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地方選挙・地方政治
752
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/10/31(火) 08:28:41
【不出馬の衝撃】4選要請“拒絶”(上)
自民、擁立仕切り直し 讀賣岩手
「来年4月の知事選に出馬せず、現在の任期を全うして知事職を退く」。増田知事は30日の緊急記者会見で、こう切り出した。知事に就任した当初から、4選不出馬を決めていたという。
実際、増田知事の後援会活動は、完全に止まっていた。毎年11月に開く支援団体の会合も、今年は「知事の意向で先送りになっていた」(知事周辺)。
そんな中、知事選への出馬を表明した民主党の達増拓也氏は、増田後援会の地区幹部を自身の後援会幹部にしようと動いていた。達増氏は「他の誰が出るかではなく、県民、有権者に向かっての活動なので、(ほかの候補者は)気にならない」と、増田知事の動向を意識せずに活動を続けた。「小沢さんは知事にとって大きな存在。その小沢さんと対決するつもりはないのではないか」とみる関係者もいた。
ただ、民主党県連の藤原良信幹事長らが、今年夏から、増田知事に同党の小沢代表との会談を仲介してきたが、増田知事は「仕事に専念しているから」「別にお話しすることもないので」と、一貫して会談を断ってきた。小沢氏に見いだされて地方政界に入り、政党を離れて活動するようになった増田知事が、最後まで貫き通した意地だった。
衝撃を受けたのは、知事選への出馬を要請してきた自民党だ。29日に盛岡市のホテルで開かれた同党県連のパーティーでは、党幹部らが改めて要請をしていた。増田知事の対応を見て、玉沢徳一郎県連会長も「期する所があったのではないか」と期待感を示していた。
その期待を裏切る形になったことについて、増田知事は会見で「29日に自民党のパーティーがあったことは分かっていたが、その前に発表しても、どうかと思ったので」と苦笑した。
現職衆院議員で知名度のある達増氏に対し、有力な対抗馬は、まだ見当たらない。増田知事は年末としていた態度表明を急いだ理由を、「県民に多くの選択肢を与えたい」と、達増氏の対立候補の擁立が念頭にあることを説明した。
自民党県連の小野寺研一政調会長は「不出馬は極めて残念。競馬や出資法人、財政など問題は山積している。知事は4選に出馬してこうした問題に取り組む責任があった」と悔しさをにじませた。上京中に知らせを聞いた佐々木大和・県連幹事長も「こういう選択肢は考えられた。とにかく早く役員会を開いて対応を決めたい」と帰郷を急いだ。
◇
増田知事が来春の知事選に出馬しない考えを表明した。民主党や自民党など各党の思惑と、今後の情勢はどう動くのか。
(2006年10月31日 読売新聞)
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