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地方選挙・地方政治
2326
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/06/10(火) 12:07:12
選挙:沖縄県議選 与党過半数割れ 民主、「基地移転」対応が試金石に
後期高齢者医療制度の是非などが争点となった8日の沖縄県議選で与野党勢力が逆転したことは、首相問責決議案の提出に向け民主党に勢いをつける結果となった。
与党は、衆院山口2区補選(4月)に続いて同制度に批判を受ける形での敗北にショックを隠し切れず、公明党からは自民党の戦術への批判が出ている。一方の民主党は、方針を明確にしてこなかった米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移設問題について、今後の対応が問われることになる。
●民主党
◇「基地移転」対応が試金石に
民主党は衆参ともに沖縄選挙区では議席がない。このため、次期衆院選に向けた足場作りとする思惑からこの県議選を重要視し、党幹部を再三、沖縄に投入してきた。
結果は改選前の1人から4人への大躍進。赤松広隆選対委員長は「政権交代への国民の期待を裏付けるものだ」と述べ、選対関係者は「大きな結果だ」と歓迎した。
県議会は今後、政府への対決姿勢を強めるとみられる。
普天間飛行場を同県名護市に移設する問題について、民主党の鳩山由紀夫幹事長は9日、「民主党も他の野党も、名護市ではなく県外に移転すべきだとの主張が中心で、その方向で県議会は動く」と述べた。鳩山氏の発言は「まず県外移転を模索し、その後、国外移転を目指す」とした民主党の「沖縄ビジョン」(05年8月策定)を念頭に置いたものだ。
しかし同党は現在、米軍再編の日米合意(06年5月)を踏まえてビジョンの改訂を行っている。党内には「アメとムチ」の手法への批判はあるものの、普天間の名護市移設を含む再編自体は「日米同盟重視」の立場から評価する見方が大勢だ。
普天間の名護市移設に反対する社民党の福島瑞穂党首は9日、「(県議会)野党第1党として、民主党に働き掛けていく。説得は十分可能だ」との見方を示したが、沖縄県内での「野党共闘」の行方は不透明だ。【上野央絵】
●与党
◇「後期高齢者」巡り不協和音
自民党は、後期高齢者医療制度の是非を争点化しないよう党幹部はほとんど応援に入らず、結果として、与党は過半数割れに陥った。
「私に聞くより自民党に聞いた方が正確だ」。公明党の太田昭宏代表は9日、記者団に敗因を聞かれ不満を隠さなかった。同党幹部も同日、「自民党幹部がもっと現地入りして制度を説明すべきだった」と批判した。
公明党は告示前に太田氏が3日間、告示後は北側一雄幹事長らが2日間沖縄入りし、県本部は党候補がいない選挙区で自民党候補を支援した。自民党は制度の見直し姿勢を強調するテレビCMを県内で放映。選挙期間中に与党で低所得者の保険料負担軽減策をまとめた。しかし批判はかわせなかった。
自民党の古賀誠選対委員長は9日、「野党のペースに乗って(高齢者が)怒っている。政策ではなく、感情論なので難しい」と制度への批判で敗北が続くことに危機感を示した。【西田進一郎】
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080610ddm005010008000c.html
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