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地方選挙・地方政治

873片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/11/16(木) 09:21:43
膨らむ市議選 県都の行方<中> 周辺部 知名度アップに躍起 讀賣鳥取

 鳥取市議選の告示まであと20日余りとなった10月下旬、立候補を表明している市南西部の現職宅で後援会の事務所開きが行われた。「ご支援、頼みます」と深々と頭を下げる現職に、拍手で応える支持者ら。玄関脇に名前を書いた看板を掲げ、必勝を誓った。

 現職11人、新人9人の計20人が立候補の準備を進めている旧8町村。告示前の事務所開きは、以前の町村議選では見られなかったが、この現職が行ったのを手始めに、20人全員が今月11日までに事務所を設けた。

 多くが「事務所開きで周辺に候補者としての名前が知られ、票につながれば」と期待を寄せる。

 職場に急ぐ会社員らの車がひっきりなしに通る市郊外の国道。数人の予定者が、車に向かって手を振り、頭を下げる。一人が10月下旬から始めたところ、引きずられるように、数人が沿道に立つようになった。これも従来の選挙ではなかった光景という。

 いずれも町議経験者だが、他地域では名前の浸透は今ひとつ。「うちの町だけでは票が足らん。どれだけ票につながるか分からんが、遅れは取りたくない」。一人が本音を打ち明ける。

 予想されている顔ぶれのうち、18人は町村議としての選挙経験はあるものの、150〜250票を取れば当選できた以前とは違い、今回は1500票前後が必要といわれているだけに、戸惑いを隠せない。

 「地元はすべて回ったが、まだまだ足らん」。市西部の現職は、地盤を離れて隣町に出向き、支持を訴える。従来は地元票だけで当選できたが、ハードルが高くなった分、仕事関係の知り合いや親類を頼って票の掘り起こしを図る。

 時には、旧鳥取市を挟んで30キロ離れた地域に“遠征”し、高校の同級生や恩師、PTAの元役員仲間らの紹介で支持を訴える。

 しかし、握手を求めても握り返してくる力は弱く、「ガードは堅いが、これが1票につながれば……。今は信じるしかない」。疲れた顔で夜遅く事務所に戻り、お茶をすすった。

 町議に2回当選した現職は10月下旬から、選挙戦で初めて地元でミニ集会を始めた。20人前後は集まると予想していたが、多くて10人。4、5人の時もあるが、「来てくれる人がいる限りは続ける」と力を込める。

 激戦区がある一方、旧福部村では、引退する現職の後継者選びをしていた元村議らが人選を断念。誰も出馬しない可能性が高くなり、他地域の予定者が次々と入り込んで来ては民家の玄関先で深々と頭を下げる。

 元村議8人が候補者擁立を話し合ったが、時間が足らず、人選に至らなかったという。「知らん者がようけ、入ってきた。うちの村が“無法地帯”になった」。JR福部駅前で出会った男性(70)が顔をしかめた。

 旧町村の10〜20倍前後に広がった選挙区。有権者数もけた違いに増えた。他地域からの票は見込めるのか。何票取れば当選できるのか――。各陣営の不安は消えない。「できることは全部やりたい」。ある現職はそう話し、足早に支持者宅に向かった。

(2006年11月16日 読売新聞)


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