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地方選挙・地方政治
2263
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/15(火) 11:10:10
民主増、自民伸び悩む
投票率49.97%戦後ワースト2
鹿児島市議選は13日に投開票され、新議員50人が決まった。年金記録漏れ問題や、ガソリン税の暫定税率期限切れによる混乱などの影響を受けて自民が伸び悩む一方、追い風を受ける形となった民主が議席を改選前の倍以上に増やし、昨年の参院選に続き県都での民主の伸長が目立った。大きな争点がなく、投票率は戦後ワースト2位の49・97%と低調だった。
党派別では、自民23人、民主5人、公明6人、共産3人、社民6人、無所属7人。新旧別では、現職45人が立候補し、44人が当選したのに対し、新人は11人のうち当選は4人で、投票率が低かったこともあり、地盤を手堅くまとめた現職の強さが目立った。
改選前に28人だった自民は、勇退した議員の後継者擁立が難航するなどで24人しか擁立できず、現職1人も落選して5人の減となった。一方、民主党県連幹部からは「もう少し候補を擁立しても良かったのでは」との声も上がった。公明や共産、社民は現有議席を守った。
行楽シーズンも重なったことで市民の関心は今ひとつだった。投票率は2004年の前回を2・37ポイント下回り、1947年以降では過去最低だった96年の49・88%に次ぐ低さだった。▽当日有権者数 47万3352人▽投票者数 23万6512人▽投票率 49・97%
鹿児島市議選は争点に乏しかったこともあり、自民候補は地盤固めに力を注ぎ、商工業の育成、教育、福祉サービスといった地域の課題を中心にした「守りの選挙」となった。
一方、民主候補は有権者の国政への関心に注目し、暫定税率や後期高齢者医療制度の問題点などを重視。自民支持だった建設業者からの応援を受ける候補もいるなど、「民主への期待がこれほど強いとは思わなかった」という党関係者の声も聞かれた。
自民のあるベテラン議員は「地元では高齢化や雇用確保などの課題は山積している。(民主躍進は)その現状を訴えられなかった自分たちの力不足」と選挙戦を振り返る。市議選を衆院選の前哨戦と位置付けた民主の攻めの姿勢が功を奏した形だ。
今回は2004年11月の合併後、初めて市内全域で行われた市議選でもあったが、周辺部となった旧5町のうち、旧郡山町と、噴火活動が活発化している桜島を抱える旧桜島町では、「有権者が少なく、勝てる見込みがない」との理由で立候補者はいなかった。当選した旧町を地盤とするある議員も「地元から議員が出ないことへの不安は強く、その危機感がばねになってどうにか勝てたが…」と話し、周辺部の声が市政に反映されにくくなるという地域間格差を問題視する。
これまで地元の代表を選ぶ性格の強かった市議選に、二大政党制をはじめとする国政の動向もかかわっていることを印象付けた今回の選挙。この流れが、今後の県知事選や鹿児島市長選、衆院選に少なからず影響を及ぼすのではないだろうか。(武田順子)
(2008年4月15日 読売新聞)鹿児島
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kagoshima/news/20080415-OYT8T00207.htm
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