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地方選挙・地方政治
859
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/14(火) 10:52:42
新知事に佐藤氏
きょう就任 出直し選圧勝 讀賣福島
12日に投開票された佐藤栄佐久前知事辞職に伴う出直し知事選は、前参院議員の佐藤雄平氏(58)(民主、社民推薦)の圧勝で終わった。「県政刷新」をテーマに、佐藤氏と、弁護士の森雅子氏(42)(自民、公明推薦)が事実上の一騎打ちとなった今回の選挙。「県民党」と称し、政党色を薄めて無党派層を取り込んだ佐藤陣営に対し、森陣営は、党本部幹部や閣僚らが次々と県内入りし、中央主導の選挙戦を展開した。有権者は佐藤前知事を最大会派として支えた自民党に“ノー”を突き付けた結果になった。佐藤氏はきょう14日、県選管から当選証書を受け、新知事に就任する。だが、県議会では少数与党となり、厳しい運営を迫られる。
佐藤雄平氏は一夜明けた13日午前、福島市内のホテルで妻の裕子さんと共に報道陣の取材に応じ、「50万票近い票に応える県政をしなければとの気持ちを新たにしている」と決意を語った。
「一般競争入札を守り、企業にルールを守らせたい」「権不十年を肝に銘じ、10年で政策を達成できるようにしたい」と公約を述べた後、「県庁職員が生き生きとした色々なアイデアを持って来られる雰囲気をつくりたい」と風通しの良い県政を目標に掲げた。
一方、推薦した森雅子氏が敗れた自民党県連は13日、役員会を開き、坂本剛二県連会長の会長辞任願を了承。遠藤忠一幹事長をはじめ全役員も辞表願をいったん提出し、党顧問団などと協議し処遇を決めることになった。
森氏は12日夜、敗色が濃厚になり、こわばった表情で「私の力不足で、このような結果になったことを深くおわび申し上げます」と述べた。今後については「まだ考えていません。ごめんなさい」と話すにとどまった。
「予想以上の大敗」(陣営幹部)に、自民党県連幹部は「佐藤前知事の選挙の時、県議が裏金をもらったという疑惑もあり、我々も前知事と同じく汚染されているという見方をされたのだろう」と党自体が問われたことも認めざるを得なかった。
小川英雄氏は一夜明けた13日、支持者へのあいさつ回りを行った。「談合問題が争点だったが、二大政党の戦いに争点が移ってしまい残念」と悔しがる。小川氏を推薦した共産党県委員会は13日、常任委員会を開き、知事選の総括を行った。選挙戦を通じて汚職事件の徹底解明などを訴えたことは正しかったと評価。最上清治委員長は「党中央主導の選挙戦を展開した森氏への批判票が我々でなく、佐藤氏に流れた」と敗因を分析した。
川田昌成氏の選対本部長を務めた清野芳朗さんは「やはり出馬が遅く、時間が足りなかったことが大きい。二大政党が推す候補は強かった」と語っていた。
(2006年11月14日 読売新聞)
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