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地方選挙・地方政治

918片言丸:2006/11/22(水) 17:41:34
【連載】トップ交代’06福岡市長選<中>十字架 与野党の狭間で揺れる
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/fukuoka2006/20061122/20061122_001.shtml

 「自民党とも仲良くしたいか」。民放司会者に問われた吉田宏氏は、一瞬ためらった後「○」の札を挙げ、答えた。「党派を超えて良い議論ができる」

 民主推薦を受けた吉田氏が、自民推薦の現職、山崎広太郎氏を市長選で破った翌日のテレビ番組。メディアは早くも、吉田氏と自民党の「接近」に注目していた。

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 「まず戦うポーズ。手を出すかどうかは、新市長の出方次第だ」

 自民党福岡市議団は21日、緊急会議を開いた。12月議会では「野党」として、吉田氏の公約内容を問いただす構え。「変わるよ。広太郎さんと同じように」。古参市議は、吉田氏の“転身”を予言する。

 開発行政を批判し、無党派の風を受けて初当選‐。吉田氏の姿は、8年前の山崎氏と重なる。人工島事業「見直し」を掲げ、自民推薦の現職を破った山崎氏だったが、2期8年で事業は継続。自民はいつしか「与党」に変わった。

 市長選に政党対決を持ち込んだ民主党の態度も柔軟。党県連の助信良平幹事長は「自民との争いは市政に持ち込まない」と配慮をみせる。

 とはいえ、元自民市議だった“同根”の山崎氏と違い、吉田氏は民主推薦市長。簡単には政策方針を変えられない側面がある。

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 吉田氏が最初に作った市長選のチラシ。「新空港は必要ありません」の文字が躍る。福岡空港の過密化問題では、新空港建設や現空港拡充が検討されているが、民主党は「新空港反対」。チラシはそれを明確に打ち出していた。

 国交省は、2012年に福岡空港の離着陸回数が限界を超えると予測する。国と福岡県、市による空港問題の総合調査は来年度に終わる。「新空港建設は必要」との結論が出た場合、吉田氏は民主党の反対論と板挟みになる。

 「何十年か先に、新空港建設はあるかもしれない」。吉田氏は、記者にそんなコメントもしている。気持ちは揺れる。

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 「与党に厚く、野党に厳しく。不公平といわれても、それが霞が関のルール」

 官僚OBの自民党国会議員によると、地方自治体から中央省庁に届く陳情書には、行き先が2つあるという。野党国会議員から上がれば、係長級職員止まり。机の中で埋もれてしまう。与党議員経由なら局長が検討する。

 公共事業の予算要求。全国の首長は、与党国会議員を介して国の予算を付けようと奔走する。そのとき、中央官僚は必ず問い掛ける。「議会の同意は取れますか」

 吉田氏にとって、与党議員ルートは敷居が高い。議会と「対立」することにでもなれば、予算争奪戦でさらに後れをとることになる。

 市幹部は戸惑う。「国は政治で動く。野党市長では予算が付きにくいし、見捨てられかねない」。人工島など港湾整備への影響も危ぶむ。

 17万票の負託とともに、民主推薦の“十字架”を背負った吉田氏。その手腕を、市民は注視している。

=2006/11/22付 西日本新聞朝刊=


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