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地方選挙・地方政治
2141
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/01/30(水) 13:37:26
【タレント知事再び】第2のノック知事だけにはならないで
1月30日10時40分配信 産経新聞
「橋下さんの発言を聞いていると、ノックさんを思いだす」
大阪府知事選で当選した橋下徹氏(38)のメディアへの露出に、府幹部の一人は不安を隠せない。
故横山ノック知事は初当選した平成7年の選挙で、府が主体となる関西空港の埋め立て事業について「府民に負担を強いる」などと反対していたが、就任2カ月あまりで公約を撤回している。
当時を知る府議によると、各種業界団体にあいさつに訪れるたび、ついリップサービスをしてしまうこともしばしばで、団体がその発言を信じて府に事業を要求し、府政に混乱を招いたという。
橋下氏は昨年12月初旬に知事選候補者として一部報道で名前が出た後、「2万%ない」などと完全否定したにもかかわらず、わずか6日後にその発言を撤回した。府関係者はその「うそ」が忘れられないという。
野党となる民主党府議団幹部は「橋下氏はノックさんと場の読み方が似ている」と指摘したうえで、「これから知事になり、発言が重くなる。これまでのように発言をすぐに撤回することを繰り返していたら困る。知事になれば発言に責任をもってもらいたい」と苦言を呈する。
大阪府知事は、自身の不祥事が原因でやめるケースが続いている。
ノック知事は、職員からの信頼は厚く、当初対決していた府議も次第に協力するようになったが、セクハラ問題で11年暮れに辞任。その後を次いだ太田房江知事も全国初の女性知事で、大相撲大阪場所の知事賞授与で女性の自分が「土俵入り」できないことで相撲協会にかみつくなど、その言動がタレント並みにマスコミで取り上げられた。しかし、事務所費や多額の講師謝礼の「政治とカネ」問題で、今回の知事選出馬を断念した。
タレント知事の強みはメディアを利用して府民を味方にできることだが、その結果、慢心やおごり、「独断専行」が生まれやすい。それが、ノック知事、太田知事にあったという指摘もある。
橋下氏と親交があるタレント出身の東国原英夫・宮崎県知事も就任1年で169回もテレビ出演し、県産品をアピール。今のところ県民の評判もいいが、同じ轍を踏まないとはかぎらない。
橋下氏は、当選直後からメディアに露出し続けている。徹夜で27日夜から28日の深夜までテレビ取材に応じた。その番組数計27本。続く29日は上京、自民や公明党の国会議員、福田首相と面会したが、これもテレビニュースで流れ続けた。
そこで出てきたのが「府債発行は原則認めない」の発言。年間2000億円を超える発行額は約9万人に上る全職員の人件費を2割削っても追いつかない。現実離れしており実行は困難だ。30日午後から夜にかけて協議を行う府当局者らは橋下氏の説得にあたるとみられている。
当選後のインタビューでは、財政などに関する発言には数字はほとんどなく、信憑(しんぴょう)性を疑う声も強い。ノック知事を知る府幹部は「就任当初、ノック知事は失言を繰り返した。芸人だからうけをねらおうとする。橋下氏も同じ面があるのではないか」とし、「府債発行ゼロ」発言について「撤回せざるをえないかもしれない」と冷静に分析した。
橋下氏は、知事就任後にテレビ番組などメディアに出ることについて「大阪に有益かどうかの観点で考える」と発言。引き続き出続ける意向を示している。
メディアに出続ける中で、言葉に責任が持てるかどうか。選挙中、産経新聞が行った候補者アンケートに、橋下氏は自らの短所として「うけを狙おうとする」と記している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080130-00000920-san-pol
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