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地方選挙・地方政治

6無記入:2005/04/15(金) 16:53:00
手腕検証(下)
http://mytown.asahi.com/toyama/news02.asp?kiji=5473

 「多少、耳の痛い質問もいたします」
  旧富山市の昨年12月定例議会。岩脇秀三氏(社民)は、10月の台風23号時の危機管理体制についての質問を切り出した。
  台風23号では、市管理の水門閉鎖の遅れなどから富山市桜谷地区など神通川左岸で川の水が排水路を逆流、約600戸が床上や床下浸水の被害を受けた。
  「逆流を確認して、ゲートをなぜ全閉できなかったのか」「上下水道局は、何時に職員を排水門に配置したのか」
  16項目に及ぶ質問と、2度の再質問に対し、森雅志市長(当時)は「マニュアルのあり方や体制のあり方をもう一度見直してみる」と答弁した。岩脇氏は「職員に危機管理に対する感覚が全然なかった。(市長の答弁で)前進すると思う」と評価する。
  時に厳しい質問をしてきた社民も、今回の市長選で森氏支持を決めた。森氏が初当選した02年の選挙では自主投票。今回も意見は分かれたが、台風23号の被害で市の責任を素早く認め、住民に総額8370万円の支援金を給付するなど決定の速さや、自民党色を薄めようとしている努力などを評価する声が上回った。
    □
  旧富山市議会は森氏の前の正橋正一・元市長の時代から、ほとんどの会派が市長を推薦していた。市長が森氏になっても、旧市議会40議席中、自民など与党が33議席を占め、圧倒的多数を占める状況は変わらなかった。3議席を持っていた社民の支持で、「オール与党化」の傾向はさらに進むとの指摘もある。
  財政再建策のほか、富山地域合併協議会長として、7市町村の対等合併を実現するなど、「市の懸案事項が一気に進んだ」と森氏の手腕を評価する声は市議の間で高い。
     □
  しかし、市町村合併など、森氏が実行してきた主な施策は正橋市長時代からの懸案事項が多かった。自民の元市議は「やらなきゃいけないことは分かっており、議会の意見が分かれる場面が少なかった。そのためトップダウンで決断する森氏が持ち前の手腕を発揮できた側面がある」と解説する。
  議会にも森氏の姿勢や手法に対し、不満の声があるのも事実だ。「野党議員に対する答え方はあからさまにそっけない」との批判は、複数の市議の間から聞かれる。
  与党の民政クラブ幹部も「有頂天になるか、自分を律するか。意見を言う人材がスタッフの中に必要だ」と苦言を呈する。
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  市政のチェック機能を果たすべき議会で、こうした声が大きな力にならないのは、対抗する人材がいないことに加えて、市長選と同日に投開票される市議選の集票を考えると、旧富山市長を批判しにくい事情も垣間見える。
  「市長を支持して当選した市議が市長に対して『もの』を言えるのかという疑問はある。一般的には安定的な批判勢力がいた方が議会の監視機能は働く」と富山大学の青木一益講師(政策過程論)は指摘する。
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  今回、合併で旧町村部が加わり、新市議会は旧富山市が6議席減る一方、旧町村部から14人の市議が加わる。森林の整備や中山間地対策、行政サービスの維持など旧富山市にはなかった新たな行政課題を抱える。
  自民の元市議はこう話す。「これまでの森市政は順風満帆だった。しかし、これからはいろんな意見が出てくる。そううまくいくとは限らない」
  新市長には決断力や実行力に加えて、多様な意見を聞き、まとめる力が求められそうだ。
(4/15)


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