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地方選挙・地方政治
2338
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/06/17(火) 13:55:47
「自民へ軸足」際立つ 石井知事出馬表明
2008年06月17日
石井知事が再選出馬を表明した十六日の県議会代表質問は、知事と自民党との距離感と他党との違いがあらためて浮き彫りとなった。質問した自民党の鹿熊正一幹事長はこれまでの知事の実績を評価した上で、先週末の記者会見で示していたスタンスより大きく踏み出し、知事に出馬を強く要請する形をとった。知事は県民党的な立場としながらも最大会派からのラブコールに謝辞を述べ、相思相愛の関係を強調。自民は、公明とともにいち早く推薦の意向を示した。前回知事選で知事を推薦した社民、民主からは自民への立ち位置を鮮明にする知事の政治姿勢に不満がくすぶっている。
自民党県議会議員会は代表質問の表現内容をめぐって、十三日の議会開会前に協議。党として石井県政を一定評価するものの、出馬の意向をただす表現については党として出馬を強く要請する意見のほか、「推薦するかどうかまだ議論していない段階で強く要請するのはどうか」といった意見なども浮上。質問者の鹿熊氏が預かる形となった。
鹿熊氏は十三日の同議員会での協議後に開いた会見で「総合的に一定の評価をして再選の決意や抱負を問う。『出馬を求める』というニュアンスではない」と説明。十四日に開かれた富山市連・富山第一選挙区支部合同大会では平村国光県議も「石井知事は党籍がないことから、評価しながらも再出馬するというならばどのような考えで出るのかを質問する」と述べていた。
鹿熊氏は、十六日の代表質問では知事が自民党との政策協定や予算要望を政策に反映させたことを評価するとともに、各種選挙で支援してくれたことへの感謝の気持ちを示し「県政を引き続き担当することを強く要請する。二期目の決意と抱負を百十万人県民に表明してほしい」と求めた。自民党の強い姿勢がより強調された内容について鹿熊氏は質問後「考え方の方向はこれまでと同じ」と説明。推薦要請への対応は「近く政策協定を結ぶことになる。党としても秋の選挙に向けて強く支援していくことになるだろう」と述べた。
これに対し、「県民党的な立場」を掲げる知事は知事就任以降を振り返る中で「最大会派の自民党、県議会各位、県民のおかげ。自民党からの意見はもとより、幅広い県民の意見をできるだけ県政に反映させる努力をし、相応の成果が得られた」と応じるなど自民党を強く意識した発言となった。
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