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地方選挙・地方政治
267
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2005/10/06(木) 03:11:25
浅野さんは変わった“後継指名”に波紋 宮城県知事選
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051003-00000010-khk-toh
宮城県知事浅野史郎の支援組織「夢ネットワーク」のメンバーら十数人が9月29日夜、浅野にとって最後の県議会を傍聴後、国分町(仙台市青葉区)の料理屋で浅野を囲んだ。
浅野は県総務部長として仕えた元総務省企画官前葉泰幸(43)の支援を表明し、告示日までに夢ネットの機関誌の号外を発行することを提案していた。会合はその号外について話し合う編集会議だった。
場の雰囲気が一変したのは午後9時すぎ。浅野のブレーン田島良昭(県社会福祉協議会副会長)にかかってきた1本の電話がきっかけだ。「前葉は明日、自民党の候補者選考会に出席する」
立候補に当たり、再三、政党と距離を置く大切さを説いてきた浅野にとって「想定外の事態」(知事周辺)。「こんな話をしている場合じゃない」。号外発行の話は一瞬にして消えた。
「こうなったらあなたが出馬するしかない」。支援者の1人は浅野に迫ったという。もちろん、浅野の4選出馬はなかった。
一夜明けた30日午前、自民党の選考会の欠席を決めた前葉は知事室を訪れ、浅野が指南した県民党を掲げた。浅野は前葉の支援を言明する。
「本当の浅野サプライズを期待していたのに…。浅野さんは変わった」
「後継指名はしない」と明言してきた浅野の豹変(ひょうへん)ぶりは、長年の支持者たちをも戸惑わせる。
浅野の行動を評価する男性は「ゼネコン汚職事件の温床となった県議会のオール与党化を阻止し、県政改革という時計の針を戻させないため、必要に迫られた」と真意を酌み取る。
例え話が得意な浅野は、脱政党、無党派選挙を理解してもらうため、童話「スイミー」を使う。小魚が集まり、見かけ上、大きな魚になって巨大魚に立ち向かう話だ。小魚は県民一人一人で、目の役割を担う1匹だけの黒い小魚「スイミー」が浅野。巨大魚は既成政党や組織団体を指す。
ただ、3期12年間で「宮城最強の政治家」に変身した浅野は、もう「スイミー」ではあり得ない。
初当選から浅野を支えてきた女性が苦言を呈する。
「知事という存在の持つ権力の大きさを忘れている。知事が支援を表明したことで、立候補を断念した人もいると思う。志のある人が手を挙げ、有権者が判断する。これが浅野知事が選挙を通して培ってきた宮城の民主主義だったはずだ」(敬称略)
(河北新報) - 10月3日7時6分更新
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