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地方選挙・地方政治
2265
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/15(火) 14:38:13
【岐阜】
下呂市長に野村氏 「市を元気に」思い通じた
2008年4月15日
お祝いの花束を手に初当選を喜ぶ野村誠氏=下呂市東上田で
下呂市長選は13日に投開票され、無所属新人で元市議長の野村誠氏(59)=自民推薦、公明支持=が、無所属現職で再選を目指した山田良司氏(47)との大接戦を制して初当選した。当日有権者数は3万766人、投票率は84・60%で4年前の前回を3・32ポイント下回った。
午後10時すぎ、下呂市東上田の野村氏の選挙事務所に当選確実の報が入ると、詰め掛けた支持者らから「やった、勝ったぞ」と歓声が起こった。開票速報は際どい票差で推移、一喜一憂が続いていただけに、支持者らは喜びを爆発させた。
同市小川の自宅に待機していた野村氏は、妻の孝子さん(57)、2人の娘らと約10分後に事務所に到着。「誠コール」と握手攻めに遭いながら壇上に立ち、選対本部長の駒田誠県議や金子一義衆院議員らの祝福を受けた。
「下呂市はこのままでいいのか、何とか元気にしたいとの思いが通じた。24年間の議員経験を生かし、議会の皆さんとの融和で市を発展させたい」と抱負を語った。
選挙中に訴えた市長給与の20%カットをあらためて約束。「子孫に多くの借金を残さないよう財政改革に取り組み、下呂温泉病院を中核とした地域医療のネットワーク充実に努めたい」と述べた。 (福本雅則)
◆“市民”より現実的選択
下呂市長選は4年前に続く大接戦となったが、市民は「市民の参画」や「協働」の理念を語る山田氏より、国や県とのパイプを生かした閉塞(へいそく)感の打破を訴える野村氏を選んだ。
政策面では、両者とも県立下呂温泉病院の整備を核とする医療問題、低迷ぎみの観光や商工業の振興など共通した訴えが目立った。争点は、山田氏の目指す「自主自立」か、野村氏が主張する「県や国との連携」かが軸となった。
地元の駒田誠県議との確執、辞職勧告決議案を可決した議会との摩擦を残す山田氏に対し、野村氏は対話や融和による課題解決を打ち出した。県議や国会議員らが連日下呂入りし、野村氏を援護射撃したのも奏功。病院や道路の整備促進に期待する市民は、より現実的な選択に傾いた。
だが、約半数の市民が山田氏を支持した事実は重い。市議会でも安定した多数与党を組むことは困難で、議会運営に苦慮しそうだ。下呂温泉病院の整備、ごみ処理施設の新設など、重要な課題にどう取り組むかが注目される。 (福本雅則)
http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20080415/CK2008041502003549.html
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