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地方選挙・地方政治
423
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/01/22(日) 02:06:05
トップを選ぶ:新生“3都”の行方/1 宮崎市/上 /宮崎
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/miyazaki/archive/news/2006/01/12/20060112ddlk45010386000c.html
1日に3町を編入した新生宮崎市。都城市は4町と対等合併し、人口約17万人の南九州第3の都市になった。来月20日には延岡市が2町を編入し、県内の“3都”が新しい枠組みの市として生まれ変わる。今月下旬から来月上旬にかけて新生3都のスタートのかじ取り役を決める市長選が行われる。3市長選の構図や新市政の課題などを探っていく。
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◇「県都首長を政権政党に」中山氏も絡み情勢混とん
4日、新年賀詞交歓会が開かれた宮崎市内のホテルのロビー。市長選に出馬を表明している戸敷正氏(53)は退席する政財界の関係者に次々とあいさつした。
そこへ自民党衆院議員の中山成彬氏が現れ、近くにいた支持者を戸敷氏に紹介。「この人なら、(支援を)期待できるよ」。記者に「やる以上、当選させてやりたい」と語った。2人の蜜月ぶりを物語る場面だった。
前回、前々回の市長選で、民主、公明、社民の3党は現職の津村重光氏(58)を推薦した。自民は市内3地域支部それぞれが推薦し、事実上の支援に回った。
中山氏は今回、自身が支部長を務める党県第一選挙区支部が「推薦」を決めたとして、県連にも戸敷氏推薦を働きかけた。旧民社党出身の津村氏との「保守対革新」の構図を描こうという狙いだった。
「小泉劇場」が吹き荒れ、自民が圧勝した昨年9月の衆院選。中山氏は民主、社民、共産の3候補の合計得票数を上回る12万票余りを獲得した。「ここぞとばかり」の中山氏の積極的な介入に「県都の首長を政権政党に」という思惑が透けて見える。さらに、県都の首長選で自身の求心力を増したい中山氏の思いも。
しかし自民県連は11日、「不介入」を決めた。原則として県連レベルでは市長選に介入していないことや推薦願が地域支部から出ていないなど、手続きを踏まえていないことも理由に挙げた。
だが、県連幹部は「第一選挙区支部はあくまでも衆院選のための道具。県連も一緒に、と(推薦願を)持ってこられても不愉快な面はある」「主導権争いで、自民党の組織を利用してほしくない」と語った。
合併後の市内6地域支部も戸敷氏、津村氏、白紙の三つに対応が分かれ、内部分裂状態だ。昨年末、両陣営が事務所開きを終えると、自民の各地方議員はそれぞれの方向へ走り出した。
一方、今回も連合宮崎をはじめ、民主、社民は津村氏を推薦した。津村氏は首長という立場を理由に民主党をはじめ、各政党とは距離を置き、さまざまな選挙とのかかわりも避けてきた。こうした態度には不満の声もなかったわけではない。だが、両党とも「全方位外交」を評価する。
公明は自主投票を決め、今回は両党とは一線を画した。ただ、関係者は「津村氏を評価する声は多い」と話す。
4年前とは異なる構図を描きながら、県都の首長の座を巡る前哨戦は熱を帯びている。【谷本仁美】
毎日新聞 2006年1月12日
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