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【2007年】第21回参院選【初夏】

1片言丸 </b><font color=#FF0000>(/3J5SzQQ)</font><b>:2005/04/11(月) 22:54:36
2001年当選議員が改選を迎える第21回参議院議員選挙について

2280片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 14:33:42
首相の続投表明、自民内に反発も
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn/20070730/20070730-00000022-jnn-pol.html

 続投を表明した安倍総理に対し、公明党や主な派閥幹部らは、今のところ安倍総理支持を表明していますが、党内からは反発の声も上がっています。

 「(総理)続投することで責任を果たしたいというお考えであれば、それは大切にすべきだ」(自民党・町村派 町村信孝 会長)

 「(総理)続投をお決めになった以上は支えなきゃ。我々の総裁であり、我々の総理なんだから」(自民党・古賀派 古賀 誠 会長)

Q.安倍首相は続投の意向を示している?
 「条件つき続投でいいんじゃないの。条件つき、それは本人だけ残って全部内閣を入れかえる」(自民党 笹川 党紀委員長)

 「この参議院選における国民の声は厳しく受け止めていく必要がある」(自民党 額賀福志郎 衆院議員)

 一方、青木参議院議員会長と中川幹事長は、それぞれ辞任する意向を明らかにしました。

 「辞意を表明させていただいて、総裁からは(自民)党の敗戦処理をしっかりやってほしいということでした」(自民党 中川秀直 幹事長)

 「選挙の結果を重く受け止めて、当然、私なりの責任をとらないといけないと思っています」(自民党 青木幹雄 参院会長)

 しかし、津島派幹部は、「歴史的な大敗だ。党内は収まらないだろう」と述べるなど、今後、党内から総理の責任を追及する声が上がることも予想されます。

 「国民の審判が下ったわけでありますから、国民の審判の結果と全く矛盾する行動をとられているのは理解できません」(民主党 菅 直人 代表代行)

 参院で過半数をおさえた野党は連携を取りながら、さらに与党を追い込みたい考えです。(30日02:57)

[30日12時43分更新]

2281片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 14:38:14
首相続投、政局波乱含み 政界再編の可能性も
http://www.sankei.co.jp/seiji/senkyo/070730/snk030.htm

 自民党は30日午前の役員会で、首相の続投を了承した。首相は同日午後、公明党の太田昭宏代表と会談し、連立政権の継続を確認する。

 自民党役員会では、参院の構成を決める臨時国会を8月7日から4日間開くことで野党側と調整することも決めた。青木幹雄参院議員会長は、民主党からの参院議長選出を容認する考えを示した。今後、参院の国会運営は野党ペースとなることは確実だ。

 「歴史的惨敗」にもかかわらず、安倍晋三首相が続投を選択したことで、政界は波乱含みの展開となる。国会は当面、衆院は与党が3分の2以上の議席を維持する一方、参院では野党が多数を占めるという「ねじれ現象」が続く。自民党では党内融和を求める声が高まっているが、首相自身はむしろ「純化路線」を目指しているきらいがある。次期衆院選をにらんで、さまざまな「ねじれ」が顕著となれば、政界再編へと突き進む可能性もある。

 首相はまず、党役員人事と内閣改造に踏み切り、体制の立て直しを図る構えだ。首相周辺は、人事は8月下旬との見通しを示しているが、党内からは「人事をすぐに一新しないと(内閣)支持率は10%を切る」(舛添要一参院政審会長)との声も上がっている。

 首相がどのような基本方針で人事に臨むかも重要だ。党内のベテラン議員は「挙党態勢でみんなが力をあわせて自民党を再建する。そして衆院選に備えることが一番大事だ」(古賀誠元幹事長)などと、異口同音に「党内融和」を求めている。

 これに対し首相は「新しい国づくりに向けて一丸となれる体制を考えないといけない」と強調した。「新しい国づくり」とは、首相が唱え続ける「戦後レジームからの脱却」に他ならず、具体的には憲法改正、教育再生、公務員制度改革などを指す。いずれも党内に異論が残るテーマで、首相と党との衝突も予想される。

 野党各党は勢いづいている。多数を占めた参院で参院議長のポストを獲得→国会運営で主導権を握る→早期の解散・総選挙に持ち込み、政権交代というのが基本戦略だ。

 民主党の鳩山由紀夫幹事長は同日午前、都内の自宅前で記者団に対し、「国民は(参院選で)安倍政権を信任していないというメッセージを届けた。早い時期に政権交代をさせないといけない」と強調した。

 政界再編を視野に入れる声も出始めた。同党の渡部恒三最高顧問は民放テレビ番組で「自民党の人が『国民のために民主党に来たい』と言うのを断る理由はない」と述べ、民主党主導の政界再編の可能性に言及。国民新党の亀井静香代表代行も「参院で野党が提出する法案に賛成する自民党の人と、そうでない人が、次の衆院選で分かれる可能性がある」と、自民党分裂もありえるとの見方を示した。

2282片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 16:54:44
武見次点に泣く…メタボ退治も票につながらず!?
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_07/t2007073006.html

 自民党の厚生労働省副大臣、武見敬三氏(55)が比例区で次点で落選した。落選確定は全候補者中最も遅い30日午前6時過ぎと、まさに「踏んだり蹴ったり」だった。武見氏は昨年11月、自身のメタボリック退治を宣言し、半年で体重5キロ、ウエスト5センチ減を公言したことで知られている。

 比例48議席のラスト1議席が公明・魚住裕一郎氏に確定した瞬間、選挙事務所は一瞬で沈黙に包まれた。10時間以上もジリジリ待ち続けた疲労と落胆で、選対幹部も誰一人声を発することができなかった。だが、武見氏は「私の不徳の致すところ。申し訳ございませんでした」と潔くあいさつしたという。

 選挙戦は、医療格差是正や医師不足解消を中心に公約に掲げ、日本医師会が全面支援していた。後援会幹部は「参院選は“職域選挙”。医師会の組織力が限界にきている証拠」と、小泉医療改革のひずみによる医師会の組織力低下を指摘する。

 日本医師会から支援を受けた国民新党・自見庄三郎氏(61)が当選したことについても、「先の小泉郵政解散で自民を離党した自見氏は、地方を中心に運動を展開した。地方医療疲弊の声と同時に、反与党色を出すことで、大樹(特定郵便局長会)の組織票をうまく吸い上げた勝利だろう」と、小泉前首相への恨み節が続いた。

ZAKZAK 2007/07/30

2283片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 19:23:55
春名さん 「なんで落選…」 高知
http://203.139.202.230/07sanin/070730sanin10.htm

 「皆さん、お疲れさまです。とうとう夜が明けてしまいました」

 三十日午前五時四十分すぎ、高知市上町二丁目の共産党事務所。選対責任者が比例候補の春名直章さん(48)の敗北を静かに切り出した。

 事務所ではこの夜、党関係者がずっと、春名さんの当選に望みをかけ、インターネット上の開票速報をパソコン画面でチェックし続けた。

 日付が変わり、夜が深まり、朝が近づき、残る枠は一議席…。この間、春名さんも時々パソコンの前に座り、カチカチ、カチカチ、マウスをいじった。党スタッフも、ドント方式で割り振られる票の試算を懸命に繰り返す。が、どうやっても届かない。地道に活動してきた自負はある。テレビの中には、薄氷を踏みながらも次々と当選を決めていった“話題のタレント候補”の顔、顔。

 「なんで、おれが落ちるんだよお…」

 あきらめきれず、納得できず、自分自身に問い掛けるように、小さく、ぼそっと、おそらく無意識に「無念」がもれた。疲れ切ったように、パソコンの前で突っ伏した。

 衆院比例四国で二回当選した後、二回落選。昨年二月に参院への転進決定後、四国、中国、九州・沖縄の十七県を五巡、六巡してきた。選挙期間中も十七県すべてを回るハード日程で、本県入りは二回だけだった。

 あいさつに立った春名さんは「最後まで信じてきたが、あと一歩届かないようで申し訳ありません。議席に結びつかず悔しい。新しい出発ができるよう、公約実現へこれからも闘っていく」と奮起を誓った。

 【写真】落選が決まった後、支持者らに新たな出発を誓う春名さん(30日午前5時45分ごろ、高知市上町2丁目)

2284片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 19:38:06
自民 比例でも逆風 党名票64%に低下 民主は共産に次ぐ81%
2007年7月30日 夕刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2007073002037224.html

 候補者名でも政党名でも投票できる比例代表の「非拘束名簿式」は、今回で三回目。有権者の約七割が党名で投票しており、著名人候補が少なかった二〇〇四年の前回参院選と同程度の割合となった。

 政党別にみると、最多の二十議席を獲得した民主党は、党名票が81%と共産党の89%に次ぐ高い割合だった。小泉政権時の自民党に敗北した〇一年の参院選では68%だったが、逆転勝利した〇四年は82%に高まり、今回も同程度の水準を維持した。特定の政党、候補者を支持しない無党派層をはじめ、敵方の自民党支持層なども切り崩して取り込んだ成果とみられ安倍政権批判の受け皿となったことが裏付けられる。

 逆に、無党派層を取り逃がしたとみられるのが自民党。党名票は64%で、大勝した〇一年の71%、民主党に競り負けた〇四年の69%から続落した。

 堅い支持基盤を持つ公明党は、候補者名票が55%と、唯一五割を超えている。地域ごとに投票する候補者を割り当てる作戦を進めたためだが、同票が七割を超えた過去二回と比べれば、激減。選挙区で苦戦する候補者が相次ぎ、比例候補者の名前まで徹底できなかった影響もあったようだ。

 国民新党と新党日本は、候補者名票の割合が公明党に次いで高かった。結成して時間が浅く、有権者に党名や政治姿勢を徹底するより、著名人ら候補者の集票力に頼る形になった。

 共産党は、公認・推薦候補を積極的に擁立した選挙区戦との両輪で比例の党名票得票にこだわった。社民党も党名票の割合が75%と高く、いずれも政権批判票の受け皿となったが、得票自体が低迷し、議席を減らした。

比例最多得票 102万票山本氏
 参院選比例代表の当選者で最も得票が多かったのは百二万七千票を獲得した公明党前職の山本香苗氏だった。同党の前職木庭健太郎氏が七十万六千票で二位、新人の山本博司氏も六十一万九千票で続いた。ブロックを割り振り候補者名での投票を徹底した公明党候補が上位五人までを独占した。

2285片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 19:40:16
小沢氏の農村作戦、奏功 首相手打たず躍進許す
2007年7月30日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/saninsen07/all/CK2007073002137151.html

 参院選で民主党の小沢一郎代表は、かつて自民党の金城湯池と言われた「農村」「地方」に攻め込み、自民党を歴史的惨敗に追い込んだ。一方、安倍晋三首相は農村部での自民党の退潮に有効な手を打てず、相次ぐ閣僚の失言も防げないまま民主党の躍進を許した。

 ▽地方の現場へ

 民主党が結党以来の大勝に沸く29日夜、体調を崩したとして姿を見せなかった小沢氏に「露出を抑えることで逆に存在感を増す独特の戦略か」という声が党内からも上がった。

 都市の繁華街などで、街宣車の上から演説した首相に対し、小沢氏は「パフォーマンス下手」を理由に山間部の農村などで小人数を前に語るスタイルを貫いた。

 結果は選挙戦中、首相、小沢氏がともに訪れた12の1人区で、小沢氏が10勝2敗と圧勝。政府を「地方切り捨て」と攻撃し、農家に生産費と市場価格の差額を支払う制度導入などを訴えるだけでなく「党首自らが現場に足を運んでいる」というイメージを作り上げた結果だった。

 ▽支持基盤の退潮

 小沢氏の作戦が奏功した背景には、大都市を重視した5年余りの小泉政権による構造改革で、農村や地方都市の衰退など地域間の「格差」が拡大したことがある。首相の後見役である小泉純一郎前首相が民主躍進の土壌をつくっていた形になる。

 自民党は農村部などを抱える29の「1人区」決戦で6勝23敗と敗れた。その多くは東北や北陸、中国、四国、九州でかつて「自民党王国」と呼ばれたものの、2004年の前回参院選、05年衆院選で徐々に自民党の退潮が目立ち始めていた。

 「この惨敗の責任はわたしにある」。首相は29日夜、出演したテレビ番組で目を潤ませながら敗戦の弁を語ったが、農村部の支持層の変化に気付きながらも、自民離れを食い止める対応策をとれなかった自らへの反省でもあった。

 ▽後ろから弾

 「前から飛んでくる弾より後ろから飛んでいく弾の方が(多かった)。悔しい」。自民党の舛添要一参院政審会長の言葉はもう一つの敗因を如実に物語っている。

 舛添氏の言う「後ろから飛んでくる弾」とは久間章生前防衛相の原爆「しょうがない」発言や赤城徳彦農相の事務所費問題、麻生太郎外相の「アルツハイマー」発言など自民党が反転攻勢をかけようとするたびに相次いだ閣僚の失言や「政治とカネ」の問題を指す。

 「後ろからの弾」は勝敗の鍵を握る無党派層や今や自民党の命綱となっている公明党支持層を確実に直撃した。共同通信社の出口調査では、無党派層のうち、自民党に投票した人は16・7%で、05年の32・6%から半減。

 多くの自民党候補にとって、大きな比重を占める公明党支持層。同党が候補を擁立しなかった選挙区で自民党候補に投票したのは66・0%にとどまった。支持母体の創価学会関係者は「首相のタカ派体質や不祥事対応の遅れに不満がたまっている表れだ」と証言する。

(共同)

2286片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 20:15:46
社説:参院選 自民惨敗 安倍政権への不信任だ 秋田魁
http://www.sakigake.jp/p/editorial/news.jsp?kc=20070730az

 「天下分け目の決戦」と評された第21回参院選に、国民の審判が下った。開票作業は夜を徹して行われたが、予想通り民主党が大きく躍進して「参院第一党」となり、自民党には厳しい結果となった。

 自民の獲得議席は、公明党と合わせた与党の過半数割れどころか、橋本龍太郎首相(当時)が退陣した平成10年の44議席を下回る30議席台となった。歴史的大敗である。

 これは何を意味するのか。昨年9月の就任以来、安倍晋三首相が進めてきた政治に、国民が「ノー」を突きつけたとみるべきだろう。つまり、安倍首相が唱える「戦後レジーム(体制)からの脱却」や「美しい国」路線を国民は支持しなかった、ということだ。

 選挙戦の中盤以降、自民党幹部は「政権選択選挙ではない」と盛んに予防線を張った。しかし安倍首相にとって初の大型国政選挙であることを考えれば、「安倍政治」を信任するか否かの選挙だったことは動かしようがない。

 安倍首相は大勢判明後、続投の意向を表明した。しかし選挙結果は予想以上に厳しく、自らの進退に関して厳しい判断を迫られよう。一方の民主は「敵失」に乗じた感があり、真価が問われるのはこれからであることを十分に認識すべきである。

 民主に追い風、自民には逆風となった選挙の風向きは、最後まで変わることはなかった。

 その最大の要因は年金記録不備問題にあるのは間違いない。安倍政権は矢継ぎ早に対策を打ち出したものの、当初、問題を軽視したツケが国民の不信感となって表れ、ついに一掃できなかった。これが大きい。

 無論、自民惨敗の原因は年金問題だけではない。農相の自殺、その後任農相の事務所費問題、さらには公示直前に防衛相辞任を招いた「(原爆投下は)しょうがない」発言もある。

 「政治とカネ」問題への対応を含め、要するに政権の足元を国民に見透かされた。政権への信頼感を築けなかったことは致命的ですらある。

 ただし、これは表層的な一面にすぎない。結局は、「安倍政治」の内実を国民が鋭く感じ取ったのではないか。

 その一つは、安倍政治と生活実感との乖離(かいり)である。安倍首相がいくら成長路線を強調しても、国民の多くは格差問題で呻吟(しんぎん)している。従って成長路線のまま突き進んでも、潤うのは一部の人たちにすぎないとの疑念を抱かざるを得ないのだ。

 もう一つは、強引な政治手法である。憲法改正に向け、国民投票法を国会で強行してまで成立させたのが象徴的だ。こうした数にモノを言わせてまい進する政治に、一種の危うさをかぎ取ったとも分析できる。

 3候補が争った本県選挙区は、無所属新人で民主、社民推薦の松浦大悟氏が、3選を目指した自民公認の金田勝年氏を破って当選した。3年前の参院選の再現となり、本県政界に与える影響は計り知れない。

 票差は前回の約4万5000票に匹敵する約4万3000票に達した。「追い風」に加え、現状打破に向けた期待感が民意となって表れたということではないか。

(2007/07/30 09:22 更新)

2287片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/31(火) 09:35:38
共産、大都市部での得票増を評価 党幹部会声明
2007年07月31日06時58分
http://www.asahi.com/politics/update/0731/TKY200707310008.html

 共産党は30日、比例3議席の参院選の結果について(1)1議席減の結果だが、得票数では前回、前々回の得票を上回る440万票という地歩を維持できた(2)選挙区では議席を獲得できなかったが、東京、大阪、京都などで得票を増やした、と評価する党常任幹部会の声明を出した。

 同党は自民惨敗について「自民・公明の枠組みでは日本の前途はないと判断した結果」と指摘。「憲法改定を第一の争点に掲げた安倍内閣の挫折は『戦後レジームからの脱却』をめざす靖国派の反動的な野望への痛打」と位置づけた。

 一方、今回の結果は「自民・公明の政治にかわる新しい政治は何か、という問題について国民の選択が明らかになったということではない」とし、共産党の役割が重要になってくると結論づけた。

2288片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/31(火) 10:06:50
直接対決なら民主350 衆院選シミュレーション
2007年07月30日 20:22
http://www.kitanippon.co.jp/contents/kyodonews/20070730/146591.html

 民主党が60議席を獲得し自民党が大惨敗を喫した参院選の各党比例代表得票を基に、共同通信社が30日、次期衆院選の結果を試算すると、単純計算では、民主党は300小選挙区と定数180の比例代表の合計480議席のうち、350を占める結果となった。
 一方、自民、公明両党が小選挙区で完全に選挙協力をすれば、比例代表も含め計245議席となり、与党でぎりぎりで過半数を維持できることが分かった。
 各党が単独で戦うと、民主党は10以上の小選挙区がある北海道、埼玉、東京、愛知、大阪、兵庫、福岡で議席を独占。2005年の衆院選で「小選挙区全敗」だった青森、栃木、岐阜、和歌山、鳥取、香川で全勝し、小選挙区で議席を獲得したことがない愛媛でも3勝1敗となるなど、比例の85と合わせ、350議席にもなった。
 自民党は群馬、島根、山口では全勝するが、千葉で2、神奈川は1しか取れないなど都市部で苦戦。小選挙区は34、比例も55の計89議席にとどまる。社民党は比例で4、沖縄で小選挙区1を得るが、他の党は比例代表でしか、議席を得られない。公明党は25(現有31)、共産党10(同9)、国民新ゼロ(同4)、新党日本1(同ゼロ)。
 予測は、参院選の比例代表で各党が獲得した市区町村ごとの得票数を、小選挙区や比例代表のブロック単位にまとめ、計算した。

2289片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/31(火) 11:07:14
丸山弁護士、首相叱る…参院選やっと当選
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20070731-OHT1T00054.htm

丸山氏はミス日本の天川さんから花をもらいニッコリ [写真を拡大]
 自民党比例代表で弁護士の丸山和也氏(61)が30日未明に当選した。

 30日午前3時すぎに東京・六本木の事務所に姿を現した丸山和也氏に笑顔はなかった。待機していたホテルでは「バンザイをしない」ことを決めていた。遅れに遅れた当確情報は開票から約7時間後。周囲の盛り上がりにつられ、結局バンザイをしたが、とても手放しで喜べる心情ではなかった。

 30日午後、都内で取材に応じた丸山氏は自民党の歴史的大敗に目はつり上げ、こうまくし立てた。「特別、自民党の政策がおかしかったということではない。が、大臣のレベルは話にならない」閣僚の不祥事が続出し、逆風の中で戦った丸山氏は、任命権者である安倍首相にも怒りをぶつけた。

 「(首相は)僕が言うことをどれだけ聞けるのか? 僕は首相より年上。彼らに頼まれて出て、こうして当選した。官邸にもの申す権利はあると思う。党内部からドンドン批判していく」選挙中はヘロヘロになりながら戦った。暑さで体重は減り続け、週刊誌には「行列のできない丸山弁護士」と書かれ、心を痛めた。「やり切った」という自負があるだけに自民党、安倍首相のふがいなさには大きくため息をついた。

 首相の続投には賛成するが「後がないくらいの気持ちでやれ」と不退転「不退転」迫るの覚悟を迫る。「後継者がいないからやるのではダメ。それでは衆院選も厳しくなる。なりふり構わずやるくらいじゃないと」初登院後の直接会談も要求した。

 2000年ミス日本で選挙を手伝った天川紗織さん(29)から花を受け取った時は、満面の笑みを見せた丸山氏。「首相をしかれる議員になる」決意は固い。

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(2007年7月31日06時01分 スポーツ報知)

2290片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/31(火) 11:07:48
義家弘介氏、午前4時のヤンキー節…参院選やっと当選
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20070731-OHT1T00051.htm

ダルマに目を入れた義家氏(右)と嵐さん(左) [写真を拡大]
 自民党比例代表で「ヤンキー先生」こと、義家弘介氏(36)が30日未明に当選した。

 物音ひとつしなかった。午前4時すぎ、「当選確実」が出たにもかかわらず、“ヤンキー先生”義家弘介氏の事務所は、眠気に満ちた空気が漂っていた。約30秒後、ようやくスタッフルームからまばらな拍手が起きた。

 その後、義家氏は笑顔で登場したが、祝福に訪れたロックバンド「横浜銀蠅」のリーダーの嵐さん(52)が「ねみーよ」と会場にいた全員の気持ちを代弁した。

 比例代表の目玉として出馬したはずだったが、自民党の議席数が激減したこともあり、まさかの大苦戦。銀のダルマを持って駆け付けた銀蠅メンバーは午後8時から8時間以上、近くのファミレスでダルマと一緒に待機するはめになった。

 04年に脳こうそくを患い、つえをついて歩いている嵐さん。「胃が痛くなった。頑張ってほしい」と短めにスピーチを切り上げたが、その後に義家氏が約10分“ヤンキー節”を披露。「ここからがスタート。皆さんは教育再生への挑戦の証人です!」「握手をして涙を流す若者を見ると、夜眠れなかった。体重も(4キロ)落ちた」「今年1月にオヤジ(弘さん)が亡くなった」永田町に向け、熱く思いをしゃべり続けた。だがその間、嵐氏はつえをつきながら直立不動。もう1人のメンバーとともに、サングラスの中の瞳は半開きになっていた。

 結局、会見が終わったのは午前5時すぎ。当選を待ちながら一夜が明けたこの日、義家氏は疲労のためか部屋にこもりっきりという。関係者は「教育関係の本を執筆中で、選挙戦で原稿がたまっているもので」と説明。ヒッキーになったヤンキーも、初登院からは教育再生をヤンキー魂で成し遂げる覚悟だ。

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(2007年7月31日06時01分 スポーツ報知)

2291片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/31(火) 11:20:06
世論調査総合スレッド55
http://society6.2ch.net/test/read.cgi/giin/1185625487/

374 無党派さん sage New! 2007/07/31(火) 08:51:03 ID:PbYjqtgR
朝日新聞のまとめによる県別比例票得票率から、
民主が4割以上、かつ、自民との差が10ポイント以上の
王国orその候補リスト

    民 自
北海 43 26
岩手 55 23  ←過半数w
宮城 43 27
福島 45 29
栃木 43 33
埼玉 40 26
千葉 41 28
神奈 41 27
新潟 45 30
山梨 45 29
静岡 41 29
愛知 45 24
三重 45 28
滋賀 41 31
兵庫 40 23
奈良 40 27
広島 40 27
徳島 42 29
長崎 43 31

375 無党派さん sage New! 2007/07/31(火) 09:03:01 ID:PbYjqtgR
今回、比例票が民主<自民or民主=自民だった
民主弱い県リスト

    民 自
秋田 35 37
群馬 33 39
富山 31 35
石川 39 39
福井 38 39
島根 31 39
山口 29 43 ←明らかに浮いてるw
大分 33 34
宮崎 31 34
鹿児 35 39
沖縄 22 22 ←2大政党化してない

東北、四国では自民衰退が鮮明に
中国、九州でも落ち込み目立つ

2292片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/31(火) 13:30:25
1人区「振り子化」進む…自民4連勝は福井、鹿児島だけ
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/news/20070731ia02.htm

 今回の参院選では、29の1人区で自民党が6勝23敗と大きく負け越した。地方に多い1人区はかつては自民党が優位を保っていたが、最近は民主党と激しく票を奪い合い、勝敗も入れ替わるようになりつつあることが、今回の結果からも浮かび上がってくる。

 今回初めて1人区となった栃木、群馬を除く27の1人区を見ると、今回を含む過去4回の参院選でいずれも自民党候補が当選したのは、福井と鹿児島(1998年は2人区)の2選挙区だけだ。98、01、04年の3回だけだと、両選挙区を含む10選挙区で自民が連勝していたが、山形、富山、鳥取、島根、香川、愛媛、佐賀、熊本(98年は2人区)の各選挙区で今回、民主党などの野党候補に議席を奪われた。

 1人区の地域は、公共事業、補助金などを誘導するため、自民党に投票することが多いとされ、自民党の支持基盤となっていた。しかし、国の財政の悪化で国と地方をつなぐ自民党のパイプも急速に細り、民主党が食い込む余地が出てきた。今回は、年金記録漏れ問題や閣僚の不祥事を追い風に、民主党が一気に支持を伸ばした形だ。

 衆院選の都市部の小選挙区では、当選者が与野党で頻繁に交代する、「振り子現象」を起こすケースが目立つ。都道府県単位の参院選挙区選では、都市部の複数区は自民、民主が議席を分け合う傾向が強いが、代わりに1人区の県が「振り子県」として自民、民主両党の主戦場になりつつある。

(2007年7月31日11時21分 読売新聞)

2293片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/31(火) 13:31:47
比例選で地域型候補が躍進、当選者の4分の1超に
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/news/20070731ia04.htm

 参院選の比例選に党名でも候補者の個人名でも投票できる「非拘束名簿式」を導入して3回目となった今回、自民、民主の明暗を分けたのは得票総数の7割を占める党名票だった。また、出身地などの地盤で大量得票する「地域型候補」が比例選当選者の4分の1を超えるなど、「傾向と対策」が見えてきた。

 民主党は、比例選に前回2004年より9人多い35人を擁立した。その結果、候補者の個人名票は63万票増えた。一方の党名票は前回より148万票も増加した。

 これに対して自民党は、弁護士の丸山和也氏ら著名人候補らが集めた個人名票は前回より81万票増えたが、党名票が106万票減少し、個人票の効果を帳消しにしてしまった。この結果、民主党は比例選で前回より1増の20議席と大台に乗せ、自民党は1減の14議席に低迷した。

 今回を含めた過去3回の参院選で党名票は選挙ごとに数百万単位で増減するのに比べ、個人名票の増減は小幅な傾向がある。読売新聞社と日本テレビ・同系列局が、全国で共同実施した参院選の出口調査では、無党派層は8割強が政党名で投票したと回答した。民主党幹部は「比例選の候補はなじみが薄い。党名をいかに売り込むかがポイントだ」と話す。

 一方、比例選で目立ったのが、衆院議員や県議経験者ら一定の地域に地盤を持つ地域型候補の当選だ。

 自民党では、衛藤晟一氏の地元・大分での得票に注目が集まった。衛藤氏は05年衆院選の際には自民党を離党し、無所属で大分1区に出馬、落選した。今回の参院選では、自民、公明の選挙協力を進める狙いから、地元で活動しないことを求められた。フタを開けてみると衛藤氏の大分での得票は全体の3割弱で、残りは障害者団体などが支援したこともあって全国から幅広く集めた。このほか、橋本聖子氏が4割を地元・北海道から、また、神奈川選挙区から比例選に転出した川口順子氏も約3割の得票を神奈川で集めた。

 民主党では、前岩手県議、藤原良信氏が公示日以降、県内での選挙運動に専念し、11万票の得票の7割強を岩手で集めた。

 得票の4割以上を地元から得票した候補は前回より5人多い14人。このうち、3人は、05年の衆院選で落選した候補だった。

(2007年7月31日11時22分 読売新聞)

2294片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/31(火) 13:32:21
「年金・カネ・閣僚発言が敗因」公明・太田代表が総括
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/news/20070730ia21.htm

 公明党の太田代表は30日、参院選の大敗を受けて党本部で記者会見し、「年金記録漏れ、政治とカネ、閣僚発言の三つの問題が原因で厳しい結果となった。本当に申し訳なく、心からおわびする」と陳謝した。

 衆院の解散・総選挙について、太田氏は「首相の専権事項だ」とする一方で、「選挙で受けた国民の審判を真摯(しんし)に受け止め、課題を解決することが大事だ。衆院の解散・総選挙はあとの話だ」と述べ、与党の態勢立て直しが最優先だとする考えを示した。また、「国民は小泉、安倍(政権)と続いてきた改革路線を期待していると思っている」と強調した。

 公明党は今回、9議席の獲得にとどまり、参院選では過去最低のタイ記録だった。選挙区選では埼玉、神奈川、愛知で議席を失い、比例選では草川昭三副代表が落選した。草川氏は、青木参院議員会長ら自民党幹部に幅広い人脈を持ち、与党内調整の要となっていただけに、公明党では「1議席を失う以上の損失だ」という声も上がっている。

(2007年7月30日23時11分 読売新聞)

2295片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/31(火) 15:18:15
「責任の重さ痛感」 中川秀・青木氏 '07/7/30
http://www.chugoku-np.co.jp/senkyo/sanin/07/News/En07073005.html

 逆風を止めることができなかった―。参院選での歴史的大敗に自民党本部は二十九日夜、重苦しい空気に包まれた。選挙戦に「政治生命を懸ける」と陣頭指揮を執った中川秀直幹事長、さらに青木幹雄参院議員会長も引責辞任する考えを表明した。その一方で、安倍晋三首相は「改革を続行し、約束を果たしていくことが私の使命だ」と続投の意向を表明した。

 党本部に設置された開票速報場。候補者名を記したボードには、当選確実となった候補者に付ける赤い花飾りの数が思うように伸びない。中川氏はテレビの選挙特番のインタビューに「首相から党務を預かっている幹事長の責任」と硬い表情で答え、三十日未明になって、安倍首相に辞表を提出した。また、青木氏は「責任の重さは痛感している。(辞任は)当然のことだ」として議員会長を辞任する意向を示した。しかし、中川、青木両氏とも「安倍政権の基本的方向まで否定されたわけではない」と安倍首相の続投を擁護した。

 選挙期間中、中川氏は「民主党は子や孫の世代の借金に依存するばらまき政策だ」と批判。政治の安定と経済成長の必要性を繰り返し訴えた。しかし、年金記録不備問題や相次ぐ閣僚の「政治とカネ」問題、失言問題の逆風をはね返せず、激戦区を相次いで落とした。

 一方の安倍首相は「大変厳しい結果と受け止めている。惨敗の責任はすべて私にある」と厳しい表情で述べながらも、「国会運営は困難な状況になるが、美しい国づくりのため、逃げるわけにはいかない」と引き続き政権運営を担う強い決意を繰り返した。(山中和久、岩崎秀史)

【写真説明】開票が進み、厳しい表情を見せる自民党の中川幹事長(手前)と青木参院議員会長

2296片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/31(火) 15:18:55
改革の痛みに拒絶感 '07/7/30
http://www.chugoku-np.co.jp/senkyo/sanin/07/News/En07073004.html

 「小泉劇場」と呼ばれた先の衆院選で、当時の小泉純一郎首相の改革路線を支持し、巨大与党を誕生させた有権者は二年後の今回、その与党に「ノー」を突きつけた。衆院と多数が逆転したため国会での混乱は必至で民主党など野党の責任も増すが、結果的に、有権者は絶妙なバランス感覚を示したといえる。

 自民党の大敗は、国会の会期延長論が自民党内から出始めた五月中旬に決まっていた、と言えないか。投開票日を一週間遅らせるのは、年金記録不備問題のほとぼりを少しでもさまそうとした狙いがあったのは確かで、有権者はまさにそうしたゴリ押し的な政権運営にへきえきしていた、と思えるからだ。

 地方を中心にした自民党への反発は中国地方でも強かった。一人区で自民前職が当選したのは、安倍晋三首相の地元の山口だけ。鳥取のほか自民王国・島根でも敗れ去り、岡山では自民党参院幹事長がまさかの落選。もともと六あった議席はわずか二に減った。

 選挙に際し私たちは、中国地方を隅々まで取材で回った。規制緩和の荒波の中でいくら努力しても正社員になれない若者、新農業政策によって切り捨てられようとしている小規模農家。都市から農漁村まで共通してあったのは、言われているような景気拡大についての「実感」の乏しさだった。小泉改革では、「改革の痛み」の向こうに豊かさがあったはず。それがなかなか見えず、格差ばかり広がる、との思いが有権者の背を押したのだろう。

 この選挙はもともと、憲法改正問題を争点にするのが自民党のシナリオだった。しかし年金問題、原爆投下に関する発言などが次々浮上し争点は拡散した。ただ今回の当選議員が、憲法改正問題にかかわる可能性が高いことは確実だ。

 私たちは政策課題アンケートを実施し、紙面に掲載してきた。中国地方の六人の当選議員も計十項目の政策に答えている。例えば政治とカネ。政治資金の領収書公開では民主党を中心に五人が「当然」と記した。その議員が今後、国会でどう対応するのか。続投を表明した安倍首相がどう政権運営していくのか。憲法への姿勢などと併せ、私たちも厳しくチェックしていく宿題を背負った。(報道部長・栃薮啓太)

2297片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/31(火) 15:40:17
国民新、民主協力が軸 野党内での存在感模索 '07/7/31
http://www.chugoku-np.co.jp/senkyo/sanin/07/News/En07073119.html

 参院選で国民新党は、野党共闘で与党を過半数割れに追い込み、改選二議席を維持した。しかし、民主党が大勝したことで、与野党間に立って政局の主導権を握る戦略は取りにくくなり、新たな勢力図の下で見直しを迫られている。

 民主党と選挙協力した島根選挙区で亀井亜紀子氏(42)が当選。父の亀井久興・国民新党幹事長は「非自公の政治勢力を結集して与野党逆転を、という思いが島根でも通じた」と声を弾ませた。ペルーのフジモリ元大統領を擁立する奇策も繰り出して知名度アップに努め比例代表でも一議席を得たが、思うような支持拡大につながらず、結果的に票数で新党日本をも下回った。

 当初、幹部は与党を過半数割れに追い込み、少数政党ながら与野党を揺さぶるキャスチングボートを握る戦略を立てた。しかし、与野党が大きく逆転し、野党内でも埋没しかねない状況で存在感を発揮しにくいのが実情だ。当面は国会運営で民主党と協力し、与党との対決姿勢を強める戦略が軸になる。ただ、一昨年の「郵政政局」まで主要メンバーが所属した、自民党とのパイプが国民新党の強みなのも事実だ。

 亀井静香代表代行は「民主党が接戦を制した選挙区は国民新党の推薦が力になった。次の衆院選をにらめば、自民にとっての公明のように、うちの政策に民主は乗らざるを得ない」と、解散総選挙をにらんだ政局の流動化に衆参合わせて八人の小政党としての存亡を懸ける。(道面雅量)

【写真説明】公認候補の当確を喜ぶ国民新党の亀井幹事長(左)と綿貫民輔代表(29日)

2298片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/02(木) 08:10:33
「野党勝利自民の敵失」・・・連合・高木会長 讀賣福岡

 「2007連合サマー・トップセミナー」が1日、福岡市中央区のホテルで始まった。参院選で連合推薦候補が躍進したことを受け、高木剛会長は「皆様の奮闘で、与野党の議席数逆転ができた」と労をねぎらいつつ、「勝因は(自民党の)“敵失”で、国民の多くが政権交代を望んでいるというのは早計では」との厳しい見方も示した。

 連合が推薦した候補は比例選で7人全員、選挙区で47人中42人が当選。セミナーでの討論で、高木会長は「自民党基盤の液状化が見られた感もあったが、民主党が国民の信頼感を高めないと、芽も簡単に摘み取られる」と強調した。

 また、現実味を帯びている衆院解散、総選挙に絡み、民主党の総理候補について「あるタイミングで明らかにしてくれないと、選挙の準備にならない」とし、「解散権は総理が一番、戦いやすい時期に使うのが常識的。できるだけ良い候補者を探していく」と述べた。

 同セミナーは2001年から2年に1度、各地で実施されており、九州での開催は初めて。産別組合や各県の連合の代表者ら約180人が参加した。2日午後まで行われる予定。

(2007年8月2日 読売新聞)

2299片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/02(木) 08:41:55
武見氏落選は分裂が原因 日医連の唐沢委員長
2007年8月1日 20時29分
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2007080101000746.html

 日本医師会(日医)の政治団体「日本医師連盟(日医連)」の唐沢祥人委員長(日医会長)は1日午後に記者会見し、参院選比例代表で推薦した自民党の武見敬三厚生労働副大臣が落選したことについて「日医連として必ずしも統一歩調で戦えなかったことも大きな反省材料だ」と述べ、組織が事実上分裂したことが原因との認識を示した。

 参院選をめぐり日医連は、昨年の日医会長選での激しい争いが尾を引き、武見氏推薦を決めた執行部に近畿などの組織が強く反発。また茨城県医師連盟が比例代表で武見氏とともに、医師の自見庄三郎氏(国民新党)を推薦するなど混乱した。

 唐沢氏は来春の診療報酬改定に与える影響について「武見氏が当選していれば大きな力になったと思うが、今後さらに一層強力に努力していきたい」と述べた。

(共同)

2300片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/02(木) 09:21:09
「地域間格差が敗因」全国議長懇談会、首相に不満相次ぐ
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070801ia26.htm

 安倍首相は1日、首相官邸で全国の都道府県議会議長と懇談し、「地方の声にもしっかりと耳を傾けていかなければならない。地方の皆様が持っている漠然とした不安感にも、応えていかなければならない」として、地方対策を重視していく考えを示した。

 懇談会には奈良県を除く46都道府県の議長(代理含む)が出席した。各議長からは参院選の結果について、「選挙の結果は国民の声。地方の悲鳴は、中央で考えられている以上だ。もっとしっかり、現実を直視して国民の声を聞いていただきたい」(愛媛県)、「47都道府県でそれぞれ格差が出ている。その格差が選挙でも表れた」(高知県)など、地域間格差が与党の敗因とする意見が続出した。

 また、「一番関心があったのは政治とカネの問題。透明性を高めて、国民に納得を得られる施策の展開を」(東京都)という指摘もあった。

 一方、地方交付税の削減について、「地方交付税カットで大変な状況だ。農家への対策も必要」(香川県)、「地方交付税の財政調整機能が失われている。今の地方間格差は限界を超えている」(鳥取県)などの不満が示された。

(2007年8月1日22時55分 読売新聞)

2301片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/04(土) 13:45:45
農政に現場の声反映 参院選初当選の山田氏来社
2007年08月03日 富山北日本
http://www.kitanippon.co.jp/contents/knpnews/20070803/6352.html

 参院選比例代表で初当選した小矢部市出身の山田俊男氏が二日、北日本新聞社を訪れ、品目横断的経営安定対策をはじめとする一連の農政改革について「地域の多様な農業の実態に対応できるよう現場の声を積み上げていく改革を進める」と抱負を語った。

 昨年五月の出馬決定以来、全国約八百農協を回り、農家の声に耳を傾けたことを強調。「地域の実情に合った担い手を育てる政策が必要と実感した」と述べ、野菜やソバ、飼料作物など、価格補てんの対象となる品目の拡大や、米価下落による減収補てんの見直し、農協組織の発展などに意欲を示した。

 県内から全国で北海道に次ぐ二万七千六百八十二票を得たことに触れ「出馬しなければ郷里に戻るつもりでいた。現在住む千葉のみなさんと相談したい」と、居住地を富山に移し、農業の現場から政策を発信する考えがあることを示した。赤城徳彦農相の更迭については「WTO農業交渉が控える大事な時期。後任には国益を守る観点から諸外国の閣僚と渡り合えるベテランを選んでほしい」と述べた。

2302片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/05(日) 15:12:41
風人録:政治の言葉は届いたか /群馬
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/gunma/news/20070805ddlk10070150000c.html

 春の統一地方選から激戦だった知事選をへて、7月29日の参院選まで。長かった選挙の季節がようやく終わった。私は政治家に必要なのは「志」と「言葉」だと考えている。世の中を良くしたいという一貫した思いと、それを多くの人に届ける言の葉の力。ふたつは共振し合い、鍛え合いながら高みに登っていくのだろう。

 参院選で惨敗した首相の、「続投」を語る言葉は弱々しかった。何を言いたいのだろう。ちんぷんかんぷん。

 県内でも多くの候補者の言葉に耳を傾けたつもりだ。電波を通した声より生の声がいい。討論会に足を運び、近づく選挙カーの候補者名連呼もガマンして聞いた。

 高崎市の小泉前首相の参院候補応援演説も聞きに行った。土砂降りの雨。濡(ぬ)れながら私は、ノートに「希代のアジテーター」と書いた。みなかみ町の温泉場での疎開体験を紹介し、福田赳夫元首相に育ててもらったとして群馬との“深い縁”を強調したあと、候補者をほめたたえる。下仁田ネギを「シモネタネギ」と数回絶叫したのはご愛きょうだったか。「人生いろいろって言って私は批判されたけど、きょうだって傘は赤、緑、白、模様もいろいろ!」

 さすがにうまい。でも、それだけ。漫才で笑ったあとのような爽快(そうかい)感はあるけれど、志は伝わらない。帰りしな思い出したのは、「シモネタ」という単語だけだった。

 新知事の大沢さん。選挙中の討論会では原稿を読むこともあったが、初登庁の姿は堂々とし、あいさつもなかなかだったという。大沢さんの言葉に志があるのか、よく聞いていきたい。【支局長・滝野隆浩】

毎日新聞 2007年8月5日

2303片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/06(月) 00:41:04
記者の目:参院選、島根「青木王国」の落城=酒造唯(松江支局)
http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/kishanome/news/20070802ddm004070047000c.html

 ◇改革被害者の怒り読めず 背反する立場で鈍感に−−酒造唯(しゅぞう・ゆい)

 故竹下登元首相ら多くの実力者を輩出し「参院のドン」青木幹雄氏がトップに君臨する保守王国・島根。3選を目指した自民前職の景山俊太郎氏(63)が、野党共闘の国民新党新人、亀井亜紀子氏(42)に敗れた。県政を担当して3年。全国的な傾向として、自民の苦戦は聞いていたが、よもや、この島根でも敗れるとは予測できなかった。王国はなぜ崩壊したのか。

 「まるで計画したように大臣が次々と失敗している。とてもこの風はしのいでいけない」。7月22日、島根県大田市のホテル。2度目の地元入りを果たした青木氏は、少数の支持者を前に珍しく弱音を吐いた。

 その場で青木氏はこんなエピソードも紹介した。「ある市議が支持者名簿先に、試しに亀井事務所を名乗って電話をした。すると『亀井さんはよく頑張ってますね。応援してます』という返事が返ってきた。いいですか。皆さんが出した名簿ですよ。こういうのが逆風なんです」。組織引き締めを図る発言だった。

 ところが、これに対し参加者からは不満が漏れた。「うちらは自民党にずっと人を出してきた。でも小泉(純一郎・前首相)さんの後、みんな人が出らん。自民党を応援してもやれんようになった」。ドンの一喝がきかない。長年、自民党一辺倒の組織が、どうしようもないところまでほころんでいる。後から考えると「自民惨敗」を暗示する場面だった。ではなぜそうなったのか。

 いくつか理由はある。平成の大合併で選挙の手足になる地方議員が減ったこと、しかもこれに12年に1度の統一地方選との同年選挙による選挙疲れが加わった。ただ、何が本質的な背景か、と問われれば、一連の小泉改革による「地方の痛み」であり、それを解決する展望を示せなかったことにある、と思う。

 痛みは財政にある。島根の最大の弱点は自主財源の乏しさだ。05年度の人口1人当たりの地方交付税額は、全国一の24万5000円。財源の大半を国に頼り、2位の鳥取県(21万2000円)を3万3000円も上回る。澄田信義・前知事は竹下元首相、溝口善兵衛知事は青木氏が直接擁立したとされる。知事と県議会が自民党との強力なパイプを築き、国会議員はその見返りに公共事業を持ってくる。そうした関係が長年続いてきたのだ。

 ゆえに青木氏は、県内の大型公共事業の大半に影響力を持つ。県東西を結ぶ「山陰道」のトンネル工事を巡り、青木氏は01年、藤井治芳・道路公団総裁(当時)に働きかけ、工事延期を撤回させたという。絶大な影響力を誇る青木氏は「頼みの綱」であり続けた。

 しかし、小泉前首相以来の構造改革で、島根は大きな痛みを受けた。税源移譲、補助金削減、交付税見直しといういわゆる「三位一体改革」で、生命線とも呼べる地方交付税が04年、県と市町村で約300億円カットされ、自治体は深刻な財源不足に陥ったからだ。公共事業費を、ピーク時(98年)から3割に削り、「乾いたぞうきんをしぼる」(県幹部)ような削減を行っても、まだ毎年二百数十億円の財源が不足した。

 都市と地方の格差拡大を招いた小泉改革で、青木氏は党の要職として、その一翼を担っていた。「利益誘導の権力者」と「構造改革の協力者」という相反する立場が、盤石だった自民の基盤を狂わせる。

 郵政民営化が争点となった05年の衆院選島根で、郵政民営化に賛成し2選挙区を独占した自民候補の得票は計25万2519票。一方、自公の比例代表の得票は22万3891票で、両候補の得票数より1割以上目減りした。自民離れの予兆は、この時すでに表れていたと思う。

 この地方の痛みに対して安倍政権は有効な対策を打てずにきた。それどころか、年金問題や相次ぐ閣僚の不祥事、失言……と、たび重なる「逆風」も加わって、不満はせきを切ったようにあふれ出した。景山氏は今回の選挙で、「島根に生まれ島根に育ち、やがて島根の土となる」と、生前の竹下元首相の言葉を繰り返し、地元への貢献を訴えた。

 だが、聞こえてくる声は冷ややかだった。「景山さんが来るのは選挙の時だけ。普段は何もしてくれん」

 亀井陣営は、そこを突いた。「6年間の構造改革で、島根はめちゃめちゃに壊された。皆さん、もっと怒りましょうよ」と訴え続けた。

 痛みを背景にした自民党政治への不満。その「見えない風」を青木氏は読み誤った。この風の変化に目を向けない限り、自民党の再生はない、と思う。

毎日新聞 2007年8月2日 東京朝刊

2304片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/06(月) 00:42:00
記者の目:自民惨敗・参院選 5月27日に気づいた異変=末次省三(政治部)
http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/kishanome/news/20070731ddm004070035000c.html

 自民惨敗、民主躍進の参院選が終わった。「安倍カラー」を真正面から問う選挙のはずが、そうならずに残念な思いも残る。日本の進む道をじっくり考える機会を失うことになったからだ。

 だが、示された民意は当然ながら重い。安倍カラーを問う前提となる政権の信頼感と、安倍晋三首相のリーダーとしての資質に、有権者が明確に「ノー」を突きつけたからだ。

 異変は5月27日の日曜日に始まる。「気づいた」と言うのが正しいが、後になって話した政治家も皆、同様の認識だった。

 毎日新聞が2日間にわたって実施した世論調査の結果が出た日だ。選挙と世論調査を担当する私は当日、午後2時に出社した。

 昨年9月に発足した安倍内閣。毎日新聞調査では67%の高支持率でスタートしたが、郵政造反組議員の自民党復党や、佐田玄一郎前行革担当相の辞任などを受け、暮れまでに失速した。「顔が見えない」「指導力不足」と総括でき、支持率の下落傾向は年が明けても一向に好転しなかった。

 ところが、4月下旬の調査で支持率は上昇に転じ、3月調査比8ポイント増の43%になる。直前の訪米など露出の機会が増えたことに加え、官僚の天下り防止策をめぐり政府・与党内の抵抗を押し切ったことが要因とみられた。その傾向は、5月下旬に朝日、読売両紙が毎日新聞の1週間前の段階で実施した調査でも変わらなかった。

 このため、当時は「完全に反転時期に入った」と判断していた。5月27日にも「内閣支持率はおそらく横ばいで、ニュース性はない。何問か盛り込んだ選挙関係の質問を軸に紙面化しよう」と考えていた。ところが、その思いは政治部に着席して15分後にかかってきた1本の電話で完全に否定されることになる。

 「大変なことが起きている」。世論調査室の同僚からだった。「最終集計中だが、支持率が4月比11ポイント減の32%、支持、不支持が再逆転している」という。参院選で勝ってほしい政党を尋ねた質問も、民主が自民を上回っていた。

 1週間のうちに何が起きたのか−−。答えを探すのだが、直接的には年金記録漏れ以外に浮かばない。ただ、それとともに、はっきりと数字には表れなかったものの、「政治とカネ」の問題への対応をはじめ、政権に対する不満のマグマが年金という触媒によって化学反応を起こしているように感じられた。翌28日には松岡利勝農相(当時)が議員宿舎で自殺、ダブルショックが政権を直撃する。

 安倍氏は「戦後レジーム(体制)からの脱却」を掲げて首相に就任した。憲法改正の手続きを定めた国民投票法の制定、教育基本法の改正、教育改革関連法の整備、集団的自衛権の解釈見直しを検討する懇談会の設置など矢継ぎ早に安倍カラーを具現化させていった。

 毎日新聞は6月下旬から朝刊で8回にわたり、参院選の持つ意味を考える連続インタビューを掲載した。初回の内田樹・神戸女学院大教授が「(『戦後レジームからの脱却』問題で参院選は)10年、20年後に『分岐点だった』と振り返ることになる」と語ったように、各界からは参院選は安倍路線に対する審判だという声が寄せられた。安倍カラーを警戒する見解が多かったが、そこには「非難合戦ではない骨太の論争を」との思いも込められていた。

 しかし、現実には久間章生前防衛相の「原爆投下しょうがない」発言、赤城徳彦農相の事務所費問題などが追い打ちをかけ、世論は裏腹な方向に進む。

 ところが、首相は最後まで安倍カラーが問われることに自信を持っており、批判に対しては「説明すれば大丈夫」とタカをくくっているように見えた。明らかに逆風を甘く見ていたようで、対応はことごとく後手後手に回った。

 首相周辺からの進言も逆効果となる。たとえば、首相は赤城農相をめぐって罷免を要求する野党に「月800円で辞めさせるのか」と語気を強めて反論した。首相秘書官のアドバイスだという。これには「自分たちが正論だと信じることを主張していれば、必ず国民は付いてくる」というおごりを感じ取る有権者が多かったに違いない。

 こうして投票日まで、雪崩現象は収束するどころか、増幅していった。

 賛否は別にして、安倍路線は日本の進む道を考えるうえで貴重な題材だと思う。その重要な機会を奪った責任は、もちろん「風」にあるわけではない。ひとえに安倍政権の性格、安倍首相の資質に起因する。内田教授の語った文脈とは違う意味だが、今参院選が「分岐点」になるのは間違いないだろう。

毎日新聞 2007年7月31日 東京朝刊

2305片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/06(月) 00:43:02
記者の目:参院選 危うさ潜むイメージ戦略=日下部聡(社会部)
http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/kishanome/news/20070727ddm004070095000c.html

 ◇うたぐり深さ、有権者必要−−「誘導」「迎合」見極めよ

 複数の大手広告代理店が昨年9月、自民党に提出した書類がある。参院選に向けての広報戦略の提案書だ。「ターゲット」「キャンペーン」などの見出しが並び、安倍晋三首相や同党について「『若さ』『行動力』を武器に演出」「『自民党に有利な争点』への注目を維持し続ける展開が必要」などと記されている。

 何ともいえない違和感を覚えた。有権者という「消費者」に、党という「商品」をいかにうまく買わせるか。そこには、主権者としての有権者の存在が抜け落ちているのではないか−−そんな印象を受けたのだ。

 衰退する組織選挙に代わり「イメージ選挙」が台頭してきている。その舞台裏や功罪を検証しようと8〜11日、東京本社版の連載「仕掛ける ’07参院選」を同僚と取材・執筆した。

 「主戦場」は何と言ってもテレビだ。安倍首相は通常国会の閉会直後、テレビ局をはしごして、立て続けに単独生出演。自民党の片山さつき広報局長(衆院議員)は6月3日の討論番組に出演する前日、塩崎恭久官房長官から「長妻を止めてくれ」と電話をもらったという。年金問題追及で有名になった長妻昭・民主党衆院議員のことである。「番組では、長妻氏をさえぎるように意識的に発言した」と片山氏は語る。

 結果的には裏目に出た観もあるが、逆風の中、自民党がテレビに活路を見いだそうとしたのは明らかだ。

 こうしたイメージ戦略を先に導入したのは民主党だ。03〜05年に同党は米国系のコンサルタント会社「フライシュマンヒラードジャパン」と契約。同社の田中慎一社長は「『マニフェスト』を民主党のイメージに仕立てた」と明かす。同党のある参院議員は「マニフェストはもう使えない」とこぼした。中身でなく、イメージとしての「賞味期限」が切れたという意味だ。

 自民党も05年からPR会社「プラップジャパン」と契約、メディア対策などのアドバイスを受けている。PRとは広告ではなく、メディアに話題として取り上げてもらえるよう、戦略的に情報発信することだ。

 そして、その効果を世論調査で「測定」し、その結果に合わせて政策や訴え方を修正していく。ある世論調査会社幹部はこう断言した。「自民、民主の2大政党も、多くの候補者も、主張に大差はない。その中で勝つには、民意の一番多い部分を公約にすることです」

 実際、自民党は参院選に向けた「重点課題」のトップに急きょ、「年金制度」を据えた。民主党の千葉景子広報委員長(参院議員)も「世論調査を参考にマニフェストを練り上げる」と話す。

 こうして見てくると、イメージ選挙には結局、二つの「危うさ」が潜んでいるように思う。

 一つは政治家が有権者を「衆愚」とみなして一定の方向に誘導することだ。05年に小泉政権が郵政民営化の広報チラシを作った際、広告代理店の企画書に「ターゲット戦略」として、国民を「IQ(知能指数)軸」で分類するという露骨な記述があったことが発覚、問題化したことがある。

 もう一つは「民意」に迎合するあまり、政治家が哲学や理念を忘れ、目先の「受け」ばかり狙うようになる可能性があることだろう。

 メディアの責任も重い。それらの相乗効果で、政治家も有権者も極端な方向に走り出す危険はないか。政権中枢の人物に疑問をぶつけてみた。

 自民党の片山広報局長は「民主主義は、いつもその辺を行きつ戻りつするんじゃないでしょうか。ただ、日本人にはバランス感覚があると思う」。同党に組織的な広報戦略を導入した世耕弘成・首相補佐官(参院議員)は「誤解がある」と語る。「イメージをいじくるのではなく、こちらの考えをきちんと国民に説明するのが広報です」

 ただ、世耕氏は「(広報する側が)ウソをつかないことが前提」とも言う。また、フライシュマンヒラードジャパンの田中社長は、選挙で発せられる「メッセージ」をミサイルに例え、こう警鐘を鳴らす。「攻撃用と迎撃用を使い分け、意図的に出して人を動かすもの。日本人はまだ免疫が弱いから、強いメッセージを出す人になびいてしまう。客観的に理解する能力が必要です」

 組織の指示するままに投票するのも、強いメッセージになびくのも、主体的な選択を放棄している点では同じだ。しかし多くの有権者は今、少なくとも組織のくびきからは自由になりつつある。今回の参院選でも冷静に政策本位の選択が可能な下地はできている。

 政治家や政党が打ち出すメッセージやイメージを額面通り受け取らず、じっくり吟味する。そういううたぐり深さ、したたかさが有権者には必要だと思う。

毎日新聞 2007年7月27日 東京朝刊

2306片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/06(月) 09:08:25
首相続投:参院選結果 「私だったら民主案を丸のみ」相乗りの川崎市長 /神奈川
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/kanagawa/archive/news/2007/08/01/20070801ddlk14010472000c.html

 ◇政権運営の仕方を“指南”

 川崎市の阿部孝夫市長は31日の記者会見で、参院選の結果を受けて取りざたされている衆院解散について「安倍政権は、民主党の主張を場合によって丸のみし、施策を取り入れていけば任期いっぱい行くのでは。私だったら丸のみする」と述べ、自民、民主、公明から推薦を受ける「相乗り」市長らしく、政権運営の手法を“指南”した。

 阿部市長は安倍晋三首相の続投について「大変な賭けだ。どちらがいいとかではないが、今回の世論に敏感に反応するなら、首相が変わった方が明確なメッセージになる」と述べた。【笈田直樹】

 ◇加山・相模原市長、意識のズレ指摘

 相模原市の加山俊夫市長は同日の定例会見で「国民の意識がどこにあるか、しっかりとらえないと国民の支持は得られない」と話し、安倍政権、連立与党の政策と国民意識のズレが民主党の大躍進となって現れたとの認識を示した。加山市長は「年金問題とか(国の税源移譲による)市民税の増税が影響したと思う」と分析した。【高橋和夫】

毎日新聞 2007年8月1日

2307片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/07(火) 08:50:52
惨敗続投:ドキュメント安倍政権 参院民主会長、権力者の笑み
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/news/20070807ddm002010014000c.html

 ◇「今度の人事、公平だろう?」

 「どうだね榛葉クン、今度の人事は公平だろう? ワタシはいつも、人を育てることを考えてやっているんだ」

 6日午後5時50分。国会内の廊下で、民主党若手参院議員・榛葉賀津也に同党参院議員会長・輿石東が声をかけ、肩をポンとたたいた。

 議院運営委員会理事に内定した榛葉は「ご配慮いただきまして」と頭を下げた。会派113人の大所帯を率いることになった輿石は、満足そうな笑みを返した。

 同日夕、参院議長候補に江田五月を指名した民主党。「参院与党」の権力者に上り詰めた輿石は「江田議長」を参院議員総会にはかる前、役員室に江田を招き入れ、推薦を伝える「儀式」を演出した。記者団に囲まれた江田は「指名に身の引き締まる思いだ」と厳しい表情で語った。

 ◇広くきれいな部屋

 議員総会の部屋には、参院事務局記録部の部屋が新たにあてがわれた。参院選大勝で議員数が膨れ上がったためだ。以前の倍近い、こぎれいな部屋。民主党にとっては、歴史的な勝利を実感する1日となった。

 自民党では同日午後2時、党本部に若手議員19人が集まった。参院選の自民党惨敗と首相・安倍晋三続投への、厳しい意見が相次いだ。

 「『おてんと様、国民は(黙っていても)見てくれている』という雑な面があった」(萩生田光一)、「首相は『アンラッキーで負けた』という思いがあるかもしれないが、格差や年金の問題にちゃんと答えていたのは民主党の方だ」(井上信治)、「(自分の地元)大阪人の首相を見る目は『安倍さん、ちょっと空気読みいや』という雰囲気だ」(中山泰秀)

 ◇「当選2回」が批判

 いずれも衆院当選2回目で、萩生田43歳、井上37歳、中山36歳。会合では安倍の退陣を求める声も飛び出した。このままで次の選挙が戦えるのか、という不安が若手議員には広がる。

 安倍は6日、広島原爆の日の平和記念式典から帰京すると、午後2時40分から国会内で自民党参院初当選者の研修会に出席。「厳しい逆風の中、国会運営を安定させるため総裁として努力していきたい。ともに国民への信頼を構築していこう」と呼びかけた。

 7日は87年に90歳で没した安倍の祖父・岸信介の命日。日米安保条約改定を「自分の使命」とした岸は「途中で投げ出したら、これをやり抜くものは他に一人もいない」(原彬久編「岸信介証言録」毎日新聞社)という気持ちでいた、と生前語っていた。

 安倍の胸中に、どんな思いが去来しているのか。(敬称略)

毎日新聞 2007年8月7日 東京朝刊

2308片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/07(火) 23:24:50
惨敗は日銀のせい…自民・中川幹事長が“恨み節”
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20070807it15.htm?from=top

 参院選の自民党敗北は日本銀行のせい――。7日に開かれた政府の月例経済報告の関係閣僚会議で、自民党の中川幹事長が、日銀の福井俊彦総裁に詰め寄る一幕があった。

 中川氏は「参院選では、地方で景気回復の実感がないとの声があった」と切り出し、「理由としては、名目成長率がなかなか上昇せず、(政府の成長率)目標が達成できていないことがある」と指摘。その上で、昨年7月のゼロ金利解除など「日本銀行の政策変更に責任があるのではないか」と、福井総裁に矛先を向けた。

 これに対し、福井氏は「物価安定の下で景気回復を持続させるという目標で金融政策を運営しており、それによって経済のパフォーマンスも成果が上がってきている」と、真っ向から反論。さらに、業種や地域によって経済回復に濃淡があるのは<1>国境を超えた競争が激しい<2>原油高などを企業が価格転嫁できない――という「日本だけでなく先進国、新興諸国に共通」した事情によると強調した。

 中川氏は経済成長重視の「上げ潮路線」を掲げ、日銀の金融引き締めには事あるごとに反対し続けてきた。それだけに、参院選の責任を取った辞任を前に、日銀に対し、“恨み節”の一つもぶつけたかった様子だ。

(2007年8月7日23時0分 読売新聞)

2309片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/08(水) 02:36:48
自民、支持層固めきれず 参院選追跡調査
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/local/kagoshima/20070807/20070807_004.shtml

 共同通信社は7月29日投開票の第21回参院選をめぐり、神奈川、鹿児島両選挙区で投票日約1週間前の電話世論調査の回答者に、実際の投票行動を聞く事後追跡(パネル)調査を実施、選挙戦最終盤における有権者の動向を探った。

 比例代表、選挙区とも自民党が支持層すら固めきれなかったのに対し、民主党は支持層を固めた上で、無党派層からも自民党を大幅に上回る票を獲得。このことが自民惨敗、民主圧勝につながったとみられる。

 神奈川では、事前調査で支持政党を「自民党」と答えた人のうち、比例代表で実際に自民党に投票した人は58・6%しかおらず、民主党に32・0%が流れた。これに対し民主党支持層では81・1%が民主党に投票していた。「支持政党なし」の無党派層を見ると、民主党が53・1%を獲得、自民党の14・8%を大きく引き離した。

 厚い保守地盤の鹿児島でも傾向は同様だ。事前調査で「自民党支持」と答えた人のうち比例代表で自民党に投票したのは65・8%だったが、民主党支持層で民主党に入れた人は87・9%に達した。無党派層でも48・3%が民主党に投票、自民党は約半分の24・3%にとどまった。
2007年08月07日17時24分

2310片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/08(水) 07:44:05
だれやみ評論:虚像への人気 /宮崎
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/miyazaki/archive/news/2007/08/05/20070805ddlk45070387000c.html

 参院選で自民は歴史的な惨敗を喫した。おそまつ過ぎる安倍政権が原因である。昨年9月の政権発足時の人気を覚えている人は少ないだろう。当時この欄で私はこう書いた。

 「そもそも政治的実績に乏しい安倍氏が、なぜ大衆に圧倒的な人気があるのか、よく分からない。政治家の家柄のブランドゆえなのか。それとも単にハンサムだからなのか。大衆は身勝手で底意地が悪い。人気の裏には、いつも悪意やねたみがある。安倍氏が期待以下だった場合のダメージは底知れない」

 予想の的中を誇りたいのではない。むしろ参院選の結果には暗たんたる思いである。私は相当に保守的なのだろう。政治手腕に未熟な者が、大衆的人気だけで権力の座に着くことに、ファシズムのにおいを感じるのだ。

 小泉前政権が進めた「郵政民営化法案」に反対した議員たちを自民に復党させたころから、安倍政権には強い違和感を持ち始めた。その後、わずか10カ月で4閣僚が辞任する失態が続出した。だから自民惨敗は自業自得なのだが、これまでに増して政治の将来には希望が持てなくなった。

 参院が「良識の府」と言われたのは、各業界や地域の代表、有識者など、見識のある議員が幅広く選ばれることを想定したからだ。有名人を集める「タレントの府」とも批判される参院だが、タレントなら、少なくとも「一芸」にはひいでている。ところが今回、一芸もなさそうなうえ、政治経験もゼロの候補が続々と当選した。

 「安倍政権を懲らしめるためなら誰でも国会議員になれるのか。それなら自分だって」と内心悔しい思いの地方議員や首長ら現役政治家は数多いだろう。しかも「良識の府」の議員たちは、国の将来をじっくり論じ合うため、6年間は生活が保証されるのだ。

 7月21日の日本経済新聞のコラム「大機小機」は鋭く指摘した。「政治家の収入は民間の企業経営者に比べれば高いとはいえない。選挙に落ちればタダの人であるだけでなく、一度政治家になった人を雇う企業はない。このようなリスクの高い職業に優秀な人材が集まるはずはない」

 人材が集まる政治の仕組みを早急に整えないと、ツケは有権者が払うことになる。今回の参院選で見えたのは、職業政治家の人材不足が極まり、首相以下の政治家が「ごっこ」の低次元まで落ちてきている光景だった。<宮崎支局長・大島透>

毎日新聞 2007年8月5日

2311片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/08(水) 17:31:18
参院選CM、議席伸ばした小沢氏の“顔力”
http://www.sankei.co.jp/seiji/senkyo/070808/snk000.htm

 「好感と共感が、人々の行動の前提」といわれる情報社会の法則が、今回の参院選CMにもはっきり表れた。

 各党とも今回は、さほど大きな違いは見られない無難なCMが多かった。にもかかわらず、投票日直前のCM好感度調査で人々の好感はすでに民主党に大きく傾いていた。

 この現象はなぜ起きたか。まずは民主党小沢氏のCM向きの顔だ。顔をなぐられたり、ロボットに突撃したりと、さまざまな選挙CMを見せた小沢氏が、今回は真剣な表情を見せて「生活が第一」と訴えた。

 もうひとつは自民党CM。非のうちどころのない印象の安倍総理のCMは、じつは連日報道される不祥事とのギャップを浮き彫りにしてしまう逆効果を拡大させて、投票日にはNO!を突きつけられたのではないか。

 毎月のCM好感度調査を振り返ると、人々の好感を大きく獲得した商品ブランドは、的確に人気・売り上げ実績を伸ばしてゆく傾向が高い。それと同じことが選挙CMにも見られる。自由党の頃(ころ)の小沢氏、小泉政権誕生の選挙、いずれもCM好感度とともに、議席数を大きく伸ばしてみせた。

 テレビには、ヒトの行動や心の中を、茶の間から透けてみせてくれる力がある。一歩ズレが生じると、これが見破られて、敗北に直結する。アメリカの大統領選でも、他国でも、これは世界中で実証済みである。(CM総合研究所代表・関根建男)

(2007/08/08 08:53)

2312片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/09(木) 10:07:46
【特報 追う】農家の一票どこへ…「自民の攻めの農政」は不安 産経東北
http://www.sankei.co.jp/chiho/tohoku/070712/thk070712000.htm

 民主党は今回の参院選のマニフェストの中で、農業政策を「年金」「子育て」と並ぶ3つの最重要課題のうちの1つとして位置づけた。国が進める農家への新たな補償制度や、輸入自由化交渉など、激変する環境に、農業関係者からはとまどいの声も漏れる。そんな中打ち出された民主党の農業重視策は、これまで自民の牙城だった農家の票を切り崩す狙いも読み取れる。農家の票はどこに向かうのだろうか。(西山典男)

 6月19日、盛岡市内で開かれた岩手県農協政治連盟の委員会。参院選での推薦候補者を決定するはずだった会議にもかかわらず、居並ぶ出席者の口は皆一様に重かった。

「皆、どう発言してよいか決めかねていたと思う。それぞれ、各地区で世話になっている先生方も自民だったり、民主だったりするから」と畠山房郎事務局長。「民主現職が農業に熱心で、自民候補が新人だったというのもある」。

 民主王国岩手県にあっても、農政連はこれまで、自民候補を推薦してきた。しかし今回、自民を推そうとする声はついに大勢にならず、選挙区に関しては自主投票という異例の決定となった。

 昨年度から、国が一定以上の農地を所有する農家を対象に補償金を出す「品目横断的経営安定対策」が始まった。また、農産物輸出入の自由化を提唱するオーストラリアとのEPA(経済連携協定)交渉が行われていたりと、農業を取り巻く環境は激変している。農地を「担い手」とよばれる農家に集約させて競争力を高め輸出を図る「攻めの農政」を提唱する国の施策の流れには不満もくすぶる。

 JA宮城中央会の梁川勝夫営農農政部長は「集まって農業をやれというけど難しい。この制度なら、広い土地を持てない山間部から農業はつぶれていくよ」と指摘。

 宮城県北部で営農組織を立ち上げた農家の男性(60)も「国から認定され、補償は受けられることになったが、補償額は今までよりだいぶ減る見込み」とため息。「ただ、補償を受けられない農家は、この秋の収穫から作業代すらまかなえなくなるのでは」との感触を持っているという。

2313片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/09(木) 10:08:12
 「自民党政権が続けば日本の農家は壊滅する。民主党が政権を取れば、日本の農家は生き返る」

 民主党は、自民の政策との違いを強調するビラを大量に作成し、東北地方でも配布している。自民党の政策を小規模農家の切り捨てと批判。生産コストと販売価格との差額を農家ごとに補償する「戸別所得補償制度」を政策に掲げ農村票の呼び込みを狙う。

 同制度は、広い土地を持たず、国の補償対象から外れた農家には魅力的な内容だ。

 仙台市内で農業に携わる女性(56)は今回、夫とともに民主党を支持。「農家を大事にしない国のやり方はおかしい。民主党に不満をすくい上げてもらいたい」というのが理由。

 一方で、民主の施策に対して各県の農政連の視線は冷ややか。「民主は『自由化』するか否かを意図的なのか、出していない。自由化したら日本の農業はダメになる」(梁川部長)、「財源の裏付けがなく、実現性は乏しいだろう」(福島県農政連)、「自由化すれば国内の米作は壊滅する。壊滅した後に補償するといわれても…」(岩手県農政連)と、いずれも民主の政策には距離を置いている。

 今回、農協からは初めての組織内候補となる元全国農業協同組合中央会専務の山田俊男氏(60)が自民党比例で立候補する。これまで農水省OBの自民候補を支援してきた農協組織にとって、農家の要望を国政に直接的に伝えようとするのが狙いだ。宮城県農政連の幹部は「自民への不満は山田を当選させることで示していきたい」と組織の結束を図っている。




 ■品目横断的経営安定対策 米、麦、大豆などの農産物について、一定以上の農地面積を持つ個人や集落営農組織に補償を行っていく制度。農業従事者の減少や高齢化で生産構造が脆弱(ぜいじゃく)化するのに歯止めをかけ、国内農業の競争力を高めるのが狙い。一方で、補償が受けられない農家が耕作を放棄することで、食糧自給率がさらに低下するとの指摘もある。補償対象に認定されるのは、原則として個人では4ヘクタール以上、集落営農では20ヘクタール以上。これに対し、民主党は、すべての農家を対象とした「戸別所得補償制度」をマニフェストに盛り込んでいる。




 駒場彰東北学院大学経済学部教授(農業経済論)の話 「一定以上の農地を持つ個人や集落営農組織に補償を行っていく『品目横断的経営安定対策』は政策的には間違っていない。各農家が集まり大規模な農地でコストダウンに励めば、競争力が増して輸出できる作物もでてくる。でも、補償制度からあぶれた農家の数が多く、その人たちは見捨てられたと思っているのが現状だ。だからこのまま今の農政を進めていきたい与党側の候補者は、選挙で農業について語るのは非常に悩ましい状況となっている。大きな争点にはしたくないのが本音ではないか」

(2007/07/12 02:35)

2314片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/09(木) 10:09:20
参院選公示 自民候補、逆風突破に四苦八苦  産経東北
http://www.sankei.co.jp/chiho/tohoku/070713/thk070713000.htm

 12日に公示された参院選。年金問題や現役大臣の不適切発言などで、「逆風下」でこの日を迎えたのが、与党自民党の公認候補たちだ。この苦しい状況で、東北地方の各候補はどう選挙戦を乗り切ろうとしているのか。初日の第1声から自民党候補たちの「逆風対策」を探った。(参院選取材班)

 ■年金問題

 「年金問題は取り組まなくてはいけない『負の遺産』」。仙台市内の第1声でこう表現したのは、宮城選挙区の現職、愛知治郎氏(38)。批判を正面から受けるのが現職の宿命だからこそ、年金問題を避けるわけにはいかない。

 愛知氏は一連の年金の混乱を「戦後、経済復興を優先させた中で生じた」と説明。戦後政治の長い積み重ねの中で生じた問題であり、現在の安倍政権が引き起こした問題ではないことをサラリと示唆する。

 その上で、年金問題は与党が現在取り組むべき課題として「解決するまでやり通す」と、解決への強い決意と方向性を示して、政権党である自民の存在感をアピールしてみせた。

 愛知氏のように、過去の課題を今解決しようとする姿勢は他の候補者にも見られた。特に新人候補の場合には「現在のことを語っても仕方がないので」(ある県連幹部)との方針で、「未来志向」を演出してみせる。

 未来志向は一緒だが、まずはしっかりわびてから、という「おわび」スタンスもみられた。青森選挙区の現職、山崎力氏(60)は、「率直に反省しおわび申し上げる」と切り出した。そして山崎氏はつなげた。「政府自民党を信用してほしい。結果は1年後にははっきりします」

 ■格差

 「今回の選挙は与党と野党の対決と宣伝されているが、本質は地方と都会の地域格差問題だ」。秋田選挙区の現職、金田勝年氏(57)の言葉は、選挙戦の争点をあえて「格差」に設定してみせた。自民党が掲げる「成長を実感に」のスローガンが東北ではあまりピンと来ない現状を背景に、テーマは「都会と地方の格差解消」。

 山崎氏は、青森県外ケ浜町の竜飛岬で地元有権者を前に「3年以内に(同町まで)道路がくる。県と協力して予算をつける。北海道新幹線が開業すれば(隣町の)今別町にも駅ができる」と実際の事業を例に挙げて力説。

 実績のない山形選挙区の新人、篠原みえ子氏(59)と福島選挙区の新人、森雅子氏(42)も、ともに軸足は格差問題。

 篠原氏は前天童市議の経験から「地方の声を分かるものが中央に声を出す」、森氏は昨年の知事選で県内を駆け回った経験から「地方を巡った結果、医療、教育、経済の格差が広がっていると感じた」としている。

 ■野党批判

 年金問題の逆風に抵抗したり、東北ならではの「格差」にテーマを移したり、という逆風対策。反転攻勢に出る手法も使われた。

 「与党をたたくのは良いが、民主党に実行力はない」とばっさり切り捨てたのが金田氏。「民主のマニフェストを達成するには35兆円が必要。それを言わずに『これもおいしい。あれもおいしい』という無責任な政党」とこき下ろした。

 山崎氏も「お金のめどが立たないのに何でもやるというのは政党として許されない」と批判。

 野党に一言モノを言いたいのは、候補者ばかりではない。新人で女性候補者の福島、山形の場合、野党批判はもっぱら応援に駆け付けた現職国会議員が担った。

 「年金問題は村山政権時代のばかげた労使協定が原因」(福島・佐藤剛男衆院議員)

 「民主党さんは非難ばっかりするけど先の見通しを語ってくれなかった」(山形・阿部正俊参院議員)など。言われっぱなしのイライラからか、ここぞとばかりの野党批判に語気を強めた。

 始まったばかりの選挙戦。有権者の耳に届くのは与党、野党どちらの主張か。答えは29日にでる。

(2007/07/13 02:33)

2315片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/09(木) 10:26:59
【特報 追う】参院選 民主大勝 東北有権者に異変 産経東北
http://www.sankei.co.jp/chiho/tohoku/070731/thk070731000.htm

 29日投開票された参院選。東北では青森、秋田、山形の3選挙区で、これまで当然のごとく議席を独占してきた自民が敗北。岩手選挙区を含め、東北の「1人区」は全敗した。年金問題や閣僚の失言など、与党に逆風は吹き荒れたものの、「風」だけがこの結果をもたらしたわけではなさそうだ。今、東北各地の自民支持層にどんな変化が起きているのか。東北大学大学院の河村和徳准教授に話を聞いた。(西山典男)

 自民としては、今までは地方にも総花的にやっていたのに、予算がなくなってきてそれができなくなった。だからもう各自が自前でやってくれというのが、地方分権の流れ。この流れを「権限が移ってくる」と当初、地方は喜んでいたが、結果としてみれば、夕張市のように自己責任を求められる場合もあり、不満に感じ始めている人も多い。

 安倍政権の掲げる「戦後レジーム(体制)からの脱却」。もしかして、そのもう一つの意味、というか裏の意味として、「地方を丸抱えしていた自民が、地方を切り離していく」というレジームからの脱却、という側面もあったのかもしれない。

 日本の国土はほぼ開発され尽くしたと言っていい。今の公共事業は維持という側面が強い。もう公共事業はそれほどできなくなった。バブルのころで開発し尽くした。仙台のようにインフラが整ったら、とたんに有権者が自民に見向きもしなくなったように、同じ現象は各地で起こっていくだろう。

 今回も、自民はこれまで強かった農村部で票を減らしている。これは、「自民に陳情してもメリットがない」という生活に直結した不満が郡部であるということなのでは。

 そういった傾向に気付いた小泉純一郎前首相は、無党派対策に力を注いだ。だから自民としては、無党派を吸収できるように人気のある安倍晋三首相を担いだのではないか。その安倍首相が今回、無党派を吸収できなかった。

 今までは、新幹線開通などのように「地域の悲願」みたいなものが各地にあり、これをすべて自民が背負っていた。その「悲願」がもうなくなっている。

 悲願と思っていたものが、予想通りにいかない場合もある。秋田のように新幹線が開通したのに、期待していたほど仕事も増えず豊かにならない。それで自民支持層も割れてきた。自民への期待が大きい地域ほど、予想通り行かなかったときに不満が大きくなり、反自民になりやすい。自民王国だった新潟県が民主王国になりつつあるのが良い例だ。同じことが東北でも起こりうる。

 合併で統合され、近くに村議、町議などの旗振り役がいないことも自民にとっては痛かった。周囲で選挙活動をする人がいなくなれば、支援をしなくなるのもうなずける。

 だから、今春の統一地方選で、民主が宮城県などで公認候補を多数擁立したのには意味がある。これが、民主にとっては事前に田をすくような効果をもたらし、参院選で各地に浸透が図れた。そこに、小沢一郎代表の指示のもと、組織型の選挙を推し進めたことも有利に働いた。

 このように、小沢代表が今回取った一連の戦略が、自民の地方組織に混乱をもたらしている。今回の自民の敗北は「参院選で負けた」ということ以上の意味を持つことになるだろう。

(2007/07/31 03:03)

2316片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/14(火) 08:28:48
参院選:敗因検証の自民党総括委員会が中間報告書
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/news/20070811k0000m010143000c.html

 参院選の敗因を検証している自民党総括委員会の谷津義男委員長(党選対総局長)は10日夜、首相官邸で安倍晋三首相と会い、同党議員や県連幹部ら約150人から聴取した結果をまとめた中間報告書を手渡した。地方から出た「党の選挙ポスターの『成長を実感に!』というキャッチフレーズへの違和感が強かった」との声や、参院選を控えた6月に実施された住民税増税が大きなダメージになったなどの意見を伝えた。

 首相は「150人分の意見を一通り見てみる」と応じたという。【三沢耕平】

毎日新聞 2007年8月10日 23時43分

2317片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/19(日) 17:03:32
選挙:参院選 地方分権の論争少ない 名古屋市長が不満−−総括 /愛知
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/aichi/archive/news/2007/08/07/20070807ddlk23010096000c.html

 7月の参院選について、名古屋市の松原武久市長は6日の定例会見で、「地方分権推進法ができて、地方分権推進委員会までできて、一生懸命やろうと言っておったことがそんなに議論にならなかった」と述べ、地方分権に関する論争が少なかったことに不満を示した。

 松原市長は、国が進めた三位一体改革について「地方交付税交付金の削減と補助金の(国の)負担率の引き下げだけ行われて、規制だけが残った。税源移譲も思ったようにいかなかった」と批判したうえで、「今後どうすべきかということが(参院選で)議論にならなかった」と指摘した。

 与党の大敗については「国民は将来への不安を相当強く感じているのに、そうでない問題を正面に掲げてやっておられる。政策の順位付けの間違い」と分析。民主の躍進については「民主が(国民が不安を抱く課題について)将来展望を描いたかというと、まあそうでもない。負けた人が出たから、勝った人が出ちゃった。そんな感じだった」と“敵失”を強調した。【秋山信一】

毎日新聞 2007年8月7日

2318片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/19(日) 17:04:38
選挙:参院選 「背景に地方の不満」 自民惨敗で知事指摘 /愛知
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/aichi/archive/news/2007/08/07/20070807ddlk23010105000c.html

 神田真秋知事は6日の定例記者会見で、先月の参院選について、「地方からの政治に対する反旗があった気がする」と述べ、自民党惨敗の背景に、地方の不満があったとの見方を示した。

 神田知事は、年金記録漏れや「政治とカネ」を巡る問題などで「与党に勝てる要素が少なかった」と述べた上で、農村部が多い1人区で自民党が6勝23敗だったことから「1人区で与党側が大きく敗退したのは、地方からの『ノー』だったと思う」と指摘した。

 さらに、小泉政権で進められた三位一体改革で地方交付税が大幅に削減され、自治体が財政運営に窮している現状に言及し、「今回の選挙を受けて地方に目を向ける政治を、ぜひとも強力に進めて欲しい」と注文をつけた。【武本光政】

毎日新聞 2007年8月7日

2319片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/19(日) 17:41:00
うちわ話:参院選挙の取材が終わった… /香川
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/kagawa/archive/news/2007/08/09/20070809ddlk37070627000c.html

 参院選挙の取材が終わった。当選した方は、国会で有権者との約束を果たし、健闘及ばず落選した方も、選挙戦で訴えた理想の実現に市民の立場で尽力してほしい、と切に思う。

 ところで、選挙取材をしていて疑問が一つ。集会などでの「陣営発表」だ。閑散とした演説会も、翌日の新聞には、実際に集まった人数の3倍以上の数字。あまりに露骨な水増しぶりには、ほとほとあきれ返る。

 選挙戦だからイメージも大事。でも過剰な水増しは、虚偽発表と同じだ。国会議員に立候補しているのだから、正々堂々とありのままの姿で勝負してほしい。【大久保昂】

毎日新聞 2007年8月9日

2320片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/22(水) 00:12:45
2007/08/21-21:53 小嶺氏「党の看板で負けた」=落選候補から敗因聴取−自民
http://www.jiji.co.jp/jc/c?g=pol_30&amp;k=2007082101008

 自民党の参院選総括委員会(委員長・谷津義男選対総局長)は21日夜、都内の中華料理店で、先の参院選で落選した新人候補8人から敗因について意見聴取した。長崎選挙区で苦杯をなめた県立国見高校サッカー部元総監督の小嶺忠敏氏は「選挙後、100人いたら60人くらいから『無所属で出ていたら勝てた』と言われた。自民党の看板が自分にとって逆風になった」と振り返った。

2321片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/22(水) 02:06:49
官邸の危機管理能力欠如 自民の参院選総括概要
http://www.chugoku-np.co.jp/NewsPack/CN2007082101000753_Politics.html

 自民党の参院選総括委員会(委員長・谷津義男選対総局長)がまとめる報告書の概要が21日、明らかになった。参院選惨敗の要因として年金記録不備、閣僚の「政治とカネ」問題に加え、失言問題などをめぐる首相官邸の「危機管理能力の欠如」や、政策面で地域間格差への配慮不足があったことを明記。改選1人区で現職のベテラン議員が民主党の新人候補に競り負けたことを踏まえ、候補者選定での現職優先原則の見直しも提言する。

 敗因分析では、松岡利勝元農相、赤城徳彦前農相の事務所費問題、久間章生前防衛相の原爆投下をめぐる失言への対応が迷走したことを踏まえ、「初動対応で問題を過小評価し、内閣、自民党の認識と、国民の目線にずれがあった」ことを認める。また27日の内閣改造で起用される新閣僚には「説明責任を果たせなければ、首相に言われる前に辞任する覚悟で就任」するよう求める。

2322片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/22(水) 21:31:44
安倍政権と党本部を批判 自民山梨県連が参院選総括
2007年8月22日 20時52分
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007082201000836.html

 自民党山梨県連は22日、7月の参院選山梨選挙区(改選数1)で党公認候補が敗北したことを受けた総括文書をまとめた。閣僚の失言や「政治とカネ」問題がイメージを悪化させ、都市と地方の経済格差問題も響いたと安倍政権や党本部の対応を厳しく批判した。

 臼井成夫県連幹事長は記者会見で「安倍政権、党本部にも問題があったとはっきり指摘しておかなくてはならない」と強調した。

 総括文書は、閣僚の失言が相次いだことや事務所費問題が「安倍政権へのイメージを決定的に悪化させた」と指摘。年金記録不備問題についても「国民が納得する説明ができず、有権者の不安解消に至らなかった」と分析した。

 経済格差を実感している地方の有権者には、自民党が掲げた「成長を実感に」というスローガンは有効ではなかったとの判断も示した。

(共同)

2323片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/26(日) 07:09:42
参院自・民当選者は「改革」修正派増加 朝日・東大調査
2007年08月26日06時23分
http://www.asahi.com/politics/update/0826/TKY200708250219.html

 7月の参院選で当選した自民、民主両党の議員は、「郵政解散」で自民が圧勝した05年衆院選で当選した議員に比べ、構造改革より旧来の「日本型システム」を維持する考えの強いことが、朝日新聞社と東京大学蒲島郁夫、谷口将紀両研究室が実施した共同調査で明らかになった。また、05年衆院選で自民に投票した人で今回の参院選でも自民に投票した人は「2人に1人」にとどまったことも分かった。

 27日に発足する安倍改造内閣や新しい自民党執行部では、参院選の惨敗を受け、格差対策や農政などの見直しが課題になる。9月中旬に召集される秋の臨時国会でも政策転換が論議になるのは確実で、新議員の政治姿勢は構造改革の減速を求める圧力になりそうだ。

 新議員の政策位置について、(1)終身雇用の堅持(2)公共事業による雇用確保(3)景気対策のための財政出動――の賛否をもとに「日本型システム」をめぐる姿勢を縦軸に、防衛力や日米安保体制の強化など5項目の賛否から安全保障・外交の基本的考えを横軸とし、自民、民主の考え方を統計学的な手法を用いて図示した=図。楕円(だ・えん)は意見の散らばり具合を示している。

 例えば、安倍首相は安保・外交では自民の平均的位置だが、「日本型システム」では自民の07年参院選当選者と比べると改革色が強いと言える。

 「日本型システム」維持の是非について、05年衆院選の当選者と比べると、今回参院選の当選者は自民、民主ともに「改革」より「維持」の傾向が強かった。

 参院選で野党が23勝6敗と大きく勝ち越した1人区とその他の複数区では特徴が分かれた。民主(無所属で民主が推薦した当選者を含む)の1人区選出議員は維持派だったのに対し複数区は改革派と、対立傾向が出た。

 農家の戸別所得補償など改革路線の修正を求めた戦略が地方を中心に浸透し、民主は1人区で大勝した。半面、改革派が多い都市部議員との間で溝が生まれている。

 安保・外交面でも、民主は05年衆院選当選者より「ハト派」傾向が強く出ており、衆参での意見の違いが鮮明に現れた。一方、自民は05、07年で大きな差はみられない。

   ◇

 ■「自民離れ」は5割 比例区投票先 

 参院選前の共同調査と同じ有権者グループに選挙後に投票先を尋ねたところ、05年衆院選比例区で自民に投票した人で今回も比例区で自民に入れた人は51%。30%が民主に投票先を変え、8%が棄権していた。

 2回とも自民へ投票した層の理由は「その政党が好きだから」「政策や主張に賛成するから」が24%で最多、「過去に実績があるから」が23%で続いた。一方、05年は自民で今回は民主へ入れた層では「政策や主張に賛成」が最も多く50%。「その政党が好き」は2%、「過去に実績」は1%だった。

 参院選前の共同調査では、05年衆院選比例区で自民に投票したと答えた層の4人に1人が今回は自民に投票しない考えを示していた。投票日に向けて「自民離れ」がさらに進んだことをうかがわせる結果となった。

2324片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/15(土) 00:13:31
06年政治資金:民主100億円超繰り越し 参院選に向け
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/kokkai/news/20070915k0000m010148000c.html

 7月の参院選で大勝した民主党は、政治資金面でも前年から周到に準備をしていたことが15日付で公表された06年の政治資金収支報告書(総務省所管分)で分かった。報告書によると、民主党は翌年(07年)への繰越金が100億円を超え、約67億円の自民党を圧倒していた。大部分は選挙活動費に充てられたとみられ、「普段は節約してすべてを選挙に、これが小沢イズムだ」(民主党・藤井裕久最高顧問)という小沢一郎代表の戦略が政治資金からも裏付けられた格好だ。【葛西大博】

 「広報も選挙も表裏一体だ。選挙に向けてすべて集中してくれ」。小沢氏は昨年9月に党代表に再選された直後、千葉景子広報委員長(当時)にこんな指示を出した。これを受けて同党は、昨年末から4月の統一地方選、7月の参院選にかけて4種類のテレビCMを制作、千葉氏は「金額は言えないが、一番金遣いが荒い広報委員長と言われた」と過去最高の広告宣伝費をつぎこんだことを明かした。

 06年の収支報告書によると、同年の民主党の収入は125億192万円(前年比15億7263万円減)、支出は73億5889万円(同93億7063万円減)で、衆院選があった05年に比べ支出は大きく減った。しかし、収入と前年の繰越金から支出を引いた「翌年繰越金」は103億4377万円に達している。

 これは民主党が06年に受けた政党交付金104億7857万円にほぼ匹敵する額。同党の山岡賢次前財務委員長は「外国への視察などを中止して、参院選に向けて極力節約した」と選挙向けに緊縮財政を断行したことを明らかにした。

 一方、自民党は収入が261億6081万円、支出が202億2924万円で、翌年繰越金は66億9076万円。収入規模で民主党を大きく上回るものの、繰越金では民主党に水をあけられている。

 早稲田大の田中愛治教授(政治学)は「米国の研究では選挙キャンペーンにつぎ込んだ費用と得票率は比例するという報告がある。自民と民主の繰越金の違いが参院選の結果に反映したと見てもいいだろう」と分析する。

毎日新聞 2007年9月14日 23時40分

2325片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/12/11(火) 14:51:49
年金記録問題 町村官房長官、名寄せ完了公約は「選挙なので縮めて言ってしまった」
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn/20071211/20071211-00000453-fnn-pol.html

持ち主のわからない、いわゆる「宙に浮いた」5,000万件の年金記録問題で、町村官房長官は記者会見で、先の参議院選挙などで、政府・与党が「3月末までに、5,000万件の名寄せを終える」などと公約していたことについて釈明した。
町村官房長官は「『最後の1人まで、最後の1円まで』、それを全部3月末までにやると言ったわけじゃないわけでありまして。ただ、選挙ですから、(参院選では)『年度内にすべて(やる)』と、縮めて言ってしまったわけでございます」と語った。

2326片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/12/17(月) 23:05:19
「党のビラで誤解招いた」 年金統合問題で首相が陳謝
2007.12.17 19:09
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/071217/stt0712171909001-n1.htm

 福田康夫首相は17日夕、年金記録統合の選挙公約について「安倍晋三前首相は割合きちんと言っていたんじゃないかと思う」と述べた上で、「(自民)党のビラなんかで誤解を招くような表現があった。これは事実だから、おわび申し上げなければならない」と陳謝した。首相官邸で記者団の質問に答えた。

 首相はまた、これに先立って国会内で開かれた自民党役員会で「国民への真意の説明が不十分だった。来年3月までにしっかり作業を進め、現状を明らかにするのが責務だ」として信頼回復に努める考えを表明した。

 伊吹文明幹事長は「『国民総ぐるみで責任を互いに共有しながら解決していきたい』という心意気を示す必要があるのではないか」と述べ、年金問題での首相や閣僚の発言に苦言を呈した。

2327片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/12/17(月) 23:14:25
年金公約:首相「誤解招く」陳謝 「3月照合」困難認める
http://mainichi.jp/select/today/news/20071218k0000m010109000c.html

 福田康夫首相は17日夜、首相官邸で記者団に対し、宙に浮く5000万件の年金記録を「最後の一人までチェックする」とした政府・与党方針について、「安倍(晋三)前首相は割合きちんと言っているが、(自民)党のビラなどで誤解を招く表現があったのは事実。このことはおわびを申し上げなければいけない」と陳謝した。

 首相は記録のチェックに関し、自民党が「照合」と「統合」の両作業を混同させたことを認め、謝罪した格好だ。そのうえで「来年3月までに照合完了」とした政府方針について、「全部やってみないとわからない。その途中だ。努力をしている最中だ」と述べた。

 政府方針の「照合」は、持ち主を探せるだけ探し該当者に通知することまでを指している。3月までにすべての持ち主を特定することは前提にしていない。

 ところが自民党は7月の参院選用に、「1年ですべて統合」と記したチラシを作成。「統合」は持ち主を特定し、新たな給付に結びつける作業で「照合」とは違う。

 また町村信孝官房長官は17日の記者会見で、「(今年)7月5日に決めた(政府・与党の)基本方針の中身通りに作業が進んでいる。外れることはやっていない」と述べ、政府方針を変更する考えがないことを強調した。【坂口裕彦】

毎日新聞 2007年12月17日 22時03分

2328片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/12/22(土) 21:18:53
年金支払い「約束」→「全力尽くす」 自民機関紙が参院選公約書き換え
2007.12.22 20:41
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/071222/stt0712222041005-n1.htm

 年金記録紛失問題をめぐり、自民党が機関紙最新号で、最後の1人まで責任をもって正しい年金の支払いを「約束します」としていた今年7月の参院選公約の文言を、「支払うことができるよう全力を尽くす」と変更していたことが、分かった。政府は公約実行を断念したことは認めているが、機関紙は公約そのものの“書き換え”と受けとられかねない。野党からは早くも「悪質な改竄(かいざん)だ」との批判が出ている。

 この機関紙は「自由民主」12月25日号。「公約通り3月末までにチェックいたします」の大見出しで、政府・与党が方針通りに進めていると強調。自民党は「『最後の一人まで正しい年金を支払うことができるよう全力を尽くす』との政府の努力」を全面的にバックアップしていくと決意表明している。

 年金記録紛失問題で自民党は、参院選で配布した「安倍晋三(首相=当時)より、国民の皆さまへ。」と題したビラに、安倍氏の署名つきで「最後のお一人にいたるまで、責任をもって年金をお支払いすることをお約束します」と明記している。

 機関紙の公約末尾にある「全力を尽くす」は努力目標であり、明らかに文言が異なるが、この違いは説明されていない。

 自民党は参院選前には、ホームページの動画で、当時の茂木敏充筆頭副幹事長が「(基礎年金番号に統合されていない)5000万件を1年以内にしっかり統合する。このことを首相が明言し、政府・与党でこの作業をしっかり進める」と説明した。

 また、政策パンフレット「成長を実感に!」でも、「全国民が本来受け取ることができる年金を全額間違いなく受け取れるようにするため、5年の時効を超えた場合でも受給可能とし、これにより年金の確実な給付を行う」としている。

 他のビラなどでも「努力目標」のニュアンスを色濃く出したケースはなかった。

 今回、舛添要一厚生労働相は「記録統合作業はエンドレスで、できないこともある」と公約断念を認め、町村信孝官房長官も「選挙中だからある程度簡素化して言ってしまった」と説明不足を謝罪したのも、「最後の1人まで支払う」が参院選公約だった、との認識があったからだ。

 こうした経緯があるだけに、野党からは「機関紙は参院選公約の書き換えであり、言語道断。国民を愚弄(ぐろう)するものだ」(民主党議員)との声が出ており、国民の批判が再燃する可能性もある。

2329片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/12/23(日) 14:45:52
2007年12月23日(日)
与野党の力学に大変化 2大政党制、埼玉にも
民主躍進の参院選
http://www.saitama-np.co.jp/news12/23/12p.html

 「ねじれ」「逆転」。夏以降の国会には、こんな冠が付いて回る。七月の参議院選挙で民主党が第一党に。衆参ともに過半数を占めてきた自民、公明の連立与党を後退させ、政治力学を大きく変えた。

 現職の山根隆治氏、新人の行田邦子氏が出馬、二人で計百四十一万票を集め、そろって当選した埼玉選挙区は民主躍進の象徴となった。「衆院の議決事項を『容認する』場というイメージを振り払った。これが本来あるべき姿だ」。県内選出のある民主衆院議員は、参院での議席増の意義を強調する。

 「郵政選挙」と形容された二年前の衆院選で大勝を収めた自民だが、参院選では苦境に立たされた。原因は五千万件に及ぶ年金記録の不備や閣僚の事務所費問題などの「政治とカネ」にまつわる問題。逆風の中で新人古川俊治氏を滑り込ませたものの、選挙協力で臨んだ公明党の現職高野博師氏の三選には失敗した。

 一方で共産、社民、国民新の三党候補者は埋没。あらためて二大政党制の傾向が鮮明となった。

 その兆しは四月の統一地方選県議選に見て取れる。

 現職十九人が落選し、改選前の六十二議席を四十一(現五十二)へと減らした自民に対し、「議会改革」などを訴え旧会派メンバーも合流して一気に十五(現二十二)議席を獲得した民主。公明は十人全員が当選して議席を維持したが、第二会派の座を民主に明け渡した。激戦を制したベテラン自民県議は「負けた現職は日常的に有権者に密着していなかった」と個々の“努力不足”に敗因を帰結させた。

 だが「議会改革」や「政治とカネ」に代表される不透明な現状を打開する方向へ、有権者が多大な期待を寄せた点は、統一地方選と参院選に共通した傾向だった。その選択眼が、地方にも二大政党制の流れを注ぎ込む要素ともなった。

 八月の知事選で自公と民主は、現職の上田清司氏をそれぞれ県レベルで「支持」「友情支援」し、事実上の相乗り体制を築いた。「国会はともかく、県議会は自民も民主も上田知事の支持で一致しているから」と自民県議。なお数で及ばない民主会派の影響力を「ない」と言い切った。

 海上自衛隊のインド洋での給油活動をめぐり、異例の越年が決まった国会では、存在感を増した民主の対応に注目が集まる。翻って県議会での民主会派は、依然として絶対多数の自民勢力を前に、「ねじれ」をもたらすような力関係にはないが、存在感は増した。

 十二月定例県議会では、県政調査費の使途公開をめぐる請願が三度目の継続審査となった。不透明な現状への真摯(しんし)な取り組みは、次期衆院選でも、党派にかかわらず浮沈を握る鍵となりそうだ。

・・・・・・・・・・

 参院選埼玉選挙区と県議選 6政党から現新7人が出馬、3つの議席を争った。トップ当選は74万5517票を得た行田邦子氏。古川俊治氏が68万4270票、山根隆治氏が66万5063票で続いた。高野博師氏は62万3723票と、過去最高得票ながら次点に泣いた。県議選には59選挙区、94の定数に162人が立候補した。


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