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地方選挙・地方政治
2318
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/06/09(月) 13:27:37
福田首相襲う沖縄ショック…県議選、過半数を割り込む
後期高齢者医療制度などへの批判が炸裂
任期満了に伴う沖縄県議選は8日投票、即日開票され、仲井真弘多知事を支える自民、公明両党など与党側が過半数を割り込んだ。後期高齢者医療制度などへの批判が炸裂したとみられる。与党にとっては、4月の衆院山口2区補選に続く敗北だけに、福田康夫首相の政権運営にも大きな痛手となるのは必至。民主党は11日にも予定している福田首相に対する問責決議案提出に弾みを付け、次期衆院選をにらみ終盤国会で攻勢を強める構えだ。
選挙結果は、定数48に対し、中立を含む野党側が26議席、与党側は22議席にとどまった。議席の内訳は民主党4、共産党5、社民党5、沖縄社会大衆党2、中立と野党系無所属などが10。与党側は自民党16、公明党3、与党系無所属3だった。
これを受け民主党の鳩山由紀夫幹事長は8日深夜、「今回の審判を国民の声と受け止める。政府・与党に対し、後期高齢者医療制度廃止法案の今国会成立に全面的に協力するよう迫っていく」との談話を発表した。
今回の選挙戦で野党陣営は国政選挙並みの態勢をとり、民主党の菅直人代表代行や共産党の志位和夫委員長ら党首クラスがそろって現地入りし、「平成の姥捨て山」と呼ばれる新医療制度への批判を展開した。
沖縄県では1つ屋根の下で何世代も一緒に暮らす家庭が多く、新医療制度の評判は当初から悪かったが、「7割以上が保険料値上げになる」との試算も発表され不満が爆発した。
在沖縄米軍の問題も影を落とした。米兵による相次ぐ不祥事を踏まえ、野党側は日米地位協定の抜本的見直しを強調、政府与党との違いをアピールしたのだ。
一方、与党側も新医療制度への逆風に危機感を強め、自民党の古賀誠選対委員長や公明党の太田昭宏代表らが沖縄入り。「ハマコー」こと自民党OBの浜田幸一元衆院議員(79)を登場させた異例のテレビCMまで制作した。
ところが、「浜田氏がCMで『自民党はおじいちゃん、おばあちゃんを大切にする政党なんだろ?』と訴えかけていたが、『老人いじめ』と呼ばれる新医療制度を前にしては冗談にもならず、有権者の怒りの火に油を注いだだけだった」(沖縄県政関係者)
選挙戦終盤には官僚による「居酒屋タクシー」問題まで発覚、与党側は最後まで守勢の戦いを余儀なくされた。
自公与党は表向き「あくまで地方の選挙」(自民党幹部)と政権への影響を否定しているが、福田政権のさらなる求心力低下は避けられず、「(新医療制度の)凍結も考える必要がある」(閣僚経験者)との声も出始めている。
福田首相は参院で問責決議案が可決されても無視する意向だが、7月の北海道洞爺湖サミット後には自民党内から「福田降ろし」の動きが出かねない情勢となってきた。
ZAKZAK 2008/06/09
http://www.zakzak.co.jp/top/2008_06/t2008060905_all.html
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