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地方選挙・地方政治
734
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/10/26(木) 15:04:38
福島県知事選で裏金6億円、前知事実弟が県議らに配る
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20061026i106.htm?from=main1
福島県ダム汚職事件で逮捕された佐藤栄佐久前知事(67)の実弟、佐藤祐二被告(63)が、2004年の知事選で県発注工事を受注したゼネコンなどから計2億円近い裏金を集め、大半を県議や選対幹部らに分配していたことが、関係者の話で分かった。
祐二被告は、1993年のゼネコン汚職事件以降の過去2回の選挙でも、ほぼ同額の裏金を集めたといい、総額は6億円近くに上るとみられる。東京地検特捜部では、裏金は県発注工事での便宜供与を期待したもので、こうした前知事側と建設業者との癒着が汚職事件の背景にあったとみている。
関係者によると、栄佐久容疑者が初出馬した88年の知事選で、ゼネコンなど建設業者の多くは、対立候補の元建設省技監を応援。ところが、栄佐久容疑者が大差で当選したため関係悪化を恐れ、92年の選挙以降、栄佐久容疑者への接近を図ったという。
しかし、93年のゼネコン汚職事件後、栄佐久容疑者がゼネコンとの接触を拒むようになったため、実弟の祐二被告が窓口となった。祐二被告は、建設業者とつき合いを深める中で、談合を仕切り、裏金を受け取るようになったという。
これまでの調べで、祐二被告は、栄佐久容疑者が5選に挑んだ04年知事選の際、下水道工事談合事件で摘発された中堅ゼネコン「東急建設」から受注謝礼として約800万円を受け取っていたことが判明。祐二被告は調べに対し、選挙時に集めた資金から、少なくとも約3000万円を県議や選対幹部らに渡したことを認めた。
関係者によると、04年知事選では、他のゼネコンからも「陣中見舞い」などの名目で1社数十万〜数百万円を受領。総額は2億円近くに上り、その多くを県議らに配ったが、選挙運動費用収支報告書には記載されなかった。これ以前の96、00年知事選でもほぼ同額の裏金を集め、県議らに分配していたという。
汚職事件では、栄佐久容疑者が県発注のダム工事で便宜を図り、ゼネコン2社から祐二被告の会社の所有地を時価を上回る価格で購入してもらったとされる。特捜部では、選挙を通じた業者との癒着が事件の温床になったとみている。
(2006年10月26日14時31分 読売新聞)
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