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地方選挙・地方政治
2240
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/03/18(火) 11:29:49
戦いの構図 徳島市長選 衆院選の前哨戦
低調ムードに原陣営 危機感
4月6日に投開票される徳島市長選の告示が30日に迫った。これまでに自民、公明両党が推薦する現職の原秀樹氏(52)、民主党推薦の生花販売会社役員の加藤真志氏(60)、共産党推薦の徳島大名誉教授の十枝修氏(65)の無所属3人が立候補を表明しており、三つどもえの選挙戦になる公算が大きい。県都の戦いの構図を探った。(福島百合子)
「今回の選挙は、原さん対仙谷さんです」。8日に徳島市内で開かれた自民党の常任総務会。市長選での活動計画案の説明に立った党所属の市議が語気を強めた。次期衆院選で徳島市を含む徳島1区から立候補する衆院議員・岡本芳郎(比例四国ブロック)が県連会長として出席していることを意識してか、同じ選挙区の民主党県連代表・仙谷由人の名前になると、ひときわ力が入った。
2005年9月の衆院選。小泉首相(当時)による郵政解散で、自民党への圧倒的な追い風があったにもかかわらず、徳島1区で岡本は仙谷に約1万4000票差をあけられての〈2連敗〉を喫した。原、加藤、十枝という3人の対決は、次期衆院選での徳島1区の構図に重なる。
しかし、今一つ盛り上がらない、という焦りが関係者にはある。
「このムードで行けるんだろうか。非常に心配している」。岡本は2日、同市内で開いた政治資金パーティーで、市長選の盛り上がりが欠けていることを懸念した。岡本は「この市長選は私の選挙と同じ。どうかお力添えをお願いします」と、集まった支持者たちを引き締めた。
再選を目指す原は今回、推薦を受ける自公系会派以外にも、民主党系議員を含め、市議会の8割近い支持を取り付けた。ある自民党系市議は「(陣営には)安堵(あんど)の空気すら流れている」という。
ただ、前市長の小池正勝が再選を果たした1997年2月の市長選では、投票率は過去最低の30・68%。ある自民党市議は「原さんは失点がない代わり、目立った功績もない。仙谷さんが強い1区では、投票率が下がれば下がるほど厳しい戦いになる」と漏らす。
原は2月中旬、批判の多い新町西地区再開発事業で、07年度末に予定していた都市計画決定を今夏に延期すると発表し、「市長選で批判をかわすためか」と憶測を呼んだ。原は「選挙のためではない」と否定したが、市議の1人は「与党の立場から再開発を支持してきたのに、今になって延期するといわれても……。主張がぶれるのはマイナスイメージ」と心配する。
原は17日、市長選に臨むマニフェストを発表。職員の削減や市税徴収率の向上で計画目標を上回る43億円の財源を確保したことなどをアピールした。こうした〈実績〉を、どこまで浸透させることができるだろうか。(敬称略)
(2008年3月18日 読売新聞)徳島
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