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World Election Watch

260片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/13(金) 18:44:54
エクアドル大統領選、コレア氏のリード10ポイントに拡大=世論調査
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061004-00000844-reu-int

 [キト(エクアドル) 3日 ロイター] エクアドルで10月15日に実施される大統領選挙は、左派の最有力候補ラファエル・コレア氏が最新の世論調査で他候補との差を10ポイントに広げ、一段と優勢となっている。コレア氏をめぐっては、債務償還を抑えるとの公約が、エクアドル債の売り材料になった経緯がある。
 調査会社インフォルメ・コンフィデンシアルのまとめによると、ここ数週間急速に支持を伸ばしているコレア氏の支持率はさらに1ポイントあがって27%となり、他候補との差がこれまでで最大となった。筆頭対抗馬の中道左派レオン・ロルドス氏の支持率は3ポイント低下した。
 エクアドル大統領選は、10月15日の投票で、40%以上得票し、かつ他候補に10ポイントの差を付けないと11月下旬に予定される決選投票に持ち込まれる。
 今回の世論調査では、2位争いがし烈さを増した。実業家のアルバロ・ノボア氏は、前回調査より支持を広げ、ロルドス氏との差はわずか1ポイントに縮まった。
 外国人投資家の間では、コレア氏が、大統領の権限を強化する政治制度改革や経済政策を左寄りにシフトさせることを公約を掲げているため、過去10年間に3人の大統領が失脚した同国が再び政情不安に陥るのではないか、と懸念されている。
 あるソブリン債アナリストは「市場はコレア氏が、最初の投票で当選してしまう可能性に懸念を深めている」と話している。
(ロイター) - 10月4日15時37分更新

エクアドル大統領選の左派候補、ベネズエラ大統領との連携をアピール
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061005-00000009-reu-int

 [キト(エクアドル) 4日 ロイター] 10月15日のエクアドル大統領選挙で優勢とみられている左派候補のラファエル・コレア氏は、選挙を戦う上でベネズエラのチャベス大統領との連携の恩恵を受けている。
 チャベス大統領とキューバのカストロ国家評議会議長はすでに、ボリビアのモラレス大統領との左派連合を形成しており、米金融街では、コレア氏が大統領になった場合にエクアドルもこの反米連合に参加するのでは、と懸念されている。
 チャベス大統領が先月開かれた国連総会でブッシュ米大統領を「悪魔」と呼んだことを受け、コレア氏は、知的に劣った者と比較するのは悪魔に失礼だと応じ、チャベス大統領との連携姿勢を示した。
 こういった発言は、反米感情の強いエクアドルの首都キトで好感を持って受け止められており、チャベス大統領にならって反米姿勢を強めることは選挙戦でコレア氏に追い風となっているもよう。
 3日発表の最新の世論調査では、コレア氏の支持率は27%と、対抗馬のレオン・ロルドス氏との差を10ポイントに広げ、一段と優勢となっている。
(ロイター) - 10月5日13時54分更新

261片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/13(金) 18:48:20
反米左派候補が急浮上 15日、エクアドル大統領選
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/world/20061013/20061013_014.shtml

 【カラカス13日共同】南米エクアドルで15日、大統領選が行われる。世論調査では、強烈な米国批判を展開するベネズエラのチャベス大統領に近い左派のコレア元経済・財務相(43)が、選挙戦終盤で急速に支持を伸ばし首位に立っている。

 最新の世論調査によると、コレア氏への支持は得票率換算で30%。実業家で右派のノボア氏(55)が23%、中道左派のロルドス元副大統領(64)が19%で追っている。

 首位の候補が過半数を得票するか、40%を占めた上で2位に10ポイント以上の差をつけなければ、上位2人による決選投票が11月に行われる。現時点では決選投票の可能性が高いとみられている。

 経済学者でもあるコレア氏は、エクアドルが米国と交渉してきた自由貿易協定(FTA)の締結や、エクアドル西部にある米軍基地の土地使用期限更新に反対。9月の国連演説でブッシュ米大統領を「悪魔」と呼んだチャベス大統領に同調し、「ブッシュはとてつもない間抜け。悪魔の方が怒っているだろう」と発言した。

 エクアドルは1990年代から、政治腐敗の責任追及を求める市民や、貧しい先住民による激しい抗議行動が頻発。96年以降、選挙で選ばれた3人の大統領が任期途中で退陣に追い込まれた。今回の選挙は2005年に罷免されたグティエレス前大統領の任期満了に伴うもの。

 コレア氏は「今の国会はまるで下水管。腐敗した政治家を一掃する」と既成政党を批判。政治不信を募らせている有権者の間では、コレア氏の過激な主張はかえって支持拡大につながっている。

262片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/26(木) 09:32:18
韓国、補欠選2選挙区で与党敗れる
2006年10月26日00時54分
http://www.asahi.com/international/update/1026/002.html

 韓国国会議員2人の失職による補欠選が25日、仁川市と全羅南道の一部の2選挙区で投開票され、盧武鉉大統領の与党・開かれたウリ党は両選挙区で敗れた。最大野党・ハンナラ党と民主党がそれぞれ1議席を占め、昨年からの再補選・統一地方選で続く野党優勢の形勢は変わらなかった。

 盧政権の経済政策への不信感が高まったのに加え、北朝鮮による核実験も投票動向に影響を与えた可能性がある。

 今回の選挙結果を受け、国会の勢力はウリ党141議席、ハンナラ党127議席、民主党12議席などとなった。

263片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/26(木) 16:09:44
英与党労働党支持率、87年以来の低水準に落ち込む=世論調査
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061025-00000608-reu-int

[ロンドン 25日 ロイター] 英ガーディアン紙と調査会社ICMが25日に発表した世論調査で、ブレア首相率いる与党労働党の支持率が、1987年以来最低の水準に落ち込んでいることが分かった。
 同調査では、労働党の支持率が29%、保守党支持率が39%だった。
 労働党支持率低下の背景には、1年以内に退任すると表明しているブレア首相の退任時期と、後任にゴードン・ブラウン財務相が就任するかどうかに対する不透明感があるとみられている。
 ガーディアン紙は、保守党のキャメロン党首が国民医療制度(NHS)に対する政府の対応を批判していることと減税への期待から、保守党支持率が上昇していると述べた。
 同調査で労働党支持率がこの水準に落ち込んだのは、87年5月以来のこと。この翌月、保守党のサッチャー首相が3期目に入っている。
(ロイター) - 10月25日17時46分更新

264片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/11/03(金) 16:53:56
高・元首相が新党構想、与党勢力再編も 韓国大統領選
2006年11月03日01時54分
http://www.asahi.com/international/update/1103/001.html

 韓国の高建(コ・ゴン)・元首相は2日、「国民統合新党の創設の礎役を担いたい。12月ごろに創設作業を本格的に進める」と述べ、来年末の大統領選へ向け、与党系の中道改革勢力を集めた新党結成を主導する考えを明らかにした。

 高氏は無党派だが、与党・開かれたウリ党の流れをくむ次期大統領選の有力候補の1人。新党構想は支持率が低迷する与党の再編の動きを刺激し、与党勢力再結集の触媒になる可能性があるが、実際にどの程度の数を集められるかは不透明だ。

 高氏は「政府与党の過ちのため国が困難に陥った。今の与党の代案としての新党を構想中だ」とも述べ、残り任期が1年半を切った盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領やウリ党と一線を画す考えを表明。各種選挙での連敗を受けて再建論議が本格化しているウリ党の「解体」と新党への合流を暗に促した。

265片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/11/16(木) 08:24:30
仏社会党 党員投票で大統領候補、きょう選出 ロワイヤル氏支持率に陰り  2006/11/16 07:46
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20061116&j=0026&k=200611156206

 【パリ15日土江富雄】来春のフランス大統領選に向け、最大野党のフランス社会党は十六日、党員投票を行い、ロワイヤル元環境相、ファビウス元首相、ストロスカーン元財務相の三氏の中から公認候補を選ぶ。同国初の女性大統領を目指すロワイヤル氏の優位に変わりはないが、このところ支持率に陰りも見られ、候補決定は二十三日の決選投票に持ち越される可能性もある。

 今回初めて実施される約二十二万人の社会党党員による投票では、十六日の第一回投票で過半数の得票者がいない場合、一週間後、上位二人による決選投票が行われる。これまで、三氏により計六回の討論会が行われたが、基本政策に目立った差はなく、候補者同士の直接のやりとりも禁じられたため、白熱したものにはならなかった。

 ただ、最新の世論調査で、一時は七割を超えていたロワイヤル氏の支持率が58%に落ちた。依然、ストロスカーン氏(31%)、ファビウス氏(9%)に大差をつけているものの、一回目の過半数獲得は、予断を許さない。

 ロワイヤル氏は、市民による国会議員の審査制を提唱して、左右両陣営から「代議員制の否定につながる」との非難を浴びたほか、非行に走る若者への軍事教練など、従来の左翼の主張とは異質なタカ派的傾向が、伝統的な同党支持層に不安感を与えたとみられる。

 だが、保守の最有力候補であるサルコジ内相への対抗馬としては、ロワイヤル氏が今のところ勝つ見込みのある唯一の候補だ。十三日のフィガロ紙の世論調査ではロワイヤル氏はサルコジ氏と同じ34%の支持率を得た。同紙は他の二氏については敗北を予測している。

 決選投票にもつれ込んだ場合、反ロワイヤル票が集まり苦戦も予想されることから、ロワイヤル氏は「一回目で明確な結果を期待する」と懸命に支持を呼び掛けている。

266片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/11/17(金) 17:23:10
仏大統領選:社党候補にロワイヤル氏 党員投票で勝利
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20061117k0000e030028000c.html

 【パリ福井聡】来春の大統領選に向けたフランス社会党の公認候補を選ぶための党員投票で党選管は17日未明(日本時間同日朝)セゴレーヌ・ロワイヤル元家庭・児童担当相(53)が過半数を得て、党指名を獲得したと発表した。来年1月に指名を決める与党・国民運動連合の候補者との一騎打ちが予想され、ロワイヤル氏はフランス史上初の女性大統領と、12年ぶりの社会党政権奪還を目指す。

 党選管によると、最終得票率は、(1)ロワイヤル氏60.6%(2)ストロスカーン元財務相(57)20.8%(3)ファビウス元首相(60)18.5%−−で、投票率は82%だった。26日の党大会で正式に大統領候補となる。

 予想外の圧勝を受けて、ロワイヤル氏は「体中で幸福感を表現したい気持ちだ。フランスは歴史のページを書き始める。共に予想外の何かを築き上げよう。この国は変化を求めており、それを実現させたい」と勝利の第一声を上げた。

 ファビウス陣営のバルトロン選挙参謀は「こうした結果となれば、ロワイヤル氏の指名を認め、打倒右派に向け全党員が団結すべきだ」と敗北を認め、大統領選への党内団結を訴えた。

 ロワイヤル氏は当初、既存政治家にない新鮮さを打ち出すイメージ戦略で高支持率を得たが、テレビ討論会での発言のあいまいさに批判が出るなど、終盤で支持がやや伸び悩んだ。しかし、党員数は今年に入って7万人も増えており、これが同氏支持の基礎票になったともみられる。

 一方、与党・国民運動連合の大統領候補は、来年1月党大会でのサルコジ内相(51)指名が有力視されているが、党内で対立するドビルパン首相(53)、アリヨマリ国防相(60)の立候補も予想される。さらに、昨秋の郊外暴動以来支持率が低迷しているシラク大統領(73)も、ベルナデット夫人が週刊誌でシラク氏の3選出馬を強く示唆し、波乱要因となっている。

 ◇右派的発言で高い支持

 セゴレーヌ・ロワイヤル氏 53年9月、フランス統治下のセネガル首都ダカール生まれ。エリート校の仏国立行政学院(ENA)卒業後、行政裁判所判事、国民議会(下院)議員などを経て、ミッテラン政権(社会党)下の92年に初入閣。環境相、家庭・児童担当相などを歴任した。現在は、ポワトゥー・シャラント地域圏議会議長。今年6月には、罪を犯した16歳以上を収容する「軍隊式学校を設立して矯正すべきだ」と右派的発言をし直後の世論調査で高い支持を得た。

毎日新聞 2006年11月17日 10時57分 (最終更新時間 11月17日 12時52分)

267片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/11/17(金) 17:24:05
ロワイヤル氏:混戦予想くつがえし大統領選に弾み
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20061117k0000e030049000c.html

 【パリ福井聡】「これほど強い支持を得られて幸せ」。来年4〜5月の大統領選に向けたフランス社会党の公認候補党員投票で、指名を確実にしたロワイヤル元家庭・児童担当相(53)は、結果を受けた第一声でそう語った。最近はロワイヤル氏の勢いに陰りもみえたことから混戦も予想されたが、結果は大差での勝利。第1回投票で予想を超える支持を受け党指名を得たことで、同氏が再び勢い付くことは確実で、与党・国民運動連合にとって大きな脅威となりそうだ。

 ロワイヤル氏は17日未明、「党員の多くが投票し、私に勢いを与えてくれた事実に感謝したい。こうした形(圧勝)で指名を受けるとは予想外だった。私は変化を体現させ、それに信頼と正統性を与えたい」と、喜びあふれる表情で語った。

 同氏は当初、既存政治家にない新鮮さを打ち出すイメージ戦略で高支持率を得たが、テレビ討論会での発言のあいまいさに批判が出るなど、最近では支持がやや伸び悩んだ。また、同氏が「公立中学教師の勤務時間を増やすべきだ」と過去の討論会で述べた場面を隠し撮ったビデオがネットで流されるなど攻撃を受けた。

 第1回投票で過半数の票を獲得する候補がいない場合、上位2人による決選投票が予定されていた。ロワイヤル氏が第1回投票で指名を決めた事実は、今後の大統領選に向け大きな弾みとなるのは間違いない。右派・国民運動連合の最有力候補、サルコジ内相(51)は、ロワイヤル氏の選挙運動でのもたつきを冷ややかに見つめ、これほどの差で指名を得るとは考えていなかったはずだ。ロワイヤル氏指名獲得を受け、サルコジ陣営は改めて「斬新なイメージの女性候補」に対する戦略の練り直しを迫られる。

 大統領選の支持率調査ではこれまで、「左派ロワイヤル対右派サルコジ」の対決が有力視されており、両者の争いになった場合、ロワイヤル氏51%、サルコジ氏49%となるなど毎回順位が入れ替わる激戦となっている。

 社会党は02年大統領選挙の第1回投票で敗れ、極右候補の決選投票進出を許した苦い経験がある。このため、今後党内分裂の回避が課題となる。

毎日新聞 2006年11月17日 11時28分 (最終更新時間 11月17日 12時07分)

268片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/11/18(土) 19:37:45
「大きな責任感じる」 仏大統領選へロワイヤル氏
http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM&PG=STORY&NGID=intl&NWID=2006111701000842

 【パリ17日共同】来春のフランス大統領選で社会党の公認候補となることが決まったロワイヤル元家庭担当相は17日、「希望を抱く人々を失望させるわけにはいかない。大きな責任を感じている」と抱負を語った。地元選挙区の同国西部メルでの記者会見で述べた。
 議員活動の市民監視制度など斬新な政策を提唱するロワイヤル氏は「新しい考え方を恐れてはいけない」と指摘。「あらゆる物事の中心に教育がある」と述べ、自らの公約の中心に教育を据える考えを強調した。その上で「政治は変わらなくてはならない。これから半年間、運動を展開し、左派を結集しよう」と述べ、大統領選での勝利を誓った。
 ロワイヤル氏の圧倒的勝利を受け、敗れた2人は同日、ロワイヤル氏への協力を約束した。ストロスカーン元財務相は「彼女は見事に勝利した。誰もが彼女に従うだろう」と話した。ファビウス元首相も「社会党員を団結させるのはロワイヤル氏の仕事になった。もちろん私もそこに加わる用意がある」と述べた。

269片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/11/18(土) 20:38:30
仏大統領選挙:候補者指名で、右派与党に分裂の可能性
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20061119k0000m030045000c.html

 【パリ福井聡】来春の仏大統領選挙で左派野党・社会党はロワイヤル元家庭・児童担当相(53)擁立を決めたが、対抗する右派与党・国民運動連合は党分裂の可能性もはらんで揺れている。人気、実力面でロワイヤル氏に対抗できるのはサルコジ内相(51)だが、党内で対立するシラク大統領(73)▽ドビルパン首相(53)▽アリヨマリ国防相(60)は、まだ不出馬を明言していない。世論調査ではサルコジ内相、ロワイヤル氏の支持率はきっ抗しており、党が分裂すれば右派には致命傷とみられている。

 国民運動連合は来年1月14日に党指名候補選挙を実施する。党首でもあるサルコジ内相の選出が確実視されているが、内相が「過去からの決別」を掲げてドゴール派のシラク、ドビルパン、アリヨマリの各氏と対立している。3氏は「サルコジ政権阻止」で一致しており、党の公認が得られなくとも独立候補として出馬し、与党支持層が分断される可能性が指摘されている。

 世論調査では第3位に極右・国民戦線のルペン党首(78)が控えており、与党幹部は「第1回投票で与党が2人立候補すれば、決選投票では『与党候補ゼロ』となる」と、党内の団結を訴えている。ロワイヤル氏が社会党内での候補指名で圧勝しただけに、与党側は危機感を抱いている。

 来春の大統領選では「右派サルコジ対左派ロワイヤル」の対決が有力視されており、支持率の調査では「49%対51%」で調査のたびごとに順位が入れ替わっている。ルペン氏の支持率は15%前後を推移している。

 サルコジ氏はさっそくロワイヤル氏側に「直接討論会」の開催を申し入れた。機関銃のようにまくしたてる得意の弁舌で、政策面であいまいさが残るロワイヤル氏の弱点を有権者に印象付ける戦略をうかがわせる。

 自由主義経済を提唱するサルコジ氏は、週35時間労働制の廃止、不法移民への規制強化の一方で移民系若者への少数派優遇策導入を唱えるなど、シラク、ドビルパン政権と一線を画す政策を掲げている。

 大統領選ではサルコジ氏が「旧来政治からの決別」、ロワイヤル氏が「変化」「新たな始まり」を掲げており、両者ともに経済の長期低落に悩む大国フランスの再生を訴える構図となっている。

毎日新聞 2006年11月18日 19時14分

270片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/11/23(木) 11:20:22
オランダ首相、第1党維持 議席減少、連立協議へ
http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM&PG=STORY&NGID=intl&NWID=2006112301000113

 【ハーグ23日共同】22日投票のオランダ総選挙(定数150、比例代表制、任期4年)は即日開票され、オランダ放送協会によると、開票率98%の段階で、バルケネンデ首相率いる中道右派、キリスト教民主勢力(CDA)=改選前44議席=が41議席を獲得し、第1党を維持した。首相は「政権の努力が報われた」と述べ、続投に意欲を示した。
 CDAを中心とした連立協議が始まるが、大政党が軒並み議席を減らし、旧共産党系の左派と移民排斥を唱える極右が躍進したため、交渉の難航は必至だ。
 最大野党の中道左派、労働党=同42議席=は32議席に、改選前の連立与党、自由民主党=同26議席=も22議席に後退。一方で旧共産党系の社会党=同8議席=は26議席、極右の新党、自由党が9議席を獲得した。
 新たな連立政権が過半数を占めるためには、小政党を取り込んだ上で(1)労働党との「大連立」(2)極右との連立−以外、ほぼ選択肢がなくなった。
 地元メディアは「大政党が争点づくりを回避したため、有権者が極端な投票行動に走った」と論評した。

271片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/11/25(土) 21:20:42
移民排斥の仏極右・ルペン党首、支持率17%に急上昇
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20061125i112.htm?from=main1

 【パリ=島崎雅夫】移民排斥などを訴えるフランスの極右政党・国民戦線のジャンマリ・ルペン党首(78)の人気が急上昇していることが、ル・モンド紙(25日付)が公表した世論調査で明らかになった。

 決選投票に進出した2002年の大統領選同様、来春の大統領選でもルペン旋風が吹くのではとの憶測が出ている。

 同紙によると、ルペン党首の支持率は17%で、今年1月に比べ8ポイント増加。1974年以来、今回5回目の大統領選出馬となるルペン党首にとり、大統領選前5か月の時点では過去最高の支持率となった。

 ルペン人気は、移民が多数居住する大都市郊外で昨年秋、暴動が起きたことや、右派政権への不満が強まっていることが要因。すべての移民を敵視した過去の言動に比べて、最近は政教分離など仏の国家理念に背く移民のみを追放するよう訴えるなどソフト化路線も功を奏している。

 同調査によると、ルペン党首の支持率は、社会党公認候補のロワイヤル元環境相(53)の32%、右派陣営の有力候補サルコジ内相(51)の29%に次いで第3位だが、左派陣営の分裂に乗じて16%を得票、決選投票に進んだ前回同様の急浮上も十分、予想されている。

(2006年11月25日20時54分 読売新聞)

272片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/12/05(火) 09:41:54
ベネズエラ:3選のチャベス大統領、穏健左派とは温度差も
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/america/news/20061205k0000m030043000c.html

 【カラカス庭田学】ベネズエラ大統領選で3日、反米左派の急先ぽうであるチャベス大統領が3選を決め、さらに6年にわたり国のかじ取りにあたることになった。中南米の左傾化を背景に地域統合に向け指導力発揮を目指すとみられる。だが、穏健左派諸国はチャベス政権と友好関係を保ちつつ、同政権の反米姿勢からは距離を置いており、大統領の影響力の波及範囲には限界もありそうだ。

 昨年11月の中米ホンジュラス大統領選からラテンアメリカ12カ国で続いた大統領選は、チャベス大統領の3選により左派勝利で締めくくられ、左傾化の潮流がより顕著になった。左派系候補が勝利したのはボリビア、チリ、ペルー、ブラジル、ニカラグア、エクアドル、ベネズエラの7カ国。コスタリカ、コロンビア、メキシコでは左派系候補が健闘した。

 ベネズエラは今年7月、南米南部共同市場(メルコスル)の5番目の正式加盟国になった。チャベス大統領は「メルコスルは共通の憲法・通貨を持つ『メガ国家』に向かわなければならない」と主張、メルコスルを足がかりとする地域統合の推進に意欲を示した。

 チャベス大統領は、米国が主導する米州自由貿易地域(FTAA)構想には対抗し、ベネズエラ、キューバ、ボリビアの反米左派3カ国で経済・社会協力協定を結んでいる。同大統領は同協定をラテンアメリカ全体に広げて、影響力を拡大することを目指している。

 しかし、米国と自由貿易協定(FTA)を結んでいるチリや、米国との経済協定締結を模索するウルグアイなどの穏健左派政権の立場は、チャベス政権の反米一辺倒の姿勢とは相いれない。チャベス大統領に近いエクアドルのコレア次期大統領は、米国とのFTA交渉の見直しを打ち出しているものの、当初の反米姿勢は薄らいでいる。

 中米ニカラグアの元左翼ゲリラ、サンディニスタ民族解放戦線のオルテガ次期大統領はチャベス大統領と親密だが、80年代のサンディニスタ革命政権時代の反米姿勢を見直し、米国との良好な関係の構築を目指している。ラテンアメリカで左派政権の数は増えているものの、チャベス大統領の反米姿勢に完全に同調する政権はボリビアだけの状況だ。

 南米12カ国は04年、政治・経済統合を目指し「南米共同体」を発足させた。同共同体は自由貿易圏の実現や南米憲法の制定などを検討していく方針で、今月8、9の両日には2回目の首脳会議がボリビアで開催される。。チャベス大統領は地域統合のけん引役を果たそうとするとみられるが、中南米で多数派の穏健左派政権との温度差ゆえに、妥協を迫られる事態も想定される。

毎日新聞 2006年12月4日 19時02分

273片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/12/07(木) 23:32:57
野党国民党、完勝の勢い 9日台北、高雄市長選
http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM&PG=STORY&NGID=intl&NWID=2006120701000564

 【台北7日共同】台湾の2008年総統選の前哨戦とされる台北、高雄市長選の投開票が9日に迫った。与党、民主進歩党(民進党)と最大野党、国民党の各候補は最後のつばぜり合いを演じているが、陳水扁総統夫人が機密費横領で起訴されるなど政権の腐敗イメージが響き、国民党が両市長ポストを押さえて完勝しそうな勢いだ。
 過去8年間は民進党が高雄、国民党が台北の首長ポストを保持した。民進党にとって、台湾人意識の強い南部で同党の地盤、高雄を失えば大きな打撃。国民党は昨年12月の統一地方選での大勝に続き、南北の大都市を勢力下におさめ、総統選での政権奪還に弾みをつけることになる。
 投票前の最後の日曜日となった3日、高雄では陳総統や蘇貞昌行政院長(首相)ら民進党指導者が顔をそろえ、陳菊・前労働委員会主任委員(労相)(56)を応援する10万人集会を開いた。
 しかし、翌4日に行われた台湾紙、中国時報の世論調査によると、陳候補の支持率は前回調査より0・6ポイント減の29・0%となり、42・7%だった国民党候補、黄俊英・元副市長(64)との差は縮まらなかった。
 世論調査では民進党候補の支持率が実際より低く出る傾向にあり、陳菊陣営は「支持率は五分五分」と懸命のラストスパートをかけるが、逆風の中、逆転は難しいとの見方が優勢だ。
 台北は馬英九市長(国民党主席)の後継者で、党長老の☆(赤の右に郊のツクリ)伯村・元行政院長の長男、☆龍斌・元環境保護署長(54)が清廉なイメージを前面に出し、支持率47・7%で断然優位。民進党の謝長廷・前行政院長(60)は21・5%にとどまった。
(注)☆印は赤の右に郊のツクリ

274片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/12/08(金) 17:58:32
政界再編の加速も 台北・高雄市長選、9日投開票
http://www.sankei.co.jp/kokusai/china/061207/chn061207003.htm

 【台北=長谷川周人】2008年春に行われる次期台湾総統選の前哨戦となる台北・高雄両市長選が9日、投開票される。台北市長選は国民党がリード。高雄市長選は接戦になっている。両市長選は、陳水扁総統の夫人が横領罪で起訴された政権側と、公費流用疑惑が浮上した野党トップに対する「信任投票」の様相を見せている。

 大勢は同日中に判明する見通しだが、結果次第では、定数が半減、激戦が予想される来年末の立法委員選に向け、政界再編の導火線となる可能性もある。

 馬英九台北市長(中国国民党主席)の後任を決める台北市長選は、40%を超える支持率で同党の●(赤におおざとへん)龍斌・元環境保護署長(環境相)が先行する。それを与党・民主進歩党の謝長廷・前行政院長(首相)と親民党の宋楚瑜主席という大物政治家が追う展開だ。終盤戦で謝氏が浮動票の取り込みに成功すれば、市長選をステップに次期総統選の有力候補に躍り出る可能性もある。

 高雄市長選は、国民党の黄俊英・元同市副市長と民進党の陳菊・元労工委員会主任委員(労相)による事実上の一騎打ちとなる。民進党寄りの台湾紙・自由時報が今週初めに実施した世論調査では、黄氏が依然として若干リードしているが、支持率の差は0・29ポイントと拮抗(きつこう)している。

 両市は中央直轄市で、市長は閣議にも出席できる閣僚級の重要ポストだ。民進党が基盤を持つ高雄市で市長のイスを死守できなければ、現執行部に対する責任追及は避けられず、蘇貞昌内閣が総辞職を迫られる事態も予想される。

 このため民進党は陳総統ら首脳を高雄市に総動員、游錫●(=方を横に二つ並べ、下に土)主席は「敗北なら引責辞任する」と宣言し、背水の陣で選挙戦に臨んでいる。

 総統夫人の起訴や清廉さを失った民進党への批判などを追い風として、選挙戦を優位に進める国民党だが、高雄市長ポストの奪還に失敗すれば、次期総統選の有力候補である馬氏の立場も揺らぎかねない。馬氏は年末に台北市長の職を離れ党務に専念するが、経費流用疑惑がくすぶる中、選挙戦で失敗すれば今後の党運営にも大きく響く。

 同党では「市長選後」を見据え、前総統選で陳総統に惜敗した連戦名誉主席の動きが活発化している。日台関係筋は「陳総統の責任問題で分裂含みの民進党に対し、国民党も今後、派閥対立が先鋭化することが予想される。台湾政界は市長選の結果次第で、政界再編も視野に入れた動きが表面化するだろう」との見方を示している。

(2006/12/07 23:25)

275片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/12/09(土) 21:52:52
台北は国民党、高雄は民進党が死守 台湾で2市長選
2006年12月09日20時49分
http://www.asahi.com/international/update/1209/020.html?ref=rss

 台湾の2大都市、台北、高雄両市長選が9日投開票され、台北市は国民党、高雄市は民進党がそれぞれ現有ポストを守った。中央の与党・民進党は陳水扁(チェン・ショイピエン)総統周辺のスキャンダルによる逆風を何とかしのいだ形だが、党改革を求める声が強まっており、台北で敗れた謝長廷(シエ・チャンティン)前行政院長(首相)を軸に党内路線対立が顕在化しそうだ。国民党内にも馬英九(マー・インチウ)主席(現台北市長)の指導力を疑問視する声が出ており、政界流動化の兆しが出てきた。

 台北で馬氏の後継市長に当選した国民党の●龍斌(ハオ・ロンピン)・元環境保護署長(54)は、陳総統夫人が11月初めに公費流用で起訴されたことを受け「反腐敗」キャンペーンを活発に展開。宋楚瑜(ソン・チューユイ)・親民党主席(64)の出馬で反民進党票が割れるのではないかと懸念されたが、民進党批判票をまとめた。宋氏は政界引退を表明した。

 高雄では陳菊・元労工委員会主任委員(56)が国民党の黄俊英・元副市長(64)を大接戦の末にかわし、98年以来、民進党が維持した市長ポストを死守した。

 陳氏は民進党市政が残した業績を強調。最終盤では陳総統らも高雄で「台湾出身の民進党政権を守ろう」と懸命に訴えた。「台湾意識」に訴える戦術が民進党支持者の多い高雄で功を奏した形だ。国民党にとっては台北市長に与えられた特別経費の処理で、馬主席が検察に事情聴取されたことも響いた。

 「痛み分け」に終わった両党だが、台北の謝氏は今回、国民党が強い最大都市の台北で「火中の栗を拾った」形だけに、次期総統選に向けた党内の候補者レースで有利な位置を占めた。07年初めからの党内で本格化する候補選びで優先権を主張するとみられる。

 これに対し、謝氏のライバルである蘇貞昌(スー・チェンチャン)行政院長や呂秀蓮(リュイ・シウリエン)副総統がどう応じるかが当面の焦点だ。民進党内では今後「中台直航の推進」など対中政策積極化を含む「党改革」論議も活発化するとみられ、総統候補選定の動きや政策の対立が党分裂の引き金となりかねないとみる党幹部もいる。

 国民党が有利と見られた状況を十分に生かせなかったことは、選挙期間中に発覚した馬主席の市長公費流用疑惑も響いたと見られる。党内には親中色の強い馬氏に距離を置く勢力がある。07年12月には定数が従来より半減される立法委員(国会議員)選挙も予定されている。増加している「民進党にも国民党にも不満な有権者」取り込みを狙う新党を党派を超えて結成する動きが、今後本格化しかねない。

●は「赤」に「おおざと」

276片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/01/14(日) 22:29:17
サルコジ内相が仏大統領選与党候補に、党大会で選出
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070114i314.htm?from=main3

 【パリ=島崎雅夫】フランスの保守与党・民衆運動連合(UMP)は14日、パリで党大会を開き、今年春の仏大統領選に向け、総裁のサルコジ内相(51)を同党の大統領候補に選出した。

 最大野党・社会党は、仏初の女性大統領を目指すロワイヤル元環境相(53)を同党候補に選出しており、今後はこの2人を軸に大統領選が展開することになる。

 UMPは1月初旬から、約33万人の党員を対象に、インターネットか党本部で党大統領候補を選出する投票を行ってきた。

 同内相の今後の課題は、シラク大統領派の反発を最小限に抑え、保守分裂を回避できるかにある。

 同内相は5年前にシラク大統領が創設したUMPを自らの選挙母体として固めてはいる。ジュペ元首相やラファラン前首相、アリヨマリ国防相らも内相支持を打ち出しているが、シラク大統領は1995年の大統領選の際、自分ではなく他の保守候補を支持したサルコジ氏に不信を抱き、側近のドビルパン首相らとともに内相支持に難色を示している。

 サルコジ内相はハンガリー系移民2世で、弁護士を経て政界入り。内相や財務相などを務め、経済成長や犯罪防止に功績を挙げて、頭角を現した。仏の既成政治への決別で、仏社会に変化をもたらすことを主張、米国型の市場主義経済導入や少数民族優遇、トルコの欧州連合(EU)加盟反対などの政策を掲げている。

(2007年1月14日22時24分 読売新聞)

277片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/01/22(月) 12:53:03
セルビア総選挙、極右民族派が第1党 連立交渉難航か
2007年01月22日11時31分
http://www.asahi.com/international/update/0122/008.html?ref=rss

 旧ユーゴスラビアのセルビアで21日、議会選挙(一院制、定数250)が投開票された。選挙監視団体の集計などによると、前回選挙で躍進した極右民族派のセルビア急進党が第1党を守り、欧州連合(EU)早期加盟を掲げる親欧米路線の民主党、穏健民族派のセルビア民主党が続いた。民族派が議席数をほぼ維持し、国連の暫定統治下にあるコソボ自治州の独立問題を扱う協議に影を落とす結果となった。

 今回の総選挙は、昨年6月のモンテネグロ独立後の新憲法制定に伴うもので、昨年のミロシェビッチ旧ユーゴ元大統領の死後初めて行われた。

 選挙監視の非政府組織による予想得票率は、急進党が28.7%、タディッチ大統領の民主党が22.9%、コシュトニツァ首相率いるセルビア民主党中心の政党連合が16.7%、民主改革派のG17プラスが6.8%、故ミロシェビッチ氏が率いたセルビア社会党が5.9%など。

 今回の選挙で、民族主義再燃を懸念する欧米はEU加盟の利点などを強調し、民主派勢力を支援。民主派と極右民族派との議席配分が焦点の一つだったが、単独過半数を確保した党はない。民主党はセルビア民主党などとの連立を模索するが、コソボ問題なども絡んで難航しそうだ。

 コソボの最終的な地位については、国連の仲介案が来月初めにもセルビア、アルバニア系のコソボ自治政府双方に提示される予定。一定の制約を設けながらも、事実上の独立を認める内容となる見通しだ。選挙結果はこの提示を前に、独立反対の姿勢を改めて強くアピールするものとなった。

 連立交渉では、コシュトニツァ首相がカギを握るとみられている。同首相は民主党と長年対立関係にあり、コソボ協議の進展しだいでは、連立に消極的な急進党や閣外協力を受けたセルビア社会党などとの連立を探る可能性もある。

278片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/01/24(水) 22:22:45
カナダ首相が激怒!仏女性大統領候補の“問題発言”
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_01/t2007012434.html

 フランス最大野党、社会党の女性大統領候補、ロワイヤル元家庭担当相が22日、カナダ・ケベック州の分離独立問題に関連し、「ケベックの主権」に好意的と受け取れる発言をしてカナダ政府の反発を招いた。ロワイヤル氏はこれまでも外交分野で問題発言を指摘されており、あらためて「弱点」をさらけ出した形だ。

 ロワイヤル氏は同日、パリを訪問したカナダのケベック党のボワクレール党首と会談。ラジオ・カナダのホームページによると、会談後ロワイヤル氏は「(自分の立場は)ケベックの自由と主権という共通の価値を反映している」と表明した。

 これに対し、カナダのハーパー首相は「他国の民主主義にかかわる問題への介入は極めて不穏当」と猛反発。批判を受けてロワイヤル氏は23日、カナダの「制度上の問題」に言及したわけではないと弁明に追われた。

 ロワイヤル氏は外交面の経験のなさを補うため、昨年後半以降、中東や中国を相次いで訪問。しかし、核拡散防止条約(NPT)に反する発言をしたほか、中国の人権問題に関して弱腰だったと批判されるなど、与党側に攻撃材料を提供する結果に終わっている。(共同)
ZAKZAK 2007/01/24

279片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/01/27(土) 09:03:08
セルビア:急進党が第1党の座を維持
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20070127k0000m030106000c.html

 【ウィーン会川晴之】セルビア選挙管理委員会は25日夜、21日投開票の議会選挙(定数250)の最終結果を発表した。極右民族主義のセルビア急進党が、前回総選挙(03年12月)に比べ1議席減の81議席ながら議会第1党の座を維持した。

 民主派では、タディッチ大統領が所属する民主党が27議席増と躍進し64議席で2位、コシュトニツァ首相率いるセルビア民主党は6議席減の47議席と3位だった。

毎日新聞 2007年1月26日 21時48分 (最終更新時間 1月26日 22時25分)

セルビア総選挙:極右民族派が第一党 民主派が連立政権も
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20070122k0000e030017000c.html

 【ウィーン会川晴之】セルビア議会(定数250)の選挙が21日投開票され、民間選挙監視団体の集計によると、極右民族主義のセルビア急進党が得票率約29%で他党を引き離して首位に立ち、第1党の座を確実にする勢いだ。だが、急進党による過半数議席の獲得は難しい情勢で、得票率の合計で同党を上回る民主派政党の連立交渉の行方が政局のカギを握る。

 セルビアの総選挙は、コソボ自治州の最終地位に関する国連報告書が2月初旬にも提出される直前に実施され、約62%の高投票率を記録した。コソボ独立反対を鮮明に打ち出す急進党と、欧州連合(EU)への早期加盟に向けた改革を優先する民主派政党が激突した。

 急進党が民族派の受け皿となったのに対し、路線対立が残る民主派からは03年12月の前回総選挙と同様、数党が乱立した。タディッチ大統領の所属する民主党が得票率約23%で2位、コシュトニツァ首相率いるセルビア民主党は約17%で3位につけている。

 民主党とセルビア民主党は連立政権樹立に向けた交渉を進める。前回は路線対立が解けず、セルビア民主党が中心の少数内閣となったが、今回、両党はEU加盟とコソボ独立問題で同一歩調を取っているため連立内閣誕生の可能性もある。

 ただ、選挙中、コソボ独立反対に重点を置いたセルビア民主党と、EU早期加盟に力点を置いた民主党とでは細部で対立が残っている。連立交渉が手間取り、コソボ独立を容認するとみられる国連報告書の提出までに連立政権が樹立されない場合、政局が流動的になる可能性もある。

 コソボ独立容認派が多数を占める欧米諸国は昨年11月、セルビアの北大西洋条約機構(NATO)準加盟を認めたほか、選挙中も民主派の改革路線に対する支援を表明していた。

毎日新聞 2007年1月22日 10時40分 (最終更新時間 1月22日 11時42分)

280片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/01/27(土) 09:05:44
ロワイヤル陣営幹部を内務省調査 仏大統領選はや泥仕合
2007年01月26日22時29分
http://www.asahi.com/international/update/0126/018.html

 フランス大統領選に野党の社会党公認で立候補するロワイヤル元環境相の陣営幹部の私生活を、与党民衆運動連合公認のサルコジ内相率いる内務省がひそかに調べていたことが判明し、ロワイヤル陣営は25日、容疑者不詳のまま私生活侵害罪容疑でパリ大審裁判所(地裁)に告訴した。同省は調査の事実を認めたものの、内相の指示については否定。両陣営は非難合戦を展開し、泥沼化の様相を呈している。

 風刺週刊紙カナール・アンシェネが24日、極秘調査をすっぱ抜き、明らかになった。記事は、ロワイヤル氏の環境担当顧問ブリュノ・レベル氏の調査を、内務相傘下の国家警察総合情報局(DCRG)がサルコジ内相官房の指示で進めていたとの内容だった。

 DCRGは、レベル氏が調査対象リストに含まれており、経歴に関する調査を実施、今年に入ってデータを更新したと認めた。だが、調査は大統領選と関係なく、レベル氏が環境保護団体グリーンピース・フランス元事務局長だったことが理由だと主張。内相の指示も否定した。

 これに対し、ロワイヤル氏は「選挙戦ならどんな手段でも使っていいというのか」とサルコジ氏側を批判。節度ある選挙が実現されるようシラク大統領に要請した。

 一方、サルコジ氏は「ばかばかしい」と自らが関与したとの疑惑を一蹴(いっしゅう)。元老院(上院)ではこの日、両陣営の議員が疑惑を巡って「汚い手を使うな」「そっちこそマスコミ(週刊紙)を使ったじゃないか」と怒鳴り合う一幕があった。

 騒ぎは26日、さらに拡大した。ロワイヤル氏の弟で元仏情報部員のアントワヌ氏がパリジャン紙で「私も調査を受けた」と証言。ロワイヤル氏側近がリベラシオン紙に「内務省はロワイヤル氏の警護にサルコジの息のかかった人物を送り込もうとした」と語るなど批判を強めている。

 内務省は選挙を管理する役目も担っていることから、ルモンド紙は今回の疑惑を機に「選管のトップが同時に選挙の候補者であるのは変だ」と社説で主張。26日には仏各紙がサルコジ氏の内相辞任を求めた。

 両派の間では1月10日、サルコジ氏に近いゴフラン国民議会議員が南仏の地方紙に「ロワイヤル夫婦が(資産家に課される)富裕連帯税(ISF)を逃れるために会社を設立している」と発言。ロワイヤル氏側は疑惑をぬぐおうと自ら資産を公表する一方、16日にゴフラン議員と地方紙を裁判所に告訴。サルコジ陣営がうわさを流したとして、「人間のクズがすること」と非難する騒ぎもあった。

281片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/01/27(土) 13:13:57
ロワイヤル元担当相:偽電話にひっかかり、失言
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20070127k0000e030037000c.html

 【パリ福井聡】仏左派野党・社会党の大統領選候補、ロワイヤル元家庭・児童担当相は24日、カナダのケベック州知事を名乗る仏コメディアンの偽電話にひっかかり、政治的に微妙な仏南部コルシカ島の独立問題を冗談半分に答えてしまった。

 AP通信などが26日報じたところによると、右派与党・国民運動連合の大統領選候補、サルコジ内相に近いとされるコメディアンのジェラルド・ダーアン氏は、ケベック州のシャレ知事の声をまねてロワイヤル候補と電話で話した。その中で同氏はロワイヤル候補が先日、同州の独立を支持するかのような発言で物議をかもしたことにひっかけてコルシカ独立問題を尋ねた。録音テープによると、同候補は「仏国民は反対しないと思う」と笑った後、「また新たな波紋を呼ぶから繰り返さないで、内密に」と述べた。

 コルシカでは、独立を訴える一部のグループが暴力事件も起こしているが、仏政府や国民の多数にとって独立はまったく認められるものではない。サルコジ内相は「冗談で済ます話題ではないが、冗談にしてはたちが悪い」と皮肉った。

 ロワイヤル候補は25日にもラジオで仏政府所有の原子力潜水艦の数を聞かれて「1隻」と答え、司会者が「いや7隻だ」と言うと「そう、7隻」と言い直した。正解は「4隻」で、左派リベラシオン紙は「彼女は(大統領として)大丈夫かの疑念が右派以外にも広がっている」と書いた。

毎日新聞 2007年1月27日 11時12分 (最終更新時間 1月27日 12時13分)

282片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/01/28(日) 10:32:50
仏大統領選はや泥仕合
野党陣営の内偵指示?
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kok/20070128/mng_____kok_____002.shtml

 【パリ=牧真一郎】今年四、五月に行われるフランス大統領選で政府与党・国民運動連合(UMP)の事実上の公認候補となった党首のサルコジ内相が、ライバルの社会党公認候補、ロワイヤル元環境相の陣営幹部を情報機関に命じて調査させていた疑惑が浮上、仏政界を揺るがしている。

 内相は全面否定しているが、社会党は「内相という立場を利用して、大統領候補としての利益を計っている」と辞任を要求。与党は「強権的なイメージが強まる」と危機感を募らせている。

 騒ぎのきっかけとなったのは、二十四日付の風刺週刊紙カナール・アンシェネの記事。ロワイヤル氏が環境問題の顧問に選んだブリュノ・ルベル氏について「内務省の大臣官房が総合情報局に命じて身辺調査をさせた。調査にはルベル氏の離婚歴なども含まれる」と報じた。同氏は環境保護団体グリーンピース・フランスの元責任者。

 総合情報局はルベル氏の調査記録が存在することは認めたが、「グリーンピース時代から記録はある」と報道内容を否定。サルコジ内相は「社会党は(ロワイヤル氏が劣勢だった)世論調査結果を忘れさせようとしている」と反発している。

 昨年、ドビルパン首相が与党内のライバルだったサルコジ氏を失脚させようと、汚職捜査を利用して情報局に調査を命じたとされる疑惑が浮上したが、今回は反対にサルコジ氏自身に疑惑の目が向けられた格好だ。

 別の新聞がロワイヤル氏の弟も調査対象となったと報道するなど、“場外戦”は過熱。いずれも真偽は不明だが、サルコジ氏のイメージダウンは避けられず、同氏の陣営は警察機構のトップとして露出度の高いポストに居座る戦略を見直し、早期辞任に踏み切ることも検討している。

■ロワイヤル氏は再び失言

 【パリ=牧真一郎】カナダのケベック州独立を支持する失言で物議を醸したフランス社会党の大統領選公認候補、ロワイヤル元環境相が、物まねタレントの偽電話にだまされ、今度はコルシカ島の独立問題で口を滑らせていたことが分かった。

 ロワイヤル氏がタレントのジェラルド・ダアン氏から電話を受けたのは二十四日。ケベック州首相を装った同氏が「(フランスで独立運動が続いている)コルシカ島の独立も必要だ」と話すと、ロワイヤル氏は「フランス国民は独立に反対していない」と発言。直後に「他言しないで。また大変なことになるので内密に」と口止めしたが、そのままラジオ番組で放送された。

 コルシカ島の与党・国民運動連合(UMP)のセラ議員は「コルシカに対する無知をさらけ出した。フランスを任せるのは無理」とする非難声明を出した。

283片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/02/10(土) 17:19:45
なんかカラ回りしそうだけど。

ロワイヤル氏が左旋回 仏大統領選、個人攻撃も
http://www.tokyo-np.co.jp/flash/2007021001000380.html

 【パリ10日共同】4月のフランス大統領選を前に支持率が低下している最大野党、社会党の女性候補、ロワイヤル元家庭担当相が左派層をつなぎとめようと「狂った資本主義や無秩序な自由主義」との批判を展開、「左旋回」(フィガロ紙)を見せ始めた。これまで自制していた他候補の個人攻撃も解禁するなど劣勢をはね返すのに必死だ。

 「市民参加型」の選挙戦を掲げるロワイヤル氏はこれまで政策を明示せず、市民の声に耳を傾ける集会を重ねてきた。その成果として11日、パリ近郊での集会で「政策の大きな方向性」を表明する予定。選挙戦の節目になると注目を集めている。

 ロワイヤル氏はカナダ・ケベック州の分離独立に好意的と受け取れる発言で非難を浴びるなど、外交問題での失言が響き、支持率が低下。ライバルの保守系与党、国民運動連合(UMP)党首のサルコジ内相にリードを許している。

284片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/02/10(土) 17:21:11
豪州:野党・労働党、総選挙前に最高の支持率
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/afro-ocea/news/20070207k0000m030003000c.html

 6日付の有力紙オーストラリアンに掲載された世論調査によると、オーストラリアの最大野党、労働党が政党別の支持率で47%を獲得、与党の保守連合(自由党と国民党)を9ポイント上回り、01年以降では最高の支持率となった。

 今年10月か11月に総選挙が実施される見通しだが、労働党は現在のリードを維持した場合、11年ぶりの政権奪還が可能となる。

 労働党は昨年12月の党首選挙で若手のケビン・ラッド氏(49)を選出。同紙によると、ラッド党首は干ばつ対策や原発反対などの政策で支持を広げたもようだ。同党首の仕事ぶりに満足しているとの回答は60%に上った。

 「首相として良いのは誰か」との質問では、保守連合のハワード首相を選んだのが40%、ラッド党首は39%で、ほぼ並んでいる。(共同)

毎日新聞 2007年2月6日 17時08分

285片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/02/17(土) 20:00:26
サルコジ氏が10P差で優勢=ロワイヤル氏、政策発表も支持低落−仏大統領選
http://www.jiji.com/jc/s?k=2007021700310

 【パリ17日時事】第1回投票まで2カ月余りとなった仏大統領選の決選投票に関する世論調査で、与党・国民運動連合(UMP)のサルコジ総裁(内相)が、社会党のロワイヤル元環境相にこれまでで最大の10ポイントの差をつけていることが分かった。
 17日付パリジャン紙に掲載された世論調査結果によると、5月6日に行われる決選投票での投票の意向を尋ねたところ、サルコジ氏が55%、ロワイヤル氏は45%だった。第1回投票ではサルコジ氏33%、ロワイヤル氏27%。
 ロワイヤル氏は11日に大統領選への政策発表を行ったが、支持の低落傾向に歯止めが掛からず、14日には経済担当の選対幹部が辞任するなど陣営内部に不安材料を抱えている。 
 サルコジ氏はこうした敵失にも助けられ、優位に戦いを進めている形だ。

286片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/02/20(火) 14:26:16
2人の第一副首相が「同時出走」=大統領後継レース−ロシア
http://www.jiji.com/jc/s?k=2007022000414

 【モスクワ20日時事】来年3月に行われるロシア大統領選に向け、プーチン大統領の後継レースが事実上スタートした。同大統領はこのほど内閣改造を行い、次期大統領の有力候補と目されるイワノフ副首相の国防相兼務を解き、第一副首相に昇格させた。もう1人の有力候補、メドベージェフ第一副首相と同格となり、「同時出走」した格好だ。
 メドベージェフ氏は、プーチン大統領の故郷のサンクトペテルブルク人脈に属し、国民の支持を得やすい社会福祉政策を担当。政権内リベラル派の代表格として、1月の世界経済フォーラム(ダボス会議)年次総会で「国際デビュー」も果たすなど、着々と地歩を築いていた。
 一方、イワノフ氏もペテルブルク人脈で、旧ソ連国家保安委員会(KGB)出身の治安機関派。外交、安全保障に大きな影響力を持ち、大統領も一目置く「切れ者」とされるが、新兵いじめなど不祥事が多く、経歴に傷が付きやすい国防相ポストは、後継レースではむしろ不利に作用するとみられていた。
 しかし、同氏は今回の第一副首相昇格で、大統領の信任が明確に示された。ロシア紙モスクワ・ニュースは「ロシア国民にリベラル派と保守派の2人の後継候補のいずれかを選択するよう提示した」と指摘した。 
 ただ、後継レースが2人に絞り込まれたとみなすのは時期尚早との見方もある。大統領府筋は「新たな内閣改造が行われる可能性は大きい。大統領に近い人物が首相など重要ポストに起用されれば、極めて有力な後継候補として浮上する」と指摘する。
 同筋は、プーチン大統領が実権を握り続けるため、大統領選の直前まで後継指名しないと予想しており、権力継承をめぐるクレムリンの政治ゲームは長期化しそうだ。

287片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/02/20(火) 16:22:44
英世論調査、保守党支持率が与党労働党を大幅にリード
2月20日16時13分配信 ロイター
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070220-00000874-reu-int

 [ロンドン 20日 ロイター] 英ガーディアン紙とICMの世論調査で、将来行われる総選挙ではブラウン財務相率いる与党労働党を支持すると答えた有権者が全体の29%にとどまり、キャメロン党首率いる野党保守党を支持するとした42%に大きく引き離されていることが分かった。支持率の差は、保守党が前回総選挙で勝利した直後の1992年7月以来、最も開いた。
 キャンベル党首率いる野党自由民主党を支持するとの回答は17%だった。
 ただ、具体的な指導者や指導者候補の名前を挙げずに支持政党だけを聞いた質問では、労働党支持率は31%と、やや盛り返している。保守党支持率は40%、自由民主党支持率は19%だった。

288片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/01(木) 19:20:38
仏大統領選:サルコジ氏、外交政策発表 資産問題も浮上
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20070302k0000m030057000c.html

 【パリ福井聡】今春のフランス大統領選で右派与党・国民運動連合から立候補するサルコジ内相(52)は2月28日、外交政策の構想を発表し、米国とは一線を画したフランスの独自外交を提唱した。最新の世論調査で、内相の支持率は28%と左派野党・社会党候補のロワイヤル元家庭担当相(53)とほぼ並んでおり、政策発表で引き離しを狙った形だ。しかし、同日付の週刊紙などは、内相が懇意の不動産業者からマンションを安価で購入し、高値で売り抜けていたとの疑惑を報道。資産問題が選挙戦で焦点に浮上し、苦境に立たされる可能性も出てきた。

 28日付の仏週刊紙「カナール・アンシェネ」によると、サルコジ氏夫妻は97年、83〜02年まで市長を務めたパリ北西部ヌイイ市内で、233平方メートルのマンションを87万5000ユーロ(約1億4000万円)で購入。昨年11月に190万ユーロ(約3億円)で売却し、100万ユーロを超える利益を得た。また購入先は市長と懇意の会社で、購入時の時価より30万ユーロ(約4800万円)安く、内装費などもこの会社持ちだったという。

 フランスの各メディアは一斉にこれを転電。サルコジ氏は「(マンション購入は)10年以上前のこと。悪意に満ちた選挙妨害だ」と報道を非難した。しかし、売却はつい3カ月前のことで、資産公開を公約しながらいまだに実現していないこともあり、批判にさらされる可能性が強い。

 一方、内相が同日発表した外交政策は、日本やドイツ、インド、ブラジルなどの国連安保理入りを支持する一方、地中海を中心とした地域の政治・経済関係強化や、中東アフリカへの支援強化などの独自の構想を盛り込んだ。また、米軍のイラク撤退を要請。イランの核兵器開発には反対するが、原発は支援していく方針を表明した。また05年の国民投票で否決された欧州憲法について、これを簡素化した「ミニ憲法」を改めて提案し、欧州統合の深化と米国との対等関係の構築などを提唱した。このほか、中国経済の発展を歓迎する一方、人権、環境、貿易の面で国際ルールを尊重すべきだと訴えた。

毎日新聞 2007年3月1日 19時17分

289片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/04(日) 11:34:37
ロシア地方議会選
野党排除 進む『翼賛化』
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kok/20070304/mng_____kok_____003.shtml

 ロシアでは11日にモスクワ州やサンクトペテルブルクなど14の地方自治体で議会選が実施される。12月に行われる下院選の前哨戦として注目を集めるが、多くの地域で野党が排除されており、プーチン政権の支持政党による「翼賛選挙」の様相を強めている。 (モスクワ・常盤伸)

 今回の議会選では書類の不備などを理由に、政権に批判的な野党が地方選管から選挙への参加申請を却下されるケースが続出している。例えばリベラル政党のヤブロコが登録を認められたのはわずか四自治体。別のリベラル政党の右派連合なども複数の地域で登録を許されなかった。

 ヤブロコはロシア第二の都市サンクトペテルブルクでの議会選では前回10%近い得票で善戦したが、今回は立候補に必要な有権者の署名に偽物があるとして参加を認められなかった。同党は選管の対応を不当として係争中だ。ミトロヒン同党副議長は「政権は統一ロシアと競合する地域ではわれわれの参加を認めないと予想はしていた」と話す。

 ロシアの選挙法では投票用紙への政党の記載順は政党代表者のくじ引きによって決定されるが、ガゼータ紙によると、実際には最大与党「統一ロシア」が十一カ所の自治体で最上位に記載されており、選管の公平性に疑問符が付いている。

 二日付のベドモスチ紙によれば、各地で野党への露骨な中傷宣伝も目立ってきたという。ダゲスタン共和国などで選挙から締め出された環境政党「緑の党」のパリャコフ党首は「地方行政当局は、与党圧勝を確実にするためあらゆる手法を使っている」と批判する。

 こうした露骨な野党排除の背景にはプーチン政権が下院選と来年の大統領選をにらみ統一ロシアに新政党「公正なロシア」を加えた二大政党を中心にした翼賛体制の強化を進めていることがある。公正なロシアは共産党票の取り込みを狙い昨年十月に左派系や民族系三党が合併し発足。今回の地方選で政権側から躍進が期待されている。

 モスクワ・カーネギーセンターのペトロフ研究員は「今回の選挙はクレムリンにとり下院選のリハーサルという意味で重要だ。クレムリンがつくる『二大政党システム』が機能するかの試金石となるだろう」と分析している。

■野党勢力2000人デモ

 【モスクワ=共同】タス通信などによると、ロシア第二の都市サンクトペテルブルクの中心部で三日、プーチン政権を批判する野党支持者ら約二千人が市当局の中止命令を無視してデモや集会を強行し、警官隊が参加者を警棒で殴るなど一時小競り合いになった。警察が数十人を拘束した。

 今年十二月の下院選や来年三月の大統領選に向け、政権側が統制を強める中、プーチン大統領の故郷のサンクトペテルブルクで野党勢力の無許可デモが公然と行われたのは異例。野党側の不満の高まりも浮き彫りにした。

 デモを組織したのは、チェスの元世界王者のガリ・カスパロフ氏ら野党系活動家。

290片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/07(水) 23:44:07
北アイルランド議会選、強硬派2党が優勢
2007年03月07日22時45分
http://www.asahi.com/international/update/0307/018.html

 英領・北アイルランドの自治政府復活の行方を占う議会選挙の投票が7日、始まった。プロテスタント強硬派の民主統一党(DUP)と、カトリック過激派アイルランド共和軍(IRA)の政治組織シンフェイン党が改選前と同様、議会第1党、第2党の勢力を維持するとの見方が強い。そうなれば、自治政府を率いる正副首相を両党で分かち合い、4年半ぶりに英国の直轄統治が終わる公算が大きくなる。

 18選挙区で108議席を争う議会選には、約250人が立候補した。6日付の複数の地元紙が行った選挙区ごとの情勢分析によると、DUPが改選前の32議席をさらに上乗せする勢い。シンフェイン党も24議席前後とほぼ現状維持するとみられている。プロテスタント、カトリック両陣営の対立を嫌う中立政党や、環境重視の「緑の党」への支持も伸びている。

 選挙戦では、水道料金値上げや中等学校の選択制度の存廃など暮らしに直結した問題が主な争点となった。和平合意の是非など大きな政治問題をめぐって争われたこれまでの議会選と違い、各党とも公教育や地域医療の運営など自治政府に移譲される権限に対応した詳細なマニフェスト(政策綱領)を用意。今月26日を期限とする自治政府の復活を見越した動きだと受け止められた。

 開票は8日午前から始まり、同日夕方(日本時間同夜)に大勢が判明する見通しだ。

291片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/10(土) 10:47:45
プロテスタント強硬派が第1党に 北アイルランド議会選
2007年03月10日10時35分
http://www.asahi.com/international/update/0310/005.html

 英領・北アイルランドの議会選挙(定数108)は、9日夜に確定した開票結果によると、プロテスタント強硬派の民主統一党(DUP)が改選前より6議席上回る36議席を獲得、第1党となった。カトリック陣営では、DUPと鋭く対立してきた過激派のアイルランド共和軍(IRA)の政治組織シンフェイン党が28議席と党勢を拡大し、第2党につけた。

 98年の包括和平合意を主導したプロテスタント穏健派、アルスター統一党(UUP)は18議席と低迷。カトリック穏健派の社会民主労働党(SDLP)も、改選前を2議席下回る16議席にとどまった。一方、宗派対立の克服を訴える同盟党は1議席増やして7議席を獲得、善戦した。

292片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/12(月) 21:12:06
仏大統領選:シラク氏「サルコジ支持」表明せず
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20070313k0000m030123000c.html

 【パリ福井聡】シラク仏大統領が11日のテレビ演説で来月22日に第1回投票が実施される大統領選への不出馬を正式表明したことで、選挙戦の焦点は▽右派与党・国民運動連合のサルコジ内相(52)▽左派野党・社会党のロワイヤル元家庭担当相(53)▽中道派フランス民主連合のバイル議長(55)の3氏の争いに絞られた。シラク氏は演説で、確執が伝えられるサルコジ氏に対する支持を打ち出さず、支持率急伸中の中道のバイル氏に有利に働くとの観測も流れている。

 演説でシラク氏は「過激主義は毒だ」と述べ、極右政党「国民戦線」のルペン党首(78)を暗に非難したが、自ら支持する候補については「いずれ表明する時が来るだろう」とだけ述べ、候補名への言及は避けた。バイル氏が支持を広げる中、サルコジ氏はシラク氏から直接の支持表明を得られなかった。

 最新世論調査によると、第1回投票での支持率は(1)サルコジ氏28%(2)ロワイヤル氏23%(2)バイル氏23%(4)ルペン氏13%−−でバイル氏が初めて2位に浮上した。バイル氏は経済政策は右派寄り、社会政策は左派寄りの立場をとり、ロワイヤル、サルコジ両氏の支持票にも食い込んでいる。今後シラク氏が「サルコジ氏支持」を表明しないまま選挙戦が進めばバイル氏に有利な展開が予想される。

 シラク氏の事実上の引退表明に仏国民は一つの時代の終わりを感じている。2期12年の大統領在任中、シラク氏は超大国・米国を向こうに回して常に「国際社会におけるフランス」をアピールしてきた。サルコジ、ロワイヤル、バイル3氏の誰が次期大統領になってもより「内向き」な大統領になるとみられている。

毎日新聞 2007年3月12日 20時58分

293片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/29(木) 10:16:57
仏大統領選:「中道支持は拡大」バイル候補と会見
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20070329k0000m030166000c.html

 【レンヌ(仏北西部)福井聡】4月22日投票のフランス大統領選に立候補し、台風の目になっている中道派・仏民主連合のバイル議長(55)が27日、北西部レンヌで毎日新聞などと会見し、「中道路線への支持者は増え続けている」と自信を見せた。また左右両派の候補が国民のアイデンティティーや愛国心に訴える戦略を取り始めたことを「政治が介入すべき問題ではない」と強く非難。国際問題ではスーダンを擁護する中国を非難し、北京五輪ボイコットを示唆した。

 世論調査でバイル氏の支持率は、1月中旬の10%前後から今月初め20%前後に急上昇し、右派与党・国民運動連合のサルコジ内相(52)と左派野党・社会党のロワイヤル元家庭担当相(53)の2人に並ぶ勢いだったが、先週来やや勢いを落としている。これについてバイル氏は「サルコジ氏が6〜7ポイント落としているのに対し、私は1ポイント落ちただけで大きな変化とはいえない」と強気の姿勢を見せた。また「フランス政界はいまだに左右に分かれ、冷戦期のベルリンの壁があるかのようだ。これを打ち破らねばならない」と中道路線の正当性を主張した。

 サルコジ氏は最近、不法移民対策の一つとして「移民・国家アイデンティティー省」の創設を提案。ロワイヤル氏は集会での国歌斉唱や祝日の国旗掲揚を奨励している。バイル氏は「アイデンティティーは国民が自身で自由に決めるべきで、国家が介入するものではない。失業や住宅難が問題であって、アイデンティティーにすり替えるべきではない。国旗や国歌も自発的に掲げるもので、奨励するものではない」と反論した。移民問題では「郊外に行って移民系住民たちと話し、彼らがフランス人として生きていきたい意思を持っていると確信した。排外姿勢でなく受け入れる形で接したい」と述べた。

 さらにスーダン・ダルフール地方の紛争に触れ「ダルフールでは大量虐殺があった。スーダンから石油を輸入している中国が、スーダン政府を非難する国連決議を拒否し続ければ、何らかの対応が必要だ」として、北京五輪のボイコットを示唆した。

毎日新聞 2007年3月29日 3時00分

294片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/04(水) 21:24:11
「無能力や無知」女性大統領候補の暴露本がベストセラー
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_04/t2007040408.html

 フランス大統領選を控え、最大野党、社会党の女性候補、ロワイヤル元家庭担当相の選挙対策を担っていた元党幹部がロワイヤル氏の「無能力や無知」「(思い通りにふるまう)わがままぶり」を批判する暴露本をこのほど出版。調査会社IPSOS発表の週間ベストセラーで首位に立った。

 本はエリック・ベッソン国民議会(下院)議員の「誰がロワイヤル氏を知っているか」。3月20日に発売され、同19―24日の売り上げトップとなった。

 同書によると、社会党の経済問題担当幹部だったベッソン氏は、党内で練り上げた選挙公約から逸脱する発言をロワイヤル氏が重ねていくことに不満を募らせ、2月中旬に党執行部を離脱、次いで離党した。

 離脱の際、遊説中だったロワイヤル氏は選挙戦に影響がないことを示そうと有権者に「ベッソン氏を知っているか」と質問。「ノン」と答えるのを満足そうに見つめる様子がテレビで放映された。本の題名はこの出来事を意識している。

 ベッソン氏は同書で「ロワイヤル氏は大統領になってはならないと思う。彼女は衆愚政治を利用、悪用している」と非難。一方、フランス公共ラジオによると、ロワイヤル氏は出版に先立ち「(ベッソン氏は中傷よりも)フランスについて語るべきだ」と述べた。(共同)
ZAKZAK 2007/04/04

295片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/13(金) 21:51:23
仏大統領選:ルペン氏、「移民の子」とサルコジ氏攻撃
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070414k0000m030085000c.html

 【パリ福井聡】フランス大統領選で、排外的な極右・国民戦線のルペン党首(78)が先週末「候補者の1人は移民出身で、私はフランス人」と述べ、ハンガリー移民の子であるサルコジ前内相(52)を攻撃、移民問題を選挙の争点にしようと試み始めている。仏社会には移民への嫌悪感がくすぶっており、極右は排外主義をあおって票を掘り起こす戦術をとっている。これに対してサルコジ氏は先月「移民をより円滑に仏社会に統合させよう」と「移民・国家アイデンティティー省」の新設を提案した。

 ルペン党首は選挙戦で排外的な発言を繰り返しており、今月初めにも米カリフォルニア州のシュワルツェネッガー知事を引き合いに「彼はオーストリア生まれだから米大統領になれない。大統領はその土地の出身者であるべきだ」と述べた。移民に嫌悪感を持ち、仕事を奪われる不安を感じる層の支持を得る戦略だ。

 一連の発言に対し、サルコジ氏は今週、中部での集会で「私に大統領の資格がないとしたルペン氏に言いたい。私はハンガリー人の子だが、私たち家族はフランスに感謝しているからこそフランスを愛しており、この国はそうした人々を受け入れてきた」と述べたうえ「フランスは単一民族国家ではなく(国を)愛する者が集まってできた国だ」と反論した。

 国民の大半は冷静で、フランスが民族国家ではなく共和国である点を理解しており、多数は極右でなく、サルコジ氏の主張を支持している。

 ただ、移民系の大半が各都市郊外の低所得者用団地に住み、就職や住・教育環境などで白人社会とは大きな格差を感じており、05年秋の郊外暴動につながった。暴動によってさらに移民への嫌悪感が高まる悪循環も起こしている。このためサルコジ氏は移民の統合を掲げ、仏社会の融和をはかろうとしている。

 ◇総人口の1割以上が移民系 サルコジ氏、移民の統合強調

 フランスは特に戦後の好況期、旧植民地から大量の移民を受け入れた歴史があり、移民2世のサルコジ氏が大統領候補となる点に違和感はない。

 移民受け入れの基本理念は「フランスの理想に従う者はフランス人」で、書類を整え市民権を得れば出身地や肌の色に関係なく「フランス人」となる。サルコジ氏の父はハンガリーの下級貴族だが、兄2人も医者と元経済団体幹部で、フランス人として成功している。

 現在、移民の2、3世が大量に生まれ、総人口約6000万人のうち移民系が600万〜800万人にのぼる。しかし彼らはフランス人ゆえに民族別の統計は存在しない。

 サルコジ氏は移民の統合を強調するが、左派や中道派は「移民を特定することで、かえって愛国心や排外主義をあおる」と反発している。

毎日新聞 2007年4月13日 20時45分

296片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/15(日) 19:32:06
仏大統領選:サルコジ氏の強権的姿勢に懸念も 国論二分
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20070416k0000m030030000c.html

 【パリ福井聡】22日のフランス大統領選挙第1回投票を1週間後に控え、支持率調査で首位を維持して決選投票進出が有力視される右派与党・国民運動連合の大統領候補、サルコジ前内相(52)の政治姿勢への懸念が報じられている。性格が「短気でごうまん」とされ、「当選後は強権姿勢の大統領になる」というものだ。有力候補であるが故の“逆風”だが、内相時代の犯罪への強硬姿勢を評価するか否かで国民の声は二分されている。

 与党の閣僚を辞任して中道・仏民主連合のバイル議長(55)支持に回ったベガグ前機会平等担当相は、今週発刊した著書で「05年に発生した暴動の対応で批判した際、サルコジ氏は電話で『このクソ野郎! その顔をぶん殴ってやる』と脅した」と記した。

 サルコジ氏はまた、幼児性愛者について「生まれつきの性癖だ。(10代の自殺者も)生来の悲観性から自滅しやすい」と優生思想を展開した。左派・社会党のロワイヤル元家庭担当相(53)は「残虐な思考と行動様式を示し、教育の役割を無視するものだ」と猛反発し、心理学者らからも批判を浴びた。

 仏週刊「カナール・アンシュネ」紙は、サルコジ氏が対立してきたシラク大統領から支援を得る代わりに「当選した場合、引退で大統領の免責特権が切れるシラク氏の法的訴追を、新法案で阻止すると約束」と報じた。

 シラク氏は77〜95年のパリ市長時代の汚職事件で収賄容疑などの捜査対象となっており、サルコジ氏とともに報道を強く否定した。しかし、この報道は、権力獲得に向けて手段を選ばないサルコジ氏のイメージを増幅させた。

 最近の各調査期間の支持率調査では▽サルコジ氏27〜29%▽ロワイヤル氏22〜25%▽バイル氏18〜20%▽極右・国民戦線のルペン党首(78)13〜15%−−の順。この4氏のうち2人が決選投票に進む可能性が高い。サルコジ氏は一貫して首位を維持するが、別の調査は「他者に無配慮で、結果のみにこだわる姿勢は強権主義者の兆候と懸念する有権者が多い」と指摘している。

 サルコジ氏の伝記の著者、ナイ氏は「彼は20年来頂点を目指し脇目も振らずに駆け続けて来た。その情熱はパワーの源泉だが弱点にもなる」と話している。

毎日新聞 2007年4月15日 18時49分 (最終更新時間 4月15日 19時12分)

297片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/15(日) 19:32:54
仏大統領選:中道左派連合にバイル賛成、ロワイヤル拒否
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20070416k0000m030045000c.html

 【パリ福井聡】フランス大統領選挙は右派与党・国民運動連合のサルコジ前内相(52)優勢が伝えられる中、左派・社会党のロカール元首相は14日、ルモンド紙上で反サルコジ氏に向けた社会党のロワイヤル元家庭担当相(53)と中道・仏民主連合のバイル議長(55)の「中道左派連合」を提唱した。バイル氏は賛同を表明したが、ロワイヤル陣営は拒否した。

 ロカール氏は「社会党と中道は雇用や住宅・債務問題など政策で本質的には何も違わない」として、22日の第1回投票から反右翼で共闘すべきだと呼びかけた。バイル氏はこれに対し「我々は過去の障害を乗り越え、新たな政治行動を提供すべきだ」と支持を表明した。

 しかし、ロワイヤル陣営のペイロン広報担当は「民主連合とバイル氏は数十年来の右翼だ。貧困対策を重視するなら、左派支持者はサルコジ氏にもバイル氏にも投票すべきではない」と明確に拒否した。ただし、社会党のストロスカーン元財務相は「現時点の焦点は反サルコジ戦線の構築ではなく、第1回投票をどう乗り切るかだ」と述べ、決選投票での提携に含みを持たせた。

毎日新聞 2007年4月15日 19時22分

298片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/20(金) 09:10:28
中道政党創立者だけど…仏元大統領、右派サルコジ氏支持
http://www.sankei.co.jp/kokusai/europe/070420/erp070420001.htm

 フランスのジスカールデスタン元大統領は19日発行のパリジャン紙で、中道政党・フランス民主連合(UDF)候補のバイル氏ではなく、右派政党・国民運動連合(UMP)党首のサルコジ氏を支持すると表明した。元大統領はUDFの創立者。

 サルコジ氏支持の理由として(1)フランスが現在必要とするものに答える公約がある(2)この公約を実施する能力と意思がある−ことなどを挙げた。18日夜にパリ郊外で開かれたサルコジ氏の集会にはUDFの重鎮ベイユ元厚相やドロビアン教育相が出席し、パリ市を中心に集票力のあるバイル氏を牽制(けんせい)した。

 同日夜のバイル氏の集会には1万7000人が出席し、先に閣僚を辞任したUMP出身のベガグ機会平等担当相とグーラール高等教育・研究担当相が出席した。

 19日に発表された世論調査によると、22日の第1回投票での得票率はサルコジが氏29%▽社会党候補のロワイヤル氏が25%で前回に比べそれぞれ1ポイント増、バイル氏は15%(3ポイント減)と予想した。23%がまだだれに投票するか決めていない。(パリ 山口昌子)

(2007/04/20 02:21)

299片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/21(土) 10:47:15
サルコジ氏が首位維持 投票前最後の世論調査
http://www.chugoku-np.co.jp/NewsPack/CN2007042101000134_World.html

 【パリ21日共同】22日に第1回投票が行われるフランス大統領選は20日深夜までに公式の選挙運動期間が終了、投票前の最後の世論調査結果が発表され、保守系与党、国民運動連合(UMP)のサルコジ党首が首位を維持した。

 20日夜に発表された3つの世論調査結果によると、サルコジ氏の支持率は30−26・5%。続いて最大野党社会党の女性候補、ロワイヤル元家庭担当相が26−23・5%、中道フランス民主連合(UDF)のバイル議長が17−16%、極右国民戦線(FN)のルペン党首が16・5−12・5%。このうち1つの調査ではルペン氏がバイル氏を上回り、3位に浮上した。

300片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/25(水) 05:16:15
フランス大統領選/移民の息子対大佐の娘
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/danmen/danmen2007/0423.html

 「新しい夢をフランスに」と呼び掛ける保守系与党、国民運動連合(UMP)のサルコジ党首(52)、「機能不全に陥った体制を捨てよう」と訴える社会党のロワイヤル元家庭担当相(53)。二十二日のフランス大統領選第一回投票で決選投票進出を決めた二人は、見方を変えると、片や移民系、こなた女性という同国政界ではこれまで脇役にすぎなかった同士でもある。非主流から権力の頂点の手前まで上り詰めた両者の対決は、フランス政治に兆した変化を象徴している。

 ▽落第生

 「郊外の移民地区を大型掃除機で掃除する」

 二〇〇五年、移民系家庭が多い大都市郊外で暴動が続発した際、内相だったサルコジ氏は秩序に反逆する移民系の若者らへの憎悪を口にした。だが、同氏自身もハンガリー系の父、ギリシャ系ユダヤ人の母の下に生まれた「移民の息子」だ。

 父親は第二次大戦直後、ソ連軍の進駐により故国を追われた。フランス外国人部隊に入り、アルジェリアにも従軍。フランスで妻との間に三人の息子が生まれたが、離婚。サルコジ氏は弁護士を営む母や母方の祖父に養育され、カトリックの洗礼を受けた。

 学業エリートが政財官界の中枢を占める同国で、サルコジ少年は落第や試験の失敗を繰り返す。花屋で配達のアルバイトをして学資を稼いでいた二十代から保守政界入りを志し、シラク氏に登用された。

 ▽父を提訴

 ロワイヤル氏も、複雑な少女時代を送った。

 生地は大佐だった父親の赴任先、西アフリカのダカール。父親は「女に教育は不要」と公言する封建的な考えの持ち主で、ロワイヤル氏は思春期から「抑圧的な父」に対する反抗を激化。猛勉強の末、エリート校の代表格、国立行政学院(ENA)を卒業した。

 ENA入学を準備していた二十五歳のころ「学費を払ってくれない」として、父を裁判所に訴え、後に勝訴。

 ENA時代に知り合い事実婚の関係にあるオランド氏(現社会党第一書記)とともに社会党の有望株となった。議会への女性の進出度は、欧州連合(EU)加盟国二十七カ国中二十三位という男性優位のフランス政界で、当時のミッテラン大統領の肩入れで、国民議会(下院)に初当選した。

 ▽のし上がる

 サルコジ氏は常に上位ポストを狙う野心があり、一九九五年の大統領選では「政界の育ての親」シラク氏を裏切り、長く保守系主流派から「破門」扱いを受けた。

 九二年に環境相として初入閣したロワイヤル氏は同年、オランド氏との四人目の子供を出産。「任期中に出産した初の閣僚」と話題を呼んだ。

 政治的立場を違える両氏だが、逆境を克服してのし上がった情熱は共通する。

 サルコジ氏はUMP党首として党を完全掌握、シラク大統領が後継者とみなした政界エリートのドビルパン首相を追い落とした。ロワイヤル氏は、社会党の「教義」からあえて逸脱する発言を繰り返し清新さをアピールすることで、ストロスカーン元財務相やファビウス元首相など党大物を相手にした大統領選の候補指名競争を勝ち抜いた。

 二大政党の主流とは別な場所でキャリアを積んだ二人の対決には、従って党派の戦いが前面に出たこれまでの左右対決とは違い、個性の戦いという色合いが宿る。

 「八人きょうだいの中で実は一番父に似ている」といわれるロワイヤル氏、「政治手法はシラク氏そのもの」と評されるサルコジ氏。決選投票へ向け、ともに有権者に訴えるのは「変化」だ。

301片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/26(木) 07:38:00
右も左も支持せず 仏大統領選3位バイル氏、新党結成へ
2007年04月25日23時29分
http://www.asahi.com/international/update/0425/TKY200704250351.html

 仏大統領選の第1回投票で3位になった中道・仏民主連合(UDF)のバイル候補(55)=同党議長=が25日、中道勢力を結集した新党・民主党(仮称)を結成すると発表した。5月6日の決選投票では、右派のサルコジ候補、社会党のロワイヤル候補のどちらも支持せず、党員や支持者の自由投票に委ねる方針を明らかにした。

 第1回投票で19%を得票したバイル氏が、サルコジ、ロワイヤル候補のどちらにつくかが決選投票の行方を決めるとして注目を集めていた。

 バイル氏は会見で、移民や治安対策で強硬姿勢をとるサルコジ氏を「社会の分裂を広げる」、政府主導の失業対策を掲げるロワイヤル氏を「国が何にでも口を出す考えから抜け出せていない」とそれぞれ批判した。

302片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/29(日) 21:06:29
トルコ大統領選:イスラム系と世俗派対立 軍も介入示唆
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20070430k0000m030057000c.html

 【エルサレム前田英司】任期満了に伴うトルコ大統領選で、イスラム系与党・公正発展党(AKP)と、野党など世俗派の対立が激化している。野党は27日に国会であった第1回投票をボイコットし、選挙の無効を憲法裁判所に提訴。世俗主義を守る「とりで」を自負する軍部は政治介入を示唆する声明を発表した。政治的緊張が高まっており、29日には世俗派がイスタンブールで大規模な抗議集会を開く予定だ。

 トルコの大統領は国会(定数550)から選出される。選挙にはAKPからギュル外相が立候補しており、同党は単独で議席の過半数を占めることから、投票が順調に進めばギュル氏の当選は確実な情勢だ。

 しかし、トルコは国民の99%がイスラム教徒ながら、国是の政教分離原則を堅持する方針などから歴代大統領には世俗派の人物が就任してきた。イスラム色が強いAKPは今回、世俗派との調整なしにギュル氏擁立に踏み切ったことから、野党やエリート層の間でイスラム主義の台頭を警戒する声が高まっている。

 27日の第1回投票では最大野党の共和人民党(CHP)などがボイコット。出席議員は当選の必要獲得数(367票)を下回る361人にとどまり、野党側は投票の無効を憲法裁判所に訴えた。判断は第2回投票(5月2日予定)までに下される見通しで、訴えが認められれば国会は解散し総選挙に突入する。

 一方、軍部は第1回投票後、今回の選挙が世俗主義に与える影響への懸念を表明し、「必要ならば軍はいつでも行動する」との声明を公表した。

 最近では97年、今回同様にイスラム主義の台頭を警戒した軍部が圧力をかけ、当時の政権を失脚に追い込んでいる。

 これに対し、AKP主導のトルコ政府は「問題は法律の枠組みで解決されなければならない」と軍の政治介入を批判するとともに、政教分離原則を順守する姿勢を強調している。

 ギュル氏は29日、「選挙は既に始まっており、継続される」と述べ、立候補を辞退する考えがないことを表明した。

毎日新聞 2007年4月29日 19時44分 (最終更新時間 4月29日 19時47分)

303片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/03(木) 23:02:12
2007仏大統領選 ロワイヤル氏怒りあらわに
http://www.sankei.co.jp/kokusai/europe/070503/erp070503003.htm

 フランス大統領選の決選投票を6日に控え、第1回投票を首位で通過した保守系与党、国民運動連合(UMP)のサルコジ氏と、社会党の女性候補、ロワイヤル氏が2日、テレビ討論を行った。約2時間半の討論でサルコジ氏が終始冷静さを保ったのに対し、ロワイヤル氏は障害児の教育政策などをめぐり怒りをあらわにする場面もあった。

 サルコジ氏は政策実務に通じた印象を与え、ロワイヤル氏は弱者を守る意思を鮮明にしたといえそうだ。

 最も緊迫したのは障害児教育に関するやりとり。サルコジ氏が、普通の学校で障害児が教育を受けられるための措置が必要だと主張したのに対し、ロワイヤル氏は「私が学校教育担当相時代に障害児教育のために設置したポストを削ったのはあなた方(保守政権)だ」と反論。「私は憤慨した。興奮しているのではない。不正義に怒っているのだ」と声を荒らげた。

 討論は経済、社会、外交など幅広いテーマを網羅。雇用問題でサルコジ氏は社会党が主導した労働時間短縮に関して「経済を悲惨な状況に陥れた」と非難した。治安問題ではロワイヤル氏が最近発生した女性警察官に対する暴行事件を問題視し、公務員の安全措置を強化する必要性を強調した。

 一連の世論調査では、決選投票に向けてサルコジ氏が優位を維持しているが、一部の調査では両者の差が縮小する傾向もみられる。テレビ討論が有権者の判断に与える影響が注目される。(共同)

(2007/05/03 20:18)

304片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/03(木) 23:14:49
英国:地方選挙実施 スコットランド議会は独立派優勢
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20070504k0000m030089000c.html

 【ロンドン町田幸彦】英国で3日、スコットランド議会、ウェールズ議会、イングランドとスコットランドの計344地方自治体の議会選挙の投票が行われた。スコットランド議会では与党・労働党の退潮が必至で、スコットランド独立を目指すスコットランド民族党(SNP)が第1党に躍進する可能性がある。ブレア首相が率いる労働党はその他の地方選挙でも大幅に議席を減らしそうだ。

 統一地方選挙の焦点になったスコットランド議会選挙(定数129)に関する政党別支持率調査の結果は、(1)民族党34%(2)労働党32%(3)自由民主党16%(4)保守党13%−−などの順だった(2日付地元紙)。野党の民族党は改選議席を約20議席増やすと予想されている。労働党は過去50年間にわたり強固な地盤だったスコットランドで独立派政党に敗北すれば、大きな痛手を受ける。

 各地の投票は3日午後10時(日本時間4日午前6時)に締め切られ、即日開票される。4日中には大勢が判明する見通しだ。

 ブレア首相は来週中に退陣を正式表明するとみられる。地方分権推進で1999年設立したスコットランドとウェールズの両議会で労働党後退が確実になれば、後継政権に暗い影を落とすのは避けられない。次期首相の最有力候補、ブラウン財務相はスコットランド出身。有権者の労働党離れの背景には特に、ブレア政権のイラク戦争支持に対する反発が強く作用しているとみられる。

毎日新聞 2007年5月3日 20時49分

305名無しでチュウ:2007/05/03(木) 23:32:07
フランス大統領選:勝つのはどっち? 相撲嫌いVS日本アニメ嫌い
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/europe/news/20070503mog00m030015000c.html

 フランス大統領選挙の決選投票が6日に行われる。右派与党・国民運動連合のサルコジ前内相(52)と左派野党・社会党のロワイヤル元家庭担当相(53)の一騎打ち。どちらが勝っても、大相撲愛好家として知られたシラク大統領(74)時代に比べ、日仏関係は「ビジネスライク」になる可能性がある。

 シラク氏は東洋文明について玄人はだしの博識で知られ、「日本の政治家でシラク氏と東洋の歴史・文化について話ができたのは橋本龍太郎、宮沢喜一両元首相くらい」(日仏関係筋)と言われた。

 ところが、大相撲に目がないシラク氏へのライバル意識からサルコジ氏は04年初めの中国訪問の際、「日本より中国が好き」「香港は魅惑的な都市だが、東京は息が詰まる」「相撲は知的スポーツではない」とこきおろし、物議を醸した。

 一方のロワイヤル氏。かつて、テレビ番組が子供に与える影響を指摘した著書の中で、日本のアニメを「暴力的」「女性蔑視」と批判した。しかしフランスでは今、日本アニメが大人気だ。記者が暮らしていたパリの隣家の小学生の男の子はアニメ化もされたマンガ「遊戯王」などのグッズ集めに熱中していた。ロワイヤル氏が大統領になれば、子供たちを魅了する日本アニメが締め出されるかも知れない−。アニメファンの間では、そう心配する声も。

 二人は、外交と宗教的出自でも違いが際立っている。

 移民2世でユダヤ系の血を引くサルコジ氏は中東政策でイスラエル、米国寄りの姿勢が目立つ。ロワイヤル氏は伝統的なカトリック教徒の家庭に育った。ロワイヤル氏は昨年末の中東訪問の際、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの政治家と会談したが、右派与党陣営やイスラエルから「軽率な行動」と集中砲火を浴びた。

 4月22日に行われた第1回投票では、両者の決着はつかなかった。決選投票に向けて両候補とも中道票の取り込みに全力を挙げている。

 フランスにおける日本文化の将来も左右しかねないフランス大統領選。2人の政治・外交手腕だけでなく、対日意識にも注目だ。【福島良典】

 2007年5月3日

306片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/06(日) 11:59:38
スコットランド独立派が選挙で第1党に、過半数には届かず
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070505i514.htm

 【ロンドン=森千春】3日投票が行われた英地方選のうちスコットランド自治議会選で、独立派のスコットランド民族党(SNP)が躍進し、第1党の座についた。

 国政レベルの与党・労働党は、全国的な退潮傾向に加えて、最も注目されていた同党の牙城(がじょう)スコットランドで敗北したことで、打撃をこうむった。ブレア首相は今年夏までに退任するが、ブレア後の労働党政権は、スコットランド独立論議という火種を抱え込むことになる。

 スコットランド自治議会(定数129)選で、SNPは現有25議席から大幅に勢力を伸ばし、47議席を獲得した。これまで第1党だった労働党は4議席減らし、46議席にとどまった。

 アレックス・サモンドSNP党首(52)は4日、選挙結果を受けて、「歴史的な瞬間だ」と勝利宣言した。SNP単独では過半数に達していないため、同党首は5日、自由民主党(16議席)などと連立交渉に入る意向を示した。

 SNPは、スコットランドの英国からの独立を主張し、その是非を問う住民投票の2010年実施を公約に掲げた。しかし、自由民主党は、独立に反対しており、住民投票は容認できないとしている。連立交渉は難航が予想され、SNPが独立に向けた動きを一気に加速させることは難しい。

 今回のスコットランド自治議会選の結果は、労働党にとって二重の意味でショックだ。

 第一に、スコットランドで労働党は1950年代から国政選挙で勝利しつづけ、1999年に発足した自治政府も握ってきただけに、国民のブレア政権離れが同党の地盤にも及んだことを示した。SNPの獲得票すべてが「独立」支持とはいえず、ブレア政権への批判票が吸収されたといえる。

 第二に、選挙結果は、ブレア首相の後継が確実視されるブラウン財務相にも痛手を与えた。財務相は出身地も選挙区もスコットランドで、独立派の伸長をくいとめようと、「英国の一体性を再認識しよう」と繰り返し発言してきた。SNPの勝利は、財務相のおひざ元が揺らいでいる印象を与える。

 同時に行われたウェールズ自治議会(定数60)選では、労働党が第1党の座を守ったものの、現有26議席から2議席減らした。イングランドの地方自治体では、312議会のうち310議会の開票終了時点で、労働党が492議席減、最大野党・保守党が885議席増となり、労働党の不調が目立っている。

(2007年5月6日1時40分 読売新聞)

307片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/07(月) 10:03:00
仏大統領に右派・サルコジ氏(52) ロワイヤル氏下す
2007年05月07日08時20分
http://www.asahi.com/international/update/0507/TKY200705070001.html

 フランス大統領選は6日決選投票があり、即日開票の結果、民衆運動連合(UMP=右派)のニコラ・サルコジ前内相(52)が、初の女性大統領を目指した社会党のセゴレーヌ・ロワイヤル元環境相(53)を破って初当選を果たした。2期12年務めたシラク大統領(74)を引き継ぐ。サルコジ氏は移民への厳しい態度や自由競争重視で知られ、同じ右派ながら人権重視や多極主義外交の方針を掲げたシラク氏の時代から政策が転換する可能性が指摘されている。

 仏内務省の発表によると、7日午前零時(日本時間午前7時)現在の途中結果で、サルコジ氏は53.02%を獲得、46.98%のロワイヤル氏を大きく上回った。投票率は84.63%の高率となった。

 当選を受けて、サルコジ氏はパリ市内の音楽堂で演説し「私たちにすべてのものを授けてくれた国家フランスに、今度は私が恩返しをする方だ」と決意を表明。「国家のアイデンティティーを取り戻したい。フランス人であることを誇れるようにしたい」と述べた。

 ロワイヤル氏は支持者を前に、サルコジ氏を祝福して「すべてのフランス人のために仕事をするよう望む」と注文。「次に勝利を収めるために結束しよう」と語り、6月の総選挙に向けて引き続きイニシアチブを握る決意を示した。

 サルコジ氏は、シラク大統領の下でここ5年間内相や財務相など重要閣僚を歴任し、実績を重ねた。右派を結集した厚い組織力も背景とし、今年1月以降の選挙戦で一貫して支持率でリード。4月22日の第1回投票でも31.18%を獲得し、2位のロワイヤル氏の25.87%に差をつけた。その優位を最後まで失わなかった。

 サルコジ氏は移民への規制強化を繰り返し表明。内相として不法入国や犯罪に対する強硬姿勢を鮮明にし、移民排斥を掲げる右翼の支持層を取り込んだ。強圧的とも受け取れる態度に左派や人権団体は反発を強めたが、同氏の経験と熟達した手腕に対する期待が上回った。

 経済政策面では「もっと働きもっともうけよう」をスローガンに掲げ、労働の自由化や企業の裁量を増やす方針を表明。硬直した社会保障制度の改革も訴え、財界の支援を取り付けた。

 ロワイヤル氏は人権と平等を重視する政策を主張。最低賃金の引き上げや、財政支援による50万人の若者の雇用創出、保守政権時代に削減された教員数の回復などを公約として掲げた。しかし、中道支持層を取り込めず、母体の社会党内部でも路線対立が最後までくすぶり、サルコジ氏に差をつけられた。

308片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/07(月) 14:17:18
閉塞打破へ市場原理選択 格差拡大の懸念も '07/5/7
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200705070148.html

 【パリ7日共同=金子大】競争型社会への転換を目指すサルコジ前内相と、手厚い社会保障の維持・強化を掲げるロワイヤル元家庭担当相が対決したフランス大統領選で、閉塞(へいそく)感の打破を求める有権者が選択したのは市場原理に基づく改革を掲げたサルコジ氏だった。サルコジ氏は政策への共感に加え、実行力に対する信頼も勝ち取った。

 ただ、シラク保守政権からさらに「右旋回」を目指すサルコジ新政権の政策は、福祉を重視する欧州諸国の中で突出する恐れもはらむ。改革の負の側面をいかに最小限にとどめるか手腕が問われる。

 主要争点となった雇用政策で、両候補は働くことの尊さを取り戻すという同じ目標を掲げたが、方法は対照的だった。

 ロワイヤル氏は公的負担による若者雇用などを提案。これに対し、サルコジ氏が訴えたのは、残業代の非課税化に加え、雇用主に配慮した、解雇が容易な雇用形態による労働市場の流動性確保だった。

 しかし、日本の小泉改革で派遣労働者など短期雇用の増加が問題になったように、雇用の流動性確保は労働者間の格差拡大への懸念もはらむ。

 実際「解雇しやすい雇用形態」の導入はドビルパン首相が昨春、大規模なデモやストライキに直面して失敗したばかり。既得権にメスを入れざるを得ない社会改革には、労働組合の強い反発など相当な抵抗も予想される。

 特別な技能を持たない移民を閉め出す「移民選別策」が持つ冷たさ。荒れる若者を「社会のくず」と呼ぶ毒舌。「断行の政治」は左派から恐怖感すらもって受け取られており、国民の間でいかに広範な支持を取り付けるかが当面の課題だ。

309片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/07(月) 14:18:17
初の女性大統領ならず 失速したロワイヤル氏 '07/5/7
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200705070140.html

 【パリ7日共同】フランス初の女性大統領を目指した社会党のロワイヤル元家庭担当相は、党内のしがらみや固定観念にとらわれない清新さを武器に、一時は「ロワイヤル・ブーム」ともいえる人気を集めた。しかし政策や発言にほころびが目立ち、勢いを持続できなかった。

 決選投票に向けた選挙戦のヤマ場となったのは二日のテレビ討論。サルコジ前内相が終始冷静さを保ったのに対し、追う立場のロワイヤル氏は教育問題をめぐるサルコジ氏の議論に、怒りをあらわにかみつく攻勢に出た。

 自らのイメージをある程度犠牲にしてでも、サルコジ氏の指導者としての資質に疑問符を突きつける捨て身の戦術だったが、有権者の軍配はサルコジ氏に上がり、選挙の行方を決定づけた。

 社会的弱者の救済を優先するロワイヤル氏の姿勢は若者や低所得層から強い支持を集めた。半面、高福祉・高負担の社会主義色が濃い主張は、経済不振からの脱却を何よりも願う中・高所得層を引きつけることができなかった。

 発言に一貫性が欠けていた点も無視できない。外交政策を中心に失言を重ね、選対幹部の離反が大きく報じられるなど、指導者としての力量に危うさを感じさせ、有権者の信頼を勝ち取ることはできなかった。

 ロワイヤル氏は六日夜の敗北宣言の中で「今後も負わされた責任を果たす」と述べ、党の指導的役割を担う意欲をのぞかせた。

310片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/07(月) 18:27:24
仏大統領選:社会党が3連敗 深まる左右の路線対立
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20070508k0000m030014000c.html

 6日のフランス大統領選挙決選投票で、右派与党・国民運動連合のサルコジ前内相(52)にロワイヤル元家庭担当相(53)が敗れた社会党は今後の路線を巡り大きく揺れた。同党の大統領選敗北は3回連続となり、党内右派は市場経済を認めた上で穏健な社会民主主義路線への転換を主張するが、党内左派はあくまでも従来の「労働者の保護」に固執する。路線対立が長引けば6月の国民議会(下院)選挙でも右派に勝利を許しかねず、5年後の次期大統領選挙にも影響を及ぼしかねない状況だ。【パリ福井聡】

 社会党内右派のストロスカーン元財務相は「左派がこれほど弱体化したことはない。過去5年間、地方選や欧州議会選の勝利に酔ったまま組織を刷新できず、グローバル化への答えも求めないためだ」と党指導部を批判した。クシュネル元保健相も「我々に共通の基盤があるとすれば強硬左派ではなく、中道であるのは明白だ」と同調する。

 しかし、党内左派のファビウス元首相は「左派の根本の価値観を忘れてはならない。もう一度それを高く掲げねばならない」と伝統的な左派路線の継承を主張、大統領選でロワイヤル氏の顧問を務めたラング元文化相も「左派の再結集が必要だ。ストロスカーン氏の主張を丸のみするわけにはいかない」と注文を付けるなど、党内の左右対立が先鋭化している。

 ロワイヤル氏は昨秋の党大会で候補者に選出されるまで、党方針にとらわれず、中道寄りとみられていた。しかし、選出後に発表した公約はほぼ党方針に沿ったもので、これに落胆した支持者が中道・フランス民主連合のバイル議長(55)支持に回ったとみられる。

 バイル氏は今年2〜3月に支持率を急伸させ、一時はロワイヤル氏を追い抜く勢いだった。結局、第1回投票(4月22日)で3位に終わったが、得票率18%強をはじき出し、6月の下院選での党勢拡大をうかがう。6日には「新党『民主運動』を旗揚げする。政治刷新を求めるすべての人々を歓迎する」と社会党内右派に秋波を送った。

 今回の大統領選を通じて左派の退潮が浮き彫りになり、社会党は自党支持者と、より「左」に位置する左翼・極左政党すべての支持者の票をまとめても右派に勝てないという危機的な状況に直面した。一方のサルコジ氏は決選投票で極右・国民戦線の支持層を取り込んだ上、中道票にも食い込んだ。

 ある世論調査機関はバイル氏支持層の中道票は決選投票ではサルコジ、ロワイヤル両氏にほぼ二分されたと分析している。だが、中道票の半分を獲得しても、左派の退潮分を補うには不十分だった。社会党が次期大統領選挙で勝つには中道票の全面的取り込みを目指した社会民主主義路線への方針転換しか選択肢はない。右派レクスプレス誌のバルビエール編集長は「ロワイヤル氏は左派の刷新を口にしたが十分でなかった。左派は路線問題を解決できなければ当分の間、右派に勝てない」と予測している。

毎日新聞 2007年5月7日 18時18分

311片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/09(水) 11:02:37
豪華バカンス「何様のつもり」 サルコジ氏予定切り上げ
2007年05月09日09時37分
http://www.asahi.com/international/update/0509/TKY200705090039.html

 フランス大統領選で6日に当選したばかりのサルコジ氏が早速バカンスを取り、地中海でクルーズを楽しんでいることに対し「何様のつもりか」「金はどこから出ているのか」と批判が集中。サルコジ氏は急きょ予定を切り上げて9日夜にパリに戻ることに決めた。

 サルコジ氏は当選の翌日、数日間の休暇を宣言。チャーターしたジェット機で地中海の島国マルタに行き、実業家が所有するヨットを借りて家族と優雅なバカンスを楽しんでいる。当初はギリシャへの航海も予定していたといわれる。

 これに対し、仏社会党幹部のメランション元老院(上院)議員は「これでサルコジが一部の金持ちのための大統領だとはっきりした」と批判。同党のオランド第1書記も「ヨット代は仏国家が負担するのか」と疑問を呈した。中道政党からも疑問の声が上がった。

 一方、サルコジ氏当選に反発する若者らの暴動は8日夜も続いた。パリではバスチーユ広場に集まった若者らが警官隊と衝突。リヨンでは、郊外にあるサルコジ氏の右派政党の支部事務所が焼き打ちにあった。

312片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/09(水) 19:41:18
サルコジ次期仏大統領:「あまりに華美」メディア一斉批判
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070510k0000m030037000c.html

 【パリ福井聡】地中海の保養地マルタで休養を楽しむサルコジ次期フランス大統領(52)一家に対し、仏メディアは9日、「あまりに華美だ」と一斉に批判した。サルコジ氏は10日に帰国の予定だったが、側近は同氏が1日繰り上げて9日に帰国すると表明した。

 AFP通信によると、サルコジ一家をパリからマルタに運んだ自家用ジェット機とマルタの豪華ヨット(全長60メートル、推定賃料週20万ユーロ=約3240万円)は、サルコジ氏と親しい投資会社社長でメディア事業も手がけるボローレ氏の所有。サルコジ氏の一部財界人との親しい関係が改めて明らかになった形だ。

 選挙戦で社会党のロワイヤル候補は「サルコジ氏は特定企業やメディアとの関係が強すぎる」と批判していた。

 9日付仏各紙は「サルコジ氏の旅はギャンブルで当てた成り金の趣味。だが、大統領当選はギャンブルではない」「当選演説ではつつましかったのに豪華ヨットはイメージを変えた」「サルコジ氏は『金と華美が成功のシンボル』という米国流の最初の大統領だ」などと痛烈に批判した。

 一方、6日夜から始まった「反サルコジ騒動」は規模は縮小したが8日夜も続発した。8日夜の騒動は、仏警察によるとパリ東部バスチーユ広場150人、南東部リヨン200人、南部トゥールーズ60人など。また、パリ南郊のグリニーでは移民系若者が警官に火炎瓶を投げつけ、警官2人が負傷した。

 騒動の多くはサルコジ氏当選に反発する極左政党の支持者によるもので、治安当局は騒動が郊外の移民系若者に広がることを懸念している。

毎日新聞 2007年5月9日 19時14分

313片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/10(木) 21:51:49
韓国大統領選:李前ソウル市長が出馬宣言 支持率1位
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20070511k0000m030089000c.html

 【ソウル中島哲夫】12月の次期韓国大統領選の世論調査で支持率1位を維持するハンナラ党の李明博(イミョンバク)前ソウル市長が10日、法定選挙運動期間以前に限定的に運動を行う「予備候補者」登録を中央選管で行った。この後、記者会見で「創造的リーダーシップ」の必要性を強調し、経済人としての実績に言及しつつ「国家の最高権力者ではなく最高経営者になろうと思う」などと公式に出馬宣言した。

 支持率2位の朴槿恵(パククンヘ)前同党代表(党首)は同日、現在の同党代表が前日示した党内予備選のルール変更案を拒否し、予備選不参加の可能性を示唆したともとれる発言をして党内外に波紋を広げた。李前市長と党公認候補の座を争う戦略の一環として、揺さぶりを強める兆候ではとの見方が強い。

毎日新聞 2007年5月10日 20時24分

314片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/10(木) 22:36:18
サルコジ氏、安定政権か 仏下院選で世論調査
2007/05/10 20:59 更新
http://www.sakigake.jp/p/news/world.jsp?nid=2007051001000751

 【パリ10日共同】6月実施のフランス国民議会(下院、577議席)選挙について、世論調査機関BVAは10日、会派別の獲得議席予想を発表、サルコジ次期大統領の保守系与党、国民運動連合(UMP)が過半数の289議席を上回り、安定政権となる可能性が高いことが分かった。

 BVAが大統領選決選投票の翌7日に実施した世論調査によると、会派別の得票率はUMPが35%、社会党系(提携政党含む)が30%。フランス本土選出の555議席について、予想される獲得議席はUMPが288−344議席、社会党系は158−200議席となった。

 下院選はサルコジ新政権にとって最初の正念場。UMPは現有359議席(海外領選出含む)の確保は困難を伴いそうだが、単独で過半数を確保する可能性が高い。

 下院選は小選挙区2回投票制で、6月10、17両日に実施される。

315片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/11(金) 23:07:31
ロワイヤル氏、仏総選挙に立候補しない意向
2007年05月11日22時59分
http://www.asahi.com/international/update/0511/TKY200705110331.html

 フランス大統領選で敗れた社会党のロワイヤル元環境相が11日、6月の総選挙に立候補しない意向を示したと、側近が発言した。国政を離れて地元の仏西部地方の政治に専念するためとみられる。ただ、党内での同氏の指導力に影響する可能性も指摘される。

 フランスでは国民議会(下院)議員が市長や自治体議員といった地方政治家を兼任するケースが一般的。しかし、ロワイヤル氏は「国会活動に支障を与える」とかねてこの制度に批判的で、兼任禁止を大統領選の公約として掲げていた。

 同氏自身も仏中西部ポワトゥーシャラント地域圏議会議長(州知事程度に相当)を務めていることから、今回国政から形式的に身を引くと決めたとみられる。

 一方で、同氏は次回大統領選に立候補を目指す意向で、総選挙でも党の顔として党全体を引っ張る意欲を見せている。

 仏総選挙は6月10、17日に投開票の予定。

316片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/12(土) 01:11:47
インド:最大州議会選、下位カースト政党が過半数を獲得
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20070512k0000m030096000c.html

 【ラクノー(インド中北部)栗田慎一】インド最大の人口(1億6600万人)を持つウッタルプラデシュ州の州議会(定数403)選挙が11日開票され、開票率99%段階で、下位カーストを支持母体とする野党・大衆社会党(BSP)が前回の97議席から大幅に勢力を伸張、過半数の205議席を獲得した。中央政府与党の国民会議派は前回の25議席から数議席減らす見通しで、後退傾向を止められなかった。

 中央政府では地方政党が力を持つ連立政権が約10年続いている。同州は連邦下院で15%の議席を持つ有力州で、地方政党BSPの躍進は09年の総選挙に大きな影響を与えそうだ。

 BSPは現州政権の治安対策や腐敗に批判的な無党派の上位カースト層を取り込む狙いで、候補者403人のうち86人を上位カーストから擁立。彼らの豊富な資金も圧勝を下支えした。

 投票率は46%と前回(66%)を大幅に下回った。有権者名簿をコンピューター管理し、「一人が複数回投票する不正を防いだ」(同州選管)ことなどが投票率低下の背景とされている。

毎日新聞 2007年5月11日 21時15分 (最終更新時間 5月12日 0時48分)

317片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/12(土) 12:07:05
ハンナラ党分裂危機 韓国大統領選 候補者一本化が難航
2007年5月12日 朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2007051202015410.html

 【ソウル=中村清】韓国の保守系最大政党ハンナラ党が、年末の大統領選に向けた党公認候補の一本化作業をめぐって党分裂の危機に立たされている。同党の候補者争いは現在、李明博(イ・ミョンバク)前ソウル市長と朴槿恵(パク・クンヘ)元党代表による一騎打ちの構図だが、八月に予定される党内予備選挙のルールをめぐって鋭く対立。朴氏からは「党内選挙への不出馬」を示唆する発言まで飛び出した。

 李氏は、現代建設社長や市長時代の実行力と強いリーダーシップから、景気低迷や北朝鮮核問題などの打開に期待が集まり、大統領候補に関する世論調査では常にトップの40%前後の支持を獲得。一方の朴氏は故朴正熙(パク・チョンヒ)大統領の長女としての知名度と保守層からの支持で、常に李氏に次ぐ20%前後の支持を集める。

 同党は予備選で、党員や国民の投票と世論調査の結果を総合して候補者一人を選出する方針。しかし具体的な選挙規定が決まっていないため、李陣営は予備選に世論調査結果を大きく反映させるよう提案し、党内基盤の強固な朴陣営は党員らの投票結果を重視すべきだと主張している。

 両陣営の対立を受け、姜在渉(カン・ジェソプ)党代表は九日に仲裁案を発表。内容が李陣営寄りだったため、李氏は十日に同案を受け入れて正式に大統領選への出馬表明をしたが、朴氏は同日、仲裁案を拒否した。さらに「こんなやり方では原則も予備選もない」と反発し、同案が採用されれば予備選に出馬しない意向も示唆した。

 逆に姜代表も十一日、仲裁案が受け入れられなければ代表職を辞め、議員辞職すると表明。党は二十一日の党全国委員会で選挙規定を決める方針だが、朴氏側に妥協する気配がないことから、先行きは不透明だ。

 あるハンナラ党議員は「朴元代表が離党すれば同行する議員も出る。そうなれば党は分裂する可能性がある」と危機感を募らせており、政権交代を目指す同党は候補者選びの段階で早くも正念場を迎えた。

318片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/21(月) 13:27:27
ベトナム:国会議員選挙、共産一党支配は不変 追認投票の色彩強く
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/asia/news/20070521ddm007030029000c.html

 【ハノイ藤田悟】ベトナム国会(1院制、定数500)を選ぶ5年に1度の選挙が20日、行われた。876人の候補者のうち、150人が非共産党員、30人が党や政府機関の推薦を受けない自薦候補だが、いずれも党による一定のお墨付きを得た候補で、共産党の一党支配は揺るがない構造だ。民主的選挙をアピールする党・政府の宣伝とは裏腹に、一党支配の「追認投票」色を帯びた実態は変わらない。

 今回の選挙では、微妙な潮流の変化があった。前回は13人(当選者2人)だった自薦候補が200人以上に上り、強固な一党支配からの脱皮に向かう可能性をにおわせた。しかし、候補者査定で自薦候補の数は最終的に30人に絞られ、「自由選挙」への道は後退した。

 選挙の形骸(けいがい)化イメージを改革するため、選管当局は「競争原理を高める」として前回より117人多い候補者を認定し、過去最多となった。

 ベトナム政治に詳しい専門家は「選挙は儀式に過ぎないが経済が好調なので国民の不満が高まっていない」と分析する。

 開票結果判明までは約1週間かかる見通し。

毎日新聞 2007年5月21日 東京朝刊

319片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/06/18(月) 09:56:46
仏下院選、与党の大勝確実に・サルコジ政権を支持
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20070611STXKB001311062007.html

 【パリ10日共同】フランス国民議会(下院、577議席)の総選挙第1回投票が10日行われ、5月に就任したサルコジ大統領の出身母体である保守系与党、国民運動連合(UMP)が圧倒的な支持を集め、17日の第2回投票で下院の半数を大きく上回る大勝を収めることがほぼ確実となった。UMPは協力関係にある中道政党などと合わせて400議席台に乗せ、与党が議席総数の7割超を得る可能性が高い。

 内政、外交両面にわたりサルコジ新政権への有権者の支持と期待が鮮明になった。

 UMPのフィヨン首相は「フランスの針路を定めたいという(有権者の)意思が確認された」と事実上の勝利宣言を行った。

 内務省が発表した10日午後11時(日本時間11日午前6時)現在の開票速報によると、UMPの得票率は39・70%。最大野党の社会党は24・83%。フランス公共ラジオは3つの主要調査会社の予測として、UMPと協力政党の獲得議席は計383―501議席、社会党など左派は計69―185議席になる見通しだと報じた。(07:29)


仏 与党が過半数確保も議席減
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/06/18/k20070618000037.html

フランスで17日に行われた下院議会選挙の決選投票は、サルコジ大統領の右派与党が、過半数を確保したものの、20以上議席を減らす結果となり、有権者の間にサルコジ大統領の急速な改革路線への根強い抵抗もあることが浮き彫りになりました。
開票作業は日本時間の18日朝までに終了して、下院議会577議席のすべてが確定しました。フランス内務省によりますと、サルコジ大統領の与党「国民運動連合」は、337議席を獲得して過半数は確保したものの、事前の予想に反して20議席以上減らす結果となりました。中でも、シラク政権で首相を務めサルコジ政権でも副首相格のジュペ環境相が、みずからの落選を受けて辞意を表明し、大きな波紋を呼んでいます。一方、当初劣勢とみられていた最大野党の社会党は、議席を60近く伸ばして207議席を獲得しました。開票結果を受け、与党の選挙運動を率いてきたフィヨン首相は「選挙は終わり、今や結束して改革に乗り出すときだ」と述べたのに対し、社会党のオランド第一書記は「国民は与野党間の均衡を選び、政府への警告を発した」と述べ、与党との対決姿勢を鮮明にしています。サルコジ政権は、今月末に始まる議会に労働時間の規制の緩和など一連の改革案を提出する予定ですが、有権者の間に急速な改革路線への根強い抵抗もあることが浮き彫りになったことで、サルコジ大統領は今後より慎重な対応を迫られることになりそうです。

320片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/06/18(月) 11:22:18
仏下院選:与党過半数獲得、社会党健闘36議席増
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070618k0000e030014000c.html

 【パリ福井聡】フランスの国民議会(下院)選挙は17日、決選投票が行われた。大統領選で快勝したサルコジ大統領の与党・国民運動連合が過半数を獲得したが、予想された地すべり的勝利は起きず、逆に野党・社会党が36議席増やす健闘を見せた。有権者が終盤で、野党の「与党の議席独占は権力集中で不健全」とする訴えを受け入れたとみられる。

 仏内務省の最終集計によると、総議席577のうち政党別議席は▽国民運動連合314(現有359)▽中道右派・新中道22(同0)▽社会党185(同149)▽共産党15(同21)▽中道派・民主運動3(同0)−−など。与党大勝見通しなどから投票率は59.99%と記録的低率だった。

 この結果について、フィヨン首相は「有権者はサルコジ政権に過半数を与えることで、政策を実行せよとの明確な意思を示した」と表明した。26日からの臨時国会で減税法案など経済活性化に向けた改革案を提出する。

 一方のオランド社会党第1書記は「与党の地すべり的勝利は起きず、議会の多様性が尊重された。有権者は野党に、サルコジ政権の議会独占に対するチェック機能を与えた」と表明した。

 事前の支持率調査は社会党が議席を半減させかねない大敗を予測したが、仏有権者は終盤のバランス感覚で野党に予想外の議席を与えた。また、社会党は選挙戦終盤で、与党が提案した消費税増税に猛反発、これが議席増につながったとの見方も出ている。しかし、社会党内は中道右派と、労働者の権利重視を掲げる左派に割れ、大統領選後も方針が固まらないまま揺れており、不安を抱えたまま議会審議に入る。

 また、与党の重鎮、閣内ナンバー2のジュぺ・エコロジー持続的開発相は接戦の末落選、サルコジ内閣の事前規定に従って閣僚辞任を表明した。

毎日新聞 2007年6月18日 10時39分 (最終更新時間 6月18日 11時19分)

321片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/06/18(月) 11:24:12
仏社会党:ロワイヤル氏、オランド第1書記と別離発表
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20070618k0000e030017000c.html

 【パリ福井聡】社会党のロワイヤル前大統領候補(53)は17日、国民議会選開票後に、25年来同居して事実婚を続けてきたオランド第1書記(52)との別離を発表した。20日に発売される本「敗北の舞台裏」で詳細を明らかにするとしたが、オランド氏の不倫などが原因とみられる。同氏は来年の党大会で第1書記辞任を表明しており、ロワイヤル氏が出馬に意欲を示している。

 ロワイヤル氏はラジオとの会見で「他のカップルと同じように私たちも問題を抱えていたが、選挙後まで表に出さないようにしてきた。今日は公にすべき日だ」と表明。「彼に自宅を出て自身の愛を追い求めるよう伝えた。詳細は本をみてほしい。彼には幸せになってほしい」と述べた。

 オランド氏も別離を認める短い声明を発表し、ロワイヤル氏はオランド氏に「今後パートナーとは呼ばないで」と申し入れたが、「2人は話し合っており、互いを尊重しており関係は良好」としている。

 2人はエリート校国立行政学院(ENA)の同級生として知り合って以来25年以上、事実婚を続け、4人の子供がある。

 2人の間では大統領選期間中も何度も政策の食い違いが表面化してきた。大統領選敗北の夜、笑顔で会見した後に、2人が党本部の一室で深刻な表情で対話している映像が放映され、論議を呼んだこともある。選挙戦中に発行された2人の破局を描いた本の作者を名誉棄損で告訴していた。

 オランド氏は来秋の党大会で10年に及んだ第1書記の座の辞任を既に表明しており、ロワイヤル氏は後任に意欲を示している。他に中道右派のストロスカーン氏も名乗りを上げている。

毎日新聞 2007年6月18日 10時57分 (最終更新時間 6月18日 11時19分)

322片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/06/18(月) 11:25:08
仏下院選、サルコジ与党は過半数獲得…現有議席割り苦戦
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070618i102.htm?from=main1

 【パリ=林路郎】フランス国民議会(下院、定数577)選挙の決選投票が17日行われ、即日開票の結果、サルコジ大統領の与党・民衆運動連合(UMP)が過半数の314議席を獲得した。

 だが、現有の359議席を大きく割り込んだうえ、副首相格のアラン・ジュペ環境・開発・エネルギー・運輸相(元首相)が落選し、即日辞職を表明した。抜本的な改革を目指すサルコジ政権は予想外に苦戦したことで今後、慎重なかじ取りを迫られる場面も出てきそうだ。

 仏内務省の集計によると、最大野党の社会党は予想以上に善戦し、現有149議席を上回る185議席を獲得した。親サルコジ大統領の中道勢力は22人が当選。大統領候補フランソワ・バイル氏率いる民主運動は3議席にとどまった。共産党は現有22議席から15議席に減らした。

 サルコジ大統領は5月16日の就任後、閣僚ポストを女性や中道派、左派に配分し、矢継ぎ早に改革案を発表。これを世論が好感したため、UMPが最大470議席を獲得するとの予測もあった。だが、付加価値税率を5ポイント引き上げる方針を発表すると世論が反発し、結局これが尾を引いた。

 フィヨン首相は17日、過半数獲得を受け、「行動するための多数は得た。有権者は変化を選んだ」と改革断行の決意を表明。一方、社会党のオランド第1書記は、「予測された与党の地滑り的大勝ではない。有権者は、公正でない政策に疑問を呈した」と政権との対決姿勢を強調した。

(2007年6月18日10時48分 読売新聞)

323片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/06(月) 00:05:07
英労働党の支持率急伸、ブラウン人気で1年半ぶり40%台
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070805id23.htm

 【ロンドン=本間圭一】英政界でブラウン首相の就任後、与党・労働党の支持率が急上昇し、約1年ぶりに最大野党・保守党を逆転した。

 首相が懸案に迅速に対応し国民の期待に応える一方、保守党内の抗争が顕在化しているためだ。「ブラウン人気」は、次期総選挙の行方にも大きく影響しそうだ。

 民間調査機関YOUGOVによると、労働党の支持率は6月、38%と1年2か月ぶりに保守党を上回った。7月には、さらに3ポイント上昇、1年6か月ぶりに40%台に達した。別の機関ICMの調査でも、7月の労働党支持率は保守党を引き離した。5日付の英紙サンデー・タイムズは「労働党幹部の期待以上だ」と伝えた。

 ブラウン政権は、政権発足直後の6月末に起こったロンドンとグラスゴーの連続テロ事件で、容疑者を摘発し、事件の再発を防止。7月下旬の大洪水でも危機対応能力の高さを実証した。国民の6割以上が求める、公的支援による住宅建設でも、具体的構想を示した。

 一方の保守党は、キャメロン党首が党員の支持する公立エリート校の新設に距離を置き、党内右派の反発を招くなど、指導力が問われている。

 英メディアは、総選挙の洗礼を受けていない首相が政権基盤を固めるため、2009年と見られた総選挙を早期実施するとの見方を伝えている。英紙ザ・タイムズは「今秋実施」の可能性にまで言及している。

(2007年8月5日23時34分 読売新聞)

324片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/10/08(月) 03:56:54
英首相、早期解散を断念 世論調査で保守党支持急伸
2007年10月07日19時45分
http://www.asahi.com/international/update/1007/TKY200710070099.html

 ブラウン英首相は6日のBBCのインタビューで「総選挙は行わない。我々が英国に変化をいかにもたらしていくか証明したい」と話し、11月上旬とみられていた解散・総選挙を断念する考えを明らかにした。世論調査でライバル保守党に追い上げられたためだ。

 就任から約3カ月のブラウン労働党政権はテロや金融危機に手堅く対処し、世論調査で保守党を約10ポイントリード。総選挙が早まるとの観測が急激に広まっていた。

 しかし、保守党大会でキャメロン党首が演説、1時間に及ぶ熱弁を振るうと、支持率の差が急速に縮まった。7日付サンデー・タイムズ紙の調査では、保守党の3ポイントリードに逆転。同日付ニュース・オブ・ザ・ワールド紙には労働党が50議席失うとの予想も出た。

 首相の判断に対し、キャメロン氏は「国民をばかにしている」と批判。与党内からも、首相の優柔不断さに不満が出ており、ブラウン首相の求心力が低下する可能性がある。

325片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/10/28(日) 17:03:10
イタリア「民主党」発足 「二大政党制へ第一歩」
2007年10月27日22時53分
http://www.asahi.com/international/update/1027/TKY200710270256.html

 イタリアで中道左派の新党「民主党」が27日、ミラノで党大会を開き、正式に発足した。多くの小政党が分立する同国で、左派はゆるやかな政党連合「オリーブの木」で右派勢力に対抗してきた。その生みの親のプロディ首相が夢見た大政党がようやく実現した形だが、国民には顔の見える若いリーダーを望む声が新党への期待につながっている。「オリーブ時代の終わりの始まり」がささやかれている。



イタリアの民主党誕生までの流れ

 民主党は連合政権9党のうち最大勢力の左翼民主党と中道政党マルゲリタが合併。議席数でベルルスコーニ前首相の中道右派「フォルツァ(がんばれ)・イタリア」を超え、最大政党となる。

 左翼民主党の前身は西欧の共産党では最大勢力を誇ったイタリア共産党。冷戦終結で社民主義へかじを切り、欧州統合で右左の明確な対立軸が薄れるなか、「左翼」の看板も党名からはずして主導権を維持した。

 27日の党大会では68歳のプロディ首相が名誉職的な議長に。75%の得票で党首選に圧勝した52歳のベルトローニ・ローマ市長が実権を持つ書記長に就いた。プロディ首相は「欧州の他の国と同じように二大政党制に向かう第一歩だ」。ベルトローニ氏は「人々は合理的な新しい政治を求めている」と語った。

 ベルトローニ氏は二大政党制の米国の民主党のように、幅広い中道政党を目指しているとされる。しばらくローマ市長として中央政治から離れていたことも、刷新イメージを助けた。

 16歳以上の全国民に門戸が開かれた党首選(14日)には約350万人が投票。一般の関心も高まった。

 昨年5月に発足した中道左派政権は、最左派の造反で首相が一時辞表提出に追い込まれるなど、各党の合意の上に成り立つ「オリーブ型政権」の弱点を露呈。最近はカトリック色の強い欧州民主連合が政権離脱をちらつかせる。様々な改革が滞り、中道左派政権そのものの支持率は下がっている。

 そんな中で新党の党首選に大勢の有権者が参加したのは、中道左派支持者らが大政党の出現に「顔が見える政治」を強く望んだ結果だ。有力紙コリエレ・デラ・セラは「政党連合の方式は選挙には勝てても政権運営に不向き」と指摘。「『オリーブの木』から発展した民主党が、『オリーブの木』を時代遅れなものにした」と結論づけている。

326片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/07(水) 17:46:30
李会昌氏が出馬表明=保守分裂、混戦に−韓国大統領選
11月7日17時1分配信 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071107-00000094-jij-int

 【ソウル7日時事】韓国の保守系最大野党ハンナラ党の李会昌元総裁(72)は7日、ソウルで記者会見し、同党を離党して12月19日投票の大統領選に出馬する考えを表明した。大統領選はハンナラ党の李明博・前ソウル市長(65)の独走状態が続いてきたが、投票日を6週間後に控え、保守勢力分裂という新たな局面を迎えた。
 李会昌氏は会見で「今回の大統領選で必ず左派政権を代えないといけない」と述べ、10年ぶりの保守政権実現に強い意欲を示した。同氏は過去2回の大統領選で惜敗し、政界を引退。最近は表立った活動を控えていたが、中道的でスキャンダルが絶えない李明博氏に不満を抱いていた。会見でも「(李明博氏の)対北朝鮮観はあいまい。核の災いを防ぐことはできない」と批判した。

327片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/11(日) 20:56:02
キーパーソン:ドナルド・トゥスク氏=ポーランド新首相に指名された
http://mainichi.jp/select/world/news/20071110dde007070035000c.html

 ◇経済界、若者から支持−−ドナルド・トゥスク氏(50)

 「強い政治家に変身した」と国民の期待が高まる。先月の総選挙では、時折こぶしを突き出し「ポーランドは、出稼ぎしなくても暮らせる豊かな国になる」と訴えた。大統領の双子の兄ヤロスワフ・カチンスキ前首相との直接討論で、英国などへの出稼ぎ労働者の多さを「あなたの無策のせいだ」と批判。カチンスキ兄弟による政治混乱を嫌う世論も味方につけ、党首として「市民プラットフォーム」を第1党に導いた。

 後に自主管理労組「連帯」発祥の地となる北部の港湾都市グダニスクで57年、大工の父と看護師の母の間に生まれた。歴史を学んだグダニスク大学時代から、旧共産主義体制に批判的な学生運動や「連帯」に加わり、地下活動も経験した。

 若いころ、煙突やビルのガラスを磨く労働で家計を支え、煙突掃除を生協形式で事業化した。私企業の原型とされ、自由経済を主張する原体験になった。民間活力による市場経済の活性化が持論。選挙戦では減税を訴え、ビジネス界や若者からの支援を得た。

 01年に市民プラットフォーム結成に加わった。05年の総選挙、大統領選では、いずれもカチンスキ兄弟に敗れた。ドイツ系少数民族のカシューブ人で、05年の大統領選では「祖父が第二次大戦でナチスドイツに協力した」とネガティブキャンペーンも受けた。大統領選の相手で確執が続くレフ・カチンスキ大統領との調整など、就任後も難しい課題が待ち受ける。夫人との間に1男1女。【ウィーン中尾卓司】

毎日新聞 2007年11月10日 東京夕刊

328片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/18(日) 14:59:56
ブラウン英首相:支持率最低に…経済失速など響く
http://mainichi.jp/select/world/news/20071118k0000e030007000c.html

 18日付の英日曜紙サンデー・タイムズによると、ブラウン英首相の支持率が急降下し、これまでで最低を記録した。好調だった経済が失速し始め、政権内の足並みの乱れも露呈したことなどが響いているようだ。

 世論調査でブラウン氏について「首相としていい仕事をしている」と答えたのは33%、一方で「ひどい仕事ぶり」と落第点をつけたのが43%に上った。支持が59%だった先月の同紙調査と比べると大幅な落ち込み。政党支持率でも野党の保守党が41%、首相の与党労働党は35%だった。

 首相は前倒しの11月総選挙をちらつかせながら見送ったことで、一気に威信が低下した。(ロンドン共同)

毎日新聞 2007年11月18日 10時46分

329片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/22(木) 22:16:58
大統領候補一本化、白紙の危機 韓国与党系、合併で対立 '07/11/22
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200711220320.html

 【ソウル22日共同】十二月の韓国大統領選で、与党系の大統合民主新党と金大中前大統領の流れをくむ民主党が、党合併と候補者の一本化でいったん合意したが、合併条件をめぐる対立の深刻化で合意が白紙に戻る危機に直面している。

 合意が撤回されれば、民主党の李仁済候補の支持層を取り込み、優位に立つ野党ハンナラ党候補の李明博前ソウル市長らを少しでも追い上げたい民主新党候補の鄭東泳元統一相にとって打撃となる。

 合意では二十三、二十四の両日に世論調査を実施して統一候補を決め、選挙が告示される二十五日に立候補の届け出を行う計画。支持率約2%の李仁済氏に対し、鄭氏は14%程度で統一候補に選ばれることは確実だが、計画通りに手続きを進めるには二十二日が党合併の事実上の最終期限といえる。

 合意では、国会議員百四十人の民主新党と、同八人の民主党が対等合併することになっている。ところが韓国メディアによると、民主新党内からは来年四月の総選挙の候補者選びで大政党側が不利になると考えた議員らから異論が続出、合併条件をめぐる再交渉が続いていたが、民主党側は応じていない。

 李仁済氏は民主新党側の対応を批判、立候補届け出の準備を本格化させているという。

 一方、鄭氏は十八日に、経済界出身で創造韓国党の文国現候補に候補一本化に向けた協議開始を公式提案。実現の見通しは不透明だが、両氏はテレビ討論などを行うことで意見が一致した。

330片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/26(月) 05:09:43
韓国:大統領選スタート…各陣営とも内紛抱え
http://mainichi.jp/select/world/news/20071126k0000m030092000c.html

 【ソウル中島哲夫】韓国大統領選は候補者登録初日の25日だけで9人が手続きし、史上最多記録(8人)を上回った。26日までに計17人前後の登録が見込まれる乱立ぶりだが、有権者が注目しているのは国会に議席を持つ6政党の公認候補と無所属1人の計7人。その相関関係と戦いの構図は−−。

 韓国国会(定数299)の第1党は鄭東泳(チョンドンヨン)候補をかつぐ大統合民主新党だ。源流は金大中(キムデジュン)前大統領が率いた諸政党にさかのぼる。短期的には盧武鉉(ノムヒョン)大統領の与党だった「開かれたウリ党」の後身と見てよい。

 ウリ党は04年の総選挙で圧勝したものの、盧政権への国民の不満が高まり補欠選挙や地方選挙で連戦連敗。盧大統領の離党で与党ではなくなった。所属議員が段階的に離党し、複雑な離合集散を繰り返したあげく、ハンナラ党からの移籍者など少数を加えて事実上ほぼ再結集した。それが今の民主新党だ。

 結局、ウリ党を模様替えしただけという印象が強い。鄭候補自身もウリ党議長(党首)を2度務め、盧政権とウリ党の「失敗」の影を引きずる。

 この不利を克服するため、鄭候補はウリ党結党の際に置き去りにした形の民主党と和解し李仁済(イインジェ)候補と一本化しようとしたが、決裂した。支持率4位の創造韓国党、文国現(ムングクヒョン)候補にも一本化を呼びかけたが難航している。民主労働党の権永吉(クォンヨンギル)候補は、反保守という立場は同じだが急進的労組が支持基盤であるため一本化が難しい。

 鄭候補は今後も3候補との一本化や政策連帯などを模索する見通し。仮にハンナラ党の李明博(イミョンバク)候補の人気急落など、鄭候補の勝機が見える展開になれば、反保守の大同団結を求める声も高まりそうだ。

 一方、保守陣営も分裂している。ハンナラ党の予備選で敗れたものの影響力の強い朴槿恵(パククンヘ)前党代表は、李会昌(イフェチャン)候補が離党し無所属で出馬したことを「正道でない」と批判し「党公認候補」の李明博候補を支持する姿勢を明示した。しかし李明博候補と側近らへの不満は歴然としている。同候補の「信頼性の乏しさ(各種疑惑の存在)」を出馬理由の一つに挙げた李会昌候補の主張は、予備選での朴氏の主張と重なっている。朴氏支持層の相当部分は既に「李会昌支持」に移った模様だ。

 忠清道を地盤とする国民中心党の沈大平(シムデピョン)候補は李会昌、朴槿恵両氏に議院内閣制共同政府の樹立を提案した経緯があるが、「2人の李氏」による保・保激突にどう関与するかはまだ不透明だ。

毎日新聞 2007年11月25日 23時29分

331片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/26(月) 05:11:04
韓国:大統領選スタート…「保・保」対決様相濃く
http://mainichi.jp/select/world/news/20071126k0000m030097000c.html

 【ソウル堀山明子】韓国大統領選は世論調査で1年以上、支持率トップを維持してきたハンナラ党の李明博候補を、同党の元総裁で離党出馬した李会昌候補と、盧武鉉大統領の継承を目指す鄭東泳候補が追う展開だ。ただ地域別の支持率を分析すると「保・保対決」の様相が色濃い。鄭候補は反保守の伝統がある全羅道地域(韓国南西部)の票も固めきれず、苦戦中だ。

 11月18日に実施された朝鮮日報世論調査によると、主要3候補の支持率は李明博氏が38.7%で、李会昌氏18.4%、鄭東泳氏13.1%と大差がある。鄭氏が候補一本化を目指してきた2人のうち、市民運動を支持基盤とする創造韓国党の文国現候補は6.6%、民主党の李仁済候補は1.7%。3人足せば21%余りになるが、一本化実現の見通しは明るくない。

 韓国では70年代から、軍人出身大統領を輩出し金泳三(キムヨンサム)元大統領が支持基盤を継承した慶尚道地域(韓国南東部)と、金大中前大統領の支持基盤である全羅道地域が、政治的に対立してきた。忠清道地域はもともと保守色が強いが、97年大統領選では同地域に強い影響力を持つ金鍾泌(キムジョンピル)元首相が金大中氏に協力、02年大統領選でも有権者の半数以上が盧武鉉氏の支持に回り、両氏の当選に貢献した。

 しかし、今回は中学時代を忠清道地域で過ごした李会昌氏が同地域の支持率で23.7%と李明博氏に6.4ポイント差まで迫り、両陣営の草刈り場となっている。李会昌氏はハンナラ党の地盤である慶尚道地域でもかなりの支持を得ているが、出馬前に期待したほどではない。しかし李明博氏にとって大きな痛手なのは事実だ。

 一方、鄭氏は金大中氏と同じく全羅道地域の出身なのに同地域の支持率が41.9%というのは厳しい。02年大統領選では釜山出身の盧武鉉氏がこの地域で93.2%の圧倒的支持を獲得した。鄭氏は全羅道出身者が3割を占めるとされる首都圏でも支持が伸び悩んでいる。

毎日新聞 2007年11月25日 23時39分

332片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/26(月) 05:11:52
オーストラリア:総選挙 ハワード長期政権に国民「飽き」
http://mainichi.jp/select/world/news/20071125k0000m030088000c.html

 【シドニー井田純】24日行われたオーストラリア総選挙は、野党・労働党が11年ぶりに政権を奪回した。次期首相となるラッド労働党党首(50)は「変化」を求める有権者の審判を受け、イラク駐留部隊の撤退など独自色を発揮するとみられる。ハワード首相(68)にとっては、長期政権に対する国民の「飽き」に加え、米国との「近すぎる」関係も敗因となった。

 ラッド党首は24日夜、「今日はこの偉大な国の歴史に新たなページを記した。私はすべての豪州人のための首相になる」と勝利を宣言した。一方のハワード首相は「責任はすべて私にある」と敗北を認めた。

 長らく政権から遠ざかっていた労働党の救世主となったのが若きホープ、ラッド氏だ。昨年12月の就任後、支持率でハワード首相を上回り、終始優位に立った。人気で劣る首相は選挙期間中、資源輸出などで好調な豪州経済を背景に「労働党政権になれば現在の繁栄はなくなる」と訴えた。しかし、労働党右派に属するラッド氏は「経済、財政は保守的政策を進める」と反論、有権者に安心感を与えた。

 また、経済成長優先の立場から米国と同じく京都議定書の批准を拒否したハワード首相に対し、労働党は批准を公約。豪州を襲った記録的な干ばつ被害で国民の環境問題への意識が高まる中、首相の拒否はマイナスに作用した。国民1人あたりの温室効果ガス排出量で米国と1、2位を争う豪州が政策転換に踏み切れば、「ポスト京都議定書」議論に影響を与えることになる。

 外交面でもラッド氏は「独立した外交政策」との表現を用い、ハワード政権の対米追随路線の転換を主張し、支持を広げた。労働党は、イラクとその周辺に展開する約1500人の豪軍のうち戦闘部隊550人を撤退させる方針を示している。

 ラッド新政権は、米国との同盟関係を維持しつつ、中国などアジア諸国との関係強化を図っていくとみられる。対日外交については、積極的な発言を繰り返したハワード首相に比べ、ラッド氏は控えめな印象を与えている。3月に調印した日豪安保共同宣言の枠組みについても、現状維持の消極的な姿勢に転換するとの見方が強い。

毎日新聞 2007年11月24日 22時09分 (最終更新時間 11月25日 0時00分

333片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/26(月) 05:12:43
オーストラリア:新首相に就任するラッド氏は親中国派
http://mainichi.jp/select/world/news/20071125k0000m030086000c.html

 24日のオーストラリア総選挙で勝利した労働党首のケビン・ラッド氏(50)は、労組出身が多い労働党幹部では珍しく元外交官。北京大使館にも駐在し、豪政界きっての親中国派とされる。9月、アジア太平洋経済協力会議(APEC)で訪豪した胡錦涛国家主席との会談を中国語でこなし、胡主席から「中国の真の理解者」と持ち上げられた。

 1957年、クイーンズランド州東部ナンボーに生まれ、4人兄弟の末っ子として育つ。11歳の時に父が死去、一時は家族全員で暮らせる家もない生活を送ったという。

 高校を卒業後、レコード店員やバーテンダーなどを経て、オーストラリア国立大で中国語と中国史を学んだ。今年刊行された評伝で「子供のころに母が買ってくれた考古学の本に中国のことが書かれていた。以来、中国への興味を持ち続けた」と語っている。

 81年に外務省入りしたが、7年後に退職。出身州で労働党スタッフとして政治にかかわり、98年の下院選で初当選した。巧みな弁舌で頭角を現し、2期目で影の外相に。昨年12月に党首就任後、清新な指導者像をアピールし、支持を広げた。

 今年8月、03年の訪米時にニューヨークのストリップバーに出かけたスキャンダルが発覚したものの、すぐに「すべきでないことをした。弁解はしない」と潔く非を認め、人気は衰えなかった。

 妻テレースさんとの間に2男1女。長女ジェシカさんは今年、中国系男性と結婚。長男、次男も中国語を勉強中という。

 ◇福嶋輝彦・桜美林大学国際学部教授(オーストラリア研究)の話 

 ハワード首相は05年に労使選択法を成立させ、雇用者に有利な労使関係を可能にした。豪州では漸進的な改革が好まれるが、首相は100年の伝統を持つ雇用慣行に急進的な政策を持ち込み、国民の間に不安感を高めた。

 また、豪州の選挙では経済問題が重視されるが、ラッド労働党首は技能施設の充実などを公約に掲げ、大風呂敷を広げなかった。こうした姿勢が政権交代の受け皿として安心感を与えた。

 ラッド党首は外交官出身だけに、従来の対米協調路線を急変させず、イラク撤退は部分的なものになるだろう。中国との太いパイプで知られるが、多国間交渉に力を入れる労働党外交の伝統に沿い、日本から中国に傾斜するのではなく、むしろ日中の仲を取り持つ方向で働く可能性もある。

毎日新聞 2007年11月24日 22時00分 (最終更新時間 11月24日 22時45分)

334片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/26(月) 05:13:57
ハワード流、風つかめず 豪新首相にラッド氏
2007年11月25日00時32分
http://www.asahi.com/international/update/1125/TKY200711240264.html

 豪州歴代2位、11年にわたる長期政権だったハワード政権が幕を下ろす。首相は財政黒字化を達成し、失業率は史上最低水準という経済運営手腕を強調する選挙戦を展開したが、その中身は大型減税を軸とした大盤振る舞いという旧態依然としたものだった。老練な選挙巧者と言われた首相は今回、最後まで風をつかめずに終わった。

 首相は選挙戦で清新なイメージを掲げる労働党のラッド党首を意識して、「この選挙は古い指導者か新しい指導者かを選ぶ選挙ではない。豪州の繁栄にとって正しい指導者を選ぶ選挙だ」と強調し続けた。

 その首相が「選挙の決め手」としたのが経済政策だった。潤沢な財政黒字を背景に340億豪ドル(約3兆2300億円)の大型減税と、総額約330億豪ドル(約3兆1350億円)の財政支出を公約に掲げた。

 だが狙いが外れ、労働党も大型減税など同様の政策を公約。与党から「政府案の丸写し」(コステロ財務相)と皮肉られながら、労働党はこうした「ミー・トゥー(私も)」と言われる戦術で「有権者を安心させようと現政権と経済政策で差がないことを印象づけた」(シドニー・インスティチュートのヘンダーソン所長)。

 全国紙「オーストラリアン」は、「ハワード政権はエネルギーを使い果たした」と初めて労働党支持を表明。他の有力紙も労働党支持を打ち出し、ラッド政権誕生への流れがつくられた。

 与党が富裕層を優遇する減税を軸としたのに対し、労働党はサービス低下が指摘される医療や公教育への財政支出など、国民に身近で切実な分野の改善を打ち出し、差別化を図った。ラッド党首はまた、首相の1期目の公約だった連邦職員の削減を表明し、「小さな政府」を掲げる首相のお株を奪った。

 ラッド氏は今週にも連邦総督から組閣命令を受け、首相に就任する。公約に掲げたイラク駐留の1500人規模の豪州部隊の段階的な撤退と京都議定書の批准はハワード首相が拒んでいたもので、批判層を取り込む狙いがあった。

 ただ「イラク撤兵は同盟国と協議する」としており、労働党政権誕生―即撤退となるわけではない。ラッド氏は24日夜の演説で「米国、アジア、欧州、世界中の同盟・友好国と我々が直面する課題を解決していきたい」と、特に米国の名前を挙げて対米関係を重視する姿勢を示した。

 シドニー大学国際安全保障研究所のアラン・デュポン所長は「外交官出身のラッド氏は豪米関係の重要性を理解している。ハワード政権よりは距離を置くことになるが、対米重視の姿勢は変わらない」と指摘する。

 ラッド氏は中国の専門家の顔も持つ。日本を「地域で最重要なパートナー」としたハワード政権に比べ、ラッド政権では、資源輸入で日本を抜いて貿易相手国1位となった中国の存在感が高まるのは確実とみられる。

335片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/26(月) 05:14:26
ポーランド、トゥスク新内閣発足 イラク撤退を正式表明
2007年11月24日22時59分
http://www.asahi.com/international/update/1124/TKY200711240255.html

 ポーランド下院(460議席)は24日、トゥスク新首相が率いる連立内閣を賛成238、反対204の賛成多数で信任、新内閣が正式に発足した。新政権は、イラクからの来年中の完全撤退や欧州連合(EU)との関係改善、経済改革などの課題に取り組む。

 トゥスク氏は23日の所信表明演説で、03年からイラク南部に派遣している約900人の部隊を「08年中に完全に撤退させる」と正式表明。8割以上が派遣反対との世論調査結果もあるなか、国民の声を反映させた。

 演説ではまた、ミサイル防衛施設の受け入れ問題で、北大西洋条約機構と再協議をした上で米国との協議に臨むとの慎重姿勢を明示。米国との摩擦が懸念される一方で、前政権時代に悪化したEUやロシアとの関係改善は重要と位置づけた。

 経済関係では具体的な時期は示さなかったが、「早期ユーロ導入を目指す」と述べ、準備を進めると宣言。国営企業の民営化や所得税の減税による消費活性化など経済改革にも注力するという。

 ただ、法案に対する拒否権を持つのは大統領だ。カチンスキ大統領は前首相の双子の弟で、任期は2010年まで。拒否権を覆す3分の2以上の議席を連立政権は確保していないため、大統領との対立による混乱も予想される。

336片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/26(月) 23:23:50
大統領選:李明博38.3%、李会昌19.3%=支持率調査
浮動層が大幅減 韓国
http://www.chosunonline.com/article/20071126000025

 第17代大統領選挙の候補者登録が始まった25日、本紙が韓国ギャラップに依頼して行った世論調査の結果、候補者の支持率は、ハンナラ党の李明博(イ・ミョンバク)候補が38.3%、無所属の李会昌(イ・フェチャン)候補が19.3%、大統合民主新党の鄭東泳(チョン・ドンヨン)候補が14.4%という順になった。


 4位以下には創造韓国党の文国現(ムン・グクヒョン)候補(8.4%)、民主労働党の権永吉(クォン・ヨンギル)候補(3.0%)、民主党の李仁済(イ・インジェ)候補(1.0%)が続いた。各候補者の支持率やその順位は、キム・ギョンジュン元BBK代表が帰国した直後の18日に行われた韓国ギャラップの調査(李明博候補38.7%、李会昌候補18.4%、鄭東泳候補13.1、文国現候補6.6%)と比べ、それほど変わっていない。この1週間、主な候補者の支持率にはそれほど変化がなかったというわけだが、一方で支持する候補者が決まっていない浮動層は19.2%から14.6%に減った。


 一方、今回の大統領選で支持する候補者を決めるにあたって考慮したこととしては、「国家経営の能力」(63%)が最も多く挙がった。また、2位以下は「道徳性」(25.6%)、「政治理念」(4.8%)、「所属政党」(2.8%)という順となった。2002年の大統領選を前に、同年5月に行われた韓国ギャラップの調査では、同様の質問に対し、「道徳性」を挙げた回答(36.5%)が「国家経営の能力」(33.1%)を上回っていた。


 全国の19歳以上の1068人を対象に電話で行った今回の調査における標準誤差の範囲は95%で、信頼水準は±3.1ポイントだった。

337片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/29(木) 00:54:49
韓国大統領選/過去にない「保保激突」
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/danmen/danmen2007/1126.html

 韓国大統領選は十二月十九日の投開票に向け、二十七日から本格的な選挙戦に突入する。与野党がともに分裂する中、保守野党ハンナラ党の李明博(イ・ミョンバク)前ソウル市長ら保守系候補が支持率上位を占め、選挙戦は過去にない「保保激突」の構図。金大中(キム・デジュン)、 盧武鉉(ノ・ムヒョン)両政権を継承する与党陣営は低支持率に苦しみ、野党陣営では十年ぶりの政権奪回の期待が高まるが、李明博氏を取り巻く金融事件関与疑惑が選挙戦の行方を左右する鍵になりそうだ。

 ▽最大の関門

 「問題があるなら、どんな責任でも取る」。五日の記者団との討論会で、李明博氏は自身の疑惑への相次ぐ質問にいら立ち、疑惑が裏付けられれば当選後でも大統領職を放棄すると宣言した。

 李明博氏は一年前から支持率トップを維持してきたが、この疑惑が「最大で最後の関門」とされる。

 投資顧問会社「BBK」を経営する実業家の知人が二〇〇一年、投資家から集めた三百八十四億ウォン(約四十六億円)を横領したとされる事件で、実業家は逃亡先の米国で収監された際、BBKを支配していた李明博氏が犯行を主導したと主張した。

 十六日に実業家が韓国に送還され検察に逮捕された後も、実業家の母や姉は李明博氏がBBKの大株主だったことを示す証拠として株式売買契約書などを公開し、検察が現在、契約書にある李明博氏の印鑑を鑑定中だ。

 ▽選手交代

 李明博氏のブレーンは八月の党予備選まで、当時問題視されていた不正蓄財疑惑などについて「韓国でのスキャンダルの“賞味期限”は一カ月。投票までには皆忘れる」と涼しい顔だった。だが今、実業家と家族を「政治工作に加担する詐欺師一家」と非難、余裕を失っている。

 「こんな候補では国民が不安がる」として、十一月になって出馬を表明したのが元ハンナラ党総裁の李会昌(イ・フェチャン)氏だ。過去二回の大統領選でハンナラ党候補として出馬して連敗し、政界を引退した人物の突然の出馬表明は波紋を広げた。保守色の濃い公約を掲げ、保守の“選手交代”をうかがっている。

 最新の世論調査でも李明博氏の優勢は変わらないが、ハンギョレ新聞が入手したハンナラ党独自の世論調査結果では、李明博氏に「好感を持たない」51%が「好感を持つ」33%を大きく上回った。経済界出身の李明博氏の経済手腕への期待がスキャンダル拡大で崩れる可能性も残っている。

 ▽不満

 深刻なのは大統合民主新党候補の鄭東泳(チョン・ドンヨン)元統一相ら与党陣営だ。鄭氏は一時20%近くだった支持率が14%台まで低下。鄭氏が取り込みを図る創造韓国党の文国現(ムン・グクヒョン)候補も8%で、候補一本化に成功しても李明博氏には遠く及ばない。

 「庶民の味方」を掲げた盧武鉉政権下で、非正規職労働者が百万人以上増えるなど貧富の格差は拡大、与党系を含む左派勢力への庶民層の不満はうっせきしている。

 左派の理論的支柱といわれる高麗大の崔章集(チェ・ジャンジプ)教授も鄭氏のビジョンを「実体や一貫性がなくレトリックにすぎない」と酷評。盧武鉉政権の後継者の姿勢をアピールしていた鄭氏は最近「私と盧大統領は全然違う」などと発言、懸命に差別化を図っている。

338片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/12/24(月) 02:11:40
タイ総選挙:タクシン派が勝利宣言 第1党の座確実
http://mainichi.jp/select/today/news/20071224k0000m030059000c.html

 【バンコク藤田悟】昨年9月のクーデター後、軍主導の暫定政権が続いているタイで、民主体制復帰を目指す下院(定数480)総選挙が23日投開票された。選挙管理委員会の非公式集計(開票率95%現在)では、タクシン前政権与党の流れをくむ「国民の力党」が228議席を獲得する見通し。同党は過半数には及ばないものの、第1党の座を確保することが確実となった。サマック同党党首は「わが党が第1党となり、政権を担う権利を持つ」と勝利宣言した。

 集計によると、国民の力党と対立するタクシン時代の最大野党、民主党は165議席にとどまる見込み。

 憲法では、投票日から30日以内に国会を開催し、さらに30日以内に首相を指名する規定で、2月半ばまでに新政権が誕生する見通しだ。サマック党首は「安定した政権を築くため、他党に連立を呼び掛ける。連立政権では私が首相に就任する」と述べた。

 国民の力党は、政権樹立後の2月14日に、クーデターで政権を追われ国外亡命状態のタクシン前首相が帰国するとの見通しを示している。前首相は在職中の汚職事件で起訴され、5年間の公民権停止中にあるため、同党の躍進に乗りながら復権を目指すとみられる。

 これに対し、軍はタクシン派による「報復」を警戒しており、政治的緊張が高まる可能性もある。

 国民の力党は、「タクシン政治の復活」を掲げ、タクシン派の地盤である北部、東北部で圧勝し、首都バンコクや中部でも貧困層を中心に票を集めた。

毎日新聞 2007年12月23日 20時16分 (最終更新時間 12月24日 1時28分)

339片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/01/08(火) 17:37:15
仏大統領の支持率48%、就任以来最低に…恋愛騒動に反感
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080107id23.htm

 【パリ=林路郎】フランスのサルコジ大統領の支持率が年明けから急落、3月の地方選挙で与党が苦戦を強いられる可能性が出てきた。

 パリジャン紙(6日付)などが報じたCSA社の最新調査では、支持率は48%にまで下がり、大統領就任以来初めて50%を切った。

 原油高による物価高騰で、国民に生活不安が広がるなか、元トップモデルで歌手のカーラ・ブルーニさん(39)との恋愛をメディアで派手に演出する大統領への反感も強まっている。

 昨年12月のCSA社の調査では支持率は55%で、1か月間に7ポイント下落。逆に、不支持率は、38%から45%と7ポイント上昇した。主因と見られるのが、「2月に再婚」との報道まで出た大統領の恋愛騒動だ。

 同調査では「メディアに大統領の私生活が露出し過ぎ」と答えた人が63%に達した。仏国民は、もともと他人の私生活に干渉せず、大統領も例外扱いしない。だが、仏メディアは年末年始の間、2人がエジプトやヨルダンで休暇を過ごす様子を大々的に報じ続けた。パパラッチの大群を巻き込んだ大統領報道は過去に例がなく、派手な報道が国民の神経を逆なでしたらしい。

 最近の各種世論調査では、国民の最大関心事は「消費者の購買力」。ガソリンなどの値上がりが家計を圧迫するなか、ラガルド財務相は5日「今年はインフレが進むかもしれない」と警告。CSA社は「国民はサルコジ大統領に期待したが、経済の現状はそれに応えていない」と分析した。

 フランスでは、3月9日と16日に地方選が行われるが、日曜紙ジュルナル・デュ・ディマンシュが6日掲載した世論調査によると、与党・民衆運動連合と最大野党・社会党はほぼ互角の勢い。地方選で与党が負ければ、大統領の指導力低下にも直結しかねず、大統領は緊急の対応を迫られる事態となっている。

(2008年1月8日0時10分 読売新聞)

340片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/01/27(日) 02:20:39
選挙法改正が焦点に 中道右派勢いづく 伊首相辞任
2008年01月27日01時18分

 中道左派連合政権のプロディ首相が辞任に追い込まれたイタリアで、今後の政局に不透明感が増している。ベルルスコーニ前首相ら野党中道右派は総選挙実施に向け圧力を強めるが、現行選挙制度での実施には「不安定な政府をもう一つ生み出すだけ」と慎重論が強い。ナポリターノ大統領が模索するとされる暫定内閣の発足も、容易ではない。

 ベルルスコーニ前首相は25日、ナポリで中道右派の最大政党フォルツァ(がんばれ)・イタリアの集会に臨み、満面の笑みで「自由への選挙の始まりだ」と訴えた。新年からゴミ収集が停止するナポリの騒動で中道右派は環境相の辞職を求めたが、内閣総辞職でその必要もなくなった。

 上院議場でプロディ内閣への信任否決が決まった瞬間、野党議員らはシャンパンをかけ合って大喜び。「今すぐ選挙」の合唱が飛びかった。世論調査の支持率では、中道右派が大きくリードしている。

 中道右派は前回の総選挙直前に選挙法を改正し、完全比例代表制を導入。自派に有利なうえ、小党乱立を招くと言われた。結果的にプロディ政権は小党の造反に足元をすくわれて崩壊した。

 導入した前首相も昨年末、改正の方向に合意。それだけに、手のひらを返したような今回の「即時選挙」要求は中道左派側に苦々しく映る。

 解散・総選挙か、次期首相指名かを決めるため議会関係者らとの協議を始めたナポリターノ大統領は、協議最終日の29日に前首相と会談し、また昨年来選挙法改正の動きを進めてきた中道左派の最大政党民主党のベルトローニ党首とも会う。

 選挙法改正を主眼とする暫定内閣の発足が有力だが、首相指名は難航が予想されている。下院と上院で与野党の勢力が逆転したうえ、選挙法改正は与野党合意が前提だからだ。前首相の側近で、中道左派の理解を得やすい人物の指名を予想する声さえ出ている。

 選挙法改正には、中道左派の中にさえ「小党つぶし」と抵抗する声がある。イタリア共産主義者党などは中道右派と同様、即時総選挙を求めている。

http://www.asahi.com/international/update/0127/TKY200801260310.html

341片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/02/04(月) 11:27:30
セルビア:親欧米の現職大統領が再選 極右候補に小差で

2月3日、大統領選決選投票に勝利し、ベオグラードで記者会見するタディッチ氏=AP 【プリシュティナ(セルビア・コソボ自治州)澤田克己】3日に実施されたセルビア大統領選の決選投票は即日開票され、親欧米路線を取る民主党の現職タディッチ大統領(50)が、極右民族主義のセルビア急進党のニコリッチ党首代行(55)を小差で降し、再選を決めた。タディッチ氏は選挙を欧州連合(EU)加盟の是非を問う国民投票と位置付けており、今後、EU加盟路線を推し進めるとみられる。

 選挙管理委員会によると、開票率98.8%での得票率はタディッチ氏50.6%、ニコリッチ氏47.7%。タディッチ氏は3日深夜、「セルビアは民主主義の偉大な可能性を見せてくれた」と勝利宣言し、ニコリッチ氏も「私は手ごわい野党であり続ける」と敗北を認めた。

 選挙はコソボ自治州の独立問題とEU加盟を争点に戦われた。セルビアはEU加盟を希望しているが、同時にEUがコソボ独立を後押ししていることへの反発も強い。両氏ともコソボ独立には反対の立場だが、選挙戦では、タディッチ氏は「EU加盟」、ロシア寄りのニコリッチ氏は「コソボ独立反対」を前面に打ち出した。第1回投票(1月20日)ではニコリッチ氏が得票率40%で、同35.4%のタディッチ氏を抑えて首位に立った。

 EUは直接的にタディッチ氏支持を明言こそしなかったものの、決選投票を6日後に控えた1月28日、EU加盟の前段階となる安定連合協定の暫定協定を決選投票後にセルビアと結ぶ方針を決定。タディッチ氏を側面支援した。

 決選投票の投票率は67%(暫定集計)で第1回投票の61%を大きく上回り、00年のミロシェビッチ政権崩壊後の大統領選では最高となった。タディッチ氏は欧州志向の強い若年層や都市部の有権者から支持を集め、高投票率なら同氏に有利と見られていた。

毎日新聞 2008年2月4日 10時20分 (最終更新時間 2月4日 11時14分)
http://mainichi.jp/select/world/news/20080204k0000e030013000c.html

342片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/02/19(火) 13:13:32
パキスタン総選挙:野党、圧勝の勢い…地元テレビ集計
 【イスラマバード栗田慎一】18日投票されたパキスタン下院(定数342)総選挙で、地元テレビ各局は19日未明(日本時間同日朝)までの独自の開票集計結果として、昨年12月に暗殺されたブット元首相が率いた野党「パキスタン人民党」と、シャリフ元首相率いる野党「イスラム教徒連盟ナワズ・シャリフ派」が第1党の座を争い、大躍進する見通しだと報じた。ムシャラフ大統領の与党「イスラム教徒連盟クアイディアザム派」は大幅に議席を失い、敗北が確実な情勢だ。

 地元民放のアージ・テレビは▽人民党110議席▽シャリフ派100議席▽クアイディアザム派30議席以下−−になるとの見通しを伝えた。一方、国営テレビは、途中経過として▽シャリフ派51議席▽人民党44議席▽クアイディアザム派18議席と報じた。

 野党両党はいずれも単独で過半数を確保するのは困難なものの、両党合わせれば半数を大幅に超える可能性が強まっている。両党が連携すれば反ムシャラフ内閣が発足し、ムシャラフ大統領は窮地に追い込まれる。反ムシャラフ勢力が下院の3分の2を超えた場合は、憲法の規定で大統領弾劾決議が可能になり、大統領は失職する。

 ムシャラフ大統領は18日夜、国営テレビで「選挙結果は国民の声であり、私を含めて、受け入れなければならない」と語った。

 選管によると、開票作業はほぼ終了。各党の代表らが点検した後、選管が選挙区ごとに結果を発表する。19日中にほぼすべての議席が確定する見込み。

毎日新聞 2008年2月19日 12時02分 (最終更新時間 2月19日 12時52分)
http://mainichi.jp/select/today/news/20080219k0000e030041000c.html

343片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/03/13(木) 01:10:23
フランス統一地方選:左派が躍進 サルコジ政権に打撃
 【パリ福井聡】フランスで9日、全国約3万7000の市区町村と県の議員を選ぶ統一地方選の第1回投票が行われた。内務省推計(開票率76%)によると、野党・社会党など左派系の全国得票率は約47%で、与党・国民運動連合など中道・右派系の約45・5%を上回る見通しとなった。50%の得票率を得る党派がない自治体では、16日に第2回投票が行われる。与党が敗北すれば、発足から10カ月を経たサルコジ政権にとって大きな打撃になる。注目のパリ市は社会党が国民運動連合をリード。社会党の将来の大統領候補とも目されるドラノエ現市長が再選に大きく踏み出した。同党は南東部リヨン、北部リールで既に5割以上を得票し、東部ストラスブール▽南部マルセイユ▽南部トゥールーズの主要3都市でも過半数を奪回する勢い。

 社会党のオランド第1書記は「有権者はサルコジ政権の過去10カ月(の成果)に警告を送った」と指摘。これに対し、国民運動連合のデビジャン幹事長は「結果は芳しくない」と形勢不利を認めた。

 第2回投票で与党の敗北が確定すれば、サルコジ政権は発足から1年足らずで求心力低下が決定的となる。

毎日新聞 2008年3月10日 東京夕刊
http://mainichi.jp/select/world/archive/news/2008/03/10/20080310dde007030038000c.html

344片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/03/13(木) 01:11:48
サパテロ首相続投へ スペイン総選挙 社会労働党が勝利
2008年03月10日12時48分

 スペイン総選挙は9日投開票され、サパテロ首相率いる中道左派の社会労働党が勝利した。選挙では、サパテロ政権が進めた地方自治拡大などリベラルな社会改革の是非が問われ、現政権の4年の実績が評価された。社会労働党は過半数に及ばなかったが、小政党の協力を得てサパテロ氏が続投するのは確実だ。



9日、スペイン総選挙に勝利し、党本部に集まった支持者にこたえる社会労働党のサパテロ首相=AP

 政権を左右する下院(350議席)は比例代表制。開票率99.99%で、社会労働党(改選前164議席)は169議席、最大野党の中道右派、国民党(同147議席)は153議席。

 投票率は75.32%で、ほぼ前回(75.66%)並みだった。

 総選挙の大勢が判明したのを受け、サパテロ首相は「スペイン国民は新時代を切り開く選択をした」と勝利宣言。国民党のラホイ党首は敗北を認め、「サパテロ氏に祝意を伝えた」と話した。

 選挙戦で社会労働党はカタルーニャ州の自治権拡大や同性間の結婚の合法化などの実績を強調。サパテロ首相は「私たちのプロジェクトは進行中で、あと4年必要だ」と訴えた。昨年来の経済失速への批判に対しては、「過去4年間で300万人の雇用を創出した」などと反論した。

 国民党は、移民受け入れの取り締まり強化策で独自色を出したが、それ以外は現政権の批判に終始。前回より議席を増やしたものの、大躍進にはつながらなかった。

 前回総選挙(04年)の直前には、イスラム過激派による列車同時爆破テロが起き、イラク戦争で対米協力を貫いた国民党政権の敗北につながった。今回も投票2日前、北部バスク地方の独立を掲げる武装組織「バスク祖国と自由(ETA)」によるテロが起きたが、選挙戦への影響は小さかったとみられる。

http://www.asahi.com/international/update/0310/TKY200803100028.html

345片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/03/13(木) 01:13:39
セルビア、解散・総選挙へ コソボ・EU巡り連立崩壊
2008年03月09日20時06分

 コソボ独立を支持する欧州連合(EU)への対応をめぐる首相と大統領の対立がセルビアの連立政権の崩壊に発展した。コシュトニツァ首相は8日、議会(一院制、定数250)の解散と総選挙実施の意向を表明。タディッチ大統領も支持し、近く議会を解散、60日以内に総選挙が行われる見通しとなった。

 セルビア国内では、コソボ独立宣言後、EU加盟推進の是非をめぐってほぼ二分する世論の対立が先鋭化。総選挙で極右民族派でEUに懐疑的な第1党のセルビア急進党や、EUに反発するコシュトニツァ首相率いるセルビア民主党が議席を伸ばせば、さらに強硬姿勢をとるのは確実で、コソボ問題の軟着陸を図りたいEUとの対立が激しくなる恐れもある。

 コシュトニツァ首相は8日の記者会見でEU文民支援隊のコソボ派遣を改めて非難。コソボ問題と切り離してEU加盟を推進するタディッチ大統領率いる民主党との連立について「連立政権は機能しなくなった。民意を問うべきだ」と述べ、議会の解散を求めた。大統領も「首相の意向を尊重し、総選挙を行う」と語った。

 コシュトニツァ首相は5月11日に予定されている地方選と合わせて総選挙を実施したい考えだ。10日に閣議を開き、詳細を決める。

 大統領も首相もコソボ独立には反対だが、コシュトニツァ首相はEU各国がコソボ独立承認を撤回しない限り、加盟に向けた交渉の停止を主張。セルビア急進党が5日、交渉停止を求める決議案を議会に提出したことで、決議案を支持する首相と、閣内では多数派を占めるタディッチ大統領との対立が激化した。

 世論調査によると、民主党などEU加盟・改革推進派と、EU懐疑派の急進党の支持率がそれぞれ40%程度で、セルビア民主党が約10%。総選挙後の連立政権づくりで、コシュトニツァ首相の意向が重要なカギとなる。首相が連立政権の機能不全打開と自らの権力維持のために「大きな賭け」に出たとの見方もある。

http://www.asahi.com/international/update/0309/TKY200803090156.html

346片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/12(土) 11:38:59
イタリア:13、14日に総選挙 前首相の返り咲きが焦点
 【ローマ藤原章生】今年1月の中道左派プロディ内閣崩壊を受け、イタリアで13、14の両日、上下両院の総選挙が行われる。ベルルスコーニ前首相(71)が中道右派連合「自由国民」を率い勝利し、首相に返り咲くかどうかが焦点となる。

 民間13機関の世論調査ではいずれも、「自由国民」の支持率は4割を超え、プロディ前首相の直系、ベルトローニ前ローマ市長(53)の民主党が35〜40%で猛追している。

 投票は14日午後3時(日本時間同10時)に締め切られ、大勢判明は15日未明(同日午前)の見通し。

 総選挙は比例代表で行われる。05年の選挙法改正で最多得票の政党が全議席の55%を得る仕組みになった。下院(630議席)は全国で、上院(民選315議席と終身議員)は州ごとにそれぞれ議員を選出する。

 地域性が強いイタリアでは、両院の勝者が異なる「ねじれ現象」が生じやすい。両院が同等なため、プロディ政権のように下院で過半数を得ていても、上院で過半数維持が困難になれば、政権運営は難しくなる。

 有権者の最大の関心事は景気の低迷と物価高による生活苦だが、左右両派の公約に大きな違いはない。むしろ、カリスマ的なベルルスコーニ氏を認めるかどうかのイメージ選挙と言える。

毎日新聞 2008年4月11日 20時43分(最終更新 4月12日 0時47分)
http://mainichi.jp/select/world/news/20080412k0000m030079000c.html

347片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/14(月) 13:05:02
イタリア:総選挙投票始まる 「2大政党制」に前進へ
 【ローマ藤原章生】イタリアの上下両院議員を選ぶ総選挙の投票が13日始まった。ベルルスコーニ前首相(71)の中道右派連合「自由国民」が、中道左派、ベルトローニ書記長(52)の民主党を抑え、2年ぶりに政権に返り咲くかが注目点だが、イタリア政治が史上初の2大政党制に近い形に前進する記念碑的な選挙と言える。

 前回06年4月の総選挙は、十数党がそれぞれ連なる左派と右派の2大連合の対決だったが、内実はバラバラだった。このため、06年に就任した中道左派のプロディ政権は内部対立で政権運営が滞り、今年1月、1党の離反であっさり自壊した。

 懲りた中道左派の2与党は昨年10月、左翼色の強い党を排して民主党を発足。右派もベルルスコーニ氏が比較的政策の近い党で「自由国民」を旗揚げした。残された政党は今回、最低得票(上下院、単独や連立次第で2〜20%)を得なければ議会から排除される。このため、最終的に2大連合と1、2の小連合が残り、イタリアは長年目指してきた2大政党制に近づく。ただし、上下両院が同等の権限を持つため、2大連合の一方が両院で圧勝しない限り、政権は安定せず、危機は続く。

 13日現在の投票率は62.6%で、06年より3.9ポイント少ない。15日未明(日本時間同日午前)にも大勢が判明する。

毎日新聞 2008年4月14日 9時53分(最終更新 4月14日 11時51分)
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20080414k0000e030012000c.html

348片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/15(火) 00:51:55
イタリア総選挙:中道右派が小差で首位に 上下両院で
 【ローマ藤原章生】イタリアの上下両院議会選挙は14日午後、投票が締め切られた。国営放送などの予測によると、ベルルスコーニ前首相(71)率いる中道右派連合「自由国民」が上下両院とも小差で首位に立っている。ベルトローニ党首(52)の中道左派、民主党も善戦しており、ベルルスコーニ氏が両院で過半数を得られるかどうかが焦点となってきた。

 内務省発表の全国の4%強の投票所の開票結果によると、上院では両派とも得票率42.8%で並んでいる。ただ、国営イタリア放送協会の予測によると、上院で自由連合は44.9%と、38.2%の民主党に6ポイントの差をつけている。

 630議席の下院は全国で首位の連合(または政党)に得票率にかかわりなく340議席が与えられる。しかし、上院(315議席と終身議員の現7議席)は州ごとに、首位に配分議席の55%を与える仕組み。

 このため、自由国民が全国レベルで首位に立ち下院を制しても、上院で過半数に達せず「ねじれ現象」となる可能性もある。その場合、両派による大連立か、ナポリターノ大統領が緊急事態と判断し、第三者を暫定首相に指名することもある。

 イタリアでは、ユーロ導入後、燃料や食料高騰で庶民生活は悪化している。だが、両派とも抜本策を示せず、公約は年金上乗せや新生児への育児支援金などバラマキに終始した。

 ただ、ベルルスコーニ氏は大衆受けが良く、支配下のメディアを通じ、自己宣伝を繰り広げた。

毎日新聞 2008年4月14日 21時33分(最終更新 4月15日 0時46分)
http://mainichi.jp/select/world/news/20080415k0000m030104000c.html

349片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/15(火) 10:55:00
ベルルスコーニ氏3度目の首相に 2年ぶり政権奪還 '08/4/15

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 【ローマ15日共同=太田清】イタリア上下両院総選挙は十五日未明(日本時間十五日朝)、開票が進み、自由国民など中道右派が両院で圧勝、約二年ぶりの政権奪還を決めた。同派を率いるベルルスコーニ前首相(71)が三度目の首相職に就任する。前首相は「感動している。責任を感じる」と勝利宣言し、中道左派民主党のベルトローニ書記長は敗北を認めた。

 与野党の議席差が小さく、連立与党内の小党離脱により上院で多数派を失い、ねじれ現象から崩壊した中道左派のプローディ前政権とは対照的に安定政権が樹立される。前回の首相時代、イラク戦争で有志連合の一角を担ったベルルスコーニ氏の復帰で、新政権は親米色を強めるとみられる。

 内務省の中間集計によると、上院(開票率99%)は中道右派が得票率47・3%、中道左派は38・1%。下院(同98%)は中道右派が46・7%、中道左派が37・7%。中道右派は、過半数を上院で十議席、下院で二十議席以上上回る情勢だ。

 ベルルスコーニ氏にとり最大の課題は、低迷する経済の立て直し。ただ、航空持ち株会社エールフランス―KLMによるアリタリア航空買収には反対しており、同航空の再建難航は必至。同氏は、住民投票で廃止された原発の建設再開を公約している。

 与党となる中道右派内では、北部地域の自治権拡大や移民排斥を主張する北部同盟が躍進。中道右派、中道左派以外の中小政党は議員をほとんど送り込めず、中小政党の乱立が特徴だったイタリア政界は、自由国民と民主党を軸とする二大政党制時代を迎える兆しが出てきた。

 投票率は前回二○○六年の83・6%を下回る80・4%だった。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200804150212.html

350片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/15(火) 16:52:33
ベルルスコーニ前首相返り咲き 整形で若返り、政権奪還へ執念実る
4月15日16時1分配信 産経新聞


 「最初は50平方メートルのアパートに家族4人で暮らした」−。総資産約94億ドル(約9400億円)、イタリア第3位の資産家から苦労話が飛び出したのは、投票日直前の10日、国営テレビRAIで行われたベルトローニ氏とのテレビ対決だった。

 前回2001年に首相に就任したときも「自分のように大金持ちになろう」と訴えていたが、不動産業から身を起こし、放送界、政界に進出、2度の首相を務めたサクセスストーリーは、そのカリスマ性とあいまって、何度聞いてもひきつけられてしまう。

 しかも今回は、息子ほどの年齢のベルトローニ氏が相手とあり、前回の首相時代に行ったまぶたの美容整形に次いで、植毛などで若返りを図り、その事実を潔く公表した。すさまじい政権奪還への気力は「使い古し」とのイメージを一掃した。

 1936年9月、イタリア北部ミラノ生まれ。働きながらミラノ大法学部を卒業。建設、不動産業での成功後、74年に有線テレビ会社を設立した。民放3局を所有するほか、雑誌なども次々買収し、「メディア王」と呼ばれる。

 94年3月には下院議員に初当選し、政界に進出。5月に首相就任したが、自らの贈収賄をめぐるスキャンダルで12月に退陣に追い込まれた。2001年の総選挙で勝利し、再び首相に就任したが、06年の総選挙で中道左派に敗北した。

 趣味は音楽とサッカーで、人気サッカークラブ「ACミラン」のオーナーとしても知られる。(ローマ 山口昌子)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080415-00000112-san-int

351片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/18(金) 01:43:19
イタリア総選挙:中道右派連合、下院で340議席
 【ローマ藤原章生】イタリア内務省は15日、総選挙の最終集計結果を発表した。それによると、ベルルスコーニ前首相率いる中道右派連合「自由国民」は上院(定数315)で171議席、下院(同630)で340議席とそれぞれ、過半数を獲得した。

毎日新聞 2008年4月16日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/world/europe/archive/news/2008/04/16/20080416ddm007030068000c.html

イタリア総選挙:ベルルスコーニ氏、選挙後初会見 共産党系一掃を評価
 【ローマ藤原章生】イタリア総選挙で勝ち、2年ぶりの政権奪還を決めた中道右派連合のベルルスコーニ氏は15日、ローマ南郊で選挙後初めて記者会見。共産系政党などが一掃され中道右派と中道左派の2大連合主体の議会になったことについて、「ようやくイタリアは欧州の民主国家の仲間入りができた」と語った。

 ベルルスコーニ氏は最優先課題として、ナポリのゴミ問題と、経営難のアリタリア航空の救済を挙げ「全力を尽くす」と述べた。

 特にアリタリア航空問題で自身が国内企業への売却を提案していることについて、「数十人のイタリアの経済人が関心を示している」と語った。

毎日新聞 2008年4月17日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/world/europe/archive/news/2008/04/17/20080417ddm007030042000c.html

352片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/30(水) 08:57:58
ローマ市長選 右派系圧勝
4月30日8時0分配信 産経新聞


 イタリアのローマ市長選の決選投票が27、28日の2日間、行われ、開票の結果、53・65%を得票した中道右派「自由国民」候補のアレマノ元農林相(50)が46・34%の中道左派「民主党」候補のルテリ元ローマ市長(53)を破って圧勝した。ローマに右派系市長が誕生するのは15年ぶり。

 イタリアは先の総選挙でもベルルスコーニ前首相が率いる自由国民が圧勝した。総選挙でも争点となった不法移民問題で強硬手段を訴える元ネオ・ファシストのアレマノ氏が市民の共感を得た結果とみられる。(パリ 山口昌子)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080430-00000047-san-int

戦後初の右派出身 「牙城」の首都崩した

 ローマ市長選の決選投票は28日に開票され、中道右派「自由国民」の元農林相、ジョバンニ・アレマノ氏(50)が得票率53・7%で、得票率46・3%の中道左派「民主党」の元ローマ市長、フランチェスコ・ルテリ氏(53)を破り当選した。アレマノ氏は右派政党「国民同盟」出身で、ローマでは戦後初の右派出身市長となる。

 13、14日のイタリア総選挙では中道右派が中道左派に圧勝。左派の牙城である首都ローマでも右派が勝利し、イタリア政界の右傾化が一層明確になった。国民同盟は総選挙で首相に返り咲いたシルビオ・ベルルスコーニ氏(71)率いる中道右派政党「フォルツァ・イタリア」と総選挙前に合併し、自由国民となった。アレマノ氏の市長就任式は30日の予定。(共同)

               ◇

■「過激」政策に懸念も

 「すべての市民の市長となる」。戦後初めて右派からローマ市長の座に就いたアレマノ氏は当選確実となった28日、こう勝利宣言した。多発する不法移民の犯罪を抑えるため、不法移民取り締まり強化や、地下鉄建設などのインフラ整備の遅れを批判し、右派以外の中道支持者の票も集めたことの表れだ。

 イタリアでは戦前の1922年にムソリーニがファシスト内閣を組織したが、戦中の43年にクーデターで崩壊し、戦後は共和制への移行とともに反ファシズム勢力が台頭。その後は、小政党が分立する中で右派と左派の政権が繰り返されてきた。

 だが、首都ローマはイタリア共産党の後身、民主党のベルトー二党首(前ローマ市長)の地元でもあるように、中道と左派が長年、市政を握ってきた。それだけにアレマノ氏の登場はイタリアでの右傾化の流れが左派の牙城をも浸食して拡大していることをうかがわせている。

 左派から政権を奪還したベルルスコーニ氏率いる中道右派の統一会派「自由国民」の一翼を担っていることもアレマノ氏には当選の弾みになった。

 ただ、アレマノ氏が所属していた国民同盟は近年は穏健な右派になっていたとはいえ、かつてのファシストの残党が発足させた流れをくんでいた。アレマノ氏自身も極右的発言で知られ、過激な移民対策といった大きな反動に懸念も募っている。

               ◇

【プロフィル】ジョバンニ・アレマノ
 1958年3月3日、イタリア南部バリの生まれ。88年、旧ファシスト党の流れをくむイタリア社会運動の青年組織書記長。90年、ローマを州都とするラツィオ州議会選に当選。94年、国民同盟から下院議会選に当選。2001年から06年までベルルスコーニ内閣で農林相。06年にローマ市長選に立候補したが、そのときは落選した。(共同)
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/141454/

353片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/30(水) 09:03:19
イタリア:ローマ市長選で右派が当選 ベ次期首相に援軍
 【ローマ藤原章生】イタリア地方選が27、28日行われ、注目された左派の牙城、ローマ市長選で、右派のアレマノ元農業相(50)=「自由国民」=が当選。15年ぶりにローマ市政を右派が奪還した。ローマ市長は国政に強い影響を与える。5月9日ごろに新首相に任命される予定の中道右派のベルルスコーニ氏(71)は足元に強い援軍を得た形だ。

 ローマでは外国人による犯罪が目立ち、移民の増加と治安の悪化が市長選の大きな争点となった。また左派市政下で市営交通が年4億ユーロ(約650億円)もの赤字を出し、市職員の怠慢さが批判を浴びたことなどが、右派市長誕生の原動力となった。

 ミラノなど豊かな北部に支持層の多い右派は、ローマを「税金泥棒」と目の敵にしてきた。「極右」とも評されるアレマノ氏が、ローマをどう変えるのかが注目される。

毎日新聞 2008年4月29日 19時03分(最終更新 4月29日 20時07分)
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20080430k0000m030042000c.html

354片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/05/03(土) 10:54:47
ジンバブエ:大統領選は「決選投票」 選管発表を野党拒否
 【ヨハネスブルク高尾具成】アフリカ南部・ジンバブエの選管は2日、大統領選(3月29日)の結果を1カ月余りを経て発表した。野党・民主変革運動のモーガン・ツァンギライ議長(56)が47.9%、ロバート・ムガベ大統領(84)が43.2%の得票率で、両者が過半数に届かず「決選投票が必要」としている。既に勝利宣言している野党側は「不正が行われた」と指摘。決選投票への参加を拒否する構えだ。

 選挙結果を公表しないまま一部の選挙区で再集計を行い、決選投票に持ち込んだことから、ムガベ大統領の「独裁」を批判する欧米諸国からは、強い反発が予想される。

 選挙法では決選投票は、選挙から21日以内に行うとされているが、選管は「日程は今後、発表する」とした。

 ロイター通信によると、民主変革運動の広報担当は2日「敗れた大統領を救うため、でっち上げられた数字だ」と発表を批判した。

 大統領側は先月25日、警察当局をハラレ市内の民主変革運動事務所に強制立ち入りさせ、野党支持者300人以上を拘束、書類を押収するなど野党への弾圧を強めている。「大統領派の襲撃で20人以上の支持者が死亡した」と野党は被害も訴えており、決選投票を拒否する可能性は極めて高い。今後、政情が一気に流動化する可能性もある。

 欧米諸国はこの異常事態を批判。先月24日には南アフリカを訪れたフレーザー米国務次官補(アフリカ担当)が「大統領選で勝利したのはツァンギライ議長だ」との見解を示していた。野党不在で決選投票が行われれば、欧米はさらに圧力を強めるとみられる。

毎日新聞 2008年5月2日 21時29分(最終更新 5月3日 1時09分)
http://mainichi.jp/select/world/mideast/news/20080503k0000m030110000c.html

355片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/05/04(日) 11:14:08
英国:ロンドン市長選 保守党新人が勝利 労働党またも痛手
 【ロンドン町田幸彦】ロンドン市選管は2日夜、1日投票の同市長選で、保守党新人候補のボリス・ジョンソン下院議員(43)が事実上の一騎打ちになった労働党現職で3選を目指したケン・リビングストン氏(62)を破り、初当選したと発表した。労働党政権を率いるブラウン首相は、就任後初の地方議会選の大敗に加え2000年のロンドン市長公選導入以来、初めて保守党候補に当選を許した。政権運営への批判が高まる可能性もある。

 英BBC放送によると、得票数はジョンソン氏116万8738票、リビングストン氏102万8966票だった。投票率は45%。

 当選したジョンソン氏は「巻き返しのためにブラウン首相が退陣し、ミリバンド外相を後継にすればいいが、できないだろう」と、労働党を皮肉った。ジョンソン氏は雑誌編集者などを務めたジャーナリスト。民族差別発言を批判されたこともある右派のタレント的存在で失言癖があるにもかかわらず、支持層を広げていた。

 一方、ロンドン市長2期8年の実績を背景に交通問題解決などを公約に掲げたリビングストン氏は先月、愛人との間に子供がいることが発覚し人気を落とした。欧州の首府選挙では先月のローマ市長選で右派のアレマノ元農業相が当選、右派台頭が話題になった。

毎日新聞 2008年5月4日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/world/europe/archive/news/2008/05/04/20080504ddm007030095000c.html

356片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/05/05(月) 15:27:25
現場発:イタリア総選挙・極右躍進の背景 急増移民にいらだち
 ◇根拠ない「治安悪化」−−ローマ支局・藤原章生
 【ミラノで藤原章生】4月半ばに行われたイタリア総選挙は、中道右派のベルルスコーニ前首相の勝利に終わった。目を見張ったのは、この大富豪の率いる与党連合3党の中で得票を倍増させた極右政党「北部同盟」だ。南部人、移民を攻撃するこの人たちはなぜ、受けるのか。根には、根拠のない「治安悪化」があった。

 ミラノ北郊外の地下鉄駅から出ると、外国人労働者がずいぶん多い。中東、アフリカ、東欧、南米系、中国人といろいろいる。バス停で黒人女性に話しかけると、イタリア男性と結婚し8年前に来たキューバ人だった。「この町、嫌い。人が冷たいから。ローマの方がいいわよ」。何も聞かないのにそんな事を言う。近くのカフェで働くブラジル人女性、カティアさん(28)も「お金をためたら、スペインに移る。ここは人がグリージョ(灰色、暗いの意)だから」と、たまたまだろうが、似た事を言う。

 嫌いな地に暮らすのはつらい。でも、人は好き嫌いだけで住み家を選ぶわけではない。先立つのは仕事だ。

 バス通りから住宅街に入ると、古びた低層ビルの前に警官が4人ほどいた。北部同盟の本部である。古い役所みたいな事務所で、背の高い女性に案内され、初当選したマテオ・サルビーニ下院議員(35)が迎えてくれた。ミラノ支部長を務める元新聞記者で「同盟の論客」という触れ込みだ。

 「昨日、左翼新聞レプブリカのインタビューでひどい目に遭ったんだ。言ってないのに『イタリアから移民を全員追い出す』なんて見出しにされて。ひどいもんだよ」

 では、どんな移民を追い出したいのか。「まずは違法移民と、働いていない連中」。職があればいいのか、と問うと、いきなり話がそれる。「とにかく多すぎるのが問題なんだ。移民のせいで子供を地元の公立校に入れられない。うちの近所は移民が多くて、小学校の8割方が外国人。だから僕の息子は私立に入れた。イタリア語も話せない移民の子はレベルが低いから」

 ◇ミラノ、トリノに集中
 70年代初めまで欧州や米大陸に約2000万人の移民を送り出したイタリアは、75年、外国からの移民が出国者を上回り、90年代に急増した。

 英仏のように広大な植民地を持たなかったイタリアへの移民は、80年代までモロッコ、ガーナなどアフリカ、中南米、南アジアからが主だった。冷戦後はルーマニアやアルバニア人が増え、最近は中国人が急増している。移民が大企業や役所に就職できる機会はまずなく、農業や不安定な商売に就く人が多い。

 内務省によると、90年に約100万人だった移民は07年末、滞在許可者だけで294万。人口の約5%に当たり、8・8%のドイツや5・7%のフランスに比べれば少ない。

 だが、イタリアの場合、6割強にあたる187万人が北部、特に、産業と富が集まるミラノ(人口131万人)やトリノ(同90万人)に集まる。「なんで、ミラノにばかり来るんだ」とサルビーニさんがいら立つのは、ミラノの少なくとも10人に1人が外国人だからだ。移民の平均年齢はイタリア国民より12歳も若く、犯罪に走る少年も多い。

 だが、「外国人が増えて治安が悪化し、子供の将来が心配だ」と言うサルビーニさんの言葉は、現実の一部しか照らしていない。

 内務省統計によると、殺人事件の被告人数は92年の1441人をピークに減り続け、06年にはその3割、442件だった。凶悪犯罪が起こる治安状況は、明らかに改善している。

 ただし内訳を見ると外国人被告は92年から02年に1・8倍になった。全体の殺人件数が減った分、外国人比率が6%から32%に増えた。国籍ではルーマニア、アルバニア、モロッコ人の順に多い。

 選挙期間中、この「32%」が独り歩きした。右派のジョルナレ紙などが「治安悪化、3割が外国人犯罪」「ルーマニア人が殺人と売春でトップ」などと連日見出しを打ち、恐怖を広めた。その新聞を手にサルビーニさんは「新政権になれば、この3カ国人だけでも追い出したい」と軽率なことを言う。

357片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/05/05(月) 15:27:40
 ◇「まるでチャイナタウン」
 「殺人の実数は減っている」と進言すると、「本当?」という顔をしながらも「でも外国人が悪いのは確かだろ」と意に介さない。よく聞けば、犯罪だけが問題なのではない。中国人の犯罪はあまり聞かないと言うと「でも、彼らはとにかく数が多い」と不快そうな顔をする。

 犯罪に染まらない移民ならいいのでは? 「でも、なんで自分の国で働かないんだ。ミラノの奇麗な通りはチャイナタウンになってしまった。ナイジェリア人街、イスラム街と、街はゲットー(少数民族の居住区)だらけになりそうだ。自分の国を発展させてから来いと言いたい」

 国籍だけに縛られることはない。違法でない限り、どこでどう生きようと、個人の勝手だ。好きでもない国に住まざるを得ない人たちの気持ちなど、この人にはわからないだろう。

 それでも雑談の中でこんな事も言う。「オーストラリアはいい国。あそこなら移住したい」。移民の気持ちもわかるんじゃないか、と言うと「でも、おれの街、ミラノだけは外国人だらけになってほしくないんだ」とだだっ子のような顔をした。

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 ■ことば

 ◇北部同盟
 イタリア北部の6州を南部から切り離し、「パダーニア」という名での独立を夢見る政党で、91年に結成した。国税を無駄遣いしているとローマ以南を非難する地域主義で、移民も敵視する。

 92年の議会選で得票率8・6%、96年の10・4%を頂点に落ち込み、06年は4・6%だったが今年、8%台に回復した。

 ベローナで27%、ミラノで12%も得票したのは、「治安悪化は移民のせい」と訴え、主に若者の支持を得たためとみられる。今月発足予定のベルルスコーニ新政権に4閣僚を送り込む。

毎日新聞 2008年5月5日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/world/archive/news/2008/05/05/20080505ddm007030085000c.html

358片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/05/10(土) 09:56:59
軍政、国民投票を強行 新憲法案でミャンマー '08/5/10

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 【バンコク10日共同=田島秀則】軍事政権の独裁下にあるミャンマーで、新憲法案の是非を問う国民投票が十日、行われた。死者、行方不明計約六万人を出したサイクロン被災からわずか一週間。最大都市ヤンゴンなど一部の激甚被災地では二十四日に投票が延期されたものの、軍政は被災者救援を後回しにする形で国民投票を強行、軍支配の継続を狙った新憲法案の承認を目指している。

 軍政が国連機関や外国の援助の受け入れに消極姿勢を示していることなどから、救援物資も十分に国内に行き渡らない状況が続いており、国連は被災者支援への注力を軍政に要請。野党や欧米諸国なども投票延期を求めていたが、軍政はこうした内外の声を無視した。

 独自の「民主化」プロセスを進める軍政は、議会定数の四分の一を軍人議員とするなど新憲法案に軍部の権益を守る条項をいくつも盛り込み、自宅軟禁中の民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさんの国政参画も排除した。

 軍政は国営メディアを通じて賛成投票を呼び掛けるキャンペーンを実施。新憲法案の内容を周知せず、事前投票では公務員らに賛成票を投じるよう圧力をかけるなど、有権者を無視した「権力亡者」ぶりを見せている。

 スー・チーさんが書記長を務める最大野党、国民民主連盟(NLD)など民主化勢力は否決を呼び掛けており、軍政の強権支配への不満を背景に、どこまで反対票が伸びるのかに注目が集まる。だが、軍政による大規模な不正を懸念する声も多い。結果発表の時期などは不明。

 ミャンマー国民が投票を通じて国政の行方を決めるのは、一九九○年の総選挙以来。この総選挙ではNLDが圧勝したが、軍政は結果を受け入れずに権力の座に居座り続けている。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200805100136.html

359片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/07/28(月) 11:32:38
<英国>労働党敗北 スコットランドの英下院補欠選挙で
7月25日19時35分配信 毎日新聞


 【ロンドン町田幸彦】英北部スコットランドのグラスゴー東選挙区で労働党議員引退に伴う下院補欠選挙が24日行なわれ、25日までの開票でスコットランド民族党候補の初当選が決まった。この選挙区は伝統的に労働党の強固な地盤だっただけに補欠選挙に敗北した与党・労働党への衝撃は大きい。昨年6月に就任したブラウン首相は今年5月の統一地方選、ロンドン市長選、英下院補欠選挙で野党・保守党の勝利を許し、党首の責任追及と共に政治路線の再検討を迫られるのは必至だ。

 スコットランド独立を目指す民族党は今回の補欠選挙で、英国経済の景気後退で懸念される住民生活の改善を徹底して有権者に訴えた。サモンド同党党首(スコットランド自治政府首相)は「ブラウン首相はこの選挙敗北で辞任にならないが、政策変更を迫られるはずだ」と指摘した。

 英タイムズ紙などによると、ブラウン首相は9月ごろ内閣改造を実施し、政権党の刷新を印象づけた上で秋の党大会に臨む考えだ。それまでに労組中心主義を排した党路線に見直しを図る動きが急速に浮上しそうだ。

 最近の政党支持率調査で、労働党は25%に落ち込み、首位の保守党47%に20ポイント以上も差をつけられた。次期下院選挙は2010年になる予定だが、政権交代は不可避との見方が広がっている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080725-00000107-mai-int


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