談した際、「国会の情勢があるので、首相の訪中日程の約束はできない」と伝えた。同日の記者会見でも「現時点で固まっていない。年内訪中(との一部報道)は誤報だ」とまで言い切り、「こちら(日本側)も、あちら(中国側)も、年末は忙しいのではないか」と語った。

 町村氏がこうした立場をとる背景には、東シナ海ガス田開発をめぐる日中協議が停滞していることがある。日中両政府は4月の首脳会談で共同開発の具体的方策を今秋に両首脳に報告することで合意しており、町村氏は「いい報告ができない状態が続くと、首相の訪中計画に影響が出る」と強調している。

 外相時代から「対中強硬派」とみなされている町村氏の発言には、中国側がガス田問題に前向きに取り組まなければ首相の訪中が暗礁に乗り上げると中国側を牽制(けんせい)する思惑もあるようにみてとれる。


 官邸サイドは、小沢代表が12月6日から10日にかけて北京などを訪れ、胡錦涛国家主席ら中国首脳部との会談を調整していることにも神経をとがらせている。「与野党のトップが同じ月に訪中すれば、中国のご機嫌をうかがうような形になる」(政府筋)という懸念があるからだ。

 また、政府内には来年1月の首相訪中を想定する向きもあるが、年末にしろ年明けにしろ、国会日程も影響してくる。政府・与党は新テロ対策特別措置法案を成立させるべく、15日に会期末を迎える臨時国会を再延長し、1月の通常国会開会直前まで会期を引っ張ることも視野に入れているためだ。

 「最後は首相自身が判断する」(政府関係者)ことになるが、親中的とのイメージがつきまとう首相の対中姿勢が問われることにもなりそうだ。

292片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/02/09(土) 05:32:02
母子クジラ? 捕鯨映像めぐり、日豪が応酬
2008年02月09日00時56分

 オーストラリア政府は7日、南極海での日本の調査捕鯨の監視活動をしている豪税関の巡視船が撮影した写真やビデオを公開した。大小2頭のミンククジラが引き揚げられる映像があり、豪政府は「母と子」だと非難。日本側は「母子ではない」と反論、非難の応酬になっている。

 反捕鯨の立場を鮮明にしている豪政府は、日本の調査捕鯨の監視活動を行っている。ギャレット環境相は「悲しいと同時に気分が悪くなった。科学的調査の名の下で、クジラを無差別に殺していることは明らかだ」と非難した。

 豪州各紙は引き揚げられる2頭のクジラの写真を「殺戮(さつりく)」などの見出しつきで報じ、米CNNや英BBCなどもクジラを捕獲する映像を繰り返し放映している。

 調査捕鯨を行っている日本鯨類研究所(東京・森本稔理事長)は、統計学的に正確なデータを集めるために異なる大きさのクジラを捕獲したためで、2頭は親子ではないと否定。「豪政府の発表は危険な感情的宣伝であり、問題をエスカレートさせる恐れがある」と反論している。

http://www.asahi.com/international/update/0208/TKY200802080429.html

293片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/03/02(日) 02:50:17
ギョーザ中毒事件捜査/「連携」一転「対立」へ

 「中国で混入された可能性は極めて低い」。ギョーザ中毒事件で中国公安省が行った記者会見が波紋を広げている。二十九日は警察庁長官が国会で「日本で混入された可能性は極めて低いと現在も認識している」と主張した。警察庁次長が北京まで出向き「緊密な連携」で合意していた日中捜査当局の衝突。胡錦濤国家主席の訪日が四月にも予定される中、ギョーザ事件が日中外交にも影響を与えている。

 ▽浸透実験

 イージス艦衝突事件をめぐる不手際で石破茂防衛相が長時間の追及を受けた二十九日の衆院予算委員会。

 警察庁の吉村博人長官も、ギョーザ事件を担当する捜査一課長とともに出席。民主党議員から「捜査当局同士の見解が百八十度異なるが」と質問を受け「中国側の判断がどういう根拠に基づいているのか確認していきたい」と答弁した。

 吉村長官が既に中国側に照会したことを明らかにしたのは、殺虫剤メタミドホスがギョーザの袋の外側から内側に浸透するかどうかの実験に関する資料だ。

 中国公安省は60、30、10、1%の濃度のメタミドホスを用意、冷凍ギョーザが保管されている氷点下一八度でメタミドホスが袋の中に染み込むかどうかを実験し、浸透を確認したと主張した。

 一方、警察庁は科学警察研究所で実験した。大阪府枚方市のスーパーで袋の外側に付着していたメタミドホスの百倍の濃度のものをつくり、袋に十二時間つけてみたが、浸透しなかった。

 ▽試金石

 日中の捜査当局は二十一日から二十六日までに会議を四回開いているが、浸透実験のことは知らされてなかったといい、警察庁幹部は「にわかに信じ難い。こちらは最も浸透しやすい条件(室温二一度)でやった上で、実験データを情報交換会議で渡している。何か意図的なものを感じる」と不信感を漏らす。

 この日中協議のうち二十五日は警察庁ナンバー2の安藤隆春次長を北京に派遣して協力関係構築を約束した首脳級会談だ。直後の中国側の発表に「カウンターパンチをもらったような感じだ」と戸惑う声も多い。

 中国側の姿勢に、別の幹部は「党の指導だろう。今後の展開は楽観視できない。日本側がこのままうやむやにするのはプラスにはならない、というメッセージを中国側に発し続けていくことが大事だ」と話す。

 人も物も金も多く行き交う日中間。警察庁刑事局の幹部はギョーザ事件が今後の捜査協力の試金石になるとみる。「中国側にはメンツもあるのかもしれないが、このまま押し切れると中国側が本気で思っているとしたら、まともな協力関係を築くことは期待できない」と訴える。

 ▽不協和音

 「いい雰囲気でお迎えしたいが、来日とは直接関係ない」。高村正彦外相は二十九日、胡主席の来日に影響を与えるかと問われ、こう否定してみせた。できるだけ早く決着を図りたいというのが両政府の共通認識だが、出口の見えない状況から、外交当局者間にも不協和音が生じている。

 先週、北京で開催された日中外務次官級の「戦略対話」。駐日大使も務めた中国の王毅外務次官は「なぜ日本の報道は中国が原因と決め付けるのか」と日本側に食ってかかった。藪中三十二外務事務次官は日本の「食の安全」に関する高い関心を説明したが、わだかまりは残ったままだ。

 暗礁に乗り上げかねないギョーザ事件捜査。福田康夫首相も、このままの事態が続けば「国民同士の対立になってしまう」と懸念を示した。
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/danmen/danmen2008/0229.html

294片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/05/31(土) 15:58:58
空自輸送機派遣を見送り/中国の世論を読み誤る

 政府は三十日、中国の四川大地震被災者への救援物資輸送で、航空自衛隊輸送機の派遣見送りを正式に発表した。中国側から支援要請を受け、近年の日中関係の改善ぶりもアピールできると派遣準備をしていたが、中国国内で「反自衛隊」のインターネット世論が沸騰。日中両政府とも、歴史認識に絡む中国国民の複雑な感情を読み誤った。日本政府の詰めの甘さも浮き彫りに。迷走の舞台裏を検証した。

 ▽報道先行

 「官房長官が記者会見で発表したいと言っているから、中国側と調整してほしい」。二十八日正午すぎ。外務省幹部に官邸から電話が入った。空自機派遣構想が一部で報道された直後だった。中国側から北京の日本大使館に支援要請があったのは二十七日で、まだ細部は詰め切れていなかった。幹部は慌てて同大使館などとの連絡に追われた。

 二十八日午後四時、記者会見で町村信孝官房長官は「自衛隊のテント、毛布を自衛隊機で中国の空港まで運んでもらいたいとの趣旨」と説明。「できるだけ早く答えが出るよう検討を急いでいる」と派遣方針を公言した。

 会見内容を聞いた外務省幹部は「最終的な話はまだ中国から来てない」と不安を漏らした。

 政府筋はその日の夕方「空自のC130輸送機を使う」と明言。「送ったテントを張るのを自衛隊員が手伝うこともあり得る」とまで口にした。

 日米関係と並び日中関係を重視する福田康夫首相は、十二日の地震発生直後に「できるだけの支援を行う」とのメッセージを胡錦濤国家主席に送り、十五日に国際緊急援助隊、二十日には医療チームを派遣。着々と支援実績を積み上げただけに、政府内では中国国民の反発を招きかねない空自機派遣も「受け入れてもらえる」と楽観ムードが漂っていた。

 ▽予想外

 二十九日付の各紙朝刊に「空自機派遣」の見出しが躍った。政府関係者は「空自機はあくまで手段でしかないのに」と戸惑ったが、中国のネット世論は沸騰していた。

 「先祖を虐殺した日本軍には一歩も祖国の大地を踏ませない」「鬼子(日本人の蔑称(べっしょう))がやって来たら撃ち殺そう」―。

 中国国内のウェブサイト掲示板に空自機派遣阻止を訴える意見が殺到。天安門事件後の一九九〇年代に強化された反日・愛国主義教育を受けた若い世代が中心とみられ、今月前半の胡主席訪日前後から中国政府が意識的に盛り上げた日中友好ムードを吹き飛ばした。

 矛先は中国政府にも向かった。中国外務省の秦剛副報道局長が二十九日、日本と派遣問題で協議していると認めると「政府が人民の側に立たないなら、新たな五・四運動(一九一九年の抗日運動)を起こす」(「中華網」掲示板)と決起を呼び掛ける声さえ上がった。

 中国軍関係筋によると、胡主席をトップとする中央軍事委員会が地震発生後、援助物資輸送に効果的であれば、外国軍用機の投入も構わないとの方針を決めた。同筋は、国防省当局者の間では自衛隊機派遣受け入れも当初から念頭にあったと明かす。だが、政府・共産党がメディアを厳しく管理する中国で、比較的自由なネットの書き込みは「世論をみる重要なバロメーター」(中国報道関係者)だった。

 ▽撤回

 「二十九日に石破茂防衛相からの準備命令、三十日に派遣命令と先遣隊派遣、三十一日早朝に輸送機の第一便出発」。防衛省はこんなシナリオで準備を進めていた。

 しかし、二十九日午後になってもゴーサインは出なかった。「無理しなくてもいい」(政府筋)。派遣を強行するよりも民間チャーター機で救援物資を届ける方がよい―。同日深夜、派遣見送りが決まった。

 中国政府関係者は「日本側が報道しなければ、日中は最高の連携をアピールできた」と述べた。外務省幹部は「大使館ルートでちゃんと話をしていた。表に出るのが早すぎた」と唇をかんだ。中国世論とどう向き合うのかという課題が日本政府に突き付けられた。
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/danmen/danmen2008/0530.html


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