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地方選挙・地方政治
669
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/10/14(土) 12:52:08
花沢氏が立候補表明/法廷発言翻す 千葉自民
2006年10月14日
http://mytown.asahi.com/chiba/news.php?k_id=12000000610140001
千葉市の税不正免除事件に絡み、背任罪で有罪判決を受けた花沢三郎・元県議(70)が13日、後援会の親睦研修会を福島県会津若松市で開き、来春の県議選に立候補する方針であることを正式に表明した。花沢氏は「みなさんの力をかり、戦う機会を与えてほしい」と語った。花沢氏は東京高裁の控訴審の中で、政界復帰はしない、と述べていたが、この点について朝日新聞記者に対し、「公判時のことはよく覚えていない。政界に復帰しないとは言っていない」と釈明。当時の法廷発言を翻す形となった。
花沢氏が研修を開いたのは会津若松市の東山温泉にある大型観光ホテル。ホテル内のホールに後援会員約250人が集まった中、持論を語った。近況について「多くの支持者や団体から復帰してほしいと頼まれている」と述べた後、「もう一度復帰し、みなさんに恩返しをしていきたい。これからがんばってやっていきたい」と断言。約30分の話が終わると、会場から拍手が起こった。
後援会幹部も、「反対する勢力が出てくるかもしれないが、大応援団をつくりたい」と団結を誓った。
04年1月、千葉市が花沢氏の市県民税(住民税)約3千万円を不正に免除していた疑いが浮上。県警が7月までに当時の市納税管理課長や花沢氏を逮捕した。11月、千葉地裁で懲役1年6カ月の実刑判決が出た後、花沢氏は県議を辞職。東京高裁の控訴審では「政界復帰しない」と明言していた。05年4月、同高裁は、一審判決を破棄。議員を辞職していることなどを理由に、懲役1年6カ月執行猶予3年の判決を言い渡した。
●出馬表明に批判相次ぐ/自民党内には期待と不安
花沢三郎元県議が県議選への立候補の意欲を表明したことについては、その影響力ゆえに、自民党内でも期待と不安が入り交じる。一方で、県議会の他会派や、税不正免除事件の舞台となった千葉市では、疑問や批判の声が上がっている。
かつて花沢氏が所属した自民党県連は「(県議選に立候補しても)執行猶予中なので、党は公認できない」との立場。だが県議の多くは「戻ってくれば無所属でも、一定の影響力を発揮するだろう」とみる。
自民党内でも「花沢氏復帰論」の評価は二分される。「党をまとめてくれる」(中堅県議)ことへの期待感がある半面で、自由に発言する機会が奪われるのではないか、との不安もある。「税金に絡む不正は、県民の関心が最も向かうのだが」と眉をひそめる党県連幹部もいる。
県議会の他会派からは疑問や批判の声が相次いでいる。
民主党の田中明県連幹事長は「税不正免除事件であれだけ世間を騒がせた。法律上は立候補できても、復帰を目指すのは非常識だ」と批判した。
公明党の吉野秀夫県本部代表は「司法の場で『政界復帰しない』と明言しただけに、立候補するとなればいかがなものか」と疑問を投げかけつつも、「あとは有権者がどう判断するかだ」と述べた。
社民党の村上克子県連代表は「本来出るべきでない。法的には問題がなくても控えるのが筋ではないか」と立候補には批判的だ。
日本共産党の浮揚幸裕県委員長は「有権者が決めることだが、政治家の倫理としては表舞台に出るべきではない」。
市民ネットワーク・千葉県の山本友子共同代表も「倫理観がなさ過ぎる。出ると言うならば止められないが、有権者の良識が問われる選挙になる」とした。
税不正免除事件の舞台となった千葉市でも厳しい声が聞かれた。
ある市幹部は「当事者の一方である市職員が懲戒免職などの制裁を受けた。花沢氏だけが復権しようとはどういうことか」。税務担当の市職員は「花沢氏は『市が勝手にやったことで自分に責任はない』と言いたいのだろうが、そんなわけはない。有権者の判断を見守りたい」と述べた。
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